約 125,758 件
https://w.atwiki.jp/galgerowa/pages/228.html
暁に咲く詩 ◆Noo.im0tyw 「稟くん、本当にいったいどこにいるんですか……?」 暁に映える、オレンジの髪を持つ少女、『芙蓉楓』は、ただひたすらに『土見稟』を探し、森の中を彷徨い歩いていた。 春原という男の情報によれば、ほとぼりが冷めたら神社で稟に会えるはずなのだ。 ならば放送が終わった今、稟が神社に向かってやってくることも十分可能性がある。 幸い、禁止エリアに指定された場所から神社は程遠く、稟と話す時間もたっぷりできることだろう。 「鉄乙女さんに純一くん、生きているんですね……」 ポツリとつぶやく。二人とも楓の中では既に死んでいる存在であった。 その二人が生きていることに楓は正直驚きを隠せなかったが、今の放送で『稟』がちゃんと生きているという証をつかみ笑顔になる。 「稟くん、早く会いたいです……」 頬を赤らませながらポツリとつぶやく。客観的に見れば、ただの可愛らしい少女の像になっていたであろう。だが、彼女は既に人を殺す決意をしてしまった悪魔である。 天使の仮面をつけた、悪魔はどこまでも1人の男を愛していた。故にとってしまった獣道。 無垢がゆえに気付かぬ己の闇。その闇はどこまでも深く、光が指すことはなかった。 「稟くんに会えたら、まずは一緒にご飯を食べましょう。そしてそれから……」 稟に会った後のシュミレーションを脳内で再生する。その光景に浸ってるがあまり、 『――――――――ガサガサッ』 と、背後から草を踏み分ける音に飛び驚く。だが、 「誰ですか?せっかくいい気分だったのに……!!」 自分の妄想が邪魔されたことに腹立ち、音のした方向に銃を向ける。しばらくした後、木の後ろから現れたのは、意外な人物だった。 「楓……?」 「純一、くん……?」 そう、楓がこの島で最初に会った男『朝倉純一』がそこには立っていた。純一も純一でポカンとした表情でその場に立ち竦んでいた。 (本当に生きていたんですね…。純一くんは、稟くんほどじゃないけど信頼できますし、情報だけでも手に入れましょうか…) 銃口は地面へと向けつつあくまでも思考を回転させ、笑顔で何時間振りになるかわからない挨拶を純一に向かって言った。 「おはようございます、純一くん」 と………。 ◆ ◆ ◆ 銃声を聞きつけ、ひたすらその方向に走っていた『朝倉純一』は森の中を彷徨っていた。 「くそ…っ!! どこにいるんだよ一体!?」 純一は汗だくになりながらも仲間を懸命に探していた。 そんな時だった…あの鷹野とかいう奴の定時放送とやらが始まったのは。純一は一端走るのを止め、その場に座り込む。 『禁止エリアは――――。既に命を落としたのは、――――以上、11名』 地図に禁止エリアを書き終えた純一は拳を地面へと打ちつける。 「たった、6時間で11人も死んだのかよ!? そんなに殺し合いがしたいのか!?」 地面を殴りつつも、どこか安心している自分に腹がたった。 「あぁ、俺は生きてるし、仲間も死んでない。でもそういうことじゃないだろ……」 顔も、性格も何もわからない者たちが死んでいった。今度死ぬのは自分かもしれない…。 そう思うと、怖くなるがなんとか自分を奮い立たせる。 「こんな状況、音夢やさくらやことりが耐えられるはずないだろ…」 そう、自分よりも弱き存在を守らなければ…と、腰を上げ音夢たちの捜索を再開する。 しっかりと大地を踏みしめ、一歩また一歩確実に進む。 そんな何気ない行為が彼を発見させられる要因となった。 『誰ですか?せっかくいい気分だったのに……!!』 誰だかわからない相手に先手をとられる。木の後ろに立って、瞬時に相手の様子を確認するが、銃口がこちらに向いているだけであとはよく判らなかった。 (どうする…? こんなところで時間を食ってる暇はないんだけどな…) 逃げるのも一手。向き合うのも一手―――――。 (信じろ…。必ずしも人殺しとは限らないだろ?) 純一は、意を決し銃を持つ者に姿を現すことにした。 ―――開ける視界。その先に写るのは、自分がこの島で会った最初の人物、『芙蓉楓』その人だった。 「楓……?」 「純一くん……?」 お互いにポカンとした表情になるが、楓は銃を下げ笑顔で挨拶してくる。 