約 2,010,503 件
https://w.atwiki.jp/katasumatome/pages/2.html
メニュー トップページ 用語集 索引 ここを編集
https://w.atwiki.jp/katasumatome/pages/4.html
ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 【カウンターサイド】リセマラ当たりランキング - カウサイ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ウィキペディアを作ったiMacが箱付きで競売に登場。予想落札価格は約96万円!(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【テイルズオブルミナリア】リセマラ当たりランキング - TOルミナリア攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 終末のアーカーシャ(終アカ)攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) メトロイド ドレッド攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 (2021年12月6日) - エキサイトニュース マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 - PR TIMES 【アイプラ】リセマラは必要?当たりキャラランキング【IDOLY PRIDE】 - Gamerch(ゲーマチ) 【Apex Legends】ヴァルキリーの能力と評価【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウインドボーイズ】リセマラ当たりランキング(最新版) - ウインドボーイズ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) モンハンライズ攻略Wiki|MHRise - AppMedia(アップメディア) 篠原悠希×田中芳樹が明かす「歴史ファンタジー小説ならではの悩み」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ポケモンBDSP(ダイパリメイク)攻略wiki - AppMedia(アップメディア) SlackからWikiへ!シームレスな文章作成・共有が可能な「GROWIBot」リリース - アットプレス(プレスリリース) 【ウマ娘】チャンピオンズミーティングの攻略まとめ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】ナリタブライアンの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】ヒシアケボノの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】フジキセキの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) ドラゴンクエストけしケシ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【スタオケ】カード一覧【金色のコルダスターライトオーケストラ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【スマブラSP】ソラのコンボと評価【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ブレフロレゾナ】リセマラ当たりランキング【ブレイブフロンティアレゾナ】 - ブレフロR攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 仲村トオル、共演者は事前に“Wiki調べ” - 沖縄タイムス 【ENDER LILIES】攻略チャートと全体マップ【エンダーリリィズ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】あんしん笹針師の選択肢はどれを選ぶべき? - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】アップデート情報・キャラ調整まとめ - ポケモンユナイト攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【Apex】シーズン11の新要素と最新情報まとめ【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) ロストジャッジメント攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【Among us】新マップThe Airship(エアシップ)の解説【アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) ハーネスについて小児科医の立場から考える(坂本昌彦) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ゼルダ無双攻略Wiki|厄災の黙示録 - AppMedia(アップメディア) ウマ娘攻略Wiki - AppMedia(アップメディア) ゲトメア(ゲートオブナイトメア)攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【白夜極光】リセマラ当たりランキング - 白夜 極光 wiki - Gamerch(ゲーマチ) お蔵入りとなった幻の『スーパーマリオ』 オランダの博物館でプレイ可能?(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が「ITreview Best Software in Japan 2021」のTOP50に選出 - PR TIMES 真女神転生5攻略Wiki|メガテン5 - AppMedia(アップメディア) 【B4B】近接ビルドデッキにおすすめのカード【back4blood】 - Gamerch(ゲーマチ) ポケモンスナップ攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 富野由悠季「ブレンパワード」作り直したい!ファンを前に意欲(シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ウマ娘】査定効率から見た取るべきスキルとおすすめキャラ【プリティーダービー】 - Gamerch(ゲーマチ) 【スマブラSP】カズヤの評価とコンボ【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) ナレッジ共有・社内wiki「NotePM」が「ITreview Grid Award 2021 Fall」で、チームコラボレーションとマニュアル作成部門において「Leader」を5期連続でW受賞! - PR TIMES メモ・ドキュメント・wiki・プロジェクト管理などオールインワンのワークスペース「Notion」が日本語ベータ版提供開始 - TechCrunch Japan 【ギアジェネ】リセマラ当たりランキング【コードギアス】 - ギアジェネ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) モンスターファーム2(MF2)攻略wiki|アプリ・Switch移植版 - AppMedia(アップメディア) 【ブラサジ】最強キャラTierランキング【ブラックサージナイト】 - Gamerch(ゲーマチ) 【パワプロ】鬼滅の刃コラボ情報まとめ - Gamerch(ゲーマチ) 【SPAJAM2021】第3回予選大会は「クイズ!WIKIにゃんず!」を開発したチーム「かよちゃんず」が最優秀賞! | gamebiz - SocialGameInfo 検索結果における「ナレッジパネル」の役割とは・・・ウィキメディア財団とDuckDuckGoの共同調査 - Media Innovation ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が「BOXIL SaaS AWARD 2021 Autumn」にて「コラボレーション部門」を受賞! - PR TIMES 【ポケモンユナイト】カメックスの評価と立ち回り【UNITE】 - Gamerch(ゲーマチ) Wikipediaが「中国人編集者の身の安全を守るため」に一部の編集者アカウントをBANに - GIGAZINE 【ドッカンバトル】3.5億ダウンロードキャンペーン最新情報 - ドッカンバトル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) BTS(防弾少年団)のV、8月のWikipedia閲覧数が韓国アーティストで1位!グループでは4ヶ月連続トップ - Kstyle 【イース6オンライン】リセマラ当たりランキング|召喚ガチャの開放条件は? - Gamerch(ゲーマチ) BacklogからNotePMへwiki情報を自動API連携する「Backlog to NotePM」をSaaStainerに掲載開始 - PR TIMES ライザのアトリエ2攻略Wiki - AppMedia(アップメディア) 真女神転生3リマスター攻略Wiki|メガテン3 - AppMedia(アップメディア) タスクも文書もWikiもデータベースもまとめて管理できる「Notion」とは? - ASCII.jp ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が、見るだけ専用ユーザー『無料』の新プランを発表! - PR TIMES 【かのぱず】リセマラ当たりランキング【彼女お借りします】 - Gamerch(ゲーマチ) 【乃木フラ】リセマラの必要はある?【乃木坂的フラクタル】 - Gamerch(ゲーマチ) 【パワプロ】生放送まとめ|パワフェス2021 - パワプロ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ルーンファクトリー5攻略wiki|ルンファク5 - AppMedia(アップメディア) シャーマンキングふんばりクロニクル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) アーテリーギア‐機動戦姫-攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 簡単操作で自分専用Wikiを構築できるMarkdownエディタ「Obsidian」のモバイル版を使ってみた - GIGAZINE 情報マネジメントツール「Huddler」がwiki機能を刷新 - PR TIMES シェアエコ配送アプリ「DIAq(ダイヤク)」のアンカーアプリで、高層ビル・商業施設の入館方法などお役立ち情報をまとめた「DIAqwiki」を公開 - アットプレス(プレスリリース) 【ツイステ】マスターシェフの攻略~辛味のふるさと~【料理イベント】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ラグナロクオリジン】リセマラは不要?