約 12,328 件
https://w.atwiki.jp/nekokapu/pages/66.html
疲労度上限は300分/日回復しますが、以下の方法で最大480分まで上げることが可能です 蓄音機(プロ南、ギルド領地どちらでも)で音楽を聴いた時間(最大60分) VIPチケットの有効期限中かつ自分が教官の場合、周囲で生徒が消費した戦闘疲労度の約1/3の時間(最大120分) 300 + 60 + 120 = 480 一見これだけ見ると、音楽60分+生徒360分=420分かかってしまうように見えますが、これを約1時間に短縮する方法があります 教官になる 適当なアカウントで生徒を3人作る(Lv10で十分、一人はアーチャーにして警戒スキルを獲得させておく) 生徒3人でPTを組む(教官はPTに入れないこと) 自分と生徒3人をプロ南の蓄音機前に移動する もし蓄音機で音楽がかかっていなかったらディスクをあるだけ突っ込む 生徒3人にそれぞれ1つずつ鎖を使わせる(生徒がVIPに入っていなくても7回/週使えるので毎日1つは使用可能) 生徒3人のうち、アーチャーだけ自動・警戒チェックで周囲のポリンを攻撃し続ける 1時間待つ これで毎日約1時間の待機時間で疲労度の上限を300分から480分へ引き上げが可能です 生徒3人は要らないスマホやタブレットを使ってもいいですがPC1台あればAndroidエミュレータで3体動時に動かせます
https://w.atwiki.jp/nobita/pages/73.html
11 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 20 09 36.83 ID VdfoLAo0 「むー」 研究員が部屋を出て行くと、アリアは残念そうにそう唸る。 「私、MSの操縦なんてやだ」 そう言うアリアを見ると出来杉はそんなアリアを励ました。 「いいんだよ、気にすることは無いさ」 実際出来杉はそう思った。 むしろ「MSの操縦なんてやだ」と言ったアリアを嬉しいとさえ思う。 アリアはとても純粋な性格をしている。 そんな彼女に、MSなんて兵器を好きになって欲しくは無いのだ。 アリアに笑顔を投げかける出来杉。 「ほら、元気を出してアリア」 そんな出来杉にアリアも少しだけ明るさを取り戻す。 「うん」 小さく頷くアリア。 そんな彼女にツンも声をかける。 「確かにシミュレーターの結果なんて気にする必要ないわ。あんなものはNTの素質と何にも関係ないもの」 そう言ってアリアに向き合うツン。 「NTの能力は人と深く共感しあう事の出来る力なのよ。あんなコンピューターのMSを撃破するシミュレーションなんて、本質的には関係ない事よ」 ツンが言うと、出来杉もそれに同意する。 「僕もそう思う」 そう言って少し難しい顔をする。 「そもそも、NTの能力は戦争になんて使われるべきじゃないんだ」 その出来杉の言葉を聞くと、ツンとアリアも複雑な表情をした。 13 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 21 20 39.91 ID VdfoLAo0 地球連邦軍統治下のタイ国境。 ここにジャイアン達を連れてたどり着いたホイは、翌日には自慢のその料理の腕で定食屋で働いていた。 その店はホイの専門である中華料理の店ではなかったが、ホイにはどんな料理でも作る自信がある。 実際、店長はホイの作った料理を試食すると即採用を決めた。 昼になって店が込んでくる時間帯になると、厨房は大忙しになる。 決して大きな店ではないが、それでも40人程度の客は入れるし出前もある。 「本当にホイ君がうちの店に来てくれてよかったよ」 休む暇なく料理をしてるホイをみて店長がそう声をかける。 「手際がいいし腕も確かだ。客の間じゃホイ君が来てからウチの料理が美味くなったって評判だ」 そう笑いながら話す店長。 「いえ、お礼を言うのは僕のほうですよ。こんな世の中で俺みたいな男を雇ってくれる人なんて店長くらいなもんです」 「ハッハッハ。こんな時世の中に、か。むしろこんなご時世だからこそ君を雇ったんだよ」 そう言いながら店長は料理を一品作り終え、それを皿に盛り付けた。 「お~い、タケシ! この品をアッチのお客さんに持って行ってくれ!」 店長がそう言うと、カウンターからジャイアンが入ってくる。 店長はそんなジャイアンに皿を渡すと、客の居るテーブルを指差す。 それに分かったと頷くと、ジャイアンは皿を持って歩いていった。 14 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 21 49 56.61 ID VdfoLAo0 「やはり子供だよ。頭がやらかい。なんだかんだで言葉もすぐに飲み込んじまう。あの子達は確か日本人だっけか?」 「えぇ、そうです」 「日本の方じゃあ結構な激戦だそうだからな。島国だけにでかい戦闘が起こると逃げ場が無い。この辺りにもかなり日本人が逃げてきたが、口をそろえて酷い惨状だったと言ってるよ。あの子達もきっと相当な苦労をして来たんだろうな」 そう言いながら悲しそうな顔をする。 「日本に限ったことじゃねえ。戦争ってのは子供だろうと容赦はしてくれん。そんで、いつだって一番辛い思いをするのはなんの罪も無い子供達だ。だからこそ大人がしっかりして子供を守らなきゃならんというのに」 そういうと店長は何かを思い出すような遠い眼をしてた。 ホイにはその眼がとても悲しそうに見えて、きっとこの人にも何か辛い過去があったのだろうだろうなと彼は思った。 「子供を守るどころかこんなご時世じゃ自分一人食いつなぐどころか精一杯だ」 店長は乾いたように「ヘッ」と笑った。 「精々、こうしてフライパンをひっくり返すくらいしか出来やせん」 「店長、そんなことなんて無いです。俺はそれはとても素晴らしいことだと思います。現に俺もタケシもスネオも、そしてここのお客さん達だってみんなこの店に助けられてるんですから」 「ありがとうホイ君。そう言ってくれると本当に嬉しいよ」 そういうと店長は寂しげに笑顔を作った。 