約 1,529,426 件
https://w.atwiki.jp/touhoukashi/pages/5898.html
【登録タグ CD CDき イオシスCD】 サークル:イオシス ーーーさようなら、魔理沙。 今から70年後の未来を舞台にした、幻想郷 ifストーリー。 捨虫の魔法を習得せず、人間のままでいることを選んだ 霧雨魔理沙。 彼女が寿命による死を迎えた時、それぞれの中にある本当の気持ちがあふれ出す。 01 アリス・マーガトロイドは号泣する 02 パチュリー・ノーレッジは苦悩する 03 伊吹萃香は静かに追想する 04 博麗霊夢は友に別れを告げる 05 アリス・マーガトロイドは号泣する-inst ver. 06 パチュリー・ノーレッジは苦悩する 07 伊吹萃香は静かに追想する 08 博麗霊夢は友に別れを告げる
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/37965.html
絶望王秘伝ラグナロク・レクイエム VR 零文明 (7) 呪文:ヴォイド・コマンド・ドラゴン ■アタック・チャンス:《絶望龍王 ロスト・オブ・エデン》 ■自分のクリーチャーを好きな数破壊する。こうして破壊したクリーチャー1体につき、カードを1枚引き、相手のクリーチャーすべてのパワーを-1000し、相手は自身の手札を1枚捨てる。 作者:UNKNOWN 概要 《絶望龍王 ロスト・オブ・エデン》対応のアタック・チャンス呪文。 唱える事で自分のクリーチャーを好きな数破壊し、その数だけ1ドロー+相手1ハンデス+相手クリーチャー全体のパワー低下を行う。 名前の由来は某自分だけのカードで戦うゲームに登場するとあるモンスターが使う同名の技。 フレーバーテキスト ロスト・オブ・エデンは周囲のヴォイド達のエネルギーを吸収し、ブレイブホープに向けて超極大のエネルギー砲を放った! 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/suiheisinn/pages/45.html
名前 所属 性別 愛機 高知恭祐 J.E.D.F.、梓岳学園1年F組 男 MW-汎用型OXA-VWX→レクサスシュバルツ 因幡沙紀 梓岳学園1年F組 女 なし→MW-B.N.D.専用OXA-017アークチュアリス 日野丸修 梓岳学園1年F組担任 男 なし。昔はMW乗りだった。 上海燐 ユーラシア連合 女 ドラゴンフェザース アラルド・ウェースタン アメリカ連邦 男 アーマーウェスタン ジャック・L・シュヴァルツ アメリカ連邦 男 アーマーストライク ストラ・ウェーバー EU連邦 男 MW-近接型OXA-ASS レイナ・ルーツ EU連邦 女 MW-射撃型OXA-BAX ジェンナ・アーギー 自由アフリカ連合 女 クェールマーズ ルース・アール 自由アフリカ連合 男 クェールデュロウス
https://w.atwiki.jp/398san/pages/2398.html
《ギャラクシーエターナルレクイエム》 通常魔法 自分フィールド上に表側表示で存在する【光導】を持ったモンスター全ての攻撃力・守備力は、 次の相手ターンのエンドフェイズ時まで1000ポイントアップする。 わたしの体を大地に変えよう。わたしの髪を草木に変えよう。 わたしの涙を海に変えよう。わたしの思い出を星に変えよう。 わたしの絶対に滅びない肉体すべてを使って、6つの世界を作り直す。 わたしの心は大銀河の12の星座の守護者に分け、永劫に世界を見守るとしよう。 わたしは死ぬのではない。この世界、グラウンド・オブ・ロロとして生き続けるのだ。 この世界で生きとし生けるすべての者よ。この世界を訪れるすべての者たちよ。 ようこそ、わたしのもとへ。 ―放浪者ロロ『異界見聞録』 完― 原作・アニメにおいて―~
https://w.atwiki.jp/tanosiiorika/pages/1141.html
幻葬曲三重奏(ユニゾンオーケストラ)「レイラ・レクイエム」 ≡V≡ 闇 コスト30 サイキック・スーパー・クリーチャー:コンチェルト・コマンド・ドラゴン 17000 ■相手の超次元ゾーンにあるサイキック・クリーチャーのコストは3増える。 ■相手の呪文を唱えるコストと相手がクリーチャーを召喚するコストは3増える。 ■相手はコストを支払わずにクリーチャーを召喚したり呪文を唱えることはできない。 ■T・ブレイカー ■リンク解除(このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、そのサイキック・セルのいずれか1枚を選んで超次元ゾーンに戻し、残りのカードを裏返す) (F)いつまでも、歌い続けて、お姉さま。 覚醒リンク前⇒《ネガティブ・ヴァイオリン》(上)《ファンタジア・キーボード》(中)《ポジティブ・トランペット》(下) 作者:ペケ 相手の邪魔をとにかくしまくります。 評価 な・・・懐かしい!!例のデッキのブロッカー代わりの鉄壁の布陣がこんなところで蘇ったのか!! -- ペペロン (2012-01-05 20 24 50) ハンデスは消えましたが邪魔性能は卑怯臭いまでに上昇しています -- ペケ (2012-01-05 21 14 57) 元ネタが元ネタなので仕方ないんだが、なんかキンコマに似た命名である -- ペケ (2012-12-17 18 00 30) 名前 コメント -
https://w.atwiki.jp/pikuminbunko/pages/187.html
物語第一章・学校編 第四節~謎の少女現る~ Cパート 「なぁ、白箕。 白銀中学に行こうぜ。」 「そうだな・・・白銀の校長なら・・・何か知っているだろう・・・」 二人は学校が終わると、急ぎ白銀中学へと向かう。 ~~~白銀中学校~~~ 「職員室は・・・あっちか。」 ~~~職員室~~~ 「校長はいない?」 職員室に居た教師に聞くと、校長は二日前から休むと言っていたらしい。 「ちっ・・・こっちにも逃げられたか?」 「・・・こうなったら・・・行くか・・・」 「!・・・そうだな、その方が俺たちらしいからな。」 二人は何を思ったか、帝王都学園へと足を向ける。 その時、二人の後ろに、一人の少女が居た。 「あの二人・・・死にたいのかしらねぇ?」 ~~~帝王都学園~~~ 「さて・・・行くか。」 「ああ・・・」 二人が門を潜ろうとした時。 後ろから呼びとめられた。 「ちょっと、彼方達、死にたいの?」 「お前は、あの時の・・・」 「なぁ・・・教えてくれよ。 何で・・・俺達は狙われてるんだ?」 白箕が少女に質問すると、少女は不思議そうな顔をしていた。 「ここにじっとしてると危ないわ。 私の家に来て・・・詳しく話すわ。」 二人は少女の言うままに、少女の家に向かっていった。 「私の名前は【雪山 千春】。 よろしくね。」 「ああ、俺は・・・」 「知ってるわ。 神城白箕君と、神龍妖架君でしょ? 老川先生から聞いてるわ。」 老川と少女は一体どういう関係なのか? 色々気になる事が多いが、後にする事にした二人だった。 本家・破滅への鎮魂歌~レクイエム~・第五話
