約 24,297 件
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/1182.html
種族不明・属性不明・究極体。 長門有希に好意を持っており、長門有希を優勝へ導く奉仕マーダーに。 だが、出番が少なく腹いせに仲間を殺害。死体を弄んでいるところを運がよかったのか暗黒長門に発見され暗黒長門に協力することに。 戦いの中で死にかけてアーマゲモンに進化し、暗黒長門の障害を排除するため暴れまわる。 死後は士郎の作り出したストーリーで延々と復活と死亡を繰り返すが、カヲルにより終止符をうたれる その後は幼年期のクラモンとなって暗黒長門の腕の中で安らかに眠った。 お幸せに。 死者達の思い全てが込められた彼のカードは、テラカオスの固有結界内部で戦っている人々を大きく励ました。
https://w.atwiki.jp/datui/pages/108.html
第一回放送(クロス第23話まで)の死亡者 名前 殺害者 話 死因(凶器) キョン子 赤木しげる クロス第2話 射殺(サイレンサー付き拳銃) 渚カヲル 赤木しげる クロス第2話 射殺(サイレンサー付き拳銃) 古泉一樹 長門有希 クロス第3話 刺殺(鎖鎌) タケシ ランキング作成人 クロス第4話 斬首(斧) 初音ミク ルイージ クロス第8話 撲殺(リボルバー) 峰岸あやの ルイージ クロス第8話 射殺(リボルバー) ゾフィー 柊つかさ クロス第10話 撲殺(石) ギャバン 相羽シンヤ クロス第11話 撲殺(金属バット) 柊かがみ 柊かがみ クロス第12話 射殺(拳銃) マサキ・アンドー マリオ クロス第13話 転落死(素手) 阿部高和 朝倉涼子 クロス第14話 刺殺(アイスピック) スバル・ナカジマ ドラス クロス第17話 射殺(サブマシンガン) ドラス 赤木しげる クロス第17話 爆殺(手榴弾) 高良みゆき 泉こなた クロス第18話 刺殺(カッターナイフ) 修正したあとすぐ熱血~狂気のKX.Hw4puwg 長門有希 クロス第19話 射殺(ボウガン) ミオ・サスガ 長門有希 クロス第19話 斬殺(鎖鎌) 南夏奈 相羽シンヤ クロス第20話 撲殺(金属バット) 風見志郎 東方不敗 クロス第22話 頸動脈切断(素手) 以上18名 おまけ 名前 最後の言葉 キョン子 「や、やめろ……。やめてくれ、アカギ! こんなのおかしいよ!」 渚カヲル (なし) 古泉一樹 「長門さん……なぜ……?」 タケシ 「おい! 正気か!? お前人間じゃねえ!?」 初音ミク 「殺してなんか」 峰岸あやの (なし) ゾフィー 「この程度のフェイクも見抜けないとは……不覚……」 ギャバン (く……ここまでか……。済まない、ユーゼス……。お前だけでも生き延びてくれ……。 お前の科学の力なら……きっと首輪を外してこのプログラムを……!) 柊かがみ 「私なんか、一人寂しく死ぬのがお似合いだよね……」 マサキ・アンドー (ふ、ふざけるな! こんな間の抜けた死に方なんてあるか! どうせ死ぬんだったら、もっとかっこよく……!) 阿部高和 「イイ……オト……コォォォォォ!!」 スバル・ナカジマ 「ドラス……!」 ドラス 「あああああああああ!!」 高良みゆき 「あ……れ……? 何だか、急に眠くなってきました……。寝ている場合ではないのに……。 すいません……。少しだけ、少しだけ眠らせて……」 修正したあとすぐ熱血~狂気のKX.Hw4puwg 「ミオちゃん、助け……」 ミオ・サスガ (生まれ変わったら……今度こそお笑いの星になりたいなあ……) 南夏奈 「はっ、こんなくだらないプログラムに素直に従ってる時点で……十分アホだよ」 風見志郎 「!!」 第二回放送(クロス第40話まで)の死亡者 名前 殺害者 No. 死因(凶器) 涼宮ハルヒ 赤木しげる クロス第24話 射殺(スナイパーライフルによる狙撃) キョン 赤木しげる クロス第24話 射殺(スナイパーライフルによる狙撃) 朝倉涼子 ルイージ クロス第26話 斬殺(鉈) チンク 柊つかさ クロス第30話 焼殺(火炎放射器) 桂ヒナギク 赤木しげる クロス第32話 射殺(サブマシンガン) 滝和也 相羽シンヤ クロス第33話 撲殺(バット) 門倉雄大 ルイージ クロス第34話 斬殺(鉈) 相羽シンヤ 城茂 クロス第36話 全身全霊を賭けた首輪破壊 城茂 相羽シンヤ クロス第36話 撲殺(鉄パイプ) 泉こなた 岩崎みなみ クロス第37話 刺殺(包丁) ルイージ 長門有希 クロス第38話 斬殺(鎖鎌) 長門有希 柊つかさ クロス第38話 斬殺(鎖鎌) 以上12名 おまけ 名前 最後の言葉 涼宮ハルヒ 「もしも生まれ変わったらさあ……また私と一緒にいてくれる?」 キョン 「お前が望むならな」 朝倉涼子 「え?」 チンク 「か……って……くれ……」 桂ヒナギク 「そう……。でも、どっちでも……いいわ……。あんたの言うとおり……私はもう……死ぬんだから……。 ご……め……キョン……く……。仇……う……て…………」 滝和也 「やべえ! 逃げ……!」 門倉雄大 「があっ!」 相羽シンヤ 「やめ……!!」 城茂 「勝……て……」 泉こなた 「あ……が……」 ルイージ 「ぎゃあああああ!!」 長門有希 (あと一人……。あと一人殺さないと……。あと一人で……涼子と……) 最終話(クロス最終話まで)の死亡者 名前 殺害者 No. 死因(凶器) マリオ 岩崎みなみ クロス第43話 刺殺(ハサミ) 南光太郎 6/ クロス第43話 射殺(アサルトライフル) ランキング作成人 赤木しげる クロス第44話 射殺(スナイパーライフル) ユーゼス・ゴッツォ 赤木しげる クロス第44話 射殺 岩崎みなみ 赤木しげる クロス第45話 射殺(サブマシンガン) 朝比奈みくる 柊つかさ クロス第45話 刺殺(コンバットナイフ) 柊つかさ 朝比奈みくる クロス第45話 最初で最期のみくるビーム 赤木しげる 6/ クロス第46話 射殺(大型拳銃) 6/ 6/ クロス第46話 射殺(自殺) 以上9名 おまけ 名前 最後の言葉 マリオ 「OH……NO……」 南光太郎 「なん……で……」 ランキング作成人 「ア……カァ……ギィィィィィ!!」 ユーゼス・ゴッツォ 「この……外道がぁ……!」 岩崎みなみ (なし) 朝比奈みくる 「みくる……ビー……ム……!」 柊つかさ 「え……?」 赤木しげる (ここまで来て、この程度の凡夫に負けるか……。まあ、それも悪くない……) 6/ 「俺も、そっちに行くよ。お前がいないんじゃ、生きててもしょうがないからな」 殺害数ランキング 順位 名前 殺害数 殺害したキャラ スタンス 状態 X位 八雲紫 X人 沢山の悪党 大東亜共和国救世主 生存 1位 赤木しげる 9人 キョン子、渚カヲル、ドラス、涼宮ハルヒ、キョン、桂ヒナギク、ランキング作成人、ユーゼス・ゴッツォ、岩崎みなみ マーダー 死亡 2位 長門有希 4人 古泉一樹、修正したあとすぐ熱血~狂気のKX.Hw4puwg、ミオ・サスガ、ルイージ マーダー(奉仕) 死亡 2位 ルイージ 4人 初音ミク、峰岸あやの、朝倉涼子、門倉雄大 マーダー(優勝) 死亡 2位 柊つかさ 4人 ゾフィー、チンク、長門有希、朝比奈みくる マーダー(優勝) 死亡 2位 相羽シンヤ 4人 ギャバン、南夏奈、滝和也、城茂 マーダー(優勝) 死亡 6位 6/ 3人 南光太郎、赤木しげる、6/ 情緒不安定 死亡 7位 岩崎みなみ 2人 泉こなた、マリオ 錯乱 死亡 8位 ランキング作成人 1人 タケシ 生還 死亡 8位 柊かがみ 1人 柊かがみ 自殺志願 死亡 8位 マリオ 1人 マサキ・アンドー 混乱 死亡 8位 朝倉涼子 1人 阿部高和 脱出 死亡 8位 ドラス 1人 スバル・ナカジマ 錯乱 死亡 8位 泉こなた 1人 高良みゆき 正義 死亡 8位 東方不敗 1人 風見志郎 主催 生死不明 8位 城茂 1人 相羽シンヤ 対主催 死亡 8位 朝比奈みくる 1人 柊つかさ 正義の味方 死亡
