約 3,870,998 件
https://w.atwiki.jp/jpcl/pages/15.html
グアテマラ? ホンジェラス? エルサルバドル ニカラグア? コスタリカ パナマ ベリーズ? バハマ? キューバ ジャマイカ ハイチ ドミニカ共和国 セント・クリストファー・ネイヴィス? アンティグア・バーブーダ? ドミニカ? セント・ルシア? グレナディーン諸島? バルバドス? グレナダ? トリニダード・トバゴ? ベネズエラ ガイアナ? スリナム? パラグアイ 仏領ギアナ? チ リ ボリビア ペルー エクアドル コロンビア アルゼンチン ブラジル
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/442.html
660 :①:2011/12/04(日) 02 25 55 あいかわらず下手な文です。 なんとなく「あの人は今」的かパロディな物語しかかけない予感が(w まあこういうSSも読んでいただいて息抜きの一助となれば幸いです。 ということである二人のアメリカ人の物語です 提督たちの憂鬱支援SS――「アメリカンドリーム」 「くそ、ジャップだけじゃなくて、メキシコ野郎どもまでもが付け上がりやがって!」 「しょうがねえよ、アメリカは今や腐肉で、ハイエナどもがたかってる状態なんだから」 東部なまりの男達が銃を抱えながらトラックで揺られている 彼らは旧連邦軍、旧アメリカ海兵隊のライフル小隊だ。 今やアメリカ海兵隊は滅び、身内の「敵」でもあった陸軍のアイゼンハワーの指揮の下で活動している 旧海兵隊と言うことでロサンゼルスの海軍基地の警備に当たっていたが メキシコ軍アリゾナ侵攻を受けて、教育中ではあったが海兵隊の任務(敵地侵攻及び日本軍への反抗)に備えて 装備弾薬が充実していた旧海兵隊の部隊に出動命令が下ったのだ。 彼らの新たな任務は「フーバーダム防衛」、サンディエゴからフーバーダムへの補給路を確保することである。 本隊はサンディエゴ防衛線に投入されつつあった。いざとなればフーバーダムからネヴァダの砂漠を 超えるラインまでも防衛しなければならない 「だからと言って俺たち海兵隊が砂漠のど真ん中のダムを防衛しなきゃならないんだ!」 「しょうがねえだろう、俺たちはもうアメリカ海兵隊じゃない、「カリフォルニア共和国」に居候している 旧連邦軍 の海兵隊なんだから」 「くそ、故郷さえ津波に襲われなかったら…」 男達がその言葉を聞いて無念の表情を浮かべる 小隊の多くの者達は東部出身者だ。故郷の家族がどうなったかわからないのはみな同じだ さらに故郷へ救出にも戻れない自分たちの立場も無念だった。 661 :①:2011/12/04(日) 02 26 27 その様子を見た軍曹が脇の少尉に何かを合図する。 うなづいた少尉の同意を見て軍曹は立ち上がった 「ジャップの手先のおフェラ豚め!ぶっ殺されたいか!?!! おまえらはまだウジ虫か?! 地球上で最下等の生命体なのか!?」 はじかれたように男達が身を起こし大声を出して返事をする。 「 Sir,No Sir!」 「いいか!海兵隊より早く神はこの世にあった 心はジーザスに捧げてもよい 、故郷に帰りたいのは判る。 だが貴様らのケツは海兵隊のものだ だから海兵隊が砂漠中のそびえ立つクソを守れと言ったら守るんだ! 分かったか豚娘ども! 分かったら返事をしろ! 」 「Sir, Yes Sir!」 「豚娘は海兵隊を愛しているか?」 「生涯忠誠! 命懸けて! 闘魂!闘魂!闘魂!」 「草を育てるものは?」 「熱き血だ! 血だ! 血だ!」 「おれたちの商売は何だ、お嬢様?」 「殺しだ! 殺しだ! 殺しだ!」 「ふざけるな!聞こえんぞ!」 トラックの中で男達の怒号が続いた ‐「スマンな、軍曹」 「なに、これぐらいのことは…しかし兵隊たちの心の中を思うと…」 「軍曹はどこの出身だったかな?」 「カンサスです」 「カンサスか、それなら国に戻れただろう、どうして残った?」 「国はカンサスですが、あっしにとっちゃあ海兵隊が故郷です。 それに国が津波に飲まれたのに隊に残った奴らを放り出してはいけやせんぜ」 「そうか…すまんな」 「少尉も確か東部でしたな」 「ああ、ニューヨークだ」 「ニューヨークですか…」 「たぶん津波に飲まれた、お袋も親父も兄貴たちも妹も…」 少尉の目はここを見ていなかった。 軍曹は少尉が言わなかったことを知っていた、家族に加え 大学時代に知合った彼の婚約者もまた津波に飲まれているであろうことも 彼もまた多くの兵隊たちと同様に家族と恋人と故郷を失っているのだ。 なのに彼は多くの兵隊や将校とは違い、あくまでも海兵隊に忠実だった 少尉は日本が宣戦布告をしたときに、大学を中退して海兵隊に志願した。 「アメリカ市民として当然の勤め」彼はそう言った。 アメリカはもうなくなったというのに、 仕事に没頭し、兵を気遣い、士気を一定に保ち続けていた。 そのために少尉は伝を使って兵隊たちのためにハリウッドから歌手まで呼んでくれた。 「これから海兵隊はどうなってしまうんですかね?」 「わからん…だがこれだけは言える、メキシコとの戦いで一定の役割を果たせれば 海兵隊は残るだろう。ジャップの風下に置かれるが、彼らは有用と認めてくれる」 「ジャップの風下ですか…」 「軍曹、君には不満だろうが風下でもアメリカ合衆国海兵隊の伝統はその下で生き延びることが出来る。 そうすれば再びアメリカが立つとき海兵隊は真の姿を表すことが出来る」 「今は耐えるときですか」 「ああ…、だが本当の敵はこのメキシコとの戦いが終わった後だ」 「終わった後?」 「カリフォルニア共和国はジャップが認めても海兵隊独自の健軍はなかなか認めないだろう」 「なぜです?ジャップが認めれば共和国も…」 「経済力が許さないんだよ」 「経済力ですか…」 「今や海兵隊は僕にとっては最後のファミリーだ、何とか守る為には既存の産業だけでなく カリフォルニアにとっても新しい商売を始めなきゃならないんだが…」 「新しい商売ですか…わたしゃにはようわかりませんな」 「軍曹は海兵隊の伝統を守っていてくれよ、僕が新しい商売を考えるから」 「頭のいい人にはかないませんなぁ…」 二人が笑うとトラックが急停止した 662 :①:2011/12/04(日) 02 27 04 「休憩です」 運転席から運転手が言った 「起きろ! 起きろ! 起きろ! マスかきやめ! パンツ上げ!休憩だ」 兵隊たちがトラックを降りるとそこは砂漠のど真ん中だった。 「くそ、こんなところで何しろって言うんだよ」 兵隊たちはぶつぶつ言いながらもやけくそ気味に小便をしたり横になっている。 「軍曹、あそこに町があるがどうしてあそこで休憩しないんだ?」 「ああ、ラスヴェガスですか…前はあそこで休憩したんですがね。ドル暴落で今はすっかり寂れて… しけてましたが博打も出来て、そこそこいい女もいて、いい休憩場所だったんですが…」 「博打?ここでは博打が許されていたのか?」 「ネヴァダは賭博が合法なんですよ」 「賭博が合法?…」 少尉は弾かれたように砂漠を見つめた。そして時折これからの任務であるフーバーダムの方を見る。 「どうしたんです?少尉?」 軍曹はまるで稲妻にしびれたようになっている少尉に問いかける。 「わからないか?軍曹?」 「何が?」 「新しい商売だよ!」 「新しい商売?」 「フーバーダムはロサンゼルス、いやカリフォルニアの生命線になる。 アリゾナがどうなるかわからんが、 いずれにしてもここにジャップは、カリフォルニア共和国は軍をおかなくちゃならなくなる」 「それがどうして新しい商売になるんです?」 「ラスヴェガスは軍の交代の中継点になる。ここに賭博場を開けばいい金になる! いやそれだけじゃない!高級ホテルに豪華なショウ、いい女も置けばジャップや アメリカを分割しようとする旧大陸の人間たちもやってくることになる、 保養とスパイを兼ねてな!」 「そんなもんですかねぇ…」 「決めた!僕はここで新しい商売をやるぞ!」 「少尉、志は結構ですが金はどうするんです?こんなところにホテルを建てるとなると…」 「大丈夫、伝はある」 少尉はまるで猛獣が獲物を見つけたときのような獰猛な笑みを浮かべて見せた。 軍曹は時々この少尉がわからなくなるときがある。インテリらしく物静かなときもあるが 時としてヤクザのような激しさを見せるときがある。 運転手が頃合よく休憩を終える声をあげた。 「ま、わたしゃ海兵隊が生き残るならなんでも商売始めてくださいってところですが。 とにかくまずは生き残りましょうや、マイケル・コルレオーネ海兵隊少尉殿」 「そうだな、僕の唯一残された海兵隊(ファミリー)の為にもな。 第一 海兵隊員は許可なく死ぬことを許されない! だろ?ハートマン砲兵軍曹?」 「Sir, Yes Sir!」 わざとらしくマイケル・コルレオーネ海兵隊少尉はハートマン軍曹に答礼し トラックへ向かった。 後の大ラスヴェガスの誕生の為にも彼らは生き残らねばならなかったのだ。 新たな「アメリカンドリーム」の始まり そしてマイケルにとっては新しいファミリーを築く始まりなのだ。
https://w.atwiki.jp/dunpoo/pages/655.html
◎平和をつくるための本棚08Ⅰ より続く ◎平和をつくるための本棚 ダルフールの通訳―ジェノサイドの目撃者 [著]ダウド・ハリ イラク崩壊―米軍占領下、15万人の命はなぜ奪われたのか [著]吉岡一 中東激変 石油とマネーが創(つく)る新世界地図 [著]脇祐三 自爆テロ [著]タラル・アサド 叛逆としての科学―本を語り、文化を読む22章 [著]フリーマン・ダイソン 昭和の記憶を掘り起こす [著]中村政則 ダルフールの通訳―ジェノサイドの目撃者 [著]ダウド・ハリ [掲載]2008年9月28日 [評者]松本仁一(ジャーナリスト) ■政治権力が引き出した邪悪な人間性 著者のダウドはダルフール出身の青年だ。03年のある日、村が政府軍に襲われる。家族をふくめて多くの村人が殺されるが、自分は命からがら隣国のチャドに逃れた。 そこで彼は決意する。自分は出稼ぎ経験があり、英語ができる。通訳として、できるだけ多くの欧米人ジャーナリストを現地に案内し、ダルフールで何が起きているかを世界に知らせてもらおう。 BBC、ニューヨーク・タイムズ、NBC……。依頼があるたびに彼らと国境を越え、襲撃の現場を訪れる。 もちろん命の危険はしょっちゅうだ。捕まり、殴られ、殺されそうになるのだが、それでも彼はダルフール入りをやめない。 実際、その旅はすさまじい。全滅した村を訪れたときのことだ。村を守ろうとした青年たちが、高い木の上に自分の体を縛りつけ、銃を握ったまま息絶えている。遺体は暑さで腐敗し、頭や手足がどさっと落ちてくる。 81人の男や子どもが、ナタで切り殺された現場にもぶつかる。腐臭で目が痛くなり、ジャーナリストたちは膝(ひざ)をついて吐きつづける。 おぞましい話の連続だ。それでも読みやすいのは、語り口に生死を超越したようなユーモアがあるからだろう。 その彼もとうとう捕まってしまう。拷問、そして死の宣告。それを切り抜けるまでの1カ月余は圧巻だ。 ダルフールの虐殺は今も続く。人間性の中にある邪悪なものを、政治権力が最大限引き出そうとしたらどのような事態が起きるか。それを本書は示している。 (抜粋) 出版社:ランダムハウス講談社 価格:¥ 1,890 URL http //book.asahi.com/review/TKY200809300099.html イラク崩壊―米軍占領下、15万人の命はなぜ奪われたのか [著]吉岡一 中東激変 石油とマネーが創(つく)る新世界地図 [著]脇祐三 [掲載]2008年10月19日 [評者]小杉泰(京都大学教授・現代イスラーム世界論) ■崩壊と激変をつぶさに観察し克明に 来月の米大統領選挙では、泥沼化したイラクから米軍が撤退へ向かうのか、駐留を続けるのか、選択がおこなわれる。