約 2,014 件
https://w.atwiki.jp/schwaken-extra/pages/23.html
シュヴァルツェスマーケン・えくすとら♪ 第3話「テオドール争奪・料理対決!!」(前半) 1.デートの権利を賭けて それはよく晴れた清々しい土曜日の昼・・・休日で人が少ない私立マブラヴ学園の、調理実習室での出来事だった。 「・・・よし、これで全員揃ったな。先日テオドールに内緒で告知した通り、これからお前らには料理対決をして貰うからな。」 「いやいやいやいやいや、朝飯と昼飯を抜いて昼に学校に来いって先生に言われたから何かと思えば、何でいきなりこいつらが料理対決する事になるんですか!?」 ヨアヒムの言葉に、露骨に不服そうな態度を示すテオドール。 そして他に調理実習室に集まったのは、リィズ、アイリスディーナ、カティア、アネット、ファム、キルケ、ベアトリクス、アスクマンの8人。 彼らはテオドールに極秘で行われたヨアヒムの呼びかけに応じ、こうして休日の学校にわざわざ集まってきたのだ。 全員が制服にエプロンを身に付け、それぞれに用意されたテーブルの前で待機している。 テーブルの上には各員が独自に用意した、色とりどりの食材の数々が置かれていたのだが。 「テオドール、リィズ、カティア、アネット。お前ら明日は確かバイト休みだったよな?」 「え、ええ、明日は俺たち全員シフトから外れてますけど・・・。」 「よし、ならば問題無いな。」 「何が問題無いんですか!?て言うか何でそんな事まで先生が知ってるんですか!?」 「ベアトリクスにお前らのシフト表を見せて貰ったからな。」 「どうやって手に入れたんだよ!?シュター部怖えよ(泣)!!」 テオドールの泣きそうな表情を、ベアトリクスはドヤ顔で見つめていたのだった。 従業員のシフト表は事務所内にあり、決して客席からは見れないようになっている上に、ファミレスの従業員にはシュター部の部員も、その親族も存在しない。 にも関わらずベアトリクスは、一体どうやってテオドールとリィズのシフト表を入手したというのか。 と言うか、もう個人情報もプライパシーも何もあった物では無かった・・・。 「テオドール。お前がこの学校に入学してから1週間・・・お前の事をずっと見させて貰っていたが、お前のモテっぷりは正直言って半端ではない。たった1週間でお前に好意を寄せる女子たちが、これだけ大勢現れやがる始末だ。本当に羨ましい奴だなおい。」 何故かアスクマンまでいる事に、誰も突っ込みを入れないのは何故なのか。 「しかも別の高校に通う俺の姪(キルケ)にまで手を出しやがって。馬鹿野郎この野郎。」 「だからそれが何で料理対決に繋がるんですか!?」 「そりゃあお前、こいつらが毎日毎日毎日毎日、四六時中お前を奪い合って見てられねえから、決着を付けさせる場を用意したに決まってるだろうが。」 そう、ヨアヒムの言う通り、あれから壮絶なテオドールの奪い合いが、彼女たちの手によって毎日のように派手に繰り広げられているのだ。しかもそれは校内に限った話ではない。 毎日のようにテオドールを起こしに来るついでに、何故か一緒に添い寝するアイリスディーナ。 テオドールと一緒に過ごす時間を少しでも増やす為に、わざわざ自分と同じバイトに誘うアネット、そしてテオドールと同じファミレスでバイトするリィズとカティア。 別の高校に通うキルケに至っては、わざわざテオドールに会う為に、テオドールがバイトするファミレスに毎日通い出す始末だ。 さすがにこのままではまずいと思ったヨアヒムが、ひとまずの一区切りの決着の場を与える為に、こうして料理対決を開いたという訳だ。 「料理対決の内容は至ってシンプルだ。お前らが自分で用意した食材を使った料理を、実際にテオドールに食べて貰う。そしてテオドールを一番満足させた奴が優勝だ。」 「朝飯と昼飯を抜いて来いって、そういう事かよぉっ!?」 テオドールの腹が、さっきから盛大に鳴り響いていたのだった・・・。 「そして優勝者には明日の日曜日、テオドールと1日デートする権利を与える物とする。」 「はああああああああああああああああああああああああ!?」 「なお、お前に拒否権は無い・・・もし万が一お前が優勝者とのデートをすっぽかすような真似をした場合、罰として毎朝トイレ掃除を1週間やって貰うからな。」 「横暴だ!!職権の乱用だ(泣)!!」 というかトイレ掃除一週間分って、物凄くどうでもいい罰則のような気がするのだが・・・。 泣き叫ぶテオドールを無視して、ヨアヒムは右手を高々と掲げ、大々的に宣言したのだった。 「これより第1回、テオドール争奪・料理対決を開始する!!」 「第1回って、第2回以降もあるのかよおっ(泣)!!」 「選手宣誓!!リィズ・ホーエンシュタイン、前へ!!」 「何この日本の高校野球みたいなノリ(泣)!?」 ヨアヒムに促されたリィズが教壇の上に立ち、ヨアヒムと同じように右手を高々と掲げ・・・。 「・・・宣誓!!我々選手一同は、お兄ちゃんへの愛に賭けて・・・どんな手段を用いてでも全員徹底的に叩きのめしてあげるから、アンタたちせいぜい無駄な足掻きをしておくがいいわ!!あはははははは!!」 全身から漆黒のオーラを放ちながら、物凄い表情で宣言したのだった。 「いや、そこはスポーツマンシップに則って、正々堂々と戦う事を誓えよ(泣)!!」 「待っててね、お兄ちゃん・・・お兄ちゃんを満足させられるのは私しかいないって事を、お兄ちゃんに思い知らせてあげるんだから!!」 「俺の話聞いてる(泣)!?」 そしてリィズが自分の持ち場に戻ったのを確認したヨアヒムが、現在時刻を確認してストップウォッチを懐から取り出す。 「現在時刻は12時20分、調理の制限時間は30分とする!!30分以内にテオドールを満足させられる料理を作ってみせろ!!それじゃあお前ら調理開始だ!!」 ヨアヒムがストップウォッチを押したのを確認したリィズたちが、一斉に調理を開始する。 今ここに、テオドールとのデートの権利を賭けた壮絶でしょーもない料理対決が、当の本人であるテオドールの承諾も無しに、勝手に開始されたのだった・・・。 2.アイリスディーナの料理 「・・・ところでベアトリクス。何故お前までもがこの料理対決に参加しているのだ?」 リィズたちが物凄い勢いで調理を行う最中、アイリスディーナとベアトリクスだけは包丁にも食材にも全く手を付ける事なく、まるで調理を行っていなかった。 アイリスディーナが厳しい視線を隣にいるベアトリクスに向けているのだが、当のベアトリクスは妖艶な笑みを浮かべながらアイリスディーナの視線を無視し、今にも腹が減って死にそうなテオドールを見つめている。 「お前はテオドールには興味が無い、私の兄上が好きなのだと、以前私に言っていただろう。」 「ええ、貴方の言う通り、私が好きなのはユルゲンよ。あの坊やには正直言って興味無いわ。」 「ならば何故私の邪魔をするような真似をする?互いに互いの恋の手助けをすると、先日互いに誓い合ったばかりではないか。」 「それは彼が恋愛原子核の持ち主だからよ。」 「・・・な・・・!?」 突然聞きなれない言葉を耳にした事で、戸惑いの表情を隠せないアイリスディーナ。 「恋愛原子核だと!?何だそれは!?」 「貴方は彼を見て一度でもおかしいとは思わなかったの?先生も言っていたけれど、彼はこの短期間であれだけの数の女子を虜にしてしまった・・・これはもう異常だとしか言いようがないわ。」 「・・・それは・・・テオドールがそれだけの魅力の持ち主だというだけの話だ。」 アイリスディーナとて、リィズたち恋敵に対して嫉妬の感情があるのは否定はしない。 だが、だからこそテオドールへの愛が一層深まるという物だし、リィズたちの本気の「想い」もよく理解しているつもりだ。 恋愛原子核だか何だか知らないが、自分やリィズたちと違ってテオドールと特に親しくもない癖に、そんな訳の分からない事を言われる筋合いは無い。 「・・・ベアトリクス。お前はテオドールとまともに接した事が無いから・・・」 「それだけの魅力の持ち主・・・本当にそれだけだと思う?ただ魅力的な男子だからというだけで、あれだけの数の女の子が一斉に彼に集まるとでも?そんなの絶対に有り得る訳が無いわ。」 ベアトリクスは先日シュター部の部活動中に部員たちに話した、恋愛原子核に関する持論をアイリスディーナにも説明したのだった。 日本の横浜に存在する高校に、今のテオドールと似たような境遇の男子生徒がいる事。 その男子生徒は幼馴染やクラスメイトの数人の女子、さらには担任の女性教師まで虜にしてしまっているという事。 おまけに世界的な資産家である御剣財閥の双子の姉妹までもが、その男子生徒と添い遂げる為だけに、わざわざ他校から転校してきた事。 しかも、その男子生徒は特に女子を口説こうとしてる訳でもなく、本人の自覚も無しに勝手に女子たちが集まっているという事。 そのあまりに常識を逸しているモテっぷりに興味を抱いた、その高校の学年主任を務める女性教師が興味本位で男子生徒を調べた所、その男子生徒のモテっぷりは細胞レベルにまで達している事が判明した事。 そんな男子生徒がその身に宿す特性を、彼女が「恋愛原子核」と名付けた事。 「・・・で、仮にテオドールがその白銀武と同じ、恋愛原子核とやらの持ち主だとして・・・仮にお前がこの料理対決で優勝したとして、お前はテオドールを一体どうするつもりなのだ?」 ベアトリクスはテオドールには一切興味が無い、愛しているのはユルゲンだけだとアイリスディーナに公言しているのだ。 なのに今回のテオドールとのデートを賭けた料理対決に参加し、しかも本気で優勝を狙っている・・・一体何を企んでいるのか。 この矛盾を孕んだベアトリクスの行動に、アイリスディーナは言いようの無い不安を感じていたのだが・・・。 「まさかお前までもがテオドールに恋焦がれたという訳でも無いだろう。なのに一体どういうつもりなんだ?」 「私が優勝を目指す目的は、彼の研究の為よ。」 「な・・・研究だと!?」 放たれたベアトリクスの返答は、アイリスディーナが全く予想もしていなかった、とんでもない代物だった。 「私が優勝した暁には彼を私の自宅に招待し・・・彼がその身に宿す恋愛原子核を徹底的に分析させて貰うわ。」 「・・・ベアトリクス・・・貴様・・・!!」 「そう、私は彼に興味は無い・・・私が興味があるのは、彼がその身に宿す恋愛原子核だけよ。」 リィズたちはテオドールに対して本気で恋愛感情を抱いており、明日のデートの為に真剣に調理に取り組んでいる。 そんなリィズたちに混じってベアトリクスはテオドールに興味が無いと言い放ち、テオドールを研究する為に大会に参加したというのだ。 テオドールがベアトリクスに何をされるか分かった物ではないというのもあるが、これはリィズたちのテオドールへの「想い」に対する侮辱に他ならない。それがアイリスディーナにはどうしても許せなかった。 「彼がどんな経緯で恋愛原子核を宿す事になったのか、恋愛原子核が周囲にどれだけの影響を及ぼす物なのか、どれ程の効力を持つ物なのか・・・私は凄く興味があるのよ。」 「・・・ベアトリクス。やはり私は、お前とアスクマンにだけは優勝させる訳にはいかないようだ。」 ベアトリクスに対して、敵意をむき出しにするアイリスディーナ。 そんなアイリスディーナの厳しい視線を、ベアトリクスは余裕の表情で受け流す。 調理開始から既に5分が経過したというのに、相変わらずアイリスディーナもベアトリクスも、全く包丁や食材に手を付けていなかったのだが・・・。 「あ~ら、今までまともに包丁を持った事も無い貴方が、一体どうやって私に勝つというのかしら?これはあくまでも料理対決なのよ?」 「そうだな、私は今まで料理など一度もした事が無い。」 「見た限りでは相当高価な食材ばかりを用意したみたいだけど、それも料理人が活かせなければ何の意味も無いのよ?」 「確かにお前の言う通りだ・・・だがなベアトリクス・・・誰が『私が調理する』と言った?」 「な・・・何ですって!?」 アイリスディーナが勝ち誇った笑顔で、指をパチン!!と鳴らすと・・・ガラガラガラと勢い良く扉が開け放たれ、先程から待機していた3人のコック姿の料理人の男性たちが、一斉にアイリスディーナの元に駆け寄り、跪いたのだった・・・。 彼らは3人共ベルンハルト家の使用人たちであり、一家の毎日の料理全般を任されているプロの料理人たちだ。 全員がドイツの有名な料理大会で優秀な成績を収めた程の凄腕であり、その手腕を高く評価されベルンハルト家にスカウトされ、今も専属の料理人として働いているのだ。 「・・・お前たち。」 「「「はっ!!」」」 「・・・やれ。」 「「「承知致しました!!お嬢様!!」」」 アイリスディーナの号令の元、3人の料理人たちが物凄い勢いで目の前の食材を捌いていく。 そのまさかの光景に、さすがのベアトリクスも動揺を隠せないでいた。 アイリスディーナは全く包丁や食材に手を付ける事なく、余裕の態度で腕組みをしながら、勝ち誇った笑顔で彼らの調理を見守っているのだが・・・。 「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!!自分で調理せずにプロの料理人に全部やらせるって、これってどう考えても反則じゃないの!?ねえってば!!」 「いやいやいやいやベアトリクス。ヨアヒム先生は確かにこう仰られていたぞ。」 『料理対決の内容は至ってシンプルだ。お前らが自分で用意した食材を使った料理を、実際にテオドールに食べて貰う。そしてテオドールを一番満足させた奴が優勝だ。』 「そうよ!!だからプロの料理人に任せるなんて卑怯だと私は・・・!!」 「卑怯?ヨアヒム先生は『自分で食材を用意しろ』と言っただけであって、『自分の手で調理しなければならない』などとは、ただの一言も言っていないのだがなあ?」 「・・・はああああああああああああああああああああああ!?」 アイリスディーナは物凄い笑顔で、ベアトリクスに物凄い反論をしたのだった・・・。 そう、確かにアイリスディーナの言う通りだ。 ↑のヨアヒムの言葉をもう一度読み返してみれば分かるが、ヨアヒムがアイリスディーナたちに要求したのは『自分で用意した食材を使え』という事だけだ。『自分で調理しろ』などとは確かに一言も言っていない。 「そ、そんなのは屁理屈よ!!料理対決なんだから自分で調理しないと駄目に決まっているでしょう!?」 「負け惜しみなど見苦しいぞベアトリクス。他人に調理を任せるのが禁止だと、ヨアヒム先生がいつそんな事を言った?」 「ぬぐぐぐぐぐぐ・・・!!」 悔しがるベアトリクスだったが、そうこうしている内に3人の料理人たちの手によって、あっという間に料理が出来上がってしまった。 料理人たちの手によって、今にも腹ペコで死にそうなテオドールに差し出されたのは、とても美味しそうな香りが漂う高級肉料理。 「お待たせ致しましたテオドール様。ウインナーシュニッツェルとレーバーケーゼ、ミュンヘナーヴァイスブルストをメインに、シュパーゲルとクネーデルにオランデールソールを添えさせて頂きました。」 なんか凄く長ったらしい名前の、よく分からんメニューが出た。 「リィズ。お前が先程言った言葉をそっくりそのまま返してやろう。どんな手段を使ってでもお前たちを徹底的に叩きのめすとな。」 「・・・・・。」 「お前も確かに兄上が絶賛する程の料理人のようだが、それでも所詮は家庭料理の域を出ないアマチュアだ。正当な修行を積んだ彼らプロには到底敵うまい。」 「・・・・ふふふ・・・。」 「ヨアヒム先生が料理対決を持ちかけた時点で、既に私の勝ちは決まっていたのだよ!!はーーーーーーっはははははははは!!」 勝ち誇るアイリスディーナを尻目に、テオドールは黙々と高級肉料理を口にしたのだが。 一口食べ終えた所で、突然テオドールがナイフとフォークをテーブルの上に置いたのだった。 「・・・うーん、なんか違うんだよなあ・・・。」 そしてテオドールは戸惑いの表情で、不満そうな態度を示す。 その予想外のテオドールの態度に、アイリスディーナの表情から先程までの余裕が消え失せていった。 「な・・・一体どういう事なんだテオドール!?何か嫌いな物でも混ざっていたか!?」 「いや、凄く美味いよ。美味いんだけどさあ・・・なんか食った気がしないというか・・・。」 「食べた気がしないだと!?一体どういう事なんだ!?」 彼らは全員が有名な料理大会で優秀な成績を収めた、プロの料理人なのだ。 そんな彼らが、致命的な調理ミスなど犯す訳が無い・・・アイリスディーナは一体何がそんなに不満なのか理解出来なかったのだが・・・。 「いや、そういう事じゃなくてさ・・・確かに料理自体は凄く美味いよ。だけどあまりにも高級過ぎて、なんか食べた気がしないっていうか・・・勿体無いっていうか・・・」 「・・・なん・・・だと・・・!?」 テオドールの言葉に、驚愕の表情を隠せないアイリスディーナ。 そう、確かに彼らが作った料理は、まさしくプロの手によって生み出された高級料理その物だ。 素材自体も一般市民には簡単に手が出せない高級品が使われているし、その素材の旨みもプロの手によって最大限に引き出されている。 だが彼らの高級料理を日常的に食べているアイリスディーナとは違い、テオドールが居候させて貰っているホーエンシュタイン家は、ごく普通の収入の一般的な中流家庭・・・悪い言い方をすれば「庶民」なのだ。 そんなホーエンシュタイン家で暮らしているテオドールが、突然こんな長ったらしい名前の高級料理を出されよう物なら、あまりに高級過ぎて逆に引いてしまうのも無理も無いという物だろう。 「テオドールお前、貧乏性にも程があるだろう!?」 「・・・ふふふ・・・ふふふふふ・・・あはははははははははははは!!」 その様子を先程から米を炊きながらドヤ顔で見つめていたリィズが、戸惑いを隠せないアイリスディーナの姿を見て高笑いした。 「アイリス。アンタはやっぱりお兄ちゃんの事を何も理解していなかったみたいね。」 「な・・・何だと・・・!?」 「確かにこの人たちの実力は認めるわ。だけどどれだけ高級料理を出そうが、お兄ちゃんを満足させられなければ意味が無いの・・・高級料理という選択をした時点で、アンタの負けは最初から決まっていたのよ!!」 「・・・ば・・・馬鹿な・・・っ・・・!!」 驚愕の表情で崩れ落ちるアイリスディーナを、リィズは物凄い笑顔で見下していたのだった・・・。 3.アネットとファムの料理 「申し訳ありませんお嬢様!!私たちの力が足りなかったばかりに、お嬢様に恥をかかせてしまいました!!」 とても申し訳無さそうな表情で、アイリスディーナに頭を下げる料理人たち。 だがそんな3人をアイリスディーナは全く責める事無く、穏やかな表情で優しく包み込んだ。 「お前たちのせいではない。お前たちは本当に最高の料理を作ってくれた。」 「ですが・・・!!」 「リィズの言う通りだ。これはテオドールの好みを把握していなかった、私のメニューの選択ミスが招いた結果だ。」 「お・・・お嬢様・・・!!」 テオドールが残した長ったらしい名前の、訳の分からない高級肉料理を食べながら、無様に敗北したアイリスディーナはリィズたちの調理する光景を見つめていたのだが。 その光景を見ていたリィズが全身から漆黒のオーラを放ちながら、物凄い表情でアイリスディーナに突っかかってきたのだった。 「ちょっとアイリス!!それってお兄ちゃんとの間接キスなんじゃないの!?」 「何だリィズ、鍋に火をかけたまま放置していてもいいのか?折角の料理が焦げてしまっても知らないぞ?」 「お生憎様!!お米を炊く時間ならちゃんと計算してます!!それよりも私を差し置いてお兄ちゃんと間接キスなんて許さないわよ!!」 「これは私の使用人たちが作った料理だ。だから私が処分するのは至極当然の事だ。」 「抜け駆けは許さないわよ!!私にも食べさせなさいよぉっ!!」 「駄目だ絶対に渡さん!!」 アイリスディーナとリィズがしょーもない争いをしている最中、料理を完成させたアネットが颯爽とテオドールに料理を差し出してきた。 どうやらアネットの料理も、アイリスディーナと同様の肉料理のようなのだが・・・。 「さあテオドール、どうぞ召し上がれ。」 「・・・こ・・・これは・・・!!」 「私はアイリス先輩のようなミスはしないわ。やっぱり料理と言うのは単純明快じゃないとね。」 アネットが作った料理は、とても豪快かつシンプルな代物だった。 両側から鶏肉の大きな骨が豪快に突き刺さった巨大な肉の塊が、焼きたての鉄板の上でジュージューと派手な音を立てて、もう今にも肉汁が零れ落ちそうな勢いだ。 「・・・マ・・マンガ肉・・・だと・・・!?」 驚愕の表情で、テオドールは目の前の肉の塊を見つめていたのだった。 「マンガ肉とは何だ!?テオドール!?」 「マンガ肉と言ったらマンガ肉だ!!それ以上でもそれ以下でも無いんだあっ!!」 聞いた事の無い名前の料理に戸惑いの表情を隠せないアイリスディーナを尻目に、テオドールは豪快にマンガ肉にかぶりついたのだった。 絶妙な焼き加減で焼かれた肉の塊から解き放たれた肉汁が、テオドールの口の中に一斉掃射されていく。 「ま、まさかマンガ肉の実物を、実際にお目にかかる日が来ようとは!!」 「この間、店長にも提案したんだよね。マンガ肉をメニューに入れられないかって。」 「うおおおおおおおおおおおおおお!!美味い!!美味いぞおおおおおおおおおおおおっ!!」 「シンプル故に調理も楽だしコストも抑えられるから、低価格で出せるんじゃないかって店長に言ったら、これは面白い、上層部に伝えておくって褒められたのよ。」 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 素材もアイリスディーナの料理とは違い、その辺のスーパーで安売りされている代物だ。 だからこそテオドールも、変な遠慮をせずに豪快に食べられるのだろう。 とても美味しそうにマンガ肉にかぶりつくテオドールを見て、自分の料理をまともに食べて貰えなかったアイリスディーナは、とても悔しそうな表情を見せたのだった。 「リィズ。アンタの言う通りだわ。テオドールの事をちゃんと理解している人こそが、この戦いの勝者となる・・・私はテオドールの性格なら下手に高級な食材を使った料理よりも、こういった手軽に食べられる料理を選んでくれると、最初から確信していたのよ。」 「・・・・・。」 「アンタには悪いけど、テオドールと明日デートするのはこの私よ。アンタが今から何を作ろうとしてるのかは知らないけれど、見なさいよこのテオドールの満足そうな顔・・・。」 「・・・ふふふ・・・。」 「アンタの言葉をそっくりそのまま返してあげる。せいぜい無駄な足掻きをするがいいわ!!はーーーーーーっはははははは!!」 勝ち誇るアネットを尻目に、テオドールが豪快にマンガ肉を完食したのだが・・・その時だ。 「・・・た・・・炭水化物・・・」 「・・・え?」 突然テオドールが、とても苦しそうな表情を見せたのだった。 「炭水化物!!炭水化物が食いてええええええええええええええええええええええ!!」 「ちょっとテオドール、いきなりどうしたのよ!?」 「炭水化物!!誰か炭水化物をおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」 悶え苦しむテオドールに、訳が分からないといった表情のアネット。 あれだけテオドールに満足して貰えたのに、一体自分の料理の何がいけなかったのか・・・。 「・・・ふふふ・・・ふふふふふ・・・あはははははははははははは!!」 「な・・・リィズ!?」 だがその様子を見ていたリィズが、初めからこうなる事が分かっていたと言わんばかりの勝ち誇った笑顔で、鍋の中に切り刻んだ野菜を入れながら、アネットに威風堂々と告げたのだった。 「・・・アネット。私は同じファミレスのキッチンで働く貴方なら、もう少し歯応えがあると思っていたんだけどね。なのに結局はその程度・・・貴方には失望させられたわ。」 「何ですって!?リィズ・・・!!」 「貴方のマンガ肉は、栄養のバランスが全然整っていないのよ。」 「そんな馬鹿なはずがないわ!!ちゃんとこうして野菜だって添えて・・・!!」 「あれだけの肉の塊だもの。ちょっと野菜を添えただけじゃ、マンガ肉の強烈なインパクトを鎮められないわ。結局の所、所詮は脂肪とたんぱく質と鉄分の塊に過ぎない・・・これではお兄ちゃんが炭水化物を欲しがって当たり前よ。」 「・・・っ!?」 リィズの言葉で、アネットは驚愕の表情でその場に崩れ落ちたのだった。 テオドールを満足させる・・・それだけに拘り過ぎて、アネットはそういった細かい所にまで気を回せなかったのだ。 「ば・・・馬鹿な・・・っ・・・!!」 「この時を待っていたわ。アネットちゃん。」 「な・・・ファム先輩!?」 「さあテオドール君。どうぞ召し上がれ。」 とても勝ち誇った笑顔で、ファムは炭水化物不足で苦しむテオドールに料理を提供したのだった。 お椀の中に入っているのは、どうやら様々な肉と野菜を具材とした、透明な麺類のようなのだが・・・。 「こ、これは・・・!?」 「ブンボーフエよ。私の故郷のベトナムでの郷土料理なんだけど、お米で作った麺と言えば分かりやすいかしら?」 「米!?米!?炭水化物!?」 「そうよテオドール君が欲しがってる炭水化物よ。さあテオドール君、存分に味わって♪」 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 喜びを顕わにするテオドールを見て、ファムは勝ち誇ったかのようなドヤ顔をアネットに見せたのだった。 アネットが用意した食材を見た時点で、ファムはアネットが豪快な肉料理を出す事も、アネットの料理を食べたテオドールが炭水化物を欲するであろう事までも確信していたのだ。 だからこそファムは、テオドールがアネットの料理を食べ終わるタイミングで米麺を出せるように、わざと意図的に調理を遅らせていたのだ。 この料理対決は「テオドールを一番満足させた者」が優勝・・・それさえ満たせば過程などどうでもいい。 そう・・・自分の料理でテオドールを一番満足させる為に、ファムはアネットを踏み台にしたのだ。 ファムの意図を察して悔しがるアネットだったが・・・テオドールが麺を口にした瞬間。 「・・・ぶううううううううううううううううううううううううううううううううう(泣)!!」 突然テオドールが泣きそうな表情で、麺を盛大に吐いたのだった。 予想外の出来事に、ファムは戸惑いを隠せない。 「ちょ、テオドール君、一体どうしたの!?」 「ファム先輩、アンタ、この麺の中に何を入れたんだよ!?」 「何って・・・もう、私の口から言わせる気・・・?」 顔を赤らめながら、ファムはとても恥ずかしそうに告げたのだった。 「・・・私の、愛e」 「うわああああああああ、うわああああああああああああああああ(泣)!!」 泣きそうな表情で慌ててうがいをするテオドールを見て、戸惑いを隠せないファム。 「テオドール君ったら酷いわ!!私が心を込めて作った料理なのに!!」 「いや心を込め過ぎて重過ぎるわ!!アンタこれ実際に食ってみろよ!!」 「食べてみろって・・・だってベトナム料理なら私の得意とする所・・・」 ファムがテオドールにまともに食べて貰えなかった麺を、怪訝そうに口にした瞬間。 「・・・ぶううううううううううううううううううううううううううううううううう(泣)!!」 泣きそうな表情で、盛大に麺を吐いたのだった・・・。 後半へ 戻る
