約 285,857 件
https://w.atwiki.jp/shingekimemo/pages/3.html
カウンター 今日 - 人 昨日 - 人 合計 - 人 現在-人が閲覧中。 更新履歴 取得中です。
https://w.atwiki.jp/shingekimemo/pages/23.html
グンタ・シュルツ 年齢:不明 性別:男性 身長:183cm 体重:82kg 家族:不明 髪:茶or黒 所属:調査兵団特別作戦班(通称・リヴァイ班) 討伐7体、討伐補佐40体。 グンタ(Gunter、Gunther)はグンターの別読みと思われる。シュルツ(Schulz、Schultz)と共にドイツ語。
https://w.atwiki.jp/shingekimemo/pages/18.html
リヴァイ 年齢:不明 性別:男性 身長:160cm 体重:65kg 家族:不明 髪:黒 所属:調査兵団特別作戦班(通称・リヴァイ班) 兵士長。人類最強の兵士と呼ばれ、一人で一個旅団と同等の戦力と言われている。 元は都の地下街で有名なゴロツキだったところを、エルヴィンにスカウトされる形で入団したらしい。 名前に関する詳細は不明。原作10巻時点で、珍しく姓が明かされていない。
https://w.atwiki.jp/aot_hokan/pages/41.html
part1 768 俺の名はサワダ・ユウジ。どこにでもいる普通の高校生だ。 趣味は兵器収集。好きなミサイルはSS-N-22サンバーン艦対艦ミサイル。 ま、クラスの奴からはちょっと危ない奴と思われてるようだが、恋やエッチなことに 興味がある至って正常な青春真っ盛りの日本男児だ。 今日は学校が休みでヒマだったから、北関東の餃子の聖地、宇都宮まで足を 伸ばして、陸上自衛隊宇都宮駐屯地の軍事演習にこっそり忍び込むことにしたんだ。 目的はもちろん、第6地対艦ミサイル連隊に配備されている88式地対艦誘導弾 (SSM-1シーバスター)の奪取だ。 首尾は順調だった。俺は警備の隙を突いてまんまと駐屯地内部に潜入。 弾幕の中をかいくぐって88式地対艦誘導弾を搭載した74式特大型トラックを発見。 草むらに身を隠しながら、トラックに接近した。トラックの運転をしている隊員は 俺の接近に気付いていない。当然さ。奴らは戦争のプロとはいえ、これは軍事演習。 外部の敵がいるなんて想定していない。 俺はまずトラックの死角に回って、いきなりドアを開けた。 驚いた運転隊員は当然抵抗しようとするが、俺の行動は早かった。奴が右手で銃を抜こうと するのを見て、俺は反射的に奴の右腕に跳び付き腕ひしぎ逆十字固めを極めた。奴の顔が 痛みで歪む。そして間髪入れずに、そのまま両足で奴の首を挟み三角絞めに移る。 しばらくすると、頸動脈を絞めつけられたことで脳への血流が止まり、奴の意識が飛ぶ。 勝った。 俺は気絶した運転隊員を運転席から放り出した。こうしてトラックと88式地対艦誘導弾の強奪に成功した。 だが、問題はここからだった。俺はこのトラックを運転して自宅まで持ち帰ろうとした。 俺は俺の兵器コレクションが増えることが嬉しくて、有頂天になって運転していたんだ。 その時……。 バリバリバリッ!! という激しい音と共に、宇都宮名物の雷が俺のトラックに直撃。その瞬間俺は気を失ってしまったんだ。 目が覚めると、俺は見たこともない世界にいた。 人々の服装や街並みは中世ヨーロッパ風。パッと見、電気や自動車は無く、文明的には 相当遅れているようだ。今だに街中を馬だのロバだのが闊歩しており、一見して先進国ではない。 さらに驚いたのは、街全体をぐるりと取り囲む高さ50メートルはあろうかという巨大な壁だ。 こんな大きな壁で何から身を守っているか知らないが、壁など破城鎚や遠投投石器ですぐに 破壊されてしまうことが大昔に明らかになっている。 この国の指導者は馬鹿なんだなあと思うと同時に、こんな壁が残っていることからして平和なんだ ろうなあと感じられた。 「まあ、これは夢なんだからどうでもいいが……」 俺はそう呟くと、夢なら夢で、この嫌にリアルな夢をエンジョイしてやろうと、トラックから飛び下り、深呼吸を した。気付けば、この俺様のトラックとミサイルの精巧なフォルムに驚いたのかギャラリーが集まってきていた。 俺はこの見るからに未開の住人である田舎者どもに、この超兵器のすごさをレクチャーしてやることにした。 「ふふふ、これはな88式地対艦誘導弾、略称はSSM-1もしくはシーバスターといって、射程は150km~200km、飛翔速度は時速1150km……」 「おい、こりゃ武器なのか? すげえな、こんなん見たことねえよ」 なんだ、日本語が通じるのか。まあ、俺の夢なんだから当たり前か。 「おい、こいつ東洋人じゃないか?」 ギャラリーの中の一人が突然俺のことを指差して言う。このような辺境では東洋人も珍しいのだろう。俺は得意な顔でそいつに言ってやった。 「いかにも。俺は優秀な東洋人である」 そして、えへんと咳払いをした。 「やっぱり。おい、兄ちゃん。ミカサっていうお前さんと同じ東洋人を呼んでくるからちょっと待っててくれよ。 あいつ、あんたに会ったら喜ぶぜ。なんてったって、自分と親以外の東洋人なんて見たこと無いだろうからな」 一方的にそう言って、そいつは急いで走り去って行った。おそらく、そのミカサとやらを呼びにいったのだろう。 ほう、どうやらこんな辺境にも俺と同じ東洋人がいるらしい。しかし、その東洋人が他の東洋人を見たことが無いなんて。 よほどの辺境なんだな。ここは。 まあ、いい。 それにしても、ミカサだなんて。名前からして、きっと日本人に違いない。 三笠といえば大日本帝国海軍の戦艦で、日露戦争では東郷平八郎らが座乗し、連合艦隊旗艦を務めた名艦だ。 なかなかセンスがある苗字だなあと思うと同時に、やっぱりこれは夢なんだなという思いを強くした。 「おーい兄ちゃん、ミカサを連れて来たぜ」 早いな、もう戻ってきたのか。 男の呼ぶ方を見ると、意外にも若い、美しい女性が男に連れられて来ていた。 「おじさん、何なのこの騒ぎは?」 その女が大勢のギャラリーが集まっている様子をぐるりと見回して問う。 「いやー、俺もよくわかんねえんだが、変な東洋人がものすげえ鉄の固まりと一緒に突然広場に現れたんだ……」 「東洋人……? 鉄の固まり……?」 興奮して訳の分からないことを喋っている親父の説明を聞いて、女は困惑しているようだった。俺はみかねて 声をかけてやることにした。 「おーい、あんたがミカサか?」 「えっ……?」 ミカサという女は俺のことを見て、キョトンとしている。 「何キョトンとしてんだよ? あんた日本人だろ?」 「えっ……? えっ……?」 そう言って俺が最大限分かりやすくシンプルに話しかけてやってるのに、この女は目をパチクリさせるばかりで何も言いやがらない。 なんて礼儀知らずな奴だ。俺はこの礼儀知らずなコミュ障女に、多分年上の男としてビシッと一発かましてやろうかと思った。 こういうことは最初が肝心だからだ。ちょっと可愛い先進国の女の子だからといって普段余程ちやほやされているんだろう。 こういう娘が最近日本でも増えているという。ここは舐められないように、強く出ないと……。 「ほ……、本当に東洋人……?」 おっと、やっと言葉を話したぞ。と思ったら、「本当に東洋人か?」ときやがった。疑り深い女だ。 「そうだよ。見ての通り俺は東洋人。東洋の日本人だ。あんたもそうなんだろう?」 「信じられない……、東洋人は絶滅したはずなのに……」 おいおい、こいつはコミュ障なんて甘いもんじゃねぇ。こりゃ、とんだメンヘラちゃんだぜ。こういうタイプの人間にはあまり関わり たくはないが、こいつ以外に日本人はいなさそうだしな。これも何かの縁だし、ちょっと相手してやるか。 「あのな、東洋人がなんで絶滅するんだよ? アメリカがトチ狂って東アジア地域に保有する全核兵器を撃ち込みでもしたのか?」 「アメリカ……? 核兵器……? 何それ?」 「なんだよ、アメリカも核兵器も知らないのか?」 「巨人……、巨人のせいで私達東洋人は絶滅したのよ!」 こいつは想像以上だ。早くこの女から離れないとやばいかもしれない。とりあえず俺は話題を変えることにした。 「そうだ、そんなことより……」 「そうそう、そういえばさっきから腹がペコペコなんだ。どっかに飯が食えるところはないか?」 「ああ、それなら……」 とりあえず話に乗ってきてくれたようでホッとする。あのまま絶滅がどうとか、巨人がどうとか話してきたら、俺は全速力で逃げ出して いたかもしれない。 