約 1,906 件
https://w.atwiki.jp/bungeibuanzu/pages/36.html
小学校中学年くらいだろうか、ポニーテイルは赤い鹿の子のリボンが結ばれ、赤地に水の流れを表した青い流線とが描かれた浴衣を着ている。ピンクの兵児帯が大きく蝶結びにされ、俺の袖を掴んでいる仕草は大変に愛らしかったが、声と表情から愛想という物が欠落していた。 勝手に俺の持つ揚げパスタの袋から一本抜いてポリポリやってる様子は図々しささえ覚える。 誰だ?この可愛げのない感じのガキは。 俺はイラッとしつつ屈んで視線を合わせ、努めて笑顔で尋ねた。 「お嬢ちゃん、どうしたの? 迷子?」 「迷子じゃない」 フンと鼻を鳴らしそうな勢いで言い切られた。 「それより、お面。お面買って」 「いや、って言っても俺はお嬢ちゃんの保護者じゃないし」 「おーめーん」 「いやあのだからね……」 そこで女の子は一旦項垂れたかに見えたが、次の瞬間には顔を上げた。 それはまさにスペクタクルとも言えた。 瞼を上げて目を大きくし、眉を下げる。両手を口元で握って重ね、小首を傾げる。 そしてその声音は、先程とは違い庇護せずにはいられないあどけなさを含み―― 「おめん、買ってほしいの」 俺は、ロリコンではない。 断じてロリコンではない。幼い女子に良からぬ目を向けた事など誓って一度もない。むしろ俺は年上が好きな方で……って何を俺は自分のタイプを語ってなどいるのか。 それは、この状況を説明するのに前置きが必要だからである。 河川敷の車止めに腰掛ける俺。の袖を掴んで揚げパスタをポリポリやっている女の子。の頭にアニメキャラのお面。 いや、だって、あんな可愛い上目遣いでおねだりされたら、反則だろ……。ほんのちょっと、表情を変えて声を変えるだけであれほどの威力があるものとは思わなかった。あれは絶対自覚的にやっている。確信犯だ。 小銭が一気に減った財布にため息をつきつつ、俺は上機嫌にパスタをかじる女の子に声をかけた。 「で、お嬢ちゃん、名前は?」 返事は「ポリポリポリポリ」という音だけだった。畜生、このガキ無視しやがった。 「お名前は、何ですか」 「リンゴ飴」 「りんごあめちゃん?」 最近の親は本当にめちゃくちゃな名前を子どもにつけるんだな……。 「ちがう」 ムッとして言われた。 「リンゴ飴、買ってくれたら教える」 その態度にはさすがの俺も怒った。 「あのなぁ、俺はお前の親じゃないんだぞ」 「買ってくれない……の?」 すかさず、例の上目遣いで俺を見つめる。もうその手には、と思った瞬間、円らな瞳の端にじわりと涙が浮かんだ。 動揺する俺の手に、彼女はよどみなく五百円玉を握らせた。 そんな訳で、今リイナは右手にリンゴ飴とチョコバナナ、左手にはヨーヨーという姿で俺の横を歩いている。リイナとは、この女の子の名前だ。ここから歩いてすぐの所に住んでいるらしい。 「誰かと一緒に来たのか? お父さんとかお母さんとか、探してるんじゃないのか?」 聞いても、ただ首を振るばかりだった。その表情はすねたものではなく、どこか重々しかったので、俺は口を噤んだ。この質問でリイナを傷つけた気がして、俺はそれ以上訊く事はやめた。ここまで訊き出すまでにリイナは子どもとは思えない手練手管でチョコバナナとヨーヨーを手にしていた。十に届くかどうかのうちから魔性の女である。末恐ろしいとはこの事だ。 俺はリイナを連れて祭を回る事にした。保護者がいないにしても幼い子どもが一人で歩くには、お祭りは危険だからだ。花火が終わったら、家まで送ってやるつもりだった。 「他に何か食べたいものとか、やりたいとかあるか?」 「くじ」 「何のくじ? ゲームのか? それともあっちのキャラのぬいぐるみの?」 「ちがう」 指をさして尋ねる俺に、リイナは首を振った。ポニーテールとリボンが揺れる。 「おみくじ」 「へぇ、河川敷のこんな近くに神社があるとは知らなかったな」 リイナに案内されて、俺は出店の賑わいから少し離れた神社に来ていた。 「花火大会だけど、元は縁日。この神社で縁日を毎年やってて、ある年花火を始めたら、そっちの方が有名になった」 先を歩くリイナが、ぽつりぽつりと話す。不思議にリイナは人ごみの中をすり抜けるように進むのが上手く、俺はついていくのにかなり苦労した。 「ふぅん。まぁせっかく神社に来たんだし、お参りするか」 「うん」 ぼんやりと灯篭が照らす玉砂利の上を、硬く澄んだ音を立てて草履と下駄が行く。 十円玉と五円玉を投げ込んで、がらがらと鈴を鳴らし、二人揃って二礼二拍手一礼。 とりあえず願い事は、試験は終わったにせよ成績開示がまだだから、全部単位とれてますように、にしといた。横のリイナを見ると、真剣な顔で何事かお願いをしていた。何を願ったか興味があったが、きっと訊かないのがマナーってもんだろう。 前へ 次へ q
https://w.atwiki.jp/syougakujosikouyuri/pages/43.html
先日、とうとう幸子のやつも初体験しやがった。 相手は合コンで知り合った大学生だとか。 サッカー部の橋本くんはどうした、尻軽め。 これで仲間内のヴァージンは私だけになってしまった。 まだ高校生ですよ、みなさん。 私だってもてないわけじゃない。言い寄ってくる男の1人や2人いる。 でもしょうがないじゃないか。全然まったくちっとも興味がわかないんだから。 そりゃ性的な行為に興味がないわけじゃない。 ただ私の場合は大っぴらに話せないというか……。 12歳前後の女の子にしか欲情できません、なんて。社会的にまずいというか。 だけどやっぱり興味はあるわけで。 まあだからこそ、1人でお祭りなんかに来ちゃったりして。 こういう時はナンパの成功率があがる……と、遊び人の田中くんが言ってました。 でも田中くんはウソつきだ。10人声かけて1人も相手にしてくれない。 そもそも1人で歩いてる女の子なんかいやしない。 2、3人連れの子を狙ってみるものの、成果はさっぱりだ。 せっかく出店でなんでも買ってあげようと思ってたのに、へこむ。 それとも私は、そんなに怪しく見えるんだろうか。 ……見えるか。 もう帰ろうかな。 道端にしゃがみこんで、ぼんやりと眺める。 バカップルの多いこと……いいなあ。 ふと、隣からの視線を感じて顔を上げる。 ポニーテールに細い手足、くりっとした大きな目の女の子がこちらを見ていた。 あ、かわいい。 でも惜しいな。たぶんあと3年くらいしたらストライクゾーンなのに。 だけど、よれよれのトレーナーにほつれの見えるミニスカートという格好はどういうわけだろう。 ちょっと腑に落ちない。 おめかしして遊びに来たという感じでは絶対ないな。 「1人なの?」 気づくと話しかけていた。 女の子は特に驚くでもなく、「うん」と短く答える。 「楽しそうだったから……でも来なきゃよかった」 「あは、私もおんなじこと考えてたとこ。お嬢ちゃん、なんてお名前?」 「日向子」 「お年は?」 「10歳だよ。ねえ、これってナンパ?」 「えっ」 「お姉さん、さっきからこどもばっかり声かけてたよね」 「み、見てた?」 「見てた。かわいい子ばっかりだったね」 「かわいくなきゃ声かけないもん」 「そっか。