約 1,797,168 件
https://w.atwiki.jp/cthulhuartonline/pages/374.html
カースメイカー 中級職 POW、INT+2 (一応味方も選択可能) 【呪文】パワーロス MP5消費 2d3Rの間敵のダメージを10%減少させる 【呪文】ガードロス MP5消費 2d3Rの間敵のダメージ軽減を半減する 適正武器 杖 短剣 クロスボウ Lv1 悪戯好き 魅了 150 この程度はまだまだ可愛らしいもの MP+5 【呪文】ブラインド MP5消費 闇属性 2Rの間敵の命中率を半減する 【呪文】パライズ MP10消費 雷属性 1d3Rの間敵の行動を20%の確率で阻害する 【呪文】コンフュ MP5消費 1d3Rの間敵を混乱させる。攻撃対象に敵自身やほかの敵が追加される Lv3 天邪鬼 魅了 320 これは愛の裏返し? MP+5 【呪文】バインド 2Rの間消費MP分のSTRで拘束する。振りほどかない限り行動不能。 【呪文】夢遊病 敵のSIZ分のMP消費 ランダムの部屋に敵を飛ばす 【呪文】アーマーメルト MP25消費 2Rの間装甲がある場合敵T時装甲値分のダメージを受ける状態を付与 半減などの場合被ダメージ時軽減分ダメージを受ける LV8 見習い呪い使い 魅了 450 呪いと占いは使いよう MP+7 【呪文】ハードラック MP20消費 2d3Rの間敵のファンブル域に+10する 【呪文】ストロードール MP20消費 2Rの間敵の技能をランダムで一つ使用不可にする 【呪文】身代り地蔵 消費MP*5分のHPを持つ手乗り地蔵を召喚。自身のダメージをその地蔵に押し付ける。ただし砕けた場合周囲9マスに押し付けた分のダメージを撒き散らす 【呪文】こっくりさん 消費MPにより降霊ランクが決まる。E=30以下 D=31以上100以下 C=101以上500以下 B=501以上2000以下 A=2001以上15000以下 S=15001以上10億以下 SS10億1以上 キツネ E 特性のみ引き抜く。抵抗持ちの場合抜けない。 D 特性と技能を引き抜く。抵抗持ちの場合抜けない。 C 特性と技能、Lvを引き抜く。抵抗持ちの場合抜けない。 B:HP、MPもわかる。抵抗持ちの場合抜けない。 A 抵抗持ちでも一部抜ける S 抵抗持ちでも半分抜ける SS 全ての情報を抜ける イヌ ランク1段階上昇毎にステが乗数で上がっていく HP、MPが15 STR、SIZ、DEX5 咬みつき 85% 1d8+DB A以上 踏み潰し 80% 2dSIZ+DB SS 獣王激烈突50% 20d1000*最大HP タヌキ 2Rの間幻を2体分生み出し、敵の狙いを逸らす。ランクが上がる毎に2体追加され、2R増加する。 高位霊 E=1d4 D=1d8 C=1d20 B=1d50 A=1d100 S=3d50 SS=3d100 Lv15 中堅呪い使い 魅了 630 呪い殺すとか都市伝説 MP+10 【呪文】メイルパージ 消費MP30 2d3R敵単体に特性を含むダメージ軽減を10%無くす(重複有) 【呪文】オブリビオン 消費MP/10の値と敵のINTを競わせ勝った場合2d3Rの間敵単体の特性をランダムで1つ無効にする 【呪文】マジックブレイク 消費MP40 魔法ダメージを20%軽減し、軽減した分のダメージを相手に無属性で返す 【呪文】フラッシュバン 消費MP25 光属性 相手の気配探知を1段階下げ、命中を20%下げる 【呪文】ハーツスリップ 消費MP60 敵単体に被ダメージの10%を2d3Rの間スリップダメージとして受け続ける状態を付与する Lv23 ベテラン呪い使い 魅了 980 ここまでくると呪いがシャレにならん MP+15 【呪文】スキルロスト 消費MP/5とINTを競わせ勝った場合2d3Rの間敵単体の技能を無効にする 【呪文】リカバブレイク 消費MP30 敵単体にHP及びMP、デバフ回復を全て無効化する状態を2d3R付与する 【呪文】マインドクラッシュ 相手の呪文と同じMPを消費することで無効化する事、もしくは相手の呪文の対象を変更する事が出来る。 【呪文】フライングジャマ― 相手のDEXと自分のDEXの差と同じだけMPを消費することで自分より後に相手を行動させる事が出来る。 【呪文】アタックアラート 消費MP30 敵の攻撃時、味方の回避が一度だけ下がらなくなり、攻撃に回避の減少効果がある場合減少量を半減させる。 【呪文】マジックアラート 消費MP45 敵単体に2d3Rの間その敵の魔法を回避できるようになる。 Lv25 呪詛マスター 最終転臨 もう呪いは思いのまま MP+10+1d50 【呪文】マイトリック 消費MP50 敵のバフデバフを自身にも付与し、更に敵のPOWと同じMPを追加で支払うことで敵のバフ、デバフを消去し、同じバフ、デバフを更に自身に付与する 【呪文】ユアトリック 消費MP60 敵のバフ及びデバフ効果が全て反転する状態を2d3R付与する 【呪文】マイフェイバリット デバフの消費MP*5 敵にかかっているデバフの効果時間を最大値に更新する。 【宝具】レコードクラッシュ 消費SP300 MP消費200 消費SAN30 2d3Rの間任意の特性を1d3個無効にする。任意の特性なので諜報等で特性を正確に知っておく必要がある。
https://w.atwiki.jp/vip-shinrei/pages/360.html
後ろ向きの瓦地蔵地図 大きな地図で見る 構造 道路脇に、道路側に背を向けて祠が建っている。 沿革 不明。 管理 不明。 現象 不可解な蹲る老女の姿が目撃される。 →画像
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/10763.html
286 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/09/06(日) 23 53 27.17 ID goHbYGwD0 DXで思い出した報告ひとつ 困というか愚痴案件かもしれないが 先月PLとして参加したDXの単発セッションで、所謂地蔵PLに初遭遇した 俺はいつも自分の鳥取で身内とだけセッションをしているんだが、そのDXでは最近うちの鳥取に参加してきた新入りと初同卓だったんだ その新入りをAとする このAがセッション中、一言も喋らない GMから自分のシーンを振られても、NPCのセリフをただ聞いているだけ RPはおろか調査判定などの行為判定もしない 何か不都合や不満点があるのかと、休憩時間を使ってそれとなく聞いてみたりもしたが「特にない」としか言わない そして悪い事に、GMが全く反応を示さないAに余裕を失い、 なんとかAのアクションを引き出そうとそちらにかかりきりになってしまった 同じ情報を調べても明らかに他PLよりAの方が多く情報を得たり、本来別のPCと因縁があるNPCがAのPCに接触してきたり GMとしてはAのPCが他PCと関わる理由を作りたかったのだろう そう思って他PL陣からも積極的にAへアクションしたが、まあ正直気分は良くない 本来の自分の見せ場を奪われているようにも感じるし、いざAに絡みに行っても相変わらずRPはないし 結局大半の情報を握るAのPCとのコミュニケーションはほぼ成立せず、よくわからない空気のままよくわからない悪事を働く敵をよくわからない流れでぶっとばしてエンディングを迎え、明らかに不完全燃焼でセッションは終了した 新入りだからというのもあるし、自分たちがうまく世界観に引き込んであげられなかったのもあるのかもしれない ただ申し訳ないが、凄く気疲れした挙句徒労感がすごいセッションだったので、もう一緒に遊びたいとは思わない つーかDXでRPしないってどうよ……? 287 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/09/07(月) 00 10 32.79 ID KxqrgHJ30 286 地蔵についてはお疲れ様だがRP問題については難しいな DXはロイスがあるんでNPCやPCとの関係性は周囲に伝える必要があるが RPは必須でもないかな でも新人地蔵君はPL発言も全然してないようだから問題のレベルが違う気がするw > 調査判定などの行為判定もしない > 同じ情報を調べても明らかに他PLよりAの方が多く情報を得たり 途中から判定くらいはするようになったの? 