約 106,089 件
https://w.atwiki.jp/ff11_gameproject/pages/204.html
なぁ洲彬。 父さんはなぁ、大した人間じゃないけど…… 目の前の事実から逃げだすことだけはしなかったぞ。 ハッハッハ。そりゃ逃げ出したいと思ったことは何度もあるけどな。 ハッハッハ! ごめんな洲彬。こういう湿っぽい話は好きじゃないよなー。 よーしパパ大盛り頼んじゃうぞー! 洲彬も大盛りがいいのか? いいぞ、じゃんっじゃん頼みなさい。 ハッハッハッハ…… 拝啓、父上様。 ごめんなさい。 あなたの息子は今、目の前の事実から逃げ出そうとしています。 遊佐「だってよぉ……正直無理だぜ」 つぶやいて、俺は小石を投げた。 ボス、ボスと柔らかい緑の絨毯に当たって飛びはねたりするが、それでも万有引力の法則にしたがって斜面を転がり落ちていく。 その様を見つめていたが、やがて茂みに突っ込み、見えなくなってしまったところで俺は大きくふんぞり返った。 遊佐「はぁ……」 頭上に青々と萌える木々の若葉が、俺の深いため息をあざ笑うかのように、ざわざわと音を立てる。 学校の駐輪場のさらに奥に、広大な森林が広がっていた。 生徒たちからロンフォールと呼ばれているらしいその森林が持つ優しい空気は、何だか俺の心をとても落ち着かせた。 中庭の奥にあるボヤーダとは違い光に満ち溢れた樹林。 暗くうっそうとした感じはしない。 帰省本能というか、まるで古巣に戻ってきたみたいな心地よさを感じさせた。 遊佐「なにやってんだよ、俺」 正直、ビビッた。 バリスタでの、あいつらの勝利に対する執着心。 そしてありえない運動量と身体能力。 肉弾戦でかなわなくても、その分は頭で補えると思っていた。 けど……甘かったかもしれない。 遊佐「はぁ……だからって逃げるなよな。俺……」 ???「……情けない、それでも男?」 突然の声に、俺は飛び上がる。 遊佐「だ、誰だ」 膝を抱えるように鎮座していた俺は、立っているとも座っているとも言いがたい微妙な中腰のまま辺りを見回した。 ???「ここはよく鳥恩がウサギを狩りに来る場所。サボリには向いてないわ」 視界の向こう。 木の幹から顔を出したひとりの少女。 切りそろえられた漆黒の髪。 ナイフのような目つき。 まるで近づく者すべてをそのナイフで切りつけてしまいそうな…… そんな雰囲気を持っていた。 遊佐「杏……か?」 俺は予想外の人物にやや驚く。 遊佐「珍しいな。杏の方から話しかけてくるなんて」 すると、彼女はきょとんとした目で俺を見てくる。 杏「何を言ってるの。同じ穴のむじなを見つけたから声をかけたまでよ」 わずかに口をあけて嘲笑する杏。 遊佐「……杏も、サボリなのか?」 杏「そんなところ」 一拍おき、彼女は俺のとなりに腰を下ろした。 ……なんだ。今日の杏は。 いつもはもっとこう、ギザギザハートの不良少女って感じなのに、なんだか今日は妙に丸くなってる気がする。 杏「で、」 そんなことを考えていると、杏が突然口を開く。 杏「逃げてきたのね? バリスタから」 唐突だった。 宣告なしでその言葉がギロチンの刃となって振り下ろされる。 遊佐「あ、いや……」 空気が重くなった気がした。 言いづらい。けど言い逃れはできなかった。 遊佐「……ごめん。逃げた」 杏「なんで謝るのよ」 遊佐「何となく。誰かに謝りたい気分なんだよ」 杏「そう」 それっきり、会話が途切れてしまった。 風が俺をはやし立てる。 若葉がざわざわと俺をせかす。 何か話せよ、と。 杏「謝りたいのね」 遊佐「え?」 沈黙を破ったのは杏の方だった。 杏「謝りたいなら、謝った方がいいわ」 一瞬、地面についている彼女の指が、大地をぎゅっと握り締めるのを見た。 杏「手遅れになる前に。取り返しがつかなくなる前に」 そう告げる彼女の口調はまるで青い炎のようだった。 クールに見えるが、その実真っ赤な炎よりも熱い感情がこめられている。 杏「世の中には、謝っても許されない罪がある」 杏「けど、謝りさえすれば許される罪もまた存在するのよ」 悲しみの色が、彼女の瞳に宿る。 だが、その色はまるで灰色だった。 きれいな悲しみの色ではない。 黒なら黒。白なら白。 ひとつの感情……悲しみだけならばそんな中途半端な灰色なんかにはならない。 その悲しみに、複雑に混ざりあう別の感情…… そう。怒りの色もまたうかがえた。 悲しみと怒りとは、相反するようでいて実はそっくりな感情。 だとしたら、彼女にとってのその怒りとは一体何なのか。 ……今の時点ではわからない、のかもしれないな。 杏「……何やってるの」 遊佐「何って、なんだよ」 杏「はやく。バリスタ、始まっちゃうわよ」 遊佐「お、おい!」 杏が立ち上がったかと思うと、いつの間にか手を握られていた俺も一緒に立ち上がる羽目になってしまった。 杏「……はっきりしない奴ね。いくの。いかないの。どっち」 遊佐「……ああ。わかったよ。いくって」 杏ってこんなにポジティブなやつだっけ。 ……って今のは彼女に対して失礼か。 遊佐「お前、ここにサボリに着たんじゃなかったのかよ」 杏「そうよ。でも気が変わった。悪い?」 いつの間にか、ほんのちょっとだけ丸みをおびていた杏の口調はもう、もとのナイフに戻っていた。 何だ、もう少し丸い杏を堪能していたかったのに。 杏「……」 そう思っていると、まるでリクエストにお答えするように杏が静かに笑った。 杏「あんたの顔に悲しみは似合わない。暗黒の業を背負うにはまだ早すぎる」 遊佐「なんだって?」 杏「何でもないわ」 俺たち以外に誰もいない森で、たったふたりの人間同士が手をつないで森を駆け抜ける。 かるく息切れしてきたころ、俺の頭をふっとよぎったことがある。 そういえば彼女は、この森は鳥恩先生がウサギを狩りに来るからサボリには向いていないんだ、と言っていた。 だったら彼女は、何故ここにやってきたのだろう。 俺がいたから? 俺の姿が、そんなに惨めに見えたのだろうか。 ……んなわけねーだろうが。うぬぼれんな俺。 バカな妄想をかき消すように走るペースを上げた。 バリスタ決勝戦。 二年生VS一年生の試合が、間もなく始まる。
https://w.atwiki.jp/talesofxillia/pages/27.html
クレイン・K・シャール 「この今の幸せのために、僕も決心しなければいけない……」 性別:男性 年齢:24歳 CV:保志 総一朗 交易の要衝の街、カラハ・シャールを治める青年領主。ローエンの主人。 ラ・シュガル王の専制体制と対外武力政策に強い不満を持っており、 若年ながら中央に抵抗し、カラハ・シャールの自由な気風を守ってきた。 人々からは非常に信頼されているが、中央からはその反抗的な態度を問題視されている。 妹のドロッセルにだけは、少々甘い。 ドロッセル・K・シャール 「ふふ、あなたたちのおかげで、いい買い物ができちゃった」 性別:女性 年齢:18歳 CV:鎌田 梢 クレインの妹。唯一の身内である兄、クレインをとても敬愛している。 苦労知らずのお嬢様だが、弱い者を守ろうとする兄譲りの高貴な心を持っている。 エリーゼと意気投合し、妹のように接するようになる。 ナハティガル・I・ファン (Nachtigal I.Fan) 「資質など王には無縁。王は生まれ出ずるときより王よ」 性別:男性 年齢:52歳 身長:190cm 武器:槍 戦闘タイプ:槍使い CV:大塚 芳忠 大国ラ・シュガルの現王。リーゼ・マクシア統一の野望のため、強引に独裁体制を固めつつある。 もともとは王位に着ける可能性の少ない第三王子であり、 若き日は身をもって祖国を支えるべく軍に入隊、多くの戦果を残した。 しかし、兄王たちが起こした内乱を鎮圧し王位を得ると、次第に独占的傾向を強めていくようになり、 近年では武力を用いて地方都市に圧力をかけ、政策に従わせるような強硬手段もとり始めている。 