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Drヘルとの戦いを終えて、光子力研究所に、完全に修復されたマジンガーZが保管されていた。 甲児「よくはたらいてくれたね、マジンガー。もうしばらくはおまえにあばれてもらうことはなさそうだ。ほっとするな」 さやか「でも、ほんとはちょつぴりさびしいんじゃないの?」 甲児「えっ、まあね」 さやか「なんだかんだいっても甲児くん。戦うことがすきなんでしょう」 甲児「いやぁぼくはやむをえず戦っていただけでほんとは平和的な人間なんだ」 さやか「そうかしら。でもすきでないとああまで戦ってこれなかったと思うけど?」 甲児「えへへへ。ちょっぴりすきかも」 さやか「あはは!」 甲児「でもいまは、けんかするのもいやだね」 ゴーゴン大公「大将軍!暗黒大将軍さま~!ゴーゴン大公ごほうこくにまいりました」 暗黒大将軍「なんの用じゃ、ゴーゴン大公」 ゴーゴン「暗黒大将軍、チャンスです。敵はいまドクター・ヘルをたおしたので安心しきっております。いまこそマジンガーZをたおすとき!」 暗黒大将軍「マジンガーはわれら古代ミケーネ人の地上征服のじゃまになるやつ!ようし、戦闘獣グラトニオスとピラニアスをつかわそう!」 その頃、甲児達は海に来ていた。 甲児「ボス、なんだい。うきぶくろなんかみっともない。こんなのはずせよ」 ボス「わあっ、よせっ。ばかっ」 ムチャ「甲児。ボスはおよげないのだ」 さやかとシローは砂浜にいた。 甲児「さやかさん、パラソルにかくれてちゃ海にきたかいがないよ。すこしは日にやけたら?」 さやか「だって、やくと水着のあとがくっきりのこるでしょ。あれあんまりすきじゃないの」 甲児「なんだ。そんなことか、ははは。じゃあ水着はずしてやけよ!」 甲児がさやかの水着を剥ぎ取った。 さやか「きゃあ~~!」 弓「甲児くん、すぐ帰りたまえ!研究所にむかって機械獣らしきものが接近している」 甲児「えっ、そんな。ヘルは死んだのに。よ~し、すぐいきます」 さやか「あ~ん、ミズギ~!」 人間型戦闘獣グラトニオスと魚類型戦闘獣ビラニアスが海を進んでいた。 甲児「パイルダーオ-ン!」 さやか「ダイアアンAゴー!」 ボス「ボロット出発!ホイホイ」 マジンガーZ、ダイアナンA、ボスボロットの3体が出撃する。 甲児「いくぜ、さやかさん」 ボス「いくぞ、さやか」 さやか「いきましょう、甲児くん」 「ボス、かえってもいいわよ」 マジンガーZ達は戦闘獣に遭遇した。 甲児「あいつか!」 グラトニオス「ふははは、おまえがマジンガーZか!」 ボス「あっ、口をきいたぜ」 甲児「機械獣が口をきいた!なにものだ、おまえは?」 グラトニオス「機械獣などというちゃちなロボット人形ではないわ! われこそは地底帝国ミケーネの戦闘獣グラトニオス。暗黒大将軍のめいれいによりマジンガーZをたおしにきた!」 甲児「なに!暗黒大将軍」 さやか「きゃあ~~~!!」 ダイアナンAがビラニアスの出した小型ビラニアに全身を噛み付かれていた。 ビラニアス「わははは、戦闘獣ビラニアスのうろこは鋼鉄をかじる千びきのビラニアだ!」 さやか「あ~~~っ!!」 甲児「ダイアナンA!」 ボス「さやか~~!」 グラトニオス「おっと、おまえのあいてはわがはいだ!」 グラトニオスの腕のムチの一撃が、マジンガーZの右腕を切り飛ばした。 甲児「ウワッ~~!」 グラトニオスが角を振動させると、マジンガーZとボスボロットの体にひびが入りだした。 ボス「うわ~っ!兜、ボロットにひびが~っ!!」 甲児「超振動波だ!角をゆらせて空気をはげしく振動させている!」 ボスボロットの胴体が砕け散った。 ボス「え~っ、ボロットぼろぼろ~!!」 マジンガーZの胴体もひび割れる。 甲児「あっ!」 ダイアナンAは既にさやかのいる頭を残して、ビラニアに食べ尽くされていた。 甲児「光子力ビーム!アイアンカッター!」 マジンガーZは光子力ビームとアイアンカッターの同時攻撃を放つも、 光子力ビームはグラトニオスの胸の仮面に防がれ、 アイアンカッターはムチで叩き壊された。 逆に、マジンガーZの胸がムチに貫かれた。 甲児「ワ~ッ!マジンガー!おれのマジンガーZがやられる!」 腹に光線を受け、マジンガーZが倒れる。 グラトニオス「とどめだ!マジンガーZ!」 何処かの海岸で、謎の老人が佇んでいた。 ?(ないている。わたしのむすこが・・・わたしのむすこ) 「兜甲児が!ブレーン=コンドル出動!」 戦闘機ブレーンコンドルが出撃する。 ?「剣鉄也!マジンガーZをすくうのだ!いまこそグレート・マジンガー出陣のときだ!」 ブレーンコンドルがグレート・マジンガーとドッキング――ファイヤー・オン――をする。 グレート・マジンガーは収納されていた翼、スクランブルダッシュを展開し、飛び上がる。 ?「グレート・マジンガー。暗黒大将軍と七つの軍団を地底のやみにほうむりされ!」 グラトニオスは、尚もマジンガーZを攻め立てていた。 グラトニオス「くたばれ、マジンガーZ!これが暗黒大将軍ひきいる戦闘獣の実力なのだ!」 空に雷雲が立ち込めだした。 グラトニオス「むっ!」 雷雲の中にグレート・マジンガーが来ていた。 グラトニオス「グォ-ッ、なんだあれっは!」 甲児「あっ」 鉄也「墓場よりよみがえったミケーネの亡霊よ!地上はおまえたちのくるべきところではない!地底深い闇の世界にかえるのだ!」 ビラニアス「グエッ。なにものだ、きさま~っ!」 鉄也「地上の平和をまもるため神のつかわした偉大なる勇者グレート・マジンガーだ!」 グレート・マジンガーがサンダーブレークを放つ。 グラトニオス「オオ~ッ!」 ビラニアス「キエ~ッ!ギャア~ッ!」 サンダーブレークを受けたビラニアスが大爆発。 グラトニオス「おのれ~っ!グレート・マジンガー!戦闘獣ビラニアスのかたきをうつ!いくぞっ!」 鉄也「おおっ!マジンガー=ブレード!」 グレート・マジンガーが右脚からマジンガーブレードを取り出す。 マジンガーブレードの一撃がグラトニオスを両断した。 グラトニオス「ギェエ~ッ!」 鉄也「ブレスト=バーン!」 ブレストバーンが両断されたグラトニオスの体を溶かす。 鉄也「グレート=タイフーン!」 そして、グレートタイフーンを受け、グラトニオスは粉々になった。 甲児(まけたっ、マジンガーZがまけた) グレート・マジンガーが横たわるマジンガーZを抱える。 鉄也「勇敢なる戦士マジンガーZよ。いまやすらぎのときがきたのだ・ これからはじまる暗黒大将軍との死闘はわたしがかわろう」 甲児「だれだ、きみは!?」 鉄也「グレート・マジンガーとその操縦者剣鉄也だ!」 甲児(グレート・マジンガー?剣鉄也・・・) それから、甲児はシロー、さやか、弓教授を乗せて車を走らせていた。 シロー「ね-、おにいちゃん。あんなすごいグレートマジンガーをつくった人はどんな人なんだろうね」 甲児「うん、マジンガーZ以上のロボットを作るなんて大天才博士なんだろうな。 おじいちゃんよりすごいロボット工学博士がいたなんてうれしいような、かなしいような」 弓「うむ、わたしもまだしんじられん気持ちだよ。しかしまもなくあえる。その素晴らしい人に・・・」 甲児が車を止める。 甲児「ここのはずだが、なんにもないや。あるのは海だけ・・・へんだな~」 ?「科学要塞研究所にようこそ!」 甲児「えっ」 シロー「ありゃどっから声がしたのかな?」 甲児「あっ海がもりあがったぞ」 海の中から、科学要塞研究所が浮上してきた。 甲児「お~~っ」 シロー「ふあっ、すごいや!」 甲児「研究所というより戦うための要塞のようだ!」 科学要塞研究所の司令室で弓とあの老人が対面していた。 ?「弓博士、ひさしぶりですな。むすこたちのめんどうをみていただいて感謝しております」 弓「あなたでしたか!しかし兜剣造博士、いや甲児くんのおとうさん。あなたは実験中死んだはずではなかったのですか?」 剣造「死にました。しかし父、兜十蔵博士が生き返らせたのです。人間としてではなく・・・半機械人間・サイボーグとして。もとのままの部分は頭だけなのです。 しかも、体の中には電子頭脳がしかけられわたしの科学者の才能をたすけています。グレート・マジンガーはわたしの頭脳と電子頭脳が生み出した超ロボットなのです!」 剣造と弓が握手をかわす。 弓「いや、あなたならあの偉大なロボットグレート・マジンガーを作り出せたはずだ。暗黒大将軍と戦えるのはあなたしかいない」 剣造「わたしはまっていたのです。父が予告した暗黒大将軍があらわれる日のために、グレート・マジンガーを作り出し、科学要塞研究所を建設し、剣鉄也をきたえる!すべて暗黒大将軍と戦うための準備の年月をすごしていたのです!」 「弓博士、おねがいがあります。むすこ甲児のことです、甲児をわたし以上の科学者にしたいのです」 弓「甲児くんを科学者に・・・」 剣造「甲児には兜家の科学者の血が流れています。それにわたしはおそろしい魔王、暗黒大将軍と戦うのです。いずれきずつきたおれるかもしれません」 「そのときこそ、むすこ兜甲児にわたしの意思をつぎ、立ち上がってもらいたいのです!」 弓「わかりました。甲児くんならきっとやりましょう。ドクター・ヘルとのきびしい戦いに歯をくしばって戦いぬいた甲児くんなら」 こうして甲児、さやかは科学者として立ち上がる日のためにアメリカ留学に出発した!そして科学要塞研究所中心にグレート・マジンガーと暗黒大将軍との戦いがはじまる! 続く