289 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/09/07(月) 00 38 38.11 ID a6ha8zh+0 [1/2] 287 ありがとう 後出しになってしまうが、判定については他PLに促されて漸く、といった感じだった それまではマジでGMにシーンに呼び出され、NPCの話を聞き、何も返さずにただ登場時の侵食率だけ上昇していくという謎の存在 RPについては俺も強要するつもりはないんだが、DXって結構リプレイでもRP多い部類だし設定も所謂厨二系だし、あって当然のように受け止めてしまってたかも でもやっぱりさ、「貴様もオーヴァードか」とか精一杯かっこつけて言ったのに「……はあ……そっすね……」とか……つらくね……? 290 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/09/07(月) 00 40 45.37 ID a6ha8zh+0 [2/2] あ、ID変わってたか 289= 286だ 申し訳ない 291 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/09/07(月) 01 00 02.08 ID uIqcdb1U0 [1/3] 289 さsがにそこまでの反応だとTRPG自体向いてないと思うんだが 他のゲームだとどうななろう。 292 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/09/07(月) 01 01 11.97 ID 2WVgYYvA0 [1/5] 新人とはいえ地蔵はきついな というか、新人っていうのが尚更面倒臭い スレ423
https://w.atwiki.jp/vip-shinrei/pages/276.html
播磨南東部:明石市、加古川市、三木市、高砂市、小野市、加西市、美嚢郡(吉川町) 大蔵海岸海水浴場 所在:明石市大蔵海岸通1 備考:噂はあるが信頼性は低い 大蔵海岸歩道橋 所在:明石市大蔵谷-大蔵海岸通に続く歩道橋 備考:噂はあるが信頼性は低い 坪池 所在:明石市松ヶ枝北町 備考:子供の霊(噂のみ) 地図 明石城跡 所在:明石市明石公園 明石公園 所在:明石市明石公園 川崎重工明石工場前 所在:明石市川崎町 備考:貴崎1丁目 身代わり地蔵有り 市道で幽霊が見えたとの新聞報道 西明石駅東口(深夜2時) 備考:西明石南に兵隊の霊ありとの噂 青龍神社 所在:明石市藤江 山電林崎駅周辺 所在:明石市林崎町 備考:バス停(南貴崎1丁目)周辺で生首の霊。真偽は不明 タタリの池(香盤池) 所在:明石市魚住町金ヶ崎(柳井) 備考:明姫グリーンロード 金ヶ崎南交差点南西のフェンスで囲まれた池 地図 石ヶ谷墓園 所在:明石市大久保町松蔭 大久保のトンネル 金ヶ崎の地下道 加古川武家屋敷(旧高田牧場) 所在:加古川市 R377沿い 地図 権現ダム 所在:加古川市平荘町中山 平荘湖 所在:加古川市平荘町池尻 備考:平荘湖古墳群。慰霊碑 具平塚 所在:加古川市野口町良野 別府川近辺 備考:登ると祟りにあう らしい 具平塚地図 日岡山、日岡山公園 所在:加古川市加古川町大野 北山鹿嶋神社 所在:高砂市阿弥陀町北山 備考:広場に子供の霊が居るらしい 参考URL 法華山 所在:加西市坂本町 備考:水子の寺周辺 周遍寺 所在:加西市網引町 備考:現在は使われていない廃寺である 三木城跡 所在:三木市本町2丁目 別所長治公首塚内 鼠小僧の墓 所在:三木市慈眼寺 敷地内 播磨南西部(姫路市除く):相生市、龍野市、赤穂市、赤穂郡(上郡町) 円融寺涙観音 所在:揖保郡御津町岩見字稲富 備考:壁のシミ ワイドショーが取材 立岡山 所在:揖保郡太子町立岡 羅漢渓谷&羅漢山 所在:相生市矢野町瓜生 旧貴和荘跡(解体済み) 所在:赤穂市御崎 備考:西のユネスコといわれているが解体済み
https://w.atwiki.jp/kazenomaihime/pages/19.html
あ
https://w.atwiki.jp/douari/pages/46.html
ついにマイクラ化! 全人類が待ち望んであろう動ありのスキンが何を血迷ったのかshuma氏の手により爆誕! 動ありのスキン これには動ありもにっこり^_^ 選択肢 投票 似ている? (154) 似ていない? (40) コメント欄 荒れていたのでコメント欄をリセットしました。 -- 管理人 (2024-01-04 00 20 59) (コメ欄リセットを)何を四天王 -- だれか (2024-01-24 13 55 21) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/amaneo/pages/39.html
私が通っていた大学の近くには、大きなダムがありました。大学は山の上の方にあり、最寄りの駅からでもバスで三十分はかかります。そんな場所ですから、 秋には霧も出ます。危険な山道で霧が出るとなると、車がよくダム底に転落するのです。首坂という名称からして不気味で、昔から「神隠し」伝説が残っていま す。 ところが何故か地元の業者や警察はそうした車を引き上げようとはしません。引き上げても必ず死体がなくなっていて、結局のところ事故以外には考えられないという結論になるからだそうです。 かなりの台数が沈んでいるはずだし、それを見たいからと私の友人は潜ってみることにしました。ダイビングの免許を持つ彼は、ダムができる前の地図をチェックして潜りました。 しばらくしてあがってきた彼は大興奮でまくし立てました。 どうやら死体が見つかったそうなのです。彼らは全員ダム底のお堂にかたまっていたらしく、古地図を見るとなるほど彼が言うように地蔵堂と書かれた場所がありました。 地蔵があるのかと聞いてみましたが、彼は無かったと言います。代わりにおかしな像があるらしいのです。蛸のような足と蝙蝠のような羽を持つ像が。彼は、今度はそれを取ってくると言い残したまま行方不明になりました。 彼の死体がダムにあることは間違いないのですが、誰も確認しにいきません。 それから数年が経ちますが、今だに事故は起こりますし、死体は引き上げられず、そこにどんどん貯まっているみたいです。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4826.html
幸せなゆっくりがひどい目にあいます 皆さんは知っているだろうか?ゆっくりにも魂があることを 皆さんは知っているだろうか?ゆっくりが不幸な事故や人間の手で最後を遂げるときがあるのを 皆さんは知っているだろうか?地縛霊を・・・・・・ ゆっくり地縛霊 愛を一身にうけたアリス アリスは幼いころ、ゆっくり専門のペットショップに住んでいた。 このペットショップはできるだけ野生に近く、なおかつ上質な品質を目的としたお店だった。 ここで売られているゆっくり達はみな実際の自然を模したケージに入れられ 健やかに、健康的に過ごしていく。 食事はすべてその場で生えている食事で店員からは特別おいしい食事は与えられない。 こうすることによってゆっくりの品質をできる限り天然に近づけているのだ。 店員はある程度汚れてきたらケージから取り出し、洗ってやれば良いだけだ。 このような変った飼育法を使用しているためか、ここのゆっくりの価格は非常にやすく 様々な用途に使うため購入していくお客が後を絶たない。 このアリスは、ペットを目的とする心優しいお姉さんに買われた。 ほとんどが虐待用として飼われていくこのペットショップにしては珍しいことだった。 「ときゃいはにゃおねぇしゃん!! ゆっくちちていってねぇ!!」 「はい、ゆっくりしていってね!!」 