おすすめ職業は?【ラグオリ】 - Gamerch(ゲーマチ) 白夜極光攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 【バイオミュータント】2.02アプデ|アップデート1.4情報 - バイオミュータント攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 頻繁に寄付をお願いしてくるWikipediaの運営組織はかなり潤沢な資産を持っているとの指摘 - GIGAZINE 【ヒロトラ】タイプ相性についての詳細まとめ - AppMedia(アップメディア) ニーアレプリカントリメイク攻略wiki|ver.1.22 - AppMedia(アップメディア) 【ウマ娘】ゴルシウィークはいつから?キャンペーン情報まとめ - Gamerch(ゲーマチ) シーズン66 - 【超速GP】ミニ四駆 超速グランプリ攻略まとめwiki - 電撃オンライン 乃木坂的フラクタル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 「こんなことになるとは…」13年前のエイプリルフールについた“嘘”がネットで… ある男の告白(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 整理不要の情報共有ツール(社内Wiki)「Nerve」シードラウンドで総額約3500万円の資金調達を実施 - PR TIMES Nerve - 整理不要の情報共有ツール(社内Wiki) ローンチカスタマー募集開始のお知らせ - PR TIMES Among Us攻略Wiki【アマングアス・アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ひなこい】最強ひな写ランキング - ひなこい攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 稲作アクションRPG『天穂のサクナヒメ』における「農林水産省攻略wiki説」は本当なのか? - AUTOMATON スタスマ攻略Wiki【スタースマッシュ】 - Gamerch(ゲーマチ) 無料とは思えない多機能っぷりなWikiインフラ「Wiki.js」レビュー、自前でホスト&外部サービスと連携可能 - GIGAZINE Microsoft Teamsの基本と活用(24) TeamsのWikiを使う - マイナビニュース 『ゲーミングお嬢様』での提起が話題に “企業系wiki”に横たわる問題点とは - リアルサウンド 「エイリアンのたまご」,自動周回機能と公式wikiが登場 - 4Gamer.net 【リゼロス】Re ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories攻略まとめwiki - 電撃オンライン パワプロ2021/2020攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ヌーラボ、「Backlog」の絵文字入力の補完機能やWiki編集の自動マージ機能を改善 - CodeZine(コードジン) ヌーラボ、プロジェクト管理ツール「Backlog」の絵文字入力の補完機能・Wiki編集の自動マージ機能を修正改善 - PR TIMES Backlog、Wikiにファイル添付が容易にできる機能をリリース -- グローバルバーの視認性改善なども実施 - PR TIMES GK川島、パンチング失点でWiki書き換え炎上 「セネガル代表」「プロボクサー」... - J-CASTニュース ウィキメディア財団に「日本人はあまり寄付しないですね」と質問したら、熱い回答が返ってきた| - @DIME ツムツム攻略Wiki|ゲームエイト - Game8[ゲームエイト]
https://w.atwiki.jp/coyote/pages/91.html
【おまけ】 ―――――――――――――――――――― 【NGシーン1】 爆発による砂煙が風によって流され、ようやく視界が確保され始める。 「これがセプタウェイねェ…なかなか強力な威力だ。顔に似合わず自己犠牲心たっぷりの爆弾だなコノヤロー。」 白髪の女侍は手に持ったセプタウェイを背後に放り投げた。 ドドーーーン! その場にいる全員は、突然の出来事に驚き棒立ちになってしまっていた。 「おいおいおいフェブ八ィ~。ズイブン頑張っちゃってるじゃないの。」 「…ぁ………あ――」 フェブ八の体からさっきまでの緊張が一気に解け力が抜けていき、地面にひざをつく。 「――メイさん…バスケがしたいです…。」 『はい、カットー!フェブラリーさん、セリフ違いますよー!』 ―――――――――――――――――――― 【NGシーン2】 2人の姿を見てようやく助かったと実感すると共に、体に力が戻り勇気が沸いてくる。 こぶしを握って立ち上がり砂埃をはたき落とした。 「――な、なんだァ!お前らはァーーー!」 「フっ…、アタシ達はただの万屋さ。」 「舐めやがってェ…。私の惑星侵略計画を…最高最大のロリ帝国誕生計画を…。許さん…。絶対に許さんぞ虫ケラども!ジワジワとなぶり殺しにしてくれる!」 『はい、カットー!大佐さん、セリフ違いますよー!』 ―――――――――――――――――――― 【楽屋裏(5人)】 ガチャ… 「お疲れ様~。」 「本当に疲れたぁ…。」 「うぉぉ…メイさんのパンチは凄く効いたよ…。」 「へへ、悪ィ!全力でやった!」 「…え?あぁ…そうなんだ…。」 「何で私の出番は最後のあれだけなんですかぁ~!」 「……ナイスおっぱいはメイ姉だけで十分…。」 「エエエ…。」 「そんなことどうでも良いですわ!なんですの“フェブ八”って!なんで私があの役ですの?しかも女なのに“フェブ八”って!まったく…。」 「眼鏡だから。」 「そんな理由で――!」 「ってかさ~、マーチ。語尾メチャクチャわざとらしいんだけど。だいたい普通に「~アル」とか言わなくないか?言わなくなくなくないか?」 「……私だってキャラじゃないと思ったけどしょうがないでしょ。これこそなんで私なの…。」 「フェブと対と言えばあんただし、ミニミがあるからじゃないの?」 「……また安直な。メイ姉はずるい、ほとんど素でいけるし…。」 「んなことないって!でも素と同じ様に自然に見えた?そっかそっか、そりゃアタシの演技力の賜物だな、まいったねコノヤロー。」 「(いや、素でしょ…。)」 「(……メイは素だった…。)」 「(うん、あれは素だな…。)」 「良い演技と言えばフェブラリーは凄く良かったよね~!」 「ホントホント!フェブラリーの演技には感動したよ!」 「そ、それほどでも…。照れますわ。」 「……フェブ。自演しないで…。」 「ガッデム!」 「そもそも今回の劇で使った題材がミスですよぉ!」 「確かにそれは否めませんわね。それに名前も酷いしキャラも…というかそもそも脚本家の力不足ですわ。この話の脚本家は誰ですの?まさか社長――」 「「「「無い無い。」」」」 「……そういえば、メイ姉。SPAS使わなかったね…。」 「ん?あぁ。だってさ…使うならマジックで“洞爺湖”って書けって言われたからさ…。」 「(それは嫌だ…。)」 「まぁ楽しかったのだからそれで良いじゃないか!」 「そうだな、そうしとこうぜ。」 「えぇ、そうですわね。」 「良ぉし!…さてと、私は帰るとするよ…。」 「「「待てロリコン。そっちはオーガストの控え室だ。」」」 「あ…。あれれ…おかしいな…。」 「ジュライーーー!」 「あ…爆乳糸目…いや、なんでもないです!本当に!違うんです!誤解です!ごめんなさい!もうしません!いやあああああああ//あ//あ//あ//あ//あ!!」 その頃、劇を見たセプが楽屋で泣いていたという…。
https://w.atwiki.jp/legends/pages/1916.html
「撃ち落すですー!」 「狙い撃ちー!!」 ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!! 機関銃の音が、夜明けの学校町の上空に響き渡る 「HAHAHAHAHAHA!!!!レディたち、そんな目立つ行動はいけまセーーーン……」 「ファイヤー!!」 どごぉん!!! ロケットランチャーが放たれ、全裸兄貴が撃ち落される ……学校町上空は、軽く地獄絵図だった 「よぉし、いいぞ天使たち!容赦なく撃ち落していけ!」 そんな様子を、満足げに眺めている男が一人 モンスの天使の契約者は、自分が契約している天使達の戦いっぷりをながめ、なんとも満足そうだった そんな彼の背後では、最近、彼の担当になった黒服Cが一生懸命に本部と連絡を取り合っていて… …ふぅ、と息を吐いて通信を切った 「…よ、良かった…本部の人達が頑張ってくれたから、上空の騒ぎは学校町の皆さんは認識しないですむ…!」 いや、都市伝説契約者や俗に言う霊感の強い人間には見えてしまうのだが… それでも、地獄絵図が誰でも閲覧可能状態よりはマシだろう …夜が明けてきている 飛び回るサンタ達も、兄貴達も、数を減らした様子はない 「…でも、大丈夫でしょうか、天使さん達、こんな長時間戦い続けて…」 「天使は疲労を感じないからな。食事も、人間の真似事をしてとるだけで本来はほぼいらないから問題ない」 どうだ、俺の契約している都市伝説は凄いだろう そうとでも言いたそうに、モンスの天使契約者は胸を張る 自分の契約都市伝説に対する、絶対の自信 それは、彼の長所であり欠点でもある 「…本当なら、あいつらとゆっくり過ごすはずだったんだがな…くっそ、夜までには終わりてぇ」 「そうですよね…」 …しかし はたして、夜までに終わるだろうか? はなただ疑問である 「…あ、そうだ。そろそろ、朝食にしましょう!何も食べていませんよね?」 「ん?あぁ、そう言えば腹減ってきたな」 「お弁当作ってきましたので、どうぞ」 ことんことん マンションの屋上で、敷物敷いてお重を出し始めた黒服C …そんな黒服Cに、モンスの天使契約者はやや呆れた様子を見せる 「…どこに、仕事場にお重で弁当もって来る黒服がいるんだよ」 「え!?何か間違ってましたか!?」 「飯があるのはありがたいが…お前、本当に現場なれしてないんだな」 あぅあぅあぅあぅあぅあぅ 狼狽している黒服Cの様子に、モンスの天使契約者はやれやれと肩をすくめる …本当、どうしてこんな奴が、自分の新しい担当なのだ 以前の彼の担当は、アメリカ支部に異動になったと聞いた だが…彼の電話の番号にかけたみたが、一行に繋がらない 多分、消されたのだろう、とモンスの天使契約者は考えていた 今、「組織」内では強硬派や過激派の黒服や契約者が、次々と不審死を遂げたり行方不明になったりしている それは、上層部の者とて例外ではない …「組織」内で何かが起きている 強硬派に所属する彼としては、それが気に食わない しかし、調べようにも、彼はその現場から遠い所へと放流されているような現状 よりによって、穏健派の黒服が担当についた辺り…確実に、誰かの陰謀が動いているのだ 「…?食べないんですか?クリスマススペシャル弁当ですよ?」 「…あー…」 …うん まぁ、腹が減っては戦はできぬ、だ 戦うのは天使達だが ひとまず、モンスの天使契約者は、黒服Cとともに朝食を取る事にしたのだった モンスの天使契約者もげろ そして続く予定はない 前ページ連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者
