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前ページ次ページモスクワ通信 32 :名無しモドキ:2012/01/30(月) 22 11 57 モスクワ通信3 -モスクワ方面軍見聞記- その2 モスクワ郊外の夕べ MidNight in Moskow Подмосковные Вечера 1943年2月18日木曜日 モスクワ郊外 ドイツは史実より1年遅いが、時期では2ヶ月も早く4月に対ソ奇襲攻撃であるバルバロッサ作戦を発動した。しかし 初頭のポーランドでの激戦によってスケジュールが遅れたことと、南部バクー油田を狙う「ブラウ作戦」が実施されたため 1942年中にはモスクワ攻略どころかモスクワ攻略作戦である「タイフーン」作戦すら発動できなかった。 もっともこのために、ドイツ軍の方はモスクワ正面の補給が幾分楽になり冬季戦でのソ連軍の反撃をなんとかしのいで 北部と中央部の戦線では膠着状態になっていた。 このモスクワ西方にいるドイツ中央軍集団に対峙しているのが正面の西部方面軍(通称モスクワ方面軍)、モスクワ南 部の南西方面軍および北部のカリーニン方面軍である。またモスクワには首都防衛軍が配備され、その兵力の半分は予備 軍としての役割も担っていた。 真田穣一郎少将以下の観戦武官団が初日に案内されたのがこの首都防衛軍本部である。本来なら観戦武官の移動はホス ト国のソ連側が提供するのが慣例である。しかし、ソ連側の要望で移動は日本公使館の自動車が使用された。邪険な扱い なのか、或いはそこまでの余裕がないのか。長谷川は多分両方の要素があると思った。 赤軍参謀次長と外務省から派遣された日本担当の高級官僚との儀礼的な会談、首都防衛軍からの簡単な説明の後、観戦 武官団と長谷川は別の部屋に案内される。軍人同士の会合では記者に聞かせられない事案も多く、またソ連側の要望も異 なるからだ。 長谷川はソ連側の担当将校から、『息はしていいのですか』と突っ込みたくなるほどの禁止事項を言い渡された。写真 を撮影した場合は、全てソ連側で現像して許可されるものだけが帰国直前に渡されるとのことだった。 「カラー写真もですか?」長谷川が持ち込んでいるフィルムはほとんどがカラーである。ソ連にその現像機材があるか不 安だったのだ。 「日本公使館に出向いてそこの機材を使用することで話がついている。」将校は冷徹に言った。 長谷川はほとんどの写真は検閲で没収されるだろうと落胆した。 この話には裏がある。日本が支援する白系ロシア人の対ソ謀略組織「オリガ」はNKVD(内務人民委員部)内部にも 浸透している。彼らは万が一、粛正の手が伸びても余人に代え難い技術関係の部門に多くの工作員を持っていた。日本公 使館で現像された写真は、全てコピーされて公使館に残される手はずである。更に検閲官が手心を加えて長谷川にも多少 はお土産を持たせることになっている。 このような手段が取れるのも、帝政ロシアの内務省警察部警備局からNKVDの前身であるチェーカーに必要な人員が 引き抜かれた混乱時に将来を見越して、皇女アナスタシアに忠誠を誓う「オリガ」メンバーが少なからず潜入したからで ある。 (スターリンも知らないベリヤの変容が夢幻会へ間接情報としてもたらされたのもこの成果である) 33 :名無しモドキ:2012/01/30(月) 22 33 26 昼食の時間になり問題が生じた。真田少将一行の昼食が用意されていなかったのだ。赤軍のレベンニコフ中佐、内務人 民委員会のドルゴフ少佐、外務省の高級官僚が口論ともとれる話し合いを始めた。どうやら、赤軍は内務省が、内務省は 外務省が、そして外務省は赤軍が昼食を手配すると思っていたようだ。 右から左へ、間違いが簡単に訂正される場所でも時代でもない。最終的には、現場ということでレベンニコフ中佐が折 れざる得なかった。 「兵食なら用意できると思います。まだ、分配が完了してりなければですが。」 レベンニコフ中佐の言葉に護衛の二人の兵士が顔を見合う。彼らはまだ昼食が完了していないようだ。 「あんな物が出せるとでも・・」ドルゴフ少佐は思わず口に出した。 「ご心配なく、こちらから無理を言って訪問しています。自分達のことは自分でします。」真田少将は傍らにいる中尉に 目配せをした。その中尉は風呂敷を下げていたがその中から、竹行李に入ったおにぎりを取り出した。 長谷川はそんなこともあろうかと、万が一のために公使館が持たせてくれた非常食であるおにぎりを真田少将一行とと もに食べた。公使館のありがたみがよくわかる。ただ、紅茶はサモワール付きで、なんとかグレベンニコフ中佐が用意し てくれた。 「真田少将、行き先は決まりましたか?」何杯目かの紅茶を飲みながら長谷川が尋ねた。 「ヴャジマ近郊の前線です。そこから南部の戦線の視察です。明日の夕刻、列車で発ちます。」真田少将は食後の一服をと タバコを取り出して灰皿を目でさがしながら答えた。 「私もヴャジマと言われました。そこで2日間の取材許可が出ました。それで、モスクワへ帰されてお終いです。」長谷 川はまた一口紅茶を飲んでから言った。紅茶好きの長谷川は日東紅茶だと思ったがそれは聞かなかった。真田少将は灰皿 をさがすのを諦めてタバコをポケットにもどした。 「結局、同行ということになるでしょう。管轄が少しでも違うとまったく情報を持っていないのがソ連ですからね。」一 泊置いて何か可笑しそうに真田少将は言った。 「同じ建物にいるのにですか?少なく全体を把握する責任者がいるでしょう。」長谷川はわざと朴訥に尋ねた。 「わたしたちは軍、あなたは内務省の縄張りになるんでしょう。わたしも宮仕えですからわからんでもないですが、度を 超えていますね。多分、部署を越えて余計なことを聞き回るのは身の破滅をもたらしますから本能で避けるのでしょうな。」 真田少将は長谷川が取材行動に入ったと察して小声で言った。そして、天井の電灯を少しだけ見上げた。 盗聴があるから用心しろといことか。長谷川は真田少将の動きをそう判断した。 午後は練兵を見学した。これは司令部で合流したグレベンニコフ中佐とドルゴフ少佐が案内した。 「精鋭の親衛師団です。世界最高峰の兵士達です。」横に立っている誇らしげにグレベンニコフ中佐が言う。 南方で数ヶ月兵隊と接した長谷川の目には、幾ら分厚い防寒具に身を固めているにしては動きが鈍いように思われた。ど の兵士も目ばかりが目立ち、すぐに息があがっている。食糧不足や居住条件に問題があるのだろうかと長谷川は感じた。 そして、赤軍しか知らないグレベンニコフ中佐には比べようがないのだろうと長谷川は思った。 『己を知り、敵を知るか』長谷川は口の中で呟く。 そうだ!オレの役目は国民にそれを知らせることだ。練兵を見ながら長谷川は勝手に熱くなった。 34 :名無しモドキ:2012/01/30(月) 22 34 25 練兵の見学の後で捕獲兵器の見学が行われた。 「こらがタイプ三と呼ばれる戦車です。装甲は我々の戦車と比べると紙同様、主砲は紙鉄砲並です。」担当将校は鼻高々 に説明する。じゃ、何で首都前面までドイツに攻め込まれてるんですか?という質問を長谷川はぐっと堪えた。 捕獲兵器の見学は担当将校が熱くなったのと、観戦武官の質問が多く、そのたびに担当士官がグレベンニコフ中佐に尋ね 更にドルゴフ少佐が上級士官の判断を仰いだため予定所要時間を大幅に超過した。すべての予定を終了した時にはあたり が暗くなりだしていた。 真田少将一行はグレベンニコフ中佐とドルゴフ少佐に今日の別れをつげて公使館からの自動車に乗り込む。長谷川は今 日一日の緊張が一気に緩んでまどろみだした。 突然、自動車が急停車した。後部座席に乗っていた長谷川は前のシートに頭をぶつけた。 サイレンが響き渡っていた。 「空襲警報です。」運転していた書記官が叫ぶ。自動車は幹線道路から狭い路地道へ進入する。 「近くの防空壕でやり過ごしましょう。」書記官は急いで自動車を降りると一行を急がせる。長谷川が空を見上げると幾 筋かのサーチライトが見えるが、その光芒は低く立ちこめた雲に遮られている。 何処から湧いてきたのかロシア人たちも、少し広めの路地を走っている。その流れについていく。しばらく走ると比較 的大きなコンクリート製の建物の中に人々が入っていく。入り口を入るとすぐに地階に降りる階段がある。地下は一寸し た体育館ほどの広さがありすでに大勢のロシア人達がひしめき合っていた。 隣の人間の体温と息の音で人が密集していることがわかるが、誰も何もしゃべらず無音の空間の床に、長谷川たちは 30分ほど座っていた。やがて、サイレンの音が微かに聞こえてきた。 「警戒解除ですな。多分、少数機の嫌がらせ侵入か、誤報でしょう。こんな冷たいコンクリートの壁にもたれていたらカ リエスになってしまいます。早く出ましょう。」真田少将は尻をはたきながら起き上がった。 ロシア人も立ち上がった入り口に向かってあわてて動き出した。薄暗い裸電球がいくつかついている中で長谷川は子供 の姿が見えないことに気がついた。 「子供がいませんね。疎開しているんでしょうか。」戦争中だから若い男が極端に少ないのはわかる。中年の男や若い女 も少ないのは徴用の影響かもしれない。中年から老境にさしかかたような女性が圧倒的に多い。長谷川は書記官に聞いて みた。 「まだ半分以上の児童はモスクワに残って居ると思いますよ。まあ、すぐ分かりますよ。」書記官はにやりと笑った。 路地に止めた自動車に一行が乗り込むと、まだ、周囲を大勢のロシア人が早足で自動車など気にもせず大通りの方へ向 かっているので、書記官は徐行しながら大通りに自動車を出した。そこには、ロシア人が長い行列をつくっていた。防空 壕から出たロシア人はその行列の最後尾に次々と並ぶ。 「食料品の配給です。先頭の方の人間は空襲警報でも逃げずに頑張っていたんでしょう。」書記官は、怪訝そうに自動車 の方を見ている内務人民委員会軍(NKVD)の制服を着た兵士が見ているのに気がついて事務的に言った。 「子供がいないのは留守番ってことですか。しかし、この寒さに何時間ぐらい並んでいるんでしょう。」真田少将に同行 している中佐が途切れることのない人の列を見ながら呟いた。 35 :名無しモドキ:2012/01/30(月) 22 35 06 「三四時間ぐらいが限度じゃないですか。待てる限度があるので行列が無限に伸びることはないみたいですよ。親も大変 ですが、家でもそうそう暖房が効いているとは思えませんから子供も可愛そうですよ。親が食い物を持って帰るまではひ もじい思いもしているでしょうしね。」書記官はロシア人の列を横目で見ながらしだいに自動車のスピードを上げた。 「モスクワは首都であり重要な工業都市ですからソ連も何かと配給は優遇しているでしょう。ウラルの石炭や鉄鉱石の産 地に工場を移転させようとしているようですが、シベリア鉄道さえあのありさまですからなんとかモスクワの生産力は維 持したいはずですよ。」真田少将は聞かれるともなく解説してくれた。 「ドイツの占領地から流入した難民も各種の急増軍需工場へ動員されているようですから、戦前と人口はそう変化してい ないのではないように思えます。今は河川が凍結しているので水上交通も途絶しています。鉄道が正常に機能しないと配 給物資の輸送も容易ではないでしょう。」書記官が続けて言った。 書記官は灯火管制用に細工された薄暗い自動車のライトをつけた。長谷川は自動車の後ろを振り返った。真っ黒の中に かろうじて人が動く姿が見える。 長谷川はあのロシア人達はこれから闇の中で何時間、厳寒に耐えて並ぶのだろう、そして何故、誰もしゃべらないのだ ろうとその理由を考えていると、ふと、ある疑問が口に出た。 「老人や病気とかで配給を受け取りに来られない人はどうするんですか?」 「配給を受け取るのに並べれられない人間は働けない人間でしょう。ここは働かざる者、食うべからずの国ですから。」 書記官は薄暗い中で慎重に運転しながら答えた。 「おかえりなさい。遅かったですな。」大島公使が公使館玄関を入ったロビーで真田少将一行を出迎えた。 「まあ、詳しいことは食事をしながらでも聞きましょう。ところで、ソ連外務省から観戦武官にとキャビアやチーズ、生 鮮野菜といった貨物列車一台分ほどの膨大な食品が届いたのですが、何か心当たりでも?」事情がわからず不思議そうに 聞く大島に一行は、にやにやしながら顔を見合わせる。 真田少将が事情を説明しおわって、大島公使、タチアナ夫人も含めた一同で思わぬ戦利品獲得をネタに会食をしていると 自動車を運転していた書記官が食堂に入ってきた。書記官は公使に耳打ちする。何事かと一同が緊張していると公使はお もむろに言った。 「先ほど観戦武官へと通用門の方にソビエト内務省のほうから、トラックで大量のイクラやステーキ用の牛肉を含む食料 品が届いたそうです。」 この分では赤軍からも何か届きそうだが、首都防衛司令部での窮乏の様子から考えると頬かぶりをするかもしれないと 長谷川は思いながら、長い一日を反芻して詳細なメモを書くとベットに入った。 翌日、長谷川は真夜中に近かったそうだが赤軍は意地を見せて、一個小隊ほどの兵隊が押したり引っ張る軍用荷車で食 料品を公使館に届けてきたことを知らされた。 硝煙の味付けがしてありそうな捕獲品らしいドイツやイタリア製をはじめとしたヨーロッパ各国の大量の缶詰。それに 屠殺したばかりの馬肉が二頭分である。 前ページ次ページモスクワ通信
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44: yukikaze :2020/06/27(土) 13 28 22 HOST p343111-ipngn200407kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp 一応、豊臣夢幻会の第二次欧州大戦の年表考えてみたので投下 あくまで暫定的な内容なので、修正等可です。 939年 9月1日:ドイツ、ポーランド侵攻 9月3日:英仏、ドイツに宣戦布告。第二次世界大戦勃発。 日本、アメリカは中立宣言 11月30日:「ソ・フィン戦争」勃発。ソ連がフィンランドに侵攻 ロシア共和国、動員体制に移行。日米はフィンランドに武器の輸出認める。 1940年 3月12日:「ソ・フィン戦争」終了。史実よりはマシだが、憂鬱世界よりは厳しい講和条件。 4月8日:ドイツ、デンマーク、ノルウェー侵攻開始。 5月10日:ドイツ、フランス侵攻。アルデンヌ奇襲 5月21日:アラスの戦い。イギリス遠征軍大敗。 5月24日:「パリ動乱」フランス共産党によるパリでの蜂起。フランス政府機能消滅。 5月27日:英「ダイナモ作戦」発動。 5月29日:ドイツ軍ダンケルク突入。イギリス遠征軍残存部隊降伏。最終的に遠征軍の9割が死亡ないし降伏。 6月14日:パリのフランス共産党政府による一方的な休戦宣言。ドイツ共産党も受諾。英の対仏感情最悪に。 7月1日:ドイツ共産党政府によるイギリスへの降伏勧告。イギリス政府拒絶。 7月2日:メルセルケビール海戦。フランス地中海艦隊大打撃。フランスの対英感情悪化。 7月5日:フランス共産党政府、イギリスにメルセルケビール海戦の賠償を要求。イギリス政府、言下に拒絶。 7月7日:中華民国政府、上海でイギリスの植民地主義を批判するとともに、『世界は新体制で廻らないといけない』と、ソ独仏共産党政権にラブコールを送る。ソ独仏も同宣言に歓迎の意向を示す。 7月10日:ドイツ共産党政権、イギリスに対して無制限通商破壊作戦を宣言。フランス、英国に対して宣戦布告。 7月中旬:英仏海峡戦勃発。英国籍の輸送船に被害が激増。ドーバー海峡の航行禁止に。 7月14日:中華民国。「最後の関頭」演説。領土奪還を理由に、香港周辺に精鋭部隊の集結を急がせる。 7月16日:英国政府、日米に対して参戦を依頼。日米政権は消極的。 7月19日:スペイン人民政府。突如、ジブラルタルに侵攻。宣戦布告なしの奇襲攻撃。人民政府は、不法に占拠された自国領土の奪回と諸外国に説明。 7月24日:ジブラルタルに増援に向かっていた『アークロイヤル』、潜水艦の雷撃により撃沈。 7月30日:ジブラルタル陥落。イギリス地中海艦隊は、アレキサンドリアに撤退。イギリス海軍、西地中海の制海権喪失。 8月2日:中華民国、英国に対して香港返還及び法外な賠償金を要求し、断られた直後に国交断絶・宣戦布告。 8月9日:イギリス空軍、ブレストに最大規模の空襲。ブレスト軍港に大打撃を与えるも、爆撃機部隊も壊滅。 8月11日:サン・ナゼール軍港攻撃を企図した英国艦隊。ドイツ航空部隊に捕捉され『カレイジャス』撃沈。 8月15日:「アドラーアングリフ」ドーバー海峡での航空撃滅戦により、英独双方消耗戦に。英国最悪の時に。 8月17日:「リバティ号事件」イギリスからアメリカに避難するため出航した、アメリカ船籍の客船がドイツ空軍により撃沈。アメリカ、日本の民間人の多数が溺死し、日米世論がドイツに硬化。 8月19日:ドイツ共産党政府、「リバティ号事件」に対し、危険な海域を進ませたイギリスの責任であるとして、自国の責任を否定。日米両政府、ドイツを批判。 8月21日:日米両政府、ドイツ共産党政府に対して「リバティ号事件」での責任を求める共同声明を発表。 8月22日:ドイツ共産政府。「責任は全てイギリスにありドイツにはない」と、日米の声明を拒否。仏西中も賛同。 8月23日:日米両政府「枢軸国に大義なし」とし、ドイツ共産党政府に対し最後通告。ドイツ共産党政府黙殺。 8月24日:日米両政府、独に対して宣戦布告。また、ドイツに賛同していた仏西中にも宣戦布告。 45: yukikaze :2020/06/27(土) 13 29 33 HOST p343111-ipngn200407kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp 8月30日:フランス海軍によるアレキサンドリア港への破壊工作員侵入。アドミラル級戦艦『ロドネー』着底。 9月5日:中華民国、香港及び上海租界地において攻勢を開始。上海イギリス租界区全滅。「上海虐殺」 9月10日:香港に向けてフィリピン駐留の米師団及び日本から増援部隊が到着。戦線膠着。 10月13日:日本軍、香港近郊に上陸。香港を攻撃する中華民国軍を包囲。 10月18日:中華民国軍、日本本土爆撃を実施するも、レーダー網につかまり壊滅的打撃を受ける。 11月3日:香港に攻め込んでいた中華民国軍が降伏。 11月12日:アメリカ軍、海南島を制圧。華南への爆撃基地として整備を進める。 11月19日:アメリカ、イギリスに対して援英派遣部隊を出撃。チャーチル『希望の松明』演説。 12月8日:日米両海軍「ガルバニック作戦」を開始。日米艦隊による、中国沿岸部への攻撃を始める。 中華民国は批判するも、「上海虐殺」が大きく、枢軸国以外からは「自業自得」と見離される。 正規空母『雲龍』『青龍』実戦に参加。 1941年 1月1日:超大型空母『翔鶴』『瑞鶴』が、横須賀と呉の海軍工廠で起工。 1月11日:日本、援英派遣部隊を出撃。アメリカと違い扱いが悪かったこともあり、当初から隙間風が生じている。 2月14日:アメリカ、「レンドリース法案」可決。アメリカの戦時生産もある程度軌道に乗り始める。 2月下旬:「ガルパニック作戦」終了。中国沿岸部の都市壊滅。蒋介石の経済基盤大打撃。 3月3日:日米、中華民国に対して海南島及び台湾から戦略爆撃を開始。以後、終戦まで爆撃は続く。 4月5日:独仏両政府、アルジェリアに軍勢を派遣。イタリアに対して圧力を強め、エジプト侵攻を目論む。 4月8日:イタリア政府、改めて中立を宣言すると共に、連合国と枢軸国の橋渡しを務めることを発表。各国から失笑を受ける。 4月15日:「ボズワースショック」日本陸軍の37式中戦車が英米両軍に正式にお披露目。演習で圧倒的スコアを叩き出す。 4月22日:日米英軍事会議。欧州本土侵攻を求めるアメリカと、アフリカに第二戦線を求めるイギリスとの間で意見対立。 なお、イギリス側が日本に対して最低でも2個軍の派兵を要求したことに、日本側は中国戦線及びロシア共和国の状況を伝えることで、事実上拒絶している。 5月30日:ニューヨーク会談。日英米首脳(大野、チャーチル、ランドン)による戦略調整会議であったが、「大野ノート」によるレッドセルの存在が明らかになったことで、英米両国は大恥をさらすことになる。 6月3日:米内・キング会談。日本、技術供与の見返りに新鋭軽巡12隻と新鋭駆逐艦48隻のレンドリースを認められる。 6月5日:連合国軍総司令部発足。総司令長官はD・マッカーサー。英国は総司令官こそ譲るものの、第二戦線を認めることに成功。 6月15日:マッカーサー。「ウォッチタワー作戦」を提案。カサブランカを落とすことで、欧州の柔らかい横腹を突くことを目的としたもの。補給面の問題から調整は難航する。 6月22日:マッカーサー。「ウォッチタワー作戦」を保留。補給船団の問題を片付けられないことから。イギリスおよび亡命フランス政府の批判が起きる。 7月4日:米陸軍航空隊による初の戦略爆撃。護衛抜きの実施であった為、大損害を受ける。 7月14日:日本陸海軍航空隊。武部理論に基づき、夜間でのインフラ攻撃を開始。損害は少ないものの短期的に効果は出ず。 7月22日:ドイツ海軍、スカパ・フローに奇襲攻撃。『グローリアス』撃沈。R級巡洋戦艦『ロイヤル・オーク』大破。 7月29日:イギリス政府。次期主力戦闘機として、越山重工の『飛燕』を採用することを正式決定。 また、海軍航空隊も『烈風』及び『流星』の導入を決定する。 8月4日:中華民国政府。首都を南京から武漢に疎開。 8月14日:ベルリン会談。独仏西中は、連合国に対して単独講和を行わないことを宣言。 9月12日:仏領インドシナ。ホー・チ・ミンの蜂起が始まる。フランス共産党政府、ホー・チ・ミンを批判し、コミンテルンからの除名を依頼。コミンテルンも了承。 9月18日:ド・ゴール。仏領インドシナ政府に対して「自由フランスに帰属すれば、日米の軍事援助により、蜂起は打倒できる」と秘密交渉。勝手に約束に使われたアメリカ及び日本政府激怒。 9月22日:第2回日米英軍事会議。協議の内容は戦略爆撃についてであり、各国の主張は折り合わず。 46: yukikaze :2020/06/27(土) 13 31 15 HOST p343111-ipngn200407kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp 10月8日:「エクスポーター作戦」。イギリス中東駐留軍と自由フランス政府によるシリア・レバノンへの侵攻。 10月下旬までにシリア制圧。 11月12日:ソ連、独仏西に対しソ連製兵器のライセンス生産を秘密裏に承認。 11月30日:ド・ゴールによる自由フランスへの賛同を求めるベイルート宣言。ただし、フランス国内での影響力は限定的。 12月14日:枢軸諸国。統合軍備計画を承認。生産機種を絞る代わりに、生産性の向上を図る。 12月25日:アメリカ、国内の中華系住民強制収容を完了。約50万人が収容される。 1942年 1月18日:日本海軍遣欧艦隊。トゥーロン強襲。フランス地中海艦隊全滅。トゥーロン港機能消滅。 2月25日:第3回日米英軍事会議。マッカーサーによる「ウォッチタワー作戦」再提案。英仏は賛成。日米は消極的だが押し切られる。 3月8日:「ボン岬沖海戦」北アフリカへの輸送船団護衛をする仏海軍残存部隊と日重巡部隊との交戦。日本海軍完全勝利。 4月23日:中華民国政府。首都を武漢から重慶に疎開。中国沿岸部の混乱が無視できないレベルになる。 6月1日:「ウォッチタワー作戦」発動。参加兵力は、アメリカ軍4個師団、イギリス軍2個師団、日本軍2個師団、フランス軍1個師団。 6月3日:パットン率いる西部方面隊はカサブランカの包囲に成功。同日、田中静壱中将率いる中部方面隊はパットンの後詰に展開。 アラン・カニンガム中将率いる東部方面隊はオランへの進撃を開始。 6月8日:カサブランカのフランス守備軍降伏。モロッコ王国の各地も順次降伏。 6月20日:「労働者の歓喜作戦」ドイツ=アフリカ軍団指揮官のヴァルター・モーデル中将による遅滞防御作戦発動。 英仏軍は、補給線の見通しの甘さにより大敗。 6月25日:マッカーサー、カニンガムの指揮権剥奪。連合軍アフリカ司令部を創設し、アイゼンハワー大将に権限を付与。 7月3日:ド・ゴール、カサブランカに赴き、モロッコが自由フランス政府に帰属したことを宣言。 マッカーサーとド・ゴールの関係は最悪に。 7月7日:スペイン領セウタ陥落。連合国マスメディア「地中海の門は開かれた」と、勝利宣言。 7月17日:カサブランカに日米連合艦隊集結。枢軸国側、警戒を最大限に。 7月24日:「バトル・オブ・ジブラルタル」スペインに急遽集められた枢軸国空軍部隊と、モロッコに展開したアメリカ陸軍航空隊の死闘開始。 7月31日:大西洋で任務中の『ヨークタウン』。Uボートの雷撃を受けて沈没。 8月4日:「シロッコ作戦」モロッコ陥落とド・ゴール発言に焦ったフランス共産党政府によるモロッコ奪還作戦。モーデルは大反対するも政治的な要因から、独仏連合軍でモロッコに攻めざるをえないことに。 8月15日:「グレネード作戦」独仏軍の攻勢に対して、自由ポーランド軍大将のマンシュタイン発案による迎撃作戦。 同作戦は、後に『マンシュタインのバックハンドブロウ』と呼ばれ、機動防御作戦のお手本とされる。 8月19日:独仏「シロッコ作戦」の中止を決定するも、侵攻戦力の6割を失い、アルジェ防衛に齟齬を来すことに。 9月1日:第4回日米英軍事会議。アルジェ奪還を演説するド・ゴールに、マッカーサーが「黙れ」発言。 両者ともに激昂し、あわや乱闘寸前にまでなる。アルジェ侵攻は保留に。 9月14日:日英外相会談。アメリカと比べて日本の援助が少ないことを指摘したイーデン外相に対し、吉田茂が「それほどまでにご不満ならば、日本は撤兵させていただく。我らはアメリカとの友誼により参戦はしたが、貴国とは一切の友誼はない。日露戦争の折に貴国が我が国に対していかなる仕打ちをしたか、忘れたとは言わさんぞ」と席を離脱。イギリス側の対応に不満を持っていたケネディ駐英大使が吉田の援護射撃をしたことで、チャーチルが公式の場で謝罪する羽目になる。 9月下旬:日米による大西洋上でのハンターキラー作戦が最高潮に。 10月5日:枢軸諸国。『欧州の壁』構想承認。対英上陸作戦案は完全に消滅する。 10月中旬:日本海軍の戦時急造空母である『瑞鳳』型航空母艦が次々と就役。(43年1月までに合計8隻就役。他改造艦3隻) 11月8日:第5回日米英軍事会議。欧州反攻作戦に向けての計画が開始される。 11月30日:共産ドイツ。ドイツ潜水艦隊の壊滅を受けて、潜水艦戦力の追加発注を中止。ドイツ海軍事実上の消滅。 12月12日:「ゴモラ作戦」アメリカ陸軍第20爆撃軍による四川大空襲。四川の堤防群に大打撃。 47: yukikaze :2020/06/27(土) 13 31 59 HOST p343111-ipngn200407kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp 1943年 2月4日:「カタパルト作戦」マッカーサーによるアルジェリア侵攻作戦。蚊帳の外に置かれたド・ゴールは激昂。 2月5日:「アルジェ湾沖海戦」アメリカ機動艦隊、アルジェの制空権を奪取するも、発進準備中の隙を突かれ『エンタープライズ』級3番艦『ワスプ』喪失。4番艦『レンジャー』大破の大損害を受ける。 2月22日:「カセリーヌ峠の戦い」エジプトからチュニジアに侵攻したウィロビー・ノリー中将。モーテル大将の逆撃に会い大敗。 ドイツアフリカ軍団最後の煌めき。 3月6日:日本海軍。ジェット戦闘機「疾風改」及び『輝星」を部隊配備。 4月20日:日本海軍。遣欧艦隊第二陣として、瑞鳳型航空母艦8隻をアメリカ西海岸まで順次出撃。 5月8日:アルジェリア総督府降伏。アフリカの共産フランス勢力消滅。イタリア政府、秘密裏に連合国と接触開始。 5月10日:「アルジェ宣言」首都アルジェに強引に押し寄せたド・ゴールが、アルジェリアが自由フランスに帰属したことを強引に宣言したものの、マッカーサーが「連合国の軍政」と、全面的に否定。米仏関係最悪に。 5月18日:アルジェリア総督ダルラン元帥、テロにより暗殺。ド・ゴール派の犯行というのが有力。 5月24日:アルジェでフランス共和国臨時政府設立。連合国も承認。政府首班はジロー大将。ド・ゴールは一時的に失脚するも、政治的暗躍から10月には共同代表、12月にはジローの後を継いで政府首班になる。 6月6日:アメリカ陸軍第20爆撃軍による飢餓作戦開始。農薬散布とナパーム弾の合わせ技で中華民国の農業生産量激減。 6月12日:共産ドイツ。欧州決戦戦車として、KV-85のライセンス生産車両『レーヴェ』を公開。 7月8日:「アトラス作戦」内乱の続くギリシャに対するテコ入れのための英国軍の占領。日米軍から「壮大なる兵力と燃料の無駄遣い」と酷評されることになる。 7月14日:「千夜一夜作戦」英米両軍によるハンブルクへの大規模空襲。ハンブルク消滅。 7月下旬:武部理論によるインフラ破壊により、独仏の兵器生産量、ピークの6割に減。ソ連からの供給依存増大。 8月1日:「決号作戦」日本陸軍3個師団による上海沿岸部の制圧。以後、爆撃拠点は台湾から上海に代わる。 8月12日:第6回日米英軍事会議。来るべき欧州上陸作戦への計画を本格化。 8月16日:ジュビリー作戦。ディエップへの上陸作戦であったが、作戦目的が不明瞭で失敗。情報漏洩にも拘らず、イギリス側の対応が消極的であったことで、日米の英に対する情報共有が低調に。 8月30日:米海軍、1個巡洋艦戦隊及び2個水雷戦隊を日本海軍遣欧艦隊の指揮下に入れることを発表。アーロン・S・メリル少将指揮。 9月12日:日本海軍4個空母機動戦隊がブレスト港を空爆。ブレスト港に大被害。以降半月かけて荒らしまわり『海賊艦隊』と呼ばれる。 10月11日:超大型空母『翔鶴』『瑞鶴』就役。 11月6日:第一次遣欧派遣艦隊予定通り帰国。アメリカ西海岸から、1個巡洋艦戦隊及び2個水雷戦隊が日本に派遣される。 12月上旬:中華大陸。飢餓と寒波により各地で暴動が頻発。広西軍閥、単独で日米と停戦。 1944年 1月5日:共産ドイツ外相、ソ連に軍事介入を要請。ソ連、スミルノフ中将率いる一個軍団を義勇兵としてドイツ東部に派遣。 1月20日:マッカーサー連合国軍最高総司令官。欧州上陸作戦「オーバーロード」作戦原案を固める。 2月6日:「ヴェリダブル作戦」イギリス地中海艦隊、独断でジブラルタルを占領。キング連合国海軍総司令官激怒。 2月8日:キング連合国海軍総司令官。地中海方面海軍総司令官に日本海軍の古賀峯一大将を推薦。古賀は3日後に戦時特例で元帥昇格。 2月12日:マッカーサー連合国軍最高総司令官。地中海方面総司令官にアイゼンハワー大将を任命(同日元帥昇進)。地中海方面総司令官ウェーヴェル元帥更迭。 2月15日:マッカーサー元帥、アイゼンハワー元帥に、「オーバーロード」作戦の陽動作戦を地中海戦域で行うよう命令。 2月21日:日本陸軍、イギリスおよび中東にいた部隊をすべて地中海方面に集約。地中海方面軍を設立。方面軍司令官は山下奉文大将。機甲師団2.機械化歩兵師団4、自動車化歩兵師団3と、日本陸軍の主力と言っていい戦力であった。 48: yukikaze :2020/06/27(土) 13 33 12 HOST p343111-ipngn200407kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp 3月3日:アイゼンハワー元帥。