「それなら、ここから少し行ったところに食堂がある。私も一緒に行くから。あなたと少し話もしてみたいし」 そう言われて俺は少し後悔した。この女から離れるどころか、思いっきり接近する方向に話が進んでるじゃねーか。だが、こいつもメンヘラ とはいえ現地の人間だからな。少しは役に立つかもしれない。そういえば俺、この世界の金持ってねーぞ。いざとなったらこのメンヘラ女に 金を出させてやる。俺が先に店を出てしまえば、こいつが払うしかなくなるだろうからな。うむ、俺って天才。 とにかく腹が減った。さっさと食い物屋に向けて出発だ。 俺はトラックのドアを開けて中に乗り込んだ。そして、外にいるミカサとかいう女に呼びかける。 「ふっ、乗れよ」 「な……、なにこれ!?」 ミカサとかいう女は大袈裟に驚いている。まあ、一般人のしかも女なら見たことが無くて当たり前だろうな。なんせ対艦ミサイル搭載の軍用車両だ。 「驚く気持ちは分かるが、俺は今非常に腹が減っていてな。一刻も早く食にありつけたいんだ。説明は後でゆっくりしてやるから、早く乗れよ」 「わ……わかったわ……」 そう言って、恐る恐るトラックに乗り込むミカサ。 ミカサが座席に着いたのを確認すると、俺は勢いよくキーを回して、トラックのエンジンをかけた。 「きゃあっ……!」 それだけのことで大きな悲鳴を上げるミカサ。 そんなことに構わず、俺はアクセルを踏み込み、トラックを動かす。 「おい、どう行けばいいんだ?」 「あっ……、ああ……」 ミカサは相当動揺しながら、行き先を誘導する。 「あそこの角を右……、そこを左……、そう、ここを右……、着いたわ、ここよ」 トラックを止めて、ミカサが指差す方を見ると、それなりに大きな建物に、レストラン・ワグナーと書かれた看板が見えた。 「ふむ、ドイツ料理か。悪くない」 俺がそう言うと、ミカサは不思議そうな目を俺に向けて言った。 「あなたがさっきから何を言っているのかよく解らないわ」 まあ、俺もメンヘラに解ってもらおうとは思っちゃいないが。とにかく早く飯を食ってしまおう。腹が減っては戦は出来ぬ、だからな。 「いらっしゃい」 店内に入ると、店主の威勢の良い声が響いた。 「どうぞ、こちらへ」 ウェイトレスに導かれ、窓際の一番良い席に案内される。 「ふう」 俺は案内された椅子に座り、一息入れる。 豪華な絨毯にシャンデリア……、のようなものはないが、カントリーチックななかなか洒落たレストランだ。 値段もきっとそれなりに高いに違いない。ふふふ、自分が金を出すとも知らずに、馬鹿な女だ。 いや、しかし、店内の人間の反応を見るに、実はこの女、意外と皆から一目置かれているようだ。 挨拶する者、遠目に見ているだけの者、皆一様にこの女に対して何らかの反応を示すが、無視する者は一人もいない。 「よう、ミカサ、今日はいつものメンバーじゃないんだな」 驚いたことに、店主が自ら注文を聞きに来た。 「うん、マスター、紹介するわ。彼は……」 と言って、ミカサは言葉に詰まる。そういえばまだ名前を教えてなかった。 「サワダ ユウジだ」 「そうそう、サワダ ユウジ。私と同じ東洋人なの」 それを聞いて、気前の良さそうな店主は少し驚いた顔をした。 「なんだって? 東洋人? お前さん以外は絶滅したんじゃなかったのか?」 絶滅……、今絶滅と言ったか? 「そうなんだけど……彼は確かに東洋人よ。もしかしたら私と同じ生き残りなのかも」 「ほーっ、そりゃあ……、すげぇな」 店主は感心したような顔で俺のことをしばらく観察すると、気を取り直したように言った。 「そうだ、ご注文は?」 「そうね、私はいつものを」 ミカサはさらりと答えた。 「はいよ、いつものビーフステーキね」 それを聞いて俺は軽い衝撃を受ける。な、なんだと、「いつもの」がビフテキか? この女ただ者じゃねえぞ。 これじゃあ俺は並の注文が出来ねえじゃねえか。グラタン……、いやダメだ。グラタンじゃ負けちまう。 くそっ、カレーじゃ完敗だ。俺は妙なライバル心を刺激された。 何か……、何か無いか? ステーキに勝てるもの……。そうだ! 「そ、それじゃトンカツを……」 ……微妙か? いや、負けてはいないはずだ。しかし、これでは勝負から逃げただけかも……。 「トンカツ……? そんなものはうちにはねえよ」 ガーン 「じゃ……、じゃあ俺もビーフステーキで……」 「はいよ、じゃあちょっと待ってな」 そう言って店主は奥に入っていった。 「ところで……」 俺は気を取り直してミカサとの会話を再開する。 「まだ名前を聞いてなかったよな。上の名前はミカサで、下の名前は何ていうんだ?」 俺がそう聞くと、ミカサは少し微笑んで答えた。 「ミカサは上の名前じゃないわ。下の名前。上の名前はアッカーマン」 「なに? ミカサは苗字じゃなかったのか?」 「そうよ、ミカサが私の名前」 「そりゃあ、センスのある親だな。おい」 「えっ?」 「いや、なんでもないんだ。良い名前だってことだよ」 そう言ったら、ミカサは心なしか顔を赤くしたように見えた。 「そう……。ありがとう」 まあ、こいつに日露戦争がどうとか、東郷平八郎がどうとか言っても解らないだろうからな。 「あなたは、上の名前がユウジ、下の名前がサワダよね?」 俺は口に含んでいた水を吹き出しそうになったが、こらえて飲み込んだ。そうしたら水が気管に 入ったので、むせて咳き込んだ。 「いや、逆だ。上の名前がサワダ、下の名前がユウジだ」 「そう。じゃあ、これからはユウジと呼ばせてもらうわ」 「それなら、俺はミカサと呼ばせてもらってもいいかい?」 「構わないわ」 「それじゃ、お互い自己紹介が終わったところで……」 「選択肢 →ホテルでも行くか? ホテルだろ、ホテル いきなり胸を揉む 」 って、おい、何だよこの選択肢は? そういうのじゃねーんだよ。これは。 「あなた、さっきから何独り言を言っているの? ホテルがどうとか聞こえたけど」 「い、いや、あれは、その……なんだ? そうそう、俺、今日寝るところがないから、早くホテルを 探さなきゃな~、と思っただけだよ。ホントだぜ?」 「そう……。それなら、私が寝るところを用意してあげるわ」 「え……、ええっ!?」 「どうしたの、何か問題が?」 「い、いやそうじゃなくて……、すごく積極的……、じゃなくて、すごく有難いなあって……」 俺は何故かしどろもどろになっているが、ミカサは至って冷静だ。 「どうやらすごい訳ありなんでしょ? あなた」 まるで、何もかも解っているかのようにそう言う。 「あ……、ああ……」 今の俺には、ミカサがメンヘラだなんていう気持ちは微塵も無くなっていた。 「つまり、話を要約するとこういうことね……」 「あなたは日本という国の人で、自動車という馬のように走る機械に乗っていたら、雷に打たれて意識を失い 気付いたらここにいた……。と」 「まあ、そういうことだ」 別に嘘は言っちゃいないぜ。あのミサイルと、トラックに積まれてある武器のことは伏せておいたがな。 「信じられない……」 ミカサは真剣に考え込んでいる様子だったが、俺は至って気楽だ。なんせこれは夢なんだから。 「信じられないも何も、これは俺が気を失って見ている夢なんだから。そのへんで適当に遊んでりゃそのうち覚めるんだよ 君も俺の夢の世界の住人。わかる? ユーアンダスタン?」 俺がそう言うと、ミカサは蒼白な顔で俺のことを見て言った」 「あなた……、これが夢だと思ってるの……?」 「夢なんだろ?」 俺のあまりのお気楽さに、ミカサが呆れたようにため息をついて言った。 「夢じゃないのよ。これは」 「またまた」 「あのね……」 「ご冗談がキツイっすよ! ア ネ ゴ!」 そう言った瞬間、俺の顔面に向けて、ミカサの渾身の平手打ちが飛んできた。 バシィッ!!! 女性の細腕? いや、鍛えあげられたそれなりに筋肉質の腕が、女性特有のしなやかさを加えて鞭のようにしなり、 俺の左頬を刺すように打ち据える。 「いぃっ、てぇぇえええええ!!!」 信じられないほどの激痛が俺の顔面を覆い尽くす。 俺は地面に転がってのたうち回りたくなったが、ミカサや周囲の人間の手前、すんでのところでそれだけは堪えた。 「な、何すんだよ!!」 「ごめん。手加減したんだけど」 ミカサは平然とそんなことを言う。 「あのな、いきなりこんなことするって……!」 「本当にごめん。ここまで痛がるなんて思ってなかった」 ミカサは両手を合わせて謝っている。俺はまだ少し痛みが残っていたが、これ以上怒るのはやめることにした。 と同時に、重大なことに気が付いた。 「あれ? なあ……、こんなに痛いのに目が覚めないってことは……」 俺とミカサはお互いに目を見合わせた。