約 52,777 件
https://w.atwiki.jp/negiccofan/pages/437.html
CoCoLo NIIGATA OPENING EVENT 概要 日時 2024年4月29日(祝・月) 13 30-14 20 整理券配布 10 30- 場所 新潟駅 CoCoLo新潟 吹き抜け広場「ガタリウム」 内容 Negiccoトーク&ライブ ニュース記事 【4/25 CoCoLo新潟 GRAND OPEN】オープニングイベントのご案内 セットリスト 1. RELISH 2. それって魔法かも? 3. Walk With MC 4. サンシャイン日本海 5. ねぇバーディア SNS 本日は「CoCoLo NIIGATA OPENING EVENT」にお集まりいただきありがとうございました! - Negicco_Info【公式】 CoCoLo新潟オープニングイベントNegiccoライブ本当にありがとうございました - Nao☆@Negicco CoCoLo新潟オープニングイベントでトーク ライブをさせていただきました -Megu@Negicco 本日はCoCoLo NIIGATA OPENING EVENTでした! - Kaede(Negicco) CoCoLo NIIGATA オープニングイベント Negicco トーク ミニライブ セトリ - フジボー 取り急ぎ本日のセトリ - らいすけいく セトリは - アイビス45 ブログ 2024/4/29 CoCoLo新潟 - note - まゆ イベント2本! - 境界知勇のはざまの大人? ゴールデンウィークの八木橋百貨店で感謝祭 2024 概要 日程:2024年4月27日(土) 開場15 30/開演16 00 会場:八木橋百貨店 8階カトレアホール (埼玉県熊谷市 仲町74) チケット: 全自由席 ¥3,021(税込) ※本公演は『紙チケット』となります。 ※チケット記載の整理番号順での入場となります。 ※時間に遅れた場合は最後尾からの入場となります。ご了承ください。 ※4歳未満ひざ上無料、ただし4歳未満でも席が必要な場合は有料となります。 ※車椅子エリアを用意させていただきます。 《注意事項》 ・体温が37.5度以上の方、また体調の優れないかたは入場をご遠慮ください。 ・マスクの着用は個人の判断に委ねさせていただきます。 セットリスト MC 01. ねこの夢 / Megu MC 02. 光の射すままに / Kaede MC 03. 向日葵の歌 / Nao☆ 大抽選会 04. それって魔法かも? MC 05. 裸足のRainbow MC 06. クリームソーダ Love MC 07. カナールの窓辺 MC 08. Good Night ねぎスープ 09. Walk With (新曲初披露) MC ブログ Negicco Live@八木橋百貨店カトレアホール 2024.4.27 感想 - POP MUSIC MAN SNS 本日はNegicco感謝祭@八木橋百貨店ありがとうございました!Negicco新曲「Walk With」(作詞・作曲・編曲 辻林美穂さん(@tsvaci))披露させていただきました! - Negicco_Info【公式】 八木橋百貨店感謝祭Negiccoライブ、ありがとうございました - Nao☆@Negicco 八木橋感謝祭2024来てくれたみんなありがとうでした - Megu@Negicco Negicco感謝祭@八木橋百貨店、ありがとうございました!!皆様お元気そうで - Kaede(Negicco) Negicco感謝祭@八木橋百貨店、ご来場ありがとうございました! - connie/Runo/セカンドライフP Negicco感謝祭今年も販売します! - 八木橋百貨店 八木橋百貨店Negicco現場離脱 - らいすけいく Nao☆ 36th Anniversary Live 〜hop!step!hop!〜【新潟公演】 概要 日時:2024年4月14日(日)開場16 15/開演17 00 会場:NIIGATA LOTS 出演:Nao☆ バックバンド: sugarbeans(Key)、設楽博臣(G) 千ヶ崎学(B)、岡本啓佑(Dr / 黒猫チェルシー) チケット: (1)一般指定席:6,000円(入場時別途ドリンク代500円必要) (2)学割席(一般指定席):4,000円(入場時別途ドリンク代500円必要) ※4歳未満ひざ上無料、ただし4歳未満でも席が必要な場合は有料となります。 (3)後方スタンディング:5,000円(入場時別途ドリンク代500円必要) (4)学割(後方スタンディング):3,000円(入場時別途ドリンク代500円必要) ※スタンディングの方は整理番号順の入場となります。 ※(スタンディングの方)12歳以上のお客様はチケットが必要となります。 (12歳未満のお客様は、保護者1名同伴につき2名入場可) ・学割は、高校生以下が対象となります。ご入場の際、公的身分証明書をご用意ください。 (例:健康保険証、住民票、戸籍謄本、学生証など) ・車椅子エリアをご用意させていただきます。 ・本公演は「紙チケット」となります。 ニュース記事 NegiccoリーダーNao☆、東京&新潟で誕生祭ライブ開催 - ナタリー SNS Nao☆ 36th anniversary Live来てくださった皆様、本当にありがとうございました - Nao☆@Negicco Nao☆ 36th Anniversary Live 〜hop!step!hop!〜【東京公演】 概要 日時:2024年4月7日(日)開場16 15/開演17 00 会場:SHIBUYA PLEASURE PLEASURE 出演:Nao☆ バックバンド: sugarbeans(Key)、設楽博臣(G) 千ヶ崎学(B)、岡本啓佑(Dr / 黒猫チェルシー) チケット: (1)一般指定席:6,000円(入場時別途ドリンク代600円必要) (2)学割席(一般指定席):4,000円(入場時別途ドリンク代600円必要) ※4歳未満ひざ上無料、ただし4歳未満でも席が必要な場合は有料となります。 ・学割は、高校生以下が対象となります。ご入場の際、公的身分証明書をご用意ください。 (例:健康保険証、住民票、戸籍謄本、学生証など) ・車椅子エリアをご用意させていただきます。 ・本公演は「紙チケット」となります。 セットリスト 01. 射抜け!Midnight 02. 何回もドアを叩くんだ! 03. rainy~next season~ 04. 向日葵の歌 05. 約束 06. ゆるく ゆれる 07. ホログラム 08. さよならMusic 09. ベスト☆フレンド 10. 悠久の星 Enc. 11. 恋をしたらキッチンテーブル 12. 菜の花 ニュース記事 NegiccoリーダーNao☆、東京&新潟で誕生祭ライブ開催 - ナタリー Negicco Nao☆が歌とユーモアでファンを笑顔に!大盛況の36歳バースデーライブ東京公演 - ナタリー SNS 今日はNao☆生誕祭のバンドリハをしてきました - Nao☆@Negicco 昨日はNao☆バースデイライブ東京編にお越しくださりありがとうございました - Nao☆@Negicco Nao☆36th Anniversary LIVE SHIBUYA PLEASURE PLEASURE セトリ - らいすけいく
https://w.atwiki.jp/vcrgta5second/pages/194.html
概要 ロスサントスで救急救命医療サービスを提供する職業。 病院を中心にロスサントス全域における要救助者の救助任務にあたる。 隊員 隊員名簿 氏名 ランク 備考 氏名 ランク 備考 夕刻ロベル 4 藍沢エマ 4 甘城なつき 4 しゃるる 4 兼業:店舗経営 わきを 4 兼業:ディーラー 犯罪サポート ユッカ 4 兼業:不動産 チュートリアル担当 緋月ゆい 1 ハセシン 1 夜空メル 1 犬山たまき 1 兼業:ホットドッグ屋 喫茶店 胡桃のあ 0 獅白ぼたん 0 昏昏アリア 0 兼業:ピザ屋 Kotoka Torahime 0 兼業:喫茶店 ラトナ・プティ 0 兼業:ごみ収集 水無世燐央 0 兼業:喫茶店 LEON代表 0 兼業:木こり まいたけ 0 兼業:ピザ屋 緋崎ガンマ 0 兼業:喫茶店 夏色まつり 0 にゃんにゃんふぁみりあ(ボス)→救急隊 花芽すみれ 6→0 院長(チュートリアル担当)→警察/名誉院長(ヘルプ要員) 花芽なずな 0 ヘルプ要員 橘ひなの 0 ヘルプ要員 如月れん 0 ヘルプ要員 叶 0 ヘルプ要員(個人医のため救急隊ジョブはついてない可能性あり) ※ランクについては12/22付けのものを参考(夕刻ロベル視点) 退職者 氏名 備考 カワセ チュートリアル担当→KAKUMEI 高木 救急隊→CRAZYRASCAL 赤髪のとも 救急隊→個人医(ネオポリス) 常闇トワ 救急隊→警察 猫汰つな 救急隊→ネオポリス 羽継烏有 KAKUMEI→救急隊→KAKUMEI 主な業務 行動不能者の蘇生 要救助通知の発生した地点へ急行し対象を救助、病院へ搬送し蘇生させる。 