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【トップ】【システム】【めにゅー】【アクセス】【予約フォーム】【メイド紹介】【ウェイター紹介】 ★★アクセス ニジカフェ(スタジオマエスタ内) 群馬県前橋市小相木町355-2(白い一軒家) 無料駐車場(一軒家隣の砂利スペース):お客様5台程度あり 新前橋駅からの送迎無料 最寄り駅:新前橋駅(車で5分、徒歩20分) 最寄りバス:東保育所前バス停から徒歩2分 google地図で見る 周辺地図
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アクセス 大きな地図で見る 〒213-0022 神奈川県川崎市高津区千年669 TEL・044-751-9501 駐車場あり(数台駐車可) シャワー室完備
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群馬 高崎市 「中核市」高崎駅 イオンモール高崎 LABI1高崎 万代書店 高崎店 アニメイト高崎店 WonderGOO 高崎店 前橋市 「中核市」 (県庁所在地)前橋駅 けやきウォーク前橋 前橋リリカ ヤマダ電機 PC マルチメディア館 前橋本店 コストコ 前橋店 パワーモール前橋みなみ 太田市 「施行時特例市」太田駅 イオンモール太田 ドン・キホーテ太田 伊勢崎市 「施行時特例市」伊勢崎駅 華蔵寺公園 スマーク伊勢崎 桐生市 (10万人以上都市)桐生駅 桐生が岡遊園地 マーケットシティ桐生 MEGAドン・キホーテ桐生 渋川市渋川駅 伊香保温泉 館林市館林駅 館林つつじの里ショッピングセンター 「アゼリアモール・アピタ館林店」 藤岡市ららん藤岡 安中市ヤマダ電機 テックランド安中店 碓氷峠鉄道文化むら みどり市ゲオ笠懸店 富岡市富岡製糸場 沼田市沼田駅 ヤマダ電機 リングス沼田店 吾妻郡草津町草津温泉 群馬 パネル当地…星のカービィ、スーパーマリオ3Dランド 隣接…NewスーパーマリオブラザーズWii、スーパーマリオ3Dランド (埼玉・長野) 隣接…ゼルダの伝説、スーパーマリオ3Dランド (栃木) 隣接…マリオ クッパ、スターフォックス64 3D (福島) 隣接…ピクミン、スーパーマリオ3Dランド (新潟) ※概要 人口が多い順(市→町→村)に並んでいます 最新データ 2014年10月1日より (中核市・施行時特例市は別です 中核市→高崎市 前橋市(県庁所在地) 施行時特例市→太田市 伊勢崎市に並んでいます ○○郡○○町もしくは村は、郡に分けて、人口が多い順に並んでいます) ※人口 群馬県総人口(2010年国税調査)2,008,068人 【ダルマの産地】で、【高崎観音】や【パスタの街】で知られる人口県下最大の都市かつ中核市「高崎市」 【群馬の県庁所在地】で日本一懐かしい遊園地【るなぱあく】がある、県下第2の都市で高崎市と同じ中核市 「前橋市」 関東屈指の工業都市であり、日本の自動車メーカー【SUBARU】のお膝元である、県下第3の都市で施行時特例市になっている「太田市」 【ペヤングソースやきそば】でお馴染みの県下第4の都市で太田市と同じの施行時特例市「伊勢崎市」 絹織物産業として発展した都市「桐生市」などがある、関東地方の中では一番難しい県でありながら、 草津温泉や焼きまんじゅう、ゆるキャラ「ぐんまちゃん」として有名な群馬県 少し難しいと思いますが、全国各地簡単に来るのかもしれません 特に北海道地方から近畿地方の方なら簡単かも? 高崎市 「中核市」 高崎駅 最寄駅JR北陸新幹線・上越新幹線・信越本線・高崎線・上越線・上信電鉄上信線 「高崎駅」 群馬最大の都市、西毛地域の中心都市高崎市の中心駅。 JR在来線改札口が1ヶ所に集約されているため、休日の在来線改札口付近では相当数のすれ違いが期待できる。 イオンモール高崎 公式アクセスマップ 最寄駅JR上越新幹線・長野新幹線・信越本線・上越線・高崎線・上信電鉄 高崎駅 西口よりバス25分『イオンモール高崎前』下車 モール側2Fのゲームセンター『ユーズランド』を中心に、休日の午後なら10人超のすれ違いが可能。 また、サティ側3Fの室内遊園地『ファンタジーアイランド』は玩具売り場と隣接しているため、若干名のすれ違いが可能。 その他、モール側3Fのフードコートや、同じくモール側1Fのレストラン街などで、3DSを使用している子供を確認できる。 LABI1高崎 公式アクセス案内 最寄駅JR上越新幹線・長野新幹線・信越本線・上越線・高崎線・上信電鉄 高崎駅 4Fゲームコーナーで、主にすれ違い可能。 3DSを使用している子供も多く見られます。 休日なら人が沢山居るので駐車場辺りから、すれ違いが発生します。 万代書店 高崎店 公式アクセスマップ 最寄駅JR上越新幹線・長野新幹線・信越本線・上越線・高崎線・上信電鉄 高崎駅 本館2Fと3Fですれ違い可能。 アニメイト高崎店 最寄駅JR北陸新幹線・上越新幹線・信越本線・高崎線・上越線・上信電鉄上信線 「高崎駅」 (徒歩5分) WonderGOO 高崎店 公式店舗詳細 最寄駅JR上越線・吾妻線・両毛線 高崎問屋町駅 店内出入り口付近に3DSのゲームコーナーがあり、すれ違い環境は良好。 休日はもちろん、平日でも割りと安定してすれ違い可能。 前橋市 「中核市」 (県庁所在地) 前橋駅 最寄駅JR両毛線 「前橋駅」 群馬県の県庁所在地、中毛地域の中心都市である県下人口第2の都市、前橋市の中心駅 前橋市内の中では乗降客数が一番多いが、思ったより行かない。 