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【このページのタグ一覧】 フリーマーケット 朝市 蚤の市 路上販売 露店 【モナギコAAポーズ集@WIKI内類似・参照ページ】 縁日→【イベント】/冠婚葬祭/祭り 【キャラ別分類表】 三頭身モナー体型モナー体型/裸体 モナー体型/着衣 ギコ体型ギコ体型/裸体 ギコ体型/着衣 モナギコ小型モナギコ小型/裸体 モナギコ小型/着衣 ドクオ体型 八頭身八頭身男性体型八頭身男性/裸体 八頭身男性/着衣 八頭身女性体型八頭身女性/裸体 八頭身女性/着衣 八頭身小型八頭身小型/裸体 八頭身小型/着衣 特殊体型AA 拡大AA拡大AA/裸体 拡大AA/着衣 関連便利AA 【収録AA】 三頭身 モナー体型 モナー体型/裸体 【職業】/サービス/販売/露店 [SPLIT] |1匹300円| ∈(・ω・)∋ |____| | ̄ ̄ ̄ ̄| || |____| || ∩_∩ G|___| ( ・∀・)∩ ⊂ ノ ) _ ( (_) (_)∧_∧ ∧_∧ ∩_∩∧_∧ ∧_∧ ∩_∩ (∀` ) ( ) ( )( )( ) ( ) ( ∧_∧( ) ∧_∧( ∧_∧( ) ∧_∧ ( )∩_∩ ( ) ( )∩_∩ ( ) ( )( )( )[SPLIT]__i,,,,__i,,___.,,__i,,_____i,,,,__i,,__人_i,,,,__i,,____i,,,,_゙l__i,,,,__i,_i,,____i,,,,_゙l__i,,,,__i,,__i,,,___i_,/ `、,___i___i,,,,__i,,___,_i,,,__i,,____i,,,,_ ._i,,,___ ,,,i,,,,_ ゙l,,__i,,___i,,,,__i,,____i,,, /V\_,_i,,,,__i,,__/__i,,,,__i,,__. . . . . . ゙l__i,,,,__i,,___i,,,,__i,,__人_i,,,,__,,__i,,,___i_ (・-・ )___i,,,,__i,,___,_i,,, ∧_∧_i,,,,_ ゙l,,__i,,,____ /■\__i,コニiニニiニニiニニiニU U )ニニiニニニニiニニiニニニi (´く_` )ニiニニiニニiニニiニニiニ.(´∀`* )ニニiニ . / ̄ ̄ ̄ ̄(_⊂二_)" ̄ / ,,/ ̄ ̄ ̄ ̄ ∪ ∪ ) ̄'''/ / ̄ ̄ ̄ ̄と ヽ ̄ ̄ / [二二] θ Ψ /wii/§ § § (__(_,,⊃ /、 ./ ζζζ と_と_ノ、_)() (). / |__;;;| __ (o゚。) / / l=- l=- l=- l=- /,,_ / ○○ l二二二l ΥΥΥ/ ⊿⊿ 〈;;;;;+〉 / / жжж (*)*)*)/vv/ ○○○ |_(゚д゚)_| УУУ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∧ ∧Σ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,,...,, ̄ ̄∧_∧ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ,,_ (( (゚* ) _wii,, (∀・ ;) )) ,,,...wii (( ∧_∧ /^ ハ Α_Α )) vv,, ( ) ∧ ∧[SPLIT]__,i__,,i__;;,i_,_i_,_i__,,;_i_,i_,,;_i_,,;_i__,,;_i__,___i___i,,,,__i,,___,_i,,,__i,,____i,,,,_ ._i,___,_i,,,__i,,____i,,,,_ __i,,,,__i,,_.,,_i__i,__i,,,,__i,,___.,,__i,,_____i,__i,,,,__i,,___.,,__,,i,,,,__i,,___ノノノノノノノノノノノノノノノノノo) ,,,i,,,,_,__.゙∧__∧__i,,_,,,,_i_.____i,,_,___ | |ニニニ[ww]ニニニ|;,ノ|,,,__i__,(;´∀`),_i,,,__i,,__i_;コ(;;;w;;;;;)iニ|;| vvv | l |ニiニニi_,と ○と)ニiニニiニニiニニ (´д`)´゙ |;| ` ̄´ | l |v, / ̄ ̄´| l l ̄ ̄ ̄ / / ( つ(゙)u |;l. | l | / (_)_) / /◆□と) /|;| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|l |,;' / γ゚; 彡彡彡〃〃〃 / /<二l=/_,|;|_______|/ ,/ ナロォ!巛巛 y'y' / / ̄ ̄ ̄ wii,,"'" "''wjiwji  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄[SPLIT]|¦\_|┐//田\// / / / / / / ̄\|∥ .|瓦 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|¦ .|‐┘[] [] [] [] [] [] [] [] []|¦ .| ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|¦ .|Y⌒Y⌒Y'(´∀` )< 冷蔵庫を買って欲しいモナ|¦ .|.| | | ( ) \___________|∥ .|.| | | | | | _ | ̄ ̄ ̄| ||¦/ ̄ ̄ ̄ ̄(_(__)/|_ .| 巳 | |←20万 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/./|_...| ̄ ̄ ̄| |  ̄|/ |___|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄[SPLIT] モナー体型/着衣 【職業】/サービス/販売/露店 現在収集中 上へ ギコ体型 ギコ体型/裸体 【職業】/サービス/販売/露店 [SPLIT] _________ ノノノノノノノノノノノノノノノノノo) | |ニニニ[ww]ニニニ|;,ノ| |;|⊆ ∧∧ iii | l | |;| (゚Д゚,,) | l | |;l.(_,,),)∧∩@ 爾ω | l | |;| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|; |,;'´ |;|_______|/ wii,,"'" "''wjiwji[SPLIT] .____ ∬ ピィィィィィィィ ____(・ ) ___□ -(石焼いも)--- |~~~~~~~~~~~~~~~|~ /  ̄ ̄ ̄// ̄ ̄.|| ||△・┓ | / .∧// ∧ ∧|| || g||┃ ∬∫∬ |[/_________.(゚//[ ](゚Д゚ )|| ||.a||┃┳━━┳|.||_ ___|_| ̄ ̄ ∪.|.| ||.s||_=|====|.lO|--- |O゜.|____ |.|_|ニニニニニニニl.||_∈口∋ ̄_l_____l⌒ l.|___ __.| l⌒l_||  ̄ ̄`--' ̄ ̄ `ー' ̄ ̄ ̄`--' `ー'[SPLIT]【物干し竿売り】 __ \\\\\ (・ )> \\\\\ -┴┴-------\\\ /  ̄ ̄ ̄// ̄ ̄.|| |\\\ / ∧// ∧ ∧.|| |\\\\[/_________.(゚//[ ](゚Д゚ )|| |\\\\\.||_ ___|_| ̄ ̄ ∪.|.| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|.lO|--- |O゜.|____ |.|_|ニニニニニニl.||_∈口∋ ̄_l_____l⌒ l.|_____| l⌒l_||  ̄ ̄`--' ̄ ̄ `ー' ̄ ̄`--' `ー'[SPLIT] ギコ体型/着衣 【職業】/サービス/販売/露店 現在収集中 上へ モナギコ小型 モナギコ小型/裸体 【職業】/サービス/販売/露店 現在収集中 モナギコ小型/着衣 【職業】/サービス/販売/露店 現在収集中 上へ ドクオ体型 【職業】/サービス/販売/露店 現在収集中 上へ 八頭身 八頭身男性体型 八頭身男性/裸体 【職業】/サービス/販売/露店 [SPLIT] ノ⌒⌒ヽ __i二二二i (´曲` ) /⌒ ⌒\ ∧_∧ / __ __ \ ( ´Д) ______ (___E^|___ノ γ ⌒\ | カラーモナー \500| /⌒\ /⌒\ / ハ \ \  ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ / イ ヽ | / //\ ヽ、 | ∧_∧ /ー-'""`ーヽ | | / ヽ、ノ ∧_∧∧_∧(´∀` ) | |___ γ / / (´∀`;;;;) ´∀`)と ) .|____( \__ i 、, / / | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ゙-'`ー--' ゝ`ー-''" < .|__________| (_(___つ[SPLIT] 八頭身男性/着衣 【職業】/サービス/販売/露店 現在収集中 上へ 八頭身女性体型 八頭身女性/裸体 【職業】/サービス/販売/露店 現在収集中 八頭身女性/着衣 【職業】/サービス/販売/露店 現在収集中 上へ 八頭身小型 八頭身小型/裸体 【職業】/サービス/販売/露店 現在収集中 八頭身小型/着衣 【職業】/サービス/販売/露店 現在収集中 上へ 特殊体型AA 【職業】/サービス/販売/露店 現在収集中 上へ 拡大AA 拡大AA/裸体 【職業】/サービス/販売/露店 現在収集中 拡大AA/着衣 【職業】/サービス/販売/露店 現在収集中 上へ 関連便利AA 【職業】/サービス/販売/露店 現在収集中 上へ
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前回までのあらすじ シャーリーの機嫌を直せ!3日以内で用意しな! 街中 僕「どうしよう…」 大通りに面したカフェのテラスで呻いた。 今日が期限の3日目だが『気に入りそうなもの』がちっとも思い浮かばない。 先任が上手いこと理由をでっち上げて、3日分の非番を無理やり作ってくれたものの あれこれ悩んでいるうちに3日目の夕刻に近づいてきた。 僕「はぁ…」 あれからシャーリーに会っても話しかけられないどころか目も合わせられない。 日に日に気まずくなっていく。 何か良さそうなものはないかと、この近辺にある『~~屋』、『~~店』と 付きそうな店をハシゴしたが 僕「無いんだよなぁ…」 彷徨った挙句、ここのカフェに行き着いてティラミスを頬張る。 ここの店にとっては良い商売だろう。 僕「あーどうしようもねー」 自分の想像力と緊張感の無さに泣けてきた。どの面下げて基地に戻ろうか。 目ぼしいものが思いつかなくてティラミス食べてました なんて言ったら、確実に先任にどやされる。 僕「ちっくしょー……ん?」 悪態をついて呻いていると見慣れない物が視界に入る。 今まで気付かなかったが、通りの反対側に小さな商店があった。 眼鏡を取り出して掛けてみると、煤けたショーウィンドの向こう側で ガラクタなのか骨董品なのか判別のつかないようなモノが 雑多に置かれているのが見えた。 僕「骨董品…?」 そういえば、まだあの店で探していないよな。 失礼だが、店の構えがみずぼらしくて気付かなかったのだろう。 僕「…物は試しか」 無かったら無かったで正直に事情を話そう。 ウエイターを呼んで代金を支払い、通りを渡ってその店へ入った。 骨董品屋 僕「ごめんくださーい…」 一声かけて狭い扉を開けた。埃の匂いがする。古本屋のような匂い。 奥からシワくちゃの爺ちゃんが出てきた。兎のように丸い目でこちらを捉えている。 多分ここの店主なのだろう。 僕「ここの店の中を見て回ってもよろしいですか?」 数少ないロマーニャ語で尋ねると爺ちゃんが無言のまま頷いた。良いらしい。 許可を貰ったから、4畳半ぐらいの店内を見て回ることにした。 僕「へぇ…」 薬品で変色した蒸留器、縁日で見かけるような紙製の狐のお面、銀色の銃弾、 フラスコ、皆目見当もつかない文字で書かれた牛皮の古本、木彫りの布袋様、瑠璃色のガラスの水差し等々 世界中の雑多な骨董品を、貪欲に集めてみましたと言うような品揃えだった。 僕「あ、すいません。このお盆を見てもよろしいですか?」 蘭鋳の描かれた漆塗りの盆を手に取って訊く。店主が相変わらずの無言で頷いた。 覗き込むと漆黒の水面に僕の顔が映る。漆の下で蘭鋳がまだ生きているような気がした。 狭い店内を2時間ほど見て回ったが飽きることがない。 さっき回った時にはあった物が、いつの間にか違う物になっていたりもする。ただ単に見落としていたのだろうか? 