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active sonar 作詞/88スレ129 闇に光る仮想空間 作られるプロフィール 架空の名前 架空の年齢 架空の性別 その声すらも 何者でもない 不埒な僕が 名前も知らない 君探し 何者でもない 不実な僕が 名前も知らない 君を待つ 架空は現実凌駕して 虚像は実像呑みこんで 現実架空をやり過ごし 実像虚像を嘲う 何者でもない 不埒な僕が 名前も知らない 君探し 何者でもない 不実な僕が 名前も知らない 君を待つ 声なき声を嗄らしつつ その歌すらも届かない 声なき声を嗄らしつつ 君を呼ぶ声届かない
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■ shuの紹介 読み方は「しゅー」か「しゅ」で。 ようやく基本役職コンプしました。 少しずつ勝つようになったけど。 まだまだ負け越しw ■shuの参加村/戦績 ☆長期ガチ村/27戦12勝15敗5生存 国名 村番号 村名・村ログ キャラクター 役職 生死 勝敗 27 瓜科国 828 【初心者歓迎】こたつに入ってみかんを食べる村【狼→C狂】 メイドロボG キリル 村人 6d襲撃 勝利 26 瓜科国 769 【初心者から】月を見ながら試験壱型で遊ぶ村【ベテランまで】 貴婦人 エレオノーラ 村人 生存 勝利 25 瓜科国 760 【F1905再戦7】人狼戦隊ウルフマン~真ウルフマン候補生~ オペレーター コレット 村人 3d処刑 敗北 24 瓜科国 734 【初心者歓迎】夏の終りに上達を目指す村 ヒゲ ドラガノフ 村人 5d襲撃 勝利 23 瓜科国 713 第20回:桐始結花のばおばぶ村 リーダー 城島茂 狂人 6d襲撃 勝利 22 瓜科国 697 【シリーズ村】一番いいバランスを頼む村【vol.6】 郵便配達 チェルシー 狂人 4d処刑 勝利 21 瓜科国 643 第18回:桜始開のばおばぶ村 柚子邪夢 20号 参加者 生存 勝利 20 瓜科国 639 【初心者からベテランまで】春を待たずに標準編成で遊ぶ村 花売り シャルロッタ 霊能者 3d処刑 勝利 19 議事国Cabara Cafe 86 第17回:土脉潤起のばおばぶ村 弁士 仁右衛門 遊び人 6d処刑 敗北 18 瓜科国 603 【C国】あけ☆おめ!【初心者歓迎】 魔法使い シャル 霊能者 生存 敗北 17 議事国大乱闘AS 78 第16回:熊蟄穴のばおばぶ村 にほんおおかみ ヒロシ 聖痕者 5d襲撃 敗北 16 瓜科国 528 【初心者からベテランまで】蝉の声を聞きながら標準編成で遊ぶ村 外科医 アキラ 人狼 7d処刑 敗北 15 瓜科国 517 【初心者から】暑さに負けず標準編成で遊ぶ村【ベテランまで】 賭博師 ルイーズ 共有者 生存 勝利 14 瓜科国 469 F1905再戦4 人狼戦隊ウルフマン~そして伝説へ(田中的意味)~ 玉子怪人 カリメロ 占い師 4d処刑 敗北 13 瓜科国 427 のんべえ集まれ!~新年会のまたたび村~ 仮面ヒーロー シゲユキ ただの人 生存 敗北 12 瓜科国 411 第12回:閉塞成冬のばおばぶ村 柚子邪夢 20号 占い師 3d襲撃 敗北 11 議事国大乱闘AS 6 第10回:鴻雁来のばおばぶ 牧人 リンダ 村人 3d襲撃 敗北 10 瓜科国 375 初心者集まれ!~はじまりのまたたび村~ 侍 ジン 村人 3d処刑 敗北 9 瓜科国 338 おっさん村 元スペランカー ゴルゴ 人狼 5d処刑 敗北 8 薔薇の下国 26 千鳥草の村 仕立て屋 エルナ 共有者 6d襲撃 敗北 7 瓜科国 320 第9回:蛙始鳴のばおばぶ村 人力飛行機部 ルッカ 村人 5d処刑 勝利 6 議事国大乱闘 87 第7回:魚上氷のばおばぶ村 with F1714 踊り手 フランシスカ 村人 5d処刑 敗北 5 議事国大乱闘 80 第6回:款冬華のばおばぶ村 墓荒らし へクター 霊能者 7d処刑 勝利 4 議事国大乱闘 75 第5回:冬至のばおばぶ村 良家の末娘 ポーチュラカ 村人 4d襲撃 敗北 3 議事国大乱闘 70 第4回:朔風払葉のばおばぶ村 石工 ボリス 村人 4d襲撃 勝利 2 議事国 127 第3回:紅葉のばおばぶ村 団子屋 玉子 狩人 7d襲撃 勝利 1 議事国 122 第2回:ばおばぶが伐られた村 化学教師 スティーブン 人狼 4d処刑 敗北 ☆特殊村/18戦6勝12敗5生存 国名 村番号 村名・村ログ キャラクター 役職 生死 勝敗 18 ぐた国 148 金環日食の村 キジムナー 玉城 琉南 村人 生存 勝利 17 瓜科国 903 【血人・封狂入り 早朝更新・立会不要 本日0時開始予定】 露天商 ココ 村人 9d襲撃 敗北 16 瓜科国 885 【編成特殊】占い師しかいない村【カオス注意】 幹部猫 ベルナンド 占い師 生存 敗北 15 議事国Cabara Cafe 140 第23回:菜虫化蝶のばおばぶ村 お使い ハナ 守護者 生存 勝利 14 静寂の国 55 設定新装記念5文字×3発言村 村娘 アン たのしいなかま 5d襲撃 敗北 13 瓜科国 747 第21回:草露白のばおばぶ村 アンガーノレズ ヤマネ 参加者 6d襲撃 敗北 12 瓜科国 674 第19回:紅花栄のばおばぶ村【呪狼vs妖魔vs村人with照坊主】 軍人 マサキ 弁の立つ犯人 3d処刑 勝利 11 瓜科国 663 信じる村3 ド近眼 ロコウ 占い師 生存 敗北 10 瓜科国 653 【F1905再戦6】人狼戦隊ウルフマン~偏愛とぼっちとぬめぬめと~ シスター ジムゾン きゅーこんしゃ 5d襲撃 勝利 9 議事国Cabala Cafe 93 【秘話村】囁きと裏切りの村 漂白工 ピッパ 村人 6d処刑 敗北 8 人狼輪廻 151 UltimateReincarnation 剣士 レテーナ 見習い占い師 5d襲撃 敗北 7 瓜科国 569 信じる村2 SP カオル 村人 5d処刑 敗北 6 議事国大乱闘AS 62 【悪役】青汁村【商会】 理髪師 ザック 村人 7d襲撃 敗北 5 議事国陰謀州 72 第15回:鶺鴒鳴のばおばぶ村 神聖騎士 ライトニング 少女 6d処刑 敗北 4 人狼輪廻 121 第14回:竹笋生のばおばぶ村 木こり ダニエル 狩人 6d処刑 勝利 3 瓜科国 433 第13回:鶏始乳のばおばぶ村【見物人も一緒に戦う二人三脚15人村】 @萌え属性を得た バット 村人 5d襲撃 敗北 2 議事国大乱闘 104 バオバブの木の下で はむすたー ポーチュラカ 少女/恋人 6d処刑 敗北 1 人狼輪廻 59 第8回:雀始巣のばおばぶ村 異国人 マンジロー 占い師 生存 勝利 ☆ランダ村 国名 村番号 村名・村ログ キャラクター 役職 生死 勝敗 3 瓜科国 817 年末年始のばおばぶ村2012 路地裏探偵 江戸川三世 憑狼 6d処刑 敗北 2 瓜科国 597 年末年始のばおばぶ村2011 路地裏探偵 江戸川2nd 闇狩人/婚約者 8d処刑 敗北 1 瓜科国 419 年末年始のばおばぶ村2010 路地裏探偵 江戸川 占い師 3d襲撃 敗北 ☆RP村 国名 村番号 村名・村ログ キャラクター 役職 生死 7 薔薇の下国 125 女神候補生! 