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果タシテ、無知トハ罪ナリヤ?(前編)◆qYuVhwC7l. 「きゃああああああああぁぁあぁ!!だめ、だめ、だめだってばぁ~~~~~~~~!!」 地図上にしてG-02に当たる部分に存在する細道を奇妙なバイクで移動しながら、 年端もいかぬ少女――名簿上の名前を用いるならば『キョンの妹』なるあんまりにもあんまりな物を与えられた人物が叫ぶ。 仮にも殺し合いを命ぜられた多くの強者がひしめき合う会場内では、自殺行為以外の何物でもないのだが、あいにくと今の彼女にその事を考える余裕はない。 何せ―――他ならぬ『乙女』としての危機が迫っているのだから。 バイクを用いた高速移動の産物として与えられる強烈な向かい風によって、バタバタと暴れる浴衣の下半身部分を必死で抑えながら、彼女は自分自身の迂闊さを激しく呪った。 ――――だって、だって、前にハルにゃんが『浴衣の下には下着を付けないでいるのが日本の伝統なのよ!』なんて言ってたからぁ~!! 本人の意思とは関係なくそうせざるを得ない状況があった事も忘れて、自分自身でも良く分からない言い訳をするも、 それが事態の好転に何一つ貢献しない事は誰よりも彼女自身がわかっていた。 今、少女の体を包み込んでいるのは、『ksk温泉』なる意味不明の印字が施された布きれ一枚きり。 そして、全身を緩やかに覆い隠す浴衣としての機能しかもたないそれは、強風という力による蹂躙に耐え得る筈もなかった。 「うぅぅぅ………ひゃぁっ!?」 身を精一杯縮こませて、少しでも抵抗を減らそうと行動した少女を新たな衝撃が襲う。 つい先ほどの入浴にてぽかぽかと温まっていた平面的な体の上を、直に冷たい風がなぞっていったのを感じたのだ。 その感覚を事実と裏付けるように、浴衣の上半身部分が豊満な体を包み込んだときの様に大きく膨張し、 結果として肌の露出部分の増加…すなわち浴衣の隙間が大きく広がったという現象を引き起こす。 そして彼女は、発現したその大きな隙間から、桜色の部分が一瞬だけその姿を大胆に覗かせているのをしっかりと目撃してしまった。 ………防衛すべき拠点は一か所だけではなかったのだ。 「み、見えちゃう~~~~~~!!見えちゃうよぉぉぉ~~~~~!!!」 それぞれの手で上半身と下半身を必死に防衛しつつ、少女は再び叫ぶ。 果たして何が見えるのか? そんな事は口に出せる筈もない。『乙女』としては尚更である。 そしてその『乙女』の危機をあざ笑うかのように、現実は非情であった。 「えーーーーーー!?何か言ったかーーーーーーーー!?」 「見、見えちゃうのーーーーー!!だからちょっと止めてーーーーーーーー!!!」 「風でよく聞こえないんだって!!もっとはっきり言ってくれーーーーー!!!」 「は、はっきりなんて言えるわけないよぉぉーーーーーー!!」 「ダメだーーー!!!全然聞こえないってーーーー!!!!」 つい先ほどから幾度となく繰り返されている、バイクの運転手である少年、ゲンキとの会話が、強風の所為で声がかき消されることもあり全く上手く言っていないのだ。 誓って言って、ゲンキという人物は人並み以上に正義感に溢れたごく普通の小学生男子である。 決して同年代の少女の服を強風ではためかせて喜ぶといった下劣な性癖を持っている訳ではない。 とにかく、思いやりという感情をしっかり持ちあわせている彼は、明らかに異常を示している後ろの少女を気遣い、現状打破を目指してはいるものの…… 「だから!!何がどうなってんだってーーーーー!?」 「だだだだだだだめーーーーー!!!絶対こっち向いちゃだめーーーーーーー!!!」 「うげぇ!!首、首から今嫌な音がぁ!!」 少女の状況が状況と言う事もあり、少しでも振り向こう物ならば即座に彼女の鉄拳が襲ってくる始末。 こうして今だにどんな惨状が少女を襲っているのかを理解できないまま、ゲンキはただバイクを走らせていた。 ならば一度バイクを止めて、落ち着いた状態で改めて会話をすれば良いという考えも出てきそうな物だが、如何せんゲンキも焦っていた。 自分の大切な仲間であるホリィ、モッチー、スエゾー、ハム……彼らと一刻も早く合流したいという気持ちが彼を急かしているのである。 もちろん数々の強敵を打ち倒してきた彼らがそう簡単にやられる事は無いだろうとも思っているが、 主催者からして『人を突然オレンジ色の水に変える』というあまりにも不可思議な能力を持っている存在なのだ。 ワルモンとは比べ物にならないような強敵がこの殺し合いに参戦し、仲間達をその手に掛ける事も大いに考えられる。 また、ワルモン軍団の幹部であるワルモン四天王最後の一人、そしてホリィとスエゾーにとっては家族の仇でもあるナーガがこの場にいる事も不安要素の一つだった。 それに加え、後ろにいる少女…キョンの妹についてもまた心配な事がある。 彼女自身がその見た目に反せず、明らかに戦闘能力を持たない被保護対象である事は確実だが、話を聞くところによれば彼女の兄であるキョンを始めとした他の人々… 曰く、『SOS団』なるサークルに所属する高校生グループもまた、荒事とは一切無縁の生活を営んできたごく普通の人間達であるらしい。 もちろんただの小学生にすぎないゲンキ自身より弱いとは言わないが、それでも『何者かに襲われたら…?』という不安は消えない。 おそらく、自分と同じ年頃で、更に間違いなくか弱い存在である彼女にとっても同じ不安を、もしかしたらより一層大きい物を感じているだろう。 ――――少しでも早く知り合いと合流させて、安心させてやらないと……それにまぁ、色々と酷い事しちゃったっていうのもあるし。 一瞬だけ脳裏に蘇った、湯けむりの中に浮かぶ肌色…もしくはピンク色な光景を慌てて頭を大きく振って追い出すと、ゲンキは更に強くアクセルを入れる。 自分と仲間たちの為に、そして後ろの少女の為に。 「っきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?は、速くなってるよゲンキ君ーーーーーーーーー!?ダメ、見えちゃうぅぅぅぅぅぅ~~~~~~!!!」 ……そして、その行動はより一層守るべき存在に絶望を与えるのであった。 ゲンキには何一つの悪意は無い。ただ一つだけ挙げるとすれば、彼は余りにも幼すぎた。 まだ幼い少女相手とはいえ、異性に対して適切な行動を取るには余りにも『無知』すぎたのである。 ※ 「う、うぅぅぅぅぅ……もうダメぇ………」 最早叫ぶ気力すら失い、僅かに涙を流しながら妹は力なく蹲った。 バタバタと暴れまわる浴衣を抑えている腕にも最早痛みが走り、「もう限界」という信号を彼女に送っている。 このままじゃもうお嫁に行けなくなるかも…という後ろ向きな呟きを噛み殺し、どうすればこの状況を打開出来るのかと彼女は幼い頭脳を必死で回転させる。 ――――ゲンキ君との会話は全然ダメ……だったらもう、後に残った方法は……。 少女の脳裏に浮かんだ言葉。それは即ち―――――『実力行使』。 「ハルにゃん、お願い…ハルにゃんの元気な力、ちょっとだけ私にちょうだい…」 兄の一番の交流相手である、とにかく溌剌として破天荒で、自分の姉のような女子高生の事を思い浮かべながら呼吸を整える。 今から自分がしようとしている行為は、おそらく大きな犠牲を伴う危険な物だろう。 それでも、このまま何もしないで為すがままに(精神的に)凌辱され続けるよりは遥かにマシだ。 「…………~~~~っ………うん、よしっ……!!」 