約 66,996 件
https://w.atwiki.jp/ketanmos/pages/7.html
アーカイブ @wikiのwikiモードでは #archive_log() と入力することで、特定のウェブページを保存しておくことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/25_171_ja.html たとえば、#archive_log()と入力すると以下のように表示されます。 保存したいURLとサイト名を入力して"アーカイブログ"をクリックしてみよう サイト名 URL
https://w.atwiki.jp/ketanmos/pages/6.html
更新履歴 @wikiのwikiモードでは #recent(数字) と入力することで、wikiのページ更新履歴を表示することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_117_ja.html たとえば、#recent(20)と入力すると以下のように表示されます。 取得中です。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/764.html
今まで普通のゆっくりが家を占領するのはあったけど 巨大ゆっくりは無かったなぁということで書いてみた 基本はテンプレな行動とあまり違いは無いです あえてあげるなら家に入る順序が逆なことかな ドンドン、ドンドン 「あ?誰か来たのか?」 もうすぐ雪が降り始める季節。この時期になるとゆっくりも冬眠のためほとんどいなくなる そのため俺のゆっくりの駆除やらの仕事もいったん終わり、妖怪が来ないようにするための警備になる。 ただ、よっぽどのことが無い限り頭のいい妖怪は来ない。実質馬鹿な弱い妖怪に対するただの門番だ。 そんな仕事をやっているので俺の家はゆっくりやら妖怪やらが多い森の近くに建っている。 村はずれとしか言いようのない俺の家に来る村人ってのはあんまりいない。 悪友がたまに飯を持って来るぐらいだが…まぁそいつはわざわざドアを叩くようなやつでもない。 ふむ、これは事件でも起きたのだろうか ドンドン 「はいはい、そんなに慌てなくても今出ますよーってなんじゃこら!!」 「ゆっ、おじさんでるのがおそすぎだぜ!!こっちはさむいんだからさっさとあけるべきなんだぜ!!」 俺がドアをあけるといきなりでかいふざけた顔が現れる。巨大ゆっくりってやつだ。こいつはまりさ種か。 いや、何事かとあけたらでかい顔、普通びびるだろ。 まぁゆっくりと分かれば安心できる。 「何事かと思ったらゆっくりか。何のようだ」 「ここをまりさのゆっくりぷれいすにするんだぜ!!だからおじさんはさっさとでていくんだぜ!!」 「むきゅっ、まりさはこのあたりでもさいきょうのゆっくりだよ!!ていこうはむいみだよ!!」 「このとかいはのありすのためにいなかもののおじさんはおいしいものもってきてきえてね!!」 声がしたのでわきを見たら通常サイズのぱちゅりーとありすもいた。 まりさに気をとられてて気づかんかった。 しかし参ったね。まさか巨大ゆっくりが家をうばいに来るとは。 巨大ゆっくりはその名の通り普通のゆっくりよりかなりでかい。大きさとしては二メートルを越すくらいだ。 そのため直接正面からぶつかりあうとよっぽど強いやつでもないかぎり逆に跳ね飛ばされるわけだ。 まあ饅頭なので戦闘慣れしている俺一人でも簡単に倒せる相手ではあるが。 「あー、確かに巨大まりさにはかないそうにないな。分かった、この家は渡そう」 あっさりと負けを認める俺。まぁ饅頭に負けを認めるのはちとシャクだが狭い玄関ではあんまり戦いたくはない 広くない空間は単純にでかいやつが有利になる。 饅頭に負けるとも思わないが饅頭に苦労して勝つってのは俺の性に合わないのだ。 「ゆっゆっゆっ、すなおなおじさんはながいきするぜ!!」 「いなかものにしてはたちばをわきまえているわね。ありすのめしつかいにしてもいいわよ!」 「むきゅー、さすがにこれいじょうそとにいるのはきついわ。さっそくなかにはいるわ」 そういいながら入ってくるぱちゅりーとありす。そしてそれに続こうと巨大まりさが入ってくるが… ぎゅぅ 「ゆぅ?」 「ゆ?まりさいったいどうしたの?」 「ゆゆっ、つまったんだぜ!!そこのおじさんさっさとまりさをたすけるんだぜ!!」 やっぱりなぁ。 巨大まりさは完全に入り口に詰まってしまった。 元々人間の家というものは当たり前だが人間に合わせて作ってある。 そのため人間よりも縦も横もでかいゆっくりが入ろうとしても入れるわけがない。 無理に入ろうもんならこのまりさのように詰まるのが落ちである。 「あーはいはい。ちょっと待ってろ」 「むきゅ!はやくまりさをたすけてね!」 「ありすのめしつかいなんだからさっさとやってね!」 勝手に召使にしてんじゃねぇよ、と心でつぶやきつつ俺は台所へと向かった。 しばらくしてから包丁を二本持って戻ってくる。 さすがに見せると警戒するので隠し持つことになったが、こいつらはバカなので気づかないだろう 「まりさがこまってるのにどこにいってんだぜ!!さっさとたすけるんだぜ!!」 「そうよとかいはのありすにごほうしするのがいなかもののじょうしきでしょう!!」 「むきゅー、すきまかぜがさむいからはやくしてね!!」 「はいはい慌てるんじゃないよ。まったく」 そういいながら俺はまりさの正面に立った。 「むきゅ?おじさんそれは…」 ぱちゅりーが気づいたようだが、だからといって今から俺がやることをとめれるはずも無かった 「よっ」 ブジュルッジュリッジュベッ 「ゆっ、ゆぎゃああああああああああぁぁぁぁぁっっっ!!!」 二本の包丁をためらわずまりさの目に突き刺す。ついでにひねっといた。 荒事を仕事にしてると無意識のうちにねじったりしちゃうよね。 そして叫び声をあげて暴れようとするまりさを全力で蹴る。玄関で暴れて家をつぶされたら困る。 あっさりとすっぽ抜けたまりさはごろごろ家の前の道まで転がっていった。 「ああああああいだいいいいいいぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!!!!」 「むきゅぅぅぅぅっっ!!!!!」 「なにやってるのおおおおお!!!!!」 痛みのあまり道の真ん中でごろごろ転がるまりさ。叫ぶぱちゅりーとありす。 「まりさをさすようないなかもののじじいはさっさとしね!!」 「むきゅーっ!これじゃゆっくりできないわ!!」 体当たりしてくるありすと文句をいうぱちゅりー。 もちろんそんなことはいっさい聞くことなく俺は包丁を棚に置いて両方とも拾った。包丁は後で洗わなきゃな ついでにありすはさっきからむかつく発言だったので髪だけをつかんで宙吊りの刑 「ありずのきゅーでぃぐるへあーがぁ!!!」 「むきゅー!!はなしてぇ!!」 まりさに近づく。少しの間転がってるのを見ていると痛みが引いてきたのか起き上がってきた。 「ぎぎぎぎ、くそじじいっ!!ぜったいぶちのめして…ゆぎぃ!?みえないいいいぃぃぃっっ!!??」 両目ともつぶしたんだから当たり前だ。 「むきゅー!まりさぁ!たすけてぇ!」 「ありずをいじめるいなかものはごっちだよぅぅっっ!!」 「ありずとばちゅりーぃっ!?じじいはさっさとしね!!」 声を聞きつけて気づいたのかこっちに体当たりしてくる巨大まりさ。 もちろんわざわざ食らう意味は無いのであっさりとかわした。 「よげるなぁぁぁ!!!ざっざとしねぇぇぇぇ!!!!」 また体当たりしてくるがそれもかわす。 「んー?お前最強じゃなかったのか?こんなん子供でも避けれるぞ」 「がああああぁぁぁぁっっ!!!まりざはざいきょうなんだぜぇぇえぇ!!!」 何度も体当たりしてくるが俺はそれを次々とかわす。そして気づかれないようさりげなく場所を川の近くへと誘導した。 その間もまりさをバカにすることは忘れない。徹底的にけなし、全ての体当たりをよける 適当な悪口でもいちいち反応するから簡単だった。 まりさにすぐに攻撃しないのには理由が二つある 一つは体がでかいこと 人間よりでかいせいで力がそれなりにある。そのため下手に近づくと運が悪ければ転ばされることもある。 そうなったら踏み潰されてゲームオーバー。妖怪ならともかく饅頭に殺されるのは嫌だ。 もう一つはこいつを苦しめるため ゆっくりは正直好きじゃない。それにこいつらは俺を見下していやがるのだ。 だから人間様の恐ろしさを知らしめようというわけだ。まあ生かして帰す気は無いが。 里の近くの川まで移動したがまりさは疲れてきたのか息がきれていた。 ここまで移動するのにせいぜい三分くらい。野生とは思えん体力の無さだ。 おそらく毎日適当なゆっくりの餌を奪って生活してたに違いない。ほとんど動かないからスタミナが無いのだ。 なんかもう駄目すぎてあきれるというかなんというか。 「もう息が荒いとかどんだけ体力ないんだよ。自分よりよえぇやつばっかりいじめるだけで満足するからそうなるんだよ そんなんで最強とかwwwお前今度から最強(笑)って名乗ったら?プギャーwww 「ぎいいいいいぃぃぃぃ!!!!ざっざどぢねええええぇぇぇっ!!!」 どうやら図星だったらしく全力で突っ込んでくるまりさ。ゆっくりで強いとか名乗るやつは大概こんなんばっかりだ。 モチロンかわすがその時俺はさっきまでとは違う行動をとった。 まりさが体当たりをするタイミングに合わせて持っていたありすを地面に落として避ける。 「ゆぎっ!!やべぇぇぇぇぶ」 巨大まりさによって一発で踏み潰されるありす。カスタードが撒き散らされた。 「あでぃす!?ゆべぇっ!!」 そしてカスタードを勢いをつけて踏んだためにひっくり返るまりさ。餡子よかすべるもんな。 俺は駆け寄るとまりさを思いっきり川の方へととび蹴りをかました。 「あぎゅうっっ!!?ゆうううううっっ!!!」 ごろごろごろごろ バシャーン 「ゆぶぶぶぶっ!!ぶべぇ、たすっ、ぶびゅびゅびゅびゅぶぶぶぶbbbb…」 川に落ちてあっという間に溶けていくまりさ。そのまま魚のえさになるがいい。 こうして悪は滅んだっと。悪役にありがちな死に方だな 「むきゅ…」 なんかぱちゅりー静かだなと思ったら気絶してた。ありすがつぶされた辺りで気絶したんだろうか こいつどうすっかな…おやつにでもするか ~~~~~~~ はい、巨大まりさ襲来終わり。虐待がちょっとした戦いになるだけで結局つぶされる運命のゆっくり ちなみにこの三匹は他のゆっくりから無理矢理食べ物を奪ってゆっくりしていたが、 気づいたら冬になってて他のゆっくりが全て冬篭りしており、まったく食べ物が無いという状態になってしまい あったかくて食べ物がたくさんある所→人間の家なら十分あるはずという餡子脳により人里に来たという裏設定が…どうでもいいか 過去作品 巨大(ry 餌やり ゆっくり対策 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/wikiwiki2/pages/144.html
あから}(名)〔顏赤《あから》かになる義〕酒《さけ》の古言。 あからかに(副)[赤]赤みありて麗はしく。(顏色などに) あからがほ(名)[赤顏]赤ばみたる顏色。 あからがお→あからがほ あからさまに}(副)①たちまち。俄に。【※[#「倏」の「犬」に代えて「火」、第4水準2-1-57]忽】②かりそめに。ついちょっと。「仁和寺よりあからさまに京へ御幸ありて」 あからさまに(副)〔明状にの義か〕うちあけて。かくすことなく。あらはに。明白に。【赤地】 あからぶ(自動)(規三)[赤]あからむ。あかばむ。 あからむ(自動)(規一)[赤]赤く色づく。あかくなる。あかばむ。 あからむ‡(他動)(規ニ)[赤]赤くなす。あかむ。 あかり(名)[明]①光より發して物を明に見する象。「日のあかり」燈のあかり」②證據。あかし。「あかりが立つ」 あがり(名)【上】①あがること。のぼること。②上達すること。(學藝に)【上達】③高直になること。(價に)【騰貴】④成り果《は》つること。成就。(工事《しごと》に)【成就】 あがりくち(名)[上口]階段などに上るべき所。 あかりさき(名)[明先]明りのさしくる前。「あかりさきに立塞がる」 あかりざしき(名)[揚座敷]あがりやを見よ。 あかりしやうじ(名)[明障子]細く方《かく》なる木を格子に組みて骨とし、紙ひとへを貼りて、明りを透し、又、風を防ぐ障子。今略して專ら障子とのみいふ。(障子《しやうじ》の條を見合すべし)【亮隔】 あかりしようじ、あかりしょうじ→あかりしやうじ あがりだん(名)[上段]高きに登る段。階《はしご》の足を踏みかくる處。【階】 あかりとり(名)[明取]日の光を差込まする處。(窓など)【仰窓】 あかりば(名)[上塲]舟より岸に上るべき處。 あがりや(名)[揚屋]徳川氏の制に、身分ある罪人《つみびと》の牢。其上等なるを揚座敷《あがりざしき》と云ふ。 あかる}(自動)(規一)[明]あかるくなる。夜明く。 あかる}(自動)(規一)[赤]赤くなる。あからむ。「醉ひて顏あかる」【※[#「酉+它」、第4水準2-90-34]】 あかる‡(自動)(規一)[明]おのづから開く。【開】 あがる(自動)(規一)【上】①上へ行く。高きに至る。昇《のぼ》る。【揚】②貴《たか》くなる。高直になる。増す。(價に)【騰貴】③善きに進む。昇進す。貴《たふと》くなる。「役目があがる」位があがる」【進】④巧なるに進む。上達す。熟練す。(學術に)【熟達】⑤成る。成就す。できる。「仕事があがる」色があがる」【成就】⑥收まる。「雨があがる」乳があがる」【收】⑦死ぬ。(魚にいふ。陸に上るの意、鳥の「おつる」に對す)【魚死】⑧まゐる。參上す。(宮中、殿中、官衙《やくしょ》へ)⑨沒收となる。とりあげとなる。「役があがる」扶持があがる」【沒官】⑩甚だ古くあり。「あがりたる世」【上古】⑪供物《そなへもの》となる。「供物《くもつ》があがる」燈明があがる」年貢があがる」【供】 あがる(他動)(規一)〔上《あが》るの轉〕くらふの敬語。 あがる}(自動)(規ニ)【別】わかる。放《はな》る。 あがるし(形一)[明]①光りて善く見ゆ。暗からず。あきらかなり。【光明】②善く解《げ》し得られてあり。「法律にあかるい」【通明】 あかるみ(名)[明]あかるき處。あかるき方。【明處】 あかゑ(名)[赤繪]やきものに、赤色の釉《くすり》にてかきたる※[#「書」の「日」に代えて「凵<田」、6-3-7]。 あかゑむば(名)あかとんぼに同じ。 あかを(名)[赤魚]〔「あかうを」の約〕形、略、鯛に似て、厚く濶く、大なるはニ三尺に至る、頭大く、口廣く、眼も大くして、鬼の面の如し、尾に岐《また》なく、鱗細かく、全身淡赤くして、丹色の斑あり、肉白く、味淡し。 あこお→あかを あき(名)【秋】一年四時の第三に當るもの、夏の次、冬の前、徃時は、凡そ七月、八月、九月、今は凡そ八月九月十月なり。 あき}(名)【商】あきなひ。 あき}(名)あかにしの古名。 あき(名)[明]①明きたる處。ひま。すきま。【隙】②明きたる時。いとま。ひま。「工事《しごと》のあき」【間暇】③空《から》なること。人の住まぬこと。「あき屋」あき店」【空】 あき(名)【厭】厭《あ》くこと。倦むこと。「あきが出る」あきが來る」 あぎ(名)【※[#「月+咢」、第3水準1-90-51]】〔明《あき》の轉か〕口の中の上下の骨。あぎと。あご。 あぎ(名)【阿魏】〔印度邊の語ならんか〕舶來藥品の名、植物の脂《やに》にて、樹に採ると、草に採ると、の二種ありと云。 あきうど(名)【商人】〔商人《あきびと》の音便〕商賣《あきなひ》を生業《なりはひ》とする人。あきびと。あきんど。 あきかぜ(名)【秋風】①秋の時節に吹く風。②秋を厭《あき》の意に寄せて、男女の情のはなるること。(漢の班?※[#「女+捷のつくり」、第4水準2-5-61]※[#「女+予」、第3水準1-15-77]の故事にて、秋の扇は捨てらるる物としていふ) あきくさ(名)【秋草】秋に咲く草花を總べいふ語。 あきぐみ(名)[秋茱萸]草の名、高さ丈餘に至る、葉は互生し、「なつぐみ」より小く狹く、面、深緑にして、背、白く光あり、枝も同じ、春の末、花を開く、「なつぎみ」より小し、實、秋に熟す、大さ「なんてん」の如く、赤くして白き點あり、食ふべし。【野櫻桃一種】 あきさ(名)[秋沙]鳥の名、状、「こがも」に似て、頭と背とは灰色にして、腹白く、觜、細く尖り、脚と共に赤し、秋來り春去る。あいさ。あひがも。【※[#「刀」の「ノ」が横向き、第3水準1-14-58]鴨一種】 あきじひ(名)[明盲]あきめくら。 あきじい→あきじひ あきぜみ(名)[秋蝉]蝉の一種、形、大くして、翅、赤褐にして透きとほらず、秋の半に、晩に當りて多く鳴く。あかぜみ。あぶらぜみ。【※[#「虫+乍」、第4水準2-87-38]蜩】 あきたじやうのすけ(名)[秋田城介]古へ、出羽國の秋田城を守る官、出羽の介たる者、これを兼ぬ。 あきたじようのすけ、あきたじょうのすけ→あきたじやうのすけ あきたぶき(名)[秋田蕗]羽後國の秋田郡鹿角郡等に産ずる蕗、最も大くして、高さ七八尺に及び、葉の圍み丈餘ありて、傘の如し。 あきたる(自動)(規一)【飽足】十分に飽く。滿足す。 あきち(名)[明地]家居の無き地所。【空地】 あきつ(名)[秋津]〔秋之蟲《あきつむし》の略か〕とんぼに同じ。 あぎと(名)【※[#「月+咢」、第3水準1-90-51]】〔※[#「月+咢」、第3水準1-90-51]門《あぎと》の義〕①あぎに同じ。②えらに同じ。 あぎとふ}(自動)(規一)〔※[#「月+咢」、第3水準1-90-51]《あぎと》をはたらかす〕①水の上に浮みて泡を吹く。(魚に云)【※[#「口+僉」、第4水準2-4-39]※[#「口+禺」、第3水準1-15-9]】②かたことに物言ふ。(小兒に)【※[#「口+兒」、7-2-7]嘔】 あぎとう→あぎとふ あきなひ(名)【商】あきなふこと。しやうばい。 あきない→あきなひ あきなふ(他動)(規一)【商】〔商《あき》、行《な》ふの意〕賤《やす》く買ひて貴《たか》く賣る。うりかひする。商賣《しやうばい》す。賣買《ばいばい》す。 あきなう→あきなふ あきのかた(名)[明方]歳徳神《としとくじん》の條を見よ。 あきはつ(自動)(規ニ)[厭果]全く厭《あ》く。 あきびと}(名)【商人】あきうどに同じ。 あきふたげ(名)[秋二毛]鹿の毛色にいふ語、行縢《むかばき》などに用ゐるにいふ、秋に至りて、古毛長く、新毛短く、生《は》へ交りたる、其古毛をむしり去れるもの、色、夏毛より濃し。 あきんど(名)【商人】あきうどに同じ。 あきんどやど(名)[商人宿]旅《たび》の商人を宿《やど》す旅店《はたごや》。 あきめくら(名)[明盲]盲目《めくら》の一種、眼の状、常に變ることなくて物の見えぬもの。あきじひ。【青盲】 あきもの}(名)[商物]商ひにする品物。 あきもも(名)[秋桃]秋に熟する桃の實、味、殊に美なれば名あり。 あきや(名)[明家]人の住まぬ家。【空家】 あぎやう(名)[阿行]五十音圖《ごじふおんづ》の第一の行《ぎやう》。 あぎよう、あぎょう→あぎやう あきらかに(副)【明】①くもりなく。あかるく。はきと。②疑ひなく。能く解《げ》し得て。「意味をあからかに知らる」 あきらけし(形一)【明】①あきらかにてあり。はきとしたり。②思ひ迷ふことなし。能く解《げ》せらる。 あきらむ(他動)(規二)[明]あきらかに究め知る。「理をあきらむ」【辨】【諦】 あきらむ(自動)(規二)〔明《あき》らめて止む意〕念を絶つ。おもひきる。【絶念】 あきらめ(名)絶念《あきら》むること。思ひを絶つこと。おもひきり。「あきらめが早い」【絶念】 あきらめる‡(動)あきらむの訛。 あきる‡(自動)(規四)厭《あ》くの訛。 あきる(自動)(規二)[呆]物事の思ひの外なるに遇ひて心を失ふ。【惘】【瞠若】 あきれ(名)あきるること。あきれたること。 あきれる‡(動)呆《あき》るの訛。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/989.html