【ミックス・スピンオフ企画】 黒鉄の聖騎士 ヴィクトリア 村人 生存 6 薔薇の下国 89 ルー・ガルー戦記 4 ~浮遊大陸攻防戦~ 探求者 リーゼロッテ 霊能者 生存 5 薔薇の下国 71 君といつまでも ~ルー・ガルー戦記スピンオフ~ 陸戦兵 メルヒオル 村人 生存 4 薔薇の下国 60 ルー・ガルー戦記 3 ~モアネット攻城戦~ 月夜の黒兎 アプサラス 夜兎 生存 3 薔薇の下国 49 ルー・ガルー戦記 2 ~ハルヴ・マーン海戦~ 鉄腕船長 ヴィクトリア 首無騎士 6d処刑 2 薔薇の下国 45 ルー・ガルーの塔 ~ルー・ガルー戦記スピンオフ~ 南方の風兎 ラヴィ 天魔 生存 1 薔薇の下国 43 ルー・ガルー戦記 風の民の姫 サシャ 霊媒師 生存 ☆墓下見物 国名 村番号 村名・村ログ キャラクター 役職 9 瓜科国 687 【シリーズ村】一番いいバランスを頼む村【vol.5】 ダンス部 シズカ 見物人 8 瓜科国 671 【シリーズ村】一番いいバランスを頼む村【vol.4】 助手 カヲル 見物人 7 瓜科国 610 【初心者からベテランまで】年が明けても標準編成で遊ぶ村 ろりがき りでぃや 見物人 6 瓜科国 537 【初心者からベテランまで】まだまだ暑いけど標準編成で遊ぶ村 部長 スーン 見物人 5 議事国大乱闘AS 9 第11回:虹蔵不見のばおばぶ村 神聖騎士 ライトニング 見物人 4 瓜科国 372 F1905村再戦2 劇場版人狼戦隊ウルフマン~ウルフキッズの冒険 中国猫留学生 紗都 見物人 3 瓜科国 321 F1905村再戦 人狼戦隊ウルフマン~偽ウルフマンの陰謀 最強戦士 ストロングウルフ 見物人 2 瓜科国 309 第6回C273村同窓会 出会い系のサヨナラ村 電気仕掛けのメイド ネリー 見物人 1 瓜科国 287 F1776村再戦 原田君の初めて奪ったの誰よ!? 陸上少女 森田 裏方 真黒な戦歴に涙を禁じえません(つДと -- あんまに (2010-01-07 17 15 07) 名前 コメント
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【登録タグ IA O 曲 鈴木将太】 作詞:鈴木将太 作曲:鈴木将太 編曲:鈴木将太 唄:IA 曲紹介 オルゴール人形のようにその場を回り続けて、 いつまでも夢を見ている感情を描いた曲です。(作者コメより転載) 鈴木将太氏のボーカロイド処女作。 歌詞 (作者配布のzip.より転載) 煌めく指輪より懐かしい玩具の方がいい 甘過ぎたお菓子のお口直し 小粋な車より気長に歩いた方がいい 近過ぎた握手を洗い流し 群の外溢れた牝羊 花蜜だけ集めた虫の羽音 壊れそうな自鳴琴 忘れていた自制心 星を横目に踊ろう 気付かれないよう静かに 耳元の言葉なら風に乗って飛んで行った やがて零れた雫が朝陽に溶けて焦げては まぼろしとまやかしに誘われたまま夜を待つの 小洒落た酒場より安らぐ棲家の方がいい 狭過ぎた視界を淡く照らし 塊の崩れた綿雲 通風微かに香る隙間 溺れそうな好青年 膨れていた好奇心 街の木陰で踊ろう 見付からないよう静かに 首元の吐息なら汗に乗って飛んで行った やがて零れた雫が灯りに光り垂れては 幻想と現実に挟まれたまま夜を待つの 星を横目に踊ろう 気付かれないよう静かに 耳元の言葉なら風に乗って飛んで行った やがて零れた雫が朝陽に溶けて焦げては まぼろしとまやかしに誘われたまま夜を待つの コメント 名前 コメント
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タイトル 貴音「あなた様、月を見に行きませんか?」 執筆開始日時 2012/02/25 元スレURL ログ速URL 概要 「あなた様、月を見に行きませんか?」 「ん?」 急に放たれた貴音の言葉 書類をまとめていた手が止まる 「今宵はとても月が綺麗です。私と、月見と洒落込みませんか?」 今日の残っている仕事は、デスクワークが少しだけ、時間はあまりかからない タグ ^四条貴音 ^しっとり まとめサイト エレファント速報
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夜の向こうで待つ人へ ◆EAUCq9p8Q. ☆ 双葉杏 明らかにされていくその片鱗。それは、「頭のネジが外れている」なんて表現では済まされない異常ぶりだった。 ネジの数で言えば常人から数十から数百はぶっ飛んでいる。 これだけ頭のネジが外れていれば、あるいはそれはもう、別の構造の別の生命と呼べるという範疇。 そう、あるいは。 『絶望』という種の新生命とでも呼ぶべき少女。 それが、魔法少女のランサーからの伝聞で見えた、江ノ島盾子という少女の真の姿だった。 予選から始まり、先ほどの特大級の交渉決裂に至るまで。 誰かを殺し。 世界を煽り。 きらりを見出し。 彼女を救い。 彼女を操り。 『死神様』と共謀し。 息を吸うたびに誰かが呻きを漏らし、息を吐くたびに誰かが傷つき。 誰かの怒りで体の熱を保ち、誰かの悲しみで喉を潤し、誰かの焦りで鼓動を打ち、誰かの折れた心を食んで飢えを満たし。 全身全霊で周囲に対し悪意をみなぎらせ、もしくは一切の悪意なく無邪気に。 周囲の全てに絶望を振りまいてきた。 杏だって他者の悪意とかそういう黒い部分に疎いわけではないと思っていた。 ネットでは匿名でインファイトをしまくっていたし、格ゲーをすれば暴言をぶつけあったし、アイドル業界のど真ん中で後ろ暗い噂を耳にしたことだってある。 だが、江ノ島盾子の持つそれは明らかに深さが、暗さが、濃さが違う。 ちびっこ相撲大会に両国を制した横綱が土俵入りをしたくらいには見てきた景色とその景色を見るために培った力に差がある。 人知を超えた絶望が、杏を見つめて笑っている。「私はこういう女だよ。さあ、あなたの親友のきらりちゃんはどうなるでしょう」と言いながら。 「……これが、私の知っている江ノ島盾子です」 言い切った魔法少女のランサー……姫河小雪/スノーホワイトになんと答えればいいのか、言葉は見つからない。 平時なら「自分に正直に生きてるねえ」くらいで流す。スケールがでかすぎて理解の枠を超え、一周回って冷静になるくらいには別世界の話。 だが、別世界は口を開けて杏が飛び込むのを待っている。 杏からきらりへと繋がる全ての線の上で、笑顔で手を振り待ち構えている。 「……なんだかなあ」 深くついたため息が、つぶやいた言葉が、自販機で買ったコーヒーの湯気をぼかす。 コーヒーの熱では補いきれない、夜風のせいだけではない身の冷たさ。 小一時間に及ぶ情報交換。そこで杏の心のなかに生まれた感情。 それを何かと形容するなら。 これ以上なく、そして疑いようもない、絶望だった。 江ノ島盾子に飲まれず垂れ流された絶望が、この街に溶けていく。 ☆ 情報交換が終われば、今後についてを語らう時が来る。 杏の目標は決まっている。きらりの笑顔だ。 だが、先ほど感じた予感はまず間違いではない。杏が何か行動を起こせば、その先で江ノ島盾子との衝突は免れない。 また、きらりのサーヴァントをなんとかする必要がある。 もしも無警戒で近づけば、あのボロボロの喫茶店の代わりに今度は杏がぺしゃんこだ。 並び立つ壁の高さと険しさは想像したくない。 横でアニメチックなたんこぶをこさえてチョコボーをかじる相方、ランサー・ジバニャンを見る。 ズボラさとマイペースさならばこの聖杯戦争でぶっちぎりの一位を取れるだろうこの猫が、江ノ島盾子を出し抜く策をひねり出せるとは思えない。 最高に近いスペックを持つロボニャンを拳の一振りで砕き抜く僧兵のバーサーカー相手に、この猫が優位を取るには随分な手回しと根回しがいるだろう。 「マスター?」 視線に気づいたジバニャンが杏を見上げる。 「ランサー、一対一のヨーイドンだったらあのすっごい強そうなサーヴァントに勝てる?」 「無理ニャン。オレっちの命なんて瞬間で輝くニャン」 「だよねえ」 分かっていても尋ね、分かりきった答えに息を吐く。 だったら杏はどう動くか。 少なくとも片方、可能ならば両方の壁を、一時的にかいくぐりたい。 そのために杏の手札では足りないのであれば、外的要因を使って、無理やり壁をこじ開ける。その準備が必要だ。 飲み干したコーヒー缶を投げる。こんな時ばっかり、缶は運良くゴミ箱に一発で入る。その幸運を、欠片でも、今後自由なタイミングで使えればいいのに。 立ち上がり大きく背伸びをすれば、こわばった体が小さな音を立てながらほぐれていく。 「じゃあ」 一言杏が言った瞬間、スノーホワイトの目が鋭くなった。 何も言わずに槍(喫茶店で杏を救ったものだ)を取り出し、声を潜めて杏に語りかける。 