何周か回って時間を忘れかけた頃、ふと目に留まる物があった。それを手に取る。 僕「…兎?」 兎の顔を模した留め具の後ろから、ふわりとした毛皮が生えている。 大きさは目測で5cmほど。 僕「これでいいか」 シャーリーの使い魔も兎だったし。安直な考えで決めた。 お代は幾らか訊こうとしたら、いつの間にか後ろにいた店主の爺ちゃんが 紙に数字を書いて渡してきた。これが値段らしい。 僕「高いのか安いのか良くわからんなぁ」 財布を取り出して提示されたお金を払う。 僕「ありがとうございましたー」 礼を言って店から出ると、斜陽で橙色に染まった街並みと 遠くに501の城塞のような基地が見えた。時間も押しているし早く帰ろう。 借りてきた軍用バイクのエンジンをかけて、基地へ向かった。 自室 夕食と風呂を済ませた後、自分の部屋でルッキーニと過ごしていると ルッキーニ「ねーねーシャーリー、『雑巾オバケ』って知ってる~?」 シャーリー「何だそりゃ?」 聞きなれないことを訊いてきた。 あたしのベットにもぐりこんでいるルッキーニに訊き返す。 今日はここを寝床にするらしい。 ルッキーニ「エーッとね、そこら辺に雑巾とかをポーイってしとくと いつの間にか無くなってるんだって」 シャーリー「ちょちょちょっと待て。それは誰から聞いた?」 おいおいマジかよ。雑巾がズボンに変わる日も近いぞ。 もしそうなってから中佐の耳に入ったら、整備兵の大半が粛清されかねない。 ルッキーニ「う~ん、忘れちゃった!でもなんでシャーリーの顔が赤くなってんの?」 シャーリー「うぇ!きき気にするな!子供は寝る時間だぞ!」 ルッキーニ「え~つまんなーい。最近シャーリーが何か変だよー?寝る前に一人で足バタバタさせてるし」 気づかれてた!もう寝たかと思ってたのに! このままだと墓穴を掘りそうだ。こういう時は シャーリー「よしルッキーニ、寝ろ!寝ないと『雑巾オバケ』が来るぞー」 ルッキーニ「ウニャーァァァ!」 猫のようにひっついてきた。 ルッキーニには気の毒だが、寝付きが悪い時の 脅かす→ひっつかせる→安心させて寝させる の流れには毎回お世話になってる。1時間もすれば寝付くだろう。 シャーリー「0000時に格納庫へ来い、ねぇ…」 夕食後にマーリンを弄ってたら、僕中尉がそれだけを伝えてどこかへ行った。 シャーリー「まるで逢引じゃん…」 口に出してから言葉の意味を思い出して猛烈に恥ずかしくなった。 バタつかせたくなる足を何とかとどめて、時間になるまで寝転んだまま待った。 格納庫 僕「まだかな…」 懐から懐中時計を取り出して時間を見る。零時の鐘が鳴ってから15分。 格納庫から伸びる滑走路を眺めて待っていたが、まだ来ない。 もう寝てしまったのだろうか。 僕「帰るか…」 また明日に渡せば良いか。 ボヤいて夏でも冷たい格納庫の床から腰を上げると シャーリー「…人を呼びつけて勝手に帰るのは酷いよな?」 僕「うぉわ!」 格納庫の通用口から聞こえたシャーリーの声に驚いた。 どこからこんな声が出てくるんだ。 シャーリー「冗談だよ。ところで何の話だ?」 そう言って通用口から歩いて来た。怒ってはいないようだ。 慌てて骨董品屋で買ったものを取り出す。 僕「その…この前はスマンかった!デリカシーも無いこと聞いて…それでお詫びにというか、なんというか…」 シャーリー「おいおいどうしたんだよ、急に…」 しどろもどろで謝って紙袋に包まれたそれを渡す。 シャーリーの手に包みが渡った事を確認して帰ろうとすると シャーリー「えっ、もう帰るのか?」 意外そうに呼び止められた。 僕「その、何だ…あまり長く話すと当直にバレるかもしれないし」 シャーリー「そっか…」 僕「…じゃあ、また明日。おやすみ」 シャーリー「うん。おやすみ」 それだけ言ってそれぞれの自室へ戻る。 仲直りにしては、あまりにも簡単すぎたか?後ろ髪を引かれる思いで自室まで歩いた。 再び自室 自室に戻って紙袋を破くと、中から兎を象った留め具に兎の後ろ足が付いたモノが出てきた。 シャーリー「…ラビッツ・フットか」 窓から差し込む月明かりにかざしながらそれを見る。 リベリオンのバイク乗りでも持ってたヤツが結構いたな。 シャーリー「シャレが効いてんなぁ…」 兎は生き延びる為に、時速80km/hで捕食者から逃げることもある、とどこかで聞いた。 そこから転じて、兎の後ろ足は『生き残る力の象徴・生存の象徴』を表すらしい。 シャーリー「使い魔とお守りを掛けるとはね…」 呟いてブレザーの胸ポケットへしまった。大事にしよう。 服を脱いで、ルッキーニの眠る横で眠りについた。 『後日談』へ続く
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登録日:2009/05/28 Thu 17 00 36 更新日:2024/06/15 Sat 10 47 46NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 お菓子 かすていら ぐりとぐら カステイラ カステラ スイーツ 実は牛乳ではなく抹茶で食べるのが正式な形 洋菓子 甘味 祝福のカステイラ 腹が減る項目 至福 遂に来たシュークリーム 長崎 長崎市 長崎市民のソウルフード 長崎県 食べ物 …想像して欲しい 表面にあるザラメがほどよく焦げて甘さとほろ苦い味が口のなかでとろけ合う そしてすかさず牛乳をゴクリ… 至福の時である ちなみにレンジでチンするとフカフカで美味い そしてそこにすかさずホットミルクをゴクリ… 至福の時である 急いで食べようとして紙ごとガブリ… そしてすかさず牛乳をゴクリ… 至福の時である 夏は冷蔵庫で冷やすと程よい固さでしっとりとして美味い そしてすかさず冷えた牛乳をゴクリ… 至福の時である ただでさえ美味しいにも関わらずチョコチップが入っているものがあるらしい それを当然牛乳と一緒にゴクリ… 至福の時である なんと抹茶味のものまであるらしい 甘さと茶葉の渋い味が口のなかでとろけ合う そしてすかさず牛乳をゴクリ… 至福の時である 時には趣向を変えてシュークリームを食してみよう 芳醇なヴァニラの香りと新鮮な卵の風味が心地よいカスタードと、それを包む軽い歯触りのシュー生地とが溶け合い、えも言われぬハーモニーを奏でる …美味い シュークリームとはこれほど美味い物であったか 初めての経験に衝撃を覚えつつカステイラをガブリ そしてすかさず牛乳をゴクリ… 至福の時である 我々を幸福にさせてくれる合法ドラッグ、カステラの古風かつ優雅な呼び方。 その歴史は古く、室町時代ポルトガルからの宣教師により長崎周辺に広められたとされている。 その為、分類上は和菓子(明治以降に伝えられた菓子を洋菓子とする)。 材料は基本的に卵、小麦粉、砂糖。 このシンプルさが日本でも淘汰されなかった主因である。 洋菓子では牛乳が多く用いられるが、カステイラでは使われないことも牛乳との絶妙な組み合わせが成立する要因だろうか。 この菓子を作り上げた先人達と日本に広めた宣教師達には全力で敬意を表すべきである。 実はカステイラというのは現在私たちが「カステラ」と呼んでいるものが乗っていた皿に描いてあった「城」(castle→castilla)のことだったようだ。 伝道者は皿の模様を指さし、翻訳役は乗っていた菓子をカステラだと思ったらしい。 ルーツとされるポルトガル製菓はパォンデローで、ポルトガル本国において日本へ伝来した経緯は知られておらず、カステラ自体を知らない人もいたという。 なお、スペインのビスコチョが原型であるという説も存在する。 勘違いからカステイラという素晴らしき言葉が生まれたのだった…… もっともこれは諸説のひとつに過ぎず、真相は不明である。 余談だが「カステイラ」と言えば、老舗・文明堂の 「カステラ1番、電話は2番、3時のおやつは文明堂」~♪ のCMを思い出す。 実は全国的に有名な上記のフレーズ。 長崎と兵庫では流れなかった為、知らない人も結構多かったりする。 ちなみに長崎で同様のものは「♪間もなく3時~カステラタイム(ママおやつ)カステラ一番、電話は二番 文明堂のカステ~ラ」 というもので、 兵庫では「カステラ一番、電話は二番、神戸のカステラ文明堂」 とナレーションが入るものだった。 さて、カステラといえばこの絵本を思い出した人も多いのではなかろうか? ぐりとぐら である。 大きなたまごを見つけて、巨大ななべでつくるふわふわの黄色いカステラ 幼心においしそうに見えたものである。 追記・修正はお上品に △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 長崎土産として小学の頃食べた、一口でファンになった -- 名無しさん (2014-01-12 17 27 32) カステイラの名前を忍たまで知った -- 名無しさん (2014-01-12 17 36 43) 昔の人は英語は殆ど読めなかったが耳でほぼ完璧に翻訳してたそうな、スゲー -- 名無しさん (2014-01-12 17 43 56) 抹茶味はほんのり苦いのが凄く美味しい -- 名無しさん (2014-01-12 19 28 12) ザラメがないと物足りない -- 名無しさん (2014-01-23 17 24 57) 蜂蜜も美味しいですよね -- 閲覧者 (2014-02-11 15 09 56) 何故牛乳と合うんだろうか -- 名無しさん (2014-02-11 16 04 43) 砂糖が使われる前はワサビとかつけて食べてたんだっけ -- 名無しさん (2014-02-11 16 24 19) え!? ワサビ!!! -- 閲覧者 (2014-02-20 16 20 04) カステラをアレンジした長崎土産で綺麗菓ってのがあるんだけど、見た目のきれいさと美味しさがヤバい。 -- 名無しさん (2014-02-20 16 25 46) 忍たま乱太郎とかるろうに剣心とかで出てきたときはそんなに古いお菓子なのかと子供ながらに驚いた。見ただけで普通に作れた山田先生と剣心の「かすていらでござるか」に地味に吹いたのもあるけどw -- 名無しさん (2014-05-20 23 52 54) かすていらでござるか・・・ -- 名無しさん (2014-05-20 23 54 53) 色がまた美味しそう。 -- 名無しさん (2014-06-13 22 00 03) 何か前、テレビで見た生カステラって食べてみたい。 -- 名無しさん (2014-06-13 22 11 39) 地元の人はあんまり牛乳と一緒に食べないんだよな -- 名無しさん (2014-08-12 23 00 08) 昔ワサビカステラ売ってるの見たけど今でもあるんだろうか -- 名無しさん (2015-01-04 00 57 08) 半熟生カステラの旨さは異常 …けどめったに売って無い上に当然値段も普通のカステラより高い -- 名無しさん (2015-10-18 19 52 40) ↑食べてみたい……ジュル -- 名無しさん (2015-10-18 20 26 17) 勘違いだったとしても菓子の乗った皿を指して言えばそら菓子の事だと思うよ… -- 名無しさん (2016-09-28 12 04 10) あれ、カスティーリャ王国からポルトガルに伝わったからと長崎で聞いたんだけど -- 名無しさん (2017-09-17 16 09 54) 皿にCastillaと書いてあったんじゃなかったか。4年前のコメに言ってもしゃーないけど -- 名無しさん (2021-09-14 17 31 29) 長崎県民はゆうてカステラ食べない。 -- 名無しさん (2021-12-16 19 15 39) 一種の栄養剤やエリア回復アイテムとして使われている事例もあるという -- 名無しさん (2022-11-13 18 02 52) 縁日の定番ベビーカステラ、だと思ってたら関東だとあまり無いと聞いてショック -- 名無しさん (2023-01-03 16 30 07) 長崎出身だけど確かに長崎の人はカステラ殆ど食べない、下に砂糖あるのは高級ってイメージもないし普通に安く売ってあるのも砂糖付いてる。でも長崎で売ってあるカステラは正直他と味は違う、美味い。一般で普通に売られてるの食べて「こういうもんか」って思った人は1度機会があったら長崎の店で売ってあるの食べてみて欲しい認識が変わる、マジで美味い。これがカステラの味!?って思う筈 -- 名無しさん (2023-01-18 18 33 35) かすていらでござるか...。 -- おぼろ丸 (2023-01-18 18 35 41) 名前 コメント