楓と出会えた、そのことが純一をホッとさせた。 「楓……良かった、無事で…」 「はい。なんとか…」 楓ははにかみながら答える。数時間経っても変わらない眩しい笑顔。いつみても天使みたいだな、と純一は思った。 「純一くんは私とはぐれてからどうしてました?」 楓が俯きながら質問する。 「あぁ、確か目覚めたときにはもう楓がいなくて、必死にその場を逃げてきたんだ」 「すいません、私は怖くて先に逃げてしまいました……」 「いや、あの状況だ。しかたないだろ」 目覚めたとき楓がいなかったのはそのせいか……と純一は記憶の補填をしつつ話を続ける。 「その後は、港で休んで……そうだ、俺の友達をを見なかったか!?」 ハッと気付き楓に質問する。自分が共にいなかった時間、その間に会ったという可能性は否めない。 (頼む、少しでもいいんだ…。あいつらの情報。それだけでもあれば…) 祈りながら質問する。だが、楓から返ってきた答えは酷であった。 「すいません、純一くんのお友達にはお会いしてないです…」 その答えに純一はガクッとうなだれる。そこに、楓の冷たい声が純一に投げかけられる。 「純一くんは稟くんに会いました? 情報を手に入れましたか?」 「稟くん…あぁ、楓の探してる人か。すまない、まったく手がかりがない」 少なくとも自分がこの島に連れてこられたときから『稟』という言葉を聞いたのは楓の口からだけだった。 楓は満足いかない返答だったのかあきらかに落胆した表情を見せる。 「楓は俺とはぐれた後どうしてたんだ…?」 「私ですか…?私はまず春原さんにお会いしました。そして、次に鉄乙女さん、月宮あゆさんにお会いしました」 「いろんな人に会ってたんだな。その人たちはどうしたんだ?」 「春原さんは、稟くんが神社に向かってくれることを教えてくれました…」 「神社、か……」 呟き神社のあるであろう方角を見る。確かにこのまま行けば神社につくはずだろう。 「鉄さんと月宮さんは…?」 「月宮さんはどこかで生きてると思います。鉄さんは…」 「鉄さんはどうしたんだ…?」 まさか…と思い純一は楓を言及する。楓の顔は先程の落胆していた顔から打って変わり、笑顔になる。だがその顔は確実に狂気に染まっていた。 「鉄さんは…私が撃っちゃいました」 ―――――楓が人を殺した……? 信じられない言葉に口が開いたままになる。こんな少女が人を殺す。そんなこと考えられないし、信じたくなかった。 「どうしてだよ、嘘だって言ってくれよ、楓!?」 純一はただ楓に向かって叫ぶ。楓が嘘をついているその可能性をただ信じて。 「嘘じゃないですよ…?私は確かに撃ちました。でも、まだ死んでないみたいですね」 純一のポカンとする表情を無視して楓は続ける。 「何で驚いてるんですか? 鉄さんは稟くんの敵です。だから撃ったんです」 一点の曇りもない笑顔。それは自分が正しいと言ってる楓そのものの自信を表していた。 「春原さんが言うには、稟くんはもうそろそろ神社に着く頃なんです」 楓は笑顔のまま言葉を紡ぐ。純一にとって『稟くん』とやらがどこへ向かおうがもうどうでもよくなっていた。ただ友人だと思っていた少女が人を殺してしまった。その悲しさがただ胸をしめつけていた。 (稟くん以外はみんな敵か……。なら、俺も死ぬんだろうな…) 純一はそう予期していた。 「だから、こんな所で時間を食ってる場合じゃないんです」 楓の銃口が再び自分のほうへと向く。 「かったりぃ……」 自分は不甲斐ない男だった。そう自嘲する。妹と従兄妹、そして祖母との約束――――。 何一つ守れなかった。ごめんな、皆。俺は本当にダメ人間だった。でも皆はどうか生き残ってくれよ―――。 「痛いのは嫌だからな。一発で殺してくれよ?」 最後のつよがりを楓に見せる。 「大丈夫ですよ。鉄さんの時に練習しましたから」 「そうか、なら安心だ」 「えぇ、ではこれでお別れですね」 そう言うと楓は狙いを定め始める。 (音夢、さくら、ことり…。杉並…あとは頼んだぞ) 目を瞑り、最後の言葉を紡ぐ。 「バイバイ、純一くん」 楓がそう言いトリガーを引き始める。――――その時だった。 『――――――――』 声にならない叫びが上空から聞こえ、純一の前に立ちはだかる。 そして、楓がトリガーを引いたのも同時であった――――。 ◇ ◇ ◇ 自分の身体につく血。