https://w.atwiki.jp/rayvateinn/pages/81.html
第一回放送までの死者 時間 名前 殺害者 死亡作品 死因 深夜 古河渚 !? sm002 H,A,P,ヘタリアはヘタレなのか? 射殺 谷口 杉崎鍵 sm005 歪んだ想い 刺殺 朝比奈みくる 園崎詩音 sm011 生命遊戯 -ライフゲーム- 斬殺 桜田ジュン 出来杉英才 sm015 赤い赤い悪魔の館 射殺 中嶋直美 万能包丁さん sm021 Escape 刺殺 泉そうじろう 巡音ルカ sm022 お前等、食べれる人間じゃねぇから! 惨殺 ニート 長門有希 sm028 てってってー でもSYUUUU ZO! 不明 骨川スネ夫 鷹野三四 sm031 スネ夫が山を登る時に流れてくる人達(フル) 射殺 涼宮ハルヒ 刻命裕也 sm034 危険な刻命 転落死 黎明 一方通行 たけの子 sm042 力の差とアクセロリータさん 斬殺 北条悟史 DIO sm043 DIO様は言っている―――? 惨殺 篠崎あゆみ 出来杉英才 sm045 銃声がなく頃に ~ Report of a gun 射殺 長門有希 万能包丁さん sm049 人殺しは愛する彼のために 刺殺 すけいす すけいす sm050 暗闇の山道の中で 転落死 鏡音レン 暁美ほむら sm053 優しすぎる 爆死 水無月流歌 サンタサン sm057 Black mind 惨殺 サンタサン ひろし sm057 Black mind 斬殺 初春飾利 TAS sm061 イイ男はどこでも優しい(男にだけ) 惨殺 !? イタリア sm068 ヘタレ一名入店でーす 爆殺 イタリア イタリア sm068 ヘタレ一名入店でーす 爆殺 以上20名 おまけ 名前 最期の言葉 古河渚 とっても―――とっても―――。 谷口 「とりあえず、俺は軽く寝させてもらうか」 朝比奈みくる 「ふぇ?」 桜田ジュン 僕は―――真紅が助けに来てくれると思ってるから………。 中嶋直美 「いや………………やめ…………」 泉そうじろう 「参ったなー………ん?お!アレはもしかして!もしかしてもしかして!?」 ニート 「まあ、行こうぜwwwキョンとかハルヒとか探しにさwww」 骨川スネ夫 「あ、あああ、ああああああああ」 涼宮ハルヒ (何……で………―――) 一方通行 (何だァ……ト!?) 北条悟史 「あああああぁぁぁァァァァァ!!!!!」 篠崎あゆみ 「あああああああ、ううあああああああああああ」 長門有希 ………とても、温かい―――。 すけいす (マジ!!??) 鏡音レン なし 水無月流歌 「人を殺しては、貴方は成り下がってしまう。それは良くないこと。そんな理由で彼を殺すことに着くのは明らかにおかしい」 サンタサン 「つまらない茶番は、どちらを有利にしますかねぇ?」 初春飾利 「ひっ―――」 !? 「ヘタレの最期としては、相応しいか」 イタリア (パスタ……食べたかったなぁ……) 殺害数ランキング 順位 加害者 殺害人数 被害者 スタンス 生死 1位T 出来杉英才 2人 桜田ジュン、篠崎あゆみ 優勝狙い ○ 1位T 万能包丁さん 2人 中嶋直美、長門有希 無差別 ○ 1位T イタリア 2人 !?、イタリア 対主催 ● 3位T !? 1人 古河渚 無差別 ● 3位T 杉崎鍵 1人 谷口 奉仕(生徒会) ○ 3位T 園崎詩音 1人 朝比奈みくる 優勝狙い ○ 3位T 巡音ルカ 1人 泉そうじろう 無差別 ○ 3位T 長門有希 1人 ニート 奉仕(キョン) ● 3位T 鷹野三四 1人 骨川スネ夫 優勝狙い ○ 3位T 刻命裕也 1人 涼宮ハルヒ 皆殺し ○ 3位T たけの子 1人 一方通行 不明 ○ 3位T DIO 1人 北条悟史 無差別 ○ 3位T すけいす 1人 すけいす ??? ● 3位T 暁美ほむら 1人 鏡音レン 奉仕(まどか) ○ 3位T サンタサン 1人 水無月流歌 扇動 ● 3位T ひろし 1人 サンタサン 対主催 ○ 3位T TAS 1人 初春飾利 無差別 ○
https://w.atwiki.jp/rakirowa/pages/106.html
◆EKhCqq9jsg No. タイトル 登場人物 010 赤木しげるはシゲラナイ 南春香、赤木しげる(19歳) 017 愛ゆえに 真・長門有希、高良みゆき 074 Welcome to this crazy Time 赤木しげる(19歳)、南春香、素晴らしきフラグビルド、フェイト・T・ハラオウン 095 No Chance in Hell ロアルド・アムンゼン(その3)、熱血王子 096 悲しみは絶望じゃなくて明日のマニフェスト 柊かがみ、高町なのは、前原圭一(やる夫) 098 飢え「無我夢中」の無礼講 赤木しげる(19歳)、南春香、フェイト・T・ハラオウン、赤木しげる(13歳)、南千秋、素晴らしきフラグビルド 105 ココカラトワニ 赤木しげる(13歳)、南千秋、素晴らしきフラグビルド、ランキング作成人 107 Bad-Ass 真・長門有希 110 露骨なロワ人のテーゼ 忘却のウッカリデス、アナゴ、阿部高和 115 Survivor Series シグナム、衝撃のアルベルト、アルフォンス・エルリック、スバル・ナカジマ 124 Fuck you all niggaz wanna do! かえる、武藤遊戯、熱血王子 登場させたキャラ 3回 南春香、赤木しげる(19歳)、素晴らしきフラグビルド 2回 フェイト・T・ハラオウン、赤木しげる(13歳)、南千秋、真・長門有希、熱血王子 1回、高良みゆき、ロアルド・アムンゼン(その3)、かえる 柊かがみ、高町なのは、前原圭一(やる夫)、ランキング作成人 忘却のウッカリデス、アナゴ、阿部高和、武藤遊戯 シグナム、衝撃のアルベルト、アルフォンス・エルリック、スバル・ナカジマ この人あって今の赤木しげる(19才)がああいう扱いであると言わざるを得ない。そして南斗脱衣拳GJ。 (2009-03-12 19 42 45) コメント
https://w.atwiki.jp/nicotetsu/pages/2225.html
概要 その8で護摩和駅と戻初駅間のハッテンを促すために新設された駅。2面2線。 周辺の名所・子会社 LOASON 駅名標 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (50%) 列車 隣の駅 ●各停 護摩和駅 ← 当駅 → 戻初 ● 急行 当駅通過 ● 特急「binary star」 当駅通過 ● 特急「FT2」 当駅通過 元ネタ 高良みゆき 長門有希 (隠されているのに気づいただろうか?)