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人外アパートの番外編でヤンマと茜が主役ですが、河童と村娘とも繋がっています。 昆虫人間×少女の和姦ですが、茜がちょっとだけ清美にいじられます。 関連 → ヤンマとアカネ・河童と村娘 鬼と山神 859 ◆93FwBoL6s.様 濃い青空、そそり立つ入道雲、けたたましいセミの声。 縁側に座ってスイカを囓り、甘い果汁ごと種も啜り込む。瑞々しい青臭さを触角と舌の双方で感じ取りながら、鬼塚ヤンマは隣に座る秋野茜の様子を複眼で捉えていた。子供の頃から変わらず、茜はスイカを食べるのが下手だ。種なんて飲み込んでしまえばいいのに、いちいち取り出すものだから手がべたべたになっている。顎から伝った汁気が首筋にまで垂れているし、ハーフパンツを履いた太股にも赤い雫がいくつも落ちている。 「おい」 ヤンマはスイカが載っていた盆から濡れ布巾を取り、茜の顎から首筋に掛けてぐいぐいと拭いた。 「何すんの、もう」 茜は乱暴に拭かれた肌を手の甲で擦り、むくれた。ヤンマは残った皮も食べてから、自分の爪を拭いた。 「見るに見かねたんだよ。いつになったらスイカを喰うのが上手くなるんだ、お前は」 「いいじゃん、別に。ヤンマには関係ないじゃん」 「ガキ臭ぇんだよ」 「そのガキ臭いところが好きなくせに」 「馬鹿言ってんじゃねぇ」 ヤンマは茜の頭を小突くと、茜はにやけながらスイカの残りを頬張った。そうは言うものの、反論出来ないのが悔しい。 「ここ、なーんにも変わらないねぇ」 裸足の足をぶらぶらさせながら、茜は実家の庭先から見える風景を一望した。 「何百年も同じだったんだ、これから先も同じなんだろうよ」 ヤンマは下両足を組んで胡座を掻き、透き通った四枚の羽を下げた。実が膨れてきた稲穂が揺れる田んぼと、ナスやキュウリがたわわに生る畑、爽やかな風が吹き下りてくる深緑の山。肺に入れる空気は澄み渡り、嗅覚をなぞる臭気も田舎のものだ。ちょっと車を走らせて街中に入ればそれなりに栄えているが、ヤンマと茜が生まれ育ったのは郊外の集落だ。見知った顔ばかりで構成された狭い世界だが、居心地は悪くない。都会に比べれば、明らかに時間の流れが遅かった。 二人揃ってお盆休みに帰省することにもすっかり慣れた。酒の席で鬼塚家と秋野家の親から結婚を急かされるのも、茜が高校を出るまでだと半笑いで言い返すのも、茜が親の気の早さに呆れるのも、双方の親戚から夫婦扱いされるのも。 「明日は神社のお祭りだっけ」 スイカを食べ終えた茜が皮を渡してきたので、ヤンマはそれを躊躇いもなく喰った。 「毎年のことだから、もうなんとも思わねぇけどな。大した祭りでもねぇし」 「神隠しに遭わないように気を付けなきゃね」 「つっても、あれは三十年近く前の話だろ? 茜の母さんの同級生の女子が祭りの途中で行方不明になったのは」 「でも、それっきり見つかってないんだもん。きっと、神様に気に入られちゃったんだね」 「この辺の川じゃなくて、山の沢に泳ぎに行ってたらしいしなぁ。だから、あっち側に引っ張られちまったんだな」 例年通りの会話を交わし、ヤンマは二切れ目のスイカを囓った。神隠しに遭った娘の話は、この集落ではリアリティのある怪談だ。数年前、市町村合併によって大きな市に吸収される前は、この集落を含めた一帯は小さな村だった。その頃、一人の女子中学生が祭りの夜に突然姿を消した。その名は河野清美といい、活発で明るい性格で誰からも好かれていた。泳ぎも上手く、神隠しに遭う直前には水泳大会で好成績を残すほどだった。だが、彼女は何の前触れもなく姿を消した。その後、十年に一度と言われる記録的豪雨が降ったために捜索を始めるのが遅れたせいか、何度捜索を行っても遺骨すら見つからなかった。だから、毎年のように大人は子供に言い聞かせる。夏の山に入るな、山神に隠されてしまう、と。 「隠されちゃったらどうする?」 茜は口元の汚れを拭ってから、ヤンマに寄り掛かってきた。 「俺は鬼だぞ。引き摺り出せるに決まってんだろ」 ヤンマは茜を押し返さず、姿勢を保った。茜は笑い、ヤンマの冷たい外骨格に頬を寄せた。 「ただのでっかいトンボのくせに。でも、その時はよろしくね」 「言われるまでもねぇ」 ヤンマはぎちりと顎を擦り合わせ、茜を抱き寄せた。鬼塚一族が鬼として扱われていたのは、人外の存在が人間社会に馴染みきっていなかった時代のことだ。ただの巨大なトンボだと知られてからは敬われも恐れもしなくなったが、そうなる前は本物の鬼だった。遠い昔、正体を突き止められなかったもの、人智の及ばないもの、天変地異は名を与えられて妖怪となっていたという。だから、ただの巨大なトンボだと知らしめられる前は、鬼塚一族も人間から見ればあちら側の住人だった。 もしも、そのままだったらどうなっていただろう。茜を始めとした集落の人間から恐れられたら、ヤンマは鬼と呼ばれるに相応しい男になっていたのだろうか。茜もヤンマを恐れたりするのだろうか。前者はともかく、後者は有り得ないだろう。茜は幼い頃からヤンマにべったりで、ヤゴだった頃も成虫になってからも一度も恐れたことはない。だから、ヤンマが本物の鬼と化していたとしても、茜は同じことをしていたに違いない。そして、行き着く先も変わらないはずだ。 ヤンマはヤンマで、茜は茜なのだから。 祭り囃子に巫女の舞、縁日、御輿。 何もかもが例年通りで、目新しいものはない。出店も見慣れた顔触れで、テキ屋が地元の子供達と親しげに会話する様もいつものことだ。山神に奉納するために舞う巫女は、醜女の面を被り、祭事用の豪奢な扇子を広げている。神楽を演奏する神官達は神楽鈴を鳴らし、おごそかな雰囲気を醸し出している。篝火と提灯の明かりが本殿を朱色に染め上げ、非日常を見事に生み出していた。本殿を見下ろす御神木がざわりと葉を揺らし、夜気混じりの風が熱っぽい祭りの空気を乱した。 奉納の舞が終わり、見物客達が去っていくと、境内の人混みは少し落ち着いた。ヤンマは短い触角を動かして空気の流れを感じ取りつつ、左上足を掴んで片足立ちしている茜を見下ろした。 「一旦帰るか? そんなんじゃ、歩くに歩けねぇだろ」 「うー……」 浴衣姿の茜は、千切れた鼻緒を持って片方の下駄をぶら下げていた。 「でも、まだ来たばっかりだし。出店だってほとんど見てないもん。そんなのつまんない」 「だからって、俺に捕まって片足ケンケンしてるつもりか? サンダルでもスニーカーでもいいから、履き替えてこいよ」 「浴衣にサンダルって格好悪いじゃん。そっちの方がやだよ」 「俺の方が嫌だ。お前の体重を片方に受けっぱなしだと、筋がイカレちまいそうだ」 「あー、ひっどーい。そんなに重くないって言って、いつも抱えて飛ぶのはどこの誰?」 「あれとこれとじゃ具合が違うんだよ。とにかく帰るぞ、すっ転んで泣かれると後が面倒だ」 ヤンマは茜を引っ張り、歩き出した。茜は不満げだったが、ヤンマの肩を借りて石段を下り始めた。最初、茜は片足だけで跳ねて下りようとしたが、バランスが悪すぎるので観念して裸足で石段を踏んだ。行き交う人々に足を踏まれないように、ヤンマは茜を庇いながら狭い石段を下っていった。茜の足元が気になっていたので下を向いていると、複眼の両脇を過ぎる人影が不意に失せた。本殿で打ち鳴らされている太鼓の音も縁日のざわめきも遠ざかったかのように聞こえなくなり、心なしか空気も冷え込んだ。石段の両脇の杉林から響き渡っていたセミの声も沈黙し、木々の隙間から見える空の色も暗くなっている。日没が過ぎたばかりだというのに、星も見えないほど濃い闇に支配されていた。 「……あれ?」 茜も異変に気付いて足を止め、ヤンマは触角を曲げた。 「とにかく下りるぞ」 早くこの場を去らなければ、拙いことになる。根拠はなかったが、外骨格の裏側にざらついた違和感が貼り付いている。茜の足取りが遅すぎるので横抱きにし、軽く羽ばたきながら石段を駆け下りていくが、いつまでたっても石段が終わらない。子供の頃に茜と一緒に段数を数えた時には五十五段だったのを思い出したので頭の中で数えるが、百や二百を超えても終わらない。石段の先に地上は見えず、振り返っても縁日どころか鳥居も見えない。 「ヤンマ」 不安げに縋ってきた茜に、ヤンマはぎちっと顎を噛み合わせた。 「心配するな、大したことはねぇ」 空まで出れば、どうにかなるはずだ。そう思い、ヤンマが羽を震わせて飛び上がろうとするが、空気がいやに粘ついて羽で叩いても手応えがなかった。びいいいいん、と羽音だけが空しく響き、下両足の黒い爪は石段を噛んだままだった。 「鬼だ」 不意に頭上から声が掛かり、ヤンマは茜を強く抱いて身構えた。複眼が動くものを捉えたので視点の中心を据えると、杉の木の枝に人影が腰掛けていた。白い半袖ブラウスに紺色のプリーツスカート、白いハイソックスにローファーを履いた中学生らしき少女だった。その顔は、行方不明者として張り出されている色褪せた写真と同じだった。 「鬼か」 また別の声が聞こえたので複眼を向けると、反対側の杉の木の根本から、音もなく異形が姿を現した。皿の載った頭に鋭いクチバシ、甲羅、水掻きの張った指、ぬるりと湿った緑色の肌。成人男性ほどの体格の河童だった。それを見た途端、ヤンマは羽の震えが止まった。近付いてはならない、見てはならない、と生き物の本能が喚き、関節という関節が固まって身動き出来なくなった。逃げなければならない。しかし、どこに逃げればいいのか。 「鬼の子とその伴侶よ」 ぺちょり、と水気を含んだ足音を立て、河童はヤンマに歩み寄った。 「おぬしらは、山神に見初められてしもうた。相も変わらず、困った御方よの」 「退屈だから、山まで連れてこいって言われちゃった。全く、人使いが荒いんだから。あれ、神様使いかな?」 「どちらでも良かろう」 河童が少女を見やると、少女は身軽に枝から飛び降り、ヤンマと茜の進行方向を塞ぐように立った。 「てなわけだから、ちょっとだけ付き合って? やることやったら、ちゃーんと現世に返してあげるから」 「あんた、まさか、河野清美……?」 ヤンマが後退ると、少女は明るく笑った。 「うん、そうだよ。私ね、タキの奥さんになったの。あ、それとね、山に入ってからは名前を呼び合っちゃダメだよ。山神様に名前を教えちゃうと、本当に帰れなくなっちゃうからね」 「や、やる、って何を?」 茜が怖々と清美に尋ねると、清美はちょっと言いづらそうに頬を掻いた。 「えーと、C……かな?」 ヤンマは辛うじて意味が解ったが、茜にはさっぱりだったらしくきょとんと目を丸めていた。大昔の隠語でセックスだが、なぜ、そんなものを神様が求めているだろう。確かにそういったものが御神体になっている神社も多いが、この集落の神社は山岳信仰の色合いが強く、御神体も山そのものだ。だから、不可解でならず、ヤンマはぎちぎちと顎を軋ませてしまった。タキと呼ばれた河童は心底呆れているらしく、頭の皿から水を零さずに頭を横に振っている。清美も気まずいのか、茜を覗き込んでは励ましていた。事態の不可解さと相手の要求が理解出来ないのか、茜は困りすぎて半泣きになってヤンマに縋り付いてきた。ヤンマも似たような心境だったが、うっかり逆らって山神に祟られたくはない。どうせ、家族のいない間に事を致すつもりでいたのだから、それが少し早まったと思えばいいだけだ。 ギャラリーがいなければ、もっと良かったのだが。 清美とタキに先導されて昇ると、間もなく石段が途切れた。 あれほど長く伸びていたはずの石段がほんの数段で終わったが、鳥居もくぐらず、境内に出なかった。その代わりに二人を待ち受けていたものは、小さな石碑が入り口に据えられた洞窟だった。いつのまにか小雨が降り出していて、ヤンマは窒息しかねないので慌てて洞窟に入った。茜は鼻緒が切れた下駄ともう一方の下駄も脱いで手に提げ、ヤンマに続いて洞窟に入り、恐る恐る中を見回した。外が狭いわりに中は意外に広く、清美の寝床なのか、柔らかな青草を重ねた上に木綿の布地が被せてあった。だが、空気がやたらに重たく、ヤンマは雨水で気門が詰まったのかと疑うほどだった。辛うじて吸い込めても、雨上がりの匂いを煮詰めたような青臭さと泥臭さばかりで苦しくなった。茜も息を詰め、ヤンマにぴったりと体を寄せていた。 「山神さまぁー、お連れしましたよーう」 清美が軽い足取りで洞窟の奥に向かうと、タキは二人に甲羅を向けて胡座を掻いた。 「儂は何も見ぬ、聞かぬ。今宵の祭りは、山神に捧ぐものであるからな」 「ほんに鬼の子じゃのう」 清美の背後、一際重たく凝った闇から、草色の浴衣に白い面を被った女、山神が歩み出してきた。 「おぬしは鬼塚の子よの。あれはほんに跳ねっ返りでのう、妾の手に負えぬ輩であった。おぬしは、その血を連ねておるわ」 「……俺の名字、知ってんじゃねぇか」 ヤンマが顔をしかめるようなつもりで顎を開くと、清美が苦笑いした。 「下の名前まで知られなきゃ大丈夫だから」 「じゃ、じゃあ、本当にヤ、鬼だったの?」 茜はヤンマの名を言いかけて飲み込むと、山神は茜の目前に面を被った顔を突き出した。 「鬼でなければ鬼と呼ばれぬ。娘、おぬしは百姓の子か。小綺麗にしておっても、血に染みた泥の匂いは隠せぬわ」 「そんなんはどうでもいいっすから、なんで俺らを連れてこさせたんすか」 ヤンマは茜を背に隠して山神から遠ざけると、山神はす、と身を引いた。 「清滝之水神の嫁に伝えさせたじゃろうに、忘れてしもうたんかえ。妾は暇で暇で仕方のうてのう」 「だから、今、神社でお祭りをやっているんじゃないんですか?」 茜が言うと、山神は袖で口元を押さえた。 「あんなもの、何百年と見せられては飽きもする。故に、妾はもっと心躍るものが見とうてのう」 「無茶振りにも程がないっすか」 「無茶だろうと粗茶だろうと、神の願いを叶えるのが現世の者共の役割じゃろうに」 「で、でも、やることやったらちゃーんと代償ってのがあるんすよね? ギブアンドテイクで」 「常世から現世に五体満足で戻してやろうと言うておろうに、何が不満なのかえ。