「アイアン・フィスト」作戦をマッカーサー元帥に提出。マッカーサー了承。 3月13日:イタリア。連合国側で参戦することを正式に了承。大規模な軍事援助とともに英米両国の駐留の許可を行う。 3月20日:アメリカ海軍空母機動艦隊、フランス沿岸に対して空襲開始。また、アメリカ陸軍航空隊も沿岸部への爆撃強化 3月26日:日本海軍遣欧艦隊主力、アレキサンドリアに入港。超大型空母2、正規空母2、軽空母8、戦艦9、装甲巡洋艦2、重巡6、軽巡22、駆逐艦112という、文字通りの大艦隊であった。 3月27日:イギリス地中海艦隊、本国に召還。あからさまな懲罰人事に、イギリスのキングに対する嫌悪感増大。 4月5日:日本海軍ジェット機部隊初実戦。偶然にもマルセイユ近郊で羽を休めていた第44戦闘団も戦闘に参加し壊滅。 同戦闘団は、エースクラスを集めたドイツ空軍の切り札であり、戦闘機もBf109G型であったが、機体性能差があり過ぎた。 5月3日:ベルリン会談。内陸部決戦を主張する現地司令部と、水際作戦を主張する陸軍司令部との意見衝突の解消のために行われたが玉虫色の決着で終了。なお、両者とも連合国の進軍先を『カレー』及び『マルセイユ』と予想。 6月3日:イタリア王国。枢軸国に対して国交断絶。48時間後に宣戦布告を宣言。 6月5日:「アイアン・フィスト作戦」日米仏軍、マルセイユへの上陸に成功。共産独仏軍の警戒最高潮に。 6月6日:「オーバーロード作戦」英米加仏軍。ノルマンディーへの上陸成功。共産独仏軍大混乱。 6月7日:「サジタリオ作戦」イタリア軍、亡命したフアン3世を旗印に、バルセロナに上陸。スペインの反政府組織一斉に蜂起。 日米英政府、イタリア政府の火事場泥棒に苦言を表明するも、ムッソリーニは「平和のための援助」を堂々と要求 6月13日:「カーンの戦い」アメリカ第3軍指揮下の機甲部隊と、共産ドイツ新鋭装甲師団2個師団の激突。アメリカ軍勝利するも『レーヴェ』により、M4の損耗も大きく、報告を聞いたマッカーサーは、AGFのマクネアー中将の更迭と新型戦車のM26配備を強く主張。 6月15日:日本欧州方面総司令官 前田利為元帥。マッカーサーに対し、37式中戦車輸送分(100両)の提供を打診。マッカーサー日本の好意を謝するとともに、あくまで日本軍の作戦目的に使用するよう依頼。 6月25日:マルセイユ占領。また同日にはアメリカ軍によりトゥーロンも制圧される。 6月26日:アメリカ軍、シェルブール港占領するも、港湾施設は破壊される。 7月1日:日本陸軍、グルノーブルを占領。共産ドイツ軍、アルザスにいた戦力を抽出して対応。 7月18日:イタリア軍、テルエルでスペイン人民政府軍との決戦に勝利。人民政府、マドリードからセビリアに遷都。 7月21日:イタリア軍、マドリードに入城。スペインの王政復古を大々的に宣言。日米英渋々ながら承認。 7月25日:「コブラ作戦」連合国軍、ノルマンディ戦線突破に成功。 ~31日 8月3日:「幻号作戦」日本陸軍、アルザス方面への進撃を窺うそぶりを見せ、共産ドイツ軍過剰に反応。フランスへの援軍中止。 8月12日:「ファレーズ包囲戦」アメリカ軍、共産仏独軍に対しての包囲殲滅戦に成功。フランスの戦いの事実上の終焉。 ~21日 8月25日:パリ解放。ド・ゴールによる勝利の演説と翌日の凱旋パレード挙行の表明。マッカーサー激怒。 8月26日:「凱旋パレード事件」。パレード先頭を仏第二機甲師団とし、パレード終了後には第二機甲師団を連合軍の編制から外すという通告に、マッカーサーは「まだ戦争が終わっていないのに遊び惚ける馬鹿がいる」と、ド・ゴールを痛烈に批判。 パレードに日本軍に声がかからなかった(純粋な事務的ミス)のも問題視し、パレードを中止させる。 8月31日:ソ連指導部、共産ドイツ政府に勝利の可能性なしとして、ドイツ支配領域の制圧を決定。 9月1日:イタリア、スペインの完全制圧を宣言。ただし散発的なテロ活動に悩まされる。 9月11日:ディジョンにおいて、日本軍とアメリカ軍が握手。フランス国内における南北戦線統合。 9月19日:ブリュッセルを解放。ベルギー王室、国土復帰を宣言。 9月28日:イギリス軍、アントワープを解放。ただし、北岸のドイツ軍を排除できず、港の使用は限定的。 10月1日:イギリス陸軍参謀本部。オランダ奪還作戦及びドイツ侵攻作戦の前段作戦として、「マーケット・ガーデン作戦」を提案するも、マッカーサーから非現実的として却下。 49: yukikaze :2020/06/27(土) 13 34 13 HOST p343111-ipngn200407kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp 10月15日:「クロマイト作戦」マッカーサー、オランダ沿岸部に上陸作戦を敢行することで、オランダ解放を達成することを提案。 上陸用機材と気象上の問題で早くても翌年になることが見込まれたことで、亡命オランダ政府が難色。 11月6日:「ヴァイタリティ作戦」イギリス軍、アントワープ北部を完全制圧。 11月7日:アメリカ大統領選挙で民主党のコーデル・ハル当選。 11月10日:「グレネード作戦」アメリカ陸軍第20爆撃軍。蒋介石の籠もる重慶に最大級の爆撃。地中貫通爆弾「ファットマン」(史実トールボーイ)を初めて実戦に使用。蒋介石を含む中華民国政府首脳部全滅。 11月13日:「激号作戦」日本陸海軍爆撃隊による西安大空襲。超重爆『富岳』実戦に参加。火災旋風が起きるよう計算された爆撃であり、西安に戦力を移動していた毛沢東率いる共産党首脳部は、蘭州に行っていた林彪を除いて全滅。 11月15日:新疆派軍閥、中華民国からの離脱を宣言し、ソ連の庇護下に入ることを懇請。 11月17日:馬家軍、自らの権益が脅かされることを恐れ、新疆派軍閥との抗争を開始する。 11月20日:成都に逃げていた孫科、蒋介石を始めとする上層部の全滅を認める。四川派、貴州派、湖南派と言った地方軍閥は次々と離反。中華民国政府崩壊。中華戦線は事実上消滅。 11月21日:ソ連政府「民族自決」を掲げて、新疆派軍閥への介入を決定。なお、ソ連は軍閥に任せるつもりはさらさらなく、新疆ウイグル自治区、青海、甘粛、寧夏回族自治区を領土とする「東トルキスタン共和国」建国を決定済。 12月16日:「バルジの戦い」共産ドイツ最後の賭けと言われる大規模攻勢。 12月19日:「バストーニュの戦い」栗林忠道中将率いる第23師団による防衛戦。 12月26日:バストーニュ解囲。解囲に参加した部隊が日系人部隊であったため、両国において美談となる。 1945年 1月16日:連合国によるバルジ包囲網完成。共産ドイツ司令部の硬直した指導により、バルジ内のドイツ軍の脱出は不能。 1月20日:共産ドイツ政府、オランダ、デンマークの残存部隊の撤収を命じるとともに、ソ連に大規模な援軍を懇請。 1月28日:イギリス軍、オランダへの進軍開始。 2月15日:アムステルダム解放。オランダ王室、国土復帰を宣言。 2月22日:連合国軍、ソ連とドイツの国境に、大規模な軍が展開していることを確認。ソ連政府に確認するもソ連政府は黙殺。 3月1日:イギリス軍、オランダを完全解放するも、ルール工業地帯にソ連軍が展開していることを受けて進撃停止。 3月3日:日米英政府、合同でソ連に対し、軍駐留の意図を説明するように要請。ソ連政府黙殺。 3月5日:共産ドイツ政府、改めて連合国との徹底抗戦を宣言。 3月7日:「バグラチオン作戦」発動。在ドイツソ連軍一斉に蜂起。ドイツ主要都市はソ連軍の制圧下に。 3月8日:ソ連国境から東欧諸国に対してソ連軍侵攻開始。同日、ドイツとオーストリアで共産政府樹立。 3月9日:イギリス軍とのトラブルで、ギリシャ方面軍に左遷されていたパットン大将、独断でブルガリアへの侵攻開始。 アイゼンハワーは激怒するが、マッカーサーが追認し、援軍を送るよう指示。 3月15日:アメリカ軍、ノルウェーとデンマークに対し、上陸作戦敢行。抵抗は全くなく一週間後に全土制圧。 3月16日:ルーマニア国王ミハイ1世、パットンに対して単身会談し降伏を宣言。パットンは快諾し、更に進撃。 3月22日:ベッサラビア、ブコヴィナを制圧したソ連軍とパットンの睨みあい。双方、戦闘を起こすには問題を生じており、状況は膠着状態に。 3月29日:ハンガリー、ポーランド、チェコスロバキアで、共産政府樹立。 4月3日:ソ連軍、スロベキアとセルビアを制圧し、共産政府樹立。イタリア軍、フィウメ防衛を名目にクロアチアに進駐するとともに、秘密裏にソ連との間で手打ちを行う。(ボスニア・ヘルツェゴビナでのソ連への譲歩) 4月5日:ロンドン会議。連合国主要国による戦争の継続か否かを決める会議。戦争継続を訴えるイギリスやフランス、ポーランドであるが、日米への更なる負担を前提とするものであったため、日米両政府の反発を招く。 50: yukikaze :2020/06/27(土) 13 44 00 HOST p343111-ipngn200407kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp 4月9日:ハル大統領、マッカーサー元帥に戦争継続の是非について諮問。マッカーサーからは「日米だけでやりきるだけの覚悟があればやれる。英仏は当てにならない。なお、戦争終結までに後5年。被害は10万単位で考えるべき」と回答。 4月10日:ハル大統領、大野首相と会談。大野からもマッカーサーと同様の回答を貰うとともに「アメリカの有権者は最後までやりきるだけの覚悟はありますか?」と問われ、ハルは沈黙。 4月12日:ソ連政府、連合国政府に対し、旧枢軸国との間の停戦の仲介を行うことを宣言。 イタリア政府、好意的な声明を出す。 4月14日:連合国、ソ連の宣言を受諾し、停戦に合意。チャーチル「ミュンヘンの二の舞」と、日米の判断を痛罵するも自身は政変によって下野する。 5月5日:ジュネーヴにおいて、連合国とソ連との間で停戦交渉開始。 5月7日:ソ連代表団、ルーマニアとブルガリアに対して、現政権の非を鳴らし、人民政府を設立するのが必要と提案。連合国側拒否。 5月10日:ソ連代表団、再度、ルーマニアとブルガリア問題で、連合国側の譲歩を提案。 5月12日:中央アジアにおけるソ連と連合国側との分割案妥結。モンゴル(内モンゴル含む)と東トルキスタンのソ連の優位性を認める代わりに、チベットのイギリスの優位性を認め、インドには手を出さないことを確約。 5月16日:ロスアラモスで原子爆弾の開発に成功。 5月17日:ソ連側代表、ルーマニアとブルガリア問題を一方的に打ち切る。またポーランド問題で、ポーランド自由軍と自由政府についても決して手は出さないし、亡命してもらっても自由という回答を出す。 5月21日:連合国と枢軸国との間で停戦条約発効。 51: yukikaze :2020/06/27(土) 13 46 38 HOST p343111-ipngn200407kamokounan.kagoshima.ocn.ne.jp とりあえず暫定的だけど年表作成。 まあ色々と付け加えたりできるだろうし、整合性会わなければ修正もすることになるかと。 こうしてみると、なんだかんだ言って、後半になるとイギリス陸軍も成果出したりはしているのとほんとイタリア政府は腹立つことしかしていないよなあと。 そりゃ統領が死んだときに、各国指導者層がシャンパン出して祝うわけですわ。
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翌朝・・・。 ルイズとワルドは、結婚式の準備をしていた。 といっても、今まさに攻め落とされんとしている城で派手なことができるわけもなく、 ウェールズ・・・アルビオン王家から借り受けた新婦の冠をルイズの頭に乗せ、同じく純白の乙女のマントを纏うだけという単純なものではあったが。 「ねえワルド、本当にここで結婚式をするの?」 昨日はセッコに手紙を始末されたショックもあって、勢いで“今結婚しよう” と言うワルドに同意してしまったものの、一晩空けて冷静になってみると、やはり何か違う気がするのであった。 「僕が相手じゃ不満かい?」 「・・・」 そうじゃなくて、ここで今するのが気に入らないのよね。 ルイズとしてはささやかに式を挙げるなら、帰ったら任務のことでどうせ会う、アンリエッタの前で誓いたかったのだ。 それに、ある意味では全権大使とも言える自分が、いくら亡命を勧めても聞かなかった頑固な武人であるウェールズ皇太子。 その最期の思い出が、昨日会ったばかりの他国人の結婚式だなんて。 そんなの、悲しすぎるわよ。 それに、いや、そんなこと以上に、何故か心は不安でいっぱいだ。 その時、ワルドがルイズの手をとった。 「さあ行こう、ルイズ。 始祖ブリミル像の前で、ウェールズ皇太子が待ちわびているぞ」 「え、ええ」 ワルドに手を引かれ、戦の準備で誰もいない滅び行く城の廊下を、ウェールズの待つ礼拝堂に向かって歩く。 昨日は、わたしとセッコ以外、皆笑っていた。 まあセッコは、悲しんでいるという感じではなかったけれど。 今も、隣のワルドは幸せそうに微笑んでいる。 きっと、ウェールズも笑って死を迎えるのだろう。 何故、わたしだけが寂しいのかしら。 わたしが・・・おかしいのかしら?それともわたしが、何か悪いことを? 「ルイズ!行き過ぎているぞ、礼拝堂はこっちだ!」 「あ、そう、そうね。ごめんなさい、ワルド」 さてその頃、鍾乳洞に作られた港の中、セッコはニューカッスルから一足先に脱出するため、 疎開する人々に混じってイーグル号に乗り込む列に並んでいた。 「なあ、相棒」 「どうしたあ?」 「なんか体がスースーして気分悪いんだけどよ」 「人前で鞘から抜くと、ルイズが怒るんだから仕方ねーだろお。喋れるだけいいと思え」 「むう」 デルフリンガーの鞘は、話し相手を欲しがったセッコによって、そのまま喋れるよう穴だらけにされていたのだった。 「ところでよ、娘っ子を放置してきて本当によかったのか?」 「命令されたらオレにはどうしようもねーよ。さすがに[死ね]とか言われたら必死で逃げるけどなあ。」 「難儀なもんだな、まーあのワルドって奴も強そうだし、なんとかなるかね」 「オレは、あいつ嫌いだけどな。ルイズの婚約者じゃなかったらぶち殺したいぐらい。」 「おいおい、やっぱ戻った方がよくねえか相棒」 ちょっと考えてから、答える。 「いや別に、オレの目の前にいなけりゃそれで。」 「ははは、ちげえねえ」 ルイズとワルドが礼拝堂につくと、皇太子の礼装に身を包んだウェールズが、一人で始祖ブリミル像の前に佇んでいた。 「・・・お一人なんですか?」 ルイズは無礼な疑問を口に出してしまった事に気づき、慌てて手を当てた。 「すまないね。できることならもう少し豪勢にしてあげたいが、皆は戦の準備で忙しいんだ。」 「も、申し訳ありません、殿下」 「気にしないでくれたまえ。では、子爵」 「はい」 ワルドが、仰々しく一礼した。 「それでは、式を始める」 王子の声が、ルイズの耳に届く。 しかし、ルイズの心は結婚を前にしているというのに、様々な疑問が渦を巻き、憂鬱であった。理由はわからない。 「新郎、子爵ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。 汝は始祖ブリミルの名において、このものを敬い、愛し、そして妻とすることを誓いますか」 ワルドは重々しく頷いた。 「誓います」 ウェールズはにこりと笑って頷き、今度はルイズに視線を移した。 「新婦、ラ・ヴァリエール公爵三女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール・・・」 朗々と、ウェールズが誓いのための詔を読み上げる。 そう、わたしって今憧れの婚約者と結婚しようとしてるのよね。 それなのに何故、何故こんなに不安なのかしら。 ウェールズ達が死に行こうとしているから? それは悲しいことだけれどわたしと直接は関係ないわ。 セッコがアンリエッタの手紙を握り潰したから? いや、手紙が敵の手に永久に落ちなくなれば根本的に問題は起こらないわけだし、セッコはあいつなりに最善の手を取ったのよね。 お仕置きは必要だろうけど、少なくとも不安とは違う。 結婚したらセッコを常に監視するわけにいかないから? 確かにあいつは放っておくと極めて危険だ。 でも、考えてみれば傍においておかなくてもいくらでも手はある。 今気にやむようなことではない。わたしはそんなに神経質ではない・・・と思う。 じゃあ、何で不安なのよ!この疑問は何! 「新婦?」 「・・・新婦?」 ウェールズが心配そうにこっちを見ていた。はっとして顔を上げる。 こんなとき・・・疑問を感じたとき、あいつならどうするだろう? この世界の何よりも無邪気で、残酷で、正直で、そして純粋な自分の使い魔。 「緊張しているのかい?仕方がない。初めてのときは、ことが何であれ、緊張するものだからね」 にっこりと笑って、ウェールズは続けた。 「まあ、これは儀礼に過ぎぬが、儀礼にはそれをするだけの意味がある。 では繰り返そう。汝は始祖ブリミルの名において、このものを敬い、愛し、そして夫と・・・」 違う、違うのよ、ウェールズ殿下。わたしは緊張してなどいない。 ルイズは首を振った。 ただ、何かが引っかかっているのよ。 誰も答えを出してくれない悩みが、疑問があるとき、どうすればいい? この世で、一番信じられるものは何? それは・・・ 「新婦?」 「ルイズ?」 二人が怪訝な顔で、ルイズの顔を覗き込む。 わたしは、あいつに影響されているのだろうか? いや、元々そうだったのだろう。この世で一番信じられるものは、“わたし”。 自分が納得できないことは、今やるべきではないこと。 ルイズは、ワルドに向き直った。 「どうしたね。ルイズ。気分でも悪いのかい?」 「気分は、悪くないわ」 「なら、誓おうじゃないか」 「いいえ、ワルド。今は、結婚できないわ」 ウェールズは首をかしげた。 「新婦は、この結婚を望まぬのか?」 「そのとおりでございます。お二方には、大変失礼をいたすことになりますが、私はこの結婚を望みません。少なくとも、今は」 ワルドの顔に、さっと朱がさした。ウェールズは困ったように首をかしげ、残念そうにワルドに告げた。 「子爵、まことにお気の毒だが、花嫁が望まぬ式をこれ以上続けるわけにいかぬ」 ワルドはウェールズを無視してルイズの手をとった。 「ルイズ・・・緊張してるのかい?きみが、僕との結婚を拒むなんて」 「ごめんなさい。ワルド。この旅で判ったんだけど、何故かあなたと二人でいると不安になるのよ。 女神の杵亭に居た時。桟橋で、セッコが錯乱してあなたに殴りかかったとき。それに・・・。 もちろんワルド、あなたのことは憧れだし、少なくとも嫌いじゃないわ。でも、今はだめ。今は結婚できない」 ワルドの表情が変わる。 「世界だルイズ。僕は世界を手に入れる!そのためにきみが必要なんだ!」 豹変したワルドに怯みながらも、ルイズは力強く首を振った。 「わたしの不安は、そういうことだったのね、ワルド。世界なんかいらないわ」 ワルドは両手を広げると、ルイズに更に詰め寄った。 「僕にはきみが必要なんだ!きみの能力が!きみの力が!」 何を言っているの?こんなワルドって、あの優しかったワルドがこんなに・・・ いや、一度だけ、一度だけこんなワルドを見たことがある。 ラ・ロシェールで、セッコと手合わせしたときに。 あの時、わたしはセッコがキレていたのだと思っていた。 あいつが暴走しやすいのはいつものことだったし。 盗賊をバラバラにしたのを前の晩見てしまったから、余計そう思ったのかもしれない。 ・・・でも、違ったのね。本当に“キレて”いたのは、ワルドの方だった! 「ルイズ、いつか言ったことを忘れたか! きみは始祖ブリミルに劣らぬ、優秀なメイジに成長するだろう!きみは自分で気づいていないだけだ!その才能に!」 「ワルド、あなたまさか・・・」 ルイズの心が、急激に醒めていく。 自らに酔っているかのように昂りつつあるワルドと対照的に。 セッコはイーグル号に乗り込んだ瞬間、突然言い知れぬ不安に襲われた。 身震いし、目をこする。 「おい、どうした相棒!」 「おかしい。」 「なんだ、疲れてんのか?」 「違う、オレは昨日たらふく飯を食ったし、よく寝た。」 でも、変なものが見える、これは・・・昨日の城?・・・ウェールズ・・・と? 「なんなんだよ相棒」 「左目にワルドが見える、そのせいで胸クソわりい。あと左手が熱い。」 印が、光っている。なんだこりゃあ? 「何を訳の判らないこと言ってるんだ?」 「呼ばれてる、気がする。」 「落ち着けって!トリステインに一足先に帰ってのんびりするんだろ相棒!」 うう、だめだ、この映像・・・これを消さねえと・・・ 「ちょっと、黙ってろ。」 オレは、・・・を信用しすぎていた。だから、・・・は死んだ。 本当に信用できるのは、やっぱり、オレ自身だよなあ。 セッコは、発進寸前のイーグル号から飛び降りた。 「なあ相棒、この船に乗らなかったら、どうやって帰るんだよ!」 デルフリンガーが叫んでいる。 「うぁ?あー。多分大丈夫だ。[不安]がなくなってから、考えるぜえ」 セッコは、デルフリンガーを抜き、壁に潜った。 「なにがだ・・・グボァ、ぁぃぼヴ!ぬぁんだこれ気持ちわりい!がぼぁ!」 「これが、オレだ。オレを相棒っつーなら慣れろ。あと、静かにしてろ。 振動が、音が聞こえねえと方向感覚が狂うんだよぉ。」 上に向かって、深く、潜っていく。上に、上に。 ルイズに対するワルドの剣幕を見かねたウェールズが、間に入ってとりなそうとした。 「子爵、きみは振られたのだ。潔く・・・」 が、ワルドはその手を跳ね除ける。 「黙っておれ!」 ウェールズは驚いて立ち尽くした。ワルドはルイズの手を強く握った。 「ルイズ!きみの才能が僕には必要なんだ!きみはそれに気づいてない!」 ルイズはワルドの手を振り解こうとしたが、ワルドの力は物凄く、解けない。 「冗談じゃないわ!さっきまでは、トリステインに戻って、ゆっくり話してから、そうして結婚しようと思ってた。 だけど、今確信したわ。やっぱりあなたはわたしを見ていない!」 暴れるルイズを見て、ウェールズが加勢し、ワルドを引き剥がそうとした。 しかし、ワルドはそれを突き飛ばす。 「うぬ、何たる無礼!何たる侮辱!子爵、今すぐにラ・ヴァリエール嬢から手を放したまえ!さもなくば、我が魔法の刃がきみを切り裂くぞ!」 ワルドは、それでやっと手を放し、そして張り付いたような笑みを浮かべた。 「こうまで僕が言ってもだめかい?ルイズ。僕のルイズ。」 「嫌よ、絶対に!」 「この旅で、きみの気持ちを掴むために、ずいぶん努力したんだが・・・」 「そう。わたしのあなたへの気持ちは、この旅で離れたのよ」 覚悟を決めたルイズは、そう吐き捨てた。 それを聞いたワルドは、両手を広げて首を振った。 「こうなっては仕方がない。ならば目的の一つは諦めよう」 「目的?」 ワルドの笑みが、禍々しく歪む。 「そうだ。このたびにおける僕の目的は三つあった。その二つが達成できただけでも、よしとしなければな」 「達成、二つ?どういうこと?」 なによ、まだ・・・まだ何かあったわけ? 「まず一つはきみだ。ルイズ。きみを手に入れることだ。しかし、これは果たせないようだ」 「当たり前じゃないの!」 ワルドが、ルイズを見つめなおす。 「二つ目の目的は、ルイズ、君のポケットに入っている、アンリエッタの手紙だ」 それを聞いたウェールズは、全てを察したのか杖を構えた。 しかし、ルイズは突然、笑い始めた。 「そう、残念ね。すっごく残念。それも、達成は不可能よ、ワルド!」 「「何?!」」 ウェールズも、ワルドもはっとした顔になる。 「手紙なら、セッコが、わたしの使い魔が処分したわ。 あの時は、さすがに慌てたし、怒ったわ。でも、今となっては勲章ものね」 「ガンダールヴか!なんと使えぬ奴!おのれ!」 「残念ね」 「・・・だが、三つ目は達成させてもらうぞ!」 閃光のように素早く杖を引き抜いたワルドが、呪文の詠唱を完成させ、ウェールズに飛び掛る。 「き、貴様!レコン・キスタ・・・」 正面から飛び掛ったワルドの攻撃を、何とか弾き返したウェールズの言葉は、しかし最後まで続かなかった。 「貴様の命だ、ウェールズ」 ウェールズの背後、始祖ブリミル像の影から、もう一人のワルドが飛び出し、その胸を貫いていた。 「・・・風の遍・・・在・・・ぐあ・・・」 ウェールズの口から、どっと鮮血が溢れ、床に崩れ落ちる。 「あなた、貴族派?・・・裏切り者、だったの?」 さすがにそこまでは読み切れなかったルイズが、わななきながら怒鳴った。 「そうとも。いかにも僕は、アルビオン貴族派、レコン・キスタの一員さ」 ルイズは杖を振り上げようとしたが、遍在のワルドに掴まれ、壁に押し付けられた。ワルドはそのまま言葉を続ける。 「我々はハルケギニアの将来を憂い、国境を越えて繋がっているのさ。そして、最終的には、始祖ブリミルの光臨せし[聖地]を取り戻す」 「昔は、昔はそんなふうじゃなかったわ。何があなたを変えたの?」 「話せば、長くなる。今ここで語る気にはならん」 逃げようとしても、壁に押し付けられていて動けない。 「どうして・・・」 「だから!だから共に世界を手に入れようと言ったではないか!」 「嫌よ、世界なんていらないって言ったでしょう・・・」 「もう、遅いんだよ。言うことを聞かぬ小鳥は、首を捻るしかない。さようなら、可愛い僕のルイズ」 ルイズの首に、手がかけられる。 「う・・ぐ・・・助けて・・・セ・・」 駄目、息が・・・ 「残念だよ・・・。この手で、きみの命を奪わねばならないとは・・・」 ワルドは、そう言いながらも実に楽しそうだ。それがとても、悔しい。 せめても本当に悲しそうにしてくれていれば、まだ救われたのに。 意識が朦朧としてきたせいか、壁に沈みこんでいるような感覚がある。 わたしは、こんな夢を・・・ その時、突然締め付けていた力が緩んで、ルイズは失神し床に崩れ落ちた。 ワルドの目が、驚愕に見開かれる。 壁から生えた腕に、“遍在”の胸が貫かれていた。 To be continued…… 戻る< 目次 続く
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色々とありながらも飛行二師展開の飛行場。 否、暦とした航空基地へ足を下ろした六六六空、三八六空であったが、 ようやく地面を踏みしめて歩ける贅沢を楽しむ暇もなく、 指揮官及び幹部クラスの将校は、ウラジオ防空担当の航空部隊。彼ら、彼女らとの臨時協議に入らざるを得なかった。 「こちらでもぎりぎりまでは追尾しました。ガンカメラで撮影も行いましたが、間違いなく強行偵察用の新種です」 リベリオン陸軍のP-38L双発戦闘機。 双発双胴という珍しい機体を持つが、重武装で高高度性能の高い機体を定数装備する、戦闘第391飛行隊の先任将校が生真面目な顔で切り出し始めた。 場所は航空基地地下に設けられた、ベトン防護の会議室である。 「欧州に展開している第8航空軍からの報告にもありますが、 あれの類似種が通過後は最低で40機以上。最悪200機の大規模空襲がたびたび見受けられた、と」 「その点は我々もウラル戦線で、同様の状況を数度確認しております」 それに応じたのは戦闘第562連隊飛行長、ナスターシャ・イヴァノワ中佐であった。 彼女は既に「あがり」を迎えた21歳のエクスウィッチであるが、 優れた部隊運営の手腕から、戦闘第562連隊の再建に引き抜かれたベテランであった。 「特に冬季、ヴォルガなどが凍結して陸上ネウロイの侵攻が可能となった時期。 ちょうど現在と同じような気候に際して、昨年末より少数ながら飛来。 直後にラロス系列の戦爆ネウロイ多数の空襲が頻発したと、陸軍部隊からの記録にもあります。私も現地で邀撃指揮を行いましたが・・・」 イヴァノワ中佐はいったん言葉を区切ると、丹精だが右頬に目立つ大きな縫合跡。 それを微かに引きつらせるような、緊張を浮かべた面立ちで続けた。 「徹底しています、それこそ虱潰しに襲い掛かってきました。 こちらも多数を撃墜し、築城で被害を局限したとはいえ、損耗は甚大でした。 増して今、この軍港都市にはネウロイが沈めそこなった輸送船が多数停泊していることを、奴らは把握していると考えるべきかと」 「一〇四戦隊としても同意見です、最短で三日後には。 モスクワハイヴなどとの距離を考慮しても、何らかの大規模空襲があるか見ています」 「飛行五戦隊も同様です。今は警急配置中隊を2個に増やし、危険は承知ですが火器弾薬の信管も既に即応体制です」 扶桑の2個飛行戦隊。一〇四戦隊の林原少佐、五戦隊の小川少佐らも同意見を述べていた。 一〇四戦隊は元よりウラジオ防空専任部隊であり、五戦隊はウラルでの損耗補充のために一時交代しているだけに、前線の空気には鋭敏である。 「そうなりますと」 この場では次席に近い立場ではあるが、存在感がどうしても目立つ六六六空指揮官。 出雲涼海軍中佐は、臨席する三八六空分遣隊津野谷和子大尉に軽く目配せすると、発言許可を得て切り出した。 「我々母艦航空隊としては、どのようなシフトに入るべきでしょうか。 幸か不幸か、機材が雑多な為に大概の高度のネウロイには、対処できます。夜戦隊もおります。 護衛空母の零戦隊も、我々とは異なる飛行場にですが、展開しています」 「正直、そちらの飛行隊が展開してくれたのは、有難い限りです」 五戦隊の小川少佐が応じた。彼女は樫城勇音中尉の嘗ての上官であり、 現在でも重爆邀撃のベテランとして、飛行隊長として奮闘している。 高野上飛曹と変わらない小柄な体躯だが、前線帰りだけに表情には戦意、疲労、冷静さ。 様々なものがない混ざって浮かんでおり、彼女を19歳という実年齢よりも、随分と上に見せていた。 「総計2個戦隊相当ですからね。常時4機飛ばしてくれるだけでも、大分助かります。 ああ、樫城中尉との縁じゃありませんが、使ってる機材も61(三式戦)と96(双発複戦)系列です。 後は一〇四戦隊さんも使ってる84(四式戦)と合わせ、我々と共同で哨戒、邀撃をと。イヴァノワ中佐、林原少佐、如何でしょう?」 「私としても異存はありません。そちらの主力はやはり扶桑陸海軍のウィッチですし、独自機材も多いようですから。ベテランが多いのも助かります」 「84でしたら共同運用も行いやすいので、大歓迎です。では続いて防空担当管区ですが・・・」 それ以降も各飛行隊、戦闘機隊の指揮官や先任将校を交えて、概略協議とはいえ会議は1時間ほど続いた。 何しろ三カ国の、それも扶桑やリベリオンの場合は、陸海軍や海兵隊の航空隊も混じっているのだ。 電探情報の共有、高射砲部隊の配置、重要防御対象の所在など、新任部隊に引き継ぐべき事項は、無数に存在していた。 「苦労とは思いますが、扶桑海軍が懸命に輸送してくれた物資と増援部隊。これの陸揚げが終わるまでの5日間。 なんとしても各位には死守していただきます。六六六空と三八六空は洋上勤務が長いので、 8交代制で陸上休養を許可しますが、飛行場へ車輌で15分以内に戻れる圏内で願います」 「心得ました。微力ながら、最善を尽くします」 「我々も可能な限り、お力添えさせていただきます」 そう。確かにヒ-88船団はウラジオストックへその大部分が、幸運にも無事に到着した。だからといって2つのウィッチ飛行隊。 そして護衛空母搭載の零戦隊の任務が完結したわけではないのだ。 彼らは荷揚げが完了するまで、そして傷病者やオラーシャからの供出品を無事に船舶ごと連れ帰るまでが任務なのだ。 