約 1,632,398 件
https://w.atwiki.jp/4423/pages/1937.html
編集する。 2021-12-08 18 33 37 (Wed) - [[]]とは、 videoプラグインエラー 正しいURLを入力してください。 リンク内部リンク 外部リンク 出典、参考 リンク 内部リンク [[]] [[]] 外部リンク 編集する。 2021-12-08 18 33 37 (Wed) - 出典、参考
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/1542.html
放課後、音楽室。 唯「はーあ、結局修学旅行まで澪ちゃんと一緒かー。 まったく勘弁して欲しいよもう」 紬「ほんとよね」 梓「大変ですね、先輩」 澪「……」 律「あ、はは、そんな邪険にするなよ。 友達同士なんだからさ、な?」 唯「もういいよ、聞き飽きたよそれ。 ムギちゃん、お茶~」 紬「ええ、今淹れるわね」 唯「あーあ、やだなー修学旅行。 障害者のおもりなんてやだなー」 律「やめろ、唯」 唯「いいじゃん、どうせ聞こえてないんだし」 律「そういう問題じゃない。 なんでそんなに澪が嫌いになったんだ、友達だろ」 唯「うん、そりゃ澪ちゃんは友達だよ。 ずーっと軽音部で一緒にやってきた仲間だもん、 ねー、ムギちゃん」 紬「ええ、そうね」 律「でも、目と耳が不自由になったくらいで」 唯「はー、そういうことじゃないんだよ、りっちゃん。 りっちゃんは何も分かってないよ」 律「どういうことだよ」 唯「べっつにー。 今まで分からなかったんなら一生分からないかもね。 ムギちゃんお茶まだ~?」 紬「はーい、今入ったわよ~」 唯「わーい」 梓「いただきます」 紬「はい、澪ちゃんも」 澪「……」 澪、お茶だぞ……と澪の手のひらに書いてやる律。 澪「あ、ありがとう、ムギ……」 紬「いえいえ」 唯「ごくごく、うまい!」 梓「今日の紅茶は美味しいですね」 紬「あら、分かる? 葉を変えてみたの」 澪「ごくごく……ぶはぁっ!」 唯「あはははは、澪ちゃん、なに吹き出してんの?」 紬「あらあらあら、もう~」 梓「ぷっ……」 澪「げほげほ、がはっ……」 律「ちょっ、み、澪……」 唯「あははは、きったな~い、あははは」 梓「澪先輩、吐き出すなんて下品ですよ~」 紬「もう、澪ちゃんったら耳と目だけじゃなくて 口まで不自由になっちゃったのかしら?」 唯「あははは」 律「お、おいムギ…… 澪の紅茶に何したんだ!」 紬「あら、私は何もしてないわ」 唯「りっちゃん酷いな~、ムギちゃんを疑うの? と・も・だ・ち・なのに?」 律「っ……」 澪「げほ、げほ……」 紬は澪の手のひらに、指を走らせる。 『澪ちゃん、大丈夫? ごめんね、隠し味をちょっと入れすぎちゃって…… 本当にごめんなさい』 澪「あ、うん……大丈夫だよ、気にしないで…… げほ、げほ」 唯「あはは、隠し味って」 梓「そんな激烈な隠し味なんてないですよ」 唯「あははははは」 律「……」 唯と紬が澪をいじめている、ということを 律は澪に教えていなかった。 澪が障害者になったことで減ってしまった澪の友達を これ以上減らすのは可哀想だったし、 なにより親友にそんなことをされていると知ったら 澪は計り知れないほどのショックを受けると思ったからだ。 唯「ははは、はは……はーあ、飽きたな」 梓「久しぶりに演奏しましょうよ」 唯「えー、でもなー……ベースがなー」ちらっ 紬「ベースの新しい人、入ってくれないかしらねー」 梓「入って欲しいですねー」 律「……」 唯「あーあ…… ベースがいないんじゃバンドになんないなー」 紬「そうよねー」 梓「ベースがいなくなったせいで、 もう何ヶ月もまともに演奏してません」 唯「去年の学園祭にも出られなかったしね~」 紬「あー、その時にはもう澪ちゃんは障害者だったんだっけ」 唯「そうだよー」 律「……」 唯「だいたいさー・・・悪いのりっちゃんじゃーん」 律「くっ・・・」 唯「りっちゃんのせいで澪ちゃんそうなったんだよ?なんで被害者面してるの?」 紬「悲劇のヒロイン面したいのかしらね」 梓「ちょっと、先輩方いいすぎですよーあはは」 澪「・・・?」 唯「りっちゃんが『あんなこと』しなきゃ、澪ちゃんもそんな風にはならなかったんだよ」 律はなにも言い返せなかった。唯たちの言っていることは事実だったから。 すべては自分に責任があることは十二分に自覚していた。 澪が光と音を失ったことも、あの楽しく平和なのんびりとした時間が壊されたことも・・・ すべては律のあの行動に起因していた。 だからこそ、律はせめてもの罪滅しにと澪に優しくしていたのだ。 そのことを唯につかれ、律はもはやどうすることもできなかった。 律は澪をみやる。 澪はなにも知らずニコニコしている。 澪は律を許してくれた。親友だから。 こんな目にあっても私を信頼してくれている。 律は思わず泣いていた。 唯「その時からずーっと障害者のお守りさせられて」 紬「3年に上がってみんな同じクラスになったのは参ったわね」 唯「りっちゃんが先生に頼み込んだんだよね」 律「ああ…… みんな一緒がいいと思って」 紬「いいわけないじゃない」 唯「先生も先生だよ、 りっちゃんのワガママを聞きすぎだよ」 梓「律先輩、先生に対して何か変な手でも使ってるんじゃ?」 律「そ、そんなわけない。ただ誠実に頼んだだけだ」 唯「ふーん……」 梓「どうだか」 澪「……?」 その日の部活は早々に解散となった。 