そして同時に言葉を発した。 「夢じゃない!」 ガーン! 俺はショックを受けて、その場に膝を付いて崩れ落ちた。 「どう? 少しは落ち着いてきた?」 ミカサが心配して俺に呼びかける。 「ああ……」 俺はショックでレストランのテーブルに突っ伏している。 「少しは元気が出てきたみたいね」 「ああ……」 「……」 しばしの沈黙。 「それなら、今、私達の眼前にある問題に立ち向かうことが出来る?」 「どうかな……?」 「そう……、私たちは二人共……」 再び、眼前のミカサと目を見合わせて言う。 「金が無い」 ゴクリ 「……おい。俺は異世界からいきなり飛ばされて来たから金が無いのは当然だとして、 なんでお前まで金持ってないんだよ?」 「お金なら持ってるわ……少しだけど。ただ、足りないだけ……」 「金が無いならなんでこんな高い店に来るんだよ」 「うっかりしていたのよ……」 俺は頭を抱えてため息を吐いた。 「注文した時に、「いつもの」とか言って常連っぽくしてたじゃないか」 「滅多に来ないけど、極稀に来る時にいつもビーフステーキを注文していたの。私のような新兵の給料でしょっちゅう 来れるところじゃないわ」 ガクッ 俺はもう、どうすることも出来ず、うなだれてしまった。 「うーん、やっぱり正直にマスターに話して謝るしかないか……」 ミカサがそんなことを呟いていたら、入り口から小柄な、黒髪の目付きが悪い美男子風の男が入ってきて、 俺たちに近づいてきた。 ミカサはその男を発見して、少し驚いていたようだが、その男はつかつかと俺たちのそばに来て、小声で話しかけてきた。 「おい、お前ら……、もしかして金が無いんじゃないだろうな?」 俺はこの男が何者か分からず、どうしたらいいのか分からないので、ミカサの方を見た。 ミカサは極力その男と目を合わさないように、視線を右下の方へ逸らしながら、ぼそぼそと話し始めた。 「申し訳ありません、リヴァイ兵士長……」 「無いんだな?」 リヴァイ兵士長と呼ばれたこの男は、ミカサをぎょろりと睨みつけている。ミカサは視線を逸らしながら……、 「はい」 と答えた。 「クッ……。この店はな、俺の給料でもけっこうキツいんだぞ……?」 ミカサは再び、 「申し訳ありません」 と謝った。 「まあいい、今回は俺が払っておいてやる」 「ありがとうございます」 ミカサは礼を言って、リヴァイ兵士長と、俺と共に店を出た。 「聞いておられたんですね?」 ミカサがリヴァイに話しかける。 「ああ、話は全部聞かせてもらった」 リヴァイが答えた。 それを聞いて、俺は「ああ、そうか、この男は俺達が座っていた席のそばにある窓の、外側の窓枠の下で縮こまって隠れながら、 俺たちの話を盗み聞きしていたんだな」と思って、その様子を想像したら微笑ましい気持ちになった。 「なぜ私たちの話を?」 ミカサが続けて問う。 「ただ事じゃないと思ったからだ」 リヴァイがまたもシンプルに答える。 「なぜただ事じゃないと?」 「そんな事は簡単だ」 リヴァイがミカサの顔をじっと見ながら答える。 「お前がエレン以外の男と二人で飯食ってたら誰だってただ事じゃないと思うよ」 それを聞いた途端、ミカサは少しうつむいて赤くなった。 「ところで彼は……」 ミカサが俺の方を指しながらリヴァイに問うた。 「そうだな、しばらく調査兵団で身元を預かることになるだろう。このデカブツにも興味があるしな」 リヴァイがそう言いながら、俺のトラックをポンと叩く。 「ボーン!」 「うわっ!」 俺が冗談で大声を出したら、リヴァイは慌てて手を引っ込めた。 「すみません、冗談です」 俺が謝ったら、リヴァイは気を取り直して言った。 「おかしな野郎だ……。おい、ミカサ」 「はい」 「とりあえずこいつの事は極秘だ。誰にも言うな。ま、これだけ大勢目撃者がいれば隠し通すことは不可能だろうが、 俺がいいと言うまでは誰にも言うな。もちろん、エレンやアルミンにもだ」 「了解しました」 そうして俺は調査兵団という所に連れて行かれた。トラックにはカバーを被せて押して運んだ。 「にわかには信じ難い話だな」 ここは調査兵団の団長室。リヴァイの説明を聞いた後、エルヴィンがそう呟いた。 「だが、証拠は十分にある」 リヴァイが続けて言う。 「あの、巨大な動く機械……。あんなものはこの世界の技術で作ることは絶対に不可能だ。 それに奴が東洋人であること。壁の内部にミカサ以外の東洋人はいない。これも何年も前から 確認されている情報だ」 エルヴィンは机に肘を付いて、しばらく考えこんでからゆっくりと口を開いた。 「とにかく、今日のところは彼に個室を用意して、ゆっくりと休ませてやってくれ。後のことはどうするか、これから 考えるとしよう」 「了解だ、エルヴィン」 「ふう、やっと一息付けるぜ」 調査兵団の兵舎の一室を割り当てられた俺は、すぐさまベッドに寝転がった。 ふかふかという訳にはいかないが、悪くないベッドだ。部屋の大きさは6畳ほどはあり、まあ一人なら狭くはない。 こんな個室を俺のために用意してくれるなんて、あの吊り目の兄ちゃん、結構イイ奴かもしれないな。 俺? 俺はイイ奴じゃあないぞ。ククク……俺が「いい人」なわけねえじゃねぇか……! というのが俺の尊敬する遠藤社長の言葉だ。 コンコン(ドアをノックする音) おっと、馬鹿なことを考えていたら誰か来たようだ。 一応失礼が無いように身体を起こし、ベッドに腰をかける。 「開いてるぜ、入りなよ」 「失礼します」 ガチャ ドアノブを回す音がして、金髪の小さな女の子が中に入って来た。 その女の子を見て俺は、 「う、うわああああっ!!!!」 と思わず大声で叫び声を上げてしまった。 「きゃっ!!」 突然のことに驚いて悲鳴を上げる女の子。 「ど……、どうされたんですか!?」 女の子が心配して俺に聞いてくる。 「あ、ああ、なんだ人間か」 「えっ?」 「いや、天使が部屋の中に入ってきたかと思ったんだ」 それを聞いて、女の子はクスクスと笑った。 「天使って私のことですか? サワダさんってお世辞が上手なんですね」 「いや、ははは、本当にそう思ったんだ」 「私はクリスタ・レンズと言います。今年からこの部隊に入った新人兵士です。 団長からサワダさんにお食事をお届けするようにと言われて来ました」 クリスタ・レンズと名乗ったこの可愛らしい新人兵士は、意外にもしっかり者のようで、礼儀正しく 自己紹介をした。 「ああ、そうかい。じゃあ、その辺に置いておいてくれよ」 俺はそう言って、ベッドサイドの小さなチェストを指差した。 「はい!」 クリスタは元気に返事をして、そこに食事を運ぶ……、っと! 「きゃっ」 あろうことか、床に躓いてしまい転びそうになるクリスタ。 「おい、大丈夫か」 それを寸でのところで支える俺。 「は……、はい……」 うっ……、気付けばすごい密着してしまった。向かい合う形で彼女の両肩を支えている俺。 うわっ、近くで見ると、ますます可愛いな。なんだこれ、本当に人間か? 金色のさらっさらの髪、 目が大きくて、瞳の色は綺麗な青。どことなしに良い匂いがするし、天使だとしか思えん。 「あ……、あの……」 こんな可愛い女の子と、こんなに密着したら、やることは一つだよな。そうだよ、アレだよ。 「選択肢 →キスをする キスを釣る 寄付をする」 よっしゃ来た! ここはもちろん選択肢1「キスをする」だよな。よし、キスをするぞ。さあ。 「あの……」 あれ? なんでだ? キス出来ないぞ。キスだよ、早く。おい、なんだったんだよあの選択肢は。 「あの……、さっきから独り言を話されているようですが、どうかしたんですか?」 うわっ、時間切れか。クソッ、あの選択肢LIPS搭載型だったのか。 「あ、ははは……、いや、何でも無いんだ。どうやら、まだフラグが立ってないっていうか、 キスを釣ったり、寄付をしたりという強制イベントをこなさきゃならないっていうか……」 「そんないきなりキスされたら、私困ってしまうんですけど……」 うっ、聞いてたのか俺の心の声を。 「あ……、ああ、そうだよね。そういうのはちゃんと順序を追ってやらなきゃ駄目だよね」 思いっきり不審な目でジトーッと俺の目を見るクリスタ。 警戒されてしまったか。と思ったら、突然彼女の顔が笑顔に変わった。 「優しい人なんですね、サワダさんって」 「えっ、何で?」 俺はわけが分からずクリスタに問う。 「私をリラックスさせるために、冗談を言ってくれたんでしょ?」 「あ、ああ、そうだよ。バレたか。(本当はそんなこと考えてないんだけど)」 「実は私、悩んでたから……。やっぱり顔に出ちゃうのかな」 「(いや、曇り一つ無いほど君の顔は美しいぜ)」 「やっぱり私って軍隊に向いてないのかなあ……」 「(君はアイドルに向いてるぜ)」 「実は私、この職場になかなか馴染めなくて……。友達も……」 「まあ寂しくなったらいつでも来いよ。俺でよければ相手してやるぜ」 「本当? ありがとう」 クリスタはにこりと笑って言った。 「それと俺のことはユウジでいい。サワダじゃ他人行儀だ。」 「うん、わかった。ユウジ。それじゃ食べ終わったみたいだからお皿持っていくね」 おっと、いつの間にか飯を食い終わっていたんだな。 「ああ、頼むよ」 「それじゃまた明日も会おうね。バイバイ、ユウジ。おやすみなさい」 そう言ってクリスタは去っていった。 ふむ、一応ハニートラップの可能性はあり……か。しかしな、団長、もしこれがハニートラップなら、 そのハニートラップ、いただきだぜ。 それにしても、やはりあんな小さな女の子が軍隊で馴染めないという状況は想像に難くない。友達がなかなか出来ない というのも事実だろう。あんな可愛い娘、高嶺の花かと思ったが……、これはもしかすればもしかすると意外と楽に……、 いけるか? その夜、俺は立場も忘れて、クリスタちゃんとのアバンチュールのことばかり考えていた。 次へ