純一は初めそれが自分の体液だと思っていた。 だが、自分の目の前で血を出しながら倒れている少女を見て驚愕する。 「さくら――――っ!?」 「にゃはは…、良かったぁ。お兄ちゃん守れたよ」 笑顔で返答するさくら。だが、純一は困惑する一方だった。 「どうして!? どうしてさくらが俺を庇うんだよっ!?」 「ボクはお兄ちゃんのプリンセスだからねぇ。そしてナイトでもあるからだよ」 純一はただただ涙が止まらなかった。これから死ぬであろうさくらの姿を見て、悔しさと共に悲しさが溢れ出る。 『誰だかわかりませんが急いでるんです。死んでもらえますか…?』 純一たちの会話を遮り、楓はもう一度銃口を二人に向ける。 純一は懸命にさくらを守ろうとするがさくらによって阻止される。 「むぅ…。せっかく良いところなんだから邪魔しないでくれるかなぁ?」 純一の手を振りほどきつつ、さくらは立ち上がり、持っていた銃を楓に向け発砲する。 銃声と共に発射された弾は確実に楓の腕を捕らえた。 「ヒィッ。稟くん、稟くーん!!」 楓は泣きながら森の中へと逃げ込む。 「待てっ!!お兄ちゃんを殺そうとした罪をここで償えー!!」 懸命に楓を追おうとするが、1歩進んだところで純一に抱きかかえられる。 「もういいんだ、もうやめてくれさくら……」 純一は泣きながらさくらを止める。 「うにゅ…。お兄ちゃんがそう言うならもういい、か、な……あ、れ?」 突如さくらの身体が崩れ落ちる。 「―――さくらっ!?」 「にゃはは。ごめんね、お兄ちゃん。ボク、ここでお別れかも…」 「やめろ! 絶対にそんなこと言うなよ、さくら…。頼むから…」 純一の涙が頬を伝い、さくらの顔へと落ちる。 「良かったぁ。お兄ちゃん、僕のために泣いてくれるんだ…」 さくらは微笑みながら話しかける。 「ボクね、人を殺しちゃったんだ。一人だけだけどね…」 「いい、もうそんなことどうでもいいから喋らないでくれさくら。どこか治療できるところに運ぶからな!」 純一はさくらの話を中断させ、さくらを運ぼうとするが、これもまたさくらによって阻止される。 「いいんだよ、お兄ちゃん。ボク、自分のことは自分が一番知ってるからね」 「―――ッ」 純一の目から見てもさくらの傷は重症だった。それでも純一はどうにかしたかった。 「お兄ちゃんは今はボクの話を聞いて欲しいな。ボクの最後の言葉。お兄ちゃんだけへの言葉」 凛とした声でさくらは自分に投げかける。純一は涙をぬぐい、さくらの言葉を聴く。 「でね、ボク、人を殺した後に思ったんだ。こんな手じゃお兄ちゃんには会えないなって。でもね、ボク環ちゃんから予言を授かってたの。お兄ちゃんが近日中に殺されるって予言」 さくらの言葉に、純一は戸惑っていた。 「俺が…殺される?」 「うん、ボクの目の前でお兄ちゃんが殺されちゃう。そう環ちゃんは言ってた。だからお兄ちゃんを見たときに他の何も考えずにお兄ちゃんを助けなきゃって思ったの。ボクはね、嬉しいんだよ、お兄ちゃん。好きな人を守れた事が。だからこれっぽちも後悔してないよ」 涙を流しながら純一はさくらに相槌を打つ。 「本当はボクとお兄ちゃん。それに音夢ちゃんたち皆で生きて帰りたかったなぁ…」 さくらが咳きをする度に血が吹き出る。純一はもうさくらを直視できなかった。 けれどさくらの手が純一の顔を彼女の方向へと向けさせる。 「いい、ここが一番大事だよ…?」 さくらの声は段々と小さくなっていく。純一は聞き逃さないようにさくらの口に耳を近づける。 「ボクは、お兄ちゃんのことが大好きだよ。死んでもそれは永遠。先にあっちで待ってるけどお兄ちゃんはまだ来ちゃダメだよ? 杉並くんと一緒ならお兄ちゃんは無敵なんだから。それに音夢ちゃんたちもちゃんと守らなきゃだよ? じゃあ最後に…」 そこまで言うとさくらは純一に口付けをする。 「バイバイ、お兄ちゃん。大好き、だ、よ……」 それ以降、さくらが喋ることはなかった。 「――――さくらっ!?………クッ……」 溢れ出す涙を抑えきれず、純一はさくらを抱えながら泣いた。 ◇ ◇ ◇ 一通り泣いた後、純一はさくらを埋葬する作業に取り掛かった。 あいにく自分の手持ちに穴を掘れるモノはなく、それどころか持っていたはずの鉄扇すら消えていた。 ふぅ、と息を吐き穴を掘れそうなモノを探す。 