ナンパだもんね」 「うん……って、意味わかってんの?」 「エッチなことするんでしょ?」 「な……」 なんてストレートな子だ。 身も蓋もない。 たしかに、できればエッチなことだってしたいけど。 こういうの初めてだし、そんな露骨に言われると困る。 「……変なの」 日向子は私の隣にしゃがみこみ、綺麗な瞳をきらきらさせた。 「ナンパって男が女にするもんだと思ってた」 「うん、お姉さんは変なの」 「へえー」 好奇心に満ち溢れた様子である。 危ない。いろいろと教えてあげてしまいたくなる。 「ね、変なお姉さんはなんて名前なの?」 「ゆかり。縁日の縁でゆかり」 「縁結びとかの縁?」 「そうそう」 「いい縁があるといいね」 「ホントに」 可愛らしいことを言う日向子に、思わず頬が緩む。 人懐こい子だな。寂しいのかな。1人だし。 「日向子ちゃん、お友だちと一緒に来なかったの?」 「うん、いないもん」 うわー。地雷、踏んだかな。 顔をしかめた私に、日向子は薄く微笑んだ。 「わたしとは遊んじゃいけないんだってさ」 「なんで」 「うーん……なんでだろ。貧乏だからかな。クラスで物がなくなるとわたしのせいになるくらいだからね」 「なにそれ、ひどっ」 「わたしのお母さん、あちこちで評判悪いから。あれの子どもならしょうがないってよく言われるよ」 「んなっ」 親のしたことと子どもは関係ないでしょ! 私はその怒りをすんでのところで喉の奥に押しこめた。 この子相手に叫んだってしょうがない。 「むかつくね」 代わりにそれだけつぶやく。 「慣れたよ」 慣れたって、慣れたって……そんなわけないじゃん。 子どもにそんなこと言わせるって、なんなんだ。 頭にくる。腹がたつ。イライラする。あー、やだやだ。 「日向子ちゃん、たこ焼き食べない?」 私は立ち上がり手を差し伸べた。 「わたし、お金もってない」 少し恥ずかしそうにうつむく日向子を引っ張って、強引に立たせる。 「おごってあげる」 「どうして?」 「日向子ちゃんがかわいいから」 「それってナンパ?」 「ダメ?」 「エッチなこと、するんでしょ?」 日向子私の手をきゅっと握りしめる。緊張してるみたいだった。 だから否定しようと思ったのだけど、下心は抑えようもなかった。 我ながら正直者。 「今日はいいよ。えっと……あと2年くらい、たったらね」 「2年も?」 「予約よ、予約。日向子ちゃんは私のだって、唾付けとかないと」 「わたし、ゆかりさんの?」 なんでか日向子は、私の腕にしがみついてくる。 たこ焼きが嬉しいのか、エッチが先延ばしになったのが嬉しいのか、よくわからない。 「育てる楽しみがあると思えばなんてことないわ、2年くらい」 「そうなの?」 「そうなの」 お人形さんみたいに無垢な顔した日向子が下から覗きこんでくる。 やっぱり、チュ-くらいは前払いでもらっておいてもいいだろうか。 早くも自分の発言に自信をなくしつつ、私は日向子の手を引いて屋台を目指した。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ksgmatome/pages/1015.html
Wiki統合に伴い、ページがカタログに移転しました。
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/767.html
・まえがき 今回で三作目となります。 まだまだ投稿者としては未熟な身ではありますが、読み終わった後に皆様の心に正の感情があればと思います。 はっきり言ってしまえば、すっきりしていただければ、それに越したことはありません。 それでは暫しの時間、私の稚拙な文にお付き合いいただければ、之幸い。 ※近作のゆっくりの大きさについて、イメージしやすいように簡単に補足説明させていただきます。 ・赤ゆっくり:卓球玉~テニスボール程度の大きさ ・子ゆっくり:林檎~ソフトボール程度の大きさ ・成体ゆっくり:バレーボール~バスケットボール程度の大きさ ――― 「縁日に行かないか!」 そう言っていきなり家に押し掛けてきたのは、以前一緒に森へゆっくり狩りに行った友人であった。 「うー!おまつりいこいこ!」 勿論、この友人の飼いゆっくりの胴付きふらんちゃんも一緒だ。 「縁日って…ゆんやー祭のことか?」 「そうそう、ゆんやー祭。出店もあるし、行ってみようぜ!」 ゆんやー祭とは、此処○○市で毎年行われている祭りの通称だ。 本来は、愛護団体が野良ゆっくりの保護を訴える為に始めた行事であったが、今では形骸化されている。 市民としては、野良が云々は口実で、祭りがあればそれでいいのだ。 「あー、子どもの頃から行ってないし、たまにはいいか。」 「よっしゃ!そうと決まれば行くぞ行くぞー!」 「うー!いくいくー!」 こうして、私と友人・ふらんちゃんの三人は (善良な胴付きは、人の単位で数えてもいいと私は思っている)、××神社に向かったのであった。 ――― 午後6時30分、○○市××神社。 祭りが賑わう時間だけあって、神社の境内には大勢の人が溢れかえっていた。 「おにいさん!おみせまわろ!」 そう言って、両手で私と友人の手を繋いで歩くふらんちゃん。 「ダメだよふらんちゃん、まずは神様にお参りしようね。」 「うー、ふらんがまんする…」 優しく諭してあげるとしっかりと言う事を聞いてくれるふらんちゃん、物分りの良い子だ。 簡単にお参りを終わらせた後、私達はお店を回ることにした。 ――― 「お、アレとかどうだ?お前得意だったろ。」 そう言って友人が指差したのは、射的の屋台であった。 射的とは、玩具の銃の銃口にコルク栓を詰め、打ち出した弾で屋台内の台に乗っている物を撃ち、 下に落とすことでその景品がもらえるというゲームだ。 「「「ゆんやああぁぁぁ!!もう゛やめでえ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」」」 ただし、台に乗っているのは景品ではなく、ゆっくりであるが。 この屋台では、落としたゆっくりの数によって、景品と交換してくれるらしい。 全ての的ゆっくりはゲスなので、良心の叱責もなく、子どもから大人まで楽しんでいる。 「お、いらっしゃい!兄ちゃんやってみるかい?1回300円だよ!」 屋台の親父さんが、愛想笑いをしながら私達に話しかけてくる。 どうしたものかと考えていると、 「あ!ふらんあのおにんぎょうがほしい!」 と、景品の中に埋もれているめーりんの人形を指差して言った。 「すみません、一回お願いします。」 そう言って300円を親父さんに払い、コルク栓を貰う。 「はい、毎度あり!頑張ってな!!」 …初めにことわっておくが、決してふらんちゃんの好感度を上げる為ではなく、 久しぶりに射的がやりたくなっただけである。 …無論、結果的に好感度が上がるのならば、願ったり叶ったりだが。 「お、やるか!なら俺もやってみるかなー。」 友人もやるようだ、これで人形を手に入れられる確率が増えたわけだ。 こうして、周りに他の客が少ないのをいい事に、大人気無い射的は始まった。 ――― 「やめてね?やめてね!れいむはしんぐるまざーなんだよ!