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TBS系列 スポンサー情報 TBS系 ローカルセールス 東大王・世界くらべてみたら・ワールド極限ミステリー スポンサー情報 東大王・世界くらべてみたら・ワールド極限ミステリー 2024年1月〜3月 東大王・世界くらべてみたら・ワールド極限ミステリー 2024年4月〜6月
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公式web: https //www.fujitv.co.jp/mystery/ ■インタビュー記事: 『ミステリと言う勿れ』(インタビュー記事) ■web記事: 『ミステリと言う勿れ』(web記事) https //blog.my-pws.com/not-mystery-movie 映画『ミステリと言う勿れ』 https //geo-online.co.jp/campaign/special/movie/not-mystery-movie.html
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アジア推理小説翻訳史 中国編(2) 2011年5月31日 ※未完成 中国のミステリの日本語への翻訳は、現在にいたるまでほとんど行われていない。1930年代にはすでに雑誌『新青年』で中国の短編探偵小説が4編翻訳掲載されているが、その後は続かなかった。これは、そこで翻訳された作品が中国の探偵小説の中でも必ずしも良いものだとは言えなかったことや、初出年や作者に関する情報が何もなく、それらの作品がいったい中国においてどのような位置づけの作品なのか分からなかったことなどが原因だろう。もっとも、1940年代には、欧米のものも含め、海外の探偵小説の邦訳はほとんどなくなる。戦後、欧米探偵小説の新訳が刊行出来るようになるのは、1949年のことである。 それでは、日本のミステリ界は中国のミステリにまったく関心を寄せていなかったのかというと、そんなことはない。戦後、江戸川乱歩を中心とする探偵作家が集まって、土曜会という探偵小説を語る会が1946年6月から毎月1回開かれていた。そして、1947年6月21日、すなわち探偵作家クラブ(現・日本推理作家協会)創設の日に開かれた第13回土曜会では、探偵作家クラブ会員で作家の東(あずま)震太郎氏が「中国の探偵小説界」と題する講演を行っている。最初に日本のミステリ界で中国の探偵小説について詳しく紹介したのは、おそらくこの東震太郎氏だと思われる。 第13回土曜会(1947年6月21日)東震太郎「中国の探偵小説界」 渡辺三樹男「ソ聯の探偵小説界」 (講演タイトルは予告では「中国の探偵小説」、「ソヴエットの探偵小説および大衆芸術」となっている(会報第1号)) 中国の探偵小説についての東氏の講演と同時に、毎日新聞記者で5年間のソ連滞在経験のある渡辺三樹男氏によるソ連の探偵小説界に関する講演も行われた。なお、朝日新聞記者の渡辺紳一郎氏による「欧米探偵小説の近況」と題する講演も予定されていたが、これは渡辺氏の入院により中止となった。この日は、講演に先立って探偵作家クラブ創設に関する江戸川乱歩の挨拶や、水谷準による設立の経緯の報告、探偵作家クラブ規約の拍手による承認、木々高太郎の挨拶などがあり、作家や翻訳家、出版関係者など計60余名が参加し、土曜会始まって以来の盛況だったという。 その前月の1947年5月17日に開かれた第12回土曜会にも東震太郎氏は出席している。第12回は東大教授の古畑種基が「犯罪と法医学」と題する講演を行ったが、探偵作家クラブ会報第1号(1947年6月)によれば、このときに話がたまたま中国の探偵小説界の話になり、終戦前後に上海にいた東震太郎氏が、乱歩の『白髪鬼』、『蜘蛛男』、「D坂の殺人事件」、「一枚の切符」等が中国語に翻訳され好評を得ているという情報を紹介した。おそらくこれをきっかけにして、次回でより詳しい話を聞こうということになったのだろう。 第13回での東震太郎氏の講演の内容は、会報第2号(1947年7月)にまとめられている。曰く、 「ビガース(米)の伸査礼(チャーリーチャン)探偵は、人物が温厚謙遜なので好まれている」 「ルパン、ドイルは夙に翻訳され、わが乱歩の「D坂の殺人事件」「二銭銅貨」「白髪鬼」「蜘蛛男」等も訳されている。」 「創作は至って少く、張恨水、耿小適等の作品も、人情本又は之に類するものであり、曹禹も実録物を書いている。」 「種本は、康煕年間に多い公案物(裁判物)が主で、中にも「龍図公案」(包公案)はその模倣が多い。この本は例の「棠陰比事」と同じくわが「本朝桜陰比事」の淵叢で大岡政談的な物語が六十三種も収録されている。又、謎々的な一種の暗号めいた「柏案驚奇」と云った本も好まれている。」 (すべて新字体新仮名づかいに改めた) アメリカの推理作家ビガース(現在では「ビガーズ」が普通)が創造したチャーリー・チャンは、ホノルル警察の警部で中国系アメリカ人という設定。このころには少なくとも、程小青訳のものが刊行されていた。程小青(1893-1976)は、ホームズシリーズにならって霍桑(フオサン)シリーズを執筆し人気を博した探偵作家だが、翻訳も多くこなしている。現在ではチャーリー・チャンの中国語表記は陳査理(チェン・チャーリー/陈查理)が普通だが、このころは伸査礼(シェン・チャーリー)と書いていたんだろうか。 中国で早い段階でホームズやルパンが読まれていたというのは、中国ミステリ史 前編で述べたとおりである。「二銭銅貨」も訳されていたとのことだが、暗号部分は一体どうなっていたのだろう。 中国のオリジナル作品の現状や発展については、東氏はかなり悲観的な見方をしている。張恨水、耿小適という作家がいたそうで、前者は検索してみると「中国通俗小説の巨匠」としてヒットするが、後者は1件もヒットしない(張恨水:百度百科、中国語版Wikipedia、英語版Wikipedia)。曹禹(百度百科) 中国ミステリの始祖の程小青が訳したものが刊行されていた。 2人のまた、同号にはそれとは別に、東震太郎氏のエッセイ「中国の探偵小説」が掲載されている。 東震太郎氏は、1948年3月頃には戦後の作品をまとめたスリルとユーモアの小説集『素敵な双曲線』(トナミ書房)を刊行したが(会報9)、同年春に肋膜炎になり、夏より世界文庫出版部長を辞任して自宅療養に入る(会報16)。療養中にも作品を発表していたが、1949年6月3日、38歳という若さで逝去した(会報25)。本名・春田武。戦前はジャーナリストとして大陸方面で活躍。戦後は世界文庫社に入社し、雑誌『新生活』の編集者として勤務の傍ら、軽妙な筆致のユーモア探偵ものや、中国の怪奇幻想の物語を書いた。単行本は、『素敵な双曲線』のほかに、『七色真珠』(世界文庫)がある(会報25)。 雑誌『新生活』を通じて交流のあった徳川夢声は、東震太郎氏逝去の報せが載った会報第25号(1949年6月)に、「幽霊を待つ」というタイトルの追悼文を載せている。 東震太郎 探偵雑誌掲載作「趙少濂の遺書」(『黒猫』1947年10月号) 「白氏残恨」(『宝石』1947年10月号) 「色めがね」(『Gメン』1948年3月号) 「裸婦と壺」(『黒猫』1948年9月号) 「S子像綺談」(『Gメン』1948年11月号) 「変な女」(『X』1949年8月号) http //homepage1.nifty.com/naokiaward/kenkyu/kenkyu_21TM.htm 土曜会、その後 第18回では柴田天馬「中国文学に現れた犯罪、探偵」。 第47回 渡辺三樹男…『ソ聯特派五年』(上海書房、1947年)、『ソ連特派五年』(外国文化社、1948年)の著者。(→ソ連/ロシア推理小説翻訳史(3)参照) 渡辺紳一郎…函館市中央図書館のページ:http //www.city.hakodate.hokkaido.jp/soumu/hensan/jimbutsu_ver1.0/b_jimbutsu/watanabe_shin.htm 。伊礼次五郎というペンネームで『新青年』や『モダン日本』にショートストーリーを発表。また戦後は、『オール讀物』に小説「泰西名画事件」を発表している。 アジア推理小説翻訳史 目次に戻る
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ケビン 詳細管理ルーム ・PL傾向 プレイ中はロール重視気味。キャラデータは作り込むが、ステータスを活かし切らないプレイも好き ・GM傾向 どちらかといえばシリアス寄り。その一方で投げっぱなしギャグもあったり ・GM独自ルール裁定 特に無し ・GM独自都市 特に無し ・GM独自設定 特に無し ・GMP使用履歴 特に無し GMセッション履歴 開催日時 セッションタイトル テーマの大罪 参加PC ログ(アドレス) 2011/-/- -- -- --/--/-- --
