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2014年9月3日 ブログ「翻訳ミステリー大賞シンジケート」に寄稿した「オランダとフランドルのミステリー賞」も参照のこと。 Index オランダ フランドル オランダ ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク(Janwillem van de Wetering、1931-2008)フライプストラ警部補&デ・ヒール巡査部長シリーズ長編『アムステルダムの異邦人』(池央耿訳、創元推理文庫、1981年1月) 『オカルト趣味の娼婦』(池央耿訳、創元推理文庫、1981年5月) 別題『キュラソー島から来た女』(池央耿訳、ごま書房 Goma novels、1976年) 『自殺好きの死体』(吉野美恵子訳、ハヤカワ・ミステリ、1977年11月) 『大道商人の死』(池央耿訳、創元推理文庫、1987年5月) フライプストラ警部補&デ・ヒール巡査部長シリーズ短編「死の卵」(『EQ』1979年7月号) / 『16品の殺人メニュー』新潮文庫 「マネキンと機関銃」(『EQ』1982年11月号) 「青は死の色」(『EQ』1984年7月号) 「鍵は6」(『EQ』1985年11月号) 「ラヴェラーが行く」(『EQ』1987年7月号) / 『ネコ好きに捧げるミステリー』光文社文庫 斎藤警部シリーズ「斎藤警部の小さな悟り」(『ミステリマガジン』1982年11月号) 「20銭切手」(『EQ』1983年5月号) ティム・クラベー(Tim Krabbé、1943- )『失踪』(矢沢聖子訳、日本放送出版協会、1993年10月、著者名表記「ティム・クラベ」) 『マダム・20(トゥエンティ)』(各務有二訳、青山出版社、1996年5月) 『洞窟』(西村由美訳、アーティストハウス、2002年8月) トーマス・ロス(Roel Janssen、1947- )『グレタ・ガルボに似た女』(木村由利子訳、角川文庫、1993年11月) - スウェーデンのマイ・シューヴァルとの共著 ロエル・ヤンセン(Roel Janssen、1947- )『ユーロ 贋札に隠された陰謀』(小岡礼子、大塚仁子訳、インターメディア出版、2001年12月) ◆短編のみ邦訳されている作家 ウィリー・コルサリ(Willy Corsari、1897-1998)「急行列車殺人事件」(『新青年』1935年8月増刊号[16巻10号]、著者名表記「リイ・コルサリ」) クリス・リッペン(Chris Rippen、1940- )「芸術」(『ミステリマガジン』1999年3月号) フランドル フランドル(=ベルギー北部のオランダ語使用地域)のミステリ小説の邦訳 ボブ・メンデス(Bob Mendes、1928- )「国王への報告書」(『ミステリマガジン』1999年3月号) 関連ページ オランダ推理小説略史/日蘭ミステリ交流史 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(3) ヨーロッパ諸国編 オランダ語に翻訳された日本の推理小説/ミステリ 北欧ミステリ邦訳一覧 南欧ミステリ邦訳一覧 ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧 ロシア・中東欧ミステリ邦訳一覧 中南米ミステリ邦訳一覧 東アジアミステリ邦訳一覧 東南・南アジアミステリ邦訳一覧 中東ミステリ邦訳一覧 アフリカミステリ邦訳一覧 非英語圏ミステリ各種リスト
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2011年2月21日 ※未完成 このページでは、欧米ミステリが伝来する以前の東アジアミステリの源流について紹介している。これらは現在の意味での「ミステリ」と必ずしも同じものではなく、やはり現在のミステリは欧米ミステリ(及びその伝来)に始まると言って差し支えないが、中国や日本、そして韓国などが欧米からミステリを受け入れる時の基層になったものなので、東アジアのミステリ史を語る際にまったく触れないわけにはいかないだろう。 以下はもともと、「中国ミステリ史」を完成させた後に「韓国ミステリ史 前編」の一部として書いたものだが、予想以上に書くことが多くなってしまったためページを独立させた。「中国ミステリ史」と「韓国ミステリ史」両方の第零章にあたる。 目次 第一節 中国の裁判物語とその日本への影響/中国の裁判エピソード集『棠陰比事』(とういんひじ)と日本の「三比事」 第二節 韓国への影響 第三節 読書案内中国 日本 韓国 参考文献 第零章 東アジアミステリの源流 第一節 中国の裁判物語とその日本への影響/中国の裁判エピソード集『棠陰比事』(とういんひじ)と日本の「三比事」 「中国ミステリ史」は、中国ミステリの歴史を欧米探偵小説の受容の時点から紹介したものなのでほとんど触れていないが、韓国を含む東アジアの漢字文化圏のミステリの歴史を語るには、中国の裁判物語(裁判小説、法廷ミステリ)にやはり触れる必要がある。 まず、中国の裁判物語と日本文学との関わりを見ていく。江戸川乱歩によれば、中国の裁判物語のうち、最初に日本で翻訳出版されたのは1649年の『棠陰比事物語』(とういん ひじ ものがたり)である。これは中国の宋の時代(960 - 1279)に成立した裁判エピソード集『棠陰比事』(とういん ひじ)(桂万栄(けい ばんえい)編、1207年)を翻訳したもので、「棠陰」は「裁判所」という意味、「比事」は「事件・案件を比べる」という意味なので、タイトルを分かりやすく和訳すれば『名裁判くらべ』となる。似通った2つの事件を一対として、七十二対、計144のエピソードが収録されていることからこのタイトルがつけられている。収録されているエピソードはすべて実話とされている。 この邦訳は圧倒的な人気を博し、その後日本では、井原西鶴が1689年に『本朝桜陰比事』(ほんちょう おういん ひじ)を刊行。日本初の創作探偵小説とされる黒岩涙香「無惨」の発表のちょうど200年前、有栖川有栖や北村薫のデビューのちょうど300年前のことである。さらにその後、月尋堂(げつじんどう)の『鎌倉比事』(けんそう ひじ)(1708年)、作者不明の『本朝藤陰比事』(ほんちょう とういん ひじ)(1709年)などが出ている。推理小説家・研究家の小酒井不木が推理小説の日本における源流を探求した『犯罪文学研究』では、この「桜陰」、「鎌倉」、「藤陰」(桃陰)を合わせて「三比事」と呼んでいる。 (「棠」(とう)は"梨の木"であり、「棠陰」(とういん)は"梨の木のこかげ"転じて「裁判所」という意味。井原西鶴の『本朝桜陰比事』は、「梨」を日本風の「桜」にしたタイトル) 宋の時代の『棠陰比事』ののち、中国の明の時代(1368 - 1644)には、その流れをくむ「包公案(ほう こうあん)/バオ公案」(別名:龍図公案(りゅうと こうあん))などの裁判物語があり、公案もの、公案小説などと呼ばれる。「公案」は「裁判で扱う事件、案件」という意味である。その後、清の時代(1636 - 1912)の18世紀末には、中国初の長編探偵小説「施公案(し こうあん)/シー公案」が書かれている。また、正確な年代は不明だが、推理作家のロバート・ファン・ヒューリックが自身のミステリ小説の原型として利用したことで知られる「狄公案(てきこうあん)/ディー公案」もこのころに成立している。 バオ公案の包拯(ほうじょう/バオ ジョン、999 - 1062、Wikipedia)や、ディー公案の狄仁傑(てき じんけつ/ディー レンチエ、通称「ディー判事」、630 - 700、Wikipedia)は実在の人物である。シー公案の裁判官役の施仕綸(し しりん/シー シールン)がどういった人物なのかはよく分からない。 中国探偵小説史の時代区分(中国文学者の辛島驍(からしま たけし)氏の座談会での発言をまとめた)第一期 唐末(9世紀) 犯罪を主題にした小説や暗号が出てくる小説などが初めて登場。 第二期 宋の時代 裁判エピソード集『棠陰比事』成立。密室物もある。探偵として奉行所の同心・冉貴(ぜんき)が活躍するものは本格的な探偵小説として通用するという。 第三期 元の時代 劇文学でたくさんの裁判物。包拯(ほう じょう)、王修然(おう しゅうぜん)、張鼎(ちょう てい)のそれぞれを主人公とする三系統がある。包拯は人情に重きを置き、張鼎は知的な捜査を行うという。 第四期 明の時代 『棠陰比事』の流れをくむ公案小説が大量に出てくる。裁判の参考書でもあり、読みものでもある。 第五期 明末(17世紀) 短編の通俗小説が多く書かれ、その中に犯罪小説も見出される。この時期まではすべて短編。 第六期 清朝の中ごろ(18世紀末) 最初の長編探偵小説『施公案』(折り畳み式長編、螺旋階段式長編)や『于公案』(長編)など。