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Dragoon D-END(ドラグーン ディーエンド) 融合モンスター 星10/闇属性/戦士族/攻3000/守3000 「D-HERO Bloo-D」+「D-HERO ドグマガイ」 このモンスターの融合召喚は上記のカードでしか行えない。 1ターンに1度だけ相手フィールド上のモンスター1体を破壊してそのモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。 この効果を使用したターン、バトルフェイズを行う事ができない。 このカードが自分のターンのスタンバイフェイズ時に墓地に存在する場合、 墓地の「D-HERO」と名のついたカード1枚をゲームから除外する事でこのカードを特殊召喚する事ができる。 解説 エド・フェニックスの切り札カードの1枚。 特殊召喚モンスター×2体という厳しい素材指定だが、相手モンスター破壊+ダメージという強力な効果を持つ。 ダメージがあるためバトルフェイズを行えずとも相手ライフを削る事が出来る。 後半の蘇生効果についても墓地で効果を発揮するモンスターが多いD-HEROデッキであれば使いやすい。 TF3でのエドの後半デッキ「終焉のD」はデッキレベル9を誇るだけはあり、 一度回ってしまえばすぐにこのカードを出される。 さらにはフュージョン・ゲート+チェーン・マテリアルでの融合&墓地送りから蘇生を行うなど、 状況によっては3体がフィールドに並ぶ事もある。 対処法としてはマクロコスモスや次元の裂け目で墓地にD-HEROを送らせないようにする、 または墓地に落ちた時を狙って魂の解放やD.D.クロウ、転生の予言で墓地以外の場所へ飛ばしてしまうのが有効。 逆の発想で王宮の鉄壁を張るのも良いだろう。フュージョン・ゲート自体の発動を封じ、除外がトリガーとなる蘇生も封じることができる。 複数体並んでいる場合は精神操作や薔薇の刻印で奪い取って効果を逆に使ってやれば3000ポイントのダメージを見込める。 関連カード D-HERO Bloo-D D-HERO ドグマガイ ゲーム別収録パック No. DS2009パック:パック:-(P)09:-(P)09 DS2008パック:パック:無し PSPTF3パック:パック:ライバル・アソート「雅」(P)TF3:タッグフォース・フォーエヴァー(P)TF3? DS2007パック:パック:無し DS SSパック:パック:無し DS NTパック:パック:無し PSPTF2パック:パック:無し PSPTF1パック:パック:無し PS2TFEパック:パック:無し
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Dragoon D-END(OCG) 融合・効果モンスター 星10/闇属性/戦士族/攻3000/守3000 「D-HERO Bloo-D」+「D-HERO ドグマガイ」 このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。 1ターンに1度、相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動できる。 選択した相手モンスターを破壊し、 そのモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。 この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。 また、自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在する場合、 自分の墓地の「D-HERO」と名のついたカード1枚をゲームから除外する事で、 このカードを墓地から特殊召喚する。 モンスター破壊 モンスター除外 再生 戦士族 直接ダメージ 融合モンスター 闇属性 D-HERO補助 同名カード Dragoon D-END(アニメ) 関連カード D-HERO ドグマガイ(アニメ) D-HERO ドグマガイ(OCG) D-HERO Bloo-D(アニメ) D-HERO Bloo-D(OCG) D-タクティクス(OCG) ブレイク・ザ・デステニー(OCG)
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登場デュエリスト:Dragoon D-END(DU) 解説:レート1200 【D-HERO】使い。 ※※二つ目のデッキが有るキャラクターは別のページにデッキページを作る。 ※※最下層にタッグ用テンプレ ※メニュー→編集で開きコピーする ※文中のカードへのリンクも外部へ。お手数ですがよろしくお願いします。 ※不要になった説明文は削除かコメントアウトを。 ※英数も含め、50音順 &は小文字→&link_atwiki(1548908-card@www29,カード名,target=blank) 注意:カードの名前の表記は、空欄は半角。英数記号は全角になります。 カード名 攻略 出現条件 WCS:地底のアラクネー(DU)に3勝 デッキ名:最後のD ※英数含み、50音順 ※旧作リスト・未編集 合計41枚+03枚 上級05枚 D-HERO ドグマガイ D-HERO Bloo-D×2 D-HERO ダッシュガイ×2 下級13枚 D-HERO ダイヤモンドガイ×2 D-HERO ダンクガイ×2 D-HERO ディフェンドガイ×2 D-HERO ドゥームガイ×2 D-HERO ダイハードガイ D-HERO ダガーガイ D-HERO デビルガイ メタモルポット D-HERO ディスクガイ 魔法17枚 大嵐 サイクロン 死者蘇生 終焉の焔 スケープ・ゴート 増援×2 ダーク・シティ D-マインド デステニー・ドロー×2 手札抹殺 テラ・フォーミング×2 早すぎた埋葬 光の護封剣 フュージョン・ゲート 罠06枚 激流葬 死のデッキ破壊ウイルス 聖なるバリア-ミラーフォース- チェーン・マテリアル D-カウンター D-シールド エクストラ03枚 Dragoon D-END×3
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Dragoon D-END(アニメ) 融合・効果モンスター 星10/闇属性/戦士族/攻3000/守3000 「D-HERO Bloo-D」+「D-HERO ドグマガイ」 このカードは魔法・罠・モンスター効果で破壊されない。 相手フィールド上のモンスター1体を破壊してそのモンスターの攻撃力分のダメージを相手プレイヤーに与える。 この効果を使用したターン、自分フィールド上のモンスターは戦闘できない。 このカードが自分ターンのスタンバイフェイズに墓地に存在する時 墓地の「D-HERO」と名のつくカードを除外する事でこのカードを特殊召喚する事ができる。 モンスター破壊 モンスター除外 再生 戦士族 直接ダメージ 破壊耐性 融合モンスター 闇属性 D-HERO補助 同名カード Dragoon D-END(OCG) 関連カード D-HERO ドグマガイ(アニメ) D-HERO ドグマガイ(OCG) D-HERO Bloo-D(アニメ) D-HERO Bloo-D(OCG) D-タクティクス(OCG) ブレイク・ザ・デステニー(OCG)
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79 カーディナル 愛称 えんでぃー サブキャラ 特徴 優しいいい人です。 名前を間違えるとアカネ上等で魔法ぶっ放してきます。 適格なツッコミで血盟を支えている。 基本すごく優しい人です。 いつの間にかツッコミポジションに定着している。 いや仕方ないか・・・・いや・・だがしかし・・・いや仕方ないか。 一部話題で管理人と非常に盛り上がる。 その時梗華はさみしそうな顔になっている。 本人見解 迷子属性でもどじっこでも天然でもないです。 ゼルレアから見た特徴 迷子属性、どじっこスキル、天然ボケスキル完備。 猫を見るときゅんきゅんしてる。 最近、誰かに似て攻撃的すぎる。 常にパソコンのスペックによる問題でラグと格闘の日々。 そのくせに人を転がすことは結構少ない。 緑嫌い。 ボンジュール様からのお告げ 都市伝説にたとえると、SONYという会社自体のSONYタイマーはいつなの?
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DEAD END(中編) ◆ew5bR2RQj. 「な、なんてことです……これは……」 「どうかしましたか、翠星石さん?」 「た、大変です! 蒼星石は……蒼星石はッ!」 「落ち着いてください、翠星石さん」 驚愕のあまりしどろもどろになる翠星石を宥めたのは右京。 彼に窘められた翠星石は、自らが見た光景をゆっくりと整理し始める。 ――――こ、ここは…………イ……だよ、…………! ……は……ってき……メだよ! ――――……なことよりも…………が……んだ、今すぐ……きゃ! 記憶の断片をパズルのように組み合わせ、そしてこの場で起きた出来事の全貌を理解した。 「蒼星石は――――」 ゆっくりと噛み砕くように、最低限の情報だけを二人に告げる。 信用してもらえるか不安であったが、彼らは最後まで真面目な表情で耳を傾けていた。 「そんなことが……だが決して有り得ない話ではありません」 右京は驚きを露わにしつつも、何処か納得したような表情を見せている。 「な、何故ですか?」 「……蒼星石さんの遺体に妙な痕跡が残ってました」 右京の代わりに答えのは、顔を悔恨の色に染めたL。 「1%……たった1%の可能性でした……もう少し、警戒していれば……」 「今すぐにでも伝えに行くですよ! じゃないと……」 「ええ、行きましょう翠星石さん!」 この恐ろしい事実を一刻も早く伝えなければ取り返しのつかない事態になる。 翠星石と右京は互いに頷き合い、女子トイレから立ち去ろうとする。 「……右京さん、翠星石さん、お願いできますか」 「な、何言ってるですか! お前も行くですよ!」 だが、Lだけはこの場に残ると告げた。 「私が行って、何か役に立ちますか?」 「え……?」 「私には翠星石さんのような特殊な力もなければ、カードデッキのような強力な支給品もありません なので、私が行ったところで足手纏いになるだけです それに私までここを出たら、警察署にかなみさんと城戸さんだけを残すことになります、それはまずいでしょう」 Lの言っていることは非常に合理的だ、合理的過ぎると言ってもいいだろう。 だからこそ、感情的になっている今の翠星石には納得できなかった。 去来していた虚無感は当に消え去り、今は燃え盛るような怒りに支配されている。 「右京さん、貴方にもできれば行かないでもらいたいです 我々のようなただの人間が行ったところで、おそらく出来ることは何もありません」 「L!」 Lの何処までも冷徹な判断に、思わず激昂する翠星石。 右京はそれを黙ったまま見続け、彼女らの会話が完全に途切れた瞬間に口を開いた。 「心配していただけるのは嬉しいです しかし僕は一人の警察官として、目の前にある悪意を見過ごす気はありません」 ハッキリと目を見開き、凛とした声色でLに語りかける。 時間にして数秒、張り詰めた空気が静寂と共に押し寄せる。 「分かりました、ですが、必ず生きて帰ってきてください」 「ええ、もちろんです、それでは行きましょう、翠星石さん!」 ☆ ☆ ☆ こなたは追い掛けられていた。 背後にいるのは上田次郎、桐山和雄、岩崎みなみの三人。 背丈の低いこなたにとって、長身である彼らに追い掛けられるのは少なからず恐怖だった。 (せっかく蒼星石から逃げ出したのにぃ~) こなたが蒼星石から逃げ出した作戦は半ば運任せだった。 まず自分が排尿中であると見せかけるよう、配布されたペットボトルに穴を開けて少しずつ便器に零れ落ちるように設置。 蒼星石がそれに気を取られているうちに、トイレの壁の上を伝って隣の個室に移動。 そしてランタンを床に投げ、蒼星石の気を引き付ける。 その一瞬の隙を突き、扉の上から飛び蹴りを繰り出して気絶させたのだ。 トイレの壁の上の空間が広かったこと、自身の身体がそれを通り抜けられたこと、蒼星石の頭身が小さかったこと。 様々な要因が重なって、今回の作戦は成功したのだ。 そうしてやっと逃げ出したのに、何故かまた追われているのである。 「待ってください、先輩!」 「待てって言われて待つような人は何処にも居ないんだよ、みなみちゃん!」 蒼星石を出し抜いたことが露見して、探索隊を差し向けられることは分かっていた。 だが、見つかるのが早過ぎし、追い掛けてくる人数も多過ぎる。 まるで自分が何処に逃げるのか、最初から分かっていたような手際の良さだ。 「ひ~!」 クーガーに追い掛けられている時も述べたが、こなたは同学年の中でもトップクラスの速さだ。 しかし、追い掛けてくる三人も速かった。 みなみが俊足なのは知っていたが、他の二人も十分に速い。 上田も桐山もその長身故に歩幅が広く、見る見るうちに差が縮んでいく。 それにクーガーに追い掛けられている時に比べ、どことなく身体の調子が悪い。 女神の剣のような重りが無いにも関わらず、何故かあの時よりもスピードが出ない。 「わぁ!」 全速力で走ったせいか足が縺れるこなた。 身体のバランスを取ろうとするが叶わず、勢いよく転倒してしまう。 