https://w.atwiki.jp/aot_hokan/pages/33.html
part1 520 今日もエレンの夢を見てしまった……。 ミカサは秋の空を眺めながら、一人呟いた。 なぜ……? 子供の頃からずっとエレンの側にいて……、お互いに異性として意識したこともなかったはずなのに……。 ……エレンは、私のことを女とも思っていないはずなのに。 馬鹿みたい……。 私だけが……エレンのことを想っているように感じる。孤独感……のようなものを…… エレン……、私……どうすれば…… 「あっ、ミカサ、こんなところにいたのか?」 遠くにいたエレンが、ミカサの存在に気付いて駆け寄ってきた。ミカサは無邪気に笑っているエレンの顔を見ながら、黙って微笑んだ。 「聞いてくれよ、今日はリヴァイ兵長に褒められたんだぜ。すげえだろ? あの人に褒められるなんて。ま、ミカサには敵わないけどな」 エレンの言葉はミカサの耳には届いていない。ただ、切なくて……。 お願い……。 「え? 何か言ったか?」 「お願い……」 身体の奥から絞り出すような声でそう呟く。いつの間にかミカサはエレンの胸に飛び込んでいた。そして、こう囁いた。 「お願い……もう、これ以上苦しめないで……。エレン……あなたのことが好きなの。私を……女として見て……。 私を……、愛して……」 突然のミカサの愛の告白に、エレンはただ戸惑って狼狽えるしかなかった。 ある日…… 「エレン、今日は二人で買い出しに行く当番の日よ。外で待ってるからね」 「あ、ああ」 エレンは間抜けな声で返事をした。 実際、あの告白の日以来、ミカサの顔をまともに見ることも出来なくなってしまっていた。あれだけ幼い頃から見慣れて いたミカサの顔が、別人のものになってしまったような気さえした。女の人は変わるってこういうことなのかな、と 思ったりもした。 「エレン、お待たせ」 「あ、ああ」 エレンはもう、これしか言えなくなっていた。なんだか、話すのも照れくさいのだ。あのミカサと話すのに、こんなに ドキドキするなんて……。自分もどこかが変わったのかな、と一瞬そんな考えが頭をよぎったりした。 「ふふ、二人で買い物に行くなんて、久しぶりね。兵学校に入学する前以来……かな」 「あ、ああ」 「もう、エレンってそればっかりなんだから」 しばしの沈黙……。二人で並んで歩いている時に、ミカサの方を見ると、ミカサは楽しそうに微笑んでいた。 いつもの無機質で無感情なミカサとは違う……女の子のミカサがそこにはいた。 「あっ、あのさ……」 「えっ?」 「あの……、お前ってなんか、変わったかな……?」 エレンの問いかけに、二人は歩みを止め、しばらくの間見つめ合った。 静寂の後、ミカサが口を開いた。優しい口調で、エレンに微笑みかけながら。 「うん、変わったよ。もう……迷わない。もう……悩まない」 「ミカサ……」 俺たちは、こうなる運命だったのかもしれない。 その晩。 エレンとミカサは、二人で兵舎を抜け出し、夜の草原で落ち合った。 星空の下、見つめ合い、そのまま身体を寄せ合った。 「エレン……」 ミカサがたまらず切ない声を洩らした。 「寂しかった……、ずっと……寂しかったの……」 そう言って、ミカサはエレンにしがみついた。泣くのを必死でこらえているようだった。 「ごめん……俺……、気付いてやれなくて……。自分のことばっかりで……」 エレンがそう言うと、ミカサは涙を湛えた瞳で、エレンの目を見つめた。 「ううん……。いいの。あなたはそれで。 私は、そんな夢を追って走り続けるあなたの……止まり木になりたい」 「ミカサ……」 エレンはミカサの澄んだ瞳を見ながら、心臓の鼓動が止まらなかった。もう疑いようが無い。 俺は、ミカサのことが好きなんだ……。愛してる。 そうして二人は唇を重ねあった。深く……、長く……。 「エレン……、今日は私、あなたのために何でもしてあげる…… 私が……夢で見たこと。あなたが、すごく喜んでくれること…… 気持ちいいこと……。何でも……」 ミカサは猫のようにエレンに頬ずりをして、そのまま首筋にそって、顔を擦り付けてきた。そして、エレンのシャツを ゆっくりと脱がすと、エレンの小さな乳首に吸い付いてきた。 「あ……あの、これって逆じゃ……」 エレンは恥ずかしさのあまり、どうでもよいことを口走った。しかし…… 「いいの。今日は私が甘える番……」 そう言われて、エレンは気付いた。 そうか、俺……いつもミカサには甘えてばっかりで……こいつに甘えさせてやったことなんて無かった。なんか こいつ頼りになるから……。はは、俺こそ逆じゃないか。 それにしても……、きっ、気持ちいい。乳首を吸われることが、こんなに気持ち良かったなんて……。 しかも……、ミカサが俺の乳首を……。なんか……、背徳感っていうか……優越感っていうか……。 あっ……、くっ……。 気持良すぎて、どうしても声が漏れてしまう……。その様子を見てか、存分に吸って満足したのか、ミカサは乳首から 唇を離して、俺の顔をじっと覗き込み、いたずらっぽく笑った。そして、 「ふふ、可愛い声……。エレン……、乳首でこんな風になってたら、もっと気持ち良いこっちを責められたら どうなっちゃうの?」 とからかうように言った。ミカサは手際よくエレンのズボンを脱がすと、パンツの中ではちきれんばかりに膨張した エレンのそれを、愛おしそうに撫で回した。 「もう……、エレン……こっちの方も元気なんだから」 頬を紅く染めながらそう言うと、ミカサはエレンのパンツの膨らみに顔を近づけてきた。エレンの男性器に、 薄い下着の布を挟んで、ミカサの顔が密着する。どうやらミカサは匂いを嗅いでいるようだ。エレンはミカサに 蒸れたあそこの匂いを嗅がれて、恥ずかしさのあまり顔を覆ってしまった。それを見て、ミカサは、 「ふふふ、エレン、女の子みたい」 と言って笑った。 ミカサは何度も何度もエレンのパンツの膨らみに顔を密着させて、深呼吸をした。そのたびに、ミカサの鼻腔に エレンの、男の甘酸っぱい匂いが広がる。ミカサはその匂いが好きだったので、何度も何度も息を吸っては吐き、 吸っては吐きを繰り返した。エレンはそのたびに強い羞恥心を感じて、そしてすぐにそれは性的な刺激に変化して、 エレンの勃起した男性器を、びくっびくっと脈打たせた。その動きは、ミカサの性的衝動を激しく掻き立てた。 「エレン……、可愛い」 恍惚の表情でそう呟くミカサ。 「ねぇ、見ていいよね? エレンのこれ」 ミカサをそう言って、エレンの股間の膨張物を指さした。 「う……うぅ……」 エレンは小さく呻き声を上げたが、ミカサはエレンの返事を待つまでもなく、勝手にパンツを引き摺り下ろした。 その時ミカサの顔をちらと見たら、期待に満ちた表情をしていた。 ぶるんっ という音とともに、エレンの恥ずかしい部分が姿を現した。それとともに、パンツの中にこもっていた男の甘酸っぱい 匂いがむんわりと拡がる。ミカサが夢にまで見たエレンの痴態が、今、目の前で現実になっている。その達成感と喜び で、ミカサは断然興奮してきた。そして、エレンの恥部を存分に観察すると、エレンの硬く大きく、それでいて弱々しく 無抵抗な肉の棒を、誰に断るでもなく、ぱくりと口に含んだ。 ミカサにとってはとろけるような至高の甘みが口いっぱいに広がる。エレンの大事なものを口に含んじゃった。 エレンを食べちゃった。あまりの幸福感に口を閉じたまま鼻から笑いが漏れそうになる。 