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前 森を踏み倒しながら進んでくる、巨大ゆっくりの群れがあった。 先ほど村を襲った群れなどとは比べ物にならない大規模なものだ。 その中心にいるのは、ゆっくりゆゆこ。大喰らいで知られるゆっくりで、英雄や妖怪すら食べたという。 その食いしん坊が焼き饅頭の美味しそうな匂いに引きつけられ、村の方へと進軍していたのだ。 「ゆっ?おにいさんはだれなの?」 「こっちのほうからおいしそうなにおいがするよ!ゆっくりとおしてね!」 「じゃましないでね!ひとりじめはよくないよ!ぷんぷん!!」 「……行くぞ、ギャクタイザー」 頬を膨らませて怒る巨大ゆっくり達を前に、巨神は大剣を地面に突き刺す。 遥か地下まで届く剣は、地下水の流れに干渉し、その量を増幅させ……地上の一点において爆発させた。 「ゆゆゆぅぅぅぅぅぅ!!?」 「なにこれ!!おみずがいっぱいでてきたよ!!」 「みずうみよりいっぱいだね!」 「しゅっきりできりゅよ!!」 「ゆっ、こんなにいっぱいあったらゆっくりできなくなるよ!!おうちかえる!!」 この土地は山々に囲まれた盆地である。大量に湧き出した水は流れ出ることなく、その場に溜まっていく。 山を越えて逃げようとするゆっくりもいるが、巨神の力により山は隆起を起こし、その高さを増していた。 「ゆっ、ゆっ、な゛んでにげられな゛いのおお゛ぉぉぉおおおぉぉ!!」 「くるときはどおれだのに゛いぃぃぃぃぃ!!」 「ゆっぐりでぎなぐなるううぅぅぅぅぅ!!」 「おかあしゃあああぁぁぁん!!うごけにゃいよおおぉぉぉぉぉ!! 「ゆっ・・・くち・・・」 自分達を溶かすほどの大量の水になど、ほとんど出遭ったことが無いはずの巨大ゆっくり達だが、 それでも水を恐れるのはゆっくりとしての本能故か。 背丈の小さな赤ゆっくり、子ゆっくりなどは、次々に体が溶けて行動不能になり、死んでいった。 「おにいざん!!だずげで!!だずげでね!!」 一匹のれいむが、水の中でも平然と佇んでいる巨神に縋りつく。 「ほほう、殊勝なゆっくりだな」 「おみずごわいよ!!ゆっぐりもちあげてだずげでね!!」 「どれ、そうしてやろう」 「ゆゆっ!」 家や城すらも押し潰すほどの重さを持つ巨大れいむを、巨神はいとも軽々と持ち上げてみせる。 誰かに持ち上げられた経験など当然あり得ないれいむは、今しがたの恐怖も忘れ、新鮮な体験に心から感動した。 「ゆっ!すごい!すごいよ!!」 「はっはっは、楽しいかい」 「ゆゆ~!おそらをとんでるみたい!」 「そうかそうか、じゃあ今度は本当に飛ばしてやるよ」 「ゆ?」 巨神の機械の腕が熱を持ち、倍ほどの太さに膨れ上がる。力を溜めているのだ。 そして腕から蒸気が噴き出すと、巨神はれいむを空高く放り上げた。 「ゆっ!たかいたか~い!」 「タイザースカイハイ……ゆっくり楽しんでいきな」 凄まじい速度で垂直方向に上昇していくれいむ。 自分を持ち上げてくれた大きなお兄さんも、水の中でもがき苦しんでいる友達のゆっくりたちも、 それを取り囲んでいる山々、その外側にある村や川など、全てが瞬く間に小さくなっていく。 「ゆ~!すごい!みんながおまめつぶみたいだよ!!」 巨大になった事で鈍重となり、決して得られることのないと思っていた鳥の目線が、れいむの眼前に広がっていた。 餡子が興奮と幸福に満たされていくのを感じるれいむ。 「ゆっゆゆっゆ~♪ゆゆゆ~ん♪」 楽しくなって歌を唄い出す。が、自分の歌もすぐに聴こえなくなる。空気との摩擦音で。 「ゆっ?なんだかあついよ!!」 顔を下に向けて飛んでいたれいむは、後頭部が段々熱くなってきているのを感じる。 大気の層に突入し、激しい空気の摩擦が高熱を引き起こしていたのだ。 髪が焦げ、やがてリボンが燃え尽きるのを感じ取る。 「ゆびゃああああぁぁぁぁ!!でいぶのおりぼんがああぁぁぁぁぁ!!」 そんな叫びを上げるも、もう聴こえない。摩擦音の激しさだけでなく、聴覚の役割をする表皮が焼け焦げているのだ。 「なんでぎごえないのおおぉぉぉぉお!!ごわいよおおぉぉぉぉぉ!! み゛んなどごいぐのおぉおぉぉぉぉぉぉぉ!!でいぶをおいでがないでぇぇぇぇぇぇ!!」 どんなに叫んでも、れいむの声が地上の仲間に届くことはない。目に映る全てはれいむから遠ざかっていく。 やがて大気圏を突破したれいむはしかし、奇跡的に原型を留めていた。ただし、五回りほど小さくなってはいたが。 中心核に当たる餡子さえ残っていれば、ゆっくりは死なないとも言われる。 もしそうであれば、宇宙空間を漂うこの小さな餡子の塊は、 やがて引力に惹かれ燃え尽きるまで、何を思って星を回るのだろうか。 「ふぅ~~……『でいぶのおりぼんが』……か」 驚異の虐待聴覚により、巨神はれいむの大気圏からの叫び声を聞き取っていた。 また一つの虐待を済ませ、ひと時の安息を得る巨神とお兄さん。 だが彼らがふと気付いた時には、もう盆地の水位はゆっくりにとっての安全域まで下がっていた。 「なっ……一体何が!?」 「ちゅごごごごごーーーーっ」 激しく水を吸い立てる音。群れの中心に、飛びぬけて大きなゆっくりがいる。ボスゆゆこである。 その恐るべき食欲を以て、盆地を満たしていた地下水をほとんど吸い込んでしまったのだ。 元々他の巨大ゆっくりの数倍の大きさを持っていたゆゆこだが、水を吸うことで更に大きくなったようだ。 「ゆゆっ!ゆゆこのおかげでたすかったよ!!」 「やっぱりゆゆこはとってもゆっくりできるゆっくりだよ!!」 「ゆふん!!」 水を吸い終え、周囲でふやけているゆっくり達に称えられてふんぞり返るゆゆこ。 周囲のこのような態度が奴を増長させ、ここまで巨大な群れを作らせていったのだろう。 「チッ……さっきから気になってはいたが、やっぱでけえな」 「ゆっゆっゆっ!おにいさんなんてゆゆこにかかればいちころだよ!」 「ひとくちでむしゃむしゃされちゃうよ!」 「おお、あわれあわれ」 「だからさっさとどいてね!?いたいめみたいの?しぬの?」 「みのほどしらずのおにいさんはゆっくりしんでね!」 ゆゆこの周りのゆっくりたちが、ニヤニヤしながら巨神のほうを見ている。 ゆゆこもそれに合わせてニヤニヤし始める。巨神とお兄さんの寿命はストレスでマッハだった。 「身の程知らず、か……お前らの身の程は如何程か見せてもらおうか。 踊れ、タイザーフック!!」 巨神が両腕を前方に突き出すと、その手首から無数のワイヤーが射出される。 ワイヤーは遥か上空へと伸びていくと、それぞれ『何もない空中に引っかかっ』た。 そのまま地上へと伸びていくワイヤーの先端には、鉤爪状のフックが取り付けられている。 それらはゆっくりたちの帽子や髪飾りを引っ掛け、再び上空へと昇っていった。 突然髪飾りを奪われたゆっくり達は、余裕の表情を一切失って慌て始める。 「ゆゆっ!まりさのおぼうし!!」 「れいむのおりぼんがあぁぁぁぁぁぁ!!」 「どうじでごんなごどするのおおぉぉぉぉぉ!!」 「ぼうしがないとゆっくりできないよ!!ゆっくりしないでかえしてね!!」 「じゃ、自分で取ったらどうなんだ」 「ゆっ!ゆっくりとるよ!!ゆっくりおろしてね!!」 ワイヤーフックはスルスルと降りてくる。ゆっくりが必死でジャンプしてギリギリ届く位置だ。 ゆっくり達はみな必死な表情で、口をぽかんと開けながらぴょんぴょん跳ねている。 「ゆっくりかえしてね!ゆっくりかえしてね!」 「ぴょんぴょんするよ!ゆっくりとらせてね!!」 「ゆっゆっ!ぼうしをかぶるとゆっくりできるよ!!」 だがそもそも、ゆっくりの身体で物を扱うことが出来るのは口だけである。 つまり吊るされた髪飾りを回収するためには口が届かなければいけないわけだが、 人間が手をかざしてジャンプするのとは異なり、ゆっくりの口は体の正面方向についており、真上を向くことが出来ない。 よって「ギリギリ届く」というのは、跳躍の頂点である頭頂部が髪飾りにギリギリ触れる程度、という意味だ。 そしてゆっくりは頭部に髪飾りが触れていない時、本能的に「ゆっくり出来ない」と感じる。 裏を返せば、触れてさえいればその不快感は払拭されるのだ。たとえそれが一瞬だったとしても。 最大の跳躍により、髪飾りは一瞬だけ自分の頭に触れる。その刹那の安息を求め、ゆっくり達は延々跳ね続ける。 完全に髪飾りを取り上げる絶望よりも、一筋の、本当にほんの一筋の光明を――― ゆっくりの行動を操作するにはこれに限る、というのが、この虐待お兄さんの持論であった。 またこうしてゆっくり達に「ゆっくりできる手段」を与えることで、巨神本体への意識を逸らし、攻撃を防ぐ狙いもあった。 「ゆっ・・・ゆっくり・・・できるよ・・・」 「ゆっぐりおぼうしかぶるよ・・・ゆっぐりぃ・・・」 「おいおいどうした、もう息が上がってんのか? うちで飼ってたチビゆっくりだってもうちょっと根性あったぜ?」 ゆっくり達が跳ねる度に起きていた地響きも、次第に小さくなっていく。 巨大ゆっくりはその巨体故、跳躍を得意とする個体は少ない。体力の消耗が激しすぎるためだ。 瞬く間に群れ全体から元気が失われていく。跳躍の高さも少しずつ低くなっていくようだ。 「しょうがないなあ、じゃあもう少し下げてあげるよ! ゆっくり取り戻してね!」 「ゆゆっ!おにいさんありがとう!!」 「ゆっくりおぼうしおろしてね!」 