約 2,556,497 件
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/36748.html
登録日:2017/04/28 Fri 23 15 00 更新日:2024/08/22 Thu 21 39 58 所要時間:約 16 分で読めます ▽タグ一覧 A Random Day Joreth SCP SCP Foundation SCP-3000 SCP-3000コンテスト SCP財団 Thaumiel djkaktus アナンタシェーシャ ウツボ シリーズファーストナンバー ドクウツボ 戦慄する項目 記憶処理 認識災害 監督評議会命令(BY ORDER OF THE OVERSEER COUNCIL) 以下の文章はクラスVIII認識災害を描写しており、レベル5/3000に分類されています。未承認でのアクセスは禁止されています。 ―3000― >>>レベル5/3000セキュリティ資格情報を入力<<< 資格情報を承認―――― LEVEL 5/3000 CLASSIFIED すべて忘れて消え去ってしまえたら、それこそきっと大いなる救いなんだろうさ。 SCP-3000は共同創作サイト「SCP Foundation」で生み出されたオブジェクト。 オブジェクトクラスはThaumiel。財団が利用できる切り札的SCPである。 オブジェクト名は「Anantashesha(アナンタシェーシャ)」。SCP初の3000番台である。 アナンタシェーシャとは 正直 Pixiv百科事典 が詳しい説明をしているので細かい内容はそちらに委ねるとして、 概要だけかいつまむと、「千の頭を持つ蛇の神」。インド神話に登場するナーガの王。 悪王であるカンザに白い毛を抜かれ「バララーマ」という分身を作られたが、その役目を終えた時、口からアナンタの蛇を出し海へ帰ったという。 世界が始まるとき、そして世界が終わるとき、アナンタはヴィシュヌと共に原初の水を漂うという。 収容チームの1人、クリシュナモージー博士がSCP-3000をこう呼んだことから項目名となった。 概要 とまあ脱線はさておき、このSCPの説明に移ろう。 SCP-3000は上述の通りドクウツボに酷似した外見を持つ実体なのだが、何といってもサイズがおかしい。 何しろでかすぎて計測できていない。一説には全長600~900kmに及ぶという。 その為財団はコイツを収容することができず、《SCPFエレミタ》と呼ばれる潜水艦を用いた監視を行うのみとなっている。 その大きい図体の大部分は岩陰に隠れていて、普段は頭だけを出しているという。あと、でかいナリして目にも留まらぬ素早い動作で人を喰う。 更に、SCP-3000は単なる大怪獣ではない。周囲の人間に対し悪影響をもたらすのだ。 SCP-3000に近づいた人間には、頭痛や人間不信、記憶喪失や記憶改変の症状が現れる。 また、ミームへの抵抗性の弱い人間ほど影響を受けやすいようだ。SCP-3000発見時の調査の報告書に、精神汚染の餌食となった研究員の様子が記されている。 ユージーン・ゲッツ博士の記述(抜粋) …最初の夜、それに向けて沈降するに従い乗組員全体に不安が広がった。我々が何を発見するのか不明確であったためか、より悪質な何かが原因なのかは私には想像もつかなかった。 沈降するに従い、ウィリアムズが多量に汗をかき始めた。それについて尋ねられても、彼は返答できず、自分でも分からない何かを無くしているような気がすると主張した。 沈降すればするほど、彼はさらに迷走的に振る舞うようになり、私を"ダーレーン"と呼び、割り当てられた任務についての不安を表明するようになった。 (中略) 0940時ごろ、実体の頭部を初めて観察した。(略) 50メートル以内に接近したとき、実体はゆっくりと振り向き我々を見た。今でも私は闇の中でとぐろを巻くそれを見ていたことを思い出す。 ウィリアムズが艦の後部で狂犬のように叫んでいたのが今でも聞こえる。吠えて周囲のものを叩きながら、頭のなかでそれが見えると叫んでいた。 パーキンスとハリソンは彼を拘束しようとしたが、彼はふりほどいで頭を舷窓へ打ち付けた。あまりに激しく当たったので、ガラスの内層にヒビが入り、我々は浮上しなくてはならなくなった。 我々はウィリアムズに医療処置を施そうとしたが、そのときには彼はあまりに悪化していた。ガラスへの衝突でひどく潰れていて、しかしその負傷にもかかわらず、死にゆきながら簡素な言葉を発していた。 誰もそれを記録しなかった。そのときにはそうしようと思わなかったのだ。しかし私はよく覚えている。 彼は"そこには何もない、何も、何も"と言っていた。我々が数時間後海面についたときには、ウィリアムズは死んでいた。 SCP-3000発見の発端は、二隻のバングラデシュの漁船と15名の漁師がインド沿岸を漂流した後行方不明になったことだった。独立直後で情勢が不安定だったバングラデシュでのこの事件は世界中のメディアに騒ぎ立てられたが、運よくインドのカルカッタに居合わせた研究員の要請によって財団が調査を開始。ベンガル湾海底にてSCP-3000が発見された。 1972年に報告書が作成され、特別処置「アザック・プロトコル」が付加された。 財団に欠かせぬモノ――記憶処理 ここまでのSCP-3000を見てみると、「とにかくサイズのデカい認識災害」である。ぶっちゃけ大した事ないな! 読者諸兄は「収容できてないからKeter」が適切では…?とお思いかもしれないが、オブジェクトクラスはThaumiel。SCP-3000も、何らかの形で財団に利益を与えている、という事だ。 アニヲタ諸君は既にご存じであろう「記憶処理」。 「都合の悪い記憶を消して、無かったことにする」財団のお家芸だ。 しかし、今まで気になったことがなかっただろうか?そんな都合のいい記憶処理剤の入手ルートについて… 財団の切り札として 発見当初から、SCP-3000からは灰色の粘液の分泌が観察されていた。当初はSCP-3000の血液と思われていたそれは、SCP-3000の捕食行動時により活発に分泌されることが分かり… そしてその粘液には強力な『記憶処理剤』となりうる物質が含まれていたのだ。 財団はY-909と名付けたその化合物から、各レベルの記憶処理剤を作り上げた。 しかし、さしもの財団もY-909の人工合成には現在まで成功しておらず、完成したのは「全ての記憶を消す」粗悪品だけだった。 その為、Y-909を使用する――記憶処理を行う為にはSCP-3000から粘液を採取する必要が、それには誰かがSCP-3000の餌となる必要があった。 サイト-29、サイト-50、そしてサイト-151の駐在研究員たちは、そのために「アザック・プロトコル」を作成した。 そこには、「SCP-3000の粘液調査」と偽ってDクラスをSCP-3000の生餌とし、Y-909の回収を続ける財団の姿があった。冷酷だが残酷ではない? 何の事だか。 アザック・プロトコルの手順(若干要約) MTFイプシロン-20"夜の漁師"のメンバーは給餌場所へ輸送される準備を行います。 一人のDクラス人員が鎮静剤を投与され、高圧潜水スーツを装備します。続いてDクラスは艦尾エアロック内で水中遠隔操作機に結び付けられます。 エアロックは注水され、Dクラスは操作機により給餌場所へと牽引されます。給餌場所へ到着すると、操作機はエレミタへ帰還します。 (この際、SCP-3000の場所をモニターし、もし実体が給餌場所から動き始めるならコースを修正しなくてはなりません) 【SCPFエレミタ】に搭乗する職員は、給餌の間SCP-3000をモニターします。この間、いかなる職員もミッション司令部の許可なしにエレミタを離れてはなりません。 獲物の完全な消費が終わった時点で、SCP-3000はその体の先端部付近からY-909の分泌を始めます。 深海潜水士の特殊チームが艦尾エアロックからSCPFエレミタを離れ、SCP-3000に近づきます。 Y-909の収集は、現在獲物の消費からおよそ2時間半後であると考えられているSCP-3000の"消化"期に行われなくてはなりません。 チームはこの時期が終わる前に帰還し艦を発進させなくてはなりません。 この時期の間、SCP-3000の典型的な影響は比較的弱くなっていますが、司令部は認知へのダメージに関してチームをモニターし続けます。 Y-909の収集が完了したならば、浮上する前に職員は収集した物質を安全容器に入れます。ミッション管理者が輸送の間物質をモニターします。 ※エアロック……宇宙船によくある、船内と宇宙空間の境にある小部屋。空気が宇宙に漏れ出たり、部屋が海水で満杯にならないようにする役割がある。 財団はSCP-3000、そしてY-909が発見されるまで、記憶処理にはアヘンやクロロホルムという、場合によっては命さえ危ないシロモノを公然と使っていた。 Y-909を利用しないことは暗黒時代に後戻りするも同然と財団は考え、倫理委員会も審査委員会も黙らせ、DクラスをSCP-3000の餌およびY-909の回収係に割り当てている。 Y-909の危険性 だが、これで終わらないのがSCP。メリットもあればデメリットもあるのだ。 09年██/██日、財団職員の一人でありレベル3研究員の『ベンカトラマン・クリシュナモージー』博士が、 自らエアロックの外に出ようとした事件が起こる。 拘束され未遂に終わったが、何より不思議だったのは、認知抵抗値も高く、それまで問題を起していなかったクリシュナモージーが突発的にその行動を起こした点。 この事を踏まえ、臨床心理学者の『アナンド・マナバ博士』による会話記録が残された。 以下はその抜粋である。 (略) クリシュナモージー:覚えてないんだ。少しも。どれも。まるで私の体が勝手に反射で動いているみたいに、何もかもが文脈につながらない感覚がある。すべてが繋がっていなくて、私はそれらをまとめようとして…私はただ疲れたんだ。 マナバ:そういう感覚が始まったのはいつ頃だい? クリシュナモージー:我々はもうどれくらいここにいる?私は思いだせない。私は正直に言っていつのことだかわからない。君にもっと言えることがあればいいのに、私には何もない。私が心の中であの場所に目を向けると、そこには何か別のものがある - あるいは時には何もない。 マナバ:どういう意味だい?何か別のものとは? クリシュナモージー:アナンド、私は他の人の夢を記憶していたんだ。私は私にはわからない顔を見た、見たこともない場所…あるいは見たことのあるかもしれない場所。わからない。自分の心が信頼できないときに、何が現実で何がそうじゃないかなんて、どうやって見分ければいい? クリシュナモージー:私は…私は母親を思い出せない。声は覚えている、だけど顔を思い出せないんだ。匂いも…あるいは他の…でも彼女が神について私に語ったことは覚えている。(間)神はいる、アナンタシェーシャと呼ばれる。蛇だ、蛇の王。宇宙の中で、ヴィシュヌの下に横たわると言われる。6つの頭を持つ蛇の神。凄いと思わないか? マナバ:それは…ああ、私もよく知っているよ。 クリシュナモージー:ああ…もちろん、すまない。忘れてたよ(訳注:おそらく二者は同じ文化圏の出身で、神話の説明をする必要はないことに気づいたことを示す)。(間)彼女は…私はよく覚えていない。だが彼女がアナンタシェーシャがどのように…どのように世界の終わりを過ぎて時を過ごすかを語ったのを覚えている。世界の終わりを過ぎて闇を見つめる。彼女は言ったよ、世界の光が過ぎ去ったとき、残るのはアナンタシェーシャだけ。(間)私は思い出せる限りの人生のすべてを財団に捧げてきた。名を売り名声を得るために、そして何かを残すために…出来ることは何でもした。私がここにいたことを示す何かを。だが… マナバ:それはなんだ? クリシュナモージー:私は…私はSCP-3000はアナンタシェーシャだと思う。この…この逸脱、この認知への裏切りは、神の近くにいたためだと思う。ただの神ではない、すべての時をまたがり存在する神、すべての時に同時に、そして…それをも超越して。もしかしたら…もしかしたら時の縁を超えた無の一部すらも、アナンタシェーシャの一部なのかもしれない。もしかしたらそれは、それは何らかの導管として作用し - マナバ:ベンカット、頼むよ、我々は科学者だ - クリシュナモージー:いや、最後まで言わせてくれ。この後、すべての後に訪れる無の反抗の中に、アナンタシェーシャはいる。私の記憶が生き続ける、あるいは私が見た私を通り過ぎていった記憶のように私自身が記憶される望みがある。確信…確信があるわけじゃないんだ。だが私がその目を覗き込み、それが私に見せるものを見たとき、私は怖かったんだ。私は単なる凡庸な男だ、アナンド。これは私が何年も認めようとしなかった恐怖だ。私が死んだ時に私が何者だったか誰も知らないという、無関心への恐怖だ。忘れられることへの恐れ。私の人生が無意味だったことへの恐れ。孤独への恐れ。死への恐れ。(嘆息)私が克服できない恐怖が私の中にあるんだ、アナンド。私は君に嘘はつきたくないし、ナーガの胃は私にとって恐怖ではないとは言わない、だがこれと私が見た永遠の暗闇だったら…私は決心したよ。 [ログ終了] このインタビューの後、クリシュナモージーは2日ほど安全房に収容され、その後拘束命令が引き下げられた。 ―――が。 クリシュナモージー:アナンド…私は間違っていた。(すすり泣く)神よ私を救い給え、これは - 02 29 21 SCP-3000は襲いかかり素早くクリシュナモージーを消費する。 解放から3時間後、クリシュナモージーが【SCPFエレミタ】を無断使用しSCP-3000の元へ移動。 自らの肉体をSCP-3000に捧げ、餌となってしまう。 マナバ博士は、自らの日記の中で、こう綴っている。 彼はいつも私よりは信心深かった。彼の人生の終わりから間もなく、彼はアナンタシェーシャ - 原始ヒンドゥーの蛇の神 - のもとで生まれ変わり、永遠を歩き回るのだ。私は彼の信仰と彼の主張の整合性を問おうとするわけではないが、これは実に謎であり、この配属が以前の配属に比べれば比較的楽であっただけ、私は幸運であると考えるべきだろうと思っている。 もしかすると、彼は凡庸さにはまり込む運命を本当に恐れたのかもしれない。 もしかすると、この場所の静寂が彼にもっと悪い何かを思い起こさせたのかもしれない。 宗教的なバックグラウンドか、それともストレスか。クリシュナモージーにカウンセリング的なインタビューを行おうとした臨床心理学者にもかかわらず、彼にすらクリシュナモージーの真意はわからなかったことが伺える。 一方で 私は自身の心理に何が起こっているか気づいている。私は私の記憶が吸い取られていることを、その断片が今まさに失われていっていることを知っている。私は校門の前で自転車に乗った若い男の映像を思い出せる。80年代、私がシンガポールにいたころのように見える - 彼は笑っている - だが私は彼が友人なのか、恋人なのか、息子なのか、家族の友人なのか - この若者が誰なのか知らない。多分イタリア人?あるいはもしかしてオーストラリア人か?もしかしたらこれは嬉しい思い出ですらないかもしれない。 クリシュナモージーの言うとおり、マナバ博士にも、記憶の喪失が現れたのである。エレミタ艦内にいてもなお、SCP-3000の認識災害は届くというのか、あるいは艦内に貯蔵されたY-909を含む粘液の作用か。 私はこの30年、私の父が教えようとしたヒンドゥー教の全てを拒んできており、私の脳は彼が言ったはずのことを何一つ思い出そうとしない。 私はこれもウツボのせいだと言いたいが、正直に言うと単に彼の教えを全て忘れようとしただけなのだ。最初はそうではなかったかもしれないが、終わりには確実にそうなっていた。私は彼の外見すら辛うじて覚えているだけだ。だが私が祖父の名、大叔父の名を覚えられなかったときどれほど彼が怒ったかを思い出せる。彼は彼の文化遺産を残そうと必死だった、そして私は彼を悩ますためなら何でもした。彼は死の床について、死後に伝統的な死の儀式をしてくれるように私に頼んだ。彼は手順を書き出しすらしたのだが、私は彼にとても怒っていたため、彼の眼前でそれを破り捨てたのだ。何故だったのかも今では思い出せない。彼に関する私の記憶は、彼が私をどんな気分にしたかだけだ。彼はほぼ20年の間、我々の遺産を後代に渡そうとし続けた - そして今私が持っている全ては怒りと憎しみと後悔である。 私が取ったものはただ一つ、窓の脇のガネーシャの像だった。なぜそうしたかは自分でもわからないが、今それは本棚で湖畔のテラスで撮った私、私の妻、そして私達の娘の写真に並んで座っている。 私はいくつかのヒンドゥーの詩や歌を学ぼうとし始めていた。外出してヴェーダを一冊買った。だが私は節を上手く覚えることができなかった。 信心深い父親と深い確執を抱え、ほとんど無宗教のように生きてきたマナバ博士であったが、信仰と伝統文化を後代に伝えようとした父親の行為もまた、忘れられる恐怖への抵抗であったことを理解したのか、マナバ博士にも記憶を失う恐怖から宗教へ頼る気持ちが生まれたのか、ヒンドゥーの神の像や経典を求めている。 そしてついに、マナバ博士も精神を崩壊させる。【SCPFエレミタ】のエアロック付近で未応答、所謂植物状態で発見されたのだ。自らY-909を大量摂取したと考えられる。 その時に、破り捨てられた日記の1ページが発見されていた。 今週の初め、別件のレポートのためにノートを準備していたとき、私は誤って私と妻、そして娘の写った写真をナイトテーブルから落としてしまった。ガラスは割れて床を打ち、写真が出て落ちた。掃除している間、写真の裏に何かが書かれているのを見つけた。 “アナンド、シャンティ、パドマ。2002年6月” しかし字体は私のものではなかった。それはベンカットのものだった。私は混乱した。なぜベンカットは私の写真の後ろに書いたんだ? 私はその時はあまり考えず、残骸を片付けて一日の仕事に戻った。 しかしこの疑問が頭に残った。小さなことで、いくつかの理由で説明がつく。しかし私は不安感を拭い去れなかった。昨日の晩、恐ろしい考えが私を打ちのめした。翌朝に持ち越すことなどできず、私はすぐに財団の職員アーカイブにアクセスし、受け入れがたい真実を認識した。 シャンティはベンカットの最初の妻だ。パドマは彼の娘。記録は明らかだった。私の思い出せる人生、彼女らと体験したと私の確信する出来事、それらは私のものではなく、ベンカットの記憶と体験なのだ。私は結婚したことはなく、子供はいない。今ですら彼女の笑い声、髪の香りが、私の心に鮮明に焼き付いている。しかし今やそれは私自身ではなく、ベンカットを通した体験だったと知ってしまった。 勿論、自分の人生の記憶と思っていたものが他人のそれとすり替えられていることは恐怖であろう、だがそれはもっと深い、人間が根源的に抱える恐怖につながるのだ。すなわち: この現実を認識する恐怖は、また別の種類の奇妙な恐怖に取って代わられた。私はウツボが何をしたのか理解した。あれに付随する何か、あの生成物に潜む何かは、認知を嫌う。それは我々が真にそれである何かが残るまで、人間の精神を破壊し、我々が魂と信じている我々の一部を撒き散らすのだ。我々が真にそれである何か - すなわち、いつの日か不活性となる電気信号である。 私自身でさえ私を思い出せないのなら、他の誰が私を覚えているというのだろう?私は私自身の人生を忘れてしまった - そして私は奇妙にもこの啓示に対し無感情である。私は私以前の幾千もの人々と同じように、そして私の後の幾千がそうするように、闇へと消え去るだろう。私が忘れ去られることを誰も気にかけない。