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1 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/11/03(土) 16 30 22.63 ID zzTdRKy2] 二岡智宏氏は今オフ自分探しの旅に出ようと一人旅にでたが 未明朝遭難したという 最後の目撃情報によると猛吹雪でブリザードの群れが居たらしいと 別荘で休養中のMK氏は時々笑顔を溢しながら語る 2 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/11/03(土) 16 33 07.43 ID FPHbCWll] 天候「切り替えていく」 3 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/11/03(土) 16 33 51.77 ID 2OFt7fZT] キラーマシン「残念だがry」 8 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/11/03(土) 16 42 45.29 ID VxleQlK4] 鳥越「ワシの出番や」 11 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/11/03(土) 16 49 56.46 ID 9B825L3D] 絶対捜さない。もう顔も見たくない。 15 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/11/03(土) 17 39 08.65 ID UVQ7EqBp] 二岡「(遭難しているとは)知らなかった」 16 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/11/03(土) 17 43 35.91 ID sYQgz2OP] サイクロプスが出るだろあそこ あぶないよ 気を付けなよ(´・ω・`) 17 名前:どうですか解説の名無しさん mailto sage [2007/11/03(土) 17 44 57.78 ID 6JrnnyCL] ロンダルキアの洞窟抜けたー!やったー! ↓ 祠に行って復活の呪文聞くまでに、ブリザードのザラキで全滅 22 名前:どうですか解説の名無しさん [2007/11/03(土) 19 02 07.17 ID AgnJvOpV] ゴールド二岡
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冬山での遭難/Accident in the Winter Mountain 冬山での遭難/Accident in the Winter Mountain(R) インスタント クリーチャー1体を対象とする。冬山の遭難はそれに2点のダメージを与える。それがタップ状態である場合、代わりにそれに4点のダメージを与える。 参考 妖々夢-コモン
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アリスとのKIZUNAポイント150以上で 時期が緋想天のときに魔法の森アリスルートで遭難し、早朝で魔法の森アリスルートで遭難すると発生 前編 「今日は朝食付きか、いいサービスだ。」 「いいかげん私の家の近くで力尽きて倒れるのやめてくれない?」 実のところ、わざとあの辺をうろついてるんだけどね。 三重マスクで大体の茸の胞子は吸わなくて済むし、 最短ルートも見つけた。 初めて森に入って介抱されてから何度目だろ? 「どうしたの?」 「まだ、ちょっと手がしびれてるみたいだ」 まずはコーヒーに手を出す、少々熱いが起きるにはちょうどいい。 次にサンドイッチ。 手のひらサイズのタマゴサンドが二つ、その間にハムサンドが一つ、全部レタスが挟まれている。 おなかに重過ぎず軽過ぎず、ちょうど良く満たされる朝食。 「で?」 「で?というと?」 「こんな早くから何しに来たの」 「アリスに会いに。」 「あわよくば、寝顔が見れるかなぁ・・・なんて」 言い切る前にアリスが言葉でさえぎる。 「帰って。」 「え?」 「帰ってって言ってるの。」 ・・・ ・・・ ・・・何が起こったかわからなかった。 少なくともアリスは本気でそういってる。 理由は・・・わからない・・・ 「・・・ああ、・・・わかったよ・・・」 俺は素直に帰ることにした。 後編 ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ゴロゴロォ・・・ ・・・雷か、・・・今読んでいた本で借りた本は全部読みきってしまった。 頭が入るかはいらないかぐらいの小さい窓が、カタカタゆれている。 小屋がボロボロなせいもあるが、何だかそのうち吹き飛んでしまいそうだ。 幻想郷でも本土の前線や台風の影響は受けるらしいが時々そういうものを無視した天候がやってくる。 先日、晴れていたかと思えば、雨が降り始め、雪になり、やんだかと思ったら霧が出て、きわめつけには雹まで降って、 おまけに茸の胞子で意識朦朧・・・死ぬかと思った・・・ ・・・ ・・・降り始めやがったか、 ・・・にしても何したんだ?俺? まあ押しかけて迷惑なのはわかる。というか毎度助けてもらってるだけだが。 じゃあなんで、この前のアタックでOK出たのか説明がつかない。 追い出すなら朝食もいらないしな・・・ ・・・気になってしょうがない。 