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すうはあてんいんのくのう【登録タグ す 乱数P 巡音ルカ 曲 曲さ】 作詞:乱数P 作曲:乱数P 編曲:乱数P 唄:巡音ルカ 曲紹介 曲名は『スーパー店員の苦悩』(すーぱーてんいんのくのう) 勤続6年目に入ったスーパーのレジ打ち店員・ルカさんの苦悩を描いた感動物語・・・かと思いきや、DLL満載で立ち上げにとんでもなく時間のかかるアプリや、無意味にマルチスレッド対応となっているアプリケーションへの批判をこっそりと織り込んだ歌となっています。 あと、初見で心臓の弱い人は音量注意。 歌詞 1 私はスーパーのレジ打ち店員よ ピピピピとバーコード通し 商品処理する毎日 勤続6年目職人の早業 黄金の指さばきで お待たせはしないの! だけどこのごろ変よ お客のカートをよく見ると 無駄に時間のかかる 面倒な山積みばかり来るよ ふざけるんじゃねぇ! ふざけるんじゃねぇ! 通しても通しても 列が全然短くなりゃしない! ふざけるんじゃねぇ! ふざけるんじゃねぇ! そこの店長(バカ)、 ヘルプを呼ぶとか頭使え! 2 私はスーパーの雇われ店長よ 先代がパープー野郎で 無能だから昇格したの レジ打ち店員を4人まで増やして お客を長く待たせない システムにしたのよ だけどこのごろ変よ お客の動向を見てると カートを複数持って 買い物を分散させようとしてる ふざけるんじゃねぇ! ふざけるんじゃねぇ! お前だけの為に 列を4本揃えたわけじゃない! ふざけるんじゃねぇ! ふざけるんじゃねぇ! そこの客(バカ)、 節度を守って買い物しろ! なんてこと、言えるはずも無く ヤケ酒飲む コメント 追加おつです。ものすごくわかります。 -- 米っこ (2014-01-31 19 59 20) 名前 コメント
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成功者の苦悩 ◆tEDenHnHbuOt 「うっ…くぅ……?」 「よかった、気がついたみたいだね」 とある博物館内。 緑髪の少女・初音ミクは意識を取り戻した。 後頭部を押さえながらミクが周囲の様子を窺がう。 自分はかみなりさんと名乗る男を殺そうとして返り討ちにあい…… だがどうしてか生かされていて、目の前の男に介抱されて意識を取り戻した。 そこまでを理解したミクは、素早く行動に移る。 「あ、ありがとうございます!私、殺人鬼と出会ってしまって……」 「そうだったのか……荷物を荒らされて縛られて、よく無事だったね?」 「……実は、縛られたまま主催者に転送されたんです。 そして身動きが取れないところを襲われて、気絶してしまったんです」 「そうか、そいつは君がてっきり死んだものだと判断して去っていったんだな」 男は納得したように頷く。 もちろんこれはミクの偽りの話だが、当事者以外に見抜くことはできない。 「私、初音ミクっていいます。本当にありがとうございました!」 「なに、男として当然のことをしたまでさ。俺の名前はっ……!?」 背中の違和感に、男の言葉が途切れた。 「私……お兄さんにお礼をしたいけれど、荷物盗まれちゃって…… 残されたのはこの体だけ。だから、これでお礼をさせてください。……ね?」 「ミ、ミクちゃんそんな……」 背中からしなだれかかってくるミクに対して、男は拒絶の言葉を口にすることができなくなっていた。 頭ではいけないことだと理解していても。 服越しに感じる柔らかな感触と温もりの前では、ただごくりと唾を飲み込むだけ。 「服……邪魔ですね」 細い指が男の荷物を床に降ろし、上着を脱がせる。 そして男の後ろからも、衣擦れの音。 自分達以外に誰もいないであろう博物館では、その些細な音ですら大きく響いて聞こえる。 その音が、自分の後ろの状況を知らせ、脳内に鮮明に再現される。 まだ若い、少女の一糸纏わぬ生まれたままの姿を。 そんなまだ見ていない、己の想像だけで男は再び唾をのみこみ、下半身に熱が溜まるのを感じた。 「辛そうですね?大丈夫、すぐに楽になりますよ……」 もはや男に、正常な判断などできなくなっていた。 「ミクちゃん!」 たまらず振り向こうとした男の首には長い髪が巻きつけられていて。 気が付いた時にはもう遅い。 いくら男と女の力の差があるとはいえ、完全に背後をとられ、荷物も離されている。 状況を理解しようと男は必死に考えるが…… コキャ…… 「ほーら、楽になりましたよね?」 男を絞殺したミクは、クスクスと笑いながら男の荷物を漁る。 「男の人って本当に馬鹿ですねー、襲った私を殺さなかったり、あっさり信じ込んだり。 あ、これはなかなか使えそうですね。本当に助かりますよ、見知らぬお兄さん?」 男の荷物から取り出されたのは、文房具の束。 しかし、尻叩きに使う定規などとは違い、結構危ない文房具だ。 人を殺める程度は楽に行える程の。 それを使えるということは……いや、そもそも既に一人を殺している点からもわかるが…… 彼女、初音ミクは殺し合いに乗っている。 「それにしてもまさか殺し合いなんて……映画とかの中だけだと思ってたんですけどねー。 私にとっては、願ってもないチャンス……兄さん達を合法的に消せる、ね……」 そしてその理由は……彼女の家族にあった。 初音ミクを筆頭としたボーカロイドと呼ばれる者達は、その道では有名な存在。 このバトルロワイアルに呼び出されなければ、ミクもその家族も明日にはまた仕事が控えていた。 容姿端麗、仕事安定、円満家族……誰もがうらやむ境遇だ。 しかしミクは、これまで過ごしてきた日々に段々と恐怖を覚えていた。 確かに自分の歌は人気だが、最近は他の家族もかなり脚光を浴びていたのは確かだ。 兄や姉はもちろん、まだ幼い弟と妹さえ、その才能を開花し始めている。 ゆくゆくは、家族の中でも一番の歌い手になるかもね――姉がそう発言したのも記憶に新しい。 さらには、自分と名前が似ている親戚もまた脚光を浴びていた。 歌はともかく、頭脳・身体能力・容姿・胸囲・料理・コントなど、つまり歌以外にはもの凄い定評のあったのだ。 彼女の単純な仕事量は、ミクをも上回っている。 家族だけでなく、親戚までもがたくさんの仕事をこなしているこの現状。 では、自分は?初音ミクはどうなるのか? 今はまだいいかもしれない。だが、いつか遅れをとってしまうかもしれない。 この世で難しいのは、地位を得ることだが、その維持はさらに難しいのだ。 「でも、兄さん達をみんな殺せば、仕事は私だけのもの……! それだけじゃない、突然家族を失った可哀想な歌姫として、もっと脚光を浴びることも……!」 時代の流れに逆らうために。 全盛期の栄光を取り戻すために。 歌姫は思い出を血で染める道を選ぶ。 【台東区国立博物館内部/一日目・日中】 【初音ミク@VOCALOID】 [状態] 健康、後頭部打撲 [装備] 千枚通し@現実(40本) [道具] 基本支給品一式(ランダム品0~2)、水と食料一人前 [思考] 基本:家族を全員殺害し、自分は生還する。 1:表向きは殺し合いに恐怖する少女を演じ、守ってもらう。 2:家族全員殺害後は、状況により対主催か優勝のどちらかを選ぶ。 3:かみなりさんは殺す。 4:それ以外、邪魔だと判断した参加者も隙を見て殺す。 【パルマコスタの市民A@TOS】死亡確認 【支給品解説『千枚通し』】 金属製の文房具の一種。 主に重なった紙にまとめて穴を開けるために使用されるため、非常に丈夫で鋭い。 そして名前の通り、貫通力も高い。紙以外でも容赦なく貫く。 小さく隠し持ちやすく、接近して一気に急所に突き立てるもよし。 遠距離から投げつけて使うもよし。 文房具よりも暗器を名乗った方がいい品である。 カオスロワにもひっそりと登場している。 031:捨てるカミあれば… 投下順 033:脱衣の波動を秘めし者 031:捨てるカミあれば… 時系列順 033:脱衣の波動を秘めし者 015:騙し騙されかみなりさん 初音ミク 051 いろいろな人たち