場合によって現場で蘇生させることがある。 軽度の傷病の治療 出血、挫傷などのステータス異常を治療する。 備品 使用車両 救急車 ストレッチャーを使って後ろに患者を直接乗せることができる。台数制限なし。 Coil EMS Raiden(EMS雷電) Dodge Chargerの代わりに導入。特別仕様のリバリーが施された電気自動車で、静音性・加速性能・ハンドリング性能・ブレーキ性能が非常に高い上に頑丈。表のガレージから出すことができる。 Police Maverick(救急ヘリ) 警察と同じ種類の高性能ヘリ。病院の表から出動する。 支給品 メディカルバッグから取り出せる道具 メディカルバッグを使用することで、中から治療道具や松葉杖などを取り出すことができる。 これらの道具は医療関係者しか使うことはできない。 ピンセット 弾丸の除去に使用(銃創) 縫合キット 傷を縫うのに使う(切創) アイスパック 腫れを抑えるために使用(挫傷) 軟膏 火傷の治療に使用(熱傷) 止血キット 止血に使用(出血) 除細動器 要蘇生患者のための機器 回復キット 患者の治療に使用 鎮静剤 患者の鎮静化に使用 ストレッチャー 患者の移動に使用 松葉杖 松葉杖は患者の歩行を補助する 車椅子 車椅子は歩けない患者を補助する Mobile Database Terminal(タブレット、携帯情報端末) 救急救命隊員全員が常時携行するタブレット形状の情報端末。 自身の勤務状況切替・コールサイン変更・接続無線周波数変更・マップピン指定、勤務中の救急救命隊員・警察官・弁護士の名前、コールサイン、接続無線周波数の一覧表示、要救助者通知とメンバーアサイン・マップピン指定、救急救命隊の情報整理・共有(データベース、未実装要素の情報も含まれているとみられる)が可能。 救急隊の能力 各種アイテムをコスト無しで使用できる。 行動不能者の通知が届く。 警察含む勤務中公務員の居場所がナビに表示される。 救急隊専用データベースが使えるタブレットが使用できる。 勤務中はストレスを感じない(ストレスゲージが上昇しない)。 懸垂下降用クレーンが使用できる。 要救助者搬送用担架が使用できる。 患者への車椅子、松葉杖の使用ができる。 歴史 日付 出来事 備考 日付 出来事 備考 12/10 救急隊発足 初期メンバー 藍沢エマ、緋月ゆい、しゃるる、ハセシン、高木甘城なつき、獅白ぼたん、犬山たまき、胡桃のあ、常闇トワ、赤髪のともチュートリアル担当 花芽すみれ(院長)、ユッカ、カワセ 新人研修 今回初めて救急隊を務めるメンバーが多かったため、チュートリアル担当陣による基本事項の講習が行われた。これに関連してダッシュボードから参照できる救急隊用ドキュメントが作成される。 12/11 夕刻ロベル、夜空メル、わきを、猫汰つな、ralph入隊 カワセ脱隊 ギャングへの道を歩むため ヘリ訓練コース創設 ヘリ初心者向けの訓練用コースが作成される 高木脱隊 個人医に転職 12/12 花芽すみれ脱隊 サポート期間終了に伴い警察に転職、院長の後任は置かれず名誉院長となる 12/13 ラトナ・プティ入隊 ralph脱隊 12/14 Kotoka Torahime入隊 胡桃のあ泥酔事件 人見知りを克服すべくお酒の力を借りた胡桃のあの酔いっぷりが生んだ事件。結果的に救急隊の仲は深まり、笑って話せる思い出の一つとなった。 12/15 昏昏アリア入隊 忘年会 集まれる隊員で集まって飲酒ありの忘年会を実施。 12/16 ハセシン置きグレ事件 病院前でグレネードを投げようとしたハセシンだったが、走って投げようとしたところ駆け出す直前誤ってその場にグレネードを置いてしまう。直後、様子を見ていた夕刻ロベル、藍沢エマ、わきをが起爆したグレネードでダウンした。なお、肝心のハセシンは走った結果グレネードの範囲外にいたので無事だったという。 12/17 赤髪のとも脱隊 個人医になるため 水無世燐央、LEON代表、まいたけ入隊 常闇トワ、猫汰つな、Kotoka Torahime脱隊 叶、橘ひなのがヘルプ要員となる 救急隊の辞職者が増えたため 12/18 Kotoka Torahime復隊 12/19 夕刻ロベル、藍沢エマがお試し銀行強盗を実施 対応したのは北署メンバーだったが、大目に見てもらえた 緋崎ガンマ入隊 12/20 花芽なずながヘルプ要員となる 救急隊人手不足のためまた、警察との連携強化を模索 羽継烏有入隊 12/21 ボブによる藍沢エマ襲撃事件 カジノで夕刻ロベル・藍沢エマ・甘城なつき(なちょ)が遊んでいたところ、なぜかカジノに入り込んでいたボブ(NPC)が突如エマを襲撃。逃走するエマを執拗に追うボブだったが、なちょによって射殺され事件は収束した。 夏色まつり入隊 12/22 羽継烏有脱隊 KAKUMEI復帰のため 救急隊によるユニオンヘイスト敢行 入念な準備を行ったが警察には敵わず、短時間で鎮圧される 如月れんがヘルプ要員となる 救急隊ユニオンヘイストで救急隊不足になったため 花芽すみれがヘルプ要員として復帰 救急隊ユニオンヘイストで救急隊不足になったため 救急隊によるボブキャットヘイスト敢行 ユニオンヘイスト失敗に対するリベンジ 閉会式に参加 病院前で記念撮影 脱隊したメンバーも含め、集まれるメンバーで思い出を写真に収めた 最後の一時 飛行機を飛ばしたり車相撲を楽しんだりした後、病院ロビーで集まり、皆で「わっせい!」を繰り返しながら最後の時間を過ごした。 🔝ページTOPへ
https://w.atwiki.jp/alliance2000/pages/362.html
外に出て空気を吸う。夜の味がした。 それからフレンラの方を見た。お互いに満面の笑みだった。 「ついに、グラードのくだらない理念をつぶすことができました」 「は、はい!やりましたね!」 「それでフレンラ、さいごにお願いがあります」 ポケットから機械を取り出した。 「グラードの人間として、宣言してほしいのです。二度と力など望まないと、グリークに未練などもはやないと」 彼女は本当に賢い。意味が分からなくても生きるための選択を誤らない。 「わ、わかりました」 それを聞いて、録音機器の電源を入れる。 「もう、グラード家は、もう、グリークを奪還しようなんていう意思も、そのために力を求めたりすることも、もうありません」 録音を終える。私にとってはこれだけでいい。これを聞ければもういい。 やりました、旦那様。旦那様を殺したグラードの家はグラードの家が否定しました。旦那様。 そう小さな声でつぶやき、お腹をさすると、またドキドキする。 フレンラが安心した顔をしている。 その背中には四つ足のアームヘッド。だが、ガリア王国軍のヨツアシではない。 漆黒の体。四つの足。股にも肉食動物の様な顔があり、上半身には羽が生えている。 「フレンラ」彼女を呼ぶ。腰に抱き着いてくる少女。最初は私に怯えてばかりだったけれど、いつのまにかこうもなつかれていた。 だから簡単に捕まえて、殺すことができた。 夜の手で掴み、圧迫し、潰し、その残骸をすべて鍋に収めた。 どぼどぼどぼ、と。 「貴方のことも好きですよ、フレンラ。生き意地が汚くて。でも、あなたはかつてのグラードの人間ですから、生きていてはいけないんです。 まして、そんなに力を持ってしまっていて、いいはずなどないのです。また、力の象徴として祭り上げられてしまいます」 屋敷に戻り、鍋に水をたくさん入れる。火をかける。ぐじゅぐじゅと音を立てて煮立っていくのをゆっくりと眺める。 「ごめんなさい旦那様、途中でやめるわけにはいかなかったのです。ごめんなさい」 ぐじゅぐじゅ。 「え、そんな、でも、やっぱり、私アッサム様のお気持ちに沿いきれなかったから、それはやっぱり、ごめんなさいです」 ぐじゅぐじゅ。 「アッサム様、そんな、勿体ないお言葉です。いえ、そんな、もちろんわたしも愛しております」 ぐじゅぐじゅ。 「えぇ、いい子ですよ、とってもかわいくて。でも、ダメですよ、私が一番です。あなたの一番は私です」 ぐじゅぐじゅ。 「もう、そんなに楽しみな風にして、意地悪な人です」 ちょっとだけ味見。 「うーん、前の方がおいしかったなあ。貴方様に振舞うなら前の方でしょうか。」 ぐじゅぐじゅ。 「あれ、でも前の方は貴方には振舞えないのでした。なんででしたっけ」 ぐじゅぐじゅ。 「アッサム様、何故だかご存知ですか?そうですか、残念。旦那様のためにいつか私もなにかお食事を振舞えればいいなと思っていたのですが」 ぐじゅぐじゅ。ぐじゅぐじゅ。 ずっとずっと旦那様とお話をして、数日もそれが出来上がるのを待って。 あれ、なにを待ったんでしたっけ。フレンラ、わかりますか?もう!忘れっぽいなんて馬鹿にして。って、旦那様まで!ひどい! もう知りません!――なんて、すねたほうが可愛いかなと思いまして。 えへへ、本当にすねたりはしませんよ。私はそんなことする暇はありませんからね。 旦那様に愛された以上、グラードも頂かねばならないのです。私、旦那様の望むグラードになります。 ヨワ・グラードです。あれ、でもアフォガードは旦那様から頂いたもので。 うーん、あっ、アフォガードでグラードも食べちゃえばいいんですね。 待っててください、旦那様。