1つの事件が解決しないうちに次の事件が起き、エピソードが200回、300回と重ねられていくタイプの長編。 第七期 中華民国になる前後 西洋探偵小説の輸入時代。 (これ以降を付け加えるのならば、第八期=上海探偵小説の時代(中国ミステリ史 第一章)、第九期=反特小説の時代(第二章)、第十期=公安法制小説の時代(第三章)、第十一期=オンライン創作に端を発する多様化の時代(第四章・第五章)とまとめられるだろう) 乱歩によれば、公案小説は本になった時代が新しいため日本への影響は少なく、「日本の裁判物語はほとんどことごとく宋時代の「棠陰比事」の模倣から出発しているといってよい」という。「棠陰比事」の影響下に生まれた「三比事」についてはすでに触れたが、中国の公案小説の影響を受けたものとしては、乱歩は、鎌倉時代の武士・青砥藤綱(あおと ふじつな)を裁判官役とする滝沢馬琴の『青砥藤綱摸稜案』(あおと ふじつな もりょうあん)(1811 - 1812)を挙げている。また、推理作家の北村薫が日本初の本格ミステリだとしている都賀庭鐘(つが ていしょう、1718 - 1794?、Wikipedia)の「白水翁(はくすいおう)が売卜(まいぼく)直言(ちょくげん)奇(き)を示(しめ)す話(こと)」(『古今奇談 英草子』、1749年)は、バオ公案の翻案である。 日本の町奉行・大岡忠相(おおおか ただすけ、通称「大岡越前」、1677 - 1752、Wikipedia)を名裁判官役とする大岡政談や、現在ではあまり有名ではないが大岡政談以前に成立していた板倉政要(板倉勝重と、その子である板倉重宗を裁判官役とする)などは、『棠陰比事』や公案小説の影響下に生まれたものである。 また乱歩は、日本の捕物帳は、「中国の裁判ものと西洋のシャーロック・ホームズをまぜ合わしたものに日本独特の江戸の雰囲気を加味したもの」だとしている。 第二節 韓国への影響 韓国もやはり、中国の裁判物語、特に公案小説の影響を受けている。その影響下に成立した物語は韓国では同じように「公案小説」(공안소설)と呼ばれるか、または「訟事小説」(しょうじ しょうせつ、송사소설)と呼ばれる。 中国のバオ判事やディー判事、日本の大岡忠相に相当する韓国の人物は、パク・ムンス(朴文秀/박문수、1691 - 1756)である。パク・ムンスは暗行御史(あんぎょうおんし/アメンオサ/암행어사)という役職に就いていた実在の人物で、パク・ムンスを主人公にしたファンタジー漫画『新暗行御史』(しん あんぎょうおんし、全17巻)が小学館の漫画雑誌に2001年から2007年まで連載されていたので、名前を聞いたことがある人もいるだろう。彼を主人公とする物語は文献として伝わるものだけでなく、口承伝承としても全国に分布している。実話に基づく場合もフィクションの場合もある。19世紀末ごろには、パク・ムンスが活躍するエピソードを集めた編者未詳の『パク・ムンス伝』(朴文秀伝、박문수전)がまとめられている。韓国ではパク・ムンスの知名度は現在でも非常に高く、21世紀に入ってからもパク・ムンスを主人公にしたテレビドラマが制作されている。 また、1906年に「ファソン新聞(화성신문)」に連載された『神断公案(신단공안)』は裁判の判例集のようなものだが、推理小説の要素をたくさん持っているという。 江戸川乱歩『子不語随筆』(講談社 江戸川乱歩推理文庫63、1988年)に収録の「欧亜二題」(朝鮮の探偵小説)より引用(初出:「読切小説集」1952年11月号(未確認)) 中国の「棠陰比事」の類の影響で書かれたものは丁茶山の「欽々新書」三十巻だと云う。著者の丁茶山若鋪は憲宗丙申年七十五歳で歿した人だが、博学好古の士で、官に登っては兵曹参議の職にもついた大の天主教徒であったために、康津の配所に流されその十九年間を著述に専念し、二百数十巻の書を残した。その一つである「欽々新書」は犯罪とその捜査に関する機知に富んだ多くの判例を集めたものだと云う。 朝鮮の数百種にのぼる野史の類の集大成と見るべきものに「大東野乗」「燃藜記述」「三国遺事」などがあるが、そのうちの「大東野乗」の中に犯罪と捜査に関する実話物語が幾つか含まれている。例えば、「謏聞鎖録」【正しくは「謏聞瑣録」】「青坡劇談」「海東野言」「東閣雑記」「荷潭破寂録」などがそれで、いずれも今から二百乃至四五百年前の事実或いは伝説に属するものである。 探偵小説ではないが、李朝世祖時代に、金時習が著した「金鰲新話」は、中国の「剪灯新話」を模倣した怪奇小説乃至怪談の書で、これが朝鮮の説話文学の嚆矢とされている。 金君は朝鮮文学の専門家の意見も聞いて見たが、右のほかにはこの種の作品はないようだと云う。次に現代の朝鮮探偵小説については、金君は左のように書いている。 「結局一般読者が探偵小説を認識しはじめたのは、欧米からではなく、日本から輸入されたものにあったと思います。それには欧米のものの翻訳と創作とを含みますが、ポー、ルブラン、ドイル、ガボリオなどをはじめ、江戸川乱歩、森下雨村、水谷準、大下宇陀児、横溝正史、小酒井不木等の諸氏の作品が入って来ました。中にもルパン(ルブランではないのです)と、江戸川乱歩(明智小五郎ではないのです)と、ホームズ(ドイルではないのです)が大いに受けました。昔の黒岩涙香を知っていたのは私一人であったかも知れません」。 そのあとに、金君は自分の諸作品について、詳しい報告をしているが、それは別の機会に、探偵雑誌に紹介したいと思っている。 第三節 読書案内 中国 『棠陰比事』桂万栄(けい ばんえい)編、駒田信二訳(岩波文庫、1985年) 『中国ミステリー探訪 ― 千年の事件簿から』井波律子(日本放送出版協会、2003年) 『沙蘭の迷路』ロバート・ファン・ヒューリック、和爾桃子訳(ハヤカワ・ポケット・ミステリ、2009年) 日本の裁判物語の原点とされる中国の裁判"実話"エピソード集『棠陰比事』(1207年)は、最初に日本語訳が出たのは1649年のことだったが、2011年現在も新たな日本語訳が岩波文庫で新刊で手に入る。法廷ショートショート(というと聞こえはいいが、そんなに大層なものではない)七十二対、計144編を収録。 井波律子『中国ミステリー探訪』は、4世紀から20世紀初頭までの中国ミステリを紹介する本。「研究書」のような堅苦しいものではなく、欧米探偵小説伝来以前の中国ミステリ作品のあらすじを軽妙な語り口でたくさん紹介していて読み応えがある。2004年の第4回本格ミステリ大賞で評論・研究部門の候補にもなっている。(2011年現在、品切れ) 『沙蘭の迷路』は、中国文学に造詣が深く日本語も堪能なオランダ人外交官ロバート・ファン・ヒューリックが、中国の『棠陰比事』や公案小説に題材を取って英語で執筆した小説の日本語訳。中国の公案小説「狄公案(てきこうあん)/ディー公案」の主人公である実在の人物・ディー判事を探偵役とするディー判事シリーズの1作目。なおこの作品にはヒューリック自身による中国語訳があるそうで、その語学力には驚かされる。 ほかに、有坂正三氏が以下の3冊を刊行している(未見)。 有坂正三『『半七捕物帳』と中国ミステリー』(文芸社、2005年) 有坂正三『包青天奇案―中国版・大岡越前の物語』(文芸社、2006年) 有坂正三訳『狄仁傑の不思議な事件簿 簡約版・『狄公案』』(文芸社、2007年) 『『半七捕物帳』と中国ミステリー』は、岡本綺堂の半七捕物帳シリーズ(1917年~1937年)への中国ミステリの影響を論じたもの。上で述べたように、半七捕物帳などの日本の捕物帳は、「中国の裁判ものと西洋のシャーロック・ホームズをまぜ合わしたものに日本独特の江戸の雰囲気を加味したもの」(乱歩)と言えるが、この本はその内、中国の裁判ものとの関連を論じたものである。 『包青天奇案』(ほうせいてん きあん)は、中国の公案小説「包公案(ほうこうあん)/バオ公案」のエピソードを紹介する本。『狄仁傑(てきじんけつ)の不思議な事件簿』は、中国の公案小説『狄公案(てきこうあん)/ディー公案』を三分の一程度に縮めて翻訳したもの。『ディー公案』はヒューリックによる英訳は刊行されているが、日本語の完訳は今のところ存在しない。 なおこの3冊については、有坂氏がご自身のブログで内容紹介を書いているので、そちらも見ていただきたい(有坂正三の壺中天内、お知らせ)。有坂氏のブログには、ほかにもミステリに関する興味深い情報が多く掲載されている。 ほかに以下のようなものもある。 浪野徹訳『中国犯科帳』(平河出版社、1989年)、浪野徹訳『中国悪僧物語』(平河出版社、1990年)明代の『廉明公案』、『皇明諸司公案』、『律条公案』、『明鏡公安』から50余話を選び忠実に翻訳したもの。 尾上八郎(尾上柴舟)訳『中国名裁判物語』(修文館、1952年)諸書から39話を選び紹介したもの。 