約 12,329 件
https://w.atwiki.jp/teito/pages/98.html
第16話 野球編その1 (やつらも少しずつ訓練に慣れてきたようだな。) 訓練兵たちに睨みを利かせしながら、氷室は考え込んでいた。 今は、訓練兵たちには予め組ませてあるメニューを消化させているため教官のほとんどは 訓練兵たちの元にはいない・・・ さらに、言えば訓練兵たちは近頃は脱落するものがほとんどおらず 好成績で訓練を終えているために罵声を浴びせる機会も少なくなっていた。 そして、今彼女は彼らに足りないものは何かを考えていた・・・ 彼女は、‘ある事’を行おうとしていた。 「お前らには今から‘野球’をやってもらう、無論これは訓練の一環だ。」 「えっ?」 多くの訓練兵がその頭に疑問符を浮かべ、あの氷室教官がなぜこんなことを考えているのか理解できなかった。 すると、雫が氷室教官に質問をするべく列の後ろから手を上げた。 「教官、質問よろしいでしょうか?」 「よし、発言を許可する」 「ありがとうございます。」 雫は、今この場にいる者たちが疑問に思っていることを質問した。 「なぜ、訓練するにあたり野球をするのでしょうか?」 氷室は、少し口の端に笑みを浮かべたかと思うといつもの冷静な表情に戻り 「それは、お前らに考えてもらう。」 雫は多少戸惑ったが 「了解しました。ありがとうございます。」 雫はそのまま考え込んでしまった。 「よし、それでは訓練を開始するがそれにあたりチーム分けを行う。 まずは、A・B分隊がそれぞれひとつのチームになってもらう、C分隊以降も同じようにチームを組め。」 「貴様らには、20分の時間をくれてやる。解散!!」 氷室は言い終わると野球をするであろうグランドに向かった。 A・Bの合同チームが解散の合図とともにそれぞれが集まった。 「なんで、野球なんだろうな。」 森上は、チームで集まったと同時に疑問をこぼした。 すると、それに乗じ中岡も 「なんで、俺達がわざわざ野球なんて遊びをしなくちゃならないんだ? 俺らは、暇をもてあましているわけじゃないんだからな。」 中岡は、そんな事を言いながらも、皆も口に出さないながらも多かれ少なかれそう思っていた。 そんな中岡に齊藤は、 「たぶん、教官たちにも何か意図があるんだと思います。氷室教官も無意味に時間を使わせたりはしないと思います。」 そういうと、雫も同意を示しつつ自らの意見を述べ、 「確かにそうね、あの氷室教官の言う事だから、何か大きな意味・・いや私達に学んでもらいたい事があるはずよ。」 すると、それを森上の隣で腕を組みながら考え込んでいた中村が身を雫の方に向け、 「だどしてもだ、なんで‘野球’をやる必要があるんだ?野球なんかよりもっと方法はあるんじゃないのか?」 「確かにそうね・・・おそらく普段の訓練では学ぶ事の出来ない“何か”があるのよ。」 「そうですね、おそらくはその理由こそが私たちに伝えなければならない事の一つなのかも・・・」 このように、合同チームは野球を行う理由をそれぞれに思案していたが・・・ 「考えていてもしょうがないので、今はやるべき事をを考えた方がいいと思います。」 中原は、そのようなことを提案しつつも本当に教官の意図を見抜けるのか疑問であった。 が深く考え込んでいても仕方がないと 半ば割り切り、チームにまずやるべきことを提案した。 「そうね、まずはポジションを決めましょう。でも、人数が多いわね・・・控えの選手を決めましょう。どう?」 「いいんじゃねえか」森上が雫に同意した後、それぞれが同意の意志を示した。 「じゃあ、朝倉と佐橋は一緒にこの野球の監督と代打になってもらいましょう。」 「わかりました!」「わかったわ。」 都は、大きく頷き。優奈は優しく微笑みを返した。 「あと一人なんだけど・・・渚?誰を控えの選手にするべきだと思う?」 その質問のすぐ後に多くの人が声をそろえ・・・ 「久我だろ?」「久我しかいねぇだろ?」 そういわれた久我は 「なんでそこまで口をそろえて俺なんだよぉ~。」 悲しそうにいいながらも目は笑っていた。 すると、中岡が「だってお前、あんまり運動できn・・・。」 朋也が突然中岡の口を塞いだと思うと 「いや、お前は大切な戦力だ。今回は応援と言う大事なポジションに回ってくれないか?お前しかこのポジションは出来ないと思うんだがな?」 「そうですよ、久我さんは大切な仲間です。応援頑張ってくださいね!」 中岡は、塞がれた口から中村の手をどけ、 「まあ、お前にはそこがお似合いだよ。」 中岡にしては、珍しく必要以上に久我を虐げなかった。 しかし、ここ最近はそのような事も少なくなっているのだが。 そして久我は、悲しそうなフリから水を得た魚のように 「おう!!まかせとけ!!!渚ちゃん!」 この時いた人間は(扱いやすいやつだな)と思っていたと同時に 本当にこのポジションはこの部隊でも彼にしか出来ない事だろうと全員が考えていた。 皆は口には出さないが彼がこの部隊の調整役もといムードメーカーとして活躍し部隊のまとまりの一端を担っている事は誰もがわかっていた。 「じゃあ、打順と守備位置を決めましょう。渚、一緒に考えるわよ。」 「はいっ!」 「私達二人で考えとくから、みんなは準備運動でもして頂戴。」 「「「了解」」」雫がそういうと、その返事とともに皆が散っていった。 「渚、B分隊のほうの野球に役に立ちそうな情報1分で教えてくれる?」 「はいっ、簡単にまとめますと中岡さんは単純に運動能力が高いのでどこでも活躍してくれるます。 朋也くんは、同じく運動能力が高いですが、さっきお話したんですけど野球の経験はあまりないようです。 坂上さんは前のふたりより腕力に劣りますが野球の経験が多少あるようなのです。 葵ちゃんは、女の子なので力は弱いですが塁に出れば脚の速さと小柄な体格を生かして盗塁などが出来ると思います。 私は、バットに当てて走れるとは思いますがあまり期待しないでください。」 雫は、少し考え込み渚とともに軽く話し合い、結論を出した。 「打順は・・・で、守備位置は打順に対応して・・・こうかしらね。もう時間があまりないからいきましょうか。」 「そうですね。」 そう言うと二人はチームのメンバーが準備運動をしているところへ走った。 グラウンド、残り時間5分 「みんな、集まって頂戴!」 雫が今回のメンバーを呼ぶと全員が駆け足でこちらに集まった。 「じゃあ、打順を発表するわ!打順番号と守備位置をいっていくからききのがさないで頂戴 1番、松浦 レフト 2番 坂上 センター 3番 中岡 ファースト 4番 森上 サード 5番 中村 セカンド 6番 勝名 ライト 7番 源 ショート 8番 中原 キャッチャー 9番 齊藤 ピッチャー 以上よ!」 「先にみんなに言っておくは、これは遊びじゃないのいつもの訓練となんら変わらないわ、教官はおそらく この野球を通して教えたい事があるはずだから皆なんとしてもその答えを見つけ出すのよ。 それと、これは訓練よ負けるわけにはいかないわ、やるからには全力よわかった?」 「「「了解!!」」」 「俺も、応援頑張るぜぇ~~!」 「頑張ってくれよ!」 中村が久我に手を置きながらまぶしいぐらいのわざとらしい笑顔で答えた。 時は少し遡り、現在基地のとある一室で 教官たちが集まり訓練兵たちの今後の訓練予定を決める為に会議室に集まっていた。 