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幸・参 「おぉーい梓~。後輩の子がきてるよ~」 教室の数人が一瞥をやる。……うぅ、恥ずかしいなぁ。 梓「んー? あ、横ちゃんじゃん」 私の姿を認めて、梓先輩がとことこ駆けてきた。 梓「なになに?どうしたの横ちゃん? 上級生の階に来るなんてめずらしいね」 幸「あ、はい、さわ子先生から、みんなに渡しといてってプリントもらったから……」 そう言って、私はプリントを取り出した。 梓「さわ子先生自分で配ればいいのにね?横ちゃんにまかせっきりじゃん。 とにかくありがと! ……へぇ、夏休みの音楽室使用日程かぁ。もう夏なんだねー」 先輩は、廊下に入ってくる日射しを眩しそうに見上げた。 もう夏である。 白い校舎は夏の日射しを照り返し、桜高の気温は日に日に上昇中だ。 外ではセミがやかましく鳴きわめき、体育のソフトボールの掛け声が、灼熱の鉄板と化したグランドから響いてくる。 梓「これから三年の教室にも行くんでしょ? 私も先輩に渡すものがあるから、一緒に行くよ」 そう言ったときに、女の子が一人こちらに近づいてきた。 「梓ちゃん、今日日直だって!」 髪を後ろで束ねた、整った顔立ちをした先輩が梓先輩に声をかけた。 梓「えっ、そうなの? 参ったなぁ……。今渡しに行きたいのに……」 「あ、梓ちゃん。もしかしてこの子が新入部員の……?」 梓「うん、そうだよ。一年生の横山 幸」 紹介され、私はペコリと頭をさげる。 「初めてまして。平沢 憂です! 梓ちゃんとは二年間クラス一緒で友達なの。 横山さんのことは、梓ちゃんからよく聞いてるよ! しっかりしてて、可愛げがあるいい後輩だって」 梓先輩が居心地悪そうに咳払いする。 幸「いえそんな、しっかりだなんて……。 梓先輩も練習熱心で頼れる、いい先輩です!!」 誉め言葉の応酬。でも私はほんとにそう思ってる。 梓「ごほん、まぁでも、しっかりさにかけて憂の右に出るものはいないんだよ? ほんとにできた妹なんだから!」 憂先輩には姉がいるらしい。 憂「そんなこと全然ないよぉ。 それよりもし良かったら、梓ちゃんの渡したいもの、三年生の教室に届けにいくよ? 私も用事があるんだ……」 そう言って憂先輩は目を伏せた。 梓先輩が何かを気遣ってか、声をかける。 梓「……律先輩のとこだね……」 梓「……うん、分かった。お願いするね! 横ちゃんのことも頼んだよ」 幸「すみません、お世話になります」 憂「いいよ、気にしないでー」 憂先輩が優しく声をかけてくれた。 声の調子がとても柔らかくて、聞いていてこちらも穏やかになれる、いい声。 憂「じゃ、いこっか?」 梓「あっ憂!」 憂「ん?どうしたの、梓ちゃん?」 梓「その……落ちこまないで……? あと、気をつけてね?」 またひとつ、腑に落ちないことが増えた。 ――― ――――― ――――――― 憂「横山さん、軽音部はどんな感じ?」 幸「あ、あの呼び捨てでいいですよ? 軽音部ですか? はいっ、とってもいい部だと思います!! 先輩方はみんな優しくしてくれるし、のんびりした雰囲気も私大好きなんで!」 憂「そうなんだ、良かったね! じゃ、梓ちゃんにならって、横ちゃんって呼ぶね♪」 幸「楽器もみんなとっても上手で……私のドラムなんて、とても聞けたもんじゃないです」 憂「大丈夫、横ちゃんはまだ一年生だもん。 これからいくらでも練習できるよ。 …………ドラムかぁ」 さっきと同じく、意味深に呟く憂先輩。 ……聞いてみようか?軽音部のこと…… 幸「あの、憂せんぱ 「幸ちゃん、憂ちゃん?どうしたの、こんなところで?」 振り返るとムギ先輩がバケツ片手に立っていた。 幸「あ、ちょうどムギ先輩達の教室に行こうと思ってたんです」 そう言ってプリントを取り出した。 紬「ごめんなさい、幸ちゃん。今日私日直で、今手がはなせないの。 ……りっちゃんに渡しといてくれる?」 憂「お久しぶりです、紬さん」 紬「憂ちゃん、久しぶり。元気してる?」 憂「あ、はい。おかげさまで」 紬「ふふ、相変わらず礼儀正しいわね、憂ちゃん」 憂「そんなことないですよ! ……それにもう『私のお姉ちゃん』は帰ってこないですから……。 『できた妹』なんて言えないです……」 憂先輩が顔を歪めてうつむく。 ……なにこれ、一気にシリアスに突入しちゃった……。 紬「憂ちゃん……もう限界でしょ?辛いわよね……」 話の意図が分からず蚊帳の外だが、ムギ先輩は憂先輩を気遣っているようだ。 憂「いえっ」 愛くるしい目に溜った涙をふきとって、再び明るい笑顔を作る。 憂「私はお姉ちゃんが大好きですから! だから……お姉ちゃんのこと、信じてます!」 紬「強いわね、憂ちゃん♪私も信じてるから♪ それじゃ、ね。幸ちゃんは、また部活でね」 ムギ先輩は振り返ると、水がなみなみと入ったバケツを軽々と運んでいった。 しゃらんらしゃらんら~☆ ――― ――――― ――――――― 幸「軽音部で何かあったんですか?」 どうも私だけ、何も分かってない気がしてならない。 隠し事するのは好きだが、されるのは嫌いな質だ。 私は憂先輩に単刀直入に聞いてみた。 憂「な、なんのことやらー?」 憂先輩、それじゃバレバレですって…… 憂「よ、横ちゃん、私軽音部員じゃないんだよ? 軽音部のことなら、横ちゃんのほうがよく知ってるって!」 ……そうか、やっぱり私には言えないことなのか。 ならこちらも切札を、望み薄の切札をだしてやる! 幸「…………唯」 憂「!!」 引き当てた、かな? 憂「……そ、その名前どこで聞いたの……?」 憂先輩はやはり隠し事が苦手なようだ。 幸「私が軽音部に入部した日に一回こっきり、聞いた名前です。 そのときの先輩達の変わりようが異様だったんで……なんとなく覚えてて……」 大雑把とはいえども、大事なことはしっかり覚える。 都合のいい頭だ。 憂先輩は長い間黙っている。 まるで自己の考えと常識での考えを相剋させているような…… 葛藤した末、憂先輩が出した答えはこうだった。 憂「やっぱり私の口からは言えない……ごめんね、横ちゃん……」 そうか…… 幸「いえ、いいんです。すみません、変なこと聞いて」 憂「……でも……でも律さんになら……」 律「私がどうかしたー?」 ……タイミング良すぎです、律先輩…… 憂「……律……さん……」 憂先輩の緊張した声とは対称的に、律先輩はいつもの調子だ。 律「憂ちゃんも幸も、こんなとこにいるなんて珍しいじゃん! どうかしたのか?」 幸「い、いぇ……」 尻すぼみに声をだしながら、チラッと憂先輩をみた。 先輩、お願いします、律先輩に聞いてください! 憂「あのっ」 Niceです!頑張れ憂先輩っ! 憂「お姉ちゃ 律「憂!!!」 早すぎる。反応が早すぎる。 その怒声は三年廊下に響きわたり、何人かがこちらを、何何?と振り向く。 律「そいつのっ、名前は、口に、出すなよっ!!」 怒りに言葉も途切れ途切れだ。 憂「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」 憂先輩は半泣きになりながら、うつ向いて何度も謝っている。 いくら律先輩でも、これは酷すぎないか? 幸「律先輩!憂先輩泣いてますよっ!いくらなんでもひどすぎ……」 律「さちっっ!!」 その剣幕といったら。 私はびくっとして、のけぞった。 律「さちっ、お前が聞いたのかっ!? ほっとけよっ!!」 こんなに怒った律先輩は初めてみた。 いつも面白くて、明るい元気な先輩が、カチューシャを取り外し、髪を振り乱してどなりつける。 逆鱗に触れた。まさにそうだった。 律「ハァ、ハァ……クソッ」 投げやりに悪態をはく。 律「ハァ、ハァ……フゥッ……悪かった……ちょっと自分を忘れてしまった……。 後輩にあたるなんて、部長失格だな……」 いえ、と小さくフォローする。 私も泣きそうになっていた。 律「……ごめんな……。 そうだよな、幸の立場だったらめちゃくちゃ不愉快だよな……知りたいと思うよな……。 ホントにごめん……。 でもな、やっぱり……」 律先輩が何かいいかけた……そのとき。 「おーい、大丈夫かぁー? 授業始めるぞぉ、教室戻れぇ平沢ぁ、横山ぁ」 先生が私達を呼んだ。 これでよかったんだ……多分律先輩は『お前には言えないんだ』と言おうとしたんだろうから。 律先輩に隠し事されてるという事実に向き合いたくない……。 お互い目をあわせずに、なにともなく自分の教室へ向かった。 あ、結局プリント渡し損ねちゃったや、はは……。 途中、憂先輩はヒック、ヒックとすすり泣いていた。 その姿を見ながら、多分『唯』は憂先輩のお姉ちゃんなんだ、と推理している自分 なんて嫌な人間なんだ私。 先輩を梓先輩の教室まで送った後、私は自教室に戻り授業をうけた。 混乱する頭を整理する。 そして否応なしに好奇心は広がる。 詮索してはダメだとは思う。しかし押さえきれないのだ。 ホントに嫌なヤツ…… 律先輩をあそこまで怒らせるワード。『唯』とは誰なのか。 軽音部とどんな関係があるのか。 クーラーのないうだるような教室で、私の頭はすごい勢いで回転し始めていた。。 肆へ
