約 12,328 件
https://w.atwiki.jp/new2souennokanntai/pages/416.html
トップページ イベント攻略 [部分編集] 報酬 勝利回数 1 10 20 30 40 50 60 Normal インゴット x5 ★5 高性能化素材(駆逐) x1 Hard インゴット x10 標的設計図(空母) x150 ★5 中型艦用バルジ x1 VeryHard【壱】 インゴット x15 資材20%ブースト 20分 x1 標的設計図(空母) x300 ★5 訓練教官 x1 VeryHard【弐】 インゴット x20 砲撃術・初級 x600 標的設計図(空母) x300 砲撃術・中級 x300 ★5 5.25inch連装砲-改 x1 VeryHard【参】 インゴット x25 標的設計図(軽巡) x300 標的設計図(軽巡) x450 ★5 訓練教官 x3 砲撃術・上級 x40 ★5 150cm探照灯 x1 VeryHard【肆】 インゴット x30 ★5 パーツ改造キット x3 生産バーナー x5 重油全補給物資 x2 ★5 訓練教官 x4 ★5 パーツ改造キット x5 標的設計図(潜水) x750 EXTREME ★5 高性能化素材(重巡) x1 [部分編集] VeryHard【参】の編成 敵戦力:26023 陣形:輪形陣 重油消費:25 時間・天候:夜・雪 敵構成 : 重巡、重巡、重巡、重巡、重巡、駆逐 敵旗艦技 : 出力効率向上4(速力 +20%) 敵重巡戦技 : 不屈の意思 x2、報復の洗礼 技能 : 敵駆逐戦技 : 技能 : 未分類技能 : 速力上昇3 VeryHard【肆】の編成 敵戦力:43505 陣形:輪形陣 重油消費:30 時間・天候:夜・雪 敵構成 : 重巡、重巡、重巡、重巡、重巡、駆逐 敵旗艦技 : 無敵の耐久力4(HP +20%) 敵重巡戦技 : 砲撃戦の匠、前進する蛮勇、プレジデントガード 技能 : 敵駆逐戦技 : 水雷戦ノ鬼 技能 : 未分類技能 : 火力上昇5、雷撃上昇3、戦技発動上昇3 EXTREMEの編成 敵戦力:70903 陣形:輪形陣 重油消費:35 時間・天候:夜・雪 敵構成 : 重巡、重巡、重巡、重巡、重巡、駆逐 敵旗艦技 : 無敵の耐久力4(HP +20%) 敵重巡戦技 : 士気鼓舞、砲撃戦の匠、領空の統制、前進する蛮勇、プレジデントガード、士魂の砲撃 技能 : 敵駆逐戦技 : 水雷戦ノ鬼、奇跡の駆逐艦 技能 : 未分類技能 : 火力上昇5、雷撃上昇3、戦技発動上昇3 ↓コメント等 名前 閲覧数 今日: - 昨日: - 合計: -
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/7676.html
ズートピア警察学校 名前:Zootopia Police Academy ロケーション:『ズートピア』(2016年) 概要 ZPD(ズートピア警察署)の警察官を育てるアカデミー。詳細な所在地は不明。 様々な動物の生活に合わせて設計されているズートピアの各エリアの特性に対応するため、様々な気候のエリアが再現されており、生徒たちはそれぞれの環境で訓練を積んでいる。 ホッキョクグマの女性教官であるフリードキン教官が厳しく指導を担当している。 ウサギ初の警察官であるジュディ・ホップスは首席で卒業し、レオドア・ライオンハート市長から期待の新人として卒業式で紹介された。 登場作品 エピソード ズートピア
https://w.atwiki.jp/wspsp_wiki/pages/53.html
autolink() IM/S07-029 カード名:我那覇 響 カテゴリ:キャラクター 色:緑 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:2500 ソウル:1 特徴:《音楽》・《動物》 【永】他のあなたの《音楽》のキャラが2枚以上なら、このカードのパワーを+1000。 R:あ~あ、今度は何を飼おうかな。 ライオンとか象とか……。あ、キリンとかいいかも!? 聖櫃の間3/70CVP レアリティ:R illust.R:すぎやま現象 このカードをTCG版wikiで調べる 鬼教官セイバーの《音楽》版。ネオスタンダード環境でも《音楽》もち後列キャラは多くいるため鬼教官セイバーよりは条件を満たしやすいか。
https://w.atwiki.jp/kadai/
各ページの紹介 トップページ …このページです。 テンプレ ・・・スレ立て時に活用ください。現行スレでのルール変更等にご注意ください。 過去課題曲 ・・・既に提出期限が切れた課題曲のまとめです。 課題曲提案 ・・・受講生による課題曲の提案データベースです。 ☆採用は教官次第☆ 教官プロフィール ・・・おまけです よろしければご活用ください。 受講生プロフィール ・・・おまけです よろしければご活用ください。 コメントテスト -- 1 (2008-06-07 19 20 35) 勝手ながらテンプレの基準に良を追加しておきました、日本語おかしかったら訂正願います -- 通りすがり (2008-06-18 22 25 08) 乙! -- 通りすがり2 (2008-06-20 00 18 35) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/teito/pages/263.html