https://w.atwiki.jp/rivatan/pages/36.html
メーガス3姉妹(ドグたん・マグたん・ラグたん)が書かれたレスをまとめたものです。 セリフや擬音など以外のものはカットしてあります。 ~~編?というのは、自分の整理用につけたものです。邪魔なら消してもらってかまいません。 2スレ目 240 男「…い、今起こった事をありのままry 朝起きたら何故か三人の美女が居たんだ…!」 ドグ「起きたか、我が主よ」 男「は?あるじ?」 マグ「男、私たちはお前に召喚されたんだ」 男「しょうかん?」 ラグ「そうだよ!これから宜しくね、お兄ちゃん!」 男「お、にい…ちゃん…?」 ドグ「つまりだな、主はry」 男「なるほど、こういうことか?俺が願ったからお前ら三姉妹が来た、と」 ドグ「まぁ、そういう事になるな。宜しく頼むぞ?」 マグ「よろしく!あ、挨拶代わりに何か食べ物を持ってきてくれ!」 ドグ「あぁ、では私はお茶を頼む」 男「はぁ!?何で俺が…俺はお前らのあ マグ「さっさと持ってこい」 男「…………はぃ」 ラグ「あ、お兄ちゃん手伝うよ!」 男「……ありがとうラグ。ところで何で俺がお兄ちゃんなんだ?」 ラグ「…さぁ…?」 男「…は?」
https://w.atwiki.jp/mitudomoe_eroparo/pages/117.html
ザァァ… 雨かぁ。まったく、嫌になっちゃうね。休日は晴れで気分良くすごしたい。 だからといって平日に降ると今度は通勤が大変なんだよねぇ。 そしてそれを考えると、今度は雨の降るタイミングがないけど。 さて、雨はいいんだけど、ひとはちゃんはまだかなぁ。 ガチャ あ、ひとはちゃんかな。 …あがってこないなぁ。どうしたんだろ。見に行ってみよう。 「せ、せんせい…」 「わぁ!ひとはちゃんずぶ濡れじゃない!待ってて、タオル持ってくるから!」 「はい、どうぞ」 「ありがとうございます」 「急に降られたの?」 「はい、油断してました」 「そっか。うーん、風邪引くといけないから、お風呂も沸かしてくるよ」 「……お願いします」 なんだろう、今の間は。まぁ気にしてる場合じゃない、早くお風呂を入れよう。 うーん、お風呂入れてて思ったけど、ここにひとはちゃん入れていいのかなぁ…。 あんまり綺麗じゃないし…。まぁそうも言ってられないか。風邪を引いたら大変だ。 チャポーン 考えてみればすごい状況だ。 僕しか使っていないお風呂に、僕のよく知っている女の子が入っている。 今まで一度だってそんな経験は無いんだよなぁ。それがこんなにも緊張するものだとは。 お湯を流す音がまた…。 お風呂の外で聞いてるのに、なんでこんなにも頭に残るんだろう。 何故か無性にそわそわするし。 あれは体を流している音なのかな。髪を洗っている音なのかな…。 うぅ、ひとはちゃんが僕のお風呂で…首筋や足を…。 考えたくもないけど、聞こえちゃうとどうしても、意識しちゃうなぁ。 それに、髪を洗っているってことはひとはちゃんはしっとりした髪になってるわけで…。 となると、さっきのずぶ濡れのひとはちゃんを思い出しちゃうなぁ。 雨に濡れて冷えていたけど、とても綺麗だなと思ってしまったし…。 うーん、ずっとここに住んでいるけど、こんなこと考えてると別の部屋みたいだ。 僕とひとはちゃんの部屋…って、あれ…。普段と、同じ…? 僕とひとはちゃんの距離って…。 ガチャ 「先生」 「ひゃい!」 「…?あの、タオルを」 「ドアノブにかけてるよ!」 「あ、はい、ありがとうございます」 考え事をしているときって焦るなぁ。それもその子のことを考えていたから余計に。 「先生、着るものを貸してください」 「あぁぁ、うん、そうだね!」 着るもの着るもの…。 …あれ?着るもの?誰が着るの? ひとはちゃんが。女の子が。僕の服を。 うわわわ、まさか僕の着古してるのを着せるわけにはいかないし、綺麗なやつを用意しなきゃ! えーと綺麗なやつ綺麗なやつ…ってここは洗濯物の山だ! あぁ、そうだ、この前クリーニングに出したアレなら! 「はい、ひとはちゃん!」 「先生これ…」 「クリーニングに出したやつだから!綺麗なやつだから!それでお願い!」 これでダメと言われたらどうしよう。 我が家にはひとはちゃんが着れるような綺麗な服は無いんだけど…。 「えっと…はい…」 あぁ、良かった。大丈夫そうだ。 「…先生のエロ」 「えっ、なに、ひとはちゃん」 「なんでもありません」 何だったんだろう。まぁとりあえず落ち着いて待とうかな。 さっきみたいに変にひとはちゃんを意識しないようにね。 自分の部屋のお風呂場で、女の子が着替えているというのがすごく妙な気持ちにさせるけど。 こういう時はガチレンの名シーンでも思い出そう! おぉ、燃えてきた!邪念も飛びそう! ガチャリ 「お風呂、ありがとうございました」 「あ、ちゃんと暖まれ…」 邪念は落ち着いたはずだったのに。これじゃ全く意味が無い。 決して狙っていない。いないけれど。 僕はなんでアレを渡したのか。よりによってワイシャツを…。 「あんまりジロジロ見ないで下さい、変態」 「あ、ご、ごめん!」 慌てて顔を背けたけれど、それでもひとはちゃんの首筋や足が、頭から消えてくれない。 どうしても、ひとはちゃんを意識してしまう。 「それにしても裸ワイシャツなんて…」 「ほんとにごめん!」 「最初は狙ってやったんじゃないかと思いましたよ」 「そんなことないよ!」 それはもう、さっきの僕を叱り飛ばしたいぐらいだよ。 「もういいです。チクビと遊びます」 「あ、うん」 ひとはちゃんが動いて、その度に裾がひらひら揺れる。そこから見えるひとはちゃんの素足。 正直、目のやり場に困るんだけど。…と、あれ? 「っ!っと!っ!」 ひとはちゃんが腕をぶんぶん振っている。一体何を。 「ひとはちゃん、何してるの?」 「…先生、袖を」 「あ。そっか」 僕のワイシャツだから当然ひとはちゃんには大きいわけで、勿論袖もぶかぶかだ。 あまりにぶかぶかなもんだから、どうやらうまく通すことも難しいみたいだ。 それだと手が使えないから確かに不自由だよね。 「それじゃ失礼するよ」 ワイシャツ一枚の女の子が目の前にいるけれど。なんとか邪念を抑えて…。 袖をつかんで…巻いて…手を通して。 「「あ…」」 手が触れる。うわ気まずい。意識しちゃってるから余計に…。な、何か話さないと…。 と思っていたらひとはちゃんが喋りだした。 「先生は…」 「え?」 「…。こんな格好、漫画でもないとありえない状況ですよ。どうするつもりですか?」 「ど、どうもしないよ!」 するわけがない。僕とひとはちゃんとはそんな距離じゃないからね…。 「先生のエロ本ではこのあと」 「わわわわ、何言ってるの!」 恥ずかしながら、僕の嗜好まで知られている相手だけど。 そしてお互いがお互いを知っているけど。 ポツリ 「先生の意気地なし」 「え?」 「先生は優しいですね、って言ったんです。それじゃ私はチクビと遊びます」 「うん、そうして欲しい、かな」 僕は今のひとはちゃんを直視できないわけで。情けないことに。 「なんだか私が邪魔みたいな言い方ですね」 「いや、そうじゃなくて直視できないと言うか…」 「私はそんなに目の毒ですか?」 「そんなことないよ!」 「保養ですか?」 「うっ…えっと…」 「変態ですね」 「返す言葉もございません…」 それでもきっとこれでいい。僕は、君とのこの時間が好きだから。この距離が好きだから。 それはそれでいいんだけれど…。 チクビと遊んでいるひとはちゃんの裾がとても危険なことになっていたのは秘密にした。 こっそりひとはちゃんを見ていたなんて、知られたくないしね。 それなのに。 「度を越した変態ですね」 「…ばれてた?」 「私も先生と同じですから。ちゃんと見てますよ」 あっさりばれていたらしい。それに僕と同じらしい。 今日は服が乾くまでしばらく一緒だね。 それじゃ、このお互いに好きな時間を、二人で堪能しよう
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5972.html
前ページ次ページゼロの黒魔道士 「じゃ、私達は宿題やってるから、中庭で他の使い魔達と遊んでらっしゃい!」 「うん、ルイズおねえちゃんも、宿題っていうの?がんばってね?」 「はいはい…あぁ、それからいいこと?使い魔の恥は主の恥なんだから、変なことしちゃダメだからね!」 「はい!」 …今日はルイズおねえちゃんの授業は午前中までしか無かったんだけど、 ルイズおねえちゃんたちは「宿題」っていうのがあって集中したいからって図書室に行っちゃった… …学生さんって大変だなぁ… んー…ボクは、今日は夕方まで仕事が無いし、フレイムとかと遊ぼうかなって思ってたんだ…けど… …なんでだろ…誰かに見られている気がする…? ―ゼロの黒魔道士― ~第九幕~ とんがり帽子のその下の ピコン ATE ―まるみえ― 「ちょ、ちょっとっちょっと!キョロキョロしてるわよ!気づかれてるんじゃないっ!?」 「落ち着きなさいな、ルイズ…きっとまだ校内の地理に詳しくないだけよ…あぁん、キョロキョロするビビちゃんもかわい~♪」 「二人とも、声が大きい」 校舎の影、とんがり帽子を追う桃・赤・青髪の3人組 ビビの語る異国話に興味を惹かれ、一緒になって聞き入っているうちに、 なんとなく仲良くなったような気がする今日このごろ 何せここ2、3日でいつの間にか「ルイズ」だの「キュルケ」だの名前で呼び合うようになってしまったのだ まぁ最も、その点を指摘したところで、本人達は真っ赤になって否定するであろうが さて天気もいいし、授業は午前まで、目立つ宿題も出ていない中、この3人が何をしているかというと… カポーン 話を前日の女湯まで戻さねばならない 映像ならばサービスシーンとなるワザとらしい場面転換だが、 文章だけではそうはいかない ただ、一昔前に流行った歌で言うところの、 「どれもみんなきれいだね♪」の「オンリーワン♪」で大変よろしかった、 とだけここでは言及しておこう。深い意味はまったく無い さてさて閑話休題、 ここでなされた会談の内容であるが… 「あ~、肩が凝るわ~♪」 「…げ、下品な自慢はやめなさいよ、キュルケッ!わ、わたしだって、私だって…」 「あ、ゴメンなさいね~、慎ましやかなカラダでは言えない悩みだったわね、ル・イ・ズ♪」 「そ、そんなモンね、あ、後で絶対垂れるんだから!」 「フフフッ、このハリと柔らかさを見てもそんなことが言えるのかしらっ!!」 「くっ…私だってぇぇぇ!!」 「…自慢、自重」 …コホン、重要なのはこの会話ではなく… 「あぁ、ところでルイズ?ビビちゃんのことなんだけど」 「ビビの?…また自分のところに寄越せとか寝ぼけたこと言うんじゃないでしょうね、キュルケ」 「それもあるけどね?…気にならない?」 「気になるって何よ?私の使い魔にケチつける気?」 「んもー、そうじゃなくってー、ホラ…」 「帽子の下」 「帽子の下…?