約 355,724 件
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1553.html
二人のハルヒ 第1部 二人のハルヒ 第2部 二人のハルヒ 第3部 二人のハルヒ ハルヒの気持ち
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/557.html
ハルヒは死んだ。何もかも大切な物が無くなった… あれから、俺は大人になった… あの日の記憶忘れやしない… 「閃光のハルヒ」 ――25年前 俺は、今、高校3年である。 SOS団設立してから2年後か? 今は、春…暖かい空気で眠気を誘う日が続く… そして、俺は今いるのは… 「皆!おっまたせーっ!」 相変わらず声がデカい困った団長…涼宮ハルヒが来た。 みくる「お帰りなさい、涼宮さん」 俺の気持ちを癒してくれる、我らアイドル…朝比奈みくる ん?何で卒業したのにいるんか?って? あー、それはな…放課後だけ遊びに来るんだよ…大学から近いらしい。 俺は、部屋の隅っこへ向く… 「……」 そこに座ってるのは、長門有希…相変わらず無感情で本を読むのが好きみたいだな… 「キョンさん、あなたの番ですよ」 「ん、おぉ…そうか」 先ほど声掛けられた主は、古泉一樹…ハンサムでカッコいいと言う理由で女子達の間で人気らしい…気に入らん! そんな、相変わらず活動してるか… まさか、あの日が来るとは思わなかった… 「…ゲホッ…ゲホッ…ゴホン…」 咳をしてたのは、ハルヒだった。 「大丈夫か?ハルヒ?」 「う、うん…おっかしぃーなぁ…今日まで咳する事は無かったんだけどね」 「そうか…ま、気を付けろ…最近、インフルエンザやら流行ってるみたいからな」 「うん…気を付ける」 あの時、俺は気付いてやれなかった… 俺は、激しく後悔してる… 帰り道… 「キョン」 「ん?何だ?ハルヒ」 「明日、デー…!…ゲホッゲホッ!…ゴホッゴホン!」 「お、おぃ…ハルヒ!大丈夫か?」 「う、うん…だいじ…ゲホッ…ゴホン!」 と、ハルヒの口から出たのは… 血だった… 「!?ハルヒ!」 「だ…大丈夫よ!」 俺から見ても、大丈夫じゃない… 「ハルヒ…」 「大丈夫だから…」 あの時、強制に病院へ連れとけばよかった… 一週間後、ハルヒは元気に活動していたが… 「さぁ、皆!ミー…!ゲホッ、ゲホッ…ゴホン!」 「ハ、ハルヒ!」 「だ…大丈夫よ…平気だ…か…ら…」 と、ハルヒはその場で倒れた… 「ハルヒ!」 俺は、ハルヒがスローで倒れているように見えた… 「涼宮さん!」 「…!長門さん!救急車を!」 「うん」 「ハルヒ!ハルヒ!ハルヒ…ハルヒーーーーっ!」 俺は、いつの間にかにハルヒの事を呼んでた… ピーポー、ピーポー、ピーポー… ―病院 「…キョンさん…覚悟はいいですか?」 「あぁ…何だ…」 「…重い病気ですよ…えぇ、死ぬ可能性もある病気…」 「!?…え?」 「キョン君…その病気は…」 「癌」 と長門が答えた… 癌!?癌だと!?そんな…ハルヒは今まで元気してたのに!?そんな! 「…仕方ない事ですよ…」 「あぁ…ぁ…ぁ…うわあぁぁぁぁぁぁぁ…」 俺は、虚しくも叫んでた… ハルヒ…前から知ってたんだろ?…何で…何でなんだよ… ハルヒの病室 「…ハルヒ…」 俺は、ハルヒの寝顔をずっと見てた… 「……」 可愛い寝顔だ… 「ハルヒ…お前は、どうしたいんだ?」 「……」 「俺とデートしたかったんだろ?」 と、言ってても…ハルヒは返事しない…息を吸ってる音が少し聞こえるだけだった… 「ハルヒ…ハ…ル…ヒ…うっ、ううっ…」 俺、泣いてるのか?辛いのか?何故だ…こんな思いは… 「…あぁ、俺は…ハルヒの事が好きだったんだな…好きだったんだな…」 次の日の朝 俺は、病室で寝てた。 あぁ、俺…泣いて、このまま寝たっけ… 「おは…よう、キョ…ン」 今のは、ハルヒの声だった。 「ハルヒ!起きたのか!?」 「う…ん、昨日は…ゴ…メンね…」 「いいんだ!そんな事はいいんだよ…」 「キョン…」 「ん?」 「泣いて…たの?」 「…あぁ」 俺は、無理矢理に笑顔を作った… そして、毎日… SOS団員や妹…クラスメイト達も見舞い来てくれた。 色々、喋り…笑い…そういう生活を過ごして行った… あの日が訪れるまでに… 一ヵ月後… 「じゃ、俺…帰るわ」 「待って…」 と、ハルヒに呼び止められた。 「何だ?」 「あたしの事…どう思ってるの?」 「ハルヒ…」 弱弱しくなったハルヒ…見てるだけで辛い… そんなハルヒを守りたい… 「…俺は、今までハルヒが居ない学校生活して来た…俺は、学校生活してて、やっと分かった。 ハルヒがいないと、俺はダメなんだよ…元気なハルヒを見たい、見たくでも見れない…俺は、寂しかった! 家で泣く日が多かった、ハルヒのいない学校生活を送るなんで嫌なんだよ!俺は、ハルヒの事好きなんだよ、好きなんだよ!」 俺は、まだ泣いた…情けなかった。 その時、ハルヒは、自分の手で、ゆっくりと俺の手と重なった。 「!?」 ハルヒ… 「あたしも、寂しかったよ…先生から聞いたよ…癌だってね?」 「…あ…」 俺は、言おうと思ったけど…息苦しくで言えなかった。 「あたしは、あの時…凄く泣いたよ…」 「ハ、ハルヒ…」 「あたしは、キョンが好きなのに、もう会えないなんで嫌だった…」 「……」 「それでも、キョンの側に居たい気持ちあったのよ…」 「…俺も!俺も、ハルヒの側に居たかった!」 「あたしは死ぬのが怖い…それでも仕方ない事…だ…よね?」 ハルヒは、泣いてる…俺も泣いてる 「…キョン、キスしてくれる?」 「あ、あぁ…するよ…」 と、ハルヒの唇と重なってキスした…暖かいキスだった… そして…その時が訪れた… 「!?ゲホッゲホッ!ゲホッゴホンッ!」 「!?ハ、ハルヒ!」 「血が出た…あたし、死ぬのね…」 「ハルヒ!今、先生に呼んだからな!手、握ってるから安心しろ!」 「あたし…疲れたよ…ありがとう…キョン…」 「ハルヒ!」 「好きだよ…さ…よう…な…ら…」 ハルヒは、ゆっくりと目閉じた… 「ハルヒ!ハルヒ!」 ハルヒの手は力無くなり、落ちた… 「ハ、ハルヒ…ハルヒーー……」 その時、ハルヒは死んだ… ハルヒといた生活は幕閉じた… そして、葬式が行われた みくる「涼宮さん!涼宮さぁん!…うぅっ…」 長門「……」 古泉「涼宮さん、天国で会いましょう…」 SOS団もクラスメイトも参加してた…皆、泣いてるのは物凄く辛い事だった… 「キョン君ですか?」 「あ、はい」 「ハルヒの母です…あの子を最後まで見守ってありがとうございます…うっ…」 「キョン君、ありがとう…父親である私が…最後までに…うっ…ううっ…」 「御父さん、御母さん、ハルヒは幸せな子です…ですから、ハルヒを悲しませないように頑張って生きてください…」 「あ、ありがとうございます…」 「それから、ハルヒの部屋はどこです?」 俺は、ハルヒの部屋へ行って見た。 「…何だ、シンプルな部屋だな…」 本棚、机、時計、ベッド…色々あるな… 「ん?」 机の上に1冊のノートとビデオが置いてあった。 「これは…ビデオと…日記だ…」 ○月○日 明日は、バレンタインデーだ! 張り切ってキョンに渡そう! あたしの作ったチョコは美味いよ! ○月○日 今日は、楽しいデートだったよ。 色々トラブルあったけど、本当に楽しかったよ! ○月○日 明日は、あたしの誕生日 キョンはその事気付いてるかな? プレゼントが楽しみだな! 俺は、読みながら思い出してしまった…楽しかった事…悲しかった事… 色々あった… 「あぁ…ハルヒ…ハルヒ…」 次へ次へ読む事に手が震えて来た。 そして… 手は止まった。 「!…これは…」 ○月○日 あたしは、病院へ行った… そして、先生から、こう告げた… 「あなたは、重い病気持ってます」と… あたしは、世界が止まったような気がした。 それは、癌だった。 あたしは混乱したよ… あたし死ぬのかな?死にたくないよ…まだ生きる命あるよ! お願い!癌を治して!そうじゃないと、皆に会えなくなる!キョンに会えなくなる! 嫌だよ…あたしは、死にたくないよ… その事を、皆に言ったらどうなるのかな…怖いよ… だから、あたしは黙っとく事にしたの… 静かに死んで、皆に悲しませないように死ぬ事にしよう… 今まで、ありがとう そして、さようなら…皆…キョン… ハルヒ…そんな事思ってたのか… 「…っ!」 