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「きましたか」 集合場所とされた地点――バブイルの塔に設置された飛空挺発着場には既に迎えと思わしきドワーフの兵士達 が何人も待っていた。 「こちらにも聞こえてきました。巨大砲の破壊、お見事でした。して――」 セシル達の存在に気づくと若きドワーフの民が威勢よく話しかけてきた。 どうやら爆発の轟音で巨大砲の破壊を確信したようだ。ドワーフの民にとっての嬉しい報告に士気は万全といった感じだ。 最も彼らはセシル達を迎え城の方へと帰還させる輸送部隊であり、実際に戦う訳ではないのだが。 「クリスタルの方は?」 若い兵士は更なる吉報の預言し、催促してきた。 セシル達に期待しているのだろう。 「それが……まだ……」 目をぎらぎらと輝かせる兵士の期待を無下にするのは申し訳ない気分であったが、事実は事実だ。 それにあんな事があったのだ……包み隠さず全て話しておきたかった。 「そうですか……」 セシル達の反応が良くないものと知り若者はがっくりと肩を落とした。予想通りの反応ではあるが やはり居たたまれない気持ちになる。 「そうがっかりするな! 」 暗く沈黙する会話へと割り込む怒声が一つ。 「シド隊長!」 「シド」 セシルとその若者がその名を呼んだのはほぼ同時であった。 「隊長……?」 「あ、はいっ。シド技師長は今ドワーフの飛行部隊の隊長の立場も兼任しています……」 「そうなのか」 いつの間にかシドも頑張っていたようだ。否、彼がいたからこうして地底の大地を自由に動き回れるし、ゴルベーザの 飛行部隊にも対抗できたのだ。いくら感謝しても足りないくらいであろう。 「巨大砲を破壊出来ただけでも充分な成果だ! よく頑張った!!」 そう言ってセシルの肩をぽんぽんと叩いて祝福してくれた。 「うん……ありがとう」 素直に喜んでいいものだろうか。 結果的にヤンを犠牲にしてしまった。それを皆に話せば辛い思いをさせてしまう。 そんな気持ちがあった。 同時にもう一つ、シドはセシルに対しいつも労いの言葉をかけてくれた。 セシルが子供の頃、飛空挺について教えてくれた時、お世辞にもあまりよく理解できずにシドの出した質問にも上手く答えられない 時があった。 その時もシドはセシルに対して、頑張った時と同じ様に労いの言葉をかけてくれた。 要はあまりいい成果や結果がだせなかった場合でもシドはセシルに対してよく頑張ったと労いの言葉をかけてくれるのだ。 当然、その言葉を貰った中には自分で納得する結果を出せた時もあったのだが。 だから今の台詞もいつも通り結果は問わずに、とりあえず頑張った事を褒めてくれただけなのではないかと思ってしまったのだ。 無論それが煩わしいと感じたことは一度もない。セシルを育ててくれた王は国や民を思う心はあったが厳格な人物であった。 それは育て子のセシルに対しても例外ではなく、中途半端な頑張りで褒めてくれたことは無かった。 セシル自身も王の性格は充分に承知していたし、その事に対して特別な憤りや憎しみを感じたことはない。 むしろより一層自分を磨いてやろうと思った程であった。 しかし、今思えばそのような厳しい王の姿勢を素直に受け止めれたのはシドのようないつも満面の笑顔で褒めたたえてくれる者がいたからであろう。 シドがいなければ心では分かっていても体は王を拒絶したかもしれない。 去りゆくもの 残されるもの18
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順当にバブイルの階層を登っていくと、ルゲイエの言った通り制御室らしき場所が設置されたと思わしき場所へとたどり着いた。 「あれだ……!」 目標とする場所を確認し、セシルは歩を速めた。 急がねばならない――先程からどうにも嫌な予感が頭をよぎっていた。 ヤンが先を急いだ。セシル達に一言言い残して。 それは本当にただ先を急ぐ主を伝えただけなのであるか? セシルはヤンの言葉に表面上の言葉以上のものを感じていた。 (今は……深く考えるのは止めだ!) おこってほしくない悪い考えを想像するのは、本当にその考えが実現してしまう可能性を高めてしまう。 今までセシルが度々に思ってきた事だ。勿論、根拠はない。 だが先の見えぬ未来には期待だけを馳せるようにしたい。 とにかく自分に今出来る事はこうして先を急ぐことだけだ。閉ざされている道でも進めば何かが見えてくる。 一瞬だけ後ろを振り返ると後に続くカイン達が見えた。 その中にはローザもいた。顔を見るとまだ表情は暗い。しかしゆっくりとした足取りは前向きに歩きだしている。 「大丈夫だ――」 彼女はだ。確認すると更にセシルは移動を強める。 「ヤン――!」 目の先まで迫った制御室の扉に向けてセシルは叫ぶ。 ヤンは大丈夫なのか? 頭に浮かぶ心配の二文字を必死に払いのけようとするがなかなか上手くいかない。 「――――!」 一見すると何事もない制御室の鉄扉であったが、近づいてみると異常があることに気づいた。 (熱い……!?) 扉に触れるとおとずれたその感触。それは部屋の中でただならぬ事がおきている証拠だ。 ふっと冷静になってみると熱風が肌に触れる。目の前の制御室からであることは明らかだ。 「ヤン!」 すぐさま扉を蹴破った。熱を持った扉を普通に開けるのは難しいと判断したからだ。幸い、鉄扉といえど、一般的な扉と同じ 薄いものであったので難なく開くことができた。 「!!!」 扉の内部、制御室の光景が目に入ってくる。 塔の個室にしては広めなその場所には、制御室としての役割を果たす為か、所狭しに制御系の機械が立ち並んでいた。 しかしその場所には一目で分かるほどの異変があった。 おそらく巨大砲の各種制御に使うであろう機械類、それらすべてが破損していた。 部屋中に電流と火花が飛び交い、黒煙が辺りを支配している。 「ヤン! 大丈夫か!} 荒廃しきった制御室からは、ゾットの時を嫌でも思い出させた。 いてもたってもいられなくなったセシルは制御室へと踏み込み、ヤンの姿を探した。 去りゆくもの 残されるもの12
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今回の作戦としては目的は二つあったのだが、巨大砲の破壊は目下に迫る大問題であった為、作戦における最重要要素であった。 クリスタル奪還は無理だとしても巨大砲だけは断固として破壊しなければならなかったのだ。 作戦の成功の暁には陽動部隊に報告、脱出の手引きをしてもらう為に合流地点を定めていた。 本来ならばクリスタルを奪還してから合流する予定であったが、ヤンを失ったセシルには続けて作戦を続行する 気力はなかった。 目下の脅威であった巨大砲は破壊したのだ。しばらくはゴルベーザ側も攻撃をしかけてくる事はないだろう。 一旦退却するという自分の判断は間違えていなかったとセシルは思った。 合流ポイント向かう道中、誰も口を開く事は無かった。皆複雑な気持ちなのだろう。 思えばヤンはここにいるメンバーとは最も長く行動を共にしたものであった…… ファブールの道中でセシル達と志を共にして、その後敵に利用され刃を交えたが、今思えばそれがより一層絆を強固にしたようにも 思えた。 ポロム、パロム、テラがその身を犠牲にした。ギルバートとシドは色々な事情があって別れなければならなかった。 しかしその中でもヤンは激しい戦いの中をずっとセシルと共にした。苦しい時にも大切な時にもいつもヤンはセシルの前に立っていてくれた 気さえした。いつの間にかヤンを拠り所とする部分もセシルの中では大きくなっていた。 そのヤンが……あの状況では生きていることを望む事は絶望的であろう。 双子の魔道士や賢者の時は悲しみや悔しみが大きく心を支配していた。しかし、今はそれら以上に恐怖と不安が大きかった。 年長者として的確な助言をくれた数少ない存在――共に前線を駆け抜けてくれた頼れる存在。 軍人時代も旅をしていた時も皆を率いる事が多かったセシルには貴重な存在であったヤン。 彼がいなくなればこれから自分はどうすればいい? もし、立ち止まってしまったら、迷ってしまったら? その時は誰が自分を助けてくれる? 危機に陥ったら? 今はカインがいる? しかし人生の年長者としてヤンはカインにはないものを持つ存在であった。 これからは粋がる若者二人でローザやリディアを守らなくてはならない。 頼れるヤンがいない。 その事実はセシルに巨大な威圧感と先の見えない恐怖と焦りを募らせていた。 しかし迷っている時間は無い。今はとにかく前に進むしかないのだ。 去りゆくもの 残されるもの17
