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ステラ、シャニ、アウルの三人が格納庫でバルトフェルドと遭遇した時、クロトとスティングの二人は基地内の自販機の前にいた。 二人は飲み物(クロトはコーラ、スティングは緑茶)を片手に談笑していた。 スティング「まさかこの国での初の実戦がこんなに大きな戦闘になるとはな」 クロト「同・感!地球とザフトの連合軍とやるとは思わなかったね。この国ってそんなに邪魔なのかな?」 スティング「何かと反対してきたからな、この国は。今回で三度目か?」 クロト「一回目が僕達が攻めた時で、二回目はデスティニープランの時。そうだね、今回が三度目だ」 スティング「しかも反対して抗戦すると絶対勝つからな、この国は」 クロト「一回目の時は勝ってないよ。自爆だったから」 スティング「そこら辺はどうでもいいさ。とにかく、地球軍もザフトもいい加減我慢できなくなったんだろうな」 クロト「ナチュラルとコーディネーターがお互いに手を取り合ってオーブを潰しましょう!って?ホント、お偉いサンは都合がいいね」 スティング「仕方ないさ。人間なんてそんなもんだろ」 そう言って、空き缶をゴミ箱に向かって投げるスティング。 空き缶はキレイにゴミ箱へと入った。 スティング「ナイスシュート!」 クロト「それぐらいは僕だって…」 クロトも空き缶を投げるが空き缶はゴミ箱の淵に当たって落ちる。 クロト「あ…」 スティング「クロト選手、フリースロー失敗!だな」 クロト「ふん!必死なってやるもんでもないし、別にいいけどね!」 ズカズカと落ちた空き缶の下まで進み、拾い上げてゴミ箱に叩き込む。 クロト「ふぅ、これでよし。ところでさぁ、スティング。地球軍にレイダーがあるって知ってる?」 スティング「は?お前のレイダーじゃなくて?」 クロト「うん。もともと僕のレイダーって先行完成機、だったかな?簡単に言うと試作機なんだよね」 スティング「へぇ、初耳だな。じゃあ、なんだ、お前のより地球軍にある方が性能いいのか?」 クロト「それはないね。あっちのにはツォーンもミョルニルもないから」 スティング「じゃあ、どうてことないじゃん。それが一体どうしたっていうんだよ」 クロト「いや、今度の戦闘に出てきたら戦ってみたいなぁ、って思ってさ。こっちが本物のレイダーって証明するのさ」 スティング「先の見えた勝負だと思うけどな」 クロト「だよね?やっぱり僕のレイダーが勝つに決まってるよね!」 スティング「ま、せいぜい頑張ってくれよ」 クロト「・・・なんだよ、冷たいな」 スティング「別に冷たくしてるつもりはないけどな…」 クロト「あっそ。ならいいけど・・・ん?」 スティング「どうした?」 クロト「あれ見てよ」 スティング「何だ?」 クロトが指さす先、廊下の奥に移動する人影がある。 スティング「あれって確か…」 クロト「明・鈴(メイリン)とか言ってたね」 廊下を移動する影、その正体はメイリン・ホーク。ザフトからの脱走兵にして、情報操作のエキスパート。 その彼女が辺りを異常に気にしながら廊下を歩いている。 スティング「随分とキョロキョロしてるな」 クロト「どこ行くのかな?」 スティング「怪しいな…」 クロト「怪しいね…」 スティング「・・・。こっちには気付いてないみたいだし…」 クロト「行っちゃいますか?」 スティング「行っちゃいましょう」 考えの一致した二人は音を立てないように近づいていき、ギリギリの間隔でメイリンの後を付け始めた。 スティング「何する気なんだ?」 クロト「ザフトからの脱走兵とか言ってたからこっちの情報をザフトに流すつもりとか」 スティング「スパイか…。あり得るな。でも、何で今なんだ?アイツが来たのって戦争中だろ?情報漏らすなら普通はその時だろう…」 クロト「僕が知るわけないだろ!・・・あ、止まった!隠れろ!」 メイリンはある場所で止まると再び周りを確認し、目の前のモノに手をかける。 スティング「通信器?」 彼女のまえにあるのは一般用の公衆の通信器 クロト「やっぱりスパイだ!」 スティング「シッ、静かにしてろ。話し始めたら、しっかりと聞いとけよ」 クロト「了・解!」 そんな二人には気づかずメイリンは通信器を手に取り、どこかにつなげて話し始めた。 メイリン「あっ、お姉ちゃん?・・・うん、大丈夫だよ。・・・ごめん。え?知らないよ、そんなの。そっちが変な条約出してきたんじゃない」 クロト(何の話だろ?話し相手はお姉ちゃん?) スティング(条約がどうのって聞こえるけど…) メイリン「うん、うん・・・え?私はこっちにいるよ・・・嫌だよ、私はオーブでアスランさん達と戦うの!・・・」 クロト(アスランだって!) スティング(姉ちゃんの方もアスランを知ってるみたいだな) メイリン「お姉ちゃんこそコッチに・・・そうだよね・・・でもそれじゃ、お姉ちゃんも出てくるの?・・・そう…」 スティング(出てくるってのは、やっぱり今度の戦闘のことだろうな) クロト(じゃあお姉ちゃんって人はパイロットなんだね) メイリン「・・・え?おめでとう!なのかな?・・・うん・・・インパルス部隊?