原因としては、乗り入れるのが1路線しかないのがまず一つ もう一つは、高崎市の高崎駅にやられているのもポイント。 けやきウォーク前橋 公式アクセスマップ 最寄駅JR両毛線 前橋駅 客層が少し若い(子供が多い)。 前橋リリカ 公式アクセスマップ 最寄駅JR両毛線 前橋駅北口からバス7分『敷島学校入口』下車から徒歩3分 3Fブックオフスーパーバザーですれちがえた報告あり。 (↑の編集者ではありませんが、実際にすれちがえました。) ヤマダ電機 PC マルチメディア館 前橋本店 公式店舗案内 最寄駅JR両毛線 前橋駅より車で35分 上毛電鉄 中央前橋駅 2Fのゲーム販売コーナーにてすれ違いが可能。 そこまで高確率ではないが、意外とすれ違う。 コストコ 前橋店 公式店舗案内 最寄駅JR両毛線 前橋駅 北口よりバス『新堀町』下車から徒歩数分 会員制なので店内に入るには入会が必要だが、休日は人が多いので10人以上のすれちがいが可能。 県外からの来客もあるので、他県の人とのすれちがいも期待できる。 入り口近辺の駐車スペースでもすれちがい可能かも? パワーモール前橋みなみ 『Go!伊勢崎』 内 紹介ページ 最寄駅JR両毛線 前橋駅 北口よりバス『新堀町』下車から徒歩数分 複合型商業施設のため幅広い客層が特徴。 休日が狙い目。 太田市 「施行時特例市」 太田駅 最寄駅東武鉄道伊勢崎線・桐生線・小泉線 「太田駅」 北関東の工業都市、県東部で東毛地域の中心都市、県下人口第3の都市太田市の中心駅 駅周辺にドン・キホーテがあるが、客足が少ないのが欠点。 南口周辺はあんまり歩かない方が良い。広範囲の歓楽街があるため 太田駅でのすれ違いはおすすめすることはないだろう。 イオンモール太田 公式アクセスマップ 最寄駅東武伊勢崎・桐生・小泉線 太田駅(送迎バス有) ドン・キホーテ太田 公式店舗案内 最寄駅東武伊勢崎・桐生・小泉線 太田駅よりすぐ 伊勢崎市 「施行時特例市」 伊勢崎駅 最寄駅JR両毛線・東武鉄道伊勢崎線 「伊勢崎駅」 県東部に位置し前橋市と同じ中毛地域の中心都市、県下人口第4の都市伊勢崎市の中心駅。 駅構内は大きいが、かなり閑散としている。周辺には少し大きいスーパーがあるくらい。 JRと東部の本数の差が大きく、JRでは本数が1時間に2本程度しかないので、東武線のホームがマシかもしれない。 時間帯によるが、乗り換え客で小規模のラッシュ時には平均3人はすれ違える。 華蔵寺公園 最寄駅JR両毛線・東武鉄道伊勢崎線 「伊勢崎駅」 (北口より徒歩約20分) 伊勢崎市の小さな遊園地。 マイナーな遊園地で大型遊園地には敵わないが、休日は家族連れで賑わうことがある。 スマーク伊勢崎 公式アクセスマップ 最寄駅JR両毛線・東武伊勢崎線 伊勢崎駅 バス15分 (無料) 休日のすれちがい頻度が高い。 桐生市 (10万人以上都市) 桐生駅 最寄駅JR上毛線・わたらせ渓谷鐵道 わたらせ渓谷線 「桐生駅」 織都という名で知られる産業都市、桐生市の中心駅。 中心駅ではあるが、駅構内周辺は乏しく、電車の本数も少なくあまりすれ違えない。 たまに観光客が居るものの若者の観光客はあまり見ない。 桐生が岡遊園地 公式アクセス案内 最寄駅JR両毛線・わたらせ渓谷鉄道 桐生駅 東武桐生線 新桐生駅(要コミュニティバス) 上毛電気鉄道 西桐生駅 休日なら半日も入れば少なくとも4~5人程度とすれ違うことが可能。 マーケットシティ桐生 公式店舗案内 最寄駅JR両毛線・わたらせ渓谷鉄道 桐生駅(北口よりコミュニティバス利用) 東武桐生線 新桐生駅(コミュニティバス利用) わたらせ渓谷鉄道 下新田駅より徒歩5分 桐生市街地の大型商業施設。 休日の夕方に一時間辺り5~6人とのすれ違いが可能。 スーパーマーケット「ヤオコー」周辺や、銀だこの出店している広場が狙い目か。 MEGAドン・キホーテ桐生 公式店舗案内 最寄駅JR両毛線 桐生駅より徒歩3分 上毛電気鉄道 西桐生駅より徒歩3分 上記マーケットシティ桐生ほどではないがそれなりにすれ違える。 2Fのゲーム売り場か、東側入口にあるTCGショップの周辺を狙ってみよう。 渋川市 渋川駅 最寄駅JR上越線・吾妻線 「渋川駅」 伊香保温泉で知られる、渋川市の中心駅。 渋川観光の拠点駅でありSLの停車駅でもある。 駅構内ともに少ないが、たまに県外からのすれ違いが起こる。 伊香保温泉 最寄駅JR上越線・吾妻線 渋川駅よりバス20分 有名な温泉。温泉街が特におすすめ。 館林市 館林駅 最寄駅東武鉄道伊勢崎線・佐野線・小泉線「館林駅」 ツル舞う形の群馬で頭に位置する街、館林市の中心駅。 3つの路線が乗り入れるため、他県民からのすれ違いもたまにある。 夏はやばいくらいに暑いので、特に要注意。 館林つつじの里ショッピングセンター 「アゼリアモール・アピタ館林店」 最寄駅東武鉄道伊勢崎線・佐野線・小泉線「館林駅」 (徒歩55分ほど) 藤岡市 ららん藤岡 最寄駅JR八高線 「北藤岡駅」 (徒歩20分ほど) 安中市 ヤマダ電機 テックランド安中店 最寄駅JR信越本線 「安中駅」 (徒歩34分) ニンテンドー3DSステーション設置店 碓氷峠鉄道文化むら 最寄駅JR信越本線「横川駅」隣接 ホームページ→http //www.usuitouge.com/bunkamura/index.php みどり市 ゲオ笠懸店 最寄駅東武鉄道桐生線 「阿左美駅」 (徒歩7分) ニンテンドー3DSステーション設置店 富岡市 富岡製糸場 交通アクセスhttp //www.tomioka-silk.jp/hp/access_new/index.html 世界文化遺産に登録され、連日多くの人が訪れる。 外国人観光客のすれちがいもあるかも。 沼田市 沼田駅 最寄駅JR上越線 「沼田駅」 老神温泉や尾瀬の玄関口、真田の里である街、沼田市の中心駅。 普段はあまり来ないが、行楽シーズンになれば多くの観光客で賑わう。 ヤマダ電機 リングス沼田店 最寄駅JR上越線 「沼田駅」 (徒歩48分) ニンテンドー3DSステーション設置店 吾妻郡草津町 草津温泉 アクセスhttp //www.kusatsu-onsen.ne.jp/access/index.php 群馬の代表する温泉郷 観光シーズンになれば県外からのすれ違いもある。 極めて難しいが、運が良ければ海外とのすれ違いもあるかも知れない。