急いで立ち上がろうとするが、その時には既に三人の姿はすぐ傍にあった。 「ハァ……ハァ……やっと追い付いたぞ」 年齢には勝てなかったのか、上田は肩で息をしている。 他の二人も上田よりはマシであるが、やはり息は上がっていた。 「先輩……何で……何で……」 みなみが目尻に涙を溜めながら、ひどく悲しそうな瞳をこちらに向けてくる。 「何で……殺したんですか?」 「え……?」 言っていることが理解できなかった。 「とぼけないでください! 何で……何であんな酷いことを……」 「もしかしてかがみんのこと……バレてる?」 「え……まさか……かがみ先輩も殺したんですか?」 みなみの表情が驚愕に歪んでいく。 (あちゃ~、ミスったなぁ) かがみのことを指摘されているのかと思ったが違ったようだ。 やぶ蛇とはまさにこのことだろう。 「稲田くんといい最近の学生は一体どうなっているんだ……全く……」 侮蔑と困惑の篭った視線を投げかけてくる上田。 かがみを殺したのは、あくまで全てを無かったことにするためだ。 最近のニュースでよく報道されているような、アニメやゲームの影響では決して無い。 それなのに一括りにされるのは、少なからずこなたの癇に障った。 「とりあえず戻ろう、泉くん」 上田に肩を掴まれる。 (やだよ、絶対) もし警察署に戻ったら、Lが難癖をつけて拘束してくるに決まってる。 こんなところでゲームオーバーになんかなりたくない。 反撃をするならば、チャンスは今しかない。 「やだよ、絶対に逃げ切ってやるもんね!」 肩に置かれた上田の手首を掴み、思いっきり投げ飛ばそうとする。 彼女が習った合気道は、腕力や体格の差を逆に利用するような武術だ。 故にいくら巨体であっても、素人なら容易く投げ飛ばすことができる。 「無駄だ」 だが、それは素人に限った話だ。 上田は空手の達人であり、戦闘の経験も積んでいる。 投げ飛ばそうとしたところを、逆に抑えこまれてしまった。 「痛い、やめてよ!」 「スマない、だが二人も殺している君は何をするか分からないからな、抑えさせてもらう」 鈍痛を訴えるが、上田は聞く耳を持たない。 胡散臭くて冴えない男だと思っていたが、意外なところに伏兵がいたとこなたは臍を噛んだ。 「だ、だって、これはゲームなんだよ!」 「はぁ?」 「リセットボタンを貰えば、全てが元通りになるんだよ!?」 「君は一体なにを言っているんだ……」 「みなみちゃん! ゆーちゃんがこのまま死んじゃったままでいいの!? ねぇ!?」 必死に訴えかけるこなた。 どうやっても抜け出すことができないなら、もう泣き落としに賭けるしかない。 ゆたかの親友であるみなみがいるのだ、きっと上手くいくはずだ。 「ッ……!」 「耳を貸すなみなみちゃん、人を殺して上手くいくことなど決してない、そうして破滅した者たちを私は何人も見てきた」 「だ、だいたいさっきからみなみちゃんも上田さんもなに言ってるのさ!? リセットボタンを貰えば全てが無しになるのに! それに私が殺したのは――――」 「ッ!」 こなたが言葉を遮るように、桐山が不意に身体を翻す。 そして素早く腰の刀に手を当て、目にも留まらぬ程の速さで引き抜いた。 「ひっ!」 上田が悲鳴を上げたのと、銃声が轟いたのはほぼ同時だった。 だが銃弾が届くことはなく、桐山によって斬り落とされている。 銃声がした方向を見ると、そこには蛇皮の服を着た金髪の男が銃を構えていた。 「ははっ! 探したぜ」 桐山は二度遭遇していて、こなたは仮面越しに声を聞いていて、上田とみなみは情報交換の際に話を聞いていた男。 仮面ライダー王蛇に変身する危険人物・浅倉威がそこにいた。 「――――ッ!」 無言のまま地面を蹴り、浅倉に斬りかかろうとする桐山。 だが浅倉の背後に設置されたカーブミラーから、巨大な大蛇――――ベノスネーカーが現れてそれを牽制する。 「な、なんなんだね君は! こう見えても私はとっても偉い大学教授で、さらに――――」 「引っ込んでろ!」 「はい」 いつも通りの自己紹介を始めようとする上田だが、浅倉に罵声を浴びせられて竦んでしまう。 「みなみちゃん、下がっていよう」 「え、でも……」 「いいから、我々に出来るようなことなど何もない!」 桐山を盾にするように、上田はこそこそと後退していく。 何も出来ることがないのは事実だが、それでも即判断する辺りは流石は上田と言ったところだろうか。 気がつくと、既に十メートルほど後ろに下がっていた。 「先輩も……早く逃げて」 みなみは地面に伏したままのこなたに手を伸ばすが、彼女は呆けるように浅倉を眺めている。 それでも手を伸ばし続けるが、彼女は振り向きさえしない。 やがてベノスネーカーの眼光に射抜かれた彼女は、怯えるように上田がいる地点まで下がってしまった。 「デッキを出せ」 「……」 浅倉は懐からデッキを抜き、応えるように桐山もデッキを構える。 裂帛した空気が、周辺一帯を包み込む。 「待つです!」 その空気を切り裂くように現れたのは、警察署にいたはずの翠星石と右京だった。 「これで助かった!」 カードデッキ所持者の桐山に加え、警察官の右京と特殊能力を有する翠星石が加わった。 いくら浅倉といえど、これでは多勢に無勢だろう。 上田はそう考えていたのだが、駆けつけてきた二人の様子がどこかおかしいことに気付く。 彼らがが睨みつけているのは浅倉ではなく、何故か味方であるはずの桐山だった。 「お前だったんですね……」 桐山が背後を振り向く。 「お前が蒼星石を殺した本当の犯人だったんですね、桐山和雄ッ!」 翠星石が人差し指を突きつけながら叩きつけた言葉は、桐山が蒼星石を殺害した真犯人だと告発するものだった。 突風のように訪れた急展開に、他の者たちは驚愕を隠すことができない。 上田やみなみはあんぐりと口を開け、浅倉も訝しげに首を傾げている。 当の本人である桐山には、一切の表情の変化はない。 「何を言っているんだ、俺が蒼星石を殺すわけがない」 「嘘を吐くなです! 私はきちんと見たですよ!」 「殺していない」 「黙れです!」 冷静に反論する桐山と、感情的に言葉を返す翠星石。 しばし言葉の往復が続くが、一向に決着がつく様子はない。 まさに水掛け論といえるだろう。 「桐山くん、嘘をつくのはお止めなさい」 それを見兼ねてか、翠星石を制して右京が言葉を紡ぎ始める。 「既に僕達は証拠を見つけています、貴方が犯人である確固たる証拠を」 「証拠……?」 「ええ、僕とLさんが蒼星石さんの遺体を見た時、同時に一つの違和感を抱きました」 全ての人間の視線が集中する中、右京は自らの推理を語っていく。 「それは蒼星石さんの着衣が乱れていたことです 詳しく調べてみると、彼女に衣服の左胸部に三つの弾痕があることにも気付きました しかし彼女の身体に銃創はない、そもそも左胸を撃たれたら即死です そしてこの二つの事実を照らし合わせた時、我々は同時に一つの仮説に辿り着いた」 溜め込むように息を呑み、鋭い視線を桐山へ向ける。 「蒼星石さんは防弾チョッキをつけていた」 桐山の空虚な視線と、右京の厳格な視線が交差する。 「ずっと一緒に居た貴方なら、それに気付いていてもおかしくない そして蒼星石さんの遺体に防弾チョッキが無かったということは、犯人が持ち去ったということです 桐山さん、デイパックの中身を公開し、上着を脱いでください どちらかに防弾チョッキがあれば、それは動かぬ証拠になります」 整然とした口調で言い放つ右京。 情報交換の際に出歩いた者は桐山だけであり、警察署に集まった他の人間の線は消える。 こなたが犯人である可能性も存在するが、同じようにデイパックの中身と服の下を調べればいい。 右京に集中していた視線は、いつの間にか桐山へと移っている。 話題の渦中にいるにも関わらず、桐山は微動だにしない。 元から機械的な人間ではあったが、今の彼からは一種の不気味さすら感じられた。 ☆ ☆ ☆ 「いたたたた……」 こなたに蹴り飛ばされた蒼星石は数分間意識を失っていた。 辺りを見渡すが既にこなたの姿はなく、おまけにデイパックまで奪われている。 してやられた、と彼女は頭を抱えだした。 「え?」 そんな時、不意に来訪者が現れる。 彼女が長い間同行を続けてきた少年・桐山和雄だ。 「こ、ここは女子トイレだよ、和雄くん! 男の子は入ってきちゃダメだよ!」 まず最初に行ったのは、男子禁制の場に入ってきた桐山を嗜めることだった。 だが、今はそんなことをしてる場合ではないとすぐに気付く。 「そんなことよりもこなたちゃんが逃げたんだ、今すぐ追わなきゃ!」 そう言った瞬間、桐山の姿が掻き消える。 いや、掻き消えたと言った方が正しいだろう。 何故なら彼女がそれに気付いた時、既に桐山の姿は目の前にあったからだ。 「……ぁぁッ!」 顎の下辺りに異常なほどの熱を感じる。 何が起きたのか調べようとするが、思うように首が動かない。 目線だけを下に向けると、顎の下に一本の鉛筆が突き刺さっている。 鉛筆の根本を持っているのは、今までずっと一緒にいたはずの桐山だった。 (なん、で……) 桐山に刺されたのだと、潰えそうな意識の中で理解する。 声を出そうとするが、掠れた声しか出せない。 熱された鉛を呑み込んだような苦痛が、彼女の喉元を埋め尽くしていた。 「ぅ……ぁ……――――」 熱が激痛へと変わっていく中、蒼星石の意識は急激に重くなっていく。 意図を探ろうと桐山の目を覗き込むが、氷のように透明な目からは何も感じ取ることができない。 お返しとばかりに桐山は手に力を込め、鉛筆はより深くまで挿し込まれていく。 抵抗しようと桐山の腕を掴むが、まるで力が入らず押し返すことができない。 そしてついに鉛筆は喉を貫通し、彼女の意識はブチッと押し潰される。 ずっと一緒だったはずの桐山の心の中は、最期まで一片も理解することはなかった。 【蒼星石@ローゼンメイデン 死亡】 ☆ ☆ ☆ 「早くするですッ!」 痺れを切らしたのか、翠星石が行動の催促をする。 すると桐山は小さく溜め息を吐き、静かにその薄い唇を開く。 「その必要はない」 「俺が蒼星石を殺した」 今日の天気を告げるような何の変哲もない声で、桐山は自白した。 「な、何故君が……」 仲間だと思っていた人物の凶行に、上田とみなみは動揺を隠すことができない。 その傍で翠星石は拳をわなわなと震わせ、口端をぴくぴくと歪めている。 「なんで……なんで蒼星石を殺したですか! ずっと一緒に居たんじゃないんですか!?」 怒声を張り上げる翠星石。 最初に蒼星石の遺体を見た時は、怒りや悲しみよりも虚しさに支配されていた。 しかし桐山が犯人であることが判明した時、彼女は自らの腹の中であらゆる負の感情がぐつぐつと煮え滾っていることに気付いた。 桐山は仲間の蒼星石を惨殺し、あまつさえその犯行を別の人間に押し付けようとしたのだ。 「そういうルールだろ」 プチッと翠星石の中で糸が切れる。 それは怒りや悲しみといった負の感情が、殺意に変貌した瞬間であった。 「殺してやるですッ!」 右手を掲げ、帯状に連ねた薔薇の花弁を吹き飛ばす。 それは偶然だったのか、あるいは翠星石の殺意が桐山に勝ったのか。 縮地を会得したはずの桐山よりも速く、薔薇の花弁は彼の首に巻き付いていた。 「このまま死ぬです! 蒼星石が味わった苦しみを味わいながら死ぬです!」 拘束した桐山を上空へと持ち上げ、見せしめのように宙吊りにする。 桐山は両手で花弁を振り解こうとするが、蒼星石のローザミスティカでさらに力を増した花弁を解くことはできない。 このままでは、あと数分もしないうちに絞め殺されてしまうだろう。 「翠星石さん、やめてください」 彼女の烈火のような怒りに皆が気圧される中、右京が彼女の凶行を制止しようとする。 「嫌です! こいつはここで殺さないと駄目です!」 だが、殺意に支配されている翠星石が聞き入れるはずもなかった。 その顔を鬼のように歪め、右手の花弁に力を注ぎ続ける。 もがき続ける桐山の手が弱くなっていく。 「翠星石さんッ!!」 「黙るですッ!!」 顔を小刻みに震わせ、翠星石を止めようと叫ぶ右京。 涙を流しながら、右京の言葉を振り切る翠星石。 二人の絶叫が、昼空の下に響く。 言葉が通じないと判断したのか、ついに右京は行動に出た。 「な、何をするです! 離せです!」 勢いよく翠星石に飛び掛る右京。 全神経を桐山に集中させていた彼女は、避けることができずに抑え込まれてしまう。 体勢が崩れたことで拘束は緩み、桐山はカードデッキを取り出しながら脱出する。 「変身」 近場にあった民家の窓ガラスにデッキを翳し、桐山はオルタナティブ・ゼロへと変身した。 「この……ッ!」 右京に抑え込まれながらも翠星石は右腕を伸ばし、薔薇の尾を桐山の首に飛ばす。 だが、突如降り注いだ毒液によって、花弁は一瞬の内に溶解してしまった。 「茶番はその辺にしろ、そいつは俺の獲物だ」 傍に控えたベノスネーカーの咆哮と共に、今まで動かずにいた浅倉が行動を開始する。 「変身!」 背後のカーブミラーにデッキを掲げ、浅倉は腰に現れたバックルにそれを装填する。 鑑が割れるような音が響き、次の瞬間に浅倉の姿は仮面ライダー王蛇へと変わっていた。 「しまった……!」 右京は困惑したように声を上げる。 彼は情報交換の際に席を外していたため、浅倉がカードデッキの所持者であることを知らなかった。 さらに首を絞められていた桐山が、すぐに動いたのも予想外である。 「殺してやる、殺してやるです!」 一方で翠星石の殺意も未だ衰えず、このままでは乱戦になるのは必至。 人命が失われることを忌避している彼にとって、この展開は是が非でも避けたい状況であった。 