俺たちは無人島でバカンスという人生の中でもそうそう経験できない休日を過ごし、百里基地に帰ってきた。 総戦技演習合格 その事実は手酷い痛手を受けた事実を一時的に忘れさせ、否応にも気分を高揚させるものだった。 もちろんまだ訓練兵である俺たちには、戦術機課程が残っているのだが、 戦術機に乗れるという事実それ自体が、将来人類の尖兵として戦うことへの一歩前進した証明であるのだ。 当然、午後のシュミレーター訓練が待ち遠しくて仕方がないのだが、 やっとのことで手が届く戦術機に対する座学…普段は座学が好きでもない俺…森上悠希も自然と身が入るのだった。 マブラヴオルタネイティブ -暁の空へ- 第19話 『前進』 部屋の中では第301衛士訓練部隊に所属するA~F分隊の面々が講義を受けている。 この講義を受けていること自体が、次のステップに進んだことの証明であり、少なくとも全部隊が合格していることを意味する。 ただ、若干名見かけぬ者もおり…それが怪我によるものなのか、総合演習自体の不合格なのかは、演習についての細かい話をまだ他部隊の面々と交わしていない悠希には分からないのだが。 「……以上が日本が運用している第一から第三世代戦術機の説明だ。何か質問はあるか?」 蒸し暑くなってきた空気を欠片も感じていないかのように、いつも通り淡々と座学を進めるのは、我らが教官――氷室法子軍曹。 質問が無い様子をその冷たい視線で確認すると、座学を進める。 「ふむ…中岡、国内戦術機メーカーをいくつか答えてみろ。」 「はい、富嶽重工、光菱重工、河崎重工です。」 「その通りだな…その3つが“戦術機”を作っている主な企業だ。中岡、座っていいぞ。 それでは久我、戦術機の主な“パーツ”メーカーを答えてみろ。」 まさか指名されるとは思っていなかったのか、呆けていた久我がかなり慌てた様子で立ち上がる。 「はっ、はい!えぇと…大空寺重工とか……ですかね?」 「せめてはっきり答えんか!腕立て30回!」 「ひぃ、すいません!」 (ったく、久我の阿呆…) 教官の気分次第では連帯責任で腕立ても覚悟していたが、答えが悪くなかったのか正解に期待してなかったのか… 被害はこちらにまで飛び火しそうには無かった。 「終わったら座れ…さて、大空寺重工は機械化歩兵装甲が一番有名だが、陽炎・改など戦術機開発にも関わっている。 しかしそれらは、生産という点で考えると富嶽や光菱と同じく組み立てているにすぎず、腕や足の内部、極端に言えばネジの生産は小さな町工場が支えているわけだ。 そんな中でも大きな工場を持つ企業はあるわけだが…さて、誰かそういったパーツメーカーを答えられるやつはいるか?」 (いや、知らねぇだろ…) 富嶽や光菱、河崎程度であれば座学で習わなくとも誰でも名前は聞いたことがある。 しかしながら、(教官もネジ会社を答えさせたいわけではないだろうが)そのパーツを作っている会社と聞かれてもいまいちピンと来ないものだ。 そんな中、堂々と手を挙げる者がいた。 「はい。」 「いいぞ源、答えてみろ。」 「戦術機に使われる配線は矢斬総業、人工筋肉は業羅科学が製造していたと思います。」 正直、名前がかろうじて聞いたことがあるか程度の企業ではあったが、教官の表情を見るに正解らしい。 「ほぅ、よく知っていたな源…座っていいぞ。源の言う通り、戦術機のオペレーションバイライトに使われる光通信ケーブル、戦術機中を通る電線やその他の配線、これらを纏めたものをワイヤーハーネスと呼ぶが、これを世界で一番作っているのが矢斬総業だな。 業羅科学は昔は疑似生体の開発などに関わっていたが、現在は戦術機に使われている人工筋肉の電磁伸縮炭素帯を多く作っている企業だ。」 (へぇ、雫のやつ、よく知ってたな。) 教官の説明の通りそれだけ大きな企業であっても、結局自分たちの目や耳に入ってくるのは最終的に戦術機を組み立てた会社の名前。 そう考えると、自分たちが普段見ている100人近い整備兵以外にも、普段意識したことのない多くの人間が一機の戦術機を支えているのだと不思議な気持ちになる。 「それでは次に、お前たちにとって重要なXM3について説明する。」 XM3…帝国通信社――通称“帝通”でも取り上げられ、一部では『将来的には衛士の死亡者数を半数にする』とまで言われている画期的なOS。 開発者は横浜基地副司令であり、物理学者としても有名な香月夕呼博士。 現在日本帝国軍および在日国連軍だけでなく世界に対し急速に広まりつつあると聞く。 「XM3は新型OSという面がピックアップされているが、実際は新型の高性能CPUとのセットでXM3だ。 この高性能CPUの恩恵により、戦術機の反応係数――つまり即応性が向上している。」 教官の講義を受け、軽い驚きを覚える。 悠希が読んだ帝通の新聞では新型OSにより戦術機の性能が向上するというようなニュアンスの文面だったが、専門でない人間が記事を書いた為か、 一般民衆でも分かるように噛み砕いた結果の齟齬か、厳密には違う部分があるようだ。 「次に新型OS部分の特性だが、一番大きいのは対BETA戦術で編み出され、効果的とされた機動、動作に用いられる操作の簡略化だ。 これにより、簡略化された入力を行うだけで先達の洗練された技術を比較的容易に模倣することが出来る。 もう一つは戦術機本体のコンピュータ及び衛士強化装備に備え付けられている戦術機とのフィードバックシステムを利用した学習機能だ。 …これは実際に体験した方が早いが、戦術機に乗れば乗るほど自分の操作に対し、制御システムが最適化されていく。 つまり、より自分の手足を動かしている感覚に近づいていく…これは快感だぞ?」 (うわ、あの教官がうっすらでも笑ってるぜ…それだけの代物ってことか。) 普段冷たい無表情を貫く教官の顔に、微笑が浮かぶ。 驚きと共に軽い不気味さ感じ…それは皆も同じなようで若干のざわめきが生じる。 「最後は…先ほど言った、簡略化された入力による設定済みの動作や、倒れこむときに発生する自動的な受け身動作等の任意解除だ。 