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蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT 蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT オリジナルサウンドトラック 〜去り行くもの、受け継ぐものたちの記憶〜 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT オリジナルサウンドトラック(Amazon) 発売元・販売元 キングレコード株式会社 発売日 2006.03.08 価格 2667円(税抜き) 内容 プロローグ(m1) 竜宮島(m2) L計画(m4) 海(m3) 父の死(m7) メモリージング(m8) 決意(m10) ファフナー搭乗訓練(m9) L計画始動(m12) 恐怖(m14) 心の距離(m11) 祐未の気持ち(m6) 僚の優しさ(m15) 敵襲来(m13) 犠牲(m16) 脱出(m18) いるはずのない敵(m17) 戦いの果てに(m19) マリンスノー(m20) 僕たちの決意 文:沖方丁/声:皆城総士(喜安浩平) 備考
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1 少女の名はかごめ――― 少年の名は犬夜叉――― 二人は時を超え出会った・・・ 妖怪が生きる戦国の世で! 封印された少年 甦る犬夜叉 玉を狙う者 屍舞烏 かごめの矢 逆髪の結羅 骨喰いの井戸 帰還 2 砕けちった四魂の玉――― かごめと犬夜叉は そのカケラを集めるために 力を合わせて戦うことに! 結羅の巣 窮地 魂移し 半妖 母の顔 無女 黒真珠 鉄砕牙 変化 形見 3456789101112131415161718192021222324252627282930313233343536373839404142434445464748495051525354555657585960
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レア機・大蛇機一覧 ~レア機~ D GK-04 シュリーヴ ガンダム-アーリア ガンダムシェイド サラスヴァティ Ex-ペルゼイン・リヒカイト ガンダム(半壊) エンジェラン「守護」(シャドウ) RVR-777 テムジン(シャドウ) TVR-777-S テムジン(シャイニング) 幻獣ヤガランデ(レプリカ) エンジェラン ブルードラグーン アファームド ヴァイスティーガー マイザークリムゾンフェザー ボックスゲンブ ガラヤカ アトロポス-ガンダム ZGMF-X42S デスティニーガンダム 天空のストライクフリーダム 烈空のジャスティスガンダム 白い悪魔少女 白い悪魔少女(Lv.1.5) セイバー・リリィ カズマ バルバトス 大貫 アヌビス ジェフティ ダオス ネフティス フェニックスガンダム ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア 関西の魔法少女 金髪の魔法少女 幻獣ヤガランデ(レプリカ) ストレイト・クーガー ディオ・ブランドー ~大蛇機~ 管理局の白い魔王 白い悪魔少女(Lv.2) ヴィンセント(ロロ機) 重機動要塞ジグラット 幻獣ヤガランデ レイチェル・アルガード 黒い魔剣少女 関西の魔法少女 ヴィンセント(ロロ機) タングラム シェルブリッドのカズマ 【死神】タナトス 咲夜・ブランドー デストロイガンダム
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パラメータ説明 OFE SHO DRI PAS DEF BLO TAC CUT オフェンス シュート ドリブル パス ディフェンス ブロック タックル パスカット POW SPD TEC STA CAT PUN 次LV 総合 パワー スピード テクニック スタミナ キャッチ パンチング 次LVに必要な経験値 総合力 ※LV部分等に 色がついてる場合は未確認データです。 