あぁ…」 そう、ビビの帽子の下である 何しろいつでもきゅっきゅと念入りにかぶりなおし、 おまけに寝るときまでずっとそのままなのだ …帽子の下に何があるのかは誰も知らない… 「ん~…でもビビの出生の秘密知っちゃったし…何となく『見せて』とは言いにくいし…」 「いや私もそうだけどね、ルイズ…でも、使い魔の主として、使い魔のことを深く知るってことは大事じゃない?」 「…つまりただの好奇心」 「よ、要約しなくていいわよタバサッ…ねぇ、どう思う、ビビちゃんの帽子の下…どんな顔があるのか…」 「う~…き、気にならないとは言わないけど…でも『何があってもビビはビビ』だし…」 ブクブクと顔を湯に沈めるルイズ 「ん~…私の読みではすっごい美少年だと思うのよね~…声がいいし…タバサはどう思う?」 「…案外、コルベール先生と同じ髪型」 ブホッと湯に吹き出すルイズ 同時刻、遠く離れたある小屋で禿頭がクシャミした 「た、タバサ…あんたねぇ、人の使い魔をなんだと…」 「可能性の問題、観測するまで中身は不定」 「う」 何気なくタバサが量子力学の概念に到達したところでルイズがうなる つまるところ、「見てみなきゃ何も分からん」ってだけなのだが 「…と、いうわけで…ビビちゃんの顔、見てみたくない?」 「そ…そりゃぁ…で、でもでも無理やりひっぺがすワケには…」 「あらぁ~、ルイズ、あなた実は乱暴にされる方が好きなわけ?」 「っ!?!?こ、この色欲魔っ!!何考えてんのよっ!!」 「コッソリ見る」 「コッソリって…帽子が取れるのを待つっていうわけ?そんなのいつになるか…」 「…なるほど、偶然を装って…それはいけるわね、ナイスアイディアよ、タバサっ!」 「ちょ、ちょっと何を勝手に…」 「見るか、見ないか、二つに一つ」 「う…わ、分かったわよっ!私の使い魔なんだしっ!私が全て把握しないとねっ!!」 「じゃ、決まりっていうことで♪」 「状況は明日開始」 …ここに、『女湯の誓い』別名『ビビちゃんの、ちょっといいとこ見てみ隊結成式』が執り行われた… そも、三人寄れば色々なことが可能になるとは諸君も周知のことであると存じる 歴史上の故事にならえば『桃園の誓い』であるし、『毛利元就の三本の矢』がその例に当たる …どちらも結果的にどうなったかは触れないでおこう… さてさて舞台は現在のトリステイン魔法学院の中庭に戻り… 「…あ、フレイムー、こんにちは!いい天気だね~…」 「ブホッ」 …何も知らない今回のターゲット、フレイム相手にまずは和やかに挨拶 「きゅるきゅる♪」 「あ、シルフィードも来てたんだ。こんにちは!もうご飯食べたの?」 「きゅいっ!」 …実はこのシルフィード、今回の仕掛け人 何も知らないターゲット、やはり和やかに挨拶 和やかな空気が中庭を満たしていく… と、ここで、次の瞬間っ! 「きゅ~いっ♪」ペロンッ 「うわっ!?く、くすぐったいよぉ…」 仕掛け人、ターゲットの顔を舐める、舐める、これでもかと舐めるっ! 「…まぁ、『シルフィードにじゃれさせて帽子を取らせる』ってシンプルだけど…大丈夫なの?」 「作為が発覚されない作戦が今回の要」 「今朝からちょこちょこってタバサが風魔法て取ろうとしてみたけどビビちゃん、しっかり帽子押さえて飛ばないようにしちゃってたしねぇ…」 そう、これこそが今回の作戦なのだ 仕掛け人、まだ舐めるっ!なんという舐めっぷりだ、 それともターゲットはアイスクリームのように甘いというのか ターゲットが涎でベトベトになっていく ここでターゲットたまらず 「う、と、とんずらぁぁっ!!」トトトッ ターゲット、逃走を開始する が、しかし仕掛け人がすかさずこれを追うっ! しかしこの仕掛け人、ノリノリである カプッ 「うわぁぁっ!?」 ここでついにターゲットを確保、 あえなく逃走劇はここまでとなってしまった 仕掛け人、ターゲットを口にくわえてご満悦 ターゲットこれには呆然、手も足も出ない 「あとはそのまま帽子をとるだけ」 「決定的瞬間ねっ!」 「な、何があってもビビはビビなんだから…」 ギャラリーの誰もが期待した と、次の瞬間っ! 帽子がずれて、ついに全容が明かされる… とここで、アクシデントが発生 「おや、ビビ君、こんなところにいたのかい?」 「コルベール先生?…た、助けて…」 なんと第三者が乱入、これには仕掛け人渋い表情だ 「おやおや…仲のいいのは結構ですが、ビビ君も嫌がってますし、その辺にしてくださいね?」 優しいぞ、コルベール! 輝いてるぞ、コルベール! 困った仕掛け人、ここでギブアップ 「きゅぃ~…」 ドサッ 「あうっ!?」 ターゲットの身柄は解放された 「あっちゃ~…作戦失敗?」 「禿、邪魔」 「…うー…よかったような悪かったような…」 「あぁ、そうそうビビ君、君は魔法を使うときに杖などは使わないのかい?」 「え?えぇと…あれば使いますけど、別に無くても使えます…あった方が強力ですけど…」 この第三者、ギャラリーにはまったく気づいていない 「ふむ、根本的にこちらの魔法とは違うのかな?…それでは例えば火の魔法で…」 しかしこの第三者、己の研究欲のためか色々と聞いてくる ギャラリーが「自重しろコッパゲ!」と心で叫ぶが、まったく気にしない 元々の仕掛け人、企画者に対して「どうすればいいのか」と軽くジェスチャー 企画者はこれに「とりあえず待機」と合図を送る 仕掛け人・企画者共に焦りが生じる… 「…う、うん…そうです、大体『ラ』の上に『ガ』があって…あ、でも呪文の詠唱は…あと『ジャ』があるという話を…」 「ほう!つまり『ファイア』の上に『ファイラ』でさらに『ファイガ』と!!いやはや、おもしろいですなぁ…で、その『ジャ』魔法というのは…」 何がおもしろいんだ、コルベール! 何が楽しいんだ、コルベール! これには仕掛け人も呆れ顔 このコルベールまったく留まる気配が無い 実にイキイキとした表情だ 「あぁ、そういえば君は武器などを使ったことは?例えば剣とか槍とか…」 「え、うーん…ボクはだいたい後ろからの援護とかだったから…あの、どうしてそんなことを…?」 「ふむ、いや、君はガンd…ケホケホ…そ、そう君は使い魔なんだし、ミス・ヴァリエールを守るために武器を使うという場面が出るかもしれません、一度使ってみてくれませんか?」 「…?んー…ルイズおねえちゃんを守るために必要なら…わかりました、使ってみます…」 「そうかっ!ぜひ使った場合は結果を教えてくれたまえ!…おぉ、もう日が暮れますな…それでは、私はこの辺で…」 「あ、はーい!コルベール先生、さようなら」 と、ここでタイムアップ 記録は…なんと5時間34分22秒! もちろん今日の最高記録だ 仕掛け人は既に疲れて寝てしまった! すごいぞ、コルベール! ありえないぞ、コルベール! 「…な、長かったわねぇ…」 「…貴重な話は聞けた…でも禿自重」 「腰が痛い~…ビビちゃんもよく付き合ったわねぇ…」 企画者達があきらめて帰ろうとした… 次の瞬間っ! 「う~…ベトベトで気持ち悪い…水浴びしたほうがいいよね…」 なんとターゲット、自ら水浴びを宣言 これには企画者達も目が覚めた 「み、水浴びっていうことは」 「通常、服は脱ぐ」 「覗くみたいだけど…これはチャンスねっ!」 覗きであるということは最初からだと思うのはともかく事態は進行する ターゲットは周りを気にしている まさかここで水浴びをしてしまうのか? 案外露出の趣味でもあるのか? そんなことをルイズが気にし始めた… 次の瞬間っ 「大気に集いし溢るる涙よ、 集いて固まり満ちるがいい! ウォータ!」 なんとターゲット自分の頭上に水球を出現させたではないか ザバーンッ 加減しているとはいえものすごい水量だ これには仕掛け人も起きだし目を丸くする これを数回繰り返しあらかた汚れが取れたところで 今度はターゲット、近くにあった木切れを集めてきたではないか 一体何をしようというのか 「岩砕き、骸崩す、地に潜む者たち 集いて赤き炎となれ! ファイア!」 なんと焚き火である そう、実はこの一連の動作、 旅の途中でモルボルなどに襲われた後に行われる野外での洗濯方法なのだ これならばたとえ水などのない屋外でも汚れが取れるとあって奥様方にも実に好評 だが魔力をかなり消耗するので、テントの無いときには使用できない そんなちょっと珍しい魔法の使い方、あなたは許せる?許せない? 「んー…サッパリしたー…あ、シエスタのところに洗濯物とりにいかなきゃ…じゃ、またね、フレイム、シルフィード」 「ブフォッ」 「きゅ、きゅぃぃ~…」 「今日はもうダメね…う~ん、でもビビちゃん、便利よね~…」 「作戦失敗、後でおしおき」 「くっ…うー…見たかったような見たくなかったような…」 少女達のあくなき挑戦は続く…かもしれない ―― …あれ?男の子が草むらの影にいる…?学生さんかなぁ…?ちょっとぽっちゃりしてる… 「あのー…どうしたんですか…?」 「うわぁぁっ!?な、なんでも無いよ!?べ、別に何かに集中していた少女達のパンチラをスケッチしたりなんかしてないよっ!?」 …????貴族の人たちって…やっぱりどこか変なのかなぁ…? …ルイズおねえちゃんたちも何やってるんだろ…?宿題っていうのは終わったのかなぁ…? 前ページ次ページゼロの黒魔道士
https://w.atwiki.jp/rikakyouzai/pages/30.html
昆虫の成長と体のつくり【登録タグ B物質 小3 】 教材 HP:表示名 管理人:? 素材 HP:表示名 管理人:? お薦め図書 児童用 教師用(易しい入門書的なもの) 教師用(専門的なもの) コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/846.html
「ふ・・・ふふふ・・・これで・・・・キョンは・・・・・あたしだけのもの・・・」 ・・・身体に力が入らない・・・ ・・・・頭の中が真っ白になる・・・ ・・・・・もう・・・そんなに時間はのこされていないだろう・・・ 俺はそんな事を考えつつ、ぼーっと自分の腹に突き刺さった包丁を見ている・・・ なんで、こんな事になっちまったんだろうな・・・・? なぁ、ハルヒ・・・・ 「誤解」 さて、展開がいきなり過ぎて何の事やらさっぱりだろうから少し時間を巻き戻そう。 ・・・・・・ それは、いつもと同じ部活中の事だった。 俺は朝比奈さんの淹れてくれたお茶を飲みつつ、古泉といつもの様にボードゲームで暇を潰していた。 しかし、その日はずっとあるものを目で追っていたのである。 そのあるものとは、我等がSOS団団長涼宮ハルヒだ。 な、なんでハルヒなんかを俺はずっと目で追ってるんだ? ふと、その事に気付いた俺は自分でもワケが分からず頭に?マークを浮かべていた。 「それは恋ではないでしょうか?」 疑問に思っていると向かいに座っていた古泉がいきなりそんな事を言ってきやがった!! 「そ、それは一体何の冗談だ?て、ってか、か、勝手に人の心を読むんじゃありません」 あぁ、動揺してんのバレバレだな・・・ 「すいません、あまりに分かりやすいものでしたから、つい。しかし、あなたが涼宮さんに特別な感情を抱いているのは確かですよ」 「俺ってそんなにバレバレなのか?それは、まぁいい。ちなみに言っとくが俺は恋愛感情とか理解出来ないぞ」 「えぇ、それは見ていれば分かります。さて、どうしたものでしょうか?」 こいつ、楽しんでないか? 「知らん。もう放っておいてくれ。これは一瞬の気の迷いなんだ」 すまん、これは言い訳だな。 確かに、俺はハルヒの事が好きだ。 