これはいかに対BETA戦術で有効とされた機動でも、馬鹿の一つ覚えのように全く同じように繰り返せば簡単に撃墜されることや、 自動的な受け身動作中で入力が受け付けないが為に、BETAに攻撃を受ける場合を回避するためにある。 この機能はまさしく戦術機の最大の強みが、その運用幅の広さにあることを物語っているな。 …さて朝倉、これまでのXM3の説明を聞いてどう思った?」 「はっ、はい!」 急に指名された都が焦りながら立ち上がる。 「えっと…特に新型OSの部分ですが、私たちには考えもつかないすごい機能だと思いました。」 何の深い考察もない単純な感想であったが、教官は満足そうに頷く。 「その通りだ…これは私も含め、これまでの衛士たちが誰も考えもつかないような画期的な代物だ。 しかし、それによる問題もある。…それは画期的すぎることだ。」 教官の説明に全員が疑問を覚える。 “画期的”という単語に負のイメージは湧かない。 「皆よく分からない…といった顔だな。さて、先ほど先達により洗練された技術…と説明したが、ここに不正確な部分がある。 この洗練された技術も、多くの衛士たちが地道に磨いてきた結果ではなく、天才と呼ばれるような一部の衛士が生み出したものだ。 どの分野でも天才はいるとうことだが、これはほとんどの衛士では完全には使いこなせないという重大な問題を引き起こす。」 「教官、発言よろしいでしょうか?」 「良いだろう森上、言ってみろ。」 「はっ、ありがとうございます。…そのXM3を使いこなせないということは、導入により逆に全体の戦力が低下するということでしょうか?」 ここは非常に気になる点である。 もしもそれが起こり得るのであれば、現在のXM3の急速な普及に疑問を覚えざるを得ない。 最前線では尚更その風潮が強いと聞くが、“新しいものが良いとは限らない”のである。 「いや、決してそんなことはない。…先ほど言ったCPUによる即応性の向上だけで戦力は十分向上する。 …が、それでは本来のXM3の力を引き出しきれていないということだ。」 「はっ、ありがとうございます。」 「さて、ここでお前たちに重要な発表がある…噂程度には聞いている者もいると思うが、現在百里基地に所属している訓練兵は皆、このXM3に対する適正が高いことを評価されて集められている。」 教室が一瞬ざわつく。 訓練兵たちの間で有名な話…ただの訓練部隊にしては何故か元整備兵や元歩兵を含む訓練兵。 受けた適正試験にしても、既に衛士として戦っている知人に聞けば“小さな違和感”を感じる。 基地など、わざわざ帝国軍に間借りしているような“新しい基地”。 それぞれの細かいピースは大したことはないが、重なれば疑問を生む。 その結果生まれた噂は自分たちが特別に集められ、将来的に“特殊な任務”にあてられてる為ではないのか。 その噂は噂を呼び、尾ひれがつく。 そうしていくつも飛び交う噂の中で有力なものが自分たちが集められた時期と同時期に広まり始めたばかりの“XM3に特化した部隊”である。 「疑問や意見はあるだろうがこれだけは聞いておけ…これからお前らはXM3を扱うことを重視した訓練を受ける。 そして、見事XM3の力を引き出すことをお前らは期待されている。…その期待に応えて見せろ!いいな!!」 「「「「「「はいっ!」」」」」」 国連軍百里基地 PX 「って言われてもなぁ~、どうする?」 ため息と共に情けない台詞を吐くのは久我。 戦術機に乗ることが出来る期待、選ばれたという事実に対する興奮…と同時に存在する自分で大丈夫かという不安。 特に久我は日頃から他分隊の人間に「何故A分隊なのか分からない。」と陰で言われ続け、彼自身も反論できないと考えている。 つまり、“適正”などと言われても、自信が無いのである。 「どうするって…期待に応えられるように最前を尽くすしかないでしょう。」 「雫の言う通りだな…久我だってXM3への適正を見出されたってことだし、午後の戦術機への適性検査でも良い結果が出るかもしれないだろ?」 「そ~なんだけどさぁ~…おばちゃ~ん、合成焼き豚定食お願~い。」 雫と一緒にフォローするが、煮え切らない返事の久我…結局はやるだけやってみるしか無いのだが。 「あらあら、元気ないわねぇ久我君。せっかく試験も受かったんだし、しっかり食べて頑張らなきゃね。」 「おばちゃ~ん、温かい言葉ありがとうっ!」 久我のおどけた返事に笑顔を返すのは、通称“食堂のおばちゃん”こと、流石千歳(さすが・ちとせ)臨時曹長。 人当たりのよい笑顔と穏やかな物腰から訓練兵はもちろん、多くの正規兵からも人気が高い。 やや線が細く、その年からも心配されることも多々あるが、しっかりと百里基地の皆の胃袋を守っている。 皆の注文を受けておばちゃんが持ってきたのは、普段の3倍はあろうかという合成米の大盛り定食だった。 「流石さん…これは?」 「サービスだよ、雫ちゃん。実は法子ちゃんからの頼みでね、大事な検査だから皆にしっかり食べて万全な体調で臨んで欲しいってさ。」 「氷室教官が!?」 雫の驚きはもっともであり、普段厳しい言葉しか投げかけない教官がそんな気配りを見せることが信じられなかった。 「…教官、俺に惚れたな。」 「久我、寝言は寝て言え。」 とりあえず久我の妄言に律儀につっこみを入れつつ、皆で席に着く。 「明日は槍でも降るんじゃないのか?」 「か、勝名さん…せっかく教官が気をつかってくれたんですから。」 「残念だけど、それは違うと思うわ…。」 都のフォローに、異を唱える斉藤…他の者が何かを言おうとする前に雫が続く。 「綾華の言うとおりだと思うわ…皆、今から受ける検査の内容を思い出して頂戴。…思い出せばこの大量のご飯の意味が分かるわ。」 “教官からの気配り”というインパクトに負け、失念していた。 もしもこれが自分たちを苦境へ追い込むためのものでならば、しっかり納得できる。 