約 1,290,274 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/34022.html
登録日:2016/03/23 (水) 01 24 19 更新日:2023/05/22 Mon 13 00 25 所要時間:約 17 分で読めます ▽タグ一覧 BANZOKU EXTELLA FGO Fate GO TYPE-MOON アッティラ アルテラ アーチャー サンタ サーヴァント スレンダー セイバー ロリ 侵略者 女体化 対軍宝具 戦闘王 文明破壊 新規かと思ったら実は出張組だった系サーヴァント 生物兵器 破壊の大王 神の鞭 羊 能登麻美子 蛮族 褐色 軍神 この夢は……いつ覚めるのか…… (*1) 『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント。 クラスは剣士のクラスであるセイバー。 褐色の肌に白髪ショートカットの女性で、全身に特徴的な紋章が浮かんでいる。 髪飾りやヴェールが髪色と同系色のため、静止画ではロングヘア―と見間違えやすい。 ILLUST:huke CV.能登麻美子 ●目次 【データ】 【真名】 【ステータス・スキル】 【宝具】 【活躍】◆第1部第2章 ◆イベント 【ゲーム性能】 【Fate/EXTELLA】正体 【データ】 身長:160cm 体重:48kg 出典:史実 地域:中央アジア~欧州 属性:混沌・善 【真名】 真名は『戦闘王』の名を冠する大英雄アルテラ(アッティラ)。 Fateにおいて、かの円卓を苦しませた事で度々ネタにされがちな蛮族だが、彼女はその中でも強大なフン族を纏めた蛮族の王である。 西アジアからロシア・東欧・ガリアにまで及ぶ広大な版図を制し世界の指折りの大勢力を築き、東西ローマの滅亡を招いたと言われる。 王には様々な在り方が存在する。 民の理想を背負って国に仕えた『騎士王』、自由奔放に己の目的を目指し民を魅せた『征服王』、己を頂点とし民を従えた『英雄王』、 それぞれが独自の王道を歩み、王の数だけ王道が存在するとされている。 そして、上記を含めた王という人種は己の目的を果たす為に必要な過程として、時に征服や破壊を行ったものである。 だが彼女は違う。彼女は、征服した後で更なる闘いを齎す事を目的に破壊を行う『戦闘王』である。 その在り方故に王ではなく人の世界と文明を否定する魔神と称される。 日本における知名度はさほどでもないが、ステータス及び宝具も強力で作中の扱いもそれにあったものであり、 最優とされるセイバーのクラスのサーヴァントの中でも最強クラスの戦闘力を誇るのは間違いないとされている。 尚、本来の真名は『アッティラ』が正式名称なのだが、彼女本人がその名で呼ばれる事を嫌ってるという意向によって『アルテラ』と名乗っており、 マテリアルでも此方で表記されている。 ちなみに史実では男。シリーズ恒例となりつつある女体化サーヴァントである。 自らを破壊の大王、戦いの機械と名乗る人間性が薄れた思考の回路の持ち主で己の破壊衝動に従い、数多の文明を破壊し続けた生粋の破壊者。 その一方でどこか人間らしさを残しており、かわいらしいものを好む女性らしい一面を持っている。 真名をアルテラとしているのも「アッティラという響きはなんか可愛くない」と感じている為。 また破壊行為を行うのも己のうちにある衝動に従う以外に知らないが故の行動であり、命そのものを壊したいと思った事も一度もなく、殺戮を好む殺人鬼という訳ではない。 破壊対象も無差別という訳ではなく、彼女が気にいったモノはその存在を肯定して破壊しないと言っているので何らかの判別基準がある模様。 そんな戦闘マシンじみた彼女が聖杯に願うのは「戦士以外の生き方をした自分」。 戦士として生きた自身の生涯に一握りの後悔もないが、もしもそれ以外に生きることが出来たならばそれはどんな自分なのだろうと興味を抱いている。 マスターに対しては闘いの道具として使われる事を願っているが、絆レベルを高めると闘い以外にも主人公の役に立ちたいと思うようになるなど、主従関係は良好の模様。 因みにドイツ出典である『ニーベルンゲンの歌』に登場する大英雄ジークフリートとは共通の妻を持つ関係。 ジークフリートの妻クリームヒルトは夫であるジークフリートが謀殺され、当時大勢力を築き上げたアルテラの妻になる事でその力を利用し、夫を奪われた復讐を果たしたのである。 尤も当時のアルテラ本人は戦い以外に関心はなく、婚約も部下が政略の為に気を使い行ったもので形上の関係に過ぎず、 クリームヒルトに対しては「そんな名前の人物が傍にいたかもしれないなぁ…」ぐらいの認識しかしていない。 戦乱を嘆いているジークフリートとしては色々と思う所もあるのだが、 そもそも妻の暴走は自殺同然に死んだ自分の責任だとしているのでアルテラに対して恨み言を言う気はないという。 尚、エッツェルというドイツにおける自分の名称は女性らしく良いという事で気に入っている。 Grand Orderに登場した新サーヴァントの中でも謎の多かったサーヴァントであり、霊基再臨の際に「本体」という単語を用いていて、より上位存在がいる事を仄めかされている。 更に神や文明に対する天敵など、奇妙な言動を重ねていて英霊であるかも怪しいと言われる程で通常のサーヴァントとはまた異なった出生が示唆されており、 その正体には何らかの謎が隠されていた。 【ステータス・スキル】 ◆ステータス 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 B A A A B A+ □スキル ○クラス別スキル 対魔力:B 魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。 魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。セイバーのクラススキル。 騎乗:A 乗り物を乗りこなす能力。 「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。セイバーのクラススキル。 ○保有スキル 星の紋章:EX 体に刻まれた独特の紋様。 何らかの高度な術式による紋―――――フンヌ族に特有の紋と言う訳ではなく、アルテラという個人が有する不可思議の紋である。 ランクが高いほどに威力は増していく。紋を通じて魔力を消費する事で、瞬間的に任意の身体部位の能力を向上させることが可能。 魔力放出スキルほどの爆発的な上昇値はないが、魔力消費が少なく燃費がいい。 更に、直感スキルの効果も兼ね備えた特殊スキルでもある。…何か、一文字欠けている気がする、とは本人の弁。 ゲーム中の効果は3ターンの間自分の攻撃力をアップし、クリティカルスターを獲得する。 神性:B 神霊適性の有無。 アルテラ自身は神霊との血縁関係を有していないが、欧州世界を蹂躙した事実は神威とされ、畏怖の対象となって「神の懲罰」「神の鞭」の二つ名を得るに至った。 このことから、地上で英霊となったアルテラは神霊適性を高ランクで有する。 軍略:B 多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。 自らの対軍宝具行使や、逆に相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。 ゲーム中の効果は1ターンの間味方全体の宝具威力をアップする。 スキル強化により「神の鞭:A」にスキル名が変更され、宝具威力のアップ効果が3ターンに延長、さらに敵全体の防御強化状態を解除する効果が追加される。 天性の肉体:D→EX 生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。 一時的に筋力のパラメーターをアップさせることが可能となる。 更に、どれだけカロリーを摂取しても基本デザイン(体型)は変化しない。 ゲーム中の効果は自身の攻撃弱体耐性を3ターンの間アップし、HPを回復する。 スキル強化により、1ターンの間自身のスター集中度をアップする効果が追加される。 文明浸食:EX 英霊アルテラ本人が無自覚に発動しているスキル。手にしたものを今の自分にとって最高の属性に変質させてしまう。 『最高』とは『優れている』という意味ではなく、アルテラ本人のマイブーム的なものを指している。 【宝具】 『軍神の剣(フォトン・レイ)』 ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大補足:200人 目標、破壊する。 命は壊さない――その文明を粉砕する! 『軍神の剣(フォトン・レイ)』!! どこか近未来じみた意匠が施された三色に輝く長身の剣。三色ボールペン。 「神の鞭」と称されたアルテラの剣。 伝承では土から掘り起こした際にこの剣を手に入れ、この剣は軍神マルスのモノであると彼女は喜び、以後戦場においてその力を振るう事となったとされている。 ……が、本作の彼女は実は生まれながらにしてこの剣を持っていたという。 真名開放時に三色の光で構成された「刀身」はドリルのように回転、開放したエネルギーを纏ったまま突撃して敵を吹き散らす。 開放されたその力は地上に於ける「あらゆる存在」を破壊するとされる。 種別こそ「対軍」であるが、真の力を開放すればランクと種別が上昇するとされ、シナリオでは対城宝具クラスの破壊規模を発生させた。 エクステラでは「神の鞭」の名に相応しく、ビュンビュンと鞭のように柔軟にしなる剣である事が判明し、 更に空間を切り裂くという通常攻撃の域を遥かに超えた威力の技を披露している。 更に「彼女が手にしたものは尽く『軍神の剣』になる」という特性を持ち、ただの棒切れでも忽ち軍神の剣に変化する。 バレンタインイベントでは彼女の意思に反してチョコすらも『軍神の剣』を思わせるデザインになり、銀紙が見事に虹色に輝いてしまった。 【活躍】 ◆第1部第2章 2章における黒幕レフ・ライノールが神祖ロムルスすらも撃破され、追い詰められた際にロムルスすら上回る最強の大英雄として召喚した最後の切り札。 しかし、彼の制御を受け付ける事はなく登場早々にレフを真っ二つにして殺害、レ/フにした。 聖杯と一体化した影響により膨大な魔力を獲得しており、対城クラスの破壊力を存分に振るう強大な破壊兵器に成り果てる。 主人公達はブーディカとマシュの宝具によって何とか防いだが、 その破壊力は相性とはいえ最強の聖剣である『約束された勝利の剣』すらも防いだマシュの宝具でも単独では防ぎ切れなかったと称する程。 その後は己の破壊衝動に従い、ローマの都を破壊しに掛かるも立ち塞がったネロと主人公とその仲間であるサーヴァントたちに敗れた。 消滅の際にはこの世界には自分でも破壊できないものの存在を知り、かすかな喜びを抱きながらま消え去った。 ◆イベント 月見イベントやスカサハ参戦イベントで登場。 まあ偉大なローマことカリギュラを本編でやったようにいきなり真っ二つにして登場。お団子は良い文明だが、月見は悪い文明(*2)として破壊しようと主人公らに襲いかかる。 スカサハイベントでは突如襲来し、フェルグスを相手に斬り合った。 叔父貴の直感によるとスカサハすらも凌ぐとされる程の力をアルテラから感じるらしい。 セイバーオルタのサブクエストにも登場するが、その矛盾と異常さを兼ね備えた点を指摘され不愉快げに彼らに襲い掛かるも、 本物の神造兵器である『約束された勝利の剣』の前に敗れさり、聖剣の一撃に似た一撃をかつて受けた事があるとして遥か過去の記憶に想いを馳せていた。 その後暫く音沙汰がなかったが、リヨイベで久々に登場。 出て来る度に名義を変えて主人公一行に襲いかかる。交流は良い文明、直流はわるい文明 そして、2017年のクリスマスイベでは遂に主役に抜擢された。 【ゲーム性能】 ゲーム上では★5(SSR)のでコマンド構成もB2枚A2枚Q1枚の典型的なセイバーである。 セイバー中2位(*3)のATKと「星の紋章」の攻撃バフによる高火力の単体攻撃と「軍略」によるバフも追加される全体宝具の二刀流が売り。さらに「神の鞭」にスキル強化をすることで、敵の回避や無敵状態といった防御強化を解除することで、確実に全体宝具を叩き込めるようになる。 特に幕間の物語や強化クエストをクリアすると「天性の肉体」には1ターンのスター集中が追加され、 「星の紋章」で攻撃バフかけながらクリティカルスターを出す→「天性の肉体」で自分に集める と言う自己完結型のクリティカルアタッカーに進化する為さらに火力に磨きがかかる。 耐久方面も天性の肉体の回復で気休めながらもある程度は補える。 また、スキル3つともレベルを上げていくと再使用までの間隔が最短5ターンにまで短縮され、早いサイクルで回せる様になるのも強みである。 総じて自己完結したアタッカーではあるが、アンデルセンやシェイクスピアと言った面々にスターやNPの供給、クリティカルバフやバスターバフをかけて貰う事でさらに活躍させられる。 特にマーリンとは アルテラに用意出来ないバスターバフとクリティカルバフをかけて貰え、 スター集中でマーリンの出したスターとバフを余す所なく使え、 マーリンが用意出来ない宝具バフを自前で持つ為宝具火力も上がりやすい。(*4) 敵の宝具を凌ぐ手段のないアルテラをマーリンの幻術がカバー。 と言った具合にかなり相性が良い。 【Fate/EXTELLA】 赤セイバー、キャス狐と共に、主人公のパートナーサーヴァントの一人として参戦。 最初からパートナーサーヴァントとして選択することはできず、アルテラはキャス狐ルートクリア後に、3つ目のルートとして選択可能となる。 アルテラは元々本作の新規サーヴァントとして設定されたキャラクターであり、GOには先行登場という形での参戦であった。 GOで謎が多いのはおそらくその背景故と思われ、本作中ではGOでは謎のままだったそれらについても語られている(特にアルテラルート)。 クラスはセイバーであり、バトルパートではびゅんびゅん鞭のように剣をしならせて敵を攻撃する。 なお、後にGOでもこれに準じたバトルモーションに変更されている。 正体 『Fate/EXTELLA』『Fate/Grand Order』のネタバレの為に要注意! その正体はかつて一万四千年前に地球圏に襲来した『遊星』の尖兵、セファールの頭脳体のバックアップ。 ざっくり言ってしまえば宇宙からの侵略者(インベーダー)、もっと砕いて言うと宇宙人(エイリアン)に等しい存在である。 セファールは端的に言えばTYPE-MOONの最強議論にも即座に入るほどのトンデモな巨人。アルテミスやマルスなどといった当時のありとあらゆる神霊、さらには他天体からの降臨者をも蹂躙したという。 破壊すればするほど一定値まで巨大化していき、そのエネルギーの最大値は玉藻の前の大元である天照とほぼ同じ桁に匹敵する数値となる。 数値上ではギリギリで天照の方が上ではあるが、破壊すればするほど強大化していくその特性によって天照が徐々に不利になるとか。 セファールはその特異な力によって当時の文明や人類、彼らを庇護する神霊すらも蹂躙したが、 星の危機によって真の力を発揮した神造兵器たる星の聖剣の一撃によって討たれた。 