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https //archive.fo/AqKEe ►10歳年下の彼氏ができて感じること こんばんは。桃です。 10歳年下の彼氏ができてからもうすぐ2ヵ月。はじめは自分の人生に突然降ってきたサプライズのような毎日も、徐々にですが日常になりつつあります。ついつい彼が年下だということを忘れてしまうぐらいしっかりしている時もあれば、めちゃくちゃ可愛くて癒される瞬間もある10歳年下の彼氏“まーさん”と一緒にいると思うことがあるんです。もしかしたら『年の差』なんて、本当は関係ないのかな?ということ。 基本的に人って、20歳を超えたぐらいから「年齢」よりも、重視したいのは、その人「そのもの」だと思うんです。だから、年下だとか年上だとかにこだわらず、「人」として魅力がより大切な気がしています。とはいえ、まーさんとはまだ付き合って2ヵ月。まーさんの本質がまだまだ見えていないところがあるのかな? 私の中で一番まーさんの謎な部分は、『女の子のことをどのぐらい好きなのか』ということ! 私の男友達は、“とにかく可愛い女の子がいたらしゃべりたい”“近づきたい”っていう人がほとんどだけど、まーさんには不思議とその気配を一切感じないのです。 まーさんの醸し出すオーラは、一言でいうと独特で、他の男性とは違う感じ。よく言えば女性に対して『硬派』、そして、悪く言えば『無関心』って感じでしょうか。 https //archive.fo/BK4lT ►もしも、まーさんが浮気をしたら…… 私が10歳年下の彼氏が出来たって報告したら、周りの友達やブログのコメント欄とかによく、「まーさんはイケメンで若いから、浮気されるって恐怖心はないの?」って心配されます。一般的に考えたら、10歳年下の彼氏と付き合ったら、まーさんが若い女子とうつつを抜かしたらどうしよう……なんて不安になるのが普通だと思うけど、全くそんな姿が想像できないのです。これはなかなかすごいことじゃないかな、なんて思っています。 もしも、まーさんが今後、浮気をすることがあるとするなら、それはきっと私に人間としての魅力が足りないと感じたときなんだろうなと思う。きっとそのときは『浮気』なんていうモノではなくて、『本気』で他の女性を好きになったときなんだろうな。まーさんは私にこんなことを思わせてしまうような彼氏なんです。 「遊び心」で浮気をするようなタイプでないからこそ、もし浮気をされたときのショックは想像できないけど……もし、そんなことがあったら「許す」とか「許さない」とかの問題じゃないような気もしています。 まだ何も起こっていないことを勝手に想像して不安になってもしょうがないので、私はまーさんがなるべくそういう気持ちにならないようにベストを尽くすのみ。一緒に楽しい時間を作っていければと思っています。 https //archive.fo/iipBp ►浮気は悪? それとも知らなければアリ? 私がなぜ、まーさんの浮気のことを考えてしまったかというと、世の女性の恋愛の悩みの一つに『浮気』という問題がありますよね。実際にそういう悩みを聞くこともあります。“彼が浮気したらイヤだな……”と漠然に心配してしまうと、まだ起こっていない不安を先取りしてしまうことにもなるので、せっかく好きな人と一緒にいるのだから考えないことが一番。 私の意見としては、自分がその人の絶対的な存在だっていうことの自信を持って、彼を信じていることが大切なんじゃないかと思う。彼の日頃の言葉や態度から「自分への気持ち」を感じていれば、もし彼氏が浮気したとしても、その事実を知ることがなければアリなんじゃないかと思っています。 20代前半の頃こんな風には一切考えられなかったんだけど、30代になってから、周りからいろいろ学びこういう考え方になっていきました。20代前半はとにかく「浮気は悪!」だと思っていたので、友達の彼氏が他の女の子と歩いてるのを発見した瞬間に、友達に告げ口をしていました。 「彼氏浮気してたよ! 最低だよ! 別れた方がいい!!」って。今思い返すと、私、子供だったなぁ。 https //archive.fo/PRAHq ►もし友達の彼の浮気を見てしまったら? 今、もし同じような場面に遭遇したら、私はきっとすごく悩むけど……友達には言わないと思う。だって『知らない方が幸せなことがある』ってことを、この10年で学んだ気がするから! 前は全部の真実を知ることこそが大切だと思っていたけど、いま自分が“幸せ”だと思ったら、自分の目の前にあることだけを信じていればいい、ここ最近はそう思うんです。 もし今、友達の彼の浮気を目撃してしまったら、20歳のときのように友達には言わないかわりに、友達の彼氏には「見ちゃったよ、どういうつもりなの?」って話はするかもな。でも、人の恋愛に他人が介入するのは“余計なお世話”だなっていうのは大人になって学びました。 万が一、まーさんが浮気したとしても、私は知りたくない! だって、人から何を言われようと、私にとっては、目の前にいて一緒にいてくれるまーさんがすべて。自分が幸せを感じていれば、それだけで十分だって思うから。 https //archive.fo/wdgKY ►もうすぐまーさんが25歳に♡ まーさんと付き合って、もうすぐ2ヶ月になります。そして、その2ヶ月記念日はなんとまーさんの誕生日!! そう、まーさんがついに25歳になるのです。 私が25歳の時って何してたんだっけ?!って思い返してみたら、ちょうど結婚した歳でした。10年前に想い描いていた10年後とは全くかけ離れたものになってしまったけど、これが人生なんですね。 life was like a box of chocolate.You never know what you re gonna get. (人生はひと箱分のチョコレートみたいなもの。何が起こるかわからない) これは映画「フォレスト・ガンプ」の中の名言なんだけど、まさにこれだな、と思います。まさか自分が離婚するなんて! そしてまさか10歳年下の彼氏ができるなんて! 過去の自分に聞かせてあげたらビックリしすぎてひっくりかえるんだろうな(笑)。 https //archive.fo/VlRl9 ►人生の変化球を楽しんでみる! 今まで私が付き合ってきた人は同い年か、みんな年上の人ばかりでした。 そして、今お付き合いしてるのは10歳年下で、友達の旦那の弟! こんな変化球が人生に起こりうるんですね! まーさんはまーさんで同い年の彼女しかいなかったらしいから、急にバツイチの10歳年上の女と付き合うなんて、夢にも思っていなかったでしょう。本当に人生何が起こるかわからない(笑)。 自分の人生に変化球が飛んでくると驚いて混乱することもあるけど、そんな変化球すら楽しんでしまうことこそが幸せのヒントなんじゃないかと思うんです。そして、まだ見ぬ「不安」より、目の前の「幸せ」をしっかり感じることができれば、きっと何が起こっても自分を見失わずにいられる気がします。 では、また来週木曜日に会いましょう♡ 桃
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巻第十一(とをまりひとまきにあたるまき) 古今相聞往来歌類上 相聞(したしみうた) 旋頭歌〔十七首。十二首、人麿集。五首、古歌集。〕 2351 新室(にひむろ)の壁草刈りにいましたまはね草のごと寄り合ふ処女(をとめ)は君がまにまに 2352 新室を踏み鎮む子が手玉(たたま)鳴らすも玉のごと照らせる君を内へと申せ 2353 泊瀬の斎槻(ゆつき)がもとに吾(あ)が隠せる妻あかねさし照れる月夜(つくよ)に人見てむかも 2354 ますらをの思ひたけびて隠せるその妻天地(あめつち)に通り照るともあらはれめやも 2355 息の緒に吾(あ)が思(も)ふ妹は早も死ねやも生けりとも吾(あれ)に寄るべしと人の言はなくに 2356 高麗錦紐の片方(かたへ)ぞ床(とこ)に落ちにける明日の夜し来(き)なむと言はば取り置きて待たむ 2357 朝戸出の君が足結(あゆひ)を濡らす露原早く起きて出でつつ吾(あれ)も裳の裾濡れな 2358 何せむに命をもとな長く欲りせむ生けりとも吾(あ)が思(も)ふ妹にやすく逢はなくに 2359 息の緒に吾(あれ)は思へど人目多みこそ吹く風にあらばしばしば逢ふべきものを 2360 人の親の処女児(をとめこ)据ゑて守山辺(もるやまへ)から朝な朝(さ)な通ひし君が来ねば悲しも 2361 天なる一つ棚橋何か障(さや)らむ若草の妻がりと言はば足結し立たむ 2362 山背の久世(くせ)の若子(わくご)が欲しと言ふ吾(あ)をあふさわに吾(あ)を欲しと言ふ山背の久世 右ノ十二首ハ、柿本朝臣人麿ノ歌集ニ出ヅ。 2363 岡の崎廻(た)みたる道を人な通ひそありつつも君が来まさむ避道(よきみち)にせむ 2364 玉垂(たまたれ)の小簾(をす)の隙(すけき)に入り通ひ来(こ)ねたらちねの母が問はさば風と申さむ 2365 うち日さす宮道に逢ひし人妻ゆゑに玉の緒の思ひ乱れて寝(ぬ)る夜しそ多き 2366 真澄鏡(まそかがみ)見しがと思ふ妹に逢はめかも玉の緒の絶えたる恋の繁きこの頃 2367 海原の道に乗れれや吾(あ)が恋ひ居りて大船のゆたにあるらむ人の子ゆゑに 右ノ五首ハ、古歌集ノ中ニ出ヅ。 正(ただ)に心緒(おもひ)を述ぶ〔百四十九首。四十七首、人麿集。百二首、人麿集外。〕 2368 たらちねの母が手離れかくばかりすべなきことはいまだせなくに 2369 人の寝(ぬ)る味寐(うまい)は寝ずてはしきやし君が目すらを欲りて嘆くも 2370 恋ひしなば恋ひも死ねとや玉ほこの道行き人に言も告げなき 2371 心には千たび思へど人に言はず吾(あ)が恋ふ妹を見むよしもがも 2372 かくばかり恋ひむものそと知らませば遠く見つべくありけるものを 2373 いつはしも恋ひぬ時とはあらねども夕かたまけて恋ふはすべなし 2374 かくのみし恋ひし渡れば玉きはる命も知らず年は経につつ 2375 吾(あれ)ゆ後生まれむ人は吾(あ)がごとく恋する道に逢ひこすなゆめ 2376 ますらをの現心(うつしこころ)も吾(あれ)はなし夜昼といはず恋ひし渡れば 2377 何せむに命継ぎけむ我妹子に恋ひざる先にも死なましものを 2378 よしゑやし来まさぬ君を何せむにいとはず吾(あれ)は恋ひつつ居らむ 2379 見渡しの近き渡りを廻(たもとほ)り今や来ますと恋ひつつそ居る 2380 はしきやし誰が障(さ)ふれかも玉ほこの道見忘れて君が来まさぬ 2381 君が目の見まく欲しけみこの二夜千年(ちとせ)のごとも吾(あ)が恋ふるかも 2382 うち日さす宮道を人は満ち行けど吾(あ)が思(も)ふ君はただ一人のみ 2383 世の中は常かくのみと思へども半手不忘なほ恋ひにけり 2384 我が背子は幸(さき)くいますと度まねく吾(あれ)に告げつつ人も来ぬかも 2385 あら玉の年は経れども吾(あ)が恋ふる跡なき恋のやまぬあやしも 2386 巌(いはほ)すら行き通るべきますらをも恋ちふことは後悔いにけり 2387 日暮れなば人知りぬべみ今日の日の千年のごとくありこせぬかも 2388 立ちて居てたどきも知らず思へども妹に告げねば間使も来ず 2389 ぬば玉のこの夜な明けそ赤らびく朝行く君を待てば苦しも 2390 恋するに死にするものにあらませば我が身は千たび死にかへらまし 2391 ぬば玉の昨日の夕へ見しものを今日の朝(あした)に恋ふべきものか 2392 なかなかに見ざりしよりは相見ては恋しき心いよよ思ほゆ 2393 玉ほこの道行かずしてあらませばねもころかかる恋には逢はじ 2394 朝影に我が身はなりぬ玉かぎるほのかに見えて去にし子ゆゑに 2395 行けど行けど逢はぬ妹ゆゑ久かたの天の露霜に濡れにけるかも 2396 たまさかに我が見し人をいかならむよしをもちてかまた一目見む 2397 しましくも見ぬば恋しき我妹子を日に日に来れば言の繁けく 2398 玉きはる世まで定めて恃めたる君によりてし言の繁けく 2399 赤らびく肌も触れずて寝たれども異(け)しき心を吾(あ)が思(も)はなくに 2400 いで如何にねもころごろに利心(とごころ)の失するまで思(も)ふ恋ふらくのゆゑ 2401 恋ひ死なば恋ひも死ねとや我妹子が我家(わぎへ)の門を過ぎて行くらむ 2402 妹があたり遠くし見ればあやしくも吾(あれ)はそ恋ふる逢ふよしを無み 2403 山背の久世の川原にみそぎして斎(いは)ふ命は妹がためこそ 2404 思ひ寄り見寄りしものを何すとか一日へだつて忘ると思はむ 2405 垣ほなす人は言へども高麗錦(こまにしき)紐解き開けし君ならなくに 2406 高麗錦紐解き開けて夕へだに知らざる命恋ひつつあらむ 2407 百積(ももつみ)の船漕ぎ入るる八占(やうら)さし母は問ふともその名は告(の)らじ 2408 眉根掻き鼻鳴(ひ)紐解け待てりやもいつかも見むと思ひし我君(わぎみ) 2409 君に恋ひうらぶれ居れば怪しくも吾(あ)が下紐の結ふ手たゆしも 2410 あら玉の年は果つれど敷妙の袖交へし子を忘れて思へや 2411 白妙の袖をはつはつ見しからにかかる恋をも吾(あれ)はするかも 2412 我妹子に恋ひすべなかり夢に見むと吾(あれ)は思へどい寝らえなくに 2413 故もなく吾(あ)が下紐そ今解くる人にな知らせ直に逢ふまで 2414 恋ふること心遣りかね出で行けば山も川をも知らず来にけり 右ノ四十七首ハ、柿本朝臣人麿ノ歌集ニ出ヅ。 