約 957,565 件
https://w.atwiki.jp/kdpfrontier/pages/590.html
さやのばあい した【登録タグ さ 小説 本 織部ゆみ】 沙耶の場合 (下) 著者:織部ゆみ 本紹介 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yurina0106/pages/1716.html
タグ 明るい 曲名Y 歌 片霧烈火 作詞 中山マミ 作曲 椎名俊介 作品 リアル妹がいる大泉くんのばあいOP
https://w.atwiki.jp/yurina0106/pages/1717.html
タグ 明るい 曲名D 歌 片霧烈火 作詞 神代あみ 作曲 BAL 作品 リアル妹がいる大泉くんのばあいED
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/186.html
664 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/14(金) 05 10 07 ID Ht7aUzzj0 [2/3] 俺妹8巻妄想ネタ ※注意このSSには、京介フィルターと、胃がきりりんが含まれています。 4章仕立てのうち、3章まではフィルター全開。胃がきりりんも殆ど最後まで続きます。 用法・用量を正しく守ってご覧ください。 なお、作者は桐乃スキーのため、桐乃ファン以外の方には、胃がきりりんの効果が逆転する可能性もあります。くれぐれもご注意ください。 1章 俺に恋人が出来て三日たった―――。 俺の恋人の名は、五更瑠璃―――通称・黒猫―――。 黒髪ロングで色白、和美人という言葉の似合う、可愛い俺の後輩だ。 妹のオフ会で会って、妹と友達になって、妹の付き添いで何度も会って、一週間前に告白されて―――。 そして、それに答えたのが三日前。 そんな可愛い後輩に、何故こんなにも返事が遅れたかといえば・・・ 実は、何故かは判らないが、どうしても、答える事ができなかったというわけだ。 それじゃ何で付き合うことになったかって? さっきから、何度か話に出てきたと思うが、俺には妹がいる。 黒猫と違って、生意気で、暴力的。顔立ちや体つきは良いが、見た目も今時の―――茶髪にピアス、服やアクセもばっちり決めた――― 全く可愛くない、俺の妹が。 この妹―――桐乃が、突然問い詰めてきた。 「あんた、あの黒いのに告白されたって本当?」 「あ、ああ・・・」 何でそんな事知ってる。俺は釈然としないものを感じつつも肯定した。 「それで・・・付き合うことになったの・・・?」 「いや・・・まだ・・・悩んでるんだ。」 「どうしてよ?あの黒いのはあんたの事好きだし、あ、あんたも・・・好き・・・なんでしょ?」 「たぶん・・・そう、思う。」 「はっきりしなさいよっ!・・・もう、いい。あたしが伝える。あんたが・・・付き合うことに決めたって。」 そう言うと、桐乃は俺の前で電話をかけ始めた。 「ま、待て・・・」 「何よ?あれからもう四日でしょ?そんなに待たせておく方が・・・ ってアンタ?兄貴がアンタと付き合いたいって言うけど、恥ずかしがってるから、あたしから電話したわ。」 「き、桐乃っ!」 「そう、それじゃ代わるわね。おしあわせにっ!・・・はい、兄貴・・・」 そう言って、携帯を押し付けてくる。 「・・・そ、その・・・黒猫・・・か?」 「え、ええ・・・あ、あのっ。私っ・・・」 「その、なんて言ったら良いのか・・・実はまだ悩んでて・・・」 「・・・・・・」 「何言ってんのあんた!?さっさとつきあえば!いいじゃないっ!」 「・・・・・・先輩?」 「あ、ああ、すまん、もうちょっと・・・時間を・・・」 「・・・先輩。それなら、お試し・・・」 「えっ?」 「その、お試しで・・・私と付き合ってもらえませんか・・・?」 「お試しって、そんな。」 「この前・・・先輩が・・・妹さんと・・・デートしていた感じで・・・」 「あ・・・ああ。わかった・・・。」 必死で、泣きそうな黒猫の声に、俺は、とてもこの提案を拒否することは出来なかった。 そして、なぜだか桐乃との『デート』を否定する気にはならなかった。もっとも、黒猫だってわかってるだろう。どうせ何か裏があるって。 その後も話が続き、電話が終わったのは一時間後だった。―――桐乃はもう、いなかった。 こんな事があったのが、もう三日前。 その後、学校では部活でしか会う機会がなく―――明日は、『恋人』になって、初めてのデートになる。 デートプランも完全に準備して、後は明日を待つだけだ。桐乃は・・・家で大人しくしてるだろう。 「あんた、明日はドコいくつもりよ。」 「な、なんでおまえに言わないといけないんだ?」 「どうせあんたの計画じゃ、また酷いトコ行くつもりなんでしょ?あたしが多少はマシにしてあげるから、話して。」 クッ・・・相変わらず、可愛くねー。だが確かに、同じくらいの年だし、参考になるだろう。 「ま、まず、成田山新勝寺―――」 「ださっ!!!・・・あんた、本気の本気で考えてソレ!?」 「だ、だってよ?『るるぶ.com』でも一番人気の名所って―――」 「あんたバカ!?そりゃあ、連れてくのが地味子みたいなヤツならともかくさ?普通の女子高生連れてくのに寺とか、おかしいとか思わない?普通。」 「とりあえず、地味子って言うな。それと、それならどこが良いっていうんだよ。」 「はあ?多少は自分で考えたら!?」 マジ可愛くねー。なんでそんなに必死なわけ? 「・・・あんた、あの黒いのの性格や趣味くらい知ってるでしょ?だったら自然に考えられないっ!?」 まあ、確かにそうだ。おまえの性格や趣味に比べれば、だいぶ把握しやすいしな。 大人しく、人見知りも強い黒猫の事だ、桐乃と違って渋谷とか原宿なんてのは合わないだろう。 それに、所謂『普通』というものも、そんなに好きではない、まあ、これは桐乃も同じだが。