私、頑張りますから。 そうして、窓の外の私の愛機だったものを見る。ヒドゥン・マインドボウは壊れていた。 その残骸の一部しか残っていなかった。 それに気が付かなかったが、グラードのすべてを一度壊したあの日から、もう何日も、何週間もたっているようだった。 しかしそんなことより、私の愛機だと思っていたものは食べられる側だったのか、と思った。 だが、私の体はまだ嘘が解けてはいない。 四つ足の、異世界の神の名で呼ばれたらしいアームヘッドがヒドゥン・マインドボウを喰らっていた。 「では、いってきます。旦那様、フレンラ」 彼らのもとで立ち止まった。喰らう側の漆黒の体もボロボロだった。このボロボロの名前がわかる。 そしてその体が崩れる。その下から新たな体が覗いていた。いや、あれが本来の彼か、それもわかる。 「これまでの体が嘘で、本当の姿に戻っただけ。ずっと真実の主を探していたのですね。あなたも私と同じで」 ゼウスと呼ばれていたアームヘッドを見る。彼も私を見る。 「ねえ、私、旦那様のためにいちからグラードを作ります。旦那様の愛すべきグラードを作ります。力ではない方法で、旦那様のために。 だから、あなたに協力していただきたいのです。ホロウスローン、あなたも私も、それでも尚、未だ嘘でできた身なのだから、せめて二人で正しいもののために頑張りませんか」 私は、彼を本当の名前で呼び、旦那様が私に向けてくれたような笑顔を向けた。 彼もそれに応えてくれた。否、本当は旦那様と会う前には飢えて死んでいたはずの私が、旦那様の後に殺されたはずの私がヒドゥン・マインドボウの支えなしで生きていた。 彼はそもそもが応えてくれていたのだ。 私の嘘は虚ろな玉座に座して一層深くなる。 「ねえ、もっと嘘を重ねましょう。真実の愛だけがあればいいのだから」 私は、口紅を塗った。
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1951.html
NAM-1975 連絡用掲示板・議論スレ-3 3 :NAM-1975:2016/05/20(金) 21 16 39 ID ??? ●NAM-1975 1990年アーケードで稼働の、アクションシューティング。後にネオジオに移植。wiiに配信。 自キャラを左右に動かし相手の銃撃を避けつつ、ガンアクションするタイプのゲーム。 主人公はコードネームで、1Pのシルバーと2Pのブラウン。 1975年、夏。悪夢が俺を待ち受けている…。 ナ・トルンの情報指令本部への出頭が命令されたのだ。ふたたび…、又、再びあの地獄へと還るのか。 元アメリカ軍科学者リチャード・ムックリー博士が、北側と思われるテロリスト達にベトナム奥地へと捕われてしまった。 そこで博士を救出すべく俺達特殊工作部隊が結成された。 作戦開始・5時間後。敵の発見を防ぐため、ヤン河をさかのぼる。 (船の上から、陸地に向かって大量の敵に対して銃撃を行う。) あなたたちの行動は全てお見通しですよ。ここでくたばっていただきましょうか。 (ボスは火炎放射器と手りゅう弾で攻撃してくる二人組。) こちらファイヤーバード。本部応答せよ、敵に発見されている。ボートは捨てド・ナン市内を進む。 なぜ奴らは侵入を知っていたんだ。作戦開始・22時間後。 (市内を銃撃戦しながら進む、ボスは大型の戦闘ヘリ。) 本部より連絡、計画変更。味方機と接触空よりパラシュートで侵入せよ。 作戦開始・29時間後。敵機発見、攻撃してきます! (爆撃を受けた空を飛ぶ味方航空機、その中から敵飛行機を銃撃していく。ボスは巨大戦闘機。) パラシュート降下成功、これより敵飛行場を攻撃する。我々の中にスパイがいる。しかし、作戦の中止は出来ない。 作戦開始・32時間後。 (敵基地を銃撃戦しながら進む、ボスはヘリから手りゅう弾を投げてくる。ヘリを破壊すると降りて手りゅう弾をばら撒く) 我々の連絡は敵に傍受されている。そこで、直接現場にいる大尉から新たな情報と命令が下された。 大尉からの情報によると、博士と共に娘のナンシー・ムックリーが捕われていることが分かった。 そして俺たちは敵兵器工場へとむかった。作戦開始・37時間後。 (兵器工場を銃撃戦しながら進む。最後まで進むとナンシーがぶら下げられている。) あれは、たしか…、ナンシー・ムックリー! 気をつけて! あなた達はだまされているの! あなたたちの敵は…! (銃で撃たれるナンシー。) (ボスは三人組、飛び回り銃を撃ち、さらに爆発するドラム缶を投げつけてくる。) 言え! なぜ俺たちの作戦を知っている! うう、俺は知らな…ま、まて、言う、言うよ。君たちの通信が傍受されているのは、 (敵を締め上げ、銃口を向けてしゃべらせる。だが口を開いたとき、死角からの銃弾が男を撃ち殺した。) 敵司令官は狙撃されたがしかし、少しだが情報を聞き出せた。 それは、博士の完成間近のレーザー兵器を敵側で完成すると言うものだった。 兵器はすでに完成しているかもしれないが俺達は敵本部へと向かう。作戦開始・51時間後。 (月夜の森、様々な種類の敵が大量に出現。最後、背後に二人の縛られた女。そして車椅子に乗った科学者リチャード。) よくぞここまできた。だが、だれにもわしのじゃまはさせん。 (ボスのリチャード、左右に動き爆弾をばらまく車椅子。倒すと逃げて行き、捕われの女が解放され、銃を向けてくる。) もう遅いわ! おまえらなどわが新兵器の前では赤子どうぜんよ! (たくさんの銃弾を撃ってくる女二人。倒すと背後の屋敷が崩れ、二足歩行の赤い戦闘兵器が姿を見せる。 高速のレーザー弾と爆弾ばら撒き、むき出しの操縦席のリチャードを倒す。) 作戦は終わった。後に分かった事だが、博士はレーザー兵器で世界を焼きつくすつもりだったらしい。 ともかく世界は救われた。そして、俺達は英雄とよばれた。しかし、地獄は終わらない。 スタッフロール。終わり。
https://w.atwiki.jp/hotrowa/pages/50.html
タバサの冒険 ◆/mnV9HOTlc F-5とG-5の間である場所に青髪の少女、タバサはいた。 彼女はあの時、5人を殺したいくらいだった。 なぜなら彼女はこんな殺し合いなどしている暇などなかったからだ。 タバサには母親がいる。 だが、母親はエルフの毒によって心を狂わされてしまった。 人形を自分だと思い込んでしまっている母親。 そのせいで昔は明るかった性格も今ではこうなってしまったのだった。 主催者が言うには、元の世界に戻してやれる上に願いがかなうといっていた。 ただそのためには元仲間を殺す必要があった。 今までの彼女、またはこれからの彼女であったらそれはためらっていただろう。 だが、今の彼女はそういうことはない。 なぜならすでに彼女は仲間と縁を切っているからだ。 そんな理由でゲームに乗ることはしたが、そのための武器、彼女の杖が手元にはなかった。 そして同じく使い魔もいない。 もう、どうしようもない状況であった。 しょうがないので、デイパックの中身を見る事にした。 もしかしたらそこに杖があるかもしれないと思ったからだ。 だが、その中に自分の杖はなかった。 その上、デイパックの中にあったものは彼女にとって無縁のものばかりであった。 ようするに、自分のいた世界のものは何一つ入っていなかったという事だ。 ただ、そんな事を言っているときりがない。 自分が扱える武器なんていうのはごくわずかしかないのだから。 そこでタバサは武器らしきものを取る。 説明書を見れば、これがなかなかの武器だということがわかった。 ためしにそれを使って、目の前の木を撃ってみる。 持ち方や反動などに苦労したが、なんとかこの武器の扱い方が理解できた。 二発撃ったところで、タバサはこの島で一番高いところであるF-5へ向かう。 地図上には何も書いていないのだが、もしかしたら何かあるのかもしれないと思ったからだ。 そこにあったのは看板とよく観光地などに置いてあるような望遠鏡であった。 さらに、そこには自分以外の参加者が一人いた。 その人は怪我をしているのか、車椅子に乗っていた。 手に銃を持ちながら、タバサは目の前の少女に近づく。 理由はもちろん殺すため…。 先に声をかけてきたのは目の前の少女であった。 「さっきこの辺で銃声が聞こえたけど、大丈夫やったか?」 目の前にいた彼女は自分の事よりも他人の事を心配してくれていた。 「わたしは八神はやてっていいますー」 自分が銃を持っていることを恐れずに彼女は自己紹介してきた。 「大丈夫! 殺し合いなんてものしようなんて思ってへんから!」 ただ、接する相手が悪かった。 タバサははやての胸に持っている銃を当てると、引き金を引いた。 するとはやては撃たれたところから血を出し、車椅子から落ちていった。 「…仕方ない」 それだけ言うと、タバサは彼女の支給品を回収した。 はやての支給品には彼女が探している杖はなかったようだったので、武器は銃のままにした。 普段は人を殺したりしない彼女。 だが、彼女はこの時ばかりは悪魔になっていた。 ここから脱出するために… そして最愛の母を治すために… 【八神はやて@魔法少女リリカルなのは 死亡確認】 【残り57名】 【F-5 森/1日目・深夜】 【タバサ@ゼロの使い魔】 [状態]:健康 [装備]:ニューナンブ@現実(2/5) [道具]:支給品一式、ニューナンブ用弾薬(5/5)、不明支給品1~5 [思考・状況] 基本:脱出して、母親を治す 1 最愛の母のためにゲームに乗る 2 杖がほしい 【備考】 ※タバサ、八神はやてのランダム支給品には杖がなかったようです。 【ニューナンブ@現実】 日本の警察官や皇宮護衛官、海上保安官等が使用する制式採用の回転式拳銃。 弾数は五発で予備弾薬五発もセットでついています。 10 びりドラ! 時系列順 12 妖魔夜行 10 びりドラ! 投下順 12 妖魔夜行 タバサ 42 交錯~crosspoint~ 八神はやて 死亡