荘司格一『中国の名裁判』(高文堂出版社、1987年)30話あまりを紹介している。 中国ミステリについては、ほかに大阪府立中央図書館が作成した特集ページ「中国ミステリーの世界」も参考になる。 日本 『決定版 対訳西鶴全集 第11巻 本朝櫻陰比事』(明治書院、1993年) (未見) 『日本推理小説の源流『本朝桜陰比事』』(上下巻)杉本好伸(清文堂出版、2009年6月) (未見) 黒岩涙香の「無惨」のちょうど200年前、有栖川有栖や北村薫のデビューのちょうど300年前に刊行された井原西鶴の『本朝桜陰比事』(ほんちょう おういん ひじ)(1689年)は、『決定版 対訳西鶴全集 第11巻 本朝櫻陰比事』で読むことができる。この本には原文と口語訳が収録されている。中国の『棠陰比事』の影響下に生まれた裁判エピソード集(全44編)である。 『日本推理小説の源流『本朝桜陰比事』』は、「西鶴を楽しむ」というシリーズの5巻と6巻。「日本推理小説の源流」という気になるタイトルが付けられているが、このページを作成するまでこのような本が出ていることに気づいていなかった。早急に読みたい。 ほかに、以下のものも参考になる。 小酒井不木『犯罪文学研究』 日本のそれ以外のミステリ 昼夜用心記と世間用心記 世界探偵小説全集のポー以前のもの。 韓国 『朝鮮民譚集(復刻)』孫晋泰(勉誠出版、2009年) (未見) 『朝鮮民譚集』は、朝鮮の口承文芸を集めたもので、1930年に刊行された。勉誠出版から2009年に復刻版が出ている。パク・ムンスに関する説話が2編(この本で5ページ分)収録されている。 参考文献 江戸川乱歩「」『探偵小説の「謎」』 小酒井不木『犯罪文学研究』+インターネット上の資料 中国の探偵小説(座談会) 北村薫「中国公案小説と日本最初の本格ミステリ」(『謎のギャラリー 名作博本館』新潮文庫、2002年)pp.51-76 韓国の公案小説についての資料(ウェブサイト パク・クァンギュ) 江戸川乱歩『子不語随筆』(講談社 江戸川乱歩推理文庫63、1988年)に収録の「欧亜二題」(朝鮮の探偵小説)より引用(初出:「読切小説集」1952年11月号(未確認))
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2010年11月15日 イギリスの新聞『ガーディアン』に掲載された「キャサリン・サンプソンが選ぶアジアミステリーベスト10」(Catherine Sampson's top 10 Asian crime fiction、2007年8月27日)という記事を見つけたのでメモ。 キャサリン・サンプソンはイギリスの推理作家で、邦訳に『ついてないことだらけ』(2007年7月、新潮文庫)がある。 キャサリン・サンプソンが選ぶアジアミステリーベスト10 ※並び順は順位ではない。 1. Death of a Red Heroine by Qiu Xiaolong ※英語で執筆された作品 《紅英之死》 裘小龍 / 日本語訳 ジョー・シャーロン『上海の紅い死』(2001年、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2. Playing For Thrills by Wang Shuo ※中国語で執筆された作品 《玩的就是心跳》 王朔(おう さく/ワン シュオ) 3. Crime De Sang by He Jiahong ※中国語で執筆された作品 《瘋女》 何家弘(か かこう/ホー ジアホン) 4. Sacred Games by Vikram Chandra ※英語で執筆された作品 ヴィクラム・チャンドラ(英語版Wikipedia)はインド出身のミステリ作家。現在はアメリカとインドに交互に住んでいる。執筆に使用するのは英語。『カシミールから来た暗殺者』(2002年1月、角川文庫)の著者ヴィクラム・A・チャンドラとは別人である。 5. Jack the Lady Killer (1999) by H. R. F. Keating(H・R・F・キーティング) ※英語で執筆された作品 6. Out by Natsuo Kirino ※日本語で執筆された作品 『OUT』 桐野夏生 7. All She Was Worth by Miyuki Miyabe ※日本語で執筆された作品 『火車』 宮部みゆき 8. Inspector Imanishi Investigates by Seicho Matsumoto ※日本語で執筆された作品 『砂の器』 松本清張 9. Murder At Mount Fuji by Shizuko Natsuki ※日本語で執筆された作品 『Wの悲劇』 夏樹静子 10. The Quiet American by Graham Greene ※英語で執筆された作品 日本語訳:『おとなしいアメリカ人』グレアム・グリーン 「日本ミステリの海外刊行」に戻る
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ミステリー・ツアー 正体不明の殺人鬼に一人、また一人と殺されていく。 ココナッツピートの歌が最高 実況向け
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韓国推理作家協会編、산다슬発行 2005年12月 ●韓国の連続殺人とプロファイリング 連続殺人犯の犯行過程研究 - 김명진 / 이경준 / 김은경 지존파事件の内容分析と犯罪学的理解 - 신현주 犯罪心理プロファイルの概念と理解 - 염건령 シャーロック・ホームズと犯罪プロファイリング - 최영인 ミステリ漫画 「킬러」(キラー) - 作 잭 리치 、脚色・絵 김종섭 国内短編 「나는 구천을 헤매고 있다」 - 이수광(イ・スグァン、李秀光) 「선행학습」 - 김경수 「뫼비우스의 꿈」(メビウスの夢) - 김연 「나는 왓슨」 - 방재희 海外短編 「먹이」 - 토마스 테셔 科学捜査研究所ダイアリー 오대양 집단 변사 사건 - 최상규 가상인터뷰 에드 맥베인, 말하다 - 한이 刑事コロンボ vs 古畑任三郎 - 서미애 黄金期の巨匠の歴史 ファンタジー ミステリ John Dickson Carr, Fire, Burn! (1957) - 장경현 レビュー 容疑者Xの献身 - 권일영 아이들은 산에 가지 않았다(子供たちは山へ行かなかった) - 김가원 2005年 世界のミステリ文学賞状況 書影(ネット書店 アラジン) http //www.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=6000170025
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2010年11月5日作成 最終更新:2010年11月6日 ミステリー板のスレッド「2chが選ぶこのミステリーがすごい!」より。 対象作品は奥付表記で2006年11月~2007年10月の期限内に発行された広義のミステリー作品。 6作品以内で順位をつけて投票すること。 1位=10点、2位=9点~6位=5点で集計。 各作品への1行コメント集 国内編/海外編 ※引用したレス内での作品名や著者名の誤表記に関しては、特に断りなく訂正している場合がある。 215 :奇跡島の集計人 ◆HAGEkUFLrE :2008/01/21(月) 03 46 06 ID sLzyUeQ2 おまたせしました。2chが選ぶこのミステリーがすごい!2008年版 集計結果発表です。 このようになりました。 