それ以外に望むものがあるならば、御魂でも寄越してくれぬかのう。さすれば、叶えてやらぬでもないが」 「……すんません」 相手が悪すぎた。ヤンマが素直に引き下がると、山神は洞窟の奥に戻り、腰を下ろした。 「さあ、妾を楽しませておくれ。鬼の子よ」 そう言われても、すぐに出来るものでもないのだが。清美に促され、ヤンマと茜は草の上に布を敷いた寝床に座らされた。心地良い夏草の匂いが立ち上り、並みの布団よりも柔らかく、寝心地は悪くないので、何をしたとしても大丈夫そうだった。茜はヤンマの前に正座したが、目元に涙を溜めていた。気持ちは痛いほど解るので、ヤンマは茜を抱き寄せて慰めた。二人きりなら慣れたものだから、恥じらいはあっても躊躇いはない。だが、この場には山神がいるし、清美もタキも傍にいる。誰も彼も初対面だが、かといってそう簡単に吹っ切れられない。ヤンマの胸部に頬を押し付けている茜は、恥じらいではなく怯えが顔に出ていた。安心させてやりたいが、ヤンマも不安と畏怖で上手い言葉が出てこなかった。 「ちょっとごめんね」 清美は茜の背後に腰掛けると、後ろから茜に腕を回した。 「山神様、手伝ってあげてもいいですか?」 「良きかな」 膝を崩して頬杖を付いている山神が頷くと、清美は固まっている茜を優しく抱いた。 「鬼さんもごめんね。服の上だけにしておくから、あんまり妬かないでね?」 大丈夫だから、と清美は茜の耳元で囁いてから、腕を緩めて茜の控えめな胸を掴んだ。 「うひゃっ」 茜が身を跳ねると、清美は浴衣の布越しに乳房を揉みほぐすように手を動かした。 「うわ、可愛いなぁ」 自分でもヤンマでもない手に体を探られるのが恥ずかしく、茜は発熱したかのように赤面した。浴衣の袂が広げられると、襦袢の上からさすってきた。清美はほとんど力を入れずに撫でるだけに止めていたが、緊張と恐怖で気が立っていた茜には充分だった。女でなければ解らない力加減で丸みをなぞられ、刺激に応じて尖った乳首の先端を軽く押され、おまけにヤンマが真正面から見ている。茜はくらくらするほど頭に血が上り、前のめりになってヤンマの胸に顔を埋めた。 「やだぁ、恥ずかしい……」 「安心しろ、見ている方も恥ずかしい」 ヤンマは茜の顔を上げさせ、ぐばりと顎を開いて舌を伸ばした。喘ぎを殺すために唇を引き締めていた茜は、冷たい舌先で唇を舐められると、唇を少しだけ開いた。その間にすかさず滑り込ませ、絡めると、雨水よりも重い水音が反響した。 「こっちはどうかな?」 清美は茜の緩みかけた膝を割らせて裾を開き、クロッチの上から人差し指を這わせた。 「んぁっ」 薄い羽で掠められたような、弱く繊細な愛撫だった。それを何度も繰り返されると、茜は吐息が弾んできた。 「う、ふぁっ、あっ」 「ほらほら、見てるだけでいいの?」 清美は茜の襦袢も広げて肌を曝させると、茜は居たたまれなさそうに顔を背けた。罪悪感と背徳感が入り混じる横顔に、ヤンマは妙な感情がざわめいた。自分だけのものだと思っていた茜が、河童の嫁だという少女の手で感じさせられている。状況が状況だし、女同士なので、嫉妬するのはおかしいと思ったが、腹の底がむず痒い。そして、泣きそうになっている茜が無性に可愛らしく、自分以外の愛撫を受ける様は初々しささえある。 「ほぅら」 清美の手が、これ見よがしに茜の浴衣の裾に覆われた太股を撫で下ろす。茜のショーツのクロッチはうっすらと湿り、あの匂いが零れ出している。ヤンマは茜の腰に回した長い腹部を巻いてぐいっと引き寄せると、清美は呆気なく手を離してくれた。ヤンマの元に戻ってきた茜は気まずそうに身を縮めたが、汗ばんだ首筋に舌を這わせると上々の反応が返ってきた。 「あうぅんっ」 「俺じゃなくても楽しめるみたいだな?」 ヤンマがにやけながら毒突くと、茜はふるふると首を横に振った。 「そうじゃないよぉ、見てるからだよ」 「俺が見せられてたんだよ」 「違うよぉ……」 茜はヤンマの逞しい腰に腕を巻き付け、硬い外骨格に口付けを落とした。 「お前は俺が好きなんじゃなくて、ただ、いじられるのが好きなだけなんじゃねぇの?」 「んひっ!」 裾の下から入り込ませた腹部の先端で陰部を小突くと、茜は悲鳴に似た声を上げた。 「違う、違うよぉっ」 「さあて、どうだかな」 ヤンマは顎を広げて威嚇とも笑みとも取れる表情を見せると、茜は眉を下げた。 「怒ってるの?」 「怒っちゃいねぇ。どうにも面白くねぇだけだ」 「相手は女の子だよ、それに仕方ないことだって、ぁん!」 言い返してきた茜の陰部に、ヤンマは腹部の先端から飛び出させた生殖器を抉り込ませた。 「女だろうが何だろうが、自分の女をいいようにされて嬉しい男がいるかよ」 上両足ではだけていた浴衣の袂を完全に押し広げ、ブラジャーをずり上げると、日焼けしていない白い乳房が零れた。茜は唇を歪め、ぎゅっと目を閉じた。ヤンマはこれ以上の成長が望めなさそうなものを噛み千切るかのように顎を開き、硬く充血した先端を舌で舐め上げた。同時に、ショーツを破らんばかりに生殖器も突き立てる。 「うぁああっ!」 「なんか面倒臭ぇな」 ヤンマは中右足で茜のショーツを下げると、茜は片足を上げて引き抜いた。 「うん……」 「見せるってんなら、こうした方がいいじゃねぇの?」 ヤンマは茜の体を背中から抱えて持ち上げ、山神に向けて両足を広げさせた。途端に、茜は羞恥で硬直した。 「やっ、やだぁっ! これ、恥ずかしいなんてもんじゃないよ! 末代までの恥レベルだよぉ!」 「神様に連れ去られてこんなことをさせられている時点で恥だろうが」 「そりゃ、そうだけど」 茜は首筋を甘噛みしてきたヤンマを横目に、山神を窺った。洞窟の中には明かりはほとんどないが、不思議と山神の姿はくっきりと浮かび上がって見えた。山神自身が発光しているのかもしれない。だから、きっと、茜の濡れた陰部もよく見える。幼子が小便をさせられるかのような格好にさせられたせいか、陰部に溜まっていた愛液がてろりと落ちた。何も収まっていないのが物足りなくて、無意識に入り口の筋肉がひくつく。顔を覆ってしまいたくなったが、両手首はヤンマの爪によって押さえられた。洞窟の冷えて湿っぽい空気が火照った肌に優しい。 「ほれ、早うせぬか」 山神は冷ややかな面の奥で、かすかに目を細めた。 「あぁ、あっ、ぅああっ!」 濡れてはいたが解されていない陰部に硬い生殖器を押し込まれ、茜はびくんと痙攣した。 「ひぃんっ!」 ぐいっと生殖器が上がり、膀胱を裏側から押される。 「あ……?」 だが、続きはなかった。茜が訝ると、ヤンマは茜の耳朶をべろりと舐めた。 「俺ばっかりがやってもつまんねぇだろ。好きに動いてみろよ」 「うっかり出しちゃっても、知らないからね?」 茜は腰を落とし、ヤンマの生殖器を根本まで飲み込んだ。 「あ、はぁっ……んっ」 満足げに熱い吐息を零した茜は、練るように腰を回し始めた。分泌された愛液もこね回されているのか、肉と水気が交わる音が重なる。見られて焦らされて煽られたせいか、足元に滴る雫が普段より多く感じる。次第に腰が浮くようになり、擦り合わせる速度も速まっていく。足を広げていては辛かろうとヤンマが膝の上に座らせると、茜は一層激しく動いた。 「ね、ねぇっ」 「ああ?」 ヤンマが聞き返すと、茜は夢中になるあまりに唇の端から涎を落としていた。 「こんなんでっ、いいのかなぁ? だって、これぇ、私達だけが気持ちいいのにぃっ!」 「それは神様の勝手だろう、よ!」 「くぁあんっ!」 ヤンマが強く奥を突くと、茜は仰け反った。 「少なくとも、俺は楽しい」 「うん、うんっ」 茜は何度も頷き、腰を止めようとしなかった。背中に胸郭が接しているヤンマの声と外骨格の軋みしか聞こえず、視界もぼやけて山神の姿もよく見えない。けれど、見られている。視線がありとあらゆる部分に刺さり、素肌で草に触れたかのようにちくちくする。鮮明なのは、痺れるほど熱した陰部から駆け巡る情感ぐらいだった。汗と愛液でとっておきの浴衣が汚れても気にならないほど、ヤンマに貫かれていたかった。山神の言う通り、鬼というなら確かに鬼なのだろう。 人間と違って、絶対に萎れないのだから。 気が付くと、揃って御神木の傍にいた。 悪い夢でも見ていたかのように頭が重たく、疲労が全身に蓄積している。ヤンマに寄り掛かる茜も同じらしく、寝苦しげに眉根を寄せていた。山と神社を隔てる石垣に腰掛けているので、本殿の屋根越しに祭りの明かりと喧噪が届いていた。途中までは覚えているのだが、展開が変だった。茜の下駄の鼻緒が切れていたから、履き物を変えるために一旦帰ろうと石段を下りた。だが、石段を下りても下りても終わりが訪れず、何かおかしいと思っていたら、神隠しに遭った河野清美と清滝之水神という名の河童が現れ、洞窟に連れ込まれ、山神と思しき者の前で。 「……ひっでぇ夢」 そんなに溜まってたのかよ俺は、と自嘲しながらヤンマは茜を支えようとすると、茜は急に目を開けた。 「ひゃああああっ!」 唐突に悲鳴を上げた茜は石垣から転げ落ちるように駆け出し、顔を覆ってしゃがみ込んだ。 「何これ何あれ何なの何なの何なのー、恥だよ恥すぎるよ恥ずかしいなんてもんじゃないよ有り得ないよぉー……」 浴衣の襟から覗く茜の首筋は赤らんでいて、耳元まで血が上っていた。 「おい、大丈夫か」 ヤンマが恐る恐る声を掛けると、茜は涙目で振り向いた。 「へ、変な夢、見ちゃった。石段が終わらなくて、いきなり真夜中になって、女の子と河童に洞窟に連れ込まれて、そしたら」 「俺もだ。ていうか、あれは夢だよな? 夢じゃなきゃいけないよな? 山神の前で一発ヤらされるなんてのは」 「夢だと思いたい、けどぉ」 茜は立ち上がったが、ふらりとよろけて小さな祠に縋った。足に力が入らないのか、少し乱れた裾の下で茜の膝は細かく震えていた。ヤンマが見るに見かねて茜を支えると、茜はヤンマの胸に額を当てて俯いた。 「凄く、気持ち良かった」 「右に同じ」 ヤンマは茜の乱れぶりを思い起こしただけで、腹部の先端から生殖器が出そうになった。 「すぐに正夢にしてやらぁ」 ヤンマは身を屈め、茜と舌を交えるキスをした。夢の余韻なのか、少し触れ合っただけで茜は早々に息を弾ませた。膝も折れそうになり、甘ったるい声で名前も呼んできた。これで我慢出来る方がおかしいよな、とヤンマは茜を横抱きにして羽を震わせて浮き上がると、茜のつま先から鼻緒が切れた下駄が転げ落ちた。一度降下してその下駄を拾ってから、再度浮上して夜の闇に紛れるように飛んだ。今日はどちらも祭りの用事で家人が出払っているので、遠慮することはない。 樹齢千年近い御神木の上を過ぎて境内を通り越し、鳥居を通り過ぎる瞬間、複眼の端に草色の浴衣と白い面が掠めた。見えていたのは一瞬にも満たないはずなのに、ヤンマの脳裏には面の奥で笑みを浮かべる目が鮮明に焼き付いていた。とりあえず山神は満足してくれたらしい、とヤンマはほっとしたが、今更ながら怖くなった。山神の所在を確認することすら恐ろしくなり、ヤンマは力一杯羽ばたいて実家を目指した。 神様に関わるのは、二度とごめんだ。 ↑ 名前 コメント すべてのコメントを見る タグ … 人間♀ 和姦 昆虫類 !859◆93FwBoL6s. *人外アパート
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【形式番号】 GAT-X303K 【機体名】 ガンダムイージスナイト 【ビルダー】 カザミ 【所属】 ビルドダイバーズ 【ベース】 GAT-X303 イージスガンダム 【武装】 KT-E05R ライテイ ショットランサー改AS-1215 イージスシールドKT-R01B レーヴァテイン ビームレイピアKT-HBS06GW ケラウノス ハイパービームソード 【関連MS】 ZGMF-X19AK ガンダムジャスティスナイト 【詳細】 カザミ(トリマチ・カザミ)がGAT-X303 イージスガンダムをモデルに作り上げた新たなガンプラ。 激しくなるアルスの攻勢に戦力増強を考えたカザミが考案し、ヒロトからコアガンダムの構造のレクチャーを受けたり、 メイ達からのアドバイスを受けて第21話に完成、続く第22話にてシドー・マサキ救出作戦にて出撃する。 武器構成はジャスティスナイトとほぼ変わりないが、メイが「手間のかかった丁寧な仕上げ」と評価するほどの作り込みが行われている。 一度完成しても尚、細部の確認を何度もしていた様子。 ジャスティスナイトも合わせ目処理が不足して水中で浸水する等物足りない部分はあったが、完成度自体は高くそのデザインも防御力にボーナスが入るくらいクオリティが高かった。 名前に「イージス」と入っているが、実はこのガンプラ、ジャスティスナイトの関節が使われているため、イージスを改造したのではなくジャスティスナイトのバージョンアップといったほうが正しい。 イージス風にデザインを寄せて作り直したジャスティスナイト、といったところ。 ビルドダイバーズの「盾」となるべく、仲間を敵の激しい攻撃から守るための「防御力」、こちらを狙う敵機を確実に撃破するための「攻撃力」、 離れた仲間のもとに迅速に駆けつけるための「機動力」を兼ね備えたこのガンプラはそれを十二分に活かすカザミの操縦技量によってデュビアスアルケーガンダムのファングやAGP-X1/NU フェイクνガンダムのフィンファンネルといったオールレンジ兵器の多角的な攻撃も難なく捌き切ってみせた。 