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pm8:02更新 明日、放課後ダンス発表やなー!! うちらの班、未完成…本間に(;_;) 冗談抜きやで← でも明日の放課後までにゎ 完成やし(`・ω・´)★ かぐや姫ホールで踊るとか緊張~ しかも1年もいるとかシケる(´・ω・`) まあ、がんばる☆≡ まま、それゎおいといて 今日の事かくでぃ♪゛ 今日から掃除場所変わったー 1階の技術室やねん。 1階めっちゃ寒いyoー… tk、早く席替えしたい☆ 今の席つまんまいです(´3`)/ 仲良い人近くにおらへーんm(._.)m 話それました。 戻りますね(笑) いつものように授業受けて 掃除して 放課後ダンス練習~☆* 昨日学校休んだから その分だいぶ遅れてしまった… でも終わる頃にゎちょっと回復しました(・v・) それ終わってpm5:20帰宅ー 家帰って学校の荷物片付けて my roomでダンスの練習(*´ω`) 上達しましたょ?(^^)/ 明日みんなダンスがんばろー!!☆
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前 さくやがまりさの家族の一員になってから2週間が経ったある日の早朝、その事件は起きた。 「まりさ、れいむはゆっくりいってくるよ!おるすばんおねがいね!」 さくや以外の子どもたちはまだ眠っている時間に、そう言ってれいむは家を出て行った。 そして、それから10分ほど経った頃、どこからともなく声が聞こえてきた。 『やあ、さくや。聞こえているかな?』 「なんでしょうかですわ、だんなさま!」 さくやは正体不明の声に名前を呼ばれ、律儀に反応している。 「ゆ!?だれなの!?どこにいるの?!ゆっくりでてきてね!!」 『さきや、君に命令したいことがあるんだ』 「なんでしょうかですわ、だんなさま!」 まりさの言葉に一切耳を貸さず、さくやに話しかける声はとんでもないことを口にした。 『そこのまりさと交尾しろ』 「かしこまりましたですわ、だんなさま!」 「ゆ!“おまえ”はそんなこえのいうこときいちゃだめだよ!ゆっくりおちついてね!」 まりさはその指示に従って振動を与えて気持ちを高めようとするさくやを必死に止めようとしたけれど、種族に由来する力の差で振り回されてしまうだけだった。 「はあ・・・はぁ・・・おとうさまぁ・・・なまえをよんでくださいですわぁ・・・」 幼さに似合わない艶を含んだ声で甘えるさくやはゆっくりとまりさに擦り寄ってくる。 「ゆ・・・だめだよ!ゆっくりやめるんだぜ!」 「そんなこと、いわずに・・・さくやをあいしてくださいですわぁ・・・」 さくやがまりさに擦り寄って、さくやから逃げるようにまりさが退いて・・・それを何度か繰り返しているうちにいつの間にか壁際まで追い詰められてしまっていた。 「ゆ!・・・本当にやめるんだぜ、さくや!」 「なんで『さくや、まりさと交尾しろ』 出来れば使いたくない手まで使ったのに、何の意味もなかった。苦虫を噛み潰したような表情のまりさに向かって声はこう続けた。 『今度、止めさせようとしたら・・・子どもたちを殺せ、って命令しちゃうよ?』 「ゆ!?そ、そんなのだめだぜ!」 『じゃあ、おとなしく義娘と交尾するんだ、いいね?良かったじゃないか、若くて可愛らしい娘がキミみたいな所帯持ちに大胆に迫ってくるなんて早々あることじゃないよ?』 「おとう、さまぁ・・・さくやは・・・さくやは・・・ぁ」 さくやに家族を殺させる・・・それだけはなんとしても避けねばならない。そう考えたまりさは意を決して、さくやの激しいアプローチから逃げるのをやめた。 「まりさ・・・なに、してるの?」 幸運にも大量の食料を容易く見つけたれいむが家に帰ったとき、信じられない光景がそこに広がっていた。 「おとうさまぁ・・・すごいですわ・・・ゆぅ・・・」 普段の幼さの中にどこか大人の艶やかさの混じった、霊夢の見たことのない表情で嬌声を上げる義理の娘。 「さ、くやぁ・・・もっと・・・もっとおおおお・・・!」 そして、娘にとろけきったような表情でわが子に自分への奉仕を命じるまりさ。 「かしこまりました・・・ですわぁ、だんなさまぁ・・・!」 いっそう激しくなる愛撫と振動。とめどなく溢れ出してくる愛液。れいむの帰宅にすら気付かなかった2匹が達するのまもう目の前だろう。 「んほおおおぉぉぉおおおおおお!!すっきりーーー!!」 「んほおぉおぉぉおおお!!おぜうさまあああああぁああ!!」 2匹が果てた後もその光景を信じられないといわんばかりの表情で見つめていたれいむは、意を決してさくやとまりさに話しかけた。 「なにを・・・してたの?」 「・・・れ、れいむっ!?これはごかいなんだぜ!ゆ、ゆっくりりかいしね!」 れいむの表情から、一部始終を見られていたことを理解したまりさは言い訳を始める。 「ゆぅ・・・ですわぁ・・・」 一方のさくやは始めての交尾で疲れてしまったのか、まりさの隣でぐったりとしている。 「じぶんのこどもとこうびしておいてごかいもなにもないよっ!?」 ただの浮気でも許しがたいことなのに、よりにもよって自分の義娘とこんなことするなんて・・・。 「ちがうんだぜ!にんげんがっ・・・」 「どこににんげんがいるのっ!?うそなんかつかないでね!!」 怒り心頭でにじり寄るれいむにひるんでゆっくりと後退するまりさ。「ねえ!これはどういうことなの!?」 「ちがうんだぜ!?さ、さくやがっ・・・!?」 「な、なんでしょうかですわ、だんなさま・・・!」 まりさが名前を呼んだ瞬間に疲労でくたくたのはずの体に鞭打って起き上がったさくやは従者モードになる。 「まりさ・・・いま、なまえでよんだよね?」 「そ、そうだぜ?」 「どぼぢでなばえでよんぢゃうのおおおお!!あのひ、名前で呼ばないようにぢようねっでやぐぞぐぢだじゃない!!」 「ゆ!?」 「・・・まりさ、なまえをよんでさくやにあんなことさせたんだね!?もうおこったよ!!」 「だから、ちがいうっていってるんだぜ!?」 「さくや!まりさをゆっくりおしおきしてね!!」 「かしこまりましたですわ、おくさま!」 そう言うが早いか、さくやはまりさに問答無用の体当たりを仕掛けた。 「ゆぎゃ!?」 壁にたたきつけられ、餡子を吐くまりさ。ゆっくりと床に落下した直後にさくやが頭上からボディプレスを仕掛けてくる。 「ゆっぐ!?ゆげぇ!?ゆぎぃ・・・!!」 1回目。口から餡子を吐く。 2回目。下手に避けようとしたせいで、体の端っこのほうを踏まれてしまい、その拍子に皮が破れる。 3回目。皮を破られた痛みで動けないでいるところを直撃。さっき破けた場所から大量の餡子が飛び出す。 4回目。餡子と右目を撒き散らしたまりさはぴくぴくと痙攣し始めた。 まりさがほぼ瀕死なのを確認したさくやはそこで攻撃をやめ・・・ 「いかがでしょうかですわ、おくさま!」 と、誇らしげに胸を張った。 「お~、ずいぶん派手にやったなぁ♪」 「ゆ!おに・・・もが!? 僕はゆっくりの巣に侵入すると、すぐに母れいむの口を押さえて、さくやの従者モードが解除されるのを待った。 「ゆ!?おとーさん!なにがあったんですわ?!」 「ゆ・・・ゆぐ・・・」 まりさのそばに駆け寄るさくや。死んでいないことだけは何とか確認できたが、安心出来ない状況に変わりはない。 「だ、だれか・・・!?」 助けを呼ぼうと辺りをきょろきょろ見回し、その拍子に母れいむと僕を見つけたさくやは驚き目を見開くと、果敢に僕に食って掛かった。 「あなたはだれですわ?!あなたがこんなことしたんですわ?!」 疑問文がわけわからん。そんな突込みを脳内でしながら、さくやに事実を教えてあげる。 「違うよ。それをやったのは君だよ」 「う、うそですわ!」 「嘘じゃないよ。ねぇ、れいむ君?」 