2517 たらちねの母に障(さは)らばいたづらに汝(いまし)も吾(あれ)も事成るべしや 2518 我妹子が吾(あれ)を送ると白妙の袖漬(ひ)づまでに泣きし思ほゆ 2519 奥山の真木の板戸を押し開きしゑや出で来ね後は如何にせむ 2520 苅薦(かりこも)の一重を敷きてさ寝(ぬ)れども君とし寝(ぬ)れば寒けくもなし 2521 かきつはた丹頬(にづら)ふ君をいささめに思ひ出でつつ嘆きつるかも 2522 恨みむと思ひなづみてありしかば外(よそ)のみぞ見し心は思(も)へど 2523 さ丹頬ふ色には出でじ少なくも心のうちに吾(あ)が思(も)はなくに 2524 我が背子に直(ただ)に逢はばこそ名は立ため言の通ふに何かそこゆゑ 2525 ねもころに片思(かたもひ)すれかこの頃の吾(あ)が心どの生けるともなき 2526 待つらむに至らば妹が嬉しみと笑まむ姿を行きて早見む 2527 誰(たれ)そこの我が屋戸に来呼ぶたらちねの母に嘖(ころ)ばえ物思(も)ふ吾(あれ)を 2528 さ寝ぬ夜は千夜もありとも我が背子が思ひ悔ゆべき心は持たじ 2529 家人は道もしみみに通へども吾(あ)が待つ妹が使来ぬかも 2530 あら玉の寸戸(きへ)が竹垣(たかかき)網目よも妹し見えなば吾(あれ)恋ひめやも 2531 我が背子がその名のらじと玉きはる命は捨てつ忘れたまふな 2532 おほかたは誰が見むとかもぬば玉の吾(あ)が黒髪をぬらして居らむ 2533 面忘れいかなる人のするものそ吾(あれ)はしかねつ継ぎてし思(も)へば 2534 相思はぬ人のゆゑにかあら玉の年の緒長く吾(あ)が恋ひ居らむ 2535 おほかたの行(わざ)とは思(も)はじ我ゆゑに人に言痛(こちた)く言はれしものを 2536 息の緒に妹をし思(も)へば年月の行くらむ別(わき)も思ほえぬかも 2537 たらちねの母に知らえず吾(あ)が持たる心はよしゑ君がまにまに 2538 独り寝(ぬ)と薦朽ちめやも綾莚緒になるまでに君をし待たむ 2539 相見ては千年やいぬるいなをかも吾(あれ)やしか思(も)ふ君待ちかてに 2540 振分けの髪を短み春草を髪にたくらむ妹をしぞ思ふ 2541 徘徊(たもとほ)りゆきみの里に妹を置きて心空なり土は踏めども 2542 若草の新手枕(にひたまくら)をまきそめて夜をや隔てむ憎くあらなくに 2543 吾(あ)が恋ひしことも語らひ慰めむ君が使を待ちやかねてむ 2544 うつつには逢ふよしもなし夢にだに間なく見え君恋に死ぬべし 2545 誰そ彼と問はば答へむすべをなみ君が使を帰しつるかも 2546 思はぬに至らば妹が嬉しみと笑まむ眉引(まよびき)思ほゆるかも 2547 かくばかり恋ひむものそと思はねば妹が手本(たもと)をまかぬ夜もありき 2548 かくだにも吾(あれ)は恋ひなむ玉ほこの君が使を待ちやかねてむ 2549 妹に恋ひ吾(あ)が泣く涙敷妙の枕通りて袖さへ濡れぬ 2550 立ちて思ひ居てもそ思ふ紅の赤裳裾引き去にし姿を 2551 思ふにし余りにしかばすべをなみ出でてそ行きしその門を見に 2552 心には千重しくしくに思へども使を遣らむすべの知らなく 2553 夢のみに見るすらここだ恋ふる吾(あ)はうつつに見てばましていかにあらむ 2554 相見ては面隠さるるものからに継ぎて見まくの欲しき君かも 2555 朝戸遣(あさとやり)を早くな開けそうまさはふ愛(め)づらし君が今宵来ませり 2556 玉垂の小簾(をす)の垂簾(たれす)を引きあげて寝(い)は寝(な)さずとも君は通はせ 2557 たらちねの母に申さば君も吾(あれ)も逢ふとはなしに年そ経ぬべき 2558 愛(うつく)しと思へりけらしな忘れと結びし紐の解くらく思(も)へば 2559 昨日見て今日こそ隔て我妹子がここだく継ぎて見まくし欲しも 2560 人もなき古りにし里にある人をめぐくや君が恋に死なせむ 2561 人言の繁き間(ま)守(も)りて逢へりともはた吾(あ)が上に言の繁けむ 2562 里人の言寄せ妻を荒垣の外(よそ)にや吾(あ)が見む憎からなくに 2563 人目守る君がまにまに吾(あれ)さへに早く起きつつ裳の裾濡れぬ 2564 ぬば玉の妹が黒髪今宵もか吾(あ)が無き床に靡(ぬ)らして寝(ぬ)らむ 2565 花ぐはし葦垣越しにただ一目相見し子ゆゑ千たび嘆きつ 2566 色に出でて恋ひば人見て知りぬべみ心のうちの隠(こも)り妻はも 2567 相見ては恋慰むと人は言へど見て後にもそ恋まさりける 2568 おほろかに吾(あれ)し思はばかくばかり難き御門を罷り出めやも 2569 思ふらむその人なれやぬば玉の夜ごとに君が夢にし見ゆる 2570 かくのみに恋ひば死ぬべみたらちねの母にも告げつ止まず通はせ 2571 大夫(ますらを)は友の騒きに慰むる心もあらむ吾(あれ)そ苦しき 2572 偽りも似つきてそするいつよりか見ぬ人恋ふに人の死にする 2573 心さへ奉(まつ)れる君に何しかも言はずて言ひしと吾(あ)がぬすまはむ 2574 面忘れだにもえせむやと手(た)握りて打てど障(さや)らず恋の奴(やつこ)は 2575 めづらしき君見むとこそ左手の弓取る方の眉根(まよね)掻きつれ 2576 人間(ひとま)守(も)り葦垣越しに我妹子を相見しからに言そ沙汰(さだ)多き 2577 今だにも目な乏(とも)しめそ相見ずて恋ひむ年月久しけまくに 2578 朝寝髪吾(あれ)は梳らじ愛(うつく)しき君が手枕触(ふ)りてしものを 2579 早ゆきていつしか君を相見むと思ひし心今ぞ凪ぎぬる 2580 面形(おもかた)の忘れてあらばあぢきなく男じものや恋ひつつ居らむ 2581 言に言へば耳にたやすし少なくも心のうちに吾(あ)が思(も)はなくに 2582 あぢきなく何の狂言(たはこと)今更に童言(わらはこと)する老人(おいひと)にして 2583 相見ずて幾ばく久もあらなくに年月のごと思ほゆるかも 2584 ますらをと思へる吾(あれ)をかくばかり恋せしむるはからくそありける 2585 かくしつつ吾(あ)が待つ験(しるし)あらぬかも世の人皆の常ならなくに 2586 人言を繁みと君に玉づさの使も遣らず忘ると思(も)ふな 2587 大原の古りにし里に妹を置きて吾(あれ)い寝かねつ夢に見えこそ 2588 夕されば君来まさむと待ちし夜のなごりそ今もい寝かてにする 2589 相思はず君はあるらしぬば玉の夢にも見えずうけひて寝(ぬ)れど 2590 岩根踏み夜道は行かじと思へれど妹によりては忍びかねつも 2591 人言の繁き間守ると逢はずあらばつひにや子らが面忘れなむ 2592 恋死なむ後は何せむ我が命の生けらむ日こそ見まく欲りすれ 2593 敷妙の枕動きてい寝らえず物思(も)ふ今宵早も明けぬかも 2594 行かぬ吾(あ)を来むとか夜も門閉(さ)さずあはれ我妹子待ちつつあらむ 2595 夢にだに何かも見えぬ見ゆれども吾(あれ)かも惑ふ恋の繁きに 2596 慰むる心はなしにかくのみし恋ひやわたらむ月に日に異(け)に 2597 いかにして忘れむものそ我妹子に恋は益されど忘らえなくに 2598 遠くあれど君にそ恋ふる玉ほこの里人皆に吾(あれ)恋ひめやも 2599 験なき恋をもするか夕されば人の手まきて寝なむ子ゆゑに 2600 百代しも千代しも生きてあらめやも吾(あ)が思(も)ふ妹を置きて嘆かむ 2601 うつつにも夢にも吾(あれ)は思はずき旧(ふ)りたる君にここに逢はむとは 2602 黒髪の白髪までと結びてし心一つを今解かめやも 2603 心をし君に奉(まつ)ると思へればよしこの頃は恋ひつつをあらむ 2604 思ひ出でて音には泣くともいちしろく人の知るべく嘆かすなゆめ 2605 玉ほこの道行きぶりに思はぬに妹を相見て恋ふる頃かも 2606 人目多み常かくのみし伺(さもら)はばいづれの時か吾(あ)が恋ひざらむ 2607 敷妙の衣手離(か)れて吾(あ)を待つとあるらむ子らは面影に見ゆ 2608 妹が袖別れし日より白妙の衣片敷き恋ひつつそ寝(ぬ)る 2609 白妙の袖はまよひぬ我妹子が家のあたりをやまず振りしに 2610 ぬば玉の吾(あ)が黒髪を引き靡(ぬ)らし乱れて吾(あれ)は恋ひ渡るかも 2611 今更に君が手枕まき寝めや吾(あ)が紐の緒の解けつつもとな 2612 白妙の袖(そて)触れてより我が背子に吾(あ)が恋ふらくは止む時もなし 2613 夕卜(ゆふけ)にも占(うら)にも告れる今宵だに来まさぬ君をいつとか待たむ 2614 眉根(まよね)掻き下いふかしみ思へるに古へ人を相見つるかも 或ル本(マキ)ノ歌ニ曰ク、 眉根掻き誰をか見むと思ひつつ日長く恋ひし妹に逢へるかも 一書ノ歌ニ曰ク、 眉根掻き下いふかしみ思へりし妹が姿を今日見つるかも 2615 敷妙の手枕まきて妹と吾(あれ)寝(ぬ)る夜はなくて年そ経にける 2616 奥山の真木の板戸を音速み妹があたりの霜の上(へ)に寝ぬ 2617 あしひきの山桜戸を開き置きて吾(あ)が待つ君を誰か留むる 2618 月夜(つくよ)よみ妹に逢はむと直道(ただち)から吾(あれ)は来つれど夜そ更けにける 物に寄せて思ひを陳(の)ぶ〔二百八十二首。 九十三首、人麿集。百八十九首、人麿集外。〕 2415 処女(をとめ)らを袖布留(ふる)山の瑞垣(みづかき)の久しき時ゆ思ひ来(こ)し吾(あ)は 2416 ちはやぶる神に祈れる命をば誰(たれ)がためにか長く欲りする 2417 石上(いそのかみ)布留(ふる)の神杉(かむすぎ)神さびて恋をも吾(あれ)は更にするかも 2418 いかならむ名負へる神に手向(たむけ)けせば吾(あ)が思(も)ふ妹を夢にだに見む 2419 天地(あめつち)といふ名の絶えてあらばこそ汝(いまし)と吾(あれ)と逢ふことやまめ 2420 月見れば国は同(おや)じそ山隔(へな)り愛(うつく)し妹は隔りたるかも 2421 参道(まゐりぢ)は岩踏む山の無くもがも吾(あ)が待つ君が馬つまづくに 2422 岩根踏み隔(へな)れる山はあらねども逢はぬ日まねみ恋ひ渡るかも 2423 道の後(しり)深津島山しましくも君が目見ねば苦しかりけり 2424 紐鏡能登香(のとか)の山は誰ゆゑそ君来ませるに紐開けず寝む 2425 山科の木幡(こはた)の山を馬はあれど徒歩(かち)ゆ吾(あ)が来し汝(な)を思ひかね 2426 遠山に霞たなびきいや遠に妹が目見ねば吾(あれ)恋ひにけり 2427 この川の瀬々に敷く波しくしくに妹が心に乗りにけるかも 2428 ちはや人宇治の渡の速き瀬に逢はずありとも後は吾(あ)が妻 2429 はしきやし逢はぬ子ゆゑにいたづらにこの川の瀬に裳の裾濡れぬ 2430 この川に水泡(みなわ)さかまき行く水の事かへさずそ思ひ染めてし 2431 鴨川の後瀬静けし後は逢はむ妹には吾(あれ)は今ならずとも 2432 言に出でて言はば忌々(ゆゆ)しみ山川のたぎつ心を塞(せ)かへたりけり 2433 水の上(へ)に数書くごとき我が命妹に逢はむと祈(うけ)ひつるかも 2434 荒磯(ありそ)越えほかゆく波の外心(ほかごころ)吾(あれ)は思はじ恋ひて死ぬとも 2435 淡海(あふみ)の海(み)沖つ白波知らねども妹がりといへば直(ただ)に越え来ぬ 2436 大船の香取の海にいかり下ろし如何なる人か物思(も)はざらむ 2437 沖つ藻を隠さふ波の五百重波(いほへなみ)千重しくしくに恋ひ渡るかも 2438 人言の繁けき我妹綱手引く海ゆまさりて深くしぞ思(も)ふ 2439 淡海の海沖つ島山奥まけて吾(あ)が思(も)ふ妹が言の繁けく 2440 淡海の海沖榜ぐ船にいかり下ろし隠れて君が言待つ吾(あれ)ぞ 2441 隠沼(こもりぬ)の下よ恋ふればすべをなみ妹が名告(の)りつ忌むべきものを 2442 大地(おほつち)も取らば尽きめど世の中に尽き得ぬものは恋にしありけり 2443 隠津(こもりづ)の沢泉なる岩根をも通してぞ思(も)ふ吾(あ)が恋ふらくは 2444 白真弓石辺(いそへ)の山の常磐なる命なれやも恋ひつつ居らむ 2445 淡海の海沈(しづ)く白玉知らずして恋ひつるよりは今ぞまされる 2446 白玉を巻きてぞ持たる今よりは吾(あ)が玉にせむ知れる時だに 2447 白玉を手に巻きしより忘れじと思ふ心はいつか変はらむ 2448 白玉のあひだ空けつつ貫(ぬ)ける緒もくくり寄すれば後あふものを 2449 香具山に雲居たなびきおほほしく相見し子らを後恋ひむかも 2450 雲間よりさ渡る月のおほほしく相見し子らを見むよしもがも 2451 天雲の寄り合ひ遠み逢はずとも異(あだ)し手枕吾(あれ)まかめやも 2452 雲だにもしるくし立たば心遣り見つつし居らむ直に逢ふまでに 2453 春柳葛木山に立つ雲の立ちても居ても妹をしそ思(も)ふ 2454 春日山雲居隠りて遠けども家は思はず君をしそ思(も)ふ 2455 吾(あ)がゆゑに言はれし妹は高山の嶺の朝霧過ぎにけむかも 2456 ぬば玉の黒髪山の山菅に小雨降りしきしくしく思ほゆ 2457 大野らに小雨降りしく木(こ)のもとに時々寄り来(こ)吾(あ)が思ふ人 2458 朝霜の消(け)なば消ぬべく思ひつつ待つにこの夜を明かしつるかも 2459 我が背子が浜吹く風のいや早に早事なさばいや逢はざらむ 2460 遠妹(とほづま)の振り放け見つつ偲ふらむこの月の面(おも)に雲な棚引き 2461 山の端に照り出(づ)る月のはつはつに妹をぞ見つる後恋ひむかも 2462 我妹子し吾(あれ)を思はば真澄鏡照り出(づ)る月の影に見え来ね 2463 久かたの天照る月の隠ろひぬ何になそへて妹を偲はむ 2464 三日月のさやにも見えず雲隠り見まくぞ欲しきうたてこの頃 2465 我が背子に吾(あ)が恋ひ居れば我が屋戸の草さへ思ひうらがれにけり 2466 浅茅原小野に標(しめ)結ひ空言(むなこと)をいかなりと言ひて君をし待たむ 2467 道の辺の草深百合の後(ゆり)にちふ妹が命を吾(あれ)知らめやも 2468 湖葦(みなとあし)に交じれる草のしり草の人皆知りぬ吾(あ)が下思ひ 2469 山ぢさの白露繁みうらぶるる心を深み吾(あ)が恋やまず 2470 湊に根延ふ小菅のねもころに君に恋ひつつありかてぬかも 2471 山背の泉の小菅おしなみに妹を心に吾(あ)が思(も)はなくに 2472 味酒(うまさけ)の三室の山の巌菅(いはほすげ)ねもころ吾(あれ)は片思(かたもひ)ぞする 2473 菅の根のねもころ君が結びてし吾(あ)が紐の緒を解く人はあらじ 2474 山菅の乱れ恋のみせしめつつ逢はぬ妹かも年は経につつ 2475 我が屋戸の軒のしだ草生ひたれど恋忘れ草見れどいまだ生ひず 2476 打つ田にも稗(ひえ)はあまたに有りといへど選えし吾(あれ)ぞ夜一人寝(ぬ)る 2477 あしひきの山の山菅ねもころに君し結ばば逢はざらめやも 2478 秋柏(あきかしは)潤和川辺の小竹(しぬ)の群(め)の人に忍(しぬ)へば君に堪(た)へなく 2479 さね葛(かづら)後は逢はむと夢(いめ)のみに誓(うけ)ひわたりて年は経につつ 2480 道の辺のいちしの花のいちしろく人皆知りぬ吾(あ)が恋ふる妻 2481 大野らにたづきも知らず標結ひてありぞかねつる吾(あ)が恋ふらくは 2482 水底(みなそこ)に生ふる玉藻の打ち靡き心を寄せて恋ふるこの頃 2483 敷妙の衣手離(か)れて玉藻なす靡きか寝(ぬ)らむ我(わ)を待ちかてに 2484 君来ずは形見にせよと吾(あ)と二人植ゑし松の木君を待ち出ね 2485 袖振るが見ゆべき限り吾(あれ)はあれどその松が枝に隠(かく)りたるらむ 2486 茅渟(ちぬ)の海の浜辺の小松根深めて吾(あ)が恋ひ渡る人の子ゆゑに 或ル本ノ歌ニ曰ク、 茅渟の海の潮干の小松ねもころに恋ひや渡らむ人の子ゆゑに 2487 平山の小松が末(うれ)のうれむぞは吾(あ)が思(も)ふ妹に逢はず止みなむ 2488 磯の上(へ)の立てるむろの木ねもころに如何で深めて思ひそめけむ 2489 橘の本に吾(あれ)立ち下枝(しづえ)取り成りぬや君と問ひし子らはも 2490 天雲に羽打ちつけて飛ぶ鶴(たづ)のたづたづしかも君しまさねば 2491 妹に恋ひい寝ぬ朝明(あさけ)に鴛鴦(をしどり)のこよ飛び渡る妹が使か 2492 思ふにし余りにしかば鳰鳥(にほどり)の足濡れ来(こ)しを人見けむかも 2493 高山の嶺行く鹿猪(しし)の友を多み袖振らず来ぬ忘ると思(も)ふな 2494 大船に真楫しじ貫き榜ぐ間だにねもころ恋ひし年にあらばいかに 2495 たらちねの母が養(か)ふ蚕(こ)の繭隠(まよごも)り隠(こも)れる妹を見むよしもがも 2496 貴人(うまひと)の額髪(ぬかかみ)結へる染木綿(しめゆふ)の染みにし心吾(あれ)忘れめや 2497 隼人(はやひと)の名に負ふ夜声(よこゑ)いちしろく吾(あ)が名は告りつ妻と恃ませ 2498 剣大刀(つるぎたち)諸刃の利きに足踏みて死ににも死なむ君によりてば 2499 我妹子に恋ひし渡れば剣大刀名の惜しけくも思ひかねつも 2500 朝づく日向かふ黄楊櫛(つげくし)古りぬれど何しか君が見るに飽かざらむ 2501 里遠み恋ひうらぶれぬ真澄鏡床の辺去らず夢に見えこそ 2502 真澄鏡手に取り持ちて朝な朝(さ)な見れども君は飽くことも無し 2503 夕されば床の辺去らぬ黄楊枕何しか汝(なれ)が主待ちがたき 2504 解き衣の恋ひ乱れつつ浮草の浮きても吾(あれ)は恋ひ渡るかも 2505 梓弓引きてゆるさずあらませばかかる恋には逢はざらましを 2506 言霊(ことたま)を八十(やそ)の衢(ちまた)に夕占(ゆふけ)問ふ占(うら)まさに告(の)れ妹に逢はむよし 2507 玉ほこの道行き占(うら)に占なへば妹に逢はむと吾(あれ)に告りてき 右ノ九十三首ハ、柿本朝臣人麿ノ歌集ニ出ヅ。 