国内編【24票】 1位 三津田信三「首無の如き祟るもの」200P 2位 米澤穂信「インシテミル」100P 3位 歌野晶午「密室殺人ゲーム王手飛車取り」86P 4位 有栖川有栖「女王国の城 」59P 5位 冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ」56P 6位 近藤史恵「サクリファイス」55P 7位 島田荘司「リベルタスの寓話」42P 8位 桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」38P 9位 今野敏「果断-隠蔽捜査2-」37P 9位 柄刀一「密室キングダム」37P 11位 石崎幸二「首鳴き鬼の島」35P 12位 佐々木譲「警官の血」23P 12位 石持浅海「心臓と左手」23P 14位 北山猛邦「少年検閲官」20P 14位 道尾秀介「ソロモンの犬」20P 14位 深水黎一郎「ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ !」20P 17位 古野まほろ「天帝の愛でたまう孤島」16P 18位 伊藤計劃「虐殺器官」15P 18位 西澤保彦「収穫祭」15P 20位 石持浅海「Rのつく月には気をつけよう」14P 216 :奇跡島の集計人 ◆HAGEkUFLrE :2008/01/21(月) 03 50 39 ID sLzyUeQ2 11P 関田涙「晩餐は檻の中で」 山口芳宏「雲上都市の大冒険」 9P 北川歩実「長く冷たい眠り」 山沢晴雄「離れた家」 8P 伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」 7P 霧舎巧「新本格もどき」 桜庭一樹「私の男」 6P 海堂尊「ブラックペアン1988」 貫井徳郎「夜想」 5P 乾ルカ「夏光」 歌野晶午「ハッピーエンドにさよならを 桐野夏生「メタボラ」 古野まほろ「天帝のつかわせる御矢」 道尾秀介「片眼の猿」 山口雅也「ステーションの奥の奥 米澤穂信「遠まわりする雛」 217 :奇跡島の集計人 ◆HAGEkUFLrE :2008/01/21(月) 03 53 13 ID sLzyUeQ2 【海外編】10票 1位 アン・クリーヴス「大鴉の啼く冬」34P 2位 セオドア ロスコー「死の相続」28P 3位 ヘニング・マンケル「目くらましの道」23P 4位 ポール・アルテ「狂人の部屋}22P 5位 ウィリアム・ブリテン「ジョン・ディクスン・カーを読んだ男」18P 5位 ヘンリー・ウェイド「議会に死体」18P 5位 スーザン・ギルラス「蛇は嗤う」18P 8位 マージェリー・アリンガム「クロエへの挽歌」16P 9位 D・M・ディヴィアン「悪魔はすぐそこに」15P 9位 グラディス・ミッチェル「ウォンドルズ・パーヴァの謎」15P 218 :奇跡島の集計人 ◆HAGEkUFLrE :2008/01/21(月) 03 54 49 ID sLzyUeQ2 12P ジョゼフ・ウォンボー「ハリウッド警察25時」 10P ポール・ドハティー「赤き死の訪れ」 ピーター・トレイメン「幼き子らよ、我がもとへ」 ブライアン・フリーマン「インモラル」 コーマック・マッカーシー「血と暴力の国」 9P ロバート・シェイ&ロバート・A・ウィルスン「イルミナティ」 ロバート・トゥーイ 「物しか書けなかった物書き」 ロバート・ファン・ヒューリック「東方の黄金」 8P マイケル・イネス「アリントン邸の怪事件」 シーバリー・クイン「グランダンの怪奇事件簿」 マシュー・パール「ポー・シャドウ」 ウィリアム・ランデイ 「ボストン・シャドウ」 ジャック・リッチー「ダイヤルAを回せ」 219 :奇跡島の集計人 ◆HAGEkUFLrE :2008/01/21(月) 03 56 49 ID sLzyUeQ2 7P マイケル・イネス「証拠は語る」 クリストファー・ブッシュ「失われた時間」 P・D・ジェイムズ「灯台」 マルコス・M・ビジャトーロ「殺人図像学」 レジナルド・ヒル「異人館」 ジャネット・ターナー・ホスピタル「暗号名サラマンダー」 エドワード・D・ホック「サム・ホーソンの事件簿Ⅴ」 クレイグ・ラッセル「血まみれの鷲」 6P エドガー・ウォーレス「正義の四人/ロンドン大包囲網」 ミネット・ウォルターズ「病める狐」 トマス・H・クック「石のささやき」 5P サラ・ウォーターズ「夜愁」 ジェス ウォルター「市民ヴィンス」 ジャック カーリイ「デス・コレクターズ」 セバスチャン・フィツェック「治療島」 クリストファー・プリースト「双生児」 ジョン・ロード 「ハーレー街の死」
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韓国推理作家協会編・発行 2007年12月 インタビュー 이수광(イ・スグァン、李秀光) 企画1 シャーロック・ホームズ文献の研究 - ロナルド・ノックス 探偵小説論 - 井上良夫 推理短編 「처녀각시보살님」 - 최종철 「체류」 - 한이 「붉은 상자」 - 김경로 「그녀의 펫」 - 방재희 「황금 거위」 - 강형원 季刊ミステリ新人賞 「催眠」 - 설인효(ソル・イニョ(発音通り) or ソル・インヒョ(文字通り)) 選評 海外短編 胸が張り裂ける(His Heart Could Break) - クレイグ・ライス/정태원 訳 ヒギンボタム氏の災難 - ナサニエル・ホーソーン/박광규 訳 ミステリ短編漫画 「불효자」 - 김종섭 企画2 人類が発明した最も面白いストーリー、推理小説 - 권경희 アガサ・クリスティ作品中のファッション - 변용남 連載長編 地球の南側で始まった好奇心(第3回) - 이상우(イ・サンウ、李祥雨) 더러운 도시(汚れた都市)(第3回) - 김성종(キム・ソンジョン、金聖鐘) 海外ミステリニュース 新刊案内 巻末特集 2006年12月~2007年11月発売の推理小説リスト 書影(ネット書店 アラジン) http //used.aladdin.co.kr/shop/wproduct.aspx?ISBN=U512531373
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2010年10月25日作成 最終更新:2010年10月25日 第1回~第10回 第11回~第20回 第21回~第30回 第31回以降 第1回~第10回 第1回 森博嗣 省略 第2回 清涼院流水 省略 第3回 蘇部健一 1 大復活!!蘇部健一!! (987) 2001/04/23 18 29 2 (・ω・)大しんみり!!蘇部健一2!! (・ω・) (983) 2004/04/11 12 37 3 蘇部健一 (141) 2008/08/18 23 53 46 サーバーダウンで中断 第4回 乾くるみ 1 微妙 乾くるみスレッド (1001) 2003/08/25 10 02 2 【市川】乾くるみ Part2【尚吾】 (992) 2008/02/05 00 19 03 3 【市川尚吾】乾くるみ Part3【マインスイーパ】 (193) 2009/08/09 02 41 00 サーバーダウンで中断 第5回 浦賀和宏 1 浦賀和宏はどうでしょう? (1001) 2000/05/12 21 46 2 浦賀和宏 Part 2 (1001) 2003/05/01 14 17 3 浦賀和宏 Part 3 (984) 2005/02/14 04 05 28 4 浦賀和宏 Part 4 (8) 2007/02/09 00 34 19 即dat落ち 4.1 浦賀和宏 Part 4.1 (984) 2007/03/15 22 48 57 5 浦賀和宏 Part 5 (161) 2009/06/30 23 19 33 サーバーダウンで中断 第6回 積木鏡介 ? 積木鏡介 (8) 2001/02/25 03 38 即dat落ち ? ★☆今だからこそ積木鏡介☆★ (17) 2002/01/26 13 22 即dat落ち ? ★★祝★★復活!積木鏡介 (203) 2002/04/04 00 05 サーバーダウンで中断 第7回 新堂冬樹 0 新堂冬樹スレッド (21) 2000/08/09 22 05 0 <<< 新堂冬樹 >>> (9) 2001/07/28 13 56 1 【地獄】新堂冬樹だが、なにか文句でも?【凄惨】 (984) 2002/05/18 16 15 2 新堂冬樹だがなにか文句でも?part2 (980) 2004/06/03 23 08 1 新堂冬樹 Part 1 (982) 2006/11/03 11 21 54 2 【ノワールの黒】新堂冬樹 Part 2 【純愛の白 (984) 2008/10/05 12 18 41 3 【新刊多いが】 新堂冬樹 ★3 【内容が・・・・】 (13) 2009/12/07 19 40 48 即dat落ち 4 新堂冬樹 (91) 2010/01/28 22 44 38 サーバーダウンで中断 一般書籍板 http //book3.2ch.net/test/read.cgi/books/1121736261/ 第8回 浅暮三文 1 浅暮三文 (442) 2002/08/16 02 23 サーバーダウンで中断 第9回 高田崇史 1 高田崇史~QED (971) 2001/04/09 05 36 2 高田崇史の呪 2QED (984) 2005/05/01 19 10 19 3 高田崇史の呪 3QED (983) 2007/07/03 09 46 44 4 【QED】高田崇史の呪4【カンナ】 (239) 2009/06/16 08 17 51 サーバーダウンで中断 第10回 中島望 武道・武芸板 中島望「牙の領域」(講談社ノベルズ)はどうか? (6) 2000/12/11 02 12 ライトノベル板 ■■■中島望■■■ (341) 2002/08/09 13 09 第11回~第20回 第11回 高里椎奈 ミステリー板 高里椎奈 (25) 2000/08/25 00 25 薬屋探偵はなぜ売れる? (981) 2001/02/09 22 58 【秋】高里椎名【リザベル】 (584) 2004/09/11 13 12 03 サーバーダウンで中断 ライトノベル板 薬屋さんはライトノベル? (16) 2001/08/13 12 45 ☆高里椎名★薬屋さん (6) 2004/09/26 14 24 20 【薬屋探偵】高里椎奈【ドルチェ】 (627) 2008/06/22 12 20 59 サーバーダウンで中断 第12回 霧舎巧 http //love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1212454864/ 第13回 殊能将之 省略 第14回 古処誠二 ミステリー板 1 2 3 一般書籍板 4 【戦争】古処誠二【ミステリ】 Part4 (235) 2008/01/05 15 42 30 サーバーダウンで中断 第15回 氷川透 氷川透を読もうかな (5) 2000/05/11 14 25 ☆氷川透スレッド☆ (31) 2000/07/02 21 39 1 【ぼくの冗談は】氷川透を語ろう!