ならば、『るるぶ』に載っているような所も合わないだろう。 それなら――― 「ありがとな、桐乃。なんとか、考えていけそうだ。・・・桐乃・・・?」 「・・・えっ、何?」 「いや、なんとかなりそうだ。ありがとうな。」 「うん・・・」 どうしてだろう、ずっと昔にもこんな事があったような――― ピンポーン 「ん、ちょっと出てくるな。」 「桐乃ー。おまえあての荷物だったぞ。」 「えっ?やっときたーーー!?」 さっきまでの表情が嘘のように、桐乃はダンボール箱を開け始める。それが来なくて寂しかったのか・・・? 「桐乃。念のために聞いておくが、そのダンボールの中身はなんだ・・・?」 「エロゲ〜♪」 やっぱりか・・・心配して損しちまったぜ。だいたい、こいつにとっての重要度は『俺<<<(超えられない壁)<<<エロゲー』だろうしなっ! どうせ、さっきの不安そうな顔だって、親が出かけてる間に届くかな、と心配してたに違いないさ。 「それにしたって・・・この量は半端ないな?」 「うんっ♪新作・旧作合わせて24本っ!・・・そうだ、あんた、さっき相談に乗ってあげたでしょ?これ全部、あたしの部屋に運んで。」 「相談したんじゃなく、おまえに無理やり―――」 「何か言った?」 「失礼しましたっ」 まあ確かに、桐乃のおかげで黒猫に楽しんでもらえるプランも用意出来そうだしな。 ダンボールを運び終わった所で、ふと気の迷いから、こう、問いかけてた。 「おまえ、相変わらず、妹モノのエロゲーやってんの?」 「う・・・うん。」 おい、急にどうしたんだよ・・・ 「ど、どういったタイトルのエロゲーなんだ・・・?」 「ん・・・『うちの妹のばあい(通常版)』とか、『家族奴隷化計画』とか、『君が望む永遠』とか、『DUEL SAVIOR』とか―――」 「ちょ・・・!?それってNTRとか、陵辱とか、鬱ゲーとか、挙句の果てにキモウトゲーとかじゃありませんでしたっけ!?」 「ふ〜ん。そんな事まで知ってるなんて、あんた本当にエロゲーマーの鏡ね。」 どっちがだよっ!―――俺は賢明にも、その言葉を飲み込んだ。 「もう用は済んだから、さっさと出て行ってくんない?」 ―――結局、さっきのは、あまりにアレなゲームで恥ずかしかったから、涙目になっていただけなんだろうな。 2章 翌日――― 俺と黒猫・・・いや、瑠璃は秋葉原に来ていた。 「それにても、その妹さんとの会話で秋葉原になんて、一体どういうセンスをしているのかしら?」 「だ、だってなぁ、お、おまっ・・・る、瑠璃の趣味って言ったら、マスケラとか、その道のものだろ?最初に桐乃と会ったのも、アキバだったよね?」 「私のような闇の眷属の者だって、時には・・・普通の女の子のように過ごしたい時もあるわ・・・。」 「す、すまん・・・。そういや確かに、桐乃も『普通の女子高生』の行きたがる場所を、みたいなこと言ってたな・・・」 「まあ、いいわ。先輩がちゃんと考えてくれた事は嬉しいから・・・。それと―――」 「な、何かな?」 「慣れないんでしょう?『おまえ』のままでいいわ。」 「す、すまない。」 「先輩、さっきから謝ってばかりね。それに・・・いえ、なんでもないわ。」 ん?・・・何かミスったか・・・? 「まあ、来てしまったものは仕方ないわね。虎Bにでもいきましょう?」 「ああ。それと・・・『瑠璃』」 「何かしら?」 「そ、そのっ、手をっ、握ってもっ。」 「〜〜〜っ」 顔を真っ赤にしながらも、黒猫は、俺の手を恐る恐るつかんでくる。 「そっ、それじゃあ、いくぞ?」 「はっ・・・はい。」 すぐそばで俺たちのやりとりを聞いているやつがいたら、思わず赤面間違いなしの会話だった。 できたてカップルの初々しい姿にしか見えないはずだ。 そしてそこに沙織が通りかかった。 いかにもなオタクファッションにぐるぐる眼鏡をかけて、虎の穴B館から現れたのは、槇島沙織。 俺と桐乃それに黒猫の、共通の友人だ。沙織は俺たちのわきを何事もなく通り過ぎ―――前にも同じような――― 「おおっ!これは京介氏!黒猫氏!」 がばあっと振り返った。 「なっ!?」「!!」 俺たち二人は仰天して飛び上がった。沙織だけが余裕の態度を崩さない。 「今日はどうなされましたかな?おふた方。まるで―――そう、デートでござるなっ!」 「デ、デデ、デ、デートですって!?」 「お、落ち着け、黒猫。」 「おや、違っていたのですかな?なにしろ、手をつないでまるで出来たてホヤホヤのカップ―――ー」 「き、今日は、特別っ!特別なのよっ!・・・そう、わ、私の新作小説に、デ、デートシーンが出てくるのよっ!そのっ、取材っ・・・!」 黒猫の仕草があまりにも初々しく、ついにやにやとしてしまう。 「ふむ。まあ、黒猫氏がそうおっしゃるのなら、そうなのでしょうな。」 「沙織。あんまりいじめないでくれよ。」 「京介氏にそう言われては仕方が無いでござるな。それでは拙者、これから後10件はショップを回らねばならぬゆえ、これにてっ。ニンッ!」 「・・・死ぬかと・・・思ったわ。」 俺たちは買い物もそこそこに、アキバの道を歩いていた。 「まさか、ここで沙織に会うなんてな・・・」 「うかつだったわ。ここは、あの女のホームグラウンドみたいなものじゃない・・・。」 「確かに、そうだったな。」 「それで、次は・・・どこに行くのかしら?」 「映画館とか、行ってみるか?」 「そうね。少し、休憩したかったからちょうどよかったわ。見たい映画はあるのかしら?」 「そうだな。アニメ映画も良いだろうけど、今日はちょっと移動して、普通の恋愛映画でも見にいかないか?」 「え、ええ・・・意外ね。先輩の事だから、すぐにアニメにするかと思ったのだけど。」 「ああ、一瞬そう思ったんだが、ちょっと思い出してな。・・・せっかくのデートなのにもったいないだろ?」 「・・・そう・・・ね。」 うん・・・?またこの感じ。どうしたっていうんだ? 「それじゃあ、上野まで移動するか。」 「え、ええ。」 映画を見終わった俺たちは、帰りの電車の中にいた。 