と、口を押さえられて喋れないれいむに問いかける。 それから、耳元で「そうだと言わないと僕が君たちを皆殺しにするよ?」と囁いてから手を放した。 「・・・ゆ!?ゆぅぅぅ・・・そうだよ!さ、さくやがやったんだよ!」 さくやはその言葉に驚愕し、絶句した。 「れいむ、奥にいる子どもたちをここに連れてきなさい。断ったら・・・わかってるよね?」 わなわなと全身を震わせ、いやいやをするように体全体を左右に振るさくやを尻目に、僕はれいむにそう命じた。 ようやく目を覚ましたときには目の前に子どもたちが並んでいた。 それかられいむがいて、さくやがいて、見知らぬお兄さんがそこにいた。 その場の主導権を握っているのは見知らぬお兄さんで、れいむはそのお兄さんに酷く怯えていた。 さくやは酷く取り乱していて、部屋の隅のほうでがたがたと震えていた。その姿を見ているとこんな目に遭わされたのに、そばに行って頬ずりをしてあげたくなる。 けれど、餡子を大量に失ったまりさは歩くことどころか、声を出すことすら出来ない。 痛い目に遭わされたとは言え、愛するパートナーが怖い思いをしているのに、子どもたちが自分を見て泣き叫んでいるのに、ただ見ていることしか出来なかった。 そんな、見ることしか出来ないまりさを尻目にお兄さんは笑みをたたえたままとんでもないことを口にした。 「あっちでぼろ雑巾になっている君たちのお父さんがいるだろ?アレをやったのはそいつなんだ♪」 お兄さんは怯えるさくやを指差す。それにつられて子どもたちがさくやを見ると、さくやはいっそう怯えたような表情で身を強張らせる。 けれど、ずっとさくやと一緒に過ごしてきた子どもたちはそんな言葉を信じるはずがない。 「ゆ!おにーさんはうそつきだね!」 「“このこ”がそんなことするわけないよ!」 「そうだぜ!まりさは“おまえ”をしんじているんだぜ?」 と、自信たっぷりにさくやにウインクする子までいた。まりさはほっとした。次にれいむが口にした言葉を聞くまでは。 「ほ、ほんとうだよ!まりさをあんなにしたのは“あいつ”だよ!」 その言葉に子どもたちは愕然となり、信じられないというような様子でさくやをみる。 「ほ、ほんとうなんだぜ?」 「ゆ・・・」 もはや心ここにあらずといった様子のさくやには応えることはできない。 「ほ、ほんとうにほんとうだよ!みんなれいむのいうことがしんじられないの!?」 信じられない。れいむがあんなことを言うなんて。まりさがさくやとすっきりしたことがそんなに許せないの? れいむの2度目になるその言葉を一番甘えん坊だった末っ子のれいむが信用し・・・ 「ゆ!おかーさんがいうならほんとうなんだね!ひどいよ、“きみ”をかぞくにしてあげたのに!!」 さくやに心無い言葉を浴びせる。そして、それをきっかけに他の子どもたちもさくやを罵倒し始めた。 「おとーさんにこんなことするなんてひどいよ!」 「みそこなったぜ!」 「ゆるせないよ!」 「おまえなんてゆっくりしねばいいんだぜ!」 容赦なく浴びせられる数々の罵倒。 やめて!そう叫びたいのに声がでない。あの子を庇ってあげたいのに足が動かない。 結局、まりさにできたのは1匹涙を流すことだけだった。 「さくやっ!!!!」 さくやに対する罵倒が飛び交う中、突然お兄さんの大声が響き渡った。 驚いて静まり返る子どもたち。そして・・・ 「なんでしょうかですわ、だんなさま!」 従者モードになるさくや。 「その子どもたちを好きなようにしろ♪」 「かしこまりましたですわ、だんなさま!」 瞬間、さくやは何の躊躇もなく今まで兄妹だった子れいむや子まりさに襲いかかった。 「さ・・・むぐぐ!」 名前を呼んで止めようとするも、お兄さんにあっさりと口を押さえられてしまう。 「なあ、れいむ。気付かなかったかい?」 楽しそうに囁く。 「さくやとまりさがすっきりしてただろ?」 目の前ではさくやが末っ子の甘えん坊のれいむに体当たりを仕掛けていた。 壁に勢い良くたたきつけられた子れいむはまるではじけるように餡子を撒き散らせて絶命する。 本当に楽しそうに囁く。 「あれさ、実は僕が命令したんだよね」 さくやは一番大きい子まりさに噛み付くとさほど体格差はないのにいとも容易く振り回し、床にたたきつけた。 子まりさが口から、そしてたたきつけられた際に飛び出した目玉の空洞から餡子を撒き散らして、動かなくなった。 恐ろしいほど楽しそうに囁く。 「なのに、可哀そうだよね。夫を信じなかったきみにお父さんをいたぶるように命令されちゃって」 無謀にもさくやに飛び掛っていった子れいむが頭突き一発で気絶させられ、近くの子まりさに叩きつける。 2匹はもんどりうって転がり、壁に激突すると餡子を吐き出し、ぴくぴくと痙攣し始めた。 鳥肌が立って寒気がしそうなほど楽しそうに囁く。 「自分がしたくてやったわけでもないことの責任を擦り付けられて、兄妹から責められて・・・」 最後の子れいむは恐怖のあまりに声を上げることすらままならない。いや、声を上げたところで結末は変わらないだろう。 高く跳躍したさくやは天井を蹴って加速をつけると、その子どもを踏み潰した。 楽しそうに囁くお兄さんの表情はれいむが今まで見た笑顔の中で一番幸せそうに見えた。 「そりゃ、殺したくなるよね♪」 さくやが正気に戻ったのを確認すると僕は再び指示を出した。 「さくや、そこのまりさを連れて帰れ」 「かしこまりましたですわ、だんなさま!」 素直に返事をしたさくやはいそいそとまりさを頭の上に乗せ始めた。 その準備が終わるまでの間、れいむとのんびりお話をすることにする。 「なあ、れいむ?」 「おにいしゃんはゆっきゅりできるひと?」 「ん?・・・ああ、ゆっくりできるひとだよ」 「れいみゅといっちょにゆっきゅりしようね!」 「そうだね、ゆっくりしようね♪」 珍しいことに幼児退行を起こしている。 どうやら目の前で義娘に子どもたちを殺されたのがよっぽど堪えたみたい。 「だんなさま、おわりましたわ!」 「そうか。じゃあ行こうか、さくや?」 「かしこまりましたですわ、だんなさま!」 俺は手にした幼児退行れいむをどんな風に虐待しようか考えながら、さくやと一緒に家路に着いた。 ----あとがき?---- スレのほうではテンプレ論争が起きていますが、この作品はモロにテンプレ。 誤字脱字、説明のいい加減さ、文章力のなさは仕様です。 ゆっくりさくやの強さは無体だと思います。正直反省している。 今度は下種の家族の中に放り込んだり、ゆっくりゃのコミュの中に放り込んだりしないかな? byゆっくりボールマン ゆっくりいじめ系559 ゆさくや3 このSSに感想を付ける
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前 さくやがまりさの家族の一員になってから2週間が経ったある日の早朝、その事件は起きた。 「まりさ、れいむはゆっくりいってくるよ!おるすばんおねがいね!」 さくや以外の子どもたちはまだ眠っている時間に、そう言ってれいむは家を出て行った。 そして、それから10分ほど経った頃、どこからともなく声が聞こえてきた。 『やあ、さくや。聞こえているかな?』 「なんでしょうかですわ、だんなさま!」 さくやは正体不明の声に名前を呼ばれ、律儀に反応している。 「ゆ!?だれなの!?どこにいるの?!ゆっくりでてきてね!!」 『さきや、君に命令したいことがあるんだ』 「なんでしょうかですわ、だんなさま!」 まりさの言葉に一切耳を貸さず、さくやに話しかける声はとんでもないことを口にした。 『そこのまりさと交尾しろ』 「かしこまりましたですわ、だんなさま!」 「ゆ!“おまえ”はそんなこえのいうこときいちゃだめだよ!ゆっくりおちついてね!」 まりさはその指示に従って振動を与えて気持ちを高めようとするさくやを必死に止めようとしたけれど、種族に由来する力の差で振り回されてしまうだけだった。 