だが、俺はハルヒとの今の関係のを壊したくないのだ。 「そうはいきません。あなたと涼宮さんが一層仲良くなって頂けると僕としても良い事ばかりなので、今回は強引にお手伝いさせて頂きますよ」 あぁ、そういう魂胆か。 「そうかい、じゃあ好きにしてくれ」 俺がそう言った時「あぁ、つまんない!!今日はこれで解散!!」と言ってハルヒが部室から出て行った。 「さぁ、涼宮さんも帰った事ですし、告白の練習をしましょう」 「いきなり、何なんだ!まさかとは思うが、お前を相手に練習とか言うんじゃないだろうな?」 その事態だけはなんとしても避けたい!いや、避けなくちゃならない!! 「さっき、好きにしていいとおっしゃったじゃないですか。あなたが望むなら僕がお相手してもいいですよ♪」 「断固として断る!!」 「・・・そうですか・・・。非常に残念ですが、ここは朝比奈さんか長門さんに頼むとしましょう」 なんか、本気でがっかりしてるな・・・まさか、こいつは俺の事が・・・ いや、それ以上考えるのはやめよう。 「で、どちらがいいですか?」 「どっちって、告白する相手はあのハルヒだぞ!?どっちも参考にならないと思うが」 って、すっかり古泉にのせられてるな俺・・・ 「ふぇ、キョン君、涼宮さんに告白するんですかぁ?」 声のした方に振り返るとSOS団専属のエンジェルが不思議そうな目を向けていた。 「あ、朝比奈さん、聞いてたんですか?」 「あれだけ大きな声だったら聞こえますよ。そうかぁ、やっと告白するんですねぇ」 「本当にやっとですよね。これで我々のモヤモヤもやっと解消されます」 なんか、ここぞとばかりに好き放題言ってるな。 「何だよ?俺はそんなに鈍感か?」 そう言うと3人の目がこっちに向けられた。 「ひょっとして、気付いてないんですかぁ?」 「まさか、それ本気で言ってますか?だとしたらあなたは鈍感を極めたと言っても過言ではありませんよ」 「・・・・超鈍感・・・・」 3人の言葉が俺の心にクリーンヒットする。 見事に心を砕かれた俺は部屋の隅で体育座りをしてヘコんだ。 いやぁ、その姿は滑稽だったなぁ・・・はっはっは・・・はぁ。 「それは置いておくとして、では、そろそろ練習を始めましょうか」 古泉の一言により遂に「ハルヒに告白」する練習が始まっちまった。 俺の練習相手は無事朝比奈さんに決まった。 「さぁ、どうぞ」 「テイク1」 クソッ、いい気なもんだなお前ら!! こうなりゃヤケだ。 「ハルヒ、好きだ」 ・・・・・・ 「まさか、それだけですか?」 なんだ、その心外っていう顔は? 「あぁ、そうだが」 「これじゃあ無理ですね」 「キョン君は女心が分かってないです!!」 「・・・無知・・・」 揃ってダメ出ししなくてもいいじゃないか・・・ 「じゃあ、どうすりゃいいんだよ!」 「「「はぁ・・・」」」 今度は3人揃って溜息ついてるし・・・ 「ここまでダメだとは・・・分かりました、一肌脱ぎましょう。じゃあ、まず肩を持ってじっと相手を見つめて下さい」 と言って古泉がシチュエーションをつくる。 「テイク2」 長門のその合図で2回目の練習が始まった。 えーい、こうなりゃ勢いのまま行くしかない!! 「俺、ハルヒの事が」 バーッン!! その時、ドアが開いたのには気がついたが勢いが止まらなかった。 「ごっめーん!!忘れ物しちゃってー!!」 「始めて会った時からずっと好きだったんだ!!これからもずっと傍にいてくれ!!」 そう言い終わってドアの方を向くと表情を失ったハルヒが立っていた。 とりあえず今の状況を整理しよう。 俺は、ドアの前で朝比奈さんの肩を持って愛の告白をしていて、古泉と長門はちょうどドアに隠れて見えてない。 つまり、ハルヒから見れば放課後の部室で2人っきりで告白をしているように見える訳だ。 ははは、もう言い逃れできねぇなこりゃ・・・・ 「何・・・・やってるの?」 ハルヒの肩が震えている。 「い、いや、これは・・・・そのな・・・」 あぁ、なんでちゃんと説明できないんだ俺!流石にテンパリ過ぎだろ!! 「みくるちゃん、説明して」 「あの、その、えーっとぉ」 「もう!さっさと説明しなさいって言ってんでしょ!!」 ハルヒは朝比奈さんの胸倉を掴んで怒鳴った。 こいつは何をそんなに怒ってるんだ? 「ひぅ!!」 「おい、ハルヒやめろ!!朝比奈さんは何も悪くないんだ!!」 そう言って朝比奈さんを庇う形で2人の間に入った。 「ふーん、お熱い事で。何よ、見せ付けてくれんじゃない!!」」 今度は俺に掴みかかってきた。 「俺はな、ただ朝比奈さんに告白「嫌!!そんなの聞きたくない!!」 「いいから最後まで聞けって言ってるだろ!!」 「聞きたくないって言ってんでしょ!!バカッ!!もう知らない!!あんたなんかみくるちゃんとヨロシクやってなさいよ!!」 ハルヒは俺の手を払い除けて部室を勢い良く飛びだしていった。 「もう、何やってるんですか?しっかり説明してくれなきゃダメじゃないですか」 「そうは言ったって、あいつ何も聞かなかったじゃないか」 「そこを何とかするのがあなたの仕事ですよ。しっかりして下さい」 「・・・超ヘタレ・・・」 どうでもいいが、今日は長門の一言が厳しいな。 「まぁ、我々も少し調子に乗ってしまいましたね、すいませんでした」 「いや、それはもういい。それより、またあのヘンテコ空間が発生して大変なんじゃないか?」 「えぇ、恐らく発生するでしょうね」 「また、迷惑掛けるな」 「いえいえ。それより、明日にはちゃんと涼宮さんの誤解を解いて下さいね。よろしくお願いします」 「キョン君、ごめんなさい。私がしっかり説明出来ていればこんな事にはならなかったのに・・・」 「朝比奈さん、それはお互い様ですから気にしないで下さい」 「分かりました。では、また明日会いましょうね」 「はい。また明日」 そこで俺たちは解散し、それぞれの帰路に着いた。 家に帰った俺はハルヒになんて言って謝ろうか、そればかりを考えていた。 はぁ、前途多難だな、まったくよぉ。 そして、ハルヒの事が頭から消えないまま俺は眠りに落ちていった・・・ ・・・・・・・・・・ 何か違和感を感じ目を覚ますとそこはいつかの灰色の空間だった。 また、ここか・・・・ という事はあいつもここに居るんだろうな。 さて、ハルヒを捜しに行きますか。 俺は、立ち上がり部室を目指した。 あいつが居るとしたらあそこしかないからな。 俺の読み通り、ハルヒは部室に居た。 「おい、ハルヒ」 「・・・キョン・・・」 「また、こんな所に来る夢を見たのか?」 「あはは、ここは夢じゃないわよ」 ハルヒは何を言ってるんだ? どうしてそれを知ってるんだよ? 「どういう意味だ?」 「あたしね、前にここに来た時に1人で探検したでしょ?その時に転んで膝を擦り剥いたのよ。で、戻った時にその傷が残ってたの。だからあれは夢じゃないってすぐに気付いたわ」 なんて事だ・・・ つまりハルヒはあの時からここが夢じゃないって気付いてたってのか。 「そう分かってるなら、なんでまたここに来たんだよ?」 「あんたのせいよ。あんたがあの時あたしにキスしたからあんたの中にはあたししか居ないって信じてたのに!! あんたはあたしじゃなくてみくるちゃんを選んだ!!あたしはそれが許せない!!だからあんたをここに閉じ込める事にしたの。 そうすればあたし以外の奴があんたに触れる事は出来ない。最高よね!!あははははははははは」 「そんなことしてなんの意味があるんだ?お前だってここから出られないんだぞ」 「あたしはあんただけが居ればいいわ。他にはなにもいらない」 ダメだ、今のハルヒは歪んでしまっている。 今、告白すればハルヒは受け入れてくれるだろう。 だが、俺が好きなのはいつものハルヒだ!! 目の前に居るこいつじゃない!! 「お前は誤解しているぞ!!俺は朝比奈さんに告白した訳じゃ「もう、その話はどうでもいいわ」 ハルヒはゆっくりとこっちに近づいてくる。 「さぁ、キョン。あたしだけを見て。あたしだけを愛して。あたしだけを求めて」 っく、俺の言葉はハルヒの心まで届かない!! なんて無力なんだよ、俺は!! どうすればいいんだ!? もう、ハルヒは俺の目の前まで来ていた。 「ねぇ、早くあたしに触って」 ここで諦めてどうすんだ!! ハルヒをこうしちまったのが俺なら、元に戻すのも俺の役目だ!! 「・・・それは・・・・出来ない」 「え?」 「俺には今のお前を求める事も愛する事も出来ないって言ったんだよ!!」 頼む、もう元に戻ってくれ・・・ こんなお前を見てるのは辛いよ・・・ 「・・・そう・・・だったら」 どうやら俺の願いは届かなかったみたいだな・・・ 「・・・死んで・・・・」 ハルヒがそう言った瞬間、何かが俺の腹に突き刺さった。 な、何がどうなってんだよ!? 俺は、状況を理解する前にその場に倒れこんでいた。 ここでやっと冒頭に戻る。 「ふ・・・ふふふ・・・これで・・・・キョンは・・・・・あたしだけのもの・・・」 ・・・身体に力が入らない・・・ ・・・・頭の中が真っ白になる・・・ ・・・・・もう・・・そんなに時間は残されていないだろう・・・ 俺はそんな事を考えつつ、ぼーっと自分の腹に突き刺さった包丁を見ている・・・ なんで、こんな事になっちまったんだろうな・・・・? なぁ、ハルヒ・・・・ 「あははっ、あははははははははははははははははは」 くそっ、もうどうにもならないのかよ!! そう思った時、ハルヒの異変に気が付いた。 ハルヒはその大きな瞳から大粒の涙を流している。 そうか、ハルヒもコイツと戦っているんだな!! だったら、俺に出来る事はたった一つだ!! それはハルヒが目の前のコイツに勝てるようにしてやる事だけだ!! 「ハ・・ルヒ、ごめん・・・な・・げほっ・・・俺・・・・お前の事・・・・・傷つけちまった・・・な」 「何を今更、そんな事しても無駄よ!!あははははははははは」 てめえは黙ってろ!! 俺は、目の前の奴を思いっきり睨み付けた。 「今日の・・・あれな・・・・お前に・・告白する練・・習をしてた・・・んだ・・・・っく」 俺は意識が遠くなるのを必死に堪えた。 「・・・1度しか・・言わないから・・・ちゃんと・・・・聞いて・・・おけよ」 もう少しなんだ!!だからもう少しだけもってくれよ!! 「む、無駄だって言ってんでしょ!!往生際が悪いわよ!!」 いい加減、黙ってくれ。気が散る。 「俺は・・・涼宮ハルヒが・・・・・大好きだ!!だから・・・・・俺の所に戻ってこい!!ずっと俺の傍に居てくれぇ!!」 っく、俺に出来るのはここまでみたいだ・・・・ お前が戻ってくるのを迎えられなくてごめんな・・・ そこでとうとう限界を迎えた俺は意識を失った・・・・ ・・・・・・・・ 「・・・・ョン・・・ン・・・・・・」 誰かが俺を呼んでいる・・・・・ 疲れてんだから少し休ませてくれよ・・・・・ なんか、さっきから顔にポタポタと垂れてくるな。 なんだこりゃ? 「キョン・・・・キョン・・・・・キョン~」 声がさっきよりはっきり聞こえる。 あぁ、分かったよ!!起きればいいんだろ!? 目を開けるとそこには涙とかその他の液体で顔をめちゃくちゃにしているハルヒの顔があった。 「・・・よぉ、何泣いてんだよ?」 「だって、キョンが死んじゃったと思ったんだもん!!」 「お前が刺したんだろうが」と出かけたがそれは飲み込んだ。 どうやら、俺の大好きなハルヒが戻ってきたみたいだからな。 「無事・・・戻ってきたみたいだな」 「うん。キョン、ごめんね・・・ホントにごめんなさい」 「もう、いい。