「氷室教官、なぜ訓練兵に野球などをやらせるのですか?訓練が遊びでないことは氷室教官ご自身が一番 わかっていることではないですか。」 氷室に質問をした教官は、年は30後半であろうその双眸は鋭さを宿し、いかにもやり手の官僚体質のエリートと言った感じの趣だが 実際は、BETAとの戦いを多く経験しており撃震一機で数十体の要撃級と立ち回ったほどの猛者である。 氷室は、その質問は尤もなことであらかじめ予想していた範疇のものだった。 「貴官の質問は尤もだな、私が訓練兵に教えたいことは簡単にまとめればこの一言に尽きるな‘一人では出来ない事も仲間とならできる’ 私がこんな青臭い事を言うのは少し驚きだろ?フフッ」 氷室は少し笑みをこぼした。 あれは、私が訓練生の時だったな・・・ 私が訓練生の頃は、はっきり言って今とは違い女性が訓練部隊にいるのは少なく 当然ながらその扱いは酷く訓練生は多くの教官からセクハラをも甘いような行為をされそうになる事やされる事もあった。 実際にこのような事が原因でやめてしまった者も多くいた。 そのような今でもクズとしか表現できない教官の中でも唯一と言ってもいいほどの私が尊敬していた教官がいた。 その教官はその時代には大変珍しく女性でありその顔立ちも非常に凛々しく性格も非常にさっぱりしており多くの同僚の男女問わず人気があった。 今回の訓練も彼女が考えたものを私が使っているに過ぎないが、少なくとも彼女が私達に伝えたものは 大いに今後の人生に実りをもたらしていたのは言うまでもないだろう。 彼女が野球をやり出そうとしたのは突然で私達も驚いていた。 「貴様らには今から野球をやってもらうぞ!!」 (なんで、野球なんてやらなくちゃなんないの!?訓練は遊びじゃないのよ?) そう、この教官はたまにこのように訓練とは思えないようなことをすると言い出すのである。 氷室はそのような事を考えつつもこの場にいる人の多くは、同じことを考えているのではないかと考えていた。 「質問のあるものはいるか!!あるものは早々に挙手せよ!!」 すると、この部隊には珍しい女の訓練生が大きく手を上げた、‘神宮寺まりも’である。 「神宮寺か、質問を許可する。」 「はい!ありがとございます!」 「教官殿の事ですからお考えあっての事だと思いますが、なぜ野球をするのでしょうか?」 教官は、静かな笑みを浮かべたかと思うと、すぐにもとの表情に戻り、 「貴様の質問は尤もだが、この野球をやる意義は貴様らに考えてもらう。」 神宮寺は一瞬訳がわからないと言う表情をしたが 「了解しました!ありがとうございます!」 「他に質問がないようなら貴様らには20分間の猶予をやる各自準備を整えよ!解散!」 「なんで私達が野球をやるのかしら?神宮寺あんたわかる?」 まりもは、考え事をしていたようで 「えっ?そうね・・・まだ私にはわからないわ。」 そのような会話をしていると一人の男が隣から 「神宮寺もわからねぇんじゃ俺らにはわからねぇな!」 男はそういうと 「櫻木、あんたもそんなこと言ってないで考えなさいよ。」 氷室は櫻木に毒づきながらも本当に教官が意図していることがわからなかった。 そして、そのまま訓練は始まった。 私はピッチャーで神宮寺はキャッチャー、櫻木は4番バッターでセカンドを守っていた。 (本当にわからないわね、自分たちで考えろって言ってたけどなんなのよ) 「セカンド!そっちにいったわよ!取ってダブルプレーよ!」 ってなんで私こんなに夢中になってんだろ・・・ そして、攻守交替。このようなことを続け最終回の最後の攻撃には 「みんな!絶対勝つわよ!少しでも良いからみんなで打って出塁そこを櫻木の大きいので決めてくわよ!」 「「おう!!」」 そういうと一人の訓練兵が私の肩をたたいて来た 「どうしたの?」 誰かと、振り向くとまりもであった。 「お疲れ様、もう少しで終わりよ。でも、最初と違ってみんなずいぶんの熱の入れようね。」 「そうね、ここまで、来たんだから出来れば勝って終わりたいわね。」 氷室はそういうと自分も気付かない間に楽しんでいたことに気付き少し気恥ずかしくなったが、 この野球をやった意味もなんとなく理解できていた。 「私ね今回の教官の意図がわかったかも知れないわ、でも答えというよりは抽象的な意味みたいな感じだけど。」 神宮寺はそういうといつもより幾分か真剣な眼差しになり、 「やっぱり、神宮寺もそうなのね。私もなんとなくだけどつかめた気がするわ」 氷室はそういうと少し恥ずかしそうに照れ笑いをしながら、 「この訓練で伝えたかったものって・・・」 氷室は、この時点ではまだこの答えというものは探し出す事は出来なかったが 何かをつかめたような気がしていた。 そしてこの後彼女は答えを探し出し、彼女の人生でこの答えが何度役に立ちまた命を救ったかは想像に難くない。 このような過去話を交えた話を目の前の教官に話終え、 「そうですか・・・確かに、BETAとの戦いにはとても重要な事ですね。・・・・ では、私はこれにて。」 彼は、そういうと立ち上がり氷室に軽い敬礼の後部屋を出て行った。 (まさか、ここまで効果覿面とわね。あのお堅い男が納得したんだから後の教官は大丈夫でしょう) 氷室はそんな事を考えながら、会議室を後にした。 第15話に戻る 第16話 野球編その2に続く
https://w.atwiki.jp/pikuminbunko/pages/144.html
咲「あれは、教官に当たる人たちかな?なんか騒いでる?」 教官「おい!なぜこんなところにいる!集会所に避難しろ!」 咲「え、あの、話が飲めないんですが・・・」 教官「モンスターが放たれたと言っただろう!負傷者も出ている、早く避難しろ!」 咲はここまで言われても、なぜそんなことを言われるのかわからなかった。 教官の話を聞いていると、どうやら本当に故障らしい。 ドグマフだけだと思っていたら、危険度Aに相当するモンスターまで現われてしまい、管理室も混乱しているらしい。 咲「テストでは、ないのですか?これもテストをふるいにかけているとか・・・」 教官「くだらんことを考えずに避難しろ。」 危険度Aというのがどれだけ危険なのかが、咲にはわからない。 だが、切り抜ける自信はある。焦って避難することもないだろう。 咲「わかりました。なら、集会所に向かいます。忠告ありがとうございます。」 教官「よし、急いで集会所に行け。寄り道などするなよ?死ぬぞ。」 死ぬ、その言葉に咲は恐怖を持っていなかった。 教官の言うことは聞いた方がいいと思った咲は集会所に向かって走り始めた。 危険度Aのモンスターに会ってみたいという好奇心を抱きつつ。 だが、会うことはなく、集会所についた。 咲「あ、さっきの子もいる。というかほとんどの子がいるかな。」 咲は、朝の集会でざっと人数は数えていた。いないのは20人程度だろう。 そして、そこに見知った顔がない。雷がいないのだ。 咲「あいつ・・・世話が焼けるなぁ・・・」 咲は、音もなく、集会所から消え去った。気づいたものはいない。 場所が変わり、ここは体育館の裏。腕から血を流す雷の姿。 雷「おいおい・・・こいつドグマフじゃないじゃんか・・・」 不運にも危険度Aのモンスターに遭遇したようだ。 雷にも、能力はある。雷を操る能力、雷槍乱舞。 雷を操る、といっても特徴によって分けられる。 膨大な量の雷を密集させ、具現化する能力。 