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すれ違い、そして ◆aWSXUOcrjU 深く、息を吸ってみる。 ゆっくりと、息を吐いてみる。 月明に照らされる町の中で、静かに、深呼吸を繰り返す。 「……よし」 これで気持ちは切り替えた。 あらゆる混乱と恐怖は、胸の内側へと留めた。 そうして少女――巴マミは、現在の状況を受け止めた。 (もちろん、あの主催者達のことは気になる) 黄金の鎧の男が倒した敵――あれは確か、噂に聞いた、ワルプルギスの夜という魔女だったはずだ。 最強と噂される魔女をも倒す男が、それでも敵わなかった相手である。 自分達を拉致して閉じ込めた、あの女の背後にある力が、どれほどのものかは想像もつかない。 正直な話、恐ろしいと思う。 (それでも) だとしても、立ち止まっているわけにはいかなかった。 助けを求める人がいる以上、怯えていることなどできなかった。 故に気持ちを切り替えて、マミは戦場へと臨む。 このふざけたゲームを打倒し、皆の安全を取り戻すために。 (当面の問題は、この首輪ね) 地図とにらめっこしながら、指先で首元をなぞった。 この首輪を嵌められているということは、すなわち、生殺与奪の権限の全てを、あの女に握られているということだ。 まずはこれを外さなければ、大きな行動には出られない。 でなければ、こちらが行動を起こす前に、問答無用で殺される可能性がある。 (支給品の中には……これを外せそうなものはないか) デイパックの中を探りながら、マミは内心でため息をつく。 当然と言えば当然の結果だが、都合のいい工具などの類は、鞄には入っていなかった。 物々しいピストルに防弾ベスト、そして、シンプルなペンダントが1つ。 魔法少女として戦えるマミにとっては、戦闘面で考えても、当たりとは言い難いラインナップだ。 (そうね……じゃあここは、この基地を目指すことにしましょう) となると、当面の目標は、工具を調達することになる。 そのために、マミが目星をつけたのは、北に位置する基地のエリアだ。 どれほどの規模なのか、専門的なことは分からないが、戦車や戦闘機の整備のために、工具くらいは置かれているだろう。 幸いにも、位置関係から察するに、目と鼻の先にあるようだ。 マミはデイパックを背負うと、進路を北へと取って歩き始めた。 (それにしても……) 気になるのは、やはり先ほどの戦闘だ。 焦点となるのは、あの場で黄金の男と戦っていた、ワルプルギスの夜についてである。 (何故あの場所に、ワルプルギスの夜がいたのかしら?) 偶然で片付けず、原因を求めるとするならば、考えられる線は2つだ。 1つは、予めワルプルギスの夜が現れるであろう場所を予測し、そこに黄金の男を追い込んだという可能性。 そこそこ現実的ではあるが、実現が可能かと考えると、少々厳しいものがある。 ワルプルギスの夜の襲来は、予測できるような類のものではないからだ。 本当にふらりと現れて、本当にふらりと去っていく――少なくとも、噂では、そのように聞かされていた。 (あるいは) 考えられるのは、もう1つ。 事前にワルプルギスの夜の出現現場に立ち会い、捕獲して手なずけたという可能性である。 エンカウントに関してだけ言えば、当てもなくその影を探すよりは、よほど信憑性は高い。 問題は、それほどの魔女を捕獲し、自らの意に従わせるということが、本当に可能かということだ。 魔女を操るなどという行為は、間違いなく前代未聞である。 ましてや、相手は最強の魔女だ。そう簡単に手なずけられるとも思えない。 もし、それほどの困難を、あの女が成し遂げたというのなら、 (……考えたくもないわね) 思い描く最悪のビジョンに、思わず、首を左右に振った。 とにかく、まずは首輪を外すことだ。今は基地へ急ぐとしよう。 そう考えを切り替えて、少し歩みを速めた瞬間、 「――あっ」 曲がり角から現れた、1人の少女と目が合った。 ◆ 曲がり角の少女は、名を、小日向未来というらしい。 少し怯えていたところを宥めたマミは、一旦その場に留まって、彼女と対話を行っていた。 「もう大丈夫ですよ、小日向さん」 「うん……ありがとう」 手頃な段差に座りながら、未来が弱々しく呟く。マミもまた、彼女にならって隣に座った。 高校1年ということで、マミより年上だという未来だが、そこはやはり一般人だ。 いくらか落ち着いたとはいえ、その表情は暗い。 今でも状況が信じられず、いつ命を奪われるかもしれないことに、内心で震えているのだろう。 「……さっきね」 ぽつり、と。 不意に、未来が口を開く。 「男の人が……殺された時、あの場所に友達がいたの」 「お友達? 一緒に巻き込まれたということですか?」 「多分……」 声のトーンが、一段落ちる。 何ということだ。