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チロシン L-Tyrosine テアニン L-Theanine トリプトファン L-Tryptophan フェニルアラニン L(DL)-Phenylalanine メチオニン L-Methionine プロテイン チロシン L-Tyrosine 神経伝達物質であるアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミン 甲状腺ホルモン、メラニンの合成に必要。 脳や神経の働きを活発にして、記憶力や集中力を高める。 採りすぎるとイライラなどの元になります。 チロシン@iHerb.com テアニン L-Theanine リラックス効果、睡眠を促す、睡眠の質の改善。 月経前症候群(PMS)時のイライラ、憂鬱、集中力の低下等の精神的症状を改善。 テアニン@iHerb.com トリプトファン L-Tryptophan セロトニンやメラトニンの原料。 精神を安定させる。鎮静作用がある。 SSRIsやMAOI、セロトニン様作用のあるハーブ・サプリメント併用で、 副作用の増強、セロトニン症候群の危険性がある。 「健康食品」の安全性・有効性情報 フェニルアラニン L(DL)-Phenylalanine チロシンの前駆体。効果もほぼ同様。 うつ病の治療にはLPAかDLPAが有効。 DLPAは慢性疼痛やうつ病、月経前症候群による情緒不安定に有効 フェニルアラニン@iHerb.com メチオニン L-Methionine 血液中のコレステロール値を下げ、活性酸素を取り除く作用がある。 ヒスタミンの血中濃度を下げる。 肝臓の代謝を促進させる。 関連 SAM-e プロテイン .
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軽いうつ状態や落ち込みにはエクササイズなどからだを動かすといいと聞くけれど、もっと詳しくしたべたくなりました。 調べる項目は、とりあえず以下。 なぜいいのか 誰にあっているか どのような種類のエクササイズか どれくらいやればいいのか ちゃんとやれるためのサポート とりあえずランダムに リンク [[http //onhealth.webmd.com/script/main/art.asp?articlekey=55973]] Exercise for Depression Rivals Drugs, Therapy Best results from 30-minute moderate workouts, 3-5 times weekly By Miranda Hitti WebMD Weight Loss Clinic Reviewed By Michael W. Smith, MD Exercise and Depression [[運動が抑うつ気分を解消する可能性 http //members.jcom.home.ne.jp/oyako/undou-yokuutu.htm]]
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強い覚醒力で人間の意識を維持する。 覚醒、集中、記憶、積極性、痛みをなくするなどの働き。 不足すると無気力、無関心、意欲の低下、うつ病の原因。 過剰だと、躁状態(落ち着かない、攻撃的で怒りやすい、社会的逸脱行為など)をひきおこす。
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富国強兵でござるの巻 BC 480 前回のあらすじ 那古屋城を居城とし、全国制覇へ起ちあがる 天下の風雲児 織田 信長 5つの城を築き順風満帆に勢力を伸ばすも、桶狭間の戦いにより今川家とは険悪の仲に。 さらに近畿方面では、秀吉を筆頭に有力武将達と国境を接し、コロ助の不安は募るばかりであった・・・ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (../尾張の大うつけ!/repNobunaga01.jpg)<コロ助よ。 床に伏せっていたそうだな。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repPacal03.jpg)<殿、安心くだされ。 この通り元気でござる。 ※珍しく風邪が長引いてしまい、レポが遅れましたorz 軍拡への道 BC 480 無事に経済圏の確保を終え国富増強へと内政を重視したいところだが、近隣諸国との軍事力に差が開いてきたため兵力の増強も同時に行う。 織田家の現有戦力は、守備兵6隊、弓1隊と非常に心もとない。#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (320x240) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repPacal01.jpg)<殿。 近畿方面の武将達と相互通行条約の提携を進言致します。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repNobunaga01.jpg)<長宗我部殿とは結んでおくか。 他は飛騨に築城してからじゃ。 飛騨地方を確実に得るために近畿の武将達とは不通を貫くが、遠方で影響の少ない長宗我部(土佐)の申し入れは受け入れることにした。 朝倉vs秀吉 BC440 この年、朝倉家(越前加賀)が、我が織田家(70)よりも強大な兵力を持つ豊臣家(90)へ宣戦布告。 長浜-越前加賀間の状況が掴めないうえに、秀吉は無宗教と原因が分らず静観する。#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repPacal01.jpg)<殿、朝倉氏が秀吉殿へ宣戦したとの知らせが。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repNobunaga01.jpg)<うむ。 天はこの信長に味方しておるようじゃの。 隣国の秀吉が越前加賀方面へ主力部隊を割く事は、富国強兵を企む信長にとって安心して内政を施策できることを示す。 この時点で朝倉家は野武士、豊臣家は足軽隊が生産されている。#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repPacal03.jpg)<殿、まずは守りを固めるべく弓隊を量産しましょう。 さらに、一手先を読み攻城隊も生産していく。 有力武将達の到来 BC400 この年から織田家より東方に位置する全ての武将達と出会う事になる。 風林火山 武田 信玄! 飛騨と木曽方面より同時に信玄(甲斐甲府)の斥候が登場。#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repShingen01.jpg)<疾如風! 信長殿、はやきこと風の如し。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repNobunaga01.jpg)<これはこれは信玄殿。 早速だが貴殿と交易を申し入れたいのだが。 アルファベットを持っていたので美学と交換しておく。 この時点で鉄器もあるとは、さすが大金山の主だ。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repNobunaga01.jpg)<コロ助、ちこう寄れ。 秀吉より鉄器を手に入れて参れ。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repPacal01.jpg)<御意に! アルファベットを手に入れたことで、秀吉の鉄器・帆走と美学を交換。 