・・・へぇ、すごいね」 クロト(インパルス部隊!?何それ!?) スティング(わからないがたぶんインパルスってのはあのザフトのMSだろうな) クロト(じゃあお姉ちゃんはザフトで、しかも赤服だね) スティング(たぶんな…) メイリン「シンやレイは?・・・うん。私は元気ですって伝えといて・・・やっぱり出てくるんだ…。でも、二人とも機体はメサイアで・・・え!?デスティニーもレジェンドも直ったの!?」 クロト(聞いた?今の) スティング(ああ。今度の戦闘、楽しくなりそうだな…) メイリン「・・・そんなことは…・・・わかったよ。あのね、随分前に元地球軍だった人たちがオーブ軍に入ったんだけど」 クロト(!!!これは止めなきゃ!僕達のことが漏れる!) スティング(ヤバいな!行くぞ!) メイリン「全員で六人・・・うん、それがね、その人達って実は強」 クロト「ハイ!そこでストップ!」 ブチッ メイリン「え?」 クロトが後ろから近づき通信器を切る。 突然通信器を切られたメイリンは慌てて後ろを振り向く。 彼女の目に映ったのはニヤニヤと笑っているクロトと鋭い目をしたスティング。 クロト「ザフトの情報を聞き出したのはよかったんだけどねぇ」 スティング「俺達の情報まで流すことはないだろう」 メイリン「あ、ああ…。わ、私…」
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もうすっかり日が沈んだ人気の無い宿場街の出口へ向かう影五つ。 老婆が一人、メイジが二人、韻竜が一匹、そして元ギャングが一人という混成チームと相成っております。 その集団の中から、ものスゴクたるそうな、やる気の無い声が聞こえてきた。 「歩きで三時間か……」 「なにせ、エズレ村はわずかな畑があるだけの何も無い村なんですえ。ですから、ほとんどが歩きだけになっておりますのじゃ」 平均的な人間の徒歩の速度が時速5km。この婆さんだともう少し遅くなる事や休憩を計算に入れると、約十~十二kmというところか。 それでも冗談じゃあねー、というのが本音だろう。 普通ならまだいいのだが、酒が入っているのでダルいのである。 予定外の事をやらねばならなくなったためというのもあるが、とにかくダルい。 ダルいだけにさっさと終わらせたいのだが、徒歩で三時間なぞ御免被るというところだ。 シルフィードが人間形態を取っているため、この場合の最速の移動方法は馬ぐらいしかないのだが 夜、しかも主要な街道から外れた宿場街だけに、正規の手段では手に入りそうにない。 まぁ盗んでもいいのだが、最低三頭は必要な上に、足手纏いが居るので下手打って厄介な事になる可能性高い。 騒ぎになっても面倒なので、他になんかないかと考えていたが、うってつけの移動手段がある事を思い出した。 「だからってあんたら……」 少し時間が経ち、今のフーケの目に映るのは、『ライト』で照らしながら本を読むタバサ、爆睡しているシルフィード さっきから怯えてしがみ付いているドミニク婆さん、そして店から持ってきた酒を瓶のまま飲むプロシュートの四人。 「わたしのゴーレムを馬車代わりにするんじゃあないよ!」 自慢のゴーレムの上で思いっきりくつろがれている様子に、さすがのフーケもこれには怒鳴った。 「構やしねーだろ。減りゃあしねぇんだからよ」 「減るんだよ……!精神力とかが思いっきり!」 何時になく強気だが、自分はゴーレムを動かすために命令とか出さなくちゃあならないのに ドミニク婆さんを除いて、こうもゆったりされてはそりゃあムカつきもするというものだろう。 肩を掴まれ振り向いてみると、すっげぇ良い顔をしながら『ゴーレムを出せ』だ。 表情こそ若干笑顔寄りだったのだが、酒せいか、それとも素でそうなのか、目だけは全く笑っていなかった。 正直、いつもの数倍怖かったので、言われるがままにゴーレムを出したのだが、さすがに、いいや限界だッ!というところだ。 この際、振り落としてやろうかとも思ったが、それはそれでディ・モールト後が怖いので考え直した。 第一、振り落としてもゴーレムにしがみ付かれてそのまま老化させられそうな気がする。 中の自分に言い聞かせつつゴーレムを動かしていたが、三十分もすると例のエズレ村が見えてきた。 「ほら、見えたよ」 ゴーレムの手が下に降りると各自地面に降りたが、一人だけ動こうとしない。 「ふにゃ……もうお肉食べられないのね……」 そんな寝ぼけた声を出すのはご存知シルフィードだ。 起こそうと一発頭を叩いたのだが、潰れたような声をあげると、またぐーすか寝息をたてはじめた。 「このヤロー……」 あんだけ食ってまだ食い物の夢を見るとは大したタマだが、放っておくわけにもいかない。 雪山での遭難者を起こす要領でシルフィードを起こそうとしたが、それより先にタバサがドミニク婆さんに聞こえないように小声で話しかけてきた。 「人の姿に化けてる時は脳の疲労が凄く大きい」 それを聞いて起こすのを諦めた。 今のシルフィードは、ギアッチョがジェントリー・ウィープスを展開し続けているようなものだ。 そう考えればエネルギーの消耗も半端ではないのだろう。 それに、ミノタウロスのアジトは洞窟だと聞いた。 