「杏さんはランサーと一緒に、あちら側から出てください」 あちら側、と指定されたのは来た道とは違う方向だ。 表情、武装、指示。三つ揃えばなんとなく察する。 「誰か居るの?」 「……『気づかれたくない』という心の声が聞こえました。 こちらを狙うアサシンのサーヴァントかもしれません。 私が一度仕掛けて敵の気を引くので、杏さんはその間に」 運悪く鉢合わせたか、あるいは必然で追い詰められたか。 そもそも本当にサーヴァントが居るかどうかも怪しい。根拠はスノーホワイトが自称しているスキルだけ。 だが、小一時間話して得た彼女の印象と迫真の声色は、杏の心の天秤を疑う方ではなく信じる方に傾けた。 ジバニャンとも念話で情報をやり取りし、黙ってついてくることと周囲を警戒することを口をすっぱく言いつける。 ジバニャンははっと周囲を見回した後、口を塞いでコクコク頷いた。 さあ、後はスノーホワイトの合図で逃げ出すだけ。なのだが。 「ねえ、ランサー……あ、白い方の」 「なんですか」 「これ、持っといて」 渡したのは今朝方ジバニャンが使っていた携帯ゲーム機。 最近のゲーム機はIDを交換してネット環境さえ整えておけばメッセージのやりとりが出来る。 スノーホワイトが本当にきらりの救出を手伝ってくれるならば、江ノ島盾子の介在する余地のない連絡経路を確保しておく必要がある。 これが江ノ島盾子の手に渡り逆手に取られることがあるかもしれないが、そのリスクを飲んででも、杏はスノーホワイトとの繋がりを絶ちたくないと思っていた。 ようやく掴んだ、一つ目のピース。きらりの笑顔へと繋がる第一歩。 ここでこの程度のリスクを飲めなくて、ニートはやっていられない。 「使い方、分かる?」 「……たぶん。多少は」 「後で送るよ。くれぐれも『又貸しはやめて』ね」 「オレっちの、ゲーム……!」 手で口を抑えアワアワ言いながらワナワナ震えるジバニャンはほうっておいて、最後に一言二言交わす。 「逃げ場の失われる公共交通機関は使わず、なるべく人通りと明かりの多い道を選んで移動してください」 「物騒なアドバイスどうも」 言い終わると同時に杏のゲーム機から旧ジバニャンのゲーム機に「あ」とだけ書かれたメッセージを送る。 すかさずそれを確認したスノーホワイトは、メッセージの読み方は理解したと頷いてみせた。 そこまで進めば、もう会話は必要ない。 スノーホワイトは手に持つ槍を構えて走り出し、杏は震えるジバニャンの手を掴み駆け出す。 夜の闇の向こうまで飛んでいくジバニャンの「オレっちのぉぉおおおおおおおおおおお!!!」という叫びが、小さな公園での幕間を締めくくった。 ☆偽アサシン こちらに向けて駆け出す影が一つ。こちらに背を向け駆け出す影が二つ。 判断は単純。主命を果たすのみ。 そのために偽アサシン・まおうバラモスは諜報のために身を隠していた生け垣の後ろから立ち上がり、はげしいほのおを吐き散らした。 駆け寄ってきていた影、小娘がたたらを踏む。 立派な獲物を見る限り、槍兵(ランサー)のクラスに相違ないだろう。 昼間の決闘の、老兵のランサーを思い出し、傷が疼く。 追撃で放つのはメラゾーマ、はげしいほのおとは違う指向性の爆炎が渦を巻きながら小娘に迫る。 小娘は横っ飛びに飛び退き回避。またしても避けられる。 だが、やはり回避の一手だ。今度の小娘のランサーは炎を裂く技術も魔法も持ち合わせていないのだろう。 いけるか、やれるか。頭の中で魔王の挟持と主命がせめぎ合う。 動き出す小娘が見えた。思考が整うのを待たずイオナズンを放ち、周囲が真昼のように照らされる。 「避けきれるか、小娘ぇっ!」 爆裂、爆裂、更に爆裂。光と熱と音。三つが混ざりあい小さな公園を塗りつぶしていく。 爆煙の向こうが見えるより速くまたはげしいほのおを吐き、距離を保つ。 どうやら小娘は遠距離攻撃の術も、こちらとの距離を詰める術も持たぬらしい。 口から笑いが漏れる。 朝の勇者、昼の老兵、どちらもバラモスの手に余る敵だったが、こいつは違う。 こいつは、バラモスでも殺しうる贄だ。 一陣吹き抜けた夜風に爆煙が薄れ、炎の向こうで身を低く構える小娘のランサーの姿が見える。 真っ白な戦闘装束はイオナズンの余波で焦げている。無効化や反射もない。 再度放つはイオナズン。周囲にばらまくようにして小娘の逃げ場を潰す。 イオナズンを放つ直前、小娘は閉じ込められる運命を見抜いたように回避に移った。 爆風を背に大きく跳躍する小娘目掛けて間髪入れず放つのはメラゾーマ。自由の聞かぬ滑空状態を最高火力で焼き切る。 だが、再度小娘は何かを察したように地面に槍を突き立て無理やり軌道を切り替える。 体を焼き尽くすはずのメラゾーマは公園の少ない緑を燃やすだけだった。 「嬉しいぞ、小娘。そなたのような脆弱な英霊も居るのなら、出張った甲斐があるというもの」 立ち上がる小娘に笑いながら投げかける。 宝具は懸念事項だが、ここまで追い詰めて出てこない宝具なら、余程のなまくらか、あるいは余程のもろはか。 仮に準備に時間がかかると言うなら、準備が済むより速くひねり潰せばいい。 「あなたは」 姿勢を低くしたまま小娘が囀る。 「どうして、こんなことを」 バラモスがこんなことをする理由は単純。主命故だ。 主命。情報を集め、我が主ゾーマのもとへ持ち帰ること。 そのために今までは戦闘を避け、敗走することもあった。 だが、こいつは違う。この小娘は、魔王に嬲られるただの人間だ。 こんな小娘一人とて首級の一つと獲って帰れば、いつかに響くやもしれぬ鬨の声を彩れるというもの。 なんと答えれば目の前の小娘の最期がより歪むか。 にたにたと悩むバラモスの答えを待たず、小娘は、一言、口にした。 「ゾーマが、それを、望む?」 ☆ 一瞬の虚。 小娘は走り、手に持った槍でシーソーを切り取り、バラモス目掛けて投擲した。 我に返りシーソーを腕で叩き落とす。視界の向こうで待っていたのは切り取られたシーソーの残り。 それを更に叩き落とす。小娘の姿がない。 「そなた、その名をッ!!」 イオナズンを唱える。夜の闇を染め上げるために。 空中に登り、爆裂した閃光が、周囲をあかあかと照らしあげる。 「どこで、その名をッ!!」 公園内にはすでに居ない。 駆け出し、公園の敷地外を見渡す。建物の屋根を飛びながら去っていく小娘の背が見える。 「小娘ぇぇぇぇぇえええええええええええええ!!」 心根の弱い人間ならば聞くだけで引きつり臓器を吐き出すほどの怒気が籠もった絶叫。 だが、その絶叫がどれだけ闇夜を貫こうとも、小娘が振り向くことはなかった。 身を隠すことも忘れ背を追いながら頭を動かす。 ゾーマについて知られた。これが意味することは何か。 あの小娘がバラモスという存在について知識を持っていたならば思い至るも道理か。 いや、違う。そういう次元の話ではない。 ゾーマの存在を知られれば、ゾーマの不意を打たれるやもしれぬ。 バラモスが在る以上、ゾーマは戦うことが出来ぬ。そこを何らかの方法で島ごと破壊されれば、ゾーマはそれで終わる。 ならばどうする。 小娘とバラモスの距離は縮まない。どころか、屋根を飛び最短経路で逃げる小娘と翼もなく地を駆けるバラモスでは差は開くばかり。 魔法を撃っても、振り返ることすら無く完璧に避けられる。 ならばどうする。 幸いにして、小娘の逃げる方角はゾーマの控える地とは別の方向。 身を隠し、一度退き、ゾーマの指示を仰ぐか。 あの小娘が攻めてくる程度ならば問題ない。返り討ちにして腹わたを喰らい尽くすのみ。 逃げ出した小娘の仲間、取るに足らぬ。徒党を組んで戦おうというならばもとよりそうしていたはず。 それをせんということは、つまりあれらも小娘同様武勇の者ではないか、あるいは近接では冴えぬ者か。 嬲られる小娘を見て見ぬ振りという現状なら、前者の可能性のほうが高いだろう。 このまま身を晒し駆け続け、他の――それこそ、勇者のセイバーや老兵のランサーのような敵に見つかればそれこそ悪手。 駆ける足を止め、闇夜を跳び抜ける小娘の背をにらみつける。 「覚えておれよ、小娘。