好感度が高いのは、やはり歴史パラメータが存在するのか(笑 我、家康なり BC360 続いて、史実では天下を治めた徳川の祖 家康(江戸)の登場だ。#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repTokugawa01.jpg)<人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し。 我が織田家は文学の技術を取得し、那古屋で国際図書館、岐阜で東大寺慮舎那仏像の建立を目指す。 信長固有のUBである楽市楽座を開くため、通貨へと技術を進める。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repPacal01.jpg)<殿、各地の武将は軍備に余念がありませぬぞ! ここで、秀吉の状況が気になり軍事力を確認する。#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (320x240) 今川家が急激に兵力を増強していることが伺える。 最悪の敵は我が織田家だろうとの思いから、内政に専念するため美学を渡し平和の継続を計る。 秀吉はというと、軍事力は下がっているものの国境付近へと軍勢を進めているため注意を払う。 戦時中のさなか、ユダヤ教だった朝倉家が神道へ改宗し、秀吉がユダヤ教を国教へ。 宗教による争いも本格化してきているようだ。 耐え難きを耐え 関八州の雄 北条氏康#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repHoujou01.jpg)<下の功労をぬすまざれ。 今川家とは同宗教だが国境が隣り合っているためか、あまり仲は良くない。 更に、我が織田家への感情(-4)も悪い様である。。。徳川家と相互を通したせいか(笑 この直後に北条家から脅されるが、穀物交易の要請のため受諾。 謀略の宇喜多 直家#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repUkita01.jpg)<一人で事に当たるな。 宇喜多氏(備前)が登場してくるが、長宗我部との関係が悪化しているらしい。 那古屋城では、無事に国際図書館を建設することができた。 この後、長宗我部、三好の両家から筆記を要求されるが、快く受諾。 まだまだ内政を強く進めつつ、最低限の軍備を拡張していくのだ! っと、さらには今川家より文学を、秀吉に多神教と続けざまに要請される。 軍事力で若干優位だが、広範囲に構えた各城の守りに不安があるのでしかたなく受諾。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repNobunaga01.jpg)<ぬぐぅ。 コロ助は居らぬか!! #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repPacal01.jpg)<殿、今は我慢の時でござるぞ。 この後、伊達家、島津家、本願寺、毛利家、上杉家が登場するが、武将達のクレクレは止まらずorz そして、新たな展開が始まる・・・ 三好家の宣戦布告 AD860 三好家の2度目の要請があまりにも早いために断ると、宣戦布告されてしまった。#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (320x240)#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repPacal02.jpg)<殿ぉ~、一大事でござる!! #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repNobunaga01.jpg)<落ち着くのじゃ、コロ助。 何事じゃ。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repMiyoshi01.jpg)<余の堪忍袋もこれまでよ! 信長~、そこになおれ。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repPacal04.jpg)<なんと無礼な。 恩を仇で返すとは、まさにこのことよ! #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repNobunaga01.jpg)<よい頃合いじゃ。 コロ助よ、馬を引けぇーい! この時代、仏教を創始した本願寺(大坂)が、近畿周辺と以西の武将達へ布教していたため、信長の西方進出への最大の障害であった。 そんな状況での三好家のこの宣戦布告は、強兵に務めていた信長にとって千載一遇のチャンスとなった。 『 その3へ続く 』 技術 初期技術 車輪・漁業・石器 古代時代 農業>採掘>青銅器>神秘>畜産>石工術>狩猟>弓術>筆記>美学。 古典時代 多神教>文学>法律>官吏>戦術>哲学>通貨 交換技術 陶器・鉄器・帆走・錬金・瞑想・聖職・数学・建築学・君主政治 ※アルファベットを入手したことで新たに取得したテクノロジー。 この時点で官僚制を布いていない事に気づくorz 新たに登場した武将達(指導者) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repShingen01.jpg)武田 信玄(勤労・帝国)#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repTokugawa01.jpg)徳川 家康(勤労・防衛)#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repHoujou01.jpg)北条 氏康(哲学・防衛)#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repUkita01.jpg)宇喜多 直家(哲学・創造)#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repShimazu01.jpg)島津 義弘(攻撃・勤労)#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repHonganji01.jpg)本願寺 顕如(宗教・防衛)#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repMouri01.jpg)毛利 元就(防衛・帝国)#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repKenshin01.jpg)上杉 謙信(攻撃・組織)#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (プレイレポ/MOD/尾張の大うつけ!/repMasamune01.jpg)伊達 政宗(創造・帝国) コメント まだ手際が悪く、その1も更新してみました。 フビライさん兜なんかつけちゃって何やってんですか -- 「関八州の勇」→「関八州の雄」 「心地よく受諾」→「快く受諾」 「伊達 正宗」→「伊達 政宗」 ですぞ -- 訂正させて頂きます(^_^;) -- 作者 並べてみると徳さんの顔だけなんだか浮いてる -- 謙信はまんまマンサだなw -- 確かに徳さんだけが若干アップですよねw。 謙信はアニメーションもマンサ風ですw -- 作者 戦国武将達がアルファベットでやり取りしてると思うと笑ってしまうw -- 名前