https://w.atwiki.jp/projecter/pages/306.html
番号 KD07050 名前 長門ユキ 読み ながとゆき Lv 5 スター 種別 ユニット BP 6000 SP 1000 【強引な手を使っても、私はあなたを手に入れるだろう】○経験20(捨札が20枚以上なら能力を得る)『登場した時、1枚まで引く。1回までプランする。』 移動方向 ←↑→ 属性 SOS団北高校宇宙人魔法♀ ブロック 角川書店2.0 作品 涼宮ハルヒシリーズ レアリティ U スタートダッシュS先行収録カード。 このカードの参戦を機に当カードゲームを始めた人も少なくないはず。 長門はみんなの嫁。 三方向移動のアタッカーで普通に強く、経験が起動すれば手札を減らさないプレイングが可能。 出すにはプランゾーンにある時にエサで夢を与えることの他にアリソン・ウィッティングトンで呼ぶのも良い。 もちろん、作品に従って涼宮ハルヒを使って引っ張って来るのもアリだが、大抵は長門有希の方を釣ることが多い。 地味に「魔法」属性を持っているので式森和樹や伊庭かおり、メルル・シュシュリン・トレクワーズと一緒に使うのも良い。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6358.html
前ページ次ページ雪と雪風_始祖と神 「……はははっ、こりゃまた傑作だ。人形の使い魔に、これまた人形が召喚されるとはね」 と、プティ・トロワに高笑いを響かせるのは、ガリア王女イザベラ、タバサの従妹である。 「まさかアルビオンから生きて帰ってくるとは思わなかったけど、そういうわけかい。 使い魔、あんたの実力は、これと同じガーゴイルで観察させてもらったよ」 イザベラは、蛾を象った魔法人形を弄んでいる。 「それで、ウェールズは生きてるんだろうね? 報告しな」 「――ウェールズ王太子はトリステインに亡命。既に王宮に到着しているはず」 「そうかい。――父上も何を考えて、亡びる国に無駄な手出しをしたのかわからないけど、まあいい。 今日のあたしは機嫌がいいんだ。下がりな。次の任務があるまで、学校でお勉強でもしてるんだね」 嫌がらせの一つもなしに開放されたことを怪訝に思いつつ、タバサは王宮を後にする。 しかし、すぐにある一線に思い至った。長門有希の行為は、ガリアから監視されていた、ということは――。 「ユキ、時間がない」 「どうしたの」 「母様が危ない。あなたの力は、全て観察されていた。ジョゼフは、あなたが母様を治せることを知っている」 + + + いっぽう、王の暮らすグラン・トロワでは、ガリア王ジョゼフとその使い魔、 そしてフードを被った男――エルフである――が、リュティスの町中を馬で駆け抜けるタバサの狼狽振りを、遠見の鏡で眺めていた。 「――ほう、気付いたか。もう少し泳がせておくつもりだったが、有能過ぎる使い魔を持ったことが運のつきだったな、シャルロット。 しかしミューズ、おまえは構わぬのか。あの使い魔をリュティスに引き止めることもできたのだぞ。知人なのだろう?」 「だから、そのミューズって、石鹸みたいな呼び方やめなさいよ」 ジョゼフが女神の名で呼ぶ使い魔、ミョズニトニルンは不機嫌そうに答える。 ガリア王とエルフの青年、長身の二人に挟まれ、子供のようにも見える彼女は、 長門有希と同じ制服に身を包み、頭には黄色いリボンを結んでいる。 「そうね……。有希は仲間だった。けど、裏切ったの、あたしを。信じてたのに――。 それに、魔法使いだってことを隠してたなんて。 ……そうね、本当はどうすればいいのか、あたしは分かってないのかも――」 「ふふ、構わん。裏切り……か。おれも、ミューズのように悲しむことができるようになりたいものだよ」 「お話のところすまないが――」 「おお、ビダーシャル。うむ、行ってくれ。頼むぞ」 顔も向けず言い放つジョゼフに対し、エルフの男は表情一つ変えずに従う。 彼が何かを呟いたかと思うと、つむじ風が舞い、エルフの姿をかき消した。 「なに? 今の。これも魔法?」 「先住魔法、らしいな」 「へぇっ。いろんな魔法使いがいるのね、この夢の中には」 「メイジではなくエルフではあるが。――夢、か。そうかもしれん、この世界は」 「……でも、魔法使いがいても宇宙人にも、未来人にも会えないのよね。 魔法使いだって超能力者と似たようなものだけど、いざ会ってみると――」 ミョズニトニルンの少女は椅子に背を預け、小さく呟いた。 + + + トリステインとの国境に位置する領地まで、最短距離の街道でも馬で四日。 その道のりを、タバサと長門は三日で走破した。 二人は、オルレアン公の屋敷へと続く最後の坂道を、満身創痍の状態で駆け上がる。 「だいじょうぶ、ユキ?」 「わたしの肉体には有機生命体の疲労の概念がない。それより、あなた。この一週間、無理のし通しで、もう限界」 「……もうすぐ、屋敷に着く」 視界が開け、国境のラドグリアン湖を望む丘の上、白亜の城へと馬が横付けされた。しかし、 「遅かった……」 木の無垢の扉は斧で破られ、当然の事ながら執事の出迎えはない。 そして中へ入ると、略奪とまではいかなくとも、壁にかけられた絵や家具、調度品の全てが持ち去られ、 がらんとした室内にはただ、開け放たれた窓から風だけが吹き込んでいた。 「母様!」 わずかな希望を込めて、タバサは母の寝室の戸を開け放つ。 だが彼女の予感した通り、湖を望む大きな窓の前に、母の姿はない。その場にへたり込むタバサ。 しかし長門は、そんな主人の様子ではなく、部屋の隅を見やっていた。 「誰?」 すると、光にかき消されていた男が、二人の眼前に姿を現す。長い耳が、彼がエルフであることを表していた。 「精霊がわが身を隠していたはずだが……。同胞か?」 「ちがう」 長門は平坦に問う。 「あなたの周りには情報操作の跡がある。なぜ?」 「情報――?」 しかし、男は答えることを止める。タバサが男に飛び掛ったのだ。 「お母様を!」 タバサの杖に光が集まり、氷の矢を作り出す。 それは、トライアングルのタバサには本来不可能なほど巨大な――。タバサの心の震えが、彼女をスクエアに覚醒させていた。 しかし、 「タバサ――! だめ――」 「地の精霊よ――」 長門が叫ぶのが早いか、男の目の前に土が集まると、そこに透明な壁を作り出した。タバサのウィンディ・アイシクルはあえなく砕け散る。 「土を珪素に変えた?」 長門は相手の情報操作能力に舌を打つ。 そして壁は土に戻るとタバサの四肢に絡みつく。土は杖を飲み込み、彼女の体を振り回すと、屋敷の壁へと放り投げた。 「……命までは取らぬ。しかし、これも契約のこと、われに同行願おう――。 む――、なおも抵抗するか。……争いは好まぬ、わが同胞に近きものよ」 男、ビダーシャルは、長門有希へと向き直った。 