「はあ・・・はぁ・・・おとうさまぁ・・・なまえをよんでくださいですわぁ・・・」 幼さに似合わない艶を含んだ声で甘えるさくやはゆっくりとまりさに擦り寄ってくる。 「ゆ・・・だめだよ!ゆっくりやめるんだぜ!」 「そんなこと、いわずに・・・さくやをあいしてくださいですわぁ・・・」 さくやがまりさに擦り寄って、さくやから逃げるようにまりさが退いて・・・それを何度か繰り返しているうちにいつの間にか壁際まで追い詰められてしまっていた。 「ゆ!・・・本当にやめるんだぜ、さくや!」 「なんで『さくや、まりさと交尾しろ』 出来れば使いたくない手まで使ったのに、何の意味もなかった。苦虫を噛み潰したような表情のまりさに向かって声はこう続けた。 『今度、止めさせようとしたら・・・子どもたちを殺せ、って命令しちゃうよ?』 「ゆ!?そ、そんなのだめだぜ!」 『じゃあ、おとなしく義娘と交尾するんだ、いいね?良かったじゃないか、若くて可愛らしい娘がキミみたいな所帯持ちに大胆に迫ってくるなんて早々あることじゃないよ?』 「おとう、さまぁ・・・さくやは・・・さくやは・・・ぁ」 さくやに家族を殺させる・・・それだけはなんとしても避けねばならない。そう考えたまりさは意を決して、さくやの激しいアプローチから逃げるのをやめた。 「まりさ・・・なに、してるの?」 幸運にも大量の食料を容易く見つけたれいむが家に帰ったとき、信じられない光景がそこに広がっていた。 「おとうさまぁ・・・すごいですわ・・・ゆぅ・・・」 普段の幼さの中にどこか大人の艶やかさの混じった、霊夢の見たことのない表情で嬌声を上げる義理の娘。 「さ、くやぁ・・・もっと・・・もっとおおおお・・・!」 そして、娘にとろけきったような表情でわが子に自分への奉仕を命じるまりさ。 「かしこまりました・・・ですわぁ、だんなさまぁ・・・!」 いっそう激しくなる愛撫と振動。とめどなく溢れ出してくる愛液。れいむの帰宅にすら気付かなかった2匹が達するのまもう目の前だろう。 「んほおおおぉぉぉおおおおおお!!すっきりーーー!!」 「んほおぉおぉぉおおお!!おぜうさまあああああぁああ!!」 2匹が果てた後もその光景を信じられないといわんばかりの表情で見つめていたれいむは、意を決してさくやとまりさに話しかけた。 「なにを・・・してたの?」 「・・・れ、れいむっ!?これはごかいなんだぜ!ゆ、ゆっくりりかいしね!」 れいむの表情から、一部始終を見られていたことを理解したまりさは言い訳を始める。 「ゆぅ・・・ですわぁ・・・」 一方のさくやは始めての交尾で疲れてしまったのか、まりさの隣でぐったりとしている。 「じぶんのこどもとこうびしておいてごかいもなにもないよっ!?」 ただの浮気でも許しがたいことなのに、よりにもよって自分の義娘とこんなことするなんて・・・。 「ちがうんだぜ!にんげんがっ・・・」 「どこににんげんがいるのっ!?うそなんかつかないでね!!」 怒り心頭でにじり寄るれいむにひるんでゆっくりと後退するまりさ。「ねえ!これはどういうことなの!?」 「ちがうんだぜ!?さ、さくやがっ・・・!?」 「な、なんでしょうかですわ、だんなさま・・・!」 まりさが名前を呼んだ瞬間に疲労でくたくたのはずの体に鞭打って起き上がったさくやは従者モードになる。 「まりさ・・・いま、なまえでよんだよね?」 「そ、そうだぜ?」 「どぼぢでなばえでよんぢゃうのおおおお!!あのひ、名前で呼ばないようにぢようねっでやぐぞぐぢだじゃない!!」 「ゆ!?」 「・・・まりさ、なまえをよんでさくやにあんなことさせたんだね!?もうおこったよ!!」 「だから、ちがいうっていってるんだぜ!?」 「さくや!まりさをゆっくりおしおきしてね!!」 「かしこまりましたですわ、おくさま!」 そう言うが早いか、さくやはまりさに問答無用の体当たりを仕掛けた。 「ゆぎゃ!?」 壁にたたきつけられ、餡子を吐くまりさ。ゆっくりと床に落下した直後にさくやが頭上からボディプレスを仕掛けてくる。 「ゆっぐ!?ゆげぇ!?ゆぎぃ・・・!!」 1回目。口から餡子を吐く。 2回目。下手に避けようとしたせいで、体の端っこのほうを踏まれてしまい、その拍子に皮が破れる。 3回目。皮を破られた痛みで動けないでいるところを直撃。さっき破けた場所から大量の餡子が飛び出す。 4回目。餡子と右目を撒き散らしたまりさはぴくぴくと痙攣し始めた。 まりさがほぼ瀕死なのを確認したさくやはそこで攻撃をやめ・・・ 「いかがでしょうかですわ、おくさま!」 と、誇らしげに胸を張った。 「お~、ずいぶん派手にやったなぁ♪」 「ゆ!おに・・・もが!? 僕はゆっくりの巣に侵入すると、すぐに母れいむの口を押さえて、さくやの従者モードが解除されるのを待った。 「ゆ!?おとーさん!なにがあったんですわ?!」 「ゆ・・・ゆぐ・・・」 まりさのそばに駆け寄るさくや。死んでいないことだけは何とか確認できたが、安心出来ない状況に変わりはない。 「だ、だれか・・・!?」 助けを呼ぼうと辺りをきょろきょろ見回し、その拍子に母れいむと僕を見つけたさくやは驚き目を見開くと、果敢に僕に食って掛かった。 「あなたはだれですわ?!あなたがこんなことしたんですわ?!」 疑問文がわけわからん。そんな突込みを脳内でしながら、さくやに事実を教えてあげる。 「違うよ。それをやったのは君だよ」 「う、うそですわ!」 「嘘じゃないよ。ねぇ、れいむ君?」 と、口を押さえられて喋れないれいむに問いかける。 それから、耳元で「そうだと言わないと僕が君たちを皆殺しにするよ?」と囁いてから手を放した。 「・・・ゆ!?ゆぅぅぅ・・・そうだよ!さ、さくやがやったんだよ!」 さくやはその言葉に驚愕し、絶句した。 「れいむ、奥にいる子どもたちをここに連れてきなさい。断ったら・・・わかってるよね?」 わなわなと全身を震わせ、いやいやをするように体全体を左右に振るさくやを尻目に、僕はれいむにそう命じた。 ようやく目を覚ましたときには目の前に子どもたちが並んでいた。 それかられいむがいて、さくやがいて、見知らぬお兄さんがそこにいた。 その場の主導権を握っているのは見知らぬお兄さんで、れいむはそのお兄さんに酷く怯えていた。 さくやは酷く取り乱していて、部屋の隅のほうでがたがたと震えていた。その姿を見ているとこんな目に遭わされたのに、そばに行って頬ずりをしてあげたくなる。 けれど、餡子を大量に失ったまりさは歩くことどころか、声を出すことすら出来ない。 痛い目に遭わされたとは言え、愛するパートナーが怖い思いをしているのに、子どもたちが自分を見て泣き叫んでいるのに、ただ見ていることしか出来なかった。 そんな、見ることしか出来ないまりさを尻目にお兄さんは笑みをたたえたままとんでもないことを口にした。 「あっちでぼろ雑巾になっている君たちのお父さんがいるだろ?アレをやったのはそいつなんだ♪」 お兄さんは怯えるさくやを指差す。それにつられて子どもたちがさくやを見ると、さくやはいっそう怯えたような表情で身を強張らせる。 けれど、ずっとさくやと一緒に過ごしてきた子どもたちはそんな言葉を信じるはずがない。 「ゆ!おにーさんはうそつきだね!」 「“このこ”がそんなことするわけないよ!」 「そうだぜ!まりさは“おまえ”をしんじているんだぜ?」 と、自信たっぷりにさくやにウインクする子までいた。まりさはほっとした。次にれいむが口にした言葉を聞くまでは。 「ほ、ほんとうだよ!まりさをあんなにしたのは“あいつ”だよ!」 その言葉に子どもたちは愕然となり、信じられないというような様子でさくやをみる。 「ほ、ほんとうなんだぜ?」 「ゆ・・・」 もはや心ここにあらずといった様子のさくやには応えることはできない。 「ほ、ほんとうにほんとうだよ!みんなれいむのいうことがしんじられないの!?」 