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フジテレビ系列 フジテレビ 水曜 何だコレミステリー・ニッポンドリル 2020年7月~20年9月 2020年7月1日 世界の何だコレ!?ミステリーSP【日本で起きた!摩訶フシギな現象SP】 A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、THE proactiv COMPANY、COMTEC B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 1’00”…KIRIN(0’30”扱い・キリンビバレッジ0’30”+キリンビール0’30”) 0’30”…エステー、アサヒ飲料、YKK AP、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、Kracie、P G、アース製薬 C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年7月15日 林修のニッポンドリル 一流旅館の金庫から豊臣秀吉が愛用したお宝が!? A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、SUNTORY、Pellucid B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 0’30”…エステー、アサヒ飲料、ライフネット生命、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、KIRIN(キリンビバレッジ)、P G、アース製薬、SUBARU、Kracie C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年7月22日 世界の何だコレ!?ミステリーSP【国宝・松江城の謎/視聴者投稿/都市伝説】 A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、THE proactiv COMPANY、SUNTORY B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 0’30”…エステー、アサヒ飲料、ENEOS、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン・0’15”=AC JAPAN)、P G、KURE、au PAY、Kracie、KIRIN(キリンビバレッジ・PT) C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年7月29日 林修のニッポンドリル ギャル曽根が蒲田ギョウザ人気店を爆食い調査!1位は? A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、COMTEC、SUNTORY B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet、KIRIN(1’00”扱い・キリンビール1’00”+キリンビバレッジ0’30”) 0’30”…エステー、アサヒ飲料、ENEOS、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、P G、Kracie C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年8月5日 何だコレ!?×林修ドリル~日本のナゾ大調査SP~ A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、SEGA、COMTEC B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 1’00”…Wealth Navi(PT) 0’30”…エステー、アサヒ飲料、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、KIRIN(キリンビバレッジ)、P G、SUNTORY、YBC ヤマザキビスケット(PT) C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年8月12日 林修のニッポンドリル ノブVS出川VSフワちゃん日本語ナゾ対決!ノブ負けたら降格 A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、アサヒビール、MITSUBISHI ELECTRIC B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet0’30”…エステー、アサヒ飲料、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、KIRIN(キリンビバレッジ)、KURE、P G、日立ビルシステム、M(McDonald s)、宝くじ(PT) C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年8月19日 世界の何だコレ!?ミステリーSP【本能寺の変 龍馬暗殺!未解決の謎に迫る】 A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、THE proactiv COMPANY、YKK AP B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 0’30”…エステー、アサヒ飲料、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、P G、Rinnai、KURE、KIRIN(キリンビバレッジ・PT)、YBC ヤマザキビスケット(PT)、COSMO(PT) C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年9月2日 林修のニッポンドリル 開かずの金庫VS天才鍵開け師!前代未聞のダブル解錠SP A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、マンナンライフ、クレハ B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 0’30”…エステー、アサヒ飲料、SUBARU、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、KIRIN(キリンビバレッジ)、SOMPO、P G、SUNTORY、KURE C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年9月9日 世界の何だコレ!?ミステリーSP【本当にあったミステリーSP/キスマイ調査】 A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、THE proactiv COMPANY、マンナンライフ B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 0’30”…エステー、アサヒ飲料、Y!mobile、ソニー損保、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、P G、SOMPO、UQ mobile、KIRIN(キリンビバレッジ・PT) C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年9月16日 林修のニッポンドリル ギャル曽根爆食い番付・赤坂坦々麺編!今夜1位が決定! A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、創味食品、Rakuten Mobile+AC JAPAN(PT)*NTT docomo 自粛分 B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 0’30”…エステー、アサヒ飲料、SOMPO、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、KIRIN(キリンビバレッジ)、Y!mobile、P G、SUBARU、マイナポイント C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館 2020年9月23日 小泉孝太郎 ムロツヨシ 自由気ままに2人旅【戸田恵梨香もサプライズ登場】 A枠 0’30”…ORIHIRO、P G、シュミテクト、Takeda、LOTTE、Unilever、小林製薬、NTT docomo、創味食品、iichiko(PT) B枠 1’30”…「今を生きる楽しさ」を! Japanet 0’30”…エステー、アサヒ飲料、セブン アイHLDGS.(セブン-イレブン)、河合塾、SUBARU、P G、meiji 明治、聖闘士星矢 RISINGCOSMO、KIRIN(キリンビバレッジ・PT) C枠・D枠(一部地域除く) ローカル@フジ(カード提供・絨毯の上にカラー表記)C枠…GALA FJネクストD枠…住宅情報館