長門は半身に構え、杖をビダーシャルへと指し向けている。 「……争いを望むか。愚かな」 長門は高速言語を詠唱する。しかし――、 「情報の操作が――、接続が切断されている?」 長門有希の試みたいかなる情報操作も、その対象にたどり着く前に、手応えもなくかき消される。 まるで、座ろうとした瞬間、椅子を後ろに引かれるがごとく。彼女でさえも驚愕の表情をわずかに浮かべざるを得ない。 「これは……。精霊を侵食しようとする者など! この悪魔め!」 ビダーシャルもまた、長門有希の行動に困惑していた。精霊との契約によって物の理を改変するのではなく、 精霊の領域を力で支配する。エルフにとって長門有希は侵略者、まさに悪魔として捉えられたのである。 宇宙人とエルフの間で、目に見えない情報、そして精霊の引き込み合いが続く。 しかし突如としてビダーシャルが動いた。 ビダーシャルは床を蹴ると、長門有希との物理的距離を詰める。それに呼応し、長門は空中に舞う。 すると二人の間に、銀の刃が飛んだ。 情報操作のせめぎ合いに全能力を傾けている長門には、物理攻撃を放つ余裕も、 そして、そうするための物理的媒体もない。刃――エルフが砂漠の生活に用いるナイフは、 長門有希の心臓を、正確に刺し貫いた。それと同時に、ナイフを伝い、長門有希を構成する肉体へと、精霊の情報が流れ込む。 長門もまた、床へと倒れ臥した。もはや彼女には、流れ込む情報、精霊の力を無理に押さえ込むことしかできない。 ビダーシャルは長門有希に近寄り、ナイフを引き抜こうとする。 「わが生活の道具を、このようにして血に染めるとは――」 だが、ナイフを掴むという行動は、ビダーシャルにとって安易なものでありすぎた。 彼がナイフを掴んだ瞬間、長門とビダーシャルの間に、物理的接触を介した情報連結が行われる。 その兆候を覚えた瞬間、すでに長門有希の情報操作は、ビダーシャルの周りの精霊を手中に収めていた。 ビダーシャルはナイフを抜くと、身を翻し、逃げ出すようにして窓を破って屋敷から飛び出した。 「この屋敷の周囲の精霊を取り込んだ――か。悪魔め――。精霊を支配下に置かれては、近付くこともできぬ」 ビダーシャルは、湖を囲む森へと消える。 だが長門有希もまた、ビダーシャルのいう精霊によって、自身の情報を侵食されていた。 ナイフによる肉体の物理的損傷こそ塞がれてはいるが、 細菌のように長門有希の体へ侵入しようとする精霊、情報操作とのせめぎ合いに、彼女は身を起こすことができない。 ――先に立ち上がったのはタバサであった。 全身を強く打ち、気を失ってはいたものの、朦朧とした意識の中で使い魔を抱き起こす。 一言も発さず、フライによって屋敷を出ると、屋敷の前に残されていた馬のうち一頭に跨り、全速力で屋敷を離れた。 ほとんど眠ったような状態のまま、裏街道を昼夜の別なく進む。国境の関所を回避するなど、 北花壇騎士のタバサにとっては、眠っていてもこなせるほどに造作もないことである。 トリステインへ入ったのが、屋敷を出た日の夕刻、そしてトリステイン魔法学院へたどり着いたのは、翌々日の正午であった。 魔法学院の厩舎へ馬を預けると、二人はその藁の上に、並んで倒れ臥した。 + + + タバサが目を覚ますと、そこは魔法学院の救護室であった。そして傍らには、長門有希が本も読まずに座っている。 「ユキ……、あなたは?」 「あなたの領地から離れることで、情報操作――あの男のいう精霊による侵食から逃れられた。 あの男の情報操作は座標に依存しているよう。……礼を言う。あなたがわたしを助けた」 「いい。巻き込んだのはわたし」 「……ありがとう」 すると、二人の声に気が付いたように、ドアが勢いよく開け放たれる。 「タバサ! 気が付いたの?」 部屋に飛び込んできたのはもちろんキュルケである。そして才人、ギーシュもいる。 「よかった……。あなた、三日三晩眠り続けてたのよ。 打ち身だけで命に別状はないって言われてたけど、それでももうダメなんじゃないかって――」 キュルケは、上半身だけ起こしたタバサを抱き締めた。 「本当に、なんともなくてよかったよ。タバサだって、ルイズの友達だもんな」 才人も頬を緩める。 「友達?」 タバサが問う。 「ああ。俺たちを追いかけて、あんな危ない場所にまで来るなんて、友達じゃなかったらなんだっていうんだ。 それに、ルイズもタバサもキュルケの友達なら、ルイズとタバサは友達だよ」 才人は寂しげに言う。 「あら、誰がルイズの友達だったかしら?」 キュルケもまた、寂しく笑った。 タバサは友を騙した罪の重さを心に刻む。しかし、キュルケの胸から面を上げると、 友に託した、いや、押し付けたと言っていい、任務のその後を問いかけた。 「――ところで、ウェールズ王太子は?」 「ああ、そのことだが、まずいことになったよ」 とギーシュ。 「やっぱり――」 と呟いたタバサの声は、長門以外には聞こえない。ギーシュは言葉を続ける。 「姫様にはこれ以上なく感激していただけたけれども、その後に父――軍の元帥なんだが――に呼び出されて、 こっぴどくなんてものじゃない、怒られたよ。なんてことをしてくれたんだ、ってね。 確かにその通り、アルビオンの新政府はすぐにでも、トリステインに侵攻してくるだろうって、もっぱらの噂さ。 ああ――、僕は姫に殉じようとするあまり、亡国への道に加担してしまったのか……」 「ギーシュはそう言うけどさ、俺とタバサ、それに長門さんのやったことは正しいと思うよ。 ルイズだってそうしたはずだ。そうさ、ルイズだって――」 ルイズのことを思う余り、才人はそれ以上言葉を紡ぐことができない。そしてタバサもまた――。 + + + その日の午後、長門有希は、自室に移り身を休めるタバサを残し、一人広場で本を広げていた。 しかし、ページは殆ど繰られることがない。そんな彼女に、近付く者がいた。 「や、やあ。長門さん」 「平賀才人?」 「ああ。ちょっと、話があるんだけど、いいかな」 「……ここでいい?」 「――うーん、聞かれると、まずいかなあ、やっぱり」 「ならば場所を移すべき。わたしの部屋はタバサが眠っている。あなたの部屋は?」 「俺の部屋? 使用人の部屋だし、狭くてもいいなら。 だけどもしルイズが、自分以外の女の子を部屋に連れ込んだって知ったら……」 「ルイズは連れ込んだの?」 「へっ? い、いやなんでもない。口が滑った」 才人はにやっと口を開ける。 「作り笑い」 「……ああ。やっぱり、笑えなんかしないさ、こんなときに」 うつむく才人と、普段にも増して無口な長門。二人は塔へと並んで向かった。 + + + しかし塔の入り口で、二人は唐突に呼び止められる。 「サイトさん!」 振り返るとそこには、草木で染められたロングスカートに身を包んだ黒髪にそばかすの娘が、トランクを抱えて立っている。 「や、やあシエスタ。久しぶり」 「あれ、そちらの方は――。