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公式web: https //www.fujitv.co.jp/mystery/ ■インタビュー記事: 『ミステリと言う勿れ』(インタビュー記事) ■web記事: 『ミステリと言う勿れ』(web記事) https //blog.my-pws.com/not-mystery-movie 映画『ミステリと言う勿れ』 https //geo-online.co.jp/campaign/special/movie/not-mystery-movie.html
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アジア推理小説翻訳史 中国編(2) 2011年5月31日 ※未完成 中国のミステリの日本語への翻訳は、現在にいたるまでほとんど行われていない。1930年代にはすでに雑誌『新青年』で中国の短編探偵小説が4編翻訳掲載されているが、その後は続かなかった。これは、そこで翻訳された作品が中国の探偵小説の中でも必ずしも良いものだとは言えなかったことや、初出年や作者に関する情報が何もなく、それらの作品がいったい中国においてどのような位置づけの作品なのか分からなかったことなどが原因だろう。もっとも、1940年代には、欧米のものも含め、海外の探偵小説の邦訳はほとんどなくなる。戦後、欧米探偵小説の新訳が刊行出来るようになるのは、1949年のことである。 それでは、日本のミステリ界は中国のミステリにまったく関心を寄せていなかったのかというと、そんなことはない。戦後、江戸川乱歩を中心とする探偵作家が集まって、土曜会という探偵小説を語る会が1946年6月から毎月1回開かれていた。そして、1947年6月21日、すなわち探偵作家クラブ(現・日本推理作家協会)創設の日に開かれた第13回土曜会では、探偵作家クラブ会員で作家の東(あずま)震太郎氏が「中国の探偵小説界」と題する講演を行っている。最初に日本のミステリ界で中国の探偵小説について詳しく紹介したのは、おそらくこの東震太郎氏だと思われる。 第13回土曜会(1947年6月21日)東震太郎「中国の探偵小説界」 渡辺三樹男「ソ聯の探偵小説界」 (講演タイトルは予告では「中国の探偵小説」、「ソヴエットの探偵小説および大衆芸術」となっている(会報第1号)) 中国の探偵小説についての東氏の講演と同時に、毎日新聞記者で5年間のソ連滞在経験のある渡辺三樹男氏によるソ連の探偵小説界に関する講演も行われた。なお、朝日新聞記者の渡辺紳一郎氏による「欧米探偵小説の近況」と題する講演も予定されていたが、これは渡辺氏の入院により中止となった。この日は、講演に先立って探偵作家クラブ創設に関する江戸川乱歩の挨拶や、水谷準による設立の経緯の報告、探偵作家クラブ規約の拍手による承認、木々高太郎の挨拶などがあり、作家や翻訳家、出版関係者など計60余名が参加し、土曜会始まって以来の盛況だったという。 その前月の1947年5月17日に開かれた第12回土曜会にも東震太郎氏は出席している。第12回は東大教授の古畑種基が「犯罪と法医学」と題する講演を行ったが、探偵作家クラブ会報第1号(1947年6月)によれば、このときに話がたまたま中国の探偵小説界の話になり、終戦前後に上海にいた東震太郎氏が、乱歩の『白髪鬼』、『蜘蛛男』、「D坂の殺人事件」、「一枚の切符」等が中国語に翻訳され好評を得ているという情報を紹介した。おそらくこれをきっかけにして、次回でより詳しい話を聞こうということになったのだろう。 第13回での東震太郎氏の講演の内容は、会報第2号(1947年7月)にまとめられている。曰く、 「ビガース(米)の伸査礼(チャーリーチャン)探偵は、人物が温厚謙遜なので好まれている」 「ルパン、ドイルは夙に翻訳され、わが乱歩の「D坂の殺人事件」「二銭銅貨」「白髪鬼」「蜘蛛男」等も訳されている。」 「創作は至って少く、張恨水、耿小適等の作品も、人情本又は之に類するものであり、曹禹も実録物を書いている。」 「種本は、康煕年間に多い公案物(裁判物)が主で、中にも「龍図公案」(包公案)はその模倣が多い。この本は例の「棠陰比事」と同じくわが「本朝桜陰比事」の淵叢で大岡政談的な物語が六十三種も収録されている。又、謎々的な一種の暗号めいた「柏案驚奇」と云った本も好まれている。」 (すべて新字体新仮名づかいに改めた) アメリカの推理作家ビガース(現在では「ビガーズ」が普通)が創造したチャーリー・チャンは、ホノルル警察の警部で中国系アメリカ人という設定。このころには少なくとも、程小青訳のものが刊行されていた。程小青(1893-1976)は、ホームズシリーズにならって霍桑(フオサン)シリーズを執筆し人気を博した探偵作家だが、翻訳も多くこなしている。現在ではチャーリー・チャンの中国語表記は陳査理(チェン・チャーリー/陈查理)が普通だが、このころは伸査礼(シェン・チャーリー)と書いていたんだろうか。 中国で早い段階でホームズやルパンが読まれていたというのは、中国ミステリ史 前編で述べたとおりである。「二銭銅貨」も訳されていたとのことだが、暗号部分は一体どうなっていたのだろう。 中国のオリジナル作品の現状や発展については、東氏はかなり悲観的な見方をしている。張恨水、耿小適という作家がいたそうで、前者は検索してみると「中国通俗小説の巨匠」としてヒットするが、後者は1件もヒットしない(張恨水:百度百科、中国語版Wikipedia、英語版Wikipedia)。曹禹(百度百科) 中国ミステリの始祖の程小青が訳したものが刊行されていた。 2人のまた、同号にはそれとは別に、東震太郎氏のエッセイ「中国の探偵小説」が掲載されている。 東震太郎氏は、1948年3月頃には戦後の作品をまとめたスリルとユーモアの小説集『素敵な双曲線』(トナミ書房)を刊行したが(会報9)、同年春に肋膜炎になり、夏より世界文庫出版部長を辞任して自宅療養に入る(会報16)。療養中にも作品を発表していたが、1949年6月3日、38歳という若さで逝去した(会報25)。本名・春田武。戦前はジャーナリストとして大陸方面で活躍。戦後は世界文庫社に入社し、雑誌『新生活』の編集者として勤務の傍ら、軽妙な筆致のユーモア探偵ものや、中国の怪奇幻想の物語を書いた。単行本は、『素敵な双曲線』のほかに、『七色真珠』(世界文庫)がある(会報25)。 雑誌『新生活』を通じて交流のあった徳川夢声は、東震太郎氏逝去の報せが載った会報第25号(1949年6月)に、「幽霊を待つ」というタイトルの追悼文を載せている。 東震太郎 探偵雑誌掲載作「趙少濂の遺書」(『黒猫』1947年10月号) 「白氏残恨」(『宝石』1947年10月号) 「色めがね」(『Gメン』1948年3月号) 「裸婦と壺」(『黒猫』1948年9月号) 「S子像綺談」(『Gメン』1948年11月号) 「変な女」(『X』1949年8月号) http //homepage1.nifty.com/naokiaward/kenkyu/kenkyu_21TM.htm 土曜会、その後 第18回では柴田天馬「中国文学に現れた犯罪、探偵」。 第47回 渡辺三樹男…『ソ聯特派五年』(上海書房、1947年)、『ソ連特派五年』(外国文化社、1948年)の著者。(→ソ連/ロシア推理小説翻訳史(3)参照) 渡辺紳一郎…函館市中央図書館のページ:http //www.city.hakodate.hokkaido.jp/soumu/hensan/jimbutsu_ver1.0/b_jimbutsu/watanabe_shin.htm 。伊礼次五郎というペンネームで『新青年』や『モダン日本』にショートストーリーを発表。また戦後は、『オール讀物』に小説「泰西名画事件」を発表している。 アジア推理小説翻訳史 目次に戻る
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TBS系列 スポンサー情報 TBS系 ローカルセールス 東大王・世界くらべてみたら・ワールド極限ミステリー スポンサー情報 東大王・世界くらべてみたら・ワールド極限ミステリー 2024年1月〜3月 東大王・世界くらべてみたら・ワールド極限ミステリー 2024年4月〜6月