https://w.atwiki.jp/karanemi/pages/544.html
作品名:魔法少女育成計画 使用者:キャプテン・グレース(= 芝原 海) 別呼称:猛スピードで水の上を進む魔法の船を使うよ 魔法少女育成計画に登場する道具。 水上を亜音速で移動できる木造海賊船を出す。マジカル爆走シリーズ第三段。 海賊船には家庭用品や大砲等の備品が存在し、それらを外部へ持ち出すことも可能。 道具についての詳細高速海賊船 備品庫 欠点 関連項目 関連タグ リンク 道具についての詳細 高速海賊船 魔法による超耐久力を持つ海賊船水上で亜音速(5600ノット)の速度を出しても耐えられる。結局、水上戦闘は一度もなかったが 魔法少女の攻撃であっても簡単には壊れない。 木造船とはいえ魔法の船だ。亜音速で水上を進み、物理法則を超越した耐久性能によっ て空気や水の抵抗に耐える、らしい。魔法少女が蹴ったり殴ったりしたくらいで簡単に壊 れるようなやわな造りではない。 巨大で大重量人目につきやすく、出現させるだけで爆音が発生する。 箒や車椅子と異なり、出し入れ可能。前者二つももしかしたら可能かもしれない。 物がある所に出現させた場合、物を押し潰してから出現する。 物がある場所に船を出せばどうなるのか。船に埋まってしまうのか、弾き飛ばされてし まうのか、押し潰されてしまうのかはわからなかった。そして今分かった。すでになんら かの物がある場所に船を呼び出した時、それが人間大ならば船の重量によって押し潰される。 +セルフ座礁 大質量を利用した圧壊敵のいる場所へ出現させて押し潰す。魔法の海賊船は頑強なため、出現した衝撃で壊れる心配はないというどこでも乾ドック状態。 水上戦闘が不可能な時はトドメとしてこちらを使用する。 グレースはこちらに向かってよろめいていた敵に向け魔法の船を出現させた。圧倒的質 量が突如出現し、敵がいた空間を一気に埋め立てた。爆発と変わらない衝撃と音が発生し、 グレースは飛んでいこうとする船長帽を押さえた。 備品庫 海賊船内部の備品を取り出しておける備品は全て魔法の品であるため、魔法少女が不便なく使用可能。 海賊船を消去した後も残り続ける。 (中略)これはキャプテン・グレースの魔法 「猛スピードで水上を進む魔法の海賊船」から持ち出してきた備品だ。船はそれなりに大 きいため出すべき場所を選ぶ。生徒たちが下校した後の学校のグラウンドで船を出し、使 えそうなものを片端から出して船は消した。船の備品は全て魔法の品で、魔法少女の馬鹿力 で扱っても壊れたりしない。 +マジカル☆大砲 魔法少女すらミンチにできる威力の魔砲魔法少女より不死性のある存在が喰らってもかなりの重傷を負わせられる。 実験こそしていないが、砲弾の威力が実感でわかる。魔法の大砲の直撃を受ければ、魔 法少女であっても挽肉になるだろう。 身体能力の高い魔法少女であれば手に持って使用可能多少手が痺れる程度で済む。 体重の関係上、反動で吹き飛ばされないように準備が必要。使用者はコスチュームのアンカーで踏ん張った。 魔法の大砲だけあってとんでもない反動があったが、鼓膜も破れていないし、打ち身も 骨折もない。右手は多少痺れているが、これくらいで済むなら上等だ。 欠点 水上で使用するには広いスペースが必要水上限定で亜音速で航行するため、最大のポテンシャルを発揮するには海原や湖ほどの水場がいる。 キャプテン・グレースの魔法は「猛スピードで水上を進む魔法の船を出現させる」だ。 船の全長は十メートルほど。帆船の形をとってはいるが必ずしも風力を必要としない。 使うためには当然ある程度以上の大きさがある水がなければならない。 物理手段で倒せない相手には詰む全て物理攻撃の延長線上にあるため、どちらも無効化・耐久できる相手には通用しない。精々水上で逃げるのにしか使えない。 関連項目 猛スピードで空を飛ぶ魔法の箒を使うよ 猛スピードで走る魔法の車椅子を使うよ 歴代の爆走系魔法。 関連タグ 乗り物 武器 武装展開 船 装備召喚 道具 魔法少女育成計画 魔砲 リンク
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/10980.html
登録日:2010/12/31(金) 00 29 31 更新日:2020/12/19 Sat 14 17 49 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 GA文庫 mebae なるほど、わからん はいてない ライトノベル ラノベ 人狼 怖すぎる笑顔 探偵 推理 明月千里 月見月理解の探偵殺人 特殊能力 精読必須 車椅子 『君たちは、名も無き孤島に漂着し、ツタに覆われた洋館で救助を待つ行きずりの旅人たちだ。 館の中には服も薪も食料もある。しかし生活観の残るわりに、人気だけがなかった。 館の地下室に死体と共に置いてあった、《狂気の殺人包丁》、この、人の本能を呼び覚ます魔具により、間もなく血の惨劇が幕を開けることを君たちは知るよしもない。 殺人鬼は狂気を抑えるために人を殺し、人は生き残るために殺人鬼を殺さねばならない。 真実は殺した犯人だけが知っている。他の人間に真実を認識する術はない。 そして、それを殊更に追う必要はない。真実に価値はない。 信用を勝ち得る欺瞞であればよい。 他人こそが悪で、自らが正義なのだと。 世界の本質が、きっとそうであるように』 探偵殺人ゲーム・プロローグより 『月見月理解の探偵殺人』とは、GA文庫から出版されている明月千里のライトノベル。イラストはmebae。全5巻。キャラクターとイラストが素晴らしくマッチしている。 『ライアーゲーム』ばりに作中のゲームのルールが複雑なので、人によっては何度もページを行きつ戻りつすることになる。 作者ホームページで短編、『殺人鬼のいない夏』が公開中。 〇あらすじ 主人公、都築初のクラスに車椅子に乗った少女が現れた。唯我独尊な態度で周囲を圧倒する彼女の名前は月見月理解。 彼女は、ネット上のチャット参加型推理ゲーム《探偵殺人ゲーム》の伝説的なプレイヤーにして、大財閥・月見月に連なる探偵でもあった。 「この学校に、人殺しがいる」 理解は、初に調査の協力を求めると共に、無視できない勝負を持ちかけてきた……。 〇登場人物 都築初 主人公。オンラインゲーム、 探偵殺人ゲーム で唯一月見月理解に勝ったため月見月理解に興味を持たれ、いろいろあって助手として彼女の仕事を手伝う羽目になる。 性格は温厚で優しく、お人好しなので異性からの人気も高い。高校二年生でクラス委員長。 ゲームのハンドルネームは「0」。そのため理解から「れーくん」と呼ばれる。 月見月理解 君筒木衣梨花という名前で学校に車椅子に乗って復学し出会い頭、主人公を押し倒してディープキスをした。 かつて 探偵殺人ゲーム で300戦以上プレイして負けたのはただ一度という伝説級のプレイヤーで自分を唯一破った主人公に興味を持っている。ハンドルネームは「探偵R」 月見月のゾディアック(後述)で探偵の役割を担っている。ゾディアック・コードは69。 記憶能力と認識能力をベースとし、五感で相手の心理状態をつかむ《無数に扉のある高座(フリズスキャルヴ)》という読心能力を持つ。 挿し絵を見る限りはいてない 宮越明里 主人公のクラスの副委員長で主人公の友人。ゲームはあまり得意ではない。出番が少なく、ほとんど活躍がない。最終巻に至っては……。 が、巻を重ねるに連れ、絵はどんどん可愛くなっていった。 都築遥香 主人公の妹で高校一年生。 主人公とは表向き仲が良いように装うが実際は過去の出来事によって不仲になっている。彼氏持ち。 上坂京 2巻に登場。 主人公と交喙の在籍する放送部の部長。 悪意と超能力が飛び交うこの物語の良心の一人だが、頭はあまり良くない。 星霧交喙 主人公の後輩で遥香の友人。人や物に触れることで体に浮き出る模様により他人を識別する能力《聖痕(スティグマータ)》を持つ。 スパイである姉、《ドッペルゲンガー》の行方を追う。理解よりも人気のあるヒロイン。 巻を重ねる毎に可愛さが増し、理解に対抗したのか言動が変態チックになり、あざとさが増していった。 星霧花鶏 交喙の姉であり、交喙の友人と両親の仇であるスパイ、《ドッペルゲンガー》。本人は全ては交喙の為だと言う。 他人から他人に意識を移動させる能力を持つと言うが……。 本人は言い訳していたが、絵が壊滅的に下手。 月見月真理 3巻に登場。 月見月家の暗殺者。 盲目の美女であり《殺戮を望む魔剣(ダインスレイヴ)》を持つゾディアック、理解と同じくらいのドS。