道は未だに半ばであった。 「海上護衛戦10-前編 ウラジオ上陸編」 「とまあそんな次第で、三八六空と共同でウラジオ南部空域。この方面を変則8交代で哨戒任務に就くことになる」 六六六空と三八六空に割り当てられた航空基地の余剰官舎。 リベリオン陸軍が多用している簡易カマボコ型兵舎を、扶桑陸海軍でも導入した施設。その科員集合区画にて出雲中佐は説明を行っていた。 「陸上と洋上、双方から電探が常時目を光らせているけれど、 方位と高度は先日の例から見て不規則と考えた方が良いでしょう。我々三八六空は主に低空哨戒を担当します」 それを受けて津野谷大尉が自隊にも説明を行った。陸上に下りて暫く話して気づいたのだが、 彼女は兵学校出身ではないものの、涼のコレス(教育を受けた学校は異なるが、同期に相当する=コレスポンドの略称)に相当する、同年齢であった。 派手な戦歴は乏しいが、遣欧艦隊に従軍したこともあり、主に北洋方面と欧州方面で船団護衛を手堅くこなしてきた指揮官でもある。 「津野谷大尉の部隊には主に高度4000m以下、零式が最も性能を発揮できる空域を担当してもらう。 我々は・・・5000m以上、中高度から高高度の邀撃哨戒だ」 「飛行割を発表します。夜戦隊を除けば概ね4機8交代制。 夜戦隊は3機、2機の変則編成ですが、他の飛行隊からも上がるので、さほどの心配はする必要はありません」 涼の説明を引き継ぎ、ヘレーナ-六六六空次席指揮官にして夜戦隊飛行隊長。シュニッツラー少佐がブラックボードへ、 達筆なブリタニア文字で飛行割を記した。見れば高高度対応可能な者と、中高度戦闘が得意な者。その混成となっている。 「先ほどの説明にあったとおり、最早高度、進路、速度などは今までの情報はあてにならない。 そう踏んだほうが良いでしょう。第一陣は高高度対応にバッシス中尉、土井少尉。 中高度対応に大槻中尉、リトマネン曹長に上がってもらいます。哨戒は概ね3時間半、指揮官は先任のバッシス中尉」 「了解です」 「その上で、だ。初の長距離航海で疲労も蓄積していると思う。当直哨戒以外の者は、外出を含め休養が認められた。 飲酒は無理だが、車輌で15分圏内ならば外出も許可されている」 やったね、これで動かない地面を歩けるよ!あー、もうヘトヘトなどの歓声が一斉にあがった。 無理もない。艦隊勤務将兵でさえ艦艇乗務というのは、確実に心身を磨耗させてゆく。 ましてこの数ヶ月間で随分慣れたとはいえ、 かなり激烈な防空戦闘を挟んでの洋上勤務は、空軍、陸軍出身者には厳しい者も多かったのだろう。 それに苦笑しつつも涼は続けた。 「まあ第一直の者は運が悪かったと思ってくれ。 その分、後々で・・・空襲がなければだが、羽を伸ばせると考えて、1つ励んで欲しい。ん?崎山中尉?」 「出雲中佐、協議中申し訳ありません。その、直接護衛隊司令部と逓信省から、お客様が」 2個航空隊の官舎に同じく割り当てられ、同時に完全武装で交代立哨している武装救難小隊。 陸軍挺身隊で修羅場を潜ってきた、優男の猛者が珍しく困り果てたような顔をしていた。 逓信省?直接護衛隊司令部・・・?はて、これといった縁などなかったはずだが。 「協議中であれば待たせて頂くか出直すと仰られていますが、どうされます?」 「うん・・・そうだな。よし、第一哨戒班。離陸準備かかれ、管制はウラジオ連合軍防空司令部のそれに従うこと。 後は各位、官舎内にて解散。外出許可取り付けは、暫く待ってくれ」 「お会いになられます?」 「意図は読めないが、無碍に追い返すわけにもいかないしな。中尉、苦労をかけて申し訳ありません」 「いえ、お気になさらず。私も一応は警護という立場上、同席させていただきます」 本当に俺より10近く年下なのかねえ、このお嬢様は。 陸軍第二機動連隊、ブリタニアの空挺部隊などに相当する精鋭特殊偵察・破壊部隊。 そこで現実と修羅場を散々見た彼をして、自然と「上官」「海軍中佐」への態度を取らせてしまう涼の背中を見ながら、 崎山真陸軍中尉は軽く肩を竦めつつ、彼女の後に続いた。 無論、腰のガンベルトにはハイパワー自動拳銃と、不法侵入者排除用の警杖が油断なく装備されていたが。 「『由良』艦長、高野安彦中佐です。いきなりお邪魔をしてしまい、大変に申し訳ありません」 「こちらもご多忙の中、勝手に伺ってしまい恐縮です。逓信省外事第二課長、高野邦夫です」 「戦闘六六六空を預かる出雲涼中佐です。この度は、どのようなご用件で?」 一応は緊急時の来客用(仮にも中佐が最高指揮官の航空部隊なのだ)に設けられた、兵舎内の簡易応接室。 といっても簡易な木製卓と椅子、石油ストーブしかない区画だが、そこで涼が迎え入れたのは、第一種の濃紺の軍衣に身を包んだ初老の海軍中佐。 そして三十代後半の眠たげな目をした、しかし聊か油断ならない空気を纏った中級官吏であった。 (両方とも「高野」か、恐らくは上飛曹の親族か何かか?) よく見れば顔立ちの端々が、何処となく皐月に似ている部分もある。 何となく要件の察しが付いたような気がするが、こういうのはある程度の順序がある。 「私からは六六六空、三八六空に御礼を申し上げに参りました。まだ任務が終わった訳ではないのは承知です。 しかし、あなた方の奮闘がなければ半数は沈んでいました。本当に有難うございます。六九四空のところにも、防空参謀が伺っております」 「我々は・・・為すべきことを為したのみですので。お気になさらず、寧ろ一番危険な荷揚げ中の洋上警戒を、何卒こちらからも」 「心得ております。『由良』以下直接護衛隊も、現在海防艦から優先的に給油を行い、機関は止めておりません。 電探も回しております。部下達が半舷上陸どまりなのが気の毒ですが」 致し方のないことであった。丙型海防艦は燃費と信頼性に優れる、比較的枯れた蒸気タービン機関を搭載しているが、 それでも20ノットの巡航で7割近い燃料を使い果たした艦もいる。今はとにかく、彼女達の腹を重油で満たし、 一三号から二六号、三二号といった各種電探。そして高角砲と機関砲で、上空をにらみ続けてもらう他はない。 そして高野中佐の目配せを受けた中級官吏が、やはり丁寧に一礼すると、穏やかな声音で切り出し始めた。 性別は違うが、その話し方は確かに皐月によく似ていた。やはり・・・? 一方の崎山中尉は既に確信に変わっていた。はーん、成る程ね。あいつの妹だったのか、さっちんは。 そういえばよく見せられた写真、確かに彼女のだったもんなあ。あのシスコン兄貴の妹だったとはね。 「逓信省といたしましては、ヒ-88船団を守り通していただくことで、内地より無事に到着した通信機材について、御礼に参りました。 海底通信ケーブル自体は、海軍サンの潜水艦に敷設して頂きましたが、肝心の送受信機材の設営。これが始まらなければ、何時までも無線頼りでして」 これも故のある話であった。確かに過去二十年ほどで、各種無線通信技術も爆発的な進歩を遂げている。 しかし電離層や気象の影響を受けやすいことは変わりない。 そして「海底」というネウロイの侵攻を受けない聖域に存在する有線通信は、貴重な黄金の糸であった。 「防爆地下設備が間に合う前に、港湾拡張の必要性から性急に敷設してしまい、地上設備が空爆で破壊されてしまいましてね。 その不始末を補って頂いたことは、今後、何くれと便宜を図らせて頂きます。陸軍サン、海軍サンにも重々関わるお話ですから」 「有難くご好意、頂戴いたします。我々としても内地と安定した連絡が取れるというのは、何よりの報せですから。ところで・・・」 そこで出雲涼は軽く微笑した。といっても普段の凄みのあるものではない。 扶桑刀の鍔に魔眼を隠した相貌ながら、それは穏やかな。同時に多少悪戯っ気のある笑いであった。 「お2人の苗字が高野であるのは、偶然ではございませんね」 「ええ、まあ・・・こちらは私の父でもあります。それで、その」 「あー、皐月。いえ失礼、もとい高野上飛曹はこちらの航空隊の所属で、間違いありませんでしたかな?」 今度こそ涼は微笑を本物の苦笑に変えると、背後で同じく声を押し殺して笑っていた崎山中尉に頼んだ。 「中尉、すまないが」 「分かっておりますよ。では中佐、課長。少しお時間をいただけますか」 狐につままれたような顔をした、海軍下士官ウィッチの制服の上から、 ある程度の保温、防護機能を持つ魔法力付与のライフベストという、典型的な当直待機スタイル。 そんな姿でやってきた皐月は、一瞬目を丸くした。 「お父さん!?それにお祖父ちゃ・・・あ、いえ、高野中佐!」 慌てて10度の礼を為した皐月に、2人の高野。つまり皐月の実父と祖父は相好を崩した。 もう言うまでもない。海軍士官や商船乗り、あるいは逓信省官吏としては極めて有能な2人であるが、愛娘。 あるいは孫娘の前では只の親馬鹿、爺馬鹿に変わってしまうのだ。 「おお・・・皐月、立派になったなあ。姉さんや母さんによく似てきたじゃないか!」 「『由良』の艦橋からちゃんと見ておったぞ、お前が上空で守ってくれているというだけで、百人力だった!」 唐突に海軍中佐と中級官吏から、娘と孫を溺愛する中年と初老に変わった2人の男に苦笑すると、 「では30分ほど、席をはずします。上飛曹、失礼のないように」と、涼は楽しそうに笑い、 崎山中尉は今度は遠慮なく軽い笑い声を立て、立ち去っていった。 「たいちょー、崎山中尉ー!ちょっとーーーー!?」 まあ、皐月としても思わぬ形での父、祖父との再会は確かにうれしかったのだが。 そろそろ海軍に入り三年近くが経過し、准士官である飛曹長への昇任も打診されている身としては、 公私混同を盛大にやらかした父と祖父を前に、思うところもあったようだ。一通り2人のはしゃぎようを5分ほど笑顔で眺めた後に 「お父さん、お祖父ちゃん、正座」 と、有無を言わせない声音で命じ、残り25分間。たっぷりと説教してしまったらしい。 「うん、やっぱり皐月はうちの娘だね。姉さん達のときも同じことがあったんだよ」 「いやいや、婆さんの若い頃にも似ておる。あれはあれで昔から、皐月と一緒で頑固で」 「・・・高野中佐、課長?」 「「面目次第もありません・・・」」 珍しく鬼の目になった娘、孫娘を相手に、2人の中年と初老の男どもは、抗う術を知らなかった。 まあ洋の東西、時代を問わずに愛娘、孫娘に勝てる男など、そうは存在しないということであろう。 そして崎山中尉が再度、娘・孫娘にこってりと絞られた「由良」艦長と逓信省外事課長を送り出し、 出雲中佐がある用件のため、数分後に出立したため、外出許可。外出時間及び帰隊時間の申請の受け付け 、五戦隊及び一〇四戦隊より移動用に貸与された車輌。その使用許可の受諾は、 シュニッツラー少佐、ハンマーシュミット大尉、津野谷大尉、南坂大尉の4人にゆだねられた。 「はぁー・・・いやまあ、お菓子に群がる子供みたいといったら、あれですかねえ」 「概ねそんなものでしょう。まあ、私たちも折を見て休むんですし」 「一応は空襲警報が出ているので、はしゃぎすぎないように釘は刺しておきましたが、さて」 「大丈夫でしょう。うちもそれなりですが、そちらもタガの外し方は心得てるみたいですし」 出雲中佐が案件の為に連れ出した数名を除いても、二十数名の大所帯である。 また、整備班の休暇は榊大尉、斯波中尉が担当してくれているとはいえ、 早急にストライカーユニットのオーバーホールが必要な者もいるため、 そういったことも勘案して、休養と哨戒のローテーションの決定。許可を為さねばならない。 しかし津野谷大尉は小規模な護衛空母戦闘隊指揮官。 あるいは後方の訓練飛行隊教官などを交互に勤めた苦労人で、そのあたりは如才ない。 そして六六六空の幹部は言うまでもない。機材も火器も国籍も多種多様、 しかも問題児多数とあっては、否応なしに幹部達は書類仕事の達人にならざるを得ない。 「さて、少佐は夜間哨戒に備え休養。私の哨戒は後二直後・・・おや?」 「どうしました?」 「いや、ベルタの申請が出ていないもので。ちょっと行ってきます」 軽く他の大尉や少佐に会釈すると、アーディは他の面々が談笑したり、次の当直に備えて打ち合わせをしたり、 外出準備をしている中。只1人、オラーシャ文学の古典。 「カラマーゾフの兄弟」という、なかなか重い内容の古典を読んでいるベルタに歩み寄った。 「少尉、外出許可の申請がまだだけれど、どうかしたのかしら?」 「私は・・・特にすることがありません。それに官給品の外套も日向に置いてきてしまって」 アーディは内心で舌打ちした。 そういえば彼女は俸給の殆ど全てを、ロマーニャに疎開したといわれている家族に仕送りしているという。 持ち物は官給品を除くと、嘗て彼女をかばったロマーニャ空軍ウィッチから譲られた機関銃。家族の写真程度しかない。 読んでいる古典文学にしたところで、扶桑の飛行戦隊が待機用に貸し出してくれたものだ。 (単純に無欲なんじゃない。この子は・・・未だに家族との別離、戦友への罪悪感に縛られて、「楽しんではいけない」という何かに駆られてるんじゃないかしら) 「貴方は私と同じ第四直だったわね」 「はい、大尉と同じく夕刻の哨戒です。時間は・・・今が0745ですから、8時間ちょっと後です」 「そう」 アーディは相変わらずのそっけない態度で踵を返すと、何だったんだろうと首をかしげるベルタに背中を向けて、 官舎の居住区画。簡易寝台と私物行李の置いてある区画へ足早に向かった。 そして戻ってきた彼女が着用していたのは、カールスラント空軍正式の軍用外套。そしてもう一着同じものを手にし。 「え、あの、大尉?」 165cm以上ある彼女の体躯にあつらえた外套。つまり150cmそこそこのベルタにはぶかぶかのそれを着せると、 素早く自分とベルタの外出時間と帰隊時間。使用車輌をボードに書き込んでしまった。 「じゃあ少尉、私はちょっと買いものがあるから荷物持ちに来て頂戴」 「あの、まだ少佐や南坂大尉、津野谷大尉が?」 「わてくしは良いですよー」 「行ってらっしゃい」 「キューベルワーゲンじゃないけど、まあ我慢して頂戴」 他の幹部将校3人の声を背中に受けて、ベルタを官舎の外に引っ張り出したのだ。 抜け目がないというか、彼女がリベリオン疎開時代に運転したこともあるウィリス・ジープ。 そのライセンス製造品である三式四輪駆動車の使用申請が、しっかりと記してあった。 「意外ですね、あのお堅そうな大尉がああいう強引な態度に出るの」 「ああ、永井中尉はご存じないでしょうね」 アーディの素っ気無い、しかし手早い書類仕事ぶりから、 「如何にも真面目なカールスラント軍人」というイメージを抱いていた、三八六空の永井中尉。 彼女が目を丸くしているのに、ジャンヌが軽く苦笑して応じた。 「ああ見えて年下のウィッチの面倒見、良いんですよ。 妹さんや弟さんが2人か3人いるようで。年下の扱いに慣れてる感じですね」 「実は以前に、ショーコがつまみ食いのちょっとした罰ゲームで、 涼ちんの命令で彼女に『お姉ちゃん』と呼びかけさせたことがあったんですよ」 「ほほう?」 話に混ざってきた喜美佳が面白おかしそうな顔をした。 実際、ショーコは兎に角よく食べる方であり、一度だけだが飛行隊の「予備熱量糧食」扱いであった間宮羊羹を、 こっそりつまみ食いしてしまったことがあったのだ。 「そうしたら『私は曹長を妹に持った覚えはないわよ』と言葉は何時もどおりでしたが、赤面してましてねえ。 後で『お姉ちゃんなんて久々に聞いたわね』とうれしそうな顔をしてるのを、ちょーっと見てしまったんですねえ」 「へぇー、今度皐月にも言わせてみましょうかね」 永井中尉がくすくすと笑った。彼女は三八六空の選抜要員であるだけに、空中では慎重的確。 そして概ね迅速な判断能力で知られているが、陸上では意外と享楽家である。 そして航空将校とはいえウィッチという年頃の少女のネットワークは早い。 意外な側面を知られてしまったアーディが今後どうなるか、それを予想し3人のウィッチはくっくと微笑を浮かべた。 「くしゅんっ!」 「大尉、大丈夫ですか?お風邪とか・・・」 「いや、何かちょっと噂されていたような。風邪なら寧ろあなたが心配するべきね」 和製ジープでウラジオ市街の道路を、路上を行き交う車輌や市民や将兵。 そして難民の邪魔にならない程度の速度で運転しながら、アーディは軽くくしゃみをしつつ、ベルタに応じた。 横目に見るとサイズが違うせいか、まるで外套に「着られた」ように見えるベルタは、微かに痛々しかった。 「扶桑に派遣されて貨幣が円に変わったとはいえ、少尉なら毎月850円はあるでしょう。あなた、幾らかでも手元に残してる?」 「えと・・・将校用糧食と被服の洗濯代程度は」 「あのね、ベル」 幾らか発音を柔らかいものに切り替え、アーディは応じた。 彼女自身もベルタの苦悩は知っている。そこまで深刻ではないが「あの時にああすれば良かったのでは」と、判断ミスを引きずったこともある。 とはいえこの子は聊か以上に重症なようだ。 「次からは必要経費に加えて、二割か三割は残しておきなさい。 扶桑の円を暴落してるマルクに換金したら、どれだけ膨れ上がると思ってるの? 何よりあなたが元気じゃないと、仕送りを長く続けることなんて出来ないわよ」 「それは、そうなんですけれど・・・その、大尉。どちらに今は向かわれてるんです?」 「クララが教えてくれた店。オラーシャ軍放出品の雑貨店で、定価はないけれど意外と融通が利くお店らしいわよ」 程なくして、バラノワの教えてくれた店が市街地。 意外なことに未だに繁華街がそこそこ繁盛している、その中央に存在していた。聊か空襲による破損が目立つが、 各国の将兵やウィッチが店先で品定めしているあたり、店開きはしっかり行っているようだ。 「さ、行きましょうか」 「あの大尉、私はお金は殆ど持っていなくて」 「飛行隊長経験者のお給料、馬鹿にならないのよ?それにあなたに下手に風邪を引かれて、欠員されて背中ががら空きになるのは怖いし・・・」 そこでアーディは、どちらかといえば普段は読めない表情を浮かべている顔立ちに、珍しく年相応のはにかんだ様な笑みを浮かべた。 「せっかく、久々に地面を踏める休暇なのだから。たまには上官に甘えて買い物を楽しみなさい。 私達が大尉や少佐の階級を貰ってるのは、ああしろこうしろと命令する為だけじゃないのよ?」 「・・・あ、はい!」 ようやく嬉しそうなそぶりを見せてくれたベルタに、内心で安堵のため息をつくと、 何だか手のかかる妹が1人増えたみたいだけれど・・・まあ、これも悪くないかしら。彼女はそんなことを思った。 結局そこの店舗では、ベルタが気後れしない程度の被服。オラーシャ陸軍航空隊の外套。 ちょっとした洒落たデザインの防寒帽。そしてブラウニーM1910自動拳銃を、 スライドを引き遊底、機関部、銃身等に錆。劣化がないことを確認した上で、実包と予備弾倉ともども、ベルタに持たせた。 「こんな市街地で・・・必要なんですか?」という彼女の返答に、アーディは軽く頭を抱えそうになったが、スツーカ大佐の部下なら仕方ないと思い直した。 あの女傑は部下にハードな出撃を強いる反面、地上での安全にはかなりを気を配っている。 それは自衛用火器を持たせるというレベルではなく、憲兵隊や陸軍部隊に彼女自身が話をつけて、それとなく保護させるほど。 そして彼女の「頼み」を断れるカールスラント軍将兵など、陸海空軍を通じて存在しないことは、誰もが知っている事実だ。 無論、アーディ自身は愛用のガバメントを帯びている。 人に向けて実包を用いたことはないが、筒先を向けて暴漢を追い払う局面ならば、数度経験している。 言いたくはないが、このように各国将兵や難民、市民が混交している市街地では憲兵でもカバーしきれない。 そんなトラブルが往々にして起きることを、彼女は公私双方で熟知していた。 そして全く嬉しくはないが、ベルタにM1910を持たせ、自らもガバメントを携帯したことが役に立ちそうな場面が、 怪しげな雑貨店を出て暫く野戦車を転がしている間に、出来してしまった。 「よぉ、お嬢ちゃん達は・・・カールスラントのウィッチかぁ、珍しいねぇ」 「曹長ー、もしかしたらこの子達。あの六六六空じゃないですかあ」 「ああ、あの各国の女の子集めた、日向に乗ってるあの」 徽章と制服からして、扶桑陸軍の船舶工兵下士官3人。話の内容からして船団の輸送船に乗っていたのか、港湾勤務か。休暇か何かか。 いい具合に酔っ払った様子の男どもが野戦車を取り囲んだ。カールスラント語が出来るあたり、欧州派兵経験者もいるのだろう。 「うぷっ・・・お、お酒臭い」 「あっはっはっ!こりゃすまなかったな、オラーシャの酒はきっついからなぁ!」 「どうだい、何ならこのあたり。あれこれ案内してあげようか?不慣れだろう?」 「色々六六六、あの愚連隊のお話もしたいしねえ」 (お前らはロマーニャ人か!ったく、悪酔いした下士官ほど始末に終えないのは何処も一緒ね・・・) アーディは内心で悪態をついた。別段、この下士官たち3人の態度や口調に悪意は感じない。 どうやら酒の勢いと物珍しさで、寄って集ってきたらしい。 しかし自分は兎も角、スツーカ大佐や出雲中佐の庇護下で、ネウロイ以外の不測の事態から守られたベルタには、刺激がきつすぎる。 (ガバメントを抜くのは・・・まだ早いかしらね) ガンベルトの45口径自動拳銃を意識しつつ、アーディはいつもどおり。寧ろそれ以上の硬い態度で下士官3人に応じた。 「ご好意有難うございます。しかしオラーシャ人の戦友から、地理は聞いていますので大丈夫です。 車輌の近くだと危ないですから、下がってください」 「おーおー、格好良いなあ!流石、カールスラントだけあってピシッとしてるよ!」 「大丈夫大丈夫、俺たちゃ工兵だから車輌には慣れてるって」 「あんまし怖い顔してると、後ろのちびっ子まで怯えちゃうよ」 頃合ね。 悪意がないのは分かってるけれど、このままだとベルタが本当に怯えてしまう。 それにどうも周りの憲兵が敬遠しているあたり、聊か厄介な連中でもあるようだ。 あーあ、リベリオンに疎開していた頃以来ね。こういうことは。 「失礼ですが-」 「おい、貴様等」 アーディが若干の殺意をにじませ、ホルスターのガバメント。 初弾は威嚇用の空包となっているそれに手を伸ばしかけたとき、別の。何処かで聞いた声が遮った。 穏やかではあるが、有無を言わせない声音であった。 「ウォトカで酔っ払うのは良いが、子供を怖がらせるな。 痛くもない腹を俺や憲兵に探らせるつもりか?休暇は大人しく静かに楽しめ」 「ち、中尉!?」 「失礼しました、退散いたします!」 「あ、ああ、申し訳ありません。すまんね嬢ちゃんたち」 ほろ酔い下士官3名を追い払った声の方を見て、アーディは目を丸くした。 まさか、こんなところで再開するなんて? きょとんとしているベルタに申し訳なさそうに会釈すると、先方も苦笑を浮かべ、挙手の礼で応じてきた。 「お久しぶり・・・と申し上げるべきですかね。ご壮健で何よりです」 そう。そこにいたのはアーデルハイト・ハンマーシュミット大尉が徴用輸送船「にぎつ丸」で扶桑へ着任する際、 何くれと便宜を図ってくれた扶桑陸軍士官。林丈治船舶工兵中尉であった。 「悪い連中じゃないんですが、どうもここの酒には弱くて。まあ勘弁してやってください。 お詫びというわけじゃないですが、久々に『にぎつ』を見に行きませんか。ヒ-88で守って頂き、無事に到着できまして」 「そういうことでしたら、喜んで」 「大尉のお知り合いですか?」 まだ様子がつかめないベルタに、今度は衒いのない笑みを浮かべるとアーディは応じた。 「私が今使っているMG42、それを手配してくれた親切な中尉さんよ。 軍隊の要領が兎に角良い人だから、色々この機会に教わっておきなさい」 どうやら林中尉も作業監督の合間を見て、員数外の需品を。個人的なものも含めて調達に出向いていたらしい。 彼の運転してきた出雲製6輪自動貨車(GMCトラックのライセンス品)に先導される形で、2人はウラジオ軍港。その近隣まで向かうことになった。 「一応、帰隊15分圏内ぎりぎりには収まってますね・・・」 こういうことには几帳面なベルタが、野戦車に積んだマップホルダー。 そこから取り出した地図に書き込んだ、即応帰隊行動圏内。その半径を円状に書き込んだエリアを確認しながら呟いた。 「まあいざというときは、多少飛ばせば良いだけよ。元々それほど距離はないし、 『15分以内に帰隊、即応配置に就ければ良し』だから。何もかも杓子定規で考えることもないわ」 野戦車のハンドルを握り、林中尉の自動貨車を追いながら、アーディは答えた。 幸いにというべきか、流石は各国軍の受け入れ口にして、今世紀に入ってからはオラーシャとリベリオン、扶桑の貿易港というべきか。 この都市の道路はしっかりと舗装されている。空襲による穴も、工兵隊が丁寧に舗装しなおしたようだ。 今は3個師団相当の扶桑陸軍部隊や民需品。その揚陸で路上は込み合っているが、本職の船舶工兵ならではというか。 それなりに空いている道にあたりは付けていた様だ。程なくして小高い丘に入ったとき、自動貨車が若干道路を外れて停車する。 アーディもそれに合わせ、路上をふさがぬように野戦車を止めた。 「ここからですと、港が一望できましてね。はい、どうぞ」 自動貨車から降りた船舶工兵中尉は、カールツァイス製の双眼鏡を2つ。 操縦席のトランクからひょいと取り出すと、アーディとベルタに手渡した。 この人は一体、まるで歩く需品廠のようと言ったら失礼なのかしら? 「有難うございます・・・わあ」 「どうもすいません・・・成る程、これは壮観ですね」 ベルタとアーディが祖国の工学メーカーの作り出した双眼鏡、それの拡大した視野ごしに見た光景はなかなかのものであった。 扶桑、リベリオン、オラーシャ。三国の機械化工兵や土木建築業者により、急速に今も拡大工事の進む軍港。多数のクレーンや船渠、桟橋。 「あ、あれって『日向』ですよね?」 「こういうところから見ると、また違って見えるわねえ」 「面白いものでして、フネというのは陸上、海上に限っても色んな表情を持ってるんですよ?」 沖合いに目を転じれば、彼女達の母艦である「日向」を初めとする戦闘艦が、まるで1機たりとも外敵は近づけぬと言わんばかりに、 対空電探を常に回し、高角砲や機関砲も仰角がかけられ、煙突からたなびく煙により蒸気タービンが常時稼動状態なのが見て取れた。 「日向」からすれば小さいが、カールスラントなら駆逐艦並みの海防艦が、しきりに油槽船から給油を受けている姿も見える。 「綾瀬」「女鳥羽」の長15サンチ高角砲が総計16門、空を仰ぎ。 あるいは「日向」以上に古い戦艦「ボルタワ」の防空要塞と化した姿は、いやが上でも目をひいた。しかし- 「懐かしいですね、にぎつ丸。無傷だったなら何よりです」 「大尉が乗ってきた輸送船でしたよね?」 「お蔭様で。うちは陸軍の歩兵連隊等々を運んでいましたので、冷や冷やものでした。本当に感謝しております」 一番、林中尉が見て欲しかったのは「にぎつ丸」を初めとする、彼女達が守り抜き。今は懸命に揚陸を急ぐ輸送船団であった。 偶然とはいえ出会った縁のあるウィッチ達に、せめてもの謝意を示したかったのだ。 見れば将校略帽を脱ぎ、敬礼ではなくあえて彼は頭を下げていた。 「そんな私達は・・・何隻も見殺しにしてしまいました。タンカーだって炎上してしまい」 「ベルタ-」 「少尉」 アーディの言葉を遮ったのは、穏やかな顔立ちを維持したままの林中尉であった。 彼はもう一度、ウラジオ軍港の桟橋に停泊している、無数の輸送船を手で示した。 「本当はね。こんなにうまく沢山のフネがネウロイを掻い潜って、無事にたどり着ける護衛作戦。 滅多にないんですよ。確かに犠牲は出た。でもね、私達は昼夜を分かたず空を舞って、 ネウロイを退けてくれたウィッチ達を、感謝こそすれ恨んでなどいるものですか」 「あ・・・」 「ベルタ、胸を張りなさい。貴方が不慣れな夜間戦闘で懸命に戦って、戦い抜いたことが、 これだけの輸送船を無事に届けた力の1つ。堂々としていないと、船員さんや陸兵さんに失礼よ」 私は・・・今度は、守りぬけたんでしょうか。ベルタは幾らか当惑を浮かべながら、そんな言葉を呟いた。 アーディは「貴方は何時も最善を尽くしてきた、結果は後から付いてきた。それだけよ」と。 林中尉は「んじゃ面白い荷物でも見てみます?」と悪戯っぽい笑みを浮かべた。 「にぎつは歩兵連隊を運んでいたので、主な荷物は兵員と重火器、装甲兵車や自動貨車ですが・・・あれ、何でしょう?」 中尉の示した指先に双眼鏡の焦点を当てると、宮菱造船が満を辞して送り出したRORO規格高速貨客船。 その甲板のクレーンに、カンバスに包まれているが恐ろしく長大な何かが吊り上げられている。 だが、ベルタにはその長さ、太さに見覚えがあった。 「あれ、まさか・・・36センチ砲ですか?」 「そうです。輸送船複数に分乗させて持ってきたんですが、海軍サンが『扶桑』『山城』を空母に改修したとき。 それに『伊勢』『日向』を航空戦艦に改装した時に余った奴を、弾薬ごと運んできたんですよ。列車砲にするそうです」 「また大胆な・・・流石は世界三大海軍大国というべきか。うちの皇帝陛下が聞いたら、垂涎ものの話でしょうね」 そう。皇国陸海軍は只でさえ、要塞砲という名目で八八艦隊時代の41サンチ砲を大量にデッドストックしていた。 それは現在、公試の進んでいる高速戦艦に割り当てることで、ある程度は弾薬、砲塔、砲身ごとさばけたが、 今度は更に36サンチ砲総計30門以上が余剰となったのだ。 もうこれ以上の維持費、設置地区は冗談ではないと海軍が陸軍とオラーシャ陸軍に話を持ちかけ、 薬室と砲身にクローム鍍金の延命措置を施した上で、譲渡したのだ。 「海軍サンからすれば古い大砲なんでしょう、しかし陸上で使う分には破格です。600kg以上の重榴弾を30000m先まで撃ちこめます。 山脈や湖沼が天敵のネウロイを叩き潰すには最高の重砲です。これで・・・死なずに済む兵隊がまた増えたんですよ」 ベルタ・エッカート少尉。彼女は家族を「見殺しにした」、戦友を「盾にした」。その2つの鎖がその行動・所業を大きく縛り上げていた。 しかしながら、今、彼女が守ったものの一部を見せられたことは。 確かにその鎖の幾らかを解放しつつあることを、無意識ではあるが感じ取っていた。 一方その頃。六六六空と三八六空が展開した航空基地。 その滑走路脇をジャンヌは長身を伸ばすように背筋のこりを解しつつ、動かない大地を歩ける贅沢を楽しんでいた。 彼女は次の当直哨戒飛行班であり、外出は随分先。今は航空基地を「見物」しておこうと、邪魔にならぬように散策していた。 (えーと・・・あそこの防爆壕は紫電改や烈風、A8なら十分上がれる。 逆に私や少佐のユニットなら、あっちの非常壕くらいには入れてもらわないと) とはいえ、漫然と散策していたわけではない。 流石はライン川近隣最前線。その野戦飛行場で戦っていただけはあるというべきか、 今、六六六空主力が収まっている半地下構造の防爆大型格納庫。 そこが万が一空爆で大破した際、機材を分散させるのに好適な非常用格納壕を、自然と目をつけていたのだ。 「うちも負けてないけど、扶桑の築城工兵も目端が利いてるなあ・・・ あっちは多分、整備機材を避難させる簡易防爆壕かあ」 「おい、どうしたジャンヌ」 「え?」 振り返った先にいたのは、彼女と同じガリア人であり、 ガリア共和国陸軍から奇妙な縁でこの飛行隊へやってきた元陸戦ウィッチ。 エレオノール・ベネックス竜騎兵中尉が不機嫌そうな顔でこちらを見ていた。 (うわっちゃあ、一番苦手な人が来たよ。てかこの人も次の当直だったっけ。しかしまた何でこの人まで滑走路を?) 「ああ、中尉・・・いえね。もしもですが格納庫が破損したときの、 代わりになりそうな非常防爆壕に当たりをつけていたんです。 まあ散歩がてらですが。でも中尉までどうしたんです?」 