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JAXA とは UC関口氏広の計略である「誘導の術」の事。UC関口氏広自身を指すこともある。 計略使用時の「弱者は滅びればよい」という台詞が、「JAXAは滅びればよい」と聞こえる為にそう呼ばれている。 低くエコーのかかった声で台詞自体が聞き取りづらいことも原因の一つだろう。 因みに本来の「JAXA」とは、 総務省・文部科学省所管の独立行政法人である「宇宙航空研究開発機構」(Japan Aerospace eXploration Agency)の略称であり、 日本の航空宇宙開発政策を担う研究・開発機関の事である。 本当に滅びてしまうと日本にとってかなりまずかったりする。 なお、出陣の際のセリフ「JAXA(弱者)に教えてやれ、真田の戦をな」からSR真田幸隆を指す事もある。
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魔獣 魔獣図鑑 名称 「立ち動く死体(リビングデット)」 個体 「リッチ」「スレイヤー」「ハウンド」「スケルトン」「マミー」「ゾンビ」「スケルトン」 墓に埋葬された遺体や戦場で野ざらしになった死体。 死に生きる者と各宗教の聖書には記述されている。 野生動物の死骸や戦場に放置された死体、埋葬された遺骨などが大量の魔素を蓄積することで突如と動き出す現象、または動き出した死体の呼称。 基本的には燃やして体というものを崩壊させない限り死にはしない、祈祷によっては浄化し元の死体に戻すことが叶う。意識や自我はなく、ただ動いているものを襲う。 動きはのろいが力は強いため確実に仕留めよう。 名称 「狂い猛る獣(ビースト)」 個体 魔狼、魔猪、魔熊、魔猿、魔猫、魔蛇、魔蟹、魔竜etc... 濃厚な魔素を摂取し続けた際に凶暴になり暴れ回ったり魔術的攻撃等を使用する野生生物を指す。 魔物と呼ばれるのは多くはこれであり、時期や気候等で増えたりする。野生生物が見境なく襲ってくるようになるため討伐依頼が多い。 名称 「血肉啜る猛人(ネイキット)」 個体 「血肉啜る猛人(ネイキット)」「啜り食らう小人(クイット)」、「這い潜る獣(チミッツ)」 90~120cmの小人型の妖魔族。素体は恐らく人族に類した幼体。「縫」の賢者の残した遺産のひとつ、ロストの細胞と吸血鬼や喰鬼の魔臓などを文字通り縫い合わせた結果生まれた存在である。血肉を魔力に置換し生命活動を維持することが可能、生殖機能を有しており人型の雌個体を母体にして繁殖する。冬は山にこもり夏場は墓や戦場区域、沼地に出没する。極めて不潔、何より「聖水」を嫌う。 亜種として「啜り食らう小人(クイット)」、「這い潜る獣(チミッツ)」が居る。 名称 「貪り喰らう巨人(トロール)」 個体 「貪り喰らう巨人(トロール)」「追い食らう者(ストーカー)」「暗き聞く巨人(ウォーデン)」「白頭の捕食者(ミーテリオ)」 2~3mほどある巨人を素体にしたとされる大型の妖魔族。 単眼と大鬼などの魔臓や目を有しており普段は目を布などで隠し、魔術等を使用する際にその布を外す。 巨人や大鬼の特徴を持ち怪力を持つ、血肉を魔力に置換し生命活動を維持することが出来る、高い再生能力を持ちあまりにも原型が保てないほどにめちゃくちゃになればより凶暴性の高い怪物に変貌してしまう。生殖機能を有しているが多種の雌個体に産み付けることは出来るのだが、母体を突破って生まれるため出産数は少ない。「聖水」を嫌う傾向にあり、夏場によく現れる。沼地や森林などで目撃されやすい。亜種として「追い食らう者(ストーカー)」や「暗き聞く巨人(ウォーデン)」、「白頭の捕食者(ミーテリオ)」が存在する。 名称 「目覚め訴える怪鶏(コカトリス)」 2mほどの尾に蛇が生え牛の角を持つ巨大な鶏。 その鳴き声には催眠作用があり聞く距離が近ければ近いほど狂ってしまい錯乱することになる。 ただし肉はうまい、卵もうまい、戦闘能力は並程度なので苦戦は多少強いられるが珍味として有名でよく狩りの依頼が出される。 名称 「彷徨う影(シャドウ)」 人型、もしくはそれに近い形状の靄、もしくは影。 闇属性の魔術を扱い人に取り憑き精神を生気をくらって魔力に置き換えることが出来る。魔素を含んだ攻撃によって撃退できるが一度憑かれると聖職者の祈祷でなければ追い出せない。 名称 「眠り妨げる悪夢(ファントム)」 頭部に当たる部分に麻袋を被り、肉体は複数の職種が絡み人型を保っている存在。人に近づき小さな触手が体内へ侵入すると脳に寄生し悪夢を見せ衰弱させた後に巣に変化させ操り動く。人型なのは巣にされた人型生物である。 薬草を炙った匂いが苦手で寄生した小さな触手は炙り出される。 名称 「復讐孕む霊魂(ゴースト)」 強い執着心を持って死んだ魂が天に昇ることなくその場に留まり魔素を浴び続けた際に発生する存在。 滅多に発生しないが発生すれば厄介極まりなく、他者に取り憑くことや死体を動かすなども可能で生前扱っていた魔術などを扱える。言葉はかわせるが怒りの感情やそれに近い感情が爆発しており対話はほぼ不可能。祈祷による撃退が今のところ有力である。 コメント コメント
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ナベス商国 奴隷という商品を流通させ、奴隷という安い労働力を売り出し娯楽のひとつにし多くの血が流れる用意となった国家。 元は小さな商業国家であったのだが法国の口車に乗ってしまい滅びの道へ。 奴隷という品で大きな売上をたたき出した。 奴隷は消耗品だ…よく経済は回っただろう。 今では帝国の領地となった。上手く立ち回れない哀れな国であったのだ。 国民 商人の国ともあってか多くの商人の拠点として扱われている。 もちろん国を支える平民も住んでいるが目立つのは豪華な住宅街、豊かな国でもある。 支配層 商国領主 帝国から派遣された数名の領主。 奴隷商売を絶ったが、奴隷の流通が止まらない。 軍事組織 護衛隊【ロドス】 商人や客人を護衛するための小規模な組織。 やボウガンなどの遠距離武器を所持し、接近戦を許さない。 軽騎兵隊 騎兵隊 重騎兵隊 最高戦力 親衛隊【レデス】 顔が広く狙われやし商人を護衛するための先鋭。 政権 帝国によって支配され事実上の帝国領土となっている。 方針もすべて帝国のやり方となる。 宗教 天葬教(偏)