戦闘能力は作中最強。 5巻にも登場し、ツンデレた。 月見月久遠 3巻に登場。 月見月家の情報屋。 見た目は少年だが不老不死のゾディアックであり、記憶のバックアップとクローンの肉体が保存されているらしい。 要するにショタジジイ。 同じく5巻にも登場。 月見月悪夢 3巻に登場。 月見月家の魔物。 《死霊招きの呪歌(ヴァルズロック)》と呼ばれる精神感染する殺人衝動ウィルスを持つとされ、月見月家に監禁されている。 理解の数少ない友人。 水無月沙耶 3巻より登場。 理解の従者、メイド。 度々メイド服姿で主人公の家の前に出没する。 グラウンド・ゼロ 4巻より登場。 月見月家の神祖。 相手の能力を奪う《災禍の中心(グラウンド・ゼロ)》を持つ。 果無連理 4巻より登場。 グラウンド・ゼロの後継者であり、理解の宿命の相手といえる少女。やはりドS。 4巻では敗北したが5巻にて理解を完全に破り、受け継いだ《災禍の中心》により理解の《無数に扉のある高座(フリズスキャルヴ)》を奪った。 月見月因果 短編に名前のみ登場。 月見月家の占い師。 理解曰わく、変態コスプレ女。 行方不明の彼女の捜索依頼が理解に来ていた。 〇用語 探偵殺人ゲーム ネット上のチャット参加型推理ゲーム。 主人公と月見月理解のファーストコンタクトはこのゲーム。作中に登場するゲームはだいたいこれがモチーフに作られている。 三日間のうちに死亡せずにアイテムと多数決できまる監禁を駆使して殺人鬼を殺して生き残るゲーム。実際のゲームを元にしている。 月見月 戦前からその名を残す、日本最大規模の資産を持つ大財閥で裏で特殊な能力を持つ者を集めている。 彼らはゾディアックと呼ばれそれぞれが持つ特殊な能力を駆使して担当している役割をこなす。 ゾディアックにはゾディアック・コードと呼ばれる小さなマークが体のどこかにあり生体認証にコードを用いて身分を証明する。 愛してるよ、れーくん。 それじゃ、さよならだ。 教えてやろう…………俺様の前では、お前のする『追記・修正』なんて、何の役にも立たないということをな! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/0103/pages/114.html
「ふーん、それじゃあここって、トオルくんが通ってる幼稚園なんだ」 「そうなんですけど、でもここは春日部じゃないはずなのにどうして…?」 バトルロワイアルの会場にある施設の一つ。 ふたば幼稚園にいるのは一組の男女。 どちらもまだ幼い、幼稚園児と小学生だった。 少年、風間トオルは最初、唐突に巻き込まれたこの状況に恐怖していた。 これまでにも何度か野原しんのすけ達と共に大事件に巻き込まれる事はあったが、あんな間近で人が死ぬ所を見たのは初めてだ。 普段は5歳児らしかぬ大人びた態度を取っているとはいえ、女性のグロテスクな死に様はトオルの精神を磨り減らすのに十分過ぎた。 それにいつも一緒にいるかすかべ防衛隊の4人がいないのも、トオルの不安を加速させた。 見知らぬ住宅地に一人ぼっち。 恐怖で居ても立っても居られなくなったトオルは、脇目もふらずに駆け出した。 その道中で見つけたのは、自身が通っている幼稚園。 何故こんな所にあるのか疑問はあった。 けれどそれ以上に、ひょっとしたらここにしんのすけ達や先生たちがいるのではという一抹の希望に縋り、 トオルは土足である事も忘れて幼稚園内に飛び込んだ。 しかし希望も空しく、しんのすけ達はいない。 『ん~?誰かいるの?』 代わりにいたのは見知らぬ人物。 トオルよりも年上の、パッチリとした瞳の可愛らしい少女。 足に障害があるのか車椅子に乗っている。 予想していたのとは違う人物の登場に、当初は困惑と警戒を見せていたトオル。 だが少女と言葉を交わす内に、そんな感情は徐々に薄れ、不思議と相手への信頼感のようなものが芽生え始めた。 むしろ少女の甘ったるい声に心地良さを覚える程だ。 冷静さを取り戻したトオルは改めて少女と情報交換をした。 話を聞くと少女自身にも何が起こっているのか分からず、気が付いたら幼稚園の中にいたと言う。 ちなみにふたば幼稚園がここに存在する点については、「あのお婆さんが不思議な力を使ったのでは」、という少女の言葉に一先ず納得する事にした。 現実的に考えれば有りえないのだが、それを言ったら今の状況も十分常識とはかけ離れている。 それにしても、とトオルは少女を見やる。 こんな脚の不自由な女の子まで巻き込む神子柴に、トオルは不信感を抱く。 同時に決意する。 自分がこの少女を守ると。 正直言って今でも恐いし、幼稚園児の自分に何が出来るのかなんて分からない。 家に帰るには映画に出ていたお兄さんを殺さなければならないようだが、それが間違っているとは5歳の自分にも分かる。 けれども、この少女を見捨てて恐怖に逃げ惑うという事だけは、 絶対にしてはいけない気がしたのだ。 そんな決意を伝えると、少女は身を屈めてトオルに顔を近づけた。 「わぁ!ありがとう、トオルくん」 チュッ♥ 「へっ?…うええええええええ!!?!///」 「えへへ。がんばるトオルくんに、お姉さんからのご褒美なのじゃ~♪」 頬に伝わった柔らかい唇の感触に、トオルは慌てて真っ赤になった顔を少女に向ける。 悪戯っぽく笑った少女の顔を見てトオルの心臓は高鳴った。 「それじゃあトオルくんは今から可愛い騎士(ナイト)様ってとこかなー?」 少女の言葉にトオルは鼻を伸ばしかけた顔を慌てて引き締め、言葉を返した。 「はっ、はい!ぼ、ぼくに任せてください、モナカさん!」 ●○● (うわキッモ……) あからさまにデレデレし出したトオルを眺め、塔和モナカは内心で毒を吐く。 騎士などと気取った言葉を使ったが、これなら犬のほうが相応しいかもしれないと思った。 遭遇した時はこちらを随分警戒していたが、そんな相手を懐柔するなどモナカにとっては容易いことだ。 『超小学生級の学活の時間』。 それはモナカの持つ唯一無二の才能。 自身の放つ言葉はまるで甘い毒のように相手の心を侵食し、掌握する。 特に子どもに対して絶大な効果を発揮する力によって、トオルはすっかりモナカに心を奪われてしまっていた。 ついでに車椅子に乗っている姿も、同情を誘うのに効果てきめんだったのだろう。 今まで自分に心酔していた子どもたちと一緒だ。 本当は歩けるにも関わらず、このアイテムを使えば勝手に優しくしてくる。 支給品として与えられた時はどうしようか少し悩んだが、“駒”を確保するのに役立つだろうと思い再度使うことにした。 それにしてもと、モナカはバトルロワイアルについて考える。 森嶋帆高と天野陽菜の処遇を巡り起こるだろう参加者同士の対立。 願いの為に他者を蹴落とし争い合う。 ぶっちゃけコンセプトはそう悪くない。 しかし、自分にまで首輪を付けて参加者扱いするのはちょっぴり不満である。 どうせなら、自分もバトルロワイアルの運営側にして欲しかったと思わないでもない。 (ま、それならそれで、やりようはあるんだけどねー) 生きて帰る為に森嶋帆高を殺す? 森嶋帆高と天野陽菜の恋の為に打倒神子柴を目指す? 願いを叶えてもらう為に神子柴の命令通りに動く? そんなつまらない真似は真っ平だ。 青臭い恋の為に愚直に突っ走る森嶋帆高も。 天気の巫女としての役目を果たそうとする天野陽菜も。 都合の良い犬と化した風間トオルも。 顔も名前も知らない有象無象の参加者も。 そして、神様気取りで見下ろしている神子柴も。 一切合切めちゃくちゃに搔き回し、一人残らず絶望に叩き落とす。 (二代目江ノ島盾子を名乗るなら、それくらいは余裕でこなさなきゃねー♪うぷぷぷぷぷぷ…) 可憐な笑顔の下に邪悪な本性をかくし、絶望の後継者を名乗る少女は笑っていた。 【風間トオル@クレヨンしんちゃん】 [状態]:健康、使命感 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3 [思考・状況] 基本方針:モナカさんを守りながら帰る方法を探す 1:モナカさんを守る [備考] ※映画での出来事を幾つか経験しています。具体的な参戦時期は次の書き手にお任せします。 【塔和モナカ@絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode】 [状態]:健康 [装備]:子供用の車椅子 [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2 [思考・状況] 基本方針:バトルロワイアルをめちゃくちゃに搔き回す 1:次はどうしよっかなー [備考] ※参戦時期は召使いと共に塔和シティを脱出した後。
https://w.atwiki.jp/yukiyuna/pages/201.html