巨神はゆっくり達が髪飾りを取りやすいように、ワイヤーを更に下に降ろしていく。 しかしこれも古代コンピュータにより、疲労したゆっくりの最高到達点を計算した結果の絶妙な位置調整であり、 決して髪飾りを口でくわえて取り戻すには至れない。 そして高さだけでなく、その位置自体を少しずつずらしていく。 「ゆっ!おぼうしおぼうし!!」 「ゆびゃっ!まりざ!なにずるの゛!!」 ずらした先は、体がふやけて動けなくなっていたゆっくりの頭上。 巨体に踏みつけられ、柔らかくなった体はひとたまりもない。 しかし自分のゆっくりを追求することに夢中な飾り無しのゆっくり達は、仲間を踏んでいることにも気付かない。 「ゆびゃっ!やべでええ!ゆぐ、ゆっぐりでぎなぐなるうぅぅぅぅ!!」 「な゛んでふむの゛!!ゆっぐりつぶれちゃ、つぶれぢゃっ」 「ゆ゛ぅ・・・ゆ゛っ、ゆっぐりじでいっで・・・ね・・・」 「ありますよね~、何かに夢中で周りが見えなくなることって」 次々に潰されていくゆっくり達を眺めながら、虐待お兄さんは一人うんうんと頷く。弟の顔を思い出しているのだろうか。 足場となるゆっくりが潰れていくのだから、それに合わせて高さを調節されていた髪飾りも、 当然跳ねているゆっくり達からは遠ざかっていくことになる。 自分の位置が下がっているなどとは露ほどにも思わず、ゆっくり達は髪飾りが遠ざかることに激しく苛立つ。 「ゆ゛あああ゛ぁぁぁぁぁ!!なんでだがぐなるのおぉぉぉぉぉ!!」 「ざわれないよぉおぉぉぉぉぉ!!ゆっぐりでぎないいぃぃぃぃぃ!!」 「よーし、今度こそ返してやるから頑張ってね!」 お兄さんは再びワイヤーの位置を移動させていく。ゆっくり達は極めて従順にそれについてくる。 髪飾りの方ばかり見ている為、先ほどに引き続き足下は見ていない。 だから、自分達が山を登っていることにも気付かない。ゆゆこという巨大な山の上に。 「ゆっくりおぼうしとりかえすよ!」 「おりぼんつけてゆっくりするよ!!」 「ゆっゆっ、つかれたけどがんばってはねるよ・・・」 「ん゛~~~~~~!!ん゛~~~~~~~~!!」 ボス格であるのに、群れのみんなが虐められていても先ほどから身動き一つせず、文句の一つも言わなかったゆゆこ。 怠けて何もしなかったわけではない。実際は動くことも話すことも、何も出来なかったのだ。 自らの体積を超える量の地下水を飲み込んだため、体内に圧縮された水分量はとっくに飽和状態に達している。 それこそ口を開けば、水で極限まで薄められ、液状化した餡子が流れ出てくるほどに。 だから口を必死に閉じて我慢している。口を開けてしまえば自分が死ぬだけでなく、また盆地は水に満たされ、 他のゆっくり達を押し流すことになる。群れのリーダーとして、そんなことは出来ない。 だから上から踏み付けられて中身を圧迫されても、口を開けて文句など言えず、逆に必死に唇を結んでいた。 「ゆっ!とれるよ!もうちょっとだよ!」 「おりぼんがあたまにさわるとゆっくりできるよ!もっとさわってたいよ!!」 「まりさのおぼうしおりてきてね!!ゆっくりしたおぼうしならいうこときいてね!!」 「ほらほら~、もっと頑張って跳ねろよ。もう少しで取れるかもよ!」 髪飾りを吊るしたワイヤーを揺らすように激しく上下に動かし、取れるかも知れない雰囲気を演出する。 飾り無し達は「ゆゆ~~~!!」と色めきたち、より興奮した様子で跳躍し始める。 だらしなく開かれた口の端からは涎が辺りに飛び散っていた。 「おぼうし!おぼうし!」 「でいぶのおりぼんーーーー!!」 「ん゛~~~~っ、ん゛~~~・・・ん゛ばあああああああぁぁぁぁぁ!!!」 その激しさを増した圧迫に、ついにゆゆこの口が限界を迎える。 口からは薄黒く染まった濁流が溢れ出し、巨大な体は気球が萎むようにしおしおと地面に広がっていった。 山一つ分ほども地面が下がっていき、急激に遠ざかっていく髪飾りにゆっくり達は戸惑った。 「なんでおりぼんどっかいっぢゃうのおぉぉぉぉぉ!!」 「まりざのおぼうじがえっでぎでよおおお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「ゆっぐりでぎないよおぉぉぉぉぉぉ!!」 「ハハハ、みんなよく頑張ったね。そら、ご褒美だ!」 お兄さんがそう言うと、髪飾りは鉤から外れ、ワイヤーは瞬く間に巨神の手首へと返っていく。 至福の笑顔で落下していく髪飾りを眺めるゆっくり達。 しかしその目線が地表へと近付くにつれ、徐々に恐ろしい事実が明らかとなる。 髪飾りが落下する、ぱちゃん、という水音で、ついにゆっくり達はその現実を認識した。 「な゛んでまたおみずがあるのおおぉぉぉぉぉぉ!?」 「どげぢゃうよ゛!!おりぼんあっでもゆっぐりでぎない!!」 「ゆゆごはなにやっでるの!!やぐだだずのでぶりーだーがあぁぁぁぁぁぁ!!」 「ゆゆこならさっきお前らが皆で踏み潰しただろ……聞いてないか」 恐慌状態に陥るゆっくり達だが、髪飾りの回収だけは忘れていない。 まりさ種は帽子を水面に浮かべ、上に乗ることで難を逃れている。 この巨体を支える浮力を得られるような帽子には見えないのだが、饅頭の装飾品は不思議がいっぱいだ。 「ゆっ!いいなまりさ!!れいむもそれにのせてたすけてね!!」 「だめだよ!このおぼうしはまりさひとりようだよ!れいむはゆっくりとけてね!」 「どぼじでぞんなごどいうのおぉぉぉぉぉぉ!?れいむだぢふうふでじょおぉぉぉぉぉ!!」 「ごべんねれいむ゛!!でもゆっぐりじんでねえぇぇぇぇぇ!!」 このような光景が至るところで繰り広げられている。 ところで、この盆地を満たしている濁流は単なる地下水ではない。 「ゆっ!?まりざ、しずんできてるよ!!」 「ゆゆ゛っ!なんでなのぉぉぉぉ!!ばりざのおぼうじはじずまないはずなのぃぃぃぃぃ!!」 「れいぶをみすてたばつだよ!!ゆっくりはんせいしてよね゛!!」 「やだよぉぉぉぉぉ!!でいぶゆるじでえぇぇぇぇぇ!!」 勿論、れいむが許したところで事態がどう好転するわけもない。 この濁流はゆゆこの体内から流れ出したもの。ゆゆこの内容物の全てが溶け出しており、 その暴食を実現する消化作用……人間で言えば胃酸のようなものも、薄まっているとはいえ流れ出している。 その薄められた酸が、まりさの帽子に穴を空け、浸水を引き起こしていたのだった。 巨神の体は、一切浸蝕を引き起こす様子は無い。元よりゆっくりの攻撃は効かないのである。 「ゆ゛うぅぅぅぅぅぅ!!ゆ゛うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 「どげぢゃう!!まりざだぢみんなとけぢゃう!!」 「おにいざんみでないでだずげでええええぇぇぇぇぇ!!」 「しょうがないなぁ、よっと」 巨神は腰を屈めると、両手をも餡水の濁流の中へと突っ込む。 「ダブルタイザーコレダァァァァーーーー!!」 「「「「ゆびびっびびびっびびびびびびびびびびびびびびびび」」」」 巨神の両手首、両足首から突き出した無数の槍からは、またしても超高圧電流が放電される。 それは水を伝って群れの全てのゆっくり達へと行き渡り、余すことなく感電をもたらした。 激しいうめき声を上げたゆっくり達は、数秒後には物言わぬ餡塊と化し、ゆっくりと水に溶けていく。 あまりに喧しい巨大ゆっくり達の悲鳴に、騒音被害を考えたお兄さんが取った苦肉の策であった。 電撃を流しながら、巨神は再度「ヒャァァァ」と雄叫びを上げる。 「爽快感に満ちているのか? ギャクタイザー……確かにこれは壮観だ」 山の盆地に満ちる黒い水、その上を漂う巨大なリボンや帽子などの髪飾り。 虐待ガルガンチュアの名残は、幻想の名に相応しい悪夢的な様相を呈していた。 「なんで・・・ゆっぐぢ・・・でぎない・・・の゛・・・」 生き残って呻いていた最後のゆっくりを踏み付けると、巨神は静かに沈みゆく夕陽を見つめた。 巨神と共に村へと戻ったお兄さんは、巨大ゆっくりのボスであるゆゆことその取り巻きを倒したことを長老に報告する。 お兄さんに白い目を向けていた村人達は一転、彼を英雄として称えて騒ぎ始めた。 「虐兄よ、そなたは間違いなく幻想郷一の英雄じゃ。わしはそう確信した。その名は後世まで称えられよう」 「兄ちゃん、俺兄ちゃんのこと誤解してたよ! 一念通ずっていうか……何かに対して本気になるって、スゲーことなんだ!!」 「この何とかイザーとかいう機械人形も長老の話だと、お前じゃなきゃ操れなかったそうじゃないか。 いや、大したもんだ。今まで散々嫌味を言ったりして悪かった」 次々に祝いと感謝の言葉を述べていく村人に、しかし虐待お兄さんは渋い顔をした。 「やめてくれ、みんな……俺とギャクタイザーは、ただ欲望に従ってゆっくりを虐待したに過ぎないんだ。 今回はただ、その結果として村を守ることに繋がっただけだ。本当はただ俺達が満足しただけ。 何も褒められることなんてしていないんだ」 「うむ、わかっておるぞ。おぬしの性根が穢れ切っておることはな。 しかし、その上で敢えて言わせてもらおう。村を守ってくれて、ありがとう」 「ふ……感謝は有り難いけど、やはり素直には受け入れられないね。 それに俺がどんなことをしたって、俺が一人で地下に篭もってる間に、見殺しにしていった人達は……」 その時、広場に佇んでいたギャクタイザーから不思議な光が満ち溢れた。 地下室でお兄さんを包んだ光に似た、しかしもっと優しいものだ。 