お姉さんは何も手を加えられていない状態のゆっくりを自分の手で育てたかったのだ。 愛着がわくからだった。 アリスが家に来てから数日は、お姉さんはアリスのやんちゃっぷりに手を焼きっぱなしだった。 「ゆ!! ありちゅのときゃいはなおうちぃができたわ!!」 ティッシュ箱の中身を全て取り出し、そこにティッシュを敷き詰めてお家宣言をしたり 「ゆ!! ときゃいはなおもちゃでゆっくちあそぶわ!!」 お姉さんの手鏡をおもちゃにして放り投げて壊したり 「ゆ!! ときゃいはなごひゃんね!! む~ちゃむ~ちゃ…ちあわちぇぇぇぇぇ!!」 お姉さんの庭にある花壇の花を無断で食べたりと完全に野生のゆっくり丸だしだった。 だが、お姉さんは怒るどころかニコニコしながら優しくなだめた。 「アリスちゃん?都会派な女の子は勝手にお家宣言をしたり、花壇のお花を勝手に 食べないのよ」 「ゆゆ!!おねえちゃんはいなきゃものねぇ!!ゆっくちちゅることがときゃいはのれでぃーなのよ!!」 「う~~ん、しょうがないね。じゃあお姉さんが優しく教えてあげるね!!」 そういうとお姉さんはゆっくりでもわかるように身近なれいむやまりさを例にして 即席のお話をした。 一人でゆっくりしたらこうなっちゃうのよとか 人の大切にしている物を壊したり食べちゃったらどうなっちゃうのかをゆっくりと 分かりやすく。 最初は理解できないような顔で聞いていたありすだったが同じ話を一か月もすると 「おねえざぁぁぁぁん!! ごめんなざいぃぃぃぃぃ!! ありすはいながものだっだわぁぁぁぁ!!」 と泣きながらお姉さんに謝りに来た。 お姉さんの愛がある教育が実を結んだのだ。 それからお姉さんとありすの幸せな一時が始まったのだ。 一緒に散歩したり、一緒にご飯を食べたり、一緒に映画を見たり、一緒にテレビを見たり お姉さんが困る様な事をほとんどせず、お姉さんの手伝いを積極的に行いお姉さんを喜ばせた。 特に物を大切にすることの大切さを教えてもらってからは家の物を大切に扱うようにした。 一人でゆっくりしても本当の意味でゆっくりできない!! みんなで楽しく助け合ったらもっとゆっくりできる!! ありすは幸せな日々を過ごした。 だが、そんな幸せな日々は招かるざる客によって打ち破られた。 その日、ありすはお姉さんのお家のリビングでお昼寝をしていた。 お姉さんは買い物に出かけており、ありすはお家でお留守番をしていたのだ。 「ゆふふ・・・おねえさんったら・・・」 ありすはおねえさんと一緒に遊ぶ夢を見ていた。 お姉さんと一緒にかくれんぼしたり、お姉さんと一緒においしいご飯を食べたり 一緒にかけっこしたり…とても幸せな夢だった。 ガシャーーーン!! 幸せな夢は突然の音によって打ち砕かれた。 「ゆ!! な…なに!?」 ありすは飛び起き、大急ぎで音の方向へと跳ねて行った。 そこには…… 「ゆっは~~~…ようやくいじわるなかべさんをたいじしたよ!! 」 「やったねまりさ!! これでみんなゆっくりできるよ!! 」 「「「「ゆわぁぁい!! あたらしいおうちだよ!! 」」」」 そこには野生の一家が窓ガラスを破って侵入していた。 親と思われるまりさとれいむ、それに子ゆっくりがそれぞれれいむ種まりさ種が二匹づつ。 ありすは怒った。家に侵入したことではない、窓ガラスを破ったことだ。 ありす自身も小さい頃窓ガラスを割ってしまった事があった。 昔は田舎者といって切り捨てることが出来たが、今となってはお姉さんが悲しくなる顔を見たくない。 ありすは怒りながらまりさ一家に近づいていった。 「ゆ?とてもきれいなありすだね!! まりさのおうちでゆっくりしていってね!!」 「「「「「ゆっくりしていってね!!!! 」」」」」 まりさ一家は新しいお家にやってきたお客さんだと思い、ありすに挨拶をした。 一方のありすは、悲しむお姉さんの顔にばかり意識がいき、気づかなかった。 「そこのいなかものなまりさ!! おねえさんがかなしむことしちゃだめでしょ!! それにここはとかいはなありすのおねえさんのおうちよ!! ゆっくりしないででていって!!」 ありすはゆっくりしない速さで喋った。 だが、当のまりさ一家ははあ?という顔で 「なにいってるの? ここはまりさのあたらしいおうちだよ!! ありすのおねえさんのおうちなんてうそいわないでね!! とじまりもなにもしてなかったでしょ!!」 「とじまりならしていたわ!! それをまりさがこわしちゃったのよ!!」 「あのいじわるなかべさんのこと? おうちのなかがかくれていなかったらとじまりのいみないでしょ!! ゆっくりりかいしてね!!」 確かに、ゆっくりの戸じまりとは入口を木や葉などで中が完全に見えないようにするのが基本だ。 ありす自身もペットショップにいたとはいえ、野生のゆっくりとさほど変わらない生活をして いたため、そのルールも知っていた。だが、それは野生の話である。 ありすは飼いゆっくりとなるべくお姉さんから愛をもった教育を受けているので そんなことが人間には通じないことぐらい知っていた。 「にんげんさんのおうちとゆっくりのるーるはちがうのよ!! にんげんさんのるーるではこれがちゃんとしたとじまりなのよ!! そっちがゆっくりりかいしてね!!」 まりさはイライラしてきた。 なんだこのアリスは?まったくゆっくりしていないじゃないか!! なにが人間さんのルールなの?なにがちゃんとした戸じまりなの? 全部嘘っぱちじゃないか!! わかったよ!! このありすはゲスだ!! 美人だからって騙されちゃだめだよ!! そうやって嘘百百を並べてまりさの新しいお家を奪うつもりだよ!! そんなことはゆるさないよ!! まりさはそう認識し、アリスに襲いかかった 「げすはゆっくりしね!!」 まりさの攻撃は完全にアリスの虚を突いていた。 アリスはまりさの体当たりを喰らい、思いっきり跳ね飛ばされた 「ゆぶぅ!!」 ありすは壁にぶつかった。 それから一気に形勢を立て直し、反撃に移ろうとしたが 「なにずるのぉぉぉぉ!! このいなが「げすはしね!!」ゆびぃぃ!!」 今まで完全に空気になっていた親れいむがありすにのしかかってきた!! ありすはれいむののしかかりをもろにくらい、カスタードを吐きだした。 「ゆべぇぇぇぇ!!」 ありすはカスタードを吐くのを必死にとめ、まりさを睨めつけた。 そして、わずかにあいた口から言葉をぶつけた 「どぼじで…ごんなご…ど…ずるの」 「なんでかって? じぶんのむねにきいてね!! げすありす!! そうやってまりさたちをだましてまりさのあたらしいおうちをうばおうとしているのはまるわかりだよ!! そんなげすはゆっくりしんでね!!」 「そうだよ!! れいむたちをだまそうとするげすはれいむがつぶすよ!! 」 れいむはありすの上で飛び跳ね始めた。 ありすはただただ必死に耐えるしかなかった。 「ねえおかあさん!! まりさたちあのおもちゃであそんでていい?」 れいむがありすの上で飛び跳ねているその最中、長女のゆっくりまりさが母れいむに聞いてきた。 それを聞くとれいむは長女まりさの視線の先に目を向けた。 そこには小さなテーブルの上に乗っていた小皿4枚と大皿1枚があった。 ゆっくりたちには昼ごはんに使った食器がおもちゃ見えるようだ。 「もちろんいいわよ!!」 「「「「ゆわ~い!! おかあさんだいすき!!! 」」」」 そういうと子ゆっくり達はテーブルをよじ登って皿の上で飛び跳ねたり、小皿を投げ飛ばしたりして 遊びだした。 小皿は耐久力があまりなかったのか簡単に割れてしまい、大皿もゆっくり達のジャンプによって ヒビが入り、ついに割れてしまった。 「ゆふふ…れいむのおちびちゃんとてもゆっくりしているよ!! れいむもこのげすをはやくころしておとびちゃんとゆっくりあそぶよ!!」 そういうとれいむは踏みつけを再開した。親まりさもいつの間にか踏みつけに加わっていた。 ありすは踏みつけの痛み必死に耐えながら子ゆっくり達がおもちゃにしている皿をみた。 