約 374,306 件
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1101.html
637 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/11/18(日) 04 13 43 真正面から接近する。 こうなれば最早銃による戦闘は有益ではない。 そう、本来ならば近、中距離にて威力を発揮する銃弾だが、互いに位置を完全に認識し合う状況では回避され無意味なだけではない、発砲時のマズルフラッシュは視界を塞ぎ、何らかの攻撃を誘発し、そして恐らくはダメージを受けるだろう。 互いの認識は一致している。 銃弾が有効となるのは、遠距離へ離脱してからか、互いに位置を完全に把握できないドッグファイト、もしくは認識しようと関係のない超至近距離だけだ。 けたたましいバイクの音とは違い、二人は武器を振り上げたまま、静かに接近を待った。 武器の先端が触れられるだけの距離。 そこまでの接近と同時に静寂が破られ、互いの武器が風を切り裂く。 頭を狙い斧が振り下ろされ、首を狙い刃が薙ぎ払われる。 だが互いの武器は敵の身体に触れることなく戻される。 この一撃は止められると認識したためだ。 互いの攻撃可能距離が交錯する時間は半秒とない。 シャリフの二撃目は払うのではなくトラップのように敵の目前に刃を固定した。 互いの相対速度は既に音速に等しいほどだ。 その中で鋭い刃に触れればそれだけで両断される。 だがその刃は下から突き上げられた斧によって弾かれる。 ストックを短く、人差し指をトリガーガードに入れた握りは、接触と同時に衝撃の反作用によってトリガーが引かれ、暴発気味に発砲される。 通常そのような弾丸が命中することなど期待出来はしない。 しかしこの近距離、弾丸が拡散するショットガンは面制圧の兵器に等しいだけの範囲に弾丸をばらまく。 だがシャリフはそれを回避した。 あろうことは彼女は左手をバイクに残したまま、制圧される面から逃れるために両足の僅かなバネのみを頼りにバイクの上を跳ねたのだ。 ショットガンの弾丸がK1200Rのシートを削り道路を深く抉り取る。 それよりも早く、シャリフは敵の首を目掛けて強烈な蹴りを叩き込む。 非情な程の相対速度は頸骨を折り、敵を地面に叩き付けていただろう。 だが『騎乗し戦う』ことを最大の役割として与えられた『ライダー』は愛機を手放すことを拒否した。 それは代わりに垂直のウィリーとなって衝撃を表現した。 猿轡さえなければ絶叫を上げているだろうが、呻き声さえなく、その瞳が激痛を訴える。 それでも尚、闘志はまったく衰えていない。 ウィリー状態のバイク、その鋭い爪のような先端を、如何にしたのか逃げるように走り去りかけたK1200Rの後輪に叩き付け、切り裂いた。 後輪が異常を訴え軌道を乱し、シャリフは残っていた左腕をバイクから離し、飛び降り、着地する。 一瞬の接触は、シャリフのバイクを奪い、また敵ライダーの頸骨に重大と言っていいだけのダメージを与えた。 片や最大の武器を失い、片や頸椎にダメージを負った。 敵ライダーは片腕で首を押さえながら、もう片方の腕で拳銃を握り、シャリフの背中を睨み付けている。 シャリフは振り返りながら―― ハデス:両手で刃を握っていた ポセイドン:両手に単機関銃を握っていた プロメテウス:片手に銃を、もう片方の手に銃を握っていた
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/679.html
523 名前:隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM [sage 五日目・朝:衛宮邸ファッション談義] 投稿日: 2007/03/06(火) 05 28 13 ……というわけで、年が近いであろう二人に聞いてみることにしよう。 「なのは、フェイト、ノインにはどんな服が似合うと思う?」 「えっ……うーん、そうですねー……」 思っていたよりも早く話を振られ、微妙に戸惑いつつもノインの姿を見ながら口元に手を当てて考える二人。 その隣の黒豹さんが微妙に怒った表情をしているのはこの場では敢えて無視する……とはいえ、後で謝っておこう。 じ、と見つめ、その視線が絡まる。 「そうですねー……」 なのはが呟く。 「お肌が白くてつやつやしてますから、それに合わせて白服かなあ……? もしくは逆に黒系……かも」 「髪の毛と同じ赤系も入ってた方が良いかも、胸元のリボンとかそういうところで」 二人の言葉にふむふむと頷く。 ファッションのことはさっぱりだが、言われて納得できる話だ。 「じゃあズボンはどうだろう? やっぱり上下の色は揃えた方が良いのか?」 「……ズボンよりもスカートの方が良いと思いますよ?」 「ん……そうか」 まあ確かに、なのはもフェイトもスカート姿だし、そう言う物なのだろう。 「それじゃ、白系か黒系のスカートで、赤いリボンとか付いてる服、って事だよな?」 「はい、そうですね」 腕を組み、目を伏せ、ぐるぐると漠然とした話をまとめた結果、イメージは制服に固まった。 ……貧困な己のイメージに若干へこむ。 だが、なんとなくイメージが見えたのだから、このイメージを守りつつ誰かに補足してもらえば珍妙な服を買わずに済みそうだ。 「うん、助かった、ありがとな、なのは、フェイト」 「いえ、こんな事だったらいつでもいいですよー」 二人が笑顔を見せる。 大凡のイメージが固まったところで、全員に細かな装飾品なんかの話も聞くことにする。 下着買えよと言う当然の意見から、トータルコーディネートなどというよく理解できないものまで、話は色々ありすぎて覚え切れはしなかった。 そうこうしているうちに道路の方から排気音が聞こえる。 聞き覚えのあるあの音は、ライダーのバイク、少なくとも同機種の音だと分かった。 「もう戻ってきたのか?」 ライダーと三枝さんがバイクで出発してから多分一時間も経っていない。 そう考えれば、偶然別のバイクが家の近くに来たのだろう…… とはいえ、そうそう無視はできない。 違ったら違ったで、また違う話も聞くことにしよう。 などと考えていたら、先程の音の正体は家の前で停車した。 ライダー……シャリフさんと三枝さんがバイクの上に跨っている。 「おかえり、二人とも」 「ええ、ただいま戻りました」 ライダーは平然とバイクから降りる。 だが三枝さんは顔を真っ青にして―― 意欲と愛は偉大な行為にみちびく両翼である(ゲーテ):それでも無理をして微笑んでくれた 世界で情熱なしで成就された偉大なものはなかったと確信する(ヘーゲル):限界だったのか倒れ込んでしまった 投票結果 意欲と愛は偉大な行為にみちびく両翼である(ゲーテ) 5 決定 世界で情熱なしで成就された偉大なものはなかったと確信する(ヘーゲル) 2
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/693.html