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私は今まで何度もこの世界を繰り返した 今までの世界ではいつでも惨劇が繰り返され。 私はもう諦めてしまおうかと思い始めていたところだった 伝染神(うつりがみ) ・・・・・・今回の世界もみんな死んでしまった、けれど 決して変わらぬ運命との戦い方、抗う心が運命を変えるのだと、 彼がそう教えてくれた。・・・・・・そして本当の敵も解った。 後は次にこの記憶を引き継げれば この世界は無駄じゃない・・・・・・・!! 「くっくっく、あっははははははははは!!本当に今夜は月の綺麗な夜だこと。 ね、あなたもそう思わない?」 倒すべき宿敵が笑う、実際には数百回と立ち向かってきた私の怨敵が哂う。 「…………そして、…私を殺すのね」 後一歩、後一歩足りなかったがために『また』起きた悲劇。 「えぇ。殺すわ。女王感染者の死体が作戦の鍵なの。 あなたはここから遠く離れた東京の地での醜い政治的権力争いの具になるのよ。 そして、鬼ヶ淵村の伝説のピリオドとなる」 きっと私は鷹野の心酔する鬼ヶ淵村の本当の綿流しになぞらえて殺されるだろう。 ハンカチで眠らされ腹を割かれて殺されるのだろう。 それじゃあダメだこの事を絶対に忘れないために今眠らされる訳にはいかない・・・!! 「・・・・・・あなたが私の腹を裂くのを、私は魂に刻み付ける。・・・・・・それを私は 絶対に忘れない。あなたに再び会った時、あなたが敵であることを思い出す ために」 交渉の結果眠らされなかったのはいいが私は後手に手錠か何かで縛られ、 更に両足も縛られ、しかもその縛られた両方までも結んで縛られたので まるで海老のような格好になってしまった。 それでも私に後悔はない、 今まで、これだけ精一杯人生を戦った事は無かった。 そして、これだけ多くの事を学んだ事は無かった。 だから不思議と満足だった・・・・・・ けれど鷹野という黒幕の正体を掴んだのはこの世界だけの束の間 どんな手を使ってでもギリギリまで生きて記憶を残さなくては意味が無い。 忘れたら、私の周りで眠っているみんなの死と努力を無駄にする事になるのだから・・・ その時不意にワゴン車が何かにぶつかり、その弾みで壁に打ち付けられてしまった。 激しい痛みが体中を駆け巡るが、その代わり手枷や足枷が外れた。 苦痛を意に介している暇も無いこれなら逃げて時間を稼ぐ事ができるかもしれない!! 私は立ち上がり何度も、何度も壁に体当たりしてやっとの事で扉を開け、 そして―――――――私は唖然とした。 鷹野は古手神社へ向かうと思っていた、しかしここは全く違う場所・・・・・・・。 いや場所だけじゃない、今までの経験上分かる、空間も時間も次元すらも違う・・・・・・。 ・・・・・・生き物が関わってはいけない世界を感じる・・・・・・・。 羽入に近いが、しかしもっとおぞましいモノ・・・・・・そんな存在が支配しているような・・・・・・。 ・・・・・・・・よい方向に考えれば、もう鷹野から逃げる必要は無くなったという事でもある。 だが・・・・・・ 「羽入!!どこなの、羽入!!・・・・・・・・ダメだわ、やっぱりいない。 私だけがこの異質な空間に連れてこられたという事なのかしら? それとも・・・・・・どちらにせよ、ここから出なければせっかく辿り着けそうな 世界にも辿り着けないということね・・・・・・・・」 それならばまずは装備の調達だ、いくらなんでも丸腰でこんな所には居られない。 私は運転席に回り込みその惨状を確認した。 やはり運転手は死んでいた、幸いな事に圧死ではなかったので車内から 簡単に引きずり出す事ができた。 しかし本当に驚かされたのは車体のヘコミ方である。 奇妙な事に車の真ん中が運転席を真っ二つにするほど窪んでいる。 まるで何か巨大な鉄柱にでも衝突したかのような有様だ。 「まぁ、あまり気にする事では無いのだけれど・・・・・・」 私は出来るだけ素早く装備を剥ぎ取り、今更ながら誰も見ていないかどうか確認した。 すると、背後に人影が見えた。そいつはこちらに気付いたのか、 どんどんと近づいてくる。 その人は―――― 「赤・・・・・・・・・坂・・・・・・・・・・・?」 「えぇ!?人見さんが行方不明になった!?」 ぼくは慌てて兄さん、霧崎水明に詰め寄った。 「あぁ、休暇中ウェストバージニア州に住む知人を訊ねると言って出て行ったきり 戻ってこないらしい。」 いつになく真剣な表情で、兄さんは言った。 あの年中バイクを乗り回している人見さんが事故にあうところも また、あれだけ聡明な人物が道に迷うところも想像はできなかった。 ぼくは何か他に手がかりはないのか説明を求めた。 すると、兄さんはつぶやくように言った 「・・・・・もしかすると、〔サイレントヒル〕が関係しているかも知れん」 「サイレントヒル?なんだい、それ?」 どうやら、また兄さんのオカルト話が始まるようだ。 ぼくはこれまで、現代科学では解明できない様々な怪事件を見てきたし、 今回の人見さん失踪事件にも何らかの関わりがあっても 驚く事ではない。ぼくは兄さんの詳しい長話を聞くにした 「サイレントヒルは別名霧の街といわれアメリカの一部で語り継がれる都市伝説だ。 そこでは常に霧が立ちこめており、そこに迷い込むと、〔奇怪な怪物〕に襲われる、 だとか、〔魔女〕の生け贄にされる、だとか言われている。 その他にも罪のある人々が誘い込まれ、怪物達に裁判に掛けられる、 赤錆びた別の世界へ連れて行かれるなどのバリエーションがみられる。 キャッスルロックやアーカム同様のフィクション上の架空の街とされているが、 どこが出展元かも、この話の終わりもわからない、掻い摘んで言うとそんなところだ。 」 ・・・・・・? おかしい、1つの都市伝説で朝まで語りつくせるあの兄さんが、 掻い摘んで言うと・・・・? 兄さんの眼の下には1日2日では できないような大きなクマができている。よく見れば、随分と衰弱しているようだった。 何だかんだいっても、やはり数少ない心の許せる友人の人見さんの事が心配で、 サイレントヒルについて徹夜で、徹底的に調べていたに違いない。 「行ってみたらどうだ、と、冗談で言ってみただけだったんだがな。 どうやら本気で調べに行って、本当に辿り着いちまったらしい、 そこでだ・・・」 「そこで、ぼくに人見さんを探しに行けっていう訳だね」 大体の察しがついたので、兄さんに尋ねる。 「・・・・・そうだ、あの人見が何も残さずに消えるとは考え辛い。 せめて何か手がかりだけでも見つけてくれればありがたいんだが」 なるほど、確かに一度転ばせたら8倍返しされそうな人だった。 人見さんはちょっとキツイところもあるけど、大切な仕事仲間だ。 貴重な休暇を全て潰してでも探しに行く価値がある。 「わかった、それじゃすぐにアメリカ行きのチケットを用意するよ、 できれば、今日中にね」 すると兄さんは安堵の溜息を吐いて、椅子に深く腰掛けた 「そうか行ってくれるか、本当は俺が行くべきなんだが、どうにも仕事が溜まっていてな かたずけたら俺もすぐ行く」 そりゃあそんなクマができるほど調べ物に没頭していたら仕事も溜まるだろう。 ぼくが部屋を出て行こうとすると兄さんが引きとめて、年代物のカメラと御札を渡してきた。 「こいつを持っていけ、もしサイレントヒルに入った時何かの役に立つかもしれん このカメラはファインダー越しに霊的なものや残留思念が見え、 その見えた霊を写すと封じ込める事ができるものらしい。」 先日、怪しげな妖気を無料で垂れ流していた骨董品屋で入手したものだという。そのカメラがもっと前に、呪いや祟りなど日常茶飯事の警察史編纂室に所属する 前くらいにあったらと思うが、 過ぎてしまったものは仕方ないか。 続いて御札の方は、兄さんにしては珍しい一般的な作りのものらしかった。 何時になく心配性な兄を見て、ぼくは苦笑しながらドアノブを回し 「大丈夫、心配しなくても2,3日したら戻ってくるよ」 そう元気付けたのだが。 どうもそんなに簡単にはいかなかったらしい。 最後の訪問先である人見さんの友人宅に行って事情を聞いた後、 ニューヨークの医学学会に行く途中、深い霧の中に入ってしまった。 これはもしや?そう思い引き返そうとしてもなんと道がないのだ。 正確には音も振動も無く、とても渡れそうに無い規模の地割れが起きた。 そうとしか説明のしようの無い状況だった。 