約 2,086,354 件
https://w.atwiki.jp/keroro00innovator/pages/2226.html
Harukarisk*Land Harukarisk*Land アーティスト 戸松遥 発売日 2015年3月18日 レーベル ミュージックレイン デイリー最高順位 1位(2015年3月18日) 週間最高順位 1位(2015年3月24日) 月間最高順位 6位(2015年3月) 年間最高順位 74位(2015年) 初動売上 8744 累計売上 10808 週間1位 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 Fan Fun Parade 2 courage ソードアート・オンラインⅡ OP 3 ラブ ローラーコースター 4 No.1 GIRL 5 Tomorrow 6 Fantastic Soda!! 7 アテンション☆プリ~ズ 8 PACHI PACHI PARTY 9 Get you!! 10 マリラレルラ 11 In Our Hands 12 ヒカリギフト 13 恋ヲウチヌケ ランキング 週 月日 順位 変動 週/月間枚数 累計枚数 1 3/24 1 新 8744 8744 2 3/31 15 ↓ 1277 10021 2015年3月 6 新 10021 10021 3 4/7 ↓ 475 10496 4 4/14 312 10808 関連CD PACHI PACHI PARTY ヒカリギフト Fantastic Soda!! courage
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/782.html
鉄人さんは、夏海さんは、どこにいるんだろう。ここから逃げるのは当たり前だけど、あの人たちを助けなきゃ。 「アーチャー、あのお爺さんの挑発に乗っちゃダメよ」 「む。じゃあ、尻尾を巻いて逃げろっていうのか。面倒だけど、やり方次第でどうとでもなるのに」 「ええ。お願い、アーチャー。わたしたちを助けて」 「こいつらを全部倒せばいいじゃないか」 「ダメ。お願い、アーチャー。すぐに鉄人さんたちを探さないと」 アーチャーは唇を突き出して、大きくなっていく獣の影を見る。片方の眉をちょこんと上げると、鼻を鳴らした。 「さて、どうするのかね、アーチャー。儂は是非ともおまえさんの勇姿が見たいんじゃが」 「安心しろよ。見せてやるから」 「アーチャー! 挑発に乗らないで!」 「どうせ、あいつらを突っ切らないと逃げられない」 「なに言ってるの! この洞窟の中に逃げれば」 「あの男を捜すんだろ? それに、飛んだ方が速いしな」 アーチャーはわたしの体に腕を回すと、宙へ舞い上がる。足が地面に着かないっていうのは、とんでもない感覚がする。わたしは慌ててアーチャーの華奢な体にしがみつく。 「行くぞ、手を離すなよ」 アーチャーの足もと、車輪が回る。風が置き去りにされて、あっという間に巨大な獣たちが間近に迫る。牙と爪、その網目をくぐる曲線となって、アーチャーとわたしは駆け抜ける。 ばらばらと降ってくる粘土は、アーチャーの腕輪が狗たちを粉砕していった証。通り過ぎ様に肢や腹を抉られた二匹の獣は、為す術なく倒れ伏す。 「すごい……!」 「本当なら徹底的に潰してやりたいけど、そうもいかない。まだ二頭が追ってきてる」 大気を揺るがし、二匹の獣。まるでビルに追いかけられているようで、胸が息で詰まる。アーチャーの方が少し速い、けれど引き離すには足りない。草原のたなびく波を追い、アーチャーは鬼火の軍団を飛び越える。 「それで、あいつはどこに居る!?」 「わからないの! でも、ライダーの居る方に行ったのは確かよ!」 「ライダー……? わかった、方向を変える」 風のレールに乗って、アーチャーは大きく舵を切る。その間に迫った爪を避け、お腹の下を滑り抜ける。待ち構えていた牙を腕輪が口ごと打ち砕いた。 信じられない。目の前で起きることに思うのは、全部がそれ。アーチャーと出会ってからずっと変なことばかりだったけど、こんなこと、信じられない。 「あっちだ! どこに居るか、見えるか!?」 「え……あ、待って! ええっと、あれは!?」 鬼火の中に、一箇所だけすっぽりと抜けた暗闇。中央に照らされた人影がある。まるでそびえ立つ塔、街の明かりに浮かび上がるよう。 「あれか……!」 アーチャーの顔が歪んでいく。獲物を見つけた虎の目をして、可憐な口元は笑っている。 迎える影の目が輝く。珍しい客人を迎えて楽しむ貴人のように、ライダーは笑う。彼の前には引きずり出された罪人、打ちのめされた姿。わたしが見送ったのと同じ背中。 「アーチャー、来たか!」 「鉄人さんッ!」 擦れ違おうかというとき、耳元でかちゃりと音がした。わたしはアーチャーの伸ばした腕を押さえる。そのままライダーたちの上を過ぎ、旋回しする。 「ダメよ、アーチャー!」 「なんで邪魔する! 先に攻撃できたのに!」 「なんで……って。鉄人さんを助けに来たのに、一緒に巻き込んだらどうするの!」 「もたもたしてると、さっきのでかいのに追いつかれるぞ!」 わたしたちが叫びあう間に、鬼火が盛り上がる。怨嗟の声が一際大きく脈打ち、形を成していく。狗とは違う、もっと何か。その上に立つライダーが、轟くような声を上げた。 「アーチャー! 所望するのはこの男か!?」 吊り上げられた体。血に濡れた甚平が、薄明かりにはっきりと見える。 「ちっ。なんのつもりだ、ライダー!」 「我が走狗を容易に破るとは驚きだった! ひとまず見事と称賛しよう!」 「知ったことか! そいつを寄越せ!」 「鉄人さんんだけじゃないわ! 夏海さんも返して!」 「なるほど、やはり大事か! 見捨てられぬか! それはいい!」 膨れ上がった粘土。それは嘶き、後ろ肢で立ち上がる。体の線は馬、その巨大さは狗をも超える。ライダーの背後にはさらに三つの馬、わたしたちの背後には狗の鳴らす四つの吐息。不意に静かになった草原に風が舞う。 「ここで叩き潰すこともできなくはないが……これから先、有象無象の始末をつけねばならぬ。魔力の無駄はできぬ身だ。この男にかき回された後、態勢が整わぬまま、貴様と泥仕合をするのは避けたい」 「だから、何だ」 「貴様に付け狙われるのも、好ましくない。決着は後日、それまでに殺す算段をつける。時と場所は使いが報せる。それまで待て」 「何でおまえに従わなきゃいけない?」 「この男を死体で返して欲しいのなら、従わずとも構わぬ」 「そういう意味じゃない。逃がすつもりがないって言ってるんだ」 「襲うのも去り行くのも最速たること。最強の軍の条件だ。また会おうぞ、アーチャー」 ライダーは馬を返し、走らせる。背後から襲い掛かる牙、掻い潜ってライダーの背を追う。 「アーチャー、逃がさないで!」 「わかってる!」 まさに韋駄天のように、アーチャーは空を滑る。けれど前の駿馬には追いつかない。 「腕輪を!」 「あいつに当たるぞ!」 「ライダーじゃなく、肢を狙って!」 頷いたアーチャーが腕輪を飛ばす。肢を砕かれ、駿馬が崩れ落ちゆき、大地に伏す。けれど、その背にライダーは居ない。彼は肢が砕かれたときには騎馬を捨て、今は違う馬に跨っている。 二度三度、同じことを繰り返す。ライダーとの距離は縮まらない。鬱蒼とした森を抜け、高みの下の谷間へと。馬の一頭が崖にぶつかり、石が雨あられと降ってくる。飛礫を越えたときには、もう巨大な馬の姿はずいぶんと小さくなっていた。 「あの宝具とは相性がよかったんだが……だからか。見切りのいい奴だ」 次に戻ったときには、さっきのようにはいかない。アーチャーの言う意味は、つまりそういうことだった。 ログハウスに戻る道は、あまり明かりも人気もない。昨日はそれをどうとも思わなかったけど、今夜はやけに気になった。歩く仲間が一人減るだけで、こんなにも寂しい。 「これでまた手がかりなしか。マグロがライダーのマスターだったってわかったのは収穫だけど」 アーチャーはくるくると手遊びをしながら、ときどき茂みに野良猫を見つけてはとたとたと近寄っていく。 「ライダーの巣はわからない。あとは、あの爺さんは何者なんだ?」 「わからないわ。菅代玄耶って名乗ってたけど、本当の名前かどうかも」 ライダーに逃げられた後、草原に戻ったときには鬼火の集団も、あのお爺さんも居なくなっていた。徹底した撤収で、手がかりになりそうなものは何も残されていなかった。 「スガシロ……どこかで聞いたな、その音の並び」 「そうなの? うーん、この街に昔から住んでたって言ってたから、それが本当だとすると、どこかに家があるのかもしれないわね」 「…………なんか変だな」 可愛いほっぺを、アーチャーが指で掻く。横手の猫がにゃあと鳴いた。 「変?」 「ああ、変だ。色々あったのに、今日はずいぶんと平気な顔してる。しかも頭の回りまでよくなってる気がする」 それは、わたしのことなのかしら。平気な顔うんぬんまではいいけど、その後はどういう意味。ねえ、ちょっと。 「何があった?」 「何って言われても……ねえ。あ、そういえば、魔術を使えるようになったわよ」 「うそだな。あの見込みの無さが、一日そこらで何とかなるもんか」 「嘘じゃないわ。こう、ね。魔力の流れをばーっと掌から」 「魔力を吐き出してるだけじゃないか……って、そんなやり方で戦ったのか?」 「ええ。けっこう何とかできちゃうものなのね、魔術って」 「……信じられないやつだ。