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「ところで――」 シドが口を開く。何が聞きたいのかは考えなくても分かる。 「ヤンはどうした?」 ある程度セシル達と行動を共にした者なら誰もが疑問に思うであろう。 「そういえば奪還部隊として派遣されたのは五人だったはず……」 シドの一言で若者も、セシル達の違和感に気づいたようだ。 「まさか――!」 無配慮とも言える様子で事実を口にしようとする若者。最も詳しい事情を知らない彼を責める事は出来ないだろう。 爆煙に消え行くヤンを見た誰もが続く言葉を待った――つもりだった 「え…ぐっ…ぐすっ……うわぁあああーーーん!!!」 突如としてリディアが今まで殺していた感情を爆発させた。 若者の言葉は肉体的に成長したとはいえ、感情まで大人になりきれていないリディアには残酷すぎたのだろう。 「え……えええ……とっ」 予想外の反応に戸惑いどうしていいのか分からず言葉にならない声を捻り出す若者。 「やめろ!」 シドが助け舟を出す。とは言っても叱責という名のものではあるが。 「すいません……」 「謝るのは儂じゃなくてあの子だろ」 小さくなる若者を尻目にリディアの方へ向き直り頭を撫でる。 「すまんかったな穣ちゃん。儂がいらぬ事を尋ねたばかりに辛い思いをさせてしまって……」 「グスッ……」 リディアが泣きやんだのを確認して今度はセシルへと向く。 「セシルも」 「あ、ああ……」 シドの謝罪を聞いてもセシルは若干上の空であった。 何か言葉を返さねばと思った所で再びリディアが口を開いた。 「いいの……おじいちゃん。そんなに謝らなくても。誰も…誰も悪くはないんだから……こんな事になったのも 誰も悪くない、責めれない……」 「もう喋るな、今は何もしゃべらんで良い……」 有り触れた気休めでは効果はないと判断したのであろう。それだけ言って、シドはリディアの小さな体を優しく抱きしめた。 「ありがとおじいちゃん。でも……」 リディアが小さな声で礼を述べる。 「あまり強く抱きしめられちゃうと痛いよ……」 冗談交じりの言葉と共に、大人の姿をした少女の顔に笑顔が戻ってきた。 「おおっ!! すまんかったわ!! すまんのうお穣ちゃん、だから――」 シドも嬉しそうな声でリディアから離れる。 「せめて、おじちゃんと呼べ。お爺ちゃんはよしてくれ!」 強く、あくまで優しさを忘れない声でリディアに指示するシド。 「うんわかった。おじちゃん……」 「ははは……」 「えへへへ……」 小柄の少女に大柄な老技師のやり取りと、二つの対照的な笑いが辺りから重い雰囲気を取り去っていった。 去りゆくもの 残されるもの19
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「なんとかして制御系を直せないかな?」 刻一刻と迫る時間の中、セシルは何か打開策はないかと考える。 「これを作ったものならば可能ではないでしょうか? あのルゲイエという奴ならば不可能ではないかもしれませんが……」 それが不可能だということセシルにもわかったし、説明するまでもないことだ。 「最も残された時間の少ないこの状況では、開発者でもどうにもならないかもしれませんが」 「だったら巨大砲の発射は阻止できなくても、なんとかして軌道をずらしさえすれば……被害は軽くなる」 「それも考えました。それらしきものを探してみましたが何処にあるのかすら……」 即席で思いつくことはヤンも同じであったらしい。既にヤンは色々と思考錯誤したのだろう。その結果、打つ手なしと判断したのだ。 「ならどうにかドワーフの人達に連絡をとってみんなを避難させる事は――」 自分で言っておいて無理難題だとセシルは思った。 「可能だとしても作戦失敗の事実と本拠地を失う事はこれからの士気に大きく影響がでるでしょう。巨大砲を破壊する根本的な目的 は達せられない。またいつ修理して巨大砲を撃ってくるかわかりますまい」 それでもヤンは懇切丁寧に批判と否定をしてくれた。そこには馬鹿げた考えだと笑う気持ち以上に自虐的な気持ちが感じられた。 「くそっ! どうすればいいんだ!」 もはや何も頭に浮かばなかった。セシルは半ば怒り気味に床を叩いた。 「こうなったら、せめて二度と巨大砲が打てないように徹底的に破壊する!! それだけじゃない、このバブイル自体を徹底的に 破壊しつくしてやる!」 セシルとしては失意と怒りから出た自暴自棄気味の発言だと思っていた。 だがそれを聞いたヤンは―― 「それだ!」 「え?」 予想外の反応に驚くセシル。 「徹底的に破壊する。それはいい考えかもしれませんぞ!」 「ヤン……」 最初は自分の後先考えない言葉に、ヤンが感化されたものかと思った。 しかし、続く言葉は真面目なものであった。 「やつらは巨大砲の発射の止めさせない為に制御機械を破壊した。しかし、本当に破壊したのならそもそも巨大砲を発射する 事すら困難になるという事です。つまり奴らは、巨大砲を一発発射できる程度には制御機能を残しているという事です」 聞きながら自分で言葉を整理する。つまりは―― 「制御機械を更に壊せば、そもそも発射すら困難になる!」 盲点だった。既に壊れた制御機械を見て、止める事は不可能だと錯覚してしまっていた。 適度に壊しておく事はカモフラージュも兼ねていたのかもしれない。 去りゆくもの 残されるもの14
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最終目標は「『たつき監督らによる』アニメけものフレンズの企画が終焉するのを防ぐ」事。 これは大半のフレンズの共通認識でよいと考えている。 勿論この目標とは違う目標で動くフレンズもいるだろうし、いてよい。フレンズによって得意なことは違うので、一枚岩である必要はない。 ただ互いに手を組むことでお互いの目標を叶えやすくすることは重要であり、足の引っ張り合いは益がない。 火消しや荒らしかなと思った場合は、そっとNGIDに入れよう。もしかしたら意見のすれ違いなだけかも知れないが、わざわざ疲弊する必要はないのである。 お互いに談笑しながら、おいしいカレーライスを食べながら活動するのが城攻めの兵法である。 (ニコニコ大百科掲示板ng機能:https //greasyfork.org/ja/scripts/29447) 2017/10/03 KADOKAWA 専務井上氏より「ヤオヨロズのみなさんと今後のことについてどうするべきか相談に入った」との報あり おおよそ見出しの通り。ほぼ同時刻、ヤオヨロズ社の福原氏もtwitterにて同様のツイート。福原氏が言うように「影響の大きさを鑑みて発表の方法に関して協議」した結果と思われる。 ※ソース 井上氏(https //twitter.com/HP0128/status/915071890648993792) 福原氏(https //twitter.com/fukuhara_ystd/status/915074525783453696) これにより事態は新たな局面を迎えたといえる。 額面通りに受け取るならば、KFPAとKADOKAWA、そしてヤオヨロズは同じテーブルについたということ。 その交渉の中でお互いカードを切っていくと思われるが、我々の今の目標は 「たつき氏らが有利となるようなカード」の一枚になることといえるだろう。 具体的には「継続してたつき氏や吉崎氏らへの応援を行うこと」と「KFPAやKADOKAWAを始めとする各協賛企業に、期待を込めたメッセージを送ること」 文面では礼を尽くし、平和的なものならばだいたいなんでも良いと思われる。 例えば「少しでもたつき氏らの功績が報われるような結果となるようよろしくお願い致します」や 「委員会の心痛お察しいたします、それと共にこの件に関係するクリエイターの皆さまを労わり、彼らにも配慮するような結果となるようお願い致します」 のように、「期待」を込めた意思表明を行うことで交渉の盤面を少しでも良くすることを目指すのがよいと思われる。 