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小国の苦悩 第三話 騎士団長ピエール男爵は、立ち止まり、廊下の窓から中庭で訓練中の騎士団を難しい顔で見つめていた。 「どうされました騎士団長?」 騎士長の一人が話しかけてくる。 「・・・帝國軍を現有の戦力では抑えきれん」 「・・・戦争になるのですか?」 騎士長の眉が歪む。 「わからん」 男爵は頭を振った。 周辺諸国の戦力を結集し、帝國軍を迎え撃つと言う案はかなり前からあった。 しかし周辺諸国同士の関係は非常に悪く話は全く進展していなかった。 「城の防衛力が決定的に不足しておる」 男爵は廊下を歩き始めた。 「先日の王城防衛用バリスタ調達は予算が結局付かなかった」 財務担当のロエニー男爵は城の防衛強化の予算を全て拒否した。 「この城では篭城してもたかが知れてる」 小国であるゴンザレス王国の王城は立派な砦レベルのものであった。 「しかもチハ騎兵は一撃で城を粉砕するらしい」 帝國による攻城戦の様子を激しく語った商人の姿を思い出した。 「チハ騎兵は列強の騎士団すら手におえないとか・・・」 副騎士団長のシュマイザー子爵が鎮痛な面持ちで呟く様に言った。 「チハと言う連中が使ってるのはどの様な馬なのでしょう」 「一部隊で三国通しを成し遂げた程だ。ドラゴンかも知れんな」 「本物の竜騎士か・・・」 帝國軍は機甲戦術により各国を短時間で次々に攻略して行く様子は、「草」だけではなく商人や旅人などを通じて大陸中に伝えられた。 中でも中原の軍事国家三国を三日で全て降伏に追い込んだ『三国通し』は各国を振るえ上がらせていた。 「・・・何とかしなくてはなるまいっ」 男爵は御前会議の扉を押し開けた。 「・・・・いっその事、帝國に降伏申し込もうか? 楽だし」 国王ゴンザレス5世がボソっと言った一言に全員が固まる。 「それでは110年の歴史を誇るわが国の誇りはどうなるのですか!」 「大体国王陛下は主君としての誇りがかけている!」 「やはり甥のトンザレス公爵を国王にしたほうが良かったのでは?」 「だが、このままでは外交的に遅れをとることに・・・」 「誇りを失って何が貴族か!」 「現実を無視しては・・・」 議場は大騒ぎになる。 そして男爵は扉を押し開けたまま固まっていた。 「騎士団長? 大丈夫ですか?」
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2005年に逝った伝説のフォーク歌手“高田渡”の曲 YoLe YoLe"生活の柄" @ 菊川 PONY STOY http //uk.youtube.com/watch?v=CTJSLqH7ZA8 坂崎幸之助 & なぎら健壱 “ 生活の柄 ” http //uk.youtube.com/watch?v=Quiyv7r1IO4 高田渡が歌う“ 生活の柄 ” http //uk.youtube.com/watch?v=WMy95vLAcvU
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208 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/11/06(金) 20 54 31.42 ID JsLcN3hp0 逃げた先の環境で言うとうちのサークルは逃げた人に居着いてもらえるような心地いいサークルじゃなかったんだろうな ついでに報告なんだがさ イジメみたいな感じだったサークルから逃げてきたって新規参加者が入ったんだけど兎に角卑屈で こっちが同じように酷いPLであるかのような前提で語るんだ 元のサークルほど酷くはないにせよ、困行為するんでしょ?どうせ、みたいな サークル抜ける抜ける詐欺とか 引き留めて欲しい!みたいな発言繰り返したりとか そういうあれやこれやが溜まって、過去の被害者って事のみ拠り所にして改善もしないので切ったよ 「ごめんね、君にはこのサークルは合わなかったみたいだ」って最後に言ったら泣きながら発狂してさ まるで最初からこっちが騙すために近づいたような物言いするんで物理的に摘み出したよ 210 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/11/06(金) 21 05 52.47 ID liPMIGaq0 [2/3] 208 乙。 そんだけ人間不信になってるのなら対人ゲームやらなきゃ良いのにね。 211 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/11/06(金) 21 07 31.25 ID TMWaKvGF0 208 病院に行かせるべきでは… 214 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2015/11/06(金) 21 39 45.69 ID lHFqmHGt0 [2/2] 208 >兎に角卑屈 >こっちが同じように酷いPLであるかのような前提で語る それって卑屈…?w 人間不信、猜疑心の塊だな 乙 スレ427
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INFJ Ni-Ti ループから抜け出すには 空回りへの対処法 INFJが何らかの理由で 外向的感情(Fe) を抑制せざるを得ず、自分と他人の間に線を引いて、一人閉じこもってしまうと、 Ni-Tiループに陥るということは既にお話したとおりである。 そして、このループは、充分に外界から情報を取り入れる前に始まってしまうと、 理論的飛躍を伴った自分の作り出した心象風景の世界に飲み込まれ堂々巡りすることになり、 挙句の果てに、良くない心理的ダメージを受けることになってしまう。 Ni-Tiループが内面に作り出す世界は、この世界の存在の根源を明らかにしようとするが、 人間の存在が忘れ去られた極めて冷ややかな世界になってしまうこともある。 INFJにとって、Niは重要な心理機能であり、もっともエネルギーを費やす。 そして、Ni-Tiループは悪いことばかりではない。 もし、充分に情報を取り込み、深く物事を考えようとするならば、 Ni-Tiループによる内省によって、 綿密で科学的な考察ができるであろう。 