やさしくしないとだめなんだよ!! わがっだらざっざどたずげろ、ぐぞじじいぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!」 「ゆがああ゛あ゛あ゛!!じじいはさっさとまりささまをはなすんだぜええぇ゛ぇ゛!!!」 的であるゲスが騒ぐが、私と友人は気にすることなく銃口にコルク栓を詰める。 コルク栓は12個、ふらんちゃんが欲しがっているめーりん人形を手に入れるには、最低でも6匹のゆっくりを下に落とす必要がある。 二発に一回当てればいい計算だ、しかし私は 「9発でいい」 「え、なんか言ったか?」 「いや、なんでもない」 心の声が口から出てしまっていたようだ、気をつけねば。 さて、的のゆっくりだが。足を入念に焼かれているので、台から逃げることが出来ない。 カシャ、っと小気味の良い音をあげながら、銃の撃鉄を引き上げ、両手で構える。 「ヒャッハー!その汚い顔を吹っ飛ばしてやるぜ!!」 「ゆぎゃああ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!」 友人は早速楽しんでいるらしい。しかしヒャッハーはやめなさい、私が恥ずかしいから。 友人を観察するのもほどほどに、私も両肘をしっかりと台に固定し、ゆっくりを狙う。 一般的に、射的は上を狙って後ろに転ばせて落とすことが基本らしいが、 的が的なだけに、これでは後頭部の中枢餡に直撃し、即死するだけで落ちる可能性が低い。 よって、 「ゆぎゃあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!でいぶのおながざん゛が゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 口の下の位置を撃ち抜き、衝撃で後ろに落とす方が良い。 コルクは身体を貫通することなく体内で残るため、その衝撃も大きい。 狙い違わぬ位置に命中したおかげで、れいむを1匹落とすことが出来た。 「ゆぷぷぷ!れいむはゆっくりしてないからうたれたんだよ!とうっぜんっのけっかだね!! れいむはゆっくりしてるからあたら<パンッ>ゆぎえ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 「うるさい黙れ、一瞬の油断が命取り。」 コルクを素早く詰め、横で笑っていたれいむを撃ち抜く。 「ゆっへっへっへ、れいむはくずばっかりなのぜ。まりささまはあんなのに<パパンッ> ゆぎぃ゛!!ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ…」 「「あっ」」 三発目を放つと、偶然友人が撃った後のゆっくりを撃ち抜く形になってしまい、 落ちる前に中枢餡を破壊して即死してしまったため、カウントには含まれなかった。 台の上に痙攣しながら残っているまりさ、あの様子だと長くは持つまい。 「すまん、折角撃ってたのに…」 「気にするなって!どうせ弾まだあるし、ゆっくりやろうぜ。」 「あぁ、そうだな。」 余談であるが、ゆっくりやるのと、ゆっくりを殺ろうというダブルミーニングに気付いたのは、縁日の帰り道のことであった。 その後も、私は順調にゆっくりを落とし続け、見事に6匹落とすことに成功した。 「わーい!おにいさんありがとう!」 「はい、どういたしまして。」 景品の人形を抱きしめながらお礼を言うふらんちゃん。これだけでも頑張った甲斐があったというものだ。 「ところで、お前は何を貰ったんだ?見てた限りだと10匹落としてたみたいだけど。」 『お前得意だったろ』、と言っていた友人の方が結果が良いことは、あまり気にしないでおこう。 「ん?あぁ、これだよ。」 そう言って、景品を入れてもらった大きめの袋を投げてよこす。 「ん…ラムネ?しかもこんなに貰ったのか。」 ラムネとは、錠剤タイプのお菓子のことである。 不思議な話なのだが、ゆっくりはラムネを食べると、昏睡状態に陥るのだ。 「あぁ、また今度森に行った時に便利だろ?持って帰る時も楽になるし。」 「正論は正論だが、これだけのラムネを使うのか…。」 「ま、それは今度のお楽しみ、だな。今は縁日を楽しもうぜ!」 そして一行は、次の店に向かうのであった。 ――― 次に覗いた店は、紐引き屋だ。 紐引きとは、景品と紐が結ばれており、紐の束の中から一本を引いて、 結ばれた先の景品が貰えるといったものだ。 紐の先と景品は檻で遮られており、紐を辿って景品を探すことは出来なくなっている。 無論、ゆんやー祭では小さめの子ゆっくりを使ったものとなっている。 「ゆぎぎぎぎ、まりささまのおさげさんにきたないものをつけるんじゃないのぜえぇぇ!! じじいはさっさとはずすのぜえぇぇ!!!」 「れいむのきれいなもみあげさんにへんなひもがついてるよ!さっさととってね!! あとあまあまもよういしてね!!たくさんでいいよ!!!」 ゲスになりやすい故か、それとも個体数の問題か、ここでもれいむ種とまりさ種が使われているようだ。 もしも奴らを引き当てた場合、紐の先の髪の毛の運命は、言わずもがなであろう。 既に引っ張られておさげやもみあげのない個体が見当たらないのは、他のゆっくりに踏み潰されたのかもしれない。 「やぁ、いらっしゃい。この中に5匹だけいるちぇんを引き当てたら、 屋台に飾っているものの中から好きなものをあげるよ。一回500円だよ。」 出店の相場的には高い部類ではあるが、周りに飾られているPS○や、○BOX36○のことを考えると、 妥当な値段なのかもしれない。 「「「「「くそじじいぃぃ!!さっさとれいむ(まりさ)をここからだせえぇぇぇぇ!!!」」」」」 …この中に本当にちぇんがいれば、の話であるが。 「縁日は楽しむものだろ、折角だし俺は一回やるぜ。親父さーん、一回ね!」 「はい、まいどあり。」 「…それもそうか。すみませーん、こっちも一回。」 「はい、お兄さんもありがとね。」 友人も言っていたが、祭りは雰囲気や勢いで楽しむものだ。深く考えずにやってみようと思う。 さて、どれを引いたものか…。 「そりゃっ!<ブチィ>『ゆんやあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!』……だーっ!くずれいむかよっ!!」 どうやら友人はハズレを引いたようだ。店の親父さんからハズレの飴玉を受け取っている。 昔からどうでもいいことは運が悪い奴なのだ。 そのくせ、偶然入った森で、今のふらんちゃんを拾ったのだ…おのれ、その役回りが私だったならば。 イライラした気持ちのまま、目に付いた一本の紐を引っぱる。 「だぁっ!<ブチブチッ>『わぎゃらなあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!』…お!?」 負の感情のまま引いた結果、どうやら当たりを引いたようだ。 紐に結ばれていた2本の尻尾は綺麗に千切れ、紐の先に付いている。 「おっ!お前すげぇじゃねえか!さすがだぜ!!」 引き当てた私以上に喜ぶ友人。だが景品は私が選ぶぞ。 「なっ!当たるなんて…!い、いやいや、おめでとう、兄ちゃん!大当たりだっ!!」 不穏な発言が聞こえたが、気にしないでおこう。景品がもらえるならばそれで良いのだ。 