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0. 編集が心得ておくべき事柄 1. 会員のヤル気は基本的に最低レベルだと思え。 2. 会員は書かない生き物だと思え。 3. 言い聞かせろ、何度でも。 4. 急かせ、明日世界が終わってもいいように。 5. 何はともあれ、 http //www9.atwiki.jp/madofuki/pages/35.html を頭に叩き込め。 6. 誰も信じるな。何も信じるな。 1. ツール 1-1. 最低限揃えておくべきもの 1. パソコン(なかったら学校のPCルームへ行こう) 2. Word(なかったら学校のPCルームへ行こう) 1-2. Wordの代わりになるし、より雑誌的な誌面構成が可能にもなるが学生身分では別になくてもいい 1. Photoshop 2. InDesign 2. 技術的なこと。 レビューにおけるフォーマットである31文字×31行をベースに誌面を構成する。このひな形さえ抑えておけば、編集作業は八割型完成したものと思ってよい。 Wordの場合 1. 「書式」タブを開く http //gyazo.com/700e77b2cc65bbe5c1b848832a41f8f4 2. タブのプルダウンから「文書のレイアウト」を選ぶ。 3.「文字方向」を「縦書き」に指定。同時に「ページ設定……」ボタンを押して「方向」を縦方向へ切り替える。 4. 「フォントの設定……」ボタンからフォントサイズを11ptに。 5. 「余白」タブの「左」と「右」をそれぞれ20mm程度にまで切り詰める。 6. 「字送り」を11pt以下、「行送り」を16pt程度(下げられるだけ)に。 7. 文字数と行数を31×31に指定する 8. できあがりはこちらです。→http //www9.atwiki.jp/madofuki/pub/%A5%EC%A5%D3%A5%E5%A1%BC%A5%C6%A5%F3%A5%D7%A5%EC.docx (使用する時は拡張子を.docxに変更してから。意味がわからなかったら1〜7までの手順を手動でやる) (※……各バージョンによってタブの名称や、やり方などが異なる場合がございます。その場合はお手数ですが、窓を開けて「Fuck MicroSoft!」を絶唱してください) Photoshop InDesignの場合 説明書を読め。 3. 原稿の提出とチェック 原稿の提出はgoogle Documentを活用しよう。ミステリを読めるだけの知能があるならば、使い方はすぐにわかるはずだ。各自にアップロードさせるか、原稿を編集のもとに集めて一括してアップロードするかは好みで。 誤字脱字などの校正は基本的に皆でやる。Google Document上で直にやると早いし、より確実性を求めるなら印刷したものを例会時にチェックさせてもいい。 編集がチェックすべきは原稿のクオリティ面に偏る。どれだけ「クオリティ」に拘るかは編集者個人の思想信条に依るため、ここでは言及しない。 しかし、何はおいても「分量」と「パクリの有無」だけは0次校正でチェックしておかなければいけない。 0次校正 分量→長編レビューの場合、31×31の少なくとも3/4以上は埋めるのが理想。あらすじの割合は1/5〜1/4程度まで。 パクリの有無→「敬体と口語体が混じっている」「なんとなく全体のリズムがおかしい」「どこかで見たことがある」「おかしい気がする」「こいつはやらかしそう」少しでも疑わしかったら一文を抜き出して、Googleにかける。その際は正規検索(i. e. 「立命館ミステリー研究会」を検索する場合は「"立命館ミステリー研究会"」とクォーテーション)すると確実。 以上の二点でひっかかったらレビュアーに差し戻し。 その他、見落としやすい校正上の注意点: 1. タイトル 2. 書籍名(長編は『』で、短編は「」でくくる)と出版社名(いちばん手に入りやすいもの)→クロスレビューの場合は不要 3. 末尾のペンネーム(丸カッコでくくる) 4. 執筆者への対応について、あるいはミス研サバイバル術 全員執筆が本会の信条である。ゆえに各会員のモチベーションはピンキリであり、あなたはその対応に気をもむことになる。レビュアーにはそれぞれ異なる個性がある。その個性をいち早く見極めることが編集として生き延びるに必須だ。 4-1. 「言われたから仕方なくやってる」→一番多い 4-1-1. いちおう義務感なりやる気めいたものはあるタイプ。 →とりあえずレビューは書いてくれるため、できあがりの事後チェックをするだけで済む。分量については了解不足でひっかかることも。 4-1-2. 義務感もやる気も絶無なタイプ →0次校正のチェックでひっかかることが多い。差し戻してもおそらく無駄なので、速筆個体(後述)へ回した方がベター。 4-1-3. やる気は中程度だが、やたら執筆速度が速い →いわゆる速筆個体。なんらかの事故であぶれた分や、4-1-2個体などの失敗分を回すと処理してくれるので重宝したい。なお、補ってくれた分の報酬はちゃんと与えよう(お菓子、食べ物、現金、その他)。 4-2. 「俺にやらせろ」→稀 →非常に稀。総論などをやらせるとよい。やる気があるからと言って良いものを書くとはかぎらないが、この手のレビュアーはある程度自意識が高く、したがって賢しい面をしたがる傾向にあるので見た目はそこそこのものが書けるはず。おだてて、レビューとは別に評論なども書かせてみよう。編集候補でもある。リカバリ仕事にも向いており、その場合速筆個体とは違って無報酬でも頼めば働いてくれる。 5. 取り立て 5-1. 締め切り まず最終締め切りのアタリをつける。出来上がりを関ミス総会の二三日前、製本に一週間、校正や印刷に十日と考えると、最低でも出来上がりの二十日前にはすべての原稿を揃えておきたい。これが「真の締切」。 「真の締切」から更に二週間を引いて、そこを告知する「表向きの最終締切」にする。もちろん、そこで本気で原稿を揃えられるなどと期待してはいけないが、あくまで皆には「その締切を過ぎたら死ぬ」くらいのスタンスを保つ。「真の締切」は編集の温情、苦渋に苦渋を重ねた末の決断として出てくるべきものである。 万全を期したいのなら、「表向きの最終締め切り」すら「裏」にすべきだ。「表向きの最終締め切り」からさらに一週間前倒しで最終締切を設定し、これを破ると、「表向きの最終締め切り」(実質の二次締切)を明かす。 いずれにせよ、最初から「(真の)最終締切までに提出」をハードルに設定するのは愚の骨頂である。会誌の質を保つためには、狂騒はあくまで計画的で、管理されたものでなくてはならない。 5-2. 取り立て。 5-2-1. MLを有効活用しよう。 定期的にスケジュールを告知して、会員たちに締切を印象づける。ただ、残念なことにあまりに繰り返すと会員たちも麻痺してきてあなたのMLを軽んじるようになってしまうかもしれない。あるいは、最初からMLなど見ない強者も一定数存在する。過信は禁物だ。 5-2-2. 個別メール 切羽詰まってきたら個別にメールを出してプレッシャーを与えるのも有効だ。対面で要求したところですぐに相手は忘れてしまうだろう。だから、メールを出すのだ。あまりに強面なやりかたなので、相手におけるあなたの評価を下げるかもしれない。だが会誌のためには仕方がない。サークルのみんなは理解してくれるはずだ。正義はあなたのもとにある。 5-2-3. 軟禁 万策尽きてどうしても原稿が揃わない事態がやってくるかもしれない。そういう時は偉大なる先例に学ぼう。会員たちを適当な下宿へと呼び出し、そこで監視のもとレビューを書かせるのだ。すべて出来上がるまで。 人間は追い詰められるとすばらしい処理能力と知性を発揮する。 5-2-4. インセンティブについて。 異常に早い一次締め切りを設定して、「この締め切りを守ったものにはご褒美をあげる」と宣言するのも一興かもしれない。しかし、残念なことにこの方法は速筆個体やヤル気人間の提出期間を早めるだけで、大方においてはなんら影響はない公算が強い。 6. 印刷 会長の領分である。学内における印刷のノウハウは会長に聞こう。これを知らない会長は会長たる資格がない。 7. 会誌構成 あなたに相応のやる気があり31×31で埋め尽くされた誌面を味気ないと感じるセンスを持つならば、ちょっとした色気を出すのもいいかもしれない。 ただ、レビュー部分に関してはテンプレ完成されすぎていて後輩が口を挟む余地があまりない。 遊びたければ、何かしらの企画を立てよう。 8. その他。 クロスレビューにおける「あらすじ」は31×31テンプレを使用せずに、自由に文字組みをした方が見た目的にわかりやすいと思われる。 31×31テンプレを外れる場合: フォントの大きさ13・5に対して行間を9〜10(22.5〜23.5)あけると見やすい。比率は自分で計算しよう。 2016.1.4 追記 原稿内の文章で用いられている記号が適切かどうか判断するための資料として、『句読点、記号・符号活用辞典。』(小学館辞典編集部編 2007)が個人的におススメ。 パソコンで出せる記号や符号の類がこれ一冊でほぼ網羅されているという優れもの。用例はもちろんのこと、入力方法まで提示してくれているため、「あの記号どうやって入力するんだろう???」といった疑問を解決してくれる。 絶対とは言わないが、編集担当者だけでなく、レビューや創作を担う者も手元にあれば助かる場面が多いかと思われる。 レポートやゼミ論、卒論にも役立つはずだ。 ※断じてステマではない