沸々と、マミの胸にこみ上げるのは怒りだった。 ルール上、このゲームでは、優勝したただ1人しか、会場の外に出ることができない。 すなわちあの主催者は、友達同士をわざわざ呼び寄せ、殺し合わせるように仕向けたというのだ。 元々惨いとは思っていたが、何と悪趣味なことか。 「大丈夫です、小日向さん」 言いながら、手を伸ばす。 スカートの上に置かれていた、未来の手のひらを優しく握る。 「私が貴方の力になります。未来さんも、お友達の方も、守り抜いてみせますから」 信じてもらえるかは分からない。 未だ魔法少女という身分を明かしていない自分の姿は、ただの生意気な中学生に映るかもしれない。 それでも、声をかけられずにはいられなかった。 何もしないわけにはいかなかった。 自分はこんな人達を守るために、正義の魔法少女を続けているのだから。 「………」 返るのは、無言だ。 それでも、無言の頷きだった。 今はそれでも構わない。控えめでも、意志を返してくれた未来に、マミはほっと息をついた。 「……そうだ、小日向さん。もしよければ、支給品を見せてもらえませんか?」 そこで当初の目的を思い出し、マミが未来に確認する。 「支給品を……?」 「ええ。この首輪を外せる道具がないか、探していたところだったんです」 人差し指で、自分の首元をつつきながら、言った。 もしかしたら、未来の支給品には、何か工具に使えるようなものでも入っているかもしれない。 仮にそうであったなら、わざわざ基地へ行く手間も省けるというものだ。 「……分かった」 一拍の間を置いて、未来がデイパックを肩から降ろす。 最初に出てきた支給品は、特にどうということはなかった。 しかし、続いて取り出された2つ目には、マミは大きく驚かされることになった。 「これは……グリーフシード!?」 未来の手のひらに収まっていたのは、黒い球形のアイテムだった。 魔女の亡骸、グリーフシード――場合によっては、新たな魔女を生じかねない代物でもある。 何故、これがここにあるのか。 やはり主催者達は、魔女と何らかの関わりがあるのだろうか。 先ほどまで抱いていた疑問がリフレインし、頭の中が混乱してくる。 「……マミちゃん?」 「あ、す、すみません……」 困惑するマミを現実に引き戻したのは、不安げな未来の声だった。 「あの、小日向さん。よければ、これを譲ってもらえないでしょうか?」 「? これ、首輪を外すのに使えるの?」 「そういうわけではないんですけど……ただ、これを持っていると、他の参加者に襲われた時に、少し有利になるんです」 疑問が尽きたわけではないが、これは捉えようによってはチャンスだ。 グリーフシードには、ソウルジェムの穢れを吸い取り、魔力を回復させる効果がある。 使用後のそれを、どう処理すればいいかは悩みどころだが、魔力残量の不安が解消されるのなら、荒事においては有利だろう。 殺し合いに乗った参加者と出会い、戦闘になる可能性も、残念ながら、ゼロではないのだ。 「……うん、分かった」 一瞬、訝しがるような顔をしたものの、未来はマミの提案を了承した。 グリーフシードを持った手を、胸の高さまで持ち上げる。 それを手のひらから受け取ろうと、マミが身を乗り出した瞬間、 「――ごめんなさい」 消え入るような声と共に、じわりと痛みが広がった。 ◆ 「……え……」 ぽたり、ぽたりと雫が落ちる。 暗闇の中にあってなお、月明を浴びる血溜まりは、鮮やかな赤色に輝く。 「どう、して……」 そこまで言い終えるのがやっとだったようだ。 ごほ、と咳込んだマミの口から、赤色が流れるのが分かった。 そのまま身体はバランスを失い、ばたりと前のめりに倒れる。 指先がかすめられたことで、グリーフシードとやらが道路に落ちる。 「………」 腹部からどくどくと血を流し、倒れ伏す巴マミの姿を、立ち上がった小日向未来だけが見下ろしていた。 「……ッ!」 凶器もそのままに、駆け出す。 突き立てたナイフを放置して、デイパックを力任せに掴みながら、未来はその場から逃げ出した。 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいッ……!」 呪詛のように紡がれるのは、涙交じりの謝罪だった。 目元から透明な雫を落としながら、未来は掠れるような声で叫んだ。 こんなことは許されない――そんなことは分かっている。 きっとこの場にいる立花響も、喜びはしないだろうということも分かっている。 それでも、やるしかなかったのだ。 響のためにできることなど、これしか思いつかなかった。 (本当に……人を殺しちゃったんだ……ッ!) 今更ながら、罪を悔いる。 果たして、こんなことをしたところで、意味があったのかは分からない。 響に酷いことを言ってしまった償いが、これでできるのかどうかは分からない。 それどころか、今まで以上に、彼女を怒らせてしまうかもしれない。 だとしても、最早手遅れだった。 覆水は盆には返らない。こぼれた水は拾えない。 立花響を生かすために、巴マミを殺してしまった――その事実は、決してなかったことにはできないのだ。 「響……ッ!」 助けを請うような声音だった。 悲鳴を上げるように名を叫んだ。 どうしよう。私、人を殺しちゃった。 貴方に償いをしたいがためにに、やり方を間違えてしまったかもしれない。 であれば、一体これからどうする。 小日向未来はどうすればいい。 『――どうか、僕の話を聞いていただきたい』 東から聞こえる男の声が、無情に響き渡っていた。 【一日目・深夜/C-2 市街地】 【小日向未来@戦姫絶唱シンフォギア】 【状態】恐慌状態 【装備】なし 【道具】支給品一式、ランダム支給品1 【思考】 基本:響を優勝させるために殺し合いに乗る……? 