「だけど、俺は自分の息子が殺されたとき何も出来なかった。ただ銃撃とか砲弾の爆発に怯えてただけだったんだ。俺はたった一人の息子さえ守れない糞野郎だ」 「店長……」 ホイは店長の肩にそっと手を差し出した。 店長の目には涙が浮かんでいた。 15 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 22 25 27.35 ID VdfoLAo0 連日ホイ達は忙しなく働いていた。 タイ国境の周辺には数え切れないほどの難民が集まっていたが、軍から至急される食料は明らかに不足している。 その為食料を求める人達は数多くおり、殆ど原価と変わらない値段でメニューを出しているこの店にはひっきりなしに客がやって来ていた。 気が付けばあっと言う間に閉店の時間というのがホイ達の毎日だった。 店長は客が全員帰ったのを確認すると、いつものようにジャイアン達に店の掃除を命じた。 ふと思い出したように店長が「そう言えば」とホイに話しかけた。 「ホイ君。君も聞いてると思うが最近ここいらは大分治安が悪い。兵隊の目を掻い潜って薬やなんやで商いしてる連中が増えた」 そう言って顔をしかめる店長。 「難民の多くには職もなければ金も無い。連中はそういう人達に付け込んで利用しようとする。君にも妙な話を持ちかけてくる人間が居るやもしれんが気をつけてな」 そう言う店長にホイは頷いた。 こういった事情は何処にいても同じなんだな、と思う。ホイが住んでいたシーエンは、確固とした統治が無かった分もっと酷かった。 戦争はあらゆる物を奪う。 財産を奪い家族を奪い、人の心も奪う。 誰だって生きるだけで精一杯になって、食っていくためには善も悪も言ってられなくなる。 そういう人間たちをマフィアが顎で使って、麻薬や覚せい剤をばら撒く。 そして最後にはチンピラや難民の命そのもので金を稼ぐ。 それはきっと何処に行ったって変わらない。 今は世界中が戦争で荒廃している。 真っ当に生きられるほど優しい世界じゃない。 だからこそだ、とホイは思う。 不意に掃除しているジャイアン達をホイは見つめた。 ホイにはいま4人の子供の命が圧し掛かっている。 だからこそホイが真っ当に生きなければならなかった。 16 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/28(土) 22 43 39.74 ID VdfoLAo0 キャリフォルニア第一MSパイロット養成学校の校長室で、校長は椅子に座りながら軍から送られてきた書類に目を通していた。 そして資料に一通り目を通すと、書類を両手でトントンと揃える。 資料は全てのび太達訓練生による第13基地防衛戦に関するものだった。 「訓練生のノビタ=ノビを送り出す件だが、どうやら一週間後という事で決定したらしい。それも月へではなくフラナガンの本部があるサイド6にだそうだ。わざわざ本国より通達が来たよ」 「なんですって」 初学年Aクラスの担当教官は驚きのあまりついそう漏らした。 そんな彼を尻目に、校長は話を続けた。 「あの活躍だ、軍が固執するのも無理は無い。何せ今のジオンにとってもっとも足りないものは人的資源だからな。その上彼は”若き救世主”としてジオン全土から注目を浴びつつある。ここから送り出すには彼は若すぎるが、この流れを我々が止めるなどできんよ」 校長は教官をなだめるように、優しげに話す。 しかし、教官の眼光は厳しかった。 「ですが学校長、ノビをフラナガンへ送り出すのはせめて基礎訓練を終えてからという条件だったはずです!」 教官は厳しい口調でそう言った。 校長はその教官の顔を見て、若いな、と思う。 生徒を想う情熱は理解できるが、しかしそのような情は時としては組織を乱し、瓦解させる。 教官とてそのくらいの事は百も承知だろう。 その上でこのようなことを口走ってしまうのは、やはり彼がまだ若いからに違いない。 だが校長として、彼はそんな甘さを容認するわけにはいかなかった。 校長は複雑な気持ちで一度だけため息をついた。 17 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/29(日) 02 33 43.10 ID wfvQbqU0 「君の気持ちは分かるがね、作戦というものも命令というものも流動的なものだ。我々はその歯車のひとつでしかない」 「しかし校長。彼にはまだ戦士として生き残る術も、志も、まだ何も教えられていません。いくら操縦技術に秀でていたところで、このままでは彼は――!」 「それ以上は慎みたまえ」 怒りの感情をあらわにする教官を、校長は鋭い目つきで睨み付けた。 「分が過ぎるぞ。君は一人の人間である以前にジオンの兵士だ。君も私も所詮は軍の資源にすぎん。それは生徒とて同じことだ」 「では、みすみす犬死させろと? エースなどとはやし立てられたところで、その実情は常に苦しい任務に回されるだけの、いわば上層部の尻拭い役ではないですか! そんな役をあんな年端も行かない子供に担わせろと?」 「黙らんかっ!!」 教官の言葉に、今度は校長が激昂した。 その剣幕に、教官も一瞬怯んだ。 「慎めと言っただろう。上層部の決定は絶対だ。それに逆らうというのなら、ジオンに逆らう反逆者と同義。一介の兵士風情に許されたことでは無いぞ」 怒りのこもった校長のまなざしに、教官は俯く。 教官は怒りをかみ締め、強く腕を握った。 「――、すみませんでした校長」 教官は顔を伏せながらそう言った。 彼にはそう言うしかなかった。 「分かればいい。このご時世どこで誰が聴いているかもわからんぞ。売国奴のレッテルを貼られたくなければ今後も口には気をつけることだ」 「はい」 「それでは、ノビタ=ノビの件は後はこちらで処理する。君は準備だけさせておけばそれでいい」 「はい。それではノビタ=ノビには、サイド6への移動の件を早速伝えます」 そう言うと教官は敬礼した。 その表情はひたすらに厳しかった。 18 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/29(日) 02 34 55.23 ID wfvQbqU0 のび太がサイド6へと移送されることを聞いたのはつい先日のことだった。 