約 2,606,708 件
https://w.atwiki.jp/prima/pages/382.html
Blogs on ロバート・ティアー #blogsearch News on ロバート・ティアー デビスカップのベスト8決定。スペイン、アメリカ、フランスらが消える(THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース スペインが怪我で直前に選手交代!デビスカップ各国メンバー最新版(THE TENNIS DAILY) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 手に汗握るおすすめパニック映画ベスト20を紹介! - マイナビニュース サイバード創業者のベンチャー破産 「心からのお詫びと挽回を誓う」 - ITmedia 初出音源収録!ケンブリッジ・キングズ・カレッジ合唱団による1500年代前半の作品集『アーリー・イングリッシュ・ポリフォニー』(2枚組) - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE ウェールズ出身の名テノール!ロバート・ティアー『アーゴ・リサイタル録音集』(14枚組) - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE 「KOF XV」に参戦する「リョウ・サカザキ」、「ロバート・ガルシア」のキャラクタートレーラーが公開 - GAME Watch 没後50年記念!ドイツ・グラモフォン&デッカ『ストラヴィンスキー定盤』(20タイトル) - TOWER RECORDS ONLINE - TOWER RECORDS ONLINE レパートリー 作曲家名(全角フルネーム)に置き換えてください [部分編集] 作曲家名(全角フルネーム)に置き換えてください 作品名(全角)に置き換えてください役名(全角)に置き換えてください Last Update 2021/07/14 21 07ページ先頭へ
https://w.atwiki.jp/sonata5/pages/18.html
メニュー トップページ プラグイン紹介 まとめサイト作成支援ツール メニュー メニュー2 リンク PC本家「奏迷曲」 mobile本家「sonata」 ここを編集
https://w.atwiki.jp/galgerowa2/pages/474.html
teartear~追憶夜想曲~(後編) ◆UcWYhusQhw 雨が降っていた。 土砂降りの雨が。 何も見えなくして。 全てを覆い隠して。 無に帰すように。 誰も救えない僕を。 空虚しかなかった僕を。 唯、雨が。 ずっと。 ずっと。 濡らしている。 クリス・ヴェルテインを流すかのように。 演じる事で救おうとしていた。 クリス・ヴェルティンを唯濡らしていた。 雨が降る。 慟哭を隠すかのように。 止まない。 決して止む事のない雨が…… ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ よく、解らなかった。 どうしてクリスはこんなに落ち込んでいるのだろう? どうしてクリスは絶望しているのだろう? 私はクリスにかけよった。 まるで現世から切り離されているようなクリスの下に。 「おい、おいクリス!……どうしたんだ?……何があった?」 「……ナツキ……僕は空虚だ……意志も何もない……何も出来ない……」 何だ……? なぁ何があった? 解らない。 どうしてクリスはここまで……? まるで 「抜け殻じゃあないか……」 「そうだよ……僕は。所詮『クリス君』で居続けようとした僕は抜け殻なんだ」 「クリス君?」 「そう……ユイコが望んだ僕の姿だよ……本来の僕とは違う。前向きな姿。哀しみの連鎖をとめようと進もうとするもう一つの僕。 まるでヒーローのような……でも僕は違う。そんな重荷なんかに本来耐えられない……『クリス君』を演じるのが辛くなったよ…… 重いんだその姿が……唯……唯」 そんな…… 嘘だろう? 哀しみの連鎖をとめてたのはクリスだろう? それは演技のように感じられなかった。 なぁ最初に静留を止めようと言ったのはお前じゃないか。 真摯な目で止めようと私に言ったのはお前じゃないか。 なぁクリス。 それが全部演技なのか? ……違うだろう。 ……おかしいだろう。 「なぁクリス……お前はクリスだろう?……『クリス君』なんか関係ない。それでいいじゃないか?」 「違う……僕は所詮人形なんだ。クリス君という物に縋ってただけ。クリス君で居る事ができなかった僕はもう、違うんだよ……」 「……そんな」 「……哀しみの連鎖は僕じゃ止められない!『クリス君』じゃないと無理だ。でも、もう僕は『クリス君』じゃない……僕は…… 僕は結局誰も救えない! 皆! 皆!」 なぁ違うというのか? 哀しみの連鎖を止めようとしたのはクリスの意志じゃないと? 『クリス君』という道化だと? そうなのか? ……違うだろう。 クリスは優しい。 誰に対しても。 その優しさをくれた人間が誰も救えない? 救えないわけが無いだろう! 私はそれでも嬉しかった! あの時、お前が手を握ってくれて。 あの時、お前の演奏を聴いて。 その普遍的な優しさをくれて。 優しい気持ちにするクリスが…… 「誰も救えない訳無いだろう……なぁクリス」 「違う! 僕は……そんな道化に頼らなきゃ何も出来ないんだ……ユイコを救う事も出来ない……だから『クリス君』じゃなきゃ救えない でももう無理なんだよ……心が痛いんだ、僕はそこまで大きくもないし……力も無いんだよ、誰かの分の哀しみを全部背負う事なんか……できない トルタも救えなかった! あの時会う勇気があれば救えたかもしれなかった! なのに僕はそれを選ばなかったんだ……そんな僕自身がただ悲しくて ……苦しいんだ……」 クリスの独白。 ああ……やっぱりそうだったのか。 りのの放送。 トルタの死亡。 これは「クリス・ヴェルティン」という一人の普通の少年には重すぎたんだ。 独りで背負って。 それに耐えらなくなった心が崩壊した。 独りで。 たった独りで。 全てを背負い込んで。 全ての哀しみを全て自分の糧にしようとして。 ただひたすらに進もうとした。 ……でもクリス。 それでいいんだよ。 人間なんだから。 クリスは神じゃないから、キリストになんかならなくていいから。 人は独りだけじゃ生きられないから。 だから 「なぁ……クリス」 「……えっ?」 お前は一人じゃない。 ほふっと抱きしめる。 柔らかかった。 解っている。 解っているつもりだ。 クリスにはユイコという大切な人が居る事も。 クリスが私に与える優しさが私個人のものではない事も。 それでも。 それでも。 