https://w.atwiki.jp/hakarowa4/pages/242.html
レクイエムは誰がために(中編) ◆92mXel1qC6 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 轟音が鳴り響き、巨大な建造物が崩れ落ちる。 朋也達が逃げるきっかけとなったようなビルによる圧殺を狙ってのものではない。 そんな手が通じる相手ではないということは、カルラは既に理解していた。 だから今回ビルが崩れたのはただの余波だ。 少女の鉄壁の防御を打ちぬかんと繰り出し続けたより大威力の攻撃の余波に過ぎない。 ……いや、余波などという格好のつくものではないか。 これは残骸だ。天使を害そうとして成し得なかった哀れな破壊の使徒、その残骸だ。 「つくづくデタラメですわね、あなた」 ため息混じりにカルラが天使を賞賛する。 皮肉ではない、うんざりもしていない。 カルラはただただ、自分の攻撃を真っ向から受け止めきれる珍しい存在に感心しているのだ。 「……? えっと、ありがとう?」 派手に吹き飛ばしはしたものの、瓦礫を跳ね除け立ち上がって来た少女は案の定無傷だった。 いや、流石にカルラの改心の一撃を受けて無傷ということはなかった。 ただ、せっかく防御を突き抜けてつけた傷も、次に繋げる前に回復されたのは刻まれなかったのと同じだ。 (惜しい、ですわね。もう少しこの剣が頑丈ならもっともっと楽しめましたのに) カルラは己の得物に視線を落とす。 彼女に支給された剣――エグゼキューショナーズソードは悪い得物ではない。 処刑用に作られただけあって、ただの一撃で首を落とすことを目的とした剣は、力の伝達効率の点で他の武具に抜きん出ている。 転じて、怪力を武器とするカルラにとっては相性がいい武器だ。 だが。 相性は良くとも、カルラに相応しい武器かと問われれば否だ。 脆いのだ。 首どころか、一撃で人間一人を木っ端微塵にするだけの筋力を誇るカルラにとって、エグゼキューショナーズソードは余りにも脆すぎるのだ。 恐らく、全力で振るえるのは一度や二度が限度だろう。 そして、その力の使いどころは、今ではない。 今ではないのだが……惜しいものは惜しいのだ。 (いけませんわね。武器のせいにするなんて無粋もいいところですわ) せっかくの待ちに待った歯ごたえのある強者との戦いだ。 楽しまないで何とする。 全力で眼前の敵とぶつかり、そして勝利を主人に捧げるのみ! 武器を言い訳になどしない、させもしないとカルラは笑みを浮かべる。 対する少女もどこか楽しげなのを察し、ますます気を良くする。 カルラは笑顔のまま、今度こそ、その防御を突き崩してみせると剣を構え、少女に向かって駆け出そうとしてふと気付く。 そういえばまだこの少女からは名前を聞いていなかったと。 互いに全力で打ち合うのが楽しすぎて、すっかりと聞きそびれていた。 あれだけ大きな声で宣戦布告をしたのだから、こちらの名前は知っているだろうけれど。 自身の信念や誇りを述べる前口上や名乗りもまた、戦場の華だ。 これだけの腕のたつ相手を前にして、一方的に名を名乗りっぱなしというのは風情がない。 「一つ教えてくださいな。わたくしの名はカルラ。あなた様はなんという名前でして?」 カルラは一度足を止め、剣をおろし、少女に名を聞くことにした。 「奏。立華奏」 少女もまた、剣を降ろして答えてくれた。 律儀なものだ。 こういう人物が相手なら、敵同士であれ、普段なら、一時戦いを中断し、酒を飲みかわせたものを。 正直にそう告げると、奏もまた、私は麻婆豆腐が好きらしいから一緒にどう? と場違いな言葉を返してきた。 本当におかしな人ですのねとカルラは更に笑みを深め、先ほど、シルファにもした問い掛けを奏へと続けて口にした。 「わたくしはあるじ様の為に戦っておりますわ。カナデの矜持はなんでして?」 「……矜持?」 「何のために戦うのか。あなたは何を願って剣を手にしているのか。そういうことですわ」 小首を傾げる少女に、カルラは易しく言い直す。 奏はそういうことと頷いて、どう言葉にするか迷っているかのように黙りこくる。 その様は歳相応以上に幼く見え、カルラは、既にこの世にいない者達を幻視した。 (可愛らしいお人ですこと) そのまま待つこと数秒。 奏は話慣れていない口調ながらも、ぽつぽつと、静かに自らの願いを教えてくれた。 「わたしは、みんなに満足して欲しい」 「満足?」 「ん……。わたしは昔、動くのもままならない身体で、そんな時に、わたしを助けてくれた人がいて。 わたしは、満たされた。とてもとても、幸せになれた」 「……そうですの。あなた、可愛らしいだけでなく、いい子ですのね」 葬送の歌で送った一人の少女のことを思い出しながらも微笑むカルラ。 少女がカルラを相手に真っ向からのぶつかり合いに付き合ってくれていたのは、自分が楽しいからだけではなかったのだ。 強者と戦えることを喜びとするカルラの趣向を汲み取り、カルラが満たされるために全力で相手をしてくれていたのだ。 けれども、奏はふるふると首を横に振った。 「そうでもない。さっきは満足してもらえなかった」 「どういうことですの?」 「さっき、すごく強い人に戦いを挑まれた。負けた。 少しすっきりした様子だったけど、わたしがもっと強かったら卒業してくれたかもしれない」 どこかしょんぼりとする奏。 カルラは卒業の意味するところは知らなかったが、自分と互角レベルの奏でさえ勝てないであろう人物を一人知っていた。 「……その御方、ゲンジマルという名前ではなくて?」 こくり、と少女は頷く。 最悪の想像が的中し、カルラは僅かに顔をしかめた。 ゲンジマル。 最強のエヴェンクルガにして最強の武人。 カルラの父の宿敵にして、仇。 戦乱の世だ、父を殺したことをとやかく言うつもりはない。 エヴェンクルガはその驕り故に滅んだのだと、カルラは納得してさえいる。 それでも。 カルラにとつて最強の代名詞であった父に勝ったゲンジマルは、いつか超えねばならない壁だった。 奏を襲ったらしいことからも、あの男もまた、主君のために戦っているのだろう。 エヴェンクルガ族は“義”を貫く一族ではあるが、“義”には大義もあれば、忠義もある。 シャクポコルの先王に仕え一つの国を滅ぼしたくらいの男だ。 驚きはしない。 (もっとも、同じエヴェンクルガでも、もう一人のほうがどうしてるかは、五分五分としか言えませんわね。 まあどちらの道を選んでいようとも、うっかりなことだけは変わらないは確実ですわ) とはいえ、この付近にゲンジマルがいるというのなら、装備に不足のある今、逃げねば負けだ。 加えて、万一出会ってしまった時のためにも、体力の消耗は極力抑えるべきだ。 装備も、体力も万全の状態ですら戦って勝てる確率はごく僅かなのだ。 認めたくない話だが、未だ、思い出の中の父にさえ勝てない自分では、ゲンジマルにも届かないのが現実だ。 (仕方ありませんわね。もう少しカナデとの戦いも楽しみたかったのですけれど……) カルラは戦いの継続を放棄し、撤退することを選ぶ。 相性上、決着がつくとすれば互いに一瞬ではあろうが、その一瞬を掴み取るまでは千日手になりかねない。 