その日の朝、のび太は一時間目の訓練が始まる前に突然教官に呼び出された。 そして突如一週間後に宇宙へ行ってもらうと告げられたのだ。 当然のび太は驚いたが、教官はそんなのび太を労わる様子も無く、早々に荷物をまとめておけ、とだけ言ってのび太を返した。 教室に戻るなり、のび太は早速フレンやライ達にそのことを打ち明けた。 みんな複雑な表情だった。 フレンやマグは「宇宙行きはジオン兵にとって光栄なことだよ」とのび太を称えたが、その顔はやはり寂しげだった。 みんな口々にのび太を勇気付ける言葉を口にする。 最初はこのクラスでのび太を認めているクスメートなんて居なかった。 しかし今はみんながのび太を仲間と認めていた。 特にフレンやライ達にとってのび太はただの友達ではない。 共に命を懸けて戦った戦友なのだ。 それはのび太にとっても同じである。 のび太は感情を抑えきれず涙を見せた。 19 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/29(日) 02 37 15.19 ID wfvQbqU0 それが昨日のことだった。 のび太は自室のベッドの上でそのことを思い出していた。 窓からは朝日が差し込んでいて、意識もしっかり起きている。 だけど、のび太はどうしても起き上がる気になれなかった。 授業は明日まで通常の訓練を受けるが、明後日からは宇宙への打ち上げに際するを教習を受けなければならない。 つまり、これまでのようにみんなと授業を受けられるのは明日で最後なのだ。 それを考えると胸が張り裂けそうだった。 もともとこの学校だって来たくて来た場所じゃない。 それでもフレンやライ、そしてマグ、ナー。それ以外のたくさんの生徒達と友達になれた。 そんな仲間達が居たから今まで頑張ってこれたんだ。 その仲間達と離れるのは本当に辛かった。 まして、今度の行き先は宇宙である。本当の孤独だ。 いくら[たぬき]だって、宇宙まで探し当てるとなると簡単な事じゃない。 もしかしたらもう[たぬき]達に合うことも、もとの時代に戻ってパパやママに会う事もできないのかもしれない。 そう思うとのび太は嗚咽を漏らした。 しかし、そんなのび太の悲しみを砕くように、今朝も部屋の中へ授業開始を告げるブザーが鳴る。 のび太は目から溢れた涙を袖でぬぐうと、教材を鞄に詰めて部屋を出た。 20 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/03/29(日) 02 38 56.52 ID wfvQbqU0 教室に入る。 生徒達は一瞬のびたへ視線を向けると、すぐに教官へ視線を戻す。 教官がのび太に厳しい目つきで「また遅刻だぞノビ! 罰として腹筋300回!」と怒鳴る。 いつもと同じ光景だった。 MS戦術の基礎を説く授業は、いつも通りに坦々と進められる。 なのに、クラスの皆、教官までもがどこか悲しげな顔をしていた。 今日の教習と実技訓練が全て終わり、のび太は自室に戻った。 部屋の明かりも付けずに、ひとまずベッドの上に転がる。 二時間目の軍事近代史も。 三時間目の身体訓練も。 昼食の時間も。 四時間目のMSシミュレートでも、皆がのび太を気遣って優しく声をかけてくれる。 そしてのび太の宇宙行きを喜び、寂しがってくれている。 その度のび太はやっぱり皆と別れるのがとても辛くて、怖くて、考えるだけで泣きそうになってしまう。 だけど、とのび太は思う。 こんな僕でも皆は認めてくれた。 僕は胸を張って宇宙へ行かなくちゃいけないんだ。 のび太は心に誓った。 僕はもう泣かない、と。 窓の外を見る。 日は既に傾いていて、月が美しく輝き始めていた。
https://w.atwiki.jp/yamanegishi/pages/17.html
昼休みの喧騒が、校舎を支配している。 俺はこの雰囲気は嫌いじゃない。普段は肩肘に力が入っている教官も、この時間は幾分か気を抜いているように見えた。 ―ともあれ、ようやく昼飯か。今日は、どうするかな。 食堂で済ませるなら、早めに向かわないと。日替わりランチの数は限られている。言うまでもなく、俺は弁当なんて持っちゃいない。周囲を見渡すと、数名の生徒があわただしく教室を出て行こうとしていた。 ―ふむ。今日はパンでも買って食うか。一人で食堂の隅に居座るのは―非常に寂しいしな…… 俺は教室を出るべく立ち上がる。そんな俺に声をかけてくるような生徒はいなかった。別に虐めにあっているわけじゃない。俺は先週このクラスにスキップしてきたばかり。まだ知り合いがいないのは、仕方のないことだ。 とはいえ、逆に仲良くしてくれる者もいない。まぁ、俺の場合は専攻が専攻だしな。これもまたやむをえないことだろう。それに、俺自身誰かと仲良くなりたいわけでもない。 「勝樹原さん、いま、ちょっといい?」 不意に背後から声をかけられ、俺は振り向いた。 歯切れよく、若干の緊張を含んだ、耳に心地の良い声。 「……ごめん。課題の事なんだけど」 長い髪をポニーテールにまとめた、細いシルエット。凛とした眼差しが、俺を見つめている。 「おとといの課外授業の課題、もう終わらせてる?」 彼女は確か―そうだ、高峰なぎさだ。ここに編入されて以来、彼女とは何度か課外授業で同じグループになっていた。 「いつごろ終わりそう……?」 「その課題なら、もう一通り終わってるけど」 俺も彼女も、課外授業ではいささか特殊な課程を履修している。その性質上、密接に関係を持っていた。 「今すぐ必要なのか?なんなら今から寮まで戻るけど」 一瞬、言葉を発するのを躊躇する。どうも、彼女と話すときは身構えてしまうな。男相手なら、こんなことはないんだろうが…… 「ううん。別に催促してるわけじゃなくて……ただ、あの先生、課題の提出日にはうるさいから。勝樹原くんはまだそのことを知らないと思って……」 意外と面倒見のいい性格なのか。もっとも、担任に言われて俺に忠告しているだけなのかもしれないが。 「やってるならいいのよ。