1. 互いの目が合い、笑い合う。そんなやり取りを1日の間に何度繰り返しているだろう。 敢えて数えたりはしていないけれど、日によっては互いの名前を呼び合う回数より多いかも知れない。 今も粉雪がパラつく中を歩く友奈ちゃんがとても綺麗に見えて、目を離せずに居たら彼女の方も私を見詰めていた。 「ちゃんと見ててくれるんだね、東郷さん」 「ええ、約束だもの」 友奈ちゃんが私の方へと近寄って来て、頭に乗った雪をぱっぱと払ってくれる。 とても近くで見つめ合う。唇が触れ合いそうな距離と言うのはこのくらいのことだろうか。 残念ながら私たちは唇を重ねるまでは行かず、照れたように笑い合って互いの手を取った。 2. それは友奈ちゃんの意識が戻ってしばらくしたある日のこと。 友奈ちゃんが1人で車椅子に座ろうとして失敗したことがあった。 体も回復して来て、慣れもあって油断したのだろう。ふっと眩暈がしたと思ったらそのまま床に落下していたそうだ。 ナースコールと携帯はベッドの枕元、車椅子によって遮られた向こう側。 間の悪いことに看護師さん達は別の患者さんの容体が急変したとかでバタバタしていて、彼女に気付く人は居なかった。 「(このまま死んじゃうのかな)」 大袈裟だとは思うが、友奈ちゃんは本気でそんな風に思ったのだという。 勿論、そんなことにはならなかった。何だか胸騒ぎがした私が病室にやって来たからだ。 「東郷さんは本当にいつも私のこと見てくれてるんだね」 しっかりと私の手を握り、ちょっと涙目でそんな風に語る友奈ちゃんを見て私は決意したのだ。 今まで以上に友奈ちゃんを見守って行くと。彼女が“勝って戻る”まで絶対に目を離さないと。 人生を丸ごと救ってもらった恩返しと、私自身が彼女にしてあげたいことが一致した瞬間だった。 3. 私はずっと友奈ちゃんの傍で彼女のリハビリを支えた。今冷静になってみれば、私をして当時の自分は病的だと思うほどに。 けれど友奈ちゃんは一度もそれを迷惑だなんて言わなかったし、むしろ喜んでくれている様子だった。 少しずつ頭が冷えて、友奈ちゃん自身が色々とやって行くべきだと提案した時に「ちょっと寂しいな」と言われた程だ。 「だって、東郷さんにお世話されてると、ついつい甘えたくなっちゃうんだもん。 私は一人っ子だけど、優しいお姉ちゃんができたみたいな気持ちだよ」 「もう、そんなことを言って友奈ちゃ、友奈は私を上手に使おうって言うんでしょう?悪い子ね」 「えへへ、ごめんなさい、お姉ちゃん」 そんな風に姉妹ごっこをしてみたこともある。風先輩が樹ちゃんを溺愛する理由がよく解ったひと時だった。 ―――あの時の決断は、そのっちに1人で真実を聞きに行った果てに暴走したことは私にとっては後悔の記憶だ。 けれど、あの時友奈ちゃんに相談していたら、勇者部に打ち明けていたら。こんな平和な日常はあっただろうか。 自分の罪を正当化しようとする卑怯な思考だとそれを一蹴すると、私はますます友奈ちゃんの介護に打ち込んだのだった 4. その後、友奈ちゃんは見事にリハビリを乗り切り、正しく自分自身に勝利して勇者部へと戻って来た。 もう自分で歩くことも出来るし、私には体力的に難しい部活の手伝いにだって1人で行ける。 けれども、気付けば私たちは互いを見つめている時間が増えた。 また消えてしまうのではないかという不安からのものかと最初は思ったが、どうも違う気がする。 むしろ友奈ちゃんは同じ様な出来事が起きても、もっと酷い事態に巻き込まれても戻って来てくれると私は固く信じている。 「だからきっと、これは私が見ていたいから見ているだけなのね」 「えへへ。そんなに見ても何にも出て来ないよ、東郷さん」 「そんなことない。友奈ちゃんは光の速さで進化しているわ。可愛さも凛々しさも可憐さも」 「旧世紀の特撮ヒーローみたいだね」 依存と言えば依存なのだと思う。私はもう友奈ちゃん無しでは1日だって生きていけない自信がある。 けれど彼女を視界に納めておきたい、其処から外れるのは赦さないという束縛は、あまり無いような気がする。 友奈ちゃんが何処か遠くへ歩いていくなら、私も隣で歩いて行こう。隣に立つのが赦されないなら後ろを歩もう。 いつも見てるというのは、多分彼女の翼を手折ることではない。一緒にまだ見ぬ空を飛ぶことだ。 あまりにも詩的に過ぎるので、絶対友奈ちゃんには言わないけれど。 「東郷さん、見ててね。これからもずっと、ずっと」 「ええ、いつも見てる。友奈ちゃんが望む限り、ずっと」 友奈ちゃんの部屋で私たちは見つめ合う。唇が触れ合いそうな距離と言うのはこのくらいのことだろうか。 やっぱり残念ながら私たちは唇を重ねるまでは行かず、照れたように笑い合ってベッドに並んで座った。 5.(あるいは0) 「私のいくじなし」 東郷さんの匂いが少しだけ残っているベッドに顔を埋めて、もう自由に動く足をぱたぱたさせる。 多分、東郷さんも嫌がったりはしないと思う。とても戸惑うかも知れないけど、全力で説得して見せると決めている。 けれど今日も私は東郷さんと寄り添ってお話するまでが限界だった。 「はあ。あの日からだから、もう数カ月になるのにね」 あの日、私が車椅子に乗ろうとしてベッドから落ちた時。 すぐに声を出して誰か呼べば良かったのに、私は1人で何とかしようとしてしまった。外が騒がしいのを察していたからだ。 結局どうにもならなくて、冷たい床で横たわりながら東郷さんのことを思った。 あの時、1人で真実の苛酷さに押し潰されて、それでもみんなを救う為に誤った正しさを選んだ東郷さん。 彼女もこんな風に心細かったんだろうか。体はまだ無事なのに心がじわじわ死んでいきそうな怖さと戦っていたのだろうか。 「友奈ちゃん!」 最近は漫画でもこんなに都合のいい展開はないと思う。調度心に浮かべていた人が、颯爽と助けに来てくれるなんて。 東郷さんは私に救われたという、私がいつも助けてくれたという。 けれど、バーテックスの戦いでも、それ以外でも。私にとってのヒーローはいつも東郷さんだった。 「見ててね、絶対やっつけちゃうから。いつになるかは解らないけど」 東郷さんを思ってそう呟く。あの日に助けてもらった時、東郷さんの顔を間近で見て抱いた気持ちを。 その唇に触れてみたいなって。 「だからって、最近見過ぎだよね」 目が合う度に笑ってごまかしているのを思い出して、私はまたぱたぱたと足でベッドを叩いた。
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/2541.html
蒼い光。 兄弟の右腕から放たれた白い極光を、塗りつぶすかのように拡大していく蒼い光。 その神々しいまでの光は、数瞬もしない間に兄弟へと到達し、覆い隠した。 だが、それでも光は進行を止めない。 着実に自分の方へと近付いてくる。 (……この現象も俺達の力か?) この異常な事態にも関わらず男は寸分も動じず、澄んだ空に似た色を放つ光を観 察する。 ふと、男の顔に笑みが浮かぶ。 この光が何なのかは男でさえも分からない。 一言で言えば未知数。 だが、それでも男は顔を歪めたまま逃げようとはしない。 この光に、自らの種の新たな可能性を垣間見た気がするから。 その先には自分の望む物が存在する、そんな気がしたから。 獰猛な笑みを浮かべたまま男は動かない。 (この光の先に何があるのか……) 兄弟がそうしたように男は光へと手を延ばし――同様に極光へと呑み込まれた。 □ 今にも雨が降り落ちてきそうな曇り空の下、三人の人間が歩いていた。 とはいっても、実際に歩いているのはその中の二人だけ。 もう一人は車椅子に腰掛け、のんびりと今晩の夕食について考えていた。 「なぁ、二人とも今日の晩御飯はどうする?」 灰色の空とは対称的に眩しいまでの笑みを浮かべ、車椅子の少女は後ろの二人に話し掛ける。 「私は何でもいいですよ」 「私も主の作ったものなら何でも」 車椅子を押す女性は肩まで掛かった金髪を揺らし、鮮やかなピンク色の髪をポニーテールに結わえた女性は買い物袋を片方の手に抱えながら、どちらも優しげな笑みを浮かべて答える。 だが女性達の微笑みとは逆に、車椅子の少女は不満げに頬を膨らました。 「なんや気ぃ使わんで、好きな物頼んでいいんよ? もう、ほっぺた落ちる位の料理作ったるから」 少女の言葉に罰が悪そうに苦笑いを浮かべる二人の女性。 それは、端から見ていても幸福に包まれているのが分かる、和やかな光景であった。 彼女達は楽しそうに自宅へと続く道を歩いていく。 時々、車椅子の少女――八神はやては思い出す。 あの孤独な日々を。 親もいない、足は動かない、学校にもいけない。正直いって退屈以外の何物でもなかった日々を。 だけどそれはある日を境に急変した。 ――家族 叶うことのない夢だと理解していても、心の底ではずっと望んできた世界。 それをはやては手に入れた。 それからの毎日は楽しい事ばかりだった。 いや、何をしても楽しく感じた。 一人きりの寂しい食卓。 それが、今ではみんなで笑い合える賑やかな食卓。 今までの色褪せていた世界からは考えられない程、楽しい日常。 はやてにとって、絶対に離さない、離したくない、そんな世界。 はやては笑う。 今までの寂しかった人生の分まで、はやては笑う。 ――孤独な車椅子の少女と戦いしか知らない騎士達。 そんな五人が作る、何処までも純粋で、何処までも穏やかな『家族』という名の器。 その器は、四人の守護騎士に感情を与え、平穏を望む心すら与えた。 その器は、車椅子の少女には楽しい日常を与え、家族の温もりを与えた。 悲しい過去を持った者達に、ようやく訪れた平穏。 『家族』の誰もが願っていたこの日常が永遠に続けばいいと。 