https://w.atwiki.jp/ogasawara/pages/2070.html
双海環@星鋼京様からのご依頼品 たくましい胸に挿した花が揺れている。 花は一種の入場券のようなもの。赤白青黄、見回してみるとみんなそれぞれに挿している花の色が違うのだけれど、その意味を考えるところまで頭が回らない。 頭といえば、彼にもらった日本櫛を挿してきたのだった。ドレープドレスにボレロというコーディネートなのに日本櫛というのは自分でもうーん、と思ったけどじゃあ外すかというとそういうものでもないので結局そのままにして、そこへ花を受け取ったものの手に持っているわけにはいかず、どうせアップにしているのだからとこちらも頭に挿してみた。 これでうまいことバランスが取れてたら世の中もっと楽しいのに、と思う。 夜とは言うが、日が沈んでしまってからもしばらくは明るい。光量そのものもだけれど、今日に限ってはいつもよりも明るい理由がある。 ここ、星鋼京はお祭りなのだ。いつも以上にライトアップされなんというか目がチカチカするような大通りと、ムーディーな間接照明に照らされた一角が混在している。 人の密度も明るさに比例するのか、人がごみごみと込み入っているのは明るい場所で大通りで、薄明かりのムーディーな空間はその、ふたりの領域みたいなものが確保されているように思える。 そう、ふたりというかカップルというか、男女と男男あるいは女女しかいないのだ。 ムーディーな一角では音楽に合わせて動く二人一組の影がゆらゆらと伸び縮みしている。ヒトというのは顔を合わせれば何かしら喋ったりしたくなるものだけれど影はその点喋らないから静かだ。まあ、ムーディーな一角にいるようなカップルがぺちゃくちゃと喋り散らすような事はないと思うけど。 とまあ、好き勝手なことを考えて現在に至っている。 ここではみんながみんな仮面を付けていて、まさしく非日常と言うにふさわしい雰囲気を醸し出している。みんな日頃からダンスに慣れ親しんでいるのだろう、他者に合わせるのではなく自分が主体でありながら全体としてのまとまりを生んでいる。我流ではなくアレンジとしての所作。 私は、というと。 「どうした、顔が赤いが」 すぐ近くで、大好きな人の声がする。 ええ、だって恥ずかしいんですが。どうしてみんな上手いの。もしかして雰囲気に合わせて踊ってるんじゃなくて、ガチで腕を競い合っていたりした!? 「……いえ、大丈夫です」 優しい言葉に甘えるように見上げた先には、見慣れた顔ではなく見知らぬ仮面がある。 「あら、好きな人と踊れるなら、他に何も望みませんよ?」と余裕だった過去の自分を問いつめたい。どの口が言ったこの口かこの口が――ついさっきのことだから時間跳躍にはならないに違いない。 「人と比べることはない」 ぽつ、と。不意に投げかけられるひとこと。 思考がバラバラになる。なんだか小難しいことを考えていたような気がする。 「もしお前が恥をかくことがあれば、それは俺の力不足だ」 彼はそう言い切ってしまう。 心が温かいもので満たされていく感覚。 「頼り甲斐がないか?」 「いえ」 ごつごつとした分厚い手を握り返す。 あたたかい。自然と顔が緩んでいくのを自覚する。 「そうですね。ではよろしくお願いします」 「ははは、これは滅多なことはできんな」 曲が変わる。 優雅な曲調から重厚なワルツへ。 驚きと発見。 音楽とダンスの見栄えには関係があるってこと。 拍子が変わればこうも違って見えるものなのか。 動き自体は変わっていないはずなのだけれど、本当に同じなのか確信が持てない。 彼の動きはメリハリが効いていて、しっかりとした芯があるようだった。つられて動く私の身体が、自分でも私じゃなくてどこかの貴族様みたいに思える。 これは目立つ。一度自覚すると知覚も広がる。視線が集まっているのを感じる。 「あの……なんだか見られてますね」 「気になるか?」 「……少し」 素直に頷くと、彼は仮面越しに小さく笑った。 「随分と余裕なのだな」 「え……あ……、そういうわけじゃ」 どうしてそう取られるのかわからない。 視線が気になるというのは自然なことだと思う。その、見られていると感じる場合は特に。 「俺はそこまで気が回らん」 「……?」 曲がクライマックスに差し掛かる。 私が不思議そうな顔をしているのを見て、彼はくるりと私を回しながら言う。 「自分のことで手一杯だ」 どういう意味、と尋ねる間もなく抱き寄せられる。 わーっ、と言う暇もなくお互いの息遣いが感じられる距離に、お互いの視線が絡まり合う距離に、腰に手を回され傾いでいる自分の身体とこの状況が、 「あ……」 世界にふたりだけでいるような感覚。 心なしか彼の肩が上下している気がして、私の胸の上下は収まりそうにもなく、抑えの効かない感情は止まりそうになく―― まるで降り注ぐような拍手の雨。 世界はふたりだけのものではないと、これでもかというくらい実感する。 けれど。 自分が今どんなに緩みきった顔をしているのか、想像することができない。 ねえバロ。 仮面の向こうのあなたは、今どんな顔をしていますか――? * * 「生ひとつ! あと、この『特製ウインナー漢盛り特盛り』も頼む!」 よく通る声で、男らしい注文が入る。 ウェイトレスのお姉さんが笑顔と共によく通る声で復唱し、 「私はこのケーキとカクテルで」 双海は苦笑しながら注文を告げた。 店内、と言うより露店と言ったほうがしっくり来る。 ダンスで汗をかいたからと休憩も兼ねてカフェに立ち寄ったのだが、祭りとはいえ道の半分くらいまで店舗スペースがせり出していて、はたしてこれはオープンカフェと言えるのだろうかと少し考えてしまった。 「こちら、ビールとウインナーになります。ケーキとカクテルもすぐにお持ちいたします」 出されたのはまだ表面に汗もかいていないほどキンキンに冷やされたビール。 そして皿からこぼれていないのが不思議というかどうやって盛り付けたんだか絶妙なバランスを保ったウインナーで、あのウェイトレスさんはどうやってこれを席まで運んできたのだろうと去っていく後ろ姿を追った隙にバロは大きな手でジョッキを掴み上げるや豪快に喉に流し込み「かーっ! 汗をかいたあとはこいつに限るな」ひどく親父くさいセリフを口にした。 バロの口の周りには泡で白い髭ができている。白い髭は赤い帽子に赤い服のおじさんを思い出させてなんだか幸せの象徴に見える。ふと、バロが中ジョッキで足りるものかと思い、 「ずいぶんと控えめなんですね?」 「一息に飲み干せる量がちょうどいいのだ」 もう一杯、なんてオーダーしながらバロは歯を見せて笑う。 太い指で器用にウインナーをつまみ上げると豪快に口に放り込み、 あわれなウインナーがパリッと音を立てたと同時にバロの表情が一瞬歪んだのを見逃さなかったのは我ながらナイスだと思う。 「熱かったですか?」 「いいや」 んっ、んっ、と軽く咳払いをしてバロは視線を落とす。 「熱かったですよね?」 「さあ、なんのことだろうな」 双海がじとーっ、とした目付きで見つめているとバロはつつーっと視線を逸らしながら指先でテーブルを軽くトントンと叩き、 「こちらケーキとカクテルになりまーす」 狙ったわけではないだろうがウェイトレスが助け舟を出してきた。 バロはこれ幸いとばかりにケーキとカクテルを受け取るとこちらに回すかいがいしさを発揮し、ビールはまだかな? なんて訊ねている。 双海はその様子を尻目にひょいとウインナーをつまみ上げて口に運ぼうとするも何かを言いたそうなバロが気になり、 「どうかしましたか?」 「いや、なんでもないぞ」 変なバロ、と思った双海はしかし、このウインナーをどうしたものかと考えてしまう。手でつまめる程度には温度が下がっているが、中は熱いままかもしれない。折ってから食べるのが安全だとわかってはいるが、パリッと音を立てて割れるウインナーだけに肉汁が飛ぶことは間違いない。服についてもいつもならあまり気にしないが、今日はせっかくのドレスなので汚すことは避けたいと思う。 ふとバロを見やるとなにやら含み笑いだった。それがなんとなく面白くなくてひとおもいにかじることにする。 ぱりっ。 「――ッ!!」 「くくっ、くっ、はははは」 双海は大笑いするバロを恨めしそうに見た。 過去の自分にばかよせやめろと言ってやりたい。間違ってもいけ、やれの合図じゃない――ついさっきのことだから時間犯罪にはならないに違いない。 「次はどこの国にいくかな。ダークサマーレルムは面白そうだが」 山ほどあったウインナーを半分ほど胃に収めた頃、バロがそんなことを言った。 「あら、もうどこかへ行く算段なんですか」 「俺はさすらうのが似合っている」 双海はカクテルグラスを回すように傾けながらむぅ、と口を尖らせる。 「私は・・・・バロさんと一緒にいたいです」 「ついてくるか」 「それが貴方と一緒にいられる唯一の方法なら喜んで」 双海はグラスの縁に口を付け、グラスを傾ける。口の中にふわりと甘い風味が広がり、アルコール特有の芳香を伴って鼻から抜ける。嚥下すればそれなりに灼熱感を感じ、舌にはささやかな痺れが残って余韻が心地よい。 「難しい事を言うな」 バロはテーブルに片肘をつくと、指で髭をしごいている。もう4杯目になるジョッキの中身は半分ほど残って、白い泡も薄くなっている。 「旅は嫌いか」 「旅は嫌いじゃないですよ」 ふむ、と声を漏らすバロに双海はケーキをつつきながら言う。 「ただ、私はこの国も愛してますから、少し難しくなっちゃうのかもしれないですね」 むう、とバロは唸った。 「そういう話なら、好きなだけこの国につくしていい」 バロは空いた手でそろそろ冷めて残念な感じになりつつあるウインナーをつまみ上げると口に放り込み、もしゃもしゃと咀嚼する。 「俺は旅に出る」 ――あー、なんでこうこじれるかなー…… もやもやした気持ちで双海はザクザクザクザクとフォークでケーキを解体する。カツカツカツカツとフォークが皿に当たる音が響く猟奇的な有様だが凄惨な光景にはならない。 ケーキだからだろうか。 「知ってます? 私は貴方を愛してるんですよ」 知ってます? 今日は月曜日なんですよ、とでも言うように双海は自然に言葉を紡ぐと解体したケーキをまとめてフォークに突き刺し、 「だから、貴方が旅に出るというなら一緒に行きます」 突きつけるようにフォークを突き出した。先っぽに刺され潰れたケーキの成れの果てを見てバロはむうと唸り、 「国も愛していると言ってたろう」 得も言われぬ迫力に気圧されたのかバロはややトーンを下げた。 「・・・・バロさんは意外といじわるですね」 双海は手首を返してケーキを口に含むと、もごもごと咀嚼する。気分が散って大雑把でぼんやりとしか味を認識することができない。口に入ったままでは喋ることができないのでとりあえず嚥下し、 「比べられるわけないじゃないですか、もう離れるのは嫌です」 双海は笑顔で言い放つ。 これが何味でおいしいのかどうか、そもそもさっき食べた物が本当にケーキと呼べるのか、双海にはよくわからなくなっていたが言葉は本心だ。本心ゆえに表情は取り繕えても気持ちまでは隠せない。 「では、旅の空だ」 バロは笑顔を作ると半分残ったジョッキを一気に飲み干した。間髪入れずウェイトレスを呼び、「生ひとつ」ちらりとこちらに視線をよこしてすぐに逸らし、 ――ピッチャーで。 バロらしからぬ小声だった。 双海とバロはお互い拗ねたまま、どこかよそよそしい空気が流れたがやがて運ばれてきたピッチャーがいくらか場を和ませた。 お互い拗ねたらお互い損をする。 ふたりしてピッチャーを前に四苦八苦する姿は、傍目から見てほほえましかったに違いない。 * * * 「あーのー」 ふらふらとおぼつかない足取りで歩きながら、やや間延びした口調で彼女が口を開く。 「バロさんはー、お芋さんと踊ったことがあるんですかー?」 思わぬことを聞かれたので、バロは咄嗟の反応に困った。 とりあえず見ていて危なっかしいので手を貸しながら、バロは少し遠い目をして、 「……ああ。昔は芋も踊っていたぞ」 「そーなんですかー? 楽しそうですねえ」 あははは、と彼女は笑った。 バロは「飲み過ぎだ、俺もだが」と言って笑った。 星を臨む夜空の下に影ふたつ。 芋と踊れるような世界は経験がないが、それはそれで楽しそうだ。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) うわー、うわー(*ノノ) なんという乙女(笑) 恥ずかしいけど嬉しいです。ありがとうございました! -- 双海 環@星鋼京 (2011-07-12 21 03 10) 名前 コメント ご発注元:双海環@星鋼京様 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/cbbs_om/cbbs.cgi?mode=one namber=3016 type=3010 space=15 no=0 製作:久織えにる@フィーブル藩国 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=2624;id=UP_ita 引渡し日: counter: - yesterday: -
https://w.atwiki.jp/zoukatyu/pages/296.html
11年目 B1 第14節結果 対戦カード 第14節のお題 ぱたぱたぱた vs めえ 乾イッセイ vs 珈琲専門店 凶器攻撃 vs うちわ ギミックハンター vs はたぜ 第弐ゲート通過 vs 野菜物語 冷凍兼冷蔵庫 vs はにわ ハロコン vs 味の素 京阪神 vs U 今節の簡易結果表 今節を終えての順位(3~5節は除外) チョコレートは送られてきませんでした。 総評 対戦カード ぱたぱたぱた vs めえ 乾イッセイ vs 珈琲専門店 凶器攻撃 vs うちわ ギミックハンター vs はたぜ 第弐ゲート通過 vs 野菜物語 冷凍兼冷蔵庫 vs はにわ ハロコン vs 味の素 京阪神 vs U 第14節のお題 お題 空欄(1)~(4)を埋めて会話文を完成させなさい。 後輩 先輩、受け取ってください! 先輩 ( 1 ) 後輩 ( 2 ) 先輩 ( 3 ) 後輩 ( 4 ) 人参 「今回の審査は10通です。」 玉葱 「残り5戦で第11シーズンも終了です。」 人参 「終盤戦の初陣、またとある一戦が酷いことになってます。」 ぱたぱたぱた vs めえ ぱたぱたぱた 後輩 先輩、受け取ってください! 先輩 うぐっ……ふぬっ…こ…これは一体……? 後輩 チョコで~す♪…でもごめんなさい、精一杯作ったんですけど、たった120kgしかなくて… 先輩 と…とてもう……うれし…いよ…。この…想いを…おもい……を…うぉ………(プチ) 後輩 あん!ちゃんと受け取ってよ!先輩!! めえ 後輩 先輩、受け取ってください! 先輩 こ、これはカミソリ…型のチョコレート! 後輩 カミソリチョコレートレターです! 先輩 レター部分もチョコじゃないか! 後輩 カミソリチョコレートレターチョコレートです! ぱたぱたぱた 1 - 6 めえ ※めえは今節1位、勝点ボーナス2を獲得する。 人参 「めえさん7回目の1位獲得。容赦ゼロです。」 玉葱 「首位めえさんは、当然首位を防衛。ぱたぱたぱたさんは11位、入れ替え枠に転落です。」 乾イッセイ vs 珈琲専門店 乾イッセイ 後輩 先輩、受け取ってください! 先輩 先輩:М???бат?н Д??ааж?ргал!? 後輩 後輩:男の僕からチョコをもらったからって、驚きすぎて横綱・白鵬の本名をモンゴル語のままで叫ぶの止めてください。しかも文字化けしてます。 先輩 先輩:А?таこн??づかадаいс?н Х?ч値??т上бааАлтげт??р!! 後輩 後輩:白鵬を時天空に変えろということじゃなくて、しかもまた文字化けいてるし、ちゃっかりおかんへの主張を混ぜるのも止めてください。 珈琲専門店 後輩 先輩、受け取ってください! 先輩 ごめん、今忙しいから後で 後輩 あれ、おかしいなさっきメールでチョコ送ったんですけど、届いてないですか? 先輩 さっきの変なメールがチョコ?チョコの画像おろか、内容もよくわからん文章だったぞ。 後輩 はあ?タイトルの「斜光」ってのをよくみてみろよ、斜め読みすると「チョコレート」になってるだろ、お前は半年ROMってろ。 乾イッセイ 2 - 1 珈琲専門店 人参 「各タイトルで上位争い常連二人による直接対決でしたが、意外にもロースコア対戦。」 苺 「辛くも勝利を獲得した乾さんは、これで7勝目。対する珈琲専門店さんはいつの間にか5連敗です。」 玉葱 「ただ、珈琲専門店さんは次節からボーナスステージ3連戦に突入。ここで、どこまで順位が上がってくるのか!?」 凶器攻撃 vs うちわ 凶器攻撃 未投稿 うちわ 未投稿 凶器攻撃 0 - 0 うちわ ギミックハンター vs はたぜ ギミックハンター 未投稿 はたぜ 未投稿 ギミックハンター 0 - 0 はたぜ 人参 「ギミックハンターさんが未投稿で、未復帰者3名と合わせて全員ドロー扱いとなりました。」 玉葱 「未復帰者3名は、ボーナス無視と仮定して全勝でも追いつくのがほぼ不可能に近い状況。降格確実を点灯とします。」 第弐ゲート通過 vs 野菜物語 第弐ゲート通過 後輩 先輩、受け取ってください! 先輩 わあ、ありがとう。……って、こんな曖昧な問題で、まともな答えが出るか! 後輩 おお、いきなり出題者批判だ。 先輩 もっと設定を固めて、いい答えがとけるようにしてほしいよ。固めてとける……そう、チョコレートだけにね! 後輩 ……あーあ、アウトーー! 野菜物語 後輩 先輩、受け取ってください! 先輩 なんだと貴様ッ!? 後輩 え…受け取ってもらえないんですか…… 先輩 軍人たるもの様々な自体を想定せねばならない!実は爆弾が仕込まれていたり、例えチョコが入っていたとしても毒薬が混入していたりするかもしれないだろう!………しかし、せっかくだから貰っておいてやろう。 後輩 いろいろツッコミどころがあるけど、そんなにニヤニヤしなくても…チョコ貰うのはじめてなんですね。 第弐ゲート通過 0 - 3 野菜物語 人参 「混戦内同士の対戦。結果、野菜が8勝目。」 玉葱 「第弐ゲート通過さんは9位転落となります。」 苺 「第弐ゲート通過さんは第6節から、勝利以外・勝利・勝利以外・勝利・・・を続ける、という面白い記録を作っています。調べては居ないですが、たぶん9戦連続は初じゃないですかと思います。」 冷凍兼冷蔵庫 vs はにわ 冷凍兼冷蔵庫 後輩 先輩、受け取ってください! 先輩 「包み紙がすごい綺麗だけど、なにこれ?」 後輩 「ブリの照り焼きです。」 先輩 「んー、なんかロマンチックじゃないね。」 後輩 「やった、あいうえお作文完成!ってそれ前の問題!」 はにわ 後輩 先輩、受け取ってください! 先輩 (くないを投げながら)ありがとう! 後輩 (そのくないをギリギリのところでかわしながら)先輩、これも受け取ってください! 先輩 (手裏剣を投げながら)ありがとう! 後輩 (当たったが、それは変わり身。先輩の背後に回って)先輩、これも受け取ってください! 冷凍兼冷蔵庫 3 - 5 はにわ 人参 「復帰3連勝の冷凍兼冷蔵庫さん、ここで痛恨のブレーキ。」 玉葱 「はにわさんは9勝目ながら、1得点足らずボーナスを得られませんでした。首位めえさんが、今節勝点5を獲得していたため、首位との勝点差6と若干出遅れた状態になります。」 苺 「ただし、両者ともにボーナスステージを残しているので、まだまだ逆転の目はあるといったところですね。」 ハロコン vs 味の素 ハロコン 後輩 先輩、受け取ってください! 先輩 えーっと…これはどちらを選べばいいのかな? 後輩 あ、この大きい方は私の昼ごはんのお肉です! 先輩 …じゃあこっちの小さい方をもらうのかな?中身は肉? 後輩 いえ、残った肉汁を! 味の素 後輩 先輩、受け取ってください! 先輩 あー、これは受け取れんわ。 後輩 えっ…。なんでですか?もしかして恋人が? 先輩 いや。俺チョコレートは明治しか受け付けないんだよね。 後輩 偏食!? ハロコン 3 - 2 味の素 人参 「ハロコンさんが、冷凍兼冷蔵庫さん敗北の中、辛くも勝利を獲得。混戦の最後尾を勝点3差にまでロックオン!」 玉葱 「味の素さんも、敗北ながら6位死守。」 京阪神 vs U 京阪神 後輩 先輩、受け取ってください! 先輩 ごめん、受け取ることはできないよ。 後輩 どうしてですか?徹夜して一生懸命作ったんですよ。 先輩 さすがに「千代子」はもらえないよ。 後輩 スイーツよりアンドロイドのほうが喜んでくれると思ったのに…。 U 後輩 先輩、受け取ってください! 先輩 ありがとう。お、これは明治のミルクチョコレートだね。やっぱりチョコレートといえば明治だな。 後輩 そうです、明治のミルクチョコレートです。チョコレートといえば明治ですからね。 先輩 そうだな、明治のチョコレートはおいしいからな。チョコレートといえば明治だな。ちなみに明治のホームページはhttp //www.meiji.co.jp/だな。 後輩 そうですね、明治のチョコレートはおいしいですもんね。そして明治のホームページはhttp //www.meiji.co.jp/ですよね。) 京阪神 6 - 6 U ※京阪神・Uは両者ともに今節1位獲得、それぞれ勝点ボーナス2を獲得する。 玉葱 「また随分もったいない試合ですね・・・」 人参 「一応、通常勝利相当の勝点3を獲得となります。京阪神さんは8位浮上です。」 