次に会う時がそなたの最期じゃ」 捨て台詞を投げ、遮蔽物に身を隠し、今度は足音も消す程に慎重に移動を始める。 目指すは一路、ゾーマの契約者たる少女の控える拠点。 【C-5/住宅街/1日目 夜間】 【偽アサシン(宝具『まおうバラモス』)@ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ】 [状態]健康、焦り [思考・状況] 基本行動方針:大魔王城完成まで図書館には近寄らずに情報収集 0.早朝まで生きて残り、参加者の情報を大魔王ゾーマに伝える。 1.一時撤退しゾーマへ報告。 2.ゾーマの秘密を守るため、小娘(スノーホワイト)とその仲間(杏&ジバニャン)は殺したい。 [備考] ※中原岬&セイバー(レイ)、シルクちゃん&ランサー(本多・忠勝)、双葉杏&ランサー(ジバニャン)、ランサー(姫河小雪)を確認しました。 レイが勇者であることも気付いています。 ランサー(スノーホワイト)がゾーマの名を呼んだことに危機感を覚えています。 ※遮蔽物がある場合気配遮断もあって発見しにくいですが、見つかるときは見つかります。 ※宝具であるため念話・霊体化は使えません。魔力はアサシン(ゾーマ)のものを使用します。 また、実際のバラモスとは違って状況によって思考判断を行い、分が悪ければ防御・撤退もします。 ※彼の持つ気配遮断:Eは『NPCには見つからない』『参加者には隠れていれば見つからない』程度です。 参加者に一人で歩いているところを見られれば見つかります。 ※『NPCを極力殺さない』というゾーマの命令を守ります。ただし極力なので必要に応じて殺します。 ※早朝、もしくは非常時と判断した場合にのみ廃教会に帰ってきます。 ※フェイト・テスタロッサを見つけた場合、彼女の危険性を判断します。 危険ではないと判断した場合、保護を申し出て教会まで連れ帰るつもりです。(ただし生存優先のため、危険であると判断した場合は交戦・逃走もやむなし) ※C-4 小さな公園がバラモスの技で崩壊しました。 また、C-4とC-5地区でイオナズンの光が何度も確認されました。 ☆ ランサー (我が主、ゾーマに情報を持ち帰る。脱落することは許されぬ) スノーホワイトの問いかけに答えるように聞こえた心の声は、想像以上の効果を発揮した。 怒り狂った推定アサシン(二足歩行のオオトカゲ)は怒りと魔法を撒き散らしながらスノーホワイトを追い続けた。 ゾーマの情報を持ち帰られては困る。未だ戦闘の準備整わぬゾーマを襲撃されては困る。と頭の中で唱え続けながら。 走るうちに心の声はゾーマを襲撃されては困ると他の参加者に見つかっては困るに切り替わり。 困った心の声がぱたりと止んだのを感じ、スノーホワイトは足を止めた。 どうやら推定アサシンは、ゾーマのもとに帰ったらしい。 できればそのゾーマの居場所も知りたかったが、深入りすればあの魔法の乱れ打ちにスノーホワイトはなすすべなく膝を折り、志半ばで消滅していただろう。 推定アサシンが杏と彼女のランサーを追わないと分かった以上、一旦切り上げる。 足を止め、夜空を見上げる。 まだ、届かない。 あの推定アサシンの魔法にも勝てない程度の魔法少女がスノーホワイトだ。 それでも、届けなければならない。 これ以上の犠牲を出さぬため、次に会った時にはあの推定アサシンも、彼の主であるゾーマも、必要とあらば打倒しなければならない。 頭の中に、ばいきんまんの言葉が蘇る。 「いいことをするのが正義、その反対が悪」。 江ノ島盾子のそばを離れ、巨悪にして邪悪である彼女が自由に動く暇を与え。 蜂屋あいとの会合を見逃し、倒すと誓ったキャスターとの交戦の機会を棒に振り。 大いなる禍根の一つかもしれない推定アサシンに背を向け、彼の離脱を追わず。 行ったことと言えば、きらりを守るため、杏と手を組んだこと。 それでも、スノーホワイトは、正義のために、戦えているのだろうか。 答えの出ない問いに目を伏せ、そのまま瞬間霊体と化す。 数瞬後、スノーホワイトは屋根をすり抜け建物内に滑り込んでいた。 大きな病院の中。万が一に備えて身を隠すのと、態勢を整えるのにはもってこいだ。 四次元袋を覗き込む。か細い正義の証がブルーライトを放っていた。 見れば、モバイルネットワーク内蔵らしく、無線インターネット環境ではないが電波を受信できていた。 場所を踏まえて一旦電源を切る。数分といえども、「何か」が起こらないとは言い切れない。 そう考えながら、スノーホワイトは院内を物色し、目当てのものを見つけ出す。 炎を吐くトカゲ。才のないスノーホワイトがそれに対抗するには、これを使うほかない。 スノーホワイトが探し、手をかけたのは、院内に設置されていた消火器だった。 【C-6/病院内/1日目 夜間】 【ランサー(姫河小雪)@魔法少女育成計画】 [状態]ダメージ(小)、疲労(中)、絶望(小)、ストレス [装備] [令呪] [道具]ルーラ、四次元袋、消火器×3、杏の携帯ゲーム機 [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:出来る限り犠牲を出さずに聖杯戦争を終わらせる。 0.江ノ島盾子の思惑を破壊する。 1.杏の携帯ゲーム機を使い杏と連携。きらりを助ける。 2.江ノ島盾子と蜂屋あいを野放しにしていることに罪悪感 3.推定アサシン(まおうバラモス)を危険視。ゾーマの正体を特定……? 4.幸子はことはしばらくそっとしておく [備考] ※木之本桜&セイバー(沖田総司)、フェイト・テスタロッサ&ランサー(綾波レイ)、 蜂屋あい&キャスター(アリス)、キャスター(木原マサキ)、偽アサシン(まおうバラモス)、バーサーカー(チェーンソー男)、輿水幸子を確認しました。ステータスは確認していません。 ゾーマという名前を心の声経由で知りました。正体については不明です。 ※江ノ島盾子がスキル『困った人の声が聞こえるよ』に対応していることに気づきました。蜂屋あいの心の声が聞こえません。 ※諸星きらりの声(『バーサーカーを助けたい』『元いた世界に帰りたい』)を聞きました。 彼女が善人であることを確信しました。 ☆ 双葉杏 ニートを舐めないでほしい。 いくらアイドルを始めたと言ってもニートはニートなんだもの。 公園を駆け出し、勢いが良かったのは最初の数十秒。後は脇腹を押さえながら、肺の底からこそぎだすような呼吸を垂れ流しよれよれ歩くばかり。 逃げながら見れば、空がライトの数十倍の光度で照らされていた。 爆音が続き、知らない人が見れば季節外れの花火のように映ったかもしれない。 光は杏から離れるように向こうへ向こうへと進んでいく。 それを見て、杏はまた少しだけスノーホワイトのことを思った。 善悪や白黒はともかく、行動は一貫している。 ひょっとすると、本当に、信頼してもいいのかもしれない。 いやいや油断は禁物と、棒のような足を引きずり考える。 あの江ノ島盾子のサーヴァントだ。江ノ島盾子がなんらかの方法で裏で糸を引いている可能性もある。 慎重にいかなければ、取りこぼすことになる。それだけは、避けたい。 えっちらおっちら歩き、たまに休み、また歩き。 一応スノーホワイトから言われたように、公共交通機関は使わず、最低でも明かりは確保できている道を進む。 小さな体に運動不足の足じゃ、家に帰り着くまでに時計の針は十二時を周ってしまっていた。 また少し休憩と足を止め、携帯ゲーム機を見る。 スノーホワイトからメッセージはない。当然だ。えっちらおっちら歩くばかりで使い方を送っていない。 どうやって説明するか、いっそ説明書ページのURLでも貼るか。 なんて考えている杏の視界に、見慣れぬメッセージが飛び込む。 いや、見覚えはある。今朝も同じものが届いていた。 「第一回定時通達」と書かれたそのメッセージを開くと、へんてこりんな文章で、脱落した人数が紹介されていた。 「もうちょい詳しく……とは、言えないか」 マスター4人、サーヴァント5騎。少なくとも杏と同じただの人間が4人、脱落している。 