【わかりにくい】 (986) 2002/06/19 13 57 2 【最後から】氷川透スレッドpart2【二番目の】 (6) 2004/05/27 00 23 2.1 氷川透Part2.01 (639) 2004/06/24 18 55 サーバーダウンで中断 第16回 黒田研二 ネタバレ☆ウェディングドレス (15) 2000/06/16 22 33 黒田研二ペルソナ探偵 (541) 2000/12/02 17 22 サーバーダウンで中断 第17回 古泉迦十 http //love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1001580654/ 第18回 石崎幸二 http //love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1120491256/ 第19回 舞城王太郎 http //love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1255241511/ 第20回 秋月涼介 http //love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1084362360/ 第21回~第30回 第21回 佐藤友哉-外部リンク→21. /444×2345 = 佐藤友哉(終了版)×21/ http //love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1255625127/ 第22回 津村巧 http //love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1011775855/ 第23回 西尾維新 その143 ※ライトノベル板 http //love6.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1267335074/ 第24回 北山猛邦 Part3 )━━━ヤマ http //love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1231508787/ 第25回 日明恩 http //love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1025730322/ 第26回 石黒耀-なし 第27回 生垣真太郎http //love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1042089715/ 第28回 関田涙http //love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1202384660/ 第29回 小路幸也 http //love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1148649952/ 第30回 矢野龍王http //love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1160577748/ 第31回以降 第31回 辻村深月 第31回メフィスト賞「冷たい校舎の時は止まる」 (50) 2004/06/10 07 46 1 辻村深月 (976) 2004/06/10 23 11 2 辻村深月の時は止まる――2 (989) 2005/11/03 20 27 15 3 辻村深月 3 (932) 2008/04/14 20 19 11 サーバーダウンで中断 第32回 真梨幸子 1 【ドロドロ】真梨幸子 (262) 2008/08/14 00 27 22 サーバーダウンで中断 第33回 森山赳志 なし 第34回 岡崎隼人 なし 第35回 古野まほろ 1 【雉も啼かずば】古野まほろ【ハーマイオニー】 (1001) 2007/01/24 12 55 21 2 【ことばも後鳥羽も】古野まほろ 2【マニトバも】 (1001) 2007/10/11 23 16 45 3 【アハーッハッハッハ】古野まほろ 3【ぞなもし】 (910) 2009/02/05 21 03 56 サーバーダウンで中断 第36回 深水黎一郎 1 [ ウルチモ]深水 黎一郎 [トルッコ] (523) 2007/04/21 19 14 27 サーバーダウンで中断 第37回 汀こるもの(2008年1月) 1 汀こるもの (329) 2009/04/29 12 35 11 サーバーダウンで中断 第38回 輪渡颯介(2008年1月) なし 第39回 二郎遊真(2008年5月) なし 第40回 望月守宮(2009年1月) 1 【無貌伝】望月守宮スレ【40回メフィ賞】 (52) 2009/10/17 22 25 24 サーバーダウンで中断 第41回 赤星香一郎(2009年8月) 1 赤星香一郎*虫とりのうた*メフィスト賞 (73) 2009/08/09 23 07 02 サーバーダウンで中断 第42回 白河三兎(2009年12月) なし 第43回 天祢涼(2010年2月) なし 第44回 丸山天寿(2010年6月) 1 【邪馬台国】丸山天寿【内山亜紀】 (12) 2010/07/31 06 47 03 即dat落ち
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2014年8月18日 昨年作成した「北欧ミステリ邦訳一覧」、「南欧ミステリ邦訳一覧」、「ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧」の姉妹ページです。 続いて「中南米ミステリ邦訳一覧」も作成しました(2014年8月19日)。 Index ロシア(ソ連)(1)戦前の作品 (2)1950年代~に邦訳された作家 (3)1960年代~に邦訳された作家 (4)1970年代~に邦訳された作家 (5)1980年代~に邦訳された作家 (6)1990年代以降に邦訳された作家 (7)少年少女向けミステリ チェコ ポーランド ブルガリア ウクライナ 関連事項 ロシア(ソ連) (1)は邦訳時期に関わらず、戦前の作品(1945年までの作品)を示す。 (2)以降では、それぞれの作家について最初の邦訳の早かった順に並べている。 (1)戦前の作品 アントン・チェーホフ(Антон Павлович Чехов, 1860-1904, 日本語版Wikipedia)『狩場の悲劇』 ※邦訳は主なもののみ示す原卓也訳、『世界推理小説大系』第5巻、東都書房、1963年 松下裕訳、『チェーホフ全集』第2巻、ちくま文庫、1994年3月 「安全マッチ」 ※邦訳は主なもののみ示す「或る犯罪の話」(宇野利泰訳、『宝石』1955年4月号) 「安全マッチ」(宇野利泰訳、江戸川乱歩編『世界短編傑作集』第1巻、創元推理文庫、1960年) 「安全マッチ」(松下裕訳、『チェーホフ全集』第2巻、ちくま文庫、1994年3月)ほかにもチェーホフの作品にはミステリと呼べる作品があるようである ロシアの文豪の作品では、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』や『罪と罰』がミステリとして語られることがある。『カラマーゾフの兄弟』は2012年版『東西ミステリーベスト100』で198位。 ウェルシーニン(ウエルシーニン)(Вершининか? 