約 2,606,708 件
https://w.atwiki.jp/phlogiston/pages/636.html
Tear Blood 登場キャラクター 【プレイヤーキャラ】 レイス・マリオンドール(ストーリー・台詞集) アトリア・ラースティン(ストーリー・台詞集) 桑原東寺(ストーリー・台詞集) 七瀬柚佳(ストーリー・台詞集) アシェル・ネイヴス・アストレーテ(ストーリー・台詞集) 【隠しキャラクター】※条件を満たせば使用可能。 イヴォール・エレメノンタール(ストーリー・台詞集) 『少女』(ストーリー・台詞集) エンデ・フィルスティート(ストーリー・台詞集) メルキア・レーテ・グランツ(ストーリー・台詞集) 【CPU専用キャラクター】 スフィア・オブ・イノセンス 堕龍の王 『名も亡き者』-Immortal- TearBlood用語集 TearBloodキャラ性能テンプレート TearBloodストーリー・台詞集テンプレート 注:あくまでこのゲームは妄想の範囲です。実際に作られる事は……まぁ、作ってくれるような物好きな方がいない限りはまずあり得ません(ぉ
https://w.atwiki.jp/bemanilyrics/pages/1945.html
Baby's Tears All I need is that flower in love sleeping to be an angel So may be for a fall, I have got to know the Hikari... I can not forge my destiny I can not find the day to tear Because I want to know the secret to the paradise I can not feel a rest of a leaf I don't need the face for fear I fade the melody like a siren crying for me SO bright, that see in the sky just swept away Why can't I feel it, ever this makes me freak out All I need is that flower in love, sleeping to be an angel nothing forever, to believe, to feel, in time Nobody wishes that I need to seek for a key with angels So may be for a fall, I have got to know the Chikara...
https://w.atwiki.jp/daggerfall/pages/49.html
タイトル Mara s Tear 著者 Zhen ファイル名 ./ARENA2/BOOKS/bok00069 さあ、子供たちや、周りに集まって静かに座るなら、Maraの涙とShandarの悲しみの物語を聞かせてあげましょう・・・。 昔々、あなたのお祖母さんや私が生まれるよりずっと昔の、遥かな昔、ここから遥か遠くのある村に二人の子供がいました。彼らは共に遊び、共に森を駆け抜け、自分たちの小さな世界を探検しお互いの目を通して物事の見方を学びました。 彼らの関係は両親たちのそれとは全く違うものでした。なぜならShandarは、戦争で捕らえられ、この村の男爵のもとで奴隷として強制的に労働を強いられているMaldorの息子だったからです。村人を養うため彼らの村と別の村はともにその間にある土地を必要とし、多くの村人が亡くなるまで戦い続けていました。Maldorは戦争で負傷し、仲間に放置されました。彼は捕らえられ、罰として畑仕事を強制されました。ShandarはMaraと一緒に遊んではいけないことになっていましたが、Maraはとても幼かったため、その他の子供たちは彼女とは遊びたがりませんでした。だからMaraは父親の言い付けを破ってShandarと一緒に遊んだのです。すると、お互いそう違わないことに気づきました。彼らは、何故親がお互い嫌いあうのか分かりませんでした。 ShandarとMaraは何年も一緒に遊びました。そして成長するとお互い愛し合っていることを知ったのです。彼らは両親には決して知らせることが出来ないことを知っていました。なぜなら、彼らはお互い異なる村の出身であり、未だ村が戦争中であったので、結婚することが禁止されていたのです。彼らはどうしたらお互い幸せになれるか考えに考え続け、最終的に村から逃げ出すことにしました。彼らは故郷の村から遠く遠く離れた別の村で新たな人生を始めようとしたのです。