「それにしても、さっきの映画。感動的だったよな?」 「そうね・・・」 「ラストシーンの『倫理?道徳?法律?そんなものはクソくらえだっ!俺はお前を愛してるっ!』ってセリフなんて、マジ魂入っててすげーとか思ったよ。」 「まあ・・・よかったわ。」 さっきから。いや、映画館に行く辺りから、どうも黒猫の様子がおかしい。 「気分が悪いのか?」と聞いても、「大丈夫。」と答えるし、「つまらないか?」と聞いても、慌てて「そんな事無いわ、私は楽しんでいるわ」とすぐに否定する。 いや、むしろ、心ここにあらず・・・といった有様だ。 「黒猫・・・最後に、帰る前にちょっとお茶して帰らないか?勿論、俺のおごりだ。」 「えっ?そんな・・・いいのかしら?」 ようやく、ちょっとは魂が戻ってきてくれたか。 「ああ、駅のすぐ近くにおいしいケーキショップがあるんだ。―――と、ちょうど駅に着いたな。行こうか?」 「ええ、ご馳走になるわ。」 俺たちが入ったのは、この前桐乃と入ったケーキショップだった。 この前と同じく女の子向けの可愛らしい雰囲気で、とても一人では入れそうに無い。 俺たちは店員さんに誘導してもらい、窓際の席に向かい合って座る。 「わりと良い雰囲気のお店ね。先輩にしてはなかなかのものね。」 「そ、そうか、なんか照れるな・・・。」 桐乃のお勧めだけあって、黒猫にも好評なようだ。 「さて―――なに頼む?」 黒猫にも見えるように、テーブルの上でメニューを開くと――― 「せ、先輩っ!こ、こっ、まさか、これを頼むつもりじゃないわね?」 すっかり忘れてたぜ。ここはこういった・・・カップル御用達のお店だったな。 「い、いやっ、さすがにこれは・・・恥ずかしいだろ・・・?」 「そ、そうですわよね。」 黒猫・・・言葉がおかしくなってるぞ?そう思ったその時――― 「あれっ?お兄さんじゃないですか?」 こっ、この声は・・・ 「どうしたんですかー?こんな所に珍しいですね。」 振り向くと・・・マイエンジェル、あやせたんがいた。 「や、やあ、あやせ・・・」 「お兄さんと・・・こちらの方は?」 「黒猫よ・・・。」 「黒・・・猫・・・?」 「あー、あれだ、あだ名だ。本名は五更瑠璃。今は、その・・・デート中なんだ。」 だからとりあえず、この場を去ってくれ、あやせたん。この前の加奈子&ブリジットの二の舞は避けたい。 「デート・・・?お兄・・・さん・・・?先月は確か・・・桐乃と・・・デートしてましたよね!?」 あやせの目から光彩が消えうせる。・・・やっべー・・・俺、今日最大のミスをやった? 「デートって嘘、嘘ですよね?本当ですか?もしそうなら二股ですよねっ!!!」 「ちょ、ま、あやせさん、おちつ―――」 「これが落ち着いていられるわけないじゃないですかっ!!」 「黙りなさい・・・クソビッチ」 「クソ?・・・ビッチ?・・・」 黒猫さん、火に油を注がないでください。 「ま、まず、あやせっ、お前は大きな誤解をしているっ!」 「とりあえず、聞きましょう。」 怒りの矛先がそれたのか・・・。な、なんとか助かった・・・。 「先月、桐乃と出歩いていた件は、デートじゃ・・・ない。」 「どういう・・・ことですか・・・?」 「あれは、事務所の社長を騙すための芝居・・・デートの・・・ふりだ。」 なぜかわからないが、不快な気分だ。 「う、嘘です。だって、私、聞きましたもん、桐乃から、デートに行ったって。」 あ、あいつ、余計な事言いやがって!? 「ホントは・・・どういうことなんですか・・・?」 桐乃、すまん、俺はここまでかもしれない・・・ 「先輩は大嘘つきね。」 「えっ?」「!?」 「先輩は、私を傷つけないように『デート』と嘘をついたのでしょう?ええ、私と先輩はデートなんてしてないわ。 私の・・・小説のための取材に付き合ってるだけよ。」 「そ、そうだったんですか?お兄さん?」 「あ、ああ。そうだ。勘違いさせて・・・すまなかった。」 こう言うしか・・・なかったよな・・・。俺は、二人の目を見て言う事が出来なかった。 「そっか、それじゃあ、まあ、良いです。でも、桐乃を傷つけるような事したら、本当に殺しますからね♪」 「そ、それじゃあな。」 あやせが去った後、俺は先ず、黒猫に謝った。 「本当に、ゴメン・・・あんな事を言ってしまって。」 「まったく、先輩は本当にヘタレね。それだから、あんな女を付け上がらせるのよ。」 「すまない・・・。」 「あんまり謝らないで。そもそも、この選択は私がしたのよ?先輩に謝られると、落ち着かないわ。とりあえず、先輩。お茶にしましょう。」 「ああ、ありがとう。」 3章 俺たちは、ケーキショップを後にし、商店街を歩いていた。 「もう、結構良い時間になってきたな。」 「そうね。いろいろあったけど、人間にしては、よく私を満足させたわ。」 これは・・・喜んでくれたんだろう。 「後、一ヶ所くらいどこかによっていかないか?場所は―――おまかせする。」 「そうね・・・わ、私も・・・その・・・プリクラが、欲しいわ・・・」 「そっか。それじゃあいくか?」 ゲーセンに到着。プリクラコーナーのある、二階に向かう。 俺たちはプリクラの機械(重要な事だから言っておく、カップル専用のやつだ)に入り――― 2回目ともなると、勝手がわかってくる。まず、お金をいれて。 「フレームはどうする?」 「そっ、そのっ・・・ハートっ・・・」 まあ、桐乃と、ハートフレームで撮ったくらいだしな・・・ 俺たちは名前をペンで書き――― 「そ、それじゃあ、撮るぞ?」 「え、ええ、いいわ」 ぱしゃっ。 「・・・な、なんか恥ずかしいな・・・?」 「・・・ええ、でも・・・やっぱり・・・」 なにか問題があったのか? 「もう一度、撮りなおすか?」 「いえ、いいわ。たぶん、何度撮っても、思い通りにはならないから。」 「そうか・・・?」 なんとなく、煮え切らない態度の黒猫に、俺はどうしていいかわからず――― 「そ、それじゃあ、出るか」 「ええ。」 そこで桐乃と遭遇した。 「・・・・・・え。」 