苺 「ちなみに、もし勝点5獲得だったら、Uさんは3位浮上、京阪神さんは6位浮上となっていただけに、ホントもったいない。」 玉葱 「一時は降格確実かと思われた京阪神さんでしたが、ついに本領発揮、残留圏突入です。」 今節の簡易結果表 ぱたぱたぱた 1 - 6 めえ 乾イッセイ 2 - 1 珈琲専門店 凶器攻撃 0 - 0 うちわ ギミックハンター 0 - 0 はたぜ 第弐ゲート通過 0 - 3 野菜物語 冷凍兼冷蔵庫 3 - 5 はにわ ハロコン 3 - 2 味の素 京阪神 6 - 6 U 人参 「1位のめえ・京阪神・Uにボーナス勝点2がそれぞれ加算される。」 今節を終えての順位(3~5節は除外) 順位 名前 勝点 勝 分 負 得 失 得失 結果と今後の対戦 →1位 めえ 39 7 3 1 50 25 25 △ △ - - - ● ○ △ ○ ○ ○ ○ ○ ○ →2位 はにわ 33 9 0 2 41 27 14 ○ ○ - - - ○ ○ ○ ● ○ ● ○ ○ ○ →3位 野菜物語 26 8 0 3 29 21 8 ○ ● - - - ○ ● ○ ○ ○ ○ ○ ● ○ →4位 乾イッセイ 25 7 0 4 27 20 7 ● ○ - - - ○ ○ ● ○ ○ ○ ● ● ○ →5位 U 24 7 0 4 39 27 12 ○ ○ - - - ● ● ● ○ ● ○ ○ ○ △ →6位 味の素 21 6 1 4 21 19 2 ● ○ - - - ○ ○ △ ● ○ ○ ● ○ ● →7位 珈琲専門店 20 5 1 5 36 31 5 ○ ● - - - ○ ○ △ ○ ● ● ● ○ ● ↑8位 京阪神 20 6 0 5 28 25 3 ● ● - - - ● ● ○ ○ ○ ○ ○ ● △ ↓9位 第弐ゲート通過 20 6 2 3 20 17 3 ○ ○ - - - △ ○ △ ○ ● ○ ● ○ ● →10位 ギミックハンター 19 5 2 4 23 19 4 △ ○ - - - ○ ● ○ ○ ○ ● ● ● △ ↓11位 ぱたぱたぱた 19 5 0 6 19 21 -2 ● ● - - - ● ○ ○ ● ○ ● ○ ○ ● →12位 ハロコン 16 5 0 6 27 36 -9 ○ ● - - - ○ ● ○ ● ● ● ○ ● ○ →13位 冷凍兼冷蔵庫 13 3 2 6 28 34 -6 ● △ - - - ● △ ● ● ● ○ ○ ○ ● →14位 はたぜ 5 1 3 7 9 26 -17 ○ ● - - - △ ● ● ● ● ● ● ● △ →15位 うちわ 4 1 1 9 9 36 -27 ● ○ - - - ● ● ● ● ● ● ● ● △ →16位 凶器攻撃 2 0 2 9 0 27 -27 ● ● - - - ● △ ● ● ● ● ● ● △ 勝点で並んだ、7位争い・10位争いは得点で順位を確定しています。 今回は、ほぼ順位の変動は無し。 めえさんが勝点5獲得で首位争いのリードを広げ、はにわさんは苦しい展開。3位野菜以下の優勝は、ほぼ不可能に。尚、めえさん・はにわさんは、残留確実が点灯。 また、その3位以下の争いは、野菜・乾さん・Uさんが勝利で若干リードを広げたものの、未だに9名が入り乱れる混戦となっている。ハロコンさんも、その最後尾を勝点3の差でとらえた。ちなみに、この層の混戦は、残留ボーダー上にまで広がっているため、誰が落ちてもおかしくない緊迫した状況が続いている。 入れ替え枠争い、特に12位争いは、ハロコンさん勝利・冷凍兼冷蔵庫さん敗北となり、勝点差3となった。 チョコレートは送られてきませんでした。 U これで明治の人が審査していれば明治からチョコレートが送られてくるはず ハロコン 14が全体1位だと思う。飛びぬけておもしろい。業者っぷり甚だしいよ!14はUのネタ。単独ではなかったものの、予想通り1位獲得でした。明治の回し者め! 天貝 祥規 私だけでしょうか?最近やたらと「ダイラタンシー」という言葉を目にするんだけどね……ググったら、でん○ろうの実験コーナーとかいうのが出てきて、『どうみても○液です、本当にどうもありがとうございました』と思ったのは私だけですよね? めえ 推薦で受かった後の2月3月が、人生で一番ダメ人間だった気がします。自分は後期まで粘ったクチなので、正直羨ましいです。見事合格した人も、残念ながら不合格だった人も、とりあえずはお疲れ様でした。 総評 後で書くと思ふ。 B2に続く。
https://w.atwiki.jp/gourman/pages/95.html
麺心に残る一杯 2013.05.10<少年画報社> 頁 タイトル 作画/原作 食材 料理 ※ P7 一杯目 讃岐うどん 栗山裕史 うどん P27 二杯目 浪江焼きそば 魚乃目三太 焼きそば P45 三杯目 たいめいけんの洋食※シリーズ連載 高梨みどり 洋食屋のラーメン ラーメン P65 四杯目 海苔玉そば 井上眞改 そば P77 五杯目 タイ屋台ラーメン 中邑みつのり タイ料理 P87 六杯目 荻窪ラーメン 加藤やすと ラーメン P99 七杯目 長崎チャンポン 川原将裕 ラーメン P109 八杯目 ラーメン二郎 望月みつる ラーメン P119 九杯目 沖縄そば 斉藤ふみ P129 十杯目 インデアンスパゲッティ 川田あきふみ パスタ P139 十一杯目 しーちゃんのごちそう※シリーズ連載 たかなししずえ 天とじそば そば P147 十二杯目 汁なし坦々麺 岩村俊哉 ラーメン P159 十三杯目 大阪かすうどん 魚乃目三太 うどん 再録(酒肴人(一)「大阪鶴橋ウエダ食堂」改題) P171 十四杯目 支那そば 斉藤ふみ そば 再録(思い出食堂NO.1) P181 十五杯目 即席ラーメン 川田あきふみ ラーメン 再録(思い出食堂NO.4「インスタントラーメン」改題) P191 十六杯目 冷やし中華 栗山裕史 ラーメン 再録(思い出食堂NO.3「故郷の冷やし中華」改題) P205 十七杯目 田舎そば 望月みつる そば 再録(思い出食堂NO.7) P215 十八杯目 そうめん 赤嶺シーサー 再録(思い出食堂NO.3) P235 十九杯目 尼崎の焼きそば 岩村俊哉 再録(思い出食堂NO.1「ソース焼きそば」改題) P245 二十杯目 ナポリタン しゅりんぷ小林 パスタ 再録(思い出食堂NO.2) P255 二十一杯目 五目焼きそば 川本泰平 再録(思い出食堂NO.1) P265 二十二杯目 カップ焼きそば 川田あきふみ 再録(思い出食堂NO.5) P275 二十三杯目 味噌煮込みうどん にしだかな うどん 再録(思い出食堂NO.2「みそ煮込みうどん」改題) P287 二十四杯目 武蔵野うどん 斉藤ふみ うどん 再録(思い出食堂NO.4「肉汁うどん」改題) P297 二十五杯目 サッポロラーメン しゅりんぷ小林 ラーメン 再録(思い出食堂NO.5「味噌ラーメン」改題) P307 二十六杯目 鍋焼きうどん 望月みつる うどん 再録(思い出食堂NO.5) カレー&辛味よみがえるスパイスの香り 2013.07.08<少年画報社> 頁 タイトル 作画/原作 食材 料理 ※ P9 一皿目 彼女のカレー 栗山裕史 カレー 第1部カレー編 P29 二皿目 先生と僕のカレー 魚乃目三太 カレー 第1部カレー編 P49 三皿目 たいめいけんの洋食※シリーズ連載 高梨みどり ポークカレー カレー 第1部カレー編 P69 四皿目 しーちゃんのごちそう※シリーズ連載 たかなししずえ 昭和のカレー カレー 第1部カレー編 P77 五皿目 大正の献立※シリーズ連載 さかきしん 大阪の名物カレー カレー 第1部カレー編 P87 六皿目 古書店街の欧風カレー 田中顕 カレー 第1部カレー編 P97 七皿目 カレーの隠し味 わたおさん カレー 第1部カレー編 P105 八皿目 食堂のカレー 望月みつる カレー 第1部カレー編 P115 九皿目 オリエンタルカレー 岩村俊哉 カレー 第1部カレー編 P125 十皿目 拳闘とカレーライス 赤嶺シーサー カレー 第1部カレー編 P143 十一皿目 激辛タンタン麺 井上眞改 ラーメン 第2部辛味編 P155 十二皿目 キッチン名画座※シリーズ連載 加藤やすと 『駅馬車』のチリビーンズ 第2部辛味編 P165 十三皿目 エビのチリソース 中田旭保 中華料理 第2部辛味編 P175 十四皿目 テーブルスパイス 川原将裕 調味料 第2部辛味編 P185 十五皿目 浅草の七味唐辛子 斉藤ふみ 調味料 第2部辛味編 P195 十六皿目 オモニのキムチ なかむらみつのり 漬物 第2部辛味編 P205 十七皿目 麻婆豆腐 浅原かずよし 中華料理 第2部辛味編 P217 十八皿目 金沢カレー 出口竜正 カレー 再録(思い出食堂NO.1「カレーライス」改題) P227 十九皿目 おふくろのカレー 望月みつる カレー 再録(思い出食堂NO.3) P237 二十皿目 カツカレー しゅりんぷ小林 カレー 再録(思い出食堂NO.6「神保町のカツカレー」改題) P247 二十一皿目 新橋ライスカレー なかむらみつのり カレー 再録(思い出食堂NO.3) P257 二十二皿目 ドライカレー 中田旭保 カレー 再録(思い出食堂NO.3) P267 二十三皿目 ラー油 川原将裕 ラー油ご飯 調味料 再録(思い出食堂NO.1「食べるラー油」改題) P277 二十四皿目 わさび なかむらみつのり ワサビ 調味料 再録(思い出食堂NO.1「ワサビ」改題) P287 二十五皿目 オムライス しゅりんぷ小林 オムライス 再録(思い出食堂NO.1) P297 二十六皿目 トルコライス 川原将裕 再録(思い出食堂NO.6) P307 二十七皿目 ハヤシライス 川田あきふみ ハヤシライス 再録(思い出食堂NO.1) 弁当母の味から駅弁まで 2014.03.03<少年画報社> 頁 タイトル 作画/原作 食材 料理 ※ P 一品目 シウマイ弁当 魚乃目三太 弁当 P 二品目 しーちゃんのごちそう※シリーズ連載 たかなししずえ お母ちゃんのお弁当 弁当 P 三品目 コンビニ弁当 栗山裕史 弁当 P 四品目 お好み焼き弁当 治島カロ 弁当 P 五品目 カニめし 斉藤ふみ 弁当 P 六品目 銀ダラ西京焼き弁当 井上眞改 弁当 P 七品目 朝ごはん亭※シリーズ連載 青菜ぱせり お弁当のはしっこ 弁当 P 八品目 スーパーの見切り弁当 なかむらみつのり 弁当 P 九品目 キッチン名画座※シリーズ連載 加藤やすと 『愛と青春の旅立ち』のスクランブルエッグ弁当 弁当 P 十品目 カツ丼弁当 美月李予 弁当 P 十一品目 幕の内弁当 美月李予 弁当 P 十二品目 教室の弁当 しゅりんぷ小林 弁当 P 十三品目 全部のせ弁当 岩村俊哉 弁当 P 十四品目 デカから揚げ弁当 川原将裕 弁当 P 十五品目 父のしょうが焼き弁当 望月みつる 弁当 P 十六品目 大正の献立※シリーズ連載 さかきしん ふくさ寿司 弁当 P 十七品目 運動会のお弁当 魚乃目三太 弁当 再録(思い出食堂NO.4) P 十八品目 横浜百年食堂 高井研一郎 祝いの弁当 弁当 再録(思い出食堂NO.4「花見弁当」改題) P 十九品目 栗ごはん弁当 栗山裕史 弁当 再録(思い出食堂NO.4) P 二十品目 駅弁サンドイッチ 松本タカ 弁当 再録(思い出食堂NO.6) P 二十一品目 から揚げ弁当 中田旭保 弁当 再録(思い出食堂NO.6「からあげ弁当」改題) P 二十二品目 のり弁当 望月みつる 弁当 再録(思い出食堂NO.2) P 二十三品目 遠足のお弁当 栗山裕史 弁当 再録(思い出食堂NO.9) P 二十四品目 おむすび 岩村俊哉 弁当 再録(思い出食堂NO.9) P 二十五品目 鮭弁当 高井研一郎 弁当 再録(思い出食堂NO.9) P 二十六品目 しーちゃんのごちそう たかなししずえ 房総太巻き寿司 寿司 再録(思い出食堂NO.9) P 二十七品目 いなり寿司 望月みつる 寿司 再録(思い出食堂NO.1) P 二十八品目 鮎寿司 岩村俊哉 寿司 再録(思い出食堂NO.4) P 二十九品目 花見弁当 赤嶺シーサー 弁当 再録(思い出食堂NO.2) 朝ごはんいらっしゃい!朝ごはん亭 2014.04.17<少年画報社> 頁 タイトル 作画/原作 食材 料理 ※ P9 一品目 朝ごはん亭※シリーズ連載 青菜ぱせり 母の味噌汁 P23 二品目 湘南食堂の釜揚げシラス 魚乃目三太 P33 三品目 タマゴサンドイッチ 治島カロ P43 四品目 大正の献立※シリーズ連載 さかきしん 大正の朝食 P53 五品目 しーちゃんのごちそう※シリーズ連載 たかなししずえ あこがれのパン朝食 P63 六品目 旅館の朝ごはん 井上眞改 P73 七品目 団地の朝食 しゅりんぷ小林 P83 八品目 キッチン名画座※シリーズ連載 加藤やすと 『たそがれ清兵衛』の雑炊 P93 九品目 民宿の朝ごはん 斉藤ふみ P103 十品目 ひとりの朝ごはん 望月みつる P113 十一品目 フルーツグラノーラ 中田旭保 P121 十二品目 フレンチトースト 田中顕 P131 十三品目 卵納豆 なかむらみつのり P141 十四品目 立ち食いそばの朝セット 岩村俊哉 P151 十五品目 キャベツ炒め 高荷真弓 P159 十六品目 アウトドアの朝食 川田あきふみ P171 十七品目 朝ごはん亭傑作選① 青菜ぱせり 卵かけごはん 再録(思い出食堂(NO.1)) P181 十八品目 朝ごはん亭傑作選② 青菜ぱせり ホットサンド 再録(思い出食堂(NO.2)) P191 十九品目 朝ごはん亭傑作選③ 青菜ぱせり 夏の朝食 再録(思い出食堂(NO.3)) P201 二十品目 朝ごはん亭傑作選④ 青菜ぱせり 里芋の煮っころがし 再録(思い出食堂NO.4) P211 二十一品目 朝ごはん亭傑作選⑤ 青菜ぱせり ねこまんま 再録(思い出食堂NO.5) P221 二十二品目 朝ごはん亭傑作選⑥ 青菜ぱせり タケノコ 再録(思い出食堂NO.6「タケノコの味」改題) P231 二十三品目 朝ごはん亭傑作選⑦ 青菜ぱせり 目玉焼き 再録(思い出食堂NO.7) P241 二十四品目 朝ごはん亭傑作選⑧ 青菜ぱせり ぬか漬け 再録(思い出食堂NO.7) P251 二十五品目 朝ごはん亭傑作選⑨ 青菜ぱせり お粥 再録(思い出食堂NO.8) P261 二十六品目 朝ごはん亭傑作選⑩ 青菜ぱせり ゆうべのカレー 再録(思い出食堂NO.9) P271 二十七品目 朝ごはん亭傑作選⑪ 青菜ぱせり 納豆 再録(思い出食堂NO.10) P281 二十八品目 朝ごはん亭傑作選⑫ 青菜ぱせり 十勝・夏の野菜 再録(思い出食堂NO.11) P291 二十九品目 朝ごはん亭傑作選⑬ 青菜ぱせり 塩むすび 再録(思い出食堂NO.12) P301 三十品目 トースト 川原将裕 再録(思い出食堂NO.9) P309 三十一品目 しーちゃんのごちそう たかなししずえ 玉子入りおみおつけ 再録(思い出食堂NO.12) 旅の味なつかしい人々 2014.05.05<少年画報社> 頁 タイトル 作画/原作 食材 料理 ※ P9 一品目 肉鍋(松阪) 魚乃目三太 P19 二品目 草餅(静岡) 栗山裕史 P29 三品目 しーちゃんのごちそう※シリーズ連載 たかなししずえ お参りの味(成田山) P39 四品目 キッチン名画座※シリーズ連載 加藤やすと 『がんばっていきましょい』の鍋焼きうどん(松山) P49 五品目 浜焼きサバ(若狭) 治島カロ P59 六品目 浪江焼きそば(福島) 高梨みどり P69 七品目 佐世保バーガー(佐世保) 川原将裕 P79 八品目 あんこう鍋(大洗) 松本タカ P89 九品目 ラーメンとソフトクリーム(名古屋) 田中顕 P99 十品目 ほうとう(山梨) 真夏日西瓜 P109 十一品目 贅沢ランチ(米沢) 井上眞改 P119 十二品目 ミックスフライ(日光) 美月李予 P129 十三品目 朴葉味噌(白川郷) なかむらみつのり P139 十四品目 大正の献立※シリーズ連載 さかきしん とろろ汁(熱海) P149 十五品目 うなぎ茶漬け(高知) 川田あきふみ P159 十六品目 湯葉(京都) 斉藤ふみ P169 十七品目 冷凍みかん(小田原) 高荷真弓 P179 十八品目 カツ丼(佐賀) しゅりんぷ小林 P189 十九品目 山菜の天ぷら(碓氷峠) 望月みつる P199 二十品目 中華そば(城崎温泉) 中田旭保 P207 二十一品目 広島焼き(広島) 岩村俊哉 P219 二十二品目 いくら飯(南幌町) 栗山裕史 再録(思い出食堂NO.7) P235 二十三品目 柏餅(西伊豆) 赤嶺シーサー 再録(思い出食堂NO.6) P255 二十四品目 神戸南京町の豚饅頭(神戸) 中田旭保 再録(思い出食堂NO.10) P263 二十五品目 とうきび(遠軽町) 斉藤ふみ 再録(思い出食堂NO.7) P273 二十六品目 長崎新地中華街の皿うどん(長崎) 赤嶺シーサー 再録(思い出食堂NO.10) P285 二十七品目 新幹線のチキンライス(東京~大阪間) 岩村俊哉 再録(思い出食堂NO.6) P295 二十八品目 ゴーヤチャンプル(沖縄) 中田旭保 再録(思い出食堂NO.7) P305 二十九品目 山小屋のおむすび(尾瀬) 赤嶺シーサー 再録(思い出食堂NO.11) P 十一品目 幕の内弁当 美月李予 弁当 P 十八品目 横浜百年食堂※シリーズ連載 高井研一郎 祝いの弁当 弁当 再録(思い出食堂NO.4「花見弁当」改題) P 二十二品目 のり弁当 望月みつる 弁当 再録(思い出食堂NO.2) P 二十三品目 遠足のお弁当 栗山裕史 弁当 再録(思い出食堂NO.9) P 二十五品目 鮭弁当 高井研一郎 弁当 再録(思い出食堂NO.9) P 二十六品目 しーちゃんのごちそう※シリーズ連載 たかなししずえ 房総太巻き寿司 寿司 再録(思い出食堂NO.9) P 二十七品目 いなり寿司 望月みつる 寿司 再録(思い出食堂NO.1) P 二十八品目 鮎寿司 岩村俊哉 寿司 再録(思い出食堂NO.4) P 二十九品目 花見弁当 赤嶺シーサー 弁当 再録(思い出食堂NO.2)
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/3768.html
『虐待15年目 終編2』 22KB 虐待 変態 駆除 ドスまりさ 虐待人間 すごい久しぶりです 虐待15年目 終編2 やっと論文さんを仕上げることが出来たので、ゆ虐に本腰をいれるようになりました。 やっぱりゆ虐って楽しいですよね。 後、そろそろ名前を決めてもいいかなって思ったんで、今日から肉骨粉あきを名乗ろうと思います。 早朝の「わたしのゆっくり館」の中央庭園を一人の男が歩いている。 こんな場所には不釣合いなワイシャツにスラックスを身にまとった、いかにも休日に着る物がないオッサンを思わせる装いだ。 「うわあーーー、こんな広いんだ、ここ。宗教とかイデオロギーって儲かるんだね。でも捕まっちゃお終いだよ。」 そんなことを言いながら歩いている彼もまた、今日の”掃除”に参加した一人であった。 ゆっくりの統括は農林水産省である。何を隠そうこの男は、れっきとしたそこの国一キャリアである。 通称、「西日本商業ゆっくり研究局」という部署の主任研究員を務める彼の目的は、クソの役にも立たない動くゲロ、 喋る放射線廃棄物、下痢便に混じった未消化のピーナッツにすら劣る存在。 すなわちゆっくりを、何とかして人間の役に立つように研究しているのが彼らの目的である。 だが今回は単なる趣味で来ているだけであり、日本ゆにせふに対する一国民としての義侠心に駆られての行動である。 「んーーーと、この辺かな?おっ!あったあった!!なになに?『えめらるどぐりーんのこうまかん』??? なんだそりゃ?緑なのか赤なのかはっきりしてよーーー!!」 一人ツッコミを入れる彼の目の前に、芝生と蔦で覆われ半分地面にめり込んだ木製の六畳ほどの小屋らしきものが現れた。 おそらくこれが『こーまかん』なのだろう。するとそこに蠢く物体が1つ、下膨れのクソムカつく顔面にババくさい被りもの、胴付きれみりゃだ。 こいつは元来夜行性のダニだが、薄暗い見世物用の庭園の中では朝方生活になっているようだ。 「う~☆きょうもすてきなあさなんだどおおぉぉぉ!!れみりゃのこうまかんもいつもよりかりすまふるなおもむきなんだ どおぉ♪れ・っみ・り・や!う~~~♪」 そう言いながらケツをふりまわしてグネグネと上半身を回す。そんなれみりゃの姿に歓声を上げながら小屋の中から這い出てきた のはこれまた胴付きの子れみりゃが1匹、胴なしの子れみりゃが2匹。 「う~~☆まんま~、おはようなんだどおぉ~!!」 「「う~~☆う~♪」」 愛するわが子達の挨拶に、れみりゃはだんすを中断して愛情たっぷり、かりすま半分(笑)の挨拶を返す。 「おちびちゃんたち~~♪おはようなんだどおぉぉぉ~☆きのうよりもかりすまあふれるれでぃになってるんだどおぉぉ♪ さすがはれみぃのおちびちゃんたちなんだどおぉぉぉ~☆う~かわいいどおおぉぉ!!」 犬のクソの上を這っている蝿のような動きをする親れみりゃと、クソに産み付けられた蛆虫のような子れみりゃ。 いつもの予定では、これからここの庭園のリーダーであるドスまりさのところに行き、割り当てられた場所でキノコ狩りを行うのが このゴミ一家の予定だ。朝の挨拶を済ませ、一列に並んでドスまりさのところへ向かおうとする4匹。 すると一家の前に一人の人間が現れた。 「やあ、おはよう!素敵な朝だね。ここが『えめらるどぐりーんのこーまかん』かい?」 とてもゆっくりした挨拶をしてきた人間、その姿に子れみりゃたちは精一杯の挨拶を返す。 「おはようなんだどおぉ☆ようこそいらっしゃいましたなんだどおおぉぉぉ!」 「「う~☆う~~~♪」」 親れみりゃも続いて挨拶を返すべく服装を正す。まさか子供たちに出遅れてしまうなんて、だがとてもすばらしい客人への対応だった。 わが子等の成長を誇らしく思いながらも親れみりゃは、こーまかんの当主としてふさわしい振舞いでもって客人を出迎えた。 「ようこそこーまかんへなんだどおぉぉ!!いちぞくをだいひょうしてかんげいするんだどおおぉぉぉ♪ゆっくりしていってほし いんだどおおおぉ!!」 人間の口の端がわずかに歪んだのはれみりゃ達には見えなかった。 「ありがとう、ぼくは実草正規っていうんだ、よろしくね。でも今日はセバスチャン。れみぃお嬢様の執事になりたくて ここにやってきたんだ。お願いだからぼくの忠義を買ってくれないかな?」 執事!!れみりゃの中枢餡を電撃が走った。こーまかんは数あれど執事を抱えているところはそうは無い。 さくやを抱えていることはれみりゃ種の間では最高のステータスである。だが、れみりゃ達は知る由もないがさくや種は今やhentai 目的でのみ流通しているゆっくりであり、野良は直ちに確保されて胴付きまりさや胴つきれいむの、首をぶった切った胴体にメイド服を着せ たものに強引に移植されて売られている。 「う~?おにいさんをれみぃのしつじに??う~~☆」 考え込むフリをしているが最初から結論は出ている。執事に加え、いずれはメイド長たるさくやを加えることができれば、 れみりゃはれみりゃ貴族社会(妄想)で堂々たる地位を占めることが出来る。 金バッジ飼いゆっくりであったが、単に引越し先に連れて行けないというだけで捨てられたのがこのれみりゃの過去だ。 人間からは何度も虐待されかかり、どこへ行っても基本種のゆっくり達からは徒党を組んで襲撃された。 ゴミをあさり、水溜りをなめ、人間の吐き捨てたガムをすすって生き延びてきたれみりゃにとって、ここは安住の地であり いつの日か牙城を打ち建てる聖地だった。 「いいんだどおおぉ!きょうかられみぃのし・つ・じ!にしてあげるんだどおぉぉぉ☆」 「イエス、マイロード!ありがとう。一生懸命頑張るから、まず早速何か命令を下さいませんか?お嬢様。」 殊勝な執事である。そう思った親れみりゃはこの新たな従僕に命令を下した。 「う~!さっそくなんだどお!!さいきんここのごはんががりがいなくなってれみぃたちはおなかがすいてるんだどおおぉ!!だから れみぃたちのぶらんち(朝飯と昼飯)をさがしてくるんだどおおおぉ!!」 「かりすまぶらんちなんだどおおおぉぉ!!う☆う~☆う~~~♪」 「「う~!