イバル (Ivar) 「ミラ様のお世話をするのは、巫子である俺だ!」 性別:男性 年齢:16歳 身長:165cm 武器:二刀 戦闘タイプ:剣士 CV:森久保 祥太郎 マクスウェルを祀る村で、代々「マクスウェルの巫子 (みこ)」を務めている家系の出身。 巫子であることに強いプライドを持ち、子供の頃からずっとミラの世話係として、傍に仕えてきた。 ところがジュードの登場によって、世話係のポジションを奪われたと一方的に決め付け、 ことあるごとに突っかかっていくようになる。頭は良く、人並み以上の正義感も持っており、 二刀を使いこなす武術の腕もかなりのものだが、 短気さとエリート意識のせいで、感情的な行動に走って失敗してしまうことが多い。 ガイアス (Gaius) 「俺は滅びぬ。弱き者を導くこの意志がある限りな」 性別:男性 年齢:32歳 身長:185cm 武器:長刀 戦闘タイプ:剣士 CV:置鮎 龍太郎 キャラクターデザイン:いのまたむつみ ア・ジュールの現王。人間離れした戦闘力と人をひきつける器を持って、様々な部族が入り乱れる北方大陸を統一、 強大な連邦国家ア・ジュールを成立させた英雄である。 何者に対しても怯まず、その強烈な意志が揺らぐ事はないが、決して凝り固まることなく思考は柔軟。 ガイアスは、力ある者が、その責を果たさない事を認めない。 それは当然、自分自身も含む主張であり、彼は身をもってこの理想を体現し、ア・ジュール統一を成し遂げた。 リーゼ・マクシアの覇権を争うラ・シュガルへの、反抗の機会を窺っている。 ウィンガル (Wingull) 「導く指導者がいなければ民は路頭に迷うだけ、と言っている」 性別:男性 年齢:28歳 身長:175cm 武器:剣 戦闘タイプ:術剣士 CV:木内 秀信 四象刃のリーダー格。ウィンガルという名は翼を意味する称号。 国王ガイアスの片腕となってア・ジュールの行政を仕切り、軍事面でも 参謀として全作戦を立案している。ふだんは物静かで、知性的な物言いをするが、 戦闘時は一変して粗暴な性格になり、セリフに出身部族の言語が混じるようになる。 ガイアスとは古くからの付き合いだが、公私の区別を厳しくしているため、友人らしい言動は見せない。 プレザ (Presa) 「ボーヤ、そうやって弄ばれて、いつかは捨てられるのよ」 性別:女性 年齢:22歳 身長:168cm 武器:本 戦闘タイプ:精霊術士 CV:佐藤 利奈 牙を意味する称号を持つ四象刃のひとり。 美しくも妖艶な容姿としぐさ、話術で相手を翻弄する。諜報員として 世界各地で暗躍し、幾人もの貴族や高官を手玉にとっては、成果を上げてきた。 パーティーメンバーの一人であるアルヴィンとは浅からぬ因縁があるらしく、 いまなお彼に恨みの念を抱いている。 アグリア (Agria) 「うっせー、ブス!しゃべるんじゃねーよ!」 性別:女性 年齢:15歳 身長:153cm 武器:仕込み杖 戦闘タイプ:術杖士 CV:坂本 真綾 ガイアス直属の部下「四象刃(フォーヴ)」の一人。アグリアとは「針」を意味する称号である。 強力な精霊術を使いこなす天才児。過去の経験から、他人の真剣さや努力を見下し、あざ笑う。 怒りと嘲笑でしか感情を表現する事ができず、その心は世界への憎しみに満ち満ちている。 大抵の事には無関心だが、自分の邪魔をする者、侮る者は絶対に許さない。 一旦キレると制御が利かず、作戦や状況をメチャクチャにしてしまうトラブルメーカー。 ジャオ (Jiao) 「やはり戦場でまみえることになった、か。悲しい時代だのお」 性別:男性 年齢:42歳 身長:250cm 武器:大槌 戦闘タイプ:槌使い CV:大友 龍三郎 ガイアス直属の部下「四象刃(フォーヴ)」の一人。ジャオとは「角」を意味する称号である。 四象刃のムードメーカーであり、敵味方の区別なく誰にも屈託なく接する好漢。 魔物と意思を通じ、自在に操る特殊能力を持った一族の出身で、魔物を家族のように扱っている。 その異能と巨体から周囲に忌避されてきた過去があり、 かつては一匹狼として無頼の生活を送っていたがガイアスに打ち倒され改心。 現在のような険のない人物に生まれ変わった。
https://w.atwiki.jp/sentai-kaijin/pages/672.html
「ふざけるな!永遠の闇の中に封じ込めようというのか!?幻獣の長であるこの私を!」 【名前】 ロン 【読み方】 ろん 【声/俳優】 川野直輝(ゲキレンジャー)勇吹輝(スーパーヒーロー大戦) 【登場作品】 獣拳戦隊ゲキレンジャー炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー海賊戦隊ゴーカイジャー仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦 【分類】 幻獣拳闘士/四幻将 【獣拳】 幻獣ドラゴン拳 【得意ゲンギ】 呪煙吐(じゅえんど)幻開放(げんかいほう)転臨幻納(てんりんげんのう)全魂集結(ぜんこんしゅうけつ) 【モチーフ】 ドラゴン(設定上ではドラゴンそのものの存在) 【十二支モチーフ】 辰 【四神モチーフ】 青龍 【詳細】 「幻獣ドラゴン拳」の使い手を自称する金髪の男性。 幻気で作り出した弓矢を用いる他、強烈な雷を発生させたり膨大な幻気そのものをぶつけるなど高い戦闘力を持つ。 幻獣ドラゴン拳なる獣拳は存在しない。 彼の正体は世界中に残るあらゆる竜、ドラゴンの伝承の元となった無間龍と呼ばれる存在で、『ゲキレンジャー』における黒幕。 隠しモチーフは十二支の「辰」と中国に伝わる四神の「青龍」。ロン自体が龍そのものなので、青龍=ロンと言える。 【獣拳戦隊ゲキレンジャー】 幻獣拳が登場する以前から謎の男としてメレの前に現れ、一方で理央の前には他人に化けて現れて様々な事を吹き込んでいた。 中盤においてマクがゲキレンジャーに敗れるのを見た後、残る海の拳魔 ラゲクを始末して臨獣拳を壊滅させ、理央とメレに幻獣拳に鞍替えするよう促した。 その正体は幻獣そのものである無間龍と呼ばれる存在。 永遠の命を持ち、極めて長い時間を生きてきたため日常に退屈し、気まぐれに世界を滅ぼしてみようと思い立つ。 かつてマクを破壊神候補として選び、シャーフーへの怒りを煽って対立させるが、マクは思惑通りに動かず、それどころか自身も倒そうとしてきたため破壊神として祭り上げることを断念。 その後、新しい破壊神候補の理央の家族を殺害しその心に憎しみを植えつけ、さらに理央が自らの勝てない相手として強く執着していたジャンの父親であるダンに闇討ちで重傷を負わせ、理央に始末させる(理央はこのことは知らなかった)とダンに繋がるものを全て消すためにジャンの住んでいた村も洪水を起こし滅ぼした。 自身の行いで苦しむ人間達の反応を「いいリアクション」と評しあざ笑うなど、遊び半分で命や人間関係を弄ぶ、ある意味非常に子供じみた自己中心的な性格。 不滅の存在故に感情の機微に疎いのかもしれない。 終盤で本性を表し、人間としての未練を捨てた事で破壊神に成りかけた理央を見て歓喜の表情を見せるも、人間としての心を棄てきれなかった理央は元の大きさに戻ってしまい思惑の外れたロンは自らの企みを暴露。 メレを誘拐する事で再び理央を破壊神にしようとするが、ゲキレンジャーの妨害で更に理央が幻気を捨てたために計画変更を余儀なくされる。 理央とスーパーゲキレッドを葬るべく戦い圧倒するが、2人の反撃で怯み、スーパー激激砲と剛勇吼波を受け巨大化。 サイダイゲキリントージャの必殺技を受け倒される。 しかし、甦ったサンヨの力で復活し、半身であるサンヨを取り込むことで本来の姿である無間龍としての姿を取り戻す。 