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ヴァイスサイド とある魔術の禁書目録/とある科学の超電磁砲カードリスト 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック ID/W10-008 キャラ U 黄 “無能力者”当麻 0/0 2000/1/0 ID/W10-009 キャラ U 黄 オリジナル 美琴 0/0 2500/1/0 ID/W10-004 キャラ R 黄 クラスの三バカ 当麻 0/0 2500/1/0 ID/W10-003 キャラ R 黄 御坂妹 0/0 2000/1/0 ID/W10-003S キャラ SR 黄 御坂妹 0/0 2000/1/0 ID/W10-015 キャラ C 黄 土御門 舞夏 0/0 3000/1/0 ID/W10-013 キャラ C 黄 美琴のルームメイト 黒子 0/0 1000/1/0 ID/W10-014 キャラ C 黄 妹達 0/0 2000/1/0 ID/W10-005 キャラ R 黄 月詠 小萌 0/1 1500/1/0 ID/W10-006 キャラ R 黄 “幻想殺し”当麻 1/0 4500/1/0 ID/W10-016 キャラ C 黄 ビリビリ中学生 美琴 1/0 3500/1/0 ID/W10-010 キャラ U 黄 学園都市最強 一方通行 1/0 5500/1/0 ID/W10-018 キャラ C 黄 完全幼女な成人教師 小萌 1/1 2000/1/1 ID/W10-017 キャラ C 黄 検体番号ニ〇〇〇一号 打ち止め 1/1 2500/1/1 ID/W10-019 キャラ C 黄 土御門 元春 1/1 5000/1/1 ID/W10-007 キャラ R 黄 ミサカネットワークの管理者 打ち止め 2/1 7500/1/1 ID/W10-007S キャラ SR 黄 ミサカネットワークの管理者 打ち止め 2/1 7500/1/1 ID/W10-011 キャラ U 黄 上条 当麻 2/1 9000/2/1 ID/W10-001 キャラ RR 黄 幼い頃の記憶 美琴 2/1 7500/1/1 ID/W10-002 キャラ RR 黄 “超能力者”一方通行 2/2 7000/2/1 ID/W10-002R キャラ RRR 黄 “超能力者”一方通行 2/2 7000/2/1 ID/W10-020 キャラ C 黄 一〇〇三ニ番目の量産型 ミサカ 2/2 9000/2/1 ID/W10-012 キャラ U 黄 一方通行 3/2 10000/2/1 ID/W10-021 イベント U 黄 竜王の顎 1/0 EV ID/W10-022 イベント U 黄 待ち合わせ 1/1 EV ID/W10-024 クライマックス CC 黄 すべてを打ち消す力 CX 2 ID/W10-023 クライマックス CR 黄 ミサカネットワーク CX 1・風 ID/W10-025 クライマックス CC 黄 学園都市最強の敵 CX 1・炎 ID/W10-078 キャラ R 青 “吸血殺し”姫神 0/0 500/1/0 ID/W10-084 キャラ U 青 “冥土帰し” 0/0 2000/1/0 ID/W10-089 キャラ C 青 サーシャ=クロイツェフ 0/0 1000/1/0 ID/W10-083 キャラ U 青 修道女 インデックス 0/0 2500/1/0 ID/W10-090 キャラ C 青 神裂 火織 0/0 3000/1/0 ID/W10-076 キャラ RR 青 謎の純白少女 インデックス 0/0 1000/1/0 ID/W10-079 キャラ R 青 魔道書図書館 インデックス 0/0 2500/1/0 ID/W10-079S キャラ SR 青 魔道書図書館 インデックス 0/0 2500/1/0 ID/W10-088 キャラ C 青 猛獣少女 インデックス 0/0 1000/1/0 ID/W10-077 キャラ RR 青 Index-Librorum-Prohibitorum 1/0 4500/1/0 ID/W10-077R キャラ RRR 青 Index-Librorum-Prohibitorum 1/0 4500/1/0 ID/W10-091 キャラ C 青 シェリー=クロムウェル 1/0 4500/1/0 ID/W10-108 キャラ PR 青 背負った宿命 インデックス 1/0 4500/1/0 ID/W10-080 キャラ R 青 氷華&インデックス 1/0 3000/1/0 ID/W10-085 キャラ U 青 “女教皇”神裂 1/1 1000/1/1 ID/W10-093 キャラ C 青 ステイル=マグヌス 1/1 5500/1/1 ID/W10-092 キャラ C 青 はらぺこシスター インデックス 1/1 3500/1/1 ID/W10-081 キャラ R 青 天才魔術師 ステイル 2/1 8000/1/1 ID/W10-094 キャラ C 青 姫神 秋沙 2/1 7500/1/1 ID/W10-082 キャラ R 青 “聖人”神裂 2/2 8500/2/1 ID/W10-082S キャラ SR 青 “聖人”神裂 2/2 8500/2/1 ID/W10-086 キャラ U 青 禁書目録を司るインデックス 2/2 8500/2/1 ID/W10-095 キャラ C 青 禁断の魔術師 アウレオルス=イザード 2/2 9000/2/1 ID/W10-087 キャラ U 青 完全記憶能力 インデックス 3/2 10000/2/1 ID/W10-096 イベント U 青 強制詠唱 2/0 EV ID/W10-097 イベント U 青 回復魔術 3/2 EV ID/W10-098 クライマックス CR 青 インデックスの得意技 CX 本 ID/W10-099 クライマックス CC 青 聖ジョージの聖域 CX 2 ID/W10-100 クライマックス CC 青 必要悪の教会の魔術師 CX 2 RG/W10-038 キャラ C 緑 “警備員”鉄装 0/0 500/1/0 RG/W10-040 キャラ C 緑 “視覚阻害”重福 0/0 2000/1/0 RG/W10-029S キャラ SR 緑 “無能力者”佐天 0/0 2500/1/0 RG/W10-034 キャラ U 緑 花飾り 初春 0/0 500/1/0 RG/W10-T01 キャラ TD 緑 花飾り 初春 0/0 500/1/0 RG/W10-033 キャラ U 緑 佐天 涙子 0/0 500/1/0 RG/W10-101 キャラ TD 緑 柵川中学の生徒 初春 0/0 3500/1/0 RG/W10-028R キャラ RRR 緑 初春 飾利 0/0 2000/1/0 RG/W10-041 キャラ C 緑 水泳部 泡浮 0/0 3000/1/0 RG/W10-039 キャラ C 緑 木山 春生 0/0 1500/1/0 RG/W10-107 キャラ PR 緑 学園都市の初春&佐天 1/0 5000/1/0 RG/W10-042 キャラ C 緑 幻想御手開発者 木山 1/0 4500/1/0 RG/W10-035 キャラ U 緑 黒子のパートナー 初春 1/0 5500/1/0 RG/W10-030 キャラ R 緑 水着の固法 1/0 5000/1/0 RG/W10-026 キャラ RR 緑 優秀なオペレーター 初春 1/0 4500/1/0 RG/W10-036 キャラ U 緑 初春の親友 佐天 1/1 3500/1/1 RG/W10-043 キャラ C 緑 水泳部 湾内 1/1 3500/1/1 RG/W10-031 キャラ R 緑 “多才能力者”木山 2/1 6500/1/1 RG/W10-045 キャラ C 緑 幻想御手使用者 佐天 2/1 8000/1/1 RG/W10-044 キャラ C 緑 固法 美偉 2/1 2500/1/1 RG/W10-T05 キャラ TD 緑 固法 美偉 2/1 2500/1/1 RG/W10-037 キャラ U 緑 “風紀委員”初春 2/2 8000/2/1 RG/W10-103 キャラ TD 緑 柵川中学の生徒 佐天 2/2 8000/2/1 RG/W10-032S キャラ SR 緑 初春&佐天 2/2 9500/2/1 RG/W10-027 キャラ RR 緑 水着の初春 3/2 10000/2/1 RG/W10-046 イベント U 緑 スカートめくり 1/0 EV RG/W10-047 イベント U 緑 幻想猛獣 3/9 EV RG/W10-050 クライマックス CC 緑 せんせいの執念 CX 袋 RG/W10-049 クライマックス CC 緑 最高の友達 CX 宝 RG/W10-T06 クライマックス TD 緑 最高の友達 CX 宝 RG/W10-048 クライマックス CR 緑 風紀委員の覚悟 CX 2 RG/W10-051 キャラ RR 赤 “超電磁砲”美琴 0/0 2000/1/0 RG/W10-065 キャラ C 赤 “電撃使い”美琴 0/0 3000/1/0 RG/W10-053S キャラ SR 赤 “風紀委員”黒子 0/0 1500/1/0 RG/W10-066 キャラ C 赤 学園都市の第三位 美琴 0/0 3000/1/0 RG/W10-106 キャラ PR 赤 学園都市の美琴&黒子 0/0 500/1/0 RG/W10-064 キャラ C 赤 婚后 光子 0/0 2000/1/0 RG/W10-063 キャラ C 赤 常盤台のエース 美琴 0/0 2500/1/0 RG/W10-105 キャラ TD 赤 常盤台中学の生徒 黒子 0/0 500/1/0 RG/W10-058 キャラ U 赤 信じた正義 黒子 0/0 500/1/0 RG/W10-059 キャラ U 赤 白井 黒子 0/0 2500/1/0 RG/W10-T07 キャラ TD 赤 白井 黒子 0/0 2500/1/0 RG/W10-060 キャラ U 赤 “大能力者”黒子 1/0 4500/1/0 RG/W10-067 キャラ C 赤 アグレッシブな黒子 1/0 3500/1/0 RG/W10-054 キャラ R 赤 御坂 美琴 1/0 5000/1/0 RG/W10-056 キャラ R 赤 “風紀委員?”美琴 1/1 5000/1/1 RG/W10-068 キャラ C 赤 スキンシップ 美琴&黒子 1/1 7000/1/0 RG/W10-055 キャラ R 赤 先輩と後輩 美琴&黒子 1/1 3500/1/1 RG/W10-055R キャラ RRR 赤 先輩と後輩 美琴&黒子 1/1 3500/1/1 RG/W10-069 キャラ C 赤 どんな能力もきかない能力 当麻 2/1 8000/1/1 RG/W10-102 キャラ TD 赤 常盤台中学の生徒 美琴 2/1 4500/1/1 RG/W10-070 キャラ C 赤 美琴のパートナー 黒子 2/1 8500/1/1 RG/W10-052 キャラ RR 赤 “空間移動能力者”黒子 2/2 5500/2/1 RG/W10-057 キャラ R 赤 “超能力者”美琴 2/2 6500/2/1 RG/W10-061 キャラ U 赤 水着の美琴&黒子 2/2 8000/2/1 RG/W10-062 キャラ U 赤 “最強無敵の電撃姫”美琴 3/2 10000/2/1 RG/W10-071 イベント U 赤 プール掃除 2/0 EV RG/W10-T13 イベント TD 赤 プール掃除 2/0 EV RG/W10-072 イベント U 赤 ちぇいさーっ 2/3 EV RG/W10-074 クライマックス CC 赤 超電磁砲 CX 2 RG/W10-T14 クライマックス TD 赤 超電磁砲 CX 2 RG/W10-104 クライマックス TD 赤 二人の約束 CX 2 RG/W10-073 クライマックス CR 赤 能力とちから CX 扉 RG/W10-075 クライマックス CC 赤 風紀委員のお仕事 CX 2 