う~!う~~~!!」」 当主として高らかに命じるれみりゃ、優雅な母の姿を見た子れみりゃ達も続く。 だが・・・・・・。 「うぎゅばっばばばぶばべええぇぇぇぇ!!!!!」 末っ子子れみりゃが一瞬にして潰れた。柔らかくかりすま溢れる末っ子れみりゃの目玉が飛び出し、後ろ半分が完全に地面に めり込んでいる。残ったわずかな顔面は肉汁と子れみりゃの吐き出した歯が無数に付着したグチャグチャの肉まんになっていた。 「う・・・・・!うぐぶぐっぎ!!!!!」 次女れみりゃが何か叫びだそうとしていたが、叫ぶ前に顔面を何かが降り抜いた。 口の辺りから振り抜かれた次女れみりゃの顔面の上半分は木にへばりつき、張り付いている目が空しく残された体を見つめている。 地面に残された体のほうはというと、ただ反射的に痙攣していたが、その痙攣も上から降ってきた何かが一瞬で踏み潰した。 「うっ・・・・!!う”あ”あ”あ”あ”!!!れ”み”ぃ”のお”じびじゃん”があ”あ”あ”!!」 「う”あ”あ”あ”あ”ぁ!!ごうまがんのががやがじい”み”ら”い”の”どうじゅがあ”あ”あ”あ”あ”!!!!」 やったのは無論、先程忠誠を誓ったばかりの執事である。 そして、ついさっき誓いの言葉を唱えた時と変わらない笑顔をたたえた執事はこう述べた。 「こーまかんの執事たる者、主の家の口減らしができなくてどうします。」 その言葉に、泣きじゃくる親れみりゃが悲しみと怒りに満ちた声でこたえる。 「どうじでなんだどおおおぉぉぉ!!れ”み”ぃ”の”おじびじゃんだじを”ごろ”じでお”い”でな”に”を”いっでる”んだ どお”お”お”お”ぉ”ぉ”ぉ”ぉ”!!!」 「ひどいんだどおおぉぉ!!がわいぞうなんだどおおおおぉぉ!!がわいいれみぃのいぼうどだぢいいぃぃぃぃ!!!」 土に混ざってただのゴミになった妹の亡骸にすがり付く子れみりゃ。その姿に一層悲しみが深まったのか激しく執事をなじる親れみりゃ。 すると主の怒りに打たれた執事は何やら考えていたようであるが、口を開き始めるや否や爆笑し始めた。 「失礼しました。・・・グフッ!!ブランチを・・ヒヒッ!!急いで用意させていただ・・・ブッ!!ヒヒヒ!!ははははは!! もうだめ!!アホくさ!!すびばぜんんんーーーー!!執事辞めまーーーーーーす!!わはははははははははは!!!」 そして爆笑しながら元執事は、土と混ざり合った妹の屍にすがりついて泣きじゃくる長女の胴付き子れみりゃの頭を鷲掴みにして 持ち上げると、羽が生えている辺りから背中全体の皮を一気に引き剥がした。 (ベリリリリ!!リチャッ!!べチャアッ!!!) 「ん”ぶぶぐ”あ”あ”あ”あ”あ”!!い”だい”どお”お”お”ぉ”!!や”べる”ん”だどお”お”ぉ”!!いだい”い”!! い”ばい”い”!!れ”びぃ”の”ぜだががあ”あ”あ”あ”あ”!!!!」 背中の皮がほとんど無くなり、肉まんの具を露出させた胴付き子れみりゃが叫ぶ、喚く、暴れる。 「ぶらんち?いーよ、食べなよ。今日のメニューはクソガキバイキングだよ!!うわははははははは!!!!」 そう言うと元執事は子れみりゃの剥き出しの背中に手を突っ込み、引きちぎった物を一分前までの主に投げつけた。 「ん”ん”ん”!!な”に”を”やっで・・・!!あ”あ”あ”!!おじびじゃんの”!!れみぃのがわ”い”い”おじびじゃんの” がら”だがあ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!」 「ん”ぎびい”い”ぃ”ぃ”!!やべでぐばばい”い”ぃ”!!いだい”んだどお”!!いだい”い”い”!!れびい”を” なげな”い”でえ”え”え”え”!!!」 ぐちゃぐちゃの我が子の内容物を顔面に投げつけられる親れみりゃ。ひと掴みごとに子れみりゃの胴体がしぼんで皮だけになっていく。 そんな中でさえ親れみりゃは口の中に入り込んだ我が子の肉片を吐き出し、なんとか救い出そうと近づく。 しかしそれをさえぎるようにして何か棒のようなものが見えた。 「はい、あーーんして。」 「ん”え”え”っ・・・!!やへっ・・・!!どるん”だど・・・お”え”え”え”え”!!」 我が子に手を伸ばそうとする親れみりゃの口の中に、引きちぎられた子れみりゃの右手が突っ込まれる。 必死に吐き出そうと試みるが、人間の手が親れみりゃの上顎と下顎を掴み、一気に左右へと千切れる寸前まで押し広げた。 「べげん”んえ”ん”ーーーっ!!!えがっ!!ん”ががっ!!んっ・・・!!んっ!!!!」 両顎は皮一枚で顔面にぶら下がっており、親れみりゃの口からはうめき声しか出せなくなってしまった。 顔中から肉汁をボトボトと足りしながら、滅茶苦茶に両腕を振り回して千切れかかった顎を元に戻そうとしている。 だが、さらに口の中に子れみりゃの腕が突っ込まれる。 「ん”ん”・・・・・!!ん”っつん”め”!!ん”ぎぎんーーー!!ん”----!!!」 口から二本の手が生えた親れみりゃが滅茶苦茶に悶えまわっている。 その様子をジッさんに鷲掴みにされたままの子れみりゃは、両目から滝のような涙を流しながら見ている。 (れみぃのおちびちゃん!!きょうからここがれみぃだじのこーまかんなんだどお!!もうひもじいおもいはさせないんだどおお!! ここでまんまといちにんまえのれでぃーになるんだどお!!) (う~!みゃんみゃといっしょにいちにんまえのれでぃーになって、さくやとぱちゅりーと、それから!それから!いっぱいみんな をあつめてすてきなこーまかんをつくってみせるんだどお!!!) (う~~~!!そのまえにおちびちゃんはおねえさんになるんだど!) (みゃんみゃ!!もしかしてれみぃにいもうとができるんだどお?!!う~!う~!!う~!!!) 初めてここにやってきた日のことを思いだす子れみりゃ。そう、今起こっていることは夢に違いないのだ。 目が醒めれば母や妹達と素敵なぶらんちが待っているのだから・・・。 空虚な妄想で辛うじて正気を保とうとする。だが、妄想は今まで聴いたこともない母の絶叫によって中断させられた。 「ん”----びぼばぼずっげべべべべべえ”え”え”!!!」 ジッさんは暴れ狂う親れみりゃを持ち上げると、手ごろな高さの木の枝に胸の辺りから一気に突き刺した。 胸を木の枝で貫通された親れみりゃは、宙ぶらりんの姿勢になったままひたすらにもがいている。 痛みのあまりに叫んだことによって、口の中に突っ込まれた我が子の両腕を吐き出すことには成功したものの、 顎は引き裂かれたままなので声にならない無秩序な叫びだけが響いている。 「あ”ん”・・・!め”れ”び!!な”へ”で!!な”ぶへべべ!!!」 更にジッさんはニヤリと笑った後に、両腕が無くなった子れみりゃの顔面に中枢餡を避けるようにして木の棒を突き刺す。 「い”あ”あ”あ”あ”あ”!!!あがぶん”ばびえ”え”!!!い”っ・・・どだい”ん”づあ”どおおおおおおおお!!!」 そして子れみりゃが突き刺さる棒の、頭から飛び出している部分に無傷の足をエビ反りにして突き刺し、 イカリング状態になった子れみりゃを親れみりゃの頭に冠のように被せる。 ずり落ちないように適当に木の枝で固定してから手を離すと、静かな森に2匹の肉饅頭の不協和音が響き渡った。 「い”だい”どお”お”お”!!(の”に”に”ざん”ん”---!!!)だずげでぐだざい”い”--!!(な”へへえ”!!) い”ぼびばべばだぶべでぶだばびい”い”い”!!!!」 2匹の視線と叫び声を真正面から受け止めるジッさん。 表情は最初にれみりゃ達と会ったときと全く変わっていないが、驚くべきことに眼球だけで違う笑顔を作っている。 「はいはい、おつかれさん。素敵な伯爵夫人の冠でしょ??と言うわけで、そこで死ぬまでかりすまこうまかんごっこしてればー? ぎ・ゃ・く・た・い☆う~~♪」 串刺しになってもがくれみりゃ親子の前でポーズを決める三十男。 幸せに満ちていたこうまかんの住人達を思う存分いたぶった彼は、なにやらドスまりさがいると聞いた中央庭園滝の前広場に向かった。 ********************************************************** 「ゆっ!どうするのぜ?じぶんたちでしょぶんするのかぜ?るーるはるーるだよ、いいかげんなことをするゆっくりは ここにはひつようないのぜ。」 滝の前広場には身の丈2メートル程のドスまりさがいた。 その周りにはこの庭園に住むゆっくりたちのほとんどが集まっていたが、何やらただならぬ雰囲気である。 「おねがいだよっ!!れいむのかわいいおちびちゃんたちをゆるしてあげてねっ!!」 「どすううう!!まりさとれいむのかわいいあいのけっしょうなんですうううぅ!!ほら!おちびちゃんたちもおねがいするのぜ!!!」 ドスを中心に100匹近いゆっくりが円陣を組んでいる。そのど真ん中で吊るしあげを食らっている一組のまりさとれいむの番がいる。 まりさにかくれるようにして子まりさと子れいむがおり、親同様に神妙な顔つきで必死にドスに頭を下げている。 その理由はこいつらではない。まりさの帽子の上にいる赤まりさ3匹と赤れいむ2匹である。 「「「ゆっ・・・!ゆぴいいぃぃぃ!!きょわいのじぇええぇぇぇ!!おとうしゃんん!!まりちゃにゃんにもわるいこちょしてない のじぇ・・・!。」」」 「「れいみゅたちはきょんにゃにゆっくちしちぇりゅんだよお!!にゃにがいけにゃいの??みんにゃれいみゅをみてゆっくち できちぇるでしょおおおおおお!?」」 ゲス率40パーセントの汚物の群れに心底あきれかえった様子でドスまりさが重く口を開く。 「なんどもどすはいったよ、しょくいんさんがいなくなっちゃってからは、いくらこのこうえんでもごはんさんはかぎりがあるから、 おちびちゃんはかくかぞくにふたりまでってきめたのぜ。まりさとれいむいがいのところはみんなまもってるのぜ?? じぶんたちだけわがままがとおるなんておもってもらっちゃこまるんだぜ??」 冷たく言い放つドスの目は冷え切っている。それを見たまりさは必死に言い訳を考えるが、どうにもならないのは目に見えている。 「きまりはきまりなのぜ、どすがみんなのめのまえでおちびちゃんたちをえいえんにゆっくりさせるのぜ。さっさとこっちに わたすのぜ。わたさなければまりさごとつぶすよ??」 このドスはいままで何匹ものゆっくりを粛清してきた。特別優秀なドスではないが、決めたことを破らないということにかけ ては徹底している。 「あ”あ”あ”あ”あ”!!どぼじでなのおぉぉ!!ごんなにゆっぐりじだおちびちゃんなんだよおおお??れいむだじなんにも わるいごとじでないよおお!!!」 「「「「「ゆっぴいいっぃぃぃぃ!!やめるのじぇぇぇぇ!!たちゅけちぇ!!ゆっくちたちゅけちぇ!!!」」」」」 ドスがおさげを揺らして赤ゆっくりの身柄を渡せと要求、いや命令している。逆らうことなど不可能であるがまりさは必死に考える。 何かこの状況を変えるきっかけを、きっかけ、きっかけき「やあ!!みんなゆっくりしてるかい。」 すごくゆっくりした爽やかな声による突然の呼びかけに、その場の全ゆんが声のする方向をを凝視する。 見るとそこには一人の人間がいた。ドスまりさはここの職員かと思ったが全く見覚えのない顔である。 だが、その腕にはここの支配人の証である金色のまりさのお帽子の形をしたワッペンがついている。 「しはいにんさんっ・・・?」 「うん、そうだよ。話は聞かせてもらったよ。何だか朝からゆっくり出来ないね。ドスも少しは落ち着いてみたらどうだい?」 それを天の助けと思ったか、れいむが”支配人”に助け舟を求める。 「しょくいんさんっ!!どすがおちびちゃんを・・・!ごんなにゆっくりしたおちびちゃんたちをころずっていってるんだよおおお!!」 「しはいにんざんっ!!まりざがらもおでがいじばず!!どずがおじびじゃんだじをごろぞうどじでいばずうううぅぅぅ!!!」 自分らのことは棚に上げて他ゆんの行動の切れっぱしだけを誇張する2匹。 当然支配人ならこんなことを許すまい、ドスはそう思った。だが、”支配人”思いもよらないことを口にした。 「そうだねっ!!多分ドスは嫉妬してるんだよ。自分がおちびちゃんを作れないから、まりさとれいむがこんなすてきなおちびちゃんを 作ったことに腹を立てているんだよ!!」 その言葉を聞くや否や調子に乗る出来損ないのクズ一家。 「ゆっ!!そうだよっ!!どすはまりさたちのおちびちゃんがあまりにもゆっくりしてるからしっとしてるんだよっ!!!」 「ゆゆっ!!ゆゆーん!!れいむのおちびちゃんたち、きゃわいくっちぇごめんねえええ!!」 当然ドスは反論しようとするが、支配人の次の一言と行動がドスの反論を完全に粉砕した。 「だからドスもおちびちゃんを作ってみたら?なんだったら僕が手伝って・・・ぬうううおおおおりやあああああ!!!!」 「にんげんがばぶぶばべぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 支配人がドスまりさの口元に強烈な横蹴りを食らわせたのだった。レンガほどの大きさがあるドスの歯が、まるで割り箸のように バキバキと折れる音がする。そして片足をドスの口内に突っ込んだ支配人は、そのままの姿勢でこれまた強烈な中段突きを残った前歯に 食らわせた。 「せいやあああああぁぁぁ!!!(バッキバキバキ!!!グチャアッ!!!)」 「えぐぎゅぐごべばああぁぁぁぁぁ!!だにを・・・!!だにをずるの”お”お”!!の”おおおおえぼぼっ!!!」 完全にドスの前歯を砕くと、なんと支配人はドスの口の中に全身を入れる。 そして喉の奥へと掻き進むように移動し、おもむろになにやら叫びだした。 「きゃわいいおにいさんがゆっくちうまれりゅよ!!ゆっくちうんでにぇっ!!」 ドスまりさのあんよの辺りがグネグネと動き出す。中のおちびちゃん(おっさん)は尚も声を張り上げる。 「きゃわいくうまれりゅよっ!!ゆっくちきゅーとにうみゃれりゅからきたいしててにぇ!!!」 ドスまりさはたまったものではない。なにせ体の中で人間が暴れているのだから・・・。 「ゆぎいいいいぃ!!やべっ・・・!だにをやっで・・・!!やべで!!どずのながであばれだいでえええぇぇぇ!!!」 必死に身をよじるドス。だが体の中のものなどどうしようもない。やがてドスのまむまむの辺りがグネグネと動き出し、 なにやら白いものが飛び出してきた。 「んぐがばばああああああああ!!!いだいいいぃぃ!!な”ん”な”の”お”お”お”!!!お”っ・・・!!お”ぎいいいいいぃぃ!!!」 飛び出してきたのは人間の腕だ。最初は片手だったが、もう両手が出ている。ドスまりさのあんよから開いた穴はもう直径70 センチ近くは拡張され、腕に続いてさっきの”しはいにん”の顔がついに現れた。 「ゆゆっ!!ゆっくちうみゃれりゅよっ!!ゆっくち!!ゆっきち!!ゆっち!!ゆっち!!!」 完全にクライマックスを迎えている。白いカッターシャツはドスまりさの餡子にまみれ、どす黒い色になっている。 ドスまりさが産み落とそうとしているかわいいおちびちゃんの姿に、周囲のゆっくり達は一匹の例外なしに恐怖に震えている。 「んぎいいいっぃぃい!!いびぎいいぃぃ!!いばいいい!!やっべでっ!!ん”ん”ん”あ”あ”あ”!!!!」 「ゆっくちうみゃれりゅよっ!!!(ブベジャアアアアア!!!!)」 ついにおちびちゃんは爆誕した。ドスまりさのあんよは完全に破壊され、動くこともできない上に流れ出した餡子の量 と破壊された表皮からいって、間違いなく2~3日で死ぬだろう。 「「「「「どずうううううぅぅぅ!!じっがりいいぃ!!ゆっぐり!!ゆっぐりじでいっでねええええ!!!」」」」」 周りのゆっくり共が一斉にドスまりさにかけよる。 中にはさっきから吊るし上げをくらっていた一家もいる。 その姿を見たさっき生まれたばかりの”おちびちゃん”もドスまりさの元へ駆け寄る。 そしてさっき生まれたドスまりさのかわいいおいちびちゃんも母の身を案じて駆け寄った。 「おきゃあしゃあん!!ゆっくちちちぇにぇ!!ゆゆっ??おかざりがないよっ!!!じっさんのおかざりがないよっ!!! というわけで丁度いいや、君達のお飾りをもらうよ。」 そういってさっきのクズゲス一家の親まりさに目をつけ、額と後頭部に爪を立てると一気に親まりさの髪の毛を頭皮ごと引っぺがした。 (ブチブチブチ!!ベリリリリ!!べチャアッツ!!!) 「いぎゅん”やあ”あ”あ”あ”あ”!!!ばっ!!ばべ!ばばびえ!!ゆ”っ!ゆ”っ!ゆ”っ!ゆ”っ!ゆっ!!」 頭皮というよりは、目から上を根こそぎ持って行かれた親まりさが激しく痙攣を始める。 大きく引きちぎられた頭の傷からは、同じように引きちぎられた中枢餡が見える。 「まりざあああああ!!じんじゃだべええええ!!ゆっぐりいぃ!!ゆっぐりじでいっでね”げぶっ!!!」 手際よくまりさの頭皮を引っぺがすと、死に損ないのまりさにすがりつくれいむを左足で踏む。 「こんな不細工な飾りは必要ないから、一足先に地獄で家族をまっててね。」 (ブチブチブチブッチ!!!) 「あ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ!!あ”がじゃんがあ”あ”あ”!!ばりざどれいぶのあいのげっじょうがあああああ!!!」 れいむの額に生えている愛が実った茎を一気に引きちぎり、汚物のように(というか完全に汚物)投げ捨てて踏みにじる。 更に間髪入れずに大口を開けて泣き叫ぶれいむの後頭部に強烈な貫き手をくらわせた。 「うぶばあああ!!ゆ”っぐり”やべでね!!い”だい”い”い”!!ばりざあああぁぁ!!だずげでよおおぉぉ!!! い”やだげびゅぶぶぶっべばがああぁぁ!!だずげで”え”え”!!じにだぐぐぎゅぐべぼぶばがべで!!!」 れいむに手を突き刺したまま強引に左右にえぐったかと思えば、今度はれいむの中身を根こそぎほじくりだして辺りに投げ捨てた。 「え”ん”ゆ!!い”ん”ゆ”!!え”ゆ”!ゆ”!ゆ”!ゆ”!ゆ”!ゆ”!!!・・・・・・・・・。」 四回ほどれいむの中身を掻き出したところで、れいむは大きく痙攣した後停止した。 そしてジッさんは見事なれいむのデスマスクをシワが付かないように丁寧に伸ばすと、何の迷いも無くかぶる。 位置を微調整し、まだ付いたままのれいむの目玉を引きちぎって投げ捨て、最後にまりさから引き剥がした頭皮をかぶった。 「「「「「「「「ゆっひいいいいいいいいぃぃ!!ゆぴっ!!ゆっぴいいいぃぃぃ!!!ゆんやああああああああ!!」」」」」」」 その異様な姿にその場の全てのゆっくりが引きつる。 すると息も絶え絶えなドスまりさがようやく搾り出すようにかすかに声を漏らした。 「し・・・はい・・・にんざんっ?どぼじでごん・・・な・・・?いや・・・しはいにんざん・・じゃな・・・い・・・。」 「ゆゆっ!僕はこんな糞溜めの支配人じゃないよ、君達をどうにかして食い物か肥料かにしようと日夜働いているとっても たいっせつなお仕事をしてるお兄さんだよ!!でも今日は”まりむ”だから。ゆっくりしていってねっ!!」 「ぞんな・・・ごごの・・おねえざんや・・おにい・・ざんだ・・ぢは・・・どご・・・。どずだぢ・・・を・・だず・・げで・・・。」 「多分、半分はムショでチン毛やマン毛の浮いた風呂でシコシコやってるんじゃないの?もう半分はまたどっかで君達みたいな 気の毒なゴミを集めてリサイクルショップやってると思うよ。ゆふふっ、でもどこで何やってるか僕たちはぜーんぶ知ってるんだ。 どこも適当なタイミングになったらここと同じことになるから。君たちはさ、どこにいようと焼かれて、潰されて、切り刻まれて、 グッチャグチャのゲチョゲチョのメッチャクチャにされっるんっだよっ!!ゆぴぴぴぴぴぴぴ!!!」 絶句するゆっくり達の間に絶望の空気が流れる。 必死にいわれるがままに働き、必死にやっと見つけた楽園で生きていこうと誓った決意は完全に人間に拒絶、否定されたからだ。 「「「「「ぞん”な”あ”あ”あ”!!ひどいよっ!!い”や”だああ!ゆっぐりじだいだげな”のに”い”い”!!」」」」」 「ど・・ぼ・・ぢ・・で・・どずだぢは・・どうじだ・・・ら・・い”い”・・・の”・・・。」 「死んだらいいんじゃないの?というか今日中に君達全ゆん死ぬから、うん。台風のときの降水確率より鉄板だから。 それじゃゆっくりしようか?ゆんゆゆ~ん!!」 (グジョバアッ!!!) 「ゆ%#gじkお&dlj!!!!」 「おきゃあしゃ・・・・!!ゆ・・・!ぴゅげぴっ!!!!」 一番近くにいたれいむが意味不明の断末魔を残し一瞬で踏み殺される。 父まりさや姉妹達を失った一斉駆除を行き抜き、何度も自分を守ってくれたやさしく暖かかった母。 ただの地面に広がるシミに対し、かつて世界一のゆっくりになってみせると誓った一匹の子ゆっくり。 その子まりさが最後に見たものは、れいむの皮を被った男の目の奥に光るどす黒く乾ききった視線だった。 *****************************************************
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/34210.html