『イラク崩壊』は、イラクでの恐るべき悪循環を断ち切るには米軍が撤退するしかない、と悲痛な声で結論づけている。果たして、その方向に進むであろうか。 著者は、2003年のイラク戦争後に現地に取材に行き、その後07年まで朝日新聞中東アフリカ総局の特派員として、イラクおよび中東諸国を取材し、イラクという国が壊れていく過程をつぶさに見てきた。それは非人間的な暴力の連鎖であり、あたかもそこには「鬼がいる」。 鬼を生んだのは、戦後への十分な展望もなく戦争をおこなった米軍であり、その反作用として生まれたイスラーム過激派である、と著者は言う。米軍が多くの民間人の命を奪ってきたことも、過激派が宗派紛争に走っている事実もそれなりに知られているが、本書はそれを現場での取材と直接的な情報で克明に記している。 若き日にバックパッカーとしてアジアや中米をまわった経験が勇気を生むのか、著者が危険な現場に迫っていくさまは圧巻である。それ以上に、戦争を見た者はそれを伝えなければならない、という使命感が読む者に迫る。その使命感が、副題にあるように「米軍占領下、15万人の命はなぜ奪われたのか」という問いを執拗(しつよう)に追及することとなった。 しかし、中東にあるのは戦争の悲劇だけではない。ダイナミックに発展する中東に経済面から鋭い光を当てたのが、『中東激変』である。中東取材30年のベテラン記者が広い人的ネットワーク、現地取材、長年の観察に基づく洞察を余すところなく示している。文体は、中東になじみのないビジネスマン、一般読者にも、非常にわかりやすい。 中東諸国を規定する基本的な要素として、埋蔵が確認されている世界の原油の6割、天然ガスの4割がこの地域にあること、日本と逆に「多子若齢化」が進んでいること、グローバル経済の中で巨大な資金を運用していることなどがあげられる。特に最近は、急激に進むグローバル化と連動して、この地域はとりわけ変動が激しい。 6年前の前作が『中東 大変貌(へんぼう)の序曲』であったのに、もはや「激変」にたどり着いてしまった。以前の湾岸の産油国は、石油が尽きれば元の砂漠に戻る、というイメージが強かった。しかし、ドバイが示した脱石油のモデルは成功し、他の諸国もその後を追って、新しい国づくりに走り始めている。 彼らの資金力は04年からの石油の高値で急激に膨張した。今回の金融危機でも、湾岸の資金の動きは要注意であろう。とはいえ、いいことずくめではない。各国の急激な開発計画が競合し、人やモノが足りなくなっているし、インフレも進んでいる。多子若齢化は、新世代のための雇用創出を必要とする。教育のいっそうの充実も急務となっている。 最後の章は、そうした中東と日本がよい関係を築くための具体的提言に満ちている。 URL http //book.asahi.com/review/TKY200810210115.html 自爆テロ [著]タラル・アサド [掲載]2008年10月5日 [評者]香山リカ(精神科医、立教大学現代心理学部教授) ■説明しがたい戦慄の理由を明かす 越境の思想家アサドが記した本書は、いわゆる西洋的な理解の誤りをひとつひとつ正すところから始まる。「正しい戦争」と「テロリズム」に決定的な違いはないこと、近代西洋社会が追求してきたリベラル・デモクラシーは、「人の命を救うためには人の命を奪う戦争という暴力も辞さない」という矛盾を内包する。その矛盾をさらに正当化するのが、「文明/非文明」の二項対立を下敷きとする例の「文明の衝突」論だ。これらの決めつけにより、自爆テロはきわめて単純化された動機、すなわち「何かの病的な要因か、そうでなければ、疎外、つまり、西洋文明に適切に統合されていないこと」で語られてしまうことになる。 とはいえ、どんなに“西洋的”な文脈で片づけられても、自爆テロが人々に与える根源的なショックについては説明できない。その戦慄(せんりつ)について論じた最終章が圧巻。著者は、戦慄の理由はいずれも西洋人のアイデンティティーの破壊にかかわることであり、近代のリベラル・デモクラシーが抑圧していた暴力が明るみに引きずり出されることを指摘する。それにしても、同時多発テロから7年たった今、私たちはまだ自爆テロに戦慄する感受性を持ち得ているか。日本の読者に向けての詳細な解説を読みながら、気になった。 ◇ かり(=くさかんむりに列)田真司訳 出版社:青土社 価格:¥ 2,520 URL http //book.asahi.com/review/TKY200810070088.html 叛逆としての科学―本を語り、文化を読む22章 [著]フリーマン・ダイソン [掲載]2008年9月7日 [評者]尾関章(本社論説副主幹) ■科学を広く見渡し縦横に論じる知性 自らが生きた戦争の時代を意識しながら、主に科学をめぐるテーマを広く論じた書評や序文、講演録などの22章。 幾章かに見え隠れする縦糸がある。核兵器を産み落とした物理学史と先端科学の行く末をつなぐ視点だ。 たとえば、M・クライトン『プレイ』の書評。ナノテクと生命工学がつくりだした極小ロボットとその自律進化の様子を描く小説に「二一世紀のバイオテクノロジーが二〇世紀の原子力テクノロジー並みに危険」という構図を見てとる。 ここで触れるのが、遺伝子組み換え技術が登場した70年代、乱用を恐れた研究者らが実験の一時見合わせを呼びかけた話だ。急いで開いた国際会議の議論は実験指針につながった。開催地の名からアシロマ会議という。著者は、このように学界が自律に立ち上がったことを高く評価する。 別の章では、核に対する「アシロマ」もありえたという歴史上のイフが、悔いを込めて語られる。 核分裂発見直後の39年、米国で物理学者の会議があった。原爆誕生の可能性を知りながら「大胆に発言し、協議事項に倫理的責任の問題を含めるよう提案する者はだれもいなかった」。アシロマのようには「勇敢な人物は現れなかった」のである。 生物学の流れにも苦言を呈する。西側世界では「遺伝子」に目を奪われ、生き物と地球環境を一つにとらえる「生物圏」を忘れてこなかったか。「両方の種類の生物学が必要」との立場をとる。 母国イギリス風の穏やかな批評精神が心地よい。 ◇ THE SCIENTIST AS REBEL、柴田裕之訳/Freeman Dyson 23年、英国生まれ。理論物理学者。 出版社:みすず書房 価格:¥ 3,360 URL http //book.asahi.com/review/TKY200809090097.html 昭和の記憶を掘り起こす [著]中村政則 [掲載]2008年8月31日 [評者]南塚信吾(法政大学教授・国際関係史) ■地獄の体験から尊厳を取り戻して 本書は1931年の満州事変勃発(ぼっぱつ)以来の15年戦争において、「地獄のような極限状況に追い込まれた戦闘地域」のうち、「想像を絶する」極限状況に追い込まれた沖縄、満州、ヒロシマ、ナガサキの人々が何を体験し、考え、感じたのかを、直視したものである。 沖縄戦で「集団自決」に追い込まれた島民、満州移民として一瞬の夢を見たあとに奈落に落ちた人々、ヒロシマ、ナガサキの原爆で想像を絶する「地獄図絵」を体験した人々が、生と死を語っている。 だが、本書の特徴は、それだけにはとどまらない。本書は、「極限状況から、人間はいかにして立ち直り、人間としての尊厳を回復して、社会変革に立ち向かっていくのか」を明らかにしようとしている。平和活動や障害者教育に取り組む沖縄戦の体験者、人民中国の軍に協力しその後日中友好のために生きる元満州移民、地獄の体験のなかから人間の尊厳を取り戻して反核・平和の運動に立ち上がったヒロシマ・ナガサキの被爆者たちが、本書の中の主役だ。「極限状況」を体験した人々がさまざまな場で、その体験を生かしながら、戦後日本を支えてきたことがわかる。 著者の精力的な取材の成果が遺憾なく発揮されている。しかも、しっかりとした文献研究を基礎にした「オーラル・ヒストリー」なので、安心して読むことができる。 なかむら・まさのり 35年生まれ。一橋大学名誉教授。著書に『戦後史』など。 出版社:小学館 価格:¥ 1,995 URL http //book.asahi.com/review/TKY200809020161.html
https://w.atwiki.jp/rs-userfaq/pages/493.html
RS-445 ミスアメリカ 種類: カテゴリ: BP: SP: 必要パワー: 追加条件: CN: 特徴: テキスト: 対応FAQ なし
https://w.atwiki.jp/ryuunabe/pages/220.html
エクストリーム・アメリカン アイドレスWiKiの該当ページ 名称:・01改 エクストリーム・アメリカン(乗り物) 評価:・体格(評価10),筋力(評価11),耐久力(評価14),外見(評価7),敏捷(評価11),器用(評価5),感覚(評価12),知識(評価5),幸運(評価6) 特殊: *エクストリーム・アメリカンの乗り物カテゴリはI=D,戦車として扱う。 *エクストリーム・アメリカンは白兵戦行為ができ、この時、白兵戦の攻撃判定は評価+2される。 *エクストリーム・アメリカンは近距離戦闘行為ができ、この時、近距離戦闘の攻撃判定は評価+1される。燃料を1万t消費する。 *エクストリーム・アメリカンは遠距離戦闘行為ができ、この時、遠距離戦闘の攻撃判定は評価+1される。燃料を1万t消費する。 *エクストリーム・アメリカンは戦闘時に1機につき燃料2万tを使用する。 *エクストリーム・アメリカンはパイロットの他、コパイロット2名を必要とする。 *エクストリーム・アメリカンの人機数は5人機として扱う。 *エクストリーム・アメリカンのアタックランクはAR15として扱う。 →次のアイドレス:なし 派生前 I=Dの改良・裏マーケット版で開発(FEG)
https://w.atwiki.jp/kohteieki/pages/21.html