2619 朝影に我が身はなりぬ韓衣(からころも)裾のあはずて久しくなれば 2620 解き衣の思ひ乱れて恋ふれどもなそ汝がゆゑと問ふ人もなし 2621 摺り衣着(け)りと夢見つうつつには誰しの人の言か繁けむ 2622 志賀(しか)の海人の塩焼き衣狎(な)れぬれど恋ちふものは忘れかねつも 2623 紅の八しほの衣朝な朝(さ)な狎(な)るとはすれどいや愛(め)づらしも 2624 紅の深染(こそめ)の衣色深く染みにしかばか忘れかねつる 2625 逢はなくに夕占を問ふと幣(ぬさ)に置くに我が衣手はまたそ継ぐべき 2626 古衣(ふるころも)打棄(うつ)てし人は秋風の立ち来る時に物思(も)ふものそ 2627 羽根蘰(はねかづら)今する妹がうら若み笑みみ怒りみ付けし紐解く 2628 古の倭文機(しつはた)帯を結び垂れ誰ちふ人も君には益さじ 一書ノ歌ニ曰ク、 古の狭織(さおり)の帯を結び垂れ誰しの人も君には益さじ 2629 逢はずとも吾(あれ)は恨みじこの枕吾(あれ)と思ひてまきてさ寝ませ 2630 結へる紐解きし日遠み敷妙の我が木枕(こまくら)は苔生しにけり 2631 ぬば玉の黒髪敷きて長き夜を手枕の上(へ)に妹待つらむか 2632 真澄鏡直(ただ)にし妹を相見ずは吾(あ)が恋やまじ年は経ぬとも 2633 真澄鏡手に取り持ちて朝な朝な見む時さへや恋の繁けむ 2634 里遠み恋ひ侘びにけり真澄鏡面影去らず夢に見えこそ 右ノ一首ハ、上ニ柿本朝臣人麿ノ歌集ノ中ニ見エタリ。 但シ句々相換レルヲ以テ、茲ニ載セタリ。 2635 剣大刀身に佩き添ふる大夫(ますらを)や恋ちふものを忍(しぬ)ひかねてむ 2636 剣大刀諸刃の上に行き触れて殺(し)せかも死なむ恋ひつつあらずは 2637 咽(しはぶか)ひ鼻をそ嚔(ひ)つる剣大刀身に添ふ妹が思ひけらしも 2638 梓弓陶(すゑ)の原野(はらぬ)に鳥狩(とがり)する君が弓弦(ゆづら)の絶えむと思(も)へや 2639 葛城の襲津彦(そづひこ)真弓荒木にも頼めや君が吾(あ)が名のりけむ 2640 梓弓引きみ弛(ゆる)べみ来ずは来ず来(こ)ば来(こ)そをなど来ずは来ばそを 2641 時守の打ち鳴(な)す鼓数(よ)み見れば時にはなりぬ逢はなくもあやし 2642 燈火の影にかがよふうつせみの妹が笑まひし面影に見ゆ 2643 玉ほこの道行き疲れ稲莚(いなむしろ)しきても君を見むよしもがも 2644 小墾田(をはりた)の坂田の橋の崩れなば桁より行かむな恋ひそ我妹 2645 宮材(みやき)引く泉の杣(そま)に立つ民の憩ふ時なく恋ひ渡るかも 2646 住吉(すみのえ)の津守(つもり)網引(あびき)の浮(うけ)の緒の浮かれか行かむ恋ひつつあらずは 2647 横雲の空よ引き越し遠みこそ目言離(か)るらめ絶ゆと隔つや 2648 かにかくに物は思はず飛騨人の打つ墨縄のただ一道(ひとみち)に 2649 あしひきの山田守(も)る翁(をぢ)が置く蚊火(かひ)の下焦れのみ吾(あ)が恋ひ居らく 2650 殺板(そぎた)もち葺ける板目の合はざらば如何にせむとか吾(あ)が寝そめけむ 2651 難波人葦火焚く屋の煤(す)してあれどおのが妻こそ常愛(め)づらしき 2652 妹が髪上竹葉野(かみたかはぬ)の放ち駒荒(あら)びにけらし逢はなく思(も)へば 2653 馬の音(と)の轟(とど)ともすれば松陰に出でてぞ見つるけだし君かと 2654 君に恋ひい寝ぬ朝明に誰が乗れる馬の足音(あのと)そ吾(あれ)に聞かする 2655 紅の裾引く道を中に置きて吾(あれ)や通はむ君や来まさむ 2656 天飛ぶや軽の社の斎槻(いはひつき)幾代まであらむ隠(こも)り妻そも 2657 神奈備に神籬(ひもろき)立てて斎(いは)へども人の心はまもりあへぬもの 2658 天雲の八重雲隠り鳴神の音のみにやも聞きわたりなむ 2659 争へば神も憎ますよしゑやしよそふる君が憎からなくに 2660 夜並べて君を来ませと千早ぶる神の社を祈(の)まぬ日はなし 2661 霊(たま)ちはふ神も吾(あれ)をば打棄(うつ)てこそしゑや命の惜しけくもなし 2662 我妹子にまたも逢はむと千早ぶる神の社を祈まぬ日はなし 2663 千早ぶる神の斎籬(いがき)も越えぬべし今は我が名の惜しけくもなし 2664 夕月夜暁(あかとき)闇の朝影に我が身はなりぬ汝を思ひかねて 2665 月しあれば明くらむ別(わき)も知らずして寝て吾(あ)が来しを人見けむかも 2666 妹が目の見まく欲しけく夕闇の木の葉隠れる月待つごとし 2667 真袖もち床打ち払ひ君待つと居りし間に月かたぶきぬ 2668 二上に隠ろふ月の惜しけども妹が手本を離るるこの頃 2669 我が背子が振り放け見つつ嘆くらむ清き月夜に雲な棚引き 2670 真澄鏡清き月夜のゆつりなば思ひはやまじ恋こそ益さめ 2671 この夜らの有明の月夜ありつつも君をおきては待つ人もなし 2672 この山の嶺に近しと吾(あ)が見つる月の空なる恋もするかも 2673 ぬば玉の夜渡る月のゆつりなば更にや妹に吾(あ)が恋ひ居らむ 2674 朽網山(くたみやま)夕居る雲の立ちていなば吾(あれ)は恋ひむな君が目を欲り 2675 君が着(け)る三笠の山に居る雲の立てば継がるる恋もするかも 2676 久かたの天飛ぶ雲になりてしか君を相見む落つる日なしに 2677 佐保の内よ下風(あらし)吹ければ立ち還りせむすべ知らに嘆く夜そ多き 2678 はしきやし吹かぬ風ゆゑ玉くしげ開きてさ寝し吾(あれ)そ悔しき 2679 窓越しに月おし照りてあしひきのあらし吹く夜は君をしそ思(も)ふ 2680 川千鳥棲む沢の上(へ)に立つ霧のいちしろけむな相言ひそめてば 2681 我が背子が使を待つと笠も着ず出でつつそ見し雨の降らくに 2682 韓衣君にうち着せ見まく欲り恋ひそ暮らしし雨の降る日を 2683 彼方(をちかた)の赤土(はにふ)の小屋に小雨降り床(とこ)さへ濡れぬ身に添へ我妹 2684 笠無みと人には言ひて雨障(あまつつ)み留まりし君が姿し思ほゆ 2685 妹が門行き過ぎかねつ久かたの雨も降らぬかそを由にせむ 2686 夕占問ふ我が袖に置く白露を君に見せむと取れば消(け)につつ 2687 桜麻(さくらあさ)の苧原(をふ)の下草露しあれば明かしていませ母は知るとも 2688 待ちかねて内には入らじ白妙の我が衣手に露は置きぬとも 2689 朝露の消(け)やすき我が身老いぬともまた変若(をち)かへり君をし待たむ 2690 白妙の我が衣手に露は置けど妹には逢はずたゆたひにして 2691 かにかくに物は思はじ朝露の我が身ひとつは君がまにまに 2692 夕凝(ゆふこり)の霜置きにけり朝戸出に跡踏みつけて人に知らゆな 2693 かくばかり恋ひつつあらずは朝に日に妹が踏むらむ土ならましを 2694 あしひきの山鳥の尾の一峯(ひとを)越え一目見し子に恋ふべきものか 2695 我妹子に逢ふよしをなみ駿河なる富士の高嶺の燃えつつかあらむ 2696 荒熊の住むちふ山のしはせ山責めて問ふとも汝が名は告らじ 2697 妹が名も吾(あ)が名も立てば惜しみこそ富士の高嶺の燃えつつわたれ 或ル本ノ歌ニ曰ク、 君が名も我が名も立てば惜しみこそ富士の高嶺の燃えつつも居れ 2698 行きて見て来れば恋ひしき朝香潟山越しに置きてい寝かてぬかも 2699 安太人(あだひと)の梁(やな)打ち渡す瀬を速み心は思(も)へど直に逢はぬかも 2700 玉かぎる岩垣淵の隠(しぬ)ひには恋ひて死ぬとも汝が名は告らじ 2701 明日香川明日も渡らむ石橋(いはばし)の遠き心は思ほえぬかも 2702 飛鳥川水行きまさりいや日異(け)に恋のまさらばありかてましも 2703 真薦(まこも)刈る大野川原の水隠(みごも)りに恋ひ来し妹が紐解く吾(あれ)は 2704 あしひきの山下響(とよ)み行く水の時ともなくも恋ひ渡るかも 2705 はしきやし逢はぬ君ゆゑいたづらにこの川の瀬に玉裳濡らしつ 2706 泊瀬川速み早瀬を掬(むす)び上げて飽かずや妹と問ひし君はも 2707 青山の岩垣沼の水隠りに恋ひやわたらむ逢ふよしをなみ 2708 しなが鳥猪名山響み行く水の名のみ寄せてし隠(こも)り妻はも 2709 我妹子に吾(あ)が恋ふらくは水ならばしがらみ越えて行くべくそ思(も)ふ 2710 犬上の鳥籠(とこ)の山なる不知哉川(いさやがは)いさとを聞こせ我が名のらすな 2711 奥山の木の葉隠りて行く水の音に聞きしよ常忘らえず 2712 言急(と)くは中は淀ませ水無川(みなしがは)絶ゆちふことをありこすなゆめ 2713 明日香川ゆく瀬を速み早見むと待つらむ妹をこの日暮らしつ 2714 もののふの八十(やそ)宇治川の速き瀬に立ち得ぬ恋も吾(あれ)はするかも 2715 神奈備の折り廻(た)む隈の岩淵に隠(こも)りてのみや吾(あ)が恋ひ居らむ 2716 高山よ出で来る水の岩に触(ふ)り破(わ)れてそ思ふ妹に逢はぬ夜は 2717 朝東風(あさこち)に井堤(ゐて)越す波のさやかにも逢はぬ子ゆゑに滝(たぎ)もとどろに 2718 高山の岩もとたぎち行く水の音には立てじ恋ひて死ぬとも 2719 隠沼(こもりぬ)の下に恋ふれば飽き足らず人に語りつ忌むべきものを 2720 水鳥の鴨の棲む池の下樋(したひ)無みいふせき君を今日見つるかも 2721 玉藻刈る井堤のしがらみ薄みかも恋の淀める吾(あ)が心かも 2722 我妹子が笠の借手の和射見野(わざみぬ)に吾(あれ)は入りぬと妹に告げこそ 2723 あまたあらぬ名をしも惜しみ埋れ木の下よそ恋ふる行方知らずて 2724 秋風の千江の浦廻(み)の木糞(こつみ)なす心は寄りぬ後は知らねど 2725 白真砂(しらまなご)御津の黄土(はにふ)の色に出でて言はなくのみそ吾(あ)が恋ふらくは 2726 風吹かぬ浦に波立ち無き名をも吾(あれ)は負へるか逢ふとはなしに 2727 酢蛾島(すがしま)の夏身の浦に寄する波間も置きて吾(あ)が思(も)はなくに 2728 淡海の海沖つ島山奥まへて吾(あ)が思(も)ふ妹が言の繁けく 2729 霰降り遠つ大浦に寄する波よしゑ寄すとも憎からなくに 2730 紀の海の名高の浦に寄する波音高きかも逢はぬ子ゆゑに 2731 牛窓の波の潮騒島とよみ寄せてし君に逢はずかもあらむ 2732 沖つ波辺波(へなみ)の来寄る佐太(さだ)の浦のこのさだ過ぎて後恋ひむかも 2733 白波の来寄する島の荒磯にもあらましものを恋ひつつあらずは 2734 潮満てば水泡に浮かぶ真砂(まなご)にも吾(あれ)は生けるか恋ひは死なずて 2735 住吉の岸の浦廻(み)にしく波のしばしば妹を見むよしもがも 2736 風をいたみいたぶる波のあひだ無く吾(あ)が思(も)ふ君は相思(も)ふらむか 2737 大伴の御津の白波あひだ無く吾(あ)が恋ふらくを人の知らなく 2738 大船のたゆたふ海にいかり下ろし如何にせばかも吾(あ)が恋やまむ 2739 みさご居る沖の荒磯に寄する波ゆくへも知らず吾(あ)が恋ふらくは 2740 大船の舳(へ)にも艫(とも)にも寄する波寄すとも吾(あれ)は君がまにまに 2741 大海に立つらむ波は間あらむ君に恋ふらく止む時もなし 2742 志賀の海人の煙(けぶり)焼き立てて焼く塩のからき恋をも吾(あれ)はするかも 右ノ一首ハ、或ヒト云ク、石川君子朝臣ガヨメル。 2743 なかなかに君に恋ひずは比良の浦の海人ならましを玉藻刈りつつ 或ル本ノ歌ニ曰ク、 なかなかに君に恋ひずは田児の浦の海人ならましを玉藻刈る刈る 2744 鱸(すずき)獲る海人の灯火よそにだに見ぬ人ゆゑに恋ふるこの頃 2745 湊入りの葦分け小舟(をぶね)障(さは)り多み吾(あ)が思(も)ふ君に逢はぬ頃かも 2746 庭清み沖へ榜ぎ出(づ)る海人舟の楫取る間なき恋をするかも 2747 あぢかまの塩津をさして榜ぐ船の名は告(の)りてしを逢はざらめやも 2748 大舟に葦荷刈り積みしみみにも妹が心に乗りにけるかも 2749 駅路(はゆまぢ)に引舟渡し直(ただ)乗りに妹が心に乗りにけるかも 2750 我妹子に逢はず久しも甘美物(うましもの)安倍橘の苔生すまでに 2751 あぢの住む須佐(すさ)の入江の荒磯松吾(あ)を待つ子らはただ一人のみ 2752 我妹子を聞き都賀野辺(つがぬへ)のしなひ合歓木(ねぶ)吾(あ)は忍ひ得ず間無くし思へば 2753 波の間よ見ゆる小島の浜久木久しくなりぬ君に逢はずして 2754 秋柏(あきかしは)閏八川辺の小竹(しぬ)の群(め)の偲ひて寝(ぬ)れば夢に見えけり 2755 浅茅原仮標(かりしめ)指して空言(むなこと)も寄せてし君が言をし待たむ 2756 月草の仮なる命なる人をいかに知りてか後も逢はむちふ 2757 大王(おほきみ)の御笠に縫へる有馬菅ありつつ見れど言無し我妹 2758 菅の根のねもころ妹に恋ふるにし大夫心(ますらをこころ)思ほえぬかも 2759 我が屋戸の穂蓼(ほたで)古幹(ふるから)摘み生(おほ)し実になるまでに君をし待たむ 2760 あしひきの山沢ゑぐを摘みに行かむ日だにも逢はむ母は責むとも 2761 奥山の岩本菅の根深くも思ほゆるかも吾(あ)が思(も)ふ妻は 2762 葦垣の中の和草(にこぐさ)にこよかに吾(あれ)と笑まして人に知らゆな 2763 紅の浅葉の野らに刈る草(かや)の束の間も吾(あ)を忘らすな 2764 妹がため命残せり刈薦の思ひ乱れて死ぬべきものを 2765 我妹子に恋つつあらずは刈薦の思ひ乱れて死ぬべきものを 2766 三島江の入江の薦を刈りにこそ吾(あれ)をば君は思ひたりけれ 2767 あしひきの山橘の色に出て吾(あ)は恋ひなむを人目忌ますな 2768 葦鶴(たづ)の騒く入江の白菅の知られむためと言痛(こちた)かるかも 2769 我が背子に吾(あ)が恋ふらくは夏草の刈り除(そ)くれども生ひしくごとし 2770 道の辺の五柴原(いつしばはら)のいつもいつも人の許さむ言をし待たむ 2771 我妹子が袖を頼みて真野の浦の小菅の笠を着ずて来にけり 2772 真野の浦の小菅を笠に縫はずして人の遠名を立つべきものか 2773 刺竹(さすだけ)の葉隠(ごも)りてあれ我が背子が吾許(あがり)来(き)せずは吾(あれ)恋ひめやも 2774 神奈備の浅篠原のしみみにも吾(あ)が思(も)ふ君が声のしるけく 2775 山高み谷辺に延(は)へる玉葛絶ゆる時なく見むよしもがも 2776 道の辺の草を冬野に踏み枯らし吾(あれ)立ち待つと妹に告げこそ 2777 畳薦へだて編む数通はさば道の柴草生ひざらましを 2778 水底に生ふる玉藻の生ひ出でずよしこの頃はかくて通はむ 2779 海原の沖つ縄海苔(なはのり)打ち靡き心もしぬに思ほゆるかも 2780 紫の名高の浦の靡き藻の心は妹に寄りにしものを 2781 海(わた)の底奥(おき)を深めて生ふる藻のもはら今こそ恋はすべなき 2782 さ寝かねば誰とも寝めど沖つ藻の靡きし妹が言待つ吾(あれ)を 2783 我妹子が如何にとも吾(あ)を思はねばふふめる花の穂に咲きぬべし 2784 隠(こも)りには恋ひて死ぬともみ苑生(そのふ)の韓藍(からゐ)の花の色に出でめやも 2785 咲く花は過ぐ時あれど吾(あ)が恋ふる心のうちは止む時もなし 2786 山吹のにほへる妹がはねず色の赤裳の姿夢に見えつつ 2787 天地の寄り合ひの極み玉の緒の絶えじと思ふ妹があたり見つ 2788 息の緒に思ふは苦し玉の緒の絶えて乱れな知らば知るとも 2789 玉の緒の絶えたる恋の乱れには死なまくのみそまたも逢はずして 2790 玉の緒のくくり寄せつつ末つひに行きは別れず同(おや)じ緒にあらむ 2791 片糸もち貫(ぬ)きたる玉の緒を弱み乱れやしなむ人の知るべく 2792 玉の緒の現心(うつしこころ)や年月の行きかはるまで妹に逢はざらむ 2793 玉の緒の間も置かず見まく欲り吾(あ)が思(も)ふ妹は家遠くありて 2794 隠津(こもりづ)の沢泉なる岩根ゆも通してそ思ふ君に逢はまくは 2795 紀の国の飽等(あくら)の浜の忘れ貝吾(あれ)は忘れじ年は経ぬとも 2796 水潜(くく)る玉に交じれる磯貝の片恋のみに年は経につつ 2797 住吉(すみのえ)の浜に寄るちふうつせ貝実なき言もち吾(あれ)恋ひめやも 2798 伊勢の海人の朝な夕なに潜(かづ)くちふ鮑(あはび)の貝の片思(かたもひ)にして 2799 人言を繁みと君を鶉鳴く人の古家(ふるへ)に語らひて遣りつ 2800 暁(あかとき)と鶏(かけ)は鳴くなりよしゑやし独り寝(ぬ)る夜は明けば明けぬとも 2801 大海の荒磯の洲鳥朝な朝(さ)な見まく欲しきを見えぬ君かも 2802 思へども思ひもかねつあしひきの山鳥の尾の長きこの夜を 或ル本ノ歌ニ曰ク、 あしひきの山鳥の尾のしだり尾の長き永夜を一人かも寝む 2803 里中(さとぬち)に鳴くなる鶏(かけ)の呼び立てていたくは泣かぬ隠(こも)り妻はも 2804 高山にたかべさ渡り高々に吾(あ)が待つ君を待ち出なむかも 2805 伊勢の海ゆ鳴き来る鶴(たづ)の音驚(おとどろ)も君が聞こえば吾(あれ)恋ひめやも 2806 我妹子に恋ふれにかあらむ沖に棲む鴨の浮寝の安けくもなし 2807 明けぬべく千鳥しば鳴く敷妙の君が手枕いまだ飽かなくに 問答(とひこたへのうた)〔二十九首。