抱きしめたくなった。 独りじゃないから。 私もずっと孤独だった。 でも違うんだ。 人は孤独じゃない。 「なぁ……お前は一人じゃない。一人じゃないんだ。一人で背負い込むんじゃない……こっちだって見てて辛いだろう……」 「……え?」 「私達が居るだろう? だから一人で苦しむな……」 「でも僕は何もできないよ……」 「一人でなんでも背負おうとするな。頼れ……見ているこっちの身にもなってくれ……」 「……」 「一人じゃ重いものも皆で背負えば軽いだろう……? 哀しみの連鎖とめるの支えるから……なぁクリス」 クリスに優しい言葉をかける。 ただクリスという存在が消えてしまわないように。 そっと。 そっと。 「なあクリス……」 そっと近づいてきた九郎。 クリスに言葉をかける。 「理樹って仲間がいたって話したよな……そいつな……一人じゃできない事知ってたんだよ」 「……え?」 「仲間を作ってその信頼を大切にしてきたんだ。辛い事があったら弱音も吐いたし悲しい事もあれば仲間の前で唯泣いてた…… ……結局俺は護れなかったけど……でもな……お前達も仲間なんだよ……独りで無理するんじゃねぇよ……なぁクリス」 九郎は一息きってそして 「哀しいんだったら哀しいといえ! 苦しいんだったら苦しいといえ! 辛いんだったら辛いといえ! 聴いてやるから! 全部! 支えてやるから! それが仲間だろう! クリス! 何でもなんでも一人で背負い込むな! 俺らで支えかえる! だからな!」 「いたっ!?」 クリスに拳骨をした。 でもそれは温かみがあるようにな感じで……。 何処か優しかった。 「「なあ……クリス……お前は」」 九郎と私の言葉が重なる。 「「ひとりじゃない」」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 言葉が聞こえる。優しい言葉。 僕を温める不思議な言葉。 あぁ。気付かなかった。 僕はこんなにも暖かいものに囲まれていた。 独りじゃなかった。 思えば……ピオーヴァの居た時と違っていたんだ。 交際を億劫と想っていた時期と。 今はこんなにも僕を思ってくれる仲間が居て。 僕は独りじゃなかった。 ああそうだ。もう『クリス君』というヒーローにならなくていい。 『クリス・ヴェルティン』という凡庸な少年を支えてくれる人は こんなにも。 こんなにも。 いるんだ。 ああ。 僕は……クリス・ヴェルティンでいいんだ。 僕は『クリス・ヴェルティン』として。 僕のペースで。 僕ができる限りのことを。 目の前にある哀しみを。 止める為にいればいい。 辛いだろう。 苦しいだろう。 哀しいだろう。 でも独りじゃないんだ。 どんなに重い十字架でも共に背負ってくれる仲間が居れば大丈夫。 うん大丈夫。 それがこんなにも想ってくれる仲間への恩返し。 そして、気付かせてくれた。 トルタ。 リセ。 二人への恩返し。 あぁ……見つけた。 とても。 とても。 大切なもの。 前に駆け抜けていくもう一人の自分。 もう追いかけ無くていい。 今は一人じゃないから。 仲間と同じ高みですすんでいけばいい。 その先にきっとユイコに辿り着ける。 そう…… そう信じて…… 僕は独りじゃないと知ったから…… 「ナツキ、クロウ……うん……僕は頑張るよ……自分のペースで……『クリス・ヴェルティン』として……やれる事を精一杯」 歩みを進めよう。 そう想った時。 リセとトルタが笑った気がした。 空の向こうに。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ あれから少しの時がたった。 僕は暫くなつきに抱きしめられたままだった。 その暖かさに甘えたまま少しのときを過ごしていた。 ちょっと嬉しくも在り哀しくもあった。 「なぁクリス、トルタってどんな人なんだ?」 「トルタ……トルタはね。僕の幼馴染。アリエッタの双子の妹でね……世話焼きだった。どんな時でも……優しかった」 「……そうか」 「優しいひ……と……だっ……た」 思い出したら涙が出そうだった。 哀しみが溢れて。 あの時いえなかった哀しみが。 溢れて。 溢れて。 「クリス……」 「それでもちょっといじっぱ……りでさ……3年間もずっと見続けていてくれて」 それでもそれをとめようともせず。 僕は唯語っていた。 もう、抑えなくていいのだから。 僕は……独りじゃないから。 「……アリエッタ?……そういえば理樹から……これ」 「ん……これはアリエッタの手紙?」 クロウから渡された手紙。 それはアリエッタの手紙。 沢山の。 沢山の言葉と思いが乗せてある。 あれ? なんで。 なんで。 アリエッタの言葉なのに。 トルティニタに感じるのだろう。 どうして 『クリス、そちらは今も雨が降っていますか?』 トルタのメッセージに感じるのだろうか? 涙が…… 涙が…… 溢れてとまらなくなった。 今も振り続ける雨に混じって。 唯暖かい雫が頬を伝っていた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 僕とトルタが出会ったのは何時だろうか? 気がついたら傍にいた気がする。 トルタは何時も変わらなくて。 僕の傍に居てくれていた。 僕は唯その暖かさが永遠だと思っていた。 ピオーヴァに居た時も。 ずっと。 ずっと。 でも失った。 哀しい事だ。 トルタを助けに行かなかった事に後悔はある。 でも……哀しみだけじゃトルタは喜ばないから。 だから僕は最後にトルタに頑張ったといえるように生きたい。 それがトルタへの祈りになると思って。 でも。 今は。 今このときだけは。 ずっと。 ずっと傍に居続けたトルティニタ・フィーネの事を思って。 いつでも微笑をくれたトルタの為にも。 唯。 唯、泣いた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「うん、もう大丈夫、ナツキ、クロウ」 「ああ」 「おう」 落ち着いて僕ら行く準備を始めていた。 「………………」 「ナツキ?」 「い、いや何でもない」 「?」 どうしたんだろ? 顔を真っ赤にして。 さあ行こう。 僕は独りじゃない。 シズルをとめる。 それは絶対成し遂げる。 そう決めたから。 哀しみの連鎖。 僕独りではとめるのはとても重いけど皆でやればきっと大丈夫だと思うから。 ねぇユイコ。 僕は『クリス・ヴェルティン』で居続けるよ。 君との想いでである『クリス君』は君に逢うまでそっとしまっていく。 僕は僕のペースでいく。 その先に君に通じると思って。 だから待っていてユイコ。 そしてフォルテールを出して唯思う。 逝った二人の事を。 さあ、奏でよう。 幾億の思いを乗せて。 トルタたちを送るレクイエムを。 たとえ 『涙が頬を流れても』 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ クリスの演奏を聴いていた。 