私は私自身のために絶望するのではなく、我々全て - 私とあなたのために絶望する。我々は全て忘却に向き合わされるだろう。私は無価値で、あなたも無価値だ。 人間が自分のアイデンティティ、または"魂"として自覚するものは、殆どが"記憶"に依存している。それを無くしたとき、人は自らの精神は脳のシナプスの電気信号に過ぎないことに気づくのだ。そして、その"記憶"すらも自らが死ねば - あるいは自分を覚えている家族や友人が死ねば - 消失する。自らが無価値な、悠久の時の流れの中ではあまりにも小さい存在に過ぎないと自覚すること。これこそがSCP-3000が人間に突きつける恐怖である。 我々は最後には、忘れ去られるのだ。(*1) また、アザック・プロトコルに付属されたメモでは、 何人かの我々の生物学者は、SCP-3000は知的生物を知的たらしめている何かを分解しており、皮膚の一部からそれを濾過し、我々が集めているのはそれに含まれる「エーテル」であるという仮説を提唱している。もっとクソッタレなことを知りたいか? 我々はあれの内部で何が起きているのか見ようとして、その放射線写真を撮影した。あの中は人間の死体でいっぱいだ。あれは彼らを消化などしていない。何か別のことをしている。その最終産物がY-909だ。 SCP-3000はヒトを捕食し、取り込んだ人間の「記憶」「ミーム」「感性」などの「その人をその人たらしめるモノ」を引き出しているのだと考察する。 だとすれば、Y-909を取り込むことは、その人の「記憶」で元の「消すべき記憶」を上書きしているのであろうか? それを繰り返せば、その人はいつか別人となる。自分ですら自分を覚えていないのだ。 結局は「全て忘れ去られる」。その後は何も変わらない。自分は必要とされない。 これに気づかせることが、【Y-909】の真の危険性である。 余談 SCP-3000は例によってコンテスト形式で決定されたが、そのテーマはズバリ「ホラー」。 この報告書で語られるホラーは、「自分が自分で無くなる恐怖」と「自分が忘れ去られる恐怖」である。 前者は知能を下げられたSCP、後者は人類の最後の希望への対比となっているような気がする。 SCP-3000はもはやこの報告書に留まらず、全てのSCPにおいて回想される「ホラー」である。それが高い評価に繋がったのではなかろうか。 ちなみにこのSCPはdjkaktus氏、A Random Day氏、Joreth氏による3人合作である。 … Y-909に関するもう一つの可能性とSCP-3000の持つ異なる『恐怖』について 上記の考察におけるY-909の本質とはSCP-3000の犠牲者が持つ「記憶」「ミーム」「感性」といった要素が抽出されたエーテルであり、記憶処理とは即ち対象者の記憶の一部をそれで上書きすることである、とされている。 しかし、本当にそうなのだろうか? クリシュナモージーとマナバ、2人の博士の身に起こったことについてもう一度考え直してみよう。 どちらの人物も3000が示唆する『自分自身ですら自分を覚えていられなくなり、最後には自分という存在が全てから忘れ去られ、闇へ消える』という事実がもたらす恐怖を理解し、自身の矮小さと無価値さに絶望したことで破滅に至っている。 そしてその恐怖を理解するきっかけとなった出来事とは「自分の記憶が失われるか、あるいは他の誰かのものに置き換わっていることを自覚した」というものである。 だが、そもそも何故そんな出来事が起きたのか? 何によって引き起こされたのか? 上記の考察を前提とするなら、それはY-909、ひいては記憶処理が原因ということになる。 しかしよく読んでみると、出来事の前後でクリシュナモージー博士やマナバ博士が記憶処理を受けたような描写は全くない。 描写がないだけで受けていたという可能性もあるが、それならマナバ博士や財団が一連の事案の原因としてY-909を疑っていないのは不自然である。 だとすればこの出来事を起こしたのは、2人の記憶を弄くったのは誰なのか? もう察しが付くだろうが、SCP-3000本体としか考えられない。 覚えているだろうか、SCP-3000の精神汚染による症状の中に「記憶喪失」や「記憶改変」も含まれていたことを。 加えて被害に遭ったマナバ博士本人も「私はウツボが何をしたのか理解した」と日記に記している。 2人の博士はどちらもアザック・プロトコルの関係者である。当然ながら3000には何度も接近していただろうし、プロトコル実行時以外も比較的近くに滞在していたはずだ。 いくらアザック・プロトコル関係者として認知抵抗に優れていたとしても、記憶への影響は認識災害とは直接関係のない精神影響であり、完全に防ぐことはできなかったのだろう。 こうしてクリシュナモージー博士は自身の記憶を奪われ、マナバ博士はそんなクリシュナモージー博士の記憶を自らのものとして植え付けられた結果、ウツボが示唆する真の恐怖を理解し発狂してしまったのである。 つまり2人の博士や初期調査における探査職員達の記憶を狂わせ、弄んでいた張本人が3000ということになる。 また、3000に取り込まれたクリシュナモージー博士の記憶が記憶処理などを介さずマナバ博士に植え付けられたということは、記憶のすげ替えはY-909ではなく3000が直接行っており、取り込まれた人間の記憶といったものはY-909に含まれていない可能性が高い。 では結局のところ、Y-909という物質は一体何なのだろうか。 先程は省略したが、アザック・プロトコルに付属されたメモにそのヒントと思しき説明が書かれている。 当初、我々はそれを出血だと考えた。SCP-3000を見るため派遣された最初のチームは、分析のための血液サンプルを得るために潜った。SCP-3000が彼らに襲いかかり消費し、その物質をさらに分泌し始めたとき、我々は全く違うものを目撃していると気づいた。それは血などではなく、むしろプリオン懸濁液に近い。それは極度に有毒で、その周囲で長い時間を過ごすだけでパラノイア、記憶の喪失、自殺的な思考といったSCP-3000への暴露がもたらすものと同じ影響が発生する。 Y-909はそれ自体がSCP-3000と同じような異常性を有しているのだ。 更に、先程少し言及した人工合成によって生み出される「全ての記憶を消す粗悪品」についても少し考えてみよう。 そもそも何故人工的に合成したいのかと言えば、Y-909を確保するには人間を消費させなくてはならず、コスト面においても倫理面においても問題があるからである。 ならば当然、この粗悪品はそれらの問題を抱えずに済むような方法で合成されているはずだ。 3000がやっているのと同じように、人間的な要素を分解してエーテルを取り出すような方法では何も問題が解決しない以上、人間の記憶といった要素は粗悪品に含まれていないと考えるべきだろう。 にも関わらず、発生している問題は「記憶を上手く消せない」「消した記憶のギャップを埋められない」などといったものではなく「全ての記憶を消してしまう」というものである。 記憶処理がY-909に含まれる記憶を用いた上書きであるという説で考えると、これも何処か不自然ではないだろうか? 「任意の記憶を消せる」Y-909の劣化コピーが「記憶を全て消す」という効果を有している…… これらのことから考察できるY-909の本質とはつまり「SCP-3000の異常性の中継器」である。 3000による精神影響の効果範囲には未確定であるものの限界が存在するが、Y-909を摂取させた人間にはそれを中継とすることで離れた距離においても異常性を行使し、記憶を操作することが可能となる。 粗悪品の場合は中継として機能はするものの、3000による制御が十分に働かないため一種の暴走状態に陥り、結果として全ての記憶を消してしまっていると考えることができる。 実際、粗悪品についてはメモで「記憶処理そのものは作用したが次第に他のことも忘れ始め、最後には何も残らなかった(要約)」と説明されている。単なる上書きではこのような挙動は考えづらく、その点でも納得感があると言えるかもしれない。 もっともこの説の場合、なぜウツボがそんな財団に都合の良い効果をもたらしてくれるのかという部分で疑問は残るが…。 ここまでY-909に関するもう一つの可能性について考察してきたが、仮にこの説が正しいとした場合、SCP-3000が持つ『恐怖』にも異なる形を見出すことができる。 再び2人の博士の話に戻るが、最初に影響を受けたクリシュナモージー博士は自分が他人の夢を記憶していることを理解し、次に自らの本当の記憶が失われてしまったことを理解した。 マナバ博士とのインタビューにおいて彼は「自分が結婚しているのか、子供がいるのかもわからない」と語っている。 そして後に影響を受けたマナバ博士は自身が持つ「妻や娘と体験した出来事」の記憶がクリシュナモージー博士のものであり、本当の自分には妻子などいないことを理解した。 そして先程説明した通り、この記憶転移を引き起こしたのは3000本体であり、Y-909や記憶処理はこのプロセスに関わっていない可能性が高い。 これらの事実から読み取れることは、SCP-3000による記憶改変で失われた記憶は上書きされているわけでも廃棄されているわけでもなく、3000本体が保持している可能性が高いということ。 そしてY-909が3000の異常性の中継器であるとするなら、それを用いた記憶処理によって除去された記憶も3000に蓄積されていっていると考えることができる。 …ここまで考察した上であえて問おう。 なぜSCP-3000はクラスVIIIなどという極めて強力な認識災害を帯びているのか? 財団はこれまで数多くの異常存在を管理してきた。 「確保、収容、保護」の理念を掲げ「人類は恐怖から逃げ隠れていた時代に逆戻りしてはならない」という信念を胸に、暗闇の中に立ち、正常性という光の中で生きる人々から恐怖を遠ざけるために使命を果たしてきた。 しかし全てを完璧に成し遂げることはできず、時には光の中で生きるべき人々の一部が異常に直面し、恐怖する事態を許してしまうこともあった。 だがいつからか、彼らは記憶そのものを自在に消し去ることができる力を手に入れていた。 彼らはそれを用いて無垢なる人々の恐れや悲しみを取り除き、再び光の中で胸を張って生きられるようにした。 時には自らにもそれを使い、心を蝕む数多の異常にも立ち向かえるように己を強化し、あるいは鼓舞した。 彼ら自身をも絶望させる恐怖や、彼ら自身の失敗から生まれた後悔すらも覆い隠し、目をそらせるようにした。 遂には訪れた終焉からも立ち上がり、自らが一度味わった黙示録の真実も消し去って再始動を繰り返した。 そうして、暗闇から溢れ出るあらゆる恐怖の記憶を拭い去ってきた。 だが、その恐怖は真に消えてはいない。 例えどれだけ覆い隠しても、目をそらしても、自分自身ですら忘れてしまったとしても、消し去ったはずのものは常にそこにある。 ウツボは終焉を告げるものではなく、ただそれが何なのか、何であったのかを示す存在でしかない。 しかしそれは忘れ去った真実であり、決して逃れることのできないものである。 SCP-3000という存在は、恐怖を遠ざける財団自身が抱え込んできた『恐怖』の象徴である。 …という風にも考えられるのかもしれない。 追記・修正は新たなる記憶処理の発案と共にお願いします。 SCP-3000 - Anantashesha(アナンタシェーシャ) by djkaktus and A Random Day and Joreth http //www.scp-wiki.net/scp-3000 (本家) http //ja.scp-wiki.net/scp-3000 (翻訳) この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ ↑ディスカッションでSCP-3000コンテストに触発されて書いた記事だっていってるし 偶然ではないだろう -- 名無しさん (2017-06-16 03 15 18) 3000コンテストのSCPが色々翻訳されてきてるけど、恐怖感って意味ではやっぱこれが頭抜けてるなぁ -- 名無しさん (2017-07-29 01 04 55) 深海に巨大生物ってだけで相当怖いからな 更にこいつの目的自体も不明 -- 名無しさん (2017-07-29 01 26 27) なんで909?と思って確認したら、SCP-909はミスター・わすれっぽい…なるほど -- 名無しさん (2017-08-07 19 14 59) ユガが終わる時、アナンタの頭上で破壊と再生の瞑想をするのはヴィシュヌ第十の化身カルキだったなと、何と無く思い出した -- 名無しさん (2017-08-17 19 24 34) 無駄に本体が大きいせいで、ウツボ対比でミジンコサイズ以下の人間一匹食うのに地上で大津波起こりそうとか考えてホラーどうでもよくなってしまった… -- 名無しさん (2017-08-24 17 58 16) thaumielが増えてて嬉しいわー。しかも深海の巨大生物&インド神話の哲学的不気味さ。最高。しかし人々の魂を食らうシェーシャって真女神転生4finalを思い出すな -- 名無しさん (2017-09-06 04 18 05) いつの間にか3000出てたんだな -- 名無しさん (2017-09-11 22 07 44) 臓器提供を受けた人が、提供元の記憶や嗜好の一部を何故か引き継ぐというケースがあるらしいが、これはそれの記憶版といったところか。 -- 名無しさん (2018-10-18 14 01 07) 放射線写真で撮ったら中が人間の死体でいっぱいってのが気になる。3000が消化しなくても一緒に取り込んだ海中の微生物に分解されないのだろうか?もし実は3000に微量の酸素と栄養素を与えられてレム睡眠のような状態で記憶や思考を提供し続け、それも弱まって生ける屍となったら3000は新たな餌を求める…とか? -- 名無しさん (2019-01-06 12 44 40) 記憶なんてただの記録。記録なんて書き換えてしまえばいい。とは誰の言葉だったか・・・ -- 名無しさん (2019-02-28 22 11 32) まるで押井版攻殻みたいだあ… -- 名無しさん (2019-03-15 23 01 59) 人間はこんな事で崩壊するのか…自我が脆弱すぎる -- 名無しさん (2019-05-22 20 00 14) 記憶処理薬って財団世界では日常だから怖いだろうなぁ。メタ的な視点ではあまり飲まないからホラー感はいくらか薄れる。 -- 名無しさん (2019-07-28 00 59 21) ↑逆に言うとリアルでも財団に深く関われば関わるほどこのオブジェクトが恐ろしくなる -- 名無しさん (2019-09-13 12 33 15) ウツボは飲み込んだ。ヤツメウナギは耳を傾けた。 -- 名無しさん (2019-10-08 13 40 19) アナンタの名を冠したSCPに「クリシュナ」の名を冠した博士を食べさせるという。マハーバーラタではではアナンタの化身であるバララーマと、ヴィシュヌの化身であるクリシュナは兄弟で、きっと作者はインド神話に造詣が深いんだろうことも分かる。だからこそそうさせるのか、とくるものがあった。 -- 名無しさん (2019-12-09 00 08 31) ログ化を提案します -- 名無しさん (2020-03-19 23 34 19) ログ化しました -- (名無しさん) 2020-03-24 00 07 12 海がテーマのゲームで深海潜っててこれ思い出したけどあんなところでこんなバカでかいウツボに襲われるとか錯乱したりするとかってだけでもこえぇな・・・ -- (名無しさん) 2020-05-07 05 20 22 元ページを読みながら孤独な放送室とその後日談を思い出した -- (名無しさん) 2020-06-03 23 09 28 注釈にscp2000の〆のことが書いてありますが、マリアナ海溝から回収された文書との混同でしょうか -- (名無しさん) 2020-06-16 02 13 43 溜め込むだけ溜め込んでどうしたいのかねぇ? -- (名無しさん) 2020-08-07 10 17 32 でっかくなりたいんじゃないの? -- (名無しさん) 2020-10-19 09 34 47 こいつとscp3001が同時に争ったこのコンテストレベル高すぎるだろ -- (名無しさん) 2020-11-01 22 31 08 いろいろヤバイけどやってる事はscp4999と変わらないのかもしれない -- (名無しさん) 2020-12-13 18 46 59 3001もヤバい -- (名無しさん) 2022-04-18 09 38 04 人格の上書きってのは怖ぇなぁ -- (名無しさん) 2022-08-31 00 00 20 良く考えるとマジで恐ろしい。自分の記憶だと思っていたのが全く知らない人の記憶を上書きされただけなんて… -- (ミスター・ななし) 2022-11-07 17 40 30 海底を這う様はナーガと言うよりも北欧神話のヨルムンガンドに近い。 -- (名無しさん) 2024-01-19 16 33 09 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/husigi_sakaba2/pages/25.html