そして、致命傷を負ったセファールはたどり着いた砂漠で力尽きたが、そのバックアップは地上に残り、一万年以上の時の後にそれを発見したフン族によって人間として育てられた。 バックアップにはセファールの記憶などは存在しなかったため、「アッティラ」という名前を与えられた人間として生きた結果、人理に記録され、英霊となったのである。 「アルテラ」という名前はセファールと化す前の『遊星』の尖兵である「本体」の名前。「本体」も姿はアルテラと同じだが、そのサイズは人間のゆうに十倍を超す巨体。 これは、『遊星』が送り込む尖兵は基本的にその星の知的生命体のサイズの十倍以上の大きさを持つことに由来する。 また彼女の持つ剣は、かつて倒した軍神からセファールが奪い取った本物の「神の剣」。謂わば神造兵器のプロトタイプとも言える武具、或いは概念である。 取り込まれた神剣は因子としてバックアップにも受け継がれ、彼女の自我を構成する柱の一つとなった。 これが英霊としての彼女の軍神好きの嗜好の正体であり、手にした物が何でも軍神の剣になってしまうという性質の原因でもある。 本編では巨神アルテラと英霊アルテラの2体に分かれているが、本体は巨神の方であり、英霊の方は所謂「アバター」のようなものである。 『Grand Order』においてサーヴァント・アルテラがもつ「星の紋章」スキルは巨神アルテラのもつ専用スキル「遊星の紋章」から一文字欠けたもの。 本来の効果は、自らの破壊したものを物質・概念問わず吸収し、それを糧に巨大化し、強力になっていくものである。 またFGOの世界でも上述のセファールの蹂躙と星の聖剣は欠かしてはならないほど極めて重要な出来事であるらしく、第2部ではこのイベントが何らかの原因で狂ってしまったことが発端となった”異聞帯”が2つも登場している。 ◆宝具 『涙の星、軍神の剣(ティアードロップ・フォトン・レイ)』 ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1~99 最大補足:900人 火神現象(フレアエフェクト)。マルスとの接続開始。発射まで、二秒。 軍神よ我を呪え。宙(ソラ)穿つは涙の星。 『涙の星、軍神の剣(ティアードロップ・フォトン・レイ)』!! アルテラが持つ、軍神の剣の真の力。 軍神マルスと接続し天空に魔法陣を展開、そこへ向けて真名解放と同時にアルテラの指定した地点に対して、 遥か上空から突き立てられる光の柱──真なる軍神の剣で敵を殲滅する衛星兵器と言うべき代物。 その攻撃は、ティアードロップ(落涙)の如く降り注ぐ。 彼女の携える剣は攻撃座標を指定するためのポインターに過ぎず、剣から直接力を引きだしている訳ではない。 直上から攻撃を行うという性質から拠点攻撃に適している。 恒例のセイバークラスによるビームぶっ放である。但しビームは空から出る。 その実態はかつてセファールによって蹂躙されたマルスの源流となった戦神などの神々が今もなおアルテラという存在に怒りを抱き続け、その怒りを放っているというもの。 上記の「ポインターによって指定される攻撃対象」とは即ちアルテラ自身。それ、ポインターとは言わない。 要は軍神を挑発し「アルテラ死ね!」とブチ切れて放ってきた光線を強引に操り、敵にぶつけているのである。 神の権能であるだけに破壊力・規模共に破格だが、神の光を制御する為の消耗と負荷は相応に大きく無闇に何度も使える宝具ではない。 と言うか無理に連射しようとすると、恐らく制御をしくじりアルテラに直撃する。 地上の英霊としての彼女でも発動自体は可能。 だが、膨大な負荷に対して霊基の性能が足りていない故に一度使うのが限度と語っている。 まあ、アルテラと一緒に複製された自分の剣があると知ったら軍神が切れるのも無理はない。 荒らしは悪い文明、破壊する! 追記・修正は良い文明、破壊しない! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] バトラズとか? -- 名無しさん (2016-11-21 14 17 14) 14000年前に他の惑星からの降臨者もぶち殺したとか書いてあったが、それがアリストテレスだったのかね? とするとORTは早く来すぎた訳ではなく、大遅刻かました可能性も出てくる -- 名無しさん (2016-11-21 23 58 35) 今見直すとfgoでのアルテラ関連伏線だらけだな。 マイルームの夢の話とか今思うと◯◯◯◯◯の事なんじゃあ...。 こちらのアルテラも幸せに過ごして欲しいものだ -- 名無しさん (2016-11-23 12 48 23) コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-11-23 15 58 33) ここの記述を読んでるだけだとマルスが単細胞すぎるような気がしないでもない -- 名無しさん (2016-11-23 22 28 54) だって大元はアレスさんやし... -- 名無しさん (2016-11-23 22 32 57) アルテラにとってエクスカリバーは天敵という認識でいいのかな? -- 名無しさん (2016-11-23 22 34 41) 英霊としてのアルテラは苦手意識があると言う程度。尖兵としてのアルテラにとっては天敵だね。あれ、地球外からやってきた世界存亡の危機に対してフルパワー発揮する武器だから -- 名無しさん (2016-11-24 05 53 33) 未明編でのあの最後の笑顔はほんと泣く・・・ -- 名無しさん (2016-11-24 09 44 44) 実は初めての宇宙人の英霊ってことになるのかな?この人 -- 名無しさん (2016-11-26 08 31 09) 座に登録された英霊と本来の存在は別物という事例の典型と言えるのか -- 名無しさん (2016-11-26 21 30 15) ↑ある意味ジャンヌオルタと同じ経緯なのよねえ、何が言いたいかといえばギャグ時空でエクステララストの彼女が手投げ弾を宝具にしてくる可能性もあるということ。 -- 名無しさん (2016-11-26 22 15 34) そういやヒューマノイド型なのは取り込んだ文明の影響とかではなく遊星が与えた管制人格がかつて捕食した文明の人間がベースになってるからとか言ってたな。となると巨人のバックアップと言う事情を差し置いても体は宇宙人のそれなのか…。人間として食べて考えて生きていける程度には外見や構造が地球人類とそっくりなのは、地球の文明を捕食同化するにはその方が効率が良いから狙ってそう言う異星人が選ばれたとかの一種の必然からなのかね -- 名無しさん (2016-11-29 05 18 33) FGOでもアルテラの兄弟とか同類がきそう -- 名無しさん (2016-11-29 11 33 53) ↑↑ヴェルバー01と03がいるはずだからまぁ、あるかもね。 -- 名無しさん (2016-11-29 23 18 49) なんぞこりゃ。ハチャメチャすぎるわwフン族の大王がどうしてこうなったw -- 名無しさん (2016-12-08 09 13 54) ↑「セファールの巨人」っていう周りを蹂躙する巨人の壁画がリビア辺りにあってな それと遊牧民族の長でありながら人種が分かってなかったり自分を「大王」と称したり拾った剣を「マルスの剣」って言って気に入ったりするアッティラを型月的悪魔合体させた「いつもの」よ -- 名無しさん (2016-12-17 12 11 15) さんすうはわるいぶんめい -- 名無しさん (2016-12-18 02 57 35) GOでも頑張ったらティアードロップ撃てるんだな…まさか大好きなマルスが自分に殺意向けて撃ってきてるビームとは夢にも思うまい -- 名無しさん (2016-12-23 18 26 23) 彼女は英雄、反英雄どっちに分類されるの?金ぴかやエリザの台詞から分身が英雄で巨神が反英雄となるのかな。 -- 名無しさん (2016-12-29 16 33 03) 棒きれでも軍神の剣になるならネロのように他者に貸与できるということかでも真名開放できないから基本有効な手段にはならなそう -- 名無しさん (2016-12-31 19 26 14) エクステラ挟んでからGOの最終決戦やったから、アレコレ匂わせるセリフやティアドロ使用にグっと来た。鯖の方も幸せになってほしい -- 名無しさん (2017-01-08 20 53 20) ↑11,12 ん? 今更だけど、そうなの…? たまたまアルテラの正体が宇宙人だっただけで、座に登録された経緯は普通の英霊と同じって事だと思ってたんだけど -- 名無しさん (2017-01-12 08 15 32) ソロモン編での上姉様との会話にぐっと来た。個人的にアルテラと上姉様はあの一件以降仲良くなってて欲しいなって思う。 -- 名無しさん (2017-01-12 11 27 14) あの際どい衣装はフン族時代の物かな?それとも遊星の尖兵時代からか -- 名無しさん (2017-01-16 00 58 35) 星の聖剣に討たれたとか書いてあるけど。その時の担い手誰だ?アルトリアがまさかセファール撃破したの?別の英霊がぶっ殺したなら何か後で出てきそうやな。 -- 名無しさん (2017-03-02 22 24 38) 一万四千年前にアルトリアが居るはずがなかろう…。誰が倒したというよりも、諦めなかった人々に対して聖剣が応えたって感じだろう。 -- 名無しさん (2017-03-03 00 21 08) 要は多少話ができるBETAみたいなエイリアンか目的が資源回収じゃなくて -- 名無しさん (2017-04-26 23 41 03) 今更だがステがおしなべて高いしスキルも無駄がなく最優のクラスにふさわしい女傑だな。 -- 名無しさん (2017-05-15 03 17 05) ↑×3 サーヴァントが自分が生まれる前の時代に召喚できるのはFGOのウルクで判明してるし、誰かが呼んだか、抑止力のお仕事で召喚されたんじゃない? -- 名無しさん (2017-05-15 09 05 27) 始めたばっかの頃、ボッコボコにやられたので個人的にトラウマになってます。 -- 名無しさん (2017-06-10 23 16 10) ↑2 終わりとはいえ実質まだ神代の時代に英霊召喚があったとは思えないし、単純にその時代のエクスカリバーの使い手がいたんだろ。形が変わってる可能性はあるけど -- 名無しさん (2017-06-29 10 48 22) ↑ 順当に考えればガイア抑止力が「外宇宙からの脅威に対抗できる存在」として、「星の聖剣の担い手」であるアルトリアを未来から呼んだんだろ。英霊の座は時間の概念超越してるし、そもそも英霊召喚はビースト(=人類悪という内なる物)に対抗する為の物だから、外からの侵略者に対して有効じゃないだろうし -- 名無しさん (2017-08-07 18 40 17) 祝イベ鯖化!絵のタッチが元より幼く見えるが幼児化枠なのか、タッチの差だけなのかが目下気になるところではあるな -- 名無しさん (2017-12-13 21 05 08) 何だこのキャラ、フン族の大王と言うよりは宇宙人みたいだな→宇宙人でした…。 -- 名無しさん (2018-01-05 02 26 56) すまないさん狙いでガチャ回したらこの人出て変な声出た -- 名無しさん (2018-03-02 17 07 18) 彼女が二章のラスボスとして控えてるなんて知らなかったから、令呪全部使いきっちゃったよレフ戦で!(悲鳴 三日間ストーリー攻略休まなきゃ、、、 -- 名無しさん (2018-03-27 04 24 14) ↑魔神柱の演出とレフの立場から二章ラスボスと勘違いしやすいからな -- 名無しさん (2018-03-27 08 35 33) ↑全く全く。レフが実はゾーマではなく、ハーゴンだったなんて誰が想像できるか!(立場的に)いい意味で裏切られた^^; -- 名無しさん (2018-03-27 09 25 19) クリームヒルトに言及はないけどアルテラのスタンス的に「周囲に押し付けられてよく覚えてないけど、エッツェルと優しく呼んでくれた気がする」とかそのくらいの、義理の優しいお姉さんくらいの立ち位置な気がする -- 名無しさん (2022-06-18 04 02 27) いつかテラリンクコラボでアルテラ・ラーヴァ来ないか期待してる。 -- 名無しさん (2022-06-18 06 29 03) 誰かサンタとラーヴァの加筆を。 -- 名無しさん (2023-05-22 12 57 30) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/monamoro/pages/52.html
アセリア暦 事件 紀元前300年ごろ ローマ人侵入 紀元前200年頃 メルシュマン平原に遊牧騎馬民族ロメリア人(ラヴィル人)流入 170年頃 古代ロメリア王朝(ニコポリス王国)成立 482年 ディオの乱(傭兵の乱)起こる。翌年鎮圧。ニコポリス朝断絶。 525年 ギュネイシュ人国家ニース王国との間に戦争が起こる(第一次ギュネイシュ戦争)~前1270年 636年 第二次ギュネイシュ戦争勃発。~前1158年 801年 第三次ギュネイシュ戦争勃発。~前980年 822年 ニース王国崩壊。ニース旧領にギュネイシュ都市同盟成立。ベゴニア条約。 942年 ギュネイシュ戦争で疲弊した古代ロメリア王朝崩壊。群雄割拠時代へ。都市同盟独立。 1079年 旧王家の重臣であったクライス・セシル・ラヴィル(クライス1世)がニコポリスを奪い帝位につく。クライス1世ギュネイシュ都市同盟征服。(第四次ギュネイシュ戦争) 1293年 プレミア教会(ラヴィル正教会の前身)成立。 1358年 ペスト大流行(~前425) 1381年 シャルル1世の大粛清 1453年 東ローマ帝国の皇族がクライス5世の皇后となり、正式にローマ皇帝の帝冠を戴く。 1706年 ノア2世死去。大分裂時代へ 1736年 ギュネイシュ都市同盟再興。 1771年 ルブリン諸侯会戦 1778年 ルーファス3世ワルシャワで戦死。 1802年 プレミア教会がラヴィル暦制定 1830年 グラン将軍摂政となり勢力拡大。 1849年 グラン将軍死去。王家の勢力縮小。 1867年 オルセイン伯を倒したヨーク公の勢力が強大となる 1872年 ヨーク公、領地を皇室に献上。代償として摂政の地位を得る。 1914年 世界大戦勃発 1918年 神聖ローマ帝国との間で休戦協定締結。世界大戦終結 1919年 ヴェルサイユ条約締結。国際連盟発足。 1947年 セイルズの乱 1949年 ルカ1世反乱平定。 1956年 ルカ1世崩御。 1957年 九月政変でクラウス1世退位。レオン1世即位。キース政権樹立。 1963年 西方大震災 1964年 民主憲法制定 1987年 クライスベルク市街政変 1989年 フィンランド紛争 1991年 クライス13世退位、エドワード5世による専制政治始まる 用語解説 あ か クラウス1世:ラヴィル王家の始祖。 