信じられない。れいむがあんなことを言うなんて。まりさがさくやとすっきりしたことがそんなに許せないの? れいむの2度目になるその言葉を一番甘えん坊だった末っ子のれいむが信用し・・・ 「ゆ!おかーさんがいうならほんとうなんだね!ひどいよ、“きみ”をかぞくにしてあげたのに!!」 さくやに心無い言葉を浴びせる。そして、それをきっかけに他の子どもたちもさくやを罵倒し始めた。 「おとーさんにこんなことするなんてひどいよ!」 「みそこなったぜ!」 「ゆるせないよ!」 「おまえなんてゆっくりしねばいいんだぜ!」 容赦なく浴びせられる数々の罵倒。 やめて!そう叫びたいのに声がでない。あの子を庇ってあげたいのに足が動かない。 結局、まりさにできたのは1匹涙を流すことだけだった。 「さくやっ!!!!」 さくやに対する罵倒が飛び交う中、突然お兄さんの大声が響き渡った。 驚いて静まり返る子どもたち。そして・・・ 「なんでしょうかですわ、だんなさま!」 従者モードになるさくや。 「その子どもたちを好きなようにしろ♪」 「かしこまりましたですわ、だんなさま!」 瞬間、さくやは何の躊躇もなく今まで兄妹だった子れいむや子まりさに襲いかかった。 「さ・・・むぐぐ!」 名前を呼んで止めようとするも、お兄さんにあっさりと口を押さえられてしまう。 「なあ、れいむ。気付かなかったかい?」 楽しそうに囁く。 「さくやとまりさがすっきりしてただろ?」 目の前ではさくやが末っ子の甘えん坊のれいむに体当たりを仕掛けていた。 壁に勢い良くたたきつけられた子れいむはまるではじけるように餡子を撒き散らせて絶命する。 本当に楽しそうに囁く。 「あれさ、実は僕が命令したんだよね」 さくやは一番大きい子まりさに噛み付くとさほど体格差はないのにいとも容易く振り回し、床にたたきつけた。 子まりさが口から、そしてたたきつけられた際に飛び出した目玉の空洞から餡子を撒き散らして、動かなくなった。 恐ろしいほど楽しそうに囁く。 「なのに、可哀そうだよね。夫を信じなかったきみにお父さんをいたぶるように命令されちゃって」 無謀にもさくやに飛び掛っていった子れいむが頭突き一発で気絶させられ、近くの子まりさに叩きつける。 2匹はもんどりうって転がり、壁に激突すると餡子を吐き出し、ぴくぴくと痙攣し始めた。 鳥肌が立って寒気がしそうなほど楽しそうに囁く。 「自分がしたくてやったわけでもないことの責任を擦り付けられて、兄妹から責められて・・・」 最後の子れいむは恐怖のあまりに声を上げることすらままならない。いや、声を上げたところで結末は変わらないだろう。 高く跳躍したさくやは天井を蹴って加速をつけると、その子どもを踏み潰した。 楽しそうに囁くお兄さんの表情はれいむが今まで見た笑顔の中で一番幸せそうに見えた。 「そりゃ、殺したくなるよね♪」 さくやが正気に戻ったのを確認すると僕は再び指示を出した。 「さくや、そこのまりさを連れて帰れ」 「かしこまりましたですわ、だんなさま!」 素直に返事をしたさくやはいそいそとまりさを頭の上に乗せ始めた。 その準備が終わるまでの間、れいむとのんびりお話をすることにする。 「なあ、れいむ?」 「おにいしゃんはゆっきゅりできるひと?」 「ん?・・・ああ、ゆっくりできるひとだよ」 「れいみゅといっちょにゆっきゅりしようね!」 「そうだね、ゆっくりしようね♪」 珍しいことに幼児退行を起こしている。 どうやら目の前で義娘に子どもたちを殺されたのがよっぽど堪えたみたい。 「だんなさま、おわりましたわ!」 「そうか。じゃあ行こうか、さくや?」 「かしこまりましたですわ、だんなさま!」 俺は手にした幼児退行れいむをどんな風に虐待しようか考えながら、さくやと一緒に家路に着いた。 ----あとがき?---- スレのほうではテンプレ論争が起きていますが、この作品はモロにテンプレ。 誤字脱字、説明のいい加減さ、文章力のなさは仕様です。 ゆっくりさくやの強さは無体だと思います。正直反省している。 今度は下種の家族の中に放り込んだり、ゆっくりゃのコミュの中に放り込んだりしないかな? byゆっくりボールマン ゆっくりいじめ系559 ゆさくや3? このSSに感想を付ける
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前 さくやがまりさの家族の一員になってから2週間が経ったある日の早朝、その事件は起きた。 「まりさ、れいむはゆっくりいってくるよ!おるすばんおねがいね!」 さくや以外の子どもたちはまだ眠っている時間に、そう言ってれいむは家を出て行った。 そして、それから10分ほど経った頃、どこからともなく声が聞こえてきた。 『やあ、さくや。聞こえているかな?』 「なんでしょうかですわ、だんなさま!」 さくやは正体不明の声に名前を呼ばれ、律儀に反応している。 「ゆ!?だれなの!?どこにいるの?!ゆっくりでてきてね!!」 『さきや、君に命令したいことがあるんだ』 「なんでしょうかですわ、だんなさま!」 まりさの言葉に一切耳を貸さず、さくやに話しかける声はとんでもないことを口にした。 『そこのまりさと交尾しろ』 「かしこまりましたですわ、だんなさま!」 「ゆ!“おまえ”はそんなこえのいうこときいちゃだめだよ!ゆっくりおちついてね!」 まりさはその指示に従って振動を与えて気持ちを高めようとするさくやを必死に止めようとしたけれど、種族に由来する力の差で振り回されてしまうだけだった。 「はあ・・・はぁ・・・おとうさまぁ・・・なまえをよんでくださいですわぁ・・・」 幼さに似合わない艶を含んだ声で甘えるさくやはゆっくりとまりさに擦り寄ってくる。 「ゆ・・・だめだよ!ゆっくりやめるんだぜ!」 「そんなこと、いわずに・・・さくやをあいしてくださいですわぁ・・・」 さくやがまりさに擦り寄って、さくやから逃げるようにまりさが退いて・・・それを何度か繰り返しているうちにいつの間にか壁際まで追い詰められてしまっていた。 「ゆ!・・・本当にやめるんだぜ、さくや!」 「なんで『さくや、まりさと交尾しろ』 出来れば使いたくない手まで使ったのに、何の意味もなかった。苦虫を噛み潰したような表情のまりさに向かって声はこう続けた。 『今度、止めさせようとしたら・・・子どもたちを殺せ、って命令しちゃうよ?』 「ゆ!?そ、そんなのだめだぜ!」 『じゃあ、おとなしく義娘と交尾するんだ、いいね?良かったじゃないか、若くて可愛らしい娘がキミみたいな所帯持ちに大胆に迫ってくるなんて早々あることじゃないよ?』 「おとう、さまぁ・・・さくやは・・・さくやは・・・ぁ」 さくやに家族を殺させる・・・それだけはなんとしても避けねばならない。そう考えたまりさは意を決して、さくやの激しいアプローチから逃げるのをやめた。 「まりさ・・・なに、してるの?」 幸運にも大量の食料を容易く見つけたれいむが家に帰ったとき、信じられない光景がそこに広がっていた。 「おとうさまぁ・・・すごいですわ・・・ゆぅ・・・」 普段の幼さの中にどこか大人の艶やかさの混じった、霊夢の見たことのない表情で嬌声を上げる義理の娘。 「さ、くやぁ・・・もっと・・・もっとおおおお・・・!」 そして、娘にとろけきったような表情でわが子に自分への奉仕を命じるまりさ。 「かしこまりました・・・ですわぁ、だんなさまぁ・・・!」 いっそう激しくなる愛撫と振動。とめどなく溢れ出してくる愛液。れいむの帰宅にすら気付かなかった2匹が達するのまもう目の前だろう。 「んほおおおぉぉぉおおおおおお!!すっきりーーー!!」 「んほおぉおぉぉおおお!!おぜうさまあああああぁああ!!」 2匹が果てた後もその光景を信じられないといわんばかりの表情で見つめていたれいむは、意を決してさくやとまりさに話しかけた。 「なにを・・・してたの?」 