両手が使えないので、心の中の手の平にしっかりと三回『人』の字を書いて飲み込む 落ちないようにバランスを取りながら、バイクの横に垂らしてあった自分の両足を引き上げて体育座りの様な格好になって、一呼吸置いた後に―――少女は行動を開始する! 「っと………ええぇぇぇぇぇーーーーーーーい!!!」 「ってうおおおおぉぉぉぉぉーーーーー!?」 突然、背中に衝撃と重みを感じたゲンキが驚愕の叫びを上げる。 後ろにいたキョンの妹が体育座りの状態から、足をバネにして運転手であるゲンキの背中に覆いかぶさったのだ。 彼女が立ちあがった一瞬、両手が完全に浴衣から離脱したために裾部分が大きく捲りあがり顔から火が出そうになったが、幸いにして目撃者は存在していなかった。 ともかく、これはまだ作戦の第一段階に過ぎない。ゲンキの背中に乗りあげたキョンの妹は更に前進して両手を伸ばす。 「な、何!?どうしたぁーーーーーー!?」 「いいからぁぁーーー!!ゲンキ君はちょっと黙っててぇぇーーーーーー!!!」 あまりにもいきなりすぎるキョンの妹の行動と、鼻腔をくすぐる彼女の髪から漂うほのかなシャンプーの香りなどの所為か妙に跳ね上がる心臓を抑えながらゲンキが叫ぶが、 少女はそれに答える余裕はない。 ただハンドルを掴んでいるゲンキの腕に添うように両手を進めていき……やがてその小さな二つの手はしっかりとハンドルを握り締めた。 「届いたっ……止まってぇぇぇぇーーーーーーー!!!」 少女が、絶叫と共にハンドルの下についたブレーキレバーを握り締める。 一瞬だけ宇宙人が作ったらしい(滅茶苦茶怪しい)このバイクが果たして地球製の物と同じブレーキの構造をしているのかと不安にはなったが、 今まで散々少女を苛めてきた非情な現実もようやく微笑んでくれたようで、走行中だったバイクは急激にそのスピードを落としていった。 ただし、急ブレーキという現象には付き物の強烈な衝撃と言う置き土産と共に。 「あ、あぶ、危なぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!」 「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー!?」 衝撃に振り落とされないように、またハンドル操作をミスして大事故を起こさない為にゲンキは必死で暴れまわるハンドルを押さえつけ、 キョンの妹もブレーキレバーを握り締め身を固くしたまま絶叫をあげる。 二人の努力がどうにか実を結んだのか、多少のアクロバティック的運動は行われた物の、ブレーキ作動位置から数十m程の所でバイクは無事に停止した。 「はぁ、はぁ、はぁ……………い、いきなり何するんだよ!?」 ともすれば大事故を引き起こしかねなかったキョンの妹の先の行動に、ゲンキは思わず声を荒げて非難する。 だが、それに対するキョンの妹もまた負けていなかった。 「だ、だってゲンキ君が止まってくれないからぁ!!もう少しで見えちゃいそうだったのにー!」 「見える?見えるって何がだよ?」 「そ、そんなの言える訳ないよー!?」 「言えないって…別に可笑しい所は見当たんないけど……」 「……っ…!やっ、見ちゃダメだってばぁぁぁーーーーー!!」 バイクから降りたゲンキに自分の体をジロジロと見られるに当たって、キョンの妹は初めてそこで浴衣が乱れ切っている事に気づいた。 幸いにも決して見られてはいけない『乙女』としての部分はギリギリで隠されていた物の、不幸な事にその為にゲンキには何が起きたかを理解できていなかった。 「見ちゃダメって…ちょっと服がぐちゃぐちゃになってたけど、それぐらいじゃ?」 「それがダメなんだってばー!!い、今………ンツ…付けてないし……」 「え?だからよく聞こえないって!!」 あまりの恥ずかしさに体を隠しながらボソボソと呟くキョンの妹だったが、やはりどこまでもデリカシーの欠けるゲンキの一言に思わず彼をキッと睨みつける。 「だから!パンツとかシャツとか着てないから浴衣が捲れると色々見えちゃう……の……」 「…………………あ、そういえば…」 大声で叫んでいる途中で流石に恥ずかしくなり後半はかすれた様な小さな声になってしまう物の、ようやくゲンキにも合点が行ったらしい。 一瞬まじまじと彼女の体を見つめてしまうが、ハッと我にかえり慌てて後ろを向いて直立の姿勢を取る。 「ご、ゴメン!!俺もう向こう向いてるから!!絶対見ないからさ!!」 「うぅ……絶対だよ?絶対に見ちゃダメだからね?」 やや涙ぐんだ声でゲンキに答えながら、キョンの妹は細心の注意を払ってバイクから降り、後ろに括りつけてあった自分の下着を取り戻そうと手を伸ばす。 「あっちゃー……ホントにゴメン!全然そんな事気付かなかったし、何か言ってるのはわかったんだけどよく聞こえなくて…」 「もういいよ、ゲンキ君に悪気が無いのはわかったから…だから絶対にこっち見ないでね?」 「そ、それは絶対見ないって!!」 キョンの妹からは見えないというのにわざわざ両手を合わせて謝っていたゲンキだが、彼女の発言を聞いて再び気をつけの姿勢で待機する。 まさに彼の誠実さを表しているかのような行動に、半泣きだった少女も思わずクスリと微笑んだ。 「………………あれ?」 そのまま微動だにせず棒のように突っ立っていたゲンキだが、やがてここから少し先に二つのある物体が落ちているのに気づいた。 しばらくそれが何かを見極めようと目をゴシゴシと擦るが、月明かりに照らされたそれがディバックである事を理解するのにそう時間は掛らなかった。 「あ、俺達のディパックか……今の急ブレーキで落っこちっちゃったんだな」 このままだと忘れるところだった、危ない危ない…… そんな事を考えながらディバックに近づいた時、落下の衝撃で開いたらしい口から白い何かがはみ出しているのが目に入る。 「あれ…なんだ、この白いの?」 「見、見ちゃダメって言ったでしょゲンキくーーーーーん!!!」 「い、いやそっちじゃなくてコレだって!!」 まさにその時、生乾きだった自分の下着を手に取っていたキョンの妹に弁解するために、はみ出していたそれを完全に取り出してヒラヒラと振る。 それは、真白なカバーに包まれた分厚い小冊子だった。 「え……何それ?どこにあったの?」 「ディパックの中に入ってたんだ。たぶん、銃の他にも入ってた支給品…だと思うけど」 下着を再び元の場所に戻してとことこと掛け寄ってきたキョンの妹に、ゲンキは手の中の小冊子を見せる。 その表紙にでかでかと印刷された文字は、使用されている漢字こそ小学生の彼らにも理解できるぐらいに単純な物ではあったが、 その意味を図り知る事は幼い彼らには……いや、例え一定以上の知識を持っている大人にとっても難しい事だろう。 その文字列とは、即ち―――――――― 「……………人類?」 「補完………計画?」 ゆっくりと表紙から目を離し、互いに顔を見合わせた少年少女は、巨大なクエスチョンマークを浮かべて同時に首をかしげた。 ※ 「えーと……人類、補完計画とは、秘密、結社………セ、セエレ?エス、イー、イー、エル、イー?」 「ローマ字読みじゃなくて英語読みじゃないかな?……私にも読めないけど」 「まぁいいや、飛ばしちゃって…セエレの……悲しい……?」 「……悲願?えっと、ヒガンであり、人類、全てに対する…キュウサイ……である。人類の、進化はすでに、大きな…イキヅマリ、を見せて……?」 ちょうど辺りに埋まっていた丁度いい大きさの岩に二人で座り込み、ランタンの明かりで冊子の文字を照らしだしながら、 ゲンキとキョンの妹はその内容をたどたどしく音読する。 ともすれば小学校の国語の時間のような、どこか微笑ましい光景ではあったが、読み上げている内容は教科書には載せられないような極めて難解な物だった。 「ちょっと飛ばして……ケイカクの実行には………し…いや、使い……えーと?」 