ああ、おねえさんがとてもたいせつにしていたお皿さん!! あのお皿はありすのお皿さん…ありすのお祝いにくれた大切なお皿さん… おねえさんのおかあさんが大切にしていたお皿さんまで… おねえさんがかなしむよ…いっぱいいっぱい泣いて、いっぱいいっぱい悲しんで ゆっくり出来なくなっちゃうよ… おねえさん…ありすの大事なお姉さん…そんなお姉さんを悲しませるゆっくり……… いっぱいいっぱいワンワンさせるノラゆっくり…憎い…… にぐいぃぃぃぃぃぃぃ!! ノラがにぐい!! ノラがにぐい!! ノラがにぐい!! ありずのおねえざんをがなじませるぐずがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! ぞの身をもっで代償をざぜでやるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!! ぞの身をもっで代償をざぜでやるぅぅぅぅぅぅ…ぅ…ぅぅ… ありすの体はついに限界を迎えた。 全身の穴という穴から命の源であるカスタードが溢れ出る…… そしてカスタードの勢いが止まることなく、ありすはノラゆっくりに強い恨みを抱いて 永遠にゆっくりした。 「ゆふぅぅぅぅ!! すっきりぃぃぃぃぃ!!」 「ようやくげすがしんだよ!!れいむはおちびちゃんとあそんでるね!!」 親まりさと親れいむはしぶとい飼いありすがようやく死んだことを確認するとゆっくりし始めた。 親まりさは新しいお家も見て回り、親れいむは子ゆっくり達と遊び始めた。 遊び始めること1時間、皿の破片もこのころにはとても小さな破片になっており パズルにしたら1000ピースぐらいになった。 子ゆっくり達は遊び疲れたのか空腹を訴え出した 「おかあさん!! れいむおなかすいちゃたよ!! ゆっくりごはんにしてね!!」 「「「ごはんにしてね!!!」」」 この言葉に親達はうっかりしていたような顔になった。 二匹とも今日の分の食事を考えていなかったのだ。 どうしたものかと考えていたまりさの目の前に、ふとカスタードの山が入った 「ゆ!! みんな!! 今日のご飯さんはあれだよ!!」 そういうとまりさはカスタードの山の所まで皆を誘導した。 「ゆ? あまあまさんだぁぁぁ!! む~しゃむ~しゃ、しあわせぇぇぇぇぇぇ!!」 「「「「「しあわせぇぇぇぇぇ!!!!! 」」」」」 自然界では共食いでもしない限り入手できないあまあまにまりさ一家は夢中になった。 ありすであった名残のものはすべてまりさ一家に食べられ、欠片一つ残らなかった。 「ゆ~~ん、おなかさんがいっぱいだよ!!いっぱいになったからまりさはおひるねするよ!! ゆっくりおやすみ!!」 子まりさはそういうとすぐに眠ってしまった。 残りの家族も満腹から来る満足感から眠気にかられ、眠りの世界へといった。 寝る前に、親まりさは安堵した。 あったかいお家、おいしい食べ物、ここは間違いなく最高のゆっくりプレイスだよ これでみんな幸せに暮らせるよ まりさは眠りその瞬間まで幸せな心地であった。 それが、最後のゆっくりとも知らずに…… 親まりさは目を覚ました。どこからか聞こえてくる声に目を覚ましたのだ ゆ?なんなのあの声? まりさは耳を傾けた。 「ただいま~。ありす、お留守番寂しくなかった~~?」 ゆ?またゆっくりプレイス泥棒だね!!今度もゆっくりしないですぐに追い出すよ!! まりさは体を動かし、侵入者に体当たりを仕掛けようとした。 しかし、体がピクリとも動かない。 まりさはなんで動かないのと思い、辺りを見渡した。 自分の体は透けていた。自分の体はうすっぺらくなっていた。 そして、自分の体はなぜか宙を浮いていた。否、なにかの一部になっていた。 そして気づいたのだ。自分が割ったはずの窓ガラスの一部になっている事を どぼじでいじわるながべざんになっでるのぉぉぉぉぉぉ!!! まりさは叫んだ。いや、正確には叫べなかった。 口にあたる部分が開こうともしなかったのだ。 まりさは口がダメならと体を必死に動かそうとした。 だが、まりさの体は完全に窓ガラスになっており、身動き一つ取れない。 ゆぅぅぅぅぅぅぅぅ!!! ゆは!! れいむ!! おちびちゃん!! びんなどごぉぉぉぉぉぉぉ!! まりさは今になってようやく自分の家族がいないことに気がついた。 まりさはないはずである眼で必死に辺りを見回す。だが、いない。 いとしい妻であるれいむ、かわいい自分や妻そっくりの子供たち その姿がまったく見えない。 まりさの脳裏に最悪な想像が浮かんできた。 その時だった。 ゆぅぅぅぅぅぅ!! おとうさん!! おかあさん!! みうごきがとれないよぉぉぉぉ!!! だずげでぇぇぇぇ!! ばりざぁぁぁぁぁぁ!! だずげでぇぇぇぇぇ!! まりさのある筈がない耳が、家族の悲痛な叫びを耳にした。 あの声は間違いない!! まりさのれいむにかわいい子供たちの声だよ!! どこ!! どこなの!! まりさはここだよぉぉぉぉぉ!! ゆっくりおへんじしてねぇぇぇぇぇ!! まりさは大きな声で叫んだ。 その声にれいむ達が気づいた。 ゆ? ばりざぁぁぁぁぁ!! れいむはここよぉぉぉぉぉ!! おどうざん!! ばやぐだづげでぇぇぇぇぇ!! れいむ達がまりさの声にこたえたのを確認すると、まりさは必死に声のする方を探した。 だが、どれだけ探しても子供達のおもちゃしか見えなかった。 ゆ?ちょっとまってね… まりさは必死に考え始めた。 あのおもちゃは子供達がバラバラにしたはずだよ…でも、今この場にきれいに元通りになっている。 まりさは今いじわるな透明な壁さんになっている… いまれいむ達や子供たちの声はあのおもちゃから聞こえてきたよ? …ま、まさか!! れいむ!! おちびちゃん!!もういっかいおへんじしてね まりさはもう一度答えるように子供達に問いかけ、あのバラバラになったはずの おもちゃの方を凝視した。 すると ばりざぁぁぁぁぁ!!だずげでぇぇぇぇぇ!! おどうざぁぁぁぁぁん!! 声が聞こえてきた、バラバラになったはずのおもちゃから。 そう、れいむは大皿になり、子供達は小皿になっていたのだった。 うぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!! まりさは大声をあげた。 そして当の本人達も何故自分の体が動かないのだろうかと思い、母親や姉妹達が 自分達がバラバラにしたはずのおもちゃになっている事に気がついた。 どぼじででいぶ(ばりざ)がおもじゃになってるのぉぉぉぉぉぉぉ!! 家族は大パニックに陥った。 なんでまりさたちが壊したものになってるのか理解ができなかった。 そんなこんなをしているとゆっくりプレイス泥棒が部屋に入ってきた。 「ありすちゃん?どこ?今帰ってきたわよ!!一緒にプリンをたべよ~~」 まりさはどうしてこんなことになったのか理解ができなかったがとりあえず 自分たちの新しいお家に入ってきた泥棒を追い出そうと声を出した。 ここはまりさたちのおうちだよ!!ゆっくりしないででていってね!! 皿になった子供たちも同長するかのように叫ぶ。 だが、泥棒はまるで何も聞こえないかのようにアッチコッチを動き回っていた。 何かを探しているかのようだった。 「どこいっちゃったのかなありす?鍵が開いてるみたいだから散歩にいっちゃったのかな? 一人で散歩にいっちゃいけないよといったのに…帰ってきたらお説教ね」 泥棒は一人でそんなことを呟いていた。 そしてまりさのかわいい子供たちとれいむに目をつけた 「あ、忘れてたわ。お昼に使った食器そのままだったわ。洗わないと」 泥棒はおもむろにれいむと子供たちを掴んだ。 つまむとそのままどこかへと子供達を連れて行ってしまった。 どろぼうぅぅぅぅぅ!!れいむだぢをがえぜぇぇぇぇぇぇ!! がえぜぇぇぇぇぇぇ!! まりさは必死に声をあげるも泥棒の耳にも入るわけがなく、子供達はそのまま連れていかれた。 まりさはただただ連れ去られていく家族の助けを求める声を聞くことしかできなかった。 「ふぅ、ありすったら何も言わずに散歩に行っちゃうんだから。帰ったらうんとお説教しなきゃ」 泥棒はれいむと子供たちを台所に持ってきた。 お姉さんにはれいむ親子のうるさい声や、子ゆっくりたちの訴えなど全く聞こえなかった。 どろぼうぅぅぅぅぅ!!でてげぇぇぇぇぇぇ!! ここはまりさたちのおうちなんだよ!!はやくでていってね!! 終始こんな感じで叫ぶものの全く反応がなかった。 