そうしてエレンの味を十分に堪能したミカサは、さらにその中から分泌される分泌液の味も味わおうと、一心不乱に頭を 振って、エレンの肉棒を刺激する。そのたびにエレンの口から、あっ、あっ、という悲鳴にも似た嬌声が漏れる。その声が ミカサにとってはたまらなく愛おしい。エレンの身体も声も、精液も、ミカサは全てを独占したいのだ。 「み……、ミカサ……、やめ……、気持ちい」 ミカサのフェラチオは決して上手くはないが、激しく、強引だ。男が女を無理矢理犯すような力強さを持っている。 エレンは自分が女の子になって、大男に犯されるような、情けなさと恥ずかしさを感じていた。そしてその感情がエレンの 下半身の快感を増幅する。 「あっ、やだ……ミカサっ……! やめろって……」 エレンの力無い制止も聞かず、じゅっぽじゅっぽと音を立てながらエレンの性を貪るミカサ。その様子は何かに取り憑かれて いるかのようだ。 エレンはもうミカサに足を大きく開かされて、されるがままだ。どっちが男だか女だか分かりゃしない。やがてエレンの下半身 から上半身に向けて、鋭い快感が突き上げてくる。もうダメだ。 エレンはこのまま為す術なくいかされてしまうことに、男の矜持の問題を感じたが、もはやこの抗うべくもない強烈な 快感には逆らえなかった。無抵抗な身体をミカサに委ね、この侵略者に思うがままに全身を支配されていくエレン。 ミカサはエレンを征服することに至極の悦びを感じ、エレンがそれに完全に屈服する時は、もうすぐそばまで来ているのであった。 「ふふっ、エレン……、さっきよりずっと硬くなってきて、すごくびくびくってしてるよ。……可愛い」 「ううっ……」 エレンの目はなぜだか涙ぐんでいた。 「ほらほらエレン、もうすぐだね」 そう言ってミカサは、エレンの男の象徴を再び口に含み、いっそう激しく上下に動かして刺激してきた。 「あっ……ああああっ!!」 その瞬間、エレンの尿道から、熱い液体が流れるように溢れだした。それを口から漏らさぬよう、全て喉奥に受け入れるミカサ。 んっ……。ごくっ……。 本当に一滴も残さず、全て飲み干してしまう。そしてさらにエレンの肉棒を舐めまわし、少しの飲み残しもないように、丁寧に舐め取る。 ミカサの舌が、射精後の敏感なペニスの先端に当たり、全身を震わして悲鳴を上げるエレン。その様子を見て、ゾクゾクと征服欲を 刺激されるミカサ。 エレンは身体の全ての体力を吸い尽くされたようにぐったりとしてしまっていた。 そしてミカサはそんなエレンを見下すように、上から見下ろしている。 いった後もエレンの肉棒はぴくぴくと小刻みに震えている。そんなエレンを存分に堪能したミカサは、エレンの耳元に口を近づけ、 穏やかな口調で囁いた。 「エレン……、覚えておいてね……。あなたは私のもの……。私は巨人より怖い女……。あなたは絶対に……私から逃げられない」
https://w.atwiki.jp/aot_hokan/pages/23.html
アニの両の手のひらがエレンの腹筋を這い回る。 エレンはあまりのことに身じろぎも出来ないが、白く冷たいアニの手の感触は熱くなった身体にここちよい。 白い手はエレンのへその下に無遠慮に侵入してくる。 片方がシャツの裾を引きぬきめくり上げ胸に這い登る。もう一方はためらいなく下に伸びた。 「そ、そこは、おい!アニっ」 アニの指先が肉棒に触れた。ズボンの上端でちょっぴり先端を覗かせ、苦しそうにしていたそれは柔らかいものにふれてぴくぴくと震えた。 たちまちエレンの腰が引ける――膝をわずかに立てて尻を持ち上げた形になった。 首筋にかかる少女の荒い吐息が、背中を押す柔肉の感触が、エレンの脳をあぶる。 「う…く…」 「興奮…してたんだ」 ささやくようなアニの声も、どこかうわずっている。 手の中の、初めて触れた異性の性器の反応に驚きと好奇心がないまぜになっていた。 食堂でたまに耳に入る同性異性のひそひそ話から仕込んだ乏しい知識を思い出しながら、好きになった男の体に触れたい衝動をありったけ発揮する。 まずは手を思い切り突っ込んで、手のひら全体で肉棒の形をさぐってみる。アニの手には余る大きさだ。 ――…こんなに大きいのか?それに熱くて…脈打っていて…。 実のところエレンの肉棒は体格に比して少々大きめ程度のサイズで、単にアニの手が小さいための錯覚だったのだが―。 ――私の身体が、エレンの、これ…をおおきく、した。 そんな事を考えたアニはますます昂ぶった。 以外に華奢な手指でその熱い幹をいっぱいに掴むと、するするとしごき始めた。 軽く浮いたエレンの腰が、ぶるぶるとふるえて跳ねた。 「うあっ!や、やめろ、アニ…っ」 呼吸だけを荒らげたアニは無言だ。草を掴んで快感に耐えるエレンの背のうねりが密着するアニの身体を揺らす。 アニはその背に体重を預けながら、胸を撫で回していた腕もエレンの下腹部に伸ばした。 手のひらで亀頭をくるむ。にじんでいたねっとりとした液体を手のひらに塗り広げ、肉竿をしごく動きにあわせてこねまわした。 湿った粘着くような音と手が布と擦れる音が、次第に激しくなっていく。 耳まで真っ赤にしたエレンは草に額を押し付けて耐えている。 「…エレン…気持ち…いいか?」 小刻みに息を吐くばかりのエレンの反応に、アニはぞくぞくとした。 ――気持ち、いいんだ。こんなにぴくぴくして…エレン…可愛い―。 しごいて、撫でまわして、転がして――だらだらとよだれをたらす先端をくりくりとさすって――アニは思いつくままエレンの肉棒をもてあそんだ。 「あ、アニ、アニっ…!」 エレンのなにか切羽詰った声がした。アニはぴんと来る――エレンはもう達しそうなのだ、とすぐに理解した。 そう思うとアニも腹の底がきゅんきゅんと疼いてくる。自分がエレンを射精させる、そう考えたとたん体の奥が燃えるように熱くなった。 からだをさらにエレンに押し付け、エレンの裏ももに下腹部をこすりあわせたとき、それは来た。 アニの手の中のエレンの温度が上がり、ふくれあがった。 「う、くっ…ああぁっ!」 少年のくぐもった呻きと共にびしゃりと草に白濁液が叩きつけられた。 同時に、アニも手の中に二度三度とエレンの痙攣を感じながら、腰を震わせて達していたのだった。 二人は横倒しに転がっている。 エレンは放心状態だ。異性に後ろから抱きつかれ、そのまま手指で射精させられるなど当然人生で初めての事だった。 むきだしになった肉棒にはまだ少女の手が絡みつきゆっくり刺激を与えてくる。若さのせいもあるが、萎える気配はいっこうに無い。 エレンの背中に張り付いたアニは、何か赤子のおしめを替えてやった母親のような、そんな妙な心持ちを味わっていた。 同時にまだまだ物足りなかった。もっとエレンに触れたい――これが最後だから。 アニは身体を起こすと、エレンの肩と腰を引いてその身体をあお向けにひっくり返す。 ようやく闇に慣れたアニの眼にうっすらとエレンの肉棒が映った。まだ大きいままだ。 アニは今度は身体を横たえると、エレンの腰に頭を寄せた。根っこを掴んで肉棒を起こす。 吐息がかかるほど眼前で、アニはそれをまじまじと眺めた。 エレンはもうわけがわからなかった。 ただ自分が何か後ろめたいような後暗いようなことをしている、そんな気が一瞬頭をよぎったが、下腹部に与えられる刺激に思考を中断させられてしまう。 顔を起こすと、自分の肉棒越しにアニの眼が見えた。何をしようとしているのか、エレンがその意図を測りかねたとき、アニの頭が持ち上がった。 ――まだ…熱い…変なにおい…エレンのにおい…。 アニは鼻を鳴らすと少しためらった後、濡れ光る肉棒の先端にくちづけていた。 「くぅっ!お、おい…」 射精直後の敏感な肉棒にやわらかなキスを捧げられて、エレンはたまらず呻いた。 それを聞くなり、アニは舌を差し伸ばす。亀頭の裏をそろそろと舐めまわし、吸い付いた。 何度も跡が付くほど強く吸いついて、舌の先でくすぐる。先端から垂れる残滓も迷わず舐めとりながら、エレンの顔を見つめた。 「うっ…」 エレンは思わず息を飲んだ。 普段は怖いほど張り詰めた凛としたアニの顔が、耳まで真っ赤にして瞳を潤ませている――それが、自分の肉棒の向こうに見えるのだ。 その濡れたくちびると赤い舌がうねるたび、頭が真っ白になりそうな快感がのぼってくる。 アニは霞がかかったようなエレンの顔を見て、少し得意な気分になった。 ――感じてる、エレン。いつも必死な顔で訓練しているのに…。 エレンの反応から、アニはコツが分かってきた。肉棒の先端、亀頭の周辺が、エレンは気持ちいいらしい。 ――ここが弱いんだ。だったら…。 アニはくちびるをひらくと、エレンの先端をぱっくりとくわえ込んでしまう。 