引き続き意思表明の「数」というものは重要である。フレンズ諸氏にはよろしくお願い申し上げる。 以下はこの声明が発表された現状では必ずしも最適な行動とは言えないかもしれない。 が、消費者の真摯な声は形を問わず届くと考える。各自自身の考えをしっかり持って行動してほしい。 !!注意!! やるべきことは、あくまで「問い合わせ」である。一方的な抗議や要望ではない。 そのためにも最低限なことだが、全ての行動は「紳士的に、丁寧に」行うべきである。 声を荒げて捲し立てるよりも、「丁寧で落ち着いた人間が批判する」ことによってより効果的になる。 なぜスポンサーへの問い合わせが推奨されるのか 6266 : 【スポンサー問合せからの株主への飛び火】 :2017/09/29(金) 01 03 16 ID EpQRiEoqcd なぜスポンサーへの問い合わせが推奨されるのか疑問な人向け解説 スポンサーは問い合わせの数から、不満に思ってる母集団の数を割り出すことができる。 母集団の数が分かれば、彼らを敵に回した時に自社へいくらの損害が出るかを計算できる。 その損害が大きければ大きいほど、自社を守るためKDKWに強く働きかけざるをえなくなる。具体的にはスポンサー解約をほのめかして脅しをかける。 もし大口のスポンサーに見切りをつけられれば金銭的にも信用面でも大打撃だ。 その前に、KDKWはスポンサーの納得する対応をしなければならない。その点において自社の意向を示したテレ東社長の発言は特に重要だった。 我々がなるべく短い期間に大量の問い合わせをすることで、上記のフローを加速させることができる。 スポンサー企業としても、KDKWにどう働きかけるかの判断材料として、問い合わせの数は重視してるはずだ。 担当者もどうせ流し読み程度だろうから、自分は疑問に思っているぞ、と言う意思の数を届けることがこの活動の目的なんだ。 時間的に電話は繋がらないだろうけど、メールなら翌朝担当者が確認するから、今すぐ送信しても問題ないと思うぞ。 つまり、スポンサーからKADOKAWAへ何らかのアクションを起こしてもらうため、まず我々消費者がスポンサーへ働きかけるのである。 そしてそのためには何より数が重要である(当然ながら質も)。 「他にいっぱいしてくれる人がいるから」と躊躇していては、届く声も届かない。 一人でも多くこの「消費者も製作者も誰も幸せにならない」現状を打破するために立ち上がって欲しい。 また、「Q A」にある通り「消費者による問い合わせを阻止する」火消し業者が現れる辺り、企業にとって「問い合わせは効果的」だという証左でもある。 具体的にどうすればいいか? KFPA協賛企業への問い合わせ クール・ジャパン機構や消費者庁などの公的機関への問い合わせや嘆願 繰り返しになるが、KFPA協賛企業(スポンサー)に問い合わせを行うのが現状最も効果的とされる。 アポ取り&直取材>電話>手紙>メールの順に効果的とされるが、問い合わせメールが最も簡便でリスクが少なく済む。 ひとまず何か行動を起こしたいと思われたフレンズらはこれを足掛かりにして、各々が出来ることをやると良い。 どこに問い合わせたらいいの? 問い合わせ先については関係各機関・企業一覧と問い合わせ先のページを参照 KFPAスポンサーだけでなく、消費者庁や経産省に問い合わせるのもアリか 7638 : ななしのよっしん :2017/09/30(土) 00 14 47 ID I1DADTUdef 海外絡みのクールジャパン戦略でKADOKAWAに4億ほど投資した文化省・経産省 われらの味方消費者センター まだここらに問い合わせていない方は一度やっておくといいのです 件数が多いほど動きやすくなるというところがあるので どんな感じのことを問い合わせたらいいの? 方針は? →問い合わせ内容全般についての要点を参照 問い合わせメールのすすめ 以下は一例だが、KFPA協賛企業問い合わせメールの下書き(テンプレート)を掲載。 当然ながら、各自可能な限り改変を行い、誠意の伝わる文面にすること。 KADOKAWA宛てに向いているテンプレ ===========以下、テンプレ=========== 『けものフレンズ』のたつき監督降板について 突然のメールで失礼いたします。貴社の協賛なさっているマルチメディアコンテンツ「けものフレンズプロジェクト」に関して、お尋ねさせて頂ければと思います。 1.アニメ制作のほぼ全行程を行なっていた「たつき監督」は、降板が発表されました。製作委員会は監督続投について未定と発表していますが、署名活動等によって続投が望まれています。なぜ監督降板に至ったのでしょうか? 2.製作委員会の発表にあった「関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用」「情報は事前に共有してほしい旨の正常化」とは、具体的には何でしょうか? 3.2の件は、監督降板においてどのように影響したのでしょうか? 恐れ入りますが、「けものフレンズプロジェクト」および貴社のますますの発展のために、ご回答のほどぜひお願い申し上げる次第です。 ==テンプレここまで。改行等見やすさの工夫は各自で調整ください== ファミリーマート宛てに向いているテンプレ 7535 : ななしのよっしん :2017/09/29(金) 23 05 10 ID Ck6VJArX3/ 今後はファミマもカドカワ側と認識したうえでの問い合わせをするべきだな けものフレンズとのコラボ商品の販売を幾つか控えておいでのようですが、 製作委員会の見解を支持されるということはコラボ商品の購買層に対して嫌気を誘う要因となりませんか たつき監督を放逐したと受け取られかねない状況のなかで、御社のコラボ商品はけもフレファンに対してどういった経験価値を提供されるおつもりでしょうか クリスマスという特別な日の幸福感を引き立てるイメージキャラとして、今のけもフレは果たして適しておりますでしょうか 失礼ながら、けもフレファンがみんな悲しがっていることを認識されておいでですか 言いたいことは各自いろいろあるだろうが、こういうところに重心を置くようにするといいかもね 他の企業宛てに向いているテンプレ ===========以下、テンプレ=========== 『けものフレンズ』のたつき監督降板について ご多用中失礼いたします。貴社がスポンサーをなさっているマルチメディアコンテンツ「けものフレンズプロジェクト」に関して、お尋ねさせて頂きたく願います。 1.アニメ制作のほぼ全行程を行なっていた「たつき監督」は、降板が発表されました。製作委員会は監督続投について未定と発表していますが、署名活動等によって続投が望まれています。監督降板について、貴社は関与なさったのでしょうか? 2.監督降板の発表によって、製作委員会やKADOKAWA様に対する批判、およびニコニコ動画様の有料登録(プレミアム)解約宣言が相次いでいますが、貴社はKADOKAWA様や関係各所についてどのような対処を予定されておりますでしょうか? 3.製作委員会の発表にあった「関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用」「情報は事前に共有してほしい旨の正常化」とは、具体的には何でしょうか? KADOKAWA様からお知らせがあったのであれば、可能な範囲でご教示頂けませんでしょうか? 急なご連絡で恐縮ではございますが、「けものフレンズプロジェクト」および貴社のますますの発展のために、的確なご対応を何とぞよろしくお願い申し上げます。 ==テンプレここまで。