308 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM [sage 五日目・昼:玄関前の出来事] 投稿日: 2007/04/11(水) 04 48 06 「ああ……気にすることはないぞ、何しろ血の繋がってない妹達だからな」 その時己がどんな表情をしていたのか、柳洞一成自身には分からない。 平素と変わらぬ挙措から今の言葉に聞き間違いも言い間違いもなさそうだ。 眼鏡を一度外し、眉間を揉み、さらに両の米神を押さえ、先の言葉で一気に持って行かれた意識をはっきりとさせる。 続いて頭の中に浮かんでいく可能性をピックアップし、有り得そうな状況を幾つか想定していく。 「衛宮――!」 一番無さそうだが否定しきれぬ……心労が祟って危険な薬に手を出してしまったと言う状況。 何しろ遠坂もこの家には通っている。 それだけで心労は激しい物となる。 さらに生活まで共にしているとすればその苦しみ、生きながらにして六道輪廻にも至りかねん。 これは著しい偏見だとある程度は自覚しているが、一面の真実である事は疑いようがないと言う程度には確信している。 だとすればここ暫く会っていなかったとは言えその兆候に気づけなかった己の失態でもある。 あの遠坂をこの衛宮の家に通わせることはやはりあらゆる手段を講じて防ぐべきだったのだ。 とにかく薬断ちのためにもお堂にでも閉じこめて座禅を組ませねばと思い、衛宮の服を掴もうとした瞬間。 「あ、士郎さん、お帰りなさい」 金髪の少女が現れた。 慣れぬ手つきで巨大な洗濯籠と、そこに満載した洗濯物を抱えているが、その足取りは確かだ。 「ああ、ただいまフェイト……怪我の方はもう良いのか?」 「はい、ご心配おかけしました、もう大丈夫です」 幻覚でも幻聴でもなさそうである。 「フェイトちゃん、どうしたの? ……あ、お兄さんのお友達ですか? こんにちはー」 「あ……ああ、こんにちは」 その後ろからは栗色の髪の少女が現れる。 彼女も同様に巨大な洗濯籠を持っている。 「二人とも、残りを運ぶのは俺がやるから、とりあえず居間で洗濯物を分けるのやっててくれるか?」 「はい、わかりましたっ」 ……察するに、彼女達が件の妹なのだろう。 「彼女たちが、その、妹達、なのかね?」 「そう言うことになる、とはいえ二人だけじゃなくて」 「実は私もなんだけどね」 そう言って可笑しげに笑う女性を見る。 控えめな立ち位置から間桐さんの友人かなにかだとも思ったのだが、この女性も衛宮の妹であるという。 どうにも理解の範疇を超えた事で、己の想像力では突破できそうもない為、正解を聞くことにした。 「……衛宮よ、この件は俺の土産話よりも優先する話だと思うのだが、どう思う?」 「誤解される可能性が極めて高い事だし、説明は必要だろう…… 一成に限ってそれはないだろうが有ること無いこと言われても困るしな」 うんうんと笑顔で頷く衛宮。 理解が得られて嬉しい限りだ。 とはいえ有ること無いこと言いかねない状況なのは間違い有るまい。 なにしろ玄関に集まった女性陣で全員だったとしても一般家庭と比して男女比率に開きが有りすぎる気がする。 その辺りのことも、少しくらい問い質しておくべきだろう。 一斗缶:居間に移動 ドラム缶:少し時間を遡り、S市杜王朝 スチール缶:同時刻、新都駅前 投票結果 一斗缶:1 ドラム缶:5 決定 スチール缶:1
https://w.atwiki.jp/ankasekai/pages/936.html
第八次多元世界聖杯戦争~流血の果ての平穏~ + ルール ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ <設定決めの流れ> ①ライガットの共犯者のマスターを作成 ②共犯者及びライガットのサーヴァントを選択 ③聖杯戦争の舞台となる場所の設定を安価 ④再登場マスター組を2名選抜し、そのサーヴァントを安価 ⑤マスターのキャラ安価、同時に設定等も募集 <マスター用書式> キャラ名:やる夫(2ch) 立場:三流魔術師 願い:金と名声 ⑥マスターの設定等の整理とすり合わせなど ⑦サーヴァントを剣→槍→弓→騎→殺→魔→狂→特の順に安価 <サーヴァント用書式> キャラ名:やる夫(2ch) 登場作品:やる夫とアミーゴ海賊団 ※同じキャラが複数登場する作品の場合はその点も明記 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ <再登場マスターについて> サーヴァントを連れていたり複数で行動している者は対象外 また、既に報われており戦う理由が残っていない者も除外 回を重ねるごとに強化されていくが死亡する可能性もあり スキル等の扱いは以前とはエラッタされる場合もあり(特にヤイバ) ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ + 再登場マスター マスター:アスラ・ザ・デッドエンド 立場:YAMA育ちの拳士 幸運:D 【スキル】 ≪YAMA育ち:戦闘支援に関する補正+30≫ ≪KARATEⅡ:獣やその類もしくは武器持ち相手なら+30補正≫ ≪奇襲:A 奇襲判定に+30補正、また相対時でも奇襲が可能≫ ≪英雄殺し:サーヴァントであろうと彼の拳は通用し人と英雄の差が適用されない また、サーヴァントに対して奇襲が成功した際の即死率を2倍にする≫ ≪幸運の衣:マサムネから受け継いだB+ランクの器物宝具 所有者の戦闘判定に+5補正するほか死亡時に身代わりとなって砕け散る≫ 【備考】 YAMA育ちでKARATEを習得している流浪の拳士 何時かマサムネをも超える強者となる為に修行の旅をしている マスター:七竜刃(ヤイバ) 立場:流浪の剣士 【スキル】 ≪天才剣士:戦闘支援に関する補正+30≫ ≪英雄の卵:基礎戦闘力25面ダイスを持ちサーヴァントと渡り合う事が可能 対人戦闘においては人と英雄の差補正を適用できる≫ ≪双剣アグニカ・カイエル:とある有名な英雄が使ったという双剣のレプリカ Eランク相当の宝具に匹敵し戦闘判定に+5補正≫ ≪義勇の鎹鴉:魔術が使えない刃でも使い魔による情報収集が可能になる 自由行動や戦闘判定に参加しなかったターンの終了時に自動で情報収集判定 また、奇襲察知判定に+10補正し、負傷時には身代わりとなり消滅する≫ ≪超級武神覇斬:単体を対象とした+25補正相当のAランク宝具級の剣技、相対時にも奇襲が可能≫ 【備考】 かつて聖杯戦争に参加した事がある流浪の少女剣士 自分が生きるべき道を見つける為に旅を続けている マスター:葉桜桃果 立場:忍者の末裔 幸運:C ※1回休み 【スキル】 ≪我流忍者:戦闘支援及び情報収集に関する判定において+10補正 自由行動や戦闘判定に参加しなかったターンの終了時に自動で情報収集判定≫ ≪贖罪精神:弱っている者や心を病んでいる者を見捨てる事が出来ない また、そういった相手と行動を共にしている場合あらゆる判定に+10補正≫ ≪実戦式諜報術:情報収集に成功した際に得る情報の精度を1段階上昇させる≫ 【備考】 多くの口伝を遺失し形骸化しかかっている忍の末裔 心を病んでしまった小蒔を治してまた話をする事が願い マスター:ライガット・アロー 立場:一流魔術師 幸運:EX ※黒幕 【スキル】 ≪一流魔術師:戦闘支援や魔術に関する判定に補正+30 自由行動や戦闘判定に参加しなかったターンの終了時に礼装作成判定≫ ≪器物調整:破損した配下の修理を行う事が出来る また、素材さえ手に入れば新しい配下を作りだす事も可能 1ターン中、動向判定終了時まで出番が無ければ自動判定をする事が出来る≫ ≪アルトリア:リザが遺した人形をライガットが改修した物 1体しか残っていないため戦闘に参加する事は出来ない しかしその精巧さゆえにDランク相当の諜報スキルを所有している 1ターン中、動向判定終了時まで出番が無ければ自動で情報収集判定≫ ≪アルファ:リザが遺した魔獣をライガットが改修した物でEランク相当の戦闘力を持つ Eランク相当の気配感知スキルを所有し、聖杯を対象に捜索判定が可能 1ターン中、動向判定終了時まで出番が無ければ自動判定をする事が出来る≫ ≪ゾンビ化薬:服用した者は生命力を失い死亡したかのように見せる事が出来る ただし復活後は知性とスキルを失い、Cランク相当のゾンビと化す≫ ≪破滅の鏡:リザが遺した呪いの鏡で未来を映し出す事が出来る ただし、使用者は代償として精気を吸われ腐っていく この代償は不可逆で進行度によって重篤な影響が発生する 鏡そのものに意思があるが自力では会話ぐらいしか出来ない≫ 【備考】 キャッスルロック出身の魔術師 死んだ母と以前の戦いで失ったリザを取り戻す事が願い マスター:ヒイラギ・チャン 立場:放浪の女戦士 幸運:EX 【スキル】 ≪時間停止魔法:100の魔力を分割消費する事で時間を止める事が可能(サーヴァントが居なければ200) 1度の行動に付き50面ダイスを振って魔力を消費し、0になるとその日は再発動不可(日を跨ぐと回復) また、停止中の物体を破壊出来ず(移動は可能)、自分以外は時間停止中動けない≫ ≪危険察知:A+ 自らに迫る危険を感知する事が可能で奇襲察知などに+30補正 時間停止魔法と併用する事で判定を行わず回避する事が可能≫ ≪気配遮断:D 隠密行動に+10補正、暗殺行動時は+5補正 1ターン中、動向判定終了時まで出番が無ければ自動で情報収集判定≫ ≪放浪の女戦士:戦闘支援に関する補正+30≫ 【備考】 孤独に放浪を続けている時間停止能力を持つ女性 前回の戦いで異世界に飛ばされた事で精神的に成長した 今の彼女の願いは仲間達の居る世界へ戻る、もしくは居場所を見つける事 マスター:ニコル・ボーラス 立場:力を失った龍 幸運:D 【スキル】 ≪力の残滓:戦闘支援に関する補正+30≫ ≪変身術:人間の姿に化ける事が可能≫ ≪野球嫌い:野球に関する物を蛇蝎のごとく嫌っている≫ 【備考】 次元融合の影響により急激に弱体化したドラゴン 全盛期の力を取り戻すべく聖杯戦争を引き起こした事がある 龍ではあるが目的の為ならプライドを投げ捨てる強い意思を持つ マスター:オニオン・ラテラル 立場:没落した魔術師 幸運:EX 【スキル】 ≪一流魔術師:戦闘支援や魔術に関する判定に補正+30 自由行動や戦闘判定に参加しなかったターンの終了時に礼装作成判定≫ ≪裏社会の住人:C 異世界でマフィアに所属していた過去から恫喝行為や悪意の看破などに+15補正≫ 【備考】 没落した家の再興を目指す魔術師 異世界に飛ばされた経験から精神的に成長している マスター:ソナー・クリオネ 立場:魔術使い 幸運:E 【スキル】 ≪一流魔術師:戦闘支援や魔術に関する判定に補正+30 自由行動や戦闘判定に参加しなかったターンの終了時に礼装作成判定≫ ≪真実の魔眼:彼女の周囲で嘘を吐いた者に苦痛を与え、嘘を暴く異能 彼女はこの力を制御できておらず如何なる場合においても発動する≫ ≪電撃魔術増幅礼装:一度だけBランク以下の対魔力を無効化できる≫ 【備考】 ダウナーながら仲間想いの魔術使い 行方知れずとなってしまった大切な仲間を見つけ出すのが願い + 舞台設定 原子力発電所がたくさんある 膨大な人口を抱える巨大都市にして、治安最悪の修羅の街 日頃から聖杯戦争と全く関係ない武力衝突や超能力者や魔術師同士の殺し合いが横行し 住人はみんな異常事態に慣れ切っていて、かつ好戦的 帝愛グループにより統治されているため人間競馬が盛んに行われている + ステータス + セイバー陣営 サーヴァント:月詠 属性:混沌・中庸 基礎戦闘力:100面ダイス×2 筋力B 耐久B 敏捷A+ 魔力A 幸運A 宝具B 【スキル】 ≪対魔力:A++ 魔術等への対抗判定に+40補正 天女である彼女は精霊の加護により通常より2ランク上昇している≫ ≪騎乗:C++ 調教が施された生物なら大抵乗りこなす事が出来る また、精霊に類する聖獣や幻獣が相手なら2ランク上昇する≫ ≪直感:B 敵意や悪意の察知や戦闘判定に+20補正≫ ≪剣術:B 実戦で鍛えられた剣術により戦闘補正+20≫ ≪竜殺し:A 竜もしくはそれに類する因子を持つ相手との戦闘において+30補正 更に戦闘に勝利した場合、相手の即死率を2倍にする≫ ≪気配遮断:B 隠密行動に+20補正、暗殺行動時は+10補正 1ターン中、動向判定終了時まで出番が無ければ自動で情報収集判定 後半の効果を使用する場合は他の自動判定を行う事は出来ない それとは別に遭遇判定において拠点を一方的に発見されなくなる≫ ≪精霊の加護:- 天女である彼女は生まれつき精霊の加護を得ている 毒物や精神干渉に関する判定に対して+30補正≫ 【宝具】 『天女の羽衣(テンニョノハゴロモ) ランク:B 種別:対人宝具』 スカイガーデンの天女である月詠が身に付けている天女伝統の装束が宝具と化した物 この羽衣を身に付けた者は飛行能力を獲得し戦闘判定を含めた多くの判定に補正+20 また、この宝具は月詠以外に譲渡・装備する事も可能で月詠消滅後も残存する 【備考】 アンサ3世界出身の中世英霊 願いは特に無いが聖杯戦争における強者との戦いに心躍らせている マスター:一条聖也 立場:帝愛グループ幹部 幸運:D 【スキル】 ≪帝愛幹部:生き馬の目を抜くような世界で出世を果たした証 交渉や恫喝行為そして悪意の看破などに+20補正≫ ≪黒服部隊:帝愛グループ所属の社員達で監視役兼補助要員 1ターン中、動向判定終了時まで出番が無ければ自動で情報収集判定≫ ≪協力者(ほむら):一条が雇った助っ人で魔術の腕は確かだが俗世の事には疎い 一流魔術師ゆえに戦闘支援や魔術に関する判定に補正+30 自由行動や戦闘判定に参加しなかったターンの終了時に礼装作成判定≫ 【備考】 会長の思い付きで聖杯戦争に参加する羽目になった帝愛グループの幹部 願いは大金を手に入れてから帝愛を辞めどこか遠くで平穏に暮らす事 + ランサー陣営 サーヴァント:ヴァージニア 属性:中立・中庸 基礎戦闘力:100面ダイス+30補正 筋力C 耐久A+ 敏捷C 魔力E 幸運C 宝具C 【スキル】 ≪対魔力:E お守り程度の効果でしかないが魔術等への対抗判定に+5補正≫ ≪スケルトン:- 毒や精神干渉等を受け付けず負傷による-補正も発生しない≫ ≪仕切り直し:C- 3人までを対象として一度だけ戦場から撤退する事が出来る ただし、その際に誰かを殿として残さなければならない≫ ≪調理技術:B メモリーに残っていた情報を元に奮われる調理技術≫ ≪交渉術:B 取引や交渉等の判定において+20補正≫ 【宝具】 『再動の対価(リブート・プライス) ランク:C 種別:対人宝具』 スケルトンに備わっている緊急時の復活機能が宝具と化した物 瀕死状態となった場合に発動し、重傷まで負傷度を軽減する事が出来る ただし、その際にランダムな技術系スキルもしくは記憶が抹消されてしまう 更に抹消された内容によってヴァージニアの言動は変化する 【備考】 アンサ250世界出身の未来英霊 願いは調理量の知識の収集と人間として受肉する事 マスター:有賀研二 立場:快楽殺人鬼 幸運:E 【スキル】 ≪魔術使い:戦闘支援や魔術に関する判定に補正+10≫ ≪快楽殺人鬼:人と遭遇した場合に理性判定を行い失敗すると欲望に負け殺人を実行する≫ ≪指名手配犯:快楽殺人鬼として指名手配されており、正体がバレると必ず悪印象を与える≫ 【備考】 快楽殺人鬼として指名手配されている在野の魔術使い 