「あ、アニっ!それはっ…」 エレンはたちまち情けない悲鳴をあげた。 舌が裏筋で暴れまわっていた。同時に吸いつきながら、アニはゆっくり頭を上下させ始める。 さすがに恥ずかしいのか、アニの瞳は閉じられている。 エレンはもう気が気ではない。 興奮と混乱で頭がどうにかなりそうになっている。草を掴んでいた手も宙をさまよっているような有様だった。 ふと視線を動かすと、頭が動くたびに小刻みにうねっているアニの腰のあたりが目についた。 上着の裾がめくれて、白い腹筋が覗いている。エレンはそこに手を突っ込んだ。 「ぷあっ…!エレン?」 驚くアニを無視して、エレンの手はアニのズボンの中をかきわける。 「エレン…や、やめ…ろ…」 アニは一応かぼそい抗議をしてみるが、もう自分もたまらなくなっていたところだ。 エレンが手を出さなければ自分で手を伸ばしていたかも知れない。恥ずかしさよりも嬉しさのほうが先にたった。 言葉とは裏腹に、アニは腰をエレンの方に僅かに寄せると閉じられていた膝を僅かに持ち上げていた。 エレンの手が、すぐに手触りの良い布地にあたる。それは下着だったが、両足の付け根の方を目指してその中に潜り込んだ。 すでにしっとりと湿ったそのあたりを、文字通り手探りで這い回る。 うすい茂みのようなものをかき分けると、指の腹になにかぷっくりした芽のようなものが当たった。 「んぅっ!」 もっとも敏感な所をまさぐられて、アニが喉をならした。 ――触っている。エレンが私に触っている。ぐちゃぐちゃになっている、私…。私がこんなになるなんて――。 エレンの手はアニの肉の芽をひとしきり転がすと、その下の割れ目に這いよってゆく。 ぷるぷるとした肉をかきわけて、すでに潤っている入口のあたりをこねまわした。 少年の手指の動きは利き腕ではないせいか荒っぽくぎこちない。それでもアニは気が遠くなりそうになった。 肉棒を咥えているため声こそ上げないが、まるで猫みたいに切なげに喉をならし、身をくねらせた。 「へ…なんて顔、してやがる…泣く子も黙るアニ姐さんが、よ…」 エレンの減らず口も語尾が震えている。恥じらうアニの顔に恐ろしいほどドキドキして、逆に肉棒に感じる官能が高まってしまう。 アニはその台詞に少しむっとしたのか、ちょっぴり歯を立てて口中の肉棒を甘噛みした。 ――う…うるさい、そっちだって馬鹿みたいな顔になっているくせに――。 アニは心のなかでそう毒づくと、亀頭に強く吸いつくき先端に舌先をねじ込み暴れさせた。 「うぁっ!あぁっ…!」 エレンの脚がばたつき、草を蹴った。跳ねた草がそよぎ始めた夜風にのって散ってゆく。 少年の顔も少女の顔も、もうお互いが与え合う快感でとろけきっていた。 ずっとその快感を味わっていたいくせに、二人の絶頂へと必死に手指と舌を働かすその動きはまるで遅くならない。 もっと激しく、もっと気持よく――アニが吸い上げ、エレンが指を食い込ませた。 「あ、あああああっ!」 こらえかねたエレンの腰がはねあがった。 いきなり喉奥を突かれたアニは、反射的に肉棒をちゅぽんと吐き出していた。 同時に大きく脈打った肉棒から二度目とは思えない量の粘液がほとばしる――。 それはアニの頬に跳ね飛び、朱に染まった肌を白濁色に汚してゆく。 アニもエレンの温度を感じながら、腰を震わせてのぼりつめていった。 二人の荒い吐息が風にまぎれている。 アニは大の字のエレンの腿を枕に転がっていた。 口の端に垂れたエレンの絶頂のあかしを、赤い舌で舐めとった。 ――変な味。でも…不思議な味。エレンの味。…もっと。もっとだ。もっと欲しい――。 アニは靴を蹴り出すように抛り出した。 横になったまま自分のズボンに手をかけ、ゆっくりと引き下ろしてゆく。自らの粘液で重く湿った部分が肌から離れ、風が白い尻肉をなでた。 驚いたエレンはがばりと上体を起こしていた。 「お、おいアニ!何してんだよ」 無視したアニは膝立つとエレンの腰をまたぎ、腿の上に座った。 エレンの肩に手を置いて、じっと見つめる。多少落ち着いてはいるが、いぜん白磁の肌は赤く染まったままだ。 濡れた瞳を向けられて、エレンはまた狼狽した。 あらわになったアニの白い脚がエレンの腰に当たっていた。そしてさっきエレンの指がかき回したアニの秘部が、反り返った肉棒の付け根に触れている。 「お…お前…」 「…」 無言のアニの手が下に伸びて、まだ勃ったままのエレンの肉棒をそっと掴んだ。 もうアニが何をしようとしているかは鈍いエレンにも明白だ。 エレンの額に汗が浮かんだ。 「い、いや、いやいやいや!こ、混乱つうか流されちまったけど!…こ、コレって…セックス…だよな。いいのかよ、お前」 「…さい」 アニの唇がわずかに動く。 「あ?」 「…うるさい。わ、私は好きにするって言っただろう。さっき、負けたくせに…言うとおりにしなよ」 言い訳がましいアニの顔は、まるで駄々をこねる子供のようだ。普段の氷のように落ち着いた印象はもうどこにもない。 あるいはこれが、彼女が抑えつけてきた「年頃の少女」の顔なのかも知れなかった。 「負けって…。…で、でもいいのかよ、普通こういうことは好きな奴と」 もごもごとそこまで言ったエレンの唇が、いきなり塞がれた。 アニのうす紅の唇が押し当てられていた。 眼をとじたアニの、何か必死な表情が、エレンの胸をついた。 「エレン」 唇を触れさせたまま、アニが名を呼んだ。それは自分の心を顧みるためのつぶやきだった。 ――さっき授業料なんて言葉を使ったのも、照れ隠しの言い訳だ。詭弁だ。欺瞞なのだ。 本当は、…本当に本当の所はエレンの心も欲しい。 だが、どっちみちそれは手に入らない。どうせ望んでも無駄なものなのだ。 エレンにはミカサがいるし…それにこの男は調査兵団に進んで壁外に出る。 少なくとも巨人を殺すという目的、その一点だけはこの男の中では絶対に変わらない。 そしていつか、そう遠くない未来のいずれかの時点で死ぬだろう。 同じ時間は過ごせない。 だから、今。今しかないから―― アニは唇を離すと、濡れた声をエレンの唇に注ぎ込んだ。 「…今だけだから。今ぐらい…私のものになりなよ」 いつのまにか、風に流れた雲間から月光がもれていた。 漆黒の闇をほんのり薄く照らす明かりが、地上の人影を浮かび上がらせていた。 エレンの頭は真っ白になっている。 少女の言葉を聞いた時から、なにか物語の中にでも放りこまれたような、そんな心地になっていた。 アニはゆっくり膝立ちになった。 その手がエレンの肉棒を導いて、先端をみずからのやわらぎの入り口へあてがう。 そしてゆっくり、ゆっくり腰を降ろしていった。 アニの押し広げられた肉がエレンの先端を飲み込んでいた。 初めての経験に引き伸ばされた時空感覚が、1ミリごとに襞をかきわけるエレンの肉棒の感触をアニの脳裏に刻みつけてゆく。 ――入って来た。エレンの、これ。…私の中に。 熱い。熱い。熱い。熱い。エレンの温度。私のもの。今は、私のもの――。 アニの体の奥底で何かが開いてゆく。同時に、エレンに挿入されている側の自分が、何故かエレンの身体の中に沈み込んでゆくような感じもした。 エレンは先端にうっすらと抵抗を感じた。 それが何かもよくわからないまま、眼前のまぶたを閉じた少女の目尻に浮かんだ光る粒を、とても綺麗だと思って無心に見ていた。 抵抗は何かぷちん、という感覚と共に消え失せた。いつの間にか――膝を折ったアニがエレンを根本まで飲み込んで、腰の上に座っていた。 「…っは…あ…ぁ…エレンん…」 アニは呼吸するのも億劫そうにおとがいをそらしていた。 ひょっとしたらエレンを奥まで迎え入れて、軽く達してしまったのかも知れない。 切なげなその顔を見て、エレンは初めて、この少女を可愛いと思った。 同時に腹の底から吸い込まれてゆくような快感が駆け上ってきた。いままさに、自分は異性の体内に入っているのだと思いだした。 少女の手がそっと持ち上がる。 エレンの上着の裾を掻き上げると、そろりと腹から胸を撫で上げる。 「エレン…動く、よ…」 鎖骨の下でそれが止まると同時に――少女のからだが波打った。 膝を使って腰を持ち上げ――脱力したようにエレンの腰の上に尻を落下させる。 破瓜の余韻など、アニは一瞬で消化してしまったらしい。 その動きは貪欲にエレンを貪ろうとする昂ぶりそのものだった。 「うぉっ、い、いきなり、アニ!」 「エレン…熱い、よ…。熱くて…痺れ、る…!」 肉棒で自分の中をかきまわすようにアニは震えながら腰をひねくる。 鍛えられた体幹の肉が尻肉を自在に捻転させ、エレンの肉棒を食い締め、しぼりあげていた。 「ふぅっ…あぁっ…!んぅぅ…!」 