お兄さんは虐待好きの同族として、その光の本質を感じ取った。あれはスッキリした感情を表しているのだと。 その光は優しく、しかし大らかに広がり、村全体を包み込んだ。 「おお、何と神々しい……これが太古の巨神の……」 「お、おい見ろよあれ!! 餡子の中から……」 村に散乱していたゆっくりの死骸や、焦げた破片の中から、次々に沸き出すように出て来る者がある。 それは裸の人間であった。ゆっくりに食べられたり殺されたりしていった村人達が、蘇ってきたのだ。 「こ、これは一体どういうことだ!?」 「おばあちゃん!! おばあちゃんなんですか!?」 「ママぁぁぁーーー!! こわかったよおぉーー!!」 「と、父ちゃん! 兄ちゃんがやったんだよ、あのゆっくり達を!!」 思いがけぬ再会に、一様に涙を流して狂喜乱舞する村人達。みなゆっくりによって友達や家族を奪われていたのだ。 ぽかんと口を開けてその様子を眺めている長老、そして虐待お兄さん。その心に巨神の言葉が流れ込んでくる。 『我はゆっくりによりて人心に遺恨、受傷が残ることの一切を許さぬ。 よって虐待により得られた快感を力に変え、可能な限りの修復を図ったのだ』 「ふっ……全てはスッキリに向けて完結すべし、か。どこまでもご都合の良い野郎だぜ!」 「奇跡じゃ……巨神の力によって奇跡が起こったのじゃ……」 「おい、こっちには博麗の巫女もいたぞ!」 「どぼじでこの人だけ服着でるのぉぉぉぉぉぉぉ!!?」 ふと山の方に目を向けると、隆起していた山並みは元に戻り、川となって流れて来た餡子水の中にも、 多くの人間がぷかぷか浮かんでいる。各地の村で襲われた人々だろう。 『ちなみに我の力によって変形させた山、吸い上げた地下水、全ては支障の無いよう元に戻しておいた』 「虐待が終わったらきちんと後片付け。つくづく一流だぜ……お前はよ」 「虐兄よ。巨頭の一角を破ったとはいえ、巨大ゆっくりはあれだけで終わりではない。 この幻想郷中で未だに人々を苦しめ、暴虐の限りを尽くしていることだろう。 しかし、暴虐を以て暴虐を制す……長老としての命じゃ。虐兄よ、世界中のゆっくりを虐待して来い!」 「言われなくとも!」 『ヒャァ! 虐待だぁ!』 お兄さんとギャクタイザーの戦いはまだまだ続く! 応援ありがとうございました!! あとがき スパロボに詰まったのでムシャクシャして書いた。今は反省している。 ちなみにぱちゅりーは巨大に進化する過程で、自重で潰れて絶滅しました。 このSSに感想を付ける
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前 森を踏み倒しながら進んでくる、巨大ゆっくりの群れがあった。 先ほど村を襲った群れなどとは比べ物にならない大規模なものだ。 その中心にいるのは、ゆっくりゆゆこ。大喰らいで知られるゆっくりで、英雄や妖怪すら食べたという。 その食いしん坊が焼き饅頭の美味しそうな匂いに引きつけられ、村の方へと進軍していたのだ。 「ゆっ?おにいさんはだれなの?」 「こっちのほうからおいしそうなにおいがするよ!ゆっくりとおしてね!」 「じゃましないでね!ひとりじめはよくないよ!ぷんぷん!!」 「……行くぞ、ギャクタイザー」 頬を膨らませて怒る巨大ゆっくり達を前に、巨神は大剣を地面に突き刺す。 遥か地下まで届く剣は、地下水の流れに干渉し、その量を増幅させ……地上の一点において爆発させた。 「ゆゆゆぅぅぅぅぅぅ!!?」 「なにこれ!!おみずがいっぱいでてきたよ!!」 「みずうみよりいっぱいだね!」 「しゅっきりできりゅよ!!」 「ゆっ、こんなにいっぱいあったらゆっくりできなくなるよ!!おうちかえる!!」 この土地は山々に囲まれた盆地である。大量に湧き出した水は流れ出ることなく、その場に溜まっていく。 山を越えて逃げようとするゆっくりもいるが、巨神の力により山は隆起を起こし、その高さを増していた。 「ゆっ、ゆっ、な゛んでにげられな゛いのおお゛ぉぉぉおおおぉぉ!!」 「くるときはどおれだのに゛いぃぃぃぃぃ!!」 「ゆっぐりでぎなぐなるううぅぅぅぅぅ!!」 「おかあしゃあああぁぁぁん!!うごけにゃいよおおぉぉぉぉぉ!! 「ゆっ・・・くち・・・」 自分達を溶かすほどの大量の水になど、ほとんど出遭ったことが無いはずの巨大ゆっくり達だが、 それでも水を恐れるのはゆっくりとしての本能故か。 背丈の小さな赤ゆっくり、子ゆっくりなどは、次々に体が溶けて行動不能になり、死んでいった。 「おにいざん!!だずげで!!だずげでね!!」 一匹のれいむが、水の中でも平然と佇んでいる巨神に縋りつく。 「ほほう、殊勝なゆっくりだな」 「おみずごわいよ!!ゆっぐりもちあげてだずげでね!!」 「どれ、そうしてやろう」 「ゆゆっ!」 家や城すらも押し潰すほどの重さを持つ巨大れいむを、巨神はいとも軽々と持ち上げてみせる。 誰かに持ち上げられた経験など当然あり得ないれいむは、今しがたの恐怖も忘れ、新鮮な体験に心から感動した。 「ゆっ!すごい!すごいよ!!」 「はっはっは、楽しいかい」 「ゆゆ~!おそらをとんでるみたい!」 「そうかそうか、じゃあ今度は本当に飛ばしてやるよ」 「ゆ?」 巨神の機械の腕が熱を持ち、倍ほどの太さに膨れ上がる。力を溜めているのだ。 そして腕から蒸気が噴き出すと、巨神はれいむを空高く放り上げた。 「ゆっ!たかいたか~い!」 「タイザースカイハイ……ゆっくり楽しんでいきな」 凄まじい速度で垂直方向に上昇していくれいむ。 自分を持ち上げてくれた大きなお兄さんも、水の中でもがき苦しんでいる友達のゆっくりたちも、 それを取り囲んでいる山々、その外側にある村や川など、全てが瞬く間に小さくなっていく。 「ゆ~!すごい!みんながおまめつぶみたいだよ!!」 巨大になった事で鈍重となり、決して得られることのないと思っていた鳥の目線が、れいむの眼前に広がっていた。 餡子が興奮と幸福に満たされていくのを感じるれいむ。 「ゆっゆゆっゆ~♪ゆゆゆ~ん♪」 楽しくなって歌を唄い出す。が、自分の歌もすぐに聴こえなくなる。空気との摩擦音で。 「ゆっ?なんだかあついよ!!」 顔を下に向けて飛んでいたれいむは、後頭部が段々熱くなってきているのを感じる。 大気の層に突入し、激しい空気の摩擦が高熱を引き起こしていたのだ。 髪が焦げ、やがてリボンが燃え尽きるのを感じ取る。 「ゆびゃああああぁぁぁぁ!!でいぶのおりぼんがああぁぁぁぁぁ!!」 そんな叫びを上げるも、もう聴こえない。摩擦音の激しさだけでなく、聴覚の役割をする表皮が焼け焦げているのだ。 「なんでぎごえないのおおぉぉぉぉお!!ごわいよおおぉぉぉぉぉ!! み゛んなどごいぐのおぉおぉぉぉぉぉぉぉ!!でいぶをおいでがないでぇぇぇぇぇぇ!!」 どんなに叫んでも、れいむの声が地上の仲間に届くことはない。目に映る全てはれいむから遠ざかっていく。 やがて大気圏を突破したれいむはしかし、奇跡的に原型を留めていた。ただし、五回りほど小さくなってはいたが。 中心核に当たる餡子さえ残っていれば、ゆっくりは死なないとも言われる。 もしそうであれば、宇宙空間を漂うこの小さな餡子の塊は、 やがて引力に惹かれ燃え尽きるまで、何を思って星を回るのだろうか。 「ふぅ~~……『でいぶのおりぼんが』……か」 驚異の虐待聴覚により、巨神はれいむの大気圏からの叫び声を聞き取っていた。 また一つの虐待を済ませ、ひと時の安息を得る巨神とお兄さん。 だが彼らがふと気付いた時には、もう盆地の水位はゆっくりにとっての安全域まで下がっていた。 「なっ……一体何が!?」 「ちゅごごごごごーーーーっ」 激しく水を吸い立てる音。群れの中心に、飛びぬけて大きなゆっくりがいる。ボスゆゆこである。 その恐るべき食欲を以て、盆地を満たしていた地下水をほとんど吸い込んでしまったのだ。 元々他の巨大ゆっくりの数倍の大きさを持っていたゆゆこだが、水を吸うことで更に大きくなったようだ。 「ゆゆっ!ゆゆこのおかげでたすかったよ!!」 「やっぱりゆゆこはとってもゆっくりできるゆっくりだよ!!」 「ゆふん!!」 水を吸い終え、周囲でふやけているゆっくり達に称えられてふんぞり返るゆゆこ。 周囲のこのような態度が奴を増長させ、ここまで巨大な群れを作らせていったのだろう。 「チッ……さっきから気になってはいたが、やっぱでけえな」 「ゆっゆっゆっ!おにいさんなんてゆゆこにかかればいちころだよ!」 「ひとくちでむしゃむしゃされちゃうよ!」 「おお、あわれあわれ」 「だからさっさとどいてね!?いたいめみたいの?しぬの?」 「みのほどしらずのおにいさんはゆっくりしんでね!」 ゆゆこの周りのゆっくりたちが、ニヤニヤしながら巨神のほうを見ている。 ゆゆこもそれに合わせてニヤニヤし始める。巨神とお兄さんの寿命はストレスでマッハだった。 「身の程知らず、か……お前らの身の程は如何程か見せてもらおうか。 踊れ、タイザーフック!!」 巨神が両腕を前方に突き出すと、その手首から無数のワイヤーが射出される。 ワイヤーは遥か上空へと伸びていくと、それぞれ『何もない空中に引っかかっ』た。 そのまま地上へと伸びていくワイヤーの先端には、鉤爪状のフックが取り付けられている。 それらはゆっくりたちの帽子や髪飾りを引っ掛け、再び上空へと昇っていった。 突然髪飾りを奪われたゆっくり達は、余裕の表情を一切失って慌て始める。 「ゆゆっ!まりさのおぼうし!!」 「れいむのおりぼんがあぁぁぁぁぁぁ!!」 