願いは追跡を受けず好きなだけ人を殺せるような異世界へ逃亡する事 + アーチャー陣営 サーヴァント:シフリグ(グリフィス) 属性:秩序・中庸(混沌・悪) 基礎戦闘力:100面ダイス×5 筋力A 耐久A 敏捷B 魔力A 幸運D 宝具B 【スキル】 ≪対魔力:B 魔術等への対抗判定に+20補正≫ ≪単独行動:C マスターを失った状態でも判定に成功し続ける限り現界可能、初期補正はなし 適応中の動向判定終了時にマスター捜索判定か魂食いをする事が可能≫ ≪偽装術:B- 自身を無害な存在に見せつける術を習得しており偽装判定に+20補正 ただし、本性を現した後は周囲からに常に反感を持たれる 偽装時は演技スキルとして表記される≫ ≪扇動:C 他者を扇動し思考を誘導する事に長けており教唆や交渉などに補正+15 また自身の支配下と置いた者に対しては同ランクのカリスマとして機能する 偽装時は交渉スキルとして表記される≫ ≪愉悦の美学:- 気に入った相手を苦しめる為なら実益を無視する程の悪趣味さの発露 偽装時は表記されない≫ ≪寸善尺魔:- 物事が思い通りに進んでいる場合にこそ不幸が訪れるサガ 上記の場合において不幸判定の確率を2倍にする このスキルは本人すら認識する事が出来ない≫ 【宝具】 『追跡の烙印(トラッキング・スティグマ) ランク:B 種別:対人宝具』 かつて王国軍を壊滅に追いやった謀略が具現化した宝具 グリフィスと1日以上行動を共にした者は例え離れても居場所が筒抜けとなる この宝具は魔術的な技能を持つ者が存在を認識できれば解除する事が可能 【備考】 アンサ244世界出身の古代英霊 願いは特に無いが聖杯戦争を蹂躙するのが目下の目的 マスター:ベルンカステル 立場:魔女 幸運:E 【スキル】 ≪三流魔術師:戦闘支援や魔術に関する判定に補正+10 自由行動や戦闘判定に参加しなかったターンの終了時に礼装作成判定≫ ≪不死の呪い:決して老いず死ぬ事も出来ないようになる呪い ただし、再生能力は人並みでしかなく痛覚も健在である≫ 【備考】 不死の呪いを受けてしまった魔女でライガットの共犯者 自分の恒久的かつ絶対的な死が願い + ライダー陣営 サーヴァント:岩永琴子 属性:中立・善 基礎戦闘力:50面ダイス 筋力E 耐久E 敏捷E 魔力E 幸運C 宝具D 【スキル】 ≪対魔力:E お守り程度の効果でしかないが魔術等への対抗判定に+5補正≫ ≪騎乗:E 自動車やバイク、そしてプラモファイトのプラモ程度なら操縦可能≫ ≪逮捕術:E 父親から教わった逮捕術により戦闘判定に補正+5 また何の力も無い一般人相手なら判定不要で取り押さえる事が出来る≫ ≪道具作成:E プラモの作成が可能 1ターン中、動向判定終了時まで出番が無ければ自動判定 後半の効果を使用する場合は他の自動判定を行う事は出来ない≫ ≪観察眼:- 取引や交渉等の判定において+30補正 また、相手の所作などから弱点などを見抜ける場合がある≫ 【宝具】 『言は拳より強し(ゲンハケンヨリツヨシ) ランク:D 種別:対人宝具』 言葉を操る事によって相手を翻弄した琴子の在り方が具現化した宝具 観察眼による判定に成功した相手に追加を判定を行う事が出来る 追加の判定に成功すると言葉によるプレッシャーを掛けられる ただし受け取り方は相手次第なので効果の程は未知数である 【備考】 アンサ294世界の未来英霊 願いは間違った道へ進んだ友人を正しい道へ戻す事 マスター:美堂蛮 立場:街の若者 幸運:B 【スキル】 ≪大志の士:戦闘支援に関する補正+30≫ ≪交霊術:ウィジャ盤を用いた交霊術で死者との会話が可能となる≫ 【備考】 帝愛市で暮らしている若者 この腐った街を変える為に聖杯戦争に参加した + アサシン陣営 サーヴァント:ヤモトコキ 属性:中立・悪 基礎戦闘力:100面ダイス 筋力D 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運A 宝具A- 【スキル】 ≪気配遮断:D 隠密行動に+10補正、暗殺行動時は+5補正 1ターン中、動向判定終了時まで出番が無ければ自動で情報収集判定 後半の効果を使用する場合は他の自動判定を行う事は出来ない それとは別に遭遇判定において拠点を一方的に発見されなくなる≫ ≪呪術:D 我流の呪術により戦闘及び各種判定に+10補正 なおこのスキルは通常の魔術とは系統が異なる為、対魔力では防ぐ事は出来ない≫ ≪蜘蛛繰りの術:D 蜘蛛を操る事で陽動を行い、奇襲等の判定において+10補正 また、戦う力を持たない相手に対しては別途奇襲判定を行う事も可能≫ ≪単独行動:A マスターを失った状態でも判定に成功し続ける限り現界可能、初期補正+20 適応中の動向判定終了時にマスター捜索判定か魂食いをする事が可能≫ ≪仕切り直し:E+ 自身のみを対象として一度だけ戦場から無条件で撤退させる事が出来る なお、宝具の発動に成功した場合はこの限りではない≫ 【宝具】 『卑遁身代之術(ヒトンミガワリノジュツ) ランク:A- 種別:対人宝具』 呪術と身代わりの術を組み合わせる事で編み出された特殊な忍術 コキがダメージを受けそうになった場合に平目の100面ダイス対抗判定を行う 判定に成功すると“巻藁”“一般人”“巻き添えがあり得る誰か”のどれかに攻撃が当たる この宝具は対象を指定できずコキ自身も被害を顧みず発動するため非常に危険な術である ただし、1日に連続で発動する場合は1回に付き-10補正が自分のダイスに発生する 【備考】 アンサ187世界の中世英霊 願いは受肉して何不自由ない平穏な暮らしをする事 マスター:ヒロフミ 立場:流離のバルタン星人 幸運:A 【スキル】 ≪宇宙忍者:戦闘支援及び情報収集に関する判定において+10補正 自由行動や戦闘判定に参加しなかったターンの終了時に自動で情報収集判定 本来ならバルタン星人としての技能も持つが異世界漂流時のダメージで使用不能≫ 【備考】 アンサ214世界出身のバルタン星人 突然出現したブルトンの四次元空間に巻き込まれ多元世界へ漂流 願いは元の世界へと戻る事 + キャスター陣営 サーヴァント:アルパオール=メビク=スーエドムサ 属性:秩序・善 基礎戦闘力:100面ダイス 筋力D 耐久D 敏捷D 魔力A 幸運B 宝具A 【スキル】 ≪道具作成:B+ 魔法具の作成が可能 工房設置後なら生成物のランクが1ランク上昇する 1ターン中、動向判定終了時まで出番が無ければ自動判定 後半の効果を使用する場合は他の自動判定を行う事は出来ない≫ ≪陣地作成:D 魔法具の作成などに適した工房の作成が可能 1ターン中、動向判定終了時まで出番が無ければ自動判定 後半の効果を使用する場合は他の自動判定を行う事は出来ない≫ ≪闇祓い:A 闇に対抗できる程の強力な魔法を用いる事で戦闘及び各種判定に+30補正 その特殊な魔法系統ゆえに通常の魔術以上に幅の広い運用が可能なのが特徴 ただし、このスキルは対魔力スキル発動のトリガーとなり場合によっては不利となる≫ ≪沈着冷静:C いかなる時も冷静さを失わず精神系補正に+15補正≫ ≪魅惑の色香:- その色香ゆえに不審者などに狙われやすい≫ 【宝具】 『もう一つの杖(ベルナデッタ) ランク:A 種別:対人宝具』 優れた魔法使いでアルパオールの右腕であるベルナデッタを召喚する宝具 基礎戦闘力は100面ダイスで≪闇祓い:A≫≪調理技術:A≫スキルを所持している 彼女はあくまでアルパオールの右腕であり令呪も効果が無いため運用には注意が必要 