クラウス1世:クラウス1世を参照 さ た な は ま や ら ルカ1世:ルカ1世を参照 わ 歴代ラヴィル王家当主初代 クライス1世(位 1079年~1103年)クライス・セシル・ラヴィル「聖王」 2代 ルカ1世(位 1103年~1120年)ルカ・シリア・ラヴィル「突撃王」 3代 クライス2世(位 1120年~1134年)クライス・テミル・ラヴィル「無怖王」 4代 テリオス1世(位 1134年~1202年)テリオス・ニナ・ラヴィル「病弱王」 5代 ルカ2世(位 1202年~1210年)ルカ・マリア・ラヴィル「青髭王」 6代 ルカ3世(位 1210年)ルカ・リディア・ラヴィル「殺人王」 7代 クライス3世(位 1210年~1222年)クライス・リディア・ラヴィル「無鉄砲王」 8代 フランツ1世「ロメリア王としてはフランツ3世」(位 1222年~1232年)フランツ・リディア・ラヴィル「豪華王」 9代 ノア1世(位 1232年~1239年)ノア・エド・ラヴィル「薔薇女王」 10代 フランツ2世(位 1239年~1291年)フランツ・ノア・ラヴィル「騎士王」 11代 フランツ3世(位 1291年~紀元前1318年,1322年~1325年)フランツ・アリス・ラヴィル「無能王」 12代 ヴィルヘルム1世(位 紀元前1318年~1322年,1325年~1341年)ヴィルヘルム・マーガレット・ラヴィル「敬虔王」 13代 エルウィン1世(位 1341年~1352年)エルウィン・ヴィ・ラヴィル「エルウィンが女性の名前としても用いられることや、"ヴィ"がヴィクトリア王妃を表すのか、ヴィルヘルム1世を表すのか不明のため女性説あり」 14代 ヴィルヘルム2世(位 1352年~1368年)ヴィルヘルム・リア・ラヴィル「武威王」 15代 クライス4世(位 1368年~1373年)クライス・リア・ラヴィル「紳士王」 16代 シャルル1世(位 1373年~1389年)シャルル・ソド・ラヴィル「文弱王」 17代 ニコライ1世(位 1389年~1412年)ニコライ・ニカ・ラヴィル「自堕落王」 18代 クライス5世(位 1412年~1469年)クライス・ラン・ラヴィル「善良王」 19代 クライス6世(位 1469年~1495年)クライス・ミリア・ラヴィル「幽閉王」 20代 クライス7世(位 1495年~1530年)クライス・シリア・ラヴィル「毒舌王」 21代 テリオス2世(位 1530年~1552年)テリオス・エル・ラヴィル「美貌王」 22代 クライス8世(位 1552年~1602年)クライス・マリー・ラヴィル「怠惰王」 23代 ドミトリー1世(位 1602年~1633年)ドミトリー・ジル・ラヴィル「激情王」 24代 ルカ4世(位 1633年~1634年)ルカ・ジル・ラヴィル「無言王」 25代 フランツ4世(位 1634年~1635年)フランツ・アレイ・ラヴィル「単純王」 26代 コルチェット(位 1635年~1661年)コルチェット・リ・ラヴィル「狂乱王」 27代 ノア2世(位 1661年~1706年)ノア・コルチェット・ラヴィル「不機嫌女王」 28代 クライス9世(位 1706年~1721年)クライス・ノア・ラヴィル「肥満王」 29代 ドミトリー2世(位 1721年~1762年)ドミトリー・ノア・ラヴィル「禿頭王」 30代 ルーファス1世(位 1762年~1765年)ルーファス・アン・ラヴィル「盲目王」 31代 クロヴィス1世(位 1765年~1766年)クロヴィス・ラ・ラヴィル「優美王」 32代 ルーファス3世(位 1766年~1778年)ルーファス・リ・ラヴィル「火炎王」 33代 エドワード1世(位 1778年~1780年)エドワード・レン・ラヴィル「激怒王」 34代 クライス10世(位 1780年~1781年)クライス・レン・ラヴィル「裏切王」 35代 シャルル2世(位 1781年~1799年)シャルル・ジ・ラヴィル「威厳王」 36代 エドワード2世(位 1799年~1811年)エドワード・ウ・ラヴィル「凡庸王」 37代 エドワード3世(位 1811年~1831年)エドワード・エル・ラヴィル「竜王」 38代 クライス11世(位 1831~1850年)クライス・キル・ラヴィル「小竜王」 39代 ドミトリー3世(位 1850年~1881年)ドミトリー・シン・ラヴィル「舞踏王」 40代 アレン1世(位 1881年~1898年)アレン・ヴィ・ラヴィル「白髪王」 41代 エドワード4世(位 1898年)エドワード・ロン・ラヴィル「短命王」 42代 クライス12世(位 1898年~1911年)クライス・リュク・ラヴィル「自動王」 43代 アレン2世(位 1911年~1931年)カムラン・ド・ラヴィル「混乱王」 44代 ルカ5世(位 1931年~1956年)ルカ・ガレット・ラヴィル「再聖王」 45代 クロヴィス2世(位 1956年~1957年)クラウス・ファ・ラヴィル「追放王」 46代 レオン1世(位 1957年~1988年)レオン・アメル・アルティス「獅子大帝」 47代 クライス13世(位 1988年~)クライス・ユイ・アルティス「簒奪帝」 アルティス史教科書(ヴァリューズ出版) ロメリア人の登場 ロメリア人の起源は諸説あるが現在有力な説は南アルティス・コーカサス地方が起源といわれている。 本来は遊牧騎馬民族であり、それを裏付けるものとしてこの地から馬をかたどった装飾品や黄金のくつわなどが発掘されている。 初めて文献に現れたのはアセリア暦紀元前200年頃にメルシュマン平原にてローマ人と接触したことが最初であるといわれる。初期はローマとの交易によって、中期になると東西貿易の中継として、本国ローマの力が弱体化した後期になるとメルシュマンのローマ人から財産を略奪し、170年ごろになると古代ロメリア王国(ニコポリス朝)が創設され、初のロメリア国家が登場する。 古代王国の発展とギュネイシュ戦争 ニコポリス朝は王都ニコポリス(現:ルカグラード)から徐々に勢力を拡大し、順調に発展を続けてきた。次第にロメリア人は戦闘の第一線に出ることは少なくなり、国防はほとんどディオと呼ばれる異民族傭兵集団に委任していた。 ディオ軍部勢力(ダケイネ)は宮廷において政治的権力を増大させ、王位の継承にまで介入することが頻発した。 ローマ文明との接触 中世期と農奴制発達 ローマ皇帝の戴冠 正教会文化 啓蒙専制時代 帝国主義の時代(第一次グレートゲーム時代) 諸国民戦争から第二次グレートゲーム時代
https://w.atwiki.jp/pink_limbus/pages/11.html
●●アルテマの脳 ●●ナシラターバン (頭 防19 魔法命中+5 敵対心-5ヘイスト+2%詠唱中断率10%ダウン Lv75~ 黒白赤召青) ●●アルテマの心臓 ●●ナシラマンティル (胴 防41 回復魔法スキル+5 暗黒魔法スキル+5魔法命中+5ヘイスト+3% Lv75~黒白赤召青) ●●アルテマの触手 ●●ナシラゲージ (両手 防18 魔法命中+3 敵対心-4 召喚獣維持費-1ヘイスト+1%Lv75~ 黒白赤召青) ●●アルテマの脚 ●●ナシラサラウィル (両脚 防30 神聖魔法スキル+5 弱体魔法スキル+5魔法命中+3ヘイスト+2% Lv75~黒白赤召青) ●●アルテマの尾 ●●ナシラクラッコー (両足 防13 精霊魔法スキル+5 召喚魔法スキル+5魔法命中+2ヘイスト+1% Lv75~黒白赤召青)
https://w.atwiki.jp/wiki11_dol/pages/264.html
アルティザン 交易系職業。オスマンパッチで追加。 製造職の最終形態。 生産スキルを極めし者のための職業。 専門スキル 保管(最大R16) 優遇スキル 調達、釣り、採集、探索、縫製、鋳造、工芸 職業別専用効果 【アルティザンの成長1】 保管R3 以下のスキルランク上限が17になる。保管 ・保管生産大成功(10/3000) 高度野外活動(30/3000) 【アルティザンの技1】 保管R6 保管生産時の必要材料数が10%減少する。ただし、最低1個は必要。 ・保管生産大成功(10/4000) 高度野外活動(30/4000) 転職条件 冒険LV32、交易LV54以上、LV総計116以上 職工認定証で転職(720000D) 転職クエストはヴェネツィアの『腕の見せ所』(縫製7、鋳造7、ギリシャ語) クエ出しに冒険名声10000 交易名声35000必須 革ひも60をヴェネツィアへ納入(情報収集に縫製7必要) バスタードソードをアテネへ納入 考察 調理以外全ての基本生産スキルをカバーした万能製造職。 材料調達系も完備しているため幅広い用途がある。 難点は見ての通り取引スキルが一切ないところだが、その辺りは長所との兼ね合いと言ったところだろう。 各種のマイスターを達成して様々な生産を行う際にはうってつけのまさに生産最終職である。 錬金術持ちならフィロゾフのほうがよいがあちらは錬金と生産以外のスキルに難点があるため、用途次第と言ったところ。 保管はブースト品が豊富で、製作物はR16(豪商の自伝書の砂金選定術)が現在の最上なので、【アルティザンの成長1】は意外と出番がなかったりする。 一方で材料を節約できる【アルティザンの技1】の方は、上納品各種、なめし革、高級染料などを生産する際に大いに役立つ。 転職クエは紹介を貰えば簡単に出来るが、情報収集時に縫製7必須(鋳造はいらない)なので注意。 もちろんスキルを満たしている人に同行して貰えば自分が覚えていなくても達成可能である。 ただし、上記の通り取引スキルが一切ないので取引スキルが育ちにくいため、その点は十分承知しておくこと。 ちなみに保管をR16まで上げられるが、15になった時点でマイスターを名乗れることには変わりはない。 各種取引スキルを全てR10に仕上げた後に行き着く生産職人職である。つまり、2ndキャラ以降向けということ。 -- 名無しさん (2009-06-26 00 36 51) 各種取引スキルが育っていなうちは、なってから苦労する職です -- 名無しさん (2009-07-05 17 09 38) 転職のLV条件を満たせるキャラならカテを潤沢に調達できる資産・能力を充分に備えてるはずだから、高ランク取引スキルは必須ではないと思いますが。ランクが高いにこしたことはないですけど、R10は極端すぎるかと。 -- 名無しさん (2009-07-06 11 13 59) いいたいことは「取引が優遇じゃないから熟練的に損だよね?」ってことじゃないの? 非優遇R10=それ以上熟練稼がなくていいって図式を言い替えてるだけじゃないかな。 -- 名無しさん (2009-07-06 11 43 39) フィロゾフ登場で最終形態とも言えなくなったな。勿論あっちよりも転職のしやすさは段違いだろうけど… -- 名無しさん (2009-07-15 12 34 22) 錬金持ってるかどうかが最大のポイントになりそうだけど、あっちは生産以外のスキルが死んでるのも難点だね -- 名無しさん (2009-07-15 13 52 14) 『保管が専門+採集&釣りが優遇なので保管上げには中々いいね♪』って、フレに言ったら『そういう見方だと劣化釣り師だな・・』って言われた@@; -- そんなことないよね;; (2009-09-12 04 40 36) ↑釣りだけを中心に考えると劣化釣り師だけど、トータルで考えると他の生産が付く分強化釣り師泣きがする。釣りは専門無くても上限の20になるしね -- 名無しさん (2009-09-12 12 22 21) それを言ったら調理師でもいいじゃない、ってなるよ -- 名無しさん (2009-09-13 01 52 49) 脳筋用大砲制作・商会納品の素堀・初心者生産支援等、2ndに1匹いると役に立ちます。副アカなら取引をメインキャラに依存できるので習得する必要がない(万人向けではないが)。 -- 名無しさん (2009-10-29 12 59 45) 2アカで船大工+アルチザンの組み合わせだとカリブでのスクーナー系JBを完全にカバーできるから優秀 -- 名無しさん (2009-10-30 20 03 45) 釣り師は冒険職 アルティザンは交易職 この違いも結構大きいと思う。 -- 名無しさん (2009-12-03 16 44 33) 縫製と鋳造が別々のキャラで持っててもクエでる?? -- 名無しさん (2010-01-23 11 36 40) 普通にでないと思われますが -- 名無しさん (2010-01-23 22 46 13) これに限らず、クエスト出現条件は艦隊ではなく個人の所有スキルに依存するんだっけ? -- 名無しさん (2010-01-24 07 51 27) ↑なにをいまさら。 -- 名無しさん (2010-01-24 13 48 18) まあ、この転職クエ自体は鋳造がなくても出るんだが。 -- 名無しさん (2010-01-25 10 27 39) クエ出しに、冒険名声10K必要なのがきつい・・ -- 名無しさん (2010-02-08 17 49 13) 船部品製造に重宝する。大抵のものは作れる -- 名無しさん (2010-04-04 14 21 30) 言語以外の条件は満たしてるのに依頼斡旋書200枚使ってでない…言語は代用品使いました。。苦境が出ると何か足りないって事なんかな… -- 名無しさん (2010-04-20 10 34 11) 意外と冒険名声が足りないとかありがちですが、ダイジョブです? -- 名無しさん (2010-04-21 00 23 31) 今回のアプデで、金さえ払えば過去に転職した職業ならいつでも転職可能になった結果、アルティザンの価値は下がった・・・? -- 名無しさん (2010-11-17 06 35 22) 他の職に比べて価値の下がり幅は大きいかもしれない。でもソロでFS部品作る時などまだまだ便利 -- 名無しさん (2010-11-17 07 09 25) 冒険職以外で唯一の探索持ち、かつ工芸を持ってるんで素堀する際の副産物の加工にちょっと役立つ。ていうか、スキル構成的にはこういうが本来の使い方なのかな? -- 名無しさん (2011-01-02 13 08 59) ↑ 採集のほうがより向いてそうだね。採集や調達20(修正込み)でその場で色鉱石削ったりコチニール作ったり出来る職は他に薬剤師のみ。まあ薬剤師には取引ついてるけどね…orz -- 名無しさん (2011-01-03 07 06 22) 縫製9・鋳造無し・ギリシャ語無しでも何故か出ます。鋳造は一回覚えた後上げずに消しました。 -- 通りすがり…… (2012-01-18 18 43 10) 既出でしたか。失礼しましたm(__)m -- 通りすがり…… (2012-01-18 18 44 47) 冒険名声7477、鋳造、縫製は10(非優遇につき)、言語なしで出ました。依頼紙は50枚も使ってないです。 -- 今更ですが (2015-04-06 02 16 44) 冒険名声は10000必須では無いですね。自分も冒険名声3000、交易99000で出ました。 -- 名無しさん (2016-05-04 08 52 52) 錬成保管カンストまで上げたが、多分一番輝くのは大感謝祭合わせでタコマ郊外で採集する時。大感謝祭なので非冒険職による冒険経験ペナも最低限で済み、保管17+3なのでブーストがいらず、アルティザンの技1で砂金作りの砂も少なくて済み、タコマから木材を4.持ち込めば同時に工芸ageもはかどり、黒鉱石削れば鋳造ageにもなる -- 名無しさん (2017-08-20 07 46 44) 錬成保管カンストまで上げたが、多分一番輝くのは大感謝祭合わせでタコマ郊外で採集する時。大感謝祭なので非冒険職による経験ペナが最低限ですみ、保管17+3なのでブーストがいらず、アルティザンの技1で砂金作りの砂も減り、タコマから木材を4、500も持ち込めば同時に工芸ageもはかどり、石炭作れば鋳造ageにもなる…ここまで来たらクランベリーもジュースにしたい所だが調理だけは非優遇… -- 名無しさん (2017-08-20 07 49 40) 探索と鋳造と保管が優遇な職はこれだけだからゴールドラッシュで使えるかもしれん 石→水晶→ガラス細工でシスコ売り 砂→砂金→溜まったらハバナで金 草はまあ植物油ぐらいしか無いけどブーツ強化なりショップ売りなりできるかな -- 名無しさん (2018-07-03 08 21 44) 保管専門を活かして護符海事してる人を見ました -- 名無しさん (2024-05-07 05 20 59) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/famicomall/pages/63.html