臨気を用いた自爆技である理央の捨て身の大魁砲でロンの姿に戻されたが、それでも自らを滅ぼす事はできないと理央の行為を嘲笑った。 本格的に世界を滅ぼすべく破壊活動を行い、バイオレットやゲキチョッパーを圧倒し、更に駆け付けた七拳聖をも一蹴する。 だが、理央から全ての臨技を受け継いだゲキレンジャー3人には手も足も出ず圧倒され、ゲキレンジャーが三拳魔から学び獣拳奥義へと昇華した慟哭丸によって封印され、永遠の時を動けぬままに過ごすことになった。 慟哭丸は本来、対象を岩と化して命を搾り取るものだが、ロンは永遠の命を持つため無限の苦しみを味わう事になる。 元はマクがロンに対処するために編み出した奥義であったが、実際に使用したのはゲキレンジャー。 彼らがロンの封印に成功したことで、ついに2つに分かたれた獣拳は再び一つになったのである。 【炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー】 復活し、ロンバンキとなって2大戦隊と激闘を繰り広げたが敗れ、再び慟哭丸の姿に戻っている。 その際、自らを封印したゲキレンジャーに対しいつもの余裕をかなぐり捨てて激しい憎しみを向けており、慟哭丸となっていた間はよほど苦痛であったらしい。 獣人メカの暗躍で復活するも不完全な状態での復活だった為、封印したゲキレンジャーを倒し復活を目論んでいた。 【海賊戦隊ゴーカイジャー】 慟哭丸としてジャンが首からぶら下げた状態で登場する。 特にこれについては触れられていないが、おそらく現在も封印中だと思われる。 【スーパーヒーロー大戦】 大ザンギャックの大幹部として登場。 上記の作品に登場する個体とは別物と思われる。 【余談】 『忍者戦隊カクレンジャー』の妖怪大魔王以来の「倒せないラスボス」(あちらは正確には「倒してはいけない」なので微妙に異なるが)。 彼が世界を破滅させようとしたのは永遠の命故に解消されない退屈によるストレスを発散させるための身勝手なものだが、自分以外の生命をないがしろにし容赦なく奪っていくという点で動物戦隊ジュウオウジャーに登場したジニスが主催するブラッドゲームに近いものがある。 ロンとジニスの決定的な違いは、「それ(世界、星の滅亡)は自分が考案して初めたゲーム」ではあるが、ジニスは基本的に「遠くから眺めて楽しむ傍観者(元締め)」であるのに対し、ロンは「自分から率先して行動するプレイヤー」である点。 最終的に両者ともに妨害者である戦隊側への干渉を強めた結果破滅することになったのは共通している。
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/2877.html
f-2エリア。そこのエリアには一軒の洋館が不気味に建っている。 窓は何があったのか割れて蜘蛛の巣が張られ、壁には植物のツルが伸びているという一言で言うなら『いかにも』な容貌をした洋館だ。 三村信史は、配布されたPDAをいじっていた。 本来これは禁止エリアや死者の詳細などを確認するためのアイテムなのだが、三村の目的はそこにはない。単純に、こっくりにハッキングを仕掛けてみようと思ったのだ。 『こっくりさん』ーーーーそれは三村も知っている有名な怪談だが、やはり心のどこかに認めたくないという思いがあったのだろうか。 「……どうなってんだよ、電波の発信源が掴めねえぞ」 PDAを乱暴に地面に叩きつけてから、しまったと思う。 あれが無いとこの先非常に不便だ。壊れていたら困るーーーーーそう思ったときに、三村は初めて気付いた。彼の居る一階の更衣室のクローゼットの中から、誰かがこちらを見ているのを。 「……こ、こんにちは」 「こんにちは」 あっちから話しかけてくるとは思わなかったが、どうやら相当おびえているらしい。 この極限状態における恐怖だけではない、もっと大きな恐怖によるものか。 少女の名前は、浅川夕。 とある優しい兄に溺愛され、自らは周りからの理不尽な心理的暴力によるトラウマを植え付けられた悲しい運命の少女である。そして、超能力の研究を何十年分も進める『核』とされる。 ◆ 「……何だ、悪かったな。嫌な事思い出させちまって」 夕から全ての話を聞いた三村は、さすがにばつが悪そうな顔をした。 最初ずっと隠れていたのは、他人に対するトラウマのせいだったのだろう。 「…でも、何で俺に話してくれたんだい?」 「……信史君は、優しい人。だから、大丈夫、みたい」 にこっ、と笑顔を見せる夕。 しかし、三村は胸を締め付けられるような思いがした。儚げな笑顔を、何度この少女は壊されてきたのか。『研究所』に追われるというのはどれほど過酷なのか。 彼女に比べれば、自由がないだの言っていた大東亜の生活の方がよっぽどましだ。 浅川智弘。 夕がどんなに悲惨な目に会おうとも、身を挺して夕を守ろうとする『自慢のお兄ちゃん』。この少女を唯一真に理解できる人物だと言うことを信史は知った。 きっと、そいつは七原のような奴なのだろう。 明るくて、正義感が強いクラスメイト。 案外桐山和雄のように、空虚な奴なのかもしれない。 桐山和雄。『プログラム』にて、自分と相棒ーーーー瀬戸豊を殺した張本人。 今回も殺し合いに乗っているのだろう。もし殺し合いに乗っていないのならこれほど頼もしいこともないが、それは期待するだけ無駄だ。 やれやれ、と思ったその時だった。 夕の肉体が小さく揺れ、その胸元に一つの赤い傷口を作っていたのだ。 直後に三村を、桐山に撃たれた時と同じような激痛が襲う。 夕と信史は呆気無く倒れ、ただ襲撃者を睨みつけることしかできなかった。 銀髪の男。若くはないが、中年というのは早いような。 目は血走り、明らかに正気の目ではない。信史たちをあざ笑うような笑みを浮かべて、窓から身を乗り出した。 逃がすものか。近くにあった適当な鋏を持つが、間に会わない。 しかし、一発の銃声が、男を窓の外に吹き飛ばした。 ◆ 「信史……君、だいじょうぶ…?」 「なわけあるかよ」 二人とも重傷だったが、やはり夕の方が傷が深い。 「おにい…ちゃん……に、つたえて…」 口からは血がこぼれ、次第に目から光が失われていく。 信史も、意識が遠のいていく『二度めの死』を確かに感じていた。 「私は、お兄ちゃんの妹でいられて、幸せでした」 直後に、夕の肉体からすべての力が抜け、二度と動かなくなってしまった。 信史は、先ほどの男を撃った人間に、あくまで予想で声をかける。 「……桐山か」 「……ご名答だ。よく分かったな」 桐山は、ひとりの少女を連れていた。中学生ではあるだろうが、どこか浮き世離れした印象を受ける少女。あの桐山が子連れとはな、と苦笑する。 「…殺し合いには乗っていない」 「……それは、いいんだけどな…一つ、頼まれちゃくれないか」 桐山は三村の止血をしようとはしなかった。 それは、三村の傷がもう助からないものだと暗に示していた。 「浅川智弘って奴に、夕ちゃんのーーー最期の言葉を、伝えてほしい」 「…会ったなら伝えよう」 「……頼んだぜ、桐山」 三村信史ーーー"第三の男"もまた、沈黙した。 「…和雄、どうするの?」 「ルクス・ゴドウィン。それがさっきの男だ。血痕が無い、つまりは防弾服だろうな。わざわざ追う気は無いが見つけたら殺す」 やはり結果しか考えてはいない。 三村信史と浅川夕の死が、感情の無い桐山に心を与えることはなかった。 しかし、桐山が他人の言葉を他人に伝えようとすることは大きな変化なのかもしれない。 【深夜/f-2】 【桐山和雄】 基本:この儀式を終わらせる。 1:三村の言葉通りに浅川夕の言葉を浅川智弘に伝える。 2:見つけたらルクス・ゴドウィンを殺す。 【メリーさん】 基本:儀式を終わらせる。 1:これが殺し合いなの…? 2:和雄についていく 【浅川夕@オリキャラ】 【三村信史@バトル・ロワイアル】 死亡 【残り35/40人】 ◆ ルクス・ゴドウィンは幸運だった。 防弾越しでもかなりの衝撃の桐山の射撃により、崖下の木に転落したのだ。 まだ目は覚まさない。 【ルクス・ゴドウィン】 基本:『神』になるために優勝する ※遊星に倒される前からの参加です 『最悪だ』 投下順 王の去った今 怪奇さえ通じない 桐山和雄 [[]] 怪奇さえ通じない メリーさん [[]] GAME START 浅川夕 GAME OVER GAME START 三村信史 GAME OVER GAME START ルクス・ゴドウィン [[]]