その事件――後の彼女達の運命を大きく変える事件は、我が家まであと数分といった薄暗い一本道で発生した。 はやての視界に映る物は、等間隔に植えこまれた街路樹と、その間に埋め込まれた淡い光を放つ街灯があるだけだった。 当然それだけの光で道を照らし尽くせる訳も無く、辺りは少々薄暗い。 そして信じられないくらいの静寂。 人々が消失したかのように、物音一つしない。 帰宅途中のサラリーマンや、散歩中のおばさん、買い物帰りの主婦さえもいない。 自分達の足音しか聞こえない夜道。 (う~何か薄気味悪いなぁ……) 後ろの二人にバレないよう体を震わすはやて。 別にバレたところで何という事はないのだが、普段は大人びているはやてと言えども、やっぱり子供、無意識に子供特有の見栄張りが出てしまった。 「はやてちゃん、大丈夫ですか?」 だが、顔を上げたはやての目に映ったものは、心配そうな顔で覗き込むシャマル。 自らの見栄が一瞬で看板された事に気付き、はやては思わず苦笑してしまう。 ――そや、今は一人じゃない。 シャマルが、シグナムが、みんながいるんや。 怖いことなんて、何もない。 はやての胸中に宿る、暖かい何か。 それが何なのかは分からないけど、とても心地良い。 「なんでもあらへんよ」 満面の笑顔はやてが答える。 緩やかに流れ続ける和やかな時間。 何時までもそうあって欲しい、何時までも終わらないで欲しい、楽しい時間。 だが、そんな願いを打ち砕くかのように、事件は発生した。 最初にその異変に気付いたのは湖の騎士シャマルだった。 それに気付くやいなや、驚愕に足を止める。 次いで気付いたのは烈火の騎士シグナム。 いきなり歩みを止めたシャマルに訝しげな視線を送り、そのシャマルの視線の先にあるものに気付き、動きが止まる。 そして、最後に気付いたのは二人の主、八神はやて。 その表情に驚愕を張り付かせ、動きを止めた二人の視線を辿りそれを見つけた。 そして二人同様に動きを止めた。 三人の視線の先に存在する物。 三人を驚愕させ、時間が止まったかのように行動停止に陥らせている物。 それの正体は――『ヒビ』。 卵を固い物にぶつけると出来る『ヒビ』。 窓にボールをぶつけてしまい出来る『ヒビ』。 その『ヒビ』が、まさに何もない筈の空中に存在している。 前触れもなく唐突に現れ、悠然と佇む『ヒビ』に、三人は息を呑む事さえ忘れていた。 「……な、なんなんやろ……あれ……?」 その硬直から最初に抜け出す事ができたのは八神はやてであった。 驚愕に震える声ではやてが後ろの二人へと問う。 「シャマル、離れるぞ」 だが、その疑問に答えられる者など居るはずもなく、ただ烈火の騎士は避難を呼び掛けた。 将の言葉に、一つ頷き従うシャマル。 主と共に、直ぐさまその場から離れようときびすを返し―― ――その瞬間亀裂が強烈な光を放ち始めた。 「キャア!」 「主ッ!」 「はやてちゃん!」 シャマルはその身を盾にするかの様にはやてを抱き締め、シグナムは二人を護る防壁の如く亀裂と二人の間に身を滑り込ませる。 だが、そんな守護騎士達を嘲笑うかの様に光は輝きを増していく。 光は全てを塗り潰す。 街路樹も街灯も自分自身の姿さえも『青』の中に溶け、見えなくなる。 まるで己の存在が消失したかの様な感覚。 目を瞑ろうと、瞼越しに『青』が瞳を占領する。 ――抗うことさえ不可能。強烈な『青』が世界を支配した。 □ 「主はやて!大丈夫ですか!」 「ううう……まだチカチカするけど何とか……」 『青』が世界を支配したのはほんの僅かな時間であった。 光はほんの数秒で消え失せ、漆黒に染まる元の世界が現れる。 だが三人の網膜には、今だ強烈な『青』が焼き付いていて、眼は薄ぼんやりとしかその機能を果たさない。 三人の視力が回復したのは光が消えた数分後の事だった。 「何やったんやろうな、さっきの……二人は分かる?」 今だ違和感を感じる瞳を擦り、はやてが声を上げた。 その元気そうな声に安堵しながら、二人の守護騎士が口を開き―― 「いえ、私にも何が何だか…………ッ!?」 「私もあんな物見たことありませ…………ッ!?」 ――二度目の驚愕に動きを止めた。 また何かあったのか? そう思いながら二人の視線を辿るはやて。 その視線の先には、 「…………なぁっ!?」 一人の男。 何十年もほったらかしにしたかの様なボサボサな金髪。 それらの間から覗かせる凛々しく端正な顔。 そして下着一枚羽織っていない、ほど良く引き締まった体。 気絶しているのかピクリとも動かない。 誰、この人? いつの間に現れた? 何で足から血を流してるの? 様々な疑問が湯水の様に湧き上がる。 だが、それらの疑問を押しのけ、一つの巨大な疑問が頭の中を占領する。 ――何故、男は全裸なのか? その一点に思考が集中して止まる。 うら若き車椅子の少女は初めて見る男性の全裸に、顔を真っ赤にし声にならない叫び声を上げた。 □ 緑色の芝生が何処までも続く広い広い草原。 気が付いたら男はそこに立っていた。 豊かな緑、丘の上にポツンと立つ一本の木。 どこか懐かしい光景。 男が事態を把握しようと周辺を見回していると、いきなり二人の子供が現れた。 男は、腕を組み少年たちの方へと体を向ける。 トンガリ頭の少年に短髪の少年。 二人は、鮮やかな金髪を揺らし楽しそうに語り合っている。 「おい、―――――!お前もそう思うだろ?」 「ああ、人間もプラントも一緒に歩いていけるさ、必ず」 満面の笑みで、反吐が出るほど甘い事をトンガリ頭は言った。 男が僅かに顔を歪める。 だが、短髪の少年は正反対に満足気な微笑みを浮かべる。 「あぁ楽しみだなぁ。ねぇ、お兄さんもそう思うだろ?」 短髪の少年は男の方を向きそう言った。 男の目が見開かれる。 だが、それも一瞬。 直ぐに無感情な表情へと変わり、無言で佇む。 「……お兄さんは信じられないの?」 トンガリ頭が純粋な眼で男を見る。 「…………人間の何を信じろというのだ」 男はその視線を真っ向から受け、口を開く。 「全部さ!」 男の問いに、迷うことなく短髪の少年答えた。 男は眉をひそめる。 「……俺には無理だな」 そう言い男は少年達に背を向け、何処へともなく歩き始める。 ――男は知っていた。 少年達の希望が絶望に変わることを。 少年達がどういう人生を歩むのかを。 今、嬉しそうに微笑んでいる少年達が何を知り何を選択するかを。 少年達との距離はどんどん離れていく。 男は一度も振り向かない。 あの頃には戻れないし、戻りたくもない。 こんな幻想に付き合っている暇など自分には存在しない。 自分には、なすべき事があるのだから。 □ 「あ! 目ぇ覚ました!」 上から覗き込む茶色がかった髪色の少女。 それが意識を取り戻した男が見た、始めの光景だった。 男は、少女――はやての問いに答える事なく、体を起こす。 反動でベッド代わりのソファが僅かに軋んだ。 男は、気を失う前の事を思い出そうと頭を回転させる。 あの時、自分を包んだ青い光。 あれに包まれたと同時に自分は気絶し、目を覚ましたら見覚えのないここに居る。 気を失っていた所を拾われたのか? 「思ったより元気そうで良かったわ。私は八神はやて、よろしくな」 考える男に、微笑みながら話し掛けて来るはやて。 だが、男はチラと目をやるだけで何も答えない。 「なんや無愛想やな……何処か痛いんか?」 男の身体を気遣った言葉。 だが、それさえシカト。 ガン無視。 顔すら向けない。 その態度に流石のはやても頭に血が上り掛ける。 (落ち着くんや、八神はやて……怒ったらいかん。相手は怪我人なんや。深呼吸、深呼吸) 肺に大きく空気を取り込み気を落ち着かせる。 「……………お前が俺を拾ったのか?」 と、そこで男が口を開いた。 「そ、そうやで、足から血ぃ流して倒れてたんよ。治療してくれたシャマルにお礼言っとき」 「そうか」 ようやく成立した会話に僅かな喜びを感じているはやてに一つ頷くと、男は無造 作に左手を掲げた。 その行動が何を意味しているのかはやてには理解出来ない、出来るはずがない。 「どうしたん?左手が痛いんか?」 不可解な男の行動にはやてが首を捻る。 実際、男からしたらこの行動に大した意味は無い。 単にはやてを殺そうとしている――ただ、それだけだ。 理由など無い。 強いて言えば『人間』だから。 自らの為なら他を省みず、寄生虫の如く全てを搾取しつくす『人間』だから、殺す。 目の前にいる、自分を助けてくれた少女でさえ、殺す。 その行動には一辺の躊躇いも見受けられない。 端正な顔に何の感情も写す事なく、男は目の前の少女の殺害を決めた。 視認できない程に極小な『門』を発現。 『門』を媒介に『持ってくる力』と『持っていく力』が交差。 選択するは『持ってくる力』。 それを数十の斬撃へと変換して放つ。 一秒にも満たない時間で行われるであろう作業。 ただそれだけで少女の体は数十の肉片へと変貌し、そのついでに、九年間少女を見守り続けた家も、数十の木片へと成り変わるだろう。 男自らの腕で切り刻む事も出来た。 その方が断然楽だし、疲労もない。 返り血で腕が汚れるが、それは『力』を使用したとしても大差はない。 メリットが無い能力の行使。 だが、それでも男は能力の行使を選んだ。 それは男なりの感謝の念なのかもしれないが、その真相は誰にも、男にすら分からない。 