「こんなもんしかない…か」 回りを見渡してもあるのは大きな石。木の枝。それのみだった。 そこで純一は穴を掘るのをやめ、簡単な墓石を作ることにした。大きな石でさくらのまわりを囲み、その上から木の枝をかぶせるというとても質素なものだった。 「さくら、ごめんな。ちゃんと埋葬してやるからな…」 さくらの墓に合掌し、決意を新たにする。 「音夢、ことり、杉並……。俺らは生きて帰らなきゃな」 さくらのミニウージーを片手に純一はその場を立ち去っていった―――――。 【芳乃さくら@D.C.P.S. 死亡】 【E-3 森の中 1日目 朝】 【朝倉純一@D.C.P.S.】 【装備:ミニウージー(24/25)】 【所持品:支給品一式 エルルゥの傷薬@うたわれるもの オオアリクイのヌイグルミ@Kanon】 【状態:体力回復・強い決意・血が服についている】 【思考・行動】 基本行動方針:人を殺さない 1.何としてでも音夢を探し出して守る。 2.ことり、杉並を探す。 3.殺し合いからの脱出方法を考える。 4.さくらをちゃんと埋葬したい。 【備考】 芙蓉楓の知人の情報を入手しています。 純一の参加時期は、音夢シナリオの初キス直後の時期に設定。 【芙蓉楓@SHUFFLE! ON THE STAGE】 【装備:ベレッタ M93R(21/18)】 【所持品:支給品一式 ブラウニング M2 “キャリバー.50”(ベルト給弾式、残弾200) ベレッタ M93Rの残弾40】 【状態:神社に向け逃走中 右腕に被弾】 【思考・行動】 基本方針:稟の捜索 1:何が何でも、最優先で稟を探す(神社へ) 2:稟を襲った可能性があるので、男性の参加者は皆殺しにする (岡崎朋也の話を信用しているので彼は除くが、朋也の顔は忘れているのであくまで『春原陽平』を信用している) 3:その男性に知人がいる場合、分かる範囲でその人物も殺す (竜鳴館のセーラー服を着衣している者は殺す) 4:できればネリネや亜沙とも合流したい 5:朝倉純一、彼を守った少女を殺す。 【備考】 稟以外の人間に対する興味が希薄になっている 朝倉純一の知人の情報を入手している。 水澤摩央を危険人物と判断 岡崎朋也を春原陽平と思い込む(興味がないため顔は忘れた) 朋也と(実際にはいないが)稟を襲った男(誰かは不明)を強く警戒→男性の参加者は稟と朋也(春原)以外全員警戒 鉄乙女は死んだと判断する 月宮あゆは自分に敵対しないと信用する(興味がないため顔は忘れた) 075 信じる者、信じない者(後編) 投下順に読む 077 赤坂衛の受難 075 信じる者、信じない者(後編) 時系列順に読む 077 赤坂衛の受難 050 夢と決意と銃声と―― 朝倉純一 100 I do not die; cannot die 052 許せる嘘か? 許されざる嘘か? 芙蓉楓 093 恋獄少女 057 二度と触れ得ぬキョウキノサクラ 芳乃さくら
https://w.atwiki.jp/yougosq/pages/7804.html
■南の国に咲く花 世界樹の迷宮Xで登場するクエスト。 ネイピア商会の店主からの依頼で仏桑花という花を取ってきてほしいというクエスト。 アーモロードを懐かしむセンチなネイピアさんが見れるかと思ったら案外そうでもなかったぜという印象 南の国に咲く 花の名前の 少女は重ねてく 時計を忘れた日々♪ 達成時、アーモロードのことをクワシルがしれっと「アモロ」と略している。 仏桑花はハイビスカスの異名である、なるほど南国 コメント
https://w.atwiki.jp/egg7/pages/26.html
*千葉に咲く「HASU」 大賀ハスの季節が来ました。毎年6月〜8月にかけてたくさんのピンク 大輪を咲かせます。ここ千葉公園のボート池では、早朝からカメラ片手 にファンが押しかけます。 大賀ハスは千葉市の東京大学、検見川農場で遺跡発掘をしていた時、 参加をしていた中学生が3粒のハスの種を発見。それを大賀博士が育 て、1粒の開花に成功したものだと言われています。今から二千年前の 縄文時代時代に咲いていたこの花の、命のロマンに思いを巡らす時には ちょっと詩人になっている自分がいます。 いまや、日本だけでなく海外にも広まってファンを増やしているとか。 昭和26年の発見というから、有名な大賀博士ではなくこれを発見した 無名の女子中学生は、15歳だとしても95歳…。お元気なのでしょうか。 この花から新しい伝説の香りが… hiroland