若島津 健(GK)[全日本GOLDEN-23(ディフェンス型)] 若島津 健(GK)[全日本GOLDEN-23(超ディフェンス型)](超特化) コメント 若島津 健(FW)(ディフェンス型) ◆オフェンス型◆バランス型◆ディフェンス型◆ 若島津 健(GK)[全日本GOLDEN-23(ディフェンス型)] 参考(ドリーム)(直リンク回避につきh抜き) ttp //static.ntsubasa.klabgames.net/images/site/common/players/player_60608.pngttp //static.ytsubasa.klabgames.net/images/site/common/players/player_60608.png 異名 吉良イズムの申し子 台詞 進化した空手技を見せてやるぜ! グレード ポジション LV 総合 OFE SHO DRI PAS DEF BLO TAC CUT POW SPD TEC STA CAT PUN 次Lv 次Lv(+) ブロンズ GK LV1 112 53 56 54 50 60 58 60 62 112 116 114 100 126 99 10 10 LV10 LV20 LV30 LV40 - ブロンズ+ LV50 - - 必殺技 うしろげり(1)、手刀(2)、正拳(2)、さんかくとび(3)、若堂流正拳ディフェンス(4)、三角飛び手刀ディフェンス(3)、ソリッドブロック(3)、若堂流上段跳ね蹴りキャッチ(2)、正拳突き「剛」(3) グレード ポジション LV 総合 OFE SHO DRI PAS DEF BLO TAC CUT POW SPD TEC STA CAT PUN 次Lv 次Lv(+) シルバー GK LV1 124 59 62 60 55 66 64 66 68 124 128 126 110 140 109 10 10 LV10 130 59 62 60 55 66 64 66 68 133 137 135 119 145 115 50 58 LV20 136 59 63 60 55 68 67 68 70 142 146 144 124 151 121 200 118 LV30 142 63 66 64 59 72 71 72 75 145 151 148 128 158 127 280 184 LV40 146 66 70 67 63 76 75 76 78 149 155 152 133 164 129 280 244 LV50 152 70 74 71 66 80 78 80 82 154 158 156 136 171 133 300 310 LV60 156 74 78 75 70 84 82 84 86 157 162 160 140 176 137 - 370 シルバー+ LV70 159 76 81 77 72 87 85 87 89 160 166 164 143 179 140 - - 必殺技 うしろげり(1)、手刀(2)、正拳(2)、さんかくとび(3)、若堂流正拳ディフェンス(4)、三角飛び手刀ディフェンス(3)、ソリッドブロック(3)、若堂流上段跳ね蹴りキャッチ(2)、正拳突き「剛」(3) グレード ポジション LV 総合 OFE SHO DRI PAS DEF BLO TAC CUT POW SPD TEC STA CAT PUN 次Lv 次Lv(+) ゴールド GK LV1 139 66 70 67 62 75 73 75 77 140 144 143 124 157 122 10 10 LV10 143 66 70 67 62 75 73 75 77 149 153 151 128 164 123 50 42 LV20 148 66 70 67 62 75 73 76 77 157 161 160 137 167 129 115 82 LV30 153 68 72 69 63 78 75 78 81 161 166 164 141 172 134 265 122 LV40 156 71 75 72 66 81 79 82 84 163 169 167 143 176 136 400 166 LV50 161 74 78 75 69 85 82 86 87 167 172 170 147 181 141 110 212 LV60 166 77 81 79 72 88 86 88 90 171 175 174 151 188 144 160 262 LV70 172 80 84 81 76 91 88 92 93 174 179 177 154 195 150 210 316 LV80 176 84 88 85 79 94 92 95 97 177 182 180 157 198 155 - 366 ゴールド+ LV90 179 86 91 87 81 97 95 98 100 180 186 184 160 201 158 - - 必殺技 うしろげり(1)、手刀(2)、正拳(2)、さんかくとび(3)、若堂流正拳ディフェンス(4)、三角飛び手刀ディフェンス(3)、ソリッドブロック(3)、若堂流上段跳ね蹴りキャッチ(2)、正拳突き「剛」(3) グレード ポジション LV 総合 OFE SHO DRI PAS DEF BLO TAC CUT POW SPD TEC STA CAT PUN 次Lv 次Lv(+) プラチナ GK LV1 163 77 82 78 73 87 85 87 90 163 168 167 145 183 144 10 LV10 