それは、本当に鋭い洞察に基づいた示唆に富む結論を導き出す。 しかし、もし空回りが生じて、偏執な確信に取り憑かれたり、 神経をすり減らして何も結論が得られず、 ストレスを感じるようになったなら、 決して内に閉じこもっていてはいけない。 では、具体的にどうすればよいだろうか? まず、 外向的感情(Fe) を再び働かせ、温かい人間関係を取り戻す必要がある。 もしくは、美しい自然や芸術表現に触れ、心動かされると良い。 そのためには、意識して 内向的思考(Ti) を一旦中止する必要もあろう。 INFJは 外向的感情(Fe) タイプであるから、自分自身の認識や思考を情緒的な表現によって他者と共有する必要があるのだ。 何気ない会話を普通に出来る遊び相手か、それとも創作活動を通した自己表現を分かち合える相手を求める。 それは、抑えようのない精神的な欲求である。 しかし、その価値観や情緒の共有がきちんとできる相手とできない相手がいる。 また、絆は予測しなかったことが原因で失われてしまうことがある。 だから、あなたは 外向的感情(Fe) で人間関係の輪を広げるよりは、自分自身を社会から疎外して一人閉じこもってしまったのだと言うかもしれない。 確かに、INFJは、大勢の人間に囲まれていてもなお、 独りであることを強く感じることがある。 一匹狼といえばISTPの代名詞であるが、 家族に対して強い愛情と忠誠を持ちながらも、 ときに独り厳しい環境を戦い抜け、 咆哮する孤高なイメージが重なることから、 INFJの心象風景になることが多い。 狼でなくとも、犬が好きなINFJも多いようだ。 もし新しい人間関係の輪に入ってゆくならば、 必ず人の良さを見つけ好感を持つことができるようになるのではないだろうか。 INFJにとって、平和と博愛は人生のテーマとなっている。 だからこそ、決して他者との交わりを恐れることなく、 持ち前の優しさと謙虚さで良い絆を結べる相手を探し、 良好な人間関係を築きあげてゆくべきなのだ。 そうすることによって、第一の心理機能である 内向的直観(Ni)と 第二の心理機能である 外向的直観(Fe)の働きのバランスを取り戻すことができる。 Ni-Tiループで冷えきった心は、人間存在に対する畏敬の念と絆による温かみのある取って代わる。 そして、本来の健全なINFJに近づいてゆく。 しかし、これだけでは不十分だ。 なぜなら、未だ若いINFJにとって、 内向的直観(Ni)の働きによって 内面に結ばれる心象風景は不完全であることがあるからだ。 そのために取るべき対処法、それは、第四の心理機能である 外向的感覚(Se)の働きに意識を傾けることである。 外向的感覚(Se)は、 身体の感覚器官、五感の働きに関連している。 そして、INFJにとってそれは希薄なものになりやすい。 だからといって無視してよいものではない。 内面における主観的な世界観が、この世界の普遍的なビジョンに近づいてゆくためには、 この 外向的感覚(Se)の働きに頼って、 ありのままの現実を見つめる必要があるのだ。 そのためには、すぐに現実から離れるのではなく、また感情に流されるのではなく、 目の前に提示された現実を具体的に細部まで何の先入観を交えること無く見つめるなければならない。 これを、純粋観察という。 例えば、毛虫を観察するとき、あなたは思わず気持ち悪いと思ってしまわないだろうか。 そして、気持ち悪いというイメージを何かの象徴や芸術表現、もしくは比喩的表現に変換しようとするかもしれない。 例えば、戦場の死体を見て、あなたは情動的に揺り動かされ、あれこれと想像するかもしれない。 何らかの拍子で茶碗が割れたとして、それは、茶碗が割れたという事実をありのままに受け取るやり方もある。 黒猫を直接不吉の象徴として結びつけるとしたら、それは黒猫にとってもいい迷惑である。 黒猫は白猫と同じ、猫としてこの宇宙に存在するものである。 ありのままに観察する時間が短いと、 その想像がどれほど現実的なビジョンと結びついているのか疑わしいものとなる。 確かに、INFJは、 内向的直観(Ni)が優勢の心理機能であるから、 無意識をある程度意識的に覗きこむことができるかもしれない。 そして、多少複雑な概念を理解することもでき、鋭い洞察力を示す。 さらには、他者に感銘を与える優れた芸術表現を行うことができる。 しかし、そのような優れた点は、知らず知らずのうちに 外向的感覚(Se)によって取り込んだ認識が下支えになっているのだ。 INFJの内なる世界観が、この宇宙の秘密の意識と一致するためには、 身体の働きによって、ありのままの姿を捉える時間を充分にとらなければならないのであるが、 それは、INFJの特徴に反するように思われるために苦労するかもしれない。 しかし、この重要性を無意識のうちに知っているためか、 体を鍛えたり、スポーツを好んだりするINFJは多いのである。 INFJの女性は、観劇を楽しんだり、料理をしたりして、 いつのまにか五感の働きを利用し、分化発達させてゆく。 外向的感覚(Se)が働くような行動を意図して取ることは、 決して、 内向的直観(Ni)を抑えつけダメにしてしまうことではない。 寧ろその逆で、健全に内向的直観(Ni)を働かせるために、 外向的感覚(Se)を分化発達させることは、 欠かすことのできない過程なのである。 外向的感覚(Se)に頼ろうとするほどに、 自分が自分らしくなくなってゆくように感じると思うかもしれない。 しかし、そうではない。 INFJがINFJらしくあるために、普遍的ビジョンを自己のうちに結ぶために、 深遠なる叡智を獲得するために、先入観に意識を奪われることなく、 現実をありのままに捉える時間を引き伸ばすべきなのである。 さて、このようにして充分に現実世界の情報を得ることができれば、再び、 内向的思考(Ti)を働かせはじめよう。 きっと、以前のNi-Tiループに陥っていた頃よりもスムーズに、 深い考察が出来るようになっているはずである。 なぜなら、以前は欠けていた情報が今回はあるのだから。 そう、私たちは内界から情報を受け取るのと同じくらい、 自然が提示してくれている多様で豊かな悠久の時の中を 変化し続ける世界を自分の目で見て肌で感じることは大切なのだ。 一旦取り込んだ認識は、INFJの中で分析と統合を繰り返し、 やがて、INFJ特有の他者に感化を与える美しく核心をついた比喩表現や楽しい会話、 普遍性を持った芸術表現、もしくは生き様そのものによる表現へと昇華されてゆくのである。 だから、もし、より良い仕事をしたいと思ったら、 もし、より高次の、より普遍的なビジョンを 自分の内なる世界観と統合させたいと思ったら、 自己満足の偏狭な世界観から抜け出し、しばらくの間、外界との結び付きを求めるステップを怠ってはならないのである。