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/55174.html
【検索用 むそうにさくらみうむ 登録タグ CeVIO む アルセチカ 可不 曲 曲ま 道端の石】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:道端の石 作曲:道端の石 編曲:道端の石 絵:アルセチカ 唄:可不 曲紹介 「嫌な事は全部、水に混ぜてあげるの」 曲名:『夢想に咲くラミウム』(むそうにさくらみうむ) 道端の石氏の24作目。 歌詞 (YouTube概要欄より転載) 晨煙に霞む、暁月を眺む 私は今日も 花に泪の代わりを 注いでいたのだ 箱庭の中で 小さく息をした 苦しいわ 苦しいわ 案外、世界は儚くて 少し触れば壊れそうで そんな所で生きているから どうも仕方がないと諦めていた 過ぎにし君の形象 能う限り思い出しては 不器用な言葉で表した 意味は無いと知っていながら 無垢に讃う白々の火よ 曖昧な命を奪っておくれよ されど聲は水音に紛れ 今日も私を残して征く 命は尊く奇麗だと そんな瀰漫が余りに苦しいから 枯れ落ちた花を羨むように そっと息を止めてみたのだ 君の聲を忘れていた いつか輪郭も霞んで仕舞う 知っているんだ 眩い彼の残光だけが 燻る世界に色を落として 訝る儘、笑って 閉塞を噛んだ味蕾 まだ伽藍堂の幻視 其の総て 私に沁みて痛いのだ 切り売りした命は淡く 選択の総てが自由の模造で 何も考えていない事に 気付く事は出来ないようだ 花に水を注ぐ私達に 水を与える者は誰も居なくて 箱庭と共に枯れて征くから どうか今は此処に居させて 痛い、痛い、痛い、痛い 痛いと泣いた聲すら 届きはしない悲哀を 隠す為のレプリカ 暗い世界は奇麗かい? 其方の花は枯れるかい? 君が今も咲いていると願おう こんな世界で 小さく息をした まだ少し 苦しいわ 片隅で芽吹く 弱々しい朝が 愛おしかった 其れを生きる理由にした コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hakarowa4/pages/56.html
陰日向に咲く ◆auiI.USnCE 「………………」 太陽が燦々と輝く空の下。 物陰で自分の存在をかき消そうとするように、彼女――長谷部彩はひっそりと佇んでいた。 蒼い蒼い空だけを儚げに見つめ続けながら、今までの事を思い出している。 よく解らなかった。 いきなり、変な場所に自分が居て。 漫画みたいな天使みたいな男の人が居て。 でも、天使みたいな人は実は悪魔のようで、容赦無く同じ年齢のような女の子を殺した。 今でもシャワーの様に紅い紅い血が降り注いだ映像が、頭の中からこびり付いて離れない。 それでも、嘘みたいな夢の様なあの光景は、やはり嘘と思いたくなる現実だった。 首がなくなった胴体から滴りたる血が、これが現実だという事を自分に見せ付けていたから。 「…………どうして」 どうして、こうなってしまったのだろう。 輝きを失わない太陽を見ながら、彼女はずるずると寄りかかったものからずり落ちていく。 影に隠れるように、身を静かに寄せ、膝を抱え込むように座り込んでしまう。 そのまま、顔を膝に押し付け、目を閉じる。 眩しかった光はあっという間に無くなり、何も無い闇のような無が広がっている。 死んでしまったら、このような無になってしまうのだろうか。 何も感じない世界の中で一人きりになってしまうのだろうか。 それとも、死後の世界というものがあって、其処にずっと前に死んでしまった父親もいるのだろうか。 でも、それはやっぱり死んでみないと解らない事で。 ただ、死がとても近い事が、とてもとても怖かった。 終わって、しまうのだろうか。 そう思った瞬間被っていた白い帽子を強く握りしめてしまう。 思い起こすのは、この島に連れてこられる前の事で。 ただ、漫画を描いていて。 それをこみパで売って。 全く売れはしなかったけれども、それでも楽しかったはずだ。 