【備考】 アンサ293世界の未来英霊 願いは特にないがマスターを導く事が一先ずの目的 マスター:ヒイラギ・チャン 立場:放浪の女戦士 幸運:EX 【スキル】 ≪時間停止魔法:100の魔力を分割消費する事で時間を止める事が可能(サーヴァントが居なければ200) 1度の行動に付き50面ダイスを振って魔力を消費し、0になるとその日は再発動不可(日を跨ぐと回復) また、停止中の物体を破壊出来ず(移動は可能)、自分以外は時間停止中動けない≫ ≪危険察知:A+ 自らに迫る危険を感知する事が可能で奇襲察知などに+30補正 時間停止魔法と併用する事で判定を行わず回避する事が可能≫ ≪気配遮断:D 隠密行動に+10補正、暗殺行動時は+5補正 1ターン中、動向判定終了時まで出番が無ければ自動で情報収集判定≫ ≪放浪の女戦士:戦闘支援に関する補正+30≫ 【備考】 孤独に放浪を続けている時間停止能力を持つ女性 前回の戦いで異世界に飛ばされた事で精神的に成長した 今の彼女の願いは仲間達の居る世界へ戻る、もしくは居場所を見つける事 + バーサーカー陣営 サーヴァント:サーバル 属性:秩序・悪 基礎戦闘力:100面ダイス 筋力D 耐久D 敏捷D 魔力A 幸運A 宝具 【スキル】 ≪狂化:EX 理性を犠牲に尋常ではない強化を行い戦闘判定に+50補正 なおサーバルは言語こそ話すが思考が世界の破壊と支配に固定される ステータス偽装時は狂化のランクはE-として表記される≫ ≪偽装術:A- 自身を無害な存在に見せつける術を習得しており偽装判定に+30補正 ただし、強い意思を持つ者に対しては効果を発揮しない 偽装時は交渉術スキルとして表記される≫ ≪扇動:A 他者を扇動し思考を誘導する事に長けており教唆や交渉などに補正+30 また自身の支配下と置いた者に対しては同ランクのカリスマとして機能する 偽装時はカリスマスキルとして表記される≫ 【宝具】 『奇跡の聖女(セイント・オブ・サーバル) ランク:B+ 種別:対人宝具』 周囲が望む奇跡を実際に起こした逸話が具現化した宝具 この宝具は自分への信仰心を糧に現実的にあり得る奇跡を引き起こす …が、その奇跡を目の当たりにした者は完全にサーバルの虜と化してしまう 非常に強力な宝具ではあるが群衆レベルの信者を集めるなど事前準備が必要となる 1ターン中、動向判定終了時まで出番が無ければ自動で布教や仲間への洗脳を行う ≪破滅の序曲(レクエイム・オブ・サーバル) ランク:A+ 種別:対軍宝具≫ 敵対する陣営が勝手には崩壊した逸話が具現化した宝具 動向判定終了時に出番が無かった者に幸運判定を行わせる 判定に失敗した者は下らない理由で仲違いや内輪揉めを起こす この宝具は上記の『奇跡の聖女』が完全に遂行された場合にのみ発動出来る 【備考】 アンサ121世界の中世英霊 真の力を取り戻した上で再び世界に破滅の賜杯を齎すのが願い マスター:ソナー・クリオネ 立場:魔術使い 幸運:E 【スキル】 ≪一流魔術師:戦闘支援や魔術に関する判定に補正+30 自由行動や戦闘判定に参加しなかったターンの終了時に礼装作成判定≫ ≪真実の魔眼:彼女の周囲で嘘を吐いた者に苦痛を与え、嘘を暴く異能 彼女はこの力を制御できておらず如何なる場合においても発動する≫ ≪電撃魔術増幅礼装:一度だけBランク以下の対魔力を無効化できる≫ 【備考】 ダウナーながら仲間想いの魔術使い 行方知れずとなってしまった大切な仲間を見つけ出すのが願い + ブレイバー陣営 サーヴァント:ギュメイ 属性:混沌・中庸 基礎戦闘力:100面ダイス+10補正 筋力C+ 耐久C+ 敏捷B+ 魔力A+ 幸運D 宝具 【スキル】 ≪勇者の魂:A 勇者の魂が宿った事により戦闘判定に+30補正 また、本来より魔法の使用制限が短縮されている≫ ≪第二形態:- 無駄を削ぎ落した姿に変身する事で戦闘判定に+30補正≫ 【宝具】 『魔王の片鱗(グリンプス・オブ・ギュメイ) ランクA~A+++ 種別:対人~対軍宝具』 本来であれば魔王となっていたであろう者の有していた魔法が宝具となった物 聖杯の出力によりある程度限定されながらも勇者の魂により補強が為されている ≪極大強化魔法L:1日に一度まで特定の判定に+80補正する事が出来る≫ ≪重力魔法:大軍を纏めて攻撃する事が可能で戦闘時、敵全体に-10補正を与える≫ ≪運命操作魔法:1日に一度まで戦闘以外の自身が関わる判定失敗時に再判定が可能≫ ≪未来予知魔法:奇襲等を受けた際の察知判定に常時+30補正を得る≫ ≪極大回復魔法:3日に一度まであらゆる負傷を治癒させる事が可能≫ 【備考】 アンサ262世界の中世英霊 挫折により迷走してしまった人生をやり直す事が願い マスター:ライガット・アロー 立場:一流魔術師 幸運:EX ※黒幕 【スキル】 ≪一流魔術師:戦闘支援や魔術に関する判定に補正+30 自由行動や戦闘判定に参加しなかったターンの終了時に礼装作成判定≫ ≪器物調整:破損した配下の修理を行う事が出来る また、素材さえ手に入れば新しい配下を作りだす事も可能 1ターン中、動向判定終了時まで出番が無ければ自動判定をする事が出来る≫ ≪アルトリア:リザが遺した人形をライガットが改修した物 1体しか残っていないため戦闘に参加する事は出来ない しかしその精巧さゆえにDランク相当の諜報スキルを所有している 1ターン中、動向判定終了時まで出番が無ければ自動で情報収集判定≫ ≪アルファ:リザが遺した魔獣をライガットが改修した物でEランク相当の戦闘力を持つ Eランク相当の気配感知スキルを所有し、聖杯を対象に捜索判定が可能 1ターン中、動向判定終了時まで出番が無ければ自動判定をする事が出来る≫ ≪ゾンビ化薬:服用した者は生命力を失い死亡したかのように見せる事が出来る ただし復活後は知性とスキルを失い、Cランク相当のゾンビと化す≫ ≪破滅の鏡:リザが遺した呪いの鏡で未来を映し出す事が出来る ただし、使用者は代償として精気を吸われ腐っていく この代償は不可逆で進行度によって重篤な影響が発生する 鏡そのものに意思があるが自力では会話ぐらいしか出来ない≫ 【備考】 キャッスルロック出身の魔術師 死んだ母と以前の戦いで失ったリザを取り戻す事が願い
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1099.html