https://w.atwiki.jp/henroy/pages/96.html
【仮面ライダーSPIRITS】の参加者の追跡表 本郷猛 5 NO. 作品名 作者 000 オープニング ◆w4Pq5j/FG. 002 セイギノミカタ ◆F3/75Tw8mw 024 現れた魔女! その名はノーザ!! ◆LuuKRM2PEg 034 捲られたカード、占うように笑う(前編)捲られたカード、占うように笑う(後編) ◆udCC9cHvps 056 変身超人大戦・開幕変身超人大戦・危機変身超人大戦・襲来変身超人大戦・イナクナリナサイ変身超人大戦・最後の乱入者変身超人大戦・そして―――― ◆LuuKRM2PEg 一文字隼人 11 NO. 作品名 作者 000 オープニング ◆w4Pq5j/FG. 013 顔に十字を持つ者 ◆gry038wOvE 037 SPIRITSを伝えろ! ◆eQhlNH2BMs 047 魔獣 ◆LuuKRM2PEg 060 血染めのライダーパンチ ◆gry038wOvE 082 どこまでも、止まらず走り続けよう ◆OmtW54r7Tc 091 二人の黒騎士 ◆gry038wOvE 103 ピーチと二号! 生まれる救世の光!!(前編)ピーチと二号! 生まれる救世の光!!(後編) ◆LuuKRM2PEg 109 目指せ!ハッピーエンド ◆gry038wOvE 131 悲しみの放送! 想いを忘れないで!! ◆IdwfK41Ttg 139 地球に生きる僕らが奇跡未来予報はいつも晴れ ◆gry038wOvE 結城丈二 14 NO. 作品名 作者 008 戦士の条件 ―魂― ◆F3/75Tw8mw 051 復讐の戦鬼 ◆gry038wOvE 065 Avenger ◆F3/75Tw8mw 089 ~SILVER REQUIEM~ ◆gry038wOvE 104 Predestination ◆gry038wOvE 110 あざ笑う闇 ◆LuuKRM2PEg 112 牙狼~SAVIOR IN THE DARK~我が名は絶狼Warrior~闇を駆けるキバ~ ◆gry038wOvE 136 Another ◆OmtW54r7Tc 141 仮面劇のヒーローを告訴しろ ◆gry038wOvE 162 解─unlock─ ◆LuuKRM2PEg 173 ルシアン・ヒルの上で ◆gry038wOvE 180 孤独も罪も(前編)孤独も罪も(後編) 182 The Gears of Destiny - 託される思い、激昂の闘姫 -The Gears of Destiny - 結成!ガイアセイバーズ ヒーロー最大の作戦 -The Gears of Destiny - 忘れえぬ思い出を胸に -The Gears of Destiny - 全参加者最終状態表 - 184 さようなら、ロンリー仮面ライダー(前編)さようなら、ロンリー仮面ライダー(後編) 沖一也 27 NO. 作品名 作者 013 顔に十字を持つ者 ◆gry038wOvE 037 SPIRITSを伝えろ! ◆eQhlNH2BMs 047 魔獣 ◆LuuKRM2PEg 056 変身超人大戦・開幕変身超人大戦・危機変身超人大戦・襲来変身超人大戦・イナクナリナサイ変身超人大戦・最後の乱入者変身超人大戦・そして―――― 073 黒き十字架(前編)黒き十字架(後編) ◆gry038wOvE 098 希望 ◆LuuKRM2PEg 100 警察署の空に(前編)警察署の空に(中編)警察署の空に(後編) ◆gry038wOvE 117 ASH TO ASHDuologue ◆7pf62HiyTE 128 あっ人間が焦げる!電撃怪人出現 ◆gry038wOvE 134 Uに一人だけの/ダグバの世界Uに一人だけの/COSMO BLAZER ◆7pf62HiyTE 144 金の心を持つ男 ◆gry038wOvE 146 Bad City 1 Shape of my HeartBad City 2 Power of ShineBad City 3 Ghost in the ShellBad City 4 I Don’t Want to Miss a ThingBad City 5 星を継ぐ者-Shooting Star- 151 フィリップ少年の事件簿 謎の幽霊警察署殺人事件 ◆OmtW54r7Tc 163 騎士の物語ふたりの物語変わり者の物語 ◆gry038wOvE 168 壊れゆく常識 ◆LuuKRM2PEg 178 Waiting for a Girl ◆gry038wOvE 179 のら犬にさえなれない(前編)のら犬にさえなれない(後編) 182 The Gears of Destiny - 託される思い、激昂の闘姫 -The Gears of Destiny - 結成!ガイアセイバーズ ヒーロー最大の作戦 -The Gears of Destiny - 忘れえぬ思い出を胸に -The Gears of Destiny - 全参加者最終状態表 - 188 大いなる眠り(前編)大いなる眠り(後編) 191 黎明の襲撃者(小雨 2 00~2 10)黎明の襲撃者(雨 2 10~2 20)黎明の襲撃者(雷雨 2 20~2 30)黎明の襲撃者(風雨 2 30~)黎明の襲撃者(曇心 2 30~) 193 三番目のN/ああ鳴海探偵事務所三番目のN/孤門、目覚める 194 HOLDING OUT FOR A HERO!! - I need a hero -HOLDING OUT FOR A HERO!! - You need a hero - 199 切札 204 White page(前編)White page(後編) 206 騎士Ⅱ 207 探偵物語(左翔太郎編)探偵物語(涼村暁編) 208 崩壊─ゲームオーバー─(1)崩壊─ゲームオーバー─(2)崩壊─ゲームオーバー─(3)崩壊─ゲームオーバー─(4)崩壊─ゲームオーバー─(5)崩壊─ゲームオーバー─(6)崩壊─ゲームオーバー─(7)崩壊─ゲームオーバー─(8)崩壊─ゲームオーバー─(9)崩壊─ゲームオーバー─(10)崩壊─ゲームオーバー─(11)崩壊─ゲームオーバー─(12) 村雨良 9 NO. 作品名 作者 015 からっぽの心 ◆MiRaiTlHUI 033 Sの異常/気分しだいの必殺技(前編)Sの異常/気分しだいの必殺技(中編)Sの異常/気分しだいの必殺技(後編) ◆zvh.p2EMLo 057 I am(前編)I am(後編) ◆7pf62HiyTE 078 夢見ていよう(前編)夢見ていよう(後編) ◆gry038wOvE 094 「親友」(1)「親友」(2)「親友」(3)「親友」(4) 105 悲しき道 ◆OmtW54r7Tc 106 解放(1)解放(2)解放(3)解放(4) ◆LuuKRM2PEg 112 牙狼~SAVIOR IN THE DARK~我が名は絶狼Warrior~闇を駆けるキバ~ ◆gry038wOvE 125 届かない、M/─僕はここにいる─届かない、M/ Nothing Lasts ForeverEにさよなら/仮面ライダー!あなたたちを忘れません!!Eにさよなら/龍道(ドラゴンロード) 三影英介 3 NO. 作品名 作者 018 正義の価値 ◆F3/75Tw8mw 047 魔獣 ◆LuuKRM2PEg 060 血染めのライダーパンチ ◆gry038wOvE 【魔法少女リリカルなのはシリーズ】 【仮面ライダーW】 【仮面ライダーSPIRITS】 【侍戦隊シンケンジャー】 【ハートキャッチプリキュア!】 【魔法少女まどか☆マギカ】 【らんま1/2】 【フレッシュプリキュア!】 【ウルトラマンネクサス】 【仮面ライダークウガ】 【宇宙の騎士テッカマンブレード】 【牙狼-GARO-】 【シークレット】 【超光戦士シャンゼリオン】 【主催陣営】 【外部世界】