1:声のする方に行ってみる? 【備考】 ※第8話「陽だまりに翳りなく」にて、クリスと別れた直後からの参戦です ※巴マミが死亡したと思っています ◆ 『――僕もカウンセラーだ。人を助けることを願ってこの仕事に就いた。 いたずらに皆の不安を煽り、命を損なうこのゲームを、僕は絶対に許せないと思う』 「嘘だろ、おい……!」 佐倉杏子がそれを見たのは、未来がその場を去ってから、しばらくが経過した後だった。 市街地エリアに入るや否や、龍崎と名乗る男の声が聞こえてきて、さてどうするかと考えていた時のことだ。 何の気なしに視線を向けた、ちょうどその方向に、見覚えのある姿があった。 目にも眩い金髪の少女が、灰色の地面の上に倒れていた。 それもナイフの刺さった腹から、どくどくと血を流した姿でだ。 「マミッ!」 何が起きた? 何故こうなった? それらの疑問は後回しだ。 それが瀕死の巴マミだと察した瞬間、杏子は絶叫と共に行動に出ていた。 慌ててマミの元へと駆け寄って、屈む。 微かだが、ひゅうひゅうと、苦しげな吐息が漏れていた。意識は朦朧としているが、ギリギリ息はあるようだ。 「間に合えよ、畜生っ……!」 額に浮かぶ汗を拭い、傷口に刺さったナイフを握る。 「ぅ……ッ」 ぐっと力を込めた時、僅かに傷口に刃が当たった。 びっしりと脂汗の浮かぶ、マミの顔が苦悶に歪んだ。 「……このっ!」 許せよ、と胸中で呟きながら、傷口からナイフを一気に引き抜く。 てらてらと光る緑の刀身が、そのまま後方へと投げ捨てられる。 瞬間、閃光。 せき止められていた血液が、一気に噴き出すと同時に、杏子は己がソウルジェムを光らせた。 「く、ぉおおおお……ッ!」 がし、と両手を組んだ姿勢で、解き放つのは治癒の力だ。 左手の指先から放たれる、ソウルジェムの赤い光が、赤い血の流れを押し留める。 喉から絞り出すように唸りながら、杏子は懸命に魔力を手繰った。 精神に関与する力に秀でていたからか、肉体を治癒する類の魔法は、実は苦手だ。 そこへこれほどの重傷である。超常の魔術師と言えども、必然、表情が険しくなる。 (治れ! 治れ! 治れっ!) それでも、手を緩めるわけにはいかなかった。 たとえ力が及ばずとも、諦めるわけにはいかなかった。 少しでも気を緩めてしまえば、恐らくマミは今度こそ死ぬ。 同じ魔法少女である彼女の命は、永遠に失われることになる。 そんなことは断じて御免だ。 もう二度と、家族をいっぺんに喪った、あの時の想いを味わってたまるか。 「……さ、く……らさん……?」 はっ、と瞳が見開かれる。 視線を向ければ、その先で、開かれた金色の瞳が見える。 「マミッ! 治癒魔法だ! んなところでくたばるんじゃねえぞっ!」 あらんばかりの力を込めて、佐倉杏子は絶叫した。 ◆ 血濡れの学生服の隙間から、変色した素肌が覗く。 透き通るように白い肌は、刃を受けたその場所にだけ、痛ましい痕跡が残されてしまった。 「悪ぃな、あたしが下手くそだったばっかりによ」 その様を横目で見やりながら、申し訳なさそうに杏子が言う。 「気にしないで。貴方がいなかったら、傷跡どころじゃなかったわ」 それでも、傷の主――マミは、優しい顔をして笑うのだった。 小日向未来から受けた傷は、杏子の尽力もあって、無事塞ぐことに成功した。 とはいえ、杏子の未熟な治癒魔法では、傷を塞ぐことはできても、失われた血を増やすことはできなかった。 意識を取り戻したマミが、自ら行使した治癒魔法によって、ある程度は回復したものの、現在も軽度の貧血と、若干の衰弱に襲われている。 未来をすぐに追いかけず、元いた場所に留まっているのは、身体を休ませるためでもあった。 「……あった。これ、使って」 言いながら、マミが拾い上げたのは、未来から受け取ろうとしていたグリーフシードだ。 それをひょい、と放り投げると、杏子の右手がキャッチする。 「サンキューな。借りは後で返すよ」 何故ここにあるのかは、あまり深く考えるつもりはないらしい。 一拍だけ間を置いたのち、杏子は素直に礼を述べると、グリーフシードを指輪へと当てた。 苦手な治癒魔法を、それも全力で使った彼女のジェムは、相応の濁りを抱えてしまったはずだ。 命の恩人である彼女に、救いの手を差し伸べることには、何ら抵抗はなかった。 「近頃は素直なのね」 「うっせ。恩を着せられっぱなしなのが、気に食わないだけだっつーの」 ふふ、と笑うマミに対して、言い訳がましく杏子が返す。 刺のある返答にに見えるが、これでも一時期に比べれば、遥かにマシになっているのだ。 ここ最近の杏子の態度は、少し前よりも柔らかい。 家族の無理心中がきっかけで、荒んでしまった杏子だったが、少なくともその頃に比べれば、かなり素直になったと思う。 「ゆまちゃんのおかげかしら?」 きっかけとして考えられるのは、数日前に拾ったという連れ子の存在だ。 千歳ゆま。 魔女に両親を殺されたところを、杏子が救い上げた少女。 在りし日の彼女の妹・佐倉モモと、似通った年頃の女の子だった。 お互いに相手を想い合い、寄り添う杏子とゆまの姿は、とても穏やかで、温かかった。 「……ガラじゃねえけどさ。あんたの気持ちも、少しばかり、分かるようになってきたんだ」 かつり、かつりと靴音を立て。 言いながら、杏子がマミの傍へ歩み寄り、すぐ隣へと座りこむ。 「ガキの成長を見守って、一緒に生きてくってのも、悪くねぇかな、って思ってる」 「それはいい傾向ね」 ぽつり、ぽつりと呟く杏子に、静かに、マミが相槌を打つ。 「あんたは相変わらずの師匠風だな」 「あら? 