竜の姿に戻っても通れやしないだろうし、人の姿のままでは極めて役立たずである。 それならば、このままでも特に問題はない。 完全に起きる気配が無いので、猫を扱うかのようにシルフィードの首元を掴むとそのまま背負う。 「ちッ……見かけより重いなこいつ……」 そう文句を垂れたが、元の質量がこの姿に収まっていると思えば、まだ軽い方だ。 「さすが、おにいさまはお優しい事で」 棒切れで造った貧相な門に近付くが、横からフーケの茶化すような声が届く。否、確実に茶化している。 「なら、てめーが代われ」 「ゴーレム作って疲れたからね。絶対にノゥ」 その返事に思わず舌打ちをしたが、さっきまでゴーレムの上でくつろいでいたので、仕方ねぇと思うことにした。 タバサはミノタウロスと戦るにあたって精神力を温存しておきたいだろうし、ドミニク婆さんはどちらかというと背負われる方である。 つまるところ、自分でやるしかないのだ。 無論、背中で無駄に良い夢を見ている寝ボケ竜が起きてくれれば、それが一番いいのだが。 「それでだ、ミノってのは何時から居んだよ」 「ミノタウロスが現れたのは先週の事でして……その時に手紙を村の広場の掲示板に貼り付けていったんです」 ドミニク婆さんが一枚の獣の毛皮を差し出したが、内側に血文字が書かれてある。 『一週後の晩、森の洞窟前にジジなる娘を用意するべし』 「……先週ってこたぁ……今日じゃねーかッ!」 「ですから、騎士様の姿をお見かけした時は、藁にもすがる思いでお頼みしたのでございます……」 よくやんぜ、まったく……と本気でそう思う。 一週間の時間的余裕があるなら、とっとと逃げるなりすればいいはずだ。 といっても、それは生粋の現代イタリアンの思考。 この世界の一般的な価値観は村は全てで、一度それを捨てれば他の場所で受け入られるかどうかの可能性はそう高くは無い。 そもそも、村中をかき集めて集まった金が三エキューにも満たないようでは、野垂れ死には確実だろう。 毛皮をタバサに渡しながら門をくぐると、ゴーレムの足音で外に出ていたのか、あちこちから村人が家から出てくるのが見える。 「騎士様を連れてきたよ!」 ドミニク婆さんが声をあげると、分かりやすい杖を持っているだけに、ゴーレムもタバサが出したのかと思った村人が、わらわらと集ってきた。 完全に村人の関心はタバサに移っているので、半ば放置されているプロシュートとフーケだが 村人達の姿を観察していると、少しばかり様子がおかしい事に気付いた。 「妙だな」 「……そうだね」 村人の意識がタバサに集まっている事は分かる。 ミノタウロスを倒しにメイジが、こんな何も無い寂れた村にやってきたというのだから当然だ。 解せないのは、村人がドミニク婆さんと目を合わせようとしない事。 村にとって救世主的な存在を、やっと連れてきたのだから 連れてきた方にも、なんらかのアクションがとられてもおかしくはないのだが、それが全く無い。 どいつもこいつも、例えるなら『全焼した家の前に、やっとやってきた消防車』でも見るかのような目をしている。 大方、十中八九ドミニク婆さんにとって、あまり喜ばしくない結果が待っているという事だ。 「どうも、後手に回ったみてーだな」 やれやれだ、と思いながら息を吐き出すと、出した量だけ吸い込んだ。 冷えた温度と、森の澄み切った空気が酔いを醒ましていく。 イタリアの淀んだ空気では、こんな事すらやる気にならないだろう。 タバサとミノタウロスがどうあれ、殺し合いの場に出向くのだから酒に酔ったままというのも問題がある。 あまり酒に酔わない方なので、あのままでも特に問題無いのだが、万が一でも酒に酔ったせいで死んだなど言い訳にもならないのである。 どうせ殺られるなら万全の状態で。というのが暗殺チームの慣例だ。 もっとも、あくまで『殺られるなら』であり、大概は殺られるより先に殺ってきたので、『殺るなら』自分が万全の状態で、となっていたのだが。 タバサがドミニク婆さんに、家はどこかと促したが、肝心の当人は気付いた様子は無い。 場合が場合だけに必死なんだろうが、これから数十秒後にどうなるかと考えただけで頭が痛くなる。 ただでさえ割に合わない仕事なのに、これ以上厄介な事が上乗せされては、精神的にも赤字というやつだ。 ギャング的に考えるなら、搾り取れるだけ搾り取るのだが、正直この村自体から取れる物が全く無い。 あるとすれば家や土地ぐらいだろうが、そんなもんあってもどうしようもないし 現金化するにも、こんなド辺鄙な村の猫の額のような土地なぞ二束三文にもならないし面倒だ。 となると、残された物は命ぐらいしか無いのだが、生命保険も無いような世界では同じように意味は無い。 「しょうがねぇ……か」 少々思考が危ない方に向いていたが、昔の仲間の口癖を聞こえない程度に言うと頭の中を切り替える。 こうなれば、精々タバサに頑張ってもらって出番が回ってくるような事態にならない事を願うだけだ。 「これって最悪のパターンよねぇ」 フーケも似たような結論に達したらしく、ドミニク婆さんと少し距離を取っている。 少し歩くと、プロシュート視点からすれば、素朴というより貧相というドミニク婆さんの家は村外れにあった。 