最近は何故か色んな人と出会う事もできた。 何故だか、ワクワクした。 これからだったはずだったのに。 始まりは見えていたのに。 でも、始まる事すらせず、終わってしまうのだろう。 自分に人殺しなど出来る訳も無く、また戦う力なんてある訳がなかった。 だから、このまま、ここで死んでしまうのだろう。 それも、仕方ないのかなとも思ってしまう。 自分はこんなにも目立たなくて地味なのだから。 このまま誰にも気付かれずひっそりと死ぬ方がいいのかもしれない。 それが、自分の生き方のようにも思えたのが、とても哀しかった。 でも、自分の末路として似合うかもしれなかった。 長谷部彩の終わりとして、相応しいのかもしれない。 でも 「…………死にたく……ない」 やっぱり死にたくなかった。 自分の家に帰りたかった。 まだ、沢山漫画を描きたい。 また、あのこみパに行きたい。 未練ばっかりが沢山有って。 死を受け容れる事なんて、できようもなかった。 ただ、生きたくて、生きたくて。 気が付いたら涙がぼろぼろと流れている。 光が当たらぬ、陰の中で、ひっそりと泣いていた。 「……!?」 そんな時だった。 かつかつと靴音が彩の耳にも聞こえてきたのだ。 びくっと体を震わせ、纏っていた白いショールを抑える。 ああ、終わってしまう。 そう思って、自分の身をぎゅっと抱きしめる。 せめて、最後だけは楽にいけるように。 それだけを願いながら目をぎゅっと閉じる。 直ぐに訪れるだろう終焉に震えながら。 だけど、その終焉は何時までもやって来なくて。 おずおずと恐る恐る目を開けてみる。 其処に居たのは恐らく自分より少し年上の黒髪の青年で。 甲冑か着物かよく解らないものを纏い、手には剣が握られていた 青年は彩を見つめながら、ずっと動かないままだった。 彩は目をぱちくりとさせ、そのまま固まったように座り込んでいる。 長いか短いか良く解らない時間が暫く流れ、見つめ合って。 そして。 「……返事が送れて申し訳ありません。ベナウィといいます」 青年が柔らかい声色で自分の名を名乗った。 そして静かに手を差し伸べる。 彩はきょとんとし、その手を取った。 そのてのひらは何処か、何故か温かくて。 優しく感じられて。 また、彩はぼろぼろと涙を流した。 それが、生きているという実感だった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ その後、泣き出した彩をベナウィは何とか宥める事が出来た。 余り慣れた事ではなかったので随分と時間がかかってしまったが。 そして、ベナウィは自分の身の上や現状などを話し始めた。 彩は聞き慣れない国名や何処か時代錯誤した話に戸惑ってしまった。 けど、元来極めて無口で大人しい性格なので、戸惑いや疑問を彼に話す事ができない。 だから、そういうものなのだろうと無理矢理自分自身を納得させる。 解らない事は後でまたゆっくり聞けばいいと思いながら。 そしてベナウィは今は自分の主君や仲間を探している旨を彼女に告げる。 ベナウィは彼女に仲間の所在を尋ねた。 しかし、今までベナウィの話にコクコクと頷いていた彼女はその時ばかりはフルフルと首を横に振って否定をする。 その事にベナウィは特に気を落とす事は無かった。 この殺し合いも始まったばかりなので、会っていない可能性の方が高いと思っていたからである。 ベナウィ自身も彼女がこの島で出会った始めたの人でもあったからだ。 「そうですか……では、すいませんが私は仲間を探さねばなりません」 そして、ベナウィは立ち上がり、この場を去ろうとする。 とても薄情な事をしていると自覚している。 けど、今はそれをしなければならい。 何故ならば………… 「…………」 でも、ベナウィは立ち去る事ができなかった。 彩が、何もいわずに自分の袖をちょこんと持って、そしてクイクイと引っ張り、引き止めていたから。 その表情は、何処か切なそうにベナウィを見つめている。 ただ、離れたくなかった。 一人きりではとても不安だったから。 死にたくなんて無かったから。 だから、今は彼と居たかった。 彩は捨てられそうな子犬のような視線をずっとベナウィに向けていて。 ただ、捨てられたくないといいたい様に見つめていた。 「…………そうですね。解りました。