「ここも飛ばしちゃって…リリスの、分身である………ヨウ、ヒトガタ…ケッセン兵器…?」 「人造人間、エヴァンゲリオンの……じ、人造人間!?そんなモンスターいたかなぁ…?」 「とりあえず続き……エヴァンゲリオンの……エス、2?……機関?…を、キョウメイ……で…グングニルの……?」 「…………………………わかる?」 「…………………………ぜんぜん」 難解な漢字に聞き覚えのない専門用語を前に、途方にくれて顔を見合わせる二人の間を冷たい風が吹き抜けた。 「あーーーーーっ、もうヤメだヤメ!!こんなのただの難しい本だって!!」 早々に匙を投げたゲンキが両手を広げて草の上に倒れ込む。あまり頭脳労働の経験のない彼にとっては、この謎の書物の解読は拷問でしか無かった。 キョンの妹は未だ諦めきれないのか、まだ眼で文章を追っている物の、頭のクエスチョンマークは消えずに数を増すばかり。 これを完全に解読するには、一介の小学生にすぎない彼らは余りにも『無知』すぎるのだ。 可愛い顔立ちを疑問符で歪めているキョンの妹を見ながら、ゲンキは疲れたように声を掛ける。 「もう読まなくてもいいんじゃないか?大体、そこに書いてあるのが全部本当なのかどうか怪しいし…」 「ゲンキ君が言ってるのって、これに書いてあった、『セカンドインパクト』って話のこと?」 「2000年に南極で大爆発が起きて、日本の東京や世界中のあちこちが沈んじゃった事件なんて聞いた事ないぜー?」 ぼーっと月を見上げながらゲンキが気のない返事をする。 そんな世界規模の大事件が起こっていたのならば大きなニュースになっているだろうし、何よりその影響を実際にこの身に受けているだろう。 だが、ゲンキはもちろんの事キョンの妹もまたそんな事件を聞いた事も無かった。 「じゃあ、この本………ただのハズレなのかなぁ………」 「………それはまだわかんないけどさ」 明らかにションボリと元気をなくし、ともすればそのまま泣きだしてしまいそうな少女の声がいたたまれなく、 とりあえずフォローするような言葉を掛けてみるが、ゲンキ自身もかなり半信半疑だ。 主催者曰く、『殺し合いを円滑に進めるための道具』と言っていたが、果たしてこんな本の何が殺し合いに関係しているのか? まさか武器に使え、という事でもあるまい。角でたたけばそこそこの威力はありそうではあるが。 ハァ…………と一つため息を付いたところで、キョンの妹がゲンキに話しかけてきた。 「ねぇゲンキ君……『L.C.L.』って、何かで聞いたこと無い?」 「え?」 突然の言葉に、しばらくゲンキが考え込む。 L.C.L.、エルシーエル……なんだろう、どこかでチラリと耳にした気がする。 「ここに書いてあるんだけど…私も何かで聞いたような気がして」 「どれどれ?」 よっ、と上半身を起こして、再び小冊子の中を覗き込む。キョンの妹が指し示している文章列には、確かに『L.C.L.』なる単語が含まれていた。 「………『L.C.L.』は、本来はエヴァンゲリオンの、エントリー…プラグ? 内に充満され、パイロットを…ホゴし、直接の……ここは飛ばすか。 えーっと……真実は、『L.C.L.』とは生命の…スープそのものであり…その形状はオレンジ色の、液………オレンジ色の液体?」 ドクンと心臓が跳ね上がった。 オレンジ色の液体。『L.C.L.』。そうだ、確かこの言葉は――――。 「…え……オレンジ、って………まさか……最初の時の………」 ―――――「生と死は等価値なんだ、僕にとってはね。だから死ぬのは怖くな―― ―――――「誰もが心に壁を持っている。A.T.フィールドと呼ばれるそれがあるからこそ、不完全な群体生物はその脆弱な個を保っていられる。 ――――――それを解き放ってしまえば肉体はその意味を失い、生命のスープであるLCLの海へと還元される。 ――――――これがその首輪の原理。 「そうだ……最初に主催者達に歯向かった、あの男の人が変化した……! それで、その時にあの女の人が言ってた事の中で、『L.C.L.』って!!」 呆然としているキョンの妹の手から小冊子を引きよせ、少しでも何かの情報を得ようとゲンキは文章の上に目を走らせる。 だが、そこに書かれている物も他の例に漏れず難解な内容であり、また先の少女の説明にあったような事しか読み取る事は出来ない。 もしかしたら、この文書は自分達を拘束している首輪の原理について重要な事が書かれているかも知れないのに――! 「ダメだ、全然わからない!!」 「む、無理だよゲンキ君…きっと私たちみたいな子供じゃわかんない内容だよ……?」 「……俺たちにはわからない……だったら」 他の、これを理解できるような人物に見せる事ができたら? ゲンキは思考する。自分が知る中でこれを理解出来そうな人物は誰だ? モッチーとスエゾーは論外だ。 まとめ役にもなってるホリィなら…? ダメだ、自分より少しは年上だからと言って、こんな論文を理解できるような人じゃない。 だったらハムは……確かに頭もいい。けど待てよ? これは多分、モンスターファームの世界じゃなくて地球を舞台にして書かれた物だ。 自分とは別の世界の住人である彼らには荷が重い。 「なぁ!お前の知り合いで、これを理解出来そうな人っているか!?」 「えっ……?えーと…キョン君……はあんまり頭が良くないし……ハルにゃんや古泉君やみくるちゃんだったら…… で、でもみんな普通の高校生だから難しいかも……」 「そっか………」 つまりは、全滅……だが、その事実を突き付けられても、ゲンキの中のガッツはびくともしない。 「知り合いじゃなくても、きっとこの『殺し合い』をどうにかしようとしている人はいる筈だ。 そして、その中にはこれを全部理解できる人が居るかもしれない!!」 「きゃっ!?」 ゲンキが小冊子を持ったまま勢いよく立ちあがる。はやくも、この『殺し合い』に対抗するための手段が見えてきたのだ。 高まるガッツも少しでも発散しようと、ゲンキはいつも通りのあのセリフを叫ばんとする。 「よっしゃぁ!! ハートバクバク、元気ガンガンで――――」 「待って!!」 「うおっ!? ど、どうした? なにかあったか!?」 決め台詞を突然遮られて思わずコケそうになるが、姿勢を保ちながらゲンキがキョンの妹を見る。 希望を見出してガッツ全開のゲンキとは反対に、少女の顔はどこか浮かない物であった。 「………なにか、変だよ? だってこの支給品って、殺し合いを進めるための物だよね? じゃあなんで、首輪の事が書いてあるような物を私に渡したのかな…?」 「そ、それは……主催者が間違えたとか!!」 まさにその場の思いつきというようなゲンキの言葉を聞いても、キョンの妹の顔は晴れる筈もない。 ただ一つ、彼女自身の中ではある事が引っかかっていた。 「………………有希ちゃん、かな……?」 「えっ?ユキ…って誰?」 「えっとね……最初に、メガネをかけたおじさんと一緒にいた女の子。あの人、キョンくんとハルにゃん達のお友達で、同じSOS団に入ってるの」 「な………なんだってーーーーーーーーーーー!?」 ここに来て明かされた驚愕の新事実に、思わずゲンキが絶叫する。 ついさっきの温泉での情報交換では、少しゴタゴタしていた事もあり言いそびれていたのだ。 「じゃ、じゃあその有希って人は友達を殺し合いさせようとしてるのか!?」 「そんな事ないもん! 確かに有希ちゃんは全然おしゃべりしなくて顔もかわらなくてちょっと変な人だけど、ハルにゃんやみくるちゃんと一緒で優しいお姉ちゃんだよ!!」 「だとしたら、何で…?」 「………そんなの、わかんないけど……でも、でももしかしたら、この本も有希ちゃんがわざわざ用意してくれた物なのかも、って……」 キョンの妹は消えそうなか細い声でそう答えると、力なく俯いてしまう。 