しかし外は雨・・・どころじゃないな、雷雨だ。 強風で窓が暴れてるがごとくうるさく騒ぎ立てている。 外を見る。 よほど厚い雲なのか、この小屋を以外の空間が切り離されたように真っ暗だ・・・ ・・・でも・・・気になる・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 「はぁ・・・何回休憩したのかしら・・・」 研究に身が入らない。 意味もなくベッドに寝っころがる 明かりは机の上に一つだけ・・・部屋は薄暗く、ひっそりとしている。 時計の針の音だけがその場を支配してる ッ! カッコーッ! ッ!…チッ…チッ…チッ…チッ…チッ 午後4時 いつもなら、少し散歩でもするところ。 「どうしてこんな日に雨なのかしら・・・」 いつもなら、「アイツ」が倒れてる。 「今日に限ってそんなことはないよね・・・」 少しだけ窓から外の景色を見る。 真っ暗で何も見えない・・・ その暗黒は孤独だった自分を思い出すのに十分だった。 ・・・寂しい。 「今日は・・・寝たほうがよさそうね・・・」 …コン…コン。 …コンコン。 眠りの世界を切り離す、ノック。 「魔理沙かしら・・・」 ドアを開ける・・・ 「今度はしっかり来たぞ。」 ・・・パシィン! ビンタ。まだ9月とは言え雨にぬれた肌にはジーンと来る。 「バカッ!・・・あんた今日この森で倒れたら死んでたのよ!」 「まだ生きてるぞ。」 「私がどれだけ心配したかわかってるのッ! この前、ボロボロで私の家の前で倒れて時に私がどれだけ心配したかわかってるのッ!?」 アリスは泣き崩れる・・・ 「ごめん。もうしない・・・」 「本当?」 「ああ、本当だ。」 「何も考えなかった俺が悪いんだ・・・心配させて・・・ごめん…」 雨のことなんか考えず俺はしばらく立ち続けていた・・・
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こちらでは、現在まで消息不明となったあとの足取り、捜索状況についてまとめていきます。 捜索状況 この項目は、管理人が複数の関係者の方々よりいただいた情報をまとめています。 なお、現在のところ、目撃情報はありません。 関係者各位 内容に間違いがありましたら、お手数ですが「連絡・コメントする」よりご連絡をお願いいたします。 ヘリによる捜索地域(確認取れず) 富山県剣岳 上空 燕岳 上空(北燕岳ルート含む) ヘリなので、山の中腹より上の木陰が少ない地域の確認が主となります。 中腹より下や、上空から見て木陰になっている箇所などは確認しづらい模様です。 聞き取りや問い合わせを行ったリスト(確認中のもの含む) 燕山荘(関係者の方々、不明者と同日(5月1日)に宿泊された方々へ、警察が聞き取り中。現在目撃情報なし)5月1日に宿泊された方、行方不明者と会われている可能性が高いです。当日の山荘や登山客の状況などご連絡)いただければ幸いです。 アルピコ交通の高速バス(行方不明者が所持するPCで閲覧履歴が多く残っていたため、利用した可能性が高い)新宿-豊科間、4月30日夜行便、5月1日早朝便での本人名の予約乗車なし 5月1日早朝便(新宿〜大町温泉郷)に予約なし乗車1名(名前不明)あり。同乗されたかもしれないと思われる方、ぜひ<写真>をご覧ください。 5月5日までの間の逆方向(帰宅)では、本人名の予約なし ビラなどの配布先(現在目撃情報なし) 燕岳登山口近辺 中房温泉 ご協力いただいている皆様には、深く感謝申し上げます。 足取りを推測するご意見 山の経験が豊富な皆様から、「こういうルートを辿るのでは」というご意見をいただいておりますので、 そちらも掲載させていただきます。 「こういうルートもありえる」「自分ならこう行く(行った)」など、なんでも結構です。 ぜひご覧の皆様からも<ご意見>をお願いいたします。 ※いただいたご意見は、文意を変えない範囲で文章の一部を改変/省略させていただくことがあります。 悪天候のため、下山(しようと)したのでは 5/1に燕岳で1泊しているその先ですが、あの悪天候を考えるとそこから剣に行こうとは普通は思わないのではないか?とのことです。 もし時間に余裕があったとしてもとりあえず燕岳を下山しているのであればいったんどこか地上で宿泊をしてからその後の行動を決めたのではないか?とのこと。 想像なのですが、下山した形跡がないとすれば、下山中にルートを間違ったんでは?とのことです。 (管理者の友人から、登山に詳しい方のご意見をいただきました。ありがとうございました。 2012-05-24 記す) 下山の際、通常の合戦尾根ルートではなく、中房川沿いのルートを通っているのでは 途中の沢で何かあった可能性も? → ルートマップ(燕山荘様のサイトへリンクします) 剱岳を目指す場合 Q.「5/2朝に燕山荘を出て下山したあと、仮にタクシーで松本駅に移動、その後5/2~5/4の予定で剱岳を目指したとすると、どういう行程が一般的か?」 A.「登山者のレベルによるものの、その日程はあまりありえない気がする。 →2日に燕から下山して、わざわざ松本までおりるのが無駄。 次の日に劔にむかうんだとなおさら。 最短で劔のぼるなら、扇沢からトローリーバスとか使って室堂へいって定番ルートで劔に向かうはず。 →3日から1泊2日でやれないこともないですけど、かなりタイトなはず。 残雪期なので、一般人の単独ならありえない。 なのでなおさら途中で松本に向かうのは?? 本来なら最低でも2日の早朝に燕から下山して、そのまま扇沢に直行。 その日のうちに室堂まではあがっておきたいところ。 →2〜4の予定で劔を考えてて、2の朝にまだ燕だったなら、 劔はやめたってことだとも思うんです。 ただ劔までいかなくとも、室堂にあがって立山を軽く登った可能性はあると思います。 もし松本までタクシーで行った可能性が高いのなら、 そのまま登山終了か、もっと手頃な違う山にいった可能性のほうが高そうです。」 (管理者の友人の知人の方からご意見をいただきました。ありがとうございました。 2012-05-20 記す) ヤマレコ「RE ご協力をお願い致します。」 ヤマレコ質問箱「遭難者を探しています。登山の日程について教えて下さい。ご協力お願い致します。」 このサイトはリンクフリーです。 多くの方の目に触れることを目的としたサイトです。どうぞご自由にリンクください。 トップページ以外は構成が変わる場合がございます。リンクはなるべくトップページへお願いいたします。 更新状況は随時ツイートします。また、ページ上部の「表示▼」メニューより、更新情報のRSSをご利用いただけます。
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自分のおちんちんを、きーちゃんのお腹とおちんちんにこすりつけるように腰を動かしてみる。 「はぁんっ、ゆーちゃん…っ!」 きーちゃんの切なそうな声が、僕をどんどんおかしくさせる。 「んっ、ふっ、きーちゃあん、んあっ、好きぃ、大好きぃ」 「ゆーちゃん…ん、ちゅ……」 きーちゃんがチューをしてくれる。口の中に差し込まれたベロにチュッチュッと吸い付く。 いつの間にか、僕の動きは腰だけでなく全身の動きになっていた。 乳首をきーちゃんの胸にくにゅくにゅとなすりつけ、足はぷにぷにした内股同士がこすれ合わせる。 僕たちのお腹は、おちんちんから出るヌルヌルでぐちゃぐちゃになっていた。 「はふぅっ、ボク、こんなにゆーちゃんを感じてる……すごい……」 「僕もだよっ、あんっ、このまま、溶けちゃいたいっ、きーちゃんと、あひゃぅっ、一つになっちゃいたいよぉっ」 あ、あ、なんか、おちんちんの奥で何かが膨れ上がって…っ! 「きーちゃん、きーちゃん、きーちゃぁんっ!」 「ゆーちゃんっ、ん、あああああっ!」 ぞくぞくぞくっとした感覚が全身からおちんちんへと集中する。 びゅくっ、びゅるびゅるっ、ぴゅっ、びゅびゅーっ! どぴゅぴゅっ、びゅぴゅっ、びゅくん、びゅうっ! 僕のおちんちんからものすごい勢いでせーしが飛び出すと同時に、きーちゃんのおちんちんからもせーしが噴き出てきた。 二人のお腹の間がじんわりと温かくなる。 「はぁ、はぁ、はぁ、最高だったね、ゆーちゃん」 満ち足りた様子で、きーちゃんが言う。 「うん…うん…っ」 「あ、あれ?なんでゆーちゃん泣いてるの?」 「わ、わかんない。きーちゃんといっしょにイけたって思ったら、なんか…」 僕自身、なんで涙が出てくるのか分からなかった。 昂ぶった気持ちが、僕の中に納まりきらずこぼれ出したかのように、僕は涙を落とし続けた。 「ん…んん…」 「んっ…あ、もうこんな時間。母さん帰ってくる頃だ」 僕は窓の外の夕日に気がついた。 あのあと、心を落ち着けるようにチューを繰り返していた僕たちだったけど、知らない間に夕方になっていたみたいだ。 「おおっ、天候は回復したみたいだな。救助隊も到着してるに違いない」 きーちゃんが口調を変えて言う。今の今まで遭難ごっこは続いてたのね。 ……さっきのえっちなことも、やっぱり遊びなのかなぁ。 きーちゃんにとって、僕はただの──ええと大人の言葉でなんていうんだっけ、せー、せー、せふれ?なのかも……。 「ボクはここに残る。君は救助隊のとこへ行くんだ」 つまり、家の鍵を開けてくれる僕の母さんが救助隊ということらしい。 「じゃあ、僕帰るね」 「さっきの楽しかった。またやろうね」 きーちゃんがにっこり笑う。 そうだ。きーちゃんがまたやろうって言ってくれるだけで十分だ。 「うんっ」 だから、僕は笑って答えた。
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小蒔「雪、積もりましたねぇ」 霞「山の方はこのまま根雪かしら?」 初美「それはウィンタースポーツがはかどりますねー」 小蒔「ウィンタースポーツ……雪合戦ですね!」 霞「ええ、そう……なのかしら?」 初美「冬にしかできないという意味ではそうなのですよ」 小蒔「あれ、違いました?」 初美「いえいえ、雪があればどこでもできますから……こんなふうにっ」ビュッ 霞「きゃっ」ポスッ 霞「もう、いきなりなにするの」 初美「ただの戯れなのですよ。いつも説教されてる恨みとかはこれっぽっちもないですよー」 霞「まったく……」フゥ 初美「隙有りっ」ビュッ 霞「ま、また!?」ポヨン 初美「まだまだっ」ビュッ 霞「ちょっと、初美ちゃ――」ポヨン 初美「くらうのですよ!」ビュッ 霞「いい加減に……!」ポヨン 初美「……」 初美「私の、負けなのですよ……」ズーン 霞「ねえ、なんで雪まみれの私が敗北宣言されているのかしら?」ピクピク 初美「おっぱいガードとか卑怯極まりないのですよ……」 巴「あれ、姫様たちだ」 春「先に帰ってたはずなのに」 巴「なんか遊んでるみたいだね」 春「楽しそうでなにより」ポリポリ 巴「はるる……また黒糖禁止にされるよ?」 春「姉さんはいないから大丈夫。それにこれはカロリーオフの黒糖……のような気がする」 巴「カロリーを気のせいってことにできたら、みんなダイエットに苦労しないよね……」 霞「こら、待ちなさい!」 