普段のカルラなら、望むところではあるが、今は状況が状況だ。 優先順位を間違えてはならない。 この身の全ては主の為に。 (それに、カナデの言うように“うっかり”満たされてしまっては浮気になってしまいますわ。 わたくしの体と心を満たしてよろしいのは、主様だけでしてよ?) そうと決まれば話は早い。 こんな時の為に投げずにストックしておいた隠し玉をカルラは瓦礫の山より引き摺り出す。 この戦いの開幕時に、散々にカルラが弾幕がわりに投げはしたが、あれは、単に武器として使っただけでなかった。 祐介が、他の者達に脚として使われないよう、敢えて、カルラに提案し、自分達の分以外、街に放置されていた物を破壊させたのだ。 まあ処分方法をカルラに任せた祐介も、まさか、弾幕に転用されるとは思ってはいなかったろうが。 だが結果オーライだ。 いくら奏が生身の速度ではカルラに勝るとはいえ、バイクには追いつけない。 「待って!」 奏もそれを十分承知しており、手を伸ばし、カルラを制止しようとする。 戦闘を仕掛けた側としては、少し、悪い気もするが、背に腹は変えられない。 カルラは少女の願いを聞き届けることなく、バイクに跨り、発進させる。 無論、カルラにとってバイクは乗るどころか見るのも初めての代物ではあったが、大体の概要は祐介より聞いていた。 それに、カルラの気性的には、思うように行かない暴れ馬というのは、中々に好みだ。 下手に人間になついているウォプタルよりも上手く乗りこなせる自信はあった。 その自信に任せて、カルラは一気に、フルスロットル。 行かせないと奏もディレイで追いかけんとするも、ディレイは緊急回避用の技だ。 継続加速には向いていない。 ディレイの効果が切れ、見る見ると速度を落とす奏。 カルラはその姿をバックミラーで目にし、一度だけ振り返る。 「あなた、他の誰かではなく、自分の満足も求めないと、手遅れになってしまいますわよ?」 それは一騎打ちを不意にしてしまったことへのカルラなりの詫びか。 一人の女性として、一人の少女への忠告を残し、カルラは再び前を向く。 ミラーには、既に奏の姿はうつってはいなかった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「ちいっ!」 眼前に迫ってくる紅蓮の炎の塊。 舌打ちと共に、祐介は横に跳び、辛くも避けることに成功する。 炎の塊が地面に着弾。 祐介達の周りを紅く染め上げていいく。 (外れたが……それでいいんだ!) 恭介は投げ込んだ火の玉の原因、お手製の火炎瓶が外れた事に落胆はしない。 元々、当てるつもりで投げた訳じゃないのだから。 芳野祐介が見せた隙、隣に居た雪緒の瞳に呑まれていたその隙を狙ったのだ。 当たりはしなかったが、結果として祐介が見せた隙は、更に大きくなり、 「喰らえ!」 恭介は蓋が開いたペットボトルをオーバースロー気味に祐介に向かって投げ込む。 デイバックに仕込んだ火炎瓶が外れることを予測し、前もってデイバックから抜いておいたのだ。 「見え透いた手を!」 それさえも祐介は避けてしまう。 祐介は、恭介が人質である芽衣を奪還しようと考えているのだと思い、警戒していたのだ。 だからこそ、恭介が追撃してくる事も予測し、簡単に避けられた。 投げ込まれた水は、周囲の炎を少しだけ消火し、しかし、直ぐにジュッという音と共に蒸発する。 「……今だっ!」 そう、この時を香月恭介は待っていた。 火炎瓶を避け、ペットボトルの水を避けた後に出来る、この光景を。 芳野祐介が投擲物を避け続けた結果、どうしても生じてしまった隙と“距離”。 先程まで、祐介の足元の傍にあった志乃の遺体とデイバックが、今はもう祐介の傍から離れていて。 恭介の本当の狙いはそこにあった。 志乃の遺体の元へと駆け出していく。 もう二度と、取りこぼさない為に。 「……まさかっ!?」 ようやく祐介は、気付く。 駆け出した恭介の狙いに。 志乃の遺体の傍に転がっていた物の正体に。 ハリセンや名簿を媒介に燃え広がった炎に焼かれ、顕になった彼女のデイパックの中身に。 紅蓮の炎の中、白銀に光る銃――SIG GSRに。 祐介は直ぐさま銃口を芽衣から逸らし、黒鉄の銃を恭介に向ける。 「やらせはしない……芳野祐介ッ!」 だが、もう遅い。 祐介と同じように、恭介もまた掴み取った白銀の銃を祐介に向けていた。 ペットボトルの水でいくらか鎮火された炎の中から拾い上げた銃をしっかりと握り締めて。 祐介から、一瞬たりとも視線を外しはしない。 紅く染まる中、二人は銃を突きつけ合い。 「あいつの……明乃の最期が聞きたいかと言ったな?」 そして、恭介が吐き出すように呟く。 脳裏に浮かぶのは、明乃の姿。 長い間、一緒に居続けた幼馴染。 とろくて、受け身な少女。 きっと、この殺し合いでもそうだったに違いない。 それはどこまでも推測で、明乃を殺した祐介のように事実を知っているわけじゃない。 「そんなこと…………」 けど。 けれど。 けれども。 「―――――そんなこと、お前に言われなくなったって、解かるさ!」 おっとりとした、明るい笑顔を。 ずっとずっと笑っていたあの子は、 「ずっと、傍に居たんだから……解かるよ……そんな事はっ!」 ずっと、傍で、笑って、恭介を想っていてくれたのだ。 そういう子だから、そういう子だったから。 きっと、この殺し合いでも、そうだったのだと言い切れる。 「誰がお前なんかに聞いてやるものか! お前は、あいつの何を知ってるんだ!」 ああ、そうだ、そうだとも。 聞くまでもない。 変わらない、変わりはしない。 明乃から恭介への想いも。恭介から明乃への想いも。 芳野祐介“如き”に変えられはしまい! 「俺は、俺は、俺は! 知っている、知っているんだ!。ずっと傍らにいたんだ。いてくれたんだ!」 想いが、廻って、廻って、廻り続けて。 恭介は、哀しくなって、明乃への思いを叫びに変えていた。 身を引き裂かれるような、恭介の切ない叫びが響く。 泣いていないのに、泣いているみたいで。 そんな恭介を見つめていた祐介は、表情を変えずに、言葉を紡ぐ。 「なら……俺が憎いか? 許せないか? 復讐したいか? 香月恭介」 折原明乃を殺した芳野祐介を香月恭介はどう思うのか、問いかけてくる。 「そりゃあ……許せないさ、悔しいさ……けれど!」 頷きたい気持ちもあった。 消え切れない怒りもあった。 だけど。 恭介は、一瞬だけ、儚げな少女を見る。 吸い込まれそうな瞳が其処にはあって。 「護らなきゃいけない人達が居るんだ、護りたい人達が居るんだ!」 恭介はその瞳に吸い込まれないくらいに強い、強い意志を込めて、拳銃を握っていない手を振るって叫んだ。 「もう懲り懲りなんだよ。誰かを護れないのも、誰かを奪わるのも!」 何よりも護りたいのだと。誰かの命を奪うのではなく、護りたい人達を護り抜きたいのだと。 思いの丈を、恭介は祐介に強くぶつけていた。 その叫びに、祐介は、遂に気付く。 二人の少女から銃口が外れたこの構図こそが恭介の真の狙いだったのだ。 芽衣だけを救うのではなく、銃を手にし復讐を遂げるのでもなく。 “二人の少女”を護る、その願いに命を賭け、恭介は相打ち覚悟で立ち向かってきたのだ。 今も恭介は、雪緒を背で庇うようにじりじりと動き始めていた。 祐介はそれを見て取り一言だけ呟く。 「そうか」 その顔には、僅かながら笑みを浮かべていたけれど。 「なら、護りきれ。どんな手を使ってでも。どんな罪を重ねてでも。男なら、愛した女“一人”だけは護りきれ」 告げられたのは切なくも冷たい言葉。 何もかも振り切ってしまった哀しい男の残酷すぎる忠告。 恭介に嫌な悪寒を走らせる、“一人”という言葉を強調したメッセージ。 「それが、もう戻れない先達から、唯一若いお前に贈れる言葉だ」 それだけを言い切って。 芳野祐介は先程と同じように表情を消して。 銃口を向け合っているこの状況にも関わらず、後ろを振り向き、僅かに背を向ける。 銃に無防備な背を晒すというあからさまな隙を作る予想外の行為に、混乱する恭介。 だが、祐介の振り向いた先を祐介は直ぐに目で追い、相手の思惑を察する。 祐介が見つめる先、其処に青い髪をした少年が迫ってきていた。 少年の表情が強ばり、不信の視線が“他人に銃を向けている恭介”を射ぬく。 「気をつけろ、岡崎! こいつらが、春原芽衣を!」 止めとばかりに咄嗟の嘘をつく祐介。 抱えていた芽衣の気管を咄嗟に締め上げ、黙らさせた上での念の入りように恭介はしてやられた。 よりにもよって青い髪の少年――朋也は芳野祐介の知り合いだったのだ。 しまったと思うも時既に遅く、恭介に向かって勘違いに惑わされ、怒りに駆られた朋也が突っ込ん来る。 繰り出された朋也の拳をなんとか避けるも、恭介は見た。 目の前で祐介の唇が動くのを。 「言ったはずだぞ。どんな手を使ってでもと」 声なき声は、確かに恭介の心へと突き刺さった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 朋也達は逃げていた。 重い沈黙を抱かえたまま、逃げ続けていた。 カルラからか。 違う。 自分達が死んでいるのなら、自らを殺しに来る人間から、逃げる意味なんてない。 逃げているのは、足を止めることからだ。 足を止め、事態を整理し、事実と向き合うことを恐れ、朋也は走り続けていた。 シルファが足を止めないのも、朋也と似た理由からだろう。 音無は、彼らの心中を測り、何も言わずについてきてくれている。 彼に肩を貸され、連れていかれている形の葉留佳は、ぶつぶつと虚ろな視線で何事かを呟いている。 なんて言っているのかは途切れ途切れにしか聞こえない、聞きたくもない。 だけど否応なしに耳を掻きむしる葉留佳の怨嗟は、朋也の心にも徐々に徐々に影を落としていく。 犯罪者。逃げた親。あいつ。奪った。 (違う、違う、違う! 俺は死んでいない、殺されてもない!) 耳を抑え、眼を閉じても、一度絡みついてきた呪詛は、その侵食を止めようとはしない。 葉留佳が紡いだ最悪の妄言の種が、朋也の中で発芽し、根を貼り出す。 (けど、だけど、万一、俺が死んでいたとしたら。未練を抱かえて死んだのだとしたら、それは、それは、それは!) 音無の語った死後の世界。 それは誰しもが訪れる場所ではないという。 極稀に起きる例外を除き、この世に未練を残した者達だけが、集まるという。 未練。 その言葉に、その感情に、朋也は心当たりがあった。 いや、心当たりなどという生やさしいものではない。 死ぬまでもなく、朋也には、生きているうちから抱えている未練があったのだ。 バスケ――いや、親父だ。 仕事ばかりの父にかえりみられない寂しさを埋めるように、中学生時代、朋也はバスケ一本に打ち込んでいた。 もとから運動神経はいいほうだったし、努力することも嫌いではなかった。 自分の腕がぐんぐん上がっていくのを実感していくことは楽しくもあり、その度にバスケのことも大好きになっていった。 何よりも、バスケの世界で活躍し、自分が注目されるほど有名になれば、父も自分を見てくれるかも知れない。 すごいな、偉いなと褒めてくれて、それがきっかけで父と子の関係を遅まきながらも紡げるようになるかも知れない。 そう信じていた。そう願っていた。願うだけでなくそれに見合うだけの努力もした。 幼いながらも人生の全てをバスケに打ち込んでいたとさえ、臆面も無く言えるほどにだ。 その甲斐もあって、中学3年生になる頃には、将来を期待されるまでの実力を身につけることができた。 大人たちにも認められ、進学校にバスケの推薦入学をもらうこともできた。 嬉しかった。 父と同じ、大人たちに認められたのだ。 あと一歩、あと一歩で、父にも認めてもらえる。 そう思ってた。そう信じていた。 現実はそうはならなかった。 岡崎朋也は裏切られた。 夢も未来も打ち砕かれた。 他ならぬ父の手によって。 バスケプレイヤーの命である、右肩を故障させられるという形で。 父との仲がどうなったかは言うまでもないだろう。 息子の未来を奪ったことを後悔して、父が歩み寄ってくれたのなら、まだよかった。 未来は失いはしたが、ずっとずっと心の底で求めていた父親の愛を得るという夢の方は叶ったと言っても良いのだから。 でも、夢は儚く消えるからこそ夢なのだ。 父は、岡崎直幸は、心の弱い人間だった。 自らが息子の未来を奪ったという自責の念に駆られた末に、息子に対し他人行儀な振る舞いをするようになったのだ。 自分に父親である資格がないと踏んだからか、或いは、他人のように振る舞うことで“息子の”未来を奪った呵責から逃れようとしたのか。 朋也には父の心情は全く分からなかったが、そんなこと、どうでもよかった。 父は、自分の家族であることを辞めたのだと。 その絶望的な事実が変わらない以上、理由なんて、知ったところで意味なんて、ない。 “朋也くんなら分かってくれそうな気がして” “朋也くんなら分かって” “朋也くん” “朋也くん”“朋也くん” “朋也くん”“朋也くん”“朋也くん” “朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん” “朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん” “朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん” “朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん” “朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん” “朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん”“朋也くん” (黙れ、黙れ、黙れよ、おやじ! やっぱり、あんたなのか!? あんたが、あんたが俺を!?) 葉留佳の毒に誘発され、留置所に拘束された父親の姿が脳裏に浮かぶ。 空想だと一蹴するには何故か余りにもリアルだと思える構図。 それが朋也の悪夢を加速させていく。 親子のすれ違いから無理心中を図るというのもよくある話ではないか。 葉留佳の姉妹が葉留佳を殺したように、自分も父によって殺されたのだということも、十分にありえるではないか。 