今日はミス・ヴァリエールとご一緒じゃないんですか?」 「……ああ。いろいろあってな。ルイズはいま学院にいないんだ……」 「そうなんですか。浮気はいけませんよ、サイトさん」 「そ、そんなんじゃないって。ところでどうしたんだい、いきなり呼び止めて」 「ええ――。それがわたし、休暇を貰って、今から田舎に帰るんです」 「そりゃまたどうして」 「アルビオンが攻めてくるって噂ですよね。だから、田舎のほうが安全だろうって、コックのマルトーさんが――」 「この学院だって、これで結構安全だとは思うけどなあ。そりゃ、泥棒に入られたりはしたけれど」 「うーん、でも、大丈夫ですよ。ただの田舎ですもの、盗るものなんてなんにもないですから。 そうだ、今度遊びに来ませんか? 馬でしたら半日もかかりませんから。タルブっていう、ワインがおいしい村なんですよ」 「……ああ。考えとくよ」 「つれないですねー。もう、おこっちゃいますよ! ぷんぷん!」 才人が苦笑いを浮かべるのを見つつ、シエスタは笑顔で去っていった。 彼女が荷馬車に乗り込むのを確認するまで、才人は視線を外さない。 「……じゃ、行こうか」 「あれは、誰?」 「ん……、メイドのシエスタ。友達だよ」 「あなたは――、浮気者?」 「ち、違うって」 「浮気はやめたほうがいい。不幸」 不幸、という言葉に、長門はいつになく語調を強める。 「わかってるさ。今の俺は、ルイズを助けることしか考えちゃいないよ。――もしかして長門さん、浮気されたことある?」 「何を言っているの?」 その言葉に、長門有希の目の色が変わった。長門は才人に向けて杖を構える。 「じ、冗談だって。ほ、ほら、早く行こうぜ。シエスタならまだいいけど、二人でいるところをギーシュに捕まったら、なんて言われるか」 長門を後ろから押すようにして、二人は女子寮塔の階段を上る。 + + + 寮塔の一角、ルイズやキュルケ、タバサの部屋と同じフロア、日の当たらない側に位置するのが才人の部屋である。 本来ならばメイドが雑務を行うために設けられたものではあったが、ベッドと机が運び込まれ、一応の体裁は整えられていた。 「……それで、話なんだが」 椅子には長門が腰掛け、才人はベッドに座り話を切り出す。 「アルビオンが攻めてきたら、俺は戦場に行こうと思う」 「なぜ?」 「ルイズほどのメイジだ。わざわざ誘拐するなら、何かの目的があるはずだろ? なら、戦争に連れて来るんじゃないかって」 「それで、どうするの?」 「助け出す。それ以外にないさ。それで、お願いがあるんだ。 ……頼む! 同郷のよしみだ。どうか俺がルイズを助け出すのを、手伝ってくれないか!」 才人はベッドから降りると、長門有希へ土下座した。 「あなたの言ったことは、無計画で無謀」 「分かってる。だけど、ルイズが来るとしたら、そこしかないじゃないか」 「――ただ、わたしたちも、戦場へ向かうつもりでいた」 「……へ? なんで?」 「あなたと同じ。彼女を発見できるとすれば、確立が一番高いのはそこ」 「でも、わたし"たち"って言ったよな。長門さんだけじゃなくて、タバサも行くってことか?」 「わたしたちがアルビオンに向かうとき、キュルケに頼まれた。ルイズをよろしく、と。 なのに、わたしたちも彼女を守ることができなかった。だから」 「……そうか。わかった。頼むよ、長門さん。それに、タバサにもよろしく」 「ええ」 + + + 「……それで、どうする? もう少しゆっくりしていくか?」 一通りの話を終えると、才人は椅子に身を預ける。 「帰る。そろそろタバサも起きているはず」 「そうか。じゃあ、頑張ろうな。絶対にルイズを助け出すんだ」 長門は深く頷いた。そして、扉に手をかけようとしたのであるが、 ふと足元を見ると、埃を被ったノートパソコンが壁に立てかけられていることに気が付いた。 「これは?」 「ああ、俺のパソコン。電池切れで動かないけどな」 「……見せてもらって、いい?」 「え? いいけど――」 長門有希はテーブルにノートパソコンを開くと、杖を向け、高速言語を詠唱した。 そして、電源ボタンを押す。すると、電源が投入されたことを表すLEDが点灯する。 「あれ、……動いて、る? どうして」 「バッテリーを錬金した」 もちろん実際には、魔法ではなく情報操作であることは言うまでもない。 「そうか、流石だな……」 「触っても、いい?」 「ああ、いいけど、あんまりフォルダの中は見ないでくれ」 「了解した」 長門有希は黒い画面を立ち上げると、目にも止まらぬ速さでキーボードを叩く。 次々とウィンドウが出ては消え、描画の追いつかない画面が点滅した。 「あのー、長門さん? 何をされているので?」 「このコンピューターを通じて、ハルケギニアに張り巡らされた情報網へのアクセスを試みている」 「そ、そうか」 才人には、彼女がなにをしているのか、全く理解できない。 なにせ、パソコンにはケーブル一つ繋がってはいないのだから、 何らかのネットワークに接続していること自体、あり得ないことなのである。 しかし、長門有希が力強くエンターキーを押し、画面の表示を見つつ発した言葉には、才人も思わず目をみはった。 「わかった」 「なにが?」 「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、今、アルビオン空中大陸とトリステイン王国の間の海上に存在する」 「海の上? ――ってことは!」 「そう。船の中。彼女は、トリステインに侵攻するアルビオン軍に同行している」 「そうか! 待ってろよ、ルイズ! すぐに助けてやるからな!」 気持ちを高ぶらせる才人を尻目に、長門はノートパソコンを閉じ、タバサの部屋へと戻っていった。 今まさにアルビオン軍がトリステインに向かっているという事実に才人が思い至るのは、長門が部屋を出た後であった。 「おきてる?」 長門はタバサに問う。 「おかえり」 「――アルビオン軍がトリステインに向かっている。ルイズを、助けに行く?」 タバサは首を縦に振る。 「わたしたちにも、責任の一端がある」 「了解した」 「……わたしは母を助けられなかった。ならばせめて、友人を――」 タバサは母を思い、そして、友を思った。 それは彼女にとって初めての、自身の宿命から離れた、生きるための目的である。 前ページ次ページ雪と雪風_始祖と神
https://w.atwiki.jp/2chfigma/pages/76.html