すまない…ハルヒ、本当にすまない…すまない! 俺は、泣いた後の疲労感が溜まり 家に着いた… 「……」 俺は、一本のビデオをずっと見てた。 「…今、何時だ?」 と、確認すると…既に0時になってた。 「…見るか」 ビデオを持ってリビングへ行った。 暗闇の中でテレビを付けてビデオを再生した… そして、画面に写された映像… その中に、一人の少女がいた… それが、涼宮ハルヒだった。 ハルヒ!…これは、生前の頃の映像だった。 「こら!バカキョン!今、見てるのは、あたしが死んだ後かな? 元気の無いあんたは見たくも無いわ!あたしが死んでも、キョンはキョンらしく 生きなさいよ! あたしは、死ぬのは怖いけど…仕方ないよね…あたしは、元々、気が弱かったの… それでも、めけずに生きてくれたのは…あんたのお陰よ!」 そりゃ、そうだな…ハルヒを支えたのは、この俺なのだからな… 「…キョン、あたしは今から…告白するわ…あたしは、あんたの事が好きよ!世界で一番好きなのよ! だから、毎日…あんたと会えるのを楽しみに通ってたんだから!それでも、気付かないあんたは… かなりの鈍感ねぇ…ま、それは仕方ないと思うわ!…愛してるよ!キョン!」 ハルヒ…ありがとう… 「…あたしが、死んでも…あたしの事忘れないでね!忘れたら死刑よ! …キョン…今までありがとう、あたしは嬉しかったよ…そして、さようなら…あたしの愛した人…」 ここで、砂嵐に変わって、終わった… 「ハルヒ…俺も、忘れない!何があろうと忘れない!忘れないからな!ハルヒっ!」 時間はもう戻らない…ただ前に進むだけ… …あれから、25年後… 俺は、43歳になった… 古泉は、15年前に俺の知らない女と結婚し、幸せな生活を送っていた。 朝比奈さんは、24年前に…未来へ帰った。もう会えないだろう… 長門は…22年前に俺と結婚し、俺の妻となり…子供も出来た… 俺は、今…重い病気を持ってた… それは、ハルヒと同じ病気だった。 もう、しばらくは持たないだろう… 側に居る、美しい女性…姿は昔とは少し変わらない… それは、長門だった。 俺は、有希に言ってみた。 「…有希、お前は今、幸せか?」 「うん…」 「俺も幸せだ…でもな、俺の命は長く持たない…」 「…うん」 「泣くな…有希…今まで、一緒に歩いて来たんだろ?」 「…嫌だ、あなたと別れるのは辛い…」 「…あぁ、俺もだ…長門、俺が死んだら…ハルヒの側に置いてくれないか?」 「…分かった」 長門…今までありがとな… 「…じゃあ、俺は眠るよ…じゃあな…な…がと…」 「…あなたは、天で無事に、ハルヒに会えますように…」 その時、俺は死んだ… 【*****(本名) 二×××年○月○日死去 原因 胃癌】 …暗い… …ここは、どこだろうか… 周りは、闇に染まってる。 俺は、闇の向こうへ歩いてみた… 闇の向こうから光が溢れて来た… 段々と光は大きくなり、光に包まれた… 「…ここは…」 周りを見ると、あの懐かしき北高校である。 俺は、身に着けてる物を確認した。 「…これは、北高校の制服…」 ふと、隣にあるガラスを見てみると… 「あれ?高校時代の俺じゃねぇか…」 取りあえず、あの懐かしきSOS団室へ向かった。 懐かしい木の香り、風景などを楽しみながら歩いてると… SOS団室に着いた。 そして、俺は、扉を開けた… 「久しぶりね」 扉の向こうにいたのは…俺が今まで会いたかった、愛しい女性…涼宮ハルヒだった。 俺は、動揺してしまい、言葉を探してた。 「キョン、25年ぶりに…やっと会えたね…」 「あ、あぁ…」 「25年間、寂しく過ごしてたよ?」 「…スマン」 と俺は、謝った。 「あははは、いいのいいの!あんたが最後まで生きてくれたし、あたしの事忘れてなかったみたいね」 「あぁ…」 「キョン、改めて言うわ…あたし、あなたの事が好きです! 」 「…ふっ、俺もだよ…ハルヒ!」 「ぶっ、あはははは…真面目に言うなんでおかしいわね!」 「ぶ、ふははははは…確かに、確かにそうだよな!」 俺たちは、やっと笑った…お互いに笑った。 「…ねぇ、キョン」 「ん?」 「久しぶりに、キスして…」 「分かったよ…」 と言って、キスした… ハルヒ、いつまでも一緒にいるからな… キョン、やっと会えて本当に良かったわ… 次、転生した時は…ハルヒとキョンみたいな子が生まれるだろう… そして、会えた時は…まだSOS団やるのだろう… 完
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1554.html
「二人のハルヒ 第1部」 今の季節は、夏である。 夏休みまで、あと少しなので生徒達もハイテンションになるようにケージ溜めてる所だろう。 俺は、今、あり得ない事が起きてしまった。 疲れてるのは俺か?世界か? こういう時は、「あ、ありのまま起こった事話すぜ!」と使うんだろうな。 その理由は、今から30分前である…。 俺は、いつものように学校が終わり、部室へ向かった。 毎度ながら、部室の前でノックする。 これ社会人として重要なマナーだぜ! 「どーそ!」 やけに、声が高いと言う事はハルヒがいるって証拠だが…。 俺は、見てしまった…凄いの見てしまったのである。 入ると、団長席にハルヒがいる…訳だが。 何が雰囲気がおかしい。 取りあえず、声掛けてみる。 「どなたですか?」 と言った途端、その人は立って俺の所へ来やがった。 「あ、キョン!あんたはキョンなんだよね!」 いきなり、俺の事を呼び捨てされた。 よく見ると、20代ぐらいの綺麗な女性で、教師っぽい服装を着て、頭に黄色いカチューシャを付けてる。 どっかで会った事あったっけ? 「あのー…俺は、あなたと会うのは初めてなんですけど」 「ん?あー、ゴメンゴメン!」 本当に、テンション高い女性だな。 「私は、未来からやって来た涼宮ハルヒよ!」 …WHY?俺の頭がおかしくなったのか? えー、こういう時は…Who are you? 「だーから、「未来からやって来た涼宮ハルヒよ」って言ってるの!分かる?高校のキョン君!」 な、な、何だってー!つまり、この時代のハルヒは高校1年。 そして、今、俺の目の前にいるのは未来からやって来たハルヒである。 普通は朝比奈さん(大)が出てきてもおかしくないのに、何故か未来のハルヒがここにいるんだ? ここの時代のハルヒをハルヒ(小)で、目の前にいるハルヒはハルヒ(大)しておこう。 「えーっと、何でハルヒさんがここに?」 ハルヒ(大)をさん付けするのは変だが、仕方ない…相手は年上だからな。 「…実はね、みくるちゃんが風邪引いちゃっててさ、みくるちゃんの代わりにここへ来たの」 はぁ、朝比奈さん(大)が風邪って珍しいですねぇ。 「まぁーね、みくるちゃんとは古い友達だから断りにくいからね」 それはそれでいいとして、何故、朝比奈さん(大)は未来人だと知ったんですか? 「ん、時が来れば分かるけどね!古泉君の正体…有希の正体も分かるよ」 「そうですか…」 『時が来れば』って事は、いつかバレるんだな…。 「さてと、カチューシャを外してポニーテールするわ、あんたはポニーテール萌えなんでしょ?」 Yes、そうですよハルヒさん。 ハルヒ(大)は、カチューシャを外してポニーテールした。 今のハルヒ(小)よりハルヒ(大)の方が綺麗ですなぁ…。 と感心してる内に、ハルヒ(小)がやって来たのである。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ で、今至る…。 「やっほー!皆、いるー?」 相変わらず、声が高いハルヒ(小)である。 「あれ?キョン、この人…誰?」 ハルヒ(大)がいる事に気付いたハルヒ(小)。 どうやって、誤魔化すか…。 「えー…この人は…」 と言ってる内に、ハルヒ(大)が言った。 「始めまして、私はキョン君の従姉の鈴見ハルカって言うの!訳があって、ここへ来たの」 流石、嘘も上手いな…ハルヒ(大)よ。 「そうなの?…あたし、涼宮ハルヒ!ここの団長よ!よろしくね!」 いきなり、丁寧語無しか?ハルヒ(小)よ。 「ふふふ…」 ん?どうしたんですか、ハルカさん 「んー、ハルヒちゃんって可愛いわねぇ!いじめたくなるわぁ~」 と、ハルヒ(小)の胸にわしづかみした。 「わわわわ!何するのよ!」 「んー、ちょっと…私より小さいわねぇ…可愛いから、いじめたくなるわぁ!」 この性癖は変わってないな、ハルヒ(大)は。 「わぁ、ち、ちょ、ちょっと待っ…、コラ!