「でもよぉ、だったら何でさっき言わなかったんだ?」 「だったら勝名、あなたは流石さんの前で断れた?」 「ぐっ…。」 人の良いおばちゃんが用意してくれた飯を断れば、文句は言わないだろうが悲しそうな笑顔をおがむことになるだろう。 その表情を見れば誰もが申し訳なくなり、何も言えなくなってしまうのだ。 仕方なく、皆が山盛りの米と格闘するのであった。 国連軍百里基地 シュミレーター室 「うほぉ…たまらん、これはたまらんっ!ここは人類最後の理想郷なのか!」 (胃が内側から圧迫されて気持ち悪い。) 横でテンションが鰻登りの久我も、先ほどまで悠希と同じく気分が悪かった 。 その久我が一発で持ち直した理由が目の前の光景である。 「うるせぇ、久我!黙れ!!」 勝名に蹴りを入れられながらも高いテンションの原因は衛士装備、それも正規兵のものと違い前面が透明な訓練兵用の衛士装備である。 勝名ですらやや顔が赤くなっており、他の三人などわざとらしく腕を組んで胸を隠している。 (久我も元気だなぁ…。) そういう悠希も男としてまんざらではないのだが…。 「何を遊んでいる貴様ら!」 「っ…敬礼!」 雫の号令と共に反射的に返す敬礼、その前がどんなやりとりをしていようと反射的に切り替える。 「貴様ら…一度受けてるとはいえ、今回落ちる可能性もあるんだぞ。…まぁ、良い。まずは源、斉藤。1番、2番シュミレーターに乗れ!」 「「はっ!」」 数分後、全員が地獄を味わうのであった。 国連軍百里基地 ??? 「それで、適正試験のほうは段取り通りかね?」 「はっ、A分隊全員がまずまずの結果を出しております。…しかし、ここまでする必要が?」 「XM3開発衛士のデータを使い、振動や挙動が数倍厳しい試験プログラム、さらに直前には大盛り定食のおまけつき…がかね?」 「はい、そこまでせずとも適正試験としては問題ないかと…。」 「全員が適正試験に好成績な者を集めているんだ、普通にやっても良い結果しか出ないのは分かりきっておる。…それではつまらんだろう?」 部屋に沈黙が流れる…女性の不満げな様子を男は無視し、データを見つめる。 「ほほぅ、A分隊で戻したのは源と斉藤だけか…素晴らしい。久我も思いのほか好成績、朝倉はやけに好成績だな、例の力に何か好転があったか?…。」 少年たちは、自分達の置かれている状況を、本当の意味ではまだ知らない。 Fin.
https://w.atwiki.jp/arikawa/pages/119.html
2スレ目 702-708 あ、見てください。堂上教官」 館内警備中に郁が堂上を、小さく手招きをする。 警備中に何をやってんだ、お前。と、心の中でつぶやく堂上が近づいていくと、 郁の指差す方向に目を向けた。 「・・・カミツレか?」 「そうなんですよ。この前くらいから植えてるのを、柴崎が教えてくれたんです。 なんでも業務部の方から庭に新しく花を植えることになったらしくて」 無邪気に笑いながら郁がカミツレに見とれている。 「わかったから、行くぞ。カム」 「わん。・・・ってちょっと!いつまであたしのことを犬扱いしてるんですか!? 教官、あたしの事なんだと思って・・・」 「足はあるが頭が悪い犬・・・かな。二度もいわせるな。カム」 「もうっ。」 待ってください。堂上教官。 先に行く堂上に、まるで忠実な犬のようについていく郁。 ある出来事の後から、堂上は郁を犬扱いする。 ―――教官の犬。 そんな卑猥な煩悩が郁の頭によぎる。 いやいや!何考えてるのあたし!! 郁は、煩悩を頭の外に出すように首をふった。 しかし、 「どうした?笠原」 「いえ!なんでもありません!」 煩悩の犬追えども去らず、 郁はこの後ずっと卑猥な煩悩を消すことができず、 堂上と目を合わせないようにしながら、 警備に戻った。 「すいません。」 図書館内の庭を警備していた所、 突然、声をかけられた。声をかけたのは、 愛犬のジェイクを連れた、初老の「上品な」女性。 前までなら、「上品そうな」女性と心の中で思っていた。 なぜならこの飼い主は以前、図書館内でマナーの悪さで、 一時期騒がせていた事があった。 連れてきた犬を、図書館の庭で放すのだ。 その間飼い主は、ベンチの上で本を読む。 彼女いわく、 犬を放してはいけない規則は書いてない。 気持ちいい庭を愛犬にも楽しませてあげたいと思って何が悪いの? とのこと。――つまり、融通のきかないタチの悪い利用者だった。 以前までは。 ――俺はな、素質のいい犬を駄目犬にしているあのバカ飼い主が心底許せないんだよ! 犬を放置プレイ(?)にしていた飼い主に、ついに堂上は見かねて、 飼い主にある賭を持ち込んだ。お互いの「犬」を徒競走させたのだ。 飼い主はもちろんご自慢の「犬」。 ジェイク ジャーマン・シェパード 成犬 ネコ目イヌ科イヌ属 対する堂上は足がご自慢の「犬」。 笠原 郁 純粋栽培乙女・茨城県産 人間 霊長目ヒト科ヒト属 対決カードの面白さも盛況に拍車をかけ、大勢のギャラリー(足フェチを含む)が見守る中、 堂上の策もあってか、「犬」である笠原郁が、 もとい、笠原犬が勝利したのである。 その出来事の後、決して負け犬の遠吠えを吐くことなく、 飼い主は犬のリードを放さないことを誓ってくれた。 今では、図書館利用者からも見直され、犬連れ愛読者として有名である。 そして今にいたるわけだった。 「すいません。」 再度、飼い主が声をかけ、堂上が答えた。 「どうなさいました?」 「実は、レファレンスをお願いしたいんですが・・・」 「レファレンスですか?でしたら、館内のカウンターで・・・っあ」 そこで堂上が気がつく。 飼い主は、愛犬のジェイクを連れているから、中に入れないことに。 「いつもはジェイクを置いて行くんだけど・・・、ねぇ」 あれ以来、マナーを守ってきた飼い主からしたら、気が引けるのだろう。 