クリスは何とか立ち戻る事ができた。 そして気付いたクリスへの不思議な気持ち。 ふやふやでとても優しいもの。 でもそれと同時に怒りと憎悪を抱いていた。 クリスをここまで苦しめ、一旦は絶望まで抱かせた唯湖という人物に。 クリスを思うなら。 クリスを大切だと思うなら。 何故今すぐに助けに来ない。 彼はこんなにも苦しんでいたというのに。 どうして。 どうして。 彼を苦しめた。 どうして『クリス君』というもので縛り付けた。 どうしてクリスを壊そうとした。 それと同時に羨望すら感じている。 クリスにこんなに思われて。 私は仲間としかきっと捉えられてないのだろう。 そう、唯湖とは違う。 唯の仲間。 それが堪らなく悲しくて……苦しかった。 私は唯、唯湖なる人物にあらぬ怒りとクリスへのよく解らない想いに何故か揺れていた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 俺はもう、逃げない。 今度こそ守ると誓った。 クリスとなつき。 脆い部分が多い彼ら。 俺が支えてやらなきゃな。 それが仲間ってもんだろ。 そう教えてくれたのは理樹。 なぁ俺は頑張るよ。 絶対。 絶対。 今度こそ護ってみせる。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ トルタ、リセ、見ていますか? 僕は生きていきます。例え色々哀しみが溢れいてるこの世界で。 少しずつ僕のペースで目の前の哀しみを。幸せに変える為に。 僕は無力だ。 でも、ゆっくり進めて生きたい。雨の先に光があると信じて。 それに知りました。 僕は独りではないことを。 こんなにも思ってくれる仲間が居る事を。 だから僕は『クリス・ヴェルティン』として最後まで居ます。 今、ユイコは何をしていますか? 逢いたい。また、逢いたい。 クリス君じゃないけど……僕は君に会いたいのは変わらない。 だから僕はすこしづづすすんでいきます。その先にユイコ居るものだとして。 そして、その時はユイコと会うときだけはクリス君でいさせてください。 例えこれがエゴだとしても。苦しめるとしても。 それが僕の願いだから。 だから、僕はいくよ。 果ての無い空の向こうに。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 彼らは歩いていた。 光がある事を信じて。 空の向こうに。 哀しみの雨の向こうに。 ―――それぞれのかなしみがあってイエナイナミダがある (リセ……トルタ……頑張るよ) (……伊達……それでも仲間を私は信じる) (……理樹見てろよ……俺はやり遂げる) ―――それぞれに幸せがあるの、ココロはそこへ向かう ―――きっとこの胸に降ふりそそぐ 光はあると思う ――――In the rain 【E-5 廃屋付近/2日目/深夜】 【クリス・ヴェルティン@シンフォニック=レイン】 【装備】:ポーリータキシード(真)@THEIDOLM@STER、防弾チョッキ、 【所持品】: 支給品一式、ロイガー&ツァール@機神咆哮デモンベイン、アルのページ断片(ニトクリスの鏡)@機神咆哮デモンベイン フォルテール(リセ)@シンフォニック=レイン、ピオーヴァ音楽学院の制服(ワイシャツ以外)@シンフォニック=レイン 刀子の巫女服@あやかしびと-幻妖異聞録-、和服、情報の書かれた紙 【状態】:Piovaゲージ:70% 【思考・行動】 基本:哀しみの連鎖を止める―――だけどクリスができる力で。目の前の哀しみを。仲間とともに。 0:仲間と共に 1:以下の目的の為に島の中央部へと向かう。 -ユイコを探し出し、彼女を護る。 -シズルを探し出し、ナツキと協力して彼女を助ける。 -首輪を解除できるであろうドクターウェストを探し出し、彼と仲間にする。 -何かこのゲームのヒントが隠されていないか付近の施設を調べる。 2:第六回放送(2日目の正午)までにツインタワーへと向かい、アル達と合流する。 3:誰かと出会ったら仲間になるよう説得。即座に同行できないならば、ツインタワーで待ち合わせる。 【備考】 ※原作よりの登場時期は、リセルート-12/12後からになります。 ※西洋風の街をピオーヴァに酷似していると思ってます ※『情報の書かれた紙』に記されている内容は、「MightyHeart、BrokenHeart」の本文参照。 ※クリス君である事を止めました。 【玖我なつき@舞-HiME運命の系統樹】 【装備】:ELER(なつきのエレメントである二丁拳銃。弾数無制限)、パンキッシュゴシック(春香)@THEIDOLM@STER 【所持品】: 支給品一式×2、ベレッタM92(9ミリパラベラム弾15/15+1)、ベレッタM92の予備マガジン(15発入り)×3 765プロ所属アイドル候補生用・ステージ衣装セット@THEIDOLM@STER、白ドレス@Fate/staynight[RealtaNua] 大量の下着、カードキー(【H-6】クルーザー起動用)、七香の MTB@CROSS†CHANNEL~toallpeople~ 双眼鏡、クルーザーにあった食料、情報の書かれた紙、首輪(サクヤ) 【状態】: 【思考・行動】 基本:クリスと同行し、静留を助ける。 0:仲間と共に。 1:以下の目的の為に島の中央部へと向かう。 -静留を探し出し、クリスと協力して彼女を助ける。 -唯湖を探し出し、彼女を護る。 -首輪を解除できるであろうドクターウェストを探し出し、彼と仲間にする。 -何かこのゲームのヒントが隠されていないか付近の施設を調べる。 2:第六回放送(2日目の正午)までにツインタワーへと向かい、アル達と合流する。 3:誰かと出会ったら仲間になるよう説得。即座に同行できないならば、ツインタワーで待ち合わせる。 4:来ヶ谷唯湖に怒りと憎悪。クリスへの不思議な気持ち。 【備考】 ※媛星の事はアルやウェスト等、媛星への対策を思い付き得る者以外に話すつもりはありません。 ※『情報の書かれた紙』に記されている内容は、「MightyHeart、BrokenHeart」の本文参照。 ※クリスが雨の幻影を見ていることに気付きました。 【大十字九郎@機神咆吼デモンベイン】 【装備】:私立穂群原学園指定体操服+運動靴@Fate/staynight[RealtaNua] 【所持品】: 支給品一式、バルザイの偃月刀@機神咆哮デモンベイン、凛の宝石×7個@Fate/staynight[RealtaNua] 物干し竿@Fate/staynight[RealtaNua]、キャスターのローブ@Fate/staynight[RealtaNua] 木彫りのヒトデ×10@CLANNAD、アリエッタの手紙@シンフォニック=レイン トランシーバー(故障)、加藤虎太郎の眼鏡、タバコ、虫除けスプレー 【状態】:決意、疲労(大)、背中に打撲(重)、全身に打撲、肩に銃創、脇腹・右足に浅い銃創 【思考・行動】 基本:亡き者達の遺志を継ぎ、希望を実現させる。 0:仲間と共に。 1:クリスとなつきに同行し、彼らを助ける。その後、一緒にアル達と合流。 2:虎太郎の生徒と出会えたら保護する。 3:金髪の女(ドライ)とはいずれ決着をつける。 4:ドクターウェストに出会ったら、問答無用で殴る。 【備考】 ※千華留、深優と情報を交換しました。 深優からの情報は、電車を破壊した犯人(衛宮士郎)、神崎の性癖?についてのみです。 ※クリスが雨の幻影を見ていることに気付きました。 ※理樹を殺したのはドライだと気付きました。 216 tear~追憶夜想曲~ 投下順 217 アカイロ/ロマンス 時系列順 クリス・ヴェルティン 219 relations 玖我なつき 大十字九郎