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1271.html
(投稿者:エルス) 今は朝。頭の回転は遅く、体も重い。そんな中で私は動こうとする。 左手を動かそうとする。相変わらず左手はないが、動く。 次は左足を動かそうとする。これもないが、動く。 相変わらず何時もと変わらない。何時だってこうだ。当たり前のことなのに 不自然に感じるのは五体満足で生まれた脳が異常だと知っているからだろう。 「やはり慣れませんね、朝起きた時のこの感覚は……」 知らない内に呟いていた。口が勝手に喋ったのだろうか。 もう無い筈の左手に腕をつけながら立ち上がる。硬い手が足に当たる。その左手が憎らしい。 次にない左足に体重をかける。重さの関係で少し手間取ったが何とかバランスを取る。 洗面所に歩いていく。義肢の左足が少し重い。左手もだ。 鏡を見ると右目の瞼に傷のある女が映っていた。私だ。 鏡の前に置いてある義眼を一度水洗いした後右目にポッカリとあいている穴に入れる。 少し違和感と水の冷たさががあったがすぐに無くなった。 そしてもう一度ベッドに戻り、さっきの右目を隠すように眼帯を付ける。 何日生きただろうか?何回死にたいと思っただろうか?何回思い踏みとどまっただろうか? この体の一部を代償に何を得たのか?彼の死は必要だったのか? 必要の無い事が次々に頭の中に浮かび上がる。やめろ、それ以上考えさせるなと頭を左右に振る。 意味は無い。ただそうすれば雑音が一つでも頭の外に出ると思ったからだ。 死に掛けた兵士を犠牲にして生きたのはお前だろう?他人の命を切り捨て、生きてきたのはお前だろう? 死を見続けて学んだ死を何故語らない?正面から見る勇気が無いからだろう? 気づけば呼吸が荒くなっていた。心臓の鼓動も早い。 額を触れば汗もかいていた。怖かったのだろうか身体も震えている。 たまに起こる発作のようなものだ。 自分の知っている事を話さないのは理解されない事を自分が知っているからだ。 電気、水、家、学校、全部揃った環境で育った人間は他の事を理解しようとしないのだ。 私と同じで闇を見る勇気が無いからだろう。要するに臆病者だ。 それに私はメード、この戦場から離れる事は出来ない。語る口すら、閉ざされるのか。 「ルルア、起きているか?」 ノックと共に部隊長のマクスウェル中佐の安定した低音の、少し渋めな声が部屋に聞こえてきた。 私は緩慢な動作で髪を整え、ゆらゆらと覚束ない足取りでドアまで歩き、少し深呼吸してから開けた。 表情は何時もの微笑みで、私はマクスウェル中佐を見た。 「起きていますよ、マクスウェル中佐」 「おっと、返答が無いからまだ寝ていたかと思った」 「それで、何か用ですか?」 「特には無いのだがな、お前が大丈夫か、気になってな」 「私は大丈夫ですよ」 「そうか?エルフィファーレが離反してから、顔色が悪いようだとミラーが言っていたが……」 「ミラー大尉の考えすぎですよ、私は大丈夫です」 「………それなら良いんだがな。背負い込むなよ?あれは君の責任じゃない」 「えぇ、分かっています」 「それなら私は事務に戻る。色々と面倒な書類が舞い込んできてデスクを占拠していてな」 「――――――」 「ん?」 気付けばマクスウェル中佐の軍服を右手で掴んでいた。それはさっきのように、右手が勝手に動いたようだった。 自分のしでかした事にも関わらず、私は無責任にも顔を伏せ、マクスウェル中佐から視線を外した。 酷く自分に腹が立ち、そして言い切れない思いが込み上げてきた。 自然と右手に力が入り、マクスウェル中佐が更に不思議そうな顔をするのが頭に浮かぶ。 「おい―――」 「すいません……何か…最近おかしくて……」 「……背負い込むなと、ゴドウィン大佐にも言われてただろうに」 掴んだ軍服が無理矢理離れ、私は不安で顔を上げた。瞬間、マクスウェル中佐と目が合った。 「………涙を拭け、ナイトホーク」 「え?」 また、私は泣いていたらしい。指摘されてから、何処に隠れていたのか、嗚咽が込み上げてくる。 抑えても抑えきれない感情が、ボロボロと表に出てきてしまう。 