登録日:2016/04/21 (木) 10 17 18 更新日:2024/06/06 Thu 19 49 00 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 FEネタキャラリンク その剣で私をスキにして! カリスマ キルソード スタイリッシュ生き倒れ タレント ナバール ナバール系 フォルトナエンタテイメント ミラージュマスター ルフレ レンチン 一流 一流を超えた一流 一流芸能人 俳優 俳優項目 剣 剣士 剣弥代 孤高 孤高の美食家 幻影異聞録♯FE 強運 影の主人公 樹の相方 樹の相方←中の人はクロムの相棒 残念なイケメン 細谷佳正 絨毯爆撃 至高 芸能人 食レポ 食欲の扉 食欲の扉←開けてはいけなかった←樹のせい 俺が戦局を変える!! 出典:4Gamer.net、http //goo.gl/W45li2、16年4月6日、幻影異聞録♯FE、アトラス、任天堂、2015年12月26日、(C)2015 Nintendo/ATLUS、FIRE EMBLEM SERIES:(C)Nintendo/INTELLIGENT SYSTEMS CV:細谷佳正 誕生日:2月10日、水瓶座(中の人と同じ) 身長: 185cm 血液型: AB型 年齢: 18歳 体重: 64kg BWH: 93・67・81 好きなもの: 鍛錬 苦手なもの:なし 一言:剣弥代に酔いしれろ……。 ■概要 剣弥代とは『幻影異聞録♯FE』に登場する一流芸能人。イメージモデルは某一流芸能人。これでも18歳。 パートナーはナバール。 Kiriaと並んで日本で話題にならない日はない超人気の孤高にして至高のトップアーティスト。 髪は紫色をしており、父親同様に前髪に白いメッシュがある。 さらにオッドアイでもあり、左目は水色。 ♯FE世界でもこれは目立つようで、インタビュアーから遺伝?と尋ねられたが、「遺伝かどうかは関係ない。これが今の剣弥代だ」と一蹴した。 性格はまさに『孤高にして至高の表現者』と評するのが相応しい青年。 とにかく自分の表現力を高め父親を超す事を最優先にしており、それ以外の事に関心が無い。 『他人は何処まで行っても他人、舞台の上では役者は常に孤独』という考えを持っており、他人に合わせるという事をしない。 一方で自分にないものに気付いたり、表現者としての別の考え方を熱意をもって訴えられると、 それを素直に受け入れ、自分のものにする等柔軟な一面もある。 しかし芸能にあまりにも真面目故にイメージ崩壊を起こし、プレイヤーの腹筋を痛めに来る事がある。 趣味は座禅で特技は後述の理由から料理に凝り出している。 好きな食べ物は料理の研究中に南米で食べた蝉の素揚げ。 嫌いな食べ物はババロア。 また、本人に自覚は無いが、筋金入りの温泉好きでもある。 犬派か猫派かと問われればギラファノコギリクワガタ派との事。 好きな異性のタイプは無様でなく、見苦しくなく劣悪ではない女性。 父親は稀代の名俳優と言われた剣親臣。 幼い頃からアーティストとして徹底的に鍛えられており、断食や山籠もり、時には熊と戦う事すらあったという。 インタビュアーから危険じゃないかとツッコまれていたが、 弥代は「全ては芸を磨くためだ、危険かどうかは問題ではない」と答え、周囲を騒然とさせた。 この教育のおかげで表現者として超一流の域に達しており、 メインは父親と同じく俳優活動だが、主演ドラマの主題歌を歌ったりと幅広く活動している。 その存在感たるや、イドラスフィアに弥代の偽物が出現する程である。 出典:幻影異聞録♯FE、アトラス、任天堂、2015年12月26日、(C)2015 Nintendo/ATLUS、FIRE EMBLEM SERIES:(C)Nintendo/INTELLIGENT SYSTEMS しかし、父親から芸のみを鍛えろと教わったため、それ以外の事に関しては無知。 なんと食事の取り方すら知らなかった。 話によると雑事は全て付き人に任せていたかららしく、その付き人はフォルトナ移籍に反対したために解雇している。 本編開始5年前に『こけら落とし消失事件』に巻き込まれており、 攫われた所でナバールと出会いミラージュマスターに覚醒したという過去がある。 以降、この事件を単独で追っている。 本編中では考えの違いから樹達と衝突する事もあったが、 何度か対面するうちに蒼井樹のロードとしての人を導く力に惹かれた事と、 一人で出来る事はやったので、仲間と協力するという可能性に賭けてみたいと思った事から『フォルトナエンタテイメント』に移籍する事になる。 加入後は自分を磨き直すために樹のアドバイスを積極的に取り入れようになるが、本人の真面目な性格からカオスな方向突っ走ることになる(樹を信頼しているからではあるのだが)。 本来織部つばさが担当するはずだった作品のシリアス部分を、 世界観に合わないという理由で彩羽さん関連を早期に解決する事になったため、トラウマ要因は弥代へと引き継がれている。 そのためスタッフは影の主人公は弥代であると語っている。 なお細谷氏はFE覚醒でもう一人の主人公でクロムの相棒であるルフレの男版を演じていた。 さらにナバール役の子安氏は覚醒ではルフレの父親・ファウダーを演じていた。 ■サイドストーリー ザ・ハングリーマン 伝説の始まり。 ある日樹は空腹状態の弥代に食事の仕方を尋ねられる。 とりあえずカフェを紹介して見送ったが、弥代は青山にある事務所からわざわざ渋谷のカフェに向かうも辿り着けず、 カフェの前でスタイリッシュに倒れてしまう。 そこを偶然、源まもりが通りがかり、樹に連絡したのだった。 カフェにやって来た樹は弥代から芸能以外に関しては無知同然である事を聞かされる。 勿論食事も芸能に関係ないのだから例外ではなかった。 これを聞いたまもりは料理番組に関わる者として激怒する。 旅番組や料理番組で食事をする事もある、だから表現者にとって食事は無関係ではないと熱弁する。 まもりの意見に心を打たれた弥代は食レポをしようとするが勝手がわからない……。 そこで手始めに樹にお手本を見せてほしいと頼む。 そこで樹が見せた凄すぎる食レポで食レポの極意を掴んだ弥代は料理の研究の旅に出た。 そして―― ある日の『レンチンアイドル☆まもりん』にてまもりと共演する弥代の姿が……。 子供番組なので今までに見せた事がないぐらいの爽やかな笑顔と声をしている弥代。 まもりから差し出された肉まんを食べた弥代は食レポを開始し、 出典:幻影異聞録♯FE、アトラス、任天堂、2015年12月26日、(C)2015 Nintendo/ATLUS、FIRE EMBLEM SERIES:(C)Nintendo/INTELLIGENT SYSTEMS ミスター味っ子のようなリアクションをした弥代は、固まっていたまもりのフォローをして番組を終わらせたのだった。 この後、食レポを極めるために古今東西あらゆるものを食べ続けた結果、 プラス20キロの激太りをした後、マイナス20キロのダイエットに成功したという。 ちなみにこのエプロン姿、初期のラフ案では弥代に相応しいカッコいい奴だった。 危険な関係 エリーとの共演が決定した弥代。そこで二人は稽古する事になる。 しかしエリーが弥代に比べ演技力が劣っている事、そして何より弥代がエリーに協調する気がないのが原因で上手くいかない。 樹の説得で他人と協力する気になった弥代、エリーと樹と共にイドラスフィアへ稽古しに行く事に。 死亡演技 『マスカレイダー雷牙』に敵の幹部・ドクトル・シュラウベ役で出演が決定した。 しかしドクトル・シュラウベは雷牙への敵意で戦っているが、 同時に戦士として尊敬しているという設定なのだが、復讐心のみで戦う弥代には敵を尊敬するという気持ちが分からずにいた。 そんな時ナバールに弥代が求める相手がいる、と言われてイドラスフィアに向かうと、 そこにはロンクーと、死んだはずの父親・剣親臣がいた―― ■カルネージフォーム 『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』から参戦したナバールの力で変身する我らが弥代のレンチンフォームは紫色のエプロン。 金色と紫と色彩のバランスが良い感じに妖しさを醸し出している。帽子もコックの様な長いアレ。 このレンチン姿で放つハングリーマンはまさに絨毯爆撃! ……というのは、まぁ冗談として(人によってはマジでこの姿が基本となるが)弥代のカルネージフォームはナバールの様に顔を隠している。 クラスは剣士。初期のカルネージは当然というか『キルソード』 剣士なので剣技をメインに炎属性などの攻撃属性を覚え、カウンターを唯一覚える事が出来る。 カウンターは弥代の狙われ率を上げると同時に、弥代単体を対象とした物理攻撃を無効化し、剣属性ダメージを与える。 また、どの防御属性よりも優先される為、バリアを張ってもこれを維持したまま使い続ける事が出来る。 剣技のみをメインにした場合、強制出撃の樹と役割が被ってしまうことがあるため、弥代に覚えさせるスキルは樹のスキルとの要相談していきたい。 クラスチェンジ先は勇者とソードマスター。 勇者にすると更に風と雷属性の剣技と除去魔法を覚え、ソードマスターにすると種族特攻型の剣技を覚える。 どちらにしろ剣技が伸びることに変わりはないので、他のメンバーのスキル状況に合わせて選んでいきたい。 ■スペシャルパフォーマンス 怨敵調伏 カルネージフォームを解いたナバールが自らの腕である剣を敵に向かって投げつける。 追加効果でカウンター状態にする。 因果切断 ナバールが剣をブンブンと回し竜巻を発生させ、それを敵に当てる。 追加効果はこの後続くセッションを必中にし、続けば続くほど威力が上昇する。 謎の転校生 『Under the moon』が流れるなか、飛来したUFOから発射された謎の光輪で動きを封じられた敵を弥代が斬り裂いていく。 敵を気絶させ、弥代の行動回数が増える。 ちなみにダメージは与える事が出来ない。弥代は思いっきり攻撃しているが与えられない。 ■アドリブパフォーマンス ザ・ハングリーマン 剣属性から発動。肉まんを食べた弥代が「まさに味の絨毯爆撃だ~!」といいながら上空に向かって口からビームを発射! その後剣の形をしたビームが地上の敵を貫く。 弥代のSPを回復。 オペラチオン 炎属性から発動。ドクトル・シュラウベの格好をした弥代が敵を斬る。 弥代のEPを100回復。 ■デュオアーツ ジ・エキシビジョン 「合わせられるな?」 「誰に言ってるのかしら?」 霧亜とのデュオ。超人気の芸能人である二人が同時に攻撃を繰り出す夢のデュオ。 ラストランペイジ 「ケリを付けようぜ、ドクトル・シュラウベ!」 「一人の戦士として……凰牙、貴様を倒す!」 斗馬とのデュオ。マスカレイダー凰牙となった斗馬とドクトル・シュラウベとなった弥代が決着をつけるため戦う。 二人の戦いは苛烈を極め、巻き込まれた敵はダメージを受ける。 ■台詞 これが俺の偽りない本心だが、信じられないのなら……お前の剣で俺を好きにしていい。 蒼井樹……か……。活動に必要なエネルギーが低下しつつある。なんとかしろ……。 なんだい? まもりん? お布団のような饅頭の優しい食感……しかし、それはまやかし! その後に不意打ちのように迸る肉汁の絨毯爆撃! これはもはや……味のバトルロイヤル! 口の中で繰り広げられる手に汗握る攻防戦!! 美味い……! うまあああああいぞおおおおおおっ!!! 凄いや、まもりん! やっぱりレンチンは魔法だね! あの後、古今東西のありとあらゆる料理をひたすら食べ続けた。おかけで20キロほど体重が増加したがな。だが、20キロ太ったのなら、20キロ痩せればいい。簡単な話だ。 個人が最善を尽くせば最高のものが出来るはずだ。俺はこれまでそうしてきた……。最善を尽くしてる……本当にそうなのかな……? 最善って他と比べてって事だろ? だけどヤシロは、そもそもエリーと合わせようともしていない……それでも、最善を尽くしたって言えるのかなって思って。 勇者……とは何だ? さあな、興味がない。 追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 是非とも某タコ焼き局長とコラボして頂きたい -- 名無しさん (2016-04-21 11 25 56) 物理攻撃特化型でまさしく切り込み隊長。むしろ樹を物理型にせず、魔法・補助もいける万能型にした方がいいと思う -- 名無しさん (2016-04-21 12 09 48) かなり早い段階から樹のことを気にしている描写があるんだよな -- 名無し (2016-04-21 16 22 19) エポニーヌが熱くなるな -- 名無しさん (2016-04-21 21 56 16) 笑えるのもあるけど、本人はものすごく真面目に芸のことしか考えてないんだよな。まさしくエンターテイメントの申し子 -- 名無しさん (2016-04-22 09 30 17) FEキャラ記事全般そうだけど、流石にネタバレし過ぎ感がある。 -- 名無しさん (2016-04-29 11 04 39) FEキャラ全般に限った話ではなく、ネタバレ記事は他にもたくさんある。発売から結構経ったし、問題といえる問題ではあるまい -- 名無しさん (2016-05-03 15 48 24) ナバールの肩から生えてる蟹の食レポするヤシロの画像ください -- 名無しさん (2017-05-31 21 09 09) ペルソナ5の喜多川祐介とは意気投合しそう -- 名無しさん (2020-01-21 06 27 34) レンチン服が衝撃的過ぎて最後までそれにしてシュラウベ服買うの最後まで忘れてた -- 名無しさん (2021-03-14 15 10 15) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/susukako/pages/2.html
メニュー トップページ まとめサイト作成支援ツール コメント板 カウンタ - - NewS 【川口】匠苑にくいち川口店が新オープン!『社長の焼肉弁当』をテイクアウト、ボリュームたっぷり牛肉の美味しさにごはんがすすむ、すすむ! - 川口マガジン 虎ノ門で韓国料理を楽しむならココ!マッコリが進む韓国のつまみは現地の定番が揃う (おとなの週末) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「FRBの早期利上げ観測によるドル高でメキシコペソ下落」メキシコペソ/円 12月見通し YEN蔵 - 外為どっとコム 長女は18歳、末っ子は8か月の赤ちゃん。年の差“5人姉弟”が誕生するまで(CHANTO WEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 企業と障がい者が「ともにすすむ」社会へ もにす認定制度・駒ヶ根市の企業が県内初認定 長野(SBC信越放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース クックパッドニュース:お酒のアテに!「ベビーチーズ」活用のおすすめおつまみ集 - 毎日新聞 台湾まぜそば、天むす、小倉トースト、もつカレー、きしめん、トンテキなど東海地方の料理も食べ放題! すたみな太郎が「東海味めぐり」を開催~静岡おでん、味噌カツ、どて煮、あんかけパスタ、手羽先なども - ネタとぴ ごはんがすすむ!コストコの「ガーリックペッパーポーク」がおすすめ - モデルプレス ふるさと納税でお得なグルメ”緊急支援品”と”少量パック”5選「年内がラストチャンス」(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ファミマの「台湾まぜそば」が好きすぎるスーパー・ササダンゴ・マシン選手が本部で愛を語ったら、担当者の愛もすごかった【レスラーめし番外編】 - メシ通 すすむ非正規公共81 職場をまわり、アンケート配布 - 自治労連 特産品詰め合わせ オンラインショップで販売 賢治モチーフ品と漬物セット 花巻観光協会(岩手日日新聞社) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【松のや】一度で何度も楽しめる“とんかつ屋”のチゲ!「チゲ風旨辛牛肉とんかつ定食」新発売 - PR TIMES 北川尚弥・定本楓馬・高橋健介ら出演 映画「君たちはまだ長いトンネルの中」キャスト解禁 - 2.5ジゲン!! 和食さと、人気テイクアウトメニュー5種が30%引き。「さとチキ」を3個買うと1個無料でもらえるキャンペーンも - グルメ Watch ワクチン3回目接種、優先すべき人は? 気になる効果と交互接種 [新型コロナウイルス] - 朝日新聞デジタル 松本潤 出演の大人気ドラマ!『花より男子』&『花より男子2(リターンズ)』12月1日(水)16時よりParaviで順次配信スタート!|News.Paravi(ニュース ドット パラビ) - News.Paravi(ニュース ドット パラビ) 白いご飯にぴったりのおかず キャベツの卵炒め のつくり方(dancyu) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ピーマンとなすって相性いいんです。おかず〜つまみまでお箸がすすむ絶品レシピ11選 - モデルプレス 心不全患者の介護発生率は健常者の2倍以上 100人年あたり10.7人 介護予防は 臓病患者でとくに重要 - 糖尿病リソースガイド レンチンで即完成!香ばしい鮭のゴマみそ弁当(ESSE-online) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース クックパッドニュース:[味しみしみ]でごはんがすすむ!「大根×1食材」のほっこりおかず - 毎日新聞 清原氏の元妻・亜希「#不こそかわゆい」に共感広がる「その通り」「いつも温かい投稿」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 酒場で働く店員さんの家飲みメニューを名店の方々に聞いてきた【塩見なゆ】 - メシ通 「やよい軒」コク深い甘めのたれでごはんがすすむ!ボリューム満点!“牛×豚”の欲張り3点盛り定食 『牛カットステーキと牛ホルモンと豚バラ焼の定食』12月2日(木)より新発売 - PR TIMES 京都市、28年度にも財政破綻危機 - 中日新聞 「子どもの自立が一気にすすむ!ママも子どももグッと楽になる子育てのヒミツ」Nicotto!塾オンラインライブ開催決定 - PR TIMES テレ朝時代からの行きつけ店! 宇賀なつみイチオシ、紹興酒に合う絶品“酢豚” - ananweb 冬の風物詩 天草で浮島現象(KAB熊本朝日放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【藤田晋の新人馬主日記】5億円とマグロ(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ほかほかごはんやパスタにも!高知産の絶品しらすを使った〈しらすのオイル漬け〉(Webマガジン コロカル) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 北区赤羽 「PAPAYA」で『カオマンガイセット』のランチ!アジアンテイスト溢れる濃厚なタレとさっぱり肉厚な鶏肉でジャスミンライスがすすむ! - 赤羽マガジン タラとキノコの豆乳ゴマスープ弁当。スープジャーでうま味たっぷり(ESSE-online) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 己の“鯖観”が音を立てて覆った食べ方で「たいめん」からの鯖缶from福井(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【アジア】【アジア本NOW】『超加速経済アフリカ LEAPFROGで変わる未来のビジネス地図』(NNA) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース クックパッドニュース:照り焼き味でご飯がすすむ!「豆腐のつくねバーグ」 - 毎日新聞 大谷翔平選手 日本人初“満票”でMVP(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「麻婆豆腐の素」売れ筋ランキング&おすすめピックアップ しびれる辛さでご飯がすすむ!【2021年11月】 - - ITmedia クックパッドニュース:15分で完成◎箸がすすむ「鶏むね1枚」で満腹おかず - 毎日新聞 伊勢 「老舗のふくしもの」販売 3店、持ち帰り限定 三重(伊勢新聞) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 大根だけで作れる副菜と肉汁じゅわっとご飯がすすむ大根のおかずレシピ集 - ウーマンエキサイト ぐっち夫婦の時短晩ごはん「さつまいもでご飯がすすむメインおかず」|VERY(magacol) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース お米がすすむ、最新&絶品の「ごはんのお供」を紹介!(TOKYO MX) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース クックパッドニュース:すぐウマ!ご飯がすすむ「サバ缶おかず」5選 - 毎日新聞 祝! 山梨ヌーボー(新酒ワイン)解禁! ワインがすすむ毎日です。#深夜のこっそり話 #1476 - SPUR.JP 升毅「料理はストレス解消」 自宅マンションの隣室で私的居酒屋を“開業”(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース お酒がすすむ♡【コストコ】の「韓国料理」おすすめ商品4選! - モデルプレス “悪魔的うまさ”で大人気のナッツシリーズから、“トリュフ”と“バター”がリッチに薫るお酒がすすむ新フレーバーが新登場!「2種のトリュフとバター薫る ミックスナッツ」:時事ドットコム - 時事通信 「UMAMY男の極飯 かけると、まるできりたんぽ鍋」比内地鶏だしの風味でごはんがすすむ味わい! - えん食べ 「オモウマい店」好調14・7% ご飯がすすむ焼肉定食のキャベツ - ニッカンスポーツ 旬がおいしい牛大根プルコギ。コウケンテツさんのご飯がすすむレシピ(ESSE-online) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 清原氏の元妻・亜希 週末作り置きフル活用の弁当に「金メダル級」「元気が出る」(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【速報】茨城・神栖市長選 石田氏が再選(茨城新聞クロスアイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【実食】佐藤水産「ひとくちサーモンチーズ」旨味の詰まったサーモンにまろやかチーズ お酒がすすむ! - えん食べ ネットの誹謗中傷は「小学生から教育が必要」 厳罰化すすむも「抑止効果はない」との指摘も〈AERA〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 和田明日香さんのマグロとアボカド卵黄漬け。コクうまの秘訣はあの調味料(ESSE-online) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【レシピ】ご飯がすすむ てりてり トンテキ 松本有美(ゆーママ)まつもと ゆうみ 公式ブログ - lineblog.me レンチンで本格中華! ご飯がすすむプリップリの『エビのチリソース』を食べて選べる電子マネーギフトが当たるキャンペーン中! (2021年11月5日) - エキサイトニュース ナガイモ掘りに歓声 六ケ所・南小児童が収穫体験(デーリー東北新聞社) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 食通が魅せられた「今月の一皿」。満腹でもすすむシメのフライライス(食べログマガジン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 自民・山口晋氏が当選確実 埼玉10区|日テレNEWS24 - 日テレNEWS24 自民・山口泰明氏が息子・山口晋氏への禅譲直前、地元に1500万円寄附 公選法違反の疑いも(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 選べるギフトやオリジナルQUOカードなどが総計1,000名様に当たる!お家でおいしくご飯!ご飯がススムプレゼントキャンペーンを11月1日から全国で実施 - アットプレス(プレスリリース) 絶品!家庭で簡単につくれる“ご飯がすすむ”定番中華レシピ(集英社ハピプラニュース) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 鶏むね肉の我が家人気ナンバーワンレシピはこれ!ご飯がすすむ最強おかず(kufura) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース レシピサイトNadiaでも大人気!おねこさん初のレシピ本『ごはんもお酒もすすむ!絶品おねこ食堂』が発売 - PR TIMES 【冷凍食品専門店Picard】11月のテーマは“ワインがすすむピカールのおつまみ”ワインとのマリアージュを楽しむ、ピカールの“褒められおつまみ” - PR TIMES 豪雨被災から10年、復旧すすむ只見線不通区間 - 東洋経済オンライン こっくりカレー味でごはんがすすむ!豚ひき肉とカボチャのカレーポン酢炒め(ESSE-online) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 「千鳥ノブ杯」にネゴシックスや天津、前すすむが“キュウみたいだった”時代とは - お笑いナタリー “だしあん”たっぷりのご飯がすすむ主菜メニュー「きのこあんかけ豆腐ハンバーグ」 だしの惣菜専門店 「一汁旬菜 日本橋だし場」 より 新発売 - PR TIMES 食物繊維を秋野菜でしっかり摂ろう! ごはんがすすむ「根菜豚キムチ丼」レシピ | サライ.jp|小学館の雑誌『サライ』公式サイト - serai.jp 黒酢のコクでご飯がすすむ!新米にぴったりの秋のおかず「豚肉とサツマイモの黒酢酢豚」 - ウーマンエキサイト 最高にご飯がすすむ「餃子の食べ方」 大阪王将のツイートが最高すぎた… - しらべぇ 自宅での晩酌をアップデート!家飲みがすすむ最新家電8選(&GP) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 食すすむ?「ハシ鉄」人気 わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車の絵柄印刷 - 東京新聞 ごはんがすすむ秋おかず ごぼうとさつまいもの甘辛炒め ぱお 公式ブログ - lineblog.me 【食欲の秋】ご飯がすすむ「海苔醤油からあげ」新登場! - PR TIMES 味噌だれでごはんがすすむ 長芋と鶏むね肉の味噌照り焼き!連載 ぱお 公式ブログ - lineblog.me 香ばしさとパリパリ食感でご飯がすすむ!「韓国ジャバンのり」を新発売 - PR TIMES 山口泰明氏次男、立民元職と一騎打ちへ 衆院埼玉10区 - 産経ニュース 早く活躍馬出して「ウマ娘」へ 競馬界参入の藤田晋オーナー特別インタビュー - スポーツ報知 クックパッドニュース:1本でも大満足!ご飯がすすむ「なす」の絶品おかず - 毎日新聞 いい感じに焼いた豚トロに、レンジ40秒の「オクラねぎ塩だれ」をかけると白飯がすすむ - メシ通 ズッキーニと牛肉のオイスター炒め。ジューシーでご飯がすすむ(ESSE-online) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 差別化がすすむ高級食パン、関西初上陸の主役は「小豆」 » Lmaga.jp - Lmaga.jp(京阪神エルマガジン社) ごはんがすすむ なすとピーマンの肉味噌炒め 【#簡単レシピ #時短 #節約 #夏野菜】 Mizuki 公式ブログ - lineblog.me 五輪辞任ドミノをきっかけにすすむ芸人リストラ 秘密裏に「身体検査」も(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ご飯がすすむ!炒めて和えるだけ【豚バラのねぎ塩トマト】 奥田和美(たっきーママ) 公式ブログ - lineblog.me 暑い夏にモモの香り 平川で収穫すすむ 青森 - 朝日新聞デジタル 山口泰明氏の次男が出馬表明 - 西日本新聞 【旨辛コチュジャン】ごはんがすすむ!スタミナ系「旨辛豚丼」が期間限定で登場! - PR TIMES ごはんがすすむ、子どもが好きな味が麻婆豆腐に!「中華百選(R) すきや~き味 マボちゃん(R)」新発売! - PR TIMES 自民、山口氏次男を擁立 衆院埼玉10区 - 産経ニュース 政治・社会|【インタビュー】働く人の環境を整備したい|NetIB-News - NET-IB NEWS 【辛さが後からグッとくる】ご飯がすすむ「なすの辛味噌炒め弁当」が期間限定で登場! - PR TIMES 初夏を彩る新しい日本茶《ソルティレモン&ミント》5/1(土)より販売スタート! - PR TIMES フライパンに材料を重ねて7分「春キャベツと豚バラ肉のピリ辛フライパン蒸し」はビールもすすむ【Yuu】 - メシ通 日本茶専門店が提案する『新しい日本茶体験』3/6より日本茶の可能性を追求した【デサントブレンドアレジメントティー】を季節ごとに展開します! - PR TIMES すすむ屋茶店が、アフターコロナ時代に即したこれからの日本茶ティーバッグを提案致します。 - PR TIMES 編集履歴 取得中です。 ここを編集
