約 9,961 件
https://w.atwiki.jp/heavypop2/pages/157.html
Rのポプとも情報 ポプともID 2092-9114-8054 最高クリアLv 42 安定クリアLV 36 メインプレイモード CHALLENGEモード・超CHALLENGEモードの両方 プレイ傾向:クリア重視 得意属性:同時押し、左右振り 苦手属性:階段(最近克服気味) 超チャレ普チャレどちらもやります。どちらかといえばクリアラーです。よろしくおねがいします。 レベル40は4分の1くらい埋めて、レベル41はラウラガ、ボールヅ、コアダス、ヴァイオリンプログレッシヴ、スーパーモグー、サーカス、ちんどんジャズ、J-ロッククリア。レベル42はプログレッシブ(V)のみクリア。 熱帯 大海原→城→大海原 ぽぷりん #comment(below)
https://w.atwiki.jp/ichirorpg51/pages/537.html
人物名鑑:栗田ゆう子 ゲーム内における栗田ゆう子 山岡士郎の後輩で、世界が崩壊してもぐうたらな彼に対するツッコミ役。 「海原雄山が絡んでいる」ことを理由に協力を拒む山岡を「海原雄山が絡まないように助ければいい」と説得し、やる気にさせた。 山岡とは阿吽の呼吸ともいえる関係ではあるが、なぜか松岡昌宏と山岡の区別がつかない。 原作における栗田ゆう子 CV:荘真由美。 東西新聞社の新入社員で文化部に所属する女性。新人ながらも味覚は鋭く、東西新聞社の創立百周年記念事業の「究極のメニュー作り」に関わっていくこととなる。 この事業を通じて山岡に惹かれていき、のちに結婚。一男二女の子宝に恵まれる。 これにより本名は「山岡ゆう子」となったが、職場では旧姓で通している。
https://w.atwiki.jp/vket/pages/219.html
実り 秋 収穫祭 紅葉 在郷の街アルメア。 豊かな自然に四方を囲まれ、田園の合間に木造りの家々が建つ風光な地。 豊穣の大地を擁しているが、文明を支える魔具には恵まれず、人々は牧歌的な生活を謳歌していた。 空を見上げれば、世界の核たる浮遊都市クロススカイを彼方に臨み、人を夢へと駆り立てる。 大海原には危険で巨大な海洋生物がひしめき、人々は島々や浮遊大陸渡るため、上昇気粒の動力船で空飛び翔けて世界を巡る。 ある者は新大陸を求めて空へと旅立ち、またある者は大地を守って実りを迎える――碧歴2021年の物語。 近くて遠い、クロススカイへの大海原に――。 【VRChatワールドリンク】 ・Vket2021 Almerea˸ The Town of New Beginnings - Season of harvest 【カタログページ】 【サークル一覧】
https://w.atwiki.jp/vket/pages/218.html
自然 田園風景 木造の家 初春 在郷の街アルメア。 豊かな自然に四方を囲まれ、田園の合間に木造りの家々が建つ風光な地。 豊穣の大地を擁しているが、文明を支える魔具には恵まれず、人々は牧歌的な生活を謳歌していた。 空を見上げれば、世界の核たる浮遊都市クロススカイを彼方に臨み、人を夢へと駆り立てる。 大海原には危険で巨大な海洋生物がひしめき、人々は島々や浮遊大陸渡るため、上昇気粒の動力船で空飛び翔けて世界を巡る。 ある者は新大陸を求めて空へと旅立ち、またある者は大地を守って実りを迎える――碧歴2021年の物語。 近くて遠い、クロススカイへの大海原に――。 【VRChatワールドリンク】 ・"Vket2021 Almerea˸ The Town of New Beginnings - Adventurous spring " 【カタログページ】 【サークル一覧】
https://w.atwiki.jp/black-13/pages/44.html
EX (???) 四ツ谷 めめ SSS(概念の限界) 虹河 瑠奈 天草 慧音 テイル SS(宇宙の極地級) 小野坂 怜 羽生 兎紀子 メリー・パテマ 四ツ谷 小夜 ノア・ミューゼルファー エリス・ミューゼルファー 扶桑 法典(クロノシリーズ全装備) タイタス・クロウ S(宇宙級) 笠原 糸吉 四ッ谷 ヒサゴ 不知火 烽火 不知火 聖歌 不知火 京介 不知火 真昼 トイロス・ロックベル ルマウ(羅闘将モード) 麻霧 正彦 AAA(最強クラスグレード・オールド・ワン) 美郷 紗苗 夢月 優香 白縫 黄昏 虚乃宮 京志郎(対魔力限定) シロウ(神崎 司郎 虚宮 始郎) AA(中堅グレード・オールド・ワン) 獅子音 アリシア クローネ・グレースケール ルーチェ・グリームライト 光明 風輝(『訣』) 祈 未影 虹河 数多 祈 三三 神崎 司郎 虚宮 鬼灯 A(超常現象の壁) 黒谷 次郎長 花江 辰五郎 レイシス・スカーレット サブリナ・ユーティライネン 清紫 俊助 叢雲 咲蘭 尾林 歩乃火 久利原 空 吉良 吉彰 千島 瑠乃(イタクァ憑依時) 緋咲 士郎(スムマヌス憑依時) 扶桑 悠里(叛逆の絶対正義使用時) 中村 秀勇(仕事人状態) 鳥栖城 武正 飛騨 彗星 大門 晃彦 B+(現代戦闘機以上) 神余 結月(雪) 崎原 結 光明 須臾(神憑依時) 天草 百蘭 獅子音 四糸乃 エヴァ・クオリア リッチ・ジャクソン 大八洲 武剛 茶ヶ原 夜刀(お膳立て済み) 天草 京介(機械化) メイナード・ノア 鈴村 信 沢江 和気 八面 喜一 君影 ミリー 風見 鈴 多岐都比売命 B(人類の限界) 不知火 葬儀 由利谷 浩輔 虚宮 始郎 灰島 白衣 久利原 結樹 言峰 元慶 夢月 和成 堺 庵奈 大葉 圭介 神崎 無銘 光明 流花 御崎宮 雷覇(ヤサカノマガタマ有り) 花宮 正義(怪物化) 虚宮 軍旗 飛騨 流星 C+(達人、天才) 機械人形 神余 篝 ニコラス・オルクス ガウェイン・シルヴァラント 祈 千十 赤星 蓮 藤里 妹紅 光明 颯 不知火 花火 天使 環 海原 倫理 海原 論理 四ツ谷 ヒナノ ニクソン・テューダー 和嶋 静雄 エリン・ノア 白縫 振袖 本田 篤 三日月 四四八 狭依毘売命 C(強者) 祈 詠 神崎 無銘 五里 勇冶 ウォリック・エルガストルム 神崎 火樫 横沢 矢那夫 柊 桃吾 笹塚 忠行 緋咲 尊 叢雲 朋子 左文字 宗三 藤田 雅音 七夕 錬太郎 真月 咲夜 海原 幸雄 クレナ・バートン 本田 和 鳳 智恵紀 アルテミシア・エルフィンストーン ジャニス・レモン 桜庭 郁 志水 光 九尾 管狐 早見 こよみ D+(戦闘の秀才) 聖刃 斗理亞 壱咲 哀 ケン 左文字 江雪 六条 なごみ 多路里 陽子 球磨川 雪 曇 涼歌 須加井 佳澄 甘楽 臨也 アシュレイ・エルフィンストーン ラコニア・ルアード=セルヴィー 箕原 春美 安蘭 白 黄山 修哉 D(戦闘要員) スモーカー・ユーティライネン ウォラト・キャベンディッシュ アリエイド・ローダー グロスター・ブレット 神岡 猿比古 巫山戯 こころ 天月 泉 E+(緊急戦闘要員) 雨宮 陽夢 四ッ谷 ヒノカ 牛尾 結 斎藤 終 原田 亜沙樹 夢無 未来 八面 一菜 八面 楽麗 E(非戦闘要員) 城山 鴨太郎 三日月 リン 衣笠 珠江 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/811.html