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フジテレビ系列 フジテレビ 水曜 何だコレミステリー・ニッポンドリル 2020年7月~20年9月 2020年7月1日 世界の何だコレ!?ミステリーSP【日本で起きた!摩訶フシギな現象SP】 A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、THE proactiv COMPANY、COMTEC B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 1’00”…KIRIN(0’30”扱い・キリンビバレッジ0’30”+キリンビール0’30”) 0’30”…エステー、アサヒ飲料、YKK AP、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、Kracie、P G、アース製薬 C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年7月15日 林修のニッポンドリル 一流旅館の金庫から豊臣秀吉が愛用したお宝が!? A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、SUNTORY、Pellucid B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 0’30”…エステー、アサヒ飲料、ライフネット生命、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、KIRIN(キリンビバレッジ)、P G、アース製薬、SUBARU、Kracie C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年7月22日 世界の何だコレ!?ミステリーSP【国宝・松江城の謎/視聴者投稿/都市伝説】 A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、THE proactiv COMPANY、SUNTORY B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 0’30”…エステー、アサヒ飲料、ENEOS、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン・0’15”=AC JAPAN)、P G、KURE、au PAY、Kracie、KIRIN(キリンビバレッジ・PT) C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年7月29日 林修のニッポンドリル ギャル曽根が蒲田ギョウザ人気店を爆食い調査!1位は? A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、COMTEC、SUNTORY B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet、KIRIN(1’00”扱い・キリンビール1’00”+キリンビバレッジ0’30”) 0’30”…エステー、アサヒ飲料、ENEOS、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、P G、Kracie C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年8月5日 何だコレ!?×林修ドリル~日本のナゾ大調査SP~ A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、SEGA、COMTEC B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 1’00”…Wealth Navi(PT) 0’30”…エステー、アサヒ飲料、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、KIRIN(キリンビバレッジ)、P G、SUNTORY、YBC ヤマザキビスケット(PT) C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年8月12日 林修のニッポンドリル ノブVS出川VSフワちゃん日本語ナゾ対決!ノブ負けたら降格 A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、アサヒビール、MITSUBISHI ELECTRIC B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet0’30”…エステー、アサヒ飲料、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、KIRIN(キリンビバレッジ)、KURE、P G、日立ビルシステム、M(McDonald s)、宝くじ(PT) C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年8月19日 世界の何だコレ!?ミステリーSP【本能寺の変 龍馬暗殺!未解決の謎に迫る】 A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、THE proactiv COMPANY、YKK AP B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 0’30”…エステー、アサヒ飲料、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、P G、Rinnai、KURE、KIRIN(キリンビバレッジ・PT)、YBC ヤマザキビスケット(PT)、COSMO(PT) C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年9月2日 林修のニッポンドリル 開かずの金庫VS天才鍵開け師!前代未聞のダブル解錠SP A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、マンナンライフ、クレハ B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 0’30”…エステー、アサヒ飲料、SUBARU、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、KIRIN(キリンビバレッジ)、SOMPO、P G、SUNTORY、KURE C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年9月9日 世界の何だコレ!?ミステリーSP【本当にあったミステリーSP/キスマイ調査】 A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、THE proactiv COMPANY、マンナンライフ B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 0’30”…エステー、アサヒ飲料、Y!mobile、ソニー損保、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、P G、SOMPO、UQ mobile、KIRIN(キリンビバレッジ・PT) C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年9月16日 林修のニッポンドリル ギャル曽根爆食い番付・赤坂坦々麺編!