メイン武装はKT-E03R ライテイ ショットランサーを強化したKT-E05R ライテイ ショットランサー改と、CS-1202 サークルシールドを改修したAS-1215 イージスシールド。 ショットランサー改に組み込まれたビームガンの火力は数発で敵ガンプラを破壊できる十分な威力を持ち、 射出可能なランス部分の貫通力も大幅な向上を遂げている。 イージスシールドの裏側にはKT-R01B レーヴァテイン ビームレイピアを装備。 魔法剣をイメージしてカザミがビルドしたもので、ジャスティスナイトのガラティーンと同様サブウェポンとしての装備と思われる。 戦闘機のような高速巡航形態は比較的オーソドックスなもので、上半身を180度回転させてバックパックの機首をかぶせ足を折り畳むというウイングガンダム等を思わせるタイプなので変形への手間が少ない。 また、イージスを思わせる強襲戦闘モードへの変形も有し、この状態では足裏と肩アーマーの先からビームサーベルを展開。 敵機を抱きしめるようにビームサーベルで串刺しにした後、胸部装甲に組み込まれた大口径ビーム砲を発射して確実に仕留める。 イージスには「580mm複列位相エネルギー砲「スキュラ」」というMA形態のみ使用可能なビーム砲が組み込まれており、 その武装を再現したものと思われる(ただHGの説明書には記載されていないためギリギリまで設定が固まらなかった可能性もある)。 ビーム砲は普段シャッターで閉じられており、発射の際にのみシャッターが展開し砲口が露出する仕組みとなっている。 こういった配慮も耐久性を重視するコンセプトを突き詰めたものと言える。 最大の攻撃技として全ての武装と腰アーマーの一部を合体させたKT-HBS06GW ケラウノス ハイパービームソードを使用する。 その際頭部パーツが展開して王冠のような形状となった「キングモード」となるが、実はモード自体に意味はなく性能向上とかはしないらしい。 ある意味カザミらしいかっこよさの追求が垣間見える。 ゼルトザームの砲撃を相殺するとてつもない威力を持つ。 第24話では前作登場の強豪達との模擬戦、ロータスチャレンジVer.エルドラにて様々な強敵達と渡り合った。 第23話のカザミの動画を見たコメントを覚えていたのか、モモカプルの広範囲無差別拡散ビーム砲を、組み合っていたドージのドージ刃-Xと立ち位置を入れ替えて盾として使うという、自機の耐久力のみを過信せず周りの状況をうまく使うことを覚えた行動を取っている。 まぁ、エリア最後部に陣取るチャンプはそんなイージスナイト含めヒロト達を4人まとめて瞬殺してみせたりしていたが、あれは相手が悪い。 その後、AGE-TRYMAG ガンダムTRYAGEマグナムのトライスラッシュブレイドの一撃を正面から受け止めるが凄まじい威力を殺しきれず負荷がかかりすぎた関節が破損している。 しかし、前作の活躍とチャンプの大人気なさを知るファンからはむしろ関節のダメージだけで攻撃を受け止めきったカザミに称賛の声が挙がった。 このシーン、シールドの破損は見られなかったので、本体よりもシールドの方が硬いという証明にもなった。 戦闘終了後の打ち上げ?では盾にしたドージ、エースを活かすために後方支援に特化したガンプラを持つユッキーらから評価を受け、特にユッキーからは「よくあんなに防御力の高い機体を作れた」とビルダーとしての評価も受けている。 その直後現れたオーガにも「堅いだけで旨みが足りねえ」と言われつつも、彼は不味そうな相手には絡みすらしないため、「今度また付き合え」と言われているのは彼なりにかなり上の評価を与えているのだろう。 そもそもタイガーウルフも自分の猛攻を受け止めるイージスナイトに対し、必殺技を叩き込む前にシールドを剥がしにかかっているため、この機体を倒すにはシールドを遠ざける必要があると判断したのだと思われる。 第25話ではAGP-X1/NU フェイクνガンダムと対決。 フィンファンネルのオールレンジ攻撃に苦戦しつつ生配信中だったためコクピットに流れるコメントに対して突っ込む妙な余裕も見せる。 しかし、戦況の打開が出来なかったため、カザミは何と「俺自身がファンネルになるしかねえ!」という謎の理論のもと強襲形態に変形してフェイクνガンダムのボディを捕まえ、ビームサーベルで串刺しにした後胸部ビーム砲でとどめを刺して撃破した。 一応オールレンジ攻撃を相手取る場合、接近して近接戦闘で仕留めるというのは理にかなった戦法である。 UVでクシャトリヤに挑んだスタークジェガンの名もなきパイロットのように。結局そっち負けてたじゃんとか言わない。 リライジングガンダムへの合体ではPFF-X7Ⅱ コアガンダムⅡの上半身を覆う追加アーマー及び、合体の際の各部ジョイントを提供する。 その際イージスナイトはほぼバラバラに分解されてしまうのだが、変形機構を組み込んだ上でこの合体ギミック、各部ジョイントの提供とそれらを盛り込んで尚あの耐久性というのだから、イージスナイトの尋常じゃない防御力の高さがより浮き彫りとなる。 一体何度試行錯誤すればクリアランスの問題や、耐久性の問題をクリアできるのだろう… 決して一人だけでは出来ないこと。独りよがりの正義の騎士は、自分の意志で皆を守るための騎士に生まれ変わったのだ。 【余談】 モデルはイージスだが、あくまでデザインのモデルになっているだけでHGのイージスがベースの改造ガンプラというわけではなく、 上述したが関節パーツはジャスティスナイトのものが使われているため、ジャスティスナイトを強化するに当たってイージスの意匠を組み込んだもの、と言ったほうが正しいか。 脚部の形状や盾にはイージスのシールドがそのまま埋め込まれていたりとそれっぽく寄せてはいるが一部はパーツを使っていたりしている。。 本編中の描写から、イージスは父親に買ってもらった初めてのガンプラであるようで、かなり思い入れがある様子。 縁日で手にとったコレクションシリーズの1/144イージスのパッケージが描写されている。 イージスガンダムの名称のもとになったイージスとはギリシア神話に登場する女神、アテナの持つ盾「アイギス」に由来する。 イージスシールドの説明に「神の盾」という記述があるが、カザミの家は漁師のようなので、縁起を担ぐ意味でも神頼みというのはある話である。 ちなみにジャスティスナイトはインフィニットジャスティスガンダムがベースだが、このガンプラのモデルのイージスはパイロットが同じアスラン・ザラである。 なおアスランの声を担当していたのは本作においてアルス役で出演している石田彰氏。 石田氏演じるアスランの愛機の改造ガンプラが、石田氏演じるアルスから星を守るために奮闘するのも何ともな因果を感じる。
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登録日:2019/06/04 (火) 22 56 38 更新日:2023/08/10 Thu 13 38 29NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 18禁 COMIC快楽天 エロ漫画 クリスマス ハッピーエンド ホムンクルス(漫画家) 切ない 涙腺崩壊 漫画 純愛 WARNING! この項目は性的表現が含まれております。 18歳未満の方は直ちにブラウザバックすることを推奨いたします。 また、内容のネタバレが含まれますので、閲覧は自己責任でお願いします。 束縛とか嫌だから… 『ガールフレンド』はワニマガジン発行の『COMIC快楽天 2012年1月号』に掲載されたエロ漫画。 作者は「ホムンクルス」。この作品は2013年12月20日(*1)に発売された単行本『レンアイサンプル』に収録された。 【概要】 純愛モノであるが、基本ハッピーエンドで終わる氏の作風としては珍しく切ない結末となっている。 氏によると「悲しいお話にするつもりはなかったのですが、思いのほか続編のリクエストいただきました」とのことである。 【あらすじ】 折原と藤野、この二人は人目のつかないところで隠れてセックスするのが慣れてきた。 二人とも夢中になって体がなじむ程はまって性行為していたのだ。そう、冒頭での理科室でセックスも。 だがこの二人は恋人ではなく、セックスで互いに貪り合うだけの関係だった。 【登場人物】 折原結 この物語のヒロイン。短髪の癖っ毛の女子高生。 藤野が初めて会った時の第一印象は「いかにも真面目で大人しそうな子」とのことである。 そんな藤野にセックスに興味があるのかと質問したところ互いに初めてを捧げていた。 その一方で「付き合う」といった恋人関係は興味なく、「束縛とか嫌だから」とも述べているが… 藤野 この物語の主人公。至って普通の男子校生。 折原にどうやって話そうかと困っていた所、折原からセックスに興味あるのかと言われて今の関係に至った。 先述のとおり、折原から「付き合う」とか興味はないが、それでもよければという条件で彼女との逢瀬を繰り返している。 【顛末】 秋の文化祭で係の仕事で偶然一緒になった折原と藤野。 彼女にどうやって話題を作ろうかと困っていた藤野に折原が声をかけていた。 セックスって…興味ありませんか…? マ…マジで…いいのか…? こうして藤野と折原は初めてのキスを行い、ゴムを付けて初体験を終えたのだ。 しかし、折原は束縛されるのを嫌がっている理由で「付き合うとかは興味ない」と述べている。 つまりセックスフレンドにしかなれないのだが、それでもよければという条件で付き合うこととなった。 それから何度も折原と藤野はセックス以外は合わない約束で、みんなの前では目も合わせずにしていた。 二人が触れ合うことができるのは、ただセックスしたいときだけであった。何度も、何度も二人は性行為をしていた。 クリスマスが近づく中、藤野は「何やったら喜ぶんだ…?」とある店舗に立ち寄ったが、 我に返った藤野は、自分は何をしているんだと立ち尽くしていた。折原とは友達ですらないのに。 だが藤野は何か思うところがあったのか、メールで折原を呼び出し、そして彼女を抱きしめたのだ。 今…いいか…? え…ここ…で? っ…でもゴムが… 一個だけ持ってる 藤野は折原の臀部に手を伸ばし、秘部を弄りだし、そこで性行為を始めたのだ。 二人は口づけを交わしながら、藤野は折原の服を脱がし、乳首を舐め始めた。 ということは彼女の陰部も濡れ出していると下着を脱がし、人差し指と中指で陰部を強く弄っていた。 強い快感を覚えた折原は思わず喘ぎ声を上げながらも、藤野の陰茎にコンドームを付けていた。 折原は自分から藤野の陰茎に秘部を挿入し、後背位で藤野に責められてしまう。 またイってる…!? すげぇ締まる…っ ごめ…なさ… 今日…すごく…感じる…の…っ ッあ♡…っ…から…深いの…して… 藤野に乳房を揉まれ、激しく突かれながらも、彼に求めていく折原。 屈曲位でも腰を動かすが、根元までしごかれた快感に彼が秘部から出し、ゴムを外して射精したのだ。 しかし折原はもっとしたいとおねだりする。既にゴムは使い切ったが、今日だけは生で挿入したいと続けたのだ。 あ…ぁ… おちんちん…じかに…こすれてる… 騎乗位や対面座位、後背位といった性交体位を繰り返しながら、互いに貪り合ってそのまま膣内に射精したのだ。 性行為を終えた藤野は折原にある事を約束したのだ。「正月に初詣行かないか」と。 縁日でたこ焼き食ってカラオケや映画に行ったり…折原はそれが何を意味するかを悟ったが藤野は照れながらダメか?と述べた。 すると藤野は何かを見て驚いたような反応を見せながらも、折原は「…うれしい」と答えた。 しかし、折原に電話しても繋がらない。「おかけになった番号は現在使われておりません…」というコールが。 そう、折原は既に日本を発っていたことを藤野は呆然としながら知っていたのであった。 折原の母は病気を患っており、海外でしか治療できない。だから折原もそばについて現地に進学すると夏頃に決まっていた。 ……彼女が「つきあう」とか興味ないのも、恐らくはそういった事情が関係していたのだろうか。 藤野はゴミ箱の前に立ち、折原にプレゼントすると思われた何かを手にし、「束縛とか嫌だから」と言った言葉が過ぎった。 だが彼の脳裏に浮かんだのは、涙ながらに「…うれしい」と喜んでいた折原の姿だった。 藤野は微笑みながらプレゼントを捨てず手にして後にした。「もうおせーよ」と、ここにはいない折原に言葉をかけながら。 追記・修正はデートの約束しながらもガールフレンドに日本に発たれてしまった人に…… △メニュー 項目変更 -アニヲタWiki- 【後日談】 『ガールフレンド+』では、母の治療のために海外に渡航した折原のその後が描かれている。 クリスマスの時期では外国人の方々にコミュニケーションをとりながらも、ベンチにある白猫の姿を見かけてここに座ったのであった。 折原は一組のカップルがデートする姿を羨みながら、何かに思いを馳せていたのだ。 その隣に、見覚えのある男が座わり、タイミングを見計らったかのように、白猫はどこかへ行ったのだ。 そう、藤野は折原と出会い、プレゼントを渡すために海外に来たのだ。彼女は涙ながらに藤野に抱きつき――― そしてラストを飾る、プレゼントのメッセージカードにはこう描かれていた。「Dear Yui Merry Christmas!」 追記・修正はサンタさんから『最高のプレゼント』をもらってからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] これ単行本買って数年ぶりに自分の中で幸せな顛末迎えたやつだったわ -- 名無しさん (2019-06-05 00 24 24) あの最後の、…もうおせーよ が凄く切なくて好きだったけど、ちゃんと会いに行ったんだな、よかった… -- 名無しさん (2019-06-05 12 59 57) 項目名が闇の深そうな人造彼女 -- 名無しさん (2019-06-07 22 57 23) エロ漫画なのに涙腺をぶち壊しに行くスタイル…嫌いじゃないわ。 -- 名無しさん (2019-07-02 22 53 35) うれしくない、もうずぅっと藤野くんと幸せにくらさない!(ウソ8OO服用中) -- 名無しさん (2019-07-06 14 22 13) これとバードケージはガチで涙腺を崩壊させにくる -- 名無しさん (2019-07-24 15 28 29) 名前 コメント
