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生乳生産量(1) 処理量 (2) 牛乳等向け(3) うち 業務用向け(4) 乳製品向け(5) うちチーズ向け(6) クリーム等向け(7) その他向け(8) うち欠減(9)
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下関桜桃との2試合目、今度の先発は俺。 相手の先発も注目のエースである麻上君。野球部のくせに髪を伸ばしてやがる。しかもイケメン。うぜぇ! 女にモテる奴は爆発しろ! だが実力は本物だ。コースに決まる最速137キロのストレートに、右打者なら逃げるように見え、左打者には向かってくるように見える、大きく曲がるスライダーなど、攻略するのは困難だな。 亮輔と龍ヶ崎から8点も取ったオーダーは、2試合目もまったく変わっていない。つまりレギュラー陣。相手として不足はない。 そうして試合が始まった。 んで、試合は順調に消化されていき現在8回。 見事、我が校が6-0で勝利してます。 いや、ね。確かに麻上君は凄いんですよ。俺なんか全打席空振り三振ですよ。 でもね。大輔が馬鹿なんですよ。まるでプロ野球選手が、金属バット持って打席に入ってるようなもんなんですよ。 大輔は初回に、一番耕平くんのフォアボール、二番恭平のデッドボール、三番龍ヶ崎のレフト前ヒットで満塁となった場面で登場。 いまいち調子の悪い麻上くんの初球。 甘く入ったスライダーを、センターの得点ボードまで運び、満塁ホームランで先制。 さらに3回にもスリーベースヒットを打ち、6回には無死一塁で、カウント2ストライク1ボールからの、外に逃げるスライダーをライトスタンドまで運び2点追加。 しかも現在8回の攻撃でも、大輔は三遊間を抜くセンター前ヒットで出塁している。 んで、現在打席に居る俺は、3打数0安打3三振と、見事に良い所が無い俺。 さてカウントは1ストライク。追い込まれたら、内に来るスライダーが来る。あんなの打てやしない。 狙うなら今、麻上の球種はストレート、スライダー、チェンジアップ。 初球はストレート。来るのはチェンジアップか? 二球目、内角へのストレート。俺は打てず見送る。 「ストライーク!」 やべぇ追い込まれた! 「英雄! 普通に来た球を打て!」 一塁ベースから大輔が声を出す。馬鹿野郎! てめぇみたいに、来た球を打てるわけねぇだろう! ってか、てめぇは長嶋茂雄か! そして三球目、案の定スライダー。見事に空振り三振する俺。 ベンチに戻れば佐和ちゃんに「なんでピッチングは天才なのに、バッティングはイマイチなのか」と呟かれた。 これでも、大輔が居なければ四番を張れる自信はある。ってか中堅校でも四番を張れる自信はあるくらいだ。 ただ、大輔と言う打撃の天才が居る以上、五番に甘んじるしかない。 奴を越えるという事は、ピリオドの向こうに行くことと同じ事だ。 おそらく大輔はプロに行っても活躍し続けるだろう。 もしこいつが、リトルリーグの頃から野球をしていたら…。どれほど化け物になっていたのだろうか。 まぁ今でも十分化け物だけど。 バッティングは駄目な俺だが、ピッチングは昨日に続き絶好調である。 破壊力に定評のある下関桜桃打線を、被安打5の13奪三振の活躍を見せている。 試合は、そのまま6-0で我が校の大勝。 麻上君が打たれるとは、予想だにしなかった下関桜桃ナインは、鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしている。 なによりも、こっちの選手はたったの12名。そんな奴らに負けたのだ。悔しさよりも、呆然とするだろう。まさに少数精鋭である。 今回の遠征試合は、2勝1敗と言う結果で、山口県を後にする。 明日から学校。あぁ鬱(うつ)だ。 ≪前 HOME 次≫
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class pro{ public static void main(String args[]){ double uc,w1,a,beta,h,ks,k1,ls,c1,r1,l1,i1; double th[]=new double[11]; double k[]=new double[101]; double cx[][]=new double[11][101]; double cxs[][]=new double[11][101]; double lx[][]=new double[11][101]; double lxs[][]=new double[11][101]; double ix[][]=new double[11][101]; double ixs[][]=new double[11][101]; double y[][]=new double[11][101]; double n1; double ip1,ip2,ip3; int m,n,mx,n2,n3; int t1,t2,t3; double ep; double z,pp; double alpha; alpha=0.001; for (m=1;m 11;m++){ th[m]=0.95+0.01*m; } a=0.33; beta=0.95; ls=(1-a)/(2-a); ks=ls*Math.pow((1 / beta - 1) / a , 1 / (a - 1)); h=2*ks/100; for (n=1;n 101;n++){ k[n]=n*h; for (m=1;m 11;m++){ ix[m][n]=0; lx[m][n]=ls; cx[m][n]=th[m]*Math.pow(k[n],a)*Math.pow(lx[m][n],1-a); } } t3=0; while(t3 100){ t1=0; while(t1 100){ for (m=1;m 11;m++){ for (n=10;n 91;n++){ k1=k[n]+th[m]*Math.pow(k[n],a)*Math.pow(lx[m][n],1-a)-cx[m][n]; n1=k1/h; n2=(int)n1; n3=n2+1; uc=0; for (mx=1;mx 11;mx++){ c1=cx[mx][n2]+(n1-n2)*(cx[mx][n3]-cx[mx][n2]); l1=lx[mx][n2]+(n1-n2)*(lx[mx][n3]-lx[mx][n2]); i1=ix[mx][n2]+(n1-n2)*(ix[mx][n3]-ix[mx][n2]); r1=(1-i1)*th[mx]*a*Math.pow(k1,a-1)*Math.pow(l1,1-a); uc=uc+(beta*(1+r1))/c1; } uc=0.1*uc; cxs[m][n]=1/uc; w1=(1-ix[m][n])*th[m]*(1-a)*Math.pow(k[n],a)*Math.pow(lx[m][n],-a); lxs[m][n]=1-cx[m][n]/w1; } } ep=0; for (m=1;m 11;m++){ for (n=10;n 91;n++){ ep=ep+Math.pow(cx[m][n]-cxs[m][n],2)+Math.pow(lx[m][n]-lxs[m][n],2); } } for (m=1;m 11;m++){ for (n=10;n 91;n++){ cx[m][n]=cxs[m][n]; lx[m][n]=lxs[m][n]; } } if (ep 0.0001)t1=1000; t1=t1+1; } for (m=1;m 11;m++){ for (n=10;n 91;n++){ y[m][n]=th[m]*Math.pow(k[n],a)*Math.pow(lx[m][n],1-a); } } for (m=1;m 11;m++){ for (n=10;n 91;n++){ ip1=0; ip2=0.1; t2=0; while(t2 100){ ip3=(ip1+ip2)/2; k1=k[n]+th[m]*Math.pow(k[n],a)*Math.pow(lx[m][n],1-a)-cx[m][n]; n1=k1/h; n2=(int)n1; n3=n2+1; z=0; for (mx=1;mx 11;mx++){ l1=lx[mx][n2]+(n1-n2)*(lx[mx][n3]-lx[mx][n2]); i1=ix[mx][n2]+(n1-n2)*(ix[mx][n3]-ix[mx][n2]); r1=(1-i1)*th[mx]*a*Math.pow(k1,a-1)*Math.pow(l1,1-a); pp=r1-ip3; if (pp 0.0001)pp=0.0000001; z=z+(cx[m][n]*(1+r1))/pp; } z=0.1*alpha*z; if (z y[m][n])ip2=ip3; if (z y[m][n])ip1=ip3; if ((z-y[m][n])*(z-y[m][n]) 0.0001)t2=1000; t2=t2+1; } ixs[m][n]=ip1; } } ep=0; for (m=1;m 11;m++){ for (n=10;n 91;n++){ ep=ep+Math.pow(ix[m][n]-ixs[m][n],2); } } for (m=1;m 11;m++){ for (n=10;n 91;n++){ ix[m][n]=ixs[m][n]; } } if (ep 0.001)t3=1000; t3=t3+1; } for (m=1;m 11;m++){ for (n=10;n 91;n++){ System.out.println(ix[m][n]); } } } }
https://w.atwiki.jp/ce00582/pages/2136.html
class pro{ public static void main(String args[]){ int s,s1,s2,m,n; double th1[]=new double[6]; double th2[]=new double[6]; double y1[][]=new double[6][6]; double y2[][]=new double[6][6]; double c[][]=new double[6][6]; double a[][]=new double[152][302]; double maxv,minv; double x1,x2,z; int maxn,maxm; int t1,t2; int px; int p1; double h; h=0.01; for (s1=1;s1 6;s1++){ th1[s1]=1+0.1*s1; } for (s2=1;s2 6;s2++){ th2[s2]=1+0.1*s2; } for (s1=1;s1 6;s1++){ for (s2=1;s2 6;s2++){ y1[s1][s2]=0.5*th1[s1]; y2[s1][s2]=0.5*th2[s1]; c[s1][s2]=y1[s1][s2]+y2[s1][s2]; } } t2=0; while(t2 100){ for (m=0;m 152;m++){ for (n=0;n 302;n++){ a[m][n]=0; } } for (m=1;m 151;m++){ a[m][m]=1; } for (s=1;s 26;s++){ n=6*(s-1); a[151][n+1]=1; a[151][n+2]=-1; a[151][n+3]=-1; a[151][n+4]=1; a[151][n+5]=-1; a[151][n+6]=1; } for (m=1;m 152;m++){ a[m][m+150]=1; } for (m=1;m 151;m++){ a[m][0]=h; } s=0; for (s1=1;s1 6;s1++){ for (s2=1;s2 6;s2++){ s=s+1; n=6*(s-1); a[0][n+1]=1/c[s1][s2]; a[0][n+2]=-1/c[s1][s2]; a[0][n+3]=1/(y1[s1][s2]-th1[s1]); a[0][n+4]=-1/(y1[s1][s2]-th1[s1]); a[0][n+5]=1/(y2[s1][s2]-th2[s2]); a[0][n+6]=-1/(y2[s1][s2]-th2[s2]); } } maxv=0; maxn=999; for (n=1;n 302;n++){ if (a[0][n] maxv)maxn=n; if (a[0][m] maxv)maxv=a[0][n]; } t1=0; while(t1 1000){ minv=999; maxm=999; for (m=1;m 152;m++){ x1=a[m][maxn]; px=0; if (x1==0)px=100; if (x1 0)px=100; if (px 50)x1=1; x2=a[m][0]/x1; if (px 50)x2=10000; if (x2 minv)maxm=m; if (x2 minv)minv=x2; } System.out.println(maxm); for (m=0;m 152;m++){ z=a[m][maxn]/a[maxm][maxn]; if (m==maxm)z=0; for (n=0;n 302;n++){ a[m][n]=a[m][n]-z*a[maxm][n]; } } maxv=0; maxn=999; for (n=1;n 302;n++){ if (a[0][n] maxv)maxn=n; if (a[0][m] maxv)maxv=a[0][n]; } if (maxn 900)t1=1000; System.out.println(maxn); } s=0; for (s1=1;s1 6;s1++){ for (s2=1;s2 6;s2++){ s=s+1; n=6*(s-1); p1=0; for (m=1;m 152;m++){ if (a[m][n+1]==0)p1=p1+1; } while(p1==150){ for (m=1;m 152;m++){ if (a[m][n+1] 0)c[s1][s2]=c[s1][s2]+a[m][0]/a[m][n+1]; if (a[m][n+1] 0)c[s1][s2]=c[s1][s2]+a[m][0]/a[m][n+1]; } p1=0; } p1=0; for (m=1;m 152;m++){ if (a[m][n+2]==0)p1=p1+1; } while(p1==150){ for (m=1;m 152;m++){ if (a[m][n+2] 0)c[s1][s2]=c[s1][s2]-a[m][0]/a[m][n+2]; if (a[m][n+2] 0)c[s1][s2]=c[s1][s2]-a[m][0]/a[m][n+2]; } p1=0; } p1=0; for (m=1;m 152;m++){ if (a[m][n+3]==0)p1=p1+1; } while(p1==150){ for (m=1;m 152;m++){ if (a[m][n+3] 0)y1[s1][s2]=y1[s1][s2]+a[m][0]/a[m][n+3]; if (a[m][n+3] 0)y1[s1][s2]=y1[s1][s2]+a[m][0]/a[m][n+3]; } p1=0; } p1=0; for (m=1;m 152;m++){ if (a[m][n+4]==0)p1=p1+1; } while(p1==150){ for (m=1;m 152;m++){ if (a[m][n+4] 0)y1[s1][s2]=y1[s1][s2]-a[m][0]/a[m][n+4]; if (a[m][n+4] 0)y1[s1][s2]=y1[s1][s2]-a[m][0]/a[m][n+4]; } p1=0; } p1=0; for (m=1;m 152;m++){ if (a[m][n+5]==0)p1=p1+1; } while(p1==150){ for (m=1;m 152;m++){ if (a[m][n+5] 0)y2[s1][s2]=y2[s1][s2]+a[m][0]/a[m][n+5]; if (a[m][n+5] 0)y2[s1][s2]=y2[s1][s2]+a[m][0]/a[m][n+5]; } p1=0; } p1=0; for (m=1;m 152;m++){ if (a[m][n+6]==0)p1=p1+1; } while(p1==150){ for (m=1;m 152;m++){ if (a[m][n+6] 0)y2[s1][s2]=y2[s1][s2]-a[m][0]/a[m][n+6]; if (a[m][n+6] 0)y2[s1][s2]=y2[s1][s2]-a[m][0]/a[m][n+6]; } p1=0; } } } t2=t2+1; } } }
https://w.atwiki.jp/ce00582/pages/2786.html
import java.awt.*; import java.awt.event.*; import java.awt.image.*; class pro extends Frame{ PixelGrabber pg; Color col; Image img; int w=280; int h=400; int pix[]=new int[w*h]; int red,green,blue; int memor[][]=new int[h][w]; int memog[][]=new int[h][w]; int memob[][]=new int[h][w]; int m,n; int num; int n1,m1,size; pro() { img = createImage(w,h); img = Toolkit.getDefaultToolkit().getImage("pic.jpg"); pg = new PixelGrabber(img,0,0,w,h,pix,0,w); try{pg.grabPixels();}catch(InterruptedException ie){} m=0; n=0; for(int i=0;i w*h;i++){ int p = pix[i]; col=new Color(pix[i]); red=col.getRed(); green=col.getGreen(); blue=col.getBlue(); memor[m][n]=red; memog[m][n]=green; memob[m][n]=blue; n=n+1; if (n==w)m=m+1; if (n==w)n=0; } m1=0; n1=0; size=50; } public static void main(String[] args) { pro f = new pro(); f.setSize(600,600); f.setBackground(Color.blue) ; f.setVisible(true); f.addWindowListener(new WindowAdapter(){public void windowClosing(WindowEvent e){System.exit(0);}}); } public void paint( Graphics g ) { int i,mx,nx,z,pp,ss,j; int mr[][]=new int[h][w]; int mg[][]=new int[h][w]; int mb[][]=new int[h][w]; int rgb; g.setColor(Color.blue); g.fillRect(0,0,600,600); for (mx=0;mx h;mx++){ for (nx=0;nx w;nx++){ g.setColor(new Color(memor[mx][nx],memog[mx][nx],memob[mx][nx])); g.fillRect(100+nx,mx+100,1,1); } } } }