唯は帰り際に澪にかかと落としをぶちかました。 修学旅行当日。 唯「あー、もう修学旅行か」 紬「展開が早いわね」 律「ようみんな、おはよう」 澪「……」 唯「ミドルキック!」 律「させるか!」ガッ 唯「くっ……」 紬「けっきょく澪ちゃんも修学旅行に来ちゃうのね」 律「ああ」 唯「はーあ、障害者と一緒なんてやだなー、やだやだ」 さわ子「はーい、みんな集まってるわねー。 じゃあ班ごとに集まってくださーい。 真鍋さんは先生と一緒の班ね」 和「はい……」 さわ子「じゃあこれから新幹線に乗って京都に行きまーす。 途中で富士山が見えるらしいわよ~」 紬「見えないひともいまーす」 唯「あははははは、あははははは!」 律「おい……」 さわ子「新幹線の中では他の乗客の迷惑にならないように。 ちゃんと先生方の注意をよく聞いてね」 紬「聞こえない人もいまーす」 唯「あははははは、あははははは!」 律「おい!」 唯「なに? うるっさいな。 ほっといてよ」 さわ子「そこ、静かにしなさーい」 澪「……」 新幹線内。 紬「私、新幹線に乗るの初めてなの」 唯「へー、そうなんだ。 金持ちなんだからガンガン乗り回してるもんだと思ってた」 紬「長距離の移動にはいつも自家用ジェットを使ってるの」 唯「豪勢だね」 紬「だから今日新幹線に乗るの楽しみにしてたのよ」 唯「そっかー、夢が叶ってよかったね。 でも障害者がいるせいで台無しだね」 紬「ええ、ホントに」 律「……」 唯「もー、ほんっと迷惑だよね。 邪魔以外の何者でもないよね…… あ、そうだ」 紬「何?」 唯はカバンからノートを取り出し、 白紙のページを開いてそこにペンを走らせた。 紬「何書いてるの?」 唯「誓約書」 紬「誓約書?」 唯「そう! りっちゃんと澪ちゃんが、 修学旅行中に私たちに迷惑をかけないように誓います、 っていう誓約書!」 紬「まあ、いいアイデアね」 唯「……っと、書けた書けた。 じゃありっちゃん、これ読んで、 ここにサインして!」 律「えー…… 修学旅行中、私は唯とムギちゃんに障害者のおもりをさせないことを誓います…… 修学旅行中、私は障害者のせいで唯とムギちゃんの行動を制限させないことを誓います…… なんだこれ」 唯「だから誓約書だよ」 律「ふ、ふざけるなよ! 友達同士でこんなこと……いい加減にしろ!」 唯「まあまあ、最期まで読んでよ」 律「ん……? 田井中律がこの誓約書に同意した場合、 唯とムギちゃんは修学旅行中に澪ちゃんをいじめない、……」 唯「どうかな? りっちゃんにとってもお得な取引だよ」 律「ほ、ほんとに澪をいじめないんだな……?」 唯「うん、もちろん」 紬「まーもともと澪ちゃんには何の恨みもないしね」 律「ん? 何?」 紬「なんでもないわ」 澪「……」 律は誓約書にサインした。 それから唯と紬は、 澪を殴ることも障害者ネタでからかうこともしなくなった。 京都。 さわ子「はーい、みんな揃ってるわね。 じゃあまず金閣寺に行きますよー」 「はーい」 唯「金閣寺って金ぴかなんだよね」 紬「そうやで~、外側に金箔が貼ってあるんやって~」 唯「へー」 さわ子「京都の歴史的建築物をしっかり目に焼き付けて 我が国の文化への理解を深め人生の糧とするように、いいわね」 唯「はーい」 紬「はーい」 律(目に焼き付けられない人もいまーす、 とか言うかと思ったけど…… 誓約書の効果はずっと続くんだな、よかった) 澪「……」 金閣寺。 唯「わっ、ほんとに金ぴかなんだね、あははは」 紬「ええ、そうね」 律「……」 『澪、金閣寺だぞ。金ピカで綺麗だぞー』 澪「そうか、すごいな」 『唯なんて子供みたいにはしゃいでるよ』 澪「はは、容易に想像できるな」 唯「あはははは、金ぴかだ、あははははは」 紬「そうね」 唯「あははははは、あははは……飽きた。 次はどこ行くんだっけ」 紬「北野天満宮よ」 北野天満宮。 唯「あははは、北野天満宮だ、あはははははは」 紬「北野天満宮は勉学の神様を祀っているのよ。 そこらへんにある牛の像を触るとご利益があるって」 唯「ふーん、そうなんだ」ぺたぺた 律「……」 『澪、牛の像に触るとご利益があるって』 澪「ご利益……?」 『ほら、これが牛の像だよ』 澪「へえ……」ぺたぺた さわ子「ほら、早く来なさい真鍋さん」 先生「いやあ、友達と組まずに我々と一緒に班を作るとは」 先生「さすが生徒会長ですね」 和「……」 唯「おみくじやろ、おみくじ」 紬「いいわね」 律「……」 『澪、おみくじだってさ』 澪「おみくじか、いいね」 唯「おみくじくださーい!」 巫女さん「はい、どうぞー」 唯「よし、大吉出すよ大吉」 紬「私だって」 律「よーし、大吉出した奴が一番偉いのな!」 澪「……」 3
https://w.atwiki.jp/koaebu/pages/18.html
相手がイヤホンではなくスピーカーで聞いていたりするとスピーカーに上がったときに音がマイクに入り、自分の発言がすこし遅れて聞こえてくる場合があります。 簡単に書くと 自分が話す ⇒ 相手のスピーカーから流れる ⇒ 相手のマイクが拾う ⇒ 自分の声が聞こえる となります。 音量によっては話しづらくなったり、リスナーも聞きづらいときが多々あります スピーカーから聞いている人は音源を小さめにするかイヤホン(ヘッドホン)を使用するのをオススメします。 状況によってはイヤホンで聞いていてもパソコン内で同様のことが起こっている場合もあります。 ヘッドセットの機種によってもトークバックが起こることがあります .