「どうもこうも」 エリーが苦い顔で語ったところによると、何でも出雲中佐自らから、 「ここの対空陣地の布陣を見学して来い。気づいたら意見してもいい」と、「見学勉強」に送り出されてしまったようだ。 「そりゃまあ中尉が一番、陸戦と陸上重火器に関しちゃエキスパートですからねえ」 「一応、今の僕は航空ウィッチの筈なんだけれどね。まあ、命令とあれば仕方ないけれどさ」 話題が実務、軍務にシフトしてくれたことに内心安堵しつつ、ジャンヌは応じた。 正直、彼女はガリア共和国軍に従軍し続けたウィッチ達が、聊か苦手であった。 自分が国籍と関係なくカールスラント空軍に入隊したことは後悔していないが、 それが他のガリア人からどう見られるか。それは故郷で嫌というほど味わっている。 「多分、中尉に陸上航空基地がどんなものか。改めて見ておいて欲しかったんでしょう。 で、どうです?築城はなかなか気が利いてますけど、ここの高射陣地の具合は」 「悪くはないかな、少なくとも装備は足りてるし錬度も良い」 エリーの話によると、この航空基地はボヨールドのそれをライセンス製造した75mm高射砲24門、 それに同じメーカーの40mm高射機関砲多数が、互いの火線をカバーすべく綿密に配置されているという。 軽く高射砲兵と話をしたところ、高射陸戦ウィッチ隊までいるらしい。 「贅沢を言えば88mm以上の高射砲が欲しいけれど、 まあ、僕はいえることは精々・・・弾薬即応配置の多少の変更とか、その程度だったさ」 「そればっかりはまあ。私らが上で糞ネウロイを叩き落すしかありませんやね。中尉、ジャックの様子はどうです?」 「ユニットの状態は至って良好。但し僕が25mmを相当使い潰したので、 バラヌやリョウ、ソーニャやリッピが『調達』が終わるまでは、多少重火器は心細いとか」 船団を防護するためとはいえ、少し派手に使い潰しすぎたかなあ。 目の前で苦笑するジャンヌを前にどうしたもんかねと考えていると、履帯の音。 そしてややたどたどしいガリア語が耳朶を打った。ああん、お客さん? 「あの・・・失礼ですが、エレオノール・ベネックス中尉ではありませんか?」 「そうだが、君は?」 はー、これが扶桑の主力の三式改装甲脚か。セシールやクロエの乗っていたコメットに近いな。 限軌道式、両肩のウェポンラックに・・・おいおい、30mm長砲身を4門もか。 リョウが一度、佐世保の兵器廠で見せてくれた30mm機関砲。あれの派生型かな? 三式改との魔力結合を解除し、戦車兵と同じゴーグルを保護帽にたくし上げた顔立ちには、確かに見覚えがあった。 ああ、確か扶桑の段列護衛隊の九七式改使い。あの時は下士官だったけど、今は少尉なのか。 「葵芳野陸軍少尉です。アフリカでは随分とお世話になりまして・・・」 「あの時の話は、もう良いさ」 エリーはかすかに苦い顔をして、自分と同じ年頃の下士官上がりの陸戦ウィッチに向き合った。 「カラミティ・ブラッドヘアー・エリー」。 友軍将兵の返り血で真っ赤になりながら、なおもネウロイを殺し続けるバーサーカーのような陸戦ウィッチ。 そんな噂が広く流布して長く、彼女自身もそれに慣れてしまった。 しかしだからといって、積極的に口や耳にしたいわけではない。 後ろではジャンヌが、何と言えば良いものかと複雑そうな顔をしている。 だがこの、エリーと同年齢か1歳前後年が上下している陸戦ウィッチ。 年齢より童顔で気づきにくいが目元には諦観、戦意、冷静さがない混ざった少尉は、敢えて踏み込んだ。 「私は中尉の仇名について、他の連中がどう噂をしているか知りません。 知りたくもありません。ですが1つだけいわせてください」 「何だ?守りきれなかった姉妹達への恨み言か?」 「違います。貴方が血塗れと言われていること程度は承知しています。 でも、そんな中尉のおかげで私も含め、その何倍もの人間が助かりました。だからこうやって、最新の三式改にも乗れています」 「何がいいたい・・・?」 葵少尉は穏やかだが、視線を逸らすことを許さない目線でエリーを見据えた。 どちらかといえばヘレーナや皐月に近い優しげな顔立ちだが、今は強い意志が浮かんでいる。 エリーの常人ならば退いてしまう視線にも、臆するところはないようだ。 「ご自分を誇ってください。貴方が救ってくれた、沢山の命のために。 それにさっきの話、ちょっと盗み聞きしちゃったんですが、嬉しいんですよ。中尉が今度は空でさえ守ってくれるなんて」 「僕は航空ウィッチとしては未熟だよ、そっちに手間をかけるだけかもしれないぞ?」 「何の為に三式改と30mm4門があると思ってらっしゃるんですか? 私は・・・もう二度と、避難段列の民間人をむざと殺されたり、中尉に泣きついたりしません。 でもお会いできて良かった。それだけは忘れないでください」 葵少尉はそういい残すと、扶桑陸軍式の見事な挙手の礼で敬礼をエリーに送り、 再度防空仕様の三式改に乗り込み、周辺対空警戒へと戻っていった。 その姿は、嘗てエリーがカバーに入った泣きじゃくっている未熟な九七式改装備ウィッチではなく、1人の鉄騎兵そのものであった。 後ろでそのやり取りを見ていたジャンヌは、今だけはあえて階級を無視して、エリーの背中を強く叩いた。 「人気者じゃん?血まみれってそんだけ何倍も命を救ったって、良い事言うねえ」 「うっせ、バーカ・・・!さっさと基地の散策、再開するぞ。お前も付き合え」 「へいへい」 中尉。私はガリア共和国については含むところは腐るほどあります。 でも、貴方はもう昔の仇名の幻想なんてぶち壊して、一皮向けても良いんじゃないっすかねえ? かように牧歌的、あるいは心のかせを下ろしたウィッチも多かったが、こちらは聊か深刻な事情を抱えているものもいた。 言うまでもない、新種の強行偵察ネウロイに痛打を与えつつも、欧州仕様三式戦を大破させられたノーラ・キヴィニーット中尉であった。 幸いにというか飛行第五戦隊のストライカーユニットは、現在、四式複戦(キ-96改/102)の他に、三式戦Ⅲ型(キ61-Ⅲ)も併用している。 しかしながら、ノーラの使っている三式は輸出用の欧州仕様であり、扶桑皇国陸軍が使用しているものとは、細部がかなり異なっている。 「こりゃあ手厳しいですな」 川滝航空機工業からウラジオの川滝製ストライカー、航空機の整備維持のために派遣された、中山技師はぼりぼりと後頭部を搔いた。 いい加減に刈り込んだ頭、無精髭、黒縁眼鏡、薄汚れた白衣と、いささかだらしない外見に反して、目元には強い悟性が宿っている。 事実、整備維持に関しては一級品の技量と経験を持つエンジニアであった。 本来なら技術主任課長クラスになってもいいほどだが、歯に絹を着せない物言いから出世が遅れている、損な御仁でもある。 「うちのウィッチ達も追いつけなかったそうですが、大分派手にやられましたね」 「ああ、それもノーラの嬢ちゃんの腕が悪いわけじゃねえ。 この子はスオムスでテスパイと迎撃任務、両方を長くこなしてきたベテランだ」 「ええ、24戦隊サンからの報告書。いつも目を通していましたから。そこの所は重々」 飛行第五戦隊の整備班長と榊大尉も難しい顔をしている。 彼らの眼前には焼損箇所が目立ち、フレーム接合剥離も痛々しい欧州仕様三式戦の姿があった。 「面目次第もありません」 「ああいや、そちらさんを責めているわけじゃありません。こりゃ仕方のないことです」 「中尉のせいじゃありませんよ」 中山技師と一緒にノーラの謝罪を慌てて遮り、励ましたのはティーことオティーリエ・ハーケ少尉であった。 本来ならばここには、川滝とつながりが深く、六六六空の機械関係の知恵袋でもある樫城勇音中尉がいるべきだが、 彼女は陣竜寺中尉などと共に、前原隊の上官たちと近況報告。戦術研究に勤しんでいた。 何しろノーラの三式戦をここまで痛めつけ、他の烈風や紫電、Ta-152HやP-47Nでさえ梃子摺った化け物が「強行偵察」なのだ。 今の勇音は技術将校のサポートではなく、飛行隊本管将校として次の空襲に備えなければならない立場であった。 「ティーの嬢ちゃんよ、さっき頼んだ計算は・・・って速いな、オイ」 「僕は単純作業だけは得意ですから」 「単純作業って・・・こりゃあ技術を知ってないと出来ませんね。六六六空サンは面白いウィッチが多いですな」 そう。そして彼女が榊に「少しだけで良いから頼む」と依頼され、図面へ計算値を書き込んでいるのは、 彼女もエンジニアの父親の元で育ち、それなりに機械への造詣が深いこと。 そして本人は気づいていないが、恐ろしく計算処理能力が早い故だ。 単純作業と本人は言っているが、関数計算を行ってまで、損傷度合いや必要強度を図面へ書き込むなど、並大抵ではない。 実際、彼女が祖国で試験導入されたP-47Nを扱っていたのも、そのあたりが関わっている。 「中尉、私もスオムスからの報告書は目を通していますが・・・ご当人からこいつの癖。 後は戦闘に際して、どんなマニューバを多用されるか。ちょっと聞かせていただけますか」 中山の言葉から、整備班長2人と技師1人。 ウィッチ2人の議論、計算尺を用いた図面への計算修正書き込みは、1時間以上も続いた。 ここで修理に取り掛かるか、何らかの予備機材を用いるか。 それ次第でノーラだけではなく、六六六空の運用方針も大きく変わる。 だがある一点が幸いし、突破口となった。それはノーラの三式戦が「欧州仕様」であったこと。 それに尽きた。これが通常のⅡ型改などなら廃棄する他なかったろう。 「班長、Ⅲ型の予備部品はまだそれなりにありましたね?」 「それなりどころか、88船団が無事に届いたので唸るほどありますよ。マ-240も含めて」 川滝航空機工業製・水冷魔導エンジン「マ-240」。 カールスラントから技師を直接川滝が招聘し、彼らの最新魔導エンジンである「DB603E」を徹底研究。 自社技術で乗り切れない部分は、敢えて部品を大型化して強度を確保し、 一回り大型化しつつも信頼性を維持しつつ、1800馬力を達成した新型エンジン。 そしてこの水冷魔導エンジンは、現行の三式戦の主力であるⅢ型の心臓でもある。 「中尉の欧州仕様はDB605・603、もしくはマーリン60などの搭載を見越して、 原型であるⅡ型改より強度を大きく取ってありました。基礎フレームの歪みも何とかなりそうです。 奇しくもこいつは、Ⅲ型に殆ど近い機材でして。強度計算は慎重にやらんといかんですが」 「じゃあ・・・!」 「まあ、安心して任せて下さいよ。そちらの榊さんほど凄腕じゃないですが、 私も61は触って長いんです。中山さんと一緒に直してみましょう」 「24戦隊サンのデータでⅢ型は完成した部分も多いんです、恩返しですよ」 「有難うございます・・・!」 ノーラの顔が喜色に満たされた。確かにバラヌから借用しているP-39改も中高度までの速度、運動性と安定性に優れた良いユニットだ。 だがパイロットにとってもウィッチにとっても、空を舞う者にとっては。 特にノーラと欧州仕様三式戦のように縁の深い関係ともなれば、やはり相棒が立ち直ってくれることほど、嬉しいことはない。 「まあノーラ嬢ちゃんはとりあえず、今のところは・・・そうだな。小川少佐に頼んで、Ⅲ型で次のシフト。 飛んでみたらどうだい、時間はあるだろう。それとティーの嬢ちゃんも悪かったな」 「ああ、僕は大丈夫ですよ。計算だけなら速いですし、お手伝いします」 「「・・・・」」 榊とノーラはあるいは額に手を当て、あるいは空を仰いで沈黙した。 そう、ティーは半ば自覚しつつも「大丈夫」と無理と無茶をしでかす悪癖が、何処かで染み付いていた。 それも理詰めの根拠で確信を得ているから、たちが悪い。 「こっからは整備と技師の領分だ、ウィッチはしっかり休むのも仕事だぞ」 「あのねティー、気づいているかわからないけれど。あなた、相当に疲れが溜まって-」 「やっほー、差し入れだよー。御影ちんが持ってきてくれた緑茶と、ありあわせで簡単なクッキー作ってみたから」 そんな折、4人が三式戦を囲んでいた格納庫、そこのシャッターが盛大に開けられた。 見ればリーチェが整備器具用カーゴに緑茶の入った急須、それに簡素ではあるがバターと砂糖がうまく使われていることが分かる、 芳醇な匂いのするクッキーが盛られた大皿を運んできた。 (あ、そういえば・・・!) 「リーチェ、そういえば貴方。この後に外出予定入れてたわよね?」 「うん、林原少佐にお願いしたら、陸王のVFD1200貸してくれるって。 いやー、扶桑にもあんなパワーのあるバイク、あったんだねえ。何かMG42の付いたサイドカーまであるし」 目を転じれば既に試運転は済ませたのだろう。格納庫の外で件の陸王が1200cc特有の、低く重い暖気音を轟かせている。 そして確かに脇にはMG42機関銃が据えられたサイドカーが隣接されていた。 「リーチェ、ちょっとティーを連れて嗜好品のお買い物お願い。後で飛行隊主計に回してくれて良いから!」 「え、あ、ちょっと?中尉、僕の外出予定時間は-」 「おっけー、丁度買い物以外にも『売り子さん』が欲しかったの。 ティーならスタイル抜群だし文句なし、善は急げ、出発しんこぉーーーー!!」 「えええええええ!?」 背丈にすれば10cm以上ティーの方がリーチェよりも大きいのだが、そこは人生を楽しむことに関してはエネルギーの塊のようなリーチェ。 あっという間にティーを連れ出すと、保護帽とゴーグルをかぶせ、自らもゴーグルを下ろすと一気に始動レバーを飛ばし、エンジン回転数を増速。 「POWERRRRRRRRRR!!!!」 「うわあああっ、ちょっとちょっと、前、前!?」 何故かブリタニア語の喜悦のシャウト、そして慌てふためいたティーの悲鳴を残しながら、どう見ても軽く60km/h以上で疾走を開始した。 ここで「売り子」について誰も何も聞かなかったのは、ばの勢いに飲まれたか。そしてあるいは、知っているが知りたくもなかったが故である。 ともあれ。 「・・・んじゃま、折角の差し入れも頂戴しましたし、やりますかあ」 「ええ、まずは整備を何人か呼んで、エーテルと暖気用オイル、潤滑油を抜くところから始めましょう」 中山技師と五戦隊整備班長が忙しく動き回り始めたのを背に、榊とノーラはほっと胸を撫で下ろした。 当人が気づいているか分からないが、ティーの顔色は聊か青白いものであった。 食事や睡眠を取っていないわけではないが、彼女の体質に伴う華奢な体躯。豊富とはいえない体力。 それに先日のハードな邀撃任務、航海途中の慣れない北方洋上哨戒は相当に堪えている。 今は外出という形でも、気分転換させるほかはない。 まさにリーチェは最善のタイミングで、最良の人材として到来してくれたのだ。 「あの子の自覚の薄い無茶は、どうすれば止められるんでしょうか・・・正直、怖いですよ。 何時かすーっと落ちてしまうんじゃないのか、と」 「そいつを空で止めるためにも、なんとしても61は万全に直してやる。 今はそっちも休め。本来なら休憩中のところだからな。ま、予備機材使用も整備班長サン経由で、俺からも話は通してみる」 なお、そのことを耳にした小川少佐は「うちのⅢ型の原型を知り尽くしてる人なら、寧ろ是非」と、 大喜びで快諾してくれたという。三式はⅢ型に至って漸く本来の性能を発揮した機材であり、 ましてテスパイ勤務経験者であるなら、外部の目から見たⅢ型の所見も是非とも欲しかったのだ。 そしてノーラは今は榊の言葉に従い、休めるときに休む。 戦闘ウィッチとして必要な義務に、忠実に従うことにした。彼女の哨戒は第三直であり、それほど間がないので外出は控えているが、 動かない大地の上の寝台。そこで横になるだけでも大分回復は違う。 「さて、この欧州仕様ですが1つ腹案がありまして・・・」 「ああ、そういえばうちのⅢ型でも1個中隊。試験改修してましたね?」 「ほう・・・こいつは、図面で見たことはあるが、面白そうじゃねえか」 とはいえ如何にBf109G、F2F、La-5、そして欧州仕様三式戦と多数のユニットをテストしてきたベテランウィッチも、 仮眠している最中に、よもや自分のストライカーユニットに「新機軸」が盛り込まれるとは、予想だにしていなかった。 それは確かに完成された技術がモデルではあり、彼女の三式戦の性能を大きく高めたのだが、 六六六空の整備手順書や装備技術マニュアル。そういったものの作成手順は当然更に増大。 後に事の次第を知ってしまい、中山個人とも面識のある翻訳の一部さえ担う樫城勇音が、 「なァァァァァかやまくううぅぅぅぅン!?」と、激怒して追い回す理由には、十分なものでもあった。 欧州仕様三式戦-CW(CoolingWing)型。後にそう呼ばれる機材は、この瞬間に産声をあげたといっても良い。 一方。部隊から一旦離れた出雲涼中佐、ティリアナ・リッピ中尉。そしてクラーラ・ウラディーミナ・バラノワ中尉、 ソフィア・レオニードヴナ・レオノワ軍曹、斯波茂雄整備中尉たちが、何処へ向かっていたかというと。 「隊長は2.5tを2台も借り受けて、一体何をどれだけ買い込むつもりなのかねえ」 「さあ・・・何しろ飛行隊の予備費。その半分は使い切るつもりみたいですし」 「まさかカートゥーンみたいに、トランクに入ったドルの札束なんて本当に見るとは、思いませんでした。 何か銀行強盗に入った後のマフィアみたいですね?」 「ソーニャ、否定できなくて悲しいから止めて・・・」 そう。件の「バカーチン大尉」。 ソーニャがようやく教えてくれたところによると、本名はワシーリー・ヴィクトロヴィッチ・アルチューノフらしい-が勤務する、オラーシャ陸軍第87弾薬廠であった。 元より彼との繋がりが深い出雲涼は、この際に「纏め買い」を断行するつもりなのだ。 1台目の車輌には涼とリッピが、2代目にはクララ、斯波、ソーニャの3人が乗り込んでいる。 何れも林船舶工兵中尉が用いていたのと同じ、出雲自動車がGMCをライセンス製造したものであった。 自動貨車2台は1台目は涼の、2台目は斯波中尉の運転で比較的市街地や港湾から離れた。 万が一の誘爆に備え、隔離されているとも言える場所に存在している、巨大な弾薬廠を目指している。 再編中の部隊が多いためか、簡易舗装のこのあたりも車の通りは多いが、 火器弾薬を満載しているせいか、何れも運転は慎重であった。 「まあ君らウィッチは高給取りだからなあ。それが23人、毎月(ベルタを除く)10%の俸給を積み立て、 後は部隊公費もちゃんと名目取って、積み立てればあんな額にもなるだろうね」 流石のシゲこと斯波整備中尉。大概のことには物怖じしない彼でも、のべ20名以上のウィッチが積み立て続けた俸給の一部。 そして部隊公費をプラスアルファしたドルの札束。 それが収まったトランクを見た時は「君ら汚職とかしてないよね?」と、正気を疑う金額であった。 「それだけ隊長、本気なんでしょう。主計のお手伝いしてるんで多少知ってたんですけど、 最初はもっと少ない金額でしたし、おじさ・・・大尉もそれで構わないと、了承してましたから」 「何しろ100機爆撃を延々と受け続けて、25mmもMG42も半数近くが消耗しちゃったら、この際、 どんな重火器でも良いから手に入れておかないと。また『カクテル』造られてもかなわないし」 「あの時は仕方なかったんですよお・・・」 ジト目で眼鏡越しに睨んでくるクララに、ソーニャは軽く肩をすくめた。 あの空襲に際して重火器の不足から、あろうことか彼女は上官のウォトカストック(何故か詳細に場所を把握していた)10本近くに、 手際よく「安全に」油脂、装薬等々を混交。対ネウロイ用火炎瓶を即席で作り上げたのだ。 「まー、実際に戦果があがったなら良いけどさあ」と、クララもそれ以上は追及しなかった。 「おっそろしい娘どもだ、環少尉に至っちゃ杜で撃墜戦果あげるし」と、シゲも苦笑した。 程なくして相当に広大なベトン作りの設備。恐らく半地下構造となっているであろう、 高さはないが幅の広い建築物が多数目立つ、巨大な弾薬廠が見えてきた。 営門にはサブマシンガン、ヘルメット、アーマージャケットで完全武装した歩兵が立哨している。 その大きさは佐世保鎮守府の需品廠を一回り大きくしたほどもあった。 やがて一号車が停車して、まずは濃紺の海軍第一種軍装を纏った出雲涼中佐が下車し、歩哨に答礼しつつ何事かを話している。 恐らくは内線で件の大尉を呼び出しているのだろう。 「何度見ても大きいわねえ・・・中身はもっと物騒だけれど。 ここが万が一誘爆したら、半径1km程度は綺麗な大穴になるわね」 「先輩、さらりと怖い事言わないでくださいよ」 「とはいえこりゃあ相当入念だ、多分1トン爆弾にも耐えられるだけのベトンと鉄筋。 それにしっかりした地下構造を使ってる。流石は要塞の国だな」 と、3人が雑談をしている際に、車輌無線経由で涼の声が入った。 『許可と進入指示が出た、こちらに続いてそちらも前進してくれ』 「了解です、中佐」 シゲが再びギアを低速にいれ、ゆっくりと加速を開始し、一号車の追尾を再開する。 よくよく見れば随所に対空機関砲座や重機の据えられた鉄塔。そして自走対空砲さえ配置されている。 「以前より・・・防備が入念になってますね。空襲が厳しいんでしょうけど、 それだけ防空装備の製造も、軌道に乗ったんでしょうか」 「そう願いたいね。どんだけその旦那が在庫を抱えているか次第で、俺達の仕事も変わってくる。 出来たら整備状態が・・・これ以上は軍曹に失礼だった、悪いね」 「いえ、仕方ありませんよ。こんなご時勢ですし」 2台の自動貨車は弾薬廠のGAZジープに先導される形で、 更に10分ほど広大な舗装道路(恐らくは重戦車や203mm重砲でも楽に通れるだろう)を進み、 やがて道路沿いのこれまた半地下構造の頑丈そうなベトンの倉庫。 そこに隣接された、やはり頑丈な鉄筋構造の事務棟前でようやく停車した。 『総員降車』 出雲涼中佐の短い命令に従い、4人のウィッチと1人の整備士官は手早く自動貨車の操縦席より飛び出した。 意外なようだが、ウィッチ4人は全員が扶桑皇国海軍、オラーシャ陸軍航空隊、あるいはロマーニャ空軍の1種軍装を纏っている。 流石に斯波茂雄整備中尉だけは、その場で受領装備を確認しなければならないため、事業服であるが、 着込んだ外套には高等整備徽章を初めとする各種技術徽章がしっかりと並んでいた。 「今まではウラジオ従軍経験者以外、無線か航空郵便経由だったが、今回は初対面だ。 こういうときこそ礼節は尽くしておいて損はない」 礼節の使いどころをしっかり心得た出雲の令嬢らしいというべき、彼女の命令に従い、クララなどは聊か窮屈そうに久方ぶりの正装に及んでいる。 反面、涼は言うまでもなく、ロマーニャ商家の長女であるリッピ空軍中尉なども、なかなか絵になる姿で一種軍装を着用していた。 このあたりばかりは、育ちの差って奴かしらね。 クララが詮無きことを考えていると、GAZジープを運転していた下士官。 中肉中背だが角ばった顔立ちと鋭い目つき、濃い頬髯の目立つボレツキー曹長が「こちらへ」と、言葉少なに案内した。 彼も過去の交信でこのバロネスがオラーシャ語を解することは承知しているため、敢えて扶桑語などを使用したりはしていない。 5人の六六六空将校下士官はボレツキー曹長の先導の元、直線の少ない廊下を歩みつつ、程なくしてスチール製の扉に行き当たった。 インターフォンで「上客です」と曹長が告げると「入ってもらえ」と、無愛想極まりない声が返ってきた。 「おお、レオノア軍曹さんに・・・バラノワ中尉様か。それにそっちはロマーニャのいい所のお嬢さん、 それにあんたが件のバロネスだな?そっちは抜け目のなさそうな、腕っこきのテクノクラートってところか」 中には自分より2つは階級が上の貴族将校が混じっているにも拘らず、 ワシーリー・ヴィクトロヴィッチ・アルチューノフ輜重大尉は臆するところなく、露悪的な言葉と笑みを浮かべた。 意外なことに接客用だろうか、そこそこ上等なソファーが用意されており、座ってくれと手振りで示した。 「戦闘六六六空を預かる、扶桑皇国海軍出雲涼中佐です。この度はお初にお目にかかります」 「ふん・・・只の貴族将校って訳じゃなさそうだな。そしてかなり切羽詰ってる。用件はどの程度だ?」 「我が航空隊23名の魔女、それらに過不足なく行き渡る重火器をお願いしたく。艦長ならびに上級司令部の承諾は得ています」 「・・・・マツダ少将に航空戦隊司令部、佐世保鎮守府長官まで、か。流石はといったところか?」 多少値踏みするような顔をしたワシーリーであるが、すぐにトランクを拝見しても良いかと話を商売に切り替えた。 涼は魔法力で身体能力が許可されているわけでもないのに、片腕でごついトランクを、音もなくテーブルの上に置いた。 「航空隊主計予備費、そして魔女達の俸給からの積み立てです。中身は直接ご確認頂きたい」 「チッ・・・ご大層に溜め込みやがった、子供のお小遣い貯金にしちゃあ派手すぎるぞ」 「全額ドルです。ルーブルやフラン、マルクなどは一枚も混じっていません。 私とリッピ中尉、隊長でクロスチェックしてあります」 一応は飛行隊主計担当であるバラノワが、総計金額の書かれた書面を置くと共に言い放った。 リッピ中尉に頷くと、彼女も流暢なオラーシャ語で語り始めた。 「全て正規の俸給、予備費です。後ろ暗いドルは一枚も混じっていません。 私も私の実家も、何よりこの航空隊は『信用第一』で『商売』しておりますので」 「随分とがめつい勘定役を2人も連れてきたな?」 「貴方を相手にするとなれば、その程度の準備は必要でしょう」 ソーニャは動揺を顔に出すまいとしつつも、内心で蒼白となっていた。 出雲隊長がいざというときに人格が変わるのは、ある程度は知っている。でも普段さばけてるけど優しいリッピ中尉、 面白おかしい先輩が・・・何よりワシーリー叔父さんが、こんなに怖い顔をしてるなんて。 私の時みたいに、餞別だからというわけにはいかないんだ。 23名とそれが守る命がかかるって、こういうことなんだ。 ソーニャの顔に浮いた汗に気づいたのか、斯波中尉が無言で、意外なことに綺麗なハンカチをそっと寄越した。 同時に黒縁眼鏡の奥の瞳が、かすかに笑っていた。 大丈夫だ、問題ないよといわんばかりに。ソーニャは今は有難くハンカチを使い、そして彼の気遣いに感謝するしかなかった。 「中古ならT-44一台が買えそうなほどとはね。 もういい、ボレツキー。兵器庫に案内してやれ、準備は出来ているのだろう」 「万事抜かりなく。では皆様、こちらへ」 涼にぞんざいな敬礼を送り、5人を送り出そうとしたワシーリーだが、ぽつりと一言呟いた。 「ああ、レオノア軍曹さんよ。お前は残れ、原隊から言伝を預かっている」 その一言で、ソーニャを除く場にいる全員が、何事かを差異こそあれ察した。 涼はワシーリーに敢えて背を向け、リッピは再度ロマーニャ空軍式の見事な敬礼を送り、 バラノワは頷いて目配せし、斯波茂雄は肩をすくめ。 ボレツキーは残されたソーニャとワシーリーの間に、再建されつつあるガリアの貴重な外貨獲得手段。 ブルゴーニュ産のワインとショットグラスを2つ。音も立てずに置いて、「行きましょう」と小声で呼びかけて、全員を連れ去った。 誰もいなくなり、鉄扉が閉じた数秒後、ワシーリーは無言でソーニャを抱きしめていた。 ごつい右手はよくぞ帰ってきたといわんばかりに、背中を優しくなでさすり。 「あの・・・大尉・・・・?」 「この、お転婆が。俺とお前のカーチャンがどれだけ心配したと・・・! 元気そうで良かった、外地で何か苦労はしてねえか、虐めとかは受けてないか?軍隊に入ったからにゃ覚悟してたんだろうが、色々あったろうよ」 そう。そこにいたのは「バカーチン大尉」でもなければ、冷酷そうな主計大尉でもなく、 娘同然の姪御、弟の忘れ形見を案じ、再会を喜ぶ一人の叔父の姿であった。 叔父さんは、何も変わっていなかったんだ。 私がウィッチになる前と、変わらないワシーリー叔父さんだったんだ。 ソーニャは抱きしめられる感覚と、久方ぶりに聞く「家族」としての叔父の声に、頬に暖かいものが伝うのを感じた。 「有難う叔父さん、私は大丈夫・・・大丈夫だから。 本当に良い部隊なんだよ、艦長も飛行隊長も、先輩も、みんな良くしてくれる」 「そうか、そうか!じゃあ、まずは乾杯だ。これはソーニャが無事にウラジオに帰ったときにだけ、 飲もうと思っていたものだ。無事に開ける機会があって、本当に良かった」 叔父と姪は、確かに主計大尉と海軍軍曹と言う立場に変わったかもしれない。 それは時として戦地において、余りに冷酷な現実を強要するものかもしれない。 されど、本当の意味での血の繋がりというのは、そう易々と断ち切られるものでは、けしてない。 そのことをソフィア・ レオニードヴナ・レオノアは確かに感じ取っていた。 「咄嗟にあの2人に時間を作っていただき、有難うございます」 それまで事務的な言葉以外、一切発しなかったボレツキー曹長が、微かに感情を含んだ声音で呟いた。 背中を向けたままであるが、その印象は先ほどと少し違って見えた。 「気のせいかもしれないが、レオノアを見た瞬間、あの大尉が相当に落ち着きをなくしたように見えましてね」 「大尉にとって彼女は、娘も同然です。弟さんは戦死されています、大尉ご自身も1人ですから」 何を言って良いものか。リッピも、バラノワも、斯波も分からなかった。 ただ今は、沈黙を保ちつつ、自分の部下や後輩。あるいは整備維持という面から守るべきウィッチが、 数少ない親族と再会できたことを、素直に喜ぶべきなのだ。そのことだけは共通の認識であった。 「着きましたよ。リベリオン式の製造管理を導入し、 ウラルからここに至るまで国全体を要塞と工場にした我が国がどんなものか。ご覧頂きましょうか」 「拝見させていただこう」 第87弾薬廠。その中で厳重な防爆隔壁と扉、そして多重式の施錠に守られた区画。 そこをボレツキー曹長が手早く解錠して、開け放つ。そしてそこに存在していたのは- 「・・・連隊を完全充足しても、お釣りが来ますね」 「約束を違えないのは嬉しいですが、これは予想外でした」 「見た所、あっちが九九式系列。あの大きいパッケージは最低30mmクラスか・・・」 3人の言うとおり、そこには23名どころかオラーシャ式のウィッチ1個連隊(36名)。 それを完全充足して余りあるほどの、重火器と予備部品。整備機材。 そして各砲最低800発はあるであろう予備弾薬が、積載しやすいよう。既にドーリーに乗せられ、鎮座している姿であった。 「中身を確かめても?」 「どうぞ、一級品ですよ」 涼はまずは斯波が真っ先に「30mm級」と当たりをつけた重火器。それが収まった軽金属製の巨大なケースを開けた。 中に納まっていたのは、扶桑皇国海軍では二式改30mm。陸軍では「ホ-155Ⅱ」。 そしてオラーシャ陸軍でも使い勝手の良さと軽量さから「B-30」の名称でライセンス製造されている、30mm機関砲であった。 265gの30mm砲弾を750m/s以上で放つ高初速大口径機関砲である。 「こっちは・・・九九式二号二型、それも最新ロットです。ベルトリンクへの切り替えも可能な」 制空戦闘任務を多く担当するリッピが、やはり曹長に軽く会釈して開封した「小さい」方のケースには、 扶桑皇国陸海軍の主力50口径航空機銃が、やはり新品動揺の鈍い輝きを放っていた。 それも表面上だけではなく、銃身や薬室に煤さえない。 ブラウニー50口径弾を使う割には軽量で取り回しがよく、 MG42より威力が大きいため、密かにリッピの欲しかった機銃でもあった。 それぞれ20門以上の大小機関砲と予備部品を2人が確認している間、クララはふと。更に奥に鎮座している巨大な。 GAZジープの牽引カーゴに納まっている、鉄塊のような重金属ケースに目が行った。確かにB-30機関砲も大きいが、あちらは図抜けている。 「あれもですか?」とボレツキー曹長に尋ねると、 彼は言葉を発さずに、まるで悪戯小僧のような笑みを浮かべ、微かにうなずいた。 クララが斯波整備中尉に「願います」と頼み、一緒に確認したそれは- 「な・・・!?」 