詳細未詳)「衂られた爆弾」(『新青年』1922年2月増刊) 『怪奇探偵 死の爆弾』(天岡虎雄訳、博文館《探偵傑作叢書》第9編、1922年9月)「死の爆弾」(pp.1-188) ※「衂られた爆弾」と同一作品かどうかは未確認 「死毒」(pp.189-258) 「地下室の謎」(pp.259-284) 「大破滅」(森下雨村訳、春陽堂『探偵小説全集』第19巻、1930年) 『死の爆弾』の訳者の天岡虎雄については、中西裕『ホームズ翻訳への道 延原謙評伝』(日本古書通信社、2009年2月)に記述があるらしい(未確認)。 『死の爆弾』巻末の《探偵傑作叢書》の広告では、『死の爆弾』の著者名は「エム・ウエルシーニン」、訳者名は「梅田秋夫」となっている。 +国枝史郎のウェルシーニンへの言及(クリックで展開) 国枝史郎のウェルシーニンへの言及 国枝史郎「マイクロフォン―雑感―」(『新青年』1925年12月号 / 青空文庫)ウェルシーニンの「死の爆弾」を、喝采謳歌しないような、探偵小説家はヤクザである。さすがに前田河広一郎氏は、ウェルシーニンを認めていた。 国枝史郎「マイクロフォン」(『新青年』1926年2月号 / 青空文庫)しかし小酒井不木氏とか松本泰氏、江戸川乱歩氏、横溝正史氏、アーサー、リーヴ、チェスタトン、ビーストン、ウェルシーニンというような、代表的作家の人物批評は、是又大いに必要である。 ほかに『探偵趣味』1925年9月号でも好きな探偵作家の1人としてウェルシーニンを挙げているようだ。(参照:奈落の井戸>参考文献/資料集 1925(大正14)年) マリエッタ・シャギニャン(Мариэтта Сергеевна Шагинян, 1888-1982, 日本語版Wikipedia) ※邦訳書はすべて「ジム・ドル」名義『革命探偵小説 メス・メンド』(広尾猛[本名・大竹博吉]訳、世界社、1928年 ※5分冊) ※全体の5割強ほどの翻訳『メス・メンド 第1巻 職工長ミック』(広尾猛訳、同人社希望閣、1929年) ※完訳 『メス・メンド 第1巻 職工長ミックの巻』(広尾猛訳、内外社、1931年) ※完訳増補版 『続メス・メンド 鉄工ローリーの巻』(広尾猛訳、内外社、1931年) アレクセイ・トルストイ(Алексей Николаевич Толстой, 1883-1945, 日本語版Wikipedia)『技師ガーリン』(広尾猛訳、内外社《ソヴエト・ロシア探偵小説集》1、1930年12月) SFファングループ「THATTA」のサイトで読めるオンライン・ファンジン『THATTA ONLINE』の271号(2010年11月号)(→リンク)に掲載されたフヂモト・ナオキ氏の「ウィアード・インヴェンション~戦前期海外SF流入小史~038」で『メス・メンド』が扱われている。邦訳刊行時にこの作品がどのように評価されたのかを、当時の新聞記事などを引用して丁寧に紹介している。 アレクセイ・トルストイの『技師ガーリン』は《ソヴエト・ロシア探偵小説集》の第1巻。「近代デジタルライブラリー」で読める(リンク)。『新青年』1937年新春増刊号のアンケート企画で、海野十三が『技師ガーリン』を海外長編探偵小説の第4位に挙げている(参照:「本棚の中の骸骨」>「〈新青年〉海外探偵小説十傑」)。 《ソヴエト・ロシア探偵小説集》では続巻としてレオニード・ボリソフ(Леонид Борисов, 1897-1972)の1927年の作品『記憶を喪った男』(Ход конем)が予定されていたが、これは刊行されなかったようである。 +邦訳が未刊に終わった『記憶を喪った男』のあらすじ(クリックで展開) 邦訳が未刊に終わった『記憶を喪った男』のあらすじ 飯田規和「ソ連の探偵小説」(『EQMM』1965年4月号 / ほぼ同じものがユリアン・セミョーノフ『ペトロフカ、38』[ハヤカワ・ミステリ、1965年3月]の巻末にも収録)ではこの作品は以下のように紹介されている。(飯田氏はタイトルを『桂馬の一手』としている) レニングラードのある街で起こった犯罪の究明をテーマにしている。ある日突然一人の女性が殺された。最初に、嫌疑は、殺された女性の知人で、彼女を憎んでいた精神異常の男にかけられる。しかし、その精神異常者の周辺を洗っているうちに、もっと有力な別の手がかりに行き当たり、結局、大きな暗黒勢力を背景にした真の下手人を探し出すまでの物語である。この小説は話の組立てのうまさ、事件の調査が進行するにつれて、殺人事件の関係者をまるで写真の現像のように次第にはっきりと次々に浮びあがらせる手法の見事さなどによって、二〇年代のソ連の複雑な社会を知るにはもってこいの作品である。 深見弾氏は「ロシヤ・ソビエトSFはこんなに訳されている(戦前)」(ナウカ株式会社『窓』1978年3月号)で《ソヴエト・ロシア探偵小説集》について以下のように書いている。 内外社のソヴエト・ロシヤ探偵小説の企画は第二弾としてレオニード・ボリソフの『記憶を喪った男』を準備していた。どうやらこれは不発に終ったらしい。調べた限りでは、出版された形跡がない。しかし、未刊だったと判定もできないでいる。ご存知のかたがあればお教えいただきたい。 同エッセイでは、『記憶を喪った男』のあらすじが広告文から引用されている。それを以下に孫引きする。「(中略)」は深見氏による省略箇所である。 ――チエカとアフラナの力くらべ―― アフラナは旧帝政ロシヤの特務機関だ。いまは白色欧洲の諸都市に巣喰つている、反ソヴエト戦線の犬だ。(中略)本編の主人公ガルキン。大戦で隻脚と共に記憶も喪って、精神病院に永く入院していたが、十三年ぶりに記憶が時々ボンヤリとよみがへつてくる。事件の発端はこの殺人狂の病院脱走から始まる。 絶世の美人マルタ・シヤトノフスカ、変装に巧みな秘密だらけの怪人フリトフ、精神病学の泰斗ソトニコフチエカの刑事部長トベルゲ、淫売上りの白色将官夫人ドリヤ等々が、ガルキンを中心に渦を巻く。怪奇な筋のラビリスが、白赤の二大闘争の遺族を通じて、読者を徹夜にまで誘惑するその間に現在ソヴエト・ロシヤの世情人態を微細に写して余るところがない。 ウラジーミル・ナボコフ(Владимир Владимирович Набоков, 1899-1977, 日本語版Wikipedia)『絶望』(貝澤哉訳、光文社古典新訳文庫、2013年10月) ※訳書は最新のもののみ示す ナボコフの作品ではほかに、『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』(富士川義之訳、講談社文芸文庫、1999年7月)や『青白い炎』(富士川義之訳、岩波文庫、2014年6月)がミステリの一種として言及されることがある。『青白い炎』はステファーノ・ターニ『やぶれさる探偵 推理小説のポストモダン』(高山宏訳、東京図書、1990年)で「メタフィクショナルな反‐探偵小説」として論じられている。(なお、『絶望』はナボコフがロシア語で書いた作品、『セバスチャン・ナイトの真実の生涯』と『青白い炎』は英語で書いた作品) 短編集『ナボコフの一ダース』(中西秀男訳、サンリオSF文庫、1979年9月 / ちくま文庫、1991年4月)は紹介文に「SF、童話、ポルノ、探偵小説などさまざまな様式をとって繰り広げられるナボコフの反宇宙的世界」、「本書は“文体の魔術師”ナボコフが、SF、ポルノ小説、童話、探偵小説などの体裁をとりながら、彼独自の世界を見事に結実させた短編集である」(筑摩書房 書籍紹介ページ)とあるが、収録作のどの短編が「探偵小説」的作品なのかは未確認。なお収録作は、『ナボコフ全短篇』(作品社、2011年8月)(短編68編収録)でも読める。 (2)1950年代~に邦訳された作家 ロマン・キム(Роман Николаевич Ким, 1899-1967, ロシア語版Wikipedia)『切腹した参謀達は生きている』(高木秀人訳、五月書房、1952年1月) ※一部がカットされている『切腹した参謀たちは生きている』(長谷川蟻訳、晩聲社、1976年12月) ※完訳 S・アレフィエフ(С. Арефьев, 生没年未詳)「試射場の秘密」(『星雲』[※日本初の商業SF誌]創刊号、1954年 、著者名表記「S・アレフィヨーフ」) 原題:Тайна полигона か? 