ゲーム未収録カード 番号 種類 レアリティ 色 カード名 レベル/コスト スペック RG/W10-109 キャラ PR 赤 負けず嫌い 美琴 1/1 6500/1/0 RG/W10-110 キャラ PR 赤 メイド服の美琴 1/1 2000/1/1 RG/W10-111 キャラ PR 赤 メイド服の黒子 2/2 8500/2/1 RG/W10-112 キャラ PR 赤 ウインタースポーツ 美琴 1/0 4500/1/0 RG/W10-113 キャラ PR 赤 ウインタースポーツ 黒子 0/0 3000/1/0 RG/W10-114 キャラ PR 緑 ウインタースポーツ 初春 2/1 5000/1/1 RG/W10-115 キャラ PR 緑 ウインタースポーツ 佐天 1/0 5000/1/0 RG/W10-116 キャラ PR 青 インデックス&美琴 1/1 7000/1/0
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とある魔科学の幻想創造~イマジンクリエイト~ 第三章 十一月のとある日 右方と原石の聖人Ⅷ 「おいおい俺様を舐め過ぎていないか?」 その少年の声に続くようにフィアンマの声が聞こえてきた。 「『幻想創造』?そんなもんどうでもいいだよ。確かにそのチカラは素晴らしいが俺様が欲しいのは禁書目録の錠前なんだよ。『王室派』、『清教派』のトップだけが持っているヤツだよ。だがお前なら例外的に持っているんじゃないのか?禁書目録を創りあげた禁書目録の編集者であるお前なら。だからこそ『魔神』でいられるんだろ?」 「テメィ一体何者だ?さっきから普通なら知りえるはずのない情報をどうしてテメィが知っていやがる!?」 少年は攻撃が効いていないことよりもフィアンマが持つ情報に心底驚いている。世界で数人しか知らない情報ばかりなのだ。当然その情報は漏れるはずのないモノで外部に知りえる者は皆無のはずだ。 「さっき名乗っただろ?フィアンマ。右方のフィアンマだ」 少年は矛を握りなおしフィアンマに再度襲いかかる。 「悪いが鍵は持ってない。鍵に頼らなくとも俺の頭にはきちんと10万3千冊以上の魔道書は記憶されているんでな!テメィは今ここで倒す!!」 矛から繰り出される衝撃にフィアンマは大した動作もせず衝撃を受け止めた。右肩から突如あらわれた第三の腕で防いだのだ。爪の様な翼の様な腕だ。そう不完全な腕だ。 「な!?まさかその腕は!?」 フィアンマはニヤリと笑い第三の腕で薙ぐ。今度は少年が吹き飛ばされる。百メートルぐらいで矛を地面に刺し踏みとどまったのは流石は聖人といったところだろう。 「それは残念だ。それにしてもつまらんな~。お前魔神だろ?もう少し楽しませてくれ」 少年は不完全な腕を見上げる。その腕の正体は…恐らく禁書目録では正体をつかめないだろう。だが少年には解ってしまう。過去に見たことがあるからだ。少年の親友が持つ同じく不完全な右手を。 「対応しているは『神の如き者(ミカエル)』。お前は本当に十字教徒か!?」 「人様の事は言えんだろ。魔術、科学両方の世界にいるのだから」 フィアンマの不完全な腕を中心にして爆発が起きる。 少年は矛を不完全な腕にぶつける。 爆発と爆発。二つの爆発は合わさることなくぶつかり合う。少年の爆発が力負けしまたしても少年が吹き飛ばされる。 「おいおい何なんだよお前は。魔神ってのはこんなんに弱いのかよ?不完全な腕にすら劣るのか?イヤ、おかしいな。さっきから魔術を使おうとしてないよな?そんなチンケな矛を創ったぐらいで何故魔術を使わん?うん?もしかして使えないのか?俺様達みたくなんかの制約があるのか」 爆発の中心から約二百メートル離れた場所から少年は駆け出す。わずか数秒でフィアンマの元に近づき矛で攻撃する。 「…ちょと違うな。ニアンスとしては『使わない』が近いが『使えない』わけじゃない…。俺の魔術は威力が強すぎるんだよ。こんな風にな!!」 矛を振り上げ不完全な腕めがけ爆発させる。先ほどとは違いただの爆発ではない。 「『天沼矛(あまのぬぼこ)』は混沌とした大地をかき混ぜることが出来た。つまり異空間を切り裂いたとも言えるだろ?」 空間を切り裂き爆発させる。それは大規模な爆発ではなく小規模すぎる爆発。そうでなくてはすぐさま空間全てを無くすことになるからだ。 その爆発は例えるなら一閃の煌き。斬り、光り、爆発。その一連の光景はまさしく煌きだった。しかし、爆発は無に還っていく。 「だから、俺様を舐めてるのか?本気だせよ!!聖人の魔神さまよ!!!」 不完全な腕。それが一閃の煌きを握り潰す。矛まで握りつぶす。 とある魔科学の幻想創造~イマジンクリエイト~ 第三章 十一月のとある日 右方と原石の聖人Ⅸ 「ああああああああっあああああああああああああっっっああああああああああああっっっっあああ!!!!!!」 そして少年に腕が巻きつき握り潰し始める。 「ふん。つまらんなお前。なぜ本気を出さないのか知らんが俺様の邪魔になる前に潰しとく。ハァー暇だったからアメリカまで来たら魔神さまがいて錠前を手に入れられるかと思えば持っていないし。ああそうだ。ついでに聞いとくか。おい、右手を知らないか?俺様の腕とよく似てるヤツだ。俺様の腕の正体が解るって事は何所かで似たヤツ見たことあるんだろ?」 腕に力が更にこもる。すでに普通の人間なら死んでいる程の圧力がかかっている。 「し…らんな…」 「ふん」 「ぐ‥あっっあああ!!」 心底つまらなそうに少年を放り投げる。ざっと五百メートルは飛んだだろうか?やっぱり聖人並には飛ばせないかとつまらん感想を抱き止めを刺しにいく。 「さてと、この後は学園都市に向かうか。面倒だが回収された『原石』のガキ共を回収しなきゃな。せっかく集めた『原石』だし。そういえばお前も『原石』だっけ?まぁ、お前はいいやここで死んどけ」 「なん‥だと…?また子供たちを犠牲にする気か!!?」 「ついでに学園都市に元々いる『原石』も貰っていくか。もしかしたら当たりがいるかもしれんしな」 「ふざけるな!!」 「う~んそうかも。