アニの喘ぎは動いているせいもあるが、恥らいもあって押し殺すようだ。 「うぁ…アニ、やば…い…」 アニの汗が跳ね飛び、エレンの頬に当たる。 エレンは腰から下がまるで溶けてしまったような快感にさらされていた。 アニが上下するたび揺れるたび、肉棒がアニの奥へ吸い込まれそうになる。腹の底をしっかり締めておかないと、たちまち搾り取られてしまいそうだった。 一度だから。これっきりだから。 そんな自分に課した制約がむしろアニの欲情をあおっていた。 自分の腰のひとうねりごとにぴくぴく痙攣するエレンの反応がたまらない。 吹きこぼれる愛液がエレンの衣服に染みとなってもまるで気にしない。 むしろ乱れる己のさまをエレンに見せつけるようにただむちゃくちゃに腰を振りたくる。 アニはエレンの中に、この時間を刻みつけておきたかったのだった。 いずれやってくる訣別の時を過ぎても、そう、この男が息絶えるその時まで、自分の事を忘れないように、と。 「エレン…いいか…?私のなか、気持ちいいか…?」 「そ、そんなこと…」 いたずらを見つかった小僧みたいなエレンの表情が可愛かった。 アニは喘ぎながら、エレンの胸を爪を立てて掻きむしる。背中にも手を回し、爪を立てた。 「なんと言おうと、わかる。つながって、いるんだから。イイんだろ…?エレン…?」 無言でこくりとうなずいたエレンの動作がアニをさらに興奮させた。 エレンの上着の襟をはだけるとあらわになった首筋にむしゃぶりつく。エレンの汗の匂いをかぎながら、歯を立て甘噛みし、吸い付いた。 いっとき自分のものになった男に自分のしるしを残しておく、それはマーキングだった。 「うおっ」 エレンは下腹から湧き上がる快感に意識が飛びそうになっていたが、首筋の痛みで我に返る。 そしてその痛みすら、じんわりと甘い官能に変わってくるのが不思議だった。 エレンに抱きついたアニはさすがに疲れたのか、腰を押し付けてうねらせるだけになっていた。 ――もっと。エレン、もっと。 少年の背に立てた爪を食い込ませ、血が出るほど抱きしめる。 「…エレン、動いて」 アニはエレンの耳元でささやいた。そしてゆっくり膝を立て、脚を持ち上げるとエレンの腰の後ろで組み合わせた。 エレンは全身ですがりついてくるアニの身体の小ささに驚いていた。 先程の立合いでそれを感じなかったのはアニの持っている技術とそれからくる畏怖めいた感覚もあったのだろう。 肉と肉をつなげた今では、アニのからだはさほど体格に恵まれていないエレンよりさらに小柄な、やわらかくてあたたかい「女の子」と感じられる――。 「…うごいて」 その「女の子」が、もう一度同じ言葉をあげた。そのとたん、エレンの胸に何かが燃え上がった。 犯したい。貫きたい。気持よくしてあげたい。気持ちよくなって欲しい――征服欲と献身がないまぜになった、それは奇妙な感覚だった。 エレンはアニを抱きつかせたまま前に押し倒した。 草の上に背を押し付ける。 エレンはそのまま腰を思い切り引くと、アニの奥底へ思い切り突き込んだ。 入り口のきつさも、その奥の広がりと襞の変化も、そして最奥の門のすぼまりも――全てが初めてで、新鮮な快感だった。 何度も何度も、それを繰り返すうち―― 「ふぁあっ!」 アニのくちびるから、聞いたこともない声が上がった。エレンは耳を疑った。 思わず顔を上げ、アニの表情を覗き込む。アニは真っ赤になって眼を伏せた。 「ばか。…なんだよ…み、見るなよ…」 同時に奥底へ引きこむかのように肉棒をつつむ襞がぞわりとうねる。 それがあまりに気持ち良くて、エレンはたまらずそのまま腰をぐるぐるとねじこんでゆく。たちまち悲鳴のような喘ぎが上がった。 「あぁぁあああっ…あばれ、てる…エレン、が…」 間違え用もないアニの声が、もう濡れて溶け落ちそうになっていた。威のこもった兵士の面影はもう見当たらない。 「エレン、それ、いいから…もっと…もっと…!」 「くそ…アニっ…!なんでお前、こんなに可愛いんだよ…!」 エレンはいわれるままアニの奥底をかきまわしてやる。 背中をまた引っかかれたようだが、そんな事はお構いなしだ。 今はミカサのこともアルミンのことも、巨人のことも忘れていた――そう、今だけは。 アニは解放されていた――獅子の心を持つ、兵士の自分から。父の残影に苦しむ、影のある少女の自分から。 他者を容れず交わらない、孤高の個人としての自分から。 アニの純粋な感情がエレンに入っていって、もう境目がわからない。 たぶん、エレンが感じている快感を官能を、アニも同じく味わっていた。 大きな波の上で、剥き出しの二人が揺れている。 そんな中、終りが近いという予感が、身を絡める二人の動きを激しくした。 エレンの腰が動く。アニの入り口をこねまわし、肉の芽の裏側を突き上げ、半ばほどのあたりを左右にえぐり―― エレンの一動作ごとに、すすりなくような切なげな嬌声がアニのくちびるから漏れでた。 アニは身をよじり喉をふるわせ、闇夜に憚りもなく喘ぎをひびかせる。 ――いっぱい。私の中、エレンでいっぱいだ。…もう気が遠くなりそう。…力が入らない―― 望んでも求めても、もっともっとと渇いていたアニの何かが、いっぱいに満たされつつあった。 同時に消えかかる意識が、絶頂への予感を知らせていた。 そしてそれはエレンも同じだった。出すものがある男のほうがそれは切実だったかもしれない。 いつの間にか限界はすぐそこに近づいていたのだ。 「アニ、俺…もう…」 「…いい…よ…このまま」 アニはそう言うと、脚をしっかり組んでエレンの腰をロックしていた。 「おい、おまっ…!」 くすり。一瞬の抗議をやわらかく笑うと、アニは少年の耳にそっとささやいた。そう、幾度もこの男に投げかけた言葉を――。 「…遠慮なんて…しなくていい…から…」 「…っ!あ、アニっ…!」 その刹那、エレンの身体がひきつった。 低い呻きと共に、アニの奥底にエレンの精が叩きつけられる。 二度、三度、長い長い射精の脈動がアニの脳髄を灼き、闇を真っ白にそめあげてゆく。 心臓の鼓動だけが白い闇に満ちていった。 …心臓には人の心が宿るという。その一刻に、アニは己の獅子の心臓に宿った心を解き放っていた。 「エレン…あんたが、好き…」 たぶん一生で二度と無い、まごころを――「心臓を捧げた」瞬間だった。 アニはエレンの背を抱きしめたまま、そっと眼を閉じていった。涙がひと粒、草の葉に跳ねて散った。 数日が過ぎた。 エレンはその後アニと何度か顔を合わせたが、彼女はいつもと別段変わりもないように見えた。 いつものごとく冷静で、冷淡で、刃のような眼をしている。 あの一夜の交わりは、まるで夢か幻だったかのようだった。 エレンの方は大変だった。気がついたらアニは消えていたし、兵舎に戻ったら戻ったで汗と草と土にまみれた格好は目立った。 ズボンの股ぐらのあたりにはうっすら血のようなものも付着していた。 風呂に入れば何箇所ものひっかき傷に湯がしみる。それになにより首筋のアニの噛み跡を隠すのに一苦労だったのだ。 ライナーやアルミンに突っ込まれたら、そしてそれがミカサに伝わったとしたら? 何が起きるか想像もできないし、したくもない――。 エレンは戦々恐々として日を重ねていたのだった。 今日は訓練課程の終了を控えた能力評価試験の初日に当たっていた。 数日にわたって続くこの試験で評価された上位10名までが、卒業後兵科を選択するさいに憲兵団を選択することができる特権が与えられる。 巨人の殲滅や帰郷を志すエレンやライナーなどの若干の異端者をのぞき、 アニやその他同期の仲間達は内地に行ける憲兵団入りを目標に厳しい訓練に耐えてきたのだ。 初日は午前に座学の数科目と、午後から対人格闘術の試験となっていた。 午後、対人格闘術の試験。 訓練兵は何人かづつグループ分けされ、そのグループ内で総当りで試合を行う。 その試合を、眼を光らせる試験官――教官が審判し、評価をつけるのだ。 試験は訓練をしていた広場と同じ芝生の上で行われた。 エレンはライナーやベルトルトなど、強豪が揃ったグループで勝利を重ねた。 身体が軽くしなやかに動き、技はその局面で必要なものが適切に繰り出される。 体格に勝る相手には打撃に付き合わず、引きこんでの寝技で末端を極めあるいは締める。 同程度の体格の相手は打撃で圧倒した。 エレンはこの対人格闘術の試験評価で全訓練兵で2位の評価を受けることになる。 最後の試合を終えたエレンが控えの場所に戻ってゆくと、革袋が飛んできた。 受け止めたエレンの視線の先には、アニが立っていた。 「お疲れ」 「あ、ああ…」 革袋の水がちゃぷんと音を立てた。エレンの首筋に血が上る。まともにアニの顔を見ることが出来ない。 