人間の体に電気信号を流し、操作する能力。 他にもいくつもの種類はあるが、雷は攻撃に特化した能力だ。 だが、マトモに訓練もしていないものには使いこなせない。 雷「くそっ・・・こんなとこで終わりかよ・・・」 モンスター「グガァァアアッ!!」 モンスターが咆哮した瞬間、影が現れた。 頭上に何かいる。もしかして、仲間か?なぶり殺しにされるのか・・・ 咲「みーつけた。助けに来たぞー、雷ー。」 雷「咲っ!?こいつ、ヤバイんだ!来るなっ!」 まるで聞こえていないかのように咲は一直線にモンスターに向かって落ちていく。 とうとう、気づかれた。だが、もう遅い。 すでにモンスターに蹴りを入れた後だった。 信じられないことが起こった。 雷が手も足も出なかったモンスターが軽々と吹き飛んだ。 雷は、ここまでだとは思っていなかったようだ。 咲「つまんないなぁ・・・もうちょっと楽しませてよ。」 そう呟く咲の顔は明らかに笑っていた。 第一章 第四話 希望?絶望?いいえ、ケフィアです。 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/44168.html
自動車学校 異論がなかったのでログのリネームを実行しました。 -- (名無しさん) 2020-02-28 01 14 13 横断歩道の上にいるときに黄色になったから急いで交差点抜けようとしたら教官に怒られたのはいまだに納得いかない あれでとまったら後続にぶつけられるか交差点のど真ん中でとまるかの状態になると思うんだが -- (名無しさん) 2020-02-28 10 05 02 給油の概念がないって・・・。とんでもない人はどこにでもいるな -- (名無しさん) 2020-06-29 00 13 43 多少高くとも評判いいところ選ばないと値段でダイレクトに教官の質が出てくるからケチらない方がいいと実感した。酷いところだと質問しただけで教官がイビり散らしてくるから集中して運転できないし -- (名無しさん) 2020-06-29 11 30 17 うちのとこはATが30プリウス、MTがアクセラ -- (名無しさん) 2020-12-17 14 16 34 自衛隊の事情を初めて知ったが、上司に教えてもらいながら仕事で免許を取るとか考えたくないな… -- (名無しさん) 2020-12-17 15 07 58 教官の「突然警官に呼び止められて何事かと思ったら運転が模範的過ぎて逆に怪しまれただけだった」って話が忘れられない。捕まった方には理不尽だけど警官の方の気持ちも分らんでもないのがなんとも -- (名無しさん) 2021-03-09 08 52 35 3月になると大量に発生する高校生は、ほとんどが親から学費を出して貰ってるだろうから、高校の授業と同じ感覚で居眠りしたり私語をしてしまうんじゃないかな。自分で金を払ってるわけじゃないから真剣さが足りないというか。実際に学科で私語をしていて教官に怒鳴り散らされた女子高生たちがいたんだよな。 -- (名無しさん) 2021-03-10 12 23 56 二種をやってる自動車学校は明らかに雰囲気が違って面白いぞ。特にタクシー会社から送られてきた人たちは期限内に合格するためにみんなクソ真面目に勉強してた。教習生同士で過去問やったりアドバイス出し合ったりしてたから、自習室ではおっさん同士の妙な連帯感が芽生えて楽しかったわ -- (名無しさん) 2021-03-10 12 52 13 知り合いに自動車学校の教官やってる奴がいるんだけど、毎年この時期になると殺到する高校生たちが講義中に私語をしまくる、教官に対して反抗的な態度を取る、酷い時になると学級崩壊のような状態になってまともな授業にならない事があるとか愚痴をこぼしてた。こいつら一体何しにここに来てるんだって。上の人も言ってるけど親から学費を出して貰ってるせいで真剣さや覚悟が足りないのかな。自分が免許取った時は全然そんな事は無かったんだけど時代の流れなのかな。 -- (名無しさん) 2021-03-14 09 41 34
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1341.html
――午後、宮藤診療所にて―― 俺「…えっ、宮藤さんが…居ない!?」 昨日、731部隊跡地の廃墟にて衝撃の事実を告げられた俺に対して、又しても災難が降りかかろうとしていた。 ――「731な俺」というバットエンドSSの再現のため、俺は「兵士E」役としてこの世界に送り込まれた。 それもネウロイとの共鳴によって、「兵士E」の適格者であることを分析され。 そして今、シナリオに従い最後の絶望へと時が刻み始める―― 清佳「はい…朝、あの子の部屋に行ったら何処にも姿が見えなくて……今近所の皆さんにも協力してもらい、芳佳を探しているのですが…」 俺「今までに…無断で家を出ることとか無かったんですか?」 清佳「あの子は必ず、外出する時は私か母に声を掛けます…でも……今日は…」 …な…なんだよ…くそっ…嫌な予感しかしない…… …っ…宮藤っ…! ノートパソコンに映像を残した「兵士K」役の人物と教官から伝えられた事実、それが俺の予想する展開の方向を悪化させてゆく。 なんだ…これも「731な俺」のSSに即している…!?ましてや、俺がこれから取ろうとする行動自体も… …ネウロイに監視されている…予知されている… 何もかも…変わらない…変われない… このままじゃ最悪の未来…に… だけど…―― 俺は「731な俺」の結末を思い出す。 ――宮藤「俺さん……どうして…っ…?うっ…うう…」―― ――501のメンバーで、唯一残されたのは宮藤となった。悲しみで涙があふれ出る。―― ――そして後日、第501統合戦闘航空団、通称「ストライクウィッチーズ」は全滅した。―― ――BAD END―― だけど、宮藤だけは…死なないはずだ…! 俺「清佳さん…何か手掛かりは無いんですか!?部屋に残されたものとか…」 清佳「いえ…芳佳の部屋には何も………ですが…」 俺「…?」 清佳「…………」 俺「…ですが…何かあったんですか…?」 清佳「…………居間の箪笥が空いており…そこに隠しておいた手紙が…」 俺「…手紙………」 『一枚目はロマーニャで彼が死亡した通知、二枚目は坂本少佐とミーナ中佐が死亡した通知だっただろう?』 俺は教官の言葉を思い出す。 俺「もしかして…彼少尉とミーナ中佐と坂本少佐の…」 清佳「…………はい。」 身体が凍りついた。 俺「…じゃ、じゃあ隠してたって!…宮藤は今まで…3人が死亡したことを知らなかったってことですか?彼少尉さえも…」 清佳「…………」 俺「っ!なん」 俺は怒鳴り声を上げようとしたが、その前に清佳の気持ちを汲み取った。 戦地に赴き、そして多くの死を味わった我が子に、これ以上の負担を掛けたくはない。そう思うのは当然だ。 しかし、「彼」の死さえもはっきりとした通知を受け取っていなかった宮藤には、まだ彼が生きているかもしれないという微かな希望があったに違いない。 そして今、その希望は完全に彼女の心から消えてしまっている。 事実を知った宮藤に残ったもの、それは絶望。 俺の脳裏に宮藤の顔が浮かぶ。 