「いや~、お兄さん凄いね~」 そんな緊迫した空気の中、呑気な声が流れる。 ☆ ☆ ☆ 「なんだお前は……!」 突然出てきた小柄な少女に、浅倉は困惑を隠せないようだった。 「泉さん! 危険です! 下がってください!」 右京が小柄な少女――――泉こなたに向かって叫ぶ。 だが彼女はその警告を聞き入れず、救世主を見つけたように目を輝かせながら近づいていく。 「いやね、お兄さん、すっごいカッコいいよ」 ウインクを飛ばし、右手で作った銃を撃つような仕草をするこなた。 それもそうだろう。 今の彼女にとって、浅倉はまさに救世主のような存在だった。 もしあのまま浅倉が現れなかったら、彼女は間違いなく警察署に連れ戻されていた。 蒼星石を殺した冤罪は晴れたかもしれないが、かがみを殺した件に関してはもう言い訳はできない。 殺人が露見してしまった以上、今度こそ留置所に入れられてしまうだろう。 そうしたら、事実上のゲームオーバーである。 どうにかしてこの場を切り抜ける方法を探っていた時、浅倉は颯爽と現れたのだ。 もはや警察署にいた人間全員敵であり、彼だけがLの息の掛かった人間ではない。 この場を抜け出すならば、彼に付いて行く以外にないのだ。 「泉くん下がれ!」 「先輩逃げて!」 上田やみなみにとって、彼は圧倒的な力を持つ殺人鬼。 だが彼女にとっては、白馬に乗った王子様のようなものだ。 (白馬じゃなくて大蛇だけどね) 彼が傍に従えている大蛇は、どう見ても地球上には存在しない種類だ。 まるでゲームに出てくるモンスターのようである。 だからこそ、その比類なき強さを信頼することができた。 才人とは比べ物にならない、あの後藤にも匹敵するかもしれない。 仲間に加えない理由がなかった。 「とりあえずさっきは助けてくれてありがとね」 そう、彼は窮地を救ってくれた。 だから仲間にならないわけがない、交渉は難しいかもしれないがきっと仲間になってくれる。 これはゲームなのだから、攻略法は必ず存在するのだ。 「それでお願いがあるんだけどさ、私と契約して仲間になってよ! なーんて……どうかな?」 洒落を交えながら、彼女は交渉を開始した。 他人と会話する時は、まず相手の目を見ることから始まる。 コミュニケーション障害を克服する第一歩もまずはここからだと、インターネットにも書いてあった。 それを実践するため、彼女は仮面に覆われた男の顔を見上げる。 「うるせぇ」 こなたの懇願を、浅倉は一言で一蹴する。 そして傍に控えていた大蛇に向かって、何かの指示を出す。 「え……?」 数秒後、大口を開けながら大蛇が襲い掛かってきた。 「先輩!」 遠くで見ていたみなみが叫ぶ。 油断しきっていた彼女に、大蛇を躱すことはできない。 次の瞬間には、既に彼女は呑み込まれていた。 「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」 消化するためなのか、こなたの身体に黄色の溶解液が注がれる。 陵桜学園の制服は紙のように蒸発し、その肌すらもジュウジュウと音を立てながら溶けていく。 あまりの激痛に、のたうち回りながら悲鳴を上げるこなた。 だがベノスネーカーはすぐに消化することはせず、舌で転がして彼女を嬲り始める。 「ぁ……ぁぁ……」 やがて悲鳴も途絶え、頃合いがよくなったところで、ベノスネーカーは咀嚼を始める。 ベノスネーカーの鋭い刃は、溶解されたこなたの身体を簡単に噛み砕く。 ぐしゃぐしゃ、ぐしゃぐしゃと。 肉が削げ、神経が切れ、筋肉が裂け、骨が砕ける。 痛覚は未だ残っているが、声帯が潰れてしまったため悲鳴を出すことができない。 筋肉が裂けているため、のたうつことさえできなかった。 (あは、あははははははは……) それでも、彼女は笑っていた。 (だって……ゲームだもん) ”今回”の死は免れないだろう。 だが、まだ一回目。 シューティングゲームで言えば、まだ残機をほとんど残している状態だ。 RPGや恋愛ゲームのようなセーブ制なのかもしれない。 目を背けるほど無残な死に方をしても、セーブデータをロードすればすぐにやり直すことができる。 セーブポイントは見つからなかったから、多分オートセーブなのだろう。 万が一セーブポイントを見落としてただけだったとしても、スタート画面からやり直すだけである。 (ちょっ……と……しんどいけど……ね……これ、死にゲーだったんだ……) 何度も繰り返し死ぬことで進んでいく難易度の高いゲーム。 ここで死んでしまうことを覚えたから、次はこうならないように気を付ければいい。 (痛い……痛いよぉ……でも……負けちゃダメだ……) この痛みに耐えたら、次の瞬間には別の場所に戻っているはずだ。 だって―――― これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ これはゲームなんだ 【泉こなた@らき☆すた 死亡】 ☆ ☆ ☆ 「いや……いやああぁぁ……」 敬愛する先輩の死を目撃し、みなみは思わず崩れ落ちる。 死体さえ残らない捕食という死に方は、昨日まで普通の生活を謳歌していた女子高生にはどうしようもない程に残酷過ぎた。 「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」 「なんてことを……!」 狂ったように笑う浅倉に対し、右京は怒りを顕にする。 目の前で人命を奪い、あまつさえその死を嘲笑う。 浅倉の蛮行は一人の警察官――――否、一人の人間として許せなかった。 「僕は貴方を絶対に許しません!」 「ほう、ならどうする」 「貴方を、逮捕しますッ!」 声を震わせながら宣言した右京を鼻で笑う浅倉。 仮面ライダーにとって、ただの人間などその辺を飛んでいる蚊と同じ存在。 少し叩くだけで、簡単にその命を奪うことができる。 故に、右京に対する興味は欠片も無かった。 今の浅倉が渇望するのは、目の前にいるオルタナティブ・ゼロただ一人。 「やれるもんならやってみろ!」 嬉々としながら、浅倉は叫んだ。 ☆ ☆ ☆ 警察署に待機することにしたLとかなみ。 彼らは情報交換をした会議室にいるが、会話は皆無と言ってよかった。 その特異な能力により人の感情を読むことのできる彼女は、機械のように冷静なLが苦手だったのである。 Lは非常に正義感の強い人間だが、正義を実行するためならあらゆる手段を問わない。 犯罪者を犠牲にすることで皆が助かる方法があったら、彼は容赦なく犯罪者を切り捨てるだろう。 倫理的な問題を語れるほど彼女は成熟していないが、それでも胸の内にモヤモヤとした物は残っていた。 (でも……) Lよりも接するのが苦手な人間が、集まった十人の中に一人いた。 カズマよりもやや身長は高めの学生服を着た少年・桐山和雄。 何故か彼だけは、一切心を読むことができなかったのである。 ここに連れてこられてからアルターは弱まっていたが、それでも全く効果を発揮しないということはなかった。 一緒にいた蒼星石の心は読めたし、他の人たちの心も問題なく伝わってきた。 何故か桐山だけは、ハート・トゥ・ハーツが効かない。 いや、ハート・トゥ・ハーツを使っても何も読み取ることができなかった。 嫌な予感がする。 ハート・トゥ・ハーツが告げているのか、それとも女の勘か。 このまま何もしないでいたら、とんでもない事が起こりそうな気がするのだ。 「Lさん!」 「駄目です」 Lに訴えようとするが、言い切る前に一蹴されてしまう。 「私も行くと仰りたいのですよね、ならばハッキリと言わせてもらいます、怪我人の貴方では足手まといなんです」 包帯の巻かれた左腕を見て、かなみは思わず歯噛みする。 簡単な応急処置しかしていないため、未だに鈍痛が残っている左腕。 そもそも体調が万全だとしても、幼い彼女が戦闘で役に立つはずがない。 「ならLさんが!」 「私も駄目です 私はカポエイラを習得していますが、それも仮面ライダーのような相手には歯が立ちません このバトルロワイアルは、一般人が戦って生き残れるようなものではないのです」 Lの言う事は正しい。 道中で出会ったシャドームーン等は、一般人が束になっても敵う相手ではないだろう。 だが、それでも、それを言い訳に逃げることはしたくなかった。 怪我人な上に何の力もない子供でも、必ずなにか出来ることがあるはずだ。 (できるできないの問題じゃなくて……やる) カズマが胸に抱いていた信条。 彼があそこまで強かったのは、アルターのおかげではなく何事も諦めなかったからだ。 もしアルターのおかげなら、あらゆる力を持っていた無常矜侍に勝てなかったはずである。 最後まで立ち向かったからこそ、ロストグラウンドは陥落せずに済んだのだ。 君島も、シェリスも、橘も、あの劉鳳でさえ死んでしまった。 しかし彼らは、必ず何かをやり切って逝ったはずだ。 (……そうだ!) 考えに考え抜いた結果、たった一つだけ自分に残されていた仕事を見つける。 これは最善の策でもなんでもない、ただの他人任せかもしれない。 しかし、それでも自分に出来ることには変わりなかった。 「やっぱり、私行きます!」 Lに背を向け、かなみは会議室から走り去る。 彼の制止の声が聞こえるが、それでも彼女は止まらなかった。 胸の内に、大切な人の信念を抱き。 少女は、走る。 ☆ ☆ ☆ 「くっ……この!」 翠星石はベノスネーカーに薔薇の尾を放つが、毒液を吐かれて対処される。 続いて巨大な尾が振り回されるが、高く跳躍して回避。 その隙に右京が放った銃弾がベノスネーカーに命中するが、まるで効いていないといった様子だ。 突如として始まった戦闘は、早くも均衡状態に陥っていた。 浅倉と桐山が剣を交える中、翠星石と右京が協力してベノスネーカーを抑え込んでいる。 だが、協力といってもそれは非常にぎこちない。 先程の一件もあり、彼らはまともな連携を取れていないのだ。 「死ぬです! 桐山ッ!」 それだけではない。 先程から翠星石は、ベノスネーカーを掻い潜り桐山に攻撃を仕掛けている。 その分だけこちらの戦線は薄くなり、さらに単純な攻撃であるため容易く回避されてしまう。 そして右京の得意な剣術も猛獣相手では機能せず、人命が失われるのを嫌って射撃訓練もしていなかったため銃は真価を発揮しない。 圧倒的不利は否めなかった。 桐山の夢想政宗から繰り出す斬撃を、ベノサーベルで受け止める浅倉。 その隙に新たなカードを取り出そうとするが、桐山は蹴りを放つことでそれを妨害。 先程から桐山は接近戦を仕掛け、浅倉の新たなカードの装填を封じている。 王蛇が多彩なカードを所持していることを知っているため、それを阻害する戦法を取っているのだ。 「グオオオオオォォォォォォォォォォッ!!!!」 そんな膠着した状況を打ち破るかのように、戦場に新たなる参加者が姿を表す。 「あれは東條くんの!」 乱入者を見て叫ぶ上田。 戦場に現れたのは、白銀の皮膚を持つ二足歩行の虎・デストワイルダーだ。 東條を捕食したデストワイルダーは、無節操に会場を駆けずり回っていた。 そうしてしばらくする内に、その鼻に覚えのある臭いが届く。 かつて惨敗を喫し、屈辱を味わわされた男――――浅倉威の臭い。 それを確認したデストワイルダーは、本能に従って戦場へと向かっていた。 元主人の仇を取るなどではなく、ただ憂さ晴らしをするために。 「おぉ!」 デストワイルダーが振り下ろした爪が、浅倉の背負ったデイパックを引き裂く。 するとデイパックは破裂し、中身が周囲へと散乱する。 この一撃で体勢を崩した浅倉を、今度は逆の爪が襲いかかった。 「あああああぁぁぁッ!」 回避することができず押し倒される浅倉。 そのまま普段の要領で、デストワイルダーは彼を引き摺りはじめる。 「退け!」 右脚でデストワイルダーを腹を蹴り、爪の下から脱出する浅倉。 以前にも彼は同じシチュエーションを体験し、同じ方法で脱出していた。 それを学習していないのは、やはりデストワイルダーが野獣であるためだろうか。 デストワイルダーは再び腕を振り上げるが、彼がデッキから一枚のカードを取り出すとピタリと動きを止める。 「一匹死んだからちょうどいい、お前も飼い慣らしてやる」 浅倉が取り出したのは新たなる契約のカード。 これは次元のデイパックから回収し、本来は斎藤一に支給されていた代物。 獰猛な野獣でも契約の力には抗うことができず、やがて粒子となりカードの中に吸い込まれていった。 「ッ!」 それを確認してか否か、桐山が浅倉に追撃を仕掛けようと走る。 だが主人の窮地に駆けつけたベノスネーカーに阻まれ、失敗に終わってしまう。 「桐山ぁッ!」 そしてベノスネーカーが居なくなったため、翠星石は桐山に攻撃対象を変更する。 大量の花弁を吹雪のように飛ばし、桐山を全方位から覆い尽くす。 しかし桐山は一切の動揺を見せず、翠星石の元まで一直線に駆け出した。 「倒れろ! 倒れろです!」 夢想政宗を小刻みに動かして花弁を叩き落とし、桐山の走る前方にのみ空間が生まれる。 瀬田宗次郎から奪った天剣の才は、ただでさえ人外な力を持つ彼に更なる力を与えていた。 翠星石はありったけの力を込めるが、散らされてはまるで意味を成さない。 気がついた時には、桐山は彼女の目の前で刀を振りかぶっていた。 「翠星石さん!」 振り下ろされる斬撃を受け止めたのは、女神の剣を握り締める右京だった。 こなたから没収した女神の剣は、万が一に備えて門番を務めていた右京に回されていたのだ。 「剣を下ろしなさい!」 右京は腹の底から声を張り上げるが、桐山の反応はない。 代わりに左腕で裏拳を繰り出し、右京の身体を数メートル後方へと払い飛ばした。 