初美「お、鬼がっ、鬼が来るのですよ!」 霞「だれが鬼ですか!」 小蒔「二人とも楽しそうです……よし、私も!」 小蒔「んしょ……えいっ」ビュッ 小蒔「ああ、明後日の方向に……!」 春「黒糖がおいしい……きゃっ」ポロッ 小蒔「ご、ごめんなさい! 大丈夫でしたか……って、春?」 春「……姫様、戦争の準備はいい?」 小蒔「え」 春「黒糖の恨み、晴らさせてもらう……!」ビュッ 小蒔「つ、つめたっ」ポスッ 霞「おとなしくそこに直りなさい! 今ならコタツに入るの禁止で許してあげるから!」 初美「ひぇ……年増はやることが陰湿すぎるのですよっ」 霞「――っ」プチッ 初美「あわわっ、何かが切れる音が……」 霞「頭が、冷えたわ」 初美「やっと冷静になってくれましたかー……さ、もう帰るのですよ」フゥ 霞「怒りって、限度を越すとこうなるみたいね……ふふっ」ガシッ 初美「!?」 小蒔「は、春! 話せばきっとわかります!」 春「話せばわかる……たしか、そう言って殺された総理大臣がいた」 小蒔「か、過去の過ちをくり返してはいけないと思います!」 春「歴史からは、教訓が得られる」 小蒔「そうですよね……さっきのことは私が悪かったですから――」 春「つまり、問答無用……!」 小蒔「ど、どうしてですかー!」 巴「……えっと、これ、私が止めなくちゃダメかな?」 初美「あったまりますねぇ……」 霞「冷えてたからなおさらね」 初美「うぅ……服の中に雪を入れてくるなんて鬼畜の所業なのですよ……」 霞「自業自得って言葉、知ってる?」 初美「ひぇっ」 春「黒糖の恨みは晴れた……」 小蒔「おかげで体、冷えちゃいました」 春「ぶい」 小蒔「もう、春が話を聞いてくれないから」 春「当然」 巴「黒糖一個でやりすぎだとは思ったけど」 春「……私は悪くないもん」プイッ 巴「はぁ……黒糖のことになると見境なくなるんだもんね」 小蒔「でも、楽しかったです」 小蒔「またみんなで、ああやって遊ぶのもいいかもしれないですね」 霞「そうね……なら、スキーにでも行ってみる?」 小蒔「あれ、聞こえちゃってました?」 初美「はいはーい、賛成なのですよ」 巴「そうだね、こもりっきりなのは良くないと思うし」 春「また運動……」 小蒔「決まりですね。みんなでスキー、行きましょう!」 春「あ、そうだ」 小蒔「どうかしました?」 春「あの人、呼んだらどうかなって。スポーツ好きみたいだし」 京太郎「スキー? 行きます行きます!」 良子『オーケー、姫様たちに伝えておきましょう』 京太郎「いやぁ、ちょうど良かった。息抜きしたいと思ってたんですよ」 良子『息抜き? あぁ、君は受験生でしたね』 京太郎「で、いつですか? いつ行きます?」 良子『週末の予定です。空いていますか?』 京太郎「むしろ週末しか空いてません」 良子『受験生は普通、週末も空いてないのでは?』 京太郎「根詰めすぎてダウンしたら元も子もないですって」 良子『まぁ、ユニヴァーシティやカレッジに進学した経験はありませんが』 京太郎「中東で傭兵やってたって本当ですか?」 良子『そのデマはどこから来ているのやら……』 京太郎「そういや、なんで戒能さんが俺に連絡を?」 良子『あそこはテレフォンがないですからね』 京太郎「あ、そうだった」 良子『たまたま私が居合わせからいいものを……』 京太郎「とりあえず、ありがとうございます」 良子『いえ、私も参加するのでお構いなく』 京太郎「さて……こんなもんか」 「なになに? スキー行くの?」 京太郎「ああ、永水の人たちと」 「あら? あららー? これはもしかして、あるんじゃない?」 京太郎「……一応聞くけど、あるってなにが?」 「だって姫様と一緒にでしょ? 遭難して山小屋に二人っきり……きゃっ♪」 京太郎「やっぱり聞くんじゃなかった……」 「ガンガン行ってきなさい!」 京太郎「遭難して山小屋って、どんだけレアなケースだと思ってんのさ」 「あーあー、聞こえなーい」 京太郎「おい、アラフォー」 「なんですって!」 京太郎「聞こえてるんじゃねぇか!」 京太郎「着いたぜ、鹿児島」 京太郎「空港で待ち合わせだったな……まだ来てないか?」キョロキョロ 京太郎「まぁ、まだ一時間前だしな」グゥ 京太郎「……先に昼にしようかな」 「あ、お兄様ー!」 京太郎「お、明星か」 明星「はい、お久しぶりです!」 京太郎「また大きくなったな」ワシャワシャ 明星「もう、子供扱いはやめてくださいっ」 京太郎「はは、照れんな照れんな」 霞「はい、そこまで」 京太郎「ま、お前もいるよな」パッ 明星「あっ……」 霞「久しぶりね」 京太郎「小蒔たちは?」 霞「ほら、あっち」 小蒔「京太郎様ー!」 小蒔「やっと、やっと会えました……」ギュッ 京太郎「元気だったか?」 小蒔「はい。この前はみんなと雪合戦したんです!」 京太郎「はは、ちゃんと当てられたか?」 小蒔「当てられまくりました!」 明星「……」シュン 霞「ふふ、もっと撫でてほしかった?」 明星「姫様、羨ましいです」 霞「……そうね」 明星「お姉様?」 霞「さ、他のみんなも呼んできましょうか」 良子「さて、それではランチにしましょうか」 京太郎「そういや、戒能さんも来るって言ってたな」 巴「はい、引率者としてついてきてくれて」 春「……それだけじゃないっぽいけど」 京太郎「それだけじゃない?」 良子「……」ジー 京太郎(なんか、見られてるような……) 『次に会うときはリベンジを果たします、必ず』 京太郎(……まさかな) 京太郎「どこの店入る?」 