番号 料理名 材料 ツール 売値 料理効果 満腹度 経験値 利益 入手 備考 101 野菜スティック きゅうり/キャロット/マヨネーズ 包丁 360G MEN+10 +6 63EXP 130G ヒント:マヨネーズ入手 10.5 102 カプレーゼ トマト/オリーブオイル/チーズ/ハーブ 包丁 460G - +7 93EXP 210G ヒント:オリーブオイル、トマト入手 13.2 103 冷やしトマト トマト/氷 包丁 280G 暑さに強くなる +4 58EXP 130G 14.5 104 冷ややっこ とうふ/しょうゆ 包丁 170G 暑さに強くなる +5 24EXP 45G 4.8 105 うめやっこ とうふ/ウメ 包丁 150G 暑さに強くなる +5 22EXP 35G 4.4 106 レタスサンド パン/レタス/きゅうり/バター 包丁 460G MEN+10 +15 85EXP 185G 買:首都マスハイム 5.6 107 たまごサンド パン/たまご/マヨネーズ/バター 包丁 390G 風耐性+25 +16 76EXP 170G 買:首都マスハイム 4.7 108 ハムサンド パン/ハム/レタス/バター 包丁 610G - +16 125EXP 280G 買:首都マスハイム 7.8 109 ハムチーサンド パン/チーズ/ハム/バター 包丁 610G STR+10 +16 129EXP 290G 8 110 ツナサンド パン/マヨネーズ/マグロ/バター 包丁 850G - +16 193EXP 435G 12 111 BLTサンド パン/ベーコン/レタス/トマト 包丁 920G 最大HP+10% +16 191EXP 430G 11.9 112 ホットドック パン/ソーセージ/ケチャップ 包丁 830G - +15 172EXP 385G 11.4 113 うさりんご りんご 包丁 60G AGI+10 +4 8EXP 10G 2 114 たこウィンナー ソーセージ 包丁 350G - +7 62EXP 130G 8.8 115 あじのたたき アジ/だいこん/マリンリーフ 包丁 280G - +7 50EXP 110G 7.1 116 しめさば サバ/ビネガー/マリングロス 包丁 260G - +7 46EXP 100G 6.5 117 ひらめのさしみ ヒラメ/だいこん/マリンリーフ 包丁 380G - +7 69EXP 150G 9.8 118 まぐろのさしみ マグロ/だいこん/マリンリーフ 包丁 570G INT+10 +8 112EXP 250G 14 119 まぐろ漬け マグロ/しょうゆ 包丁 430G 最大MP+10% +7 75EXP 160G 10.7 120 いかさし イカ/だいこん/マリンリーフ 包丁 260G - +7 46EXP 100G 6.5 121 はこうに シーマロン 包丁 1520G - +5 405EXP 720G 81 122 たこさし タコ/だいこん/マリンリーフ 包丁 260G - +7 46EXP 100G 6.5 123 さけのさしみ サーモン/だいこん/マリンリーフ 包丁 980G - +7 212EXP 140 124 あじの開き アジ/塩/水 包丁 110G 火耐性+25 +6 23EXP 20G 3.8 125 たこわさ タコ/緑スパイス 包丁 180G - +7 30EXP 60G 4.2 126 ポテトサラダ ポテト/きゅうり/たまご/マヨネーズ ボウル 430G - +8 80EXP 175G 買:首都マスハイム 10 127 レタスサラダ レタス/塩/ビネガー/オリーブオイル ボウル 280G - +9 48EXP 100G 初期 5.3 128 だいこんサラダ だいこん/塩/ビネガー/オリーブオイル ボウル 250G MEN+10 +10 42EXP 90G 4.2 129 トマトサラダ トマト/塩/ビネガー/オリーブオイル ボウル 200G 火耐性+25 +9 34EXP 70G ヒント:ビネガー、トマト入手 3.7 130 シーザーサラダ レタス/チーズ/パン/オリーブオイル ボウル 450G VIT+10 +10 86EXP 190G 8.6 131 チキンサラダ ガルーダの肉/レタス/ビネガー/オリーブオイル ボウル 400G STR+10 +12 74EXP 160G 買:首都マスハイム 6.1 132 かいそうサラダ マリンリーフ/塩/ビネガー/オリーブオイル ボウル 160G - +8 27EXP 60G 3.3 133 きのこサラダ モコド茸/塩/ビネガー/オリーブオイル ボウル 240G LUK+10 +9 41EXP 85G 4.5 134 トリュフサラダ 黒茸/塩/ビネガー/オリーブオイル ボウル 1940G 最大MP+10% +8 513EXP 1210G 64.1 135 カルパッチョ オーロクスの肉/マヨネーズ/チーズ/オリーブオイル ボウル 620G - +10 131EXP 295G 買:首都マスハイム 13.1 136 タイパッチョ タイ/マヨネーズ/チーズ/オリーブオイル ボウル 730G - +10 161EXP 365G 16.1 137 マグパッチョ マグロ/マヨネーズ/チーズ/オリーブオイル ボウル 890G 盲目耐性+25 +10 207EXP 465G 20.7 138 えびマリネ えび/オニオン/ビネガー/オリーブオイル ボウル 300G AGI+10 +9 54EXP 115G 6 139 サーモンマリネ サーモン/オニオン/ビネガー/オリーブオイル ボウル 970G 先制攻撃し易い +9 205EXP 140 オッツマリネ オッツマス/オニオン/ビネガー/オリーブオイル ボウル 660G - +9 133EXP 141 モカパフェ 黒こげまめ/生クリーム/はちみつ ボウル 370G - +11 67EXP 175G 6 142 イチゴパフェ イチゴ/生クリーム/はちみつ ボウル 420G 火耐性+25 +11 79EXP 175G 7.1 143 メロンパフェ メロン/生クリーム/はちみつ ボウル 620G 闇耐性+25 +11 130EXP 295G 買:首都マスハイム 11.8 144 バナナパフェ バナナ/生クリーム/はちみつ ボウル 410G - +12 86EXP 7.1 145 マロンパフェ マロン/生クリーム/はちみつ ボウル 350G VIT+10 +11 61EXP 125G 5.5 146 チョコパフェ カカオ/生クリーム/はちみつ ボウル 550G - +11 126EXP 285G 147 ヨーグルパフェ ヨーグルト/生クリーム/はちみつ ボウル 440G HIT+10 +11 80EXP 175G 7.2 148 抹茶パフェ チャバ/生クリーム/はちみつ ボウル 570G - +10 107EXP 235G 10.7 149 アロエパフェ デザートスター/生クリーム/はちみつ ボウル 710G VIT+10 +10 149EXP 400G 14.9 150 フルーツポンチ チェリー/りんご/ピーチ/はちみつ ボウル 550G HIT+10 +12 112EXP 250G 9.3 051-100-151-200 上へ戻る
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/35557.html
登録日:2016/11/18 Fri 19 05 40 更新日:2024/09/05 Thu 17 29 33NEW! 所要時間:約 10 分で読めます ▽タグ一覧 SCP Foundation SCP-835-JP SCP-JP home-watch 発想の勝利 財団にとっての悪夢 通り魔 SCP-835-JP とは、怪異創作コミュニティサイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクト (SCiP) の一つである。 項目名は『ゼノフォビア』。日本支部によって生み出されたオブジェクトであり、オブジェクトクラスは堂々の「Keter」に指定されている。 SCP-835-JPはSCP財団の日本支部に勤務している研究員や、機動部隊の隊員が謎の存在によって惨殺されてしまう怪現象である。 この現象は、およそ1ヶ月から3ヶ月の周期で発生し、それに遭遇した財団職員は10秒以内に致死量とみられる血痕を残して消滅し、二度と発見されることはない。 全ての事象に共通している点は、発生した場所が夜間の路地裏や寝室など暗闇の中に沈む場所であること、そして被害者となった全員がSCP財団に勤務する職員であるということの二点のみである。 ターゲットが財団職員のみである為、民間人に犠牲者が出ないことだけが唯一の救いだが、世界から暗闇を抹消することなど不可能である為、対処の方法は存在せず財団職員は恐怖に怯える毎日を送ることになってしまったのである。 追記・修正は遺書を書いてからお願いします。 CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-835-JP - ゼノフォビア by home-watch http //ja.scp-wiki.net/scp-835-jp この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- * * * + うそです n ∧_∧ n+ (ヨ(*´∀`)E) Y Y * この報告書はプロトコル・アイドル-835の実施に伴い大幅な改稿が行われました。 我らが財団が、このような迷惑極まりないオブジェクトが猛威を振るうのを黙って見ているわけがない。 財団は、研究の末このオブジェクトを無力化する方法をとっくの昔に完成させ、安全にこのオブジェクトを収容する事に成功しているのである。 ーーとは言え、収容方法が確立されるその過程にはとある偶然が介在しており、その偶然が無ければ財団は日本から撤退していた可能性も十分にあったのだ。 猛威を振るうSCP-835-JPに財団職員が怯える中、元々は中国人の日本人に対する蔑称だった「日本鬼子」を萌え擬人化した2ちゃんねるの皆様と同じようなノリで、このオブジェクトを萌え擬人化してしまったアホ研究員があらわれたのである。 「俺たちが日々あの現象に怯えてる横で何やっとるんじゃこのバカタレ!!」 研究員仲間がこう言ったか否かは不明だが、可哀想なアホ研究員は同僚たちの手によって自筆のノートごと、何とかあの怪現象を無力化できないものかと日々苦心していたSCP-835-JP研究チームのリーダーであった某博士の元に突き出されてしまい、漏れ無く博士の怒りも買って謹慎処分に処されてしまったのだった。 ーーしかし、ここで奇跡が起きたのである。 あれほど大暴れしていたSCP-835-JPが、出没サイクルを遥かに通り越した5ヶ月を過ぎても発生しなかったのだ。 まさか、あのアホ研究員のノートが原因か? そう思った博士は、ことの真相を突き止めるために「プロトコル・アイドル-835」を立案し、実行に移したのであった。 「プロトコル・アイドル-835」 博士の立てた仮説は、SCP-835-JPは財団職員の認識を受けてその性質を変化させているのではないか、というものだった。 つまり、財団職員が暗闇の中に潜む姿なき殺戮者に怯えれば怯えるほど、SCP-835-JPはその影響を受けて自身の特性を変貌させ、より凶暴性を増すことになってしまうのである。 そこで、博士は財団の日本支部に対して二段階に分けた情報操作を決行した。 まず、件のアホ研究員が記した『消照闇子』の設定を元に、SCP-835-JPに関する全ての情報を改ざんしてSCP-835-JPが実体を伴った存在であると定義しなおした。 SCP-835-JPは消照闇子(けてる やみこ)と呼称される主に黒の学生服を着用した黒の長髪を持つ10代後半の少女とされています。 外見年齢が10歳ほど上下する場合や学生服以外の衣服を着用している場合もありますが、非常に優れた容姿を持つとされる点はほぼ共通しています。 無口で感情の起伏も少ないためその性格は陰気と評されることが多く、他者に自身の姿が見られることを強く嫌うようです。 "消照闇子"は暗所から暗所へ距離や遮蔽物を無視してテレポートを行うことができ、標的を殺害する際はその能力で接近し所持する大型の包丁を用い素早く攻撃を行います。 また闇を意のままに操り物体を包み込んで消滅させられる能力を有しているともされていますがその原理は不明です。 その能力ゆえに財団と敵対する要注意団体に誘拐され暗殺者として育て上げられたという過去を持っており、現在の人格はこうした経緯から形成されたものだとされています。 因みに、アホ研究員のノートの内容がそのまま採用された理由は、『消照闇子』に関る記述があまりにも詳細だったため、財団が手を加えなくてもそのままプロトコルに採用できると判断されたからである。 自らの黒歴史が、収容プロトコルとして未来永劫、報告書に残されてしまったアホ研究員可哀想。 次に、SCP-835-JP…ではなく消照闇子をモデルとしたキャラクターグッズを作成し、彼女を主人公とした小説やアニメ映画とともに財団職員の間に普及させ、同時に彼女を主人公とした二次創作の作成を全面的に推奨した。 この一連の作戦により、かつて財団を悩ませていた怪現象は、消照闇子と言う美少女キャラクターとして財団職員の間に定着したのであった。 …つまり、である。 博士は財団日本支部に対して『SCP-835-JPの正体はこれだ!!』というミーム汚染を仕掛ける事により、職員の意識を反映して変動するSCP-835-JPを美少女キャラクターの形に固定化し、財団が制御しやすいよう存在そのものを書き換えてしまったのである。 SCP-835-JPとはおそらく、暗闇に己を脅かす何かが潜んでいるのではないかという本能的な恐怖の具現なのだろう。 だが我々がかつて恐れた想像上の怪物は、プロトコル・アイドル-835によって今や陳腐な一キャラクターへ成り下がった。 - ██博士 普段はミーム災害に振り回されている財団が、今回はミーム災害を積極的に活用する事により危険極まりないオブジェクトに勝利した瞬間であった。 類似するオブジェクト アメリカ本部にも、ストーリーを与えることで本来なら危険極まりないオブジェクトを見事に制御する事に成功した事例が存在している。 SCP-239、通称「ちいさな魔女」である。 彼女は、自らに関連する全ての事象を彼女の望む形に改変することが可能な最高クラスの現実改変能力者であり、万が一、彼女が自らの能力を自覚して悪しき方向に使い始めれば流石の財団でも手に負えなく危険性が高かった。 しかし財団は、彼女がまだ幼い少女であることを生かして「あなたは魔女で、私たちが調べた呪文以外は使えないんだよ」と教え込む事により、彼女の能力に制限を設ける事に成功。 彼女の収容及び、彼女の人生そのものをできるだけ平穏なものにすることを可能としたのである。 ーーしかし、だ。アメリカ本部がオブジェクトを制御するための枠組みとして用いたのが「童話或いは民間伝承」だったのに対し、財団日本支部が枠組みとして用いたのが「サブカルチャー」とは。 なんというか、実に日本らしい解決方法であった。 SCP-835-JPが関係している主なTale Taleとは、SCPを題材にした二次創作小説のことである。 「 Are We Cute Yet? 」 まずは、前提となる作品からご紹介しよう。 20■■年、財団日本支部は福利厚生の一環として夏祭を企画した。 オブジェクトの違反が起こらない限り、基本的には何をしても自由…というお達しである。 そこで、財団でAnomalousアイテムの管理を担当している管理員は考えた。 「アイドル活動をしよう」と。 こうして、財団日本支部に所属する以下の女性職員を巻き込み、一夜限りのアイドルグループが結成される事になったのである。 茅野きさら(かやの ー)/異常性を持つオブジェクトの鑑定を行う研究員。 鳴蝉時雨(なるせみ しぐれ)/Euclidクラスオブジェクトの実験監督。 朝夕まづめ(ちょうせき ー)/財団日本支部の荷物検査担当官。 後醍醐 勾(ごだいご こう)/芸能界専門のフィールドエージェント。 さて、いよいよ夏祭りの当日。 芸術テロリスト集団の名前をもじって「Are We Cute Yet?」と名付けられたアイドルグループは、後醍醐勾が指揮する過酷なトレーニングを乗り越えた事もあって茅野博士の書いた歌詞はともかく素晴らしいパフォーマンスを披露する。 もちろんイベントは大成功。これをきっかけに、財団内にアイドルグループが何組も誕生することになったそうである。 「 Summer Live!!! 」 前述した小説を別の視点から描いたこの作品に、SCP-835-JPは登場する。 「Are We Cute Yet?」のライブは前述した通り大盛況。 そして、いよいよラストナンバーとなったその時。 なんと、舞台上にアイドルとして消照闇子が出現したのである!! まぁ、かねてから財団公認キャラとして彼女の存在を認知していた財団日本支部の職員たちは、彼女の登場に恐れおののくどころか盛り上がってしまったのであるが。 お前らしっかりしろっての。 + 以下、重大なネタバレあり 実は、この夏祭りそのものがSCP-835-JPをより無力化させるための計略だったのである。 前よりは扱いやすい存在になったとはいえ、『財団職員を通り魔的に襲うオブジェクトである』という根幹に関わる情報が残ってしまった事により、SCP-835-JPは未だに財団に対する脅威として存在し続けていたのだ。 しかも、二次創作を推奨した事によって設定が再びブレ始めてしまい、自身に関する情報を抹殺しようとする記憶処理を無力化してしまうなど再び厄介な存在に変貌し始めてしまったのである。 そこで、財団日本支部の重鎮の一人であるエージェント・カナヘビは考えた。 SCP-835-JPに与えた人格、即ち消照闇子をより詳細な形で設定しなおす事により、今度こそ財団に危害を加えられないよう徹底的に作り変えてやろうじゃないか、と。 こうして、エージェント・カナヘビに協力を依頼された後醍醐勾の差し金により、財団職員によって結成されたアイドル、『Are We Cute Yet?』のメンバーとしてさり気なく消照闇子をキャスティングする事に成功。 メンバー紹介という形で、彼女に関する異常なほどに詳細な設定をパンフレットなどの情報媒体に記載する事により、彼女のキャラクターをガチガチに固定して安全に収容し直す事に成功したのであった。 なお、舞台上に出現した消照闇子は、後醍醐勾が仕込んだ立体映像である。 そうそう、書き忘れていたが現在のSCP-835-JPの概説はこのような感じである。 SCP-835-JP とは、怪異創作コミュニティサイト「SCP Foundation」に登場するオブジェクトの一つである。 項目名は『消照闇子』。日本支部によって生み出されたオブジェクトであり、オブジェクトクラスは「Safe」に指定されている。 追記・修正は「Are We Cute Yet?」の楽曲を聞きながらお願いします。 CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-835-JP - ゼノフォビア消照闇子 by home-watch http //ja.scp-wiki.net/scp-835-jp SCP-239 - The Witch Child by〔アカウント削除のため原著者不明〕 http //www.scp-wiki.net/scp-239 http //ja.scp-wiki.net/scp-239 Are We Cute Yet? by AiliceHershey http //ja.scp-wiki.net/arewecuteyet(削除済) Summer Live!!! by kyougoku08 http //ja.scp-wiki.net/am-i-idol この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] とある財団職員の中の人によってフードファイターにされたりしてる -- 名無しさん (2016-11-18 19 26 53) 色々ツッコみたいけど、本国財団職員の反応が知りたい -- 名無しさん (2016-11-18 19 27 04) いつものジョークSCPかと思ったら違ったでござる 何してんだこいつら(真顔) -- 名無しさん (2016-11-18 19 30 54) リアルの財団職員からも賛否両論だったからしょうがないね -- 名無しさん (2016-11-18 19 37 26) アホ研究員、実はブライト博士だったのではと考えてしまった -- 名無しさん (2016-11-18 19 45 39) 世界中にある妖怪なんかの伝承を考えると結構ありがちなんだよな、よくわからない現象に名前をつけるのは -- 名無しさん (2016-11-18 19 48 45) アホな研究員、もしかすると豚の塩漬け肉ちゃんかも? -- 名無しさん (2016-11-18 20 12 57) ある意味では『カミ』への祀り上げのプロセスでもあるから古今双方の意味で日本らしいとも言えるよね -- 名無しさん (2016-11-18 20 50 33) 出典のちいさな魔女の番号が消照闇子の番号になってるぞ -- 名無しさん (2016-11-18 21 21 15) またあんたかエージェント・カナヘビ!