「・・・れ、れいむっ!?これはごかいなんだぜ!ゆ、ゆっくりりかいしね!」 れいむの表情から、一部始終を見られていたことを理解したまりさは言い訳を始める。 「ゆぅ・・・ですわぁ・・・」 一方のさくやは始めての交尾で疲れてしまったのか、まりさの隣でぐったりとしている。 「じぶんのこどもとこうびしておいてごかいもなにもないよっ!?」 ただの浮気でも許しがたいことなのに、よりにもよって自分の義娘とこんなことするなんて・・・。 「ちがうんだぜ!にんげんがっ・・・」 「どこににんげんがいるのっ!?うそなんかつかないでね!!」 怒り心頭でにじり寄るれいむにひるんでゆっくりと後退するまりさ。「ねえ!これはどういうことなの!?」 「ちがうんだぜ!?さ、さくやがっ・・・!?」 「な、なんでしょうかですわ、だんなさま・・・!」 まりさが名前を呼んだ瞬間に疲労でくたくたのはずの体に鞭打って起き上がったさくやは従者モードになる。 「まりさ・・・いま、なまえでよんだよね?」 「そ、そうだぜ?」 「どぼぢでなばえでよんぢゃうのおおおお!!あのひ、名前で呼ばないようにぢようねっでやぐぞぐぢだじゃない!!」 「ゆ!?」 「・・・まりさ、なまえをよんでさくやにあんなことさせたんだね!?もうおこったよ!!」 「だから、ちがいうっていってるんだぜ!?」 「さくや!まりさをゆっくりおしおきしてね!!」 「かしこまりましたですわ、おくさま!」 そう言うが早いか、さくやはまりさに問答無用の体当たりを仕掛けた。 「ゆぎゃ!?」 壁にたたきつけられ、餡子を吐くまりさ。ゆっくりと床に落下した直後にさくやが頭上からボディプレスを仕掛けてくる。 「ゆっぐ!?ゆげぇ!?ゆぎぃ・・・!!」 1回目。口から餡子を吐く。 2回目。下手に避けようとしたせいで、体の端っこのほうを踏まれてしまい、その拍子に皮が破れる。 3回目。皮を破られた痛みで動けないでいるところを直撃。さっき破けた場所から大量の餡子が飛び出す。 4回目。餡子と右目を撒き散らしたまりさはぴくぴくと痙攣し始めた。 まりさがほぼ瀕死なのを確認したさくやはそこで攻撃をやめ・・・ 「いかがでしょうかですわ、おくさま!」 と、誇らしげに胸を張った。 「お~、ずいぶん派手にやったなぁ♪」 「ゆ!おに・・・もが!? 僕はゆっくりの巣に侵入すると、すぐに母れいむの口を押さえて、さくやの従者モードが解除されるのを待った。 「ゆ!?おとーさん!なにがあったんですわ?!」 「ゆ・・・ゆぐ・・・」 まりさのそばに駆け寄るさくや。死んでいないことだけは何とか確認できたが、安心出来ない状況に変わりはない。 「だ、だれか・・・!?」 助けを呼ぼうと辺りをきょろきょろ見回し、その拍子に母れいむと僕を見つけたさくやは驚き目を見開くと、果敢に僕に食って掛かった。 「あなたはだれですわ?!あなたがこんなことしたんですわ?!」 疑問文がわけわからん。そんな突込みを脳内でしながら、さくやに事実を教えてあげる。 「違うよ。それをやったのは君だよ」 「う、うそですわ!」 「嘘じゃないよ。ねぇ、れいむ君?」 と、口を押さえられて喋れないれいむに問いかける。 それから、耳元で「そうだと言わないと僕が君たちを皆殺しにするよ?」と囁いてから手を放した。 「・・・ゆ!?ゆぅぅぅ・・・そうだよ!さ、さくやがやったんだよ!」 さくやはその言葉に驚愕し、絶句した。 「れいむ、奥にいる子どもたちをここに連れてきなさい。断ったら・・・わかってるよね?」 わなわなと全身を震わせ、いやいやをするように体全体を左右に振るさくやを尻目に、僕はれいむにそう命じた。 ようやく目を覚ましたときには目の前に子どもたちが並んでいた。 それかられいむがいて、さくやがいて、見知らぬお兄さんがそこにいた。 その場の主導権を握っているのは見知らぬお兄さんで、れいむはそのお兄さんに酷く怯えていた。 さくやは酷く取り乱していて、部屋の隅のほうでがたがたと震えていた。その姿を見ているとこんな目に遭わされたのに、そばに行って頬ずりをしてあげたくなる。 けれど、餡子を大量に失ったまりさは歩くことどころか、声を出すことすら出来ない。 痛い目に遭わされたとは言え、愛するパートナーが怖い思いをしているのに、子どもたちが自分を見て泣き叫んでいるのに、ただ見ていることしか出来なかった。 そんな、見ることしか出来ないまりさを尻目にお兄さんは笑みをたたえたままとんでもないことを口にした。 「あっちでぼろ雑巾になっている君たちのお父さんがいるだろ?アレをやったのはそいつなんだ♪」 お兄さんは怯えるさくやを指差す。それにつられて子どもたちがさくやを見ると、さくやはいっそう怯えたような表情で身を強張らせる。 けれど、ずっとさくやと一緒に過ごしてきた子どもたちはそんな言葉を信じるはずがない。 「ゆ!おにーさんはうそつきだね!」 「“このこ”がそんなことするわけないよ!」 「そうだぜ!まりさは“おまえ”をしんじているんだぜ?」 と、自信たっぷりにさくやにウインクする子までいた。まりさはほっとした。次にれいむが口にした言葉を聞くまでは。 「ほ、ほんとうだよ!まりさをあんなにしたのは“あいつ”だよ!」 その言葉に子どもたちは愕然となり、信じられないというような様子でさくやをみる。 「ほ、ほんとうなんだぜ?」 「ゆ・・・」 もはや心ここにあらずといった様子のさくやには応えることはできない。 「ほ、ほんとうにほんとうだよ!みんなれいむのいうことがしんじられないの!?」 信じられない。れいむがあんなことを言うなんて。まりさがさくやとすっきりしたことがそんなに許せないの? れいむの2度目になるその言葉を一番甘えん坊だった末っ子のれいむが信用し・・・ 「ゆ!おかーさんがいうならほんとうなんだね!ひどいよ、“きみ”をかぞくにしてあげたのに!!」 さくやに心無い言葉を浴びせる。そして、それをきっかけに他の子どもたちもさくやを罵倒し始めた。 「おとーさんにこんなことするなんてひどいよ!」 「みそこなったぜ!」 「ゆるせないよ!」 「おまえなんてゆっくりしねばいいんだぜ!」 容赦なく浴びせられる数々の罵倒。 やめて!そう叫びたいのに声がでない。あの子を庇ってあげたいのに足が動かない。 結局、まりさにできたのは1匹涙を流すことだけだった。 「さくやっ!!!!」 さくやに対する罵倒が飛び交う中、突然お兄さんの大声が響き渡った。 驚いて静まり返る子どもたち。そして・・・ 「なんでしょうかですわ、だんなさま!」 従者モードになるさくや。 「その子どもたちを好きなようにしろ♪」 「かしこまりましたですわ、だんなさま!」 瞬間、さくやは何の躊躇もなく今まで兄妹だった子れいむや子まりさに襲いかかった。 「さ・・・むぐぐ!」 名前を呼んで止めようとするも、お兄さんにあっさりと口を押さえられてしまう。 「なあ、れいむ。気付かなかったかい?」 楽しそうに囁く。 「さくやとまりさがすっきりしてただろ?」 目の前ではさくやが末っ子の甘えん坊のれいむに体当たりを仕掛けていた。 壁に勢い良くたたきつけられた子れいむはまるではじけるように餡子を撒き散らせて絶命する。 本当に楽しそうに囁く。 「あれさ、実は僕が命令したんだよね」 さくやは一番大きい子まりさに噛み付くとさほど体格差はないのにいとも容易く振り回し、床にたたきつけた。 子まりさが口から、そしてたたきつけられた際に飛び出した目玉の空洞から餡子を撒き散らして、動かなくなった。 恐ろしいほど楽しそうに囁く。 「なのに、可哀そうだよね。夫を信じなかったきみにお父さんをいたぶるように命令されちゃって」 無謀にもさくやに飛び掛っていった子れいむが頭突き一発で気絶させられ、近くの子まりさに叩きつける。 2匹はもんどりうって転がり、壁に激突すると餡子を吐き出し、ぴくぴくと痙攣し始めた。 