https://w.atwiki.jp/bunmenrapwiki/pages/12.html
違います
https://w.atwiki.jp/malicestella/pages/206.html
取り敢えず二人がラブラブイチャイチャちゅっちゅうふあはという目的だけは達成。 ・砂糖吐くほどの甘々注意報発令。 ・死にネタではないけど死亡フラグネタ注意報発令。 ・寧ろじじベル注意。 ・っつーかラムダも別人やん。 今朝は、鳥の鳴く声で目が覚めた。寝起きであることを差し引いても霞みぼやける視界に色褪せた木製の窓枠を見留め、雪雲に覆われた空を背に羽ばたく二羽の鳥を目で追った。本格的な冬の訪れを前に暖かなストラタへと渡る鳥なのだろうな、とアスベル・ラントは思った。 「歳をとりましたね」、とヒューバート・オズウェルに言われたのは今年の頭だ。幼い時分、遠い異国の地へ養子に出され、ラントの姓を奪われた弟はけれど変わらずアスベルを「兄」と呼び、お互いに所帯を持つようになった今も親交は続いている。アスベルは今年の春から軍学校に入ったのだというヒューバートの孫に、内定が決まってすぐに祝いの品を贈っていた。その為、伴侶の影響からか多少の融通は利くようになったもののまだまだ律儀な弟は、はるばる海を越えてこのラントの地にわざわざ足を伸ばしたのだった。だのに、開口一番のヒューバートの言い様に、アスベルは車椅子に腰掛けたまま肩を落とした。だが、弟の辛辣な言葉をただ受け入れるのも癪だったので「お互いな」、と言ってアスベルは彼の手にした杖を爪先で小突いた。 かつて弟に言われたその言葉を寝台の上で反復し、アスベルは薄く笑った。本当に随分歳をとったものだな、と思ったからだ。最近風邪をこじらせてからは寝台を起き上がることも少なくなり、一日を窓から見える景色を眺めて過ごしている。アスベルの領主としての仕事の殆んどは概ね息子に引き継がれており、孫たちに囲まれ本を読み聞かせたりボードゲームに興じたりする隠居生活もそう悪くはないものだった。ただ、全く不満がないわけでもない。身体の自由が利かないもどかしさや、父親の墓参り一つ儘ならないもどかしさは確かにある。それでも、そうした不満は時の流れがやがて諦観を促していった。 控えめに扉を叩く音が響き、アスベルは窓の中の景色から視線を外した。白塗りの天井が視界を横切り、一拍を置いて首を傾けた先に木の扉が見て取れた。枕の上でのただそれだけの動作が今のアスベルには酷く億劫だった。 「起きてるよ」 冷たい朝の空気に寝起きの声は存外、凛と響いた。擦れて弱々しいよりはずっといい。 アスベルの声を待って扉は薄く開かれて、その隙間からクロソフィの花の色をした長い髪が覗く。次いで顔を見せた少女は、夜の名残と朝の前触れとが混ざり合った、不思議な菫色の瞳を猫のように細めた。 「おはようアスベル」 「おはよう、ソフィ」 少女――ソフィ・ラントは両手いっぱいに花を抱えて部屋に入ってくる。その足取りは軽やかで、出会った頃と何一つ変わらない。 「アスベル、具合はどう?」 アスベル・ラントの「娘」としては簡素な白いワンピースを翻し近づいてくると、ソフィは指先を寝台に横たわるアスベルの額に押し充てた。ほっそりとした少女の指は直前まで冷水にでも触れていたのか、冷たくて気持ちが良かった。 「まだ少し熱いね」 ソフィは気遣うように言って微笑むと、寝台脇の机に置かれた花瓶の水を取り換える為に部屋を出ていった。 季節の変わり目にアスベルの老いた身体は不良を訴え初め、もう何日も微熱が続いていた。昔ならこのくらいの熱は風邪の内にも入らなかったのに、と苦々しく思う。ただ、儘らない身体で周囲に更なる迷惑を掛けることは勿論アスベルの本意ではなかったので、熱が下がるその時をこうして大人しく寝台の上で待っている。それがここ最近のアスベルの日常だった。風邪が伝染らないように、と部屋への出入りを禁じたアスベルに、ソフィだけはその人ならざる身を最大限に主張して毎日枕元に花を生けに訪ねてきた。お陰で、退屈に殺されることはないだろうな、とアスベルは思った。 暫くするとソフィが戻って来て、今日の花を生けた花瓶を机に置いた。赤紫色をした、クロソフィの花だった。 クロソフィ――温暖な気候のウィンドルの、特にラント地方に群生する花の一種で、ソフィの名前もまたこの花から取られたものだった。だからアスベルはこの花を見ると必ずソフィを連想し、それからラントの裏山を思い起こした。そこはソフィと初めて出会った場所であり、また掛け替えのない友人たちを得た場所でもあった。 「なに?」 花の収まりを見ていたソフィが、自身の手元のクロソフィを眺めるアスベルの視線に気が付き首を傾ける。少女の様子にアスベルは微笑みを返した。 「今の季節にこれだけのクロソフィは珍しいと思ってさ」 冬が近付き、最近は日増しに寒くなる一方だった。ソフィが世話をする庭の花壇も今では随分と彩りを欠いていた。 「庭の子たちは今シーズンはもうお休み。今日は裏山まで行ってきたの」 分かってて言ったでしょアスベル、と少女は柔らかく目を細めた。 「裏山は、変わりなかったか?」 「うん。変わらなかったよ」 アスベルが問うと、ソフィは穏やかに答えた。 世界中のありとあらゆる色の元素[エレス]が混ざり合い充満する特異点である為に、裏山には季節を問わず様々な花が咲き乱れている。アスベルは目を伏せて、目蓋の裏に昔日の花畑を思い描いた。 「また、行きたかったな」 色とりどりの花々や、羅針帯[フォスリトス]の揺れる空を背に枝葉を伸ばす誓いの大樹、髪を掻き混ぜては吹き抜ける大翠緑石[グローアンディ]から循る風――全てが色褪せることなく、アスベルの中に鮮明に刻まれている。それでも、寝台に儘ならない身体を横たえるアスベルは最近になって富みに裏山を懐かしく思うようになった。 