167 77 82 78 73 87 85 87 90 171 177 175 148 188 146 34 LV20 171 77 82 78 73 87 85 87 90 179 184 183 156 195 148 64 LV30 176 77 82 78 73 89 86 89 92 185 191 189 162 199 154 94 LV40 180 79 85 80 74 92 90 92 96 188 194 193 166 203 158 127 LV50 LV60 LV70 LV80 LV90 LV100 206 98 103 99 92 111 108 111 114 207 213 211 184 232 181 - 360 プラチナ+ LV110 209 100 106 101 94 114 111 114 117 210 217 215 187 235 184 - - 必殺技 うしろげり(1)、手刀(2)、正拳(2)、さんかくとび(3)、若堂流正拳ディフェンス(4)、三角飛び手刀ディフェンス(3)、ソリッドブロック(3)、若堂流上段跳ね蹴りキャッチ(2)、正拳突き「剛」(3) グレード ポジション LV 総合 OFE SHO DRI PAS DEF BLO TAC CUT POW SPD TEC STA CAT PUN 次Lv 次Lv(+) ドリーム GK LV1 202 96 101 97 90 108 105 108 112 203 209 207 180 227 178 60 10 LV10 206 96 101 97 90 108 105 108 112 212 218 216 188 231 181 46 LV20 209 96 101 97 90 108 105 108 112 222 228 226 194 236 182 230 LV30 215 96 101 97 90 110 106 110 114 230 237 235 201 243 187 126 LV40 221 99 106 100 91 114 110 114 118 234 241 240 205 251 192 166 LV50 228 102 109 104 95 118 114 118 123 238 245 243 209 257 200 206 LV60 233 106 113 108 99 122 118 122 126 242 249 247 213 263 203 251 LV70 237 110 117 112 103 125 122 125 130 246 252 250 217 268 207 301 LV80 LV90 LV100 256 121 128 123 114 137 133 137 141 257 264 262 228 288 225 - ドリーム+ LV110 259 124 131 125 116 140 136 140 144 260 268 266 231 291 228 - - 必殺技 うしろげり(1)、手刀(2)、正拳(2)、さんかくとび(3)、若堂流正拳ディフェンス(4)、三角飛び手刀ディフェンス(3)、ソリッドブロック(3)、若堂流上段跳ね蹴りキャッチ(2)、正拳突き「剛」(3)、三角蹴りディフェンス(4) 異名 吉良イズムの申し子 台詞 進化した空手技を見せてやるぜ! グレード ポジション LV 総合 OFE SHO DRI PAS DEF BLO TAC CUT POW SPD TEC STA CAT PUN 次Lv 次Lv(+) ハイドリーム GK LV1 233 111 117 112 104 124 121 125 128 233 240 238 208 262 205 72 10 LV10 LV20 LV30 LV40 LV50 LV60 LV70 LV80 LV90 LV100 - ハイドリーム+ LV110 298 142 151 144 133 161 157 161 165 298 308 305 266 334 263 - - 必殺技 うしろげり(1)、手刀(2)、正拳(2)、さんかくとび(3)、若堂流正拳ディフェンス(4)、三角飛び手刀ディフェンス(3)、ソリッドブロック(3)、若堂流上段跳ね蹴りキャッチ(2)、正拳突き「剛」(3)、三角蹴りディフェンス(4) 若島津 健(GK)[全日本GOLDEN-23(超ディフェンス型)](超特化) 参考(ドリーム)(直リンク回避につきh抜き) ttp //static.ntsubasa.klabgames.net/images/site/common/players/player_60611.pngttp //static.ytsubasa.klabgames.net/images/site/common/players/player_60611.png 異名 吉良イズムの申し子 台詞 進化した空手技を見せてやるぜ! グレード ポジション LV 総合 OFE SHO DRI PAS DEF BLO TAC CUT POW SPD TEC STA CAT PUN 次Lv 次Lv(+) 超特化ドリーム GK LV1 10 LV10 LV20 LV30 LV40 LV50 LV60 LV70 LV80 LV90 LV100 266 - ドリーム+ LV110 - - 必殺技 ? 