キョン!見るな!」 わしづかみされるハルヒ(小)、わしづかみするハルヒ(大)。 変な光景ですな、フロイト先生。 とにかく、止めさせよう。 目のやり場が困るからな。 「ハルカさん、もうやめたらどうです?」 「ん、あ…ゴメンゴメン!私、可愛い子がいるとつい…」 ハルカさんは、ちょぴっと舌を出して、手で軽く自分の頭を叩いた。 それ、反則です!ハルカさん! 「あー、吃驚した…」 「ゴメンね、ハルヒちゃん」 「う、うん…許すわ」 しかし、何でしたのだろうか。 ハルヒの目を盗んで、聞いてみた。 「ハルヒさん…何でしたんです?」 と、俺は小声で言った。普通の声で言うとバレるからな。 「ん、何か…昔の私を見ると、何かムカついててさ…」 そうですか、ハルヒ(大)はもう大人になってる。 確かに、昔の自分がバカな事をして来たから、今思うとムカツクと言う気持ちは分かるな。 「とにかく、ハルヒを嫌がらせしないで下さいよ」 「分かってるわ、この時代の私は隠れた能力あるからでしょ?」 これは驚いた。ハルヒの能力も知る日が来るのか…。 この後、古泉、朝比奈さん、長門が来た。 皆が集まった所で、ハルヒが元気良く… 「さぁ、SOS団ミーディング開始よ!」 と言った。 内容は、明日は土曜日であり、不思議探しを行われる事になった。 「キョン!明日9時に集合よ!来なかったら、死刑よ!」 やれやれ…やっぱ俺の奢りだな、これは…。 「ハルヒちゃん、ちょといいかしら?」 と、ハルヒ(大)が言った。 「何?ハルカさん」 「明日…私も来ていいかしら?」 ハルカさん、何言ってるんですか。断るに決まってますよ。 「んー…そうね、来ていいわよ」 何ですと?俺の従姉なのに?(そう言う設定になってるけどな) 「いいじゃない、一人二人増やしても構わないわ」 と言いつけ、ミーディングが終わった。 帰り道、ハルヒ(大)と一緒に歩いている。 「どう言う事です?ハルヒさん」 「ん、何か?」 ハルヒ(大)は、懐かしそうに周りを眺めてる。 「何故…不思議探しに参加するのです?」 「懐かしいからよ…それに、やらなければならない事あるの」 「やらなければならない事って?」 「それは…やっぱ、みくるちゃんがよく言う「禁則事項」って事かな?」 「そうですか…」 「でも、この時代の古泉君や有希なら知ってると思うわ」 「分かりました…」 しかし、大人になったハルヒは綺麗だな。 ふと、気になった事あるので、聞いてみようか。 「二つ質問あります」 「何?」 「結婚してますか?」 「ん、結婚してるわよ」 「そうですか…もう一つは、あなたは何歳ですか?」 「あはっ、禁則事項よ」 ハルヒ(大)の指が俺の口に当て、ウインクした。 ぬぅっ、こりゃ9999ダメージで即死だな。 「じゃあ、私は有希のマンションで泊まるわ」 「あ、はい」 「本当は、あんたの家で泊めたがったけどね…」 泊めてもいいですよと言いたい所だが、親にどう説得してくれるか分からないからな。 「じゃ、まだね」 と言いつけ、解散した。 やれやれ…明日は、どうなるんだろうな…。 次の日 予想通りに、俺は遅刻してしまった。 「遅い!10分遅刻!奢り!」 朝から大声で言うな…ハルヒよ。 「やっほ、やっぱ…遅刻したのね」 ハルカさん、笑わないで下さいよ。 「ゴメンね、キョン君の代わりに私が奢ってあげるわ!いいでしょ?ハルヒちゃん」 ありがとうございます、ハルヒさん。 「ここはバカキョンが奢ってあげるべきよ!」 ハルヒ、お前は鬼だ!裁判に訴えるぞ! 「それでも、今回は私が奢ってやると言ってるから、いいじゃないの」 色々、話した結果…ハルヒ(大)が奢る結果となった。 後で、お礼言わないとな。 「さ、いーっぱい食ってなさい!」 「あのー…」 「何?キョン君」 「ここでいいんですか?ここ、金高いですよ?」 そう、ここは、金が高い高級レストランである。 「いいじゃないの、私は大人なんだから!金に余裕あるわよ」 「いいんですか、じゃ言葉を甘えていただきましょう」 おぃ、コラ!古泉、勝手に話を進めるな。 「ふぇ~、いいんですかぁ?」 「いいのよ、ハルカさんの奢りだからね」 遠慮って言葉知らんのか、ハルヒよ。 「ひひんひゃはいほ(いいじゃないの)」 食ってから言えよ、食ってから。 さて、長門は…。 「……(ヒョイ パクッ ヒョイ パクッ」 こいつも、遠慮って知らないのか…。 目から汗が出て来たような気分だ。 …俺も食べるか。 合計 12000円也 理由 ハルヒと長門、注文し過ぎ 流石、ハルヒ(大)も呆然したみたいだ。 「キョン君」 はい、なんですか? 「実はね…この時代にいる事にしたのよ」 WHY? 「昨日、みくるちゃんの上司から、そう言われたの」 マジですか? 「と言う訳でよろしくね」 はははは…ハルヒが二人…ハルヒが二人… 「キョン君!?ちょっと、しっかり!」 「どうしたの、ハルカさん…キ、キョン!どしたの!?真っ白になってるわ!」 ハルヒ、二人いるじゃねぇか… こりゃ、疲れが増やすだけだろ… 海…いや、朝比奈さんの上司のバカ野朗ーろーろー…(エコー) こうして、ハルヒ(小)とハルヒ(大)がいる生活が始まったのである。 第1部 完 第2部
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/540.html
ハルヒは死んだ。何もかも大切な物が無くなった… あれから、俺は大人になった… あの日の記憶忘れやしない… 「閃光のハルヒ」 ――25年前 俺は、今、高校3年である。 SOS団設立してから2年後か? 今は、春…暖かい空気で眠気を誘う日が続く… そして、俺は今いるのは… 「皆!おっまたせーっ!」 相変わらず声がデカい困った団長…涼宮ハルヒが来た。 みくる「お帰りなさい、涼宮さん」 俺の気持ちを癒してくれる、我らアイドル…朝比奈みくる ん?何で卒業したのにいるんか?って? あー、それはな…放課後だけ遊びに来るんだよ…大学から近いらしい。 俺は、部屋の隅っこへ向く… 「……」 そこに座ってるのは、長門有希…相変わらず無感情で本を読むのが好きみたいだな… 「キョンさん、あなたの番ですよ」 「ん、おぉ…そうか」 先ほど声掛けられた主は、古泉一樹…ハンサムでカッコいいと言う理由で女子達の間で人気らしい…気に入らん! そんな、相変わらず活動してるか… まさか、あの日が来るとは思わなかった… 「…ゲホッ…ゲホッ…ゴホン…」 咳をしてたのは、ハルヒだった。 「大丈夫か?ハルヒ?」 「う、うん…おっかしぃーなぁ…今日まで咳する事は無かったんだけどね」 「そうか…ま、気を付けろ…最近、インフルエンザやら流行ってるみたいからな」 「うん…気を付ける」 あの時、俺は気付いてやれなかった… 俺は、激しく後悔してる… 帰り道… 「キョン」 「ん?何だ?ハルヒ」 「明日、デー…!…ゲホッゲホッ!…ゴホッゴホン!」 「お、おぃ…ハルヒ!大丈夫か?」 「う、うん…だいじ…ゲホッ…ゴホン!」 と、ハルヒの口から出たのは… 血だった… 「!?ハルヒ!」 「だ…大丈夫よ!」 俺から見ても、大丈夫じゃない… 「ハルヒ…」 「大丈夫だから…」 あの時、強制に病院へ連れとけばよかった… 一週間後、ハルヒは元気に活動していたが… 「さぁ、皆!ミー…!ゲホッ、ゲホッ…ゴホン!」 「ハ、ハルヒ!」 「だ…大丈夫よ…平気だ…か…ら…」 と、ハルヒはその場で倒れた… 「ハルヒ!」 俺は、ハルヒがスローで倒れているように見えた… 「涼宮さん!」 「…!長門さん!救急車を!」 「うん」 「ハルヒ!ハルヒ!ハルヒ…ハルヒーーーーっ!」 俺は、いつの間にかにハルヒの事を呼んでた… ピーポー、ピーポー、ピーポー… ―病院 「…キョンさん…覚悟はいいですか?」 「あぁ…何だ…」 「…重い病気ですよ…えぇ、死ぬ可能性もある病気…」 「!?…え?」 「キョン君…その病気は…」 「癌」 と長門が答えた… 癌!?癌だと!?そんな…ハルヒは今まで元気してたのに!?そんな! 「…仕方ない事ですよ…」 「あぁ…ぁ…ぁ…うわあぁぁぁぁぁぁぁ…」 俺は、虚しくも叫んでた… ハルヒ…前から知ってたんだろ?…何で…何でなんだよ… ハルヒの病室 「…ハルヒ…」 俺は、ハルヒの寝顔をずっと見てた… 「……」 可愛い寝顔だ… 「ハルヒ…お前は、どうしたいんだ?」 「……」 「俺とデートしたかったんだろ?」 