https://w.atwiki.jp/legends/pages/2422.html
【上田明也の探偵倶楽部】 「こんにちわ皆さん、上田明也です。 探偵兼殺人鬼なんて因果な商売やっていると人の死に立ち会う機会が多いんですよ。 俺が殺す相手はみんな死ぬときはそれはそれは間抜けな顔をして死んでいきます。 なんでなんでしょうね? 死ぬって解ってないんじゃないですかね? 俺はどうにも最悪で最悪な悪人なんですが常に死んだらどうなるんだろうって考えて居るんですよ。 まあろくな死に方はしないと思いますが……そうですね。 ちょいと贅沢を言うなら出会った物全てに感謝しながら死にたいですね。 だって生きている事ってそれだけで掛け替えのない奇跡だとおもいません? 明日にでも死ぬかもしれない自分が今ここで生きている。 さいっこうですよ、生命賛歌ですよ。 とまあ思わされたお話です。それではどうぞ。」 【上田明也の探偵倶楽部13~Viva la Vida~】 「と言うわけでやってきましたアメリカはニューヨーク! 時刻は午前の十時です。」 学校町に早春の風が吹き抜ける頃。 俺達はアメリカに到着していた。 「うわー……、外国の人が一杯居るよおにいちゃん!」 「違うなあ穀雨ちゃん。俺達が外国人なんだ。」 「でもわたしは日本人だよ?」 「はっはっは、ここはアメリカだぜ?アメリカなら日本人は外国人さ。」 「そっか……。」 首をかしげる穀雨。 あまり納得できていないようだ。 「さて、迎えの人間が来ている筈なんだがなあ?」 穀雨をおんぶするとそこら辺を歩き回る。 俺に依頼をした、とある権力者によるとここに迎えの人間が来ている筈である。 「こんにちわ、笛吹様でしょうか?私、今回FBIから派遣されましたユナ・オーエンと申します。」 上田がクルリと後ろを振り返ると綺麗な金髪を短く切った黒服の女性が立っていた。 ちょっと怖い印象の人だ。 「黒服……組織じゃねえよな?」 「どうなさったのですか?」 女性は日本語を一生懸命勉強したのだろうが、英語で話した方が楽だろう。 『こんにちわ。なんでもありませんよ。会話は英語で大丈夫です。』 「穀雨ちゃんもちゃんと挨拶しなさい。」 そう考えて俺は英語で返事をした。 そして穀雨にも挨拶を促す。 「こんにちわ!」 穀雨の可愛らしい様子を見て女性の表情がほころんだ。 意外と可愛い物好きなのかもしれない。 もしかして同族なのかもしれない。 「英語で話せるなら楽だとは思いますが……。大分なまっている物ですから。」 『構いませんよ。』 「それでは……。」 女性はコホンと咳払いをする。 『日本の方だと聞いていてまったがずいぶん流暢な英語だがね。 何処で習ったんだてか?』 やべぇ、聞き取り辛い………。 少々焦った。 黒服の女性の話す英語は典型的なニューヨーク訛りだったのだ。 『子供の時に少しイギリスに留学したことが有るんですよ。』 『そうだったんだてか。 それなら通訳は必要なさそうだみゃあ。 ところでそちらの女の子はどちら様だてか?』 女性は俺が背中に負ぶっている穀雨を見て尋ねる。 『ああ、娘です。』 アメリカ旅行中はこれで通すことにした。 『子連れ狼けゃあ?』 『あれ、意外と時代劇マニア?』 『水戸黄門と遠山の金さんが大好きだがね。』 先程までの意見は訂正しよう、意外と接しやすい人だ。 「お兄ちゃん、穀雨は英語わかんないよー!」 「ああ、ごめんごめん穀雨ちゃん。」 穀雨が頬を膨らませている。 「そういえば穀雨ちゃんって肉まん食べたいって言ってたよね?」 「うん!」 怒った顔が一瞬でパァッと輝く。 子供は単純だ。 其処が良いんだよ。 「よし、それじゃあこのお姉ちゃんに連れて行ってもらおうか。」 「お姉ちゃん連れて行ってくれるの?」 「ちゃんとお願いしますをするんだぞ。飛行機で教えただろ?」 『おねえちゃん、NYのほくとしんけんにつれていってください。』 穀雨も上田に教えて貰ったとおりに拙いながらも英語を話す。 「あら、穀雨さんは英語がお上手なんですね。 お父様に教えて貰ったのですか?」 「お父さんじゃなくてお兄ちゃんだよ!穀雨にお父さんは居ないもん!」 女性が困惑した顔を上田に向ける。 『色々込み入った事情がございましてですね……。まあ師匠と弟子というかなんというか……。』 『若いのにずいぶん苦労なさっとるようだがね………。』 くそっ、可哀想な人を見るような目で俺を見るな! いやロリコンと思われるよりはまだマシではあるのだがそれでもだ! 『ま、まあとりあえず行きましょうよ。 確か今日はまだ依頼の日ではないんですよね?』 とりあえず話題をすり替えてみる。 『そうだぎゃあ。明日だがね。』 「北斗神軒行きたいー!」 「穀雨さん、北斗神軒がどんな店かは知っていますよね……?」 「ああ、その子世紀末レベルの麻婆豆腐を簡単に平らげますよ。」 「――――――えぇ!?数多のニューヨーカーを卒倒させたあの店の世紀末レベルを!?」 「だから大丈夫です。俺の真似して辛い物食べ始めたら耐性がついたみたいで……。」 『東洋の神秘だぎゃあ………。 車は駐車場に停めてあるのでついて来て下しゃあ。』 「解りました。行くよ穀雨。」 「はーい!」 ユナの先導にしたがって俺達は駐車場に向かった。 駐車場には立派なメルセデス・ベンツのSクラスが停めてあった。 「それではNY観光にご案内いたします。」 そう言うとユナは車を発進させた。 「とりあえずお昼には少し早い時間ですが北斗神軒にもう行きますか?」 「はい、機内食も悪くはなかったんですが……。 この子が食べ盛りなもので……。」 「麻婆豆腐!麻婆豆腐!」 穀雨がわめいている。 まったく可愛い奴め、なで回すぞこの野郎。 「解りました。それでは行きましょう。」 道路は平日の昼間の為かわりと空いている。 それ程苦労もなく北斗神軒に到着しそうだ。 「ところでユナさん。」 「どうしたんです?」 「今日はお仕事じゃないんですか?」 「休暇扱いになっています。」 「きゅうかってなぁに?」 「お休みのことだよ。」 「お兄ちゃんはお仕事で来たのにユナさんはお休みなの?」 「はっはっは、穀雨ちゃん、あまり面倒なことは聞いてはいけない。」 「むにゅー……。」 あくまで“休暇”扱いなのだ。 都市伝説のことが公になってはいけない。 それはアメリカでも同じらしい。 俺の親愛なる友人サンジェルマン伯爵によれば都市伝説は広く世に知られるべきだという。 それによって人間は都市伝説に恐怖し、都市伝説は人間により存在を保証される。 正直人間に得があるのか解らない関係性だが人間には物凄いメリットが生まれるそうだ。 俺は興味がないが彼の思想に賛同する人間も多いらしい。 俺みたいにこいつの保護下で活動している契約者や都市伝説も沢山いるという。 「つきましたよ、北斗神軒ニューヨーク支店です。」 北斗神軒と書いているがその上にはおもいっきり『ドラゴンボール』と書いてあった。 どちらかにして欲しい。 「わぁい!」 穀雨が走り始める。 「おっと、急に走ると危ないよ。」 すかさず彼女を抱え上げるとユナさんと店に入った。 『へい、いらっしゃい!あちらのテーブル席にどうぞ!』 北斗神軒はNYでも満員だった。 外国人にもこの味がわかるとは思ってなかったが意外とそれは誤りだったのかもしれない。 『ご注文は如何いたしますか?』 チャイナドレスを着たお姉さんがやってきた。 『えっと、炒飯セットで』 ユナさんは普通のメニューを頼んでいる。 残念だ。 『麻婆豆腐スーパーサイヤ人10バージョン、鷹の爪マシマシで。』 『――――――――――――!?』 店員さんにドン引かれた。 貴様の店のメニューじゃろうが。 「激辛ラーメン聖帝レベル!お兄ちゃん、鷹の爪入れても……?」 「駄目。お前にはまだ早い。」 「たべたい~!」 「仕方ないなあ………。駄目!」 「えー!」 皆さんご存じだろうか?子供を甘やかして得になることは絶対にない。 『激辛ラーメン聖帝レベル』 穀雨の代わりに俺が注文を言った。 『以上で注文はよろしいでしょうか?』 『はい。』 店員のお姉さんは厨房に向けて今のメニューを伝える。 その瞬間、店内にどよめきが広がった。 『スーパーサイヤ人10だってよ?』 『あの日本人か?大方30分以内に完食できたら無料ってのに釣られたんだろ?』 『狂ってやがる!』 『どうせ何も知らない馬鹿だろう。』 『そんなことよりチェリーパイ喰おうぜ!』 『欧米か!』 『ちょっと見に行こうぜ!』 麻婆豆腐が俺のテーブルに着く頃にはちょっとした人だかりが出来ていた。 「こりゃあ二人に迷惑かけちまうなあ。俺だけ別の席用意して貰うよ。」 「……狙ってたんじゃないんですか?」 「いやまあね。」 『店長、別の席用意してくれ。』 俺がそう言うと日本の北斗神軒の店長にそっくりな男性――日本の店長の弟らしい―――が別の席を用意してくれた。 『麻婆豆腐スーパーサイヤ人10バージョンになります。』 店長自らが麻婆豆腐を運んでくる。 『せいぜいがんばれよ!』 『期待しないで見ているぜ!』 観客のヤジが五月蠅いがまあ良い。 喰い尽くしてくれる。 俺はレンゲを煮えたぎる麻婆の中に突っ込むと勢いよくかき混ぜ始めた。 実は俺は猫舌なのだ。 辛いのは大好きだが熱い物はまったく喰えない。 俺がしばらくかき混ぜ作業を続けているとどんどんヤジが増え始めた。 『一口もくわねえとはどういうことだ?』 『びびってんのか!』 『それでもサムライか!』 『ちょっと待ってろお前ら!』 まったく、五月蠅い奴らめ。 『店長、ラーメンどんぶりをもって来てくれないか?』 『わかったが……何に使うんだ?』 『いや、観客にサービスでもしようかなあと。』 しばらくすると店長は巨大なラーメンどんぶりを持ってきた。 『ありがとよ。』 俺は店長に礼を言うとその中に激辛麻婆豆腐を流し込む。 煮えたぎる溶岩の如き唐辛子の鮮烈な赤、山の中を流れる清流の如き豆腐の白、 さらに絶妙にくずされて肉汁を迸らせる挽肉。 どれをとっても完璧な麻婆豆腐だ。 ここで始めて、レンゲにそれをすくい取り、貪る。 「――――――旨い!地獄のように、美味い!」 俺はおもわず叫んでいた。 口の中では熱を帯びた細胞の一つ一つが苦しみ蠢いている。 それは昔やったキャンプファイヤーの火の粉の如くパチパチと弾ける刺激。 これだ。 これが生きている実感という物だ。 人間という物の確かな証明だ。 こんな、料理の味付け程度のことに俺の心は確かに躍っている。 嗚呼駄目だ。 もう止められない。 溢れ出る感情のままに俺は麻婆豆腐を飲み込み始めていた。 熱い。 溶けた黄金を直接身体の中に流し込まれているようだ。 観客が何か言っているがそんなことは関係無い。 俺の中に流れ込む味の黄金は今確かに至福という題名の彫刻を形作っているのだ。 俺が麻婆なのだろうか? 麻婆が俺なのだろうか? もはやその問にすら意味は無い。 全身を支配する激辛の感覚だけが宇宙に満ちる。 これが中華4000年の歴史。 否、歴史の向こう側だ。 人々の、世界中のありとあらゆる人々の帰るべき原初の海。 “これ”が“それ”だ。 もう一度言おう、“これ”が“それ”だ。 熱い。 胃袋で止まったと思った辛さが今度は真逆の方向に駆け上ってくる。 それは脳髄へと到達してそのまま肉体を突き破る。 もはやそれは熱いなどと言う言葉でも形容しがたいのかもしれない。 だが勿論、痛いなんていう言葉であらわすのはあまりに月並みであることもまた事実だ。 だから俺はこう言いたい。 熱い。 この熱さは物理的な物では無い。 激辛にかけた男達の志、時間、技術、その全てを含めて熱いのだ。 真っ赤に燃え上がる炎の熱さではない。 全てを完全にエネルギーへと変換して静かに燃える蒼い炎。 そういう辛さだ。 発散する辛さではなく内側に内側に収縮していく辛さ。 それは自己の内面と対峙する時にも似た暗く、しかし嫌ではない気分を俺に与える。 そうだ、これは俺に喰われることで始めて完成するのだ。 作るだけではなく、喰うことによって料理とは始めて完成するのだ。 俺の為に麻婆は居るし、麻婆の為に俺は居る。 そう、そうなのだ。 すべてが………一つ、なのだ。 しかしそんな至福の時間にも終わりは来る。 麻婆は無くなってしまっていたのだ。 人々の歓声が聞こえる。 ああ、天国の門がそこまで迫っているようだ。 俺のような人間の為にこそああいう場所は有るに違いない。 惜しみない拍手の雨は俺を激しく包み込む。 だがこの中の誰が知っているだろうか? 俺は苦行に耐えたのではないことを。 むしろ、静かな感動に打ち震えていたことを。 『あんた、名前はなんて言うんだ!』 『笛吹丁、通りすがりの探偵さ。』 それだけ答えると、俺はゆっくりと崩れ落ちた。 遠くから鐘の音が聞こえる。 世界はこんなにも美しい。 【上田明也の探偵倶楽部13~Viva la Vida~】
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/858.html
かわいいゆっくりゲットだぜ!!外伝-下(ごめんなさい)-おまけ ゆっくりれみりあ(れみりゃ)の捕食種設定ありです。俺設定もありです ゆっくりの捕食シーンと死亡するシーンと戦闘するシーンがあります。 ひどいあつかいのゆっくりと性格の悪いゆっくりがいます 3章のプロローグと重なる部分あります 投棄場と悩みましたがSSに載せる事にしました。助言をくれたスレの方たちありがとうございます 残酷なシーン、捕食と戦闘を【以下略の内容】として下にのせました。 ゆっくりの共食い(?)や死体食い(?)が一番下【小屋のゆっくり達】にあります。 上記の文章を理解てそれでもよければどうぞよんでください 【以下略の内容】 「きたんだぜ!」 「ほんとうにやるのまりさ! れいむはこわいよ!」 「がんばるんだぜれいむ! れみりゃをゆっくりぷれいすまでゆうどうするんだぜ! おちびちゃんのためなんだぜ!」 「!! れいむがんばるよ! かわいいおちびちゃんたちのためだから」 そういうとゆっくりれいむは巣の奥に入っていった。 まりさはその様子をみてでてきた時に捕まえてやると周りの仲間に合図を送った。 最悪、この駆りの混乱に乗じて群れから逃げればいいとまりさは考えていた。 「うーうー♪ うーうー♪」 「ゆっくりしてね!! はやすぎだよれみりゃ!」 すごい勢いでれいむの頭の上をくわえてれみりゃが飛んでいく 唖然としていたがまりさ達はそのれみりゃを追いかけ始めた。 ついた場所は、まりさたちが住んでいるゆっくりプレイスの小屋だ。 れみりゃはれいむを下におくと「うーうー!」といいながら飛び回ってる。 その様子をみにきたのか子ゆっくりと中にいたリーダ格の5匹もでてきた。 赤ゆっくりは入り口の段差から降りれず中からこっちをみている。 おきてを破った若い成体まりさが大声で叫んだ。 「れみりゃはゆっくりできないんだぜ! そのれいむをおそったんだぜ!」 「うーうー?」 自分は道に迷ったゆっくりを巣に連れてきただけなのにどういう事だろうか? リーダー格のまりさがれいむに聞いた 「ほんとうなのかだぜ。れいむ?」 「…ほんとうなんだよ…れみりゃにかじられたあながりぼんにあるでしょう?」 「みせるんだぜ!」 確かにれいむのリボンに2本の犬歯で空けられたような穴がある これがれみりゃに齧られた証拠なのかもしれない。 実際は、自分たちだけでは勝てるか怪しいので、若いまりさが群れの年長者をはめようとした作戦だった 「わかったらまりさとみょんでれみりゃをつかまえるんだぜ!」 「まりさはつかまえるきはないんだぜ!」 「どうしてなんだぜ?」 この若いまりさにかわからないかもしれないが自分はこの群れのために食べられることを栄光に思っている 自分は死ぬが自分のつがいのまりさの子供達が生き残ってくれればそれで満足なのだ。 彼らは冬のつらさを学んで立派に生きて子孫を残してくれる。 それで満足なのだ。そのことを若い世代のゆっくり達に伝えた。 若いまりさに従っていたゆっくりの中に動揺が走った。 なんとゆっくりとした意見だろうか自分達の愚かな行動との差を見せ付けられた気分だった。 だが若いまりさは驚くべき行動にでた。 れみりゃに噛み付き羽をもいだのだ。それを動揺している若いゆっくり達に投げた。 「うまいからたべてみるんだぜ!」 1匹のゆっくりが恐る恐る食べてみた少し固めの皮に暖かいジューシーな肉汁の餡 その匂いだけでよだれがたれてくる。ひとくちかじりついてみた。 「おいしいんだよ!」 その言葉を聞いた他のゆっくりも食べ始めた本当に美味しかった。 これをもっと食べたい。空腹の若いゆっくり達や話を聞いた若い世代の子供達がれみりゃに近づいていった その様子をみながら年長の世代は馬鹿なことをと思っていた。 多くの動物は子供の時に食べたものだけを食料と認識する。 今、れみりゃの味を知ったら大人になってから子供に何を食べさせる気なのだろうか。 リーダー格のまりさが群れの醜態ぶりをとめる為に声を荒げて叫んだ。 「やめるんだぜ!」 「たべたいんならわけてやってもいいんだぜ! そのかわりまりささまがりーだーなんだぜ!」 「そうだよ。れいむもおもうよ。おいしものをよういしたまりさがりーだーなんだよ!」 「とかいはなまりさがりーだーよ。いなかものはどこかにいきなさい!」 「わからないよー! ゆっくりできるれみりゃをたべれるのかわからないよー!」 「「「ちんぽ!」」」 群れが二つに分かれての戦いになりそうになっていた。 年長者を中心とした勢力(大人10匹、子ゆっくり20匹、赤ゆっくり50匹) 若い世代を中心とした勢力(大人20匹、子ゆっくり50匹) 数的には若い世代の勢力のほうが上だがみょんとゆっくりプレイスにろう城できる年長者を中心とした勢力も有利だ。 その時、左目より外側が無くなり自慢の羽を失ったれみりゃは死にかけていた。 自分の何はいけなかったもだろうか自分はこの群れのために頑張ったつもりだ 食料も集めたし頼まれ事もてつだった。 自分はゆっくりできるまんまぁー達の自慢の子供だ。 なのに自分は死にかけている…死にたくない…死にたくない…死にたくない…死にたくない…死にたくない… …死にたくない…死にたくない…死にたくない…死にたくない…死にたくない…死にたくない…死にたくない… …死にたくない…死にたくない…死にたくない…死にたくない…死にたくない…死にたくない…死にたくない… …死にたくない…死にたくない…死にたくない…死にたくない…死にたくない…死にたくない…死にたくない… まんまぁー達に会いたい…まんまぁー達に会いたい…まんまぁー達に会いたい…まんまぁー達に会いたい… まんまぁー達に会いたい…まんまぁー達に会いたい…まんまぁー達に会いたい…まんまぁー達に会いたい… まんまぁー達に会いたい…まんまぁー達に会いたい…まんまぁー達に会いたい…まんまぁー達に会いたい… まんまぁー達に会いたい…まんまぁー達に会いたい…まんまぁー達に会いたい…まんまぁー達に会いたい… ならばどうすればいいのか彼女はお月様に聞こうと空を見上げた。まん丸の赤いお月様に ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン…ドクン ナラバ、カンタンジャナイノ、アノマンジュウヲ、タ・ベ・テ・シ・マ・エ・バ・イ・イ・ノ・ヨ 2匹のグループが対峙をしている時、若い世代の後ろのほうから悲鳴が上がった。 「やめてね! ゆっくりおろしてね!」 「ゆっくりしね!!」 一匹のゆっくりが5メートル以上の高さからはなされた 地面に叩きつけられ鈍い音をだして叩きつけられるゆっくりれいむ。 広がる静寂、目の前にいるのは…だれだ。悪魔のような羽・赤い目・見ただけで動けなくなる恐怖 それは・・・スカーレットデビル(紅い悪魔) 次に狙われたのは若い世代のリーダーまりさだ 「いだぁあ!!」 ゆっくりれみりゃがまりさの背中に噛み付き引きずっていく。 「ゆうー、ゆうー」 刺すような痛みの中捕食される恐怖に震えるまりさ。 次はサッカーのヘッデングのリフティングのようにまりさをうえにあげた。 残酷なサッカーはしばらく続き、もうゆっくりまりさは傷だらけでわずかに声をあげる程になっていた。 そして、気付いた時には中身の餡子だけをすわれていた 「う~♪ あまあまもっと~♪ 」 口の端から餡子を漏らしながら美味しそうに食べるれみりゃ。ゆっくり達にとっては本当に恐怖の具現である。 仲間が固まっているうちに、震えるばかりのゆっくり達に噛み付いては、引きちぎり、噛み付いては引きちぎり。 「ゆっくりしないでにげるんだぜ!」 リーダー格のまりさが言った時にハッとしたゆっくり達は様々な方向に逃げ始めた 虐めてもしょうがないので簡潔に書けば外に残ったゆっくりはほぼ全滅した。 れみりゃに食べられたり遊ばれたりしながら。 中には遠くに逃げれたものがいたかもしれないが…どうなったかわからない。 以下略の下に戻ってください 【小屋のゆっくり達】 「いそいでにげるんだぜ!」 恐怖に打ち勝ったリーダー格のまりさが言った。 その時にはれみりゃを食べた若い世代のゆっくりの大半とその子ゆっくり達が死んでいた。 まりさは小屋の中に逃げ込むと他のゆっくりがはいらないのを確認して本棚を動かした。 外ではゆっくり達の悲鳴が響き渡っている 本棚で入り口を閉めた時点で彼らの運命は決まってしまった。 入口は部屋でいうところの角の下のほうにあった。 ゆっくりは本棚を押すことはできても引くことはできない。 反対側にはか隙間が無く中から押すことができないのだ。 すなわち、唯一の外に出る手段がなくなってしまったのだ とはいえ先ほどのれみりゃの捕食の姿を見たゆっくり達が入り口を開ける気になることはなかったのかもしれないが・・・ 皮肉にも自分達の行いが仇となり餓死してしまう状況に陥っていた。 まりさは自分の行いの何が悪かったのだろうかと考えていた。 