「こいつぁ機関砲じゃないね、速射砲だ。それも相当に剣呑な」 牽引カーゴから突き出るほど巨大な箱に収まったそれは、軽く3mを超える砲身と機関部。 そして円筒形の弾倉を持つ、軽く見積もって35mm以上の口径を有する「速射砲」であった。クララが微かに使い魔を解放、持ちあげてみる。 「外見よりは軽いですね、150kg前後ってところですか」 「寿命を犠牲にして軽く仕上げたんだろうね、曹長。こいつの名前や諸元を教えてもらえるかな」 「NS-37型37mmウィッチ用機関砲。取り回しが悪く、殆どがレシプロ戦闘機や攻撃機に回されましたが、 そちらのウィッチなら大丈夫だろうと、大尉が8門ばかり差し押さえておいたんです」 それは全長にしてマズルブレーキ、ウィッチ用銃床とピストルグリップを含めれば、3400mm近い「大砲」であった。 曹長の簡単な話によると、37mm焼夷徹甲弾を初速900m/sで毎分250発叩き込める、「速射砲」ではなく「機関砲」だという。 これならばあの新種でさえ、数発で撃墜できるかもしれない。龍華や喜美佳、ノーラなどなら十分扱える範疇だ。しかし・・・ 「曹長。そちらのご好意は真に有難い。予備部品、機関砲本体、弾薬、整備部品。全て新品の一級品だ。 分量も申し分ない・・・だが、余りに話がうますぎないか?」 まずは感謝を示しつつも、涼は微かな懸念がぬぐえなかった。 確かに飛行隊の予備費、積立金の過半を投入したとはいえ、これら重火器の火力と信頼性。何より物量を常軌を逸している。 正規の飛行連隊さえ充足できるという、クララの言葉が控えめに聞こえるほどに。 「我が国もやられるだけ、援軍を受け入れるだけじゃありません。 ツァーリツィンからこのウラジオストックに至るまで、徹底した合理化と工業化を無理矢理にでも進め、 質を落とさずに一年前の2.5倍の生産量を達成している。そういえばお分かりですか?」 「それは側聞している、確かに世界最強の陸軍大国だと感服したことも。 だが、これは彼が相当のやり手だとしても、1人の大尉の裁量で揃うものではないように見えるが」 やはりお見通しですが。ボレツキーはそれまでの鉄面皮に、悲しげな微苦笑を浮かべた。 そうすると彼は一気に、10は老けて見えた。地獄を見たのは、けして戦闘兵科だけではない。 「ヒ-88船団は冬のオラーシャを過ごせない傷病者も疎開させる、そう伺っています。間違いありませんよね?」 「間違いない。後遺症を持つ者、高齢者、栄養失調状態の者。1万名以上を連れ帰る予定だ」 「その中にはあの子のご母堂もいます」 涼は片眉をあげ、リッピは一瞬目を丸くし、バラノワは息を呑み、斯波は渋い顔をした。 「酷いのか?」 「いえ、内臓疾患や栄養失調じゃありません。しかし先日の空襲で負傷し、 左ひざから下に後遺症が生じ、走れないのです。 空襲を受けたときに、満足に走れないのではと、大尉が疎開を薦めたんです」 ギリッと微かに歯を食いしばる音がした。恐らくはウィッチの誰か、あるいは全員が発したのか。 それは分からない。しかし守るべき人間を傷つけられ、 一生残る後遺症を植えつけられ、怒りを感じない者などはそうはいない。 「こいつらを十全に使って避難民を、そしてソーニャのご母堂を守ってあげてください。 公私混同は承知の上です。そちらが細心の注意を払われたよう、こいつも危ない裏などは一切付いてない新品です」 「承知した。皇国海軍は石頭だが、何を守るべきかは心得ている。そして出雲は信義を違えない。 誓って彼女のご母堂を含む避難民を、ネウロイから守って見せます。改めて感謝を、曹長」 「余計なお世話かもしれませんが」 バラノワが僅かに一歩前に出た。直後に彼女はその発言を、猛烈に後悔することになるが、そのときは言わざるを得なかった。 「もしも曹長のご家族、ご親族で・・・そういう方がいるのであれば」 「良いんですよ、私は『独り』ですから。逆に気楽なんです」 「申し訳ありません・・・」 「バラノワ中尉、お前は斯波整備中尉と曹長と一緒に、補充品を自動貨車へ積み込め。 私とリッピ中尉はもう一度、大尉と軍曹の様子を見てくる」 「・・・はい」 出雲涼はこういう時、何もさせないというのが人間の心理上。最も危険であることを経験上、承知していた。 整備と兵站のエキスパートのサポートを受け、当人もそこそこ重火器の管理に心得のあるクララに、 比較的得意な作業を任せ、精神的な回復を図ることにしたのだ。 物資の運搬が他の弾薬廠下士官兵の補助も受け、自動貨車2台に積み込み終わったのはそれから1時間後。 叔父との楽しい酒で、クララでさえ見たことのない安らかな寝顔で、 すうすうと寝息を立てているソーニャを苦笑しながら。しかし優しく抱きかかえた涼が姿を現したのも、その頃であった。 「では中佐、斯波整備中尉、リッピ中尉。ソーニャと重火器を頼みます。当直までには帰隊致しますので」 「何でも『新機材』だったか?楽しみにはしているが、 帰隊予定時刻を越えても音沙汰がなければ、まあ『出迎え』にはいく。手間をかけるなよ」 「心得てますよ」 普段いい加減な彼女としては珍しく、制帽、冬季制服、軍刀、拳銃、航空徽章。 そういった全ての正装を纏ったクラーラ・ウラディーミナ・バラノワ中尉は、 これまた珍しく練れた敬礼を送り、弾薬廠より正式に借用したGAZジープで走り去っていった。 向かう先は戦闘爆撃第562連隊。 嘗て彼女が政治将校を殴り倒し、先代連隊長を脅迫した本来の原隊。 今、彼女はそこより出頭命令を受けていた。そう、空中集合でアーニャ。バラノワの同期が告げた内容は事実であったのだ。 当初は「なら指揮官協議も兼ねて」と、赴こうとした涼であるが、くしくもあの大尉に止められたのだ。 「奴は奴で将校として、自分の過去にけじめをつけたいんだろう。そ れに今の562連隊長はおっかねえ女傑だが、莫迦な理由で私刑を働く人間じゃねえよ」と。 出雲涼としては、不出来でどうしようもない部下とはいえ、そこまで言われては。 今はその新任連隊長の能力と人格。そしてバラノワの幸運を祈りつつ、送り出すほかはなかった。 人間、誰かの助けにより乗り越えるべき障害もあるが、1人でけじめをつけねばならない過去もあるのだ。 (後編に続く)
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福島原発事故による被曝問題 / 小児甲状腺癌 / 甲状腺検査の過剰診断問題 ☆ 福島原発事故 国連科学委「がん患者増加しない」 避難早く被曝低減 「msn産経ニュース(2013.6.1)」より +記事 【ウィーン=共同】東京電力福島第1原発事故の健康への影響を調査している国連科学委員会は31日、放射性ヨウ素による周辺住民の甲状腺被曝(ひばく)線量(等価線量)について、影響を受けやすい1歳児でも最大数十ミリシーベルトで、ほとんどが50ミリシーベルトを大きく下回ったとする推計を発表した。将来、事故による被曝を原因とする「がん患者の増加は考えられない」とした。 委員会は事故当時、周辺住民が素早く避難したことで、被曝線量が10分の1程度に減ったと指摘。放射性物質で汚染された食品の摂取が早い段階で防げたことも被曝の低減につながったとした。50ミリシーベルトは甲状腺被曝を防ぐために安定ヨウ素剤を飲む国際基準。多くの子供が放射性ヨウ素の濃度が高い牛乳を飲んで被曝した旧ソ連のチェルノブイリ原発事故では、甲状腺がん患者が増えた。 委員会は、放射性セシウムによる全身被曝の線量も最大で10ミリシーベルト程度と推計。がんのリスクが高まるとされる100ミリシーベルトを大きく下回り、固形がんが増えるレベルではないとした。 原発事故の対応に当たった東電などの作業員については、初期に空気中の放射性ヨウ素を吸入し、うち2人の甲状腺の被曝線量が最大で12シーベルトに上ったことを確認。ただ、これまでの医学的な検査で異常は見つかっていないという。 ■ 最小でも、小児甲状腺がん272人 「逝きし世の面影(2018年12月17日 )」より / (今までの発表が全数把握でな無かったとは絶句!!!)東京電力福島第一原発事故の避難指示区域や生活保護受給者を除外して集計しても、小児甲状腺がん272人の衝撃度 金子勝 @masaru_kaneko · 6 23 - 2018年12月16日 【福島も、だ】福島県議会答弁で、今年3月までに「甲状腺検査サポート事業」で医療費を受給した患者233人すべてが甲状腺がん患者であることがわかった。OurPlanet-TVの集計では小児甲状腺がんは272人になる。県健康調査委の71名とひどい違いだ。http //urx3.nu/Ou1f 医療費減免者を除いても、『小児甲状腺がん少なくとも272人〜福島サポート事業で判明』2018 12/14(金)OurPlanet-TV 原発事故後、福島県で実施されている小児甲状腺検査をめぐり、今年3月までに「甲状腺検査サポート事業」で医療費を受給した患者233人すべてが甲状腺がん患者であることがわかった。県議会の答弁で判明した。検討委員会のデータと合算すると272人となり、これまで公表されていた人数を大幅に上回ることとなる。 (※mono....中ほど大幅に略、詳細はサイト記事で) / ★注、 その後は毎日新聞や赤旗(共産党)を含めて一人の例外も無く日本中の全てのマスコミや有識者が福島県検討委(鈴木教授)の説明を挙国一致で無視して、自民党安倍内閣の印象操作(フクシマの放射能被害の国家的危機の先送り)に全面協力して現在に至っている。 真っ赤な嘘の『神州不滅 連戦連勝の大本営発表』 しかし、『日本が負ける』と正しいことをいう愚かものは全員で袋叩きにする・・・ 安倍お友達によるモリ加計や準強姦もみ消しなど、本来なら10回ぐらい内閣が吹っ飛ぶほどの破廉恥極まる不祥事が連続発生していのに、なぜか自民党安倍晋三内閣の支持率が4割の不思議ですが、今の日本人の全員が薄々ではあるが政府当局が職場放棄している事実(ボロ負けの敗戦状態)を知っているのですよ。日本ですが、ほぼ73年前と同じで(アベノミクスで日本の繁栄を偽装する)今の安倍が終われば自動的に『日本が終わる』と知っている。 しかし、日本の敗戦を認めたくない(あまりにも恐ろしい)ので仕方なく(ステータスクオで)自民党安倍晋三内閣支持率が4割なのです。原因を考えれば何の不思議もない。 ■☆ 小児甲状腺癌の病理組織学的特徴,特にびまん性硬化型乳頭癌に着目して - 菅間 博 「日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌(2013 年 30 巻 4 号 p. 281-286)」より / 抄録 小児甲状腺癌を理解するために必要な基礎事項を整理するとともに,福島原発事故以前に日本国内の多施設で手術された小児甲状腺癌を集計し,チェルノブイリ原発事故後の小児甲状腺癌と比較した。甲状腺癌の発症は女児の二次性徴がはじまる9歳位から認められ,20歳以下の甲状腺癌185例のうち15歳以下の小児の症例が39例あった。成人同様に女性に多いが,年齢が低いほど性差は少なくなる。小児に特徴的な甲状腺癌の組織型としては,びまん性硬化型乳頭癌DSPCと,充実型乳頭癌があげられる。DSPCは臨床的には橋本病との鑑別が問題となるが,その病理学的な本質は甲状腺の癌性リンパ管症とびまん性リンパ球浸潤と考えられる。充実型乳頭癌はチェルノブイリ原発事故に注目されたが,放射線被曝と関連のない国内でも若年者にみられる。病理組織学的に低分化癌との鑑別が問題となるが,臨床的に治療方針に違いがあることから,区別する必要がある。 (※mono....論文詳細はサイト記事に譲るが、サブタイトルのみ抜き貼る。) はじめに 小児甲状腺癌の定義 チェルノブイリ原発事故後の小児甲状腺癌 日本国内の小児甲状腺癌の年齢分布と性差 小児の甲状腺癌の組織型の特徴 びまん性硬化型乳頭癌 充実型乳頭癌 充実型乳頭癌はチェルノブイリ原発事故で注目を浴びた小児の甲状腺乳頭癌の組織亜型で,放射線内部被爆との関連が疑われた[1,8]。しかし,福島原発事故以前の日本の20歳以下の甲状腺癌でも,185例中の8例に充実型乳頭癌がみられ,放射線被爆との関連が乏しい。(※mono....以下略) 通常型の乳頭癌と濾胞癌および濾胞型乳頭癌 おわりに 福島原発事故以前の多施設の若年者甲状腺癌の185例を検討した結果,小児甲状腺癌の発症は女児の二次性徴がはじまる9歳位から認められ,15歳以下の小児甲状腺癌は39例みられた。成人同様に女性に多いが,年齢が低いほど性差は少なくなる。小児の甲状腺癌の組織型としては,成人同様に通常型の乳頭癌と濾胞癌が多いが,相対的に小児に多い組織型織型としてびまん性硬化型乳頭癌DSPCと充実型乳頭癌があげられる。これらは15歳以下の小児というよりは,20歳以下まで拡げた若年者に共通した特徴と考えられ,また,チェルノブイリ原発事故後の報告と類似する。病理組織学的には,充実型乳頭癌と低分化癌との鑑別が,診断基準の違いから日本国内では問題となる。臨床的に治療方針に違いがあることから,国内の病理医間でコンセンサスを得ることが重要と考えられる。 ーーーーー ■ 小児甲状腺がんの多発は 「スクリーニング効果」ではない 「放射能から子どもを守る企業と市民のネットワーク(2015 10.04)」より (※mono....前半記事は大幅に略、詳細はサイト記事で) 多発する福島小児甲状腺ガンに関する四つの「事実」に対する疑問:『福島の小児甲状腺ガンについての公式見解を読み解く』 ピアース・ウィリアムソン (※mono....略) 事実1:スクリーニング効果 (※mono....略) 「スクリーニング効果」に縛られる治療 (※mono....略) 「統計的有意性」と「スクリーニング効果」に反論する 「スクリーニング効果」が福島県と福島医大が掲げる公式見解の中核を成していたが、岡山大学の医師で疫学者、津田敏秀教授は2014年7月16日、環境省の第8回「福島第1原発事故に伴う住民の健康管理のあり方に関する専門家会議」で、これに異議を唱えた(注36)。 津田敏秀教授 環境省の専門家会議は影響を判断するにあたって、原因(すなわち、被曝線量レベル)を強調していると論じた。これは研究室の手法であり、原因に関連する情報が不足している現場では役に立たない。その結果、明白な原因の欠如のため、影響が否定されている。アウトブレイク[感染症にかかった人間、 またはその他の生物の小集団]疫学の国際標準手順は対照的に、影響(すなわち、疾病率)に注目して、早まった否定と手遅れの医療対応を避けている。 津田は、福島で入手可能なデータがすでに局地的なクラスター[統計学で属性を共有する個の集団の意]の存在を示しており、これを「スクリーニング効果」で説明し切れないと言い切った。したがって、当局は福島県内外で住民の一斉健康診断を早急に実施することで、時間の経過とともに拡大する疾病急増に備え、被曝を最小限に抑えるために今以上のことをなし、妊娠中の女性や未成年者など、弱者集団の放射線防護対策に資金を手当し、福島県内のこれら弱者集団の放射線レベ ルの低い地域への疎開を考慮し、定期的に放射線レベルを広報し、住民と協力して信頼関係を構築するべきである。 津田はさらに、チェルノブイリのデータによれば、甲状腺癌が単に子どもたちだけでなく成人にとっても深刻な問題であることが示唆されており、100ミリシーベルト未満の放射線レベルの被曝(たとえば、小児科CTスキャン、背景放射線、航空機搭乗員)でも、癌が統計的に有意に増加していることを示すデータが数多くあると指摘した。妊娠中の女性は特に弱いのに、福島では、引き上げられたレベルの放射線に被曝しつづけている。津田の意見に対し、他の会議出席者らは批判をたっぷりと浴びせ、とりわけ鈴木元(UNSCEARの委員)、それに長崎大学で山下の先輩にあたる専門家会議の座長、長瀧重信が反発し、長瀧は津田を挑発して、「がんが増えているということが、ここの委員会の結論になると、大変なことになる!」と言い放った。長瀧はその後にも、会議の目的は被曝線量レベルに注目することだと頑固に言い張り、津田の意見を退けた。 ■ 崩壊が始まったフクシマ 「正常な子供たち」次々甲状腺がんに 「逝きし世の面影(2014.12.24)」より / 『社会面の片隅のベタ記事で、ひっそりと』 福島県の全ての子どもを対象に東京電力福島第一原発事故による放射線の影響を調べる甲状腺検査で、事故直後の1巡目の検査では「異常なし」とされた子ども4人が、4月から始まった2巡目の検査で甲状腺がんの疑いと診断されたことが23日、関係者への取材で分かった。甲状腺がんと診断が確定すれば、原発事故後にがんの増加が確認された初のケースとなる。 1986年のチェルノブイリ原発事故では4~5年後に子どもの甲状腺がんが急増した。このため県立医大は、事故から3年目までの1巡目の結果を、放射線の影響がない現状把握のための基礎データとしてとらえ、2巡目以降でがんが増えるかなどを比較し、放射線の影響を調べる計画。 また、1巡目で、がんの診断が「確定」した子どもは8月公表時の57人から27人増え84人に、がんの「疑い」は24人(8月時点で46人)になったことも新たに判明した。 [2014年12月24日 紙面から] (※mono.--中略、詳細はブログ記事で) / 『船の沈没でネズミが逃げ出す(福島検討委の2順目の最初の発表は12月25日)』 閣僚に任命されて数ヶ月しか経っていない江渡防衛相が23日までに自ら辞任を言い出したことが分かった。 総選挙後の臨時国会(12月24日)の第3次安倍内閣発足を前にして、すでに 安倍総理はすべての閣僚再任を決定していたが、江渡大臣が先手を打って、安倍総理に辞任を伝えたと言う。船が沈没する前に目先のきくネズミが真っ先に逃げ出したのだろう。 同じように風を読む能力だけで政界の寵児となった橋下徹も同じ23日に維新の党代表を辞任する。政界そのものからの撤収も時間の問題である。これ等のネズミが騒ぐ原因ですが 船が沈没するまでに、『残された時間』がもう無いのである。(沈没時に船の残っていると助からない) 福島検討委の2順目の最初の発表は12月25日に予定されている。(24日の共同通信の配信記事はその一部) 最も不思議で理解不能な記事が12月24日のしんぶん赤旗に載っていた、(社会面の隅っこに小さく)『原子力規制委員会が3・11原発事故を想定した新しい住民避難などの新基準の作成』と報じたことだろう。 原子力規制委ですが、今後『第二次3・11メルトダウン事故が起きる』ことを想定して、新基準の作成を急いでいるのである。 チェルノブイリから3年目に汚染地域から全住民を疎開させた旧ソ連のように、除染による帰還を断念して、日本国もとうとう4年目から全住民の疎開を開始するのか。 それとも凍らない凍土壁の原因である溶解した大量の核燃料が矢張り制御不能で、4年ぶりのフクシマの再爆発が目前に迫っているので住民避難を言い出したのか。(色々な解釈が出来るが真相は未だ不明である) (※mono.--以下略、詳細はブログ記事で) ■ 福島の子供の甲状腺検査はむしろ子供に害を及ぼす・・・過剰検診という考え方 「人力でGO(2014.7.11)」より / ■ 福島の子供の甲状腺検査は有害かもしれない ■ 東京大学の疫学の専門家でうある渋谷健司氏が福島の子供の甲状腺のスクリーニング検査に関して問題を提起しています。 非常に重要な指摘なので全文を引用させて頂きます。 +引用記事 「福島県の甲状腺検査のやり方を見直してほしい、と私が発言した理由」 渋谷健司 東京大学大学院 医学系研究科 国際保健政策学教授、一般社団法人JIGH理事長 http //www.huffingtonpost.jp/kenji-shibuya/thyroid-function-test_b_5518695.html <全文引用> 6月10日に開催された、第3回福島県甲状腺検査評価部会での、「現行の甲状腺検査のやり方を見直してほしい」という私の発言の真意を説明しておきたいと思う。 私は、原発事故がおきた直後から、福島県での活動をはじめた。相馬市や南相馬市での外部・内部被ばく量の測定を地元自治体や有志と協力して、ほぼ自費で継続し、モニターしている。それら全て、国や県からは独立して行っている。 私がすぐに福島入りしたのは、一日本国民として、福島の人たちの健康状態を守らなければいけないと思ったからだ。シンプルにその思いだけで、3年間、続けてきた。 なぜ、続けるのか? 私は、今からちょうど20年前の1994年に、ルワンダに行った。ルワンダで大虐殺があったことを覚えている人も多いだろう。数百万人はいた難民キャンプにNPOとしてクリニックを設営するのが私の目的だった。 知らせを聞いた私はすぐに現地に向かった。危険な時期で多くの人から止められた。キャンプに日本人医師は私以外いなかった。それでもその時期のルワンダには医師が必要で、一人でも多くの命を救いたかった。 福島に対する思いも、同じだ。 私の仲間や教室のスタッフ・学生たちも思いは同じだ。震災から今も継続してボランティアで手伝ってくれている。 私達は、相馬市や南相馬市などの自治体と連携して、まず、子供たちの被ばく量を測定した。その結果は、全て市民に情報開示されている。 この外部・内部被ばく量の継続的な測定で、この3年あまりの間で明らかになってきたことも多い。相馬市や南相馬市などの被ばく量(セシウム)は十分に低く、それも年々低下しているということだ。初期のヨウ素による被ばく量の推計も行われている。 正直なところ、当初は私も政府の発表する値が信じられなかった。しかし、何度も自分たちで測定をしたが、それでもやはり健康に影響を与えるレベルの被ばく量は、子供では見つからなかった。 さて、ここからが本題である。福島県によると、過去3年間の甲状腺検診で、甲状腺癌が疑われる子供と、甲状腺癌が確定した子供の数は合計で90人であった(2014年3月31日現在)(確定症例は50人)。 この値は、通常の癌登録の罹患率などから予測される有病率よりも明らかに高いものである。1986年のチェルノブイリ原子力発電所事故の後に甲状腺癌が報告され始めたのは、事故後4~5年であった。それでは、なぜ、福島県では被ばく量が高くないのに、甲状腺癌が3年間という短期間で多数発見されたのだろう。 一つの可能性は、甲状腺の超音波検査を集団で実施すると、かなりの確率で甲状腺癌が見つかるということだ。例えば、甲状腺の超音波検査が頻繁に行われるようになった韓国では、成人の甲状腺癌が毎年25%ずつ増加しており、今では女性で最も多い癌だ。 しかし、ここが大事なところなのだが、韓国をはじめ世界的に甲状腺癌による死亡は増えていない。病理組織学的には癌だが、検診がなければ症状も出ず、診断されなかったであろうと考えられる癌が、検診を実施したことで見つかっている可能性が高い。 もちろん、一般的に早期発見による死亡リスクの予防は非常に大事だ。リンパ節や周囲へ広がっている癌は、すぐに手術すべきである。自分の子供が癌と診断されれば、ご家族はすぐに治療してほしいと思うだろう。しかし、超音波検査を進めることで、全ての甲状腺癌を見つけ出し、それらをすぐに手術することが、果たして子供達のためになっているのだろうか。 超音波エコーによる甲状腺検診の導入で、意図せずに過剰診断、そしてその結果としての過剰治療と言われている問題が起きているのではないか。 こういう私の意見は、分かりにくいかもしれない。癌と言われたのに何もするな、と言っているように聞こえるかもしれない。しかし、経験ある臨床医や公衆衛生の専門家の多くは、私と同じ意見だ。この件については、英国の医学雑誌ランセットにも掲載され、世界で多くの医師も同意してくれている。 子供たちに手術をすれば、心身の傷が残る。甲状腺を取れば、一生ホルモン剤を飲み続けなければならないこともある。 「チェルノブイリの経験から、甲状腺癌発生の可能性を考慮し、子供たちの命を守るために適切に対応すべきである」 という考えは全くその通りである。事実、当初はそのように考えられて、甲状腺の超音波エコーによる検診の実施が決定されたのだろう。 しかし、3年間の基礎調査を終え、本格調査が実施され始めたこの段階で、これほど多くの甲状腺癌が見つかっている原因の一つに、検診による過剰診断の可能性を考慮する必要がある。 医師であれば、過剰治療等したいと思う人はいないだろう。世界でも、これほどの規模で子供の甲状腺検診が行われる例は珍しい。であればこそ、今回発見され、手術を受けた甲状腺癌の子供たちの症例を、きちんとオープンに議論することが非常に重要ではないだろうか。 甲状腺検査評価部会で、甲状腺検査を担当する福島県立医科大学からは、癌の大きさやリンパ節転移の有無等、治療指針に沿って対処すべきケースのみが手術されているとの報告がなされた。 だから、私は何パーセントの子供に、リンパ節転移や声が出ない等の症状があるのですか?と質問した。 しかし、それは、プライバシーの問題で回答できないと県や福島県立医科大学が答えた。それで、きちんとデータを出してほしいと、その場にいた他の委員からも意見が相次いだ 発見された甲状腺癌の手術に関しては、医療であり、調査の及ぶところではないというロジックで、その情報を公開しないことは、逆に子供たちやご家族に不利益をもたらす結果になりかねない。 不安に過ごされている住民の方々のためにも、今一度、正確なデータに基づいて、関係者が皆それぞれ前向きに協力しあい、再検討していく時期にあるのではないか。そして、それは、放射線の健康への影響を正確に把握するためにも必要なことだ。 これが、私の発言の真意である。 <引用終わり> / 渋谷氏は「福島は放射線による健康被害が発生するに違いない」という予見の元に、早期から福島で被曝状況と健康状況を調査されてきました。 その彼が、「福島のセシウム被曝量は政府の発表通りであった」と書かれています。そして、現在行われている甲状腺のスクリーニング検査によって、「本来見つけなくてよい甲状腺ガン」まで見つけてしまっている可能性を指摘しています。 甲状腺癌は大規模なスクリーニング検査をすれば、私や皆さんも普通の保有している癌かもしれません。ただ、一般的には癌の進行が遅く、リンパ節転移をしなければ悪さをしない癌なので、癌である事を知らずに一生を送られる方が多いだけ。 要は悪さをしない胆石は無理に手術をして取る必要が無いのと同じです。 (※ 中略、詳細はブログ記事で) / ■ 想像力と理解力が欠如した反原発 ■ 反原発の方に多く見られるのは、想像力と理解力の欠如です。「放射能は危険」という固定観念に縛られるあまり、様々なデータを「危険」という視点からしか見られなくなっています。 CTスキャンも危険、レントゲンの危険、癌の放射線治療も危険・・・。 坂本龍一氏が咽頭癌である事が昨日発表されましたが、東スポがいい加減な報道で、「反原発の先頭に立って来た立場から、放射線治療は受けない」と報じて話題になっています。実際には坂本氏はそんな事は言っていない様です。 咽頭がんの治療には放射線治療が有効不可欠なので、「教授」も当然、放射線治療の恩恵にあずかる事となります。その時、坂本氏はご自分が治療によって被曝した量に驚かれると同時に、その被曝に対して人間の体があまりにも強い事を実感されるはずです。 坂本氏が非難する「ほんの僅かな放射線」が、本当に危険なのか?坂本氏は想像力が豊ですから、だんだんとお気づきになると思います。 私は坂本龍一氏はミュージシャンとして尊敬していますので、反原発運動で晩節を汚してしまう事を危惧していました。今回のご自身の癌をきっかけとして、もう一度、放射線についてじっくり考えていだだけると嬉しいと思っています。 (※ 以下略、詳細はブログ記事で) ■ 福島の子供達の甲状腺ガン・・・放射線の影響なのか? 「人力でGO(2014.7.9)」より (※ サブタイトルのみ転記) / 福島で子供の甲状腺ガンが90人?! 会津では発生が一人だった 市町村別に比べると・・ 年齢別に見れば自然発生のガンである可能性が高い 千葉での女子高生での過去の検査との比較 会津地方で少ない事が特異的 むしろスクリーニング検査でガンを見つけてしまう事の方が問題が大きい 福島の子供のガンの発生はこれからが注意が必要 初期被曝による影響は切り分けるべき ■ 福島の子供たちの甲状腺がんのデマについて 「日本や世界や宇宙の動向(2013.9.17)」より / あるブロガーさんが、福島の子供たちの甲状腺がんについての大槻義彦教授の記事を紹介されていましたので、こちらでも、ご紹介したいと思います。これを読んでひとまずご安心ください。 左翼の方たちは福島原発の放射能被害をどうしても水増ししたいようです。こんなにも被害が出ていると人々を脅かし怖がらせるのが彼らの趣味なのでしょうか。病は気からとよく言われますが、放射能を怖がると余計に被害を受けやすくなります。福島の放射能被害を大々的に世界に向けて報道されています。正確なデータに基づいた報道なら良いのですが。。。デマが多すぎて困ります。デマを作り上げるのも反日左翼の趣味のようです。。。 今後、東京五輪を成功させるために、政府は本気になって福島の原発問題を解決したり、東北の復興をやり遂げようとすると思います。世界に約束してしまったのですから。 TPP、中国による尖閣諸島の侵略、韓国の気が狂った抗日キャンペーンなど頭が痛い問題が山積していますが、政府を動かすのは日本国民一人ひとりだと思います。 (※ 以下、大槻教授の記事の引用あり) ーーーーーーーーーー ■ 福島、子供の甲状腺がんは? 「大槻義彦の叫び(2013.8.22)」より / +前半記事 Mさんから以下の質問が寄せられました。 初めまして、いつも楽しく拝見させていただいてます。 福島県に住んでいるMというものです。 さっそくですが、最近県内で甲状腺がんが増えているとい う記事を見かけるのですが、これは原発事故の影響なの でしょうか? 教授は過去にもブログで何度か書いていましたが、最近 の考えを是非聞きたいのです、政府はなんとなく信じら れませんし。やはり子供達が一番心配ですし、風評被害 も心配です。専門家の意見が聞きたいのです、宜しくお 願いします。 大槻からの回答 子供の甲状腺がんの追跡調査は福島県の『県民健康調 査検討委員会』が行って、随時発表しているものでです。 それによりますと 甲状腺がんと確定した者18人 甲状腺がんの疑いのある者25人 となっています。これについて福島県立医大の鈴木教授 は『これは原発事故と関連があるがんではない』との見 解を示しましたし、先の『検討委員会』も同じ見解でした (共同通信、朝日新聞など) 私の考えも原則的に福島県の見解と同じで、今回の原 発事故とは無関係との考えです。その理由は以下のとお りです。 (1)調べられた甲状腺がんは『進行の遅いがん』で がんの大きさはここ数回の検査で変化がなかったこと、 つまりこれらのがんは事故以前から出来ていたと考えら れること (2)チェルノブエリの子供達の甲状腺がんの数が増 え始めたのは4,5年たってからのことだったこと。つ まり子供の被ばくから4,5年経過していない現在のが んは事故による被曝とは考えられないこと (3)事故後4か月間の被ばく量推計調査によって、 調査を受けた子供の被ばく線量は全員2mmCv未満で あり、甲状腺がん発症にいたる線量よりはるかに低い ただし、これで100%福島の甲状腺がんは事故と無 関係とは断言できません。以上のべた3っつの項目はあ くまで統計的、確率的な見解です。