そうこうしている内に、お姉さんは近くにおいた小皿を手に取った。 そして蛇口をひねり、水を出した。 そしてスポンジに水をつけ、洗剤をつけるとおもむろに洗い出した。 はなしてね!!まりさをはなしてねぇぇぇぇべべべべべべっべ!!! やべでぇぇぇぇぇぇ!!おみずざんがいだいぃぃぃぃぃぃ!! まりさは今まで受けたことのないような痛みを受けた。 どういうわけか、今のまりさ達は痛覚を感じる神経がむき出しになったような状態になっていた。 ただの流水ですら激痛になるのだ。 ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっぁ!! まりさが叫ぶ。 ある程度叫び終わると他の姉妹を手に取り、さっと水をかけていく ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!! いだいぃぃぃぃぃぃぃ!! やめてね、れいむはいいこなんだよ!!いいこなんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! おどうざんだずげでぇぇぇぇぇぇぇぇ!! 水につけ終わると、お姉さんはスポンジを手に取り、皿の汚れを落とし始めた。 助かったの?もう終わったの?と考えていたゆっくり達に更なる追撃がかかる。 ゆぅ…ゆぅ…ゆ?なにするの?やめてね!!やめでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえええええ!! いだいぃぃぃぃぃぃ!!ぎぼぢばるいぃぃぃぃぃぃぃぃ!! ゆっゆげぇぇぇぇぇぇ…どぼじでばげないのぉぉぉぉぉぉぉぉ!! 最初に水をかけられた子まりさをむき出しになった痛覚が襲う。 まりさは痛みのあまり吐いて痛みを和らげようとするも、口が完全になくなっており 吐きたくても吐けない…。 「あれ?こんな黒いよごれ今までついていたかしら?まあいいわ、念入りにやらないとね」 ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!ぼうやべでぇぇぇぇぇぇぇぇ!! まりさの悲鳴はお姉さんが汚れを落とすのをあきらめるまで続いた。 そして親れいむや他の姉妹達も黒い汚れがあるということで同じ苦しみを長時間味わうことになった。 ゆびぃぃぃぃぃぃぃぃ!! だぜげでぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!! おどうざぁぁぁぁぁぁん!! ばりざぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!だずげでぇぇぇぇぇぇ!! 洗われに洗われたれいむ親子はしばらくその場に放置され、空気が通らない戸棚に閉じ込められた。 空気の通り道が非常に狭く、そこは非常に息苦しかった。 れいむ親子は自分達が食器として使われるその時まで息がしづらい苦しみを味わった。 ゆぅ…ゆぅ… いきが…できない…よ… おと…さん…だずげで…… そして食器としての出番が来たときに開く扉でれいむ親子は息を吹き返す。 ようやく呼吸ができるようになったからだ。 そして食器として使われるべく、その体の上にゆっくりにとっては最高の御馳走が置かれていく。 ゆぅぅぅぅ!!そのくささんはれいむのだよ!! じゃあこのこうばしいのはまりさのだよ!! まりさ、ごめんね!!れいむはこのほそながいごはんさんをたべてるね!! 親子は自分たちの体に置かれた御馳走を食べようと口を開けた。だが、 ゆぅぅぅぅぅ!!どぼじでだべられないのぉぉぉぉぉぉ!! おぐちざん!!ゆっくりびらいでねぇぇぇぇぇぇ!! ばりざぁぁぁぁぁ!!だずげでぇぇぇぇぇぇ!! 口なくなっているのだから当然と言えば当然だった。 こうしてゆっくりたちは自分たちの体の上に置かれた御馳走がお姉さん一人に食べられていくのを ただみまもるしかなかった。 だべないでぇぇぇぇぇぇ!!そのくささんはれいむのなんだよぉぉぉぉぉぉ!! こうばしいの!!こうばしいのぉぉぉぉぉぉ!!がえぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!! あまあまさん…たべないで… そのしろいのはまりさのなんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!! ああ…れいむとまりさのほそながいさんが…… 「ありす…どこまで散歩にいっているのよ…」 お姉さんは一人愚痴をこぼしながら悲しそうにご飯を食べていた。 一方、窓ガラスになってしまったまりさはというと バリーン!! 粉々になっていた。 隣の空き地で野球をやっていた子供達が打ったボールが窓ガラスを粉々にしたのだ。 ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ばりざのがらだがぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 普通のゆっくりであったら体がバラバラになった時点で死んでいるのだろうが まりさはなぜか死ななかった。 だが、体は今まさにバラバにされたような痛みが襲っていた。 だれがだずげでぇぇぇぇぇぇぇぇ!! だがその声にこたえるものはだれもいなかった。 この家に住んでいるお姉さんは隣の野球少年を捕まえてお説教をしていた。 アリスがなかなか散歩から帰ってこないこともあってかかなり荒れていたため、子供達の大半は 涙目になっていた。 子供達をお説教してある程度すっきりしたお姉さんは家に帰り、窓ガラスの処分を始めた。 とりあえず割れた窓ガラスの破片をまとめて捨て、割れた窓ガラスは明日にでも業者に頼んで 変えてもらおう。ありすが帰ってきても大丈夫なようにしないとね。 お姉さんはそう考えながら掃除をしていた。 次の日、まりさは体の一部を失った状態で処分された。 割れた窓ガラスはさらにバラバラにされ、非常に細かくなったがそれでもまりさは死ななかった。 いや、死ねなかったのだ。 どれだけ中身を吐こうとも吐けず、どれだけ動こうとしても体は全く動こうとはしなかった。 まりさは、永遠に生という監獄の中で地獄の苦しみを味わうこととなった。 死んだありすの呪いによって。 残された家族もどれだけ落そうとしても落ちない黒い汚れで近いうちに捨てられるだろう。 ほら…その黒い汚れ…少しづつ大きくなっていってるよ…… エピローグ 俺はここ最近一日が楽しくてしょうがない、なぜなら 「げぇぇら♪げぇぇら♪」 家に恩返しにやってきたゆっくりうどんげと楽しい日々を過ごしているからだ。 今日もいつもの日課でうどんげと一緒に散歩に出かけていた。 うどんげの奴は本当にかわいい。俺の横に付き添うように歩き、時折立ち止まってだっこを 要求してくるのだ。 「げらぁ!!げらぁ!!」 俺の前に回り込むと両手をあげてジャンプする様は本当に愛らしい。 そんなうどんげだが、ひとりではなかなか散歩できない、なぜなら 「ゆ?ゆっくりできないゆっくりがいるよ!! ゆっくりせいさいするよ!!」 「びぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」 とまあこんな感じで少しでも距離が離れるとこうやって野生のゆっくりがうどんげを虐めに 近寄ってくるのだ。 泣きながら逃げるうどんげをふてぶてしい顔をした野生のゆっくりれいむが追いかける。 このままうどんげがけがをしたらいけないので適当にれいむを蹴っ飛ばす 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 れいむはきれいな弧を描いてマンホールの付近に転がる。 「なにずるのぉぉぉぉぉ!!れいむをいじめな…ゆ?あんよさん!!そっちにはくろいくろい ゆっくろできないものがあるよ!! そっちはゆっくりできないよ!! ゆっくりできなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! だずげでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 れいむが蹴っ飛ばされたマンホール、そこはお兄さんとうどんげを助けた?