とりあえず必要そうな作業をー □2ch or 外部板(@chs)で議論等出来る掲示板作成 □街頭活動で使いそうなビラ作成 ・mixiで見つけた奴 http //wiki.livedoor.jp/peco_tsubasa/attachment/%A5%C8%A5%C3%A5%D7%A5%DA%A1%BC%A5%B8 ※ポスターはグロ注意 -- (ks) 2010-05-16 21 36 04 おいおい軽はずみに宮崎に手伝い行くなんて絶対にやめろよな。 -- (ルコ) 2010-05-16 22 51 20 そんな感じで、軽はずみにボランティア!とかいうのを抑止する事、も情報拡散として必要ですよねー 会の目的として「政府対応について声を上げる」とあるけど、 これってやっぱり当事者(宮崎)がやらないと意味がない。 すでに宮崎側で、義援金とか署名活動、タオル送付とかもあるんでしたっけ? そういう活動をしているところを援護する為の周知に絞った方がいいのかも! ※それを周知する為の活動の一環として、デモ行進とかもアピールとしてありかも? -- (ks) 2010-05-17 12 55 02 My日本に転載されていた内容から、5/23に街宣・集会、5/29にデモを予定しているとあったのですが、口蹄疫の問題に関して早い段階から何かできないか?と考えていた多くの方にしてみれば、一日も早く 多くの人に知ってもらいたい、宮崎を支援してもらいたい励ましたいと思っていると思います。 ですから、5/23は街宣だけと決めてしまわずに、デモも同日に行う事も考えてみては頂けないでしょうか? 勿論、準備期間が短いといざ行動に移した時に上手くアピールできないかもしれませんが、今は少しでも早く行動する時だと思うのです。 これから申請して許可が下りるかどうかもわかりませんが、いち意見としてご検討下さい。 また、街宣やデモの時には、緑色の宮崎県旗を掲げるのはどうでしょうか? 長々と、失礼致しました。 -- (ぶーちゃん) 2010-05-17 21 15 08 実行委員のきまです。 デモについては検討したのですが、 申請自体が無理でした。間に合いません。 23日の街宣で精一杯ですが、駅前に大勢の人が集まればそれだけアピールはできると思います。 他に手立てがないか検討中です。 ご意見ありがとうございます。 -- (きま) 2010-05-17 22 54 02 ちなみに、5/22にそよ風主催のデモが渋谷であります。 先日の犬HKデモで少しお話させて頂いたのですが、そよ風の方もこの件に関しては行動したいと思っているようで、5/22のデモでも取り上げて下さるような事も言ってらっしゃいました。 デモ前には街宣等もあるようですし、口蹄疫関連のビラ配り等も一緒にさせてもらえるよう連絡をとってみてはいかがでしょうか? -- (ぶーちゃん) 2010-05-17 23 33 14 風評被害此処に極まり 口蹄疫 http //www.j-cast.com/tv/2010/05/17066613.html いちお魚拓 http //megalodon.jp/2010-0517-1847-36/www.j-cast.com/tv/2010/05/17066613.html -- (名無し) 2010-05-18 02 27 15 昨日のニュース(?)だけど ニュー速+ 【口蹄疫/マスコミ】宮崎県会議員の横田氏「フジテレビの取材スタッフが消毒もせずアポなしで畜舎に。何という配慮のない行動だ」★2 http //tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1274101270/l50 魚拓 http //megalodon.jp/2010-0517-1822-33/www.tensan-y.com/index.php?eid=617 -- (名無しさん) 2010-05-18 16 02 11 日刊ゲンダイ・ 社会面/東国原浮かれ知事に天罰 口蹄疫大被害と疫病神知事 お笑い芸人失格人間を知事に選んだ宮崎県民に責任があるのに 国の税金で救済は虫が良過ぎないか 約3時間前 webから nikkan_gendai 株式会社 日刊現代 週刊誌も叩き放題してるんだけど… -- (名無し) 2010-05-18 17 15 22 口蹄疫の件では「政府を批判」するか「地方を叩く」か。なるほどリトマス試験紙だね。 -- (名無しさん) 2010-05-19 15 39 02 ワクチンについての正しい知識が広まっていないのが不安。 ワクチン使えば治る(治療薬と勘違い?)と思っている人がいたり、ワクチンあるなら罹る前の牛とかに打っておけばいいのに!というコメントなんかを見かけます。 -- (名無しさん) 2010-05-20 00 47 00 ネプリにチラシあげてみました。 こういうのって需要ありますかね? 1枚目 95186048 2枚目 42077258 有効期限 2010/05/28 23 59 -- (ホッケ右翼) 2010-05-21 13 44 48 日刊ゲンダイひどすぎる… チラシ、新しいものを上げましたが、おそらく修正が入ると思います。 ネプリはすごい使えますよね!ホッケ右翼さん、ご支援ありがとうございます。 -- (きま) 2010-05-21 14 49 23 宮崎県・畜産農家への寄付受付先まとめ ライフハッカー[日本版] http //www.lifehacker.jp/2010/05/post_1488.html -- (名無しさん) 2010-05-21 22 28 37 鳩山由紀夫が総理就任後の施政方針演説にて 命を守りたいと吼えていましたが、家畜(動物)には 命がないのでしょうか?家畜(動物)を食らって人は 生きていけるのではないでしょうか。 鳩山由紀夫に問いたい命とはなんぞや! -- (名無しさん) 2010-05-22 06 58 55 宮崎を守るため 種牛49頭は感染が確認されるまで 殺処分はまってくださいよって署名も 必要かもしれませんね -- (名無しさん) 2010-05-22 17 50 28 結局この集まりは何がしたいのかよくわからないです。 赤松大臣を罷免するのが目的なの? 口蹄疫被害の拡大防止が今最も行わなければならないことで、 政府の対応等を今どうこう言っている場合ではないのでは? それなら募金でも募って支援する活動の方がよっぽど良いでしょ。 なんか観点ずれてるんじゃないの? -- (名無しさん) 2010-05-22 21 07 50 子供手当てデモのきま氏が主催かね? HPのつくりからして 子供手当てにだけ取り組むって最初言っていたけど ちょっと違う結果になってるねぇ -- (名無しさん) 2010-05-22 22 53 03 「46頭の種牛を守るための署名活動」が既に宮崎で行われているようです。 こちらの署名も併せてお願い致します。 http //usi-cow.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-011f.html -- (名無しさん) 2010-05-24 22 47 47 http //www.youtube.com/watch?v=_bgHL44MNjU sns=em 「金が欲しいのか」 「お涙ちょうだいはいらないんだよ」 「お前らだけで何とかしろ」 あり得ない。宮崎県民に対しての本音ですかね・・・。一人でも多くの県民にこの事実を知ってほしいです。怒りが収まりません。 -- (名無しさん) 2010-05-27 16 15 25 デモが終わった後、みんなで日本橋の高島屋でやっている宮崎物産展で募金していくなんてどうでしょ? 宮崎の物産を購入することもできるし。 ふとそんな事を思いました。 -- (名無しさん) 2010-05-28 16 38 27 本日のデモお疲れさまでした! -- (名無しさん) 2010-05-30 01 05 31 最近行くようになったお店に、こちらでDLしたチラシと署名用紙、ももくり百年 農家民宿さんの「宮崎のおいしいもん食べて宮崎支援!!」を印刷して渡してきました。お店の人達が協力してくれるといいな。 -- (名無しさん) 2010-06-01 02 01 57 こちらのサイトで、宮崎を救おう!とTシャツを制作・販売されています http //blue.ap.teacup.com/upm2/642.html これみんなで購入して、デモとかで着るなんてどうでしょうか -- (名無しさん) 2010-06-01 08 57 21 二つ上のコメントの者です。考えてもらうきっかけになればと渡してきた印刷物でしたが、翌日「署名しました」と電話あり。取りに行くついでに今度は、ここ、知事、畜産農家、その他の諸々ブログのURL集を渡してきました。遠い場所のことだと思ってたけど、考えるきっかけをもらったと言ってくれました。 -- (名無しさん) 2010-06-04 00 05 16 上記のサイトではありませんが、こちらのブログの方もTシャツやグッズを販売されています。 http //gotoinnerspace.blog133.fc2.com/ 私もTシャツを買いました。(グッズの税抜金額から20%を寄付) 宣伝をするつもりではありませんし、ブログ主さんも「何か直接的な支援ができる方はそちらを優先して頂きたいです。」とのことなので、参考までに紹介しました。 -- (名無しさん) 2010-06-05 22 45 43 農業大国アメリカには口蹄疫の特効薬があります。 日本の政府も役人もその事を知っているのですが隠しています。 使用しない理由は、製薬会社との癒着です。 今はそんな事言っている場合じゃありません。 アメリカからの提言を素直に受け入れ、それらを使用するべきだと思います。 現場は大変です! 皆でその事を何とか日本政府に働きかけられない物でしょうか? この特効薬を使う以外に日本の畜産農家を救う道はありません・・・・ -- (Randy) 2010-06-11 22 27 53 号外配りですが、テレビと新聞などを絶対に正しいと思っていてネットはよくわからない人が多いところ・・・ 巣鴨はどうでしょうか? Randyさん、その薬の名前を教えてください! 名前もわからないのでは働きかけようもありません。 -- (ときわ) 2010-06-13 10 30 52 ときわさん 薬剤の名前は「DF-200」という物です。 市場には全く出回っていません。 この製品は、元々はアメリカ政府が細菌テロ・毒ガステロ対策として約8年前に開発されたものです。 現在はアメリカの各主要政府機関や軍隊で使用されています。 安全性も実績も豊富な製品です。 前にも書きましたが、日本の政府はこの製品の存在を知っています。 -- (Randy) 2010-06-13 16 24 03 昨日の街宣でお目にかかった代表の村松です。 昨日お名刺を頂戴したかと思うのですが、 取り紛れて、見失ってしまいました。 失礼ながら、上記の書き込みはご本人と推察致しますので こちらでご返事致します。 口蹄疫の特効薬のお話は、大変興味深いお話でした。 しかし、私どもにその分野の専門家はおりません。 是非について判断する材料を持ち合わせておらず、 問題の提示の方法も分かりません。 私どもの運動は、この問題をより多くの国民に知って頂き 危機感を共有して頂く事で、後手に回っている政府の対応を 急がせることを目的にしています。 また、現地のみなさまと関係者のみなさまへの より一層の支援を政府から引き出す為には、 国民のみなさまに、爆発感染に至るまでの 政府の大失政の真実を理解して頂く必要があると 考えております。 基本的に、経緯と状況の周知活動と 署名や募金の呼びかけを主とする活動となるゆえんです。 折角のご提案ですが、どの製薬会社の薬品を使えというような 個別の企業にかかわるメッセージを発信する事は 私どもの運動には馴染まないと考えます。 お力になれず、大変申しわけございません。 また、折角頂いたお名刺を失ってしまった事も 重ねてお詫び申し上げます。 不手際の段、ご寛恕頂ければ、幸甚に存じます。 -- (代表) 2010-06-13 18 30 27 ご丁寧にありがとうございます。 了解しました。 私の着眼点は、多くの日本の皆さんと確かにチョッと違っていると思います。 現地の方々が必死で消毒を行っているにも関わらず、残念ながら拡散を抑えられないのには理由があります。 「消毒剤」が有効ではないからです。 私は私で何か出来ることをやってみます! 頑張って下さい。 これからも応援しています! -- (Randy) 2010-06-13 19 45 24 早速のご返信ありがとうございます。 ご理解頂き感謝にたえません。 団体としてのスタンスは上記のような次第ですが、 個人的には、おっしゃる薬品が確かなものであれば、 是非活用して頂いて、一日も早い終息に繋がる事を 切に願っております。 Randy様のご活躍を衷心より衷心よりお祈り致しております。 -- (代表 村松) 2010-06-13 20 10 33 日本語で、この辺に情報ありますね! http //dephyze.jimdo.com/ ハワイとかだと車のA/C掃除とかに使うくらい、もうありふれた薬剤らしい? -- (ks) 2010-06-14 21 31 46 獣医のたまご、口蹄疫対策へ行動開始/相模原 http //headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100621-00000013-kana-l14 6月26日午後1時から、麻布大学100周年記念ホール -- (つな) 2010-06-25 23 04 12 菅直人「口蹄疫の問題などについては、 的確な対応ができた」 http //headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100708-00000096-jij-pol -- (自画自賛) 2010-07-08 16 40 02