https://w.atwiki.jp/2rou/pages/216.html
師走の足音が聞こえてくると お知らせ:wikiのメニュー構成を変更しました 店舗に投票できるようにしました 1人一票です 各店舗にコメント欄を設けました 先週末、鶴見店行ってきたんでレポ。 師走の足音が聞こえてくると北風が骨身に染みるようになって、ついつい仕事帰りに二郎に足が向いてしまう。 店に到着すると、子供二人連れの貧相な身なりのおばさんが一人という小さな行列。 どうやら、俺含めてこの親子三人が次のロットメンバーのようだ。 さて、店内の客が続けざまにどんぶりをカウンターに置き、入れ替わりに俺たち4人が席に着く。 俺の食券は大ブタW。さて、コールはどうしよう。週末だしここはニンニクをドカッと入れてスタミナをつけようか・・・ 「困りますよ、お客さん!」 弟子の突然の怒号に、俺は呪文詠唱の集中を中断された。 顔をあげると、母親が「トッピングはいりませんので・・・どうかお願いします・・・」と弟子に向かって頭を下げている。 カウンターの上には「小」の食券のみが一枚。 どうやら、一杯の二郎を親子三人で分けて食べたい、ということらしい。 重大なロット違反――ギルティー。 俺の体内に蓄積されたカネシが急速にアドレナリンに変化してゆく。 しかし、とつとつと身の上を語り始めた母親の話を聞くにつれ、俺の破壊衝動は急速に萎えていった。 この母子は父親を事故で亡くし貧しい暮らしをしており、その命日に父親の好きだった二郎を食べるのが 年に一度の精一杯のぜいたくなのだそうだ。 その話を聞いて弟子も黙ってしまった。店内に、いたたまれぬ沈黙が訪れる。 そのとき。 どんっ!と店主が母子の前にどんぶりを置いた。 それは、見事なまでの大ブタWにトッピング全チョモの二郎であった。麺も、通常の大の1.5倍は入っているだろう。 「ありがとうございます・・・ありがとうございます・・・!」と、何度も何度も頭を下げる母親の姿、 美味しい、美味しいと言いながら赤い頬を寄せ合い二郎をほおばる子供達の表情、 そして店主の心意気に、店の外の行列からも嗚咽が漏れる。 俺の大ブタWニンニクマシマシの二郎にも頬を伝った涙が落ち、いつしかカラメが追加されていた。 母子は腹をさすりながら、半分以上残して店を出て行った。 コメント欄 名前 ワロタw - ゼンマシヤサイスクナメ (2021-04-17 23 23 41) 途中までホントにええ話だったのに - 名無しさん (2021-03-13 21 09 35) こんなん笑うわwww - 名無しさん (2020-12-09 23 33 52) オチwwww - 名無しさん (2019-10-03 08 16 24)
https://w.atwiki.jp/virtualrowa/pages/313.html
0 強い力。 使う人の気持ち一つで…… 救い、滅び。どちらにでもなる。 1◆ ――――その覚醒には誰もが驚いていることを、ユイ/イニス自身が感じていた。 体の奥底から力が溢れ出ていた。 碑文は世界そのものを大きく変える可能性を持つほどの力だ。それこそ、インターネットだけでなく現実世界にも影響を与えた事例もある。 ならば、この力さえあれば彼らと戦うことができた。 (これが……『惑乱の蜃気楼』イニス。幻影を自由自在に操り、そして高速移動で敵を攪乱することが可能……) ユイの脳内にイニスの膨大なデータが流れ込み、全てを瞬時に理解した。 SAOのカーディナルシステムにより誕生したトップダウン型AIである彼女なら、膨大な情報処理が可能となっている。 だから、この力を振るった。 (絶対に、パパ達を守ります!) ただ、大切なみんなを守りたいという気持ちを胸に、ユイ/イニスは飛び上がる。 天から見下ろす天使の如く神々しさを醸しながら、彼女は両腕を振るって無数の光弾を放ち、エネミー達を葬った。散弾銃を超える速度を誇る光弾を、エネミー達は対抗できない。 「あなたなんかに、パパを殺させませんッ!」 そして、キリトの命を奪おうとしたフォルテにも狙いを定めて、ユイ/イニスにも光弾を放つ。 フォルテは驚愕で目を見開いていたが、我に返ったかのように翼を羽ばたかせながら跳躍した。彼は不敵な笑みを浮かべながら、ユイ/イニスを目がけてバスターを放つ。 「望むところだ!」 そうしてバスターから放たれた光弾が迫りくるが、ユイ/イニスの巨体とプロテクトには意味を成さない。 ユイ/イニスは反撃として、巨木すらも凌駕する刃を振り降ろした。しかしフォルテ自身は微塵の動揺も見せず、高速スピードで回避する。その勢いを保ったまま、瞬時にユイ/イニスの目前にまで迫って。 「まずは試しだ……アースブレイカーを受けろッ!」 圧縮された高濃度のエネルギーを、顔面に目がけて解放した。 凄まじい爆音と共に炸裂したエネルギーは、並のアバターなら瞬時にデリートできるほどの威力を誇るだろう。しかし、今のユイ/イニスではほんの僅か後退させるだけに過ぎない。 「チッ、やはりこれだけでは通用しないか」 無論、システムを超越した憑神を簡単に倒せるとは、フォルテ自身も考えていなかったようだ。 今のフォルテはゴスペルを従えているから、碑文とAIDAの特性について把握していると考えるべき。そして、ユイ/イニスと同様に何らかの碑文に覚醒している可能性もあった。 しかしそんなことは関係ない。この場でフォルテを倒すため、もう片方の刃をフォルテに叩きつけた。 「ぐうっ…………!」 ユイ/イニスの巨刃を受けたフォルテは呻き声と共に吹き飛ばされる。 質量に圧倒的な差があるのだから、いかにフォルテでも防ぐことはできない。フォルテのダークネスオーラも、システムを超越する憑神の前では効果がなかった。 「さあ、まだです! まだ、私は――――!」 『――――――――――ッ!』 フォルテに追撃しようとしたユイ/イニスの耳に獰猛な叫びが響く。 まるで主の危機を駆けつけるように、あのゴスペルが突貫を仕掛けてくるのを見た。ユイ/イニスは反射的に弾丸を縦横無尽に放つものの、ゴスペルはその全てを回避する。 そしてユイ/イニスを目がけて衝撃波を放った。 『――――――――――ッ!』 衝撃波/ダイナウェーブの速度と範囲から、高い威力を誇ると瞬時に察知する。直撃すればユイ/イニスだろうと、プロテクトにダメージは避けられない。 だが、ユイ/イニスの機動力さえあれば、回避は容易だった。その勢いを保ったまま、ゴスペルの横に回り込んで弾丸を発射し、巨体を吹き飛ばす。 『――――――――――ッ!』 (やった……あのゴスペルにダメージを与えています……!) ゴスペルの悲鳴を耳にして、ユイ/イニスは確かな手ごたえを感じる。 これまでは後方支援しかできず、パパやママたちを守ることができなかった自分だけど、ようやく戦えるようになった。あのゴスペルにだって、ダメージを与えている。 もちろん、これだけで倒せる訳がないので、ゴスペルはすぐに立ち上がってこちらを睨んできた。耳障りな叫びが聞こえてくるけど構わない。 そのまま衝撃波を3連続で発射してくるのを見て、天に向かって羽ばたいた。衝撃波の特性に気付いた瞬間、ユイ/イニスはゴスペルが大きく口を開けているのを見る。 口内ではエネルギーが収束されていき、ユイ/イニスを目がけて放たれた。衝撃波……ゴスペルショックパワーは世界に亀裂を刻みながら、ユイ/イニスを追跡する。 (ホーミング機能を持つ衝撃波? ですが、イニスの速度と能力なら問題ありません!) 高威力の衝撃波が迫りくるが、ユイ/イニスは決して狼狽しない。 その直後、ユイ/イニスの姿は消滅し、標的を失ったゴスペルショックパワーは世界の果てに去ってしまった。敵が消滅したことに驚愕するゴスペルの背後に、ユイ/イニスが現れてカウンターを放つ。 「反逆の陽炎ッ!」 ユイ/イニスは叫びと共に巨大な双剣を振るい、ゴスペルを吹き飛ばした。 ゴスペル自身のパワーは危険の領域に入るため、正面から戦うことは得策ではない。故に、ユイはイニスの特性を活かして遠距離からの攻撃で牽制しながら、カウンターでゴスペルにダメージを与える戦法を選んだ。 『――――――――――ッ!』 しかし、ゴスペルは倒れず、むしろユイ/イニスに向ける殺意がより濃厚になっている。 その叫びを耳にして、ユイは息を呑むが決して怯まない。ゴスペルが強敵であることは把握していたし、またパパ達はこれまで何度も危険な敵と戦い続けてきた。 だから今度は娘である自分が戦わないといけない。キリトの娘である誇りを胸にしながら、ユイ/イニスは真っすぐにゴスペルを睨んでいた。 「さあ、どうしたのですか? 私はここにいますよ!」 だからゴスペルを挑発しながら、双剣を構える。黒の剣士と称された父キリトの構えを自分なりに真似しながら。 AIDAの弱点はデータドレインだが、まずはプロテクトを破壊しなければいけない。ユイ/イニスは高速移動をしながら光弾を放つが、ゴスペルが口から放つ衝撃波によって相殺される。 (このままでは、同じことの繰り返しになります! 何か、ゴスペルの弱点さえわかれば……!) 言葉とは裏腹にユイ/イニスの中で焦りが生じた。 イニスが生み出す幻影を活かせばゴスペルの攻撃を回避することができるが、そこからの反撃は決定打にならない。イニス自体の火力と耐久力は他の憑神に比べて劣っており、どうしてもゴスペルの方が優位だった。 しかし、ユイは自分の特性を活かしながら攻撃を避けて、反撃を続ける。ゴスペルの一撃を受けたら致命傷に繋がるが、パパ達のためにも退けない。 「――――戻れ、ゴスペルッ!」 そして、ゴスペルを咎める叫びが世界に響いた。 ユイ/イニスとゴスペルが同時に振り向いた先では、あのフォルテが獰猛な笑みを浮かべながら漆黒の翼を羽ばたかせていた。先程のダメージなど気にも留めず、戦意を滾らせている。 ユイ/イニスがフォルテを睨む一方、ゴスペルはフォルテの元へ走る。 ゴスペルの足音は世界を震撼させていき、フォルテの全身から禍々しい深紅のオーラが黒泡と共に放たれた。そしてフォルテとゴスペルは融合し、圧倒的な闇の波動が爆音と共に拡散される。 (これは……フォルテとゴスペルが一体化したことで、情報密度が爆発的に向上しているのですか!?) 視界が濃厚な闇に飲み込まれながらも、ユイ/イニスは冷静に解析していた。 月海原学園にてスミスに感染したAIDAに立ち向かうため、カイトが 蒼炎の守護神(Azure Flame God) に覚醒している。蒼炎の守護神のように、フォルテもまた真の姿を見せようとしているのか。 ユイ/イニスが警戒する中、フォルテとゴスペルを飲み込んでいた膨大な闇が炸裂し、圧倒的な巨体を誇るAIDA Gospel が姿を現す。先程、周囲を暴れまわっていたゴスペルと異なり、 Gospel の体躯はユイ/イニスと同等かそれ以上だった。 「ただのザコかと思っていたが、どうやら違ったようだな! ちょうどいい! この俺がキサマの碑文も喰らってやろう!」 フォルテの哄笑が Gospel の大きく開かれた口より発せられる。恐らく、フォルテと一体化した時点で Gospel の意識は残っていない。 しかし、ユイ/イニスには関係なかった。彼が全力を出すなら、それを打ち破ってこそフォルテのプライドも破壊することができる。 「望むところです! 私はパパを傷付けて、ユウキさん達の命を奪ったフォルテを許しませんし……ママ達の命を奪ったオーヴァンだって許すつもりはありません! ここで、この私が二人もろとも葬ってみせます!」 真の力を発揮したフォルテを前にしてもユイ/イニスは微塵も臆すことなく、それどころか煽ってすらいた。 何故なら、自らの中から力が湧き水のように溢れていたからだ。イニスの碑文と適合したことで、この力が増幅されたのかもしれない。 力を得て、ゴスペルとも戦えることを実感し、フォルテやオーヴァンを倒せるという希望を胸に抱いていた。 「……ユイ、よすんだ! 今のフォルテはお前一人で戦えるような相手じゃない!」 そんな中、眼下から叫んでくる父の姿が見える。 キリトは心配そうな表情でユイ/イニスを見上げていた。娘の身を案じてくれているけど、今ばかりは父の言うことを聞けない。 現実の娘のように、たまには親に反抗したかった。 「大丈夫です、パパ! 私なら、みんなを守ることができます!」 「待ってくれユイ! ユイィィィィィィィィィィッ!」 パパの呼ぶ声を無視して、私はフォルテ/ Gospel と睨み合う。 子どもの反抗期で親は悲しむ話は聞いたことがあるけど、改めて実感する。でも、今はパパのためにワガママを貫き通したかった。 この気持ちに応えて、イニスの力がどんどん増幅されていけばフォルテやオーヴァンを倒すこともできるのだから。 ユイは気付かない。 碑文に覚醒し、力を振るったことで暴走状態になりつつあることを。 かつてハセヲは『死の恐怖』スケィスの碑文に覚醒した時、志乃を奪った三爪痕の復讐から力に溺れていた。ハセヲの心の闇は増幅し、己の感情に任せて碑文を使い続けてしまい、暴走状態になってクーン/メイガスを嬲った過去がある。 同様に、ユイもイニスの力を振るってエネミー達を撃破し、フォルテとゴスペルにダメージを与えたことで慢心した。