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名前 LOM 役職 藏座 卓也 東海 塾リーダー 朴木 孝夫 東海 チームリーダー 祢冝田 敬介 碧南 サブリーダー 榊原 剛志 刈谷 会計リーダー 家田 兼治 半田 委員 犬塚 貴史 西尾幡豆 委員 神谷 英史 刈谷 委員 榊原 基広 西尾幡豆 委員 高井 悟士 岡崎 委員 田口 真一郎 西尾幡豆 委員 竹内 雅紀 岡崎 委員 新美 泰樹 知多 委員 藤井 雅章 常滑 委員 宮原 健太郎 半田 委員
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所在地愛知県安城市的場 開業日1926/07/01 接続路線名鉄西尾線 隣接駅北安城(名鉄西尾線:新安城方面) 碧海古井?(名鉄西尾線:吉良吉田?方面) 訪問日2006/7/17 戻る
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2012年度版のカードはこちら 2011年度版のカードはこちら 1ページ目 2ページ目 3ページ目 4ページ目 5ページ目 6ページ目 7ページ目 8ページ目 9ページ目 10ページ目 11ページ目 12ページ目 13ページ目 14ページ目 15ページ目 16ページ目 17ページ目 18ページ目 コメント 1ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 6 阿部 慎之助 2 5 内海 哲也(限定) 3 5 阿部 慎之助 4 5 内海 哲也 編集 5 4 坂本 勇人 6 4 長野 久義 7 4 杉内 俊哉 8 4 山口 鉄也 編集 9 4 西村 健太朗 10 3 村田 修一 11 3 高橋 由伸 12 3 澤村 拓一 編集 13 3 ホールトン 14 3 藤村 大介 15 3 寺内 崇幸 16 3 谷 佳知 編集 17 3 高木 京介 18 3 マシソン 19 3 福田 聡志 20 3 亀井 善行 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/1 2ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 21 3 實松 一成 22 3 矢野 謙次 23 3 松本 哲也 24 3 石井 義人 編集 25 2 脇谷 亮太 26 2 ボウカー 27 2 ロペス 28 2 久保 裕也 編集 29 2 古城 茂幸 30 2 鈴木 尚広 31 2 小笠原 道大 32 3 宮國 椋丞 編集 33 2 小山 雄輝 34 2 高木 康成 35 2 アコスタ 36 2 香月 良太 編集 37 2 田原 誠次 38 2 中井 大介 39 2 加藤 健 40 2 加治前 竜一 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/2 3ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 41 2 大田 泰示 42 3 阿部 慎之助 43 3 内海 哲也 44 2 坂本 勇人 編集 45 2 長野 久義 46 2 杉内 俊哉 47 2 山口 鉄也 48 2 西村 健太朗 編集 49 1 村田 修一 50 1 高橋 由伸 51 1 澤村 拓一 52 1 ホールトン 編集 53 1 藤村 大介 54 1 寺内 崇幸 55 1 谷 佳知 56 1 高木 京介 編集 57 1 マシソン 58 1 福田 聡志 59 1 亀井 善行 60 1 實松 一成 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/3 4ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 61 8 矢野 謙次 62 1 松本 哲也 63 1 石井 義人 64 1 脇谷 亮太 編集 65 1 ボウカー 66 1 ロペス 67 1 久保 裕也 68 1 古城 茂幸 編集 69 1 鈴木 尚広 70 1 小笠原 道大 71 1 宮國 椋丞 72 1 小山 雄輝 編集 73 1 高木 康成 74 1 アコスタ 75 1 香月 良太 76 1 田原 誠次 編集 77 1 中井 大介 78 1 加藤 健 79 1 加治前 竜一 80 1 大田 泰示 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/4 5ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 931 3 菅野 智之(招待/ルーキー) 943 3 内海 哲也(イベント/エース) 955 - 原 辰徳(イベント/監督) 967 5 坂本 勇人(日本代表) 編集 968 5 阿部 慎之助(日本代表) 969 5 杉内 俊哉(日本代表) 970 5 長野 久義(日本代表) 1037 5 西村 健太朗(限定) 編集 1038 5 西村 健太朗(S1) 1039 4 村田 修一(S1) 1040 4 ホールトン(S1) 1041 4 マシソン(S1) 編集 1042 4 宮國 椋丞(S1) 1043 3 脇谷 亮太(S1) 1044 3 ボウカー(S1) 1045 3 ロペス(S1) 編集 1046 2 香月 良太(S1) 1047 2 隠善 智也(S1) 1048 2 横川 史学(S1) 1049 2 高口 隆行(S1) 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/5 6ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 1050 2 江柄子 裕樹(S1) 1051 2 大累 進(S1) 1052 2 橋本 到(S1) 1053 2 阿南 徹(S1) 編集 1054 3 西村 健太朗(S1) 1055 2 村田 修一(S1) 1056 2 ホールトン(S1) 1057 2 マシソン(S1) 編集 1058 2 宮國 椋丞(S1) 1059 1 脇谷 亮太(S1) 1060 1 ボウカー(S1) 1061 1 ロペス(S1) 編集 1062 1 香月 良太(S1) 1063 1 隠善 智也(S1) 1064 1 横川 史学(S1) 1065 1 高口 隆行(S1) 編集 1066 1 江柄子 裕樹(S1) 1067 1 大累 進(S1) 1068 1 橋本 到(S1) 1069 1 阿南 徹(S1) 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/6 7ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 1365 5 澤村 拓一(日本代表) 1366 5 内海 哲也(日本代表) 1367 5 山口 鉄也(日本代表) 1435 3 ロペス(招待/新戦力) 編集 1447 6 坂本 勇人(S1) 1459 5 坂本 勇人(S1) 1471 3 坂本 勇人(S1) 1483 5 杉内 俊哉(限定S1+) 編集 1484 5 杉内 俊哉(S1+) 1485 4 澤村 拓一(S1+) 1486 4 高木 京介(S1+) 1487 4 松本 哲也(S1+) 編集 1488 4 菅野 智之(S1+) 1489 3 鈴木 尚広(S1+) 1490 3 小山 雄輝(S1+) 1491 3 中井 大介(S1+) 編集 1492 2 笠原 将生(S1+) 1493 2 松本 竜也(S1+) 1494 3 杉内 俊哉(S1+) 1495 2 澤村 拓一(S1+) 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/7 8ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 1496 2 高木 京介(S1+) 1497 2 松本 哲也(S1+) 1498 2 菅野 智之(S1+) 1499 1 鈴木 尚広(S1+) 編集 1500 1 小山 雄輝(S1+) 1501 1 中井 大介(S1+) 1502 1 笠原 将生(S1+) 1503 1 松本 竜也(S1+) 編集 1742 5 原 辰徳(監督TS/赤SS) 1743 5 斎藤 雅樹(コーチTS/赤SS) 1838 3 阿部 慎之助(イベント/扇の要) 1850 3 山口 鉄也(イベント/中継ぎエース) 編集 1862 ジャビット 1875 6 内海 哲也(S2) 1887 5 内海 哲也(S2) 1899 3 内海 哲也(S2) 編集 1911 5 山口 鉄也(限定S2) 1912 5 山口 鉄也(S2) 1913 4 矢野 謙次(S2) 1914 4 脇谷 亮太(S2) 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/8 9ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 1915 4 ロペス(S2) 1916 3 小笠原 道大(S2) 1917 3 大田 泰示(S2) 1918 3 青木 高広(S2) 編集 1919 2 一岡 竜司(S2) 1920 2 野間口 貴彦(S2) 1921 2 辻内 崇伸(S2) 1922 2 今村 信貴(S2) 編集 1923 2 井野 卓(S2) 1924 2 立岡 宗一郎(S2) 1925 3 山口 鉄也(S2) 1926 2 矢野 謙次(S2) 編集 1927 2 脇谷 亮太(S2) 1928 2 ロペス(S2) 1929 1 小笠原 道大(S2) 1930 1 大田 泰示(S2) 編集 1931 1 青木 高広(S2) 1932 1 一岡 竜司(S2) 1933 1 野間口 貴彦(S2) 1934 1 辻内 崇伸(S2) 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/9 10ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 1935 1 今村 信貴(S2) 1936 1 井野 卓(S2) 1937 1 立岡 宗一郎(S2) 2251 5 江藤 智(コーチTS/赤SS) 編集 2252 5 川相 昌弘(コーチTS/赤SS) 2350 6 西村 健太朗(S2) 2362 5 西村 健太朗(S2) 2374 3 西村 健太朗(S2) 編集 2386 5 長野 久義(限定S2+) 2387 5 長野 久義(S2+) 2388 4 寺内 崇幸(S2+) 2389 4 亀井 善行(S2+) 編集 2390 4 ボウカー(S2+) 2391 3 香月 良太(S2+) 2392 3 橋本 到(S2+) 2393 3 笠原 将生(S2+) 編集 2394 2 公文 克彦(S2+) 2395 2 越智 大祐(S2+) 2396 2 リン イーハウ(S2+) 2397 2 鬼屋敷 正人(S2+) 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/10 11ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 2398 3 長野 久義(S2+) 2399 209 寺内 宗幸(S2+) 2400 2 亀井 義行(S2+) 2401 2 ボウカー(S2+) 編集 2402 1 香月 良太(S2+) 2403 1 橋本 到(S2+) 2404 1 笠原 将生(S2+) 2405 1 公文 克彦(S2+) 編集 2406 1 越智 大祐(S2+) 2407 1 リン イーハウ(S2+) 2408 1 鬼屋敷 正人(S2+) 2674 5 久保 裕也(TS/赤SS) 編集 2675 5 小笠原 道大(TS/赤SS) 2770 クロマティ(限定外国人OB) 2788 3 長野 久義(イベント/切り込み隊長) 2800 3 坂本 勇人(イベント/スラッガー) 編集 2824 5 ロペス(S3/青SS) 2825 5 ロペス(S3) 2826 5 澤村 拓一(S3) 2827 4 石井 義人(S3) 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/11 12ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 2828 4 中井 大介(S3) 2829 4 青木 高広(S3) 2830 3 アコスタ(S3) 2831 3 一岡 竜司(S3) 編集 2832 3 立岡 宗一郎(S3) 2833 2 岸 敬祐(S3) 2834 2 河野元貴(S3) 2835 2 辻 東倫(S3) 編集 2836 3 ロペス 2837 3 澤村拓一 2838 2 石井義人 2839 2 中井大介 編集 2840 2 青木 高広(S3) 2841 1 アコスタ(S3) 2842 1 一岡 竜司(S3) 2843 1 立岡 宗一郎(S3) 編集 2844 1 岸 敬祐(S3) 2845 1 河野 元貴(S3) 2846 1 辻 東倫(S3) 3222 4 脇谷亮太(招待) 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/12 13ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 3234 5 高橋 由伸(TS/赤SS) 3235 5 谷 佳知(TS/赤SS) 3236 5 村田 修一(TS/赤SS) 3318 5 菅野 智之(S3+/青SS) 編集 3319 5 菅野 智之(S3+) 3320 4 高橋 由伸(S3+) 3321 4 實松 一成(S3+) 3322 4 香月 良太(S3+) 編集 3323 4 笠原 将生(S3+) 3324 3 高木 康成(S3+) 3325 3 加藤 健(S3+) 3326 3 井野 卓(S3+) 編集 3327 2 市川 友也(S3+) 3328 2 坂口 真規(S3+) 3329 3 菅野 智之(S3+) 3330 2 高橋 由伸(S3+) 編集 3331 2 實松 一成(S3+) 3332 2 香月 良太(S3+) 3333 2 笠原 将生(S3+) 3334 1 高木 康成(S3+) 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/13 14ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 3335 1 加藤 健(S3+) 3336 1 井野 卓(S3+) 3337 1 市川 友也 3338 1 坂口 真規(S3+) 編集 3540 4 藤村 大介(招待/あの夏のヒーロー) 3680 6 村田 修一(S3++) 3692 5 村田 修一(S3++) 3704 3 村田 修一(S3++) 編集 3716 5 石井 義人(TS/赤SS) 3717 5 亀井 義行(TS/赤SS) 3718 5 杉内 俊哉(TS/赤SS) 3804 6 山口 鉄也(S4) 編集 3816 5 山口 鉄也(S4) 3828 3 山口 鉄也(S4) 3840 5 マシソン(S4/青SS) 3841 5 マシソン(S4) 編集 3842 5 矢野 謙次(S4) 3843 4 谷 佳知(S4) 3844 4 福田 聡志(S4) 3845 4 鈴木 尚広(S4) 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/14 15ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 3846 3 田原 誠次(S4) 3847 3 加治前 竜一(S4) 3848 3 江柄子 裕樹(S4) 3849 3 河野 元貴(S4) 編集 3850 2 田中 太一(S4) 3851 2 高橋 洸(S4) 3852 3 マシソン(S4) 3853 3 矢野 謙次(S4) 編集 3854 2 谷 佳知(S4) 3855 2 福田 聡志(S4) 3856 2 鈴木 尚広(S4) 3857 1 田原 誠次(S4) 編集 3858 1 加治前 竜一(S4) 3859 1 江柄子 裕樹(S4) 3860 1 河野 元貴(S4) 3861 1 田中 太一(S4) 編集 3862 1 高橋 洸(S4) 4064 5 桑田 真澄(限定OB) 4065 5 長嶋 茂雄(限定OB) 4066 5 堀内 恒夫(限定OB) 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/15 16ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 4067 5 松井 秀喜(限定OB) 4124 5 阿部 慎之助(メモリアル/赤SS) 4125 5 内海 哲也(メモリアル/赤SS) 4140 5 阿部 慎之助(メモリアル) 編集 4141 5 内海 哲也(メモリアル) 4156 5 高橋 由伸(S4+/青SS) 4157 5 高橋 由伸(S4+) 4158 5 ホールトン(S4+) 編集 4159 4 藤村 大介(S4+) 4160 4 小山 雄輝(S4+) 4161 4 アコスタ(S4+) 4162 3 公文 克彦(S4+) 編集 4163 3 大累 進(S4+) 4164 3 今村 信貴(S4+) 4165 3 阿南 徹(S4+) 4166 3 坂口 真規(S4+) 編集 4167 3 高橋 由伸(S4+) 4168 3 ホールトン(S4+) 4169 2 藤村 大介(S4+) 4170 2 小山 雄輝(S4+) 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/16 17ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 4171 2 