よくそんな魔力の使い方するな。実戦で使える破壊力なんて出たのか?」 「出たわよ。あの人型の鬼火を……そうね、十ぐらいは倒したもの」 「ほんとに変なやつ。普通は一度か二度で魔力が尽きるぞ。そんなやり方で戦うなんて、竜の血でも入ってないと無理なのに」 「あら。じゃあ、わたしって竜になれるの?」 「なれない。なったら困る。龍は好きじゃない」 そうなの、残念。わたしもアーチャーみたいに空を飛んでみたいのになあ。 うん……変だ。アーチャーの言うとおりかもしれない。昨日までは驚いて、こんなことを考える余裕はなかったと思う。 「ねえ。わたし、やっぱり変?」 「いつもそうだ。でも今日はすごい変だ。昨日なんて泣いてたし、今日はあいつがさらわてもケロっとしてる」 そう、泣いてたのに。鉄人さんが大変なのに。あんな、ひどい人たちと戦わなきゃいけないのに。 どうしてだろう。今日はいろいろありすぎて、原因がわからない。 でも、きっと。今日まで巻き込まれるだけだったのに、今日は自分から立ち向かえた。平穏な日々から、自分で決めて、夏海さんを探しに行った。一人でも戦おうと思った。 だから、少しだけ強く居られるようになったのかも。自分を哀れんで泣くのを、止められたのかもしれない。 「あ、でも今日も泣きそうだったな、俺が来たとき」 「あれは昨日とはちょっと違うわ。来て欲しいときに来てくれたから、嬉しかったの」 アーチャーが目を丸くして、息を止める。視線を逸らすアーチャーの腕を引き寄せて、手をぎゅうっと握った。 「ありがとう。今日のことだけじゃなくて昨日も。好きなひとを助けたいのは当然だって言ってくれたでしょう。あれのおかげで、辛い気持ちがすごく軽くなった」 「……あ、うん。そうか」 「ありがとう」 「いや、もうわかった」 「ふふ、言えてよかった。喧嘩して別れたから、少し不安だったの。ありがとう」 「わかったって。くそ、やっぱり変だぞ、今日のおまえ」 本当の気持ちを伝えられて、よかった。心に血が通ったみたい。もっともっと、伝えておこう。 「わたし、一緒に戦うのがあなたでよかった」 「……え、あ……う」 「わたし、あなたが好きよ」 「…………わ、わかったから、聖杯戦争の話にしてくれ。頼む」 真っ赤になって顔を背けるアーチャーがもう可愛くて、わたしは猫がするように顔を摺り寄せた。すりすりと触る肌は柔らかくて温かい。 「や、やめろ! 聖杯戦争の話だ!」 「はーい」 ぱっと離れると、アーチャーは荒げた息を整える。こっちを警戒する猫みたいに、ちょっと距離をとってわたしを見ている。わたしはしれっと話を始めた。 「まず、状況を整理しましょう」 「……いいけど」 「一番の問題はライダーね」 「……ライダー自体の居場所はつかめないし、爺さんにも逃げられた。探しに行くと、あの男が殺されるかもしれない」 「鉄人さんだけじゃないわ。夏海さんも人質にされてるのと同じよ」 「たぶんどっちも生きてる。マスターが居ないとライダーが困るし、あの男は人質だ。人質をダシに俺たちをいいように振り回すつもりなんだから、殺すことはない」 「両方見つけられればいいんだけど、手がかり無しだものね。何かできることはないかしら」 「なら、爺さんを探すか。きっと二人の居場所を知ってる。闇雲に探すよりは可能性がある」 「あとは、そういえばキャスターは見つかったの?」 「いや。店の並んでる通りは全部回ったけど、白ずくめの奴は見つからなかった。ライダーを待ってる間に倒すか?」 「うーん」 やっぱり、戦うのは嫌。ライダーと戦うのは仕方が無いと思うし、放っておいていい相手じゃないと思う。今日のアーチャーは昨日みたいに傷だらけにならなかった。セイバー以外なら、きっとこの子は負けないと思う。 けれど、みんながみんなと、戦わなくちゃいけないのかな。戦わなくて済む方法があるのなら。 「で、どうする?」 アーチャーに訊かれる。 わたしの答えは――― 1:ライダーのアジトを探す 2:玄耶を探す 3:他のサーヴァントたちを探す
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/783.html
「他のひとたちを探しましょう」 アーチャーは強い。でも、不安は残ってる。アーチャーはライダーの宝具と相性がいいと言ってた。それを覆す戦い方を、ライダーは考えてくる。そうじゃないと、仕切り直す意味がないんだから。 猟師が熊と組み合って勝つことはない。けれど、猟師は熊を狩ってみせる。アーチャーの優位はもう、ないだろう。 それだけじゃない。今回は夏海さんと鉄人さんの命も懸かってる。負けても逃げればいいって思えはしない。 「ライダーは戦う場所と時間を決めるって言ってたわ」 「なるほど。それまでに片付けるんだな」 「違います。まず、味方を作りましょ。仲間がいれば、鉄人さんも夏海さんを助けるのも楽になるでしょうし」 「ふうん。それでも、いいか。俺もライダーと戦うことに集中したい。あいつらを助けるのは、他に誰かやってくれる奴が居た方がいい」 「決まりね。明日の朝から、街に出て探しましょう」 「ああ。それにしても、本当に頭の回りがよくなったなあ、おまえ」 親戚の子供の成長に驚くみたいに、アーチャーは感心していた。 ……いろいろわかってきたから、ただの子供じゃないのは知ってる。けど、やっぱり自分よりずっと小さい子に言われるは釈然としないなあ。 「……喜んでいいのかしら」 「褒めてるんだ。俺は頭に血が上りやすいから、おまえが頭を使えるのは助かる」 アーチャーが憮然として言った。後半は、わたしの方を見ずに。気を遣ってくれたみたい。 言われたことより、気を遣ってくれたことがうれしくて、わたしは笑った。 「なら、素直に喜んじゃおうかな」 今日は、いいことが、あまり無かったと思う。けれど、闇の帳は心地よく下りてゆき、肌を打つ風を冷たいと感じることもない。それは、まるで涼やかな聖夜。
https://w.atwiki.jp/oforcsandmen/pages/24.html
Spearheadのチャレンジを行う。 基本はStunning Punchで気絶させてからPowful Blowでok。Defenciv Stanceの防御+10%もあると良いよ Spearhead 29 0 勝つとGladiator s breastplateが手に入る。 foxへのチャレンジの前にミッションよ 広場の敵は3人暗殺できるので楽。 Brigand crossbowman 9 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand chief 10 20 Brigand spearman 7 20 Brigand 6 20 レベルアップ!StyxのMove Fasterを取るべし 滅したらObothのところへ。選択肢で「Attack」を選択すると戦闘に成ります(普通は回避) 勝てるのかこれ…勝った。Toubleshootersをもらえる。 Oboth 22 20 Brigand spearman 7 20 Brigand spearman 7 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand 6 20 Brigand 6 20 Brigand 6 20 レベルアップ! その先。 犬をやり過ごして3人暗殺したら戦いよ。 Brigand chief 10 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand 6 20 Brigand spearman 7 20 Guard dog 18 0 レベルアップ! Powful Blowのダメージを+50%してみた。 下の広場は巡回があるので注意して暗殺。 上のクロスボウマンはStyxを投げつけると一撃で始末できます。 Brigand chief 10 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand 6 20 で巡回をしとめる。乱戦のときは犬を優先 Brigand 6 20 Brigand 6 20 Stray dog 13 0 寝てるspearmanはダマって暗殺。 その先。上のcrossbowmanにStyxを投げつけてしまえば下からは安全地帯よ Brigand crossbowman 9 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand 6 20 Brigand spearman 7 20 Jared 17 20 で次次 巡回のMilitia兵士が去ってから暗殺。 Brigand 6 20 Brigand 6 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand chief 10 20 これは巡回 Militiaman 13 20 Militia spearman 13 20 Militia spearman 13 20 Militia sergeant 17 20 上を上がる ここにあるScarlets bootsは回避重視にするなら一生物よ。 