だが本当にそうなのか? 仕事も止め、抜け殻のようになったあの父が? 家族の縁を一方的にあの男が、今更に、“息子”と上手くいかなからと、無理心中なんて選ぶだろうか。 奴を家族として未だに意識しているのはどちらだったか。 家族なんかじゃないと批判しつつも、親父と呼び続けているのはどちらだったか。 朋也だ。 他ならぬ朋也の方が、よほど、先に手を出しかねない。 (違う、違う、俺は、殺人犯なんかじゃない!) しかし現実として、父もこの殺し合いに参加させられている――死んでいるのだ。 自分の性格からして、無理心中を企てられたところで、はいそうですかと大人しく死んでやりはしないだろう。 そしていざ、朋也と父が戦ったとしたら、肩の故障を抜きにしても、ほぼ確実に朋也が勝つはずだ。 それは、つまり、どちらが先に仕掛けたにせよ、岡崎朋也が岡崎直幸を殺したということではないか? 子どもから愛も夢も未来も奪ったあの最悪の父親以上に最低な存在になり果ててしまったということではないか。 (違う、違う、違うっ! 春原を、先生を、早苗さんを、委員長を、ことみを、有紀寧を殺した奴らと同じであってたまるものか!) 否定したかった、自分は殺人犯なんかじゃないのだと。 けれども肝心の自分が死んだ時の記憶がない以上、否定できようはずがなかった。 そのことが更に朋也を焦らせる。 なんでもいい、なんでもいいんだ。 とにかく殺人犯でないと証明させてくれ! そう願っていた矢先に、走り続けていた道の果てに、朋也は覚えのある背を眼にした。 遠目だが、あの作業着は間違いない。 祐介だ。 芳野祐介だ。 「芳野さん!」 朋也は縋るように祐介の名前を呼ぶ。 臭いセリフも平気で言うあの人なら、朋也が殺人犯でないと、力強く否定してくれる。 そう思ったからだ。 だが、祐介が振り向いた時、それまで祐介の背に隠れていて見えなかったその向こう側が垣間見えて、瞬時に血が引いた。 銃を突きつけてくる若い男と、祐介に抱えられぐったりとした親友の妹。 「気をつけろ、岡崎! こいつらが、春原芽衣を!」 極めつけにかけられる祐介の言葉。 朋也を動かすには十分だった。 「てめえ、このやろがああああああっ!」 朋也は走ってきた勢いのままに、銃を突きつけていた男――恭介へと踏み込み、殴りかかっていた。 誤解だと恭介は訴えるものの、朋也は聞く耳を持たなかった。 よせ、先走るなと止めようとした音無も振り払った。 知り合いの祐介と見も知らぬ男、どちらを信じるかと言われれば前者だ。 春原の妹である芽衣の苦しげな様に、激昂に駆られ冷静に判断できなかったこともある。 何よりも人殺しを否定したい一心で朋也は、人殺しだと信じた恭介を否定しようとした。 人殺しを殴り否定したところで、自らが人殺しでない証になんてなりはしないのに。 その果てに、人殺しの手助けをしてしまえば、人殺しと変わらないのに。 一発の銃声が響く。 撃たれたのかと自らを見下ろすも、朋也に傷があろうはずはなかった。 何かのはずみで引き金を引いてしまうことを恐れた恭介は、拳を避けながらも、必死で射線を朋也から逸らしていたからだ。 しかし、向かってくる朋也から射線を逸らすということは、その向こう側にいる祐介からも逸らしてしまうこととなった。 ここに、拮抗状態は崩壊する。 芳野祐介は、殺人犯は自由となり、そして、その牙は香月恭介――ではなく、音無結弦へと向けらた。 恭介を狙ったところで、朋也が邪魔になり、正確に撃ち抜けたとは限らなかった。 ならば、より確実に始末できそうな朋也の連れの三人、その中でも武器を手にし、男性である音無を、一番厄介そうだと排除することにしたのだ。 葉留佳に肩を貸していたことが災いし、音無は銃弾を避けられなかった。 茫然自失状態が続行中だったシルファは、庇いに入ろうとさえできなかった。 心臓を射抜かれ崩れ落ちる音無。 そのさまを見て、朋也は、ようやっと自分が騙されたことに気付いた。 「嘘、だろ……。なんで、なんで、祐介さんが……」 気付いても、認められようはずがなかった。 「その言葉、この子にも言われたさ。けどな岡崎」 朋也一人が認めないと喚き散らそうと、世界は変わらず、悲劇は続く。 「これが現実だ」 再度銃声が鳴り響き、幼き少女を貫く。 「芳野、さん。わた、わたし、歌、歌が聞きた……です」 「ごめんな。俺はもう、君の、君達のためには歌えないんだ」 今際の際の願いさえ、祐介は泣きそうな声で一蹴。 かつて少女だったものはそれ以上、何も言わず、軽い音をたてて、地に落ちる。 それが、結果だった。 人殺しであることを否定したいばかりに衝動に身を任せた愚かな青年が招いた結末だった。 否、結末だと言うにはまだ早い。 悲劇の幕は降りていないのだから。 「芳野祐介ええええええええええええええええッ!」 明乃と志乃に続き、ちはやと似た年頃の少女達の命を奪った祐介を恭介は許せなかった。 現実を受け入れられず立ちすくむ朋也を押しのけ、恭介は銃の撃鉄を起こす。 けれど引き金を引くよりも早く、巨大な質量弾が恭介を襲い弾き飛ばした。 恭介に押されるがままにアスファルトに尻餅をついていた朋也は、バスケプレイヤーとして鍛え上げた動体視力で、その正体を見抜く。 シルファだ。 シルファが何者かに恭介に向かって投げ飛ばされたのだ。 そして、ロボットである以上、人間より重いであろうシルファを軽く投げ飛ばせる人間を、不幸にも、朋也は一人、知っていた。 「間一髪でしたわね」 響く声は朋也の想像通り、彼らが必死の思いで逃げてきたカルラのものだった。 鬼の如き女は炎を背に妖艶に笑う。 「助かった……と言いたいところだが一ついいか。バイクはどうした」 親しげに語りかけられた祐介もまた、憮然としながらも自然に言葉を返していた。 「わたくしの背後を見てのとおり。……爆発しましたわ」 「おい!」 「やはり慣れぬからくりは使うものではありませんわ。 止められなくなってしまいましたので、なんとか向かう先だけは制御していましたのに。 先ほど、そこな可愛らしいメイドロボを轢いたはずみで、こうドカーンっと」 交わされる言葉と言葉。 頭を抱える祐介と、反省感皆無なカルラ。 それだけを見れば、もう二度と戻ってこない春原との馬鹿な日常を思い出させるやりとりは、しかし、朋也に否が応でも現実を理解させた。 「つまりあんた、恭介にシルファとやらをぶつけれたのは偶然だったのか。 ……俺に当たっていたらどうする気だ」 「そこはほら、わたくしが見込んだ殿方ですし、気合でなんとかしたはずですわ」 「……まあいい。バイクはまだ俺の分もある。後で取りに行くとしよう。なにはともあれ、これで」 芳野祐介はあの女とぐるだったのだと。 人を殺しておきながら、平然と殺人犯の女と馬鹿なやり取りができるほどに、遠い向こう側へと行ってしまったのだと。 「形勢逆転だな」「形勢逆転ですわね」 その証のように銃を朋也につきつける祐介。 一方カルラは葉留佳の前へと歩を進める。 朋也が前に出、音無が倒れ、シルファが恭介ごと吹き飛ばされた今、葉留佳を護る者は誰もいなかった。 置き去りにされた葉留佳は、いつものように独りぼっちだった。 