「どうじでごんなごどするのおおぉぉぉぉぉ!!」 「ぼうしがないとゆっくりできないよ!!ゆっくりしないでかえしてね!!」 「じゃ、自分で取ったらどうなんだ」 「ゆっ!ゆっくりとるよ!!ゆっくりおろしてね!!」 ワイヤーフックはスルスルと降りてくる。ゆっくりが必死でジャンプしてギリギリ届く位置だ。 ゆっくり達はみな必死な表情で、口をぽかんと開けながらぴょんぴょん跳ねている。 「ゆっくりかえしてね!ゆっくりかえしてね!」 「ぴょんぴょんするよ!ゆっくりとらせてね!!」 「ゆっゆっ!ぼうしをかぶるとゆっくりできるよ!!」 だがそもそも、ゆっくりの身体で物を扱うことが出来るのは口だけである。 つまり吊るされた髪飾りを回収するためには口が届かなければいけないわけだが、 人間が手をかざしてジャンプするのとは異なり、ゆっくりの口は体の正面方向についており、真上を向くことが出来ない。 よって「ギリギリ届く」というのは、跳躍の頂点である頭頂部が髪飾りにギリギリ触れる程度、という意味だ。 そしてゆっくりは頭部に髪飾りが触れていない時、本能的に「ゆっくり出来ない」と感じる。 裏を返せば、触れてさえいればその不快感は払拭されるのだ。たとえそれが一瞬だったとしても。 最大の跳躍により、髪飾りは一瞬だけ自分の頭に触れる。その刹那の安息を求め、ゆっくり達は延々跳ね続ける。 完全に髪飾りを取り上げる絶望よりも、一筋の、本当にほんの一筋の光明を――― ゆっくりの行動を操作するにはこれに限る、というのが、この虐待お兄さんの持論であった。 またこうしてゆっくり達に「ゆっくりできる手段」を与えることで、巨神本体への意識を逸らし、攻撃を防ぐ狙いもあった。 「ゆっ・・・ゆっくり・・・できるよ・・・」 「ゆっぐりおぼうしかぶるよ・・・ゆっぐりぃ・・・」 「おいおいどうした、もう息が上がってんのか? うちで飼ってたチビゆっくりだってもうちょっと根性あったぜ?」 ゆっくり達が跳ねる度に起きていた地響きも、次第に小さくなっていく。 巨大ゆっくりはその巨体故、跳躍を得意とする個体は少ない。体力の消耗が激しすぎるためだ。 瞬く間に群れ全体から元気が失われていく。跳躍の高さも少しずつ低くなっていくようだ。 「しょうがないなあ、じゃあもう少し下げてあげるよ! ゆっくり取り戻してね!」 「ゆゆっ!おにいさんありがとう!!」 「ゆっくりおぼうしおろしてね!」 巨神はゆっくり達が髪飾りを取りやすいように、ワイヤーを更に下に降ろしていく。 しかしこれも古代コンピュータにより、疲労したゆっくりの最高到達点を計算した結果の絶妙な位置調整であり、 決して髪飾りを口でくわえて取り戻すには至れない。 そして高さだけでなく、その位置自体を少しずつずらしていく。 「ゆっ!おぼうしおぼうし!!」 「ゆびゃっ!まりざ!なにずるの゛!!」 ずらした先は、体がふやけて動けなくなっていたゆっくりの頭上。 巨体に踏みつけられ、柔らかくなった体はひとたまりもない。 しかし自分のゆっくりを追求することに夢中な飾り無しのゆっくり達は、仲間を踏んでいることにも気付かない。 「ゆびゃっ!やべでええ!ゆぐ、ゆっぐりでぎなぐなるうぅぅぅぅ!!」 「な゛んでふむの゛!!ゆっぐりつぶれちゃ、つぶれぢゃっ」 「ゆ゛ぅ・・・ゆ゛っ、ゆっぐりじでいっで・・・ね・・・」 「ありますよね~、何かに夢中で周りが見えなくなることって」 次々に潰されていくゆっくり達を眺めながら、虐待お兄さんは一人うんうんと頷く。弟の顔を思い出しているのだろうか。 足場となるゆっくりが潰れていくのだから、それに合わせて高さを調節されていた髪飾りも、 当然跳ねているゆっくり達からは遠ざかっていくことになる。 自分の位置が下がっているなどとは露ほどにも思わず、ゆっくり達は髪飾りが遠ざかることに激しく苛立つ。 「ゆ゛あああ゛ぁぁぁぁぁ!!なんでだがぐなるのおぉぉぉぉぉ!!」 「ざわれないよぉおぉぉぉぉぉ!!ゆっぐりでぎないいぃぃぃぃぃ!!」 「よーし、今度こそ返してやるから頑張ってね!」 お兄さんは再びワイヤーの位置を移動させていく。ゆっくり達は極めて従順にそれについてくる。 髪飾りの方ばかり見ている為、先ほどに引き続き足下は見ていない。 だから、自分達が山を登っていることにも気付かない。ゆゆこという巨大な山の上に。 「ゆっくりおぼうしとりかえすよ!」 「おりぼんつけてゆっくりするよ!!」 「ゆっゆっ、つかれたけどがんばってはねるよ・・・」 「ん゛~~~~~~!!ん゛~~~~~~~~!!」 ボス格であるのに、群れのみんなが虐められていても先ほどから身動き一つせず、文句の一つも言わなかったゆゆこ。 怠けて何もしなかったわけではない。実際は動くことも話すことも、何も出来なかったのだ。 自らの体積を超える量の地下水を飲み込んだため、体内に圧縮された水分量はとっくに飽和状態に達している。 それこそ口を開けば、水で極限まで薄められ、液状化した餡子が流れ出てくるほどに。 だから口を必死に閉じて我慢している。口を開けてしまえば自分が死ぬだけでなく、また盆地は水に満たされ、 他のゆっくり達を押し流すことになる。群れのリーダーとして、そんなことは出来ない。 だから上から踏み付けられて中身を圧迫されても、口を開けて文句など言えず、逆に必死に唇を結んでいた。 「ゆっ!とれるよ!もうちょっとだよ!」 「おりぼんがあたまにさわるとゆっくりできるよ!もっとさわってたいよ!!」 「まりさのおぼうしおりてきてね!!ゆっくりしたおぼうしならいうこときいてね!!」 「ほらほら~、もっと頑張って跳ねろよ。もう少しで取れるかもよ!」 髪飾りを吊るしたワイヤーを揺らすように激しく上下に動かし、取れるかも知れない雰囲気を演出する。 飾り無し達は「ゆゆ~~~!!」と色めきたち、より興奮した様子で跳躍し始める。 だらしなく開かれた口の端からは涎が辺りに飛び散っていた。 「おぼうし!おぼうし!」 「でいぶのおりぼんーーーー!!」 「ん゛~~~~っ、ん゛~~~・・・ん゛ばあああああああぁぁぁぁぁ!!!」 その激しさを増した圧迫に、ついにゆゆこの口が限界を迎える。 口からは薄黒く染まった濁流が溢れ出し、巨大な体は気球が萎むようにしおしおと地面に広がっていった。 山一つ分ほども地面が下がっていき、急激に遠ざかっていく髪飾りにゆっくり達は戸惑った。 「なんでおりぼんどっかいっぢゃうのおぉぉぉぉぉ!!」 「まりざのおぼうじがえっでぎでよおおお゛ぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「ゆっぐりでぎないよおぉぉぉぉぉぉ!!」 「ハハハ、みんなよく頑張ったね。そら、ご褒美だ!」 お兄さんがそう言うと、髪飾りは鉤から外れ、ワイヤーは瞬く間に巨神の手首へと返っていく。 至福の笑顔で落下していく髪飾りを眺めるゆっくり達。 しかしその目線が地表へと近付くにつれ、徐々に恐ろしい事実が明らかとなる。 髪飾りが落下する、ぱちゃん、という水音で、ついにゆっくり達はその現実を認識した。 「な゛んでまたおみずがあるのおおぉぉぉぉぉぉ!?」 「どげぢゃうよ゛!!おりぼんあっでもゆっぐりでぎない!!」 「ゆゆごはなにやっでるの!!やぐだだずのでぶりーだーがあぁぁぁぁぁぁ!!」 「ゆゆこならさっきお前らが皆で踏み潰しただろ……聞いてないか」 恐慌状態に陥るゆっくり達だが、髪飾りの回収だけは忘れていない。 まりさ種は帽子を水面に浮かべ、上に乗ることで難を逃れている。 この巨体を支える浮力を得られるような帽子には見えないのだが、饅頭の装飾品は不思議がいっぱいだ。 「ゆっ!いいなまりさ!!れいむもそれにのせてたすけてね!!」 「だめだよ!このおぼうしはまりさひとりようだよ!れいむはゆっくりとけてね!」 「どぼじでぞんなごどいうのおぉぉぉぉぉぉ!?れいむだぢふうふでじょおぉぉぉぉぉ!!」 「ごべんねれいむ゛!!でもゆっぐりじんでねえぇぇぇぇぇ!!」 このような光景が至るところで繰り広げられている。 ところで、この盆地を満たしている濁流は単なる地下水ではない。 「ゆっ!?まりざ、しずんできてるよ!!」 「ゆゆ゛っ!なんでなのぉぉぉぉ!!ばりざのおぼうじはじずまないはずなのぃぃぃぃぃ!!」 「れいぶをみすてたばつだよ!!ゆっくりはんせいしてよね゛!!」 「やだよぉぉぉぉぉ!!でいぶゆるじでえぇぇぇぇぇ!!」 勿論、れいむが許したところで事態がどう好転するわけもない。 この濁流はゆゆこの体内から流れ出したもの。ゆゆこの内容物の全てが溶け出しており、 その暴食を実現する消化作用……人間で言えば胃酸のようなものも、薄まっているとはいえ流れ出している。 その薄められた酸が、まりさの帽子に穴を空け、浸水を引き起こしていたのだった。 巨神の体は、一切浸蝕を引き起こす様子は無い。元よりゆっくりの攻撃は効かないのである。 「ゆ゛うぅぅぅぅぅぅ!!ゆ゛うぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」 「どげぢゃう!!まりざだぢみんなとけぢゃう!!」 「おにいざんみでないでだずげでええええぇぇぇぇぇ!!」 「しょうがないなぁ、よっと」 巨神は腰を屈めると、両手をも餡水の濁流の中へと突っ込む。 「ダブルタイザーコレダァァァァーーーー!!」 