シスカリをプレイしようとしてたのか、手に持っていた硬貨が床に落ち、明るかった顔がみるみる歪んでいき――― 桐乃の瞳から・・・涙があふれ出した・・・ 「ごめんなさいっ!」 「なっ・・・桐乃っ、待てっ!」 俺の制止も聞かず、桐乃は駆け出していく。 「すまない、黒猫」 「・・・えっ?」 「また後で、連絡するっ」 途中の事は、殆ど覚えていない。 俺は、全く追いつかない桐乃の背中を追い続け・・・どうやら家に帰り着いていたようだ。 「桐乃っ!桐乃っ!部屋にいるんだろう・・・開けて・・・くれよ・・・。」 「・・・」 「話を、したいんだ・・・。開けてくれよ・・・」 「・・・」 部屋の中では、桐乃の嗚咽が低く響いている。 ちゃんと気づいてやるべきだった、以前の彼氏騒動で、俺が遮ってしまった。いや、遮った、桐乃の言葉。 『あんた・・・・・・が・・・・・・っ(・・・好きなのっ・・・)』 それなのに、俺は、『兄』としてしか接してやれず、桐乃も、『妹』として―――『兄』に『彼女』が出来る事を望む『妹』として、振舞おうとした・・・ でも、出来る事じゃなかったんだな。もう、我慢の限界だったんだな・・・。 ごめん・・・ごめんな・・・。 俺は、どう考えてるんだろう・・・ 桐乃はよく出来た妹だ。そして、確かに俺はシスコンだろう。 でも、それだけじゃない。 勉強も、運動も、万能だ。顔だって、体つきだって、匂いだって完璧に俺の好みだ。 一見生意気な性格だって、多くのことを好きになり、その全部に必死に正面から向かい合う過程で生まれたものだ。 何事にも一生懸命で、自分に妥協を許す事もなくて、それでいて、友達思いで、そのくせ、引っ込み思案な所や恥ずかしがりやな所もあって・・・ そんなの『妹』じゃねえ・・・妹のわけがない・・・ただの、一人の女の子なんだ・・・ そもそも俺は――― さっき、黒猫を省みなかった・・・黒猫にも、本当に酷い事をしたな・・・ いや、本当は、この『デート』の前も途中も、ずっと桐乃の事ばかり考えていた。 そうだ、今まで考えてきた理由なんてどうでもいい。 だって、桐乃の事が・・・ 「桐乃・・・開けてくれ・・・。おまえが・・・おまえのことが・・・好きなんだ・・・。」 いつのまにか、俺の目からも涙が零れ落ち・・・親父達が帰ってくるまで、止まることがなかった。 4章 あれから二日。桐乃は部屋に閉じこもり、未だに出てきてくれない。 親父とお袋が説得しても出てこないのだから、相当なものだ。 俺自身も、どうすれば良いか、わからないところがある。 桐乃に改めて、好きな事を伝えて、黒猫には・・・その、ことわって・・・。 でも、それで、それだけで済むとも思わない。 そう、悶々と、しているところに――― ピピピッ おっ、驚かせるな、電話か・・・沙織? 「もしもし、俺だ、京介だ。」 「京介氏、二日ぶりでござるな。」 「あ、ああ、それで、用件は・・・?」 「京介氏ー。拙者のようなかわいい女の子からの電話は、もうちょっと楽しそうに応対せねばなりませぬぞ?」 「ああ、すまない。おとといから色々あって・・・」 「うむ、黒猫氏から事の顛末はだいたい聞いております。」 「そ、そうだったのか・・・」 「それで、きりりん氏は、今どうしておられますか?」 「部屋に閉じこもってしまって・・・何度声を掛けても、出てきてくれないんだ・・・」 「ふむ、それなら、簡単でござるよ!」 「で・・・なぜ、俺の家に・・・?」 「そりゃあもう、これはサークルの危機ですからな。前も言いましたでござろう? 問題がこじれて解散になったら、京介氏をサークルクラッシャーと呼ばせていただくと!」 「そ、そうだったな・・・。結局、あまりうまくできず・・・。」 「なんのっ!黒猫殿の話を聞くに、京介氏は最良の選択をされたかと思いますぞ? どこぞのアニメのように『俺の翼だ』などと言わず、ちゃんと選択したのではないですか。 後は、他人の力を借りても良いと思われますぞ。」 「む・・・色々、突っ込みたい所はあるが・・・」 「いやん。京介氏のエッチ・・・」 ガタッ・・・ 「それは突っ込み違うからっ!・・・それと・・・黒猫・・・。」 「勘違いしないで。私も言いたい事はあるけど、それは、貴方のお姫様をひっぱりだしてからにするわ。」 「すまない・・・」 「さあ、そんなにしんみりせずっ!楽しくやりましょうぞっ!」 「な、何を言い出すの?この女は?」 「では、さっそく、黒猫氏に質問っ!京介氏を好きになった理由はっ!?」 ガタッ!―――うん?どこかで音が・・・?つか、沙織、声でかすぎねーか・・・? 「い、いきなり、核心に迫るような事を聞くのね。まあ、いいわ。」 い、いいのか? 「まず、優しい所ね。そして、一生懸命、助けてくれて。あ、あと、見た目も気に入ってるのよ?漆黒コスがあんなに似合う人、はじめて見たわ。」 ガタッガタッ―――どこかで工事でもしてるのか・・・?つか、そんなに、俺、そんなに良いヤツだっけ? 「でも・・・殆ど私の勘違いだってことが、先日の件でわかったわ。しかも、変態で、シスコン、エロゲーマーの鏡、カ○ビアンコム。さらに身勝手ということもね。」 一旦持ち上げて地の底まで落とすとか・・・どんだけ? 「なにしろ、私とデートしているときですら、他の女のことばかり考えていたわよね?」 ガタッ―――や、やっぱバレてたのか・・・そりゃ不機嫌になるよな・・・ 「京介氏ー。それはいくらなんでも酷すぎでは?」 「お・・・おまえら・・・俺の心は張り裂けそうだよ・・・?」 「あら?マゾなのかしら?」 「ちげーよ!?痛めつけられすぎて死にそうなんだよ!?」 「まあまあ、では、次は京介氏が答える番ですぞ?」 「ああ・・・」 「それでは、私から。あなた。あんなクソビッチのどこに惚れたのかしら?」 ガチャッ! 「だ、誰がクソビッチなのよっ!」 「おお・・・」「あら・・・」 天の岩戸が開け放たれ・・・そこには、俺の・・・愛しい人がいた。 「桐乃・・・」 「な、何よ・・・」 「今の問いに答えるぞ。 