そしてフォルテやオーヴァンに対する復讐が果たせると確信して、これまで溜まっていた感情が昂ってしまう。 普段のユイならば、冷静な判断を導いて自らが戦おうとしない。しかし、キリト達を守れるという自負が、次第にフォルテとオーヴァンの復讐にすり替わってしまい、その闇に碑文が反応した。 結果、イニスの力が増幅されていくと同時に、ユイ自身も碑文に飲み込まれようとしていた。 2◆◆ 「これは、厄介なことになったな……!」 そんなユイ/イニスの異常に気付くことができた人間はたった一人。 『再誕』コルベニクの碑文使いにして、真の三爪痕となって『The World』で暗躍し続けたオーヴァンだけだった。 ユイの碑文覚醒は流石のオーヴァンも想定外であり、また動揺している。何故なら、目的であるユイ自身が碑文の力で暴走しては、いずれ自滅する危険があった。 ユイは自分達に対する憎しみを抱いており、その心の闇がイニスに反応している。それ自体は構わないが、ユイのアバターが破壊されてはミッション自体が破綻する。フォルテも闘争心を剥き出しにしているため、力を制御せずにユイを破壊する危険があった。 例え碑文に覚醒したユイであっても、今のフォルテと戦わせる訳にはいかない。暴走の末にフォルテと相討ちになる可能性があり、または戦闘でエリア崩壊が進んでユイを巻き込む恐れもある。 「……どうやら、俺が出向かなければいけないようだ」 不本意だが、今はコルベニクの力でユイ/イニスを止めなければいけない。 八咫の設立したG.U.の真似事をするとは、何の因果だろうか? そう自嘲しながら一歩前に踏み出した瞬間、道を阻むように漆黒のアバターが現れる。 「待て、オーヴァン……! まだ、私との戦いは終わっていないぞ……!」 息も絶え絶えに、アバターをよろめかせながらも、ブラック・ロータスは構えていた。 彼女の殺意は衰えることを知らず、ダイヤの如くバイザーは紅い輝きを放っている。きっと、緑衣のアーチャーとクソアイアンを殺されたことで、怒りを燃やしているはずだ。 ロータスにも興味はあるが、今となっては優先順位が低い。シルバー・クロウとスカーレット・レインの死を利用して、ロータスの怒りを引き出すことで心意について探ろうとした。いずれ、GMと戦う時が訪れるのだから、心意の特性を知って損はない。 だが、今は最優先はユイの確保だ。ロータスも利用価値はあるが、これ以上は邪魔になる可能性がある。 出る杭は早急に叩かなければいけない。 「いいや、君はもう終わりだ。 真実を見せてあげよう――――」 そしてオーヴァンは疾走する。 シルバー・クロウとスカーレット・レインが辿り着いた真実に、ブラック・ロータスもまた辿り着こうとしていた―――― ――――決着はほんの一瞬だった。 ロータスが刃を振るうが、オーヴァンが目前にまで迫り、次の瞬間にはこのアバターを通り過ぎたように見えた。 驚愕する暇もなく、全身に違和感が駆け巡る。しかし、一瞬で稲妻が迸るような衝撃と激痛に変わってしまった。 「――――があああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」 そして刻まれるのは《異形の聖痕》。オーヴァンの左肩に宿る漆黒の爪によって、ロータスのボディに無残な傷跡が刻まれてしまい、絶叫する。 シルバー・クロウとスカーレット・レインが味わった苦痛が、こうしてブラック・ロータスにも襲いかかったのだ。 元より、満身創痍だった彼女に抵抗することはできない。激痛と爪痕から放たれる赤い輝きによって、ロータスの意識は掻き乱されていった。 「黒雪姫えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」 そんなロータスを案じる叫びによって、ほんの少しだけ覚醒する。 《異形の聖痕》を刻まれて力なく倒れていくロータスは、自らの痛みがほんの少しだけ和らいで、漆黒のアバターが誰かに抱きかかえられるのを感じた。 「大丈夫か!? 今、治癒の雨を使ったからな!」 「…………ぅ、あぁ………………っ……」 ジローが狼狽した表情で叫ぶけど、ロータスの意識は痛みで朦朧とするせいで返事ができない。 《異形の聖痕》をまともに受ければどんなプレイヤーでも致命傷は避けられず、ブラック・ロータスもまたデリートされるはずだった。しかしHPが0になる前に、ジローが咄嗟に治癒の雨を使ったことでほんの数%だけHPが残されている。 もっとも、まともに戦うことなどできないが。 「フッ。仲間に助けられてよかったじゃないか」 起き上がるどころか、言葉すらも紡ぐことができないロータスを見下ろす男がいる。 さも滑稽なものを相手にするように、オーヴァンは笑っていた。しかし、すぐに背を向けてこの場から去っていく。 「ま、待て…………オーヴァ……ン…………ッ! わ……た…………し、は…………ッ!」 「シルバー・クロウ達の仇も取れないまま、無様に朽ちていくといい。君はしょせん、ただの操り人形に過ぎなかったのさ。 塵にも劣る、君の感情など興味はない。俺にとっては無意味だからな」 冷たい宣言によって、ロータスの息は止まる。 この怒りと憎しみに興味を向けられず、むしろ初めから存在しなかったかのように言い放っていた。 それは違うと叫びたい。この手でオーヴァンを八つ裂きにし、己の罪を認めさせて無様に許しを請わせ、その果てに首を撥ねてやりたかった。 けれど、オーヴァンは去っていく。腕も伸ばそうとするどころか、微塵も動かない。ジローが自分のことを呼ぶ声も、どこかに消えてしまった。 (ち、違う…………私の思い出は無意味なんかじゃない…………! 私は、ハルユキ君のおかげで立ち上がることができた……! ハルユキ君がいてくれたから、私も彼のように飛びたいと願ったんだ! だから、この気持ちは私にとっての宝物なんだ! ハルユキ君が、いてくれたから……!) そして、オーヴァンの背中がすぐに見えなくなるが、それでも立ち上がろうと力を込める。 何もできなかった。ハルユキ君の仇を取るどころか、ロビンフッドとアイアンまでも死なせてしまい、そして自分は完膚なきまで叩きのめされてしまう。 だけど、戦わないといけない。自分の全てが否定されようとも、ハルユキ君達の無念を晴らすと決めたのだから、絶対に立つべきだった。 (彼は……ハルユキ君は……私を何度も助けてくれた……! 彼は私の、誇りなんだ…………だってハルユキ君は、私のことを……何度も助けて、くれたんだ…………! 