あの最初に集められた大広間での彼女の様子を思い出そうとしてみても……いつもと変わらない、無表情ばかりが浮かんでくる。 「……わかんないよ………有希ちゃん………」 膝を抱えたままのキョンの妹を見ながら、ゲンキもまた考えていた。 今の彼女の様子を見るに、少なくともあの『有希』という人物は他の皆からも随分と信頼されていたように思える。 彼女と兄と同じく『SOS団』なる仲良しサークルで一緒に行動しているという事からもそれが窺い知れるだろう。 ならば、あの少女をこんな凶行に走らせてしまった原因とは何なのか? 『裏切り』という事についてはあまりゲンキ自身考えたくない。少なくとも、精神的に消耗している様子のキョンの妹には言い出せないだろう。 それならばまた違う原因が……………? 「誰かに………操られて?」 「えっ…………」 ポツリと、ゲンキの口から思いついた言葉が漏れる。 彼の脳裏に浮かぶのは、自分たちの最大の敵でもある、ワルモン軍団の首領『ムー』の事だ。 ムーには特殊な力があり、正しい心を持ったモンスター達の悪の心を増幅させ、戦いを好む残虐なワルモンへと変化させる事が出来る。 例えば、自分の仲間であるライガーの弟で、本来は兄思いの優しい性格であったモンスター、ギンギライガーがワルモン四天王にまでなってしまったかのように。 それと同じ力が、有希という少女に働いていたとしたら………? 「けど、ムーには人間を操る力なんて――」 「それだよ!!」 「うわっ、て、またかよ!」 ゲンキの言葉を再び遮って顔をあげたキョンの妹の目が、これまた再び衝撃でよろけているゲンキにしっかりと向けられる。 「有希ちゃん、きっと悪者に操られてるんだ!!」 「い、いやでも、ムーにはそんな力は無いし……」 「じゃあ、脅かされて無理やりにあんな事をさせられてるとか!!」 「脅かされて……? それだったら、確かにあり得るな」 ゲンキが旅した世界の中でも、ワルモン達に支配され、無理やりに働かされていた人々がいた事を思い出す。 「きっと、有希ちゃんは悪い人たちの目を盗んで、こっそりとこれを渡して、私たちに協力してくれてるんだよ!!」 「う、うーん…じゃあそれもきっとあり得る……のかな?」 「うん、絶対そう!」 少し悩んだ素振りを見せるゲンキを無視して、キョンの妹は目をキラキラと輝かせて首を縦に振る。 それを見ていたゲンキも、徐々に疑う事よりも少女の言うとおりに信じる事を選ぼうという気になって行った。 ゲンキ自身、誰かを疑う事は好きではないのだ。 「それにしても操られてるかぁ…」 自分で思いついた事を再び口に出しながら、ゲンキは再び考える。 真実は今だに見えないが、もしかしたらこの殺し合いの背景には負の感情を求めたムーとワルモン軍団が存在している可能性もあるのだ。 最もムーには人の心を操ることなど出来ない筈だが……… ――――まさか、その有希って人、人間じゃなくてモンスターだったりしないよな? 一瞬だけ頭をよぎった考えを、苦笑しながら否定する。 ピクシーのように人間に近い体を持ったモンスターはいる事はいるが、それがまさか地球にやってきて、さらに高校生として普通に暮らしている事などおそらくあり得ないだろう。 この予想は半分ほど的中しているという事実を、神ならぬ身のゲンキは知る由もない。 時系列順で読む Back とある魔術の超電磁砲 Next 果タシテ、無知トハ罪ナリヤ?(後編) 投下順で読む Back とある魔術の超電磁砲 Next 果タシテ、無知トハ罪ナリヤ?(後編) たまにはロリコンもいいよね!!! ゲンキ 果タシテ、無知トハ罪ナリヤ?(後編) キョンの妹
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326 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/07(月) 14 53 02 ID ??? アリアンは上級ルール入れないと信仰がフレーバーなっちゃうからなぁw 発売直後の初プレー時にこんな間違った会話してた 「アコライトwwコレナンテRO?」 「でお前の信仰何よ?」 「信仰選択ルールないよな?一神教か?」 「アコライトの欄に信仰ルールがないな」 「取り敢えずアリアンロッドでw」 330 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2009/12/07(月) 16 38 49 ID ??? 326 それ坊主が天津神を祭るレベルw スレ248
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都城市議会 最年長、最多当選回数のかわいそうな無地議員!!! 一回も議長になれない議員!!! 都城市議会において、最年長で最多当選回数の徳留議員に 「物品供与とその効果」について質問し、回答を得たが、再質問を提出したのでご覧ください。 こんな無知な回答書を送付してきたが、全く回答になっていない。 議会・議員は、自らを正し、行政の監視・議決権が与えられている。 この議員ではないが、私は「市長のために議員になった」と自慢する無知な婦人部長もいる。 行政と議会は、二元代表制であるが、全く理解していない議員が多々おる。 全国のみなさん、このような議員の顔を見たくありませんか? 自民党も腐ったもので、{最年長議員は自民党の都城支部長席に20年以上もしがみついている。 また、婦人部長に無知な一年生議員を指名}している。 この最年長議員は、自己の都合で自民党都城支部の役員を勝手に決め、独裁を続けている。 質問、回答書はこちらです。 2021年6月14日 | コメントをどうぞ 名前 コメント
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第二話『無知と鞭』 「はぁん!あぁっ!」 ここは第82633世界、雛苺の部屋 そこに響く喘ぎ声の主は雪華綺晶 「きらきー可愛いのー!」 「ひゃぅ!お姉さまっ!お姉さまぁぁっ!!私っ…もう…!!」 「そのままイっちゃえなのー!」 「あぁぁぁぁっ!!」 二人の交わりは、雪華綺晶が果てて終わる 雛苺にはして欲しいという願望も性的な欲求もなく、ただ雪華綺晶を蔓で犯すだけだった 「はぁっ…あぁ…」 「気持ちよかったの?」 「はい…お姉さま…んっ…」 優しく抱き寄せキスをする雛苺 ますます堕ちていくのを雪華綺晶自身もわかっていた もっとこの人の役に立ちたい… 「ヒナはもう寝るの…きらきーはどうなの?」 「添い寝させていただきます」 「わかったの…お休みなの…」 「…」 10分もせずに、可愛らしい寝息が聞こえた 寝顔も愛くるしい 「桃薔薇のお姉さま…」 雛苺の目的は真紅を手込めにすること そのための一歩として翠星石の拉致… これを1人でやったら、褒めてくださるだろうか 雪華綺晶は雛苺が完全に眠りについた事を確認し、1人歩き出した 目的地は無論、桜田家 昨日と同様に物置部屋へ降りたった 初めは奇襲を考えていたが、そんな不意打ちが成功する確率は極めて低い さらに敵に気付かれれば以後警戒されてしまい、褒めてもらうどころではなくなる 交戦になり、真紅や他の姉妹にまで気付かれるなど最早論外 ならばどうするべきか? 考えが纏まらず、再び身を潜めていると、それは起こった 「まずは君に…話しておきたい…」 「蒼星石…?」 「僕は…アリスを目指す!」 「!!」 昨日は濃厚な絡みまで見せつけてくれた二人が喧嘩をしている 「ローザミスティカを集める…いずれは君とも…」 「そんなっ…待つです!