「「「「ゆびびっびびびっびびびびびびびびびびびびびびびび」」」」 巨神の両手首、両足首から突き出した無数の槍からは、またしても超高圧電流が放電される。 それは水を伝って群れの全てのゆっくり達へと行き渡り、余すことなく感電をもたらした。 激しいうめき声を上げたゆっくり達は、数秒後には物言わぬ餡塊と化し、ゆっくりと水に溶けていく。 あまりに喧しい巨大ゆっくり達の悲鳴に、騒音被害を考えたお兄さんが取った苦肉の策であった。 電撃を流しながら、巨神は再度「ヒャァァァ」と雄叫びを上げる。 「爽快感に満ちているのか? ギャクタイザー……確かにこれは壮観だ」 山の盆地に満ちる黒い水、その上を漂う巨大なリボンや帽子などの髪飾り。 虐待ガルガンチュアの名残は、幻想の名に相応しい悪夢的な様相を呈していた。 「なんで・・・ゆっぐぢ・・・でぎない・・・の゛・・・」 生き残って呻いていた最後のゆっくりを踏み付けると、巨神は静かに沈みゆく夕陽を見つめた。 巨神と共に村へと戻ったお兄さんは、巨大ゆっくりのボスであるゆゆことその取り巻きを倒したことを長老に報告する。 お兄さんに白い目を向けていた村人達は一転、彼を英雄として称えて騒ぎ始めた。 「虐兄よ、そなたは間違いなく幻想郷一の英雄じゃ。わしはそう確信した。その名は後世まで称えられよう」 「兄ちゃん、俺兄ちゃんのこと誤解してたよ! 一念通ずっていうか……何かに対して本気になるって、スゲーことなんだ!!」 「この何とかイザーとかいう機械人形も長老の話だと、お前じゃなきゃ操れなかったそうじゃないか。 いや、大したもんだ。今まで散々嫌味を言ったりして悪かった」 次々に祝いと感謝の言葉を述べていく村人に、しかし虐待お兄さんは渋い顔をした。 「やめてくれ、みんな……俺とギャクタイザーは、ただ欲望に従ってゆっくりを虐待したに過ぎないんだ。 今回はただ、その結果として村を守ることに繋がっただけだ。本当はただ俺達が満足しただけ。 何も褒められることなんてしていないんだ」 「うむ、わかっておるぞ。おぬしの性根が穢れ切っておることはな。 しかし、その上で敢えて言わせてもらおう。村を守ってくれて、ありがとう」 「ふ……感謝は有り難いけど、やはり素直には受け入れられないね。 それに俺がどんなことをしたって、俺が一人で地下に篭もってる間に、見殺しにしていった人達は……」 その時、広場に佇んでいたギャクタイザーから不思議な光が満ち溢れた。 地下室でお兄さんを包んだ光に似た、しかしもっと優しいものだ。 お兄さんは虐待好きの同族として、その光の本質を感じ取った。あれはスッキリした感情を表しているのだと。 その光は優しく、しかし大らかに広がり、村全体を包み込んだ。 「おお、何と神々しい……これが太古の巨神の……」 「お、おい見ろよあれ!! 餡子の中から……」 村に散乱していたゆっくりの死骸や、焦げた破片の中から、次々に沸き出すように出て来る者がある。 それは裸の人間であった。ゆっくりに食べられたり殺されたりしていった村人達が、蘇ってきたのだ。 「こ、これは一体どういうことだ!?」 「おばあちゃん!! おばあちゃんなんですか!?」 「ママぁぁぁーーー!! こわかったよおぉーー!!」 「と、父ちゃん! 兄ちゃんがやったんだよ、あのゆっくり達を!!」 思いがけぬ再会に、一様に涙を流して狂喜乱舞する村人達。みなゆっくりによって友達や家族を奪われていたのだ。 ぽかんと口を開けてその様子を眺めている長老、そして虐待お兄さん。その心に巨神の言葉が流れ込んでくる。 『我はゆっくりによりて人心に遺恨、受傷が残ることの一切を許さぬ。 よって虐待により得られた快感を力に変え、可能な限りの修復を図ったのだ』 「ふっ……全てはスッキリに向けて完結すべし、か。どこまでもご都合の良い野郎だぜ!」 「奇跡じゃ……巨神の力によって奇跡が起こったのじゃ……」 「おい、こっちには博麗の巫女もいたぞ!」 「どぼじでこの人だけ服着でるのぉぉぉぉぉぉぉ!!?」 ふと山の方に目を向けると、隆起していた山並みは元に戻り、川となって流れて来た餡子水の中にも、 多くの人間がぷかぷか浮かんでいる。各地の村で襲われた人々だろう。 『ちなみに我の力によって変形させた山、吸い上げた地下水、全ては支障の無いよう元に戻しておいた』 「虐待が終わったらきちんと後片付け。つくづく一流だぜ……お前はよ」 「虐兄よ。巨頭の一角を破ったとはいえ、巨大ゆっくりはあれだけで終わりではない。 この幻想郷中で未だに人々を苦しめ、暴虐の限りを尽くしていることだろう。 しかし、暴虐を以て暴虐を制す……長老としての命じゃ。虐兄よ、世界中のゆっくりを虐待して来い!」 「言われなくとも!」 『ヒャァ! 虐待だぁ!』 お兄さんとギャクタイザーの戦いはまだまだ続く! 応援ありがとうございました!! あとがき スパロボに詰まったのでムシャクシャして書いた。今は反省している。 ちなみにぱちゅりーは巨大に進化する過程で、自重で潰れて絶滅しました。 このSSに感想を付ける
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歌を歌ってみない? 3 ―その3― 仮に一日中没頭する事が出来ても人間の集中力には当然限りがあるのだ。その時間が長ければ長いほどミスも多い。それは美琴だって例外ではないし、上条に至っては誤字脱字果ては意味不明な言葉のオンパレードは必至だろう。「いくらなんでもそれはないんじゃないのか?」「行ける気がするんだけどなぁ」「美琴は出来ても上条さんには無理です。今日はもう集中できません。疲れました」「そりゃそうよね~。普段勉強にも集中できない奴が、初めてやることにあんだけ長く集中出来た方が驚きよ」「そうそう。今日は飛ばし過ぎたので明日からはまったりやりましょう」「え~!?」「な、なんでそんなに残念そうなんだ?」「だ、だって…」「あ、そうだ」「ん…?どうしたの?」「歌詞作り終わったらさ、少しは歌うの練習した方がいいのか?」「あ~、どうなんだろうね。来週からは私たちが作った歌詞で歌の練習するんじゃない?さすがにいきなり収録はないだろうし」歌には少々自信がない上条さん。歌詞が作り終わってもそれを歌うという作業がある事をすっかり忘れていた。その点、美琴は歌が上手そうで羨ましい。ほんと、美琴には欠点らしい欠点は無い。強いてあげるならビリビリ癖か。歌という事を思い出し少しテンションが下がった上条の携帯から着信音が流れた。番号も名前も見ず適当に電話に応じる。「上条ですが?」『相も変わらず辛気臭い声だな、君は』「げっ、ステイル…」『そのセリフは僕も言いたいんだけどね。優しい僕は言わないでおいてあげよう』「…で、そのお優しいステイルさん。どうかしたのか?」『何もなかったらわざわざ君なんかに電話しないさ。馬鹿かい?ああ、そう言えば馬鹿だったね。すまないね』「さっさと要件言えってんだ!このニコ中の不良神父」『ニコチンの素晴らしさが分からないというのは君は人生を損しているんじゃないか?それに怒りっぽいな。カルシウムは摂ってるかい?まぁ君の健康状態なんかどうでもいいんだが』14歳のくせにニコ中になってるやつに健康を気にかけてほしくない。と言うかお前の健康は一体どうなんだと声を大にして問い詰めたい。それにニコチンの素晴らしさなんて一生わからなくて一向に構わない。『ああ、それより要件だけど、旅行が長くなりそうなんだ』「は?どういうことだ?2泊3日の予定だろ?」『旅行先でちょっとした事件に巻き込まれてね。それを解決したお礼にってことで後4日くらいは宿泊出来そうなんだ。つまり、6泊7日になったってことだ』「インデックスも一緒か?」『むしろそれを一番望んでいるのが彼女でね。こんなことする必要はないとしか思えなかったんだけど、それでも一応、現保護者の君にも知らせておこうと思ったのさ』「あーはいはい、そうですか。神裂も一緒なんだろ?なら俺は構わないぞ。お前らがいれば安全だしな」『信頼されてるって、一応思っておくよ。君に信頼されているというのも不思議な感じもするけれど』「実際してるんだよ。お前はいけ好かない奴だけどな。じゃ、インデックスと神裂にもよろしく言っといてくれ」『気が向いたら伝えておくよ』その言葉とともにステイルからの電話が切れる。電話を戻しながら、上条は定位置に戻る。「ステイルって?」「ん~、インデックスを通じて知り合ったいけ好かない不良神父。インデクッスの友達で、今一緒に神裂ってやつと一緒に3人で旅行してる」「不良神父…?」「神父みたいな服装なんだけど、赤毛でヘビースモーカーで目の下にバーコードがあるから俺はそう呼んでる」「…不良とか以前に、神父?」「実のところよくわからん」「でさ、何の電話だったの?」「インデックスたちの旅行が長引くんだとさ。帰ってくるのは来週かな」「へえ~」(ってことは来週までは正真正銘二人っきり!?)イチャイチャし放題!?イヤッホー!!と、内心で狂喜乱舞な美琴さん。インデクッスが途中から入ってくる事を覚悟していた美琴には嬉しい知らせだ。来週までイチャイチャし放題。ということだ。「今日はこの後何するかな~」言いながら何気なく時計を見る。結構寝たらしい。今は5時半だった。5時半。何かとっても大切な事を忘れている気がする。上条の生命線とも言える大事なイベントを忘れているような。「ん~、何か忘れている気が…」「ほら、それより買い物行かない?今晩のおかず買いに行かなきゃ」「買い物…?……ああ!特売!!」