今まで普通のゆっくりが家を占領するのはあったけど 巨大ゆっくりは無かったなぁということで書いてみた 基本はテンプレな行動とあまり違いは無いです あえてあげるなら家に入る順序が逆なことかな ドンドン、ドンドン 「あ?誰か来たのか?」 もうすぐ雪が降り始める季節。この時期になるとゆっくりも冬眠のためほとんどいなくなる そのため俺のゆっくりの駆除やらの仕事もいったん終わり、妖怪が来ないようにするための警備になる。 ただ、よっぽどのことが無い限り頭のいい妖怪は来ない。実質馬鹿な弱い妖怪に対するただの門番だ。 そんな仕事をやっているので俺の家はゆっくりやら妖怪やらが多い森の近くに建っている。 村はずれとしか言いようのない俺の家に来る村人ってのはあんまりいない。 悪友がたまに飯を持って来るぐらいだが…まぁそいつはわざわざドアを叩くようなやつでもない。 ふむ、これは事件でも起きたのだろうか ドンドン 「はいはい、そんなに慌てなくても今出ますよーってなんじゃこら!!」 「ゆっ、おじさんでるのがおそすぎだぜ!!こっちはさむいんだからさっさとあけるべきなんだぜ!!」 俺がドアをあけるといきなりでかいふざけた顔が現れる。巨大ゆっくりってやつだ。こいつはまりさ種か。 いや、何事かとあけたらでかい顔、普通びびるだろ。 まぁゆっくりと分かれば安心できる。 「何事かと思ったらゆっくりか。何のようだ」 「ここをまりさのゆっくりぷれいすにするんだぜ!!だからおじさんはさっさとでていくんだぜ!!」 「むきゅっ、まりさはこのあたりでもさいきょうのゆっくりだよ!!ていこうはむいみだよ!!」 「このとかいはのありすのためにいなかもののおじさんはおいしいものもってきてきえてね!!」 声がしたのでわきを見たら通常サイズのぱちゅりーとありすもいた。 まりさに気をとられてて気づかんかった。 しかし参ったね。まさか巨大ゆっくりが家をうばいに来るとは。 巨大ゆっくりはその名の通り普通のゆっくりよりかなりでかい。大きさとしては二メートルを越すくらいだ。 そのため直接正面からぶつかりあうとよっぽど強いやつでもないかぎり逆に跳ね飛ばされるわけだ。 まあ饅頭なので戦闘慣れしている俺一人でも簡単に倒せる相手ではあるが。 「あー、確かに巨大まりさにはかないそうにないな。分かった、この家は渡そう」 あっさりと負けを認める俺。まぁ饅頭に負けを認めるのはちとシャクだが狭い玄関ではあんまり戦いたくはない 広くない空間は単純にでかいやつが有利になる。 饅頭に負けるとも思わないが饅頭に苦労して勝つってのは俺の性に合わないのだ。 「ゆっゆっゆっ、すなおなおじさんはながいきするぜ!!」 「いなかものにしてはたちばをわきまえているわね。ありすのめしつかいにしてもいいわよ!」 「むきゅー、さすがにこれいじょうそとにいるのはきついわ。さっそくなかにはいるわ」 そういいながら入ってくるぱちゅりーとありす。そしてそれに続こうと巨大まりさが入ってくるが… ぎゅぅ 「ゆぅ?」 「ゆ?まりさいったいどうしたの?」 「ゆゆっ、つまったんだぜ!!そこのおじさんさっさとまりさをたすけるんだぜ!!」 やっぱりなぁ。 巨大まりさは完全に入り口に詰まってしまった。 元々人間の家というものは当たり前だが人間に合わせて作ってある。 そのため人間よりも縦も横もでかいゆっくりが入ろうとしても入れるわけがない。 無理に入ろうもんならこのまりさのように詰まるのが落ちである。 「あーはいはい。ちょっと待ってろ」 「むきゅ!はやくまりさをたすけてね!」 「ありすのめしつかいなんだからさっさとやってね!」 勝手に召使にしてんじゃねぇよ、と心でつぶやきつつ俺は台所へと向かった。 しばらくしてから包丁を二本持って戻ってくる。 さすがに見せると警戒するので隠し持つことになったが、こいつらはバカなので気づかないだろう 「まりさがこまってるのにどこにいってんだぜ!!さっさとたすけるんだぜ!!」 「そうよとかいはのありすにごほうしするのがいなかもののじょうしきでしょう!!」 「むきゅー、すきまかぜがさむいからはやくしてね!!」 「はいはい慌てるんじゃないよ。まったく」 そういいながら俺はまりさの正面に立った。 「むきゅ?おじさんそれは…」 ぱちゅりーが気づいたようだが、だからといって今から俺がやることをとめれるはずも無かった 「よっ」 ブジュルッジュリッジュベッ 「ゆっ、ゆぎゃああああああああああぁぁぁぁぁっっっ!!!」 二本の包丁をためらわずまりさの目に突き刺す。ついでにひねっといた。 荒事を仕事にしてると無意識のうちにねじったりしちゃうよね。 そして叫び声をあげて暴れようとするまりさを全力で蹴る。玄関で暴れて家をつぶされたら困る。 あっさりとすっぽ抜けたまりさはごろごろ家の前の道まで転がっていった。 「ああああああいだいいいいいいぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!!!!」 「むきゅぅぅぅぅっっ!!!!!」 「なにやってるのおおおおお!!!!!」 痛みのあまり道の真ん中でごろごろ転がるまりさ。叫ぶぱちゅりーとありす。 「まりさをさすようないなかもののじじいはさっさとしね!!」 「むきゅーっ!これじゃゆっくりできないわ!!」 体当たりしてくるありすと文句をいうぱちゅりー。 もちろんそんなことはいっさい聞くことなく俺は包丁を棚に置いて両方とも拾った。包丁は後で洗わなきゃな ついでにありすはさっきからむかつく発言だったので髪だけをつかんで宙吊りの刑 「ありずのきゅーでぃぐるへあーがぁ!!!」 「むきゅー!!はなしてぇ!!」 まりさに近づく。少しの間転がってるのを見ていると痛みが引いてきたのか起き上がってきた。 「ぎぎぎぎ、くそじじいっ!!ぜったいぶちのめして…ゆぎぃ!?みえないいいいぃぃぃっっ!!??」 両目ともつぶしたんだから当たり前だ。 「むきゅー!まりさぁ!たすけてぇ!」 「ありずをいじめるいなかものはごっちだよぅぅっっ!!」 「ありずとばちゅりーぃっ!?じじいはさっさとしね!!」 声を聞きつけて気づいたのかこっちに体当たりしてくる巨大まりさ。 もちろんわざわざ食らう意味は無いのであっさりとかわした。 「よげるなぁぁぁ!!!ざっざとしねぇぇぇぇ!!!!」 また体当たりしてくるがそれもかわす。 「んー?お前最強じゃなかったのか?こんなん子供でも避けれるぞ」 「がああああぁぁぁぁっっ!!!まりざはざいきょうなんだぜぇぇえぇ!!!」 何度も体当たりしてくるが俺はそれを次々とかわす。そして気づかれないようさりげなく場所を川の近くへと誘導した。 その間もまりさをバカにすることは忘れない。徹底的にけなし、全ての体当たりをよける 適当な悪口でもいちいち反応するから簡単だった。 まりさにすぐに攻撃しないのには理由が二つある 一つは体がでかいこと 人間よりでかいせいで力がそれなりにある。そのため下手に近づくと運が悪ければ転ばされることもある。 そうなったら踏み潰されてゲームオーバー。妖怪ならともかく饅頭に殺されるのは嫌だ。 もう一つはこいつを苦しめるため ゆっくりは正直好きじゃない。それにこいつらは俺を見下していやがるのだ。 だから人間様の恐ろしさを知らしめようというわけだ。まあ生かして帰す気は無いが。 里の近くの川まで移動したがまりさは疲れてきたのか息がきれていた。 ここまで移動するのにせいぜい三分くらい。野生とは思えん体力の無さだ。 おそらく毎日適当なゆっくりの餌を奪って生活してたに違いない。ほとんど動かないからスタミナが無いのだ。 なんかもう駄目すぎてあきれるというかなんというか。 「もう息が荒いとかどんだけ体力ないんだよ。自分よりよえぇやつばっかりいじめるだけで満足するからそうなるんだよ そんなんで最強とかwwwお前今度から最強(笑)って名乗ったら?プギャーwww 「ぎいいいいいぃぃぃぃ!!!!ざっざどぢねええええぇぇぇっ!!!」 どうやら図星だったらしく全力で突っ込んでくるまりさ。ゆっくりで強いとか名乗るやつは大概こんなんばっかりだ。 モチロンかわすがその時俺はさっきまでとは違う行動をとった。 まりさが体当たりをするタイミングに合わせて持っていたありすを地面に落として避ける。 「ゆぎっ!!やべぇぇぇぇぶ」 巨大まりさによって一発で踏み潰されるありす。カスタードが撒き散らされた。 「あでぃす!?ゆべぇっ!!」 そしてカスタードを勢いをつけて踏んだためにひっくり返るまりさ。餡子よかすべるもんな。 俺は駆け寄るとまりさを思いっきり川の方へととび蹴りをかました。 「あぎゅうっっ!!?ゆうううううっっ!!!」 ごろごろごろごろ バシャーン 「ゆぶぶぶぶっ!!ぶべぇ、たすっ、ぶびゅびゅびゅびゅぶぶぶぶbbbb…」 川に落ちてあっという間に溶けていくまりさ。そのまま魚のえさになるがいい。 こうして悪は滅んだっと。悪役にありがちな死に方だな 「むきゅ…」 なんかぱちゅりー静かだなと思ったら気絶してた。ありすがつぶされた辺りで気絶したんだろうか こいつどうすっかな…おやつにでもするか ~~~~~~~ はい、巨大まりさ襲来終わり。虐待がちょっとした戦いになるだけで結局つぶされる運命のゆっくり ちなみにこの三匹は他のゆっくりから無理矢理食べ物を奪ってゆっくりしていたが、 気づいたら冬になってて他のゆっくりが全て冬篭りしており、まったく食べ物が無いという状態になってしまい あったかくて食べ物がたくさんある所→人間の家なら十分あるはずという餡子脳により人里に来たという裏設定が…どうでもいいか 過去作品 巨大(ry 餌やり ゆっくり対策 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1161.html
今まで普通のゆっくりが家を占領するのはあったけど 巨大ゆっくりは無かったなぁということで書いてみた 基本はテンプレな行動とあまり違いは無いです あえてあげるなら家に入る順序が逆なことかな ドンドン、ドンドン 「あ?誰か来たのか?」 もうすぐ雪が降り始める季節。この時期になるとゆっくりも冬眠のためほとんどいなくなる そのため俺のゆっくりの駆除やらの仕事もいったん終わり、妖怪が来ないようにするための警備になる。 ただ、よっぽどのことが無い限り頭のいい妖怪は来ない。実質馬鹿な弱い妖怪に対するただの門番だ。 そんな仕事をやっているので俺の家はゆっくりやら妖怪やらが多い森の近くに建っている。 村はずれとしか言いようのない俺の家に来る村人ってのはあんまりいない。 悪友がたまに飯を持って来るぐらいだが…まぁそいつはわざわざドアを叩くようなやつでもない。 ふむ、これは事件でも起きたのだろうか ドンドン 「はいはい、そんなに慌てなくても今出ますよーってなんじゃこら!!」 「ゆっ、おじさんでるのがおそすぎだぜ!!こっちはさむいんだからさっさとあけるべきなんだぜ!!」 俺がドアをあけるといきなりでかいふざけた顔が現れる。巨大ゆっくりってやつだ。こいつはまりさ種か。 いや、何事かとあけたらでかい顔、普通びびるだろ。 まぁゆっくりと分かれば安心できる。 「何事かと思ったらゆっくりか。何のようだ」 「ここをまりさのゆっくりぷれいすにするんだぜ!!だからおじさんはさっさとでていくんだぜ!!」 「むきゅっ、まりさはこのあたりでもさいきょうのゆっくりだよ!!ていこうはむいみだよ!!」 「このとかいはのありすのためにいなかもののおじさんはおいしいものもってきてきえてね!!」 声がしたのでわきを見たら通常サイズのぱちゅりーとありすもいた。 まりさに気をとられてて気づかんかった。 しかし参ったね。まさか巨大ゆっくりが家をうばいに来るとは。 巨大ゆっくりはその名の通り普通のゆっくりよりかなりでかい。大きさとしては二メートルを越すくらいだ。 そのため直接正面からぶつかりあうとよっぽど強いやつでもないかぎり逆に跳ね飛ばされるわけだ。 まあ饅頭なので戦闘慣れしている俺一人でも簡単に倒せる相手ではあるが。 「あー、確かに巨大まりさにはかないそうにないな。分かった、この家は渡そう」 あっさりと負けを認める俺。まぁ饅頭に負けを認めるのはちとシャクだが狭い玄関ではあんまり戦いたくはない 広くない空間は単純にでかいやつが有利になる。 饅頭に負けるとも思わないが饅頭に苦労して勝つってのは俺の性に合わないのだ。 「ゆっゆっゆっ、すなおなおじさんはながいきするぜ!!」 「いなかものにしてはたちばをわきまえているわね。ありすのめしつかいにしてもいいわよ!」 「むきゅー、さすがにこれいじょうそとにいるのはきついわ。さっそくなかにはいるわ」 そういいながら入ってくるぱちゅりーとありす。そしてそれに続こうと巨大まりさが入ってくるが… ぎゅぅ 「ゆぅ?」 「ゆ?まりさいったいどうしたの?」 「ゆゆっ、つまったんだぜ!!そこのおじさんさっさとまりさをたすけるんだぜ!!」 やっぱりなぁ。 巨大まりさは完全に入り口に詰まってしまった。 元々人間の家というものは当たり前だが人間に合わせて作ってある。 そのため人間よりも縦も横もでかいゆっくりが入ろうとしても入れるわけがない。 無理に入ろうもんならこのまりさのように詰まるのが落ちである。 「あーはいはい。ちょっと待ってろ」 「むきゅ!はやくまりさをたすけてね!」 「ありすのめしつかいなんだからさっさとやってね!」 勝手に召使にしてんじゃねぇよ、と心でつぶやきつつ俺は台所へと向かった。 しばらくしてから包丁を二本持って戻ってくる。 さすがに見せると警戒するので隠し持つことになったが、こいつらはバカなので気づかないだろう 「まりさがこまってるのにどこにいってんだぜ!!さっさとたすけるんだぜ!!」 「そうよとかいはのありすにごほうしするのがいなかもののじょうしきでしょう!!」 「むきゅー、すきまかぜがさむいからはやくしてね!!」 「はいはい慌てるんじゃないよ。まったく」 そういいながら俺はまりさの正面に立った。 「むきゅ?おじさんそれは…」 ぱちゅりーが気づいたようだが、だからといって今から俺がやることをとめれるはずも無かった 「よっ」 ブジュルッジュリッジュベッ 「ゆっ、ゆぎゃああああああああああぁぁぁぁぁっっっ!!!」 二本の包丁をためらわずまりさの目に突き刺す。ついでにひねっといた。 荒事を仕事にしてると無意識のうちにねじったりしちゃうよね。 そして叫び声をあげて暴れようとするまりさを全力で蹴る。玄関で暴れて家をつぶされたら困る。 あっさりとすっぽ抜けたまりさはごろごろ家の前の道まで転がっていった。 「ああああああいだいいいいいいぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!!!!」 「むきゅぅぅぅぅっっ!!!!!」 「なにやってるのおおおおお!!!!!」 痛みのあまり道の真ん中でごろごろ転がるまりさ。叫ぶぱちゅりーとありす。 「まりさをさすようないなかもののじじいはさっさとしね!!」 「むきゅーっ!これじゃゆっくりできないわ!!」 体当たりしてくるありすと文句をいうぱちゅりー。 もちろんそんなことはいっさい聞くことなく俺は包丁を棚に置いて両方とも拾った。包丁は後で洗わなきゃな ついでにありすはさっきからむかつく発言だったので髪だけをつかんで宙吊りの刑 「ありずのきゅーでぃぐるへあーがぁ!!!」 「むきゅー!!はなしてぇ!!」 まりさに近づく。少しの間転がってるのを見ていると痛みが引いてきたのか起き上がってきた。 「ぎぎぎぎ、くそじじいっ!!ぜったいぶちのめして…ゆぎぃ!?みえないいいいぃぃぃっっ!!??」 両目ともつぶしたんだから当たり前だ。 「むきゅー!まりさぁ!たすけてぇ!」 「ありずをいじめるいなかものはごっちだよぅぅっっ!!」 「ありずとばちゅりーぃっ!?じじいはさっさとしね!!」 声を聞きつけて気づいたのかこっちに体当たりしてくる巨大まりさ。 もちろんわざわざ食らう意味は無いのであっさりとかわした。 「よげるなぁぁぁ!!!ざっざとしねぇぇぇぇ!!!!」 また体当たりしてくるがそれもかわす。 「んー?お前最強じゃなかったのか?こんなん子供でも避けれるぞ」 「がああああぁぁぁぁっっ!!!まりざはざいきょうなんだぜぇぇえぇ!!!」 