約 3,702,711 件
https://w.atwiki.jp/shinmegamitensei2/pages/428.html
トップ|基礎知識|悪魔合体|悪魔|魔法・特技|アイテム|マップ|攻略|その他 キャラクター紹介 ストーリーを進めていくうちに、主人公の前に多くのキャラクターが出現します。 ここではキーとなる人物について紹介しましょう。 ホーク ヒロコ ベス 自らの名前すら忘れてしまった少年。岡本会長に拾われ、ジムでトレーニングの日々を送る。 ホークに助けを求めるセンターの住人。ホークの心には彼女の名前が深く刻み込まれている。 センター直属のテンプルナイト。ホークのパートナーとして付き従う。 岡本会長 ダレス ザイン ギメル 記憶をなくして倒れていたホークを鍛え上げた、弱小ジムの会長。ライバルである羽田ジムの会長とは犬猿の仲。 自らを救世主と名乗り、ホークを倒そうとする男。強靭な肉体の持ち主。 センターを管理する謎の男。ミレニアムを統治するはずのセンターの不穏な動きに気付き始める。 センターが目指す理想郷“アルカディア”エリアを管理している少年。 【出典】 株式会社アトラス.PlayStation 真・女神転生Ⅱ 解説書.株式会社アトラス、2002、p.6-7 上へ
https://w.atwiki.jp/nanohainnocent/pages/81.html
2013/06/2 ~ 2013/07/02 → 1日延期 もっと実力をつけたいなのは達「T&Hエレメンツ」5人をあなたが引率して遠征修行に出かける事に! エリアを移動して、5人の特訓の成果「デュエルマーク」を集めていく収集型の「ミッションイベント」になります。 ランキングトップ賞は勿論HRカード「HR 高町なのは」が登場! 残酷なのは戦争…… (´・ω・`) + GPポイント報酬 キャラ 条件 もらえたもの なのは 100DMP 高町なのは[夏服小学生]×1 マイDPキャンディ1/2×1 300DMP 3500DMP フェイト 100DMP フェイト・テスタロッサ[普段着小学生]×1 マイMPクッキー1/2×1 300DMP フェイト・テスタロッサ[高速系魔法少女]×1 マイMPクッキー1/2×1 3500DMP アリシア 100DMP アリシア・テスタロッサ[T H店長の娘さん(姉)]×1 マイDPキャンディ1/2×1 300DMP 3500DMP アリサ 100DMP アリサ・バニングス[リーダー気質小学生]×1 マイDPキャンディ1/2×1 300DMP アリサ・バニングス[炎の魔法少女]×1 マイMPクッキー1/2×1 3500DMP すずか 100DMP 月村すずか[読書好き小学生]×1 マイDPキャンディ1/2×1 300DMP 3500DMP + ランキング報酬 1位~50位 高町なのは HR 「エクシアブラック」×1 (BSLvMAX) 高町なのは HR 「エアリアルエース」×2 (1枚がLv・BSLvMAX) なのは&フェイト SR+ 「カラミティシフト」×2 (1枚がLv・BSLvMAX) ※上記カードを除く、下位ランキングの報酬カードを一種ずつ(BSLv5~MAX) マイDPキャンディ×50個 マイMPクッキー×30個 プラチナチケット×3枚 51位~100位 高町なのは HR 「エアリアルエース」×2 (1枚がLv・BSLvMAX) なのは&フェイト SR+ 「カラミティシフト」×2 (1枚がLv・BSLvMAX) ※上記カードを除く、下位ランキングの報酬カードを一種ずつ(BSLv5~MAX) マイDPキャンディ×30個 マイMPクッキー×20個 プラチナチケット×1枚 レアチケット×1枚 101位~300位 高町なのは HR 「エアリアルエース」×1 (BSLv3) なのは&フェイト SR+ 「カラミティシフト」×1 (LvMAX・BSLv5) ※上記カードを除く、下位ランキングの報酬カードを一種ずつ(BSLv5) マイDPキャンディ×30個 マイMPクッキー×10個 プラチナチケット×1枚 レアチケット×1枚 301位~1000位 なのは&フェイト SR+ 「カラミティシフト」×1 (Lv50・BSLv3) ※下位ランキングの報酬カードを一種ずつ(BSLv3) マイDPキャンディ×20個 マイMPクッキー×10個 プラチナチケット×1枚 レアチケット×1枚 1001位~3000位 なのは&フェイト&アリシア SR+ 「スターライト3」×1 (BSLv3) ※下位ランキングの報酬カードを一種ずつ(BSLv3) マイDPキャンディ×10個 マイMPクッキー×5個 レアチケット×1枚 3001位~7000位 フェイト・テスタロッサ SR 「シーサイドタイム~Ver.F~」×1 ※下位ランキングの報酬カードを一種ずつ マイDPキャンディ×10個 マイMPクッキー×5個 レアチケット×1枚 7001位~12000位 高町なのは SR 「シーサイドタイム~Ver.N~」×1 マイDPキャンディ×5個 マイMPクッキー×1個 12001位~19999位 なのは&フェイト&アリシア SR 「制服3」×1 マイDPキャンディ×5個 マイMPクッキー×1個 + 達成報酬 オールクリア賞 なのは&フェイト&アリシア SR 「制服3」×1 (Lv30・BSLv3) T&Hエレメンツ R+ 「エレメンツビート」×2 (1枚がLv30・BSLvMAX) なのは&フェイト P 「N+Fスマイル」×3 なのは&フェイト&アリシア P 「魔法少女達の祝福」×3 マイDPキャンディ×25個 マイMPクッキー×20個 プラチナチケット×1枚 レベルマスタリーSR×2個 レベルマスタリーR+×2個 ※オールクリア賞達成条件:5人全員の個別遠征をすべてクリア 遠征クリア賞 T&Hエレメンツ R+ 「エレメンツビート」×2 (1枚がLv30・BSLv5) なのは&フェイト&アリシア SR 「制服3」×1 なのは&フェイト P 「N+Fスマイル」×3 なのは&フェイト&アリシア P 「魔法少女達の祝福」×3 マイDPキャンディ×15個 マイMPクッキー×10個 プラチナチケット×1枚 レベルマスタリーR+×2個 レベルマスタリーR×2個 ※遠征クリア賞達成条件:エリアA・B、及びCエリアの誰か1人以上の個別遠征をクリア チーム練習完遂賞 なのは&フェイト P 「N+Fスマイル」×1 T&Hエレメンツ R+ 「エレメンツビート」×1 (BSLv3) なのは&フェイト&アリシア P 「魔法少女達の祝福」×1 マイDPキャンディ×5個 マイMPクッキー×3個 レアチケット×1枚 レベルマスタリーR×1個 ※チーム練習完遂賞達成条件:エリアA・Bをクリア ご近所制覇賞 なのは&フェイト&アリシア P 「魔法少女達の祝福」×1 T&Hエレメンツ R+ 「エレメンツビート」×1 なのは&フェイト P 「N+Fスマイル」×1 マイDPキャンディ×3個 レアチケットピース×3枚 レベルマスタリーR×1個 ※ご近所制覇賞達成条件:エリアAをクリア
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/379.html
パンドラの箱は王の手に ◆jiPkKgmerY 会場の中心にそびえる巨大な建築物――地上本部。 その二階にはやてとキングの二人は居た。前方にキング、その後方にはやて。 はやては決してキングの横を歩こうとせず、その後ろを歩き、キングは自身の携帯をいじりながらマイペースに歩を進めていた。 (これからどないするかな……) キングの後ろ姿を眺めつつ八神はやては思考を始める。 思考の内容はこれからの行動について。 ――まず始めに何をするか。 これは今更考えるまでもない。 戦力の確保。 殺し合いに乗っておらず且つ戦闘に長ける戦士を集結させる。 今のところその第一候補はヴィータ、そして他の守護騎士の面々。 ただヴィータを仲間にする為にはある問題を解決する必要がある。 その問題とは、関係の修復。 ヴィータから見れば自分は赤トカゲを殺した張本人。あのヴィータが、そんな殺人鬼と協力関係を結ぶ訳がない。 とはいえ問答無用に攻撃される事も無いとも思う。 何故なら自分は「八神はやて」だから。 先の戦闘においてもヴィータは自分にトドメを刺さなかった。いや、刺せなかったのだろう。 『何でオメーはそんなにはやてに似てるんだよ!』 この台詞を口にしたヴィータからは、大きな葛藤が感じられた。 殺人鬼だと頭で理解していても、攻撃することが出来ない。 この殺人鬼があまりに「八神はやて」と酷似しているから。 怒りの鉄槌を何処に振り下ろせばいいか分からない。 そんなヴィータの苦悩が、あの一言から垣間見えた。 (なかなか厄介なことになっとるなぁ……) 「八神はやて」に似ているとはいえ、明らかに敵として見られている状況。 協力関係を結ぶことは決して容易ではない。だが、やるしかない。 この遊戯でプレシアに辿り着くには、戦力が必要不可欠。しかしその戦力は限られていて、時が経つにつれ減少していく。 実力者は必ず懐に入れなければならない。 まずはヴィータ。その力を必ず手に入れる。 知らず知らずの内に必要以上の力を込めていた両手。 このゲームを乗り越えた時、自分は『本当の家族』を救う事ができる。 これはチャンスなのだ。今尚苦しんでいる彼女達を救える唯一のチャンス。 必ず乗り越えてみせる。 「みんな、待っててや……」 ギュッと両手を握り締め、『本当の家族』を思う。 そしてその瞬間、数時間前まで確かに存在した迷いがはやての瞳から消え、代わりに悪魔の如く冷酷な瞳が携さわった。 ――全てを利用する。 ――なのはちゃんも、フェイトちゃんも、ヴィータも、シグナムも、シャマルも、ザフィーラも、六課のみんなも、『本物のヴィータ達』を救うために利用する。 ――悪魔と罵られても、構わない。 この時、夜天の主は人の道を踏み外す覚悟を、決めた。 □ (へぇ、なかなか良い顔になってきたじゃん) そしてその覚悟の表情を盗み見た男が一人。 最強のアンテッドを自負する男――キング。 僅かに顔を横に向け後ろを見ると、良い感じに思い詰めた顔をしたはやて。 最初に出会った時とは比べものにならない程の冷淡さを見せているはやてを見て、キングは愉悦を感じる。 (狂人さん一人出来上がりってね。案外チョロかったね) 一言二言追い討ちを掛け、後ろを歩く少女を更に狂わせたい。 だがキングはそれをしない。 何故か? 見つけたからだ――はやてを壊す以上に面白いものを。 (これは相当な量だね。出来ればゆっくり確認したいんだけど……) 携帯の画面に映る『それ』を見ながらキングは思案する。 『これ』は相当な量を誇る。とてもじゃないが歩きながら全てを把握するのは不可能に近い。 何とか一人になり、ゆっくりと『これ』について考えたい。 何か方法はないか――――アイディアは直ぐに浮かんだ。 「ねぇ、はやて?」 「へ? あ……な、何や?」 殺伐とした思考の中、いきなり現実に引き戻され、はやては僅かに狼狽を見せた。 だがそれも一瞬。 直ぐさま微笑みの仮面を被りキングに応対する。 「なにキョドってんの? しっかりしてくれよ、頼むからさ」 「……ゴメンな。ちょっと考えごとしてて、な」 流石ははやて。古狸とも呼称されるだけのことはある。 