さて、何を貰おうか…PS○も○BOX36○もイマイチ興味を惹かれない。 Wi○でもあれば良かったのだが…SWiiなる紛い物しかなかった。 散々迷った挙句、私はゆっくりの入った檻を指差しながら言った。 「このゆっくりもらってもいいですか?檻に入っているゆっくり全部。」 「おぉ…おぉ、兄ちゃん!本当に良いのか!?」 「構わないですよ、私もこのゆっくりが欲しいと思いましたし。それに…」 屋台の親父さんのことを考えると、飾ってあるゲームのハードを貰うのも気が引けるからなぁ…。 紛い物なんて貰うつもりは毛頭ないし。 どうせゲスばかりだし、費用を考えれば此方の方が安上がりなのだろう。 抱きつきそうな勢いで、店の親父さんが口を開く。 「ありがとう兄ちゃん!本当に感謝してるわ!!ほんまにありがとうなぁ…。」 喜び過ぎて、泣いていたり関西弁になっているが、まぁ何よりだ。よかったよかった。 「「「「「いいわけないでしょお゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」」」」」 騒がしいゲスの入った檻を蹴り飛ばしながら、ゲスどもに話しかける。 「うるさい、黙れ。お前らに選択肢があると思うのか?」 「「「「「ゆんやあああぁぁぁぁ!!!!!」」」」」 さすがに檻を貰って帰るわけにはいかないので、生きているものだけを袋詰めしてもらうことにした。 ――― 「うー!ふらんあれたべたい!」 「ゆんやあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!ばでぃざのあ゛んござんがあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 袋の中から子まりさを一匹取り出し、ふらんちゃんに食べさせてあげながら歩いていると、いきなり前方の屋台を指差した。 串に刺さった赤く丸い物体が、店の前に並べられている。 私も昔よく食べたことがある、りんご飴だ。派生系として、いちご飴やぶどう飴もあるらしい。 「あのあまそうなのたべたい!」 「そうだね、食べてみようか。」 「やったー!お兄さんはやくはやく!」 そう言って、ふらんちゃんに腕を引かれて屋台前までやって来た。 「おでがいじばず!!もうれい゛ぶをいじめないでえぇ゛ぇ゛!!!」 「やめるんだぜえぇ゛ぇ゛!!まだしにたくないのぜえぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 「ぜんぜんどがいはじゃないわあぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 「わぎゃら゛、わぎゃら゛ないよお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!!」 店先まで来たところで、私はりんご飴ではないことに気付いた。 そうだった、これは普通の縁日じゃなくてゆんやー祭だった。 昔を回想していたせいで、すっかり忘れてしまっていた。 これもさしずめ、ゆっくり飴とでもいうのだろうか。 先程悲鳴を上げていたものは、まだ調理前なのであろう。 店の前に刺さっていたものが、調理後ということだ。 調理後の見た目は若干グロテスクで、髪やお飾りを全て取り上げられた禿饅頭が、 デスマスクをはりつけた状態で飴によってコーティングされている。 さすがに大きさの都合か、ここでは林檎サイズの子ゆっくりまでの大きさしか扱っていないようだ。 しかし、饅頭に飴をコーティングする食べ物…果たして美味しいのだろうか? 「食べてみれば分かるじゃあないの。すいませーん。ちぇんの赤ゆ飴1つと、まりさの子ゆ飴1つー。」 「はーい、毎度ありっ。ちょっと待ってね。」 悩んでいる間に、隣から注文をする友人。彼の決断の早さには常々脱帽させられる。 今回は食べるのを見送った私は、友人と店員のお姉さんが会話しているのを横目に、 店の奥で調理をしている親父さんを観察していた。 「やめちぇにぇ!れいみゅにぷしゅぷしゅしゃんをしゃしゃにゃ<プスッ> ゆぴいいいぃぃぃぃぃぃ!!!」 丁度、禿饅頭となった赤ゆっくりのあにゃるを、串で刺しているところだった。 飴として食べやすいよう、貫通させずにギリギリの位置まで刺すことに留めている。 ゆっくりに串が刺さったら、次に水と砂糖を熱したものを満遍なくつける。 この砂糖水、ゆっくりの甘みを引き出す際に行う虐待の過程で出す分泌液 (しーしーであり、涙である)を使用している為、コスト削減に繋がっているようだ。 「ゆっ!あみゃあみゃしゃん!!ぺーりょぺーりょ、ししししあわちぇええぇぇぇ!!!」 最後の幸せを噛み締めるが如く、身体についた砂糖水を舐める赤ゆっくり。 さすがに舐められ続けていては砂糖水がその部分だけなくなってしまうので、 頭が下になるように、他の先輩飴達のように銅板の上に並べて置く。 この際、あにゃるに刺さっている串ではなく、別の串で身体を軽く刺すことも忘れない。 「ゆんやあぁぁぁぁ!!もうやめちぇぇぇぇぇ!!!」 こうすることで、しーしー穴から流れる砂糖水で、舐められた部分も多少は補強されるのであろう。 後は固まれば、無事完成ということだ。 …こうして冷静に考えてみると、やはり食べなくて正解だったと実感させられる。 尤も、 「あまあまおいしい!」 「うっめ!これめちゃうめぇぜ!!」 そんなことを二人の前で話すことは出来ない。調理過程は私の心の中で留めておこう。 ――― そろそろ帰ろうかという時に、1つの店に子ども達が一列に並んで遊んでいる屋台が見えたので、 興味を引かれ、少し覗いてみる事にする。 「「「ゆんやぁぁぁぁ!!もうやめちぇぇぇぇぇ!!いちゃいよおぉ゛ぉ゛!!! おちょーしゃんおきゃーしゃん、たしゅけちぇぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」」」 「よっしゃ!一列揃ったぜ!!」 覗き込んで見てみると、台に向かって子ども達が何かの取っ手を弾いて、赤ゆを打ち出している。 これは懐かしいな、スマートボールだ。私は下手で、いつも景品は飴玉1つであった。 スマートボールとは、手持ちの玉を使い、縦横4列ずつ・計16個の空いた穴に入れ、 玉が入った箇所でラインが揃うと、景品が貰えるといったゲームだ。 イメージしやすいものでいえば、パチンコ台を横にねかせて傾けた形になるだろうか。 ただし、パチンコのようにハンドルで玉を打ち出すのではなく、ビリヤードのキューを 短くしたものが台の右下に取り付けられており、それを弾くことで玉を転がすのだ。 打ち出すキューはバネ仕掛けで作られており、弾く強さによって玉の行く先が変わるので、 上手く力加減をすれば、列を揃えられないこともない。 …私が言ったところで、説得力は皆無かもしれないが。 この台では、赤ゆっくりが玉の代わりとして使われているようだ。 卓球球程の赤ゆっくりは、台に穿たれている釘に引っかからないように、お飾りと髪の毛はしっかり取り除かれた状態だ。 しーしー穴やあにゃる、あんよの部分は念入りに焼かれて、逃げることも台を汚すことも出来ないようにされている。 