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レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀 機種:iOS,And,3DS 作曲者:西浦智仁 開発元:レベルファイブ、ハ・ン・ド 発売元:レベルファイブ 発売年:2017 概要 レイトン教授の娘、カトリーエイル・レイトンを主人公とする「レイトン」シリーズの正式続編。 今作は3DSだけではなくスマートフォンでも配信されており、最初のエピソードのみを無料で遊べる「スターターパック」もある。 (レイトンシリーズ 前作:超文明Aの遺産) 収録曲(サウンドファイル順) 曲名 作・編曲者 補足 順位 カトリーのテーマ 編:住友紀人 第12回550位2017年80位 霧の中の夢 コミカル レイトン探偵社 謎10 トレーヌ通り あらすじ ビッグベン グレッセンヘラーカレッジ ひらめきピース テムズ川 穏やかなひととき リバーサイドフェスティバル トラブル発生! アンドレアの屋敷 ナゾ解明 住宅街 理想のディナー 激走 ラビットスター劇場 愛のサブマリンアタック アクセサリーショップ 不穏な空気 ローリングタウン 緊迫した雰囲気 ラットマンのテーマ アーレンダレム家にまつわる人々 デコボコ迷路 告白 ロンドン中心部 クララ・エドワーズ号 ミステリー(謎5) レイトンミュージアム 真相解明 優しい時間 アーレンダレム城 富豪王アリアドネ 静かな悲しみ 優しい時間2 それぞれの思い Girls 作曲:Giorgio Cancemi テーマ曲作詞:西野カナ GIORGIO 13歌:西野カナ PV
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ランドルフ・ローレンスの追憶 イントロダクション プレイ人数 8名 プレイ時間 約5時間 クレジット ストーリー、企画、演出:じゃんきち 公演個所・出張GM Rabbithole 公式情報
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2012年3月10日:韓国版翻案ホームズ譚 翻訳紹介 深夜の恐怖 (雑誌『朝光(조광)』1939年3月号[5巻3号]に掲載、原語:韓国語、原題:심야의 공포 [深夜의 恐怖]) 翻案:金来成 (きん らいせい、キム・ネソン、1909-1957) 原作:コナン・ドイル 作品紹介/韓国でのホームズ受容史 この作品はコナン・ドイル(1859-1930)が1892年に発表したシャーロック・ホームズ物の短編「まだらの紐」(The Adventure of the Speckled Band)の金来成(キム・ネソン)による翻案作品である。1939年、韓国(朝鮮)の雑誌『朝光』(ちょうこう/チョグァン)に掲載された。 19世紀末から20世紀初頭にかけて、シャーロック・ホームズ譚は欧米のみならずアジアでも次々と翻訳・翻案されて人々を楽しませていた。このころには物語の舞台や登場人物を読者が親しみやすいように変更することが普通に行われており、たとえば日本でも初期の翻訳・翻案ではホームズの名前が「小室泰六」や「堀見猪之吉」などとなっているものもあるという。 日本以外に目を向けると、ミャンマーでは作家のシュエウーダウン(1889-1973)が1910年代から1960年代にかけてホームズ物の翻案にオリジナル作品を加えた《名探偵サンシャー》シリーズを発表している(『ミステリマガジン』2012年2月号[アジアミステリ特集号]掲載の高橋ゆり「ミャンマー・ミステリ事情」参照/当サイトの「ミャンマーのホームズ、《名探偵サンシャー》シリーズの邦訳一覧」も参照のこと)。 1910年代~1940年代のホームズ受容史 韓国の国文学研究者パク・チニョン(박진영)氏のブログ記事【注1】によると、ホームズ物が最初に韓国語(朝鮮語)になったのは1918年のことだそうだ。この年、文芸誌に「三人の学生(The Adventure of the Three Students)」の翻訳が掲載されている。1921年には東亜日報に『緋色の研究(A Study in Scarlet)』のキム・ドンソン(金東成、1890-1969)による韓国語訳『赤い糸』が連載され、1923年には単行本化された(2011年8月、《古典推理傑作》シリーズの1冊としてパク・チニョン氏の編集で再刊されている→ネット書店アラジン)。キム・ドンソンは十数年のアメリカ留学の経験があり、キム・ドンソン訳の『赤い糸』(緋色の研究)は当時としては珍しく日本語からの重訳ではなく英語から直接訳したものだったという。基本的に原典に忠実な訳だそうだが、ホームズの名前はハン・ジョンハ(한정하)、ワトソンの名前はチョ・グンジャ(조군자)に変更されている。 ここに翻訳掲載した「深夜の恐怖」(1939)は韓国推理小説の始祖とされる金来成(キム・ネソン)(1909-1957)が翻案したものである。ラジオドラマ用に執筆され、のちに雑誌に掲載されたようだ。金来成(キム・ネソン)は早稲田大学留学中の1935年に日本語で書いた短編探偵小説「楕円形の鏡」が探偵雑誌『ぷろふいる』に掲載されてデビューした作家で、江戸川乱歩(1894-1965)や光石介太郎(1910-1984)らと交流があった。1937年以降は韓国(朝鮮)で探偵作家・大衆小説作家として活躍。創作のみならず、『赤毛のレドメイン家』の韓国語への翻訳、『巌窟王』や『ルルージュ事件』の翻案、ホームズ物やルパン物の翻案なども行った【注2】。 金来成(キム・ネソン)翻案の「深夜の恐怖」(1939)では探偵の名前はペク・リン(白麟)となっている。「まだらの紐」が韓国語になったのはこれが初めてだったようだ。金来成(キム・ネソン)によるホームズ譚の翻案は全部で3編あり、ほかの2編は「六つのナポレオン」の翻案である「ヒトラーの秘密」(히틀러의 비밀)と、「赤毛連盟」の翻案である「白髪連盟」(백발 연맹)である。どちらもやはりペク・リンが探偵役を務めている。これらの3編はのちに「金縁の鼻眼鏡」と「ボヘミアの醜聞」の翻訳(翻案ではない)と合わせて短編集『深夜の恐怖』(1947)として刊行された。パク・チニョン氏のブログ記事【注3】によれば、これが韓国で刊行されたコナン・ドイルの最初の短編集である(長編では前述の『赤い糸』が刊行されている)。 韓国では研究が進んでいるのかもしれないが、金来成(キム・ネソン)がどの言語から翻訳・翻案を行っていたのかは分からない【注4】。金来成(キム・ネソン)は平壌(ピョンヤン)の高等普通学校の英語の授業で探偵小説の魅力を知ったとされているので英語もある程度は理解出来たと思われるが、日本語から翻訳・翻案を行ったと考える方が自然だろう。なお、金来成に探偵小説の魅力を教えた英語教師とは、後に翻訳家としてドイルの『失われた世界』などを翻訳する龍口直太郎(たつのくち なおたろう)(1903-1979)である。 1950年代~21世紀初頭のホームズ受容史 ホームズ譚の翻案を行った作家は金来成(キム・ネソン)だけではない。1940年代後半から1960年代半ばにかけては、パン・イングン(方仁根、1899-1975)が探偵チャン・ビホ(張飛虎)シリーズを発表しているが、李建志(り けんじ)氏によればこれはホームズ物の翻案だったという【注5】。パン・イングンは戦前から恋愛小説などで有名だった文学作家で、日本の中央大学を卒業している。戦前には探偵小説に近い長編小説『魔都の香火』(1934)を発表しているほか(韓丘庸「翻訳時評 「韓国ミステリー」の課題と展望(1)」参照)、ルブランの『813』等の探偵小説の翻訳もしていた。パン・イングンは戦後も多数の作品を発表しているが、すべての作品がホームズ物などの翻案だったのか、それとも創作も含まれていたのかは分からない。チャン・ビホシリーズは現在の韓国では忘れ去られており、新刊書店で入手することはできない。この時期には翻案の探偵チャン・ビホシリーズだけでなく、主に日本語からの重訳でホームズ物の翻訳も刊行されていた。 韓国では1970年代後半に翻訳ミステリ叢書の創刊ブームが起きた。当時最大のミステリ叢書《東西推理文庫》(1977年~1980年頃?、全128巻、一部SF作品も含む)ではホームズ物のすべての作品(長編4編と短編集5冊【注6】)が刊行されたほか、ドイルのSF作品『マラコット深海』も刊行された。ほかに、《河西推理選書》(1977年~1978年、全36巻、ラインナップ紹介)では『バスカヴィル家の犬』、《三中堂ミステリ名作》(1978年~1981年、全40巻、ラインナップ紹介)では『緋色の研究』、『恐怖の谷』と短編集2冊が刊行された。このころの翻訳もまだ日本語からの重訳が多かったようである(韓国が万国著作権条約に加盟したのは1987年である)。 韓国推理作家協会(1983年創設)の会員だったミステリ評論家・翻訳家の故チョン・テウォン(鄭泰原、1954-2010)氏は1992年以来、原典から直接翻訳したホームズ全集の企画を多くの出版社に持ち込んだが、特に当時の韓国では「文学」に対して推理小説を下に見る傾向が強く、「誰が大人になってまでシャーロック・ホームズを読むのか」と断られ続けたという。出版のあてのない中でもチョン・テウォン氏は個人的に翻訳を続け、2002年にはついに全8巻の《シャーロック・ホームズ全集》(時間と空間社)として実を結んだ(ネット書店アラジンの該当ページ)。この全集の刊行は韓国内で「原典からの翻訳ブーム」を引き起こしたという【注7】。チョン・テウォン氏はほかにニコラス・メイヤー『シャーロック・ホームズ氏の素敵な冒険』、W・S・ベアリング=グールド『シャーロック・ホームズ ガス燈に浮かぶその生涯』の翻訳もしている。