鳥肌が立って寒気がしそうなほど楽しそうに囁く。 「自分がしたくてやったわけでもないことの責任を擦り付けられて、兄妹から責められて・・・」 最後の子れいむは恐怖のあまりに声を上げることすらままならない。いや、声を上げたところで結末は変わらないだろう。 高く跳躍したさくやは天井を蹴って加速をつけると、その子どもを踏み潰した。 楽しそうに囁くお兄さんの表情はれいむが今まで見た笑顔の中で一番幸せそうに見えた。 「そりゃ、殺したくなるよね♪」 さくやが正気に戻ったのを確認すると僕は再び指示を出した。 「さくや、そこのまりさを連れて帰れ」 「かしこまりましたですわ、だんなさま!」 素直に返事をしたさくやはいそいそとまりさを頭の上に乗せ始めた。 その準備が終わるまでの間、れいむとのんびりお話をすることにする。 「なあ、れいむ?」 「おにいしゃんはゆっきゅりできるひと?」 「ん?・・・ああ、ゆっくりできるひとだよ」 「れいみゅといっちょにゆっきゅりしようね!」 「そうだね、ゆっくりしようね♪」 珍しいことに幼児退行を起こしている。 どうやら目の前で義娘に子どもたちを殺されたのがよっぽど堪えたみたい。 「だんなさま、おわりましたわ!」 「そうか。じゃあ行こうか、さくや?」 「かしこまりましたですわ、だんなさま!」 俺は手にした幼児退行れいむをどんな風に虐待しようか考えながら、さくやと一緒に家路に着いた。 ----あとがき?---- スレのほうではテンプレ論争が起きていますが、この作品はモロにテンプレ。 誤字脱字、説明のいい加減さ、文章力のなさは仕様です。 ゆっくりさくやの強さは無体だと思います。正直反省している。 今度は下種の家族の中に放り込んだり、ゆっくりゃのコミュの中に放り込んだりしないかな? byゆっくりボールマン ゆっくりいじめ系559 ゆさくや3 このSSに感想を付ける
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柚木ティナ名義で活動していたときの作品をまとめて見ながら勝手に評価してみたいと思います。2006年6月26日に発売されたティナちゃんの作品にはこのようなものがあります。 『Hot Wind / 熱風』では柚木ティナちゃんの素顔が覗けるバラエティ映像を収録しているのでますますファンになります。 『新基準デジタルリマスター 熱風&ドラマティック・ラブ』 『feel so good / 気分爽快』 『Dramatic Love / ドラマティック・ラブ』 『Talk to her...』 このあたりの柚木ティナちゃんはまだおとなしめで逆にそのあどけなさも魅力なのですが、一般的にデビューから3本目位が最も評価が高いことが多いのですよね。撮影にも慣れているけどまだ演技ですまそうというほどすれていない状態で。 底を考えると上に紹介した3本はクオリティは結構高いと思います。 だいたいそれをすぎると激しいプレイに挑戦したりするものですからねえ。 柚木ティナちゃんもまた、口技を魅せる映像にチャレンジしてみたり、(この作品には他にもたくさんの女優さんが出演しており、人気の蒼井そら、小川あさ美、天海麗、二宮沙樹、あおば、高原彩、稲森しほり、星野あかり、伊東怜、小沢菜穂、美竹涼子というそうそうたるメンバーが出演してます。) 『印象派 / make my dream』 『極 -きわめ-』 『コスプレ カフェ レストラン ようこそMax Cafeへ!』 あたりになると新基準デジタルモザイクの効果もあり、よりいっそう柚木ティナちゃんを堪能できるようになります。 どうか柚木ティナちゃん、プロ意識は大事だけれども「やられている感じ」を忘れずにがんばってくださいね。
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スラもり1で使用される曲。 各ダンジョンの中ボス戦の時と、空中庭園ミオ・ロシタルのフィールドで流れる。 ややせわしない曲調が特徴的。本当の意味で手に汗握ったプレイヤーも多いのではないだろうか。
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《いぬさくや》 PR.215 Character <PRカード> GRAZE(0)/NODE(2)/COST(0) 種族:人間/獣 【デッキ1枚制限】 (自動α): 〔このキャラクター〕の名称は「十六夜 咲夜」としても扱われる。 (自動β): 〔このキャラクター〕がプレイされて場に出た場合、〔あなた〕は相手プレイヤーのサイドボードのカード1枚を無作為に抜き出し、そのカードをあなたがプレイしたものとして解決する。 (自動γ): 〔このキャラクター〕が決死状態になった場合、〔相手プレイヤー〕は自分のサイドボードのカード1枚を無作為に抜き出し、そのカードを相手プレイヤーがプレイしたものとして解決する。 攻撃力(2)/耐久力(2) 「みなさんのおかげです」 Illustration:ネジキリオ コメント 収録 プロモーションカード 関連 「いぬさくや」 いぬさくや/PR いぬさくや/PR2 場で「いぬさくや」として扱われるカード いぬさくやといっしょチーム(連結) 「十六夜 咲夜」 十六夜 咲夜/1弾 符ノ壱“十六夜 咲夜”/3弾 符ノ弐“十六夜 咲夜”/3弾 十六夜 咲夜/5弾 十六夜 咲夜/10弾 十六夜 咲夜/14弾 十六夜 咲夜/20弾 場で「十六夜 咲夜」として扱われるカード 夢幻の紅魔チーム(連結) いぬさくや/PR((自動α)) いぬさくや/PR2((自動α)) 術者が「十六夜 咲夜」であるスペルカード 奇術「ミスディレクション」 時符「プライベートスクウェア」 幻幽「ジャック・ザ・ルドビレ」 奇術「エターナルミーク」 空虚「インフレーションスクウェア」 幻術「マイナイフリカージョン」 幻世「ザ・ワールド」 幻象「ルナクロック」 幻葬「夜霧の幻影殺人鬼」 幻符「殺人ドール」 銀符「パーフェクトメイド」 「デフレーションワールド」 速符「ルミネスリコシェ」 「咲夜の世界」 「十六夜 咲夜」を参照するカード 十六夜 咲夜/10弾 フラワリングナイト
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時間と時観 1 はふはふと言いながら、男はラーメンをすする。300円にしてはうまいほうだ、という言い方をせざるを得ないほど、あまりに普通である。 縮れた麺は格別うまいとも思えないが、しかしゆですぎたわけでもないし、スープはしょうゆベースの、うまいともまずいとも言いきれない代物だ。 もっとも、ここ、大学の食堂以上にひどい専門店も無くは無いから、平均点であることだけはありがたい。というより、すぐ近くのラーメン屋がそうなのだが。 「……普通よね」 「フムン、まったくだ。……ところで、チャーシューくれ」 しかし、唯一うまいという単語がふさわしいのが、じっくりと煮込まれ、脂がとろとろのバラ肉をブツ切りにしたチャーシューである。 焼いていないのでチャーシューとは言いがたいが、しかしチャーシュー丼なるメニューが存在するため、それで通っている。 目の前でニコニコと笑いながらラーメンをすすっていたさくやは、笑顔のまま毒を口から吐く。 「お断りだ、このブタ野郎」 「さっさとよこせ」 がっき、と男とさくやの箸が空中で絡む。何をやっているのかと思うが、もう後の祭りだ。周りからは生温かい、じっとりとした視線を向けられている。 ゆっくりさくやから巻き上げるってそれは人として恥ずかしくは無いのか、というものだが、そのときは気付いては居ない。 「自分のがあるでしょ……!」 「後生大事に取ってるからだろ、いらないのかと思ったンだ」 「おいしいものは最後まで取っておくっていう言葉をしらない、やばんじんはこれだから困りますわ……!」 