https://w.atwiki.jp/sakura394/pages/635.html
Q - We Are The Plan【日本語訳】 わたしたちの計画 https //www.youtube.com/watch?v=Xt8jNN8UFI0 原動画 https //www.youtube.com/watch?v=eoOO-d9jPbs 何かが、起きている。それを分かっている人もいる。それを感じている人もいる。 今、思考を拡げるときが来ている。 分かっていると思っていた世界のすべてのことをリセットしなければならない。 信頼している人達のことを、歴史を、自分自身のことを。 話をしよう。 長い間、私たちの世界は、何世代にも渡り拡張する犯罪マフィアたちの影響下にあり、それは最高レベルの支配力を持つようになった。 彼らは我々と同じようにしゃべり、行動するので私たちには分からなかったのだ。 真の犯罪者は言動と行動でわかると思っていたけれど、彼らの洗練された話し方や富、知性、美貌や影響力によって私たちは騙されていた。 脅し、恐喝、や賄賂を使ったシステムで、彼らは政治、経済、教育の最高レベルを占めるようになった。 ディープステートとかカバールとも呼ばれている。 一番危機的なことに、彼らはマスメディアのほぼ完全支配を達成した。 生きるだけで精一杯の善良な市民たちをコントロールする主要手段として使うために。 彼らはこの影響力を使ってだんだんと私たちを説得して行った。我々自身が問題なのでありお互いが脅威なのだと思わせたのだ。 彼らは人種、性別や宗教を使って私たちを分断し、これら虚偽の主張が真実と思えるように歴史を書き変えた。 戦争では両側に資金を与えて、平和を愛し、世界を良くする創造者としての私たちが繁栄し成功する可能性をつぶしてきた。 メディアを完全支配して、私たちが嘘とエンターテイメントを丸のみにしている間に奴らは最後の段階を開始した。 アメリカの完全破壊に取りかかったのだ。 アメリカは最後に残る自由の砦であり人類に残された最後の希望だ。 奴らはアメリカを落とすことができれば残る世界も落とせることを知っていたのだ。 169 (中略) 奇跡的にも、2016年カバールは権力を失った。 米軍同盟と世界中のパートナーに率いられた勇敢な作戦によって、合法的に光の側に権力を取り戻すことができた。 数十年という歳月を費やして練って来た独自の計画を彼らは持っていたのだ。 ドナルド・トランプが大統領に選出されたことにより、アメリカの人々は少しずつ自分達が住む世界の現実に目覚め始めた。 今まで信じてきたニュースやエンターテイメントを放送するメディアの中に、数多くの嘘や秘密をがあることにも。 腐敗しきった膨大なネットワークを解体するための洗練された戦略を善の同盟は始動させた。 もう少しであらゆるレベルの政府、産業や司法制度まですべてが侵されるところであった。 彼らは、戦略が合法的に進められなければならないことを知っていた。 さもなければ、法的な正当性を失うことになる。 たとえそれが、我々が当たり前と受け入れるようになってしまった、静かに締めつけるような圧政から我々を解放するためであったとしても。 パニックに陥ったディープ・ステートは残るあらゆる力を用いて自分たちを守ろうと躍起になっている。 この2年間は毎日が、一般の認識と成し遂げねばならないこととの間の、綿密に計画された綱渡りだった。 尚早な動きは、奴らが作った精神的な檻の中に住み眠っている人々をショックと恐怖に落とし入れてしまうだろう。 しかし結局のところ今、我々は勝ちつつあるだけでなく、勝ったのだ! この偉大な嵐の軌道は今、まぶしいばかりに晴れ渡っている。私たちは新しい未来を楽しみにしている。 すべてを賭けて世界を救ってくれた勇敢な愛国者たちに感謝しつつ - 今度こそ、永遠に。 この闇のない世界がいったいどんなものなのか、まだ誰も経験したことがない。 奴らが独占する化石燃料に依存せざるをえないよう、隠されてきたフリーエネルギーがある世界・・ カバール銀行制度から借りたローンの利子返済のために違法に課されてきた所得税が廃止されたら・・ 難病完治の治療法が公開されたら・・ 宇宙工学の解放により、夢にも思っていなかったフロンティアが切り開かれ、新技術がたくさんの雇用を創出し、見たこともない世界規模の人間ルネッサンスを生み出すことだろう。 親愛なるアメリカと、世界の市民たちよ。今度は私たちが輝く番だ。 私たちがどこにいようと、奴らが「グローバリズム」と呼ぶものを拒絶するとき、私たちは「ザ・プラン」になる。 奴らが私たちを屈服させるために使ってきた言葉を認識し、もうたくさんだと言おう。 メディアのスイッチを切る時だ。 直感に従い、自分自身を信じて「ザ・プラン」になろう! アメリカと、世界に、神のご加護を。 【日本語字幕】友人をトランプ支持に変えた対話【2020米大統領選挙】 https //www.youtube.com/watch?v=ef7IthozHmY feature=youtu.be Joe M 2018/10/17 に公開 https //youtu.be/MRtEgdgj_XQ 翻訳 何かが、起きている。それを分かっている人もいる。それを感じている人もいる。今、思考を拡げるときが来ている。分かっていると思っていた世界のすべてのことをリセットしなければならない。信頼している人達のことを、歴史を、自分自身のことを。 話をしよう。長い間、私たちの世界は、何世代にも渡り拡張する犯罪マフィアたちの影響下にあり、それは最高レベルの支配力を持つようになった。彼らは我々と同じようにしゃべり、行動するので私たちには分からなかったのだ。 真の犯罪者は言動と行動でわかると思っていたけれど、彼らの洗練された話し方や富、知性、美貌や影響力によって私たちは騙されていた。脅し、恐喝、や賄賂を使ったシステムで、彼らは政治、経済、教育の最高レベルを占めるようになった。 ディープステートとかカバールとも呼ばれている。 一番危機的なことに、彼らはマスメディアのほぼ完全支配を達成した。生きるだけで精一杯の善良な市民たちをコントロールする主要手段として使うために。 彼らはこの影響力を使ってだんだんと私たちを説得して行った。我々自身が問題なのでありお互いが脅威なのだと思わせたのだ。彼らは人種、性別や宗教を使って私たちを分断し、これら虚偽の主張が真実と思えるように歴史を書き変えた。 戦争では両側に資金を与えて、平和を愛し、世界を良くする創造者としての私たちが繁栄し成功する可能性をつぶしてきた。 メディアを完全支配して、私たちが嘘とエンターテイメントを丸のみにしている間に奴らは最後の段階を開始した。アメリカの完全破壊に取りかかったのだ。 アメリカは最後に残る自由の砦であり人類に残された最後の希望だ。奴らはアメリカを落とすことができれば残る世界も落とせることを知っていたのだ。 奴らの取引により私的機関である中央銀行に貨幣システムの支配が引き渡された。それが連邦準備銀行(FED)だ。これによりワシントンDCに影響力を及ぼすことが可能になった。 それ以来、米国大統領のほとんどが奴ら犯罪者たちに多かれ少なかれ操られることとなった。奴らが世界中の様々な諜報機関に膨大な権限を与えたために、ことはさらにひどくなった。 私たちを守るためにあると言っていたにも関わらず、これら諜報機関は壊滅的に兵器化されて薬物や人身取引の闇組織を助長させ、政敵を暗殺し、軍事力を低下させ、貨幣中央支配制を採用しない外国政府の政権を交代させた。 私たちが普通に暮らす影で犯罪を続けて、ただ影に潜んでいることを奴らが選ぶと思うかもしれないが、謳歌する自由が人々にある限り、カバール達には発見され潰されるリスクが常にあった。 すべての脅威を消滅させる計画なしにはカバールの存続は考えられなかった。 奴らが支配する単一の世界政府を押し付ければ、国としてのアイデンティティや警察、軍力をしても奴らを止めることはできなくなる。奴らはそれをグローバリズムと呼ぶ。 私たちが持つ自然な感情や本能的な同情心を利用して、社会正義と見せかけて国境や固有の文化、国としてのアイデンティティをを崩壊させることを正当化する方法を奴らは見つけた。 人種主義や植民地主義、資本主義という偽のストーリーを作り上げて、社会を不安定化してついには崩壊させて物騒になるよう仕向けた。私たちがこの闇の世界計画を拒否することができなくなるようにするために。 歪める歴史がないところでは戦争を起こして、壊滅的に多大な移民に国境を渡らせ、文化的アイデンティティを衰耗させた。私たちがこれを受け入れなければ、心が狭い、恥ずべきことだと奴らは叫び沈黙させた。 2008年、アメリカでは景気後退が進行し、破壊的な貿易協定は失業の増加をもたらした。そして壊滅的な金融危機。 カバールは今やもう一つの広範な犯罪帝国を吸収し、歪められ過激化したイスラム集団と提携した。競合することは目標実現の脅威となることに気付き、相互に協力することを決めたのだ。 そうなると敵対的外国勢力はアメリカの政治制度に、大統領となる手下を送り込めることになった。 サウジアラビアのアル⁼ワリード・ビン・タラール王子はオバマのハーバード大学費用を負担して教育を受けさせたのちこの代行者を使って支配力を得、閣僚をすべて選ぶと同時に米国の主要メディア会社の支配権を買って手に入れた。 カバールでも西洋分派はまた違っており、その病み具合は別格であった。シンボリズムと数秘術に重きをおく残忍非道な殺人カルト集団で、普通の人には想像もつかないような極悪な残酷さである。 この秘密結社が到達した範囲と規模が、一般大衆に暴露されようものなら世界はその衝撃さから不安定に陥るであろう。 奴らは社会の表面下に潜むことに長けており、時間をかけて米国大統領にまで到達した。両派のグローバルマフィアが支配力を得たとき、奴らが何を計画していたかを聞く用意はありますか?自分が座っていることを確かめてから聞いてください。 奴らは政府に仕掛け人を送り込み、裏口を設けて軍部の高機密情報や最高機密特別アクセスプログラム(SAP)が漏洩されるようにした。軍事費をカットし、不条理な遭遇戦のルールを使って将軍の指揮力を弱めた。NASAを骨抜きにして宇宙探索での優位性を終わらせた。 防衛軍事機密情報プログラムに潜入して機密情報を漏洩させ国内外からの脅威を察知する能力を落下させた。私たちが信頼する機関を利用して政敵を的にして弱体化させた。 奴らは国境を緩和して何百万人もの不法移民や強力犯罪者のギャングどもの入国をを許した。