約 1,231,663 件
https://w.atwiki.jp/index-ss/pages/1125.html
ドゴッと地面を蹴って絹旗はパンチの届く距離まで雷電に一気に近づく 絹旗がどんな能力で攻撃してくるか分からない雷電は出来る限り彼女を近くで見ようとしたが 見たところパンチをしてくる以外、特に何か能力を使っているかは分からなかった。 (直接受けてもいいが……避けるが吉っと!) 絹旗のパンチはそこら辺の不良が滅茶苦茶に出してくるパンチと違い、型はしっかりしていて フォームも完璧だったがやはり少女が出すパンチではあまりスピードはなく、雷電は簡単に避けるこが出来た。 しかし、綺麗にかわされたパンチは止まることなく雷電がいた場所の床に当たり、バゴンッ!と音を立て床を砕いた。 (なっ!!?) 驚いている雷電に絹旗はすかさず何発もパンチを続けて打ってくる。 「ウワッと!?ちょっタンマ!?」 「待つと思ってんですか?」 なんとか攻撃をかわしていくが予想以上の威力を目の前にして雷電はビビッてしまった。 そして、避けていくうちに部屋の壁に追い詰められてしまった。 「やばっ!」 「超もらいっス!」 絹旗の強烈なパンチが雷電を襲ったが、雷電は何とかうまく攻撃を流し、迫ってくる拳を壁にぶつけることに成功した。 絹旗の出したパンチは隣の部屋まで壁を貫き、そこからボロボロと崩れ落ちて行き、 砂のように砕けたコンクリートが舞い上がって煙のようになった。 (イケる!) 中に舞ったコンクリートのせいで雷電の姿を見失った絹旗の脇腹を目掛けて全力でパンチを放つ 絹旗は気付くことは出来たが、雷電はすでにパンチを放っており避けるのは不可能だった。 完璧に捕らえた雷電のパンチが当たった絹旗は横に吹っ飛び壁を突き破って廊下まで飛び出た。 (ガートする暇は無かったはずだが……) そう考える雷電はただ自分が殴り飛ばした少女の居る方を見つめていた。すると、 まるで何事も無かったかの様に絹旗は小さい体を起こして、自分が突き破った壁から雷電を見つめてきた。 「完璧に決まったと思ったんだが……」 「……超受けきれると思ったんですけどね」 「どういう能力なんだい?あれだけ完璧に決まったのに…」 「そっちこそ何をしたんですか?ただの人間が私を吹っ飛ばすなんて超不可能ッすよ」 「さあ……なんでしょう?」 「その超おかしなコスプレの下に何か仕込んですか?」 「ひっどいなーケッコー気に入ってるんだけどねコレ」 「そのセンスも超おかしいですよ…」 自分のセンスを否定された雷電、顔は見えていないが実はかなり落ち込んでいた。 (あまり時間を掛けたくないな…) レベル5が来る前に終わりにしたい雷電は、どこからかクナイや手裏剣を出して指の間に挟みそれを一気に投げつける。 しかし、それは絹旗に当たることなく弾かれてしまう。 (彼女の手前で失速している?…回りに何かバリアでも張ってんのか?いやっ…) 雷電は与えられた情況で相手の能力を分析し一番可能性のある答えを導き出したがそれ即座に否定した。 (それじゃあの異常なパワーは説明できん) 「まったく手裏剣って忍者かなんかのつもりッすか?てゆーか一体どこに?」 「隠してんのかって?学園都市の技術を使えば体のあちこちに武器を仕込むくらい簡単だろ」 「忍者ごっこに世界最高峰技術を使われるようじゃ、学園都市も超終りッすね」 「ごっこかどうかを見極めるにゃ、ちょっと早いぜ…お嬢ちゃん」 何か合図があったわけでは無いが絹旗は雷電に向かって突進してきた。 (少し痛いかもしれんが……仕方ない!) 雷電は絹旗の突進を避けようとせず、受け止めようとしたが、やはり力では敵わず押し負けて倒されてしまう 予想以上の衝撃に吐きそうになったが、そんなことお構いなしに絹旗は倒れている雷電に馬乗りになって 右腕で雷電の首を鎧の上から締め付け左手で右腕を押えた。 「超あきらめてくださいね」 「うぉえ……吐くかと思った」 「あなたは一体何者なのかゆっくり聞かせてもらいますよ」 「……お嬢ちゃんこういうピンチの時、なんて言えばいいか知ってるかい?」 「はぁ?」 何を言いたいのか良く分からなかったので思わず声を出してしまった絹旗に雷電は左手に持っている物を見せて言った。 「バルス!!」 そう言った雷電の左手で持っていた物が強い光をだして輝いた。決して特別な石が輝いたわけではない。 