No.036 朝比奈みくる 戦うウェイトレスver. (Mikuru Asahina Fighting Waitress Ver.) 「みっ、ミクルビーム!!」 情報 作品名 涼宮ハルヒの憂鬱 価格 2,500円(税込) 発売日 2009年05月29日 商品全高 約135mm 付属品 表情: 手首:×() 武器:モデルガン×2 共通付属品(スタンド、スタンド用アーム) その他:キョン制服ver.用表情パーツ+トナカイのマスク 画像 投稿できる方がいらっしゃいましたらお願いします。 キャラクター概要 朝比奈みくるがSOS団の自主制作映画「朝比奈ミクルの冒険」で戦うウェイトレスという役を演じたときに着た衣装。 同映画で悪い魔法使いを演じた長門有希の衣装は、クラスの出し物での衣装をそのまま使用したのに対し、こちらは涼宮ハルヒがあてがったものである。 表情パーツの一つに片方の目の色が違うものがあるが、これは仕様でありカラーコンタクトをつけたということになっている。映画撮影中では、このコンタクトをつけた目から(本当に)ビームなどが発射され、キョンたちを騒然とさせた。 商品解説 良い点 悪い点 注意点・不具合情報 関連商品 涼宮ハルヒ 制服ver. 涼宮ハルヒ 夏服ver. 涼宮ハルヒ チアガールver. 涼宮ハルヒ 中学生ver. 涼宮ハルヒ 光陽園学院ver. 超勇者ハルヒ 長門有希 制服ver. 長門有希 悪い魔法使いver. 朝比奈みくる 制服ver. 朝比奈みくる チアガールver. 朝比奈みくる 大人ver. キョン 制服ver. 古泉一樹 制服ver. 鶴屋さん 制服ver. 鶴屋さん 文化祭メイドver. 朝倉涼子 制服ver. コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tomadoibito/pages/12.html
かきこみ作業結果かきこみ キャラ状態かきこみ ハルヒ強制かきこみ キョンとの作業不足 今何週目だ? その他のかきこみ かきこみ プレイヤーが書ける落書き、メッセージの他にキャラクターが書くかきこみがある。 キャラクター毎に文字の色や筆跡が異なる。 作業結果は青 ハルヒは赤、キョンは黄色、みくる・長門・古泉は白 (まだ未確定 ほとんど推測によるものなので、追加・修正お願いします) 作業結果かきこみ 作業成果報告 EXCELLENT GOOD NORMAL BAD 涼宮ハルヒ これは完成したも同然ね!! 完!璧!ねっ♪ あたしにかかればちょろいものよ! まあまあじゃない 朝比奈みくる すごくないですか?結構すすみましたよ! 上手くできました これでいいのかな… 次はがんばります 長門有希 予想以上の成果 順調 問題無し 遅延原因は下記 古泉一樹 こんな才能が僕にあったなんて 我ながら上手くいったと思います 意外と順調ですよ けっこう難しいものですね トラブルイベント 前提不足 忘却 疲労 その他 涼宮ハルヒ 先にやるべき事があったんじゃない? 思い出すのに時間がかかったわ 今日は休養日ね キョン、何か面白いことないの? 朝比奈みくる お手伝いできることがあったら言って下さいね。 今度は忘れないようにします やっぱり紅茶を買いにいけばよかったかな…(トラブルイベント後)/キョンくんひどいです! 長門有希 作業遂行不可 消化率の調整完了 古泉一樹 作業順で僕に手伝える事があったら遠慮なく コツを思い出すのに時間がかかりました あなたのおかげで体調が戻りました わざとって事はないですよね? キャラ状態かきこみ キャラクターの状態は、かなり疲労・疲労・ふつう・暇・かなり暇の5段階がある? ふつう状態の時は何も書き込まれない? 現在のキャラクターの状態を表すかきこみ かなり疲労 疲労 暇 かなり暇 涼宮ハルヒ ちょっとあたし働きすぎじゃない?/ちょっとあたし忙しいんだけど!?/何であたしがこんなに働かなきゃいけないの! あたしじゃなくてもいいじゃない/なんかメンドウな感じねー そろそろあたしの出番ね! 朝比奈みくる つかれてきました… 近頃眠いです…/こんなに作業して大丈夫でしょうか… この作業したいです。/この作業興味あるかも あたし足引っぱってますか? 長門有希 休養を要望 担当過多と思われる/周囲との歩調調整が必要 作業を希望/担当可能 担当が無い 古泉一樹 あまり僕に頼られても困ります/出来ればこの作業以外を/この作業はちょっと… ちょっと辛くなってきました/そろそろ休みを頂けませんか? この作業は面白そうですね/この作業やらせてもらえますか? 僕の出番はいつですかね? ハルヒ強制かきこみ 作業希望 あたしがするわ 作業拒否 別の人にやってもらうわ 作業変更 こっちの方がいいんじゃないかしら?/順番はこっちの作業がいいわよ! キョンとの作業不足 涼宮ハルヒ キョン、一緒にやらない? 朝比奈みくる 長門有希 また 図書館に (※空白には何かを書いて消したような跡が入る) 古泉一樹 今何週目だ? 涼宮ハルヒ 何の話? 朝比奈みくる あたしも知りたいかも 長門有希 返答は可能 ただし精神的損傷の可能性 古泉一樹 世の中には知らない方が良い事もあります その他のかきこみ ※http //haruhi-bp.com/system01.htmlによると特殊イベントのきっかけ? ハルヒちょっと!ここは落書きスペースじゃないのよ!! あっつーいお茶!最高級のやつね! 案2がいいんじゃない? みくる新しい飲み物何がいいですか? 気に入ったお茶はありましたか? あたしは案2のほうが… 長門ほうじ茶 案2を推奨 作業種別の変更を要望する 古泉この前の案がまとめられません 案1と案2どちらがいいと思いますか? おまかせします
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/6360.html
前ページ次ページ雪と雪風_始祖と神 上空のアルビオン旗艦・レキシントン号は、既にトリステイン艦隊を主砲の射程圏内に収めていた。 しかし、いつまで経っても砲撃命令は下されない。 トリステインのグリフォン、マンティコア、ヒポグリフを掃討した竜騎士たちは、 次なる目標を敵艦隊に定めるが、一騎、また一騎と、トリステイン艦隊の対空射撃によってあえなく落とされていく。 アウトレンジから相手を狙い撃つことができる貴重な時間を無為に過ごすことに、アルビオン空軍将兵は苛立ちを募らせていた。 しかし彼らの知るに及ばない場所で、レコン・キスタにとっての切り札が、ついにその力を発現させようとしていたのである。 「ルイズ、来たわよ、あなたの力を見せつけるときが」 「そう、ついに――。見ていてください、姫様、ウェールズ殿下。わたしの虚無を目の当たりにすれば、 レコン・キスタの大儀が正しいということを、理解していただけるはずです。……甲板に出ましょう、ハルヒ。一瞬でかたをつけるわ」 「もう爆発でもなんでも、やっちゃいなさい!」 二人は上空の寒風が吹きすさぶ甲板の中央に立つ。トリステインの諸幻獣隊を追い払い、 敵艦隊の攻撃が不可能であるわずかな時間が、彼女たちの待った機会なのである。 