今夜1位が決定! A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、創味食品、Rakuten Mobile+AC JAPAN(PT)*NTT docomo 自粛分 B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 0’30”…エステー、アサヒ飲料、SOMPO、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、KIRIN(キリンビバレッジ)、Y!mobile、P G、SUBARU、マイナポイント C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年9月23日 小泉孝太郎 ムロツヨシ 自由気ままに2人旅【戸田恵梨香もサプライズ登場】 A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、創味食品、iichiko(PT) B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 0’30”…エステー、アサヒ飲料、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、河合塾、SUBARU、P G、meiji 明治、聖闘士星矢 RISINGCOSMO、KIRIN(キリンビバレッジ・PT) C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館
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ミステリアスコース (???) CS版ポップンミュージック ポータブルに登場したエキスパートコース。 ステージ 楽曲 EASY NORMAL HARD 5ボタン 譜面 レベル 譜面 レベル 譜面 レベル 譜面 レベル 1 アリプロ2(*1) N 17 H 26 EX 29 5b 9 2 悪魔城ドラキュラ#? 19 30 43 15 3 嘘 23 34 39 12 4 ハイパーファンタジア 20 37 41 13 合計 79 138 164 41 平均難易度 19.8 34.5 41 10.3 アドベンチャーモードにおいてトレーナーのオディールと遭遇時にプレイするコース。 最低でもポッパーズレベルが5必要(NORMALは6以上、HARDは7以上)。 最初と最後がアレなのでファンタジームービーコースの変形版…というのは違うぞ。 難易度を変えてもボタン数以外にノルマ変化はしないのでポイントは稼ぎやすいはず。 スコア狙い 関連リンク アドベンチャーモード エキスパートモード エキスパートコース一覧
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幸・参 「おぉーい梓~。後輩の子がきてるよ~」 教室の数人が一瞥をやる。……うぅ、恥ずかしいなぁ。 梓「んー? あ、横ちゃんじゃん」 私の姿を認めて、梓先輩がとことこ駆けてきた。 梓「なになに?どうしたの横ちゃん? 上級生の階に来るなんてめずらしいね」 幸「あ、はい、さわ子先生から、みんなに渡しといてってプリントもらったから……」 そう言って、私はプリントを取り出した。 梓「さわ子先生自分で配ればいいのにね?横ちゃんにまかせっきりじゃん。 とにかくありがと! ……へぇ、夏休みの音楽室使用日程かぁ。もう夏なんだねー」 先輩は、廊下に入ってくる日射しを眩しそうに見上げた。 もう夏である。 白い校舎は夏の日射しを照り返し、桜高の気温は日に日に上昇中だ。 外ではセミがやかましく鳴きわめき、体育のソフトボールの掛け声が、灼熱の鉄板と化したグランドから響いてくる。 梓「これから三年の教室にも行くんでしょ? 私も先輩に渡すものがあるから、一緒に行くよ」 そう言ったときに、女の子が一人こちらに近づいてきた。 「梓ちゃん、今日日直だって!」 髪を後ろで束ねた、整った顔立ちをした先輩が梓先輩に声をかけた。 梓「えっ、そうなの? 参ったなぁ……。今渡しに行きたいのに……」 「あ、梓ちゃん。もしかしてこの子が新入部員の……?」 梓「うん、そうだよ。一年生の横山 幸」 紹介され、私はペコリと頭をさげる。 「初めてまして。平沢 憂です! 梓ちゃんとは二年間クラス一緒で友達なの。 横山さんのことは、梓ちゃんからよく聞いてるよ! しっかりしてて、可愛げがあるいい後輩だって」 梓先輩が居心地悪そうに咳払いする。 幸「いえそんな、しっかりだなんて……。 梓先輩も練習熱心で頼れる、いい先輩です!!」 誉め言葉の応酬。でも私はほんとにそう思ってる。 梓「ごほん、まぁでも、しっかりさにかけて憂の右に出るものはいないんだよ? ほんとにできた妹なんだから!」 憂先輩には姉がいるらしい。 憂「そんなこと全然ないよぉ。 それよりもし良かったら、梓ちゃんの渡したいもの、三年生の教室に届けにいくよ? 私も用事があるんだ……」 そう言って憂先輩は目を伏せた。 梓先輩が何かを気遣ってか、声をかける。 梓「……律先輩のとこだね……」 梓「……うん、分かった。お願いするね! 横ちゃんのことも頼んだよ」 幸「すみません、お世話になります」 憂「いいよ、気にしないでー」 憂先輩が優しく声をかけてくれた。 声の調子がとても柔らかくて、聞いていてこちらも穏やかになれる、いい声。 憂「じゃ、いこっか?」 梓「あっ憂!」 憂「ん?どうしたの、梓ちゃん?」 梓「その……落ちこまないで……? あと、気をつけてね?」 またひとつ、腑に落ちないことが増えた。 ――― ――――― ――――――― 憂「横山さん、軽音部はどんな感じ?」 幸「あ、あの呼び捨てでいいですよ? 軽音部ですか? はいっ、とってもいい部だと思います!! 先輩方はみんな優しくしてくれるし、のんびりした雰囲気も私大好きなんで!」 憂「そうなんだ、良かったね! じゃ、梓ちゃんにならって、横ちゃんって呼ぶね♪」 幸「楽器もみんなとっても上手で……私のドラムなんて、とても聞けたもんじゃないです」 憂「大丈夫、横ちゃんはまだ一年生だもん。 これからいくらでも練習できるよ。 …………ドラムかぁ」 さっきと同じく、意味深に呟く憂先輩。 ……聞いてみようか?軽音部のこと…… 幸「あの、憂せんぱ 「幸ちゃん、憂ちゃん?どうしたの、こんなところで?」 振り返るとムギ先輩がバケツ片手に立っていた。 幸「あ、ちょうどムギ先輩達の教室に行こうと思ってたんです」 そう言ってプリントを取り出した。 紬「ごめんなさい、幸ちゃん。今日私日直で、今手がはなせないの。 ……りっちゃんに渡しといてくれる?」 憂「お久しぶりです、紬さん」 紬「憂ちゃん、久しぶり。元気してる?」 憂「あ、はい。おかげさまで」 紬「ふふ、相変わらず礼儀正しいわね、憂ちゃん」 憂「そんなことないですよ! ……それにもう『私のお姉ちゃん』は帰ってこないですから……。 『できた妹』なんて言えないです……」 憂先輩が顔を歪めてうつむく。 ……なにこれ、一気にシリアスに突入しちゃった……。 紬「憂ちゃん……もう限界でしょ?辛いわよね……」 話の意図が分からず蚊帳の外だが、ムギ先輩は憂先輩を気遣っているようだ。 憂「いえっ」 愛くるしい目に溜った涙をふきとって、再び明るい笑顔を作る。 憂「私はお姉ちゃんが大好きですから! だから……お姉ちゃんのこと、信じてます!」 紬「強いわね、憂ちゃん♪私も信じてるから♪ それじゃ、ね。幸ちゃんは、また部活でね」 ムギ先輩は振り返ると、水がなみなみと入ったバケツを軽々と運んでいった。 しゃらんらしゃらんら~☆ ――― ――――― ――――――― 幸「軽音部で何かあったんですか?」 どうも私だけ、何も分かってない気がしてならない。 隠し事するのは好きだが、されるのは嫌いな質だ。 私は憂先輩に単刀直入に聞いてみた。 憂「な、なんのことやらー?」 憂先輩、それじゃバレバレですって…… 憂「よ、横ちゃん、私軽音部員じゃないんだよ? 軽音部のことなら、横ちゃんのほうがよく知ってるって!」 ……そうか、やっぱり私には言えないことなのか。 