と、言ってても…ハルヒは返事しない…息を吸ってる音が少し聞こえるだけだった… 「ハルヒ…ハ…ル…ヒ…うっ、ううっ…」 俺、泣いてるのか?辛いのか?何故だ…こんな思いは… 「…あぁ、俺は…ハルヒの事が好きだったんだな…好きだったんだな…」 次の日の朝 俺は、病室で寝てた。 あぁ、俺…泣いて、このまま寝たっけ… 「おは…よう、キョ…ン」 今のは、ハルヒの声だった。 「ハルヒ!起きたのか!?」 「う…ん、昨日は…ゴ…メンね…」 「いいんだ!そんな事はいいんだよ…」 「キョン…」 「ん?」 「泣いて…たの?」 「…あぁ」 俺は、無理矢理に笑顔を作った… そして、毎日… SOS団員や妹…クラスメイト達も見舞い来てくれた。 色々、喋り…笑い…そういう生活を過ごして行った… あの日が訪れるまでに… 一ヵ月後… 「じゃ、俺…帰るわ」 「待って…」 と、ハルヒに呼び止められた。 「何だ?」 「あたしの事…どう思ってるの?」 「ハルヒ…」 弱弱しくなったハルヒ…見てるだけで辛い… そんなハルヒを守りたい… 「…俺は、今までハルヒが居ない学校生活して来た…俺は、学校生活してて、やっと分かった。 ハルヒがいないと、俺はダメなんだよ…元気なハルヒを見たい、見たくでも見れない…俺は、寂しかった! 家で泣く日が多かった、ハルヒのいない学校生活を送るなんで嫌なんだよ!俺は、ハルヒの事好きなんだよ、好きなんだよ!」 俺は、まだ泣いた…情けなかった。 その時、ハルヒは、自分の手で、ゆっくりと俺の手と重なった。 「!?」 ハルヒ… 「あたしも、寂しかったよ…先生から聞いたよ…癌だってね?」 「…あ…」 俺は、言おうと思ったけど…息苦しくで言えなかった。 「あたしは、あの時…凄く泣いたよ…」 「ハ、ハルヒ…」 「あたしは、キョンが好きなのに、もう会えないなんで嫌だった…」 「……」 「それでも、キョンの側に居たい気持ちあったのよ…」 「…俺も!俺も、ハルヒの側に居たかった!」 「あたしは死ぬのが怖い…それでも仕方ない事…だ…よね?」 ハルヒは、泣いてる…俺も泣いてる 「…キョン、キスしてくれる?」 「あ、あぁ…するよ…」 と、ハルヒの唇と重なってキスした…暖かいキスだった… そして…その時が訪れた… 「!?ゲホッゲホッ!ゲホッゴホンッ!」 「!?ハ、ハルヒ!」 「血が出た…あたし、死ぬのね…」 「ハルヒ!今、先生に呼んだからな!手、握ってるから安心しろ!」 「あたし…疲れたよ…ありがとう…キョン…」 「ハルヒ!」 「好きだよ…さ…よう…な…ら…」 ハルヒは、ゆっくりと目閉じた… 「ハルヒ!ハルヒ!」 ハルヒの手は力無くなり、落ちた… 「ハ、ハルヒ…ハルヒーー……」 その時、ハルヒは死んだ… ハルヒといた生活は幕閉じた… そして、葬式が行われた みくる「涼宮さん!涼宮さぁん!…うぅっ…」 長門「……」 古泉「涼宮さん、天国で会いましょう…」 SOS団もクラスメイトも参加してた…皆、泣いてるのは物凄く辛い事だった… 「キョン君ですか?」 「あ、はい」 「ハルヒの母です…あの子を最後まで見守ってありがとうございます…うっ…」 「キョン君、ありがとう…父親である私が…最後までに…うっ…ううっ…」 「御父さん、御母さん、ハルヒは幸せな子です…ですから、ハルヒを悲しませないように頑張って生きてください…」 「あ、ありがとうございます…」 「それから、ハルヒの部屋はどこです?」 俺は、ハルヒの部屋へ行って見た。 「…何だ、シンプルな部屋だな…」 本棚、机、時計、ベッド…色々あるな… 「ん?」 机の上に1冊のノートとビデオが置いてあった。 「これは…ビデオと…日記だ…」 ○月○日 明日は、バレンタインデーだ! 張り切ってキョンに渡そう! あたしの作ったチョコは美味いよ! ○月○日 今日は、楽しいデートだったよ。 色々トラブルあったけど、本当に楽しかったよ! ○月○日 明日は、あたしの誕生日 キョンはその事気付いてるかな? プレゼントが楽しみだな! 俺は、読みながら思い出してしまった…楽しかった事…悲しかった事… 色々あった… 「あぁ…ハルヒ…ハルヒ…」 次へ次へ読む事に手が震えて来た。 そして… 手は止まった。 「!…これは…」 ○月○日 あたしは、病院へ行った… そして、先生から、こう告げた… 「あなたは、重い病気持ってます」と… あたしは、世界が止まったような気がした。 それは、癌だった。 あたしは混乱したよ… あたし死ぬのかな?死にたくないよ…まだ生きる命あるよ! お願い!癌を治して!そうじゃないと、皆に会えなくなる!キョンに会えなくなる! 嫌だよ…あたしは、死にたくないよ… その事を、皆に言ったらどうなるのかな…怖いよ… だから、あたしは黙っとく事にしたの… 静かに死んで、皆に悲しませないように死ぬ事にしよう… 今まで、ありがとう そして、さようなら…皆…キョン… ハルヒ…そんな事思ってたのか… 「…っ!」 すまない…ハルヒ、本当にすまない…すまない! 俺は、泣いた後の疲労感が溜まり 家に着いた… 「……」 俺は、一本のビデオをずっと見てた。 「…今、何時だ?」 と、確認すると…既に0時になってた。 「…見るか」 ビデオを持ってリビングへ行った。 暗闇の中でテレビを付けてビデオを再生した… そして、画面に写された映像… その中に、一人の少女がいた… それが、涼宮ハルヒだった。 ハルヒ!…これは、生前の頃の映像だった。 「こら!バカキョン!今、見てるのは、あたしが死んだ後かな? 元気の無いあんたは見たくも無いわ!あたしが死んでも、キョンはキョンらしく 生きなさいよ! あたしは、死ぬのは怖いけど…仕方ないよね…あたしは、元々、気が弱かったの… それでも、めけずに生きてくれたのは…あんたのお陰よ!」 そりゃ、そうだな…ハルヒを支えたのは、この俺なのだからな… 「…キョン、あたしは今から…告白するわ…あたしは、あんたの事が好きよ!世界で一番好きなのよ! だから、毎日…あんたと会えるのを楽しみに通ってたんだから!それでも、気付かないあんたは… かなりの鈍感ねぇ…ま、それは仕方ないと思うわ!…愛してるよ!キョン!」 ハルヒ…ありがとう… 「…あたしが、死んでも…あたしの事忘れないでね!忘れたら死刑よ! …キョン…今までありがとう、あたしは嬉しかったよ…そして、さようなら…あたしの愛した人…」 ここで、砂嵐に変わって、終わった… 「ハルヒ…俺も、忘れない!何があろうと忘れない!忘れないからな!ハルヒっ!」 時間はもう戻らない…ただ前に進むだけ… …あれから、25年後… 俺は、43歳になった… 古泉は、15年前に俺の知らない女と結婚し、幸せな生活を送っていた。 朝比奈さんは、24年前に…未来へ帰った。もう会えないだろう… 長門は…22年前に俺と結婚し、俺の妻となり…子供も出来た… 俺は、今…重い病気を持ってた… それは、ハルヒと同じ病気だった。 もう、しばらくは持たないだろう… 側に居る、美しい女性…姿は昔とは少し変わらない… それは、長門だった。 俺は、有希に言ってみた。 「…有希、お前は今、幸せか?」 「うん…」 「俺も幸せだ…でもな、俺の命は長く持たない…」 「…うん」 「泣くな…有希…今まで、一緒に歩いて来たんだろ?」 「…嫌だ、あなたと別れるのは辛い…」 「…あぁ、俺もだ…長門、俺が死んだら…ハルヒの側に置いてくれないか?」 「…分かった」 長門…今までありがとな… 「…じゃあ、俺は眠るよ…じゃあな…な…がと…」 「…あなたは、天で無事に、ハルヒに会えますように…」 その時、俺は死んだ… 【*****(本名) 二×××年○月○日死去 原因 胃癌】 …暗い… …ここは、どこだろうか… 周りは、闇に染まってる。 俺は、闇の向こうへ歩いてみた… 闇の向こうから光が溢れて来た… 段々と光は大きくなり、光に包まれた… 「…ここは…」 周りを見ると、あの懐かしき北高校である。 俺は、身に着けてる物を確認した。 「…これは、北高校の制服…」 ふと、隣にあるガラスを見てみると… 「あれ?高校時代の俺じゃねぇか…」 取りあえず、あの懐かしきSOS団室へ向かった。 懐かしい木の香り、風景などを楽しみながら歩いてると… SOS団室に着いた。 そして、俺は、扉を開けた… 「久しぶりね」 扉の向こうにいたのは…俺が今まで会いたかった、愛しい女性…涼宮ハルヒだった。 俺は、動揺してしまい、言葉を探してた。 「キョン、25年ぶりに…やっと会えたね…」 「あ、あぁ…」 「25年間、寂しく過ごしてたよ?」 「…スマン」 と俺は、謝った。 「あははは、いいのいいの!あんたが最後まで生きてくれたし、あたしの事忘れてなかったみたいね」 「あぁ…」 「キョン、改めて言うわ…あたし、あなたの事が好きです! 」 「…ふっ、俺もだよ…ハルヒ!」 「ぶっ、あはははは…真面目に言うなんでおかしいわね!」 「ぶ、ふははははは…確かに、確かにそうだよな!」 俺たちは、やっと笑った…お互いに笑った。 「…ねぇ、キョン」 「ん?」 「久しぶりに、キスして…」 「分かったよ…」 と言って、キスした… ハルヒ、いつまでも一緒にいるからな… キョン、やっと会えて本当に良かったわ… 次、転生した時は…ハルヒとキョンみたいな子が生まれるだろう… そして、会えた時は…まだSOS団やるのだろう… 完