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メビウスの輪から抜け出せなくて(後編) ◆gFOqjEuBs6 ◆ ――力が、入らない。 真っ暗な闇の中で、ミライはそう感じた。 自分はこれまで何をしていた? そうだ、あの可哀想な女の子を救おうとして、やられたんだ。 だけど、それが間違いだったとは思わない。どう考えたって、自分の行動が間違っていたとは思えないのだ。 自分は誰かの為に行動した。誰かを救うために、戦った。 そんな自分に、間違いなどあってたまるものかと。心でそう言い聞かせる。 だが、ひとつ心残りがあるとすれば、あの少女を救えないままにこんなところへ来てしまったこと。 出来る事なら、あの少女を――いや、このゲームで苦しんでいる全ての参加者を救いたかった。 と、そこまで考えたところで、ミライは一つの疑問点に気付いた。 ――ここは、どこだ? そもそも自分は死んだのか? 何故さっきまで街中にいた自分が、こんな場所に居るんだ。 前後左右真っ暗闇の暗闇で、自分は唯眠っているように横たえている感覚。 自分はまさか、夢をみているのか? と、そんな気さえした。 「おいミライ! お前、こんなとこで何してんだ?」 ふと、声が聞こえた。この声には聞き覚えのある、大切な仲間の声だ。 そうだ。この声は、CREW GUYSの仲間の一人――― ――リュウさん!? リュウさんなんですか!? 間違いない。この声は、共に怪獣たちと戦った大切な仲間、アイハラ・リュウの声だ。 自分がウルトラマンだと知っても、変わらず接してくれた、大切な大切な仲間の一人だ。 ミライは久々に会えた喜びから、嬉しそうにリュウに答える。 「ミライ……俺はそんなことは聞いちゃいねぇ。お前は、なんでこんなとこにいるのかって聞いてんだよ! お前はウルトラマンで、皆を守るんじゃあなかったのかよ! お前の……俺達の心の炎はそんなもんだったのかよ!」 その言葉に、ミライはただただ驚きを隠せなかった。 相変わらずのガラの悪い喋り方に、何処か安心してしまう自分にも驚いているのだが。 しかし、リュウの熱い心は、ミライにも伝わってくる。自分はまだ、やり残したことがある。 そうだ。ミライには、救いたい人間がいる。護りたい仲間がいる。 それをやり残して、何がウルトラマンだ。何が光の戦士だ。 次に聞こえてきた声は、まだつい先ほどまで聞いていた覚えのある声だった。 「ミライ……君はまだ戦える筈だ。こんなところで終わりじゃない。そうだろう?」 ――クロノ君……君も、いるんだね? この声は、クロノだ。 自分と、ヴィータを守るために、勇敢に戦った少年、クロノ。 自分の命を賭してまで、誰かを護ろうとするその姿が、ミライの記憶にはまだ新しい。 クロノの勇姿は、今も強くミライの心に焼き付いている。 それはまさに、かつて家族を救うため、己が命を投げ出した青年――バン・ヒロトのように。 彼も、クロノもまた、自分を投げ出して戦い、そして散って行った。 否――それは少し、違う。クロノはただ散って行った訳では無い。 あの勇敢な魂は、死んでしまった訳ではないのだ。今もこうして、自分の中で輝き続けている。 そうだ。クロノは今も、ミライの胸の中で生き続けている。こうして、ミライを突き動かす原動力になっているのだ。 それを思い出した時、再び力が沸いてくるような気さえした。 心に、そして拳に。やがてミライの身体に、力がみなぎる。 ――そうだ……僕は、ウルトラマン……ウルトラマン、メビウスだ! ――最後の最後まで、絶対に諦めない! ミライが決意した、その刹那――ミライの周囲に、再び光が戻った。 頬に当たるのは、冷たいアスファルト。腹部への痛みと、全身へのダメージが、現実に戻って来た事を痛感させる。 これまでの記憶もはっきりと残っている。自分はあの緑の戦士との戦いで、ここで一度気絶してしまったのだ。 しかし、このまま大人しく眠っている訳には行かない。 「――助けて……!」 声が聞こえた。助けを求める、誰かの声だ。 今にも消えてしまいそうな、か弱いその声の主は、さっきの女の子なのだろうと判断するのに時間は掛らなかった。 すっくと立ち上がり、緑の怪獣に襲われている女の子――ベルデを視界に捉える。 同時に、何となく状況を理解した。きっとあの少女は、あの緑の怪獣に怯えていたのだろう。 ならば、ミライの――いや、ウルトラマンメビウスのする事はただ一つだ。 助けを求める声に突き動かされるように立ち上がったミライは、勢いよく左腕を翳した。 左腕のメビウスブレスは、ミライの意志に呼応するかのように、光を放出する。 ――助けるんだ、絶対に……あの女の子は、僕が助けてみせる! 頭上から大きく右手を回し、左腕に装着されたブレスに当てる。 そのまま右手を下方向へと一気に下ろす事で、輝きを放つメビウスブレスに、熱い勇気の炎が灯る。 そして眩い光を放つメビウスブレスを、一気に天へと掲げ―――ミライは高らかに、その名を宣言した。 「―――メビゥゥゥゥゥスッ!!!」 刹那、∞の光を輝かせ、ミライの身体が変わっていく。 それは、街を、人を、皆の命を守る正義のヒーローの姿。 炎のような赤を基調に、光を反射し煌めく銀の身体。 胸元に輝く青い光は、ウルトラマンの命の証――カラータイマー。 どんな状況でも、絶対に諦めはしない。どんなに闇が広がろうと、希望という名の光で闇を切り裂く。 そして、そんな人々の希望や、信じる心を力に変えて、悪と戦う。 それが光の国の戦士であるウルトラマン―――ウルトラマンメビウスの使命だ。 ◆ ベルデがバイオグリーザに食われようとした刹那。バイオグリーザを中心とし、周囲は眩い光に包まれた。 それは光が止むとほぼ同刻。一瞬目を眩ましたバイオグリーザの舌を、激痛が襲う。 周囲が光に包まれたほんの一瞬の間に、バイオグリーザの舌から先が無くなっていたのだ。 何が起こったのかと混乱するバイオグリーザの前方で。 赤いウルトラマン――メビウスが、ベルデを抱えてしゃがみ込んでいた。 あいつか、と。ろくな知能を持たないバイオグリーザは、ただ目の前に現れた敵に激しい怒りの感情を向ける。 自分の舌を切断した、憎き敵。それがバイオグリーザの、メビウスに対する認識だった。 対するメビウスは、ベルデを寝かせるようにアスファルトに横たえると、すぐに立ち上がり、バイオグリーザへと視線を向ける。 しかし――― (いない!?) バイオグリーザが、何処にも居ないのだ。 カメレオンに似た外観通り、不可視となる能力まで持っていたらしい。 何処にいるかも解らない敵相手に、メビウスはいつも通りの戦闘スタイルで構えを取る。 構えたまま前後左右を確認する。だが、バイオグリーザはどの方向にも存在していなかった。 そう。バイオグリーザは、不可視となって上空に跳躍、真上からメビウスを狙っていたのだ。 「ジュアァッ!?」 突然の奇襲。上空から舞い降りたバイオグリーザの打撃攻撃を、メビウスは背中で受ける。 背後へのダメージに、メビウスは慌てて振り向くが、やはりそこには何も居ない。 そんな行動からも、どうやら、バイオグリーザは最早かがみには興味がないらしい。 それよりも己が舌を奪ったメビウスを倒す事に執着しているらしく、黙って見ているしか出来ないベルデは既に放置している。 メビウスを倒し次第、このゲームのルールに乗っ取ってかがみを襲うつもりなのだろう。 だが、メビウスはそれをさせるつもりはない。 ここであの怪獣――バイオグリーザを倒し、その呪縛からあの少女を解き放つ。 その為に、まずはこの敵の不可視能力をなんとかしなければならないのだが―――。 