ただ、左手に持っていたスタングレネードが爆発しただけだ。だが 「ぎにゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 目を押えてのた打ち回る絹旗、そんな苦しむ少女を見ながら雷電は 「おいおい…こういう時は『目がー!!!!』って苦しむもんだろ?」 などと随分お気楽であった。 「くっ…こんな物まで!!」 「あんま無理しない方がいいぞ、しばらくは目が使い物にならないし」 「どうしてあなたは?」 「見えてなかったどろうけど、俺さーお譲ちゃんに倒されてからずっと目瞑ってたんだぜ」 「っ!最初からこのつもりで!?」 「悪いがおしゃべりに付き合うつもりはないんでね、バイバイキーンっと」 そう言うと駆け足で出口のドアに向かった 「まっ!?待ッ!!ギャン!!」 となんとか起き上がって声のする方に向かうが壁にぶつかってしまった。 「………私もフレンダさんのことは超バカに出来ないですね」 とりあえず目が見えるようになるまでその場を動かないことにお譲ちゃんは決めたらしい
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/655.html
移転完了につき削除
https://w.atwiki.jp/takujijo/pages/3643.html
https://w.atwiki.jp/takujijo/pages/3159.html
https://w.atwiki.jp/yottchan/pages/44.html
Catalyst2912-XL 以下、諸元は購入物のものであり、当モデル標準ではない事に注意。 外観 FRONT H/W仕様 増設インタフェーススロット:なし インタフェース・ポート:Console×1、AUXなし、FastEther(10/100)×12(Fe0/1~Fe0/12) メモリ:32M/16F S/W仕様(IOS) IOS:C1700 Software (C1700-Y-M), Version 12.1(13), RELEASE SOFTWARE(fc3) (=c1700-y-mz.123-12.bin) <利用可能な主なスイッチ設定>
https://w.atwiki.jp/yajirobe/pages/446.html
現在の表示中のページ:活動報告/20130329 [編集] 活動日 学習テーマ あらまし ページタグ [編集] 活動日 2013年03月29日(金) [編集] 学習テーマ 総会準備と夜桜見物 [編集] あらまし 今年度の役員グループと、一般会員グループに分かれ行われた。 自習の予定を夜桜見物に変更。 一般会員グループは夜桜見物。夜道を安全に歩くための蛍光腕輪や懐中電灯などを持って19時30分を少し過ぎたころにウィズ豊川を出発。市役所近辺の桜トンネルを歩いて回ったようです。懐中電灯は、夜道を歩く以外にお話しの際に手をともす役目も!豊川市役所の桜はこの日が、満開だったのではないでしょうか。 総会準備を行うグループ。新役員の人事案や資料の印刷日を決めたり、審議の議題確認、総会当日の司会進行について話し合い。準備段階で様々な意見がだされましたが、総会当日の進行は予測がつきません。ダメな話し合いとは、何も意見・反論のない停滞した話し合い。もめる話し合いが行えるほどには、手話サークル やじろべえに情熱を持っている。熱意ある会員が多いのはうれしいことです。 [編集] ページタグ 20130329 やじろべえ 活動報告 金曜日
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1949.html