所だった。 あそこは最近ゆっくり達がおそれるホラーポイントの一つであの付近に近づいたゆっくりは 何故かあのマンホールに引きつけられ、そのまま動けなくなるのであった。 そして一日もしないうちにそこを通る車によってペチャンコにされるのであった。 うどんげも一回ここに足を踏み入れて身動きが取れなくなったことがあった。 その時はお兄さんが異常に気づき、事なきをえた。 うどんげは終始泣いていた。 助けだすのが少し遅かったせいかうどんげは泣きながら俺をポカポカ殴り しばらくの間顔を合わせるとぷくーっをして俺を威嚇していた。 そんな顔を可愛いよ、うどんげ そんな危険な目にあってからか、うどんげは自前のソナー能力を使ってナニかゆっくりできない ものがあるところには気をつけながらすすむようにしていた。 だが、そんなうどんげが一つだけ半泣き状態で俺にひたすらしがみついてないと通れない道がある。 そこはなんてことは一軒家の前の道であった。 他の道は勇気を出して進むうどんげがこの道だけは涙目になりながら俺にしがみつかないと 通れないのだ。 そんなある日、その道を通っているとチラシをもった女性が暗い顔で家に戻ろうとしていたのを見かけた。 俺は何を思ったのか、つい声をかけてしまった。 「あの、すみません?顔色悪いですよ…どうしたんですか?」 「いえ…うちのありすが家に帰ってこないんです…散歩だと思って待っても…帰ってこないんです。 それが今日でもう1週間…ありすちゃん、どこいったの?」 俺はその女性が持っていたチラシを一枚もらった。 とても幸せそうな顔をしたゆっくりありすが映っていた。 うどんげはその顔を見るや否や顔を俺のズボンに押しやり、ガクガク震え出した。 「おいどうしたんだ、うどんげ!!だいじょうぶか?」 「げぇら…げぇら…」 うどんげが尋常でないおびえ方をしたためあの日以来、その道をうどんげと一緒に通った事はない。 俺にはあの道は大学への近道であるので使う事が多く、よくあの景色を覚えている。 そのはずなんだが…あの家に生えている大きな木の枝が一本多い気がする。 あの木の枝は道路側に出ている枝の本数は昨日まで2本のはずだったのに、今は3本になっている。 確かあの枝のうち一本は以前休憩にととまっていたゆっくりみすちーが うっかり折ったはずなんだが…どうしてその枝が元通りになっているんだ? 俺は何事も気にしないでそのまま大学に向かった。 深く考えたらなにか怖そうだったからだ。 「ぢぃぃぃぃぃんぢぃぃぃぃぃぃん(だれがだずげでぇぇぇぇぇぇぇ!!)!!」 完 あとがき ここ最近やたらと忙しくてなかなかSS書く暇が… 私の中では現在もかわいいうどんげがマイブームなんでしばらくは登場します。 チル裏で話題になっていたので一言 私のSS、設定等はご自由に使用してもかまいませんよ、ご自由にどうぞ~ 作者 アイアンゆっくり 過去作 まりさの馬鹿 ゆっくり地縛霊 れいむ親子の場合 ゆっくりおしえてね!! 1~2 世界で一番短い虐待 ゆっくり地縛霊 まりさ達の場合 鬼斬 1~ 怪奇現象 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/new_jack/pages/331.html
新ジャンル「女地蔵」 1 はじまりはじまり 2007/11/19(月) 22 31 19.66 ID +Z1ACzjQ0 昔々――というわけではないけども、 あるところに「これ、ミロのビーナスちゃうん」という感じの それはそれは立派なお地蔵様があったそうな そんなお地蔵様を近くに住む人々は、親しみを込めて 『女地蔵』と呼んだそうな…… 2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/11/19(月) 22 32 34.53 ID dGk+Kq4HO 期待 4 まずは定番 2007/11/19(月) 22 34 03.54 ID +Z1ACzjQ0 男「おや、こんな所にミロのビ…… じゃなかったお地蔵様が」 男「こんな雪の中寒いだろう」 男「よし、俺の帽子を貸してやろう。これで少しは寒さが防げるだろう」 地(せめて、服をよこせよ……) 5 素朴な質問 2007/11/19(月) 22 38 53.91 ID +Z1ACzjQ0 男「しかしこれだけじゃまだ寒そうだな」 男「そうだ! 俺の上着を貸してあげよう」 男「よし! これで寒くないぞ~」 その夜 男「戸を叩く音がする…… 誰か来た? はーい、今出ます!」 男「あれ? 誰も居ないぞ…… これは、手紙?」 手紙「お前、頭は大丈夫か? 女地蔵より」 6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/11/19(月) 22 39 38.32 ID 7+lj4iZmO わくてか 8 お手紙ありがとう 2007/11/19(月) 22 43 43.07 ID +Z1ACzjQ0 男「昨日は手紙ありがとう」 男「俺、友達居ないから、正直嬉しいよ」 男「よかったら、また手紙くれると嬉しいな……」 その夜 手紙「もう一度自分がしていることをよく考えてみろ。見てて、痛々しいぞ 女地蔵より」 11 おしるこ 2007/11/19(月) 22 50 26.10 ID +Z1ACzjQ0 男「今日は寒いね」 男「はい、これお供え物のおしるこ」 男「これで気分だけでも、温まってね」 その夜 男「また戸を叩く音が…… はーい!」 男「いつもの手紙…… それとこれはおしるこの…… 空き缶?」 手紙「ちゃんと分別するように 女地蔵より」 12 大理石 2007/11/19(月) 22 56 00.45 ID +Z1ACzjQ0 男「綺麗な肌してるね」 男「すごく真っ白で、とてもこの世のものとは思えないよ」 男「あぁそっか、君は石像だったね。ごめん、すっかり忘れてたよ……」 その夜 手紙「汚い手で触るな、美術品なんだぞ 女地蔵より」 13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/11/19(月) 23 00 00.40 ID wRMfYFIOO ツンデレ地蔵ハァハァ 14 お賽銭 2007/11/19(月) 23 09 00.45 ID +Z1ACzjQ0 男「へぇ、お賽銭を置いてく人も居るんだ」 男「けど小銭ばかりだね」 男「そうだ。せっかくだから両替してあげるよ」 その夜 手紙「このお金で自販機でジュース買って来い 女地蔵より」 15 動かない石造 2007/11/19(月) 23 18 35.49 ID +Z1ACzjQ0 男「今日も良い天気だね」 男「こんなに良い天気だと、フラフラと散歩に出かけたくなるよ」 男「そうそう、向こうの畑のあたりでね、大きな蛙を……」 その夜 手紙「嫌味か? 女地蔵より」 16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/11/19(月) 23 22 44.10 ID 7+lj4iZmO なんか好きこれ 17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/11/19(月) 23 23 43.66 ID sWhcbqUK0 女「何故に家に帰ったら地蔵がこたつにみかんしてるんだ……」 地蔵「56億7千万年の暇つぶしに来てやったんだ ありがたく思え」 女「っていうか、それ今日無くした私のマフラーじゃん! 何でアンタがさも当然のように首に巻いてるのさ!?」 地蔵「知れた事を 今朝急な寒波に震えてた私に寄こしてくれただろ」 女「落したところにお前が居たのか どうせなら河の藻屑にでもなれば良かったのに」 地蔵「という訳で恩返しに来ました しばらくやっかいになるんでヨロシク」 20 私のお墓の前で泣かないでください 2007/11/19(月) 23 31 53.15 ID +Z1ACzjQ0 おばさん「うぅ…… よしこちゃん……」 おじさん「泣くな、おまえ……」 男(そっか。