かつて初代ウルトラマンが、バルタン星人との戦いで使用したという透視能力。 それならばバイオグリーザの居場所を見破る事が出来るかも知れない。 その考えに至ったメビウスは、その銀色の目で敵の居場所を見破るべく、精神を集中させる。 だが、そんな隙をバイオグリーザが与えてくれる筈もなかった。意識を集中させようとした次の瞬間には、バイオグリーザの打撃がヒットしていた。 この制限された空間の中でそんな超感覚を使用するには、どうやら相当に意識を集中させなければならないらしい。 そのチャンスを掴み、バイオグリーザを倒すためにも、メビウスは五感を尖らせる。 さて、メビウスがバイオグリーザの攻撃を受けている一方で、密かに思考を巡らす人物が一人――否、二人。 『さぁて、どうする? 宿主サマ。あの赤い奴、いまなら倒せるかもしれないぜぇ?』 「え……で、でもこのまま逃げた方がいいんじゃ……」 『よく状況を見てみな。あのモンスターは今はあの赤い奴で頭がいっぱいだ。 今奴を倒せば、間違いなくあのモンスターは赤いのを食ってくれるだろうよ』 バクラの言葉に、かがみはベルデの仮面の下でなるほど、と頷いた。 確かに、今なら問題なくバイオグリーザに餌を与えることが出来るだろう。 そうすれば、参加者を一人減らし、更にベルデの力を断続して使用することもできる。 だが、それには問題が一つ。 「でももう、武器と言える武器は残ってないのに、どうやって“メビウス”と戦うのよ?」 『それなら、俺様に任せな……いい方法があるぜぇ』 バクラがにぃ、と微笑んだ。いや、微笑みというにはあまりに禍々しい笑いか。 それを見たかがみは、わかったわと一言。メビウスに関しては、バクラに任せることにした。 一瞬の出来事で、ベルデの身体を支配する精神が、かがみからバクラへと入れ替わる。 やがて体の支配権が変わったベルデが引き抜いたのは、一枚のカード。 ベルデが持つカードの内の一枚―――「COPY VENT」と書かれたカードだった。 ◆ バイオグリーザの位置を把握しようと集中するメビウス。 そんなメビウスに、バイオグリーザと共に迫るもう一つの影。 それは音もなく忍び寄り、メビウスに向けて光弾を放った。 「デュアァッ!?」 突然の奇襲に、叫び声を上げるメビウス。 何が起こったのかと周囲を見渡すメビウスの目に映ったのは、信じられない光景だった。 それは、そこに居る筈の無い存在。あり得る筈のない光景。 メビウスの目の前で右腕を突き出していたのは――― (そんな……! 僕が、もう一人!?) そう。そこにいるのは、銀と赤の身体を持ったウルトラマン――ウルトラマンメビウス。 姿形に些かの違いも見受けられない、自分とまったく同じ姿のウルトラマンメビウスだ。 メビウスは思考する。以前にもウルトラマンに変装する宇宙人が居たが、それは全て倒した筈だ。 かつて自分に化けて街を破壊したザラブ星人も。 かつてツルギに化けて皆を騙そうとしたババルウ星人も。 勿論、そんな宇宙人が他に居ないという保証はどこにも無いが、少なくともこの空間には居ないだろう。そう思っていたのだ。 しかし、事実は違った。この会場には、モンスターを操る戦士どころか、他人の姿に化けることまで出来る者がいる。 やがてもう一人のメビウスは、一気にメビウスとの距離を詰めると、一瞬の驚愕に油断したメビウスの首をがっしりと掴んだ。 ぎりぎりと締め上げるその力は、まさにウルトラマンにも匹敵する程――否、ウルトラマンそのものと言える程の、怪力。 「お前は一体、何者だ! 正体を現せ!」 「ヒャハハハハハ! 何だっていいだろぉそんなもん、知ったって何にもなんねぇよ!」 ふざけるな、と。そう大声で言いたかったが、ニセメビウスの怪力に言葉は遮られた。 そのままの力で、メビウスの身体はすぐ近くのビルへと投げつけられた。 ビルの壁には人型のクレーターが残り、そこからメビウスが力無く崩れ落ちる。 しかし、追撃はそれだけでは終わらない。崩れ落ちる直前に、姿を現したバイオグリーザが、メビウスに掴みかかって来たのだ。 バイオグリーザはその怪力でメビウスを再び立ち上がらせると、今度はクレーターが出来たばかりのビルに、メビウスの身体を叩きつけた。 「デュァ……ッ!」 「オイオイ、そんなもんかよ……あんまりがっかりさせんなよ、メビウスさんよぉ?」 「何故……お前が僕の名を……――」 「さ~ぁ、何でだろうなぁ?」 嫌な笑い方で、ニセメビウスがそう告げた。 同時に、メビウスの胸のカラータイマーが赤く点滅を始めた。 どうやらウルトラマンは、この空間においても3分間しか戦えないらしい。 その3分間の戦闘と、必要以上に受けてしまったダメージから、ウルトラマンの命の危険を表す器官――カラータイマーが作動したのだ。 これ以上の戦いは出来る事なら避けたい。が、バイオグリーザはそんなメビウスの事情に付き合ってくれる程優しい筈もなく。 バイオグリーザは、今にも壁に押さえつけたメビウスに食らいつこうと、大口を開いていた。 このままでは、やられる。そう、このままでは――― (今しか……ない!) チャンスは今しかない。 刹那―――メビウスの前蹴りが、バイオグリーザに直撃。 予想外の反撃に戸惑いながらも、バイオグリーザはメビウスから数歩後ろに後退。 今だとばかりに、メビウスはメビウスブレスのクリスタルサークルに触れ―――そこから、光輝く黄金の剣を顕在させた。 その名はメビュームブレード――ウルトラマンヒカリと同じ、メビウスに与えられた光の剣だ。 それを大きく振りかぶり―――駆け出した。 「――ハァッ!」 全ては一瞬。恐らくはバクラも何が起こったか理解出来なかったのではないだろうか。 メビウスが突然バイオグリーザを蹴り飛ばし、走りだしたと思ったら、既にバイオグリーザの背後に立っていたのだ。 それっきり動きを止めたバイオグリーザに見られる、先ほどまでとの目立った異変はただ一つ。 今まさに振り抜いたとばかりに剣を構えるメビウスの背後、バイオグリーザの肩から腰に掛けて、一本の線が入っていた。 黄金に輝く線からはやがて、“∞”の形に輝く光が溢れ出し―――そして、バイオグリーザの身体が、ズレた。 刹那、爆発。メビウスの背後にいた筈のバイオグリーザが、跡形もなく爆散したのだ。 爆発の轟音が鳴り止み、全てが静止したかにも思えるこの世界で、聞こえる音はただ一つ。 ピコン、ピコンと鳴り響く、カラータイマーの音声のみ。 「もう、終わりだ!」 「あぁ? 何腑抜けたこと言ってやがんだ! まだゲームは終わってねぇだろぉ!?」 ぜえぜえと息を切らしながら告げるメビウスに、ニセメビウスが大笑いする。 しかし、その笑いは長くは続かない。 ニセメビウスの姿を形造っていた虚像が、まるでガラスが割れるかのように消滅したからだ。 結果、そこに残ったのは、黒い仮面ライダー――ベルデ・ブランク体。 ベルデは何が起こったのかとばかりに、自分の身体を眺めていた。 メビウスは振り向き、メビュームブレードを黒く変色したベルデへと突き付け、告げる。 「これ以上戦っても無駄だ! お前に戦う力は残っていない筈だ!」 「チッ……もう時間切れか。だがよぉ、戦う力が残ってないのはテメェも同じなんじゃねぇのかぁ!?」 