へんてこりんな文章に隠された毒からは、4人が全員平穏無事でさようならという話ではなさそうだ。 詳しく聞けば、その分隠された毒が顕になる。顕になった毒を見れば、杏の頭はまともな思考が出来なくなる気がする。 今はそんな辛い現実は見たくはない。 目をそらすように通達を流し読みする。 その他に書いてあるのは朝と同じフェイト・テスタロッサについてとデイリークエストについて。 一読し、小考。 もう一度読み直し、また読み直し、長考。 杏の頭の中で、いろいろなパーツが、くっついたり離れたりしながら、一つの形を作っていく。 「どうしたニャン、マスター?」 「ランサー……杏、決めたよ」 顔を上げ、にやりと笑う。 杏では届かない二枚の壁を、もしかしたら超えられるかもしれない。 必要なのは、ニートの持たない行動力とクソ度胸、アイドルの持たない耐久力と隠密性。 ニートが持ってる耐久力と隠密性で、アイドルの持っている行動力とクソ度胸で、それを成し遂げる。 そのために、まず、杏は作戦を口にした。 「杏は、引きこもる!!」 握った拳は、きらりの笑顔に向いている。そう信じている。 【D-3/双葉家周辺/2日目 黎明】 【双葉杏@アイドルマスターシンデレラガールズ】 [状態]精神的疲労(中) [令呪]残り三画 [装備] [道具]携帯ゲーム機×1 [所持金]高校生にしては大金持ち [思考・状況] 基本行動方針:なるべく聖杯戦争とは関わりたくなかったが 0.きらりの情報を整理。その後、なんとかしてきらりを助ける方法を探る。 1.うおおおおおおおおお!!!杏は引きこもるぞおおおおおおおおお!!! 2.きらりの奪還と江ノ島盾子の打倒……? 3.CDに対する発言によるきらりへの複雑な感情 [備考] ※木之本桜&セイバー(沖田総司)、江ノ島盾子&ランサー(スノーホワイト)、蜂屋あい&キャスター(アリス)、諸星きらり&バーサーカー(悠久山安慈)を確認しました。 ※江ノ島盾子はクロ認定、スノーホワイトは半信半疑(シロ寄り)です。 スノーホワイトとは携帯ゲーム機のメッセージ機能でやり取りが出来ます。 ※自身がなんらかの理由からきらりのサーヴァント(悠久山安慈)の標的になっていることを理解しました。 【ランサー(ジバニャン)@妖怪ウォッチ】 [状態]ダメージ(中) [装備]のろい札 [道具]なし [所持金]なし [思考・状況] 基本行動方針:なんとなく頑張る 0.言ってることが無茶苦茶ニャン! 1.めっちゃ痛いニャン! バーサーカー(悠久山安慈)とはもう会いたくない。 2.ランサー(姫河小雪)は味方……? [備考] ※『猫に九生あり』のうち、ロボニャンが『二重の極み』で大破しました。 暫くの間ロボニャン状態への変身が上手く行かない可能性があります。 BACK NEXT 046 願い・想い 投下順 048 ―――を斬る 045 第一回定時通達 時系列順 050 にんぎょ注意報! BACK 登場キャラ NEXT 041崩壊ウォッチ 双葉杏&セイバージバニャン 057 演者は集う ランサー(姫河小雪) 028三人目 偽アサシン(まおうバラモス) 054 天国はまだ遠く
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使用システム アリアンロッド2E GM シルフの中の人 ギルド名 『幸運の狐(Fox oF Fortune)』 メンバー "ムーセウム・サティレス ウォーリア/ガンスリンガー "ユニ・スキエンティア アコライト/セージ "ティル シーフ/ダンサー "エリカ・ティーンロッド メイジ/メイジ 各話ログ 第一話 『迷宮の樹』 今回予告 遺跡の街、ラインにあらわれた大樹。それは、数日で塔ほどの大きさに育った。 その樹は、1人の魔術師の計画によるものだった。 黒き〝魔剣〝を使い、魔術師が進める計画とは? そして大樹の正体とは―――? アリアンロッド「迷宮の樹」 冒険の舞台がキミを待つ! 第二話 『妖魔の洞窟』 今回予告 街道を荒らす妖魔達を退治するという、ごくありきたりの依頼。 だが、その妖魔たちはいつもと変わっていた。 厄災を招くといわれる、”魔剣”の力と、ラインに眠る妖魔の王との関係、 そして、君たちの前に現れる少女は・・・ アリアンロッド2E「妖魔の洞窟」 冒険の舞台がキミを待つ! 第三話 『地下遺跡の封印』 今回予告 ”遺跡の街ライン”では今、フォモールたちによる騒動が多発していた。 数多くの防御を掻い潜り、彼らが街の中に侵入したのだ! ライン神殿はこの事態に対抗する為、多くの冒険者を投入する。 怯える男、無残に破壊された建物。そしてなぞの幻。 その先にあるのは、とある地下遺跡。 冒険者は、ラインの街をフォモールの魔手から守れるのか! アリアンロッド2E「地下遺跡の封印」 冒険の舞台がキミを待つ! 第四話 『地の粛清と封印されし街』 今回予告 魔術の力によって封印された古の遺跡に眠る ”宝玉ウィデーレ”と呼ばれる秘宝。 その封印を目指して妖魔の大群がラインに向かって進軍していた。 妖魔の王の復活と、古の街の復活と、そして・・・巫女の話。 今、大陸の運命を掛けた舞台の幕が開かれようとしていた・・・ アリアンロッド2E「地の粛清と封印されし街」 冒険の舞台がキミを待つ! 第五話 『フォモール王の帰還』 今回予告 王が復活する。 幻影の街は呪縛を説かれ、妖魔たちは王を迎える為進撃を開始した。 人は自らを守る為、武器を取り立ち上がる。 今、妖魔と人の最後の戦いが幕を開ける。 アリアンロッド2E「フォモール王の帰還」 物語の最終幕への序章が始まる!
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#blognavi maf です. 夕飯食べるまではなんともなかったのです. 生牡蠣をモグモグ食べたのです. そしてぼんやりとテレビを見ていたら,何かがキタのです. エマージェンシー !! なんか手とか足とか痺れてるし, とてつもない吐き気はするし, お腹が凄い勢いで鳴ってます. ゴゴゴゴゴゴゴ [ あぁ...天に還る時が来た ] と. いっそ,秘孔を突いてクレ.楽にさせてクレ,と. しかし,こちらにはこの痛みに耐える武器があるさ. 正露丸. こいつをなめてはいけない. 早速,暖かいお茶と一緒に三粒を投入. あとはじっと布団の中で嵐が過ぎるのを待つ. 待つ. 待つ. うん. この痛みをなめていた. 正露 GUN でも撃てない.対抗できない. ボクには全休して嵐が過ぎ去るのを待つことしか出来なかったんだ. あーあと,異変を感じた後に飲んだ牛乳のパッケージに 賞味期限 2006.01.16 と書いてあったのは何かの幻だったんだ. カテゴリ [Life] - trackback- 2006年01月31日 01 30 00 暴発の可能性のあるギュ乳はホットにするといいんだ。と思うんだ。あと、薬の類ってお茶と一緒に飲まないほうがいいと聞いたことがあります。 -- take (2006-02-02 09 19 03) 下したときには、GUNよりもワカマツ派です -- y-ta (2006-02-02 12 04 13) ホットになるのを待つ余裕が無かったのです.いや,今冷静になって考えてみるとレンジでチンで良かったんだ...お茶ってダメなんすか ? やばい,今までお茶こそ最強かと思ってました.アハハ -- maf (2006-02-03 01 07 40) 名前 コメント #blognavi
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ここでは陳留地区戦の開始時間をお知らせします。 現在魏は蜀呉に劣勢なので、ここの開始時間を参考に移転し、出来るだけ陳留での地区戦に参加して頂きますようお願いいたします。 [城][システム]: 地区戦:武陵vs陳留、時間:274年秋 20 31、諸君の参戦を待つ! [城][システム]: 地区戦:陳留vs襄陽、時間:274年秋 21 11、諸君の参戦を待つ!