改行等見やすさの工夫は各自で調整ください== 経産省/クール・ジャパン機構 宛てに向いているテンプレ ニコニコ大百科当該記事の有志の文面を参照、多大なる感謝を。 ====ここからテンプレ==== 経済産業省、御中 突然のお問い合わせ失礼します。 今回は国を問わず騒がれておりますTVアニメーション『けものフレンズ』監督降板に関する騒動について、経済産業省様に申し上げたいことがございます。 アニメ『けものフレンズ』は少人数低予算の制作体制にも関わらずエンターテイメントとしての面白さが注目され、更に多角的な話題性があることで国内で爆発的にヒットしました。今やけものフレンズというコンテンツは「フレンズ」や「たのしー!」といったワードと共に、アメリカ、中国、台湾、韓国、東南アジアと世界に向け幅広く輸出されています。将来、いや現在進行形でクールジャパン戦略の一角を担うポテンシャルを持っているといっても過言ではありません。 ところが、アニメ『けものフレンズ』を管理するけものフレンズプロジェクトA(以下KFPA)は2017/09/27、そのコンテンツ価値を自損しかねない声明と方針を発表しました。 以下はKFPA公式サイト(http //kemono-friends.jp/archives/category/news/)よりの引用です。 アニメーション制作会社であるヤオヨロズ株式会社より8月に入った段階で辞退したい旨の話を受け、制作体制を一から模索 アニメーション制作を担当していただきましたヤオヨロズ株式会社には、関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用があり 情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れをさせていただきましたが、ヤオヨロズ株式会社からは、その条件は受け入れられないので辞退したい、とのお返事 しかしこの声明には"情報は事前に共有してほしい旨の正常化を図る申し入れ"など不透明な部分が存在しております。 まず"関係各所への情報共有や連絡がないままでの作品利用"とは何かが明らかにされず、けものフレンズとのコラボレーション企画を行った日清食品株式会社や日本中央競馬会(JRA)が2017/09/28に声明を発表する事態とも相成りました。両企業はヤオヨロズ株式会社が制作したアニメーション映像をコラボレーション企画の目玉として用いており、「KFPAとの情報共有が行われないままに作成された映像なのでは」との指摘が行われたためです。一方のKFPAはこの誤解を招いたことに対する追加の声明などは現在まで一切発表しておらず、騒動に拍車を掛けております。 またなによりも騒動が大きくなった要因はヤオヨロズ株式会社の解約を仄めかすかのような文面であります。 ヤオヨロズ株式会社はアニメ『けものフレンズ』の製作を行いましたが、その功績は非常に大きなところを占めております。先述した通り、けものフレンズのコンテンツ価値を押し上げた多角的な話題性と面白さの大半は、ヤオヨロズ社の実質的製作チームであるirodoriと、アニメ『けものフレンズ』の監督でもあるたつき氏によるものと断言可能です。 ヤオヨロズ株式会社の功績の大きさには多面的要因が存在するため列挙は控えますが、事実としてこの騒動に関してネット上での署名運動が署名運動サイトchang.org等を利用する形で行われており、2017/09/26から現在まで5万人以上の方の署名が行われております。またソーシャルネットワーキングサービス「Twitter」では#燃える紙飛行機 ハッシュタグが全世界的にツイート・拡散され、2017/09/30 19 00から約3時間で約7万もの回数ツイートされました。 そのような功績を上げた制作会社が"辞退したい旨"を述べるとはどのような理由があったのか。KFPAによる先の声明では説明不足と感じざるを得ません。「ヤオヨロズ株式会社にとって一方的に不利益な条件を提示され辞退に至ったのでは」と捉えられかねないこの声明は、かねてよりクリエイター軽視が問題視されるアニメーション業界の現状を鑑みると決して無視できるものではないと考えます。 クールジャパン戦略においても、"海外における継続的なビジネス発展"、ひいてはコンテンツの価値を創造するクリエイターの育成と待遇改善は極めて重要なものと鑑みます。事実貴省管轄下のクール・ジャパン機構は2015/03/30に、KFPA協賛企業の一角である株式会社KADOKAWAに対して、海外のクリエイター人材育成に4.5億円を出資しておられます。 私もKFPAに対して不満を募らせています。 好きな作品が騒動の渦中に曝され、プロジェクトを成功させてなお誠実に仕事をしてきた人たちが報われない事を悲しく思います。 また、感情論を抜きにしても今起きている騒動を放置すれば貴省が推進されるクールジャパン戦略に悪影響を及ぼしかねないと愚考いたします。 私はKFPAに対して体質の改善、情報の開示、騒動の清算を望んでおりますが一消費者の力では限界でこざいます。 そこで気省のご助力をお借りすることは出来ませんでしょうか。 末筆になりますが貴重なお時間を割いて目を通していただき誠にありがとうございます。 何卒ご検討の程よろしくお願いいたします。 ====ここまでテンプレ=== 専用テンプレートはこちらから↓ https //1drv.ms/f/s!Al94aUW4frugrGgQHLaDtqCR_Jq6 電凸のすすめ 他の有志がまとめたwikiより電凸の際のひとつの方針を引用。 電凸の際は、相手に「ウチは知らんKFPA{KFP(けものフレンズプロジェクトは大元、けものフレンズプロジェクトAはその傘下のアニメ企画)}に聞け」と言わせないよう、「御社が不買運動のターゲットとなっているが御社はどのような対策をとる予定か?」と質問しろ。 不買 電凸の相手は「角川の絡む企画のコラボ先企業すべて」だぞ。忘れるなよ。 この他、「KFPAの声明と映像化プロジェクトの停滞により、御社のスポンサーの意図が不明瞭になった。今後スポンサーを続ける意思の有無と意図をお聞きしたい」など、KFPAではなくあくまで「その企業に降りかかる問題を掬い上げる」という形での問い合わせを、紳士的に行うのが効果的と思われる。 電凸どころか問い合わせメールも怖くて送れないよ>< とっとと野生開放するのです と言いたいところだが、フレンズによって得意なことは違うのも当然の道理。 以下に問い合わせ以外にもできることの一例を挙げる。 5011 : ななしのよっしん :2017/09/28(木) 12 41 31 ID 7sUp8s3jyK 日清やJRA、ファミマみたいな企業を味方に付けたいなら、たつき監督を応援することに利があると思わせればいいんじゃないか。 #ありがとう日清 みたいなハシュタグがトレンド入りすれば結構な宣伝になるだろうし、ポジティブな運動は社会的にも受け入れられ易い。 押しつけがましが、けもフレ民を味方に付けることでKADOKAWAとやり合う羽目になる、ではなく企業イメージの向上につながると思わせたい。 6067 : ななしのよっしん :2017/09/28(木) 23 24 14 ID 1KcMFnj47n 流れをまとめると、 wikiを作って多くの人に伝えるグループ この記事に来た人に正しく新鮮な事実を伝るグループ 出資会社に連絡を行い外堀を埋めるグループ ができているね 現状KADOKAWAが本陣だと思うからそこを狙う行動って感じだな 最終目的は 降板の理由 KADOKAWAからの釈明 たつき監督続投←一番でかい だからそこからブレるなよ 正しい情報と正しい行動指針の拡散は常に重要であり、長期的には非常に大きな役割を担う。 