474 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/11/11(日) 03 48 19 「敵ライダーの足止めを願いたい」 十字砲火からの脱出の瞬間敵が見せた突撃、それを考えれば戦列で止めるのは至難だ。 包囲を続ける敵を早期に撃破してその後敵を攻撃する案も考えたが、早期に倒せる保証はなく、仮に倒せたとしてももう一方に逃げられる可能性を考えれば、それは却下するべきだと判断した。 更に言えば、敵の足止めをしてもらえばその間に狙撃する事だって可能だろう。 その為の戦力を出し惜しみするつもりはなかった。 「なるほど、足止めね」 足止めと言う言葉で、何を考えているかは推測できたのだろう、シャリフは大して逡巡せずに頷いた。 「それじゃあ精々、こちらを巻き込まない程度に援護を頼むわね」 それだけを言って、音の方角にK1200Rを加速させ、ジェネラルの視界から消えた。 何かがあったというわけではない。 パスは正常で、魔力供給も問題は無い。 だが、漠然とした不安があった。 しようと思えばいつでも可能であったはずの念話が途切れているという事実があった。 新たに関わる事となった聖杯よりも歴史の古い――とはいえ、その歴史は終わっているのだが――冬木聖杯から招かれた故か、共に暮らしてきた時間の長さ故か、敵を追い殲滅するという作戦以上に、主の身の安全の確認を優先させた。 敵マスターの安全が確定したにも関わらず、敵は迫ってくる。 この速度域に、Y2Kの最高速度に迫ってくる。 のみならず敵は前方から現れ、進路の妨害を目論んでくる。 それは信じがたい事だ。 試したわけではないが、この速度域は敏捷判定でAを誇るライダーをして追跡不能であると断ずる事の出来る。 これが峠のように狭く、曲がりくねった山道であれば追跡は容易であったろう。 だがここは直線の道路、市街地である。 本陣で予測したとおり、敵の戦闘力は大したことはない、妨害を目論んだ敵の攻撃、その尽くを弾き、釘剣を突き刺し、後方に投げ捨てた。 だがその数秒後には進路上に現れ、再び妨害する。 何度続けても立ち塞がる、その事実はひたすらに不気味であったし、それが何かを目論んでの行動だとすれば焦りさえ生まれてしまう。 その思考が隙を生んだのか、それとも連続する攻撃によって気付かぬ程度に集中力が失せていたのか、ついには敵の一撃を完全には弾けず、バランスを崩し、その結果軌道が逸らされた。 正に矢のように、最高速度で市街地を疾走していたバイクの軌道が横に逸らされれば、待っているのはビルやガードレールとの衝突である。 それを理解し、全力で挙動を修正する。 敵の速度は尋常ではない。 この機体から降りる事になれば、恐らく間断のない攻撃により数分はこの場に留められてしまうだろう。 とはいえ、彼女自身の敗北はまるで考えていない。 だが戦術で勝利しようと、戦略で勝利をしなければ意味はないのだ。 衝突は免れたが、数度の回転を加えられたY2Kは完全に停止し、周辺は灼けるようなゴム臭が満ち、更に白煙は焚火の煙のように路上に上がった。 「やはり離れるべきではなかった……」 後悔はある。 だがこの後悔は洗い流せる物だ。 「サクラ……すぐ行きます、無事で居てください」 そう決意を新たにした直後、足音を聞いた。 音の方向へ視線を走らせる。 敵の本陣で見かけたような体躯の、和服を着た少年の姿があった。 その姿は小柄ながら、腰に下げた一振りの直刀は歓迎できる物ではない。 そして和服の色や模様は、彼女にとって『見慣れた』物であった。 勿論、実物を手に取ったわけではなく、あくまで書物などからの知識に過ぎない。 だがそれは余りにも有名に過ぎ、彼女が目を通した数多くの物語の中で幾度も主役となり敵役となった物だ。 「新撰組……?」 その言葉に応えるように少年が抜刀する。 抜刀し、構えたその姿は武士そのものである。 そして驚くことに、その姿に血糊も、それどころか汚れすら無い。 あれほどに突き刺したというのに、怪我一つしていないというのだろうか。 「私に関して問うならば、然りと」 少年が僅かに口を開く。 実際の実力はどうあれ、この少年が『新撰組』であり、ここが『日本』であるならば、戦闘能力は上方修正されているだろう事は容易に想像が付いた。 なれば―― 停滞:何かを気にしながら戦うわけにもいかない 突破:まともに相手をせず、その場を逃げ去ることに全力を尽くす方が賢明だ
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1103.html
826 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/11/29(木) 04 31 59 回避に重点を置き、下がりながら戦うべきだろう。 どちらにせよ速度の面で勝つ見込みはなく、だが引き替えに至近での小回りという点での優位を得たとも言える。 更には敵が遠距離武装を仕舞ったことからも、接近するのは愚策という見方も出来る。 なれば狙うのは敵の接近に合わせたカウンターの一撃が最善か。 そこまでを思考し、更に斜め後方に下がる為に地面を蹴る。 その蹴った力が身体を後方へ弾き飛ばす直前、男の笑みを見た。 『しまった……!』 元より策と呼べるほどの事ではなかったが、失策を理解するまでに要した時間は僅かだった。 即座に重力レベラーを用いて地面に足をつける。 だが即座に解除したとはいえ、己に掛かる重力を数倍に調整したが故に、僅かに直後の行動は鈍る。 距離を取ったと理解すると同時の反転、それが何を意味するかは言うまでもない。 むしろそこを失念していた己の迂闊さに歯噛みせざるを得ない。 急速に離れていく伊藤惣太を名乗る吸血鬼の背中を追うが、その結果など分かり切っている。 重力レベラーを用いての水平落下も試みるが、それとてレベラーの出力が足りず、やはり追いつけはしない。 背中がコーナーに消えていくのを見送りながら、僅かに舌打ちをする。 だがそれと同時、別のエキゾーストノートが耳に入ってくる。 そのエキゾーストが何による物かはすぐに理解できたし、その向かう先も大凡理解できた。 「逃がしはしないわ……」 インカムに声をかける必要すらない。 レベラーの出力を落とし、1Gを維持してビルの側面に着地する。 そのまま音の方へ走り出し、水平方向に跳躍する。 驚愕の視線を投げかけられるが、そのまま構わずバイクの上に着地する。 その存在に気付き、誰なのかを理解するまでの時間がもう少し長ければ恐らく攻撃していただろうが、幸いそのような事態にならずに済んだ。 「無事だったようね」 「ええ、特に問題はなく」 何をやってたのかという疑問が視線から感じ取れるが、それは無視することにした。 「中枢の破壊は?」 「一応それらしき人物を追い出しました、逃げられはしましたが通信機材らしいものは破壊しておきました」 それはどちらかと言えば失敗と言えるのではないか、という事もそうだが、気になったことは別にあった。 「不機嫌ね、何かあったのかしら?」 「……話したくもありません、それよりも、どうする気です?」 突入の際に見てしまった光景は、正直凄すぎて思い出したくはないというのはライダーの正直なところだ。 気を取り直し、互いの情報を簡単に交換する。 その間にエキゾーストノートと銃撃音が聞こえてくる程に、戦場に近付いているのが分かった。 「なるほど……ではどうします? その惣太という吸血鬼を追うのは確実としても、私もそう時間を取るわけにもいかないようですし」 ライダーは、得られた情報から己の直感の正しさを理解した。 「そうね、ならば――」 星と光:「それぞれの目標を果たすことにしましょう」それだけを言って飛び降りた 砕く者:「一度近くを通過して、直接仕掛けるわ」短機関銃を手に取った 螺旋迷宮:「ビルの近くを通過してくれれば、あとは自分でやるわ」 interlude―― 聖者と魔女:その光景を見据える二つの影があった 神と暴君:その光景を見据える二つの影があった
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/690.html