「始めるわ……」 ルイズは目蓋を閉じ、意識を前方のトリステイン艦隊に集中させると、 始祖のオルゴールが歌ったスペルから、エクスプロージョン、爆発のスペルを唱え始める。 ルーン文字の流れるような詩が、ルイズの周囲を囲む。 もはやトリステイン軍も、アルビオンの竜騎士隊も、ミョズニトニルンでさえ、 彼女の虚無を止めようとするものはいない。 ルイズは長い長い詠唱を終えると、目を見開き、杖をトリステイン艦隊の中央へと差し向けた。 すると、ルイズの杖は七色の光の矢に変化する。 心臓の鼓動の一拍一拍、その間の、身体が最も静寂を感じる瞬間に合わせ、ルイズは声を響かせた。 「エクスプロージョン!」 しかし、前方のトリステイン艦隊に、全く変化はない。 そして精神力を集めたはずのルイズの杖もまた、元の木の棒に戻っている。 「……ルイズ? ちょっと、成功したの?」 拍子抜けしたように、ルイズに問う涼宮ハルヒ。 しかしルイズもまた、事態を理解することができていなかったのだ。 「わからない……。確かに、直前までは虚無の魔法の手応えを感じていたわ。 だけど、スペルを発動しようとしたら、全ての精神力が、 身体の力が抜けるみたいにして、すっと消えちゃったのよ……。どうして――」 「いいわ、ルイズ。初めてだもの。もう一度試せばいいじゃない」 「……だめよ、無理だわ」 ルイズはその場にしゃがみ込む。彼女の心を支配するのは、 かつて彼女が何度も感じた、そして二度と感じることを望まない感触、すなわちトラウマである。 「……分かるの。この感覚、ゼロだった頃のわたしと一緒。 正しい手順を踏んでいるのに、直前で力が逃げる感じ……。 系統魔法は使えるようになったけど、この感覚をまた味わうなんて」 「もうっ! うだうだ言わないの! あたしがなんであなたについてきてるか分かってるの? ただのメイジには興味ないのよ!」 涼宮ハルヒはルイズへ感情を露にする。 しかしその声も、突如巻き起こった轟音に掻き消された。アルビオン旗艦は安定を失い、急速に水平を失っていく。 「なに!?」 涼宮ハルヒが舷側に駆け寄ると、船底近くに大穴が開き、そこには火災が発生していた。 「ルイズ! トリステイン艦隊の射程に収められたわ! はやく虚無の魔法を! あなたが虚無の使い手だって信じて、こんな張子の虎みたいな艦隊で、わざわざトリステインくんだりまでやってきたのよ!」 「無理よ! わたしが虚無の担い手だなんて、嘘だったのよ! 始祖のオルゴールが聞こえたのも、何かの間違いに違いないわ!」 「この土壇場になにを――きゃあっ!」 二発目の砲弾が着弾し、その衝撃に二人は床に投げ出される。 レキシントン号はだんだんと、火に包まれ始めようとしていた。 + + + 「ルイズ!?」 「どうしたの」 零戦の操縦席で、才人は異変に気付き、思わず声を上げる。 「いきなり左目が……ぼやっとして……、ルイズの声が聞こえるんだ。 ……火の海に包まれてる。これは……ルイズの見ているものが――?」 「本に書いてあった。使い魔と主人は、感覚の共有が可能だと。 ルイズの視覚情報が、あなたと共有されていると思われる」 「じゃあルイズは」 「おそらく、あの炎上している旗艦にいる」 「そうか、ルイズは――」 才人は零戦のスロットルを開けると、レキシントン号へと全速で上昇する。 ハルケギニア最大の火力を誇る戦艦ではあるが、トリステイン艦隊から加えられる一方的な攻撃の前に、 取り付こうとする零戦を迎撃しようとする者などいない。 いや、一人だけいた。風竜に跨り、零戦の進路を遮ろうとするのは、命からがらトリステイン艦隊から逃げ帰ったワルド子爵である。 「長門さん、前方に竜が。このままじゃぶつかる」 しかし、高速で進行する才人には、竜を操るのが誰であるかなど、視認できるすべはない。 「わかった」 長門有希は才人の言葉に応じ、竜の上の人間を対象に高速詠唱を開始する。 「せめて僕はルイズを守る。近づけさせんぞ、ヒラガ……サイ……ト……」 長門は竜に跨った男を、情報操作によって眠らせる。 ワルドは、竜の背中に身を預け、操縦する主を失った風竜に乗ったまま、どことも知れずに飛んでいった。 「よし、邪魔者はもういないか。だけど……、よく考えたらどうやって乗り移りゃあいいんだよ! ちくちょう、ルイズが危ない目に遭ってるんだぞ!」 才人は計器盤を叩く。それを見かねてか長門が提案した行動は、 これ以上大胆な、しかし、その他に取りようもないものであった。 「このまま突っ込んで」 「なんだって?」 「アルビオン艦との衝突により、運動エネルギーを熱エネルギーに変換する」 「……ようは特攻しろってことじゃないか!」 「信じて」 「長門、さん? そうか、そうだな。頼むぜ、長門さん」 才人は、離陸する際に垣間見た長門有希の能力を思い出す。 彼女であれば、きっと何か、秘策があるのだろう。そう信じて、才人はレキシントン号の甲板へと、一直線に翼を走らせた。 「長門さん、ぶつかるぞ! 頼む!」 「わかった」 才人は長門を完全に信頼し、大声で叫ぶ。すると長門有希は、おもむろに風防を空けた。 そして、後ろから才人のシートベルトを外すと、彼を抱えて機外に飛び出したではないか。 「んな無茶な!」 長門有希は才人を包み込むかのように身を丸め、二人は甲板に転がった。 零戦はマストへと直撃、爆発四散炎上する。 「長門さん! こんな手荒な方法を取るんなら、先に言っといてくれよ!」 だが、どうやら二人ともに、目立った外傷はないようである。 「それより、ミス・ヴァリエールを――」 + + + 「サイト……? 何しに来たの!」 立ち上がろうとする才人に近づく影がある。 声に気付き才人が面を上げると、そこには爆炎にマントの端を焦がされたルイズが立ち尽くしていた。 「ルイズ! 無事か? 助けに来たんだ!」 しかしルイズは、才人から距離を取ったままに立ち止まる。 「助けに来た? ――なんのために? わたしは何もできなかった。大失敗よ。虚無が聞いて呆れるわ。 だからこの場で死ぬのよ、わたしは。それが神聖皇帝クロムウェル様への、せめてもの償いだわ!」 「クロムウェル? ルイズ、何を言って……」 「無駄よ」 ルイズの隣に、黄色いリボンの少女が歩み出た。 「今のルイズはアルビオン神聖皇帝に心を奪われているの。あなたの言うことなんて聞きやしないわ」 「誰だ、お前は!?」 「ミョズニトニルン。ガリア王ジョゼフの使い魔とでも名乗ればいいかしら」 そして才人の横に、長門有希が立ち上がる。 「涼宮ハルヒ。この空間を作り出した、いわば、神」 「あら、有希、お出ましね。――ルイズが虚無を失ったのは、あなたのせいなんでしょう?」 「そうなのか、長門さん? そもそもルイズが虚無って――。伝説なんだろ?」 長門は才人に小声で答える。 「おそらく、彼女は本物の虚無。以前わたしが彼女を噛んだ際に、 系統魔法を使えるよう情報操作を行った。