俺はずっと…宮藤は彼が死んだことを知っていると思っていた… でもそれは違った… ……俺が宮藤を慰めた時も、泣き止んだ宮藤に「あの時は彼に嫉妬していた」という心情を明かした時も、 落ち込んでいた時も、泣いていた時も、微笑んだ時も… 真実を知っていなかった… 恋人である彼が「まだ生きている」と願っていた… だけど…知ってしまった… 希望を完全にへし折られた宮藤。 そして更に圧し掛かる、上官であり仲間である坂本とミーナの死。 そこから…考えられることは…… 彼女が失踪したという現在の状況。 今の…宮藤の心情は… ――…芳佳の心はどうなってしまっている? 俺「くっ…くっそぉお!!」ダッ! 清佳「俺さん!?」 俺は診療所を飛び出し、走り出した。 俺「清佳さんっ、俺も探します!絶対に…」ダッダッダッダッ 今の芳佳の…心は…っ 俺「ぜったいに宮藤さんを見つけ出します!」 ――数時間前、横須賀基地にて―― 数時間前に遡る。俺は昨日の出来事により気分が冴えず、落ち込んだまま廊下を歩いていた。 俺「…………」 俺が…兵士E……脇役の人生… 俺の前から、歩いてくる教官の姿が目に映る。 俺「!!」 教官「…………」 俺は一度立ち止まったが、また歩き出し、顔を伏せて通り過ぎようとする。 敬礼をする気にもなれない。 俺「………」 教官「………」 二人はすれ違った。だが教官は無言だ。 俺は我慢できず、振り返って背中に話しかける。 俺「…あっ……あの!」 教官「お前に話すことなどもう何も無い。」 俺「…え……」 教官「それと、あの話を此処でしようとするな。」 俺「……俺たちは…宮藤はこれからどうなってしまうんですか?」 教官「俺二等兵、言ったことが聞こえ」 俺「どうなってしまうんですか!!」 教官「…………」 廊下に俺の声が響いた。遠くにいる兵士達の目線が集まる。 教官「全てお前達怠けた現代人が招いたことだ。」 俺「でも、だからってこの世界には関係ない!」 教官「関係ないだと?お前のような日本人がっ…この世界の多くの人間をも殺したのだろうが!!」ダッ…バキィ!! 教官は振り返り、近づいてきて俺の顔を殴り飛ばす。 だが吹き飛びそうになった俺は、脚をふんばって耐えた。 俺「!!ぐぁ…がぅ…」グッ… 教官「その言葉遣い、上官への敬礼をも怠るその態度、気に食わん。」 俺「ぅ…関係ないって…そういう意味じゃないぃ!」 教官「まだ言うか!」 俺「あんたがこのスト魔女の世界を守ることと、現代の日本への怒りは関係ないってことだ!」 教官「この糞ガキが!」バンッ! 俺「ぐっ…あぅぅ!」ズシャァ… 俺の腹部に教官は蹴りを入れ、流石に持ちこたえられなくなって転倒する。 教官「何を知ったように…それ以上喋ると処分を下すぞ。」 俺「ハァ…はぁ…あ、あんただって、元の世界じゃ他の国の人を沢山殺してきたじゃないか…」 教官「何?」 俺「はぁっ…他の国の怒りだってあんたは買ってんだ…人のことだけをあぁだこうだ言いやがって…」 教官「この…」 俺「確かに俺たちは教官達の過去の戦争があったから生かされたに等しい…それはとても尊敬しなくちゃいけない、倦怠な日々を送ることは侮辱になる!…でも…」 俺は痛くて流れた涙で溢れた目を、教官の目を合わせて言う。 俺「元の世界じゃ霊英を侮辱したって言われるけど…ストライクウィッチーズの世界は実在したんだ……今俺たちが居るのはこの世界だ!だから……」 教官「…………」 俺「この世界を、守ろうとしてもいいじゃねぇか……宮藤を守ろうとしてもいいじゃねぇかぁ!!」 溢れ出た想いを、会話や理由が成立していないとしても、俺は叫んだ。 ロマーニャを救いたかった。501を救いたかった。宮藤を救いたかった。 しかし救えなかった。しかも破滅を願ってしまっていた。 その後悔が、止まらなかった。 教官「………意味が理解出来んな。」 俺「…ぐぅ…ぅ…」 教官「お前はおれに何をして欲しい?」 俺「彼女を…501を…ロマーニャを…どうやったら助けられる…」 教官「全て過ぎたことだ。もう成す術など無い。」 教官は後ろを向き俺を放置して歩いていく。 俺「過ぎたことかもしれない…でも…ぁ…あんたしか…頼れないんだ…何か方法はあるはずだろ!?…頼む…っ」 教官「現実から逃げるな。」 俺「助けてよ……どうすりゃいいんだよ……」 教官「誤解しているようだが、この世界が存在することへの怒りは無い。実在したのだからな。平和を実現させたいとも願っている。だからこそ、その意も含め…」 教官の怒りは、現代人が過去の戦争を利用し娯楽として書いたSSによって仲間を失わされたことだけではない。 このストライクウィッチーズの世界が実在し、この世界にいるからこそ、怒りを持つ理由もあった―― 教官「――俺の仲間を陥れ、自らの欲求の為だけに本来の平和な未来を変える原因を生んだお前達現代人を許せないと言っているんだ。」 ……!!…そ…それは… 教官のその言葉を聞いた時、俺はこの世界に来て一番初めに出くわした惨劇を思い出した。 トラヤヌス作戦に失敗し、ロマーニャ北部の街が火の海に包まれ、その中で見かけた数々の人間の死。 もし「731な俺」というSSが存在しなければ、その街の被害は拡大しなかったのかもしれない。 SSの内容に沿った為に、死者の数が増してしまったのかもしれない。 そして何より、二期最終話通りの展開を迎えるべきであった。 501に「男ウィッチ」の登場など、すべきではなかった。 SS内の「原作には登場しないネウロイや戦闘シーン」という演出によって、√ウィッチ以外の人物の運命も大きく変化する。 本来の原作通りに時が進めば、彼女達や周りの脇役である兵士達の生死の運命が変化することはなかった。 SS作者の「イチャイチャしたい」という欲望によって、この世界は変わってしまった。 しかし幾ら悔やんだところで、もう遅い。 作者じゃないとしても俺は教官の威圧により自己嫌悪に陥る。 ………くそっ…俺たちが悪いのか…? イチャイチャするSS……書いたり読んだりしてた所為だって言うのかよ…っ …その所為で…みんな死んで…今、501で一人だけ生き残ったのは…… そして俺に唯一残されたこの世界で生きる希望、それは、 …宮藤……芳佳… 絶望を感じながらも生きている、宮藤芳佳のみ―― 教官の姿が見えなくなった後、俺は涙を拭いて立ち上がった。 ――夜、横須賀基地付近にて―― そして、現在。 俺は必死に走り回って宮藤を探していた。基地へ帰る門限はとっくに過ぎている。 俺「ハァッ…はぁっ!何処だ…どにいるんだ…!」ダッダッダッ! 宮藤さえもいなくなったら…俺は……俺は… 俺「どこだぁー!!みやふじぃぃぃぃぃ!!」 自然と大きな声が出る。もう何時間も走り回っても見つからない。 俺「宮藤っ……頼む、返事をしてくれよ…!!っはぁ…!」 俺はさすがに息切れと疲労を感じ、その場に立ち止まった。 町中を走り回ったが、何処にも見つからない。 ……神様…もうやめてくれ…助けてくれよ… 美千子「――……ぉ……俺さん…!俺さん!……おれさんっ!!」 膝に手を置き肩で息をしている俺のところに、同じく宮藤を探していた美千子が駆けつけた。 俺「みっ美千子さん……宮藤さんは…」 美千子「…はぁはぁ……芳佳ちゃんが…見つかりました……」 俺「えっ!!?」 美千子「でも……でもぉ……うっ…ぅぇえ…でもぉ…」 美千子の目には大粒の涙が溜まっていた。 俺「…ど…どうしたの……?…美千子さん…美千子さんっ!!」 美千子「でもぉ…!うぅ…」 ――宮藤診療所にて―― 俺「宮藤……宮藤さんっ!!」