蒼星石ぃ!!」 静止の言葉も聞かず、鏡へと消える蒼星石 残された翠星石はその場に力なく崩れ、やがて泣き出した 「あんまりです…あんまりです…蒼星石ぃ…うっく…ひくっ…」 今までぬるい仲間ごっこをしていたせいか、それとも一番仲の良い姉妹だったからか… だが、そんなことは雪華綺晶には関係なかった 「──誰っ!?」 何かの気配を察知した翠星石は泣き顔ながら咄嗟に如雨露を構える だが、それは遅すぎた 「あっ!痛ッ!」 白い茨に巻き付かれ体の自由が効かなくなる 「初めまして翠薔薇のお姉さま」 「誰…です…うっ…ぐっ…」 「ローゼンメイデン第七ドール…雪華綺晶」 「きら…きしょ…?第…七?」 今まで会った事のない姉妹の登場と、突然の強襲で混乱する翠星石 「やめっ…です…」 「失敗は…許されない」 「ひっ!」 服の中にまで茨が侵入し、翠星石の体は、完全に雪華綺晶の成すがままとなる 「痛ッ!痛いぃ!!」 それは締め上げられた痛みというよりは棘の痛みだった 「もう少し遊びたいですが…時間がないので手短にさせていただきます」 「あ゛…ァ…くる…し…」 首にまで巻き付く茨 思いっきり左右に振れば、首が取れてしまうのではないか そう思わせるほど強く締まっていた 「…い…ぁ…ぐ…」 「フフ…」 思ったより簡単だった 雪華綺晶は安堵のため息をついた その油断が致命的だった (舐めんじゃ…ねぇです!!) 持っていた如雨露を指先だけで傾ける いつものような飛び出す感じではなく、こぼれるように水が垂れた 「!!!」 その場所から生えた細い鞭のような茎が雪華綺晶を弾き飛ばす 翠星石の能力を知らない事が反応を遅らせ、それは直撃した (まずい…逃げられる!!) 壁に叩きつけられた雪華綺晶はすぐに体制を立て直す しかし翠星石は予想に反し、目の前にいた 「お返しですぅ!!」 「うぐっ!」 如雨露で思いっきり頭を殴らる それは物理的な使用をしてもいいんですか? そんな事を思っていると二発目を顎に入れられた 「あぐっ!」 バランスを崩す雪華綺晶 そこに追い討ちをかけるように、三発目を再び頭に入れられ倒される 即座に馬乗りになられ、腕をよくわからない植物の蔓で固定された 「今は機嫌が悪りぃです…初対面だろうとそっちから仕掛けて来たなら容赦しねぇです」 ビチャビチャと 雪華綺晶の上半身に水が垂らされる 形成を逆転され、抵抗できない雪華綺晶は黙ってされるがままだった 「ひーひっひ…悶えるがいいです」 「!!」 水が床まで到達した時、そこから再び植物が生え、 雪華綺晶の服の中へと侵入した 「あっ…やっ!」 「なぁ~にが『やっ!』ですか。さっきまで翠星石にしてた事と変わらないですぅ」 服の中で触手のごとく暴れまわる 胸や乳首を重点的に責めている事から翠星石の狙いはそっち系のようだと雪華綺晶は理解した 「あぁっ!いやぁ!」 「服が透けて上から見ても丸見えですぅ」 「んんっ!あぅ!」 「へっへっへ…いい声で鳴くじゃねぇかです」 歪な笑顔の翠星石を見ながら、雪華綺晶は出しゃばった事をひどく後悔した… 「やめ…て…くださ…あぁっ!」 「どの口がホザきやがるですか。絶対許さんです!」 こんなキャラでしたっけ?翠薔薇のお姉さま… 「ひぅ!」 「何だかんだ言って感じてやがるです」 「やぁっ!イヤっ!」 「あんまり声出すと真紅まで来るです。さらに状況が悪くなるのはそっちですよ」 「ッ……」 「いい子です。ひーひっひ…さて、こっちはどうです?」 翠星石がスカートに手を伸ばしたが、 雪華綺晶は足を閉じて抵抗を試みた 「無駄ですぅ」 「ひっ!」 ジョロロロロ 股の辺りに広がる水 足まで植物に絡まれ、M字開脚をさせられる 「ここは水じゃないもので濡れてますぅ。ぬるぬるですぅ」 「やめて…ください…ひゃぁぁ!」 「指が簡単に入るですぅ」 「あっ!んぁっ!!」 「喘いでるじゃねぇですか」 桃薔薇のお姉さま以外となんて… そう思うと同時に、快楽を受け入れている自分を情けないと雪華綺晶は思った 「これだけ濡れていれば…」 翠星石は指の挿入をやめると雪華綺晶から降り、開かれた股の間に座って乱暴に下着を破る 次は得体の知れない植物を挿入されるのか… 「如雨露を入れてみるですぅ」 ───────え? 一瞬理解ができなかったが、翠星石が如雨露の先端を雪華綺晶の性器なあてがっているところを見てようやく理解した 「やめっ…お願いです!やめてください!そんなことされたら…!!」 「敵に懇願するなんて…薔薇乙女の恥ですぅ」 チュクチュク…グチュ! 「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 抵抗虚しく、如雨露は雪華綺晶を貫いた その形状ゆえに激痛が走る 「痛いぃ!!痛い痛い!!」 「私はもっと苦しかったですぅ!」 「ひぃぃ!!あぁぁぁぁぅぅぅ!!」 もう叫んだ 叫ぶしかできなかった 誰でもいい 真紅でもこの家の人間でもいい 誰かこの声に気付いて来てくれたら、とりあえずは止めてくれるかもしれない 雪華綺晶はそう願った 「残念ですぅ。今この家には誰もいねぇですぅ。さっきのはただの脅しですぅ」 希望はあっさりと潰えた そして如雨露は容赦なくピストン運動を始める 「あぁぁっ!!!いやっ!!痛い痛い痛いぃぃぃ!!」 「ひーひっひ!ならこれを食らえですぅ」 「ひぃぃ!?!?!?」 胎内で冷たい感触… 如雨露の中身を膣内の最奥部で流し込まれていた 「ひぃやぁぁぁぁぁぁぁ!!抜いてください!!抜いてくださいぃぃ!!」 「どんな感じですぅ?膣内洗浄ですぅ」 「苦しいぃぃ!!やめて!やめてぇ!!」 「逆流してきたですぅ!おしっこを漏らしたみたいですぅ!恥ずかしいですぅ」 中身を注ぎ込みながら再びピストン運動が始まった 壊される…そう覚悟した雪華綺晶であった 「限界まで入れてみるですぅ」 「あぐっ…うぐ…」 「まだ壊れんじゃねぇですぅ」 もう少しで白目を向きながら泡を吹いてしまいそうな顔の雪華綺晶 その姿を愉快そうに見ながら攻めを続ける翠星石は、まさに悪魔に見えた 如雨露の中身を注ぎ込みながら、さらに奥へと挿入を試みる 「ひーひっ…ひ…!?」 しかし、突然輝きだした鏡によってそれは中断させられた (そ、蒼星石!?…ヤバいです!) 先ほど別れた蒼星石が来た と、思ったが現れたのは意外なドール 「…チビ苺…?」 数日前から行方不明になり、オディールも昏睡状態になっていたので一切情報が手に入らず諦めかけていた時だった 第三話へ