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Multiwriter5100トナー >>> PR-L5100-11 >>> お得な増量タイプ PR-L5100-12 >>> コピー機の正しい選び方 本体選びはもっとも重要な事項です!全体像を知らなければ損します~まずは選ぶべきメーカーは3社 <<日本一>>激安トナー 激安なトナーのルートを公開します!まさに非常識でプロ中のProも絶賛 >>> 小型コピー機 変な保守契約も結ばなくてもいいのでオススメ! プリンター比較 コピー機不満 家庭用プリンター売れ筋 激安コピー用紙 詰め替えインクとは エクセルワード格安ソフト セキュリティーソフト 中古コピー機販売
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さてクラス換え当日、当然のように私の期待は裏切られる事となった。 なんで? なんで、クラスは別なの? なんで・・・? いや、冷静に考えれば、私がこなたと別のクラスになる確率は十分にあったのであって、なんでとたずねるまでもなく、先生方がそう決めたのだ。それは理屈としては分かる。 しかし私は、もしこなたと同じクラスになれたら、寂しい心の内を隠しているあいつと、もっと仲良くなれるような、助けてあげられるような、励ませるような、そんな空想を散々弄んでしまっていて・・・要は、期待し過ぎてしまっていたのだ。 私があいつと一緒のクラスになれば、もっとあいつを支えてあげられるのに。 神様を恨まずにいられない。 神様、なんでよ、なんで・・・ そんな風に身勝手にむくれていると、向こうの方で和気藹々と話しているこなた達が見えた。 私は気持ちを切り替え、できるだけ、どーでもいいよ、という顔をして近づいていく。 「あ・・」 こなたが私を見つけて、少し悲しそうな顔で言う。 「またかがみだけ違うクラスだね」 私はその悲しそうな顔を見て、私まで凹んだ顔をする訳にはいかない、と思った。そう、たまにがっかりする事だってある、100%満足なんてないでしょ、と自分に言い聞かせながら・・・。 「ただでさえ顔を合わせる機会が多いんだし、クラスぐらい別になってくれないと私が疲れるわ」 うん、自分でも完璧に、クールな態度が取れたと思う・・・それなのに、つかさもみゆきも、寂しそうな口調で言ってくる。 「お姉ちゃん・・・」 「残念ですね」 私は2人の態度を見て、なおさらクールな態度をとらなければいけない気がして、ことさらにおどけ、意地悪そうな口調で言った。 「別に、いつものことでしょ。それにどうせこなたあたりノートだの教科書だの借りに来るんだし?」 こなたは私の言葉に笑顔を見せて、その笑顔に私は安心する。うん、いつものこなただ。 こなたは照れくさそうに。 「よまれてるね~」 と言って、にやりと笑う。 ああ、この笑顔が、同じクラスだったらもっと・・・ 正直に言えば私は何度も、こなたと同じクラスになって、しょうがないわね、とか言いながらこなたの世話を焼く毎日を、夜毎寝る前に妄想していたのだ。今日のクラス換え発表の前日も、当然にそういう想像をベッドの中で膨らませ、私はその当てのない希望で、限界まで膨らんだ風船みたいにパンパンになっていた。 ほんとに、ほんとに、別のクラスだったのかな、と未練がましく、私は諦めきれない気持ちを抱いて、ことさらそっけなくこなた達に言った。 「まあ、そんな訳で先いってて」 またあとでね、という声を聞きながら、私は惨めな気持ちで、こっそりクラス換えの発表を見に行き、何度も何度も自分の名前を確認する。 そこには、こなたとは別のクラスの人間としての私しかいなかった。 どうみてもそれは揺らぎそうもない。 運命、という言葉が一瞬脳裏によぎり、いや、こうして毎年すれ違うのは、偶然だからね、と自分に言い聞かせる。 ともかく・・・どうやら私はこなたと同じクラスではない。 これは完全に純然たる事実だ。 そう分かると・・・イソップ童話ではないが、あの葡萄はすっぱいと言う狐のように、別に構わないわよ、平気よ、どーでもいいよ、とクールなつもりになろうと私は自分に暗示をかける。 でも当然、内心は落ち込んでいた。 ・・・・・・・・・ 放課後の帰り道、こなたと2人で夕暮れの道を歩く。 茜色に染められた空と土手が、私達を優しく包み、流れる川が夕日に照らされてキラキラと光っていた。隣を歩くこなたの影が長く伸び、滑らかな幼い頬が夕日に赤く染まっていた。 歩く度に規則正しく揺れる通学鞄が微かな音を立てて、私の息遣いを知らせてくれる。私達は夕暮れの世界で不思議と孤独で、でも暖かく、昔見たシチューのCMみたいな空気を一緒に呼吸していた。 「でね、かがみ、もちろん私は二コニコ動画大好きなんだけど、そのジャンルは音弄り系ばっかでさー、特に星のカービィのアレンジとか、東方のアレンジが多いんだけど、それじゃ物足りないのだよー」 「私はそういう動画系サイトとかあんまり見ないんだけど・・・なんか著作権とかグレーっぽいし」 「いやいやかがみん!それは勿体ないよ!いい動画だって一杯あるんだから!そうだなー、sm1036051とかお勧め!」 「ふーん、まあ、見てみるけどさ」 こなたは話題が尽きないようで、自分の好きなそのジャンルが、音弄りがメインになってしまうと、ニコマスで言うところの未来派先生とTPTPしかいないようなもので、どうしても物足りなく感じる。もちろん、そうではない素晴らしいMADもそのジャンルにはあるし、百合囃し編とか百回見た、ORIGINALSTARもマイリストに入れてる、しかしながら年間ランキングの上位の大半が音弄り、なおかつ1位はハルヒ動画だったことに云々・・・もう以下省略でいいですよね、皆様? まあ、正直意味の分からない部分も多い会話なんだけど、こなたはとにかく楽しそうに話すし、なんとなく自分の知識が・・・あんまり良い方向じゃないんだけど、広がる気は確かにするのよね。最終的には、「音弄りって単純に言うけど、TPTPには、House Of Jealous Loversみたいな動画もあるじゃない」とか反論できるレベルに成長するけどその話は置いておく。 こなたがそういう話をする時には、本当に心底楽しそうで、そういう、楽しい、私の知らない世界があるのかな、って思える。 話題は尽きない。 でも何故だろう。 あの日、あの時、こなたの悲しさの一端に触れてしまったから? 時々、こなたが泣いているように見えるのは。 ねえ。 本心を話してくれないのは、寂しいよ。 ねえ、こなた。 私の声は、聞こえる? 「でさあ、かがみん、最近はラノベのアニメ化増えたじゃん。でもポリフォニカの余りの微妙さには涙を禁じえなかったよ」 「まあ、アニメの本数は増えたけど人材は・・・って感じなんでしょ。昔よりとにかくアニメが増えたし、ジャンプに載ってる漫画なんか大半アニメ化されてるイメージよね」 私がそういうと、こなたはいつもの(≡ω≡.)みたいな顔で笑った。 「ふふふ、かがみも大分オタトークできるようになったね」 「な!?これぐらい普通だろ!?」 「いやいや、なかなか一般人にその切り返しはできないよー。育ったねえ、かがみん」 「うれしくねえ?!」 