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1872.html
※使い古されたテンプレを用いています。 「ゆっくりしていってね!」 家に帰ると下膨れの生首がいた。黒い帽子をかぶり、金色の髪をした全長が三十センチほどのそれは跳ねながら私の方 へと寄ってきた。生首が跳ねながら寄ってくるのは出来の悪いホラー映画のようで、滑稽でもあり恐ろしくもあった。 「おにいさんはゆっくりできるひと?まりさはおなかがすいたよ。ゆっくりごはんをよういしてね!」 生首が何かを言っていたが、私はドアを閉めてその場を立ち去った。 「そりゃゆっくりだな。間違いない。」 友人は私が持参した安い酒を注ぎながら自信ありげに言った。あの後私は謎の生命体がいる部屋に入る気になれず に友人宅を訪れた。 「知っているのかい。」 「今の時代にまだ知らない奴がいる方が驚きだ。新聞でもゆっくりの被害について散々取り上げている。ほら。」 渡された新聞には確かに生首らしき生き物の写真が載っていた。悪夢は現実だということに戸惑う私をあざ笑うかのよう に彼は続けた。 「ゆっくりというのはなぜか生きている饅頭だ。見た目は人の生首だが中身は餡子が詰まっていて、 人間の言葉を話す。時々食料や住処を求めて人里に出没するそうだ。新聞も読んでいないようだし、 お前もゆっくり対策をしていないんだろう。」 「どうすればいいと思う。」 「普通の人なら踏み潰して黙らせてからゴミに出すな。」 あっけらかんと友人は言った。確かにセイブツではなくナマモノであるならばそれは正しい判断だろう。説明が本当である ならば外から入ってきたそれらは落ちた饅頭に等しい。食べようと思えば食べれるだろうが、無理して食べるほどのものでも ない。でもあれを踏み潰すとなると気が引ける。口をふさいでもゴミ捨て場で暴れられては困る。殺すのは別にかまわない が衛生的で安全なゴミへの出し方はないだろうか。 私の考えがゆっくりの殺害方法へシフトしていったとき、再び友人が喋り出した。 「そういえばゆっくり処理機でもう使わないのがあったな。お前にやるよ。」 友人は手にしたお猪口に酒を注いだ。口元が邪悪に歪んでいる。おそらく、笑っているのだろう。正直、彼の こんな表情を見たのは初めてだった。 「………サンキュ。持つべきものは友達だな。」 友人からゆっくり処理機を受け取った後、家路をたどりながら思った。あれはお猪口ではなく口を針金で固定された ゆっくりだったと。今頃あれはアルコールで混濁した意識の中彼に何をされているのだろうか。 家の戸を開ける。 「ここはまりさのおうちだよ!しらないおにいさんはゆっくりでていってね!」 やはり夢ではなかった。部屋の中には生首の饅頭がいた。最初は不気味に思えた生首も今となっては処分に手間の かかるゴミとしか思えない。 「ここでゆっくりするならたべるものをもってきてね!まりさはかんだいだけどゆっくりしてたらおこるよ!」 無視して部屋の中を調べる。本棚から本がこぼれていたりゴミ箱が倒されたりしていたので、片づけておく。 「おそうじしてくれているんだね。でもはやくたべるものをもってきてね!そうしたらまりさのめしつかいにしてあげるよ! こうえいにおもってね!」 元々物が少ないせいかゆっくりの被害はあまりなかった。ゆっくりの届くところには缶詰しかなかったため、食料も 無事だった。窓から逃がしてもよかったが、他の人に迷惑をかけたらいい気分はしないのでここで処分することにする。 友人からもらったゆっくり処理機は透明な箱だった。ただし、上の面だけは鉄でできており、ハンドルの付いたネジが 飛び出している。使い方は一目見て理解した。 ゆっくりを捕まえて箱の中に入れる。 「ゆ?せまいよ!ここじゃゆっくりできないよ!はやくだしてね!」 ゆっくりがわめく。五月蠅い。私はハンドルを回していく。天板がゆっくりと降りてくる。 「はやくだしてっていってるでしょ?わかんないの?ばかなの?」 まだ自分の立場が分かっていない。はやる気持ちを抑えながらゆっくりとハンドルを回す。 「ゆっ?おかしいよ?てんじょうがおちてくるよ!ゆっくりさせてね!ここからだしてね!」 やっと気づいたようだ。大丈夫、すぐに殺したりはしないよ。そこで好きなだけゆっくりさせてあげるよ。死ぬまで。 心臓の鼓動が高ぶり、熱い血が体中を巡っていることが分かる。 「ゆぐーっ!ゆぐーっ!」 体を膨らませて必死で抵抗している。どれだけ膨らんでも押し返せるわけないのに。ああ、なんて可愛いんだ。 「うううぅぅぐるじいいいいぃぃだずげでぇぇ」 だんだんとゆっくりの形が歪んでいく。箱を倒して表情を見る。ゆっくりは涙を流しながら助けを求めるような眼をしていた。 ところどころ皮が裂けて、中身の餡子が見えている。そんな眼で見るなよ。もっと苦しめたくなっちゃうだろ。 「いばならゆぐじであげるよ………ゆっぐじだずげでね………」 この状況で助かると思っているんだ。あっけなくちゃつまらないからね。ゆっくり、ゆっくりといじめてあげるよ。 私はゆっくりを放置して戸棚へ向かうと、マッチを手に戻ってきた。 「ぐひゅー………ぐひゅー………」 もはや息も絶え絶えといったところだ。私は火をつけたマッチをゆっくりを潰している鉄板の上に落した。 「ぐぎいいいぃぃぃぃぃぃ」 ゆっくりの絶叫が響く。まだまだ元気いっぱいだね。ゆっくりしていってね。 「ぐぐぐ………げぶっ………ごぼっ…どぼじで…ごんな………」 餡子を吐き尽してゆっくりは動かなくなった。そろそろ夜が明けようとしていた。当初の目的を忘れ一晩中ゆっくりの相手 をしていたようだ。 「どうしてこんなことするかって?」 私はゴミになったゆっくりに向かって言った。 「予想以上に君が可愛らしすぎたんだ。」 朝の陽射しの中、私は友人の笑みの意味が分かった気がした。 終 後書き 「万能お兄さん」の人に憧れて書いてみた。 SS書くのって難しいと痛感した。 お目汚し失礼いたしました。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/578.html