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河本湖は、自らの失敗を悔やんでいた。 だが、その悔やみは一瞬で終わらさなければならない。 何故なら彼女の前には、一人のデュエリストがいる。 ……それもただのデュエリストではない、この場で倒さなければならない、そんな類の「男」だ。 早乙女 統真。 早乙女シリーズの跡取り息子であると同時に、人間の姿をした外道だ。 彼は、下校中の湖の目の前で、湖のクラスメイトの女子のデッキを盗もうとした。 そんな彼に、湖はサイコパワーで攻撃を加えた。主にバーン系魔法で。 クラスメイトは助かったが、湖は彼に目をつけられ、デュエルをする羽目になった、というのが流れである。 …ただ、彼に負けたら湖の今持っているカード全てを彼に奪われる条件付きで。 「クズ女め!俺に逆らったことを後悔させてやる!!」 口数が多く、強い言葉で相手を威嚇する早乙女だが、湖にとって彼はそれほど問題ではない。 (やっちまったい!!) 湖は外面は冷静を保ちつつも、内面、焦っていた。 彼女のデッキの一番上にはリチュア・エリアル、その次がラヴァル炎樹海の幼女。 そこから下は、彼女が見た事もないモンスター達で構成されている。 これは他人のデッキだ!しかも、今までにないモンスター達だ。 (…そういえば昨日新しいのが出たんだっけ?) そんな新しいテーマのカードを買い揃えられる程、河本家は給料を出している。 だが、急いで学校に来た為、自分のデッキではなくメイドのデッキを持ってくるとは、デュエリストにあってはならない事である。 (う~、けどこれでやるしかないよなあ…) どうせ変なことされそうになったらサイコパワーで逃げれば良い。自分のカードならともかく、他の人のカードを盗られる事はあってはならない。 そもそもそのアンティも相手が言っているだけで、了承した覚えはない。 湖はそう考え、デュエルディスクを構える。 「ははは!!何を考えてるかわからないが!俺がボコボコにしてやるよ!!」 早乙女もディスクを構え、叫ぶ。 品位を全く感じない男だ。湖はそう思った。 湖本人も、上流貴族である自覚は薄いし、そう振舞う必要は無いと考えている。…が、彼のように人間をやめるつもりはない。 (エクストラのモンスターに…このデッキ構成。ある程度は読めたけど… まぁ、やれるだけやってみるか) 見知らぬ相手に見知らぬデッキ。湖は今、冒険に出た。 「「デュエル!!」」 「先攻は俺からだ!!」 勝手に先攻を決める早乙女。 「モンスターをセットし、カードを2枚セット、ターンエンド!!」 「私のターン、ドロー。」 伏せカードが2枚、明らかな”誘い”だ。 だが、その誘いに、湖はあえて乗る。 「大嵐を発動」 「はぁ!?!」 早乙女が予想外の反応をした。そしてグラヴィティバインドやミラーフォースが、墓地に送られていく。 「クズが!そんなカード持ってるのかよ!高校生が!!」 「いやー、うちの父親が少年時代にストラクチャーデッキ遊戯編を買いまくって」 「そんな話は聞いてない!?」 大嵐など、今日びJSでも持っている。その事は早乙女にもわかっている。 だが、彼は目の前の女を「不幸な女」と思ったらしい。 髪の毛はボサボサ、服装も草臥れているジャージ。金がある成りではない、金がない以上、不幸な女。 そんな彼女が都合よく大嵐を持っているわけはない。と、思っていた。 彼も最初から湖を舐めているわけではない。…彼は人を見ていたのだ。それが、早乙女家の跡取りとしての教育の成果だ。 しかしその目論見は外れた。…教育の成果は最悪の形で彼を裏切ったのだ。 「まあいいわ、私はヴェルズ・マンドラゴを特殊召喚 そしてリチュア・エリアルを召喚するわ」 「ぐぅ…何も出来ない!」 手札もないからチェーンのしようもないのだが、伏せモンスターは気になる。 しかし湖は恐れない。今は自分に運が向いているし、そもそも相手の手札はない。 今のうちに削れるだけ削る。 もし自分のライフが削れても、せめて相手のデッキだけは判明させれば御の字だ。 「エリアルで伏せモンスターを攻撃!」 少女の杖から水流が噴出し、モンスターを叩く。 そしてツインテールの少女が鏡と共に割れ、消滅する。 (氷結界の風水師…) 魔法使いか、氷結界か…。 「まぁいいわ、マンドラゴでダイレクトアタック!!」 「ぐお!!小娘えぇええ!!!」 たった1550のダメージでうるさい男である。 「メインフェイズ2、私はエリアルとマンドラゴをオーバーレイ …ラヴァルバル・チェインをエクシーズ召喚。マンドラゴを取り除き、デッキの一番上にレスキューラビットを持ってくるわ カードを1枚伏せてターンエンド」 「くそ!!わけのわからないカードを使いやがって!!お前何者だ!?」 「ただの同人作家よ」 「うるさい!!俺のターン、ドロー!!」 早乙女は、何故、湖がレスキューラビットを上に持ってきたかを、考えなかった。 「俺は死者蘇生で風水師を復活させ、更に軍師を召喚! 軍師の効果でもう一人の軍師を捨て、カードを1枚ドローする! そして俺は、軍師に風水師をチューニングする! 来いよ!氷結界の龍、グングニール!! 勿論効果を発動!お前のチェインを破壊する!!」 勢いに任せて叫んではいるが、早乙女のプレイングは冷静かつ、大胆だ。 もし湖の伏せカードが奈落なら、彼は負けていた。 だがモンスターを召喚しなければ、負けの可能性はもっと増えている。 そしてグングニールにより、ラヴァルバル・チェインは破壊される。 「勿論ダイレクトアタックを仕掛けるぜ!!」 伏せカードはサイクロンだ。 湖はそれを甘んじて受け止めるしかない。手札にゴーズやフェーダーはない、入れても良いもんだとは思うけど。 「ターンエンド!」 湖は今思う。 最初の大嵐、アレで大局は決定していたんだなと。 だが今回は「運が良い」だけだ。 敵がこちらを知らなかった。人柄も、カードの内容も。 知っていたらもっと苦戦していただろう。 このデュエルは、負けられない戦いではあるが、「必ず勝つ」戦いでもあったのだ。 「私のターン、ドロー…したレスキューラビットを召喚、勿論除外 そしてデッキから、ヴェルズ・ヘリオロープを2体召喚する。 そのままエクシーズ召喚、来なさい…ヴェルズ・バハムート!!」 ATK2350 氷結界の龍ブリューナクの残留思念から生まれた、禍々しき龍。 見ているだけで湖は、それに精神を抉られそうになる。 だが、その邪悪な力を操ってこそのデュエリストだ。 抉られそうになるが、湖はそれを耐えぬく。 「はは!そんなの召喚してどうするんだ!? 俺のグングニールにこうげ……え? なんだそのインチキ効果は!!!」 笑顔が一瞬で怒り顔になる。まるで百面相だ。 「気付いても手遅れよ、バハムートの効果発動、ヴェルズ・ヘリオロープを1体墓地に送り 手札からインヴェルズ・ザッハークを捨てる。 …グングニールのコントロールを受け取る!」 早乙女の顔が真っ青に染まる。 「更に死者蘇生を発動、今捨てたヴェルズ・ヘリオロープを蘇生するわ」 1950+2350+2500=6800。そして早乙女は最初にマンドラゴのダイレクトを受けている。 湖の勝利は確定した。 刹那、早乙女は踵を返し、その場から逃げ出した。 「待ちなさい、貴方のグングニールを」 「そんなのはいらねぇよ!!俺は後4枚はそれを持ってるんだ!!」 そして彼は消えてしまった。 「俺の」と言ってた割りに、あっさりとグングニールは捨てられたのだ。 「…あんな奴に使われて可哀想だったわね」 所有権を捨てた以上、そのグングニールは湖のものだ。 そして彼は恐らくもうここには近寄らないだろう。湖がいる限り。 「さて…」 勝負には勝った。だが湖の心は何処か、不満足だった。 …何故ならこのヴェルズというデッキが、自分の手にしっくり来たからだ。 そしてそのデッキは、他人の物だ。 「……考えてみようかな、デッキ 百合の要素は全くないけど…」 今のデッキも楽しいが、事故率が高い。 さて、どうしようかなどと思いつつ…彼女は帰路についた。 今はヴェルズに出会い、悪人を成敗した。その余韻を楽しむ事にしたのだった。
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忘却のもう一歩向こうには、君の考えの置き場も無いほどの思考に満ち溢れた場所がある。 ――非凡の時術師、クィズル "A quick step beyond oblivion lies a place so full of thoughts that it leaves no room for your own." ――Quyzl, chronarch prodigy ディセンション 【M TG Wiki】 名前