「そういうことでしたら、笠原」 「はい」 「すこし遠いが、ジェイクを庁舎の裏に連れて行ってくれ、 俺はレファレンスにあたる。」 「わかりました。」 「では、こちらへ。ちなみに、どのよな本をお求めで」 「ある人の、諸芸の本なんだけど・・・」 「たしかそれは先日、こちらで整理した際、奥の棚に変わりましたね。 すこし歩きますがよろしいですか?」 「ええ」 「ではまず、館内へ」 堂上が飼い主を案内しにいった。 「・・・ん?どうしたのジェイク?行こう」 郁がジェイクを庁舎の裏へと連れて行く途中のことだった。 ジェイクが突然立ち止まりそっぽを向いている。 こんなとき、どうすればいいんだろう? 1.リードを引き、無理矢理引っ張っていく 2.ジェイクがその気になるまで待つ 3.犬用のトレーニングコマンドを使用 3? 「えっと・・・、ごー、すとれーと? ・・・って、きゃ!!」 いくら犬並の足を持つ、170cm級戦闘職種大女だろうと、 ジャーマン・シェパードの力と速さにはさすがに勝てない。 引っ張られる一方だ。 「わ、わっ!えっと、すてい!ステイ!ステーーーイ!!!」 声を上げて止める郁。さすが素質のある犬。 ピタッ。と止まり郁に振り返る。 「はぁ、はぁ。・・・と、止まったぁ・・・はぁ」 郁とジェイクの荒い息遣いが交差する。 どこまで引っ張られたんだろう。 周りを見渡すと、思ったより引っ張られたみたいだ。 塀と訓練道場の間まで来てしまっていた。 「もう。ダメじゃない、ジェイク。なんでこんな所まで・・・」 郁が叱ろうとジェイクを見るがどういうわけか、 ジェイクは郁周りをくるくると回り始めた。 「ちょっとジェイ、ひゃ!!」 目の前景色が変わる。仰向けに倒されたのだ。 ジェイクが郁周りを回った時、リードが足に絡まったのだ。 「コラ!ジェイク!!何やってるの!?いい加減、に・・・・・・っ!!」 しなさい、という言葉を飲み込んだ。 足に何かが当たっている。 思わず目をやると、ジェイクの「ソレ」が押しつけられていた。 その場にはもう、ジェイクの荒い息遣いしか聞こえなかった。 「ちょ!ま、待ってジェイク!?とりあえず離れ・・・きゃ!!」 リードが巻きついているためか、思うように足が動かない。 何とか上半身の動きだけで逃げようとしたが、ジェイクが体の上にのし掛かり、 それすらも叶わない。 「何でこ、んなこと、になんてんのよ。あっ・・・んんっ!!」 違和感を感じた。 転けた拍子にスカートが捲れたのだろうか。 さっきから押しつけている「ソレ」を足の下から上へ上へと、 擦りあげてゆき、探し当てたかのように、 郁の秘処を下着越しに「ソレ」を擦っていく。 「あぅ…やぁっ!お願い!、やめて、やだぁ……」 ジェイクはお構いなしに腰を振っていく。 段々――速くなってる。 どうしよう・・・。訓練道場からは声が聞こえない。 いや、もし聞こえてもこんな所、誰にも見せれない。 こんな所見られでもしたら、翌日には荷物をまとめ、実家に帰るだろう。 犬に欲情され、押し倒され、襲われている。 堂上教官が見たらなんて思うだろう。 仮にも、あたしは堂上教官の彼女だ。 彼女が犬に襲われている所を見たら・・・。 「んっ!!あっ…そ、んな、ダメだってばぁ…っ!!」 しかし、心で思っても体は正直になってきた。 下着が濡れているのは、ジェイクのせいだけではなくなってきた。 ジェイクと郁の息遣いに、水音が交じる。 ・・・くっちゃ、・・・くちゃ。 「はぁ、ぁあ!・・・い、ぁっ!・・・はぁ、はぁ・・・んぁ!!」 思えば堂上教官と体を交えたのはずっと前になる。 スポーツブラ事件以来、何度かは経験を重ねたが、 最近はご無沙汰で、キスも恋しくなっていた。 「そ、・・・ぁっ。そんな。・・・あ!・・・・・・ジェイクに・・・」 ・・・犬に襲われ、感じてるなんて。 あたしは・・・堂上教官の・・・。 ―――教官の犬。 「んぁ!!はぁ!ぁ、ぁあ!やぁ!・・・っあ!!」 何を考えているんだあたし! 早く何とかしないといけないのに! 今にも堂上教官が飼い主と、レファレンスを終えてくるだろう。 そして、庁舎の裏にいるないと知るや、きっと探しに来るだろう。 自分たちの犬を探しに・・・。 煩悩の犬追えども去らず 「んぁ、・・・あぁ!!」 もはや罪悪感も、負い目も、快感を後押しする。 下着越しにもかかわらず、絶頂へと登り続けていった。 ごめんなさい。どうじょうきょうかん。 あたし、もう・・・だめです。 「はあ!ふっ、・・・ぁぁ、イ、イッちゃう。イク!!・・・っんああ!!」 郁が果てたと同時に、ジェイクもまた、自身の「ソレ」から精液を、 郁の下着に、足に、服装に撒き散らした。 「はぁ・・・ぁ、はぁ、・・・はぁ・・・」 後になって罪悪感と後悔が追いついてきた。 しかし、まだジェイクは腰を振り続けている。性欲が尽きないのだろう。 きっとそれは、この状況が発見されるまで続くだろう。 郁はもう、意識が遠のいていった。 「きょ、・・・っん。・・・かん。」 ごめんなさい。きょうかん。 こんな・・・・・・淫乱な・・・いぬで・・・。 ・・・でもね。 薄らいでいく意識の中で、郁は・・・つぶやいた。 「ジェ・・・、ジェイクの・・・はぁ、きょうかんの・・・より・・・」 ・・・大きっかったなぁ。
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/1655.html