氏は日本語の翻訳者でもあり、赤川次郎の三毛猫ホームズシリーズなどの翻訳もした。 2009年にはハン・ドンジン(韓東珍、1972 - )のミステリ短編集『京城探偵録』が刊行されている。これは1930年代の京城(けいじょう、現在のソウル)を舞台に、シャーロック・ホームズをもじった探偵ソル・ホンジュと、ワトソンをもじった漢方医ワン・ドソンが活躍するシリーズである。ハドソン(ハドスン)夫人をもじったホ・ドスン夫人や、やや無理があるがホームズ譚に登場する刑事の名前をもじった日本人の零七礼島(れいしち・れいとう)警部、拝田名神(はいだ・めいしん)警部も登場する(それぞれ、LestradeとWhite Masonのもじり)。この短編集は韓国のミステリファンに好評を持って迎えられ、2011年には韓国の日本ミステリ翻訳レーベル《BOOK HOLIC》で特別に《京城探偵録》シリーズの第二短編集『血の絆』が刊行されている(以前に書いた『京城探偵録』の紹介記事は「こちら」、また《BOOK HOLIC》の刊行作一覧は「こちら」)。 2012年3月にはホームズ物の短編全56編の新訳がレスリー・S・クリンガー(Leslie S. Klinger)の注釈本を底本として刊行されている。 注1:パク・チニョン氏のブログ記事「シャーロック・ホームズシリーズ 韓国語翻訳年表(셜록 홈스 시리즈 한국어 번역 연표)」(2009/09/30) 注2:金来成の翻案・翻訳の業績の全体像については「韓国ミステリ史 特別編 - 金来成 第一章第三節(2)翻訳・翻案」を参照のこと。 注3:パク・チニョン氏のブログ記事「コナン・ドイルの短編小説集『深夜の恐怖』序文(코난 도일 단편 소설집 《심야의 공포》 서문)」(2008/12/31) 注4:李建志(り けんじ)「金來成という歪んだ鏡」(『現代思想』1995年2月号)では、当ページで翻訳掲載した翻案小説「深夜の恐怖」について「日本語からの重訳か、原典からの翻訳かはっきりしない」としている。 注5:李建志「現代韓国ミステリの思想と行動(上)」(『創元推理 20号 人形の夢』、2000年10月)および李建志「松本清張と金聖鐘 ――日韓の戦後探偵小説比較研究」(『第六回松本清張研究奨励事業研究報告書』北九州市立松本清張記念館、2006年1月)にほんの少しだけ言及がある。 注6:ただし、短編集の収録作までは確認していないのでもしかすると省略された作品もあるかもしれない。 注7:東亜日報2003年9月30日付記事「人物フォーカス シャーロック・ホームズ全集を翻訳してブームを起こしたチョン・テウォン(인물 포커스 '셜록 홈즈' 전집 번역해 붐 일으킨 정태원)」参照 当サイトのホームズ関連記事 1930年代の朝鮮京城を舞台にしたシャーロック・ホームズパスティーシュ『京城探偵録』(2010/12/10) 東方のホームズが活躍する中国の短編探偵小説、張慶霖「無名飛盗」(2011/12/15) - 『新青年』1931年新春増刊号に掲載された「東方のホームズ」の活躍譚 ミャンマーのホームズ、《名探偵サンシャー》シリーズの邦訳一覧(2012/02/23) 中国ミステリ史 第二章 第一節 (1)程小青(てい しょうせい)/名探偵フオサン(2011/02/03) - 20世紀初頭のホームズの中国語訳に関与し、自らもホームズを模した名探偵霍桑(かくそう/フオサン)を創造した中国の探偵作家・程小青(てい しょうせい、1893-1976)について。 シャーロック・ホームズの異郷のライヴァルたち(2012年11月) 当サイトの金来成関連記事 韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【1】(2011/06/19) 韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【2】(2011/06/19) 金来成「綺譚・恋文往来」 김내성 기담 연문 왕래 (2011/09/16) - 金来成が1935年に日本の雑誌で発表した掌編の全文掲載 金来成「霧魔」(1939) 김내성 무마 (2011/09/28) - 金来成が1939年に朝鮮で発表した変格短編の全訳 江戸川乱歩が所蔵していた唯一の韓国探偵小説、金来成『秘密の門』の序文(2013/08/03) Wikipediaの記事は情報源として利用していないが、参考までに示しておく。 『朝光』 - 韓国語版Wikipedia キム・ドンソン(金東成) - 韓国語版Wikipedia 深夜の恐怖 金来成(きん らいせい、キム・ネソン) 私は八年近くの間、私立探偵として最も名高い白麟(ペク・リン)君と交際してきたが、あの「まだらの紐」事件ほど奇怪でぞっとする恐ろしい事件はほかになかった。白(ペク)君は実際、凡人では到底持ち得ないような明晰な頭脳の持ち主だった。この「まだらの紐」事件にしても、彼の非凡な想像力と緻密な観察力でなかったら到底あのように見事な解決を見ることは出来なかっただろう。 この事件が発生した当時、私と白(ペク)君は太平通り【現在の太平路(テピョンノ)、ソウル中心部の大通り】の中央アパートで共同生活をしていた。 ある日の朝、いつもは起きるのが遅い白(ペク)君が私よりも先に起きて私を起こすのだった。 「金(キム)君、起きろよ、おい」 私は目をぱちりと開いて布団から起き上がった。 「白(ペク)君、またなにか事件でも起こったのかい?」 「ああ、そのようなんだ。今、若い女性が一人訪ねてきて、どうしても私に面会したいというんだが、その女性の様子が普通の興奮の仕方じゃないんだよ。こんな朝早くに若い女性が私を訪ねてくるだけでも奇妙じゃないか……?」 「ああ、奇妙だ。奇妙だとも」 こうして二、三分後に私が白(ペク)君のあとについて隣の応接室に入っていくと、二十歳になるかならないかぐらいの一人の若い女性が椅子から体を起こした。白(ペク)君は女性に座るよう勧めながら、 「私が白麟(ペク・リン)です。そしてこちらは私の友人の金(キム)・ジュン【「ジュン」の漢字表記不明】という医学士です。私の仕事を熱心に手助けしてくれる男ですので、少しも気兼ねすることなく用件をおっしゃってくださって問題ありません。さあ、暖炉の横にどうぞ。たいへん寒そうに震えていらっしゃいますが」 「いえ、寒くて震えているのではないんです」 「それなら、どこかお体に悪いところでも……?」 「いえ、もう恐ろしくて、恐ろしくて!」 女性の顔はなにかを恐れるように真っ青になった。 「何も心配せず、その恐れというものについてお話しください」 女性はしばらくの間、心を落ち着かせようとするように両目を閉じて黙って座っていたが、若干顔を上げながら口を開いた。 「私が今恐れているもの、それが一体何なのか私にも分からないんです。いわば、漠然とした恐怖です。でも白(ペク)先生なら私が恐れているその何かの正体を必ずつきとめてくださるだろうと信じて訪ねてきたんです。可哀そうな私を危険から救ってください」 「ええ、私の力の及ぶ限りは……」 「私は李英淑(イ・ヨンスク)と申します。京元(キョンウォン)線沿線にあるSという温泉街に住んでいます。今日の明け方の電車で京城(キョンソン)【日本語読みは「けいじょう」、現在のソウル】に参りました。ああ、先生にこうして会うことが出来て……」 女性は少しの間言葉を切ってから再び口を開く。 「S温泉で私は父と二人で暮らしています。父といっても私の本当の父ではなく義父です。義父は若いころに医学の勉強のためインドのカルカッタに行って、十年ほど病院を開業していたそうです。それから朝鮮に戻って来て私の母と結婚しました。そのとき私は二歳で、姉の恵淑(ヘスク)は四歳でした。私の本当の父は私が生まれてすぐ、腹膜炎でこの世を去りました。母にはたくさんの財産がありました。年収が五万ウォンにもなる土地も持っています。母は義父と結婚したあとは財産をすっかり義父に譲渡しました。しかしそこには一つの条件があったんです。それはもしも母が亡くなるようなことがあっても義父は私たち姉妹の面倒を最後までみなければならないというもので、さらにいうと、私たち姉妹が結婚したら一人につき毎年一万五千ウォンずつを渡すという条件です。ところが、母はその後いくらも経たないうちに脳出血を起こしてそのまま亡くなってしまいました。それがちょうど今から八年前のことです。父はすっかり気落ちして、京城(キョンソン)で開業していた病院をたたんで、今私たちが住んでいるS温泉に好ましい洋館を建てて、私たち姉妹とわびしく暮らし始めました。それでも生活には少しも不自由なことはなく、私たちの幸せを妨げるようなものはひとつもないように見えました。しかし近年になって、父の性格がだんだんと変わっていったんです。以前はそうでもなかったんですが、だんだんと陰気になって、一日中真っ暗な部屋の中で横になってごろごろしたり、庭に出て豹やゴリラのようなそんな獣たちを引き連れてぶらぶらしたり」 「なに、豹……? ゴリラ……?」 白(ペク)君と私は驚いて尋ねた。 「はい、先生が驚かれるのも無理はありません。父はインド産の動物をたいへん好んでいて、三年前の春にインドから豹のこども一頭とゴリラのこども二頭を手に入れてきて、檻にも入れずに庭にそのまま放し飼いにしているんです。それで村の人たちもうちのことを「恐ろしい家」と呼ぶんです。