「や、止めろおおおおおおおおお!」 今まで二度、眼前で行われた光景が朋也の脳裏にフラッシュバックする。 これ以上、自分のせいで誰かが死ぬことは受け止められないと地を這ったまま手を伸ばすも届くはずもなく。 ずしゃり、と。無慈悲に処刑の刃は振り下ろされる。 刹那、生きる気力もなく、されるがまま虚ろに刃を見上げていた葉留佳の口が静かに動く。 紡がれたのは、朋也が肩をかせなかった時と同じ、呪いの言葉。 「やっぱりはるちん、要らない子だったんだあ」 それが神を憎み、姉を恨み、世界を呪った少女が、最後に残した怨嗟だった。 ごろごろ。 こつん。 間の抜けた音と共に、胴を離れた首が、伸ばしたままだった朋也の腕へと転がりつく。 その悲しみとも憤怒とも諦めとも絶望とも取れる顔が言っていた。 お前も父にとって要らない子だったのだと。 「違う、違うんだ! 俺は、俺はこんなつもりじゃなかったんだ!」 頭の中で反響する声を消し去ろうと喚き散らすも、心の声が消えるはずもなかった。 そんな朋也を葉留佳を殺したままの場所からカルラは見下ろす。 「見苦しいですわ。その服装、貴方がフジバヤシリョウの好きな殿方かもと期待していましたのに」 思いも寄らない人物から出てきた名前にびくりと震える朋也。 「とんだ勘違いみたいですわ」 その怯え様に更にカルラは見下げ果てながらも、朋也を絶望に陥れる更なる事実を叩きつける。 「なんで、お前が、藤林のことを……」 「わたくしが殺したからですわ。 彼女は身体は弱くとも、貴方とは違い心は強かった。 最後の最後まで好きな人のことを想い、自分を殺そうとする私のことまでも気遣い続けてくれましたわ」 ほんの僅かに悲しみを滲ませるカルラ。 居場所を失った青年は、死んだ少女に求められていたかもしれないことを知り、更に泣き叫ぶ。 「……さあヨシノ様、送ってあげてくださいまし。 万一彼がリョウの想い人なら、望まぬ形とはいえ、これで一緒にいられますわ」 それを視るに耐えなかったのか、カルラは一度目を伏せ、朋也と知り合いである様子が見て取れた祐介へと場を譲った。 「藤林椋、か。そうだな、俺も知らない仲じゃない。 じゃあな、岡崎。あの世とやらがあるのなら、そこで存分に呪ってくれ」 カルラの心遣いに頷きを返し、銃を朋也に向ける祐介。 死をもたらすであろう一発を前に、朋也は思う。 おかしな話だと。 あの世だって? 既にここは地獄じゃないか。 音無は何か色々難しいことを言ってたけど、どうでもいい。 ここがあの世じゃなくてなんだってんだよ。 ここは地獄だ――全ての希望が燃え落ちる地だ。 だというのに。 それを否定せんと立ち上がり、祐介を羽交い絞めにし、三度放たれた銃弾をカルラの方へと逸らした影があった。 「よう、何勝手なこと言ってんだよ? あの世ってのはな。 あいつが、奏がつくろうとしてたのは。そんな呪いに満ちた世界じゃないんだよ!」 よりにもよってあの男が。 あの世のことを朋也達に教えた音無が、あの世が地獄であることを力強く否定した。 134-1 レクイエムは誰がために(前編) 時系列順 134-3 レクイエムは誰がために(後編) 134-1 レクイエムは誰がために(前編) 134-3 レクイエムは誰がために(後編) 134-1 レクイエムは誰がために(前編) 音無結弦 134-3 レクイエムは誰がために(後編) 三枝葉留佳 シルファ 岡崎朋也 立華奏 カルラ 芳野祐介 香月恭介 須磨寺雪緒 春原芽衣
https://w.atwiki.jp/shinkai/pages/10.html
関連ブログ @wikiのwikiモードでは #bf(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するブログ一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_161_ja.html たとえば、#bf(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 #bf
https://w.atwiki.jp/hakarowa4/pages/243.html
レクイエムは誰がために(後編) ◆92mXel1qC6 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「馬鹿な!? 心臓を確かに撃ちぬいたはずだ、何故立ち上がれる!?」 「……これは、流石にわたくしも驚きですわね」 驚愕の声が耳を打つ。 心臓を貫かれ、それでも立ち上がった当の音無本人は、それ程自分がなした奇跡に驚いてはいなかった。 (お生憎さまだな。こちとら心臓を貫かれるくらい朝飯前なんだよ!) 死んで早々、奏に心臓を刺された身だ。 それに比べれば、高々銃弾の一つや二つで貫かれたところで、痛くも痒くもない。 ギシギシとぎりぎりと、持てる力の全てを賭けて祐介を締め上げる。 火事場の馬鹿力か、戦線での戦いの成果か、音無は振りほどかんとする祐介を何とか御すことに成功していた。 ……いや、その最たる理由を上げるとすれば、ただ一つか。 怒りだ。 初音の意思だとか、残骸だとか、そんな全ての悩みを置き去りにして、音無の心をただ、怒りだけが支配していた。 この芳野祐介という男の言い草が堪らなく気に食わなかったのだ。 あの世はゆり達がしてきたように戦うための場所じゃなかった。 皆が解き放たれて幸せに消えていく為の世界だった。 少なくとも、奏はそう願っていた。 けれど。 初音と同じ年頃の女の子は最後に好きだったらしい歌さえ聞けずに殺された。 三枝葉留佳は直井とは違い、自らの人生を肯定できずに死んでいった。 音無は志乃の、芽衣の、葉留佳の死体を見回し憤る。 彼女達の死に顔はどれ一つ満たされたものではなかった。 恐怖が焼き付いたまま固まった顔。 願いが聞き遂げられずに寂しげで悲しげな顔。 世界のどこにも居場所がなく全てを呪って果てた諦めきった顔。 (これのどこが満足な死だ!?) ここが死後の世界なら、彼女たちは生き返るかもしれない。 死後の世界でなくとも今度こそ死後の世界に招かれるかも知れない。 でも、こいつらに今刻まれた無念は残る。 それがそう簡単に払えないものだってことを、音無は痛いほどに知っている。 見てきたから。 ずっと、ずっと、ずっと、見てきたから。 その無念と戦ってきた者達を。 その未練と戦ってきた者達を。 死んだ世界戦線。 彼らの気持ちを今この時、真に音無は理解した。 くそったれだ。 こんな死を強いる神さまなんてくそったれだ。 (なら、俺は今こそ、あいつ達SSSの一員として、このくそったれな殺し合いに反逆しよう) 人に未練を強いるこいつらに。あの羽男に。神に! 「俺は、俺達の死を。奏の願いを。奪わせはしない!」 手にしたままだった銃を祐介につきつける。 すんでのところで銃は、カルラが投擲した剣に弾き落とされた、これでいい。 意識をこちらに向け、武器を投じたことで確かに生じた隙を逃すまいと音無は叫ぶ。 「俺が抑えているうちに、逃げろ、みんな!」 祐介を抑えながら、カルラにも向け、落とされた銃を蹴り上げる。 