俺は、何事にも一生懸命だったり、絶対あきらめない頑固なとこだったり、友達思いだったり、 生意気で、でも恥ずかしがりやで、俺に、楽しい事をたくさんくれたお前のことが大好きだっ!」 「なっ・・・!」 「でもな、そんな理由は本当は後付けみたいなもんだっ! 俺はなっ!お前のことが好きだっ! だから、お前のことが大好きなんだっ!文句あっか!?」 「〜〜〜〜〜〜」 桐乃は耳まで真っ赤にして、俺のセリフを聞いてくれてる。 「わ、わかった。あんたみたいな変態、自由にしてたら、人に迷惑掛けるかもしれないしっ!。 あ、あ、あたしが、あんたの、こ、恋人になってあげるっ! こんな可愛い子が、か、彼女になってあげるんだからっ・・・セキニン・・・一生だから・・・ねっ!」 人生最大の黒歴史になりそうな告白だったが・・・これで、いいんだ! 「京介氏、きりりん氏。まったく意味がわかりませんぞ?」 「まったく。こんなバカな告白。ワナビだって書かないわ。」 「それと、黒猫・・・」 「ちょうど良いから、先に言わせて貰うわ。あなたと付き合いたいと言ったのは取り消しね。 こんな、シスコンでエロゲーマーの鏡で、鈍くさくて、変態な人間。夜の眷属たる私には釣り合わないのよ。」 「アンタ・・・」 「せいぜい、あなたの大切な大切な妹さんと、お幸せにね・・・」 「では、拙者も今日は帰らせていただくでござるよ。また、落ち着いたら連絡を下され。」 「あ、ああ・・・ここまでしてくれて・・・ありがとう。」 「なんの!拙者にとっても、黒猫氏にとっても、京介氏ときりりん氏は大切な友人でござる。また、いつでも拙者たちを頼るでござるよ。」 「ア、アンタたち・・・あり・・・がとう・・・・」 長い、長い、紆余曲折を経て、俺たちは恋人と呼ばれる関係になった。 まだまだ目の前には多くの壁がある・・・ それでも、二人で超えていこうと約束した。 End. お付き合い頂き、ありがとうございます。 今後の俺妹を予想≒妄想して 俺の妹がこんなに可愛いわけが無い 第1巻 「ファントム・妹(エロゲー・シスター)」 俺の妹がこんなに可愛いわけが無い 第2巻 「あやせたんの攻撃」 俺の妹がこんなに可愛いわけが無い 第3巻 「フェイトの復讐」 俺の妹がこんなに可愛いわけが無い 第4巻 「エロゲ・ウォーズ」 俺の妹がこんなに可愛いわけが無い 第5巻 「妹の帰還」 俺の妹がこんなに可愛いわけが無い 第6巻 「新たなる妹」 俺の妹がこんなに可愛いわけが無い 第7巻 「カモフラ大戦」 俺の妹がこんなに可愛いわけが無い 第8巻 「俺妹トリニティー」←いまここ? 俺の妹がこんなに可愛いわけが無い 第9巻 「幼馴染の逆襲」 俺の妹がこんなに可愛いわけが無い 第10巻 「シス・婚」 -------------
https://w.atwiki.jp/asterisk99/pages/61.html
検索置換ラクダ と ConvChar について いずれも、Mac(クラシック)で利用できるテキスト置換アプリケーション。それぞれの名前と「青空文庫」をいっしょにキーワード検索すると、いつくかの紹介ページがあるので、参考にできる。 特徴として両方とも、安定している、変換辞書をテキストファイルとして利用・更新できる、わかりやすい。 大きなちがいは、 ConvChar は、正規表現をつかえない、が、置換が超高速。 (かんちがいしてました。要確認) 検索置換ラクダ は、ConvChar のスピードには劣るものの、perl を経由しているので正規表現をつかった置換が可能。 **ハート計画では、置換場面によって併用することを提唱。 検索置換ラクダ について 正規表現を利用するばあい、置換リストの行に「(tab)regex」と記述。大文字では機能しないので注意。正規表現が不要な置換のばあいは「(tab)regex」も不要。スピードも向上する。 それでも ConvChar の処理スピードにはおいつけないので、けっきょく、正規表現が不要な置換のばあいは、ConvChar 利用がいい。置換リストが少ないようであれば、いずれも超高速。ただ、外字注記やアクセント分解のように行数が多いばあい、その差が顕著にでる。 事例 アクセント分解置換のために3ステップの置換辞書を用意。 処理1と3では(正規表現不要の)単純置換。2のみ正規表現を使用。 作業環境がバラバラだと効率がわるいと思って、いずれも検索置換ラクダで通すことにした。 ところが、処理1と3では置換リストが多量なため、処理に時間がかかった。そのうえ「Out of memory !」で、結局処理できない。 そこで処理1と3のみ ConvChar で置換してみた。すると、同じ作業内容のはずなのに、信じられないくらいのスピードで処理終了した。 対象:「作家別テキストファイル」からアクセント分解〔〕部分を抽出したリスト(1358行、49KB) 検索置換ラクダ による処理1にかかった時間が、およそ5分くらいか。 いっぽう、ConvChar による処理1が、およそ20秒(以下)。 処理3にいたっては、検索置換ラクダ では Out of memory で作業放棄。ConvChar による処理3は、やはり20秒くらい。 併用の注意点 スピードやメモリ負担の問題は、処理行数が多いことが原因だとおもわれるので、少ない置換リストであれば、検索置換ラクダもじゅうぶんに速い。 また、ConvChar では置換辞書のうしろの行から処理するのに対し、検索置換ラクダではたぶん、どうやら前の行から処理するもよう。期待する結果と異なるばあいがあるので、それぞれ要注意。 それから、ConvChar には OS X 版がまだない*1 ので、同じ作業を Unicode でするばあいには、検索置換ラクダの X 版に依存することになる(かもしれない)。 *1 CharConvX なるソフトがあるものの未確認。 それから、処理結果の出力ファイルネームのちがい。 ConvChar は、元ファイル名「+」(半角プラス)が付随した新規ファイルが作成される。いっぽう検索置換ラクダは、元ファイル名のまま。つまり上書きするので、元ファイルは別個保存しないと消失する。アクセント分解変換のように、アプリの併用・複数置換辞書の併用を要するばあいは、とくに注意。 公開:2008.4.3 更新:2008.4.9 しだひろし/PoorBook G3'99 翻訳・朗読・転載は自由です。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/pppnari/pages/21.html