みしり。杉の割り箸が、もうこれ以上耐えられぬ、という悲鳴を上げ始める。だが、力を抜こうものなら、即座においしく食べられてしまう。 と言わんばかりの調子で、彼は顔を真っ赤にして、言ってはならない類の台詞を吐き始めた。 「誰が……金を出してると思ってる!」 「うわ、そんなこと言いだすとかマジ引きますわ。ていうか、おおもとは親じゃない!」 「事実を言うんじゃない!」 ばき、という高い音を立て、お互いの箸が折れる。 どちらともなく互いに力を抜き、立ち上がった。替えを取りに行くためと、さすがにこの争いは醜い事この上ない。 「……」 「……」 彼は全身に冷たい視線を浴びながら、すごすごと帰って来た。 その姿に哀れを催したのか、さくやはこう言う。 「……そんなに欲しいならあげますわ」 「フムン」 さて、そこまで言われてしまえば、実のところ欲しいとも思わなくなってくる。隣の芝は青いというやつで、奪うという行為そのものが見かけの旨さを水増ししていたのだろう。 改めて見てみると、塩辛いスープに浸かった、ただのバラ肉だ。 改めて見て見る、といえば、ゆっくり全般はともかくとしても、この咲夜はどうもだれにも見えなかったらしい。 眉つばな話だが、しかし彼の友人のいずれも、この男が知らせなければ気付きもしなかったし、ゆっくり咲夜も実のところ、友人の姿は見えなかったという。 肝を潰している様子だったし、そのときに話を聞いて、ようやく分かった。 大学をゆっくりがうろちょろしているから、何事かと思い、変に構ったのがいけない。 だいいち、相手の方も話し掛けなければ、こちらに干渉してくることはないし、基本的にどうでも良いようだ。居ようが居まいが無関心。 たまに頭が春なやつがちょっかいを出しているが、たいていの場合、逆さ釣りにされるか、死んだほうがマシな、恥ずかしい目に遭わされてしまうし、馬鹿が馬鹿をやっている、としか思われない。 ちょうど、ゆっくり咲夜にちょっかいを出している彼のように。 「最悪だ、こいつ……」 「自覚してる」 「ていせいするわ、最低最悪ね」 「落ちるところがないのは良いことだ。おれは地に足をつける主義でな」 「奈落のそこに落ちろよ、このクズ……」 ひょいひょい攻撃ならぬ口撃をかわしていたのは良いが、さくやの口がもぐもぐと動いているのを見る、はて、と思ってさくやのどんぶりを見ると、チャーシューは浮いていた。 なんだろう、と思い、自分の丼に目を向けると、肉が姿を消していた。 さくやの口の端には、肉のかけらがついている。 「……おい」 「てんばつですわー」 さくやは、自分の丼の中身を急いでかきこむと、あっという間に、離れていく。 というより、眼前から消えたと思っていたら、既に入り口の辺りまで逃げられていた。 まるで時間を止めたかのように。 「……」 予鈴の音が、教室に向かう生徒で入り口が詰まっている食堂に響く。数瞬、男は動くことが出来なかった。 2 男は走る。皮膚の下の筋肉がびくびくと痙攣を始め、朝に食べたトーストが胃からカムバックを果たそうとし、心臓が破裂しそうな勢いで血液を送り出す。 走る理由が無ければ、元来走ろうなどと考えない男である。そこからかんがみるに、走るに足る理由があるのだ。 要は、試験日前日に知識を詰め込む努力をし、まんじりとしていたらば、時計の針は、ちんたら歩いていれば間に合わないと告げていた。 ただ遅刻するだけであれば、そもそも不真面目が服を着て歩いているような男だ。 ゆうゆうと遅刻していき、教授のごく短いおしかりを拝聴して、舌を出してそれで終わりだ。 しかし、試験である。 これを受けなければ後日配られる成績表という用紙が、彼の生命を地獄の釜にくべることになりうる力を持つこととなる。 良い悪いなどではない、ともかく心臓と、足と気力のもつ限り、走り続けて間に合わせなければならない。だが、その障害はあっさりと現出した。 「めいびーぶらっくみーさっ!」 上機嫌に歌いながら、物影から出現したのは、さくやである。 問題は、走っている方も、呑気に歌を歌っている方も、全く相互の存在を意識していないということだ。 男はそれに気付き、進路を変更しようとするが、間に合わない。ならばと言うことで、飛び越えようとするが、痙攣を始めた筋肉が言うことを聞いてくれず、しゃっくりのような奇怪な動きをする。 ぐにゃあ、とさくやのほほが曲がり、復元力が作用したのがいけない。 腰の辺りを軸に、足が上側にえびぞりになり、顔から落下する。 男は、したたかに顔を地面に打ちつけ、痙攣する足を伸ばそうとして、顔の痛みにのたうつ、という、舞踊と言うにはあまりに不様なありさまだ。 さくやはさくやで、ほほがひどく痛み、こちらはこちらでのたうっている。 男は骨折していないだけマシであったが、さくやはさくやで、空のかなたにぶっ飛ばされていないだけマシだった。 痛み分けというには、いささか不公平であったが。 「どこ見てんだこのボケ!」 ある程度落ち着いた互いが発した言葉は、あまりに口汚ない。 とはいえ、両方とも、鼻から赤い液体がしたたり落ちているのだから、その怒りようは当たり前ではある。 「あああ、遅刻、遅刻しちまう!」 鮮血がみっともない穴からぼたりぼたりと時計にへばりつくが、さほど気にした様子もなく立ち上がろうとしたが、今度は痙攣した足が、また悲鳴を上げた。 立ち上がろうとして、また地面と接吻を交わす。 「……だ、だいじょうぶなの?」 「大丈夫に見えるのか……? 節穴か、てめぇの目はよッ!」 光景だけをみれば非常に間抜けであるが、当人にとってはのっぴきならない悲劇である。 他人の悲劇は、見ている側には喜劇であるとはよく言ったものだ。 全くもって喜劇である。 それを見たさくやは、遠巻きにやじ馬たちをちろりと横目に見てから、時計のような物を、いずこからか取り出し、男に声をかけた。 「ゆっくりしていってね!!!」 「してる場合に見えるのか!……ン?」 おかしい。男がはじめに思ったのは、それだ。 いつか、単独で二日かけて登山したときと同じ違和感を、感じたのだ。 いや、これはもっとひどい。音が、耳に届かない。 次に襲いかかってきたのは、言いようのない恐怖。違和感の正体を、視覚で知覚したのだ。 それが、男に恐怖をかんじさせる。 それは、人類が知覚する以前から機能してきた、万古不易の物理法則が音を立てて崩れたからだ。みっともなく叫び声を上げなかっただけ、まだしもましな方であったろう。 二回目だったからこそ、ある程度落ち着いて居られた。 「とりあえず、足をどうにかしてからはなぢを拭いた方が良いと思いますわ」 いつの間にか血が拭いさられているさくやは、微笑しながら言う。ああ、と生返事をしながら、つま先を持ち、痙攣を起こし、引っ張られる方向とは逆側にぐいいと引っ張る。 しばらくそれをやっているうち、痙攣はおさまる。 水が不足しているのか、はたまた塩分が不足しているのかはわからないが、ともかくどちらかが足りず、鼻血の方もどこかべたりとしている。 「はい、ティッシュ」 「ああ、これはどうも……ってどこから……」 「どこかから。どーでもいいじゃない、そんなこと」 どこか芝居がかった、歌うような調子でさくやは言う。 確かにこのティッシュは血をぬぐえるし、どこから出ようと、所詮は紙だ。 しかし、彼はさくやにぞっとしたものを覚えたことは、確かだ。それが正しい懸念かどうかはともかく、無から有を生じさせ、時間を止めるという、物理法則を破る行為を平然と行っているわけだ。 いかんせん、さくやのこの丸っこい体を見れば、その懸念が薄れてしまうのであるが。 「……待てよ」 しかし、時間が止まって、自分が動けているということは、遅刻をする懸念が全くないということだ。 理屈としては、遅刻するはずの試験そのものが、時間が止まっている以上、やってこないだけであるのだが、実際上の問題としては、さしたる違いは無い。 