アコスタ(S4+) 4172 1 公文 克彦(S4+) 4173 1 大累 進(S4+) 4174 1 今村 信貴(S4+) 編集 4175 1 阿南 徹(S4+) 4176 1 坂口 真規(S4+) 4390 6 ロペス(S4+) 4402 5 ロペス(S4+) 編集 4414 3 ロペス(S4+) 4426 5 槇原 寛己(限定OB) 4427 5 篠塚 和典(限定OB) 4428 5 江川 卓(限定OB) 編集 4429 5 張本 勲(限定OB) 4430 5 王 貞治(限定OB) 4489 5 阿部 慎之助(サインカード) 4490 5 内海 哲也(サインカード) 編集 4513 シスタージャビット 4528 5 中井 大介(S5/青SS) 4529 5 中井 大介(S5) 4530 5 寺内 崇幸(S5) 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/17 18ページ目 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 番号 ★ 名前 編集 4531 4 加藤 健(S5) 4532 4 橋本 到(S5) 4533 4 今村 信貴(S5) 4534 3 隠善 智也(S5) 編集 4535 3 中井 大介(S5) 4536 3 寺内 崇幸(S5) 4537 2 加藤 健(S5) 4538 2 橋本 到(S5) 編集 4539 2 今村 信貴(S5) 4540 1 隠善 智也(S5) 4708 5 澤村 拓一(限定セレクション/赤SS) 4709 5 松本 哲也(限定セレクション/赤SS) 編集 4732 6 マシソン(S5+) 4744 5 マシソン(S5+) 4756 3 マシソン(S5+) 4768 5 高木 京介(S5+/青SS) 編集 4769 5 高木 京介(S5+) 4770 5 青木 高広(S5+) 4771 4 田原 誠次(S5+) 4772 4 阿南 徹(S5+) 編集 抽出テーブル:テーブル-選手名鑑/巨人2013/18 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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本編目次(0~50話) No. タイトル 時間 登場人物 作者 000 オープニング 阿良々木暦、戦場ヶ原ひたぎ、影谷蛇之、水倉りすか、水倉神檎、真庭蝙蝠、真庭人鳥 ◆rOyShl5gtc 001 しかつもんだい編(前編)しかつもんだい編(後編) 深夜 供犠創貴、無桐伊織 ◆rOyShl5gtc 002 2話 深夜 阿良々木暦、神原駿河、哀川潤 ◆T7dkcxUtJw 003 3話 深夜 傍系の病院坂迷路、兎吊木垓輔、式岸軋騎、串中弔士 名無しさん 004 めいろマイマイ 深夜 八九寺真宵、病院坂迷路 ◆iaNM/KCMCs 005 5話 深夜 零崎人識、玖渚友 ◆iTZECfXJ4g 006 錯綜思考(策創試行) 黎明 奇野頼知、萩原子荻、石凪萌太 ◆wUZst.K6uE 007 ボルトキープの再開 深夜 零崎曲識 ◆rOyShl5gtc 008 たかしフォックス 深夜 時宮時刻、西東天、羽川翼 名無しさん 009 試験開始 深夜 西条玉藻、紫木一姫、零崎双識 ◆iTZECfXJ4g 010 不運の結果(風雲の経過) 深夜 匂宮出夢、櫃内夜月、千石撫子 ◆wUZst.K6uE 011 11話 深夜 真庭人鳥、誰でもない彼女 ◆kCGp90my/U 012 死闘(四闘) 深夜 闇口憑依、ツナギ/繋場いたち、真庭鳳凰、千賀てる子、鑢七実 名無しさん 013 13話 深夜 闇口濡衣、左右田右衛門左衛門 ◆kCGp90my/U 014 世界の終わり、正しくは始まり(前編)世界の終わり、正しくは始まり(中編)世界の終わり、正しくは始まり(後編) 深夜 戯言遣い、戦場ヶ原ひたぎ ◆wUZst.K6uE 015 15話 深夜 想影真心 ◆kCGp90my/U 016 16話 深夜 櫃内様刻 ◆T7dkcxUtJw 017 17話 深夜 鑢七実、奇策士とがめ、否定姫 ◆kCGp90my/U 018 血の枷(智の加勢) 深夜 水倉りすか、病院坂黒猫 ◆iTZECfXJ4g 019 虚刀『鑢』対人類最終『橙なる種』 深夜 鑢七花、想影真心、真庭狂犬 名無しさん 020 ≪自殺志願≫の捜索 深夜 零崎双識 ◆kCGp90my/U 021 偽装観(疑想感)《前編》偽装観(疑想感)《後編》 早朝 奇野頼知、萩原子荻、石凪萌太 ◆wUZst.K6uE 022 開戦時刻 深夜 羽川翼、西東天 ◆wUZst.K6uE 023 過去の彼方(仮虚の刀) 黎明 鑢七花、想影真心、四季崎記紀 ◆kCGp90my/U 024 誰事(戯言) 黎明 戯言遣い、戦場ヶ原ひたぎ、左右田右衛門左衛門 ◆kCGp90my/U 025 真庭忍軍最古vs相生忍軍最後 黎明 真庭狂犬、左右田右衛門左衛門 ◆kCGp90my/U 026 逢魔が時(大凶刻)《前編》逢魔が時(大凶刻)《後編》 早朝 鑢七実、奇策士とがめ、否定姫、時宮時刻 ◆wUZst.K6uE 027 停まらない害悪(染まらない帷幄) 早朝 兎吊木垓輔 ◆iTZECfXJ4g 028 不殺の刀と不生の刀《前編》不殺の刀と不生の刀《後編》 早朝 鑢七花、想影真心、四季崎記紀左右田右衛門左衛門、零崎人識、玖渚友 名無しさん 029 神はあまり役に立たない? 早朝 真庭鳳凰 ◆kCGp90my/U 030 30話 深夜 病院坂迷路、八九寺真宵、零崎曲識 ◆T7dkcxUtJw 031 死者一人(小さき鳥) 深夜 真庭人鳥、誰でもない彼女 ◆T7dkcxUtJw 032 メイドが行く!(冥土に逝く?) 早朝 千賀てる子 ◆kCGp90my/U 033 末路(順)《前編》末路(順)《後編》 早朝 奇野頼知、萩原子荻、石凪萌太、羽川翼、西東天 ◆wUZst.K6uE
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まとめサイト作成支援ツールについて @wikiにはまとめサイト作成を支援するツールがあります。 また、 #matome_list と入力することで、注目の掲示板が一覧表示されます。 利用例)#matome_listと入力すると下記のように表示されます #matome_list
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世界の終わり、正しくは始まり(中編) 「ところで」唐突に、声の調子が真剣なものに変わる。 「あなた、どうしてここにいるのかしら」 「………?」 どうして………? それは、ぼくが今一番したい質問なのだけれど。 「私と同じく、強制的に連れてこられてここにいるのかしら。それともまさか、自分から望んでここへ来たとか? 何をさせられるのか知った上で、この悪趣味な首輪の中に、自分の首を突っ込んだとか?」 「………」 あり得ない、とぼくは思う。少なくとも、ぼく自身は。 「別に、あり得ないことじゃないわよねえ」 しかし彼女は、そんな風に言う。 「大層な“ごほうび”も出るみたいだし、向こう見ずな人間が何匹釣り針に掛ったって、別に不思議ともなんとも思わないわ。欲にまみれた俗物たちの醜い蹴落とし合い。『見世物』としては最高の部類なんじゃないかしら。いつか読んだギャンブル漫画を思い出すわ」 「………」 欲するものがあるから、得られる機会があるから、そこへ手を伸ばす。 その手で奪うことになろうとも。逆に、何かを失うことになろうとも。 欲望は人を鈍磨させる。 ぐい、と、後頭部への圧力が増す。殴られた部分に、鈍痛がぶり返す。 「本当、吐き気がするわ」 まさしくそれは、吐き棄てるような口調だった。 「どうしてこう、次から次へと変な物ばっかり寄ってくるのかしら。普通にしていたいだけなのに、まともな人間でいたいだけなのに、それがいけない事? 殺し合え? 馬鹿じゃないの? 最後の一人になれ? まずあなたが死になさいよ。如何なる望みもくれてやる?」 そんなこと、いったい誰が望んだっていうのよ———。 絞り出すような声音で、彼女は言った。 「私を、私たちを巻き込まないでよ。もう沢山なのよ、こんなこと」 「………………」 それを、ぼくに言うのはお門違いだ。 ただの八つ当たりにしか、それはならない。 実際それは、八つ当たりのつもりで放った言葉だったのだろう。 他に言うことは無いとでもいうように、後ろからの声はぱたりと止んだ。無言の中に、二人分の足音だけが静かに続く。 無人の静寂とは、また別の種類の静寂。 ————。 しかし彼女は、わかっているのだろうか? 今この状況で、そんな言葉を言ったということが、一体どんな意味を持つのかということを。 もしも彼女が、生き残るつもりでいるというのなら、この悪夢から、生きて逃れたいというのなら——— たとえ相手が、通りすがりの脇役だったところで。 取るに足らない、場繋ぎ役の道化だったところで。 そんな言葉は、ここで吐くべきじゃあなかった。 「全くの同意見だね。笑えるくらいに吐き気がするし、滑稽なくらい馬鹿みたいだ。