ウィ――――――ン…………、 小さくモーターの駆動音が響く。 微かに感じる重力は、つまり上への上昇を意味している。 狭い空間は沈黙が満たされていた。 順番にランプが点灯し、それはゆっくりと右へと流れていく。 ウィ――――――ン…………、 そしてようやく、灯火が右端に達し、甲高い音を立てて静止した。 両足に感じていた重さは消え失せ、どこか喪失感にも似た感情を呼び起こさせる。 滑らかに眼前の扉が両に開き、目的の階に到着した事を実感する。 彼はエレベーターから一歩外へ。 狭く、小さい廊下が僅かに伸び、その先には重々しい鉄の扉があった。 「………………」 前方。扉の方へ向かってゆっくりと歩く。 かつ、かつ、 革靴が床を叩く音が響く。 長期間そこは人の通る事がなかったのだろう、微かに積もった埃がその僅かの振動に身を震わせ、ほんの少しだけが宙に身を躍らせる。 ――こつ、こつ、 それに遅れるようにして、背後から、別の足音。 足音は彼にぴったりと張り付くように聞こえるが、そこに人が存在する気配はない。 彼の靴の奏でる音とは違う、確かな足音が空気を震わせ、それはまるで彼の足跡を一つ一つ踏むようにゆっくりと追従していた。 けれど彼は振り返らず、歩みを進める。 かつ、かつ、 ――こつ、こつ、 異なる質感を持った足音が壁に、天井に、反響する。 背後で微かにエレベーターの扉が閉まる音が聞こえ、再びモーター音。 無人の箱はゆるやかに下降していった。 かつ、かつ、 ――こつ、こつ、 足音。二つ。 彼の歩みに合わせ重なるように聞こえるそれは、僅かにずれていた。 まるで影が遅れて付いてきているような感覚。 彼は振り返らず、しかし確かに背後に意識を向けて、歩む。 かつ、かつ、 ――こつ、こつ、 かつ、かつ、 ――こつ、こつ、 そして、扉の目の前。 ほんの僅かに手を伸ばせば取っ手に届く距離。そこで彼は足を止める。 かつ、 足音が止まり。 ――こつ、 遅れて、背後で足音が一つ、響く。 「………………」 背後に向けられる意識を隠しながら、彼はゆっくりと手を伸ばし、扉のノブを掴む。 ひやりと冷たい感触。 だが、それに構わず握り締め、ぐいっと捻った。 がちゃり、 湿った金属音が響き。 ゆっくりと押す。 ぎぎぃぃ――――…………、 と、扉は耳障りな錆びた音を立てて開かれる。 ほんの少しだけ、それこそ指が一本入るか入らないか程度の空間から、どっと冷たい空気が溢れる。 それは彼の腕を這い、脇を滑り、背後へ流れる。 確かな風を受け埃が歓喜するように舞い上がった。 その事に彼は委細構わず、さらに力を籠める。 甲高い、悲鳴のような擦過音を伴い、扉はその口を広げる。 指がようやく通る程度だった空間は、握り拳が収まる程度になり、頭一つ分ほどの隙間となり、そして――。 「………………」 彼の前に灰色の街が現れた。 鉄と、コンクリートと、ガラスと、多種多様な建材を用いられて築かれた人口の森。 曇天にそびえるそれらはいつもの煌びやかな印象とは異なり、鈍くその身を冬の近い空に晒していた。 墓標のようだ、と彼は初めて思う。 見慣れたはずの景色だというのに、立つ位置によってこうまで違って見えてしまうものなのだろうか。 ひぉぉぉ――――…………、 ビルとビルの谷間を縫うようにして駆け抜ける寒風は、どこか物悲しいような音を立て、頭上を通過する。 バンシー まるで古い洋館に住む泣き妖精の叫びにも聞こえる身震いさせるほどの寒気を伴うそれに身を晒し、彼は扉から外へ一歩足を踏み出す。 ごう、と一際強い風が吹き、髪を撫でた。 右手で扉を開け放ったまま、彼は眼前の景色を微かに首を振り見回し――。 そうして、ようやく振り返る。 「――――――」 彼の背後だった場所には、確かに人がいた。 まるで幽鬼のような印象を覚えるその人物は、無機質な仮面めいた顔を彼に向け、硝子玉のように澄んだ眼球に彼を写す。 その瞳を彼は見つめ返し、そして、 「――――どうぞ、御坂さん」 ふっ、と優しく笑み、海原光貴は少女に手を差し出した。 そこは屋上だった。 特に何かがあるわけではない。狭く、がらんとした、寒々しい空間だった。 あるのはただ、コンクリートのタイルが敷き詰められた床と、転落防止用の金属の柵だけだ。 その柵も元は白く綺麗に塗られていたのであろうが、手入れする者がいなくなって久しいのか、 風雨に晒されそこかしこが剥げ落ち赤錆の浮いた地肌を覗かせていた。 もし寄りかかれば腐った根元からぼきりと折れ、それは本来の仕事を果たさないだろう事が容易に見て取れたが、 そもそもそれに寄りかかるような人物が存在しないのは明白だった。 ――風が強い。 海原が最初に思った事はそれだった。 ビルとビルの間を、ぶつかり、混ざり合い、加速した空気は突風となって海原の頭上を吹き抜ける。 空飛ぶ鳥を拒絶するような荒々しい対流は恐らく計算されて人工的に作られたものなのだろう。 一直線に吹き抜けるそれを受け止めるように、向かいのビルの屋上にそびえる風力発電の羽が緩やかに回転運動を続けていた。 見上げていた視線を下ろす。 目の前には窓のないビルの壁面。 隣接する建物の存在を意識してだろう、意図的に窓が設けられていないそれに、海原は『窓のないビル』の名で呼ばれる建造物を想起する。 もっとも、本来のそれはここからかなり遠い位置にあり、乱立する無機物の柱に遮られ見えないのだが。 海原の立つビルの屋上は辺りの他のそれらよりも低い位置にある。 他と明確な差がある訳ではない。ほんの二、三階の高さの差だ。 けれどそれが分厚い壁のように立ちはだかり、妙な圧迫感を覚える。 振り返る。 その回転する三枚羽を彼女は何を思うのか、じっと見ていた。 まるで廉潔な宗教画でも見上げているような気配を纏いながら、彼女は高い位置にあるそれを仰ぐように見上げている。 それこそが清廉な偶像のようにも見え、海原はしばらくの間彼女を呆然と見つめていた。 ふっと影が落ちるように、彼女は視線を水平に戻す。 その事に海原の顔は緊張に彩られた。 ぴりぴりと張り詰めたような空気が場に満ち、それは風では吹き飛ばされなかった。 かつ、と靴底が屋上を叩く。 歩み寄るように、こちらに視線を向けられない事を確信しながら海原は彼女に近付く。 そして隣に立ち、海原はゆっくりとそちらを向いた。 彼女に、ではない。 ――重々しく閉ざされた、屋上とビルの内部とを繋ぐ鉄の扉。 その向こう側。決して視界に入る事はない空間を見据え、海原は息を吸い。 「――――ええ。ここなら邪魔も入りませんし、どうぞ」 告げ、しばらくの沈黙の後、扉が再び開かれた。 ゆらりと、そこから姿を現したのは。 「こんにちは――――絹旗最愛、さん」 名を呼ばれ、暗澹とした視線を絹旗は二人に向けた。 ―――――――――――――――――――― 探していた人物の一人、海原光貴は休日の人混みで溢れるモノレール駅前の、洒落た喫茶店で暢気にコーヒーを啜っていた。 「なんでこんな街のど真ん中をうろついてるんですか……!」 予想外の出来事に絹旗は思わず小さく叫んだ。 思いがけず目的の人物を見つけてしまい、絹旗は混乱していた。 大きく取られた窓際の、外が一望できる――外から丸見えのスペース。 二人掛けの丸テーブルの片方に座り、彼はカップを離すと味を確かめるように少し口の中で液体を転がす様子で、そして納得したのか小さく微笑んだ。 (どこのお貴族様ですかコンニャロウ) 鼻につくその仕草に顔を顰め、絹旗は歯噛みした。 滝壺。麦野。垣根。浜面。 昨日今日のこちらの苦労や心労や、その他諸々の苦悩が馬鹿のようだ。 そんな事をまったく分かっている様子もなく、海原はまるで映画のワンシーンのようにしてそこに座っていた。 念のため絹旗は物陰に身を隠した。 少しだけ深呼吸して、気持ちを落ち着かせる。 そして再び店内を見てみれば、相変わらずそこには海原が座っていて、これが夢や幻でない事を物語っていた。 絹旗はようやく冷静さを取り戻した脳で思考する。 ――よく考えれば、あまりにも出来すぎていた。 絹旗は確かに彼らを探していた。 けれどそれは実を伴わず、素振りだけのような、意志を伴わないものだったはずだ。 だが現に目の前には目的の人物の一人がいた。 まるでお膳立てされたように。 (――――罠、か) そんな様子はまったくないのに。 こちらを誘っている。そんな気さえした。 しかし考え直す。はたしてそうだろうか? そもそも彼らがこちらの動きを、意図を知っているとは思えない。 