「また行けるよ」ソフィが、アスベルの手に自身の手を重ねて言った。「熱が下がったら一緒に行こう?」 思いがけず近いところから聞こえた少女の声音に、アスベルは伏せていた目蓋をゆっくりと持ち上げた。寝台の傍らに膝を突き、アスベルの顔を覗き込むようにして見下ろすソフィの表情に笑顔はなかった。それだけで、眉根を寄せた彼女が何を求めているのかを理解したアスベルは、けれどその欲求には決して応えられないということも解っていた。だから、諦念の滲む笑顔で取り繕うと、節ばかり目立つようになった手指をソフィへと差し出して言った。 「じゃあ、約束しよう」 アスベルの意図を理解した少女は一瞬、今にも泣き出しそうな顔を見せて俯いた。けれどすぐに笑顔になって「約束ね」、とアスベルの小指に自身の指を絡めた。 「……何だか、ソフィは凄く大人になったよな」 「そうだよ。わたしをいつまでも子供扱いするのは、もうアスベルくらい」 「そう言ってソフィは俺に子供扱いさせてくれるんだろう、大人だから」 「大人だから」 言って、二人で声を潜めて笑う。こうしていると昔と何一つ変わらない気がするのに、どうしてもアスベルはソフィを置いていかなくてはならない。それが堪らなく辛かった。 アスベルもソフィも、遠からず訪れるだろう別離の時を随分と昔に覚悟した。覚悟しなければ、一緒には居られなかった。アスベルは己が見ることの叶わない未来への系譜をソフィに託し、ソフィはアスベルの想いと共に生きていこうと決めた。 「……ねぇ、アスベル」絡めた指を解いて、ソフィが問う。「わがまま、言ってもいい?」 いいよ、とアスベルは言った。柔らかいクロソフィの色をした髪を撫で梳きながら微笑んだ。 アスベルの返答の早さとは裏腹に、ソフィは小さく息を詰めて黙り込む。形の良い唇を固く引き結んでそれから、アスベルの横たわる寝台に顔を埋めた。肩を震わせ、声を殺す少女に掛ける言葉が見つからず、アスベルはただ長い髪を梳き続けた。「死なないで」とくぐもった小さな声が耳に届いても、沈黙を守り続けた。また、願望を口にした少女も返る言葉を求めてはおらず、窓を叩く風の音と嗚咽だけが部屋の中に響いていた。 今回の別離だけではなく、全ての尊い出会いが何れは不可避の喪失に繋がる少女に、永遠を知らない生き物が語ることの出来る言葉はあまりにも少なかった。少女に対してだけではない。自身の身の内に取り込み、臓腑よりも深い場所で繋がった同居人に対してもまた複雑な感情ばかりが浮かんでは消える。半世紀以上の歳月を共有して尚、彼にどれだけのものを見せ、聞かせ、充たすことが出来たのだろうか、と後悔の念ばかりがアスベルには過った。星の憎しみを取り込み、解きほぐす道を選んだかつての暴星は未だにアスベルの身の内に巣食い夢を見続けている。 会いたいな、とアスベルはソフィの頭を撫でながら思った。会って、話がしたかった。 カルテジアン劇場に巣食うパラビオーシスの悲哀 Love will tear us apart 20110103 目を開けると、一面の花畑が広がっていた。見覚えのある、けれど名前は知らない花々はアスベルによく知る大切な場所を連想させた。膝頭にまで迫る花の海と、聳え立つ大樹が幼い誓いを思い起こさせた為かも知れない。 遠く水平線が滲み、朱と青とが溶け合う様子がいつか見た夜明けに重なる。だが、アスベルはすぐに眼前に広がる光景を錯覚であると断じた。頬を撫でる大緑翠石の恵みはなく、鼻腔を突く湿った臭いもなく、何より危なげなく花園から伸びた自身の両足が全ての現実味を取り払った。まるで半世紀以上前に足を踏み入れたフォドラの虚構の楽園のようだな、とアスベルは思った。 おもむろにかざした右手は硬く、厚く、見慣れた骨と皮ばかりのものではない。けれどそれは確かに、かつてはアスベルのものであり、また時の流れが徐々に奪っていったものでもあった。 軽く拳を握り、開く。それから、手のひらを自身の胸元にあてがい、花畑へと視線を落とした。その一連の動作の中で、アスベルは若い時分に好んで着用していた白い上着や、袖口から覗く翠の折り返しを見留めた。 夢を見ている。遠く、郷愁を帯びた夢を見ている。アスベルはただそれだけを理解し、静かに水面を湛える海を臨む崖の方へと歩きだした。切り立った崖の先端部には樫に似た巨木が菫色をした不思議な空へと枝葉を延ばしていた。その幹の、堅い皮にある傷にアスベルは触れた。刻まれた傷痕は名前であり、名前は誓いだった。アスベルは一つ一つ、指先で誓いをなぞり、唇で名前を型どった。 「……ありがとう」 最後の一葉に触れ、アスベルは初めて声を発した。風もなく、波の音もない寂滅の中で然して張ったわけでもない声はそれでも大きく響いた。 花が揺れる。潮騒が鼓膜を震わせて、髪を、頬をぬるい風が撫でていく。静止していた筈の領域が、ただアスベルの一声に動揺しわなないていた。手のひらに触れた硬く冷たい樹の幹だけが鎮座している。その幹に指先で触れたまま、アスベルは額を押し当てて彼の不器用な優しさに感謝し、言葉を重ねた。 「ありがとう、ラムダ」 目を閉じて、名前を呼ぶ。それは、身の内に潜む暴虐の星の名前だ。 彼とは半世紀以上、アスベルの人生の半分以上の歳月を共有してきた。口の端にも乗せず、またアスベル自身が意識すらしていない諦念を或いは魂のパラビオーシス――ラムダは、汲んでくれたのかも知れない。 アスベルは大樹から離れると、その幹に描かれた一字一句を凝視したあとに堅く一度、目を閉じた。決して忘れることのないように、強く強く誓いを目蓋の裏に焼き付けておきたかったからだ。 そうして目を開けて振り返った先には、ラムダが居た。出会った頃のような、臓腑から溢れだす血を思わせた赤黒い揺らめきでなく、紫焔に耀く不思議な煌めきは陽の光のように虚構の花々を照らしていた。 「ラムダ」 紫焔を纏う、球形の名前を呼ぶ。だが、暴星はただ静かに揺らめくばかりだ。不快さを感じさせない沈黙に、アスベルは笑みを含む吐息を溢し、口の端を僅かに上げた。小さく首を傾けて、また異形の名前を呼ぶ。今までとは意図を違える声音で韻を踏み、そうして言葉を続けた。 「こういうのも、悪くないだろ」 揺らめく紫焔から視線を外し、アスベルは周囲を見渡した。 アスベルがラムダに初めて手を伸ばしたそのとき、この領域は決して交わることのない朱の空と、青く水を湛えた大地とが果てしなく続くだけだった。アスベルの中にラムダという異物が侵入することで生じた領域は本当に何もなかった。星の核[ラスタリア]へと至る間に垣間見たラムダの過去だけでなく、そんな寂寥とした空間にアスベルは彼の孤独を見出だした。だからそんなラムダの孤独を癒したいと思ったし、可能性や未来を与えたいとも思った。それはラムダに限らずソフィに対してもアスベルが望んだことだった。