何度かためしたのだが携帯も通じそうに無い、まさに陸の孤島だ。 なるほど、こんなところに閉じ込められたら一ヶ月も戻って来ない訳だ。 これは推測の域を出ないがこの現象こそが〔サイレントヒル〕なのではないだろうか これだけの規模の怪現象が起これば魔女や怪物の姿を思い描くに違いない そう推理していると目の前の地割れの音と振動が遅れて背後から襲ってきた。 その音の中心にいたのは、随分と小さな人影を二つ見つけた。 ともかく情報を集める事が先決だ、霧の向こうの人物に話を聞く事にした。 「きみ、一人かい?」 この街は驚く事ばかりだ、二つあったはずの人影が近づくにつれひとつになっていった。 消えた方の人影は12〜3歳位に見えたのだが・・・ しかもそこにいた少女は男の遺体から武器を奪っていたようだ。 ここは慎重に事情聴取しなければなるまい。 「ぼくは警視庁警察史編纂室所属の風海警部補といいます」 ぼくは警察手帳を取り出し少女に見せた。 「みぃは古手 梨花、というのですよ、にぱー」 状況に見合わない朗らかな挨拶だ、この少女は何か怪しい。 何か裏があるような、まるで、人の死を見慣れているかのような。そんな雰囲気を感じた。 ぼくはそもそも何故この男性は武器を所持していたのか聞く事にした 「梨花ちゃん、なんで、この人は武器を持っていたのかな?」 できるだけ優しい口調で言ったつもりなのだが、 何故か哀しげに俯かれてしまった。 「この人は、ぼくを殺そうとした悪い悪い人なのです・・・・・」 「!?もっと、詳しく教えてくれないかな?なにか言ってた? 殺害目的は・・・」 何かの誘拐事件に関連があるのではと思い、立て続けに質問したのだが 梨花ちゃんは一瞬困った顔をして、やはり場違いな笑顔でこう答えた。 「・・・・・・・風海もこれを持ってもっと落ち着ける場所に行くのですよ、 ここにいたら怖いお兄さんと勘違いされてしまうのです」 「え?あ、ああ・・・・・・」 梨花ちゃんから防弾ジャケットと防刃ジャケットを受け取る 確かにこんな血生臭い所に少女と大人がいたら要らぬ勘違いを招いてしまう。 隣にあるワゴン車を見るに先ほどの騒音は交通事故によるもののようだ、 この男性の遺体も事故によるものだろう。 ただ、男性からはこれほどの臭いがするほどの血を流してはいなさそうなのだが・・・・・ なんにせよ、ここから離れ彼女から話を聞く必要がありそうだ ぼく達は事件現場のワゴンから深い霧の中へ歩き始めた 【E-2町外れ/一日目夕刻】 【古手 梨花@ひぐらしのなく頃に】 [状態]:健康 、L3-、鷹野への殺意 [装備]:山狗のナイフ [道具]:懐中電灯、山狗隊員のバック(中身は不明です) [思考・状況] 基本行動方針:サイレントヒルから脱出し、記憶を『次の世界』へ引き継ぐ。 1:風海と同行し安全な場所に移動。 2:風海と情報交換。 ※皆殺し編直後より参戦。 【風海 純也@流行り神】 [状態]:健康 [装備]:拳銃@現実世界 [道具]:御札@現実、防弾ジャケット@ひぐらしのなく頃 防刃ジャケット@ひぐらしのなく頃に、バック(小)(中に何が入っているかはわかりません) [思考・状況] 基本行動方針:サイレントヒルの謎を解き明かし、人見さんと脱出する 1:落ち着いて話のできる場所を探す 2:古手梨花と情報交換 3:人見さんを探す ※人影は羽入ではないようです ※ワゴン車は何か大きな物に当たったようです、元からそこにいた 大型クリーチャー(レッドピラミッドシイング、闇人乙式など) が吹き飛ばされているかもしれません。 ※圭一達(皆殺し編ラストから登場)の死体はワゴン車の中に、放置されています 放っておくとゾンビ化するかもしれません 。 ※運転手の死体はワゴンの外に放置されています 。 ※まだ車内に武器が残っているかもしれません。 back 目次へ next 零を視る者 時系列順・目次 邪神達の胎動 新しい風 投下順・目次 魔王と邪神 back キャラ追跡表 next ― 古手梨花 Self question ― 風海純也 Self question
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うつみようこ&YoKoLoco Bandをお気に入りに追加 うつみようこ&YoKoLoco Bandのリンク #bf Amazon.co.jp ウィジェット うつみようこ&YoKoLoco Bandの報道 gnewプラグインエラー「うつみようこ&YoKoLoco Band」は見つからないか、接続エラーです。 うつみようこ&YoKoLoco Bandとは うつみようこ&YoKoLoco Bandの56%はツンデレで出来ています。うつみようこ&YoKoLoco Bandの32%は利益で出来ています。うつみようこ&YoKoLoco Bandの7%は鉛で出来ています。うつみようこ&YoKoLoco Bandの2%は電力で出来ています。うつみようこ&YoKoLoco Bandの1%は着色料で出来ています。うつみようこ&YoKoLoco Bandの1%は汗と涙(化合物)で出来ています。うつみようこ&YoKoLoco Bandの1%は純金で出来ています。 うつみようこ&YoKoLoco Band@ウィキペディア うつみようこ&YoKoLoco Band Amazon.co.jp ウィジェット 掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ うつみようこ&YoKoLoco Band このページについて このページはうつみようこ&YoKoLoco Bandのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるうつみようこ&YoKoLoco Bandに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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J29VdE/G0 185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/01/22(火) 01 00 39.02 ID J29VdE/G0 メ「はふぅ・・・だ、だめだ・・・3階の絵を2階にもってって、2階の絵を1階にもってって、1階の絵を 酒井臨海公園に持っていく作業が終わんないよぅ・・・」 メ「はぁ、欝だ・・・打とう・・・」 ぷすっ メ「キタキターーーーーーーー!!おっしゃぁあああああああ!!」 ドタドタドタッ 他メ「またあの子打ってるわねぇ・・・」 186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/01/22(火) 01 05 15.52 ID J29VdE/G0 男「うわーん メイドぉー、また僕のチームが負けちゃったよぅー!」 メ「ご主人様のチームは打撃力が低いのです、次の試合にはぜひ私を・・・」 男「おk!」 ~次の試合~ カキーン・・・カキーン・・・・・・・・ 相手チーム「しかし、よくうつメイドだな・・・」 189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/01/22(火) 01 25 15.50 ID J29VdE/G0 男「えーん><近頃屋敷の敷地内に野犬が侵入してくるよぅ!」 メ「簡単な事ですご主人様」 ~後日~ カーン・・・カーン・・・・・・ 野犬「ばう(なんだ、この音は、オイお前見て来い)」 駄犬「ばう(へい)」 駄犬「ばう(メイドがなんか杭をうってました)」 野犬「ばう{!!なっなんだと!!そりゃメイドが杭をうって柵を作り俺達を入れないようにしてるんだ!!)」 野犬「ばう(ちくしょう!!やられたぜ!!)」 191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/01/22(火) 01 30 32.89 ID J29VdE/G0 男「うわー ドラキュラがもう僕の目の前にぃ、噛まれるー!」 