嘲りを含んだキングの言葉にも、微笑みの仮面は揺らがない。 「それでどうしたん? 何か見つけたんか?」 「ああ、一つ提案がね」 提案、という言葉にはやては何か嫌な予感がした。 この何も考えてなさそうな男が提案? どうせロクな物ではないだろう。 「あのさ。もうちょっとこの建物を調べていかない?」 ――やっぱり。 心の中で大きく溜め息を吐き、だがそれを面に出す事なくはやては口を開く。 「調べるって……今からか?」 そう言いはやては自分が立つ床、つまり地上本部を指差す。 そんなはやてににキングは微笑みながら頷く。 「うん。もしかしたら何か武器とか隠されてるかもしれないじゃん」 キングの言葉にはやては困ったような苦笑いを浮かべ―― (何言うとんのや、コイツは……) ――心の中で大きく舌打ちをした。 ――今この瞬間にも、貴重な戦力であるヴィータはドンドン離れて行っている。 ヴィータを見失ったらどうするつもりだ? お前がヴィータの代わりに戦うとでも? ショボい念力しか使えないお前が? ふざけるな。 それにこの巨大な地上本部を二人で調べ尽くせと言うのか? 有るか分からない希望に縋り時間を無駄にしろと? ヴィータという確実性の高い戦力を捨ててまで? 馬鹿も休み休み言え。少しは物を考えて判断しろ。 「……私としては今すぐにでもヴィータを探しに行きたいんやけど……」 怒りと呆れを心中に押し隠し、言葉を紡ぐはやて。 「んじゃ俺は上の方調べてくから、はやては地下を宜しく。一時間経ったら最上階にある展望室に集合ね」 ――だがそんなはやての言葉にもキングは聞く耳を持たない。 ヒラヒラと手を振り階段がある方へと歩き始めた。 「ちょ! ちょっと待っ――」 制止の言葉も虚しくキングは角を曲がり完全に消えた。 最早怒り、憤りを通り越し、呆然とする事しかできない。 「なんなんや! あのアホは!!」 キングが去って数秒後、はやては感情のままに怒鳴り声を上げた。 仮面を被ることすらも忘却の彼方。 その手に握られたツインブレイズは、哀れ渾身の力で床へと叩き付けられた。 □ それから数時間後、キングは計画通りに一人で地上本部最上階の展望室に居た。 全面に張られた巨大なガラス窓から映る圧巻の光景。 それは会場全体を一望するには余りある程である。 しかしそこに居る唯一の男は、そんな絶景にも脇目を振らず、片隅に置かれた長椅子に腰を下ろし一心不乱に携帯を見つめていた。 「……ふうん」 『それ』を一言で言い表すのならば異質であった。 今時の携帯には必ずある機能――インターネット。 パソコンと比較すれば確かに制限はあるが、ふとした時に調べ物をする時にはこれ以上なく便利な代物だ。 それは携帯愛好者のキングも例外ではなく、度々に利用させてもらっている。 ――そして『それ』はインターネット機能の一つ『お気に入りフォルダ』の中に隠されていた。 「……こんな物が隠されてたなんてね。プレシアもやってくれるよ」 元々フォルダに登録されていたサイトは全て消されていた。 残されていたサイトは『これ』のみ。 そのサイトのタイトルは―― 「――『CROSS-NANOHA』、ね……どうにも訳が分かんないな」 携帯の画面に目を向けながらキングが呟いた。 その表情はキングにしては珍しく疑問の色に染まっている。 それは不思議なサイトだった。 背景は真っ白。あるのは十数のリンクのみ。 ――『HANNMOKU NO SUBARU』、『YUUGIOU-GX』、『NANOSHING』、『MASUKARE-DO』、『RYU-KI』、 『KABUTO』、『DEJIMON』、『TRIGUN』、『NANOSUTA』、『KATAYOKU NO TENSHI』、『SESSYOUMARU』、『OWAKURO』、『MEBIUSU』、『L』、『GETTA-』、『MEDORE-』、『ARMS』 それぞれのリンクの先にはまるで漫画や小説のようなタイトルがあり、そして長々とした文章が続く。 それらは意味を為さない文章ではなく、立派な物語として成立していた。 「……何なんだろ、これ」 正直に言えばさっぱり意味が分からなかった。 物語ということは理解できた。そしてこれらの物語にはある特定の人物達が必ず と言っていい程に登場する事も。 その登場人物と同姓同名の人物がこの殺し合いに参加している事も。 「なのは、フェイト、はやて、スバル、ティアナ、キャロ、エリオ…………大体の物語はコイツ等を中心に動いている……」 他にも多数の人物が登場するが、特にこの七人は別格の扱いで出てくる。 その中でも群を抜けている人物が、高町なのは。 殆どの物語で、絶対的な実力を持った魔導師として扱われている。 そしてその親友として出てくる八神はやてとフェイト・T・ハラオウン。 スバル達はなのは達の教え子で、なのは達と共に事件解決に奔走する役所だ。 基本的にこれら十数の物語は四つに分類できる。 一つ。突如違う世界から現れたある人物が、なのは達と協力し、ジュエル・スカリエッティという男の野望を阻止する物語。 『KATAYOKU NO TENSHI』、『SESSYOUMARU』、『L』『ARMS』、『MEDORE-』、などが分類できる。 二つ。別世界に渡る力を持つなのは達が、謎の未開拓の世界に飛び事件を解決していく物語。 これには『YUUGIOU-GX』、『DEJIMON』などが分類できる。 三つ。初めからなのは達の世界とまた別の世界が混濁されており、なのは達や別の世界のキャラが協力、または敵対し進んでいく物語。 これに分類出来るのは『HANNMOKU NO SUBARU』、『NANOSHING』、『NANOSUTA』、『KABUTO』、『RYU-KI』、『OWAKURO』、『GETTA-』 四つ。『子供時代』のなのは達が登場し、ある世界から飛ばされたキャラと出会ったり、元々世界が混濁された状態から様々な事件を解決していく物語。これら物語にはスバルやティアナ達は登場しない。 『MASUKARE-DO』、『TRIGUN』、『MEBIUSU』などがそうだ。 時系列もバラバラ。平行世界という言葉を信じたくなる程に様々な物語が繰り広げられている。 だが、基本的にどの物語でも高町なのは等の性格は変わらない。軸がぶれることなく、自らの信念を通している。 「でもあのはやては……?」 だがそこである疑問が浮かんだ。 それは、自分が出会った「八神はやて」について。 あの八神はやては明らかにおかしい。 このサイトに掲載されているどの八神はやてとも違い、非常に腹黒い印象を受ける。それこそ、仲間が襲われているという状況だけで簡単に殺害を犯す程に。 「少なくともこのサイト内にそんな性格のはやては居なかった…………やっぱ嘘も混じってるのかな、コレ?」 しかし、とキングは再び熟考する。 これらの小説が全て嘘だという事もまた断言できない。そもそもコレだけの文量。しかも閲覧者は自分のみ。 自分一人を騙す為にこれ程大掛かりの文章を創作するのか? そして決して無視する事の出来ない一つの物語――『MASUKARE-DO』。 それは不思議な話だった。 子供時代のなのは達、幾人にも及ぶライダー達、そして怪人、ワーム、アンデッド。 それぞれが絡み合い物語を形成する、それが『MASUKARE-DO』であった。 そして『MASUKARE-DO』に登場するキング――――全てが自分と同じ。境遇も、選択も、まるで何者かから観測されたかのように記されていた。 そう、『MASUKARE-DO』内のキングは正に自分そのもの。 その事実にキングは底知れぬ不気味さを感じた。 「ホント訳分かんないね……」 そして最後に残るもう一つの事実。 『CROSS-NANOHA』内にある小説、その中から同姓同名の人物がこのゲームに参加している事。 例えば『HANNMOKU NO SUBARU』からはルルーシュ・ランペルージ、C.C.、カレン・シュタットフェルト、シャーリー・フェネットの四人。 『NANOSHING』からはアーカード、アレクサンド・アンデルセン、インテグラル・ファルブルゲ・ヴィンゲート・ヘルシング、シェルビー・M・ペンウッドの四人。 以上のようにそれぞれの物語から一人から四人、誰かしらがこの殺し合いに参加している。 「コイツらも俺同様、誰かしらに観測され物語として記録された? そもそも観測者って誰? 可能性として一番高いのはプレシアだけど、それぞれの文章が違い過ぎる……まさか組織ぐるみでの作業? だとしたらプレシアが指揮して? それとも偶然発見し盗み出した? …………ああ、もう! こんがらがってきた!!」 それまで真剣な表情で考察を続けていたキングであったが、最後の叫び声と共に携帯を閉じベンチへ寝転がる。 「そもそもこんなの考えたって分かる訳ないじゃん。…………まぁ話半分に受け取っておけばいいか……」 相当な量の文章を朗読した事、慣れない考察を長々と続けた事、それらが予想以上にキングを疲労させていた。 気分転換の意味も込め、この時初めてキングは窓外に視線を向ける。 視界に映る数多のビル群、その先にボンヤリと見える緑の森林、そしてこの殺し合いの会場でも変わらず世界を照らす太陽。 圧倒的な光を放つそれを目を細め眺めていると、ある人物がキングの脳裏に浮かんだ。 といっても正確な姿形は全く浮かばない。 分かるのは男という事だけ。 その男は『MASUKARE-DO』の中でこう言っていた。 「自分は天の道を往き総てを司る男だ」と。 そしてその男は言葉通りの実力を有し、常に不遜な態度を崩さない。 数々のライダーの中でもずば抜けた力を持つライダー――仮面ライダーカブト。 その人間体、天道総司。 この殺し合いにも参加している男だ。 「天道、か……会ってみたいね」 理由は勿論一つ。 天道を、この何処までも自分を信じているこの男を――壊したい。 自分が如何に無力なのかを教え、そして絶望に歪んだ顔を見てみたい。 「ふふ、楽しみだなぁ」 無邪気な微笑みと共にキングが立ち上がった。 手に携帯を持ち、天を照らす太陽を見つめ、王は動き出す。 「んじゃ、はやてが来るまでノンビリしようかな…………ってアレ?」 ――そして発見する。 自分が座るベンチの右手側、方角で言えば北に位置するベンチの前にあるそれを。 二重の円に三角形が二つ組み合わさり形成された六亡星。円と円の間に書かれた謎の文字列――俗に言う魔法陣がそこにはあった。 □ 十人程の人間が乗れる透明なエレベーター。 その中で八神はやては一人、怒りに身を震わせていた。 何処までも自分勝手なキング。 その発言一言一言が気に触るキング。 ウザったい。ふとすれば殺意すら湧く。 結局あの後、はやてはキングの言う通り地下を探索した。 正直、キングを放置し一人で行動する事も考えたが折角の戦力を失う事は忍びない。 それにデバイスが無い今、はやて自身の戦闘力は皆無と言ってもいい。 そんな状態で外に出て、殺し合いに乗っている参加者に出会えば、それだけでゲームオーバー。 キングを捨て置くのは余りに拙い。 「せやけど、あの馬鹿はどうすればいいんやろ……」 キングのことを考える度に溜め息が出て、頭が痛くなる。 唯我独尊。我が儘で自己中心的。 その癖に実力はあまり高い訳でもなく念力が使える程度。 駒としては最悪の部類だ。 (早いとこ手ぇ切らんとあかんな……) はやてがその結論に至ったその時、甲高い電子音と共にエレベーターが止まる。 自動的に扉が開き、そして視界に広がる圧倒的な光景。 