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1555.html
「二人のハルヒ 第2部」 さて、土曜日の不思議探しは無事に終わって二日後…つまり、月曜日である。 あと一週間で夏休みだから、生徒達もブーンするかのようにハイテンション上がりずつある。 やれやれ、こりゃあ…二学期最初になると、死人のように帰ってくるだろうな。 「おはよ、キョン」 「あぁ」 いつもの挨拶会話。 ハルヒは何かを企んでるかのように目がキラキラ輝いてる。 「ねぇ、キョン!聞いて!夏休みまで一週間しかないのに、新人の先生が来るらしいよ!」 何だって?一週間しかないのに新人の先生? あり得ない話だ…うん、あり得ないね。 「ちょっと~キョン!これオカシイよね!」 はいはいオカシイオカシイ。 「…あのね…」 と話してる間、あの憎ったらしい先生が来た。 あのハンドボールバカの岡部である。 「えー、早速だが…俺の体の調子が悪く、引退する事になった…」 クラス一同、騒ぐ。 ほぉ、良かったな…引退出来て。 「…と言う訳で、代わりに新人の先生が担任になってくれるそうだ」 そういえば、新人ってどんな人なんだろうな…。 「聞いた話によると、女の先生だって!」 教えてくれてありがとう。 「入ってくれ」 「はい」 んー?どこかで聞いた声だな…。 何だっけ? と思ってる内に、教壇の所を見た。 「始めまして、英語担当の鈴見ハルカです!よろしく!」 ガンッ! 俺は、近くにある窓にぶつかった。 「ん?どした?●●●●」 「…何でもないです」 クラス全員、俺の所へ注目浴びた。 そりゃ、そうだ…俺は、物凄くすっこけたからな。 おー、イテェ…血出てないよな? 昼休み、非常階段にで 「…で、何でこんな所にいるんですか?ハルヒさん」 「んー、何の事かなぁ?」 「誤魔化さないで下さい」 「あー、分かった分かった…あのね、この時代で生活するのに仕事が必要なの」 つまり、職業症ですか? 「うーん、まぁ…それに近いわね」 と、ケラケラ笑うハルヒ(大)。 「あら?キョンとハルカさんじゃないの?」 上から声掛けた主は、ハルヒ(小)である。 「あら、ハルヒちゃんじゃないの」 「何の話をしてたの?」 俺にフるなよ、ハルヒよ。 「ただの世間話さ」 「そうなんだ…あ、ハルカさん、教えが上手かったよ!」 「あははっ、ありがと!」 ふぅ… 二人には聞こえないように溜息した。 ハルヒ(小)とハルヒ(大)を比べると少し変わったな。 未来って何があるのかな、ハルヒさん教えてくれないかな。 ま、そうは簡単に教えないか。 「ん、何よ、キョン!あたしの顔に何が付いてるの?」 「んぁ?何も付いてないさ…考え事してたんだよ」 「あ、さてはイヤラシイ事考えてたでしょ?」 「んな事考えてねぇよ」 「怪しい~」 たまには、こういう会話は悪くないな。 ハルヒさんだって、同感だろ? ハルヒ(大)サイド 懐かしいわね、あの頃の私とキョン…。 いつも、迷惑かけてたっけ。 「ハルカさん!もうすぐ、チャイムなるので戻ります!」 はいはい、いってらっしゃい。 「待ちなさーい!バカキョン!」 私は、この時代のハルヒとキョンを教室へ帰ったのを見届ける。 「…あの頃の私は、変わりたがったと思ってたな」 小学校の時、ある野球場で人が多くいた事でショック受けたな。 その後、私はつまらない生活送り始めた。私は、思ってた…少し変わりたいと…。 でも、変わらなかった…高校になるまではね、高校に入って、ある人に会った。 それが、あなたなのよ…キョン…忘れもしないわ、あれは××年前の七夕だよね。 あなたがこう言ってた「ジョン・スミスだ」とね。 それが、あなただよね…。 私は、嬉しかった…あなたと会えて…。 高校入学して間もない頃、SOS団を設立してキョンと一緒にやって来たよね。 勿論、仲間である古泉君とみくるちゃんと有希もね。 …色々あったわ…みくるちゃんにコスプレしたり、不思議探ししたりしたよね。 「それにしても…」 私は、周りを風景を見回す。 「懐かしいね…あの頃は」 その時、私の目から涙が出た。 「あら、何で涙出てるのかな…はは、何でだろ」 私は、未来人だから。 この先の事は知ってる。 辛い思い出や楽しかった思い出などあるから。 私は、何のために生きて来れたかな…。 誰のために? キョン? キョンのために? あぁ、そうだ…。 キョンのために生きて来れたんだ…。 私は、キョンにとって大切な恋人だから、生きて行けたんだな。 でも、そんなに悩む事は無いわ! だって、未来は結婚してるし…。 「あいつもいるから…」 私は、目を瞑って思った。 キョン…忘れないで。 あの頃の私は、勇気無かっただけなの。 だから、嫌われたりしないでね…。 「……」 私は、目を開け、青空を見た。 キョン…あなたは、私の……だからね。 「はぁ、泣いてスッキリした!さて、仕事に戻らないとね!」 それに、早く決着付けないと…世界が危ない。 朝倉…あなたは何を企んでるの。 第2部 完 第3部
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1557.html
「二人のハルヒ ハルヒの気持ち」 さて、キョン君に代わって、未来の涼宮ハルヒである私が語るわ! 北高校に教師を勤めて間もない頃。 家を買ったので、生活するのに必要な物を買って帰った。 自宅の途中に公園に入って通る事になる。 そこで、一人の少女が俯いたまま座り込んでだ。 よく見ると、この時代の涼宮ハルヒだった。 私は、気になって声かけてみた。 「何をしてるの、ハルヒちゃん」 その彼女は吃驚して顔上げた。 いつ見ても、可愛いわね…。 だから、モテたんだな…私って。 「え、あ…あなたは、確か…キョンの従姉の…鈴見ハルカさん…ですよね」 そういえば、そうだった。 私が勝手に決めた設定だったわね。 「で、こんな所にいて、どうしたの」 ハルヒちゃんは、まだ俯いた。 「それは、その…えっと…」 ははーん、さてはキョン君の事ね。 この頃の私って、ウブだったっけ。 「もしかして、キョン君の事で悩んでたりして?」 ハルヒちゃんの肩を少し動いてたのは見えた。 …図星なのね。 私は、買い物で缶ジュースを思い出し、袋の中から取り出した。 「はい、喉渇いたでしょ、飲んでいいよ」 「あ…ありがとう」 私は、ジュースを受け取ったのを見てハルヒちゃんの隣に座った。 それにしても、こんなに落ち込むような事あったかしら…。 色々思い出しても答え見つからないわね…数年前の出来事だったからね。 「で、どうしてキョン君の事で悩んでるの」 いきなりの質問で、ハルヒちゃんがかなり動揺してた。 「それは!その…」 「大丈夫よ、キョン君には言わないから言っていいよ」 ハルヒちゃんは、ゆっくりと顔上げた。 「あたし、前に夢見てたの…周りに巨人が出た夢を…」 あー、あれね。 思い出したわ、最後は確か…。 「あたしの側にキョンがいたの、それで巨人が出た途端…キョンがあたしを連れて 逃げたわ。あたしはあの世界がいいと思ったの…でも、キョンは「俺達がいた世界がいい」 と…。その後、キョンは私の肩を捕まって言ったの「俺、実は…ポニーテール萌えなんだ」と…。 それを言った後…その…えっと、キ…キスしたの…」 あぁ、そうだった…アレがファーストキスだったわね。 「それなら、いいじゃないの」 「ダメよ!アレは夢だったんだから、実際どう思ってるのが怖いのよ!」 と、ハルヒちゃんが叫んだ。 