ドラキュラ「いや、別に噛むだけだし、てか正直俺結構少食だからそんなに血すわねって」 男「いやー 男に首筋にチューされるなんて死んでも嫌だー 」 メ「仕方ありませんね、お任せ下さい」 ぶすっ ドラキュラ「うぐっ・・・だから俺少食だっていってんのに・・・心臓に杭うつなんて・・・メイドよ・・・」 192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/01/22(火) 01 37 36.32 ID J29VdE/G0 190にインスパイアされた。 他メ「はい、あーん、ご主人様」 男「えへへぇ、他メはやさしいなぁ」 メ「(むぅ)」 メ「ちょっと他メ。こちらへ」 他メ「?なんですか?」 メ「実は、こちらの方が今メイド兼将来のお嫁様候補を探しておられるそうです 私、だれか紹介してくれないかといわれているのですが」 つ(ギリでブラピに勝るレベルのナイスガイ) 他メ「わ、私いきます!!」 ~~~~~ メ「ということで、他メは辞めるそうです」 男「そっかぁ・・・」 メ「(出る杭は、うちませんとね)」 196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/01/22(火) 01 48 26.51 ID J29VdE/G0 男「うわーん 超S級スナイパーに命をねらわれちゃってるよー!今夜狙撃されるよう」 メ「仕方ありませんね」 ~今夜~ ひゅー{ビルの屋上} 超S級スナイパー「さて仕事にかかるか」 ちゅん 超S級スナイパー「な、なにぃ!!弾道からしてあの1km向こうのビルから狙撃だと!?」 スコープで覗くと・・・ {1km向こうのビル}ひゅぉー 超S級スナイパー「メ、メイド!?1km先の標的をうつメイドだと!?ちっ!この仕事降りるぜ」 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/01/22(火) 01 53 53.73 ID J29VdE/G0 男「うわーん、ひょんな事から海原雄山と麺類で勝負することになっちゃたよー 」 メ「仕方ありませんね」 ~決戦の日~ 雄山「これが、我が至高のメニューのあつあつあんかけうどんです」 男「こ、こちらはそ、もり蕎麦です」 雄山「たわけ!!たかがもり蕎麦ごときで私と勝負だと!!」 男「ひぃ、こ、これを見てください」 こねこね、ばしんばしん 雄山「な、何ぃ!!メ、メイドが蕎麦を打っているだと!?」 審査員「これはどう見ても男の勝ちですな」 雄山「わ、私の負けだ」 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/01/22(火) 02 01 39.68 ID J29VdE/G0 男「うわーん アカギと鷲頭と哲也と麻雀することになっちゃったよぅ 」 メ「仕方ありませんね」 ~鷲頭麻雀会場~ メ「ツモ。大三元です」 ざわざわざわ・・・ アカギ&鷲頭&哲也「ぎょぇー、麻雀をうつメイドだと!!?」 235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/01/22(火) 10 26 57.20 ID J29VdE/G0 商店街にて 男「うわーん><買ってようぅ!伊達巻かってよぅ!」 メ「ダメです。もうお正月は終わったんです!」 男「じゃ、じゃあ今度ストⅡ勝負するとき僕の持ちキャラのベガ使ってもいいからさぁ!」 メ「ごくりっ(べ、ベガさま・・・)」 メ「わ、わかりました。一個だけですよ」 男「わーい!」 買い物客ら「(ベガで手をうつメイドだ・・・)」
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警戒していたのが馬鹿らしくなるほど、計画はすんなりと成功した。 シン・アスカが不老不死になれば、必然的に同じ不老不死が多くいる永遠亭との繋がりが強くなるはず。 そうなれば、幻想郷の中心に“蓬莱山輝夜”の名を掲げることも夢ではなくなるだろう。 そう、欲しいのはシン・アスカの全て。 本人は気付いていないが、彼が幻想郷で築いた人脈、影響力は既に無視できないレベルに達している。 守矢の神々の加護を受け、妖怪、人間双方から信頼されているだけではない。 八雲家、人里の人間達はもちろんだが、紅魔館、冥界、天界、地獄、命連寺などにも相当に太いパイプを持っているのだ。 神々やそれに匹敵する存在に事欠かない幻想郷において、人脈というのは時に個々の戦闘力差を覆す要因となる。 たかが友達ごっこと侮ることは出来ない。 加えて、幻想郷でも途出した戦闘力を持つ機械人形である『デスティニー』が、彼にしか操れないというのも大きい。 その破壊力は、彼が関わった沢山の事件で各陣営に並々ならぬ影響を与えた。 力と人脈だけを見るなら、候補者は他にもいる。 だが、彼は中立の立場を取る“博麗霊夢”や自分の都合を優先する“霧雨魔理沙”ほど自らの立ち位置を確定していない。 守矢神社に保護され、彼女たちと信頼関係を築いてはいるが、束縛されてはいないし、 本人も神を信仰しているわけではない。 あくまでもシン・アスカのポジションは“外来人”であり、元の世界に帰るかもしれない“居候”なのだ。 そこに、永遠亭の付け入る隙がある。 いや、我々だけではない。 表に出さないだけで、すでに他の陣営も自分たちがシンを獲得しようと動き出しているはずだ。 どの勢力にも属さない彼の存在は、幻想郷のミリタリーバランスを担っている巫女と魔法使いに次ぐ、『第三の男』となっているのだから。 幻想忘戦録 外典 『うつろい』 永琳のいう事は正しいと思った。 デュランダル議長もレイも、世界の仕組みを変えることは出来なかった。 入念に準備して、人々に信頼されようと努力して、それでもオーブの連中に敗北した。 あんなに知識と人々を惹きつけるカリスマに満ち溢れていたデュランダル議長でも駄目だったんだ。 戦うことしか出来ない俺には、きっと生涯、人々を導くなんて出来ないだろう。 それでも世界を変えたいのなら、人の生涯を越えるしかない。 今の俺にその才能がないとしても、人の一生を越えるほどの時間をかければ、指導者としての器を身につけられるかもしれない。 人間のままじゃできないのなら、人を超えなければ世の中を変えられないのなら。 俺は、不老不死になってでもあの世界を戦争のない世界にしてみせる。 たとえそれで、守れなかった人達のところに永久に逝けなくなるとしても。 「俺は・・・蓬莱の薬を飲みます」 「そう、あなたも不老不死になるのね」 黙ってうなずく俺に永琳は少しだけ微笑むと、さっき返した蓬莱の薬を残っていたお茶の中に混ぜた。 「覚悟が決まったのなら、これを飲みなさい」 覚悟なら、もう決まっている。 家族が死んだあの日からずっと、俺はずっと戦争のない世界を夢見て生きてきたんだから。 ためらうことなく俺は薬に手を伸ばして――― ―――何かが、ぱさりと懐から落ちた。 「あら、意外ね。あなたがそんなにたくさんスペルカードを持っていたなんて」 それは、神奈子さんに貰ったスペルカードだった。 魔力のない俺にも使えるように改良された特別製で、カード自体に弾幕が封じてある。 量が多いのは、込める神力の調節が難しいらしくて、今でも試行錯誤を続けているからだ。 大半はまだ試作品で、まともに弾が飛んでいくかも怪しい代物だが。 「別に使えるカードばかりじゃないですけどね。でも、武器のない俺が戦うにはこれしかないですから」 こぼれたそれらを拾い集めるうちに、守矢神社のみんなのことが頭に浮かんできた。 俺が不老不死になったら、守矢の神様たちはどうするだろう。 受け入れてくれるだろうか、それとも出て行けと罵倒されるだろうか。 (出て行け、か。そういえば、前にも神奈子さんと喧嘩したことがあったな) あれは確か、出来たばかりのスペルカードを神奈子さんから受け取った時だった。 