目を敢えて塞がないのは、最後の慈悲なのか恐怖を煽る為なのか、定かではない。 よく見ると、赤ゆっくりが潰れないように配慮されているのか、ゆっくりと接触するキューの先には 威力を殺さない程度にスポンジのようなものが取り付けられているようだ。 「ゆぅ…もういちゃいのいやだよぉ…れいみゅもゆっくりちたいよ…」 「ゆぎぎ……あみゃあみゃたべちゃいいぃぃぃ……」 「れいみゅもいきちぇるのに…どうしちぇこんにゃひどいことすりゅの……」 「あにょくしょじじい、ぜったいゆるしてやらないのじぇ…」 それでも、赤ゆっくり達にとってはかなり痛いようで、かなり弱っている。 締めくくりにもう1つなにかあれば、と思っていたが…さすがにこれはやる気になれそうもない。 残念だがこのまま帰ろうかというところで、店の横で子どもが母親に叱られているのが目に入った。 「三回やってダメだったんだから、諦めなさいっ!」 「いやだよぉ!!あのれいむのぬいぐるみほしいよぉ!!!」 「我が侭ばっかり言うなら、もうお母さんはしらない。勝手にしなさい!!」 「う、うわあああああん!!!」 そう言って、男の子は泣き出してしまった。 欲しがっているれいむのぬいぐるみとやらは…どうやら、一列以上揃えればもらえるらしい。 「すいません、一回お願いします。」 「あいよ、毎度あり!!」 子どもの頃は出来なかったが、今なら一列くらいは揃えられるかもしれない。 あの子どもとは何の面識も無い、今始めてあったばかりだ。 しかし、納得いかなくて泣く姿が昔の自分と重なり、見るに堪えなかったのだ。 当時の自分を甘やかす様ではあるが、3回頑張ったのだ。私に出来ることはしようではないか。 「「「「ゆっきゅりきょろがりゅよ!!!!」」」」 店の親父さんが台の上に転がして来た手玉、赤ゆ18匹で一列揃えられるようにベストを尽くそう。 そして私は、過去の自分との決別と自分に似た少年の為に、台と向かい合った。 「ゆぅ、しぇまいばしょじゃっちゃよ…ゆ!いいときょりょにいりゅね! じじいはれいみゅにあみゃあみゃみょっちぇきょい!!」 「きょのどりぇいのみみはかざりにゃにょ?ばきゃなの?しぬにょ? ききょえちぇりゅにゃりゃ、しゃっしゃとまりちゃにあみゃあみゃよこちぇ!!」 「ちゅかえにゃいいにゃかもののどりぇいにぇ!ときゃいはにゃありしゅに みちょれてりゅのかしら!!けんぶつりょうはあみゃあみゃでいいわよ!!」 「わきゃりゅよー、じじいはあたまがわりゅいんだにぇー! ぼきょぼきょにされちゃくにゃいにゃら、あみゃあみゃもってきゅるんだよー!!」 口を開けばあまあま、あまあまと、よくもまぁ飽きないものだ。 いちいち相手にしていては埒があかないので、打とうと決めた赤ゆにデコピンをお見舞いして、大人しくさせる。 「ゆぴぃ!!ゆんやああぁぁぁぁ!!いちゃいのやめちぇえぇぇぇ!!!」 先程までとは打って変わって、もう心が折れたらしい。 相手にしている時間も惜しいので、私は打ち出し台の上に空いた投入部に、赤ゆを落とす。 「ゆふんっ!…ゆっくちぃ!ゆっくちぃ!れいみゅにゃにもわりゅいことしちぇないのにいぃ゛ぃ゛!!!」 まだ何か騒いでいるが、戯言に付き合うのも飽きたので、淡々と準備する事にする。 キューの先を摘まんで威力を調整し、入れるべき穴を睨む。狙うは左上の角…! 「これくらいかっ!?」 八分目程度の加減で、私はキューの持ち手を放す。 <コンッ>という小さな音と共に、赤ゆが打ち出された。 「ゆぎぃ゛!!もうきょりょきょりょしちゃくにゃいいぃぃぃぃ!!!」 綺麗な放物線を描いて、れいむは台の上を転がる。 天釘にあたり、一層泣き声を大きくしつつ、下の穴に向けて落ちていく。 (少し強すぎたか…ッ!) そう危惧したが、幸いそれは杞憂に終わった。 「ゆぎぇえぇ゛ぇ゛ぇ゛!!れいみゅのあんよしゃんがあぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 赤れいむは見事、狙い通り左上の角に入った。 普通のスマートボールでは穴の中には何も入っていないが、 どうやらこのスマートボールでは赤ゆが入ることもあり、穴底に剣山が置かれているらしい。 先程のれいむの絶叫は、見事に剣山が足があった場所に刺さったのであろう。 既に焼かれている部位を何本もの針で突かれているのだ、相当痛かろう。 「ふぅ、まず一個か…。」 そんなことは意に介さず、私は狙い通りの場所に入った事に、一安心だ。 残りの17匹で縦・横・斜めのどれかを3つ並び…いけるっ! 「「「「ゆぴいぃぃ!!!きょわいきょとしにゃいでえぇぇぇ!!!!」」」」 先程のれいむの悲鳴を聞いていたのか、他の赤ゆっくりが震え上がっている。 打つ度にデコピンする手間が省けた、ラッキー。 「「「「ゆんやあぁぁぁ!!!もうやだ、おうちきゃえりゅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!!」」」」 その後も、赤ゆの泣き声をBGMに、私は順調に彼女らを打ち続けた。 「…っしゃあぁ!!」 「ゆっぴゃあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 私の咆哮と赤ゆの絶叫が同時に上がり、スマートボールは終了した。 結果は、最後の一匹でなんとか一列揃えることが出来た。 年月を経て挑んだはいいが、やはり腕は子どもの時のままだったようだ。 屋台の親父さんかられいむのぬいぐるみを受け取り、それを少年に渡した。 「うわーい、兄ちゃんありがとう!!」 「本当にありがとうございます、我が侭な子でして…」 「いえ、私が勝手にやったことなので、気になさらないで下さい。」 爽やかな笑顔で、少年の母親に対応する。 初めこそ、いきなり自分の息子にぬいぐるみを渡す私の事を警戒していたが、少しは緊張も解けたようだ。 「兄ちゃんありがとう!本物を潰すのはまだダメって言われてるから、こいつで練習するよ!!!」 少年の決意表明に、母親は顔を引き攣らせ、私は将来の虐待鬼意山に手を振りながら二人と別れた。 ――― 「いやぁー、予想以上に楽しかったな!」 「たのしかったー!」 「あぁ、楽しかった。」 三人で手を繋ぎ、縁日のこと話しながら帰路につく。 「ふらん、らいねんもまたいきたい!」 「来年もまた三人で行こうね。」 「うん!!」 「何故お前が『うん!』って言うんだ、おい。」 そんな馬鹿騒ぎをしながら、家の方向が逆ということで、二人と別れた。 今日は実に楽しかった、色々な意味で収穫もあったわけだし。 さて… 「「「「ざっざどごごがらだぜえぇぇぇぇ!!! そしだらゆっぐりじないでじじいはじねえぇぇぇぇ!!!」」」」 収穫その1であるゲス達には、我が家で続きを楽しませてもらうとしよう。 今日の縁日の出し物は、応用すれば虐待に活かせそうだ。これでまた暫く暇を潰せる。 「縁日で思う存分楽しませてもらったけど、帰っても引き続き遊ぼうな?。 目を抉って、飾りと髪を毟り取って、足を炙り焼きにして、口を塞いで…あぁ、3つ以上言っても覚えられないかな? まぁ、構わないさ。せいぜい長生きするんだぞ?腐れ饅頭ども。」 