あんまし表立った行動はすべきじゃないか。アレイスターの野郎もいることだし。でも『魔神』がこの程度だし問題ないか」 振り上げられる不完全な腕。しかし、少年は…行動しない。ただ、魔神たる証を見る。魔法名の宣言。少年の想いの全てがこめられたその真名(な)を…今、ここに。 「Intimus119!!」 聖人である証である聖痕(ステグマ)を開放。その反動でフィアンマが吹き飛ばされる。 さあ、反撃の開始だ。少年は魔神へとなる。 「ようやく魔神のお目覚めですか?じゃ見せてみろよ」 吹き飛ばされたフィアンマは空中で方向転換。魔神へと向かう。 「サービスだ」 魔神は言う。 「よく覚えておけ。俺はな魔法名を名乗る条件を決めている。だから滅多に聞けるもんじゃない」 魔神はもう一度名乗る。己の想いを 「Intimus119(我が力は我が友の為に)!!」 とある魔科学の幻想創造~イマジンクリエイト~ 第三章 十一月のとある日 右方と原石の聖人Ⅹ それはただの蹴り。速度は音速を軽く超えるただの蹴り。 それはただの拳。速度は音速を軽く超えるただの拳。 それはただの炎。少量の魔力だけで出来た地獄の炎。 それはただの雷。少量の魔力だけで出来た地獄の雷。 それはそれはそれはそれはそれはそれはそれはそれらはただの魔神の攻撃に過ぎない。 「おおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっおお!!!」 魔神の攻撃にフィアンマは何も出来ずにいた。そこに追い打ちが入る。 「超電磁砲(レールガン)って知ってるか?こうゆうのを言うだが」 先ほど潰された矛を核にして音速の三倍の速度にて放出。 何とか腕でガードするがすでに後ろに魔神が回り込んでいた。 その背には天使の翼らしきものが生えている。 「そら気をつけろ?この光線は殺人光線だ」 透けているその翼から太陽の光が差し込む。 ぎりぎりで避けるがすぐさま魔神の攻撃が入る。 避けた所が爆発する。 フィアンマは理解した。自分は遊ばれているのだと。 「クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 フィアンマは地面に堕ちる。堕天使が落日したように。そして堕ちた堕天使はその不完全な腕を振りかざす。悪あがきをするように。 対して魔神は最強の攻撃で迎え撃つ。 「IT IS A SAGE, AND Ⅰ AM A FOOL (自分はちっぽけな人間でしかない) THE DEVIL IN THE RIGHT SIDE AN ANGEL IN THE LEFT (力は弱く 力は小さい) AN ANGEL AND THE DEVIL BECOME SUBORDINATES (そんなちっぽけな力) MY LAW OF NATURE THAT IT IS IMPOSSIBLE TO USE (どうする事も出来ないちっぽけな自分のチカラ) THOU BECOME THE END!! (そんな力を受け止めてみろ!!) THE STRONGEST BLOW!!! (ドラゴン・ブレス!!!)」 魔神の周りの空間に亀裂が入る。その隙間から這い出るように魔方陣が現れる。 そして白い光線が放たれた。不完全な腕と完全たる光。 衝撃が学芸都市を襲う。辺りは衝撃の中心地はクレイターができその威力を表していた。 結果は言うまでもないだろう。魔神の一撃は不完全な腕を消し去った。 「これが魔神だフィアンマ」 魔神の周りに光の欠片が降り注ぐ。魔神の勝利を祝うように。
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とある少女の生きる世界 【本文】 序章 とある暗部の会話 第一章 とある春木と当麻の出会い 第二章 とある二人の最悪の再会 第三章 とある春木の平和な時間 第四章 とある復讐と少女の思い 第五章 とある少女の選択 【初出】 2010/1/27禁書自作SSスレPART9で連載開始 【著者】 ななの 【含有】 オリキャラ有り オリジナル学校有り 【あらすじ】 上条が裏路地を通っていたら、走っていた少女とぶつかった。 その少女の名は『春木風波』 これは、春木と上条の物語 【解説】 オリジナル設定 学校 月ヶ宮女学院 春木が通っている学校 Lv3以上しか入れない名門校 生徒の個性を大切にした学校で、指定の制服がない オリジナルキャラクター 春木 風波(はるき かざなみ) この物語のヒロインで月ヶ宮女学院中等部3年 超能力者で序列は第6位 能力は、風力操作系『竜巻砲撃(トルネードショット)』 表情を操作するのが得意 渚(なぎさ) 本名不明 春木のルームメイトで風紀委員 春木をおびだす為に使われたのが声の為、作品未登場
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FRAG2 もうどうでもイイじゃんってキリステフラグ 真フラグ 見捨てちゃって パッパッパーラ I protect you I think you I hate you 何度も言う 不幸だー 君と出逢って数ヶ月 休憩無しで ノンストップ ガブリ 隠し事は1つだけ 俺の思い出 実はイマジン だから・・・その・・・断食してくにゃにゃい!噛まれちゃった もうどうでもイイじゃんってキリステフラグ 真フラグ 見捨てちゃって パッパッパーラ 頭が体が なんだかヤバヤバ 噛み付かれたからか~? 朝ならまだまだ だがまた ガブガブ バカかとうまはー 禁書はさまざま ビリビリ様様 さぁ腹鳴ったんならDangerous 頑張らなあかん カンカン フラグBoyBoy マダマダmurder フラグBoyBoy 幻想から Break Time フラグBoyBoy カタナババアーが マタドギマギさせてKnuckle yeah! 昔 むかし ある所に カミ ジョウ トーマが 「Hey!こもえー」 たばこぬすんだとか。 それを見たとか 見て、ナイトか!? 黒子に旗男、ミサカまでもがココロに小さな穴をあけた 穴の中をのぞいてみると そこから大きな電撃(み!)