10.ファリハ・ビント・ソヘイル 1529村 名前:ファリハ・ビント・ソヘイル (فرح بنت سهيل/Fariha bint Suhail) 性別:女 学年:2 クラス:カラー 出身:中東 在住:カナダ 身長:165 1年次の途中から入学してきた転校生。 成績は下の上。 英語に未だ不慣れなのか非常に無口で、今までその声を聞いた者は殆どいない。 普段は教室の隅でぽつんとしている。 サークル・部活等は今のところ未所属。 胸のサイズはC。 観戦なのでこちらから擦り合わせには行きませんが、部活動等への勧誘やその他すりすりはお気軽に。 * 宗教上体のラインが出ない服装をしています。 またファリハと校外で会った人は、彼女が4歳くらいの女の子と一緒にいるところを見かけたことがあるかもしれません。 中東からの難民。19歳。 親に決められた相手と結婚し、15歳で娘のラウィヤを儲けたが、相手が戦争で死んでしまったので未亡人となり実家に戻って妹弟の世話をしていた。 昔から彼らにオリジナルの物語を作って読み聞かせることが得意だったが、ある日敵から身を潜めて隠れていた時に、幼い娘や妹弟達の恐怖を和らげようといつものように話を聞かせていたところ、その話し声が原因となって敵兵に見つかり、妹2人弟1人(サフィ、ナウラ、アシュガル)を亡くし、妹1人弟4人が行方知れずとなった。(父親もそれ以前に戦地に行って行方不明) その後強姦されるやら何やら波瀾はありつつもファリハと娘と母は何とか国外に逃げ出すことに成功し、紆余あってカナダで難民として保護され生活することになった。 この学校に入れたのはなんか保護プラグラムの一環というか…教育は大事だよみたいな…なんかそんなかんじの…そんなんあるのか知らんけど()。絶望村はファンタジー。 ほぼほぼ無学な状態で入学したので成績は下の上だけど結構頑張ってるほう。 無口だが実際は英語が全く話せないわけではなく、カタコトではあるが話せる。が、上述の出来事がトラウマとなって声を発することそのものを恐れるようになっている。 そんなかんじ…かな。いつもに比べて短い短い(なお内容)。 ちなみにあちらさんでは逃亡するためにどっか通行しなきゃいけない時なんかに許可を得たい人数分の回数だけ身体を求められることもあるとか……恐ろしいですな。 * そうそう、髪は若白髪じゃないかな?()ストレスで云々とかそういう。 あとは名前とか。 ファリハ・ビント・ソヘイルは「ソヘイルの娘ファリハ」の意。アラブのほうではこんな感じで名前付けるらしいですな。 ファリハは「幸せ」で、ソへイルは「星」って意味。狼アイコンの舌に星があったので… ついでに言うと娘のラウィヤは「語り部」って意味で、ほんとはこっちを名前にしようと思ってた。けどマリアの名字ライウィムとなんかごっちゃになりそうな気がしたので…() ファリハの方にしたのは…純粋に語感が気に入ったっていうのと……皮肉?( レーニアやシウが幸せとか不幸とかがテーマになってた(?)感あるので、それに繋げたかったっていうのもある。 * ファリハ自身についてまたちょこっと。 例の件を思い出させるようなものを見たり聞いたりすると(銃とか銃声とか血とか)フラッシュバックが起こり精神が不安定になる。PTSD。 昔はお喋り好きで明るく感情豊かな女の子だったが、例の件があって以来非常に無口で、また感情も乏しくなってしまっ…たはずなんだけど村中わりと喋ってるし感情も出てるんだけどそれは緊急事態だからだよ(言い訳)あとラウィヤの前では顔が綻ぶ。 * ファリハがうちの子ーズの闇大集合って件。 父親行方不明・身売り(金のためじゃないけど)・弟が死ぬ・奴隷にされる(設定に明記はしなかったけど敵兵に見つかったあとに多分…)・配偶者が死ぬ・戦争・籠の鳥?(あまり外出できなさそう)・偏見を受ける(宗教的にそういうのはありそう)・故郷を追われる。 * 他者の呼び方は名前+サン(教師に対しては名前+先生)。
https://w.atwiki.jp/altair_trpg/pages/184.html
機械レベル 肉体の機械化をレベルで段階分けしたものが機械レベルである。 機械能力が記入された能力値マスを数えて、1個であれば1レベル、3個あれば2レベル、6個あれば3レベルとなる。 浸食 プレイヤーは全員、シナリオ終了時に機械レベルによる成功度ロールをする。 成功ダイスの数だけ機械レベルの浸食マスにチェックを入れる。コアレベルの数値で区切り線が入れられており、チェックが区切り線を越えたばあい、能力値マスひとつに機械能力をⅠレベルで習得する。能力値マスが空いていないばあい、既存の呪術を失って(消しゴムで消して)、書き込むことになる。そのため、より重要だと思う呪術はできるだけ左のマスに記入した方がよい。 浸食マス 体が機械へと変化すると、以降は本人の意思とは関係なしに機械が作動し、日々浸食が進行する。 より機械化が進んでいる肉体は、機械化の少ない肉体に比べて浸食の進行が早い。 また、活動的である者の方が、一日中家の中で寝転んでいる者よりも進行が早い。 浸食マスは、浸食の度合いを表示するゲージの役割を果たす。本来、浸食は進行を止めることができないのだが、呪装は浸食が浸食マスで表示されている状態、つまり浸食の初期状態では成長点を利用して進行を抑えることができる。