ならこちらも切札を、望み薄の切札をだしてやる! 幸「…………唯」 憂「!!」 引き当てた、かな? 憂「……そ、その名前どこで聞いたの……?」 憂先輩はやはり隠し事が苦手なようだ。 幸「私が軽音部に入部した日に一回こっきり、聞いた名前です。 そのときの先輩達の変わりようが異様だったんで……なんとなく覚えてて……」 大雑把とはいえども、大事なことはしっかり覚える。 都合のいい頭だ。 憂先輩は長い間黙っている。 まるで自己の考えと常識での考えを相剋させているような…… 葛藤した末、憂先輩が出した答えはこうだった。 憂「やっぱり私の口からは言えない……ごめんね、横ちゃん……」 そうか…… 幸「いえ、いいんです。すみません、変なこと聞いて」 憂「……でも……でも律さんになら……」 律「私がどうかしたー?」 ……タイミング良すぎです、律先輩…… 憂「……律……さん……」 憂先輩の緊張した声とは対称的に、律先輩はいつもの調子だ。 律「憂ちゃんも幸も、こんなとこにいるなんて珍しいじゃん! どうかしたのか?」 幸「い、いぇ……」 尻すぼみに声をだしながら、チラッと憂先輩をみた。 先輩、お願いします、律先輩に聞いてください! 憂「あのっ」 Niceです!頑張れ憂先輩っ! 憂「お姉ちゃ 律「憂!!!」 早すぎる。反応が早すぎる。 その怒声は三年廊下に響きわたり、何人かがこちらを、何何?と振り向く。 律「そいつのっ、名前は、口に、出すなよっ!!」 怒りに言葉も途切れ途切れだ。 憂「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」 憂先輩は半泣きになりながら、うつ向いて何度も謝っている。 いくら律先輩でも、これは酷すぎないか? 幸「律先輩!憂先輩泣いてますよっ!いくらなんでもひどすぎ……」 律「さちっっ!!」 その剣幕といったら。 私はびくっとして、のけぞった。 律「さちっ、お前が聞いたのかっ!? ほっとけよっ!!」 こんなに怒った律先輩は初めてみた。 いつも面白くて、明るい元気な先輩が、カチューシャを取り外し、髪を振り乱してどなりつける。 逆鱗に触れた。まさにそうだった。 律「ハァ、ハァ……クソッ」 投げやりに悪態をはく。 律「ハァ、ハァ……フゥッ……悪かった……ちょっと自分を忘れてしまった……。 後輩にあたるなんて、部長失格だな……」 いえ、と小さくフォローする。 私も泣きそうになっていた。 律「……ごめんな……。 そうだよな、幸の立場だったらめちゃくちゃ不愉快だよな……知りたいと思うよな……。 ホントにごめん……。 でもな、やっぱり……」 律先輩が何かいいかけた……そのとき。 「おーい、大丈夫かぁー? 授業始めるぞぉ、教室戻れぇ平沢ぁ、横山ぁ」 先生が私達を呼んだ。 これでよかったんだ……多分律先輩は『お前には言えないんだ』と言おうとしたんだろうから。 律先輩に隠し事されてるという事実に向き合いたくない……。 お互い目をあわせずに、なにともなく自分の教室へ向かった。 あ、結局プリント渡し損ねちゃったや、はは……。 途中、憂先輩はヒック、ヒックとすすり泣いていた。 その姿を見ながら、多分『唯』は憂先輩のお姉ちゃんなんだ、と推理している自分 なんて嫌な人間なんだ私。 先輩を梓先輩の教室まで送った後、私は自教室に戻り授業をうけた。 混乱する頭を整理する。 そして否応なしに好奇心は広がる。 詮索してはダメだとは思う。しかし押さえきれないのだ。 ホントに嫌なヤツ…… 律先輩をあそこまで怒らせるワード。『唯』とは誰なのか。 軽音部とどんな関係があるのか。 クーラーのないうだるような教室で、私の頭はすごい勢いで回転し始めていた。。 肆へ
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0. 編集が心得ておくべき事柄 1. 会員のヤル気は基本的に最低レベルだと思え。 2. 会員は書かない生き物だと思え。 3. 言い聞かせろ、何度でも。 4. 急かせ、明日世界が終わってもいいように。 5. 何はともあれ、 http //www9.atwiki.jp/madofuki/pages/35.html を頭に叩き込め。 6. 誰も信じるな。何も信じるな。 1. ツール 1-1. 最低限揃えておくべきもの 1. パソコン(なかったら学校のPCルームへ行こう) 2. Word(なかったら学校のPCルームへ行こう) 1-2. Wordの代わりになるし、より雑誌的な誌面構成が可能にもなるが学生身分では別になくてもいい 1. Photoshop 2. InDesign 2. 技術的なこと。 レビューにおけるフォーマットである31文字×31行をベースに誌面を構成する。このひな形さえ抑えておけば、編集作業は八割型完成したものと思ってよい。 Wordの場合 1. 「書式」タブを開く http //gyazo.com/700e77b2cc65bbe5c1b848832a41f8f4 2. タブのプルダウンから「文書のレイアウト」を選ぶ。 3.「文字方向」を「縦書き」に指定。同時に「ページ設定……」ボタンを押して「方向」を縦方向へ切り替える。 4. 「フォントの設定……」ボタンからフォントサイズを11ptに。 5. 「余白」タブの「左」と「右」をそれぞれ20mm程度にまで切り詰める。 6. 「字送り」を11pt以下、「行送り」を16pt程度(下げられるだけ)に。 7. 文字数と行数を31×31に指定する 8. できあがりはこちらです。→http //www9.atwiki.jp/madofuki/pub/%A5%EC%A5%D3%A5%E5%A1%BC%A5%C6%A5%F3%A5%D7%A5%EC.docx (使用する時は拡張子を.docxに変更してから。意味がわからなかったら1〜7までの手順を手動でやる) (※……各バージョンによってタブの名称や、やり方などが異なる場合がございます。その場合はお手数ですが、窓を開けて「Fuck MicroSoft!」を絶唱してください) Photoshop InDesignの場合 説明書を読め。 3. 原稿の提出とチェック 原稿の提出はgoogle Documentを活用しよう。ミステリを読めるだけの知能があるならば、使い方はすぐにわかるはずだ。各自にアップロードさせるか、原稿を編集のもとに集めて一括してアップロードするかは好みで。 誤字脱字などの校正は基本的に皆でやる。Google Document上で直にやると早いし、より確実性を求めるなら印刷したものを例会時にチェックさせてもいい。 編集がチェックすべきは原稿のクオリティ面に偏る。どれだけ「クオリティ」に拘るかは編集者個人の思想信条に依るため、ここでは言及しない。 しかし、何はおいても「分量」と「パクリの有無」だけは0次校正でチェックしておかなければいけない。 0次校正 分量→長編レビューの場合、31×31の少なくとも3/4以上は埋めるのが理想。あらすじの割合は1/5〜1/4程度まで。 パクリの有無→「敬体と口語体が混じっている」「なんとなく全体のリズムがおかしい」「どこかで見たことがある」「おかしい気がする」「こいつはやらかしそう」少しでも疑わしかったら一文を抜き出して、Googleにかける。その際は正規検索(i. e. 「立命館ミステリー研究会」を検索する場合は「"立命館ミステリー研究会"」とクォーテーション)すると確実。 以上の二点でひっかかったらレビュアーに差し戻し。 その他、見落としやすい校正上の注意点: 1. タイトル 2. 書籍名(長編は『』で、短編は「」でくくる)と出版社名(いちばん手に入りやすいもの)→クロスレビューの場合は不要 3. 末尾のペンネーム(丸カッコでくくる) 4. 執筆者への対応について、あるいはミス研サバイバル術 全員執筆が本会の信条である。ゆえに各会員のモチベーションはピンキリであり、あなたはその対応に気をもむことになる。レビュアーにはそれぞれ異なる個性がある。その個性をいち早く見極めることが編集として生き延びるに必須だ。 4-1. 「言われたから仕方なくやってる」→一番多い 4-1-1. いちおう義務感なりやる気めいたものはあるタイプ。 →とりあえずレビューは書いてくれるため、できあがりの事後チェックをするだけで済む。分量については了解不足でひっかかることも。 4-1-2. 義務感もやる気も絶無なタイプ →0次校正のチェックでひっかかることが多い。差し戻してもおそらく無駄なので、速筆個体(後述)へ回した方がベター。 4-1-3. やる気は中程度だが、やたら執筆速度が速い →いわゆる速筆個体。なんらかの事故であぶれた分や、4-1-2個体などの失敗分を回すと処理してくれるので重宝したい。なお、補ってくれた分の報酬はちゃんと与えよう(お菓子、食べ物、現金、その他)。 4-2. 「俺にやらせろ」→稀 →非常に稀。総論などをやらせるとよい。やる気があるからと言って良いものを書くとはかぎらないが、この手のレビュアーはある程度自意識が高く、したがって賢しい面をしたがる傾向にあるので見た目はそこそこのものが書けるはず。おだてて、レビューとは別に評論なども書かせてみよう。編集候補でもある。リカバリ仕事にも向いており、その場合速筆個体とは違って無報酬でも頼めば働いてくれる。 5. 取り立て 5-1. 締め切り まず最終締め切りのアタリをつける。出来上がりを関ミス総会の二三日前、製本に一週間、校正や印刷に十日と考えると、最低でも出来上がりの二十日前にはすべての原稿を揃えておきたい。これが「真の締切」。 「真の締切」から更に二週間を引いて、そこを告知する「表向きの最終締切」にする。もちろん、そこで本気で原稿を揃えられるなどと期待してはいけないが、あくまで皆には「その締切を過ぎたら死ぬ」くらいのスタンスを保つ。「真の締切」は編集の温情、苦渋に苦渋を重ねた末の決断として出てくるべきものである。 万全を期したいのなら、「表向きの最終締め切り」すら「裏」にすべきだ。「表向きの最終締め切り」からさらに一週間前倒しで最終締切を設定し、これを破ると、「表向きの最終締め切り」(実質の二次締切)を明かす。 いずれにせよ、最初から「(真の)最終締切までに提出」をハードルに設定するのは愚の骨頂である。会誌の質を保つためには、狂騒はあくまで計画的で、管理されたものでなくてはならない。 5-2. 取り立て。 5-2-1. MLを有効活用しよう。 定期的にスケジュールを告知して、会員たちに締切を印象づける。ただ、残念なことにあまりに繰り返すと会員たちも麻痺してきてあなたのMLを軽んじるようになってしまうかもしれない。あるいは、最初からMLなど見ない強者も一定数存在する。過信は禁物だ。 5-2-2. 個別メール 切羽詰まってきたら個別にメールを出してプレッシャーを与えるのも有効だ。対面で要求したところですぐに相手は忘れてしまうだろう。だから、メールを出すのだ。あまりに強面なやりかたなので、相手におけるあなたの評価を下げるかもしれない。だが会誌のためには仕方がない。サークルのみんなは理解してくれるはずだ。正義はあなたのもとにある。 5-2-3. 軟禁 万策尽きてどうしても原稿が揃わない事態がやってくるかもしれない。そういう時は偉大なる先例に学ぼう。会員たちを適当な下宿へと呼び出し、そこで監視のもとレビューを書かせるのだ。すべて出来上がるまで。 人間は追い詰められるとすばらしい処理能力と知性を発揮する。 5-2-4. インセンティブについて。 異常に早い一次締め切りを設定して、「この締め切りを守ったものにはご褒美をあげる」と宣言するのも一興かもしれない。しかし、残念なことにこの方法は速筆個体やヤル気人間の提出期間を早めるだけで、大方においてはなんら影響はない公算が強い。 6. 印刷 会長の領分である。学内における印刷のノウハウは会長に聞こう。これを知らない会長は会長たる資格がない。 7. 会誌構成 あなたに相応のやる気があり31×31で埋め尽くされた誌面を味気ないと感じるセンスを持つならば、ちょっとした色気を出すのもいいかもしれない。 ただ、レビュー部分に関してはテンプレ完成されすぎていて後輩が口を挟む余地があまりない。 遊びたければ、何かしらの企画を立てよう。 8. その他。 クロスレビューにおける「あらすじ」は31×31テンプレを使用せずに、自由に文字組みをした方が見た目的にわかりやすいと思われる。 31×31テンプレを外れる場合: フォントの大きさ13・5に対して行間を9〜10(22.5〜23.5)あけると見やすい。比率は自分で計算しよう。 2016.1.4 追記 原稿内の文章で用いられている記号が適切かどうか判断するための資料として、『句読点、記号・符号活用辞典。』(小学館辞典編集部編 2007)が個人的におススメ。 パソコンで出せる記号や符号の類がこれ一冊でほぼ網羅されているという優れもの。用例はもちろんのこと、入力方法まで提示してくれているため、「あの記号どうやって入力するんだろう???」といった疑問を解決してくれる。 絶対とは言わないが、編集担当者だけでなく、レビューや創作を担う者も手元にあれば助かる場面が多いかと思われる。 レポートやゼミ論、卒論にも役立つはずだ。 ※断じてステマではない
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右代宮 戦人 これも神 恵介の知恵袋の元、某ミステリー惨劇アニメから飛び出したキャラクター。 [セリフ] 復唱要求!! 危ねぇ… 何しやがる!! ぁぁ、ダメだ…全然ダメだ!チャス盤をひっくり返すぜ! これでチェックメイトだ!%teki! ちくしょぉぉぉぉ!! 必ず正体を暴いてやる… [MUGEN設定の場合] 顔面パンチだ! なんなんだ・・・。 もう終わりか? これでチェックメイトだ!%teki! こっからが本番だぜ! くっそぉぉぉ! 駄目だ!ああ、全然駄目だぜ! 戦績 最大連勝0 最大勝利数0 最大未敗退数0
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2011年11月13日作成 (自著13、共著1) 2011年11月18日 「日本文学翻訳60年書誌目録」を参照し、自著1点、収録書3点追加 (自著14、共著1、収録書3) 2014年7月9日 2012年以降に出た書籍3冊を追加 (自著17、共著1、収録書3) 2003年に『江戸川乱歩リファレンスブック3 江戸川乱歩著書目録』(監修:平井隆太郎、編集:中相作、発行:名張市立図書館)という書籍が刊行されている。2001年までに刊行された江戸川乱歩の著書の目録であり、翻訳されて海外で出版された書籍まで扱っているが、韓国語書籍は1点も扱われていない。 このページは、いつの日か行われるであろうその改訂の際の一助となるべく作成した。もっとも、このページの乱歩の著書のデータは基本的に韓国国立中央図書館の蔵書データをオンライン検索して得たものであり、私自身は以下の書籍の実物を所持していない。とはいえ、実際に調査を進めていく際の道標ぐらいにはなるのではないかと思っている。 なお、「江戸川乱歩著書目録」は編者の中相作氏がインターネット上で公開している。 名張人外境 > 江戸川乱歩著書目録 目次 1945年以前(1)乱歩の探偵小説が受け入れられる下地 (2)1930年代の乱歩人気 (3)金来成(キム・ネソン)の活躍 1945年~1960年代 (自著1、収録書2)(1)当時の日本文学翻訳事情 (2)乱歩作品の最初の韓国語訳 (3)乱歩作品の最初の単行本 1970年代 (自著5、共著1) 1980年代~20世紀末 (自著3、収録書1) 21世紀(『江戸川乱歩著書目録』刊行以降) (自著5) 2012年以降 (自著3) 乱歩による韓国ミステリ関連文献 参考にしたデータについて韓国国立中央図書館の蔵書データ 「日本文学翻訳60年書誌目録」(2008年) 1945年以前 (1)乱歩の探偵小説が受け入れられる下地 19世紀末から20世紀初頭にかけて、黒岩涙香の翻案小説は日本で人気を博していただけではなく、中国語や韓国語に翻訳されて東アジア各地で読まれていた。 韓国(朝鮮)では、1916年に黒岩涙香の『巌窟王』を再翻案したイ・サンヒョプ(李相協)『海王星』(韓国語作品)、1922年に黒岩涙香の『鉄仮面』を再翻案したミン・テウォン(閔泰瑗)『鉄仮面』(韓国語作品)が発表されている。 