全く育って欲しくないところが育っている・・・!! 「でもさ、私はうれしいんだよ、かがみが熱心に色々興味持ってくれるのってさ」 「オタ仲間が増えるからかー?」 ふふふ、とこなたは感情の読めない笑い方をする。 「つかさはねー、私がオタクでも全然気にしないんだ。普通に付き合ってくれる」 何で急につかさの話になるんだろう、と思いつつ、私は相槌を打つ。 「ああ、つかさは、人が良いからねー」 私の言葉に、こなたは微笑して言った。 「でね、かがみは、オタクのこと、知ろうとしてくれる。分かってくれようとしてくれる」 「え?」 「なんてね」 そう言ったこなたはもういつもの様子で、夕日が逆光になってその表情はよく見えなかった。 だからそこからはいつもの明るく楽しいこなたで、さっき見せた奇妙な屈託のようなものはなくて・・・ 話題は尽きないのに、私は時々寂しくなる。 バカみたいね。 でもそういう風に、自分だけの心の小箱をほんのちょっとだけ蓋をずらして中を見せて、すぐ閉めてしまうのってずるいと思うんだ、こなた。 「ねえ、こなた」 「なに?かがみ?」 「この前、こなたが中学時代の話、してくれたじゃない?」 「ん・・・うん」 こなたにとって、やっぱりこれは楽しい話題じゃないみたい。ごめんね。 でも・・・。 「それに、ゲマズでも、オタクであること、気にしてたよね」 もうこなたは頷くだけで、声を返さなかった。 「私さ・・・こなたの事、親友だと思ってるんだよね。だから、だからさ、もっと・・・」 心の中を、出せばいいのに。 私は、信用できない? 「思うこと、言っていいよ?」 私達は夕日の中で立ち止まった。 影が土手に細長く伸びている。土手に並んだ二人の影は、キラキラと輝く川に向かって、立ち止まって向かい合い、静かな流れる水の音だけを聞いている。夕焼けの中で互いの表情は強い光と影のコントラストに照らされて、目に染みる茜色の中にあった。 こなたは夜と昼の間の夕焼けの世界で、ぽつりと言った。 「かがみは、オタクを気持ち悪いって思わないの?」 こっちを見るこなたの目は真剣で、いい加減な答えをしたら、何かが永遠に失われそうに思えた。大人達がうやむやにごまかすような、何か。でも今この時間、この年齢には、絶対にごまかせない、ごまかしてはいけない何かは、確かにあるんだ。 「私は、こなたを気持ち悪いなんて思った事はないよ。オタクの事は詳しくないから分からないけど・・・誰かに迷惑かけてる訳じゃないじゃない。親友のこと、気持ち悪いなんて思う筈ないよ」 「オタクでも?」 「もちろん」 「エロゲやってても?」 「当然」 「陵辱ものでも?」 「オフコース」 私は正確な英語発音をして、したやったりとにこりと笑うと、こなたも笑顔を返した。 「やっぱりかがみ、いい人だよね」 「そうよ。全く感謝しなさいよね。こんなにいい人いないんだから」 「そしてツンデレ」 「それは断固拒否する」 2人で笑いあって下校する。 私達は親友で、分かり合ってて、思うことも言った。 同じクラスじゃなくても、きっと、私達は大丈夫。 でも何故だろう。 それなのにまだ、時々こなたを見て胸が切なくなるのは? ・・・・・・・・・・・ 月日は流れ。 私達はアニメライブのチケットを手に入れ・・・いやまあ、何の前振りもなくいきなり行列に並ばされて、チケットの当落を賭けるという無茶苦茶なやり方だったのだが、ともあれ、私達はアニメライブに行くことになったのだ。 ところで、このアニメライブには原作のラノベがバッチリと存在し、事あるごとに私はこなたに原作のラノベを読むように薦めてきたものである。 大体、私ばっかりオタク関係に詳しくなって、あいつは全然私の事を知ろうとしないのって、不公平じゃない? 確かに一度は、ラノベを読み始めたあいつがうれしくて、早くラノベの話題で盛り上がりたくて、その横顔をじっと眺めるという失態を犯したりはした。 しかし今回は、そのアニメのライブに行く訳だし、ライブまでに原作を読めば万々歳ではないか。ライブの待ち時間にラノベトークで盛り上がる私とこなたの姿が容易く想像できる。 ゆくゆくは、沖方丁→マルドゥック・スクランブル→ハヤカワ文庫、砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない→桜庭一樹→一般小説、などの流れに巻き込める筈だと信じてやまない。ああ、いずれはこなたと、川上弘美や江国香織や伊坂幸太郎やレイモンド・カーヴァーの話をしたりするのかしら? しかし実際には、そんな簡単にはいかないのだが、それは別の話。 「こなた!涼宮ハルヒの激奏、行くのよね」 休憩時間に、内心のたくらみを隠しながら声をかけると、こなたは元気よく挙手した。 「おー!もちろんだよー!」 「原作は、アニメよりずっと先まで話が進んでるのよねー?」 「ほえ?」 私の口調に不審なものを感じたのか、こなたが首を傾げた。 「はい、原作だよ、ラノベも読みなよ」 私の手には涼宮ハルヒの既刊が全て収められていた。ずずい、と私がそれを差し出すと、こなたは「げげぇ」と呻きながら、まるでそれが恐ろしいものでもあるかのように身を仰け反らせた。 「いやー、まあ、何と言いますか・・・そういう文字ばっかりの本って眠たくならない?」 「ならない。貸したげる」 「うー」 困ったように唸ってこなたが頭を抱える。そんなに嫌か? 「あんた、いつも愛だ愛だって言ってるけど。原作を嫌がるなんて、作品を愛してないんじゃない?」 昔、こなたが雑誌の小説コーナーだけ読み飛ばしているのを見て、所詮その程度の愛なのねー、とからかったらムキになったのを私は覚えている。ムキになるこなたは可愛かった、それはともかく、こなたをのせるにはこれが一番なのだと私は悟ったのだ。 「まあ、別に読まなくてもいいけどー?とりあえず貸してあげるだけで?ライブ終わったら返してくれたらいいし?まあ、愛の無い人は読まないだろうけどー?」 「ぐぐぐぐ・・・読むもん!ハルヒ愛してるもん!ライブ行くぐらいだもん!」 「どうかしらねー?なんとなくライブで盛り上がりたい、にわか的なファンなんじゃないのー?」 「な、なにぃ!?かがみん!オタクにとってにわかファンと言われるのがどれくらいプライドを傷つけるか分かっての狼藉か?!」 ムキー!となったこなたは、私が机に置いたハルヒ全巻を鞄に入れると、絶対、全部読んでくるからね!と断言したのだった。 ・・・・・・・・・・・ アニメライブという事で、当日の仕切りをこなたに任せた訳だったが、その日、奴はいきなり遅刻してきた。 「いやー、ごめんごめん」 「お前な」 「こういうイベント前ってなかなか寝付けなかったりするよね」 「遠足前の子供か!」 しっかりしてもう! 私達はこなたについて行き、会場入りの準備をしていく訳だが・・・。 「飲み物とか、いらないの?」 「あ、忘れてた、ペットボトルとか持っていった方がいいかも」 おいおい。 途中でこなたがガシャポンを見つけたり・・・ 「一回、一回だけ!」 