異名 吉良イズムの申し子 台詞 進化した空手技を見せてやるぜ! グレード ポジション LV 総合 OFE SHO DRI PAS DEF BLO TAC CUT POW SPD TEC STA CAT PUN 次Lv 次Lv(+) 超特化ハイドリーム GK LV1 10 LV10 LV20 LV30 LV40 LV50 LV60 LV70 LV80 LV90 LV100 - ハイドリーム+ LV110 - - 必殺技 ? コメント 誤りの指摘、追加情報など、このページの内容に関するコメントのみお願いします。※未確認データをwiki編集する際はLV部分や該当項目に BGCOLOR(thistle) で色を付けて判別できるようにお願いします。 ↓能力を書きこむ際には下記テンプレの利用をお願いします。wikiに反映してくれる方の負担が減ります。 |?|LV1|||||||||||||||||| |ポジション|Lv|総合|OFE|SHO|DRI|PAS|DEF|BLO|TAC|CUT|POW|SPD|TEC|STA|CAT|PUN|次Lv|次Lv(+)| |FW|LV1|40|41|46|41|37|39|38|42|38|43|40|37|42|5|5|20||(記入例/通常) |FW|LV1|40|41|46|41|37|39|38|42|38|43|40|37|42|5|5||10|(記入例/プラス) P+ |GK|LV1|163|77|82|78|73|87|85|87|90|163|168|167|145|183|144||10| -- (名無しさん) 2016-08-25 03 45 12 D+ |GK|LV50|228|102|109|104|95|118|114|118|123|238|245|243|209|257|200||206| -- (名無しさん) 2016-09-22 19 50 22 D+LV60次251 -- (名無しさん) 2016-09-24 09 58 07 D+ |~|~|LV70|237|110|117|112|103|125|122|125|130|246|252|250|217|268|207||301| -- (名無しさん) 2016-09-26 21 49 53 G+ |GK|LV40|156|71|75|72|66|81|79|82|84|163|169|167|143|176|136||166| -- (名無しさん) 2016-11-17 20 57 04 G+ |GK|LV60|166|77|81|79|72|88|86|88|90|171|175|174|151|188|144||262| -- (名無しさん) 2016-11-24 19 23 06 D+LV100次451 -- (名無しさん) 2016-11-24 21 14 03 G+ |GK|LV70|172|80|84|81|76|91|88|92|93|174|179|177|154|195|150||316| -- (名無しさん) 2016-11-29 05 40 30 P+ |GK|LV20|171|77|82|78|73|87|85|87|90|179|184|183|156|195|148||64| -- (名無しさん) 2017-01-11 17 43 19 P+ |GK|LV50|185|82|87|84|77|95|93|96|98|191|198|196|169|209|162||157| -- (名無しさん) 2017-01-23 11 48 55 名前 コメント すべてのコメントを見る
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失恋してアル中一歩手前なあいつに片思い 「本当、愛とか恋とかクソだよな。 一見きれいそうに見えても、気の迷いとかで長年積み重ねてきたものも一瞬でふいになる」 「そうだな」 「その点、友情っていいよなあ。人生最後に残るのはこれなんだって今回痛感したよ」 「そうだな。……なあ」 「んー?」 「もう酒、やめないか」 「無理だね。これ以上の気晴らしがあったら教えてほしいもんだ」 もう半年ほど前のことだ。 往生際悪くかわし続けていた結婚を考えてる人に一度会ってみてくれという誘いを、 諦めをつけるために承諾し、同居しているという部屋のドアを開けたときに見たものは、 荒らされた室内と『ごめんなさい、真実の愛を見つけました』という書置きだった。 