「外ガ、騒ガシイナ」 くぐもった、人間ならざる発音で無理に人間の言葉を喋るような、多大な負担を掛けた声が地下神殿に深く響き渡った。 其処は正に異界の聖域。ありとあらゆる瘴気と汚濁によって構成された、神聖不可侵たる絶対領域。左右の岩肌にはおよそ人間の正気では考えうることすら出来ないであろう歪なナニカを模した神像が幾つも並び、聳え立つ。 何処からともなく海風が吹き渡り、潮の香りが瘴気と異界の化学反応を起こし尚一層の瘴気が産まれ、その連鎖。其れを“彼ら”は生きてゆく為の糧として肺に取り込み呼吸をする。 暗闇の所為か、最初はその全貌が余り解らなかったものの、暫くすればその聖域を事細かに見渡せた。 ……灰色のローブを纏った人影が、何十名もその場で膝を屈し祈りを請うていた。彼らが祈るのは、その聖域の最奥に位置するモノ。左右に聳え立つ神像よりもなお巨大で、神秘に満ちて、何よりも圧倒的な邪悪によって構成された『神の石像』。 傍から見れば蛸のようにも見えるし、ヤドカリにも見え、或いは龍頭を手足の触覚として機能させる異界の甲殻生物にも見える。 そんな圧倒的な神像に彼らは信仰を奉げ、祈りを奉り、生贄として“自らの眼を潰しあった”。其れは交配の儀式にも見え、舞踏を謳う舞妓の如き異様。 ……『長老』は違和感を覚えながらも、それを一端無視しその神聖な儀式を見守った。最奥の神像の玉座に置かれた、何処かの異界において創造された、膨大な純正魔力を凝結化した宝玉を。異界において『失われた技術(ロストロギア)』と謳われた、魔の結晶を見据えながら。 「嗚呼、神ヨ。我ガ、我等ガ信仰ヲ奉ゲ、止メ処無ク愛セン神ヨ。コノヤディスノ丘ニテ再誕ヲ求ム神ヨ。応エヨ(イア!)、応エヨ(イア!)……我等遥カナ異界ノ原理ト摂理ヲ信仰シ、汝ガ“眸”ヲコヨナク見据エ、世界ヲ暗黙ノ灰濁ニ固メン!」 その祈りの聖句を皮切りに、教徒達は声を揃えて謳いあげる。異界の祈りを。異界の信仰を。異界の神仰を。 “―――神殿の神こそ神殿の霊宝なり!” “―――神殿の神こそ神殿の霊宝なり!” “―――神殿の神こそ神殿の霊宝なり!” 滑(ぬめ)りと、神像の瞼(まぶた)が蠢いた。 ◆◆◆ 『運命の探求』 中編 ◆◆◆ 切頭円錐の山の頂に向かう二人は認識阻害の魔法を展開しながら“不可視の影”の眼を欺き、一先ずの休息を取っていた。 フェイトは“現地協力者”として認知した謎の老人――ラバン・シュリュズベリイの様子を見据え、彼は一体何者なのかを思考する。 彼女の危険に突如として天空より舞い降りた正義の味方か? 確かにその認識は間違ってはいないが、何処か子供染みた発想だ。 そもそも彼が駆るあの刃金の巨鳥は一体なんだ? それの持つ魔力を観測したところ、余りに桁違いの数値を叩き出され内心で驚きを隠せない。 下手をすれば上級ロストロギアに匹敵するかもしれない。だがそんな危険極まりないモノを容易く、己の身体の一部の様に操る彼自身が一番不可解だ。 此処まで魔力総数が尋常じゃない物質を操る事は例えSランク持ちの魔導師だって難しい。むしろ完璧に操作するなど実質的に不可能の筈。ならば、この男は一体、何者なのか。 下手な魔導師よりも明らかに格上なのは解る。しかもその凶悪な力を悪意を持ってして扱っているワケじゃない。味方としてはこの上なく頼もしいが、管理局に登録されてないフリーの魔導師は摘発されなくてはならない。 が――今はそれよりも、優先すべき事がある。彼の正体に関しては今は置いておくことが賢明といえるだろう。 「すみません、シュリュズベリイさん」 「今の私は君の教師だ。そう硬くならなくてもいい。軽い気持ちで“先生”と呼んでくれた方が私としてもやりやすい」 「う゛……ど、どうしてもですか?」 「なにぶんそういう物を生業としているのでね。“さん”と付けられるよりも“先生”と呼ばれた方が親近感が沸く」 「は、はぁ……ではシュリュズベリイ先生、と。質問いいでしょうか」 その先生という呼称が付いた事に軽い笑みを綻ばせ、疑問を提示したフェイトに顔を向け、 「ふむ。何だね、フェイト君」 と満足そうに、その色黒い肌と相反を成す白い歯を輝かせた。 「あの“見えない影”のようなアレは……一体、なんなんですか?」 フェイトが質問を言及したのは、先ほど襲い掛かってきた“不可視の影”について。 視覚することが出来ないだけでなく、魔力反応さえ欺く程のジャミング能力。魔導師にとって、人間にとってこれ程やりにくい相手はいない。 先ほどの彼の言動は何処かあの影の事を知っている素振りを見せていた。それを踏んで、フェイトは思い切って聞いてみたのだ。 シュリュズベリイは憮然と、後方で自分たちを探し蠢く“不可視の影”に顔を向けて喉を鳴らした。 「アレはロイガー族と言われる物たちの群集だ。アレ等は元々、別星系からこの地球に飛来した種族でね、この星において約20万年前にその存在を“原始ムー大陸(ハイパーボリア)”で確認されたと言われている。 アレの最も特徴的な性質はその視覚的にも呪術的にも高度な認識阻害の術式を皮膚上に展開されている事だ。