一人じゃ、何もできなかった私に……空を飛ぶ勇気を、くれたんだ…………!) 今はもういない有田春雪から何度も助けてもらった。 銀色の翼を羽ばたかせながら、加速世界の新しい希望になり、一度全てを失った黒雪姫にも。ハルユキ君が幾多の困難を乗り越えてくれたおかげで、私も力と勇気を与えられた。 そんなハルユキ君がいたからブラック・ロータスは黒の王として復活し、そして多くのバーストリンカーを導けている。 (ハルユキ君は、とっても強い……! 強かったから、私だって彼のように強くあろうと、頑張れた……! それにハルユキ君からは、たくさんの思い出を貰った……楽しかったことや面白かったこと、いっぱい教えてもらった……! そうだろう、ハルユキ君? 君と過ごした時間や、君がくれた思い出は私にとって……大切な宝物なんだ!) 雪の中に取り残されてマッチを灯す少女のように、黒雪姫は懐かしい幻を見つめていた。 ハルユキ君が見せてくれた優しくて暖かい笑顔を見て、胸がときめく自分。他の少女に鼻の下を伸ばすハルユキ君を見て、嫉妬する自分。加速世界に立ちはだかる数多の敵をハルユキ君と力を合わせて、充実感を抱いた自分。 一つ一つの思い出がかけがえのない宝物で、まるで宝石箱のように輝いていた。 けれど、ハルユキ君との時間は終わってしまった。 (会いたいよ……! また、ハルユキ君と会って話がしたいよ…………! 私は強くなるから、ハルユキ君の隣にいさせてくれ……! 強くなるためにも、キミの声を聞かせてくれ! キミの声が聞きたい……! でも、キミの声が聞こえないんだ……ハルユキ君…………!) ハルユキ君のために戦えなかった無力感と共に、バイザーの下で涙が澎湃と溢れ出す。 大事な仲間を守る意思も、このデスゲームを仕組んだ主催者を倒す決意も、オーヴァンに対する禍々しい憎悪も消えてしまい、ただの無力な少女に成り下がっている。 せめて、最後に残ったハルユキ君との思い出だけでも抱えたかったが、それすらも遠くに消えてしまう。だから、彼の名前を呼ぶしかなかった。 しかしハルユキとの思い出に縋ろうとした瞬間、彼の姿が徐々に遠ざかっていく。 (嫌だ、嫌だよハルユキ君…………! 私を一人にしないでくれ…………! 私にはハルユキ君が必要なんだ! ハルユキ君がいなければ、これから先の人生で何が起きても全く意味がない…………! ハルユキ君! キミは私の誇りだから、私の声に応えてくれよ…………! ハルユキ君…………!) 助けを求める少女の声に答えてくれる者は誰もいない。 そうして、自分が一人ぼっちになってしまったことを悟った彼女は、意識を手放した。 かつて、自らの過去を暴かれた時と同等か、あるいは遥かに凌駕する程の絶望と無力感によってブラック・ロータス/黒雪姫の全てが零(ゼロ)になってしまう。全てを失った彼女は零化現象に陥ってしまい、何もできない。 (助けてくれ……! ハルユキ君……!) 必死に、世界で一番大切な男の子の優しい笑顔を思い浮かべようとして、黒雪姫はゼロになった。 3◆◆◆ 「黒雪姫! 黒雪姫! しっかりしてくれよ、黒雪姫ッ!」 俺は黒雪姫のアバターを必死に揺らしながら叫ぶけど、彼女は何も答えてくれない。 その体に刻まれている無残な傷跡には見覚えがある。月海原学園からネットスラムに向かう最中にも見ており、ニコも受けたであろう爪だ。あまりの痛々しさに目を背けたくなるが、そんなことは許されない。 今はただ、どうすれば黒雪姫を助けられるのかを考えていた。肉体が消えていないので死んでおらず、気を失っているだけかもしれない。でも、すぐ近くで苛烈な戦いが起きているのに、呑気に構えていられなかった。 「ど、どうすれば……!?」 「ジローさんッ! 黒雪に、何があったんだ!?」 焦りで考えがまとまらない俺の耳に、焦燥感に溢れたキリトの声が響いてくる。 ユイちゃんが巨大なモンスターになって、しかも黒雪姫がオーヴァンに酷い傷を負わされた直後だ。冷静でいられるわけがない。 でも、俺はキリトのことも心配だった。 「キ、キリト! お前……大丈夫なのか!?」 「全然、大丈夫じゃない。だけど、なんとか生きてる…………って、今は俺のことよりも黒雪だ! まさか、黒雪は……!」 「アバターは消えてないから、多分生きていると思う! でも、全然起きてくれないんだ! オーヴァンのせいで……!」 みんなを傷付けたオーヴァンと、何もできなかった俺自身の怒り。 やり場のない感情は胸の中にこびりついていて、ただ表情をしかめるしかできなかった。 「……あれ? キリト。お前、どうして剣を持っていないんだ?」 その最中、俺はキリトが剣を構えていないことに気付いてしまう。 いくらフォルテがユイちゃんに戦いを挑んだからって、キリトが剣を下ろすとは考えられなかった。 俺は疑問を口にした瞬間、キリトの表情が一気に曇る。 「俺の剣はフォルテに破壊されて、残ったアイテムと力はみんな奪われた……だから、俺は戦うことができない」 「なっ……マジかよ!?」 「俺はユイやジローさん達を守りたかった! でも、もう無理なんだ……!」 悲痛な言葉を聞いただけで、キリトの憤りと悲しみが伝わった。 キリトの身に何が起きたのかを俺は知らない。ただ、ユイちゃんに戦わせてしまい、自分が何もできないことを悔しんでいるはずだ。 俺だって、力がなかったせいでニコを死なせたから、キリトの気持ちはわかる。今だってユイちゃんが戦うことになってしまい、どんな酷い目に遭わされてもおかしくない。 だけど、今の俺がキリトに何を言えばいいのか、全然思いつかなかった。 「――――うわあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」 俺の葛藤をぶち壊すような、ユイちゃんの叫び声が響く。 顔を上げた瞬間、イニスになったユイちゃんが巨大化したゴスペルと戦っているのが見えたけど、様子がおかしかった。 「ゆ、ユイちゃん!? 大丈夫かー!?」 俺の叫びが聞こえていないのか、ユイちゃんは答えてくれない。 その姿に恐怖を感じる。上手く言えないけど、ユイちゃんであってユイちゃんでいなくなっているような……得体のしれない不安で胸がいっぱいになった。 体力が 8下がった こころが 9下がった 信用度が 2下がった 技術が 10下がった next 世界の終わりがはじまる力
https://w.atwiki.jp/koebu_wiki/pages/221.html
痛い子 痛い子 痛い子 痛い奴 かみかみ ドM イケメン 泣き虫 眠くなるとかまってちゃんになる 泣くと別人になることが判明 泣くと性格が変わる 可愛い、とにかく愛らしいwついでに目が大きいうらやましいww@流れ星 まじ可愛いやばいw咳が喘ぎに聞こえるbb喋り方がやばい!かわええ!@ゆたた 超イケメン 最近曲上げてない