なんだかんだで彼女はお地蔵様なんだよな……) その夜 手紙「あの勘違いババアに、てめえの娘の地蔵は隣町だと言っておいてくれ 女地蔵より」 21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/11/19(月) 23 34 31.34 ID sWhcbqUK0 女「何が悲しくて地蔵と一夜過ごさにゃならんのか」 地蔵「釈迦がくたばってから弥勒が来るまでの暇つぶしだから 空気みたいに思ってくれておk」 女「恩返しとか言ってなかったっけ?」 地蔵「死んだとき極楽に連れて行ってやるから、それで我慢しろよー」 女「お前、曲がりなりにも地蔵だろうが 地獄に落ちた衆生を救ってくれるんじゃないの」 地蔵「垂迹説だと閻魔も兼ねるんで、そこんところはアバウトなのよー」 女「いい加減だな、本当に」 22 死んでも体に悪い 2007/11/19(月) 23 39 42.24 ID +Z1ACzjQ0 男「はい、お供え物のお団子だよ」 男「ふふふ、喜んでくれると良いなぁ……」 その夜 手紙「もっとこう、ハンバーガーとか食べたい 女地蔵より」 23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 2007/11/19(月) 23 43 27.84 ID T2yb0qlJ0 ハイカラwwwwwwwwwww 24 ゴミはゴミ箱へ 2007/11/19(月) 23 45 29.54 ID +Z1ACzjQ0 男「あれ? 女地蔵の前に本が置いてある」 男「誰かが捨てるの面倒で置いていったな」 男「まったく、なんて奴らだ。処分する人の気持ちも考えろよな」 その夜 手紙「まだ読んでる途中だったんだが。とりあえず、読む奴のペースも考えろ 女地蔵より」 25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/11/19(月) 23 47 46.43 ID sWhcbqUK0 地蔵「何、これ」 女「飯だよ、飯! お前が腹減ったとか抜かすから、作ってやったんだよ!」 地蔵「お湯沸かして三分、を作ったとは恐れ入る それに地蔵に供えるならお菓子類だろ、常識的に考えて」 女「地蔵がコタツでテレビでスマスマ見て、なお常識を持ち出す気?」 地蔵「まあいいや、とりあえず腹減ったって泣いてる子どもに分けてくるか」 女「え? 子どもに分けるつもりだったのかって消えた……」 地蔵「くそっ」 女「そして、幾ばくもなく現れた!」 地蔵「昨日この美顔に小便垂れやがったクソガキだった! 3発ほどぶん殴ってやったから鬱憤は晴れたけど」 女「お前、本当に地蔵菩薩なのか?」 27 読経 2007/11/19(月) 23 54 18.83 ID +Z1ACzjQ0 男「昨日はごめんね、君が読んでるとは思わなくて」 男「というわけで、今日は僕が読んであげるね」 男「我輩は。猫である名前は、まだ無いどこで生まれ、たか……」 その夜 手紙「墓の坊主に話し通しといたから、読経習って読む練習しろ 女地蔵より」 28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 sage 2007/11/19(月) 23 57 34.92 ID sWhcbqUK0 地蔵「今思ったんだけど、女地蔵でアンタは女」 女「だからどうした」 地蔵「……百合展開?」 女「石塊相手に百合る位なら六道を経巡った方がマシだ!」 29 いっぱい生えてる 2007/11/19(月) 23 59 54.86 ID +Z1ACzjQ0 男「はい、お花」 男「いつもなにも備えられてなくて殺風景だったからね」 男「うん、これでちょっと華やかになったかな」 その夜 手紙「お花ありがとう。お礼として、私からお前に抱えきれないほどの花を贈ろう 女地蔵より」 男「彼岸花……」 PREV NEXT 新ジャンル「女地蔵」01_vol02
https://w.atwiki.jp/jojobr2/pages/51.html
C-10。 鬱蒼とした木々が海風に吹かれざわざわと音を立てる。 そこはおよそ人が乗り込めるような環境ではなかった。 だが……そんな森林の奥深くに一軒だけ、小さな木造家屋が存在していた。 所々に群生している食用の野草、ニワトリか何かを飼っていたのだろう、穀物が入った皿が無造作に投げ出された庭。 そこはまるで、今さっきまで人が生活していたかのような空間であった。 そして現在、その家屋では本来そこで生活していた人物とは異なる人間が、闇夜の一室で休息を取っていた―― * * * * エンリコ・プッチはこの現状に対し意外にも冷静だった。 彼の基本的な行動理念はどこにいたって変わるものではない。 それは実に単純な内容だった。だが彼はそれをちっともつまらないとは感じなかったし、むしろ喜ぶべき事柄として考えていた。 だから彼は「荒木が何をした」だの「なぜ自分がここにいるか」だのと言った事には一切関心を持たなかった。持つ必要がなかった。 ただ、彼が関心を持った事柄が一つだけあった。だがそれは荒木に関する考察でもゲームでの立ち回り方でもない。 「空条徐倫……。あの場に浮いていたのは徐倫の母親だったのか。 ならば彼女は今、あの男――荒木と言ったか、あれに対する大いなる怒りと正義感を持って奮闘していることだろう。 私が手を下しに出向くまでもないだろうな……」 自分の独り言に嫌気がさしたのか、そこまでしゃべったプッチはふう、と息をつき立ち上がる。 同時に少し離れた場所に放置してあったデイバックのもとに歩み寄り膝をついた。 そして、ごそごそと中に収められていた物を床に広げて支給品の確認を――― 「邪魔するぜ」 ―――止めざるを得なくなった。 * * * * この家の中に誰かがいるのは分かっていた。 普段はカーズ任せで滅多にやる事ではないものの、触れた壁の温度差で室内の状況を把握するくらいは朝飯前である。 自分の“流法”と“種族”に確固たる自信を持つエシディシは躊躇うことなくドアを開けた。恐怖などあろうはずもない。 「邪魔するぜ」 返答を待たずに乗り込んだそこには十字を模した青い服に身を包んだ男が一人――振り返るような態勢で硬直したまま、だがその眼には警戒の光を宿しながら――こちらを見つめていた。 だがそんな状況を目の当たりにしながらも、荒っぽい性格の持ち主であるエシディシは男が言葉を選んでいるのを待ちかねて自分から続けることにした。 「ん……どうした?こんな状況で先手取られて身動きも取れないか?少しは対応したらどうだ」 若干威嚇気味た口調になってしまったが言ってしまったものは仕方ない、少しだけ筋肉の緊張を緩め返事を待つ。 すると男は警戒の眼差しこそ変わらなかったもののゆっくりとこちらに向き直り大きく肩をすくめて溜め息をつく。 「あぁ――いらっしゃい、と言っていいものか……。荷物の整理をしていたんでね。来訪の準備もろくにしていないんだ」 予想外の返答に眉が持ち上がる。 「ほう……襲ってこないのか?俺が殺戮を求める獣だったらどうする気だ?」 変に言い回しをする必要はない。率直に質問する。思いのほか返答はすぐに返ってきた。 「あいにく刑務所の教戒師でね。殺人鬼なんか嫌と言うほど見ているんだ。 それに、仮に君が人殺しだったら背後からいきなり襲ってくるだろう。違うかい?」 相手の冷静さと先を見越しているかのように余裕を込めるセリフ遣いがジョセフ・ジョースターを彷彿とさせ少々苛立つ。 だがそんな中――エシディシはこの男の話にもう少しだけ付き合ってみたい、とも心のどこかで思っていた。 長い長い生涯の中でも目の前の人間のようなタイプとの出会いが初めてだったからであろう。 「……確かにそうだ。もっともな意見だな――面白い奴だ、名前は?」 「人に名前を聞くときは自分から名乗るものだろう?まぁいい……私はエンリコ・プッチ。プッチ神父と呼ばれている」 「そうか。俺の名はエシディシ。人間は俺達の事を“柱の男”とか呼んでいたな」 面白い人間とは言えどの道消す相手だ。