一緒に行きましょう」 その様子にベナウィはふっと息を吐き、そして一緒に行くことを決めた。 何時の間にこんなに甘くなったのだろうか。 それともこの少女のせいだろうか。 それは、ベナウィ自身にも解らなかった。 優しげな笑みをベナウィは浮かべ、またその少女に手を差し伸べる。 彩は儚く笑いながら、コクコクと頷き手を取った。 そして、できるだけ優しく、彼に言葉を告げる。 「……………………ありがとうございます」 その笑顔は、陰にも光が差し、まるで日向のような、とても柔らかい笑顔だった。 優しく、可憐な笑顔の花が、彩っていた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ……全く……私は何をしているんでしょうね。 自分自身の事なのに、自分が行った事に驚きを隠せないでいる。 最初にこの少女に出会った時、私は殺そうか迷った。 自分が忠誠を誓ったあの主君の為に。 彼を生かす為に全員を殺す事を選び取るのは、当然かとも思えたからだ。 なのに、殺せなかった。 あの顔を見ていたら、殺せなかった。 それはきっと人の触れあいの温かさを、家族とも言える空間を知っていたからであろうか。 手を血に染めれば、あの空間に戻る事ができない。 そう思ってしまったらふがいもなく迷ってしまって。 結局、殺せなかった。 だから、これ以上自分のペースを崩させない為にも離れようと思った。 あの笑顔は、毒だと思った。 自分の牙を奪ってしまう。 儚げで柔らかい笑顔は、どうしても、あの国の、家族の温かさを思い出させてしまう。 あの食事の温かさを思い出してしまうと、忠誠の為に罪無き人を殺す……など出来なくなってしまう。 まだ自分の中でも定まっていないのだ。 だから、あの笑顔を見続けていたら、いけないと思った。 だから武士としての誇りを捨て、薄情のまま、立ち去ろうとしたのに。 あの瞳が、また自分を見つめていた。 最初に殺そうとした時のように見つめられて。 立ち去ろうとした自分を縛ってしまう。 離れようとした自分を引きとめようとして。 そして、また私は残ってしまった。 こんな自分自身に本当に驚いてしまう。 とても無様とも思う。 けど、それでいいと思う自分自身も居た。 本当に訳が解らない。 彼女はまだ陰のある、けれども日向のような笑みを自分に向けている。 柔らかで優しげな温かい笑みだった。 ああ、その笑みは 私を縛り、苦しめ だが、 私を引きとめ、安らげてくれる。 そんな 陰日向の笑みだった。 【時間:一日目 午後1時ごろ】 【場所:E-1 北部】 ベナウィ 【持ち物:フランベルジェ、水・食料一日分】 【状況:健康 彩と共に行動】 長谷部彩 【持ち物:不明支給品、水・食料一日分】 【状況:健康、ベナウィと共に行動】 008 天使の消えた島 時系列順 010 Number Of The Beast 008 天使の消えた島 投下順 010 Number Of The Beast GAME START 長谷部彩 077 侍大将は儚き少女の為に ベナウィ
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/4158.html
RKB/057 R 露天風呂 智花/雨上がりに咲く花(シャイニー・ギフト) 女性 パートナー スクール水着 智花/雨上がりに咲く花 女性 レベル 3 攻撃力 3000 防御力 5500 【ふーっ、いいお湯だねー】《スポーツ》《リーダー》 【永】〔手札〕 このカードはあなたのリングの〈雨上がりに咲く花〉のパートナーとしても扱う。(このカードでリングのカードをパートナーブロックできる) 【ひゃあっ!?】《スポーツ》《リーダー》 【自】 このカードがパートナーブロックによって手札から控え室に置かれた時、あなたの、フィールドとリタイヤ置場の『ロウきゅーぶ!SS』が8枚以上なら、そのアタック中、技によるパートナーアタックを無効化する。 作品 『ロウきゅーぶ!SS』 備考 このカードをパートナーにしているカード 取得中です。 関連項目 取得中です。
https://w.atwiki.jp/yamangelion/pages/251.html