お前はよくやったさ。そんな事より、もっと聞きたい事があるんだけどな」 「えっ?あ、うん。あたしもキョンが世界で一番大好き!!だから、これからよろしくお願いします!!」 あぁ、良かった。 これからが楽しみだな。って、俺は死に掛けてるんじゃなかったっけ? 腹の辺りを摩って見るとべったり血が付いていた。 痛てて、思い出したら急に痛み出した。 「キョン!?大丈夫なの?死んじゃやだよ!!」 もちろん、そのつもりはない。 「なぁ、ハルヒ。元の世界に帰ろう。その際、俺の怪我が治りますようにって願ってくれると嬉しい」 「そんな事で治るの?擦り剥いたとかじゃないんだよ?」 どうやら、元のハルヒは自分に変な力がある事は知らないみたいだな。 まぁ、そっちの方がいいか。 「治るさ。なんたって俺の女神様の願いなんだからな!そして、ずっとハルヒの傍に居るよ」 「分かったわ。キョンがそう言うなら信じる。約束だからね!!ずっと傍に居なさいよ!!」 「あぁ、約束だ。」 そう言ってハルヒの頭を引き寄せ・・・キスをした。 あの時とは違う。 それは愛おしいキスだった。 あの時も離したくないと思ったが、今はそれ以上に離したくない・・・・ そう思えるキスだった・・・ 翌朝、すっかり傷が消えている事を確認した俺は学校へと登校した。 教室に入るとハルヒが勢い良く抱きついてきた。 「お、おい、ハルヒ!朝っぱらから何してんだ!?」 「キョン、ちゃんと生きてた!!生きててくれた!!約束守ってくれた!!」 「そんなの当たり前だろ?なんたって、これからずっと傍に居るんだからな!!」 「うん!!よろしくね!!大好きだよ、キョン!!」 どうやら、一生離れる事はできないみたいだ。 無論、離れるつもりもない。 俺には眩し過ぎるハルヒのこの笑顔を1番近くでずっと見ていたいからな・・・ THE END
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/668.html
♪本当の自分♪ Part.B ……あれ?痛くない。 恐怖で思わず閉じた瞼をゆっくり開くと……。 「なんだよ!離せよ!!」 警察っぽい制服を着た男の人が、酔っ払いの手を掴んでいた。 「鉄道警察隊です」 「あぁ!?警察が一体何のようだ!」 「先程から一部始終を見ていました。なので、傷害未遂の現行犯で逮捕します」 「な、なんだってー!!」 私達の目の前で、酔っ払いに手錠がかけられた。 あちこちから「あーあ、これだから酔っ払いは……」「怖いわねー」といった声が聞こえる。 ……私達にあんな事をしたんだから、当然の報いってやつだよね! すると、警察官さんは私達にも声をかけてきた。 「すみませんが、お二人も一緒に来ていただけますか?……詳しい事情を聞きたいので」 「え?あ、はい。……梓ちゃん、行けそう?」 「何とか。ゆっくりとなら……」 「あ、無理に急がなくても良いですよ。では、すみませんがお二人を詰め所まで案内していただけますか?」 「あ、はい。わかりました」 警察官さんは駅員さんにそう言うと、酔っ払いを連れて一足先に詰め所に向かっていった。 「大丈夫かい?ゆっくりで良いから僕達も行こうか」 「はい。……梓ちゃん、ちゃんと私に掴まってるんだよ」 「あ……はい、唯先輩」 あずにゃんが私の手に掴まり、ゆっくりと立ち上がって歩きだした。 「どぉ?痛くない?」 「あ、はい。さっきと比べるとほとんど痛みは有りませんね」 そっか~、良かった~。 「でも、無理は禁物だからね。ゆっくりで大丈夫だから、痛くなったらちゃんと私に言うんだよ」 「はい……」 そして、私はあずにゃんをしっかりと支えながら、駅員さんと一緒に詰め所に向かった。 # 「ご協力、ありがとうございました。……本当に送っていかなくても大丈夫かい?」 「あ、はい。ご近所さんに驚かれても困るので……」 「そう?じゃぁ、気をつけてね」 「はーい。……じゃぁ梓ちゃん、行こうか」 ……まただ。 「あ、はい」 「どうだい?一人で歩けそうかな?」 「んー、……何とか……大丈夫な感じですね~。ゆっくりとなら、ですけど」 「まぁ、まだ動きそうにないからね。急ぐ必要もないし」 「まだ動かないんですかぁ?」 唯先輩がため息混じりに時計を見た。 現在時刻は午後十時五十分。 そして乗り換える路線の最終電車は午後十一時二十分発。 それ以降は全て四つ手前の駅止まりになってしまう。 乗り換え駅までは約七分。 階段を二階層分登るのに普通ならば約三分。 つまり……あと少なくとも二十分以内に動かないと間に合わなくなってしまう計算だ。 「終電に、間に合いますかね……」 「まぁ、それは『神のみぞ知る』ってやつだからね。僕達でも予想は全く出来ないし」 「そうですか……」 「早く動いてほしいよねぇ~」 「あ、でも今動き始めたら、君達はラッシュ以上の混み具合の中、『立ったまま』電車に乗車するって事になるけど……」 「あぅ……それだけはご勘弁を……。せめて、梓ちゃんだけでも座らせてあげてつかぁさい……」 ……なんで……。 「でもまぁ、まだ大丈夫だと思うよ。とは言え今までの経験からすると……多分後五分ちょいで運転再開かな?」 「そんなのわかるんですか!?」 「まぁ、確実じゃ無いけどね。的中率は七割ってとこかな?」 「はぁー。駅員さんって、そんな特技を身につけてるんですね」 「特技って……まぁ、そう言われればそうかな?」 そんな事を話している間に、ホームに着いていた。 「お、あそこら辺が空いてそうだよ。……では、本日はご協力ありがとうございました。お気をつけてご帰宅下さい」 それまでのおどけた口調を一変させて、仕事口調で私達にお礼を言った。 「あ、いえ、私達も色々とご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。お陰で梓ちゃんの怪我を酷くせずにすみました。ありがとうございました」 「あ、ありがとうございました」 私も慌ててお礼を言った。 ……唯先輩……どうして……。 車内に入ると、既に殆どの座席が埋まっていた。 ……まぁ、明らかに一人で三人分のスペースを占領している酔っ払いもいるけど……、相手するのも面倒だし……。 「あ、あそこ空いてるよ」 唯先輩が指差す先には詰めて貰えれば座れそうなスペースがあった。 「良かったねぇ~、あずにゃ」 「ちょっと!そこのお二人さん!」 唯先輩が私に微笑みながら話しかけたその時、不意に車輌の少し離れた所から声が聞こえた。 『はいっ!?』 私達は思わず同時に声を上げた。声の先を見ると、ギターを抱えて座っている二人の女性が手招きをしている。 「あれ?あの二人って……」 「唯先輩、お知り合いですか?」 「知り合いって言うか……」 「ほらほら、そんな所に突っ立ってないでこっちに来なよ!」 私達が話していると、痺れを切らしたのか片方の女性がこちらに向かって歩きながらそんな事を言った。 意外に背が高いんだなぁ~。……ん?あれっ!? 「やっぱり……。『claydoll』のSayaさんですよね?」 唯先輩が言う通り、メイクをしていないから多少イメージが違うけれど、Sayaさんだった。 「あ、わかっちゃった?まぁ、とにかくこっち来て座んなよ。話しはそれからって事で」 Sayaさんはそう言って席の方へ歩き始めた。 「……唯先輩、行きましょうか?」 「……うん、そうしよっか……」 唯先輩に掴まりながら、Sayaさん達が座る席の方へと向かった。 ……なんでここにいるんだろう……? 「ほら、ここなら私達が詰めれば二人座れるでしょ」 「はい、ありがとうございます」 「おっと、そっちのお下げの子は間に座んなよ。足を怪我してるんだろ?」 「あ、はい……」 私の右に唯先輩、左にSayaさん、その隣にはMiyuさんが座ってる。 うぅ……なんか、緊張しちゃうなぁ……。 「えっと……、すみません、少し質問しても構いませんか?」 「あぁ、良いよ。んーと、多分最初の質問は『なんでここに居るか』って事かな?」 「あ、それも有るんですけど……、何で私達に声をかけたんですか?」 「Saya、残念だったね~」 「別に良いじゃん。それも有るって言ってんだし。んで……あ、何で声をかけたかって事ね」 私と唯先輩は無言で頷いた。 「さっき二人共私達のライブ見てたでしょ?だからだよ」 「でも、他にも沢山のお客さんが居たのに、何でわかったんですか?」 唯先輩の言う通りだ。今日のライブは超満員と言ってもおかしくないくらいに人が多かったのに。 「最前列で、ギターを背負って、しかも高校の制服着てたら誰だって覚えるよ。実際、さっきの打ち上げでもあんた達の話題で盛り上がってたし」 「はぁ、そうだったんですか」 「女の子二人で、しかもギターを背負ってだから、私達と同じなのかなぁ~って、ずっとSayaと話してたんだよね~」 ……意外に見られてるんだ……気付かなかったなぁ。 「で、次の質問はさっき私が言った事かな?」 「あ、はい」 「あんた達と同じだよ。帰る途中に事故に巻き込まれたってだけ。ついでにもひとつ。何で声をかけたかって言うと、キミ……えっと……」 「あ、中野梓です」 「梓ちゃんか。それと……」 「私は、平沢唯です。桜が丘高校三年です。あ、梓ちゃんは二年生です」 ……。 「そっか。えぇっと……そうそう。唯ちゃんと酔っ払いが喧嘩してたでしょ。その時に色々と聞こえたからね、梓ちゃんが怪我してる事とか」 「はぁ……それで、私が怪我をしているのなら……」 「多分これから沢山の人が乗ってくるだろうから、間に合いそうなら私達で座席を確保しておこうかって、Sayaと話していたのよ」 「そーゆーこと。OK?」 「そうだったんですか……。すみません、梓ちゃんだけでなく私の席も確保して頂けたなんて……、ありがとうございます」 ……なんで……私の事を……。 「そんな、かしこまらなくたって良いって。で?二人はバンドやってんの?」 「あ、はい。軽音部で活動してます。私がリズムギターで、唯先輩がリードギターです」 「あら、私達と同じなのね」 「はい。だから一度見に来たかったんです。今日は最前列で見られてとても幸せでした」 「そっか~。それは、私達にとっても光栄だな~。な、Miyu」 「そうね~。ガールズバンドでツインギターって、メジャーでもインディーズでも珍しい方だものね~」 「んで、実際見てどこら辺が気になった?」 「えっとですね……」 私達が話しに花を咲かせていると、アナウンスが流れてきた。 『お客様にお知らせ致します、先程お客様の救助活動が終了したとの連絡が入りました。間もなく運転再開致しますので、ご乗車になってお待ち下さい。くりかえし、……』 運転再開か……今、何時だろ……。 「十一時二分か……。あんた達、終電大丈夫なの?」 「一応は。……順調に駅まで進めばですけど……」 はぁ……間に合うかなぁ……。 ★ 十一時十四分か……、あと六分……。 運転再開した電車は、多少遅れながらも駅間に停車することなく進み、間もなく乗換駅に到着する。 「さてと……そろそろ降りる準備をしないといけないわね……。じゃぁ、私が荷物を持ってあげるわね」 「んじゃ、私はギターかな?ほら、貸しなよ。持ってあげるから」 「へ?あ、大丈夫ですよ、さっきもちゃんと二人分持って移動していましたから」 「さっきとは違うわよ~。人も多いし、多分ホームも凄い人だからね」 「梓ちゃんが怪我してるんだから、唯ちゃんはきちんと梓ちゃんを支える事!OK?」 「……そうですね、わかりました!」 「じゃぁ、行くわよ~。