九首、人麿集。二十首、人麿集外。〕 2508 皇祖(すめろき)の神の御門を畏みとさもらふ時に逢へる君かも 2509 真澄鏡見とも言はめや玉かぎる岩垣淵の隠(こも)りたる妻 右二首(ふたうた)。 2510 赤駒の足掻(あがき)速けば雲居にも隠(かく)り行かむそ袖振れ我妹 2511 隠国(こもりく)の豊泊瀬道(とよはつせぢ)は常滑のかしこき道そ汝(な)が心ゆめ 右二首。 2512 味酒(うまさけ)の三諸(みもろ)の山に立つ月の見が欲し君が馬の足音(あと)そする 右二首。 2513 雷神(なるかみ)の光動(とよ)みてさし曇り雨も降れやも君を留めむ 2514 雷神の光動みて降らずとも吾(あれ)は留まらむ妹し留めば 右二首。 2515 敷妙の枕動(うご)きて夜(よ)もい寝ず思ふ人には後逢ふものを 2516 敷妙の枕に人は言問へやその枕には苔生しにたり 右二首。 以前ノ九首ハ、柿本朝臣人麿ノ歌集ニ出ヅ。 2808 眉根(まよね)掻き鼻嚔(び)紐解け待てりやもいつかも見むと恋ひ来(こ)し吾(あれ)を 右、上ニ柿本朝臣人麿ノ歌集ノ中ニ見エタリ。 但シ問答ノ故ヲ以テ、茲(ココ)ニ累載ス。 2809 今日しあれば鼻嚔(び)し鼻嚔(び)眉(まよ)かゆみ思ひしことは君にしありけり 右二首。 2810 音のみを聞きてや恋ひむ真澄鏡直(ただ)に相見て恋ひまくも多く 2811 この言を聞かむとならし真澄鏡照れる月夜も闇のみに見つ 右二首。 2812 我妹子に恋ひてすべなみ白妙の袖返ししは夢(いめ)に見えきや 2813 我が背子が袖返す夜の夢ならしまことも君に逢へりしごとし 右二首。 2814 吾(あ)が恋は慰めかねつま日(け)長く夢に見えずて年の経ぬれば 2815 ま日長く夢にも見えず絶えぬとも我が片恋は止む時もあらじ 右二首。 2816 うらぶれて物な思ひそ天雲のたゆたふ心吾(あ)が思(も)はなくに 2817 うらぶれて物は思はじ水無瀬川ありても水は行くちふものを 右二首。 2818 かきつはた佐紀沼(さきぬ)の菅を笠に縫ひ着む日を待つに年そ経にける 2819 押し照る難波菅笠(すがかさ)置き古し後は誰着む笠ならなくに 右二首。 2820 かくだにも妹を待ちなむさ夜更けて出で来し月のかたぶくまでに 2821 木(こ)の間より移ろふ月の影を惜しみ立ち廻(もとほ)るにさ夜更けにけり 右二首。 2822 栲領布(たくひれ)の白浜波の寄りもあへず荒ぶる妹に恋ひつつそ居る 2823 かへらまに君こそ吾(あれ)に栲領巾の白浜波の寄る時もなき 右二首。 2824 思ふ人来むと知りせば八重葎(むぐら)覆へる庭に玉敷かましを 2825 玉敷ける家も何せむ八重葎覆へる小屋(をや)も妹と居りてば 右二首。 2826 かくしつつあり慰めて玉の緒の絶えて別ればすべなかるべし 2827 紅の花にしあらば衣手に染め付け持ちて行くべく思ほゆ 右二首。 譬喩(たとへうた)〔十三首。人麿集外。〕 2828 紅の深染(こそめ)の衣を下に着ば人の見らくににほひ出でむかも 2829 衣しも多(さは)にあらなむ取り替へて着せばや君が面(おも)忘れたらむ 右の二首(ふたうた)は、衣に寄せて思ひを喩(たと)ふ。 2830 梓弓弓束巻き替へ中見判さらに引くとも君がまにまに 右の一首(ひとうた)は、弓に寄せて思ひを喩ふ。 2831 みさごゐる洲に居る舟の夕潮を待つらむよりは吾(あれ)こそ益さめ 右の一首は、船に寄せて思ひを喩ふ。 2832 山川に筌(うへ)を伏せ置きて守(も)りあへず年の八年(やとせ)を吾(あ)を竊(ぬす)まひし 右の一首は、魚に寄せて思ひを喩ふ。 2833 葦鴨のすだく池水溢(はふ)るとも儲溝(まけみぞ)の方(へ)に吾(あれ)越えめやも 右の一首は、水に寄せて思ひを喩ふ。 2834 大和の室生(むろふ)の毛桃本繁く言ひてしものをならずはやまじ 右の一首は、菓(このみ)に寄せて思ひを喩ふ。 2835 ま葛延ふ小野の浅茅を心よも人引かめやも吾(あれ)無けなくに 2836 三島菅いまだ苗なり時待たば着ずやなりなむ三島菅笠 2837 み吉野の水隈(みぐま)が菅を編まなくに刈りのみ刈りて乱りなむとや 2838 川上に洗ふ若菜の流れ来て妹があたりの瀬にこそ寄らめ 右の四首(ようた)は、草に寄せて思ひを喩ふ。 2839 かくしてや猶や成りなむ大荒木の浮田の社の標(しめ)ならなくに 右の一首は、標に寄せて思ひを喩ふ。 2840 いくばくも降らぬ雨ゆゑ我が背子が御名のここだく滝(たぎ)もとどろに 右の一首は、滝に寄せて思ひを喩ふ。 -------------------------------------------------------- .巻第十二(とをまりふたまきにあたるまき) 古今相聞往来歌類下 正(ただ)に心緒(おもひ)を述ぶ〔百十一首。十一首、人麿集。百首、人麿集外。〕 2841 我が背子が朝明(あさけ)の姿よく見ずて今日の間を恋ひ暮らすかも 2842 吾(あ)が心息づき思(も)へば新夜(あらたよ)の一夜もおちず夢(いめ)にし見ゆる 2843 愛(うつく)しと吾(あ)が思(も)ふ妹を人皆の行くごと見めや手に纏(ま)かずして 2844 この頃の寝(い)の寝らえぬは敷妙の手枕(たまくら)まきて寝まく欲りこそ 2845 忘るやと物語して心遣り過ぐせど過ぎずなほそ恋しき 2846 夜も寝ず安くもあらず白妙の衣も脱かじ直(ただ)に逢ふまでに 2847 後に逢はむ吾(あ)をな恋ひそと妹は言へど恋ふる間に年は経につつ 2848 直に逢はずあるは諾(うべ)なり夢にだに何しか人の言の繁けむ 2849 ぬば玉の夜の夢にを見え継ぐや袖(そて)乾す日なく吾(あれ)は恋ふるを 2850 うつつには直に逢はなく夢にだに逢ふと見えこそ吾(あ)が恋ふらくに 2944 人言を繁みと妹に逢はずして心のうちに恋ふるこの頃 以上ノ十一首ハ、柿本朝臣人麿ノ歌集ニ出ヅ。 2864 我が背子を今か今かと待ち居るに夜の更けぬれば嘆きつるかも 2865 玉くしろ纏(ま)き寝(ぬ)る妹もあらばこそ夜の長けくも嬉しかるべき 2866 人妻に言ふは誰が言狭衣のこの紐解けと言ふは誰が言 2867 かくばかり恋ひむものそと知らませばその夜はゆたにあらましものを 2868 恋ひつつも後に逢はむと思へこそおのが命を長く欲りすれ 2869 今は吾(あ)は死なむよ我妹(わぎも)逢はずして思ひ渡れば安けくもなし 2870 我が背子が来むと語りし夜は過ぎぬしゑや更々しこり来めやも 2871 人言の讒(よこ)すを聞きて玉ほこの道にも逢はず絶えにし我妹 2872 逢はなくも憂しと思へばいや益しに人言繁く聞こえ来るかも 2873 里人も語り継ぐがねよしゑやし恋ひても死なむ誰が名ならめや 2874 確かなる使を無みと心をそ使に遣りし夢に見えきや 2875 天地に少し至らぬ大夫(ますらを)と思ひし吾(あれ)や雄心(をごころ)も無き 2876 里近く家や居るべきこの吾(あ)が目の人目をしつつ恋の繁けく 2877 何時はしも恋ひずありとはあらねどもうたてこの頃恋の繁きも 2878 ぬば玉のい寝てし宵の物思(も)ひに割れにし胸はやむ時もなし 2879 み空行く名の惜しけくも吾(あれ)はなし逢はぬ日まねく年の経ぬれば 2880 うつつにも今も見てしか夢のみに手本(たもと)まき寝(ぬ)と見れば苦しも 2881 立ちて居てすべのたどきも今は無し妹に逢はずて月の経ぬれば 2882 逢はずして恋ひ渡るとも忘れめやいや日に異(け)には思ひ増すとも 2883 よそ目にも君が姿を見てばこそ命に向ふ吾(あ)が恋やまめ 2884 恋ひつつも今日はあらめど玉くしげ明けむ明日の日いかで暮らさむ 2885 さ夜更けて妹を思ひ出敷妙の枕もそよに嘆きつるかも 2886 人言はまこと言痛(こちた)くなりぬともそこに障(さは)らむ吾(あれ)ならなくに 2887 立ちて居てたどきも知らず吾(あ)が心天つ空なり地は踏めども 2888 世の中の人の言葉と思ほすなまことそ恋ひし逢はぬ日を多み 2889 いで如何に吾(あ)がここだ恋ふる我妹子(わぎもこ)が逢はじと言へることもあらなくに 2890 ぬば玉の夜を長みかも我が背子が夢に夢にし見えかへるらむ 2891 あら玉の年の緒長くかく恋ひばまこと我が命全(また)からめやも 2892 思ひ遣るすべのたどきも吾(あれ)はなし逢はぬ日まねく月の経ぬれば 2893 朝(あした)ゆきて夕へは来ます君ゆゑに忌々(ゆゆ)しくも吾(あ)は嘆きつるかも 2894 聞きしより物を思へば吾(あ)が胸は破(わ)れて砕けて利心(とこころ)もなし 2895 人言を繁み言痛み我妹子に去(い)にし月よりいまだ逢はぬかも 2896 うたがたも言ひつつもあるか吾(あれ)しあれば土には落ちじ空に消(け)ぬとも 2897 いかにあらむ日の時にかも我妹子が裳引(もびき)の姿朝に日(け)に見む 2898 独り居て恋ふれば苦し玉たすき懸けず忘れむ事計(はか)りもが 2899 なかなかに黙(もだ)もあらましをあぢきなく相見そめても吾(あれ)は恋ふるか 2900 我妹子が笑まひ眉引(まよびき)面影にかかりてもとな思ほゆるかも 2901 あかねさす日の暮れぬればすべを無み千たび嘆きて恋ひつつそ居る 2902 我が恋は夜昼わかず百重なす心し思(も)へばいたもすべ無し 2903 いとのきて薄き眉根をいたづらに掻かしめにつつ逢はぬ人かも 2904 恋ひ恋ひて後も逢はむと慰むる心し無くば生きてあらめやも 2905 いくばくも生けらじ命を恋ひつつそ吾(あれ)は息づく人に知らえず 2906 他国(ひとくに)に婚(よば)ひに行きて大刀(たち)が緒もいまだ解かねばさ夜そ明けにける 2907 大夫(ますらを)の聡き心も今は無し恋の奴(やつこ)に吾(あれ)は死ぬべし 2908 常かくし恋ふれば苦ししましくも心休めむ事計りせよ 2909 おほろかに吾(あれ)し思はば人妻にありちふ妹に恋ひつつあらめや 2910 心には千重に百重に思へれど人目を多み妹に逢はぬかも 2911 人目多み目こそ忍(しぬ)ふれ少なくも心のうちに吾(あ)が思(も)はなくに 2912 人の見て言とがめせぬ夢に吾(あれ)今宵至らむ屋戸(やと)閉(さ)すなゆめ 2913 いつまでに生かむ命そ大方は恋ひつつあらずは死なむまされり 2914 愛(うつく)しと吾(あ)が思(も)ふ妹を夢に見て起きて探るに無きが寂(さぶ)しさ 2915 妹と言ふは無礼(なめ)し畏ししかすがに懸けまく欲しき言にあるかも 2916 玉かつま逢はむと言ふは誰(たれ)なるか逢へる時さへ面隠しする 2917 うつつにか妹が来ませる夢にかも吾(あれ)か惑へる恋の繁きに 2918 おほかたは何かも恋ひむ言挙げせず妹に寄り寝む年は近きを 2919 二人して結びし紐を一人して吾(あれ)は解きみじ直に逢ふまでは 2920 死なむ命ここは思はず唯にしも妹に逢はなくことをしそ思(も)ふ 2921 紐の緒の同(おや)じ心にしましくも止む時もなく見なむとそ思(も)ふ 2922 夕さらば君に逢はむと思へこそ日の暮るらくも嬉しかりけれ 2923 直(ただ)今日も君には逢はめど人言を繁み逢はずて恋ひ渡るかも 2924 世の中に恋繁けむと思はねば君が手本をまかぬ夜もありき 2925 緑児(みどりこ)のためこそ乳母(おも)は求むと言へ乳(ち)飲めや君が乳母求むらむ 2926 悔しくも老いにけるかも我が背子が求むる乳母に行かましものを 2927 うらぶれて離(か)れにし袖をまた巻かば過ぎにし恋や乱れ来むかも 2928 おのがじし人死なすらし妹に恋ひ日に異(け)に痩せぬ人に知らえず 2929 宵々に吾(あ)が立ち待つにけだしくも君来まさずば苦しかるべし 2930 生ける世に恋ちふものを相見ねば恋ふるうちにも吾(あれ)そ苦しき 2931 思ひつつをれば苦しもぬば玉の夜になりなば吾(あれ)こそ行かめ 2932 心には燃えて思へどうつせみの人目を繁み妹に逢はぬかも 2933 相思はず君はまさめど片恋に吾(あれ)はそ恋ふる君が姿を 2934 うまさはふ目には飽けどもたづさはり言問はなくも苦しかりけり 2935 あら玉の年の緒長くいつまでか吾(あ)が恋ひ居らむ命知らずて 2936 今は吾(あ)は死なむよ我が背恋すれば一夜一日も安けくもなし 2937 白妙の袖(そて)折り返し恋ふればか妹が姿の夢にし見ゆる 2938 人言を繁み言痛(こちた)み我が背子を目には見れども逢ふよしもなし 2939 恋と言へば薄きことなり然れども吾(あれ)は忘れじ恋ひは死ぬとも 2940 なかなかに死なば安けむ出づる日の入る別(わき)知らぬ吾(あれ)し苦しも 2941 思ひ遣るたどきも吾(あれ)は今はなし妹に逢はずて年の経ぬれば 2942 我が背子に恋ふとにしあらし稚(わか)き子の夜泣きをしつつい寝かてなくは 2943 我が命を長く欲しけく偽りをよくする人を捕ふばかりを 2945 玉づさの君が使を待ちし夜のなごりそ今もい寝ぬ夜の多き 2946 玉ほこの道に行き逢ひて外目(よそめ)にも見れば良き子をいつとか待たむ 2947 思ふにし余りにしかばすべを無み吾(あれ)は言ひてき忌むべきものを 思ふにし余りにしかば門に出でて吾(あ)が臥(こ)い伏すを人見けむかも 2948 明日の日はその門行かむ出でて見よ恋ひたる姿あまた著(しる)けむ 2949 うたて異(け)に心いふせし事計りよくせ我が背子逢へる時だに 2950 我妹子が夜戸出(よとで)の姿見てしより心空なり土は踏めども 2951 海石榴市(つばいち)の八十(やそ)の衢(ちまた)に立ち平(なら)し結びし紐を解かまく惜しも 2952 我が齢(よはひ)の衰へぬれば白妙の袖の狎れにし君をしそ思(も)ふ 2953 君に恋ひ吾(あ)が泣く涙白妙の袖さへ濡れぬせむすべもなし 2954 今よりは逢はじとすれや白妙の吾(あ)が衣手の干(ひ)る時もなき 2955 夢かと心惑ひぬ月まねく離(か)れにし君が言の通ふは 2956 あら玉の年月かねてぬば玉の夢にそ見ゆる君が姿は 2957 今よりは恋ふとも妹に逢はめやも床の辺(べ)去らず夢に見えこそ 2958 人の見て言咎めせぬ夢にだに止まず見えこそ吾(あ)が恋やまむ 2959 うつつには言絶えにけり夢にだに継ぎて見えこそ直に逢ふまでに 2960 うつせみの現心(うつしこころ)も吾(あれ)はなし妹を相見ずて年の経ぬれば 2961 うつせみの常の言葉と思へども継ぎてし聞けば心惑ひぬ 2962 白妙の袖離(か)れて寝(ぬ)るぬば玉の今宵は早も明けば明けなむ 2963 白妙の手本ゆたけく人の寝(ぬ)る味寐(うまい)は寝ずや恋ひ渡りなむ 物に寄せて思ひを陳(の)ぶ〔百五十首。十三首、人麿集。百三十七首、人麿集外。