また、すでに声明を発表してくれた日清やJRA・テレ東に対して、企業としての誠実な対応を評価し(可能ならば各企業の商品を購入するなどの消費活動と絡めて)、「誠実な対応をこそが今求められていること」だという流れを作り出すことは大変重要なことである。このもじを読んだフレンズ諸氏には、どうか協力をお願いしたい。 また、海外の有志による「たつき監督降板対策本部」なる組織が結成された模様。 問い合わせメールの簡略化を行うウェブサイトを構築しているらしい。 7779 : ななしのよっしん :2017/09/30(土) 02 01 45 ID 2PnXHqrB29 さっき誰かが挙げてた「海外の対策本部」、かなりしっかり動いてるっぽい https //docs.google.com/document/d/1OSPKQJJmpKVhy_R1QxXsVH1pNlnbANGwISRTpElVl44/edit ここからdiscordに飛ぶリンクがあって、そこでの活動がメインっぽい discord内に日本語フォーラムがあるから、その辺りを足掛かりに活動支援とか情報共有なんかもできれば理想的 7782 : ななしのよっしん :2017/09/30(土) 02 06 49 ID 2PnXHqrB29 直近の活動内容はこれ↓ https //docs.google.com/document/d/1Pg7UznUQSNdTj8rygBefYCCDsuqUqpbtJrtcDs9AZcQ/edit ここら辺疎くてわからんが、どうも企業への問い合わせメールを作成し送信するまでの過程を簡略化して、簡易にメールを送れるような構成のウェブサイトを作ってるらしい。 んでこの「簡易メール作成サイト」の文面を考え中みたい。 もうちょい詳しい人いれば確認頼みたい。
https://w.atwiki.jp/mayyugioh/pages/349.html
空想皇帝との決闘は終わり、mayの平和は守られた、はずだった。 美琴とファトスシャムス、進とヒカリはそれぞれ合体を解いている。 怪我人であるアキラに美琴が肩を貸し助け起こしていると、 空想皇帝『これで・・・終わりではない! 今こそ真の終わりのはじまり!」 進「なんだと!?」 美琴「て、てめぇまだ・・・!?」 倒れ伏し天を仰いでいた空想皇帝の声が皆の脳内に響いた。 空想皇帝『余が消滅すれば、ヌメロン・ネットワークもまた消滅する!』 オルバ「そ、それは・・・!?」 デュエルに敗れた空想皇帝のエネルギー体はすでに崩壊をはじめている。 まもなく消滅するだろう。 そして、それに合わせるようにnovの空間が震え始めていた。 オルバ「ヌメロン・ネットワークはmayの空間を覆うように形成されております・・・」 進「そう聞いている。だが、それが何か関係あるのか?」 シャムス『なるほどのぅ。そういうことか』 美琴「まるで意味がわかんねぇぞ! 説明してくれよ、シャムス!」 オルバの言葉に1人納得するファトスシャムスに苛立ち説明を求める美琴。 皆の視線も半透明のファトスシャムスに向けられるが――― オーカス「ヌメロン・ネットワークごと、mayを覆う次元の壁が消滅するということだ」 シャムス『ぬわー!? お主、我の台詞をとるでない!」 あっさり結論を告げたオーカスにシャムスが食って掛かる。 説明のタイミングを見計らっていた間にオーカスに台詞を盗られてしまったらしい。 オルバ「我々はmay全体をヌメロン・ネットワークで覆うために、mayを他の次元と隔てる次元の壁を利用したのです・・・」 オーカス「次元の壁が崩壊すれば、手始めにnovがmayへと衝突するだろう」 シャムス『その後、すべての次元が衝突しこの世界はおしまいじゃの』 空想皇帝『そうだ、その通りだ! 余1人では消えぬ! mayもnovもすべて余と共に滅びるのだ!』 オルバ「そ、そんな!? それでは我々はなんのためにこれまで・・・・・・」 自分達を統べる皇帝の言葉に愕然としその場にくずれ落ちるオルバ。 空間振動はどんどん大きくなっていく。 美琴「っざけんな! せっかくラスボス倒したってのにこんな終わり方ねぇだろ!?」 アキラ「なにか手はねぇのか!?」 ヒカリ「コクゴー・・・」 進「くそっ、いったいどうすれば・・・!」 空想皇帝『無駄・・・だ。余の・・・ほr・・・びが、決まったいm、ヌmロン・ネットワー・・・の消滅haとめられ・・・n』 会話している間にも空想皇帝の体は崩壊を続けている。 空想皇帝『クックック・・・フハハハハ・・・ハァーハッハッハッハッ!! すべt・・・滅bるがい・・・!!!!』 断末魔の高笑いを残し、空想皇帝のエネルギー体がnovの震える大気へと霧散した。 あまりにも呆気ないnovの皇帝の最後であった。 そして。 空想皇帝の消滅と同時に、世界の割れる音が響き渡った。 mayの街――― その日、mayの住人たちは誰もが大きなガラスが割れるような奇妙な音を聞いた。 皆、空を見上げ――― may住人1「な、なんだあれ!?」 may住人2「空が、空が落ちてくる・・・?」 may住人3「に、にげろーーーー!!!!」 普段の青空はそこになく。 異次元としかいいようのない奇妙な空間が広がっており。 そこから巨大な大地が落ちてきたのであった。 nov・皇帝稜墓後――― 美琴「落下しはじめちまったぞ!?」 アキラ「やべぇ、やべぇぞ・・・どうすりゃいいんだ。このままじゃ俺達ごとnovがmayに落っこちておしまいだ」 オルバ「・・・・・・・・・・・・」 うな垂れたままのオルバと慌てる美琴達。 進「・・・・・・あんたなら、なんとかできるんじゃないのか?」 そんな中、進が声をかけたのはオーカスであった。 邪神結社幹部にしてカオスを統べるもの。 ただ1人、この男だけが絶望的な今の状況にあって泰然としている。 オーカス「確かに俺には次元を操る力がある」 進「やはりな」 美琴「じゃあ!?」 シャムス『・・・・・・・・・』 novにいる皆の期待がオーカスに集まる。 だが。 オーカス「なぜ俺が力を貸さねばならん? 俺は邪神結社の幹部だぞ。滅びこそが我らが最終目的だというのに」 進「っ!?」 美琴「は、はぁ!?」 アキラ「なんとかする気はなしってか。くそっ!」 オーカスはにべも無く力を貸すことを断った。 オルバ「で、ですが! このままではあなたの統べるカクリバン空間も無事では済まないはず!」 最後の望みにすがるようにオルバが顔をあげカクリバンの主の説得を試みる。 だが彼の懇願ともいうべき意見を鼻で笑い、 オーカス「ふん、確かに多少の影響はあるだろう。だが、それだけだ。カクリバンがカクリバンたる所以だな」 ばっさりと切り捨てた。 他の様々な異次元は消滅したとしても、カクリバン空間は文字通りそこから隔離されて無事、というわけだ。 オーカス「我が目的はすでに果たした。ここにもう用はない」 オーカスはそう言い残し、絶望するオルバと美琴達を残して自分だけどこかへと消えてしまった。 美琴「な、なんだよあの野郎!?」 シャムス『あれはそういう男であろうよ。決してmayの者に力は貸さぬ』 進「ヒカリ、お前だけでも逃げろ。宇宙空間でも大丈夫なお前ならきっと・・・」 ヒカリ「イヤッ! コクゴーイショニイル!」 進「お前・・・・・・」 こうしている間にもどんどんnovは落下スピードを速めている。 まるでmayに引き寄せられているようであった。 そんな中。 novから飛び立つ一筋の光があった。 オルバ「あれは・・・・・・」 may・上空――― 今やmayの空を覆い尽くしているnov底面の岩盤。 