「「「「どぼじでれいぶ(までぃざ)がじななぐぢゃいげないのお゛お゛お゛お゛!!?? じじいなんがにまげるわげが<グチャリ>ゆびい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」」」」 一度袋を置き、戯言を吐いた奴がいると思わしき場所を、思い切り踏み潰した。 「ゆっ゛ゆっ゛」と鳴いているが、あの状態では家までもたないだろう。勿体無い事をした。 殺したにもかかわらず何のリアクションも見せない事で、餡子の出来が悪いゲスも、力関係を漸く理解したらしい。 「「「「ゆ…ゆ…ゆんやあぁぁぁぁ!!まだじにだぐないいぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!! まだぜんぜんゆっぐりじでないのにい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!!」」」」 ゆっくりの悲鳴をBGM代わりに、私は意気揚々と自宅に帰っていった。 完 ――― ・あとがき 過去二作において、数々のコメントをありがとうございました。 二作目におきましては、私の未熟さを痛感させられました。 別にこれはゆっくりじゃなくてもいいよね もっとマーラ様を活かすべきだろ、常識的に考えて… 等のコメントは、大変ありがたく聞かせていただいております。 『あの時にクイーン召喚して、入り口かられいぱーを侵入させれば よかったでしょおおおおおお!!!』 と、後になって後悔しました。やはり推敲はもっとしっかりすべきですね…。 投稿を重ねるごとに、少しずつでも皆様が読みやすい文を書けていると良いのですが。 それでは失礼致します。またお目にかかれる日がありますよう。 ふたば系ゆっくりいじめ 872 横バンジー ふたば系ゆっくりいじめ 1053 ご立派さまとゆっくり
https://w.atwiki.jp/god14fan/pages/114.html
Dies irae 夏といえば海、ならば縁日もでしょ!第1話 Dies irae 夏といえば海、ならば縁日もでしょ!第2話 Dies irae 夏といえば海、ならば縁日もでしょ!第3話 Dies irae 夏といえば海、ならば縁日もでしょ!第4話 Dies irae 夏といえば海、ならば縁日もでしょ!第5話 Dies irae 夏といえば海、ならば縁日もでしょ!(最終話)
https://w.atwiki.jp/naianakikaku/pages/2647.html
「……はあ?」 「だから! ハルキに惚れた理由教えてって言ってるの!!」 ヘッドフォンから流れるラジオを聞き流し、漫画を読むあたしの前で、スイネがキラキラした目で言った。 「だって二人は恋人でしょ?」 「そ、そうだけどさあ……つか、何でそんなこと聞くの」 「気になるからに決まってるじゃない! 全部言うのよ、さあ!!」 「はああああ!?」 いやいやいやいや。 ふざけんな……マジでふざけんな!! この手の! 話はすげえ!! 苦手なんだよ!!! 「あら、どうして?」 「恥ずかしいからに決まってんだろアホ!!」 顔真っ赤で反論すると、右辺りから笑い声が。 この声は……お前かトキコ! 「ホタルさんって、意外とシャイだよねー」 「うっ、五月蝿い五月蝿い!!」 「変なところでねぇ~。リア充の癖にぃ」 だああああああ華燐まで混ざってくるなあああああ!!!! 「そんな、天を仰ぐようなポーズしなくても……」 「するわ!!!」 「まあまあ。で、どっちが告白したの?」 「聞けよコラ」 「いいじゃない別にぃ~。アタシにも聞かせてよぉ」 「はいはーい! 私も私も!」 「囲むな! 聞き出すな! やめろぉお!!」 ホント勘弁してくれ! そんな、頭爆発しそうな、甘酸っぱい乙女な話なんかやってられっか!! 「今の蛍も十分、乙女だけどぉ」 「そっ、そんなこと――」 『お~ね~が~い~』 「ああもうハモるな! 鬱陶しい!! 分かった、分かったよ!」 「おっ? という事は?」 「言うよ! 言えばいいんだろ! はあ…………えーと――」 * * 14になった年の夏。 あたしは、ハルキと一緒に縁日に来ていた。 たくさんの人だかりと、夜店の仄かな明かりが、祭りの雰囲気を作っている。 店も「たこ焼き」、「わたあめ」、「金魚すくい」、「射的」と、種類はとっても多い。 弟の面倒を見る姉のように、ハルキと手を繋ぐあたしは辺りを見渡した。 「どこ行く?」 「うーん……とりあえず、お腹へった」 「それじゃあ、何か食べ物買うか! どれにしよっかな~……」 寄る屋台に悩んでいた時、あたしの目は『ある物』に吸い寄せられた。 それは――。 (光る剣だ……カッコイイ……!) 中学二年にもなって、こんな子供臭い物に惹かれるなんて、って思うけど……。 やっぱり、こういう武器モノに弱いんだよなあ、あたし。 「蛍?」 「ふえっ」 「どうしたの?」 「あ、ああ! あのさ――」 「ねえ! アレ可愛くない?」 「!」 この声は……まさか……。 「ホントだ! 可愛い~」 「どれにしようかなあ」 やっぱり……。 ここから離れた屋台で、同じクラスの女子達が、キーホルダーやストラップを見てはしゃいでいる。 どれも女の子が好むような、可愛いものばかり。 (……やっぱり、あたしって変かなあ……) 同じクラスの女子達は大抵、恋愛やファッションの話だとか、手芸やお菓子作りだとか、如何にも女子らしい趣味や会話。 それに引き換え、あたしは少年漫画や武器関連の本を読み、趣味は武器の手入れと製作、収集と女らしさの欠片もない。 そのせいで話しかけづらくて、クラスの友人があまりいないんだよな……。 「? 蛍?」 「あっ……な、何でもない! えっと、たこ焼き食べよう! たこ焼き!」 剣の玩具買ってるところ……それを持って喜んでる顔、正直見られたくない。 不思議そうなハルキの手を強引に取って、たこ焼きの屋台に行った。 「お祭り、楽しいー」 「ね! ちょうど花火上がる頃だし、疲れたからどっかに座ろ」 「うん」 座れそうな場所を探す。 けど、どこもいっぱいで中々見つからない。 するとハルキが。 「見つけた」 「え、どこ?」 「あそこ」 指を差す方向には鳥居の階段。 意外なことに、人一人いない。 木陰であまり目立たないせいか? 「見晴らしも問題なさそうだし、いいな。あそこで見ようか!」 「花火、見たことないから、楽しみ」 「あ、そういやそうだっけ……きっと気に入ると思うよ」 「わーい」 一番上まで上り、冷たい石段に腰かける。 まだ花火が咲かない夜空を見上げつつ、かき氷を食べ始めた(因みにソーダ味)。 ハルキはりんご飴を食べる……と思いきや。 「あ」 「むー?」 「寄るの、忘れるとこだった」 「え、どこよ」 「ちょっと待ってて」 「あ……」 何も言わずに降りてった。 「……まあ、いいか」 黙々とかき氷を食べる。 たまに空を見上げて、後の事を考えた。 半分ぐらい食べ終わったところで、空が光ったのに気付く。 花火の打ち上げが始まったんだ。 「まだかな、ハルキ……」 愚痴を溢すと、下から足音が聞こえてきた。 もしや、と思い見ると、見慣れた水色の髪が。 「はあ、はあ、はあ……」 「遅いよ。