202 名前: 隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM [sage 五日目・昼:帰り道] 投稿日: 2007/04/04(水) 05 06 35 「おや、士郎ではないですか」 大きな荷物を抱えたライダーが正面から歩いてきた。 しかも商店街のエプロンを羽織ってである。 「あれ? ライダー、何でここに?」 確か今日はバイトの日ではなかったし、それに自転車で『遊びに』出掛けた筈だったが。 「大した理由ではありません」 素っ気なくライダーは答える。 「偶々通りかかったところ、昨日の『S市の事件』で病院に搬送された親族の見舞い、と言うことで人手が足りていないと言うことでしたので」 人目を気にして直接的な物言いはなかったが、伝えたいことは伝わった。 「なるほど、それでせっかくだから手伝う、と言うことか」 そう言うことなら自分も手伝った方が良いだろうか。 「士郎は買い物でしょう? 私一人でも十分にこなせる事ですからお気になさらず」 そう言って30キロはありそうな米袋を所定の位置に置いていく。 「いや、そうは言ってもな」 「士郎、優しいのは良いことかも知れませんが一緒にいるサクラ達のことも考えてあげないのですか?」 そう言いながら、ひょいと木箱を抱え上げる。 その隣では顔馴染みの米屋と魚屋が感謝しながら別の荷物を運んでいる。 「ああ、いや、考えてはいるんだが……」 「ならば迷うことはないでしょうに……そうそう、言っておくことがありました」 「ん? なんだ?」 「いえ、今日のお礼、と言うことで今日の帰りに冷凍物ですが幾つか魚を頂けるようでしたので、なにかリクエストはありますか?」 料理をするのは士郎達ですので意見を頂ければ、とライダーは続ける。 「ああ、そうだな……桜、なにかあるか?」 「え? そうですね……この時期なら真鯛とか真鰯とかどうでしょう? お刺身なら片口鰯とか……」 頭の中で簡単に魚を使った献立を思い浮かべてから答える。 マダイもマイワシもキロ数千円する比較的高価な魚だが、貰えるならばと二人とも遠慮は余りしない。 「真鯛とか真鰯とすると……炊き込みとか刺身、薩摩揚げがいいか?」 「そうですね、でも真鯛が丸ごと一匹貰えるなら塩釜焼きとかに挑戦してみませんか?」 「ああ、それは良いかもしれないな、やり方は知ってるけど実際作ったことはないものな」 ノインがひょっこりと身を乗り出した。 「普通の料理ならサワラとかあると良いんじゃないかな?」 その言葉に視線が集まる。 「……ノイン、料理できるのか?」 「……多分、出来るよ? 美味しいと思う」 自信なさげに言葉を初め、言葉の最後ではえっへんと胸を張る。 その姿はちょっとだけ心を和ませた。 そして、料理が出来るというのにも驚いた。 「それじゃあ、夕飯の時にでも手伝ってくれるか?」 「うん、いいよー」 ノインが腕に絡みつく。 「それではいただけるならばその三種を頂いておきます」 「ああ、わかった、楽しみにしてる」 「ええ、それでは」 ライダーは重そうな木箱を幾つも重ねて軽々と歩いている。 その姿はちょっとだけ羨ましい。 「それじゃあ、買い物をして戻ろうか」 終わりかけていた醤油の瓶やジャガイモを、それから魚料理にあわせた食材も幾つか買い込んだ。 帰り道で―― 逆襲のあかいの:鼻歌交じりに歩く遠坂を見つけた フルアーマー百式:緊張しながら歩くルヴィアとジェネラルを見つけた 仮面ライダーフルフェイス:アイドリング状態で遠くを見つめるライダーを見つけた ネハンゲリオン:幸せそうに鯛焼きを食べている一成を見つけた 投票結果 逆襲のあかいの:1 フルアーマー百式:2 仮面ライダーフルフェイス:1 ネハンゲリオン:5 決定
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/647.html
413 名前:隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM [sage 五日目・朝:藤ねえ跳躍] 投稿日: 2007/02/19(月) 04 52 46 最初に動いたのはやはり虎ッ! ノインに寄りかかるような膝立ちの姿勢そのままに跳躍して飛びかかる。 「膝立ちのままの姿勢でジャンプをッ?」 先程から居間にいた全員が驚きの声を上げる。 そんな中飛びかかられるであろう衛宮士郎は、愛すべき家族のそんな姿を受け入れてしまったことに気付いて「ああ、俺も精神的に成長したな」とぼんやりと思った。 だが、そんな感慨に浸っている余裕はない。 今手元の盆に乗せられているのは味噌汁である。 簡単な衝撃で中身を溢して大変な事になるであろう事はすぐに想像できる。 咄嗟に身を屈めて茶の間の脇に盆を置く。 それは結果として回避となった。 急に動いた為にお椀の一つから汁が溢れかけ、表面張力で踏ん張って戻った。 ぎろりと方向を修正する。 「ふ、藤ねえ、目が据わってるぞ?」 それどころか息を荒げて前屈みになり、両手を頭の高さまで上げて今にも襲いかかろうとしている。 「しーろーうー、とうとうやったわね……」 ふふふと含み笑いを漏らしながらじりじりと間合いを詰めてくる。 「な、何のことだ藤ねえ? 良く分からないが誤解だと思うので何をどう考えてどういう答えになったのかを、順序立てて分かるように言ってくれ」 噛んで含めるように距離を離しつつ宥めかける。 「ええぃ、わからいでか、神妙に縛につけーい!」 って、早ッ! しかも部屋の端に追い詰められてミル・マスカラスばりのフライングクロスチョップは、どうにも避けようが 考えている途中で喉に交差した腕が直撃した。 呼吸が止まる。 そしてそのまま二人して倒れ込む。 「いてて……」 呼吸が戻り、目を開けると、思い切りマウントポジション状態でのし掛かる藤ねえの姿があった。 なんだか今にも殴られそうだ。 「藤ねえ、事情を説明してくれ、頼むから」 「必要?」 なんだかもの凄いドス効いてます。 今すぐにでも黒いオーラとか放ちそうです。 「必要、俺には何も覚えがない」 ふぅーと溜息一つして人差し指を立てる。 「いい? 士郎、誘拐って犯罪なの、未成年者略取なの、法定刑は三ヶ月以上七年以下の懲役なの、ここまでは分かる?」 「勿論」 法定刑云々は知らなかったけど。 「じゃあ何でそれをやっちゃうの!」 「……藤ねえ、それ誤解」 確かに誤解されやすい状況とか格好だったりするんだけど。 「騙されまっせん! 瞳ちゃんは切嗣さんの娘さんだしなのはちゃん達は遠坂さんの親戚さんだから良いとしてもこの子はどう考えても無関係の子でしょ!」 確かに保護者も居ないし、切嗣の娘だって言っても外見年齢的にはどう考えても無茶だしなあ……まあ、信じられている話も嘘なんだけど。 「順を追って話すから、とりあえず離れてくれ」 マウントポジションでは落ち着いて話しも出来ん。 呼吸が荒い藤ねえを、ライダー二人がテーブルまで引きずっていってくれた。 朝食は始まり、朝食の場で説明という名の軟禁が一段落する。 勿論説明の間は水すら飲ませて貰えなかった。 昨日打ち合わせたとおりの説明ではあったが、どこかに矛盾がないか、それを指摘されないか冷や冷やした。 「……なるほど、ね」 疑いの眼差しを崩さなかった藤ねえが目を閉じ、軽く溜息をつく。 この反応からすれば一応は信じて貰えたらしい。 「つくづく士郎って貧乏籤引くわね……」 「仕方ないだろ、困ってる子供を見捨てるなんてできないしさ」 「ま、そういう事情なら仕方ないわね……」 溜息をもう一度。 カンターレ:「それで、士郎は今日どうするの?」 マジョーレ:「それはそれとして士郎、もう一つあるんだけど」 投票結果 カンターレ 3 マジョーレ 5 決定
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1069.html