何らかの目的があって姿を隠したのだろうが、だからといってそれが絹旗たちに関係するという確証もない。 ――もっと別の理由があるのではないか……? ――事と次第によっては、もしかすると協力関係を築けるかもしれないのではないのだろうか……? そこまで考えて絹旗は頭を振る。 (超ありえないです) こちらが相手を利用する事ができても、こちらを利用する事ができるはずがないのだから。 暗部とは、そういう場所だ。 利害関係が一致するのは同じ場所にいる相手のみ。少なくとも彼らはそこに位置するとは思えない。 通りを挟んだ対岸。喫茶店の中を見ながら絹旗は思う。 矢張り一度麦野たちに連絡を取って指示を仰ぐのが定石だろう。 自分一人の判断では行動し辛い。 タイムリミットが明確に存在している訳ではない。 無論、時間が経てば経つほど状況は悪化していくのだろうが、その程度の余裕はあるだろう。 そう思い絹旗はポケットから携帯電話を取り出し、アドレス帳を呼び出す。 五十音順に並ぶ登録された名前。数は少ない。 元々絹旗に連絡を取るような相手は数えるほどしかいないのだから。 ボタンを操作して文字の羅列を流していく。 垣根の番号は登録していない。 滝壺は――悪く言うつもりはないが、指示を出せるとは思えない。 となると残りは――。 「……、……」 そこに現れた名を見て、絹旗は動きを止める。 片仮名四文字だけで簡素に記された名前。 彼女は一体何をしているのだろう。 一週間前の混乱で消えてしまった少女。 その足跡は杳として知れない。 彼女の身に何があったのか、絹旗は知らない。 もしかすると麦野や、もしくは垣根あたりならば知っているのかもしれないが、それを尋ねる事は絹旗にはできなかった。 知るのがどうにも恐ろしかった。 まるで自らの末路を垣間見てしまう気がして。 そんな覚悟はとうの昔にしていたはずなのに。 目を瞑り、小さく、ゆっくりと、臓腑に沈殿したものを出すように息を吐く。 元々がそういう世界に生きているのだ。 人が消える。そういう事がままある業界だ。 だから彼女はきっと、そういう事なのだ。 そう、諦念にも似たものを己に言い聞かせるように心の中で繰り返し、絹旗は目を開く。 どうしてだか、世界がさっきよりも無彩色じみたものに見えた。 手にした携帯電話。 それを見つめる視線を、ふと上げる。 順当に行けば浜面の名前が画面に表示される。 しかし、彼に連絡を取っていいのだろうか。 ……いや。別に問題はないはずだ。 今や彼は正式な『アイテム』の一員で、少なくとも絹旗の仲間であるはずだった。 だが、どうしてだか気後れしてしまう。 理由は分かっていた。 彼の座っている席。 それは、あの金髪の少女のものだ。 後から割って入った少年。 浜面仕上。 そんな事はないのに、そう思ってしまう。 奪われた、と。 妥当だ。そうは思う。 けれど理性では分かっていても、心が、納得できないでいた。 『アイテム』という四つの椅子。 誰かが席を追われれば、また他の誰かがそこに座る。 絹旗が今座っている椅子も元はきっと別の誰かのものだったのだろう。 そういう風にできているのだ。 ――そんな事を考えてしまう自分に吐き気がする。 絹旗は得も知れぬ嫌悪感に苛まれていた。 自分は彼女の事を体のいい逃げ道にしている。 頭の片隅でそう自覚していた。 本当はそんな綺麗な感情ではない。 きっとそれは滝壺の存在だ。 ――――浜面の、恋人。 詳しい経緯は知らない。けれど確かに二人は恋仲だった。 傍目には仲睦まじい――地獄には似つかわしくない光景。 しかし絹旗は直感としてそれを知っている。 依存と、贖罪と、代替行為。 恋愛感情とはそういうものなのだろう。 恋とは決して清らかで誉れ高いものなどではない。 むしろ汚らしくて、醜悪で、吐き気がするほどおぞましい感情でしかない。 そう、絹旗が今胸に得ているものが違いないのだから。 それは嫉妬だ。 二人を見ていると、そんな感情を抱いていいはずもないのに、抱きたくもないのに、心の奥底からふつふつと湧き上がってくるのだ。 小さく、細かい気泡でしかないそれは感情の水底から浮かび上がり、ぷつり、ぷつりと音を立てて爆ぜる。 泡の中身は透明のように見え、しかしまるで腐敗したガスのような質量をもって確実に沈殿していった。 もうどれだけ堆積しているのか。分かりはしないけれど。 それははたして浜面に向けられたものなのか。 それともその眩しすぎる光景に向けられたものなのか。 ――――それとも滝壺に向けられたものなのか。 判断のつかぬまま、絹旗は仄暗い熱にじりじりと精神を侵されていた。 ……そんな絹旗の感情と葛藤とは関係なく、世界は進み続ける。 目を上げ、絹旗は暗澹とした瞳を道路の対岸へと向ける。 人の行き交う歩道と、自動車の行き交う車道のその奥。 ガラス板に区切られた店内の、丸テーブルの二人席。 そこに――――。 海原光貴の姿はなかった。 「っ――――!」 最悪の失態に絹旗の頭は真っ白になった。 よりによって物思いに耽っている内に目的の人物を見失うなど、あってよいはずもなかった。 慌てて人混みを掻き分け、車道ぎりぎりまで駆け寄る。 歩道と車道を区切る鉄柵を鷲掴み、半ば乗り出すような格好で反対側の歩道を見回した。 ――――いない。 ぎり、と歯が軋むほどに噛み締めた。 最悪だ。最悪にも程がある。 まさか子供の使いでもあるまいに、こんな馬鹿みたいな理由でせっかく掴みかけた手懸かりを失ってなるものか――! もはや車道に飛び出しかねない形相で絹旗が掴んでいた鉄柵の横軸が、めきりと悲鳴を上げたとき。 喫茶店の扉が開いた。 そこから出てきた人物の顔に、絹旗は胸を撫で下ろす。 「会計をしてただけでしたか……」 ほう、と安堵の息を吐いて、あわやその場にへたり込みそうになる。 それを慌てて堪えて、絹旗は苦笑する。 もしかして疲れているのだろうか。 精神面はそれほど弱くないとは思うが、矢張り先日の一件が祟っているのだろうか。 全部終わったら、少し休暇を取るのも悪くない。 元々あってないようなものだが、そう思うだけでも少しは違うだろう。 そんな事をぼんやりと考えながら絹旗は海原を目で追い――――、 「っ――――――!?」 絶句した。 彼女の視線の先には、開けた扉を支える海原と、丁度そこから出てきたところの、 「――――御坂――美琴――!!」 携帯電話を握る指は思わず通話ボタンを押し、そして当然のように携帯電話は直前まで表示されていた相手へと発信を開始した。 前へ 次へ
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/354.html
※A-7~D-7の未遠川を挟んで東側が近代的に発展した都市部「新都」、西側が古くからの町並みを残す「深山町」。 ※施設は順次設置されていく予定。 ※月海原学園、図書館、病院は検索施設。 暫定追加施設一覧 + ... A-3付近 ミカサ・アッカーマン宅、マンション?(シャア・アズナブル宅、車で移動していたため遠くの可能性あり) B-1-C-1 命蓮寺(聖白蓮の拠点、本来の冬木市においては柳洞寺が存在していた立地) A-8 港の倉庫群(キリコによる施設爆破および杏子との戦闘あり) B-3 ルヴィア邸 B-4 幼稚園(しんのすけおよびかすかべ防衛隊所属)、野原しんのすけの自宅(みさえ明記、おそらくひろしも。ひまわり、シロ、むさえなどは不明)、バーンパレス(足立透宅マンション)、遠坂邸(霊地としてはイマイチ) B-5 賃貸マンション(ウェイバー・ベルベットおよび真玉橋孝一宅) B-6 南西部にマンション(武智乙哉宅)、廃墟ビル(ほむらの陣地)、北西部にマンション(暁美ほむら宅)、バス停(北回りと南回りで学園に向かう2つ) B-7 南西部にビル(切嗣の拠点だった?)