ただ君が思い浮かべたっていう漫画、多分ぼくも読んだことがあるやつだと思うけど、あれは名作だとぼくは思うね。あの緊迫した雰囲気は凡人に出せるようなものじゃない」 微かな動揺を背後から感じる——ことが可能なほど、ぼくは器用じゃない。 「『一杯の茶のためなら、世界なぞ滅んでもよい』——ドフトエフスキーだっけ? 人間の欲望ってまさにそんな感じだよね。身体は張るもので、命は懸けるもので、肉は斬らせるものだってね。一秒の幸福の得るために、永劫の世界でも紙クズ同然の扱い。大した等価交換だよ」 「ちょっと」 後頭部に、再び軽い衝撃。 「誰が喋っていいと許可したの? 勝手な行動はするなと、再三に渡って警告したはずよ」 「散々疑問符付きで話しかけておいて、返答すら許可しないって方がおかしいとぼくは思うけど。ぼくの話はそんなに警戒すべき要素なのかな。たとえ奴隷が相手だとしても、必要以上に自由を剥奪するのは、君自身のためとしても良くない」 確認はできないけれど、相手が苛立った表情をしているのが容易に想像できる。 「……口を開くだけならまだしも、減らず口まで許可するつもりはないわよ」 「軽口も教養の内だと思うけどね」 「……口で言ってもわからないみたいね」 敵意を一層、強烈に感じる。確認せずとも、声の調子だけで、はっきりとわかるくらいに。 「言葉が理解できないのだったら、鉛弾はどうかしら。そんなにご所望なら、引き金くらいいくらでも引いてあげるわよ。二発でも三発でも、あなたの口が大人しくなるまで」 後頭部への圧力は、中へめり込まんばかりに強くなっていた。本気で痛い。 「黙るつもりがないなら、本当に殺すわよ」 「無駄だよ」 容赦のない敵意(と痛み)にあてられながらも、平静を保った口調でぼくは言う。 「そんな脅し文句、ぼくには通じない。ぼくは既に、今のきみがぼくを殺すことができないことを絶対的に確信している。なぜならきみがその手に持って、ぼくの頭に突きつけ続けているそれは、拳銃の類なんかじゃないからだ」 ◆ ◆ ◆ 時代がかった町並みを通り過ぎ、ぼくたちは雑木林の中を歩いていた。林をふたつに分けるようにして一本の道がまっすぐ通っており、真上を見れば、木々に遮られることなく真っ暗な夜空を見ることができる。 こうして歩いていると妙な閉塞感を感じる。木々の間隔はまばらで、昼間であれば明るいと思えるくらいの林ではあったが、今は夜の闇のせいで、明かりのないトンネルの中を進んでいるような気分だった。 「『最初からすべてお見通し』——みたいな言い方になりそうでちょっと嫌だけど、おかしいと思っていたのは、きみが病院でぼくの背後から声をかけてきた、あの時からだった」 ぼくは前を向いたまま、独り言のように自分の後ろを歩く相手へと語りかける。顔の見えない、名前すら知らない相手と話すというのは、どうもやり辛い。 「きみはあの時、二つの音を発したね。きみの『動かないで』の声と、銃声一発。この場合、字面的に音と言うより声と言うべきかな? まあ、どっちでもいいんだけど」 冷徹な「Freeze」の声と、鋭くも乾いた破裂音。 「とにかくその二つの声を聞いたことによって、ぼくはきみが銃器の類を所持していると判断したわけだ」 あるいは、判断させられた——なのか。 ぼくは続ける。 「今更のようだけど、ぼくはあの時、きみが拳銃の類を構えているのをこの目で確認していない。ぼくが後ろを振り返らなかったから——否、きみが振り返らせなかったからだ。あの時から今に至るまで、ずっとね」 もっともあの薄暗い廊下だったら、離れた場所に立つ相手の持っている物なんて、ぱっと見ただけじゃわからなかっただろうけど。 「シュレディンガーじゃないけど、ぼくが目で見ていない以上、ぼくにとってきみが持っているのが拳銃の類でない可能性は存在する。ここまでは当然、可能性の話に過ぎない。ただそう考えた場合、あの時の一連の流れの中に、ある一つの事実を見出すことができる」 「回りくどい言い方はよしなさい。聞いててうざいわ」 苛立った声が、後ろから飛ぶ。 「推理小説の解答編みたいな形式、私は嫌いなの。無駄に演出的な順序立てして話したり、無駄に引き延ばしたような台詞をダラダラ何行も連ねたり。たいていの解答編は一ページもあればまとめ可能なんだから、あなたもそうなさい」 身も蓋も有りはしない。 回りくどいのは認めるけれど。 「まあ、努力はするよ………ともかく、もしきみがあの時に銃弾を発射したのだとしたら、銃声が聞こえたのはなんら不自然なことじゃない。ここで問題にされるべきは、聞こえなかった音のほうだ」 「聞こえなかった——ですって?」 “世界で唯一の音であるかのように、くっきりと響く残響音”。 足りない音が、あの場所にはひとつあった。 「銃火器の類は、派手な音を鳴らすのが特徴だ。ただし、音を出すのは何も銃本体だけじゃない。あの時足りなかった音ってのは、弾丸が鳴らす音の方さ」 銃を発砲すれば、当然のこと銃弾が飛ぶ。 発射音の後には、着弾音、または跳弾音が聞こえなければおかしい。 あの閉めきった建物の中で発砲すれば、弾丸は必ず、ぼくからそう遠くない所に着弾する。コンクリの壁やリノリウムの床に当たれば、それなりの音が響くはず。ガラスや調度品に命中すればいわずもがなだ。 「空砲が発射されたって可能性もあるけれど、このゲームの主旨から言って、あっち側がわざわざ空砲入りの銃を支給するってのはどうしても腑に落ちない。きみに銃弾を改造するスキルがあったとしても、空砲を撃たなきゃならない理由なんてない」 淡々と、あくまで淡々と。 ぼくは、言葉を紡いでゆく。 「あの時、弾丸は発射されていなかった。推理ってわけじゃないから、あくまで妥当性の問題ではあるけれど、きみが初めから銃器を所持していないと考えるのは妥当じゃないとは言えない」 「だから回りくどいのよ、この演説家気取り」 相変わらず、声は冷たいながらも苛々としていた。今まで黙って聞いてくれただけ良かったのかもしれない。 相変わらず、声は冷たいながらも苛々としていた。今まで黙って聞いてくれただけ良かったのかもしれない。 「あなた、大事なとこを無視してるじゃない。銃声じゃあないっていうなら、最初の音は何だっていうつもり?」 最初の音というのは、あの破裂音のことだろう。 「さあね、君の持ち物を把握してる訳じゃないから、そこは何とも言えない所だけど。銃声に代わる音を出せるような道具——例えば火薬玉みたいな物を使ったのかもしれないし、きみが自分の声で作った音だったのかもしれない」 そういう声帯模写って聞いたことあるし。 「無茶苦茶ね。暴論と言い換えてもいいわ」 「そのへんは、きみの暴言とおあいこってことで」 「自惚れないで。私の暴言は、暴徒や暴動や暴風雨よりもずっと暴力値が高いのよ」 ………暴力値? 「じゃあ今のぼくが持つ情報だけを用いて、あの破裂音の正体を推測してみようか」 ぼくは続ける。 「きみの持ち物は把握してないと言ったけど、ぼく自身の持ち物は既に確認してる。あれを見て思ったのは、このデイパックが全員に与えられているとしたら、中身はみんな一緒なのか、それともみんなバラバラなのかってことだ」 その辺の説明が全然されていなかったから、杜撰だと思ったのだけれど。 「今、きみの荷物と比較できればいいんだけれど、仮にきみが教えてくれたところで、それを鵜呑みにするのはあまりにナンセンスだ。だからやっぱり明確なことは言えないけれど、ある程度、推測することくらいはできる。 ぼくの持っている荷物のなかで、注目すべきは——注目しないべきは、といった方がいいのかな。生き残り——サバイバルという言葉を、今ぼくたちがいる状況を表す言葉として用いるなら、地図、食糧、コンパス、時計、懐中電灯。 この5つは、言うなれば『あって当たり前』の物として類別することができるんじゃないかな。普通のキャンプですら必要必需品のアイテムだしね。むしろこれじゃ足りないくらいだ。 病院から出てすぐ、きみはぼくのデイパックからこの懐中電灯を取ってぼくに渡したね。最初からそれが入ってるのを知ってるみたいに。多分きみも、自分の荷物に懐中電灯があったからぼくのデイパックにもそれが入っていると予想していたんじゃないのかい? で、この中で銃火器の代わりになりそうな道具はあるかな——まあ、ないね。武器になりそうな物すらないね——じゃあ、銃声の代わりになりそうな物は? 建物の中で反響するくらいの破裂音を奏でることができそうな物は? ここで、今度こそ注目すべきものがひとつある。 懐中電灯だ。 なんの変哲もない、コンビニでも売ってるような普通の懐中電灯だね。つまり普通に考えるなら、この懐中電灯の中には電池が組み込まれているはずだ。 これ以上勿体ぶるのは忍びないから、この際はっきり言ってしまおう。 きみは乾電池を破裂させることで、その破裂音を銃声の代わりにしたんだ。 乾電池を火にくべると——つまり加熱することで、乾電池は爆発する。他ならぬきみ自身が言っていたことだ。熱源をどうやって確保したのかはわからないけど、あそこは病院だし、可燃物とかは容易に確保できそうな気がするね。 そういえば、乾電池とスチールウールを組み合わせることで火を起こすことができるとか聞いたことあったかな。まあ、その辺は完全に想像の域かな。熱を加えてから破裂するまでのタイムラグが問題だけれど、熱の強さ次第では、破裂するまでの時間を限りなく短縮できる。 