「万年筆殺人事件」(袋一平訳、『政界往来』1955年8月号) 原題:Глубокий снег 「赤い小箱」(袋一平訳、『探偵倶楽部』1957年1月号) 原題:Красная шкатулка レフ・サモイロフ=ヴィリン(Лев Самойлов-Вирин, 生没年未詳)「夜の雷雨」(袋一平訳、『探偵倶楽部』1955年10月号および11月号) 原題:Майор милиции(上記と同じ作品)「雷雨」(住田伸二訳、『小説読本』1956年8月号) アナトーリィ・ベズーグロフ(Анатолий Алексеевич Безуглов, 1928- , ロシア語版Wikipedia)「にせのサイン ――弁護士の日記より――」(袋一平訳、『宝石』1956年2月号、pp.72-82) 「予審判事の捜査記録」(深見弾訳、『ミステリマガジン』1991年12月号、pp.53-77) レフ・シェイニン(Лев Романович Шейнин, 1906-1967, ロシア語版Wikipedia)「婦人探偵の推理眼 =うっとうしい事件=」(袋一平訳、『探偵倶楽部』1957年11月号) 「ミスター・グローバーの恋」(ノーボスチ通信社編『りんご漬け 現代ソビエト短編集』ソビエト社会主義共和国連邦大使館公報課、1963年) ※現物未見。ミステリかどうか不明 「狩猟ナイフ」(永井淳訳、『ミステリマガジン』1965年11月号)(上記と同じ作品)「狩猟ナイフ」(稲垣晴美訳、『ミステリマガジン』1972年1月号) ※永井淳訳の方を勧める 「セメンチューク事件」(深見弾訳、『ミステリマガジン』1978年3月号) (3)1960年代~に邦訳された作家 ユリアン・セミョーノフ(Юлиан Семёнович Семёнов, 1931-1993, 日本語版Wikipedia)『ペトロフカ、38』(飯田規和訳、早川書房 ハヤカワ・ミステリ883、1965年3月 / 早川書房『世界ミステリ全集』第12巻、1972年) 長編抄訳『会長用の爆弾』(ソ連大使館広報部刊行『今日のソ連邦』1973年第1号(1月1日)~第7号(4月1日)、全7回連載) 『春の十七の瞬間(とき)』(伏見威蕃訳、角川文庫、1991年6月) 「一九三七年の夏」(ジェローム・チャーリン編『ニュー・ミステリ ジャンルを越えた世界の作家42人』[早川書房、1995年10月]に収録) ※非ミステリ イリヤ・ワルシャフスキー(Илья Иосифович Варшавский, 1908-1974, 日本語版Wikipedia)「シャーロック・ホームズ秘話」(イリヤ・ワルシャフスキー『夕陽の国ドノマーガ』[草柳種雄訳、大光社、1967年]に収録) ※ミステリのパロディ 「ドブレ警部の最後の事件」(井桁貞義訳、『季刊ソヴェート文学』1974年夏季号[通巻48号]、pp.210-234) ※ミステリのパロディ (4)1970年代~に邦訳された作家 アレクセイ・コロビツィン(Алексей Павлович Коробицин, 1910-1966, 日本語版Wikipedia)『逃亡 ――犯罪なき犯罪』(香川二郎[本名・末包丈夫]訳、1970年12月、法律文化社) ワイネル兄弟(Братья Вайнеры, 日本語版Wikipedia)アルカージイ・ワイネル (Аркадий Александрович Вайнер, 1931-2005, ロシア語版Wikipedia) ゲオルギー・ワイネル (Георгий Александрович Вайнер, 1938-2009, ロシア語版Wikipedia)長編抄訳『ミノトール訪問』(泉清訳、『季刊ソヴェート文学』1974年夏季号[通巻48号]、pp.22-160) レオニード・スローヴィン(Леонид Семёнович Словин, 1930-2013, 日本語版Wikipedia)「目撃者のない事件」(酒枝英志訳、『季刊ソヴェート文学』1974年夏季号[通巻48号]、pp.162-208) ストルガツキー兄弟(Братья Стругацкие, 日本語版Wikipedia)アルカジイ・ストルガツキー (Аркадий Натанович Стругацкий, 1925-1991, ロシア語版Wikipedia) ボリス・ストルガツキー (Борис Натанович Стругацкий, 1933-2012, ロシア語版Wikipedia)『幽霊殺人』(深見弾訳、早川書房 ハヤカワ・SF・シリーズ、1974年8月) - 原題の直訳は『ホテル「死滅したアルピニストの許で」』 ア・アヴデェーエフ(Алексей Иванович Авдеев, 1910-????)「勇気」(深見弾訳、『ミステリマガジン』1977年9月号) 『Чекисты рассказывают』収録の「Мужество」の翻訳か? ワイネル兄弟、レオニード・スローヴィン、イリヤ・ワルシャフスキーの作品を収録した『季刊ソヴェート文学』1974年夏季号(通巻48号)は「特集:ソ連の推理小説」。ほかにイリーナ・ボガートコ(岡野肇訳)「ソヴェートの推理小説 ――最近年間の作品の概観――」(pp.236-244)が掲載されている。 ストルガツキー兄弟ではほかに、マクシム・カンメラー(登場人物名)三部作(『収容所惑星』、『蟻塚の中のかぶと虫』、『波が風を消す』)のうちの第2作『蟻塚の中のかぶと虫』(深見弾訳、早川書房 海外SFノヴェルズ、1982年4月 / ハヤカワ文庫SF、1990年1月)は行方不明の人物を秘密調査員のマクシムが捜索するというストーリーで、「ソ連SFの雄が贈る会心のSFミステリ」として邦訳紹介されている。 (5)1980年代~に邦訳された作家 トーポリ ニェズナンスキイエドワード・トーポリ (Эдуард Владимирович Тополь, 1938- , ロシア語版Wikipedia) フリードリヒ・ニェズナンスキイ (Фридрих Евсеевич Незнанский, 1932-2013, ロシア語版Wikipedia)『赤の広場 ブレジネフ最後の賭け』(原卓也訳、中央公論社、1983年4月) - 週刊文春ミステリーベスト10、第3位 『消えたクレムリン記者 赤い麻薬組織の罠』(原卓也訳、中央公論社、1983年7月) エドワード・トーポリ(エドゥアルド・トーポリ)『ソ連潜水艦U137 人工地震エンマ作戦』(江川卓訳、中央公論社、1984年3月) 『赤いパイプライン』(江川卓訳、新潮文庫、1988年6月) 『暗黒のクーデター』(川合渙一訳、新潮文庫、1992年2月) 『公爵夫人ターニャの指輪』(吉浦澄子訳、新潮文庫、1993年4月) - 妻のエミリアとの共著 フリードリヒ・ニェズナンスキイ『赤い狼 KGB"T"機関の陰謀』(工藤精一郎訳、中央公論社、1985年6月 / 中公文庫、1989年11月) 『「ファウスト」作戦 書記長暗殺計画』(原卓也訳、中央公論社、1987年9月) ニェズナンスキイの『犯罪の大地 ソ連捜査検事の手記』(工藤精一郎訳、中央公論社、1984年7月 / 中公文庫、1986年12月)はそのタイトル通り捜査手記。小説ではない。 (6)1990年代以降に邦訳された作家 イリーナ・ムラヴョーワ(Ирина Лазаревна Муравьёва, 1952- , ロシア語版Wikipedia)「土壇場」(菅沼裕乃訳、サラ・パレツキー編『ウーマンズ・ケース』上巻、ハヤカワ・ミステリ文庫、1998年2月) アレクサンドラ・マリーニナ(Александра Маринина, 1957- , 日本語版Wikipedia)モスクワ市警殺人課分析専門官アナスタシヤ1 『盗まれた夢』(吉岡ゆき訳、作品社、1999年10月) 2 『孤独な殺人者』(吉岡ゆき訳、作品社、2000年8月) 3 『死刑執行人』(吉岡ゆき訳、作品社、2002年3月) モスクワ市警殺人課分析官アナスタシヤ・シリーズ1 『アウェイゲーム』(貝澤哉訳、光文社文庫、2003年4月) 2 『無限の殺意』(佐々洋子訳、光文社文庫、2003年10月) 3 『死とほんのすこしの愛』(佐々洋子訳、光文社文庫、2004年4月)作品社版と光文社文庫版でシリーズ名が異なっているが、同じシリーズ。本国での刊行順は2『アウェイゲーム』→3『盗まれた夢』→4『孤独な殺人者』→5『無限の殺意』→7『死とほんのすこしの愛』→12『死刑執行人』。 ほかに、シリーズ第1作『事の次第』の一部分が光文社『ジャーロ』の企画「世界のミステリーを読む」で翻訳掲載されている(鴻英良、2001年冬号、通巻2号)。 ボリス・アクーニン(Борис Акунин, 1956- , 日本語版Wikipedia)『堕ちた天使 アザゼル』(沼野恭子訳、作品社、2001年4月) - 2002年フランス・ミステリ批評家賞受賞、2003年英国推理作家協会(CWA)最優秀長編賞ノミネート 『リヴァイアサン号殺人事件 ファンドーリンの捜査ファイル』(沼野恭子訳、岩波書店、2007年2月) - 『本格ミステリ・ベスト10』8位、早川書房『ミステリが読みたい!』9位 『アキレス将軍暗殺事件 ファンドーリンの捜査ファイル』(沼野恭子、毛利公美訳、岩波書店、2007年2月)3冊ともファンドーリン・シリーズ。本国での刊行順は上記の順と同じ。 ボリス・アクーニンはファンドーリン・シリーズにより、2004年のフィンランド・ミステリ協会外国推理作家賞を受賞している。 