その所為で我々がそれを知覚するのは至難の業とされる。 ……最も、元々魔術の才を持ち、霊感も備わった人ならばその“影”を捉えることくらいは出来るのだが」 「ロイガー……族」 聞いた事すらない種族だ。未確認の魔導生命体と判別すべきか。 そんな超常的な能力を持ち合わせた種族が所狭しに巣食い、尚且つあそこまでスピードが高いとなると凡百の攻撃魔法では掠りもしない。 魔導師にとってこれ程戦いにくい相手は居ない。彼奴等に対処する方法は、在るのだろうか。 彼女の不安と苦虫を噛み潰した時の感情が混ざり合い、それが表情に出たのだろう、ぎしり、と歯が軋む音が聞こえた。 だが、その様子に彼は笑みを零しながら―― 「“在るとも”。それを見つけ出し、思考し、実践したのは他でもない我々人間であり“魔術師”だ」 駆り立てる威風と絶対的な自信を持って、断言した。彼の黒い外套が翼を広げる様に翻る。 すると彼が乗り立つ刃金の巨鳥……魔翼機『バイアクヘー』が“不可視の影”……ロイガー族が密集する虚空へその前面を向き返した。 それと同時に認識阻害の術式を破棄。刃金の巨鳥が威風堂々と、不定形な身体で必死に宙を蠢く影達の認識空間に顕現する。 一斉にこちらへ向き直る不可視の影達。見えない牙と爪が煌き、獲物を見つけた獰悪な肉食獣の眸で見据えるロイガーの眷族。されどシュリュズベリイは不敵に微笑む。 彼女が見たその背中は、想像し得るありとあらゆる敗因の欠片が風塵と共に散り失せた様に見えた。人類最強の邪神狩人(ホラーハンター)が、右手を翳し高らかに咆哮を暗雲の下で轟かせる。 「フェイト君、バイアクヘーに背に掴まりたまえ。これより講義を始める!」 「は、はい!」 その声を皮切りに、シュリュズベリイとフェイトを乗せたバイアクヘーが単機で飛翔した。 一瞬にして超音速に到達しうる速度は事も無げにロイガー族達が蠢く宙域に到達し、だがそれでも尚止まらずにその群集の中を穿つように突破する。 大気さえ切り裂く風は進路上に擬似的な真空を生み出し、近くにいたロイガー族数十体がその中にまるで蟻地獄の様に引き込み、引き千切られ、引き裂かれ、絶命した。 だがそれでもその数十体はこのロイガー族の二割にも満たない。残りの総てが、同胞達を切り捨てた刃金の鳥に眼を向けた。 ―――疾ッ!! 壁が迫るように視界に広がる総ての前面方位から文字通り全部のロイガー族がバイアクヘーを追いかけ宙を翔破していく。 まるで餌につられやってくる雑魚の軍勢だ。シュリュズベリイはニヤリと口を歪め、ロイガー族の軍勢総てを見渡せる程の距離でバイアクヘーを静止させる。 彼は“いつもと同じように”教卓の上で教鞭を振るうが如く、それらに手を翳しながら雄弁に語り始めた。 「彼らロイガー族は我々と同じように三次元の法則で認識できる肉体を持っている。先ほど飛翔した際に発生したバイアクヘーの衝撃(ソニックブーム)で引き千切られた肉がソレだ。 ……が、アレ等の本質は三次元の法則にのっとるモノではなく、別次元の法則に編まれた存在だと言われている。己が身体を霊子……魔力によって構成する一種の精神体こそが本体だといえるだろう。 ―――ではフェイト君、アレ等に対しては一体どのような攻撃方法が一番有効だと言えるかな?」 「えっと……純粋な魔力で構成された術式を使用する、でしょうか?」 「正解だ。彼らの本質と同じように、我々の精神と多大な関わりを持つ生命の源泉、魔力を持ちえた攻性呪法を用いれば彼らの精神体に対して非常に有効といえる。 が、それを君がやっていた様な単発式では埒が空かん……ならば、如何にしてそのような現状を打破しうるか。――私が解答例を見せよう。フェイト君、私の背後に隠れ、出来うる限り“耳を押さえておきなさい”」 瞬間、彼の身体に内包された魔力が昂ぶった。荒々しい嵐を思い起こすような、壮大で圧倒的な魔力。 吹き荒れる風が彼の身体を包み込み、彼がその術式に介入し、全く新たな術式へ変貌させた。魔力が収束する場所は彼の声帯器官と呼吸器官。彼の内臓部に術式が解き放たれ、術式の嵐が強壮な肉体の中で暴れ回る。 「では諸君等にも教授してやろう、ロイガーの血族よ。……ハスターの魔力、風だけと思うな!」 身体の中に押し込められ、堰されていた天蓋が、解放された。 咆哮。絶叫。咆哮。怒号。 世界が揺れる。宇宙さえ振動させうる超音域の咆哮が響き渡る。 