〕 2851 人見れば表衣(うへ)を結びて人見ねば下紐開けて恋ふる日ぞ多き 2852 人言の繁けき時に我妹子し衣にありせば下に着ましを 2853 真玉つく遠近(をちこち)兼ねて思へれば一重の衣一人着て寝ぬ 2854 白妙の我が紐の緒の絶えぬ間に恋結びせむ逢はむ日までに 2855 新墾(にひばり)の今作る道さやかにも聞きにけるかも妹が上のことを 2856 山背(やましろ)の石田(いはた)の杜に心鈍(おそ)く手向(たむけ)したれや妹に逢ひがたき 2857 菅の根のねもころごろに照る日にも干(ひ)めや吾(あ)が袖妹に逢はずして 2858 妹に恋ひい寝ぬ朝明(あさけ)に吹く風し妹にし触(ふ)らば吾(あ)が共(むた)に触れ 2859 飛鳥川高川避(よ)かし越ゑ来しをまこと今宵を明けずやらめや 2860 八釣川(やつりがは)水底(みなそこ)絶えず行く水の継ぎてそ恋ふるこの年ごろを 2861 磯の上(へ)に生ふる小松の名を惜しみ人に知らえず恋ひ渡るかも 或ル本ノ歌ニ曰ク、 岩の上(へ)に立てる小松の名を惜しみ人には言はず恋ひ渡るかも 2862 山川(やまがは)の水隠(みこもり)に生ふる山菅の止まずも妹が思ほゆるかも 2863 浅葉野(あさはぬ)に立ち神さぶる菅の根のねもころ誰ゆゑ吾(あ)が恋ひなくに 右ノ十三首ハ、柿本朝臣人麿ノ歌集ニ出ヅ。 2964 かくのみにありける君を衣ならば下にも着むと吾(あ)が思(も)へりける 2965 橡(つるはみ)の袷(あはせ)の衣の裏しあらば吾(あれ)強ひめやも君が来まさぬ 2966 紅の薄染衣(あらそめころも)浅らかに相見し人に恋ふる頃かも 2967 年の経ば見つつ偲(しぬ)へと妹が言ひし衣の縫目見れば悲しも 2968 橡の一重衣の裏もなくあるらむ子ゆゑ恋ひ渡るかも 2969 解き衣の思ひ乱れて恋ふれども何のゆゑそと問ふ人もなし 2970 桃染めの浅らの衣浅らかに思ひて妹に逢はむものかも 2971 大王(おほきみ)の塩焼く海人の藤衣馴るとはすれどいやめづらしも 2972 赤絹の純裏(ひつら)の衣長く欲り吾(あ)が思(も)ふ君が見えぬ頃かも 2973 真玉つく彼方此方(をちこち)兼ねて結びつる吾(あ)が下紐の解くる日あらめや 2974 紫の帯の結びも解きもみずもとなや妹に恋ひ渡りなむ 2975 高麗錦(こまにしき)紐の結びも解き放(さ)けず斎(いは)ひて待てど験なきかも 2976 紫の吾(あ)が下紐の色に出でず恋ひかも痩せむ逢ふよしを無み 2977 何ゆゑか思はずあらむ紐の緒の心に入りて恋しきものを 2978 真澄鏡(まそかがみ)見ませ我が背子吾(あ)が形見持たらむ君に逢はざらめやも 2979 真澄鏡直目(ただめ)に君を見てばこそ命に向ふ吾(あ)が恋やまめ 2980 真澄鏡見飽かぬ妹に逢はずして月の経ぬれば生けるともなし 2981 祝部(はふり)らが斎ふ三諸(みもろ)の真澄鏡懸けて偲ひつ逢ふ人ごとに 2982 針はあれど妹がなければ付けめやと吾(あれ)を悩まし絶ゆる紐が緒 2983 高麗剣我が心ゆゑ外(よそ)のみに見つつや君を恋ひ渡りなむ 2984 剣大刀名の惜しけくも吾(あれ)はなしこの頃の間の恋の繁きに 2985 梓弓末はし知らず然れどもまさかは君に寄りにしものを 一本ノ歌ニ曰ク、 梓弓末のたづきは知らねども心は君に寄りにしものを 2986 梓弓引きみ緩(ゆる)べみ思ひみてすでに心は寄りにしものを 2987 梓弓引きて緩さぬ大夫(ますらを)や恋ちふものを忍(しぬ)ひかねてむ 2988 梓弓末の中ごろ淀めりし君には逢ひぬ嘆きはやまむ 2989 今更に何しか思(も)はむ梓弓引きみ緩べみ寄りにしものを 2990 娘子(をとめ)らが績麻(うみを)のたたり打麻(うちそ)懸け倦む時なしに恋ひ渡るかも 2991 たらちねの母が飼ふ蚕(こ)の繭隠(まよごも)りいふせくもあるか妹に逢はずて 2992 玉たすき懸けねば苦し懸けたれば継ぎて見まくの欲しき君かも 2993 紫のまだらの蘰(かづら)花やかに今日見る人に後恋ひむかも 2994 玉かづら懸けぬ時なく恋ふれども如何でか妹に逢ふ時もなき 2995 逢ふよしの出で来むまでは畳薦(たたみこも)重ね編む数夢にし見てむ 2996 白香(しらか)つく木綿(ゆふ)は花もの言こそは何時のまさかも常忘らえね 2997 石上(いそのかみ)布留(ふる)の高橋高々に妹が待つらむ夜そ更けにける 2998 湊入りの葦別小舟(あしわけをぶね)障り多み今来む吾(あれ)を淀むと思(も)ふな 或ル本ノ歌ニ曰ク、 湊入りに葦別小舟障り多み君に逢はずて年そ経にける 2999 水を多み高田(あげ)に種蒔き稗(ひえ)を多み選らえし業(わざ)そ吾(あ)が独り寝(ぬ)る 3000 魂(たま)し合へば相寝しものを小山田の鹿猪田(ししだ)守(も)るごと母し守らすも 3001 春日野に照れる夕日の外のみに君を相見て今そ悔しき 3002 あしひきの山より出づる月待つと人には言ひて妹待つ吾(あれ)を 3003 夕月夜(ゆふづくよ)暁(あかとき)闇のおほほしく見し人ゆゑに恋ひ渡るかも 3004 久かたの天つみ空に照れる日の失せなむ日こそ吾(あ)が恋止まめ 3005 十五日(もち)の夜に出でにし月の高々に君をいませて何をか思はむ 3006 月夜よみ門に出で立ち足占(あうら)して行く時さへや妹に逢はざらむ 3007 ぬば玉の夜渡る月のさやけくはよく見てましを君が姿を 3008 あしひきの山を木高(こたか)み夕月をいつかと君を待つが苦しさ 3009 橡の衣解き洗ひ真土山本つ人には猶しかずけり 3010 佐保川の川波立たず静けくも君にたぐひて明日さへもがも 3011 我妹子に衣春日の宜寸川(よしきがは)よしもあらぬか妹が目を見む 3012 との曇り雨布留(ふる)川のさざれ波間なくも君は思ほゆるかも 3013 我妹子や吾(あ)を忘らすな石上袖布留川の絶えむと思(も)へや 3014 神山(かみやま)の山下響(とよ)み行く水の水脈(みを)の絶えずは後も吾(あ)が妻 3015 神のごと聞こゆる滝(たぎ)の白波の面知る君が見えぬこの頃 3016 山川の滝にまされる恋すとそ人知りにける間なくし思へば 3017 あしひきの山川水の音に出でず人の子ゆゑに恋ひ渡るかも 3018 巨勢(こせ)なる能登瀬の川の後に逢はむ妹には吾(あれ)は今ならずとも 3019 洗ひ衣取替川(とりかひがは)の川淀の淀まむ心思ひかねつも 3020 斑鳩(いかるが)の因可(よるか)の池のよろしくも君が言はねば思ひそ吾(あ)がする 3021 隠沼(こもりぬ)の下よは恋ひむいちしろく人の知るべく嘆きせめやも 3022 行方なみ隠(こも)れる小沼(をぬ)の下思(も)ひに吾(あれ)そ物思(も)ふこの頃のあひだ 3023 隠沼の下よ恋ひ余り白波のいちしろく出でぬ人の知るべく 3024 妹が目を見まく堀江のさざれ波しきて恋ひつつありと告げこそ 3025 石(いは)走る垂水の水のはしきやし君に恋ふらく吾(あ)が心から 3026 君は来ず吾(あれ)は故なみ立つ波のしばしば侘びしかくて来じとや 3027 淡海(あふみ)の海(み)浜(へた)は人知る沖つ波君をおきては知る人もなし 3028 大海の底を深めて結びてし妹が心は疑ひもなし 3029 佐太(さだ)の浦に寄する白波間なく思ふを如何で妹に逢ひがたき 3030 思ひ出でてすべなき時は天雲の奥処(おくか)も知らに恋ひつつそ居る 3031 天雲のたゆたひやすき心あらば吾(あれ)をな頼め待てば苦しも 3032 君があたり見つつも居らむ生駒山雲なたなびき雨は降るとも 3033 なかなかに如何で知りけむ春山に燃ゆる煙(けぶり)のよそに見ましを 3034 我妹子に恋ひすべなかり胸を熱み朝戸開くれば見ゆる霧かも 3035 暁の朝霧隠(ごも)り帰りしに如何でか恋の色に出でにける 3036 思ひ出づる時はすべなみ佐保山に立つ雨霧の消(け)ぬべく思ほゆ 3037 殺目山(きりめやま)行き交ふ道の朝霞ほのかにだにや妹に逢はざらむ 3038 かく恋ひむものと知りせば夕へ置きて朝(あした)は消ぬる露ならましを 3039 夕へ置きて朝(あした)は消ぬる白露の消ぬべき恋も吾(あれ)はするかも 3040 後つひに妹に逢はむと朝露の命は生けり恋は繁けど 3041 朝な朝(さ)な草の上白く置く露の消なば共にと言ひし君はも 3042 朝日さす春日の小野に置く露の消ぬべき吾(あ)が身惜しけくもなし 3043 露霜の消やすき我が身老いぬともまた変若(をち)かへり君をし待たむ 3044 君待つと庭にし居れば打ち靡く我が黒髪に霜そ置きにける 3045 朝霜の消ぬべくのみや時なしに思ひ渡らむ息の緒にして 3046 ささ波の波越す畔(あぜ)に降る小雨間も置きて吾(あ)が思(も)はなくに 3047 神さびて巌(いはほ)に生ふる松が根の君が心は忘れかねつも 3048 み狩りする猟路(かりぢ)の小野の櫟柴(ならしば)の馴れはまさらず恋こそまされ 3049 桜麻(さくらあさ)の麻生(をふ)の下草早生ひば妹が下紐解けざらましを 3050 春日野に浅茅(あさち)標結(しめゆ)ひ絶えめやと吾(あ)が思(も)ふ人はいや遠長に 3051 あしひきの山菅の根のねもころに吾(あれ)はそ恋ふる君が姿を 或ル本ノ歌ニ曰ク、吾(あ)が思(も)ふ人を見むよしもがも。 3052 かきつはた佐紀沢(さきさは)に生ふる菅の根の絶ゆとや君が見えぬこの頃 3053 あしひきの山菅の根のねもころに止まずし思(も)はば妹に逢はむかも 3054 相思はずあるものをかも菅の根のねもころころに吾(あ)が思(も)へるらむ 3055 山菅のやまずて君を思へかも我が心神(こころと)のこの頃は無き 3056 妹が門行き過ぎかねて草結ぶ風吹き解くなまた還り見む 一ニ云ク、直に逢ふまでに。 3057 浅茅原茅生(ちふ)に足踏み心ぐみ吾(あ)が思(も)ふ子らが家のあたり見つ 一ニ云ク、妹が家のあたり見つ。 3058 うち日さす宮にはあれど月草の現心(うつしこころ)を吾(あ)が思(も)はなくに 3059 百(もも)に千(ち)に人は言へども月草のうつろふ心吾(あれ)持ためやも 3060 忘れ草我が紐に付く時となく思ひ渡れば生けるともなし 3061 暁(あかとき)の目覚まし草とこれをだに見つついまして吾(あれ)と偲はせ 3062 忘れ草垣もしみみに植ゑたれど醜(しこ)の醜草なほ恋ひにけり 3063 浅茅原小野に標結ひ空言(むなこと)も逢はむと聞こせ恋のなぐさに 或ル本ノ歌ニ曰ク、来むと知志君をし待たむ。 又見柿本朝臣人麿歌集、然落句小異耳。 3064 人皆の笠に縫ふちふ有間菅ありて後にも逢はむとそ思(も)ふ 3065 み吉野の秋津の小野に刈る草(かや)の思ひ乱れて寝(ぬ)る夜しそ多き 3066 妹が着(け)る三笠の山の山菅の止まずや恋ひむ命死なずば 3067 谷狭(せば)み峯辺(みねへ)に延(は)へる玉かづら延へてしあらば年に来ずとも 一ニ云ク、石蔦(いはつな)の延へてしあらば。 3068 水茎の岡の葛葉(くずば)を吹き返し面知る子らが見えぬ頃かも 3069 赤駒のい行きはばかる真葛原何の伝言(つてごと)直にし吉(え)けむ 3070 木綿畳(ゆふたたみ)田上山(たなかみやま)のさな葛ありさりてしも今ならずとも 3071 丹波道(たにはぢ)の大江の山の真玉葛(またまづら)絶えむの心吾(あ)が思(も)はなくに 3072 大崎の荒磯の渡(わたり)延ふ葛(くず)の行方もなくや恋ひ渡りなむ 3073 木綿畳田上山のさな葛後も必ず逢はむとそ思(も)ふ 或ル本ノ歌ニ曰ク、絶エムト妹ヲ吾(ア)ガ思ハナクニ。 3074 はねず色のうつろひやすき心あれば年をそ来経(ふ)る言は絶えずて 3075 かくしてそ人の死ぬちふ藤波のただ一目のみ見し人ゆゑに 3076 住吉(すみのえ)の敷津(しきつ)の浦の名告藻(なのりそ)の名は告りてしを逢はなくも怪し 3077 みさご居る荒磯(ありそ)に生ふる名告藻(なのりそ)のよし名は告らせ親は知るとも 3078 波の共(むた)靡く玉藻の片思(も)ひに吾(あ)が思(も)ふ人の言の繁けく 3079 わたつみの沖つ玉藻の靡き寝む早来ませ君待てば苦しも 3080 わたつみの沖に生ひたる縄海苔の名はかつて告らじ恋ひは死ぬとも 3081 玉の緒を片緒に縒(よ)りて緒を弱み乱るる時に恋ひざらめやも 3082 君に逢はず久しくなりぬ玉の緒の長き命の惜しけくもなし 3083 恋ふることまされる今は玉の緒の絶えて乱れて死ぬべく思ほゆ 3084 海人娘子潜(かづ)き採るちふ忘れ貝世にも忘れじ妹が姿は 3085 朝影に我が身はなりぬ玉かぎるほのかに見えて去にし子ゆゑに 3086 なかなかに人とあらずは桑子(くわこ)にも成らましものを玉の緒ばかり 3087 真菅(ますが)よし宗我(そが)の川原に鳴く千鳥間なし我が背子吾(あ)が恋ふらくは 3088 韓衣(からころも)着奈良の山に鳴く鳥の間なく時なし吾(あ)が恋ふらくは 3089 遠つ人猟道(かりぢ)の池に住む鳥の立ちても居ても君をしそ思(も)ふ 3090 葦辺ゆく鴨の羽音の音のみを聞きつつもとな恋ひ渡るかも 3091 鴨すらもおのが妻どちあさりして後るる間(ほと)に恋ふちふものを 3092 白真弓斐太(ひだ)の細江の菅鳥(すがとり)の妹に恋ふれや寝(い)を寝かねつる 3093 小竹(しぬ)の上(へ)に来居て鳴く鳥目を安み人妻ゆゑに吾(あれ)恋ひにけり 3094 物思(も)ふとい寝ず起きたる朝明(あさけ)には侘びて鳴くなり鶏(にはつとり)さへ 3095 朝烏早くな鳴きそ我が背子が朝明の姿見れば悲しも 3096 馬柵(うませ)越しに麦食む駒の罵(の)らゆれど猶し恋ふらく思(しぬ)ひかねつも 3097 さ桧隈(ひのくま)桧隈川に馬とどめ馬に水飼へ吾(あれ)よそに見む 3098 おのれゆゑ罵らえて居れば葦毛馬の面高(おもたか)斑(ぶた)に乗りて来べしや 右ノ一首ハ、平群文屋朝臣益人伝ヘテ云ク、昔聞ク 紀皇女竊カニ高安王ニ嫁(ア)ヒテ責メラレシ時、此ノ歌 ヲ御作レリト。但高安王ハ左降シテ、伊与ノ国守ニ 任(マ)ケラル。 3099 紫草(むらさき)を草と別(わ)く別(わ)く伏す鹿の野は異にして心は同(おや)じ 3100 思はぬを思ふと言はば真鳥住む雲梯(うなて)の杜の神し知らさむ 問答(とひこたへ)の歌〔二十六首。人麿集外。〕 3101 紫は灰さすものそ海石榴市(つばいち)の八十の衢に逢ひし子や誰(たれ) 3102 たらちねの母が呼ぶ名を申さめど道行く人を誰と知りてか 右二首(ふたうた)。 3103 逢はなくはしかもありなむ玉づさの使をだにも待ちやかねてむ 3104 逢はむとは千たび思へどあり通ふ人目を多み恋つつそ居る 右二首。 3105 人目多み直(ただ)に逢はずてけだしくも吾(あ)が恋ひ死なば誰が名ならむも 3106 相見まく欲しけくあれば君よりも吾(あれ)そまさりていふかしみする 右二首。 3107 うつせみの人目を繁み逢はずして年の経ぬれば生けるともなし 3108 うつせみの人目繁くはぬば玉の夜の夢にを継ぎて見えこそ 右二首。 3109 ねもころに吾(あ)が思(も)ふ妹を人言の繁きによりて淀む頃かも 3110 人言の繁くしあらば君も吾(あれ)も絶えむと言ひて逢ひしものかも 右二首。 3111 すべもなき片恋をすとこの頃に吾(あ)が死ぬべきは夢に見えきや 3112 夢に見て衣を取り着装(よそ)ふ間に妹が使そ先立ちにける 右二首。 3113 ありありて後も逢はむと言のみを堅く言ひつつ逢ふとはなしに 3114 極めて吾(あれ)も逢はむと思へども人の言こそ繁き君なれ 右二首。 3115 息の緒に吾(あ)が息づきし妹すらを人妻なりと聞けば悲しも 3116 我がゆゑにいたくな侘びそ後つひに逢はじと言ひしこともあらなくに 右二首。 3117 門立てて戸も閉(さ)したるをいづくよか妹が入り来て夢に見えつる 3118 門立てて戸は閉したれど盗人(ぬすひと)の穿(ゑ)れる穴より入りて見えしを 右二首。 3119 明日よりは恋ひつつあらむ今宵だに早く初夜(よひ)より紐解け我妹 3120 今更に寝めや我が背子新夜(あらたよ)の一夜もおちず夢に見えこそ 右二首。 3121 我が背子が使を待つと笠も着ず出でつつそ見し雨の降らくに 3122 心なき雨にもあるか人目守(も)り乏(とも)しき妹に今日だに逢はむを 右二首。 