例えば(3)につい て言えば被ばく線量推計調査を受けていた者は全体の4 0%ぐらいと言われています。この推計調査に漏れ、何 かの理由でとくに放射性ヨウ素の被ばくが多かった子供 が皆無だったと断定はできません。(1)、(2)もあ くまで統計的、確率的な見解です。 今後とも徹底的な追跡調査が望まれます。 ■ 福島の子供の甲状腺癌が18人(疑いを含めると43人)・・・これって全国平均では? 「人力でGO(2013.8.25)」より (※ 下線、太字はmonosepia) / 「放射脳」の方で無くとも、10万人に一人の割合(0.001%)の確率の小児甲状腺癌が、福島では36万人中18人(0.005%)、疑わしきを含めれば43人(0.012%)で発生すると聞けば、福島原発の影響があると思うのは当たり前では無いでしょうか。 上の記事の最後の部分、会合で、福島県立医大の鈴木真一教授は、「(がんの状態から)2、3年以内にできたものではない」と述べ、原発事故との関連に否定的な見解を示した。は、医学的には至極真っ当な事を言っていますが、多くの人達は、政府や報道は「ウソ」を付いているに違いないと疑念を抱きます。 今回発見されている乳頭がんは進行が比較的遅く、福島県の検査でも癌の成長が遅い事が確認されていますから、福島原発事故以前から癌が発生していた事は医学的には疑い様の無い事かと思われます。 では、何故、10万人に1人の確率のはずの小児甲状腺癌が、福島ではこんなに沢山発見されるのか? 答えはいたって簡単で、小児甲状腺癌は通常発見されないだけで、今回の福島のケース同様に普通に存在する癌なのです。 1) 進行の遅い甲状腺の乳頭がんが、18歳未満の年齢で触診等で発見される確率は低い 2) 解像度の高い最新の超音波診断で大規模な検査をすれば、本来発見出来ない癌が見つかる / 医療関係者の多くは、「福島の小児甲状腺癌の多発?が原発事故由来とは考え難い」と発言していますが、積極的に国民の誤解を解く様な説明をしていません。 今後、事故から4年、5年経過した後で、チェルノブイリの様に、小児甲状腺癌が有意に増加した場合を想定すると、安易に事故と甲状腺癌の関係を否定出来ないからです。 / 私は原発事故で放出される放射性物質の中でヨウ素131とヨウ素132は危険だと考えています。ですから、小児甲状腺癌の増加を完全に否定はしません。 しかし、それは事故後4年、5年と経過した後に話しであって、現在の小児甲状腺癌の数ではありません。 そして、福島原発の事故対策や、食品や水道水の規制が適切であったかどうかは、この時点で初めて明らかになると考えています。 日本政府は食品流通に関しては適切と言える処置を取りましたから、多分、有意な小児甲状腺癌の増加は見られないでしょう。 しかし、事故に関係無い小児甲状腺癌は一定の確率で発生するはずですから、「放射脳」の人達はそれをも「放射線の影響」として、非難を続けるのでしょう。ほぼ、洗脳に近い状態ですから、論理的に説明しても彼らが理解する事は無いと思います。 (※ 以下詳細はブログで。monosepiaはこのブログ主さんと同意見です。) ■ 福島第一原発事故の放射能被害、小児甲状腺がん43人発症の悪夢 「逝きし世の面影(2013.8.21)」より (※ 前中略) / 『半年前から続く検討委の悪質極まる詐欺的な誤魔化し(ペテン)』 北朝鮮の核実験で新聞号外が出るドサクサに紛れて福島県検討委は小児甲状腺がん『3人確定、7人疑い』と発表している。 ところが検討委の『確定』とは甲状腺の全摘出のこと。 超厳密に言えば、体の外からの検査ではいくら精密検査でも癌と100%確定出来ないが、だからと言って全摘出を『確定』などと表現する医者は福島県立医大だけの特殊事情。 医者に限らず日本中で、誰もそんな摩訶不思議な言い方はしない。 『疑い』とは二次検査の陽性の意味で、すでに癌の最終的な精密検査がすべて終了している。 『確定』と『疑い』は、全摘出手術済みか手術を待っているかの時間的な差だけ。 癌検査の結果には違いが少しも無いのである。 ところが福島県検討委の胡散臭いペテン(大本営)発表を、日本の全てのマスコミは少しも批判することも疑うことも無く、金太郎飴の如くそのまま垂れ流す。 68年前の8月15日以前の、挙国一定の大政翼賛会なのである。 / 確かに福島県検討委は『日本(福島)はもう駄目だ』(負けた)とは言わなかった。 ところが、『ただちに原発事故と関係があるかどうかは分からない』と、68年前の玉音放送時のヒロヒト以上の遠まわしな曖昧表現だが、明確に『敗北』(日本国の崩壊)を認めているのです。 前民主党政権下では去年9月に一人目が発症した時には、福島県検討委は『一切原発の放射能と小児甲状腺がん発症は無関係』と超強気に突っぱねている。 ところが二人目発症で君子豹変。 検討委が『原発の放射能との因果関係が無いとは断定出来ない』と、曖昧表現ながら原発事故の放射能の影響を認めたのである。 敗戦を悟った野田佳彦内閣は突然総辞職、衆議院を解散して自民党に大政奉還している。 去年末の時点で民主党は、避けられない『日本の崩壊』を知っていたのです。 ところが極悪自民党が政権に復帰した途端、検討委はまた以前の『一切原発の放射能と小児甲状腺がん発症は無関係』と先祖がえりしていた。 検討委は8月20日、態度が去年の11月(衆議院解散)時点へと、もう一度180度変更する。 安倍晋三首相に野田佳彦元総理程度の知恵があれば間違いなく、すぐさま解散総選挙(政権禅定)が行われる。 ところが病的な右傾化で頭が空っぽで目が節穴。鈍感すぎて自分達が既に死んでいることに気が付いていないとは哀れである。 愚鈍すぎて目の前の『現実』が見えないのです。 ★ 甲状腺がん確定18人に 福島の健康調査 「msn産経ニュース(2013.8.20)」より / +記事 東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健康管理調査」検討委員会が20日、福島市で開かれ、甲状腺がんと診断が「確定」した子供は、前回6月の12人から6人増え、18人になったと報告された。 「がんの疑い」は25人(前回は15人)。甲状腺検査は、震災当時18歳以下の約36万人が対象。 平成23年度は、1次検査が確定した約4万1千人のうち、2次検査の対象となったのは214人。うち甲状腺がんと確定したのは9人、疑いが4人。 24年度は約13万5千人の1次検査が確定。2次検査の対象は953人で、うちがんの確定は9人、疑いが21人だった。 ■ 福島の子供甲状腺癌18人の衝撃!も大半のマスゴミ、スルーかB級扱いの亡国状態 「憂国世界(2013.8.21)」より / 売国工作員もしくは超バカの意見 ……………………………… 要は毎年6人ぐらい癌になるって事でしょ? 何で累計にするの? ……………………………… (#゚Д゚) 前回6月って書いてあるだろう。ボケッ! 巷間の意見 ……………………………… この数値もあやしい 数百人レベルで発症の疑いはありそう 数年後発症のリスクとあわせればそれこそ何千人レベル ……………………………… (-_-) 当然怪しい。 巷間の意見 ……………………………… 勝俣と清水に責任取らせろよ ……………………………… (-_-) こいつらは天下って悠々自適の生活。そのうち外国に高飛びすることになるでしょう。 一応口封じの変死もありですが…。 巷間の意見 ……………………………… ベラルーシのピークでも、10万人中11人の甲状腺癌発生率だよ。 被曝の影響無ければ、自然発生は10万人に0.1人もいない(100万人に1人のオーダー)。 http //blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/58/abaa6778d3a8bf60b0b2f13d0ae5482f.jpg まさか福島県民はもともと甲状腺癌発生率が100倍高いとか言わないよな? 欧米人より海藻食ってんじゃないのかよ ……………………………… (-_-) チェルノブイリよりも深刻な事態になる可能性も…。 (※ 前後略、詳細はブログ記事で) ◆ 【調査】 福島の子供、甲状腺がん確定18人に…がん疑いは25人に★3 「2ch(2013.8.21)」より ※ スレ保存(2) / スレ保存(3) ■ 福島の甲状腺ガンの見方 「武田邦彦(2013.7.18)」より / 小児甲状腺ガンには二つの大きな特徴があります。 1)通常の環境では、男児と女児では女児が平均的に3倍程度多いが、被曝による場合は、男児が増える、 2)通常の環境では、甲状腺ガンは8割が乳頭ガンであるが、チェルノブイリの事故後、ベラルーシの乳頭ガンは95%に上昇した。 これに対して福島の子どもたちの甲状腺ガン(0-18才)は、 1)男児と女児の比率が同じ(1 1)で、ハッキリと普通の状態と違う、 2)12人の子どもに甲状腺ガンが見られたが、全員が乳頭ガンで、被曝の影響が強く見られる。 これに対して福島医大は、「検査が厳しくなったから見つかった」と言っていますが、男児と女児の比率や、ガンの種類は検査を厳しくやったから変わるというものとは違う。 私はもし医師が「御用医師」になったら大変な事と思っていますし、これまで日本の医師が営々と、夜を徹して患者を助けてきた結果、尊敬され、日本の医療が信頼されているのに、一気に崩壊してしまうと心配しています。 医師は政府の言うことなど聞く必要はありません。医師会は政治団体だとあきらめている人もいますが、私はあきらめません。政府がなんと言おうと大切なのは日本人の命を助けること、健康を守る事であり、それを一途にやって始めて医師であると思います。 福島医大は考え直し、医師としての魂を取り戻してください。事態は緊急を要します!! (平成25年7月18日) ■ 小児甲状腺がんは福島だけの問題なのか? 「ちきゅう座(2013.6.20)」より (※ 前後略、詳細はブログ記事で。) / チェルノブイリと同様の発がん機序が福島でも働いていたと考えるならば、今回発見された罹患者たちは、実は福島第一原発の事故による放射能汚染で発症したのではなく、恐らく発症者の0-3歳時に何らかの理由で、ヨウ素131によって汚染された可能性が高いのではないか。そう考えると、福島外の非汚染地域とみなされた所でも、福島と変わらないA2,B判定者の分布が見受けられたのも、当然のものと頷けるのだ。恐らくや、全国で稼働している原発からの低濃度放射の漏えいや、あるいはモニターに引っかからない一次的な高濃度漏えいがその原因なのだろう。 そう考えると、上記三地域でスクリーニングのみ行い、細胞診までおよばなかった理由およそ推測がつくというものだ。そんなことをしてがんが発見されようものなら、全国津々浦々に反原発運動が燃え広がり、収拾がつかなくなるのは火をみるより明らかだからだ。 ■ 福島県、3万8千人中で小児甲状腺癌3人発症の異常事態 「逝きし世の面影(2013.2.20)」より (※ 前後略) / 通常なら100万人で0~1人の割合(厚生労働省)なのに4万人弱の調査で3人目の小児甲状腺癌の驚異的な発症数は異常すぎる。 2011年度の調査結果が、2年後の2013年2月13日に発表されるのも単に遅すぎるというよりも、もはや異常すぎる。 『10人に疑い、うち3人 判明』『疑いがある7人が検査を続けている』との発表も異常すぎる。 7人の結果は何時発表するのか。 (毎日新聞は甲状腺がんと判明した3人以外に、『7人は約8割の確率で甲状腺がんの可能性があり検査結果しだいでは今後、最大10人に増える』と報じている) 誰が考えても検査結果の白黒が判明した時点で公表するのが筋。通常なら1時間以内に済む検査が1週間も経っているのに『今だに検査を続けている』のも異常すぎる。 これだけ理解不能、原因不明、説明無しの異常な出来事が連続すると、偶然ではなくて福島県当局や政府による故意の情報操作の可能性が濃厚である。 (注、) 厚生労働省の統計数字『100万人で0~1人』の小児甲状腺癌の発症率と、朝日新聞の『100万人で1~2人』の大きすぎる違いですが、何れの数値も間違いではなく正しい。 厚労省の場合は全住民数対発症数であるのに対して、朝日は甲状腺学会の数値で『何らかのリスクが考えられるので検査した』人数が対象であり、分母が違うので発症の割合が大きく違う。 ■ 福島で子供の甲状腺ガン・・・これって通常は発見されないのでは? 「人力でGO(2013.2.17)」より / 先ず、甲状腺ガンをどうやって見つけるかという点に注目する必要があります。 甲状腺ガンは痛みなどの自覚症状のあまり無い癌なので、発見される場合は、乳癌の様に自分の甲状腺を触診して腫れを見つけたり、外部から見て、明らかに甲状腺が腫れているのが分かる事でガンが見つかる様です。 素人でもわかるようになる頃にまで成長したガンは3~4cmになっている様です。 自覚症状が無く、進行も遅いため、甲状腺ガンが発見されずに、他に原因で無くなる方も多い様です。 日本人同様、韓国人も甲状腺ガンが多い様ですが、韓国では超音波診断の発達によって、甲状腺ガンがかつての5倍も発見されています。 日本では、甲状腺ガンが発見されても安易な摘出はせずに温存しますが、韓国では、小さなガンでも摘出してしまい、社会的な問題となっています。 政府が医療機関に、「何でもかんでも摘出するな」とおふれを出した程です。 この様に、甲状腺ガンは日本人に比較的多ガンですが、集団検診でも発見されにくく、実際の患者数と、潜在的患者数の間に大きく隔たりがあります。 超音波検診で精密に検査すれば、甲状腺ガンの患者数は、韓国の例に見る様に激増するはずです。 まして、子供に甲状腺ガンが発生したとしても進行が遅い為、通常発見されるのは、大人になってからだと考えられます。 「甲状腺ガンは子供には珍しいガン」ですが、それは、「子供のうちに発見される事が珍しい」と言い換えるべきなのでは無いでしょうか? ですから、超音波診断で子供達の甲状腺をしらみつぶしに検査すれば、通常をはるかに超える高率で、ガンが発見される可能性は否定出来ません。 要は、今回の様な一斉検査と、通常の診断による癌の発生率は比較出来ないのです。 さらに、今回甲状腺ガンが発見された子供達の平均年齢は15歳です。 彼らの甲状腺ガンは通常では、こんな若年のうちに発見されるものでは無いのです。 (※ 後略) ■ 福島甲状腺癌10人発症を追求しない鈴木教授とマスコミの謎? (ハイヒール女の痛快日記) 「阿修羅♪(2013.2.16)」より / はじめまして!東京ルミックスです。 ハイヒールを引っ掛けて駅に向かって猛ダッシュ!? (毎日新聞記事抜粋) 福島県が行っている子どもの甲状腺検査で、新たに2人が甲状腺がんと診断された。疑いのある人を含めた10人の内訳は男性3人、女性7人で平均年齢15歳。11年度に受診した原発周辺13市町村の3万8114人の中から見つかり、地域的な偏りはないという。記者会見した鈴木真一・県立医大教授によると、子どもの甲状腺がんの発生率は「100万人に1人」が通説。今回の検査は大きく上回るが、甲状腺がんは自覚症状が出てから診察する場合がほとんどで、今回のような精度での疫学調査は前例がなく比較できないという。さらに、チェルノブイリ原発事故では最短で4年後に発症が増加しているとして、鈴木教授は「元々あったものを発見した可能性が高い。原発事故との因果関係は考えにくい」と語った。 この鈴木は自分でもロジックが崩れていると思わないのだろうか?だとすれば脳がイカレてる。自ら「100万人に1人」が通説と言っているだから、この現象は異説ということになる。チェルノブイリ原発事故での最短4年後と言うのも比較できないわ。 だって、チェルノブイリの数倍以上に内部被曝している可能性ありだ。 (※ 後略) ■ 放射線誘発甲状腺乳頭癌の再発率について 「六号通り診療所所長のブログ(2012.10.11)」より (※ 前後略) / 患者さんは基本的に2群に分けられています。 一方は想定される内部被曝量が、 甲状腺の吸収線量として、 5ミリグレイ未満の群。 これは放射線とは無関係の癌という判断です。 もう一方は被曝量の推定が、 50ミリグレイを超える群で、 これは放射線誘発癌である、 という判断です。 被曝量の推計が5~50ミリグレイの場合は、 グレーゾーンとして除外されています。 この区分は、 おそらくはこのままに、 今後の福島のケースでも、 活用されることになるのではないかと思います。 つまり、 内部被曝を受けた時期が18歳未満であって、 その時点の推計の甲状腺吸収線量が、 51ミリグレイ以上であれば、 ほぼ自動的に放射線誘発癌と認定され、 5ミリグレイ未満であれば、 ほぼ間違いなく無関係と判断されます。 問題は5~50のグレイゾーンで、 これはその時点の政治的な判断になるように思います。 .
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ALTERNATIVE世界の歴史 年表 1867 日本、元枢府誕生倒幕派大名と将軍家が大同団結し大政奉還が成立。その後、煌武院・斑鳩・斉御司・九條・崇宰の五大武家で構成される元枢府を設置。元枢府の長(政威大将軍)は五摂家の当主衆の内一人を皇帝が任命する。首都機能を江戸から京都へ移行、中央集権化が推し進められる。 1939 09.01:第二次世界大戦勃発枢軸国(日独伊)と連合国(米英ソ)の間で行われた全世界的規模の戦争。 1941 12.08:大東亜戦争開戦開戦劈頭より馬来作戦・布哇海戦・比島作戦・香港攻略を開始。 1944 ドイツ、原爆投下一時は欧州のほぼ全域を占領していたドイツだが、欧州反攻の末、米国に2発の原爆を首都ベルリンに投下され降伏。 大東亜戦争(第二次世界大戦)終結日本帝国は条件付き降伏するも、大戦中から顕著化した東西イデオロギー対立による戦後冷戦構造に即時組み入れられ、米国の最重要同盟国として戦後復興を遂げる。史実と異なり、捷一号作戦、天一号作戦、原爆投下等の作戦は実行されず。ソ連軍侵攻も無かった為、樺太・北方領土は帝国領土のまま。 1946 米国、宇宙総軍を創設旧来の陸、海、空、海兵隊、沿岸警備隊に加えて六軍体制に移行。 1950 米欧共同の系外惑星探査プロジェクト・ダイダロス計画スタート衛星軌道への到達→月への有人飛行→大型軌道ステーションの建設→月面開発→恒久月面基地建設→惑星探査→外宇宙惑星探査に至る人類史上最大の総合宇宙計画。アメリカ国立航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)による共同極秘計画として開始されたが、のちに西側各国が参加する世界規模の国際宇宙計画に発展。多段式大型ロケット、軌道往還機、宇宙ステーション、MMUなどが次々と実用化される。表向きはマーキュリー計画、ジェミニ計画、アポロ計画として段階的に公表された。最終的な系外惑星探査計画は、大型探査機「イカロスⅠ」の通信途絶により失敗したと公表された。ソ連も東側陣営と共に同様の計画を進め、当初開発競争をリードしたが、月面到達レースに敗北したため、以降無人探査と低軌道投入技術へシフトした。 日米安全保障条約締結米国はこの条約に基づき占領軍を正式に在日米軍として駐留させ、極東への影響力を強めた。一方、日本帝国は米国の属領という誹りに甘んじながら、その軍事的庇護の下、国力の回復に邁進した。 1955 米国、MMUの大型化を検討無人大型探査機「イカロスⅠ」建造の遅れに対し、建造作業に使用されるMMUの大型化で対応する案が浮上、承認される。 日本、プロメテウス計画に参入ダイダロス計画の参加計画に日本帝国が参入。主に、軌道上での大型探査機「イカロスⅠ」建造作業の分担、素材開発、デブリ処理などを受け持つ。 1956 米国、スーパーカーボンを開発大型軌道ステーション「ホープⅡ」の実験棟にて探査機構造材として開発される。 1957 米国、大型MMU実用化ダイダロス計画の一環で開発された大型MMUが実用化。マニピュレータ作業用のスーパーカーボン製多目的切削ナイフが採用される。 1958 米国、探査衛星ヴァイキング1号が火星で生物を発見画像送信の直後に通信不能となる。その後、相次いで火星探査計画が浮上する。 1959 国連、特務調査機関ディグニファイド12招集火星表面の巨大建造物発見により火星生命が知的生命体である可能性が示唆され、コミュニケーション方法を確立する目的の研究が開始される。 1961 無人大型探査機イカロスⅠ発進核パルス/ラムスクープドライヴを搭載した大型探査機が衛星軌道から発進。大深度宇宙の学術データ回収の他、人類居住可能惑星の発見を目的とした人類史上最大(当時)の宇宙探査が開始される。 日本、帝国航空宇宙軍を創設し、プロメテウス計画を移管プロメテウス計画はNASDAから新設された航空宇宙軍の管轄へ。 1965 日本、65式多目的切削刀を制式採用航空宇宙軍は自軍所属の大型MMU用の補助装備として、スーパーカーボン製多目的ナイフの制式採用を決定。F-4戦術機導入の際に、65式近接戦用短刀と改称され補助兵装として採用される。 1966 国連、オルタネイティヴ計画スタートディグニファイド12が発展的にオルタネイティヴ計画へ移行。世界規模の巨大計画へ昇格。(補足:この時点では「敵対的」と判明していないためBETAとも命名されていない。ほかの無人探査機による言語解析等だったとすると、サクロボスコ以前にオルタ1が開始されていても矛盾はない。) 1967 BETA大戦勃発 月面、サクロボスコ事件国際恒久月面基地「プラトー1」の地質探査チームが、サクロボスコクレーターを調査中に、火星の生命体と同種の存在を発見、その後消息を絶つ。 第一次月面戦争勃発人類史上、初の地球外生物と人類との接触及び戦争の始まり。 異星起源種がBETA:Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race――『人類に敵対的な地球外起源生命』と命名される 米国、対BETA宇宙兵器の基礎研究開始サクロボスコ事件とそれ以降の戦闘結果を検証した米国国防省が在来宇宙兵器の決戦能力に疑問を提示。政府肝入りで軍産一体となった対BETA宇宙兵器の基礎研究が推進され、新素材から電子工学まで、あらゆる分野での開発プロジェクトが多数提示される。米軍の4軍(陸・海・空・宇宙)共同開発プロジェクト・NCAF-X計画もその一つとして始動。 米国、NCAF-X計画発動サクロボスコ事件とそれ以降の戦闘結果を検証した米国国防省が、在来兵器の決戦能力に疑問を提示。軍産一体の対BETA宇宙兵器開発プロジェクトが多数提示される。 1968 国連、オルタネイティヴ計画を第二段階へ移行戦争状態の現出を受けて、より直接的なBETA生態研究のためにオルタネイティヴ計画は第二段階へと移行。これ以後、前段階をオルタネイティヴ1、現段階をオルタネイティヴ2と呼称することが決定する。オルタネイティヴ2ではBETAの捕獲、生態研究に莫大な予算と犠牲が払われたため、「結果的に得た者は、BETAは炭素生命体という事実のみ」と揶揄され、“失敗した計画”という印象が付きまとうが、実際には代謝低下酵素の発見など人類に対する貢献度は非常に高い。 国連、オルタネイティヴ3予備計画招集BETAとのコミュニケーション方法を模索するというオルタネイティヴ1の失敗に対し、「ESPによって直接思考を読み取る」というソ連案が採択され、ソビエト科学アカデミーの研究に国連予算の提供が開始される。 1970 米国、機械化歩兵装甲ハーディマンの実戦部隊を前線配備人類初のFP(Feedback Protector)兵器を運用する実戦部隊が月面戦争へ投入される。 1971 日本、機械化歩兵装甲の導入と研究開発を決定第一次月面戦争における戦果から、国産可能かつ有効な対BETA兵器としてFPの導入と、それに伴う基礎研究の開始を決定。 1972 欧州、EU統合及びNATO軍再編異星起源種との戦争という状況に後押しされる形で、EC(欧州共同体)がEU(欧州連合)へ発展。 米国、同盟各国に試作戦術機の存在を公表政府の情報公開を受けて、開発メーカーであるマクダエル社が、同盟各国に売り込みを開始。 日本、新型兵器F-4戦術機の導入を即時決定メーカーへの要求仕様の検討に入る。日本機専用装備として近接戦用の長刀を発注。 1973 04.19:中国新疆ウイグル自治区喀什(カシュガル)にBETAの着陸ユニットが落下。中国とBETAの戦闘が始まる。 オリジナルハイヴ(H1 甲1号目標)の建設を開始。 BETA群が西進を開始中国は、優勢な戦況を背景に国連軍の派遣を拒否するが、光線属種の出現により、人類側の航空戦力を無力化される。BETAの物量に抗しきれず、中ソ連合軍側は撤退を重ね戦術核を用いた焦土作戦で対抗するも実質的な効果なし。 ソ連、共産党政府非常事態宣言発令国家の全機能を軍の統制下に組み込み、全国民を軍属に編入。この施策により、非ロシア民族の殆どが兵役に就き、その子息も軍の教育施設で兵士として成育された。 月面、第一次月面戦争終結 プラトー1を放棄するBETAの地球侵攻を受け、国連航空宇宙総軍司令部が恒久月面基地プラトー1の放棄と月からの全面撤退を宣言。月がBETAの完全勢力下に。 国連、オルタネイティヴ3発動直接的な侵攻と驚異の物量に歯が立たない実状を受け、決定的な成果を生まないオルタネイティヴ2が見切られ、ソ連主導のオルタネイティヴ3への移行が決定する。 中国・ソ連、焦土作戦開始異星文明技術の独占を狙う中国は緒戦が優勢に推移した事から国連軍の受け入れを拒否。その後、光線級の出現によって航空兵力が壊滅し一気に劣勢に追い込まれる。同盟国のソ連に救援を求めるも時既に遅く、敗走を重ねた結果、戦術核による焦土作戦に踏み切るがBETAの勢いは全く衰えなかった。 1974 07.06:カナダ、サスカチュアン州アサバスカにBETAユニット落着落下したユニットに対し、米軍が喀什の教訓を生かし着陸とほぼ同時に戦略核の集中運用でBETAを殲滅するが、カナダの半分が汚染され人が住めなくなる。 国連、世界人口の激減を警告国連統計局が世界人口が約30%減少したと発表。原因はBETA大戦の影響。 米国、戦略防衛構想(Strategic Defence Initiative)発表喀什とカナダへのBETAユニット落着に危機感を抱いた米国は、宇宙空間でのBETA着陸ユニットを迎撃する軌道防衛体制の強化を謳った。人工衛星や軌道ステーション、宇宙往還機がBETA光線属種の攻撃対象とならない事実から、衛星軌道上に前哨線を設置し、それまで個別に行われていた空間迎撃、軌道迎撃、高々度迎撃、地表迎撃を統合的に運用し盤石の防衛ネットワークを築く事を提唱。(翌年には国連が国際防衛計画、所謂SHADOWとしてこの構想を採択し世界規模の計画に発展・昇格した) 米国、人類初の戦術機F-4 ファントムを実戦配備補助兵装としてCIWS-1(65式近接戦用短刀)、CIWS-2(74式近接戦用長刀)、WS-16c(突撃砲 105mm滑腔砲・20mm機関砲)を同時に採用。 米国、サイン計画発動 BETA鹵獲技術の研究を開始アサバスカから回収した着陸ユニットの残骸がロスアラモス研究所に搬入され、ウィリアム・グレイ博士指揮の下、敵性先進技術の研究が開始される。 日本、74式近接戦用長刀のライセンス生産開始納入された74式近接戦用長刀のライセンス生産を開始するが、機体は納入されず。アサバスカ事件を受けて、米国議会は北米の対BETA防衛力を優先的に高める法案を決議。最前線である欧州供給枠は据え置かれたため、日本の供給順序が降格される。 日本、戦略防衛構想に参加プロメテウス計画での実績と基礎技術研究を高く評価した米国が、計画への参加を要請。帝国議会はその真意が経済協力であることを見抜きながらも、BETA有事(本土上陸)に抗するには米国の軍事力に頼らざるを得ないため、即時参入を表明。 10月:BETA、マシュハドハイヴ(H02 甲2号目標)建設開始衛星探査により旧イラン領マシュハドに喀什と同様の地表構造物が発見される。更なる調査で門(ゲート)、地下茎構造(スタヴ)等が確認された事からH 02マシュハドハイヴと命名される。これに伴い喀什ハイヴにもH 01の呼称が与えられた。折しも着陸ユニットの宇宙迎撃システム構想が進められる中、ハイヴが分化するという衝撃の事実が判明する。 1975 BETA、ウラリスクハイヴ(H03 甲3号目標)建設開始黒海沿岸を北上したBETA群がソ連領カザフスタン州に侵入。ウラリスクにハイヴが建設される ソ連、共産党政府がハバロフスクに首都機能を移設BETAの侵攻に圧迫される形で共産党政府はハバロフスクに首都機能を移設。国内主要産業や軍需産業の疎開が始まる。 米国、HI-MAERF計画開始人類未発見元素・グレイ11を応用したハイヴ攻略兵器「XG-70」と専任護衛戦術機「XF-108」の開発が始まる。ロックウィード、ノースアメリカーナ、マクダエル・ドグラムが三社合同プロジェクトとして受注。 国連、対宇宙全周防衛拠点兵器群建設開始二度にわたるBETA着陸ユニットの飛来を受け、国連安保理にて大気圏外迎撃システムの構築が決定。月軌道監視網・L1早期核投射プラットフォーム・地球周回軌道核攻撃衛星群による最終迎撃ラインの3つを柱とする対宇宙全周防衛拠点兵器群「シャドウ(SHADOW:Spaceward Hardwares for All-Round Defensive Ordnances and Warheads)」を構築開始。 日本、空軍を解散し、陸、海、航空宇宙の各軍に再編 ソ連、MiG-21 バラライカを配備開始 中国、殲撃8型を配備開始 1976 BETA、ユーラシア大陸を北進喀什から西進していたBETA群は東欧一帯を勢力下に収めた後に北進、ソ連領ヴェリスク・ミンスクの2ヶ所にハイヴの建設が開始される。 BETA、ヴェリスクハイヴ(H04 甲4号目標)建設開始 BETA、ミンスクハイヴ(H05 甲5号目標)建設開始 日本、曙計画始動F-4の導入に伴い、帝国軍・民間企業合同の戦術機開発・運用技術研修プロジェクト「曙計画」が始動。合同研修チームが米国に派遣される。世界的な戦術機供給不足を解消するため、米国は同盟国に対し戦術機開発を奨励し、各国の技術研修チームの受け入れを開始。F-4供給順の降格に失望した帝国国防省は独自開発を強く進言し、派遣へと繋がった。 米国、F-5 フリーダムファイターを輸出開始量産性の高さから欧州に優先的に供給され、アジア枠は3割以下となる。 米国、F-11 タイガーを配備開始開発メーカーであるグラナン社は、F-4供給の順番待ちをしている日本などアジア各国に対し売り込みを開始する。扱いやすい機体であったが試作機の改良に伴う重量増が主機の出力不足を引き起こし、短期間でF-4に代替された。改良型の売り込みが斯衛軍にも行われた。 日本、F-4J 撃震の試験運用開始戦技研及び教導部隊への部隊配備が開始される。日本へのF-5及びF-11の売り込みが激化。F-4キャンセルを恐れたマクダエルは対抗策として一個中隊12機と、その運用に必要な周辺機材や部品を先行納入する。 仏、ミラージュⅢを配備開始 英国、独、伊、トーネードを配備開始 スウェーデン、J-35 ドラケンを配備開始 イスラエル、クフィルを配備開始 1977 BETA、ウラル山脈に到達ウラル山脈の南端に達した喀什のBETA群がソ連領に侵攻。