Brigand 6 20 Brigand 6 20 Brigand 6 20 Brigand 6 20 Brigand crossbowman 9 20 Brigand chief 10 20 レベルアップ 坂を降りて~上にStyxを投げつけてイナフ。 Brigand chief 10 20 Brigand 6 20 Brigand 6 20 Brigand 6 20 Militia spearman 13 20 Stray dog 13 0 Brigand crossbowman 9 20 Brigand crossbowman 9 20 坂を上がって~ Militia sergeant 17 20 Militia sergeant 17 20 Militia spearman 13 20 Militia crossbowman 14 20 Militiaman 13 20 Militiaman 13 20 Militiaman 13 20 Militia spearman 13 20 降りて~ ここら辺から暗殺で数を減らして叩かないと厳しくなります。 グルグル回れそうな場所での戦闘はArkilを起こす→1人撲殺をStyxが逃げながら繰り返すパターンです。 距離に余裕があればこまめにStyxは回復をしましょう。 Inquisition soldier 9 40 Inquisition soldier 9 40 Militia spearman 11 20 Militia spearman 11 20 Militia crossbowman 14 20 Militia crossbowman 14 20 Militiaman 11 20 Militiaman 11 20 Militiaman 11 20 Imperial knight 18 60 倒すとSarkyssへ戻ってFoxとの戦い。 対Spearheadと同じ Fox 25 20 倒したらおハゲ様に話してミッション
https://w.atwiki.jp/edwards/pages/34.html
1 General knowledge of coated arc welding Question 1.1 Advantages of welding commentary The welded joint has high strength against other joining methods Residual stress arises at other parts due to metal contraction accompanying welding Work man-hours and work cost are reduced Product weight is lightweight Question 1.2 Disadvantages of welding commentary Deformation and distortion occurred Attract destruction by welding residual stress Weld heat effect occurs Work man-hours reduced Question 1.3 Welding method commentary Submerged arc welding of automatic arc welding is highly efficient by full automatic welding Spot welding is frequently used for thin plates / confidential performance is inferior TIG welding is frequently used for stainless steel and aluminum alloy MAG welding is frequently used for mild steel Question 1.4 Welding method Covering of the coated arc welding rod prevents oxidationand nitriding of welded parts and achieves stable arc TIG welding prevents argon from oxidizing or nitriding welded parts Gas welding prevents oxidation and nitridation by flux Mixed gas of CO_{2} or Ar + CO_{2} is used in MAG welding Question 1.5 Classification of welding method Joining Fusion welding Coated arc welding Fusion welding laser beam welding Brazing Silver brazing Press welding Spot welding Question 1.6 Classification of welding method Used substance MIG welding Ar Coated arc welding acetylene Covered arc welding Coated arc welding rod Coated arc welding / semi-automatic welding / gas welding flux Flux / coating material effects on each welding intervening mediumArc gas discharge phenomenon stabilized Protect molten metal from oxidation Improve weld strength Question 1.7 Proper Welding Method TIG / MIG welding Aluminum alloy application Submerged welding High efficiency O_ {2} / acetylene welding mainly mainly welding cut MAG welding Frequently used for welding mild steel Question 1.8 Welding terms Heat-affected zone For thermal influences in each welding process, etc.,the property changing portion except the fusion-bonded portion Surplus Weld surplus part to weld surface Penetration Distance between the melted part of the base metal and the welded melted part Penetrating defect Spatial generation for complete penetration welded joint Question 1.9 Welding terms Weld state Heat-affected zone For thermal influences in each welding process, etc.,the property changing portion except the fusion-bonded portion Surplus Weld surplus part to weld surface Penetration Distance between the melted part of the base metal the welded melted part Penetration defect generation space for complete penetration welded jointComplete penetration penetration to the back side of welding target Partial penetration penetration into the welding target Welding terms Various defectsWeld defect Spatial occurrence state between multilayer fusion welding Fusion defect state of melting failure in backing metal of butt joint Undercut the state of occurrence of the gapbetween the bead and the base metal on the welding surface Overlap Surface deposition state of weld metal in left-right directionof bead progress