ちゃんと私の後ろをついて来てね~」 「Miyu……程々に、な」 程々……?何の事だろう? Sayaさんに、その意味を聞こうとしたその時、電車がホームに到着した。 「はーい!降りる人はさっさと降りてねー!降りない人は邪魔にならないように上手く脇に寄ってねー!!」 ……なっ!? 私は思わず唯先輩の顔を見た。予想通り目が点になっている。 「そんなこと言われなくたってそうするよ!当たり前だろ!!」 「はいはい!口を動かす前に足を動かす!!ほらそこ!割り込もうとしない!ちゃんと並んで降りなさい!!」 もし、これが私や唯先輩やSayaさんが言ったのなら、先程みたいに口論になっていたんだと思うんだけど……。 「ほら、怪我してる女の子が通るよ!ちゃんと道を空けなさい!!」 Miyuさんは一見すると『清楚なお嬢様』って感じの格好をしているからなのか、口答えする人も殆どなく、皆言われるままに動いている。 「Sayaさん……Miyuさんって……凄いんですね……」 思わず小声でSayaさんに話しかけた。 「あぁ……テンパってるとな……あんな感じになるんだよ……。全く、程々にって言ったのに……」 「はぁ……、テンパってるんですか……」 ホント……人って見かけによらないんだなぁ……。 ★ 「後二分!!」 Miyuさんの声に、痛む足をかばいつつ早足でホームへと向かう。 あの後、Miyuさんの先導で無事ホームに出る事は出来たけれど、ホーム上も人で溢れかえっていて、流石のMiyuさんでも人の波をコントロールする事は出来なかった。 「全く!!何でみんな自分の事しか考えないんだろうね!!ちゃんと順序よく動けば、もう少し位は混雑しないだろうに!!」 「Miyu……わかったから……取り敢えず落ち着こう。な」 そう言うSayaさんも、私達の荷物を抱えながら早足でMiyuさんを追っている。 「ほら!後は階段上がるだけだよ!!」 Miyuさんは既にホームに続く階段の下に到着していた。 「あずにゃん、もうちょっとだよ」 不意に唯先輩が小声で声をかけてきた。 ……あれ?『梓ちゃん』じゃ……ない? 「ほら!頑張れ!!」 一瞬呆気に取られた私は、Sayaさんの一言で我に返った。 「はい!!」 もうひと踏ん張り、頑張らないと! 「後一分!!大丈夫!間に合うよ!!」 Miyuさんが階段の上で叫んだ。 良かった……何とかなった……。 私が気を抜いたその瞬間だった。 「どけっ!!」 「きゃぁっ!!」 後ろから猛スピードで駆け上がるサラリーマンが、私を突き飛ばした。 瞬間的な衝撃でバランスを崩し、唯先輩を掴んでいた手が緩んだ。 「危ない!」と思った瞬間、私は階段から落ちないように足を思い切り踏ん張った。 たった今持ち上げた左足を、階段に押し付ける形で。 「!!!!!」 声にならない悲鳴を上げて、思わず階段にしゃがみ込んだ。 ……湿布と包帯でカバーしていたとは言え……これは……物凄く……痛いよぉ……。 「おい!こら!!お前ちょっと待てよ!!!」 「ちょっと!!女の子を突き飛ばして知らんぷりするつもりなの!!」 SayaさんとMiyuさんが私を突き飛ばしたサラリーマンを老いかけて捕まえようとしたけれど、その手をサッとかわしてホームへと消えて行った。 「あずにゃん……同じ所?」 唯先輩の問い掛けに、私は無言で頷いた。 少しでも動かそうものなら、頭のてっぺんまで痛みが走る位に酷い状態だ。 「大丈夫か?」 声の方を見上げると、心配そうな顔をしたSayaさんとMiyuさんが居た。 発車のベルが鳴り響いた。 「……間に合いませんでしたね……すみません……私のせいで……」 「……取り敢えず、ホームに上がるぞ。ベンチで怪我の具合を見ないと……」 私の言葉に少し顔をしかめたSayaさんは、そう言って私の体を起こし、ホームへと向かった。 「梓ちゃん、ちゃんと私に掴まっててね~。唯ちゃん、そっち側ちゃんと支えてね」 私は、Miyuさんと唯先輩に挟まれ、左足を下につかないようにして階段を上がった。 「さてと……、ちょっと足を見せてみな」 「はい……ぃっ!」 「自分で靴を脱ぐのも辛いのか……、ちょっと待ってな、今脱がすから……。うわ……こりゃ酷いな……」 靴を脱ぐのが辛いのも当然だ。私の足首はさっきよりも酷く腫れ上がっている。 「えっと……湿布が残ってるんだっけ?」 「あ、はい……これです」 唯先輩が取り出した湿布を受け取ると、Sayaさんは手慣れた手つきで湿布を貼り、包帯を巻き直した。 「……これで大丈夫……だと思う。さっきの包帯がもっとしっかり巻いてあれば、ここまで酷くはならなかったんだけどな」 「あ、それ……さっきの駅で、駅員さんが巻いたんですけど……」 「そうなの?まぁ、慣れてない素人じゃ仕方が無いかな~」 「『慣れてない』って……Sayaさんは慣れてるんですかぁ?」 「唯ちゃん……さっきのステージ見てて思わなかったか?Miyuの動き……」 「……あぁ、なるほど……」 「何でその一言で納得するのよぉ~」 「だって……なぁ」 「うん……」 「そうですよね……」 さっきのライブ……Miyuさん跳ねまくってたし……そりゃあ慣れるのも当然だよね。 「んもぉ……。所で、あなた達はこれからどうするの?」 Miyuさんの一言で、私達は今現在の状況を思い出した。 ……そうだ……終電……終わっちゃったんだ……。 「あ、そっか……。終電行っちゃったんだよね……」 「そうでしたね……。唯先輩、……すみませんでした」 「そんな、謝る必要なんか無いって~」 「でも、私が怪我をしなければ普通に電車に乗れたんですし……」 「こら!梓!」 「はえっ!?」 えっと……今のはSayaさんですか?てか何で呼び捨て?それに何で怒った顔をしてるんですか!? 「唯が『謝らなくていい』っていってんだから、それで良いんだよ」 「え?あ、だけど……」 「あのなぁ……。いいか?梓は何で怪我をしたんだ?事故でバランスを崩したんだろ?じゃぁこれは急停車した電車の責任だよな」 「えと、まぁ、そうですね」 「んで、さっきの電車に乗れなかったのは、アホサラリーマンが梓を突き飛ばしたからだよな。ってことは、これはサラリーマンの責任だよな」 「それで間違いは無いです」 「だったらさ、……怪我の責任は梓に無いんじゃないのか?」 その言葉にハッとなった。 そうか……勝手に自分でそう思ってただけなんだ……。 「そう……でしたね……すみません……変な事を言ってしまって……」 「別に謝らなくても良いって……。もしかして梓ってさ、すぐに自分の責任にしちゃうタイプか?」 「いえ……そんな事は無い……はず……ですけど……。唯先輩はどう思いますか?」 「えっ?んーと……いつもはそんな事無いかなぁ~。今日はたまたまだと思うんですけど……」 「そっか。……もしかしてさ、梓ってMiyuみたいにテンパると性格変わっちゃうとか?唯、いつも見ててそんな感じはない?」 「えっと……あ!それあるかも知れませんね!前にも一度ありました!」 「えっ!ありましたっけ!?」 「ほら、今年の冬にあったじゃん。猫預かった時に」 ……あ、そうか。そういえば……。 「毛玉を吐いた時に電話したことありましたね……。そっか……」 私って、テンパると駄目なんだ……。気をつけないといけないなぁ……。 「そう言ってるSayaだって、思いっ切りテンパっているんじゃない?」 「なっ!そんな事あるわけないだろ。……そんな感じしないよな、唯」 「ほら、呼び捨て」 あぁ、やっぱりそれってテンパってる証拠だったんだ。 「ぐっ……。ま、まぁ、確かにちょっとはテンパってるかなっ。そんな事よりも……あぁっと……そうだ!思い出したぞ!えっと……二人はこれからどうするんだ?」 そんな重要な事を忘れてたんですか……。まぁ、良いんですけど。 「あ、その事なら心配しないで。もう連絡してあるから」 『連絡?』 思わず三人の声がハモった。 「そ。私達の家……というか敷地内の建物なんだけど……そこに泊まってもらうわ」 「Miyu……お前の方がかなりテンパってると思うんだがな……。それもいつも以上に……」 「えぇ~、そうかなぁ~?」 「そうだよ……いつもだったら勝手に泊まる場所決めないだろ」 「あ、そっか~」 「……テンパったMiyuさんは、思った以上に『仕切り屋』なんですね……」 「……言わないで……恥ずかしいから……」 私の言った言葉に、Miyuさんは体をくねらせながら恥ずかしがった。 「Sayaさんは……名前を呼び捨てで言うようになる……」 「それだけじゃなくて、物凄く『お節介さん』になるのよ。ねっ」 MiyuさんがSayaさんにそう言うと、Sayaさんは恥ずかしそうにソッポを向いてしまった。 「私は……マイナス思考になるんですね……初めて知りました。……えっと……唯先輩は……?」 「私?ん~とぉ……なんだろね~」 「唯先輩は……わかりませんね。学祭の時もテンパってたはずなのに、いつもと大して変わりませんでしたし」 ……もしかしたら、表裏があまり無いのかな? 「まぁ、こんな所で話し込むのも何だから、移動しましょう。梓ちゃん、大丈夫そう?」 Miyuさんに聞かれて気が付いた。 「あ、痛く……ない!」 「そりゃそうさ、私がちゃんと巻いたからね。……まぁ、体重をかければまだまだ痛いとは思うけど」 「唯先輩、すみませんけど……」 「うん、支えるよ」 唯先輩に支えられながら、恐る恐る立ち上がり、足の具合を確かめる。 「……確かに……突き飛ばされる前から比べると……やっぱりちょっと痛いですね……。でも、歩くことは出来そうです」 「そっか……、まぁ、仕方が無いかな。その程度の痛みで済んでるって事で勘弁してくれ。じゃぁ、行こうか」 「二駅だけど、混んでると思うから……梓ちゃんを真ん中にして、みんなでガードしながら乗りましょう」 その提案に、Sayaさんと唯先輩が頷き、電車待ちの列に並んだ。 ……二駅か……何とかなるかな? ★ 「ここからちょっと歩くけど……大丈夫かしら?」 「はい、多分大丈夫です」 電車の中はやっぱり混んでいたけれど、三人がガードしてくれたおかげで足を痛める事無く過ごせた。 「歩くって……どのくらいなんですか?」 「普通に歩くと十分位かなぁ……。唯ちゃん、支えるのに疲れたんだったら私が代わるよ」 「あ、大丈夫ですよ~」 唯先輩はそう言っているけど……ちょっと無理してる感じかな……。 私を支えて、歩幅も私に合わせて歩いているんだから、無理も無いよね……。 本当なら、ちょっと休憩したほうが良いんだけど……。あ、そうだ! 「唯先輩、憂に電話ってしました?」 「えっ?あっ!そうだよ!電話しないと……。Sayaさん、Miyuさん、すみません、妹に電話をするのでちょっと待っていただけますか?」 「あぁ、いいよ」 その返事を聞き、唯先輩は鞄から携帯電話を取り出して憂に電話をかけた。 「……あ、憂?あのね……うん、そう……はぁ~そうなんだ~。……うん、でね……そう、終電無くなっちゃってさ……ん?……それなんだけどね……うん、大丈夫だよ」 唯先輩が憂と電話をしている間、私は街路灯に寄り掛かっていた。 「うん……あずにゃんも一緒だよ……うん、うん……」 あずにゃん……梓ちゃん……。 なんで、唯先輩はいきなり『梓ちゃん』なんて言い出したんだろ……。 「うん……じゃぁ、明日の朝に……うん、おやすみ~」 なんで……こんなに……寂しいんだろ……。 「お待たせしました~」 「妹さん、何て言ってた?」 