私はただ……確認したかっただけだから」 「…………」 ―気にしててくれたのかな。編入以来、俺に厳しい物言いの彼女だが、面倒を見てくれているのも確かだ。 「あぁ、そういうことなら……ありがとう」 俺はなるべく友好的に答えたはずだったが― 「……ごめんね。余計なこといって。じゃ」 「あっ……」 彼女は一瞬気まずそうな表情を見せたのち、軽く会釈して走り去ってしまった。なんだよ全く……ここに来てからずっとこの調子だ。彼女は俺と会話こそすれ、常に隔意ありげな感じだ。悪意は感じなかったが……やっぱり新入りのヒヨッコと思われてるのかな? 「………まぁ、いいか」 そんなこと、いくら考えたって分かるもんか。俺は俺、彼女は彼女だ。関係ないさ。今はとにかく飯だ。さっさといかないと、パンまで売り切れちまう。 俺がようやく教室を出たとき、 ウォォォォン 突然、警報が校内に鳴り響いた。 ―なっ! ギクリと俺は固まった。廊下にいた生徒も同じように、人形のように静止する。 『生徒総員に告ぐ。状況開始、7-2〈セブン・ツー〉』 硬直中の俺の耳に、不意に大音量の放送が届く。 『繰り返す。状況7-2、これは訓練である。繰り返す……』 状況7-2か。あれは確か…… 『生徒は速やかに所定の配置に着け。状況7-2、繰り返す。これは訓練……』 考えてる場合じゃないな。廊下を見ると、全員が荷物を投げ捨てて駆け出していた。出遅れた俺も慌てて走り出す。 「どいてくれ!一種だ!」 人ごみを掻き分け、突貫する。校舎を出るため、階段を二段飛ばしで駆け下りた。 状況7-2。状況7は海上からの巡航ミサイルによる拠点攻撃を想定している。枝番2は核弾頭搭載の可能性を示している。これが実戦の場合、予備生徒は見殺しだ。コード識別表を渡されていないとあっては、状況を把握できない。即ち、待つのは死だ。 校舎を出ると、シェルターに向かう生徒を押しのけて俺は長い歩道を全力疾走した。学校の敷地を離れ、筑波研究都市の南大通りへ。戦時下の研究都市の人口は少ない。通りは静かだった。制服で全力疾走していれば、傍から見ても状況は分かるのか、日ごろはすぐにいちゃもんをつけてくる64式を持った歩哨も、今日は俺をスルーした。それにしても…… 「…なんでこんなに学校から遠いんだ?」 悪態をつきながらも、俺はなんとかハンガー横のプレハブに辿り着いた。 階段を駆け上がり、パイロット用更衣室に飛び込むと、既にパイロットスーツに着替え始めているバディの姿があった。 「遅いぜ“マーシー”。幼女の尻でも追っかけてたのか?」 ……この失礼極まりない優男こそ、俺の相棒―新沼ジュン。マーシーというのは俺のTACネーム。要は識別用の愛称だ。ちなみにこいつのTACネームは― 「……お前が早すぎるんだよ“スティング”」 「ハッ、違いねぇ!!何しろ俺は天才だからな」 「…………」 喋りながらも、新沼は素早くジッパーを閉めて行く。俺も負けじと制服を放り出し、パイロットスーツを引っ掴む。 「クソったれ。待ってろ!」 「ハハッ…お先に失礼するぜ」 俺の着替えを待たず、新沼は駆け出していった。 ブリーフィングルームには、既に教官が控えていた。教官は俺たちが揃うのを確認し、説明を始める。教官―古田ボブ上等兵曹は、謎多き人物だ。変装の達人らしく、出てくるたびに違う姿、違う声色をしている。性別すらも分からない。 「状況を説明するぞ。我々の同胞が、相模湾沖に展開中の敵艦隊にて、巡航ミサイル発射の兆候をキャッチした。攻撃開始はおそらく三十分以内、敵支援部隊の展開状況から、100キロトン級の戦術核の疑いあり。至急迎撃しろとのお達しだ」 「ボブさんよォ、いくらなんでもリアリティなさすぎだぜ……」 「バカ、今はそれどころじゃないだろうに……」 一応新沼をたしなめておく。とはいえ、俺も内心ではそう考えていた。いくら臨時政府の連中がバカでも、関東を火の海にして得るものは何もない事くらいは分かっているはずだからだ。 「二人とも、状況は理解したか?詳しい指示は空中で行う。さっさとハンガーに向かえ」 「了解です」 「うーい」 教官の声に急かされるように、俺たちは格納庫へと向かった。 ―格納庫では既に緊急発進態勢の三式機械化強襲歩兵、通称〈チヌ〉が二機、俺たちを待っていた。訓練生が整備を行うため、安全装置の解除に少し手こずっているみたいだが。 機械化強襲歩兵は、GSIが遺した《マンダラプロジェクト》の研究成果の一つだ。全高3メートル前後の人体を模した機体に、武装・装甲を施した汎用攻撃機。いま、俺たちが政府軍相手に何とか食い下がれているのも、この兵器があってこそだろう。 俺は、コクピットに滑り込み、即座にコンディションチェックを済ませた。この辺りの作業は完全に体に染み付いている。 『ピクシー1より、マーシーおよびスティングへ』 直後、管制室からの通信が入る。この声は…… 『これより誘導を開始します。誘導員の指示に従い、離陸地点へ進んでください』 「マーシー了解」 「スティング、りょーかい」 メタルエコーが効いているせいで声が掠れていたが、どうやらオペレーターはさっきの同級生のような気がした。 『誘導完了を確認しました。離陸を許可します』 「了解、離陸を許可」 俺は手短に答え、目の前のディスプレイを確認した。離陸後の指示は、これを通して送られてくることになる。 ―よし、いくとするか。 《コンバットシステム エンゲイジ》 戦闘補助OSの無機質な声が、コクピットに響く。単発プロップ特有の振動が伝わるのを感じ、俺はスロットル開度を一気に上げた。 第一話《終わるジェントルダッシュ》 ……… …… … 「にしても、核はねーよなぁ。どうせやるならもっとリアルな設定にしろってんだ」 「似たような内容ばかり訓練しても意味ないだろ。多分、そういうことだよ」 訓練を終え、俺たちはPX(食堂のことだ)で遅い昼食を取っていた。新沼はさっきの緊急迎撃訓練について熱弁をふるっている。 「百歩譲って巡航ミサイルはありだとしてもよ?核はねーよ核は。むしろ宇都宮あたりに空挺部隊が降下とか、揚陸部隊の上陸侵攻とか、もうちったぁ現実味のあるシナリオにしたって―」 「それのどこに現実味があるんだよ……」 俺はあきれて反論した。