ぱちぇとれみりゃを利用して食料を大量に集めた。 みんながゆっくりできるように子供をたくさん生んだ。 その間違いに気付いた時には遅かったが・・・ れみりゃに食料探しを手伝ってもらったりもした 数の力によってれみりゃを自分たちの食料にしようとした。 れみりゃがゆっくプレイスに入れないように木の箱で入り口を閉めた。 自分だけは最後まで子供生まないように努力もした。 自分を食べさせることによって群れを生き残らせようとした。 なのに何故、ゆっくりできないのだ 残っているゆっくりは大人が自分も含めて3匹、子ゆっくりが20匹以上、 赤ゆっくりがつがいのありすとの子供を含めて50匹以上 幸か不幸かゆっくりの死体は小屋の中に1匹もない 本当はその正体を教えずに子供たち食べさせるつもりでいたがこの状況では説明するしかない 「みんなよくきくんだぜ! このなかでいちばんごはんをたべないのはあかちゃんなんだぜ!」 「…」 「だからおおきいゆっくりからいなくなればいきのこれるゆっくりがふえるんだぜ」 「ゆっくりりかいしたよ!」 「 さいしょにまりさが『おたべなさい』をするんだぜ!」 「!!」 驚きの視線がまりさに集まってくる 『おたべなさい』とは名前の通り相手に食べてもらうことだ。 その瞬間に二つに割れるので痛みもを感じずに相手に食べられる手段だ。 もちろん食べられたものは死んでしまう。 「つぎにやるのはおとなのれいむなんだぜ!」 「わかっているよ! こどもたちのためだからがんばるよ」 「とかいはなありすが3ばんめね!」 「ありすはこどもがうまれるまでは『おたべなさい』をしなくていいんだぜ!」 「だったられいむが『おたべなさい』をするんだよ」 そう言ったのは子ゆっくりの中で一番大きなゆっくりれいむだった。 まりさは満足そうに頷いた。 自分とありすだけでも生き残る方法を考えもした。 が、それはあのれみりゃより自分がゆっくりできないと認めると感じてできなかった。 『もっとなかよくすればよかったんだぜ! ごめんなさいなんだぜ!』 そんな後悔をしながらまりさはみんなの前で大声で叫んだ 「さあ、おたべなさい」 その瞬間にまりさのからだは二つに割れた。 子ゆっくりたちが最初に食べようとするのを成体れいむがとめた 「さいしょはあかちゃんたちだよ」 そういうと赤ゆっくりたちに二つに割れたまりさをおいた。 赤ゆっくりは自分たちのリーダーを食べていいか悩んでいたが意を決して泣きながら食べ始めた 「「「「「むーちゃ、むーちゃ、しあわちぇー♪」」」」」 」 「「「「「しあわちぇーじゃないけど むーちゃ、むーちゃ、しあわちぇー…」」」」」 純粋にご飯が食べれて喜んでいる赤ゆっくりとおいしいけど幸せではない赤ゆっくりがいるようだ。 まりさの4分の1を食べたぐらいで子ゆっくりたちの番になった。 やはり、幸せなゆっくりと幸せでないゆっくりが半々ぐらいのようだった。 次の日に成体れいむが『おたべなさい』をした。 次の日は子ゆっくりの中で一番大きなゆっくりれいむが『おたべなさい』をした 次の日のゆっくりは『おたべなさい』をしなかった。 成体ありすのように子供がいれば食べられないと思い妊娠をしようとしたのだ。 結果、黒くなった塊ができてそれを残ったゆっくり達で食べた。 次の日、成体ありすは自分の子供が下に落ちたのを確認して『おたべなさい』をした その晩、悪魔がきた…残ったゆっくり達は怖くて何かいっていたが覚えていない。 次の日のゆっくりは『おたべなさい』をしなかった。 子供の中でもおおきい者達がすっきりをして『おたべなさい』から逃げようとしたのだ 結果、黒くなった塊が数十個できてそれを残ったゆっくり達で食べた。 次の日、黒くなった塊を残った赤ゆっくりと子ゆっくり達で食べた 次の日、人間さんが来て残っていたゆっくりの死体を埋めてしまった。 カゴに入れるとどこかに連れて行かれた。 そして、いま、自分たちはゆっくり屋という店で暖かくておいしいものを食べながら暮らしている。 れみりゃはとても怖いということもゆっくり屋のゆっくり達に毎日言い続けた 自分たちのために犠牲になったゆっくり達の分もゆっくりするために生きようと思いながら暮らしている。 自然の厳しさ…。 野生として生きるゆっくりは、こんなことがあるのかもしれませんね。 旧愛でWikiとしてのこの場所ですが、個人的にはこのくらいの描写は仕方ないと思ってます。 -- 通りすがりのゆっくり好き (2009-02-28 20 41 28) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/495.html
※作中に登場するれみりゃは全て豆れみりゃです。 れみりゃには屋敷がある。 それはそれは立派な屋敷である。 カーペットはふっかふか。壁はとても頑丈。おちびちゃん10人が寝られる雄大な寝室。 常にあまあまを欠かさない立派な食糧庫。そしてなんと豪華三階建て! こんな恵まれたれみりゃは世界で、自分とおちびちゃんたちだけ! れみりゃは信じて疑わない。だってこんなに楽しいんだから! 昨日もうーうー、今日もうーうー、そして明日もみんなでうーうー! いつでも素敵なこうまかん! では、れみりゃの優雅でかりすまでしんぐるまざーな一日をさっとごらんあれ。 朝、れみりゃは瀟洒な声をきいて目を覚ます。 「おぜうさまー!おきてくださいー!おぜうさまー!」 「むにゅむにゅ・・・あと5じかんなんだどー・・・」 「おぜうさまー!にどねってれべるじゃねぇぞ!!!」 「!!!おっ、おきるんだどー!?」 れみりゃは瀟洒な声を聞いて、目を覚ます。 れみりゃの寝室は2階。3階は子供達の寝室や遊び場でいっぱいだし、1階は食料庫や食堂などで十分に使われているからです。 2階であることに別に不満はない。2階には【だんすほーる】があるため、おちびちゃんたちの世話が終わった後、 ひっそりとひとりでエレガントでかりすまなだんすを踊ることが出来るからです。 (きょうもおねんねするまえに、いっぱいいっぱいおどっちゃうんだどぉ~♪) さくやのたすけを借りて、おべべをきる。れみりゃは胴つきのゆっくりなのに、とても不器用。 ボタンをつけることが出来ない。だから、しゃがんでさくやにやってもらう。さくやは胴無しのゆっくりなのに、とても器用。 だから、おべべをすいすい着れちゃう。さぁ、『せれう゛りぃてぃ』な朝食のために、もう少し頑張りましょう。 階段をゆっくり下りたら、ババァーーーンと豪華な食堂だ! かりすまなれみりゃ達はいつもここで、でりしゃすぅな食事を営んでいる。 ほっぺが堕ちるあまあまのために、もうひと頑張り。扉をあけると、そこには立派なお庭さんが。 お庭さんのちょうど中心に不思議な井戸がある。あまあまじゅーすの井戸だ。 さくやが見つけたものだが、胴無しであるさくやには使用できないため、れみりゃが使います。 まず、玄関に置いてあるれみりゃの身長の半分くらいの大きな樽(上部が開いたまま)の乗ったすぃーをれみりゃが操作します。 すぃーを井戸に横付けしたら、井戸を動かしてあまあまじゅーすを樽の中に汲み上げる。 れみりゃは井戸のポンプを押す作業に疲れ「もうつかれたんだどー、やめるんだどー」 と何度も断念してしまうが、その度にさくやに 「おぜうさま!おぜうさまのおこさまのれみりゃさまがおきてしまいますよ!」 言われて、なんとか無事あまあまじゅーすを手に入れます。 すぃーを操って、あまあまじゅーすを食堂の中心におく。 次にあまあま(れいむやまりさ)やかりかりさん、ぷでぃんなどがある食糧庫から朝のメニューをさくやと協力してテーブルに乗っけます。 あぁ・・・、なんてかりすまでりしゃすぅなでぃなーなんだろうと、感心するれみりゃ。 「おぜうさま、おちびさまたちをおこしてきますね」 「うっ、うーっ!りょうかいだどー!!!」 さくやは三階へ上り、れみりゃのおちびちゃん達を起こします。 れみりゃと同じく、子供達も寝起きがよろしくないですねぇ。 うーうーうーうー唸ったり、寝言をぎゃーぎゃー叫んだり、挙句に屁をこき、やりたい放題。 でも、一匹がさくやに付いたあまあまのにおいを嗅ぎつけて、 「ぷっでぃ~ん!れみりゃのだいしゅきなぷっでぃ~ん!」 などといい始めると、次々と食欲に負けたれみりゃたちがぱっちりと目を覚まします。 全員おきたところで、さくやが瀟洒な合図を出してみんなで揃って食堂に。仲良くみんなで朝ごはん。 食堂に着いたら、即、席に座る。もうあまあまは調理されてテーブルに置かれている。「ゆ゛・・・ゆ゛・・・」と息のよさそうな音がする。 「みんないるのかだどー?」 「みゃんみゃー!れみぃたちはいるどー!」×10 こうまかんの一階にステレオボイスがこだまする。みんなにこにこ。しあわせーって感じですね。 「じゃぁみんなでかりすまなでぃなーにするんだどー!」 「うー!」×10 朝ごはんだからブレックファーストなんだけどね。れみりゃは朝でも昼でも深夜でも食事のことをでぃなーと言います。 食事という行為そのものを指して、でぃなーと言っているのかもしれません。 おのおの自分達のペースであまあまを頬張っていく。飴細工の髪の毛を毟ったり、でろりと飛び出ている舌をギリギリと引っ張って遊んだり、 両目を抉って、頬いっぱいにおめめを詰め込んだり。捕食種の本能の赴くままに、瀕死のあまあまたちを蹂躙し、貪っていきます。 「う゛っ!!!」ジタバタジタバタ 一匹の子れみりゃがまりさのおぼうしをのどに詰まらせたようである。苦しそうにもがいております。顔色も心なしか青ざめて見えます。 「おちびちゃん、あまあまじゅーすをのむんだど~!!」 れみりゃは即座に子れみりゃを、食堂の真ん中で堂々としている樽に近づける。 さくやがどこからともなく現れて、子れみりゃにながーいストローを渡す。 「ちゅーちゅーするんだどー!!!」 子れみりゃは急いでストローを樽のなかに突っ込む。 「う゛、う゛ー!!ちゅーる、ちゅーる・・・あまあまでりしゃすなんだど~!!!」 どうやら事なきを得たようである。母れみりゃ、さくや、姉妹達もほっとしています。 「おちびちゃんきおつけるんだど~!あまあまはよくかんでたべないとかりすまがなくなっちゃうんだどー!」 「わかったんだどー!これからはきおつけるんだど~!みゃみゃ、さくや、ありがとうなんだどー!」 「いえいえ、しょうしゃですから」 食べるのが遅い子も、逆にさっさと食べて姉妹とおしゃべりをしている子も、 あまあまを食べた後はみんな例外なくおべべが汚い。餡子や饅頭皮が飛び散って、顔もあんよもどっろどろ。 だから、あまあま食べた後にはみんなで揃ってお風呂へGO! お風呂は一階の玄関の近く。お庭で遊んだ後やでぃなーを食べた後にすぐに利用できるためなのです。 ぞろぞろとお風呂へと連なって進む子れみりゃたち。脱衣所ではもたくそもたくそと服を脱ごうと努力している。 姉妹に手伝ってもらったり、さくやにやってもらったりしてなんとかおべべを脱いだ子れみりゃ達は 姉妹全員で入っても大丈夫なビックなお風呂の中にさぁダイブ!!けどあんまり深くないからちょっと頭をぶつけたり・・・。 はしゃぎすぎるのも良くないね!気をつけよう。お風呂に入る前には体を洗うべきなんだけど、れみりゃたちにはそんな風習は ありません。その代わりとして、今お風呂のなかにはスポンジがぷかぷかと浮いています。 一匹の子れみりゃがスポンジを取り、隣にいたれみりゃにこう言います。 「ごーしごーしするんだど~!!!ごーしーごーし!!」 れみりゃの体をスポンジでこすり始めました。最初は背中、次は肩、そしてつぎはお腹と次々とれみりゃをきれいにしていきます。 それを見ていたほかの姉妹達も、 「れみぃもごーしごーしするんだど~!」と言って体のこすりっこをはじめました。さくやと母れみりゃはそれを微笑ましく眺めています。 「うー・・・おまたさんなんだかきもちいいんだど~・・・」 「うー!!!もっとやってあげるんだどー!!!ごーしごーし!!!」 おや、なにやらおかしなことを始めた子達がいるようです。これは早い春の訪れでしょうか? 擦られているほうのれみりゃは顔が上気し始めていて、こすっているれみりゃの方もなんだかはぁはぁと荒い息遣いをしています。 これを見ていた母れみりゃ。すかさず彼女らの元へ舞い上がって・・・ 「なにやってるんだどー!!!そんなかりすまじゃないことはやめるんだどー!!!めっめなんだどー!!!」 烈火のごとく叱りました。れみりゃ種のアイデンティティであるかりすまを利用した効果的な叱り方です。 「う゛ー!がりずまじゃないどやなんだどー!!!」 「ごべんなざいなんだどー!」 子れみりゃ達も反省したようです。 「さすが、おぜうさま!かりすまなしかりかたですわ!」 お風呂が終わってみんなさっぱり。さくやにおべべを着るのを手伝ってもらった後は、三階に行ってみんなで わいわい楽しく遊びます。ボールを蹴飛ばし追いかけて遊ぶれみりゃもいれば、ごろごろと寝そべって転がっているれみりゃもいる。 おにごっこをしているれみりゃもいれば、積み木に興じているれみりゃもいます。 「かくれんぼするかりすま、このゆびとまるんだどー!」 一匹の子れみりゃが一本指を高々とあげ、いくさんのポーズをする。暇そうにしていた子れみりゃ5匹が集まってきました。 「じゃあ3かいさんだけでかくれるんだどー!」 「りょうかいだどー」×5 「じゃあかぞえるんだどー。いーち、にー、さーん、たくさんだどー!」 さすがゆっくり。3より大きい数は数えられません。 しかし、そんなわずかな時間しか与えられていないにもかかわらず、子れみりゃたちは隠れていました。 きょろきょろとする子れみりゃ。かりすまなセンサーを全開にして姉妹を探します。 すると、おもちゃ箱の隣で、しゃがみガードをしている姉妹がいるではありませんか。 かりすまオーラをフルに発散して、 「れみりゃ、みつけたどー!」といいます。 見つけられた子れみりゃは子れみりゃで「れみぃのかりすまがあふれてたからみつかっちゃったんだどー」なんて言ってます。 最初の発見で調子をつかんだのか、ベットの中、積み木の山の中、母れみりゃのスカートの中と次々と姉妹を見つけていきました。 「うー。いまみつけたのはいち、に、さん、たくさん!みんないるんだどー!!!」 本当はあと一匹見つけないと行けないのですが、れみりゃが数を数えられない以上かくれんぼはここでお開きです。 最後の一匹はどこに行ったのでしょう?それはわかりません。でもこうまかんではよくあることなので気にしないで結構です。 「おなかがすいたんだどー。でぃなーにするんだどー!」 「「「「うー」」」」 食堂では既にお昼ご飯が配られていました。朝のあまあまとは打って変わって、かりかりさんがお昼のでぃなー。 れみりゃはあまあまが大好きで、一般的にはそれほどゆっくりフードなどを好みません。そのれみりゃが何故? さくやと母れみりゃの方針により、かりすまでせくしーなれでいになるために健康的なゆっくりフードのかりかりさんを食べることにしたのです。 子れみりゃたちからしてみれば毎回あまあまを食べたいと思うでしょうが、かりすまなれでいになりたいので、ぐっと我慢して食べます。 でもやっぱりかりかりさんだけだど味気ないので、あまあまじゅーすを朝の倍以上飲んでいきます。 かりかりさんを食べてもおべべやお顔はあまり汚れないのでお風呂には入りません。一度くつろいだら、母れみりゃが子れみりゃたちに声をかけて、 「おちびちゃんたち、だんすのおじかんなんだどー!2かいにあつまるんだどー!」ダンスパーティーの準備をします。 一方でさくやは「おゆはん、おゆはん」と本当のディナーの準備のためにとても忙しそうです。 2階のダンスホールに子れみりゃたちを集めた母れみりゃ。子れみりゃ達を3つのグループに分けます。 一つはシンバルやカスタネットを使ってダンスのBGMを奏でる『おんがくたい』 一つはだどだど言葉でダンスに合わせてみんなでおうたを合唱する『せいかたい』 最後は音楽やおうたにあわせて自らの思うかりすまを体で表現する『だんすたい』 もちろんだんすたいがいちばんの人気だけど、割り振りは母れみりゃの手に委ねられているので、自分がやりたい所に行けるかは分からないのです。 おそらく何匹かそういった子れみりゃはいるのでしょう。しかし、彼女らはそれを口に出しません。 いつかまんまに選ばれて、まんまに認められて自分のやりたいことをやろうと固い決意を秘めているのです。 各々が持ち場に着いたら、さぁ、楽しいダンスの時間です! おんがくたいがシンバルとカスタネットでリズムを刻みます。当然のようにタイミングはバラバラなのですが、れみりゃたちは気が付きません。 音楽がある程度の時間流れたらせいかたいは、かりすまな歌詞を歌いだします。 当たり前のようにメロディーと歌があっていませんが、れみりゃたちは気が付きません。自分達ではベストな歌い出しだと思っているのでしょう。 歌が最初のサビに差し掛かったら、だんすたいは踊りだします。おしりをフリフリ、おててをフリフリ、ついでにあたまもフーリフリ! 誰一人周りとあわせようとせず、誰一人として音楽を聴いちゃいませんが、れみりゃ達は一切気にしておりません。 みんなの汗が飛び散る頃にダンスパーティーはやっと終わりました。ずっと見ていた母れみりゃは 「そこのおちびちゃん、きょうはたまたまだんすをやってもらったけど、なかなかうまかったからあしたもやってみるんだどー」 「まんまほんとなのかなんだどー?!れみぃはとってもうれしいんだどー!!」 など、それぞれの動きっぷりを評価して、みんなに伝えていきました。で、なんやかんややっていると、もう夕方です。 れみりゃたちは動き疲れてへとへとなのではやくでぃなーが食べたいのです。できればとってもあまあまなでぃなーが。 そんな希望を知ってかしらずか、瀟洒なメイドは最高のおゆはんを用意しました。 食堂に行ってみると、なんとそこにあったのは、正真正銘のぷっでぃん。れみりゃの誰もがあこがれる最高の料理ぷっでぃん。 それがなんとれみりゃ達全員分用意されているではありませんか。これはもはや狂喜乱舞するほかありません。 先ほどのダンスの疲れも忘れて踊りだす子れみりゃもいます。しかし大半のれみりゃは即座に席に座って、でぃなーのぷっでぃんを 両手で貪り食い漁ります。顔面にカラメルをベトベトと絡ませ、おべべに溶けるようなぷっでぃんのカケラを染み込ませ、 おぜうさまのぷらいどなんて一ミクロンもありはしねぇと言わんばかりにぷっでぃんを貪ります。 「あまあまでりしゃすぅ~!」 「ほめてつかわすんだど~さくやぁ~!」 「うーうー!うまうまなんだどー!」 「こぜうさまがたがよろこんでいただけてなによりですわ」 「う゛ーれみぃはもっとだべたいんだどー!!!」 「おちびちゃんもうないんだどー。またあしたたべられるからがまんするんだどー」 「う゛ーそんなこといったらあまあまもかりかりさんもぽーいっするどー!!」 「そういうこというおちびちゃんはもけーれにたべられちゃうんだどー!!!」 「もけーれごわいどー!!!」 やっぱりおべべと体がドロドロに汚れたれみりゃ達は、お風呂に入ります。 朝一度怒られた子れみりゃ達は再びペアになってこすりあいをしておりますが、いまのところ怪しい動きはありません。反省したのでしょうか?? 相変わらずさくやにお手伝いしてもらっておべべを着るれみりゃ。れみりゃたちが入浴しているわずかな時間にお洗濯を終えるさくや。 実はとっても瀟洒でかっこいいゆっくりなんです。 お風呂が終わったら、3階の寝室でおねんねです。母れみりゃの子守唄を聞いてみんな静かに眠ります。 天使みたいな寝顔です。本当によく眠りますね。子れみりゃが寝るのを見届けたら母れみりゃも2階の寝室で眠ります。 ベットに入って考えるのは、突然いなくなった父れみりゃのことばかり。相思相愛、周りに祝福されながらの夫婦生活。 訳もなくいきなり父れみりゃがいなくなるはずがない。そう信じていました。確信は持てないが、いつもあまあまやぷっでぃんを 食糧庫に用意しているのは父れみりゃである。その思いだけが父れみりゃと母れみりゃをつなぐ最後の糸でした。 皆が寝静まったことを確認した瀟洒なメイド長。そっと食堂からお外に出ます。 「みなさまおやすみなさい。ではゆっくりしていってくださいね・・・クスッ」 母れみりゃは夢を見ていた。夕日を背に父れみりゃと追いかけっこをしている夢だ。 つかまえてーといわんばかりに駆け回る母れみりゃ。もっと追いかけっこを楽しみたいのでゆっくり走る父れみりゃ。 アツアツで実に幸せそうな夢である。しかし、夢の中で少しでも早く父れみりゃが母れみりゃに追いついていれば、 現実はもう少し違ったものになっていたかもしれない。 今現在庭先はアッツアツに燃えているのだから。れみりゃたちは誰一人として気づいていないが、メラメラとお庭は激しく燃えている。 今日はいろいろな出来事があったため、なかなか眠れない子れみりゃが数多くいた。お風呂で怒られた2匹もそうである。 彼女達はあの時の感触が忘れられず、今もこすりあっこをしているのだ。それもスポンジを使わずに素手で。 「うー・・・きもちいいんだどー・・・」 「れみぃもなんだどー・・・」ムクッ 「れみりゃ、ぺにぺにがたってるんだどー!!!」 「ほんとだどー!れみぃおっきしてるんだどー!!」 2匹は顔を見合わせ、アツく見つめあう。 「れみぃはすっきりーしたいんだど・・・」 「でもすっきりーはかりすまじゃないってまんまがいってたんだどー・・・」 「れみぃはもうがまんできないんだどー・・・ぼうそうきかんしゃとーますなんだどー・・・」 「れみぃもなんだどー・・・。も、もうだめなんだどー!!!」ガバッ 子れみりゃたちはお風呂の中で絡み合う。初めてのすっきりーは姉妹同士でお風呂場とかなかなかレベルが高いことをやってくれる。 あまりにもエロ漫画にありそうなシチュエーションにもしれみりゃでなかったなら興奮せざる終えない。 将来が楽しみなものだ。ぺにぺにを姉妹のまむまむに挿入し、一心不乱に腰を振る。この瞬間において世界は2匹だけであった。 腰と腰を打ち付けあう音が、水のはねる音で打ち消される。ピストンのスピードをドンドン速めていき、訳も分からないうちに絶頂を迎える。 「「す・・・、すっきりぃぃぃぃぃぃーーー!!!!!!」」 子種を放った直後、被弾した方の子れみりゃのお腹が少し膨らむ。にんっしんだ。新たな命の誕生である。 初めて精を思いっきり放った余韻を感じながら、わが子の誕生を喜ぶ子れみりゃ達。お互いのことを抱きしめ合おうとしたそのとき、 振り上げた両の手がぼとりと崩れ落ちた。あまりにも非現実的な出来事に2匹は現実を受け入れられないで静止している。 「「う・・・・?」」 「「れみぃのおででがぁぁぁぁ!!!!どぼじでなんだどぉぉぉぉ!!!」」 胴付きゆっくりは胴無しゆっくりに比べてはるかに水に強い。 このれみりゃ達のように2、30分くらい入浴するぐらいではビクともしないのである。では、なぜこのような事態がおきたのか? 答えは明確。先ほどの火事である。すっきりーっに夢中だった子れみりゃ達は気が付いていなかったが、今現在、庭で起きた火事は、 こうまかんにも移っており、現在風呂場は絶賛燃焼中なのである。もちろんお風呂のお湯も例外ではなく、 今現在の水温は既に80℃近くに達している。いくら水に強い胴つきであろうと、厚い饅頭皮を持とうと、ゆっくりに この温度の熱湯に耐えられる性能などはありはしない。ぐつぐつと美味しそうに煮込まれるだけである。 「うぎゃぁぁぁぁぁ!!!おででがぁぁぁあんよがぁぁぁ!!!」 「せなかさんれみぃにくっつくんだどぉぉぉぉぉ!!じゃないとぐんぐにるずるんだどぉぉぉぉ!!!!」 あっという間にぼろぼろと崩れ落ちていく子れみりゃ達。さっきのしあわせそうな姿はいずこへか。 「れみりゃぁぁぁ!!!れみぃをたすけるんだどぉぉぉぉ!!!」 「なにをいってるんだどぉぉぉ!!!れみぃのことをたすけなきゃいけないにきまってるんだどぉぉぉ!!!」 れみぃれみぃうるさいが、れみぃとは自分の事を指す。要するにとりあえず自分だけが助かればいいといっているのだろうか? 「れみぃはかりすまなんだどぉぉ!!!れみぃをたすけるのはとうぜんなんだどぉぉぉ!!!」 「れみぃはおぜうさまなんだどぉぉ!!れみぃがまずたすかるんだどぉぉ!!!おまえはしんでればいいんだどぉぉ!!!」 「う゛ぅぅぅぅぅ!!!!おばえがじねぇぇぇぇぇ!!!!」 「う゛ぁぁぁぁぁ!!!!おばえごぞじねぇぇぇぇ!!!!」 「じねぇぇ!!」