自衛の手段だと説明されていたはずだったのに、俺は能天気に力が手に入ったと喜んでいたっけ。 そうだ、俺はあの時も・・・。 回想 守矢神社の居間 『それが、俺のスペルカード』 『試作段階だからこれからも調節が必要だけれど、おおむね注文どおりに出来ているはずよ』 『いえ、十分です。これでようやくデスティニーに頼らずに戦えるんですから』 神奈子さんに呼ばれた俺は、彼女が懐から取り出したスペルカードを見て眼を輝かせていた。 ちょうど、デスティニーを議長から貰ったときのように。 だけど、神奈子さんはそんな俺の危うさに、きっと気付いていたんだ。 『・・・シン。これを渡す前に、約束して欲しい事がある』 『約束? 何でも言ってください、俺に出来る事なら・・・』 『これからは、闇雲に“力”を求めるのはやめなさい』 『っ! それは・・・!』 それだけは、出来なかった。 全てを失った日から今日まで、力が欲しいという執念があったから生きてこれた。 それをいまさら否定するなんて、そんなこと俺にできるわけがない。 なにより、力を否定してしまったら、仲間も、家族も、理想も失った俺には、 あの世界で得た物が何も残らなくなるような気がしていた。 『その条件が飲めないというのなら、スペルカードを渡すわけにはいかない』 『どうして、どうしてそんなこというんです! 俺が力が欲しい理由は知ってるじゃないですか!』 『それは・・・あなたがいつまでも同じ過ちを繰り返そうとしているからよ』 『過ち? “戦争のない世界”のために“力”を求める事が過ちだって言うんですか!』 『一方的に力を振るえば、確かに畏怖と恐怖で戦いを鎮められる。しかし、その先にある拒絶と嫌悪は、 次の争いの火種にしかならない。もう気づいているはずだ』 ああ気づいているさ。前の戦争が終わって数年で次の戦争が始まったときから、とっくに。 それでも止まれなかったんだ。 平和を目指すために力を振るうことしか知らない俺は。 プランがあるから、俺は戦うことを許された。 プランがなければ、俺は絶望から立ち直れなかった。 プランが間違いだというのなら、俺はあの戦争で死んだ人達にどう償えばいい。 プランを否定して、どうやって戦争のない世界を作れっていうんだ。 『人の心に望みがある限り、感情を管理することなどできはしない。人が人であることを止められぬ限り、 次はプランを肯定する者と否定する者の戦争が始まるだろう』 『だったら、どうすればいいっていうんです! あの世界は、そんな甘いものじゃない! どの道、戦争から抜け出せないのなら、いっそプランに従った方がみんな幸せになれるんだ!』 そうだ、俺にもっと力があれば。 デスティニープランに逆らう気すらおこさせないだけの力があれば・・・。 畏怖と恐怖の眼で見られようと、人々からどれだけ蔑まれようと、 力で抑えつけることでしか平和が手に入らないなら、俺は・・・。 『おごるなシン!! 支配して欲しいのは世界ではなく己の心ではないのか!!』 『・・・な、に!?』 『誰かを正しいと信じるはよし。だが、妄信に足を取られた者に未来を選ぶ資格なし。 それとも、眼を塞ぎ、意思を閉ざして楽になるのがお前の望みか』 『ち、違います! 俺は、ただ・・・』 ただ・・・どうしたかったんだ。 戦争をやめさせるために、戦争をするのか。 プランを成し遂げれば、それで本当に戦争の無い世界になるのか。 『道しるべがあればさぞ楽な人生であろう。しかし、それを皆が望むと思うのは、お前の傲慢に過ぎん。 “戦争のない世界”と、“戦争が起こらない世界”は似ているようで全く違うのだ』 『っ! 神奈子さんまであいつらの肩を持つんですか!』 『悪は、自らを否定した者か。それとも、耳を貸さぬ自分か。 相手を拒絶し、ただ憎み続ける悪鬼が、お前の求めた“平和”を求める戦士の姿か』 『・・・お、俺は』 俺達ザフトはオーブの連中とは違う。 私情で戦ってるんじゃない。戦争のない世界を実現するって言う大義を背負って戦ってるんだ。 そう叫びたかった。 けど、言葉が出てこない。 『世界の真の敵、ロゴスこそを滅ぼさんと戦うことを私はここに宣言します!』 『我等を討ったとて、ただ奴らが取って代わるだけじゃわ』 『わたくしはデュランダル議長の言葉と行動を支持しておりません』 地位と名誉で人を信じさせ、 『ブルーコスモスが薬やその他の様々な手段を使って作り上げている生きた兵器。戦うためだけの人間』 『もしもお前が力を欲する日来たれば、その希求に応えて私はこれを贈ろう』 『平和のためにとその軍服を纏った誇りがまだその身にあるのなら、道を空けなさい!』 資金と権力で力を振るい、 『ふふふふはははははは!どうです?圧倒的じゃないですか、デストロイは』 『さあ奏でてやろうデュランダル。お前達のレクイエムを!』 『発射口の敵を掃討後、オーブを討ってこの戦闘を終わらせる。全軍に通達!』 圧倒的な力で邪魔ものを蹴散らす。 なにも、否定できなかった。 あいつらとは違う、俺達が正しいんだ。 そう言いながら相手を拒絶し暴力を振るっていたのなら、俺の・・・ザフトのしていた事はあいつらと何も変わらない。 結局、悲しみを広げながら平和を遠ざけていただけだ。 なら、俺はどうすればよかったんだ。 戦争が全てを奪って、同じように奪われた人達を見て、俺は世界を変えたいと思った。 でも、そのための手段が戦争なら、俺のしていたことは・・・。 『思い出せシン。お前を育てた家族は、お前と出会った仲間は、お前が守りたかった人達は、 望む未来を縛られなければならないほど救いようのない人間だったのか。 お前が知る全ての人は、遺伝子に支配されることでしか幸せになれぬ弱い人間だったのか』 違う、そんなことない。オーブにいた頃は、遺伝子なんて考えもしなかった。 豊かだったわけじゃないけど、家族みんなで幸せに暮らしていた。 そんな普通に暮らしていく人々を守りたいって願いが、いつからデスティニープランを守るために戦い続ける事に変わったんだ。 戦争のない世界を作る道が、プランの導く方法だけとは限らないのに。 けど・・・! 俺はそれでも戦うしかなかったんだ! 戦争のない世界の夢を見るには勝ち続けるしかなかったんだ! たとえ目の前に立ちはだかったのが、ステラと同じ戦争の被害者だったとしても。 『その身に起きた悲劇は運否天賦だけで片付けていいものではないだろう。 だが、自らの不幸に甘え、本当の望みから眼を背け続けるは愚行!』 『神奈子さんはあの場にいなかったからそんな事が言えるんだ! 殺したくなんてなかった!死なせたくなんてなかった! けど、そうしなきゃ―――プランを肯定しなきゃ誰も救えないと思ったから、俺は・・・俺はぁっ!」 『・・・そうね。その場にいれば、道を示す事は出来なくとも支えてあげることくらいはできたでしょうに』 『―――あ』 神奈子さんはどうしようもなくなった俺を抱きしめてくれた。 家族に抱かれたみたいに暖かかった 泣き叫びたいほどに、苦しかった。 『―――う、く・・・うわあああああああああああああああぁぁぁっ!!』 ひとしきり泣いた後、俺は神奈子さんに撫でられながら膝枕されていた。 いつの間にかそうなっていただけで、そうしたかったわけじゃない。 思い出すだけで顔から火が出るほど恥ずかしいけれど、そのときは本当に、思い出すのも難しいくらい久しぶりに心が安らいでいた。 そのことだけは、今でもはっきりと思い出せる。 『シン、何故スペルカードル―ルに死がないかわかるかい?』 『・・・どういう、意味ですか』 『言い方が悪かったか。つまり、実力主義を否定するスペルカードルールに人妖問わず夢中になったのはどうしてかってこと』 『・・・・・・わからないですよそんなの。俺は妖怪でも神様でもないし』 『正解は、スペルカードルールは心の強さを競う戦いだから」 『心の、強さ?」 『心って言うのは不思議なものでね。恐る恐る触れあうより、思いっきりぶつかってみたほうが早く理解しあえるものなのよ』 『全力でぶつかって、能力の全てを使って、相手を打ち負かそうとする。勝ったら嬉しい、負けたら悲しい』 『でも、被弾しても次がある。