2005年、ポーランドのミステリ賞である大口径名誉賞をボリス・アクーニンとアレクサンドラ・マリーニナが受賞している。国内外の傑出したミステリ作家に贈られる賞。 (7)少年少女向けミステリ アナトーリー・ルイバコフ(アナトーリー・ルィバコフ)(Анатолий Наумович Рыбаков, 1911-1998, ロシア語版Wikipedia)「根つけ綺譚」(吉上昭三訳、勁草書房『新しいソビエトの文学』第3巻、1968年) この作品はチェコでは『日本根つけの謎』(Záhada japonské spony)というタイトルで刊行されていてミステリとして扱われているようである。 「根つけ綺譚」は少年クローシを主人公とする3部作の第2作。第1作は1964年刊行の講談社『少年少女新世界文学全集』第25巻(ソビエト現代編3)に「クローシの冒険」(福井研介訳)というタイトルで収録されており、1984年には理論社から『おとなへの第一歩』(中込光子訳)というタイトルでも出ている。第3作の邦訳はない。 アナトーリ・アレクシン(Анатолий Алексин, 1924- , ロシア語版Wikipedia)『ナターシャ、ぼくを見て! アリク少年の探偵物語』(佐伯靖子訳、新読書社、1988年12月) Тайна старой дачи (1968) チェコ カレル・チャペック(Karel Čapek, 1890-1938, 日本語版Wikipedia)Povídky z jedné kapsy (1929) 24編収録『ひとつのポケットから出た話』(栗栖継訳、至誠堂 現代人叢書第9巻、1960年[著者名表記 カレル・チャペク] / 晶文社 文学のおくりもの15、1976年 / 晶文社 文学のおくりものベスト版、1997年8月) 『ひとつのポケットからでた話』(栗栖茜[※栗栖継の息子]訳、海山社、2011年2月) Povídky z druhé kapsy (1929) 24編収録『ポケットから出てきたミステリー』(田才益夫訳、晶文社、2001年11月) 『もうひとつのポケットからでた話』(栗栖茜訳、海山社、2011年2月) エゴン・ホストヴスキー(Egon Hostovský, 1908-1973)『スパイ』(岡田真吉訳、角川書店、1958年)改題文庫化『秘密諜報員 アルフォンスを捜せ』(角川文庫、1966年) ヨゼフ・シュクヴォレツキー(Josef Škvorecký, 1924-2012)『ノックス師に捧げる10の犯罪』(宮脇孝雄・宮脇裕子訳、出版:The Mysterious Press、発売:早川書房、1991年5月) パヴェル・ヘイツマン(Pavel Hejcman, 1927- )『鋼鉄の罠』(田才益夫訳、発行:有楽出版社、発売:実業之日本社、1996年3月) パヴェル・コホウト(Pavel Kohout, 1928- , 日本語版Wikipedia)『プラハの深い夜』(田才益夫訳、早川書房、2000年10月) ヴァーツラフ・ジェザーチ(Václav Řezáč, 1901-1956)『かじ屋横丁事件』(井出弘子訳、岩波書店 岩波少年文庫2075、1974年)(児童文学) また、ラジスラフ・フクス(Ladislav Fuks, 1923-1994)の1967年の作品、『火葬人』(阿部賢一訳、松籟社《東欧の想像力》第9巻、2012年12月)はポーランドの評論家が選出したミステリのオールタイムベスト100の1冊に選ばれており、ミステリの一種と見られているようである。 ポーランド ブルーノ・ヤセンスキー(Bruno Jasieński, 1901-1938)『人間は皮膚を変える』『人間は皮膚を変へる』(黒田辰男訳、白揚社、1937年、著者名表記「ブルーノ・ヤセンスキイ」) 『人間は皮膚を変える 上』(黒田辰男訳、青木書店 ヤセンスキー選集、1957年) 『人間は皮膚を変える 中』(黒田辰男訳、青木書店 ヤセンスキー選集、1957年) ※下巻は刊行されていない 『人間は皮膚を変える』は、江戸川乱歩と文通したソ連の推理作家ロマン・キムが手紙の中で、1930年代の探偵小説の傑作としてタイトルを挙げているスパイ小説。 ヤセンスキー作品の邦訳事情については、SFファングループ「THATTA」のオンライン・ファンジン『THATTA ONLINE』241号(2008年5月号)に掲載されたフヂモト・ナオキ氏の「ウィアード・インヴェンション~戦前期海外SF流入小史~008」が詳しいが、それによれば、1937年の邦訳『人間は皮膚を変へる』は第一部のみの翻訳であり、全訳ではないそうだ。戦後も1957年にヤセンスキー選集で『人間は皮膚を変える 上』、『人間は皮膚を変える 中』が刊行されたが、この選集の出版は中絶しており、下巻は刊行されていない。 探偵雑誌では、『探偵倶楽部』1955年6月号(6巻6号)にヤセンスキーの「人造運命の支配者」が掲載されている(南沢十七訳、著者名表記「E・ヤーシンスキイ」)。 イェジィ・エディゲイ(Jerzy Edigey, 1912-1983, 日本語版Wikipedia)『顔に傷のある男』(深見弾訳、ハヤカワ・ミステリ1292、1977年) 『ペンション殺人事件』(深見弾訳、ハヤカワ・ミステリ1312、1978年) スタニスワフ・レム(Stanisław Lem, 1921-2006, 日本語版Wikipedia)『枯草熱』(こそうねつ) - 1979年フランス推理小説大賞吉上昭三、沼野充義訳、サンリオSF文庫、1979年9月 沼野充義、吉上昭三訳、スタニスワフ・レムコレクション『天の声 / 枯草熱』、国書刊行会、2005年10月レムの作品では、『捜査』(深見弾訳、ハヤカワ文庫SF、1978年8月)もそのタイトル通り推理小説仕立ての作品である。 ブルガリア アンドレイ・グリャシキ(Андрей Гуляшки, 1914-1995, 日本語版Wikipedia)「ザホフ対07」(袋一平訳、『ミステリマガジン』1967年2月号) (上記と同じ作品)『007は三度死ぬ』(深見弾訳、創元推理文庫、1985年) ウクライナ アンドレイ・クルコフ(Андрій Курков, 1961- , 日本語版Wikipedia) ※ウクライナ語ではなくロシア語で書く作家『ペンギンの憂鬱』(沼野恭子訳、新潮社 新潮クレスト・ブックス、2004年9月) クルコフはウクライナのロシア語作家で、『ペンギンの憂鬱』は1996年の作品。日本では新潮クレスト・ブックスで刊行されたが、アメリカでは『Death and the Penguin』というタイトルでミステリ叢書《Melville International Crime》の1冊として刊行されている。法月綸太郎氏によるレビューは評論集『盤面の敵はどこへ行ったか』で読める。 関連事項 光文社『ジャーロ』の創刊号(2000年秋号)から第11号(2003年春号)まで続いた企画「世界のミステリーを読む」で、ポーランドのアンジェイ・スタシュク「コシュチェイニと夜の闇」(ケン・オカモト・カミンスキ訳、2001年秋号、通巻5号)、スロヴァキアのドゥシャン・ミタナ「冬景色を横切って」(ケン・オカモト・カミンスキ訳、2002年冬号、通巻6号)が訳載されているが、どちらもミステリには分類しづらい作品。 関連ページ ソ連・ロシア関連ソ連/ロシア推理小説略史 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(7) ソ連編 日ソ推理作家交流史 1950年代に江戸川乱歩と文通していたソ連の推理作家ロマン・キムの数奇な生涯 中東欧関連チェコ推理小説略史 ポーランドのミステリ評論家が選んだ最重要ミステリ100 非英語圏ミステリ2014年の邦訳出版一覧 北欧ミステリ邦訳一覧 南欧ミステリ邦訳一覧 ドイツ語圏ミステリ邦訳一覧 オランダ語圏ミステリ邦訳一覧 中南米ミステリ邦訳一覧 東アジアミステリ邦訳一覧 東南・南アジアミステリ邦訳一覧 中東ミステリ邦訳一覧 アフリカミステリ邦訳一覧 フランスのミステリ賞受賞作の邦訳一覧 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号) フランスミステリベスト100 ポケミス非英語圏作品一覧 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 非英語圏ミステリ各種リスト
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ミステリー 事件の謎を主題として扱う作品。 ミステリーの好きな作家 「作家 テーマミステリー」をタグに含むページは1つもありません。 ミステリーに該当する作品 「作品 テーマミステリー」をタグに含むページは1つもありません。 ジャンル テーマ テーマミステリー