脳裏には先日、闇夜に明滅した白磁の肢体がちらついている。 アニの表情はだから、エレンにはよく見えなかった。 「…何?」 しかしアニの方はというと、どうやら普段と変りない。 エレンは気をとりなおして顔を上げると、何とか会話をつなごうとした。 「い、いや…まぁ…。見てたんだろ?…ど、どうだ?俺の蹴り技は」 ――どうせいつものようにダメ出しがくるんだろうけどな。 エレンがそう思ったとき、アニはうっすら微笑んだ。 そう、それは見間違えようもない、確かに笑顔だった。 「…まあ、いいんじゃない?」 「…あ?…え?!」 振り返って行ってしまった少女を見て、エレンは絶句したままその背を見送っていた。 芝を踏んでゆくアニのそばに、ミーナが寄ってきた。 「アニは試合、これからでしょ?」 「ええ」 ミーナのお下げがぴょこんと跳ねる。 「アニ、何か機嫌いい?…んー、またちょっと変わった?」 ぴたり、アニは歩みをとめた。微かに口の端をほころばせる。 「おかげさまで」 それだけ言うと、またすたすたと歩き出してゆく。 一瞬きょとんとしたミーナは、友人の言葉を反芻すると、思わず声を上げていた。 「…ん?えっ!えええええ?!」 試合の場へ歩んでいくアニの背中が、それを聞いてまるで含み笑いをするようにちいさく揺れた。 このときは誰もが、未来を疑わずに笑っていられた。 エレンもアニも、誰であろうとも、この試験の終了からほんの幾日か後に起こることを、いまだ当然知る由もない。 運命は運んでくる。大きな絶望と幾多の死と、そして小さな希望を――。 そう、これから始まる物語を――まだ誰も、知らない。 『獅子ノ乙女宵闇情歌』(ししのおとめよやみのこいうた) 了 前へ
https://w.atwiki.jp/shingekititan/pages/41.html
トロスト区攻防戦で、巨人化後に意識を失ったエレンが見た「幻覚の部屋」。 この幻覚の部屋は、エレンを閉じ込めておきたいという本物のミカサの願望。 巨人化したエレンがミカサを襲ったのは、ミカサがエレンを壁内に閉じ込めている張本人だから。 心理学で地下室は深層無意識の象徴。 人間の精神を2階建ての家に例えると、 2階が意識 1階が五感 地下室が無意識(末那識) 地下2階が集合的無意識(阿頼耶識) ミカサ=カミサま=ウォール教の崇める神。この世界そのものを作った最初の女神 =「天の原 ふりさけ見れば 春日なる三笠の山に 出でし月かも」(安倍仲麿) =ミカサは月に帰りたいが帰れない(そのまま死んだ?) この世界はミカサの精神が作った世界で、外側には何もない。 ミカサは自らの分子間距離を広げることで、この世界全体を包んでいる。 壁は子宮であり、中心部は子宮口、ウォール・シーナのレイス家の地下室は子宮の内部であり、大地は卵子である。 この世界の全てのものは一種の卵細胞で出来ており、人の意志に反応してその願望を具現化するため、特定の条件が揃えば自分の望む世界を自在に作る事ができる。 要するに、神が自らを模して土から人間を作ったように、この世界では人類も含めてすべてが誰かの願望から創造されたイミテーションである。 先天的巨人化能力者は、自分に特殊な注射をし、母親を食べて母性mRNAを得た者。 巨人化能力は、卵細胞の卵割(らんかつ)を利用したもので、そのために必要なタンパク質を事前に体内で合成し蓄積しておく必要があり、それに先だってそのためのmRNAを合成しなければならない。 つまり十分な量のmRNAやタンパク質が体内で合成されるまで、巨人化はできないか、巨人化できても不完全な肉体にしかならない。 この世界はミカサの望む世界ではあるが、ミカサと心を通じたパートナーの影響が非常に強い。 このイミテーションばかりの世界で、そのパートナーだけが本物(オリジナル)である可能性が高い。 ミカサはこの世界を作ったが、自分とパートナーの記憶と体験ゆえに巨人が人間を食べる恐ろしい世界を生み出し、壁を作ってエレンを閉じ込めた。 ライナーたちはもう一度世界を再生し、こんな恐ろしい世界ではなく、以前の平和な世界に戻したい。 このまま何もしなければ、また同じ世界が再生されてしまう。 世界再生を止めるには、創造主とパートナーを殺すか、この世界から引き離さなければならない。 しかし、誰が創造主で、誰がそのパートナーかが分からない。 壁内人類を一人一人確認する事も、物理的に不可能である。 そこで、ライナーたちはとりあえず全人類の全滅作戦を進めつつ、同時に創造主とパートナーを探す両面作戦を取った。 全人類を全滅させれば、必ずその中に創造主とパートナーが含まれているので、結果的に世界再生を止める事ができる。 要するに、たった1~2人を確実に殺すために、全人類を丸ごと絶滅させようというのだ。 しかし、全人類を全滅させるには時間も手間もかかるし、その間に自分たちの正体がばれる危険も増える。 ましてや、人類にこの世界の秘密を知られると、その力を悪用され、自分たちが滅ぼされるかもしれない。 できれば創造主とパートナーを見つけ出し、自分たちの世界へ連れ帰りたい。 創造主とパートナーを説得できれば、ライナーたちの望む故郷を復活させる事も可能かもしれないからだ。 (すでにライナーたち側に創造主候補がいて、エレンを食べさせれば世界の創造能力を移動させる事が出来るのかもしれない) したがって、ライナーたちの優先順位は、 ①創造主とパートナーの奪取 ②奪取が不可能の場合、創造主とパートナーの抹殺 となる。 ライナーたちは、まずウォール・マリア破壊に成功。 しかし、ウォール・ローゼを破壊する前に、ライナーたちは創造主とパ-トナーの候補者、あるいはその手掛かりを発見した。 エレンとヒストリア(クリスタ)である。 そこでライナーたちは、壁内をこんな残酷な世界にしてしまった創造主とパ-トナーを誘拐する作戦に出た。 10巻のラストで、ライナーはエレンに「わかるだろ?」と言っている。 まるで「エレンなら自分たちの言っている事が絶対わかる。エレンは真実を知っている」と確信しているように見える。 これは、こういう意味ではないだろうか。 「お前はこの世界を再生させるためのカギなんだから、お前がいなくなればこの世界は再生できくなる」 「つまり、この世界は現状維持になって当座の人類の危機は無くなる」 「俺たちもわざわざ人類を全滅させる必要が無くなるってわかるだろ?」 「なにしろ、この世界をこうしたのはお前自身なんだから」
https://w.atwiki.jp/pokemon_fangame/pages/21.html
進撃のレジギガス 製作者 CRESTさん 使用RPGツクール RPGツクールVXAce 戦闘システム オリジナルアクション バージョン情報 本編:1.0(2020年10月10日現在) こちらの作品は『進撃の巨人-Attack on Titan-』を元にしたアクションミニゲームとの事です。 更にはスコアの共有をTwitter上で行えるとのことです。 製作者のブログ ダウンロード配信サイト
https://w.atwiki.jp/aot_hokan/pages/14.html
インスタグラムプラグイン 人気の画像共有サービス、Instagram(インスタグラム)の画像をアットウィキに貼れるプラグインです。 #ig_user(ユーザー名) と記載することで、特定ユーザーのInstagramのフィードを表示することができます。 例)@dogoftheday #ig_user #ig_tags(タグ名) と記載することで、特定タグのInstagramのフィードを表示することができます。 #dogofthedayjp タグ #ig_tag #ig_popular と記載することで、Instagramのpopularフィードを表示することができます。 詳しい使い方は以下のページを参考にしてください! =>http //www1.atwiki.jp/guide/pages/935.html
https://w.atwiki.jp/aot_hokan/pages/7.html
アーカイブ @wikiのwikiモードでは #archive_log() と入力することで、特定のウェブページを保存しておくことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/25_171_ja.html たとえば、#archive_log()と入力すると以下のように表示されます。 保存したいURLとサイト名を入力して"アーカイブログ"をクリックしてみよう サイト名 URL