1920年代半ばからは、韓国の作家が韓国語で書いた創作探偵小説も次第に増え始めた。(韓国の(韓国語の)最初の創作探偵小説は1908年~1909年に書かれている) 詳細:韓国ミステリ史 第一章 第三節 (1)黒岩涙香の翻案小説を再翻案した韓国の翻案小説 (2)1930年代の乱歩人気 朝鮮では1930年代ごろから、『キング』や『少年倶楽部』が日本語のままで広く若者の間で読まれていた(日本語教育が徹底され、若者の日本語能力が格段に上がってきたのがこの時期)。つまり、乱歩の通俗長編や少年探偵団シリーズも当然読まれていたことになる。 1952年に金来成(キム・ネソン)が江戸川乱歩に送った手紙で、韓国の当時の推理小説事情を知ることができる。おそらく、金来成が韓国(朝鮮)に帰った1930年代後半~1940年代初頭のころの状況を説明したものだと思われる。 江戸川乱歩(1952)「欧亜二題」 次に現代の朝鮮探偵小説については、金君は左のように書いている。 「結局一般読者が探偵小説を認識しはじめたのは、欧米からではなく、日本から輸入されたものにあったと思います。それには欧米のものの翻訳と創作とを含みますが、ポー、ルブラン、ドイル、ガボリオなどをはじめ、江戸川乱歩、森下雨村、水谷準、大下宇陀児、横溝正史、小酒井不木等の諸氏の作品が入って来ました。中にもルパン(ルブランではないのです)と、江戸川乱歩(明智小五郎ではないのです)と、ホームズ(ドイルではないのです)が大いに受けました。昔の黒岩涙香を知っていたのは私一人であったかも知れません」。 この時期は、韓国の作家も小説は日本語で書くのが望ましいとされた時期であり、江戸川乱歩作品の韓国語への翻訳はなかったと思われる。(1920年代にはもしかしたらあったかもしれない) 詳細:韓国ミステリ史 第二章 第一節 戦前~戦後の読書事情 (3)金来成(キム・ネソン)の活躍 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)は韓国推理小説の始祖とされる人物。21歳から26歳まで日本に留学。早稲田大学法学部独法科在学中の1935年、探偵雑誌『ぷろふいる』に掲載された「楕円形の鏡」でデビューした。乱歩に私淑しており、乱歩邸を訪れたことも二、三度あった。乱歩によれば、金来成は「非常な感激屋で、情熱家で、文学青年であった」(「内外近事一束」『宝石』1952年9・10月号)という。 その後朝鮮に戻った金来成は、日本で発表した「探偵小説家の殺人」(1935)を翻訳改題した「仮想犯人」(1937)を皮切りに、ベストセラーとなった長編通俗探偵小説『魔人』(1939)や乱歩風の変格短編などを発表(朝鮮に戻って以降は、すべて作品は朝鮮語(韓国語)で発表している)。こうした作風の作品がすんなり受け入れられたのは、当時すでに乱歩が人気を博していたという下地があったからかもしれない。金来成が乱歩風の作品を韓国語で執筆し人気を得ていたというのは、韓国における乱歩の受容・波及の一種だと捉えることもできるだろう。 金来成は、乱歩が『少年倶楽部』に少年探偵団シリーズを連載していたのと同時期に、少年向けの探偵小説『白仮面』(1937-1938)、『黄金窟』(1937)などを発表している。また同時期に、『赤毛のレドメイン家』の翻訳や、ホームズ物、ルパン物の翻案を行った。朝鮮半島に探偵小説を広めるため、まさに韓国の乱歩と言っていいほどの八面六臂の活躍をしたのである。翻訳作品として『赤毛のレドメイン家』を選んだというのも、乱歩の影響を伺わせるものである。 詳細:金来成の生涯 詳細:金来成と江戸川乱歩の親交 金来成「霧魔」(1939)(拙訳) 1945年~1960年代 (自著1、収録書2) (1)当時の日本文学翻訳事情 終戦直後は、ほとんどの知識人が日本語を読めたためそもそも翻訳の必要がなかったということと、また反日感情もあり、日本の小説が翻訳されることはなかった。ただし、日本の探偵小説が翻案されることはあったそうで、もしかしたら乱歩作品が翻案されて読まれるということもあったかもしれない。ただ、これは調査はかなり困難だろう。 1952年、金来成(キム・ネソン)から乱歩の元に久々に手紙が届き、何度か書簡のやり取りをする。この時期、日本の本や雑誌は正規なルートでは入手できなかったが闇で入ってくることがあったそうで、金来成は戦後に創刊された推理雑誌『宝石』を韓国で読んでいたそうである。一部の人はやはりそのような手段で日本語のまま乱歩作品を読んでいたかもしれない。 1950年代にも日本の小説の翻訳が数点あったことが確認されているが、本格的に日本の小説が韓国語に翻訳されるようになったのは1960年からである。たとえば、夏目漱石や芥川龍之介、谷崎潤一郎、三島由紀夫の作品が戦後初めて韓国語に翻訳されたのは1960年のことである。推理作家では、同年に山田風太郎、多岐川恭、新章文子、下村明の短編が『日本傑作短篇選集』(朴喜水訳、文興社、1960年)の1巻と2巻に収録されている(※収録された作品が推理小説かどうかは分からない)。 1961年には松本清張の『点と線』と『ゼロの焦点』、仁木悦子の『猫は知っていた』が翻訳刊行されている。これらが韓国で出た最初の日本の推理小説の翻訳単行本である。 (「日本文学翻訳60年書誌目録」参照、ただし多岐川恭、新章文子、下村明の1960年の短編はリストから漏れている)。 詳細:韓国ミステリ史 第二章 第一節 戦前~戦後の読書事情 詳細:韓国ミステリ史 第二章 第二節 日本や欧米の作品の翻訳・翻案 (2)乱歩作品の最初の韓国語訳 「日本文学翻訳60年書誌目録」によれば、(戦前に翻訳があったかは分からないが)戦後最初に韓国語になった乱歩作品は短編「堀越捜査一課長殿」(1956)だった。1966年に韓国で出版された『日本代表作家 百人集』(全5巻)の第2巻に収録されている。 韓国語タイトル:「捜査第一課長 貴下」(権純萬 訳) 【2011年11月18日追加】『日本代表作家 百人集(일본대표작가 백인집)』第2巻、希望出版社(ソウル)、1966年 『日本代表作家百人集』(全5巻)はそのタイトル通り、日本を代表する100人の作家の短編を収録したものである。韓国国立中央図書館(サイト)の蔵書検索で目次を見ることができるが、それによると、乱歩作品が収録されている第2巻にはほかに谷崎潤一郎「お艶殺し」や佐藤春夫「女人焚死」、宇野浩二「屋根裏の法学士」などが収録されている。また全5巻のラインナップを見てみると、松本清張「一年半待て」、土屋隆夫「情事の背景」や、南條範夫、水上勉、多岐川恭、黒岩重吾、梶山季之、佐野洋らの作品が収録されている。 なお『日本代表作家百人集』(全5巻)とまったく同じ100短編を収録した『日本短篇文学全集』(全6巻)が1969年にソウルの新太陽社から出版されている。 韓国語タイトル:「捜査第一課長 貴下」(権純萬 訳) 【2011年11月18日追加】『日本短篇文學全集(일본단편문학전집)』第2巻、新太陽出版社(ソウル)、1969年 (3)乱歩作品の最初の単行本 「日本文学翻訳60年書誌目録」によれば、(戦前については分からないが)戦後最初に韓国で出版された乱歩の単行本は1968年の『괴도 스물이』である。直訳すると『怪盗 二十』となるので、おそらく『怪人二十面相』の翻訳だろう。少年探偵シリーズ(소년탐정시리이즈)1とされているが、2巻以降が刊行されたかについては分からない。 江戸川乱歩『怪人二十面相』(少年探偵シリーズ1、翻訳:ソン・ミン(손민)、出版:チャンウサ(장우사)、1968年) 【2011年11月18日追加】この書籍は韓国国立中央図書館のデータにない。 ところで、『괴도 스물이』(怪盗 二十)でネット上を検索してみると、1970年代初頭に刊行されていた韓国の漫画雑誌『漫画王国』に同題の漫画が掲載されていることが分かった。「こちらの写真」の12枚目の右ページから14枚目の左ページである。画像だとよく見えないが、冒頭の説明によると名義(原作者と作画者?)