資金を動かして世界的テロを支援し、ISISのような団体が世界中広範囲の地域でのさばることとなった。 2016年、カバール連盟はそのまま勢力を維持するつもりだった。奴らが意図し描いていたものに、まだ骨の髄まで凍えてないのなら、次に我々に何が起こるところだったか話しておこう。 国際的な「気候変動」というペテンによって、奴らは兆単位の富を吸い上げ、政府に残っていた最後の善良な者達を排除し、米軍から全予算をとり上げ、防衛責任を国連に引き渡していただろう。 我々の抵抗力を弱めるために憲法を改訂し、自己防衛ができないように銃器販売を違法にして、最高裁判所には奴らの仲間を送り込み、我々の選挙による力を去勢するために選挙人制度を排除しただろう。暴露されないようオルタナティブ・メディアは完全に排除されただろう。 裏取引によって大量のウラニウムを、奴らに捕われた状態にあった北朝鮮とイランに横流しし、世界の脅威となるよう核兵器を開発させた。この悪行をロシアのせいにして非難した。 世界支配という野望の敵対勢力として力を強めていたからだ。プーチンを敵として描き、ウランの違法取引をプーチンのせいだと非難して、米対ロの壊滅的な核世界戦争を奴らは起こそうとしていた。 そうすることで世界の自由を支える最後の二つの柱を疲弊させてしまい、避けられなくなった恐ろしい終局を早めただろう。 奇跡的にも、2016年カバールは権力を失った。 米軍同盟と世界中のパートナーに率いられた勇敢な作戦によって、合法的に光の側に権力を取り戻すことができた。数十年という歳月を費やして練って来た独自の計画を彼らは持っていたのだ。 ドナルド・トランプが大統領に選出されたことにより、アメリカの人々は少しずつ自分達が住む世界の現実に目覚め始めた。今まで信じてきたニュースやエンターテイメントを放送するメディアの中に、数多くの嘘や秘密をがあることにも。 腐敗しきった膨大なネットワークを解体するための洗練された戦略を善の同盟は始動させた。 もう少しであらゆるレベルの政府、産業や司法制度まですべてが侵されるところであった。彼らは、戦略が合法的に進められなければならないことを知っていた。さもなければ、法的な正当性を失うことになる。 たとえそれが、我々が当たり前と受け入れるようになってしまった、静かに締めつけるような圧政から我々を解放するためであったとしても。 パニックに陥ったディープ・ステートは残るあらゆる力を用いて自分たちを守ろうと躍起になっている。 この2年間は毎日が、一般の認識と成し遂げねばならないこととの間の、綿密に計画された綱渡りだった。尚早な動きは、奴らが作った精神的な檻の中に住み眠っている人々をショックと恐怖に落とし入れてしまうだろう。 しかし結局のところ今、我々は勝ちつつあるだけでなく、勝ったのだ! この偉大な嵐の軌道は今、まぶしいばかりに晴れ渡っている。私たちは新しい未来を楽しみにしている。すべてを賭けて世界を救ってくれた勇敢な愛国者たちに感謝しつつ - 今度こそ、永遠に。 この闇のない世界がいったいどんなものなのか、まだ誰も経験したことがない。奴らが独占する化石燃料に依存せざるをえないよう、隠されてきたフリーエネルギーがある世界・・ カバール銀行制度から借りたローンの利子返済のために違法に課されてきた所得税が廃止されたら・・ 難病完治の治療法が公開されたら・・ 宇宙工学の解放により、夢にも思っていなかったフロンティアが切り開かれ、新技術がたくさんの雇用を創出し、見たこともない世界規模の人間ルネッサンスを生み出すことだろう。 親愛なるアメリカと、世界の市民たちよ。今度は私たちが輝く番だ。私たちがどこにいようと、奴らが「グローバリズム」と呼ぶものを拒絶するとき、私たちは「ザ・プラン」になる。 奴らが私たちを屈服させるために使ってきた言葉を認識し、もうたくさんだと言おう。メディアのスイッチを切る時だ。 直感に従い、自分自身を信じて「ザ・プラン」になろう! アメリカと、世界に、神のご加護を。 公開 2018/06/30 【日本語訳】 世界救済計画 2018/08/07 【日本語訳】 メディア工作を打ち破れ 2018/10/17 【日本語訳】 わたしたちの計画 2019/01/27 【日本語訳】 闇から光へ
https://w.atwiki.jp/ankasekai/pages/580.html
ヽ い、――――――――――――――――――――‐-、__ , --、 / / l ̄∬ `゙`フ‐‐' `、 _/ ___ / ', ∠,..-‐'^`‐-‐'"ヽ__ _,.-‐"〃´`i /´ 〈 〉 l /^゙ンヾ、 `゙‐、 / ,.ノ └、〆 `´ l } r' l r'`´ / ̄ ̄ ̄ __,-‐' / { ∫ ´`l┘ i`‐‐'´ r'´ ', い′ く_,.-‐'"´ __く, ノ /´ ゚ ‘ ゝ γ 弋 、∫/ 入 ≦ ! 彡 ヽ、_ _彡 =`‐-、 r‐'´ ',―‐-、 / ', `'‐-、___┌─、 / ', ∧ \ _ _,-‐‐-、 __ ( ┌──────────┐ 弋_/´ ヽ / ̄`゙‐-‐く `´ ヽ ', │r‐-、_ │ ヽ / } { │ `', /`‐-┐_,-‐ .| ヽ ', ( ', ', │ ∧/ N |´ | ヽ `┘ ヽ ! │ ‐'´ ≧ | .| ヽ | `´ │ ` 、〈⌒゙'‐-、 .| ヽ l │ ・..,イ´ ` ヽ .| └──────────┘ 物語へのリンク ◆第一部 ttp //yaruoshelter.com/test/read.cgi/yaruo001/1530793050/8618-8853 ◆まとめ一話 https //yaruok.blog.fc2.com/blog-entry-10737.html ストーリー よお皆!俺は左翔太郎、ダメもとで応募したら見事当選したラッキーボーイだ!! 何としてもニューヨークに行きてえな… そのためにも正解し続けねえとな! あ、難問は勘弁な!! 登場人物 左翔太郎・・・一般参加枠の主人公 桐ヶ谷和人・・・司会兼出題者 ゼファー・コールレイン・・・助手兼解説者 + ... 概要 ウルトラクイズが元ネタ。クイズが10問で間にイベント方式で進む。 煩雑なのでチームではなく個人で挑む
https://w.atwiki.jp/jfsdf/pages/1104.html
第181話 アメリカ本土激震 1484年10月7日 午後6時 シホールアンル帝国ウェルバンル この日、首都の帝国宮殿内では、とあるイベントが催されていた。 宮殿の1階の大広間は、200以上もの席が用意され、そこに座っている客人達が、目の前に広げられた白布に映し出された モノに釘付けとなっている。 真っ平らな形をした船が、船体上から爆炎を噴き上げ、しまいには黒煙を吐き出して洋上をのたうつ。 場面が変わり、同じ船を別の角度から捉えた形で映し出される。 船の舷側に複数の水柱が立ち上がった。やがて、その船は姿勢を傾けながら、徐々に速度を緩めて行く。 観客席の真ん中で、シホールアンル帝国皇帝オールフェス・リリスレイは、愉快気な表情を浮かべながら、その映像を見ていた。 「いやあ、皇帝陛下。映画という物は良い物ですなぁ。」 後ろに座っていた国外相のグルレント・フレルが、オールフェスに言う。 「だな。幽霊部隊に、映像を記録できる魔道映写機を送り込んだ甲斐があったぜ。」 オールフェスは自慢気に返した。 今、目の前で流れているのは、先のシェルフィクル沖海戦(米側呼称レビリンイクル沖海戦)の際に取られた映像を基に作った記録映画である。 オールフェスは、8月に映像を記録できる魔道映写機を、各部隊に20個ほど送り付けた。 海戦終了後、軍は生き残った魔道映写機を集め、国内省宣伝部の協力を得て、この記録映画作り上げた。 記録映画は、既に4日前から帝国各地が上映され、国民は、銀幕上の無敵帝国軍の雄姿に感動した。 「陛下。国民の間では、このような大勝利を上げたにも拘らず、対話への道を取ろうとする我々の方針に少なからず不満の声が聞かれるようですが。」 左隣に座っていたジェクラが、オールフェスに言う。 「不満か……まっ、否定的な意見が出るのは最もだな。」 オールフェスは苦笑する。 「普通なら、俺達は猛反撃して相手を追い詰めているからな。でも、今回ばかりはそうもいかねえよ。」 彼は首を竦めた。 「そんな事をしたら、逆にこっちが危ない。俺達は、まだアメリカという国をまだ知らない。あいつらが何で、あんな非常識じみた国力を 持つのか徹底的に調べる必要がある。いや、国力だけじゃない、何から何まで、全て調べなくちゃいけない。だから、ここは一度、剣を収めて、 休む必要がある。」 「なるほど。だから、あのような案を送り付けたのですな。」 「そうさ。」 オールフェスは、悪童が浮かべるような笑みを見せる。 「今頃、アメリカや南大陸の連中は揉めているだろうな。あの、2通の講和文で。」 彼は、愉しげな口ぶりで言う。オールフェスは、心の底から今の状況を楽しんでいた。 講和文の作成が始まったのは、海戦が終わった翌日の9月20日からだ。 帝国中枢の閣僚達は、最初こそはオールフェスの言う講和に反対していたが、国力が敵対国アメリカに及ばぬ事と、現状のまま交戦を 続けていれば、いずれは帝国本土のより奥深くにまで戦火が及ぶという事実を受け止め、最終的には全閣僚が一致して講和に賛成した。 シェルフィクル沖海戦の勝利は、21日に公式発表が行われ、その報せは帝国中を駆け巡った。 久方ぶりの大勝利に、国民は狂喜した。 国民の中には、このままの勢いで再び、南大陸へ突き進め!と高々と叫ぶ者も多数居た。 海戦の勝利の報は、前線で戦う将兵の士気にも影響し、9月23日に、ジャスオ領北東部で起きた地方都市を巡る攻防戦では、 シホールアンル陸軍の部隊が、侵攻して来た米軍部隊に猛烈な反撃を行い、翌24日には米軍を追い返した。 翌26日には、ジャスオ領の別の地域で作戦中であったカレアント軍が、側面をシホールアンル軍石甲部隊を突破され、丸半日間 包囲されるという事態も起きている。 10月を迎えた現在でも、ジャスオ領では依然として、連合軍が攻勢を行い、シホールアンル側が防御を行うという状況が続いており、 連合軍はジャスオ領の首都まで、あと10ゼルドという距離まで迫っている。 しかし、戦線全体では依然として激戦が続いており、ここ2週間程、連合軍の進撃は遅々として進まなかった。 オールフェスは、戦線が膠着状態にある今こそ、講和を申し込むべきと確信し、9月28日に、最初の講和案を連合国に送り付けたのである。 そして、彼はその4日後に、第2案を送る事を命じた。 彼は、第1案と第2案を送る事で、帝国内で大きな変化があったと、連合国に錯覚させようとしていた。 彼の狙いは図に当たり、アメリカを除く連合国側は、シホールアンル帝国内で何らかの政変があったのではないか?と、議論を行っている。 今の所、状況はオールフェスの望んだ通りに進みつつある。 しかし、 (でも、やはり不安は残るな) 彼の内心には、常にアメリカの事が気がかりであった。 あのスパイ情報を丸ごと利用したお陰で、アメリカ機動部隊をまんまと吊上げ、大損害を与える事に成功した。 だが、オールフェスとしては、海戦の結果はやや不満に思った。 彼は、アメリカ機動部隊を文字通り全滅させるか、それがかなわぬまでも、せめて全ての空母を沈めるか、あるいは大破同然にして しばらくはドック送りにしてやる事を望んでいた。 