気に障ったかしら」 「今更気にしてたらキリねぇよ」 赤毛の横顔に浮かんだのは、照れくさそうな苦笑いだ。 あの日道が別れた時には、こんな日が来るとは思わなかった。 昔、2人が師弟だった頃――友達だった時のように、語らうことができるとは、まるで思いもよらなかった。 千歳ゆまという存在が、止まった時間を動かしてくれた。 2人を再び引き合わせ、あの時止まってしまった時計の針を、再び進めてくれたのだ。 であれば、感謝すべきであろう。小さな小さな恩人に対して。 「……それで、マミを刺した奴は?」 ふと。 そこで、思い出したように、杏子がマミに問い掛けた。 マミもまた、その問いを皮切りにして、思考のスイッチを切り替える。 「ごめんなさい……どっちに行ったかまでは、分からないの」 「ま、そうだろうな。あの状態じゃ、んな余裕もなさそうだったし」 「でも……あの人、とてもつらそうだった」 思い返すのは、自分を刺した瞬間の声だ。 ごめんなさい――囁くようなその言葉には、罪悪の念が深々と刻み込まれていた。 目の前から逃げ出した時の顔は、ぼんやりとしか見えてない。 それでも、記憶の中の未来の顔は、ひどく狼狽していたように思える。 「そろそろ行くわ。小日向さんを止めないと」 彼女をあのままにしてはおけない。 きっと彼女は、今も罪悪感に苛まれ、苦悩の中にいるのだろう。 そんな苦しみを抱えた人間を、放っておくわけにはいかなかった。 「……あたしはできれば、面倒は御免こうむりたいけどさ……」 歩み出す背後で、杏子が言う。 ぽりぽりと頭を掻く音が、微かにマミの後方から聞こえる。 「でもまぁ、あのバラの女が気に入らねぇのは確かだ。 借りを返すにも、あんたと組んだ方が有利だろうし、とりあえず、一緒には行ってやるよ」 言いながら、杏子は勢いをつけて立ち上がると、グリーフシードをデイパックに放り込んだ。 「ありがとう、佐倉さん」 振り返り、にっこりと笑みを浮かべると、マミは感謝の言葉を口にした。 【一日目・深夜/C-2 市街地】 【巴マミ@魔法少女おりこ☆マギカ】 【状態】体力の消耗、ソウルジェムの穢れ(1割) 【装備】ソウルジェム 【所持品】支給品一式、ニューナンブM60(5/5)@現実、防弾チョッキ@現実、 ペガサス聖衣@聖闘士星矢Ω、ウィルナイフ@勇者王ガオガイガーFINAL 【思考】 基本:殺し合いを打倒し、集められた参加者を救う 1:杏子と行動を共にする 2:未来を止めたい 3:基地に向かって、首輪を外す道具を手に入れたい 【備考】 ※第四話「絶対に許さない」終了後から、第五話「そのために私はここにいる」開始前までの間からの参戦です ※主催者と魔女の関連性に対して、疑念を抱いています ※龍崎駈音(バラゴ)の言葉を聞き逃しました 【佐倉杏子@魔法少女おりこ☆マギカ】 【状態】健康 【装備】ソウルジェム 【所持品】支給品一式、ランダム支給品1~3、グリーフシード(使用済み)@魔法少女おりこ☆マギカ 【思考】 基本:殺し合いを打倒して、見滝原に帰る。他の参加者の救助には、やや消極的 1:マミと行動を共にする 2:首輪を外せそうな奴を探す 3:龍崎の放送について話すべきか? 【備考】 ※第五話「そのために私はここにいる」以前からの参戦です 【ニューナンブM60@現実】 警察官が用いるために開発された、日本製の回転式拳銃。装弾数は5発。 S W社のリボルバーを元に設計されており、近年は同社製の銃への移行が進められている。 【防弾チョッキ@現実】 チョッキ型のボディアーマー。拳銃程度の弾丸なら防ぐことができる。 マシンガンとかショットガンとかは勘弁してください。 【ペガサス聖衣@聖闘士星矢Ω】 天馬座の青銅聖衣。光牙が装着する。待機形態はペンダント型。 【ウィルナイフ@勇者王ガオガイガーFINAL】 獅子王凱の愛用するナイフ。彼の意志によって、自在に切れ味を変えることができる。 【グリーフシード@魔法少女おりこ☆マギカ】 魔女のモトであり、亡骸でもあるアイテム。 ソウルジェムの穢れを吸い取る性質を持っているが、穢れが溜まりすぎると魔女と化してしまう。 本ロワでは、最大値の3割分の穢れを吸い取ることができる。魔女化することはない。 Back 月夜の剣士 時系列順で読む Next 女王とカリスマ Back 月夜の剣士 投下順で読む Next 女王とカリスマ GAME START 巴マミ Next その手は誰がために GAME START 小日向未来 Next その手は誰がために Back 舐めてんじゃねえよ 佐倉杏子 Next その手は誰がために
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【検索用 すれちがいきるひほっふ 登録タグ 2022年 CeVIO talow す すとろぼ とあす 内緒のピアス 可不 曲 曲さ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:内緒のピアス 作曲:内緒のピアス 編曲:内緒のピアス 絵:とあす(Twitter) 映像:talow(Twitter) デザイン:すとろぼ(Twitter) 唄:可不 曲紹介 曲名:『すれ違いキルヒホッフ』(すれちがいきるひほっふ) 内緒のピアス氏の5作目。 歌詞 都会一人暮らし御用心 鍵をそっと仕舞い込んで 余った微熱に埋もれては 私が部屋に溶けていく 引き出し5mmに残る違和 ある仮説を誘い込んで 死角に●RECを仕掛けては まさかなって笑い答え合わせ 冷めた手 けど 湿ってく 知らない君がそこにいる WICに滑り込む 見慣れた僕が帰って手を伸ばす 時計は0を指している 時計は0を指している 時計は0を指して息が止まる ねえ ワンルーム・ハイド きっと だあいすきだって言ってよ なんで?なんてこと聞かないで 私、恋に落ちたの、わかってる? 後悔したっていいの 私をもっと知ってよ 少しくたびれてる「ただいま」を待っている 背中越し 聞き慣れてる「ただいま」を待っている コメント 名前 コメント