はイ・ホン(이헌)とチョ・ハンニ(조항리)となっているようだ。 1970年代 (自著5、共著1) まず、1974年に以下の2冊が刊行されている。 モーリス・ルブラン / 江戸川乱歩『世界推理文学全集 5 「怪盗紳士ルパン」 / 「陰獣」ほか』(河西出版社、1974年)1974年に刊行された《世界推理文学全集》全10巻(ラインナップ紹介)のうちの1冊。乱歩作品は「陰獣」のほか、「心理試験」、「屋根裏の散歩者」、「二銭銅貨」を収録 江戸川乱歩『心理試験』(李英朝訳、豊林出版社、1974年)「心理試験」 「D坂の殺人事件」 「二銭銅貨」 「屋根裏の散歩者」 「恐ろしき錯誤」 「人間椅子」 (完全犯罪の名手)=「赤い部屋」か? 「鏡地獄」 河西出版社の《世界推理文学全集》は最初の刊行から3年後の1977年に全20巻の新版(ラインナップ紹介)が出版されている。その際には、乱歩は単独で1冊を占めるようになっている。 江戸川乱歩『世界推理文学全集 7 「陰獣」 / 「孤島の鬼」』(河西出版社、1977年?)この本は韓国国立中央図書館のデータになく、収録作品の詳細は分からない。書影こちらで見られる → リンク (写真はクリックで拡大可能) 1977年から1978年にかけて、河西出版社からは軽装版のミステリ叢書《河西推理選書》(全36巻)(ラインナップ紹介)も刊行されている。こちらでは、全集に収録された『陰獣』と『孤島の鬼』がそれぞれ刊行されている。 江戸川乱歩『孤島の鬼』(河西推理選書9、河西出版社、1977年) 江戸川乱歩『陰獣』(河西推理選書18、河西出版社、1977年) 1970年代末の韓国では翻訳ミステリ叢書の創刊ブームが訪れ、《河西推理選書》以外にも以下のような叢書が出版されている。 《豊林名作推理小説シリーズ》 豊林出版社、1976年~1979年?、巻数不明(少なくとも23巻までは刊行されている) 《東西推理文庫》 東西文化社、1977年~1980年頃?、全128巻 《三中堂ミステリ名作》 三中堂、1978年~1981年、全40巻(ラインナップ紹介) このうち、《豊林名作推理小説シリーズ》で江戸川乱歩『屋根裏の散歩者』が刊行されているが、おそらく前述の短編集『心理試験』のタイトルを変えて叢書に組み込んだものだろう。収録作品は同じだが収録順が変更になり、表題作の「屋根裏の散歩者」が巻頭に来ている。 江戸川乱歩『屋根裏の散歩者』(豊林名作推理小説シリーズ14、李英朝訳、豊林出版社、1978年)「屋根裏の散歩者」 「心理試験」 「D坂の殺人事件」 「二銭銅貨」 「恐ろしき錯誤」 「人間椅子」 (完全犯罪の名手)=「赤い部屋」か? 「鏡地獄」 韓国国立中央図書館のデータで確認できる限りで、1970年代に刊行された乱歩の韓国語訳本は以上の6冊である(正確に言えば、6冊のうち『世界推理文学全集 7 「陰獣」 / 「孤島の鬼」』は蔵書データにはないが、これはネット上の写真などで存在を確認した)。 作者 タイトル(の日本語訳) 訳者 出版社 出版年 モーリス・ルブラン / 江戸川乱歩 『世界推理文学全集 5 「怪盗紳士ルパン」 / 「陰獣」ほか』 (乱歩作品の訳者はカン・ヨンジュン(姜龍俊)) 河西出版社 1974年 江戸川乱歩 『心理試験』 イ・ヨンジョ(李英朝) 豊林出版社 1974年 江戸川乱歩 『世界推理文学全集 7 「陰獣」 / 「孤島の鬼」』 ペク・キルソン(白吉善) 河西出版社 1977年 江戸川乱歩 『孤島の鬼』(河西推理選書9) ペク・キルソン(白吉善) 河西出版社 1977年 江戸川乱歩 『陰獣』(河西推理選書18) ペク・キルソン(白吉善) 河西出版社 1977年 江戸川乱歩 『屋根裏の散歩者』(豊林名作推理小説シリーズ14) イ・ヨンジョ(李英朝) 豊林出版社 1978年 1970年代末から1980年代にかけて、韓国で人気を博したのは日本の社会派推理小説だった。松本清張や森村誠一の作品は大量に翻訳されているが、乱歩のような作風は受けなかったのか、翻訳は1970年代に出た数冊だけで止まってしまう。乱歩の次の一般向け小説の翻訳本は2003年の『陰獣』であり、実に四半世紀もの間があくことになる。 (南富鎭(なん ぶじん)氏の調査によれば、松本清張の翻訳本は(単行本だけでなく短編が収録された本も1点と数えて)1960年代に11点、1970年代に23点、1980年代に33点、1990年代に11点、2000年以降で7点刊行されている) 詳細:韓国ミステリ史 第三章 第二節 (2)1970年代末の翻訳ミステリブーム 1980年代~20世紀末 (自著3、収録書1) 1980年代、韓国では少年少女向け推理小説叢書がいくつか出版されている。ここでは以下の2つに注目する。 ヘムン出版社《パンダ推理傑作シリーズ》(1983年に全25巻刊行、1986年~1988年にさらに25冊が追加され全50巻) クマ出版《世界推理・探偵傑作シリーズ》(1985年~1987年、全25巻) ※「クマ」は「熊」という意味ではない 実はこれは両方とも、1973年~1976年に日本で刊行されたあかね書房の《推理・探偵傑作シリーズ》(全25巻)の重訳であり、ラインナップが一致しているばかりかカバーデザインやイラストなども流用されていた。 あかね書房の《推理・探偵傑作シリーズ》(全25巻)のラインナップは「古書あやかしや」のサイトで確認できる → リンク先の真ん中あたり もう少し正確に言うと、《パンダ推理傑作シリーズ》の方は最初に刊行された25冊があかね書房の叢書とラインナップが一致している(刊行順は異なる)。そしてクマ出版《世界推理・探偵傑作シリーズ》は、3冊だけあかね書房版とラインナップが異なる。ポオ『モルグ街の怪事件』、ダシール・ハメット『マルタの鷹』、レスリー・チャータリス『怪紳士暗黒街を行く』が除かれ、代わりに乱歩の少年探偵団シリーズが3冊入っているのである。 江戸川乱歩『少年探偵団』(世界推理・探偵傑作シリーズ13、クマ出版、1986年) 江戸川乱歩『透明怪人』(世界推理・探偵傑作シリーズ14、クマ出版、1986年) 江戸川乱歩『妖怪博士』(世界推理・探偵傑作シリーズ17、クマ出版、1986年) 韓国語タイトルを直訳すると順に『少年探偵団』『透明人間』『妖怪博士』になる。『透明人間』はおそらく『透明怪人』だろう。『少年探偵団』は同題の作品『少年探偵団』である可能性が高いと思うが、必ずしも断言はできない。乱歩の少年少女向け小説の韓国語への翻訳はこの3冊だけだと思われる。 なお、韓国は1987年に万国著作権条約に加盟した。 1999年、テドン出版社から日本の推理小説のアンソロジー『Jミステリ傑作選』(日本推理作家協会・韓国推理作家協会共編、チョン・テウォン訳、全3巻)が刊行されており、その第2巻に乱歩の「防空壕」が収録されている。 「防空壕」(チョン・テウォン(鄭泰原)訳) 【2011年11月18日追加】『Jミステリ傑作選(J미스터리 걸작선)』第2巻、テドン出版社(ソウル)、1999年 21世紀(『江戸川乱歩著書目録』刊行以降) (自著5) 21世紀に刊行された分については、以前に「韓国語に翻訳された日本の探偵作家の作品一覧 」でまとめたが、以下に転載しておく。 タイトル 漢字ハングル混じり表記 原題 訳者 出版社 出版日 음울한 짐승(短編集) 陰鬱한 짐승 陰獣 キム・ムヌン(김문운) 東西文化社(동서문화사) 2003-06-01 외딴섬 악마 외딴섬 悪魔 孤島の鬼 キム・ムヌン(김문운) 東西文化社(동서문화사) 2004-08-01 에도가와 란포 전단편집 1(短編集) 에도가와 란포 全短篇集 1 江戸川乱歩全短篇 1(ちくま文庫) キム・ソヨン(김소영) 図書出版 Do Dream(도서출판두드림) 2008-05-14 에도가와 란포 전단편집 2(短編集) 에도가와 란포 全短篇集 2 江戸川乱歩全短篇 2(ちくま文庫) キム・ウニ(김은희) 図書出版 Do Dream(도서출판두드림) 2009-07-17 에도가와 란포 전단편집 3(短編集) 에도가와 란포 全短篇集 3 江戸川乱歩全短篇 3(ちくま文庫) キム・ウニ(김은희) 図書出版 Do Dream(도서출판두드림) 2008-09-22 2003年の短編集『陰獣』の収録作は、「陰獣」+新潮文庫『江戸川乱歩傑作選』に収録の9短編(bk1)。 