ソ連北西部までをその支配下に置き、ソ連領バルバシ湖の北にエキバストゥズハイヴの建設を開始した。 BETA、エキバストゥズハイヴ(H06 甲6号目標)建設開始 世界、各国でオルタネイティヴ計画誘致の動き他国に対BETA戦略のイニシアチヴを持たれることを嫌った国々が、次期オルタネイティヴ計画を見越した基礎研究分野に大規模な予算配分を開始する。なかでも米国はBETA由来技術(アサバスカ事件で鹵獲したG元素)などを精力的に研究しオルタネイティヴ計画の主導権争いで優位に立つようになった。 オルタネイティヴ3による対BETA陽動効果の実証実験開始オルタネイティヴ3で確認されたBETAに対する陽動実験の追試がユーラシアの各戦線で本格的に行われ始める。その結果、BETAの戦術情報伝播モデル(各ハイヴに独立した作戦立案機能と支持命令系統が存在するという考え、情報を収集したBETAがハイヴに戻ると約19日間で全個体にその情報が行き渡り、その後同一派生系に属する全てのハイヴにその情報が即時伝播されてしまう。以降その情報に対してBETAは何らかの対策を打ってくる事が有り、2001年の歳末にはその動きが非常に多く見られた)の推定までに至った。 日本、77式(F-4J) 撃震の実戦配備開始F-4実戦部隊が稼働開始。西部方面隊第8師団が優先される。 米国、A-6 イントルーダーを配備開始戦術機史上初の水陸両用機。長距離侵攻用の母機となるソードフィッシュ級中型潜水艦も同時に配備が開始される。 1978 東ドイツ、月光の夜(モントリヒトナハト)事件東ドイツ国家人民軍(NVA)の高級将校を中心とした反体制派によるクーデター未遂事件。 欧州、パレオロゴス作戦NATO・ワルシャワ条約機構連合軍によるミンスクハイヴ(H05 甲5号目標)攻略作戦。2ヶ月の激戦後、全欧州連合軍を陽動に、ソビエト陸軍第43戦術機甲師団・ヴォールク連隊がミンスクハイヴ地下茎構造への突入に成功するも数時間後に全滅。後に「ヴォールクデータ」と呼ばれる貴重なハイヴ内の観測情報を人類にもたらす。 BETA、ユーラシア北西部制圧パレオロゴス作戦の報復であるかのようなBETAの一大攻勢によりソ連は東西に分断され、前作戦で消耗しきった欧州戦線が全面瓦解。ユーラシア北西部から人類は完全に駆逐される。 BETA、スルグートハイヴ(H07 甲7号目標)建設開始ソ連領スルグートにハイヴが建設される。 中東、第一次聖戦連合軍結成BETA侵攻圧力に抗する為、中東諸国は聖戦を宣言。宗派の枠を超えて一斉反抗作戦を展開し、一時的に戦線の押し上げに成功する。 ソ連、オルタネイティヴ3本拠地を疎開BETAの侵攻を受けて、ノボシビルスクのオルタネイティヴ3本部がハバロフスクへの移設される。 米国、A-10A サンダーボルトⅡを実戦配備フェイアチルド社が開発した拠点防衛と支援に特化した重戦術機、 サンダーボルトⅡの実戦配備が開始される。同機の高い戦車級浸透阻止能力は特に欧州戦線において高い評価を得た。 1979 米国、ムアコック・レヒテ機関の臨界実験成功カールス・ムアコック博士とリストマッティ・レヒテ博士の共同実験が成功。抗重力機関技術が確立される。 米国、サンタフェ計画発動HI-MAERF計画参加者より、「ML理論に基づく戦略的破壊兵器に関する覚書」が大統領・ハリー・オラックリンに対し極秘裏に提出された。同年、ML機関をより単純な臨界超過反応兵器として応用する別計画がスタートした・・・G弾開発計画の幕開けである。 米国、戦術機生産技術移転を制限各国の技術習得が進み現地生産などによる前線の戦術機不足が解消され始めた事を受け、米国議会は次世代戦術機生産技術の対外移転を禁止する法案を可決。 日本、教育基本法改正優秀な対BETA主力兵器の衛士を育成するため、英才教育環境と適性者抽出システムの構築が開始される。 日本、曙計画終了第一世代戦術機開発・運用に関わる基礎技術の習得が完了する。 国連、バンクーバー協定発効統括の無い戦闘がBETA支配域急拡大を招いたとし、ハイヴ攻略作戦をはじめとした対BETA戦争を国連主導にて行う事が国連安保理決議として採択される。加盟各国の対BETA交戦権は自衛権及び集団的自衛権に限定され、鹵獲品も国連管理下とする事が明文化された。 1980 欧州、ECTSF(European Combat Tactical Surface Fighter)計画始まる英・独・仏を初めとするNATO各国が同計画に合意。1985年の実用化を目標として、各国共同研究が始まる。 国連、アジア及び欧州各国の政府及び難民の受入先の仲介交渉を開始 ソ連、米国に対しアラスカ売却を打診売却は拒否されるが、租借という方向で協議が進む。 ソ連、MiG-23 チボラシュカを配備開始 米国、LWTSE計画始動近接戦用戦術機技術研究の一環として、軽量・小型且つ高い機動性をもった機体の技術実証試験が始まる。この計画によりYF-16,YF-17が開発された。制式化の予定は無いとされた計画だったが後にHi-Low-Mix構想の出現を受け、実戦機開発計画へと昇格した。 日本、徴兵制度復活欧州、アジアの各戦線に於ける人員損耗率を鑑み、帝国議会は陸軍戦力の再編と増強を決定。これに伴い徴兵制度が復活した。 1981 BETA、北欧圏へ進攻78年のBETA一大進攻により兵力が弱体化した中ソ連合軍、欧州連合軍はBETAに押されるような形で北欧最後の砦であるスカンジナビア半島に後退、10年以上続く北欧戦線は更に過激さを増す。 BETA、ロヴァニエミハイヴ(H08 甲8号目標)建設開始スカンジナビア半島に侵入したBETA群が、フィンランド領ロヴァニエミにハイヴの建設を開始。 欧州、ダンケルク作戦発動BETAの西欧州進攻を受け、欧州各国は文明・民間人をアフリカ、南米、東南アジアへ脱出させるダンケルク作戦を発動。以降1984年まで継続。(*1) 米国、ATDP計画始動米国防総省高等研究計画庁(DARPA)、陸軍、NASAによる第3世代機技術を模索・確立する為の先導技術実験機計画。実験機X-29が製造された。 国連、SHADOWの部分運用開始 日本、81式(A-6J) 海神を配備開始 仏、ミラージュ2000を配備開始 1982 米国、ソ連のアラスカ租借を議会承認 期限は50年間当該地域住民の移送が始まる。また、ソ連でも各方面で移設準備が開始される。同時に米国は軍事的な保険措置として、米ソの国境を跨ぐ形で存在するユーコン基地とその周囲の地域を、国連に50年間無償貸与した。 日本、82式(F-4J改) 瑞鶴を配備開始 日本、国産次世代機開発研究機構発足82式開発の純国産開発挫折を受け、対米技術格差を埋めるべく、官民一体の国産次世代機開発の統合研究が開始される。 米国、F-14 トムキャットを配備開始本格的な第二世代戦術機の実戦配備が始まる。 1983 欧州、海王星(ネプトゥーン)作戦ポーランドに展開するBETAの誘出撃滅と、それによる欧州の戦況好転を目的とした国連軍、米国軍、欧州連合軍、ワルシャワ条約機構軍による4軍合同の一大反攻作戦。投入兵力の総計は、艦艇300隻、戦術機500機、ヘリ400機、総員兵数30万人以上。(*2) 喀什のBETAの西進が進み、西欧州が主戦場になり始める。欧州連合軍は河川部を駆使した遅滞防御を行ったが、奮闘も虚しくベルリンが陥落。 米国、ATSF計画始動BETA大戦後の世界を見越した次世代戦術機の開発が米国で開始される。 日本、耀光計画始動ATSF計画始動を受け、国産次世代機開発研究機構は目標を第3世代機開発へと方針転換。 欧州、EU本部をロンドンへ移転EUは本部機能をブリュッセルからロンドンへ移転。ベルファストの本部が完成するまでの一時的措置。 ソ連、MiG-27 アリゲートルを配備MiG-23の強化改修型であるMig-27は、配備時には既に旧式化していた機体だったが、MiG-21を代替する主力機として長年ソ連軍を支え続けた。 1984 BETA、本格的な南進を開始ヒマラヤ山脈を迂回した喀什由来の大規模BETA群がインド亜大陸に侵入。中近東方面からの侵攻を受けたインド亜大陸各国軍は、ヒマラヤ山脈を盾に東南アジア諸国と緊密な連携を保ちながら約10年間持ち堪えるが、結局物量に圧され、スリランカに連合司令部を移設し防戦を継続した。 BETA、アンバールハイヴ(H09 甲9号目標)建設開始イラク領アンバールにハイヴの建設が開始される。これにより、中東戦線は大きな撤退を強いられると同時に石油資源の不足が深刻なものとなりつつあった。 BETA、ノギンスクハイヴ(H10 甲10号目標)建設開始 日本、非炭素系疑似生命の基礎研究開始帝国大学の霧山教授は、開示された歴代オルタネイティヴ計画の研究データを精査し「人間よりもコンピューターに強い反応を示すBETAに対し、炭素生命体によるコミュニケーションは不可能」という仮説を導き出し、非炭素構造擬似生命に関する論文をまとめた。欧州各国の敗走に危機感を募らせた帝国政府は、国連軍を防衛戦力として国内駐留させるための方策として次期オルタネイティヴ計画の誘致を決定。霧山仮説とその論文を極秘とし、国費による非炭素構造擬似生体と擬似生命プログラムの基礎研究を開始した。 ソ連、MFPTI計画始動MiG-23/27の失敗を挽回すべく、米国のATSF計画に対抗する多機能前線戦術機計画(MFPTI=МФПТИ)が開始される。 国連、SHADOWの運用開始地球周回軌道での核攻撃をベースとした最終防衛ライン「アーテミシーズ」が完成。L1早期核投射プラットフォーム「スペースワン」で目標を変更仕切れなかった場合の対処が可能となる。 米国、F-15C イーグルを配備開始マクダエル・ドグラム社のF-15C イーグルが配備開始。F-4更新機として開発され、遠近共に高い対BETA戦性能を誇る汎用第2世代戦術機として世界各国で採用された。 1985 BETA、ブダペストハイヴ(H11 甲11号目標)建設開始ハンガリー領ブダペストにハイヴの建設が開始される。これにより、欧州戦線でのBETAの侵攻は更に勢いを増す。 日本、オーストラリア、オセアニア諸国と経済協定締結帝国政府は西日本が戦場になった場合を想定し、国内の主要産業、各種重工業や製造業等の生産拠点を海外に新設する方針を固め、オセアニア圏、ニュージーランド、オーストラリア等の各国に工業プラントを相次いで建設。 ソ連、国家基幹機能のアラスカ移転が完了オルタネイティヴ3本拠地、ハバロフスクからアラスカ州タルキートナへ政府機能や軍事施設に続き、基幹産業、各種生産基盤そして多くのロシア人の疎開が完了。以降ソ連軍は、ベーリング海を挟んだ極東ロシアを絶対防衛線として位置付け、国土奪還の戦いを続ける。 EU、BETA侵攻により、西独、仏が相次いで陥落。パリ攻防、ダンケルク撤退戦に続いて英国本土攻防戦始まる。 仏、ECTSFの主機選定で自国製主機の採用を強硬に主張。英、西独と対立し、翌年にECTSF計画から脱退する。 1986 BETA、リヨンハイヴ(H12 甲12号目標)建設開始フランス領ローヌ県リヨンにハイヴの建設が開始される。英国本土への侵攻に続き、イベリア半島へのBETA侵攻が開始される。 米軍、F-16 ファイティングファルコンを配備開始F-14、F-15の調達コスト高騰への対策として「Hi-Low-Mix」構想を策定した米国政府は、技術研究目的のLWTSF(Light Weight Tactical Surface Fighter)計画を実戦機開発に格上げし、ゼネラルダイノミクス社開発の第2世代戦術機F-16を完成させる。同機はF-5Eを更新する軽量戦術機として多くの国で採用された。 アジア、中国と台湾が対BETA共闘条約に調印 統一中華戦線が誕生 08.18:日本、次期主力戦術機選定に関して、日米合同演習を実施日本帝国の次期主力戦術機選定に向けた日米合同の異機種間戦闘訓練(DACT)が、矢臼別演習場で行われる。本演習に於いて帝国斯衛軍の巌谷大尉はF-4j改でF-15を破るとい快挙を成し遂げた。 日本、帝国本土防衛軍を創設帝国軍は戦線の本土接近を鑑み帝国軍参謀本部直轄の国内展開専任部隊・本土防衛軍を創設。自国領の死守を戦略目標として軍組織を再編。 スウェーデン、JA-37 ビゲンを配備開始 EU、米国からのF-15、F-16輸出攻勢が強まる。それに伴い、西独がECTSF計画の大幅な遅延を理由として、同計画からの撤退とF-15導入を示唆。 1987 欧州、欧州各国政府が英国とグリーンランドへ避難BETA群の本格的な西進に抗しきれず、難民の欧州大陸脱出を支援するためポルトガル領内に踏みとどまっていた各国政府が、英国領やグリーンランド、カナダなどに首都機能を移設。領土を失った各国の軍隊は、以降国連軍の指揮下に編入された。 7月:米国、五次元効果爆弾(通称G弾)の起爆に成功ニューメキシコ州ホワイトサンズで行われた「モーフィアス実験」にて小規模ながらG弾の制御された起爆に成功し、G弾実用化への道を開いた。 11月:米国、HI-MAERF計画の中止を決定計画の遅延に加え、より安価で実用的なG弾の実用化に目処が立ったため、国防省が中止を決定。 日本、琵琶湖運河の浚渫工事が始まるインド亜大陸の戦況悪化を重く見た日本帝国は、かねてより国連から要請されていた大陸派兵の検討を開始。それに伴い、帝国軍参謀本部直轄の国内展開専任部隊として本土防衛軍を創設するなど、将来予想されるBETA本土進攻への対応を開始。琵琶湖運河にも再び脚光が浴びせられ、浚渫工事を着工。大阪湾・伊勢湾-琵琶湖-敦賀湾を結び、帝国海軍が保有する紀伊級戦艦(基準排水量70,000t級50サンチ砲戦艦)や30万tクラスのタンカーも通行可能とするため再整備された。 米国、F-18 ホーネットを配備開始 ソ連、MiG-25 スピオトフォズを配備開始 EU、実質的な単独開発国となっていた英が、ECTSFの要求仕様を、近接機動格闘戦能力を重視した第三世代水準機へ転換すると発表。 国連、日本帝国及びオーストラリアの常任理事国入り。常任理事国が米英仏ソ中日豪の7カ国になる。但し、日豪の拒否権は20年間(2007年まで)凍結。 1988 日本、教育基本法全面改正衛士の育成を主眼に置いた全面的な法改正。義務教育科目の切り捨てや大学の学部統廃合が始まる。 米国、国連に次期オルタネイティヴ計画案を提示オルタネイティヴ3に見切りを付けた米国が次期予備計画の招集を待たず、新型爆弾(G弾)によってハイヴを一掃する対BETA戦略を計画案として提示。G弾を限定的に使用し外縁部のハイヴを攻略。G元素の獲得→G弾の量産というサイクルを繰り返し、最終的に大量のG弾による飽和攻撃でオリジナルハイヴを含むユーラシア中心部のハイヴを一掃するというもの。 国連、トライアッド演習実施国連宇宙総軍と米国戦略軌道軍は光線属種の迎撃基準を検証するための物質投下試験を合同で実施。積載物の内容に関らず、落着予測地点付近の重光線級のみが迎撃を行い、一定距離以遠では一切反応しないことが判明。詳細原理は不明ながらも、低軌道衛星、HSSTの定常的な配備を大きく後押しする結果となる。 香月夕呼14歳、因果律量子理論の検証を始める 1989 国連、米国が提案した次期オルタネイティヴ計画案の不採用を決定オルタネイティヴ3の成果に対する評価の違いと、ユーラシア各国が影響を予測できない新型兵器の使用に反対したことが主な不採用の理由。これによって米国は国連に深く失望し、独自の対BETA戦略を強行する方針を固める。国連内部に対するあからさまなロビー活動が開始される。不採用案はより尖鋭化し、最終的にオルタネイティヴ5へと繋がった。 国連、SHADOW初迎撃に成功月面より飛来したBETA着陸ユニットと思われる物体に対し、対宇宙全周防衛拠点兵器群 SHADOWによる迎撃を初展開、この軌道を逸らせることに成功する。ただし、この物体が実際に着陸ユニットであったかにういては議論が分かれている。 中東、アラビア半島での戦闘が激化 帝国国防省、第二世代戦術機F-15イーグルの試験導入、ライセンス生産を開始純国産戦術機開発計画の停滞を打開するため、技術検証を目的とした試験導入。予定調達機数は120機 06.15:北アフリカ、スエズ戦線にて、約4ヶ月に渡るスエズ防衛戦始まる。 1990 BETA、ボパールハイヴ(H13 甲13号目標)建設開始インド領ボパールにハイヴの建設が開始される。欧州撤退の後、喀什ハイヴ攻略に備えてインド方面を重視していた人類は、同方面での徹底抗戦を打ち出した。 喀什のBETAが本格的な東進を開始カシュガルハイヴから出現した大規模BETA群が東進を開始。ユーラシア北東部、東アジア、東南アジアが主戦場となる。統一中華戦線とソ連、東南アジア各国は激しい防戦を繰り広げるも、物量に圧されて戦線は徐々に後退した。 米国、ATSF計画終了 YF-22が選定されるロックウィード社のYF-22とノースロック社のYF-23による4年に渡る競合開発の結果、米国軍の戦略に即しコスト面でも優れるYF-22が次期主力戦術機に選定される。1年間の運用試験が実施された後に制式採用が決定しF-22の制式番号が与えられる。 ソ連、MiG-31 ブラーミャリサを配備開始ミヤコム・グルビッチ設計局によるMig-25の強化改修型の第2世代機Mig-31の実戦配備が開始される。 1991 日本、帝国議会が大陸派兵を決定BETAの東進を自国の危機と判断した日本は、東アジア戦線への帝国軍派遣を帝国議会で決定する。帝国軍は大陸派遣軍を創設し、戦術機甲部隊を中心とした大兵力を前線に投入した。 G弾実用化。それに伴いF-22懐疑論が発生。 香月夕呼17歳、帝国大学・応用量子物理研究室に編入弱冠17歳の学徒が説いた独自理論「因果律量子論」の論文がオルタネイティヴ計画招致委員会の目に止り、次期計画案の基礎研究を進める帝国大学・応用量子物理研究室への編入が認められた。 米国、DRTSF計画始動F-22も調達難航を受け、既存機に近代化改修を施し次期主力機配備までの空白と機体不足を埋めるべく計画された統合任務戦術機開発計画。計画に応募したマクダエル・ドグラムとゼネラルダイノミクスからF-15EとF-16XLが提案されたが、後に兵装搭載量、拡張性、調達コストに優れるF-15Eが制式化された。 1992 BETA、敦煌ハイヴ(H14 甲14号目標)建設開始中国領敦煌にハイヴの建設が開始される。後に重慶を始めとする北東アジアや東南アジアを脅威に晒す一大拠点となる。 BETA、クラスノヤルスクハイヴ(H15 甲15号目標)建設開始ソ連領クラスノヤルスクにハイヴの建設が開始される。BETAのあまりに急激な東進に極東でも危機感が高まる。 印度、インド亜大陸反攻作戦・スワラージ作戦発動インド亜大陸での勢力挽回を懸けて発動されたボパールハイヴ(H13 甲13号目標)攻略作戦。国連が主導し、アフリカ連合と東南アジア諸国が参戦した。宇宙戦力が初めて投入され、軌道爆撃や軌道降下部隊など、その後のハイヴ攻略戦術のセオリーが確立した。オルタネイティヴ3直轄の特殊戦術情報部隊が地下茎構造に突入、リーディングによる情報収集を試みるも成果はなく、ほぼ全滅した。この作戦以降、「間引き」に乗じた小規模部隊によるゲリラ的な突入作戦が散発的に繰り返される。 中国、重慶防衛線を構築敦煌ハイヴ(H.14甲14号目標)から溢れ出た大規模BETA群が南シナ海方面に向け進撃を開始。統一中華戦線、帝国軍大陸派遣部隊及び韓国・ベトナムの義勇軍は重慶市北方より流れる嘉陵江に防衛線を構築。各軍は奮戦するも昨年から行われてきた遅滞作戦の疲弊もあり、年明けに戦線は崩壊する。殿軍は大陸派遣軍 北部方面第7師団 第71戦術機甲連隊 第2戦術機甲大隊が預かり、撤退までの間避難民を死守した。 日本、飛鳥計画始動帝国城内省が国防省の耀光計画に相乗りする形で、瑞鶴の後継機たる斯衛軍次期主力戦術機開発計画を開始する。 ソ連、Su-27 ジュラーブリクを配備開始Su-27は、スフォーニ設計局がグラナン社からF-14の技術情報の提供を受けて開発した第2世代機だが、初期型はトラブルが多く衛士には不評だった。その後、改良型であるSu-37の登場によって調達は早期に打ち切られた。 1993 BETA、重慶ハイヴ(H16 甲16号目標)建設開始中国領重慶にハイヴの建設が開始される。嘉陵江戦線が崩壊して以降、統一中華戦線は九-六作戦等で戦況の好転を図るも何れも功を奏さず核を使った撤退戦が続いた。 BETA、全欧州大陸を完全制圧最後まで抵抗を続けていた北欧戦線が瓦解し、欧州連合軍司令部が全軍の撤退と欧州の放棄を宣言。これ以降、欧州各国は大陸沿岸の島嶼部に前線基地を設置し、来るべきユーラシア奪還作戦に備え「間引き」を続けていく。 中国、九-六作戦発動大連に向かう大規模BETA群の殲滅を目的とした中韓連合軍の要撃作戦。日本帝国の大陸派遣軍も側面支援として参戦したが、BETA群の奇襲に遭い二個大隊が壊滅した。後、戦術核の運搬により大連侵攻は回避、帝国軍の本隊は哈爾浜に一時撤退を強いられた。 神宮司まりも19歳、死の8分を越える 1994 BETA、インド亜大陸占領喀什から南進したBETA群は、この年インド亜大陸を完全に支配下に置く。これによってBETAの東進が勢いを増し、中国戦線は泥沼の様相を呈していった。領土を失った各国の軍隊は、以降国連軍の指揮下に編入された。 日本、帝国議会で徴兵対象年齢の引き下げを柱とした法案を可決後方任務に限定した学徒志願兵の動員を開始。 国連、オルタネイティヴ4予備計画招集日本、カナダ、オーストラリアがオルタネイティヴ第四計画本部招致に立候補。予備計画の招集を受け、本部招致レースが国連常任理事国間の政治問題に発展する。 香月夕呼20歳、国連に招聘され因果律量子論の検証を進める 2月:94式戦術歩行戦闘機「不知火」を配備開始富嶽、光菱、河崎の3社共同開発による念願の純国産機・94式不知火は、89式陽炎のライセンス生産を経て、ようやく実戦配備に至った。世界初の第3世代準拠戦術機として高性能を誇ったが、拡張性に乏しい突き詰めた設計が、後年改修計画の紆余曲折を招いた。 米国、F-18E/F スーパーホーネットを配備開始F-18E/Fは、F-18をアップグレードした機体で高い総合性能を有していた。コストパフォーマンスの良い同機の完成と配備は、それまで海軍主力機の絶対的な地位を守り続けてきたF-14を退役へと追い込んだ。 統一中華戦線、殲撃10型を配備開始統一中華戦線とイスラエルが水面下で共同開発した殲撃10型が実戦配備を開始。F-16Cをベースに盛都とIEIが共同開発した第2世代機であり、最も成功したF-16派生機となった。 ソ連、MiG-29 ラーストチカを配備開始ミヤコム・グルビッチ設計局の開発によるMig-29は、機動性と近接格闘戦能力を極限まで高めたソ連製第2世代機の集大成とも言うべき高性能戦術機であったが、国内調達は振るわず、海外にその活路を求めた。 EU、ユーロファイタス社、ECTSF技術実証機、ESFP(Experimental Surface Fighter Program)を完成。各国へのアピールを目的とした技術実証機運用部隊"レインダンス"中隊を編成し、英国政府の支援の下で国連欧州方面軍へ派遣する。 1995 兵士級BETAが初めて確認される 国連、オルタネイティヴ4に日本案の採用を決定 オルタネイティヴ3を接収へオルタネイティヴ第四計画は帝国大学に所属する香月夕呼博士の案が採用され、即時本計画に格上げされる。急な決定に本部施設の建設が間に合わず、仮説本部を帝国大学・応用量子物理研究等に設置。香月博士はオルタネイティヴ4の総責任者に就任。異例の早期格上げが実現した裏には、尖鋭化した自国案の復活を目論む米国の強引なロビー活動に対する国連側の反発が存在した。 AL4、00ユニットの開発に着手選定候補者の受け皿として、接収を予定していた帝国陸軍白陵基地に計画直属の衛士訓練学校を設立。 日本、オルタネイティヴ4の招致決定に伴い、更に多くの帝国軍施設を国連軍に開放 日本、18歳以上の未婚女性を徴兵対象とする修正法案可決 国連、ブルーブック計画を発動 ソ連、ポールナイザトミーニィ計画を発動 国連、世界人口がBETA大戦前の約50%まで減少したと国連統計局が発表 米国、F-15E ストライクイーグルを配備開始 1996 アジア各国がオセアニア、オーストラリア各地に臨時政府を樹立戦闘地域のアジア各国が、オーストラリアとオセアニア諸国に援助を要請、国家機能の移転を開始する。マレーシアやシンガポールは2001年現在も自国領を維持している。 東南アジア、大東亜連合設立領土を失った国々の多くは、国連軍の直接的な指揮下に編入されることを良しとせず、大東亜連合を結成して間接的に連携する道を選択した。これはスワラージ作戦が国連の秘密計画のために強行されたことに対する不信感から。 キリスト教恭順主義派が急速に拡大 その抗議活動やデモンストレーションが活発化する 国連、オルタネイティヴ5予備計画招集国連の強引な格上げに対する不安と、日本案のあまりに荒唐無稽な内容に対する保険的措置として第五予備計画の招集をアメリカが提案。それを南アメリカ及びアフリカ諸国が後押しする形で可決された。 国連、プロミネンス計画発動オルタネイティヴ5予備計画の招集は「米国が焼き直したG弾集中運用案を通すための呼び水に過ぎない」とするユーラシア諸国が提唱した先進戦術機技術開発計画が開始され、アラスカの国連軍ユーコン基地が本拠地に決定。基地の拡張工事が開始。 日本、帝国議会が男性徴兵対象年齢の更なる引下げを含む修正法案可決事実上の学徒全面動員へ。 日本、北九州を始めとする九州全域に第2種退避勧告が発令。 統一中華戦線、殲撃11型を試験配備 スウェーデン、第三世代戦術機、JAS-39 グリペンを配備開始 1997 BETA、アラビア半島を制圧10年以上BETAの侵攻を持ちこたえていたアラビア半島の戦線が瓦解。アフリカ連合軍と中東連合軍はスエズを渡って前線を再構築し、アフリカ大陸への侵入を辛うじて食い止めた。 欧米、ダイダロス計画成功 NASAがイカロスⅠの信号を受信蛇遣い座バーナード星系に適合度AAの地球型系外惑星を発見。これを受けて米国はユーラシア各国の主張に配慮し、系外惑星への避難を加えた次期オルタネイティヴ計画修正案を提出。あまりのタイミングの良さに、自国案を通すためのでっち上げだという指摘もある。 国連、オルタネイティヴ5予備計画が米国案に確定 AL5、ラグランジュ点での巨大宇宙船計画がスタートする事実上オルタネイティヴ計画が並立するという異常事態に。この件が切っ掛けとなり、カナダを含むオセアニア、ユーラシア諸国と、アメリカを中心とするアフリカ、南アメリカ諸国の対BETA戦略の差が明確になる。 AL4、A-01連隊発足オルタネイティヴ第四計画直属の特殊任務部隊が発足。 台湾、総督府が中国共産党政府の台湾受け入れを表明 日本、97式 吹雪を配備 ソ連、Su-37 チェルミナートルを配備 1998 日本、朝鮮半島撤退支援作戦・光州作戦発動1998年、国連軍と大東亜連合軍の朝鮮半島撤退支援を目的とした作戦。後に光州作戦の悲劇と呼ばれる彩峰中将事件が発生する。 夏:重慶ハイヴから東進したBETAが日本上陸北九州を初めとする日本海沿岸に上陸し、わずか一週間で九州・中国・四国地方に侵攻犠牲者3600万人 日本人口の30%が犠牲となる(この時点で世界人口の60%が死滅している)近畿・東海地方に避難命令。2500万人が大移動を開始する(一部はオーストラリアへ)。一ヶ月に及ぶ熾烈な防衛戦の末、京都陥落(8/15)。首都は京都から東京に移される 9/25 佐渡ヶ島陥落 米軍は日米安保条約を一方的に破棄して撤退佐渡島ハイヴの建設に伴い長野県付近でBETAの侵攻が停滞。その間に米国は日米安保条約を一方的に破棄し在日米国軍を撤退させた。 仙台第二帝都への首都機能移設準備が始まる AL4、オルタネイティヴ4本拠地の移設を開始共に仙台への移設を開始。白陵基地の衛士訓練学校も同様の措置が採られた。 BETA、東進再開、首都圏まで侵攻し、西関東が制圧下に 帝国軍白陵基地壊滅BETA群は帝都直前で謎の転進。伊豆半島を南下した後に進撃が停滞、以降は多摩川を挟んでの膠着状態となり、24時間体制の間引き作戦が続く。 BETA、横浜にハイヴを建設開始偵察衛星の情報により横浜ハイヴ(H22 甲22号目標)確認される。 国連軍総司令部は、カムチャツカ-日本-台湾-フィリピンからアフリカ-イギリスに至る防衛線による、ユーラシア大陸へのBETA封じ込めを基本戦略として決定 香月夕呼博士、国連に横浜ハイヴ攻略作戦を提案国連司令部は即時承認。大東亜連合に参戦を打診。 日本、帝国議会が女性の徴兵対象年齢を16歳まで引き下げる修正法案を可決 国連、アラスカ州ユーコン基地の拡張工事が完成する EU、ECTSF先行量産型、英国陸軍試験部隊へ引き渡し開始。機体正式名称を「EF-2000 タイフーン」と決定。 仏、独自開発の第三世代戦術機、ラファールを実戦配備開始 米、F-22A ラプター先行量産型の実働部隊での運用を開始 1999 国連、本州奪還作戦・明星作戦国連軍と大東亜連合によるアジア方面では最大、BETA大戦においてはパレオロゴス作戦に次ぐ大規模反攻作戦。横浜ハイヴの殲滅と本州島奪還が優先戦略目的。 08.05:米軍が二発のG弾を使用する。人類史上初ハイヴの奪還に成功。 各国でG弾脅威論が噴出する明星作戦で目の当たりにしたG弾のあまりの威力に、ユーラシア各国ばかりではなくアフリカ諸国の一部でも脅威論が噴出し始める。それとは逆に、米国案を元々支持していた国々は、威力の実証によってより強硬にG弾の使用を主張し始める。 香月夕呼博士、国連に横浜基地の建設を要請オルタネイティヴ4の本拠地として、横浜ハイヴ跡地上に国連軍基地の建設を要請。国連は即時承認。横浜基地建設着工と同時に国連軍司令部は米軍に即時撤退命令を下す。即時承認の主な理由は、米国が強引に推進する第五予備計画に対するG弾脅威派の牽制。 米・ボーニング社、フェニックス構想始動F-15強化策の実証実験がユーコン基地で始まる。ボーニング社の戦術機開発部門が提唱した、パーツ換装や軽易な改修でF-15を安価に第三世代機相当性能に強化する構想。 ソ連、Su-47 ベルクートを開発スフォーニ設計局が独自開発したSu-37の強化試験機。 米国、A-12 アベンジャーを配備開始 2000 1月:国連横浜基地、オルタネイティヴ4占有区画稼働開始1月の段階でオルタネイティヴ計画占有区画が完成し、研究機関が帝大より移設される。それに伴い、帝国軍練馬駐屯地に仮移設されていた衛士訓練学校も移設。 2月:帝国斯衛軍、純国産第三世代戦術機「武御雷」配備開始 5月:EU、EF-2000 タイフーン、英国陸軍、及び国連欧州方面軍に実戦配備開始。供給の優先順位から、国連初の配備部隊に西独軍"ツェルベルス"大隊が選定される。 米国、米国議会内にもG弾脅威論噴出 G弾脅威論が反オルタネイティヴ計画思想に発展キリスト教恭順主義に傾倒した国連職員によってG弾爆心地の写真と様々なデータが暴露され、その実状に触れた米国議会内でもその使用に疑問を持つ派閥が現れ始める。同時に、G弾脅威論に賛同していた国々の中に、オルタネイティヴ計画そのものの是非を問う動きが出始める。 日米共同戦術機開発計画・XFJ計画を承認米国の持つ最新戦術機開発技術の習得を目的とした、94式戦術機改修機開発計画が帝国議会に承認される。F-4の耐用年数が迫る中、その代替機となる次期戦術機の機種選定を巡って議論が紛糾。巌谷榮二中佐の提唱した日米共同開発計画案が、米国の最新技術を盗み、日本の開発技術の底上げを行うという建前を落とし所に採用された。一方米国でも、XFJ計画の受注元であるボーニング社の活発なロビー活動の結果、反オルタネイティヴ5派閥の取り込みが成功し議会承認された。 2001 国連横浜基地、実稼働開始7割程度の完成度ではあったが、主要な基地機能が概ね100%の稼働状況に達したため、全面開設が認可される。未完成部分の工事は継続。 香月夕呼博士、米国のオルタネイティヴ支持派と会談オルタネイティヴ4を支持する政財界の代表団が香月博士と秘密裏に接触し、HI-MAERF計画接収を協議セットアップしたのは帝国情報省・外務二課の鎧衣左近である。同時に反オルタネイティヴ5派にも接触工作を仕掛けた。 2月:BETA新潟上陸。 3月:F-22Aラプター部隊配備開始。 5月:XFJ計画、始動 8月:BETAカムチャツカ半島東岸部侵攻。 08.28:XFJ計画、不知火・弐型ロールアウト 9月:国連ユーコン基地に於いて、大規模テロ発生。 11.11:BETA新潟上陸。 11.29:国連横浜基地に於いて、極秘裏に新概念OS(のちのXM3)の実証試験実施。 12.05:12・5事件。帝国軍の一部によるクーデター。 12.10:国連横浜基地に於いて、新概念OS・XM3のトライアルが実施されるトライアル中、捕獲されていたBETAが逃走し、多数の死傷者が出た。 12.24:国連軍第11方面軍司令部及び、帝国軍参謀本部より、『甲21号作戦』発令。 12.25:G弾による佐渡島消滅を以て、佐渡島ハイヴの破壊に成功。 12.29:佐渡島ハイヴの生き残りのBETAが横浜基地へ急襲。横浜基地は大損害を被る。 12.31:桜花作戦発動。 2002 01.01:あ号標的の破壊。 7月:東シベリア奪還。 2003 04.10:錬鉄作戦発動。鉄原ハイヴ(H20:甲20号目標)攻略作戦。 04.12:鉄原ハイヴ制圧。 8月:日本帝国、ソ連共同軍による、サハリン沿岸のBETA掃討作戦。 2004 欧州奪還作戦。