https://w.atwiki.jp/happy_island/pages/57.html
効果音が聞こえない 波の音や鳥たちのさえずり、コイン獲得の音やお掃除の音など効果音は、[スピーカー]アイコンをクリックして設定を変更してね。 BGMを含めすべての音がない場合はご利用のパソコンの音量設定を確認してね。
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/1545.html
澪には律の声は聞こえなかったが、 律が何かを叫んだというのを感じとった。 澪「律……?」 『私はお前と一緒に居たかったんだ! だから障害者学校になんか行かせなかった! お前と同じ学校で普通の学校生活を送りたかった、 ただそれだけだ!』 澪「でもそれだと周りに迷惑がかかるんだよ、 私が障害者学校に行けば、 それで全て解決することなんだ! 障害者学校に行っても会えなくなるわけじゃないだろ」 『会えなくなる! 澪と同じ学校に行けないのは会えないのと同じだ!』 澪「律、バカなことをいうな! なんでそんなワガママばかり言うんだ!」 『ワガママじゃない! 澪のためでもある! 澪だって唯やムギたちと一緒に居たいだろ!? 同じクラスで勉強して部活だってやりたいだろ!?』 澪「授業なんてろくに受けられないじゃないか、 数学の問題も解けないし、 国語の教科書は読めないし、 化学も物理も世界史も、 律が私の手に書くだけで理解できるわけないだろ? 体育だってずっと見学っていうか なにも見えないからもはや『見学』でもないしな! それに部活も、みんなの演奏も聞こえないし 目が見えないから楽器だって弾けない! 私が目と耳を潰してからまともに練習したことがあったか? 学園祭も出てないし新勧ライブもやってないだろ? 唯や梓だってちゃんと練習やライブしたいと思ってるんだろ? だから私の代わりにベーシストを探せって言ったのに、 お前は『澪の代わりなんていない! HTTのベーシストは澪だけだ! 澪のためにも軽音部はこのままでいく!』 なんて寒いセリフを吐いて、5人だけの軽音部を守ろうとしたな! そんなものを守っても意味ないんだよ、 演奏できないんじゃそれはもう軽音部じゃないの! 唯やムギや梓もそれで困ってたんじゃないのか? お茶だけ飲んで帰る部活はもう軽音部じゃない! 私がこうなってしまった時点で放課後ティータイムは終わってるんだ! 大体その『澪のため』ってのが迷惑なんだよ!!!」 律「……」 澪は今まで思っていたことを全部一方的にぶちまけた。 澪「律の好意を無下にしないようにしてきたけど、 律のゴキゲンを損ねないようにしてきたけど…… 私にも限界がある。 悪いけど、もうこれ以上は無理だ……」 律「……」 澪「……」 律「……」 澪「なんとか言えよ……」 律「……」 澪「何も言うことがないんなら…… 私は旅館に戻って、みんなに謝る。 そして障害者学校に転校することを伝える」 律「……」 澪「……じゃあな、律」 律「……」ガシッ 澪「な、なんだ……?」 『分かったよ、澪。 お前は障害者学校に行け』 澪「律……分かってくれたか」 『でも私はずっとお前と一緒だから』 澪「ああ、学校が違っても、ずっと友達だよ」 『ずっと一緒だ。ずっと一緒。ずっと』 澪「律?」 『一緒だ、学校も』 澪「え……?」 『今まで澪に迷惑をかけてきて悪かったな。 これは私の罪滅しだと思ってくれ』 澪「えっ、律!?」 『一緒の学校に行こうな』 澪の手のひらにそう書き残すと、 律は車道に飛び出した。 ―― ―――― ―――――― 音楽室。 ガチャ 梓「こんにちはー」 唯「おー、あずにゃん久しぶり~」 紬「今お茶淹れるわね」 梓「ムギ先輩のお茶も4日ぶりですね」 唯「京都土産もあるよ! ほらほら」 梓「しば漬け、千枚漬け、すぐき…… なんで漬物ばっかりなんですか!!」 唯「まあまあ、美味しいよ」ぽりぽり 梓「ホントですか……?」ぽりぽり 紬「生八つ橋もあるわよ」 梓「最初からそれを出してくださいよ…… あ、そういえば律先輩が交通事故で入院したって本当ですか」 唯「あー、ほんとほんと。 命に別状はないらしいけど、 両腕を切らなきゃいけないんだって」 梓「えー、そりゃ災難ですね」 紬「それと、実は事故じゃないらしいの。 りっちゃんが自分から車の前に飛び出したって」 梓「え、自殺ですか」 唯「さあ、知らない。 澪ちゃんと一緒にいたらしいけど、 メクラツンボが周りのこと分かるわけないしね」 梓「ところで澪先輩は?」 唯「障害者学校に転校するらしいよ。 りっちゃんも同じとこに行くんだって」 梓「……へえー」 唯「ふふん、あずにゃんが今考えていたことを当ててみせよう」 梓「ど、どうぞ」 唯「『律先輩は澪先輩と同じ学校にいくために わざと轢かれたんじゃないか』……でしょ?」 梓「すごいですね、大体当たりです。 なんで分かったんですか?」 唯「そりゃー分かるよ、 クラスのみんなだってそういう噂してるもんね。 ムギちゃんも私も真っ先にそう思ったし」 梓「で、真相はどうなんですか」 唯「そんなの分かるわけないじゃん」 梓「ですよねー」 唯「でもそれが真実だとしたらさ、 りっちゃんもう腕がないから、 澪ちゃんと一緒にいても意思疎通できないんだよね~、 あははははは、あははははは」 紬「足で手のひらに字を書いたりとか」 唯「それ澪ちゃんが嫌がるでしょ~」 紬「それもそうね」 唯「あははは、澪ちゃんと一緒にいるのに、 もう会話もできないんだから笑えるね、あははは、 ヘソで茶が沸くわ、あはははは」 梓「ヘソで茶が沸くなんて言う女子高生は初めてみました」 唯「いやーでもいい気味だよ。 私たちに障害者の世話を押し付けてた本人が 今度は世話される側になるんだよ? 大爆笑じゃん、あはははは」 梓「……」ぽりぽり 唯「いっそのこと目も耳も潰れてくれたら良かったのに! ていうかもう死んでくれればよかったね! 澪ちゃんも一緒に! 障害者なんてウザいだけだし!」 梓「……」 唯「ねえ、あずにゃんもそう思わない? 障害者なんて死んだほうがいいよね」 梓「はあ……ていうか、 唯先輩は律先輩が嫌いなだけだと思ってたんですが、 障害者そのものも嫌いなんですか?」 唯「うん、障害者嫌い! 障害者なんて社会のゴミじゃん! 生きる価値なし! 