大体訓練なんてのは―― 「パイロット同士、仲がいいのね」 「えっ?」 突然、聞き覚えのある声がする。脇を見ると、すぐ近くに高峰なぎさが立っていた。 「お邪魔してもいいかな」 彼女はにっこりと微笑む。思わず視線が釘付けになった。 「どうぞどうぞ。ささ、こちらへ」 新沼は突然立ち上がると、即座に隣の椅子を引いた。さっきまでアホらしいことをのたまっていたというのに、呆気に取られる素早さだ。 「ボクたちに、なにか用かな?」 しかも、ボクときた。 「ありがとう。でも、用があるのは勝樹原くんだから」 俺に用事か。もしかして…… 「課題なら、もう提出したけど」 「あれとは別件でね、さっきの訓練で、管制側の問題はなかったか聞いて来なさいって教官が」 「問題か……」 「そう。なにか気づいたことはあった?遠慮なく聞かせて」 「ふむ……」 とはいってもな……管制の問題点が判断できるほど俺たちは飛んでないわけだが……。そういえば今の彼女はそこはかとなく機嫌がいいように見える。もっとも、新沼の前だからかもしれないが。 「的確に管制できていたと思うよ」 「そ、そうだった?ならよかったんだけど」 そう言うと彼女は微笑み、テーブルに手をついて顔を近づけた。透き通るようなシトラスの香りが漂う。 「じゃあ、本当に何も問題なし?」 「いいんじゃないか…?」 俺は多少ドキドキしながら、その顔を見返した。 「そう、良かった。何か気づいたらいつでも言ってね」 そう言い残し、彼女は去っていった。 「俺だってパイロットなのに……」 新沼は意気消沈している。表情が痛々しかった。 『予備生徒を招集。勝樹原翔および新沼ジュンの両名は、第二シミュレータ室に集合せよ。繰り返す……』 「ちっ、またかよ」 「……行くか」 シミュレータ室に集合……一体何が始まるんだろうか?小さな不安を覚えながら、俺たちは第二シミュレータ室へと向かった。 シミュレータ室には古田教官と、もう一人―― 「誰だよアイツ?」 「さぁ……?」 見慣れない女性がそこにいた。誰だろう?医療用の眼帯が痛々しい。制服って事は、軍人だよな。階級は教官より上の少尉で……ウイングマーク!? 「遅いぞ二人とも!」 「申し訳ありません。教官」 「あのー、ボブさん?遅くなったのは悪いが、それよりあの人は一体……」 新沼が気になるのも無理はない。ウイングマークが付いてるって事は、少なくとも一度は空に上がったことがあるってことだ。 「お前たちが気にするのも分かるが、まずは先の訓練の総評を述べさせてもらう。お前たちの操縦には―」 古田教官は訓練の結果に基づいてチヌの操縦に関する詳細なアドバイスを行った。それが一通り終わったとき、最後に教官は付け加えて 「気づいた点は以上だが、二人とも操縦技術以前の判断がまだまだだな。しかしその判断ってのは一朝一夕で身につく物ではない。だが、俺もスクランブル要員でな、お前たちにそれを満足に教えてやることは出来ていない」 教官はそこまで言うと、初めて例の女性仕官を手招きした。 「そこで、彼女の出番というわけだ。以後、二人の指導は“小鳥遊少尉”に変わっていただくことになった」 すると小鳥遊少尉と呼ばれた女性は、古田教官の隣に並んだ。 「気をつけ!小鳥遊ハルカ少尉である。自分より上官であられる!」 教官の号令に合わせ、俺たちは敬礼する。 「本日付けで筑波機械化歩兵団、第3戦闘隊付き教官を拝命しました。小鳥遊ハルカ少尉です。よろしく」 少尉は穏やかに笑うと、俺たちに答礼した。古田教官と違ってかなり優しそうだ。これなら訓練も少しは楽になるかもな…… 「訓練の最中以外は、楽にしていいわよ。そうそう、あたしのネームは“シルフ”。呼び捨てでかまわないわ」 ん…?待てよ……“シルフ”といえば……!? 新沼も同じことに気づいたのか、いつになく動揺していた。無理もない。訓練生のうちでシルフの名を知らぬ者はいないだろう。 「失礼ですが、もしや教官は……」 俺が尋ねようとすると、教官は一度、ため息をついた。 「ボブ……?やっぱりこの二人も知ってるのかしら?」 「そりゃあな。何しろ小鳥遊ィ……お前はここじゃかなりの有名人だぜ?進駐してきた政府の大軍勢を、たった30騎のチヌで追い払った第一次独立闘争の英雄。その内でも唯一の女性パイロットだってな。まぁ、あれだけ出撃しながら受けた被害が左目だけってのも奇跡だからな。その意味で、お前は特別な英雄なんだろ」 やっぱりそうか……。英雄を目の前にし、緊張のあまり手が震える。 「それはもういいから。ホントに楽にしててよ。あたしもそのほうがやりやすいの」 「では、お言葉に甘えて……」 新沼は早くも順応してやがる。どこまでもおめでたい野郎だ。 「じゃ、早速はじめるわよ。まずはあなたたち二人がどれほどの実力か、見せてもらうわ」 小鳥遊教官はシミュレータを指した。 「あなたたち二人同時に、あたしの相手、してくれるわね?」 To the next mission 《次回予告》 最前線で鳴らした俺達関東独立戦線は、前線の後退で筑波に撤退した。しかし、筑波でくすぶっているような俺達じゃない。 筋さえ通ればなんでもやってのける命知らず、不可能を可能にし巨大な悪を 粉砕する、俺達、筑波機械化歩兵団! あたしは、リーダー小鳥遊ハルカ少尉。通称シルフ。 突撃戦法と料理の名人。 あたしのような天才策略家じゃなきゃ、百戦錬磨のつわものたちのリーダーは務まらないわね 俺は新沼ジュン。通称スティング。 自慢のルックスに、女はみんなイチコロさ。 ハッタリかまして、ブラジャーからミサイルまで、何でもそろえてみせるぜ 待たせたな。俺こそ勝樹原翔。通称マーシー。 パイロットとしての腕はそこそこ 奇人?変人?でたらめだ! 古田ボブ。通称ボブ男。 穴掘りの天才だ。ノンケでもブチ貫いてみせらぁ。 でもコーヒーだけはかんべんな 俺達は、道理の通らぬ世の中にあえて挑戦する。 頼りになる神出鬼没の、特攻野郎 筑波機械化歩兵団! 助けを借りたいときは、いつでも言ってくれ。 次回、真理の王国と七人の抵抗者《レジスタンス》第二話、 《特攻野郎……?》に、テイク・オフ!!