ドミニク婆さんが扉を開くと、どう見ても若い娘には見えない女性が一人で泣いているところだった。 「……ジジは、ジジはどうしたんだい!」 ただならぬ様子にドミニク婆さんが問いただすが、返ってきた返事は、思ったとおりだった。 「あの娘は……あの娘は、自分のために、誰かが犠性なるのは耐えられない、と言ってミノタウロスの所に……」 予想的中。 やはり事後だったようで、プロシュートとフーケが気付かれないように家の外に避難した瞬間、家の中から大きな泣き声が聞こえてきた。 「せ、せっかく騎士様をお連れしたっていうのに、あ、あんまりだよ!この世の幸せを一つ知らんで死ぬなんて……!」 どっかの炎の柱の男のように、ドミニク婆さんが泣き喚いていたが、それを見ていたタバサがぽつりと小さく言った。 「どのぐらい前?」 「さ、三十分ほど前です」 少し考えたようだったが、短く答えた。 「まだ間に合う」 それを聞いて外の二人が、さらに三歩下がった。 「おおお、ありがとうございますだ!ありがとうございますだ!ジジを、ジジをよろしく頼みます!!」 「後生でございます!どうか!どうか娘をお助けください!」 絶叫ともいえるような声と共に、ドミニク婆さんとジジの母親がタバサの足にすがりついて泣いている。 その光景を見て、外に出ていて良かったと本気でそう思う。 なにせ、今の婆さんと母親の顔の表面は涙と鼻水の混合物で溢れているのだ。 その状態で、あんな風にすがり付かれたのではたまったもんじゃあない。 よく、アレに絡まれて平気な面してんなー、と思っていたが、タバサがドミニク婆さんに向け、何時もどおりに言った。 「洞窟まで案内して」 そして次にプロシュートを振り向いて同じ調子で言った。 戻る< 目次 続く
https://w.atwiki.jp/lbx_bcg/pages/76.html
属性 斬 色 赤 アクション属性 貫衝 アクションAP +400 LBX 月光丸 グラディウス Lv0 1000 Lv3 1700 必殺ファンクション パワースラッシュ ★★/★ AP2300 ダメージ3 相手のLBXが「青」である場合、このカードのAPを+300、ダメージを+1する。 第1弾 ブースターパックで登場した月光丸。 カード効果である場合 AP上昇 ダメージ上昇 収録パック第1弾 ブースターパック SR
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51 名前:ほんわか名無しさん[sage] 投稿日:2012/09/15(土) 00 40 27.61 O 『タカシさん』 「なんです京(みやこ)さん」 『昨日、駅前で偶然タカシさんを見たんやけど』 「はい…」 『美人さんと一緒でえらい楽しそうでしたなぁ』 「え?あー、はい、はい」 『うちの前では絶対しーひん様な顔やったわ』 『まぁタカシさんが誰と付き合ってようと、うちには関係あらへんけど、知り合いとしてはもう少しビッとしてほしいわ』 『まぁうちには関係あらへんけど、』 「あのですね、京さん。あれは姉です。夏休みなのに全然帰省しなかったのに、昨日帰ってきて買い物に付き合わされてたんです。」 『そうやったん?』(///) 「はい、ですからボクは誰とも付き合っていませんけど……って京さん、何処行くんですか?」 『もう!知らん!』(////) 『(一人で勘違いしてもーて、恥ずかしいて顔みられへん)』(////)
https://w.atwiki.jp/jreast_unyo/pages/43.html
山手線:平日51G 一覧へ 列車番号 始発 終着 451G 池 袋 04:26 大 崎 05:03 551G 大 崎 05:04 大 崎 06:05 651G 大 崎 06:06 大 崎 07:07 751G 大 崎 07:08 大 崎 08:10 851G 大 崎 08:11 大 崎 09:14 951G 大 崎 09:16 大 崎 10:19 改正日:2013年03月16日
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甲板には6人が集まりそれぞれの顔を合わせていた。 「そうか、皆それぞれの道を歩むんだな。」 「マーク先生はこれからどうするんですか?」 「私か?私は・・・そうだな。」 そう言えば考えるのを忘れていた。 一応免許は有効だろうから教師を続ける、という事になるだろうか。 「どこかの学校で雇ってもらう必要があるな、しばらくは忙しくなりそうだ。」 「その心配はないわよ?」 急に教官に話しかけられた。 「どういう事ですか?」 「そんな事だろうと思って貴方を「針千」にスカウトすることにしたのよ。」 「針千というと・・あの針千学園ですか?」 針千学園。 ふざけた名前だがれっきとした国立の学校である。 帝都の数割が針千の小、中、高、高専、大学、大学院の敷地という国内最大規模の学園だ。 そんな所に私を誘おうと思っているらしい。 私はしばらく考えた。 そして結論を出す。 「・・・分かりました、ただし条件があります。」 戻る