隠してきた感情が一気に吹き出て、見せたくもないのに見せてしまった。 「何で……こんなに…」 「…………」 不意に暖かさと鼻を擽る埃っぽさを近くに感じた。それがマクスウェル中佐の体温と軍服だと、自分が抱きしめられていると気付くまで長い事掛かった気がした。 嗚咽は止めようとしても止まらない、涙は流れているのも忘れるくらい、流れ続けた。 酷く悲しく、酷く――――――何だろう? ゴドウィンも、バーバラも、神狼も、シリルも、エルフィファーレも、私の前から消えていった。 それらを失った喪失感?それとも自己中心的な責任感?分からない、何が何だか、私が何だかすら、全然分からない。 訳が分からない、何で泣いてるの?何でこんなに悲しいの?分からない。分からないんだ。 「泣くだけ泣け、それで良いんだ。それは間違ってない選択肢だ」 「――――――……私は、このままで、良いんでしょうか?」 「あぁ」 「こんな、全部微笑みだけで、全部返してしまう、そんな人間で、本当に良いんでしょうか?」 「あぁ」 「こんなに泣き虫で、良いんでしょうか?」 「あぁ」 「良いんですね?」 「良いに決まってるだろう、試しにアンケートでもやってみようか?」 顔をマクスウェル中佐から離して、視線を上げると、彼は口元を吊り上げて笑っていた。 涙を拭いて、私は笑ってしまった。随分と不器用な笑い方なので、自然と笑えてしまうのだ。 「……フフッ」 「……何で笑う」 「中佐は笑い方が下手ですね」 「……死んだ妻と同じ事を言うんだな、君は」 「みんな同じ事を思ってるんですよ」 「何故か酷く馬鹿にされている気がしてきたぞ」 「馬鹿になんかしてませんよ、マクスウェル中佐」 「それなら良いんだがな、落ち着いたか?」 「えぇ、まぁ」 「これくらいなら別にどうとも思わん。こんな男の胸なら幾らでも貸すぞ」 「出来れば、これっきりにしたいです。私が弱さを見せると、色々と不味いでしょうし」 「うむ、そうだがな、ルルア。人間、重荷を背負うようには出来てないんだ。無理はするな」 「それ、ゴドウィンからの受売りですね」 「そうだ。彼は良い人間であり、良い軍人だった。教育担当官としても、あれ以上適任な人物はそういないだろう」 「過大評価ですよ。彼は極普通の、父親だったんです」 「そうだな、彼は……確かに父親だった。息子に対しても、兵士に対しても、メードに対しても」 「それで付いた仇名が軍のハンプティ・ダンプティ、でしたね」 「あれには笑った。自分から言う人が居るか、とね」 マクスウェル中佐が控えめに声を出して笑うと、自然と私も笑っていた。 そうだ、私にもまだ縋れる人が居たじゃないか、こんなにも不器用で、優しい人が。 苦しい時は誰も居ない所で抱きしめてくれれば良い。楽しい時は一緒に笑いあってくれれば良い。 どんな時も心を共有する必要なんてない。ほんの一瞬でも、私を守ってくれるなら、他には何もいらない。 それに私は微笑み返すのだ。ありがとうと言って。 「―――っと、笑ってる場合ではないな、仕事に戻る」 「はい、私は部屋で寛いで、外に出ようと思います」 「報道員に見つかるなよ、最近何かと多いんだ。しつこいからな、あいつらは」 「忠告ありがとうございます。それと………―――」 「それと?」 「―――……苦しくなったら、また泣かせてください」 「なっ!?」 顔を真っ赤にしているマクスウェル中佐を見ながら、私は部屋に入り、ドアを閉めた。 言ってから恥ずかしくなってきた。顔が熱を持って、赤くなっているのが自分でも分かる。 だけど、柄でもない事を言ってしまったと言う後悔も、妙に軽くなった胸の中も、してやったと言うこの満足感も。 全てが、久し振りに私の前に現れてくれたような気がした。 多分それは、全部背負い込もうとして、見られないようにポケットに詰め込んだ『弱さ』と一緒に、 随分とクシャクシャに丸まって、光が当てられないまま忘れられて、今やっと外に出て来れた、 私のような、生き残りなんだと思う。 どうしてそう思うのかは、分からないのだけど。 今は、何と無く、そう思うのだ。 関連項目 ルルア エルフィファーレ(会話中のみ)
https://w.atwiki.jp/remastercd/pages/34.html
ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ/BLOOD, SWEAT TEARS スタジオ 『子供は人類の父である』- Child Is Father To The Man (1968) 『血と汗と涙』- Blood, Sweat, and Tears (1969) 『』BS T 3 (1970) 『』BS T 4 (1971) 『ニュー・ブラッド』- New Blood (1972) 『』No Sweat (1973)
https://w.atwiki.jp/mtgflavortext/pages/11061.html
なぜ魂売りがファイレクシア人の技術に対して腹を立てているのかは誰も知らなかったが、連合にとっては願ってもない幸運だった。 No one knew why the spiritmongers were so enraged by Phyrexian technology, but it was a stroke of good luck for the Coalition. 団結のドミナリア 【M TG Wiki】 名前
https://w.atwiki.jp/mtgflavortext/pages/9454.html
神を理解しようなどという考えに落ちることなかれ。一滴の水とて、草の露や氷河の雪解けや稚児の涙となりえように? ――密師範 "Do not fall into the trap of thinking you understand the kami. Cannot a drop of water be dew on the meadow, a glacier s thaw, or the tear of a child?" ――Sensei Hisoka 神河謀叛 【M TG Wiki】 名前
https://w.atwiki.jp/sdvx/pages/8642.html
EXHAUST 選択肢 投票数 投票 詐称 0 強 0 中 0 弱 0 逆詐称 0
https://w.atwiki.jp/omomu/pages/100.html
トゥエ レイ ズェ クロア リュオ トゥエ ズェ クロア リュオ ズェ トゥエ リュオ レイ ネゥ リュオ ズェ ヴァ レイ ズェ トゥエ ネゥ トゥエ リュオ トゥエ クロア リュオ レイ クロア リュオ ズェ レイ ヴァ ズェ レイ ヴァ ネゥ ヴァ レイ ヴァ ネゥ ヴァ ズェ レイ クロア リュオ クロア ネゥ トゥエ レイ クロア リュオ ズェ レイ ヴァ レイ ヴァ ネゥ クロア トゥエ レイ レイ
https://w.atwiki.jp/sakiyuriyuri/pages/156.html
549 :名無しさん@秘密の花園:2009/09/02(水) 17 31 03 ID q2Net4uU 部キャプだけど部まこ。 部キャプがうまくいきすぎなので悲恋にしようとしたがなぜかまこ失恋ものになった。 ―――最近の部長はちょっと変じゃ。 このごろまこは思う。 確信持って変だという訳でなく、どこか雰囲気が変わった気がするのだ。 ほんの微かで一年の頃からずっと久のことを見てきたまこだからこそ感じとれた、その程度の違和感。 「まぁ、あの怒涛の夏の大会を終えた後じゃけぇのう」 そうだ。あの人の三年思い続けてきた夢が今叶っているのだ。全部ひとりで一から清澄の麻雀部を建ててきたあの人の夢が。 そんなひとが進化せずに変わらない訳がない。 「…あの人も進化してるっつーことか」 一人ぼやいてなんとなく寂しくなった。 風が吹く。麻雀部のベランダは風通しがよく、風がよく感じられる。 久はここをえらく気に入っているらしく、屋根の上に椅子まで備え付けていた。 あきれるまこに『ここはわたしのお気に入りの場所なのよ』と子供じみた口調で久が自慢したのはいつだったか。 初めは冷やかしてたが、いつしかまこのお気に入りの場所にもなっていた。 まこはずっと久を目指していた。 久が気に入るもの、見ているもの、嫌いなもの全て一緒に見てきたつもりだ。 いつか自分が成長して久の肩を並べて歩くために。いつか久が自分に肩を預けられるようになるために。 そして、お互いがお互いを影響しあうために。 まこは今でもずっと久を追い続けている。 だが、久もまた着実に進化している。一体、自分たちの差はどれくらいなのだろう。 急に感情がネガティブな方向に向かい出す。また久との距離が遠ざかったのではないか。 もしかしたら、久がもう見えないくらいの距離が開いていて、自分の前から消えてしまう のではないか。 不安で不安で仕方ない疑問。