、北東部に――海浜公園(冬木市最大の公園らしい) B-8 公園、その北に住宅街 B-9 安アパート(寒河江春紀宅)、近場に商店街(杏子たちによる窃盗あり)、住宅街(天河食堂あり)、警察署 B-10 街外れの一軒家(ジナコ・カリギリ宅、ゴルゴ曰く守りに適した立地)、公園 C-1 山小屋(シアンの工房、地脈からは離れている、湖に隣接した市街地から歩いて一時間) C-3 民家(ケイネスの自宅、洗脳NPC1名)、英会話教室(月海原学園そば、ウェイバー勤務) C-5 森林公園(クーフーリンと鏡子の性地) C-6 錯刃大学および付属病院(研究室に電人HAL)、錯刃大学の南のマンション(狭間偉出夫の自室) C-7 北西部に民家(衛宮切嗣が暗示で拠点としている) C-9 マンション(東風谷早苗宅、C-10の廃ビルがアシタカに見えるくらいの距離) C-10 ファミレス、廃ビル(ジョンスたちの手で倒壊) D-3 リドルの館(ヴォルデモートの工房) D-5 言峰宅、教会(監督役の拠点) D-9 廃教会(ヴラドの領土、早苗が目指している) マップ外 無限の距離による概念防壁 場所不明 三咲町白犬塚久遠寺邸、孤児院(アレクサンド・アンデルセンが院長、アンデルセンらが歩いて数刻でD-9の廃教会に着く) 簡易現在位置表 168:『if - a fool of loneliness』時点 + ... 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 A 美遊&一護 A B ≪命蓮寺≫ミカサ&セルベリア B シオン&ジョセフルリ&キリコ C ≪命蓮寺≫桜&シアン ≪月海原学園≫ 真玉橋&神裂白野&エリザウェイバー&デップー HAL&弦之介正純&少佐シャア&雷 切嗣&エミヤ C 早苗&アシタカ D カレン&ジャンヌれんげ D 【B-1】~【C-1】命蓮寺 聖&ロト、乙哉&吉良 【C-3】月海原学園 ケイネス&お辞儀、言峰&オルス 【場所不明】禍津冬木市 【場所不明】HAL配下の家 アキト&ガッツ
https://w.atwiki.jp/f_go/pages/1351.html
prolog 1ins おかしなおかしなお菓子の国【Ⅰ】 おかしなおかしなお菓子の国【Ⅱ】 おかしなおかしなお菓子の国【Ⅲ】 おかしなおかしなお菓子の国 EXTRA Ⅰ おかしなおかしなお菓子の国 EXTRA Ⅱ 2wei! 大海原と竜の国【Ⅰ】 大海原と竜の国【Ⅱ】 大海原と竜の国【Ⅲ】 大海原と竜の国 EXTRA Ⅰ 大海原と竜の国 EXTRA Ⅱ 3rei!! 死せる書架の国【Ⅰ】 死せる書架の国【Ⅱ】 死せる書架の国【Ⅲ】 死せる書架の国 EXTRA Ⅰ 死せる書架の国 EXTRA Ⅱ 4ier!!! 雪華とハチミツの国【Ⅰ】 雪華とハチミツの国【Ⅱ】 雪華とハチミツの国【Ⅲ】 雪華とハチミツの国【Ⅳ】 雪華とハチミツの国 EXTRA Ⅰ 雪華とハチミツの国 EXTRA Ⅱ letztes 星原と水晶の国【Ⅰ】 星原と水晶の国【Ⅱ】 星原と水晶の国【Ⅲ】 星原と水晶の国【Ⅳ】 魔法紳士 邂逅編 宿命編 謀略編 追想編 血涙編 その羽化を見よ プリズマ☆ファミリー prolog prolog 棄てられし少女たちの墓標 AP5 中立地帯 推奨Lv.10 絆P 115 EXP 275 QP 1400 報酬 ずんがずんが! x1 P-1 1/1 トナカイマンLv10(剣)HP5,998 スノーマンLv20(狂)HP11,855 トナカイマンLv10(剣)HP5,998 ドロップ トナカイマン マジカル☆ブシドームサシ 2個 スノーマン ライオン号くん 1個 1ins おかしなおかしなお菓子の国【Ⅰ】 1ins おかしなおかしなお菓子の国【Ⅰ】 AP0 中立地帯 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 備考 BATTLEなし おかしなおかしなお菓子の国【Ⅱ】 1ins おかしなおかしなお菓子の国【Ⅱ】 AP5 お菓子の家 推奨Lv.10 絆P 115 EXP 275 QP 1400 報酬 マジカルルビー x1 1-2-1 1/2 ビスケットゴーレムLv7(狂)HP4,726 2/2 ビスケットゴーレムLv15(狂)HP13,573 ビスケットゴーレムLv7(狂)HP4,726 サポートNPC(固定) イリヤスフィール Lv.60(術)宝具Lv.3 Skill 6/4/0 ドロップ ビスケットゴーレム 高級プリン 2個 おかしなおかしなお菓子の国【Ⅲ】 1ins おかしなおかしなお菓子の国【Ⅲ】 AP0 お菓子の城 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 備考 BATTLEなし おかしなおかしなお菓子の国 EXTRA Ⅰ お菓子の国 EXTRA Ⅰ AP10 お菓子の家 推奨Lv.10 絆P EXP QP 報酬 1-1 1/2 ビスケットゴーレムLv7(狂)HP2,700 ビスケットゴーレムLv7(狂)HP2,700 ビスケットゴーレムLv7(狂)HP2,700 2/2 偽魔法少女タマモ☆キャットLv10(狂)HP7,034 ビスケットゴーレムLv9(狂)HP4,218 ビスケットゴーレムLv9(狂)HP4,218 ドロップ タマモキャット バーサーカーピース 1個 ビスケットゴーレム 高級プリン 2個 おかしなおかしなお菓子の国 EXTRA Ⅱ お菓子の国 EXTRA Ⅱ AP10 お菓子の家 推奨Lv.10 絆P EXP QP 報酬 2-1 1/2 チョコスケルトンLv10(槍)HP2,896 チョコスケルトンLv10(槍)HP2,896 チョコスケルトンLv10(槍)HP2,896 2/2 チョコスケルトンLv12(槍)HP5,196 チョコスケルトンLv12(槍)HP5,196 偽魔法乙女アストルフォLv18(騎)HP17,056 ドロップ アストルフォ ライダーピース 1個 チョコスケルトン マジカル☆ブシドームサシ 2個 2wei! 大海原と竜の国【Ⅰ】 2wei! 大海原と竜の国【Ⅰ】 AP0 穏やかな海 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 備考 BATTLEなし 大海原と竜の国【Ⅱ】 2wei! 大海原と竜の国【Ⅱ】 AP5 穏やかな海 推奨Lv.20 絆P 215 EXP 955 QP 2400 報酬 マジカルルビー x1 2-2-1 1/3 レインボーワイバーンLv5(槍)HP6,923 2/3 レインボーワイバーンALv7(槍)HP9,513 レインボーワイバーンBLv7(槍)HP9,513 3/3 レインボーワイバーンALv14(槍)HP24,945 レインボーワイバーンBLv10(槍)HP13,399 レインボーワイバーンCLv10(槍)HP13,399 2-2-2 1/3 竜牙兵ALv7(剣)HP4,570 竜牙兵BLv7(剣)HP4,570 竜牙兵CLv7(弓)HP4,435 2/3 竜牙兵ALv10(剣)HP6,280 竜牙兵BLv10(弓)HP6,094 竜牙兵CLv10(弓)HP6,094 3/3 竜牙兵ALv18(剣)HP23,971 竜牙兵BLv13(剣)HP12,070 竜牙兵CLv13(弓)HP11,712 サポートNPC(固定) イリヤスフィール Lv.60(術)宝具Lv.3 Skill 6/4/0 ドロップ レインボーワイバーン ライオン号くん 2個 竜牙兵 高級プリン 2個 大海原と竜の国【Ⅲ】 2wei! 