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第一八学区にある名門のお嬢様高校。 1年生に姫神秋沙(2学期からとある高校に転校)、2年生に結標淡希、また風斬氷華(学年不明)が所属していた。 教師に磯塩がいる。 姫神いわく、 単純に能力開発分野だけなら常盤台に肩を並べる名門学校。 常盤台が汎用性に優れたレギュラー的な能力者の育成に特化しているのなら。 霧ヶ丘は奇妙で。異常で。でも再現するのが難しいイレギュラー的な能力者の開発のエキスパート。 ………らしい。 大覇星祭にて来場者数ナンバーズの屋台の店番をしていた、半袖Tシャツに赤いスパッツのスポーツ少女も霧ヶ丘女学院所属の学生であった。 テスト成績は能力で決まるようで、『正体不明』(カウンターストップ)こと風斬がいつも上位にいた。 とある魔術の禁書目録 Indexより引用 http //www12.atwiki.jp/index-index/pages/316.html 教師 生徒 1年 保坂亜由梨 八堂早 大上瑞穂 記里密芽 白雪窓辺 時月姪子 金城凪沙 2年 玉倉夜織 村前陽華 綺織白良 3年 青月満天 天城千尋 玉手理化
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【名前】バジーリオ=グロッセード 【性別】男 【所属】魔術サイド 【能力】世界中の伝承を統合した自称『全く新しい魔術』を使う。 【能力説明】 『紀元術式』 右手を振るだけで、何の前触れもなく術者の狙ったところに衝撃が与えられる魔術。 右手を振る方向と衝撃の方向には何の関連性もなく、腕を振る距離と衝撃の威力も関係ない。 右手を振ると言っても、あくまで右手を動かすことが重要であって正確には揺らすだけでも魔術は発動する。 衝撃が与えられた箇所の周辺には属性が歪に入り混じった界力(レイ)や天使の力(テレズマ)の残滓が残っているらしく、まだ十字教基盤であるようだ。 元々はトート・タロットによって『神の如き者(ミカエル)』の力を使役し、虚像を召喚する魔術を使っていたらしいが、 現在は様々な宗教の術式を織り交ぜてしまっている為、その構成は禁書目録でもない限りは解析できない。 本人曰く十字教の他に仏教、神道、風水、仙術、ヒンドゥー、北欧神話などの宗教術式を取り入れているらしい。 異なる宗教の術式では魔術の質が違う為、すべての宗教において等しく使われている地脈を流れる世界の力を動力に用いている。 方法としてはベースとなっている『神の如き者(ミカエル)』を使役する術式によって集めた火の天使の力(テレズマ)と 地脈を流れる世界の力の類似性を利用し、偶像の理論を使うことによって自在に操作、動力源として体内に取り入れている。 しかし、世界の力は単体ではそれほど力を持たない為、術者自身の魔術回路を使って世界の力を界力(レイ)などに変える必要がある。 その為、術者の魔術回路は常人とは異なる形になっており、『紀元術式』以外の魔術を使うと身体にダメージを及ぼす。 【概要】 五〇代くらいの男。魔術結社『信仰を捨てる者(E∴F∴)』の首領。魔法名は『聖なる力を以って救いを与える(Salvare783)』。 元々は敬虔なローマ正教徒であり、十字教によって世界を救うことを自身の目的としていたが、 二〇年ほど前から現在の十字教で世界を救えるか? と疑問に思い始め、第三次世界大戦で決定的に『歪む』。 十字教の最高峰たる『神の如き者(ミカエル)』の力を以ってしても世界を救えなかったことに絶望し、 『十字教では世界は救えない』という結論に至り魔術結社『信仰を捨てる者(E∴F∴)』を立ち上げる。 性格は紳士然としており、魔術サイドのローマ正教徒にありがちな潔癖さはなく、宗派に分け隔てなく接する。 ただし『歪んで』からは自身の目的に歯向かう存在を異常なほどに嫌悪し、徹底的に潰そうとする。 (勿論、どう転んでも敵わないほど巨大な組織に対しては牙を剥いたりしない賢さはある) 【特徴】 三〇代中盤くらいの外見。欧米人らしい顔立ちで、灰色の髪をオールバックにしている。 服装は基本的にタキシードで、右手に黄金で出来たウロボロスモチーフの腕輪、首からは割れた十字架のネックレスをかけている。 【台詞】 「~だ」などの断定系口調。禁書では割とよくあるタイプの口調で特徴はあまりない。一人称は私。 「十字教ではもう間に合わない。今こそ世界中の魔術が一つとなり、『十字教の先』となる基準に至らねばならないのだ」 「どこがだッ!! 私の、どこが間違っているというのだッ!?」 【SS使用条件】悪役にしてくれれば何でも。
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能力開発において学園都市ナンバーワンを誇る高校。第一八学区にある。 常盤台中学と同じく学園都市の五本指の1つに数えられている超エリート校。 大覇星祭では昨年に続き今年も常盤台中学を破って学校部門での優勝を果たした。 『0930』事件以降は一方通行も書類上ではこの学園に籍を置いている。 常盤台中学とは違い、能力以外でも突出した一芸があれば高位の能力者でなくともやっていけるらしい。 (とある魔術の禁書目録indexより抜粋) 1年 榊原地炭 樫閑恋嬢 時任麻衣香 七瀬百々 禮倭定理 亜嵩紗麓 詩行実坏 霧戸巧牙 御楯散花 袖井直海 甘水螢灯(休学中) 2年 榊原天明 安藤融子 斬山千寿 姫野七色 園部小夜 柳生喚瞑 庚鯉玖羽 潮干真珠 西強辰也 椋橋都子 黄河浜 零次(書類上) フィオナ=オルコット 槻群玲華 篠崎メアリ 3年 鳳城煉治 春咲躯園 章部眞之介 端詰逢瀬 美待王子郎 蒔絵乃亜 大迦緋音 月美原駿 須軽鋭介(書類上) 学年不明 ボトリティス・ネレシア(書類上のみ) 教師 樋本斉伯(臨時養護教諭)