とはいえはやてには見慣れた光景。大した感動を覚えるでもなく、はやては首を左右に振り目的の人物を探し始める。 「あ、やっと来たね」 と、探し出す前に向こうから声を掛けてきた。 相も変わらず右手で携帯をパカパカと開け閉めしながら、近付いてくる。 「そっちは何か見つかった?」 「いや、こっちはなんも無かったで」 途端、あからさまなまでにキングの顔が変化する。 「はぁ? 何時間も時間掛けて何も見つけられなかったの? おいおい、止めてくれよマジで」 両手を広げ、ヤレヤレと首を左右に振るキング。 身体全体で大袈裟に表現される落胆。再びはやての頭に血が登り始める。 「ま、良いけどさ」 だがはやてが怒りを爆発させるより早く、キングはそう言い後ろに振り返った。 突然の行動に訝しげな表情を浮かべるはやてをそのままに、何処へともなく歩を進め始める。 「ついてきなよ。コッチに面白いものがあるよ」 ――面白いもの? その言葉に疑問符を頭に浮かべ、はやてはキングの後を追い円形状の展望室を右手側に歩く。 巨大な窓から射し込む日光が時間の経過を教えてくれる。久方振りに見た太陽は眩しかった。 「これだよ」 二十秒と歩かず、それの存在にはやても気付いた。 管理局局員が良く談笑を繰り広げているベンチ。その直ぐ側に描かれた緑色の魔法陣。 はやての表情に僅かな驚愕が浮かぶ。 「これは……」 「どう? 面白いだろ?」 キングの言葉に答えを返すことなく、はやては膝を付き真剣な表情で魔法陣を調べ始める。 そんなはやてを後目にキングは、魔法陣の近くに置かれた看板を眺め、口を開く。 「『魔力を込めれば対象者の望んだ場所にワープできます』、だってさ。どう? 本当だと思う?」 キングの問いに、見上げるような形で顔を上げはやては答える。 「確かにこれは転移魔法の陣や……」 「転移魔法?」 聞き慣れない言葉に不思議な顔を浮かべるキング。 「ようするに対象物を任意の空間に瞬間移動させる魔法のことや。多分魔力を込めれば発動すると思うで」 はやての説明によりその意味を理解したのか、キングは一つ頷く。 そもそもキング自身、瞬間移動という特殊能力を持っている。多少の驚きは感じるものの、充分に有り得るものと判断できた。 「……ってことは本当にワープできるってこと?」 「おそらく……」 キングの問い掛けに、はやては曖昧に頷く事しか出来なかった。 ――確証がない。 確かに転移するにはするだろうが、本当に望み通りの場所に転送するかは分からない。 もしかしたら禁止エリアに跳ばされズガン、という可能性だってある。 おそらく、この転送魔法を設置したのはプレシア自身。 信用できるのか? 罠ではないのか? 眉間に皺を寄せ魔法陣を睨むはやて。 その頭を分かる筈のない疑問が浮かび続ける。 「ねぇ早くしようよ」 ――と、そこで思考の泥沼に埋まり掛けたはやてを引き上げる者が居た。 その名はキング。 キングは魔法陣の中で急かすような視線をはやてに向けている。 「早く、って使う気なんか!? こんな怪しいものを!?」 「何? もしかしてコレが罠だと思ってるの?」 そうや、と頷くはやてにキングは大袈裟に溜め息を吐く。 「こんな大人数を集めて、こんな馬鹿げたゲームを開催する奴だよ? 罠に引っ掛かって死亡、なんてつまらない殺し方をする訳ないじゃん」 純粋な悪だからこそ共感できる悪の思想。 確かに一理ある、とはやては感じた。 「それに、あんたが会いたがってた『家族』の所にも跳べるかもよ」 「…………そや、ね。物は試しや。やってみるのも悪くないかもしれへんな」 その表情には今だ迷いが感じ取れたが、だがそれでもはやては――頷いた。 ゆっくりと魔法陣に足を踏み入れる。 罠という可能性は消えない。だがこれを使えばヴィータの元に一瞬で辿り着く。 ――これは、賭けだ。 「……いくで」 「ああ」 徐々に魔力を魔法陣へと集中させていく。 淡い緑色に魔法陣が発光し始める。 光は段々と輝きを増していき、そして一際強烈な発光と共にキングとはやての姿が――――かき消えた。 □ 「……ここは?」 光が止んだと思えば、そこに立っていた。 先程までいたガラス張りのフロアとは明らかに違う景色。 地面には雑草が生え、空気は瑞々しい。 周囲には緑色の葉をつけた木々、左手の方には川が流れている。 「へぇ、本当にワープするとはね。やるじゃん、はやて…………はやて?」 男――キングにしては珍しい褒め言葉。 だがその言葉を向けられている筈の少女は何処にも居ない。 キングも首を捻り軽く周囲を見渡すが、その姿は見当たらなかった。 「あれ、はぐれちゃったかな……ま、いっか」 一分にも満たない短い探索の後、キングは思考を切り替え、歩き始める。 行き先は決めていない。何となく人の気配がする方に進み――――見つけた。 だがそれは八神はやての姿ではない。 ピンク色の髪の毛に何処か辺境の民族が着るような衣服を纏った少女が一人。 そして傷だらけ――特に脇腹から酷い出血をしている天然パーマの青年が一人、居た。 「え……あ……」 ピンク髪の少女が怯えたような視線をキングに向ける。 恐怖と猜疑、疑心が入り混じったその瞳。キングは直ぐさま理解する。 コイツは壊しがいがある存在だ、と。 「そんなビビんなくたって良いのに……俺はキング、殺し合いには乗ってないよ」 両手を頭の上に挙げ、出来るだけ優しく微笑む。 だがその微笑みには、明確な愉悦が滲み出ていた。 「アンタの名前は?」 「キャ、キャロ・ル・ルシエです……」 ――キャロ・ル・ルシエ。 聞き覚えはないが見覚えはある名前。 そう、確か『CROSS-NANOHA』の作品に登場する魔導師の一人。 八神はやての部下にして、機動六課フォワードに属するサポート専門の魔導師だった気がする。 「よろしくね、キャロ……で、そっちの男は?」 「天道総司って言ってました……ついさっき気絶してしまって……」 瞬間、キングは目を見開く。そして同時に顔を俯かせ口を抑える。 その時、キングの心中を支配した感情は圧倒的な歓喜。 (コイツが天道ね……。何だよ何だよ、偉そうな事言ってたわりにはもうボロボロじゃん) 『MASUKARE-DO』内にて最強クラスの力を持つライダー。 つい先程、心の底から壊してみたいと考えた男が直ぐ目の前に居る。 感情を押さえられない。 口にある手を離せば笑い転げてしまいそうだった。 (やってくれるじゃん、プレシア! 今だけ、今この瞬間だけは感謝してやるよ!) ――キャロ・ル・ルシエ ――天道総司 転移された先にて遭遇したものは、王が願った通りの極上の玩具。 二つの玩具を手に入れ、王は笑う。 □ あれから直ぐ、天道さんが倒れた。 やっぱり傷の具合が良くないらしく、脂汗を額に浮かべ苦しそうに呻き気絶してしまったのだ。 幸いな事に自分は治癒魔法が使える。魔力の循環効率が鈍く感じたが、一命を取り留めることは可能だろう。 川の畔に天道さんを横たえ、治癒魔法を行使する。 絶対に死なせない。 この人は言っていた。 「自分は天の道を往き、総てを司る」と。 当然のようにそう言った天道さん。 その自信に満ち溢れた姿は、疑心暗鬼になりかけていた自分の心に一筋の光をくれた。 この人なら信じられる。 本当にこの殺し合いを打破してくれる筈だ。 絶対に、死なせない。 その一心で治療を続け、そして漸く天道さんの容態が落ち着いてきたその時、一人の男の人が現れた。 赤いジャケットを羽織り、沢山のアクセサリーを付けた男の人。 こんな殺し合いの場だというのにその人は笑っていて、しかもその瞳は冷たい光を 携えていて、怖かった。 どうしよう? この人が殺し合いに乗ってたら、どう戦おう? 身構えて、でも恐怖心は隠せなくて、迷いに頭を悩ませていると、その人の両手が動いた。 降参するように両手を頭より上に挙げ、名乗ってくれた。 名前はキングさんと言うらしく、さっきから携帯を弄っている。 最初は悪い人に見えたけど、殺し合いには乗っていないらしい。 子供っぽく微笑みながら、そう語っていた。 その表情に私も少し安心し名前を名乗る。 私の名前を聞いた時、キングさんは何故だか少し驚いたような表情を浮かべていた気がした。 そして天道さんの名前も教える。 その瞬間キングさんは唐突に口を抑え俯き始めた。 私は一瞬だけ見た。笑っているキングさんを。 その笑みはさっきまでの優しげなものとは微妙に違い、獰猛な獣のそれに似て、見えた。 ――ナンデスカ、ソノホホエミハ? 途端に心を漆黒が染める。 村を追放された時の光景が、自分を置いて何処かに消えたギンガさんの姿が、心に、浮かんだ。 違、う。ギンガさんは自分を裏切った訳じゃない。 何かしらの事情が有って、仕方無く私を放置したのだ。 キングさんも、そうだ。 殺し合いに乗っていないキングさんが、あんな怖い顔をする訳が、ない。 ――天道さん。 横たわる天道さんの右手をギュッと握る。 温かい。 そうだ。みんなで協力すれば大丈夫。 フェイトさん、エリオ君、スバルさん、ティアナさん、なのはさん――みんなが居ればどんな事件だって解決できる。 大丈夫。 大丈夫。 大丈夫。 みんなが居れば――。 気付けば空が白んでいた。 天道さんの顔に浮かんでいた苦悶は消えている。良かった。 私はそう思いながら、大きく安堵の息を吐く。 そして私達から少し離れた木に寄りかかっているキングさんは、微笑みを向けていた。 【1日目 早朝】 【現在地 D-7 川の畔】 【キャロ・ル・ルシエ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】 【状態】疲労(大)、精神疲労(中)、魔力消費(中)、脇腹に切り傷・左太腿に貫通傷(応急処置済み) 【装備】憑神鎌(スケィス)@.hack//Lightning 【道具】支給品一式×2、『かいふく』のマテリア@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使、葉巻のケース 【思考】 基本:殺し合いを止める。殺し合いに乗っている人がいたら保護する。 1.天道さんを治療する。 2.今は自分に出来る事をする。 3.出来る限り天道を治療する。 4.仲間を探し合流する。 [備考] ※別の世界からきている仲間がいる事に気付いていません。 ※憑神鎌(スケィス)のプロテクトは外れておらず、待機形態のままです。 ※キングに対し僅かな疑心を抱いています。 【天道総司@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状態】重症(特に右脇腹)、気絶中 【装備】爆砕牙@魔法妖怪リリカル殺生丸、カブトエクステンダー@魔法少女リリカルなのは マスカレード 【道具】支給品一式、ゼロの仮面@コードギアス 反目のスバル 【思考】 基本:出来る限り全ての命を救い、帰還する。 0.気絶中 1.天の道を往く者として、ゲームに反発する参加者達の未来を切り拓く。 2.カブトゼクターとハイパーゼクターを取り戻してみせる。 3.俺が望みさえすれば、運命は絶えず俺に味方する。 4.感謝するぞ、加賀美。 【備考】 ※参戦時期はACT.10冒頭。クロックアップでフェイト達の前から立ち去った直後。 ※なのは、フェイト、はやて、クロノは一応信用、矢車は保留、浅倉は警戒しています。 ※身体がいつものように動かない事を知りました。 ※意識に反して、天道の体は既に限界が近い状態です。 ※取り敢えず峠は越えました。 【キング@魔法少女リリカルなのはマスカレード】 【状態】健康、非常に上機嫌。 【装備】無し 【道具】ライダーベルト(カブト)@魔法少女リリカルなのはマスカレード キングの携帯電話@魔法少女リリカルなのはマスカレード 【思考】 基本 この戦いを全て滅茶苦茶にする 1.天道とキャロで遊ぶ 2.はやてとの合流は後ででも良いかな 3.はやてとヴィータの決着が着いたら、残ったほうに真実を伝えて、その反応を楽しむ 4.とにかく面白いことを探す 【備考】 ※制限が掛けられている事に気がつきました ※ゴジラにも少し興味を持っています ※携帯電話は没収漏れです。写メ・ムービー以外の全ての機能は停止しています。 ※携帯には相川始がカリスに変身する瞬間の動画等が保存されています。 ※キングの携帯に外部から連絡出来るのは主催側のみです。 ※カブトの資格は持っていません ※キングの携帯のお気に入りフォルダに『CROSS-NANOHA』へのリンクが存在します。 □ 時は少し遡り、E-4に位置する図書館。 海鳴市にある物と酷似したそれは、その巨大さと造りにより市街地の中でも一際輝いて見えた。 そんな図書館の一階部分、そこに二人の男女が居た。 ベンチや椅子、机などが多数置かれた空間。 通常なら勉学に精を出す学生や、文字の世界に没頭した本好きの人々が席を埋め尽くしている筈のそこには、今二人の男女――ヴィータとミライだけが座っていた。 ヴィータは膝を抱え顔を俯けた、ミライは窓から射し込む光をボンヤリと眺めている。 会話は、ない。ただ、重苦しい沈黙だけが二人を包んでいた。 ――暖かい日光に包まれ、ミライはただ後悔していた。 現れた化け物。 クロノの死。 クロノを犠牲に生き延びた自分。 自分はウルトラマン、勇気の戦士だ。なのに自分は、逃げた。 まだ幼い、未来ある少年を戦場に残しおめおめと逃げ出した。 変身さえ出来れば…………そう、何度も悔やんだ。 あの時メビウスに変身できていれば、未来は確かに変化しただろう。 あの化け物を倒す、とまではいかなくてもクロノと共に逃亡することは出来た筈だ。 だがあの時腕に嵌ったブレスレットは反応しなかった――――それが現実だ。 そしてクロノは死んだ。 大事な時に戦えないで何がウルトラマン、何が光の戦士。 僕は――戦士失格だ……。 ポタリ、とミライの唇から水滴が零れ落ちた。 それはズボンに当たり赤黒いシミを作る。 誰も死なせない。 そんな甘い決意は脆くも崩れ去り、だけどそれでも殺戮のゲームは続く。 余りの理不尽に精神(こころ)が折れそうになる。 後悔が自分の胸の中で暴れる。 (すまない……すまない……すまない……すまない……) 心の中で何度も反芻される謝罪。そして、ミライは顔を上げる。 「行こう、ヴィータちゃん」 迷いに、後悔に、心を蝕まれ、だがそれでもミライは立ち上がった。 横に座るヴィータが、ミライへと顔を向ける。 その頬には涙の痕が残されていた。 「行くって……何処にだよ……」 「助けを求めてる人の元へだよ。死んでしまった……死なせてしまったアグモン君やクロノ君の分まで、僕達が戦うんだ」 大切な仲間をむざむざと死なせた――自分は戦士失格だ。 でも、だからといって膝を折って良い訳ではない。 いくら後悔しても、諦めたくなったとしても、それは許されない。 死なせた彼等の分まで、戦う。それが僕――ヒビノ・ミライに出来る唯一の罪滅ぼし。 僕は、折れない。 仲間の死、自分の無力さ、長い長い苦悩の末にミライは答えを導いた―― 「だからヴィータちゃん、行こう! みんなを救うんだ!」 「でも、私は…………ごめん。一緒には、行けない」 ――だがミライの決意に赤服の魔導師は首を横に振った。 □ ヴィータは迷っていた。 命を賭け自分を逃がしたクロノの姿を見て、自分以上に悲しんでいる筈のミライの決意を聞き――でも、迷っていた。 どうしても譲れない事があるのだ。 それは、闇の書の主――八神はやてについて。 守らなくてはいけない。 殺させる訳にはいかない。 ミライの言う意味も分かる。自分だってクロノの意志を継ぎ、戦いたい。 でも――無理だ。 助けを求める者、全てを救っていたら時間が掛かりすぎる。 そんな事をしていたら、はやてに出会う確率は低下する。 早く、一秒でも早くはやてに会って守護しなければならない。 自分は――守護騎士だから。 だから。 だから。 だから。 ごめん。 本当にごめん。 私は、お前と、協力、できない。 「ヴィータちゃん……?」 「約束する! 殺し合いにのった奴としか戦わない! それは約束するよ! でも協力は、出来ないんだ! ……はやてを、少しでも早く、はやてを救わなくちゃ、ダメなんだ……」 ――少女は吐き出すように呟き、駆け出す。 ミライとは正反対の、出口へと続く道を全力で、振り返らず、走る。 「ヴィータちゃん!」 一拍遅れミライも走り出そうとし、止めた。 あれが彼女の決意。自分が決意したようにヴィータも決意したのだ。 ――最も大切な人を護る。それもまた一つの決意だ。 それを制止する事など自分には、出来ない。 でも。 だから。 せめて。 (――無事でいてくれ……) 願おう。 彼女の、そして彼女が一番大切にしている者の無事を。 何時かまた会いたい。 そして今度こそ協力して、殺し合いを止めよう。 ヴィータから数分遅れ、ミライも外の世界に踏み出す。 ヴィータの姿は何処にも見えない。もう大分遠くに行ったのだろう。 「僕も、行かなくちゃな」 大きく息を吸い込み、自らの決意を果たす為、光の戦士も歩き始めた。 【ヴィータ@魔法少女リリカルなのはA's】 【状態】疲労(小)、号泣、哀しみ、左肩に大きな切り傷 、迷い 【装備】ゼストの槍@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式×1、デジヴァイスic@デジモン・ザ・リリカルS&F 、ランダム支給品0?1 【思考】 基本 はやてを救って、元の世界に帰る 1.悪い、ミライ……。 2.八神はやて及び他の守護騎士たちとの合流 3.そして彼らに偽者の八神はやてがいて、殺し合いに乗っていることを伝える 4.ヴィヴィオを見付けた場合は、ギルモンの代わりに守ってやる 5.赤コートの男(アーカード)はぶっ殺す。 【備考】 ※はやて(StS)を、はやて(A's)の偽物だと思っています ※デジヴァイスには、一時的に仮パートナーとして選ばれたのかも知れません。 ※なのは達のデバイスが強化されたあたりからの参戦です 【ヒビノ・ミライ@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは】 【状態】疲労(小)、号泣、哀しみ、背に切傷 、強い決意 【装備】メビウスブレス@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは 【道具】基本支給品一式、ランダム支給品0?2 【思考】 基本:殺し合いを止める。 1.ヴィータちゃん……。 2.助けを求める全ての参加者を助ける。 3.なのは、フェイト、ユーノ、キャロと合流したい。 4.アグモンを襲った大男(弁慶)と赤いコートの男(アーカード)を警戒。 【備考】 ※メビウスブレスは没収不可だったので、その分、ランダム支給品から引かれています。 ※制限に気付いてません。 ※デジタルワールドについて説明を受けましたが、説明したのがアグモンなので完璧には理解していません。 □ そして誰も居なくなった図書館。その二階から、二人が去った一階へと降りてくる者がいた。 それは八神はやて。 茶色のショートヘアーを揺らしつつ右、左、右と周囲に首を回し大きく肩を落とす。 「なんやねん、此処は……」 幼少時に利用していた図書館、という事は理解できる。 ただ何故ここに飛ばされたのかが分からない。 転送の先にある無人の図書館。キングも居ない。 当然、望みの者も居ない。 (罠、か……) 直接死に繋がる訳ではない。それについてはキングの予想通りだったらしい。 だが、あの転移魔法は罠に違いない。 丁度会場の中心にある巨大な建築物――地上本部。 位置といい、その圧倒的存在感といい、最も人が集結し易い施設だろう。 その最上階に置かれた『魔力を込めれば対象者の望んだ場所にワープできます』という甘言。 それに釣られ人々は魔法陣を利用し、そして今の自分のように仲間と離れ離れになる。 手を組みゲームを打破しようとする参加者達を分散させる――良くできた罠だ。 「……やられたなぁ……」 先程までヴィータ達が座っていたベンチ。 その二つ後ろに置かれたベンチに腰掛け、息を吐くはやて。 キングという戦力を失ったのは痛い。だが、精神的な負担が軽くなったのも事実。 「もうそろそろ放送やし……休憩でもしとこか……」 それに一人というこの状況は、イラついていた心を落ち着けるには最適かもしれない。 喧しい協力者が消えた事に僅かな安堵を感じつつ、はやては目を閉じる。 はやては知らない。 あの転移装置が罠ではなかった事を。 初めに転移された地点――図書館・二階の直ぐ真下に探し求めていた少女がいた事を。 もし転移した後、直ぐ様階段を下っていれば少女と出会えた事を。 八神はやては、知らない。 【八神はやて(sts)@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】 【状態】健康 【装備】ツインブレイズ@魔法少女リリカルなのはStrikerS 【道具】支給品一式×2、ランダム支給品1~3個(武器では無い) ランダム支給品1~2個(キングから貰いました) 医務室で手に入れた薬品(消毒薬、鎮痛剤、解熱剤、包帯等) 【思考】 基本 プレシアの持っている技術を手に入れる 1.第一放送まで休憩する。 2.「ヴィータ」を追いかけ、彼女を戦力に加える 3.チャンスがあればキングを排除する 4.首輪を解除できる人を探す 5.プレシアに対抗する戦力の確保 6.以上の道のりを邪魔する存在の排除 【備考】 ※参戦時期は第一話でなのは、フェイトと口喧嘩した後です ※名簿はまだ確認してません ※プレシアの持つ技術が時間と平行世界に干渉できるものだという考えに行き着きました ※ヴィータの他、この場にいるかもしれない守護騎士たちに優しくするのは、 自分の本当の家族に対する裏切りだと思っています ※キングのことは、ただの念力が使えるだけの少年だと思っています ※転移装置を、参加者を分散させる為の罠だと勘違いしています 【『CROSS-NANOHA』】 ロワ参加者、それぞれの世界で起きた事象が物語風に記されています。 その中身は、『リリカルなのはクロスSS倉庫』にある内容と一字一句間違い無く同じ物です。 因みに、 『HANNMOKU NO SUBARU』は『コードギアス 反目のスバル』、『YUUGIOU-GX』は『遊戯王GX』、『NANOSHING』は『NANOSHING』、『MASUKARE-DO』は『魔法少女リリカルなのは マスカレード』。 