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うちさぁ、音ゲーあんだけど、やってかない?*136(重複スレ) 229 : 爆音で名前が聞こえません[sage] 投稿日:2016/08/21(日) 11 06 16.79 ID LfN3FLe60.net [1/2回] エセプ無知無能兄貴出現時間とワッチョイホモほんへスレでクソ貼り付け兄貴の出現時間がほぼ同じ あっふーん(察し) 230 : 爆音で名前が間こえません[sage] 投稿日:2016/08/21(日) 11 08 41.60 ID yVaip+3/0.net [4/6回] 黙れやカス 234 : 爆音で名前が聞こえません[sage] 投稿日:2016/08/21(日) 11 24 53.51 ID qkdHzrj70.net [3/3回] 229 もし同一人物ならクソを貼り付ける方の回線で直接書いた方が早いと思うんですけど(名推理) わざとまだるっこしいやり方をしてるんなら知らなーい(ヘッタクソな絵) 238 : 爆音で名前が間こえません[sage] 投稿日:2016/08/21(日) 11 34 24.69 ID yVaip+3/0.net [5/6回] 234 知らんわ 別人なんだが 239 : 爆音で名前が聞こえません[sage] 投稿日:2016/08/21(日) 11 34 38.86 ID LfN3FLe60.net [2/2回] とくさん並の「あとはみんなのオモチャです」が現れるとはたまげたなぁ 240 : 爆音で名前が聞こえません[sage] 投稿日:2016/08/21(日) 11 37 14.33 ID Rp3Ng/z20.net [3/5回] 54321 投稿者:とくめいさん (10月2日(木)13時00分33秒) 明日6時頃行きます。 みなさんの見ている前で 公開で 陰毛をそられてみたいです。 誰かやってくれる人がおりますか。 本人確認は サウナの中で 竿を持って「硬派兄貴か?」と聞いてください。 「別人なんだが」といいますからそうしたら竿を引っ張って洗い場に連れ出し 公開陰毛剃りを行ってください。 あとは皆様のおもちゃです。 246 : 爆音で名前が聞こえません[sage] 投稿日:2016/08/21(日) 12 05 23.12 ID 0BtQDATGO.net [2/2回] 238 この反応からしてやってますねクォレワ・・・
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#blognavi 昨日寝ていたんですわ、学校で。 授業まで暇だったので。 それで寝てたら人が集団で近くに来てなにやら話していたんですわ。 なにやらほかの人のノートPCを見たのか 「めちゃくちゃ画面綺麗だね?グラボいいの使ってるの?」 そのあとなんかグラボについての会話が続いていたがふと誰かが 「ところでさ、グラボってなんなの?」 と聞いたという。 するとしーんと静まり 「なんなの?ささってんの?」 とかなんとかいっていてそのあと誰も説明できなかったという・・・。 きったねえグラボとか言葉を略して使っているくせしてなんもわかってねえという。 私思わず講義を開きそうになってしまったわ。 知ったかこきやがってこのやろう!と。 そもそもノートPCなんてオンボードやがな。 なんにせよ表面だけしか知識ないとああいう恥ずかしい会話になってしまうわ。 無知のほうがまだましかもね。 しっかし、聞いているほうがむかついてしまうという。 今日は課題を3つも終わらしたわ! ひとつは日本の文化を社会学的に説明しろみたいなやつで、ゲームについて語ってやったという。あまり社会学的に説明されていないけど、まあいいか。自己満だという。どうせだせば単位もらえるようなもんだからええんや! というか今日学校さぼったわ。くそが! でも今そのぶん課題を終わらしたという。授業で何もしないよりも課題を終わらせたほうがいいんやない?と今日の朝寝ながら考えたという。 ただ寝過ごしただけということはないよ!ほんとうに! カテゴリ [日常] - trackback- 2006年01月25日 15 41 26 名前 コメント #blognavi
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僕の知っている日常はいとも簡単に崩れ去った。 あの時、断っていれば。 あの時、興味を持たなければ。 あの時、手を差し出さなければ。 僕に、断る勇気があれば。 あるいは知らないままでいられたかもしれない。 知らなければいいことは確かに存在していた。 つまりは世界の裏側だろう。 表を歩いている人には決してわかるはずのない世界。 知ってしまったら戻れないのだ。 たぶん、知ってしまった人の過半数は、思っただろう。 「戻りたい」 と。 それが普通の人。 だけど僕は思う。 無知は罪だと。 きっと根っからの『こっち』の世界の人間なのだろう。 キミも知らなければよかったと思う時が来る。 僕とは違うから。 人類は平等なんてない。 思考、容姿、人種すべて違う。 キミと僕は思考が根本的に違う。 それは決定的であり、不可避の真実であることに疑いはない。 今のキミは偽物だ。 気づいていないから。 曖昧にでも気づくと、それで人は大人と呼ばれる。 目覚めるのは簡単だ。 そして、死ぬ時、人は完全に気づくだろう。 僕は大人ではいられない。 裏の人間だから。 死んではいない。 でも、ほぼ完全に理解した。 キミにはまだ教えない。 『こっち』とはどっちなのかも、何に気づくのかも、死んでないのに理解した理由も、その存在も、子供でも大人でもない人とは何なのかも、僕の思いさえも。 キミにはまだ教えることはできない。 キミにはまだ教えれない。 キミにはまだ教えない。 キミにはまだ。 キミには。
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昨日 - 今日 - 2011年3月 「保安院審議官」、これは無知なのか犯罪なのか? 03/19/2011 13 25 00 安禅不必須山水 iza!(復活) この人はなんという人なのだろうか? 名前はわかります、「西山英彦」。 しかし、その無責任な発言には、 「なんという人なのだろうか?」 という、疑問符を繰り返さざるをえません。 西山英彦経済産業省原子力安全保安院担当審議官は、 今日11:00からの記者会見で次のような主旨を言いました。 政府担当局見解としてです。 (1)福島県内の放射線の最高測定値は4.7マイクロシーベルトである。 (2)これは1年間いても1,7ミリシーベルトにしかならない (3)これは1年間に浴びる自然放射線よりも少なく (4)したがって30km圏内の「屋内退避」対象者の方は、外出してはいけないということはない と。 これを聞いた、新聞記者、テレビキャスターの人は、当然耳を疑ったと思います。 まず、測定値4.7マイクロシーベルトとは、1時間あたりの線量です。 ですから、1年間同じ環境にいると仮定すれば、1年間では、 4.7マイクロシーベルトx24(時間)x365(日) =42172マイクロシーベルト =42.172ミリシーベルト となります。 これは、決して軽んじられる量ではありません。 原発プラント作業者の緊急時でないときの限度量が、 50ミリシーベルト(5万マイクロシーベルト年間)であり、 一般生活者の限度量が 1ミリシーベルト(1千マイクロシーベルト年間)と決められていることを思い起こしてください。 