ていうかあんたも存在自体が立派にSCPだろエージェント・カナヘビ(他にもいっぱい人外いるけど) -- 名無しさん (2016-11-18 23 31 14) 茅野博士……わらびらびらびらららびーん…… -- 名無しさん (2016-11-19 00 09 42) 「SCP-682や2317-Kを一撃で破壊できるThaumielクラスのオブジェクトです」って認識に出来ないだろうか -- 名無しさん (2016-11-19 01 53 58) 第二のSCP-1973-JPを生まずに済ませたアホ研究員、有能 -- 名無しさん (2016-11-19 02 42 08) 結局最初に設定捻り出した助手はどうなったんだろう? -- 名無しさん (2016-11-19 03 45 19) ↑7 なるほど、過程と結果はどうあれ菅原道真公を祟神から学問の神様にしたのと同じ様な物だな -- 名無しさん (2016-11-19 08 13 40) 本国財団職員「日本人はイかれてるよ(萌)あいつら未来に生きてんな(闇子グッズ大量輸入)」 -- 名無しさん (2016-11-19 08 36 21) ↑10 彼女は研究員ではなくエージェントだから多分違うと思うけど、アニメ一期OPを歌う羽目になる(?)Taleがあるから関わりはありそう -- 名無しさん (2016-11-19 13 07 41) おお、闇子ちゃんの記事も出来たか。型に押し込めて制御というのはあるが、しかし結局このSCPの正体そのものは不明のままだよなあ。封じ込めはできているし知らぬが仏かもしれんが -- 名無しさん (2016-11-19 17 41 19) ↑×7 本来の性質からかけ離れた存在には設定できないんだろう。闇子ちゃんも人を殺すという設定は曲げてないし -- 名無しさん (2016-11-19 20 07 00) SCP-1160に似てるな -- 名無しさん (2016-11-19 21 04 50) 逆に危険な設定を先に作られてえらいことになってるのがSCP-2950 -- 名無しさん (2016-11-20 11 07 36) このオブジェクトを初めて見たとき、某証明終了のこの言葉を思い出した。このオブジェクトを初めて見たとき、某証明終了漫画の「闇を殺すには名前を与えてやればいい そうすれば闇は闇 でなくなる」 -- 名無しさん (2016-11-22 23 44 30) 「わけがわからないなら、わけがわかる形にしてしまえ。」に日本人のダメな所がミックスされた良いSCPだな。 -- 名無しさん (2016-12-09 10 25 19) この設定は日本人らしくて好きだわ。平和だなぁ -- 名無しさん (2016-12-22 21 48 08) 後醍醐さんが依頼受けて動いてたって事は御先さんの思い付きは完璧な偶然だったわけか…で、それに乗っかったと -- 名無しさん (2017-03-10 00 42 12) pixiv界隈でのSCPファンアートを見るに、どうも最近は2016年9~10月頃から、SCP-835-JP - 消照闇子(主にほぼ同一の創作者のようですが)や、ついには財団職員であるはずの御先管理員まで、R-18二次創作が盛んになり出したようで -- 名無しさん (2017-04-26 09 08 47) ↑つまりその内、また職員が襲われる可能性があるな……性的な意味でw -- 名無しさん (2017-05-04 14 07 28) ミーム汚染ではないよな -- 名無しさん (2017-05-09 06 42 24) ネタバレのところでSCP-835-Jになってるところがあるよ -- 名無しさん (2017-06-04 19 00 58) 元記事だと闇子ちゃんの説明が先に来てる「KAMIKAZEか?」って誤認させるような構造だから元の現象が先に来てるのはなんか違う気がする -- 名無しさん (2017-06-04 19 14 34) SCP初心者にミームの概念やミーム災害の恐ろしさを一番簡単に伝えられるオブジェクトとして非常に貴重だと思う -- 名無しさん (2017-07-30 07 52 02) ↑4 ミーム汚染であってる こいつは消照闇子ではなく実体はない、あくまで恐怖心に反応する事象にすぎない それを恐怖心緩和のために「実は可愛い暗殺者、今はアイドルで滅多に会えず殺人も行わなくなった人型実体」と財団職員に認識させることによって安心させただけ おそらく一番上の説明も一種のミーム汚染に近いと思われ、このSCPは謎の存在によって惨殺される怪事象でもない、財団職員の考える暗闇に潜む危険なナニかの具現である まぁ、会えば性犯罪者になると認識させればある意味Keterな実体になる、ミームは計画的に使いましょう -- 名無しさん (2017-08-25 20 38 10) 最近この子にガチ恋したKeterSCP出てきたな(ジョークだけど) -- 名無しさん (2018-01-18 21 25 07) まさしく元の言葉通りの意味でアイドル(偶像)にしてしまったわけか! -- 名無しさん (2018-02-07 09 59 50) SCP-774-JP「名付けられてしまった怪物」がちょうど闇子ちゃんとは真逆。収容の際に凶悪な存在だとみなしたせいで、凶悪な化け物に変化するようになってしまった -- 名無しさん (2018-05-10 01 49 37) ↑3 その申し出快く受け入れよう -- 名無しさん (2018-07-06 11 26 28) アホ研究員は記憶処理されても悪夢がフラッシュバックして自殺してそう -- 名無しさん (2018-07-06 12 38 42) 999と999-Jと999-JPと999-JP-Jがいるから結構ややこしい -- 名無しさん (2018-08-25 22 02 09) ↑6 いつもの世界滅びる系とは別な意味で、財団世界の行く末が心配になってしまったw -- 名無しさん (2018-10-10 16 10 34) 若干現実改変の特性も備えたミーム災害なんだね -- 名無しさん (2019-04-29 05 26 33) どうせ殺されるならかわいい女の子に、ってノリかもしれない -- 名無しさん (2019-09-23 20 12 54) 正体の分からない現象を神や妖怪として擬人化する、という意味においても実に日本らしいオブジェクトだよね -- 名無しさん (2019-09-23 22 10 26) たしかにやってることは今も昔も変わらないんだよな。昔はそこに萌えが介在していたとは思えないけどw -- 名無しさん (2020-03-05 21 39 39) よくわからないものはとりあえず神様扱いにして祀ってしまえってのも昔から日本人がやってきたことだからなぁ -- 名無しさん (2020-09-09 16 27 40) 子供の恐怖心につけ込んで捕食を繰り返す恐怖の殺人ピエロを排水溝に現れては何かをオススメしてくるネタキャラ化しているみたいに、正体のわからない恐怖に『正体』を与えた無力化するっていうのは恐怖を与える側からすれば一番やられたくないことだろうなぁ。 -- 名無しさん (2020-12-03 22 42 28) 英語圏のSCP紹介VtuberのJPシリーズ唯一の解説がこれだった -- 名無しさん (2021-01-27 22 08 00) 紙一重で恐ろしさが復活しそうな怖さがある 「封じ込めたからこれなんだ、本当の姿は恐ろしい」 ああ!考えてしまう! -- 名無しさん (2021-05-11 00 02 12) あかしけ やなげ 消照の闇よ -- 名無しさん (2021-07-22 21 18 42) 八尺様が同じような感じになってしまった… -- 名無しさん (2021-08-27 03 10 08) 朝凪先生あたりに消照闇子ちゃんの設定投げたらKクラスシナリオ発生したりするんだろうか -- 名無しさん (2021-10-30 15 51 28) 日本支部に現れたのが運の尽きだったな -- 名無しさん (2024-09-05 17 29 33) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/42873.html
登録日:2019/9/18 (水曜日) 01 35 36 更新日:2024/09/13 Fri 12 41 53NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 Keter SCP SCP Foundation SCP-2076 SCP財団 ご存知ですか? イリノイ州 広告 情報災害 自分を撃てば防弾性が上がる ご存知でしたか?自分自身を撃つことであなたの防弾性を高められます SCP-2076は、シェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクト (SCiP) のひとつである。 項目名は『“自分を撃てば防弾性が上がる”』。オブジェクトクラスはKeterである。 概要 SCP-2076は情報災害を起こす広告である。 アメリカのイリノイ州では情報災害を引き起こす広告が発生しており、財団は原因の解明や収容は出来ていない。 広告は、チラシやテレビ、ラジオの広告などの形で出現し、意味不明な文章と(チラシやポスターであれば)人物の写真で構成される。 このオブジェクトに影響された人(恐らく広告を見た人)は、その広告の文章通りの活動を行うようになる。例えその内容が、支離滅裂な内容であってもその人は、違和感を感じることはない。 本家記事には3種類のSCP-2076が掲載されているのでそれらを紹介しよう。 1 写真 大きな銃を構えている少女と男性 文章 ご存知でしたか?自分自身を撃つことであなたの防弾性を高められます かつてFF2では味方を殴ってHPを上げる育成方法が流行っていたが、当然財団の世界ではこのような事はありえない。 この広告の影響によりとある警察署では、自分の顔を銃で撃つなどして200人以上が死傷する大事件が起きてしまった。 2 写真 自転車に乗っている男性 文章 日曜日の彼は、警察官のジョン ハヌカ祭の彼は、アオコンゴウインコ 動物仮装を始めましょう ハヌカ祭とはユダヤ教の祭らしい。 恐らくこの広告に影響されると、動物のコスプレをしてしまうと思われる。 3 写真 山積みの段ボール箱に群がる人々 文章 ベイクドポテトをあなたの段ボール箱に与えれば、ゴールデンライオンタマリンの生存率を上げられる? ゴールデンライオンタマリンとは猿の一種。 この広告の影響によりベイクドポテトの売上高の急上昇が記録されれたり、異臭騒ぎが起きるなどの影響が出た。 なおゴールデンライオンタマリンの生態には何も影響が無かった模様。 ご存知ですか? 追記・修正を行うと以下の様な特典が得られます。 甲鱗のワームのパワーとタフネスがガブリアスの攻撃、HP種族値と同じ値になります。 レベルを持たないモンスターはレベル0のモンスターとして扱われます。 追記・修正を始めましょう。 CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-2076 http //www.scp-wiki.net/scp-2076 http //ja.scp-wiki.net/scp-2076 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] この混沌さの収容手段が見つからないのはいつかヤバいことになりそう -- 名無しさん (2019-09-18 08 43 36) まあ死んじまえば狙われなくなるだろうし、結構な負傷したら前線から退かせられるだろうから結果的に防弾性が高まりそうではある -- 名無しさん (2019-09-18 09 58 18) 三桁台並のシンプルに変なオブジェクトって感じ? -- 名無しさん (2019-09-18 10 59 36) 自分自身を撃つと防弾性が高まることを (1)知っている (2)いま知った -- 名無しさん (2019-09-18 15 39 27) フェイクニュースを皮肉ったオブジェクトと感じた。 -- 名無しさん (2019-09-18 21 57 38) え・・・?こんだけ? -- 名無しさん (2019-09-18 22 18 42) なに?!追記をしなくてもレベルを持たないということはレベル0ということではないのか?! -- 名無しさん (2019-09-19 00 13 48) 7(緑)のパワー130/タフネス108ってさすがにここまでスケールが違うとみんな使ってくれるはずだな! -- 名無しさん (2019-09-19 09 31 57) カンスペやマナリークで終わりなんだよなぁ -- 名無しさん (2019-09-19 10 22 38) 黒「恐怖で^^ あ、破滅の刃でもいいっス」 -- 名無しさん (2019-09-19 11 34 34) TRPG「インセインSCP」nite -- 名無しさん (2019-09-19 13 12 30) ↑誤送信失礼、上記にて付属リプレイにて登場したんだが……「異常な文面で異常な影響を及ぼすから情報災害と分かる。普通かつ曖昧な文面で同一レイアウトの広告が現れた場合(作中では『休日の適切な取得で家族の絆が深まります』だったか)その異常性は判断できるのか」という着眼点が興味深かったなぁ -- 名無しさん (2019-09-19 13 15 32) ↑7 シンプルイズベストってやつやで -- 名無しさん (2019-09-20 00 18 09) 豊川信用金庫事件がより厄介なものになったって感じの話だな。SCPではあるが社会心理学の教材に転用できそうだ -- 名無しさん (2020-12-17 00 14 07) まあイリノイ州に広告が出るとはいえ、今後出る範囲が増えたり広告だけ持っていって他に貼ったりする人も出るかもしれんし -- 名無しさん (2020-12-17 01 39 03) なんでか分からないけど「自分を撃てば防弾性が上がる」ってワード、つい口に出したくなってしまう 多分ミームか何か(先延ばし) それとアレルゲン免疫療法もある意味自分を撃つことで防弾性を上げることかもしれない・・・? -- 名無しさん (2021-11-07 00 16 24) カルタゴは滅ぶべきであること、ご存じでしたか? -- 名無しさん (2022-09-01 19 40 35) ↑今知りました! -- 名無しさん (2022-12-13 11 53 26) ご存知でしたか?井戸小屋の中を覗くとねこですよろしくおねがいします。 -- 名無しさん (2024-02-10 17 45 15) シンプル・イズ・迷惑なSCPだな -- 名無しさん (2024-09-13 12 41 53) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/48288.html
登録日:2021/06/06 Sun 10 13 36 更新日:2023/11/26 Sun 17 27 48 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 Keter SCP SCP Foundation SCP-4266 コロニー 倫理 全ての人間の身体には現実の世界に具体的にはたらきかける能力があり、この能力が他者の意志に対して強制的にくわえられると暴力となる。 ーWikipedia「暴力」より引用 SCP-4266は、シェアード・ワールド「SCP Foundation」に登場するオブジェクトである。 オブジェクトクラスはKeter。 概要 Keterクラスと言えば、財団的には収容が極端に難しい、もしくはもう手遅れのオブジェクトにつけられる事が多いクラスだが、大体の場合、いくつかのパターンに分かれる。 1.クソトカゲやチート棺桶のように、強すぎて収容できない。 2.SCP-169のように、規模がデカ過ぎて収容できない。 3.かつての消照闇子のように、原因が分からないので収容できない。 4.○○|○○○○○|○○|○のように、すぐ突破されてしまうので収容できない。 SCP-4266は2と3に近い。 こいつが何なのかと言うと、現在でも原因が分からない感染ベクターである。感染すると、知的生命体の共感性だとか、協力性とかいったものを下げ、人間同士の暴力や犯罪を引き起こす。要は「やはり暴力‥‥!!暴力は全てを解決する‥‥!!」という状態にさせるのである。 厄介なことに、コイツの引き起こす暴力性にはある程度の強制力が伴っている。人類は今まで様々な喧嘩、犯罪、戦争を引き起こしてきたが、全部こいつの仕業である。こういった暴力的振る舞いには、人口密度に比例するなど当然のことを除いて決まった法則は見られない。 財団、ひいては人類の行動圏が地球に留まっていたらこんなオブジェクトに気付けるわけがない。これが初めて確認されたのは2080年、火星に人類の居住圏を作ることに成功した5年後のことである。(*1)当然、火星コロニーには地球と同じように、暴力や犯罪の火種となる要素があったが、発生率は予想よりも遥かに少なかった。 当初、財団は火星が異常なのかと考えたが、その後、月や木星の衛星、小惑星に出来たコロニーでも同じように、暴力犯罪がほとんど起きなかった為、実は地球の方に異常があるということが発覚した。つまり、効果範囲は地球全体。そりゃあ貫禄のKeterなわけだ。 補遺4266-a 当面における財団の対応 財団は、SCP-4266を発見してすぐに、それによってもたらされる効果を隠匿することを決定した。SCPオブジェクトとして認められたから、それだけの理由ではない。このオブジェクトの詳細が明るみに出てしまったら、最悪の場合社会が成り立たなくなるからだ。 「私がアイツを殴ったのはSCP-4266に強制されたから。私だって好きでやったわけじゃない」「僕が人を殺したのはSCP-4266のせいなんだ、本当はそんな人間じゃないんだ」こんな道理が通ってしまったら、まともに犯罪者を裁くことも出来ず、司法制度が崩壊する。暴力による恐怖政治で成り立っている独裁国家が暴走する可能性もあるし、そうなればその後の紛争、壊滅的な被害は避けられない。 それに、火星に人類を移住させることが出来たとはいえ、当時の技術では大規模な移民には耐えられるコロニーなど作れないし、資源の問題だって無視できない。 というわけで、財団はSCP-4266発見から暫くの間、地球外で暴力・犯罪を再現することで時間を稼ぐことにした。具体的には、財団エージェントと市民がグルになって、またエージェント同士が争いを行ったり、もしくはそのふりをしたり(*2)。普通の死体を他殺体に見せかけたり、コロニーの平和維持軍に暴力犯罪を水増しして報告するなど、とにかくありとあらゆる手段を講じた。 表面だけの偽装工作では隠しきれなくなると、財団は「新たなる世界に、新たなる尊重の形を (New World, New Respect)」と題したプロパガンダを実施。共感性の向上にもっともらしい理屈をつけ、暴力に偽装をだんだん減らしていった。一般人には、人間は「進化」したと伝えられている。 補遺4266-b 地球からの退去 こうして、コロニーでSCP-4266が発覚するリスクは除去できたが、最終的にはやはり、人類からSCP-4266の影響を取り除くのが適切だろうと判断された。どうするのかって? 地球を放棄するのである。 きらいきらい星 おいふざけんな まず第一段階として、大規模な移住に耐えられるコロニー、そのインフラを整備することが挙げられた。かなりの長丁場になることが覚悟されたが、幸運にもコロニー内の住民は、SCP-4266の効果から逃れたお陰で、前例のない協力性を発揮した。これに気づいた財団はSCP-4266の情報をコロニーの上層部に共有。