https://w.atwiki.jp/china1937japan/pages/23.html
塚田功 つかだおさむ 塚田 攻(つかだ おさむ、1886年7月14日 - 1942年12月18日)は、大日本帝国陸軍軍人。茨城県出身。陸士19期、陸大26期。 経歴 1907年5月 陸軍士官学校卒(19期) 1907年12月 歩兵少尉、歩兵第3連隊附 1910年11月 歩兵中尉 1914年11月 陸軍大学校卒(26期) 1916年2月 軍務局附勤務 1917年8月 歩兵大尉、軍務局課員 1918年7月 関東都督府参謀 1919年4月 関東軍参謀 1920年7月 参謀本部員(作戦課) 1921年10-11月 浦塩派遣軍参謀付 1922年8月 歩兵少佐 1923年11月 参謀本部附(陸軍大学校専攻学生) 1924年12月 陸軍大学校教官 1925年2月~26年11月 欧米出張 1927年5月 歩兵中佐 1927年7月 歩兵第68連隊附 1928年8月 参謀本部作戦班長兼軍令部参謀 1931年3月 歩兵大佐、台湾歩兵第2連隊長 1932年2月 歩兵学校教官 1932年6月 兵務課長 1933年8月 関東軍第1課長 1935年3月 陸軍大学校教官 1935年8月 少将 1935年9月 参謀本部第3部長 1937年12月 参謀本部付 1937年12月 中支那方面軍 参謀長 1938年3月 陸軍大学校 校長 1938年7月 中将 1938年12月 第8師団長 1940年10月 参謀本部付 1940年11月 参謀本部次長 1941年11月 南方軍総参謀長 1942年7月 第11軍司令官 1942年12月 飛行機事故により安徽省で戦死・大将進級 資料 『原元録 陸軍大将塚田攻遺稿』 塚田攻 偕行社 (偕行文庫)
https://w.atwiki.jp/teito/pages/62.html
「―――まず手始めに20キロ走ってもらう」 訓練が正式に始まった途端、主任教官の氷室 法子はさらりとそう言った。 入りたての新兵にも満たない30名の訓練兵は全員は自分達の耳を疑った。座学や施設の説明も無しに突然走らせるか?と。 「なんでいきなり走らなきゃなんねーんだよ!」 一人の訓練兵が声を荒げる。その言葉に対し、氷室は何も答えずその訓練兵の前に立つと、間髪入れずその顔を殴り飛ばした。 突然の出来事に全員が硬直する。が、氷室はそれを無視して倒れそうになる訓練兵を捕まえ、さらに2度3度追撃を加える。 「上官には敬語で答えろ糞虫が!何か云いたければ手を上げてから発言しろ! 貴様等もだ!今の貴様等には何の権利も存在しないことを自覚しろ!」 罵声と暴力。この二つにより、その場に居る殆どの訓練兵の顔から血の気が引く。 その中で一人、手を上げる訓練兵がいた。 「発言をよろしいでしょうか、教官殿」 「源 雫か。発言を許可する。云いたいことを云ってみろ」 「ありがとうございます。 走るのに疑問は抱きませんが、その前に座学で基礎知識を付けるべきだと愚考しますが、何か目的があってのランニングでしょうか?」 「簡単な答えだ。持久力を付けておけば何事にでも対応できる。それだけだ」 あまりの内容に、一瞬思考が止まってしまった。 ――本当にそれだけ?たったそれだけで、何もないの?もっと何か――― と、そこに横に立っていた青年―――森上 悠希が源 雫の脇を小突く。 「(教官が何か言いたそうだぞっ)」 「………はっ。へ、返答していただき、ありがとうございます」 そう云って引き下がる雫。じっと雫を睨みつける氷室に、雫は罵声を浴びせられるのかと内心身構えていたいが、 ややあって視線を外す氷室にお世辞にも豊胸とは言えない胸を撫で下ろす。 再度質問がないのことを確認し、「よし、早速始めろ」と声を張り上げた。 「戦場で走れん戦士は早死にする!自分の身体を満足に動かせない戦士も早死にする! 貴様等はそのどちらも出来ていない!つまり今の貴様等はただの的だ! 的は的らしく足を動かして少しでも当たらないように足を動かせ!」 走り出して約7分。 その間、ずっと走り続ける訓練兵に向かってひたすら罵倒し続けていた。 他の教官方も同じように、訓練兵らと並走しながら罵倒し続ける。 まだ2キロも走ってないのに早速大きく口を開けてバテている訓練兵と、同じ距離を走ってるのに同じ音量で叫び続ける教官。 この差に否が応でも走らざる得なくなる他の訓練兵。 そんな訓練兵集団のトップ組の中に、悠希と雫がいた。 「いきなり20キロとは、全員やめさせる気なのかしら?」 「さてねぇ…完全装備で走れって言われないだけまだ良い方だと思うよ」 まだ春とは言え今日は日差しも強く、例年よりも暖かい。それと早速のランニングにじっとりと汗が吹き出る。 前を走る背の小さい勝名 澄子と相反するように背が高い齊藤 綾華がこちらを見る………と言うより、睨みつける。 どちらも既に5キロをハイペースで走ってるせいか、顔色が良くない。 その後ろを、汗だくになっているとは言えそれなりに会話しているのがいるのだ。何か思うところがあるのだろう。 だが、今は走るので精一杯で喋るのも億劫なのだろう。睨むだけでそれ以上は何もしてこなかった。 「少し、お喋りは控えましょう。目を付けられたくないし」 「だな…って」 「そこの貴様ぁ!森上 悠希!女とペラペラ喋ってるたぁ随分余裕だな! その余裕に免じて貴様は5キロ追加だ!全員よりも遅れるようならもう5キロ追加だぞ!」 「げぇ!?」 「何、嬉しいだと!?ならもっと追加してやってもいいんだぞ!?」 「じょ、冗談じゃねぇ!」 ペースを上げ前の二人を追い抜く。「まだそんな余裕があるのか」と言いたげに、澄子と綾香が前を走っていく悠希の背を睨む。 悠希はただその視線を受けて走り続ける。その背に追い討ちをかけるように教官方からありがたい罵倒を浴びせれ続けた。 第1話に戻る 第3話に続く