何度も体当たりしてくるが俺はそれを次々とかわす。そして気づかれないようさりげなく場所を川の近くへと誘導した。 その間もまりさをバカにすることは忘れない。徹底的にけなし、全ての体当たりをよける 適当な悪口でもいちいち反応するから簡単だった。 まりさにすぐに攻撃しないのには理由が二つある 一つは体がでかいこと 人間よりでかいせいで力がそれなりにある。そのため下手に近づくと運が悪ければ転ばされることもある。 そうなったら踏み潰されてゲームオーバー。妖怪ならともかく饅頭に殺されるのは嫌だ。 もう一つはこいつを苦しめるため ゆっくりは正直好きじゃない。それにこいつらは俺を見下していやがるのだ。 だから人間様の恐ろしさを知らしめようというわけだ。まあ生かして帰す気は無いが。 里の近くの川まで移動したがまりさは疲れてきたのか息がきれていた。 ここまで移動するのにせいぜい三分くらい。野生とは思えん体力の無さだ。 おそらく毎日適当なゆっくりの餌を奪って生活してたに違いない。ほとんど動かないからスタミナが無いのだ。 なんかもう駄目すぎてあきれるというかなんというか。 「もう息が荒いとかどんだけ体力ないんだよ。自分よりよえぇやつばっかりいじめるだけで満足するからそうなるんだよ そんなんで最強とかwwwお前今度から最強(笑)って名乗ったら?プギャーwww 「ぎいいいいいぃぃぃぃ!!!!ざっざどぢねええええぇぇぇっ!!!」 どうやら図星だったらしく全力で突っ込んでくるまりさ。ゆっくりで強いとか名乗るやつは大概こんなんばっかりだ。 モチロンかわすがその時俺はさっきまでとは違う行動をとった。 まりさが体当たりをするタイミングに合わせて持っていたありすを地面に落として避ける。 「ゆぎっ!!やべぇぇぇぇぶ」 巨大まりさによって一発で踏み潰されるありす。カスタードが撒き散らされた。 「あでぃす!?ゆべぇっ!!」 そしてカスタードを勢いをつけて踏んだためにひっくり返るまりさ。餡子よかすべるもんな。 俺は駆け寄るとまりさを思いっきり川の方へととび蹴りをかました。 「あぎゅうっっ!!?ゆうううううっっ!!!」 ごろごろごろごろ バシャーン 「ゆぶぶぶぶっ!!ぶべぇ、たすっ、ぶびゅびゅびゅびゅぶぶぶぶbbbb…」 川に落ちてあっという間に溶けていくまりさ。そのまま魚のえさになるがいい。 こうして悪は滅んだっと。悪役にありがちな死に方だな 「むきゅ…」 なんかぱちゅりー静かだなと思ったら気絶してた。ありすがつぶされた辺りで気絶したんだろうか こいつどうすっかな…おやつにでもするか ~~~~~~~ はい、巨大まりさ襲来終わり。虐待がちょっとした戦いになるだけで結局つぶされる運命のゆっくり ちなみにこの三匹は他のゆっくりから無理矢理食べ物を奪ってゆっくりしていたが、 気づいたら冬になってて他のゆっくりが全て冬篭りしており、まったく食べ物が無いという状態になってしまい あったかくて食べ物がたくさんある所→人間の家なら十分あるはずという餡子脳により人里に来たという裏設定が…どうでもいいか 過去作品 巨大(ry 餌やり ゆっくり対策 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/trpgmerulys/pages/128.html
イア:フォルト様、次はシャノンさんのブローチを探しましょう。 グラツィア:1D100 =120 知覚能力 Cthulhu (1D100 =120) → 60 → 成功 GM:プリザーブドフラワーに似た技術で、花に樹脂を流して固めたきれいなブローチ売ってる店を発見しました。 いろんな花、いろんなデザインがあるよ。 グラツィア:1D100 =115 魔力感知 Cthulhu (1D100 =115) → 93 → 成功 GM:その値では、魔力的にいいものは見つからないな(笑) イア:シャノンさんらしいものがあれば良いのですが…。 フォルト:魔力がこもっているかはわかりませんが、見目麗しいものを選んではいかがでしょうか。 イア:そうですね。シャノンさんに相応しいものを選びましょう。 グラツィア:1D100 =120 知覚能力 Cthulhu (1D100 =120) →99 → 成功 グラツィアプレイヤー:…シャノンさんに選びたくないのだろうか…。 それともさすがに疲れたんだろうか(笑) ダークトーンのバラを探したつもりだけど、なんだか別の意味ですごいバラになりそう(笑) GM:イア、毒々しい色のバラのレジンアクセ指輪を見つける。 ある意味でシャノンさんには似合いそうだけど(笑) イア:フォルト様、これはどうですか? フォルト:い、イアがいいと思うなら…(^_^;) グラツィアプレイヤー:フォルトの微妙な反応に気付くにはどうしたらいい? GM:気づかんだろイア。 グラツィアプレイヤー:気づかないかー(笑) イア:でしたらこれで。 フォルト:はい。 グラツィアプレイヤー:フォルト、突っ込んであげようよ(^_^;) GM:では、20Gで購入しました。人を食いそうなバラを(笑) イア:でしたら次は…(ちらっとフォルトを見る) フォルト:もうあと少しですわね。 イア:そうですね。少しさみしいです。 フォルト:さびしくはありませんわ。すべてが終わったら、きっとまた買い物ができます イア:そうですね。 フォルト:どなたのものを選びましょう? イア:フォルト様のものを。 フォルト:え、わたくしですか? イア:はい、本当は一番にフォルト様のものを選びたかったのですが、ルナ様に似合うものを見つけてしまったので…。 フォルト:わたくしは、特に欲しいものは…。イアが選んでくれるものなら、なんでも嬉しいですわ。 グラツィア:スカーフかストールにしようと思いますが、いかがですか? 貴婦人らしくて良いと思いますが…。 フォルト:まあ!素敵です。でも、狼のわたくしを貴婦人だなんて…。(もじもじ) グラツィア:フォルト様は素敵な貴婦人です。 フォルト:(照れ照れ) グラツィア:1D100 =120 知覚能力 Cthulhu (1D100 =120) → 51 → 成功 GM:普通のスカーフがたくさんある店を見つけました。 グラツィア:1D100 =115 魔力感知 Cthulhu (1D100 =115) → 72 → 成功 GM:暑い地方なので、日よけ的な用途が多く、素材も、蚤の市だから微妙。 魔力に反応するものはありません。 グラツィア:ん…ここではなく、首都で探した方がいいのかもしれませんね。 フォルト:そうですか?わかりました。 グラツィア:フォルト様に似合うものをプレゼントしたいので…。 フォルト:ありがとう。その気持ちだけでもう、十分なくらいなのですよ。 グラツィア:ヘリオスへのプレゼントも首都で選ぶのはどうでしょうか フォルト:そうですね、そうしましょう! ちょうど日も落ちてきました。 ここで一泊しましょう。この宿で。 グラツィア:はい。 GM:前にヘリオスと泊まった宿で、一晩過ごします。綺麗な月が見えますよ。 グラツィア:たくさん、買い物をしました。 ああ…。綺麗な月ですね。 フォルト:本当。たくさん、たくさん買いましたね。 長く旅をしていたのに、こんなに買い物をしたのは初めてですわね! グラツィア:はい。いつもはエル様やフェル様に頼りっきりでしたので。 フォルト:…ヘリオスは、月のような人でした。 太陽の名前を持っているのに…。 グラツィア:月ですか? フォルト:皆に見えないところで、いつも皆を支えて、準備を進めてくれたり、そっと守ってくれたりする人でした。 目立たないところで、誰かを救う人でした。 グラツィア:そんな方だったのですね。 フォルト:あなたには、もう記憶がないかも知れないけれど。 この月をヘリオスだと思って、覚えておいてあげてください。 こんな、優しい光の人です…。 グラツィア:(月を見上げて)このように優しい人なのですね。 もう1度会えるといいのですが…。 フォルト:会えるように、私も祈ります。 祈りはきっと…通ずると信じます…。 グラツィア:はい。 神のご加護は、これほどまでに近くにあるのですから。 フォルト:ええ、そうですわね。 グラツィア:まだ見ぬ人。 いつかあなたに会ったら、私はどのように接すれば良いのでしょうか。 フォルト:自然にすればいいと思います。 そうしたいように、その時のあなたで。 グラツィア:この気持ちを、素直に告げても良いのでしょうか。 フォルト:今、どう思っていますか? グラツィア:ドキドキします。 見た事もない人なのに、早く会いたいと思います。 フォルト:ふふ。まるで恋をしているよう。 きっとまた、恋をするのでしょう。最初からまた始めて、また、好きになるのですわ。 グラツィア:はい。 昔、本で読んだことがあるのです。 肖像画の少女が許嫁だと教えられた王子がいて…。 その肖像画に恋をして、会える日を楽しみにしていたと。 そのような気持ちです フォルト:まあ、肖像画に恋を。 グラツィア:私には肖像画すらありませんが、月やこの指輪が彼を表す肖像画のようなものかと…。 フォルト:そうですね。 想像は、恋の一番のスパイス。 今のあなたは、そのドキドキを楽しんでいたらいいと思います。 きっと、きっと、会えますから。 グラツィア:たくさん想像します。 フォルト様は、恋をしたことはございますか? フォルト:わたくしは…獣のころは、そういうもの、というか…恋を知りませんでした。 今は、母の気持ちが強く、恋をしようとは感じないのです。 グラツィア:恋を知らなかったのですか…。 フォルト様もいつか恋ができるといいですね。 フォルト:わたくしは、特に恋を必要としません。 恋より、もっと、家族のような愛が欲しいですわね(^^) グラツィア:そうなのですか? 家族のような愛…。 フォルト:ええ。 グラツィア:私はフォルト様にとってどういう存在ですか? フォルト:我が子のようにいとおしいです。 グラツィア:でしたら家族になれますね。 フォルト:ふふ。なってくださいます? グラツィア:はい。 フォルト:母にしてくださいますか? グラツィア:息子でしょうか??? 姉…という選択肢もあるのでは…と。 フォルト:ああ、姉! 姉というのは考えていませんでした! グラツィア:母…。 そういえば、私には『母』と呼べる方はいなかったように思います。 フォルト:でも、生母はいらっしゃるし、会いに行けるのでしょう? グラツィア:生母の顔もよく覚えていないので、誰が生母なのか…。 フォルト:では、すべて終わったら、一度会いに行きましょう。 お顔を見て、ご挨拶くらいはいいでしょう? グラツィア:はい。 生家に帰るかもしれない日がくるなんて…考えた事もありませんでした…。 フォルト:考えたこともないことを、たくさん、たくさん、しましょうね。 今は、わたくしが母になり、姉になります(ぎゅう) あなたの心を、守れるように…。 グラツィア:フォルト様と出会って、いろんなことを学びました。 フォルト様は、姉であり、母なのでしょうね。 ありがとうございます。 お会いできた事、とても光栄に思います。 フォルト:わたくしも、です。 愛しています。イア。 GM:この辺で宿で寝て首都に行こう。 グラツィア:おはようございます。フォルト様。 フォルト:おはようございます。よく眠れましたか?(頬にキス) グラツィア:(頬にキス)首都へはどうやっていきましょう。 シィカ:移動、必要? 願いに必要? グラツィア:はいっ!必要です!! シィカ:ならば、移動。 グラツィア:ありがとうございます。 GM:首都の「大通り」に放り出されました。 グラツィア:首都、久しぶりです…。 GM:びっくりされたり、さわさわされたり、ひそひそされたり。 フォルト:久しぶりですわね。本当に。 グラツィア:(何事もなかったかのように歩き出す) GM:気にしないお嬢様たちめw フォルト:(とことこ)どこに行きましょうか。 グラツィア:フォルト様のプレゼントをっ!! グラツィア:1D100 =120 知覚能力 Cthulhu (1D100 =120) → 35 → 成功 GM:首都の、高級なショップ発見。ここならいいスカーフもストールもあるでしょう。 グラツィア:こちらに入ってみましょう。 グラツィア:1D100 =115 魔力感知 Cthulhu (1D100 =115) → 11 → スペシャル グラツィアプレイヤー:おk−−−−−−!!!! GM:おおお!! 女性店員:いらっしゃいませ。 どういったものをお探しですか?(にこり) グラツィア:こんにちは。 あちらの貴婦人に似合う、スカーフかストールを探しているのですが…。 女性店員:おうつくしい銀の髪をしてらっしゃいますね。 それでは、こちらの、銀糸と絹糸を魔術で編み込んだスカーフはいかがでしょう。 グラツィア:素敵なお品ですね。 少しあてさせていただいてもよろしいですか? グラツィアプレイヤー:お嬢様の買い物すごい。 女性店員:今は春ですので、もうしまおうかと思っていたのですが…。 冬物ですのでお安くできます。光が当たると、雪の結晶の模様が浮かぶのです。 何故か、お客様から、雪のイメージが致しましたもので…。 季節はずれのものをすすめたわけではありません。御勘弁くださいませ。 フォルト:まあ、雪の結晶! グラツィア:素敵ですね!フォルト様にお似合いです! 女性店員:どうぞ。試着室をご利用になりますか? グラツィア:試着されてみてはいかがですか? きっとお似合いですよ フォルト:(いそいそ試着)どうですか?イア。 グラツィア:とてもお似合いです!! GM:銀の髪と少し違うトーンの銀色でキラキラして、雪の姫のようです。 グラツィア:お姫様のようです。 フォルト:もう、イアったら…(てれてれ) グラツィア:こちらをいただけますか? 女性店員:かしこまりました。本来8000Gのお品ですが、季節外なので、3000Gでいかがでしょうか。 グラツィア:そんなにお安くしていただいてありがとうございます。 買わせていただきます。 せっかくなので、プレゼント用に梱包などはしていただけるのでしょうか。 女性店員:はい、では、ラッピングをさせて頂きますね。 少しお待ちくださいませ。 グラツィア:フォルト様、とてもお似合いでしたよ。 フォルト:ありがとう。イアにも何か買ってあげたいけれど、わたくし、お金を持っていないから…。 こちらはきっと、あのスカーフと対の、金糸を使ったハンカチですわね。 似合うと思いますが…。やはりしっぽ…。 グラツィア:私にですか? その発想はありませんでした…。 (店員さんへ)あの、あちらのハンカチはおいくらでしょうか…。 女性店員:そちらは、金糸と魔力糸を使ったもので、金色の花びらがきらめきます。 1000Gでございます。 グラツィア:(小声で)フォルト様、買えなくはありません。 フォルト:でも、わたくしからのプレゼントになりませんわ。 グラツィア:お気持ちをいただきましたので。 フォルト:気持ちなら、イアもいっぱいくれました! グラツィア:でしたら、お貸しするというのはどうでしょうか。 フォルト:…はい! グラツィア:でしたら、こちらを(1000Gを渡す) 女性店員:頂戴致します。 グラツィア:(心:残りのお金で、魔法、覚えられるでしょうか…) 女性店員:(お揃いのラッピングにして、手提げ袋に入れてお渡しする) ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。 グラツィア:ありがとうございました(ぺこり) GM:魔法、諦めろよw どうせずっと激流氷結るわ。 グラツィアプレイヤー:諦めない!!! 方法はある!!! 呪い解除とホーリー↑ポンとる。 GM:ホーリー↑ポン かわいい。 グラツィアプレイヤー:誤変換だったんだが…。 GM:わかってるよw でも、ホーリー!ぽんって感じで。 グラツィア:(嬉しそうに)ヘリオスには何を買いましょう。 フォルト:何をあげたいと思いますか? グラツィア:理由はわかりませんが…。 キャラメルティといちごチョコを…。 フォルト:…! そうですね、そうしましょう。 ここのお店がいいですわよ(前にふたりが買っていた店を指さす) グラツィア:こちらですか?(店の様子を見て) 素敵なお店ですね。 フォルト:そうですわね。 店員さん:いらっしゃいませー! フォルト:さっきのように、ラッピングして貰いましょう。 出会ったとき、渡せるように。 グラツィア:はい! (店員さんへ)もし、月光色の包装紙があればそれでラッピングをしていただけますか? 店員さん:はい!…これかな?お客様の髪色そっくりですよ、いかがです? グラツィア:はい!ありがとうございます(^^) 店員さん:8Gになります(^^) グラツィア:(お支払) GM:さて、魔法をさくっと覚えに行こうか。 というか、君は首都なら神殿で、ひとつ1000Gくらいで覚えられるよね。 今のスキルなら、あっという間に吸収するからさくっとお金払ってさくっと覚えよう。 グラツィア:お金ありませんが??? GM:えーーーーーーー!! 神殿に借金しようw 黄金の短剣があればできる。 グラツィアプレイヤー:いーや、神殿長に直談判する。 GM:会っちゃいけないでしょw グラツィアプレイヤー:今は大切な時です! 会ってはいけないなど言ってられません!! GM:黄金の短剣は、密命の証だから。 短剣見せて「覚えさせてください、神殿長の命です」とでも言うのか。 まあ、それで通りそうな気はするが…緊急事態だしな。 それで覚えさせて貰おうか。無償ごり押しでw グラツィアプレイヤー:神殿長のいのちです、と読んだ GM:神殿長誘拐殺人事件(笑) グラツィア:(神殿へ) GM:そこもうカット、巻く!何覚える? グラツィア:ホーリー↑ポンと呪い解除。 GM:ディスペルマジック…。接触やん。走ってね。 あと、ホーリーメタルね。 グラツィアプレイヤー:ホーリー↑ポン じゃなかった。 ディスペル、役に立たなさそう。 まぁ、でも覚えておくか。 GM:やることはやったかな? グラツィアプレイヤー:はい。 長らくありがとうございました!!! 買い物楽しかった~!!