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会場案内 こちらではキャリアフェスタ会場へのアクセス方法を表示します。 ● 電車でのアクセス方法 ・ JR中央・総武線各駅停車 千駄ヶ谷駅より徒歩9分 信濃町駅より徒歩9分 ・ 地下鉄銀座線 外苑前駅より徒歩7分(渋谷寄り改札口を出て、3番出口) ・ 地下鉄大江戸線 国立競技場駅より徒歩7分(A-2出口) ● 車でのアクセス方法 ・ 首都高速道路4号線 外苑ランプ(上下線) ・ 首都高速道路3号線 渋谷ランプ、または池尻ランプ(上り) 3号線高樹町ランプ(下り) 地図を表示します。↓(クリック!) chizuz( iframe src="http //chizuz.com/map/iframe/iframe.php?id=19170 h=400 w=400" width="430" height="430" scrolling="no" frameborder="0" /iframe br font size="-6" powered by A href=http //chizuz.com/ target="_blank" 地図Z /A /font br )
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アクセス 本店:大阪市中央区道修町3丁目6番1号 【商号履歴】 株式会社アクセス(1994年7月20日~2014年8月1日日本コンピューター・システム株式会社に合併) 【株式上場履歴】 <ジャスダック>2004年12月13日~2009年1月27日(有価証券報告書虚偽記載) <店頭>1998年7月30日~2004年12月12日(店頭登録制度廃止) 【沿革】 平成6年7月 株式会社アクセスを大阪市中央区博労町3丁目5番1号に設立。 平成6年12月 東京都文京区西片に東京オフィスを設立。 平成9年3月 東京都千代田区丸の内に東京オフィスを移転。 平成10年7月 日本証券業協会に株式を店頭登録。 平成12年11月 上海市浦東新区(中華人民共和国)に阿克塞斯軟件(上海)有限公司(現連結子会社)を設立。 平成12年12月 ソウル特別市中区(大韓民国)にソウル支店を設置(平成19年3月 閉鎖)。 平成15年2月 大阪市中央区道修町3丁目5番11号に本社を移転。 平成16年3月 東京都新宿区新宿に東京オフィスを移転。 平成16年12月 日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。 平成17年12月 東京都千代田区丸の内に東京オフィスを移転。 平成18年12月 日本保証システム㈱の株式を取得し子会社化。 平成19年3月 本社ビル(大阪市中央区道修町3丁目)の土地及び建物を売却。
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「私たちに携帯電話はいりません」 「お互いの姿が見えなくても平気なんだ」 双葉学園高等部の教員たちが、この秋、新しく転入してきた異能者姉妹の面談を行っている。垂れ気味の両目をしていて、おっとりとした黒髪ロングが姉のカノ、仔猫のようなつぶらな瞳をくりくりさせ、自信たっぷりに微笑んでいるほうが妹のミナギだ。 彼女たちの能力は、異能学上、大変珍しいタイプにカテゴライズされる。「双子異能(ジェミニ)」。あまりにもそのまんまな名前の付け方だが、便宜上、暫定的にそう表現している。 若い教員二人が、小道具を用意しに教室を離れた。ひげをたくわえた年配のベテラン教師が、優しい口調で、「それでは見せてもらうよ」と二人に言った。 彼女たちの異能は「アクセス」。 カノはミナギに、異能力で会話を飛ばすことができる。逆にミナギは、カノから送信される言葉を受信する能力を持っている。と、これが「双子異能」とされているゆえんである。若手の教師たちが戻ってきた。女性の教諭がミナギに言った。 「ミナギさんは私と隣の教室へ」 「はいっ」 びしっとお茶目に敬礼をし、後を付いていくミナギ。カノはゆっくりとした動作で手を振り、にっこり彼女を見送っている。 そしてベテラン教師が、机に積まれたパネルの、一枚を手に取る。 「これから、僕がパネルを手に持って、君に見せていく。ボードに描かれているものが何であるかを、離れた妹さんに送ってみせてほしい」 「わかりました」 パネルの絵柄は当然、カノもミナギも知るはずがない。ベテラン教師は早速、パネルの表面をカノに向けた。カノの瞳に、丸くて赤い球体が映る。 「りんごですね」 カノは両手を胸に当て、唇だけを小さく上下させた。 すると、 『りんご!』 という元気一杯の声が、すぐに隣から聞えてきた。 「ほう」と目を細めるベテラン教師。得意げにカノは言う。 「私たち姉妹の間には、いかなる障壁も存在しません。たとえ気の遠くなるような距離や、打ちのめされてしまいそうな高い山がそびえようとも……」 『ミナギちゃん、ミナギちゃん』 数学の授業中、頭の中で姉の声が聞えてきた。