小蒔「私は、京太郎様の食べたいもので」 霞「じゃあ私は小蒔ちゃんの食べたいもので」 巴「私はみんなに合わせようかな」 京太郎「主体性のない意見をどうも」 春「私に名案がある」 京太郎「黒糖か」 小蒔「黒糖ですね」 霞「黒糖ね」 巴「黒糖だね」 春「み、見破られてた……!」 良子「なぜ見破られてないと思うのですか」 初美「しょうがないですねー、ここは私が一肌脱ぐのですよ」 京太郎「それはやめろ」 小蒔「私もそう思います」 霞「そうね、これ以上は……」 巴「はっちゃんが脱ぐのは……」 初美「どうしてですか!? ちゃんと厚着してるのですよ!」 良子「そもそも実際脱ぐわけではないでしょうに」 京太郎「ああもう、埒あかないな……十曽、明星、お前らは?」 湧「えっ」 明星「私たちですか?」 京太郎「遠慮してないでなんでも言ってくれよ」 湧「え、えええっ、遠慮なんてそんなっ」 京太郎「そうか? ならなに食いたい?」 湧「えっと、それはその……あ、明星っ」サッ 明星「あっ、もう……また私の後ろに隠れて」 京太郎「あー、やっぱダメか……会ってから結構経つはずなんだけどな」 明星「お兄様を嫌ってるわけじゃないですよ。そうだよね?」 湧「うぅ……」 明星「ほら、恥ずかしがってるだけです」 京太郎「まぁ、嫌われるってのはもっと……あれだからな」 京太郎(出会った当時の池田みたいな) 明星「あ、私カレーライス食べたいです」 京太郎「よし、じゃあそれで行こう。みんないいか?」 湧「えっと……明星が、そう言うなら」 小蒔「楽しみです!」 霞「……甘口、あるかしら?」 巴「私は構いません」 春「黒糖カレー……興味ある」 良子「あるわけないでしょうが」 初美「私が一肌脱ぐ機会はどこいったですか!?」 京太郎「用意できたかー?」 霞「ふぅ……ちょっと胸が苦しいわ」 初美「そのアピールはいらないですねー」 霞「はい?」 初美「天然ですか……けっ」 京太郎「なにやさぐれてんだ、お前」 春「黒糖も完備。これでもしもの時の非常食になる」ポリポリ 良子「必要のないときに食べていてはエマージェンシーに対応できないのでは?」 春「……くっ」 京太郎「カイロと一緒に入れてたら溶けるぞ」 春「それは盲点だった」 良子「ふむ、なら私が預かりましょう」サッ 春「ああっ」 巴「二人とも、準備できた?」 明星「私は大丈夫です」 湧「わ、私もっ」 京太郎「慌てなくてもいいぞ?」 湧「ひゃいっ」サッ 巴「あれ、今度は私の後ろ?」 京太郎「……機敏な動きでなによりだ」 明星「湧ちゃん、運動神経良いんですよね」 小蒔「私も準備ばっちりです」 京太郎「よし、じゃあ行くか」 小蒔「はい――わっ」ガクッ 京太郎「っと、そこ滑るから気をつけろよ」ガシッ 小蒔「……もうちょっと、このままつかまって歩いてもいいですか?」ギュッ 京太郎「はは、転ばれるたびに助けてたらキリないからな」 小蒔「もう、私そんなに転びませんっ」 京太郎「ここに来て、重要なことに気づいたんだけど……みんなさ、どれぐらい滑れるんだ?」 小蒔「えっと……どうなんでしょうか?」 霞「うーん、ぼちぼち、かしら?」 巴「普通ですかね?」 初美「それなりなのですよ」 春「まぁまぁ」 明星「正直、あんまり滑ったことありません」 湧「わ、私も普通です」 京太郎「全員曖昧だなぁ……」 良子「私は上級コースも滑れますが、あなたは?」 京太郎「伊達に長野のスピードスターとは呼ばれてませんよ」 良子「それは初耳ですが……好都合ですね」 京太郎「はい?」 良子「いえ、とりあえずはみんながどれぐらい滑れるかトライアルといきましょう」 初美「らっくらくなのですよ」スイー 湧「うん、ちゃんと滑れる」スイー 京太郎「あの二人は普通に上手いな」 良子「上の方に行っても大丈夫そうですね」 巴「っと、久しぶりだけど意外に滑れるね」 春「まさにまぁまぁって感じ」 京太郎「中級者コースなら行けそうな感じか」 良子「少しトレーニングすれば、上級コースも滑れるようになるかもしれませんね」 京太郎「それで、残りの三人は……」 小蒔「あうっ」ズシャ 霞「あ、あら?」ズシャ 明星「きゃっ」ズシャ 京太郎「うん、初級コースからだな」 良子「アグリーですね」 京太郎「というわけで、こういうチーム分けになりました」 京太郎(普通に上手い二人は一緒に滑りに行って、戒能さんは狩宿と滝見についた) 京太郎(それで俺はこの三人) 小蒔「よろしくお願いします!」 霞「私、こんなに滑れなかったかしら?」 明星「お姉様、一緒に頑張りましょうね」 京太郎(石戸は小蒔に似てて、明星は従姉妹だからやっぱり石戸に似てて……) 京太郎(なんだろう、スキーできない遺伝子でも混じってんのかな?) 京太郎(ついでにある一部分の身体的特徴も……) 小蒔「京太郎様?」 京太郎「あ、ああ、なんだ?」 小蒔「具合、悪いんですか? ぼーっとしてました」 京太郎「小蒔に見蕩れてた」 小蒔「そ、そんな……」モジモジ 京太郎「――なんてな」 小蒔「え、あ……もうっ、またからかったんですね!」 京太郎「はは、じゃあ行こうぜ」 明星「うぅ~」プクッ 霞「そんな顔しないの」 明星「だって……」 霞「我慢して、少なくとも姫様の前では……ね?」 明星「……わかりました」 京太郎「二人共ー、リフト乗るぞー」 霞「行きましょうか」 明星「はーい」 小蒔「到着ですね」 霞「坂も緩やか。これなら安心して滑れそう」 明星「つ、次は私がお隣に乗ってもいいですか?」 京太郎「ああ、そうだな。石戸もリフトはちゃんと乗れるみたいだし」 明星「やった」 霞「明星……!」 小蒔「……」 小蒔「そうですね。