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「お帰りなさいとうま(当麻)」 そこに二人のエプロン姿の美少女がいた。 上条当麻がとった行動は一つ。カバンをズリ落とした。それはもうドコかの漫画みたいに。 午後7時32分 バードウェイと共に見慣れない自分のアパートに戻ってきた。第七学区にある高級住宅地で14階建の高級マンション。セキュリティの優秀性は知らないが、仄かな彩られる和風庭園を一望できる玄関があるだけでもその高級感は理解できるだろう。管理人のお姉さんも気立てがいい人で上条とバードウェイを見るなり「あららー?当麻ちゃんったらー『また』?」などと話しかけてきた。その直後にバードウェイが上条の足を踏みつけた。学生寮であれば男女揃って部屋に入ろうとしようものなら即刻先生たちに捕まり両親に知らせがいく。 しかし、上条は気にすることは無いだろうと思った。管理人はだいぶ酔っている。監視カメラを見過ごすあたりが上条らしいが。 そんなことを考えながらエレベーターに乗り最上階へと昇った。財布にあった二枚の黒色のカードキーを見る。一枚は玄関口を開けるカードキー。二枚目は「1402号」と書かれたカードキー。上条の家である。 そして彼は見た。 エプロン姿の銀髪碧眼少女と茶髪茶眼少女が笑顔で上条を出迎えるのを。 上条の後ろに立っていたバードウェイを見るなり二人の笑顔が凍り付いたのは言うまでもないだろう。 そして今に至る。 四人用にしては比較的大きいテーブルに男1人と女3人が座り夕食を取っていた。 ハヤシライスがメインディッシュでサラダにチーズフォンデュ。加えてインデックスには蒲焼の缶詰が2パックある。 「ちょっとアンタ、食べすぎ」 「これくらい普通だよ。ね?とうま」 「あ、ああ、今日は少ない方じゃないかな」 「え!?」 「禁書目録よ。それは太るぞ」 「太らないもん!」 そんなやり取りをしながら夕食は進んでいた。上条の箸もすすんでいた。ハヤシライスもチーズフォンデュも舌をうならせる絶品だからだ。上条は3杯目に突入し、インデックスに至ってはルーを5回もつぎ足している。ハヤシライスはインデックス。チーズフォンデュとサラダは美琴が作ったらしい。しかもこのチーズ。一口食べただけでも分かるが、そこらのスーパーで売っているようなチーズは使っていない。おそらくそれに加えて美琴の腕もあるのだろう。とても美味しい。 「どうどう?とうま。美味しいでしょ、私が作ったハヤシライス!」 「ああ、美味え。インデックスが作ったとは思えないくらい…」 「ふっふ~ん。そうでしょそうでしょ。とうま、おかわりいる?」 「ああ、頼む」 得意げに話すインデックスは上機嫌で上条の食器を手に取った。 ご飯をつぎにキッチンに向かうインデックスを薄目で見ていると御坂美琴から脇腹を横から肘で小突かれた。 割と強い力で。 「いてっ、どうした?」 「…何か言うことはないの?」 インデックスとは反対に不機嫌そうな御坂美琴。 流石の上条も察することが出来た。自分の料理の評価が聞きたいのだ。 「ああ、美味いぜ。これ、チーズと牛乳の割合と加熱加減が難しいんだよな。いや、これはワインか。チーズも良いもん使ってるし、今度レクチャーしてくれよ。俺も作りてぇ。こんな美味いやつは初めてだからな」 上条の絶賛の言葉を聞いて面食らう美琴。それから少し間をおいてワザとらしく、コホンと咳をはいて、 「…フ、フン。いくら褒めたってもうお替わりは無いわよ」 「そうか。そりゃ残念だ」 なっ、と口を噤んだ美琴は顔を赤めると腕を組んでプイッと顔を背けた。 何だコイツ?と上条は美琴の挙動不審に首をかしげた。まあ、美琴がおかしいのいつものことだと考えてその疑問を放棄する。 「このチーズ、グリュイデール・アルバージュとみた」 「っ!!貴女、結構通ね…」 「もしかして100グラム800円もするあの!?」 「ああ、スイス産の安物だ」 美琴の予想以上の料理に対する入れ込みとバードウェイとの金銭感覚の違いに唖然とする上条はギギギ、と首を回して美琴の顔を見た。 赤い顔をしたまま美琴は上条の方をチラチラ見て、何かに気づいたような表情をした。 「あ、口についてるわよ」 美琴はナプキンで優しく上条の口を拭った。彼女の思わぬ行動にドキッとする上条だったが、そういう彼女の顔にも人に言えないものがある。 「…お前もついてるじゃねーか」 上条は仕返しのつもりで美琴の口元に付いている米粒を取った。 ごく自然に、それを口に含んだ。 そして気づく。 「「あ」」 事実を確認するや否や二人はみるみる顔が赤くなり、すごい勢いで顔をそらした。 恥ずかしすぎる!二人は心情まで一致した。 しかし、そんなやりとりは向かい側からは丸見えだ。 「何だそのツンデレ娘は?貴様の下僕か?」 ガチャン!とテーブルに頭をぶつける美琴。食器に直撃しなかったのは幸いだ。 そう言うバードウェイは退屈そうな顔をしていた。 「ななななな何言ってるのよアンタは!」 「図星か」 「ンなワケないでしょ!私は当麻のこ、恋人なの!」 「なら愛人の間違いだ。上条の正妻は禁書目録だろう?」 「「はぁ!?」」 ハモる上条と美琴。 「同棲しているではないか」 「ど、同棲!?」 『居候』の間違いだと上条は言いたかったが、若い男女が一緒に暮らしていること自体そのように受け取られていても不思議では無い。むしろ居候という方が異常だ。だがそんな事はお構いなしに口論はますますヒートアップしていく。 「インデックスはそっち側にとって危険なものなんでしょ?当麻はお人よしだから匿ってるだけよ!」 「何を言っている。禁書目録はイギリス清教の人間だ。上条は『枷』としての役割はあるが、安全性としては協会にいるほうがずっと高い。実際は禁書目録の意思が反映されているだけで、ここにいなければならないという適切な理由はない。そうだろう?」 少し驚いたようにインデックスは肩を震わせた。手元にあったハヤシライスを落としそうになる。上条はそれをキャッチした。 「…そうなの?アンタ」 「う、うん。それはそうだけど…私はここにいたいもん!」 「なっ!