between weld metal base materials Question 1.10 Measures to prevent chemical change in welding Manual welding commonly coated arc welding MIG welding Ar gas is frequently used as a shielding gas MAG welding frequently used for semiautomatic welding Gas welding Formation of heat source by acetylene and O_ {2} Question 1.11 Measures against oxidation and nitriding of molten metal Manual welding Welding rod is covered with covering materialfor core wire to prevent chemical change MAG welding using mixed gas such as CO_ {2} or Ar + CO_ {2} TIG welding using Ar gas Submerged arc welding Using granular flux Question 1.12 Welding defect Penetration defect generation of space for complete penetration welded joint Fusion failure Mutual connection defect between weld metal and base metal at weld boundary Undercut generation of grooves relativeto the weld bead toe and the surface between the base metal Overlap The state of weld bead deposits on the surface of the base metal Question 1.13 Welding method overview TIG welding In conjunction with the arc generation between the tungsten electrode and the base metal,Ar is released and welding is performed using a welding rod MIG welding The wire is fed to the welding part,Ar is released between the base materials as the arc is generated, welding Self-shielded arc welding A flux-cored wire is fed to the welded portion,an arc is generated by welding power between the base metal and weldedNote No wind measure required Submerged arc welding Particulate flux is scattered on the welded partand welded by inserting the electrode wire Question 1.14 Difference between fusion welding and insulation displacement Fusion welding melting medium is supplied and joined by melting and solidification Press welding Heat the objects to be joined to the surrounding environment of melting and join by pressureCold pressure welding Heating the medium mutually and joining by pressure Hot welding Heating up the medium to the melting temperature and bonding by pressure Question 1.15 Types of pressure welding method Fusion welding joining objects to be joined by meltingResistance welding (spot welding) Along with proper pressurizing force,current is allowed to flow together,melted and adhered to each other by heat generated by the contact resistance of the joint Gas pressure welding Mixed atoms are joined togetherby appropriate cooling time together with the pressure and heating of the joint surfaces Forge welding Forge joint materials are applied to the joint surfacesand joined by applying pressure together with heating Question 1.16 Difference between welding and mechanical connection such as bolt High Strength lightweight Reduction of construction period Question 1.17 Disadvantages of fusion welding Residual stress caused by expansion and contraction of joint Deformation caused by the difference between thermal expansionand cooling contraction of each joint Material change base metal properties changed by weld metal heat source Question 1.18 Causes of thermal deformation Disturbance of heat accumulation at the welded part and the adjacent part Residual stress accompanying contraction of welded portion
https://w.atwiki.jp/jubeat/pages/83.html
Chance and Dice アーティストの読みは「にほんしょうねん」でなく「にっぽんしょうねん」 後にDanceDanceRevolution Xに移植された jubeatから他のBEMANIシリーズへ移植はこれが初 BEST HIT.jpでFULLが配信されている 作曲はNAOKI、編曲は大串友紀 BASIC ADVANCED EXTREME Level 5 6 7 Notes 319 356 443 BPM 150 Time 1 42 Artist 日本少年 ジャンル オリジナル Version 初代 譜面※外部サイト ■ ■ ■ この曲で手に入る称号 【全難易度クリア】究極J-BOYS 【全難易度フルコンボ】クライマックスJ-BOYS EXTREMEのラスト ①じゃーーん■■■■□■■□□□□□□□□□②~⑧リズムを数えて……⑨どーん□□□■■□■□□■□■■□□□ 動画 + 譜面動画 譜面動画 YouTube 譜面動画 ADVANCED (シャッター+ハンドクラップ) 譜面動画 EXTREME (サイバー) 譜面動画 EXTREME (シャッター+ハンドクラップ) 譜面動画 EXTREME (シャッター+ハンドクラップ+数字) 譜面動画 EXTREME (シャッター+ハンドクラップ+BPM80%)マーカー展開速度は通常 ニコニコ動画 譜面動画 BASIC (フラワー+ハンドクラップ) 譜面動画 ADVANCED (フラワー+ハンドクラップ) 譜面動画 EXTREME (サイバー) 譜面動画 EXTREME (フラワー+ハンドクラップ) 譜面動画 EXTREME (ミラーボール) 譜面動画 EXTREME (ミラーボール+ハンドクラップ+ズレチェック) + プレイ動画 プレイ動画 プレイ動画 EXTREME (フラワー・EXC・攻略コメント付) PLAYER:Y.S-Y プレイ動画 EXTREME (フラワー・EXC) PLAYER:NAT プレイ動画 EXTREME (フラワー・EXC) PLAYER:YMG.MA-9 プレイ動画 EXTREME (花火・EXC) PLAYER:DJANGO-Y プレイ動画 EXTREME (シャッター・EXC) PLAYER:SI-OT plus 攻略・解説 各譜面の攻略に関する情報はこちらへ。 