召し使いたちもみんな逃げてしまって、私たち姉妹は家事を全部自分でしなければならなくなりました」 「ううん、実に異様な性格の人物ですねえ」 そういって白(ペク)君は女性の顔を見つめた。 「このような環境で育った私たちの生活がどんなふうであったか……。先生はよくお分かりだろうと思いますが、なにかはっきりとは言えませんが漠然とした恐怖が私たちの胸を抑えつけていたのです。そうするうちに、ついに可哀そうな恵淑(ヘスク)姉さんが恐ろしい死を迎えたのです」 「それでは、お姉さんはお亡くなりになったんですね?」 「はい、今から二年前のことです。私が先生にお会い出来ればと思ったのも実は姉がなぜ死んだのか、その原因を知りたいからです。姉はそのとき、温泉を訪れていたある大学生と婚約までしておりました。父は特に反対もせず、秋には式を挙げることになっていました。その結婚式の日を二週間後にひかえて、実に恐ろしい事件が起きました」 白(ペク)君は椅子に体を深く沈めて、眼を閉じる。 「そのときのことを詳細にお話しください。非常に重要な部分ですから……」 「はい。そのときのことを思い出すと今でも歯が震えてどうしようもありません。私たちのうちは二階建てです。そして私たちの寝室は一階にあります。最初の部屋が父の寝室、その次の部屋が姉の寝室で、さらにその次の部屋が私が寝る部屋です。寝室と寝室を直接結ぶ扉はなく、必ず廊下を通るようになっています。その日の夜、父は夕暮れ時から自分の部屋にいらっしゃったんですが、父の部屋と壁一つ隔てた部屋の姉はそのとき父が吸う煙草のきつい匂いのために寝つけず、私の部屋に来て自分の結婚に関してあれこれと話してから、十一時ごろになって自分の部屋に帰っていきました。その帰り際に姉は奇妙な話をしたんです。 『英淑(ヨンスク)、近ごろ真夜中に、どこからか口笛を吹く音が聞こえない?』 『口笛を吹く音? 聞かないけれど……。姉さん、どうしてそんなことを訊くの?』 『いえ、ほかでもない、ここ何日も口笛を吹く音が真夜中に聞こえるでしょう……? 私はもしかして英淑(ヨンスク)が退屈で吹いているのかと思って……』 『私じゃないわ。私がどうして口笛を吹くの?』 『ああ、異様で耐えなれない! どこから聞こえてくるのかしら?』 『うん……、どこからかしら』 姉はそうして自分の部屋に戻っていき、部屋に鍵をかける音が聞こえました」 「というと、あなたがたは毎晩扉に鍵をかけてお休みになっていたのですね?」 そう白(ペク)君が尋ねる言葉に英淑(ヨンスク)は 「はい、先ほども言いました通り、庭には父が飼っているゴリラや豹が歩きまわっていますから恐ろしくて」 「はい、よく分かります」 「それで私がベッドに横になって口笛は一体どこから聞こえるのかとあれこれ考えていたところ、突然姉の『あっ』と叫ぶ声が聞こえるじゃないですか。跳ね起きて姉の部屋へ走ったとき、私は異様な口笛の音を聞いたように思います。いいえ、それだけでなく、『ガチャッ』というなにかの金属音が聞こえました。そのとき姉の部屋の扉がすうっと開いて、髪を乱して顔が真っ青になった姉が私を見るなり倒れかかるように体を預けてきました。そして中風患者のように手足をぶるぶると震わせながら、『ああ恐ろしい! 英淑(ヨンスク)! 紐が! まだらの紐が!』と叫んで倒れたきり、だんだんと生気がなくなっていってそのまますぐに亡くなってしまいました。そのとき隣りの部屋でお休みになっていた父も走って来て、手足をさすってワインを飲ませましたが、なんの効果もありませんでした」 「ちょっと待ってください。異様な口笛の音と金属音は間違いなく聞きましたか?」 白(ペク)君はなにかのヒントを得たように両の眼を閃かせた。 「はい、間違いなく聞きました」 「それで、そのまだらの紐という言葉が何を意味しているか、心当たりはありますか?」 「ありません。姉がなぜまだらの紐という言葉を残して亡くなったのか、まったく見当がつきません」 「ううむ、この事件は非常に難しい事件だ。それで……、お姉さんの死体を調べた検視官はどのような結論を出しましたか?」 「検視官も満足のいく結論を出すことは出来ませんでした。廊下に通じる扉は姉が鍵をかけるのを私が見ましたし、明かり取りの窓もしっかりと閉めてあったので、いわば四方を固く閉ざされた部屋でどうして死ぬことになったのか分かりません。それから……」 「それからどうなったんです? さあ、続きをお話になってください」 「その後二年が経って、最近私はある男性と婚約いたしました。元山(ウォンサン)【朝鮮半島東海岸の港町、現在は北朝鮮】にあるとても大きな文具店に勤めているまじめな青年です。父もよい縁談だと喜んでいらして、二か月後には式を挙げる予定です。そんなとき、二、三日前から私の部屋が雨漏りするようになってしまい、空いたままになっていた姉の部屋で寝るようになりました。ところが、まさに昨日の夜です。ベッドで横になって、恐ろしい死を迎えた姉のことを考えていると、真夜中ごろになってどこからか異様な口笛の音が聞こえるじゃないですか。ああ恐ろしい! 姉の死を予告した恐ろしい口笛の音! 全身がぞくぞくと震えます! それで私は起き上がってランプに火をともしましたが部屋の中にはなにも見えません。私は恐ろしくて再びベッドには入らず夜が明けるのを待ってこうして先生を訪ねてきたのです」 英淑(ヨンスク)はそして哀願するように名探偵白麟(ペク・リン)を見つめた。白(ペク)君はしばしの間黙って座っていたが、突然顔を上げて 「今あなたの身には恐ろしい危険が迫っています。今すぐ私と金(キム)君があなたとともにS温泉に参ります。お父さんに知られないようあなたが今使っている部屋を見せていただくことはできますか? これは非常に重要なことです」 「ありがとうございます、先生! 折り良く父は今日、なにか用事があって京城(キョンソン)に来ていますから、今すぐ十時の汽車で発てば父より早くS温泉に到着できると思います」 「それじゃあ金(キム)君、朝食は汽車の中でとることにして、服を着替えるんだ。万一のことに備えてピストルを必ず持って行かないといけないな!」 「オーライ!」 こうして三十分後には私たち三人は京元(キョンウォン)線を東へ東へと進んでいた。白(ペク)君は窓の外を黙って眺めながら、ときどき独り言で「口笛の音! 『ガチャッ』という金属音! まだらの紐!」とぶつぶつとつぶやいていた。 S温泉に降り立ったのは十二時を少しまわったころだった。英淑(ヨンスク)の父親はやはりまだ京城(キョンソン)から帰っていなかった。家の門をくぐるや否や、向こうの垣根の下からゴリラが二頭、こっちへのそりのそりと歩み寄ってきて、すぐさま草むらの方へ走っていった。右の花壇の横では豹がしゃがんでこちらを眺めている。 「人に危害を加えたりはしませんか?」 私は英淑(ヨンスク)に尋ねた。 「危害を加えたりはしませんが、見慣れない人を見ると興奮して飛び掛かることがあるので注意なさってください」 白(ペク)君はそのとき、 「うん、あれがお父さんの部屋で、真ん中がお姉さんの部屋、その隣りがあなたの部屋ですね?」 「はい、でも三日前から私がこの真ん中の部屋で寝ているんです」 白(ペク)君はまずこの三つの部屋を外から綿密に調査した。それから中央の部屋、英淑(ヨンスク)の姉が恐ろしい死を遂げた部屋に入っていった。そこは特に日用品の類はなく、ただ父親の部屋と接する方の壁際にベッドが置かれていて、ベッドの枕元にまで長々とした紐が垂れていた。白(ペク)君は紐を引っ張ってみながら、 「これは何の紐ですか?」 「それを引いて召し使いたちを呼んでいました。一種の旧式の呼び鈴です。でも今は召し使いたちがみんな逃げていなくなってしまったので使い道もなくなりました」 白(ペク)君はベッドに上がって紐に沿って壁を仔細に調べていたが、天井のすぐ下に十銭硬貨大の穴がひとつあいているのを見つけて叫んだ。 「そら! どうせこんな穴があいているだろうと思っていたんだ!」 私は不思議に思って、 「それを見もせずにどうして分かっていたというんだ、白(ペク)君?」 「君はもう忘れてしまったのかい? 英淑(ヨンスク)さんの姉がその日の晩、隣室で父親が吸っていた煙草のきつい匂いのために寝つけなかったという言葉を忘れたか……? こういう穴でもなけりゃ、煙草の匂いがどうやって忍び込んでくるというんだい? さあ、それではお父さんの部屋を早く見せてください」 こうして三人は隣室に移動した。医学書の類(たぐい)がぎっしり詰まった本棚、ベッド、テーブル、椅子、そして隣室へと通じる穴のちょうど真下にとても大きな金庫が一つ置かれている。 「この中には何が入っているんですか?」 「いろいろな書類などが入っています」 「それでは、以前にこの金庫の中をご覧になったことがあるんですね?」 「はい、一年ぐらい前に見ました」 「ふむ、私はまた猫かなにかの動物が中にいるのかと。ははは……」 「あらまあ、冗談もお上手なんですね」 「でもこれをご覧ください」 見ると、金庫の上には小さな皿があって、その皿には牛乳が注がれていた。 「あら、奇妙ですわね。父が牛乳をお皿で飲んだりもしないでしょうし……」 「なんだか分かりませんが、見ていると何もかも異様に見えてきます。ところで、これはまたなんの鞭(むち)でしょうか?」 それはベッドに掛けてある小さな鞭だった。 「ああ、世の中は恐ろしい! 