(投稿者:ししゃも) 先の事件で破壊された壁や外壁の修復が終わった、マイスターシャーレ教員宿舎の一室。ライサは自分の部屋で椅子に座っており、机の上で職務を行なっていた。高級な材木で作られた机には、ペン入れや綺麗に整理された書類が置かれている。綺麗に机が整頓されていることは、午前中にやるべき書類整理は終わったことを告げていた。 そんな机上に、一枚の書類が真ん中を陣取っている。達筆な楼蘭の文字で書かれた、『アサガワ・シュトロハイヒ』の本名、朝川真美。 内容は、簡潔にこう書かれていた。辞職願、と。 事の発端は、喫茶店から……いや、あの事件から全ては始まっていたかもしれない、とライサは思う。 「何にせよ、寂しくなるな」 ライサは思わず独り言を漏らした。アサガワが此処を旅立ってから、三日は経った。彼女は今、船に揺られながら自分の故郷に向かっているだろう。もちろん、このご時世に船旅は危険だ。いつ何時、Gの脅威に襲われるかもしれないからだ。 ライサは道中に護衛のMAIDを付けようと提案した。腕利きのMAIDを派遣しようとしたが、アサガワの強い要望で二人のMAIDが抜擢された。里帰りといえども、アサガワには遊び心があるらしい。 彼女は護衛のMAIDに、パラドックスとジョーヌを提案した。先の事件から、休む間も無く職務を果たしている二人を気遣ってだろうか。パラドックスはともかく、ジョーヌは二つ返事でOKを出したらしい。 「真美、君が此処に来たときも同じような季節だったな」 季節は2月に入っており、肌寒い風が外で吹いている。空は灰色の雲に覆われており、外でマラソンや演習に励む候補生、MAIDたちに厳しい寒さを与えているだろう。 朝川真美のこと、アサガワ・シュトロハイヒがマイスターシャーレにやってきたのは、ちょうどこの季節だった。 当初、アサガワに与えられた仕事は武装SSの教育教官だった。それも本人の強い要望によって。 そんな彼女が、どうしてMAIDの、あるいはパラドックスの担当教官になったのか。あの日を境にして、アサガワは変わったとライサは思う。 三年前の思い出を、ライサは回想した。 M.A.I.D.ORIGIN s AfterStory_01 『船上の昔話』 「きもちわるい」 数時間以上、船に揺られているジョーヌは、船上の手摺りに凭れかかると自分の心境を呟いた。肌寒い風に煽れている船の揺れは大きくないものの、船酔いをしたジョーヌにとって、それは重いボディブローと同類だった。均等に長さが整った前髪を何回もたくし上げながら、ジョーヌは気分を落ち着かせようと必死だった。とうとう胃が重くなってきたのか、ジョーヌは首に締めていたネクタイを急いで緩める。 「大丈夫ですか」 そんなジョーヌの隣に、一般的なMAID服を着たパラドックスが怪訝な目でジョーヌを見ていた。そんなパラドックスの腰まで届く長髪が、肌寒い潮風によって靡く。パラドックスは視線をジョーヌから離すと、前を向いた。手摺りの向こうには、海原が広がっている。 海上の真っ只中で船に揺られながら、パラドックスたちは楼蘭皇国に向かっていた。アサガワ教官の護衛という建前で、楼蘭に休暇を取りに行くらしい。 最初はこの休暇に、パラドックスは反対していた。あの叛乱事件で怪我を負ったとはいえ、MAIDであるパラドックスの治癒力によって、傷は癒えている。さらに、特務SSという仕事がある以上、急を要する仕事が度々入ってくる。そんなことを放っておいて、休暇ましては楼蘭に行くなど論外だった。 しかし、事情を知ったパラドックスは、行かざるを得なかった。 一つは、アサガワ教官の護衛として。もう一つは、なぜ彼女が『マイスターシャーレの教官を辞職したのか』を聞き出すため。他の人がマイスターシャーレを辞めようが、MAIDという職務を放棄しようが構わない。 だが自分を育て上げ、周囲の人からも期待と信頼を寄せていたアサガワ教官が、全てを投げ捨てたのか。それをパラドックスは聞きたかった。 「なぜ、貴方は……」 「う~ん?何かぁ……ふぁあ……仰いましたか?」 パラドックスの独り言が耳に入ったジョーヌは、生あくびを繰り返しながら問いただす。 「いえ、何でもないです。それにしても、はしたないです」 「うるさいですわね~。そもそも、なんで貴方は船酔いしない?おかしいですわ、不公平ですわ!」 ジョーヌは癪に障ったのか、不機嫌そうな顔でパラドックスの胸を服の上から掴んだ。突然の出来事に、パラドックスは何も出来ず、妙な快感に襲われた。 「ええい、この!この!」 「やめな、さい、ジョーヌぅ!」 パラドックスは恥ずかしい声を挙げながら、じたばたと身体を動かした。 先の事件から、二人の仲は親密になっていたのは言うまでもあるまい。特務SSと帝都防空飛行隊。全く異なる職種といえども、二人は暇を見つけては、色々と喋ったり、買い物へ出かけていたりする。前者はともかく、買い物はジョーヌの付き添いとなっているが。 「仲がいいな、二人は」 そんな二人の間を入っていく、女性の声。ジョーヌはパラドックスの胸から両手を離し、話しかけてきた女性の方へ顔を向ける。 「アサガワ教官……失礼、今は教官ではありませんでしたわ」 ジョーヌお得意の皮肉の矛先は、黒色のロングコートを羽織った、眼鏡をかけた女性……アサガワ・シュトロハイヒに向けられていた。ジョーヌとパラドックスが、楼蘭に向かう要因になった人物。 「いつも通り、教官でもいいさ」 アサガワは皮肉に対して怒ることもなく、平然とした態度をとっていた。いつも通りのアサガワ教官だ、とジョーヌの攻撃を乗り越えたパラドックスはそう思った。しかし、どこか雰囲気が違った。 「寒くないのか、二人は?サクリン島を出たとはいえ、極寒には変わりないのだからな」 アサガワはそう言うと、船上でたった二人っきりではしゃいでいるジョーヌとパラドックスは「そうでもない」といった表情をしている。 「それにしても、いよいよですわね。船酔いで何回、逃げ出そうと思ったことやら」 踵を返したジョーヌは前屈みになって、手摺りに重心を預けた。楼蘭へ物資を運ぶ補給船を使った、アサガワの里帰り。