吐き出された“声”は螺旋を巻きながら円形の波状を残し、眼前に迫る数十……百にいたるであろう“不可視の影”に向かった。景色が、歪む。 その圧倒的過ぎる魔力の波濤から逃れるように耳を鎖しながら、フェイトは視た。世界を揺るがす超音領域の狭間と真っ只中、その中に飲み込まれたロイガー族の顛末を。 悲鳴をあげ、悶え、のたうち、苦しみ、血潮を吐き出し、或いはその果てに身体ごと爆ぜていく。精神体でしかない筈の彼らが血を流し涙を流し、文字通りズタズタにされた身体がまるで元から無かったかのように消滅していく。まさに阿鼻叫喚の地獄のようだと、彼女は思う。 これは一方的な蹂躙という言葉さえ生温い、裁きの言霊だ。……言霊? 否、この囀りは―――唄に近い。いや、唄そのものだ。後に語る彼曰く、これは神の歌。 魔風の神ハスターの力を持って成し得る禁呪。自らにハスターの力を呼び込み、声として発射し、受けた者はハスターの瘴気により肉体及び精神を文字通りずたずたにしてしまうというモノだ。故に彼はソレを“神の歌(ソングオブハスター)”と呼んだ。 程なくして、アレほど視界に所狭しと蠢いていたロイガー族はその声によって総てが消滅した。見渡す限りの虚空に、彼らが居た痕跡は何一つ残さず、風塵と共に散っていく。 「そう―――彼らロイガー族への対処法は、純粋な魔力で構成された超広範囲術式を持ってして、余すところ無く一度に殲滅する事だ。 物理的攻撃も彼らには効かず、単純な魔術でも一匹ニ匹死んだところで“一つの精神体”である彼らにとっては傷の一つすら負ってないも同然。故に、一度にそれを吹き飛ばす大魔術の使用。これが、彼らへの対処法だ」 神の歌(ソングオブハスター)の術式を終えて語った彼の説明は何処までも的を得て、信憑性も実践的にも完璧だ。なにせ実演すらやってのけてくれたのだから、これを否定することなど一体誰が出来ようか。文句なしに完璧である。 完璧なのではあるが………フェイトは口を引きつらせながら苦笑して心中で述べる。 (そんな無茶苦茶な……) 先ほどから思っているのだが、こうも無茶苦茶だと少々頭が痛くなっていく。が、そんな彼女の心中など知る筈も無く、シュリュズベリイはバイアクヘーに向けて指示をいれる。 「レディ、先ほど見たあの洞穴は如何なモノだと思うかね?」 そう、まるで子に語りかける様に……というよりも、語りかけている。 「レディ?」と反芻しフェイトが疑問の印を頭の上に浮かべ、何を言っているのか聴こうとした瞬間――― 『アレは多分ブラフだよダディ。きっと罠が仕掛けられてる』 幼い女の子の声が、そのバイアクヘーより聴こえてきた。 沈黙。彼女の頭は最早『点』しか浮かばない。静寂が流れる。 そんなフェイトの動向に違和感を覚えたシュリュズベリイは「嗚呼」と手を叩き、何かを思い出したかのように独りで納得した。すると彼の指示でバイアクヘーは適当な大地へ着陸し、シュリュズベリイはフェイトに降りるよう促した。 何事かと思ったフェイトだが、彼が何かを……先ほどの疑問に答えてくれるのだろうと確信し、その場にストン、と脚を落とした。 それを確認したシュリュズベリイはバイアクヘーに向かって、先ほどと同じように親愛の情を漏らしながら声を掛ける。 「レディ、出たまえ」 その言葉を聴いた瞬間、「イエス、ダディ」と親愛の篭められた声でソレは現出した。 バイアクヘーが超次元的に畳み折られ、新たな存在へ昇華される。ソレは……まだ幼い、女の子の姿をしていた。フェイトがソレを視て口を空けて呆けるしかなかった。 「少々、刺激が強すぎたか」とぼやきながらやがて彼は厳かな声で、かつ親しみを込めた感情で彼女の思い描いているであろう疑問に答えた。 「紹介しよう……我が魔導書『セラエノ断章』。名をハヅキと云う」 「よろしく、フェイト」 感情があまり篭ってない言葉を少なげに出して、その娘はフェイトを一瞥した。 呆けていた彼女がコレを見た瞬間、驚きの声を大きく咆哮したのは言うまでも無い。 いや、魔導書が精霊化し実体化すること自体には耐性を持っているというか既に前例を知っているため、其処に驚いたワケじゃあない。 ただ、あそこまで超次元的な変形で現れてしまっては、なんというか、その。彼女には驚くという術しか持ち合わせていなかった。 そうして後々に彼から彼女についての説明を端的に聞かせてもらった。 