ダッ! 俺は美千子の言葉を聞き、すぐさま診療所に駆けつけた。 俺「はぁ…はぁ…まじかよ…っ…」 そこには魔法力を使って賢明に治療している清佳と彼女の肩に手を置いて魔力供給をしている祖母の芳子、捜索を手伝っていた近所の人達、 そして全員に囲まれるように、看護用のベットに横たわる宮藤の姿があった。 清佳「おねがい芳佳…しっかりしてっ…!」キィィィィィン! 芳子「芳佳っ!」 清佳と芳子は懸命に治療し、周りの人達は付き添ってタオルやガーゼで二人の顔の汗や宮藤の流した血を拭き取っている。 …血…!? よく見ると、宮藤の胸部あたりから血が出ている。 ――美千子「芳佳ちゃんが…防波堤の傍で見つかって…でもっ…滑って落ちちゃったみたいで…大怪我してて……今、清佳さん達が治療してて……うぅぅ」―― 俺「なんでっ…なんでこんな事に……」 宮藤は死のうとしたのか…!?いやそんなこと有り得ない、有り得ちゃ駄目なんだ…!! これも「731な俺」のシナリオ通りなのか!?宮藤だけは生き残るはずだろう!? 芳子「…清佳!!芳佳の脈拍数が…」 清佳「うぅ…芳佳っ!目を開けて!!」キィィィィィン! 俺「なんでだよ…どうしてこうなっちゃうんだよぉぉぉ!!」 俺は宮藤のすぐ傍に行き、顔は涙と汗でボロボロになりながらも必死に話しかける。 俺「芳佳っ…なんでっ……なんでぇ…!!」 清佳「芳佳!」 俺「死なないでよ、頼むから生きてよ…っ…お前も死んじゃったら……俺はどうすりゃいいんだよぉ!」 …どうして……憧れの世界に来たって言うのに……芳佳に会えたのに……好きになったのに… なんでっどうしてっこんなことばっかり… 神様……恨むよ…… 芳佳を…助けてよ……っ 俺「ふざけんなよぉ…!!お願い助けて…死なないで……よしかぁあ!!」 宮藤「――…っれ…さ……ん…」 俺「…!!芳佳っ…!?」 宮藤の口元が微かに動いた。 清佳「よしか!!」 俺「芳佳っ!!芳佳ぁ!!」 もう名前を叫ぶことしか出来ない。 宮藤「……俺さん……ごめんね……」 俺「何で謝るんだよ…謝んないでよ…何でだよ…!!」 宮藤「はは…俺…さ…んにお礼…出来そうにないみたい」 俺「お礼なんか要らない…だから生きてよぉっ!!」 宮藤「俺…さん…わ……た…し…」 俺「……?……え」 宮藤「俺さん…わたし……わたしね」 俺「…?……よし…か…?」 宮藤「わたし…やっぱり…――」 宮藤の頬に、涙が流れた。 宮藤「みんなに会いたいっ…死んじゃったリーネちゃん…ペリーヌ…さん…サーニャちゃんエイラさんっ…バルクホルンさん…シャーリー…さ…ん…」 俺「あ……あ……っ」 宮藤「ルッキーニちゃん……ハルトマンさんっ…」 俺「ああ……あああああ…ぁ」 宮藤「坂本さん……ミーナ中佐……彼さん…」 俺「…ああああ…っああああああ!!」 宮藤「みんなに…うぅ……会いたい…会いたいよ…」 俺「そんな……いやだ……死なないはずなんだ…だって…そんなこと…書いてなかったはずなん」 ――そして後日、第501統合戦闘航空団、通称「ストライクウィッチーズ」は全滅した。―― ――BAD END―― 俺「…ぜっ……ぜ……全滅……?…そんな…嘘だ……やめろよ……」 清佳「よしかっ…よしかああああっ!」 宮藤「会い…た…い…よ……ぉ」 俺「やだ…いやだ……いやだいやだいやだ…ぁ!!」 ――そして後日、第501統合戦闘航空団、通称「ストライクウィッチーズ」は全滅した。―― 俺「やめろ……誰か……誰かぁ………」 宮藤「……会……いたいよぉ…」 ――BAD END―― 俺「やめろおおおおおおおおおおおおおおっ…っ!!!」 宮藤「あ…い……たい…」 俺「約束する…俺が絶対宮藤を皆に会わせるからっ………だから生きてよぉ!!」 それは無理だと分かっていても、今は言うしかない。 宮藤「…………………お…れ……さん…」 俺「あああっうううううううっ……」 宮藤「そばに…いてくれ……………て……」 俺「ああっ…ああああああああああ!!――」 宮藤「あ…り………が………………――」 俺「…………ぁっ…あああっ……」 宮藤「……………――」 宮藤の心臓の音は、そこで途絶えた。 俺「あっああ……」 宮藤「……」 俺「ああああああっ…あああ!!」 宮藤「…」 俺「ああああああああああああああああああああああああ…っ!!!」 ―― 後日、宮藤の葬儀が執り行われた。 戦時中である為、式場に訪れる人数は限られている。 しかしその中に、俺の姿は見当たらない。 無断で夜間に外出し門限を破ったことに対しての処分を受け、士官ではないため営倉ではなく自室謹慎を命じらていた。 そしてあの日、宮藤が死んだ日以来、目が枯れたように涙が流せなくなった。 一日中寝て過ごす日々。 本当の絶望とはこういうものだったのかと、俺はベットで呟いた。 生きている気がしない毎日。 何かが抜け去った身体。 支えようが無い精神。 逃げ場が無い、 宮藤が死んだという事実。 ―― ――731部隊研究所跡地にて―― 教官「…なんだ俺二等、此処に来たのか」 俺「…………」 教官「…お前に頼まれた通り、おれは宮藤の葬式には出席した。これで文句は言うまい。」 宮藤芳佳が死亡して二週間余りが過ぎた。 俺の謹慎が解けて三日目となる。 俺は宮藤家に訪れるも、何ともいえない気分に満たされ、家を前にして逃げるようになってしまった。 だから今日は此処、731部隊の跡地に訪れた。 教官「さて、此処に来てお前は何をするつもりなんだ?もう何もない…おれ達に残されたものはこの世界で生き、そして死ぬことだ。」 俺「……ノートパソコン、借ります…。」 俺はただ、宮藤の姿を探していた。しかしそれはもう、虚像に過ぎない。 もう、彼女は死んでしまった。 教官「亡霊に縛られて生きるか…」 俺「…………。」カタッ カタッ 持ち主が自分よりも未来から来た現代人であるノートパソコンを起動させ、保存されたSSやスト魔女の音楽を調べ出す。 ははは…そういえば…映画観に行ったな…映画で出た新キャラ…服部…なんとかさんはこの世界にも勿論居るだろう。 でも今は501も無くなったし…彼女はきっと別の航空団に行ったんだろうな… 俺「…………。」カチッ… 俺は音楽フォルダにマウスのポインターを合せ、クリックする。 すると一番最初に目に映ったファイルは、「笑顔の魔法」と言う曲だった。 俺「笑顔の…魔法…」 俺はその音楽ファイルを再生させる。 …懐かしい曲だ……「約束の空」…ねぇ……もう俺は……宮藤を笑顔にすることなんて出来ない…… ……………… …「叶えたい夢」…「この先が」…「たとえ暗闇でも」…「何も怖くない」…… …もし…俺があの時……あの黒い戦闘機のことを知っていたら…特攻覚悟で出撃できただろうか… いや、出来るわけが無い…共鳴者だとしても…俺はネウロイに選ばれた、「兵士E」だからな… いまさら後悔しても…もう……もう……… 遅すぎる… ………… 俺はポインターをSSフォルダに移動させ、ダブルクリックをした。 そして一番下にある、「731な俺」を選択する。 この「731な俺」の作者の所為か……そういう事にしよう…… でももう…誰が悪いかなんて知らない…どうでもいい SSを初めから読んでいくと、俺が走って彼を助けた後のシーンを発見した。 ここでは俺(兵士E)が彼(俺)を救出する部分がカットされており、墜落した後、彼は直ぐ看護室で目覚めるという構成になっていた。 