自由への道を閉ざす監獄の扉のように、重く閉じられていた目蓋が開放された。武神が 目を覚ましたのだ。 武神が首を横に往復させると、加藤はすぐに見つかった。 喜びに浸るわけでもなく、勝利に酔いしれるわけでもない。一仕事を終えて疲れ果てた 一人の青年が座り込んでいただけであった。 「あ、起きやがったか……」 「私は敗北したのだな」 「別に認めたくなければいいけどよ、なんならかかって来いよ」 「ふん、虚勢を張るな。もう懲り懲りだという声が体中から聞こえるぞ」 「んだとォ?!」 立ち上がって構えを取ろうとするが、右半身が崩壊した肉体では立つことすらかなわな い。 「ぐっ!」 「心配しなくとも、私は敗北を認めている。この勝負、私の負けだ」 「……ずいぶん、素直じゃねぇか」 「武術とは、歴史を遡れば命の奪い合いに帰結する。命は人も神も一つしか持たぬ。なら ば武術における勝敗とは、一回一回区切られねばならない。武を司る私となれば、なおさ らだ」 「………」 「そして何より、今私の心にあるのはどうしようない程の敗北感だ。仮に今ここで君を倒 したとしても、私の心からそれを払拭することはできまい」 武神は心の底から敗北を認めていた。恥も外聞もなく「三本勝負にしよう」と言い出し かねない性格の武神からは、考えられない台詞だった。 「気味が悪ィぜ。まぁいいけどよ、だったら、さっさと俺を帰してくれや」 「いいだろう。が、君には話しておくべきことが幾つかある」 「話ィ?」 武神は一呼吸置くと、そっけなく話を切り出した。 「まず初めに。せっかく倒してくれたのだが、私は武神などではない」 いきなりの告白に、加藤の体内でクエスチョンマークがうじゃうじゃ湧き出してくる。 「はァ? ちょっ、てめ……待てよ、おい! まさか、俺をハメやがったのか!?」 「そうではない。正確に言えば、私には武神の資格などとうになかった」 「……どういうことだよ」 「あれは四十年近くも前になるか……」 武神はぎゅっと目をつぶり、歯を食いしばる。忘れたい恥を、しかし死んでも忘れられ そうもない恥を、よりによって同じ神ではなく人間の前で掘り起こすという自傷行為に必 死に耐えている。 「君の故国、日本である男が生を受けた。人類史でもダントツでナンバーワンであろう武 の才能を秘めた男だった。今から思い返してみれば、私は彼が誕生した瞬間、神の座を降 りるべきだったのだ。 当然だが、私はその男に目をかけた。齢が十に達する頃には、すでにオリンピック選手 など彼の前では凡人も同然だった。まさに“神の申し子”だった。 ところが、彼は私をあざ笑うかのように、神をも超越した領域へ足を踏み入れる。日夜 戦場に入り浸り、闘争に明け暮れるうち、彼の背中にはいつしか凶悪なる“鬼”が棲みつ いていた。 私は愕然としたよ。全ての理合を知っている、知っていなければならぬこの私ですらが 永遠にたどり着けぬ頂(いただき)に、たかだか十数年生きただけの小僧が到達してしま ったのだから。 範馬勇次郎、彼は私の神としてのアイデンティティを粉々に打ち砕いた」 独白に息継ぎが入る。 「武に君臨しつつも、私は悩み続けていた。神の座を辞するか、否か。たとえ全知全能の 神であろうとも、神の座に対する決定権は持たない。つまり、他に選択を委ねることは許 されない。私は心のどこかで欲していたのかもしれんな、この私に審判を下してくれる戦 士(ファイター)を。 そんな矢先、君が現れてくれた。“悪い武道家の見本”という表現が良く似合う君は、 私の処刑を、試練を、そして私自身をも乗り越えてくれた。 おかげで決心が固まったよ」 互いに口を開かぬ、開いてはならないような時間が流れる。 武神の神らしからぬ自らの進退に関する悩み、与り知らぬところで救世主にされていた 戸惑い。これらをどうにか整理しつつ、加藤はようやく喉を使用するに至った。 「……で、どうすんだよ」 「私は降りる。よって、この世から武の神はいなくなる」 「ケッ、バカヤロウが。はなっから武神は──」 「愚地独歩、か?」 「あぁ、そうだよ。文句あるか?」 「いや。彼は武に全てを捧げてくれた数少ない人間の一人だ。武神と呼ばれるに相応しい 風格と実力を持つ」 「………」 「あと一つ、勘違いしてもらいたくないが、私は君に敗北したから神を辞するのではない。 私は君との戦いを通じて、君らのいる場所はもはや神などが関わってはならぬ縄張り(テ リトリー)だと悟った」 武神は真剣な面持ちとなって、神としての最後の助言を繰り出す。 「古代、中世、近代、いずれの時代にも例外なく闘争は存在したが、現代(いま)こそが 間違いなく武術史上最大の群雄割拠の時代であることに間違いない。 もはや私がいようがいまいが、制御は不可能だ。 今後の武のかつてない変遷が、私にはぼんやりと予知できる。究極の武と究極の暴力と の一騎打ち、地球規模で異変を起こす自由を巡る争い、私が生まれるより遥か太古より甦 りし戦士、国家間の戦争に匹敵する親子喧嘩の勃発──。 君も格闘士として生きるなら、嫌でもこれらに巻き込まれるだろう。生きるか死ぬかは 君次第だ。覚悟しておきたまえ」 「ふん、おまえにいわれるまでもねぇ」 相変わらず反発する加藤に対し、武神はすり切れた唇と欠けた歯で若干ではあるが微笑 んだ。 「では、武神としての最後の仕事をこなすとしよう」 武神が念を込めると、みるみるうちに空中に穴が完成した。ライターでビニール袋を焙 った時のように、じわじわと、それでいてあっけない図画工作だった。 「さらばだ」
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/1001.html
※使い古されたテンプレを用いています。 「ゆっくりしていってね!」 家に帰ると下膨れの生首がいた。黒い帽子をかぶり、金色の髪をした全長が三十センチほどのそれは跳ねながら私の方 へと寄ってきた。生首が跳ねながら寄ってくるのは出来の悪いホラー映画のようで、滑稽でもあり恐ろしくもあった。 「おにいさんはゆっくりできるひと?まりさはおなかがすいたよ。ゆっくりごはんをよういしてね!」 生首が何かを言っていたが、私はドアを閉めてその場を立ち去った。 「そりゃゆっくりだな。間違いない。」 友人は私が持参した安い酒を注ぎながら自信ありげに言った。あの後私は謎の生命体がいる部屋に入る気になれず に友人宅を訪れた。 「知っているのかい。」 「今の時代にまだ知らない奴がいる方が驚きだ。新聞でもゆっくりの被害について散々取り上げている。ほら。」 渡された新聞には確かに生首らしき生き物の写真が載っていた。悪夢は現実だということに戸惑う私をあざ笑うかのよう に彼は続けた。 「ゆっくりというのはなぜか生きている饅頭だ。見た目は人の生首だが中身は餡子が詰まっていて、 人間の言葉を話す。時々食料や住処を求めて人里に出没するそうだ。新聞も読んでいないようだし、 お前もゆっくり対策をしていないんだろう。」 「どうすればいいと思う。」 「普通の人なら踏み潰して黙らせてからゴミに出すな。」 あっけらかんと友人は言った。確かにセイブツではなくナマモノであるならばそれは正しい判断だろう。説明が本当である ならば外から入ってきたそれらは落ちた饅頭に等しい。食べようと思えば食べれるだろうが、無理して食べるほどのものでも ない。でもあれを踏み潰すとなると気が引ける。口をふさいでもゴミ捨て場で暴れられては困る。殺すのは別にかまわない が衛生的で安全なゴミへの出し方はないだろうか。 私の考えがゆっくりの殺害方法へシフトしていったとき、再び友人が喋り出した。 「そういえばゆっくり処理機でもう使わないのがあったな。お前にやるよ。」 友人は手にしたお猪口に酒を注いだ。口元が邪悪に歪んでいる。おそらく、笑っているのだろう。正直、彼の こんな表情を見たのは初めてだった。 「………サンキュ。持つべきものは友達だな。」 友人からゆっくり処理機を受け取った後、家路をたどりながら思った。あれはお猪口ではなく口を針金で固定された ゆっくりだったと。今頃あれはアルコールで混濁した意識の中彼に何をされているのだろうか。 家の戸を開ける。 「ここはまりさのおうちだよ!しらないおにいさんはゆっくりでていってね!」 やはり夢ではなかった。部屋の中には生首の饅頭がいた。最初は不気味に思えた生首も今となっては処分に手間の かかるゴミとしか思えない。 「ここでゆっくりするならたべるものをもってきてね!まりさはかんだいだけどゆっくりしてたらおこるよ!」 無視して部屋の中を調べる。本棚から本がこぼれていたりゴミ箱が倒されたりしていたので、片づけておく。 