緑は全部3連符、赤<黄で3連符からズレが多い。これが黄色が点数でない正体。 -- 名無しさん (2009-12-31 16 52 42) 「別にスコア詰める気ないしな・・」と言う人も、コメントを見れば分かると思うが、一度全難易度のハンドクラップを聞いてみることをおススメする。正直笑う。特に黄色。Jumping Boogieもそうだが、この曲の真の難易度は黄色かもしれない。 -- 名無しさん (2010-11-22 13 42 18) 緑は1+6+9などの同時があって、詐称。5が妥当 -- 名無しさん (2009-02-05 03 07 44) サビの部分、赤はCC、DDの順で来るが、黄色はDC、DCの順で来るので要注意。 -- 名無しさん (2009-09-22 22 22 36) 黄色譜面のスコアの出しづらさはマクイルやジャンピンに次ぐほど。三連符っぽい配置は場所によってずれ方が異なるため結局は目押しがどうしても必要になる。 -- 名無しさん (2009-10-25 01 57 02) 黄のラストは赤や緑と全然違うので注意 -- 名無しさん (2009-11-24 00 41 23) 黄はラスト前に出張必須の配置があるので、焦らないようにしたい -- 名無しさん (2011-04-06 03 23 16) 桂馬押し練習曲 -- 名無しさん (2008-09-12 23 47 34) 1番最後の同時にやられますた 最後まで油断しないように -- 名無しさん (2008-09-21 00 34 08) 曲とタイミングが若干ずれている。スコア出すには目押し力重要。 -- 名無しさん (2008-09-30 23 15 46) 最後の三角同時押しが2か所あるため、初見ではなかなかできないと思われる -- 名無しさん (2008-10-09 14 15 32) NAOKIユーロにありがちな付点8分→付点8分→8分で叩くと青くなるが、本スレで言われてたように3連符で叩くと光り易い気がする。ズレと呼ばれてるものの正体も恐らくそれと思われる。 -- 名無しさん (2008-10-14 17 20 08) ズレをを覚えれば難易度は低い -- 名無しさん (2009-01-12 03 30 51) 赤は、終盤慣れれば、寧ろ序盤の方が難しい。逆に、そこさえ出来れば非常に簡単になる。 -- 名無しさん (2009-02-09 14 46 33) やたら自分の手に隠れる場所にくる。 -- 名無しさん (2009-02-18 00 18 06) フルコンボを取るには難しい、特に最初の方のゴチャゴチャ部分で何時も間違えるし、、、(涙) -- YAO (2009-03-10 01 41 29) そのゴチャゴチャが理解できればフルコン圏内。ただ、エクセとなると話は別。Aメロの単押しがズレやすい。『きのうよりあしたをつかむ』(歌詞自信ない)の部分。 -- 名無しさん (2009-03-10 01 46 08) 理解云々も大事だが、自分の手で隠れて見えづらい所が多々あるので、ある程度は譜面暗記も必要かもしれない。 -- 名無しさん (2009-03-11 00 05 46) 上のほうに書いてある「曲とタイミングが~」について。歌詞に合わせてるところでは結構顕著。ゲージなどのタイミングがとりやすいマーカーを使うのがオススメ。 -- 名無しさん (2009-03-11 09 55 23) 付点8分→付点8分→8分の部分は全て3連符。ただ、3つ目が譜面作成の関係上ほんの少し速い。 -- 名無しさん (2009-03-11 21 23 25) ジャンブギだの氷柱だのに比べれば、たいそう簡単に見えるが、スコアは上がりにくい。独特なメロディとのズレをいち早くマスターしたい -- 名無しさん (2009-05-23 13 00 15) 最初の方のゴチャゴチャ部分は要練習。この曲は好きになればサビの部分はリズムに乗れてクリアできる。動画を見て練習あるのみ! -- SP (2009-05-26 09 32 21) 赤は3回もやれば、フルコンは容易ですね。黄色の方が癖を感じます。 -- 名無しさん (2009-12-13 22 52 24) 赤の譜面自体はそんなに複雑な動きがないような気がするのでひたすら1つ1つのマーカーに集中して目押し。これで鳥Sのりました。 -- 名無しさん (2010-02-10 22 58 06) ズレは9割がた早ズレ、遅ズレは少ない -- 名無しさん (2010-05-15 09 46 46) いい曲なのにホントひどいズレだよね。譜面作った人はわざとやってるのかな?音楽ゲームなんだからズラさないでほしいな -- 名無しさん (2011-02-11 17 35 13) 最初ができたらフルコンは簡単、コナオリフルコンにオススメ。 -- 名無しさん (2011-08-03 14 52 23) 黄色の最後にある連続6個押しはiPod/iPhoneのplusだと無理押しになる(工夫すれば押せるがよほど器用でない限り狙っても押せない)。そのせいでフルコンボは至難の技に。さらにシャッターが閉まりやすくなってスコアも伸びない。他の曲にある6個以上の同時押しも然り。 -- 名無しさん (2012-01-06 02 29 56) [BSC]初見殺しな配置や死角配置が多い。特にサビの1+6+9→4+7+12の同時押しには注意。また終盤はコーラス合わせて押さないように。 -- 名無しさん (2013-01-24 10 30 39) 名前 コメント ※攻略の際は、文頭に[BSC] [ADV] [EXT] のいずれかを置くと、どの譜面に関する情報かが分かりやすいです。 ※体感難易度を書き記す際は、クリア難度・スコア難度のどちらかなのかを明記してください。 また、攻略と関係ない投稿・重複した内容は削除の対象になります 攻略とは無関係の話は該当する欄(情報交換&雑談) にてどうぞ。
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/777.html
待ってるときに限って、帰ってこない。りんりんりんと陶器が鳴る。弾いた指に軽い痛み。手持ち無沙汰を慰めるのも、いい加減につらい。もう陽も暮れてしまった。 「むー。どうしたのかしら、アーチャーったら」 「ずっと探し回ってるのかもしれないね。でも連絡がつかないってのは困るなあ」 「ですよねえ。せっかく夏海さんの居場所がわかるかもしれないっていうのに」 「……困ったなあ」 鉄人さんがぼりぼりと頭を掻く。なにか、こう、見覚えがあるような。テレビで見た名探偵によく似てる気がする。この人は、どんなときでも暢気さんだ。 「みことちゃん、相談なんだけど……先に夏海を探しに行っててもいいかな」 「もう少し待つのはダメでしょうか?」 「手がかりがあるなら、放ってはおけないんだ。これ以上じっとしてるのは難しい」 「ですけど、アーチャーと一緒の方が探すのにも有利になると思います」 「そうだね。きっとアーチャーの力は必要なんだろう。夏海と一緒に居るのは、聖杯戦争の参加者だろうから」 「え?」 「いや、違うな。僕はね、夏海が聖杯戦争に参加してると思うんだ」 かちゃりと音がする。今日の鉄人さんの刀を覆うのは、ステッキに模された木ではなく、細工の見事な柄と鞘。どうして、鉄人さんはそんなものを持ってきたんだろう。 「居なくなるちょっと前から、ずいぶん楽しそうにしてたらしいんだ。その前は落ち込んでたんだけど」 「それが、どう繋がるんですか?」 「あの子は、ずっと悩んでた。誰にもどうしようもできないものなのに、自分が無力だって感じてたんだよ。どの道、終わったものを救ってやることなんて、できないのにね」 「話が見えないんですけれど……」 「夏海は、ちょっとばかり特殊な才能の持ち主でね。僕の妹もそうだった。夏海たちほどじゃないけど、僕もそうだ。それで、悩んじゃうんだな。見なくてもいいものを見てしまうからね」 柔和な表情が動いていく。珈琲にミルクが混じっていくようにゆっくりと。ふわふわの綿の中から鋭い切っ先がせり出される。 「――そこに、つけこまれたんだろう。あの子は、救えるものを探し続けてた。誰かを救ってあげたかった。その優しさを利用された」 「鉄人さん?」 「実はね、夏海と一緒に行動していた男のことは知ってたんだ。断片的だけど、見たモノから聞き出したからね」 怖い。わたしは、この人を、初めて怖いと思った。ログハウスの中のか弱い明かりが、慄くように揺れては燃える。 「見つけられなくて、困っていたんだけど。昨日なったばかりのモノが知ってた。ようやく見つけた。それを逃がすつもりなんてないんだ。だから、これ以上は待てないよ」 「あの……」 「わからないかな? まあ、わからないように話しているからね」 立ち上がった鉄人さんの顔は、影になっていて見えない。いやだ、膝が震えてる。手の動きが、止まらない。 「僕は夏海を助けに行く。そこだけは信じてもらっていい。それで、君はどうする? 僕としては、アーチャーの力を使いたいから、君にも来て欲しいけど……ね」 夜に光る狼の目のように、影に浮かぶぎらぎらとした輝き。獣は誰に牙を剥く。共に何かを救うとしても、矛先が自分に向かないと誰が言える。わたしを引き起こしてくれたときの温かさを、覚えているけれど。 わたしは――― 1:夏海を探しに行く 2:アーチャーを待つ