霞ちゃん、次は一緒に乗りましょうか」 霞「……いいの?」 小蒔「霞ちゃんはいやですか?」 霞「そんなわけないじゃない」 小蒔「なら決定です。明星も京太郎様に甘えたいみたいですし」 霞「大丈夫?」 小蒔「ちょっとモヤモヤしますけど……うん、大丈夫です」 霞「そう……」 霞(成長したのね、小蒔ちゃん) 小蒔「ハの字、ハの字……」 明星「ゆっくり、ゆっくりと……」 京太郎(二人共、もうブレーキングは大丈夫そうだな) 京太郎(次はターンもやらせてみるか) 京太郎(それで石戸は……) 石戸「な、中々バランスが……」フラフラ 京太郎(基本的な滑り方は知ってるっぽいのに、なんでか安定しないな) 京太郎(なんだか重心が……ん?) 京太郎「石戸、ちょっといいか?」 霞「な、なに?」フラフラ 京太郎「よっと」ガシッ 霞「きゃっ」 京太郎「やっぱりそうだ」 霞「あの、離してくれない?」 京太郎「いや、まだだ。まだ離さない」 霞「ちょ、ちょっと……」カァァ 京太郎「……よし、これぐらいだな」パッ 霞「……離さないんじゃなかったの?」 京太郎「ああ、もう大丈夫だ。体の傾きは直したからな」 霞「ひょっとして、姿勢悪かったかしら?」 京太郎「姿勢というより重心だな。前のめりすぎだったり、後ろに反りすぎてたりしてたから」 霞「そうね、なんだか自分でも安定しないと思ってたのよ」 京太郎(きっと、前に滑ったときはその胸部装甲がまだ薄かったんだろうな……) 京太郎「次はそれでやってみろよ。いくらかは滑りやすいと思うぜ」 霞「ええ、やってみるわ」スッ 霞「……すごい、さっきまで転びそうだったのに」 京太郎「だろ?」 霞「ブランクのせいで下手になったかと思ったわ」 京太郎「なんかちぐはぐだったのがようやく納得いったよ」 霞「ふふ、ありがとう、先生」 京太郎「お、いいなそれ。もっと呼んでくれ」 霞「それより二人を見てあげたら?」 京太郎「はいはい、先生頑張りますよっと」 小蒔「なんだか滑れるようになった気がします!」 明星「ちょっぴり慣れてきました」 霞「もう少し上に行ってみる?」 京太郎「集合場所ももうちょい上だし……そろそろ合流しとくか」 小蒔「またリフトですね」 明星「次は……」ジッ 京太郎「まだリフト乗るの不安か?」 明星「そういうわけじゃ……でも、あんまりわがまま言うのも……」 小蒔「じゃあ、じゃんけんで決めちゃいましょうか」 京太郎「じゃんけん?」 小蒔「明星も私も、京太郎様の隣に座りたいんです」 京太郎「え、そんな話だったのか」 明星「はい、負けませんっ」 小蒔「霞ちゃんも」 霞「わ、私も?」 小蒔「みんなでやった方がきっと楽しいです」 京太郎「まぁ、好きにしてくれ」 霞「はぁ……わかったわ」 明星「それじゃあ」 小蒔「いきます!」 「「「じゃんけん――」」」 明星「お兄様のお母様って、神代の分家筋の方なんですよね?」 京太郎「そうらしい。詳しく聞いたことはないけど」 明星「じゃあ私たちって親戚なんですね♪」 京太郎「なんか嬉しそうだな」 明星「なんだか本当にお兄様ができたみたいで……ちょっと憧れてたんです」 京太郎「他のとこに男っていないのか?」 明星「年が近い人はいないです」 京太郎「そっか、そういや俺も見たことないな」 京太郎(そもそも女系っぽいしな、あの家は) 京太郎「ま、そういうことなら兄貴だって思って甘えてくれよ」 明星「本当ですかっ?」ズイッ 京太郎「っと、リフト揺れてる揺れてる」 明星「あ、ごめんなさい」 京太郎「気にすんな。ほら、もうすぐ着くぞ」 京太郎「よっす、上達したか?」 春「……姉さんは鬼」 京太郎「そんなにきつかったのか」 巴「別にそういうわけじゃないんですけど……ほら、黒糖に制限をかけられて」 京太郎「まぁ、たしかにスキー場でホイホイ出して食べるもんでもないけどな」 春「くっ……」 良子「姫様、上達したようでなによりです」 小蒔「京太郎様の教え方が良かったんです、きっと」 霞「でも、小蒔や明星も頑張ってたじゃない」 明星「お姉様もですよね? 体を支えられながら教えてもらってました」 霞「……見てたの?」 小蒔「羨ましかったです……」 霞「あ、あれはあくまで指導を受けてただけなのよ?」 良子「……まあ、とにもかくにもスキルアップには成功したようで」 初美「あ、いたのですよ」 霞「あら、ちょうどいいタイミングね」 湧「すみませんっ、つい時間を忘れて……」 初美「まぁまぁ、明確に集合時間を決めてたわけじゃないから」 湧「そうですよね……あ、明星」 明星「湧ちゃん、ちょっぴりだけど上達しちゃった」 湧「後で一緒に滑ろうよ」 明星「うん、でも手加減してね?」 良子「さて、みんな集まったようですね」 京太郎「どうします?」 良子「ナイターまではフリータイムでいいのでは?」 京太郎「ですね」 京太郎「じゃあみんな、ナイターまで自由に滑ろうぜ。集合場所はまたここらへんで」 湧「明星、行こっか」 明星「あんまり急なとこはやめてね?」 巴「私も混ざってもいい?」 明星「お願いします。私と湧ちゃんだけだったらちょっぴり不安ですから」 湧「よろしくお願いします!」 巴「そ、そんなかしこまらなくても」 春「私はほっと一休み……」 初美「そうはさせないのですよっ」ガシッ 春「ちょっ」 初美「あの急な坂を直滑降でまっしぐらですよー」 春「そ、そんなっ」 初美「ふふふ、黒糖切れのはるるなど恐るるに足らず……なのですよ」 春「くっ、黒糖さえあれば……!」 京太郎(さて、俺はどうするかな) 京太郎(もっと上の方にも行きたいし……) 良子「須賀くん」 京太郎「はい?」 