それくらい、アスベルにとっては当たり前に望まれるべき可能性や未来――或いは幸福と呼ばれるものが彼らには約束されていない、その事実がどうしようもなく悲しくて、悔しかった。 だがそれが今、寂寞とした領域には花が溢れ、禍々しく仄昏く揺らめくばかりだった暴星は生命の耀きに溢れている。決して交じり合うことのなかった朱と青とは、夜明け前を思わせる菫色に燃えていた。 例えこの光景がラムダの心境の変化の顕れではなく、ただアスベルの願望を投影させただけの虚像でしかないのだとしても、アスベルは嬉しかった。ラムダに人間の弱さや愚かさを容された気がしたからだ。どうしようもなく追い詰められた彼が、他者を許容することの出来る豊かさを身に付けられた、ただその事実が嬉しかった。だから、悪くはない、とアスベル思った。 「でも、何だかお前とこうして話すのも本当に久しぶりだな」 時折その存在を感じることはあっても、ラムダがアスベルに語り掛けてくることはフォドラの一件以来なかった。 半世紀以上前、アスベルがまだラムダを取り込んで間もない頃、フォドラの異変は衛星であるエフィネアにまで影響を及ぼした。原因は千年前、既にフォドラの中心で生まれていた。人の手による生態系のバランス崩壊に、母星であるフォドラが一つの意識体として牙を剥いたのが全ての発端だった。結果フォドラは亡びの惑星として枯渇し、その意志は千年の時を経てエフィネアにまで及んだ。その意志を収め、フォドラの憎悪を身の内に取り込むことで癒そうとしたのがラムダだった。アスベルはその時のことを、何となしに覚えている。フォドラの元素[エレス]を吸収し、星の核の活動を停止させる為にその身の主導権をラムダに譲ったアスベルは、彼の決意を聞いた。ラムダはフォドラと対話する道を選び、アスベルの中で夢を見ると言った。それが、ラムダの声を聞いた最後だった。 「あれからどうだ、フォドラは?俺も……まあ色々あったけど、皆に助けられて何とか今までやってこれたよ」 ラムダは黙っている。最後に話したときと変わらず、けれど確かにその耀きを強めてアスベルの中に存在している。 「ソフィも元気だ。いつもお前のことを気に掛けてるよ」 プロトス1――ラムダを滅ぼす為の兵器だった彼女が今は花を育て、滅ぼす筈だった存在を案じ、その目覚めを待っているという事実もアスベルには喜ぶべきことだった。 「一番下の孫なんて、ソフィと結婚するだなんて言い出しててさ」 黙り込んだままのラムダを気にせずに、アスベルは話し続ける。揺らめく紫焔に目を細めて、言葉を選ぶ。 動揺はしていた。緊張もあった。その全てはきっと、ラムダにも伝わっている。けれど彼はかつてのような悪態をつくでもなく、ただ沈黙を守った。だからアスベルは彼の中にも何らかの動揺、或いは緊張があるのだろうな、と思った。 だから、迷っていた。決定的な一言をラムダに告げるべきか、思い悩んでいた。 「ラムダ」 名前を呼ぶ。不思議な炎はただ揺らめくばかりだ。そして、沈黙は拒絶なのだということも或いは、アスベルは理解していたのかも知れない。 星の焔の名を呼ぶことは、酷く容易い。舌先に乗せた名前は、口の端によく馴染む。けれど、その先が続かない。覚悟はあるのに、言葉に詰まる。ラムダ、とアスベルはもう一度呼び掛けた。言わなくては、と思った。 「その、孫のことなんだけどさ……」 『――…黙れ』 重く、低く、声が響いた。領域の四方から降り注ぐような声は反響し、アスベルの鼓膜を震わせた。 緩やかな沈黙を破り、拒絶の意を示した暴星の声音に、アスベルは急激に自分の気持ちが収まっていく心地がした。拒絶、或いはそこに滲む彼の怯えに揺らぐばかりの決意は確固たる意志へと転じた。 アスベルは静かにかぶりを振り、続けた。 「その孫が、お前の次の宿主だ」 告げると、星を取り巻く焔の勢いが増し、足元に咲き乱れる花が花弁を散らす。その花曇りの中に在ってもアスベルは微動だにせず、静かにラムダを見つめていた。 「ラムダ、俺だって悩んだ。出来ることならずっとお前と」 『黙れと、言っている』 「お前と居たかったさ。お前と、生きていたかった」 望める筈のない永遠を、夢物語を、深い深い超自我の底で渇望する程度にはアスベルはこの奇妙な同居生活が気に入っていた。奇妙な同居人を誰の手に任せるでなく、出来ることならずっと同じ時を共有出来たらと望む程にはラムダという存在を得難く愛しんでいた。 「……あの子ならきっと」 言葉にし、ラムダを受け容れる、と言った孫を思う。ソフィに懐いていて一人前に彼女の手を引く子供を、妻はいつも微笑ましそうに見ていた。これならソフィも寂しくないわね、と言って笑っていた。幼いながらも利発で聡明な子供でもあった。隣国の知将として名を馳せるアスベルの弟にさえ、真正面から自身の疑問を投げ掛けたこともあった。そして幼い時分のアスベルを知る誰もが皆、口を揃えて言った。 「何か、俺によく似てるんだってさ」アスベルは頭を掻いた。「自分じゃよく分からないんだけどな。少なくとも、俺はあの歳で年上の女の子を口説いたりとかはしなかったし」 もしかしたら記憶のないソフィを守る、と言う様が重なって見えたのかも知れない、とも思ったがそれは何となく言わなかった。 「だけどラムダ。あの子は本気だ。だから周りも、俺も折れた」 揺らめく紫焔に目を細めて、アスベルは真実を言った。 「それに、俺じゃもう、お前を守ってやれないんだ」 限界だった。声を、喉を、引き絞った。黙れ、と言うラムダの言葉はまるでアスベルの願望そのものだった。 アスベルは、若く瑞々しい厚みのある手で顔を覆った。領域の虚構全てが、現実であったならどれだけ良かっただろう、と思った。 死に、畏れはなく、厭いもない。だが、残していく不安ばかりが付き纏う。それは憤りにも似た、老いを重ねるアスベルに徐々に降り積もっていった澱にも似た昏い感情だった。 息を詰め、言葉も失い、悲観にでなく悔恨に肩を震わせ、唇を噛み締めるアスベルの手に、何かが触れる。顔を被う両手を、更に包み込むような感触は人の手のひらに似ていた。 アスベルは、被いを退けた。両手に触れる何かを見つめ、俯いていた顔を上げた。 「――……ラムダ」 その姿を知っていた。赤みの強い鳶色の髪も、白と翠を主とした着衣も、若い時分のアスベルが全て持っていたものだった。ただ一つ、夜明けを待つ彼は誰時の空の色をした双眸だけがアスベルに違和感を抱かせた。その違和感の全容を形容することは難しい。ただ、歓喜にも似た感情が、アスベルの中に興ったのは確かだった。 『そんなものは要らない』 ラムダは言った。感情の欠落した表情で、感情の籠もらない声音で、アスベルを突き放した。淡々と、絶対の拒絶の意を示した。けれど、手に触れるぬくもりがどうしようもなく愛しく思えて、アスベルは笑った。 「いいや。お前には必要だ」 その言葉に嘘はなかった。