彼女は彼……ラバン・シュリュズベリイが書き記した魔導書『セラエノ断章』の精霊であり、先ほどのバイアクヘーを操っていた張本人だという。 故にシュリュズベリイとハヅキの関係は親子のそれと全く変わらず、呼び方も「娘(レディ)」と「父(ダディ)」。親しみやすくも馴染みやすく、かつ解りやすいことだった。 説明を受ければ受けるほど気付いた事がある。詰まる所、フェイト達から言わせてしまえば、それはデバイスと変わらない。 あのバイアクヘーに宿る膨大な魔力の件については未だはっきりしないが、大部分は魔導書の魔力と術者自体の魔力で構成された代物なのだろうと解釈した。ともすれば、次の行動はいかなものにするのか。 シュリュズベリイは剛毅な風情をまといハヅキに声をかける。 「あの洞穴がブラフだとすれば、そうだな……レディ、今日の爆装(ドレス)は?」 「“GBU-Xバンカーバスター改”、まんまだけど、『ラムホテップ王のピラミッド』の時より穿孔性が四割以上アップ。 その代わり爆薬としての性能は格段に下がってるね。まるで土竜みたい」 爆薬とか穿孔性とか、なんだかやけに、聴こえてはならない物騒な声が聴こえた気がした。 管理局の魔導師としてどうかと思うが、フェイトはその言葉を敢えて無視した。 横目で見れば、シュリュズベリイが顎に手を添えて考え込む姿が見受けられた。彼はうんうんと快く頷き、再び笑みを零して云う。 「土竜(モール)、か。確かにそのままだ。だが今の状況で踊るならこよなく素敵な爆装(ドレス)だ。……よし、では舞踏会と洒落込もう。一緒に踊ってくれるかね、フェイト君?」 この時点でフェイトは、自分に拒否権など無いことくらいは先ほどまでの行いから心底理解していた。もうどうにでもなれ、と頷き。フェイト自身だんだんヤケになっていったのは云うまでも無く。 その解答を笑みを絶やさず受け入れ、ラバン・シュリュズベリイは全世界に轟くような口訣を紡いだ。 「よろしい。では諸君―――反撃の時間だ!」 その言葉を皮切りにハヅキはバイアクヘー形態に移行し、フェイトもそれの背に掴まった。飛翔。一瞬にして雲に届きそうなくらいの高さまで到達。 予め詰められた四つの杭が超高々度の天空より合図も無く落とされる。全長12.8メートル、貫通性を持たせるために 先端を高温・高圧状態の炭素が凝結した、この星が創りだした最も硬い物質である鉱物『ダイヤモンド』をミクロサイズにまで鋭利に研ぎ澄まされたモノを満遍なく搭載した文字通り破格の兵装。 名を“GBU-Xバンカーバスター改”。セラエノの知識を駆る魔術師とその精霊曰く“土竜(モール)”と称された、大地に大口径の大穴を穿つ為だけの代物。 それが四つ、遥かな天空より舞い降りて、ついに霊峰『ヤディス=ゴー』の堅牢な肌に触れた。 ◆◆◆ “彼ら”が神像に祈りをささげている最中に、異変が起こった。 轟、と。鈍い音が地上からこの神殿に迫ってくるのが嫌に成る程理解する。 信徒たちは祈りをやめ、阿鼻叫喚の騒ぎを繰り出し、必死に神に助けを請うた。 無駄と解りつつも、純粋な信仰心は消えることなく、ただただ愛すべき異界の神に対して、助けを請うた。 音が近づく。逃げる暇など無い。『長老』はその様子を慌てふためきながら、神像に這い蹲り身をよじりながら悲鳴をあげた。 「―――ッ!? ナニゴトダ!!」 『長老』は悲痛な叫びを上げて上の岩肌を見上げた。何かが、この神殿に迫る。 それは何だ。そもそもこんな僻地にいったい誰が、なんの為にやってくるというのだ!? 「それは誰もがわかっている事だと思うのだがね、『神官トヨグ』。このような邪悪をのさばらせておきながら、私が動かないとでも思ったか」 声が、聴こえた。男の声だ。知らない男の声。だのに、まるで生涯の怨敵と出会ったような不快感が現れてきそうになる、そんな邪悪に抗う愚かで脆弱なニンゲンの声。 『長老』は―――『神官イマシュ=モ』は見上げた岩肌に亀裂が入るのを垣間見た。その亀裂が大きくなっていき、終ぞ大きな破壊孔が綺麗に出来上がった。破片と化した岩が幾数かの信徒達を押し潰していくのが見える。だが大半の信徒達は無事に難を逃れたようだ。 だがそんな視界情報などは頭に介入されず。神官イマシュ=モは遥か上に出来上がった穿孔痕より飛来する巨大な影を凝視した。 其れは刃金の猛禽。 其れは無窮の空を翔け抜けし巨鳥。 其れは霊子の海を渡り征くヒアデスの風。 魔翼機バイアクヘー。