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登録日:2023/12/24 Sun 21 00 00 更新日:2024/05/17 Fri 22 48 14NEW! 所要時間:約 7 分で読めます ▽タグ一覧 2015年 23年夏アニメ おかしな転生 お菓子作り アニメ グルメアニメ ゲーム テレビ東京 古流望 小説 小説家になろう 本渡楓 村瀬歩 漫画 異世界転生 甘くておかしな王道スイーツ・ファンタジー 『おかしな転生』は古流望による日本のライトノベル。 「小説家になろう」にて2015年2月より連載開始され、2015年10月より「TOブックス」より書籍化されている。 既刊25巻(2023年10月現在) 【概要】 前世は有名パティシェとして名を馳せた青年が不慮の事故でその人生の幕を閉じてしまった。その男が異世界の貴族の息子として生まれ変わるという展開がこの物語のはじまりにあたる。 本作のポイントはタイトルにある通り、「お菓子作り」が物語の軸になっているところである。 前世とはお菓子作りの技術も材料も異なる世界観であるが、お菓子作りにかける情熱は消えることなく、転生することによって得られた才能を駆使して、いつか「お菓子の国」を夢見て邁進していくところが見どころである。 一方、そうしたお菓子作りの描写に力を入れている中で、貴族間同士の政治的な駆け引きや、異世界ならではの戦に対する描写や戦術的な描写も充実させているところも見どころである。 グルメ漫画的な展開だけにとどまらず、異世界を世界観にしているからこそ、そうした背景描写にも説得力を持たせようとしている取り組みが個々の描写から見とれると言えよう。 2023年8月時点でシリーズ累計部数は120万部を突破している。 メディアミックス ①コミカライズ版 脚本:富沢みどり 作画:飯田せりこによるコミカライズ版が「comicコロナ」にて2017年より連載されている。(既刊10巻) ②スピンオフ漫画 桐井によるスピンオフ漫画『おかしな転生~リコリス・ダイアリー~』が連載されている。メインヒロインのリコリスを主役に添えている。既刊1巻 ③舞台 2020年12月から『おかしな転生~おいしい笑顔の作り方~』のタイトルで舞台化された。 ④テレビアニメ版 2023年7月から9月までの期間でテレビ東京にてテレビアニメが放送された。 ⑤ゲーム版 2023年11月より『おかしな転生~スイートユートピア~』がG123で配信されている。 【あらすじ】 貧乏領地・モルテールン領の次期領主として期待される少年・ペイストリー。 幼くして類まれな才能を発揮する彼の前世は、将来を約束された天才菓子職人だった!! 「お菓子で笑顔を作ってみせる」 変わらぬ決意を胸に、転生した世界でもお菓子作りに励むペイストリー。 だが、若き少年に数々の苦難と試練が降りかかる。 領地を襲撃する盗賊に、一癖も二癖もある腹黒貴族たち、 さびしい懐事情に、水も乏しく枯れ果てた土地と前途多難......。 立ち向かう武器は、持ち前の知略とお菓子作りへの愛情。 果たして、ペイストリーは幸せ溢れる領地を作れるのか!? 甘くておかしな王道スイーツ・ファンタジー開演! (アニメ公式HPより引用) 【キャラクター】 (主要人物) ペイストリー=ミル=モルテールン CV 村瀬歩 前世は世界大会に出場するほどの名パティシェであった。しかし、お菓子を製作中の不慮の事故(*1)でこの世を去ってしまう。(労災案件ではないかと突っ込んでしまうが・・・) なお、前世の姿はアニメでも不明である。青年ということだけは確認できるが。 転生後は異世界の貧乏貴族であるモルテールン騎士爵家の6人姉弟の末っ子として生まれる。末っ子ではあるが唯一の男子であったことから、次期当主として両親の愛情を受けつつ、教育や鍛錬を受け続けてきた。 指定した対象物の持つ性質や状態をあらゆるものに付与できる「転写」の魔法が使える。これは相手の魔法を対象にすることも可能であり、実際父親の瞬間移動の魔法を転写して窮地を乗り越えたことがある。しかし、一般にこれが知れ渡ると、様々な悪事や陰謀に使われかねないため、一般向けには単なる写真や印刷の延長戦上の効果としか周知していない。 また、純粋に魔力量は父のカセロールを大きく超える膨大な量を保持している。 前世の記憶を引き継いでおり、夢は「お菓子の王国」を作ること。 しかし前世と違い、その技術が大きく後退している異世界において、何とかお菓子作りに必要な素材や技術を調達しようと無茶をしたり、時には領地を巻き込んでのトラブルに発展したりすることがある。父親からすれば悩みのタネになることもある。 一方で自身の作ったお菓子の由来を使い、相手の気持ちに寄り添い説得につなげることもしており、その姿はまるで某東西新聞社の究極のメニュー作り担当を思わせる安定感がある。 貴族間の交渉事に関しては父親に代わり領主代理として出向くことがあり、様々陰謀渦巻く貴族社会の中でも堂々と交渉事を進めている。 反面、恋愛事に関しては疎い。しかし、婚約者になったリコリスのことは大事にしており、一緒にお菓子作りに興じるなど、ゆっくりながらも、仲睦まじく親睦を深めている。 カセロール=ミル=モルテールン CV 土田大 ペイストリーの父親。 モルテールン領の領主。 実利主義で柔軟な思考の持ち主であるが、親バカで子煩悩なところがある。 元は騎士爵家の従士:カセロール=ベニエとしてプラウリッヒ神王国に仕えており、ヴォルトゥザラ王国との戦役における英雄として戦功をあげたことで、現在のモルテールン領を拝領した過去がある。 しかし、このモルテールン領がヴォルトゥザラ王国と山脈を挟んで隣接する貧しい領地であったことから、資金を稼ぐために傭兵まがいなこともやっていたという。 結果、幽霊騎士・首狩り騎士・大戦の英雄・神出鬼没・逃げ一番・南部指折りの愛妻家・神王国一の親バカなど複数の異名を持つ。(だんだん異名がプライベート方面に映っているのではないかという突っ込みがあるが) 武勲を挙げている有能な父親も息子たちの前には親バカになってしまうのだが、そのペイストリーはお菓子作りのことになると周りが見えなくなり、とんでもない奇怪なことやらかしてしまうこともちらほらある。最近の悩みのタネにもなりつつあるようだ。 自身や自身に触れているものを移動させる「瞬間移動」の魔法が使える。(*2) 移動規模や距離こそ魔力に比例するものの南東部端のペイストリー領から中央の王都まで自身と従者数人連れて移動程度なら何も支障がない程の魔力量はカセロールも持っている(*3) アニエス=ミル=モルテールン CV 生天目仁美 ペイストリーの母親。 国内の伝統貴族・デトモルト男爵家の令嬢であったが、カセロールとは駆け落ち同然の形で結婚したため、実家とは絶縁状態という。 子どもたちへの愛情は深く、他国や盗賊との戦闘状態に子供たちが巻き込まれるのではないかとよく心配する。特に末っ子のペイストリーに対して母親として次期当主として成長してくれることを頼もしく感じつつも心配な様子。 また、ペイストリーの容姿を気に入ってか、女物の洋装を着させようとすることがある。 ペイストリーが転写の技術で映した自身の似顔絵を見て、目元の小じわを消せないか頼むなどちゃっかりしているところがある。 後にペイストリーの婚約者としてやってきたリコリスも実の娘と同じように可愛がっている。 ジョゼフィーネ=ミル=モルテールン CV 大久保瑠美 モルテールン騎士爵の五女。 ジョゼという愛称で親しまれている。 貴族の令嬢らしからぬ明るく活発な性格。 やや淑女としての振舞に欠けているようなところがあるが、モルテールン領内ではアイドル的な人気があるという。 後にモルテールン領にやってきたリコリスとは年も近いことから早々に打ち解けることが出来た。 現在は社交界デビューし、父と共に嫁ぎ先を探している様子。 リコリス=ミル=フレーバク CV 本渡楓 本作のメインヒロイン。 フレーバク辺境伯の四女。ペイストリーより五歳年上。 双子の姉である三女のペトラと瓜二つの容姿をしているが、ペトラの髪色は薄紫に対してリコリスは黒髪。社交的なペトラに対してリコリスは内向的という違いもある。このため、貴族の社交界のパーティーなど人が多いところは苦手である。 一方でそうした控えめな性格だからこそ、深窓の令嬢のような気品さを感じるところもある。 ペトラの婚約発表の際、ペトラと間違われて誘拐されてしまった時にペイストリーに助けられた。 社交的な姉に対してコンプレックスを抱いていたところがあるが、ペイストリーからリコリスを1人の女の子として向き合ってくれたことから信頼を持つようになった。 誘拐事件のあとペイストリーと婚約して、領地での戦争から疎開する名目でモルテールン領に身を寄せることになる。 それ以降はモルテールン家の家族とも打ち解けることができ、ペイストリーと一緒にお菓子作りをしている姿が見られ、微笑ましい様子が見て取れる。 (モルテールン家関係者) シイツ=ビートウィン CV 若林佑 モルテールン家の私兵団団長兼従士長。カセロールとは20年来の戦友。 気さくで面倒見がよい。一方でペイスに振り回されることが多い。彼の事は「坊」と呼んで、おり兄貴分的な役割を持っている。 はるか遠くの物を見ることができる「遠視」の魔法を行使することが出来る。 (本人は覗き屋と称される所以になることから、あまり好きでない模様) マルカルロ=ドロバ CV 藤原夏海 愛称はマルク。ペイストリーの幼馴染。 マルクとルミ、ペイスの3人でお菓子作りについて奇抜なことをやらかすことが多い。三バカトリオみたいな印象。このため大人たちは3人が悩みのタネになっている。 後にマルクはルミと婚約を果たす。 ルミニート=アイドリハッパ CV 内田真礼 愛称はルミ。ペイストリーの幼馴染。 さばさばしたボーイッシュな性格で、自身のことを「俺」と称している。 盗賊襲撃で負傷した際に、紆余曲折がありマルクと婚約することになったが、「いいんじゃね?」と軽いノリでOKをもらった。 (カドレチェク侯爵家) エリゼビオ=ハズブノワ=ミル=カドレチェク CV 堀内賢雄 カドレチェク公爵家の当主。 カセロールとペイストリーに一目置いている。 孫のスクヮーレに軍閥での地位を引き継がすべく地盤固めをすべく様々暗躍していることもある。 スクヮーレ=ミル=カドレチェク CV 加藤渉 カドレチェク公爵の嫡孫。 ペイストリーの転写魔法によって描かれたペトラの容姿を気に入り、彼女と婚約する。 フバーレク辺境伯家の援軍に赴いた際、敵に襲われ窮地に陥ってしまうが、ペイストリーらに助けられる。 仲間を失ったことで自信をなくしてしまうも、ペイストリーの作ったタルトタタンの由来を踏まえた説得で自信を取り戻す。 ペトラ=ミル=フレーバク CV 奥野香耶 フレーバク辺境伯家の三女。 リコリスの双子の姉。スクヮーレと婚約することになる。 リコリスと婚約を果たしたペイスのことも気に入っており、自身を「姉さま」と呼んでもいいと提案するなど気さくに接している。 (レーテシュ伯爵家) ブリオッシュ=サルグレット=ミル=レーテシュ CV 日笠陽子 若くしてレーテシュ伯爵家を継いでしまったため、長きにわたり独身を貫く。 ペイストリーに一目置いており、自身が若ければ婿に呼んでいたと言わしめるほどである。 だからこそ、彼がリコリスとの婚約によりフレーバク家やカドレチェク家とつながりを持つことを快く思っていなかった模様。 後にリコリスとの婚約関係をつぶそうと暗躍するも、ペイストリーの機転でその暗躍は流れただけでなく、彼の転写技術で復讐に遭い、ショタコン疑惑をひっかけられることになってしまった。 (フレーバク辺境伯家) ドナシェル=ミル=フレーバク CV 子安武人 フレーバク辺境伯の当主。 ペイストリーとモルテールン家の将来性を見極めて、半ばだまし討ちの形でペイストリーとリコリスとの婚約を決めた。 【用語】 〇プラウリッヒ神王国 本作の舞台となる大国。 〇モルテールン騎士爵領 プラウリッヒ神王国の南部の西部辺境。隣国には山脈を挟んでかつて戦ったヴォルトゥザラ王国を対峙している。乾燥した盆地で少々作物の育成に不向き。 〇ボンカ 現世でいう「リンゴ」。ペイストリーはこれを勝手に大量に購入したことで父親から小遣いを没収された。 【テレビアニメ版】 2023年7月から9月までテレビ東京系にて放送された。 ほぼ原作通りの進行である。全12話の1クール。 アニメーション制作はSynergySP。 主題歌 OP 「Brand new day」 Sanaによるオープニングテーマ曲。 ED 「風味絶佳」 YuNiによるエンディングテーマ。 追記・修正はお菓子の王国が出来たときにお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 同時期に村瀬氏は別のアニメでも異世界転生してた -- 名無しさん (2023-12-24 21 32 30) こんな名前の遊戯王の魔法カードありそう -- 名無しさん (2023-12-24 21 34 54) あんまりお菓子お菓子してなくて材料を入手・量産するために内政や外交したりする話。だからこそ絶妙な面白さがある -- 名無しさん (2023-12-25 00 26 28) 主人公キュアウィング・父親ニンジャブルー・母親キュアハート・五女キュアミューズ -- 名無しさん (2023-12-25 17 32 14) 某所ではクソアニメ扱いされていたが、本作はもっと評価されるべきだと思う -- 名無しさん (2023-12-25 23 13 09) アニメ最終回での「失敗したけどそれがあったからこそ成功につながった」な感じで諭すシーン、なんか好きだわ。僕もそんな器用になれればなぁ…。 -- 名無しさん (2023-12-26 11 29 07) 主人公のみならず、父も政敵も、なんならいかにもかませっぽい敵国の貴族まで有能だったのが逆に面白かった。 -- 名無しさん (2023-12-26 21 24 15) 水の理の作者の人か…「情報を売買できます」「…つまり、情報を『買える』んですね?」「…ッ!?この新入り…!」はと作者直々の各話解説は当時の伝説。 -- 名無しさん (2023-12-27 02 44 00) 主人公が前世の時点でお菓子作り技能ほぼカンストだから、お菓子を作る工程そのもので試行錯誤する必要性に乏しいんだよね。だからそれ以前の材料確保がメインになるんだと思う -- 名無しさん (2023-12-27 08 19 11) 「主人公はもっとおかし作れよ」っていうツッコミよく見るけど、そもそも材料がとぼしい -- 名無しさん (2024-05-03 12 19 25) ↑ミス。「主人公はもっとおかし作れよ」っていうツッコミよく見るけど、そもそも材料が乏しい環境だからそれを改善させるのは当然だよなぁ。本当に不当な評価だと思う。 -- 名無しさん (2024-05-03 12 23 03) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kisekiseries/pages/26.html
クロスベル自治州 Crossbell State 基本情報 クロスベル自治州 Crossbell State クロスベル自治州の位置 略名 クロスベル、クロスベル州 国章 クロスベルの鐘 位置 ゼムリア大陸西部内陸 首都 クロスベル市 政府 共同代表 クロスベル自治州市長ディーター・クロイス(1204) クロスベル自治州議会議長ヘンリー・マクダエル 変遷 成立 1134年 消滅 1205年(エレボニア帝国に併合) 再独立 1207年 宗主国 エレボニア帝国(-1205年) カルバード共和国(-1205年) アルテリア法国(1207年-) 登場作品 【空】SC・3rd【零】【碧】【閃】Ⅰ・Ⅱ・III・IV【創】【黎】【暁】 関連組織 クロスベル市 IBC オルキスタワー クロスベル自治州(-じちしゅう、Crossbell State)はゼムリア大陸西部の内陸部に位置する自治州である。空の軌跡 SCにて初言及され、零の軌跡とその続編碧の軌跡、創の軌跡では物語の舞台となった。 閃の軌跡シリーズにおいても度々登場し、閃の軌跡II、閃の軌跡III、閃の軌跡IVではエレボニア帝国領となった当地を訪れることが出来る。 七耀歴1205年に宗主国かつ西の隣国であったエレボニア帝国に併合され、帝国領・クロスベル州(Province of Crossbell)となるが、2年後の1207年に新しいクロスベル自治州として再独立を果たした。 州名 州名の由来は『鐘の交差する地』を意味すると思われる。 歴史 七耀暦以前 七耀暦以前の古代ゼムリア文明時代には《七の至宝》の一つの《幻》を司る《虚ろなる神(デミウルゴス)》がクロスベルの地に存在したが、1200年前の大崩壊前後に《幻の至宝》は消滅する。 中世 中世の暗黒時代には《至宝》の再生を望む錬金術師の集団が存在し、その末裔が後にIBC(クロスベル国際銀行)の創業家となるクロイス家であり、当時から存在した悪魔崇拝カルト《D∴G教団》とも少なからず関わっていた。 歴史的にも古くから交通の要所であった事と豊富な七耀石資源を抱えていた事から、自治州成立以前は度々支配国が変わる等、西の大国エレボニア帝国と東の大国カルバード王国の熾烈な領土争いの舞台となっていた。 近世 七耀暦1000年頃からエレボニア帝国領であり現在の保養地ミシュラムに所在した総督府の統治下にあったが、1100年頃に民主化革命により成立した東のカルバード共和国がクロスベルの領有権を主張し、帝国との間で戦争が勃発する。 クロスベル自治州 両国の全面戦争の結果、七耀暦1134年に両国を宗主国とする共同委託統治の自治州として《クロスベル自治州》が成立。 以後、ゼムリア大陸西部の二大国であるエレボニア帝国とカルバード共和国の緩衝地域の自治州として、両国の影響下で国際交易と金融の拠点としての発展を遂げる。 しかし、自治州に様々な形で干渉する宗主国の二大国の影響力は強く、宗主国の権益を重視する政治派閥(帝国派及び共和国派)によって政界が二分され、自治州の利益に基づいた政策や改革を行う事が困難な状況に置かれていた。 1204年4月、悪魔崇拝カルト《D∴G教団》による事件が発生。教団の生み出した薬物を原因とした集団催眠によって自治州の治安維持組織であるクロスベル警備隊の一部部隊が市内で暴走した他、その暗躍が当時の自治州議会のハルトマン議長ら親帝国派議員に波及し、自治州政界を深く蝕んでいた事も判明した。 クロスベル市長選挙にてIBC総裁ディーター・クロイスが当選。自らの銀行家としての実績を元に経済に重きをおいた改革路線を打ち出し、8月には大陸西部の各国首脳らを集めた初の多国間会合《西ゼムリア通商会議》の開催を予定するなど、当初その新しい市政はクロスベル内外から高く評価された。 しかし、通商会議2日目に発生した帝国と共和国の反政府勢力による両国の首脳を狙ったテロ事件や9月に発生した猟兵団《赤い星座》によるクロスベル市襲撃事件など、立て続けに発生した大事件で自治州は混乱した。 クロスベル独立国(クロスベル事変) 七耀暦1204年10月、クロスベル市長ディーター・クロイスが主導したクロスベル独立を問う住民投票が行われ、この結果を受け10月22日にクロスベルの国家独立と《クロスベル独立国》の建国が宣言される。 結社《身喰らう蛇》や猟兵団《赤い星座》の協力と《幻》の至宝に匹敵する人造至宝の力をもって、宗主国であるエレボニア帝国とカルバード共和国の軍事介入を跳ね返し、外交的にも二大国を圧倒した力を背景にゼムリア大陸諸国連合の提唱など独立国を中心とする国際秩序の構築を目指した。 しかし、クロスベル自治州議会議長ヘンリー・マクダエルによる「独立国無効宣言」とクロスベル警察の《特務支援課》を始めとした独立国に対する抵抗勢力とその協力者らによりディーター・クロイス大統領が逮捕され、クロスベル独立国はその実体を失い自治州へと復帰した。(クロスベル事変) 翌七耀暦1205年1月、エレボニア帝国の再侵攻(クロスベル戦役)により1日で自治州全土が占領下に置かれ、1月14日に帝国との条約によりその自治権を返上し、帝国領・クロスベル州となる。 帝国領・クロスベル州 帝国による占領以降、州東部のタングラム丘陵付近では帝国軍とカルバード共和国軍の大規模な武力衝突が断続的に発生していたが、戦況は概ね帝国軍の優勢であり、州内への大規模な侵入は許すことはなかった。 占領直後には混乱したクロスベル市内から州内の町村への市民の自主的な疎開などが行われたが、混乱は一時的なものでありクロスベル市は帝国の統治下で徐々に落ち着きを取り戻した。 七耀暦1205年3月9日、クロスベル州総督に就任したルーファス・アルバレア卿が正式にクロスベルの帝国への併合を宣言する。 クロスベル総督府は旧自治州の行政組織をそのまま組み込み、自治州議会も州議会として存続したことから、駐留する帝国軍の存在と共和国側との交流の断絶を除けば概ね住民の生活自体に変化はなかった。 自治州時代に"魔都"と揶揄された治安は総督府の対策により著しく改善され、帝国本土の資本が流れ込んだクロスベル州は帝国の属州として発展する。 帝国からの再独立 七耀暦1206年9月、クロスベル併合を主導したギリアス・オズボーン宰相の死が公表され《世界大戦》が2日で終結すると、停戦合意に基づき、大陸各地に展開していた帝国軍は帝国本土へと撤退。クロスベル州に駐留していた帝国軍も撤退し、帝国政府はクロスベル州への干渉を極力控えた。(事実上のクロスベル州の放棄) しかし、クロスベル州では撤退を不服とする旧総督府治安維持部隊《衛士隊》の一部が武装蜂起し、一時クロスベル州内が占拠されるものの、翌1207年2月に旧自治州警察の《特務支援課》を始めとするクロスベル側の動きにより排除された。 その後、クロスベルと宗主国であった帝国と共和国に大陸諸国を含めた協議の結果、クロスベルの自治州としての再独立が決定。再独立する新たなクロスベル自治州の宗主国が七耀教会の総本山アルテリア法国となることから、旧宗主国であるエレボニア帝国とカルバード共和国はクロスベルに対する主権の放棄したと考えられる。 しかし、七耀暦1207年3月15日の再独立調印式の式典の最中、突如として現れた旧クロスベル総督ルーファス・アルバレア率いる《黒の衛士》によってクロスベル州は再び占領される事となる。式典会場の警備に当たっていたクロスベル警察《特務支援課》を実力を持って下したルーファス・アルバレアは群衆の目前で自ら”総統”を名乗り、クロスベルを中心としてゼムリア大陸全土の統一国家を樹立を掲げて、《クロスベル統一国》の成立を宣言した。 地理 ゼムリア大陸西部内陸に位置し、同州中央部はクロスベル市の市街地となっている。 州の南部に同州最大の湖であるエルム湖が存在する。 エルム湖南岸には保養地ミシュラムが開発されているが、その周辺は未開の湿地帯となっている。 東をタングラム丘陵を経てキュレー河を境にカルバード共和国と、西をガレリア峡谷を境にエレボニア帝国と接している。 政治 帝国・共和国両国を宗主国とする自治州である為、国家ではないものの統治機構は国家に準している。 しかし、宗主国政府から承認されているのはあくまで自治権であり、国家主権ではない。 政体は民主制であり市長・自治州議会議員共に直接選挙にて選出される。 行政権は自治州政府に、立法権は自治州議会にあると思われる。 自治州代表は市長と自治州議会議長の2名が共同代表とされている。 基本法として自治州法が存在するものの、有効的な改正項目は少なく不備や欠陥が多く見受けられる。 自治州法によって宗主国政府とその国民には特権が多々存在する。 外交 市長・議長共に外遊に出ることも多い様である。 国家主権は承認されていない為、国家として対等の『条約』を締結することは出来ない。 治安維持 クロスベル自治州の治安維持組織としては2つの組織が存在する。 一つは市内の治安維持を主に担当する「クロスベル警察」。 もう一方は東西の国境門の警備と自治州内の巡回を任務とする「クロスベル警備隊」。 基本的にクロスベル警察はクロスベル市内が主な管轄である事から、市外の事件等に関しては余程大規模や緊急性の高い物以外で捜査することはほぼ無く、クロスベル警備隊の管轄となる。 クロスベル市は多くの犯罪組織が存在する関係で治安は悪く、現状の警察の対応は不十分である事が多い為、市民からの信頼は当然低い。 警察は職務に忠実ではあるものの、前述の自治州法の不備や欠陥、宗主国国民への特権等の政治的問題によって満足に検挙が行えないのも一つの要因である。 軍事 自治州法の規定よって軍隊の保持は禁じられている為、軍は存在しないが「クロスベル警備隊」という形で事実上の軍事組織が国防を担っている。 警備隊においても同法の規定により、諸外国の軍隊が保持する戦車や飛行艇といった戦力は配備できないが、装甲車などの装備は性能の良い新型を優先的に配備しており、隊員の練度も決して低くない。 主な部隊は帝国・共和国との国境門であるベルガード門、タングラム門に配備されており、万が一の有事の為に備えをしている。 地方行政区分 クロスベル市(人口約50万人) アルモリカ村 鉱山町マインツ 経済 金融業 大陸最大の金融機関であるIBC(クロスベル国際銀行)を筆頭とし、古来より金融業が発達。 州内では銀行といえばIBCと言われるほど知名度、市場シェア共に圧倒的である。 市内の富裕層市民の中では株式等の金融資産に投資を行うことが流行っている。 鉱業 近年こそ金融都市として名高いクロスベルだが、歴史的には大陸有数の七耀石資源を有していることで有名である。 主に州西部のマインツ鉱山等で産出される。 農業 北東部のアルモリカ村では養蜂業や牧畜を始めとした農業を主産業としており、品質の高い農産物をクロスベル市に出荷している。 企業 IBC クロスベル国際銀行。 国際的な金融機関にして、大陸最大の総資産額を誇る。 クロスベル通信社(CSN) クロスベル自治州の一般紙、クロスベル・タイムズを発行する新聞社。 クロスベル市港湾部に本社を置く。 外国においても購入できる模様。 ライムス運送 個人経営の小さな運送会社。 『親切・丁寧・スピーディ』がモットー。 交通 鉄道 州内を東西に横切るように大陸横断鉄道が通っており、帝国または共和国方面の旅客を行っている。 その他にも、クロスベル市地下のジオフロントには貨物搬入用の地下路線が整備されている。 主要な駅 国際鉄道公社 大陸横断鉄道:ベルガード門(貨物のみ)・クロスベル駅・タングラム門(貨物のみ) 帝国政府鉄道省(1205年以降に建設) クロスベル駅・聖ウルスラ大学病院・保養地ミシュラム クロスベル自治州 貨物路線:クロスベル市地下駅 道路 主要街道 東クロスベル街道 クロスベル市東口~タングラム門(共和国国境門) 西クロスベル街道 クロスベル市西口~ベルガード門(帝国国境門) マインツ山道 クロスベル市北口~鉱山町マインツ アルモリカ古道 東クロスベル街道中間地点~アルモリカ村 ウルスラ間道 クロスベル市南口~聖ウルスラ医科大学 路線バス クロスベル市と市外各所を結ぶバス路線が整備されている。 クロスベル市東口停留所発 行先:タングラム門、アルモリカ村 クロスベル市西口停留所発 行先:タングラム門 クロスベル市北口 行先:鉱山町マインツ ‐クロスベル市南口 行先:聖ウルスラ医科大学 なお、タングラム門を越えて共和国領のアルタイル市へ向かう路線もある模様。 航空 クロスベル市内の南外れにクロスベル空港を有する。 リベール王国、レミフェリア公国への国際定期便が発着している模様。 海運 クロスベル市から保養地であるミシュラムへの水上バスが定期的に運行されている。 州民 自治州民はクロスベル市内、市外問わず州内出身者であるクロスベル人が最も多いが、大陸有数の貿易都市であると同時に金融センターである事から、クロスベル人の中でも出身やルーツが諸外国である場合は多い。 一例にクロスベル市の東通りはカルバード共和国に縁のある市民が多い為、東方風の街並みとなっている。 クロスベル市内には多くの外国人が在住しており、歴史的経緯から宗主国であり国土を隣接する帝国・共和国両国民が多く、様々な職種に就いている。 その他にもレミフェリア、レマン自治州、オレド自治州と非常に多くの外国人が住み、さながら『人種のるつぼ』と化している。 エレボニア帝国への併合後、クロスベル自治州の籍を持つ市民は自動的にエレボニア帝国籍となった。クロスベルに多く在留していたカルバード共和国籍の住民の多くは併合後に共和国への帰国したが、残った少数の共和国人は両国の開戦が迫ると総督府によって帰化か拘禁の選択を強要された。 宗教 諸外国と同じくほぼ全ての国民が、七耀教会が崇めている《空の女神》を信仰している。 中世暗黒時代に起源を持つカルト教団の信者も多々いた模様。 クロスベル自治州内が一つの教区とされており、クロスベル大聖堂が中心とされる。 教育 諸外国と同じくほぼ全ての子供が、七耀教会にて「日曜学校」と呼ばれる枠組みにて教育を受ける。 「日曜学校」は事実上の初頭・中等教育の義務教育である為、卒業後は多く子供は就職するが、成績優秀な希望者は諸外国の高等教育機関へ進学する。 州内に先進的医療を導入する聖ウルスラ医科大学が存在する 文化 食文化 文学 音楽 祝祭日 スポーツ このページに登録されているタグ クロスベル自治州 国家・自治州