https://w.atwiki.jp/trpgmerulys/pages/125.html
グラツィアプレイヤー:フォルトが行きたいと言っていたところがあったような…。 砂漠の街だったような。そこに移動します。 マユラちゃんが荷物置いているから取りに行きたいって言ってたところ…。 GM:ああ、エルセナか。 マユラも行くよ。でも別行動かと。 では、エルセナに行きますか? グラツィアプレイヤー:行きます。 その後、首都とかも行ける? GM:シィカが嫌な顔するけどねw グラツィアプレイヤー:嫌な顔くらいなら、この3日は頑張ってくれ。 GM:では、シィカが鈴のように唄い、一瞬でエルセナに移動します。 街の人がめちゃくちゃびっくりしてます…。 グラツィア:すごいですね。 フォルト:あらあら…いきなり人前に出てしまいましたね。 グラツィア:そうですね。 街の人:ざわ…ざわ…。 フォルト:(にこにこ、ぺこり) グラツィア:フォルト様、どこへ行きましょう(まったく気にしない) フォルト:まだ日が高いですわね。それでは、町を歩きませんか? グラツィア:はい。 ここは来た覚えがあります。 フォルト:前に来たとき、ヘリオスは、木で組んで布の屋根をしただけの店が並ぶところで、買い物をしておりました。 グラツィア:ヘリオス…。 フォルト:そこは、よく探せば、とてもいいものが見つかるのだそうです。 おみやげを探しましょう、イア。 グラツィア:誰にお土産を買うのですか? フォルト:わたくしとあなたの、思い出のおみやげです(にっこり) グラツィア:はい、わかりました。 フォルト:でも、どうやって探せばいいのかしら…。 グラツィア:木で組んで布の屋根をしただけの店を探しましょう。 フォルト:そうですわね(にっこり) ヘリオスは、あなたの中から、いなくなってしまった人ですけれど…。 ヘリオスが生きた証は、この大地に、歩いた軌跡に、残っています。 グラツィア:ヘリオスは、どうしていなくなったのですか? フォルト:ヘリオスは…。 ……。 命を擲ったのです。 グラツィア:命を擲った…?どうして…? フォルト:元来、あまり御自身の生命に気を遣わない人だと思っておりました。 もっと注意を払うべきでした。 …といっても、わたくしが関与する余地はなかったのですが。 わたくしも、イアのお仲間の方から聞いた、伝え聞きですから。 グラツィア:みなさんは、ヘリオスをよく知っているのですね。 フォルト:三ヶ月はともに過ごしたと思います。 迫り来る世界の崩壊を止めるため、皆、なにかを差し出して対価をもらった。 それは覚えていますね、イア? グラツィア:はい。 フォルト:ヘリオスが差し出した対価は、自らを構築するすべてでした。 つまり、肉体が消滅したのです。 グラツィア:どうしてそんな事を…。 フォルト:代わりに得たものは、「時間」。 世界崩壊は、もう目前に迫っていたそうです。 そこを押しとどめ、「絶対に準備が間に合う」という言霊を昇華させた。 彼は、自らを代償にして、時間を稼いでくれたのです。 グラツィア:そうですか。 とても良い方なのですね。 その選択が良かったのかどうかは分かりませんが…。 フォルト:あなたがいたから、ですよ。 グラツィア:私がいたから? フォルト:あなたを守るために、無茶ばかりする御方でしたわ。 誰にでもいい人だったかどうかは、わかりません。 グラツィア:私はそんなに守ってもらっていたのですか? フォルト:人を騙す口車はすごかったですし…。 お代金を値切るのもうまかったですし…。あまりいいこととは…。 グラツィア:それだけをお聞きすると、良い方とは言えないような…。 フォルト:ええ。御本人も、自身をいい人と言ったことはありません。 グラツィア:私はどうして彼を守らなかったなのでしょうか。 フォルト:あなたも、彼を守っていましたよ。 お互いが、お互いを。 「ヘリオスがその選択をした時に、イアが守らなかったのはなぜか」ですか? グラツィア:はい。 フォルト:イアが先に、ヘリオスのことを忘れてしまったからです。 グラツィア:私が先に…? フォルト:忘れたものを、守りようがありません。 ヘリオスはそこも計算していたのですね。ずるい人です。 あなたが先に、記憶という対価を払ったからです。ヘリオスとの記憶すべてを。 グラツィア:私が先に…。 はい。彼の事だけは、どうしても思い出せなくて…。 フォルト:永遠に思い出せないそうです…。 「支払う」というのは、そういう意味だと…。 グラツィア:そうですか。永遠に…。 そこまでして、私は世界を救いたかったのでしょうか…。 フォルト:あなたがその時、何を思ったか、わたくしにはわかりません。 そばに…いなかったのですもの…。 グラツィア:そうですね。 その場にいたら止められましたか? フォルト:わたくしでは、きっと無理だったでしょうね…。 …あ!布の屋根です!見つけました! グラツィア:たくさんあるのですね。 GM:屋台が並ぶ蚤の市は、ガラクタやら一見すごそうなものやら、いろいろあります。 グラツィア:なんだかいろんなものがありますね。 フォルト:ここに並んでいるのは、いいもの…なのかしら??? グラツィア:見た感じだと玉石混合な気がしますが…。 フォルト:わたくしは、なにがいいやら悪いやら、さっぱりです。 子供が作ったおもちゃのようにも見えますわ。 商人:どれもこれも、ここでしか買えない最高の品だぜ! 首都で美術商に見せてみな!10倍で買い取ってくれるだろうぜ!! グラツィア:そうなのですか? 商人:ああ、砂漠を旅して手に入れた品だぜ!?他じゃ絶対買えねえって!! グラツィア:商人様、首都で10倍で売れる商品を、どうしてここで売っているのですか? 商人:ん?…ええと、あー、首都までいく旅費が…。 グラツィア:10倍も儲かるなら、旅費は払っても余りあるのでは…? 商人:時間もかかるし、ほ、ほら、戦争もこええしな? グラツィア:戦争? GM:戦争に、嫌な感覚があるのは残っています。戦争自体の知識もあります。 商人:戦争だよ、戦争。水の国と砂漠の国の戦争。 巻き込まれたらやべえだろ? GM:アルティアスが聞いているとまずいので、イリスは河があるから水の国、アルティアスは砂漠の国、とあだ名で呼ぶようです。 この知識は、エルセナに訪れたときに得ています。 グラツィアプレイヤー:あ、なるほど。 フォルト:別の店を見ましょう、イア。 ここに並ぶものは、わたくし、あまりきれいに見えません。 グラツィア:あ、はい。分かりました(商人へ一礼する) 商人:あー…いっちゃったー…。カモっぽかったのに…。 GM:イア、知覚で、いい店を探しましょうか。 グラツィア:1D100 =120 知覚能力 Cthulhu (1D100 =120) → 85 → 成功 GM:数字から考えると、あまりいい店じゃないなw 手作りのアクセサリのお店です。 高価ではなく、見るからに手作り感が溢れています。 石を磨いて作ったとか、木を削って作ったとか。 店番は少女です。 グラツィア:(少女へ)こんにちは。 素敵なアクセサリーですね。 フォルト:かわいらしいですね!自然を使った装飾品、素敵ですわ。 店番の女の子:えへへ、ありがと!あたしがつくったのよ! グラツィア:(少女へ)見させていただいてもよろしいですか? 店番の女の子:もちろん、いいよー! グラツィア:でも、フォルト様はシルバー製品がお似合いでしょうか。 フォルト:高級なものが欲しいわけではありませんが、ここのものは、ちょっとかわいらしすぎますね。ルナなら似合うでしょう。 グラツィア:ルナ…。お土産みんなにあげるのもいいですね。 せっかくこんなにお店があるのですから、皆さんに1つずつ買っていくのはどうですか? フォルト:そうですわね。みんなにあげるのも、楽しいですわね。 グラツィア:フォルト様も選ぶの手伝ってくださいね。 フォルト:ええ、もちろん。 GM:本気でものを見定めるなら、魔力感知や、能力なにかを使ってください。 知覚で探すなら、よほどいい目を出そうね。 というか、本当に全員分選ぶの?時間めっちゃかかるよ? グラツィアプレイヤー:え?買うよ? グラツィア:ルナちゃんにはたんぽぽの髪飾りとかどうでしょうか。 フォルト:…食べてしまいませんか? グラツィア:食べてしまいますか? グラツィア:1D100 =115 魔力感知 いい物見つかれ!! Cthulhu (1D100 =115) → 15 → スペシャル GM:どない気合いやねんwww 満月のようにきらきらした丸い石(6mmくらい)をひとつあしらった、シンプルなヘアピンがあります。 この石は魔力がありそう! グラツィア:これなら食べませんね(ヘアピンを手に取る) ルナ様が、もう少し大きくなっても使えそうです。 フォルト:まあ、満ちた月のよう。あの子にきっと似合いますわ。 店番の女の子:土を掘ってたら、見つけたの。きれいな石でしょ? グラツィア:はい、とても。 では、これを。 店番の女の子:はい!ありがとう!10Gだよ! フォルト:(心:まあ、お安い。この石、もっと値がはる宝石ですのに) グラツィア:(150G支払います) 素敵なものですから、多めにお支払させてください。 店番の女の子:!!!Σ(◎△◎;) ありがとうー!! すっごいチップもらったー!!(≧▽≦) フォルト:(小声で)この髪飾りこそ、首都では何十倍の値がつきますわね。(くすくす) グラツィア:そうですね。 GM:次の店を探しましょうか。 グラツィアプレイヤー:お店を探すのは知覚? GM:知覚以外になにがあるか、思いついたら教えてくれw グラツィア:(次は、珍しい書物とかあるといいのですが…) グラツィア:1D100 =120 知覚能力 Cthulhu (1D100 =120) → 18 → スペシャル GM:すげえ(笑) 書物がわんさか、もっさり積まれて店員が見えないお店があります。 グラツィア:フォルト様、すごいお店ですね。 店番の男性:らっしゃーい。古本、安いよ-。 フォルト:崩れたら、中の方が埋まってしまいそう。 店番の男性:へい、もう5回くらい埋まってまさあ(笑) グラツィア:!?(゜〇゜;) 埋まって大丈夫でした? 店番の男性:だってさあ、下のほうの本をくれって言われたらそりゃ、手品師みたいにスルっと抜くのは難しいですからねえ。 今生きてるから大丈夫でさあ。 グラツィア:1D100 =115 魔力感知 カスケの分が見つかりますように Cthulhu (1D100 =115) → 28 → 成功 GM:そこそこいい目ですね。 奥の見えないほうに、何かいい本がありそう。魔力的な。 グラツィア:この奥にあるものを見せていただけますか? 店番の男性:奥?こっちのは、古くて読めない文字のガラクタ本ですぜ? グラツィア:それが良いのです。 店番の男性:(ずずずず、と前に押してきた) フォルト:まあ!(小声で)古代魔術語の本ばかり…。 しかも、こちらはスペルペーパーでは…。未使用の…。もったいないですわねえ。 店番の男性:お気に召したならいくらでも持ってってくだせえな、お嬢さんがた。 グラツィア:お嬢さんがた…? フォルト:イアがかわいいから、そう見えているのですわ(笑) グラツィア:とりあえず、一式買って帰りましょう。 店番の男性:おお!これ全部!10冊はありますけどいいですかい!? グラツィア:いいですよ。いただきます。 店番の男性:全部で80G。 ん…このおまけの紙切れもつけるから100Gでどう? グラツィア:はい! フォルト:まあ!(心:とんでもない安値です。 中身が魔道書だったら、一冊で10万G以上するかもしれないのに…) グラツィア:では、100Gで。(支払う) 店番の男性:まいど!結構重いですけど、持てますかい? グラツィア:…たぶん。(持ってみます) GM:イア、重かった。めちゃ重かった。辞典10冊くらいだから。 グラツィア:重いです…。 フォルト:紐でくくってくださいます?ええ、はい、そうです。(ひょい) グラツィア:あ!フォルト様!! フォルト:?(にこにこ) グラツィア:…ありがとうございます。 店番の男性:お嬢さん…腕っ節つええなあ…。 フォルト:いえいえ、わたくしよりもっと、もっともっと強い女の子がいますわ。(にこにこ) グラツィア:そうですね。 店番の男性:(心:会いたくねえ) グラツィアプレイヤー:店番の本音(笑) グラツィア:フォルト様、ありがとうございます。 マユラ:へくしょん!…誰か噂してんのかしら。 GM:なお、本のおまけは、3枚のスペルペーパーでした。 「ホーリーメタル」「大地の門」「獄炎(単体・効果10倍)」の3つです。 グラツィア:(くしゃみのほうを振り返る) マユラ:ん?もしかしてイア? グラツィア:ユラ様!? ソニア:なんだ、あいつらもエルセナに来てんのか。 マユラ:イア~!フォルト~!(イアにぎゅう) グラツィア:ユラ様。(ぎゅう) マユラ:荷物と馬車回収で来たの! グラツィア:馬車…。 マユラ:馬車の預け賃、いい加減恐かったし(^_^;) グラツィア:(何かを思ったように首をかしげる) フォルト:(心:馬車の思い出は…きっと、ところどころ欠けてしまっているのでしょうね…) マユラ:蚤の市で買い物? 変なもの買わされないようにね。骨董品は要注意よ! グラツィア:買い物とはこんなに楽しいものなのですね。 フォルト:はい、楽しいのですよ、イア。 でも、本当はあなたは、もう知っておりました。 彼があなたに、教えていたから。 グラツィア:本当の私…? フォルト:今はもう…知らない、に等しいのですね…。 グラツィア:はい、誰かがこうやってこんなお店に連れてきてくれたような…。 夢のようなそうでないような…。 マユラ:はいはい!湿っぽくならないの!買い物するなら楽しめ!(*^▽^*) グラツィア:そうですね。 ソニア様はどんなものがお好きですか? ソニア:ん?オレか? グラツィア:はい。 ソニア:………。 グラツィア:……? ソニア:欲しいとか、思ったことねえなあ…。 マユラ:肉? グラツィア:肉!? ソニア:そりゃ肉は好きだけどよ、生肉が蚤の市で買えるわけねえだろ。干し肉ならいらねえよ。 マユラ:変なとこであんた常識あるわよね…。 ソニア:そういや、ラクダは食ったことねえなあ。ラクダ一頭、どこかで食えねえかな。 マユラ:バカ高い上にそれ食料にする!?Σ(◎△◎;) グラツィア:ラクダ、美味しいのですか? ソニア:いや、食ったことねえから。興味本位。 うさぎや鹿は味を知ってるからな。 オレたち肉食獣は、草食動物の内臓を食うんだよ。 グラツィア:内臓!!??? フォルト:まあ、ソニア、はしたない。そういうことは小声で。(否定はしない) グラツィア:フォルト様も内蔵派ですか!? フォルト:いえ、わたくしは…全部きれいに食べる派でした…。(もじもじ) グラツィア:それは良いことですね。 マユラ:もじもじしながらワイルドなセリフだわ。 ソニア:腹減ったら、そりゃあどこでも食うぜ? うかうかしてたら、他の獣が集まってくるからな。奪われる前にいいとこだけ食って逃げるんだよ。 グラツィア:ソニア様。ユラ様とお揃いのリボンとかどうですか? ソニア:リボン……(愕然) マユラ:あーっはっはっはっはっは!!いいわリボン!!いいじゃんリボン!!! グラツィア:リボン、駄目ですか…? ソニア:勘弁しろ…マジで…。 グラツィア:良いと思うのですが…。 ソニア:オレに女物のぴらぴらしたのとかは…。邪魔だし…。 マユラ:ソニアは、リボンって言うと嫌がるけど、サラシって言えば受け取りそうね(笑) ソニア:用途が違ぇだろ! グラツィア:リボンとサラシには大きな差が…。 フォルト:ソニアへの贈り物は、わたくしたちで選んでしまいましょう? マユラ:え?ソニアにもくれるの? グラツィア:はい、今、みなさんへのプレゼントを探しているんです。 グラツィアプレイヤー:中の人的には、ミサンガみたいなものでもいいかなって思うのですが。 イアがそれを知らない…orz GM:それを売ってる店があればいいんですが。 あと、首都にも行くなら、首都でお菓子とか買えるし。 マユラ:フォルトにはもうあげてたもんねえ。 グラツィア:差し上げましたが、あれは返していただくので、別途用意しますよ。 フォルト:あら、そうだったのですか!? わたくしは、あれで十分でしたのに。 グラツィア:返していただくものをプレゼントとは言いませんから。 それに、あれは私が持っていないといけないものだと思うので…。 この指輪と同じです(ヘリオスの瞳色の指輪を見つめる) フォルト:あなたが手放し、わたくしに託したことこそが、もう贈り物なのですよ。 グラツィア:1D100 =120 知覚能力 ミサンガー!!!! Cthulhu (1D100 =120) → 59 → 成功 GM:編み物のお店発見。 店番の女性:いらっしゃいませ。いろんな素材で編んだ小物のお店、いかがですか。 グラツィア:編み物のお店…。 マユラ:おお!!草であんだ帽子!!コレ画期的、通気性めちゃいいじゃん!! 店番の女性:はい、よく売れています(^^) グラツィア:1D100 =115 魔力感知 願いを叶えたい!! Cthulhu (1D100 =115) → 7 → スペシャル GM:出目すげえなイア! 中途半端に短い紐が、編み込まれて色とりどりにきれいなものを発見。これなんだろう。 グラツィア:これは何ですか? 店番の女性:ああ、これは…(苦笑い) グラツィア:??? 店番の女性:おばあちゃんが作ったんですよ。 グラツィア:あなたのおばあ様? 店番の女性:はい、私のおばあちゃんです。今年97です。 グラツィア:まぁ、お元気なおばあ様ですね。 店番の女性:おばあちゃん、「若いころは首都の魔術師だった」ってみんなをからかうのが好きで。 これは、願いを叶えるまじないが施された紐…だそうです。手首や足首に巻くんだとか。 グラツィア:それはいいですね。 