そりゃ彼は主役だからな… ――俺「ここは?」―― ――宮藤を庇い、墜落した後の記憶が無い。周りを見渡すと、どうやら此処は看護室のようだ―― ――そして、ベットには涙ぐんだ宮藤が寄り添っていた―― そうそう……ここで宮藤は彼に好きだって告白するんだよな… すっげー嫉妬してたよな…俺…… くそっ……あぁ………っ… ――宮藤「あっあの…私っ……」///―― ――宮藤が頬を赤らめ何かを言おうとしている―― そりゃでも…嫉妬するかぁ… ――宮藤「私…っ…」///―― ――宮藤「私…っ…俺さんの……」///―― なんたって目の前で… ――宮藤「私…俺さんのことが…!」―― 告白するんだもんなぁ…… ――宮藤「すっ………やっぱり何でもないですー!!」///―― ……? ――宮藤は何かを言いかけたが、そっぽを向いてしまった―― ……どういうことだこりゃ… ここのシーンは実際の状況とは違うぞ? ――俺「…?そ、そうか…?」―― ――宮藤「はいっ!!」///―― そりゃ確かに4話目で告白するのは早いかもだけと…実際は…告白してたし… SS通りにはなっていな…… …… …確かにネウロイは元の世界から適役を選べるけど、このスト魔女世界の人物は操作できないはず… ――ネウロイが感じ取った最悪のシナリオの「共通」。しかし、それにはズレが存在する。 …このSSには完璧な「共通」があるからネウロイは利用した……だけど…ここの場面は違う… スト魔女の登場人物の、「共鳴者」以外の思考は計れない… …ってことは……このSSの共通は……本当は… 完璧ではないってことじゃないのか?―― そのズレは、切欠に変わる。あきらめていた望みを取り戻すための。 だけど…彼が告白されても、されなかったとしても……どっちにしろ俺自身は変われない…。 俺自身は…変われない……だから無意味だ… どっちにしろネウロイの思惑通り… ……でも… もし、俺自身が…変われるのならば…… 後悔によって死んでいた可能性が、少しずつ湧き上がる。「もしやり直せるのなら」「過去を変えることが出来るのなら」―― ………「731な俺」の…スト魔女の人物と共鳴者以外は操作できていないという不完全な「共通」… …触ったネウロイのコアとコミュニケーションの進化を成す「共鳴」……… 頭に響く、死に際の宮藤の声。 ――「みんなに会いたいっ……」 …考えろ…考えろ…考えろ…… 今の…最悪の未来を変える方法を…… あきらめるな……俺…… 501基地で話しかけてくれた宮藤の声。 ――「俺さんっ!」 もし…「731な俺」以上の「共通」を作れるのならば… もし…あの時、元の世界でコアに触った俺に、自分が変わろうとする想いを伝えることが出来るのならば…… 大好きな、宮藤の声。 ロマーニャを… 501を… 芳佳を… 救うことが、出来たんじゃないのか…―― 俺の脳を思考させ、挫折した自分を立て直そうとする。 ……「もし」を現実に…… 宮藤に…笑顔を… そして、よみがえる感情。 …俺は…… あきらめない。 あきらめない… あきらめてたまるかっ!! まだだ… 必ず、あるはずだ… この未来を…変える方法が…―― ――「そばに…いてくれ……………て……」 宮藤を…救う方法が…必ず―― ――「あ…り………が………………――」 ―― 俺「……教官…」 教官「なんだ。」 俺「生きよう…これみたいなノートパソコンが開発される時代まで…何年も。…そして…それまでに……」 教官「…どういうことだ?」 絶望のさなかに、差し込んだ一筋の光―― 俺「小説を書くんだ。『731な俺』以上の『共通』を含めた。」 過去を変える……今度こそ…俺は戦う…。 …自分と、望むべき未来と、 俺「そして、俺自身を…ネウロイのコアとして作中に登場させてくれ。」 教官「!?」 501の皆に会わせるという「約束」と… 命と… 宮藤の笑顔のために―― 挿入歌 石田燿子 - 『笑顔の魔法』
https://w.atwiki.jp/poke_ss/pages/1139.html
17ページ目 後ろから「ちょくえさん」という坂本の叫びが聞こえた気がした。 時間にすると一瞬から1秒程度のものだが、こういう状況を実際に目の当たりにすると、かなりスローモーションで映る。 身体が動体視力の限界を超えてなんとか逃げようとしているのか、ただ神様が自分を殺した奴ぐらい目に焼き付けておけと言いたいのか。 無慈悲にも振り降ろされる強靭な腕。しかし響いた音は骨を割って肉を叩く音ではなく、ガキィンというどこにでもある普通の金属音だった。 ちょくえの目の前には竜骨で拵えた大剣で【ジンオウガ】の腕を支えている教官の姿があった。 教官はちょくえの顔を見ずに「わりぃな無理させちまって」とだけ言うと、【ジンオウガ】の腕を突き返すように大剣を押す。 重量武器を扱っているとは思えないほど俊敏な動きで再び大剣を構え直すと、すぐに【ジンオウガ】の腕に容赦なく切っ先を振りおろす。 【ジンオウガ】はとっさのタイミングでこれを回避すると、逃げるように森へと去っていく。とりあえずは何とかなったみたいだ。 危機は去ったものの、ちょくえの頭は未だに真っ白だった。眼の前に【ジンオウガ】が現れて、自分を殺そうとした時に、教官が出てきて追い払ってくれた。 たったこれだけのことだが、未だに理解できない。次第にぽつぽつと記憶がよみがえってくるにつれて、ちょくえは泣きだしそうな顔をして教官に縋った。 教官はちょくえの頭をポンと軽く叩くと、「もう大丈夫だ。今日は帰ろう。」と優しく言いかける。 次へ トップへ
https://w.atwiki.jp/kunrenjo/
訓練所 既に加入済みの方は教官・訓練兵ともに必ずお読み下さい教官のログイン時間について よく来たなゴミども! ここはAlliance of Valiant Armsで活動するNOOBどもを一人前に育て上げるための訓練クラン「訓練所」のHPだ。 「俺はそこらへんの奴より上手い」そう思ってる上級者さんは何も得るものがないだろう、今すぐ立ち退くことをオススメする。 大変申し訳ありませんが私はKD1,5前後の自称中級者でございます。 「芋スナ氏ねって言われた」「F5おねってよく見るけど何?」「SD1以下です」そんなゴミども、ちょっと来い。 訓練所の目的読んでね(はーと どうだ、殺風景だろう? 貴様ら半人前のNOOBどもには華やかなHPもブログも礼儀も必要ない。 クランHPを作ってやっただけありがたいと思え。 今日からここが貴様のホームだ! まずこのWIKI内にある全ての項目を一字一句見逃さず頭に叩き込め。 …面倒くさくなってきた。 ということで早速だが加入条件だ。 加入条件読め! よし、読んだな?掲示板ここに加入届けだして来い! 気づいたら招待状おくっといてやる。 教官急募 初心者さんに自分のノウハウを伝えたい、手伝ってもいい、そんな優しいベテラン鬼教官さんを募集しております。 もちろん、サブアカウントで構いません。 指導する立場になりますので若干ですが条件を設けさせていただきました。 お手伝いいただける方は教官募集こちらを参照の上、掲示板こちらから申請をお願い致します。 確認次第、招待状を送付しますのでお待ち下さい。 テンプレ作り直しのため現行スレを削除、新スレに置き換えました -----------