女神の剣による身体強化も、ライダーの力には敵わなかったのだ。 右京が立ち上がってくる姿を桐山は傍目に捉えるが、意にも介さぬといった様子で再び翠星石に剣を向ける。 「シャアアァァァァッ!」 だが、その剣は今度も届かなかった。 一箇所にいた彼らをまとめて駆逐するため、ベノスネーカーが猛毒の溶解液を吐き出したのだ。 桐山は横に飛んでそれを回避、翠星石は花弁で盾を展開して防ぐ。 ――――FINAL VENT―――― この会場で既に何度も鳴り響いた認証音が響く。 仮面ライダーの力を最大限の発揮する必殺技・ファイナルベント。 桐山の背後にある窓ガラスからデストワイルダーが飛び出し、強固な爪で桐山を背中から引き摺り倒す。 浅倉は両腕に巨大な手甲・デストクローを装着し、引き摺られてくる桐山を見据えながら腕を広げた。 これこそがデストワイルダーのファイナルベント――――クリスタルブレイク。 その威力は絶大であり、完全に決まった際の殺傷力は非常に高い。 途中で解除されやすい欠点があるが、浅倉は背後から仕掛けることでそれを防いでいた。 その証拠に桐山は一切抵抗できず、刻一刻と浅倉の元へと引き摺られていく。 「させません!」 それを妨害したのは、なんと右京であった。 女神の剣の柄を強く握りしめ、力任せにデストワイルダーの右腕に衝突させる。 強靭な皮膚に覆われた腕を切り落とすことはできないが、それでも引き摺る腕の力を僅かに緩めることには成功する。 その一瞬で桐山は転げながら脱出し、クリスタルブレイクは失敗に終わった。 「テメェッ!」 ギリッと奥歯を噛み締め、溢れんばかりの怒りを顕にする浅倉。 その様子は、新たな玩具を取り上げられた子供のようだ。 「貴方は……人の命を何とも思ってないのですかッ!?」 右京の顔はその怒りの大きさを示すように真っ赤に染まっている。 目の前にいるのは、人智を超えた力を身に付けた冷酷非道の連続殺人鬼。 浅倉が本気で右京を攻撃したら、おそらく数秒で片が付くだろう。 それでも右京は怯むことなく、果敢に立ち向かっていた。 「そういうもんなんだろ? バトルロワイアルってのは」 「黙りなさい! これ以上泉さんのような犠牲者を出すことは絶対に許しません!」 「ハハハハハハハ! なんだお前、あの女のこと気に入ってたのか?」 「ッ! 貴方は何処までも……」 真剣に語りかける右京に対し、浅倉は嘲るような態度を取る。 馬の耳に念仏とはまさにこのことだろう。 数多くの人物から人間ではないと称された男に、人間の常識や倫理観はまるで通用しない。 右京は目の前の男に言葉は通じないと悟るが、それでも諦めずに語り続ける。 「これ以上殺し合うのはやめなさい! 例え生き残ってもV.V.が我々を返す保証はありません!」 何故なら、言葉こそが暴力を憎んだ彼が持つ唯一の武器なのだから。 「……いい加減口を閉じろ」 浅倉はデストクローを装備した右腕を振り上げ、傍にある民家の外壁に叩きつける。 ドゴンという音ともに、木製の家の壁に大きな穴が空いた。 「バトルロワイアルに警察はいらない、死ね」 両腕を大きく広げ、威嚇するように駆け始める浅倉。 女神の剣の柄をしっかりと握りしめ、右京はその猛攻に備える。 説明書に記されていることが事実なら、この剣の装備者の身体能力は上昇しているはずだ。 ライダーと渡り合えるかは不明だが、それでも背を背けるわけにはいかなかった。 「あぁ……?」 だが、途中まで走ったところで不意に浅倉の足は止まる。 突然の出来事に困惑し、怪訝そうに顔を顰める右京。 仮面に覆われた浅倉の視線が、自分の背後に向けられていることに気付いたのはその少し後だった。 「右京さん、後ろ!」 遠くに隠れていたみなみが叫ぶ。 咄嗟に振り向くと、そこにあったのは―――― 「ごふっ」 日本刀を右京に突き刺している、仮面ライダーオルタナティブ・ゼロ――――桐山和雄の姿だった。 時系列順で読む Back DEAD END(前編) Next DEAD END(後編) 投下順で読む Back DEAD END(前編) Next DEAD END(後編) 131 DEAD END(前編) 蒼星石 GAME OVER 泉こなた 上田次郎 131 DEAD END(後編) 由詑かなみ 桐山和雄 城戸真司 翠星石 岩崎みなみ 杉下右京 105 夢の終わり(後編) 浅倉威
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《Dreadful D-END》 融合モンスター 星10/闇属性/戦士族/ATK3000/DEF3000 「D-HERO ドレッドガイ」+「D-HERO ドグマガイ」+「D-HERO Bloo-D」 このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。 このカードが特殊召喚に成功した時、 自分の墓地から「D-HERO」と名のついたモンスターを2体まで選択して自分フィールド上に特殊召喚する。 相手のターンに1度だけ、このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、 自分フィールド上に存在する「D-HERO」と名のついたモンスターは戦闘では破壊されない。 自分フィールド上に「D-HERO」と名のついたモンスターが存在する限り、 このカードは自分フィールド上を離れない。
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マリュー「何とかバッフ・クランは撒くことが出来たみたいね…」 ブライト「だが、我々はいまだ彼らの包囲網の中にいる…」 エキセドル「追いつかれるのは時間の問題ですな…」 ベス「だが、この銀河にもう我々の逃げ場はない…」 ラクス「バッフ・クランと宇宙怪獣…。そのどちらも我々を滅ぼすまで追撃の手をゆるめないでしょう…」 大文字「このままでは銀河中心殴り込み艦隊に合流する前に我々の命運は尽きる…」 ベス「…それでも我々は戦うしかない…」 カララ「………」 ハタリ「ベス! DSアウトだ!バッフ・クランが来るぞ!」 ベス「何っ!?」 <敵マップに配置> カララ「バイラル・ジンまで動くとは…」 ベス「ここで決着をつける気か…!」 ブライト「各機、発進だ!最後まであきらめるな!!」 <16小隊選択可能> 豹馬「これだけしか出られないのかよ…!」 カミーユ「無理だ! 連戦でダメージを受けた機体が多いんだ…!」 忍「だけどよ!ここでやられちまったら、全て終わりなんだぜ!!」 竜馬「それが俺達の運命だったのかも知れない…」 隼人「リョウ…」 アムロ「果てし無く戦いを続ける俺達…いや…人類は既にアカシック・レコードに見限られているのか…」 コスモ「だけど! 俺達は戦うことでしか生き延びられないんだ!」 カーシャ「やるのね、コスモ…!」 コスモ「ここまで来たら、俺達とバッフ・クランのどちらかが滅ぶかだ…!」 キラ「お互いを滅ぼし合うまで戦いは終わらない…」 アスラン「やるしかない…のか…」 ドバ「ロゴ・ダウの異星人…。すべての決着はここでつける…」 ドバ「全軍に攻撃指令!ロゴ・ダウの異星人と巨人達をこの宇宙から消すのだ!」 <2PP開始時> ドバ「もうすぐすべての決着がつく…。後はロゴ・ダウの異星人の本体を討ち、ガンド・ロワでバケモノ共を焼き払うだけだ」 ギンドロ「ドバ総司令、くれぐれもオーメ財団の協力があったことを忘れないでもらいたいものですな」 ドバ「忘れようがない…。…だが、ロゴ・ダウの異星人を駆逐した後、我々には帰る場所はない…」 ギンドロ「どういうことだ…!?」 ドバ「バッフ星へ降り注ぐ隕石雨によってズオウは死んだ…」 ギンドロ「な、何と!?」 ドバ「我らの母星を監視するモニターが送ってきた映像だ」 ギンドロ「あ…ああ…」 ドバ「ズオウがいるわけがないのだ。星自体が破壊されてしまったのだからな…」 ギンドロ「こ、こんな話、誰が信じるものか!」 ドバ「信じる必要はないが我々はイデの手の内で踊らされているのかも知れんのだ」 ドバ「それだけは忘れんことだな」 ギンドロ「………」 ドバ「そして、ハルルも…」 ハタリ「ベス、DSアウトだ!近いぞ!!」 ベス「何っ!?」 カララ「ドロワ・ザン!ハルル姉さんか…!」 ハルル「………」 サリー「敵艦、ソロシップに突っ込みます!」 エキセドル「特攻ですか…」 ベス「グレンキャノン、撃て!!敵艦を引き離せ!!」 ジョリバ「駄目だ、ベス!重機動メカを歩兵に取り付かれた!」 ベス「戦える者は銃を取れ!白兵戦になるぞ!!」 デク「コスモ!ソロシップが!!」 コスモ「くそっ!中に入り込まれたんじゃ手が出せない!!」 カーシャ「待って!まだ何かくるわ!!」 <宇宙怪獣マップに配置> ノリコ「宇宙怪獣…!」 カズミ「この数と布陣…今までの襲撃と桁が違う…!」 ミドリ「だ、大文字博士!ヱルトリウムから入電です!」 ミドリ「銀河中心殴り込み艦隊も宇宙怪獣の大群の攻撃を受けているとのことです!」 大文字「何だとっ!?」 ミドリ「現在、迎撃中も損耗率は60%を突破…」 ミドリ「遠からずバスターマシン3号も撃沈するとのことです!」 ノリコ「そんな…」 カズミ「人類の英知を結集したカルネアデス計画が…!」 ギンドロ「…ドバ総司令!ガ、ガンド・ロワが宇宙怪獣の攻撃で破壊されただと!?」 ドバ「…連中にとってはロゴ・ダウの異星人も我々も等しく邪魔者なのだろう」 ドバ「この銀河の終焉も近いな…。イデはケリをつけたがっているからだろう」 ドバ「知的生命体を全て死に至らしめてイデは次の時代を生もうとしている。この銀河を中心に全ての宇宙で…」 ギンドロ「馬鹿な!」 ドバ「そうかな?見ろ…イデの采配がなければ、こうはならんよ」 ギンドロ「私は本星に帰る!こんなところで死にたくはない!」 ドバ「もう遅いのだよ…」 ギンドロ「貴様…」 ドバ「…わかったような気がする」 ドバ「知的生物がなければイデは存在しえないのになぜ殺し合いをさせるのか…わかったような気がする」 ドバ「知的生物に不足しているのは己の業を乗り越えられないことだ…!」 ドバ「欲…憎しみ…知恵のこだわり…そんなものを引きずった生命体が元ではイデは良き力を発動せん!」 ドバ「となれば、自ら良き力の源たる知的生物を創るしかないと!」 ギンドロ「ドバめ!貴公は己の力一つで、この軍団を動かしていると思ってか!」 ドバ「言うな!」 ギンドロ「ぐわっ!」 ドバ「わかるか、俗物…。私はそれほど傲慢ではないよ」 ドバ「だから、私の恨みと怒りと悲しみをロゴ・ダウの異星人にぶつけさせてもらう!」 ドバ「ハルルが男だったらという悔しみ…カララが異星人の男に寝取られた悔しみ…この父親の悔しみを誰がわかってくれるか…!」 洸「そんな…!宇宙怪獣の総攻撃は、もっと後だと予想されていたのに…」 万丈「まさか…アポカリュプシスがそのスケジュールを早めたのか…」 シンジ「それって…」 ジュドー「ああ…。俺達のせいなのかも知れない…」 コスモ「じゃあ、俺達は大人しく死んでいけばいいのか!?」 コスモ「運命だからって訳もわからないままに殺されるのに従わなければならないのかよ!」 <イデオン、ゲージ最大> デク「コスモ!イデオンのパワーが上がったよ!」 コスモ「やってやる…俺達は生き残るために戦うんだ!!」 ベス「ソロシップに進入した敵はこちらで対処する!」 ブライト「各機はバイラル・ジンを討て!今はそれだけを考えろ!」 甲児「それしか…ないのかよ…!」 アムロ「もう俺達は…戻れない道に来てしまったのかも知れない…」 <3PP開始時> [ソロシップ格納庫] バッフ・クラン兵「ハルル様!異星人の艦の制圧は我々に任せてお下がりください!」 ハルル「何を言う!前線に立つのは指揮官の務めだ!それよりも早く防衛線の突破を!」 バッフ・クラン兵「は!」 ハルル(何としてもカララは…私の手で仕留めたい…!) ハルル(敵の防衛線の一番厚いところにカララがいるはずだ…!) [ソロシップ艦内通路] リン「きゃあああああっ!!」 ロッタ「リン!」 ロッタ「ああ、リン…リン…。お願い…返事をして…!」 ロッタ「!」 ハルル「異星人め!!」 ロッタ「うっ!」 ハルル「言え!カララはどこか!?」 ロッタ「カララ!?」 ハルル「教えねば、お前を殺す!カララの居場所を教えろ!」 ロッタ「ハルルさん…ですね…」 ハルル「カララはどこか!?」 ロッタ「私は前にカララさんを殺そうとした女です!でも、もう今はあの人を殺させません!」 ハルル「小娘が…!」 ロッタ「あ…」 アーシュラ「ロッタ!」 ハルル「カララ…」 カララ「ハルル姉さんか…!」 ハルル「姉さん…?カララ、よくもぬけぬけと!」 カララ「………」 ハルル「カララ!全ての元凶が己だということを!」 カララ「あなたは気付いているはずです。地球とバッフ星の人々が憎しみ合わなければイデは目覚めなかったことを!」 ハルル「その元はお前が生んだのだ!」 カララ「…!」 アーシュラ「カララ!」 ファード「よくもカララを!」 ハルル「子供が…!」 カララ「この子達に手出しすることは許しません!…さあ、アーシュラ、ファード…下がって…」 ハルル「貴様…」 カララ「おわかりになりませんか、憎しみは滅びの道です!」 ハルル「ロゴ・ダウの異星人を倒せば済むことよ!」 カララ「そこまでおっしゃるなら私は姉さんを殺し、赤ちゃんを産みます…!」 カララ「ロゴ・ダウの異星人のベスの子を産みます!」 ハルル「おう、撃ってみよ!裏切り者の女の撃つ弾が当たるものかよ!」 