前のゲーム | 次のゲーム クリア条件:EDを見る 開始時間:2007/02/19(月) 22 26 50.02 終了時間:2007/02/20(火) 08 16 09.58 新ジャンル:STGRPG どこぞの頭脳戦艦とは違い、本当にSTGでRPGしてる怪作 ガンシューティング、ZOIDSに近いシステム。 音楽等もそれなりに良好。バランスは悪いがそれなりに楽しめる? [ストーリー] 1人の青年が地球から消滅した・・・。 遥かなる昔、太陽系には高度な文明が存在した。 しかし、ある時ブラックホールが危険なほどに近くを通過し、その文明は吸収された。 人々は、時間と空間の間、彼らがアルテリオスと呼んだ未知の次元に輸送された。 邪悪なる王サーベラーは、ギャラックスと呼ばれるマシンを作動させ、それを制御した。 その結果、アルテリオスは歪んだ次元に固定されてしまったのである。 アルテリオスには、平和を愛している科学者ラドがいた。 彼は、邪悪なる王サーベラーを破るため、スーパーサイボーグ戦士を作成したのである。 [ステータス] STR :攻撃力 AGL:素早さ 逃げる成功率が上がる SHIELD:防御力 HP/MAXHP :生命力 WE/MAXWE :ワープエネルギー。逃走時や武器使用時にも使う。 [アイテム] ストップ:敵の動きを止める デビルハンマー:敵にダメージを与える デストロイド:ストップ+デビルハンマーの効果 WEパック:WEを回復する クリスタル:特定の扉を開ける [武器] 全体を通して○○Aよりも○○Bの方が強い。 ビーム : 多分最も役に立つ武器。ノーマル・バトル・ハイパー・マグナムの順に強くなる。『WEを消費しない』のが最大の特徴。武器を買うならまず最優先。 ライフル : ノーマル・バトル・ヘビー・マグナムの順で強くなる。効果のわりに消費が少ないので装備しっぱなしでも結構戦える。 バズーカ : 効果はでかいが消費もでかい。主に陣取り系のモンスターに使う。ノーマル・バトル・ファイア・グレートの順で強化。 ミサイル : ミサイルのくせにエネルギー弾。ノーマル・バトル・アーマー・サンダーの順で強化。数発でWEがスッカラカンになる。 これが邪悪なる王サーべラー様の御尊顔だ! サーベラ-様体力255もあるし硬くて1しかダメが入らなかった(´;ω;`) まあ舞踊を披露してくれて隙があるんですがね( ^ω^) 博士の体が折り紙っぽい事以外は何事もなく
https://w.atwiki.jp/hoyoworkswiki/pages/727.html
紋章 はぁ〜。商店街にくるのも久しぶりね〜。 アルテミス そうかしら。半月前に来たばかりでしょう? 紋章 あの時とは違うわ。だって今日はデートなんだから。 アルテミス 演技の学習よ。 紋章 素直じゃないわね〜。 アルテミス 時間は限られてるんだから。 早くスケジュールを決めましょう。 紋章 はいはい.......。 アルテミス 最終的な目的はこの映画の鑑賞だったかしら。 それまで三時間もあるわ。ここでずっとボーっとしているわけにもいかないでしょう。 紋章 そう慌てないで。ちゃんと事前にプラン練っておいたから。 まずはクレープを食べに行って、それからゲームセンターで遊びましょう〜。 それでも時間があまったら、そうね......カラオケに行くっていうのもいいわね〜。 アルテミス それって単に遊んでるだけじゃない? 紋章 そうよ、遊ぶの。 言ったでしょう?先輩が演じるのはティンカーベル。 常にピーターパンについて回る、性格の明るい楽しい妖精なのよ。 つまり、その役を演じるのに使える感情と記憶をたくさん経験しておかなきゃいけないのよ。 アルテミス 思いっきり遊んだ時の楽しい経験を、演技に活用するということ? 紋章 そういうこと。 先輩って友だちと放課後に遊びに行ったりしないじゃない。 大抵、真面目に勉強してるか、演劇部の事に集中してるかのどちらかでしょう。 アルテミス 学業と部活を両立する以上、そうするほかないもの。 紋章 それじゃせっかくの高校生活が寂しいじゃない。 卒業してから、ふと友だちとプリ撮ったことすらない事に気づいたりしたら……。 え、ちょっと待って。ということは私、先輩にとって初めての人になるってこと!? アルテミス そういうわけのわからない事言わないの。 紋章 ぐすん。プリントシール、撮らないのね…....。 紋章がまた泣きそうな表情を見せた。 アルテミス どうせ遊びまわって、気づいたらスケジュールに入ってるっていう事になるんでしょう? 紋章 ほうほう〜。今日は先輩、私に言われた通りにするってことね。忘れないように書いておかなきゃ。 アルテミス その曲解力、あなたの右に出る人はいなさそうね。 紋章 恥ずかしがらない恥ずかしがらない。 そうだ。始める前に言っておくけど、デート自体もすごく大切だからね—— 先輩、全体練習以外、ほぼひとりで練習してるでしょう。 ステージ上ではほかの人とのやり取りもすごく重要なのよ。前回のリハの時、途中で集中が途切れちゃったでしょう? アルテミス そうなのよ.....意識が一瞬観客席の方に向いちゃって。 紋章 先輩が演じる人物の立ち居振る舞いと、やり取りする相手に集中するためにはどうすればいいか。その習得も、デートの目的の一部というわけよ。 アルテミス そう言われると、なんだか尤もらしく聞こえるわね。 それじゃ今回も課題が二つ出されるのかしら? 紋章 いいえ、そもそも私があれこれ指導する必要もないかもしれないわ。 きっと先輩が自分でどうすればいいかわかると思うから。 アルテミス ……。 紋章。 紋章 何? アルテミス ......何か私に隠してない? 紋章 どうしてそんな事聞くの? アルテミス なんだか.....あなたが色々とコントロールしてて、すべてを話していないような気がしたから。 この前も課題の内容は適当だって言ってたけど、あれはあれで確実にレベルの向上につながったわ。 もしかして、私に聞かないで欲しいこととかあったりするのかしら? 紋章 ……。 別に気にしないで。 先輩にそういう風に聞かれて、私が否定したところで意味があるとも思えないし。 アルテミス ……。 そうね、少し考えすぎてしまったみたい。 それじゃ行きましょう。 →2-2サブ任務 紋章 あ〜超楽しかった! 先輩とのデートだったら、あと一万回しても飽きない自信があるわ。 でも残念。映画の開始まであまり時間がないから、そろそろ映画館に並ばないとね。 アルテミス そうね。 ……。 やはり妙な違和感を感じる。 紋章 どうしたの、後ろに知り合いでもいた? アルテミス うーん……。 今日の演技の学習、ちょっと順調すぎた気がするの。 順調っていう表現ももしかしたら少し違うかもしれないわ。 なんて言えばいいのかしら..…。 紋章 あまりにもうまく行き過ぎた気がする......とか? アルテミス まさにそれよ。 正直言って今回のデ.....デートに、どういう心持ちで行けばいいのか、よくわからなかったの。 学ぶことばかり意識しすぎると、楽しみの体験が損なわれてしまう。だけど遊ぶことに完全に没頭してしまったら、頭の中が空っぽになって何も考えられなくなってしまうわ。 だからいっその事こう思うことにしたの——これはやるべき事なんだから、それだけに集中すればいいんだって。 紋章 それはつまり先輩はすごく才能があって、俳優のたまごだっていうことなんじゃないかしら。 私が、先輩なら自分でどうすればいいかわかる、って言ったのはそういう事よ。 アルテミス それって......本当に? 私は後ろに続く道、そして今日行った店や遊んだゲームの方を見た....。 アルテミス なんだかよく知ってるような感じがしたの。以前、今日と似たようなことをしたことがあるような気がして……。 本当に不思議だわ。夢で見たのかしら?デジャヴっていう現象があるとは聞いたことがあるけど。 紋章 そう……。 紋章は何か別のことを考えているかのような受け答えをした。 紋章 ほかに夢で何か変わった事を見たりした? アルテミス どうかしら……。 夢っていうのも、もしかしたらそうじゃないかなと思っただけよ。以前から知っているような感覚がすごくあったから—— 紋章 アルテミス先輩……。 アルテミス えっ? 紋章 ただの思い付きだと思って聞いて。 私たちが本当にみんなのやる気に火をつけて、全国大会にまた参加したとして、 最終的にいい成が取れなかったとしたら—— もし本当にそうなってしまったとしたら、先輩はどう思う? アルテミス まだ実際にそうなったわけじゃないから、はっきりとした事は言えないわ。 でも……。 以前失敗したことがあるためか、成功する可能性をずっと否定し続ける自分が心の中にいた。 アルテミス やっぱり私にはわからないわ。 紋章 以前の先輩だったら、もっときっぱりと答えられてたと思う。 ……。 行きましょう。そろそろ始まっちゃうわ。 その後、紋章は一言も発さなかった。その様子はいつもの彼女とはまったく違っていた。 アルテミス 私の言った事が......彼女を不機嫌にしてしまったのかしら?
https://w.atwiki.jp/hoyoworkswiki/pages/731.html
星綺 焼肉だ〜! 紋章 部長、ひと口で焼肉を何枚食べられるか競争しない? 星綺 ハハハ、私を誰だと思ってるの。かかってきなさい! アルテミス 星綺部長、紋章に引っ張られないで。 高学年の先輩 まったく、送別される側の人間がなんで自分を送り出してるのよ。 星綺 だって、面白いじゃない? アルテミスさんと紋章さんから、私たちが実際に経験した内容をもとに脚本を作り直して、送別会で演じるって聞いて..…。 どうしても参加したくなっちゃってね! アルテミス ちょっと手を加えた部分もあって。 誇張しすぎている所もあるけど......。 紋章 この劇の目的は、落ち込んじゃったみんなを元気にして、先輩たちに安心していってもらうことだから—— 目標は達成できたんじゃないかしら。 高学年の先輩 ちょっと、私たちがあの世に行っちゃったような言い方しないでよ。 レイ先輩 あなた方、星綺の事ばかり見てましたけど、最後の幕で私が演じた「アルテミス」、本人にすごく似てたんじゃありませんか? アルテミス なんだか恥ずかしいわ。 劇の最後に、同じシーンで同一の人物をふたり登場させるために、私と紋章はそれぞれレイ先輩と星綺部長に自分を演じるよう頼んだ。 レイ先輩は学生の私を、星部長は学生の紋章を演じた。 この工夫は最後の演出だけだった。それでも.....。 アルテミス 誰かが自分を演じてるのを見るのは、やっぱりすごく不思議ね。 紋章 星綺部長なんて身長あってないし。 星綺 お黙り!身長を盛るのに中敷き何枚敷いたと思ってるの! ——ハハハハ……。 私たちは演劇部が『大きくならない子』という劇で大会に参加したこと、そしてその後どうなったかを劇にまとめ、送別パーティーで披露したのだ。 大会で結果が出ず演劇部が散り散りになってしまったものの、最終的にはまたひとつになった様子を。 劇は大成功だった。 アルテミス それじゃ、これから.....どうすればいいかしら? 紋章 それって劇中のセリフみたいよ。 アルテミス先輩、まだ劇の世界から抜け出せてないんじゃないでしょうね? アルテミス 仮に抜け出せてなかったとしても、今演じてるのは自分自身でしょう。 紋章 それもそうね〜。 星綺 あなたたち。 星綺部長が近寄ってきた。 星綺 なかなかやるね。これならあなたたちに安心して演劇部を任せられるよ。 舞台の完成度はまあまあで、セットもちょっと簡素だったけど、そこはご愛敬ってことで。 でも学外の人に応援をお願いできるなんて、コネクションは一流だね。 アルテミス 実を言うと、それはシィルさんのおかげなんです。 美術部の部員 はい。工作部に物を借りに行った時、シィルさんも興味を持ってくれて一緒に見に来てもらったんです。 アルテミス ええ、それで曲をどうするか悩んでいるのをシィルさんが見て。そうしたらシィルさん、以前商店街で音楽をやっているお姉さんと知り合ったから、曲作りをお願いできるかもと言ってくれたんです。 星綺 でも、それもあなたたちが努力したからこそできた事だよね。 ……。 そんなに謙遜しないで。あなたたちも言ってたでしょ。 心の中の世界を自信を持ってみんなに言えばいいって。 楽しい時には思いっきり笑えばいいんだよ。 アルテミス わかりました。覚えておきます。 星綺 あ〜あ、私もなんだか老けてきたのかな〜。これ以上しゃべっていると寂しくなってきそう。 これからもあなたたちの劇を見るの、楽しみにしてるから。 どこでやってても、私が一番に見に行くね。 アルテミス 約束ですよ。 ……。 紋章 先輩、帰る前に一緒についてきて欲しい所があるんだけど。 アルテミス また何かたくらんでるんじゃないでしょうね? 紋章 私もたまにはいい事するかもしれないじゃん〜。 アルテミス あなたが?そんな事あったら陽が西から昇りそうよね。 紋章 チェッ〜。 アルテミス あなたにはこれから先、演劇部をしっかりとまとめていってもらわないといけないんだから。あなたの悪いクセ、改めないと部員にそっぽ向かれちゃうわよ。 紋章 その点は私、これまでもちゃんとしてるし大丈夫よ。 でも、先輩がまさか次期部長の就任要請を断るとは、すごく意外だったわ。 アルテミス 私、部長になったら演技を磨くのに集中できないと思うの。 それに、今はまだあなたに追いつくことができてないもの。 紋章 あらら、もしかしてライバル宣言? アルテミス どうしてそうなるのよ—— 紋章が何かを見つけたのか、話の途中にも関わらず前の方へと駆けて行った。 そして裏通りの所で止まった。通りの中には小さな店があった。 アルテミス この店って!? 紋章 ずっと欲しがってたんじゃない? まったく同じじゃないかもしれないけどね。 アルテミス このお店、どうやって見つけたの? 紋章 私の情報網を甘く見ないでよ。言ったじゃない、コネクションについては全然心配する必要ないって。 アルテミス ……。 ありがとう。 紋章 行こう、今度こそ逃さないようにね。 アルテミス ええ、絶対に逃さないわ!