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4751.html
203: ナハト :2017/06/25(日) 22 41 56 ――--入学してから数か月が経った 逸見エリカが何時もの通りに廊下を歩いていると 「やあ、逸見。少し時間いいかな?」 「あ、教官。ええ、構いません。何か用ですか?」 「用というのはだな・・・・」 教官はそこで切ると、エリカの肩を掴んで 「航空ウィッチや・ら・な・い・か?」 「や・り・ま・せ・ん」 「うーん、残念。お前なら航空ウィッチでもいいとこ行けるんだがなあ」 「あら、高く評価していただいてありがとうございます。ですが、感覚的に違うって思うんですよ」 そう、入学してから暫くして魔法適正能力の検査が行われた。 私はそのテストに陸戦ストライカーと航空ストライカーに非常に優秀な数値をはじき出し 航空ウィッチの道を大勢の人が薦めてきたが、地上で走り回った逸見エリカにとって 空を飛ぶという感覚が合わず、陸戦ウィッチとして道を進めることとなる。 「まあ、それはついでで儲けのことだからいいとして、お前の戦い方どうにかならんのか? 周りの教官方も不評だぞ」 「申し訳ありません。私はそれしか知りませんので」 陸戦ストライカーユニットを履きなれたから戦闘訓練に入ったが ここで逸見エリカは大爆発を起こす。 1対1の戦闘は勿論、1体複数の戦闘で常に相手に負け知らずの戦いを繰り広げてきた これが、戦術によるものならここまで不評にはならなかっただろうが、逸見エリカは 自身の固有魔法自己再生の能力をフルに活用し、自分が傷つけようとも相手を喰らいついて放さないという戦術を取っており 一度、武器がすべてなくなった時には文字通り噛み付き、相手がギブアップするまで放さなかったという このような肉を切らせて骨をぶった切るような戦術は到底認められず、何度も矯正を掛けられたが、エリカはこの喧嘩上等な殺法をガンとして変えなかった。 これが、同期生だけならよかったんだが、上期生・教官相手でも勝ってしまうのだから、強く言えなかった。 こうして、ほとほと困っていた時に 「エリカさん聞いたよ!」 「うげ!みほ!」 「教官達を困らせてどうするんですか!?」 「ち・・・ちがうのよ。効率よく倒そうと思ったらこうするしか・・・・」 「駄目!エリカさんが傷つけるような戦い方はしてほしくないの!」 「で・・・・でも・・・」 「やめないと・・・・泣くよ?」 「あーもー・・・・分かった、分かった。もうやらないわよ」 「ほんとう!?わーい!!」 「こら!抱き付くんじゃない!!離れなさい!」 「えー、どうしてー?」 「どうしてもよ!!」 二人がじゃれ合ってるところを教官はうむ良きかな良きかな とみて、去っていった と、ふとエリカが思い出したかのように尋ねる 「みほ・・・どうだったの?」 「・・・・ゴメンね。駄目だった。私は本格的に落ちこぼれみたい」 エリカが尋ねたのは魔力の発現で ウィッチに囲まれることで、魔力の発現する可能性が高まるというが あくまで確率的に高まるという事であって、100%発現する事ではなかった。 みほは魔力がいまだに発現することはなかった 「ごめんね・・・おちこぼれの私がいることでエリ・・・皆が迷惑をかけ「バーカ」痛っ!なにするのさ」 「私がいつ迷惑だと言った?私が好きでいるんだから、貴方は堂々としていればいいのよ」 「で・・・でも!」 「言いたい奴は言ッときゃいいのよそれに」 エリカはグイっとみほを引っ張って耳元でささやく 「私、待ってるわよ。みほが私の隣に立ってるのを。相棒の席開けてるから必ず来なさいよ」 「・・!はい!必ず行きます!」 「それでこそみほよ!・・・・時間かかったけど、お昼食べに行こか」 「今日は何かなー」 二人の学業はまだ続くのであった・・・・・ 204: ナハト :2017/06/25(日) 22 42 43 終わり 色々批判あるかと思いますが、ご容赦を。 さあ、ルーデルの誕生日ssに取り掛かるか
https://w.atwiki.jp/seminar_machimura09/pages/2.html
メニュー トップページ メニュー このHPのメニューです。 ゼミの概要 ゼミの大まかな説明です。 2009年度活動記録 2009年度3年ゼミのこれまでの活動記録です。 ゼミ教官の紹介 ゼミ教官、町村先生の紹介です。 ゼミテンの紹介 3年ゼミのゼミテン紹介です。 ゼミ選考について 4月に行われるゼミ選考についての情報を掲載します。 リンク 町村敬志公式HP ゼミテンによるブログ 国立大学法人一橋大学 一橋新聞リンク集 @wikiご利用ガイド ここを編集
https://w.atwiki.jp/ranonline2010/pages/134.html
手袋 [#sb73fbf9] クエスト報酬[手袋] [#i6899b69] 制服 [#u16b1573] 胴衣 [#zfeff00a] 脚衣 [#re4693be] 靴 [#v8174083] 白虎学園上級生用制服 [#i106aa91] エリート制服 [#gc93a5e2] 手袋のイメージ入れました 制服のイメージはゲーム内で直っていないので修正待ちです -- 太郎 (2010-04-11 10 51 11) 名前 コメント ※価格は手数料抜きです 手袋 img 名称 LV 防御 回避 入手 価格 綿手袋 LV5 1 0 売店 300 中級綿手袋 LV8 1 0 売店第Ⅱ修練館浄化1霊玉 600 スポーツ手袋 LV11 2 0 売店 900 中級スポーツ手袋 LV15 2 0 2霊玉 練習用手袋 LV18 3 0 売店 1300 中級練習用手袋 LV23 3 0 3霊玉 スパイク手袋 LV29 4 0 売店 1800 戦闘用学生手袋 LV34 5 -1 売店4霊玉 2400 クエスト報酬[手袋] クエスト報酬で手に入る手袋です(一部最強部では出来ないクエストも有ります) img 名称 LV 防御 回避 クエスト名 加算数値 綿手袋[+2] LV5 1(+4) 0 Lv3 レベル5達成 抵抗値 精神+4 中級綿手袋[+3] Lv8 1(+6) 0 Lv5 レベル8達成 スポーツ手袋[+3] Lv11 2(+6) 0 Lv8 レベル11達成 スポーツ手袋[+4] Lv11 2(+8) 0 Lv11 レベル14達成 中級スポーツ手袋[+4] Lv15 2(+8) 0 Lv14 レベル17達成 抵抗値 全+2 練習用手袋[+4] LV18 3(+8) 0 Lv17 レベル20達成 制服 ※各学園指導教師が販売。