「テレビで中継してたらしくって、ずっと心配してたみたいなんですけど、泊めてもらえる事を伝えたら安心してました」 「そっか」 「あと……梓ちゃんも一緒だよっていったら、じゃぁ心配しないで大丈夫だね……とも……」 「おいおい……しっかりしろよ、『唯先輩』」 「えへへ……はーい。じゃぁ、梓ちゃん、行こう……か?……どしたの?足痛くなってきた?」 「いえ……大丈夫です……」 「そう?なら良いけど……じゃぁ、行こうか」 「はい……」 唯先輩……とても……寂しいです……。 ★ 「さ、着いたぞ」 足をかばいつつ歩くこと約二十分。 目の前には大きなホテルが建っている。 「えと……ここ……ですか?」 ピンク色の外壁、カーテンがかけられた駐車場の入口。 「ふふっ。初めて来る人はみんな驚くのよね~」 建物の入口も、外からは決して見えないようになっている。 「ゆ、唯……先輩……」 隣を見ると、唯先輩は私と同様に目を点にして立ち尽くしていた。 「ね、ねぇ……ここって……やっぱり……」 建物には、青紫色のネオンサインで彩られた看板がかかっている。 「ラブホテル……ですよね……」 そこには『Hotel Love Peace』の文字が妖しく光っていた……。 「あぁ、親が経営してるんだよ。ちなみに自宅はこっちだから。ついて来て」 SayaさんとMiyuさんがホテルの裏手へと歩きだした。私達も慌ててそれに続く。 ……えっと……もしかして……泊まるのって、ここですか!? ★ 『ただいま~』 ホテルの裏手にある玄関を開けて、二人が自宅へと入って行った。 『お邪魔しまーす』 私達も少し遅れて中に入った。 「お帰り~。あら、この子達が電話で言ってた子?部屋なら空いてるわよ」 「そう、ありがと。あ、でもその前にちょっと居間使っても良い?足の具合が気になるからさ」 「構わないわよ。さ、えっと……」 「あ、桜が丘高校二年の中野梓です」 「同じく三年の平沢唯です」 「唯ちゃんに梓ちゃんね。いらっしゃい、大変だったでしょ。さ、上がって」 「失礼します……あ、今脱がしてあげるよ」 「あ、すみません……」 湿布と包帯をしているとはいえ、流石に駅からここまでの時間は長かったみたいで、私の足首はかなり腫れてきていた。 「あらあら、ちょっと痛そうね。清香、すぐに両方の湿布持ってきて!麻由美は先に部屋に行って、お風呂にお湯……ぬるま湯を張っといて!」 『はい!』 「さ、二人はこっちの居間で待っててね」 そう言うと、お母さんもどこかへと消えていった。 「なんか……パワフルですね……」 「そだね……んじゃ、居間で待ってようか……」 「そうですね……」 ★ 「これは、お風呂上がりに張ってね。そのあとにこのサポーターをしておけば問題無いからね。あ、でも締めすぎちゃ駄目よ、血行悪くしちゃうからね」 「ありがとうございます」 お母さんの持って来た氷嚢で足首を冷やし、そのあとに塗るタイプの湿布を塗ってもらったから、足の痛みがかなり良くなってきた。 「それにしても大変だったわねぇ~。そうだ、親御さんには連絡してあるの?」 「あ、私も梓ちゃんも今日は両親が出掛けているので……」 「あら、そうなの?」 「そうなのって……お母さん……さっきの電話で……私……言ったでしょ?」 「あら、麻由美、早かったじゃないの」 「早かったじゃないって……お母さんが……急がせたんでしょ……」 そう言うMiyuさんは息を切らせた上に髪の毛も乱れていて、体全体で『急いだ!』という雰囲気を醸し出していた。 「だって……急いだ方が良いと思ったし……」 「そりゃまぁ……そうなんだけど……さ……」 「じゃぁ良いじゃない。……えーと、そうそう。親御さんへの連絡はしなくてもいいから……じゃぁ、もう夜も遅いから部屋に行って休んだ方が良いわね」 時計を見ると、既に針は日付をまたいでいた。 「麻由美、清香、二人を部屋に案内してあげて」 『はーい』 「あ、これも持って行きなさい」 手渡されたのは、ミネラルウォーターの入ったペットボトルだった。 「これはなんですか?」 「見ての通り、ミネラルウォーターのペットボトルよ。……『休憩』のお客には渡さないんだけど、『宿泊』のお客には必ず渡すようにしてるからね……ふふっ」 「そ、そうですか……じゃぁ、頂きます……」 「もぉ、母さんってば……」 「良いじゃないの、このくらい。さ、早く案内しなさい」 「じゃぁついて来て……っと、そうだ。靴も持ってきて……って支えたまんまじゃ無理か。まゆ~、靴持ってきて~」 「『まゆ』?」 私が小声で呟いた。 「オッケ~、さーやの靴は~?」 「『さーや』?」 唯先輩も同様に呟く。 「あ、私のも頼んだ~。……ん?二人ともどうした?変な顔して……」 「あ……いえ……その……」 「もしかして、今の『まゆ』と『さーや』が不思議だったのかしら?」 背後でいきなり声がしたので、驚いて振り向くと、いつの間にか来ていたMiyuさんがニヤニヤしながら立っていた。 「えと、そうなんですけど……」 「そんなに呼び方が気になるのか?」 私と唯先輩は無言で何度も頷いた。 「そんなに全力で肯定しなくても……まぁいいか。呼び方が違うのは、今居る場所が『自宅』だからだよ」 「『使い分け』ってやつですか」 「そこまで大層な意味は無いけどねー。強いて言ったら『ON・OFF』って感じかな?」 「『ON・OFF』ですか?」 「そ。家に帰っても『claydoll』の『Saya』と『Miyu』じゃ疲れちゃうでしょ。……それ以前に自宅で家族と居るのにそっちで呼び合うのも変だしね」 「それも……そうですね」 『ON・OFF』か……。でも、唯先輩が『梓ちゃん』って言っているのは、それとはちょっと違う気がするなぁ……。 「ほらほら、そんな所で喋って無いで、さっさと部屋に行きなさい」 「はーい。じゃぁ、こっちだよ」 Sayaさんの案内で住居部分を抜け、靴を履き、ホテル部分へと出た。 「……意外に薄暗いんだ……」 唯先輩が思わず小声で呟いた。 確かに、廊下の明かりは必要最低限に抑えられている感じで、所々に見える非常口案内の緑色がやけに目立っていた。 「まぁね~、あまり人に見られたく無い人もいるから。……ほら、こっち来て。エレベーターで上に行くから」 ……そっか……そういった所なんだよね……ここって。 「従業員専用だから少し狭いけど、何とか乗れるから」 「はい……。あの、変な質問なんですけど、なんで……その……ホテルを経営してるんですか?」 すると二人は微笑みながら答えてくれた。 「ふふっ……初めて来た人はみんな聞くのよね、それ」 「あ、すみません……」 「気にしなくていいよ。誰だって不思議に思うんだから」 「……ここはね……『避難所』なの」 ……『避難所』?えっと……。 「まゆ、それだけじゃわからないだろ~。……っと続きは乗ってからにしようか」 エレベーターのドアが静かに開く。 廊下とは違い、目も眩む程の明るさだ。 実際には、廊下の薄暗さに目が慣れていただけなんだろうけど……。 『非現実』の中の『現実』という感じで、今ここに居るのが『現実』なんだと、改めて気付かされた。 「よし、何とか乗れたな」 扉が静かに閉じ、最上階へ向けて動き出した。 「……で、何なんですか?『避難所』って」 「その前に一つ質問があるんだけど……ずばり『ラブホテル』ってどんな場所?」 へっ!?そ……それは……。 「こ、恋人同士が……エ、エッチをする……場所?」 口ごもる私の代わりに唯先輩が答えてくれた。 「まぁ、普通はそうよね~。……でもね、ここはそれだけの場所じゃないの」 それだけの場所じゃ……ない? 「ここはね……所謂『駆け込み寺』の役目も果たしているの。……今は違うけど、以前はここから少し入ったところに地主の家が何軒か建っていたの」 「はぁ」 「それでね、そこに嫁いできた人達が義理の親から虐待……とまでは言わないけれど、陰湿ないじめを受けていたらしいのよ」 「で、それを聞いた母さんの親……つまり私達の婆ちゃんが、このホテルの前身の宿屋を建てたってわけ」 「宿屋……ですか」 「そ。見た目は『連れ込み宿』なんだけどね。実際、そういった事で利用する人も多かったみたいだし」 「だけど、裏に……つまり自宅にやってきた人達には『駆け込み寺』としてやっていたの。……あ、着いたわね」 エレベーターの扉がゆっくりと開いた。 目の前には、薄暗く、静寂に包まれた廊下が奥へと続いている。 「あの一番奥の部屋がそうよ。……ちなみに、さっき言った『駆け込み寺』って、こことこの下のフロアの事なの」 「えっ!?じ、じゃぁ今も?」 「さぁ……どうかしらね。基本的に避難してきた『お客』の事は、聞かない、教えない、だからね。でも最近は少なくなってきたみたいだけどね」 「ホテルに建て直す前は凄かったらしいぞ~。いびられて親子で逃げ込んで来たり、『親が認めてくれないから』って理由で、認めてくれるまで住んでた人も居たみたいだし」 「そうなんですか……」 「ホテルになってからも、最初の頃は凄かったみたいだけどね~。さ、着いたわよ。ちょっと待っててね……。さーや~、鍵開けて~、荷物先に入れちゃうから~」 「はいよ~」 Sayaさんが鍵を開け、Miyuさんが荷物を置きに一足先に入って行った。 ……中って、どうなってるんだろう……。 「んじゃ、私達も入ろっか」 Sayaさんに促され、私達も中へと入った。 『うわぁ……』 短い廊下の先には大きな部屋が一つ。大きなベッドと立派なソファー、そして小さなテーブルが置いてある。 「荷物はここに置いておくからね~」 Miyuさんがソファーの脇に私達の荷物を置いてくれた。 「あ、ありがとうございます」 「それと~、はい。唯ちゃんにプレゼント」 「私にですか?」 「『お泊りセット』よ。さっきの話からすると、梓ちゃんは着替えを持ってるけど、唯ちゃんは持ってないでしょ?まさか、明日も同じ下着を着るつもり?」 「いえ、まぁ、仕方が無いかな~とは思っていたんですけど……」 「駄目よ~そんなんじゃ……。女の子なんだから……」 「はぁ……。そうですか……」 「そうだぞ、身嗜みは下着から始まってるんだからな」 「そうなんですか!?」 「そうよ~。だから、はい、これ」 「あ、ありがとう……ございます……」 『お泊りセット』を受け取った唯先輩は早速中を覗いて……。あれ?なんでそんなに顔を赤らめるんですか!? 「あの……これって……」 「んー、まぁ、ここって一応そういった所だから……。まぁそのくらいのを一つぐらい持ってても良いんじゃない?」 「はぁ……そうですか……」 「嫌だったら着なければ良いし、その時は出るときに返してもらえれば良いから」 「……わかりました……」 唯先輩がそんなにも恥ずかしがる下着って……、一体どんだけのモノなんですか!? 「それじゃ、そろそろ私達は自宅に戻るとするかな。えーっと、荷物は置いたし、鍵は……はいこれ」 「はい、ありがとうございます」 「あとは……。朝食はどうする?時間を決めてもらえれば部屋に運ぶよ。何なら私達と一緒に食べるかい?時間は八時頃になるけど」 「ん~と……。どうしよっか?」 「私はお二人と一緒で構いませんよ」 「そ?じゃぁ、一緒の朝ごはんでお願いしまーす」 「はーい。お母さんにちゃんと伝えておくわね。……あ、そうだ。一応お風呂にぬるま湯を張ってあるけど、入って足が痛くなるようなら直ぐに冷やしてね」 「わかりました」 「それじゃ、お二人さん。また明日……じゃないや、また朝に。おやすみ~」 「おやすみなさい、朝までしっかりと身体を休めてね」 『おやすみなさーい』 Part.Cへ続く!