「おそうじしてくれているんだね。でもはやくたべるものをもってきてね!そうしたらまりさのめしつかいにしてあげるよ! こうえいにおもってね!」 元々物が少ないせいかゆっくりの被害はあまりなかった。ゆっくりの届くところには缶詰しかなかったため、食料も 無事だった。窓から逃がしてもよかったが、他の人に迷惑をかけたらいい気分はしないのでここで処分することにする。 友人からもらったゆっくり処理機は透明な箱だった。ただし、上の面だけは鉄でできており、ハンドルの付いたネジが 飛び出している。使い方は一目見て理解した。 ゆっくりを捕まえて箱の中に入れる。 「ゆ?せまいよ!ここじゃゆっくりできないよ!はやくだしてね!」 ゆっくりがわめく。五月蠅い。私はハンドルを回していく。天板がゆっくりと降りてくる。 「はやくだしてっていってるでしょ?わかんないの?ばかなの?」 まだ自分の立場が分かっていない。はやる気持ちを抑えながらゆっくりとハンドルを回す。 「ゆっ?おかしいよ?てんじょうがおちてくるよ!ゆっくりさせてね!ここからだしてね!」 やっと気づいたようだ。大丈夫、すぐに殺したりはしないよ。そこで好きなだけゆっくりさせてあげるよ。死ぬまで。 心臓の鼓動が高ぶり、熱い血が体中を巡っていることが分かる。 「ゆぐーっ!ゆぐーっ!」 体を膨らませて必死で抵抗している。どれだけ膨らんでも押し返せるわけないのに。ああ、なんて可愛いんだ。 「うううぅぅぐるじいいいいぃぃだずげでぇぇ」 だんだんとゆっくりの形が歪んでいく。箱を倒して表情を見る。ゆっくりは涙を流しながら助けを求めるような眼をしていた。 ところどころ皮が裂けて、中身の餡子が見えている。そんな眼で見るなよ。もっと苦しめたくなっちゃうだろ。 「いばならゆぐじであげるよ………ゆっぐじだずげでね………」 この状況で助かると思っているんだ。あっけなくちゃつまらないからね。ゆっくり、ゆっくりといじめてあげるよ。 私はゆっくりを放置して戸棚へ向かうと、マッチを手に戻ってきた。 「ぐひゅー………ぐひゅー………」 もはや息も絶え絶えといったところだ。私は火をつけたマッチをゆっくりを潰している鉄板の上に落した。 「ぐぎいいいぃぃぃぃぃぃ」 ゆっくりの絶叫が響く。まだまだ元気いっぱいだね。ゆっくりしていってね。 「ぐぐぐ………げぶっ………ごぼっ…どぼじで…ごんな………」 餡子を吐き尽してゆっくりは動かなくなった。そろそろ夜が明けようとしていた。当初の目的を忘れ一晩中ゆっくりの相手 をしていたようだ。 「どうしてこんなことするかって?」 私はゴミになったゆっくりに向かって言った。 「予想以上に君が可愛らしすぎたんだ。」 朝の陽射しの中、私は友人の笑みの意味が分かった気がした。 終 後書き 「万能お兄さん」の人に憧れて書いてみた。 SS書くのって難しいと痛感した。 お目汚し失礼いたしました。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2010.html
※使い古されたテンプレを用いています。 「ゆっくりしていってね!」 家に帰ると下膨れの生首がいた。黒い帽子をかぶり、金色の髪をした全長が三十センチほどのそれは跳ねながら私の方 へと寄ってきた。生首が跳ねながら寄ってくるのは出来の悪いホラー映画のようで、滑稽でもあり恐ろしくもあった。 「おにいさんはゆっくりできるひと?まりさはおなかがすいたよ。ゆっくりごはんをよういしてね!」 生首が何かを言っていたが、私はドアを閉めてその場を立ち去った。 「そりゃゆっくりだな。間違いない。」 友人は私が持参した安い酒を注ぎながら自信ありげに言った。あの後私は謎の生命体がいる部屋に入る気になれず に友人宅を訪れた。 「知っているのかい。」 「今の時代にまだ知らない奴がいる方が驚きだ。新聞でもゆっくりの被害について散々取り上げている。ほら。」 渡された新聞には確かに生首らしき生き物の写真が載っていた。悪夢は現実だということに戸惑う私をあざ笑うかのよう に彼は続けた。 「ゆっくりというのはなぜか生きている饅頭だ。見た目は人の生首だが中身は餡子が詰まっていて、 人間の言葉を話す。時々食料や住処を求めて人里に出没するそうだ。新聞も読んでいないようだし、 お前もゆっくり対策をしていないんだろう。」 「どうすればいいと思う。」 「普通の人なら踏み潰して黙らせてからゴミに出すな。」 あっけらかんと友人は言った。確かにセイブツではなくナマモノであるならばそれは正しい判断だろう。説明が本当である ならば外から入ってきたそれらは落ちた饅頭に等しい。食べようと思えば食べれるだろうが、無理して食べるほどのものでも ない。でもあれを踏み潰すとなると気が引ける。口をふさいでもゴミ捨て場で暴れられては困る。殺すのは別にかまわない が衛生的で安全なゴミへの出し方はないだろうか。 私の考えがゆっくりの殺害方法へシフトしていったとき、再び友人が喋り出した。 「そういえばゆっくり処理機でもう使わないのがあったな。お前にやるよ。」 友人は手にしたお猪口に酒を注いだ。口元が邪悪に歪んでいる。おそらく、笑っているのだろう。正直、彼の こんな表情を見たのは初めてだった。 「………サンキュ。持つべきものは友達だな。」 友人からゆっくり処理機を受け取った後、家路をたどりながら思った。あれはお猪口ではなく口を針金で固定された ゆっくりだったと。今頃あれはアルコールで混濁した意識の中彼に何をされているのだろうか。 家の戸を開ける。 「ここはまりさのおうちだよ!しらないおにいさんはゆっくりでていってね!」 やはり夢ではなかった。部屋の中には生首の饅頭がいた。最初は不気味に思えた生首も今となっては処分に手間の かかるゴミとしか思えない。 「ここでゆっくりするならたべるものをもってきてね!まりさはかんだいだけどゆっくりしてたらおこるよ!」 無視して部屋の中を調べる。本棚から本がこぼれていたりゴミ箱が倒されたりしていたので、片づけておく。 「おそうじしてくれているんだね。でもはやくたべるものをもってきてね!そうしたらまりさのめしつかいにしてあげるよ! こうえいにおもってね!」 元々物が少ないせいかゆっくりの被害はあまりなかった。ゆっくりの届くところには缶詰しかなかったため、食料も 無事だった。窓から逃がしてもよかったが、他の人に迷惑をかけたらいい気分はしないのでここで処分することにする。 友人からもらったゆっくり処理機は透明な箱だった。ただし、上の面だけは鉄でできており、ハンドルの付いたネジが 飛び出している。使い方は一目見て理解した。 ゆっくりを捕まえて箱の中に入れる。 「ゆ?せまいよ!ここじゃゆっくりできないよ!はやくだしてね!」 ゆっくりがわめく。五月蠅い。私はハンドルを回していく。天板がゆっくりと降りてくる。 「はやくだしてっていってるでしょ?わかんないの?ばかなの?」 まだ自分の立場が分かっていない。はやる気持ちを抑えながらゆっくりとハンドルを回す。 「ゆっ?おかしいよ?てんじょうがおちてくるよ!ゆっくりさせてね!ここからだしてね!」 やっと気づいたようだ。大丈夫、すぐに殺したりはしないよ。そこで好きなだけゆっくりさせてあげるよ。死ぬまで。 心臓の鼓動が高ぶり、熱い血が体中を巡っていることが分かる。 「ゆぐーっ!ゆぐーっ!」 体を膨らませて必死で抵抗している。どれだけ膨らんでも押し返せるわけないのに。ああ、なんて可愛いんだ。 「うううぅぅぐるじいいいいぃぃだずげでぇぇ」 だんだんとゆっくりの形が歪んでいく。箱を倒して表情を見る。ゆっくりは涙を流しながら助けを求めるような眼をしていた。 ところどころ皮が裂けて、中身の餡子が見えている。そんな眼で見るなよ。もっと苦しめたくなっちゃうだろ。 