3123 ただ独り寝(ぬ)れど寝(ね)かねて白妙の袖を笠に着濡れつつそ来し 3124 雨も降り夜も更けにけり今更に君去(い)なめやも紐解き設(ま)けな 右二首。 3125 久かたの雨の降る日を我が門に蓑笠(にのかさ)着ずて来(け)る人や誰 3126 纏向(まきむく)の痛足(あなし)の山に雲居つつ雨は降れども濡れつつそ来(こ)し 右二首。 羇旅(たび)に思ひを發(の)ぶ〔九十首。四首、人麻呂集。三十四首、悲別歌、人麻呂集外。四十九首、人麻呂集外。十首、問答歌、人麻呂集外。〕 3127 度会(わたらひ)の大川の辺(べ)の若久木我が久ならば妹恋ひむかも 3128 我妹子を夢に見え来(こ)と大和道の渡り瀬ごとに手向そ吾(あ)がする 3129 桜花咲きかも散ると見るまでに誰かもここに見えて散りゆく 3130 豊国の企玖(きく)の浜松心いたく何しか妹に相言ひそめけむ 右ノ四首ハ、柿本朝臣人麿集ニ出ヅ。 3131 月変へて君をば見むと思へかも日も変へずして恋の繁けむ 3132 な行きそと帰りも来(く)やと顧みに行けどゆかれず道の長手を 3133 旅にして妹を思ひ出いちしろく人の知るべく嘆きせむかも 3134 里離(ざか)り遠からなくに草枕旅とし思(も)へばなほ恋ひにけり 3135 近くあれば名のみも聞きて慰めつ今宵よ恋のいやまさりなむ 3136 旅にありて恋ふれば苦しいつしかも都に行きて君が目を見む 3137 遠くあれば姿は見えず常のごと妹が笑まひは面影にして 3138 年も経ず帰り来(き)なめど朝影に待つらむ妹が面影に見ゆ 3139 玉ほこの道に出で立ち別れ来し日より思ふに忘る時なし 3140 はしきやし然る恋にもありしかも君に後れて恋しく思へば 3141 草枕旅の悲しくあるなべに妹を相見て後恋ひむかも 3142 国遠み直には逢はず夢にだに吾(あれ)に見えこそ逢はむ日までに 3143 かく恋ひむものと知りせば我妹子(わぎもこ)に言問はましを今し悔しも 3144 旅の夜の久しくなればさ丹頬(にづら)ふ紐開け放(さ)けず恋ふるこの頃 3145 我妹子し吾(あ)を偲(しぬ)ふらし草枕旅の丸寝(まろね)に下紐解けつ 3146 草枕旅の衣の紐解けつ思ほせるかもこの年頃は 3147 草枕旅の紐解く家の妹(も)し吾(あ)を待ちかねて嘆かすらしも 3148 玉くしろ纏(ま)き寝し妹を月も経ず置きてや越えむこの山の崎 3149 梓弓末は知らねど愛(うつく)しみ君にたぐひて山道(やまち)越え来ぬ 3150 霞立つ長き春日を奥処(おくか)なく知らぬ山道を恋ひつつか来む 3151 よそのみに君を相見て木綿畳手向の山を明日か越え去なむ 3152 玉かつま安倍島山の夕露に旅寝得せめや長きこの夜を 3153 み雪降る越の大山行き過ぎていづれの日にか我が里を見む 3154 いで吾(あ)が駒早く行きこそ真土山待つらむ妹を行きて早見む 3155 悪木山(あしきやま)木末(こぬれ)ことごと明日よりは靡きたりこそ妹があたり見む 3156 鈴鹿川八十瀬(やそせ)渡りて誰がゆゑか夜越えに越えむ妻もあらなくに 3157 我妹子にまたも近江(あふみ)の安の川安寝(やすい)も寝ずに恋ひ渡るかも 3158 旅にありてものをそ思ふ白波の辺にも沖にも寄るとはなしに 3159 湖廻(みなとみ)に満ち来る潮のいや益しに恋はまされど忘らえぬかも 3160 沖つ波辺波(へなみ)の来寄る佐太(さだ)の浦のこのさだ過ぎて後恋ひむかも 3161 在千潟(ありちがた)あり慰めて行かめども家なる妹いいふかしみせむ 3162 みをつくし心尽して思へかも此処にももとな夢にし見ゆる 3163 我妹子に触(ふ)るとはなしに荒磯廻(ありそみ)に我が衣手は濡れにけるかも 3164 室の浦の瀬戸の崎なる鳴島(なるしま)の磯越す波に濡れにけるかも 3165 霍公鳥(ほととぎす)飛幡(とばた)の浦にしく波のしばしば君を見むよしもがも 3166 我妹子を外(よそ)のみや見む越の海の子難(こかた)の海の島ならなくに 3167 波の間よ雲居に見ゆる粟島の逢はぬものゆゑ吾(あ)に寄する子ら 3168 衣手の真若の浦の真砂地(まなごつち)間なく時なし吾(あ)が恋ふらくは 3169 能登の海に釣する海人の漁火(いざりひ)の光りにいませ月待ちがてり 3170 志賀(しか)の海人の釣に燭せる漁火のほのかに妹を見むよしもがも 3171 難波潟榜ぎ出し船のはろばろに別れ来ぬれど忘れかねつも 3172 浦廻榜ぐ熊野舟泊(は)てめづらしく懸けて思はぬ月も日もなし 3173 松浦舟(まつらぶね)乱(みだ)る堀江の水脈(みを)早み楫取る間なく思ほゆるかも 3174 漁(いざ)りする海人の楫の音(と)ゆくらかに妹が心に乗りにけるかも 3175 和歌の浦に袖さへ濡れて忘れ貝拾(ひり)へど妹は忘らえなくに 或ル本ノ末ノ句云ク、忘れかねつも。 3176 草枕旅にし居れば刈薦(かりこも)の乱れて妹に恋ひぬ日はなし 3177 志賀の海人の磯に刈り干す名告藻(なのりそ)の名は告りてしを如何で逢ひがたき 3178 国遠み思ひな侘びそ風の共(むた)雲の行くなす言は通はむ 3179 留まりにし人を思ふに秋津野に居る白雲の止む時もなし 別れの悲しみの歌 3180 裏もなく去(い)にし君ゆゑ朝な朝(さ)なもとなそ恋ふる逢ふとは無しに 3181 白妙の君が下紐吾(あれ)さへに今日結びてな逢はむ日のため 3182 白妙の袖の別れは惜しけども思ひ乱れて縦(ゆる)しつるかも 3183 京辺(みやこへ)に君は去にしを誰解けか我が紐の緒の結ふ手たゆきも 3184 草枕旅ゆく君を人目多み袖振らずしてあまた悔しも 3185 真澄鏡手に取り持ちて見れど飽かぬ君に後れて生けるともなし 3186 曇り夜のたどきも知らず山越えています君をばいつとか待たむ 3187 たたなづく青垣山の隔(へな)りなばしばしば君を言問はじかも 3188 朝霞たなびく山を越えてゆかば吾(あれ)は恋ひむな逢はむ日までに 3189 あしひきの山は百重に隠すとも妹は忘らじ直に逢ふまでに 一ニ云ク、隠せども君を思(しぬ)はく止む時もなし。 3190 雲居なる海山越えていましなば吾(あれ)は恋ひむな後は逢ひぬとも 3191 よしゑやし恋ひじとすれど木綿間山(ゆふまやま)越えにし君が思ほゆらくに 3192 草蔭の荒藺(あらゐ)の崎の笠島を見つつか君が山道(やまぢ)越ゆらむ 一ニ云ク、み坂越ゆらむ。 3193 玉かつま島熊山の夕暮に独りか君が山道越ゆらむ 一ニ云ク、夕霧に長恋しつつい寝かてぬかも。 3194 息の緒に吾(あ)が思(も)ふ君は鶏(とり)が鳴く東(あづま)の坂を今日か越ゆらむ 3195 磐城山(いはきやま)ただ越え来ませ磯崎のこぬみの浜に吾(あれ)立ち待たむ 3196 春日野の浅茅が原に後れ居て時そともなし吾(あ)が恋ふらくは 3197 住吉(すみのえ)の岸に向かへる淡路島あはれと君を言はぬ日はなし 3198 明日よりは印南(いなみ)の川の出でて去なば留まれる吾(あれ)は恋ひつつやあらむ 3199 海(わた)の底沖は恐(かしこ)し磯廻(いそみ)より榜ぎ廻(た)みいませ月は経ぬとも 3200 飼飯(けひ)の浦に寄する白波しくしくに妹が姿は思ほゆるかも 3201 時つ風吹飯(ふけひ)の浜に出で居つつ贖(あが)ふ命は妹が為こそ 3202 熟田津(にきたづ)に舟乗(ふなのり)せむと聞きしなべ何そも君が見え来ざるらむ 3203 みさご居る洲に居る舟の榜ぎ出なばうら恋ほしけむ後は逢ひぬとも 3204 玉かづら絶えずいまさね山菅の思ひ乱れて恋ひつつ待たむ 3205 後れ居て恋ひつつあらずば田子(たこ)の浦の海人ならましを玉藻刈る刈る 3206 筑紫道(つくしぢ)の荒磯の玉藻刈ればかも君は久しく待つに来まさず 3207 あら玉の年の緒長く照る月の飽かぬ君にや明日別れなむ 3208 久にあらむ君を思ふに久かたの清き月夜も闇夜(やみ)のみに見ゆ 3209 春日なる三笠の山に居る雲を出で見るごとに君をしそ思(も)ふ 3210 あしひきの片山雉(きぎし)立ち行かむ君に後れて顕(うつ)しけめやも 問答(とひこたへ)の歌 3211 玉の緒の現心(うつしこころ)や八十楫(やそか)懸け榜ぎ出む船に後れて居らむ 3212 八十楫懸け島隠りなば我妹子が留(とど)むと振らむ袖見えじかも 右二首。 3213 十月(かみなつき)しぐれの雨に濡れつつや君が行くらむ宿か借るらむ 3214 十月雨間(あまま)も置かず降りにせば誰が里の間に宿か借らまし 右二首。 3215 白妙の袖の別れを難(かた)みして荒津の浜に宿りするかも 3216 草枕旅ゆく君を荒津まで送り来ぬれど飽き足らずこそ 右二首。 3217 荒津の海吾(あ)が幣(ぬさ)まつり斎(いは)ひてむ早帰りませ面変りせず 3218 朝な朝な筑紫の方を出で見つつ哭(ね)のみそ吾(あ)が泣くいたもすべなみ 右二首。 3219 豊国の企玖(きく)の長浜行き暮らし日の暮れぬれば妹をしそ思(も)ふ 3220 豊国の企玖の高浜高々に君待つ夜らはさ夜更けにけり 右二首。
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雑魚戦 「格が違うのだと、まだ分からぬか!」 「障害となる芽は、ここで潰す」 「雑兵がいくら囲んでも同じことよ!」 「無駄に屍がふえゆくのみぞ!」 「全滅を望むか…よかろう、葬ってくれるわ!」 「多弁などいらぬわ、ただ進むのみよ!」 「死か服従か、今ならまだ選べるぞ?」 「我が軍門に下れば命は残してやろう」 「そびえ立つは我が旗印よ!」 「やはり、この国は弱い」 ?「これで少しはおとなしくもなろう」 半兵衛 「代わりに僕が謹んでご冥福申し上げておこう」 「君達には逃げることをお勧めするよ」 モブ武将・防衛隊長撃破 「我の前に立ちはだかるとはな」 「これで将だと?大将の器が知れるわ!」 「我の作る王道楽土、天から拝むがよい!」 「その命をもって、我が国の礎となれ」 「まだ負けを認めぬか!」 味方から・味方と 兵士 「秀吉様の作る国、俺達も見たいです!」 「秀吉様って、ぅぉお漢! って感じだよな」 武将「あなた様こそ、国を導くべきお方でござる!」雑魚 半兵衛 「代わりに僕が謹んでご冥福申し上げておこう」 「君はこの国を統べる器だ、間違いないよ」 「勢いに乗るのは重要なことだよ」 「そこの君、秀吉はまだ本気じゃないよ?」 「無駄だ、君に秀吉は斬れないよ」 「君達には逃げることをお勧めするよ」 「君も、もうあきらめたほうがいいよ」 「一刻も早くここから立ち去ることをお勧めするよ」 「やはり秀吉、君は正しいよ」 半兵衛「ここは君に任せても大丈夫だね、秀吉」 秀吉「うむ! 我を信じよ!」 半兵衛「やはり僕の目は間違ってなかったよ」 秀吉「フフ…何を言っておるか」 武将戦 「国を掴むため、情けも愛もとうに捨てたわ!」 「己の弱さを直視できぬ者に、我は負けぬ!」 敵側限定 「器の違いも分からぬのも罪よ」 「いかにしても、勝たねば意味などないわ!」 「我の下で働け、我が国のために!」 「お前は何をもって国を治める?」 「国を掴むため、情けも愛もとうに捨てたわ!」 敵から 兵士「でっけぇ…すげえ迫力だ…!」 兵士「逃げろ! あいつに捕まるな!」 兵士「駄目だ、俺達じゃ貫禄負けだあ!」 武将「あの腕に掴まったが最後! ご注意を!」 前田慶次 「水と油は混ざらねえよ、どこまでいっても これが俺の、人としての意地ってやつだ」 伊達政宗 「下がってな…この国の未来はオレが担ぐぜ 」 真田幸村 「この国を作る漢は、お館様の他に無し!」 武田信玄 「おぬしの眼、如何様に先の世が見えておる? 一度、聞いてみたかったものだ 」 猿飛佐助 「門の脇に飾ってありそうな人だね、こりゃ 」 豊臣秀吉「(なし)」 竹中半兵衛「(なし)」 長曾我部元親 「この俺と船で勝負しようってのか…田舎もんが」 「よう、猿…人間様の言葉は覚えたかい?」 毛利元就 「豊臣秀吉…その愚劣な行い、我は忘れぬ…!」 織田信長 「フハハ…所詮は猿知恵、我が前では無力!」 濃姫 「秀吉ごときが…お前は昔から生意気なのよ!」 森蘭丸 「秀吉、お前は蘭丸がやっつけるよ!」 明智光秀 「あなたの覇道に私の居場所はなし…ククク」 上杉謙信 「ときはうごいておりますね…これもうつつ おまえのみるみらい、いかほどのものぞ 」 かすが 「なんと強大な力…だめだ、怯むな…!」 島津義弘 「おまはんのやり方は…好きになれん」 本多忠勝「」 前田利家 「それがし、お前の言うことはよく分かる だが、お前のやり方は理解できん」 まつ 「なんと乱暴な…自重なさりませ!」 いつき 「たしかにおめぇさんは前をむいてるべ… だけど、おらたちとはまったく違う方向だべな」 ザビー 「アナタの強さに愛はナイ、故に勝てマセン」 宮本武蔵 「で、でっけえなあー……さるさる!」 片倉小十郎 「テメェとはどうも馬が合わねえな」 徳川家康「」 浅井長政 「秀吉に関してはよい噂を聞かぬ…悪!」 お市 「お優しい秀吉さま…市にも未来はある…?」 今川義元「」 北条氏政「」 本願寺顕如「」 敵へ 前田慶次 「お前はまだ、哀しみを引きずっておるか…」 伊達政宗 「小僧に天下など分不相応も甚だしいわ!」 真田幸村 「仕えし相手の間違いを、あの世で思い知れ!」 武田信玄 「幕はすでに下りた!さあ、退場願おうぞ!」 猿飛佐助 「身の軽さが災いを呼んだか… よかろう、彼方まで吹き飛ぶがよい!」 豊臣秀吉「(なし)」 竹中半兵衛「(なし)」 長曾我部元親 「玩具に頼った力で、我を倒せると思うな! ハハハ!そんなもの、我が前には無力よ!」 毛利元就 「策士は策に溺れるのみ、最後はやはり力よ!」 織田信長 「どちらが時代に選ばれたか…これで決まるか」 濃姫 「今なら見逃してやろうぞ…」 森蘭丸 「お前が逝けば、信長は悲しむであろうな 」 明智光秀 「十一日だ…十一日待っただけでもありがたく思え」 上杉謙信 「最後に技をしのぐのは圧倒的な力よ!」 かすが 「軽い…貴様の操る術など我が前には無力」 島津義弘 「確かに腕は立つ…が、それだけよ」 本多忠勝「考えていることは分からぬが、使えるな 」 前田利家 「夫婦も国があってこそ…そう思わぬか?」 まつ 「真に国が荒れれば、良妻も悪妻も同じよ」 いつき 「すべては我に任せておけばよいのだ…下がれ」 ザビー 「ここは日の本の国、蛮族は打ち払うのみ!」 宮本武蔵 「その資質、我が試してやるわ!」 片倉小十郎 「組織は副将で決まる・・・貴様もなかなかと見た しかし、我が友に敵う者などなし・・・フフ」 徳川家康 「情をもって天下を取るなど、甘すぎるわ!」 浅井長政 「この愚か者が!力なき正義は偽善にすぎぬ!」 お市 「市よ…お前にはあわれみしか浮かばぬ」 今川義元 「この乱世に貴様の出番など無し!」 北条氏政 「時代は変わったのだ、一時として止まりはせぬ」 本願寺顕如 「その金の力、我が活用してやろう」