良子「良ければ一緒に上に行きませんか?」 京太郎「お、ちょうどそうしようと思ってたんですよ。心の声聞こえちゃってました?」 良子「そういうことができるのをサモンすることはできますがね」 京太郎「できるのかよ……」 小蒔「……」 霞「いいの?」 小蒔「私だと、ついていけないですから」 霞「そう……我慢強くなったのね」 小蒔「……」 良子「この坂はモーグルバーンになっていますね」 京太郎「うっひゃー……楽しそうだなぁ」 良子「滑りますか?」 京太郎「やりますか」 良子「なら、どっちが先に降りれるか……レースといきましょう」 京太郎「やるからには負けませんよ」 良子「そうでないと、私がここに来た意味がありません」 良子(そう、私にはこの前の雪辱を晴らすというミッションがある……!) 良子「では――」 京太郎「――行きますかっ」 京太郎「っしゃ! 俺の勝ちっすね」 良子「くっ、あと少しだったというのに!」 京太郎「良い線いってたんじゃないですか? まあ、次やっても俺の勝ちですけどね」 良子「僅差の勝利のくせにビッグマウスを……!」 京太郎「あんまり言いたくないですけど、男女の差ってのもありますし」 良子「いいでしょう、そこまで言うのならこの場でリベンジです!」 小蒔「……はぁ」 小蒔(最初はみんなと楽しく遊べたらって思ってたんですけど……) 小蒔(今は……) 小蒔「京太郎様……」 京太郎「呼んだか?」 小蒔「ひゃっ」 京太郎「悪い、びっくりさせたな」 小蒔「もう、いるなら言ってください」 京太郎「でも、驚いた顔もかわいいからな」 小蒔「あうぅ……卑怯です」 京太郎「重ね重ね悪いな……まぁ、別に驚かせようとしたわけじゃないんだ。ため息ついてたのが気になってさ」 小蒔「大丈夫です。ため息の原因はなくなっちゃいましたから」 京太郎「そっか。そういや石戸は? 一緒にいたよな」 小蒔「お花摘みです」 京太郎「そうか……」 京太郎(雪山でお花摘みとか、言葉通りに受け取ったらわけわかんねぇな) 京太郎(まぁ、トイレだろ) 小蒔「京太郎様は良子さんとは一緒じゃなかったんですか?」 京太郎「ああ、勝負にひと段落ついたとこで休憩中だ」 小蒔「勝負ですか?」 京太郎「レースしてたんだよ。ほら、あそこのコブだらけの坂で」 小蒔「わっ、急なのにあんなにコブが……」 京太郎「滑れたら楽しいんだよな」 小蒔「頑張りますっ」 京太郎「無理すんなって。ま、のんびりまったり滑るのも悪くはないよ」 小蒔「そうなんですか?」 京太郎「そうなんだ」 小蒔「ふふっ」 小蒔(こんな時間が、ずっと続けば……) 京太郎「……ん? 風が出てきたな」 小蒔「雪も……さっきまで晴れてたのに」 京太郎「天気予報じゃ、ここらは晴れるって言ってたんだけどな」 京太郎(それどころか、雪も風も強くなってきてるな……視界が狭くなってきた) 京太郎「ちょっと収まるまでどこかに避難してようか」 小蒔「そうですね――きゃっ」グラッ 京太郎「小蒔っ――」ガシッ ――ビュウウ! 京太郎「――のわっ」グラッ 小蒔「きょ、京太郎様っ」 京太郎「くっ、口閉じてしっかり掴まってろ!」 京太郎「……いてて」 京太郎「ここは……そうだ、ポールの外側に落ちたんだったな」 小蒔「んんぅ……きょう、たろうさま?」 京太郎「怪我ないか?」 小蒔「……大丈夫みたいです」 京太郎「そうか、ならさっさと上登ろうぜ」 小蒔「そうですね」 京太郎「……は?」 小蒔「なにも、ないですね」 京太郎「いやいや待て待て、スキー場どこいったんだよ」 小蒔「みんな神隠しに遭ってしまったんでしょうか?」 京太郎「普通逆だろ、俺たちが別のとこに連れてこられたのかもな」 京太郎(神隠しかどうかはともかく、周りになにもない、誰の姿もない、となると……) 京太郎「ひょっとして、遭難?」 小蒔「そうなんですか?」 京太郎「そうなんです……ってダジャレを返してる場合じゃないな」 京太郎(遭難したときは、下手に動いたらまずいって聞くけど) 京太郎(ずっとこんなとこにいたらそのうち凍死だ) 京太郎(どこか、雪と風をしのぐ場所を探さないとな……) 京太郎「移動するか」 小蒔「ごめんなさい、私のせいで……」シュン 京太郎「大丈夫だ、俺に任せとけ。ほら、手」スッ 小蒔「……はい」ギュッ 京太郎(とは言ったものの、どうすればいいかなんてわかんねえな、これ) 京太郎(雪山で遭難した場合に備えてる奴なんてどれだけいるんだか) 京太郎(こんな時に高鴨がいれば心強いんだけどな) 京太郎(まあ、やるしかないか) 小蒔「京太郎様!」 京太郎「どうした」 小蒔「山小屋、ありました」 京太郎「マジか……」 小蒔「まじみたいです」 京太郎「……よし、とりあえず入るか」 小蒔「だれもいない……ですね」 京太郎「せっかくだし使わせてもらおうぜ。お、灯油ストーブ……って、肝心の灯油がないな」 小蒔「毛布ありました!」 京太郎「でかした!」 京太郎「寒くないか?」 小蒔「はい、こうやってしてたら暖かいです」 京太郎「まあ、毛布が一枚しかなかったからな。ぎゅうぎゅうだけど我慢してくれ」 小蒔「二人っきり、ですね」 京太郎「ホント不可解だよな。スキー場はどこ行ったんだかな」 小蒔「……私のせいかもしれないです」 京太郎「だから気にすんなって。落ちたのは仕方ないんだから」 小蒔「そうじゃなくて……思っちゃったんです。京太郎様と二人きりになれたらなって」 京太郎「だからってこんな状況になるわけ――」 京太郎(……あるな) 京太郎(他のやつだったらともかく、小蒔だったら) 京太郎(過保護なのが傍にいるからな……) 小蒔「えへへ……私、悪い子ですね」 京太郎「そういうとこも俺に向けてくれって言ったろ」 小蒔「じゃあ、まだわがまま言ってもいいですか?」 