「いばならゆぐじであげるよ………ゆっぐじだずげでね………」 この状況で助かると思っているんだ。あっけなくちゃつまらないからね。ゆっくり、ゆっくりといじめてあげるよ。 私はゆっくりを放置して戸棚へ向かうと、マッチを手に戻ってきた。 「ぐひゅー………ぐひゅー………」 もはや息も絶え絶えといったところだ。私は火をつけたマッチをゆっくりを潰している鉄板の上に落した。 「ぐぎいいいぃぃぃぃぃぃ」 ゆっくりの絶叫が響く。まだまだ元気いっぱいだね。ゆっくりしていってね。 「ぐぐぐ………げぶっ………ごぼっ…どぼじで…ごんな………」 餡子を吐き尽してゆっくりは動かなくなった。そろそろ夜が明けようとしていた。当初の目的を忘れ一晩中ゆっくりの相手 をしていたようだ。 「どうしてこんなことするかって?」 私はゴミになったゆっくりに向かって言った。 「予想以上に君が可愛らしすぎたんだ。」 朝の陽射しの中、私は友人の笑みの意味が分かった気がした。 終 後書き 「万能お兄さん」の人に憧れて書いてみた。 SS書くのって難しいと痛感した。 お目汚し失礼いたしました。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/henroy/pages/192.html
第二回放送までの本編SS 【朝】 NO. タイトル 作者 登場人物 075 新たなる戦い! 思いは駆け巡る!! ◆LuuKRM2PEg 桃園ラブ、黒岩省吾、井坂深紅郎、ティアナ・ランスター 076 救いの女 ◆gry038wOvE 涼村暁 077 外道【ドーパント】 ◆LuuKRM2PEg 志葉丈瑠、パンスト太郎 078 夢見ていよう(前編)夢見ていよう(後編) ◆gry038wOvE 溝呂木眞也、美樹さやか、西条凪、五代雄介、響良牙、村雨良 079 Dの戦士/MOON~月光~ATTACKDの戦士/ゴキゲン鳥~crawler is crazy~ ◆7pf62HiyTE 大道克己、月影ゆり 080 上を向いて歩け ◆LuuKRM2PEg 早乙女乱馬、園咲霧彦、山吹祈里、高町ヴィヴィオ 081 すべてをFにする男/友に心の花束を ◆gry038wOvE 東せつな、佐倉杏子、モロトフ、左翔太郎、相羽タカヤ、泉京水、ン・ダグバ・ゼバ 082 どこまでも、止まらず走り続けよう ◆OmtW54r7Tc 一文字隼人、石堀光彦、花咲つぼみ、バラゴ 083 赤い戦慄 ◆7pf62HiyTE 志葉丈瑠、相羽シンヤ 084 漆黒の推察 ◆F3/75Tw8mw 冴島鋼牙、一条薫 085 無知侍 ◆gry038wOvE 梅盛源太、天道あかね 086 Gの咆哮/破壊の呼び声 ◆F3/75Tw8mw ゴ・ガドル・バ 087 奈落の花 ◆gry038wOvE 月影ゆり 088 no more words ◆7pf62HiyTE 園咲霧彦、山吹祈里、早乙女乱馬、高町ヴィヴィオ 089 ~SILVER REQUIEM~ ◆gry038wOvE 結城丈二、涼邑零 090 青き地獄の姉妹 ◆LuuKRM2PEg 溝呂木眞也、美樹さやか、スバル・ナカジマ 091 二人の黒騎士 ◆gry038wOvE 石堀光彦、一文字隼人、バラゴ 092 森をゴーです! 仲間捜しすすみません!! ◆7pf62HiyTE 花咲つぼみ 093 The Raven Chaser ダークプリキュア 095 激突!仮面ライダーエターナルVSダークプリキュア!(前編)激突!仮面ライダーエターナルVSダークプリキュア!(後編) ◆gry038wOvE ダークプリキュア、大道克己 098 希望 ◆LuuKRM2PEg 蒼乃美希、孤門一輝、沖一也、明堂院いつき、アインハルト・ストラトス 099 風のR/戦うために生まれ変わった戦士 ◆gry038wOvE ゴ・ガドル・バ、園咲霧彦、山吹祈里 101 この想いを…(前編)この想いを…(後編) ◆LuuKRM2PEg 佐倉杏子、東せつな、モロトフ、姫矢准、血祭ドウコク 【昼前】 NO. タイトル 作者 登場人物 094 「親友」(1)「親友」(2)「親友」(3)「親友」(4) ◆gry038wOvE 美樹さやか、溝呂木眞也、スバル・ナカジマ、花咲つぼみ、響良牙、志葉丈瑠、五代雄介、村雨良、一条薫、冴島鋼牙 096 野望の「二の目」 筋殻アクマロ 097 ライバル!!誰?(前編)ライバル!!誰?(後編) 桃園ラブ、涼村暁、黒岩省吾、井坂深紅郎、ティアナ・ランスター 100 警察署の空に(前編)警察署の空に(中編)警察署の空に(後編) 早乙女乱馬、高町ヴィヴィオ、孤門一輝、蒼乃美希、沖一也、明堂院いつき、アインハルト・ストラトス、梅盛源太、天道あかね 102 花咲く乙女(前編)花咲く乙女(中編)花咲く乙女(後編) ダークプリキュア、大道克己、月影ゆり 103 ピーチと二号! 生まれる救世の光!!(前編)ピーチと二号! 生まれる救世の光!!(後編) ◆LuuKRM2PEg 桃園ラブ、涼村暁、黒岩省吾、石堀光彦、西条凪、一文字隼人、バラゴ 104 Predestination ◆gry038wOvE 相羽シンヤ、結城丈二、涼邑零 105 悲しき道 ◆OmtW54r7Tc 冴島鋼牙、一条薫、村雨良、響良牙、花咲つぼみ、志葉丈瑠 108 Nのステージ/罪─ギルティ─Nのステージ/英雄─ヒーロー─ ◆gry038wOvE 左翔太郎、泉京水、相羽タカヤ、ン・ダグバ・ゼバ、ゴ・ガドル・バ、モロトフ、佐倉杏子、姫矢准、血祭ドウコク 111 せめて 輝きと ともに ◆LuuKRM2PEg 山吹祈里、ン・ダグバ・ゼバ 【昼】 NO. タイトル 作者 登場人物 106 解放(1)解放(2)解放(3)解放(4) ◆LuuKRM2PEg 溝呂木眞也、冴島鋼牙、一条薫、村雨良、響良牙、花咲つぼみ、志葉丈瑠、スバル・ナカジマ、ティアナ・ランスター、井坂深紅郎、大道克己、筋殻アクマロ 107 果てしなき望み ダークプリキュア 109 目指せ!ハッピーエンド ◆gry038wOvE 桃園ラブ、一文字隼人 110 あざ笑う闇 ◆LuuKRM2PEg 石堀光彦、西条凪、涼村暁、黒岩省吾、涼邑零、結城丈二 112 牙狼~SAVIOR IN THE DARK~我が名は絶狼Warrior~闇を駆けるキバ~ ◆gry038wOvE 冴島鋼牙、村雨良、涼邑零、結城丈二、バラゴ 113 かがやく空ときみの声(前編)かがやく空ときみの声(後編) ◆gry038wOvE 早乙女乱馬、天道あかね、アインハルト・ストラトス、梅盛源太、ン・ダグバ・ゼバ 114 Hボイルド探偵/ヤクソクノマチHボイルド探偵/ハーフボイルドノリュウギWっくわーるど/イチポンドノフクインWっくわーるど/ウルセイヤツラ ◆7pf62HiyTE 左翔太郎、佐倉杏子、天道あかね、梅盛源太、アインハルト・ストラトス 115 三つの凶星 ◆LuuKRM2PEg 血祭ドウコク、ゴ・ガドル・バ、ン・ダグバ・ゼバ 116 本当ですか!?ダークプリキュアの真実!! ◆gry038wOvE 一条薫、響良牙、花咲つぼみ、大道克己、ダークプリキュア 117 ASH TO ASHDuologue ◆7pf62HiyTE 沖一也、蒼乃美希、明堂院いつき 118 メモリとスーツと魔法陣 ◆gry038wOvE 孤門一輝、高町ヴィヴィオ 119 勝利のテッカマン(前編)勝利のテッカマン(後編) 相羽タカヤ、泉京水、モロトフ、相羽シンヤ 【第二回放送】 NO. タイトル 作者 登場人物 120 第二回放送 ◆gry038wOvE ニードル、加頭順、吉良沢優 127 第二回放送(裏) サラマンダー男爵、ラ・バルバ・デ、ラ・ドルド・グ、八宝斎 第一回放送まで 第二回放送まで 第三回放送まで 第四回放送まで 第五回放送まで ゲーム終了まで