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514 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/05(木) 20 27 19.30 ID zPR1OafgO [24/34] ハワイ帰りの纏さん ~時は夏休み真っ最中~ 男「纏のやつ、いきなり家に呼び出して何の用なんだろ……」 ガチャッ 纏「あ、あろは~」フリフリ 男「……」 ガチャッ 纏「こ、こりゃあ! 黙って戸を閉めるでない!」 男「……その格好は何なんだ、纏」 纏「はわい土産に買った腰みのじゃ!」 男「また似合わないものを……」 纏「儂がたまにはじけたらいかんというのか!?」 男「いや、いいと思うよ。ハワイ帰りで若干テンション高めの纏とか可愛いと思うの」 纏「白けた顔をすなぁ!!」 男「……にしても、ハワイ旅行か。この不景気に羨ましいな」 纏「儂は草津か別府の湯が良いと言うたんじゃが、家族はどうしても海外と譲らんかったんじゃ!」 男「まぁ、温泉じゃあ腰ミノは買えないしな」 纏「まだ言うとるか。主が馬鹿にするならもう捨てるだけじゃ」 男「まぁまぁ落ち着け。似合う似合わないで言えば微妙だが、変なお土産掴まされた纏は可愛いから」 纏「腑に落ちぬ誉められ方じゃ。実に腑に落ちぬ誉められ方じゃ」 男「いいから着替えてこいよ。いつまでその格好してる気だ」 纏「主に言われんでも着替えるわ!!」プンプン 男「……こーいう纏も、なんか新鮮でいいな」
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常磐線(快速):平日51H 一覧へ 列車番号 始発 終着 備考 450H 取 手 04:35 上 野 05:16 551H 上 野 05:30 取 手 06:10 650H 取 手 06:20 上 野 07:01 751H 上 野 07:10 取 手 07:50 750H 取 手 07:57 上 野 08:41 851H 上 野 08:53 取 手 09:37 950H 取 手 09:44 上 野 10:33 1051H 上 野 10:42 11:15 成田線に直通 845M 我 孫 子 11:16 成 田 11:58 856M 成 田 12:15 12:56 成田線から直通 1250H 我 孫 子 12:57 上 野 13:30 1351H 上 野 13:42 14:15 成田線に直通 857M 我 孫 子 14:16 成 田 14:58 868M 成 田 15:15 我 孫 子 15:56 成田線内完結 865M 我 孫 子 16:16 成 田 17:01 876M 成 田 17:16 我 孫 子 18:01 873M 我 孫 子 18:16 成 田 19:02 884M 成 田 19:15 我 孫 子 20:01 883M 我 孫 子 20:14 成 田 20:59 892M 成 田 21:06 21:56 成田線から直通 2250H 我 孫 子 22:00 上 野 22:33 2251H 上 野 22:40 23:13 成田線に直通 897M 我 孫 子 23:15 成 田 23:54 改正日:2013年03月16日
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アイテム 1-266 武器 1-50 51-100 101-150 151-200 201-250 251-300 301-347 防具 1-50 51-100 101-150 151-200 201-250 251-300 301-350 351-400 401-450 451-500 501-517 表の見方 装備可能人物 An=アナンタ、B=ベネット,S=シズナ,Ai=アイ 属性耐性 打=打撃、刺=刺突、投=投擲、斬=斬撃、格=格闘、聖=神聖、精=精神、減=半減、耐=耐性 異常耐性 即死=戦闘不能 オプション M回○%=MP自動回復○%、H回○%=HP自動回復○%、Cri防=クリティカル防止、Cri頻=クリティカル頻発、気分高揚=攻撃105%,精神95% スキル No欄:赤文字が固有OD、青文字が汎用OD、橙文字がAP習得 No 名称 種 装備者 攻撃 防御 即死 毒 暗闇 沈黙 回避 オプション 入手方法 精神 敏捷 混乱 睡眠 麻痺 スタン 価格 属性耐性 451 ★才・ブースター 頭 S,Ai +65 +200 敏+3%,攻防精+5% ティティ +150 +0 1080000G 452 ★アルテッツァジェラート 体 Ai +90 +350 アイスパーティ系の効果1.25倍 真コオリメ撃破 +135 +0 炎耐 453 ★イフリートエンジン 飾 An,B +105 +240 H回5%,武器に炎追加 ティティ +85 +45 1230000G 炎耐 454 ★メイルオブアース 体 An +85 +490 裏ダンジョン +0 +0 100% 打地耐 455 ★スカイプレゼント 頭 An,B,Ai +85 +290 5% H回5% 裏ダンジョン +120 +20 100% 風耐 456 ★渡らせ飴 