https://w.atwiki.jp/izumoyuuto-knosp/pages/467.html
《フルムーン・ストライク》 通常罠 自分フィールド上に存在する「月神聖龍ルナ・アルテミス」又は「新月覇皇ルナティック・ネザー・イクリプス」の攻撃によって相手モンスターを破壊した場合、 そのダメージステップ終了時に発動する事ができる。 そのモンスターはもう1度だけ続けて攻撃する事ができる。 関連カード 《月神聖龍ルナ・アルテミス》 《新月覇皇ルナティック・ネザー・イクリプス》
https://w.atwiki.jp/skygaleon_s/pages/585.html
【黒威光裁き】基本的な配置 他に選択肢に入るカード オススメの必殺技 基本的な動き このデッキの弱点 コメント 【黒威光裁き】 基本的な配置 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (黒威光.png) 後列 中列 前列 SR+ハデス SR+ミスラ LEアルテミス - SRヘル 玄武 - - - (配置は一例) 他に選択肢に入るカード SR+ヘル SR+フェンリル オススメの必殺技 天空の裁き→6T 基本的な動き 【ハデスの兜(黒単)】と分離して作成。攻防一体がコンセプトのあちらのデッキに対し、こちらは防御特化。 いかに天空の裁き発動まで持ちこたえるかが鍵である。 威光デッキには珍しくSR+アフラマズダやアナーヒターなどトップレアが基本的に必須ではないので組みやすい。 中列SR+ミスラのダメージカットバリアと玄武のシールドにより耐久を底上げしつつ、SRヘルのオーラによりそれらをしぶとく使い回す。 そのうちにSR+ハデスの特技により無敵化、それが切れた頃にLEアルテミスの特技によるAG38からの2体即死、さらに天空の裁きが発動し勝利。 これが基本的な流れとなる。 その防御・蘇生・即死といった技の豊富さから、特に搦め手を多く使った攻防一体のデッキやギミック系デッキなど、アタッカーの数を減らしたデッキにとって突破は非常に困難。 よくある攻撃特化の威光デッキと異なり、禊祓に対してターンを稼ぎやすいので若干耐性があるのも強み。 このデッキの弱点 LEアルテミス以外のAGは低く、玄武のシールドなどを壊しながら手数や超火力で攻められると崩れる。 中でも赤威光デッキはドゥルガーの特技などが刺さるため苦手。 その特性から意外にも【アポテミス】に弱い。 コメント トールのロックもいたそう。 -- 2014-01-14 14 53 18 そんなことは無い使ってから物を言え -- 2014-03-01 19 19 52 トールは配置変えればなんとでもなるけど全体攻撃はアポテミスみたいなやつマジで勘弁して欲しい -- 2014-08-24 09 55 00 ドゥルガー来たら辛そう -- 2014-08-26 01 24 50 威光デッキ -- 2015-09-04 01 22 20 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/hoyoworkswiki/pages/165.html
紋章 せ〜ん〜ぱ〜い。 アルテミス 紋章、あなたまさかここでずっと待っているつもりじゃないわよね……。 ここは二年生の教室よ? 紋章 そんなの別にどうでもいいわ。だって私たち付き・合・っ・て・るんだから♪ クラスメイトたちの視線が一気に私たちに集まるのを感じた。 アルテミス そういう誤解を招くような言い方しないでちょうだい。私、返事をした覚えはないわ。 紋章 ふうん、そうだったかしら。 先輩がサインした紙、持ってるのよ......あ、あれっ?どこにいっちゃったのかしら.....。 少女は慌てて心配そうにカバンの中をゴソゴソと探した。今にも泣きだしそうな顔をしている。 紋章 ない……。 どうしよう。もしあれが、あれがなくなったら……! わ、私……。 涙がこぼれ落ちた。 アルテミス そこまで深刻に考えなくていいわ。ただの申請書だし、また書けば……。 紋章 とっても大切なの! あれには私たちの決意が凝縮されているのよ。もし失くしてしまったら、すべて元に戻ってしまう気がして……。 アルテミス そう……。 ごめんなさい。私、ずっとあなたが本気で考えてるとは思っていなかったわ。 また私のことをからかおうとしてるんじゃないかと思ってた。 彼女と知り合って一年になる。 私が高一の時に演劇部に入って、間もなくして彼女も入ってきたのよね。 その頃、彼女はまだ初等部だったかしら。 この子は当時から人をからかうのが好きだった。 だからいつも気を緩めちゃいけない感じだったのよね。 でもあの日、彼女が言った真剣な言葉、それに彼女が見せた涙を目の当りにして、疑いの目で見ていた自分を恥じた。 アルテミス 大丈夫よ、安心してちょうだい。私たち約束したじゃない。直前で逃げ出すような事はしないって。 私、どこにも行かないから。だから……。 紋章 うん……。 ……その言葉、先輩が自分の意思で言ったのよ? ついでに言っておくと……全部録音させてもらったわ♪ アルテミス えっ! 紋章 ふふ。 アルテミス 演技だったのね!まったくもう! すっかり忘れていたわ。この子、演劇部の中でも飛び抜けて演技が上手いんだった。 演技力で紋章に勝る人はいないんだったわ! ——忘れられた涙が滴り♪金色の矢が鳴る♪ アルテミス 電話だわ。 部長から……。 紋章 そうよ、思い出したわ。 いつの間にか引き出しの中まで探していた少女がふと顔を上げた。 紋章 先輩がサインした申請書、もう部長に渡したのよ。 もう本当に逃げられないね、先輩♥ アルテミス あなたっていう人は……。 私は逃げたりしないわ。逃げるつもりなんてさらさらないの。 それはそうと、私の引き出しを勝手に開けないでちょうだい! 紋章 は〜い。 ——ピッ。 後悔したところでしょうがない。 複雑な気持ちを胸に、星綺部長からの電話に出た。 星綺 アルテミスさん!私、すごく感動しちゃった! 今回の舞台、あなたならきっと出てくれると思ってたよ! アルテミス 星綺部長、大げさですよ。 それに私、だまされたんです。 紋章 ププッ。 張本人がほくそ笑んでいる。 無性に腹が立つ。 アルテミス その人—— ある人が私に泣きながら言ったんです!私が出ないと今回の劇は成り立たないって! 星綺 ハハハッ、あなたって本当に断るのが苦手だね。 大丈夫だよアルテミスさん、純粋であることはあなたの長所なんだから! アルテミス 部長までからかうんですね……。もういいです。申請書は撤回します。 星綺 ごめんごめん! でもね、今回の件はとってもいいキッカケになるんじゃないかと思うんだ。 久しぶりにやりたいように思いっきりやってみよう? きっとすごく楽しいから! アルテミス もう、子供扱いして。 部長の言うことはもっともだ。もうすぐ夏が来るし、高校生でいられる時間もそんなに長くない。 まだ"高校二年生''とは言っても、こうした時間はきっとあっという間に…… アルテミス あっ。 見つめていた窓の方から目線を移すと、思った通り彼女が私のことを見つめていた。 紋章も私と同じことを考えていたのだろうか、惜しむような表情を見せた。 アルテミス そうよ。 夏が終われば先輩たちが……星綺先輩が演劇部を離れるのよね。 高二の私ですら短いと感じるんだもの。 三年生の先輩たちにとってはきっと……。 星綺 みんなと一緒にステージに立つことができて私もうれしい。 でも、どうしても参加したくないんだったら強制はしないよ。 アルテミス 出ないとは言っていません。 ただ、私は演劇部で舞台美術の指導を担当していたので……。 ステージでは端役として、ダンスで盛り上げるくらいしかしたことがありません。 役者としての経験はまったくありませんし……失敗してしまう確率がすごく高いと思います。 星綺 そんなこと全然心配いらないよ。そうだよね、紋章さん? もしも〜し、彼女はそこにいる? アルテミス はい……。 星綺 演劇部のみんながサポートするから。 アルテミスさんは頭いいし、すぐに上手にできるようになるよ。 アルテミス だといいですが……。 星綺 期待してるね。 あっ、そうだ!今日は道具係の子に道具を作りに来てもらう日だった。 私もう行かないと!何かあったらいつでも連絡してね! アルテミス わかりまし—— プーップーップーッ……。 最後まで話を聞かずに切られてしまった。 アルテミス あなたたち、示し合わせてたの? 紋章 なんのことかしら。 ……今回の舞台、よろしくね。せ〜んぱい。 私の——ティンカーベル。 紋章が突然、真剣なまなざしを見せた。 紋章 必ずしも今回が、みんなで演じることのできる最後の劇になるわけじゃないわ。 最高の劇を演じられたら、またコンテストに出たいという思いをみんなに持ってもらうことができるはずよ。 たとえ高校レベルの、小規模な合同巡演公演だったとしてもね。 アルテミス それなら、そもそも私のような素人に参加させるべきじゃないと思うけど。 でもあなたからの誘いを受けた以上、私も途中で投げ出したりするつもりはないわ。 紋章 そうやって自分の事を過小評価しないで。 この人物を演じるのに、アルテミス先輩よりもうってつけの人なんていないんだから。それじゃあ、演劇部で先輩のこと待ってるわね。 「私、どこにも行かないから。」 紋章がさっき録音した内容をスマホで再生した。 アルテミス ちょっと! 紋章 恥ずかしかったかしら?先輩のそういう所、すごくキュートなのよね〜。 カバンを手に持ちその場を離れようとした紋章がふと足を止めた。 何もかも見透かすそのまなざしが、少し寂しげに私のことを見た。 紋章 一緒に探しに行こう。 忘れたくないもの、それと…… 新しい変化を。 アルテミス それ、私に「いいえ」っていう選択肢はあるの? 紋章 ふふっ、早く演劇部に来てね。 そう言ってウインクすると、紋章は教室から走り去っていった。 「夢の中だったら〜♪優しさ伝わる〜♪恐れないで〜」 留まることを知らない楽しさは注意を払わずとも気づくもの。彼女が走りながら口ずさむ歌のように。 アルテミス 今回もまた言われるがままになっちゃったわね。 ……。 契機、かしら……。 ずっと考えていた。自分が一体どういう気持ちで紋章の誘いを受けたのかを。 考えてみたら私、あの時どうして演劇部に入ったのかしら。 家では家族にすごく期待されていて、進学のプレッシャーも大変なバビロン学園で、反対されながらも演劇部に入ったのよね。 疲れるだけ疲れて、何も得るものがないとしたら割に合わない。 アルテミス みんなもそれがわかってて、だからコンテストとかに参加しようとしない。 結局みんな学生だから。 でも、それでも……。 私は無意識のうちにスマホを手に取り、保存された無数のファイルを見ていた。 これまで使った脚本、ダンスの音楽、照明。それに準備用のリストなどたくさんあった。 ひとつも削除されずに保存されていた。 アルテミス 忘れたくないもの……。 そういうものは確かに存在する。 ——忘れられた涙が滴り♪金色色の矢が鳴る♪ また電話が鳴った。 星綺部長だわ。何か言い忘れていたことでもあったのかしら? アルテミス もしもし。 星綺 アルテミスさん、念のための確認なんだけど、紋章さんから台本はもらった? アルテミス 台本……もらっていません。 星綺 ハハハッ! 台本も持たずにアルテミスさんの所に行くなんて、一体何をしに行ったんだろうね? アルテミス 紋章はそういう子ですから。つかみどころがないと言いますか……。 星綺 私に言わせれば、彼女は遊ぶ事ばかりに気が行きすぎだよ。 でも仕方ないか……アルテミスさん、悪いんだけど後で演劇部まで台本を取りに来てくれな。 今年の練習もついに始まるよ。 悔いの残らないよう思いっきり楽しもう。 アルテミス 今回は劇を練習しても、コンテストには参加しないのでしょうか? 大舞台で演じることが無ければ、後悔せずに済みそうですね。 星綺 そうだね。 それだとやる気でない? アルテミス いえ。 星綺 そう。 でもなんだかあまり元気が感じられないね。 アルテミス それは……私の中で整理できていない部分があるからでしょうか。 本番までの二ヵ月でちゃんと演じられるようにしなければなりませんから。 お稽古にも力を入れないといけませんし……紋章が引っ掻き回したりしないよう祈るばかりです。 星綺 確かにそれ、あり得るね〜。 ——聞いて、アルテミスさん。 演劇って、役者が演じる人物を体験することでもある。 だから演技の習得は、演劇部のメンバーからの指導とか自分で学ぶ以外に、自分自身の生活を意識的に体験するというのも効果的だよ。 学園の色々なところで他の生徒たちと様々なやり取りがあると思うけど、そうした体験を自らの演技に取り入れてみて。 私も教えてもらって実践してるところなんだけど、とても大切だと思うんだ。 アルテミス ありがとうございます。 そうしたら忘れ物がないか確認したらすぐに演劇部に行きますので、またそちらで会いましょう。 星綺 うん、演劇部で待ってるね〜。 アルテミス この劇を成功させるには、演技をマスターする必要があるわ。 紋章に会いに行きましょう。演技に関して彼女以外に頼りになる人はいないもの。 紋章が食い入るようにして何かを見つめている。 アルテミス これは? 紋章 来たのね?これ、演劇部でやった以前の舞台の映像よ。 アルテミス これってあの時の「アリス」の物語? スマホで再生していたのは演劇部の以前の演目『不思議の国のアリス』だった。 だがそのシナリオは一般的に知られる内容とは異なっていた。当時、演劇部の上に立っていた先輩がシナリオを変更し、不思議の国がまるで地獄のような場所として表現されていたのだ。 その苦しみに満ちた国で真実の自分と理想の夢の国を追い求めるために、アリスがあちこちを壊し尽くすという内容だ。 この作品でアリスを演じた主演が……今まさに目の前にいる。 紋章 期待で胸をふくらませると同時に恐れもある。大人へと成長していく子供たちの心の世界って、信じられないくらい狂って見えたりするものなのよね。 紋章は画面を指さしながら自らの感想を述べた。 画面の中の彼女はまるで野獣か何かのようにあらゆる物を切り裂いている。 普段の紋章とは似ても似つかない。劇に出る人は……みんなこうじゃなきゃいけないのかしら? 紋章 先輩、見て。 紋章は一時停止を押し、画面のある部分を指さした。 アルテミス 私がバックダンサーで出たシーンね。 紋章 先輩の顔、やっぱりすごくきれいだわ。どんな時でもどういうシーンでもきれい。 アルテミス 何よ。評価は顔についてだけかしら? 紋章 顔以外は……じっくり見てからじゃないとね♪ そういえば先輩、ずいぶんと早く来たみたいだけど、やる気満々みたいね? アルテミス 参加する以上、演劇部の期待を裏切りたくないだけよ。 それはそうと、星綺先輩が見当たらないみたいだけど? 紋章 準備室にいるわよ。 道具係が進めてた衣装デザインが上がってきたから確認するそう。 あと生徒会からも人が来てたみたいだから、話し合いか何かしているのかもしれないわ。 アルテミス ところで演劇の指導についてなんだけど、あなたにお願いできないかしら? 紋章 えっ?