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使用システム アリアンロッド2E GM シルフの中の人 ギルド名 『アクレシア(A Laxia)』 メンバー "レアン・クフレ メイジ/セージ "アリエル アコライト/バード "クラヴィス ウォーリア/ファランクス "シルヴ シーフ/ガンスリンガー 各話ログ 第一話 『迷宮の樹』 今回予告 遺跡の街、ラインにあらわれた大樹。それは、数日で塔ほどの大きさに育った。 その樹は、1人の魔術師の計画によるものだった。 黒き〝魔剣〝を使い、魔術師が進める計画とは? そして大樹の正体とは―――? アリアンロッド「迷宮の樹」 冒険の舞台がキミを待つ! 第二話 『妖魔の洞窟』 今回予告 街道を荒らす妖魔達を退治するという、ごくありきたりの依頼。 だが、その妖魔たちはいつもと変わっていた。 厄災を招くといわれる、”魔剣”の力と、ラインに眠る妖魔の王との関係、 そして、君たちの前に現れる少女は・・・ アリアンロッド2E「妖魔の洞窟」 冒険の舞台がキミを待つ! 第三話 『地下遺跡の封印』 今回予告 ”遺跡の街ライン”では今、フォモールたちによる騒動が多発していた。 数多くの防御を掻い潜り、彼らが街の中に侵入したのだ! ライン神殿はこの事態に対抗する為、多くの冒険者を投入する。 怯える男、無残に破壊された建物。そしてなぞの幻。 その先にあるのは、とある地下遺跡。 冒険者は、ラインの街をフォモールの魔手から守れるのか! アリアンロッド2E「地下遺跡の封印」 冒険の舞台がキミを待つ! 第四話 『封印の迷宮』 今回予告 魔術の力によって封印された古の遺跡 その封印を目指して妖魔の大群がラインに向かって進軍していた。 遺跡の奥底に眠る ”宝玉ウィデーレ”と呼ばれる秘宝。 7つの封印の武具によって新たな扉が開かれる・・・ アリアンロッド2E「封印の迷宮」 冒険の舞台がキミを待つ! 第五話 『フォモール王の帰還』 今回予告 王が復活する。 幻影の街は呪縛を説かれ、妖魔たちは王を迎える為進撃を開始した。 人は自らを守る為、武器を取り立ち上がる。 姫の祈りとともに、妖魔と人の最後の戦いが幕を開ける。 アリアンロッド2E「フォモール王の帰還」 今、物語の最終幕が上がる!
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聖戦を待ち焦がれた城跡 私がそれを初めて見たのは、正しくは実物を見たのは あの時が初めてだった。掌と五指の器に丁度収まる程度の大きさの実。 実の所、私はそれを何十年も何百年も、果ては時間の概念を越えて欲すと願っていた。 唯無念なことに、私はその実物を見たことが無かった。尽きることの無い時間は 私に侵食し、真実と妄想の溝は光の速さで深まっていった。 私が欲しいと焦がれるものはこんな物ではないと、たかを括った。 何よりその横にはもっと即物的な、現実的な貴重品があった為、 私の脳の占有権はたちまちそれ、エリクシールに譲渡された。 譲渡に際し、私はその所有者である少年に一度だけ、これはなんだ?と尋ねた。 少々フランクではあるがこんな餓鬼の英語の構文の様なことを尋ねたのは何年ぶりの話だったか。 少年はムスッとした顔で自分の所有物を私から取り上げ、一言だけ言った。 「今の僕には唯の木の実、昔の僕には、笑えないジョーク」 勿論この実から滲み出るマナには気付いていたが、あの時の私は、今思い返してみれば 恥ずかしい限りなのだが、女神という存在に満たされていた。満足して、思考が僅かに緩んでいた。 その間隙を突いて、眼前を暗く塞いだのは、その女神の艶やかな鮮血。悪玉コレステロールが 少なそうな血液を見て、もう私の思考は、エリクシールの情報でそれを上書きしてしまった。 その後、あの惨劇の後、少年と別れるまで、少年がそれを他人に見せた事実は無い。 故に私も忘却の住人だったと言える。 あの時私がどう思っていたかを知る術はもう無い。あくまで今までの話は 現在の私からの視点から見た過去の私に対する推測、思考のトレースである。 あの時私が何を考えていたかなんて、無意味。 私が、それを欲した今の際までその存在に気付かなかったという事実が、全てだ。 翼を開く為には、大量の力が要る。私の母星のマナを使わねばならないほどに。 この幾許のない身一つだけでは翼を開くこと叶わない。あれは、借り物の力だからだ。 あの実があれば、まだ打開策を講じることも出来たかも知れない。 その事実にすら、今の今まで気付かなかった。 デリス・カーラーン無しで天使になれると勘違いした言い訳と取られても結構。 最初から重点はそこには無い。問題は、もっと広義的なものだ。 何故、今それに気付いたのか。 何故、今まで気付かなかったのか。 何が、私からそれを遠ざけていたのか。 誰が、私を騙していたのか。 女神か?天使か?剣士か?私自身か? 燃え盛る草の上で、私は笑った。笑うしかなかった。 月が高く上って、辺りは反射光を浴びて白く薄汚れている。そんな小高い丘の上に男が一人立っていた。 彼の名はデミテル。今更説明の必要もないんだけど、現職は魔術師兼研究者だ。 そのデミテルはじっと遠くを見ている。方角は東、その先にあるのは古城…だった場所。 古城がなくなる瞬間を目の当たりにしていたんだから、驚きの意思表示をする必要はない。 懐から葉を一枚取り出す。深緑の葉を一枚、主脈の方向へ丸めていく。 棒状になったそれを口に咥え、指をその先端に近づける。指の先端が赤く光り、一瞬で消えた。 代わりに葉の先端が赤くなる。しかし煙は上がらない。複流煙を出さないように勤めるのは、 彼の後ろに控える2人の健康への配慮なんかじゃあ、勿論無い。 自身の血管が収縮して、体が冷えるイメージ。脳細胞が透明になって、 演算が乗算的に速くなっていく。葉を咥えたまま、異常に肥大化したアザミの茎を振る。 右で、下へ、後ろで、左上方前へ、パチンと音がする。行為自体には意味が無い。 ただ計算にリズムを付けているだけだ。鞭は唸る。まるで生きているように。 しかしその緩急・制動は、全て一人の人間の手首によって制御されている。 後五分もあれば篝火はそこの二人と接触する。その五分後にはダオスもそこにたどり着くだろう。 策はある。誘蛾灯の意向を無視して最小のリスクで殲滅を狙う策は出来ている。 サジタリウスの弓。単純な策だから、不可避。 腕を使って更に鞭を蛇行させる。鼻から排気された白煙は少し灰が混じっていた。 乾燥させる時間が足りなかったと脳の3%位が考えた。 だが、違和感が否めない。気に入らない、とも言える。 策は恐らく成功する。明確なリスクを支払いハイリターンを確実に得る。 出来すぎている。既に料理がそこにある。あとはナプキンをつけて、 ナイフとフォークを手に取り、食べるだけ。 デミテルは手首の筋肉を動かすことを止めた。連動して、鞭の動きがオフになる。 まるで死んでいるように。手首一つで、死んだり生きたり、まるでヒトのように。 無料では、無いだろう。支払いを要求される。しかし、毒ではない。 正当な取引だ。明確な取引はリスクとは言わない。ただの過程。 魔術と、マナの関係に似ている。有限のマナを、遣り繰りして、術を行使する。 永久機関では無い。需要よりも供給のほうが大きいから無限に錯覚する。 需要が増えれば、供給を増やさなければいけない。それが経済。 しかし大樹は一つしかなかった。魔科学は経済を破綻させる。 息が荒くなった自分を見ている。しかし体は冷え切っている。 主は何も言わなかったが、多分そう言う理由なのだろう。 ならば、私が手に入れた力は、心の力とは、何ぞや?完全なる永久機関が、その先にある。 半分ほどの長さになった葉を咥えるのを止め、作りかけのそれに火を当てて化学繊維を木材に溶接する。 