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【検索用 もちうつね 登録タグ 作も 作もた 作り手】 + 目次 目次 特徴 ミリオン達成状況 リンク 曲 CD 動画 リミックス 関連タグ内の更新履歴 コメント 【ニコニコ動画】%E3%82%82%E3%81%A1%E3%81%86%E3%81%A4%E3%81%AD%20%E3%83%9C%E3%82%AB%E3%83%AD%E6%8A%95%E7%A8%BF%E6%9B%B2 特徴 作り手名:『もちうつね』 ふわふわとした中毒性のある曲を得意とするボカロP。 ファンアートタグは「餅鬱絵」で、名前の由来と思われる。 2022年8月、「下がるガール」にてボカロPデビュー。 2022年11月、2作目の「おくすり飲んで寝よう」が自身初の殿堂入りを達成した。同作で初のミリオンも達成した。 使用合成音声は初音ミク、歌愛ユキ、可不。 『ボカコレ2022秋』ルーキー部門にて、『おくすり飲んで寝よう』を投稿、15位を獲得。 『ボカコレ2023春』ルーキー部門にて、『悶々ふぁんもおらん』を投稿、3位を獲得。 『ボカコレ2023夏』TOP100部門にて、『風呂入るプロファイル』を投稿、6位を獲得。 『無色透名祭Ⅱ』にて、青栗鼠氏とタッグを組み、『猫っちい』を投稿。 『ボカコレ2024冬』TOP100部門にて、『流行りのアイス』を投稿、11位を獲得。 次の曲が殿堂入りを達成している。 おくすり飲んで寝よう / 流行りのアイス / 風呂入るプロファイル / 悶々ふぁんもおらん ミリオン達成状況 以下の楽曲がミリオンを達成している。 曲名 100万再生 備考 おくすり飲んで寝よう 2024年3月11日 リンク ニコニコ動画 YouTube Twitter Twitter(サブ垢) TikTok TuneCore 曲 おくすり飲んで寝よう ご教示ください? 下がるガール 猫っちい 流行りのアイス 風呂入るプロファイル 悶々ふぁんもおらん CD まだCDが登録されていません。 動画 リミックス 関連タグ内の更新履歴 + 関連タグ内の更新履歴 関連タグ内の更新履歴 ※「もちうつね」「もちうつねCD」タグ内で最近編集やコメントのあった記事を新しい方から10件表示しています。 ご教示ください? 流行りのアイス 風呂入るプロファイル おくすり飲んで寝よう 下がるガール 猫っちい 悶々ふぁんもおらん コメント マジで好きよ -- 名無しさん (2023-07-25 12 25 22) かわいい 好き -- 名無しさん (2023-08-05 23 43 32) すこ -- 汗山金都😀 (2023-10-09 16 41 14) もちうつねって「もち(ろん)鬱ね」ってこと? -- 名無しさん (2023-11-26 17 07 56) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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【検索用 うつけろんそう 登録タグ 2019年 VOCALOID buōy う 初音ミク 曲 曲あ 殿堂入り 獅子志司】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:獅子志司 作曲:獅子志司 編曲:獅子志司 動画:buōy 唄:初音ミク 曲紹介 ロンです。 うつけです。 曲名:『うつけ論争』(うつけろんそう) 獅子志司氏のVOCALOID曲5作目。 セルフカバー版も投稿されている。 歌詞 (本人投稿動画説明欄より転載・編集) 名声に色取り取り 崇高(すうこう)な内情 願い下げ青二才 どこ見てんだい? 盲目な僕らに 猛毒なんだよ もうすぐなんだよ 最低理想描いて自尊 有耶無耶(うやむや)な世 敬えないよ 幼気(いたいけ)な思想 時代の次章 思い出してよ早急に 束の間に 兵は零(れい)に 残弾数に囚われる程 取り置く声 言葉 故に届かず論破 散弾銃に込めてこそ当たんぞ ビビるな生命残渣(ざんさ) ぶっ放せ単純な想いを 本能頼りに天晴れ踊れ 門前単騎(めんぜんたんき)待ち四暗刻(スーアンコー) 対九面待ち九蓮宝燈(チューレンポウトウ) 第六感のみ誇れ己 大三元(ダイサンゲン) 包(カクテイ) 字一色(ツーイーソー) 人間よ超えろ天地を 勇敢に立ちはだかる生命に敬礼 遺伝は挑んで遺産になるが以前 獰猛(どうもう)な名誉はどう思われるの? どうも浮かないね 天下の無双 唯我独尊(ゆいがどくそん) 痛いや 嫌 五月蠅(うるさ)い内野 偉大なる業を選んだのだろ? くくってくこの志は半ば 今が狭間 満更でもないぞ挑め 要は 賢く得る戦果 乗っかれ仲良し輪舞(ロンド) ちゃんちゃら可笑しいと笑い合うが たちまち切る啖呵(たんか) 取っ払え暗黙のルールを 後生を彩るよ 来る日も 狂う日も 煩悩(ぼんのう)背後に明けの光 海底の底 オワリを告げる合図 シナリオのお役に満を持して 極楽な衝動に 粋な読みに 及ばずはメイドイン 残弾数に囚われる程 取り置く声 言葉 揺るぎない覚悟を 散弾銃に込めてこそ当たんぞ ビビるな生命残渣 ぶっ放せ単純な想いを 本能頼りに天晴れ踊れ 門前単騎待ち四暗刻 対九面待ち九蓮宝燈 第六感のみ誇れ己いざ 大三元 包 字一色 人間よ超えろ天地を コメント かっこいいい -- 名無しさん (2019-11-07 17 35 06) 仕事が早い -- フグ (2019-11-12 08 51 37) マジで神 すばらしすぎる -- 名無しさん (2019-11-14 19 20 57) この韻の踏み方が好き -- 名無しさん (2019-11-16 13 27 14) 2番のサビ前に静かになるの好き -- 名無しさん (2019-11-16 23 08 54) まじでエモい。かっこよすぎる。韻がすき。 -- 名無しさん (2019-12-18 00 14 23) これで5曲目とかやばいよね… -- 名無しさん (2020-05-24 23 02 25) 麻雀知る前と知った後ではまた違う目線で聴けて面白い! -- 名無しさん (2020-09-09 00 17 13) 好きだわ…「兵は零に」 -- 名無しさん (2021-01-01 08 58 25) 天下の無双唯我独尊!!よき -- 名無しさん (2022-09-09 00 10 33) 織田信長説が一番好き。尾張の大うつけだし。 -- しおお (2023-10-18 14 15 17) 門前単騎四暗刻とか恐ろしすぎてすこ -- イオンスイ (2023-12-31 15 09 36) 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 【名前】日下つつじ(くさか つつじ) 【年齢】17歳 【性別】男性 【所属】MAD/一般団員 【容姿】黒髪に黒い瞳。鼻筋の通った鼻、唇は薄く、目はぱっちりとした涼しげな顔立ち。服装は大抵弓道の袴を着て(本人曰く「練習で着替えるのが面倒」)、その上から学校のジャージを羽織っている。休日はジャージではなく普通の羽織を羽織っている時もある。靴は黒い革靴のような安全靴。鉄製なのでこれで蹴られるとかなり痛い。身長176cm。一見華奢だが脱いだらすごいタイプ。 【性格】MADの先輩ならたとえ年下の子供であっても敬語で話す礼儀正しいくん。真面目で綺麗好き。一方で怪異に対して慈悲は無く、怪異を”感情のない不出来な生物“として蔑視している。MADでは雑用をしつつ体術や銃の練習をしている。通っているT高校では園芸委員長と弓道部の部長をしており、弓道については、T高校を2年連続優勝に導いたエース選手。しかし弓道はあくまで趣味であり、弓道以外にも数々の武道をこなすオールラウンダー。能力が相まって繰り出される彼の蹴りは巨大な怪異さえも吹っ飛ばす。しかし武道以外のことについてはかなり抜けているドジ。好きなものは弓道と筋トレと激辛グルメ。苦手なものは芸術関係全般と料理。筋肉はつきにくく落ちにくい体質。 【魔法/魔道具】魔法『落花春琴』。重力を操る指輪型の魔道具。発動中は半透明の薄桃色の花弁が彼の周りを漂う。この花弁は一定時間経つと自然に消える。自分と、自分が触れたものにかかる重力のベクトルと強さを操ることができる。ベクトルの操作であらゆる面を下とみて移動することができ、壁に立ったりとトリッキーな動きも可能。浮ける。次に触れたものにかかる重力の操作についてだが、指一本でも触れた瞬間からその物質は重力操作の対象となる。触れた後次のロルもその物質は重力の操作が可能。合計2ロル間。許容値があり、重力操作をする物質の総重量が5tを超えると激しい頭痛と全身の痛みに襲われて重力操作どころではなくなる。というか1tを超えた辺りから結構キツい。総重量が重ければ重いほど操作の精度は落ちる。重力の大きさについては、制限なく大きく出来る訳ではないため、重力で圧迫死させたり、ブラックホールを作ったりは不可能。奥の手として、自分の半径3m以内の全ての物質にかかる重力を物質に触れなくても操作することができる。しかし膨大な集中力と体力を必要とするため一度使うと3ロル間は使えない。 【武器】一番の武器は本人の体術。体術の威力向上と防御のため、袴で隠れているが膝から足首にかけて鉄の装甲を身につけている。そしてもう一つの武器は、『五◯式斬機刀・花喰』と呼ばれる大太刀。普段は弓道の弓袋の中に隠されている。金属も簡単に切れるようにと切れ味を重視した大正時代の業物で、実際めちゃ切れる。重い(5kg)。 【備考】今まで数々の著名な武道家を輩出している由緒正しき日下家の次男坊。兄と妹が一人ずついる。幼少期から様々な武道を習わされてきた武道ガチ勢で、いずれの分野でも上手く熟す類稀な武道の才の持ち主だった。幼少期から15歳まで数々の表彰台に登り、名を馳せた。余談だがウィキ◯ディアに記事が作られている。次代の当主として期待されていたが、3年前、両親と共に大きな交通事故に遭う。両親は死亡、つつじは10日間の昏睡状態に陥った。奇跡的な回復の後リハビリをし体は自由に動くようになったが、事故の傷を理由にして当主の座を兄に譲り、武道の世界から姿を消した。両親の遺品整理で魔道具と花喰を見つけ、それらを受け継ぎ家を出て、高校入学と共に一人暮らしを始めた。MADには1年前に加入。 【sv】『日下つつじです。よろしくお願いします』『大丈夫ですか…?それ、俺が運びますよ。こう見えて荷物持ちは得意なんで』『え?これみりんじゃなくてお酢?……あ、ほんとだ。でももう全部入れちゃいましたよ。…………てへぺろ。』『何って、筋トレですけど。あ、一緒にやります?』『すいません、大丈夫です…。大した傷じゃないんで。いてっ、な、なんで叩くんですか!?』
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《遅延》《公開済》※日程変更※SSP001662 シナリオガイド 公式掲示板 それは各駅停車の生存競争。 担当マスター 萩栄一 主たる舞台 ヒラニプラ ジャンル コメディ 募集スケジュール 参加者募集開始日 参加者募集締切日 アクション締切日 2012-03-07 2012-03-09 2012-03-13 リアクション公開予定日 募集時公開予定日 アクション締切後 2012-03-27 2012-04-01 公開予定日を変更。 予定日 予定日 リアクション公開日 2012-04-13 2012-04-23 2012-04-28 サンプルアクション (シナリオ参加者の方にお願い、サンプルアクションの具体的な内容を補完していただけないでしょうか)(サンプルアクション名の下の四角をクリックするとでてくる「部分編集」をクリックすると登録できます)(もしくはサンプルアクション登録用掲示板へお願いします。) 終点まで生き残って一番を狙う +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 終電へ辿りつくことを目指して他キャラとサバイバルゲームをしているキャラが見たい ▼キャラクターの目的 終点まで生き残って一番を狙う ▼キャラクターの動機 俺は見るんだ、この景色の向こう側を……。 ▼キャラクターの手段 希望アイテム:栄養ドリンク 生き残るにはひとりじゃ厳しいだろうから、誰かと組んで行動しよう。 裏切りが怖いから、なるべく信用できそうなやつを見つけないとな。 見つけたら自分を信用してもらって、一緒に他のやつを倒す! 信用を得る方法は、この栄養ドリンクを渡すってやり方だ。 なに、俺のアイテムなんて誰かの役に立つためにあるのさ。 もちろん、裏切られても俺が信じて進んだ道だ。後悔はないさ。 ちなみに栄養ドリンクを仲間が飲み終わったら、瓶だけ返してもらうぜ。 これはいざという時、パリンって割ってまきびしの代わりにするんだ。 車両の連結部にしかけておけば、大ダメージ与えること間違いなし! こんな危険なぶらり旅はよくない!皆で助かるんだ! +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 おりこうさんキャラをやってみたい ▼キャラクターの目的 こんな危険なぶらり旅はよくない!皆で助かるんだ! ▼キャラクターの動機 お仕置き部屋が何だって言うんだ! むしろ僕はお仕置きされたいぞ! ▼キャラクターの手段 希望アイテム:ハンガー 同じ目的の生徒を探し、なるべく強制下車を減らさない方向でいきたい。 怪我した人にはヒールとかかけてあげたい。 ただ、最悪強制下車になってもそれは受け入れる。別にお仕置き部屋に興味があるとかではなく。 え、アイテムのハンガーは何に使うのかって? それは、このひっかける部分で乳首をコスって…… あっ、あっ、んあああっ、気持ちいいっ!! 次は腕にはめて! 手錠みたいにハンガーで腕を封じて! そしてまた乳首をいじって! んああっ、んあっ、ふっはああ!! 満足したら下車します。 チャンスとばかりに異性(もしくは同性)の参加者を狙う +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 描写の限界に挑みたい ▼キャラクターの目的 チャンスとばかりに異性(もしくは同性)の参加者を狙う ▼キャラクターの動機 本能と性欲に従ったらこうするしかないと思った。 ▼キャラクターの手段 希望アイテム:保湿クリーム 電車っていったらもう僕はひとつしか思い浮かばない。 そう、痴漢だ。 僕は正直、痴漢するために生まれてきた。 でも現代の法律じゃ、痴漢は犯罪だ。 僕は耐えてきた。いつだって耐えてきた。けれどもう限界だ。そして変態だ。ていうかこの状況はきっと免罪だ。 だってこんなにも女の人の体を思う気持ちがあるなら、それはもう恋愛だ。 これは弁解か? いや、正しい見解だ。 というわけでどさくさに紛れて、痴漢をする。 保湿クリームを手にたっぷりつけ、女の人の服とか肌にベタベタつける。 そういうプレイを大人のビデオでやってました。僕は勉強しました。 女の人がいやがっていたら、とても興奮します。 興奮した結果、保湿クリームをつけていないのに股間が潤ってきます。 そのままターゲットの女性を繊細な指で天才的に触り続けます。 特にふとももを触ります。気持ちいいです。とても気持ちいいです。 なんやかんやで捕まります。捕まったら思い切り叫びます。 「冤罪だ!」 ティフォンに決闘を申し込む +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 男らしいキャラが見たい ▼キャラクターの目的 ティフォンに決闘を申し込む ▼キャラクターの動機 自分がどのくらい強いのか確かめたい……だから、俺より強いやつに、会いに行く。 ▼キャラクターの手段 希望アイテム:体温計 ティフォンが来たら、真っ向から対峙します。 すっと懐から体温計を取り出し、熱を測ります。 やや微熱になっているのを見て、それをティフォンに見せながら言います。 「ほら、熱出てるでしょ。分かる? これね、あなたと戦えるってことに興奮してるからよ!」 言うと同時に、ティフォンに体温計を投げつけます。もちろん先端の方を向けて。 きっと払いのけると思うので、その一瞬の隙をついてアッパーを放ちます。 しかし、思っていたより力が出ず、反撃を受けあえなく倒れます。 「な、なんでこんな……力が……」 そこでさきほどの体温計をもう一度見ます。そうか、まさかこの熱は。 「きっと恋ね!」 その瞬間から私は、ティフォンに首ったけ! もう彼しか愛せない! 彼と、昼下がりに表参道で飲む抹茶ラテしか愛せない! ああ、この猛る思い、どうすればいいの? そうだ、巷で噂の占い師に相談してみよう! でも、マンションに閉じこもっちゃわないよう気を付けないとね☆ 端義を痛めつける +... [部分編集] ▼プレイヤーの意図 悪っぽいヤツを成敗するキャラが見たい ▼キャラクターの目的 端義を痛めつける ▼キャラクターの動機 なんか危なかったから ▼キャラクターの手段 希望アイテム:コンパクトな鏡 おい端義! お前はそれでいいのか! 今のお前の姿をこれで見てみろ! 東北のご両親も悲しんでいるぞ! 何が女性観察機構だ!そんなものにうつつを抜かしているから、こんなことになるんだ! みたいな感じで熱い説得をするふりをして、 鏡越しに反射した女性のスカートの中を盗み見ます。 もしバレたら、躊躇なく端義に責任をなすりつけます。 「おいお前! そんな姿になってまでこんなことをやっているのか! ご両親も悲しんでいるぞ!」 そして全力で頬を打ちます。 気が済むまで打ったら、手を差し伸べます。 端義が手を取り立ったら、「立った! 端義が立った!」 と言います。 まあ、たってるのはあそこでしょうけど。 その他補足等 [部分編集] 【タグ:SSP コメディ ヒラニプラ リスケ 萩栄一 遅延公開済】