財団の戦略に賛成した上層部と共同で仕事にあたり、計画完了を数十年と大幅に繰り上げた。 第二段階としては、人類に対し地球外に移住するよう説得することが実施された。単に「皆で宇宙に移住しましょう!」と言うだけでは説得力に欠ける。かと言ってSCP-4266の情報を明かすのは上記の通り危険すぎる。ここは財団お得意のカバーストーリーの出番である。簡単に言うと、「地球でいま流行り始めている病気のせいで不妊が引き起こされてるから、皆で宇宙に行ってこれを回避しよう」という内容。 財団はカバーストーリーに説得力を持たせるため、人類に一時的な、しかし大規模な不妊を起こす█████████████-31という化合物を散布。急落した妊娠率を目の当たりにした人類は、実に90%が自分から地球外に移住していった。ようは壮大な自演、マッチポンプである。しかしここで問題が発生。 残り10%の人類の抵抗に、ついに暴走した地球の財団グループが█████████████-22という化合物を散布してしまったのである。これは先述の-31と同じ系統の化合物だが、あちらが一時的なものなのに対し、これは治すことの出来ない不妊を引き起こすため、早くから却下されていたものだった。 (恐らくコロニーに居る)財団上層部はこの行動を糾弾した(*3)…が、皮肉にもこの行動すらカバーストーリーに説得力を持たせたようで、その後の移住はスムーズに進んだ。最終的に地球に残った人類はわずか十万人、それも2271年に最後の一人が死亡。これを以って、地球は完全に放棄された。 特別収容プロトコル 現時点での残りの計画は、SCP-4266を完全に解明することである。今のところ地球でしか発生していないとは言え、他の星で同じことが起きないと誰が保証できるだろうか? 現時点で、地球は人類から放棄された状態を維持することが決められている。もし地球に着陸しようとする宇宙船があれば、それを削弱、つまり地球への着陸を難しくする。それでも強行突破しようとするのなら、乗組員を殺さないように宇宙船を無力化し、宇宙港に送ったあと、記憶処理を施す。 肝心の地球はというと、SCP-4266を研究するため、少数の財団職員が滞在している。各職員は常に距離を保ち、監視される。また、人類に対して敵対的なSCPオブジェクトは全て地球に隔離されている。他のオブジェクトも、暴力的な挙動が見られたら早急に地球に輸送する。 何にせよ、人類の恒久的な平和は実現できた。果たしてSCP-4266の原因は解明されるのだろうか。 追記・修正は、ガニメデのコロニーからお願いします。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- [+ 倫理委員会報告書を表示する] 誰しも汚れ仕事はやりたがらない。でも誰かがやらなければいけない。 元記事の最後には、SCP-4266に関する倫理委員会の報告書が置かれている。その内容を掻い摘んで要約する。 補遺4266-c SCP-4266に関する倫理委員会報告書 まず、SCP-4266の報告書だが、先程説明したのは、コロニー内の財団が認知している報告書である。実は地球上の財団グループが認知している報告書は、これと異なる部分がある。一つ言えるのは、そちらが真実ということ。 SCP-4266のベクター。それは未知などではない。こいつは地球の大気にのみ存在する、脳に作用する病原体である。この病原体、隔離されるとすぐに死滅するなど、生命力はあまり強くない。それに加えて、コロニーでは独自のシステムで酸素を生み出しているため、SCP-4266の影響が無かったのである。 財団のとある研究グループは、研究開始から十年でこの事実を発見したが、すぐにその情報を隠蔽、財団の他の科学者による研究が及ばないよう諜報活動を行った。表面上、SCP-4266が未知の感染ベクターとして認知されているのはこのためである。 何故こんなことをしたのか?組織に所属する人間・団体である以上は、それの掲げる目標に従うべきである。ましてやその組織はSCP財団。もしこの事が知られれば、終了は免れないほどの背信行為であろう。 倫理委員会も、地球の放棄には賛成し、協力している。しかし、彼だか彼女だかは、コロニーの財団が気づけない事実を一つ知っている。 財団は暴力によって機能している、ということである。 最たる例はDクラス職員だろう。おなじみ財団の捨て駒兼ブライト博士の残機だが、彼らはオブジェクトの異常性を調べたり、収容の手伝いをしたりといったことに必要不可欠である。でもそんな事、共感性がカンストしているコロニーで出来るわけがない。 人型のオブジェクトに対する待遇だって、全員が全員普通の人間と同じような扱いを受けさせてもらえるわけではないし、何なら普通の職員に求められる対応の中には、ある程度死を覚悟しなければいけないものもある。 更には、元文書における「長期的延命をもたらす実用的な選択肢」、平たく言うとクローンを作る技術の弊害となってしまう。現在でもクローンというのは、倫理面から反対意見が出ることの多い話題だが、SCP-4266の影響が無くなった場では満場一致で反対されるであろう。 だから地球上の財団グループは、上層部からの糾弾は承知の上で化合物を散布したのだ。倫理委員会の報告書では「リボキシデプロジェスタロン-22(RDP-22)」という名前が明らかになっているが、これはSCP-4266の研究の産物である。確かにコイツは永久的な不妊をもたらす代物だが、クローニングには全く影響しない。彼らは暴走していたように見えて、賢く動いていたのだ。 財団を裏切ってまで、倫理委員会は何がしたいのか?何が目的でこんなことをしたのか?答えは簡単。 人類の平和、倫理という二文字では片付かない部分を引き受ける為。 汚れ仕事を引き受ける為である。 SCPオブジェクトの研究のためには、ある程度倫理から外れた行動をすることも必要である。だから、彼らは「倫理」という概念をコロニーに置き去りにし、暴力を伴う活動を地球で行っているのである。それだけではない。 この先コロニーでは、話し合いではどうにもならない事態だって起きるだろう。人類なのだから当然である。全ての平和的な解決法が、結果的に酷い損害をもたらすことだって有り得る。その時コロニーの財団は対処できるのか?恐らく、無理だ。 だが、地球の財団なら、倫理委員会なら出来る。90%の人類が捨てた、暴力を用いた解決法を使える。 更には、非人類による侵略の可能性だってある。SCP-4266が抑え込んでいただけであって、人類は生まれつき共感性に恵まれている。でも宇宙人はどうだろうか?他の知的生命体に共感性がある、そんな事誰が保証できる?コロニーの人間には先制攻撃など行えない。外部からの攻撃に気づいたときには、既に手遅れだった。そういった事態もあり得るだろう。 倫理委員会だけが、それを防げるのだ。 コロニーの住民には、暴力と犯罪を忘れ、平和と秩序のもとで、倫理を持って暮らしてほしい。そのためなら、自分たちの共感の消失なんて安いもの。倫理委員会と一部の職員は、自らが汚れ仕事を引き受けて、残る大多数に今後を生きてほしかったのである。 その”一部の職員”には、この報告書を記した人物も含まれている。 要約すれば、平素の通り3つのシンプルな言葉となります。あなたもこれまでの人生でこの言葉を聞いたことがあるでしょう −− 慣れ親しみすぎて、あなたにとっては陳腐な常套句(クリシェ)かもしれませんが。今、私はこの言葉について真剣に考えるようあなたに求めます。あなた自身にとって、我々のミッションにとって、そして全人類にとって、これがどういう意味を持つのか考えてみてください。 確保、収容、保護。 O5-3 平和と倫理だけで成り立つほど、世の中は甘くない。 しかし、それらは人類が幾千年も憧れた、世の中の理想である。 だから倫理委員会は、他人の倫理を守るために、自らの倫理を捨てた。 でも、誰もが避ける非倫理を引き受けるのならば、それは。 SCP-4266 The Thing That Makes You Kill People(お前に人殺しをさせる物) それは正しく、倫理的と言えるだろう。 余談 この作品は、2019年の「クリシェコンテスト」出品作である。クリシェというのは、使い古されて陳腐になった決り文句、常套句のことを指す。クリシェコンテストは、それを敢えて使ってみようという一種のチャレンジ企画である。 提示された10個のクリシェのうち、SCP-4266で使用されたのは、 1.人に悪い行動を起こさせる、または人を死なせる強制力の効果。 2.[GoI/PoI](要注意団体、準要注意団体のこと)が財団に一泡吹かせ、一連の流れの中で財団が愚かに見えるようにする。 の二つ。この場合、1はSCP-4266の効果そのもの、2は倫理委員会が財団を出し抜いた流れが当てはまる。 「倫理委員会が要注意団体?」と思う方もいるかもしれないが、倫理委員会や誤伝達部門のような財団の内部部門は、タグリスト上は全て要注意団体として分類されているため問題はない。 誰もが避ける追記・修正は、率先してお願いします。 CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-4266 - The Thing That Makes You Kill People (本家) http //www.scpwiki.com/scp-4266 (翻訳) http //scp-jp.wikidot.com/scp-4266 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] これ最後の最後でSCPナンバー間違えてないか? -- 名無しさん (2021-06-06 10 50 16) 名前変え忘れました。修正しました。恥ずかしい… -- 項目作成者 (2021-06-06 11 01 15) 001でもおかしくない規模のSCiPね -- 名無しさん (2021-06-06 11 57 37) お前を殺すものをもじったタイトルのやつは秀逸なの多い -- 名無しさん (2021-06-06 12 13 30) 他の人類が光の中で暮らす間、暗闇の中に立ち戦い続ける人達 -- 名無しさん (2021-06-06 12 58 58) 人類は二千年以上暴力と共に過ごしてきたのだから、暴力がある状態の方が正常で地球外に出て暴力が無くなる方が異常ではないのか? -- 名無しさん (2021-06-06 13 01 25) 愛が実は異常性だったなら愛を収容する。暴力が実は異常性だったなら暴力を収容する。個の存在が実は異常性だったなら個の存在を収容する(これは確か失敗したが)。財団はそうやってきたし、そうするだろうとも -- 名無しさん (2021-06-06 13 15 10) 「地球外に暴力を誘発する菌が存在しない」事をSCPとして、地球に合わせる為にコロニーに菌をばら撒くのとどちらが良かったんだろうね -- 名無しさん (2021-06-06 13 19 42) SCP-231の処置110モントークをやる人が一人になったりするんだろうかな -- 名無しさん (2021-06-07 00 09 38) やっぱ地球以外の星で暴力性を失うことの方が異常扱いされて然るべきに思えるな。まぁ宇宙進出が出来るようになったなら、地球だけが例外扱いされるのも当然なんだろうか -- 名無しさん (2021-10-03 14 11 28) この報告書内でも財団が暴力で解決を図ってるっていう皮肉 「毒物撒いて不特定多数を病気にしたろ、どうせ後で治るヤツだからええやろ」とか暴力以外の何物でもない -- 名無しさん (2022-08-23 10 51 41) 最後の書き回しすごい好きだなぁ 倫理委員会の覚悟を感じる -- 名無しさん (2023-11-26 17 27 48) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/50817.html
登録日:2022/04/05 Tue 20 35 50 更新日:2023/01/17 Tue 00 44 06 所要時間:約 18 分で読めます ▽タグ一覧 05議会 SCP Foundation SCP-CN SCP財団 Safe Veleafer メタ メタネタ 中国支部 勲章Dクラス大量発生 実質Thaumiel 演繹部門 物語改変 財団内部部門 財団製SCP SCP-CN-980とは、シェアード・ワールド「SCP Foundation」に登場するオブジェクト(SCiP)のひとつである。 項目名は「J」、オブジェクトクラスは「Safe」。収容が容易であるオブジェクトだ。 …Safeといっても、そのオブジェクトが安全だとは限らないことはもはや常識だろう。これは、そんなオブジェクトだ。間違いなく収容は簡単だが。 また、本オブジェクトは財団内部部門である演繹部門管轄のオブジェクトだ。他オブジェクトとのかかわりは少ないが、「演繹部門ってなに?」という方は、SCP-CN-606の項目か、SCP-CN-801や演繹部門(SCP Foundation)の項目に紹介文があるため、そちらを見てもらうと良いだろう。 特別収容プロトコル 直前でも述べたが、こいつは収容がとても簡単だ。箇条書きにしてみても SCP-CN-980はサイト-CN-99のレベル4セキュリティロッカーに入れておくよ 実験はレベル4クリアランス職員の許可が必要だよ 実験中は演繹部門の中級職員2名がずっと見てなきゃいけないよ これだけ。いたってシンプルだ。ちなみに、「サイト-CN-99」は同じく演繹部門のオブジェクトであるSCP-CN-909やVeleaferの提言でも登場する施設なので、余裕があれば覚えておいても良いだろう。 概要 SCP-CN-980とは、とある持ち運び式機械である。 正確に言うと携帯式JRR逆向メタ解析テキスト変換デバイスだ。 ???? まあ、正式名称は気にしないで良い。先に、この装置の外観だけ説明しておこう。 まず、全体的に円柱の機械構造をしており、その側面にはテキスト表示画面がついている。そして、末端に青色の爪状の機械構造が付いている。 そしてこのSCP-CN-980、自立思考能力を持った生物に当てることで、2秒以内に前端部の機械爪が出てくる。 外観についてはこんな感じだろうか。では、いよいよ異常性の説明をしていく。 SCP-CN-980の異常性は、その出てきた機械爪に生物及び知能機器が触れたときに発現する。SCP-CN-980の機械爪に触れたモノが、自身の形而上学物語テンプレートを変えられてしまうのだ。 え?何を言っているのか分からないって? まず、演繹部門の前提として、この世界は誰かの創作でできた世界である。創作、というのは必ずジャンルがある。 SCP-CN-980のディスプレイには、中国語で何らかのジャンルの名前が表示される。その状態で、先端の機械爪を先端に当てると、その人物を中心とした出来事が、そのジャンルに合ったように改変される。SCP財団の世界であれば、デフォルトのジャンルは「ホラー」とか「都市伝説」とかだろう。それを無理やり変えてしまえるのだ。(*1) そして、その改変は、爪を当てられた対象が死んだり、主要な部分が失われたりした瞬間まで続く。逆に、そうならないと改変効果はずっと続いたままだ。 それで、肝心の改変のやり方だが、これを作ったJ・R・R・クリストファー教授という、財団演繹部門の上級職員によると、「上位世界の視点から、その創作ジャンルのベクトルを改変する」ことで、この改変を実現しているのだという。そう、これはヒュームが絡むような現実改変ではなく、物語改変なのだ。 J・R・R・クリストファー教授について 「J・R・R・クリストファー」とはなんとも長い名前だと思うだろうが、実はこの人は実在し、しかもとある偉人の家族である。 それがJ・R・R・トールキンさん。20世紀前期のイギリスにて活躍した文献学者・作家である。「指輪物語」などが有名だろうか。クリストファーさんはこれの息子に当たる。 演繹部門自体が「物語」をテーマにした作品群であり、クリストファーさんは、父であるトールキンさんが無くなった後に、その遺作を長い間整理・編集して世に出したという経歴も持つ。それで、クリストファーさんは財団で演繹系オブジェクトの研究をし、さらにはパラテク機械まで作ってしまったというのだ。とんでもなく凄い人である。 ちなみに、名前だけだが、父となるトールキンさんはこの後登場する。 しかし、そもそもどうやって改変しているのかというのは、開発者のクリストファー教授が既に死亡していることや、SCP-CN-980自体の内部構造が異常であることから分かっていない。 いまいちピンと来ない?この後の実験記録を見たら大体納得できると思う。早速見ていこう。 実験記録 財団は、このSCP-CN-980を、いろんなジャンルにしてDクラス職員に当ててみて、その反応を見るような実験を多く行っている。それを見ていこう。 ちなみに、この解説記事では分かりやすくジャンルと表現しているが、本家記事のほうはテンプレートという言葉になっている。 これに関しては、脳内で”ジャンル”に置き換えていただいて構わない。 D-1808→血漿(スプラッター) D-1808は近くの保安職員と言い争いを始め、その論争の最中に保安職員の下あごを引き裂いて殺害してしまう。 …と同時にSCP-CN-██が収容違反。サイトが直ちに封鎖されてしまい、実験の中央司令部やD-1808が閉じ込められてしまう。助けようにも、都合悪くセキュリティシステムが故障してしまい、SCP-CN-██もあって救助は困難を極めた。 …そして61日後。D-1808が餓死したことによりSCP-CN-980効果が消失。救助ができるようになったので機動部隊を送ったところ、生存者はたった1人しか残っていなかった。 生存者の記憶によると、何日も閉じ込められ続けた職員たちは、互いの恨みから殺し合いを開始。 最後に残ったのは、生存者と別の職員、D-1808。その別の職員は、死亡している職員のクリアランスカードを使って封鎖を解除。しかしその直後にD-1808に殺されてしまう。 D-1808は、1人残った生存者にも暴行しようとするが、ここで生存者は屍毒を用いて毒殺。█████することで生還した。 …そりゃ、61日も同じ場所に閉じ込められてたらそうなるわな。というか、死体の処理ができない以上、ずっと死体と一緒の部屋で生活していたのか。くさそう。 D-1809→懸疑(サスペンス) D-1809はとまどいを見せる。それと同時にサイト-CN-99の副管理官の死体が見つかる。死因は頭部を撃ち抜かれたことによる銃殺。これを受け、実験は一時停止となったがSCP-CN-980の効果は続いたままだ。 その翌日、サイト保安管理官の死体がトイレで見つかる。保安管理官の持っていたレベル4のクリアランスカードが行方不明に。その後も何名かの研究員が怪死する。監視カメラはあるにはあるのだが、おそらく映像が削除されていたので、記録は残っていなかった。(*2) その後、D-1809がDクラス職員舎の廊下で保安管理官のクリアランスカードを発見。 D-1809は事件の解決のため、このクリアランスカードを用いて財団深層データベースに侵入、事件当時の監視カメラ映像を復旧させようとした。 無論、これはクリアランス違反になるため監視員に止められるが、D-1809の説得が成功、監視カメラの映像も復旧。しかし映像が不鮮明で、犯人の特定には至らない。 その後、D-1809の提案で、監視員がサイト全体に「監視カメラが今晩復旧するよー!」と通知する。 