先端を指で折り、火種を消す。微かな痛み、私が奪った命は、もっと簡単に消えた。 マナの制限。それが檻の大前提。しかし、その力はまるで制限を受けていないように自由。 大きく息を吸い込み、眼を閉じる。煙を体外に放出するイメージ。 「…ティトレイ=クロウ」声とともに動く生命。 デミテルは後ろにそれを放り投げる。受け取る生命。 小さな弓。木材と溶解したストローの化学繊維の弦で拵えた唯の腕弓。 自動弓にするにはスプリングが足りない。矢の装填には時間が掛かるだろう。 「…クレス=アルベイン」声とともに動く死体。 デミテルは後ろにそれを放り投げる。受け取る死体。 3種類の袋。一つは水溶性の薬物。 ただそれだけ。愛着のあるものを捨てる決断は早ければ早いほうがいい。 デミテルは初めて西を向いた。2人を見据える。 「ティトレイ=クロウの愚想に、私の神算とクレス=アルベインの蛮勇を加えて、必殺の鬼謀とする」 今からE2の城で三度戦いが起ころうとしている。この話はその頭出しという位置づけにならざるを得ない。 あまりにも人数が多い。状況はとっても面倒くさくて、この場にいた奴らの中にはたった一人を除いて その全てを把握していた人間はいない。その一人も表面的な把握しかしていない。 この話はそのたった一人、つまり俺の知っていることにほんの少しの想像で味付けした上で さっぱり風味に仕上げた。こんな手法でも使わないと俺の出番が本当に無いんだ。 出来る限りそれを感じさせないように言葉遣いも丁寧にしたぜ。 最近影が薄いから存在をアピールするのも大変だと、分かってくれ。嬉しくは、無いけどな。 4人が城跡の人影を確認したと同時に、その人影が、立ち上がった。 城の敷地に入った時点で、そいつが金髪であることを理解した。 その場に居合わせた5人が全員の容姿を確認した所で、ロイドが口を開いた。 「…あんたらは、ここにしかあんたらしかいないのか?」 「その前に聞かせてほしい。君たちは、何処から来た?」 スタンは4人を真っ直ぐ見据え、伏兵がいないかを確認する。 「C3から来た。僕達たちはそこで…」 キールの発言をスタンは制する。 「大体の事情は聞いている。ジョニーがそこで死んだってコトも。そして誰がやったかも」 スタンの発言に3人は驚きを禁じえない。ただジェイだけが別のことに意識を向けていた。 「あのことを知っているってことは…ミトスか?」 リッドが察したことを口にする。あの事実を知っているのは自分達を除けば、 ダオスか、ミトスか、クレスか、あるいは放火の犯人しかいない。 「…そうだ。そして彼はクレス=アルベインの一味に掛かってジョニーと彼の姉は死んだと言っていた。」 スタンは重さにしてほんの1g程警戒を緩める。 キールは少々違和感を覚えた。確かに一連の事件は直接的にはクレス手によって引き起こされたものだが ネレイド、ひいてはメルディの行動だけはスタンドアローン、独立した存在だ。 その事実を知っているミトスが何故一括りにクレスがジョニーを殺したというのか。 「…ミトスは嘘をついている可能性がある、彼から聞いたことを教えて欲しい」 キールの発言は、2人に動揺を与えるのには十分。しかし 「姉さんが殺されたと泣いていたあの子の涙は、本物だったらしい あの子が嘘を付いているとしたら、ジョニーは誰に殺されたんだ?」 鋭い。垢抜けた顔の割に、英雄は鋭い。今のやり取りに嘘があるならそこしかない。 3人の沈黙。真実は、嘘よりも無残。その意図はつまり、庇っている。1kg警戒が増量。 「…腹の探りあいは止めにしませんか?」 ジェイが割って入る。 「僕達の目的はコレットさんとクラトスさんの消息を知ることです、それが終われば僕達はすぐにここを離れます」 確信。もう一人、どこかにいる。 「コレットは、いない。クラトスっていう人は…」 何処まで敵で、何処までそうじゃないのか、読めない。膠着した情報戦が終わる。 突如、雷光が彼らを隔てて走る。その軌道は、地面に焦げてくっきりと写っていた。 そこにいた6人が一気に警戒態勢を整える。 「父さ、スタンさん!離れて!!」 4人の視点から見て、頭が地面から生えたように、カイルが現れた。 カイルのレンズは光り輝いている。 「晶霊術?いや…違う!あれがレンズか!?」 キールが大声を上げると同時に、ロイドが飛び出す。エクスフィアを使っている以上、ロイドが一番速かった。 「ヴォルテックヒート!!」 ロイドの剣がもう少しで届くという所で、晶術が発動。 ロイドの後方に発生した形になった熱嵐は、ロイドを元地下へ落とす結果となった。 「やっぱり、仲間がいたのか。クレスが近くにいるのか!!」 吠えるスタン。ガーネットを強く握る。 (遠い!500…800…少なくとも1500はある。どういうことだ?!) すばやく双眼鏡を構えるジェイ。しかし流石にNV仕様ではない。暗夜を想定されたものではないのだ。 東からの砲撃、しかし、何処にも敵影は見えない。ましてや、朝ここでデミテルを見たときには こんな攻撃方法はなかったはず。そもそもこれは自身が想定するデミテルの行動に反している。誰が? 「違う!俺たちは…上!!」 叫ぶリッドの言葉の意味をスタンが理解したのは聞こえてからすぐ。頭上に発生した、歪な欲望。 「空間、翔転移!!」 一歩遅れてスタンが剣を抜く。朝の十字架の再現。 一歩遅れた分、左腕からの出欠。白い鎧が赤く彩色される。 着地して後退転移をキャンセル。すかさずバックステップしたのは、紛れも無く時空剣士。 「「クレス!!」」地下に落ちた一人を除いて全員が彼の名前を呼んだ。 リッドが何かを言いかけるが、その前に更に転移。転移後の座標、カイル=デュナミスの背後、 転移先問題なし、オールグリーン。 紙一重でスタンが読みきって、カイルの背中をフォロー。 「父さん!?」 更に剣戟が交わる。クレスの顔に生気は無く、虚ろな笑顔が張り付いているのみ。 「…どうやら狙いは俺達だけか。君達もやっぱ仲間か…」 あまりに安易な思考。しかし屈強な戦士達を前にしてそれを改める余裕はスタンにはない。 スタンは剣をかざした。紅い、フラムベルクの魔剣。 「ディムロス…力を貸してくれ!!」 ガーネットとフランヴェルジュ、炎を司る法具二つを掲げて、スタンはソーディアンの無さを補う。 万が一敵が多数だった時の保険。広域を攻撃できる炎系奥義を使うための交換。 時空剣技に対抗するためには、こちらも人界を超えなくてはならない。 「やべえ!!キール、ジェイ!俺の後ろに!!」 リッドが叫ぶ。響きわたる爆音は地獄からの呼び声。 「獅吼爆炎陣!!」 俺は何を見ているんだろう? ロイドは自分がぶつかったそれを見てそう思った。 地表から地下に直接落ちた。頑丈さが取り柄だからたんこぶを作るだけだったろうが、 地面にあったそれにぶつかって、たんこぶも作らなかった。 後頭部を守ってくれたのは、父さん。但し、首は別売り。フィギュアに近い。 地下から、恐ろしき慟哭。カイルが何事かと穴に近づく。 跳躍。一足飛びで出てきたロイドは、迷うことなくカイルに二刀流を浴びせる。 「お前ら!父さ!お前!よくも、よくも!うあああああああ!!」 カイルが剣の腹を前に出し、二刀を防ぐ。その剣は防御に優れていた。 「二刀流はどいつもこいつも…!!」 力任せにロイドを弾く、自分の仲間に二刀流がいることを忘れて。ロイドは身軽に着地して、更に突進。 「いきなりブチ切れるのかよ!そんなに喧嘩したかったらやってやら!!」 ロイドが何故豹変したのかに気付かず、僅かに遅れて、カイルもロイドに突進した。 「閃光翔墜!」「斬光時雨!」 辺りが一面炎に包まれる中、水蒸気が立ち込める場所が一つ。 魔炎を氷剣で相殺した水蒸気の中から、人が三人。3人が見たのは、地獄絵図。 「落ち着け!ロイドもいったい何を…ああ!!」 キールは鼻頭を押さえてうなだれた。