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発言者:おっぱいマイスター 対象者:英雄失格者 セシル√にて、使徒の襲撃から逃れ、皇都近郊の隠れ家に身を隠した神殺し一行。 神祖の襲撃を受け、連絡の取れなかったセシルと合流し、無事を喜ぶミサキ。 「うー、やっぱりセシルは柔らかくて温かいや。生きているって素晴らしい」 「はいはい、甘えん坊さんなんだから。今は好きなだけおっぱい枕にしなさいな。私の命を感じてちょうだい」 いつもの様に女同士のスキンシップ(巨乳ぱふぱぷ)を交わしつつ、束の間の安らぎを堪能するも――。 「あ、でもあまりヤンチャはしないでね。このお乳、あなたの他にラグナのものにもなったから。うふふふふ♪」 「なぬっ!」 感動的な空気に超特大の爆弾を放り込む恋するお嬢様。ミサキはその真相を確かめるべく――。 「やぁ、はうん♪」 モミュモミュモミュ 「確かにこの張り、しっとり感……。以前より急激に艶を増しているような」 モミュモミュモミュモミュモミュモミュ 間違いない、家族兼幼馴染と親友が既に男女の仲にあったことにミサキは愕然とし――。 「ラグナ、あんたいったい何時の間に……!ええい、非童貞に堕ちたか貴様!英雄の資格を投げ捨てたなッ!!」 「ノーコメントだ。黙秘権を行使する」 むしろそんな秩序(ルール)こそ投げ捨ててしまえ、とジト目で詰め寄るミサキに嘆息し――。 「ねぇねぇ、どうする?もっと詳しく説明しちゃう?あの日交わした熱い逢瀬を」 「すごく気になるから白状せい!」 「ちょっと落ち着け」 「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、うはははははは!おいおい、おまえモテるじゃねえの、両手に花だな、終焉吼竜(ニーズホッグ)」 窮地の状況にも拘らず、実に緊張感のない(恋・青春・修羅場の日常)空気が神殺し一行の間に広がっていた。 そういや前作主人公も英雄になるルートだと童貞のままだっけか…‥… -- 名無しさん (2020-06-17 18 47 14) あっちは只人且つ童貞守らないと全ての√で消えちゃうから -- 名無しさん (2020-06-17 18 56 28) ギルベルト「非童貞に英雄の資格なし、か。その通りだな。」 -- 名無しさん (2020-06-17 19 00 37) 故に私は正義の盾になろう。なんだこいつ無敵か? -- 名無しさん (2020-06-17 19 03 38) 童貞なら栄養の資格があるのか。つまりパイプカットすらしている邪竜師匠は英雄超えしたんじゃなかろうか -- 名無しさん (2020-06-17 19 09 45) ↑???「実弟(栄養)美味しいです」 -- 名無しさん (2020-06-17 19 11 39) ↑2だらけてた時代に童貞は捨てたはず。本気になってなかったのところに女ですらつてあるから -- 名無しさん (2020-06-17 19 18 39) 本気おじさんは怠けて時間の分だけ閣下に差をつけられたり童貞喪失したりと結構痛いな。 -- 名無しさん (2020-06-17 19 40 49) でも、童貞だと、肝心なこと見落として最終的に目論見おじゃんという… -- 名無し (2020-06-17 20 29 32) やはりインモラルで非童貞になりながらも世界を3度も救ったゼファーさんは格が違った -- 名無しさん (2020-06-17 21 15 49) あの経験があって普通に女性好きなのはすごいよ -- 名無しさん (2020-06-17 21 29 08) 閣下:童貞 カグツチ:人ではなく機械なので童貞もクソも無い 糞眼鏡:非童貞 邪竜おじさん:おそらく非童貞 ヘリオス:人ではなく活動する星辰光なので童貞もクソも無い ジェイス:非童貞 -- 名無しさん (2020-06-17 22 27 15) ↑ なんだよ実はちゃんと童貞なの閣下だけなんじゃねぇか…… -- 名無しさん (2020-06-17 22 29 40) ↑色恋沙汰にうつつを抜かす暇がないほど鍛錬したからこそ光の中でも最高クラスに強くなれたんだろうな -- 名無しさん (2020-06-17 22 37 31) ↑アレクサンドル少佐も去勢前は童貞だった筈。 -- 名無しさん (2020-06-17 22 48 35) ↑アレクサンドル少佐は光狂いなんて馬鹿じゃない定期 -- 名無しさん (2020-06-18 06 42 52) 女見てキョドったり不必要に意識したりいわゆる童貞臭いところが一切ないのに全会一致で「まあ童貞だろうな」と言われる稀有な存在。さすヴァル -- 名無しさん (2020-06-18 07 03 39) ↑本人がこんな塵屑に子供は必要無いって公言してるからね -- 名無しさん (2020-06-18 07 05 39) 童貞を捨てた?なら去勢すればいい(邪竜並感) -- 名無しさん (2020-06-18 07 07 47) 命を救う薬のついでに性衝動を発散させましょう(けも……狩人並感 -- 名無しさん (2020-06-18 08 24 01) ジェイスが英雄の後継者になってる以上童貞が英雄の資格にはならないんだよなぁ -- 名無しさん (2020-06-18 15 23 02) ↑所詮後継者で本家本元の救えなさとぶっ飛び具合には追いついてないぞ -- 名無しさん (2020-06-18 16 21 38) 後はジェイスは悪の敵の後継者で英雄の後継者ではない。英雄は童貞の2人だけ。 -- 名無しさん (2020-06-18 17 01 43) ↑別に悪の敵も後継してないだろ -- 名無しさん (2020-06-18 17 07 43) 英雄の資格 ①誰かのために本気になれる②覚醒できる③人々の力を心から信じられる④それでいて全部自分の力でやろうとして全てを終わらせられる -- 名無しさん (2020-06-18 17 26 16) いったい誰がこんな資格を欲しがるのだろうか、いや欲しがらない -- 名無しさん (2020-06-18 17 26 51) 英雄になろうとしない−37点 -- 審判者 (2020-06-18 17 40 10) アッシュみたいな英雄なら後継してもいいけどヴァルゼライド閣下の後継者は本家本元が直々に殺しに来るからな -- 名無しさん (2020-06-18 17 45 05) 悪の敵?ふーん、じゃ死のうか(現悪の敵) -- 名無しさん (2020-06-18 18 01 13) 悪の敵が悪の敵殺そうとするバグ -- 名無しさん (2020-06-18 18 14 41) セシルさん、親友に第二夫人は認めるが、ロリータ()はイエスノータッチの模様…… -- 名無しさん (2020-06-19 00 28 18) ↑2 悪の敵も悪であるならば問題ないのでは?(第二神座並感) -- 名無しさん (2020-07-20 09 46 36) 悪の敵の後継者だよってベルグシュライン言ってたけど真っ当な職業軍人イヴァンさん気質で言うほどか?ってなった -- 名無しさん (2020-07-20 12 55 38) 裏おっぱいマイスター「FUMIFUMI、と」 -- 名無しさん (2020-07-20 14 29 54) ↑↑あれは別次元レベルで完成されている軍人ですから。光の亡者気質でいえば間違いなく現状最高峰なのがジェイスなのは間違いないのでは? -- 名無しさん (2020-10-03 11 40 26) 悪の敵ってか帝国軍人としての魂は総統閣下譲りだとは思った -- 名無しさん (2020-10-03 12 19 19) 名前 コメント
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レス番号 作品名 作者 補足 4-49 『背中合わせの意地悪』 十和◆tb5qVrAOS. やはりラブは嫉妬していた!あのシチュエーションをもう一度! 4-60 「月の下」せつなver. SABI ラブとこうしていられる事。多少寒くても我慢出来る。だって、私の事を… 4-76 『背中合わせの意地悪 えくすとら』 十和◆tb5qVrAOS. 逆襲のせつな。ラブちゃんは果たして!? 4-113 『幸せの花の咲く丘で』 十和◆tb5qVrAOS. 悲しい思い出。一人ぼっち。待っててね、今、会いに行くから。 4-211 【誓い】 恵千果◆EeRc0idolE 急いだって何も始まらないよ。あたしたちはゆっくり、大人の階段あがろうね。 4-371 【食わず嫌いになる前に】 4-352,4-363,4-364 合作として生まれたSS。幸せの調味料で精一杯食べよう! 4-381 「マイヒーロー、マイヒロイン(後編)」 ◆SLxEq3fFMc 意外なヒーロー現る!そしてヒロインも!が、四葉町の英雄はやっぱり… 4-416 「気持ち☆ヤキモチ」 4-416 せつながあの子に嫉妬!芽生える感情を抑える事は出来るのか!? 4-435 「救い主」 4-435 せつなの救世主・メシアは夜に現れます。微笑みの天使なのか、無邪気な天使なのか… 4-609 「「One Last Time」」 ◆BVjx9JFTno イースの最後の想い。そして願い。ラブ…。最後にもう一度…。5-275にリンク 4-640 『私達の未来、前途洋々?』 十和◆tb5qVrAOS. 苦渋の決断。ラブの嘆きにも動じないせつな。わかって…。これは私たちのためなの! 4-657 全裸ブ 4-675 何度見ても惚れ惚れしてしまうあなたの体。自分には嘘は付けない。素直になるって難しいわ… 5-17 『銀色の届け物』 十和◆tb5qVrAOS. 好奇心旺盛なせつな。ふと姿が消えてしまい戸惑うラブ。果たして彼女はどこへ!? 5-98 『嵐の夜に』 生駒◆ZU7CldKWo2 四葉町にも台風上陸。激しく打ち付ける雨音にせつなは寝付けなくなる。その時ラブは… 5-150 「現(うつつ)」 4-435 夢の世界に現れた一人の少女。彼女はそっと、あたしに呟きかける。あなたは誰なの? 5-155 「夕焼けの帰り道」 ◆lg0Ts41PPY 夕暮れもすっかり肌寒くなり、ラブとせつなはほっかほかの〝アレ〟を手にする。 5-223 『秋に愁いて』 生駒◆ZU7CldKWo2 強敵ノーザ。ラブたちが守るべきもの。大切なもの。それを再確認する二人のお話。 5-249 ランチタイム ◆SLxEq3fFMc おべんとおべんとうれしいーな。ラブ先生が作ってくれたおべんと、せつな先生は喜んでくれるかな? 5-275 「PM2 00」 ◆BVjx9JFTno 丘の上で秋を感じる二人。せつなはふと思い出す。私たち、闘っていたのよね…。4-609へリンク 5-286 【幸せのレシピ】 5-203 上記、ランチタイムとコラボ作品。料理上手な愛妻家ラブさんの頑張る姿を…、アレ? 5-303 小さい秋と大きいLove 一路◆51rtpjrRzY 秋のイメージ探しに出かける二人。待っていた物はとても魅力のある物ばかりで… 5-379 【コタツムリ】 恵千果◆EeRc0idolE 日に日に寒くなり、桃園家でもいよいよ〝アレ〟が登場。これもまた日本の伝統美…かな? 5-386 『貴方(ラブ)の為に出来る事』 十和◆tb5qVrAOS. 寒い時の必需品である毛布。アレ?ラブもせつなもタオルケットを抱えてる。その理由とは? 5-620 「i got the power」 ◆BVjx9JFTno クラス対抗リレーのアンカーに選ばれたせつな。見えない力が彼女を後押しする。みんなの思いを胸に秘め、いざ! 5-635 『ねむりひめ』 十和◆tb5qVrAOS. いつの時代にもいた怒るとこわ~い先生。せ、せつな!起きて!起きてってば!やばいよぉ… 5-735 『貴方(せつな)の為に出来る事』 十和◆tb5qVrAOS. カレンダーから発展したSS。せつなは歴史が苦手。実は理由があって… 6-103 特別なダンスレッスン ◆SLxEq3fFMc 何とか職場体験も終わり、放課後4人は合流する。園児からのお土産に和やかになりつつ、翌日に備えて練習だ! 6-312 『その一歩が踏み出せない』~前編 十和◆tb5qVrAOS. 恋人同士が交えるお馴染みの〝アレ〟にときめく二人。けれど… 6-330 『貴方の唄に抱かれて』 十和◆tb5qVrAOS. 優しい歌声に包まれて眠る。あなたの顔はまるでお母さんのよう。今度は私だけのために…ね? 6-365 『その一歩が踏み出せない』~中編 十和◆tb5qVrAOS. 嫌われたと思い込み苦悩するラブ。そんな姿を見たタルトは話し相手を買って出る。 避-15 せつなのリスニング対策 避-15 英語は見て覚えるより聞いて覚える物。決して勉強が得意では無いラブが差し出した物とは? 避-19 「授業・体育編」 6-237 ケンカの余韻が冷めぬ中、行われたドッジボール。あえて言おう、大輔生きろ!ラブさんは偉大なのだ! 6-398 『その一歩が踏み出せない』~後編 十和◆tb5qVrAOS. 考えても始まらない。自分を信じて。好きな気持ちに嘘はないんだ。それはお互いに。 避-36 『それはとてもちっぽけで、だけど輝いていた』 生駒◆ZU7CldKWo2 見渡す限り〝都会〟を感じるラブとせつな。興味津々の最中で思い出されるあの場所。もしも私が… 6-420 『空からこぼれた……』 十和◆tb5qVrAOS. 一足お先に夜空からプレゼント。もちろん驚くせつなにラブは温もりで応える。二人とも、風邪引かないように 6-510 『みんなで幸せになろうよ』 十和◆tb5qVrAOS. 3部作でお届けした作品の外伝的お話。全ての黒幕はあの二人…、いや一人だった!? 6-566 【二人だけの時間】 6-566 沖縄修学旅行はやっぱり波乱の展開に。そんな中、こっそり抜け出したラブは… 6-575 『手を繋ごう、そして願いを』 十和◆tb5qVrAOS. 恐れていた事が…。せつな怒ってるよ。すっごい勢いでこっちに来る!って、え…? 6-593 【熱帯夜】 恵千果◆EeRc0idolE 修学旅行SS3連発、お次はせつなのヤキモチ・嫉妬全開だ!夜はまだまだ長いのです。 6-617 『流れ星は、いらない』 生駒◆ZU7CldKWo2 修学旅行SS4発目!出掛けたまま戻らないせつな。とっさに探しへ出るラブ。向かった先は…