『RYU-KI』は『仮面ライダーリリカル龍騎』、『KABUTO』は『仮面ライダーカブト』、『DEJIMON』は『デジモン・ザ・リリカルS&F』、『TRIGUN』は『リリカルTRIGUNA's』、 『NANOSUTA』は『なの☆すた nanoha☆stars』、『KATAYOKU NO TENSHI』『魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使』、 『SESSYOUMARU』は『魔法妖怪リリカル殺生丸』、『OWAKURO』は『なのは×終わクロ』、『MEBIUSU』は『ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは』、『L』は『L change the world after story』、 『GETTA-』は『ゲッターロボ昴』、『MEDORE-』は『小話メドレー』、『ARMS』は『ARMSクロス『シルバー』』 となっています。 【転移魔法の魔法陣】 望んだ者の直ぐ近くの地点に転移を行う魔法陣。 微量な魔力でも発動可能。あくまで直ぐ近くの地点に転移するので、確実に会える訳ではありません。 Back クアットロがもってった!セーラーふく(後編) 時系列順で読む Next 孤独の王 Back クアットロがもってった!セーラーふく(後編) 投下順で読む Next 孤独の王 Back 仮面の告白 八神はやて(StS) Next Hayate the combat commander(前編) Back 仮面の告白 キング Next Deathscythe Back 盟友(後編) ヒビノ・ミライ Next ボクらが叶える未来 仲間を信じていたい Back 盟友(後編) ヴィータ Next アナタハマタマモレナイカモネ Back 勇気のアイテム(後編) 天道総司 Next Deathscythe Back 勇気のアイテム(後編) キャロ・ル・ルシエ Next Deathscythe
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1163.html
魔法少女ニニンがなのは伝 「音速丸襲来!!」 魔法の使えるごくごく普通の小学3年生、高町なのは彼女はある日親友であるフェイトにこんな事を言った。 「ねえフェイトちゃん。召喚魔法ってした事ある?」 「召喚魔法? 知ってはいるけどしたことないな。でもどうしてそんな事を?」 「ユーノ君が知ってるって言うから、ちょっと試してみようと思ったんだけど。フェイトちゃんも一緒に手伝ってくれない?」 「面白そうだね、良いよ。でも何を召喚するの?」 「えへへー実はフェニックスを召喚してみようと思ってるんだ」 そんなこんなでなのははユーノとフェイトの助けを借りアースラで召喚魔法を行い高位の召喚獣の召喚を試みる事となった。 「リリカル、マジカル、フェニックス召喚!」 なのはとフェイトが魔力を注ぎ、円形の魔法陣に魔力が溢れ爆音と共に煙が立ちこめた。 「あれ…もしかして失敗?」 フェニックスが召喚できればそれは相当な大きさの筈なのだが立ち込める煙にはそんな影はない、代わりに妙に味のある濃い~声が響いた。 「呼ばれて飛び出てアンポンタン!! ハッスルハッスル音速丸ううううう!!!!(若本)」 「音速丸さん、あんまり叫ばないで下さいよ。音速丸さんの声でまた空間が歪んだじゃないですか」 「そうですよ音速丸さん、今アニメが良いところなんですから…あれ? なんで我々こんな所に?」 煙の中から現れたのは羽のある丸っこい黄色い物体と忍者みたいな格好の人だった。 「これは一体?…」 「この人達が召喚獣?…」 突然、丸っこい物体と忍者が現れて呆然とするなのはとフェイト。 「音速丸さん! 突然見知らぬ所に来たと思ったらツインテールの美少女が目の前に!!」 「しかも二人ともステッキらしき物を持っている様子…これはもしや魔法少女的な何かでは!?」 「落ち着けお前ら~。ここで慌てれば確実に死亡フラグ確定!! 俺がまずファーストコンタクトを試みるずらああああ!!!!(若本)」 音速丸と呼ばれた丸っこいのはフヨフヨとなのは達の所に飛んで来た。 「きゅ~んきゅ♪ きゅ~んきゅ♪(若本)」 「きゃっ この子人懐っこいよフェイトちゃん」 「それに意外と可愛いね、なのは」 音速丸は鳴き声(?)を上げながらなのはとフェイトに近づき擦り寄って顔を舐めたりしだした。 「音速丸さんがカワイイ系の動物キャラのマネして美少女にセクハラしてるぞ!!」 「ズルイっすよ音速丸さん! 俺たちにもおすそ分けしてください~」 「黙れ~い!! このクルピラ野郎共が~!! 美少女と美女は俺のモノとハムラビ法典に書いてあんだよ~~!!(若本)」 なのはとフェイトにくっつく音速丸に不満の声を上げる忍者達、その忍者達に音速丸は本性を曝け出して吼えた。 「うわっ! なんかベリーメロンっぽい声だよフェイトちゃん」 「私はどっちかって言うとアナゴ的なものを感じるな」 そして落ち着いた所で音速丸たちの自己紹介が始まった。 「初めましてお嬢さんがた~俺の名は音速丸、第108銀河大統領にして、今年度抱かれたい男ナンバー1だ。ぶるううあああああ!!!!(若本)」 「ホントですか!?」 「なのは大統領ってなにか特別なおもてなしした方が良いのかな?」 「なのはちゃんフェイトちゃんそれ嘘だから。音速丸さん純真な子供に嘘を言って混乱させないで下さい。ところで僕の名前はサスケって…」 「あ~、こいつらは忍者その1、2、3でいいからよ(若本)」 「ひどいっすよ音速丸さん! 他の奴はともかく俺は名前があるんですよ!」 「サスケさん! 声がキング・オブ・ハートだからって調子に乗ってるんじゃないですか!?」 「五月蝿いぞ雑種!」 「うわ! 逆ギレのうえ王様モード(by fate/stay night)だよ」 ヒートアップする音速丸と忍者3人になのはとフェイトは苦笑いするしかなかった、そんな所にはやて達、八神家一行がやって来て音速丸のハチャメチャのギアを上げた。 「うわっ! なんやこのハチャメチャな空気は…っていうか何で忍者さんがこんな所におるん?」 「ピコピコピーン! おっぱいレーダーに反応ありいいい!!(若本)」 音速丸はそう叫ぶと八神家一…いやアースラ一の巨乳であるシグナムに(その胸に)飛び込んだ。 「うわっ! なんだこの丸っこいのは!?」 「おっぱ~い! おっぱ~い! おっぱあああああい!!!!(若本)」 「ひゃっ! 服の中に潜り込むな!」 音速丸は“おっぱい”と連呼しながらシグナムの服の中に入ろうとその丸いボディで暴れまわる。 「音速丸さんずるいっすよ~!」 「そうです俺たちにもおっぱい分けてください!」 「馬鹿野郎がああああ!! この世のおっぱいは全て俺のものだってこの前国会で決まったろうが!! ぶるううああああ!!(若本)」 「なんかこの丸っこい子、セルみたいな声やな」 「あたしはブリタニア皇帝だと思うな」 「私はメカ沢さんの声に聞こえますよ、はやてちゃん」 シグナムにセクハラを続ける音速丸に八神家の皆は音速丸を見て各々に感想を言った、そして音速丸のセクハラはレヴァンティンの一撃で終わる事となった。 続かない。 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/593.html
余波 ◆WwbWwZAI1c 相川始は仮面ライダー――ではない。 たとえ人間に害を為すキングや金居のようなアンデッドと戦っていたとしても。 仮面を被りベルトで変身して大切なもののために戦っていたとしても。 相川始は仮面ライダー――ではない。 人によっては「相川始は正義のヒーロー仮面ライダー」みたいなことを主張する者もいるかもしれない。 だが相川始本人はその言葉を頑なに否定するだろう。 なぜなら相川始の正体は仮面ライダーとは程遠いものだからだ。 相川始は最凶最悪のアンデッド――ジョーカーである。 どの種にも属さずにただ出会った者に殺戮を振り撒く破壊者。 それがジョーカーの本質であり宿命である。 相川始はそんな自分の本性を十分理解していた。 だからこそ自分には仮面ライダーと呼ばれる資格はないと思っていた。 だがこのデスゲームの中でその考えは徐々に変わっていった。 きっかけはとある少女との出会い。 その少女は自分の正体を知ってもなお相川始を信じていた。 それ以外にもさまざまな者と出会った。 神を自称する雷人、少女を殺した赤いコートの男、仮面ライダーの名を騙る殺人鬼。 それらの出会いの中でもしかしたらという淡い希望が生まれた事は認めたくはないが確かなのだろう。 だが所詮淡い希望は儚いものだ。 ジョーカーの欲求は今まではヒューマンアンデッドの力もあって抑えることができていた。 だがたびかさなる怒りや悲しみや憎しみは相川始の心の奥底で燻ぶるジョーカーの欲求を肥えさせる。 少女の願いも虚しく相川始には結局仮面ライダーになることなど無理だったのだ。 その証拠が今の状態だ。 現在相川始は東の方へと進んでいる。 その理由は少し前に西の方で微かに感知したアンデッドの気配。 今までならアンデッドを倒すべく勇んで西へ向かっていたが、今の相川始はそうはしなかった。 なぜなら今アンデッドと戦えばその瞬間自分を抑える事ができずジョーカーになる可能性が高いからだ。 そうなればもう元には戻れない。 それからはただ目に付いた者を殺すだけの存在と成り果ててしまう。 だから相川始は東に向かう。 アンデッドとの邂逅でジョーカーになってしまうことを恐れて。 せめてハートの上級カードを手に入れてからと自分に言い聞かせて。 その胸の内に去来する感情は果たして何であろうか。 そして気付けばいつのまにか前方に高い建物があった。 それはまるで自分を裁くための断罪の塔のようだった。 相川始は知らない。 そこに自分と同じように自らの力のあり方に悩んだガンマンがいることも。 そこに自分の見ている前で肉親を惨殺された仮面ライダーがいることも。 そこに自分のことを信じてくれた少女の妹が向かっていることも。 どれも知らずに相川始は導かれるようにその建物に近づいて行った。 そしてそんな一人の青年の苦悩をさらに深めるかのように――3度目の放送が始まった。 【1日目 夕方(放送直前)】 【現在地 F-8 東端(ホテル・アグスタが見える辺り)】 【相川始@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状態】疲労(小)、背中がギンガの血で濡れている、言葉に出来ない感情、苦悩、30分変身不可(カリス、ジョーカー) 【装備】ラウズカード(ハートのA~10)@魔法少女リリカルなのは マスカレード 【道具】支給品一式×2、パーフェクトゼクター@魔法少女リリカルなのは マスカレード、録音機@なのは×終わクロ 【思考】 基本:皆殺し? 1.生きる為に戦う? 2.アンデッドの反応があった場所は避けて東に向かう。 3.エネル、赤いコートの男(=アーカード)を優先的に殺す。アンデッドは……。 4.アーカードに録音機を渡す? 5.どこかにあるのならハートのJ、Q、Kが欲しい。 6.ギンガの言っていたスバルや他の4人(なのは、フェイト、はやて、キャロ)が少し気になる。彼女達に会ったら……? 7.ギンガの死をこのまま無駄に終わらせたくはない。 8.浅倉が再び戦いを挑んでくるなら受けて立つ。 【備考】 ※ジョーカー化の欲求に抗っています。しかし再びジョーカーになれば自分を抑える自信はありません。 ※首輪の解除は不可能と考えています。 ※「他のアンデットが封印されると、自分はバトルファイト勝利者となるのではないか」と考えています。 ※エネルとの遭遇からこのバトルファイトに疑念を抱き始めました。 ※赤いコートの男(=アーカード)がギンガを殺したと思っています。 ※主要施設のメールアドレスを把握しました(図書館以外のアドレスがどの場所のものかは不明)。 Back 進展!? 時系列順で読む Next E-5涙目ってレベルじゃねーぞ!! ~自重してはいけない・なのロワE-5激戦区~(前編) Back 進展!? 投下順で読む Next E-5涙目ってレベルじゃねーぞ!! ~自重してはいけない・なのロワE-5激戦区~(前編) Back D.C. ~ダ・カーポ~ 予兆 相川始 Next 突っ走る女