ちょっと、こんな所で叫んだら近所に迷惑でしょ…。 「キョンは、分かってないのよ!あたしの気持ちを…」 ハルヒちゃんは、まだ落ち込んだ。 古泉君、悪いわね…仕事入っちゃって…。 キョン君は鈍感だから、分かってないのも無理も無いわね。 「…うっ…ひっく…キョンなんか…ひっく…あたしの気持ちをぉ…」 あらら、ハルヒちゃんが泣いちゃったよ。 でも、私は知ってる…いつか告白されるのを…。 「ねぇ、ハルヒちゃん…聞いてくれる?」 ハルヒちゃんは、泣きながら頷いた。 「私はね、昔…そうね、高校時代だったわね…。 私は、入学式当日にある男の子に出会ったの。 その人はキョン君に似てるぐらい優しい男だったのよ。 アレから何ヶ月経ったかな、部活に入ったんだけど…その人も同じ部活に入ったのよ。 偶然としか言いようが無いよね、その後、部活の仲間と一緒に楽しく活動したわ。 で、数ヵ月後…私は夢見たの、静かな世界で私とその男の子だけ残った夢を。 その男の人は何したと思う?」 「…キス?」 あら、分かったわね。 「そうキスしたの、した途端、目覚めたのよ。 夢なのか現実なのか分からなかったわ、それでもあの人の側にいたいとね。 私は、あの人は実際どう思ってるのが怖かったけど。 告白されるまで、頑張って、彼の側に居ようと必死に必死にやって来たわ。」 「あの、その人とはどう…なったの」 いつの間に、泣くのを止んだみたい。 「ん、ちゃんと告白されたわ。アレから何年経ったかな…その人とは無事に結婚したのよ。」 「そうなの…」 ハルヒちゃんが、いつものハルヒちゃんになった。 「あたし、待った方がいいの?」 「うん、待ったらいいよ…だから、頑張りなさい」 私は、ハルヒちゃんの頭を撫でてやった。 「うん、頑張るよ!」 この調子で頑張ってくれたら、告白されるのは私は分かってるから安心していいよ。 「あら、ハルヒ…こんな所にいたのね」 ん、今のは…。 「お母さん」 え、お母さん!? 「あ、こんにちわ…と言っても、こんばんわですね」 私は、呆然してたが慌てて。 「えっと、こんばんわ!」 社会のルールとして、お辞儀した。 「あ、お母さん!この人は新人の先生で、あたしのクラスの担任の先生よ」 私は、まだ慌てて自己紹介した。 「あ、えっと、私は最近、北高校に就職しました。えー…す…鈴見ハルカです!」 危ない危ない、『涼宮ハルヒです』と言ったら終わりになる所だった。 「はい、分かりました…あぁ、この子をよろしくお願いします、この子は無邪気でね……」 喋り続けるお母さんを姿を見ると、涙が出そう。 だけど、我慢しないと…会いたがった人が目の前にいるとは思わなかった。 思い出す…あの日を…。 とある病院で…。 『お母さん!お母さん!』 『ハルヒ…ゴメンね、私はもう…』 弱くなったお母さん。 『いやよ!このままで別れるなんで…』 『…ハルヒ、あなたを育てて…本当に良かったわ』 震える母の手をゆっくりと挙げた。 私は溜まらず母の手を掴んだ。 『ハルヒ、これからも生きてね…私の…大切な娘…うっ!』 『お母さん!』 『ありがとね…さよ…なら…』 掴んでいた母の手は静かに崩れる。 そして、心電図はピーと言う音がずっと鳴る。 『うっ…ひっく…おかあぁさーーーーーん…』 あの日はずっと泣いた。私はお母さんの事を愛してた。お父さんも…。 「…では、もう遅いので、これで」 私は、ずっと考えてたから、全て話を聞けなかった。 「あ、はい!} お母さんはお辞儀したのを見て、私も慌ててお辞儀した。 慌てるのは、これで3回目だっけ。 「えぇ、これからも、よろしくお願いします」 まだお辞儀する私。 そろそろお辞儀する癖はやめようかしら。 「ハルカさん、ありがと!明日から頑張るよ」 「頑張りなさいよ」 私は、ハルヒちゃんとお母さんが去るまで見守った。 言えなかった言葉…今なら、言える。 「ありがとう、お母さん」 私は、誰も居なくなった公園を後にして、自宅へ歩きながら夜空を見上げ思った。 あなたは、昔とは変わらないわね…。 必死に、私を楽しくしたり、私を守ってくれたんだよね。 だから、そういうあなたが好きよ。 あなたの事を愛してるわ。 私は深呼吸してから叫んだ。 「そうでしょーーーー!」 夜空に、一つの流れ星が流れた。 翌日、学校の廊下で歩いてると後ろから何やら騒いでる。 私は、何かなと思って振り向いた。 「バカキョン!いい事思い付いたわ!」 「だーかーらー、ネクタイを引っ張るなって!破れるから」 「つべこべ言わなーいっ!ほらほら、早く!」 やっぱりね、いつものハルヒちゃんとキョン君を見ると安心出来るね。 少しでも、からかっちゃおうかな。 っと、その前に…キョン君ゴメンね、あなたの代わりに私がやるわね。 私は、少し溜息してから。 「やれやれ…」 完
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1556.html
「二人のハルヒ 第3部」 夏休みは終わった。 島で嵐が来たり、 永遠の夏休みが来て大変だった。 詳しくは、「退屈」「暴走」を読んで欲しい。 そんな訳で、2学期が始まった。 俺の予想通りに死人になって帰って来た奴がいた。 谷口もその一人である。 「あー、夏休み中ナンパしたが大失敗だった」 谷口、もうナンパやめろ…。 「何だと?俺は、ナンパしないと彼女作れないぞ」 なら、ナンパはやめて好みの子を探して告白しろよ。 「あーダメダメ…俺は、ナンパするしかないからな」 勝手にしろよ、あとミニハンバーグ貰うぞ。 「ちょ、おま…あー!」 咄嗟に、教室から出てSOS団室へ向かった。 いつものようにノックして入った。 部室にいたのは、古泉、朝比奈さん、長門、そしてハルヒ(大)だった。 「どうしたんだ?」 何だ、空気が重い感じがする。 何かこう…嫌な予感がする。 「それは、そこの涼宮さんに聞いたほうがいいですよ」 自慢のスマイル顔である古泉が言う。 「ハルヒさん、何があったんですか?」 「…時は動いたわ」 時は動いた? 「えぇ、そうです…未来へ通信したんですけど、繋がらなくなっちゃってぇ…」 泣きそうになる朝比奈さんがそう言った。 何だって!? 「そうです、長門さんも主に通信しようとしても出来ないんですよ」 いつの間にか、真面目顔になった古泉。 「長門、それはホントか」 「ホント」 長門は、冷静で答えた。 何故、みくるの上司も長門の主も繋がらないのか。 通信を遮断出来る奴はいるのか。 俺は、色々思い出してみた。 あった、遮断出来る奴がいた… それは、長門と同じ宇宙人が通信を遮断出来る。 しかし、その宇宙人は誰なのか。 何故、こんな事をするのか。 考えても答えが見つからなかった。 「それは、誰がやったんだ?」 全員、ハルヒ(大)へ注目した。 「それは…」 それは? ハルヒ(大)は俺に向かって言った。 「キョン君、あなたが知ってる人物よ」 俺が知ってる人物? もう一回思い出そう、俺が知ってる人物、宇宙人、1学期であった出来事…。 まさか、アイツなのか。 「そう、私達を困らせた人物…朝倉涼子よ!」 な、何だと! その時、俺の頭からフラッシュバックが起こる。 (遅いよ) (人間はさあ、よく『やらなくて後悔するよりも、やって後悔したほうがいい』 って言うよね) (あなたを殺して涼宮ハルヒの出方を見る) (あなたが死ねば、必ず涼宮ハルヒは何らかのアクションを起こす。多分 大きな情報爆発が観測出来るはず。またとない機会だわ) (この人間が殺されたら、間違いなく涼宮ハルヒは動く。これ以上の情報を 得るにはそれしかないのよ) (涼宮さんとお幸せに。じゃあね) …思い出したくねぇ、あの悪夢を。 朝倉涼子…今度は何を企んでるのだ。 「朝倉は恐らく、世界を崩壊しようと企んでるに違いないわ」 ハルヒ(大)は、団長席に座りながら言う。 俺は、疑問に思った事あった。 「ちょっと待ってください!朝倉は死んだ…と言うが…消滅したんですよ?」 確か、長門の手によって消滅したはずだ。 なのに、何故こんな時に現れるんだ。 「それは、僕が説明しましょう」 出た、説明好き野朗め! 取りあえず、聞くか。 「向こうの世界から来たからです」 待て、何で向こうの世界からなんだ? 「えぇ、それは説明します」 早くしろよ。 「図を描いた方が分かりやすいでしょうね、∞を描きますね」 古泉は、∞を描いて顔上げて得意のスマイルした。 