「はいはい」 あんたが仕切り役の筈でしょ!? がんばりなもう! しょうがないなあ、と私は思い、気合を入れなおす。 結局、自分で仕切る事にしたのだ。 そうすると何故か私だけがばたばたと忙しく、いつの間にかこなたは完全に何もせず、役割分担がおかしい事になっていくのだった。 しっかりしな、マジ。 「こなた、切符買った?」 「あ、忘れた」 がんばれよ、マジで・・・ ・・・・・・・・・・・・ アニメライブでは、うるうる感動してしまった。 ライブ会場の暗闇と、輝くスポットライトの舞台、観客が渾然一体となるあの感じ・・・ その空気が、私を感動させたのだろう。 歌と、暗がりと、光・・・。 途中、こなたが前の人のせいで舞台が見えないみたいなので、私は席を変わった。 そしたら、こなたが凄く純粋な目で舞台を見ていて、そんなこなたを見ているだけで、不思議と私は優しい気持ちになれた。 やっぱりあんたは、そういう風に、好きなものに熱中しているのが一番だと思うな、私は。 ライブ会場の暗闇で、熱心に舞台を見ているこなたは、凄く、私の好きなこなただった。 そんな帰り道、四人で雑談しながら歩いていると、こなたは黙って自分の足元ばかり見ている。 夜の車道を、車のランプが光の軌跡を残して流れていき、微かな音を響かせ消えていく。夜の青い空気は私達の間に満ちて、そこにはライブの余熱がみっしり詰まっていた。 「こなた、さっきから全然喋ってないじゃん」 うん、と聞こえるような聞こえないような、曖昧な相槌をこなたが打つ。考え事に沈むそのこなたの目を見て、私は優しく笑いかける。 「祭りのあとの、脱力感って感じね」 俯いてるこなたを、私は優しく包むように言う。 「確かに私も感動しちゃった」 それでもこなたは放心しているみたいで、私はクスリと笑って、その日は別れたのだった。 ・・・・・・・・・・・・ どんなに感動した祭りがあっても、それは終わり、日常はやってくる。 ライブの熱気は昨日の夜に過ぎ去り、微かに余熱を残しても、朝はやってきて、私達は学校に行かなければならない。 そうやって日々は過ぎていく。 朝、登校すると、珍しくこなたの方から私のクラスに来て、言った。 「あ、かがみ」 「おっす、こなた」 「これ、読んだから」 そう言ってこなたが差し出してきたのは、涼宮ハルヒ全巻だった。そういえば、結局バタバタして当日はラノベトークなんてしていなかった。 「ほんとに読んだのかー?」 ふざけ半分にジト目で見ると、こなたは割りと本気で不満気な顔になった。 「読んだよ!かがみが薦めてくれたし、ハルヒ好きだもん!」 「ほんとかー?」 「ほんとだもん!」 じゃあさ、と私が幾つか話題を振ると、こなたは本当に読んだらしく、それら全てに答える事が出来た。 「ちょ、お前、ほんとに読んでるじゃん」 「だからほんとって言ってるじゃん!」 私はちょっとびっくりして、感心もした。 するとこなたは、更にびっくりする事を言った。 「他にもお勧めがあったら、貸してね、かがみ」 「ちょ!?お前!?誰だ?!」 偽者!? 「失敬な。だってさ、かがみんはオタクの事を理解しようとするのに、私が何もしないのも不公平かな、って思ってさ」 「あんたにしては偉く殊勝な心がけね」 「いいじゃん別に、かがみは、私には読んでもらいたくないの?」 そう言うこなたがちょっと悲しそうだったので、私は内心動揺した。 「そんな訳ないじゃない。いいわ、たっぷり貸し付けてあげるからね」 「うん!」 こなたも多分、私に近づこうとしてくれていて。 そういえば、あの夕日の帰り道以降、前よりちょっとだけ、心を見せてくれるようになった気がする。 そして今は、心を見せるだけでなく、私のこと、分かろうとしてくれている、気がする。 なんだか嬉しくて。 でも少し切なくて。 私は、うーん、と伸びをした。 私達はもうすぐ卒業で。 こなたがいて私がいる教室はなくなって。 心残りがたくさんあるような。 ないような。 「ねえ、こなた」 「ん?」 「ちょっと聞いてよ」 なんだろう、この気持ち。 こなたを見ていて、胸が締め付けられるような・・・。 「今が、幸せなのかな?」 こなたがいて、私がいる、この時間が大切だってこと、本当は振り返って初めて分かるような、人生の青春の一瞬の大切さが、何故か今ここで分かってしまった。 そう思うと、胸が切なくて、時間が過ぎるのが悲しくて・・・ 今がずっと、続けばいいのに。 「かがみん、センチメンタルだねえ。寂しがりやさんなんだから」 「うっさい!からかうなよ!」 「まあ、どんなになっても、私達は友達じゃん?」 うん・・・ だけど、どんな事も、永遠ではない。 でも、でも・・。 どうにかなるよね? 卒業しても、就職しても、ゴールは見えない。 ずっと私達は一緒で。 そうだったらいいな。 いつか来る卒業を想像したら、10パーセントくらいは悲しくなるけど・・・そういう悲しいときがあるほど・・・笑ってればいいや。 私はできる限りの笑顔をこなたに向けた。 「これからバシバシ、ラノベ貸すからね」 「お手柔らかにね」 と言ってこなたは笑った。 ・・・・・・・・・ 夜、家に帰ってもこなたを思い出す。 なんでだろう。最近、一緒にいない時も、いや、いない時ほど、こなたの事ばかり考えている気がする。 それに時々、胸が苦しい。 ずっと友達で、って思うのに、友達でいるのが苦しい気さえ、する。 毎週毎週、夜になるとこなたと長電話して、こなたの声を聞くとほっとして。それなのに何故か切なくて。 私ちょっと、変だ。 今だって、いそいそと携帯を充電してしまう。 当然、今夜も、電話が長いんだよね。 ずっとこなたの声が聞きたくて、切る時を失ってしまう長電話。 そうなってもいいように、携帯はバッチリ充電して、いつでもOK。 待ちきれないような気持ちで電話を待っていると、時間が長く感じる。 やがて着信音がして、私はすばやく電話を取った。 「はい、かがみです」 「やふー、かがみんや、こなたです」 さて、今日もいつものように長電話を始めますか。 子供のように幼いこなたの声を聞きながら、私は何度も相槌を打つ。その声を聞いていると胸の中に小さな暖かい火が点るみたいで、ずっと聞いていたくなるようで、それはまるで・・・いや、そんな筈はない。 私達が話す内容は他愛ないことばかりで、こなたはいつものようにマニアックなトークで、私はそれに突っ込んで・・・ こんな時間がずっと続けばいいのに、と私は思ってしまう。 「あのさ、かがみ」 と、急に真剣な声でこなたが言った。 「なによ、こなた」 「言いたい事があるんだ」 「なあに?」 急に、部屋から音が消えた。 こなたが、沈黙したからだ。 何故か私は胸が凄くドキドキしてきて、何かを期待しているみたいな気持ちになって。 真っ先に思ったのは、告白、されるんじゃ、って事で・・・ 「いま借りてるラノベ、難しくて読めなかった」 「え、あ、ううん、構わないわよ。いきなりマルドゥックはハードル高かったわね。確かに」 なんだろう、この、寂しいような、変な気持ち。 