成長点1を消費することで、浸食マスのチェックを1個消してよい。また、その反対に浸食を加速させることもできる。機械化により享受される力を利用したいと考える者は、自ら進んで浸食の加速させることができる。そのばあいは経験ポイントを1消費することでチェックを1個つける。また、経験ポイントを3消費して、チェックを2個つけてもよい。 浸食マスへのチェックにより、機械能力のレベルが成長する。チェック1個につき、Ⅰレベルの成長となる。ただし、同じ能力を一度に二段階(ⅠレベルからⅢレベルへ、など)はできない。複数の機械能力を成長させてもよい。 コールチェック ネットワークへの接続がコールされたばあい、自身の機械レベルを難易度にして基本ロールをする。コア基本値の数だけダイスを振る。その時点で高位魔力が残っているばあい、任意で消費することで、1につき難易度を1下げることができる(鎧とほぼ同じルール。このばあいは高位魔力を消費しなければならないが)。ただし、最低値は1。この判定にコアを消費して追加ダイスをたすことはできない。コアレベル自体がコアそのものであるためだ。 成功したばあい、ネットワークへの接続を回避し、リューマ化せずに自己を保持できたものとする。失敗したばあい、ネットワークへの接続状態となりリューマと化し、自我は瞬間的に崩壊する。個人の意思は完全に失われ、共同生命体として、効率的運用のコマの一つとなる。 呪装には高いコア基本値や高位魔力があるためコールチェックへの抵抗力を持つが、一般人はコア基本値が1であり、高位魔力を持たない。コールチェックはすなわち死刑宣告に等しく、告げられれば即刻リューマとなることが確定となる。人間は何の抵抗力を持たない脆弱な存在なのだ。 機械レベルによる体の変化 機械レベルが上昇するにつれて、肉体に様々な変化がもたらされる。食欲が減退し、睡眠時間が大幅に減る。疲れない体になり、思考は常に明確な状態を保つ。 体の表面に機械の部分が現れはじめ、徐々に異形の者へと変貌を遂げていく。個人差があるため、下記の数字はあくまでも例に過ぎず、この値よりも極端に多いばあいもあれば、まったく機械部分が現れないばあいもある。 レベル1 食欲や睡眠時間は1割程度減る。体の表面の5%程度に機械の部分が現れる レベル2 食欲や睡眠時間は3割程度減る。体の表面の10%程度に機械の部分が現れる。 レベル3 食欲や睡眠時間は6割程度減る。体の表面の30%程度に機械の部分が現れる。 レベル4 食事や睡眠を必要としない体。体の表面の50%程度に機械の部分が現れる。 機械レベルによる生命力の上昇 機械レベル1につき、生命力に+3をする。これは、肉体が機械化することによる変化のひとつである。臓器、筋肉、神経、流れる血も機械の部品やオイルへと入れ替わっていく。 コメント 機械化することで生命力が増えることにしました。 - おほおほ 2009-12-07 13 46 33 名前
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/364.html
http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1293190574/594-601 「あ゛あ゛ー、もうドコなのよ!」 リビングで我が妹様が荒れている。 どうやら携帯が見つからないらしい。 完璧超人に見えて、たまに抜けた姿を晒すんだよな、コイツは。 「ちょっと、ボケっとしてないで探したらどうなのよ!?」 うげー、チョー威丈高。探してやる気なんて全然出てこねー。 だけど探さなかったら、この荒れっぷりが延々と続くことになるから ここはサクッとケリを付けてしまおう。 俺は自分の携帯を取り出すと、桐乃の携帯をコールした。 ピリピリピリ‥‥‥と呼び出し音。 「アタシの携帯‥‥‥!?」 ソファーの隙間に挟まっていた桐乃の携帯が見つかった。 「ふーん、タマには使えること、やってくれるじゃん」 麻奈実から教わったのを実践しただけなんだけどね。 でもコイツの前で麻奈実の名を出すとまた不機嫌になるから黙っておこう。 つーか、相変わらずイレギュラーなことには対応できないんだな、コイツ。 「褒美にアタシが買った靴を見る権利をあげる!」 なんじゃそりゃ。見せびらかせたいのなら最初からそう言え。 それにしても、また靴を買ったのか。 ふーん、なかなか動きやすそうな靴でいいんじゃねえの? アスリートのオマエにはピッタリだろ。 昨日から降っていた雨も上がり、昼過ぎには青空がのぞいていた。 麻奈実と合う約束があったので、桐乃の目を気にしながら家を出た。 いっとくが、デートじゃないからな。 「きょうちゃーん」 待ち合わせ場所の公園に着くと、麻奈実の甘ったるい声が耳に飛び込んできた。 「おーし、ドコに行く?」 「あたしはどこでもいいよ」 相変わらず自己主張が弱いな。 この公園でブラブラしようなんて言ってもいいのかよ? 「じゃ、ここでブラブラするか?」 「うん、いいよ!」 マジかよ‥‥‥ 桐乃に、公園をブラブラするだけの提案なんかしたら、 1.蹴られる 2.殴られる 3.口汚く罵られる の選択肢(複数選択可)が出てくるところだぞ。 「うわ、こりゃひどい」 雨上がりの公園は所々ぬかるんでいた。 足下を気にしながら小径を進み、モノレールが見えるベンチに二人で座った。 「なんか久しぶりだねえ」 「そうか? つい最近もここに来なかったか?」 「ええー? 最近は来てないよ。だれか他の女の子と間違えてるのお?」 地雷? 地雷なのか? この状況って!? 恐る恐る麻奈実の表情を見たが、いつものほんわかした笑顔だった。 これが桐乃だったら‥‥‥考えただけでも恐ろしい。 「おにいちゃん、まってようぉ―――」 その声のした方を見ると、小さな男の子をその妹と思われる女の子が 追いかけていた。 