店番の女性:もちろん、全然売れません(^_^;) だって、私もちょっと、信じられないし…。 グラツィア:おばあ様がそう願って作った物なら、きっと願いが叶うのではないかと思いますよ。 店番の女性:まあ、うん…子供のおもちゃにでも…いかがですか?(^_^;) グラツィア:ソニア様、これならユラ様とペアでつけれますよね。 ソニア:(小声で)本気で魔術使って編み上げてあるぞ、これ。 マユラ:(小声)うっそ、マジで!? いくつある?ひーふーみー…12個か。カラーは様々なのね。 店番の女性:月に一本しか編めないらしいです。おばあちゃんも年だから。 ソニア:(小声)いや、月の満ち欠けを編み込んだ、一月かける魔術だろ…。 店番の女性:それぞれの月ごとのイメージにしてあるそうですけど、私には色以外、全部同じに見えちゃって(^_^;) GM:1月から12月をイメージした、魔力の編み紐ですね。 マユラ:それはそれとして、帽子ちょうだい。 店番の女性:はい、5Gです。 マユラ:やった!涼しい!! グラツィア:ユラ様、よくお似合いです。 GM:網み紐のカラーイメージはご自由に、12の月の分があるとお思いください。 グラツィア:でしたら、12本すべて下さい。 店番の女性:え?売れた!!すごいわ…!! 18Gです。 グラツィア:え…? 店番の女性:え? グラツィア:180Gですか? 店番の女性:色の綺麗なのは2Gで、ほかは1Gですけど…。 180Gなんて!とんでもないです! グラツィア:せめて、120Gお支払させてください。 店番の女性:ええええ!? グラツィア:おばあ様に美味しい物でも買ってさしあげてください 店番の女性:おばあちゃんに言おう…!ありがとうございます! グラツィア:はい。 あなたとおばあ様に神のご加護がありますように。 GM:知覚スペシャル連発のせいで、掘り出し物買いまくり。 グラツィアプレイヤー:買い物楽しい~!! 店番の女性:ありがとうございます! おなかの子のために、私もおいしいもの食べます(^^) グラツィア:お腹のお子にもご加護がありますように。 店番の女性:はい! GM:魔術師ギルドもびっくりな魔力アイテムをかっさらい中。 グラツィアプレイヤー:私もビックリだわ。 GM:元来の目的がわからなくなる(笑) グラツィアプレイヤー:すっかり、また~り買い物ツアーに。 GM:12個、何月のものを誰にあげるかはご自由にね。 グラツィアプレイヤー:はい! グラツィア:ソニア様のもの、結局振り出しに…。 GM:その紐じゃないのかw グラツィア:全員に…なってしまったので…。 GM:(笑) グラツィア:(心:私の願いは『ヘリオスと再び会えますように』にしましょう) マユラ:ソニア。あたしから剣をもらったんだし、盾とかどう? グラツィア:盾…? ソニア:オレが両手ふさがったら意味ねえだろ!だいたいオレは剣使わねえからなw グラツィア:(心:獅子の姿でどこに持つのか気になります…) マユラ:なんで?使いなよー。 ソニア:クソ重い!!! グラツィア:軽い盾なら良いですか? ソニア:いや、これ以上デカい装備はマジで勘弁だ(^_^;) グラツィア:これ以上? ソニア:マユラがなあ、あのでっかい重い剣…今まで使ってたアレをオレによこしたんだよ。 グラツィア:あー、あれですか。 マユラ:なによー!戦士にとって、長く使った剣は命であり誇りなんだからー! ソニア:わーってるって!! フォルト:では、首輪とか。 グラツィア:首輪ですか…? ソニア:殺されてえか狼。 フォルト:お嫌ですか。じゃあ、腕輪とか。 ソニア:安直だな!? グラツィア:ソニア様の好みは難しいです…。 マユラ:あ、でも、腕輪いいんじゃない?右腕に。 ソニアは自分が右腕ってことに誇りがあるものね。 ソニア:まあな。利き腕は、人間の動きの中心みたいなもんだしな。 マユラ:(心:攻撃の手だっただけでしょうに) グラツィア:でしたら、腕輪を探しましょう。 良いものがあればプレゼントさせてください。 ソニア:んー、別にいいんだぜ?気にしなくても…。 なにもいらねえのは本当だ。「自由」が一番欲しかったものだからな。 グラツィア:自由が欲しかった…? ソニア:オレは捕獲されて、半年くらい人間の見世物になってたんだよ。 グラツィア:人間の見世物? ソニア:檻に入れて、竹槍でぶっさして、悲鳴上げるのを人間が見て喜ぶ。 グラツィア:(両手で口を覆う) ソニア:檻につっかかってうなったら、スリルで歓声が上がる。 グラツィア:なんてひどいことを…。 ソニア:そこから出してくれたのがメルリースだ。 オレはもう、欲しいものをもらってる。だからそれ以上いらねえのさ。 グラツィア:そうですか。 でしたら、メルリースの瞳の色の腕輪とかあるといいですね。 フォルト:似合いませんわよ?青ですもの。 ソニア:うるせえな狼!! グラツィア:フォルト様、似合わなくてもソニア様が喜んでくだされば良いのです。 グラツィア:1D100 =120 知覚能力 腕輪のお店♪ Cthulhu (1D100 =120) → 91 → 成功 GM:数値悪っ。 腕輪やネックレスを山ほど置いている、うさんくさいお店を発見。 ラインストーン的な感じ。どれもこれもキラキラ光ってます。キラッキラ。 グラツィア:ここは…ソニア様の好みではない気が…。 グラツィア:1D100 =115 魔力感知 いい物あるか!!?? Cthulhu (1D100 =115) → 16 → スペシャル グラツィアプレイヤー:やったね! GM:胡散臭いお店越しに見えるところで、砂漠の民らしき人が品を並べています。 もちろん、こことは別のお店ですよ。 砂漠の商人:ん?…あれ? あんたら、もしかしてヘリオスの旦那の仲間かい? マユラ:えっ、ヘリオスのこと知ってるの!? グラツィア:!! 砂漠の商人:そりゃあ、いつぞやは無理矢理砂漠の旅セットをそろえさせられたり、いろいろあったからな。 あの時、遠目からあんたらを見ただけで、それぞれに合うサイズの旅衣を用意したもんさ。 ラクダも、気性のやさしいのを選んだりなあ。 で、ヘリオスの旦那は?どこかで情報収集かい? マユラ:………。えっと。うん、そんな感じ。 グラツィア:今は別行動をしているのです。 その節はお世話になりました。 砂漠の商人:(何かを感じたが何も言わない)さあ、旦那の仲間はオレの客さ! なんでも見てっておくれ! 他の屋台とはひと味違う、本物ぞろいだ。その分値は張るけどな? GM:確かに、ここの品は、一目見て価値あるものばかりに見えます。 グラツィア:腕輪を探しているのですが。 良いものはありますか? 砂漠の商人:腕輪ねえ。男用?女用? こういう細いのと、こういうバングルタイプがあるぜ? グラツィア:女性用です。 砂漠の商人:んじゃあ、鎖や宝石でしゃらしゃら彩ったやつがいいかい? グラツィア:バングルタイプの方がお似合いになる気がします。 シンプルで宝石が入っていると良いですね。 砂漠の商人:女性用でバングルねえ…ちょっと待ってな。 バングルタイプ、男性用なら多めに仕入れたんだがなあ。 (ごそごそ。いろいろ出てくる) 男性用は、ごついんだよ。手首を全部覆う、15センチもあるやつだ。 たいていは戦士がつけるお守りでな。 裏に名前を刻むんだ。死んだとき、魂が愛しい人のもとに帰るように。あと、墓に刻む名前を示すために。 グラツィア:戦士のお守りがいいです!! 砂漠の商人:へえ?女用でなくてか? グラツィア:女性の戦士もいらっしゃいますから。 マユラ:(心:あたしもちょっと欲しいわ) 砂漠の商人:ま、女戦士なんてほとんどいないしな。いても、腕輪の話は聞かないんじゃねえか? 女に、でかい腕輪は重いだろ。 マユラ:そのとおり、知らなかったわ!くっそー!誰か教えてよね! でかい腕輪がなんだってのよ、重くなんかないわよ! グラツィア:(心:女性の戦士って珍しいのですか……) グラツィア:青い宝石と赤い宝石が1個ずつ入ったものがあれば。 砂漠の商人:宝石が入ったやつはねえんだよ、お嬢さん。残念だな。 戦士の腕輪は、高級だと、死んだ後にはがされちまうだろ?腕ごとな。 グラツィア:そうなのですか…。 砂漠の商人:だから素材は金目にはならないものをわざと使う。 強固な硬度で攻撃をはじいたり、一部だけやわらかい鉱石を使って裏側に文字を刻んだりすだけさ。 グラツィア:なるほど…。(心:買い物奥深い…) 対になっているものか、ペアのものはありますか? 砂漠の商人:「戦士のお守り」のこの腕輪に、本来ならつけない宝石をつけてみるか? まあ、うすーくスライスされた、価値のない宝石くずれだ。 貼り付けるだけでよければ、すぐできるぜ。 グラツィア:いいのですか!?ありがとうございます!! 砂漠の商人:文字彫りはどうする?自分でやるかい? グラツィア:文字彫りもお願いしたいです。 と、言いましたが、お値段を教えていただけますか…? 砂漠の商人:500Gでどうだ。 文字彫りつけて600G。 グラツィア:1つのお値段ですよね? 砂漠の商人:ああ、もちろん。 グラツィア:でしたら、2つお願いします。 1つはブルーの宝石を。もう1つは赤の宝石を。 砂漠の商人:いいぜ、2つな。 宝石は、そんなに大きくなくて貼るだけだからな? グラツィア:はい、結構です。 マユラ:イア、イキイキしてるわねえ。 グラツィア:買い物、楽しくて。 マユラ:いいことよ!郷から帰ってから、あんた表情なかったもん! グラツィア:私はきっと一番差し出してはいけないものを差し出してしまったのだと思います。 マユラ:まあ、そうよねえ…。 あんたが差し出すものを聞いて、ビックリしたもの…。 砂漠の商人:文字はどうする? 30分くらいで仕上げるから、後で取りに来てくれよ。 GM:彫り込む文字を教えてください。 グラツィア:ユラ様、ソニア様とはお友達ですか? マユラ:あたしとソニア?戦場で背中合わせに戦う仲間かなあ? 命を預けるって感じ。 グラツィア:戦友ですね。 ソニア:(照) グラツィアプレイヤー:「命を預ける友へ」と魔術語で書こう。 グラツィア:フォルト様、古代語の筆記をお願いできますか? フォルト:ええ、構いませんよ。(メモにさらさら) グラツィア:(メモを渡して)これでお願いします。 砂漠の商人:お、魔術語知ってるのか!粋だねえ。これを両方に? グラツィア:はい。 砂漠の商人:承った。んじゃ、忘れず取りに来てくれよ! お代は先に貰うぜ。 グラツィア:(お支払い) フォルト様、次はネロ様やエル様のものを探しましょう。 こうしていろいろ見ていると、きっといいものに出会える気がします。 (心:フォルト様へのプレゼントも見つけたいのですが…) フォルト:はい。何がいいでしょう? イア。…ヒトたち全員にも買うのですか? グラツィア:…あ! ユラ様に渡すのを忘れていたものが…。 マユラ:(近くにいた)呼んだ? グラツィア:ユラ様。 マユラ:??? なーに? グラツィア:こちらをずっとお渡ししようと思っていたのです。 (困った時に助けます券を渡す) …これをお渡ししようと思ったキッカケが思い出せないのですが…。 マユラ:……ぷっ。かわいい。 きっかけは、きっとあったのよ。 思い出せないなら、あんたが差し出してしまったんでしょ。 グラツィア:きっと、私はユラ様にそれほどの恩義を感じていたのでしょう。 マユラ:それとこれとは別として、券はもらうから(*^▽^*) グラツィア:はい。 マユラ:有効に使わせて貰うわね。一枚? グラツィア:はい、1枚です。 ユラ様はいろいろ困っておられるのですか? マユラ:困ること多いわよ~!(笑) グラツィア:そうなのですか。 でしたら、たくさんの方が…? マユラ:…無性の体に合う下着って…探しにくくて…。 ブラはもう使えないし、パンツもおしりの形が変わっちゃってあわないの。 グラツィア:特注にされますか? オーダーメイド下着です。 マユラ:特注なんて!もったいないわよー!!既製品で十分よ! グラツィア:どうしてですか? せっかくなのですから、お作りになればよろしいのに。 マユラ:男物が合いそうなのよね。でも、あたしがいくと試着断られちゃってね(^_^;) グラツィア:それはダメです。 マユラ:オーダーメイドなんてどこのお貴族用!? お金は 大事!!! グラツィア:お金は大事ですが、使わなければ意味がないのではないでしょうか マユラ:なにいってんのよ。生きてる人間が使うのがお金。 あたしが死んだら、これは全部おばさんに送るつもりなのよ。 ヘリオスの知り合いの情報屋…、ええと、昔仲間だった人の知り合いにそう頼んであるの。 グラツィア:ユラ様のお気持ちが穏やかで、心地よく過ごせるものを選ぶのが良いと私は思います。 ユラ様。生きて、たくさんのお金を稼いで、おばさんに送りましょう。 その方がおばさんもお喜びになります。 金は誰の代わりもなりません。 マユラ:少なくとも下着にオーダーメイドはなし!それくらいならフンドシでいいわよ! グラツィア:えええええええ!!! マユラ:布一枚を、なんかこう、くるくるするんでしょ? グラツィア:それは、騎士様にお聞きください…。 マユラ:イアはお嬢様、というか、温室育ちだものねえ。 グラツィア:温室?神殿ですよ? マユラ:荒野で泥の中に潜んで7日、とか普通に経験してるあたしだもの。 サバイバーな環境で生きられるんだから、持ち物は最低限で十分。 むやみやたらに高価なのはいらないの。 グラツィア:そうですか…。 マユラ:イアは、神殿で平和に暮らしたら、いいものを長く大事に使ったりするんでしょうね。 グラツィア:いいものかどうかは分かりませんが、物は大切に長く使います。 マユラ:使い方が、場所によって違うってだけよ。(ばんばん背中叩いてにこにこ) グラツィア:そういう事でしたら、仕方ないですね。 券、遠慮なく使ってくださいね。 マユラ:うん!(*^▽^*) グラツィア:ネロ様やブルー様には何にしましょう。 フォルト:あなたが、差し上げたいと思うものがいいと思いますわ。 グラツィア:ネロ様はとても可愛いので、何をあげたら良いのか迷います。 ブルー様とはあまりお話をしていないので、どのような物が良いか…。 騎士として嬉しいものは何でしょうか…。 フォルト:ブルーは…。確かに、何も欲しがらないイメージがありますわ…。 ネロがかわいい?ふふ、イアは、ふわふわしたものが好きなのですね(^^) グラツィア:ふわふわ? カスケ様もふわふわです。 フォルト:カスケも好きでしょう?(^^) グラツィア:はい。 グラツィアプレイヤー:主に先代が。 GM:先代がねw フォルト:ああ、そうですわ。ブルーには、アクセサリはどうかしら。 グラツィア:アクセサリーですか?? フォルト:はい(にこ~) グラツィア:アクセサリーと言ってもたくさんありますよ。 フォルト:きらきらして、しゃらしゃらしたものかしら。シンプルなのがいいかしら。 指輪…は、サイズがわかりませんわねえ。 グラツィア:シンプルなものが良いかと。邪魔になりません。 サイズ調整ができるようなものだと良いのですが…。 フォルト:うふふ、あの朴念仁が恋の顔をしたのを、わたくしは初めて見ました。 きっと、恋した相手へのプレゼントを示してあげたら喜びますわ。 グラツィア:(心:恋をした顔???) いいお店があると良いのですが…。 フォルト:ブルーは、エルヴィカのことが好きなのです。 グラツィア:まぁ!そうなのですか!? フォルト:ええ。メルリースやマリアンヌに向けるような忠誠ではない、つがいを意識した顔をしておりましたわ。 グラツィア:ブルー様は、いろいろお辛い事でしょう…。 フォルト:いいえ。今、この時は、わたくしたちの心も自由。 あとは野となれ、ですもの。 思いを伝えて、それがちょっとした形に残れば、きっと最高にすてきですわ。 グラツィア:でしたらなおさらです! 対の指輪を探しましょう!! フォルト:でも、サイズが…(^_^;) というか、対の指輪は、おせっかいとしてやりすぎではないかしら…。 グラツィア:そうでなのですか? フォルト:本人の好みを無視してよいのかしら、と(^_^;) グラツィア:1D100 =120 知覚能力 お店探し Cthulhu (1D100 =120) → 88 → 成功 GM:おもちゃの木製指輪がいっぱいある店を発見。 グラツィア:これではすぐに壊れてしまいそうですね…。 フォルト:壊れますし、デザインがあまり…大人向けではないようですわね。 グラツィア:では、別のお店を探しましょう。 いろいろ見て歩けばきっと、いいアイデアも出てくるかと。 フォルト:対にしたければ、先ほどの腕輪の御方にお頼みするのはいかがでしょう。 グラツィア:そうですね!そうしましょう! (腕輪の店に戻る) 砂漠の商人:ん?まだ出来上がってねえぞ? グラツィア:ご相談があるのですが。 砂漠の商人:作業しながらでいいならな。 グラツィア:んんんん…。 どう伝えましょう…。説明しにくいですね…。 恋をしている男性に指輪を…。 ああ、でもこれでは私が恋をしているようになってしまう…。 砂漠の商人:はあ?何をブツブツ言ってる? フォルト:わたくしの古き友人が、恋をしたのです。対の指輪を贈りたいのですが。 グラツィア:フォルト様!! フォルト:えっ!?イア、なんですか? わたくしの説明、おかしかったですか? グラツィア:いえ、素晴らしいです!! 砂漠の商人:男女ペアの指輪?エンゲージ?それともまだ恋人か? フォルト:エンゲージは、本人が選ばないと…。ただ、お祝いとして贈りたいだけです。 グラツィア:今、どのような関係なのでしょう??? フォルト:恋をしていて、通じ合っていることだけは確かですわ! グラツィア:そうなのですか!? 砂漠の商人:んじゃ、まあお節介リングってもんか(笑) サイズは? フォルト:まったくわかりません(^^) グラツィア:はい…。 砂漠の商人:おいおい。 グラツィア:(自分の手にある指輪を見せて) この指輪、内側で調整ができるようになっています。 こんな感じでは難しいですか? 