我ながら器用な真似をしていると思うが、この程度の無茶、ゆりに付き合わされるのに比べたら軽いものだ。 だがいつまでもそんな無茶で食い止められるほど、相手は甘くはない。 祐介はともかく、カルラが本気を出せば、自分程度一瞬でお陀仏だ。 それをできないように、押さえ込んだ祐介を上手く盾代わりにしてはいるが。 それも、いつまでもつかは分からない。 (だから早く逃げてくれ、頼む!) その想いを察したのだろう。 誤解から朋也が襲ってしまった青年は僅かに躊躇を見せた後、女性の手を引き背を向ける。 「あんた、名は!?」 「音無、音無結弦だ!」 「俺は香月恭介、こいつは須磨寺雪緒だ! ……すまん」 「いいんだ、こういう役には慣れてる」 恭介は振り返ることなく問いかけ、そしてそのまま、雪緒と共に遠くへと消える。 「岡崎、お前も早く逃げろ!」 「けど、この状況は俺が。残るなら、俺が!」 しかし朋也の方は、この事態を招いてしまった責任を感じているのだろう。 逃げることをすぐにはよしとしてくれなかった。 「肩の壊れてるあんたじゃ、死にぞこないの俺以下だ!」 「っ、どうしてそれを!?」 「これでも医者を目指してたからな。気づくさ」 それでも朋也達をここに残すわけにはいかなかった音無は、弱みにつけ込むことも辞さない。 痛いところを突かれ朋也の抵抗の意思が薄れたと見るや否や、バイクの衝突のダメージからようやっと立ち直ったシルファに有無を言わさず命じる。 「シルファ、無理やりでも連れていけ!」 「れ、れも、れも、わたしはご主人様達も護れなくて。欠陥品で」 「メイドロボなんだろ! 人間を護るんだろ!? それがお前の夢なんだろが!」 シルファはメイドロボだ、人に仕えるものだ。 音無はその習性を利用して、シルファに命じることで、朋也を、シルファ自身も逃がそうとしているのだ。 「だったら、果たせ!」 「っ! う、くっ、うああああああああああああああああああ!」 「シルファ!? 待て、離せ! 音無、音無いいいいい!」 シルファが意を決し、顔をくしゃくしゃにしたまま、朋也を担ぎ、走り去る。 (そうだよ、それでいいんだよ、シルファ。 俺が人を救えて満足できたように。お前なら人を守れて満足できるさ) 納得できず音無の名を呼び続ける朋也の声も、既に聞こえなくなっていた。 安心したからだろう。 あれだけ祐介が振り解こうとしても離さなかった音無の腕から、力が抜け落ちていく。 地に伏せる音無。 ようやく解放された祐介は疲れ果てた声で吐き捨てた。 「……よくも、やってくれたな」 「こういう時は、よくぞ、ですわよ、ユウスケ」 対して称賛の声をかけてくるのはカルラだった。 思えば彼女一人なら、祐介を捨ておいて恭介達をそのまま追いかける選択もできたはずだ。 それをしなかったのは祐介の同盟関係を維持しようとしたことに加え、命懸けの健闘を見せた音無を看取ろうとしてのことでもあったのだろう。 「……敵ながらお見事ですわ。介錯、任されてもよろしくて?」 けれど、音無には、カルラの賞賛なんて必要なかった。 介錯さえもいらなかった。 「遠慮する。俺の命はとっくの昔にどこかの誰かにやっちまったんでな」 何故か、不思議と確信できたから。 銃弾に貫かれたあの時に。 自分の心臓がここではないどこかで鳴り響いている音を聴いたから。 (そうだ、心臓。俺の……心臓) この人生はずっと初音の為のものだったけれど。 初音のものではなく、借り物でも偽物でもない、確かに自分のものであるホンモノの心臓が、誰かを生かす力になれたというのなら。 それが、あの心臓こそが。音無結弦の、音無結弦だけの、生きた証。 (他でもない、俺は、俺の心臓で、俺自身の存在で、誰かを助けた……) なら、それで、満足だ。 音無結弦はホンモノの笑みを浮かべたまま死ねる。 空が、眩しかった。 夜にも限らず、空に数多の白い光が溢れて見えた。 (食券か……? いや、違う。これは……) 天より降り注ぐ光は真っ白な羽だった。 現のものではない、幻の羽だった。 (ああ、そうか。お約束だもんな。人が死ぬ時は、天使が迎えにくるって) 何故か唐突に浮かんだ奏の幻像を、音無は振り払うことなく、その瞳に焼き付ける。 (俺、消えるのか……。まあ、いいかな) 天使がいてくれるってことは、そこは天国なのだから。 地獄なんかじゃない幸せな世界なのだから――。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 須磨寺雪緒は香月恭介に手を引かれるがまま、走り続けていた。 前を走る恭介の表情は、雪緒の位置からは伺えない。 だけど、雪緒は知っていた。 恭介が音無の命を犠牲に生きながらえたこんな結末は望んでいなかったことを。 ぎゅっと強く雪緒の左手を握りしめてくる恭介の右手は、同時に、泣いているようだった。 初めて彼の手を握った時にはなかった震えを伴っていたから。 繋がれた腕を通して、恭介の後悔が伝わってくるみたいだと思うのは、多分間違いではないはずだ。 きっと、恭介は。 助けようとしてくれた音無のことも、助けられたかも知れない岡崎とシルファのことも、置いてきぼりにはしたくなかったのだろう。 死を望む雪緒さえ見捨てることをよしとしなかった恭介だ。 誰かを見捨てるなんて選択を本当はしたくなかったに違いない。 それでも恭介は選んだ。 他の誰かを見捨ててまでも、雪緒を生かすことを選んだ。 そうだ、恭介に誰かを見捨ててまで逃げるという道を選ばせたのは、他ならぬ自分だ。 雪緒の、死への望みが、彼女を生かし、もしかしたら、置いていかれた誰かを殺した。 あの時、シルファをぶつけられた恭介は大きく後ろへと吹き飛ばされていた。 結果、立ち位置は逆転し、雪緒は、恭介の前で立ち尽くすこととなった。 向けられる銃口。 雪緒は動じることもなく、恭介の盾になるかのように、銃口に身を晒していた。 それでいいと思った。 別に殊勝にも誰かを護ろうとだなんて思ったわけじゃない。 ただ、頭のおかしい死にたがりが死のうとしただけ。 そう思って、更に一歩、雪緒は前に出ようとした。 なのに。 後ろから強く雪緒を引く手があった。 まだ衝撃の抜け切らないシルファを押しのけ、必死に立ち上がろうとしていた恭介だ。 雪緒は息を飲んだ。 引っ張り倒されるようにして射線から強引に逸らされる。 恭介の腕の中に雪緒が抱きとめられた時には、銃の狙いは朋也へと移っていた。 その隙を見逃す恭介ではなかった。 恭介は祐介を刺激しないよう、黙ったまま、抱き寄せた雪緒を立たせ、自分も立ち上がり、息を殺し機会を伺っていた。 同時に、その目が言っていた。 まだ賭けは終わっちゃいない、と。 あるんだろ、お前も俺も綺麗だと思える世界が、と。 ならそれを俺に見せてみろ、と。 恭介が待っていた機会はすぐに訪れた。 強く響いた逃げろという声。 声の主、音無結弦は、恐らく綺麗な世界を見つけられたのだろう。 死にひんして、けれど、音無には一切の悲壮感がなかった。 どこか満たされたように、彼は自分で自分の死を勝ち取ったように見えた。 けれども、それは、雪緒にとっての価値観で。 恭介にとっては違って。 