おそらくその弊害として、虚無の使用が不可能になったと思われる」 「有希!」 涼宮ハルヒは、爬虫類のように無機質な視線を長門有希へ向ける。 「どうやら図星のようね。――あなたは、あなたは! あたしの大切な人を奪うだけじゃなくて、 あたしの夢の中でもあたしを邪魔するの? せめてこんな夢の世界の中くらい、あたしの好き勝手にさせなさいよ!」 「平賀才人、ルイズをお願い」 才人がルイズに近づこうとするのを見届け、長門有希は涼宮ハルヒに向き直る。 「たしかにわたしの取った行動は、深刻なエラーに裏打ちされていたかもしれない。 でも、わたしがただ一つでも感情を持とうとすることは、そんなにいけないこと?」 「もちろん有希にだって、有希の考え方があるわ。だけど、どうして――どうしてキョンなのよ!」 轟音とともに、ハルヒの背後にある船室が崩れる。 + + + しかし、甲板上に再び静寂が戻ると、彼女は溜息をつき、前触れもなしに語調を和らげた。 「……やっぱりやめた。有希、あなたに話をする気も失せちゃったわ。後ろを見て、有希。 ――男って、どうしてすぐに、そうやって簡単に物事を誤魔化すのかしらね。――さよなら」 涼宮ハルヒは彼女の愛する男の姿、彼が彼女を夢から覚めさせた行動を思い出しつつ、 硝煙に掻き消されるようにして、その姿をくらませた。 長門有希は涼宮ハルヒが消失したことを確認すると、彼女の言葉に従い振り向く。 すると長門の背後では、平賀才人とルイズが、長い口づけを、今まさに終えようとしている。 長門有希もまた、涼宮ハルヒが去り際に残した言葉の意味を理解した。 「ルイズ、分かっただろ、俺が、お前をこんなにも大切に思っていること……?」 「サイト……」 「――なにをしているの?」 長門有希は二人に乾いた視線を浴びせる。 しかし、どうやらルイズは、サイトによって正気を取り戻したようである。 「いや……、ただ俺は、俺がルイズにできる行動をしたまでだよ……」 「そう?」 長門有希は、二人の世界に浸りきっている才人とルイズを追求することを諦めた。 「……もうすぐこの船は崩壊する。わたしは先にフライで降りる。あなたたちも急いで」 それだけ言い残すと、長門有希は高度千メイルの船から飛び降りた。 とはいえ、彼女が使用できるのは情報の操作のみで、フライの魔法など使えるはずもない。 一直線に地面へ突き刺さる長門。しかし持ち前の身体能力のたまものであろうか、 キュルケとタバサが待つ目の前に颯爽と降り立った身のこなしは、どんな剣舞の達人であっても、 見事と賞賛の言葉を送ったであろうものであった。 いっぽう才人とルイズは、甲板から身を乗り出しているが、一歩が踏み出せずにいる。 「サイト、本当にここから飛ぶの」 「みんなに約束したんだ。絶対に、ルイズを連れて帰るって。飛ぼう、ルイズ」 「でも! 虚無の魔法が使えなかったわたしは、やっぱりゼロなのかもしれないのよ? やっぱりわたしはゼロだったのよ」 「何言ってるんだ、伝説なんて関係ない。ルイズにはルイズの魔法がある。 それが虚無じゃなくって、風だろうと土だろうと」 「本当に本当? そう思う?」 「ああ。だって、ルイズはまだ、魔法が使えるじゃないか!」 船体に爆発が巻き起こり、二人の横顔を橙色に照らす。 「そう、そう――ね! わかった。飛ぶわ、わたし。飛びましょう、サイト」 「うん、行こう!」 ルイズは杖を持った手を才人に差し出すと、二人の指を杖に絡ませた。 そして、目を合わせたまま、一息に船から飛び降りる。 一瞬、自由落下に身を任せた二人であったが、すぐに杖が柔らかく輝き出し、 ふわりと二人の身体を持ち上げた。二人はもう一方の掌も指を絡ませ、 向かい合ったままゆっくりと、タルブの村へと降りていった。 「タバサ、ルイズとダーリンが!」 だんだん大きくなる二人を見つけ、キュルケが歓声を上げる。風メイジ特有の目のよさによって、 親友よりも早く二人を発見していたタバサも無表情の中に喜びをたたえ、 その使い魔長門有希は、半ば呆れつつも、二人の姿を好ましいものとして捉えていた。 + + + ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールがアルビオンへと出向いたこと、 更に一時はレコン・キスタの手中にあったことを知る者は少ない。魔法学院の内部でさえ、 アンリエッタの行動を知るオールド・オスマン以外の教師は、彼女を単なる欠席として処理していた。 しかし当然ながら、事に関わった数人の生徒は別である。 あくまでも才人の"友人"であると主張しているメイドのシエスタが腕によりをかけ、 ルイズの部屋――いや、今はルイズと才人の部屋である――には、タルブ料理のフルコースが並んでいた。 部屋には二人の他に、タバサ、長門、キュルケ、そしてギーシュ、 なぜかギーシュの彼女――タバサと長門はモンモランシーという名前を知らない――も潜り込んでいた。 最初はルイズが無事に帰ってきたことを祝うという大義名分があったのであろうが、 ワインのボトルが空けられていくにつれ、もはやこれが対アルビオン初戦戦勝記念であるのか、 アンリエッタ王女とウェールズ王太子の公式婚約記念であるのか、もはや誰も知る者はいなくなってしまう。 結果的に初戦こそ勝利で飾ったものの、おそらくこれから、アルビオンとの本格的な戦争に突入するであろう。 そのことを、一晩だけでも忘れようとしていたのかもしれない。 才人とルイズは既にベッドに転がり、シエスタはちゃっかりと才人の脇に腰掛けている。 キュルケは、両脇を固められた才人をもはや諦めたのであろうか、 酔い潰れたギーシュが肩に寄りかかっているモンモランシーの、一方的な愚痴を聞きに回っていた。 そして、タバサと長門有希は、一通りの料理を食べ尽くすと、静かに部屋を出る。 「終わった。でもこれは、わたしたちがしたことの尻拭い」 タバサは、向かい合って座る長門有希へ呟く。長門もタバサの言葉に相槌を打った。 「これから再び、わたしの戦いが始まる」 「あなただけではない」 「――それは、なぜ?」 「ガリア王ジョゼフの使い魔もまた、わたしと同じ空間の住人」 「それは、あなたの言っていた――、始祖に相当する存在?」 「そう」 タバサは、無能王が世界の絶対者をも手にしていることに、しばし言葉を失う。 しかし長門有希は、そんな彼女の空虚な苦悩を手に取っているかのように続けた。 「だいじょうぶ。これはあなたの戦いであると同時に、わたしの戦い。あなたの母は、わたしが治す」 「ユキ、でも――」 「それに、あくまでも彼女、涼宮ハルヒは人間。もしこの空間が崩壊する危機があったとしても、それはわたしがさせない」 「わかった。――ついてきて、ユキ。わたしの戦いが終わるまで」 月明かりの下、部屋に積まれた書物の山が、青白く照らされていた。 前ページ次ページ雪と雪風_始祖と神