https://w.atwiki.jp/minnasaba/pages/790.html
鉄人さんは、夏海さんは、どこにいるんだろう。ここから逃げるのは当たり前だけど、あの人たちを助けなきゃ。 「アーチャー、あのお爺さんの挑発に乗っちゃダメよ」 「む。じゃあ、尻尾を巻いて逃げろっていうのか。面倒だけど、やり方次第でどうとでもなるのに」 「ええ。お願い、アーチャー。わたしたちを助けて」 「こいつらを全部倒せばいいじゃないか」 「ダメ。お願い、アーチャー。すぐに鉄人さんたちを探さないと」 アーチャーは唇を突き出して、大きくなっていく獣の影を見る。片方の眉をちょこんと上げると、鼻を鳴らした。 「さて、どうするのかね、アーチャー。儂は是非ともおまえさんの勇姿が見たいんじゃが」 「安心しろよ。見せてやるから」 「アーチャー! 挑発に乗らないで!」 「どうせ、あいつらを突っ切らないと逃げられない」 「なに言ってるの! この洞窟の中に逃げれば」 「あの男を捜すんだろ? それに、飛んだ方が速いしな」 アーチャーはわたしの体に腕を回すと、宙へ舞い上がる。足が地面に着かないっていうのは、とんでもない感覚がする。わたしは慌ててアーチャーの華奢な体にしがみつく。 「行くぞ、手を離すなよ」 アーチャーの足もと、車輪が回る。風が置き去りにされて、あっという間に巨大な獣たちが間近に迫る。牙と爪、その網目をくぐる曲線となって、アーチャーとわたしは駆け抜ける。 ばらばらと降ってくる粘土は、アーチャーの腕輪が狗たちを粉砕していった証。通り過ぎ様に肢や腹を抉られた二匹の獣は、為す術なく倒れ伏す。 「すごい……!」 「本当なら徹底的に潰してやりたいけど、そうもいかない。まだ二頭が追ってきてる」 大気を揺るがし、二匹の獣。まるでビルに追いかけられているようで、胸が息で詰まる。アーチャーの方が少し速い、けれど引き離すには足りない。草原のたなびく波を追い、アーチャーは鬼火の軍団を飛び越える。 「それで、あいつはどこに居る!?」 「わからないの! でも、ライダーの居る方に行ったのは確かよ!」 「ライダー……? わかった、方向を変える」 風のレールに乗って、アーチャーは大きく舵を切る。その間に迫った爪を避け、お腹の下を滑り抜ける。待ち構えていた牙を腕輪が口ごと打ち砕いた。 信じられない。目の前で起きることに思うのは、全部がそれ。アーチャーと出会ってからずっと変なことばかりだったけど、こんなこと、信じられない。 「あっちだ! どこに居るか、見えるか!?」 「え……あ、待って! ええっと、あれは!?」 鬼火の中に、一箇所だけすっぽりと抜けた暗闇。中央に照らされた人影がある。まるでそびえ立つ塔、街の明かりに浮かび上がるよう。 「あれか……!」 アーチャーの顔が歪んでいく。獲物を見つけた虎の目をして、可憐な口元は笑っている。 迎える影の目が輝く。珍しい客人を迎えて楽しむ貴人のように、ライダーは笑う。彼の前には引きずり出された罪人、打ちのめされた姿。わたしが見送ったのと同じ背中。 「アーチャー、来たか!」 「鉄人さんッ!」 擦れ違おうかというとき、耳元でかちゃりと音がした。わたしはアーチャーの伸ばした腕を押さえる。そのままライダーたちの上を過ぎ、旋回しする。 「ダメよ、アーチャー!」 「なんで邪魔する! 先に攻撃できたのに!」 「なんで……って。鉄人さんを助けに来たのに、一緒に巻き込んだらどうするの!」 「もたもたしてると、さっきのでかいのに追いつかれるぞ!」 わたしたちが叫びあう間に、鬼火が盛り上がる。怨嗟の声が一際大きく脈打ち、形を成していく。狗とは違う、もっと何か。その上に立つライダーが、轟くような声を上げた。 「アーチャー! 所望するのはこの男か!?」 吊り上げられた体。血に濡れた甚平が、薄明かりにはっきりと見える。 「ちっ。なんのつもりだ、ライダー!」 「我が走狗を容易に破るとは驚きだった! ひとまず見事と称賛しよう!」 「知ったことか! そいつを寄越せ!」 「鉄人さんんだけじゃないわ! 夏海さんも返して!」 「なるほど、やはり大事か! 見捨てられぬか! それはいい!」 膨れ上がった粘土。それは嘶き、後ろ肢で立ち上がる。体の線は馬、その巨大さは狗をも超える。ライダーの背後にはさらに三つの馬、わたしたちの背後には狗の鳴らす四つの吐息。不意に静かになった草原に風が舞う。 「ここで叩き潰すこともできなくはないが……これから先、有象無象の始末をつけねばならぬ。魔力の無駄はできぬ身だ。この男にかき回された後、態勢が整わぬまま、貴様と泥仕合をするのは避けたい」 「だから、何だ」 「貴様に付け狙われるのも、好ましくない。決着は後日、それまでに殺す算段をつける。時と場所は使いが報せる。それまで待て」 「何でおまえに従わなきゃいけない?」 「この男を死体で返して欲しいのなら、従わずとも構わぬ」 「そういう意味じゃない。逃がすつもりがないって言ってるんだ」 「襲うのも去り行くのも最速たること。最強の軍の条件だ。また会おうぞ、アーチャー」 ライダーは馬を返し、走らせる。背後から襲い掛かる牙、掻い潜ってライダーの背を追う。 「アーチャー、逃がさないで!」 「わかってる!」 まさに韋駄天のように、アーチャーは空を滑る。けれど前の駿馬には追いつかない。 「腕輪を!」 「あいつに当たるぞ!」 「ライダーじゃなく、肢を狙って!」 頷いたアーチャーが腕輪を飛ばす。肢を砕かれ、駿馬が崩れ落ちゆき、大地に伏す。けれど、その背にライダーは居ない。彼は肢が砕かれたときには騎馬を捨て、今は違う馬に跨っている。 二度三度、同じことを繰り返す。ライダーとの距離は縮まらない。鬱蒼とした森を抜け、高みの下の谷間へと。馬の一頭が崖にぶつかり、石が雨あられと降ってくる。飛礫を越えたときには、もう巨大な馬の姿はずいぶんと小さくなっていた。 「あの宝具とは相性がよかったんだが……だからか。見切りのいい奴だ」 次に戻ったときには、さっきのようにはいかない。アーチャーの言う意味は、つまりそういうことだった。 ログハウスに戻る道は、あまり明かりも人気もない。昨日はそれをどうとも思わなかったけど、今夜はやけに気になった。歩く仲間が一人減るだけで、こんなにも寂しい。 「これでまた手がかりなしか。マグロがライダーのマスターだったってわかったのは収穫だけど」 アーチャーはくるくると手遊びをしながら、ときどき茂みに野良猫を見つけてはとたとたと近寄っていく。 「ライダーの巣はわからない。あとは、あの爺さんは何者なんだ?」 「わからないわ。菅代玄耶って名乗ってたけど、本当の名前かどうかも」 ライダーに逃げられた後、草原に戻ったときには鬼火の集団も、あのお爺さんも居なくなっていた。徹底した撤収で、手がかりになりそうなものは何も残されていなかった。 「スガシロ……どこかで聞いたな、その音の並び」 「そうなの? うーん、この街に昔から住んでたって言ってたから、それが本当だとすると、どこかに家があるのかもしれないわね」 「…………なんか変だな」 可愛いほっぺを、アーチャーが指で掻く。横手の猫がにゃあと鳴いた。 「変?」 「ああ、変だ。色々あったのに、今日はずいぶんと平気な顔してる。しかも頭の回りまでよくなってる気がする」 それは、わたしのことなのかしら。平気な顔うんぬんまではいいけど、その後はどういう意味。ねえ、ちょっと。 「何があった?」 「何って言われても……ねえ。あ、そういえば、魔術を使えるようになったわよ」 「うそだな。あの見込みの無さが、一日そこらで何とかなるもんか」 「嘘じゃないわ。こう、ね。魔力の流れをばーっと掌から」 「魔力を吐き出してるだけじゃないか……って、そんなやり方で戦ったのか?」 「ええ。けっこう何とかできちゃうものなのね、魔術って」 「……信じられないやつだ。よくそんな魔力の使い方するな。実戦で使える破壊力なんて出たのか?」 「出たわよ。あの人型の鬼火を……そうね、十ぐらいは倒したもの」 「ほんとに変なやつ。普通は一度か二度で魔力が尽きるぞ。そんなやり方で戦うなんて、竜の血でも入ってないと無理なのに」 「あら。じゃあ、わたしって竜になれるの?」 「なれない。なったら困る。龍は好きじゃない」 そうなの、残念。わたしもアーチャーみたいに空を飛んでみたいのになあ。 うん……変だ。アーチャーの言うとおりかもしれない。昨日までは驚いて、こんなことを考える余裕はなかったと思う。 「ねえ。わたし、やっぱり変?」 「いつもそうだ。でも今日はすごい変だ。昨日なんて泣いてたし、今日はあいつがさらわてもケロっとしてる」 そう、泣いてたのに。鉄人さんが大変なのに。あんな、ひどい人たちと戦わなきゃいけないのに。 どうしてだろう。今日はいろいろありすぎて、原因がわからない。 でも、きっと。今日まで巻き込まれるだけだったのに、今日は自分から立ち向かえた。