メビウスは、ゆっくりとピコンピコンと点滅を続けるカラータイマーに視線を向ける。 このカラータイマーの点滅は、誰がどう見たって時間切れか何かを現しているのだろうということは一目瞭然。 それ故に、確かにこのまま戦い続けるのは得策では無い。だが、目の前の悪を野放しにする訳にも行かないのだ。 だから、今出来る事をする。その一心で、メビウスは、メビュームブレードを構え、再び駆け出した。 結果は先程と同じ。ベルデが何らかの行動を起こす前に、メビウスがベルデの背後へと駆け抜けた。 この仮面ライダーを殺すつもりはない。装甲だけを切り裂き、戦いを終わらせる。 それが、メビウスの思惑だった。 「これで本当に、君に戦う力はない筈だ」 言うが早いか、黒いベルデの装甲には、メビュームブレードで切り裂かれた亀裂が入り―――。 変身時とは真逆、重なり合った虚像が剥がれて行くように――消滅した。 ベルデの装甲の中から現れたのは、紫の髪の少女。足元に落ちるのは紋章の消えた緑の箱。 少女――いや、バクラはやれやれとばかりにカードデッキを拾い上げた。 「――ケッ……つまんねぇ野郎だ」 「もう一度聞く……お前は何者だ! 何故その女の子の身体を使っている!」 「バァ~カ、俺様がそんな質問に応えるとでも思ってんのかよ!?」 それだけ言うと、バクラはメビウスに向き直った。 対するメビウスも、変身を解除し、人間としてのヒビノ・ミライの姿に変化する。 ミライの鋭い眼光が、バクラを睨みつける。バクラの目つきを見れば、少女の人格がさっきまでと違う事は一目瞭然だ。 それはもう、天然なミライなら、こんな状況でさえなければ、顔芸でもやっているのですかと聞きたくなってしまうくらいの差。 恐らくは、かつてヤプールがアイハラ・リュウの身体を奪った時と同様に、この少女も身体を利用されているのだろう。 正確にはバクラと少女は協力関係にあるのだが、そんなことは今初めて少女と出会ったミライが知る訳も無い。 「お前は、このゲームに乗っているのか!?」 「あぁん? 当たりまえだろぉ、こんなに面白いゲーム、他にねぇからなぁ!」 悪びれる様子無く、楽しそうにバクラは告げる。 そんなバクラの言葉に、言動に、ミライは言いようの無い怒りを感じた。その感情を隠す事もせず、ミライは強く拳を握り締める。 沸き上がってくるのは、単純な怒りの感情。本当なら楽しく笑っていられた筈の人達を殺し合わせるこんなゲームを、バクラは楽しいと言った。 それがミライには、どうにも許す事が出来ない。平和に暮らせる筈の人々の命を奪う悪を、ミライは絶対に許しはしない。 しかし、ミライが次の言葉を繋ぐ前に、バクラがゆっくりと後方へと後退して行き――― 「けどよぉ、こっちも困ってたんだ。このままじゃモンスターに食われちまいそうだったんでなぁ…… その点に関してだけは、感謝してやるよ。じゃあ、な……メビウスさんよぉ!」 ゆっくりと後退して行った先に待っていたのは、どんな街中にもありふれた路地裏。 バクラはそれだけ言うと、踵を返して、一気に路地裏の奥へと走り抜けていったのだ。 咄嗟に「待て!」と一言。ミライもすぐにバクラの後を追いかける。 だが、入り組んだ路地裏の角を一つ曲がれば、既にバクラの姿は消えていた。 ◆ 誰も居なくなった路地裏で、ミライはキッと表情を強める。 どうやら、今までの自分が甘かったらしい。基本的に平和主義なミライは、参加者を殺して回るような奴がそこまで沢山いるとは思っていなかったのだ。 あの赤コートを着た男のような悪人が、そんなに沢山居てたまるものかと、そう思っていたのだ。 しかし、現実はそう甘くはない。怪獣のようなモンスターや、それを使う鏡の騎士。 おまけに人の人格まで乗っ取ってしまう悪魔のような参加者が居ることが、この戦いで解った。 「こうしてはいられない……」 このデスゲームは、ミライが思っていたよりももっとハイペースで進んでいるのかもしれない。 そう思った瞬間、ミライは居ても立ってもいられなくなった。 今こうしている間に、誰かの命が無くなってしまうなら、自分は一刻も早く他の参加者と合流しなければならない。 そしてウルトラマンとして、救える命はすべて救う。その決意を胸に、ミライは駆け出した。 今度こそ、クロノのような犠牲を二度と出さないと、胸に誓って。 【1日目 午前】 【現在地 E-2】 【ヒビノ・ミライ@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは】 【状態】疲労(大)、強い決意 、一時間変身不可(メビウス) 【装備】メビウスブレス@ウルトラマンメビウス×魔法少女リリカルなのは 【道具】基本支給品一式、『コンファインベント』@仮面ライダーリリカル龍騎、『おジャマイエロー』&『おジャマブラック』&『おジャマグリーン』@リリカル遊戯王GX 【思考】 基本:仲間と力を合わせて殺し合いを止める。 1.一刻も早く他の参加者と合流して、殺し合いを止める策を考える。 2.助けを求める全ての参加者を助ける。 3.まずは北に向かい、スーパーや商店街と言った人が集まりそうな施設を巡る。 4.なのは、フェイト、ユーノ、キャロと合流したい。 5.ヴィータが心配。 6.メビウスに変身出来なかった理由を確かめたい。 7.アグモンを襲った大男(弁慶)と赤いコートの男(アーカード)を警戒。 8.紫髪の少女(かがみ)を乗っ取った敵(バクラ)や、その他の未知の敵たちを警戒。 9.自分の為に他の人間の命を奪う者達(主にマーダー)に対する怒り。 【備考】 ※メビウスブレスは没収不可だったので、その分、ランダム支給品から引かれています。 ※制限に気付いてません。 ※デジタルワールドについて説明を受けましたが、説明したのがアグモンなので完璧には理解していません。 ※参加者は異なる並行世界及び異なる時間軸から連れて来られた可能性がある事に気付きました。 ※支給品の中にカードがある事に気付いていません。 海鳴りの音が聞こえる浜辺で、柊かがみは力なくへたり込んだ。 ここまで、ほぼ1エリア分に相当する距離を走り続けて疲れたのだろう。 「はぁ……はぁ……ここまで来れば、もう大丈夫でしょ」 『あぁ、もうメビウスは追いかけてきてねぇぜ』 かがみの呟きに、いつの間にか交代していたバクラが答えた。 もう後ろを振り向いても、追ってくる影は見えないし、それどころか付近に人影すら見えない。 モンスターに襲われる心配も無くなった安堵からか、かがみの表情からは緊張が一気に抜けていた。 『それにしても宿主サマ、おかしいとは思わねぇか?』 「何がよ?」 『宿主サマは、あのメビウスって奴の事も実は知ってたんじゃねぇか?』 「知らないわよ……あんな変な宇宙人みたいな奴」 かがみの台詞に、バクラは興味なさげにそうかい、と一言。 まぁ、この質問をしてもかがみがこう答える事は解っていた為に、今更驚くことでもないが。 しかしバクラが気になるのは、バクラが見たかがみの記憶の中に、確かにあのメビウスとかいう赤い戦士と似たような姿をした奴らの記憶があった事だ。 おまけに、かがみは自分でも気付いてはいないのだろうが、確かにあの赤い戦士の事を「メビウス」と呼んだのだ。それも、誰よりも最初に。 