「……いつまで止めていられる?」 「わりとながくとめられますわー」 よし、と男は口の中でつぶやき、やおらさくやを抱えて、再び走り始める。 本来は水を飲むなり、塩分を取るなりすべきであるのだが、しかし、動いているのは男とさくやのみであり、蛇口をひねって動かしたところで、中の水の時間が止まっていれば、水など出てこないのである。 自動販売機で飲み物を買おうとしても、時間が止まっているということは、金が入った、という信号自体が伝わらないため、結局入れていないのと同じなのだ。 しかし、光は目に届き、そして重力も作用していることから、完全な静止と言うわけでもなさそうである。 試験が行われる建物の前に到達したが、血のついた腕時計と、教務課の事務所に掛かっている掛け時計の時間は、移動した分ずれていた。 男の腕時計は、彼の主観時間が動いていたことを如実に示している。 「……いや、ありがとう。おかげで助かった」 「今日はワンタン麺が食べたいですわー」 なるほど、それが代価か、と考えつつ、さくやを降ろすと、音が耳に届くようになり、彼女の姿は消えていた。 やれやれ、とひとりごちつつトイレに入り、時計と、顔まわりを水で洗い、シャツについた血を、うっすらと見える程度に洗い落とすと、予鈴が鳴り始める。 そろそろだ、と男は鞄をかけ直して、少しばかり痛む胃を抑えながら、歩き始めた。 3 男の試験は、無事に、というよりはある程度の苦みを覚えさせる結果となった。追試の恐れは無いにしても、成績の方に反映される部分は想像するだに恐ろしい。 いい加減、己の怠惰を改めねばならぬときが来つつあることは悟りつつも、しかしそれに浸ってしまう。 怠惰とは、ある種の麻薬である。 もっとも、それが長続きするような手合いであれば、なるほど、今回の手痛い失敗は良い教訓ともなろうが。 「……終わった」 絶望が口をついて出るうちは、まだ余裕があるのだという。要は、絶望を口にすら出来無い状況に追いやられては居ない、というのは幸運ではあった。 父母の脛かじりだ、などと口さがない親類縁者に言われていても、かじる脛のあるうちは、少なくとも絶望や不平を口にすることも出来ようものだ。 口にする、といえば、彼の胃は次の食物を受け入れる準備が出来たぞ、という空腹感が宿る。 「おなかがすきましたわー」 「俺も空いたが、どこから現れたんだ、お前」 いつの間にやらとなりに出現していたさくやは、ワンタンが楽しみでならない様子だ。 しかし、実のところそう甘くもない。席取り合戦を含め、ともかく生徒数に比べ、圧倒的に様々な物が足りない。 食事に関してはある程度以上余裕が見られていたが、だからと言って目当ての物が残っている保証など、ない。 言うまでもないが、ワンタン麺はある程度以上コンスタントに出るものである。 そして、売り切れも早い。 「……なあ、時間を止めてくれはしないか?」 「……それは……こまりますわー」 さくやは、どこか困惑のような色を覗かせている。体力や、さまざまなものが目減りするのかとは思うが、しかしそう言ったふうでもない。 先ほど、男はさくやに困惑を見て取ったが、よくよく見てみれば、同質のようでいて、また違う色を見て取った。 さくやの顔に浮かんでいるのは、困惑などではなく、不安である。 つまるところは、わからないものへの不安であった。 ならば、なぜあの時時間を止めた、という男のぶしつけなふうを装った質問に、さくやは、あの時はいかにもまずかった。 時間がともかく欲しかったのだと答える。 なるほど、確かにお互い身を整えるにせよ、なんにせよ必要な物は、千金積んでも得ることは不可能だ。 ならば、それを積まずとも得られるさくやは、ともかくまず時間を得ようとするだろう。 「……道理だな」 「気取るな、ばか」 この野郎、野郎じゃないけどこの野郎、とつぶやき、一つつねってくれようかと考える。 しかし、あまり漫才の種ばかり生産していたところで、空腹が満たされようはずもない。 で、どうするのだ、と時計を指さして迫ってみせると、さくやはふうとため息をついた。 また、あの時と同じように、音が聞こえなくなった。 ちょうど目の前を飛んでいた紋白蝶すら、羽根の動きを止めていた。 さくやに見せた時計は、こちこちとムーブメントをゆっくりと、しかし確実に動作させている。 不気味と、その音だけが耳に残った。 4 時間を止めるというのは、いたく便利な物である。 しばらく、さくやの能力を利用し、そしてその恩恵にどっぷりと浸かりながら、男がそう思ったときには、何か違和感に近いものを感じていた。 起きる時間も寝る時間も徐々に遅くなり、遅刻の危機はいや増すばかり。 そして、まともに動いていた時計が、ひどく狂ってしまった。 男は時計を買い替えたが、こちらもじきにまともでなくなった。 さくやは、もう止めた方がいいのでは、という。 しかし男は遅刻するわけにもいかないという理由で、さくやの力に頼る。 そして、さくやはしぶしぶ力を振るう。もう、何も要求はしなかった。 5 おかしい。男はそう考えた。さくやも、力を貸さなくなった。いや、そもそもさくやは男の姿を見て居はしなかった。男の友人知人も、果ては母や父すらも。 おれはここに居る、ここに居るのだと男は往来で叫び、自動車の前に立ちはだかる。しかし、自動車は一瞬驚が、ガードレールに突っ込んでしまう。テレビでは、そこは怪奇現象がおこるスポットとして取り上げ、いんちきな霊媒屋がここには強い地縛霊が居るのだという。 男は笑いの発作を起こし、テレビを強く蹴飛ばした。いや、蹴飛ばそうとした。 6 ビルから落ちて、死のうとした。男は死ねなかった。さいきんはふわふわと浮かぶようになった。落ちもしない、触れもしない。地に足がついていない。 かみそりをざくざくと腕に立てる。立てようとする。しかしそれもかなわない。 水を飲もうとする、蛇口がひねれない。 自分の首を捻ろうとする。適わない。 最近は、絶望の叫びすら上げなくなった、いや、そもそも音すら聞こえなくなった。 うっとうしいこちこちと言う音も。 7 何も、見えなくなった。 これで時を止めるという怪異に触れ、静止した怪異そのものとなった男の話は、終いである。 時折、敏感な人間や、ゆっくりが血を吐き散らす男の姿を見るという。 迂闊に声をかけようものなら、彼らもまた、姿を消した。 時間と時観 了 あとがき ……なんだろう、ホラーが書きたかったんじゃないんだけどなあ。ゆっくりと動物の人でした。 あと、きめぇ丸のからだを書いたのは私です。 今更ながら。あと、Crysisをcrysysとtypoしてるのに同じく今更気づきました。蒸気で買ってた筈なのに! これはいいホラー -- 名無しさん (2009-06-27 23 03 18) 途中でさくやが歌ってるのはStill Alive? -- 名無しさん (2009-09-27 05 36 23) 2009-06-27 23 03 18 > そういってもらえるとうれしいんだぜ! 2009-09-27 05 36 23 > 当たりです。PortalのStill Aliveですね。 空間に関連した歌というと、パッと思いついたのがこれでした。 -- ゆっくりと動物の人 (2009-10-02 17 48 40) 名前 コメント
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番号 MW10014 名前 ゆい&久遠&さくや 読み ゆいあんどくおんあんどさくや Lv 7 スター 種別 ユニット BP 8500 SP 1000 【さくやさん 久遠さん!私なんとかメイドロボの優位を示せましたよ!!】 移動方向 ←↑→ 属性 機械メイド♀ ブロック メディアワークス 作品 こはるびより レアリティ C