「まず、左側を時間Aします…そして、右側に時間Bとします」 ふむ、その真ん中は俺達がいる時間となる訳か。 「そうです、僕達がいる時間をX時点としましょうか」 それでどうなるんだ。 「まぁ、見て下さいよ。左は時間AからX時点へ流れてるとしまょう…。 で、X時点から時間Bへ流れ、時間BからX時点へ流れ、X時点から時間Aへ流れる事に なります」 つまり、時間Aと時間Bは別世界だとしたら、X時点へぶつかって行く訳か。 「そういう事になります」 …まさか、時間Aと時間Bは俺達と同じ時間で動いてると言いたいのか。 「あなたの言う通りですよ」 ならば、朝倉はどうやってここへ…。 「いいえ、ここにはいないんです」 どう言う事だ。 「確かに、僕は『向こうの世界から来たからです』と言いましたが…違うんです」 言ってる事がめちゃくちゃだぞ。 「つまりですね、向こうの世界に居ながら通信を遮断出来るんですよ」 古泉が言ってる事はホントなのか、長門。 「ホント」 そうなのか。 「不可能じゃない…可能」 マジかよ…。 「じゃ、朝比奈さんのはどうなんだ」 「それは、多分…僕達の世界を閉じ込めようとしてるのでしょう」 閉じ込める? 「えぇ、朝比奈さんや長門さんの通信を遮断したら、上の命令は来なくなるでしょう」 と言う事は、朝比奈さんは未来や過去へ行けないし、長門は主の許可を受ける事が出来ないのか!? 「えぇ、そうですよ」 何でこった…。 俺は、足が抜けたように、この場で座ってしまった。 そうだ、ハルヒさんのはどうなんだろうか。 「どうするんですか、ハルヒさん」 ハルヒは、目を閉じたまま座っていた。 何分経ったのだろうか、ハルヒ(大)はゆっくり目を開けた。 「…私のなら問題ないわ」 どう言う事だ。 朝比奈さんはダメだったのに、ハルヒさんは大丈夫なんだ。 「多分、向こうの朝倉さんは未来の涼宮さんがいる事は知らなかったのではないのでしょうか」 説明ありがとう、古泉。 しかし、朝倉って間抜けな所あるんだな。 「でも、キョン君…朝倉の事は油断しないで、いい?」 はい、分かってます、ハルヒさん。 キーンコーンカーンコーン… 昼休みが終わる合図が鳴ったな。 そろそろ教室へ戻らないと…。 「待って、キョン君」 部屋を出ようと思ったが、ハルヒ(大)に止められた。 「何ですか、ハルヒさん」 ハルヒ(大)は少し溜息してから言った。 「今の時代の私の事を頼むね」 と、笑顔した。 未来の女の人って眩しいなぁ。 「えぇ、分かってます!…では」 「いってらっしゃい」 俺は、自分のクラスへ急いだ。 やれやれ…教室にいるハルヒに何か言われるだろうな。 「…とにかく、みくるちゃんの代わりに…私が止めないとね」 窓の外を見るハルヒ(大)。 「朝倉、こんな事するなんて…許せないな...」 午後の授業が終わり、放課後。 部室へ向かってる途中に誰がいた。 「おや、キョンくんじゃないか」 何だ、鶴屋さんですか。 「あ、こんにちわ」 「やぁ、どしたのさ!暗い顔してるよっ!」 暗い顔?近くにある鏡を覗いて見た。 確かに、暗い顔になってる。 「何かあったのかぃ!良かったら、あたしに相談するかいいよっ!」 朝倉がまだ生きてる事で少しショック受けてたんだな…俺って。 「いいえ、特に何でもないんですよ…えー、ほら!授業の疲れですよ」 「そうなのかぃ?あたしは、めがっさ頑張ってるにょろ~!」 ケラケラ笑う鶴屋さん。 「では、俺は部室へ向かいます」 「ちょっと待つにょろ!」 「何です?」 鶴屋さんの顔が真面目顔になった。 何か深刻な事でもあったのだろうか。 「…スモークチーズあるかぃ?」 何だ、それかよ。 「……」 「……」 「…ありません!」 「にょろ~ん…」 さて、どうしたものか…。 向こうの世界に朝倉がいるとすれば、ここの世界も影響する。 朝比奈さんの時間転移出来ない、長門の主の許可も出来ない。 そうなれば、この世界は孤立されると言っていいのだろうか。 頼れるのは、あのハルヒ(大)の通信だけか。 古泉が言った通り、時間Aと時間Bは俺達の知らない世界…つまり、パラレルワールド と呼ばれる世界である。 パラレルワールドとは、俺達がいる世界から複数の道がある。 どんな未来が待ってるのか、俺も知らない…。 ハルヒがいない世界なのか、超能力者や宇宙人に未来人がいない世界なのか…色んな世界がある。 話を戻そう、朝倉はどうやって攻めて来るのか考えてみた。 向こうから来る可能性あるかもしれない…向こうに居ながら、この世界を潰すかもしれない。 いずれにせよ、自分で確かめるしかないのだ…そうだろ、朝倉。 「なーに、考えてるのよ?」 うぉぅ!び、吃驚した…なんだハルヒじゃないか。 「挨拶もノック無しで入るなんで、キョン…あんた変だよ」 周りを見れば…古泉が盤ゲームしてる。朝比奈さんはお茶入れをしてる。 長門は静かに本を読んでいる…ここは、SOS団室だ。 …考え事をしながら部室へ向かってたんだな。 「すまない、俺は考え事をしてたから気付かなかったよ」 もし、朝比奈さんが着替え中だったら、恐ろしい事になってたな。 「そう…で、何を考えてたの」 「何でもいいだろ、別に大事した事無いぞ」 まぁ、大事した事あるけどな。 「そんなに考えて気付かないなら、深刻な事あったと見えるわ」 ちっ、鋭い。 「事情あったからな、考えてたんだ…お前には関係ない」 ハルヒは、仏頂面で唇を突き出した。 「むぅ~…」 そんな顔したって無駄です。 ハルヒのマシンガン発言は流して、長門を見た。 「……」 長門の瞳は、今にも吸い込まれそうな眼をしている。 長門は、俺が見てるのを気付いた。 そして、長門は俺に向かって言った。 「気を付けて」 何を気を付けろと? 「来る」 WHY? クニャリ… な、何だ!く、空間か! そうだ!ハルヒ! 慌てて、周りを見ようとしたが。 「っ!?」 俺は、どんでもない恐怖感が来てしまった。 そう、俺だけ残された…。 一緒に居た古泉や朝比奈さんや長門はいない。 ハルヒもだ。 「そんな…そんなバカな…」 誰もいない空間、まだ夏は残ってるのに寒い、暗い…。 何だ…ここは…。 怖い、何だが怖く感じる。 そうだ、誰がいるのか確かめないとな。 「おーぃっ!誰がいるのかーっ!」 ………… …誰もいない、どうすればいいんだ…。 「長門ーっ!朝比奈さーんっ!古泉ーっ!ハルヒーーっ!」 ………… やっぱり、いない。 くそ、どこ行けばいい…。 周りは暗い、どっちが北なのか分からないぐらい暗い。 どうしたらいいんだ。 「ふふふふ、困ってるみたいね」 この声は! 「私よ、覚えてる?」 この声の主は、朝倉涼子だ。 何でこんな所にいるんだ。 「あら、驚いて声が出ないの」 そりゃそうだ、一度、消滅したはずの朝倉がここにいるからな。 取りあえず、話してみようか。 「お前は、何故こんな所にいるんだ?」 「パラレルワールドから来たと言っていいかしら」 なるほど、パラレルワールドから来たと言うのか。 「ハルヒ達はどうした」 朝倉は少し笑って言った。 「大丈夫よ、皆、向こうにいるんだから」 俺が居なくなってるのを慌ててるのだろうか。 「それに、あなたは寝てるだけよ」 じゃ、ここは夢だと言うのか。 「もう誰もココへ来ないわ」 いつの間にか、あの時のナイフを持ってやがる。 冗談じゃねぇ、前のようには行かないのかよ! 「ふふっ、う・ご・か・さ・な・い・で・ね」 しまった、アレが!動きを止める奴か! 「さぁ…行くよ」 朝倉はナイフを構えて突進した。 「なっ!?」 動け!動けよ!俺よ!動いてくれよ!動け…。 「動けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」 俺は思わず叫んだが、どの道、死ぬだろうな。 はは、もうダメだな…。 ガッ! って、あれ?痛くないぞ。 朝倉の手にはナイフ持ってない? 俺の位置から、ちょっと離れた所にナイフが落ちてた。 一体、誰がやったんだ。 「大丈夫?キョン君」 「ハ、ハルヒさん!どうしてここに…」 まさか、ナイフを飛ばしたのはハルヒ(大)だったのか。 「あなたのプログラムはまだ甘い」 長門!ん、待てよ。 「長門、主に許可出来なかったんじゃないのか?」 「それは、私が言うわ」 長門の代わりにハルヒ(大)が説明してくれるとはな。 「どういう事です?」 「私のいた時代は、古泉君の『機関』と有希が入ってる集団とみくるちゃんがいる集団…その3つの集団を 私の力によって、同盟する事に成功したの」 へぇ、それは良かったな。 