それを意味することは即ち――― 『貴様カ……! コノ様ナ僻地ニ態々脚ヲ運ブ奇特ナ人間トハ、貴様ノ事ダッタカ……ハスターノ奴隷メガ!!』 「生憎奴隷になった覚えなど無いな。お初にお眼に掛かる、ヤディスの奴隷よ」 『ラバン・シュリュズベリィィィィィィィィィィィィィィィィ―――――――――ッッッッッ!!!!!!』 邪神狩人(ホラーハンター)が、獲物を求めてやって来たのだ。その鋭利な爪を携えて。その獰悪な嘴を煌かせ。 世界最強と謳われし、魔風を駆る盲目の魔術師が、遥か彼方に暗雲がつのる空より降臨した。 続く。 単発総合目次へ その他系目次へ TOPページへ
https://w.atwiki.jp/takujijo/pages/3423.html
https://w.atwiki.jp/kansei-design/pages/18.html
観光案内 観光マップ 砂風呂 白子町アクア健康センター 営業時間:AM10 00~PM7 00 千葉県長生群白子町古所3291-3 0475-33-4526 お土産 お土産 ◎ガーベラ ガーベラ団地:千葉県白子町五井2425 0475-33-7670(白子町花き園芸組合) 年間700~1000万本ものガーベラを生産している施設。4棟のガラス温室は延べ約1万7000平方mの広さを誇り、中に入って見学できる。温室には温度や水分をコンピューターにより自動制御する最新設備を導入し、年間を通じてピンクや赤、白、黄色、オレンジなど約80種類の色鮮やかな花々を出荷している。また、ガーベラは1本30円~と市価より安く買うことができる。 車:九十九里道路白子ICからすぐ 駐車場:あり 料金:入園無料 時間:8時30分~15時(土曜は~12時) 休み:日曜 ◎たまねぎワイン たまねぎエキスたっぷりの赤ワイン。お土産の定番。 白子町特産の生たまねぎ搾り汁にブドウ果汁を加えて醸造した本格的な「たまねぎワイン」です。生たまねぎの成分がしっかり詰まっていますので、健康と美容のために、一回に50~100ccを目安にお飲みください。 ◎たまねぎ生ドレッシング 白子特産のたまねぎを使った無添加・手作りの品。 地元の人しか知らない物はたくさんありますよね。ここ千葉県は九十九里浜に面した街”長生郡白子町”にもあるんです。きっと日本一おいしいと思う玉葱が・・・”長生郡(ちょうせいぐん)”と実は読みますが地元の私達はその玉葱を”ながいき玉葱”と呼んでいます。ひとりの主婦の作る地元の家庭料理からヒントを得てこのドレッシングは生まれました。今、話題になっている健康効果を100%いかすため生にこだわって1本1本手作りで頑張って作っています。是非、一度食べてみてください。きっと、カルチャーショックを受けますよ!ちなみに新たまねぎの季節しか作っていません。毎年5月初旬~10月くらいまでで納得のいく玉葱が無い時には製造しておりませんので、ご了承下さいませ。 ながいき工房 (問)0475-33-6549 ◎落花生 千葉県のお土産といえば落花生。から付き以外にバター・チーズ・コーヒー味などもあります。白子産のピーナツは美味しいよ! ◎天然ヨード物語 海のミネラル「ヨード」を含む洗剤。除菌効果があり、食器も手もきれいにしてくれるスグレもの。 農産物直売所「ひまわり」 白子町やその周辺地域で採れた新鮮な野菜や花が、お手頃価格で手に入る直売所です。 場所:白子町北高根3634 TEL:0475-33-1002
https://w.atwiki.jp/rslily/pages/18.html
今年の成績 【49戦 30勝 19敗】 勝率0.61 2008/7/27 更新 2008年 日付 勝敗 ポイント 対戦相手 詳細 9/29 ○ 16699 - 6064 ソウルハッカーズ PANDAブログ 9/26 ● 2422 - 30635 Spiral Hearts PANDAブログ 9/22 ○ 14703 - 4010 馬車馬中隊 PANDAブログ 9/19 ○ 10945 - 7166 りぃさる☆うぇぽん PANDAブログ 9/15 ● 327 - 22158 おにぎり PANDAブログ 9/12 ● 3707 - 18950 旅人の集い PANDAブログ 9/08 ○ 8132 - 2642 WhiteFang PANDAブログ 9/05 ● 