ぼくにあの音を聞かせれば取りあえずは良かったんだろうし、あの時はたまたまきみが『動くな』と言った直後に爆発したのかもしれない———とまあ、今のぼくに推測できるのはこのくらいかな。 ついでに言うなら、きみがわざわざぼくのデイパックから懐中電灯を取って渡したのは、自分の懐中電灯が使えなかった状態だったからじゃないかな。電池が入っていなければ、ただの筒だからね、 そしてぼくの後頭部に押し当てられているこれが、正にその『ただの筒』となった、懐中電灯だったとしたら———」 「………………」 「………………」 「………………」 「………………」 しばらくの間、沈黙が場を支配する。土を踏む音だけが二人分、一定間隔を保って続く。 「………勘違いしないでよね」 数十秒に渡る沈黙の後、ようやくといった感じで彼女は声を発する。 「別に、あなたのために今まで黙って聴いてたわけじゃないんだからね………あまりに馬鹿馬鹿し過ぎて、口を挟む気にもならなかっただけなんだからね………」 脱力感全開の口調だった。 新ジャンル、脱力系ツンデレ。 「…さっき、推理小説の解答編みたく、って言ってた自分が馬鹿だったことを認めるわ……こんな糞っ滓みたいな推理、実際に小説に使ったら社会的に死刑よ」 「だから推理じゃないって」ぼくはなるべく相手を刺激しないように言う。「ただの戯言さ」 「そう、じゃあおあいにくさま。戯れるための言葉なんて、私はこれっぽっちも聞きたくはないの」 放たれる敵意に、殺意が混じったように感じた。それは単に、ぼく自身の危機感から生じた感覚だったのかもしれないけれど。 「本当に言葉じゃわからないみたいね——もういいわ。これ以上そんな妄言を撒き散らすつもりなら、とっとと」 「報告ならいいんだろう?」 「は?」 ここで主導権を渡すわけにはいかない。 ここからが、本当のぼくのターンなのだから———。 「何かあったら即座に報告するよう、ぼくに言ったのはきみだろ? 実はさっきから、報告すべき事態が生じているんだけれど」 「………何よ、さっさと言いなさい」 「実はね——」 ざり、と。 靴の裏で、地面の感触を確かめるように擦る。 「ぼくの後ろ——つまりきみの後ろでもあるわけだけど、誰かいる。さっきからずっと、ぼくらを付けてきている」 ◆ ◆ ◆ 彼女がぼくから注意をそらしたかどうかも、思わず後ろを振り返ったかどうかも、前を向いたままのぼくからは確認することはできない。 だから、これはほとんど賭けのようなものだった。 両膝を曲げ、両手を前に出し、身体を思いきり低く屈める。地面に這いつくばるような低姿勢のまま、後ろ回し蹴りのようにして、背後の相手に足払いを繰り出す。 小さな悲鳴とともに、ようやく視界に捉えることができた人影が、地面に仰向けに転がる。素早く立ち上がって追撃を仕掛けようとするが、焦りのせいかバランスを崩してしまい、立ち上がるのが一瞬遅れる。 その一瞬の間に、相手は体勢を整えようと、両手両足の力を使って後方へと飛び退る。林の中へ逃げ込む算段か。 中途半端な姿勢のまま、ぼくは懐中電灯を相手へと向ける。突然の光を受け、相手が眩しそうに目を細めるのが、闇の中に浮かび上がるようにして見えた。 その隙にぼくは立ち上がり、一気に相手との距離を詰める。右手に持った黒い塊のような何かを、相手がこちらへと向けてくる。ぼくは懐中電灯を武器に、その右手を思いきり薙ぎ払った。 「………っ!」 相手の右手が、あさっての方向へと弾き飛ばされる。抑圧したような悲鳴が漏れたのが聞こえたが、それでも手に持った何かを離さなかったのは、流石と言うべき所なのだろうか。 懐中電灯を離し、硬直した相手の右手首を捕える。そのまま押し倒すように地面へ組み伏せようと、左手に力を込める。 「………!? う………っわ!!」 刹那、自分の身体が空中へと浮かぶのを感じた。視界がぐるりと反転し、逆さまの木々が暗闇のなかに見える。戸惑う暇もなく、ぼくは頭を地面に向けたまま落下する。 「———ぐあっ!!」 頭から着地することは何とか避けたが、肩と背中をしこたま地面へ打ち付ける。衝撃が脳を効果的に揺さぶる。 巴投げ———! ぐらぐらと揺れる頭で、どうにか理解する。ぼくが相手の右手を掴んだ時、空いた状態の左手は、既にぼくの襟元を捕えにかかっていたのだろう。 畜生。 ぼくは小さく毒づく。素人じゃない。闘い慣れてる。 地面の上を転がりながら林の中へと逃げ込み、なんとか体勢を整えて相手に向き直る。相手の方も既に起き上がって、少し離れた所から、こちらをじっと見つめている。 両目は既に、暗闇に順応している。ぼくはようやく、相手の姿をはっきりと目に捉えることができた。 声でわかった通り、女の子。 服装は、ブラウスにプリーツスカート。明かりがないためよくは見えないが、その簡素な雰囲気から、学校の制服のようにも見える。 思っていたより、ずっとたおやかで華奢に見える体躯。背もそれほど高くはない。ぼくと同じくらいか。 そして、右手に持った何か。 否——もう「何か」ではない。ぼくにはそれが何なのか、明確に理解できている。 突如、その黒い塊から閃光が放たれる。鼓膜を掻き乱す不快な音とともに、稲妻のようにほとばしる蒼白い閃光。 冗談のように全身が粟立つ。いや、もう冗談では済まない。 ぼくにとっては、ある意味拳銃よりも驚異に値する代物。 「スタンガン——か」 ぼくは思わず声に出して言う。それが、まったく意味のない行為だと知りながら。 あれが今までずっと、ぼくの後頭部へと押し当てられていたわけだ。余裕ぶって講釈かましてた自分を馬鹿らしく感じる。 相手の右手が、再びこちらへと向けられる。 そして、全身から放たれる敵意。 先程まで背中で受けていた敵意を、ぼくは真正面から受け止める。 敵意。 敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意、敵意。 敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意敵意! 今までのそれとは、まるで比べ物にならない。 敵意だけでは恐怖に足りないなんて、とんだ戯言だった。ここまで研ぎ澄まされた敵意、中途半端な殺意よりよっぽど恐怖に値する。 じり、と、少女がこちらへ一歩踏み出す。 こちらから仕掛けた時点で、既に話し合いの機会は失われたも同然だった。奇襲をかけて主導権を握り、なんとか説き伏せるつもりでいたのだが———失敗した。 少女の双眸は、さながら獲物を狩る虎だった。 虎視眈々。言葉として填りすぎだ。 「ったく……結局こうなるのかよ………!」 デイパックを肩から外し、地面へと投げ落とす。相手の背中は既に空いているようだった。先手を取られた気分で、ぼくは臨戦体勢をとる。 こちらは徒手、あちらには凶器。それだけで既に、決定的とも言える開きだ。 でも、こちらに勝算がないわけではない。 膠着を解き、相手が先に攻撃体勢へと移る。 右手を向けたまま、こちらへ飛びかかってくる少女。ぼくは咄嗟にバックステップで後方へと下がる——かのように見せかけ、さりげなく足に引っ掛けておいたデイパックを、蹴り込むようにして相手へと飛ばす。 足による投擲。当然それは命中精度に欠けるもので、デイパックは少女の右脇を抜けるような軌道で飛んでいったが、相手はそれに少なからず動揺したらしく、両手で身体をかばうような姿勢になる。 右手が引っ込んだその隙に、跳躍するように地面を蹴って相手へと接近。突き出されるスタンガンを仰向けに倒れるように避けながら、スライディング気味に蹴りを繰り出す。 回避と攻撃の複合。 しかし一度足払いをくらっているせいか、ぎりぎりの所で回避される。ぼくの頭上を飛び越えるようにしての強引な回避。結局地面へ転がったようだが、うまいこと受け身をとったようで、即座にこちらへ向き直る。 やはり一筋縄ではいかない。ぼくも即座に起き上がり、続けて攻撃を仕掛けようとする。 「………がっ!?」 顔面に激痛が走る。右目の下辺りに、何かがぶつかったような感覚。何か投げつけられたか、と、意外に冷静な頭で思う。 地面にぼとりと落ちたそれを見ると、さっきぼくが投げ捨てた懐中電灯だった。起き上がり様に拾っていたらしい。人のことは言えないが、油断のならない真似をする。 まずい——脳が焦りを訴える。投擲により隙を作ってからの攻撃。その点で、奇しくもぼくと相手の戦略は共通していた。 違うのは、投擲により生じた隙の大きさ。顔面に衝撃を受け、反射的に目を閉じてしまっている状態。この状況下で、それは永遠にも匹敵する隙。 そしてもうひとつ。 相手にとって、ぼくに一撃でも叩き込むことができれば、この勝負は決まる。素手のぼくとは、一撃の殺傷力が違う。 ここへきて、護身用というオチもあるまい。 一撃必殺。 スタンガン。 「く………ああぁ!!」 目を開くより先に、ぼくは右側へ向けて力の限り跳躍した。飛んだ先に木が立っていたら、もろに頭から激突していた形だったが、幸いぼくの身体が味わったのは、地面との衝突による衝撃だけだった。 顔を向けると、さっきまでぼくが立っていた場所にスタンガンを突き出している少女が見えた。本気で際どい所だったらしい。 有無を言わさず、少女が追撃をかけてくる。倒れている状態のぼくへ容赦なく振るわれるスタンガン。それを回避しつつ、何とか起き上がろうとする。 