その後荒れ狂っていたこいつが見つけた逃げ道が酒だった。 これでこいつの気持ちが安らぐなら、と毎日の酒盛りにつきあっていたが、 だけど、だんだんと日を追うにつれ酔った時の目が据わってくるようになった。 話の内容も愚痴と思い出だったのが、女性や恋愛をこきおろすものになった。 そのくせ、やたらと友情を持ち上げるものだから、俺は試されてるような気になってたまらない。 本当にまいってるこいつを見るのがつらくて、思い出すから家に帰りたくないというこいつを泊めて、 新しい引っ越し先も探して、心配だから毎日様子を見に行って、 それでも、どこかあわよくばという気持ちが残ってる自分が、俺はたまらなく嫌いだった。 「でもなあ、このままだと心も体もぶっこわすぞ。」 瞬間、だん、とテーブルが強く叩かれた。 驚いて奴を見る。顔が赤いのは酒のせいだけじゃなくて、 あの日俺に向けたような、子供のように泣きだしそうな表情をしていた。 「しょうがないだろ。寝れないんだよ。 もう俺はいやだ。正気に戻ったらどうせまた思い出して泣いて吐いてを繰り返すんだ。 親友なら、黙ってくれるのが筋ってもんだろ。……頼む」 弱り切った声に、理性が切れた。 もうどうしようもない。お前も、俺も限界なんだ。 「……だったらさあ、新しい気晴らし教えてやるよ」 限界なんだ。限界なんだ。限界なんだ。嫌だ、誰か俺を止めてくれ。 「愛だの恋だのじゃなきゃいいんだろ?安心しろよ。ただの気晴らしだから」 俺は、一度傷ついたこいつを、また傷つけようとしている。 うそを吐き通して幸せになる
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チン!加熱完了を告げる小気味良い音がオーブンから響く。 蓋を開けると、焼きたてパンの香ばしい香りが当たりに漂った。 その匂いに、製作者、私――泉かがみは一人、満足して頷いた。 「よし、上出来♪」 火傷しないようにパンを慎重に取り出すと、人数分、4つに切り分ける。 「お、良い匂いだなぁ」 と、そう言ってキッチンに入ってきたのは泉そうじろうさん。私の義父に当たる人物だ。 「あ、お義父さん。おはようございます」 「おはよう、かがみちゃん。いやぁ、かがみちゃんが家に来てくれてから色々と助かってるよ、ありがとう」 そういって頭を下げるそうじろうさんに、私は慌てて手を振り返す。 「そ、そんな、私、大したこと出来ませんし……」 すると、そうじろうさんは頭を上げ、ニカッと笑って、 「いやいや、謙遜すること無いぞ?こなたと俺じゃ、あまり身の回りを気にしないし、ゆーちゃんには負担をかけられないからなぁ、本当に、ありがとう」 もう一度頭を下げるそうじろうさん。こちらこそ、そうじろうさんには感謝している。こなたとの結婚を認めてくれたのもそうじろうさんのおかげだし……。 そう、私はこなたと結婚した。しかし、まだ高校は卒業していない。所謂学生結婚というやつだ。 学生、しかも同性と言うことで当然、非難は集中した。だけど、私とこなたの熱意、つかさとみゆきの後押し、そしてトリプルKと言う謎の団体が世間に直訴してくれたために結婚は実現した。 そうじろうさんと私の実家はその団体の名誉会員らしい……何のための団体なのか、草葉の陰から見守られているらしいので詳しいことは分からない。 「お、そうだ、かがみちゃん、そろそろこなたを起こしてきてくれないかな?」 時計を見ると7時を少しまわったところ、全く、しょうがないわね。 「こなた~、もう起きなさい!」 こなたの部屋に行ってみると、案の定、こなたはまだ布団に丸まっていた。 私の声にもぞもぞと反応するとこなたは、 「昨日も徹夜でネトゲだったから……」 そう言って再び布団に潜り込む。だが、そうは私の問屋が卸さない。 「自業自得よ!さぁ、起きた起きた!!」 「あぁっ!?かがみ様!!!?」 反論を無視し、一気に布団を剥ぎ取る。こなたは意地でも布団にへばりついていようとしたのか、布団と一緒に宙を舞った。 「きゃぁ!?」 そして、私は降ってきたこなたの下敷きになる……いつものことだ。 「お姉ちゃん、かがみお義姉ちゃん、どうしたの!?」 物音に気がついたのだろう、ゆたかちゃんが飛び込んできた。もう一度言おう、私はこなたの下敷きになっている。 「ご、ごゆっくり~!!」 そう言って部屋から飛び出すゆたかちゃん。これもいつものことだ。だけどあの子にはそろそろ学習して欲しいな、と思う。 「こなちゃん、お姉ちゃん、おはよ~」 「おはよ、つかさ」 「おはよ~」 いつもの待ち合わせの駅でつかさと朝の挨拶を交わす私たち。以前はつかさと一緒にこなたを待っていたのだけど、今はつかさを待たせる側になってしまった。 「こなたが中々起きなくてね、ごめんねつかさ」 謝る私に、この妹は健気にも首を振った。 