もう花火始まってるってのに」 「ごめん。ここから結構、離れてて……」 「……ったく。で、何買った?」 「えっと、蛍へのプレゼント」 「へ? ……あたしに?」 「うん。はい」 「…………」 あたしは、驚きのあまり何も言えなかった。 だって、ハルキが買ってきたコレって……。 「剣の……玩具……」 「蛍、凄く欲しそうに、見てたから」 「……あ」 バレてたのか。 ……何か、恥ずかしい。 「つか、わざわざ自分の分で、買わなくても良かったのに……」 「じゃあ、何で蛍は買わなかったの? 欲しいなら、買えばいいのに」 「………………中学生なのに、こんな小さい子が欲しがるような玩具、買うなんておかしいし……それにあたし、こういう物ばっか好きで、全然女の子らしくなくて、変わってるだろ……?」 小学生の頃はあまり気にしてなかったけど、中学校に通いだしてからというものの。 周りの女子を見て、男子みたいな嗜好の自分が恥ずかしくて、でも変えれなくて。 正直、辛い。 「むー……よく分かんないけど、ぼく、蛍のそういうところ、良いなって、思ってるよ?」 「……え」 「ぼくの知ってる蛍は、強くて、カッコよくて、頼もしくて、物知りで、優しくて、ちっとも変なんかじゃないよ。だから、落ち込まないで」 「…………」 何だか、胸がざわざわし出すと同時に、ほっとしてくる。 けど、最後の長所、寧ろそっちじゃん。 あんたの方が、優しい奴だよ。 「……プレゼント、嬉しくなかった?」 「……いや。嬉しい、凄く! ありがと!」 「ホント? ……良かった!」 柔らかくて、優しい笑顔が花火の光に照らされながら、目に飛び込む。 気のせいか、胸のざわつきが速まった。 「ぼくもね、蛍が喜んでくれると嬉しいんだ。蛍は自分のこと、女の子らしくないって言うけど、蛍の笑った顔凄く可愛いよ」 そう言われた途端。 高鳴った胸に、色んなものが混ざった何かが溢れだしそうになった。 ……? 何だろ、今の。 「蛍? 顔赤いけど、大丈夫?」 「……へっ!?」 口から裏返った声が出た。 いや、待て、何で裏返った? というか、顔赤いって……。 「……ホントだ」 頬を触ってみると、火照ってるのが分かる。 「熱あるの?」 「?!」 ハルキの手のひらが、あたしの額に触れた、瞬間。 心臓が、一気に跳ね上がったような感覚。 更に頬が火照ってきて、頭の中がぐるぐる、ごちゃごちゃ。 反射的に、ハルキの手をのけてしまった。 「ななななな何してんの…!?」 「え、叔母さんがやってたみたいに、熱あるかどうか……」 た、正しいんだけどさ…! いきなり触れるとか…………アレ、ちょっと待てよ? 昔だって手繋いだり、寄りかかって昼寝してたのに、何で今恥ずかしいんだ? 何回も言ったけど、男子みたいなあたしに、乙女な恥じらいは無い。 何で? 何で? 何で? ……あああああ訳分かんねえ!! 「ねえ、大丈夫なの? 風邪、引いてない?」 「へっ!? ……あ、い、いや大丈夫、大丈夫! 熱いから火照っちゃったんだよ、きっと! あははは」 よくわからない感情を抑えるように、笑って誤魔化す。 あたしってば、変なの。 「そっか。じゃあ、また回ろ」 「おうよ!」 と、意気込んだが。 その後しばらく、変な気持ちに振り回されてるのか、ハルキの顔を中々まともに見れなかった。 * * 「それが、惚れたきっかけ?」 「…………」 「おお。ホタルさん、茹でタコみたいに真っ赤」 「当たり前だっつの~……! もう、恥ずかしい……!」 「それで、告白までの経緯は?」 「まだ聞くのかよ?!」 「当たり前でしょ!」 いやもういいって!! 羞恥心で死ぬから!! これ以上はもたない――そう判断したあたしは、逃げるように教室を飛び出した。 嗚呼……どーにかしてくれぇ……。 夏の縁日、恋の花火
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/6227.html
今日 - 合計 - おじゃる丸 ~満願神社は縁日でおじゃる!~の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 16時14分08秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2455.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1173 縁日に行こう/コメントログ」 ゆっくり側からの視点がないから恐怖感が少ないかも、まぁ露天とゆっくりとのコラボを見せたいんだったらこの形が良いのかもね -- 2010-05-17 04 38 14 夢のような祭りじゃないか -- 2010-07-10 23 48 57 将来の虐待鬼意山に幸あれ -- 2010-12-11 15 57 49 ふらんちゃん可愛い -- 2012-01-05 09 50 02 この作者、一部のゆっくりばかり優遇しているな。 -- 2012-10-09 00 18 12 こんな祭あったらいきたいな -- 2013-07-11 05 12 58 ブロリー「おじさん、饅頭団子1つくれ。」DIO「俺にも、1つ。」おじさん「はい毎度割り」 -- 2014-11-08 23 37 38 スマートボールを知らない世代です。 似たようなボードゲームなら買ったことあるが、 縁日でスマートボールなんて見たことないww ※射的は劇鉄を引いてから玉を詰める。 大抵、商品はオモリが仕込まれ棚は前屈みに傾いているので、後ろに落ちない。 紐引きは、当たりに繋がっていないからやっても無駄。 -- 2018-01-05 19 10 28 ↓追記。 紐引きは、全紐の本数と商品数から当たる確率を計算して、 店主に訴える。 ※「暗○教室」参照。 -- 2018-01-05 19 15 08
https://w.atwiki.jp/bungeibuanzu/pages/37.html
その後、社務所横に置いてあるおみくじ筒から俺とリイナは一本ずつ引いて、数字を覚えて社務所へ向かう。こんな日のこんな時間なのに何故かちゃんと巫女衣装の人がいた。少しくらいはお参りする人がいるのだろうか、一応縁日だからだろうか。 やはり巫女服は暑いらしくうちわで煽いでいたが、俺が近づいてくるのを見て居住まいを正した。 リイナから渡された百円と、俺の財布から出した百円を渡し、「おみくじ二つお願いします。12番と21番」と告げる。リイナは俺の後ろで黙って待っていた。 巫女さんは俺の肩越しに後ろを、そして左右を見て、最後に俺に疑惑の眼差しを向けた。 「あの、そういうのって……いけないと思います」 俺は一瞬何を言われているか分からずぽかーんとしたが、後ろにリイナがいる事に気づいて合点がいった。 やっぱり俺がリイナみたいな小さい子を連れてると、何かロリコンのやばい人みたいに見えるんだ……。周りに親らしき人はいないし、俺が親っていうには年が若干近いし、第一顔似てないし。下手すると誘拐犯くらいに思われてるかも知れない。 俺は慌てて手を胸元で開いて「ちょい待ち」のポーズを取る。 