大海原と竜の国【Ⅲ】 AP0 溟海の城 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 備考 BATTLEなし 大海原と竜の国 EXTRA Ⅰ 大海原と竜の国 EXTRA Ⅰ AP20 凪の海 推奨Lv.20 絆P EXP QP 報酬 EX-1-1 1/3 さまよう亡霊Lv8(殺)HP4,835 さまよう亡霊Lv8(殺)HP4,835 さまよう亡霊Lv8(殺)HP4,835 2/3 さまよう亡霊Lv10(殺)HP5,907 さまよう亡霊Lv10(殺)HP5,907 3/3 さまよう亡霊Lv12(殺)HP14,066 偽魔法童女酒呑Lv15(剣)HP32,288 さまよう亡霊Lv12(殺)HP14,066 開放条件 「World End Match メディカル☆メディア」第一段階 ドロップ(固定) さまよう亡霊 高級プリン 2個 酒呑童子 アサシンピース 1個 大海原と竜の国 EXTRA Ⅱ 大海原と竜の国 EXTRA Ⅱ AP20 嵐の海 推奨Lv.20 絆P EXP QP 報酬 EX-2-1 1/3 レインボーワイバーンLv10(槍)HP7,444 竜牙兵Lv10(殺)HP5,907 竜牙兵Lv10(殺)HP5,907 2/3 竜牙兵Lv12(殺)HP7,033 竜牙兵Lv12(殺)HP7,033 レインボーワイバーンLv12(槍)HP8,955 3/3 偽魔法童女☆茨木Lv26(狂)HP33,960 レインボーワイバーンLv15(槍)HP22,227 レインボーワイバーンLv15(槍)HP22,227 開放条件 ミッションNo.97達成で開放 ドロップ(固定) 竜牙兵 ブシドームサシ 2個 レインボーワイバーン ライオン号くん 2個 酒呑童子 バーサーカーピース 1個 3rei!! 死せる書架の国【Ⅰ】 3rei!! 死せる書架の国【Ⅰ】 AP0 目抜き通り 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 備考 BATTLEなし 死せる書架の国【Ⅱ】 3rei!! 死せる書架の国【Ⅱ】 AP5 目抜き通り 推奨Lv.30 絆P EXP QP 報酬 3-2-1 1/1 バンシーLv20(殺)HP31,701 バンシーLv26(殺)HP55,449 バンシーLv20(殺)HP31,701 サポートNPC イリヤスフィール Lv.60(術)宝具Lv.3 Skill 6/4/0 開放条件 「3rei!! 死せる書架の国【Ⅰ】」クリア ドロップ バンシー(AC 銀髪,B 茶髪) ブシドームサシ 2個 死せる書架の国【Ⅲ】 3rei!! 死せる書架の国【Ⅲ】 AP0 大図書館 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 開放条件 「3rei!! 死せる書架の国【Ⅱ】」クリア 備考 BATTLEなし 死せる書架の国 EXTRA Ⅰ 3rei!! 死せる書架の国 EXTRA Ⅰ AP20 目抜き通り 推奨Lv.30 絆P 315 EXP 2190 QP 3400 報酬 マジカルルビー x1 Ex-2-1 1/3 魔導書Lv18(術)HP8,904 魔導書Lv18(術)HP8,904 魔導書Lv18(術)HP8,904 2/3 魔導書Lv20(術)HP12,294 魔導書Lv20(術)HP12,294 3/3 偽魔法剣士☆沖田Lv20(剣)HP81,555 魔導書Lv23(術)HP21,148 魔導書Lv23(術)HP21,148 開放条件 ミッションNo.40達成で開放 ドロップ 魔導書 ライオン号くん 2個 沖田壮司 セイバーピース 1個 死せる書架の国 EXTRA Ⅱ 3rei!! 死せる書架の国 EXTRA Ⅱ AP20 ジグザグ通り 推奨Lv.30 絆P 315 EXP 2190 QP 3400 報酬 マジカルルビー x1 Ex-2-1 1/3 バンシーLv20(殺)HP9,057 バンシーLv20(殺)HP9,057 バンシーLv20(殺)HP9,057 2/3 バンシーLv22(殺)HP11,202 バンシーLv22(殺)HP11,202 バンシーLv22(殺)HP11,202 3/3 偽魔法少女☆信長Lv35(弓)HP90,975 バンシーLv25(殺)HP14,056 バンシーLv25(殺)HP14,056 開放条件 ミッションNo.47達成で開放 ドロップ バンシー(AC 銀髪,B 茶髪) ブシドームサシ 2個 織田信長 アーチャーピース 1個 4ier!!! 雪華とハチミツの国【Ⅰ】 4ier!!! 雪華とハチミツの国【Ⅰ】 AP0 中立地帯 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 備考 BATTLEなし 雪華とハチミツの国【Ⅱ】 4ier!!! 雪華とハチミツの国【Ⅱ】 AP5 中立地帯 推奨Lv.40 絆P 415 EXP 5,690 QP 4,400 報酬 マジカルルビー x1 4-2-1 1/3 グレートトナカイマンLv20(剣)HP6,592 グレートトナカイマンLv20(剣)HP6,592 スノーマンLv20(狂)HP9,484 2/3 グレートトナカイマンLv23(槍)HP10,068 スノーマンLv23(狂)HP13,595 グレートトナカイマンLv23(槍)HP10,068 2/3 スノーマンLv43(狂)HP62,335 グレートトナカイマンLv30(剣)HP18,942 グレートトナカイマンLv30(槍)HP19,131 サポートNPC イリヤスフィール Lv.60(術)宝具Lv.3 Skill 6/4/0 開放条件 「雪華とハチミツの国【Ⅰ】」クリア ドロップ グレートトナカイマン ブシドームサシ 2個 スノーマン ライオン号くん 2個 雪華とハチミツの国【Ⅲ】 4ier!!! 雪華とハチミツの国【Ⅲ】 AP5 お菓子の家 推奨Lv.40 絆P 415 EXP 5,690 QP 4,400 報酬 マジカルルビー x1 4-3-1 1/3 グレートトナカイマンLv23(殺)HP9,376 グレートトナカイマンLv23(殺)HP9,376 グレートトナカイマンLv23(殺)HP9,376 2/3 グレートトナカイマンLv26(殺)HP10,448 グレートトナカイマンLv26(殺)HP10,448 スーパートナカイマンLv23(剣)HP13,803 3/3 ミニクーちゃんLv40(狂)HP64,649 ジャイアントスノーマンLv25(狂)HP16,132 ジャイアントスノーマンLv25(狂)HP16,132 サポートNPC イリヤスフィール Lv.60(術)宝具Lv.3 Skill 6/4/0 開放条件 「雪華とハチミツの国【Ⅱ】」クリア ドロップ グレートトナカイマン ブシドームサシ 2個 スーパートナカイマン ブシドームサシ 2個 ミニクーちゃん 血の涙石 ジャイアントスノーマン ライオン号くん 2個 雪華とハチミツの国【Ⅳ】 4ier!!! 