4486 - 33606 BloodStar PANDAブログ 9/01 ● 0 - 28599 Road to Dream PANDAブログ 8/29 ○ 20005 - 5452 またーり PANDAブログ 8/25 ○ 9926 - 8569 くろ PANDAブログ 8/22 ● 1900 - 11768 またーり PANDAブログ 8/08 ○ 46004 - 660 【鬼ガッシ連】 PANDAブログ 8/04 ● 6769 - 9687 だにゃ PANDAブログ 7/22 ○ 20822 - 4930 流星の陣 7/18 ○ 5879 - 1998 くろ 7/11 ● 3285 - 34428 DoghouseGuardian 7/08 ○ 14281 - 14035 【鬼ガッシ連】 7/04 ○ 12660 - 3927 遺失物管理部機動六課 PANDAブログ 7/01 ● 5084 - 13590 ΨETERNAL KINGDOMΨ PANDAブログ 6/27 ● 2912 - 22867 女王帝国 6/25 ● 9690 - 9700 DoghouseGuardian PANDAブログ 6/20 ○ 9716 - 0 Blazing†Souls PANDAブログ 6/17 ● 0 - 594 世界の皆に愛と平和を 限定戦 SS 6/13 ● 7809 - 7922 Spiral Hearts SS 6/10 ● 2141 - 15184 Ψ東方不敗Ψ PANDAブログ 6/06 ● 3568 - 12905 ☆Peacefully★ PANDAブログ 6/03 ○ 6092 - 0 †武神† PANDAブログ 5/30 ○ 19472 - 1784 ☆点火星☆ らんでるブログ 5/23 ○ 4618 - 3291 だにゃ PANDAブログ 5/20 ○ 15858 - 5937 †グリフォーン† らんでるブログ 5/13 ○ 7843 - 0 ☆BlackCat・RORO☆ PANDAブログ 5/09 ○ 3693 - 715 Religion らんでるブログ 5/06 ○ 2682 - 690 TigerTeam PANDAブログ 5/02 ● 3528 - 9294 DoghouseGuardian PANDAブログ 4/29 ● 1758 - 20547 †グリフォーン† PANDAブログ 4/25 ○ 607 - 0 heat1と愉快な仲間たち PANDAブログ 4/23 ○ 15855 - 2754 りぃさる☆うぇぽん PAMDAブログ 4/19 ● 12380 - 16689 †グリフォーン† PANDAブログ 4/15 ● 2843 - 12639 Spiral Hearts PANDAブログ 4/12 ● 3175 - 12520 Nightmare_Heavens PANDAブログ 4/08 ○ 8323 - 0 皆で行った千葉滋賀佐賀 PANDAブログ 4/04 ○ 3037 - 0 ψDawningBlueψ 3/29 ○ 3185 - 0 Nightmare_Heavens 3/21 ○ 1669 - 868 くろ 3/19 ● 1055 - 2462 天空艦隊Orient 3/15 ○ 14534 - 1107 JOKER 3/11 ○ 1448 - 0 我ら乙倉ーズ!!! 3/08 ○ 9875 - 816 Blazing†Souls 3/06 ● 380 - 635 SPREAD_SAIL 2/22 ● 9757 - 9926 女王帝国 2/16 ○ 9123 - 0 遺失物管理部機動六課 2/12 ○ 9526 - 406 魁★男塾 2/08 ● 3614 - 11054 †グリフォーン† 2/05 ○ 1010 - 0 heat1と愉快な仲間たち 2/02 ○ 11725 - 0 Blazing†Souls 1/30 ○ 9307 - 368 ちゃっぷりん 1/25 ○ 10876 - 0 遺失物管理部機動六課 1/18 ● 4601 - 10128 †天使の湯† 1/15 ○ 19882 - 2978 流星の陣 1/11 ● 0 - 2179 Synchronicities 1/08 ○ 10821 - 306 JB 1/04 ○ 6382 - 152 ホラーハウス