平穏な日々から、自分で決めて、夏海さんを探しに行った。一人でも戦おうと思った。 だから、少しだけ強く居られるようになったのかも。自分を哀れんで泣くのを、止められたのかもしれない。 「あ、でも今日も泣きそうだったな、俺が来たとき」 「あれは昨日とはちょっと違うわ。来て欲しいときに来てくれたから、嬉しかったの」 アーチャーが目を丸くして、息を止める。視線を逸らすアーチャーの腕を引き寄せて、手をぎゅうっと握った。 「ありがとう。今日のことだけじゃなくて昨日も。好きなひとを助けたいのは当然だって言ってくれたでしょう。あれのおかげで、辛い気持ちがすごく軽くなった」 「……あ、うん。そうか」 「ありがとう」 「いや、もうわかった」 「ふふ、言えてよかった。喧嘩して別れたから、少し不安だったの。ありがとう」 「わかったって。くそ、やっぱり変だぞ、今日のおまえ」 本当の気持ちを伝えられて、よかった。心に血が通ったみたい。もっともっと、伝えておこう。 「わたし、一緒に戦うのがあなたでよかった」 「……え、あ……う」 「わたし、あなたが好きよ」 「…………わ、わかったから、聖杯戦争の話にしてくれ。頼む」 真っ赤になって顔を背けるアーチャーがもう可愛くて、わたしは猫がするように顔を摺り寄せた。すりすりと触る肌は柔らかくて温かい。 「や、やめろ! 聖杯戦争の話だ!」 「はーい」 ぱっと離れると、アーチャーは荒げた息を整える。こっちを警戒する猫みたいに、ちょっと距離をとってわたしを見ている。わたしはしれっと話を始めた。 「まず、状況を整理しましょう」 「……いいけど」 「一番の問題はライダーね」 「……ライダー自体の居場所はつかめないし、爺さんにも逃げられた。探しに行くと、あの男が殺されるかもしれない」 「鉄人さんだけじゃないわ。夏海さんも人質にされてるのと同じよ」 「たぶんどっちも生きてる。マスターが居ないとライダーが困るし、あの男は人質だ。人質をダシに俺たちをいいように振り回すつもりなんだから、殺すことはない」 「両方見つけられればいいんだけど、手がかり無しだものね。何かできることはないかしら」 「なら、爺さんを探すか。きっと二人の居場所を知ってる。闇雲に探すよりは可能性がある」 「あとは、そういえばキャスターは見つかったの?」 「いや。店の並んでる通りは全部回ったけど、白ずくめの奴は見つからなかった。ライダーを待ってる間に倒すか?」 「うーん」 やっぱり、戦うのは嫌。ライダーと戦うのは仕方が無いと思うし、放っておいていい相手じゃないと思う。今日のアーチャーは昨日みたいに傷だらけにならなかった。セイバー以外なら、きっとこの子は負けないと思う。 けれど、みんながみんなと、戦わなくちゃいけないのかな。戦わなくて済む方法があるのなら。 「で、どうする?」 アーチャーに訊かれる。 わたしの答えは――― 1:ライダーのアジトを探す 2:玄耶を探す 3:他のサーヴァントたちを探す
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/785.html
暖かな日で、つまりぽかぽかで、陽は高くて、お昼時で、動き回って。簡単に言っちゃうと、ベタベタするし、熱くて、臭くて、疲れた。ああ、もうやだ、ということ。 軽快に歩いていくアーチャーの後ろで、わたしはよろよろと足を止めた。 「おい、みこと」 「ねえ、休みましょう」 「まだ何も掴んでないぞ」 「焦っても、仕方がないわ。果報は寝て待てって言うでしょう」 「寝てていいことないだろ。ライダーがいつ来るか、わからないんだから、できるだけ早く他の連中を見つけないと」 「アイスが食べたーい!」 「わがまま言うな。こんな時期に氷菓子が売ってるか」 「コンビニなら、この季節でも置いてあるわ。ちょっと遠いけど」 「じゃあ、却下だ」 ああ。新しい手がかりでも見つかれば、やる気も湧いてくるのだろうけど。今のところ、全て空振り。 商店街は全部回った。二人きりのローラー作戦も、釣果ゼロ。先手を打たれてしまったのかもしれない。白ヤクザのことを誰も覚えてないなんて、変過ぎる。スガシロ名義の家のことも、誰も知らない。 「口止めでもされてるのかしら」 「さあな。記憶操作じゃないか」 「でも住所録にも載ってないのは、変よ。もしかすると、もともと探せないようにしてるのかも」 「そうなら、キャスターを探すのは無理か」 「そうすると」 「他は、セイバー、ランサー、バーサーカー、アサシン、だな。アサシン以外のマスターならわかる」 「セイバーはわかるけど、他のひとって?」 「セイバーと戦ってるときに横槍入れてきた女が、ランサーのマスター。側にいた、でかい男がバーサーカーのマスターだろう」 あの夜のことを、思い起こしてみる。前ほど怖いと思わなくなってるし。 セイバーのマスターが綺麗な妖精さんで、たしかヒルデガルドさん。後から出てきたのが…… 「うわっ。面白い顔してるぞ、みこと」 「……バーサーカーのマスターは覚えてないけど、ランサーのマスターは思い出したわ」 「で、どうする。戦力的にはランサーのマスターか」 「嫌。ぜったい嫌。あのひと、怖いからイヤ」 全力で首を横に、ぶんぶんと振った。ちょっと眩暈がする。 「なら、バーサーカーか」 「ランサーのマスターと一緒に居たんでしょう? なら、今も一緒かも」 「…………そんなに嫌か」 「嫌」 「こういうおまえ、初めて見たよ」 わたしも初めてだ。ほとんど話してもいないのに、こんな風に人を嫌うのもどうかと思う。でも、駄目。ぜっったいに、イヤだ。もう会いたくない。あのひとは、とんでもないぐらい、おぞましい。 「そういえば、セイバーたちってどうなったのかしら。誰かが」 「脱落してるだろうな。少なくとも一体ぐらいは。ランサーか、バーサーカーか」 「ふーん。セイバーは脱落しないのね」 「しないさ。あいつが俺以外に負けるわけがない。ランサーたちが二体で掛かっていったって、無理だな」 こういうのも信頼っていうのかしら。セイバーの話をするアーチャーは楽しそうだ。まるで遊び仲間のことを話す子供。頬を少しばかり赤くして、目はきらきら輝いている。そんな姿を見せられて、これからの行動が決まらない筈もない。 「セイバーたちを探すのがよさそうね」 「え?」 「アーチャーもセイバーのこと、嫌いじゃないみたいだし。わたしもヒルダさんなら大丈夫だから。セイバーは、ちょっと怖いけれど」 「セイバーと組むのか」 「嫌なの?」 「考えたことがなかっただけだ。あいつについては、戦うってことしか」 「向こうもそうだったら、誘うのは難しいかしら」 「いや。また横槍が入るのは嫌だからな。先に他を叩くなら、それはそれで断らないと思う」 「なら、決まりね。ヒルダさんを探しましょう。あれだけ綺麗な人なら、目立つもの」 外国の人がよく来る場所は、ある程度決まっている。特に肌の色が違う人はそうだ。じろじろ見られるのが嫌なんだろうと思う。ヒルダさんが居るならきっとそういう場所だろうと、わたしたちは幾つかの広場を歩き回った。路面電車も使って、散策気分もいっしょに。 思い知ったのは後だったのだけれど、わたしたちは甘かった。目立つ人だろうと、手がかりもなく人を探すのが大変なことだって、わかってなかった。 またしても収穫は皆無の無。アーチャーは気持ちが、わたしは心身ともに疲れて辛く、アイス屋でチョコチップアイスをカップで二つを買った。 「はい、アーチャー」 「俺は要らない」 「せっかくだから食べて。このお店、おいしいんだから」 アーチャーはしぶしぶアイスを受け取って、じっと眺めた。見たことのない食べ物を前にしてる子猫みたい。 わたしはわたしで愛しの君に手をつける。ベンチに座って食べるアイスは、口の中でひやっとして、舌の上で甘さが溶けて、歯でチョコチップを噛むと一風変わった甘みと少しの苦味。それが乾いた体に染みこんで、頬が落ちた。 「うふふふ。幸せって、こういうことね」 「手が冷たい」 「アイスだもの。食べないの?」 「これ、氷じゃないぞ。アイスって氷菓子じゃないのか」 「似たようなものだと思うけど」 意を決して、アーチャーがスプーンを口に運ぶ。猫舌を心配したけれど、大丈夫そうだった。表情がぱあっと明るくなってる。 「甘い」 「アイスだもの」 わたしたち二人、並んで、アイスを最後まで食べる。やっぱり、思う。幸せって、こういうことなんだと。おいしい甘さと同じ、ふわりと乗ってきて、いつの間にか去ってしまう。 陽が傾いてきているからかもしれない。海風も冷え始めていて、火照った熱は体の内側から、外側から、抜けていく。空にも闇がじわりと迫る。 「おい、どうした」 「……え?」 アーチャーがわたしの肩を揺する。目は真剣そのもの。それが滲んで見えたから、わたしは自分が泣いていることに気付いた。 「あれ、変ね。どうして」 泣くようなことなんて何もないと思った。人探しは思ったより大変だけど、聖杯戦争は大変だけど、わたしはこうしてアーチャーと居て、おいしいアイスを食べている。それを幸せだって思ったのに。 人探しは大変で。鉄人さんは、どんな気持ちで夏海さんを探していたんだろう。 口に広がる甘さは幸せで。まだ病院に居るひとのことを忘れている。 アーチャーのことが大好きで。いつか、この憩いも去りて帰らぬものとなる。 舞う落ち葉は表も裏も。色々なものが混ぜこぜになって、涙もはらりはらりと落ちていた。 「やだ。また泣いちゃうなんて」 「どうしたんだよ」 「わかんない」 「ライダーと戦うのが怖いのか?」 「そうじゃないの。嬉しくて、でも思い出してたことがあって。いやね、ぐちゃぐちゃ、本当に。やっと強くなれたと思ったのに」 目元を指で拭って、笑って見せた。アーチャーの顔が、今度ははっきりと見える。肩に掛けられた手は小さく、柔らかく、そして温かい。 「強くなってる。前みたいに大泣きはしてない」 「でも、また泣いちゃったわ」 「もう泣き止んでる。それに――」 「――――恐れでなく悲しみで泣くのなら、上等だ」 女の声が、アーチャーの言葉を継いだ。 振り向いた先にある、白き髪靡く女性の姿は――― 1:ヒルデガルドのものだった。 2:ヒルデガルドのものではなかった。