砂漠の商人:あー、それもいいんだがな。 指輪に意味を込めたいならおすすめはしないぜ? グラツィア:どうしてですか? 砂漠の商人:指輪は、「途切れない輪」を永遠に見立てるシロモノだ。 サイズ調整ができる指輪は、「いつか別れる」を示唆するだろ。 グラツィア:それはいけません! でしたらどうすれば…。 砂漠の商人:んじゃ、値が張るが、貴族様への貢ぎ物用だった指輪があるがどうだ? 魔法で編んだ金属でな。つけたいと思ったときに指にぴったりとはまり、抜きたいと思えばゆるむ。 結婚してすっげえ太るタイプの奥方様に大人気なんだ!(笑) グラツィア:お高いのでは? 砂漠の商人:高いぜ? グラツィア:おいくらでしょう…。 砂漠の商人:一個8000Gだな。 グラツィア:8000G!!??? お二人に渡したら16000G!? 砂漠の商人:なんだ、貴族の装飾品としちゃ安いくらいだぜ。 グラツィア:そうなのですか!? 貴族とは…。 私も貴族出身ですが…。 砂漠の商人:サイズ聞いてこないから悪いんだろ(^_^;) フォルト:イア、それは、高いのですか? グラツィア:はい。 私の持っているお金では買えないので、高いです…。 指輪のサイズはどうやって調べるのですか? フォルト:指輪は…サイズがあると言うことしかわかりません…。 フォルト:………。 グラツィア:(商人さんへ)どうやって調べるのですか? 砂漠の商人:(サイズ用リングをずらっと出す)これのどれに合うかを調べるんだよ。 グラツィア:こんなにたくさん! これ、お借りできますか? 砂漠の商人:おいおい、サイズ用リングは貸せないぞ!! グラツィア:そうなのですか…(しゅーん) 砂漠の商人:ここにないサイズの人もいるぜ。その場合は特注だ。 グラツィア:特注…。 フォルト:商人様。珍しい品の買い取りはできますか? 砂漠の商人:ん? 珍しいってどれくらいのシロモノか、だな。 まずはこっちが見定めてからだ。モノを出してくれ。 グラツィア:フォルト様…。何を売るのですか…? フォルト:ええと、では、持ってきますので、少しお時間を下さい。 イア、こちらへ…(人気ない建物の影へ) グラツィア:はい。 フォルト:(大きな狼の姿に)し、しっぽを売れば…!!><。。。 グラツィア:フォルト様? 駄目です!!!それはっ!!! フォルト:でも! わたくしも魔法生物で、神のようなものですから…。きっと高値が…! グラツィア:それでは、ブルー様もエル様も喜んではくださらないでしょう。 フォルト:じゃあ、ええと、毛の束くらいでいくらになるか、見繕ってもらうのはどうでしょう。 グラツィア:髪を切るのですか!!!??? いえ、私も切りましたが…。 フォルト:私の体毛は、どこも長いです。 頭部でないところを切って下されば、髪型は変わりませんわ。 グラツィア:よろしいのですか…? フォルト:ひとつかみ、くらいでしょうか? ダメなのですか? はげるほど切りませんわよね…? グラツィア:いえ…すみません。 私も売れるものを持っていれば良かったのですが。 どれもこれも大切なもののような気がして…。(じっと指輪を見る) フォルト:大事なものは、手放してはいけません。絶対に、いけません。 わたくしも、ひとふさくらいなら平気です。 グラツィア:はい。 フォルト:ふともものあたりの、長そうなところを…(もじもじ) グラツィア:でしたら、失礼します…(もじもじ) GM:手でつかんでひとふさ。ナイフかなにかで切ったかな。 器用度どうぞ。 グラツィア:1D100 =120 器用度 Cthulhu (1D100 =120) → 34 → 成功 グラツィア:(優しくカット) GM:綺麗に優しく、はげない程度にカット。ふわっふわですべっすべ。 グラツィア:なんて肌触りなのでしょう!!! フォルト様、美しいです!! フォルト:本当ですか? 狼の毛は固いのですが、神の力を得てから毛の質が変わったのかしら。 うふふ(嬉しそう) グラツィア:お触りになりますか? フォルト:いえ、自分で触れます(まるっ) (すりすり) (なめなめ) グラツィア:どうですか? フォルト:はい、これならばあなたを寝かせるベッドにもなれそうです。 グラツィア:フォルト様もふわふわです!! フォルト:どうぞ!(イア、寝転んでいいよーのポーズ) グラツィア:はい!(ころん) 気持ちいいですー!!! GM:ふわーんふわーんあったかー。 路地裏できゃっきゃうふふするお嬢様たち。 フォルト:(すりすり)では、そろそろ、それの値打ちを見定めてもらいますわね。 グラツィア:はい。 フォルト様、またふわふわさせてください。 フォルト:もちろん。一緒に寝ましょうね。 グラツィア:はい。 (戻って、商人さんへ毛を見せる)これでおいくらほどに…。 砂漠の商人:…ん? なんの毛だ、これ。 グラツィア:とっても貴重なものなのです!!! フォルト:(私の毛ですとは言えない) 砂漠の商人:ふうん。ちょいと借りるぜ。 グラツィア:はい。 (心:狼の毛と言っても良かったのでしょうか???) 砂漠の商人:白…銀にも見える白で、混じり色なし。魔法的な付与有り。 なんだこれ、魔法生物でも倒して皮はいだのか? グラツィア:皮ははげなかったので、毛を少し…。 砂漠の商人:どんなモンスターだった? グラツィア:え…と…その…。 大きな銀色の…。 生き物だったような……。 砂漠の商人:大きな銀色の? 確か、ロアでそういう龍みてえなデカブツがいたって話は聞いたが…。 あれに毛があったかな? フォルト:(ケモノ違いです!!) グラツィア:いえ…姿は…よく見えなくて…。 駄目ですか…? 砂漠の商人:じゃあ、どこで遭遇した? この毛並みなら、まるまる一頭なら国王陛下にも献上できそうだ。 居場所を教えてくれたら情報を買うぜ! グラツィア:(心:ここにいます、とは言えない…) 毛は買い取ってはいただけないと…。 砂漠の商人:もちろん買い取るぜ。 グラツィア:おいくらほどで…。 砂漠の商人:情報料と計算しないとな。 グラツィア:(フォルトの方を困ったように見る) フォルト:実は、それはヘリオスからもらったお品なんです! だから、わたくしたちはよくわからないのです! ><。。。(←苦し紛れ) 砂漠の商人:ふうん…。 んじゃ、この毛束、指輪と交換な。指輪は2つでいいんだろ? こいつは、加工したらすげえものになるぜ…! グラツィア:ええええええええ 指輪2個と交換ですか!!!??? 砂漠の商人:なんだ、ヘリオスの旦那のお墨付きなんだから、はずれはないだろう? グラツィア:は、はい! フォルト様!!!売れました!!! フォルト:売れましたわね! (小声)でも、もうしませんわよ。恥ずかしいです! グラツィア:(小声)もちろんです。 砂漠の商人:糸に紡いで織物にすれば、氷の属性が宿ったマジックアイテムになると思うぜ?この毛束。 グラツィア:(心:この商人さん、フォルト様の属性まで分かっていらっしゃるなんて、すごい…) 砂漠の商人:さて、指輪の話だ。 エンゲージでないなら石つきがいいだろ。 サイズはフリーだから、石だけ選んでくれ。 グラツィア:石はお互いの眼の色が…(ふと自分の指輪を見る) (心:この色…どこかで…) フォルト:それは、ヘリオスの目の色なのですよ。 グラツィア:こんな美しい目をしておられたのですね。 (心:指輪にドキドキします…) フォルト:これとこれが、似ていると思います。 グラツィア:はい、それがいいですね。 スカイブルーサファイアとグリーンサファイアでお願いできますか? 砂漠の商人:どっちもサファイアだぜ? グラツィア:駄目なのですか? 高いのですか!!?? 砂漠の商人:いや、石小さいし(^_^;) 色的に価値も低いからな。 交換って一度いったんだから、ひっこめねえよ。 グラツィア:では、お願いします。 砂漠の商人:サファイアの宝石言葉は 「誠実」「慈愛」。平和を祈り、一途な想いを貫く。 神の恩恵や慈愛を受け精神の再生をもたらす。 その指輪をした手で触れることは、誠実や慈悲を与え、病を癒し、人々を悩みや苦しみから救う…。 なーんて言われてはいるが、本当かどうかは知らないぜ。 グラツィア:まぁ、なんてピッタリなのでしょうか。 きっと本当です。そういうお方々が持たれますから。 砂漠の商人:じゃ、飾り箱はこっちがおまけでつけるぜ。指輪二つ、もっていきな。 GM:素敵なジュエルボックスに入った指輪2つゲット。 一番高価w グラツィア:ありがとうございます!!! ブルー様もエル様も喜んでくれると良いですね フォルト:喜んでくれるかしら。お節介、してないかしら…。 グラツィア:きっと喜んでくださいます。 フォルト:渡すまでは、どきどきですね…。 グラツィア:どれもそうです。 でも、それが楽しいです 砂漠の商人:…とまあ、そうしてるうちに、部下が腕輪もできたってよ。 はい、どうぞ。もっていきな。 グラツィア:こんなにたくさんの方にプレゼントを選べるなんて! ありがとうございます!! 砂漠の商人:(心:儲けてんのはこっちなんだが) グラツィア:フォルト様、プレゼントをあげたい人がどんどん増えます フォルト:お金と時間がもてばいいのですが…(^_^;) もう、毛は切らないですよ? グラツィア:はい。 あとは…。 ネロ様とエティック様とフェル様、シャノンさん、フォルト様…。 彼のことは何も覚えていないのですが、「ヘリオス」にも。 フォルト:ヘリオスにも! (じーん)ええ、ええ。買いましょう。ぜひ。 グラツィア:フェル様には紅茶でしょうか。 珍しい紅茶があれば良いのですが…。 グラツィア:1D100 =120 知覚能力 Cthulhu (1D100 =120) → 39 → 成功 GM:はい、ここのあたりは茶葉がとっても特殊。 砂漠に近いので、見たこともないようなお茶はたくさんあります、どれがいいかさっぱりです。 グラツィア:たくさんありすぎて…。 どれがいいのでしょう…。 グラツィア:1D100 =115 魔力感知 Cthulhu (1D100 =115) → 91 → 成功 GM:魔力があるお茶は見つからなかった(笑) グラツィアプレイヤー:いいお茶を見つけるために振る技能は?? GM:知覚以外になにが! …嗅覚?w グラツィア:1D100 =115 いい匂い!! Cthulhu (1D100 =115) → 99 → 成功 グラツィア:どれも良い匂い…。 選びきれないです…。 グラツィア:1D100 =120 知覚能力 最後は目 Cthulhu (1D100 =120) → 17 → スペシャル GM:カカオ茶があるねー。 グラツィアプレイヤー:チョコレートティだよね??? GM:甘いチョコレートの匂いがする。が、「味は健康茶のようだ」そうだw グラツィアプレイヤー:あかんやん。 GM:「畳をかじったらこんな味がするって感じ」(笑) ドッキリ? グラツィアプレイヤー:ネタだな。 エルヴィカプレイヤー:まあ、ある意味キャラメルティも砂糖とミルク入れて何ぼな気もするので。 GM:なんと、「チョコレートをお茶請けにして飲む」とおいしいのだそうだ!(笑) なんか本末転倒な気がするがw グラツィアプレイヤー:カカオ重ねるね~ でもいいんじゃないかな。 カカオ茶。 GM:ミルクと砂糖をいれてもいいそうだ。 においにつられてカカオ茶を買って、試飲用をフォルトとふたりで飲んで吹いたらいいよ(笑) 説明書を読んでください!って渡せばいい グラツィアプレイヤー:そうしよう。 グラツィア:このカカオ茶をお願いします。 お茶屋のおばさん:はいよ!甘いものと一緒に飲むんだよ! GM:5Gです。そんなに多くの茶葉じゃないよね? 現地で作ってるからそれでも200グラムはある。 グラツィア:甘い物…? オススメはありますか? お茶屋のおばさん:これ、説明書。つけてあげるよ(^^) チョコとかがいいよ。 グラツィア:チョコ…。 チョコ…。 チョコ…? フォルト:……。 グラツィア:いちご…。 (首をかしげる) フォルト:さあ、次の買い物に行きましょう。 そろそろ夕暮れです。店がしまってしまいますわ。 グラツィア:はい。チョコレートがあるといいのですが。 グラツィア:1D100 =120 知覚能力 Cthulhu (1D100 =120) → 46 → 成功 GM:見渡してよくわかった。チョコは首都で買った方がいいようだ。 グラツィアプレイヤー:はい。 GM:ネロチョコが最高じゃないかな。 グラツィアプレイヤー:ネロチョコ!最高だ! GM:いっぱい持ってるやん。 イアさんめちゃめちゃチョコ持って帰ってましたやんw グラツィアプレイヤー:ああ!そうだ!!! グラツィア:ネロ様には何がいいでしょうか…。 フォルト:ネロは、なんでしょう。飽きっぽくていたずらが好きで…。 グラツィア:エル様の人形とかどうでしょう?? フォルト:いいと思いますが、それはどこで見つけるのですか…? グラツィア:……。 フォルト:……。 グラツィア:1D100 =120 知覚能力 エル様のぬいぐるみが欲しい! Cthulhu (1D100 =120) → 31 → 成功 GM:ぬいぐるみのお店はあったが、「似てるような気がしなくもない人形」しかなく。 でもその隣に、「ねこグッズ」のお店が。 グラツィア:ねこグッズ!可愛い! GM:手作りのクッション、おもちゃ、服、巣、狭そうな箱。 ばりばりしたくなる板、乾燥マタタビなど。 砂漠地方は猫、住みやすいのですよ。 グラツィア:この箱は…? 猫グッズお姉さん:その箱は、にゃんこホイホイ! 置いておくと猫が入るの! グラツィア:えええ???そうなのですか??? こんなに小さい箱に…? 猫グッズお姉さん:ミーミ、おいでー。(わしっと掴んで猫を箱のそばに) GM:猫は箱のにおいをかいで、体をくねらして工夫しながら、すっぽりはまった。 グラツィア:ああ!なんて可愛い!! フォルト:(なんでそうなるかわからない顔) 猫グッズお姉さん:色も種類も大きさもあるから、選んでね! グラツィア:ネロ様はこのくらいですか?(手でサイズを見せる) フォルト:そのくらいですわね。 グラツィア:この箱くらいですか? 猫グッズお姉さん:だったら、この丸型の器はどうかしら? ひなたにおくと入るのよ! GM:ねこなべ。 グラツィア:ひなた…。 猫グッズお姉さん:あったかくすればいいの。膝においてもいいわよ グラツィア:エル様の膝! GM:グッズはどれも、可愛いイラスト付きです グラツィア:ネロ様に似てるものを探してみましょう。 グラツィア:1D100 =115 魔力感知 Cthulhu (1D100 =115) → 50 → 成功 GM:魔力があるものはなかったw グラツィア:1D100 =120 知覚能力 Cthulhu (1D100 =120) → 83 → 成功 グラツィア:やはり、この丸型の器でしょうか…。 こちらの箱と丸型の器でおいくらですか? 猫グッズお姉さん:箱もかごも、10Gよ。 グラツィア:丸型の器は? 猫グッズお姉さん:丸型の器は5G。 グラツィア:でしたら、箱、かご、丸型の器でお願いします。 猫グッズお姉さん:まいどあり! GM:かわいい猫イラスト付き猫ホイホイをゲットしました。 グラツィア:喜んでくれると良いのですが…。 フォルト:ネロはよくわかりませんから(^_^;) グラツィア:では喜んでくれると思っておきます。 エティック様はどんなものがお好きかご存知ですか? フォルト:………エティック、ですか。 小さい頃は、よく、姉のスカートの裾を掴んで泣きながら歩く子でした。 ある日、強くなりたい、と魔術師の道に。 それはたった8歳の頃。 だから…接点は、薄いのです…。 あなたの方が、知っているのではないかしら? グラツィア:何があったのでしょう? 私もあまりお話をしたことがなくて… フォルト:父を冤罪で殺され、「都」を追われ、森で貧しく暮らす家族を守りたかったのですよ。 彼は、メルリースにはない、魔法の才能があったのです。 当時は、才能なきものは魔法はいっさい使えない時代でした。 グラツィア:そうですか…。 じゃあエティック様は、何を喜ぶのでしょうか。 フェル様だったらお分かりになるのでしょうか…。 フォルト:かもしれませんね。 でも、今ははイアがあげたいと思ったものをあげるのがいいと思います。 なにをあげたいですか? グラツィア:何をあげたいか…。 ペン…? フォルト:いいですね! グラツィア:そうですか!? フォルト:ペンをさしあげましょう。 魔術師にとって、文字は大切ですから。 グラツィア:1D100 =120 知覚能力 Cthulhu (1D100 =120) → 56 → 成功 GM:羽根ペンとか手作り筆記用具の店はありますが…。 グラツィア:1D100 =115 魔力感知 Cthulhu (1D100 =115) → 65 → 成功 GM:魔力を感じる羽根ペンがある!! グラツィア:この羽ペン…。 GM:知覚+100で。 グラツィア:1D100 =220 知覚能力 Cthulhu (1D100 =220) → 85 → 成功 GM:カスケの羽根じゃね…? グラツィア:まぁ!これは!! フォルト様! フォルト:………(^_^;) (小声)これを買うなら、一本抜かせてもらっても同じだと思います。 グラツィア:!確かにそうですね…。 フォルト:でも、それこそ、一番のプレゼントかもしれませんね。 カスケ自身の羽根、それはきっと素晴らしいペンでしょう。 グラツィア:この羽根ペン、おいくらですか? 文具屋:そいつはお目が高い!魔力のすっげえレアアイテムで、持つ者を幸運に導くそうだ!1000Gだぜ! グラツィア:(小声)本人にもらいましょう。 フォルト:やっぱりそれがいいですわね。 グラツィア:(お店の人に一礼する) 文具屋:あー…買わないのかー…掘り出し物なのになあ…。 GM:さて、あとは誰だ-!! グラツィアプレイヤー:シャノンさんとフォルトとヘリオス。 GM:多っ!! 続きは次回、首都で買え-!!