そんなことをやっている場合じゃないのは自分が一番分かっている。 理由が理由の中に埋没して真実がどんどん遠ざかる。何が起こっているのか。 ジェイならどうかと思った。少なくとも自分よりは荒事に向いているだろう。 そう思ってジェイの方を向いたが、彼は北を向いたまま顔面蒼白になっていた。 何事かと思い、釣られて北を向く。ああ、成程、これは仕方ない。 「ゼクンドゥス!!」 ダオスは走る。その衣類はC3にいた頃よりもひどく焦げている。 デミテルの策にまんまと引っかかったダオスは順当に、誘蛾灯の方へ移動した。 そして今しがた、感じたマナは紛れも無く時空剣の波動。クレスが、そこにいる。 死にかけの体を鞭打ってダオスは走った。 目の前で突如火柱が起こり、その中から現れたのは、リッド達。 そしてその周りにクレス以外にも二人いた。リッド達を攻撃した初めて見る、敵。 リッド達を殺されるわけには行かない。ダオスは彼らに自分の思いを託さなければならない。 その彼らを脅かす存在は、排除しなければならない。 どうやらクレスとも敵のようだがそんなことは関係ない。敵の敵は味方などという甘いことを 言う余裕はダオスには無いのだ。まとめて排除するしかない。 先ほど殴り飛ばした少年やリッド達が何かを叫んでいるが、少なくともあのクレスを排除しなければ おちおち話を聞くことも出来ない。敵は、始末する。 「ダオスコレダー!!」 未だ燃えている炎を吹き飛ばして、閃光が辺りを包んだ。 「お前ら!!やりたい放題やればいいってもんじゃな―――ッ!!」 キールは半ばノイローゼ気味に吠えて、吐いた。この状況下で一番足手まといなのは C・ケイジを持っていない自分だからだ。泣けるものなら泣きたい。 ジェイはさっきから双眼鏡で冷静に辺りを観察しているし。 ―馬鹿に、馬鹿にしているあの化物共は! 少しは一般人に気を遣うか大晶霊入りのケイジでも 持って来いよ!!!こちとら唯の学士だぞ? 時空剣やら魔剣やら爪術やらには縁の無い唯の凡俗だ。どうしろっていうんだこの×××が!! 「キール」 リッドの声が耳に入る。そういやこいつも選ばれた戦士なんだよな畜生。 僕があんな力を持っているなら幾らでも反逆してやるさ。 でもファラは鬼のように強いし、結局僕だけが凡俗で…もう一人は? 「…あいつが来るぞ」 リッドは借りていたホーリィリングをキールに返上する。 もう一度北を見据える。眼には見えずともはっきりと分かる。 あいつが、来た。破壊神の皮を被った凡俗が、来る。 月が高く上って、辺りは反射光を浴びて白く薄汚れている。そんな小高い丘の上に男が一人立っていた。 「砲身を垂直に-15度、水平に左9度動かせ」 デミテルの命令に沿って、ティトレイの腕が動く。追随して、腕に付いた倍もあろう木造砲身が動く。 第一射は上々。狙いも悪くない。格闘「弓士」の名は伊達ではないということだろうか。 デミテルが用意した策は実にシンプル。クレスで敵の目を釘付けにして、 ロングレンジからの軍用魔法で目標群を消滅させる、以上。 はっきり言って無茶だ。超広域殲滅魔法は時間がかかり発動がバレバレで対人戦では 使いづらいことこの上ない。なによりデミテルらしからぬ策。 だからこそ、この策は策として機能する。 タイミングとしてはダオスがデミテルの影を捉えている頃合。 策略一辺倒では遠からず露見する。故に、定石を外す。 そんな乱暴な策を策たらしめているのは、ティトレイのフォルスである。 フォルスで構築された巨大な砲身とティトレイに雷のエネルギィを充填し、放出する。 インディグネイト・ジャッジメントと違い、発動から効果までのタイムラグはほとんど無い。 何より、射程が半端ではない。発動後の抵抗は不可能。 ティトレイだけが知りえたここにはいない彼女との秘奥義。 「サウザンド・ブレイバー、か。サンダーブレード級の装填でこれ程とは。 言うならばハンドレット・ブレイバー…」 デミテルは再び砲身に手を翳す。第一射によって誤差の修正はすんだ。 「しかし牢記せよティトレイ=クロウ。貴様とのセッションは保って後一回。 マナとフォルス…ここまで食い合わせが悪いとは…いや逆に良いのか?」 デミテルは呼吸を整える。あまりに強大であまりにムラがあるこの力。 外部から完全に制御するには少々堪えるのだ。 「だが、次でこれを撃つ必要はなくなる。クレス一つ使っての策。相応の釣果は頂くぞ。」 デミテルの手が紫に光る。次はインディグネイト・ジャッジメント級の電力。 「悠久の紫電よ、彼の者に宿れ…」 数分の装填時間の後、あの地は地下ごと消滅する。その為に小高い丘を陣取り俯角を下げたのだから。 クレスへのオーダーは「ダオス以外の金髪の男達を殺した後、好きなだけ食え」という物。 信用を得るために植物の種とバットを渡すほどに念を入れた。 もっとも近接攻撃にはアザミの鞭があるし種はまた作ればいい。 クレスにはこの砲撃は援護射撃といってある。 最初からクレスごと葬る算段である。無論彼を惜しむ心はある。しかし、 駒を惜しんで王が取られる訳には行かない。ここが機なのだ。 発射の直前まではティトレイには索敵と隠密を行ってもらう。 どこのどいつがお膳立てしたかは分からぬが、紛れもない好機。隠密にして神速、絶対砲撃。 「ダオス様、これが貴方に送る私のファイナルショットです。どうか、お元気で」 親父の無残な姿に勘違いをしたままカイルに剣を振るうロイド。 ロイドの怒りに同調して剣を走らせるカイル。 焦りと怨敵の存在から冷静な判断を下せないダオス。 リッド達を敵と勘違いしたままクレスと剣を交えるスタン。 極光を持つもの同士存在を認識したリッド、そしてキール。 この戦いの裏に隠れた意思を解き明かそうとするジェイ。 雌伏の時を経て、殺人の快楽に身を委ねるクレス。 ただ、決着の時を待つデミテル。 北より来る黒。 誰かが誰かを騙しているんだ。 誰かが誰かに騙されているんだ。 正直は3度まで、E23度目の戦場は、ヤバさ4ツ星半だ。悲しくは無いけどな。 【リッド 生存確認】 状態:全快 所持品:ヴォーパルソード、キールのメモ 基本行動方針:ファラの意志を継ぎ、脱出法を探し出す 第一行動方針:南下してくるメルディ(ネレイド)への対処 第二行動方針:戦いを収める 第三行動方針:襲ってくる敵は排除 第四行動方針:キール、ロイド、ジェイと行動 現在位置:E2城跡 【キール 生存確認】 状態:若干鬱 所持品:ベレット ホーリィリング 基本行動方針:脱出法を探し出す 、リッドの死守 第一行動方針:南下してくるメルディ(ネレイド)への対処 第二行動方針:戦いを収める 第三行動方針:キール、ロイド、ジェイと行動 現在位置:E2城跡 【クレス・アルベイン 生存確認】 状態:TP85%、善意及び判断能力の喪失 薬物中毒 殺人快楽 所持品:ダマスクスソード、忍刀血桜 植物の種(ブタクサ、ホウセンカ)金属バット 鎮静剤(一回分) 基本行動方針:ひとまず禁断症状で苦しみたくはない 第一行動方針:スタンを殺した後皆殺し 現在位置:E2城跡 【ロイド 生存確認】 状態:激怒 所持品:ムメイブレード(二刀流)、トレカ、カードキー 基本行動方針:皆で生きて帰る 第一行動方針:カイルを撃破 第二行動方針:リッド、キール、ジェイと行動 第三行動方針:協力者を探す 第四行動方針:メルディを助ける 現在位置:E2城跡 【ジェイ 生存確認】 状態:打撲は回復 TP全快 クライマックスモード発動可能 所持品:忍刀・紫電 ダーツセット クナイ(三枚)双眼鏡 エルヴンマント 基本行動方針: 脅威を排除しながら、脱出方法を模索する 第一行動方針:状況の把握、射手の捜索 第二行動方針:デミテルを「釣り」、撃破する 第三行動方針:ミントへの謝罪 第四行動方針:シャーリィの救済策の模索 第五行動方針:ミトス・ユアンを発見する 現在位置:E2城跡 前 次