畏れも、戸惑いも全てが消え去っていた。アスベルは酷く穏やかな気持ちで、若い時分の己と寸分違わぬ姿形をしたラムダの手を外し、その癖の強い鳶色の髪の跳ねる頭に手を乗せた。 「お前が、これからを生きていく為には必要なことなんだ」 『何が、これからだ……!』 手は、振り払われた。拒絶の滲む言葉そのままに、彼はアスベルの胸元を強く押して突き放した。突き放して、そのまま頭を抱えるようにして俯いてしまった。 落ち掛かる赤黒い前髪に隠れて、ラムダの表情はすっかり見えなくなってしまう。これは困った、とアスベルはいつもの癖で軽く頭を掻いた。 『お前は、我に生きよと言った』 「ああ、言ったな」 『我に、生きよと言ったお前が』 「……そうだな。酷い話だ」 酷く、無責任な話だ。分かっている。分かっているさ、とアスベルは思った。 『……もう、良い』 俯いたまま、ラムダは言った。そんなラムダに、アスベルはいつかそうしたように手を伸ばした。 『もう良い。我は、もう良いのだ』 手を伸ばして、髪に触れる。頭を抱える、彼の手に手を重ねる。今度は拒絶されなかったことに安堵の息を吐きながら、アスベルは何だか懐かしいな、と思った。 『このまま、お前と共に』くぐもった声で、ラムダは言う。『朽ち果てることも我は厭わぬ』 だから、とラムダは続けた。続けた先は言葉にはならず、ただ膝を折った。アスベルは同じ姿形をした彼を追い、肢体を受け止め、その背中に腕を回した。ラムダはアスベルの肩に額を押し当てたまま顔を上げることはなかった。 「ありがとう」 短い沈黙を破り、アスベルはラムダの髪を梳きながら言った。いつの間にかアスベルの腕を握り込んでいたらしい彼の手に、僅かに力が入った。だからきっとラムダには今の自分の心境などお見通しなのだろうな、とアスベルは思い小さく苦い笑みを浮かべる。 「でも、それは駄目だ。それは、出来ない」 目を閉じて、抱き締めたぬくもりを思う。それは、手を伸ばし受け容れたそのときは、小さく今にも消えそうだった星の光だ。今や星の核を抱き、憎悪と孤独に寄り添う強い光となった彼を潰えさせるわけにはいかない。 「お前が必要なんだ。お前が居なくなったら、世界も、ソフィも独りになってしまう。お前にだから任せられる」 目を閉じたまま、引き裂かれる痛みを思う。感覚を共有してどれだけの歳月を経ても、ただの一度も同一の存在になど成り得なかった半身を思う。卑怯な言い訳で凝り固めた枷で彼を縛り、逃げ道を奪い、そして置き去りにする。アスベルには一瞬の、ラムダにとっては永遠の痛みだ。 卑怯者め、とラムダは言った。アスベルは、彼を抱き締める腕に力を込めた。ラムダは、腕の中で緩く頭を振った。 『駄目だ。そんなことは、許さぬ……』呟くラムダの声は、酷く聞き取り難い。『死んでは駄目だ』 幸せだな、とラムダを抱き締めたままアスベルは思った。こんなにも多くを望まれて、惜しまれている。悔恨も、恐怖も確かにあるのに今アスベルはただ穏やかな気持ちでそう遠くない未来を見つめていた。 ラムダが、顔を上げた。紫焔を宿す双眸が、アスベルを見上げる。 『生きるのだ、アスベル・ラント……!』 残酷な復讐の声に、どうしようもない程の幸福を感じながらアスベルは諦観を込めて星に微笑んだ。 あまりのラブコメっぷりに書いてて恥ずかしくなりました。とても。 (20110103)
https://w.atwiki.jp/meidai_bg/pages/87.html
バンド名 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (画像あればアップして) メンバー 活動 10. レパートリー その他 著:
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/29891.html
【登録タグ L Lily 曲 水屑】 作詞:水屑 作曲:水屑 編曲:水屑 唄:Lily 曲紹介 大好きだった、あの人へ。 さようなら。 歌詞は 水屑氏 が過去に体験した悲しい出来事をモチーフにしている。 歌詞 ずっと怖くて 嫌いになって 見ないふりしてた たった一言で嫌われるなんて もう会うことはないと言い聞かせて もう終わりにしよう あの時間は幸せだった 紛れもなく大好きだった これ以上優しくしないで これからはもう会わないと思う だからあなたが傍にいた証を消すの 「どうして・・・?」 枯れ果てた涙はずっと 私を蝕み続ける 一人ここで泣いてた 嫌いになることができない だから この糸を切り裂く あなたのことが、大好き、大嫌い。 「ありがとう、」と「ごめんね、」を 綴って送る 手紙 「じゃあね、さよなら。」 コメント いいね!!! -- 名無しさん (2014-07-18 20 55 17) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/iwannabethewiki/pages/2671.html
製作者 だぶりゅー DL先↓ http //www1.axfc.net/uploader/so/3347745
https://w.atwiki.jp/sgxdhikoushiki/pages/1144.html
カード育成/カード超覚醒/マリア/NOBLE†TEAR table_edit用ページ マリア/NOBLE†TEAR スキル内容 必要素材 Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5 SA1 HP上昇 知の結晶×150知の輝破片×100虹の結晶×100ルーン・ベオークの破片×50短剣のエレメント×50200000ゴールド 知の上結晶×200知の輝破片×150虹の上結晶×150心象の上結晶×150ルーン・ベオークの欠片×100短剣のエレメント×100500000ゴールド 知の輝欠片×150知の輝石×100心象の真結晶×60心象のエレメント×150ルーン・ベオークの集塊岩×150短剣のエレメント×2001000000ゴールド 知の上輝石×350知の真輝石×200ルーン・ベオーク×200心象のエレメント×150心象のエレメント・真×1502000000ゴールド 短剣のエレメント・真×250知の真輝石×250ルーン・ベオーク(真)×250旋律のエレメント・真×250心象のエレメント・真×2505000000ゴールド SA2 ATK上昇 SA3 DEF上昇 SA4 3体対象技特殊ダメ上昇 知の覚醒(初級)×250知の輝破片×50ルーン・ベオークの破片×50短剣のエレメント×80200000ゴールド 知の覚醒(中級)×300知の輝欠片×150ルーン・ベオークの欠片×100短剣のエレメント×120500000ゴールド 