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8月はもう暦の上では秋、で残暑というらしい。 しかしながら、この浴びせかけられるような蝉の声、目の前の揺らぐ景色。 これぞまさしく俺の愛する夏の風物詩である。 まさしく今夏真っ盛りなのだ。 そして、俺は今まさしく灼熱のアスファルトの上を予備校目指して走っているわけである。 予備校は夏季営業期間ということで、昼過ぎに始まり夕方5時に終わるスケジュールになっている。 真夏の真昼間の炎天下を自転車で走るのは酷なものだが、塾が普段よりも早く終わるとなぜかお徳な感じがするから人間不思議なものだ。 で、そんな塾へと向かう道。 普段は、荷台にもう一人乗せているのだが、今は夏休み。 学校であいつの顔をみることもなく、ゆえに一緒に予備校へ行くこともない。 話し相手のいない道のりは普段より少し長く感じる。 その日は、そんな夏休みの一日だった。 授業開始の5分前に教室につくのは、ついついだらけてしまう夏休みだからということにしておこう。 階段を上がって教室へ向かおうとしたとき、教室の前で壁を背に立つ級友の姿が俺の視界に入った。 「よぉ、佐々木。」 と、片手を挙げて軽く挨拶してやる。 すると、そいつは壁から背を離し、俺のほうへ向き直りながら、 「やぁ、キョン。」 と片手を挙げて短い挨拶をした。 「教室の外で何をやっているんだ?誰かを待っているのか?」 「んー、そうだね。まぁ、正確に言うと誰かを待っていた、となるかな。」 一瞬、頭の中でクエスチョンマークが踊る。 目の前の佐々木はカードを選ばそうとしているマジシャンのような笑顔で俺を見ている。 そして、くっくっ、と笑い声を上げながら、 「つまり、僕の待ち人は今目の前にいるということだよ。」 相変わらず、ややこしい話をする奴だな。 ―っといけね。 もうすぐ授業が始まる。 時間がない、話なら手短に頼むぜ。 「誰のせいで時間がないと思っているんだい?」 はい、俺のせいです。 「僕が取り急ぎ確認したいのは、今日の夕方、君のスケジュールは空いているかどうか、ということだ。」 当然のことながら、この一介の中学3年男子の夏休みに一丁前な予定など入っているわけもなく、その日の夕方は見事に空いていた。 俺がその旨を佐々木に告げると、あいつは、わかった、詳しい話は授業が終わってから、と言って、教室へ入っていった。 なんか質問というより確認に近い感じだったが、まぁいいや。 午後5時、時間通りに授業が終わる。 佐々木のほうへ歩いていこうとすると、佐々木は左手の親指で教室のドアを指差した。 どうやら、外で待っていてくれという意味らしい。 俺は鞄を担ぎなおして、塾の外へ出た。 塾から出てくる学生の顔を眺めながら時間をつぶしていると、5分ほどして佐々木が出てきた。 「やぁ、キョン。少し待たせてしまったね。」 「いや、別にいいよ。んで、用事ってなんだ?」 一瞬佐々木が唇を親指で押さえて言いよどむようなしぐさをした。 珍しい、こいつがそんな動作をするなんて。 「キョン、僕たちは今年は受験生で受験勉強を最優先しなくてはならない立場とはいえ、息抜きは必要だ。」 お前のその意見には大賛成だ、佐々木。 ただ、自分がそんなにまじめに勉強をしているかと言われると少し疑問だが。 「それに今はせっかくの夏だ。どうせ息抜きをするなら夏の風物詩を楽しむのが一番だと思うのだがね。」 視線をあちらこちらに泳がす佐々木の姿はその日初めて見たね。 普段の人を食ったようなどこか飄々とした感じがしない。 他の学生たちはあらかた帰ってしまったようで、あたりは通勤帰りのサラリーマンばかりだった。 「あぁ、そうだな―」 頭の中で夏の風物詩に考えをめぐらせる。 花火、スイカ、海水浴、盆踊り― どれもこれも素敵だね。 受験生には縁遠そうな夏の風物詩に思いをはせながら、佐々木の顔へ視線を向ける。 黒いきらきら光る瞳が俺を見ている。 ほんの少しの間をおいて佐々木が口を開いた。 「いっしょに夏祭りに行かないかい?」 なんでも、佐々木の家の近所で地元の夏祭りがあるらしい。 それが今日の夕方で、せっかくだから受験の息抜きがてら行かないか、とのことだった。 ちょうど受験の息抜きがしたかった俺は二つ返事でオーケーした。 普段から息抜きばかりしたがっているだろう、という突っ込みは勘弁していただきたい。 で、それからどうしたかというと― 俺は佐々木の家で、佐々木の部屋の前にいた。 佐々木は荷物を置いておきたいのと、着替えをしたいのでいったん家に戻るがキミはどうする?と尋ねてきた。 本心を言うなら、俺も鞄を家に置いて、身軽に夏祭りを楽しみたかったが、 家に帰ってから再び外へ遊びに行くとなると妹がうるさそうだ。 家には電話で連絡を入れて、そのまま行くことにした。 というわけで、俺は佐々木と一緒に佐々木の家まで向かうことになったわけである。 佐々木の家は、なんか立派な一戸建てだった。 予想通り、というかなんというか。 ガレージとかあるぞ、立派なガレージとか。 と、俺があほみたいに口を開けポケーっとしていると、家の扉を開けた佐々木から声がかかった。 「何をしているんだい、キョン?我が家のセキュリティーホールでも探しているのかな?」 と、振り向きながらいたずらっぽく俺を見ている。 馬鹿野郎、お前道を行く人が聞いたらあらぬ勘違いをしてしまうじゃないか。 ただでさえ、住宅街の真ん中で立ち尽くす男の姿は怪しいのに。 佐々木は喉の奥で笑い声を上げて 「なら、家の中へあがってくれるといい。そんなところに立ち尽くすとあらぬ疑いを掛けられるよ。」 いや、ちょっと待て、それは中にお前のご両親とかがおられるとですな、ちょっといろいろと入りづらく― 「大丈夫。両親は共働きで、今家には僕しかいないよ。」 そんな俺の考えを察したのか、佐々木はそう言った。 しかし、それはそれでやばいような気がするのだが― というわけで、俺は佐々木の家の中へと入ってきたわけである。 「お邪魔しまーす。」 と誰に対してでもなく、小声で言う。 佐々木は笑ってるんだが、あきれてるんだかよくわからない表情で 「いらっしゃいませ。」 と言った。 家の中は予想に違わず、セレブリティーな雰囲気のするものだった。 リビングに置いてある立派なテーブルとソファなんかいくらするか想像もできんし、 なんかえらい大画面なテレビとか、大砲みたいに立派なスピーカーとか。 もはや、暮らしの水準が家とはまるで違う。 母親をここにつれくれば「佐々木さんと同じ大学にいけないわよ。」なんて戯言をいうこともなくなるだろう。 住む世界が違うんだから。 根っからの貧乏性のせいで落ち着かない。 せめて、テーブルの上に食べかけのポテチの袋なんぞが転がっていれば、それがどれだけ俺の心の支えになってくれることか。 「それじゃあ、キョン。適当にリビングでくつろいで待っていてくれたまえ。」 くつろげるか。 二階への階段を上っている佐々木の後を追いかける。 「あー、悪い佐々木。できればお前の部屋の前で待つとかできないかな。もしも、お前のご両親が帰ってきたときにリビングで鉢合わせると非常にこう、あの、あれでだな―」 このリビングでくつろいでいるところを、佐々木の両親に鉢合わせなんかした日には、もうなんか目も当てられない事態になるのは、目に見えているというかね。 この年で修羅場はまだ結構でございます。 「まぁ、別にかまわないよ。あ、でも一応これだけは言っておくよ―」 そう言って、俺のほうを振り向いた佐々木は両手の人差し指で小さな×を作って 「覗かないでね。」 唇を端をにぃっと吊り上げて、くるりと部屋の中へ入っていった。 覗く気など毛頭ないが、だからと言って他にやることがあるわけでもなく… 俺は廊下に座り込んで、ぼーっとあごに手を当てている。 当然のことながら、あたりは物音ひとつなく、静かだ。 この家の中に漂うどこか重厚な感じとあいまって少し息苦しい。 「キョン、そこにいるのかい?」 扉越しに佐々木の声が聞こえた。 「あぁ。いるよ。なんだ?」 「いや、なんでもない。」 「そうか。」 そういえば、佐々木の部屋ってどんなんなんだろね。 あいつのことだから、ピンクの女の子女の子した部屋ではあるまい。 シンプルかつ機能的な内装で、小難しい本とかがいっぱいありそうだな― 「ねぇ、キョン―」 「どうしたんだ、佐々木?」 「いや、えーっと、まぁ、すまないね。待ってもらって。」 なんだ? えらく歯切れが悪い、普段の佐々木らしくないな。 「そんなことなら別にかまない。」 と言いつつ内心、両親が帰ってくるまでに早くして、と思っていたのは内緒だ。 キィ、と短い音を立ててドアが少し開いた。 隙間から佐々木の顔が少し覗いている。 「?」 少し困ったような顔をした佐々木はそれからゆっくりと部屋の扉を開けて出てきた。 手を前に組んで緊張した感じで立っている。 「…どうかな?」 そのときに俺がどんな顔をしていたのかはわからない。 ただ、泉に斧を落としたきこりが妖精を見たときに同じような顔をしていたんじゃないかと思う。 もっとも、俺が見たのは妖精ではなく、浴衣を着た同級生なのだが。 薄紫の帯と白地に蒼い紫陽花の柄の浴衣、は佐々木にどうしようもなく似合っていた。 その姿を見たら、俺が思わずあほみたいに口を開けてしまっていたことも納得してもらえるはずだ。 「…変かい?」 浴衣の袖を手のひらで握りながら、佐々木が不安そうに訊いてくる。 「いや、よく似合っているよ。」 もっと気の利いたせりふを言いたかったところなのだが、 いかんせんついさっきまで思考停止していたため、ありふれた言葉しか口にできなかった。 ここで似合っていないとなどと言える奴には、迷わず眼科か精神科をお勧めする。 佐々木は何も返答はしなかった。 けど、その代わり、二度と見れないであろうあいつのあんな輝くような笑顔を俺に向けていた。 なんだかんだで時刻はもう6時近かった。 少し、佐々木の部屋を覗いてみたかったのだが、佐々木に追い立てられるように、俺と佐々木は急いで家の外へと向かった。 別に佐々木の両親のご帰宅が怖かったわけではなく、もう祭りがいい頃合だからということだ。 佐々木は手際よく、玄関から下駄を出した。 外に出てみると、改めて自分の格好と佐々木の格好が不釣合いなのがわかる。 「ずいぶん待たせてしまってすまないね、キョン。浴衣の着付けは昨日何回か練習したのだが…」 カラコロと音を立てながら、佐々木が俺の後をゆっくりついてくる。 なるほど完璧な着こなしはそのおかげか。 じゃあ、自転車でひとっ走り行こうか。 自転車を引っ張り出すと、俺はそれにまたがった。 「待ちたまえ、キョン。」 そう言って佐々木がカラコロ音を立てながら、俺のほうへと歩いてくる。 「まったく。キミは浴衣姿で僕に自転車を漕いでみせろというのかね?」 そうあきれ返るような口調で言うが早いか、俺の自転車の荷台に腰を下ろした。 「あぁ、わりぃ。」 「朴念仁という言葉はまさにキミのためにあるようだね。」 そう言って佐々木は右手を俺の腰に回した。 いつもどおりの見慣れた光景だ。 ただ、ほんの少しだけ少し香水の匂いがした。 「いくぜ、佐々木。」 そう言って自転車を漕ぎ始める。 端から見たら俺たちはどんな風に見えるんだろうね。 夕日に染まった町並みはまるで別世界のようで、俺はどこか不思議な場所へ迷い込んだような非日常的な錯覚に陥っていた。 背中に佐々木の額が当たっている感触がする。 今、佐々木はどんな世界を見ているのだろうか。 少し湿気を帯びた風が心地いい。 どこか言葉を忘れてしまったように何も言えない。 背中をくすぐるあいつの髪と、腰に回された細い腕だけがその存在を俺に知らしてくれていた。 しばらく走っていると家族連れや中学生らしき集団を目にする機会が多くなってきた。 そして、縁日の屋台が見えてくるころ、日の光はもうずいぶん弱まっていた。 「たそがれ、か。たそがれる、という言葉があるように、 この闇と光の狭間は一瞬だけ別世界に迷い込んでしまったみたいだね。」 後ろのあいつがそう語りかける。 お前ほどたそがれるって言葉が似合うやつはそうはいねーよ。 