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/1400.html
魔法少女リリカルなのはStrikers-砂塵の鎖― クロス元:メタルサーガ 最終更新:08/05/19 第0話 軌跡 第1話 遭遇 第2話 認識のずれ 第3話 ひよっこ 第4話 開幕 第5話 ひよっこどもの初陣、荒れ狂う心 第6話 ひよっこの心、はんたの心 第6.5話 バトーのトモダチ、機動六課 第7話 ホテル・アグスタ防衛、泣き叫ぶ心 第8話 賭け 第9話 言葉の重さと誠実さ 第10話 兆候 第11話 壊れかけ 第12話 中破 第13話 1人と1匹と予言 第14話 それぞれの思い 第14.5話 強いということ 第15話 準備完了 第15.5話 アイを大切にする日 第15.6話 たまにはちょっと一休み―温泉旅行へ行こう― 第15.7話 それって食べられるの? 第16話 不意打ち 第17話 大破 第18話 託された希望、蘇る悪夢 拍手感想レス :突っ込み所満載のStsに容赦無く突っ込んでくれるはんたに敬礼!これからもこの調子でどんどんやって下さい。 :いきなり15.5話に飛んでびっくり。でもすごくニヤニヤできるいい話でしたw :続き頑張って下さい。 :はんたが原作ゲームの淡々とした異常さ、空虚さをSS内で体現してて良い感じかと。 :「あ、ソーローって速さのことなんだ。」←噴きましたwww :これから、はんたはどうなるのか気になります。 :最初のころの冷酷な感じが大好きなのでアルファ頑張れ。 :バトー博士の言い回しが最高すぎます。笑いが止まりませんww TOPページへ このページの先頭へ
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/93.html
序章『TIMEVENT』 H14.8.14 PM2 46 ミラーワールド 「何人目だろうと知ったことか、もったいぶらずに今戦えよ!」 エビルウィップを構え、仮面ライダー王蛇が仮面ライダーオーディンへと襲い掛かる。 だが、その瞬間オーディンは王蛇の背後へと回り、一撃を見舞って弾き飛ばした。 すぐさま仮面ライダーナイトと仮面ライダーゾルダが波状攻撃をかけるが、それも捌かれ、逆に王蛇のいる辺りまで弾き飛ばされてしまう。 「何だ…?」 何が起きたかも分からず、呆然とする仮面ライダー龍騎。 「まだ私と戦うときではない。お前達は今のまま戦いあえばいい」 いつの間にか龍騎の背後へと回っていたオーディンが言う。 「だが、少し修正が必要となった」 「修正…?」 王蛇を弾き飛ばしたときと同じように一瞬で龍騎の背後に回り、まるで狙いすましたかのように他のライダー達のところへと殴り飛ばす。そして… 『TIMEVENT』 パキィ…ン 空間が砕ける。その時に衝撃が生まれたかのように龍騎達も吹き飛ぶ。 「何々?どーなってんの!?」 何が起きたか分からず、ライダー達もうろたえている。特にゾルダ。 「タイムベント…」(!? 何で俺がこんな事を知っているんだ?) オーディンとの接触のたびに巻き戻された経験が、このカードのことを思い出させたのだろう。 だが、それももう意味を成さなかった。 「また、巻き戻るのか…」 「…あれ?えっと…俺いつ帰ってきてたんだっけ?」 アパートの一室で、城戸真司が目を覚ました。 持っていたはずの、けれど今は持っていないものに気付くはずもなく。 部屋の時計は10 30を指している。 「…まあ、いいか。って、うわ、やっべ!遅刻だ!」 遅刻寸前の時間になっていることに気付き、急いで支度して編集部へと向かった。 その日の日付はH14.1.30だった。ついでに言うと日曜日なので仕事は休みである。 これで時は巻き戻った。 だが、彼らライダーも、神崎士郎もまだ知らない。 これが、本来関わらないはずの”時空管理局”を関わらせてしまうことを… H14.1.30 AM11 30 海鳴市 「フェイトちゃん、そっちはどうだった?」 高町なのはがフェイト・T・ハラオウンと話す。 「こっちには何もなかった。そっちは?」 「何もなかったよ」 『おかしいなぁ…だったらさっきの反応は何だったんだろ?』 彼女らは何の話をしているのか、その顛末はこうである。 同日 AM10 25 アースラ艦内 『リンディさん、終わりました』 アースラ艦内になのはの報告が届いた。 「ご苦労様。ゆっくり休んで」 リンディ・ハラオウンが労いの言葉をかける。 「しっかし今回といい、前から現れているのといい、いったい何なんでしょうねぇ?」 ここしばらく、海鳴市には傀儡兵とも違う、謎の怪物が現れている。それも人を襲うという厄介なものだ。 今回もなのはとフェイトの二人が退治しに向かい、それが今終わったところだ。 その怪物のことで、エイミィ・リミエッタが愚痴をこぼす。 その時、少しだが海鳴市が揺れた。小規模な地震である。 ただの地震だと思い、帰ろうとする二人。 「…あれ?艦長、海鳴市から次元震の反応が出てます」 …どうやら帰るのはもう少し先になるようだ。 そしてその調査を行い、今に至るというわけだ。 『そうか…分かった。あがってくれ』 クロノ・ハラオウンの一言でその調査は終了となった。 結局、これは原因が分からないまま、特に害も無いだろうということでそのままうやむやになったようだ。 これが今後一年近く続く長い戦いの狼煙となるのだが、この頃にそれに気付く人間はいなかった…。 次回予告 「仮面ライダー、か」 「お前に、危機が訪れる」 「今までのと違う…何なの?」 「変身!」 仮面ライダーリリカル龍騎 第一話『戦の始まり』 目次へ 次へ
https://w.atwiki.jp/nanoharow/pages/617.html
Round ZERO ~GOD FURIOUS ◆gFOqjEuBs6 深い、濃い市街地の闇の中に、神を自称する男――エネルは居た。 怒りと憤怒に歪んだその表情を、一言で例えるならばまさしく鬼神。 激情の余り全身から漏れ出した電流が、鬼のような形相を怪しく照らして、それは余計に際立って見えた。 本来ならば夜の市街地を照らす筈の電灯も、最早まともに機能してはいない。 市街地を淡く照らす筈の月明かりも、空を覆う……というよりもエネルの周囲の空を覆う雷雲のお陰で届きはしない。 ゆらりゆらりと、一歩を進める度に、電灯がちかちかと点灯し、消えていく。 時たまごろごろと音を立てて、常人なら一瞬で焼け死ぬような雷が、エネルの周囲のアスファルトへと落ちる。 闇の中を歩く鬼神と、鬼神が伴う雷雲が、周囲のありとあらゆる電力を根こそぎ奪っているのだ。 電気がまた一つ消える度に、エネルの周囲を走る青白い電流が、夜空で光る雷が、より一層の輝きを放つ。 首輪で制限されているとはいえ、彼は自然(ロギア)系でも最強の部類に入る、ゴロゴロの実の能力者。 エネルがスカイピアでやってきた事を考えれば、この程度の芸当は至って簡単な事なのだ。 しかし、それはエネルが意図してやっている事ではなかった。 「許さん……絶対に許さんぞ、ヴァッシュ・ザ・スタンピード!」 それも全ては、自分ですらも抑えきれない激情が成せる業。 怒りで顔まで真っ赤にしたエネルが、無意識のうちに周囲の電気を奪っていたのだ。 ここまで歩いた数キロの道のり、未だに電力が残っている建物など一軒も無い。 初期の電力を遥かに上回る力を身に付けたエネルの標的はただ一人。 神である自分を跪かせ、あまつさえ神である自分を騙くらかしたあの男。 赤いコートに、トンガリ頭。白い翼のヴァッシュ・ザ・スタンピード。 エネルは先程、そのヴァッシュに良く似た白の翼を見掛けた。 空を羽ばたく白き翼に、はためく赤のコート。それが、南東の方角へと飛翔して行った。 それを視界に捉えた時には、翼の影はかなり小さくなっていたが、それでも見まごう訳が無い スカイピアの奴らに生えたちっぽけな翼とは違う、本当の天使の如き翼。 神を死の恐怖へと追いやった、憎たらしい翼。偉大なる神を失墜させる、天使の様な悪魔の翼。 全ての嘘を見抜いた以上、最早神に歯向う不届き者を生かしておく理由も無い。 殺してやる。殺してやる。殺してやる。殺してやる。 何度も何度も心中で反芻しながら、翼が消えた南東へと歩を進める。 ヴァッシュをこの手でブチ殺した上で、全ての参加者を血祭りに上げる。 最早そうする事でしか、失った威信を取り戻す事は出来はしない。 それが神の名にすがるちっぽけな男に、たった一つ残されたプライドだからだ。 ◆ 金居に追随した八神はやてが、地面に出来たアスファルトを覗き込んでいるのは、ヴィータの死から数分後の出来事であった。 四方八方どっちを見ても、視界に入って来るのは粉砕されたコンクリやアスファルトのみ。 これが地上本部のなれの果て。この場所で幾重にも重ねられた、激しい戦いの傷跡であった。 その中で一箇所、際立った傷がアスファルトに亀裂を走らせて、地下部分を露出させている場所があった。 「調べて欲しいものっていうのは、これの事ですね?」 「ああ、そこの看板を見てみろ」 金居が指差した方向を見れば、そこにあったのは見覚えのある触れ込みの看板であった。 『魔力を込めれば対象者の望んだ場所にワープできます』なんて書いておきながら、実際には嘘八百。 この転移魔法陣は、望んだ場所などには決して飛ばしてくれない。行き場所はランダム、主催側が設置した罠だ。 はやては一度、キングと共にこの罠に掛っているからこそ、その真相を知っている。 「残念やけど、これは罠です。望んだ場所やなんて言いながら、実際には違います」 「というと、飛ぶ場所はランダムという事か? 何のために?」 「恐らくは、他者と手を組んだ参加者の戦力を分断する為」 「何故そう言い切れる?」 「私たちも一度、この罠に嵌ったからです」 「ほう」 このデスゲームが始まってすぐの事、はやてはキングという少年と行動を共にした。 そのキングがまたとんでもない馬鹿で、何の策も無しにこの罠に自ら嵌りに行った。 はやて自身は乗り気ではなかったのだが、結局はキングに押し切られる形でこの罠を使ってしまった。 結果、キングとは離れ離れ。到着した場所は誰もいない図書館。開始早々、はやては完全に孤立したのだ。 それらを簡潔に、尚且つキングの無能さと危険さを前面に押し出す形で、説明を終えた。 「成程な……ちなみに聞くが、あんたは何処に飛びたいと願ったんだ?」 「それは……私の家族の、ヴィータ達の元にです」 「その図書館に、直前までヴィータ達が居た可能性は?」 「それは……今になってはもう、確かめようのない事です」 ヴィータは死んだ。そこにヴィータが居たとしても、居なかったとしても、確かめる術は無い。 