っていうか、さっき私、告白とか思った? 女の子同士で、告白って何よ、告白って。罪の告白? 「かがみ?」 「あ、ごめん、なんだっけ」 「もう、かがみん、聞き流すなんて冷たいよー」 ちょっと動揺したけど、すぐ元通りの私達。 電話の向こうのこなたの表情や動きを、私は想像する。 小さくて、かわいらしい、こなた。 「あ、もうこんな時間だ、ネトゲで狩りの約束が」 「はいはい、また明日ね」 「あーい、また明日」 そう言って電話が切れて。 なんだか会話の余熱が残っていて。 私は目を瞑ってこなたの顔を想像して。 胸が熱くなる。 気づけば携帯電話に、唇を、ちゅ、とつけていた。 って、何してるの私?! 「お姉ちゃん・・・?」 こっちを覗いているつかさと目が合った。 見られた!?つかさに?! 「あ、いや、あはは、あはははは・・・なあに、つかさ?」 物凄く狼狽して赤くなって、しどろもどろになってしまう。やばい、か、かくなる上は消すしか・・・。 しかしつかさは、とりあえずはさっきの行動は追求せず、部屋に入ってきて正座すると、小さく咳払いした。 「ちょっと国語辞典を貸して欲しかったんだけど・・・」 それからつかさは上目使いに私を見て、おずおずと尋ねた。 「おねえちゃん、恋してるの?」 「はあ?!」 恋ってなんだ!?恋って!? 「最近のお姉ちゃん、なんか変だったし・・・」 「ない!それはない!100%ない!私が恋とかないから!いやまあ、それは、永遠に恋しないとかそういう意味ではなく、今別に誰かに恋してるとか、そんなのはないわよ!」 「100%ないの?」 「ない!」 と、この時の私は断言したのだった。 ・・・・・・・・・・・ もしも私達の日常を代表するとしたら、それは四人で一緒にお弁当を食べる休み時間になるだろう。 だから私が語るこのやまなしおちなし意味なしのやおい話を締めくくるとするなら、この私達の日常そのものの風景で締めくくるだろう。 「かがみ、なんか毎回朝昼一緒だよね」 とこなたは言う。 「偶然よ、最近は、なんとなくこっちの教室に来てるだけよ」 「ふうん?私に会いに来てるのかと思ったのにー」 「ねえよ。会いに来てるとしたら、つかさによ」 「かがみはほんと、つかさにべったりだよねー。どうなのつかさ?うっとうしいとか言ってみたら?」 「えー?!ありえないよー」 「つかささんとかがみさんは、本当に仲がよろしいですよね」 私達四人の日常。 ずっとこれが続けばいいのに、と私は思って、クラス換えの時は願いを叶えてくれなかった神様に心の中で文句を言う。 ──もし私が何かを間違って、この風景が壊れそうになったら、繰り返しやり直せるようにして下さいよね。 一応、巫女だから、むむ、と力を込めて祈ってみた。まあ、ご利益があるかどうか分からないけど。 私達の話題は尽きない。 女の子が四人もいれば、きっと話題は無限にあるんだ。 明るく響く少女達の笑い声には、湿っぽいところなんて全くない。 でも私は不思議と切ない気持ちがして、100%は満足していない。理由は分からない。でも、きっと、そんなものだよね。 こなたを横目でちらちらと見ていると、不思議と寂しいような気持ちには、確かになる。 私、何を期待しちゃってるんだろう。こなたに。 昨日の電話を思い出す。 告白? まさか。 「かがみ、最近では百合ものも、かなりのブームなんだよ。いやー、可愛い女の子はいいですなあ」 「お前が女じゃなかったら、ほんと犯罪者だよな」 ほんと、バカみたい。 私はつかさの言葉を思い出す。 『おねえちゃん、恋してるの?』 バカみたい。 誰が、誰に、誰のことを、気にしてるっていうのよ。 「なんかもう、少しでもそれっぽく見えたらカップリングしちゃうのがオタクなんだよねー」 そう言ってこなたがいきなり、私の頬に頬をくっつけてきた。 「私とかがみで百合ー、とか」 いつもの私なら、やめんか、とか、離れろ、とか言う筈なのに、不意を突かれて、私は真っ赤になって、何を言っていいか分からなくなってしまった。 こなたの頬は滑らかで、柔らかく、幼い感じがした。 それとやっぱり、こなたからはいい匂いがした。 「な・・・何すんのよ!」 「冗談じゃん、怒んないでよ」 「そりゃ怒るわよ!いきなりこんなことされたら!まったく!」 至近距離から見る、こなたの澄んだ目。 『100%、ないの?』 私は赤くなって目を逸らした。 悲しいことや辛いことも、私達の世界にあって、こなたはそれを見せずに明るく笑おうとして、私もまた、思うところを全て表すことは出来ずに、この世界を生きる人たちは本心を隠して生きている。 でも心の全てを見せ合わなくても、確かに私達の心は通い合って、ゲマズで抱き枕を買ったあの時、夕日の土手でこなたの全てを受け入れると誓ったあの時、私達の心と心には通路が出来て、そこできっと通じ合っている。 そう信じるのは、勝手なことかな? 私はこなたの心に触れて、こなたは私の心に触れて、きっとそれはかけがえの無いことなんだと、私は信じられる。 どんなに年を取って長生きしても、本当に心が通じ合える相手はきっと少なくて、こなたは私にとって、人間が人生の上で滅多に出会うことの出来ない、本当の意味で大事な人で間違いなくて・・・。 だから私は、小さく呟いた。 「100%、なくもない、かな・・・・」 了 コメントフォーム 名前 コメント GJ!!(≧∀≦)b -- 名無しさん (2023-07-18 21 33 46) 恋愛です -- 由理 (2014-02-16 05 42 37) 100%有りますwww -- 名無しさん (2010-06-29 23 07 11) この時の願い事が『繰り返す私達の恋愛感情』の異変を起こすのかな? キャラソンからこれ程の作品を書かれるとは、GJです! -- 名無しさん (2009-06-24 04 50 36) もう いっそのことこなたに恋しちゃえ かがみーん -- ラグ (2009-02-03 16 21 37) ズハリ 100%恋してますね -- 無垢無垢 (2009-02-01 00 47 55) ラブラブしていないのにこの満足感は素晴らしいです。GJ! -- 名無しさん (2009-01-31 20 19 18) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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686 名前:携帯デイリー[sage] 投稿日:2008/09/19(金) 20 11 10 ID p7iC2dAX0 9月19日◆試合前 (三塁ベンチで練習を見ながら) ―台風が近づいている。 「明日の昼には過ぎるやろう」 ―東京ドームは過去に中止になったこともある。 「交通機関やろう。午前中の影響がどうかやなあ」 ―昨日で疲れは取れた。 「取れるか。取れるわけないやろう」 (フリー打撃で金本が特大弾) 「やっぱり1100円の日本製のボールはよう飛ぶなあ。900円の韓国製とは違うわ」 ―下柳はしょっちゅうボールの交換を要求する。 「あれは打たれるからやろう。三振のときは換えない。(中日)川上もそうやん」 ―アッチソンは換えない。 「外国人は換えたがらんなあ」