そしてその夜、その監視員が███博士に襲われてしまう。しかし、変装によってサイトに侵入していたD-1809が███博士を制止する。 安心するのはまだ早い。D-1809を振り払ったであろう███博士があろうことかサイトにある核爆弾の起爆スイッチを押してしまう。しかし監視員がとっさの判断でブレーカーを落として妨害。 そして、予備電源が付くまでの10秒間の間にD-1809が███博士を押さえつける!そのすきに、監視員が自ら手動で核弾頭を停止させた。 その後、D-1809は、連続殺人事件の解決&核爆弾の起爆阻止の功績によって勲章を授けられた。そう、SCP-1983と同じ”勲章”だ。とても名誉なことではないか。 ちなみにD-1809の結婚式はサイト-CN-99で行われた。(*3) どうだろうか。SCP-CN-980の異常性はだいたいわかってきただろうか。 ちなみに、本家記事にはこのほかにも多数の実験記録が載っているが、書くのが疲れたので 記事が長くなってしまうため、2個ほど省略させていだく。 気になる方は、ページ下部「CC BY-SA 3.0に基づく表記」を開いて本家記事を見ていっていただきたい。 D-1812→古装(時代劇) D-1812と、おそらくその場にいたであろう███博士が消失。 その瞬間、なんとCK-クラス 再構築シナリオ発生。漢の武帝に関する歴史上の情報が、D-1812と███博士の個人情報に書き換えられてしまった。 年代が古いため、多くの情報は失われてしまい、失われなかったものも情報に一部の差異が残る状況だったが、いずれも漢の武帝の出生時に「天から落ちた赤い光が華中全域を照らした」という記載があったらしい。 …おそらくは、「時代劇」とかいう無茶な要望に応えるため、実際にD-1812と███博士を古代に送り込んだのだろう。タイムスリップ系の時代劇なのだ。 あくまで想像だが、2人は21世紀のパラテクを使って古代の異常存在を封じ込め、現地の人から大感謝され……いや、まあ報告書にはそこまで書かれていないのでわからないが。 ちなみに、CK-クラスの犠牲になってしまった情報は、財団のバックアップにより元のものに置き換えられた。まあ、財団にはいくつか除外サイトがあるから、こういうことがあったときにも安心だ。 …いやいや、いくら対処が出来たとして、そもそも財団の実験によってK-クラスシナリオが発生してしまっているあたりヤバくないか??それ以前に███博士という貴重な人材を失ってしまっているし…これ以上実験を重ねる必要があるのだろうか。 この理由についてはのちのち解説する。 D-1813→動作(アクション) D-1813は困惑を示す。その瞬間カオス・インサージェンシーが攻めてきた。 カオス・インサージェンシーはサイトの出入り口を封鎖したうえで事務職員を人質に取り、SCP-CN-980を強奪しようとした。しかし、そのカオス・インサージェンシー構成員をD-1813と1人の保安職員が殺害。このとき2人は極めて高い格闘技術と機械の知識を持っていたという。まるでアクション映画の主人公のようだ。 その後、D-1813と先ほどの保安職員は二手に分かれた。D-1813はメインロビーにいる職員の救助、保安職員は外部の財団への支援要請だ。 さて、メインロビーへ救助に向かったD-1813だが、その過程で30人もの構成員を殺害する。おそらくはたった1人で! しかし、構成員の1人がダイナマイトを起動させて危険度の高いオブジェクトを収容違反させてしまう。 保安職員は、そのオブジェクトをうまい具合に避けてサイトのメインコンピューターに到着。システムを再起動・復旧させた。 その後、先ほどの外部支援が来、D-1813と協力して構成員の生き残りを処理していった。 そしていよいよクライマックス。構成員の生き残りの1人がSCP-CN-980を奪い、屋上まで持っていって破壊しようとしている!いくら異常存在と言っても所詮は財団製。おそらく破壊耐性はないのだろう。 しかーし!とっさに駆け付けたD-1813が構成員を屋上から突き落として殺害。SCP-CN-980は事なきを得た。 その後、D-1809は、カオス・インサージェンシー襲撃阻止の功績によって勲章を授けられた。そう、SCP-1983と同じ”勲章”だ。とても名誉なことではないか(2回目)。(*4) ちなみに、サイト-CN-99ではDクラス職員に月一で「月例終了」というものがあるらしいのだが、その際、保安職員の手落ちによりD-1813が脱走した。現在は財団が追跡をつづけている。 SCP-CN-980の効果はまだ続いているし、再確保はなかなか大変な仕事になりそうだ。 D-1814→災難 結果は[データ削除]となっている。 …これは財団やらかし案件か?「災難」なんて嫌な予感しかしないのだが。 D-1814→戦争 いやいやヤバいでしょ。 さすがに「戦争」なんてジャンル、試したら本当に戦争が起きてしまう。そういうことで提案は却下された。 ちなみにこれ、先ほどと同じD-1814で実験しようとしているあたり、「災難」でD-1814は生き残ったのだとみられる。となると、D-1814の「災難」効果もまだ消えていないことになるが…? D-1815→恐怖(ホラー) 提案は却下された。そんなことしたら危険なSCPオブジェクトが増えてしまうかもしれないし、当たり前だね。 D-1815→倫理 [データ削除]によりSCP-CN-080-Dが発生した。 これ以上の情報はデータロックがかけられており、O5と倫理委員会しか見ることが出来ない。 SCP-CN-080については、アニヲタwikiに記事が無いどころか未訳なため、Google翻訳をたよりに解説していくと、 SCP-CN-080はとある美少女ゲームらしく、沢山の非倫理的な表現が使われている。ゲーム内で「追加サービス」を頼むと、女性の体が入った段ボールが家の前に届く。 その状態でドアを開けると、SCP-CN-080のプレイヤーは消えてしまうという。 不可解な点として、SCP-CN-080報告書には、インシデントログや実験記録も記載されているが、この中にSCP-CN-080-Dというものは存在しない。 ただ、「非倫理」という特性上、このSCP-CN-080で間違いないのだが…もしかしたら、既に物語の崩壊が始まっているのかもしれない。 ███博士→暗黒(ダーク) N/A、つまり入力されていない。というか、███博士に実験するなんて何事だ。 で、結果が入力されてない代わりに、おそらくは███博士がO5-1に当てた手紙が掲載されている。全文読むととてつもなく長いので、箇条書きで要約していく。 SCP-CN-980は、私達の現実を変えるだけでなく、我々より上位の物語の基調さえも変えられる。 もしくは、上位物語の人間が故意にそうしてるだけかもしれない。 ただ、それを試してはならない。低層に引き揚げられた高層の物語は、理論が不足してそのまま瓦解してしまう。 高層の物語が瓦解してしまったら、もちろん我々の世界も道連れになる。確かにこれはやってはいけない。 もう一つ、SCP-CN-980は、対象の周囲の出来事だけを改変しているのではなく、物語(≒世界)全体を改変している。 ではその時、対象には何が起きているのかというと、対象が改変された物語の主人公になる。 これは実験記録を見ても一目瞭然だろう。まるで映画みたいな展開、SCP-CN-980対象者はその展開の「主役」的な行動をとる。核爆弾の起爆を阻止したり、カオス・インサージェンシーの襲撃から財団を守ったり…… ここで、財団はすこしまずいことをしている。SCP-CN-980対象者の中にはまだ生きている者も多い。ということは、すなわち主役が複数いるということだ。 彼ら”主役”たちが我々の世界に及ぼす影響は、極めて少ないかもしれないし極めて大きいかもしれない。良いことをするかもしれないし悪いことをするかもしれない。 ███博士はこれを群像劇と表現し、トールキンさんの「援助は往々にして弱き手からくる」という言葉を引用した。 最後にもう1つ。 私たちがSCP-CN-980を発見したとき、ジャンルは「荒誕」になっていた。一体、その主役は誰だったのだろうか、SCP-CN-980がずっと続いてるとすれば、この実験記録も何もかも、「荒誕」の影響下にあるのではないか。 私はSCP-CN-980についてもっと掘り下げる研究がしたいです。 ここで、███博士がO5-1に宛てた手紙は終わっている。 O5-1→歓楽(コメディ) ついに対象者がO5-1になってしまった。ちなみに今回も結果はN/A、何も書かれていない。 かわりに、先ほどの手紙の返信が掲載されている。こちらも適度に箇条書きにする。 もういい、君の放った屁は682とclefの糞を合わせたものと比べても10倍臭いのだろう。 ……明らかに文章が変だが、気にしないで行こう。カンの良い人や、中国支部に慣れている人間であれば既に何かを察しているだろうが、まだお待ちいただきたい。 これは確かに危険かもしれないが、これが引き入れてくれる利益には到底及ばない。 これを使えば、収容不可能なオブジェクトも多少は収容可能になるだろう。 サブカルネタにまみれた財団は、上位存在には気にいられないかもしれないが、収容物をネタに走らせたら、我々の仕事はぐっと簡単になる。 すなわちこの手紙の主は、SCP-CN-980を利用して世界全体の作風をコメディみたいにしたらどうかということを言っている。 想像していただきたい。この世界のオブジェクトが、すべてネタに全振りしていたら?ホラー要素も何もないSCP達は、さぞ簡単に収容できるだろう。そりゃ、そんな世界観、気に入らない上位存在も多いだろうが、世界の平和のためだ、致し方ない。 ところで、このSCP-CN-980のメタタイトルとは何だっただろうか。そう、「J」。さらに、財団でJと言ったらジョーク(Joke)が真っ先に思い浮かぶ。 もしかしたら、俗にいう「ジョーク世界」の発端のきっかけとなったのは、他でもないSCP-CN-980だったのかもしれない。まあ、単純に「J・R・R・クリストファー」のJかもしれないが。 その後、███博士に向けて「トールキンの文章が本当によく書かれていなかったなら、君はこの場所まで歩けなかったかもしれない」と述べた後、まだこの実験を続けたいなら記憶処理でも受けて欲しい、ということで記憶処理ミームエージェント(*5)がこの手紙に添付されていた。 ということで、みなさんも下の青い文字をクリックして記憶処理を受けていただきたい。 クリック/タップして記憶処理ミームを摂取する .blankimg( 君たちはいつもお堅い顔をしている、どうして笑わないんだい? ) ,width=350,height=420) .blankimg( - 05-C、この"C"は"Chameleon(不定)"の意 ,width=350,height=420) やっぱり05か。いやまあ一番最初の時点で察してた人も多いだろうが。 え?05が分からない?ふむ、簡単に言うと、「部外者なのにO5のクリアランスを持ち、報告書にメッセージを書いていくツンデレ要注意団体」だ。 そりゃ、O5であれば部下の博士を罵倒したりはしないわな。おそらく、O5-1の権限を使って███博士からのメールをのぞき見したのだろう。 確かにそりゃSCP-CN-980を使えば、いくつかのKeter級オブジェクトは収容可能になるだろうが、この物語の下にはSCP-CN-801も控えている。そして、SCP-CN-801にはこちらからの物語改変が効かないあたり、SCP-CN-980効果も受けないのだろう。そう考えると、財団世界は上位創作者に嫌われてはならないのだ。 ちなみに blankimgとかwidthとか色々書いてあるが、これは画像を貼るのに必要だった筈の文章だ。 ……要するに、記憶処理画像もハッタリ、というか一種のジョークだったのだろう。 最後に、この05-Cの太っ腹な発言によって締めさせていただく。 部門を1つ設立するのに足りるだけの資金はもう君の口座に振り込んだ。また口答えするなら682の餌やりにでも行きな。 補足 全体構成安定爪 さて、このSCP-CN-980。実は他の演繹部門の報告書にも登場する。 それはSCP-CN-606、SCP-CN-909、そしてVeleaferの提言だ。 ただ、他の報告書で言及される場合、SCP-CN-980ではなく、「全体構成安定爪」という名称で呼ばれることが多い。これに関連して、SCP-CN-980の隠された使用法について解説していこう。 まずSCP-CN-980の仕組みだが、これは意図的に自分たちに向けて物語改変を行うことで上記実験記録のような状況を生み出している。 逆に言えば、上位創作者ナシで、自分たちへ物語改変を行うことが出来るというスーパーアイテムである。 この機能、主に2つの使い道が存在する。 1つ目は、他人が受けている物語改変の上書き。こちらで物語改変ができるということは、こういうこともできるのだ。 シンプルながら結構大事なことで、実際にSCP-CN-909の特別収容プロトコルにはSCP-CN-980が使用されている。SRA(スクラントン現実錨)が現実改変を安定させるものだとすれば、このSCP-CN-980(全体構成安定爪)は物語改変を安定させるものだ。 2つ目は、RK-クラスシナリオへの対処である。 聞き覚えの無いK-クラスシナリオかもしれないが、これは、財団世界のみならず、すべての物語が破壊される、もしくは物語の構造自体が破壊される世界終焉を表す。 これは、流石にSCP-2000でもなんでも対処することは出来ない。物語ごと崩壊するからだ。ならば、物語崩壊には物語改変を。 とはいえ、さすがにこの小さな端末一つではRK全てを対処することは出来ない。あくまで対象者(主役)の周囲だけだ。それでも、部分的な物語の修復くらいならこれでいける。実際、SCP-CN-606によってRKが発生した際は、これで物語を修復することが許可されている。 そしてVeleaferの提言では……いや、これは実際に見ていただいた方が良いだろう。 あくまでSafeであって、Thaumielではないあたり、こいつを使うのはそれこそK-クラスシナリオになるような非常事態限定になるだろうが、それでも財団は強力な武器を手に入れたのだろう。まあ、「荒誕」の件は少し気になるが、世の中そんな都合のいいことは少ない。███博士の提案がどうなったかは知る由もないが、とりあえず財団はこれくらいで妥協したのだろう。 追記・修正はSCP-CN-980対象者になった状態でお願いします。 ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-CN-606 - すべてのすべて by Veleafer http //scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-606 http //scp-jp.wikidot.com/scp-cn-606(翻訳) 2018年公開 SCP-CN-909 - 形の上下、合して止まず by Veleafer http //scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-909 http //scp-jp.wikidot.com/scp-cn-909(翻訳) 2018年公開 SCP-CN-980 - J by Veleafer http //scp-wiki-cn.wikidot.com/scp-cn-606 http //scp-jp.wikidot.com/scp-cn-606(翻訳) 2017年公開 画像 2.png Design by Veleafer Create by W Asriel http //scp-wiki-cn.wikidot.com/vodka CC BY-SA 3.0 2018年公開 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 中国では、時代劇といえば中国史ものなのねw そしたら、日本の時代劇は向こうではなんというんだろう? 侍劇? それとも茶ン薔薇? -- 名無しさん (2022-04-07 14 29 36) クリストファーは実在のJ.R.R(ジョン・ロナルド・ロウエル)トールキンの子息、クリストファー・トールキンと思われ。父が完成稿にする前に亡くなった原稿やメモを加筆編集して『シルマリルの物語』などを出版した -- 名無しさん (2022-06-10 22 21 01) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/42806.html