「それで、私のを使って有希の主に呼び出して話し合った結果、許可出来たのよ」 それでか…。 「どうして、あなたがここにいるの」 朝倉は長門の方へ睨んだ。 「私がここにいるからよ」 そのお陰で助かった。 まだお礼しないとな。 「あなたは誰よ」 朝倉の目を長門からハルヒ(大)へ移した。 「私は、未来から来た涼宮ハルヒよ」 「な、何で!?」 「あんたは、私がここにいる事を知らなかったのようね」 朝倉は俯いて、そのまま座った。 「私の負けね…いいわ、元に戻してあげる」 朝倉は、悲しい顔して言った。 俺は、どうしてこんな事をするのか知りたかった 「朝倉…何故こんな事をしたのだ」 「私は、あなた達がいる世界が羨ましかっただけ…でも、もういいや…」 朝倉は顔上げ、俺の方へ向いた。 「これは私の我侭だから、じゃあね」 別れを付け、異世界から飛ばされた。 俺は一瞬見たのだ…笑顔しながら泣いてる朝倉を…。 目覚めた時は、もう部活終わった頃だった。 「起きた?」 窓の側に本を読んでる長門がいた。 「あぁ…朝倉はどうなったんだ」 「朝倉涼子は、先ほど別世界へ帰った」 そうか…帰ったんだな。 「それに、通信も回復した」 「…朝比奈さんもか?」 「そう」 そうか、やっと終わったんだな…だけど、朝倉とは、いつか会えるような気がする。 「なぁ、長門」 長門は本を読むのを止め、こっち向いた。 「朝倉と別れて悲しかったか?」 「…少し」 翌日、ハルヒ(大)に会って話した。 「ハルヒさん、やる事はもう終わりましたね」 「そうね」 ハルヒ(大)は、わぁ…ここ懐かしいなぁと思ってるように眺めてた。 「この後どうするんです?」 「そうね…三年間、ここに居る事にしたの」 一年間も!? 「懐かしいから、ここに居たいだけだもん」 そんな理由で!? 「それに…」 ハルヒ(大)は俺に向かって、目を細めた。 「この時代に居る私を守ってね?」 ハルヒ(大)のウインク攻撃! くぬっ!マジでくたばる五秒前だぜ! 「分かりました、必ず守ります」 だって、前から決心してたもんな。 「そっか、それと…いい加減に告白したら?」 「な、何でですか!」 「この時代の私の事、好きなんでしょ?」 からかないで下さいハルヒさん。 「な、何を…バカな事を言ってるんですか!」 「あはははは、キョン君かーわーいーいー」 ずっと、からかうハルヒ(大)。 …無視しよう。 ビリリッビリリリッ お、電話だ。 ポケットから取り出して見ると、ハルヒからの電話だった。 「もしもし、今すぐ、いつもの場所へ来て」 「了解、団長さん」 「いいわね?遅かったら、死刑だからね!」 やれやれ…告白するのはまだ遠いと思うけど、それまでハルヒの側に居たい。 ハルヒがいると、楽しい事が起こるからな。 感謝してるぞ、ハルヒ。本当はお前の事が好きだからな…。 だから、いつか告白しようと思ってる。 「あぁ、分かってるよ、ハルヒ!」 その後、ハルヒ(大)は英語の教師として働いてる。 俺達は、いつものように活動してる。 …告白するのはいつだろうな。 「やれやれ…」 完
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/3806.html
autolink() SY/WE09-17 カード名:水着のハルヒ カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:5000 ソウル:1 特徴:《団長》?・《水着》? 【自】[② このカードをクロック置場に置く]あなたのクライマックス置場に「夏の終わり」が置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは自分の控え室の「お花見 ハルヒ」を1枚選び、このカードがいた枠に置く。 知らないわよそんなの レアリティ:C illust. 初出:娘TYPE Vol.2 本来ハルヒのチェンジタイミングはアンコールステップのため、チェンジしても相手のバウンス等に弱いのだが、 CXシナジーになったことで疑似的にクライマックスフェイズのチェンジと同様の効果が得られている。 とはいえレベル1段階でこのカード+対応CXを手札に握れるかどうかは運任せになりがち。 《SOS団》?を持っていないためただの人間には興味ありませんによるサーチができないのも厳しい。 ・対応クライマックス カード名 トリガー 夏の終わり 2 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 お花見 ハルヒ 2/2 10000/1/1 赤 疑似チェンジ先
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/3807.html
autolink() SY/WE09-18 カード名:夏祭りのハルヒ カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:1 コスト:1 トリガー:0 パワー:7000 ソウル:1 特徴:《団長》?・《和服》? 一個だけなら食べてもいいわよ レアリティ:C illust.- 《団長》持ちの1/1/7000。 Xmasパーティ ハルヒ&キョンと併用すると、レベル1帯ではトップクラスのパワーとなる。 また《和服》持ちでも初となる1/1/7000であり、P4の雪子と同じ色のため雪子を中心とした《和服》デッキにも組み込みやすい。
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/2251.html
autolink() SY/W08-054 カード名:温泉のハルヒ カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:1000 ソウル:1 特徴:《団長》?・《SOS団》? 【自】このカードがリバースした時、このカードとバトル中のキャラのレベルが0以下なら、あなたはそのキャラをリバースしてよい。 【自】バトル中のこのカードがリバースした時、あなたは自分の《SOS団》?のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1500。 アンタがそれでいいなら、まあいいわ♡ レアリティ:R illust.- 初出:ニュータイプ 2007年2月号 ブシロード公式メールマガジン メルマガで公開されたカード。 性能としてはμ(ミュー)とかなり似ており、違いは特徴と二つ目の能力による効果対象が限定となった 変わりにパンプ値が500増えたという点のみ。 前述のカード自体使い勝手が良く、後半でもチャンプアタッカーとして扱い易い事から運用されている事を考えると、 その優秀さはお墨付き。 ただし、パンプ対象の《SOS団》?は基本的に作品限定ともいえる特徴であり、 前述のカードのレアリティがCであるのに対しこちらはRと少々高い。 作品限定で組むのでもなければμ(ミュー)に劣っているとも言える。 しかしながら、作品を限定するならば500分の差は有り難く、 このカード自体が持つ《団長》?も勝利宣言ハルヒを使用する場合には有利に働く。 ネオスタンダード環境で組むのならば採用されやすいカードと言えるだろう。 かつて色褪せた世界が現役であったころは、このカードを呼び出してチャンプアタックし、パワーハンプ要因にする戦術が横行していた。 2013年後期のデッキ構築ルール改正により、色褪せた世界はネオスタン構築のみ4種選抜の使用制限の下ではあるが、条件付きで使用することが可能になったので、 色褪せた世界を採用する場合は、このカードと共に上記のようなギミックを搭載してみるのもいいかもしれない。 基本的なことだが、効果は正しく理解しよう。 パンプ対象は《団長》?ではない。 ・関連ページ 《SOS団》? ・類似カード カード名 レベル/コスト パワー/ソウル 色 μ(ミュー) 0/0 1000/1 赤 “赤ずきん”美魚 0/0 1500/1 赤 戦闘教官ヴィータ 0/0 2000/1 赤 杉浦 碧 0/0 1000/1 赤 荒垣 真次郎 0/0 1500/1 赤 クリス 0/0 1500/1 赤 巽 完二 0/0 2000/1 赤 菊地 真 0/0 1500/1 赤