……そこまでやる気を出されたなら仕方ないわね。いいわ、私が教えてあげる。 でも、指導と言っても私個人の経験を教えるだけだから、どこまで取り入れるかは先輩自身が判断してね。 アルテミス もちろんそのつもりよ。 (星綺先輩には後で声をかけることにしよう。) 私の方は準備万端、いつでも始められるわよ。 紋章 それじゃあ始めましょう。まずはこの破廉恥な服を着て、このチェーンをつけて私について学園を一周するのよ。 ステージに立つ際にまずやらなければいけないのは、不要な 羞恥心を捨て去ること。 それが最も重要なんだから。 アルテミス ? さらにワンとでも鳴かなきゃいけないのかしら? 紋章 猫の鳴き声でもオッケーよ♪ アルテミス にゃ、にゃ〜 紋章 うん!? アルテミス 隙あり! 驚いた紋章は頭上の防御が手薄になり、強烈な手刀が見事に命中した。 紋章 イタッ! すごい破壊力!手刀もよかったけど、猫の鳴き声もよかったわ! 彼女の反応を見ると、これ以上どんな制裁を加えても意味が無いように思えてきた。 アルテミス 真面目にやらないんだったらもう知らないわ。 紋章 は〜い。 では始める前にそこのキミ! アルテミス えっ? 紋章 そこは「はい、紋章先生」と答えるべきでしょう? アルテミス ……。 紋章 まあいいわ、演劇で最も重要なのはなんだと思う? アルテミス そうね……。 演技力かしら。 どんな観衆であろうと欺くことのできる演技力よ。 紋章 なんか言う事すべてに別の意味が込められているような気がするわね。 残念ながらその答えだと抽象的すぎよ。実際には色々な細かい点が含まれているの。例えば——体の動き、表情のコントロール、それに発声とか。 でもその中からどれがポイントかを選ぶのは容易なことじゃないわ。 それにテクニックによる表現にあまりに傾倒しすぎると、逆効果になってしまうこともある。 アルテミス わざとらしくなってしまうのね。 紋章 そういう事。演じる人物の精神世界を完全に理解せずして、適度な演技をするのは困難を極めるわ。 だから—— 結局のところ最も重要なのは、演じる人物の理解と創造。 私はそう思ってるわ。 アルテミス 今回の劇のテーマは『大きくならない子』よね。 紋章 先輩の役は「ティンカーベル」よ。 ピーターパンにずっとついて回る、明るい性格のピクシーなの。 アルテミス 明るい性格のピクシー……私が演じると思うと頭が痛いわ。 紋章 ああいうすごく純粋で一方的な感情は、先輩にすごく似ているところがあると思うの。 アルテミス そう……かしら? 紋章 指導はまだまだ続くわよ。 次は、演じる人物の創造を一緒にやってみましょう。これには「想像力」と「演技」の基礎が必要になるの。 一歩一歩演じる人物に近づいていって、最終的にティンカーベルになりきる。さあ、アルテミス先輩。 アルテミス 「想像力」と「演技」……。 紋章 課題は全部で四つ。 え〜と、ひとつめの課題は……これにしましょう。 私の教室についてきて。 アルテミス 演劇部でやるんじゃなくて? 紋章 演劇部にいるだけじゃ学べないこともあるのよ。 行きましょう。 アルテミス 紋章の教室は1-C。彼女が普通のものを用意してくれるといいけど。 紋章 いいわね、時間通りよ。アルテミス先輩に1ポイント〜。 アルテミス そんなルールないでしょうに。 これは? 紋章 物語の本よ。 より厳密に言えば演劇の台本ね。小説や童話など様々なものが私たちに物語を教えてくれるわ。 この物語を一緒に見てみましょう。 アルテミス う〜ん……。 『ロミオとジュリエット』の台本が目の前に置かれている。 アルテミス 物語を見る......ことの意味はわかるけど、今それを言うということは単純に読むということじゃないのよね。 紋章 ご明察。それじゃあ先輩—— 次の瞬間、反応する間もなく紋章の細い指が私のあごの下にあてがわれた。そして私の顔をやさしく上へと向けた。 紋章 そう.....その中の内容を演じるのよ。 これでわかったかしら、私のロミオ。 アルテミス クッ! ちょ、ちょっと待って。まだ何も準備が..…。 紋章 ロミオ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの。 顔がどんどん近づいてきてまったく集中できない。 それに周囲がざわつき冷やかす声も聞こえてくる。 紋章 お父様と縁を切り、その各を捨てて。 アルテミス あ......ちょ......ちょっと待って.....。 頭が真っ白になった。 台本の中のロミオのセリフはなんだったかしら? そう思い台本を手に取ろうとしたものの、紋章が迫ってきて既に身動きが取れなくなっていた。 紋章 ロミオ、私にとって敵なのはあなたの名前だけ。その名前にどんな意味があると言うの?愛しいロミオ。 さあ、各を捨てて.....そうよ。 突然、紋章がいつもの紋章に戻った。 紋章 これからあなたは「アルテミス」という名前にしなさい、ロミオ。 アルテミス はい? 手のひらで転がされていることに気が付いた時には既に遅かった。あたりは冷やかす声に包まれていたが、頭の中はそれ以上に多くの雑音で一杯だった。 アルテミス 紋章の……。 バカ! ドン! ……。 紋章 うふふ。先輩ったらちょっと真に受けすぎよ。 アルテミス はあ.....私がバカだったわ。だってあなた、私がこの台本を見たことがあるか知らなかったでしょう?私が演じられるかどうかなんてわからなかったはずよ。 だから、こんなものは稽古なんかじゃないわ。 紋章 うん、まあ物語を見さえすればそれでいいんだけど。 最終的に、想像力を鎩えて物語に登場する人物になりきる必要があるのよ。 じゃあ、第三幕の第五場のロミオがジュリエットに別れを告げる部分をやってみましょうか。 そうね、ロミオの部分を。 アルテミス その部分は......ロミオが追放される前夜にひそかにジュリエットに会いに行くのよね。 そしてここ、空が次第に明るくなってロミオはジュリエットと別れなければならないシーン。 ……。 想像もできないわ。だってこんな強烈な恋愛を体験したことないもの。 いっそのこと.....私も恋愛すればいいのかしら。 紋章 ふふっ、まあ逆効果になっちゃうかもしれないけどね。 先輩、試しに私のことを愛してくれても—— アルテミス 何も知らずに演技した方がマシね。 紋章 ……。 でも先輩、「恋愛すればいい」ということは、もう自分なりの答えが見つかっているんじゃないかしら。 先輩自身の体験の中からロミオを理解しようとしているでしょう? アルテミス ダメかしら? 紋章 それもひとつの方法だと思うわ。 元々、私も先輩が自分でどういう答えに行き着くか見てみたいと思っていただけよ。 試しにその方向で進めてみたらいいんじゃないかしら。 アルテミス 台本が机の上に置かれている。内容を体験するなら…。 もう行かないと。空は明るくなっていくけれど、私たちの悲しみの心はますます暗くなっている。 ……。 自分なりにロミオの気持ちを理解し、体験しようとしてみた。 その際、自分が思い起こすことのできる色々なシーンを可能な限り振り返ってみた。 中等部の頃、初等部の頃、更にはもっと前の出来事を....。 今まで忘れずに覚えていた出来事には、どれも強烈な感情が伴っているに違いない。 でも恋愛をしたことのない私はそういう体験のヒントを、一体どの記憶から得ることができるのだろう。 考えに考えて、私は小さい頃にあった非常に他愛もない出来事に行き着いた。 ……。 (回想) アルテミス 暗くなってきたわ。 父 もうすぐ着くからな。今日はすごいご馳走だぞ。 運転手さん、ちょっと急いでくれないか。 アルテミス うぅっ……。 ご馳走なんていらないわ。なんで誰かのパーティーに行かなきゃいけないの? わたし、おともだちと約束があったのに......あっ、いけない! 口を滑らせてしまった。慌てて小さな手で口を覆ったが間に合うはずもなかった。 父 おともだちって、どこの子? アルテミス ふんっ、言わないわ!言ったってどうせパパは遊ぶなって言うに決まってるんだから! 父 はぁ、アルテミス。おまえはパパの大事な娘なんだ。 何度言ったらわかってくれるんだい?木登りだとかサッカーだとかって、おまえには似合わないだろう? アルテミス どうして?わたしすごく上手なんだよ! 父 ケガでもしたらどうするんだ。 おまえはうちのかけがえのない宝物なんだ。一番豪華な場所で光輝く存在なんだよ。 うちはそういう家系だからそうあるべきなんだ。 アルテミス うぅ〜……。 私は心の中でムカムカしていることしかできなかった。それが意味のないことだとわかっていながらも。 車は更に進み街中へと入っていった。 そこで私は窓越しにそれを見つけた。 小さな店に飾られた小ぶりのクマのぬいぐるみを。 特に限定版など珍しいものでもなく、どこにでもあるようなシンプルなものだった。 しかしそれがなぜか店の一番目立つ場所に飾られていたのだ。 アルテミス 少しよごれてるけど、ほしい人がいなかったのかしら? あれが欲しい。 ぬいぐるみがかわいそうだと思ったからか、それとも苛立つ気分を発散するためだったのかはよく覚えていない。 だけど小さい頃は、ふと目に入ったものを狂ったように欲しがることがよくあった。 アルテミス パパ!あれが欲しいわ! 父 わかったわかった。機嫌を直してくれるんだったらなんだって買ってあげるから。 でもあれはさすがに古すぎるだろう。パパがもっときれいなやつを買ってやるからな。 アルテミス 私はあのクマさんがいいの! それから交わした会話についてはよく覚えていない。 その後、父はかかってきた電話に出て、車を降りるまでずっと通話していた。 私はと言えば、車が次第にその店から離れていくのを指をくわえて見ていることしかできなかった。 結局、父は確かにとても大きなクマのぬいぐるみを買い与えてくれたけど、私は全然うれしい気持ちになれなかった。 絶対にその店に戻ってあの時のぬいぐるみを買うんだ——まだ小さかった私の頭の中は、もうその思いだけでいっぱいだった。 だけど……。 ちょうど店の近くに行く機会があって、幼い私が向かった時には—— お店はつぶれて売りに出されていた。 車から見かけた時には、きっと店主も店をやめるつもりだったのね。 あのクマのぬいぐるみが一番目立つ所に飾られていたのも、店がつぶれてしまう前に店主が、ぬいぐるみを気に入ってくれる人を見つけてあげたいと思ったからなんじゃないかと思ってるわ。 家に帰った私は一晩中泣いたのよね。 ……。 …………。 (回想終) アルテミス …………。 紋章 すごい集中力だわ。 愛する者の近くに居続けることのできない悲しみ、それに眼差しからは隠しきれない怒りが見てとれる。 それこそがあなたにとってのロミオなの、それとも..…。 アルテミス !? ひょっとして私に話しかけてるの? 紋章 気にしないで、独り言よ。 どう? アルテミス なんだか説明するのは難しいけど....…。 私の考えるロミオは......とても苛立たしかったんじゃないかしら。だけど権力にあがらうことができず、その場を去るしかなかった。 背景を深く理解しているわけじゃないから、もしロミオがその場に残る展開だったとして、ジュリエットを傷つける結果になってしまったかはわからない。 だけど、愛する者から自ら離れることを望み、しかも少しも名残惜しいと思わない人なんていないじゃない。 それが強制されたものであればなおさらよ。 紋章 あら? 先輩、確か恋愛したことないって言ってたわよね? アルテミス ……ないわよ。 紋章 じゃあ、過去のどういう経験を吟味して......その結論を導くことができたわけ? アルテミス ……。 紋章 教えてよ〜。 アルテミス ……マ。 紋章 よく聞こえないわ。私に指導してほしいのよね? アルテミス クマ……。 紋章 クマ? アルテミス クマのぬいぐるみ!どうしても欲しかったクマのぬいぐるみのことを考えていたのよ! 紋章 …… プッ、ハハハッ。 アルテミス 笑わないでよ! 紋章 い、いやバカにして笑ったわけじゃないの。 やっぱり.....先輩って思った通り、すごく純粋な人だわ。ホントよかった——これでも私、喜んでいるのよ。 アルテミス まだ言うの!? 紋章 ゴメンゴメン......プッハハハ〜。 アルテミス ああ、言わなきゃよかったわ! ……。 うちの教育がどういうものか、あなたも知ってるはずよ。 紋章 そうだったわ。 それにしても、ロミオが別れを告げる時の気持ちを先輩にも理解させられるだなんて、そのクマ、先輩によっぽど気に入られたのね。 アルテミス 紋章。 あなたも、普段からこうやって演じる人物の思いを経験しているのかしら? そう考えるとやっぱり伴優って.....なんだか怖いわ。 紋章 私のこと尊敬しちゃった? アルテミス ……。 紋章 まあ物語も見終わったわけだし、そろそろ現実に戻りましょ〜。 アルテミス ずっと現実の世界にいるじゃない。 紋章 人物を演じる時って、自分が持つ想像力を頼りに元々の状態から自分を切り離す必要があるのよ。 試しに想像力をそうやって使ってみるといいわ。 アルテミス わかったわ。 紋章 そうしたら次の課題の準備に移りましょう。 少し休憩を入れてもいいわよ、先輩。 アルテミス 私は大丈夫。続けましょう。 紋章 それじゃお言葉に甘えて。 ……。 (小声)自分の過去の体験を通じて、演じる人物の気持ちに近い状態になるのよ。 それが先輩の選んだ表現の方法なんだから。 アルテミス えっ、何?何か言ったかしら? 紋章 いいえ、私はただ先輩の横顔に見惚れていただけ。 二階に行ってるから、私のところに来て。 次はその想像力を如何にして素晴らしい演技へと昇華するかよ。 二階へとやってきた。教室の前で紋章が期待したような表情で待っているのが見える。 紋章はきっと初めから私が教えを請いに来るって知ってたのよね。そうじゃなきゃここまで周到な準備をこんな短時間でできるはずないものね。 紋章 どうしたの、疲れちゃった? まだ一つ目の課題しか終わってないのよ。学ぶことはまだまだあるんだから。 アルテミス 分かってるわ。 紋章 でもこの調子でいけば、先輩もすぐに演劇部の精鋭のひとりになれるわよ。 どう、うれしい? アルテミス そんなに簡単にいくんだったら、今頃そこら中役者だらけよ。 言っておくけど、今回はちゃんと"直接”本題の内容を教えてよ。前回みたいにまた私を笑いものにしたら……。 紋章 了解、私ももう手刀を食らいたくないしね。 先輩の手刀も挙もすごい威力なんだから、その腕で本気出したらどれだけすごい事になるのか、ちょっと見てみたいわね〜。 アルテミス 早く本題に入りなさい。 紋章 は〜い。 それでは第二の課題よ.......うん......。 今回こそは本当に即興の演技よ。 アルテミス テーマは? 紋章 女子生徒よ。 今回、先輩には「何かを怖がっている女子生徒」を演じてもらうわ。 アルテミス 分かったわ。 頑張って困惑したような表情を作ってみた。 紋章 怖がっている表情を誇張しすぎないように、意識的に表現を控えめにしようとしているのはわかるわ。 でもまだ足りないわ。一体何を怖がっているのかをしっかり考えないと。 さっき練習したテクニックを使うということかしら? 