「気にしなくていいよ、私はこなちゃんとお姉ちゃんが幸せなら、それでいいんだ」 「いやぁ、つかさは本当に良い子ですなぁ。お義姉さん、感心だ」 「って、あんたはもうちょっと早く起きろ」 そんなやり取りをしている間にバスが来た。こなた、私、つかさの順に空いてる席へと座る。 「あ、そうだ。ねえ、二人とも、子どもは出来た?」 「「ぶふぅっ!?」」 吹いた……二人同時に。 「出来たら言ってね。名付け親になりたいから。それにね、私の事を‘おばさん’じゃなくて‘つかさお姉ちゃん’って呼ぶ良い子に育てるんだ」 「つ、つかさ……」 つかさの中では結婚=子どもが出来る、事になるらしい。そ、そりゃ、出来れば欲しいけど……そんなの、無理だし。 「心配ないよ、かがみん。例の技術を使うから」 「例の技術って何だよ!!」 『次は、陵桜前、陵桜前~』 学校に着いた。バスを降りようとするこなたに向かって手を差し出す。それを見た途端、こなたの顔がにやぁっと緩んだ。 「あれぇ?その手はもしかして、一緒に手を繋ごうね、ってお誘いですか?」 く……こいつ、分かってて言ってるな。こなたにこのまま弄られるのは悔しいので、思い切って言い返す。 「そ、そうよ。あんたと手を繋いで学校に行きたいの!悪い?」 途端、こなたの顔が火を噴いた――と思うくらい真っ赤になった。キシシ、思い知ったか。 「……ズルイよ、かがみ」 俯いてボソボソ言い返してくるこなたが可愛くて、思わず抱きしめる。ギュッとね。学校?ちょっとぐらいなら遅れてもいいでしょ? 「じゃあね、お姉ちゃん」 「じゃね、かがみん。後で会いに行くよ」 「うん、じゃあ、また後で」 B組の教室の前で別れる私とこなた、つかさ。こなたは名残惜しそうに何度も何度も振り返りながら、教室に入っていく。私も、後ろ髪を引かれる思いを持て余しながら、自分の教室へと向かう。 結婚しても私とこなたのクラスはやっぱり別だ。同じクラスにして欲しいとは思ったが、散々わがままを通したのだ、これ以上は譲歩するしかない。 「オッス、柊」 「おはよう、泉ちゃん」 日下部と峰岸と朝の挨拶を交わす。ちなみに、日下部は私の事を旧姓の‘柊’で呼び続けている。 「ちょっと日下部、私の姓はもう柊じゃなくて泉なんだってば」 「ん~、でもなんか言いにくいんだよな、泉ってさ。柊はずっと柊だったわけだし」 「まぁ、言いにくいかもしれないけど、泉って呼んで欲しいのよね、私は。泉って姓は私とこなたが結婚した証だし」 私がそう言うと日下部は頭の後ろで腕を組みながら、 「それが気に入らないんだよなぁ、私だってちびっ子の事お気に入りなのにさ。柊ばっかしずるいよ」 じろりとこちらを睨んだ。そ、それってどういう意味よ……。 「わかんね~の?私もちびっ子が好きだって言ってんの」 「んなっ……!!」 警戒する私と、挑戦的にこちらを見る日下部。双方を見やりながら峰岸はただただ苦笑しているだけだ。 「こ、こなたと私が結婚した時点で、こなたは私のものなんだから、い、今更あんたがこなたを好きになっても遅いわよ!」 「ふっふ~ん、そいつはどうかな?」 ニヤリとした日下部。な、何よその余裕の態度は……? 「私は‘みさきち’ってあだ名もらってるけど、柊はもらって無いじゃん?」 「だ、だからって……それに何の関係があるって言うのよ?」 我ながら覇気の無い返事だ。まぁ実際、それは少し気がかりなわけで、‘かがみん’は呼んでくれる時ばかりじゃないし。 や、やっぱり新婚なんだし、二人だけに通じる呼び方とか……欲しい、と思う。 そんな私の様子を見やって、日下部は調子付いたのか、 「つまり私もまだ脈ありって事なんだってヴァ。そだ、ちびっ子に柊から乗り換えるんだったら、いつでもいいって言ってこなくちゃな」 ! ぐ……コイツ……月夜ばかりと思うなよ。 お昼休み、こなたの教室に顔を出す、そして一緒にご飯食べる。 パンばかりで、こなたの栄養が心配になるけど、私料理が苦手……。 「つまり、今日もかがみんの愛妻弁当は無しってことなんだよ……orz」 「わ、悪かったわね。そう思うなら、あんたが作ってくれればいいじゃない」 「いやいや、いつもネトゲで忙しいからね、朝が遅くなってしまうのですよ」 「威張るな!」 いつもと変わらないやり取り、こんな日常を、結婚した後も変わらずに続けられるのが、嬉しい。この日常を守る為に尽力してくれた、つかさ、みゆきにはどれほど感謝をしてもし足りないくらいだ。 私がそう言うと、みゆきは、緩やかに首を振りながらいつもこう言う。 「こなたさん、かがみさんが気にすることは無いですよ。お二人の幸せが、私たちの幸せです。それに、私個人としては、お二人に感謝しているくらいですし」 何で?と聞くと、みゆきの答えは、 「お二人から、勇気をもらいました。後々の為に前例が出来ることはいいことです」 そして必ずつかさの方をチラッと見るのだ。こなたは「あ~、成る程ねぇ」なんて言って頷いているけど、私にはその意味が分からない。 