「それはどういう意味だい?」 そう言って喉の奥で笑い声を上げた。 自転車を適当な場所に止めて佐々木を降ろす。 時刻はもう7時前か。 昼飯を食ってから、何も食っていなかったので腹が減った。 「とりあえず、佐々木。何か食いもんを買おう。」 自転車から降りて下駄を履きなおしている佐々木にそう声をかける。 「あぁ、そうだね。」 佐々木はそう素っ気のない返事を返した。 歩きはじめるとすぐにその佐々木の素っ気無さの意味がわかった。 慣れない下駄で砂利道を歩いているせいで、あいつはこけないようにするだけで精一杯だった。 下を必死に見ながら歩いている姿はまるで綱渡りだ。 おっと―、そう言ってバランスを崩した佐々木の肩を支えてやる。 「すまない、キョン。やはり普段慣れないことはするものではないな。」 そう言って俺の顔を見上げて苦笑いをする。 「あぶなっかしいな。」 佐々木の右側に回って左腕を少し上げる。 「俺の腕につかまって歩くといいだろ。」 「えっ」、たぶんあいつの心の声が聞こえたら、そう言っていたに違いない。 そんな驚いた顔をして、大きな目をより大きく見開いて俺の顔を見た。 そして下をうつむくと左手で浴衣の襟をつかみながら 「これくらいで大丈夫だよ―」 と右手で俺の左手を握った。 佐々木の手は小さくてやわらかかった。 その小さな手を壊れないように、俺は力強く握っていた。 それから屋台で焼きそばを買った。 佐々木は普段の饒舌さもどこへやら、口数は少ない。 ただ、俺の手を離すことはない。 そして 「キョン、少し行きたい場所があるんだ。」 と、立ち止まって俺の左手を引きながら言った。 なんでも、佐々木の話によるとこの夏祭りでは7時半から花火が上がるらしい。 佐々木が時間を気にしていたのはそのためだった。 その花火の絶景ポイントがあるらしいので、そこへ行こう、とのことだった。 と、いうわけで二人で祭りで用意されたベンチに座って焼きそばをかきこんで、その場所へ向かうこととなった。 その場所は神社の境内の脇にある生垣だった。 縁日と少し離れたその場所には人気は少なく、生垣を背にすると、あれだけいる祭り客がまったく視界には入らない不思議な場所だった。 「実は、この場所は花火がきれいに見えるポイントからは少しずれているんだ。 だけれども、そのおかげで他の祭り客に邪魔されることなく、花火を楽しめるんだ。」 おそらく、学校の試験で満点をとったときでも見せないような得意な顔で佐々木は俺を見ていた。 「なるほど―」 そう俺が言ったとき、最初の花火が上がった。 確かに佐々木の言うとおり、花火の打ち上げ場所からは少し距離があるせいで、絶景ポイントとは言いがたい感じだった。 しかし、花火がまるで俺たち二人のために上がっているような感覚は、また格別のものだ。 「まるで夢みたいだろう。」 遠くの花火を見つめながら佐々木がそう語りかける。 光のあと、時間を置いて響き渡る爆発音が聞こえる。 「僕はこの花火を写真で撮ろうとする人には賛成できない。 ましてやそれが携帯電話のカメラ機能なんていうならなおさらね。 花火は一瞬だけ輝いて、そして消えてしまうものなんだ。 それを、記録して残したいなんてあさましい人間のエゴだよ。」 「そうだな。」 「過ぎ去っていく時間の一瞬だけを切り取って、それを永遠に保存することなんてできない。 そんなものを信じ、すがろうとする人間の浅ましさはまさに精神病だね。 変わっていく世界のほんの一瞬だけが永遠に続いていくなんて、愚かしいにもほどがあるよ。」 そして、佐々木の肩が俺に触れた。 「だから、僕はこの一瞬を焼き付けているんだ。 もう二度とは来ないこの一瞬を―」 遠くを見つめる佐々木の目には何が映っているのだろうか。 花火?それとももっと別の何か― でも、佐々木よ― 「確かに何もかも変わっていくけれども、できる限り『変わらないように努力すること』ならできるぜ。」 一瞬あっけにとられたような色が佐々木の顔に浮かんだ。 そして、聞きなれたあの笑い声を上げながらあいつはこう言った。 「キミらしいね。 なら、キョン。お願いだ。 出来る限りでいい、キミは変わらないでいてくれよ―」 そして、あいつはそれから 「―のままで。」 と言ったのだが、その声は花火の音にかき消されて俺には聞きとることは出来なかった。 『夢花火』
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前回までのあらすじ シャーリーの機嫌を直せ!3日以内で用意しな! 街中 僕「どうしよう…」 大通りに面したカフェのテラスで呻いた。 今日が期限の3日目だが『気に入りそうなもの』がちっとも思い浮かばない。 先任が上手いこと理由をでっち上げて、3日分の非番を無理やり作ってくれたものの あれこれ悩んでいるうちに3日目の夕刻に近づいてきた。 僕「はぁ…」 あれからシャーリーに会っても話しかけられないどころか目も合わせられない。 日に日に気まずくなっていく。 何か良さそうなものはないかと、この近辺にある『~~屋』、『~~店』と 付きそうな店をハシゴしたが 僕「無いんだよなぁ…」 彷徨った挙句、ここのカフェに行き着いてティラミスを頬張る。 ここの店にとっては良い商売だろう。 僕「あーどうしようもねー」 自分の想像力と緊張感の無さに泣けてきた。どの面下げて基地に戻ろうか。 目ぼしいものが思いつかなくてティラミス食べてました なんて言ったら、確実に先任にどやされる。 僕「ちっくしょー……ん?」 悪態をついて呻いていると見慣れない物が視界に入る。 今まで気付かなかったが、通りの反対側に小さな商店があった。 眼鏡を取り出して掛けてみると、煤けたショーウィンドの向こう側で ガラクタなのか骨董品なのか判別のつかないようなモノが 雑多に置かれているのが見えた。 僕「骨董品…?」 そういえば、まだあの店で探していないよな。 失礼だが、店の構えがみずぼらしくて気付かなかったのだろう。 僕「…物は試しか」 無かったら無かったで正直に事情を話そう。 ウエイターを呼んで代金を支払い、通りを渡ってその店へ入った。 骨董品屋 僕「ごめんくださーい…」 一声かけて狭い扉を開けた。埃の匂いがする。古本屋のような匂い。 奥からシワくちゃの爺ちゃんが出てきた。兎のように丸い目でこちらを捉えている。 多分ここの店主なのだろう。 僕「ここの店の中を見て回ってもよろしいですか?」 数少ないロマーニャ語で尋ねると爺ちゃんが無言のまま頷いた。良いらしい。 許可を貰ったから、4畳半ぐらいの店内を見て回ることにした。 僕「へぇ…」 薬品で変色した蒸留器、縁日で見かけるような紙製の狐のお面、銀色の銃弾、 フラスコ、皆目見当もつかない文字で書かれた牛皮の古本、木彫りの布袋様、瑠璃色のガラスの水差し等々 世界中の雑多な骨董品を、貪欲に集めてみましたと言うような品揃えだった。 僕「あ、すいません。このお盆を見てもよろしいですか?」 蘭鋳の描かれた漆塗りの盆を手に取って訊く。店主が相変わらずの無言で頷いた。 覗き込むと漆黒の水面に僕の顔が映る。漆の下で蘭鋳がまだ生きているような気がした。 狭い店内を2時間ほど見て回ったが飽きることがない。 さっき回った時にはあった物が、いつの間にか違う物になっていたりもする。ただ単に見落としていたのだろうか? 何周か回って時間を忘れかけた頃、ふと目に留まる物があった。それを手に取る。 僕「…兎?」 兎の顔を模した留め具の後ろから、ふわりとした毛皮が生えている。 大きさは目測で5cmほど。 僕「これでいいか」 シャーリーの使い魔も兎だったし。安直な考えで決めた。 お代は幾らか訊こうとしたら、いつの間にか後ろにいた店主の爺ちゃんが 紙に数字を書いて渡してきた。これが値段らしい。 僕「高いのか安いのか良くわからんなぁ」 財布を取り出して提示されたお金を払う。 僕「ありがとうございましたー」 礼を言って店から出ると、斜陽で橙色に染まった街並みと 遠くに501の城塞のような基地が見えた。時間も押しているし早く帰ろう。 借りてきた軍用バイクのエンジンをかけて、基地へ向かった。 自室 夕食と風呂を済ませた後、自分の部屋でルッキーニと過ごしていると ルッキーニ「ねーねーシャーリー、『雑巾オバケ』って知ってる~?」 シャーリー「何だそりゃ?」 聞きなれないことを訊いてきた。 あたしのベットにもぐりこんでいるルッキーニに訊き返す。 今日はここを寝床にするらしい。 ルッキーニ「エーッとね、そこら辺に雑巾とかをポーイってしとくと いつの間にか無くなってるんだって」 シャーリー「ちょちょちょっと待て。それは誰から聞いた?」 おいおいマジかよ。雑巾がズボンに変わる日も近いぞ。 もしそうなってから中佐の耳に入ったら、整備兵の大半が粛清されかねない。 ルッキーニ「う~ん、忘れちゃった!でもなんでシャーリーの顔が赤くなってんの?」 シャーリー「うぇ!きき気にするな!子供は寝る時間だぞ!」 ルッキーニ「え~つまんなーい。最近シャーリーが何か変だよー?寝る前に一人で足バタバタさせてるし」 気づかれてた!もう寝たかと思ってたのに! このままだと墓穴を掘りそうだ。こういう時は シャーリー「よしルッキーニ、寝ろ!寝ないと『雑巾オバケ』が来るぞー」 ルッキーニ「ウニャーァァァ!」 猫のようにひっついてきた。 ルッキーニには気の毒だが、寝付きが悪い時の 脅かす→ひっつかせる→安心させて寝させる の流れには毎回お世話になってる。1時間もすれば寝付くだろう。 シャーリー「0000時に格納庫へ来い、ねぇ…」 夕食後にマーリンを弄ってたら、僕中尉がそれだけを伝えてどこかへ行った。 シャーリー「まるで逢引じゃん…」 口に出してから言葉の意味を思い出して猛烈に恥ずかしくなった。 バタつかせたくなる足を何とかとどめて、時間になるまで寝転んだまま待った。 格納庫 僕「まだかな…」 懐から懐中時計を取り出して時間を見る。零時の鐘が鳴ってから15分。 格納庫から伸びる滑走路を眺めて待っていたが、まだ来ない。 もう寝てしまったのだろうか。 僕「帰るか…」 また明日に渡せば良いか。 ボヤいて夏でも冷たい格納庫の床から腰を上げると シャーリー「…人を呼びつけて勝手に帰るのは酷いよな?」 僕「うぉわ!」 格納庫の通用口から聞こえたシャーリーの声に驚いた。 どこからこんな声が出てくるんだ。 シャーリー「冗談だよ。ところで何の話だ?」 そう言って通用口から歩いて来た。怒ってはいないようだ。 慌てて骨董品屋で買ったものを取り出す。 僕「その…この前はスマンかった!デリカシーも無いこと聞いて…それでお詫びにというか、なんというか…」 シャーリー「おいおいどうしたんだよ、急に…」 しどろもどろで謝って紙袋に包まれたそれを渡す。 シャーリーの手に包みが渡った事を確認して帰ろうとすると シャーリー「えっ、もう帰るのか?」 意外そうに呼び止められた。 僕「その、何だ…あまり長く話すと当直にバレるかもしれないし」 シャーリー「そっか…」 僕「…じゃあ、また明日。おやすみ」 シャーリー「うん。おやすみ」 それだけ言ってそれぞれの自室へ戻る。 仲直りにしては、あまりにも簡単すぎたか?後ろ髪を引かれる思いで自室まで歩いた。 再び自室 自室に戻って紙袋を破くと、中から兎を象った留め具に兎の後ろ足が付いたモノが出てきた。 シャーリー「…ラビッツ・フットか」 窓から差し込む月明かりにかざしながらそれを見る。 リベリオンのバイク乗りでも持ってたヤツが結構いたな。 シャーリー「シャレが効いてんなぁ…」 兎は生き延びる為に、時速80km/hで捕食者から逃げることもある、とどこかで聞いた。 そこから転じて、兎の後ろ足は『生き残る力の象徴・生存の象徴』を表すらしい。 シャーリー「使い魔とお守りを掛けるとはね…」 呟いてブレザーの胸ポケットへしまった。大事にしよう。 服を脱いで、ルッキーニの眠る横で眠りについた。 『後日談』へ続く