雪華とハチミツの国【Ⅳ】 AP0 深雪の城 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 備考 BATTLEなし 開放条件 「雪華とハチミツの国【Ⅲ】」クリア 雪華とハチミツの国 EXTRA Ⅰ 4th 雪華とハチミツの国 EXTRA Ⅰ AP20 薄氷の川 推奨Lv.40 絆P 415 EXP 5690 QP 4400 報酬 マジカルルビー x1 Ex-1-1 1/3 スノーマンLv32(狂)HP14,962 スノーマンLv32(狂)HP14,962 スノーマンLv32(狂)HP14,962 2/3 ジャイアントスノーマンLv35(狂)HP25,011 スノーマンLv35(狂)HP20,387 スノーマンLv35(狂)HP20,387 2/3 偽魔法大王アルテラLv44(剣)HP112,679 スノーマンLv40(狂)HP32,471 ジャイアントスノーマンLv40(狂)HP45,632 開放条件 ミッションNo.63達成 ドロップ スノーマン ライオン号くん 2個 ジャイアントスノーマン ライオン号くん 2個 アルテラ セイバーピース 1個 雪華とハチミツの国 EXTRA Ⅱ 4th 雪華とハチミツの国 EXTRA Ⅱ AP20 粉雪の丘 推奨Lv.40 絆P 415 EXP 5690 QP 4400 報酬 マジカルルビー x1 Ex-2-1 1/3 ホワイトハンドLv27(弓)HP13,141 ホワイトハンドLv27(弓)HP13,141 ホワイトグローブLv22(弓)HP13,124 2/3 ホワイトハンドLv30(弓)HP19,990 ホワイトグローブLv25(弓)HP18,589 ホワイトグローブLv25(弓)HP18,589 2/3 ホワイトフィストLv30(弓)HP36,930 偽魔法幼女ジャックLv45(殺)HP123,182 ホワイトフィストLv30(弓)HP36,930 開放条件 ミッションNo.97達成で開放 ドロップ ホワイトハンドホワイトグローブホワイトフィスト 高級プリン 2個 左記から1~2枠 ジャック・ザ・リッパー アサシンピース 1個 letztes 星原と水晶の国【Ⅰ】 letztes 星原と水晶の国【Ⅰ】 AP0 中立地帯 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 備考 BATTLEなし 星原と水晶の国【Ⅱ】 letztes 星原と水晶の国【Ⅱ】 AP5 中立地帯 推奨Lv.50 絆P 515 EXP 10190 QP 5400 報酬 マジカルルビー x1 5-2-1 1/3 マジカルステッキ~Lv23(殺)HP9,965 マジカルステッキ!Lv23(術)HP11,308 マジカルステッキ?Lv23(狂)HP8,496 2/3 マジカルステッキ~Lv25(殺)HP14,416 マジカルステッキ~Lv25(殺)HP14,416 マジカルステッキ~Lv25(殺)HP14,416 3/3 マジカルステッキ?Lv33(狂)HP72,849 マジカルステッキ~Lv33(殺)HP28,480 マジカルステッキ!Lv33(術)HP21,544 サポートNPC イリヤスフィール Lv.60(術)宝具Lv.3 Skill 6/4/0 開放条件 「letztes 星原と水晶の国【Ⅰ】」クリア ドロップ マジカルステッキ~(殺) 高級プリン 2個 マジカルステッキ!(術) ブシドームサシ 2個 マジカルステッキ?(狂) ライオン号くん 2個 星原と水晶の国【Ⅲ】 letztes 星原と水晶の国【Ⅲ】 AP5 水晶宮 推奨Lv.50 絆P 515 EXP 10190 QP 5400 報酬 マジカルルビー x1 5-3-1 1/3 マジカルステッキ?Lv23(狂)HP8,496 マジカルステッキ?Lv23(狂)HP8,496 マジカルステッキ~Lv23(殺)HP9,965 2/3 マジカルステッキ?Lv25(殺)HP12,291 マジカルステッキ!Lv25(術)HP16,358 マジカルステッキ!Lv25(術)HP16,358 3/3 マジカルステッキ!Lv37(術)HP90,399 マジカルステッキ~Lv33(殺)HP18,986 マジカルステッキ~Lv33(殺)HP18,986 サポートNPC イリヤスフィール Lv.60(術)宝具Lv.3 Skill 6/4/0 開放条件 「letztes 星原と水晶の国【Ⅱ】」クリア ドロップ マジカルステッキ~(殺) 高級プリン 2個 マジカルステッキ!(術) ブシドームサシ 2個 マジカルステッキ?(狂) ライオン号くん 2個 星原と水晶の国【Ⅳ】 letztes 星原と水晶の国【Ⅳ】 AP0 中立地帯 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 備考 BATTLEなし 開放条件 「letztes 星原と水晶の国【Ⅲ】」クリア 魔法紳士 邂逅編 魔法紳士・邂逅編 AP0 中立地帯 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 開放条件 2016.09.14 17 00以降 「 」クリア 備考 BATTLEなし 宿命編 魔法紳士・宿命編 AP0 お菓子の城 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 開放条件 ミッションNo.26達成で開放 備考 BATTLEなし 謀略編 魔法紳士・謀略編 AP0 溟海の城 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 開放条件 ミッションNo.44達成で開放 備考 BATTLEなし 追想編 魔法紳士・追想編 AP0 大図書館 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 開放条件 ミッションNo.69達成で開放 備考 BATTLEなし 血涙編 魔法紳士・血涙編 AP0 深雪の城 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 開放条件 ミッションNo.70達成で開放 備考 BATTLEなし その羽化を見よ その羽化を見よ AP0 深雪の城 推奨Lv.- 絆P EXP QP 報酬 開放条件 ミッションNo.12達成で開放 備考 BATTLEなし プリズマ☆ファミリー プリズマ☆ファミリー AP40 水晶宮 推奨Lv.90 絆P EXP QP 報酬 精霊根 x5 ☆ 1/3 子ギルLv80(弓)HP87,858 ヘラクレスLv75(狂)HP104,148 2/3 エミヤLv85(殺)HP141,108 アイリLv85(術)HP170,768 3/3 エミヤLv90(弓)HP210,210 イリヤLv90(術)HP235,025 エネミー イリヤ 【無限の魔力供給C】毎ターンチャージを2増やす ドロップ 子ギル アーチャーモニュメント 1個 ヘラクレス バーサーカーモニュメント 1個 エミヤ アサシンモニュメント 1個 アイリ キャスターモニュメント 1個 エミヤ アーチャーモニュメント 1個 イリヤ キャスターモニュメント 1個 開放条件 ミッションNo.100達成で開放
https://w.atwiki.jp/codeofjoker/pages/446.html
Ver. 1.1EX1 カードNo. 1-1-049 種類 ユニット レアリティ C 名称 スピードシャーク 属性 青 種族 機械 CP 2 BP 2000/3000/4000 アビリティ ■サポーター/機械あなたの【機械】ユニットのBPを+2000する。 【機械】のサポーター。 他のサポーターより補正値が高いのが特徴。 【機械】はグラインドビートルなどの並べやすいユニットが多いため、体勢が整えば強力な布陣を敷ける。 フレーバーテキスト 実験として海原に放たれた機械型プログラム。仲間のいない大海原で同胞を強く探し求め、その能力を開花させた。 +エラッタ 2014年06月19日付修整リスト(Ver.1.2) コスト3 コスト2 BP3000/4000/5000 BP2000/3000/4000
https://w.atwiki.jp/minnadeshousetu/pages/30.html