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やる夫転生■ 【多分1~100スレ目】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12973/1289482892/
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アクセスカウンター 本日 - 昨日 - 合計 - 2008年 9月 30日(火) 「今月の最終更新」 9月の最終更新です。上半期の終了。 もっと面白い日記を目指して頑張って生きたいと思います。更新頻度も落ちてしまったのでね。 来月からもっと頑張ろう。 2008年 9月 29日(月) 「またも飛び石」 またも飛び石更新となってしまいました。 試験まであと2週間しかないぞー、がんばれ!あっという間に繰るし、あっという間に終わるからね。 頑張って欲しいね。 明日は雨止むんでしょうか。 2008年 9月 27日(土) 「ひっそりとした学内」 本日はそんな感じでしたねー。 個人個人、有意義に使えたかな。実は試験がひっそりと近づいてますよ。そろそろ切り替えていって欲しいですね、特に2年生は。 2008年 9月 26日(金) 「西武ライオンズ優勝」 西武ライオンズは0-2で日本ハムに敗れたものの、オリックスが楽天に1-13と大敗したため、4年ぶりのリーグ優勝が決まりました。 プレーオフ争いも注目で、なかなかすごいことになりそうですねえ。 2008年 9月 25日(木) 「飛び石更新」 どうも最近そうなってますねー。ちゃんと更新しないといけません。 まあ、閲覧者もそうはいないだろうから問題ないかとw 今日は久しぶりに早く帰れました。こういうのもいいね。まあ、集中してしごとやればもっと早く帰られるだろという話ですけど。 マスゲーム、めっちゃ良かったな。あれはすごい。 みんな頑張りました! 2008年 9月 23日(火) 「国民の祝日」 祝日に感謝であります。眠い眠い。昨日はネットカフェ難民をしておりました。 あの辺治安わるいよ絶対・・・。 2008年 9月 21日(日) 「3596」 でした。 アクセスものすごい減少と行ったところでしょう。 2008年 9月 20日(土) 「とりあえず」 更新しておきます。 2008年 9月 18日(木) 「2倍か・・・」 月×2=日 の公式が成立する日のようです。 いやいや、今日も疲れながらも、全然作業が進んでない! 明日は雨か・・・あさっては台風か・・・。もう矢だ! 2008年 9月 17日(水) 「疲れました」 本日も晴天なり。疲れました。 いや、大丈夫だけどな、心配すな!今年の初めに比べれば何の問題もない。 しかし雨よ止んでくれ!というより降らないでくれ! 2008年 9月 16日(火) 「起きると、そこは晴れていた」 こんにちは。 なんか夕方になって晴れてきましたね。昼間出たときには雨っぽかったんですが・・・。 沖縄地方に停滞している台風はどうなるんだろうか・・・。 週末にだけは来ないでくれよ! 2008年 9月 15日(月) 「日曜日気分」 今日は月曜ですが、とても日曜の気分ですねえ。テレビをあんまり見ないので、そのあたりの感覚が結構ずれています。 明日は火曜日ですか。さあ頑張ってまいりましょう。 ちゃんと起きられるだろうか!作業もちょっとしないとな! 2008年 9月 14日(日) 「今日も勝ちました!」 秋季大会4回戦 日大藤沢5-4横浜隼人 横浜隼人:000 030 001=4 日大藤沢:311 000 00×=5 石垣が連投して完投!素晴らしい! 2008年 9月 13日(土) 「歴史的な勝利!」 秋季大会3回戦 日大藤沢3-2横浜 横浜:000 000 020=2 日藤:000 030 00×=3 横浜高校から13年ぶりの勝利だ!おめでとう! 2008年 9月 11日(木) 「忘れえぬ日」 7年前の今日、アメリカ同時多発テロが発生しました。 12日の朝は学校の実力テストでしたね。まだ覚えております。 こちらにとっても、ひとつ大きな変化がありましたので(昨年、しゃべったかな?)、本日は忘れえぬ日なのです。 2008年 9月 10日(水) 「優勝一夜明けて」 今日は異様なハイテンションでございました!やっぱ黒獅子旗(都市対抗優勝)の味は違うよ! ありがとう、ENEOS。 あとは日本選手権を制して三大大会制覇だ! 2008年 9月 9日(火) 「祝!13年ぶり9回目の優勝!」 横浜市(新日本石油ENEOS)4-1春日井市 やったー!優勝だ!!! 2008年 9月 8日(月) 「いよいよ、明日決勝!」 第79回都市対抗野球大会は、本日準決勝2試合が行なわれ、横浜市代表の新日本石油ENEOSと、春日井市代表の王子製紙の対戦となりました。 第一試合 横浜市5-4狭山市 横浜市;020 020 010=5 狭山市:300 000 001=4 第二試合 春日井市1-0太田市 春日井市:100 000 000=1 太田市 :000 000 000=0 明日の試合 18;00~ 横浜市(新日本石油ENEOS) 対 春日井市(王子製紙) 2008年 9月 7日(日) 「4強出揃う」 第79回都市対抗野球大会は、本日で4強が出揃いました。 明日の試合 第一試合 14:00~ 横浜市(新日本石油ENEOS) 対 狭山市(Honda) 第二試合 18:00~ 春日井市(王子製紙) 対 太田市(富士重工業) たぶん、第一試合は録画中継がBSであるのではないかと(深夜)。 田澤の行く末はどうなる! 2008年 9月 6日(土) 「都市対抗」 都市対抗野球大会も佳境に入ってまいりました。 本日の第三試合から準々決勝に入ります。 都市対抗に限らないけど、2回戦から急に早くなる感じがしますよね。トーナメントは。 東京ドームなので雨の心配も要りません! 2008年 9月 5日(金) 「一週間」 そろそろあけて一週間ですかー。 がんばったかなー。こっちにちょいと失策がありましたが・・・? 2008年 9月 4日(木) 「ベスト8」 横浜市(新日本石油ENEOS)3-0名古屋市(三菱重工名古屋) 田澤完封! 2008年 9月 3日(水) 「福田総理大臣辞任」 今更の感がありますが、福田康夫総理大臣が1日、辞意を表明しました。 前任の安倍氏に続いて、2代連続の、この辞任劇。 日本の政局はどこに行くのか! 「責任」という言葉の重きを知れ! 2008年 9月 2日(火) 「新学期開始!」 とうとう新学期が始まりました。 昨日はいきなりの更新忘れ済みませんでした。 今月も頑張っていこう!