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巫女ラムーネ 巫女ラムーネパラメータ 初期コマンド 覚える技 巫女ラムーネ 出現条件 クラスチェンジ派生 解説相性の良い仲間モンスター 由来 他メディアにおいて 台詞 巫女ラムーネ パラメータ 属性 水 HP 161-170 クラス ☆☆☆ 攻撃 46-49 種族 召喚士 素早さ 59-62 EX(レバー式) 禁忌の蘇生術→禁忌の完全蘇生術 入手方法 対CPU戦で出現、カード化可能 CPU対戦時アイテム 魔海マリネ(レア) 初期コマンド # ★ ★★ ★★★ 1 ミス ミス ミス 2 ミス アクア! アクア! 3 アクア! アクア! アクア! 4 アクア! アクアヴィータ アクア! 5 ★→★★ ★★→★★★ 血の呪い 6 血の呪い 禁忌の召喚術★★★ 禁忌の召喚術★★★★ 覚える技 単体選択攻撃アクア アクア! アクア!! ランダム攻撃 全体攻撃 防御 回復血の呪い アクアヴィータ 強化 召喚禁忌の召喚術★★★ 禁忌の召喚術★★★★ 異常 EX増減 コマンドパワー増減ためる ★→★★ ★★→★★★ 技変化 無効ミス 巫女ラムーネ 出現条件 (BOSS)神海帝バローロのお供 クラスチェンジ派生 巫女ラムーネ(Lv1~10)(魔法の貝がら所持)+キャプテン・アズール(Lv1~10)→アズール 巫女ラムーネ(Lv1~10)(魔法の貝がら所持)+氷の魔法使いメロウ(Lv1~10)→メロウ 解説 新5章「氷劇の行路」最終解禁で登場したクラス3・水属性・召喚士・女性モンスター~ 神海帝バローロと行動を共にする巫女。~ 真意は不明だがダンテとポワンの前に、アズールとメロウの魂を蘇らせた。~ 【血の呪い】は、自分の攻撃力の120%の加護状態を自身に付加する。効果対象が自分だけと狭いが、回復量は圧倒的な倍率となっている。 呪い状態を付加する効果はないことから、読みは「のろい」ではなく「まじない」だろうか。~ 台詞や公式サイトの設定で、自身の不死の能力を嘆いている様子が垣間見える事から「のろい」とも取れるが、正確なところは不明。 ただし、自身がアンデッド族になった場合、話は別。文字通り、呪い状態になってしまう。 2021/07/14のアップデートより、2回目以降に使用すると攻撃力が1.1倍になるようになった。~ 自動回復量も攻撃アップ後における量が適用される。 【アクアヴィータ】は味方モンスター1体のHPを70回復させる効果があり、対象がアンデッド族でも回復する。~ 水属性および水族のモンスターが対象の場合は、さらに回復量が40増加する。~ この回復量増加は重複するので、水属性かつ水族のモンスターが対象の場合は150回復することになる。 【禁忌の召喚術】は、自分のHP(70?)を犠牲にして、HP・攻撃力・素早さ強化を施した召喚を行う技。~ 消費量以上のHPが残っていないとミスになってしまうため、HPには細心の注意を払いたい。 味方の枠が空いていない時など、召喚が行われない場合には発動してもHPは消費しない。 EX技は自分のHPを1にして、倒された味方モンスターを可能な限り蘇生する技。消費ゲージは8。~ 蘇生されたモンスターのHPは通常EXでは50%、超EXでは100%の状態になる。 使用後にHPが1になってしまうデメリットは、【血の呪い】などの加護状態である程度カバーできる。 【禁忌の召喚術】と違い、残りHPに関係なく使用可能。 なお、【こうげき(!)】は使えないが、【オールフォーワン】や【怒涛の攻め】などの攻撃に参加できる。~ それらの効果で攻撃する際は【アクア】のモーションで攻撃する。~ 2021/07/14より「[速報]一部のモンスターが強くなったぞ!」 小技#id_1eb3df4dと題されて取り上げられた中の1体。~ 相性の良い仲間モンスター 【アクアヴィータ】が水属性および水族のモンスターに大きな効果があるので、使用するなら相性の良いモンスターとのチーム編成を心掛けたい。~ 効果が最も大きくなる水属性かつ水族のモンスターは、~ 攻撃・回復はもちろん、防御までこなせる魔神アープ 同じく攻撃・回復、こちらは混乱付与もこなすサゴジョウ 麻痺や洗脳を使いこなす大富豪アリバ 攻撃を回避させるコマンドを持つメロウ コマンド構成次第ではかなりの爆発力を誇るアズール など、役割のレパートリーは豊富なので、これらを中心にチームを組んでみるのも手。~ 回復役に2枠も要らないけれどラムーネの生存は心配という人には、 高威力のマヒ技を持つ魔海魚ブブリ 水族の中では珍しい壁役のメタルゴーレム といったマイナーどころもオススメ。~ 由来 名前の由来は炭酸飲料の「ラムネ」。~ 夏場には縁日などでよく目にする、ガラス玉で栓がされている事でお馴染みの飲み物だ。~ 他メディアにおいて 漫画「魔王だぜッ!!オレカバトル」ではゲームよりも先に登場していた。~ こちらでは主人公ジンジャーエイルの幼馴染にして、海王バローロの弟子という設定。~ 人間界では「天井(あまい)ラムネ」という名の少女として行動しており、ラムネビーボールを使うと元の姿に戻る。~ ゲームでの一人称は私だが、コロコロ掲載時ではわたしになっていた(単行本ではアタシになる)。~ ラムネビーボールについてはジンジャーラムネイルを参照。~ 名前の由来が炭酸飲料であり、初出が漫画である。~ しかし、ゲームにおいてジンジャーエイルとの絡みは(BOSS)魔王ジンジャーエイルのカットイン条件の一人と言う程度。~ (そのカットインも漫画で関わりの深かったモンスター相手に(BOSS)魔王ジンジャーエイルが一方的に発言するだけ)~ 永遠の命を持つ、バローロと共に眠りについていた、など漫画とは無関係の設定が散見される上に、アズール一家に関する物語にも顔を出している。~ デザイン及び設定が出水ぽすかによる物ではない事は明白である。~ 台詞 登場 「私は深海の巫女、ラムーネ」 カットイン(vs魔海の番人ダンテ&魔海の守護者ポワン) 「命あるものに、過去を変えることはできないわ。」 攻撃前 「はっ…」 アクア! 「受け入れなさい…はあっ!」 アクアヴィータ 「これをお飲みなさい。」 血の呪い 「私の思いは、途切れることはない…」 禁忌の召喚術★★★ 「集え…我が血の元に。」 禁忌の召喚術★★★★ 「声に応えよ…我が血を啜れ。」 ステータス↑ 「また始まるのね」 ステータス↓ 「避けられないわ…」 ミス 「これも運命ね…」 麻痺 「うっ」「この程度?」 ダメージ 「うっ」「この程度?」「やめてよね…」 EX発動 「私を置いてなんか、逝かせない!」 EX技 「甦れ!輪廻に戻れ!始まりを起点とし、この世に戻れ!」 超EX技 「甦れ!輪廻に戻れ! 安らぎなんて許さない!」 勝利 「虚しいわ…今もこうして、朽ちていく…」 撃破 「ずっと待っていたの。私を終わらせる人を…」 撃破(相手チームにダンテ系統またはポワン系統((剣士ダンテ、魔剣士ダンテ、魔界の門番ダンテ、魔海の番人ダンテ、薄氷の剣士ダンテ、泡魔法使いポワン、泡魔導師ポワン、魔海の守護者ポワンそれぞれにおいて確認。))がいる時且つ味方の神海帝バローロが生存している時) 「耳を澄ましなさい。あなたになら聞こえるはずよ。魂の声が。」 排出(加入時) 「みんな終わり、新たな始まりを迎えるのに、私はずっと、この環の中…」 排出(通常) 「誰もが消えてゆく…私を置いて。この虚しさを味わわなければならないなら、いっそ全て、海に沈めばいい…」 排出(Lv10) 「肉体は消えても、魂はずっと叫び続ける。聞きたくなくても、聞こえてしまうのよ。」
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「……意外な特技もあったものね」 相変わらず正面から褒めてはくれない彼女の、それでも目線が称賛してくれているのを感じた。 頬が赤くなりそうなのを、暗みが隠してくれているように願いながら、篠笛に沿える指を止める。 「特技っていうか…日本なら音楽の授業で、こういうの習うからさ」 「それにしても、よ。初見の楽器でしょう?」 「要領は同じだよ」 指を孔に添えて、歌口から息を吹き込めば、相応の音が響く。 強く吹けば掠れて響くし、弱く吹けば優しく鳴る。そういうものだ。 音階は一通り覚えたので、うろ覚えに楽譜を弾いてみる。 この篠笛も、例によって霧切さんの遊び買いだ。 商店街のちっぽけな縁日で、露店に並んでいたらしい。 本格的なものではなく、イメージとしては百均のオカリナなんかと同じようなものだろう。 漆塗りの竹に、水の中を跳ねるように泳ぐ、一対の金魚が彫られている。 彼女の遊び買うものは、こういうちょっと粋な趣向が凝らされていることが多い。 「それにしても、ちょっと悔しいわ」 カラン、と、ロックアイスの入った氷を傾けて、虚ろ目で月を見上げる。 お気に入りの芋焼酎のお供には、冷ややっこに酒盗を乗せただけのシンプルなもの。 完全に親爺趣味だね、と突っ込むと、問答無用でローキックが入った。酔っていた分加減がないので、ちょっとまだ足首が痺れている。 「私が吹いた時には、かすりとも音は鳴らなかったのに」 「…霧切さん、この笛吹いたの?」 「…私から仕掛けるのは、セクハラとは言わないのよ」 ニヤニヤと僕を見返している、酔って赤くなった蕩け顔。 月を背にしているのは僕の方なので、向かい合う彼女の銀髪が燐光を反射して、まるで幽霊みたいに綺麗な微笑で。 「今更そういうのを意識する仲じゃないでしょう? 何度箸を重ねたと思ってるの」 「う、や、そうだけど…改めて言われると意識しちゃうっていうか…」 「ああ、それにしても良い夜ね。笛の音が合うわ」 と、いじめっ子の笑みで、もっと吹くように言外に催促してくる。 手遅れだと分かっているけど、あえて気付かないフリで、僕はまた篠笛の歌口に唇を落とした。 でも、確かに良い夜だ。 月影が雲を淡い黄金色に透かして、音もない夜風が、昼間の暑さをゆっくりと冷ましていく。 夜陰から響く虫の音も、いっそうの涼味。 「夜笛は蛇を呼ぶ、っていうんだけど」 「あら、無粋な言葉を考えた人もいるものね」 歌うように言った彼女の顔に、ふ、と陰が掛かる。 振り返れば、月の輪郭がまるっと雲に隠れていた。朧、というやつだろう。 自然と、指弾く音符も決まってくる。 「……なのはーなばたけーに、いーりーひうすれー」 と、口ずさむ、鈴の音のような澄んだ声。 驚いて、途端に指を止める。 彼女が僕の弾いた曲に合わせて、歌を乗せたのだ。 蕩けたままの目が、怪訝そうに僕を見る。 「……霧切さん、」 「…何よ。私が日本の歌を知ってるのが、そんなに可笑しいのかしら?」 「いや、……すごく、上手いんだね」 カンマ置いて、再び月明かりが差す。 ぽ、と、酒で酔うのとは別の紅が、彼女の頬を染めていた。 「初めて聞いたよ、霧切さんが歌ってるの」 「そ、んなこと、ないでしょう…というか、どうでもいいじゃない」 僕は例えば、掃除や料理の片手間に、聞き馴染んだポップを口ずさむことはあるけれど。 考えてみれば、そういうクセのない人だった。 学園では音楽の授業は別クラスだったし、コレは絶対彼女には言えないけど、僕は別の人の歌を聞いていたから。 カラン、と、彼女の持っていたグラスの氷が揺れる。 うっすらと琥珀に澄んだ液体が、月明かりを映して、ステンドグラスのようなものを机に描く。 「……ねえ、さっきの『無粋な言葉を~』って、どういう意味だったの?」 「……言わない」 「ねえ」 「…忘れて。酔っていると、柄にもない恥ずかしいことが口をついて出るのよ」 「恥ずかしくなんかないってば。言ってみて」 「……笑わない?」 「笑わないから」 グラスを持った手を額に当てて、目を伏せる。 どれだけ恥ずかしそうなそぶりを見せても、飲んでいる時の霧切さんは、いつもよりも心のガードがゆるいので、本音を見せてくれるのだ。 数瞬待つついでに、その手のグラスをそっと貰う。 笑わないよ、と、念を押す。 口をつけて飲めば、アルコールの辛さと独特な風味の中に、うっすらと涼しい甘み。 僕の飲む様をじっと見つめながら、夢に浮かされたような霧切さん。 「……鈴虫なんかは、夜に歌うでしょう」 「…うん?」 そんな詩的な言葉が、まさか彼女の口から返ってくるとは思えなくて、数瞬頭の中で反芻する。 意味を解して目線を戻せば、じっと疑う視線を向けていた。 人里に降りて来た猫みたいな仕草だったので、可愛くて、吹きそうになるのを必死にこらえる。笑いません。 「昔の人たちだって、夜に集って楽器を弾いたり、歌を歌ったりしたでしょう」 「……そうだね」 「歌は、夜の方が映えるのよ」 ロマンチックでしょう、と、自嘲気味に唇を尖らせたまま、グラスを奪い返された。 「虫も人も、夜中に集って、愛しい人への思いを歌うんだね」 「……」 恥ずかしい言葉には、同じく恥ずかしい言葉で返す。 こういう良い夜には、むしろちょっと歯が浮くほどがちょうどいい。 ぶっきらぼうに突き出された照れ隠しのグラスに、黙って芋焼酎を注ぐ。 ロマンチックだね、と、返すと、鼻を鳴らして拗ねてしまった。 机の下で、彼女の足が僕の足を踏む。ちょっと痛い。 「…ねえ、夜に歌うのが恋の歌ならさ。さっきの歌も、」 「それは…分からないわ」 流石に、こじつけだろうか。 歌詞それ自体は、とても単純で、そして深い情景を歌ったものだ。 夕月夜に風薫る風景。 たった数節で、その美しさを歌った歌。 「例えば、歌自体にその意味がなくても…」 けれど。 そうであってほしい、と思うのは、こんな夜だからか。 「演奏する人が、そういう思いを込めて吹いたなら…それを聞く人が、そういう思いを乗せて聞いたなら」 「苗木君…」 「それはもう、恋を歌っているってことには、ならないかな」 りぃん、りぃん、と、羽が鳴っている。 どうも、僕も酔ってしまったみたいだ。 いつもよりも恥ずかしい言葉が、どうにもぽろぽろと零れてしまう。 ああ、また顔が熱くなる。もう夏も過ぎるというのに。朧月夜で、本当に良かった。 「……もう一度、弾いてくれないかしら」 再三、月明かりが雲で陰る。 互いの顔が見えない暗みで、鈴の音のような声が響いた。 「……霧切さんが歌ってくれるなら、いいよ」 篠笛に添えた指が、心なしか震える。 りぃん、と、急かすように、草藪の隙間で歌う鈴虫。 負けないように、と、息を吸う。 良い夜だ。 とても澄んだ夜だ。 鈴虫の声も、篠笛の音も、月明かりも、それを映すグラスの焼酎も、歌う声も。 「さながーらーかすめーる、おーぼーろづき…よ……、…」 少し緊張で張った鈴の音に耳を傾け、その日は晩酌を終えた。