カララ「!」 ハルル「下衆が!!」 カララ「あ…」 アーシュラ「カララ!カララ!!」 ファード「やったな!!」 ハルル「…子供はいい。撤退するぞ」 ファード「カララ…」 アーシュラ「リン…ロッタ…カララ…」 アーシュラ「みんな…みんな…死んじゃったよお…!」 ベス「…コスモ……」 コスモ「どうした、ベス!」 ベス「カララが死んだ…。ロッタもリンも…」 コスモ「そんな…そんなことって…!」 カーシャ「コスモ!あれを!!」 <ハルル マップに登場> コスモ「あれがカララを殺した奴か!」 <イデオン、再びゲージ最大> ハルル「巨神か!」 コスモ「ええーい…!もう戦いは無意味なはずだ!なぜ戦う!?」 ハルル「ロゴ・ダウの異星人か…!私のダラム・ズバを殺して何を言うか!恨み晴らさぬわけにはダラムにすまん!」 コスモ「それは俺達だって同じだ!父を…母を…隣人を殺された!」 ハルル「我らの母星を滅ぼした力を持つ異星人が何を言う!」 コスモ「誰がそうさせた!?」 デク「コスモーッ!撃っちゃえーっ!!」 <イデオンガンでハルル攻撃> ハルル「ダラム…!」 コスモ「うおおおおおおおおっ!!」 カミーユ「コスモ…」 洸「ライディーンが言っている…。俺達はもう…」 コスモ「くそっ…くそおおおっ!!」 <イデオン、ソロシップに隣接> デク「な、何…この光…」 テクノ「イデに関係があるのか…」 アムロ「この温かな光…あの時と…アクシズが押し返された時の輝きと同じだ…」 カミーユ「これは人の意思…では、この温かさはイデの……」 ラポー「…いくら…いくら何だって変よ、これは!」 ジョリバ「ラポー!」 ラポー「ベスさん、悲しんでないで教えてください!これがイデのやることなの!」 ベス「え…」 ラポー「イデの力ってこういうことなの、ねえ!?」 カーシャ「どうしたの、ラポー!」 ラポー「カララのお腹の赤ちゃんが生きているのよ!」 ベス「本当なのか!?」 ラポー「気味が悪いくらい元気に動いているわ。まだ四ヶ月にもならないお腹の赤ちゃんなのよ! どういうこと!?」 ベス「イデの…イデの発現なのか…!」 カーシャ「しっかりして、ラポー!カララの赤ちゃんとルウを守るのよ!戦いは終わっていないわ!」 竜馬「カララさんの赤ん坊がイデの力を引き出すのか…」 エキセドル「もしかするとその赤ん坊の存在は我々を救う鍵になるかも知れませんな…」 ミリア「救世主…メシア…」 カーシャ「そうよ、メシアよ!その子はメシアなんだわ!」 アーシュラ「ねえ…カララはちゃんとメシアのこと、わかるのかな…?」 カーシャ「どうして?」 アーシュラ「だって、まだメシアは生まれていないのに、生まれたらわかるのかな…」 カーシャ「…わかるわよ。カララはお空のお星様になって見ているもの…」 カーシャ「絶対にわかるわよ」 アーシュラ「そうか…。お星様になって見てんのね」 アーシュラ「なら、メシアが生まれてきてもカララにはわかるから、メシアはお母さんの所には行かれるんだね」 カーシャ「難しいことわかっちゃうのね、アーシュラ」 カーシャ「お星様か…」 カーシャ「そうよ!みんな、星になってしまえーっ!!」 <バイラル・ジン撃墜(ドバ根性使用)、または11~12PP開始時> コスモ「あの向こうか…!」 ドバ「あの向こう…! ロゴ・ダウの異星人か!また…私の目の前に現れるのか!ロゴ・ダウの異星人め…なぜだ!」 コスモ「わかっているはずだ!」 ドバ「何!?」 コスモ「イデの導きだろう!」 ドバ「イデの導き…!」 コスモ「そうさ!俺達、出来損ないの生物の、その憎しみの心を根絶やしにするためにイデは!」 ドバ「我らを戦わせたのか! くっ…!」 デク「イデも生き延びたいからな!」 ドバ「そうだった…!」 <宇宙怪獣増援> シンジ「ひっ…!」 ユング「う…そ………」 カズミ「この数は…」 ノリコ「こんな…こんなことって…!!」 凱「ここまでなのか…」 竜馬「俺達の戦いは…」 アムロ「人類の未来は…」 バッフ・クラン兵「ドバ総司令、脱出を!」 ドバ「ならん!このバイラル・ジンをぶつけてでも巨神は倒す!」 バッフ・クラン兵「な…!」 ドバ「サムライなら潔く死んでくれ!」 バッフ・クラン兵「しかし、我々の母星が!」 ドバ「うろたえるな!まともに戦って勝ち目のない相手だがあと一息で殲滅出来る!」 バッフ・クラン兵「総司令はバッフ・クランの血を根絶やしにされるおつもりですか!」 ドバ「二人でも三人でも生き残ればよい!」 バッフ・クラン兵「我々はイデなど欲しくはない! 巨神に負けてもいいのだ…生き延びられれば!」 ドバ「見ろ!巨神は我々を生き延びてさせてはくれん!」 ドバ「巨神はまっすぐにこのブリッジに向かっている。その訳がわかるか!?」 バッフ・クラン兵「ここに…!?」 ドバ「バッフ・クランとしての業を持った男が、この私だからだ!」 バッフ・クラン兵「では、殺させてもらいます!」 ドバ「しかし、もう後戻りは出来ん!イデは発動した!」 バッフ・クラン兵「そんなことはない!」 コスモ「うおおおおおおっ!!」 デク「コスモ、熱くなり過ぎるぞ!!」 カミーユ「やめろ、コスモ!」 甲児「もう戦っても意味は…!」 <???登場> コスモ「うわあああああああああっ!!」 <バイラル・ジンにイデオンソード> ドバ「うおおおおおおっ!!」 ???「全ては終焉へ向かう…」 カミーユ「これは!?」 アムロ「イデの…発動…」 竜馬「ゲッターよ!!俺達は…俺達は間違っていたのか!」 竜馬「生きるために戦った俺達はこの宇宙の失敗作なのか!!」 ベス「くっ…コ、コスモ…うう…俺達は…やることが全て遅かったのかも知れん…」 カーシャ「コスモッ!!」 コスモ「うわあああああああああっ!!」 シェリル「ははははは!みんな、イデが仕組んだのよ!イデが発動したのよ!」 シェリル「みんな…みんな…みんな、滅んでしまえばいいんだわ…」 [因果地平] メシア「………」 -THE END-
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DEAD END(後編) ◆ew5bR2RQj. 「がはっ……あぁ……」 身体から日本刀が引き抜かれると、右京の口から夥しい量の血液が溢れる。 続いて傷口から鮮血が吹き出し、糸の切れた人形のように崩れ落ちる身体。 誰もが呆然とする中、右京の身体は壊れた玩具のように痙攣し始めた。 「ハハハハハハハ! クハハハハハハハハハハハハハハ!」 数秒の静寂が続く中、最初にそれを打ち破ったのは浅倉の笑い声。 目の前で起こった出来事が心底面白いというように、狂ったように笑い続ける。 「こいつは傑作だな! ベノスネーカー、食っていいぞ」 浅倉は機嫌を良くしたのか、指示を出す声は微かに弾んでいる。 ベノスネーカーも新たな餌を確保し、意気揚々と地面を移動し始めた。 翠星石やみなみは数分前のこなたの最期を思い出すが、ミラーモンスターの猛進を止めることなどできるわけがない。 多くの者が諦観する中、ベノスネーカーはあっという間に右京の元まで辿り着く。 短い鳴き声を発し、鎌首をもたげる。 そして、いざ眼の前の餌に食い付こうとした瞬間。 「ウオオオオオォォォォォォッ!」 その長い胴体に、烈火のごとき深紅色の巨大な龍が噛み付いた。 「龍……ということは、あいつか」 またしても行動を妨害されたにも関わらず、浅倉が機嫌を悪化させることはない。 むしろ失くした玩具を数年振りに発見した時のような、感慨深そうな様子で新たな訪問者を見据えていた。 「城戸……」 「浅倉ッ!」 仮面ライダー龍騎――――城戸真司。 北岡秀一ほどではないが、浅倉が本気で殺したいと思っていた相手の一人。 そんな相手が、ライダーに変身した姿で目の前にいた。 「ハァ……ハァ……」 「か、かなみちゃん、どうしてここに!?」 一方で上田とみなみは、真司と一緒に現れたかなみの存在に驚きを隠せずにいた。 彼女は戦力にならないため、警察署に残っているはずだったのである。 「やっぱり……私にも……なにかできないかと思って……」 肩で息をしながら、かなみは今までのことを回想する。 会議室を抜けた彼女は、あの後に真司が眠る仮眠室へと走った。 彼はシャドームーンとの戦闘でずっと眠り続けていたが、心に直接呼び掛ける自身の能力なら覚醒させることができるかもしれないと気付いた。 カードデッキを持つ彼ならば、きっと大きな戦力になるだろう。 制限をかけられたアルター能力の使用は著しく精神力を消耗させたが、それでも彼女は呼び掛けることを続けた。 そのまま数分間が経過すると、真司の瞼がゆっくりと開かれる。 混乱する彼に今までの経緯を説明し、最後に協力を申し込んだ。 怪我人に鞭打つようで忍びなかったが、今の彼女が出来ることはこれしかなかったのだ。 断られるかもしれないと不安を抱いていたが、真司は微笑みながら二つ返事で承諾。 彼女のアルターでこの場を探し当て、彼らはここまで来たのである。 「ッ! 右京さん!?」 血みどろに沈む右京を見下ろし、拳を強く握り締める真司。 そして、血の滴る刀を持ったまま立ち尽くすライダーの方を向く。 「アンタがやったんだな!?」 「ああ」 淡々と何でもないことのように応える彼を見て、真司の怒りは最高潮に達する。 「俺はアンタを絶対に許さない!!」 デッキから一枚のカードを取り出し、左腕のドラグバイザーに素早く装填する。 すると傍に設置されたカーブミラーから、ドラグレッダーの尾を模した剣・ドラグセイバーが降り注いだ。 「翠星石! 右京さんを連れて下がって!」 「は、はいですッ!」 翠星石はここは下がるのが最善と判断したのか、重症を負った右京の身体を刺激しないように花弁で持ち上げながら下がる。 「城……戸くん……」 そんな中、右京は血に塗れた唇をゆっくりと開いた。 「絶対に……殺しては……いけません……」 それは彼らが最初に出会った時も右京が語った言葉。 傍にいた翠星石は僅かに顔を顰めたのに、真司も右京も気づかない。 「……分かってます!」 ゆっくりと噛み締めるように間を置き、真司は右京の言葉を何度も反芻させる。 そしてドラグセイバーを構え、二人のライダーが闊歩する戦場へと足を踏み入れた。 ☆ ☆ ☆ 「…………あぁん?」 カズマが目覚めた時、最初に目に飛び込んできたのは青空と太陽だった。 続いて感じたのは、右腕に走る鋭痛。 思わず逆の腕で抑えるが、その手触りから右腕に布が巻かれていることに気付く。 少々無骨ではあったが、しっかりと患部は包み込まれていた。 「カズマくん、目が醒めたんだね」 頭上から声に驚き、飛び上がるカズマ。 そこには、彼よりも少しばかり年長と思われる精悍な顔をした青年がいた。 「……誰だアンタ」 「え? さっきからずっと一緒に……ってまだ自己紹介はしてなかったか 俺は南光太郎、かなみちゃんやLさんから君のことは聞いてるよ、カズマくん」 爽やかに笑いながら自己紹介をする光太郎。 その言葉を聞いている内に、意識を失う前の記憶が少しずつ蘇り始める。 (ソウジロウと戦った後、カメレオンみたいな奴と戦って……) 「かなみッ!」 彼は、自らの本来の目的を思い出した。 「おい、こんなとこでなにやってんだ!? 」 眉間に皺を寄せ、光太郎の胸ぐらを掴むカズマ。 彼の目的は一刻も早くかなみと合流することであり、こんなところで油を売っている時間はない。 呑気に休憩するなど以ての外である。 「は、離してくれ……ッ!」 光太郎は苦しげに顔を歪めながら、自らの胸倉を掴む腕を引き離そうとする。 カズマは相当力を込めたつもりだったが、不思議なほどあっさりと腕は解かれてしまった。 「いいかい、君は倒れたんだよ? 腕からあんな血を流して下手したら死んでいたかもしれない いくら急いでいたとしても、そんな大怪我を放っておくことはできないよ」 光太郎の言い分は最もだ。 カズマの右腕から流れ出る血液の量は夥しく、このまま放置すれば失血死しかねない程だった。 それに光太郎も休憩なしで十二時間以上活動し続けており、疲労や空腹もピークに達してきていた。 急がなければいけないのは事実だが、無理をして倒れては元も子もない。 何処かで休憩を摂る必要があったのだ。 「クソッ!」 カズマの右腕が淡い光に包まれ、周辺にある地面の一部が粒子へと変換される。 その粒子はカズマの右腕へと集まり、やがて黄金色の手甲・シェルブリットへと変化した。 「な、なにをする気だカズマくん、君の腕はまだ――――」 「うっせぇ! 俺は一秒でも早くかなみのところに行かなきゃならないんだよ!」 右拳で地面を叩き上げ、地響きと共にカズマは宙へと舞い上がる。 しばらく飛距離を稼いで落下した後、再び地面を殴って空中を駆ける。 これを繰り返すことが、カズマが持つ最速の移動法だ。 「待ってくれ!」 あっという間に離れていくカズマを見て、光太郎も全速力で走り出した。 ☆ ☆ ☆ 「右京さん……早く止血を!」 「その必要は……あり……ません……」 新一の残した最後の傷薬を使おうとするみなみを止めたのは、右京自身だった。 「自分の身体のことは……自分が一番よく分かります……僕は……もう……」 「そんなこと言わないでください!」 「そうだ! 諦めるな! ベストを尽くさないでどうする!」 上田やかなみが応援の言葉を投げてくるが、右京は血を吐き出しながら首を横に振る。 桐山に刻まれた傷は、右胸を深々と貫通していた。 喋るだけで全身を激痛が苛み、赤黒い靄のような物が意識を侵食し始めるのを感じる。 これが死なのかと、右京は朧気に感じていた。 