負けたら再戦すればいい。どちらかの心が折れた時が本当の終わり。心が強い者が最後には勝つ』 『・・・生きているから、明日がある」 それは、ステラが夢で俺に言い残した言葉だ。 『敗者が勝者を称え、勝者が敗者を慈しむ。それってお互いが本気で向き合っているから生まれる感情でしょう。 半端な慣れ合いじゃないむき出しの魂の競い合い。そこには人も妖怪も神も仏もない。 ただ純粋に、相手と向き合う心があるだけ』 『相手と向き合う、心・・・』 『無知は疑心へ、疑心は殺意へ、殺意は争いの種へと変わる。 ならば、相手を知る事が争いを解決する手段になったところでおかしくはない』 『理屈はわかりますけど・・・』 『・・・シン、これは貴方が一番学ぶべき事なのよ』 『え?』 そういって、神奈子さんは、俺にスペルカードを渡してくれた。 『焦らず、急がず、ゆっくりと自分を見つめ直しなさい。忘れている物を思い出せば、きっとあなたの本当の望みが見えてくる』 『本当の望み、アスランに言われたのと同じ俺の・・・。でも、まだ俺には・・・」 『焦らずに考えなさい。幸か不幸か、この世界はあなたを迎え入れた。あなたの本当に欲しかった物が、幻想郷(ここ)で見つかるといいわね』 現在 永遠亭の客間 「・・・俺は、俺が欲しかったのは・・・」 「どうしたの? 」 これが、俺の本当の望みなのか? 不老不死になることが、世界を操る力を手に入れることのが俺の本当に欲しかったもの? 家族が死んだ時、力が欲しいと願った。 それは、守るための力か? 救うための力か? 失わないための力か? 繰り返さないための力か? ―――違う。 俺は力が欲しかったんじゃない。俺はただ、奪われたくなかったんだ。 誰にも奪わせたくなかったんだ。 力を手に入れれば、奪おうとする奴らから何も知らない人々を守れると思っていた。 俺のような子供が増えないですむと思っていた。 けど、力を手に入れたって変わったのは立場だけだった。 『力を手にした時から、今度は自分が誰かを泣かす者になる』 奪われる側から、奪う側へ。世界は、何も変わっちゃくれなかった。 デスティニープランも同じだ。 個人が望む将来を奪い、遺伝子で決められた運命を押し付ける。 「いつの間にかやっていたんだ。自分が一番嫌ってたことを、この手で」 そして、俺は撃墜されて、世界の未来を奪い合う戦いにプラントは敗北した。 あいつらが正しかったから俺達が負けたんだとは思っていない。 でも、ザフトが勝っても同じだっただろう。 また誰かから何かを奪う日々が始まるだけ。 そして、討って討たれて奪い取った物は、もう二度と戻ってこない。 「だとしたら、力を振るって、脅して、脅えさせて、そんなことで平和なんて来るはずがない」 「・・・?」 「デスティニープランは繰り返すだけなんだ。勝ったとしても、またいつか自由を求める人たちとの戦争が始まる。 俺の欲しかったものは、そんな世界じゃない」 蓬莱の薬が混ざったお茶を置いて、永琳を真っ直ぐに見詰める。 不思議そうに見つめ返す彼女の眼に、たぶん俺の姿は映っていない。 なぜだか、そう感じた。 「帰ります。夜分遅くまで失礼しました」 「・・・そう、でも本当にそれでいいの」 一瞬で全てを理解したであろう永琳の声が心に刺さり、立ちあがりかけていた足が止まる。 彼女はたぶん分かっている。 自分の計略が失敗しかかっている事を、そして俺の決心がまだ固まり切っていない事を。 「デスティニープランは確かに様々な矛盾をはらんでいる。けど、あれは現実を鑑みて作られたシステムよ。 あなたの行こうとしている道とは違う。プランを施行すれば、今を生きる多くの人を救えるわ」 「けど、未来は救えない。そして、未来を決めていいのは過去じゃない」 デスティニープランの実現は、確かに戦争をなくせる一番の近道だ。 それを捨てると言う事は、プランなしで人類を変革させることを意味する。 それは、そのまま今この瞬間にも戦争の犠牲になっている人たちを見捨てると言う事になる。 この先流れる多くの血に眼をそらして選んだ理想で、本当に現実を生きる人々を救えるのか。 永琳は暗にそう告げていた。 「本当にならなくていいのね。不老不死に」 「・・・はい」 「それで、あなたは世界をどう変えるというのかしら」 「わかりませんよ、そんなの。わからなくて当然なんだ」 「俺は神様でも妖怪でもない。誰かの幸せを願うだけのただの人間です。 目の前に人が居たら助ける、助けを求める声があれば駆けつける。 けど、その人が幸せになれるかどうかは俺が責任をとっていい事じゃない。 俺が、誰かが決め付けていいことじゃなかったんだ」 俺は、それに気付かなかった。 戦争に勝てば人々を平和にできると思っていた。 それだけが人類にとって何よりも幸せな世界だと、決めつけていた。 自分がしていることが正しいと・・・信じたかった。 「誰かが誰かの夢や未来を決めつけて、戦争のない世界なんてできるわけがなかったんだ。 自分の過去に決着を付けないまま、誰かに正しい事を決められるような世界じゃ駄目なんです」 「理想を捨てるの?」 「できませんよ。元の世界に帰ったって俺は戦争のない世界のために戦います。 ただ、血を流すだけのやり方じゃ駄目だって気付けたから、デスティニーで戦うかはわかりませんけど」 「そう、そういうこと」 俺は戦争を起こさないために戦い、戦争の無い世界を目指して生きていくと言い切った。 たぶん、ナチュラルとコーディネイターが争い続けた過去に決着を付けるという、途方も無く長い道のりになるはずだ。 人々を助けながら、人々と共に歩んでいく。 あくまでも、人として だから、支配者となるための永遠なんて俺にはもう何の価値も無い。 「デスティニープランを肯定してくれて、ありがとうございました。嘘でも、嬉しかったです。 あの頃の自分や“あの人達”を受け入れて貰えた気がして」 「はいはい、用が済んだなら帰りなさい」 今度こそ、永琳は自分の計略が完璧に破綻したことを悟ったらしい。 あれほど熱心に勧誘したにもかかわらず、その気が消えたと見るや至極あっさりと俺に帰るよう促した。 興味を失った、という風にも見えるが・・・たぶん次の機会を狙うつもりなんだろう。 その証拠に、彼女は一度だって俺には謝らなかった。 そして、今も心根を見せないよう表情をがっちりと固めている。まるで、次の手がばれるのを防いでいるかのように。 「・・・・・どうして貴方がこんな面倒な手を使ったのか、教えてくれますか」 俺の疑問に、永琳の顔が真剣さを取り戻した。 「・・・そうね、当たり前のことだけど、表立ってあなたを不老不死にすれば、守矢の神々と対立する事になるわ。 恐らく、幻想郷全体を巻き込む大戦争になるでしょうね。自分たちが保護している人間を勝手に蓬莱人にされたのでは神の面子が丸潰れだもの」 「だから、俺をここへ呼び出したすために妹紅を利用したっていうんですか」 「ええ、彼女ならどこにも属してないし、人里の信用も得ている。何より、“裏がない”わ」 「ほとんど賭けじゃないですか。真相を知って、もし俺が神奈子さん達に相談していたら・・・」 「それはないわね。あなたに限って幻想郷を割るような選択はしないでしょうから」 「・・・そういう信頼のされ方は嫌いです」 永遠亭の襲撃を決意した時、真っ先に考えた事をまんまと見抜かれている。 信仰の加護と医療、両方とも人里には必要だ。 だから、どれだけ思惑が絡んでいようと、失敗して殺されたときのことを考えて、 この戦いは俺自身の個人的な復讐劇で済ませなければならなかった。 これで話すべきことは話しきった。 「妹紅への謝罪と輝夜の件、よろしくお願いします」 見送りに来た永琳に釘をさして、俺は永遠亭の庭に出た。 竹林からは、風の音と、自分が草を踏む音しか聞こえてこない。 「月の形だけは、コズミック・イラも幻想郷も変わらないんだな」 「ずいぶんセンチメンタルな台詞ね」 「おかしいですか」 「ええ、似合ってないわ」 レイや議長が眠っているのはあの月じゃないけれど、不思議と懐かしい気持ちが込み上げて来た。 