男の子は女の子の声を無視するかのように走り続けていた。 「なんだよあの男の子、意地悪だな」 「うふふふふ‥‥‥。そういえば小さい頃、似たようなことがあったよねぇ」 思い出し笑いだろうか。麻奈実が何やら笑いながら話を始めた。 こいつの話、特に昔話は俺が覚えてないようなこと満載なんだよな。 嘘は入ってないはずだが、正直半分以上は理解不能だ。 さて今日はどんな昔話になるやら。 「おにいちゃん、まってよぉ―――」 背後から桐乃ちゃんの声がする。 でもそれを振り切るかのようにきょうちゃんは足を速め、 手を引っ張られているあたしも足を速めた。 「ちょっと、きょうちゃん、かわいそうだよぉ!」 「いいんだよ、あんなヤツ。ほっとこうぜ!」 「でもぉ‥‥‥」 きょうちゃんは、お兄ちゃん子の桐乃ちゃんがいつもべったりなのが嫌なのかな。 走り続けると、追いつけない桐乃ちゃんはその姿が小さくなっていった。 どのくらい走った後だろう。 「あれ? 桐乃ちゃんはぁ‥‥‥?」 「え!?」 「どこにもいないよぉ!?」 きょうちゃんは足を止めて周りを見回したけど、桐乃ちゃんはいない。 「桐乃? 桐乃? 桐乃ぉ―――!?」 きょうちゃんは急に慌てだして、桐乃ちゃんを探し始めた。 あたしも一緒に探した。 小さな子には広すぎる公園の隅々まで探したけど見つからない。 きょうちゃんは涙目になって、桐乃ちゃんの名前を叫びながら探し続けた。 どれだけ時間が経ったのかな。 桐乃ちゃんを背負ったきょうちゃんのお母さんが公園にいた。 「きょうちゃん! きょうちゃん! 桐乃ちゃんこっちぃ!!」 桐乃ちゃんを探して泥だらけになったきょうちゃんを呼んで、 おかあさんと桐乃ちゃんに会わせた。 「京介、ダメじゃないの、ちゃんと桐乃の面倒を見なきゃ!」 泣き疲れて眠っている桐乃ちゃんを背負ったまま、 きょうちゃんのお母さんは、きょうちゃんを叱りつけた。 「ごめんなさい‥‥‥」 きょうちゃんはうつむいて、大粒の涙をこぼしていた。 「そんなことあったっけ?」 普通にそんな言葉が俺の口から出てきた。 「あったようー。覚えてないの?」 「全然。いやマジで」 見事にこいつの昔話の内容は、俺の記憶には無いんだよな。 放っておくと昔話モードに突入するから、切り上げさせよう。 「なんか食べに行くか? 昔話のお礼ってワケじゃないがおごってやるよ」 「うん!」 俺と麻奈実はぬかるんだ小径を戻って公園をあとにした。 「ただいまぁー」 麻奈実との食事を終えて帰宅した俺は玄関に入り、儀礼的にあいさつをした。 返事は―――もちろん無い。 リビングに入ると桐乃がソファーに座っていた。 ―――チッ、いんのかよ。 忌まわしい感情を込めて言おうとした言葉を飲み込んだ。 「ねぇ‥‥‥」 桐乃が弱々しい声で話しかけてきた。 「なんだよ?」 「‥‥‥ありがとね、探してくれて‥‥‥。アタシ知らなかった」 なんだ、今朝の携帯のことか? 今頃お礼を言うなんて何のつもりだ。 ていうか、コイツがお礼を言うこと事態が異常だろ。 まあなんにせよ、お礼を言われるのは悪い感じじゃないけどな。 「あんなの、どうってことねえよ」 「‥‥‥そう、なんだ‥‥‥」 「それに麻奈実のおかげでもあるし」 「じゃあ、地味子にもお礼を言って」 はぁ??? 地味子、もとい麻奈実にお礼だぁ? 本格的にどうしたんだ? 俺の妹様は?? 困惑している俺をよそに、桐乃はリビングを出て自分の部屋に行ってしまった。 ワケわからん。いくら考えても答えが出るはずも無いので諦めて 俺も自室に戻ろうとリビングを出ると、 玄関にある泥だらけになった俺の靴が目に入った。 「仕方ねえ、洗うとするか」 自分の靴を拾い上げようとしてふと見ると、 玄関の隅に泥だらけになったもう一足の靴。桐乃が買ったばかりの靴だ。 買ったばかりで、見せびらかすくらいのお気に入りだろうに、 一体どこを歩いてきたんだ? 我が家の読モ様は。 『おばあちゃんの昔話』 【了】
https://w.atwiki.jp/ds-oryori-kouryaku/pages/110.html
おばあちゃんの一言 222 名前:枯れた名無しの水平思考[sage] 投稿日:2006/07/28(金) 06 55 16 ID +9Erwnl30 おばあちゃんはこう言った。 「失敗は成功の母」と。 258 名前:枯れた名無しの水平思考[sage] 投稿日:2006/07/28(金) 11 49 00 ID 7jA38qNoP raquo;256 おばあちゃんが言ってた。 食は人を良くするってな。 481 名前:枯れた名無しの水平思考[sage] 投稿日:2006/07/29(土) 16 36 59 ID DiRwe84z0 おばあちゃんが言っていた、、、 女が又に力を入れて、更に力を入れたのが努力だと・・・ つまり食とは、人を良くしていくものなんだということだ。 30 名前:枯れた名無しの水平思考[sage] 投稿日:2006/08/01(火) 23 01 10 ID y/PPhOYK0 おばあちゃんは言っていた 食べる人への愛情が最高の調味料だということを 679 名前:枯れた名無しの水平思考[sage] 投稿日:2006/08/08(火) 05 24 11 ID Y4KC/2ni0 おばあちゃんが言っていた・・・。料理の最高の隠し味は”真心”なのだと・・・。 189 枯れた名無しの水平思考 sage 2006/09/18(月) 19 31 18 ID /GyRDF6S0 今日は敬老の日だからうちのババァ(93)にワラビもち作って持ってってやったんだけどよ、 一口食って無視されたぜ!ケーキがいいとか言いやがって・・・orz
https://w.atwiki.jp/kdpfrontier/pages/192.html
さやのばあい【登録タグ さ 小説 本 織部ゆみ】 この商品はAmazon商品紹介機能をご利用いただけません。 著者:織部ゆみ 本紹介 コメント 名前 コメント