「一つだけ……伺ってもよろしいでしょうか……?」 右腕を震わせながら上げ、握りしめた拳から人差し指だけを突き立てる。 「僕は……間違っていたのでしょうか……」 右京の問いに、三人は閉口してしまった。 例えどのような人間であろうと、全ての参加者を生きたまま保護する。 現代日本での命の価値はみな等しく、どのような状況であろうとそれは変わらないと思っていた。 だが、その考えは多くの者に否定された。 ここにいる参加者の多くは、別々の世界から収集されている。 同じ日本ですら、まるで別の世界なことも珍しくない。 世界が違えば、常識が違うのは当たり前である。 それでも命の価値と尊厳は不変であり、決して軽んじられていいものではないはずだ。 だから彼は自らの信条に従い、全ての参加者の命を守ろうとした。 ――――だが、お前はこの殺し合いを掻き回す事は出来ても止める事は出来ない ――――君の正義はいつか暴走する、そして周りの人間たちを滅ぼすだろう だが、結果はこれだった。 もし翠星石が桐山を殺すのを見過ごしたり、デストワイルダーに引き摺られる桐山を助けなければ。 おそらく自分が致命傷を負うことはなかっただろう。 全ての参加者の命を守ろうとして、結果的に自らが命を落とす。 これを以上の皮肉が果たしてあるのだろうか。 「右京」 他の三人が答えあぐねている中、翠星石が溜め息を漏らすように右京の名を呟く。 「翠星石は……お前の考えは正しいと思いますよ」 右京と目線を合わせずに翠星石は答える。 彼女が自らの意見を肯定したのは、彼にとって意外でもあり喜ばしくもあった。 蒼星石の仇を取る千載一遇のチャンスを、右京はこの手で握り潰してしまったのだ。 彼女の立場からすれば、決して許すことはない相手だろう。 「命が大切なのは当たり前のことです!」 「そうだ、そんなことは誰だって知っている、今更言うまでもない!」 「そうです……だから死なないでください!」 翠星石の言葉を皮切りに、他の三人も口々に肯定の意を示す。 そう言う彼らの顔を覗き込むが、視界が赤黒い靄に覆われて見えなかった。 「そう……ですか……」 多くの参加者に否定され、最後は自らの命すら奪った信条。 だが、最後の最後で四人の参加者が賛同してくれた。 自分の命がここで尽きても、この心情だけは彼らの心に生き残る。 それだけでも、右京は自分が間違っていなかったと実感することができた。 「ありがとう……ござい……ます……」 掠れる声で謝礼の言葉を述べる。 それを最後に右京は力尽き、二度と目覚めることはなかった。 【杉下右京@相棒 死亡】 「右京さん! 右京さん!」 「死ぬな! 君はこんなところで死んでいい人間ではない!」 事切れた右京の傍で叫び続ける上田、かなみ、みなみの三人。 その少し後方で、翠星石は右京の遺体を憐れむように眺めていた。 「でも……正しいことばかりがいいとは限らないのですよ……」 誰にも聞こえないように、小さな声で彼女は呟く。 そうして右京の遺体から、三人のライダーが殺し合う戦場へと視線を移す。 やはりと言うべきか、佳境に立たされているのは真司であった。 シャドームーンとの戦闘の傷や疲労が残っているのか、それとも右京が最後に残した言葉が枷になっているのか。 本気で殺そうとしている桐山と浅倉に対し、彼の動きはあまりにも鈍すぎる。 「ッ!」 ドラグレッダーとベノスネーカーの衝突で地響きがなり、翠星石は堪らず尻もちを着いてしまう。 ミラーモンスターの中でも屈指の巨躯を誇る二匹の戦いは、その余波の大きさも尋常ではなかった。 「いたた……ん?」 打った臀部を庇うように立ち上がる翠星石。 そうして立ち上がった直後、彼女の足元に見覚えのある道具が転がってきた。 「これは……」 何故これがここに存在するのか分からないが、あっても決して不思議ではない。 一つだけ確かなのは、これが今の戦況を覆す可能性を持つということだ。 ごくり、と生唾を呑み込む。 ――――絶対に……殺しては……いけません…… 右京が死ぬ間際に真司に残した言葉。 自分が致命傷を負ったにも関わらず、未だにこんな事を言う彼に憤怒と憐憫が入り混じった感情を抱いた。 生命が大切など、そんなことは百も承知だ。 だが、それなら蒼星石の命を奪った桐山はどうなる。 右京は法が裁きを下すと言ったが、違う世界にいる相手にどうやって法の裁きを下すのか。 人間でない蒼星石を殺したとして罪に問えるか分からないし、別の参加者に殺されてしまう可能性も十二分にある。 人間が定めた法など穴だらけだ。 なら、翠星石が裁きを下してもいいのではないか。 ――――ありがとう……ござい……ます…… 足元に転がっている物を拾い上げる翠星石。 その胸の内に抱く真意は―――― ☆ ☆ ☆ 「……ッ!」 それは突然訪れた。 オルタナティブ・ゼロの鎧に包まれた桐山の身体から、細かな粒子が上り始める。 変身が解除される時間を示す合図が、他の二人よりも早く訪れたのだ。 オルタナティブ・ゼロのデッキは、神崎士郎の研究を元に香川英之が作り上げた物である。 龍騎や王蛇を正規品と称すなら、オルタナティブ・ゼロは模造品。 スペックなどは正規の物と遜色なかったが、変身していられる時間だけは僅かに短くなってしまった。 正規品が9分55秒なのに大して、オルタナティブ・ゼロは8分25秒。 長期戦にもつれ込んでしまったため、九十秒の差が戦況に現れてしまったのである。 ――――FINAL VENT―――― 功を焦ったのか、桐山はファイナルベントのカードを使用。 正規の物とは違う、女性の声での認証音が響く。 傍に設置されたカーブミラーから勢いよくサイコローグが現れ、その身体を次々とバイクに変形させながら桐山の元に駆けつける。 桐山は縮地を用いて包囲網を掻い潜り、迫ってくるサイコローグの座席に飛び乗る。 ――――FREEZE VENT―――― そしていざ攻撃に移ろうとした瞬間、サイコローグは不意に動きを止めた。 「ほう、こいつはなかなか面白いな」 ベノバイザーの先端を地面に刺し、声を弾ませながら浅倉は言う。 先程彼が使用したのは、絶対零度の冷気でミラーモンスターを凍結させるフリーズベント。 デストワイルダーとの契約で新たに入手したカードだ。 「行け! ベノスネーカー!」 同時にドラグレッダーも凍結したため、ベノスネーカーの相手をする者がいなくなる。 指示通りにベノスネーカーが突進する姿を見ながら、浅倉はデッキから更なるカードを取り出した。 ――――UNITE VENT―――― ベノスネーカー、エビルダイバー、デストワイルダー。 王蛇と契約した三体のモンスターが集合し、ベノスネーカーを基点に交じり合う。 デストワイルダーのはもがくように腕を振り上げ、その背にベノスネーカーの身体が重なり、さらにその上にエビルダイバーが乗る。 三体の咆哮が三重奏のように轟く中、それぞれのモンスターの融着点は曖昧になっていく。 デストワイルダーの首から上が消滅し、そこから飛び出すように現れるベノスネーカーの首。 同時に臀部に穴が空き、毒々しい模様が刻まれた紫色の尾が生える。 そして融着したエビルダイバーの鰭が四枚に分裂し、さながら鋼鉄の翼のように広がる。 最後にベノスネーカーの頭頂部にデストワイルダーの耳が生え、三体の融合は終わりを告げた。 首と尾がベノスネーカー、背中がエビルダイバー、胴体と頭がデストワイルダー。 それぞれの特徴を残しつつも、何処か歪に交じり合った醜悪な怪物。 虐殺者の異名を司る合成獣・獣帝ジェノサイダー。 デストワイルダーではなくメタルゲラスが本来の素材であるが、これもジェノサイダーの一体である。 ――――FINAL VENT―――― 間髪入れず、浅倉はファイナルベントを発動。 ジェノサイダーの腹部に巨大な穴が空き、全てを虚無へと還すブラックホールが発生する。 「うおぉ……吸い込まれるぞ!」 ブラックホールの吸引力は凄まじく、遠くに離れている上田たちも人事では済まされない。 傍にある外壁にしがみつくことで凌いだが、上田の声が無ければいつかは吸い込まれていただろう。 浅倉のデイパックから散乱した支給品が、次々とジェノサイダーの腹部に吸い込まれていく。 この中に放り込まれたら、例えライダーといえど二度と戻ってくることはできない。 仮面ライダー王蛇が有する正真正銘の最終奥義だ。 「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!!」 勢いよく助走をつけ、錐揉み回転の飛び蹴りを繰り出す浅倉。 その双眼が見据えているのは、ジェノサイダーと自身の対角線上にいる真司。 今までのダメージが重なり、真司は蹲ることしかできない。 「死ねェッ!」 飛び蹴りは命中し、真司は空中に放り投げられる。 必死に空中でもがき続ける真司だが、ブラックホールはすぐ傍に迫ってきていた。 浅倉の狂った笑いが場を支配する中、真司の最期を想像し傍観者たちは目を背ける。 そして、ついに真司の身体が吸い込まれようとする瞬間だった。 「なにッ!?」 地面から幾本もの巨大な植物が生え、ジェノサイダーの身体の覆い尽くしたのは。 「なんとか……間に合ったです……」 肩で息をしながら現れたのは翠星石。 その右手には、美しい色をした金色の如雨露が握られている。 「はぁ……はぁ……助かったよ」 「全く……カッコよく駆けつけたなら、最後までしゃんとするです!」 辛うじて浅倉の蹴りから逃れた真司は、はにかみながら謝礼を述べる。 植物に受け止められていたため、彼はすぐに復帰できる程度の体力は残していた。 彼女が所持している如雨露は、元々は浅倉のデイパックに収納されていた一品。 デストワイルダーに引き裂かれたことで、中にある品が散らばったため彼女の手元に戻ってきた。 庭師である彼女のみが扱うことができ、植物を操る力を持つ庭師の如雨露だ。 「何度も何度も邪魔しやがって……イライラさせやがる、どうして俺に気持ちよく戦わせねぇんだ!」 鬱憤が溜まり過ぎたのか、浅倉は地団駄を踏み始める。 だが、その身体からは既に粒子が上がりつつあった。 既に桐山の変身は解除され、戦況は確実に翠星石や真司の方に傾いている。 「これは……!」 地面が震える音が響く。 真司や翠星石に聞き覚えはなかったが、上田やかなみはどうやら違うようだ。 顔をぱっと明るくさせ、音源である北に顔を向けている。 「カズく――――――――――――――――ん!!」 「かなみいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!」 互いの名前を叫び合う二人。 現れた男――――カズマは右腕のシェルブリットを乱暴に叩きつけ、終焉を迎えようとしている戦場に駆けつけた。 「光太郎さん!」 「光太郎くん!」 みなみと上田の声が重なる。 カズマと共に現れたのは、主催者に立ち向かう者の中でもトップクラスの力を持つ光太郎。 傍にいればこれほど頼り甲斐のある者はいないだろう。 「カズくん! カズくん!」 カズマに到着に涙を流し、彼のもとに駆け寄ろうとするかなみ。 上田やみなみは援軍の到着に歓喜し、状況を不利と判断した浅倉は逃げ出そうとする。 真司や翠星石は顔見知りではなかったが、かなみの反応から味方と判断した。 多くの犠牲を出してしまったが、これで二人の悪人を取り押さえることができるだろう。 翠星石はそんな事を考えるが、桐山の顔を見た瞬間に悪寒が走った。 これだけ圧倒的不利であるにも関わらず、彼の顔には一切の動揺が見られない。 最初に出会った時と同様、氷のような無表情を貼り付けているのだ。 「そこにいる――――」 桐山の口が開かれる。 無表情だったはずの顔が、ほんの少しだけ笑ったような気がした。 「そこにいる赤と紫のライダーが敵だ」 ぽかんと口を開ける翠星石。 桐山の放った言葉が、彼女の理解を越えていたのだ。 赤と紫のライダーが、龍騎と王蛇のことを指しているのは分かる。 王蛇はともかく、龍騎はこちらの味方だ。 こんな見え透いた嘘を吐いて、一体何になるというのだろうか。 誰も信じるわけが―――― ――――カズマくんは嘘は吐くようには見えないかな…… ――――違う、カズマはあいつにとどめを刺さなかった 悪寒が、全身に広がる。 蒼星石と桐山の話が正しければ、彼らは僅かな時間だがカズマと行動を共にしている。 そして桐山が本性を表したのはほんの十分前の話。 つまりだ。 、 、 、 、 、 、 、 、 、、、 、 カズマは桐山和雄を仲間だと思っている。 「そいつの言ってることは嘘ですうううッ!!!!」 悲鳴のように大声で翠星石は叫ぶ。 真司や浅倉に襲いかかろうとしていた二人は、一斉に足を止める。 「え……?」 だが、全てが遅かった。 腰を落として左手を刀の柄に添え、右脚と右手を前に出す桐山。 その体勢のまま一瞬で加速し、前に出ていたかなみの傍へと接近。 そして、鞘から日本刀を引き抜き。 首を、切り裂いた。 「なんだ、これ」 首から鮮血を吹き出しながら、かなみの身体はぐしゃっと崩れ落ちる。 桐山は最後までそれを見ることなく、瞬く間に逃げ去っていく。 浅倉もいつの間にか居なくなっていて、ジェノサイダーの姿もそこにはない。 「かなみいいいいいいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!!!」 全ての敵が居なくなった戦場で、カズマの絶叫が空しく響いた。 【由詑かなみ@スクライド 死亡】 ☆ ☆ ☆ 「何があったのか……教えていただけますか」 戻ってきた六人を見て、Lは神妙な表情を浮かべた。 まず真っ先に目が向いたのは、カズマと光太郎に抱かれた二つの遺体。 