とてつもなく巨大な岩のようなそれにmayからも向かっていくものがあった。 英理「たかがnov1つ、マシンナーズ・メガフォームで押し出してやるわ!」 メカノルム1号「ソレハエゴダヨ!」 メカノルム2号「ダカラ、世界二人ノ心ノ光ヲ見セナケリャナラナインダロ!」 英理のマシンナーズ・フォートレスを模したD・ホイールが人型に変形した姿。 それがブースターを全開にして飛翔しnov大陸の底面に取り付き押し戻そうとしているのだ。 コックピットにはハカセ姉妹の姿も見える。 棗「もうダメよぉ、おしまいだわー!?」 ハカセ「棗! 喚いてないで計器みて! 出力調整!」 マシンナーズ・メガフォームのすぐ近く。 ノルム「ったく、柄じゃねぇ!」 レルム「そんなこと言って真っ先に飛び出したくせに。お姉さまは素直じゃありませんね」 ノルム「うるせー! 黙って押せ!」 サイコパワーで実体化された《レアル・ジェネクス・クロキシアン》と《発条装攻ゼンマイオー》が マシンナーズ・メガフォームと並びnovに取り付いている。 また別の場所では――― 湯納「行くんですね、アウナ」 アウナ「ええ、ユノー。あそこにはミコト達がいる。友達は助けないといけない」 湯納「わかりました。お気をつけて」 召喚したギガプラントの肩に乗ったアウナが次々と植物族モンスターを召喚し、mayからnovへと至る木を形成している。 彼女もまた落ちてくるnovを支えようというのだ。 湯納「では、私もできることをしましょう」 ギガプラントと共に木を支えに向かったアウナを見送った湯納はどこかへと電話をかけはじめた。 mayの各地――― 望「お願い、デミス! みんなを助ける力を!」 デミス『まかせろ、望! おおおおおお!!』 インパクターデミスのスーツを纏った望が《終焉の王デミス》とともに立ち上がった。 アスタ「行こウ、エアトス! ミンナ!」 《ガーディアン・エアトス》をはじめとしたアスタの友達達―デュエルモンスターズの精霊―が飛ぶ。 エリン「mayのロリたちを死なせはしない!!」 湖「原稿あげたばかりだっていうのに、イベントなくなったら困るからね」 メアリー「お嬢様、そういう問題では・・・」 シャロン「に、逃げたい・・・ダメ?」 《剣闘獣ヘラクレイオス》と《ネフティスの鳳凰神》が落ちてくるnovへと向かっていく。 なの「みんなお願い!」 ドラグニティモンスターが次々と実体化しnovへと殺到。 オルト「フン・・・デュエルどころではないな」 サイバーマン「地獄への水先案内はこのサイバーマンが務めよう!」 《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》に乗り腕を組んだ《PSYフレームロード・Z》がいく。 mayのサイコデュエリストたちが、それぞれ力を使い落ちてくるnovをなんとかしようと立ち向かっていた。 そしてそこにnovから飛来した光―黒いドラゴン―が加わった。 ナオミ「novを・・・滅ぼさせはしない! 反逆のライトニング・ディスオベイ!!」 体のあちこちから火花を散らした満身創痍のナオミと、《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》だ。 紫電を纏ったダークリベリオンが逆鱗をnovへと突き立てる。 nov・皇帝稜墓跡――― オルバ「ナオミ・・・・・・」 サイボーグ特有の通信機能でナオミがnovを支えていることをオルバは把握した。 彼女は満身創痍でありながらnovのために、あれほど憎んでいたmayの人間に協力する形で命を賭けている。 オルバ(それに比べてわたくしは・・・・・・くっ) 自分の不甲斐なさに腹が立つ。 自分達はnovを救うために、今回の闘いをはじめたのではなかったか。 諦めるわけにはいかない。 オルバ(何か手は・・・・・・) 考えるオルバの目に、ファトスシャムスとヒカリの姿が映った。 オルバ「はっ!?」 may・カードプロフェッサーギルド“ふたば☆チャンネル”――― ギルドの本拠地でギルドマスターである染一郎が電話で話している。 相手は、 湯納『ええ、ですからギルドのリアルソリッドビジョンシステムを最大出力で動かしてください』 染一郎「なるほど、考えたね、湯納くん」 湯納の考えを察し、染一郎がテキパキとリアルソリッドビジョンシステムを起動していく。 染一郎「よし、アクションフィールド《クロス・オーバー》発動!」 “ふたば☆チャンネル”の上空にカードでできた球体が発生し炸裂! アクションカードがmay全体へと飛び散っていく。 弓奈「よーし、いくわよ私の女優たち! 華麗に踊りましょ!」 アクションフィールドの発生を確認した弓奈がアクアアクトレスモンスターを召喚し、novへと向かわせた。 そう。 アクションフィールド上でなら、サイコデュエリストでなくともモンスターを実体化させることができる、できるのだ。 これでmayの決闘者達が皆、モンスターを実体化させることができるようになった。 数が少ないサイコデュエリスト達だけでは無理でも、mayの決闘者が皆力を合わせればnovを受け止めることがきるかもしれない。 馬耶「いけ、我が下僕の戦士たち! 今こそ伝説に名を連ねる時!」 レム子「お行きなさい、ラヴァ・ゴーレム!・・・あち、あちち!?」 響華「あんじょう気張っておくれやす、F・G・Dはん」 遊璃「お嬢様をお守りしなさい、マグナスラッシュ、グラビクラッシュ!」 工藤「トライコーンたちの背に乗って! 一気に上まで駆け上がるよ!」 なな子「行けー、スクラップたち! くず鉄の意地の見せ所よ!」 サイクロプス「どっせーい! 受けとめてやれや、ガーゼット!」 秋也「爆破の威力で落下速度を相殺するんだ、ボム・フェネクス!」 戦沙「アルティメットトリガー、ロックオン!」 福本「分の悪い賭けは嫌いじゃねぇ・・・狙い撃つぜ、リボルバードラゴン!」 ドゥカヴニー「必ず生きてワイフ達のもとに戻りマース!」 アクションフィールド発生を知ったmayの決闘者たちが次々と戦列に加わっていく。 mayの決闘者たちは誰もまだ生きることを諦めていないのだ。 那須「先生はいかないんですか?」 石屋「僕は医者だからねぇ。皆に何かあったら困るでしょ? 那須さんこそ避難しないのかい?」 那須「私は先生の助手ですから」 mayの決闘者たちが次々とモンスターを召喚し、落ちてくるnovへと向かっていく中、 玲華や蘭、貞子は逃げ出そうとするパニックに陥った住人たちをフォローし、避難誘導にあたっていた。 玲華「慌てないでください! きっと大丈夫ですから」 蘭「女性や子供、怪我人が先よ」 貞子「破片に気をつけて!」 貧乏子「犬さん、危ないですよ!」 犬「ばう!」(ライコウで小さな破片を弾き飛ばしながら) novから崩落した破片が街のあちこちに落ちてきていた。 中には人が押し潰されるほどのサイズのものもある。 幸い、いまだ被害は出ていないようだがnovがmayに近づくに連れ落ちてくる破片の量も増えてきていた。 そして。 蘭「まずいよ! 破片が!?」 玲華「みんな、逃げて!?」 避難民の列めがけて多数の大きな破片が落下してきていた。 このままでは大惨事になる! ??「まかせるでござ・・・まかせて!」 建物の屋上から声がし、人影が飛び出す! 白いニンジャ装束に身を包んだ―いや、身を包む布の面積はとんでもなく少なかった―少女だ。 そのバストは豊満であった。 琴乃「多重影分身の術!」 飛び出した少女―琴乃―が両手で印を結ぶと、その周囲に煙と共に大量の分身が生み出される。 そして、分身1人1人が次々と忍者モンスターを召喚していくではないか! ブレード・ハート『ドーモ、ブレード・ハートです。