何も嘘を言う必要はない、と単純な自己紹介をする。 会話が途切れ、またも二人の間に沈黙が流れようとしたが今度は神父の方がすぐにその沈黙を断った。 「柱の男、か……なかなか面白い自己紹介だな。それで、ここに入ってきた目的は?」 神父――プッチと言ったか――も自分に気遣いをすることなく質問してくる。その態度に思わず口元が笑みを形作る。 「太陽光に弱い体なんでな。貴様に立ち去ってもらいここを根城にする」 率直な質問には率直な回答がいいというものだ。またも嘘偽りなく目的を告げた。 「太陽アレルギーか……同じ体質の友人がいるんだ。結構いるものなのかな? ……と。話が逸れたな。それに対し何か私にできることは?」 プッチの言葉にぴくりと反応したが驚くようなことではなかった。大方“食糧”の事を言っているだろう。まさか人間と馴れ合うものがいたとは…… だが、深く考え込む必要もない。思考を会話の方に戻し、再度告げる。 「出て行けと言った。嫌だと言うのならこの俺が直々に消してやっても構わない」 これで出て行かなかったら容赦なく“血液”を流し込んでやるつもりだった。 だが――理由はエシディシ本人にも理解は出来ないが――こうして話をするうち、先程まで感じていた苛立ちはどこかへ消え失せてしまっていた。 血液を流すつもりだったものの、本当に俺はこの男を襲うのだろうかと疑問に思ってしまう程にエシディシの心境は揺らいでいたのである。 「そうか……仕方ない。荷物をしまったらここを出ることにしよう」 そんな思考を遮ったプッチは一寸の抵抗もなくあっさりと要求を飲む。その態度にもはやエシディシの好奇心はくすぐられる一方だった。 そして同時に―――消えた苛立ちに代わるように流れ込む血液が頭を冷やし、冷静な思考ができるようになってきていた。 やがて、ある一つの結論に辿り着く。ここでコイツを逃がすのはなかなか惜しい、と。 「……フ、お前――つくづく面白い奴だな」 「なにが?」 思考の末に出した言葉に対する神父の即答ぶりに少々驚く。だが――“事を進める”には何の問題もなかった。 「抵抗しないのか?俺はもしかすると貴様が後ろを向いた瞬間に攻撃しようとしている殺人者かそれ以下のヤツかも。 それとも“出て行く”と言いながら実は迎え撃ってやろうなどと言うつもりか?」 それを聞いた神父は、今の言い回しに思い当たる節でもあったのか……ふっと笑みをこぼし、すらすらと返答してきた。 「そうしてほしいのかい? だが……柱の男――人外の生命か何かかい?そんなウソは殺人者はつかないだろう。たとえ悪魔だってそんなウソはつかない。 きっと本当だからそう要求したんだと思う。迎撃なんかするものか。 それにさっきも言っただろう、君が本当に殺人者なら容赦なく襲ってくるはずだと」 やはり――と言うべきだろうか、この一言でエシディシの思考は完全に一つに定まった。 「なるほど……お前、気に入ったぞ」 一息つきそう切り出すと神父は怪訝な顔をして答える。 「どういうことだ?」 「文字通りの意味さ。俺はお前が気に入った。十分な理由だと思うがな。 どれ―――俺と手を組まないか?」 * * * * 一方のエンリコ・プッチも目の前の男と会話をするうちに“いずれこう言った展開になるだろう”と言う事は予測していた。 そして――本当にそうなるとすれば願ってもいない幸運だった。命令をする部下はいたが、対等な立場として話し合う相手など自分には多くはなかったのだから。 「………内容は?」 やや間を置き冷静に質問する。 「先にも言ったが太陽に弱いんだ。昼間に動けるやつを手元に置きたいのは俺としては当然の発想ではないか? 貴様にも当然メリットはある。俺は戦闘術、身体能力、どれをとっても人間どもには及びもつかないだろうな。 戦闘になったら俺が出よう。」 裸族と言っても過言ではないような奇天烈な服装の男がこうも得意げに話す。2011年の日常では到底信じがたい発言だ。 だが相手の自信に満ちた声色からそれが真実である事をひしひしと感じる。 そして――相手がこれ程の自信家だったという事は予想を超えていたが――これもほぼプッチの予想通りの答えであった。そうすれば次に聞く事はひとつしかない。 「なるほど……それで、他には?たとえば今後の活動方針だ」 恐らく―――こう返ってくるだろう。 「そうだな――昼間は動けないのでな、とりあえずしばらくは動く気はない。カーズもワムウも俺が手伝わなければならないほど脆弱でもないしな」 ほらきた。プッチは予想通りの返答であった事を喜ぶ気はなかったが“相手と利害が一致する”と言う点で喜びの感情が湧き、そしてほんの少し安堵した。 「そうか。それならいいだろう。このゲーム、多く殺した奴が優勝という訳ではなさそうだし無理に動いて傷を負う必要もないという事か。 なかなか切れ者なんだな。その案、乗らせてもらう事にしよう」 一息でそこまで言い切ったプッチはエシディシの返答を待つ。 「グッド……契約成立だ。これで貴様は俺の敵にはならんと言う事だ。能力差でも……文字通りの意味でもな。 もちろんその逆も然り。俺は貴様の敵になる事はない。 貴様は俺に対し“ここを根城にしてもいい”と言い出て行こうとまでした。そこまでする相手に対しては俺なりに敬意をはらうと言うのが道理」 意外だった。いくらプッチでもそこまで計算して言ったつもりではなかったのだ。そして――敬意、と言う言葉にも。 「なるほど―――小さな親切心が感謝されて多大な恩恵を受ける、と。そういう事か」 「そういう事になるな。だが―――」 エシディシの言葉を遮って言う。 「馴れあうつもりはないから勘違いするな、だろ?それは私も同意見だ。協力する仲間と信頼できる友人は必ずしも一致はしない」 「――分かっているではないか。だがお互いの力を知らぬことには協力もくそもあったものではない。見せてもらうぞ。その自信を裏付けする貴様の力」 エシディシがにやりと笑いながら言う。だがその質問に対する答えは今すぐに答える必要はない。まず自分がやらなければいけない行動は――― 「あぁ。だが立ち話もなんだ。部屋で話すとしよう。支給品の整理もほったらかしだった」 プッチのとった行動、それは“歓迎”であった。踵を返し室内へと歩き出した。 その背中を見つめながらあぁ、と呟いたエシディシがひょいと自身のデイバックをつまみ上げプッチを追うように歩きだす。 やがて――闇夜の森林に、バタンと扉が閉まる音が響き渡った。 【C-10 森林奥の家(アヴドゥルの隠れ家)/1日目 深夜】 【純白の大蛇と炎の策士 in 魔術師の別荘】 【エンリコ・プッチ】 [時間軸]:JC6(69)巻、ヤドクガエルに“破裂する命令”をした直後 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:支給品一式(部屋の中に散らかっています)不明支給品1~3(本人も確認していません) [思考・状況] 基本行動方針:ディオのもとへ、天国へ 1.無理に出歩く必要はない(ゲームへの参加方針という意味で) 2.こいつ(エシディシ)は良い奴のようだ。しばらく一緒にいてみよう 3.エシディシと情報交換をしたい 【エシディシ】 [時間軸]:JC9巻、ジョセフの“糸の結界”を切断した瞬間 [状態]:健康、ちょっとハイな気分 [装備]:なし [道具]:支給品一式、不明支給品1~3(本人も確認していません。と言うよりデイバックを開けていません) [思考・状況] 基本行動方針:生き残る(乗る乗らないは現段階では不明) 1.無理に出歩く必要はない(太陽に弱いという意味で) 2.こいつ(プッチ)はなかなか面白い。しばらく一緒にいてみよう 3.プッチと情報交換をしたい 備考 二人ともお互い「気が合う、面白い」といった理由で手を組んでいるので利用する等の発想は現段階ではありません。 アヴドゥルさんの隠れ家はC-10の中央、地図の【人】の字のあたりにあります。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む エシディシ 47 死刑執行中パニック進行中 エンリコ・プッチ 47 死刑執行中パニック進行中