あの海戦で、味方のワイバーン隊や航空隊は、総計で600騎以上の損害を出し、貴重な正規竜母を1隻失うと言う手痛い被害を被った物の、 幽霊部隊を含む陸海軍の航空隊は、正規空母3隻、小型空母2隻、戦艦1隻、巡洋艦、駆逐艦15隻を撃沈し、空母3隻と戦艦1隻、 巡洋艦5隻、駆逐艦6隻を大破させ、その2日後に、レンフェラルが駆逐艦2隻を撃沈し、正規空母1隻と小型空母1隻を損傷させた。 味方は痛い損害を受けた物の、戦果は充分過ぎる程の物がある。 撃沈した空母の中には、アメリカ軍自慢のエセックス級新鋭空母も含まれている他、長年、シホールアンル海軍を悩ませて来たレキシントン級 空母のサラトガも含まれている。 それに加え、サウスダコタ級戦艦を沈没に追いやった事に関しても、海軍上層部は狂喜し、後の広報紙では、 「アメリカはレアルタ島沖海戦で、戦艦が航空戦力にかなわぬ事を実証したが、先のレビリンイクル沖海戦では、我々が敵の戦艦を沈めた 事によって、航空戦力の前に、戦艦は太刀打ち出来ぬと言う事を、改めて、世に知らしめた。我がシホールアンルは、このチャンスを作った アメリカ海軍に感謝すべきである。」 という、皮肉まじりの文が掲載された程である。 オールフェスも、宿敵であるアメリカ機動部隊を壊滅同然に追い込んだ事を素直に喜び、海戦の勝利が届けられた時には、 「馬鹿が餌に引っ掛かりやがった。」 と、声高に叫んでいた。 だが、日が進んでいくに連れて、オールフェスは大勝利の熱を感じなくなって来た。 確かに、来寇して来た米機動部隊を袋叩きにして追い返す事が出来た。 だが、今の所は“それだけ”である。 シェルフィクルにやって来た米機動部隊は、正規空母、軽空母合わせて、12隻を有する大機動部隊であり、シホールアンル海軍の 主力と互角に戦える戦力だ。 敵機動部隊は、普通ならば、大艦隊の域に達する規模であったが、あれでも、アメリカ太平洋艦隊の片割れ、簡単に言えば “分力”に過ぎないのだ。 全力で持って、敵の分力を叩くというオールフェスの考えは、見事に当たったが、それでも、アメリカはあのような機動部隊を、 ほかに後2つは持っている。 もし、講和の申し入れを拒否した場合、アメリカは早々とレーフェイル戦線にケリを付け、残った戦力を総動員して全力で攻めてくるだろう。 オールフェスが思い描いていた理想を阻んだアメリカ。 シホールアンル帝国が存続するか、または滅ぶか。その鍵は、実質的にアメリカが握っているも同然であった。 (いや、講和は絶対に受け入れられる。) オールフェスはそう思う事で、不安を打ち消そうとする。 だが、心の中のわだかまりは、なかなか消えてくれそうになかった。 「……ところで」 オールフェスは、さり気ない口ぶりでジェクラに声を掛けた。 「君が自慢している部下はどうした?今日は風邪か何かで休みかな?」 「ああ、彼女ですか。」 ジェクラは困ったような顔つきを浮かべた。 「今日は別の都合で来れない、と言っておりましたな。」 「へえ、珍しいね。あの大の連合国嫌いが。彼女なら、この記録映画に感動して涙を流さないかと思ったんだけどなぁ。」 オールフェスは言葉を発しながら、ジェクラ自慢の官僚の顔を思い出した。 顔立ちは、傍目から見れば中性的だが、よく見ると童顔で愛らしい感がある。 肌は浅黒く、黒髪のショートヘアで、誰が見ても目を引き付けそうな美貌をもっている。 年は35歳だが、外見的には若く、スタイルも良いため、20代中頃で通してもあっさりと騙されるという。 体を鍛えるために、時折、首都近郊を走ったり、知り合いから格闘術を習っていると聞いた事があり、リリスティも2度ほど、 外で見かけた事があると言っている。 その女性官僚の名はフィシス・フェデイランドといい、国内相では被占領国事情担当補佐官というポストについている。 国内相には、その長であるジェクラを補佐する為の高級官僚が何人か居る。 その中の1人が、フェデイランドであり、彼女は国内相でも屈指の対連合国強硬派としても知られている。 今回の講和で、幾人もの反対者が現れたが、フェデイランド補佐官もその1人であった。 彼女は、国内相内での講和反対派の急先鋒であり、講和文が送られる前日まで、賛同者と共にジェクラの執務室に押し掛け、 声高に講和反対を叫んでいた。 講和反対を唱える者は、国内相だけに限った話では無く、各省庁でも多数の人間が講和に反対していた。 内需相では、一部の反対論者が執務室内に内需大臣を閉じ込めるという事件が起きたほどである。 とはいえ、曲がりなりにも講和の申し込みは終わり、各省庁とも落ち着きを見せ始めていた。 そんな時に、この記録映画の上映会は開かれた。 上映会には多数の来賓が招かれ、誰もが迫力満点の映像の数々に驚き、そして楽しんでいる。 そのイベントに食い付きそうな人物が、運悪く出られなくなったと言うのだ。 「まっ、彼女は頑張り過ぎていましたからな。ここらで無理させる必要もあるまいと思いまして……まぁ、私としてはいささか、 寂しい物がありますが。」 「ハハハ。仕方ないさ。今は、俺達だけで楽しもうじゃないか。」 オールフェスはそう言ってから、意味ありげな笑みを浮かべた。 ジェクラもそれを理解し、再び映画鑑賞を楽しむ事にした。 シホールアンル帝国の首都、ウェルバンルは、他の都市と同様、明もあれば暗もある。 市街地の中心から離れた古ぼけた家屋群等がそうである。 日が落ち、秋の冷たい空気に覆われた町の裏道で、1人の女性が息を切らせながら走っていた。 「はっ……はっ……はっ……」 彼女の姿は、誰が見ても慌ただしく感じる。 上半身に付けている白い開襟シャツは所々に皺がより、汚れている。 ボタンは中途半端な所で外れており、開かれた部分から胸元や腹部の辺りが見える。 下半身を覆うズボンも、同様に皺が寄り、一見だらしなく感じられる。 だが、そんな事を気にする余裕は、彼女には無かった。 (く……何故…!) 彼女は、心中で呟く。その時、不意に背筋に冷たい物が走った。 咄嗟に姿勢を低くする。 体勢が下がった直後、頭のすぐ上を2本のナイフが飛び過ぎて行く。 咄嗟にナイフを取り出し、いつの間にか右側方から迫って来た敵の攻撃を受け流す。 相手は、しなやかな動きで右手のナイフを突き出す。攻撃の1つ1つが素早く、頭や首、腹といった急所を躊躇い無く狙って来る。 しかし、彼女はその動きに追い付き、ナイフの刃でそれを止めるか、あるいは軌道を逸らしてナイフの方向をあさっての方角に突き出させる。 彼女は、黒づくめの横顔に回し蹴りを放ったが、相手も咄嗟に後ろに体を反らせ、蹴りを空振りにさせた。 その勢いを活かして、そのまま後ろに回転した黒づくめの敵は、彼女からやや離れた位置に着地し、屈んだ姿勢で彼女を見据えた。 「ふふ……格闘マニアにしては、なかなか良い動きですね。フィシス・フェデラインド補佐官。」 黒づくめの敵は、不敵な笑みを浮かべながら、彼女に言う。 「いや……南大陸から紛れ込んで来たコソ泥、といった方が正しいかしら?」 「く……黙れ!」 彼女…フィシス・フェデラインドは、憎らしげに顔を歪めながら叫ぶ。 同時に、後ろから予備のナイフを1本取り出し、目に留まらぬ速さで投擲する。 常人ならば、対処しきれないほどの早さだ。 しかし、黒づくめの敵はいとも簡単にかわした。 「おっと、危ないですねえ。」 黒づくめの敵は、自分の長い髪に触れながら、フィシスを嘲笑する。 「もう、何をやっても無駄ですよ。ここは諦めて、大人しく死んで貰って良いですよ?」 「ふ、馬鹿な事をぬかすな!」 フィシスは相手に威嚇するように叫びながら、鮮やかな勢いで間合いを詰める。 この黒づくめの敵に追われてから30分以上が経っている。 彼女は右腕や足に切り傷を負っているが、長年の鍛錬の賜物なのか、その動作は無駄が無い。 「う、うわ!」 敵は慌てながらも、咄嗟に右へ飛び跳ねた。 フィシスがそれを追い、ナイフを突きだす。相手も必死にナイフを振り回して、フィシスの攻撃を食い止める。 刃と刃が絶え間なくぶつかり合い、暗闇に火花が飛び散る。 今度は、フィシスが相手を押し始めていた。 「ちょ、ちょっと待って!」 「フフフ、形勢逆転だね。」 攻守が入れ替わった事で、彼女はこのままなら勝てると確信した。 相手もかなり腕が経つが、バルランド本国で、何度も修羅場を潜り抜けた彼女から見れば、いま一つに思える。 「ここで死ぬのは、お前だ!!」 フィシスは叫ぶと同時に、重い一撃を繰り出す。自らが愛用しているナイフが相手のナイフに当たり、根元から叩き折れる。 「あっ!?」 黒づくめの女がはっとなる。そのまま、首筋をナイフの刃で薙ごうとした時、唐突に顔が下から蹴りあげられた。 鈍い衝撃と共に、視界が宙を向く。 「ぐ…ふ!?」 フィシスは痛みを堪えて、前方を見た。しかし、 相手の姿は消えていた。 「……え?」 彼女が間の抜けた声を漏らした瞬間、腹部に何かがぶつかり、体がくの字に折り曲げられた。 腹が圧迫された事により、彼女は一瞬、息が詰まった。 2秒ほど間を置いて、彼女は大きくせき込んだ。 その際、フィシスは口から熱い物を吐き出した。地面に何かの液体が滴り落ちる。 「ぐ…う…」 「言ったでしょ?待ってくれって。」 黒づくめの女は、先とは違った冷たい声音で言う。フィシスはふと、相手の拳が、自分の腹に不覚食い込んでいる事に気が付いた。 「ふぅ、やっと大人しくなったね。でも、まだ死なせないよ?」 女は、腹の辺り押し当てている拳を、やや上に引き上げる。その瞬間、激烈な痛みがフィシスの全身を貫いた。 「……!」 あまりの激痛に、彼女は体をのけ反らせた。相手は、腹を思い切り殴ったのではなく、持っていたナイフを勢い良く突き刺したのである。 「ふふ、どう?」 女は冷ややかな笑みを浮かべると、フィシスを壁の前まで押しやる。 「しかし、あなたもこれまでね。」 「く…そ……」 フィシスは痛みに苛まれながらも、相手を睨みつける。 「あら、そんな口汚い事言ったらだめですよ?おばさん。」 女はそう言ってから、腹に突き刺していたナイフを更に押し上げる。 「やはり、痛いよね?でも、安心して、痛いのは生きている証拠だから。」 女は、歌うような口ぶりで言いながら、またもやナイフを引き上げる。 腹に刺されたナイフは、体の中の内臓を1つ、また1つと縦に切り裂いていき、刃先は腹の真ん中から鳩尾まで、止まる事無く進んだ。 「さっき、あなたは何て言ったかな?あたしに、ここで死ねっていったわね?」 「か……は…」 女の問いに、フィシスは答えきれない。口の両端からは血が流れ落ち、顔は地獄のような痛みに歪んでいる。 女は更に、ナイフを押し上げ、刃先が胸の真下にまで近付いてきた。 「でも、残念ね。おばさんは、あたしより動きが鈍いんだもん。それに、頭も悪いし。とにかく、あなたはここで終わりね。」 女は、不気味な笑みを浮かべつつ、またもやナイフを押し上げる。 「8年間、ご苦労様でした。」 女はそう言ってから、ナイフを一気に引き上げた。 フィシスは、最後に自らの心臓が真っ二つに切裂かれた感触を感じた後、意識を暗転させた。 それから2分ほど経つと、女のすぐ側に、やや年の行った男が地下付いて来た。 「終わったようだな。」 男は、機械のような冷たい声で女に言った。 「ええ。」 女。もとい、シホールアンル陸軍第9特殊戦技旅団に属する、ウィーニ・エペライト軍曹は、ただ一言だけ答えた。 「それにしても、魔法を使わずに目標を殺るとはね。貴様も腕を上げたな。」 「少佐。こんな人に、魔法を使うまでもありませんでしたよ。」 「ふむ。つまり、弱かったという訳か。」 「はい。前線の兵に比べれば、私がやる事は簡単な仕事ですよ。」 エペライト軍曹は、少佐に返しながら前線の光景を思い浮かべる。 彼女は、前線から帰って来た先輩から、本物の戦闘がどれほど過酷か、嫌というほど聞かされている。 