しかし相手はそれを許さなかった。スタンガンに気を取られている隙に、強烈なローキックを足首に見舞われる。ぼくは三度倒されて、地面との再会を果たす。どうやらぼくは、このパターンがよほどお気に入りのようだ。 仰向けに倒れたぼくを、毒牙を携えたような瞳で見下ろしてくる少女。スタンガンが構えられる。いつかの情景が脳裏にフラッシュバック。 どうする、考えろ。状況を打開しろ。見下ろされるのはこれで何度目だ? その時は何を相手にしていたのだっけ。鉈? ナイフ? 拳銃? いや拳銃は違う。あの時上から拳銃を構えてたのはぼくの方だ。確か無様にかわされてしまったのだっけ。あれはどうやって——— ぶん、と。 スタンガンを持った右手が、顔面へ真っ直ぐに降り下ろされる。 眼前に迫る、蒼白い閃光。 「う、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」 ぼくは左腕を、大きく弧を描くようにして振りかざした。上半身の力だけをフルに使い、振り下ろされる右腕に対し、横薙ぎの掌底を叩き込む。 「く———うっ!」 軌道をずらされた右腕の一撃は、ぼくの頭部の右脇へと突き刺さる。紙一重。そのまま相手の右腕を掴み、渾身の力で引き倒す。 しかし相手も只では転ばない。倒れ様に、ぼくの顔面に蹴りを打ち込んでくる。防御が間に合わず、もろに喰らってしまう。 「か………は………!」 身体を引くことで衝撃を軽減することはできたが、そのぶん大きく吹っ飛ばされてしまう。本当、今日は色々と飛ぶ日だ。 痺れる頭をどうにか制御し、立ち上がる。よし、とりあえず危機は回避した。まだいける、まだいけるぞ、ぼく。 蹴撃が思いのほか効いた風を装って、ぼくはよろよろと近くの木にもたれかかる。それを見て、勝機を得たとばかりに突っ込んでくる少女。 フェンシングの剣のように突き出されるスタンガン。 その一撃は、今度は空を切らなかった。 スタンガンの先端が、ぼくのジャケットへぐさりと突き刺さる。 飛び散る火花。ほとばしる閃光。煙を上げて焼け焦げるジャケット。 そして——— 結果焼け焦げたのは、ぼくのジャケットだけだった。 「………くっ!!」 少女の焦ったような声。彼女がスタンガンを突き出してくると同時に、ぼくは自分のジャケットを、スタンガンめがけて投擲していた。 それは防御の意味もあったが、もうひとつ、広げられたジャケットを暗幕として使う、という目的もあった。 今の一撃によって、彼女は放電時の閃光を、暗闇に慣れた状態の両目で至近距離からもろに受けた形になったはずだ。対してぼくの方は、大きく広げられたジャケットに遮られ、閃光が届くことはない。 狂わされた視覚、ジャケットに覆われたスタンガン。 その隙はもはや、永遠にも等しい。 ぼくは背後の木を反動に使い、一足飛びに距離を詰める。しかし少女は退かない。絡んだジャケットごと、右手を前に突き出してくる。 しかしその攻撃は、まるで方向の定まらない一撃。 捨て身の一撃というには、あまりにも温い。 突き出される右手へ、叩き下ろすように手刀を放つ。がくん、と右手が崩れ落ち、ジャケットが地面にはらりと落ちる。現れた少女の右手は、空だった。 ぼくの両手が、少女の手首をふたつ同時に捉える。 投げ技を仕掛ける隙は与えない。飛びかかった勢いそのままに、全身を使って体当たりをかます。相手のバランスが後ろへ崩れたところを狙い、一気に両手に力を込め、叩き付けるようにして地面へと押し倒す。 打ち付けた両腕から、鈍い衝撃が全身ヘと伝わる。だが掴んだ両手は離さない。 かふ、と、苦しげに息を吐く音が少女の口から聞こえる。 それが終了の音だった。 林の中に、再び静寂が戻ってくる。 呼吸が乱れているのを今更のように自覚。酸素が足りないせいか、先程の衝撃が効いているせいか、頭がいい具合に揺れている。睡魔とも錯覚できそうな疲労感。 少女のほうも、同じように息を荒くしている。しかしその表情に浮かんでいるのは、不気味なくらいの冷静さだった。 そして、敵意。 その表情からは、想像もつかないくらいの敵意。スタンガンの閃光も真っ青の敵意。 この状態で、まだ敵意を収めるつもりがないのか………。 呆れるより先に感心できる。 「………屈辱だわ」 互いに呼吸が落ち着いてきた頃、少女は溜め息とともに呟いた。 「こんな背景の端っこに立ってそうな、通行人Zみたいな男にやられるなんて——この一幕だけで、自分の重要度が極端に下がった思いよ」 通行人Zて。 強そうだなおい。 「殺すがいいわ、殺すがいいのよ。そして人気投票の結果を見て己の行為を悔いなさい。人気上位キャラを殺すことがどういう意味を持つのか、その身で存分に味わうがいいわ」 「………何のことかよくわからないけど」 ぼくは彼女に応じる。 「一応、さっきのきみの質問には答えておくよ。ぼくもきみと同じく、強制的に参加させられたクチさ。自分から参加なんて冗談じゃない。しばらくは、病院のベッドの上で暮らす予定だったのに」 「だから何? 同じ境遇にいるから心中を察しろとでも言うの? 辛いのはよくわかる、仕方なく殺すのはわかってるから、恨むつもりはない——とでも言ってほしいの?」 冷笑を浮かべながら言う少女。 「それとも、殺す以外の選択肢を画策でもしてるのかしら。今度は妄想じゃなく、本当に手籠めにしてみる?」 「ふん」 ぼくは軽く鼻を鳴らす。余裕ぶって見せたつもりだったが、様になっていたかどうかはわからない。 「選択肢がないのも、困りものだとは思うけれど」 ぼくは、少女から手を離した。 「何かを選ぶのって、あんまり好きじゃないんだよ」 少女は動かない。そのままの姿勢で、こちらを見上げている。 ぼくはゆっくりと立ち上がる。 「きみに明確な目的があるっていうんなら、あのまま黙って従ってても別に良かったんだ。奴隷の真似事でも、遮蔽物の真似事でも、何だってね」 真似事は道化の役割だからね。 そう言ってぼくは数歩後ろへと下がり、木の幹に背中を預けつつ、地面に腰を下ろした。 「今だって、きみの分まで選択権を握るつもりなんて、ぼくにはないよ」 「………よく言うわ」 少女は言う。 「派手に抵抗しておいて、よくそんなことを堂々と言えるわね。あんなによく喋る道化なんて見たことないわよ」 「きみがあんなことを言うからいけないんだよ。ぼくが黙っていたように、きみだって、あんな余計なことを言うべきじゃあなかった」 ——そんなこと、一体だれが望んだっていうのよ。 「生き残りたければ、きみは口先だけでも殺人者に徹するべきだったんだ。殺人鬼になるべきだった。殺し屋になるべきだった。最悪に、なろうとすべきだった」 ——私を、私達を巻き込まないでよ。 ——もう沢山なのよ、こんなこと。 「そんな、『どこにでもいるような普通の女の子』みたいな、『日常から非日常へ放り出された不憫な少女』みたいな台詞を軽々しく吐いていたら、この闘いを生き抜いていくことなんて、間違いなくできないんだよ」 ましてや、吐いた相手がぼくだったなら——。 沢山だというのなら、巻き込まれたくないと言うのなら——— 出会った時点で、ぼくを殺しておけばよかったのだ。 「逃げるのもいい。ぼくを殺すのもいい。何もしないのも選択肢の内だ。ただしどれを選んだにせよ、今のきみじゃあ、遅かれ早かれ確実に死ぬ。それをただ伝えたかっただけさ」 言いたいことはすべて言った、とばかりに、ぼくは嘆息し、沈黙する。 「………………」 相手も沈黙を続けていたが、しばらくして「………本当によく回る舌ね」と、今度は少女のほうが嘆息した。 「あなた、むかつくわ」 ぼくはそれに対し、嘆息しながら肩をすくめる。「よく言われるよ」 少女は嘆息しながら言う。「次に私があなたの後ろに立った時は、首筋を喰いちぎられる時だと思いなさい。精々背後に怯えているがいいわ」 ぼくは嘆息しながら言う。「そのへんは、信じる心で何とかするさ」 まるで、素直じゃない子供同士の喧嘩の後の仲直りのようだなと、嘆息まじりにぼくは思った。 014← 014 →014 ← 追跡表 → ― 戯言遣い ― ― 戦場ヶ原ひたぎ ―
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【名前】兎吊木垓輔 【出展】戯言シリーズ 【種族】人間 【性別】男 【声優】 【年齢】 【外見】 【性格】 【口調】 一人称: 二人称: 【呼称】 [[]]→ [[]]→ 【特異能力】 【備考】