前にアンタの居候の理由を聞いた時は半信半疑で仕方無いことだと思ったけど、ここにいる理由はそれだけ!?」 「短髪には関係ないじゃん!」 「大アリよ!私は当麻の恋人なのよ!他所の女が恋人の家に住んでるなんてそんなの認められるかぁ!」 「心は私のものだ、などという勘違いは愛人にはよくあることだ」 ピタリ、と美琴の動きが止まる。 「…バードウェイだったけ?よっぽど死にたいらしいわね。アンタ」 「貴様こそ誰に向かって口を聞いてるつもりだ」 頭からピリピリと静電気を放つ美琴に平然と答えるバードウェイ。何故か口ごもるインデックス。 非常にまずい。 今、ここにいる御恩方を紹介しよう。 10万3000冊の魔道書を保有する禁書目録―Index-Librorum-Prohibitorum。 魔術結社『明け色の陽射し』の首領であり他の魔術師を圧倒する強大な魔術師、バードウェイ。 学園都市「超能力者(レベル5)」の第一位。『超電磁砲(レールガン)』の異名を持つ御坂美琴。 学園都市最強の「絶対能力者(レベル6)」第一位。世界の英雄。上条当麻。 一見、女性関係のもつれによる口喧嘩だが、実際は国際問題に発展しかねない火ぶたがお茶の間のテーブルの上で切って落とされようとしている。原因は上条の女性関係という些細なものだが、古代文明の戦争なども案外似たようなものが契機かもしれない―――――――― などと現実逃避している上条当麻だった。 「インデックス。アンタ、覚悟しなさい」 「それはこっちのセリフだ、愛人。貴様こそ立場をわきまえてモノを言ったらどうだ」 「アンタは関係無いでしょ。部外者は黙ってなさい」 「禁書目録には借りがあるのでな。貴様が彼女に危害を加えようとするなら容赦はせんぞ。愛人」 「っ!愛人愛人って違うっつってんでしょ!」 ビリビリバチィ!と御坂美琴の頭から高電圧が放たれた。同時に電子レンジと液晶テレビから黒い煙が出る。 上条当麻以外は席を立ってお互いにらみ合っている。明るいムードから一転、いつの間にか一発触発の緊急事態に陥っていた。 どうしよう、と上条は考えていた。 事の発端はバードウェイの下僕発言でありそこからインデックスの居候の理由に矛先が向き美琴が上条の彼女であってインデックスの居候を快く思わないからでありバードウェイの愛人発言が美琴の神経を逆なでして今にも食ってかかりそうな勢いになってインデックスをかばうようにバードウェイが立ちはだかっており何でこんなことになったかというと上条当麻が御坂美琴という彼女がいながら年頃の美少女ことインデックスを家に置いているからであり、 結局、事の発端は「上条当麻」に帰結するのだ。 しかし、ここで上条が謝ったとしてもインデックスか御坂美琴の意見を聞くかで大きく事態が変わってしまう。しかし、上条はこの食事を楽しみたかった。だから何気なく呟いたのだ。 「お前ら、いいかげんにしろよ」 「っ!!!」 上条の言葉に三人の表情が凍り付いた。 あれ? と首をかしげる上条。 三人は渋々と席に着きながら、 「…そうね、ちょっとどうかしてたわ私」 「…フン、まあこれはお主の問題だ。客人の私が口を出すのはおこがましいな」 「…私はここにいたいもん」 皆、恐縮している。 一番恐縮しているのは上条当麻本人だ。 (あれー!?何で皆さんそんなにビビってんのー!?『うるさい!っていうかそもそもアンタが悪いんでしょうがあああ!』っていう展開を予想していたんですが!?) 「ごめんさない。インデックスがここにいる理由、前にも話し合ったもんね」 「気にしてないよ、美琴ちゃん。とうまの彼女なんだから、私のこと気にしないほうがどうかしてるもん」 「…中々、複雑な恋愛事情だな」 「……………………………………………………………この空気は一体何なんでせうか?」 「そ、そういえば、当麻。当麻は何で私の作った料理が区別できたの?」 いきなりの話題転換。この暗い雰囲気を打破するために美琴があわてて上条に話題を振った。バードウェイもインデックスも苦笑している。 しかし、この期待を見事に裏切ってくれるのも他ならぬ上条当麻だ。 「んー…美琴の味がしたから、かな」 皆、絶句した。 硬直から5秒後。最初に口を開いたのはインデックスだ。 「とうま、それは一体どういう意味かな?」 「えっ!!!?い、いやそのっ!別に深いイミなんて無くってですね!?言葉のアヤというかなんというか!」 「そんなに挙動不審なのはどうしてなの!?ちゃんと説明してほしいかも!!」 こ、怖い。向かい側の席でインデックスがとても怒ってらっしゃる。整った顔立ちをしているのでかなり迫力がある。美琴は、というと上条の隣で耳まで赤くして俯いている。 バードウェイに目を見やると、これまた退屈そうに頬づえをついた。 「禁書目録よ。言わずもながら分かるだろう?」 「!!!な、何を!?」 「…つまり、そういうことだ。なあ?御坂美琴嬢?」 「う、うん」 小さな声で、顔を真っ赤にした美琴はコクリと頷いた。 …短い人生だったな。 「とうまあああああ!いつ、どこで短髪に手を出したのおおおおおおっ!今日という今日はとうま殺す!かみコロス!私の腹の中で消化してやるうううう!」 「では私がチョコ味にしてやろう」 「そんな魔術があんの!?っていうか皆で食事の続きをしましょうよ!結局こういうオチになるわけ!?やっぱ不幸ぎゃあああああああああああああああああああああ!!!」 「ちょっとー!!私の当麻に何すんのよー!!!」 午後11時03分 『学舎の園』内にある常盤台中学の女子寮。消灯時間は11時であるが申請書を提出すれば12時までの延長は認められている。といってもそれは紙面上の訓令であり、11時を過ぎた今でも部屋の光は明々と点いている。電気を消している部屋が少数派なくらいである。御坂美琴は能力で監視カメラや赤外線センサーを操作し、さらには衛星モニターを意識して意図的に林や温度の高い動力路を通り、その隙を掻い潜り非常階段を上って自分の部屋に戻った。 そこに待っていたのはルームメイトである常盤台中学二年生。 