特に、知恵のある人間が悪事を働いたようなときには……。ああ、こんな恐ろしい計画があるだろうか!」 このときほど憂鬱な顔をした白(ペク)君を私はそれまで見たことがなかった。 「英淑(ヨンスク)さん! 私はあなたに危害を加えようとする物が何であるのか分かりました。あなたは今、恐ろしい危険の中にいます。英淑(ヨンスク)さん! あなたはどんなことがあろうとも私の指示に絶対に従いますか?」 「はい、先生のお言葉であれば絶対に従います」 英淑(ヨンスク)はぶるぶると震える。 「それでは今夜はお父さんが帰ってきたあと、英淑(ヨンスク)さんは寝たふりをして、お父さんが寝入ったようだったら明かり取りの窓を開けてランプの火を少しの間ともしてから消してください。そうしてから英淑(ヨンスク)さんは本来のご自分の寝室に移っていてください。今夜は天気がいいですから雨が漏る心配もないでしょう」 「それなら先生方はどうなさるおつもりですか?」 「我々はあそこに見える宿屋の二階からその灯りを見たらこちらに来て、英淑(ヨンスク)さんに代わって部屋を監視します。英淑(ヨンスク)さんを怖がらせるその口笛の正体を明らかにします」 こうして私と白(ペク)君は向かい側の宿屋の二階から英淑(ヨンスク)のいる部屋を見下ろしながら日が沈むのを待った。七時ごろになって英淑(ヨンスク)の義父と思われる人物が駅の方から歩いてきて英淑(ヨンスク)の家に入っていった。 「あれが英淑(ヨンスク)の父親だ!」 白(ペク)君は興奮した口ぶりで私を見つめた。 「金(キム)君、十銭硬貨大の穴と呼び鈴の紐と、そして英淑(ヨンスク)の姉の死……、この三つの間にどんな関連性があるか君は見当がついたかい?」 「うん、私も君がいった意味をぼんやりとではあるけど分かりかけてきたようだよ。実にぞっとするような恐ろしい犯罪が行われているのではないか、白(ペク)君?」 「うん……、実に巧妙な犯罪だ! 医者が悪事に手を染めるようになると、それは最も恐ろしい犯罪者へと変わるのだ。彼らは大胆である上に知識もあるのだからね」 「うん、恐ろしい犯罪だ!」 私と白(ペク)君がこんな話をしていたとき、十一時を知らせる時計の音がゴンゴンと鳴り響いたかと思うと、突然向かい側の英淑(ヨンスク)のいる部屋でランプの灯がぽっとともり、そして消えた。 「合図の灯りだ!」 白(ペク)君と私はそう叫びながら宿屋を飛び出した。外は真っ暗だ。芝生を過ぎて英淑(ヨンスク)の家の門まで至ったが、門は閉ざされていた。私たちはロープで塀を越えて中に入った。そして足音を殺し、息をひそめて英淑(ヨンスク)が先ほどまでいた寝室に潜り込んだ。部屋の中は真っ暗だ。白(ペク)君が私の耳元に口を寄せた。 「ちょっとでも声を出したら我々の計画は水の泡だ。それに居眠りをしたらいけないよ。万一居眠りをしたら大変なことになる! 君の命がなくなるかも分からないから……。ピストルを手に持ってその椅子に静かに座っているんだ」 そして白(ペク)君はいつ準備しておいたのか、細い鞭を片手に持ってじっと闇の中を見据えているようだった。 ああ、今また考えてみるだけでもその日の夜の恐ろしい出来事が体を震えさせる。私は一体この闇の中から何が出てくるのかと神経を針のようにとがらせてピストルを力強く握りしめた。相手の正体を察することが出来ないだけにより一層恐ろしかった。しかし私は名探偵の白(ペク)君を信じる。彼がしろという通りにしていれば私は自分の責務を全うできるはずだ。 いつの間にか十二時が過ぎ、さらに一時、そして二時も過ぎた。そして時計が三時を打ったちょうどそのときだった。 突然天井のすぐ下の壁にあいた十銭硬貨大の穴の辺りがぼんやりと明るくなった。そして隣室、つまり英淑(ヨンスク)の父親の部屋で人の動く気配がするじゃないか! 私は体をぶるぶると震わせながら、そのぼんやりと明るくなった穴に向かって銃の狙いを定めた。そうすること約三十分、その瞬間今度は異様な音が聞こえてきた。なんとも形容しようのない音、絹の衣服をそろそろと引きずるのとも似た音だ。その瞬間、白(ペク)君はマッチに火をともすや否や、持っていた鞭をベッドまで垂れている呼び鈴の紐にひゅっと打ちつけた。そして、 「金(キム)君、見たか? 今あれを見たか?」 そう叫んだ。しかし私には何も見えなかった。白(ペク)君がマッチをすった瞬間、どこからか口笛の音が聞こえたが、彼が垂れ下がった呼び鈴の紐に鞭を打ちつけたの以外には何も見えなかった。いや、その瞬間に私が見たものがあるとしたらそれは、恐怖と嫌悪でいっぱいになった白(ペク)君の蒼白な顔だけだった。 白(ペク)君は鞭を打つ手を休めて貫くように穴を見つめた。その瞬間、隣室から恐ろしい悲鳴が聞こえてきた。苦痛と恐怖と怒りをこらえきれずにあげるうめき声だ! しかし次の瞬間、その恐ろしいうめき声も聞こえなくなり、四方は再び静寂に包まれた。 「一体、あれは何の声だ?」 そう問う私の言葉に、 「ううむ、恐怖は去った! この事件はこれで終わったのだ! さあ、ピストルを持って隣室に行こう!」 白(ペク)君は一人でそういうと火をともしたランプを持って隣室に入っていった。私も彼のあとに続いた。 ああ、これはどうしたことか……? それは実に異様なことこの上ない光景だった。大きな金庫は扉があいていた。英淑(ヨンスク)の義父は寝巻きを着たまま椅子に腰かけて異様な鞭を片手に持って天井の片隅を貫くように見つめているじゃないか! いや、それだけではなく、彼はまだら模様の真っ黄色い紐を頭に縛りつけて黙って座っているのだ。 「紐だ! 金(キム)君、よく見ろ! あれが例のまだらの紐だったのさ!」 白(ペク)君の言葉に私はなんの気なく差し出した足をびくりと止めざるを得なかった。それは実に奇怪なことこの上ない紐だった。動く紐だ。瞬間、私は「蛇だ! 蛇だ!」と叫び声を上げた。 「うむ! インド産の毒蛇(どくへび)だ」 白(ペク)君が説明した。 「あいつはインドの沼にだけ棲息する毒蛇だが、あいつに咬まれたら十秒も経たずに死んでしまうよ。英淑(ヨンスク)の父親もたった今あいつに咬まれて絶命したのさ。暴力は自身の体に返ってくるという言葉があるが、人に危害を加えようと陥穽を掘る者は必ず自分がその陥穽に嵌まるものだ。さあ、それじゃああいつを自分の家の中に追い払って、英淑(ヨンスク)さんに警察を呼ぶように言わないと」 白(ペク)君は死体に変わった英淑(ヨンスク)の義父の手から異様な蛇用の鞭を取り上げると、それを毒蛇の頭部に引っかけてるようにして、毒蛇を金庫の中に押し込んで扉を閉じた。 いつの間にか夜が明けた。警官たちに詳細な説明をした白(ペク)君と私はS温泉の駅まで英淑(ヨンスク)の見送りを受けた。英淑(ヨンスク)は汽車が発つ時分に血の気のない顔をしょんぼりと上げて、 「白(ペク)先生、金(キム)先生! この度の恩はどのようにお返ししたらいいか……。先生方お二人とも、私たちの結婚式には必ずいらっしゃってくださいね」 そう言いながら、純白のハンカチーフを振っていた英淑(ヨンスク)の姿が目の前におぼろげに浮かんでくる。 白(ペク)君は窓の外を眺めながら、 「さっきも言ったように、呼び鈴の紐と穴を見たとき、すでに私はその穴を出入りできるような細い蛇を思い浮かべていたよ。その上、金庫の上に載った牛乳の皿と蛇用の鞭を見たらすべてを推察することが出来た。彼は英淑(ヨンスク)姉妹が結婚したら毎年一人につき一万五千ウォンずつを渡さなければいけないんだ。それで彼は英淑(ヨンスク)姉妹を巧妙な手段で亡きものにしようと決心したのさ。彼は若いころにインドで暮らしていたぐらいだから、インドの沼蛇を使えばどのようにして死んだのか検視官の目をまんまと欺くことができ、蛇が元々細いだけに咬んだ跡も極めて小さくそれなりの注意力では傷跡を発見できないのみならず、沼蛇の毒は医学でも検出できない毒だということをよく知っていただろう。彼が金庫の奥に入れておいた蛇を蛇用の鞭で引っぱり出して天井近くにあいた小さな穴から出て行かせると、向こう側の部屋に垂れている呼び鈴の紐をつたってベッドまでするすると降りていくんだ。しかしいくら毒蛇だといってもたった一回で人を咬むとは限らないだろ。それに蛇をそのままにしておいたら翌朝に人に見つかってしまうだろうから、三十分ほどしたら口笛を吹いて蛇を呼び戻して牛乳を飲ませるということを繰り返していたんだ。分かったか?」 「うん、よく分かった。『ガチャッ』という金属音は蛇を金庫に入れて扉を閉じる音だったんだろう?」 「もちろんそういうことだとも。今回も蛇が紐をつたって降りて来ているところに、私がつづけざまに鞭を打ちつけてやったんだよ」 「それで蛇はまた這いあがって向こうの部屋へと逃げていったということだろう?」 「その通り! そして私の鞭で三、四回打たれた蛇はかっとなって自分の主人を咬んだということだ。したがって、蛇が彼を咬むようにした私自身にももちろん彼の死に対して間接的な責任はあるだろうが、だからといって別に良心の呵責までは感じられない。悪い行いは結局その本人に返って行くものだから……。いずれにせよ、英淑(ヨンスク)さんの結婚式にはぜひとも出席することにしよう!」 「ああ、当然だとも!」 汽車は西へ西へとたゆみなく疾駆していた。 翻訳:Dokuta 原語(韓国語)から翻訳 使用テキスト:『金来成傑作シリーズ 怪奇・翻案編 白蛇図』(ペーパーハウス、2010年) 2012年3月10日公開