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3話 《害悪細菌》 町中を歩く男が一人いた。 その姿は殺し合いの場にして奇妙と言わざるをえない。 純白のスーツ、手袋、靴、腕時計。そのどれもが着用する人によっては残念なものにしかならないものである。 そのセットを着こなしている彼の歩く姿は軽く優雅である。 彼は電子工学・情報工学・機械工学の天才技術者に 「自分の持つスペックのその全てを全て《破壊する》ためだけに費やした、 その気になれば万能の最強にすら匹敵するその能力を 全部《破壊する》ためだけに費やした、ごく専門の、ごくごく専門の、専門過ぎる極まった破壊屋」 と言わしめた男、兎吊木垓輔以外の誰でもなかった。 《街》 森を歩く男が一人いた。 その姿は田舎に住んでいる牧歌的な青年のような外見であり、 この姿も殺し合いの場にして奇妙と言わざるをえない。 スリーブレスの白シャツ、よれよれだぶだぶのズボン、 両足にぼろぼろのサンダルを履き、丸いサングラスに首にかけた白いタオル、 さらに麦藁帽子ときている完璧すぎる田舎の青年だった。 彼は究極絶無のサイバーテロリスト集団9名の天才の中にいて、 オフライン上での唯一の実働担当であり、 裏の顔として『殺し名』の中で最も忌み嫌われる殺人鬼集団『殺し名』序列3番目《零崎》に所属する、 零崎一賊三天王《零崎軋識》という顔を持つ、式岸軋騎以外の誰でもなかった。 《害悪細菌》 「何で傍系の病院坂迷路である私がこんなふざけたイベントに参加しているんですか。バックアップはバックアップなんですよ。」 愚痴りながら歩いているのは―傍系の―病院坂迷路である。 『彼女』と形容したくなる『彼』は、町中を歩いていた。 こんな殺し合いには参加する意味は全くないですからね。 こんな人が集まりそうな町中からはおさらばして隠れていよう。 まあ、私みたいなことを考える人も数多くいるかもしれませんね。 そうなったら皆殺しかも、いや、あの忍者らしい人たちがいるから大丈夫かも。 あ、なんか人がいる。かなり紳士っぽい姿なんですけど、ああいう人に限って串中先生みたいな人だったりして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ いやいや、串中先生みたいな人が多くいては困りますから、あの人は普通の紳士さんでしょう。 まあ最初から殺し合いに乗っている異常者には見えませんからね、話しかけてみましょう。 「おーい、そこの白いスーツのお兄さん。」 白いスーツの男が気づいて歩いてこちらにやってくる。 「おやおや狂った殺し合いの場ではじめて出会う人が、自分から話し合うような人とは、俺はついているな。」 「は?」 白いスーツの男はなぜか私の首に手をかけて言う。 どういうことだ、これでは私は殺人者である狼に食い殺される羊ではないか。 男の握力が強いのか首の骨から折れてしまいそうだ。 声にならない声を出しながら 「冗談はやめてくださいよ。」 「かわいそうだけど、君程度の人間にこれを使うわけにはいかないからね。このまま死んでくれ。」白いスーツの男はそういって、釘バットを見せた。 私が死ぬ?ありえない、そんなのありえない、ありえない、ありえない、 ありえない、ありえない、ありえない、ありえない、ありえない、ありえない、 ありえない、ありえない、ありえない、ありえない、ありえない、ありえない、 ありえない、ありえない、ありえない、ありえない、ありえない、ありえない。 「ふざaaけeるな。なんで俺が死ななくちゃいけN」 ゴギッ、と言う音がしてから‐傍系の-病院坂迷路は声を発さなくなった。 ふぅ、これでやっと一人か、あいつは良くこんなこと軽くやってのけるな。 まあ、しかしあのマンションがあるということは、この場所に死線がいるかもしれないな。 いたならば誰かに殺されてしまうなよ。ああ、愛しの死線、君はこのふざけた場所にいるのかな。 君がいる、いないにしろ、水倉と言うやつの思惑に乗るのはいただけない。 こんなプログラムは壊してしまおう。参加者もろとも壊してしまおう。 クラックは俺の専売特許だからな。そのためにまず、この忌々しい首輪だな。首輪と言えば《二重世界》ダブルフリック「日中涼」が思いだされるな。なつかしいな、友達の自慢は最高だからな、誰かに自慢したくなる。 ここで考えを深くしていく。 一見無機質な首輪をはずすとなるとサンプルの首輪が必要となるな。首を切断できるような道具があれば、さっきの奴のをもらえたのにな。 だがマンションにいけば、刃物のぐらいあるだろう。 あとは機械類だが、これはマンションに必ずあるだろうな。 あのマンションが玖渚友が住んでいたマンションならば。 しかし先ほどのことを考えると、自分の知らないことも多くありそうだな。 白いスーツの男、『裁く罪人』『害悪細菌』こと兎吊木垓輔はマンションに向かった。 【-傍系の-病院坂黒猫@世界シリーズ 死亡】 【1日目 深夜 G-4】 【兎吊木垓輔@戯言シリーズ】 [状態] 健康 [装備] 懐中電灯、コンパス [道具]愚神礼賛(シームレスバイアス)@戯言シリーズ、支給品一式×2、ランダム支給品(1~5) [思考] 基本 害悪細菌としてうごく 1 とりあえずマンションへ 《街》 式岸軋騎は悩んでいた。 彼は皆がいた部屋で家族の、家賊の気配を感じていたのだ。「レン」こと自殺志願の零崎双識ほど出ないにしろ、彼にも零崎の気配を感じ取ることは出来た。 さらに、彼の視界には見たくはないがある男が見えた。 純白のスーツ、手袋、靴、腕時計のあの男を見たのだ。 そうなると、他にも《仲間》がいるかもしれないし。何よりも彼女がいるかもしれない。 「どちらを優先するべきかが問題だな」 確かに家族のやつらはこの殺し合いの場でもっとも輝くだろうし、普通に考えて負けることは少ないだろう。 それにかわって玖渚友―死線の蒼―には戦闘能力は皆無である。普通に考えてここは――――しかし、いるかもしれないという可能性だけで家賊を見捨てることは出来ない。 しかし彼女がもしいたら。しかし、、、、、、、、、、 その姿を隠れてみていた姿があった。 さすがに数多の戦場を越えてきた彼は気づいた。 「そこにいるのはだれっちゃか。」 しまった。つい演じていた方の零崎軋識の口癖が出てしまった。 出てきたのは学生服を着た女であった。 「いやぁー、びっくりしましたよ、こんなところでどこぞかの雷娘みたいな口調の人を見るなんて。」 「うっ、口が滑っただけだ。そんなことより手を上げてゆっくりとこちらに来い。変な様子を見せたら殺す。」 ジェリコ941をみせて言う。 「分りましたよ。こんなか弱そうな学生が雷神様に勝てるわけないじゃないですか。」 何だこのガキは、殺し合いの場だというのに、へらへらしすぎている。 「うるさい、しゃべるな。」 「さあ、このぐらいでいいでしょう。この後はどうしたらいいですか。痴態をみせろとでも。」 「誰もそんなことは言っていないまずバックをよこせ。」 もしかしたら、自分のように裏の世界の人間なのかもしれない。 「わかりましたよ。それっ。これでいいですか。ここまでしたんです。お願いがあるんですけど。」 「自分がいつ殺されてもおかしくない状態でよくそんなことがいえるな。」 「だって主催者のことを知っている人を、あなたは情報を聞く前から殺すのですか。」 「なにっ、でもその事が本当かは分らないだろう。」 何を言い出すと思ったらふざけたことを。 「でも本当のことだろうと、嘘だろうと、殺してしまっては分りませんよ。」 こいつは馬鹿な学生ではないようだな、利用できるかもしれないな。これから俺がどう動こうとこいつに殺されるとは思われんしな。 「いいだろう、殺さないでやる。だが変な様子を見せたらすぐに殺す。 おれについてこい。歩きながらお前が話しを聞いて嘘吐きか、そうでないか調べる。」 「分りました。ではまず周囲を歩いてここがどこだか調べましょう。」 「ああ。バックはこちらで預かる。」 「ちなみにさっき言ったことは嘘ですから。」 …意味がわからない。へらへらしていたのは頭がおかしかったから、ここが殺し合いをする場所だとわからなっかたのか。 「は、なにを言ってる。そんなにすぐばらすやつがいるか。なんでばらした。」 「だって嘘吐きだと思われるのは心外ですからね。 それにあなたが少しは冷静そうですから、今言っても問題ないかと。 僕みたいな使える人間を切り捨てるのはもったいないと思いますよ。僕は将棋で例えるなら【王】ですから」 「お前はとことん人を馬鹿にしてるな。まあ、いい。近くの建物にでも行くぞ。お前の名前はなんて言うんだ。俺は式岸軋騎だ」 「串中弔士です。これからよろしくお願いしますね。」 ここに奇妙なペアが生まれた。 しかしこの狂った殺し合いの中で対極的な行動を示した二人の天才はいったいどう動くのか。 【1日目 深夜 B-5】 【式岸軋騎@戯言シリーズ】 [状態] 健康 [装備] 懐中電灯、コンパス [道具]ジェリコ941@戯言シリーズ、支給品一式×2、ランダム支給品(1~5) 串中弔士のバック [思考] 基本 家賊といるかもしれない玖渚友どちらを・・・ 1 とりあえず今いる場所を串中弔士と確認 【串中弔士@世界シリーズ】 [状態] 健康 [装備] なし [道具] なし [思考] 基本 どんな面白いことがおこるだろうか。 1 とりあえず今いる場所を式岸軋騎と確認 002← 003 →004 ← 追跡表 → ― 傍系の病院坂黒猫 ― ― 兎吊木垓輔 ― ― 式岸軋騎 ― ― 串中弔士 ―
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病院坂黒猫 No. タイトル 作者 018 血の枷(智の加勢) ◆iTZECfXJ4g 病院坂迷路 No. タイトル 作者 004 めいろマイマイ ◆iaNM/KCMCs 傍系の病院坂迷路 No. タイトル 作者 003 3話 名無しさん 串中弔士 No. タイトル 作者 003 3話 名無しさん 櫃内夜月 No. タイトル 作者 010 不運の結果(風雲の経過) ◆wUZst.K6uE 櫃内様刻 No. タイトル 作者 016 16話 ◆T7dkcxUtJw