ルージア海、バルホルン島、ヴォ連の港町、サクリン島を経由した補給船はいよいよ楼蘭皇国へ向かっていた。 「すまないな、二人とも。私のワガママに付きあわせて貰って」 眼鏡のブリッジを押し上げたアサガワは詫びると、憂鬱な瞳で海上を見ていた。 訪れる静寂。パラドックスの耳に入るのは、波の音だけだった。 「ところで、教官。一ついいでしょうか」 「ん?どうした、パラドックス」 パラドックスは、アサガワに聞きたいことがあったことを思い出した。それは、この休養に関係することではなく、前々から気になっていたことだった。 「教官、目は悪くないですよね?」 「ああ、そうだが」 眼鏡をかけたアサガワの返事に、パラドックスは続けて。 「でしたら、なぜ眼鏡をかけているのですか?」 その一言に、ジョーヌも呆気に取られていた。確かに、アサガワは目が悪くは無い。普段も裸眼で前の仕事に励んでいた。しかし、たまにアサガワが眼鏡をかけていることにパラドックスは疑問に思っていた。ルナの暴走事件の時も、アサガワは眼鏡をかけていた。 「ああ、そうだったか。話していなかったな、この眼鏡について」 アサガワは急に思い立った口調で、かけていた眼鏡を右手で外した。すると彼女は、それをパラドックスに手渡すように差し出した。 「教官、何を?」 「百聞は一見にしかず、だ。これを掛けてみれば、自ずと分かるさ」 パラドックスはアサガワの顔を見ると、彼女はにっこりと微笑んでいた。進展するには、この眼鏡を掛けるしかない、とパラドックスは思った。 「では、失礼します」 一言断ったパラドックスは、アサガワから眼鏡を受け取る。彼女はそれを丁寧に扱って、自分の両耳に引っ掛けた。度が入っていることを想定して、パラドックスは一旦、目を閉じる。そして、瞼を開かせた。 「……ん?」 レンズ越しのアサガワは、くっきりと映っていた。むしろ、眼鏡を掛けていない時と同じ風景が広がっている。多少の違和感はあるものの、レンズに度が入っていないことがこれで分かった。 「これで分かっただろう。これは、伊達眼鏡だ。私は目が悪くないし、そもそも度が入った眼鏡なんて掛けないさ」 面食らったパラドックスに、アサガワはくすくすと笑った。アサガワは、パラドックスの顔に両手を伸ばし、眼鏡を取った。そしてそれを耳に引っ掛ける。 「でもどうして、伊達眼鏡なんか?」 「そうです、そうです」 ジョーヌはそう言うと、気を取り戻したパラドックスが首を縦に振った。 「話せば長くなる。それでもいいか?」 ロングコートのポケットから煙草が入った箱を、アサガワは取り出す。同じタイミングでジョーヌは、フライトジャケットのポケットからマッチ箱を取り出した。アサガワは口に紙煙草を咥えると、マッチを一本取り出したジョーヌは、箱のやすりを使って、火をつける。 火が消えないように注意を払ったジョーヌは、他愛無いマッチの火をアサガワが咥えている煙草の先端に近付けた。 「今から数年前になる。私はエントリヒ帝国にやって来た。親戚のコネと、ライサの計らいで私がマイスターシャーレに来た時のことだ。あの時の私は……」 虚ろな表情で、火が灯った煙草を咥えたアサガワは海原を眺めていた。そして、口を開く。 「MAIDが大嫌いだった」 エントリヒ帝国 マイスターシャーレ教員宿舎 小会議室にて 「ふむ。特に私からは言うことは無いな。他の教官たちも、同意見だろう」 書類に書かれた文面を一通り見てから、椅子に背中を預けたホラーツ・フォン・ヴォルケンはそう言った。彼は手前に置かれた机に書類を置くと、車一台分離れた場所で直立不動になっている、楼蘭皇国の軍服を着た女性に視線を送った。金髪の、楼蘭人。ハーフというわけでもなく、れっきとした純血だろう。そんなアサガワ・シュトロハイヒを、ホラーツは見た。 「中々良い人材だろ、ホラーツ。ところで、アサガワ。君の配属される科についてだが……」 ホラーツから見て、右側の椅子。そこに座った妙齢の女性……ホラーツと同じマイスターシャーレの講師であるライサは、さも我が娘を自慢するかのような口素振りだった。 素性、身体能力、射撃、格闘……凡そ、兵に技術と能力を教える教官としてのスキルをアサガワが持っているのは間違いない、とホラーツは思う。しかし、そんな彼女に欠点があることをホラーツはとても残念に思っていた。 「はい。私が申したように、MAID基本科への配属は遠慮させてもらいます」 ライサの言葉に続いて、念を押すかのようにアサガワは口を開いた。ホラーツの残念に思っていたことは、それだった。 G戦役におけるMAIDの戦果はただの物差しでは計りきれないものとなっていた。 異質な能力を持つMAID。エターナルコアから発せられる未知のエネルギーによって、MAIDが手にした剣が劇的に強化される。それによって、堅牢なGの皮膚や外骨格を打ち砕くほどの力を得た。 彼女たちが使用する剣などの、原始的な武器を用いた戦術がMAIDを保有している軍隊で見直されているがホラーツの記憶に新しい。 もちろん、マイスターシャーレでもいち早く『剣術』における分野の強化を図っていた。しかし、MAID基本科はまだまだノウハウが少なく、漠然とした教育カリキュラムしか存在しなかった。 独自の文化を築く楼蘭皇国での『剣道』と呼ばれる武道。それを嗜んだアサガワに、ホラーツは彼女をMAID基本科に配属させようと思っていた。しかし、アサガワが『MAID』という存在に嫌悪感を持っているのを知ったのが、ほんの数時間前だった。 (まさに『宝の持ち腐れ』、か) MAIDを育て上げることができる『逸材』に、ホラーツは口惜しい気持ちでいっぱいだった。もちろん、彼女の力量を発揮できる場面はMAID基本科以外でも、たくさんあるだろう。