「オッス、ちびっ子、遊び来たゼ」 と、日下部と峰岸がこちらの教室にやってきた。日下部の目的は多分、こなただろう。 案の定、日下部はこっちに来ると私の許可も得ず、こなたの隣へ腰を下ろした。しかもさり気なく椅子をこなた側へ寄せている。コラ。 あ、ちなみに峰岸はつかさの隣へ落ち着いた。 「なぁ、ちびっ子、今度の休みに一緒にどっか遊び行かね?そんで、私に萌え~ってヤツを教えてくれよな」 日下部はアクティブな奴だ、目標を定めると行動が素早い。このままではNTRエンドへ一直線。 そう思った私は、こなたが肯とも否とも言う前に素早く会話へ割り込んだ。 「こ、こなた、はい、あ~ん」 一瞬、驚いたこなただったが、すぐに表情を崩すと、口を開けて待機状態へ移行。その口へ間髪入れずコロネの欠片を押し込む。 もっきゅ、もっきゅと口を動かすこなたは幸せな子猫のようだ。髪を撫でてやると頬が紅潮し、体を預けてくる。 ジト目の日下部と目があった。口だけで「覚えてろよ、柊」と言っているが、今の私はそんな脅しに屈したりはしない。 今朝の仕返し、とばかりに、ニヤリとしてやる。コレが新妻の実力ってヤツよ。ふふん。 放課後になり、こなと一緒に下校する。そしてアニメ○トに寄り道を……させるかぁっ! 「な、なんで!?ひどいよかがみ様!!」 抱きついてくるこなたの、泣きそうに潤んだ瞳から必死に目をそらしながら、私は現実を突きつける。 「今月の出費がどれだけか分かってるの?家計の為にあんたもちょっとは自重しなさい」 そう、今の泉家の財布の紐は私が握っている。以前、お義父さんにこなたとお義父さんのクレジットカード明細を見せてもらった時は、飛び上がった。趣味に糸目をつけないこの二人に任せておいたら大変なことになる。 「え~、でもオタクに自重の二文字は無いんだよ」 「私だって欲しいラノベがあるのに我慢してるのよ?」 「でも、かがみぃ……」 うるうると見開かれたこなたの瞳。ヤバイ、目が合っちゃった…… 「ね?かがみ、お願い……」 こなたのうるうる攻撃!いかん!耐えろっ、私!! 「お会計、5000円になりまーす」 あぁ……やっちゃった…… ほくほく顔のこなた。両眼から滝を流す、赤いバイザーの店長。後悔している私。 三者三様をもって、本日のお買い物、終了。 「まったく、今回だけだからね?」 帰り道、二度とこんなことの無いよう、こなたと自分に釘を刺す。 こなたは「分かってるよぉ」と言っているが、怪しいもんだ……勿論、自分も。 「ところで、今日のお金使っちゃったけど、晩御飯どうしようか?かがみ。買い物に付き合ってもらったから、私が作るけど、何食べたい?」 お金のことに突っ込みたいのを自制しながら、今晩の献立を考える。折角こなたが作ってくれると言ってるんだし、どうしようかな……あ、そうだ。 「……こなたがいい」 「……へ?」 「だから、こなたが食べたいって言ってるの!」 言うと同時に、唇を重ねる。息が続く間、味をじっくりと堪能する。 「ぷはぁっ、かがみ、つまみ食いはダメだよ?」 潤んだ瞳で注意してくるこなただが、そんなんじゃ説得力無いぞ。 「いいじゃない……ね?」 今度は私がこなたにお願いする番。こなたは頷くと、目を閉じた。 夕暮れの中、二つの影はゆっくりと、一つに重なった。 ――ピピピッ、ピピピッ。 う~ん、何よ、今、こなたといい所なんだから邪魔しないでよ……。 ピピピッ、ピピピッ! あ~、これ目覚ましの音ね。ハイハイ、起きればいいんでしょ、起きれ……ば? あれ……? ゆっくりと意識が覚醒してくる。すると、今、自分がぼんやりと見つめているのが自室の天井だということを認識した。 当然、こなたの顔なんかどこにも無くて……。 夢……だったんだ。 「そう……よね。同級生、しかも同性と結婚してるなんて、どう考えてもありえないわよね……」 ははは、と力の無い笑いがこぼれる。力が入らないのは笑いだけじゃない、体全体が妙な倦怠感に包まれていた。 何分そうして笑っていたのだろう、不意に、目から熱い物が流れ、仰向けになった顔を伝って髪を濡らしていくのを感じた。 「――あれ?涙?おかしいな……」 何で涙なんて零れるんだろう。なんでこんなに……悲しいのだろう。 ううん、理由は分かってる。今までのことが、夢だったから。 ――夢だったらなんで悲しいの? こんな状況でも、心の隅で疑問の声を投げかける冷静な自分がいた。問われて、初めて悲しい理由を考え、気がついた。 ――私は、こなたが好き。 好きで好きで好きで好きでたまらないくらい、好き。だから、結婚したって言う夢を見たんだ。 ……絶対に叶わない‘夢’なのに。 「うぅ、こなたぁ……」 身を震わせ、声を上げて泣こうとした時、自分の横に丸まっている青い塊を発見した。 塊はもぞもぞと動くと、うみゅぅ、と声を上げる。 「……あんまり動くと寒いよ。かがみ」 ……え? 私たちの新婚生活は始まったばかりだ。 