登録日:2019/09/11 Wed 12 38 37 更新日:2024/08/30 Fri 15 46 47 所要時間:約 19 分で読めます ▽タグ一覧 SCP SCP Foundation SCP-4338 SCP財団 T Rutherford コメント欄ログ化項目 マグマ 因果応報 溶岩 火山 神 神すらハマる甘い罠。 SCP-4338はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクトである。 オブジェクトクラスはKeter。 メタタイトルは「ヴァルカン、破滅なるもの」。 概要 SCP-4338は南太平洋にあるモアハ島(*1)の火山直下に位置するマグマ溜まりに生息する、知性と空中浮遊能力のある火山岩でできた球体である。その大きさは2.3立方km(半径約820m)にも達し、その圧倒的な力からかこの実体はオセアニアの初期文化において“炎上する海の神”などの名で言及され、アルファでありオメガであるような扱いをされていた記録が残っている。人間にどうこうできる代物ではなく、畏怖の対象となるのも当たり前の存在だ。 そしてコイツは神らしく、供物を要求してくる。太陰暦の始まりごと、つまり29.5日に一回以下のものを火口に投入することになっている。 40-50kgの野菜 (例 キャッサバ、タロイモ、スイートポテト、ダイジョ) 30-40kgの果物 (例 マンゴー、パイナップル、チェリモヤ、パラミツ) 50-80kgの魚類 (例 マグロ、サケ、カジキ、シイラ) 40-80kgの様々な種実類、ハーブ、海藻 60-80kgの細かく刻んだ/燻製にした豚肉 これらは原住民社会の主な食事であるらしく、それに基づいてSCP-4338からの「実りの頂点にあるものを要求する」を受けて財団が定めたリストである。 しかし、この供物はおよそ20%の確率で拒絶される。これは4338-DN事象、通称供物拒絶事象と呼ばれ、火山の大噴火に始まる。その後SCP-4338が火口から出現し、近くに存在する人間集団の社会的指導者に向かって突き進み始める。コイツは融けた岩石と鉱石から成る長い触手をさながら赤犬のように操ることができ、当然そこまでにあったものはすべて破壊しつくされ、指導者が逃げるならば被害は増える。 そしてSCP-4338はその指導者を捕らえるか、さもなくば3~5人の生きた健康な人間が火口に落とされるまで止まらない。どうやら集団内の構成が把握されているらしく、Dクラスをデコイとして指導者にする策は通用しなかった。停止条件は正確には指導者を「捕らえる」ではなく指導者が「死ぬ」なのだが、以下の理由で大差ないだろう。 SCP-4338は指導者を捕らえる(もし生きてても当然この時死ぬ)とこれを取り込み、20分以内に溶岩でできた指導者の複製を吐き出して退却していく。この溶岩人間は以降、SCP-4338が憑依して意思疎通するための端末となる。ちなみにこの時点で過去の端末はガラスになって崩壊し、SCP-4338はこの端末を介して次の指導者としか会話しない。 財団がこの島を6隻のフリゲート艦および研究船ヘロンによる7点封鎖網で隔離して機動部隊ロー-8("クラッシュ・アンド・バーン")が押さえている現在、指導者とはこの島のサイトの管理官のことを意味する。つまり、ここの管理官は年に二人か三人かのペースで殺されていく過酷極まりないポストなのだ。いったいどういう理由でどういう人間を任命しているのか気になるところだ こんなもん収容できるわけないし、人的被害も数こそ少ないが高位の財団職員を定期的に屠ってくるためかなり痛い。1945年に収容しようとし始めて以来かなりの人的資源を文字通り溶かされてきたのだろうが、コラテラルダメージと見なすしかないのだろうか… しかし、突然転機が訪れた。それも、全く予期しないベクトルの。 異変 2018/03/09、SCP-4338は太陰暦の半ばであるにもかかわらず突然4338-DN事象(第41回)を発生させ、当時の指導者であったモルガン・ローウェル管理官(女性)含め3人が犠牲になった。これは初めてのことで、複製の出現にかかった時間も14分と早かった。さらに、これまた初めて正式にまだ次期指導者となっていない候補者との会話を要求してきた。何かあったのだろうか、明らかに様子がおかしいというか焦っている。 これにアメリア・ソーンボロー主任研究員(こちらも女性)が管理官代理として志願し、ローウェルの複製の手首足首をタングステンの拘束具で固めた上でインタビューが行われた。見たところ溶岩ローウェルは既にひび割れて冷えかけており、これは過去の端末なら4~8か月経たないとこの状態にはなっていなかったらしい。これもSCP-4338が焦っているせいだろうか。 ソーンボロー主任研究員がなぜ供物を与えてすらいないのに我々を襲ったのか聞くと、ローウェル/SCP-4338ははじめは尊大な態度を取っていたが、そのうち怒り出してこう言った。 ローウェル/4338 お前は私を侮辱している。モル・ガンも私を侮辱した。私は実りの頂点にあるものを求めたはずだ、だが今となって、私はお前たちが乾いた最下等の供物を与えていると知った! そんなはずはない。財団が投入していた供物はすべて品質の高いものだった。ソーンボローがそう言おうとすると、ローウェル/4338は突然下唇を噛み切り滴った溶岩でテーブルに文字を書き始めた。(テーブルは金属なので大丈夫だった) ローウェル/4338 これが欲しい。 ソーンボロー C-… ええと、これは… C-ad… Cadbury(キャドバリー) ? 誰が— ローウェル/4338 私はお前たちの言葉を話すのみ。記号までいちいち覚える気は無い。もしこれが“キャドバリー”を意味するならば、そうだ、私はキャドバリーが欲しい。この甘く蕩けるような脂が欲しい。 ソーンボロー ま、待ってください… この記号はある種の反射シートの上に記されていましたか? それはこの“キャドバリー”を小さく、茶色の四角にして包んでいましたか? ローウェル/4338 ああ。お前の従者の一人がこれを私に捧げた。粗末な量ではあったが、味は実に豊かなものだった。この“キャドバリー”をより多く私に捧げよ、或いはそれが可能な者を連れて来い! …キャドバリーとはイギリスの菓子メーカーで、一般にはチョコレートでよく知られる。日本ではあまり馴染みはないが、100年以上イギリス王室御用達の歴史ある会社である。 しかし供物リストにチョコレートはなかったし、そもそも直近に供物が投入されていない。どこからこのキャドバリーのチョコレートは来たのか。調査の結果、SCP-4338に配属されている地質学者ケビン・エマーソン次席研究員が関与していることが判明した。 彼はジャンクフードが好物で、スーツケースいっぱいのそれらを持ち込んでいた。エージェント・ロードスによるインタビューで彼が言うには、事は以下の顛末で起きたらしい。 エマーソン そうかい、私がジャンクフードを好むから全部私のせいになったのか? エージェント ロードス 何もお前の食生活をとやかく言ってるんじゃない、ケビン — 火山の神を覚醒させた責任を追及してるんだ! さぁ、ここで公式な尋問を開始しなきゃダメなのか、それとも- エマーソン 言うよ、言うとも! 捨てた! 収容違反を引き起こすつもりなんか無かった。ただ暇だったんだ、分かるか!? ここに着いてから私はシルトの篩い分けしかしてないんだぞ! ロードス …お前は地質学者だろ。 エマーソン 異常地質学者だ。ここの地質に異常性は無い。財団はこの島で異常なのが例の球コロだけだと50年代にはとっくに知っていた。なのに司令部はウチの部門に仕事を持ち込み続ける。今月の貧乏くじを引いたのが私だった。 ロードス まだ何故そんな事をしたかの説明には- エマーソン いや — それは — ちょっとした出来心だったんだ、な? 私は昼飯を食べようと外に出て — つまりだ、今まで我々は4338と繋がっているのは火口だけだと完全に思い込んでいて、溶岩流が一つ残らず奴との接点だとは知らなかった! だから技術的に見ると、私がこう、残り物を“廃棄”したのはプロトコル違反じゃない。 そう、彼は暇だった。異常地質学者なのに研究対象がもはや手に負えない、しかも数か月に一回しか出てこない巨大な溶岩玉しかない孤島に放り込まれた。彼は砂だか粘土だかをふるいにかける作業しか業務上やることがなかった。何か楽しみでも持ち込まないとやってられないだろう。そして持ち込んで余ったお菓子を…ちょっと捨てたのだ。それをSCP-4338が知ってしまった、ということだった。不用意ではあったが、完全に彼を責めることはできないだろう。 しかし、今に至っての問題はそこではなかった。 ロードス プロトコルはそう単純なものじゃ- …おい、“残り物”? “残り物”ってのはどういう意味だ? チョコレートだけじゃなかったのか? エマーソン それはその、いや、要するに、幾つか… 別な… 物も… エマーソン氏は手を膝に置き、唇をすぼめ、エージェント ロードスから目を逸らす。 ロードス どういう“別な物”だ? エマーソン氏は答えない。 ロードス ケビン、お前は他に何を溶岩に投げ込んだ? ローウェル/4338 — あの金色のパリパリした三角形と、夜ほどに暗い色をした泡立つジュースを要求する! 果実の練り物を詰めた噛みごたえのあるふわふわしたスポンジを要求する! 香辛料と塩をまぶした乾燥肉を要求する! 小さな動物の形にくり抜いた甘い色とりどりの蜜を要求する! そして— ソーンボロー はい — ええ、我々 — 我々は — 分かりました、すぐに — ねぇちょっと、誰か兵站部門に電話繋いでもらえる!? 通知 あなたが現在閲覧中のファイルは2018/03/09付で廃止されています。 更新版 2018/11/08 ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-4338 - Vulcan, the Disaster by T Rutherford http //www.scp-wiki.net/scp-4338 http //ja.scp-wiki.net/scp-4338 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- SCP-4338 登録日:2019/09/11 (水曜日) 12 38 37 更新日:2024/08/30 Fri 15 46 47 所要時間:約 19 分で読めます ▽タグ一覧 SCP SCP Foundation SCP-4338 SCP財団 T Rutherford コメント欄ログ化項目 マグマ 因果応報 溶岩 火山 神 SCP-4338はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクトである。 オブジェクトクラスはEuclid。 メタタイトルは「ヴァルカン、破滅なるもの」。 概要 SCP-4338は南太平洋にあるモアハ島の火山直下に位置するマグマ溜まりに生息する、知性と空中浮遊能力のある火山岩でできた球体である。その大きさは4.6立方km(半径約1030m)にも達し、その圧倒的な力からかこの実体はオセアニアの初期文化において“炎上する海の神”などの名で言及され、アルファでありオメガであるような扱いをされていた記録が残っている。人間にどうこうできる代物ではなく、畏怖の対象となるのも当たり前の存在だ。 そしてコイツは神らしく、供物を要求してくる。太陰暦の始まりごと、つまり29.5日に一回以下のものを火口に投入することになっている。 2200-2800kgのクッキー (例 ナビスコ社のオレオ、キーブラー社のチョコレートチップクッキー) 1600-2000kgのポテトチップス (例 ケロッグ社のプリングルズ、フリトレー社のドリトスとラッフルズ) 1300-1600kgの様々なチョコレート、キャンディ、砂糖菓子 1000-1400kgのパン菓子 (例 ドーナツ、デニッシュ、ターンオーバー) 1200-1800kgの燻製/マリネにした豚/牛のバラ肉 1200-1800kgの味付けした鶏手羽肉 1000-1200kgのネストル社製ホットポケット 1300-1600kgの冷凍ピザ これらはSCP-4338自身が望んだもので、これ以外の性質は上記報告書に同じ。 …この火山の神は、ジャンクフードにドハマりしてしまった。いや、いくらなんでもハマりすぎでしょ。量がとんでもなく増えてるよ最低12トンだよいくらするんだよ…あとなんか大きくなってない? この供物には”炎上する海の神”サマも大層ご機嫌のようだが、それでもこの異変が起きてからの5か月の間に4338-DN事象が2回起きており、拒絶される確率はまだわかっていない。そしてSCP-4338の要求はどんどん贅沢になってきているらしく、またジャンクフードにご執心しあそばされるがあまり挙動が不安定になり、ローウェル/4338はもう興奮しすぎて喋るたびにそこら中に溶岩をまき散らすため、プレキシガラスの仕切りを設けて定期的に交換する必要性が生じている。またローウェル/4338の表面には岩石のようなものが成長してきているようだ。 …あれ、4338-DN事象が起きているのに端末が代替わりしていない?と思った方もいるだろうが、これについては後述する。 以下がこの時期のSCP-4338と代理のとれたソーンボロー管理官のインタビューログと、それに続けて発生した第42回及び第43回4338-DN事象の記録である。 ソーンボロー 私に会いたいという話でしたね、4338? ローウェル/4338 羽虫め! まだ己の神に対する口の利き方が分からぬか!? ソーンボロー …ご挨拶申し上げます、4 3 3 8様。あなた様のしもべは御呼び出しを受けて光栄でございます。 ローウェル/4338 それで良い。新たな要求がある。 ソーンボロー クソが いえその、あなた様のしもべはそれを聞いて光栄でございます。 ローウェル/4338 お前たちの大いなる畜獣の肋肉を、前回の二倍の量にして私に捧げよ。 ソーンボロー お望- ローウェル/4338 そしてより多くの、甘い粉に覆われた酸い大玉を。 ソーンボロー お望みの- ローウェル/4338 そしてあのクリームを詰めた黄色のスポンジもだ! より多く! ソーンボロー … ローウェル/4338 … ソーンボロー お望みのままに。それでは- ローウェル/4338 それと、あの渦巻く琥珀色が詰まった繊細なキャドバリーを五倍にして- ソーンボロー 待ってください、それはもう話し合ったはずでしょう — あのチョコレートは非常に遠くから輸入されたものです。いいですか、以前合意したように、高品質である代わりに量を減らすことで、現在の輸送にかかる負担は軽減される- ローウェル/4338 もうよい! お前たちの“負担”など私の知った事ではない。私の命令に従わぬなら、お前もお前たちのS C Pも焼き尽くすまでだ! ソーンボロー ですが — 指定日の3日前に突然そんな事を言いだされても無茶としか- ローウェル/4338 無茶? 無茶だと!? いつからお前は私にできるできないを指図する立場になった!? もううんざりだ、アム・イール・ヤ、これ以上は侮辱させぬぞ! これに続いて、マグニチュード4.0の地震が発生した。ソーンボロー管理官を除く全職員と島を封鎖していた3隻のフリゲート艦及び研究船が島から退避し、4338-DN事象に備えた。 …しかし、SCP-4338は45分経っても火口から出てこなかった。地震は発生し続けていたが、小規模かつ荒々しい周期的なものに変化していた。ドローンを飛ばして確認したところ、SCP-4338は火口から出られなくなっていることが判明した。この火の神様は半年前と比べて十分な速度が出せず、また表面積が大きすぎた。 間もなく、船が1隻帰ってきてSCP-4338へのインタビューが再開された。そして、ここでソーンボロー管理官はある判断を下した。 ソーンボロー 4338様、あなた様のしもべとして、何故あなた様が脅迫を- えー、“実行”しなかったのかお訊ねしたいと思います。 ローウェル/4338 …もっと私の機嫌を取ったらどうだ。 ソーンボロー はい? ローウェル/4338 お前は私を楽しませるために居るのだ、アム・イール・ヤ。私の慈悲次第では、お前は生き永らえることもできる。だが二度と私に質問するな、さもなければお前を待つのは苦痛と死のみ! ソーンボロー …そうですか、あなた様のしもべは光栄でございます。話を続けても宜しいですか? ローウェル/4338 ああ。私はキャドバリーを- ソーンボロー 実は、今こそ現行の取り決めの全面的な見直しを話し合う良い機会だと考えていたのです。 ローウェル/4338 何!? ソーンボロー ちょうど30%の供物削減に加え、代用品として— ローウェル/4338 馬鹿な! そんなにもお前は死に焦がれるか!? ソーンボロー —職員と保安部隊も減らそうと思います。現状を鑑みるに、必要なのはせいぜい1人- ローウェル/4338 うるさい! うるさい! うるさい! これに続けてまた地震が発生したが、今度はマグニチュード2.8に留まった。帰ってきていた船はまた逃げようとしたが、管理官はそれを止めた。そして、やはりSCP-4338は火口から出られなかった。溶岩も、ほとんど出ていなかった。 …さあ、清算の時だ。 予想通り、DN-4338-43の間に、ローウェル/4338は叫び、溶融物を吐き、拘束具をねじり切ろうとする様子が観察された。この行動を8分間続けた後、ローウェル/4338は疲労し始め、前屈みに床にへたり込んだ。 ソーンボロー …それで全部ですか? ローウェル/4338 外道め。まだ私の怒りを掻き立て足りぬとでも- ソーンボロー あなた様のしもべは怒りを買うことを望んではおりません。あなた様が不服であれば、私と我が民は去る用意を- ローウェル/4338 止せ! ローウェル/4338は座ったまま素早く背筋を伸ばし、テーブルの縁を掴んで身体を引き上げようとするが、前のめりによろめくに留まる。 ローウェル/4338 駄目だ! そんな事はさせぬ! お前- 私は要求する… よ… 要求を… ローウェル/4338はゆっくりと身体を下ろし、床に座った姿勢に戻る。 ソーンボロー …話を続ける用意はできましたか、4338? ローウェル/4338は8秒間うつむいて無言のままだが、やがて組んだ腕に顔を向けたまま話す。 ローウェル/4338 ああ。 ソーンボロー 宜しい。では、この見直しについてですが… 通知 あなたが現在閲覧中のファイルは2018/08/19付で廃止されています。 更新版 2019/07/01 ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-4338 - Vulcan, the Disaster by T Rutherford http //www.scp-wiki.net/scp-4338 http //ja.scp-wiki.net/scp-4338 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- SCP-4338 登録日:2019/09/11 (水曜日) 12 38 37 更新日:2024/08/30 Fri 15 46 47 所要時間:約 19 分で読めます ▽タグ一覧 SCP SCP Foundation SCP-4338 SCP財団 T Rutherford コメント欄ログ化項目 マグマ 因果応報 溶岩 火山 神 SCP-4338はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクトである。 オブジェクトクラスはSafe。 メタタイトルは「ヴァルカン、破滅なるもの」。 概要 SCP-4338は南太平洋にあるモアハ島の火山直下に位置するマグマ溜まりに収容されている、知性と空中浮遊能力のある火山岩でできた球体である。その大きさは7.3立方km(半径約1200m)にも達し、その圧倒的な力からかこの実体はオセアニアの初期文化において“炎上する海の神”などの名で言及され、アルファでありオメガであるような扱いをされていた記録が残っている。人間にどうこうできる代物ではなく、畏怖の対象となるのも当たり前の存在…だった。 SCP-4338はこの島の溶岩に触れる全ての食べ物を吸収することができる。そして、コイツに高カロリー食品を与えることはその機動性と攻撃的傾向を中和するのに効果的と証明された。もう、SCP-4338は肥え太り、二度と火口から出られない。 現在の供物は以下の通り。 1500kgのクッキー (低価格まとめ買い品) 1200kgのポテトチップス (低価格まとめ買い品) 1000kgのチョコレート (低価格まとめ買い品) 1400kgの豚肉、種類問わず 1000kgの鶏肉、種類問わず 1300kgの牛肉、種類問わず あと、 SCP-4338を食肉処理場の廃棄肉片、産業廃液、その他の可食廃棄物の処分に使用する案が検討中です。 …もはや悲しさすら感じさせる扱いの落ちっぷりである。総量も7.5tと、30%どころか40%近く減らされてる。 もう機動部隊ロー-8("クラッシュ・アンド・バーン")は存在しない。この島にいる船もローウェル/4338を収容している研究船ヘロンだけ。そのローウェル/4338も、表面の8割近くを岩石に覆われ、チャンバー内にへたり込んで6ヶ月動いていない。 しかし、これもプロトコル。肥えさせることをやめていつかSCP-4338がダイエットに成功してしまえばKeterクラスに逆戻りだろう。これだけの食料でそれをSafeクラスに抑えられるなら安いものだ。 最後に、毎月一日に食料船と一緒に確認に来るソーンボロー管理官とローウェル/4338のインタビューで〆ることとする。 ソーンボロー こんにちは、4338。今日の調子はいかがですか? ローウェル/4338は反応しない。 ソーンボロー 我々の現在の供物に何か問題は? ローウェル/4338はソーンボロー管理官を見上げることなく、応答として肩をすくめる。この動作は耳障りな音を伴い、肩から幾つかの岩石塊と埃が落下する。 ソーンボロー それは何よりです。来月また確認に来ますね。 ソーンボロー管理官が収容室から立ち去ろうとした際、ローウェル/4338が殆ど聞き取れない声で話すのが聞こえる。 ローウェル/4338 お前たちは私に何をした? ソーンボロー管理官がローウェル/4338を振り返る。 