https://w.atwiki.jp/flightglide/pages/43.html
連邦空軍教習所 ニキア教官 皆さんこんにちは。連邦空軍教習所へようこそ。わたしは担当教員のニキアです。 ここでは惑星パルエの自由と平和を守る連邦軍のパイロットになるための基本的な知識をお教えしますよ。よーく聞いていてくださいね。 ニキア教官 連邦軍はですね~、飛行機のバランスがとてもいいのですよ。わたしは一度王国軍の戦闘機を見ましたが、あれはダメですねぇ~。早すぎます。 共和国はクセしかありませんし、やはり連邦の飛行機が一番です! さて、今回は皆さんがおそらくいちばん乗ることになる連邦軍の主力迎撃機セズレIVの運用を中心とした飛行術をお教えします。 迎撃戦闘機セズレIV Intercepter Shezle-IV 乗員 1名 動力 小型浮遊機関x1 出力 550lc 最大速度 220km/h 稼働限界 3時間 武装 量産型連発銃x2 対艦機関砲x4 速度と火力に重きを置いた迎撃戦闘機ユーフーⅡとほぼ同世代の機体。この世代の戦闘機としては珍しくまだ風防がついていない。Sky Debrisに登場。 相変わらず材質は粗悪な合金であるが、機体のフォルムは旧式機と比べると流線型で見るからにいままでにない高性能さを垣間見ることができる。 迎撃機であるが、ただでさえ物資が少ない連邦軍なので対戦闘機戦闘以外にも対地・対艦攻撃ができるように強力な機関砲を4門も装備していることが特徴。速度もこの世代からは200km/hの壁を乗り越えて高速機の仲間入りを果たしている。 珍しいことにギアがついており地上に着陸することも可能。ただし現実の飛行機とは違い浮遊機関を使ったホバリングによる離着陸となる。総合的に高性能な機であるが、生産数が少なくまだまだ旧式の機体が戦線を支えている状況だ。 ゲーム内ではその圧倒的な速さと火力を活かして一撃離脱戦闘を行おう。 セズレは銀の翼を持つ架空の鳥。セズレが羽ばたくとき冬が終わり春が訪れるとされる。 ニキア教官 連邦軍の戦闘機は浮遊機関の揚力と推力を用いて推進しています。昔の技術はすごいですねぇ、ほとんど操作しなくても安定して浮くことができます。 でも、ただ浮いているだけではいけません。つまりスピードを出して進まなくてはいけません。加減速は、ShiftキーとCtrlキーで行います。押し続ける必要はありません。この操作は推力0%~100%までを調節するために行います。 ニキア教官 基本的には100%でも問題無いですが、険しい山を低空飛行するとき、編隊飛行するとき、そして敵の攻撃の回避といったあらゆる場面で速度の加減速は必要となりますから覚えておいてくださいね。 さて、つづいて飛行機の舵取りを覚えなくてはいけませんね。ただ馬鹿みたいに真っ直ぐ飛ぶのは王国軍の仕事です。誇り高きセズレのように、華麗に空を旋回するのが連邦空軍というものです。 えっと、下の表を見て下さいね。私の手描きなのでちょっと雑ですけど… ガサゴソ ニキア教官 うまいでしょ~☆ えーとですね、機体の操作は基本的に3種類あります。これだけ覚えればほぼ全ての戦闘機動ができるので覚えてくださいね! まず【Q】【E】キーでローリングです。布団の上でごろりんこしている状態ですね。次に【W】【S】キーで機種の上げ下げを行います。機種を上げると上を向き、下げると下を向きます。 もちろんその時の機体の傾き加減で、空を向くか地面を向くか変わってきます。一番右の図は【A】【D】キーでヨーイングを行うことをしましています。これは進行方向の微調整でたまに使いますよ。 ニキア教官 専門的なことはともかく、基本を覚えたら次は応用です! 操縦桿の働きがわかっても機体を自由に操ることができなくては、帝国軍に撃ち落とされてしまいます。 次は機体をカーブさせてみましょう。 ニキア教官 この図は機体を左旋回させるための簡単なステップを解説しています。 機体を曲げるのは装甲車とちがってハンドルを曲げるだけではできません。まずは機体を左に90度傾けます。左には地面が見えて、右には空が見えている姿勢になります。 さて、そうしたらめいいっぱい操縦桿を引いて(【S】を押して)見ましょう。機体の方位が変わります。適当な方位まで曲がったら、今度はさっきと逆で【E】キーで水平に戻します。ね?簡単でしょ? ニキア教官 以上で基礎座学講習を終わりにするわ。 え?もう終わりかって?…あのねぇ…我々には余裕がないの! 資材もお金も人材も…そして時間も足りないのよ!さぁ、あんたたちも空に行って帝国の戦闘機を落としてくるのよ! 空中戦 ニキア教官 あら、また会ったわね。 最初のフライトはどうだった? …ふぅん。なかなか腕があるようね。でも油断は禁物よ。戦場には敵がいるわ。敵がいるとなると、一秒一秒よく考えて飛行軌道を考える必要があるわ。 今回の講義では連邦軍の空中戦の特色を簡単に説明するわ。説明が終わったら早速あなたも1600に哨戒任務についてもらうんだから!よく頭に叩き込むのよ? ニキア教官 連邦軍の機体の特徴は、帝国軍に対して高速であること。そして武装の連射力、精度、弾の数。 この特徴をよく覚えてね。帝国に対するアドバンテージを出来るだけ有効活用すれば勝てるわ。 残念ながら、低速度での機動性と攻撃力は帝国に劣っているの。できるだけ相手に撃たせる機会を与えないことが生き残る術ね。 ニキア教官 セズレを操縦している場合では、【左クリック】で連発銃、【右クリック】で対艦機関砲を撃つことが出来るわ。 連発銃は高速の弾を撃ち続けることができて、機関砲は連射速度と装填数は遅いけど、攻撃力のある弾を相手に浴びせることが出来るわよ。主に連発銃を使って、ここぞというときに機関砲を使うのがおすすめよ。【R】で強制リロードができることも忘れないでね。「ここで落とせる!」ってときに残弾5発…という事態は避けたいから。 ニキア教官 次は射撃。弾は撃てても敵に当てなくては意味が無いわ。連邦の民が日夜汗水たらして作っている弾を無駄にしないためにも、この偏差射撃(へんさしゃげき)を覚えて。 さぁ、後部座席に乗って!これは実際に見て覚えてもらうしか無いわ!いくわよ! ・・・・・・・ ・・・ (敵機発見!!) ニキア教官 いい、前の敵機を撃ち落とすにはどうすればいいとおもう? …そう、相手の未来位置を撃つの。今相手が居る現在位置に向けて撃っても、弾がそこに達する頃には相手はもう移動している。 敵機が近い場合はだいたい敵機に向けて撃てばいいんだけど、遠い時にはおおよその検討をつけてから撃つべきなの。 敵機に回りこまれた!! ニキア教官んぁあァン!!(゚Д゚) ニキア教官 グランミトラ!なぜこんなところに! …コホン。こういった場合の緊急回避テクニックとして、連邦空軍の高等テクニック、木の葉機動があるわ。【F】キーで浮遊機関を緊急停止して、一時的に自由落下にはいって敵機を追い越させるの。 ニキア教官 上の図のとおりよ。あらかじめやや上方向を向いてから機関を停止、失速する感じでやると上手く行きやすいわ。あまり自由落下の時間が長いと逆に的になるから、常に敵の動きを見てタイミングを図るべきよ。 今日は基本的な射撃方法と避け方を教えました。これで基本はバッチグーなわけ。じゃあ、早速哨戒に行ってきてもらおうかな?はい、いってらっしゃいなの!