飾 S,B,Ai +115 +220 100% 裏ダンジョン +160 +0 炎水耐 457 ★魔王の腕輪 飾 An +195 -50 100% 8% 魔王 +175 +75 斬耐 458 ★竜の秘石(赤) 飾 An +100 +290 ミニゲーム交換 +100 +20 炎冷耐 459 ★友情ヘルメット 頭 An,B +0 +500 5% 復讐のヘル -120 +0 投打耐 460 ★バリアスーツ 体 Ai +95 +380 イルヴァMARKⅡ +140 +30 100% 投水耐 461 ★狗鬼灯コノハ 頭 S,Ai +90 +310 100% 九尾 +195 +30 炎雷耐 462 ★セレスタの星 飾 S +45 +210 消費MP半分,M回5%,MPブースト イベント +235 +0 463 ★光と星のローブ 体 S,Ai +40 +400 3% 裏ダンジョン +290 +0 100% 投雷耐 464 ★キングスアーマー 体 An,B +90 +460 防御低下無効 裏ダンジョン +100 +0 25% 100% 465 ★コキュトスの抱擁 体 B +120 +350 100% 100% 5% 裏ダンジョン +160 +30 466 ★セブンズシルエット 頭 S,Ai +0 +290 裏ダンジョン +265 +0 100% 冷雷耐 467 ★エルダークローバー 頭 An,B +150 +315 100% 5% H回5%,疫病無効 裏ダンジョン +105 +0 468 ★エヴォリューション 飾 S,Ai +50 +245 能力低下無効,M回1% 裏ダンジョン +210 +20 469 ★スーパーノヴァ 飾 An,B +175 +230 100% 100% 炎氷に弱い 裏ダンジョン +100 +0 100% 100% 100% 470 ★ミドラの雫 飾 S +0 +265 消費MP半分 PW・水辺の塔 +260 +20 水耐 471 ★ルナリウムアーマー 体 An,B +150 +500 裏ダンジョン +0 +0 100% 斬雷耐 472 ★目覚め待つ春の翼 体 S,Ai +100 +465 裏ダンジョン +300 -40 100% 炎耐 473 ★聖女のリボン 頭 S,Ai -25 +335 100% 能力低下無効 裏ダンジョン +280 +0 474 ★女王のティアラ 頭 全員 +140 +340 M回2% 裏ダンジョン +150 +0 100% 水風耐 475 ★エイダの未来日記 飾 S,Ai +45 +290 100% 100% 裏ダンジョン +255 -20 100% 476 ★全無全有の珠 飾 全員 +180 +205 100% 5% 裏ダンジョン +105 +20 風耐 477 ★真・セレスタの星 飾 (なし) +95 +260 100% MPブースト,M回2%能力低下無効 (ゲスト用) +260 +0 100% 478 ★GEBエッグ 飾 全員 +205 +225 100% 100% 5% ガルーダ +165 -15 30% 風耐 479 ★四海竜神服 体 An +195 +480 裏ダンジョン +0 +25 打水耐 480 ★つばめエクスプレス 体 An,B +110 +490 裏ダンジョン +120 +15 100% 打雷耐 481 ★タオのローブ 体 S,Ai +70 +560 防御力高め 裏ダンジョン +230 +0 打投耐 482 ★アムリタロータス 頭 An,B +200 +360 100% M回1% 裏ダンジョン +105 +0 100% 483 ★大怪獣の鱗兜 頭 An,S +65 +355 100% M回2% 裏ダンジョン +260 +20 100% 484 ★癒しの白帽子 頭 Ai +120 +350 裏ダンジョン +225 +0 100% 炎冷耐 485 ★サクリファイスアルター 飾 An,B +235 +200 能力低下 上昇無効 裏ダンジョン +300 +35 486 ★ライトアグライア 飾 S,B,Ai +45 +270 裏ダンジョン +285 +0 炎雷耐 487 ★勇者の篭手 飾 An +185 +365 裏ダンジョン +0 +0 100% 炎耐 488 ★不知火スーツ 体 An,B +170 +390 100% 8% 固定宝箱 +0 +55 100% 489 ★ドラキュラマント 体 B +155 +380 100% 100% 100% 8% 疾病無効、精霊の加護無効 裏ダンジョン +180 +45 490 ★月だまりの服 体 S +85 +485 100% 裏ダンジョン +315 +0 雷風耐 491 ★サゲルマーティア 体 An +180 +580 100% 裏ダンジョン +0 +0 斬刺耐 492 ★泥のシルクハット 頭 S,Ai +115 +395 100% 100% 疾病無効 裏ダンジョン +285 -20 493 ★賢者の髪飾り 頭 S +0 +370 100% M回2% 裏ダンジョン +295 +0 100% Cri防 494 ★メギドギョルド 頭 B +185 +335 +5% 裏ダンジョン +210 +0 