https://w.atwiki.jp/minasava/pages/778.html
すっかり暗くなった通り、ところどころの黒い世界、電灯の光が届かない。その暗がりに、鉄人さんは迷わず踏み込んでいく。わたしは、怖い。けれど鉄人さんの手の引かれて、歩き続ける。 「鉄人さん。どこへ行くんですか?」 「協力者のところだ。彼が案内してくれる」 雑木林の奥の奥、そこに黒いわだかまりが木の根に腰掛けている。どうしてだろう、それが人の形をしていることに気付くのには時間がかかった。びっくりするぐらいに、彼は自然の中に溶け込んでいる。 「やっと来たか。遅いではないか」 「そんなことはない。時間通りのはずだ」 「そうかのう? 少し時間の感覚が狂っているのかもしれぬな」 男の人は黒ずくめの装束を着ていた。それで見えにくかったのかもしれない。声がしゃがれているし、体も少し小さい。かなりお年を召しているみたいだ、この人。 「……む? アーチャーとやらはどうした。サーヴァントが居らぬのでは話にならんではないか」 「帰ってこないんだ。仕方ないから、僕らだけで先に来た」 「呼べばよかろう」 「この子はまだ念話が使えない」 「そうではなく……ふむ。そうか、呼べぬのか」 お爺さんはよたよたと歩いてくる。なんか、すごく危なっかしい。この人、大丈夫なのかしら。 「お嬢さん、儂の名は菅代玄耶という。この街の安寧と繁栄を願っておる者でな。御覧の通りの老身じゃ、あまり役に立つとは思えんが、よろしく頼む」 「は、はい。わたしは志那都みことです。よろしくお願いします。わたしも、その、あんまり役に立てないと思いますけど、頑張ります」 握手をぎゅっと。枯れ木みたいに思える掌だけど、予想よりずっと力が強い。 「おや、手の甲に痣があるようじゃが」 「これですか? 少し前に……事故に遭ったんです。なかなか治ってくれなくて」 「ほうほう。それは大変じゃったなあ」 好々爺って、こんな人のことをいうんだろう。玄耶さんは憎めない顔でやんわりと笑う。うーん、本当に憎めない人だ。でもいい加減に手を撫で回すのは止めて欲しい。 「あの、わたしはまだ状況が飲み込めないんですけれど」 「ぬ? 説明しておらんのか」 「アーチャーが帰ってから思ってたんだよ」 「ふむ。では儂から説明しようか。儂の家は、この街に長く住む魔術師の家系でな。じゃから聖杯戦争についても知っておった」 「じゃあ、玄耶さんも聖杯戦争に?」 「いや、儂はマスターではない。既に半ば隠居した身じゃからの。街に被害が出なければ、あくまで静観しているつもりじゃった。うむ、そのつもりだったんじゃが」 玄耶さんの手が緩んだ隙に、わたしはぐいと手を引く。ようやく撫で回し攻撃から逃れて、ほっと一息ついた。 「残念ながら、死体を積極的に増やそうという痴れ者が現れてしまってのう。そやつを止める方法を模索しておったところで、この男を見つけた」 「そういうことで、協力することにしたんだ」 「わからないんですけど、玄耶さんは夏海さんを見たんですか?」 「いいや」 「けど、この人の見た男と僕の探してる男は同一人物なんだ」 なるほど、やっと繋がった。玄耶さんが止めたい相手は、夏海さんと一緒に居たっていう相手なんだ。それなら、協力する理由もよくわかる。 「わかりました。今から、その相手のところに行くんですね?」 「そういうことじゃ。ただし、正面から行ってはどうにもならん。地上は奴の配下が蠢いておるのでな、当てにしていたアーチャーが居らんのでは」 「だから次善の策で行く。奴らの背後を衝く」 「それはどんな方法なんですか」 「下じゃよ」 玄耶さんがにやっと笑って、指を下に向けた。 「うわあ……」 どんな明かりなのかわからないけれど、地下の洞窟には不思議な光が満ちている。電灯とか火の光とは違って、柔らかいのに全面を照らす。これはヒカリゴケなんだろうか。暗いのに明るい。まるで星の近くに居るみたい。 「すごい、こんな場所があったなんて」 「カカカ、すごかろう。どうじゃ、みことちゃん。本当なら先祖代々の秘密なんじゃが、今度一緒に」 「爺さん、色ボケしてないで、道案内を頼むよ」 鍾乳洞のように、道の横には小川の流れ。ちょろちょろと音が響く。 「ふうむ。あの男、余裕がないのう。いつもああなのかね?」 「いえ、違います。いつもはもっとのんびりしてます。夏海さんのことが心配なんですよ、鉄人さんは」 「ほほう」 「夏海さんをすごく大事にしてたみたいです。だから、手がかりを見つけたら目の色が変わっちゃって」 「道理で。今の奴は、これまで尻尾を出さなかったとは思えぬ。それほどに大事だったか」 カツカツカツと道を行く。変な感覚がするのは、明かりのせいなんだろうか。なんだか、こう、ゆっくり自分の中身が流されているような。 「これは……つらいな」 「かなりのマナの流れじゃからの。精神を保つには、オドで対抗するしかない。これでも流れの弱い場所を選んでるんじゃがなあ」 「どのぐらいで出られる?」 「もうすぐじゃよ。そこの曲がり角の上じゃ」 洞窟の先、向こうの方から違う明かりが射している。玄耶さんがわたしたちを手招きする。 「ねえ、玄耶さん。さっき、奴の配下って言ってましたけど、その人は沢山の部下が居るんですか?」 「うむ。今でもかなり数、おそらく無尽蔵に増やせるじゃろう」 「増やせる?」 「うむ、奴らは人間ではない。もっとも、人間だったものじゃが」 「それってどういう」 「なあに、百聞は一見に如かず。見ればわかる」 外気の冷たさ。開けた空には、まばゆい星々。草のたなびく野原に風が駆けていく。これは輝く自然の景色。 ただ、そこにあるのは怨霊の声。鬼火に思える茫洋さを連れて、人の形の何かが蠢いている。 「どういう……ことだ、爺さん」 鉄人さんの声は掠れている。わたしも声が出ない。どうしてって、それは―――ヒト型の何かはみんな、待ちうけていたように、わたしたちを取り囲んでいたから。 「クカカカッ。どうもこうもあるまいよ」 「ご苦労だった、老人」 鬼火が割れる。見たことのない男が、威容と共に歩いてくる。豪奢な飾りを揺らして、彼は立ち止まった。玄耶さんがその側に平然と歩み寄る。 「どうかな、ライダー。これで儂を信用する気になったのではないかな?」 「よかろう。これを以って、汝の忠誠の証とする」 鉄人さんが刀を抜く。ライダーが腕を上げると、鬼火の軍は道を塞いだ。 「こいつを止めるんじゃなかったのか、玄耶」 「止める方法がこれじゃよ。儂が手引きをすれば、犠牲は最低限で済むじゃろう?」 「貴様」 「儂は街の安寧を願っておる。それには最強の者が迅速に勝利するのが一番よい」 「本当にそう思うのか」 「儂が事を上手く運ぶ限り、無用に死体を増やさぬとの確約がある」 「もうよい。黙れ、老人。して、そこの男、アーチャーはどうした」 「居ない。夏海はどこに居る」 「ナツミ? ああ、我が寄り代のことか。案ずるな、まだ魔力が残っている。喰らうのは最後だ」 鞘が飛ぶ。ライダーの直前、矢は玄耶さんの手で掴み取られた。 「どうやら、大人しく死ぬつもりは無いか。それもよし。欲の限り動くのが人というものだ」 ライダーは細い目をもっと細くして、遊び相手を見つけた子供みたいに微笑んだ。 鉄人さんがわたしの腕を引く。荒々しい指が食い込んで、少し痛い。 「……引き返せ、すぐに」 鉄人さんはわたしを見ない。彼が見ているのは、ライダーだけ。 「ライダー、あれがアーチャーのマスターじゃよ」 「あちらがそうか。では逃がせぬな」 「いや、逃がしても問題はない。地下通路は複雑で、素人が道を覚えるのは不可能じゃ。道を間違えれば、巨大なマナの流れに出くわし、魔力に呑まれて終わりじゃよ。精神が崩れれば、肉体もすぐに分解される」 「では狩りにするとしよう。龍脈に落ちた人間が、どのように崩れていくのかは興味深い」 「外から見たところで、どうってことはないがの。すぐには死なん。だがいずれオドが尽きて、耐えられずに死ぬ。それだけじゃ。それより、体を残したまま、儂にくれぬかな?」 あれは、自分の事が話されているのだろうか。そうは思えない。 あの人たちはおかしい。おかしいよ。セイバーとアーチャーも怖かった、鉄人さんも怖かった。 だけど、この人たちはもっと怖い。もっと醜い。小石が一つ転げ落ちる。人が死ぬのを、それと同じようにしか思っていない。 「行け! 早く!」 「鉄人さんは……どうするんです」 「目の前に夏海を食い物にしてる奴がいる。逃げる理由がない」 鉄人さんに突き飛ばされる。足元の石に躓いて、尻餅をついた。鬼火の明かりが迫ってくる。鉄人さんの影がどんどん大きくなっていく。心臓が弾けて壊れそう。 わたしは――― 1:この場に残る 2:洞窟の中に逃げる