「じねぇぇ!!!」「う゛ぅぅじねぇぇぇ!!!」「どっどどじねぇぇぇぇ!!!!ぶざいぐがぁぁぁ!!!」 「「う゛わ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!じねぇぇぇ!!!!!!!」」 姿かたちの通り醜く罵りあう2匹。だが、体の半分が崩れ、死へのカウントダウンが始まりだすと、弱気になり、 信じるものへの救済を願い始めた。 「ま゛んま゛ぁぁぁぁぁぁだずげでぇぇぇぇ!!!!!!いだいよ゛ぉぉぉぉ!!!!!」 「ざぐやぁぁぁぁぁだずげろぉぉぉぉ!!!じゅうじゃはおぜうざばをだずげるんだどぉぉぉ!!!」 ゾンビのような姿で死に物狂いで助けを請う子れみりゃ達。しかしここは夜のお風呂場。近づくものなどいやしない。 欲におぼれた結果がこれだよ!!! 「う゛・・・う゛・・・う゛あ゛う゛あ゛ぁぁぁ・・・。」 「・・・・・・」 もう一匹は既に事切れたようである。赤ちゃんを身ごもったほうはまだかろうじて息があるようだ。 赤ちゃんれみりゃがいたはずの腹であった部分をぼーっとながめ、 「れみぃのあがぢゃん・・・かりずまぶりでぃーなあがじゃん・・・」 恨めしそうに一言残してグチャグチャに崩れ、正真正銘の肉団子となっていった。 お風呂は燃え上がり、美味しそうな肉汁の香りがするだけである。 2匹のれみりゃが息絶えるほんの少し前。1匹の子れみりゃがこっそりと食糧庫の中に入っていた。 夕食でごねたれみりゃだ。ぷっでぃんがよほど食べたかったのだろうか、我慢できずに食糧を漁っていた。 普段は鍵のかかっているはずの食糧庫だが、この日に限って開いていた。これ幸いとあまあまを貪ったり、かりかりさんをぽーいして遊ぶ子れみりゃ。 「まずいかりかりさんは、ぽーいなんだどぉ~♪」 「あまあまはおとなしくれみぃにたべられるんだどぉ!こうえいにおもうんだどー!」 鬼のいぬ間に何とやらということわざのごとく、やりたい放題の子れみりゃである。 ところで、母れみりゃとさくやは、なぜこの食糧庫を立ち入り禁止にしたのだろうか。これには2つ訳がある。 一つはこの子れみりゃのようにおちびちゃんたちが節操なくでぃなーをするのを防ぐため。 このような行為は決してかりすまといえる行為ではないし、豚みたいな体系に近づく第一歩だからである。 もう一つは・・・ 「うー!かりかりさんじゃますぎるんだどぉ!みんなまとめてぽーいっするんだどぉ!!!」 一家全員が何日かけてもなかなか減らせないほど多量にある食糧は食糧庫内でも非常に大きなスペースを要しており、 かつ絶妙なバランスで保管されているため、お遊びでやってきた子れみりゃたちに荒らされて、食糧の雪崩がおきるを防ぐためである。 巻き上げられたかりかりさんが、最後の均衡を打ち破り、食糧の山は見事に崩れていく。かりかりさんの波に埋もれて初めて、 子れみりゃは自分のやったことに気が付きます。 「う゛わぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」 ただ、かりかりさんはそこまで重いものではないので、子れみりゃにダメージはない。かりかりさんによって奪われた光を、 上へ上へとかりかりさんの海を泳いでいくことでなんとか視界を取り戻すれみりゃ。 パタパタと部屋を飛び回り、出た結論は・・・ 「でぐちがみあたらないんだどー!」 部屋中を埋め尽くすかりかりさんのせいでドアの位置をすっかり見失ってしまったれみりゃ。 これはどうしたものかと、頭を抱えてかりすまブレインを精一杯動かす。 うーうーうんうんと唸るれみりゃ。精一杯すぎてどうやら周りのことが見えていないようだ。 そんな中、かりかりさんの海の底から、地鳴りの様な鳴き声がきこえる。 「あじゅぃよぉぉぉ!!!れいみゅじにぢゃくな゛いぃぃぃぃぃ!!!!!!」 「あんよざんうごいでぇぇぇぇぇ!!!まりちゃやけちゃうのじぇぇぇぇぇぇ!!!!」 「どぎゃいば!!!どぎゃいば!!!!」 「むっきゅうぅぅぅぅぅぅぅ!!やげるぅぅぅぅぅ!!!!」 これは・・・あんよ焼きされて食糧庫に安置されているあまあま達の悲鳴である。 どうやら床にはもう火の手が回っているようだ。 不気味な声をきき、ようやっと辺りを見回した子れみりゃ。 「どぼじてかべさんがやけてるんだどぉぉぉぉ!!!!!!!」 そこには、右も左も前も後もついでに天井も見事に焼けている食糧庫があった。 どこかに隠れる場所はないか?れみりゃは必死に探す。そこでたどり着いた結論は一つ、かりかりさんのなかに隠れるというものであった。 そうと決まればさっさと避難。れみりゃはかりかりさんにダイブしようする。が、 パァーーーーン!!!ドゴォ!!!「う゛ぼぉぇぇぇぇぇ!!!」かりかりさんの猛スピードのタックルによって、ダイブを拒否された。 かりかりさんの原材料が何なのかはわからない。ただ、熱を加えるとポップコーンのように弾ける素材を使っていたのは確かだ。 突然のかりかりさんの逆襲に目を白黒させて驚くれみりゃ。打ち上げられた衝撃で天井に頭がぶつかりお帽子が燃えた。 鎮火させようと、かりかりさんの海に再び向かうも、またかりかりさんに迎撃される子れみりゃ。 れみりゃの体力が続く限り、この喜劇は続くだろう。もっとも、おべべは既に全焼し、体中真っ赤な痣だらけなので、朽ち果てるのはそう遠くない。 火の勢いは止まらない。1階を燃やしつくし、2階まで焼き焦がし始めた。 ダンスホールには、懸命に練習を重ねている三匹の子れみりゃがいる。 一匹はたどたどしい手つきでシンバルを叩いている。どことなく不安げに練習しているが、表情は真剣そのものだ。 また一匹は弱弱しい歌声を必死に大きくしようと努力している。努力しているが、歌声ははっきりとは聞こえてこない。 もう一匹は何度も尻餅をつきながらダンスをうーうー踊っている。全体的にどんくさい印象が拭えないでいるが。 3匹は今ダンスパーティーで自分達の望むポジションにいない。母れみりゃに認められるため、夜な夜なこっそり抜け出しては特訓を重ねているのであった。 いつかは母に認められて、いつかは姉妹に認められて、ダンスパーティーの主役を飾るんだと信じて疑わないのである。 シンバルを握るれみりゃの手に何か赤いものが落ちてきた。しばらくは演奏に夢中であったが、その物体が、その火の粉がれみりゃに熱を届けてから、 3匹だけのダンスパーティーは劇的に生まれ変わった。 火の粉が付いたシンバルのれみりゃは咄嗟にシンバルを離そうしたが、一向に離れる様子がない。火の粉の熱で、手の皮とシンバルがくっついてしまったようだ。 「う゛わ゛ぁぁぁぁぁ!!!!」と叫びながら、シンバルを手から離そうと、バンバンバンバン激しくシンバルを叩くれみりゃ。 先ほどの演奏とはうってかわって心地よいリズムである。もっとも本ゆんは気づく様子がないが。 姉妹の異様な演奏に、思わず歌うのをやめた子れみりゃ。辺りを見回すとそこは既に火の海であった。 信じられないほど馬鹿なれみりゃ種でもこの状況がいかに危機的であるかは把握したようだ。 「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」 あの弱弱しい声で歌っていたれみりゃが、聞いたもの全ての注目を集めるようなシャウトを放っていた。 もし、これを昼間にやっていたとしたら、れみりゃは注目の的であっただろう。今現在は半狂乱なので自分が何をしているのかよく分かっていないが。 一緒にダンスパーティーのとっくんっ!をしていた姉妹がいきなり発狂しだしておろおろし始める、ダンスのれみりゃ。 ふらふらと壁に寄りかかろうとするが、壁は熱く既に燃え盛っていたので、お帽子やおててに火をつける結果となった。 一心不乱に火を消そうとしたれみりゃの取った行動は、なんとブレイクダンス!火のついた箇所を床にこすり付けるために咄嗟に出た思いがけない行動だった。 でかい頭を床につけてぐるぐると回ったり、片手で倒立してみたり。普通のれみりゃの身体能力では考えられないことをやってのけた。 心を揺さぶる激しいビート。皆の注目を一挙に集める衝撃のシャウト。そして、魂が燃え上がるようなアツいブレイクダンス。 真夜中のファイアダンスパーティーは間違いなく彼女達が主役であった。 命の灯火が消えるまで、彼女達はその演目をやめないだろう。 1階や2階から聞こえる悲鳴でようやく目を覚ます母れみりゃ。窓から外を見てみると見事にお庭が赤く燃えている。 窓を開けて逃げようとするもなぜか窓は開かない。窓と格闘しているうち、子供達の安否が気になり、 鬼のような形相で3階に向かう。 「おちびちゃぁぁぁぁぁん!!!だいじょうぶだどぉぉぉぉ?!?!?!」 「「「まんまぁぁぁぁ!!!!」」」 なにやら数が少ないようだが、いち、に、さん、で自分をあわせたらたくさん!よし全員いるという形で納得した。 寝室には既に火の手が回っている。そして窓は何故か開かない。となるととる行動は・・・ 「おちびちゃん!ゆうぎしつににげるんだどー!!!」 「「「わかったんだどー」」」 こうまかんの最奥部にある遊戯室。あそこなら広いし、ゆっくりできるに違いない。れみりゃ達はそう信じて疑わなかった。 寝室を飛び出て、遊戯室へと向かうれみりゃ達。廊下は既に燃え上がっている。火に触れないように必死に走る。 一匹のれみりゃが、廊下に落ちていた積み木につまづいてしまう。頭から地面へダイブしたためビービーうるさくないている。 子供の異常を感じ取った母れみりゃは、転んだ子れみりゃの元へ寄っていくが、それを遮るかのように、天井が崩れ落ちて、 子れみりゃは一瞬で業火に包まれた。 「あづぃどぉぉぉっぉぉぉ!!!!!!!!!!!」 慟哭が響き渡る。ゴウゴウと子れみりゃは激しく燃える。 「ま゛ん゛ま゛ぁぁぁぁぁだずげでぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」 「お゛ぢびぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!」 愛するわが子の名を呼ぶものの、恐怖のあまり一歩も動くことが出来ない。 「あ゛づい゛どぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」 「お゛ぢびぢゃぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!」 「だじゅげでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」 「お゛ぢびぢゃぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!」 結局母れみりゃは子れみりゃが炭になっても動こうとしなかった。 「う゛・・う゛ー!!!」 気を取り直して、遊戯室へなんとかたどり着いたれみりゃたち。 しかし、遊戯室もまた、火の海と化していた。 呆然とする母れみりゃ。あっという間に炎に囲まれていく。さっきの子れみりゃの無残な死を目の当たりにしたせいか、恐怖はピークに達していた。 「ぼうぼうさんこわいどぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」 そこには、強き母の姿もなければ、立派なかりすまの姿もなかった。あるのは無様にしーしーを撒き散らす、惨めな豚饅頭があるのみだった。 「ぐるなぁぁぁぁ!!!ぐるなぁぁぁぁ!!!」 だがしかし、惨めな姿を晒してでも生きようとするれみりゃの姿にゆっくりの女神が微笑んだのだろうか? スプリンクラーのごとく撒き散らしたしーしーが、母れみりゃを覆っていた炎を見事消し去ったのである。 その一部始終を見ていた子れみりゃ達から歓声が沸きあがる。 「まんましゅごいんだどー!!!」 「かりすまかっこいいんだどー!!!」 「それほどでもあるんだど~♪」 先ほどの悲劇でお通夜モードだったれみりゃたちも母れみりゃの活躍で一気に元気を取り戻す。 「うっうー!れみぃもまんまみたいにかりすまなしょうかをするんだどー!!!」 「うっうー!おちびちゃんもがんばるんだどー!!!」 小さなドロワースを脱ぎ、燃え盛る炎にしーしー穴を向ける1匹の子れみりゃ。 「3、2、1・・・はっしゃだどー!!!」プッシャァァァァ!!!! ダムが決壊したかの如く勢い良く放たれる子れみりゃのしーしー。 「うっうー!!れみぃのしーしーはなにもかもをけしさるさいきょうのしーしーなんだどぉ~!」 炎なんか怖くない。火事なんてもうへっちゃらだと思っているれみりゃ一家。しかし、たかが小水で危機が去るのであれば、人類は火事なんて恐れない。 「うっうー!!!」グシャァ・・・ 下半身丸出しの子れみりゃに向かって、天井が落ちてきた。下品な振る舞いをしたれみりゃに天罰が下ったみたいだ。 ちょうど下半身だけ瓦礫に埋まっている。調子に乗って下半身丸出しになったことが仇となり、守るもののない柔肌を炎と瓦礫が蹂躙した。 「うぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」 「おちびちゃぁぁぁん!!!がんばってでてくるんだどぉぉぉ!!!」 「ま゛ん゛ま゛ぁぁぁぁぁぁだずけでぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」 子れみりゃの声にハッと我に返るれみりゃ。そうだ、わが子を助けなければ。 燃え盛る炎への恐怖になんとか打ち勝ち、子れみりゃの手を握る。まずは瓦礫から抜け出さないと・・・ 「まんまがここからだしてあげるんだどー!!!もうすこしのしんぼうだどー!!!」 「ま゛ん゛ま゛ぁぁぁぁ!!!ま゛ん゛ま゛ぁぁぁぁ!!!」 両手をしっかりと握り、全身の力を使い子れみりゃを引き上げる。 「んぎぎぎっぃぃぃぃ!!!!!」 「い゛だい゛どぉぉぉ!!!!ま゛んま゛ぁぁぢぎれるんだどぉぉぉぉ!!!!」ミチッ 「んぎぎぅぅぅぅぉぉ!!!!!」 「ざげるんだどぉぉぉぉ!!!ま゛っでぇぇぇぇぇ!!!!!」プチプチ 「う゛ぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」ビリビリビリビリビリ!!! 「だっどおぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」ブンッッ!!! 危険を顧みず、我が子のために命がけで頑張る立派な母親。母れみりゃは、子れみりゃを瓦礫の中から取り出せたことで、完全に自信を取り戻していた。 自分はかりすまだから。自分はえれがんとだから。そんな自分のおちびちゃんは救われてとうっぜんっだと・・・。 しかし、掲げあげた子れみりゃの姿をまじまじと見つめた時、残酷な現実に直面する。 「う゛・・・ま゛ん゛ま゛・・・。れ゛み゛ぃのあ゛ん゛よ゛どう゛な゛っでる゛ん゛だどぉぉぉぉ・・・。い゛だい゛どぉぉぉ・・・」 助け出した子れみりゃの下半身が存在しなかった。華麗なダンスを踊るはずの腰の部分からは多量の肉餡がこぼれだしている。 目の焦点もあっていない。おべべはボロボロ。髪の毛はぐじゃぐじゃで、所々溶けて異臭を放っている。瀕死だ。おそらく助からない。 ありえない。 「ま゛ん゛ま゛・・・。い゛だい゛どぉぉぉ・・・」 うそだ。だっておちびちゃんはれみぃの子。こんな目に遭うはずがない。 「ぐる゛じい゛んだどぉぉぉぉ・・・・」 かりすまでえれがんとな最強の捕食種の子。こんなに惨めなはずがない。 「だずげでぇぇぇぇ・・・・」 幻だ。かりすまを惑わす恥知らずな幻はこの手で葬り去ってしまおうか。 嫌な幻は・・・ 「ぜーーーーーーーんぶ、ぽーいっするどぉ♪」ブンッ 「う゛ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」 真っ赤に燃える炎から命からがら助かったと思ったら、親愛なる母の手によって再び業火の中に放りこまれるれみりゃ。 体力のほとんど残っていない、その身体ではもはやわが身を守る術もなく、あっという間に焼けていった。 「うー。いいことしたどー!」 よい事をした。そう思っているのは錯乱している母れみりゃただ一人である。 「う゛あぁぁぁぁぁぁ!!!ま゛ん゛ま゛がこごろ゛じじだどぉぉぉぉ!!!」 「う゛!?おちびちゃんちがうんだどー!!!あれはまぼろしなんだどぉー!」 違う、自分は悪くない。そう言いたげなれみりゃは、子れみりゃを説得しようと近づいていく。 わが子を手にかけておいて、幻と言い張る母れみりゃに対して、子れみりゃは疑いを超えて恐怖を抱いていた。 廊下では、救助に向かうこともなくただ、命が消える瞬間を眺めていただけであった。 遊戯室では、助ける振りをして、下半身を引きちぎっただけではなく、燃え盛る炎の中に我が子を意気揚々と投げていた。 今、母親は肉汁だらけの手をかざして、自分の元へ近づいてきている。そうした一連の行動を踏まえ、子れみりゃの出した結論は・・・ 「ぐるなぁぁぁぁぁ!!!!!!!ごろざれるぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」 「うー!?おちびちゃんおちつくんだどぉぉぉ!!!まんまはそんなことしないんだどー!!!」 「ぐるなぁぁぁぁぁ!!!!!!!お゛に゛ぃぃぃ!!!あ゛ぐま゛ぁぁぁぁ!!!!!!」 捕まったら殺される。子れみりゃは燃え上がる遊戯室のなかを全力で駆け回った。慌てて母れみりゃはそれを追う。 成体れみりゃと子れみりゃでは体格が全くといっていいほど異なる。普通であれば、程なくして母れみりゃが子れみりゃを捕まえるはずであった。 しかし、炎の中の鬼ごっこはなかなか終わらない。子れみりゃは己の限界まで気力を振り絞って、母れみりゃから逃げていた。 「おちびちゃん、まつんだどー!!!こんなところではしったらあぶないんだどー!!!」 「ごろざれるんだどぉぉぉ!!!ぐる゛な゛ぁぁぁぁぁ!!!よ゛る゛な゛ぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 熱いのも気にせず必死で逃げる子れみりゃ。母れみりゃは後を追うので精一杯である。 そうこうしている間にもこうまかんは燃える。もうすぐ崩れ始めるだろう。ほら、子れみりゃの上に天井が落下してくる。 「う・・・?う゛ぁぁぁぁぁぁ!!!!」グォォォ 「おちびぢゃぁぁぁん!!!!!!」ダッ 母れみりゃは無我夢中だった。もう、これ以上おちびちゃんを傷つけたくない。 かりすまでも、えれがんとでもなくてもいいから、おちびちゃんを守りたい。自然と体が動いた。 ドンガラガッシャァァン 子れみりゃを覆う形で母れみりゃが落下してきた天井の瓦礫を浴びた。おべべは燃え上がり、瓦礫の衝撃で中枢餡の近くを損傷した。 言語を司る部分を傷つけたようで、ろくに喋ることもできなくなった母れみりゃ。それでも我が子を守れたと安堵していた。しかし・・・、 ドスッ 瓦礫の破片が、母れみりゃの眼球に刺さる。いや、瓦礫の破片を母れみりゃに突き立てた・・・子れみりゃが。 「こごろ゛じがぁぁぁぁぁじぬ゛んだどぉぉぉぉ!!!!」 眼球を傷つけられたことで、張り詰めていた緊張が、我が子に傷つけられたことで、信じてきた絆が、脆く虚しく崩れていく・・・。 「お・・・・ぢ・・・・・・・じゃ・・・・」ガクッ こうして、我が子を火の手から守るようにして、母れみりゃは死んでいった。しかしその死に顔は決して晴れたものではない・・・。 母れみりゃの死体の脇から何とか這いずり出る子れみりゃ。その顔は親殺しをしたにしては実に満足そうである。 「こごろしのくそばばあはせいっさいっしたんだどー!つぎは、めざわりなひさんをせいっさいっするんだどー!」 同属殺しを行ったことで元々尊大であった子れみりゃの自尊心はますます肥大していった。体だけでなく彼女達は心も肥やす。 「れみぃのえれがんとなしーしーでせいっさいっしてやるんだどー!」 お得意の尻振りダンスをしながら、ドロワースを脱いでいくれみりゃ。 ドロワースをそこら辺にぽーいっ!して、しーしーの構えを取った瞬間、地面が軽くなるのを感じた。 子れみりゃは飛ぶことが出来る。しかし、こうまかんの天井はそこまで高くないので、飛ぶという習慣は存在していない。 だから、久しぶりであった。つい、言ってしまった。いつも自分達が食べているあまあまのように。能天気に、死を直視するのを避けるために。 火災によって、床が抜け落ちた。3階の床は、2階のダンスホールで踊っている3匹を押し潰した。 それでも勢いが止まらず、2階の床は抜け落ちて、1階の食糧庫で、必死に飛んでいる満身創痍の子れみりゃを叩き潰した。 浮遊感に気をとられ、一切飛ぼうとしなかった、遊戯室にいたれみりゃは、 「おそらをとんでいるみたいなんだどー!!!」 といいながら、目を輝かせ、空中を回転しながらしーしーを撒き散らして、3階から1階までのひもなしバンジーを楽しんでいた。 一階の瓦礫の山の上には、肉饅頭の汚らしい肉汁がボタボタと滴っている。 もう間もなく、こうまかんは全て崩れ落ちるだろう。 幸せなれみりゃ一家の思い出も全て灰へと消えてしまった・・・。 <おまけ> 「どうだい?なかなか見ものだっただろう?」 「うーん・・・。確かに豆れみりゃじゃないとこういうのは見れないっすね」 「そうだね。普通のれみりゃで三階建てのお家なんて余程なことがないとつくらないだろうからね。」 「へー。でも、透明な箱にシルバ○アファミリーがくっついた商品なんてあるんすね」 「いや、これはペットショップの商品じゃなくて、立派な実験キットなんだよ。だって大学のごみステーションから拝借したものだし・・・」 「あら、こんなんが実験器具なんすねー。まぁ人間の手を介さずに生活できるように作られてるっぽいから納得はできるっす。 ところで、この豆さくやはどうしたんすか?」 「ゆっくり学科の備品さ。教授に許可さえ貰ったら借りられる。豆さくやなんて珍しいゆっくりを自由に貸し出してくれるなんて、他の学科じゃありえないぞ」 「さくやはきしょうしゅらしいです。きしょうしゅってしょうしゃなひびきです!」 「他の学科はゆっくりの貸し出しなんてしてないっす。あと父れみりゃと、かくれんぼの時にいなくなった子れみりゃはどこに行ったんっすか?」 「あー・・・。父れみりゃは、俺がこのキットに豆れみりゃ一家を入れている最中に、とある捕食種のおねえさんに食べられました。」 「それって・・・」 「で、子れみりゃの方は、俺の胸ポケットのなかに。ほれ。綿とかで包んでやるとこいつらって結構長い間寝ていられるんだ。」 「わぁ、さっきまでの醜い争いをしていた奴等と家族とは思えないほど健やかな寝顔っすね」 「はは・・・。かくれんぼでズルして外にでようとしたやつだけが生き残るなんて皮肉な話だね・・・。」 「ふふふ・・・。二人とも。暇だったら鍋の準備をして欲しいわ。うふふふ。」 「あ、れてぃさん。この豆れみりゃかわいいと思わないっすか?ほらほら!?」 「あら、その子ちょっと貸してくれないかしら」 「いいですよ。はい。」 ヒョイ、パクッ・・・ムシャムシャ 「ちょっと塩味が足りないわ。ふふふ」 「・・・」 「・・・」 「「さすが捕食種」」 <あとがき> 前作で頂いた感想※のなかに館モノというネタがあったのでパク・・・インスパイアさせて頂きました。 見ていないようで実は見ているのです。面白そうなネタがあったら使います。 本文のほうはいかがだったでしょうか? 完成しての感想なのですが、豆れみりゃという題材を十分に生かすのは結構難しいなぁと感じています。 普通のれみりゃで出来ることはやらないし、基本種の豆ゆっくりで出来ることでも物足りない。といった感じでしょうか? あと自分の作品の中では珍しく地の分を多用しております。正直独白のほうが書きやすかったです。 長めのSSが続いているので、次は短編を書きたいところです。 というか、ゆくドナルド3が泣きたいくらい進まない。れてぃさんが動いてくれない。 4月上旬中にもう1つくらいSSをあげられたらいいなぁって思ってます。 最後に読んでくださってありがとうございました。 以上、ゆっくりとの楽しい学生生活を描くドナルドあきでした。 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 948 ゆくドナルド ふたば系ゆっくりいじめ 1045 ゆくドナルド2 ふたば系ゆっくりいじめ 1182 れいむと・・・