記憶の奥にある一番怖かったシーンを思い起こしてみよう......。 初等部の時とか、中等部の時のあの出来事なんかはかなり怖かったわ。 それか以前見たホラー映画とか。 あの時は確か……。 ………。 紋章 ちょっと待って。 アルテミス えっ。 なんで途中で止めるのよ。 紋章 私から場面を指定することにするわ。 先輩に求められているのは自在に操ることのできる演技よ。 もし毎回、今みたいに記憶の世界に没入してたら、遅かれ早かれ壁に突き当たることになっちゃうしね。 アルテミス ふふふ、そうね、それは確かだわ。 紋章 テーマは「何かを怖がってる」女子生徒でしょう?......先輩、何笑ってるのよ? アルテミス いえ、あなたが本当に先生みたいだから。 これじゃあ、どちらが先輩なのかわからないわね。 紋章 これくらいの事して当然よ。 私のティンカーベルのためなんだから。 では始めましょう。場面の設定はこれにしよう......。 いい?私が設定した場面を意識しながら演じるのよ。 紋章がどこからともなくノートを取り出し、何やら書き始めた。 紋章 私はあなたにとって一番の親友。 私がどこに行って何をするにしても、あなたは私についてきてくれる。 ある日私はあなたに、言い伝えられているある都市伝説を一緒に見に行こうと持ち掛けた。 そして私たち二人は学校へとやってきた。 紋章は何かを書き終えると、ページを一枚切り取った。 そしてノートの方を私に手渡した。 紋章 開いちゃダメよ。 この紋章の説明の仕方、いかにも人をけむに巻くような感じね。 でも......演技の表現はもうここから始まっているのかもしれないし—— ここは彼女のやり方に合わせよう。 アルテミス ノートには何が書かれているの? 紋章 知りたい?でも焦らないで。 まずは都市伝説の内容を聞いて。 これはバビロン学園の21段の階段に関する都市伝説。 —— 言い伝えによると、バビロン学園の校舎の階段は20段しかない。 だけど二年生と三年生の間の階段だけは違うそうよ。 試しに一歩一歩、階段を数えながら登っていくと、最終的に21段あることがわかる。 そこまで数えてしまった人は、もう一つのバビロン学園へと連れていかれてしまうことになるの。 そこは……。 紋章の言葉がそこで一瞬止まった。まるで怪談を話す人が、途中でいきなり声を上げ聞き手を驚かす時のようだ。 しかし彼女はその後も何も言わず、黙々と前へと進み続けた。 紋章 じゃあ始めるわよ。 —— キミとボクは友だちだよね。だからさ.....一緒に都市伝説を確かめに行こうよ。 「や、やめようよ.....。」 理由はわからなかったが、なぜか無意識の内に彼女を止めたい気持ちがはたらいた。 だって本当に友だちだったとしたら、彼女がバカな真似をしてしまうのを指をくわえて見ていたくはないはずだから。 紋章 この先に進む前に仮定について説明しておくわね。 アルテミス ? 紋章 物語の内容はさっき言った通りだけど、もし本当に、それが今まさに起きていたらどうするか。 一方で私の方はこの都市伝説が真実だということを事前に知っている。 あなたを誘っているのは、お化けが人を引き寄せ道連れにしようとしているから。 その状況で......あなただったらどうする? ついでに言っておくと、そのノートは開いちゃダメだからね。呪いはそれに込められているから。 アルテミス えっ!? 手が震え、ノートが床に落ちた。 ノートを捨うと、階段の先から紋章の声が聞こえてきた。 もう始めたみたいね。 紋章 1…… 2…… 3…… 4…… 5…… 6…… 7…… 8…… 9…… 10…… 11…… 12…… 13…… 15…… 16…… 17…… 18…… 19…… 20…… アルテミス どこに行ったのかしら? 彼女……21って言ってた? つまり、数えながら登らなかった私は、もう彼女とは別の世界にいるということ? 1、2、3……。 まったく嘘じゃないの。本当に数えて登ってるのかしら.....。 段の数は21! 空き缶の落ちる音 ちょっと、近くにいるんでしょう? いるんでしょう!答えてよ! 紋章! アルテミス どうしたの!?何があったの……。 彼女は微かに震えながら、おなかを押さえてうずくまっていた。 病気か何かなの?いや、それよりもずっと苦しそう。 アルテミス 保健室の先生のところに早く連れていかないと—— そう思った瞬間、彼女が腕をつかんできた。 紋章 逃げて。 アルテミス どうして? もしかして呪い? さっき言ってたバビロン学園のあの都市伝説? アルテミス 私、冗談だと思ってた。 21段の呪い、まさか本当だったの!? 紋章 ごめんね、キミのことを巻き込んじゃって。 彼女はしわくちゃになった紙を私の手に握らせた。 紋章 ボク、これをノートから彼り取ってしまったんだ。 これを元に戻せば、キミは現実の世界へと戻れるはずだよ。 早く逃げて。 アルテミス 私たち友だちじゃない。 あなたをおいて逃げられないよ! 頭の中がすごく混乱した。 彼女は私の友だち。だけど彼女のせいで私たちはここに来ることになった。 それにこのノートだって本当に命綱なのか、実は罠で更なる地獄へといざなうものなのかすらわからない。 でももしこれを現実に当てはめたら。二人が「アルテミス」と「紋章』だったとしたら。 アルテミス 私、絶対にあなたのことを置いて行ったりはしない。 紋章 そっか。.....でも、そのノートを使って現実に戻ることができるのはひとりだけなんだ。 アルテミス そんなのやってみなきゃわからないじゃない! 紋章 ! キミならそう言うだろうと思ってたよ。 紋章 うわわ。 紋章が突然、つかんでいた私の手を振りほどいた。 何が起きたのか確認する間もなく、もっと恐ろしいことが起きた。 ——ドン! 高学年の先輩 痛っ。 ちょっと、廊下を走らないでちょうだい! 上級生に怒られたのをきっかけに、周囲の声が次第に聞こえるようになってきた。 静かだった三年生の階の廊下がざわつき始めた。 現実に戻ってきたのね。 でも「もうひとつのバビロン学園」から「現実のバビロン学園」に戻ってきたわけじゃない。 紋章 演技の世界から戻ったわね、先輩。 アルテミス あっ……ごめんなさい! ぶつかった衝撃で、持っていたノートの中の紙がバラバラに落ちてしまった。 高学年の先輩 気をつけてよね。分かった? アルテミス はい、ごめんなさい。 幸い、その三年生の人は親切で、落ちてしまった紙を一緒に捨ってくれた。 高学年の先輩 これは……。 そう言うと、その三年生は不思議そうにこちらに目を向けた。 高学年の先輩 あなた、見た目もきれいで育ちもよさそうだけど。 まさかこういうのが趣味だとはね〜。あらあら。 アルテミス こういうのって……。 捨った紙の裏を見てみると、それは写真だった。 かっこいいセクシーな少年が、魅力的な姿勢で抱擁しあうすごく大胆な写真だったのだ。 おまけにノートのカバーがずれ落ち、本の題名があらわになった。 「禁断学園」 高学年の先輩 これも何かの縁ね。私も似たようなものを結構持ってるのよ。今度、あなたにも見せてあげるね。 アルテミス い.....いえ、結構です! それにこれ、私のじゃないんです——!! 紋章 うふふ、叫び声をあげて逃げちゃった。 アルテミス ハァ……ハァ……。 紋章 お水でも飲む? アルテミス あなたって人は! と言っても紋章のせいじゃない。私が気を付けなかったのがいけないのだから。 それにしてもあんな本を演技の道具として使うだなんて、いくらなんでも……。 紋章 プッ。 絶対にわざとでしょ! アルテミス もう本当に頭にきて、言葉で言い表せないくらいだわ。フン。 紋章 ごめんごめん。まさかあんなアクシデントが起きるとは思ってもみなかったから。 でもこれで私の推測が当たっていたことがわかったわ。 アルテミス 推測って? 紋章 先輩は本当に真剣に演技を学びたいっていうこと。 だから何があろうと私に合わせて進めようとしてる......それでいつの間にか奥深くまではまってしまったというわけ。 結論—— 先輩は没入型の俳優みたいね。 アルテミス それって、私が今身に着けようとしている事と何か関係があるのかしら? 紋章 そうねぇ、まあいい素質を持っているという風にでも受け止めてくれればいいかな。 先輩は元々、何をするにしてもすごく真剣な人だから、別に驚くことでもないんだけどね。 さっき演技の中で、一瞬誰もいないように感じたんじゃない? アルテミス そうよ。それで人がいるのに気づかなくてぶつかっちゃったのよ。 紋章 第二の課題では自分がいる場面を仮定する方法についてだけ教えるつもりだったんだけど、れは予想外の収穫だったわね。 アルテミス 人にぶつかって、恥ずかしくて逃げちゃったことが? 紋章 それもそうだけど〜。 アルテミス あなたの教え方に疑問を感じざるを得ないわね。 紋章 そう?私はいたって普通に教えてるつもりなんだけどなぁ。 演じる人物のいる場面を仮定することで、自分自身に目的を与えて、その人物の行動により方向性を持たせる。役者ってそういう事ができるものなのよ。 いい?大切なポイントについて説明したからね。 それにしても先輩、自分のことを論して、あそこまで信じ込ませることができるだなんて、ちょっと意外だったわ。 アルテミス 台本がないものだから、演技の途中で「あなたを信じるべきかどうか」まで考えてしまったわ。 そして自分の選択をしたの。 紋章 そういう時って演技の内容も一番自然な形になるものなのよね。 そう言うと紋章はスマホを取り出し、先ほどの三階での一連の映像を再生した。 アルテミス こ、これって......いつ撮ってたの? 紋章 こうして見なきゃ、自分がどんな風に演じてたのか確認できないでしょ? それに先輩、自分がどうやって演じてたのかまったく思い出せないんじゃない? すべて直感に任せて演じてるから。だからそうね—— 30回は繰り返し見ることね。そうすれば自分の演技が客観的に見えてくると思う。 それができれば、自分の演技を意識的に操るテクニックを身に着けることにつながるんじゃないかな。 ——ピピッ。 スマホに紋章から送られてきた映像が届いた。 アルテミス これを見るの……? すごく恥ずかしいわ。 紋章 休憩しながら見返してみるといいわ。 演劇部の集合時間までまだ少し時間があるから、ひと段落したら次の課題に移りましょう。 次は演劇部の近くで待ち合わせよ。 アルテミス 分かったわ。 ……。 映像を送った後、紋章の顔からはなぜか、いつものいたずら好きの笑顔が消えていた。 それはそれで逆に……。 なんだか不安にさせられるわね。 アルテミス 来たわよ。 紋章 録画した映像、しっかり見て頭にインプットできた? アルテミス さすがにこんな短時間では無理よ。 でも寮に戻ったらゆっくり時間をかけて見て、吸収するから。 紋章 さすが真面目な学生は違うわね〜。 アルテミス さっそく続けましょう。課題、あと二つあるのよね。 紋章 一日で全部やる気?先輩ったらホント欲張りなんだから。 アルテミス これからは毎日、そうした練習をすることになるでしょう。 それだったらなるべく早く全体を把握しておいた方がいいと思って。 紋章 やる気があるのはいい事なんだけど、でも可愛さはちょっとだけマイナスかな。 アルテミス 私がこうして頭を悩ませて演技を勉強することになったのは、誰のせいだったかしら。 ちゃんと責任取りなさいよ。 紋章 はいはい、それじゃ第三の課題に早速入りましょう。 今回のテーマは.......。 ……。 アルテミス 今回のテーマは? 紋章 う〜ん…。 やっぱりやめよう。 アルテミス へっ? どうしたの。今さらやめたくなったの? それとも私の出来が悪くて失望させちゃったのかしら? 紋章 そんなことはないわ。 第三の課題は.....私のそばにいてくれるだけでいい。 アルテミス 何それ。 紋章 私にも女の子っぽくて繊細な一面くらいあったっていいでしょう? このあと演劇部の部活の時間が50分くらいあって、台本の読み合わせもあるのよ。 私もちょっと緊張するし。 アルテミス じゃあ……。 私も一緒に台本を見ようかしら。 紋章 私、先輩の分の台本は持ってないわ。先輩が持ってるなら話は別だけど。 でもやっぱり、今は静かに私のそばにいてほしいな。 休憩時間とでも思って。 言われてみれば課題のクリアを焦るがあまり、演劇部の台本をずっと手に入れられてなかった。 しかし紋章がまったくしゃべってくれなければ、私には何もできない。 —— そうだ、想像力の訓練でもしてみようかしら。それかさっきの録画映像を見るとか。 それにしても紋章、いつもの様子からは想像できないくらい静かで、なんだかすごくひきつけられるわ。 アルテミス すごく真剣ね。 台本を読んでいる紋章からは、先ほどまでとはまったく違うオーラが感じられる。 何もしないでいる私が彼女のそばに立っていると、周りからは私だけ時間を持て余した暇人に見られてしまいそう。 なんだか息が詰まるような感覚に襲われ、思わず目を逸らした。 すると廊下を行き来する生徒たちが目に映った。こんなにたくさんいるとは思ってもみなかった。 息が詰まるように感じるのは余計だったのかもしれない。なぜならその中の誰もこちらに目を向ける人はいないのだから。 私たち二人を見比べる人などいないのだから。 さっきの課題の時の三年生の人だってそう。もしあの時彼女にぶつかっていなければ、ただ騒いでいる生徒として見られるだけだったかもしれない。 アルテミス これがいわゆる自意識過剰ってやつ......なのかな。 別に沢山の人の視界の中心にいることを熱望しているわけじゃないけれど、でも確かに「自分は今、何か特別な事をしているんだ」という思いが自分の中にあった。 紋章 あら、落ち込んでるの? アルテミス なんて言えばいいのかしら……。 紋章 私たち、まだ学生でしょう。だから色々なことをする可能性を持ってる。 逆に、まだ学生だからこそ甘く見てもらえる部分もあるのよね。 紋章がまたよくわからない話をしている。 アルテミス もうちょっとわかりやすく言ってほしいわ。 あなたは今、私の先生でしょう? 紋章 う〜ん、そう呼んでくれてはいるけど……。 この表情、さっき映像をスマホに送信した時と同じだ。 何かいやな予感がする。 紋章 私、四つ課題があるって言ったけど、あれは適当に言っただけなの。 アルテミス はい!? 紋章 第三の課題なんてないのよ。本当に練習したければ、第一と第二の課題のテクニックを習熱するだけでいいの。 いや......もしかしたらその二つも習熟する必要なんてないかもしれない……。 アルテミス どういう事?また私のことをからかってるの? それじゃ紋章のことを信じてここまでやってきた私がバカみたいじゃない。 紋章 そう怒らないで、まあ落ち着いて。 私はプロの俳優じゃないし、まだ学生でしょう。 だから先輩にこうして教えるのも専門的な学習法なんかじゃないし、教える内容についても、別のところから学んできたものを自分の経験をもとに微調整したものにすぎないのよ。 だから教えた内容のどの部分を使うかは先輩の判断に任せるって言ったの。 アルテミス 私、あなたが今回の巡演公演でどうしても大成功を収めたいという固い決意を持ってるとばかり思ってた。 