だが、需要と供給の問題でアサガワのようなポストはどちらかというと、MAID基本科に配属すべきだった。 「もちろんだとも。君は武装SS仕官の教官として、明後日から職務に励んで欲しい」 「かしこまりました。それでは、失礼します」 ホラーツの思惑とは裏腹に、ライサに敬礼を送ったアサガワはそう告げると、背筋を伸ばしたまま小会議室から立ち去る。それを最後まで見届けた彼は、ライサに聞こえるようなため息を吐いた。 「どうした、ホラーツ。悩み事はよくないぞ」 「分かっておるだろ。アサガワについてだ」 ホラーツはまた、息を吐いた。二回目のため息は、図々しい態度を取るライサに対してだった。一方のライサは、足を組むとテーブルに置かれているティーカップに手を伸ばした。 「確かに、私も一度は彼女をMAID教官として推薦しようとした。しかし……」 「妹が、MAIDか。MAIDという存在をそういう形で知ろうとは、酷なことだ」 言葉を詰まったライサを代弁するかのように、ホラーツはアサガワのことについて語り出した。アサガワの妹、朝川千早はGによる襲撃を受け、瀕死の重体を負った。それに目をつけた楼蘭皇国のMAID研究機関が彼女をMAIDという存在に転生させた。それまでは良かった。 だが彼女は、あるきっかけを元に生前の記憶……朝川千早としての記憶を取り戻した。MAIDとしての記憶と生前としての記憶が矛盾を引き起こし、千早は錯乱状態に陥った。施設から脱走し、あろうことか朝川家から家宝の刀を強奪し、行方知れずとなった。 一番驚いたのは、アサガワ自身だろう。瀕死の重傷を負ったの妹が突如現れ、家宝を奪い去った。それから、アサガワはMAIDという存在の真実を知った。 MAIDが、死んだ人間あるいは瀕死になった者から作られているということを、世間は知っていない。人は皆、彼女らが超人的な能力を生まれつき持っている、特別な人間という認識をしていた。ホラーツもライサも、そう思っていた。しかし現実は非情で、真実を知った時の心境をホラーツは今でも覚えている。 「アサガワと、妹の確執は闇のように深い。それのせいで、アサガワはMAIDに対して嫌悪感を持っている」 ティーカップに口を離したライサは、小会議室に設けられた窓へ視線を送った。窓越しには、灰色のインクで塗られたキャンパスのような空が広がっている。まるで、アサガワの心境を表しているかのような錯覚に、ライサは陥る。 「ライサよ。なぜお前は、彼女を引き抜いた?」 ホラーツは、そう言うとライサは窓から視線を外す。彼女は、右手でずっと持っていたティーカップを覗き込んだ。 「私の趣味だよ」 ティーカップには、ミルクティーがまだ半分以上も残っていた。 続く SCENARIO LIST 関連人物 パラドックス ジョーヌ アサガワ・シュトロハイヒ ライサ・バルバラ・ベルンハルト ホラーツ・フォン・ヴォルケン
https://w.atwiki.jp/soufro/pages/739.html
Copyright © 2009 Frontier Works Inc./All Way Co.,Ltd. All rights reserved. 騎凛セイカ(きりん・せいか) シャンバラ教導団第4師団所属。 新入生を率い、主に辺境の魔物討伐などに赴く。教官として野外戦等の訓練を担当することもあるが、あまり教官に見えない。 しとやかであるが、ときに子どもっぽく、ちょっと天然。ときどき、壊れる。 僻地を転戦してきたため、恋人歴なし。戦の駆け引きには長けている。 武器はナギナタ。 オークからは"誘い受けの騎凛"と仇名され、天敵として怖れられている。 ……大人の女は、エロスの仕込みが違う! パートナーは黒羊アンテロウム
https://w.atwiki.jp/ronaldinho/pages/386.html
自分も便乗して・・・。公式ファンサイト認定おめでとうございます。 -- rakasa (2007-01-29 17 26 30) ありがとうございますm(_ _)mこれからも頑張っていきたいと思います。 -- ロナウヂーニョ (2007-01-29 21 23 40) キョ・・教官(゜Д゜;)教官パーツはいつ使えるようni・・(グハ、ウェ、ナニヲスル・・ -- 警視庁 (2007-01-30 03 05 17) この絵のタッチは好きです。 CS「ユーザーの皆さんは正規軍ではありませんので、シャインバスターの使用は認められません。」 -- ゴマ (2007-01-30 09 57 52) いい加減正規軍に認めてください><ってもう認められた気が^^; -- ロナウヂーニョ (2007-01-30 18 43 57) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/rodhhouse/pages/1532.html
74. 回去找 [魯米] 對話 [鲁米] 你順利地幫助了雷諾啊! 派你去是對的 出現npc 雷諾 [雷諾] 你都有在觀察嗎? 多虧你幫忙....我才得救了 [鲁米] 那我們可以去拉赫了嗎? [雷諾] 雖然要繼續完成這邊的工作... 但玩家願意繼續幫我的話, 那就去吧! [鲁米] 好,去拉赫吧!我在城門附近等你, 要先搭飛空赶到朱諾後再轉搭出去 [鲁米] 雖說可以走路過去...但實力不足, 也不需要賣力修練吧! [鲁米] 從飛空艇下來後往西直走就能抵達拉赫城門 小心不要被土狼和瘧蚊欺負了。 [雷諾] 好,那我們在拉赫見吧! [鲁米] 現在執行伊甸園任務,就可以 最後強化武器喔! 建議你去找伊甸園大廳的晤勒教官。 [鲁米] 晤勒教官就在伊甸園大廳裡的櫃台, 伊甸園裝備真好用,記得收好。 [ 關閉 ] 得到 exp 180,000 , jexp 180,000 新增任務 前往拉赫 新手主線_96a