ゲーム開始時夏服が装備されています。 男子用制服は [格闘部]教官 [剣術部]教官 で販売。 女子用制服は [弓術部]教官 [魔術部]教官 で販売。 ※制服は他の学園の物でも装備できます。 胴衣 青龍 玄武 朱雀 Lv アイテム名 回避率 防御力 価格 Lv1 夏服 0 2 1 Lv7 強化夏服 0 3 1,500 Lv13 冬服 -1 4 3,000 Lv20 強化冬服 -1 5 4,200 Lv31 戦闘用制服 -1 8 6,200 脚衣 青龍 玄武 朱雀 Lv アイテム名 回避率 防御力 価格 Lv1 夏服 0 1 1 Lv8 強化夏服 0 2 1,500 Lv14 冬服 -1 3 3,000 Lv21 強化冬服 -1 4 4,200 Lv32 戦闘用制服 -1 7 6,200 靴 Lv 名称 回避率 防御力 価格 Lv1 夏服短靴 -1 1 1 Lv6 強化夏服短靴 -1 2 1,000 Lv12 冬服短靴 -1 3 1,500 Lv19 強化冬服短靴 -1 4 2,500 Lv30 戦闘用学生短靴 -1 5 4,000 白虎学園上級生用制服 Lv 防御力 敏捷 抵抗値 加算数値 特殊技能 白虎学園上級生用制服(胴) Lv56 12 - 全+10 防御力+1 精神+4 MP回復量0.06% 白虎学園上級生用制服(脚) Lv56 11 - 全+10 防御力+1 精神+4 MP回復量0.06% 白虎学園上級生用制服(靴) Lv56 8 2 全+5 防御力+1 精神+2 MP回復量0.05% エリート制服 Lv 防御力 回避率 抵抗値 加算数値 特殊技能 エリート制服(胴) Lv120 22 2 全+10 防御力+2 精神+7 MP回復量0.06% エリート制服(脚) Lv120 21 2 全+10 防御力+2 精神+7 MP回復量0.06% エリート制服(靴) Lv120 17 1 全+5 防御力+1 精神+3 MP回復量0.05%
https://w.atwiki.jp/kyoto-u-wave-i/pages/321.html
#blognavi あたしも日記遅れちゃいました(>_<) 最近はドンドン書く人減ってきてますねー(;ω;) 今日は久しぶりに教習行ってきました♪ 仮免取れたは良いけど、1回路上に出たきり、3ヶ月弱行ってなくて… 久しぶりなんで怖いんですって教官に言ったら「僕の方が怖いわ」と返されました(汗) ちょっと所内で練習した後、いざ路上に出てみると自転車とか怖い怖いっ(>_<) よろよろ自転車に乗ってるおじいちゃんとかほんまに怖かった… 久しぶりという事もあり、教官が速度とかギアチェンジのタイミングとかけっこう言ってくれたけど、最終的には自分一人でちゃんと考えなあかんねんなぁ… WAVE-iのドライバーの皆様の偉大さが今まで以上によく分かりました。ほんま、いつもありがとうございます!! いつかWAVE-iで運転する日は来るのだろうか… カテゴリ [日記] - trackback- 2007年01月25日 21 28 49 あっ名前書き忘れてました(>_<) -- しの (2007-01-25 21 38 38) しの先輩・・・おじいちゃんひいちゃったらだめじゃないですか~~笑 -- かおる (2007-01-29 14 43 55) ひいてないよぉぉぉ(;゜⊿゜)ノ 今はまだ教官が一緒やし♪ -- しの (2007-02-07 14 20 47) 名前 コメント #blognavi
https://w.atwiki.jp/n4908bv/pages/2886.html
【イルリサット】 種族Lv. フロストドラゴン Lv.8 (1272話) 経歴 ドラゴンパピー→レッサードラゴン→ドラゴン→グレータードラゴン→フロストドラゴン 序列 魔王軍団No.204 初出 1137話 ステータス 器用値 83敏捷値 83知力値 46筋力値 82生命力 82精神力 46 スキル 噛付き 引裂き 体当たり 飛翔 受け 回避 跳躍 疾駆 夜目 水棲 空中機動 水中機動 自己回復[中]物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] MP回復増加[小] 捕食吸収 ブレス 時空属性 光属性 闇属性 火属性 風属性土属性 水属性 氷属性 木属性 毒耐性 耐即死 耐魅了 耐冷 紹介文 備考 ・クラス5コンプリートを目指しフロストドラゴンとなるべく召喚。・【称号】ドラゴンメンター獲得による豊富な召喚枠で召喚可能になった。・名前は氷河で有名な地名・最も過酷な促成栽培を運命付けられている。・教官役はヴォルフ,ストランド・食事に関する鬼教官はムレータ、外に出てからの教官はメジアン。・三つ子とも比較的行儀も良く問題は無い。・人懐っこく甘えん坊で常磐,ポルポラと仲良し。・3頭は体表は砂色で三つ子のように見分けられない。・レッサードラゴン進化時氷属性を取ってやや色素が抜けたような感じで白っぽくなり違いが出てきた。・グレータードラゴンになると美しいアイボリーとなり違いは明確に。・1145話でフロストドラゴンになると体色が吸い込まれるような白となった。パンタナールの輝くような白とは全く趣が異なる。