御坂が部屋に入ってくるなり、ベッドで俯いていた白井は『空間移動(テレポート)』で瞬時に御坂美琴の眼前に現れ、抱きついた。 「お、お、お姉様ぁ―――!!」 「どわっ!?い、一体どうしたのよ黒子!!」 「逃げてくださいまし!お姉様!あ、ああ、あの腐れ類人猿がついに本性を現しましたの!お、おね、お姉様と付き合いだしたことをいいことに、法の壁を越えて、お、おねっ、お姉様の貞操を虎視眈眈と狙っているのですよ!」 「は、はぁ?」 「バニー、チャイナドレス、スクール水着、ビキニ、宇宙服、婦警、女王様、レオタード、巫女服、客室乗務員服、修道服、喪服、ミニスカメイド服、体操服、軍服、ウエディングドレス、浴衣、チマチョゴリ、エプロン、迷彩服、着物、さらには『カナミン』のコスプレ衣装をお姉様に着せて、おお、おおおおお姉様を毒牙にいいいィ!!」 そう言って見上げた白井の顔はグシャグシャになっていた。髪は乱れ、顔は涙と鼻水で濡れており、他人には見せられないほど酷い顔になっている。 「…バニー、チャイナドレス、スクール水着?って何よそれ。それが何で当麻と関係あるわけ?」 「今日、あの類人猿が友人と名乗る方から受け取っていましたの!23着、しかもお姉様にピッタリのサイズの服ばかり!これが冷静でいられますか!!むしろあの場で殺さなかった私の方がどうかしてましたわ!」 「…当麻を殺せるわけないじゃない。あんな怪物を」 「何でお姉様は冷静にツッコミますの!?はっ!もしや、そのようなあの殿方の嗜好を受け入れられる広い心をお持ちで!?ふっ、あの類人猿があああああああああああああッ!!」 御坂美琴は慌てて怒りで我を忘れている白井を抱きしめて押さえつけた。彼女の気を静めるために取った行動だった。 白井黒子は嗚咽をあげながら、強い力で美琴の腰に手を回す。 「ひぐ…えぐっ………お姉様ぁ……」 美琴の谷間に思い切り顔をうずめる白井だったが、美琴は気に留めなかった。 数分間はそうしていただろう。 「…どう、黒子。落ち着いた?」 「…え、ええ、でももう少しこうしていたいんですの」 「もう、しょうがないわね」 「くふふ、今日は朝までずっとお願いしますわ」 「…前言撤回。やっぱ離れろ」 そう言って御坂美琴は白井黒子を引きはがそうとするが中々離れない。 体全体を動かし、このルームメイトから逃れようとして、何かにぶつかり御坂は背中から倒れた。 ぼふっ、と白井のベッドに二人は倒れこむ。 「…ちょっと!何す、きゃっ!」 「むふふふー、おねーさまーんっ」 スリスリと白井は御坂の豊かな胸に顔をうずめた。ここ最近、お姉様の成長速度は目を見張るものがある。白井も負けてはいないのだが、成長期の一年の差は大きい。 「まったく、お姉様も成長しましたわねぇ。あの類人猿がよからぬことを企ててしまう気がわかりますわっ!」 そう言って、両手で御坂の胸を鷲掴みにした。 「きゃっ、コラッ!やめろバカ!」 「うむむっ、お姉様、また大きくなっていませんこと!?」 「そういや最近、ちょっとブラがきついのよね、って!そんなに揉むなぁ!」 「これは負けてはいられませんわ!お姉様が貧乳ツンデレ嬢から巨乳天然お嬢様系にクラスチェンジですの!?それは本来わたくしにある大器晩成型属性だッ!」 「何その電波系発想は!?しかも私天然じゃないし!って、あんっ!」 「さてはあの殿方に大きくしてもらっているとか?フン、まあそんなのは都市伝説で医学的には女性ホルモ…」 と、言いかけて白井はハッと気づいた。御坂美琴の頬が赤く染まっていることに。 「…お、お姉様、何でそこで口ごもりますの?」 「あー、えっと、そのー…」 御坂美琴は頬を掻きながら視線を彷徨わせる。 「…あの、悪いんだけどさ」 「……まさか、ましゃか」 「私、もう食べられちゃったから」 直後、品格ある常盤台女子寮からこの世のものとは思えぬ絶叫が轟いた。 ロンドン、聖ジョージ大聖堂。 教会と呼ぶには少々広いが、大聖堂と呼ぶにはやや手狭な、ある意味で非常に目立たない建築物。 普段、休日ではミサのために開かれる聖堂。聖堂は日に関係なく門は開放されている。 しかし、今日。その門は固く閉ざされていた。 それだけでは無い。中には休日に集まる人間よりも多い人々が集まっていた。 皆、修道服や神父の服を身に纏った魔術師である。 集団の名は『必要悪の教会(ネセサリウス)』。 そして、その異常たる人々の中心に、最大主教(アークビジョップ)ローラ=スチュアートがいた。 「アニェーゼ=サンクティス。以下251名。最大主教(アークビジョップ)の命により、ここに集結しました」 「ご苦労」 三つ編みを多く結った赤毛のシスター。アニェーゼは膝を返し、身を引いた。 彼女の後ろには二百名を超える黒い修道服の女性たちが席に座らず佇んでいる。 「ステイル=マグヌス。報告はどう?」 「はっ」 そう呼ばれた男。派手な装飾品を纏い、目下にバーコードの刺青がある長身の神父はローラの前に出ると、膝を折り、頭を下げた。 「―――――――報告通り、ということであります」 「そう、あれは本当だったということでありけるね」 その言葉に意味することに、ローラは納得がいった。 そして、その事実に周囲の人々は動揺した。 「『最大主教(アークビジョップ)』。あちらにも連絡はいっているのでしょうか。でなけば本作戦は…」 「大丈夫」 「あちら側も一昨日に要請があった。そして今日も同様の連絡が来ているたるよ」 「では…」 その言葉を遮るかの如く、ローラは重い腰を上げる。 空気が静まり返った。 「元時刻をもって、本作戦を決行する」 その言葉に、皆が了承した。400人を超える魔術師たちが動いた。 「作戦名?名付けるとしたらこうね」 ローラ=スチュアートは告げる。 「『並行世界(リアルワールド)』―――――――――――――――と言うのは如何かしら?」 ロンドン塔の時計はゆっくりと3時を指した。 日本とは9時間の時差がある。 日本にある学園都市は今日の幕が引いた。 そして、長い長い一日の幕が開ける。 とある魔術の禁書目録 「並行世界(リアルワールド)」 一日目。 完。