「特売…?あ、昨日あるって言ってたわね、そういえば」「この時間じゃもう終わってる…不幸だ……」「元はと言えば熟睡してた自分のせいじゃない。自業自得よ」「うう…」「特売は終わっちゃったけど買い物には行かないと。冷蔵庫には何も入ってないしさ」「うう…特売~…」特売を寝過ごすという一生の不覚にショックを隠せない上条引っ張って、美琴は上条がいつも贔屓にしているスーパーへ向かった。特売こそ逃したが、今日は比較的安い値段で材料が買い揃えられた。上条には珍しい幸運だった。それもこれもきっと美琴がいたからだ。今日の晩御飯は美琴の愛情たっぷりのカレー。それを食べた後はぐだぐだイチャイチャまったりにゃふんのんびりイチャイチャと、要はかなりいちゃついていた。今日は二人とも歌詞には手をつけず、さっさと風呂に入ってさっさと寝た。昨日の夜と同じく、美琴が上条に抱きつきながら。一つ違うのは、今晩は最初から上条に抱きつきながら寝ていた。翌朝、美琴の顔は赤くなっていなかった。念のため。________________________________________なんやかんやと1週間が過ぎ、上条と美琴は歌詞を完成させ指定されたビルの前にいた。この1週間本当にいろいろあった。突然、土御門と青ピを筆頭としたクラスメイト数人が押し掛けてきたり、一方通行が打ち止めを預けに来たり、美琴の友人が押し掛けてきたり、学園都市にいる妹達が押し掛けてきたり、常盤台の寮監様がご降臨されたり、小萌先生が家庭訪問に来たりと、いろいろあった。ちなみに黒子は門限ギリギリまで毎日来ていた。とにかく、あの状況でよく作れたなと今になって思う。上条の部屋は朱に染まりかけ美琴は質問攻めにあったし、部屋がとても騒がしくなったり、今度は上条が質問攻めにあったし、同じ顔がずらっと並ぶシュールな光景もあったし、黒子の首がおかしな方向に曲がったかと思えばとんでもない威圧感を感じたし、様子見かと思えば突然授業がはじまったし。とにかく、本当によく歌詞が完成したと思う。心から自分を拍手したい。けれどそれらのせいで歌の練習は全く出来ずにいた。もっとも、誰も来ない日があっても歌えたかどうかは今になっても分からないが。「大丈夫だと思うわよ。本格的な収録は来月とかじゃない?」「そうだと本気でいいです…。また来週とかにされたらいくら美琴に見てもらっても成績がヤバい事になりそうだ…」この大変な一週間、どれだけ大変であろうとも上条の場合勉強を疎かにできる成績ではないので、美琴に無理を言って、上条の気力が続く限り、隙間を見つけては勉強を見てもらっていた。それでも現状維持が精いっぱいだった。進級には影響はないとはいえ、これ以上休む様な事になったら、成績のせいで進級が危うい事になりそうだ。しかし、だとしてこの超ハードスケジュールの中、現状維持できただけでも上条にとっては称賛に値する。本当に美琴さまさまだ。「それよりさ、あの子はいいの?今日帰ってくるんでしょ?」「ステイルたちがいるから大丈夫だ」「ふぅん。信頼してるのね」「というよりも、あいつらさ、複雑な事情でな。あいつらが少しでも長く一緒に入れたらいいなって」「そっか」複雑な事情。それを聞く気は美琴にはなかった。気にならないと言えば嘘になるが、この少年の事だ。厄介事に巻き込まないようにしているのだろう。だから、いつかこの少年から話してくれるようになるまで聞かないでいるつもりでいた。「それにしても遅いな、桑島さん」「迷ってるんじゃない?」昨日の電話では桑島さんが来る事になっていた。彼は学園都市外部の人間なのでそれは大いにある事だった。こちらは顔も知らないが向こうは違うだろう。それらしい人は一向に現れない。「学園都市は複雑だからなぁ」「外部の人はまず迷うわね」「インデクッスも時々迷うって言ってたぞ」「当麻も時々迷いそうよね」「失敬な。いくら上条さんでも迷いませんよ」「やぁ、ごめんごめん。待ったよね。はい、お詫びのお茶。ごめんね」会話の途中、ビルの陰から桑島さんと思われる人が現れいきなり話しかけてきた。スーツを身をまとった好青年。背は高く若く見える。25歳くらいだろうか。実年齢は35歳の息子と娘が一人の家庭持ち。だが二人はたぶん、しばらく知らないままだろう。「あの~、桑島さん、ですよね?」「あ、ごめんね。僕は君たちの顔知ってたからついその気で。うん、僕が桑島だよ。今日はよろしくね」『あ、よろしくお願いします』「あはは、付き合っている人たちは似るってよく聞くけど、君たちはホントよく似てるねぇ。今のタイミング、完璧だったよ」「そ、そうでせうか…?」「うん、完璧」「あんまり意識した事なかったわね、そういうのって…」「知らぬは本人ばかりってね。周りのみんなは僕と同じ事思ってるんじゃないかな。っと、立ち話もなんだし、さっ、入って入って」一人先にビルの中に入り、上条と美琴も中に続いていく。エレベータに乗って5階に着き一室に入ると機材ばかりの部屋に通された。機材の正面にはガラス、多分防音だろう。その向こうには、よくテレビで見る様なスタジオがあった。(あそこで歌うのか…。うわ、ヤバい。緊張してきた…!)(へえ~。歌ってこう言うとこで録るんだ~)緊張する上条とは対照的に、美琴は興味津々に機材や隣の部屋を眺めていた。人前に出る事や注目される事が多い美琴に比べ、上条はそういう経験がない。人に追いかけ回され結果奇異の視線にさらされる経験なら豊富だが、閑話休題。この限られた空間で、何人にも見られながら歌うというのはとても緊張する。「あ、そうだ。歌詞は出来てるよね。見せてもらってもいいかな」二人は桑島さんに完成した歌詞を渡す。二人のを受け取り桑島さんは先に上条の方の歌詞に目を通す。さらっと一通り見て上条を見て、もう一度今度は歌詞をじっくり見る。「上条君のが『ゼロからの逆襲』ってタイトルか。…うん、いいんじゃないかな。見た限りだと、曲のイメージと歌詞のイメージ、そして何より君から感じる印象はすごく合ってると思うよ」桑島さん。自慢ではないが人を見る目だけはずば抜けている。一目でその人から感じる印象が、その周りの人たちが抱いている印象と同じなほどだ。彼の周りにいる人も彼がいい人だと言えばそれに疑いを持たない。上条の方を見終わった桑島さんの手で他の人たちにもその歌詞が回される。桑島さんは今度は美琴の方に目を通す。今度も一通り見て美琴を見てもう一度じっくり歌詞を見た。「そして、美琴さんの方が『私らしくあるためのpledge』だね。こっちもいいね~。上条君のと同じくらい君らしさが出てると思う。初対面の僕言われるのはしゃくだと思うけど、本当にそう思うよ」それも周りの人たちに回されていく。上条のともども好評のようで全員が頷いていた。「それにしてもさ、君たち本当に作詞初めて?」『はい』「初めてであんなに書けるもんなんだねぇ。いやぁ、驚いた。さて、早速だけど今日の話、いいかな?」桑島さんの声に二人は頷きを返す。周りの人たちはまだ歌詞を見ていた。何かおかしいところでもあっただろうか。おかしいところは一切なく、これが本当に素人が書いたのかという懐疑にも似た念を抱きながらじっくりと歌詞を吟味しているだけだった。「今日はさっそく自分たちの歌詞を歌ってもらうよ。でも安心して。本格に収録するのは早くても来月だから。君たちもさすがに勉強が大変だしね。それまでは毎週日曜はここで練習してほしい」「げっ…」美琴の言ったとおりになってくれたのでひとまずはよかったが、唯一とも言える休日が潰されるのは予想外だった。「で、その日以外も可能な限り自分たちでも練習しておいてね。学園都市に指名されたとは言え、素人だしね。せめて基本は覚えてほしい。さて準備準備」と、言うだけ言って二人が歌える状況を整えていく。「歌か~…。人前で歌うのはあまり得意じゃないんだよなぁ」「注目される事が苦手そうだもんね、当麻」「苦手というか、馴れてないって言った方がいいかな」「まっ、直に慣れるわよ」「は~い、準備できたよ~。じゃあ、上条君から行ってみよっか」「げ、俺からですか…」隣の部屋に放り込まれ、マイクの前に立たされる。ヘッドホンも渡されたが、部屋の中にもスピーカーはあるので、好きな方を使えということらしい。付けるのも邪魔そうなんでヘッドホンは適当に置いといた。「じゃあ、歌い始めるタイミングは任せるから、決まったら手あげてね」『わかりました』鏡の向こうに返事をする。目を閉じて緊張をやり過ごそうとするが、どうにもうまくいかない。歌うことに意識を向けようとするも、初めての環境にそれも中々出来ないでいた。(せめていつものテンションに戻れたらな~…)初めての環境で初めてやることにテンションも高いんだか低いんだかよくわからない、曖昧な位置に合った。それがいつものに戻ればどうにかなりそうなのだが。どうしたものかと困っていると、鏡の向こうで美琴がこちらに笑顔を向けているのを見つけた。不思議と、その笑顔を見ただけで気持ちが落ち着いてきた。そして一つ思いつく。美琴を見て落ち着いたなら、美琴を思いながら歌えば歌にも集中できるかもしれない。(ダメ元でそうやって歌ってみるかな)覚悟を決め手を挙げる。すぐに曲が流れ、上条の歌がゼロからスタートする。________________________________________歌うのは初めてという事もあり1回だけで済んだ。歌い終わり、美琴のいる部屋に戻ると、感心した顔をしている桑島さんと美琴がいた。