(教師一人称) テストが目前に迫った学校は、どこか普段と違った雰囲気を漂わせている。 生徒で無い、教師である俺にも感じられるくらいに。 ふと思い出すのは自分がまだ生徒だった頃。 あいにくと要領は良くない方で、テスト直前になって 必死で勉強、一夜漬けなんてのもしばしばあった。 卒業して、自分の母校に帰ってきた俺は、テスト直前の空気に 懐かしさと、なぜか高揚感を感じていた。 いまこの時期は学校全体が少し静かだ。 そんな中、教育実習生である俺――神山浩二(かみやまこうじ)の一日が始まる。 短編御題「ホームルーム」 学校という生活空間において、ホームルームの時間は割と重要な時間である。 特にLHR、ロングホームルームの事であるが、一時間のクラスの話し合いは 教師から生徒個人そして学園全体にまで話の内容が広がることもある。 それは所謂コミュニケーション。普段関わりの無い人物でも、少し会話したならば、 なんとなくではあるがその人を分かる事ができる。 無論、分かった気でいるだけなのだろうが。全く知らないのと、多少知っているのとでは 印象は違うわけで、円滑に人間関係を作る要因にもなっている。 つまり何が言いたいかと言うと、テスト目前であろうがなんだろうが 少しくらい会話って大事ですよってことだ。 だから。 「いい加減に話し聞けよおまえら!」 「うるさいです」 「じゃま」 「寝てれば?」 あれ、ひどくない? 目の前には授業開始から黙々と内職を続ける生徒達。 教室に入ってから起立も礼も無いあたりが特に酷いと思う。 ていうかなんだコイツラ、新手のイジメ? 少し前までは浩二先生大好き~っと甘い声で……。 「なんかぶつぶつ言ってるよ?」 「ほっときなよ」 「病気なんだ、そっとしとけ」 教卓から目の前に固まる三人の男女は目上の人を……というか 教師を敬おうと言う気がないらしい。 だめだめだ。これだから最近の若いもんわ。 こうなったらあ~んな事やこ~んな事を……むふふふふ。 「ちょっと、凛。何かあぶなくないかな?」 「以前からよ。覚えときなさい美空、ダメ人間って言うのはこういうのを指すのよ」 「しっかし、今日は一段とおかしいな。神やん、拾い食いでもしたか?」 「以前からだって、近次君もちゃんと人見ないとだめよ」 ほんとに失礼な奴らである。 ぱらぱらと英語の単語帳をめくりながら、こっちを見もしないのは、 クールで背の高い知的美人なクラス委員長というお約束を地で行ってる海原凛(かいはらりん)。 このクラスが誕生したときから毒を振りまいている困った子だ。 そしてその毒に染まり始めてるのが風見美空(かざみみそら)。 ロリっ子である。そもそも毒に対する抵抗力がなさ過ぎ。 そんなんだから幼児体系なのだよ風見君。 「あの、失礼な事考えませんでしたか?」 ジトっとした眼でこちらを睨んでいる。 だが俺は「なんにも?」っと言った感じに微笑み返してやった。 風見君は鋭い感覚を持っているので気をつけないといけない。 「というか、神やん。暇なのは分かるけど俺らもうすぐテストだしさ。LHRつっても、この時期は自習だろ?」 やれやれ、と首を横に振っているのは東山近次(ひがしやまきんじ)。 どっかの時代劇からとったのか、よく近さんと呼ばれている。 クラスのムードメーカーで、俺のいう事をちゃんと聞いてくれる良いやつだ。 男は顔じゃない、心だ! 「それは違うぞ、近次。 この時間が自習などと誰が言ったというのだ?」 「海原が自習って聞いたと言ってましたが?」 「ほぅ~弁解はあるか、海原」 勝手な判断を取った困った子であるクラス委員長に目を向けた。 シャーペンの芯を補充していた。 ――無視してやがる。流石にぴくぴくと頬が引きつりそうになるが、俺は大人俺は大人俺は教師。 教育実習で身につけた自己暗示を使って冷静に心を落ち着ける。 「ん?」 っと海原がようやく気がついたようにこちらを見上げる。 しらじらしい動作と共に口を開いた。 「そんなに見つめないでください。汚らわしいです」 オプションで輝く笑顔付き。 その笑顔はそれはもう素敵なくらいに爽やかで。 男子生徒に向けたら、それはもう大変な事になるくらいに無邪気で無垢で輝いていて。 「テメー!」 思わず吠える俺が居た。 ―――――――――― (海原一人称) 「さて、被告人海原凛。何か言いたいことはあるか?」 「LHRを無駄に使っていると言う自覚はありますか?」 「何を言うか、困った生徒と会話すると言う素晴らしく意義のある時間になりつつあるではないか」 「中間テストは実力テストと違い成績に含まれます。 こんな馬鹿な事やってる場合じゃありません」 「ハッ。成績だと? そんなもの人生に何の意味も持たない! 大体まだお前ら一年だ」 (進路には関係ありすぎるくらいにあるわ) バンバンと教卓を叩きながら喚いている馬鹿――もとい先生を見るとやりきれない思いがある。 クラスメートのほとんどが手を止めてしまっていた。 こんなに騒いでちゃ勉強なんてできないよね。 やれやれと私は肩を落とした。 今でも思い出す。 1―Aのクラス委員長に決められたときも、確かこんな感じだった。 「背が高くて、賢そうだから、お前が今日から委員長だ!」 絶対教卓の目の前で、視線が合ったからってのが本当の理由だろう。 ……正直言おう、車にでもひかれてしまえと思った。 残念ながら私は神様なんて不確定な存在を信じてないためか、 もしくは先生に何かしらの加護があるのか知らないが、目の前で 「良い事言った俺!」 と、クネクネしてる物体は今日も元気だ。 雷でも落ちないかな……。むろん、奇妙な物体目掛けてね。 「黙ってないで何か言ったらどうなんだ」 やけに偉そうだ。 「この学校、進学高ですよね? そして私クラス委員長です。クラスにとって一番良い選択を――」 「――馬鹿もんが! たかだか15年生きたくらいで一番なんて分かるわけ無いだろうが!」 「……なら教えていただけますか? 先生が思う、一番の選択」 なんか、かち~んと来た。 どれだけ勉強した所で、生きた年月は覆せないわけで、年下だからとか、そういうのは理由はないじゃない? 腕を胸の辺りで組んでいる先生を睨みつける。 「黙ってないで何か言ったらどうですか」 さっきの言葉をそっくりそのまま返してやった。 表現が悪かったが、一番なんて、人によって変わるものである。 少なくとも、学生の本分は勉強であることはマチガイ無いと私は思っているが。 先生はようやく腕を解き口を開いた。 「無論、俺も知らん!!」 死ねば良いと思う。 もういいや、構ってても仕方ないって事は最初から わかってたようなものだし。 無視しようと決めた。 何が起ころうが無視。 「こら、教科書見つめてないでこっち向け」 無視。 何でこれが教師に慣れるのだろうかと、世の中の不条理を呪った。 私なら絶対に採用しないのにな。 きっと校長がサイコロ振って選んだとかそんな感じだろう、 毎日サングラスしてる変人だし。ヤクザにしか見えないというのが 全生徒の感想だろう。 「冗談に決まってるだろ凛ちゃんや」 「不快です。海原、もしくは委員長と呼んで下さい」 この学校は進学しても生徒はそのままらしいけど、 まさか担任も同じなのだろうか。 もしそうだとしたら、私はきっと神様を呪うだろうな。 無駄な時間は? と問われたら、今この時。と即答できそうだった。 ――――――――― 凛ちゃんは酷く疲れた表情をしていた。 無理も無いと思う。教卓にはすっごく偉そうな態度で はしゃいでる山神先生がいるから。学校全体での先生の評価は割と良くないらしい。 普段の態度と今の状況を考えると当たり前にも思えるけど。 それなりに良い先生じゃないかな~。 まだ数ヶ月しか顔みてないけど、この学校にどれだけ居るんだろう、勉強しなくてもいい、 成績なんて人生に関係しない、なんて言える先生。 教師としては失格なのかもしれないけど、それでも私はありだと思う。 だって、教師が教えるのが勉強だけだなんて、少しさみしいよね。 先生はきっと、テスト前の緊張を解くためにふざけてるんだよ。 「冗談じゃないなら、先の質問に答えてもらいましょうか?」 「良いだろう、先ほどの質問なんて忘れてしまったがな!」 「質問内容忘れてどうやって答えられんのよ!」 一度は沈静しかけた争いは、再び炎上しようとしていた。 見間違いかもしれないけど、確かに凛ちゃんのコメカミ辺りに青筋が一瞬浮かんでいた。 「ハハ~ン」先生が顎に手を添えてほくそえんでいる。 