近道と思い、山道に足を踏み入れたリオは迷子になってしまった。 約束の時間に間に合わせるため先を急ぐリオが出会ったのは、幼き魔族のペイルライダーだった。 迷子の2人は共に待つ仲間の元を目指して、道なき道を歩き出すのだった。 ペイルライダー 「……」「……!!」 リオ 「……!!」「どうかしたの?」 ペイルライダー 「ううん」「きれいなお花が咲いてたの」 リオ 「ほんとだ」「きれいだね」 ペイルライダー 「このお花」「持って帰ったら」「喜んでくれるかな?」 リオ 「うん」「きっと喜んでくれるよ」 リオ (…誰にあげるんだろう?)(この子、本当にどこから来たんだろう?)(やっぱり、ちゃんとお家に帰さないとだめだよね) リオ 「あの」「ペイルライダーさん」 ペイルライダー 「??」「どうかした」 リオ 「誰とここまで来たかとか」「どのあたりから来たかとか」「少しでも思い出せないかな?」 ペイルライダー 「……」「……えっと」「エリーゼと一緒に歩いてたけど」「いい匂いに釣られて」「気付いたら迷ってた」 リオ 「あはは…そっかぁ…」「エリーゼさんって人は」「どんな人?」 ペイルライダー 「エリーゼはね」「怒ると怖いけど」「優しくて」「強くて」「ツノが生えてる」 リオ 「……」「……ツノが」 ペイルライダー 「生えてる」 ??? 「ガサガサッ」 リオ 「……??」 ペイルライダー 「……あ」 リオ 「……え?」 ??? 「……!!」「ペイルライダー!」 リオ 「もしかしてこの人が……」 ペイルライダー 「エリーゼ!」 エリーゼ 「やっと見つけた……」「一人で歩くなと言っただろう」「まったく……」「……ん??」「貴様は誰だ」 リオ 「あ……私、召喚士のリオです」「その……森で迷ってたらたまたまその子と出会って……」 エリーゼ 「そうか」「世話になったな」「私はエリーゼ」「ブラッディ・クリーゼの魔竜騎士だ」 リオ 「え……!?」「ブラッディ…クリーゼ……!?」 エリーゼ 「……??」「……!!」「そうか」「そういうことか」「召喚士のリオ」「リオ・ストレンハイブだな?」 リオ 「……はい」 ペイルライダー 「……」「……??」 エリーゼ 「ペイルライダー」「この娘は人間……」「それも、彩都出身だ」「どういうことか分かるな?」 ペイルライダー 「人間」「彩都」「ストレンハイブ」「……敵」 リオ 「……」「……」 ペイルライダー 「……」「殺さなきゃ」 -to be continued-
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/1837.html
RKB/009 C 慧心学園 智花/雨上がりに咲く花(シャイニー・ギフト) 女性 パートナー 水を浴びる智花/雨上がりに咲く花 女性 レベル 2 攻撃力 3000 防御力 5000 リミテッドアイコン ヒール 【だからあきらめません!】《スポーツ》《リーダー》 【スパーク】【自】 相手のリタイヤが、あなたのリタイヤ置場の〈雨上がりに咲く花〉より少ないなら、あなたは自分のリタイヤを1枚選び、自分の控え室に置く。 (【H】のカードはデッキに合計4枚までしか入れられない) 作品 『ロウきゅーぶ!』
https://w.atwiki.jp/angeunite/pages/135.html
《冬に咲く黒薔薇 マコロン》 プログレスカード レベル4/黒/ATK8000/DEF9000/STK1 【常】青と赤のプログレスにはガードされない。 【LINK(5)-ΩΣ1】ATK+7000。 side ROUGE/side BLANCで登場のレベル4・黒のプログレスカード。 収録 side ROUGE/side BLANC 2-013 ブリリアントパック Vol.2 2-013
https://w.atwiki.jp/vs-wiki/pages/1821.html
RKB/011 C ちび智花/雨上がりに咲く花(シャイニー・ギフト) 女性 パートナー 携帯SNS 智花/雨上がりに咲く花 女性 レベル 2 攻撃力 3000 防御力 5000 【小学生とは思えないドリブル】《スポーツ》《リーダー》 【自】このカードがベンチに置かれた時、あなたは自分のリングの《スポーツ》を選び、自分の控え室に置いてよい。 作品 『ロウきゅーぶ!』 10月14日 今日のカードで公開。