他の人は上条の声と曲のバランスを見ているようだ。「君、意外と上手いね。カラオケだと人気者なんじゃない?」「苦手って何の冗談よ~。上手いじゃない!」「いやぁ、自分で歌ってびっくり。俺ってこんな声も出るんだな」「この分だと美琴さんも期待できそうだねぇ」「あ、それは俺もです」「プレッシャーかけないで!もうっ」歌い終わって気持ちが楽になった上条は今度は桑島さんと一緒に美琴にプレッシャーを与えていた。二人とも無意識に。機材に向かっていた人たちはいったん上条の方を置いといて、美琴の曲を準備した。それを察した桑島さんが美琴に隣への入室を促す。「じゃ、よろしくね。上条君と同じで歌い始めは任せるから、決まったら手あげてね」「はい、わかりました」隣の部屋へ入りマイクの前に立つ。髪が少し乱れるが美琴はヘッドホンをつけることにした。じかに耳で聞いた方が音程を取りやすい。(こういうのって、あんまり得意じゃないのよね)表には出ないが内心は緊張しているかもしれない。かもしれない、そう思っているだけに自覚はない。ただ、気分が乗らないというか、いまいちやる気が起きないというか。人に注目されるのはもう慣れている。初めての環境とはいえ、10人にも満たない人数の人に注目されてもどうということはない。緊張もしているつもりもなければ、集中できていないわけでもない。けれど、なぜかいざ歌うという今になって気が乗らなかった。(どうせこれは試しなのよね。だったら…)上条を意識しながら歌ってみよう。どんな状況でもあの少年を意識すれば心が彼に満たされる。他のものが入り込む余地など無くなる。右手を挙げて曲を流させる。(後はなるようになれよ)曲が流れ、上条を想い、それを含めて自分らしくあろうとしながら美琴は歌い始めた。________________________________________歌い終わりやる事を終えた美琴。自然と上条の横に並ぶように立つ。その対面の桑島さんが渇いた音を出しながら手放しで称賛する。「いや~、驚いた。いろんな人たちに喧嘩売りそうな言葉だけど、美琴さん、君、そこらへんの歌手より上手いんじゃない?」「あ、それは俺も思った。そのまま歌手デビュー出来るんじゃないのか?」「それなら僕がマネージャーになろうか?君だったら喜んで受けさせてもらうよ」「え、あちょ、そんな褒めないでよ…。なんか、恥ずかしい…」二人、とくに上条に手放しに褒められ美琴は照れて顔をほのかに赤くする。それを微笑ましく見守る桑島さん。彼らの周りは、上条の時と同じく曲と声のバランスを見ていた。二人とも、予想よりも声が大きく曲が若干負けていた。そして上条の歌詞はセリフっぽい部分があるのでその辺りも調整していた。「うん、予想以上に君たちが上手くてよかったよ。これなら本当に来月には収録出来そうだね」「上条さん的にはもっとゆっくりでいいです」「そう?どうせなら早く終わった方がいいじゃない」「あ、そうだ。学園都市から僕が判断を任されてた事あるんだけど、言ってもいいかな」ここでダメ、と言っていい物なんだろうか。学園都市から、という事は聞く以外に選択肢は元から用意されていないというのに。「学園都市も君たちの歌唱能力は分からなかったんだろうね、さすがに。そこで、僕やここにいる人たちが君たちの歌を認めたら、君たちにはまた別の曲を歌って欲しいんだ。で、君たちの歌はここにいる全員が認めた。という事で、君たちに一曲追加~」『はいっ!?』「あ、自分たちで見る?そのメール」言いながら桑島さんは自分の携帯を取り出し、学園都市から届いたメールを見せる。書かれていたのは今回の歌の事に加え、さっき桑島さんが言っていた事だった。それもご丁寧に、拒否権は無しと書かれていた。「ってことは、あれですか…?また自分たちで歌詞を考えろと…?」今回は奇跡とも言えるペースで何とか完成したが、それも今回だけという事と一緒に作る相手がいたからという理由が大半を占めている。それでも作り終わったときは心身ともに疲労困憊で、二人とももう二度とやりたくないと強く思っていた。「あ、それは大丈夫だよ。追加の一曲はデュエット曲。しかも歌詞もちゃんとあるからこっちは歌うだけ」『デュエット?』「知らない?二人で一つの曲を歌うっていう、あれ」『いや、それは知ってます』「僕が見るにこっちが本命じゃないのか。君たちの歌ももちろんいい歌だけどね。あ、そうだ。曲のタイトルは僕が決めたんだけど、聞くかい?」聞かないと言っても言いそうな雰囲気だ。新しい嬉しくない事実に二人とも答えようとすらしていないのに、桑島さんは口を回し続けた。よく回る口だ。「学園都市の子が歌うんだから学園都市にちなんだ言葉の方がいいかと思ったんだ。ここの子たちって超能力使うでしょ?でさ、その子たちってそれぞれ『自分だけの現実』っていうのがあるんだってね。僕なりに話を聞いたりしてそれを知ろうとして、こう思ったんだよ。『その子達だけの妄想や想いこみ、はたまた幻想みたいなもの』って。そこで、安直なんだけど、タイトルはこうしてみた。『自分だけの幻想(パーソナルリアリティ)』」『自分だけの幻想(パーソナルリアリティ)…』「お、気に入ってくれたみたいだねぇ。よかったよかった。うんうん」こうして二人は追加された曲、『自分だけの幻想』を歌うことになった。二人が歌から解放されるのはまだまだ先のようだ。
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死亡しました 「―――邪魔する奴らはみんな死んでしまえッ!!」 名前 ドロシア・プシューケー 性別 ♀ 年齢 15 分類 【召喚系】 属性 蝶、無 身長 150 体重 42 趣味 蝶の世話、朝のお祈り 好き 蝶々達、甘い食べ物 嫌い 異端者、無能力者、蟷螂 大切 『教団』、自分を愛してくれる人 トラウマ 孤児だった頃のこと 勢力 『教団』 能力詳細 【胡蝶乱舞】 特殊な鱗粉を舞わせる蝶を指揮する短剣使い 鱗粉は爆発による威力を有するが通常は着火することもない 唯一起爆できるのはこの能力者の持つ一対の短剣でありこれを火打ち石のようにすることで爆発させられる 能力としてはこの爆発に巻き込まれない(爆発の影響を一切うけない)こととこの爆発で蝶を巻き込まないことである ただし鱗粉は密度が濃くないと規模は小さくなるため精々短剣の有効範囲内+α程度である 完全に無風である場合は多少拡大してもよい(完全な無風とはロール開始時に無風と書いてある場合であり風の描写がないからといって無風ではないとする) スペック 短剣術に長ける 装備品 短剣一対(紛失した場合の次のロールでは模造品による剣のダメージ軽減によるペナルティ後のさらに次ロールで復活) Q A Q1.蝶の数はどのくらいですか? Q2.爆発させる以外の攻撃は短剣を使ってもいいですか? Q3.室内での戦闘の場合は無風扱いですか? A1.蝶は特に数を決めてないですが5匹くらいが自分も相手も処理しやすいかと思います 多くてもいいですが無理ない程度に A2.蝶以外に短剣での戦闘は構いません A3.室内であろうとなかろうと 完全な無風とはロール開始に無風と書いている場合であり風の描写がないからといって無風ではないとする とします キャラクター詳細 概要 教団の旧教義派に所属している少女。階級は「裁きし者」 異教徒及び無能力者が大嫌い。特に後者に至っては赤子であっても無能力者だと分かれば即殺害する思考の持ち主 断罪を名目とした殺人行為を重視している面もあるが、旧派の教えのことについても重んじている熱心な信仰者である 故に新教義派の教えに対しては、二重の意味で真っ向から反対している +過去 教団の管轄下の村に住まう一般家庭の長女として生まれる そこまで裕福な家庭ではなかったものの、信教者である心優しい両親とやんちゃだが頼りになる4つ歳上の兄と共に 特に目新しいことはない、それでもささやかな幸せのある…ありふれた日常を送っていた そんな幸せな家族にも転機が訪れる。家族で遠出をした帰り、強盗目的とした無能力者の人間に襲われたのだ 両親と兄は幼い彼女を守ろうとその身を挺して庇い、その結果三人は惨殺され、彼女は天涯孤独の身となってしまう 後に身寄りもなく教団の管轄下にある孤児院に預けられたが、無能力者や異端者に対する怨みや憎しみは消えるコトはなく、 現在の異教徒を憎む人格が形成された 余談 施設に引き取られた時から能力は既に発現していたらしく、 孤児になってから数ヶ月は浮浪児となった期間がありその期間内に能力が開花したものと思われる 容姿 緩くウェーブのあるハニーブロンドの髪を腰まで伸ばし、頭には真っ黒のシスター帽 帽子はずり落ちないように、右サイドを一部の前髪も纏めて大きな十字架の髪留めで留めている 顔立ちは低身長と同様幼く、肌は透き通るように白い。長い睫毛に縁取られた瞳は赤みの強いピンク色 丈が異様に短い黒いシスター服を身に付ける。スカート裾には控えめのフリルレース、襟元と袖口だけ白色である 太股まで隠れる黒のスパッツを着込み、足下は白のニーソックスに黒エナメルのロングブーツを履いている 銀製の鳥籠に蝶を五匹程入れ籠を肩から紐で吊るし、十字架を模した短刀を後ろに交差させて帯刀する 性格 平常では至って大人しくやや口下手。