100% 炎耐 495 ★ホワイトドラゴン 飾 An,B +195 +230 +10% 裏ダンジョン +110 +35 100% 風耐 496 ★邪神の卵 飾 全員 +185 +290 能力低下無効,M回3% 裏ダンジョン +220 -25 497 ★アンフィニットミルキー 体 Ai +110 +375 M回2% 裏ダンジョン +325 +20 雷風耐 498 ★バジリスクフィジー 飾 B +210 +135 100% 100% 疾病無効,M回2% 裏ダンジョン +150 +30 100% 499 ★クンストメルヒェン 頭 S,Ai +135 +470 +8% 裏ダンジョン +220 -40 斬打耐 500 ★光の鎧 体 An +200 +570 100% H回10% 裏ダンジョン +0 +0 打耐 501 ★アンブレイカブルⅡ 体 (なし) +0 +780 (ゲスト用) +0 -20 斬刺打投耐 502 ★クルーエルシャドウ 体 An,B +175 +380 100% +5% ボスドロップ +50 +60 斬耐 503 ★森羅の瞳 飾 S,Ai +220 +250 消費MP半分 ミニゲーム交換 +250 +30 504 ★シズナテスタロッサ 体 S +250 +500 俊敏低下無効 合成 +0 +135 100% 505 ★カンヘルグラサン 頭 全員 +250 +325 100% H回5% ハウス +0 +0 100% 506 ★ダゴンズトゥース 飾 全員 +200 +255 H回8%,M回2% 無理ゲータワー1F +145 +0 100% 水耐 507 ★死神シュラウド 体 An,B +230 +430 100% 疾病無効,H回10% 無理ゲータワー2F +195 +0 100% 508 ★外付け式伝心回路 飾 An +265 +265 100% 無理ゲータワー3F +0 +35 100% メモ 488 固定宝箱 501 ゲスト 502 ボスドロップ 503 ボロワーズ店 504 合成 505 ハウス 506,507,508 ボス報酬 コメント 451-473と451-508のページを重複させてしまった。削除できる人はどちらか削除頼む。 -- 508まで入力した者 (2011-06-21 23 44 42) 名前 コメント
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VIII/ その日の晩は、明日アルビオンに出立することもあって随分と豪勢な食事が振舞われた。 事情を知らぬキュルケやタバサも察しているのだろう。特に問い詰めることもせず、素直 に宴を楽しんでいた。あのワルドですら、酒の勢いも手伝って上機嫌な風だった。 楽しんでいないのは、唯一濤羅だけだ。酒も飲まず出された食事にも大して箸をつけず。 主のルイズは愛想がないことはいつものことだと早々に判断し、キュルケやタバサも既に 彼の食事を見たことがあるので気にとめない。大人のワルドは楽しみ方は人それぞれだと 特には触れず……ただ、ギーシュだけがそれを不満に思っていた。 「どうしたんだい、使い魔くん。全然楽しんでないじゃないか」 飲んだ酒の量はやはり大したことはないのだが、ついにアルビオンが目前になった今、 緊張で酔いの周りが早くなっている。昨夜と同じように随分と酔いが回っていた。 格が違うワルドには絡めない。かといって、一緒にいる女性らは粉をかけるには相手が 悪すぎる。この席でギーシュが共に酒を楽しめるのは――あるいは、酒に逃げられる――、 平民とはいえ濤羅だけなのだ。 だが、すげなくその手を払いのけられたギーシュな悲しそうな表情を浮かべた。 「何をするんだ。寂しい男の独り者同士、酒を飲み交わそうじゃないかー。明日には死ぬ かも、むぐぐ」 相変わらず軽いギーシュの口を表情一つ変えることなく濤羅は塞いだ。貴族相手にする 行動ではないのだが、咎める者は誰もいなかった。口を塞がれたギーシュ本人を除いて。 ふがふがと、漏れる呼気が濤羅の指先に伝わる。こう慌てている内は手を離せない。怒 りに任せて何か重要なことを叫ぶ恐れもある。 ふう、と濤羅が呆れ混じりの息を吐こうとしたときだった。首筋を撫でるような、例え 洋のない不思議な感覚が走った。 石造りの厚い壁を見る。どこも変わったところはない。石は石のままだ。だが、濤羅が 見ていたのは、さらにその奥、石壁の向こうだった。 幾度となく濤羅の身を救った剣士としての、あるいは凶手としての勘。それは確かに、 幾重にも鋼を重ねたような殺意を感じ取っていた。 宿の外に、誰かいる。それも複数。背後にも感覚を伸ばしてみれば、逃げ道を塞ごうと している者達の気配もあった。 濤羅が放つ鋭い殺気に、まずギーシュが動きを止めた。そのあまりの硬さに、呼吸すら 忘れる。一度見たことがあるキュルケやタバサですら、わずかにその表情を硬くした。 テーブルから声が消え、周りの喧騒だけがやけに響く。 平静にしているワルドだけだった。ギーシュの口から手を離し、傍らに立てかけていた 刀へと持ち替えた濤羅の警戒の理由を問おうとして、しかし、その先をルイズは言った。 