https://w.atwiki.jp/yurirowa/pages/43.html
警察署と思わしき建物は暗闇に包まれている。常ならば明かりを絶やさずいることによって責務を果たすそれは、内で動く一人の少女以外に人影を持たなかった。 ああ、とかすかに呟いてその少女、宮藤芳佳は、気づいた時には既に腰掛けていた事務机からゆらりと立ち上がる。 月明かりは真っすぐと窓から差し込んで幼い矮躯の足元に黒い影を伸ばし、それは芳佳の視界の中で、何故だかふらふらと揺らいでいた。 「ああ」 歯を食いしばっているつもりだったのに、内臓から染み出す嘆きとも溜息とも、怨嗟ともつかない声は止まらず唇を割ってでる。口から零れていくそれはひどく刺々しくて、芳佳の身体をがりがりと削りながら虚空へ拡散していった。 知っている人ではなかったけれど、芳佳に意味を持つ人ではなかったけれど、それでも殺された彼女だって誰かと共にあったに違いない。 人を殺すということは誰かから、世界から、そしてその人自身からその人を奪うということ。 そして、それは絶対にやってはいけないこと。 どんな理屈をこねようとも、どんな事情があろうとも、一方的であれ相互的であれ、人が人である責任を果たして生きていくかぎり、犯してはならないはずの境界線。 どうしてああも簡単に? ――幸せな彼女は知らない、人間の死に意味を見いだせる人間がいることを。 どうしてああも無意味に? ――幸せな彼女は信じている、どのような崇高な行為であれ、その過程に命が奪われてしまえば、それが瞬く間に無意味に限りなく近い底辺のそれに帰すと。 どうして、どうして、どうして。 月光が瞬くはずもない。額縁に切り取られた夜空には雲ひとつ見当たらず、然るに揺れる己の影、というのは芳佳の幻覚だ。 彼女は己の影に背を向けて、幽鬼さながらのていを引きずり窓辺に立った。足取りが定まらず縺れた足をそのままに窓枠へ手をかけ、ともすれば倒れかねない身体を支える。 皆を守りたくてウィッチになったはずなのに、飛ぶ力を失い、挙句に目の前の命ひとつ救えない。 傲岸不遜で、それ故に何よりも真っ直ぐで純真な想いは、圧倒的な現実を前にして何もなせず、ただうちひしがれる。 「もう、やらせない」 決意を内に込めて、自分に聞かせるように芳佳は言った。 これ以上奪わせないし、誰も傷つけさせはしない。 翼を失う恐怖によって揺らいだ信念は、放り込まれた唐突な現実によって無理やり固められていく。手のひらに食い込む忌避していたはずの感触、はじめに所持品を調べて見つけた拳銃――ニューナンブM60のグリップの硬質な感触は、まるでその形成を後押しするように芳佳の身体を強張らせた。 背負った影はもう視界にないけれど、多分、まだ揺れている。 ○ それがかれこれ十分前の話といったところだろうか。 警察署を後にし島を南下、広がる市街地へ向かうために橋を渡ろうと目指して、そうして芳佳は彼女を見つけたのだ。 こちらに背を向け橋を渡りつつある、絹糸のようにきめ細かい長髪を括った、のっぽの女の姿を、である。 それを認めた瞬間、転がりでるように橋の北側のたもとに立ち、銃を構えたのがたった今のこと。大きな背中に銃口を向けて、芳佳は叫んだ。 「動かないで!」 「…………」 長身は動じない。余裕すら感じさせる立ち振る舞いで両手を上げ、その背中でお次は何だ、と問いかける。 「私は第501統合戦闘航空団所属、扶桑海軍の宮藤芳佳軍曹です。危害を加えるつもりはありません、だから、武器を捨ててゆっくりとこちらを向いてください」 いつも失念する所属をちゃんと言えた、などという現状にそぐわない安堵はすぐにかき消えた。既に諸手を掲げて投降の意を示す女に武装放棄を促すちぐはぐさすらに気付かない芳佳の混乱は、まったく自覚されていない。 そんな彼女の胸中の乱れなどどこ吹く風と、果たして女は振り向いた。 「軍人さんでござるか、これは可愛らしい軍人さんもおったものでござるなぁ」 細いが確かに鋭い眼光を光らせる糸目と臙脂色のかわいらしい制服が実にアンバランスだ。麻帆良学園3年A組の長瀬楓と名乗ったその女性は、まるで焦った様子も見せずに芳佳へ会釈をしてみせた。 つられて返そうとした目礼を、頭を振って慌てて取りやめる。ひょうひょうとした態度へのけん制も込めて睨む眼差しも厳しく、芳佳は改めて拳銃を構えなおした。 ――私は軍人だ。わずかな躊躇も許されないこの狂気のゲームで守るべきを守ろうとするのであれば……、危険を先んじて排除するために、彼女の根源が否定するヒトゴロシの武器ですらを振るう必要がある――。 あの少女の死を目撃したあの瞬間にごっそりと抜け落ちた心の穴から、体温がじわとこぼれ落ちていく。 胸内から広がる冷気は、引き金にかけた指を小さく震わせた。 「私は殺し合いに乗っていません。民間人を保護するために行動しています。信じてください、としか言えませんが……」 「ほう」 「……お願いします、私にあなたを、守らせて下さい」 声に震えはない。瞳は視線をかち合わせ、銃口もぶれずに楓の体幹を睨みつける。成程確かに、頼みの内容に対する手段はともかく、その見てくれだけならば意思の固まった行動であると思えるだろう。それでも、その目の奥で燃え盛るいびつに歪んだ炎の影は、何よりも雄弁に芳佳の苦悩を語っていた。 「……守るべきに銃を向ける、というのは、おかしなことではござらんかな?」 「私の後ろに隠れてもらえれば、下ろします」 「それに、ふむ」 「……?」 「芳佳殿の瞳は――」 言葉の途中、その瞬間である。息を呑む暇すらもない、些かの誇張もなく本当に「その瞬間」、楓の姿が橋の上から掻き消えた。 影も形も、そこにいた、という記憶すら曖昧にさせるほどにそれは一瞬の出来事で、そしてやはり「同時」に、彼女は芳佳の真横へ現れた。 「――銃を握ることを、良しとしてはいないようでござるな」 芳佳がその姿を追うどころか驚愕の表情を作ることすら間に合わせず、文字通りの瞬間移動を達成した楓は、芳佳の手を覆うように拳銃へ己の手のひらを乗せた。 ようやく反応を追いつかせた芳佳が楓からよろけるように離れたのを見送って、しかし拳銃だけは巧みに、それを撃ち慣れない小さな手からもぎ取ってみせる。 距離をとり憔悴した瞳で敵愾心を向ける芳佳へ、楓は柔らかく笑いかけた。 ○ 「このような無粋なもの、芳佳殿のような人を守るお方には似合わんものでござるよ」 「それ、でも」 「ん?」 「それでも、私は、守らなくちゃいけないんだ。ウィッチだから!」 噛みつくように叫ぶ芳佳に楓は片眉を上げた。人を食ったようなその表情に湧くさらなる怒りに任せて、芳佳は続けてその白い喉を震わせる。 「私には力があるんです。それを使って、私はあなたたちを守るんです!」 そんな彼女に向かいたち、楓は得心がいった、と内心頷いた。矛盾と使命と怒りに燃えた瞳のこの軍曹は、このなりで「軍人」だというごっこ遊びという訳でも、そしてただ軍人であるからというだけでもない。確たる歪みを抱えて、そうして楓に銃を向けるという選択をしなければならなかったのだ。 やりたい事、やれる事、あの場所でやれなかった事、これからやらなければならない事。それが根底。 ここまで縛られてしまうほど、彼女には意思と力があるのだろう。それでも、例えそれらを持ち合わせても成熟には程遠い少女を、こうまで追いつめる殺し合いの悪趣味さに、楓は改めて反吐が出る思いだった。 「ふむ」 「長瀬さんも……長瀬さんも私を殺さないってことは、殺し合いなんてする気はないんでしょう? だったらお願い、私にあなたを守らせて……!」 芳佳の叫びは最早懇願だ。力とやらを誇るでもなく、それが存在するということ自体に急きたてられて「為すべき事」をなさねばならぬと凝り固まっている。 きっと彼女はここで救わねば、間違いなくポキリと折れてしまうだろう。どのような形にしろ、それが芳佳にとって悲劇であることは想像に難くない。だから楓は、ここで彼女を救う必要があったのだった。 己の小さな教師を思い出さないでもない姿だ、そう思う。 彼は己の力の矮小さに悩んでいたが、彼女の拗れはあの少年を二歩、三歩進めたものだ。 だからこんなに優しくなれたのかも知れない。歩み寄ろうと、優しく頭を撫ぜてやりたいと……。 「芳佳殿は力がある、と仰られたが……守られる側にも力があったとすれば、どうかな?」 言葉を切り出す。芳佳の怪訝そうな探る視線が飛ぶが頓着はなしだ。 「何を……」 「芳佳殿がウィッチ、つまり魔女だとすれば、実は拙者――忍者なのでござる」 「……はぁ? あっ、いえ、えぇ……?」 ニンニン、なんて擬音がどこからか聞こえてきそうなウィンクと突拍子もない告白。煙に巻かれていると気づけないほどに自然で、肩の力が抜けるほど唐突だったその言葉に、芳佳はただ疑問と呆れの返事をこぼすしかなかった。 手慰みに拳銃を弄びながら、シリアスな雰囲気を一笑に付した楓は気楽な調子で続ける。 「甲賀中忍などという大層な肩書きもあるが……実際はただの世間知らずの小娘忍者にござる。とはいえ腕に覚えがないというわけでもなし、ただ芳佳殿にお守りをしていただくだけでは忍びないでござるよ。忍びだけに」 「で、でも、忍者なんて……」 「そりゃ拙者の台詞でもあるでござるよ。よもやこの科学の時代に魔女などという言葉を聞くことになるとは、いやあ、世の中は広いでござるなあ」 魔法使いは知っているのだけれど、なんて屁理屈は勿論口にしない。悲壮な雰囲気はどこへやら。すっかりフランクなそれとなった空気に困惑する芳佳に、楓はまた微笑みかけた。 芳佳だって、決して愚かなはずがない。賢くて、同時に幼いからこそこんな選択をしてしまっただけなのだ。 だから気付かせてやれば、視野を広げてやればいい。 自分だけではなく誰かを頼ることを。 それさえ自覚できれば、彼女の歪みは容易に矯正できる。元よりその決心は否定されるべきものではない。よい方向へ導きさえすれば、それは本来の輝きを取り戻すのだ。 「…………」 「ま、それはさておき。どうでござるかな? 芳佳殿と拙者、力を合わせて守るために戦う、というのは」 「あ、えと……」 「芳佳殿の“守りたい”という気持ちは決して間違ってはいない。そしてそれは為さねばならぬ事ではなく、為したいと思う事、であろう?」 「為したいと、思うこと……」 「なれば、胸を張るが良い。それは間違いなく、芳佳殿の選択でござる」 楓は再び、にこりと微笑みかけた。 ○ 私の、為したいと思うこと。 芳佳は口の中で繰り返す。 ああ、なんて素晴らしい言葉だろう。 為すべきことではなく、為したいと思うこと。そこに強制はなく、ただ先への希望と人の意思だけがある純然たる輝き。 それがまごうことない芳佳の望みであったからこそ、彼女は言い出せなかった。 それでは遅いのだ、と。 我が身にはもはやそれだけでは足りないのだ、と。 呪いとなった強迫観念は、光が明示されたことにより身を潜める。 それでもなお、その歪んだ情熱の炎は、芳佳の瞼の裏に焼き付いていた。 こうして魔女と忍者、「守るため」に戦う即席のコンビが、ここに誕生したのだった。 ○ ――そんな二人が 彼女を見つけたのは、それからまたしばらく経っての事だ。 E-1とF-1のほぼ境、商店が密集するシャッター街の時代に取り残された哀愁を月の光が浮き彫りにするなか、さてそろそろ虱潰しに店舗の中の捜索を始めようかと方針が固まりかけたその時。 調和のとれた絵画に落ちた一点の染みさながらにぽつんと一人、無人の喧騒に包まれて立つ少女を見つけ、そして、彼女の名は呉識あぎりといった。 ○ 楓が何事か言葉を軽い調子で口にし、若干の硬さが残る芳佳がそれでも笑顔でそれに応じること数度。身の上話ではなく、情報交換をするでもなく、まるで普通の女子中学生のものと遜色ない四方山話。 日常から乖離したそこに似合わない話題は、いくつもシャボン玉のように現れては消えていった。 道中繰り返していたやりとりだった。緊張感のない人だな、と呆れた態度を露骨にしてみせても調子を曲げないあたりを見るに、おそらく楓は自身、芳佳の緊張をほぐす事を優先しているのだ。そんな彼女を嬉しく思い、そして同時に簡単に流される自分への嫌悪が鎌首をもたげる。 そうして相反する思いを野放しに、半ば投げやりになっていたからこそ彼女はすぐに気付かなかった。再び陽気な声をあげようとした楓の声がぴたりと止まったことで、芳佳はようやく目を見開いた。 彼女らがコソ泥よろしく忍び込もうかと、当たりをつけていた店舗の脇から姿を見せた年頃の少女の表情に、喜びの感情が花開くのが月明かりの下でもよく見える。 無理もない。こんなところに一人でいるなんて、想像を絶する恐怖があるに違いないのだ。それも、自身のような力がない人間であるならば、その恐怖はなおさら深いことだろう。 そうだとわかっていた。わかりきっていた。 それでも理性があげる拒否の絶叫に耳をふさぎ、全身を走り抜けた緊張に任せて、芳佳は強張った腕で腿に巻きつけられたホルスターから拳銃を引き抜いた。 掴みどころのない表情の内側にかすかな緊張を走らせ、やんわりと芳佳を静止しようと肩を掴んだ楓を視界に収めず振りほどく。彼女の「やれやれ」と呆れたような呟きを尻目に、芳佳は言い放った。 「――動かないで!」 少女の相貌が、まるで突き落とされたかのような速度で歓喜から悲嘆へと塗り替わる。 ――今の私と人殺し、戦争、そしてネウロイ。いったい何が違うんだろう? かすかな自嘲は瞬く間に瞼の裏の炎に呑まれて散り散りになり、構えた銃握を握りなおす弱い力にかわり、消えた。 諸々の流れは楓の時と同じだった。 違うのは、彼女が戦う力を持たないただの人間であるということだけ。要するに、芳佳が待ち望んでいた“守るべきひと”であるということだ。 ふ、と全身から力が抜ける心地がして、芳佳は銃を下ろす。楓は軽い雰囲気を纏って、芳佳の問答に口を出すことなく立ち尽くしたままだ。 死を振りまくほの暗い穴が地面を向いて、そしてそれはホルスターに、撃たなくてよかったという安堵と共に収められた。 あぎりの顔にほっとした色が浮かぶ。つられて強張った笑みを浮かべる芳佳。 「ごめんなさい、あぎりさん。でもここじゃ、何があるか……」 「いいえ、いいんです。お互い様ですよ」 大人だな。こんなひどい、方法と呼べるかすら怪しい脅迫を信じてくれる人なんて、きっとそうそういない。 今まではどうも焦りに押されてこんな形でしか話しかけることができなかったけれども、若干の落ち着きを取り戻した今となっては我が身の浅慮に恥ずかしさを覚える。 そうだ、こんなやり方は間違っているに決まっているのだ。為さねばならないこと……為したいことは変わらないが、アプローチの方法は他にいくらでもあるはず。 あぎりへと近づこうとしない楓をなんとはなしに倣い、他愛のない話を浮かべながらこちらに歩み寄るあぎりに相槌を打った。 気をよくしたのだろう、表情にまた少し光を宿してあぎりは歩く。 そうだ、私の友達、見かけませんでした? あぎりのその言葉に改めて彼女を注視して、その手が少しだけ大きくふらついたような気がして、そして次の瞬間。 月明かりを照り返して銀色が二筋、夜を切り裂いた。 ○ 「……あらら~?」 「やはり、でござったか」 「長瀬さ……、あぎりさん……っ! どうして!」 芳佳とあぎりの間に手を突き出した楓を見て、未だに一片の殺意も滲ませず自身と楓を殺そうとしたあぎりを見て、そして楓の指に挟まれて勢いを失った包丁を見て。 芳佳の悲鳴は、どうしようもない悲嘆の色に染まった。 「どうしてと言われましても……人には色々、事情というものがあるんですよ~」 本性を表した、ということなのだろうか。普通のイントネーションと打って変わって、呑気なほどに間延びした口調であぎりは話す。さながら明日の天気はどうなるでしょう、とでも言うほどに、今しがた殺意を発露させたとは思えない日常的なしゃべり口だ。 「そんな……! 人を、人を殺すことが許される事情なんて、そんなのあるはずありません!!」 「あなたにはなくても私にはあるんですねぇ、これが」 「そんなことって……!」 「落ち着くでござるよ、芳佳殿」 頭の芯がかあっと熱くなり、狭窄しきった視野の中であぎりのみを見つめていた芳佳の肩に、ポンと暖かい手のひらが置かれた。縋るように見つめた先の楓の「大丈夫」と言わんばかりの笑顔に、思わず込み上げた涙が一筋頬を伝う。それをぐい、と親指で拭って芳佳に軽く頷きかけると、楓はあぎりにひとつ足を進めた。 「卑怯ですよ~、そんな強いのを隠してるなんて」 「はっはっは、お互い様でござるよ。それに忍びは、忍んでこその忍びなれば……お主もそれはわかるでござろう?」 あぎりは笑みを深くする。対する楓ものほほんとした笑顔をたたえたままで、彼女の背に隠される形となった芳佳だけがまるで隔絶されたかのように非日常の只中にいた。 空気が重いのか軽いのか、その感覚すら危うくさせる笑顔と、笑顔と、取り残された少女。芳佳の視界にいる二人の忍びが揺らめいて、芳佳の影もまたぐにゃぐにゃと溶けていく。 「警戒されてるなんて思いませんでした~」 「勘でござる」 「私もまだまだですねぇ」 頬に人差し指をあて首を傾げるあぎりの仕草に思わず、芳佳の背筋を怖気が走り抜けた。 この人は、多分、人間が従わねばならない理の外にいる。 ○ 芳佳の言うところの「理」の外に同じく身をおく楓にすら、あぎりは確かな異常であると捉えられた。日常と非日常の境が曖昧なこの生き物は、間違いなく覚悟を決めている。 奇襲にぴくりとも反応しないところを見ても、芳佳は間違いなく戦闘における足枷だ。この生き物と刃を交えることになれば、こちらは非常に不利となる。 おくびにも出さず冷や汗をひとつ流して、楓はからかうように言った。 「日々之修行でござるよ、あぎり殿。拙者も学生の身ゆえ、充分な鍛錬を積めているとは言えんでござるが」 「学生さんなんですか~? てっきりコスプレかと」 「……まあ、そぐわぬとは自覚しているでござる……」 「温い環境におられるんですね~……私も人のこと言えませんけど」 「そうでござるなぁ。良き友、可愛らしい師に素敵な学び舎……そして、守るべき主と培った術をぶつける事のできる、敵」 お主のことでござる、と含んだ笑顔で、楓は言外にそうにじませる。 「一介の忍びには過ぎるほど、それはもう恵まれた環境にござるよ」 口角を持ち上げ、今度ははっきりと、に、と笑いを作る楓。柔らかい印象を与えるはずの笑みはどこか不敵だ。 しばしの沈黙。命のやり取りをするだなんて到底信じられない穏やかな雰囲気のなか、口を開いたあぎりの返答は、さながら開幕を告げる鐘の音だった。 「……私、あなたのことが好きになれそうにないです」 脱力しきり、ただ垂れ下がっているだけだったあぎりの手にナイフが現れたのも僅かに、その刃は楓と芳佳へ、空気を割いて疾駆する。 二本の軌跡を引いて駆けるそれらは、しかしその本懐を果たすことなく、甲高い金属音とともに地に倒れ伏した。 何の事はない。勘付かれることなく奇襲を成功させたあぎりもさることながら、表情を崩さずそれを打ち払った楓も相当な手練れであると、ただそれだけの話だった。 「芳佳殿、一旦引くでござるよ!」 ほぼ同時に、楓は芳佳の元へ、あぎりは真横に駆け出した。楓は自らを追うように再び走るナイフを空中で器用にひとつ拝借する。余裕、と言わんばかりの笑みを崩さない楓は、だがその実舌打ちを漏らさないことに苦心していた。 (誘い込まれた、でござるな) 楓が芳佳を守って行動することを始めから読んでいたのだろう。一見無意味に見える牽制と、楓の影に隠れた芳佳を狙う――楓に躱す事を許さない軌道のナイフ投擲。それらが相乗して楓の逃走経路を絞り込む。 (敵ながら天晴れ、といったところか) 何事かを喚く芳佳の腕を掴んで細い路地へ走り込む楓。