風に銀の髪を揺らせながら、永琳が俺を見る。 「・・・戦争を手段にせず、プランにも頼らずに、本気で戦争の無い世界を目指すつもりなの。それは、幻を追っているようなものなのよ」 「ようやく、神奈子さんの言った言葉の意味が、分かった気がします」 「ありますよ。だってここは人々が忘れ去った幻想が集う、幻想郷なんですから」 そう、とだけ答えて、彼女は俺に背を向けた。 永遠亭に帰って、診療の準備をするのだろうか。思えば、俺は彼女のことを何も知らない。 利用されそうになった怒りもいつしか消えていた。 それどころか恩すら感じているのは、答えを見つけるきっかけを貰ったからだろうか。 「ああ、言い忘れてた」 「まだ何か?」 「伝えて置いて貰えますか。今度は“誰も巻き込むな”って」 「・・・・・・いつから」 「妙に俺の事情に詳しいし、やり方がいちいち黒いし。なにより、俺を“信頼しすぎて”いるからです」 永琳の驚いた顔を見るのは、これが最初で最後かもしれない。 俺は、そのまま彼女を振り返ることなくデスティニーに乗り込み、帰路に着いた。 もう夜が明ける。 早苗さんたちはもう起きているだろうか。それとも、まだ布団の中だろうか。 急に彼女たちの顔が見たくなって、デスティニーの速度を上げる。 体は疲れているはずなのに、俺の心は不思議とすっきりしていた。 デスティニープランを否定するといっても、代替案があるわけじゃない。 戦争をなくせる方法なんて、本当は無いのかもしれない。 それでも、俺は戦争の無い世界を作る方法を探し続ける。 ・・・・どんなに救いが無いように見えても、生きているかぎり、明日はやってくるのだから。 永遠亭(?) 「・・・これで満足かしら、守矢神様。いえ、“洩矢”神様」 シンが飛び去って少し経ったころ、薄暗い永遠亭の庭で、永琳は彼女に語りかけた。 「本当は幻想郷(ここ)に残る決心をしてくれたら万々歳だったんだけど・・・まぁ、順当だね」 「怖い御方、身内をここまで追い詰めて失敗でもしたら取り返しがつかないでしょうに」 「この計画に失敗なんてないよ。万が一、彼が蓬莱の薬を飲んだとしたら、神々の一角として私たちの神社に迎える。 飲まなかったとしても、彼の精神は壁を乗り越えて一回り大きく成長する」 「私はだらけきった姫へのお仕置きと余っていた薬の処分が出来ればそれでよかった」 「両者の思惑が一致した一挙両得の作戦。取り敢えずは、成功・・・と言っていいんじゃないかな」 失敗したときのことも、始めから計算のうちだったのだ。 仮に永遠亭にシンが下ったとて結果は変わらなかった。 むしろ、幻想郷に必要不可欠な“医療”の分野に関わることで守矢神社の立ち位置は人里で盤石なものになる。 (彼を永遠亭に引き込むには、少々搦め手が甘かったか。でも、次はどうかしらね) (甘いねぇ。永琳は未だに彼を凡百の人間から派生した変わり種としか思っていない) (幾らでもチャンスはあるわ。こちらには“永遠”に等しい時間が味方しているのだから) (当たり前の人間だと思って接している限り、彼を手に入れることは不可能だよ。それこそ、“永遠”にね) 八意永琳と洩矢 諏訪子の思惑が複雑に絡み合った今回の事件は、すでに幕を迎えている。 シンにばれかけた以上、今後、同じようなことが起こることは無いだろう。 同じでない事件は起こるかもしれないが、両者が組むことは恐らくこれっきりだ。 「では早々に解散を。ばれては元も子もありませんから。もっとも、彼はうすうす気付いていたようですけど」 「そこがシンの油断なら無いところでね。また何かあったら頼みに来るよ」 「永遠亭との繋がりを強化することも、目的の一角ですものね」 「さてね。そこはそれ。神のみぞ知るって奴だ」 土着神はにやりと笑う。 永琳の背に走ったわずかばかりの悪寒は気のせいではないだろう。 はたして、八坂の神が洩矢の神に攻め入って土地を奪ったとき、八坂神奈子が彼女に協同統治を頼んだのは偶然だったのだろうか。 力では適わない相手を丸め込み、支配者として頂点に立ち続けるにはどうすればいいのか。 それをこの小さな土着神は、数千年も前から知っていたのではないか。 地を司る祟り神の策謀がどこまで大地に張り巡らされていたのか。 完成したシンの器が試されるのは、元の世界なのか、それともこの幻想郷なのか。 永琳の頭脳をもってしても、その全貌を知ることは出来なかった。 知れば知るほど絡めとられるような気がしたからだ、まるで蜘蛛の巣の中にいるように。 守矢神社 境内 東風谷早苗の朝は、日も出ていない早朝から境内の掃除をすることで始まる。 さすがに冬は寒く、わきの出るような服も自重しマフラーも巻いているが、寒い事には変わりない。 彼女がひょっこりと帰って来た神様と出くわしたのは、自分の吐く息で手を温めていた時だった。 「あ、諏訪子様。おはようございます。今朝はどちらにいらっしゃってたんですか?」 「ん、おはよう。ちょっと、シンを探すついでにお散歩にね」 「遅いですよね、シンさん。永遠亭で何かあったんでしょうか」 「朝帰りだったりしてね」 「え、そんな・・・って、からかわないでください!」 「あはは、浮気は男の甲斐性だよ。大丈夫、シンが帰ってくる場所は守矢神社(ここ)なんだから」 噂をすればなんとやら。独特の飛行音を耳にして、早苗は顔を見る間に明るくする。 ころころと変わる乙女の顔を目にして、私の時よりいい笑顔だなぁ、と小声で愚痴りながら、諏訪子は早苗と空を見上げた。 (彼の心はひどく純粋な根を持つために、相手の心を簡単に写してしまう。悪意には悪意を、善意には善意を。 永琳のように、欲望を持って接した所で彼はすぐに気付いてしまう。 言葉巧みに洗脳しようとも、彼は本質的な心根の部分でそれを拒絶する。 利用されたくないという無意識が芽生えているのか。元々そういう性格だったのか) 日の出と共に、雲の切れ目からデスティニーが姿を現し、明日が今日へと変わっていく。 成長していくシンの行く先に何があるのか、それはまだ誰にも分からない。 「愛しの彼のお帰りだね」 「もう! 諏訪子様!」 (まぁ、いいか。妄信に食われる様な男なら最初から要らなかったし) (なんにせよ、これで彼はまた一つ成長した。戦争の傷が癒えるのも、そう遠い未来じゃない) (情が移った神奈子が彼を導き、好意を抱く早苗が隣で支え、私が裏から適度な試練を与える) (さて、次はどんな手段で癒してあげようかな) 幻想忘戦録 外典 永遠亭編 完
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「けいおん!」のゲーム化は紅玉も期待したい。 -- (紅玉国光) 2009-09-23 17 34 26 律サイコー かわいすぎ イケメンすぎ -- (名無しさん) 2010-10-19 17 08 23 ざわ… ざわ… さわこ… にわらた -- (名無しさん) 2010-12-12 02 54 18
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うつろわざるもの ~ True Conclusion 原曲 有頂天変 ~ Wonderful Heaven/幼心地の有頂天 Vocal めらみぽっぷ Lyric RD-Sounds 概要 ―彼女が最後に辿り着いた、"真の結論"。 遙のうつろわざるものをオーケストラ風に新しくリアレンジした楽曲。 小ネタ 3 33秒辺りから遙の各ボーカル曲を想起させるメロディーが入る。 該当部分の歌詞 メロディーの原曲 対応する遙の楽曲 星はきっとまた昇るだろう。 恋色マスタースパーク ささぐうた -ヒガン・ルトゥール・シンフォニー- 罪の意識も薄らぐだろう。 狂気の瞳 Cruel CRuEL 抗えぬ想いに押しつぶされてしまう。 ハルトマンの妖怪少女 NeGa/PoSi*ラブ/コール 醜い現実に眼をつぶってさえしまう。 少女さとり 盲目の笑顔 時は残酷なまでに流れて。 永遠の巫女 悠久の子守唄 そしてすべて荒廃させる。 竹取飛翔 devastator