京太郎「どうぞ、お姫様」 小蒔「……キス、したいです」 京太郎「……目、つむって」 小蒔「はい……んっ」 小蒔「しちゃいました」 京太郎「しちゃったな」 小蒔「あの、もう一ついいですか?」 京太郎「毒を食らわばってやつだな、言ってくれ」 小蒔「実は、まだちょっと寒いんです」 京太郎(これは多分ウソだ) 京太郎(今、小蒔の目が泳いだのを俺は見逃さなかった) 小蒔「だから、もっとギュッとして欲しいです」 小蒔「そ、それと……こういう時は、その……ひ、人肌で暖めたほうが……」カァァ 京太郎(人肌でって……よく漫画とかであるアレか?) 京太郎(……そんなことして耐えられる自信なんてないぞ) 小蒔「ダメ、ですか?」 京太郎「わ、わかった……やるよ」 小蒔「お、お願いします」 京太郎(落ち着け、あくまで肌と肌が触れていればいいんだ) 京太郎(だから全部脱ぐ必要なんてどこにもないし、胸が触れてしまってもそれはしかたな……って違う!) 京太郎「じゃあ、脱がせるぞ?」ドキドキ 小蒔「は、はい」ドキドキ 良子「二人共、無事ですかっ」バターン 京太郎「え……」 小蒔「あ……」 良子「……ソーリー、邪魔しましたね」パタン 京太郎「ウェイト! 戒能さんウェイト!」 小蒔「あうぅ……」プシュー 良子「ともかく、無事でなによりですね」 小蒔「あの、良子さんはどうやってここに?」 良子「なにやらおかしなフィールドが発生してたので」 京太郎「おかしなフィールド?」 良子「外から見たらすっげー不自然でしたからね、あれは」 京太郎「もしかして、いきなりスキー場が消えたのは……」 良子「お二人がフィールドに取り込まれたせいでしょうね」 小蒔「それで良子さんが助けに来てくれたんですね」 良子「いえ、フィールドがハードすぎて入ることはおろか、干渉もままなりませんでした」 小蒔「え、じゃあどうやってここに」 良子「答えはシンプル、フィールドが弱まったからですよ」 京太郎「……」 小蒔「弱まった……どうしてでしょうか?」 良子「コンシダレーションは置いておいて、ここを出ましょう。みんな心配してますよ」 霞「小蒔ちゃん、良かった……!」ギュッ 小蒔「く、苦しいですっ」 初美「はいはい、姫様が窒息する前に離れるのですよ」グイグイ 霞「良かった、本当に……」 巴「戒能さん、ありがとうございました」 良子「いえいえ、私一人ではどうにもならなかったですよ」 良子(彼の力がなければ、侵入することは不可能でしたね) 京太郎「ふぅ、何とかなってよかったよ……」 明星「お兄様、お怪我はありませんか?」 京太郎「平気だよ。丈夫なのがとりえだしな」 湧「こ、これっ」スッ 京太郎「カイロ? くれるのか?」 湧「さ、寒かったと思いますからっ」 京太郎「サンキューな」 春「じゃあ私からはこれ」スッ 京太郎「まぁ、黒糖か」 春「姫様を守ってくれてありがとう」 京太郎「そんなの今更だろ。それに、多分あのままでも危険なことにはならなかったんじゃないかな」 春「姫様の貞操が危険」 京太郎「そっちかよ」 京太郎「雪山で遭難か……本当にシャレにならないよな」 京太郎「まぁ、無事に帰れて良かったけど」 「まったく……舞台を整えてもあの体たらくですか」 京太郎「やっぱりあんたは大概過保護だな」 小蒔「少し結界を張った程度です。大したことはしていません」 京太郎「大したことの基準が違うよな……」 小蒔「それよりも、またあなたは私の力を略奪していきましたね」 京太郎「あんたの仕業なら、それでどうにかなるかって思ったんだよ」 小蒔「前にも言いましたが、みだりに私たちの力を宿すのは危険です」 京太郎「心配してくれるんだな」 小蒔「この子のためです」 京太郎「だろうな」 小蒔「では私は去ります。……誰かが来るまで甘えさせてあげなさい」スッ 京太郎「っと、もうお馴染みのパターンだな、これ」ガシッ 小蒔「ん、んん……あれ、私また……」 京太郎「よう、目、覚めたか?」 小蒔「えへへ……願いが通じました。こうやって一緒にいたいなって思ってたんです」 京太郎「思う存分甘えてくれていいぞ」 小蒔「じゃあ、明星にしてたみたいにしてもらえませんか?」 京太郎「明星に?」 小蒔「なでなで、羨ましかったです」 京太郎「なんか妹っぽいのがいるとやっちゃうんだよなぁ」 小蒔「羨ましかったですっ」 京太郎「わかったわかった……ほら」ナデナデ 小蒔「んっ……」ウットリ 小蒔「……京太郎様」 京太郎「ん?」 小蒔「大好きです」
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ツムギ=ウォーカー「遭難してしまったやいね…」 執筆開始日時 2019/01/10 元スレURL http //imasbbs.com/patio.cgi?read=6256 タグ ^白石紬 まとめサイト それからの出来事() アイマスまとめ wiki内他頁検索用 シアターデイズ ミリオンライブ 白石紬
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最初のピクミンは9匹、時間が進むのは早い。 攻略はこちらを参照。 敵がとても少なく、ステージも元々狭いが、時間が進むのが早くコガネモチ抜きでも全回収は簡単にはいかない。 生物リスト パンモドキ コガネモチ ペレット草 障害物や役に立つ物 白い岩のカベ 草 箱 バクダン岩 間欠炎