私がデスノート拾ったら障害者の名前書きまくるね」 紬「あら、でも唯ちゃん、 澪ちゃんをいじめてたのはりっちゃんに 自分のエゴを気づかせるため…… って言ってなかった?」 唯「そんなの建前に決まってんじゃん。 澪ちゃんがいたときは 堂々と障害者をボコれて楽しかったよ~、あはははは。 いやー、もっと蹴り飛ばしたかったな~」 梓「……」 唯「とにかく障害者なんてゴミだよゴミ。 みんな死んで欲しいね、社会のために」 梓「はあ」 唯「まあいいや、この話これで終わり! 障害者の話なんてしてても不愉快だしね。 ほらあずにゃん、もっとお漬物食べて」 梓「はい」ぽりぽり 紬「そうだ、これからの軽音部はどうするの?」 唯「ちょうど3人だし、スリーピースバンドでいこう」 梓「ギター2人キーボード1人のスリーピースバンドなんて 聞いたことないですよ」ぽりぽりぽり 唯「それはほら、今までになかった感じで」 梓「今までになかった理由を考えましょう」ぽりぽりぽりぽり 唯「うーん、じゃあやっぱり新しい人を入れた方がいいかな」 梓「ま、それが現実的でしょうね」ぽりぽりぽりぽりぽり 唯「よーし、じゃあ明日から、 また新入部員の勧誘活動を始めようか」 紬「そうね、私チラシ作ってくるわ」 唯「うん、お願い」 梓「新入部員か~」ぽりぽりぽりぽりぽりぽり 唯「じゃあ今日はもう帰ろうか」 紬「そうね」 梓「ごちそうさまでした」 唯「帰りにカラオケ行こうよ」 紬「いいわね、行こう行こう」 梓「ムギ先輩、もう演歌メドレーはやめてくださいね」 紬「梓ちゃんだって80年代アイドルメドレーはダメよ」 唯「まーまー、好きなの歌えばいいじゃん。 ほら早く行くよ」 紬「あ、私お手洗い行ってくるから。 先に行っといて」たたっ 唯「はーい」 梓「じゃ行きましょうか、先輩」 唯「そだね」ぽとっ 梓「あれ、唯先輩、なんか落としましたよ……」 唯「!!」さっ 梓「……」 唯「見た……?」 梓「手帳ですか」 唯「うん、手帳……最近使ってるんだ、メモ用に。 憂に言われてさ、『お姉ちゃん忘れっぽいから』って」 梓「あ、そ、そう……ですか」 唯「じゃあ行こう、あずにゃん」 梓「…………」 唯はごまかしていたが、 梓にははっきりと見えていた。 落ちた手帳の表紙に、 「障害者手帳」と記されていたのを。 今までの唯の言動が突然に思い出され、 梓はそこから一歩も動けずにその場に立ち尽くした。 お わ り これでおしまい 池沼ネタは飽きられたみたいなので身障ネタで 先の展開を読まれまくってしまったのが反省点である 戻る
https://w.atwiki.jp/koebu_wiki/pages/26.html
相手がイヤホンではなくスピーカーで聞いていたりするとスピーカーに上がったときに音がマイクに入り、自分の発言がすこし遅れて聞こえてくる場合があります。 簡単に書くと 自分が話す ⇒ 相手のスピーカーから流れる ⇒ 相手のマイクが拾う ⇒ 自分の声が聞こえる となります。 音量によっては話しづらくなったり、リスナーも聞きづらいときが多々あります スピーカーから聞いている人は音源を小さめにするかイヤホン(ヘッドホン)を使用するのをオススメします。 状況によってはイヤホンで聞いていてもパソコン内で同様のことが起こっている場合もあります。 ヘッドセットの機種によってもトークバックが起こることがあります .
https://w.atwiki.jp/osanana/pages/296.html
12月 2006年 AXL 北側寒囲 852 :名無したちの午後 [sage] :2009/02/17(火) 00 47 14 ID 9L8srDo00 AXLの幼馴染と言えばキミの声がきこえるは悪くなかったな ちょいと主人公がヘタレ気味だけど 854 :名無したちの午後 [sage] :2009/02/17(火) 02 42 08 ID jUf9bFlc0 キミ声は幼馴染のデブはよかったけど、泉はフェラ以外かなり酷かったよ。 主人公に心配をかけさせまいと躍起になって本末転倒になってたし。 相手のことを考えてると見せかけて自分のことしか考えてねぇタイプ。 主人公がやれば例外無く作中キャラに糞扱いされる典型な自己犠牲的なアレ。 隠蔽に次ぐ隠蔽に加えて、彼女の心配しただけで振られた主人公が相当不憫に思えたけどな 過失的にはよくてどっこい、若干泉のが悪いって感じだったのに 主人公だけがアレな扱いな周辺キャラにも吐き気したし。 桜花√移行がハッピーエンドだと思う、個人的に。 855 :名無したちの午後 [sage] :2009/02/17(火) 16 33 39 ID ppVfmyiB0 AXLは絵が 856 :名無したちの午後 [sage] :2009/02/17(火) 20 41 36 ID ThmdpJ0D0 キミ声は主人公ばかりよく叩かれるがヒロインもいろいろ問題ありだな 857 :名無したちの午後 [sage] :2009/02/17(火) 20 58 15 ID 1LY9Hjts0 キミ声って、また北側寒囲か! 858 :名無したちの午後 [sage] :2009/02/17(火) 21 03 43 ID TOvfDSIH0 泉は典型的な北側シナリオって感じ 基本的に主人公とヒロインとじゃ待遇に差があるからなあ ヒロインのネガティブ挙動を主人公に感染させてヒロインのマイナス要素を打ち消すのが基本スタイルだし 主人公がヘタレというか吊るし上げられてるってイメージ 859 :名無したちの午後 [sage] :2009/02/17(火) 21 07 59 ID 1LY9Hjts0 北側寒囲は、シナリオ書く前に少しは下調べすれば、せっかくのキャラの魅力も潰さないで済むのになぁ キミ声の旅館描写はSNOWに匹敵するレベルだったし 860 :名無したちの午後 [sage] :2009/02/17(火) 21 40 20 ID NcVQ0DnU0 北側は姫風呂の時も某シナリオラストの飛行艇が世界観にそぐわないオーバーテクノロジーだと言われていたな。 あのゲームに幼馴染はいなかったごめん。 862 :名無したちの午後 [sage] :2009/02/17(火) 23 58 52 ID MS7diwmh0 北側はヒロインとのいちゃいちゃだけ書いてれば良いライターなんだけどね・・・ くっ付くまでの展開がいまいちというか・・・ 863 :名無したちの午後 [sage] :2009/02/18(水) 14 38 21 ID 9BIfn51lO いや、逆に北側はくっついてらがだるい。 くっつくまでは比較的スムーズじゃね。