48 :隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM:2007/08/08(水) 04 44 41 「みんなのまえで、ちゅーって、してください」 『思いっきり』という意味のジェスチャーと共に桜がそんなことを言い出した。 「……え?」 それはつまり……みんなの前で思い切りキスをしろと、そういうことだろうか。 「それで、先輩の一番が私なんだって、みんなの前で見せてください、そしたら先輩が何したって許しちゃいます」 ……今のは取りようによっては凄い爆弾発言じゃないだろうか。 いや、それはそれとして。 別にそう言ったことに抵抗がある間柄ではないし、そう言うことも一度や二度ではないのだが、みんなの前でというのは……流石に抵抗がある。 桜との関係を秘密にしているわけではないが、みんなの前だぞ? 藤ねえは居ないにしても、遠坂とか……いや、それだけじゃなく今は小さな子供もいるんだぞ? 教育的によろしくないような気が、するんだが…… 実際の所は、もっと問題になる行動を見られていることは、知る由もも無かったのだが。 「嫌、ですか?」 「嫌ってわけじゃないけどな、今この場でってのじゃ……駄目か?」 「それじゃみんなに伝わらないじゃないですか……そりゃいつでもして貰いたいですけど、それだけじゃ駄目なんです」 つまり、みんなの前でやらなきゃ満足しない、と言うことか。 まあ、桜が心配になる理由も分かるし、自分にしても同じ事が起きたら似たようなことを考えていたかもしれない。 それに、みんなの前でやると言っても見せつけてからやるわけでもないだろうし……こういう事の原因を招いたのも自分だ。 軽く息を吐く。 「分かった、多少気恥ずかしいけど、桜が心配になる理由も分かるしな」 ぱっと、桜の顔が喜びに満ちた。 たったそれだけで、この決断に意味があったと思えて来る。 そんなことを考えていたら、桜の唇が唇に触れた。 「それじゃ、居間で待っててください、すぐに片付けちゃいますから」 「あ……ああ」 ……今の不意打ちは反則だと思う。 熱に浮かされたような頭で居間に戻ると、特集が終わり、すぐ後の映画の解説が始まっている。 そろそろ映画が始まるらしい。 見渡してみれば座る位置やテンションは各々違いながらも女性陣は各々でテレビを見据えている。 男性二人は……部屋の隅でまた将棋を指している。 盤面の状態はパッと見た限り拮抗状態で、形成はどちらかに有利不利という物はなく、長期戦になりそうだ。 とりあえず台所の近く、いつもの場所に座り、テレビを見ながら桜を待っていると、桜がエプロンを脱ぐ音が聞こえてきた。 なんだか妙に緊張してしまう。 「……どうしたの、士郎? ソワソワしてるけど」 何か思うところがあったのか、もしくはそれほどに挙動不審だったのか、ノインがテレビから目を逸らしてにーっと歯を見せて笑ってみせた。 その笑顔はなんだか猫科の動物を思い起こさせる。 「い、いや、何でもないぞ……あー、ほら、そろそろ映画始まるぞ」 焦りを打ち消すようにノインに言うと、素直にテレビに視線を戻す。 じっと見られていたら、桜とのことも見られたりするわけで、それはそれで心臓に悪いと思う。 映画のコマーシャルを眺めていると、不意に腕に柔らかい感触が生まれた。 視線を走らせると、桜が腕を搦めて幸せそうに目を閉じている。 ……そんな顔をされたら、言われるまでもなく唇を奪ってしまいそうになる。 即断即決:……よし、奪ってしまおう 状況確認:その前にまず周囲を確認してから 平穏無事:もう少しこのままで居よう
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/632.html
177 名前:隣町での聖杯戦争 ◆ftNZyoxtKM [sage 四日目・夜:思い返す光景] 投稿日: 2007/01/23(火) 04 05 28 膝立ちの姿勢で胴体を狙う。 右膝を床につけ、左の爪先を敵へ。 立てたままの左足に魔力を通し、次の行動を瞬時に起こせるように準備する。 胴体では致命傷にならない、故に次に行うべきは相手に対応させる間もない近接戦闘だ。 ちらりとベルトに挟んだままの莫耶の様子を見やり、存在を確かめ、視線を敵に戻す。 睨み付けたのは胴体にある身体の中心、その奥にある心臓。 『人を指差す』ことを無礼だとする常識のある場所は、世界中かなりの地域に存在するという。 そして特に北欧においてその風習は強いのだが、その理由は魔術である『ガンド撃ち』にあるという。 彼自身は知らないが、倫敦の時計塔でも指差すことで相手を呪うその魔術が存在することが広まってしまった証拠であるという説もあるらしい。 指差すように拳銃を向ける。 放たれるのは魔術に非ず、鋼鉄の弾丸なり。 弾幕が再開される瞬間、発射音に紛れるかの如く、弾丸は発射された。 その瞬間、思考を炸裂させる。 弾丸の軌跡を目で追い、同時に強化を発動。 立ち上がるのと最初の一歩は同時に、そして次の一歩で最高速に達する。 両手で構えた拳銃は左だけで握り乱射する。 痺れた左手での射撃に精度は期待しない。 空いた右手でベルトから莫耶を抜き、斬りかかる。 室内に絶叫が木霊する。 機関銃の弾幕に遮られ拳銃の発砲音は聞こえず、男はその身に銃弾を受けた。 痛みが内臓を焼いていく。 だが蹲るわけにはいかない。 それは己の死を意味する。 倒れ込みながら傍らのM16を手に取り、銃口を向ける。 木霊する絶叫を耳に、自らも咆えた。 敵が咆えながら連続でトリガーを引く。 三点バーストの弊害か、弾幕を瞬間的に張ることができない。 だがそれは慰めにもならない。 銃弾が後方へ飛び去る中での突撃は恐怖を招き、最中の一発が拳銃を構えた左手を撃ち抜く。 落ちそうになる左手を振るい、残り少ない弾丸ごと拳銃を敵に向かって放る。 空中でザウアーが弾ける。 弾けた一発は軌道を逸れ、肩口を掠めて消え去る。 腰に机が当たり、倒れ込む身体が止まる。 引き金に込めた力を抜く。 ――ま、良いさ 男は微かに笑う。 剣を振り上げる。 それと同時、銃口の下、M203グレネードランチャー 擲弾発射機 から、擲弾が放たれた。 剣を振り下ろした直後、衛宮士郎の真後ろで擲弾が弾けた。 衝撃波と破片が背面に突き刺さる。 吹き飛ばされる感覚。 破片が突き刺さる感触。 背中が削り取られる感触。 だがそれでも意識は消えず、込められた力も失せず。 吹き飛ばされながらの莫耶の一撃は、男の脊髄近くまでを切り裂き、深々と突き刺さった。 倒れ込むように左膝で着地し、身体が弾ける。 続く右足で思い切り床を蹴り、己の慣性を止め、反転する。 相打ち覚悟で自らも衝撃と破片を受けたのだろう。 ぐらりと揺れた敵の身体を目掛け、飛びかかる。 その手には何もない。 手にした剣は身体に深々と突き刺さっている。 「っ……干将!」 故に夫婦剣のもう一対を呼ぶ。 衛宮士郎の力では引き抜くことさえ出来なかった一刀が、意志ある者の如くあっさりと壁を突き破り、飛翔する。 音速を超え敵へ向け飛翔する一刀を、手に掴み、勢いを制御する。 揺れた身体を、首を掴んで床に押し倒し、再び剣を振り上げた。 狙ったのは同じく心臓。 振り下ろす剣先。 「――あ」 その瞬間、『あの瞬間』の光景が浮かんでしまった。 無意識に、であろう。 心臓を抉る剣先は逸れ、左腕を床に縫いつけるに止まった。 そして僅かな静寂が訪れ―― モルトリブレ:「甘いな」男が呟いた ビターピース:「私の負けか」男が呟いた 投票結果 モルトリブレ 4 ビターピース 5 決定