カズマがかなみを、光太郎が右京を持っている。 帰ってきたメンバーが、最初に出ていったメンバーと大分違っていることにもすぐ気付いた。 「何があったのか、じゃねぇだろ」 刃物のように目を尖らせるカズマ。 普段の彼だったら殴っていただろうが、かなみの遺体で塞がっているため手を出すことができない。 だが思わず目を逸らしたくなるほどに歪んだ表情が、彼の怒りの強さを物語っていた。 「どうしてかなみを行かせた!? 怪我してただろうが! なんで止めなかったんだよ!」 「…………」 「黙ってないで何か言えよッ!」 今にも食って掛かりそうな状態だが、それでもかなみの遺体が彼の腕から離れることはない。 遺体の目の下には一筋の血の痕があり、まるで彼女が血の涙を流しているように見えた。 「……ッ!」 パシン、と乾いた音が響く。 目の前で起きた出来事を見て、真司と上田は驚愕する。 ただ、光太郎だけがとても悔しそうに握り拳を震わせていた。 「なんで……なんで貴方はそんな顔ができるんですか……」 みなみの手の平が、Lの頬を打ち抜いていた。 「人が死んだんですよ……蒼星石さんも……右京さんも……かなみちゃんも……泉先輩も! なのに、なんで貴方はそんな平気そうな顔ができるんですか?」 それは数時間前――――第一回目の放送直後の出来事を再生しているようだった。 嗚咽を漏らしながら、Lを言葉の限りに罵倒するみなみ。 それでも収まらず拳を出そうとするが、光太郎の代わりに真司がそれを抑える。 叫び声を上げながら抵抗する彼女の姿は、どうしようもない程に痛々しい。 あの時の右京のように、彼女を諭す者はいなかった。 「少しは人の気持ちを考えやがれです、お前には付いてけないですよ」 やがて叫び疲れたみなみが、項垂れるように抵抗するのを止めた頃。 心底呆れたといった様子で翠星石は呟き、Lの横を通って警察署の奥へと進んでいく。 「同感だね」 彼女を追うように、カズマも後に続く。 「何処に行くつもりだ?」 「こういうところには霊安室ってのがあるんだろ、そこにかなみを置いていく」 光太郎の質問に背を向けたまま答えるカズマ。 そのまま光太郎が二の句を告げる前に、彼は足早に奥へと立ち去ってしまう。 それを皮切りに、みなみ、上田、真司もLの横を通り過ぎていった。 「……Lさん!」 最後に残った光太郎は、下唇を噛み締めながらLを見る。 喉まで出掛かった言葉を必死に呑み込もうとしているような、そんな表情だった。 「憎まれ役は馴れてます、光太郎くんも皆さんの元に行ってあげてください」 「でも、それじゃあ!」 「少し……一人にさせてください」 懇願するようなLの言葉に、思わず光太郎は黙り込んでしまった。 「……すいません」 最後にそう言い残し、光太郎は身体を翻す。 そうしてLの横を通って、ゆっくりと去っていく。 大きかったはずのその背中は丸まっていて、まるで子供の背中のように小さく見えた。 「……」 その背中が遠くなっていく様を、Lは無言のまま見続ける。 時折はみ出るように見える右京の顔は、まるで眠っているように穏やかなものだ。 しかし、彼は眠っているのではない。 そこにあるのはただの抜け殻で、右京の魂はもう何処にも無い。 この地で最初に出会った相棒は、もう死んでしまったのだ。 (何故……) 背中が見えなくなり、Lは握り拳を壁に叩きつけた。 (何故……私は行かせてしまったんだ……) 一般人である右京やかなみを戦場に送り込んでしまった責任。 本気で止めようと思えば止められたのに、自分はその義務を放棄した。 頭脳労働を担当しておきながらこの醜態。 招かれてしまった最悪の結果に、彼は深い自責の念に囚われていた。 (私は……私は……) ここに、誰も把握していない一つの事実があった。 かなみのアルター能力・ハート・トゥ・ハートは、他人の深層心理にアクセスする能力である。 非常に幅広い活用方法が存在し、その一つに使用者の感情や思考を他者に伝達する力があった。 あの時、彼女がLの制止を振り切って会議室の扉を開けた時。 無意識下でアルター能力が発動し、かなみはLの深層心理に訴えかけていたのだ。 ”私にも何か出来ることをさせてください”と。 (何故……私は……) だが、そんな事を知らないLは自身を苛み続ける。 未来永劫、永遠に。 【一日目 午後/H-9 警察署ロビー】 【L@デスノート(漫画)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、ニンテンドーDS型詳細名簿、アズュール@灼眼のシャナ、ゼロの仮面@コードギアス おはぎ×3@ひぐらしのなく頃に、角砂糖@デスノート、確認済み支給品0~2 [状態]健康 [思考・行動] 1:協力者を集めてこの殺し合いをとめ、V.V.を逮捕する。 2:大量の死者を出してしまったことに対する深い罪悪感。 ※本編死亡後からの参戦です。 ☆ ☆ ☆ 霊安室のベッドには、三体の遺体が並べられていた。 蒼星石、杉下右京、由詑かなみ。 数十分前まで動いていた彼らが再び動き出すことは、もう二度とない。 日常の世界で最も尊かった物が、今はこうもあっさり失われていく。 みなみには、それが堪らなく恐ろしいことに感じられた。 「これはこうやるのだ」 「悪ぃな、オッサン」 「いや、なに……その……私がもう少ししっかりしていればかなみ君は……」 「……アンタのせいじゃねーよ」 上田に手順を教わりながら、かなみの遺体に線香を添えるカズマ。 Lに食って掛かった時とは違い、地を震わす程の怒りはすっかり鳴りを潜めている。 その姿は、親に叱られて拗ねている子供のようだ。 本当は彼も分かっているのだろう、 かなみが死んだのは上田のせいでも、Lのせいでも、ここにいる誰が悪いというわけではない。 直接手を下した桐山か、あるいは彼女を殺し合いに巻き込んだV.V.か。 真に憎むべきは彼らであって、先程のLに対する言動や行為はただの八つ当たり。 振り上げた拳の下ろし場所が分からず、あんな暴挙に出てしまったのだ。 そんなことはカズマも、翠星石も、そしてみなみ自身も分かっていた。 「……」 線香の特徴的な匂いがみなみの鼻をくすぐる。 ふと前を見ると、既に三人の遺体の傍の鉢に線香が設置され終えていた。 「黙祷を……しよう」 上田の言葉を合図に、霊安室にいた六人は手を合わせる。 そして、目を瞑った。 「……」 視界が黒に染まる。 そのせいか、線香の匂いがより深く感じられた。 死を連想させる嫌な匂いだと、見えないように眉を顰めるみなみ。 死亡した三人を弔う気持ちはあったが、彼らに対する嫉妬心が心の片隅に存在するのも否定できなかった。 彼らはきちんと弔われたのにも関わらず、こなたは遺体すら残らない。 黙祷をしているが、彼女の事を思っている者は果たして居るのだろうか。 語った言葉が事実なら、彼女はかがみを殺しているのだろう。 さらにデイパックの中からは、何者かの背骨と眼球も発見された。 彼女は誤魔化していたが、殺人に手を染めていたのは否定できない事実だろう。 それでも泉こなたという人間は岩崎みなみにとって大切な人であることに変わりなかった。 ――――ゆーちゃんがこのまま死んじゃったままでいいの!? ねぇ!? ゆたかも死んで、かがみも死んで、みゆきも死んで、こなたも死んだ。 もしここから脱出できたとしても、元通りの日常が戻ってくるわけではない。 全てを取り戻すには、それこそこなたが言っていたようなリセットボタンが必要になるだろう。 ――――んーそうだね、何か願いも叶えてあげるよ。 死者への鎮魂を祈りながら、彼女が選ぶ道は―――― ☆ ☆ ☆ こうして、一つの言葉から始まった惨劇は幕を下ろす。 四人もの命を奪い、多くの者の心に癒えない傷を刻んだ。 探偵や改造人間は自らの無力を苛み、人形やアルター使いは復讐心に身を染める。 しかし、これは終わりではない。 今回は生き残った彼らも、次に命があるかは分からない。 最後の一人が残るまで、全ての物語は通過点に過ぎないのだ。 彼らの物語は、まだまだ続く。 【一日目 午後/H-9 警察署霊安室】 【翠星石@ローゼンメイデン(アニメ)】 [装備]庭師の如雨露@ローゼンメイデン、真紅と蒼星石のローザミスティカ@ローゼンメイデン [支給品]支給品一式(朝食分を消費)、真紅のステッキ@ローゼンメイデン、情報が記されたメモ、確認済支給品(0~1) [状態]疲労(中) [思考・行動] 1:殺し合いから脱出。 2:真紅が最後に護り抜いた人間に会い、彼女の遺志を聞く。 3:水銀燈を含む危険人物を警戒。 4:桐山に対する強い復讐心。 [備考] ※スイドリームが居ない事を疑問に思っています。 ※真紅のローザミスティカを取り込んだことで、薔薇の花弁を繰り出す能力を会得しました。 【城戸真司@仮面ライダー龍騎(実写)】 [装備]無し [所持品]支給品一式×3(朝食分を消費)、龍騎のデッキ@仮面ライダー龍騎(一時間変身不可)、確認済み支給品(0~3) 、劉鳳の不明支給品(1~3) [状態]ダメージ(中)、疲労(大) [思考・行動] 1:右京の言葉に強い共感。 2:やっぱり戦いを止めたい。 3:劉鳳を殺してしまったことに対する深い罪悪感。 4:翠星石のことは守り抜きたい。 5:シャナを倒し、彼女の罪をわからせる。 ※絶影を会得しました、使用条件などは後の書き手の方にお任せします。 【岩崎みなみ@らき☆すた(漫画)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、君島の車@スクライド、情報が記されたメモ [状態]健康、疲労(小)深い悲しみ [思考・行動] 1:…… 2:友人たちの仇を取りたい、その為の力が欲しい。 3:Lに対する強い嫉妬。 4:V.V.とこなたの言葉が気になる。 5:つかさに会いたい。 【上田次郎@TRICK(実写)】 [装備]無し [支給品]支給品一式×3(水を一本紛失)、富竹のポラロイド@ひぐらしのなく頃に、デスノート(偽物)@DEATH NOTE ベレッタM92F(10/15)@バトルロワイアル(小説)予備マガジン3本(45発)、雛見沢症候群治療薬C120@ひぐらしのなく頃に、 情報が記されたメモ、発信機の受信機@DEATH NOTE、不明支給品0~1 [状態]額部に軽い裂傷(処置済み)、全身打撲 、疲労(中) [思考・行動] 1:これからどうするか…… ※龍騎のライダーバトルについてだいたい知りました。 カードデッキが殺し合いの道具であったことについても知りましたが、構造などに興味はあるかもしれません。 ※東條が一度死んだことを信用していません。 【カズマ@スクライド(アニメ)】 [装備]暗視ゴーグル [支給品]支給品一式、タバサの杖@ゼロの使い魔、おはぎ@ひぐらしのなく頃に、Lのメモ [状態]疲労(大)、ダメージ(大)、右腕、背中に裂傷(処置済み) [思考・行動] 1:桐山に対する強い復讐心。 [備考] ※Lのメモには右京、みなみの知り合いの名前と簡単な特徴が書いてあります。夜神月について記述された部分は破られました。 ※蒼星石とはほとんど情報を交換していません。 【南光太郎@仮面ライダーBLACK(実写)】 [装備]無し [支給品]支給品一式、炎の杖@ヴィオラートのアトリエ、包帯×5@現実、高荷恵の傷薬@るろうに剣心 [状態]疲労(小) [思考・行動] 1:この殺し合いを潰し、主催の野望を阻止する。 2:主催とゴルゴムがつながっていないか確かめる。 3:信彦(シャドームーン)とは出来れば闘いたくない……。 4:自らの無力さへの強い怒り。 ※みなみを秋月杏子と重ねています。 ※本編五十話、採石場に移動直前からの参戦となります。 ※以下のアイテムが回収されました。 浅倉のデイパックから散乱した確認済み支給品1~3 瑞穂のデイパック(支給品一式、シアン化カリウム@バトルロワイアル、不明支給品0~1) かなみのデイパック(支給品一式、不明支給品0~1) 右京のデイパック(支給品一式×2(水と食事を一つずつ消費)、S&W M10(0/6)、S&W M10の弾薬(24/24)@バトル・ロワイアル、首輪(魅音) ゼロの剣@コードギアス、女神の剣@ヴィオラートのアトリエ、拡声器@現実、イングラムM10(0/32)@バトルロワイアル、傷薬×1@真・女神転生if... ※警察署で六人(L、上田、かなみ、翠星石、みなみ、桐山)で情報交換を行い、以下の事柄に関する情報を入手しました。 また、情報を記したメモにはこれらの情報が全て記されています。 1:浅倉威、水銀燈、後藤、田村玲子、シャナ、シャドームーン、夜神月、竜宮レナ、騎士服の男(スザク)、メイド服の女(咲世子)が危険人物であること。 2:それぞれのロワ内での大まかな動向、及び元からの知り合いに関する情報 3:寄生生物、ローゼンメイデン、カードデッキ、アルター能力についての情報。 4:Dー7で起こった爆発の主犯が北岡秀一であること。 ※浅倉のデイパックから散乱した物に関しては、ジェノサイダーの腹部に吸い込まれて消滅した可能性があります。 【一日目 午後/G-9】 【桐山和雄@バトルロワイアル】 [装備]防弾チョッキ@バトルロワイアル、コルトパイソン(5/6)@バトルロワイアル、夢想正宗@真・女神転生if... [所持品]支給品一式×2、コルトパイソンの弾薬(22/24)、情報を記したメモ、オルタナティブゼロのデッキ@仮面ライダー龍騎(二時間変身不可) [状態]疲労(中)、ダメージ(中)、右上腕に刺し傷 [思考・行動] 1:遭遇した参加者から情報を聞き出した後、利用出来るなら利用、出来ないなら殺害する。 