前線では、将兵は猛烈な銃砲弾幕を掻い潜りながら、日々任務に当たっている。 時には、敵航空機の大編隊に襲われ、場所によっては、執拗な艦砲射撃を受ける事もある。 それに比べて、自分の任務は一体何だろうか? 航空機に襲われる事も無ければ、沖合の巨大戦艦に砲弾をぶち込まれる事も無い。 銃撃に怯える事すら、この首都ではまずあり得ない事だ。 前線で奮闘する味方部隊の事を思えば、自分達の任務は恐ろしく簡単な物に思えた。 「……しかし、何とも味な殺し方をする。相手はさぞかし、お前を恨んだろうな。さて、死体を片づける事にしようか。」 少佐と呼ばれた男は、右手を上げた。すると、どこからともなく、数人の黒づくめが現れた。 黒づくめ達は、フィシスの死体を死体袋に入れ、代わりに別の死体をその場に放置する。 「彼女は、明日、自宅で数人の男に殺された事になる。だから、死体をここに放置しておくわけにはいかん。」 「この死体は?」 「ああ、これは別の目標の死体だ。こいつは道端で通り魔に殺された、となる予定だ。とにかく、今まで本当に御苦労だった。」 少佐は、彼女の肩をポンと叩いた。 「君が、あのスパイの魔法通信を傍受していなければ、我が国は今回のように、連合国に対して講和を持ちかける事は出来なかった。」 「私は、帝国軍人として義務を果たしたまでです。」 「…まっ、明日からはしばらく休暇を取るが良い。」 少佐はそう言うなり、彼女の側から離れた。 オールフェスが考えた米機動部隊を潰すための作戦は、彼女から送られて来る情報を基に作られていた。 もともと、ウィーニはシホールアンル帝国の国民ではなく、ヒーレリ領の人間であった。 彼女は6歳の頃に、シホールアンル帝国領内の軍事施設に連れて行かれ、14歳までに過酷な訓練を受けさせられた。 その訓練の最中、彼女は魔法通信を傍受出来る特殊技能を身に付け、軍に入隊してからはこの能力をふんだんに使い、幾つもの秘密作戦を成功させて来た。 現在、彼女のように、魔法通信を傍受出来る魔法を使えるのは、まだ居ない。 もし講和が成立すれば、シホールアンルはウィーニの活躍によって平和を取り戻した事になる。 シホールアンル帝国軍人として生きる事を決めた彼女にとって、この功績は限りなく大きな物である。 だが、不思議にも、ウィーニは自分が偉業を成し遂げたという実感が無かった。 1年にも渡る長い任務が、ようやく終わったという達成感がこみ上げて来るだけであった。 1484年(1944年)10月7日 午前7時 ワシントンDC アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトは、ホワイトハウス内の執務室から、窓越しに空を見上げていた。 「曇りか……ここ最近は、ずっとこのような天気ばかりが続く物だな。」 彼は、小さな声でそう呟くと、両足の上に置いていた新聞に視線を落とした。 ルーズベルトは、新聞に書かれている見出しを見つめる内に、不機嫌そうな表情を表す。 「シホールアンル帝国、平和的解決へ意欲を示す、か。まぁ確かに、あのような内容の講和文を送りつければ、こんな 反応も出て来るな。」 彼はそう言ってから、深くため息を吐いた。 窓ガラスが、外から吹き付けて来た風を受けてカタカタと音を立てる。 ルーズベルトは、そのカタカタという音が、混乱に見舞われているアメリカという国を嘲笑しているようにも聞こえた。 ニューヨークタイムスや、ワシントンポスト紙等の新聞社が、シホールアンル帝国から講和があったという事を伝えたのは、 日付が10月1日に変わってからである。 全米の各紙は、政府から発表された講和の内容を全て報道し、国民の大多数は、シホールアンルが米国との対話を望んでいるという事を知った。 だが、アメリカ国民は、かの国が講和を望んでいる事を知っただけであり、全員が講和を結んでも良いと判断した訳では無かった。 ニューヨークタイムスが3日に行った世論調査では、回答者のうち約4割が講和を結んでも良いと答えている者の、残りの6割近くは、 決して講和を結んではならないと答えていた。 講和を結んでも良いと答えた者の言葉は、 「相手が矛を収めようと言っているのだから、こちらも相手に配慮して応じるべき」 「合衆国軍だけでも、30万以上の死傷者が出ている。シホールアンル側も同様に、大量の死傷者を出しているのだから、 これ以上の犠牲を避けるためには講和も止むなし。」 「シホールアンル軍も、この戦争で懲らしめられているから、もう戦争をしようとは思っていない。あの講和文がその証拠だ。」 というような物であった。 それに対して、講和に反対している者は、 「確かに相手が対話を求めて来たのは良いことだ。だが、あの内容は明らかにおかしい。こちら側が納得するような講和文を送らせるまで、 戦争は続けるべき。」 「シホールアンルやマオンドと講和を行っても、また近いうちに戦争を起こすという事は充分にあり得る。相手が完全に参ったと言うまでは、 この戦いは終わらせてはいけない。」 「例えアメリカが講和を結ぼうとしても、他の同盟国や協力者…特に、凄惨な占領政策を実施したマオンドの被害にあったレーフェイル大陸の 住民達は納得しない。マオンドやシホールアンルを潰せるは今のうちであるから、両国の首都に戦車を突っ込ませるまで、戦争は続けるべきだ。」 と、大多数が相手側の降伏か、あるいは、先の講和文を徹底的に覆させる事を望んでいた。 現状ではこのように、自国や連合国が完全に納得できる形で戦争を終える事を望む声が、戦争終結を望む声よりも多い。 だが、実質的に、国内の世論が二分された事に変わりは無かった。 とはいえ、戦争推進を望む声が多いこの状況ならば、なんとか戦争は継続出来るだろうと、ルーズベルトは3日前にそう確信していた。 しかし、彼の確信は、北大陸派遣軍司令部から送られて来た新たな電文によって脆くも崩れ去った。 10月4日。アメリカ政府は、シホールアンル側が送り付けて来たという、講和文の改定案を受け取ったが、その内容は、余りにも衝撃的であった。 内容は、以下の通りであった。 1.シホールアンル帝国並びにマオンド共和国は、連合国に対して講和を申し入れる準備がある。その際、両国は、先の戦争で受けた 被占領国に対してある程度の支援を行う。 2.両政府は、現在の状況でも停戦しても構わないと判断するも、状況如何によっては、現在占領している被占領国の解放も検討する。 3.両政府は、現政府が継続したままの状態での講和を望むが、2年後には大規模な国内改革を行う事を約束する。 4.両政府は、連合国と共同で、損害をもたらした被占領国に対して、人員を配置し、国家を独立するまで再生する事を約束する。 その際には、連合国側と共同で人員の指導、育成、技術援助を行う事を提案する。尚、国家再生後は、現地の軍に国の統治を任せ、 我が軍や連合軍は、現地から段階的に撤退する。 5.シホールアンル、マオンド両政府は、先の戦争での戦争犯罪人を裁く必要性があると感じ、それを行う事を約束するが、この件においては 連合国側も参加する事を強く望む。 6.両政府は、連合国に対し、双方で得た捕虜を交換する事を提案する。 7.戦争終結から5年以内に、両政府は連合国と和解し、平和条約を調印する事、また、両政府は、連合国と共に大規模な軍縮を行うと約束する。 8.本案を受け入れる際は、直接魔法通信で回答を送るか、同盟国経由で送る事を望む。講和申し込みを受諾した場合は、ジャスオ領にある 連合国側の拠点で交渉を行う。交渉を行う際、その期間中は休戦状態とする。尚、交渉場所の選定は連合国に一任する。 前回送られて来た内容と比べると、シホールアンル側の姿勢は、ほぼ180度転換している事がわかる。 前回の講和文は、確かに戦争の終結を意味する物であったが、その内容はマオンドやシホールアンルが有利になるような物であった。 だが、今回送られて来たこの講和文は、シホールアンル、マオンド陣営と、連合国側が真に対等になる事を強く望む物であり、 内容の中には、両国が行って来た非を認めるような文も見受けられた。 シホールアンル・マオンド側の豹変ぶりに、アメリカ政府の高官たちは誰もが度肝を抜かれた。 10月4日の緊急会議は、この改訂案をどう判断するかで揉めた。 閣僚の中の1人は、この講和文は無かった事にして、先の内容を非難する形の報道を繰り返してはどうか?と言った。 陸軍のマーシャル参謀総長もそれに同意して、ルーズベルトに決断を迫った。 確かに、10月4日の時点では、この改定案は全国に報道されていないため、国民は改訂前の、高飛車な内容の講和文しか知らない。 それを知っている閣僚や、マーシャルの考えは当然ともいえた。 だが、ルーズベルトは2人の提案に同意する事は出来なかった。 各新聞社には、確かにこの改訂案があるという事は知らされていない。 しかし、連合軍総司令部の周辺に張り付いている記者達は、連合軍司令部が何か新しい情報を受け取ったという事を、アイゼンハワー将軍や 各国の軍司令官(この時、インゲルテントは本国に呼び戻されていなかったという)知っており、記者達は将軍達が出て来る所を直接取材して、 何か伝えられた、という事を嗅ぎ取っていた。 とある新聞社は、まだ確信とも言える情報を掴んでいないにも関わらず、4日の夕刊で連合軍司令部は何らかの情報を掴んでいるが 隠蔽しようとしていると、厳しく非難し、それが反戦運動家達を煽りたてた。 ちなみに、この新聞社は先のレビリンイクル沖海戦関連の報道でも、不時着機のパイロットを全て見殺しにしたという記事を書いた曰く付きの新聞社である。 会議は朝から夕方まで続き、最終的にはこの講和文も公表する事になった。 10月5日、政府は講和の改訂案の内容を公式に発表し、それは新聞、ラジオを通じて全国民に伝わった。 それから翌日の6日、ニューヨークタイムスやワシントンポスト等の有力な新聞社は、一斉に世論調査を行った。 その結果は、翌日の新聞に掲載される事になったが、そこには驚くべき数字…ある意味では、当然ともいえる物があった。 ルーズベルトは時計に目を向けてから、もうすぐでやって来る人物の事を思い出した。 その時、ドアが開かれた。 「おはようございます、大統領閣下。」 「やあハリー。おはよう。」 ルーズベルトは、微笑みを浮かべながら入って来たハリー・ホプキンス補佐官に穏やかな声で挨拶を返した。 ホプキンスは、やや重い足取りでルーズベルトの執務机の前まで歩み寄る。 「大統領閣下……今日はいつもと比べて、お元気が無いようですが。」 「ああ。」 ホプキンスの問いに、ルーズベルトは頷きながら、机の上に新聞を置いた。 「少しばかり考え事をしていてね。ところでハリー、君は今日の新聞は見たかね?」 「はい。」 ホプキンスは一言答えてから、表情を暗くする。 「私の見解からすれば…国内世論は容易ならぬ事態になって来ましたな。」 「うむ。正直、私も頭が痛いよ。」 ルーズベルトは、深いため息を吐きながら言うと、新聞のある部分を、右手の人差指でトントンとつついた。 「見たまえ。これは今朝のワシントンポスト紙の朝刊だが、世論調査では講和に賛成が、回答者の約6割5分。反対が 3割ほどとなっている。ニューヨークタイムス紙でも同様だ。」 彼は左手で額を抑える。 「これは、一部の人に聞いただけに過ぎないが、それでも、戦争継続に異を唱える者が6割以上も居るとは…」 「国民は、あの講和文の内容を見て、シホールアンルとマオンドに対して満足出来る形で戦争を終わらせる事が出来る、 と判断しているのでしょう。正直申しまして、私自身、そう思いかねないほどの内容でしたからな。」 「ああ。本当、あの内容には私も驚いたよ。」 ルーズベルトは右手の人差し指を伸ばし、それを振りながら言葉を続ける。 