まこは無理やり思考を停止させた。 「わしがもっと頑張ればいいだけの話なんじゃ」 自己完結して終わりにしようとした。 考え込んでいたせいか、当の本人がまこのすぐ後ろにに立っていることに 気付かなかった。 「何の話―?」「うぉ!?」 「お、おったんか!?」 「ええ。さっきから。なぁに?独り言ぶつぶつ言ってー」 「なんにもないけぇの」 「あら、そう?」 意味深げな目をまこに向ける。相変わらずどこまで知っているのかわからない。 もしかしたら、このひとは全部知っているのではないかと疑ってしまう。 久は当然のようにまこの隣にならぶ。 また、風が吹く。まこに不安を煽らせるように吹き通る。 秋の風だ。 もうすぐ受験のシーズンになる。高3の受験生はこの時期必死に勉強してい るはずで、それを全く感じさせない久は進学しないのではないかと思ってしまうほど。 いや、ひょっとしたらもう一年この学校にいるのではないかと期待させられるほど。 しかし、そんな淡い期待はすぐに残酷にも最悪にも打ち破られてしまう。 なんでもない、まこ自身によって。 「ねぇ、まこー」 「なんじゃ」 「私ももう引退ねー」 風が久の髪をそっとゆらして過ぎていく。 かすかに乱れた茶色の髪を久がかきあげる。それだけ。 それだけの動作だった。 「…あ」 それだけでまこはある人物を思い返してしまった。 その動作はまるっきりあのひとのものと重なってしまう。鮮明に。明確に。 眼鏡を外さなくたってわかる。 だって、まこはずっと久のこと見てきたのだから。 「―――風越の、キャプテン」 まるで何かに乗り移されてしゃべらされたようだった。 驚いた顔。でも、それも一瞬。すぐに普段の余裕のある顔に変わった。 しかし、その一瞬はまこが理解するのに十分な一瞬だった。 ―――最悪じゃ。本当に、最悪じゃ。 気づいていたはずなのだ。なぜか風越と交流試合しようとしていたことを。 放課後、麻雀部に入れびたっていたあの久がなぜか通常の部活の時間が終わると 帰っていったことを。 あのキャプテンが久に惹かれている一方で久も少なからずあのキャプテンに惹かれていることを。 わかっていながら、信じようとしなかった。信じられなかった。 無意識に意識の奥に追いやっていた。 まこは何か身体からこみ上げるものを感じた。 鼻の奥がつんとするのをむりやり押し込めようとぎゅっとまぶたを閉じる。 「まこ」 待って。待つんじゃ。お願いじゃ。 まだ、追いついていない。 ずっと、ずっと追いかけてきたんじゃ。 こみあげてくるものがあふれそうになって必死に食い止めようとする。 なんじゃ、と震える声をなにげなく装う。いつものように笑うつもりだった。 もう、限界だった。 「ごめんね」 その声はその人のひと際優しい声で。まこのやせ我慢を崩れさせるのに十分な声で。 嫌ほど誰かに重なっていて。この人は本当に全部気づいているのではないかと。 まこは抑えきれない涙をながし大声で泣いた。 もう一度、ごめんね、といった久の声は聞こえなかった。 風がまた吹いていく。久とまこを越えていく。どれだけ泣いたのかわからない。 きっと、自分の顔はむちゃくちゃなのだろう。 今となっては乱れた髪も、顔もどうだっていいと思った。 久にはこの顔を見せたくないと少し思ったが、もう動く気力もなかった。 「…まこ、麻雀部をよろしくね」 久はまこの方を見ずいつも通り外を見ながら言った。 おう。まかしときーと努めて明るい声を出す。 すると、ふっと久が微かに笑った。そして、いつも通りの口調で言った。 「わたしは本当にまこのことが好きよ。私の一番の、可愛い可愛い後輩。」 殴りたくなった。どうして今になってこの人はこういうこと言うのか。 望んでいるのはその位置ではないと知っているくせに。 しかし、もうどうでもよくなった。この人はこういう人なのだ。 「なぁ、部長」 「んー」 「わたしぁ、あんたのことが――」 最後は風にかき消された。 ああ、本当に最悪じゃ。 「――いんや、なんでもない」 「そっか」 「そうじゃ」 ベランダから可愛い後輩が手を振っていた。 まこは小さく振り返す。 もう少ししたら、まこは部長と言われるようになるのだろう。 久が呼ばれていた名前で呼ばれるようになるのだろう。 そして、まこは部長となっていくのだろう。 一番望むものは得られることは出来ないけれど、久からもらったこれだけは守ろうとまこは小さく決心する。 ひと際大きい風がまた二人を越えていった。 以上。無駄に使ってすまない。