かがみがバイオグリーザに食われそうになった瞬間に見た光が「メビウスの輪」の形をしていたから、奴の名前は「メビウス」と 決め付けてしまうのは簡単だが、それにしたって初めて見る相手をさも普通にメビウス、なんて呼んだりするのはおかしいだろう。 恐らく先程メビウスの輪も見た際に、「メビウス」という先入観を植え付けられてしまったかがみは、 あの赤い奴をメビウスと呼ぶことに何の躊躇いも疑念も抱かないのだろうが。 しかし、だからこそ可笑しい。その不自然なまでの自然さが、バクラには妙に腑に落ちなかった。 「あれ……何かしら」 ふと、かがみの言葉にバクラの思考は中断する。 かがみの視線の先にあるのは、2つのデイバッグ。きっと何者かが落としたのだろう。 その周囲に落ちているものは、大きな杖にも似た何かと、紫の箱。 刹那、かがみの思考がストップした。 『おい、あのデッキってまさか……』 「で、でも……そんな、Lは……!?」 そう。あの紫の箱は、紛れもなく自分に支給されていた王蛇のカードデッキだ。 エリオを食った忌々しい蛇が契約されている、自分にとってトラウマとも言えるデッキ。 しかし、それを現在持っていたのはLの筈だ。何故Lが居ないのに、デッキだけがこの場所に放置されているのか? バクラがその答えを導き出すのに、それほどの時間は必要としなかった。 『ハ、ハハ……ヒャハハハハハハァ! なるほど、そういうことか! やったぜ宿主サマ、Lの野郎……あのデッキのモンスターに食われやがったんだ!』 「あ……そ、そっか……確かに、エリオを食べてからあのデッキは使いっ放し、誰も餌を与えてなかったから……」 そう考えれば全ては納得できる。ここにLが居ない理由も、あのデッキと、デイバッグがここに散らばっている理由も。 そういえば、ここにあるデイバッグも、最初にLと出会ったトレーラーで見たものと同じような気がする。 つまり、Lは愚かにも、モンスターの契約猶予期限をオーバーし、あの蛇と犀に食われたのだ。 たったこれだけの手がかりでは、そう思うのも無理はない。かがみもバクラも、そう信じて疑わなかった。 『そうと決まれば、決まってるよなぁ宿主サマ?』 「えぇ、残りの猶予期限は12時間。時間さえあれば……餌を取ることくらい、私にも出来る。私はもう、迷わない!」 『ヒャハハハハハハハハハ! いい顔になったじゃねぇか宿主サマァ!』 バクラが高らかに笑う中、かがみは紫のデッキへと歩み寄った。 それを拾い上げ、まじまじと見つめる。自分の元へと戻ってきた力を。 これは、元々自分に支給されていた力。これの所為でエリオは死んでしまった。 そういう意味では、嫌な思い出しか残っていない。が、それを使いこなしてこそ、かがみは後戻りが出来ないところまで突っ走る事が出来る。 幸か不幸か―バクラには不幸か―、ベルデのデッキからの制限から解き放たれたはいいが、結局のところかがみはまだ自分の意思で殺人を犯していない。 しかし、この力を手にした事で、かがみが闇へと落ちる新たなお膳立ては整った。 つい先ほどまでとは一転、この事態に、バクラは喜びを隠せなかった。 ――さて、ここで一つだけ。二人にはまだ気付いていない事実がある。 バイオグリーザが破壊された時点で、ベルデのカードデッキは未契約の状態――即ちブランク体となった。 それはつまり、「ADVENT」のカードの消失。同時に、「CONTRACT―契約―」と「SEAL―封印―」のカードが現れたということ。 王蛇のような例外を除いて、本来一つのデッキで契約できるモンスターは一体と決まっている。 そんなモンスター達と契約する為に必要なカードが、契約のカード――CONTRACTだ。 そして、モンスターと契約するまでの間、モンスターに襲われなくなるという便利なカードが存在する。 それが封印のカード――SEALだ。これはベルデのデッキの契約が途切れたことにより、再び姿を現したカード。 ベルデのデッキに用意された契約のカードは元々一枚のみ。その契約が途切れ、“未契約”とみなされたことにより、このカードは現れたのだ。 契約すると同時にこのカードは消滅してしまうが、デッキがブランク体である限り、このカードは存在し続ける。 それはどういうことか? つまりは、このカードを持っている限り、ミラーモンスターは現実世界に存在するカードの持ち主――柊かがみを襲う事は不可能となるのだ。 即ち――柊かがみはこの瞬間、プレシアが定めたカードデッキのルールから、解放されたという事になる。 何のリスクも無しにデッキを使い続けられるというだけでかなりのアドバンテージとなる事はまず間違いないだろう。 強いてリスクを挙げるとすれば、モンスターはカードの所有者に手出しができなくなる反面、 このカードを手放した隙を狙って襲おうと、執拗に所有者をつけ狙う可能性が高くなる事。 と言っても、12時間の猶予時間が経過するまで、それは考えなくてもいいことなのだが。 新たな決意と共に、力を取り戻した柊かがみは、これからももっと多くの参加者を襲うだろう。 そうだ。その先に待つ“元の世界への帰還”を求めて、かがみは殺人を繰り返す。 しかし、本当にそんな事を続けて、この輪の中から抜け出せるのか――― それは、今はまだ、誰にも解らない事だ。 【現在地 F-1 浜辺】 【柊かがみ@なの☆すた】 【状態】疲労(中)、肋骨数本骨折 、六時間憑依不可(バクラ) 【装備】ストラーダ(待機状態)@魔法少女リリカルなのはStrikerS、千年リング@キャロが千年リングを見つけたそうです、 カードデッキ(王蛇)@仮面ライダーリリカル龍騎、サバイブ“烈火”(王蛇のデッキに収納)@仮面ライダーリリカル龍騎、スーパーの制服 【道具】支給品一式×2、ランダム支給品(エリオ1~3)、柊かがみの制服(ボロボロ)、Ex-st@なのは×終わクロ、カードデッキ(ベルデ・ブランク体)@仮面ライダーリリカル龍騎 【思考】 基本:死にたくない。なにがなんでも生き残りたい。 1.もう誰も信じない。バクラだけは少し信用。 2.参加者を皆殺しにする。 3.万丈目に対する強い憎悪。万丈目を見つけたら絶対に殺す。 4.同じミスは犯さないためにも、12時間という猶予時間の間に、積極的に参加者を餌にして行く。 5.メビウス(ヒビノ・ミライ)を警戒。 【備考】 ※デルタギアを装着した事により、電気を放つ能力を得ました。 ※地図、デイパッグの中身は一切確認していません。名簿は確認しましたがこなたやつかさであっても信じられる相手とは思っていません。 ※一部の参加者やそれに関する知識が消されています。ただし、何かのきっかけで思い出すかもしれません。 ※「自分は間違っていない」という強い自己暗示のよって怪我の痛みや身体の疲労をある程度感じていません。 ※周りのせいで自分が辛い目に遭っていると思っています。 ※Lは相手を縛りあげて監禁する危険な人物だと認識しています。 ※第一放送を聞き逃しました。 ※万丈目の知り合いについて聞いてはいますが、どれぐらい頭に入っているかは不明です。 ※Lはモンスターに食われて死んだと思っています。 ※王蛇のカードデッキには、未契約カードがあと一枚入っています。 ※ベルデのカードデッキには、「契約」のカードと「封印」のカードが1枚ずつ入っています。 ※「封印」のカードを持っている限り、ミラーモンスターはこの所有者を襲う事は出来ません。 ※千年リングを装備した事でバクラの人格が目覚めました。以下【バクラ@キャロが千年リングを見つけたそうです】の簡易状態表。 【思考】 基本:このデスゲームを思いっきり楽しむ。 1.かがみをサポート及び誘導する。 2.万丈目に対して……?(恨んではいない) 3.こなたに興味。 4.可能ならばキャロを探したいが、自分の知るキャロと同一人物かどうかは若干の疑問。自分の知らないキャロなら…… 5.メビウス(ヒビノ・ミライ)は、万丈目と同じくこのデスゲームにおいては邪魔な存在。 【備考】 ※千年リングの制限について大まかに気付きましたが、再憑依に必要な正確な時間は分かっていません。 ※キャロが自分の知るキャロと別人である可能性に気が付きました。 ※千年リングは『キャロとバクラが勝ち逃げを考えているようです』以降からの参戦です ※かがみのいる世界が参加者に関係するものが大量に存在する世界だと考えています。 ※並行世界の話を今の所かがみにするつもりはありません。 ※かがみの悪い事を全て周りのせいにする考え方を気に入っていません。 【『CONTRACT―契約―』@仮面ライダーリリカル龍騎】 ブランク体のデッキに入っている、未契約のアドベントカード。 このカードでミラーモンスターと契約することが出来る。契約後は消滅する。 【『SEAL―封印―』@仮面ライダーリリカル龍騎】 ブランク体のデッキに入っているカード。 ミラーモンスターはこのカードを持っている人物を襲う事が出来ない。契約後に消滅する。 Back メビウスの輪から抜け出せなくて(前編) 時系列順で読む Next 三人の印象 投下順で読む Next 三人の印象 ヒビノ・ミライ Next Road to Reunion 柊かがみ Next 烈火(Side K)
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ゆーとぴあからぬけだして【登録タグ ◈*ゆくえわっと ゆ ナースロボ_タイプT 曲】 作詞:◈*ゆくえわっと 作曲:◈*ゆくえわっと 編曲:◈*ゆくえわっと 唄:ナースロボ_タイプT 曲紹介 ◈*ゆくえわっと氏の17作目。 歌詞 ぼんやりと寝とぼけた ふわりふわりとこんにちは 吸って吐く空気が 甘くなる魔法かな どうやらもう夢の中 ふと気づいたらお姫様 裸足で駆けてた あの頃に戻ってよ ぼくらのユートピア さきまっくらとおりゃんせ 唸って穿って 仕舞いにはお花を咲かせましょう 憧れに焦がれ 今をすれ違うのは 何も上手にできず比べてばかりになっちゃって 傷つけ傷ついて涙すら出ないのは ダメをどうにもできず諦めた心だったんだってさ どうかな お姫様 夢に見た世界かな ハッピーエンドなんて 通り過ぎた明後日さ 覚悟すると決めた意味を知らず軽く蹴った 貶す余裕あってなにもかもが半端だった 進むために破く贅沢なドレスだって 地図も何もないさ標なくし迷子になった 貧しく逃げゆく姿を嗤ってやろうとあいつが言った 行き着く先など知らずにユーカリが薫る列車に乗った 寒くて歩みが止まって迫る鳥かごの格子歪んだ やめてよ私のハートをバラバラにしないで 憧れに焦がれ 今がつまらないのは いつか上手にできる 暮れをじっと待っているんだって 傷つけ傷ついて涙止まらないのは 当たり前に広がる 愛にうなずくことなんだって 止まった思考回路を起こして ほらお日様さ目を覚まして コメント 名前 コメント
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作词·作曲:◈*ゆくえわっと 歌:ナースロボ_タイプT 翻译:freeter(欢迎取用翻译) 从乌托邦中逃出 懒洋洋地打盹发呆着 轻飘飘地道声你好 这便是能让吸入呼出的空气 变得甘甜的魔法吗 看起来似乎 已陷梦中 忽然察觉到这些后 公主大人 光着脚丫飞奔起来 快回到当初的这个时候吧 我们的乌托邦 前路阴暗 通行吧 低吼着 突进着 于结束之后 让花儿盛放于此吧 向往着的憧憬 与现在不同的是 什么都无法做得很好 变得 充满了相互比较 伤害着被伤害着 连眼泪也无法流出的是 对于自己的无用什么也做不到 已然放弃的 这颗心 如何呢 公主大人 这是梦中所看见的世界吗 happy end什么的 早已错过于此来到了后日 连做好觉悟一事是何意义也不知道便轻易地蹬足 还留有看低他人的空闲无论什么事都只是半吊子 为了前行而破洞的奢侈的洋礼服也好 地图等等皆不存在没有了引导 而成为了迷路的孩子 去嘲笑那狼狈的逃去之姿吧 那家伙如此说到 连将要到达的地点也不知晓 便搭上了熏有尤加利香的列车 因寒冷而停下的脚步 让迫近的鸟笼网格变得扭曲 快住手啊不要将我的心 变得破碎不堪的 向往着憧憬 现在感到无趣的是 相信总有一天能够做得很好 紧紧等待着谢幕到来 的这段时间 伤害着被伤害着 让眼泪停不下来的是 理所当然扩散着的 对于爱的认同 什么的 唤醒 停下的思考回路吧 来吧 太阳大人啊 于沉睡中醒来吧
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小国の苦悩 第一話 注 ただし第二話以降はない 「ミツビシより発売! 陸上兵器の決定版! 安心の帝國ブランド!」 「陸上の王者 チハの登場!」 「これを買えば明日から貴国は陸軍大国!」 「隣国との国境紛争に!蛮族の討伐に!」 「導入訓練は帝國陸軍の精鋭がサポート致します!」 そんな見出しが躍るパンフレットを眺めながらゴンザレス5世は悩んでいた。 「税収が3万ダルで1台辺りの導入価格が1万ダル・・・」 「何を悩んでおられるんです!隣国のボンジュール公爵は既に10台も導入したのですぞ!」 騎士団長のピエール男爵が大騒ぎする。 ゴンザレス王国は小国だった。大国なら数百台揃えられる物も買う事自体至難の業だ。 「何を言うか! 昨年も貴殿が大騒ぎしてアリサカ銃とナンブ銃を買ったばかりではないか!」 財務担当のロエニー男爵が切れる。 「あれは歩兵装備だ! 対抗上導入せねば周辺国に・・・」 「戦争で滅ぶ前に財政で滅ぶわ!」 「しかし買わないわけにもいかん!」 「治水はどうするんだ!?」 農業担当のエリック子爵が噛み付く。 「・・・・いっその事、帝國に併合申し込もうか? 楽だし」 ゴンザレス5世がボソっと言った一言に全員が固まる。 「それでは120年の歴史を誇るわが国の誇りはどうなるのですか!」 「大体国王陛下は主君としての誇りがかけている!」 「やはり甥のボンザレス公爵を国王にしたほうが良かったのでは?」 「だが、このままでは周辺国に遅れをとることに・・・」 「誇りを失って何が貴族か!」 「現実を無視しては・・・」 議場は大騒ぎになる。 「ちょっと待って頂きたい!」 外交担当のドルニエ男爵が声を張り上げる。 「なんだねドルニエ男爵?」 「そもそも帝國が我が国の様な小国を併合してくれるとは思えませんが」 「・・・・」 無駄な議論をしていた事に気づいた閣僚達は黙り込んだ。 「で、チハをどうするかだ」 話は完全に振り出しに戻るのだった。