「つい最近までは、強硬な姿勢を窺わせていたあのシホールアンルが、いきなり態度を軟化させるとは、予想が付いたかね?」 「いえ……全く。」 「だろう?私も、全く予想できなかったよ。今思えば……あの一見馬鹿げたような内容は、この改訂案を送るための布石だったと、 私は確信している。」 「要するに、シホールアンルは、我々に揺さぶりを掛けて来た、と言うのですね。」 「そうだ。」 ルーズベルトは深く頷いた。 「シホールアンルは、最初に自国が有利になる事しか考えていないと思わせるために、まず、第1案を送りつけて来た。 そして、間を置いて、まるで自分達が間違っていましたと言わんばかりに、あの第2案を送り付けた。そのお陰で、 国民はシホールアンルやマオンドが、自らの誤りを認めて、ようやく、本腰を入れて講和を結ぼうとしていると思い込んでしまったのだ。」 「……恐ろしい事です。」 ホプキンスは頭を振った。 「ただ、恫喝外交だけしか取り柄が無いと思い込んでいたのですが。」 「しかし、そうではなかった。」 ルーズベルトは、新聞紙を指先で小突きながら言う。 「実際は、外交もなかなか上手いという事が立証された。この国民の反応がその証拠だ。」 「大統領閣下。やはり、あの改訂案は公表すべきでは無かったのではありませんか?」 ホプキンスは、真剣な顔つきでルーズベルトに問う。 「ああ。発表するべきでは無かったな。正直言って、情報を握り潰したいと思った。」 ルーズベルトは、車椅子を旋回させて、執務机の後ろに体を向けた。 「だが…安易に情報を隠蔽すれば、既に何かが起きたと確信している記者達に不審に思われ、遅かれ早かれ、あの改訂案の事は 国民に教えなければならなかった。その場合、国民は戦争継続を止めよと言うだけでは無く、情報を意図的に隠蔽した政府をも 非難するだろう。」 「……嘘や隠し事は、暴露されれば信用を無くしますからな。」 「ああ。隠そうとしている物の存在が、相手に察知されている場合は尚更だ。人間は、例え、現実にある物でも、 それを見ない限り、隠蔽しても全く気付かない。だが、そのような物が存在し、それが一部の人間に察知された場合、 人はもしかして、それが存在するのではないか?と勘繰る。そして、隠蔽工作を続ければ、人の疑いはますます強くなり、 ついには限界点に達する。特に、今回のような、国家の行き先を左右するような情報は、決して隠蔽してはならない物だ。 事が大きくなればなるほど、隠蔽をした後の批判は強くなる。最悪の場合、嘘つきは政治家の始まりであると言われかねない。」 ルーズベルトはそう言いながらも、顔の憂色をより濃くしていく。 「もし、連合軍司令部に記者が居なければ、私はあの情報をしばらくは公開しないでも良いと判断したかもしれない。あれは明らかに、 我が国の…いや、アメリカのみならず、他の連合国の国策にも影響を及ぼす物だ。もし、私達が継戦すると言えば、連合国も立場上、 継戦を行うだろう。だが、アメリカが戦争をやめると言えば、連合国は否応なしに戦争を止めるしかない。」 「閣下……我々は、シホールアンル、マオンドの現政府が倒れるまで戦争を行うと、国民に約束し、国民もそれを理解した。その国民が、 連合国が最も危惧していた形での戦争終結を招いてしまうとは…」 「全く、とんでもない皮肉だよ。」 ルーズベルトは、自嘲気味にそう返した。 「民主主義とは、たった2枚の紙切れで揺らぐほど、脆い物なのだろうか…ハリー、私はつくづく疑問に思うよ。」 「………」 ホプキンスは何も言えなかった。 「この状況を打開するには、一体どうしたら良いのだろうか。」 ルーズベルトは、唸るような声で呟いた後、口を閉じる。 執務室は、静寂に包まれた。 外から吹き付ける風の音と、時計の針の音だけが、室内に響き渡っている。 ホプキンスは、もし講和を結んだら、今後はどうなるのか?と思った。 講和を結べば、一部の軍を残して、派遣部隊の大半は国に帰って来るだろう。 その後は、まず、戦争によって肥大化した軍を縮小する事になる。 軍は、新兵器の開発を急いでおり、陸軍では新型の超重爆撃機や、新鋭機、それに最新型の戦車が開発中であるが、 停戦となれば、これらの新兵器は開発が中止されるか、あるいは、少数のみが配備されるであろう。 海軍も恐らく同様であり、新鋭艦の建造は軒並みキャンセルされるか、数隻程度が完成するぐらいだろう。 そして、その後は大量に配備された戦車や航空機、軍艦の除籍や廃棄が始まり、いくつかの陸軍部隊は解隊され、将兵は米本土に復員する。 講和を結んでから1年ほどは、それで忙しくなるだろう。 では、その後は? シホールアンル、マオンドという2大強国が健在ならば、表面上は平和でも、水面下では激しい情報合戦が繰り広げられるだろう。 場合によっては、互いの軍事力が対峙したまま、年月が過ぎて行く事もあり得る。 (冷たい戦争……いわば、冷戦と言う奴か) ホプキンスはそう思った。 「ハリー。君は、講和を結んで、良い事はあると思うかね?」 唐突に、ルーズベルトが聞いて来た。 「は。私の考えでは、海外に派遣していた陸海軍の将兵が本国に帰還する事で、国内の産業に労働力を供給でき、結果的に国の 経済発展に貢献できるだろうと思っています。」 「確かにな。だが、その時には戦争が終わり、軍需産業は軒並み下降に転ずる。それによって、激減していた失業率がまた上がりかねないぞ。」 「それに代わる公共事業を行うのです。」 「公共事業……か。それも手ではある。」 ルーズベルトは頷く。 彼は、体を正面に向け直した。 「だが、それにも限りはある。本土内だけでは、全ての復員兵にも与えられるような仕事が確保できるかどうか。まぁ、 そこの所は追々考えるとしよう。」 「我がアメリカはまだいいとして……シホールアンルや、マオンドに占領されていた国の住民達は納得してくれるでしょうか?」 「………」 ルーズベルトは押し黙る。 戦争が終わる事に関してははまだ良い。 講和を結んだ後も、シホールアンル、マオンド両国は、戦争犯罪人を裁く裁判に関しては、連合国側からも協力を願うと言っている。 だが、ルーズベルトは、この裁判はほぼ不完全な形になるだろうと思っている。 裁判自体は真剣に行われるであろう。しかし、シホールアンルやマオンド側は、内面的にはなるべく、自国の不利になるような事を晒したくないだろう。 裁判を開始する前に、重要な証拠を握る戦犯の口封じを行う可能性は極めて高い。 法廷に出されるのは、ただの木偶人形と化した小物だろう。 そんな事をすると確信している被占領国の住民達は、アメリカや連合国の講和に納得しないだろう。 最悪の場合、そこから新たな火種が生まれる可能性もある。 「おそらく、納得せんだろう。特に、レーフェイル大陸の国々は、講和後も揉めるかもしれぬな。」 ルーズベルトは、掠れた声でホプキンスに言う。 「いずれにしろ、これからは講和を結んだ後の事を考えた方が良いかもしれない。誠に、不本意ではあるが。」 「閣下…」 「だが、私は最後まで諦めるつもりは無い。」 彼ははっきりとした口調でそう断言した。 「時間の許す限り、私は、この講和を……我々の前に差し出されたバッドエンドを回避させる事に専念する。」 ルーズベルトは、不退転の意志を固めながら、ホプキンスに言った。 しかし、その半面、彼の心は晴れなかった。 (とは言うものの…私自身、なかなか案が浮かんで来ない。) ルーズベルトは、天井を見上げながら、再び思案を始める。 (何か……無いのだろうか。シホールアンルやマオンドの策略に引っ掛かりつつある、国民の目を覚ますための薬は。) ---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 訂正 事態至りました=事態に至りました。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/2128.html
498 :yukikaze:2013/11/09(土) 00 15 55 需要あるかどうかわからんが、アメリカ赤化フラグ(ルーズベルト更迭後) 弾劾裁判により更迭という前代未聞の事態を受けて後を継いだのは副大統領ガーナーであった。 既に翌年に控えている大統領選挙で民主党の大敗は誰の目にも明らかであり、ガーナーの仕事は実質的に日本への降伏文書の調印をするだけであった。 無論、ガーナー自身はこのような不名誉な仕事を喜んでいた訳もなく、この時期に彼の口から出たのは、前任者と海軍の無能を罵る言葉だけだったとされているが、そう愚痴りたくなる程、日本側の突きつけた条件は厳しかった。 まず日本側は、アメリカ側の道義的責任を求めた。 問答無用で殴られた日本側としては当然の要求であったが、「ジャスティス」を旗印にしているアメリカ側は、日本側が呆れるほどの抵抗を示すことになる。 次に賠償金についてだが、これは意外と早く決着がついている。 アメリカ側は、第一次大戦で連合国側がドイツに示した法外な賠償金再びと思っていたのだが日本側の要求は、今回の戦争でかかった費用の半分でしかなく、アメリカ側があっけにとられながらも、日本の気が変わらないうちにと即承諾をしている。 もっとも、日本が賠償金を敢えて抑えたのは、あまりにもえげつない理由であった。 日本はこの時点でアメリカの牙を抜くことを国家戦略として策定しており、そしてその過程でドルの価値が大幅に下落することもプロセスに組み込まれていた。 日本からすれば「価値が下落する貨幣なんぞ貰っても仕方がない」であり、そうであるが故に未だ価値が保っている時点で満額払うことが出来るだけの額に抑え込んだのである。 (それでも純金で1,200t近いレベルであったが) そして日本側が仏の顔を見せたのは、この賠償金だけであった。 500 :yukikaze:2013/11/09(土) 00 33 26 まず領土であるが、ハワイ諸島以西の領土は全て割譲された。 何とか取り戻そうとしたハワイすら返還は認められず、しかも日本側があてつけのようにハワイ王国の復活まで決定したことで、傷口に塩を擦り付けられる羽目になってしまった。 また、領土としては認められたものの、アラスカやダッチハーバーは非武装地帯に認定され、北方海域の防衛が脆弱になってしまった。 だが、それよりも深刻だったのは、アメリカがこれまで保有していた海外利権が、今回の一件でほぼ消滅した事であった。 中国大陸では、蒋介石が、アメリカの敗北によって求心力が低下することになった。 真に中国人らしく、彼はアメリカをあっさり見限り、他国へ擦り寄ろうとしたが、北伐での国民党軍の無軌道な行動と、これまでの言説からどの国もまともに相手をせず、結果的に国民党勢力は雲散霧消し、それと同時に米国利権も又消滅した。 これだけでも痛かったのだが、更にフィリピンも、反米親日勢力の台頭により政情が不安定になり焦った政府側が無軌道な弾圧を行うも、治安回復に失敗。アメリカ資本が投資を行う価値が加速度的になくなっていくありさま。 そして止めを刺したのが、パナマ運河の利権が、日本のパナマ占領、そして撤退後の「運河の施政権はパナマにあり、更にパナマは永世中立国としていかなる国の影響も受けない」という、日本側の撤退条件により、完全に米国の手から離れたという事であった。 つまり米国は、中南米以外の全利権が消滅することになり、戦争前よりもはるかに経済的並びに政治的発言力を失うという大失態を犯すことになったのである。 アメリカ側が「ルーズベルトのクレイジーウォー」と呼ぶようになったのは、このサンフランシスコ講和条約以後からであるが、彼らがそう悪態をつくほどアメリカ側をむしばむ毒は徐々にしかし確実に広がっていくことになる。