今にして思えば、それもあなたが楽しむための道具に過ぎなかったということ? 紋章 どうかしらね〜。 先輩はものすごく真面目な人だから、私が教えなくてもそれなりの演技ができると思う。 私たちはまだ学生だから、できることにも限界がある。 アルテミス まさかあなた、もう一度コンテストに参加したとしても失敗に終わるに決まってる......とでも言いたいの? だったら、なんで今回の巡演公演を機にみんなのやる気に火をつけたいだなんていうのよ。 これじゃまたあの時の繰り返しじゃない—— 紋章 先輩。 さっき廊下を歩いてる生徒たちがいる事に気が付いた? アルテミス なんでそんなさっきの話題に戻るのよ……。 紋章 どう思った? アルテミス えっ? 紋章 彼女たちを見て、先輩はどういう印象を受けた? それほど多くはなかったけど、行き交う生徒たちがいて、笑い交じりにおしゃべりしながら部室棟に行く子もいれば、事務室から出てきて厳しい表情をしながら教室に戻る子もいた。 窓の外を見れば、運動場や中庭を駆け回るもっと沢山の生徒がいるかもしれない。 放課後に入ってもう一時間ちょっと経つから、今学園にいる人たちは部活で忙しいか、勉強に追われているかのどちらかね。 それらに対する印象について答えるとすれば……。 アルテミス 楽しそう、かしら?もしくは.....事務室から出てきた子の表情はすごく深刻そうだったし、どうだろう……。 紋章 でもその人たちは目を輝かせていた。 課題に取り組んでいる時の先輩の目も、恥ずかしがってたりとか、間違って悔しそうにしてる時とか関係なく、すごく輝いてたのよ。 アルテミス そう……。 紋章 人って、成長していく過程でそういう輝きが次第に失われていくのよ。でも人によって差があって、早く失われる人もいれば、いつまで経っても輝き続けている人もいる。 私はただ先輩......それに演劇部のみんなのそういう目の輝きをなるべくたくさん見たいだけ。 大成功ってね、必ずしも一位になることだけじゃないと思うの。 アルテミス でもみんなたくさん時間を割いて、こんなに頑張って—— それってずっと目指してきた目標を達成するためじゃないかしら? 演劇部の部員 なんだ、ここにいたのね! あれ、なんか気まずい雰囲気?紋章がまた先輩のこといじめてたんじゃないでしょうね。 紋章 まさか〜。 演劇部の部員 もうすぐ台本の読み合わせよ。そういえば星綺部長があなたたちのこと探してたわ。 演劇部に早く行ってみるのね。 紋章 わかったわ。 演劇部の子が走り去るのを見届けると、紋章はこちらに目を向けた。 紋章 先輩はどう?先輩が真に追い求めているのはどっち? 星綺 ジャジャ~ン。脚本と台本を修正したよ! 後輩の奈花 わあ、星綺部長の台本ね! レイ先輩 主役がピーターパンじゃなくなってますね。 紋章 ふふ。 私は賛成よ。だってアルテミス先輩が出演してくれるんだからね。 紋章が私の方に視線を向ける。 彼女たちが言った通り、修正された台本では主役がティンカーベルになっていた。 予想外だった。 アルテミス 確かピーターパンがウェンディっていう女の子と知り合って—— ピーターパンはウェンディとその弟たちを連れてネバーランドへ旅に出るのよね。 そこで大冒険を繰り広げた後、離れ離れになってしまう。 最終的にウェンディは大人になりピーターパンの事を忘れてしまう。けれど永遠に成長しないピーターパンはウェンディのことをずっと覚えていて、ウェンディの娘もネバーランドに行くことになる。 そういう物語よね。 紋章 どの人の心の中にもピーターパンはいるものよ。ずっと子供のままなんの心配事もなく生きていきたい、という気持ちがあるからね。 星綺 本来のピーターパンだとそういう物語だね。でも、やっぱりこの演劇部ならではの内容にしたいよね! それにアルテミスさんが出演してくれるんだよ?私もう大興奮で、あなたにぴったりのシナリオにしたいと思ったんだ! アルテミス どこがぴったりなんですか。 私、舞台で役を演じるの初めてなんですよ。それなのにいきなり主役だなんて.....。 星綺 そんなの関係ないよ。舞台に上がった数なんて、みんな数えられるくらいだから。 私たちは学生なんだし、誰もプロの俳優を見る目で観劇したりしないしね。 演劇部の部員 アルテミス先輩、きれいですしダンスもすごく上手じゃないですか! 大丈夫よ! 演劇部の部員 そうよ、アルテミスが演じてくれるんだったら、ここにいるみんな大賛成よ。 紋章 先輩もそろそろ自分がどれだけ人気があるか気づくべきなんじゃない? アルテミス うう……。 まあそうよね、結局は学生の部活だもの。 オーディションも面接もない。 演劇の学校の人が有望な人材を探しに見に来るとかはあるかもしれないけど、演劇部の目標は必ずしもそこにはないわけで。 最初から過度に期待されることもないわけよね。 でも本当にそうなのかな。 (回想) 演劇部の部員 いつもだったらまだ練習してる時間だよね? 演劇部の部員 はあ….....しょうがないじゃん。落選しちゃったんだから。 (回想終) ……。 星綺 大体これくらいかな。今日は会議もあって台本も変えたりで、すごく時間かかっちゃったし。 残りの時間は読み合わせを一通りやって、それで解散にしよう。 ——はーい。 星綺 それじゃあみんなに台本を配るね。これまでまだなんの役をするか決められてなかった人は、配られた台本の内容でやってみて。 なにかあったらまた後で聞いてね! ガヤガヤ。 紋章 アルテミス先輩、先輩の台本はこれよ。 紋章が渡してくれた台本には、様々な色で事細かに書かれていた。 それらはメモや注釈だった。紋章がわざわざ書いてくれたのかしら。 ここまで真剣にやってくれるだなんて、適当に楽しむためのようには思えない。 この子が一体何を考えているのか、更にわからなくなってきたわ。 演劇部の部員 私の役はトゥートルズだわ! 演劇部の部員 タイガーリリーかぁ、お化粧が難しそう。 ……。 ………。 紋章 ティンク、ダメだよ、ティンク! ティンクが死んじゃう。誰か!妖精はいると思うかい! 読み合わせは、最初の頃は別に演じずに読むだけでいいもの。 だけど紋章は既に役になりきっていた。声自体は幼いものの、すごく慌てた様子が伝わってくる。 すごいわ。 演劇部の部員 さすがは紋章さん、演じる人物を既に把握しているのね。 星綺 どう?紋章さん。 紋章 う〜ん……。 そんなことないわ。 演劇部の部員 えっ? 紋章 全然わからないわ〜。 演劇部の部員 いつも通りの爆弾発言ね。 私たちにしてみれば、十分上手にできてるわよ。 紋章 だって……。 全然成長しない子供なんていないじゃない。 だからわからないのよね。この時のピーターってもう成長しているのか、それともしてないのか。 この台本に書かれてるみたいに、経験したことが増えれば増えるほど人って成長するでしょう。 精神面も同じよ。特にここまで大変な思いをしたのであれば、私だったら一晩で一気に精神的に成長しそう。 星綺 確かにそうだね。 紋章 本当に難しい人物を任されちゃったわ。星綺部長には。 星綺 フフッ、だからあなたに任せたんだよ。 どうかした?アルテミスさん。 自分の役の部分をやっと見つけられた。 わからないことが多すぎてどうしても集中力が上がらない。 アルテミス ごめんなさい、すぐに……。 あら? 星綺 どうしたの、脚本に何か問題でもあった? アルテミス い、いえ、大丈夫です。 次の一幕は、復活したティンカーベルが、ピーターが無謀に一人で海賊に立ち向かうのを止めるために必死に語り掛けるところね。 アルテミス 私.....きっとできるわ。 アルテミス ピーターパン、あの残忍な海賊にひとりで立ち向かうだなんてできるわけがないじゃない! あなたにそこまで強い意志を与えたのは、ひょっとして島の外からきたあの女の子!? 紋章 プフッ……。 星綺 おお〜。 演劇部の部員 あれっ、この台本なんだか……。 演劇部の部員 しっ! かすかに誰かの話し声が聞こえてくる。 ということは、まだ完全に演技に集中できていないということね。 上がった幕の向こうにどれだけのお客さんがいようと、そこに意識がいかない状態にならないといけない。 しっかり集中すれば—— アルテミス ふぅ……。 深呼吸した。 アルテミス 私の妖精の粉はあなただけのためのもの。 私の羽はあなただけのために曲を奏でる。 この小さな体もあなたのもの。あの笑い声でできた心も。 彼女ではなく私。 私のためにフック船長を……。 何かおかしい。 アルテミス ……。 そっと目を開けてみると、みんなが期待に胸をふくらませて私の方を見ていた。 やっぱりおかしい。 私が知る限り、ティンカーベルはピーターパンに対して強烈な独占欲を持ってはいたけど、さっきみたいに嵐のような表現は確かしなかったような……。 アルテミス 星綺部長。 星綺 あ、はい! アルテミス 私が演じるティンカーベル.....つまりティンクは。 こういうキャラクターなんですか? 星綺 あ〜。 目が泳いでいる。 アルテミス 紋章!あなたの仕業ね! 紋章 あ、ばれちゃった。 私に台本を渡したのが紋章だった事に、もっと早く気づくべきだった。 星綺部長が変更した台本だと思っていたら—— まさか紋章の仕業だったとは。 アルテミス あなたちょっと……。 こっち来なさい! 今日という今日は死んでも逃がさないわ! 紋章 イヤ~殺さないで〜。 待ちなさい! 演劇部の部員 まったくこの二人ときたら。当分終わりそうもないわね。 演劇部の部員 星綺部長もなんで止めなかったんですか? 星綺 面白かったからかな? みんなも楽しかったでしょ?だからいいんじゃないかな! ——待ちなさい! ……。 この子ったら、普段はだらだらしててちゃらんぽらんなのに、なんでこんなに足が早いのよ。 こうして30分の間—— 私は彼女を全力で追いかけ続ける羽目になったのだった。 …………。 紋章 ハァ、ハァ……。 アルテミス も......もうさすがに走れないでしょ。 紋章 こんな下敷きにされて、走れるわけないじゃない。 アルテミス !? 紋章 ふふふ……ははははは〜。 アルテミス 計画通りに進んだのが、そんなにおかしかったわけ? 紋章 でも—— 先輩も笑ってるよ。 アルテミス あれ。 こうして騒いでいたら、混乱していた頭の中がなんだかスッキリした気がした。 まるで悩み事なんてひとつもないような、非常に楽しい気分だった。 紋章 どうやらこのひと時の楽しみにも大いに意味があったみたいね。 先輩の目にもう曇りはないわ。 えっ、でも待って。まさか恥ずかしすぎて涙がちょちょぎれちゃって.....それで目がキラキラしてるわけじゃないよね? よしよし、先輩からの告白、しっかりと受け止めたからね。 アルテミス だまらっしゃい! その後もまたこの子にペースを握られて、結局ふざけて終わった。 読み合わせでは、自分のパートをしっかり見ることさえできなかった。 この日は練習と言えるような事は何もできず、『大きくならない子』の劇に関する収穫はほとんどなかった。 アルテミス まったく、時間を無駄にしちゃったじゃない。 紋章 そうかしら。今回の劇をうまく演じるには、私は小さい子供みたいに楽しむことができないといけないと思ったのよ。 紋章が目くばせした。その目線の先には星綺部長たちがいた。 演劇部の部員 星綺部長!この台本ですけど、こことここをこうしてああした方が……。 星綺 そうかな?じゃあちょっと考えさせてね.......。 演劇部の部員 確かにここは変えた方がいいわね。 それに冒頭のウェンディとピーターパンがネバーランドに向かう所、原作通りではあるけど。 これだとちょっと間延びしないかしら? もう既に結構手を入れているわけだし、ここも変えたらいいんじゃないかな。 星綺 ここだね!じゃあここもちょっと考えさせてね! ああ.....もう時間がいくらあっても足りないよ。これじゃあ徹夜になっちゃうかも。 紋章 授業で居眠りしたりしないでよ〜。 星綺 あなたにだけは言われたくないよ! 騒がしくて耳が痛いくらい。 アルテミス 紋章、自ら悪役を買って出ることで、今回の劇が持つ真の価値を私に伝えたかったのよね。 紋章 私はそんな深く考えてないよ。 アルテミス うそ。 でも......みんなの笑顔を見てたら、どうしても失敗したくなくなっちゃったわ。 出場して勝つか、そもそも参加しないか。やっぱりそのどちらかしかないみたいね。 紋章 それが先輩が導き出した答えね。 それで先輩はどっちを選んだの? アルテミス 勝つ方よ。 ガッカリすることになったら、この笑顔も違うものになってしまうわ。 紋章 ふふっ、そんな風に真面目に言われると、なんだかこっちが恥ずかしくなってくるじゃない。 アルテミス まったく誰のせいよ! 私たち二人が騒々しかったからか、それとも時間ももう遅いからか。 星結部長が私たち二人に来るよう手招きした。 アルテミス 星綺部長が呼んでるわ。 紋章 ……。 これで先輩のやる気にも火が付いたかしら? アルテミス えっ? 紋章 あ〜残念。さっきの先輩の表情がずっと見たかったのよ。 それを録画できなかっただなんて、今日はもう寝付けなさそう。 アルテミス あなたはもう一生寝なくていいわ! ……。 星綺 よし、みんなそろったね。 解散する前に連絡があります。 星綺部長の表情が真剣になった。 星綺 今日生徒会の人が来て、いつ舞台の審査をしてもらうか話し合ってね。 二週間後に決まったんだ。学園の音楽ホールでドレスリハーサル形式で行う予定だよ。 アルテミス 二週間後!? 星綺 本格的に夏に入ってくると、部活のサポートが増えて忙しいらしくてね。 それで早めにしてもらいたいんだって。 紋章 しょうがないわ。学園の外でやる以上、代表としてイメージを背負っていくわけだから。生徒会も杜撰な劇はしてほしくないんでしょうね。 アルテミス でも、二週間しか準備できないだなんて.....。 紋章 いい?プロの俳優なんて、すごく複雑な人物でも3、4日で完璧に準備できるものなのよ! アルテミス あなた、さっき私たちはプロじゃないって強調してなかった!? 紋章 あれれ〜。 アルテミス ごまかさない! 星綺 今回はコンテストに参加する劇じゃないから、審査っていってもそんなに厳しくないと思うよ。準備期間も長くとってもらえなかったし。 星綺 まあ単なる手続きのひとつとでも思っててね。 星綺部長はそう言うと皆を解散させた。 残り二週間……。 →永遠の子供1-2 サブ任務 キンコンカンコン—— 学園内での活動の終了を告げる鐘がなった。 鐘の音が鳴った後は校内に留まっていてはならず、寮に帰らないといけない。 しかし正当な理由があって申請すれば、夜の外出も認められる。 アルテミス でも、その必要もないわね。 今日はもう戻って休もう。なんだかすごく疲れたわ。 これからの二週間は、毎日今日みたいな特訓ね。 今日学んだことは絶対に無駄にならないはず。 紋章は、出した課題は適当なものだったと言ってはいたけど。 でも何かヒントを得られたような気がする。 アルテミス それにしても、素直じゃないのは私と紋章、どっちなのかしら。 これから先、全身全霊で取り組まないと。 ドレスリハーサルの日が来るまで。 とにかく......。 まずはこの関門を乗り越えないとね。