どこか物憂いげな雰囲気を持つ 軽い対人恐怖症な面と内向的な性格も相俟って、教団内で特別仲の良い友人もおらずひっそりと一人で蝶の世話をしていることが多い 蝶に対しては、孤児にかったときからずっと居た存在として、虫でありながら家族愛にも似た愛情を注いでいる しかし異常なほど感情の起伏が激しく、新旧教義派の問題や異教徒の断罪のことになると決まって熱が入りがち また情緒不安定な面があり、感情が昂っている状態になると普段よりも幼い言動や泣き喚くなどの癇癪を起こすことも多々ある あまり他人を寄せ付け無さげだが、実際は天涯孤独であることを恐れており心の奥底では教団の教えの垣根を越え、愛への渇望が渦巻く 日記 +日記 新教派の多い某教団村に大司教さまの身を案じてやって来ました。 けど、すぐに王国の進軍の人員でトンボ返りの状態でした。…召集はいいけど、スケジュールはギリギリ。 待ち合い室で貰ったお茶とお菓子も美味しかったので、ちょっとしか居れなかったのは少し残念。 …もちろん、一番気掛かりなのは大司教様です。 …あ、そういえば美味しいお菓子といえば、昨日道中で買ったチョコレート菓子が美味しかったです。 焼きチョコレートの中にペースっぽいのが入ってる…?みたいなの。新発売らしくてはじめて食べる味でした。 来月はイチゴと抹茶味も出るみたいなんです! それから帰り道には猫を拾いました。 真っ黒けだと思って洗ってあげたら実は真っ白だったんです、びっくりしました。 こっそりですがお部屋で飼うことにします。猫は雑食らしいので蝶が食べられないように注意します。 今度ペットフードを飼うために街に行ってみようかと思います。そのついでにまたあのお菓子を買えたらなぁ… …うーん、禁欲禁欲。 これは、移動中での書留です。 明日はとうとう聖地奪還のため、私も兵として王国へと向かっています 王国は、長老派のおじいさま方を処刑した国であり、私達の聖地でもあります。 …絶対の絶対の、…絶対に ! 取り戻すんだから!絶対に! …あと、進軍先でのお仕事が一段落したら、みんなのお墓参りに、行かなきゃ。
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リンゴ乱舞(りんごらんぶ) 概要 ファンタジアに登場した術技。 登場作品 + 目次 ファンタジア デスティニー(PS) シンフォニア ファンタジア 敵専用技。 オークロット系の敵が使用。 前方に大量のリンゴをばら撒いて相手を攻撃する。 ファンタジアの敵専用技では珍しく、SFC版、PS版両方で登場する。 ▲ デスティニー(PS) 敵専用技。 オークロットとトレントが使用。 前方に大量のリンゴをばら撒いて相手を攻撃する。 ▲ シンフォニア 敵専用技。 トレントが使用。周囲に大量のリンゴをばら撒いて攻撃する。
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白炎乱舞 1話 プロローグ 作者 KOU 概要 とある村に、突如、怪物が現れ、 村は大混乱となった。 そんな村のピンチを救ったのは、 白い炎を纏った男、「クエーサー」だった…‼ サンプル ダウンロード メモ版(3DS専用) GIF版(PC専用) ※PCからダウンロードすることをお勧めします。 ※Googleドライブが開くので、そこからダウンロードしてください メモ版(3DS専用)をダウンロードした場合 zipファイルを解凍します。 解凍したフォルダを、3DSのSDカード内にある「private」→「Nintendo 3DS」→「app」→「JKZJ」へコピーします。 3DSにて「うごくメモ帳3D」を開くと、フォルダ一覧に先ほどDLしたフォルダが表示され、中にあるメモが見れるようになります。 GIF版(PC専用)をダウンロードした場合 zipファイルを、任意のフォルダに解凍します。 解凍したフォルダ内に、GIFファイルがあります。 コメント 名前 コメント
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奇祭「目処梃子乱舞」 呪力:2 レベル:神奈子 攻撃:2 迎撃:1 命中:3 種類:集中 [戦闘フェイズ]呪力3 フェイズ終了まで、このスペルは「攻撃+1」「命中+1」「貫通」を得る。 (フェイズにつき1回まで使用可能) 考察(裏鍵/製作者) 微妙なLv1スペルをイメージしました。 呪力5払って半幽霊現世斬以下なので多分あんまり使われない。
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【検索用 ほっふすてっふらんふ 登録タグ 2024年 Shu VOCALOID ほ 巡音ルカ 曲 曲は 藤墅。 鏡音リン】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:Shu 作曲:Shu 編曲:Shu 映像:藤墅。 唄:巡音ルカ・鏡音リン 曲紹介 ばかShuき 40作目です! あけましておめでとう! 曲名:『ホップ・ステップ・乱舞(ほっぷ・すてっぷ・らんぶ)』 Shu氏の40作目。 『藤墅MV統一祭』参加楽曲。 英題は「Hop Step LOnVE」。 歌詞 (Google Driveより引用) ホップ・ステップ・乱舞 ホップ・ステップ・乱舞 生き抜きたい❗️ あわよくば逃げたい気持ちのそのものから逃げたい😭 Bad❌⇄最高💮の脱兎 Cycle を抜け出したい❗️ 片付かない部屋の中心街 踊れ 🐇 🐇 🐇 至極Jumpin🥺 至極Jumpin 🥺 落ち着かないで 墓穴を掘って💀 あちこち跳んで うさぎみたい🐰 気圧は低下⛈ 思考は鈍化😖 頭に鈍痛 ドン💥 【何故か突然】 Right Right Right Right Rightに行ったり Left Left Left Left Leftに行ったり 義務教育の敗北❗️🧑🏫義務教育の敗北❗️👩🏫 トンがった痛みをググッとこらえ 本日もロケンロー!🎸 ここで ホップ・ステップから3.2.1 Go👉 からのStop❗️ そっと抑えて❓ 鳴り止まない音の反乱軍 走れ 🐇 🐇 🐇 至極Jumpin🥺 Up DownのそのUpのままでハピでいたい❗️ 構ってよねえ❗️ 構ってよねえ❗️ 走り切る❗️ 酸素を頂戴!🙏 ホップ・ステップ・乱舞 ホップ・ステップ・乱舞 突き抜けたい❗️ あわよくば消えたい気持ちのそのものから消したい😭 But 何度でも「I'm 最強」と叫びたい❗️ だから 🐇 🐇 🐇 🐇 🐇 🐇 至極Jumpin🥺 今がシャッターチャンス📸 コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
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★SR 大喬(乱舞モード):水属性・MP 基本情報 『三国志乱舞』からの異世界の女神。 【非公式豆知識】 大喬=だいきょう 小喬の姉。 別モード なし ステータス 上から、レベル1・0凸・1凸・2凸・3凸・4凸後の最大値(カッコ内数値は覚醒前数値) 武 智 美 ・初期値:1859・Lv 60 :・Lv 75 :・Lv 90 :・Lv 105:・Lv 120:(9040) ・初期値:2893・Lv 60 :・Lv 75 :・Lv 90 :・Lv 105:・Lv 120:(10380) ・初期値:3399・Lv 60 :・Lv 75 :・Lv 90 :・Lv 105:・Lv 120:(10840) スキル 恥花の髪飾り → 味方の水属性の美を特大UP アビリティ アビリティ1:繚乱の美(初期に習得済み) 敵4人に攻撃 アビリティ2:艶という名の刃(2凸で習得) 敵5人に攻撃・チェイン+5 契約 関連イベント連動ガチャ 関連イベント イベント『女神たちの三国志 ソル・セレ乱世に立つ』 →特効女神 関連女神 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 特記事項
https://w.atwiki.jp/vsonebot/pages/6.html
概要 YMMゲームズと1トロプラスがタッグを組んだ英雄育成シミュレーションゲーム。 ONE作品に登場するキャラクターを集め、自分だけのヒーロー部隊を結成・育成することができる。 基本情報 タイトル 英雄乱舞-ONLINE- ジャンル 英雄育成シミュレーション 提供 YMMゲームズ 原作 1トロプラス 世界観監修/シナリオ ○NE 音楽 KINU STUDIO リリース日 2015年4月1日 課金形態 基本無料(アイテム課金:有り/定額課金:無し) ストーリー わずか10数年の間に、「怪人」の発生は日常の一部となってしまった。 人々の生活を脅かす怪人を、討伐するため「ヒーロー協会」が設立される。 各「協会員」は、怪人を倒す力ある者を探しはじめる。 その素質を持つ者「英雄(ヒーロー)」と共に、怪人や悪の組織、災害から人々を守るため協会員は、英雄部隊を派遣する。 災いなるかな 亡びをもたらす 怪人を 倒せるものは 英雄のみ 力を束ね 心を強めよ 嘆きの底へ いざ行かん 本拠サーバー一覧 No. サーバー名 実装日 1 Z市支部 初期 2 A市本部 初期 3 J市支部 2015-04-03 4 B市支部 2015-04-14 5 C市支部 2015-04-14 6 F市支部 2015-06-28 7 Q市支部 2015-06-28