知の覚醒(上級)×500知の輝欠片×150知の輝石×100ルーン・ベオークの集塊岩×150短剣のエレメント×1501000000ゴールド 真の覚醒×125知の真輝石×100ルーン・ベオーク×100短剣のエレメント・真×100心象のエレメント×150心象のエレメント×1502000000ゴールド 短剣のエレメント・真×250知の真輝石×250ルーン・ベオーク(真)×250心象のエレメント・真×2505000000ゴールド SA5 3体対象技特殊ダメ加算 短剣のエレメント・真×300知の真輝石×300ルーン・ベオーク(真)×300心象のエレメント・真×3005000000ゴールド SA6 4体対象技特殊与ダメ加算 SA7 追加攻撃率上昇 知の結晶×400知の輝破片×120ルーン・ベオークの破片×100200000ゴールド 知の上結晶×350心象の上結晶×250知の輝破片×150ルーン・ベオークの欠片×125短剣のエレメント×150500000ゴールド 知の輝欠片×150知の輝石×100心象の真結晶×100心象のエレメント×175ルーン・ベオークの集塊岩×1751000000ゴールド 知の上輝石×350知の真輝石×100ルーン・ベオーク×100心象のエレメント×150虹の真結晶×3502000000ゴールド 知の真輝石×250ルーン・ベオーク(真)×250心象のエレメント・真×250心象のエレメント・真×2505000000ゴールド SA8 CT減少(通常攻撃時) SA9 全攻撃時特殊追加ダメ SA10 狂化無効 知の覚醒(初級)×300知の結晶×100ルーン・ベオークの破片×60短剣のエレメント×60200000ゴールド 知の覚醒(中級)×400知の覚醒(上級)×200知の輝破片×150ルーン・ベオークの欠片×100短剣のエレメント×150500000ゴールド 知の覚醒(上級)×450知の輝欠片×150知の輝石×150心象のエレメント×150ルーン・ベオークの集塊岩×1501000000ゴールド 真の覚醒×125知の上輝石×350知の真輝石×100ルーン・ベオーク×1252000000ゴールド 真の覚醒×180知の真輝石×240ルーン・ベオーク(真)×240心象のエレメント・真×2405000000ゴールド SA11 封印無効 SA12 常闇無効 SA13 ATK上昇(バトルアリーナ時) 知の結晶×150虹の結晶×150知の輝破片×100ルーン・ベオークの破片×50短剣のエレメント×50200000ゴールド 知の上結晶×200虹の上結晶×150心象の上結晶×150知の輝破片×150ルーン・ベオークの欠片×100短剣のエレメント×100500000ゴールド 知の輝破片×150知の輝石×100心象の真結晶×60心象のエレメント×150ルーン・ベオークの集塊岩×150短剣のエレメント×2001000000ゴールド 知の上輝石×350知の真輝石×200ルーン・ベオーク×200心象のエレメント×150心象のエレメント・真×150心象のエレメント・真×1502000000ゴールド 短剣のエレメント・真×250知の真輝石×250ルーン・ベオーク(真)×250旋律のエレメント・真×250心象のエレメント・真×2505000000ゴールド SA14 特殊与ダメ加算(バトルアリーナ時) 知の覚醒(初級)×125知の輝破片×50ルーン・ベオークの破片×50短剣のエレメント×80200000ゴールド 知の覚醒(中級)×150知の輝欠片×150ルーン・ベオークの欠片×100短剣のエレメント×120500000ゴールド 知の覚醒(上級)×300知の輝欠片×180知の輝石×120ルーン・ベオークの集塊岩×180心象のエレメント×180短剣のエレメント×2401000000ゴールド 真の覚醒×75知の真輝石×120ルーン・ベオーク×120心象のエレメント・真×120心象のエレメント×1802000000ゴールド 短剣のエレメント・真×300知の真輝石×300ルーン・ベオーク(真)×300心象のエレメント・真×3005000000ゴールド SA15 特殊ATK上昇(バトルアリーナ時) 知の結晶×400知の輝破片×120ルーン・ベオークの破片×100200000ゴールド 知の上結晶×350心象の上結晶×250知の輝破片×150ルーン・ベオークの欠片×125短剣のエレメント×150500000ゴールド 知の輝欠片×180知の輝石×120心象の真結晶×120心象のエレメント×210ルーン・ベオークの集塊岩×2101000000ゴールド 知の上輝石×420知の真輝石×120ルーン・ベオーク×120心象のエレメント×180虹の真結晶×2402000000ゴールド 知の真輝石×300ルーン・ベオーク(真)×300心象のエレメント・真×300心象のエレメント・真×3005000000ゴールド マリア 超覚醒
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/24581.html
Lastear【登録タグ 2013年 AVTechNO L NexTone管理曲 VOCALOID 初音ミク 曲 曲英】 作詞:AVTechNO 作曲:AVTechNO 編曲:AVTechNO 唄:初音ミク 曲紹介 TEARという曲の前編でもあり後編でもあるお話です。 曲名:『Lastear』 アルバム『Your』収録曲。IAバージョンがコンピレーションCD『IA/02-COLOR-』に収録されている。。 歌詞 私の傷跡を癒せるのは君(あなた) 抱きしめなくていい 手をずっと握りしめていて この胸に伝わるの 君(あなた)の体温が(あたたかさ) なぐさめなくていい そばに居てくれるだけでいい 開いた傷口塞ぎきれないの 私ひとりでは 君(あなた)も押さえて まどろむ意識の片隅にうつる 灰となりゆく私を抱きしめて 君(あなた)の流した涙が私を 導いてくれる 彷徨うことなく 過ごした時間が溢れ流れてく 淋しさも流され もう・・・悲しまない 胸に刻まれた君(あなた)のぬくもりが 私をやすらかな眠りに沈めてくれるの 君との思い出は未来(あした)にLINKして(つながって) 光に包まれる。再び出会えるように・・・ あなたと歩いた知らない街を 思い浮かべてはひとり・・・笑って___ 忘れない 忘れないで・・・ わすれない わすれないで・・・ 私の傷跡を癒してくれた君 抱きしめなくていい もう少し見つめていて この胸に伝わるの君(あなたの)の体温が(あたたかさ) 「さよなら・・・」は言わないで 再び出会える____ コメント 追加おつ! -- 名無しさん (2013-02-20 10 53 51) しびれる -- 名無しさん (2013-03-15 19 18 33) 名前 コメント