「ち、違うんです! いやっ、あのっ、これは……その、えと、姪です姪」 「あ、姪さんのですか」 「は、はいそうです」 今一瞬何かが引っ掛かったが、巫女さんが安心した顔でおみくじの紙が入った箱から二枚紙を取ったので、俺も誤解が解けてほっとしたから気にせずスルーしてしまった。 「はいよ、これリイナの分な」 「うん」 二十一番をリイナに渡して自分のを見ると、大吉だった。にわかにテンションが上がった。 「おっしゃ、大吉っ!リイナ何だった?」 「末吉」 見せられた紙には「末吉:いずれ理解者が現れる」とあった。 リイナが俺の紙を覗きこもうとしたので見せてやると、物言いたげな目で俺を見て、おみくじの一部分を指した。 『今の幸せはひとときのもの。水難、火難に注意』 何か非常に悪い言葉が並んでるんだが。これ本当に大吉か? とは思ったが巫女さんに文句言う訳にもいかないし、とりあえず大吉という事だけは覚えておくことにして畳んだおみくじを袂にしまった。 リイナは細く折って、神社の一角に張られた縄に結んでいる。 「おーいリイナ、おみくじは凶が出た時だけ結べばいいってこないだテレビで言ってたぞ」 「いいの」 何か考えがあるような様子で手を止めず結び終えると、俺の所に戻って来た。返事したい一瞬、にやりと笑っていたように見えた。近くに来た時にはもういつもの無表情だった。 「あと、金魚すくい」 相変わらず愛想はなかったが、どことなく雰囲気が柔らかくなっていた。 「よし。確かあっちにあったな。行くぞ」 「うん」 そう言って俺の袖を握る。その仕草が可愛くて、知らず心臓が跳ねた。俺はロリコンじゃないと早口で小さく唱えながら、俺達は歩き出した。 「よう兄ちゃん、一回やっていくかい?」 「あ、えっとこの子が……」 強面ながらににこやかなおっちゃんに声をかけられ後ろを仰ぐと、リイナは首を振った。 「いや、やっぱ俺が」 「はいよ、一回三百円」 リイナが袂から百円玉を三つ出し、俺は受け取っておっちゃんに渡す。おっちゃんは「確かに」と言って俺に銀のボウルとポイをくれた。 水色の水槽の中に、赤い金魚と黒い出目金がひらひらと泳いでいる。 俺は浴衣の袖をまくり上げ、油断なく金魚共を目で追う。水面に上がって来た時がチャンスだ。狙う俺の視線に気づいているのかきないのか、中々金魚達は水面には来ない。しかしここで焦ってはならない。水面から45度の角度でポイを構え、ひらすら待つ。 ばしゃっ、と隣の子どもがポイを水に突っ込み、驚いた魚が水槽内で逃げ惑った。 その内の一匹が、俺の手元へ飛び込んできた。 『今だ!』 リイナと俺の叫びが唱和する。俺はすかさずポイで水面下に切り込み、ポイ全体を水につける。ポイの端に金魚の頭が滑り込むそのタイミングを狙い、尾が乗りきる前に斜めに水面からポイを出す。その名の通り金色に輝く金魚の腹が、店の電球の光を弾いた。光の残像が、ボウルの中に尾を引いて流れるのを、俺はスローモーションで見るように感じた。 ぽちゃり、と音を立て、ボウルの中で金魚が身を翻した。 「ぃよっしゃぁ!」 俺は思わず拳を握って掲げ、快哉を叫んだ。後ろでリイナが拍手をしてくれていた。 最終的に、ポイをちょっとずつ破りつつも三匹をゲットする事が出来た。腕に金魚袋を提げ、時々中で朱金色がひらめくのを見てはご満悦のリイナだった。 思い返せば、普通金魚一匹とれたくらいであんなに盛り上がったりはしない。なのにあんなにハッスルできたのは、金魚すくいをやるのが初めてで、それなのに上手い事行ったからだろう。それと多分、リイナが横で応援してくれたからだ。 リンゴ飴も、金魚すくいも、男連中で来た時にはまず眼中に入らない。けれど、「食べきれないから食べてくれ」と渡されたリンゴ飴は意外に美味しかった。そういうリイナとの一つ一つの新鮮な驚きを、いつの間にか心から楽しいと思い始めていた。 前へ 次へ q
https://w.atwiki.jp/dm7iskuso/pages/33.html
金魚屋のおやじ「おーい、そこの姉ちゃん。金魚すくいでもやらねぇか?」 すみれ「金魚すくいだって!?仕方ないないねえ!一回だけやってやるよ!」 金魚屋のおやじ「へーい100円になりまーす」 ヒロシ「ちっ、払うのはオレかよ」 すみれ「デュエル!」 すみれ LP4000 VS 金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000 金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000 金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000 金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000 金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000 金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000 金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000 金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000 金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000 金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000 金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000 金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000金魚 LP4000 すみれ「私のターン!ワイズコアを召喚!」 金魚屋のおやじ「えっ」 すみれ「さらに魔法カード《カオス・ブラスト》を発動!デッキの上から三枚のカードを墓地へ送り、フィールド上のモンスターを一体破壊するよ!!ワイズコアを破壊!」 ヒロシ「出た!母さんのマジックコンポだ!」 ♪Z-ONEのバトル デ、デーン♪ すみれ「ワイズコアが破壊されたことにより、デッキ、手札、墓地から」すみれ「機皇帝ワイゼル∞、ワイゼルT、ワイゼルA、ワイゼルG、ワイゼルCを特殊召喚するよ!遊戯!!!!」 遊戯「殺されてえのかババア!!!」 すみれ「合体!!!機皇帝ワイゼル!!!!」 機皇帝ワイゼル∞ LV1 ATK2500 すみれ「ワイゼルに金魚掬う奴を装備!」 金魚屋のおやじ「えっ」 すみれ「機皇帝ワイゼルで愚かな金魚共を攻撃!」 しかしワイゼルの攻撃はむなしく風を切った ヒロシ「おっ、紙が破れた」 金魚屋のおやじ「残念だったねーもっかいやるかい?100円に…」 すみれ「金魚如きが私を負かすなんて気に入らない、気に入らないねぇ!!!!」 剣を取り出すすみれ 金魚屋のおやじ「えっ」 すみれ「ワイゼルに変わって私があんた達を直々に葬ってやるよ!!」 遊戯「このババア馬鹿だろ!!」 その後、すみれが暴れまわった事により縁日が滅茶苦茶になったのはいうまでもない