コメントフォーム 名前 コメント GJ!! -- 名無しさん (2022-12-27 13 48 49) 忘れがちだけど、 店長おめでとう店長 -- 名無しさん (2012-10-16 20 26 17) かが×こな最高 -- かがみ (2009-04-28 21 12 18) えーと?つまり「かがみは私の嫁」ではなく「こなたが私の嫁」と言うオチですか?(違 ぶっちゃけ二人が幸せならどっちでも良いんですけどね(をい 所で、こなたが「寒い」と言ったのは、季節が冬だからですか?それとも一糸纏わぬ姿or裸パジャ(ry -- こなかがは正義ッ! (2009-03-01 12 19 47) ↓そして同時にやんでれかがみでもあるなw -- 名無しさん (2009-03-01 09 26 00) まぁそれなら相手パティやけど -- 名無しさん (2009-01-15 05 45 46) 途中、「愛しのこなたが振り向かない」の一部があるwww -- 名無しさん (2008-12-30 02 14 40) 夢だと言うことに気づいて、泣き出しちゃうかがみに萌えました -- 名無しさん (2008-09-07 07 59 36) まさかのダブルオチwww -- 名無しさん (2008-09-06 22 36 50)
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元カノの元彼 母さん、事件です。 僕、22歳にして、初めて告白されました。 「好きなんですよ君のことが」 なんて、頬を染めて言うのは、俺の上司です。 この慣れない生命保険の仕事を、手取り足取り教えてくれた、 2歳年上にも関わらず、ダンディな上司、高倉課長です。 確かに最近、二人で呑みに行くことは多いし、同期のやつらと 比べても、何か上司と距離が近いな、とは思っていたんです。 でもそれは、俺の意思でやっているんだと思っていました。 俺の大好きなタカコちゃん。俺が高校の時に1年つきあって、 他に好きな人ができた、とふられたタカコちゃん。 俺が唯一、誰かを好きになれて、告白してつきあえた人です。 あの時のタカコちゃんが、俺をにふった理由である、「他に好きな人」 が、この上司の高倉課長なんです。 なんたる偶然でしょう。高校時代の先輩が、俺の上司なんです。 高校時代から、頭が良かった高倉先輩は、課長となって、俺の 目の前に現れたんです。 あの後、高倉課長に告白して、1ヶ月だけ彼女になって、その後 ふられたタカコちゃん。そんなタカコちゃんに、再度告白しにいった俺。 そしてタカコちゃんの涙ながらの答え。 『…ふられても、好きなの。松前くんなら、分かってくれるよね』 分からないわけがありません。だって俺も、同じ状態ですもの。 「…驚くのは分かるけど、固まらないでくれないか」 まさかあれから5年以上経った今、こんなことになるなんて! タカコちゃん、お互い気づかなかったね! この人、ホモだよ!! ああ、あんなにかわいくて、タカコちゃんがふられた理由が知りたくて、 毎日毎日、仕事内外で高倉課長につきまとうんじゃありませんでした。 「…松前、お前さ…何か言ってくれよ」 固まったままの俺の手が、握られています。 その握られた手が。指が。何かくすぐったくて、顔の熱がどんどんあがって…。 『あの人に見つめられると、うっとりするの』 あの時のタカコちゃんの声が、頭にわんわんと響きます。 高倉課長の瞳を見ると、確かに体の力が奪われる気がします。 確かに恐るべき力でs。 『それで、抱きしめられたくなるの』 「お前、抵抗しないのは、オッケーだと勘違いするぞ」 おそるおそるといった感じで、高倉課長が、俺の後頭部に手をまわします。 高倉課長の右手は、俺の左手と絡みあい、左手が髪をすいて――― 何だかその近さと体温に、高倉課長に空気ごと抱きしめられたくなってきました。 恐い! これが高倉課長にメロメロになったタカコちゃんの気持ちでしょうか。 ふわりとその胸に抱きしめられたら――― 『…抱きしめられたら、心臓が止まりそうになって…。 それが好きだってことなんだと思う』 え、ちょっと待って? マジですか? タカコちゃん、俺、君を思うあまり、 君が好きだった男と、え、ちょっと 初めての男とのキスは、タバコの味で。 『好きなんだと思う』 思わず腰を抜かして床に座り込んだ俺に、高倉課長が驚いた顔をしています。 まだ入社して半年近くですが、こんなにまぬけな顔をしている課長の顔は、 初めて見ました。 「課長…」 「な、何だ? いや気持ち悪いなら、そう言ってくれても……」 「俺、課長…いや先輩のこと…好きみたいで……」 オロオロしながら俺がそう言うと、高倉課長の顔に汗がぶわっとふきだして、 次の瞬間、一気に真っ赤になりました。 それを見て、俺の顔も、一気に熱く熱くなりました。 『でもあの人、いつも冷静なの』 母さん。 俺、今、多分、タカコちゃんがが見たことない、この人の顔見ています。 元カノの元彼