当然ながら、死んでしまった人間にはもう、質問する事はおろか口を聞く事すら出来ないのだから。 ここに居たヴィータは当然、家族なんかでは無い。赤の他人のヴィータだ。赤の他人のヴィータが死んだのだ。 さっきまでここに居て、一緒に話をして、一緒に行動をしていたヴィータ。 あのヴィータは、はやてのヴィータでこそ無いが、生きていた。 ヴィータという名前があって、はやてと過ごした記憶があって……だけど、死んでしまった。 それを赤の他人と割り切って、忘れてしまうのは容易い事なのだが、どういう訳か心が晴れない。 ここまで来て、自分は何を迷っているのだ。雑念を振り払う様に、頭を二度三度振った。 「まぁ、キングと離れ離れになるのは当然だろうな」 「え……?」 「家族の場所へと飛びたいと思ったあんたは、どういう訳か図書館へと飛んだ。 一方で、キングは一体何処に飛んだ? というより、何処へ飛びたいと思ったか?」 「考えるだけ無駄やと思いますけど」 「そうかな? 仮にこの魔法陣が本当にこの看板通りの効力を持って居たとして、 キングとあんたの望む目的地が一致するとは、俺には到底思えないが」 眼鏡を押し上げて、舐める様な視線ではやてを見る。至って理知的な表情であった。 金居の言わんとする事は大体分かった。向き直って、金居の考察をまとめる事にした。 「つまり、金居さんはこう言いたいんですね? 私が飛ぶ直前まで図書館にはヴィータが居た…… で、私はこの触れ込み通りに図書館に飛んで、キングは自分が望んだ何処かへと飛んで行った」 「その可能性は否定しきれないと思うが」 「確かにそうですけど……なら逆に訊きますけど、金居さんはこの魔法陣をどうしたいと思いますか?」 こんな考察を続ける事にさしたる意味は無い。はやては、今後の具体案が聞きたいのだ。 何の考えも無しにこの魔法陣を使いたいだけと言うのであれば、所詮金居もキングと同じだ。 はやてを唸らせるだけの回答を得られなかった場合は、金居の今後の扱いも考え直さなければならない。 「ならば率直に言おう。俺はこの魔法陣を罠だとは思わない。よって俺はこれを使いたいと思っている」 「もしこれが主催側の罠で、私達が分断されてしまったら?」 「俺は“こいつ”を外す為に、工場を目指している。高町なのはともそこで落ち合う約束をしてる」 首に装着された忌々しい鉄製の輪っかを、人差し指の爪でつつきながら言った。 成程、なのはと共に行動していると言ってはいたが、そういう事か。これは使えるかもしれない。 「確かに、あらかじめ目的地を決めておけば、混乱する事もない……」 「そうだ。それに、二手に分かれた方が仲間を集められるかも知れない」 「逆に殺されてしまうという可能性も捨て切られへんと思いますけど」 「その時は逃げてでも生き延びれば良い。それに、お互い戦力には困ってないだろう?」 眼鏡を押し上げながら、にやりと口角を吊り上げた。 恐らくこの男は、はやてが既に本来の力を取り戻している事に気付いている。 その上、お互いにとってもあまり長期間行動を共にしない方がいいという事を心得ている。 この金居という男、恐らくは対主催に紛れて主催打倒、もしくは乗っ取りを狙う人種……はやてと同じタイプだ。 だけど、だとしたらある意味でこんなに信用出来る相手は居ない。 何せ、目的は自分と同じなのだ。手を組めば……もとい使い方によっては、これ以上心強い味方は居ない。 「……わかりました。金居さんがそこまで言うなら、私も信じてみようと思います」 「賢明な判断だな。それに、どうやらお互いに思う所は同じらしい」 「そうですね。ほな、分かり易く工場に飛んでみます?」 「ああ、それがいい」 この殺し合いの場で、時間を無駄にする事は避けたい。故に、話が決まれば即行動。 人一人が入れるくらいの亀裂から、二人は順に地下へと侵入した。 転移魔法陣の上に乗って、はやては考える。 工場に飛びたいとは言ったが、本当に飛べるとは思わない。 はやてが今、何よりも欲しているのは“駒”だ。よって、必然的に駒が居る場所へと飛ぶ事になるだろう。 だけど、駒と言っても有力なものはほとんどが死んでいる筈。残っている参加者で、有力なのは誰だ? 高町なのは。スバル・ナカジマ。ユーノ・スクライア。戦力として考えられるのは、そんなところだろうか。 純粋な戦力として考えるならば、一番に高町なのは、次いでスバル・ナカジマだが……。 同時に、自分を貶めたクアットロのような策士が居る場所は避けたいと思う。 会ってこの手で殺せればいいのだが、それは別に心から会いたいと願っている訳ではないからだ。 さて、策士と言えばこの男もまた然りだ。 この金居と言う男、間違いなくクアットロに近い性質を秘めている。 当然、心の底からこの男を信頼することなどあり得ないのだが、純粋に利用し合う仲間としてなら心強い。 その為にも、先程抱いた疑問……金居が持って居た銃は、何処から手に入れたのか。それを質問してみる事にした。 「そういえば金居さん、さっき持ってた銃……あんなん持ってはりました?」 「ああ、銃なら拾った」 「拾った?」 「誰の持ち物かは知らないが、こんな状況だ。武器の一つや二つ転がっていても可笑しくないだろう」 「……それもそうですね」 言われて納得した。……いや、心底から納得はしていないが。 今の持ち主である金居が拾ったと言うからには、それまでだろう。 変に追及して怪しまれるのも得策ではないし、今はこのままでいい。 当然、クアットロの轍を踏まない為にも、警戒を緩める気は無いが。 「さて、準備は出来ました。いいですか?」 「ああ、構わない」 ほとんどの魔力を消費してしまった以上、残った魔力はほんの僅か。 この短期間で少しばかり回復した魔力を、魔法陣へと注ぎ込む。 キングと一緒に居た時と、殆ど同じ光景だ。 淡い魔力光が、次第に強く輝き出して――刹那の内に、二人の姿は掻き消えた。 ◆ 金居が目を開ければ、そこは既に瓦礫だらけの市街地では無くなっていた。 周囲には鬱葱とした森林が生い茂る、都会と自然の間と表現するのが相応しい場所。 舗装されたアスファルトの道路と、その周囲の雑木林。木々の匂いは心地が良く、金居の種としての本能を刺激する。 ここが殺し合いの場でなければ、クワガタムシの一匹くらい居ても可笑しくはないな、と思う。 ただ一つ、異様な存在感を放って居るのが、正面に見えるホテルらしき巨大な建物。 問題は、ここが一体何処なのかという事だが…… 「どうやら、罠やなかったみたいですね」 「そうだな。まさか二人揃って飛んで来れるとは。意外だよ」 傍らに居た低身長の女、八神はやてに嘲笑と共に返した。 二人は確か、工場へ飛ぼうという話で魔法陣に乗った筈だ。 それなのに、飛んで来た場所は工場などでは決してない。 そもそも、表向きには工場に飛びたいと言っていたものの、金居にはそれよりも渇望する相手が居る。 種の存続を掛けて、何としてでも仕留めなければならない相手が居る。 この場で工場以外に望む場所とあらば、奴が居る場所くらいしか考えられないが……。 「ここは、何処だと思う?」 「ホテル・アグスタ……私も知ってる施設やけど、何でこないな場所に――」 どごぉぉぉん!!! はやてが言い終えるよりも先に、轟音が二人の耳朶を叩いた。 反射的にびくんと震え、二人は轟音の方向へと視線を向ける。 その先は、ホテル・アグスタの正面玄関。そのロビー内で、轟音の主が暴れていた。 硝子越しに、一瞬見えただけでも、この場には三人以上の人間がいるらしい。 その三人が三人共、三つ巴状態で争っていたのだ。 「緑の仮面ライダーと、黒の仮面ライダー……それに、スバル!?」 「なるほどな。ここにお前の仲間がいる……そういう事か」 「そうです、スバルは頼れる私の部下で、味方に出来れば大きな戦力になる事は間違いない。 ……けど、この乱戦の中に入って行くのは……ええい、情報が少なすぎる!」 「いや……そうでもないさ」 はやては状況を判断しようと考えているらしいが、最早金居にその必要は無い。 目の前に居るのは、はやてにとっての頼れる仲間と、己が宿敵。それが全ての答えだ。 金居の中で全ての謎が氷解した。あの魔法陣は、罠などでは無かったのだ。 なれば、誰が敵で、誰が味方かを視界した金居に、悩む必要が無いのは必然。 「ようやく分かったよ。俺達がここへ飛ばされた理由が」 「……どういうことです?」 「俺には、どうしても決着をつけなきゃならない宿敵がいるんでね」 薄ら笑みを浮かべて、金居が言った。 眼鏡の奥の鋭い眼光が捉えたのは、見まごう事無き宿敵・ジョーカー。 伝説の鎧で身を隠して、戦いに臨む偽りの仮面ライダー。 奴は敵だ。それも、世界に生きる生命全ての、だ。 地球に巣くう悪質なウイルス、それがジョーカー。 この戦いで何度も巡り合い、決着を付けられなかった相手がここに居る。 カテゴリーキングとしての闘争本能に、火が点いて行くのが自分でも分かるようだった。 「いいか八神。スバルが味方で、あの黒のライダーが敵だ……人類全てのな!」 嘘は言っていない。ジョーカーが生きている限り、人類も滅亡の危機と隣り合わせなのだから。 といっても、人類にとってはジョーカーに代わって金居が最後に生き残った所で変わらないのだが。 どうやらはやては、金居の只ならぬ雰囲気にどうしたものかと考えているらしい。 そうこうしている内に、気付けば二人を照らしていた月明かりが、届かなくなっていた。 「これは……雨雲? なんでこないな所に……」 ごろごろと音を立てて、空を覆う暗雲が時たまぴかっ!と光輝く。 ホテルの屋上に設けられた避雷針が、何度も何度も空から降り注ぐ雷を吸い込むが、それでも足りない。 信じられない量の雷が、周囲で鳴り響いていた。 「まずい……“アイツ”が来よった」 「アイツ……だと?」 立て続けに起こる異常事態に、金居も警戒を強めて聞き返した。 されど、それに答えるよりも先に、二人の視界に飛び込んできたのは一人の男だ。 男の周囲だけ、他とは比べ物にならないほどの雷が奔っていた。 空から、男から、空気中から。もはや自然に存在する雷の常識など通用しない。 男がそのものそのまま発電機だとでも言う様に、縦横無尽に雷を奔らせているのだ。 青白い光に照らし出されたその姿は、まさしく昔ながらの雷神というに相応しい。 背中に背負った太鼓と、周囲で轟音を上げる雷とが、金居にそんな印象を抱かせた。 「なんだ……アイツは」 呆然と立ち尽くす金居が、言葉を発した。 一時的にではあれ、ジョーカーに対する闘争本能が掻き消える程の存在感。 それは金居が……というよりも、生物が種として抱く、生理的な本能。 雷に抗おうとする昆虫など、世界に居る訳がない。雷に触れれば、昆虫などそれで終わりだからだ。 金居の本能全てが、奴は危険だと警鐘を鳴らしている。 あのアーカードを初めて見た時と同等か……否、恐らくこいつは、それ以上。 アーカードはまだ、理性を持ち合わせていたが、こいつにそれは感じられない。 周囲の全てを焼き焦がしてしまうような怒りが、こっちにまで伝わってくる。 現れた雷神に、二人は――。 