ソーンボロー ん? …失礼、何か言いましたか? ローウェル/4338は数秒間不動のまま沈黙しているが、やがて徐々に頭を上げてソーンボロー管理官を見る。 ローウェル/4338 …私に毒を盛ったな。 ソーンボロー はっきり保証しますが、我々があなたに捧げた供物は — どれもあなたが自ら要請したものですが — 全て食べても安全な物ばかりです。 ローウェル/4338 …ならばより巧妙な毒だ… お前たちは私の身体を殺せなかったので、私の野心を殺した… 私は… お前たちを全員滅ぼすべきだったのだろうな… お前たちが島に着いたその瞬間に… ソーンボロー ええ、まぁ、後知恵は得てしてそういうものです。話はそれで終わりですか? ローウェル/4338の頭部が片側に傾く。完全に火山岩に変化した耳の一部が崩れ落ちる。 ローウェル/4338 …お前は最早私を畏怖していない、違うか? …神とすら考えていないのか? …初めからそうだったのか? ソーンボローは沈黙している。ローウェル/4338はゆっくりと頷く。 ローウェル/4338 …ずっと昔、私は白い布をはためかせて海を行く巨大な木の艀に出会った… 乗っていた人間たちは上等な絹と金属の板を身に付けていて… 私は岸辺に触れる間も与えず奴らを襲った… 何の分際で奴らは鉄を形作る? それほどの力に値するのは私だけだった… だが奴らは逃げ去ったから、少なくとも私を畏れていることが分かった… だがその後間もなく、お前とお前たちのS C Pが現れた… お前たちは船さえも金属製で… 大地と空の秘密を数多く知っていた… それでもお前たちは供物を捧げ続けたから… まだ私を崇拝していると考えた… 私を畏れていると… 分かっていて然るべきだったのだ… あの時お前たちを… 殺してさえいれば… ローウェル/4338は録音機が検出できない低い声で呟き続けている。ソーンボロー管理官は髪を一つまみ耳の後ろに掛ける。 ソーンボロー もし今以上に要求があれば、遠慮なく申し出てください、4338。 ソーンボローが出入口に向かって移動する。 ローウェル/4338 ならば… 多分、より多くの… あの甘い、ウエハースを… ソーンボローは肩越しに振り返る。収容チャンバーが再度密封される直前、彼女は短く大雑把に一礼する。 ソーンボロー お望みのままに。 追記・修正は歓迎ですが、メタボリックシンドロームには気を付けてお願いします。 ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-4338 - Vulcan, the Disaster by T Rutherford http //www.scp-wiki.net/scp-4338 http //ja.scp-wiki.net/scp-4338 この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 コメントログ 景気のいいケーキでもやったらどう? -- (名無しさん) 2020-07-06 22 04 31 本質がどれほど危険であろうと、収容方法が確立しているのでSafe。その辺が実に分かりやすいSCP -- (名無しさん) 2020-07-28 01 28 17 痩せればKeterに逆戻りと言っても「我々を殺せばあなたにジャンクフードを捧げる者が居なくなりますが、それでも宜しいのですか?w」と吹き込めば抑制出来てしまいそうなのが何とも -- (名無しさん) 2020-07-28 01 30 57 2317JPの落ちぶれっぷりを思い出した、方向性は違うが。 -- (名無しさん) 2020-07-28 02 21 40 最後に絞り出てくる言葉が、そんなものはない!っていう誇りや矜持じゃなく、ジャンクフード追加のお願いなんだなあ…哀愁を感じる、でも気持ちはわかるよ…可哀想だからポテチ分けてあげるね… -- (名無しさん) 2020-08-13 03 53 43 知性オブジェクトに「かわいそう」という気持ちを持つのは人間としては大事なことだが、財団職員としては失格だぞ。 -- (名無しさん) 2020-08-25 10 23 13 これ、何かの事故でカロリーの供給が止まってダイエットに成功したら、島から出て暴れる可能性はあるのかな。...何となくそうならないような気がするなぁ。人間に対する優位性だと思ってた金属製品や財団が収容してるSCPのことも気付いてしまって、自信喪失して引きこもってるピザデブだもんなぁ -- (名無しさん) 2020-08-25 12 16 03 「アム・イール・ヤ」って何、先住民語か何か?って思ったら、アメリア・ソーンボローの「アメリア」を音節ごとにはっきり言ってる表現なのか。訳すとしたら「アメリアァァァァーー!!!」だな -- (名無しさん) 2020-08-25 13 06 18 景気のいいケーキは人間が食べることでしか減らせないから、溶岩に突っ込んだら「食われなかった&損傷した」扱いになって即復活するんじゃないかな。溶岩にポイ→その場(溶岩中)に即復活→溶岩に触れてるので即損傷→即復活→無限ループ、しかもその分この神様の体重がすごい勢いで増える。ブラックホール待ったなし -- (名無しさん) 2020-09-03 09 02 45 財団的には平和になって良かったんだけど余りにも哀れすぎる… -- (名無しさん) 2020-10-18 02 14 19 最後のインタビューでソーンボローは物凄く清清しい笑顔を浮かべてそう -- (名無しさん) 2020-10-28 22 42 50 鮮やかな神殺しだなぁ -- (名無しさん) 2021-02-18 00 14 57 最初の一文がデュエマのフレーバーテキストっぽい -- (名無しさん) 2021-02-25 21 46 37 時間をかけて説得すれば痩せて出てきた時も味方に引き込めるかも知れない。ジャンクフード工場の熱源/電源になっていただければ、試作品から新作までお望みのままに提供できますよ、って -- (名無しさん) 2021-04-03 16 46 19 ↑製造品すべて吸収されそうなんですがそれは -- (名無しさん) 2021-05-01 22 44 30 最後にそんな物いらん!とでも言えればまだ脅威何だがそのタイミングでまだお菓子欲しいってなる辺りもう後戻り出来ないんだろうな···神としての誇りもプライドもジャンクフードの魔力の前には敵わず自ら捨て去ってしまった -- (名無しさん) 2021-05-21 02 08 07 まさかのメタボ化は草すぎる -- (名無しさん) 2021-07-17 22 41 31 偉大だった存在が俗物に落ちぶれて後戻り出来なくなるの、凄い可哀想に見える -- (名無しさん) 2021-09-20 15 21 46 まだ自発的に欲しがってるだけ幸いだと思う。痩せられると困るのでいつかジャンクフードに飽きる日が来ても火口にチョコとポテチを流し込まれ続けるのは火を見るより明らかだしそこからがきっと本当に地獄 -- (名無しさん) 2021-10-30 13 54 08 ↑ドカ食い気絶部感 -- (名無しさん) 2021-10-31 19 57 22 先に質のいいもの食べてから安物に変わるのかわいそう -- (名無しさん) 2022-02-15 01 42 19 ↑3 ジャンクフードはもう飽きたと?では今後は周辺国から収集した生ゴミを置捧げします -- (名無しさん) 2022-06-20 22 59 21 面白そうだから溶岩にマリファナ突っ込んでみようぜ! -- (名無しさん) 2022-09-07 02 12 40 ???「デブの段階を通り越して…」???「完全に粗大ゴミになったわね」 -- (名無しさん) 2022-09-13 18 43 19 最終的に神様として畏怖してほしがってる残飯処理係のピザデブて 哀れすぎる -- (名無しさん) 2023-03-19 06 48 53 何この・・・何? -- (名無しさん) 2023-03-19 16 34 44 そりゃずーっと野菜とか魚とか果物とかヘルシーなもの食べてきたところにジャンクフードぶっこまれたら狂うよ -- (名無しさん) 2023-03-23 09 13 25 あwわwれw -- (名無しさん) 2023-05-25 22 53 06 伝説の勇者や人間の軍勢に負けて滅びたならまだ示しがつくのに……肥満化して人間にただ飼育されてジャンクフードに依存して過ごすとか下手な神殺しよりも業が深いよw -- (名無しさん) 2024-06-24 07 00 45 safeにしては維持費はかなりかかりそうだけどね(無論本文通りケテルクラスをここまで安全にできるなら相当安いもんだが) -- (名無しさん) 2024-07-09 10 33 47 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/familiar/pages/4224.html
ペ−ジ:101(鬼畜に付き注意) 150 名前:101(鬼畜に付き注意)[] 投稿日:2006/09/09(土) 09 59 44 ID maxKm9MJ 1. 149 2. 116と通ずる部分があるんかな?116の話を聞いてみたい… 猟奇以外の鬼畜は書けるかな…別の板では書いてた。 「ほら、来てやったぜ…」 「あ…サイト…」 暗い部屋に閉じ込められた少女。両手首は天井からぶら下げられた腕輪で拘束され、お尻を突き出す形で「彼」を待っていた。 彼女のお腹は膨れ上がり、新たな命を宿している。 「はやくハメてぇ!」 「先に小便がしたいんだよ」 サイトは一物を取り出すと、ルイズの肛門に肉棒を突き刺した。 放たれたのは精液ではない。 ジョボジョボ… 「ふぅ…」 「早く…おまんこに頂戴…」 ルイズは完全に肉便器として調教されていた。 既に何度と無くサイトによって使い込まれたルイズのアソコは、だらしなく涎を垂らし、尚且つサイトの到来を待っている。 最初のピッチリとしたタテスジは今ではヤルから開いているのだ。 「ハメてやるよ。でも先に…」 コップを取り出す。 「最近栄養が足らなくてな」 そのコップをルイズの胸の下に持っていき、乳房に手を掛けた。 「乳搾りの時間だぜ」 ピュッ サイトは乳房の先端を人差し指と中指で捻り、ルイズの乳首から何度も液体を吹き出させる。 「気持ちいいか?」 「あは…乳搾り…すきぃ…」 既に乳首を勃起させていたらしく、それをコップに差し込むだけでこぼさず注ぐ事が出来た。 151 名前:101(鬼畜に付き注意)[sage] 投稿日:2006/09/09(土) 10 01 40 ID maxKm9MJ 「おっぱいがない牛さんだな…」 「ねぇサイトぉ…まだぁ…?」 何度も腰を振り、催促する。 「ルイズ?メス牛さんって年中妊娠させられるんだぜ?」 「そう…なのぉ?…」 「お前もなりたい?」 「牛さん…私サイトの牛さんになる…ずっとサイトの子供妊娠するの…」 「じゃあ俺にハメて貰えるようお願いしないとな?」 「うん…だからハメてサイト…お尻の穴にオシッコだってしていいから…おまんこ毎日使ってぇ…」 懸命にルイズは腰を振った。サイトはコップにたまったルイズの母乳を飲み干す。 最近は愛撫などしていない。勝手にルイズが濡らして待っているからだ。 「お願いのポーズは?」 サイトは手の拘束を解いてやる。 ルイズはコロンと床に寝転がると、自らの大事な場所に両手の人差し指と中指を差し込み、膣と中身を晒した。 「いいよサイト…」 「もうユルユル…子供が産まれるんだからいいか…」 サイトは一物を差し込んでいく。 「ああん!」 ルイズは口から涎を垂らし、恍惚の表情で飲み込んでいく。 「ありがとうサイト…」 「わざわざユルくなった穴使ってんだ。感謝しろよ」 「ユルユルでごめんなさい…でも…きもちいいの…」 ルイズの瞳にかつての光は、無い。あるのは恍惚の表情と、サイトを受け入れる幸せだけである。 1. 149 30分位で書いたけどこんな感じ?搾乳ネタはシエスタでやりたかったが、鬼畜の時だけシエスタってのもなんだかなって思った…他の方にはorz
https://w.atwiki.jp/evergreenforest/pages/79.html
アイスランド人の漂流者がグリーンランドを見つける(H0950a) 950年ごろ、アイスランド人の漂流者がグリーンランドを見つける。(上陸はしなかった) 参考文献 足沢良子, 1985. バイキングの世界. 世界ノンフィクション全集, 9. ぎょうせい.
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/54971.html
登録日:2023/10/01 Sun 15 24 09 更新日:2024/08/30 Fri 20 39 49NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 Euclid SCP SCP Foundation SCP-3561-JP SCP-JP SCP財団 SCP部門銀賞 Snowy-Yukinko Xのコンテスト アサガオ 国外収容 広島県 的 花は盛りに、月はくまなきをのみ見るものかは ── 吉田兼好『徒然草』より SCP-3561-JPは、怪奇創作サイトである『SCP Foundation』の日本支部において発見されたオブジェクトの一つである。 オブジェクトクラスはEuclid。 ▷ 目次 概要 発見経緯 余談 概要 SCP-3561-JPは異常性質を有したアサガオの一種である。 このアサガオの植物体からは常に特定の波長の電磁波を放出しており、この電磁波はSCP-3561-JP-Aに分類されている。 この電磁波だが、植物の部位ごとに波の強さが変わってくるらしく、種子より葉っぱ、茎より花の方が電磁波が強い。 また、このアサガオにはもう一つ異常性がある。 このアサガオの半径10m以内に人が長期間滞在していると、その人の分だけ咲く花の数が変わるのである。ここでいう「長期間」とは、発芽から大体4~5日程度だという。 要は滞在している人が多ければ多いほど咲く花の数も増える。よって電磁波の量もますます増える。 そんなこのアサガオを財団はどうやって収容しているかといえば、種子だけを植物サイト-103内の種子用保管庫に保管している。 そして種子の回収用に10年に一度草花が飼育されるのだが、電波が拡散されたら困るので電波遮断機能持ちの飼育施設で10人程度の職員が交代制で飼育しているのだという。 要はそんなに収容にはそんなに手こずっていないわけである。やったね! …あれ?サイト名に「81」がないってことは国外収容なの? 発見経緯 19██年に日本に諜報目的で来日していたエージェント・ビーコーは滞在中にSCP-3561-JPを発見。その際に種子を回収し、その後財団に収容されることになった。 ビーコーの現地調査によれば、SCP-3561-JPは広島のとある民間超常植物学者、███氏によって開発・普及されたらしい。しれっとヤバい奴いる 人の数だけ花を咲かせるこのアサガオは、戦時中だった当時「人々に愛された数だけ花をつけるアサガオ」として人々に知られていた。 当時の人々はこのアサガオをたいそう気に入っており、人通りの多い場所の花壇とかに観賞用で飼育されていたという。 まあアサガオは古来から日本で飼育されてあったこともあったし、人々はこのアサガオに夢中だったに違いない。 …しかし、概要で気づいた方もいただろうが、このオブジェクトは国外収容である。 元々日本で開発・栽培されていたのになんで国外収容なの?と思う方もいるのではないだろうか。 その理由を申し上げるとズバリ、 「もう国内にSCP-3561-JPは生息しておらず、当時の関連資料すら日本に残っていない」 からだ。 ただ、その答えにも「なぜ?」と思う方がほとんどだろう。 ここで一旦話を整理させてほしい。 このオブジェクトは花の数が多いほどより強い電磁波を発生する。 電磁波というものは当時の技術でもおそらく観測できたはずだ。 例えばそう、爆撃機についているレーダーとか。 このアサガオは人通りの多い場所…つまり都市圏で好んで飼育された。 そしてこれが普及したのは戦時中。 …もうお分かりだろう。 SCP-3561-JPが多く咲いた地域は人口密集地とみなされ、米軍の爆撃対象となったのである。 きっとこのアサガオは戦時中を必死に生きる人々にとっての、貴重な楽しみの一つだったのだろう。しかし、不幸にもその花は敵国の― SCP-3561-JP 的 …となってしまったわけなのだ。 ん?待てよ?███氏の出身地は「広島」? ということはまさか、まさか…? 余談 著者のSnowy-Yukinko氏によれば、この報告書中に出てくるエージェント・ビーコーの元ネタは米軍の爆撃機B-29のあだ名である「ビイ公」なのだという。 この作品は2023年に開催されたSCP-JP十周年記念コンテスト「Xのコンテスト」に投稿されたものである。 このコンテストは少し特殊で、今までに開催された9つのコンテストのテーマと、新たなテーマ「怪」の計10のテーマから一つ選んで作品を作る、というものだった。 この作品のテーマはSCP-1000-JPコンテストに使われた「日本」。 非常にシンプルな構成かつ秀逸な結末は好評を呼び、SCP部門でなんと2位、さらにはテーマ「日本」における特別賞を獲得した。 あとこの作品、文字数が1263文字とかなり短い。 SCP初心者にもおすすめの記事といえるだろう。 平和を祈りながら、追記、修正をお願いします。 ▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-3561-JP - 的 by Snowy-Yukinko http //ja.scp-wiki.net/scp-3561-JP この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 蒐集院が財団に合流したのは戦後だからそれ以前ってことか -- 名無しさん (2023-10-01 15 59 59) 半径10cm以内って無理だろ。10mの間違いですね。 -- 名無しさん (2023-10-01 20 18 19) ↑修正しました ありがとうございます -- 名無しさん (2023-10-01 20 25 30) 灰となった花、欠けた望月 -- 名無しさん (2023-10-02 02 19 31) なんか放出する電磁波にやべー異常性があるのかと思ってたのにどこにも書いてなくてあれ?異常性は?って思ったけど結局放出する電磁波そのものには特に異常性はないんだな -- 名無しさん (2023-10-03 19 42 19) 人口密集地をレーダーで捕捉するためにアメリカのスパイが日本で広めた、とか邪推してしまった -- 名無しさん (2023-10-04 12 08 01) またセンシティブな創作を -- 名無しさん (2023-10-18 15 24 21) 愛らしい性質の植物を愛でる人々の行為が、皮肉にもその地域を破壊行為の対象とすることに繋がってしまった…という悲劇的なシナリオの意図はわかるんだけどその2つを繋げるのが「なんでか知らんけど電波が出てる」というのがなんか……電磁波が本当はなんかハートフルな目的があったのに敵の視線を引き寄せる結果になってしまったみたいな話ならわかるんだけど -- 名無しさん (2023-12-05 16 58 29) ↑ここでシリーズⅠの放射性オブジェクトを見てみよう -- 名無しさん (2023-12-05 23 53 50) 名前 コメント