エアコンの室外機や朽ちかけの看板が煩雑に放置されたそこを、 「失敬!」「きゃっ」 判断を切り替え芳佳を抱きかかえて彼女は走り抜けた。 (そして誘い込んだ以上、ここには――) 潜り抜けるには隙間が足りず、いつの間にやら脇の店舗の屋根を駆けるあぎりの存在によって飛び越えることも叶わない、行方に幾重にも張り巡らされたテグス……暗がりにもはっきりと浮かび上がるそれを切り捨て、楓は改めて確信する。 (初めから、という事でござるな……!) 進行方向のやや先を目掛けて、喧しく降り注ぐ瓦礫――この狭い路地で引き返す隙を作れば屋根伝いにこちらを追うあぎりの攻撃に晒され、さりとて甘んじて受け止める訳にもいかないそれを、彼女は一気に加速して潜り抜けた。行く手を阻む幾多の鉄線をものの数とせず断ち切り、そして自ら障害を増やさねばならない状況にどうしようもなく漏れてくる舌打ちは、最早飲み込む事すらできない。 「長瀬さん……!」 「しっかり捕まっているでござるよ!」 次なるトラップ、ガス圧によって吹き荒ぶ鉄片と釘、簡易な破片手榴弾と化した日常の残滓は芳佳を抱きかかえた楓に殺到する。行く手を阻むそれらを睨み据えて、彼女は走った。 ○ 手を替え品を替え襲いくるブービートラップの数々は、抱えるもののない日頃であれば、それこそ表情をそよと揺るがせる事もなく切り抜けたものだったろう。 高度なツールがある訳でもない、ちょっとした日常用品で作り上げられねばならなかったそれは、しかし足手纏いを抱えた楓相手に十分過ぎる戦果を挙げていた。 反撃に出るいとまも、一息つかせる余裕すらも与えないほど綿密に設置されたそれらをやっとの思いで掻い潜り、商店街を貫く太い路地へとたどり着く。 天高く伸びるタワーを背に、闇のなかに広がる山間部を上に見て伸びる緩やかな坂道。両脇に続くアーケードは、見れば街が本来あるべき姿を思い起こさずにはいられない。 そんな平和な日々からシャッターを閉ざし、ありがちなアーチ型の天井をもたない商店街は、満天の星空と自らに並んで連なる街灯たちに見下ろされてどこまでも伸びていた。 「芳佳殿、怪我は!」 「長瀬さんこそ……! ダメです、止まって!」 細い路地を抜ける一瞬前の、なり振り構わず、といった猛攻を鑑みるに、恐らくこの太い路地にはトラップが仕掛けられていないのだろう。素人目にも罠を置くには広すぎる道であると思えるし、ここに抜けられることを危惧していたから仕留めにかかっていたことは明白だ。芳佳にすら理解できる単純な理屈だった。 そして同時に、だからと言って休息を取れるような状況でもない。ここで足を緩めればじり貧の防衛戦が待っていることも、また明白なのだから。 楓は芳佳に応じずなお走り続けようとする。ペースを緩めた足音が続き、道の中ほどにまで来たところで、それは突然リズムを崩した。 「くっ」 「長瀬さん!!」 劈くような芳佳の絶叫。つんのめった楓の体から赤色が放物線を描いて飛び、血液がパタパタとアスファルトと芳佳の耳朶を打つ。芳佳は楓の腕から無理やり飛び出し、その弾みにとうとう膝をついた彼女に駆け寄った 「長瀬さん! ひどい……!」 「いやぁ、失敗したでござる。芳佳殿、走れるならば先に……いや、そこに隠れてーー」 「ダメです、じっとして」 楓の脇腹に深々と突き刺さるのはどこの家庭でも見かけるような包丁だ。 バネ仕掛けさながらに跳ね上がるよう細工された棒に括り付けられ、鎌のような外見で襲いきたそれは、芳佳を庇わんとしたことと上空の敵によって、避けることも許さず楓に牙を尽きたてていたのだった。 芳佳は歯を食い縛って楓のわきにしゃがみ込み、柔肌から生える包丁を見据えてさらにその顔を険しくする。泣き出す寸前の少女と歴戦の兵士の貌が奇妙に同居するそれを、敵と自分と、取り巻く全ての現実を憎んだ憤りの炎の舌がちらちらとなめた。 「抜きます」 「いや芳佳殿、それを抜かれると出血がーーぐッ」 低く短く告げ、柄すらをねじ込もうとしているかのように限界まで突き刺さった包丁に芳佳は手を添える。彼女の意図を知らない楓の慌てた静止も間に合わず、それは血飛沫と共に抜き放たれて、炊事という日常と殺人という非日常の堺を曖昧にする姿を露わにした。 ○ 楓は咄嗟に空を噛み締め、電流のように流れた激痛をやり過ごす。そうして息つく間もなく芳佳を怒鳴りつけようとした矢先のことだ。 視界に、初めて見る光が瞬いた。 「芳佳ッ……ど、の? ……これは……」 「治します、動かないでください」 温かみすらを感じる青い光、そして痛みが失せじくじくと何かが蠢くような感覚の傷口。 珠のような汗を浮かべた全身から、そして傷口に軽く添えた手から一際強く青い光を発する芳佳は、治します、と繰り返して呟いた。 治します。守ります。私が、この力で。 現実の埒外にある光が、鬼気迫る、と言わんばかりの芳佳とは真逆に、慈しみの感覚を残してじわりと染み込んで行く。 呆気にとられて目を見開く楓の探るような視線にむず痒さを覚えたのか、芳佳は必死な表情に重ねて強張った笑みを浮かべた。 「言いましたよね、私は“ウィッチ"だって」 強がりにも満たないただ意地が発する言葉。誇らしさの欠片もない、状況に追い立てられ、責任に押しつぶされそうになりながら揺れる瞳に楓は返す言葉もない。 なればこれは、同時に楓の責でもあるのだった。 偶然の連続がどれほど意地の悪いものであろうと、その瞬間ごとに背伸びしたがるこの少女を守ることができる最善の選択肢があったはずだ。だのにそれを選び取れなかったのは楓の弱さで、だから彼女は芳佳を今更たしなめることはできなかった。 できることは自己嫌悪を見せない事だけで、楓は茶化すように零した。 「成る程、これが芳佳殿の力の正体。魔女の魔法という訳か」 「まだまだ半人前ですけどね」 「なぁに、あっちは一人、こっちは二人。拙者も一人前ではござらんが、芳佳殿とならば二人前にも三人前にもなるでござるよ」 「おだてないでください」 「フフフ」「えへへ」 芳佳が楓の内心を汲んだかはわからない。硬い表情を僅かに崩して、ほんの少しだけ弛緩した空気が漂い出す。 それが救いと思える自分に、楓はなにより虫唾が走った。 ○ いつでも飛び出せる姿勢へと楓は居住まいを正し、そして芳佳は常に比べて格段に落ちている魔力効率に疑問を浮かべながらも治癒に全力を注ぐ。 余裕ぶったこの人でも焦るのだな、と警戒の視線を巡らせる楓の横顔を意識の端に置きつつ芳佳はそう思う。 嫉妬からくる無様な感動に、もはや自嘲のひとつすら湧いてこなかった。 「――あの人は、あぎりさんはどうです? 近くに?」 「見当たらないでござる。気配もない……」 「でも、追ってきますよね」 「間違いなく」 手負いの獲物を見逃す道理はない、と呟く楓の言葉に芳佳は焦燥を深める。思うように進まない治療に、彼女はひどく苛立っていた。 これしか出来ないのに、その唯一すら捗らない。 やらなきゃ今までの全てが否定される。受け継いだ願いも、自らが目指した道も、一切合切全てだ。なにを守るために立ち上がったのか、その意識すらも揺らめいた炎に飲み込まれて今は見えない。 「芳佳殿、拙者は動けると思われるかな?」 「……っ」 「己の身体は知っておかねばならんでござるよ。内蔵がやられているようでござるが……」 「……刃は腎臓まで達しています。他の臓器も……」 自分を抱えていたせいで、という言葉を飲み込み芳佳は唇を噛み締めた。 この状態で戦闘行為に及べば楓は遠からず死に至る。いつもならば時間をかければ間違いなく完治させることの出来る傷だが、襲撃者の脅威に怯える状態では明らかに時間が足りない。 吐き捨てたくなるほど遅い実感が、急速に全身に浸透していく。 私がいなかったらこんなことには。 そんな思いが、行き場のない胸中をぐるぐると駆け回った。 「芳佳殿――」 楓が芳佳に伸ばした手は届く事なく固まった。不自然なその挙動を視界の端で捉えていた芳佳も、治療の手は休める事なく傷口から視線をあげる。泰然とした楓に似合わないすり減った表情で睨みつけるその先には勿論――。 「あらあら……致命傷だと思ってたんですけどねぇ。なんの手品ですか~? それ」 月明かりを拒絶する建物の影、全てを飲み込むそのなかにあってすら闇をも拒む小さな人影。 名前以外に知るところのない、ただ明確な殺意をもって襲いくる呉識あぎりの姿が街灯をスポットライトに、そこにはあった。 ○ 「意外とお元気そうで~」 「お主の素敵な贈り物のおかげでござるよ」 嫌味なほど――事実、嫌味なのだろう――に冷静な言葉が響く。女性らしい丸みを帯びた声だというのに、何故だか底冷えするようなそれだ。 視界に捉えたはずの彼女がふらりと動いて闇に溶ける。楓が応じた軽口は届く先を失って、霧散するように暗がりに広がった。 「あら~、お礼なんていいですよ~。大したおもてなしも出来なくて、私としてはむしろ不満なんですし~」 「いやいや、充分でござるよ……芳佳殿、出血を止めるだけでいい、頼むでござる」 叩かれたように体を強張らせ、芳佳は深い闇を探っていた視線を楓に向けた。月明かりの視界にもはっきりと映る疲労の色の濃い彼女の目には、決死の覚悟が浮かんでいる。 咄嗟に、駄目だ、と断言出来ない自身への怒りと、今更偽善ぶろうとする己の醜さに弾かれて芳佳は口走った。 「でもっ」 「その子、傷を治せるんですか? はぁ~、それは不思議な手品ですねぇ」 “でも"、一体なんだというのだ。闇夜の淵から染み出るように割って入った茶々に安堵すら覚える。 月光と物影のラインに隔てられた向こう側は異世界で、それに溶け込んでいるあぎりは、きっと理解の及ばない闇の住人だ。 ふと、愚にもつかないファンタジックな妄想が芳佳の脳裏を掠めた。 「心配ご無用、ちゃちゃっと済ませてすぐに戻ってくるでござるよ」 だがそれも一瞬。芳佳の確信は「己の限界」という絶望と共に訪れた。 施された制限によるそれという偽りの限界だとはいえ、決死を誓わせてしまうほどに力が及ばなかった事に変わりはない。 最初の彼女に続いて、まただ、また間に合わない。 あれ程毛嫌いしていた銃を握ろうという決意も、父との約束も、“為したい”という想いも、現実の前には等しく脳を走る電気信号でしかあり得ないそれらは、こうして何事も為せず否定された。 駄々をこねる子供のそれとなんら変わりない暖かな雫が零れて、体の熱はその分だけ無慈悲な今に吸い取られていく。 そしてそれを拭う大きく暖かい指がないことに、彼女の確信はより強まった。 ――この人は死ぬつもりだ。他の何でもない私を、本当ならば守る側でなければならないはずの私を、守るために。 「……応急処置しか出来ません、お願いだから無茶は……」 私が奪うのだ。楓と共にあるべき人たちから、世界から、楓自身から、私が彼女を奪うのだ。 これではマロニーと何も変わらない。 守らせてくれなどとどの口で言えたことか。 全てが水泡に帰した。正真正銘、掛け値なしの芳佳の全てが、なんの余韻も残さず消え去った。 「ダメですよぉ人を無視しちゃ。イジメ、カッコワルイ♪」 がらがらと崩れる心の音に被せるように声が聞こえた。懺悔の時間も涙にくれる救いの時間もないまま、現実はやってくる。 ○ 以前にあぎりの姿を認めた、楓が死線を走り抜けた路地から二件左の店舗の影――緩い坂を駆け降りるように、殺意がひた走った。 それを直前に察し、未だ柔らかい光を放っていた芳佳を押しやり、以前に鹵獲したナイフを振るって楓は飛来した刃物をはたき落とす。 無論、それで攻撃は終わらない。ジャブの次はストレートと相場で決まったパターンをなぞるように、続く一撃は白月の元にその身を晒したあぎりの突撃であった。能面を彷彿とさせる薄い笑みを貼り付け、地を這うと見まごうほどの低い姿勢で彼女は走り寄る。 何が良いのか考えることすらおぞましい「あわよくば」を狙った二本の牽制を打ち払い、間を置かず楓も、辛うじて止血を終えた脇腹の引き攣るような痛みを無視して迎撃に坂を駆け上がり出した。 皮肉なことに、先の口論の応酬にあった「培った術」を見せることはできない。脇腹と背後に庇うハンデのおかげで、恐らく小手先の技術は出そうとした瞬間に芳佳の死と引き換えることになる。 敵意を向けられたあの瞬間に撤退するべきではなかった、余力のあるうちに潰しておくべきだったのだ。生ぬるく優しい日々に浸りすぎていたことと、その生活を彷彿とさせる芳佳が隣にいたことで判断を誤った。 彼女がきっと立ち直ってくれるはずと過信したことも痛い。展開が早すぎたこともあるが、それは前述にもある通り己が守ってやらなければならなかったことだ。 報いだな、と苦笑がこぼれる。雑念が楓の胸中に身を結んだ瞬間、二人の忍びは交錯した。 重力の助けも得て、順手に握られた包丁が楓に降り注ぐ。 彼女の体を狙った本命の剣筋を見抜いていなし、逆の手に握られた包丁をナイフでうち払えば、さあここからは楓のターンだ。 無茶な負荷に耐えかねた楓のナイフが、折れ曲がり用を成さなくなるが構わない。防具の類もないように見受けられるし、膝うちでも打ち込めばそれでおしまいなのだから。 ぐ、と脚に力を込めたその瞬間だった。僅かな高低の優劣を覆すために、ほんの少しだけ硬直が長かったこと。それが楓にとって問題であり、あぎりにとってまたとない好機であったのだ。 コンマ以下の攻防の先か後か。ほんの少しだけ大きな足音――踏み切り音が芳佳の鼓膜を叩いた。人智を超えた戦闘をただポカンと見るしかない彼女にはそれすらも区別がつけられない。 ただひとつだけ確かなことは、 「もらいましたぁ」 楓を飛び越えたあぎりが手に新たな刃物を携え、もはや遮るもののない芳佳の正面の中空にその姿を見せていたことだけだった。 ○ 見事にしてやられた、とほぞを噛むのは、ほんの一瞬前まであぎりと対峙していたはずの楓だ。 両腕に外向きのベクトルを与えて防御に用いたため引き戻す間がなく、楓に己を飛び越えるあぎりを妨害する術はない。 その背を押すように肩を足蹴にしてさらに加速したあぎりを歯噛みと共に見送った楓は、しかしまだ己という防壁を失った芳佳を諦めてはいなかった。 「させんっ」 ナイフを手放し、勢いを殺さず進行方向を逆へと捻じ曲げる。振りかぶられたあぎりの手からは、まだナイフが離れていない。 方向転換に奪われた時間と、そこで稼がれた芳佳への距離を清算すべく、体内を脈動する力を一瞬だけ片足に込める。あぎりは手を振り抜き、そこから離れたナイフは迷わず芳佳へ飛ぶ。 大地を抉るような足音が響き、楓は未だ宙を舞うあぎりの下を潜り抜け、事もあろうに芳佳を狙うナイフに“追いついた”。 神速の攻防のなか、あり得ない、と言わんばかりにあぎりの能面にひびが入る。それも、傷口の下にじわりと広がる内出血の感覚もすべて無視して、芳佳の目前で得た得物を構えて楓はあぎりへと向き直った。 彼女の身体にはもはや一刻の猶予もない。着地し再び駆け出すあぎりを睨みすえ、楓は地を蹴った。 ○ 目まぐるしく攻守を入れ替え切り結ぶ二人の手元は到底芳佳に追えるものではない。ネウロイとの戦いがまるで児戯とも思えるような高度な戦線は、芳佳がへたり込む脇を抜けて坂道を下っていく。 ある種の芸術とすら呼べるようなそれは、しかし彼女に一切の情動を与えなかった。 銃がナイフと包丁に替わっただけ。これは芳佳が最も嫌うただの殺し合い、戦争に他ならないのだから。 「駄目、だよ」 あぎりが害意をもって行動していた以上、遅かれ早かれ戦闘は起こっていただろう。それでも彼女がいなければ、楓が命の危機と隣合わせのまま戦いに身を投じることはなかったはずだ。 要するに、はじめから間違っていたという訳だ。 状況に否定されるまでもなく、全てを守るという、その選択の時点で、間違いが始まっていた。 「殺し合いなんて」 守りたいから。だから大嫌いなはずの銃を手にネウロイとの戦争を始めた。この胸糞の悪い殺し合いがそれとは何の関わりもない戦いだとしても、その芳佳の根底にはやはり何の関わりもない。 「絶対に駄目」 現実から目を逸らさずありのままに自身を晒す宮藤芳佳は、もはや狂っていた。あるいは同時に、これまでになく正気であった。 震える脚に鞭打って立ち上がる。 私は守らなきゃならない。希望を与えて笑顔を守り、悲しみをまき散らすものと戦うウィッチでなければならない。 わたしは、けっして、まもられるものであってはならない。 ――なにより深く、呪いのように染み付いた一言こそが芳佳そのものであった。 「その力を、多くの人を守るために」。 瞼を下ろせば闇のなかにちらついていた炎は、その言葉に端を発している。 がきんと響いた刃物が噛み合う金属音が、それを一際大きく燃え上がらせた。 ○ 芳佳が駆けだすとほぼ同時に、楓が空中へと身を投げ出した。芳佳にとってはその意味もそこに至る流れもまったく与り知らぬ話ではあったが、そうして晒した隙が、楓に対して坂の上のポジションを確保し、いつの間にか落としていた己の支給品――拳銃を握り締めていたあぎりにとっては、千載一遇の仕留め時だった。 だから、大地を蹴って飛んだ。楓を庇うように射線上へ身を晒す。 同時に展開しきった魔力シールドの向こうで、底の見えない瞳が青色に照らされているのが見えた。 きっと背中では、細い目が驚愕にめいいっぱい見開かれている。 時間の流れが遅くなったかのように、芳佳の目に写る全てがその動きを緩慢にしていた。 宙を流れていく自分の体。 今にも引き鉄を引かんと張り詰めた彼女の指。 後ろの彼女は何をしているのか、首を回すことも叶わない身には知ることができない。 銃口と楓を結ぶその直線。 永遠のように間延びした時のなか、芳佳がそれに割って入り、シールドの中心が重なったその刹那。 全てが始まり、同時に全てが終わった。 ○ ばぁん。 ○ 音も光も、一切の前触れなく芳佳の背中に激震が走った。 痛みはない。ただ凍えた灼熱だけがいっぱいに広がって、間を置かずすぐ消えた。脊椎を正確に穿った訳でもないライフル弾は、しかしごっそりと彼女の神経をえぐり取り、そもそもそれを感じる仕組み自体が失われたためだった。 ああ、こんな時までも、私の影は定まらず揺れている。 そんな思考が最後に掠めて、芳佳の意識は、ようやく届いた銃声の余韻が消え去るより早く、境界線の向こうの暗闇に沈んだ。 ○ 腹腔に響く銃声が届いて、ようやく楓は我に返った。 「……芳佳、殿ッ」 手遅れだ。一拍おいて強烈な鼓動が肋骨を叩く。 改めて考えをまとめるまでもない。狙撃と思しき一撃を背中に受けた小さな身体は千切られて上下を泣き別れにし、未だに宙を上半身が舞っている。 衝撃に引かれてくるくると廻るそれが楓に対面し、もう何も写すことのない虚ろな黒が彼女の瞳を覗き込んだ。 ――こんな馬鹿な話があるか。 彼女がもつ希望は、望みは、例え歪んでいても輝きを放つはずのものだ。 守らなければいけないもので、失われてはならないものが、こんな風に無意味に散っていいはずがない。 たった今、ただの感傷でしかなくなってしまった希望を追い求める心に従って、楓は肉塊に手を伸ばした。 飛び散るその残滓は、指先に触れたそばから熱を失っていく。光をつかむことはできず、それは加速度的に無明の闇へと還っていく。 そうして、側頭に突き刺さったナイフについぞ気付くこともなく、長瀬楓は宮藤芳佳の後を追った。 ○ もうちっとだけ続くんじゃ
https://w.atwiki.jp/pawapuro12/pages/228.html
オリ後藤 210様より あああ うむあ ぐすあ ぶまむ りむむ ぐこあ まちん もへめ ちいも ひぜり あゆく つぬう みろわ ふさい ごいあ さしむ ぞぎざ ぼびぼ こそた がぜわ ねはぶ ひりみ ふもご あぎつ よへふ ちいと てをげ ぎいる えあぎ へどう めもぐ せすに せちあ ゆあひ けりれ だにた ずなし まにた えつも へきや れけけ ろまふ うぬご ずけ