うとうとしていたミナギは、はっとして目を覚まし、教師に勘付かれぬよう、こっそり両耳に手をあてる。 カノはくすくす笑い、こう言ってきた。 『今寝てたでしょう、ミナちゃん』 『寝てないよ、ちょっとぼーっとしてただけだよ』 目にかかった前髪を払いつつ、そう言い返した。 二人の秘密の会話は、まずカノがミナギに声を送ることで開始する。ミナギからカノに対して発信することはできない。ミナギの異能は「カノの声を受信する能力」であるからだ。 カノの用件は、何て事のない、母から頼まれたお使いの内容であった。おっとりした姉は非常に忘れっぽい性格だ。『お弁当忘れちゃったから持ってきて』『あいあい』といった通信は、姉妹にとって日常茶飯事である。 『もう、そんぐらい覚えてなきゃだめだよ』 『ごめんなさいね、ミナちゃんがいつでもそばにいるから、って思うと』 『私がいなかったら、どう生きてくつもりだよ、カノちゃん?』 『そんなことないもの、ずっと一緒』 『カノちゃんがお嫁さんに行っても』 『ミナちゃんがお嫁さんに行っても』 頬を緩ませながら、ミナギは通話を切り上げる。黒板の方を向いた。 たとえ姉妹が別々の道に進んでも、「アクセス」がある限りずっと一緒。どんな世界に足を踏み入れようとも、どんなに遠くの国に旅立ってしまおうとも、永遠に一心同体なのだ。ミナギはずっと、そう信じて疑わなかった。 その日の夕方、病院に急行したミナギは、変わり果てた姿となったカノと再会した。横断歩道を渡っている途中、信号無視の悪質なひき逃げにあったのである。 カノの七回忌が近づいていた頃である。 子供を寝かしつけたミナギは、しかめっ面で家計簿と向き合っていた。夫の給与は高くない。いかに貯金を繰り返して、今後に備えていくかが重要であり、こういう計算や見積もりは、要領のいい彼女の得意とするところだった。 ミナギはかつて双葉学園に通っていた異能者であったが、双子異能の相方であるカノが、不幸にも交通事故に巻き込まれ、他界してしまった。ミナギの異能は「カノの声を受信する能力」。もはや何の役にも立たない、使えないものになってしまった。異能者を名乗るのもむなしかった。一人一異能の大原則は、彼女を寂しい未来へと導いたのである。 一般人同然となったミナギは普通の短大へと進学し、家族もまた、カノを失った悲しみを胸に島を後にしていた。やがてミナギは持ち前の元気を取り戻し、普通の会社の事務員となり、そこで知り合った男性と結婚、裕福なほうではないが温かい家庭を築いている。 夫はどうしても外せない仕事があり、まだ帰らない。彼は今朝方、しきりに彼女に謝っていた。なぜなら今日がミナギの誕生日だからだ。 「もう寝ようかしら」 大人になり、社会にもまれ、さらに母親となったことで、すっかり落ち着いた雰囲気が定着している。親戚に「何だかカノちゃんを思い出すわ」と言われるようになった。それには苦笑させられている。 「私はカノちゃんじゃないのに」 確かに鏡の中からこちらを見ている自分の姿は、時折カノのようにも見えてどきっとしてしまうときがある。「カノも生きていれば、こんな大人になっていたのだろうか?」。そんなことをふと思うと、とても悲しくなる。自分ひとりだけが歳を取っていくのだから。 目を押さえる。疲れがたまっているので、この辺りで作業を切り上げることにした。外は虫の音がよく聞え、たまに細い道を小型車が駆け抜けていく音がした。 そして彼女の本来あるべき力が、そのささやきの応えたのである。 『ミナギちゃん、ミナギちゃん』 え? とミナギは顔を上げた。 どこからか女の子の声がしたからだ。でも次の言葉で、彼女は自分がかつて「異能者」であったことを思い出した。 『忘れちゃった? 私です、カノです』 ミナギははっとし、昔そうしていたように、両耳に手をあてる。 『カノちゃん……?』 『ごめんなさいミナちゃん。遅れてしまいました』 『嘘でしょ。あはは、夢見てるのかな、私』 『夢なんかじゃないですよ。私は今、紛れもなくあなたにアクセスしています』 ミナギは堪え切れなくなり、食卓に大粒の涙を落とした。 それから姉妹は、心行くまで二人だけの会話を楽しんだ。カノは向こうでのことを何一つ教えてはくれなかったが、そのぶん、ミナギがこれまでの自分の生活について語り倒した。カノは甥っ子の顔を、とても見たがっていた。『私最近、カノちゃんみたいって言われるんだ』『くす、ありえないです』『でしょ!』そんな楽しい会話は、いつまでも続いた。 カノは昔と全然変わらない、おっとり、ゆっくりとした調子で言う。 『私がこの世界からアクセスするのは、これっきりです。神様との約束です。でも忘れないでください。私たち姉妹の間には、いかなる障壁も存在しません』 『うん、ずっと一緒だよ。カノちゃん』 『元気でね、ミナちゃん』 ミナギはカノを失ったとき、二度と彼女の声を聞くことは無いと思っていた。 でも、カノはいつまでもミナギの側にいる。また些細なことで、声をかけてくれるかもしれない。それを楽しみにして備えて、これから生きていけばいい。ミナギの心が弾んだ。 『あ、そうそう』 急に声がしたので、ミナギはびっくりしてしまう。 『えーと、何か言わなきゃいけないことがあったような?』 『もう、何なの? カノちゃん』 『うーんと』 指をほっぺに当てて考えこむ姿が、今でもありありと思い出せた。忘れっぽい性格も、昔のまんまである。 それから一呼吸おいて、カノは言った。 『お誕生日おめでとう、ミナちゃん!』 あなたもでしょ、カノちゃん。 ……そう言おうとしたが、何だかおかしくて、ちょっぴり悲しい気がしたので、ミナギは『ありがとう』と言うに留めた。 トップに戻る 作品保管庫に戻る