西山審議官と原子力安全保安院は、 これを、 年間1,7ミリシーベルトで 自然放射線を浴びる量よりも少ない といってしまったのです。 このような初歩的な計算間違いをしたのは、何故なのでしょうか? まさか、意図的に? いずれにしても、このような初歩的な計算間違いを根拠に、 20km~30kmの人たちの行動指針を決めたというのです。 行動指針を決めた根拠として、このような説明を行なったのです。 とんでもないことです。 しかし しかし、 しかし、 西山審議官のとんでもない話、嘘はこれに留まりません。 最初の (1)福島県内の放射線の最高測定値は4.7マイクロシーベルトである。 これがそもそも嘘なのです。 文部科学省が実施している、モニタリングの最新の公表データをみてください。 4,7以上を示す個所は9箇所、測定地点の半数です。 元データは、 http //www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/19/1303727_1819.pdf とくに、マップの中の【31】【32】【33】のポイントをよく見てください。 【31】:40 45 45 【32】:140 140 150 【33】:52 52 52 単位:マイクロシーベルト毎時 「最高値が4,7」だなんて、西山審議官は、 一体何からの捏造したのでしょうか? 菅総理大臣も枝野官房長官も、 周囲のモニタリングを徹底することにより国民の安全を確保すると、 事故当初に堅く国民に約束しました。 その約束に基づいて、 文部科学省の調査が始まりました。 だというのに、政府の安全保安院が、 率先してそれを無視し、 24時間を乗じなければいけないのにそれをせず、 最高値を30倍以上も小さくして、 虚偽情報を公式発表したのです。 そして、 それに基づいて屋内退避者の行動指針を決めたのです。 どこまで、国民の命を軽んずればいいのでしょうか? ポイント【32】の 150マイクロシーベルト毎時は、 1年間に換算すれば、 1314ミリシーベルト(131万4千マイクロシーベルト)です。 公務員の非常作業時の限度が1昨日、 250ミリシーベルト(25万マイクロシーベルト)に引き上げられましたが、 ポイント【32】での値は、その5倍以上です。 また、ポイント【32】は、前日にはもっと高い値を示していました。 167 170 158 マイクロシーベルト毎時 とんでもない、安全保安院です。 これを新聞テレビが無批判に垂れ流したとすれば、 この国、日本が原発行政によって滅ぼされることは必至です。 政府がすべきことは、正確な情報、危険性の伝達です。 そのうえで、汚染された地域での外出や通過、移動などどうするのか、 理路整然とした対策、指示をなすことです。 ~~~~~~~~~~~~~ ポイント【32】のことは、 毎日新聞が昨日「北西30km浪江町」として報じ、 朝日新聞が今朝の朝刊で「浪江では」として報じました。 毎日新聞 http //mainichi.jp/select/weathernews/news/20110318ddm012040113000c.html 東日本大震災:福島第1原発事故 放射線量超過の5県、数値低下 文科省が相談窓口 文部科学省が都道府県に設置する「モニタリングポスト」(自動観測局、MP)は、17日午後5時時点で、宮城、茨城、栃木、埼玉の4県で、大気中 の1時間当たりの放射線量が通常値を上回った。群馬県は一時的なMPの異常で、午後5時時点のデータが計測できなかったが、午後4時時点で通常値を上回っ た。 午後5時時点の1時間当たりの最高値は▽宮城県0・141マイクロシーベルト▽茨城県0・209マイクロシーベルト▽栃木県0・189マイクロ シーベルト▽埼玉県0・062マイクロシーベルト。群馬県の午後4時時点は0・096マイクロシーベルトで、それぞれの通常値の最高より0・002~0・ 153マイクロシーベルト高かった。17日午前9時時点では同じ5県で最高値を0・004~0・166マイクロシーベルト上回っており、放射線量は徐々に 下がりつつある。 また、文科省は福島第1原発から20~60キロ離れた福島県内の34カ所の屋外で、17日午前9時20分~午後5時43分にかけ計測を複数回実 施、0・7~170マイクロシーベルトだった。170マイクロシーベルトを計測したのは北西に約30キロの浪江町で、この場所では午後に3回測定、それぞ れ167、170、158マイクロシーベルトを示した。同町内の原発から約20キロ地点では、15日夜に255~330マイクロシーベルトを計測、付近で は2日経過しても放射線量が下がっていない可能性もある。 また、原発の北西約32キロの飯舘村で95・1マイクロシーベルトを計測、屋内退避指示圏外にも高い数値の放射線が拡散していると分かった。17 日の調査で原発から北西方向で高い数値を計測、南側の30キロ圏内は4・5マイクロシーベルトだった。文科省は「風や地形の差と考えられる」としている。 文科省は福島第1原発周辺地区の住民に向け、健康相談ホットライン(0120・755・199)と被ばく医療健康相談ホットライン(090・ 5582・3521、090・4836・9386、080・2078・3308)を設置。毎日午前10時~午後9時に対応する。【篠原成行】 (略) 毎日新聞 2011年3月18日 東京朝刊 下線は引用者による 朝日新聞 http //www.asahi.com/special/10005/TKY201103180413.html 放射線量、福島県内で高レベル続く 2011年3月18日21時52分 避難所でスクリーニングを受ける男の子=18日午前9時32分、福島市、中田徹撮影 各地で観測された放射線量 福島第一原発事故の影響で上がった放射線量は、福島県内では18日も通常より高い値が続いた。特に原発の北西30キロ付近では、1時間あたり150マイ クロシーベルトという高い値が計測された。専門家は、一時的に上がっている可能性もあるが、注意深く経過を見守る必要があると指摘している。一方で全国的 には下がる傾向だった。 原発から北西に約30キロ離れた浪江町の計測値では18日午後1時32分に毎時150マイクロシーベルトを計測した。この地点付近は16日午前11時半は80マイクロシーベルトだったが、17日午後2時に170マイクロシーベルトに上がり、高レベルが続いている。 毎時150マイクロシーベルトは、その場に7時間いれば、一般の人の年間放射線被曝(ひばく)限度量である1ミリシーベルト(1ミリは1千マイクロ)を超える値だ。 このほか、福島県内では18日午後6時現在、1時間あたりの観測値として飯舘(いいたて)村で20.90マイクロシーベルト、福島市で11.10マイクロシーベルト、南相馬市で7.29マイクロシーベルトを記録した。 また文部科学省が各都道府県の定点で観測した値(同日午前0時~午後5時)によると、茨城、栃木、群馬、埼玉の4県で、平常時の上限を超える値が観測された。福島県と宮城県からは、データが届かなかった。 福島県内で高い値が続く理由について、財団法人・日本分析センター(千葉市)の池内嘉宏理事は「ヨウ素やセシウムなどの放射性物質が大気とともに 流れて、計測地点を通過した時点で高値になったのではないか。福島市などは、地面に降りた放射性物質から放射線が検出されている可能性がある」と話す。 下線は引用者による 次へ [[]] 2011年3月 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る . ,