彼は、逃げろという音無の声に一瞬、苦しそうに、悔しそうに、悲しそうに顔を歪めて。 それでも。まるで雪緒を死なせない様に。皮肉にも、芳野祐介に言われたように。 何としてでも、自分の怒りや嘆きを押し殺してでも、雪緒を護る道を選んだ。 恭介は雪緒の手を掴んだまま駆け出して。 今も、ずっと、手は掴まれたままだった。 心中がひどい有様なのを表情や声から気取られ、雪緒に自分のせいだと思いつめさせない為か。 恭介は、振り向かずに、何も話さずに、ただ、これまでよりもずっとずっとずっと、力強く雪緒の手を握りしめ続けた。 恭介に苦渋の選択をさせた自分は、どうすればいいのだろうか。 雪緒は考えるも、死を諦めることもできず、時紀に償いとしてそうしたように身体を許すのも何か違う気がして。 “歌が聞きたいです” ふと、自分に懐いてくれていた少女が、死の間際に歌を望んでいたことを思い出す。 歌を望まれたのは雪緒ではなかったけれど。 少女が望んだ歌がどんな曲かさえ分からなかったけど。 雪緒は、歌うことにした。 死のうとしていた自分を引き止めた歌を、死んだ少女の最後の願いに応えるように。 歌が、響く。 儚くて消え入りそうな拙いメロディ。 恭介との出会いの時に彼が歌っていたそれを耳にし、恭介は前を向いたまま切なげに呟く。 「……綺麗な、歌だな」 その声は、震えていた。 彼の左手と同じように震えていた。 「あなたの歌じゃない」 雪緒は、微笑んでいた。 恭介が前を向いたままなのは分かっていた。 だから、この笑みは恭介を励まそうとして意識して浮かべたものではなかった。 ただ少し、おかしく思ってしまっただけ。 だって、言葉通り、雪緒が歌ったのは、“恭介の歌だったから”。 雪緒はこの歌の本来の歌詞やメロディを知らない。 時に不自然に音が飛んでいるのも、恭介が歌っていたものを、そっくりそのまま、模倣しているからだ。 「ああ、ちきしょう」 恭介も、そのことに気づいたのだろう。 悔しそうに、切なそうに、悲しそうに笑みを漏らして。 ちきしょう、ちきしょうと、空いた右手で、自分の顔を覆って。 そのまま、右手を顔からどかそうとはしなかった。 「こんなことならもっとちゃんと覚えとけばよかったな……」 握ったままの左手から込めらてくる力が少し強くなる。 雪緒はどうすればいいのか分からなかったけれど、ただ強くその手を握り返した。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ そうして、立華奏がその場に駆けつけた時、全ては終わった後だった。 恭介達が西に逃げ、朋也達が北に逃げ、祐介達もゲンジマルに遭遇せぬよう支給品を回収してすぐ何処へと去っていた。 だからそこには誰もいなかった。 生きている人間は誰もいなかった。 「ゆず、る……?」 物言わぬ音無を前に項垂れる奏。 カルラに言われたように、全ては手遅れなのだろうか。 そんなはずない。 そんなのはあっちゃだめ。 「起きて、ねえ起きて、結弦……」 彼には心臓がなかった。 初めて出会った時に、奏自身の手で、そのことは確認している。 心臓を貫かれたからといって、彼が死ぬはずがないのだ。 もし死んでいたとしても、ここに、この胸に彼の心臓がある以上、この心臓を返せば結弦は生き返るはずだ。 そんなことをすれば、自分は間違いなく死ぬだろうけど、この命はもとより、結弦にもらったものだ。 返すことに一切の躊躇はない。 「結弦、私、まだあなたにお礼を言ってない。 それに約束してくれたよね。協力してくれるって。一緒にって」 だから、だから。 目を覚まして、と祈る奏。 その願いが届くかどうかは、ただ神のみぞ知る。 【時間:1日目午後8時10分ごろ】 【場所:F-7 北部】 シルファ 【持ち物:エドラム、水・食料一日分】 【状況:打撲他ダメージ(中)、心にダメージ(大)】 岡崎朋也 【持ち物:日本刀、水・食料一日分】 【状況:ダメージ(軽)、心にダメージ(大)】 【場所:F-7 西部】 香月恭介 【持ち物:SIG GSR (残弾8/8)】 【状況:打撲・擦り傷などダメージ(小)】 須磨寺雪緒 【持ち物:不明支給品、水・食料一日分】 【状況:健康】 【場所:F-7 中央】 立華奏 【持ち物:不明、水・食料一日分】 【状況:疲労(小)】 音無結弦 【持ち物:なし】 【状況:死亡?】 三枝葉留佳 【持ち物:なし】 【状況:死亡】 春原芽衣 【持ち物:なし】 【状況:死亡】 【場所:F-7 付近】 カルラ 【持ち物:エグゼキューショナーズソード、酒、DX星杖おしゃべりRH、水・食料四日分】 【状況:疲労(小)】 芳野祐介 【持ち物:ベレッタM92(残弾6/15)、コルトパイソン(0/6)及び予備弾85(.357マグナム弾)、 トランプ(巾着袋つき)、89式5.56mm小銃(20/20)、予備弾倉×6、水・食料三日分、バイク】 【状況:疲労(中)】 ※折原志乃の支給品のうち、回収されたSIG GSR本体以外は、予備弾倉を含め、火炎瓶により燃え尽きたり変形が激しかったため放棄されました。 134-2 レクイエムは誰がために(中編) 時系列順 137 My Beats, Your soul. 134-2 レクイエムは誰がために(中編) 135 泣けない貴方の為に、私が出来る事 134-2 レクイエムは誰がために(中編) 岡崎朋也 142 心の最果て シルファ カルラ [[]] 芳野祐介 香月恭介 須磨寺雪緒 立華奏 My Beats, Your soul. 音無結弦 死亡? 春原芽衣 死亡 三枝葉留佳 死亡
https://w.atwiki.jp/pikuminbunko/pages/125.html
物語第一章・学校編 第二節~つまらない日常~ Aパート 今日は何時もと同じ時間に、家を出る。 此処までは何時もと変わらない・・・でも、いつもの場所に行っても・・・アイツが居ない・・・ アイツが居ない・・・今日は・・・いや・・・これからは・・・何時もよりつまらない日々が続きそうだ・・・ 「はぁ~・・・取り合えず・・・学校、行こうかな・・・」 妖架が今日は居なかった・・・あの単純馬鹿の事だ・・・風邪をひいたか、怪我でもしたかだな・・・ 白箕が今日、妖架が居ないのは何故か考えながら学校に行く・・・学校に着いたら、今日何で妖架が居なかったかが、スグに分かった。 ~~~鳳凰学校~~~ 集会があると、分かったからだ・・・ 「今日・・・集会・・・合ったけ?・・・」 すぐに、体育館へと向かう白箕。 今日は少しの間、妖架を待っていたために遅刻した白箕・・・まぁ、彼にとってはどうでも言い事だろうが・・・ ~~~体育館~~~ 『今日集まって貰ったのは他でもありません。 知っている人も居るかと思いますが、昨晩、二年生の神龍 妖架君が交通事故に合いました。』 「!!?妖架が・・・事故に合った・・・だと?」 白箕はこの後の話を聞かずに、体育館を出て、病院に向かった。 ここら辺で大怪我、骨折などの面倒を見る病院は一つしかなかった為、スグに見当がついた・・・ 「ったく・・・あの馬鹿が・・・」 白箕は全速で病院へと走った。 ~~~鳳凰病院~~~ 本家・破滅への鎮魂歌~レクイエム~・第二話B