イヤーッ!』 クリムゾン・シャドー『ドーモ、クリムゾン・シャドウです。イヤーッ!』 HANZO『ドーモ、HANZOです。イヤーッ!』 成金忍者『ドーモ、成金忍者です。イヤーッ!』 機甲忍者アクア『ドーモ、アクアです。イヤーッ!』 機甲忍者アース『ドーモ、アースです。イヤーッ!』 機甲忍者エアー『ドーモ、エアーです。イヤーッ!』 機甲忍者フレイム『ドーモ、フレイムです。イヤーッ!』 ゴエゴエ『ドーモ、ゴエゴエです。イヤーッ!』 ヱビス『ドーモ、ヱビスです。グワーッ!』 速攻の黒い忍者『ドーモ、黒い忍者です。イヤーッ!』 白竜の忍者『ドーモ、白竜です。キエーッ!』 ゴウランガ! 無数の琴乃が無数の忍者を召喚し、次々と破片をカラテ迎撃していく! ワザマエ! としあき店長「アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?」 その光景を見た店長がニンジャリアリティショックを起こししめやかに失禁。 貞子「助かったわ・・・みんな、今のうちに先へ!」 琴乃と忍者モンスター達が落ちてくる無数の破片を迎撃し、玲華達が誘導する避難民を守る。 これもまた生き残ろうとする意思の現われであった。 植物族モンスターやダムドを操りなんとかnovを支えていたアウナ。 そこへ死角から大きな破片が落下してきた。 それに気づいたアウナは迎撃しようと鞭に手を伸ばし―――ギガプラントの肩、アウナのいた位置に破片が炸裂した! 湯納「間一髪、ですかね?」 アウナ「! ユノー」 しかしアウナは無事であった。 空中ブランコを駆使したトラピーズ・マジシャンと湯納がアウナをすんでの所で助け出したのだ。 アウナの腰を抱き空を飛ぶ湯納。 湯納「アクションフィールドをmay全域に発生させてもらいました。これで、私も手助けできます」 アウナ「・・・・・・・・・」 湯納「アウナ?」 アウナ「・・・・・・なんでもないわ」 今のタイミングなら破片の迎撃も間に合っていたのだが、湯納を近くに感じアウナは何も言わないことにした。 湯納の機転で、mayの決闘者みんなが戦っている。 novの底面に実体化したモンスターがどんどん集まっていき、novの落下スピードが徐々に落ちていた。 nov・皇帝稜墓跡――― 美琴「おい、スピード落ちてねぇか?」 アキラ「ああ、さっきより遅くなってる、か?」 オルバ「・・・・・・mayの住人たちが、下からnovを支えているようでございます」 進「みんなが!?」 だが、落下スピードが遅くなったとはいえmayに向かって落ち続けていることには変わりない。 よしんば支えきれたとしても、その後もずっと支え続けるというわけにはいかない。 根本的な解決策が必要であった。 美琴「くそっ! みんながんばってくれてるってのによぉ・・・なんとかならねぇのかよ」 美琴の声に反応するかのように、異変が起こった。 美琴のデッキからホープのカードが飛び出し、空中に浮かび上がったのだ。 光を纏ったホープのカードはどこかへと飛んでいく。 美琴「な、なんだ!?」 そして、瓦礫となった皇帝稜墓跡から同じように無数のカードが浮かび上がり、飛びだした! それはナオミがmayの決闘者達から奪ったナンバーズのカードであった。 シャムス『ふむ、novがmayに近づいたためにヌメロン・コードの所在が明らかになろうとしているようじゃな』 シャムスの言葉を裏付けるように、飛んでいったナンバーズはmayとnovの間に集結しカードで出来た光の球体を形成していた。 そこに過去と未来、すべてが記された世界のはじまりのカード―ヌメロン・コード―がある。 オルバ「1つだけ、この事態をなんとかできる方法があるかもしれません」 その様子をみたオルバが皆に告げる。 アキラ「ほんとかよ!?」 進「どういう方法なんだ?」 オルバ「・・・・・・出現したヌメロン・コードを使うのです」 美琴「ヌメロン・コードってあれだろ。世界を好きに改竄できるっていう・・・」 シャムス『どうじゃろうな?』 美琴「あん?」 オルバの提案にファトスシャムスが疑問を呈した。 シャムス『たしかに、ヌメロン・コードを使えればなんとかできよう。 しかし、その使い手を決めるためには闘いの儀が必要のはず』 ヌメロン・コードは使い手を選ぶ。 ナンバーズを全て集め、ヌメロン・ドラゴンの封印を解き、 闘いの儀に勝利した者にのみその力の全てを使う権利が与えられるのだ。 シャムス『じゃが、もはやその時間はあるまい。今から決闘なぞしとる時間はないぞえ』 アキラ「くそ! んなの、ぬか喜びじゃねぇか!」 オルバ「確かに、ヌメロン・コードの正統な使い手を決める時間はありません。ですが・・・」 オルバの瞳がファトスシャムスとヒカリ、そして進を見る。 オルバ「皇帝がされたように、その力の一部を引き出して使うだけならできるかもしれん」 シャムス『なるほど! ヌメロン・ネットワークじゃな』 美琴「け、けどよ。そいつはさっき次元の壁とやらと一緒に消滅しちまったんだろ?」 シャムス『ネットワーク自体は消滅したがの。我の中にはまだその力の残滓が残っておるようじゃ』 ファトスシャムスはヌメロン・ネットワークを流れるデュエルエナジーの中にいた。 先ほどの空想皇帝との決闘。 美琴の最後のドローの際に、無意識にその力の残滓を使い美琴を勝利へと導いたのだ。 オルバ「そして、もう1つ。銀河大戦の勝者であるあなた方がおります」 進「・・・・・・俺と、ヒカリか?」 ヒカリ「ン?」 オルバ「ヌメロン・ドラゴンは銀河大戦の勝者に託されているはずでございます・・・あなた方に覚えはなくとも」 世界創造の竜・ヌメロン・ドラゴン。 それこそが銀河眼を持つ竜の宿命にして本当の姿なのだから。 進とヒカリはお互いを見るが、特に何も感じはしなかった。 だが身に覚えがある。 一度、空想皇帝に敗北したあの時。 自分を助けてくれたあの力、あれこそがそうなのかもしれないと進は思った。 オルバ「あなた方に宿るヌメロン・ドラゴンと、ファラオに残された力の残滓を持ってすれば、 全てを改竄できなくとも消滅した次元の壁を元に戻すことくらいはできるかもしれません」 進「本当にそんなことが出来るのか? もし出来なければ・・・・・・」 アキラ「迷ってんじゃねぇよ!」 美琴「ああ! 可能性があるってんならやってみるっきゃねぇだろ!」 進「お前ら・・・・・・」 ヒカリ「行コウ、コクゴー! ワタシmay守リタイ!」 アキラ「行ってこいよ、相棒! 世界を救うヒーローになるチャンスだぜ?」 美琴に肩を借りながら、拳を突き出すアキラ。 ヒカリの強い視線。 頷くファトスシャムス。 進「・・・行こう、ヌメロン・コードの元へ」 皆を見回して進が頷く。 ヒカリが再び姿を変え進を変身させる。 そこへファトスシャムスも加わり、エジプト風の意匠がスーツに追加された。 美琴「頼んだぜ、シャムス、ヒカリ、黒剛!」 アキラ「おいしいとこ持っていきやがって、はっ」 オルバ「novを・・・いえ、この世界すべてをお頼み申します」 進「ああ!」 ヒカリ「ウン!」 シャムス『世界を破滅させようとした我が、今度は世界を救う羽目になるとはのぅ』 目を閉じた進の脳裏に、アキラ、美琴、オルバ、そしてmayの仲間達の顔が次々と浮かび――― 進たちは、出現したヌメロン・コードを目指して飛んだ! 英理「もう少し、みんながんばってちょうだい!」 棗「ね、姉さん、また何か飛んできてる!」 ハカセ「あれは・・・・・・!?」 mayとnovの間に出現した光の球体、そこにnovから流星のように誰かが向かっていく。 その光景を見届け、 ナオミ「ふっ・・・・・・」 笑みをこぼし、力尽きたナオミはmayへと落ちていった。 続く