2008年~2009年に出た短編集の収録作は、ちくま文庫『江戸川乱歩全短篇』(全3巻)と同じ(bk1:第1巻、第2巻、第3巻)。 『江戸川乱歩全短篇 2』の翻訳本は、日本ミステリの愛好者が集う韓国のWebサイトで2010年に行われたランキングで第15位になった。(2009年に韓国で刊行された日本の広義のミステリ約100冊が対象、以前にまとめたTogetter参照) 一応、乱歩作品を原作とする漫画の翻訳も挙げておく。山田貴敏『少年探偵団』(全3巻)の翻訳が2005年に刊行されている。 日本版:1巻、2巻、3巻 (再刊版) 韓国版:1巻、2巻、3巻 2012年以降 (自著3) 【この節、2014年7月9日に追加】 タイトル 漢字ハングル混じり表記 原題 訳者 出版社 出版日 에도가와 란포 1 스무 개의 얼굴을 가진 괴인 에도가와 란포 1 스무 個의 얼굴을 가진 怪人 怪人二十面相 クォン・ナミ(권남희) ピリョンソ(비룡소) 2012-10-05 괴도 20가면 2 괴도 20가면과 소년 탐정단 怪盗 20仮面 2 怪盗 20仮面과 少年 探偵団 少年探偵団 クォン・ナミ(권남희) ピリョンソ(비룡소) 2012-12-30 괴도 20가면 3 소년 탐정단과 히루타 박사 怪盗 20仮面 3 少年 探偵団과 히루타 博士 妖怪博士 クォン・ナミ(권남희) ピリョンソ(비룡소) 2013-06-10 ※タイトルからのリンク先は韓国のネット書店「アラジン」。出版日はアラジンに記載されているものであり、奥付表示ではない。 《オランウータンクラブ》(오랑우탄 클럽)(2008年9月~、2014年7月現在既刊24巻)という児童向けミステリ叢書の第21巻~第23巻として刊行。ちなみに1~6および11~18は、はやみねかおるの「名探偵夢水清志郎事件ノート」シリーズ、7~10はトレイシー・マック&マイケル・シトリンの「シャーロック・ホームズ&イレギュラーズ」シリーズ、19、20、24は米国の作家Gitty Daneshvariの「School of Fear」シリーズ(邦訳なし)。 第1巻では「怪人二十面相」はそれをそのままハングル表記にして「괴인 20면상」となっているが、「怪人(괴인)」や「面相(면상)」が分かりづらいという指摘があったのだろう、第2巻以降では「怪盗二十仮面」(괴도 20가면)となっている。(手近な韓日辞書で調べたところ、「怪人(괴인)」と「面相(면상)」は載っていなかった。「怪盗(괴도)」と「仮面(가면)」は載っている) それぞれのタイトルは直訳すると、『江戸川乱歩 1 二十の顔を持つ怪人』、『怪盗二十仮面 2 怪盗二十仮面と少年探偵団』、『怪盗二十仮面 3 少年探偵団と蛭田博士』。第1巻では少なくとも表紙を見る限り、なぜか「江戸川乱歩」というのがタイトル扱いになっている(ネット書店でも「江戸川乱歩」がタイトルとして登録されている)。第2巻以降は「怪盗二十仮面」というのがタイトルになり、それに副題がつく形式になっている。 それぞれ、ネット書店で一部が読めるようになっている。第3巻の裏表紙見返しでは、第4巻『秘密暗号』、第5巻『青銅仮面』、第6巻『怪盗二十仮面対地獄の魔術王』が近刊とされている。それぞれ、『大金塊』、『青銅の魔人』、『地底の魔術王』(虎の牙)に対応するものと思われる。 乱歩による韓国ミステリ関連文献 江戸川乱歩が韓国(朝鮮)の探偵小説について言及したエッセイ等には以下ものがある。 ※ほかにあったら是非教えてください 「内外近事一束」 (『宝石』1952年9・10月号、pp.304-309)金来成から久々に手紙が来たことに触れ、手紙の内容や、若き日の金来成についての思い出などを記している。 「欧亜二題」 (『読切小説集』1952年11月号(未確認)/江戸川乱歩『子不語随筆』(講談社、1988年)に収録)金来成の近況などを伝える。また、金来成からの伝聞情報で朝鮮の古い裁判物語について紹介している。 『探偵作家クラブ会報』第65号(1952年10月号)・第66号(1952年11月号)乱歩が「海外消息」「海外近事」で金来成の話題を出している。(第67号の無署名記事にも金来成の名前が出てくる) 参考にしたデータについて 韓国国立中央図書館の蔵書データ 韓国国立中央図書館 公式サイト 韓国での江戸川乱歩作品の刊行状況を知るために最初に利用したのは韓国国立中央図書館の蔵書データである。 「江戸川乱歩」のハングル表記は現代では 에도가와 란포 (エドガワ ランポ)が普通だが、かつては 에도가와 란보 (エドガワ ランボ)が使われたこともあったようだ。また、韓国では以前は日本の人物名は漢字表記をしたうえで韓国語読みしていたので、「江戸川乱歩」に関してはその韓国語読みである 강호천란보 (カンホチョルランボ)、강호천난보 (カンホチョン ナンボ)などで検索する必要もある(漢字のままでは検索できない)。もしかしたらほかにも表記のバリエーションがあるかも知れず、見落としがあるかもしれない。 当然ながら、あらゆる書籍が所蔵されているわけではない。上で示したもののうち、以下の2点は韓国国立中央図書館に所蔵されていない。 江戸川乱歩『怪人二十面相』(少年探偵シリーズ1、翻訳:ソン・ミン(손민)、出版:チャンウサ(장우사)、1968年) 江戸川乱歩『世界推理文学全集 7 「陰獣」 / 「孤島の鬼」』(河西出版社、1977年?) 「日本文学翻訳60年書誌目録」(2008年) 윤상인 ほか『일본문학 번역 60년 현황과 분석 1945-2005』(소명출판、2008年、ISBN 9788956263076) - 尹相仁ほか『日本文学翻訳60年 現況と分析』(召命出版、2008年)巻末に、韓国で翻訳出版された日本文学作品の一覧「일본문학 번역 60년 서지 목록(日本文学翻訳60年書誌目録)」が付されている。日本の国立国会図書館で利用できる。 1945年から2005年までに韓国で出版された日本の小説の作者別の目録。ただし、雑誌に訳載されたものについては扱われていない。 いわゆる純文学から推理小説、さらにはライトノベルまであらゆる小説作品を網羅した労作であり、日本文学の韓国での受容を研究する際にはその最初の手掛かりとすべき重要なものだと思うが、各作家に注目してよく見てみると遺漏もかなりある。乱歩に関しては、少なくとも以下の1冊が漏れている。 江戸川乱歩『透明怪人』(世界推理・探偵傑作シリーズ14、クマ出版、1986年) ほかにもざっと見た限りで、《三中堂ミステリ名作》(1978-1981年、全40巻)の横溝正史『蝶々殺人事件』、坂口安吾『不連続殺人事件』、佐野洋『金色の喪章』などが漏れている(以上の3冊は韓国国立中央図書館にも所蔵されている)。もっとも、あらゆる作家に関して万全を期すことなどできないし、いずれにしろこの目録は素晴らしい研究成果だと重ねて記しておく。 乱歩とは直接関係がないが、松本清張に関しては南富鎭(なん ぶじん)氏が「松本清張韓国語翻訳・翻案作品目録」を作成している。南富鎭氏が「日本文学翻訳60年書誌目録」を参考にし、それに多くを補って作成したものである。南富鎭『翻訳の文学 東アジアにおける文化の領域』(世界思想社、2011年6月)に収録されている。 (南富鎭氏作成のリストにも漏れがある。たとえば《三中堂ミステリ名作》の第37巻『世界推理傑作選』(三中堂、1980年)に松本清張の短編「顔」が収録されているが、これはリストから漏れている) 姉妹ページ江戸川乱歩の中国での受容(未公開) 江戸川乱歩の台湾での受容
https://w.atwiki.jp/murdermystery/pages/43.html
ランドルフ・ローレンスの追憶 イントロダクション プレイ人数 8名 プレイ時間 約5時間 クレジット ストーリー、企画、演出:じゃんきち 公演個所・出張GM Rabbithole 公式情報