【1日目 夜中】 【現在地:F-9 ホテル・アグスタ前】 【八神はやて(StS)@魔法少女リリカルなのはFINAL WARS】 【状態】疲労(中)、魔力消費(大)、肋骨数本骨折、内臓にダメージ(小)、複雑な感情、スマートブレイン社への興味 【装備】憑神刀(マハ)@.hack//Lightning、夜天の書@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 ジュエルシード@魔法少女リリカルなのは、ヘルメスドライブ(破損自己修復中で使用不可/核鉄状態)@なのは×錬金、 【道具】支給品一式×3、コルト・ガバメント(5/7)@魔法少女リリカルなのは 闇の王女、 トライアクセラー@仮面ライダークウガA’s ~おかえり~、S W M500(5/5)@ゲッターロボ昴、 デジヴァイスic@デジモン・ザ・リリカルS&F、アギト@魔法少女リリカルなのはStrikerS、 ゼストの槍@魔法少女リリカルなのはStrikerS、虚空ノ双牙@魔法少女リリカルなのはsts//音が聞こえる 首輪(セフィロス)、デイパック(ヴィータ、セフィロス) 【思考】 基本:プレシアの持っている技術を手に入れる。 1.神・エネル……!! 2.スバルは味方にしたいが……この状況をどう切り抜ける? 3.手に入れた駒は切り捨てるまでは二度と手放さない。 4.キング、クアットロの危険性を伝え彼等を排除する。自分が再会したならば確実に殺す。 5.以上の道のりを邪魔する者は排除する。 6.メールの返信をそろそろ確かめたいが…… 7.自分の世界のリインがいるなら彼女を探したい……が、正直この場にいない方が良い。 8.金居を警戒しつつ、一応彼について行く。 9.ヴィータの遺言に従い、ヴィヴィオを保護する? 10.金居の事は警戒しておく。怪しい動きさえ見せなければ味方として利用したい。 【備考】 ※プレシアの持つ技術が時間と平行世界に干渉できるものだと考えています。 ※ヴィータ達守護騎士に心の底から優しくするのは自分の本当の家族に対する裏切りだと思っています。 ※キングはプレシアから殺し合いを促進させる役割を与えられていると考えています(同時に携帯にも何かあると思っています)。 ※自分の知り合いの殆どは違う世界から呼び出されていると考えています。 ※放送でのアリサ復活は嘘だと判断しました(現状プレシアに蘇生させる力はないと考えています)。 ※エネルは海楼石を恐れていると思っています。 ※放送の御褒美に釣られて殺し合いに乗った参加者を説得するつもりは全くありません。 ※この殺し合いにはタイムリミットが存在し恐らく48時間程度だと考えています(もっと短い可能性も考えている)。 ※「皆の知る別の世界の八神はやてなら」を行動基準にするつもりです。 【アギト@魔法少女リリカルなのはStrikerS】の簡易状態表。 【思考】 基本:ゼストに恥じない行動を取る 1.畜生…… 2.はやて(StS)らと共に殺し合いを打開する 3.金居を警戒 【備考】 ※参加者が異なる時間軸や世界から来ている事を把握しています。 ※デイパックの中から観察していたのでヴィータと遭遇する前のセフィロスをある程度知っています。 【金居@魔法少女リリカルなのは マスカレード】 【状況】健康、ゼロ(キング)への警戒 【装備】正宗@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使 【道具】支給品一式、トランプ@なの魂、砂糖1kg×8、USBメモリ@オリジナル、イカリクラッシャー@魔法少女リリカルなのはSTS OF HUNTER、 デザートイーグル@オリジナル(5/7)、首輪(アグモン、アーカード)、 アレックスのデイパック(支給品一式、Lとザフィーラのデイパック(道具①と②) 【道具①】支給品一式、首輪探知機(電源が切れたため使用不能)、ガムテープ@オリジナル、 ラウズカード(ハートのJ、Q、K)@魔法少女リリカルなのは マスカレード、 レリック(刻印ナンバーⅥ、幻術魔法で花に偽装中)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、首輪(シグナム)、首輪の考察に関するメモ 【道具②】支給品一式、ランダム支給品(ザフィーラ:1~3)) 【思考】 基本:プレシアの殺害。 1.なんだあの化け物は……! 2.そろそろジョーカーとの決着をつけたい。 3.基本的に集団内に潜んで参加者を利用or攪乱する。強力な参加者には集団をぶつけて消耗を図る(状況次第では自らも戦う)。 4.利用できるものは利用して、邪魔者は排除する。 5.同行者の隙を見てUSBメモリの内容を確認する。 6.工場に向かい、首輪を解除する手がかりを探す振りをする。 【備考】 ※この戦いにおいてアンデットの死亡=封印だと考えています。 ※殺し合いが難航すればプレシアの介入があり、また首輪が解除できてもその後にプレシアとの戦いがあると考えています。 ※参加者が異なる世界・時間から来ている可能性に気付いています。 ※ジョーカーがインテグラと組んでいた場合、アーカードを止められる可能性があると考えています。 ※変身から最低50分は再変身できない程度に把握しています。 ※プレシアが思考を制限する能力を持っているかもしれないと考えています。 それは、鬼神へと堕ちた雷神の姿。 それは、近寄る者全てを、本当の意味で破壊し尽くす神の姿。 神でありながらも地べたを舐めさせられた屈辱と憤怒が、彼を破壊神へと変えたのだ。 目的は只一つ。失ってしまった威信を、プライドをこの手に取り戻す為に。 ヴァッシュ・ザ・スタンピードを塵一つ残らず消滅させてやらねば気が済まない。 そうしなければ、身体に染み着いた『死』への恐怖は拭いされないのだ。 一歩歩く度に、異常と呼べるまでに蓄電された電力が、アスファルトを真っ黒に焦がす。 空を覆う漆黒の暗雲全てが……迸る雷全てが、エネルの一部。エネルの手足なのだ。 止めどなく迸り続ける高圧力の雷の所為で、最早昼なのか夜なのかすらも分からない。 今が夜だと言う事は頭では理解しているが、それすらも怒りで忘れる程に、エネルは激情していた。 周囲の電力を取り込むことで、電気人間の自分はいくらでも回復する事が出来る。 周囲の雷雲と雷を利用する事で、兵隊百人にも等しい戦力を常時発揮する事が出来る。 この暗雲の下に居る限り、エネルは無敵だ。圧倒的に有利な地の利を得ているのだ。 そうだ。最初からこうすればよかった。首輪の所為で自分の身体を電気に出来ないなら、周囲の電気を使えばよかったのだ。 雷として周囲を奔った電力は、再びエネルと雷雲に吸い込まれて、刹那の内にチャージが成される。 空気中の静電気を始めとするあらゆる電力は、全てエネルの味方をしてくれるのだから。 ヴァッシュは確かにこっちの方角へと消えた。 この方角で会場に残された施設は最早、目の前のホテルしかありはしない。 そして、そのホテル内から響く戦闘による轟音。 間違いない。ここにヴァッシュが居る。 既に他の誰かと戦っているのか知らないが、そんな事は関係ない。 一緒に居る奴、近くに居る奴、邪魔をする奴。 それらに関係なく、この雷で皆殺しにしてくれる。 ――最早、神を止められる者は居ない。 【1日目 夜中】 【現在地:F-8 東側】 【エネル@小話メドレー】 【状態】健康、激怒、『死』に対する恐怖 【装備】ジェネシスの剣@魔法少女リリカルなのはStrikerS 片翼の天使 【道具】支給品一式、顔写真一覧表@オリジナル、ランダム支給品0~2 【思考】 基本:主催含めて皆殺し。この世界を支配する。 1.ヴァッシュに復讐する。 2.ホテルに居る参加者は皆殺し 【備考】 ※黒い鎧の戦士(=相川始)、はやてと女2人(=シャマルとクアットロ)を殺したと思っています。 ※なのは(StS)の事はうろ覚えです。 ※なのは、フェイト、はやてがそれぞれ2人ずついる事に気付いていません。 ※背中の太鼓を2つ失い、雷龍(ジャムブウル)を使えなくなりました。 ※市街地と周囲の電力を取り込み、常時雷神(アマル)状態に近い放電状態になりました。 ※吸収した電力で、僅かな傷や疲労は回復しています。 【全体の備考】 ※エネルの周囲で大規模な停電が発生しています。 ※エネルの周囲に雷雲が拡がっています。 Back きみのたたかいのうた(後編) 時系列順で読む Next Iの奇妙な冒険/祝福の風 Back きみのたたかいのうた(後編) 投下順で読む Next Iの奇妙な冒険/祝福の風 Back わがまま 八神はやて(StS) Next H激戦区/人の想いとは Back わがまま 金居 Next H激戦区/人の想いとは Back D.C. ~ダ・カーポ~ 予兆 エネル Next H激戦区/人の想いとは
https://w.atwiki.jp/game_enjyou/pages/16.html
FF7関連書籍でのキャラクター紹介順がティファは5→4→3→2番目と変わっており、基準不明な2番目に疑惑の声が上がっています。 坂口氏在籍時代 FF発売前、ゲーム雑誌にティファが初登場したのは5番目。 ※野村氏の提案で急遽入ることになったキャラのため、発表が遅かったと推測される 発売前に出版された『ファイナルファンタジーVII 公式設定資料集』では4番目で他のメンバーよりも全面に押し出されてはいなかった。 FF7発売以降の書籍はパーティ加入順の並びになる。ティファは3番目。 野村氏が指揮を取るようになってから 2005年に出版された『ファイナルファンタジーVII アルティマニアオメガ』では加入順の3番目。 しかし2007年に出版されたFF7発売10週年記念の『ファイナルファンタジーVII 10th アニバーサリー アルティマニア』では謎の2番目に変化している。 画像1 http //imgur.com/FMqheIP 画像2 http //imgur.com/IJSvpZQ 画像3 http //imgur.com/LA84KIq 画像4 http //imgur.com/sVtDJ5N DdFFのフレンドカードのアイコンの並び DFFではクラウド・バレット・ティファ・エアリス…とパーティ加入順となっていたのが DdFFではクラウド・ティファ・バレット・エアリス…の順になっている http //imgur.com/ObzXrBE ディスコグラフィーでのFF7キャラクター紹介ページ http //www.finalfantasy.jp/discography/#ff7_character クラウド、ティファ、エアリス、バレット…セフィロスの順に紹介。 これは『ファイナルファンタジーVII 10th アニバーサリー アルティマニア』と同じである(画像4)。 ※「ファイナルファンタジー30周年記念ポータルサイト」においても同じ紹介順である http //www.finalfantasy.jp/30th/ ゲーム発売当時のグッズなどの順番、優先はこのような様子でした http //imgur.com/qG2Xx30 http //imgur.com/j2dvNBX http //imgur.com/QeiUejW
https://w.atwiki.jp/twnd/pages/25.html
名前 カルム 種族 心の護 年齢 [??] 身長 80cmくらい 好きなもの [??] 嫌いなもの [??] トーラの心の護。普通の人の半分くらいの身長、さらに翅が生えているので見た目は妖精のような感じ。 笛を持っているが、吹くことはできないらしい。 カルム:グラフィック キャラクター紹介に戻る