2:水銀燈、浅倉、カズマ、光太郎、騎士服の男(スザク)、警察署で出会った面子は次に出会えば殺す。 [備考] ※ゾルダの正体を北岡という人物だと思っています。 ※縮地、天剣を会得しました。(縮地が全力のものかどうかは次の書き手さんにお任せします) 【浅倉威@仮面ライダー龍騎】 [装備]FNブローニング・ハイパワー@現実(12/13) [所持品]支給品一式×2(水とランタンを一つずつ消費)、王蛇のデッキ@仮面ライダー龍騎(二時間変身不可) 贄殿遮那@灼眼のシャナ、発信機@DEATH NOTE、ルイズの眼球、背骨(一個ずつ)、CONTRACTのカード@仮面ライダー龍騎×1、未確認支給品0~2 [状態]疲労(中)、イライラ(大)、全身打撲 [思考・行動] 0:北岡を探す。 1:北岡秀一を殺す。 2:五ェ門、茶髪の男(カズマ)、学生服の男(桐山)、金髪の男(レイ)を後で殺す。 3:全員を殺す。 [備考] ※ライダーデッキに何らかの制限が掛けられているのに気付きました。 ※デイパックに発信機が仕掛けられていることに気付いていません。 ※ジェノサイダーに本来の素材からなる個体との差異はほとんどありません。 ※桐山、浅倉の二人が何処に向かったのかは次の方にお任せします。 ※支給品一式×4、水鉄砲@ひぐらしのなく頃に、レイピア@現実、前原圭一のメモのコピー@ひぐらしのなく頃に 知り合い順名簿のコピー、バージニア・メンソール@バトルロワイアル、北条悟史の金属バット@ひぐらしのなく頃にはジェノサイダーの腹部に吸い込まれて消滅しました。 【CONTRACTのカード×2@仮面ライダー龍騎】 斎藤一に支給。 ミラーモンスターと契約することができるカード。 契約とは銘打っているが、ミラーモンスターに拒否権はない。 【発信機@DEATH NOTE】 城戸真司に支給。 原作にて火口の車に仕掛けられたもの、小型の受信機も一緒に支給されている。 【包帯×5@現実】 由詑かなみに支給。 何処にでも置いてあるような包帯。 【高荷恵の傷薬@るろうに剣心】 稲田瑞穂に支給。 有名な医療一族である高荷家に伝わる傷薬。 桜柄の容器に入っており、剣心がよく効くと褒めた代物。 おそらくだが切り傷に効くと思われる。 時系列順で読む Back DEAD END(中編) Next 茶会 投下順で読む Back DEAD END(中編) Next 茶会 131 DEAD END(中編) 杉下右京 GAME OVER 由詑かなみ 桐山和雄 146 はぐれ者 浅倉威 135 飢える魂 上田次郎 134 それぞれの行く先 城戸真司 翠星石 岩崎みなみ 131 DEAD END(前編) L 125 How many miles to the police station? 南光太郎 カズマ
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新人刑事であるサイトウは、ベテランの刑事であるガントウと共に、室神町に潜入していた。 詳しい経緯は省くが、サイトウはベテラン刑事であるガントウに気に入られ、現在の部署でガントウの相棒として活躍してきた。 サイトウは張り込みのために借りたアパートの一室で、ガントウのためにミックスジュースを作っていた。 いつもと変わりないレシピなので、今では作業と並行しながら、考え事もできるようになっていた。 サイトウは今回のヤマに若干の不満・・・というより、不服感を持っていた。 というのは、先輩であるガントウは誰もが認めるほどのベテラン刑事だ。大きい事件を解決するために使われる人物である。 サイトウにもガントウの下に配属され、ガントウ刑事の相棒として数々の難事件を解決してきた。という自負があった。 (あの電話はイタズラではないだろうか。それに自分達二人には、こんな確証もない、事件とも呼べないことに構うより、もっとすることがあるがはずだ) しかし、このヤマに当たることを決めたのはガントウだ。そうなるとサイトウは黙って随伴することになる。 「ガントウさん、本当にこの街で事件が起きてるんですか?」 サイトウ刑事の目の前に広がるのは、昼は賑やか、夜は大人の街として賑わう繁華街に過ぎない。 何か大きな事件・・・例えば違法格闘闘技場事件や連続刑事狙撃事件の時のような大事件が起きるとでもいうのか。 サイトウの一言にトレーニングをしていたガントウは振り返った。休まずにダンベルを持つ腕を上下に動かしながら、ガントウが口をニヤリと歪ませる。 その笑みは「俺が信用できないか?」と問いかけているように見え、サイトウに(やっぱりこの人には叶わないな)と思わせた。 闘技場事件、狙撃事件もいつもガントウが正しかった。それは一番間近で見ていた自分がよく知っている。 なら今度も自分はこの人について行くだけだ。 サイトウは気持ちを切り替えて、室神町に潜入する経緯を振り返ることにした。 事の起こりは一本の電話である。いや、正確に評すなら、たった一声である。 『室神町が壊れちゃうよおー!』 力強く、野太いその一声がガントウ刑事を動かしたのだ。 「ガントウさん、ジュース出来ましたよ」 ガントウにジュースを手渡す。サイトウはガントウがジュースを喉に送るため、喉仏が上下に艶かしく動くのを見送って出掛ける準備をした。 ガントウがコップを流し台に置いて、サイトウを見やる。 「ちょっと外の空気を吸ってきます。なにか買ってくるものはありませんか」 ガントウの逞しい指がメモ帳にペンを走らせる。サイトウはこの指先が自分の胸板をツツゥーと舐めるようになぞる光景を想像して頭を振った。 三日前からサイトウとガントウはこの一室に同棲していた。 アパートの部屋は狭く、面目は潜入捜査であるため、ガントウの刑事もトレーニングは(といっても軽いものだが)この部屋で行っていた。 部屋の畳にはガントウの汗が染込み、天井までガントウの芳しい体臭が立ち籠めっている。 なので、もう三日の間、サイトウはいつ自分が獣のようにガントウに襲い掛かってしまうのか分からなかった。 (でもそんな自分もガントウさんは優しく包み込んでくれるんだろうな) 潜入捜査のためとはいえ、この環境ではいつ我慢の限界を迎えるか分からない。 外の空気を吸って気分を落ち着かせることは、我慢を持続させるためにサイトウには必要なことだった。 「ふぅー。これでガントウさんのメモの買い物は一通り終えたかな」 街にも何ら異常はなし。サイトウはアパートへの帰路につこうとすると、街の一角に人ごみを見つけた。 丁度雑居ビル下、工事中とテープが貼られた地下街への階段あたりだ。 サイトウは刑事として、それ以前に持ち前の正義感のため、近づいた。 「どうかしたんですか」 顎にヒゲを蓄え、ピアスをつけた男が落ち着かないよう状況を説明した。 「ふむ・・・つまり、あの二階の部屋から何か激しい争いが聞こえるということか」 見上げた二階の窓には、『ダンドー商会』とカッティングシートが貼り付けられている。 サイトウは事前のガントウの説明を思い出した。室神町は繁華街であると同時に、極道たちの頻繁に出入りしている、という情報を。 「うぉ!あれ見ろ!」 顎鬚が声を上げる。 サイトウも思考の流れを切って顔を上げた。 ガシャーン!! 二階の窓が割れ、人が地面に叩きつけられる。 「誰か救急車!」 サイトウが叫ぶと近くにいた顎鬚が慌てて携帯電話を取り出す。 サイトウは落ちて来た坊主頭の男の状態を確かめるために近づいた。 「おい、大丈夫か!?」 頭を打っているかもしれず、素人のサイトウには下手に動かすこともできない。 (クソッ!こんな時ガントウ刑事なら・・・!) サイトウが思い悩んでいると、ピクリと坊主頭が動いたように見えた。 「おい!しっかりしろ!もうすぐ救急車が来るからな!」 サイトウは坊主頭の意識を保とうと必死に呼びかける。 「っ・・・!」 サイトウは息を呑んだ。 顔を上げた坊主頭の顔色が酷く、眼は虚ろで焦点が定まってないように見えた。 (何か異常だ。落ちて来るまでに一体何が・・・。ちょっと待て!本当に”落とされて”きたのか?) ゆっくりと坊主頭が立ち上がる。 「なんだビックリさせやがって。顔色は最悪だが、身体は平気そうじゃないか。とりあえず救急車呼んだから、それに乗って行きな」 顎鬚が携帯電話を折りたたみ、ポケットにしまう。そして坊主頭から目を逸らした。 「ゥアッー!」 坊主頭は目を逸らした顎鬚の首を掴み、そのまま地下街へと引きずり込んだ。人間業ではない。 一瞬の時が止まったような静寂。次に悲鳴が響き渡った。 (何をヤっているんだ自分は!近くにいたのに!) サイトウは目の前で一般人を危険にさらされた焦りと責任に駆られ、地下街へと飛び込んだ。 サイトウはここで取り返しのつかないミスをした。 そう、それは相棒であるガントウの支援を待たなかったことである。 サイトウは階段を降り、地下一階に立った。 地下は薄暗く、照明も乏しい。唯一の救いは、工事が終わっており、あとはオープンを待つだけの状態だった。ということだけだ。 (これがガントウさんの感じた事件か・・・?) 二階から飛び降りても丈夫な身体。成人男性を片腕で連れ去る腕力・握力。そして顎鬚を抱えたまま走り去る脚力。 どれをとっても坊主頭は一般人では考えられない身体能力を有している。 (今からでもガントウさん、いや派出所の応援を待ったほうがいいのか) 汗がサイトウの背中を流れる。 だが、現状がサイトウから選択肢を奪う。 「ッァー!」 緊張を打ち破るように、通路の置くから男の悲鳴が聞こえた。 サイトウは声の聞こえた方向に走って向かった。今は一刻でも早く救出が必要である。 近づくにつれ、音もはっきり聞こえるようになった。男の苦悶に押しつぶされた声と何か打ち付けるような音。 「ここか!」 声の発信地は、ゲームセンターのスタッフルームだった。サイトウはドアの前に立ち、蹴破った。 想像を絶する光景が目に飛び込んできた。 顎鬚がスチールディスクの上にうつ伏せに倒され、ズボンが乱雑に破かれていた。 坊主頭は左腕で顎鬚の片腕を背中にまわしていた腕をとき、腰の間にあるぬらぬらと黒光りするものを顎鬚の臀部から引き抜く。 「なっ・・・!まさか!」 サイトウが今ここで行われていたであろう、陰惨な光景を思い描き、絶句した。 顎鬚は力が抜け落ちたようにスチールディスクから崩れ落ちる。同時、坊主頭がサイトウに向かって飛び掛ってきた。 サイトウは咄嗟に横へ避けたが、坊主頭の瞬発力の前では無意味に等しかった。 空中で横に飛んだまま、坊主頭が被さってサイトウをうつ伏せに押し倒してしまう。 「くっ!おい!今のうちに逃げろ!」 サイトウは何とか顎鬚だけでも逃がそうと叫ぶ。が、 「アッー。アァー」 顎鬚が立ち上がり、顔が見えるようになると、坊主頭と同じ症状が見えた。 「まさか感染したの―ぐっ!」 サイトウの左に膝立ちで立つ坊主頭。左手でサイトウの頭を抑える。 そして腹が引っ張られるような衝撃。ベルトが引っ張られ、サイトウは自分のズボンが無理やりに脱がされようとしていると分かった。 さらにもう一つの足音、顎鬚が近づいてくる。サイトウの鼻は顎鬚の過度な香水の臭い、坊主頭の煙草の臭いで曲がりそうだった。 サイトウが足でもがこうとするも、足の上に顎鬚に座れ動きが封じられてしまう。 業を煮やした坊主頭が、ズボンとトランクスを一緒くたに破き、サイトウの引き締まった臀部があらわになった。 「ンゥー!ゥー!」 サイトウは拘束から逃れようとするが、桁外れの筋力がそれを許さない。 坊主頭の右手が佐藤の肛門括約筋をこじ開けようと、人差し指、中指を伸ばして迫る。 ヒヤリとした手が臀部に触れる。 「んン!」 ローションもなく、一息に指が佐藤の肛門括約筋を突き抜け、デリケートな内部に差し込まれる。 「ンンッッッー!」 まるで器具を挿入された感覚に違和感を覚える佐藤。だが挿入された指はおかまいなしに前後運動を開始する。 「んっ!ン!・・・んン、ンッ!」 三日間のストレスもあり、佐藤の体はされるがままに反応していた。 「ン・・・んっ!ん!ン!ンゥ!」 (く・・・ガントウさんっ・・・!) 佐藤の目には涙が溜まっていた。 「ん!っや!ンゥん!んゥ!」 悔しさと、恥ずかしさが綯い交ぜになり、自分が酷く情けなくなる感情。 だが、身体はそれとは関係無しに反応してしまう。 「んン、ンッ!んゥぅうウゥー!」 一度果ててぐったりする佐藤。坊主頭の拘束も解けた。 (これで開放される・・・) だが後ろでカチャカチャと金属がぶつかる音がす聞こえる。首を捻って確認すると、顎鬚がベルトを緩め、自身のを露出させていた。 それを見て、佐藤は必死になって立ち上がろうとするが顎鬚に蹴飛ばされ、部屋の隅まで飛ばされる。 (あれを入れられたらこいつらと同じようになってしまうのか・・・。ガントウさん・・・!) 迫り来る顎鬚。佐藤が覚悟を決めて目をつぶる。 ダーーンッ! 衝撃音。佐藤が驚いて目を開けると、パイプ椅子を片手に持ったガントウ刑事が立っていた。 「夢か・・・?」 佐藤が呟く。 「アー」「アアー」 横を向くと先ほどまでガントウの位置に立っていた顎鬚と坊主頭がノロノロと立ち上がるところだった。 どうやらガントウ刑事がパイプ椅子で吹き飛ばしたらしい。 ガントウ刑事が佐藤に向かってニヤリと笑みを作る。 あの時あきらめかけた佐藤を立ち上がらせた、あの笑み。 佐藤が目を擦って涙を拭く。 「そうです!ここから反撃開始ですね!」 ナレーション:『筋肉刑事 of the END!! 公開未定!乞うご期待!』