https://w.atwiki.jp/kouryuhirobau/pages/3.html
+wiki内部検索、STRAS情報を表示 wiki内部検索 検索 and or STRAS情報 STRAS現在募集していませんすみません…… STRASメンバー グレート会員 管理人 K★★《一言》管理人がんばっていくのでよろしくね! 副管理人 L★★《一言》編集がんばっていきます!! 総官 I★★《一言》編集 管理頑張ります!よろしくお願いします 見張り人 P★★《一言》 編集長 C★★《一言》 編集員 A★《一言》 編集員 R★《一言》まだまだ未熟ですができるだけ頑張ります! 編集員 T★《一言》とにかく頑張ります! 編集員 N★《一言》歩く都市伝説「アホアホネズミ」をよろしく 通常会員 監視人 B★ 教官 X★ 鬼教官 M★ 管理人 K★★副管理人 L★★総官 I★★見張り人 P★★編集長C★★監視人 B★編集員 R★教官 X★鬼教官 M★編集員 P★ メンバー +... 瘋癲管理人★★ L りく Death ディーノ おののこいも キングロイド フレア メルナ う キクティ ティガ よっちゃん メンバー表(ユーザー表) 融合少女さん聖徳太子さんナチュレさんバルボロスさんげんさん 融合少女さん 4511-0492-2950 C1 ナチュレさん 3823-9239-3348 C1 バルボロスさん 1461-6559-0241 C1 げんさん 0216-1388-0422 C1 聖徳太子さん 4468ー0982-8708C1
https://w.atwiki.jp/kakuto1/pages/404.html
927 : ◆bdkBLJDKho :05/02/10 18 10 19 ID xdKoGHmZ 「パイロットになろう!」を挙げてみたい。 俺はアレでフライトシミュのイロハを教わった。 そして鬼教官(グラサンオールバックのコワモテのオッサン)が愛しすぎる。 他人にプレイさせて教官の怒声を浴びさせまくるのも一興で、接客にも悪くない。 当時ツレが家に来たときにやらせてみたら 離陸教習時に滑走路前で一時停止しなかっただけで 「何をしているッ!!一時停止の出来ない奴にパイロットになる資格はないッ!!」 と罵声を浴びせられる(そしてゲームオーバー)という度の過ぎたスパルタ教育っぷりに大ウケだった。 928 :なまえをいれてください:05/02/10 18 57 15 ID XKMtda+x 927 自分もやったけど、もう「M度判定ソフト」としか思えなかった! なんで金払ってまで・・・ 自分は二度とやらないけど、そっちの素質のある人には ものすごくおススメなんだろうなぁ。 大勢でやれば罰ゲームみたいでウケるかな? 929 :なまえをいれてください:05/02/10 19 07 32 ID 3uabKlED 927 鬼教官はリキッド・スネークの中の人だったよな。(銀河万丈) 他のフライトシムで教官が萌声のおねぃさんだったこともあったけど、 教官の声はやっぱりオッサンの方が訓練してる気分になれた。 訓練が終わったら攻撃ミッションとかもあるんだけど、ステージも 少ないのでACシリーズなどに慣れてる人にはオススメできません。 ただ、飛んでいる感覚を楽しみたい人だったらこのソフトは買いです。 あ、このゲームでは対空ミサイルは簡単に当たってくれません。 ACのようにバシバシ落とせないから、ストレスたまるかも。 あと、なにげにリプレイシーンはかっこいい!&綺麗の一言。 うまくできたミッションのリプレイは飽きるまで眺めていたよ。
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1896.html
<帝国・共和国国境境> わんこ「」とてとて。 バルクホルン「陛下、こんな所で走ったら危ない。そんなに慌てなくても大丈夫だ。」 ミーナ「陛下もピクニックにこれてうれしいみたいね。」 教官「帝国領とはいえ共和国側との境目だ、陛下の護衛は4人だけで大丈夫だろうか?」 バルクホルン「心配はない向こうは共和国だ。たとえ陛下がふらふらと国境を越えても保護されるだけで、子供が迷ってしまったと説明すれば問題にはならないだろう。」 教官「念のため槍に頼んでボルゾイを借りてきたから迷子になっても大丈夫だ。」 ボルゾイ「陛下の臭いは直ぐにわかるから大丈夫です。」 ミーナ「それなら安心ね。」 今日、帝国皇帝はお供を連れて帝国と共和国の国境付近にある渓谷へピクニックに訪れていた。 お供には帝国軍皇帝直属部隊、右翼大隊から2人、パレードの時も近くで護衛をしていた、右翼大隊隊長、教官少佐。もう一人は右翼大隊副隊長、バルクホルン大尉。 帝国軍皇帝直属部隊、左翼大隊から一人、ボルゾイ中尉。 帝国軍皇帝直属部隊総司令、ミーナ中佐。 この4人が本日、皇帝を体よく押し付けられた生贄・・・もとい護衛だった。 ミーナ「マロニー大臣からの頼みだったけど、皇帝直属部隊の司令と隊長と副隊長の3人が出払っていて大丈夫なのかしら・・・。」 教官「問題ないだろう。今日も至って平和だ・・・。もう戦争なんて暫くはあるまい。」 バルクホルン「そうだ。折角の平和をわざわざ手放す必要などない。」 ミーナ「それもそうね。」 ボルゾイ「(どうしよう、どうしてこんなに偉い人達ばかり・・・。)」 わんこ「♪」 バルクホルン「しかしマロニー大臣もいいところがあるじゃないか。城内でしか遊べなくて最近ご機嫌斜めな陛下の為にピクニックを提案するとは。ずっといけ好かない奴だと思っていた。」 ミーナ「トゥルーデ、そんな事言わないの。マロニー大臣は幼い皇帝陛下に代わり政治からなにまで一手に引き受けている苦労人よ?」 教官「それに皇帝陛下の後見人でもある。まるで孫とおじいちゃんといったところか。」 わんこ「」とてとてとてとて。 バルクホルン「陛下、待ってください!そんなに遠くに行っては・・・。」 ボルゾイ「臭いは追っているので見えなくなってもすぐに追いつけます。安心してください。」 バルクホルン「そうか?ならいいのだが・・・。」 教官「彼女なら大丈夫だ。実力のある奴ばかりの左翼大隊出だ・・・。右翼(うち)に欲しいくらいだよ。」 ボルゾイ「そんな事ありません。右翼も左翼に劣らず凄い場所と隊長から聞いています。」 教官「槍はきっと私のことを立ててくれたんだろうね。恥ずかしながら右翼なんて本来なくても良いくらいのものだよ。」 ボルゾイ「そんな。前戦争の英雄の一人、教官少佐が率いる右翼大隊は必要です!右翼も左翼もそれぞれ任務の内容が違うだけです。」 帝国軍皇帝直属部隊。 右翼大隊、左翼大隊の2つに別れ、それぞれ別々の任務を持っている。 右翼大隊の主な仕事は皇帝の護衛。直接的な戦闘は左翼大隊が受け持つ事となっていた。 そのためか、左翼大隊に戦闘能力の高いウィッチが配備される事が多く、ウィッチの数も多い事から、軍内部では右翼別にいらなくね?と、言われたりすることが多かった。 わんこ「!」たたたたたっ。 バルクホルン「陛下?陛下!?」 ミーナ「急に走りだしたわよ?きっと何かを見つけたのよ・・・。向こう側は川も崖もあるから怪我をされる前に急ぎましょう。」 教官「ボルゾイ、陛下の後を急いで追ってくれ。」 ボルゾイ「了解いたしました。」 わんこ「♪」とてとてとてとて。 蝶々:ひらひらひら。 バルクホルン「陛下~~!」 ミーナ「陛下、待って頂戴?」 わんこ「!」 バルクホルン「はぁ。はぁ。はぁ。ここから先は危険ですので一人で行動するのはよしてくれ。」 わんこ「」こくこく。 ミーナ「陛下はおりこうさんね。」なでなで。 わんこ「♪」ぱたぱた。 帝国皇帝。御年7歳、やはりまだ幼い男の子、色々なものに興味しんしん。目を離すとすぐにあっちへふらふら、こっちへふらふらいつの間にか迷子になっていた。そんな事がよくあった。 教官「蝶々を追っていたみたいだ。このあたりには都心では見られないような珍しいものもいるからか。」 わんこ「!」とてててて。 バルクホルン「ああっ。陛下、そっちは!」 ミーナ「危ない陛下!」