ただ一つ、無力な少女に人知を越えた力が襲う、その事実は悠然と変わる事がなかった。 (消えろ) 男は、少女の命を摘み取るべく『力』を発動する。 全てを斬り刻む不可視ね刃が発現する―― 「はやてちゃん、あの人の様子はどうですか?」 ――寸前、踏みとどまった。 部屋に入って来たのは三人の女。 いや、別に女達が入って来たから攻撃を止めた訳では無い。 だが男は、一瞬である事実に気が付いた。 自らも人間ではないせいか、気付けた僅かな違和感。 (この女達、人間ではない――?) 『人』ではない女達が部屋へと入り、『人』であるはやてに親しげに話し掛けた。 それを見て、男は『力』を行使するのを取り止めたのだ。 「貴様等は……」 自然に声が出た。 「あ、この子らは、私の家族なんやで」 そう言うとはやては、どこか嬉しそうに女達を紹介していく。 その紹介を聞きながら、男は思案する。 こいつらは人間ではない。だが、プラントでもない存在。 自分でさえ知らない存在。 それに――良いナイフになりそうだ。 様々な異能者達を見抜いて来た観察眼が告げていた。 その女達――守護騎士達が相当な実力者である事を。 彼女達にナイフとなる可能性がある事を。 無表情を貫き通していた男の顔が歪む。 見る者が見れば戦慄をする様な笑みをその顔に浮かべた。 「――それで、そろそろお兄さんの名前を教えて欲しいんやけど……」 はやての言葉に男は一考し、口を開く。 「……ナイブズだ」 男――ナイブズは考える。 ここでこいつらを殺すのは造作も無い事だ。 だが、それは勿体無い。 人に在らざる者にして、人を慕う者。 そして最高のナイフになるだろう存在。 ナイブズは知らず知らずの内に目の前の者達に興味を持っていた。 それは気紛れとも呼べるモノかも知れない。 だが、今この時点で四人の命が助かった事は事実であった。 □ 「それ、ほんまの話なんか……?」 「ええ、確証はありませんが……」 それから騎士達のした発言は、はやてを大いに驚かせた。 その内容は『ナイブズが異世界の人間かもしれない』といったもの。 「恐らくナイブズは、偶然に発生した次元断層に巻き込まれたんだと思います。それでこの世界に……」 「へ~良く分からんけど、ご愁傷様やな……」 そんなやり取りを聞いている間にもナイブズは終始無言であった。 驚愕の一言も発さず、何かを考え込むかのように俯いている。 「…………ナイブズ?」 「おい、こっちはおめーを気ぃ遣ってんだぞ。何か言えよ」 そんなナイブズを見て、はやてが心配そうな声を上げる。 だがそれでも何も言わないナイブズに、ヴィータが苛立ちの言葉を飛ばした。 「こら、ヴィータ。そんな言い方したらあかんよ」 「だって、さっきから何も言わないじゃん、こいつ」 そう言い頬を膨らませるヴィータにはやては苦笑する。 確かに反応が薄すぎる気はする。 闇の書の事や、シグナム達の事のような不可思議な存在を知っている自分でさえ、異世界については驚いたのに、ナイブズは大して驚いた様子がない。 そんなナイブズを見つめ少し唸ると、はやては驚くべき事を提案した。 「そや、ええ事思いついた!ナイブズもここで暮らさへんか?」 「……何だと?」 その破天荒な一言にナイブズの目が見開かれる。 「あ、主ッ!?」 「な、何言ってんだよ、はやて!!」 「いいやん。ナイブズは異世界の人なんやし、帰る方法が見付かるまでって事で」 シグナムとヴィータの驚愕の声を物ともせず、悪戯っ子の笑みを浮かべ、はやて はナイブズに向き直る。 「どや?」 ナイブズは険しい表情のまま、はやてを見る。 ――こいつは何を考えているんだ? その疑問がナイブズを包んでいた。 ――この部屋には明らかに自分の世界とは様式が違う。 それに窓から見える緑溢れる庭園。 成る程、ここが異世界というのも信じられなくもない。 だが、このガキはなんなのだ? 何故、初対面の、しかも異世界の住人という不可解な存在である俺を匿おうとする? ナイブズの顔が苦々しく歪む。 何故か、自らの命と引き換えに人間を生き延びさせた『あの女』の姿が頭をよぎったから。 ――まぁ、良い。 だが、ナイブズは直ぐさまその無意味な幻影を振り解く。 それに色々とやりやすくなる。 この女達をナイフとして利用する事も出来る。 そして、ナイブズは口を開いた。 「……仕方がない、頼む」 何処か棘のある言葉に聞こえたが、はやては満面の笑みを浮かべる。 「ほな、決まりやな。よろしく頼むで、ナイブズ」 ――この瞬間、物語に必要な全ての役が出揃った。 車椅子の少女と孤独な王。 交わるはずの無かった線が交わる。 □ そして、運命の邂逅から一月後の海鳴市。 ビルから放たれる様々な光が、闇に包まれている筈の海鳴市を照らす。 その一つのビルの上でシグナムが立っている。 そして、その横には立つナイブズ。 「……どうやらヴィータ達は管理局の魔導師と戦闘に陥ったらしい。助けに行くぞ」 「管理局……前の奴らか」 ナイブズの問いにシグナムが頷く。 「そうだ。奴らは手強い、抜かるなよ」 その声と同時にシグナムを光が包む。 光が晴れると、そこには騎士甲冑と烈火の剣・レヴァンティンを装備したシグナムが立っていた。 「……それは俺の台詞だろう。前回助けてもらったのは何処のどいつだ」 「それもそうだったな」 辛辣な物言いに苦笑するシグナム。 だが、その表情も直ぐさま引き締まる。 相手は前回と同様の魔導師。手強い相手だ。 「まず、私が先行する。お前はまだ飛行魔法に慣れてない。後からゆっくりついて来ればいい」 「分かった……俺が到着するまで負けるなよ」 「ふっ……任せておけ」 その言葉と共にシグナムは一筋の光と化した。 見る見るうちにナイブズから遠ざかり、仲間を救う為、戦場へと向かう。 遠ざかっていくシグナムを眺めつつ、ナイブズも飛行魔法を行使する。 守護騎士達との共闘の約束から数日。 守護騎士達の教導により唯一取得できた魔法。 決して早く飛行できるとは言えないが、戦闘に役立つ位には使いこなせる様になった。 体が宙を浮き、シグナムが向かった方へと滑り出す。 下のビル街のネオンも届かない程の上空を駆けながら、ナイブズは一人考える。 ――この世界は信じられない物ばかりだった。 自らが飛んだ『地球』という名の惑星。 まるで人間共に搾取され尽くす前の全盛期の姿のような『地球』。 砂の惑星の何十倍もの人間がはびこる『地球』。 悲しみの連鎖が起こる前の『地球』がここにはある。 だが、この世界でも人間は変わらない。 寄生虫の如く、この惑星から全てを吸い取っている。 醜悪にこの健全な『地球』を滅びへと押し進めている。 醜い。 ――人間共をこの惑星から抹消する。 そして次元の扉を開け、自らの世界にて虐げられている同朋達を救出しよう。 その事実にナイブズは憤慨し、より深い決意を心に刻んだ。 丁度その時だった。 シグナム達の正体、そして八神はやてが如何なる存在かを知ったのは。 偶然見かけた、守護騎士と管理局との戦闘。 そして知ったシグナム達の正体、魔法、管理局について。 シグナム達の正体、それは、闇の書を護る守護騎士。 何百年もの間、様々な主から命ぜられるがままに戦い、人々を殺し続けてきた騎士達。 ――自らの勘が告げた通り最高のナイフに成りうる存在。 八神はやて。 シグナム達の主。 闇の書の持ち手。 はやての存在はナイブズにとって鬱陶しいの一言であったが、ここに来て大きな意味を持った。 守護騎士達の話によると、はやては闇の書の覚醒と共に強大な力を得るらしい。 ――これもまた、上手くいけばナイフに成り得るかもしれない存在。 自由に空を駆け、絶大な火力の魔法を操る守護騎士。 闇の書の完成と共に守護騎士を超える程の力を得る八神はやて。 あの異能殺人集団に勝るとも劣らない、いや純粋な戦闘力ならあいつ等よりも上 に位置するかもしれない圧倒的な存在。 知らず知らずの内にナイブズの口から笑い声が漏れる。 それは、冷徹で、それでいて心底嬉しそうな笑い声。 ――極上のナイフを見つけた。 人類を粛正するにはこの上ない実力を持っている。 堪えきれないのか、笑い声はどんどん大きくなっていく。 狂気を含んだ高らかな笑い声が虚空に響き渡り、誰の耳にも届く事なく霧散する。 真っ暗な闇だけがその笑い声を聞いていた。 □ それから数分後、ようやく戦場が見えてきた。 ドーム状に張られた結界に、空を舞う十数の魔導師。 どうやら、結界を張る事に専念している魔導師と戦闘を行っている魔導師に別れているらしい。 戦闘を行っている魔導師は数人。 あのシグナム達と渡り合っているのだ、見た目によらず相当な実力者なのだろう。 そして―――― 空も飛ばず一つのビルの上で銃を構えているその男を見て、ナイブズの口が弧を 描く。 「やはり、お前は戦いを選ぶか……」 予想通り奴は戦場に立っている。 奴とあの魔導師達がどのような関係かは知らないが、どうせまた、あの下らない信念を貫く為に戦っているのだろう。 ――いいだろう、ヴァッシュ。 何度でも教えてやる。 人間の醜さを。 男は舞う。 自らの正義を貫く為に。 それは双子の弟とは正反対の狂った正義。 だが、ある意味では真実とも言える正義。 ――本来ならば有り得ない邂逅。 兄と弟は、次元を越えた世界にて、再会する。 前へ 目次へ 次へ