「何か、いるの」 その声は震えていた。どうしようもないほど恐怖に震えていた。ルイズは、濤羅のこの ような姿を見たことがない。争いから縁遠かった彼女にとっては、ただの殺気ですら荷が 重い。それが剣鬼たる濤羅のものであれば、直接向けられたものでなくても震えがくる。 それでも、主としての矜持でそれを押さえ、質すべきことを己の従者に問いかけた。 その声に、タオローは鉄を連想させる硬さで頷いた。 「囲まれている。いや、囲まれようとしているといったほうが正しいか」 「……その根拠を、聞いてもいいかな?」 「気配だ。それも複数。十や二十は下らない」 「おいおい、僕は人数ではなく、根拠を聞いてるんだが」 呆れたように、ワルドが肩を竦めた。しかし、その瞳は確かに鋭い。一挙手で杖を抜く、 それが可能な程度には、彼もまた警戒のほどを高めていた。 「ミスタが言うからには、何かあるんでしょう」 「実例もある」 キュルケが胸から杖を取り出し、タバサも身の丈ほどのワンドを握り締めた。 「お、おい、まだ本当と決まったわけじゃ」 「それで、どうするのかしら。それだけの人数で囲まれたら、守りきれないわよ」 ギーシュを遮りながら口を開いたルイズは、しかし、何を、とは言わなかった。店内を めぐった視線だけで十分だった。関係のない彼らを巻き込みたくないと、彼女は心の中で そう言ったのだ。 彼らもまた貴族だ。魔法が使える彼らをそ知らぬ顔して巻き込んでしまえば、いくらか 力になるだろう。それでもルイズはそれを拒否した。あるいは、選択肢に浮かぶことすら なかったかもしれない。 妹のためにと、多くの無辜の人を巻き込んだ濤羅とはまるで正反対だ。 こんな俺が、どうして彼女の使い魔に選ばれたのだ――怒りにも似た自嘲が濤羅の心に 重く圧し掛かる。だから、どうするべきかなど考えられるはずもなかった。視線が自分に 向けられていることにも気付かない。 嘆息が、聞こえた。 「……このような任務では、半数でも目的地に着けば成功とされる」 わずかな逡巡の気配を見せた後、ワルドが重々しく口を開く。その発言が意図するとこ ろは明瞭だ。 「逃げろって言うの! 囮を置いて」 弾けたようにルイズが叫んだ。突然の大声に周りのテーブルから好奇の視線が集まるが、 それに気も留めず、ルイズは真っ向からワルドの瞳を見据えている。 「これだけの人数でも守りきれないのよ。その半分じゃ……」 無理やりにでも、ここの客を巻き込むしかない。ルイズはそれを許容できない。 人知れず濤羅は後悔した。誰にも襲撃を告げなければ、もめることもなくこの場にいる 客を巻き込めたはずだ。 そして、そんな汚いことを考える自分が許せなかった。誰にも何も言えず、ただ倭刀の 鞘を強く握り締める。 眼前では、怒りで顔を紅潮させているルイズをワルドが宥めているところだった。 「ルイズ、誇り高い僕のルイズ。君の怒りはわかる。でも聞いてくれ。それ以外に方法は ないんだ。そして、僕たちに失敗は許されない。それはわかるだろう」 「わかる、わかってるわよ、それぐらい。でも、でも――」 俯き、目を逸らすルイズ。その姿はあまりにも小さくて、つい濤羅が手を伸ばしかけた ときだった。顔が跳ね上がり、そしてその瞳には先ほどよりも強い意志の光が宿っていた。 「私は、貴族よ。 魔法が使える者を貴族と呼ぶんじゃない。敵に背中を見せない者を、貴族というのよ」 かぶりを振って、ルイズはワルドに向けていた硬い表情を捨てる。次に浮かんだのは、 柔らかな微笑だった。 「付け加えるなら、無関係な人を巻き込むような者も、貴族とは呼べないでしょうね」 その一言で、方針が決定した。 「よく言った。ミス・ヴァリエール。何、心配することはない。僕のワルキューレにかか れれば、たかが傭兵の二十ばかり、軽く片付けてやるさ」 「ふう、口だけは勇ましいんだから。これだからトリステインの貴族は戦に弱いのよ」 「でも、それに付き合うあなたもお人好し」 誇らしげに胸を張るギーシュにキュルケは嘆息し、タバサは彼女が浮かべた笑顔を冷静 に指摘した。 ワルドもここにいたって説得を諦めたのか、苛立ちと呆れ交じりに肩を竦めていた。 「やれやれ、仕方ない。それでは本格的に囲まれる前に打って出るか。 さて、それでは作戦だが――」 ワルドが朗々と説明しようとする。だが、それを待たず、濤羅は既に出口へと向かって いた。その手に持つのは既に鞘から抜かれた抜き身の倭刀だ。 「お、おい、使い魔君!」 目も綾な刃物の光に当てられ、俄かに騒然となる店内の中、慌ててワルドが手を伸ばす。 それを肩越しに視野に入れると、濤羅はわずかに口角をあげた。 ワルドの背後にいたルイズは、力強く頷いていた。血に汚れた己でも、彼女の誇りの助 けになる。ならばそれで十分だった。 扉に手をかける。これから死地に飛び込むはずの濤羅。しかし、その挙手はどこまでも しなやかで緩い。あるいは、いや、間違いなく、先ほどまでよりも纏う空気は柔らかだ。 その軽やかさのまま、なんでもないといった風に濤羅は口を開く。 「俺が先陣を切る。奴らが混乱したところを狙え」 それだけを告げ内息を整えると、濤羅は一気に宿の外に飛び出していった。