何かすごく嫌な予感がした。 こういうとき、私の感は外れなかったりする。 「えらくピリピリしてるが、さてはあの日か? 赤飯か?」 ユラリと凛が立ち上がった。 とっても危ない目つきと共に。 私は急いで走り出す。 「殺してあげるわ」 「凛、落ち着いて~!!」 考えすぎだったかもしれない。 先生って素でこの状態なのかも。 「おちつけ凛ちゃんや」 「凛ちゃん言うな! 離しなさい美空!」 無理です。 「近次君!」 「おうよ!」 もしそうだったとしたら、もうすこし自重して欲しく思う。 ――――――― (風見美空一人称) 二人掛り、それでも必死なくらいだった。 「離しなさい二人とも!」 「落ち着いたら離すよ!」 「同じくだ海原!」 この現状を生み出した神やんこと山神先生は窓際で佇んでいた。 どっからか出したのか扇子でパタパタやっていた。 何やってやがる! 「こら神やん! どうにかしろ」 「近次、世の中には言って良い事と悪い事があるんだ。例えばな――」 「――目の前でアンタが言ったことよ!」 「凛落ちついて~~~」 すぞいぞ我らが委員長、細身のクセに二人掛りでも引きずられるってどうよ。 いや、美空の力は小学生並だけどな。俺帰宅部だけど、密かに体鍛えてんだぞ! しなやかな筋力ってこういう事なのだろうか。軽く現実逃避にはいっていた。 引きずられる俺たちに何か思う事があったのか、お互いの距離、 約2メートルの時点でようやく神やんが動き出した。 「まぁ、あれだ海原や」 「何か言い残す事でもありますか?」 「ふむ……残念ながら、タイムアップだな」 キーンコーンカーンコーン。 いつの間にか50分過ぎてたらしい。 おもわず深いため息をつくと、スッと海原から力が抜けた。 落ち着いたらしい、俺はをようやく腕を離した。 とんだ一時間目だったな~と美空を見ると、まだ腕を掴んでいた。 そして非難の視線を向けられた。 なぜ? 思ったとき。 海原が踏み込んだ。右手を掴んでる美空を抱き抱えて。 「――まだ10分あるでしょう……が!」 右足から踏み込み、綺麗な弧を描く左ハイキックが顎に吸い込まれていく。 ちょっ! ええええええ! 「甘い甘い。コーヒーに角砂糖5つくらい甘いぞ」 「美空が居なかったら……」 「あうあう、落ち着いて」 すげえ。 離れてたから良く見えた。 神やんは、海原の左ハイを軽く一歩下がってかわした後、扇子を一閃。 海原は、左が外れたのも扇子の一撃も察したのか、そのまま 右前方に頭を低くしながら体をひねり込むように 扇子を回避、同時に左足を軸として回し蹴りの要領で右足を胴目掛けて薙いだ。 間合いが僅かに開いていたためか、 余裕で神やんはそれを避けて教室のドア手前にたどり着いていた。 とりあえず、美空はたまったものではないだろう。 「あばよ、とっつぁ~~~~~ん」 某アニメの捨て台詞と共に神やんは逃げ出した。 「ま、待ちなさい!」 「ひぃぃぃぃぃ」 海原と神やん、そして海原に抱えられたままの美空。 そのまま鬼ごっこが始まったが、俺は自分の席に座った。 なんでかというと、自分が戦力外だと痛感したから。 人は見かけによらないな~。 ―――――――― (三人称) 「さて、SHRの時間だが」 SHRとはショートホームルームのことである。 因みに今日は7時間授業。全て終わり、これが終われば 放課後となるわけだ。 「帰って良いですか? むしろ帰りますね」 「落ち着こうよ凛ちゃん」 「まだ怒ってやがるかこのスットコドッコイ」 「止める元気ももうないぞ」 軽く自己責任が8割超えているだろうが、山神浩二は気にしない。 海原凛はげんなりとしていた。風見美空と東山近次も同じくだが、 げんなりとしてる生徒はほぼ全員だったりする。 「何かまだお話があるんですか?」 「うむ、人生の先輩として少しだけ話しておく」 山神は真面目な表情でクラスを見渡した。 少しだけクラスが静かになる。 騙されるな騙されるなと復唱しているものもいるが。 その人物はいうまでもない。 「今の学生を見てると、テストの点数、成績、偏差値。それらに重きを置いているのを感じられる」 凛は思った、当たり前だと。偏差値、いや、学力や成績 が高くなければ良い大学に行けないのだ。 今時学歴がなんだと言う大人もいるだろうけど。 大企業すべてとは言わないが、少なからずが、くだらない大学だと 面接にすら進めない。学歴は、確かな武器になるのだ。ましてや、此処は進学高なのだから。 「俺は人の人生が偏差値や成績で決まるものでは無いと思う。偏差値なんざたかだか 中学から高校までの最大風瞬間風速を計ったようなものだ。今大層に勉強勉強言ってると、損するぜ」 それも違うだろうと凛は否定する。 どこまで、この先生は……。 「先生、失礼ながら、私はその考えに共感をもてません」 山神の視線が凛を射抜く。 強い視線だった。今更ながら、凛はこのふざけた男も教師なのだと、 こういう側面があるから教師になれるんだろうと思った。 「意見があるなら言ってくれ」 美空が大丈夫?と言いたそうな視線を向けていたが、 ゆっくり微笑みかける。凛はゆっくり腰を上げた。 「では、失礼ながら言わせて貰います。先生は、医者になろうと思った人が、成績が悪くてなれると本気で思ってるのですが?」 凛は続ける。 「実力があれば、学歴なんて関係ないと言いますが、その言葉を使うほとんどの大人は良い学校を出た、それなりの地位に る人たちではないですか? 言いたくありませんが、将来賃金だってかなり差がでるでしょう。進学高に入ったと言っても、 私達は将来を見極めているわけではありません、これから先、どうしてもなりたい職が弁護士や国会議員なら、確実に学力は必要だと思います」 以上です。と凛は静かに腰を下ろした。 本気だなと、山神は思った。 そして、嬉しく思う。頭は固いが、委員長にしたのは間違ってなかったと確信していた。 だからこそ、伝えたい事がある。口下手だから上手く伝えられないだろうが、賢いこの子なら察してくれるだろうし、 ほかの子も、何か掴んでくれたら良いと思う。 「正論だ。確かに世の中は学力の高さで人を選別する。雇用する側からしたら、一番分かりやすいのが学歴だからな」 自分が本気で将来を考えたのは高校3年だった、最近の子供は賢いな。 「だがな、自分がこれから先、どうしてもなりたい職が弁護士や国会議員であったとしても。それはきっと叶う。 諦めなければ、人生は何度だってチャレンジできるんだ。たとえ高校3年で、医者になりたいと思ったとき、偏差値が足りないから 無理、そんな理由で諦めたりしないでくれ。本気でなりたいなら、そう生きたいなら、現役で医学部でなくていいじゃないか、 たかだか1年や2年くらい、遅くなったって良いじゃないか。高々六年の最大瞬間風速で、人生見誤るな。以上だ」 鐘が鳴る。SHR終了の合図であり、放課後の合図でもある。 「お~~~~っし、すこしシリアスしちゃったけど、ちょうど良い感じに時間だからこれで終わりだ。 凛ちゃんや、礼だ礼」 「あ、はい」 鋭い視線が引っ込み、いつものおふざけ教師にもどっていた。 「起立、礼」 「おっしゃ、みんな気をつけて帰れよ~」 ――――――― (教師一人称) 普段と違い、シリアスな雰囲気だったせいか、それともテスト間近なためか 足取りが遅いが、ほとんどのクラスメートが教室から出て行く。 閑散とした教室に俺を含めて、海原、美空、近次の四人が教卓の近くに集まっていた。 「真面目な事も話せるんですね」 「あたりまえだろ、教師だぞ教師」 何を今更。 「まぁ、神やんもたまにはやるな」 「たまじゃこまるけど、止めるの大変だったし」 「何を言うか。まぁ、美空には謝っとくぞ、スマンな」 失礼だぞ近次。そして美空、スマンカッタ! 少し点数に色つけてやるからな。 ちゃんと両手を合わせながら謝った。 「うん、なんか良いことありそうだから許すよ」 「そ、そうか」 やっぱりなんか持ってるな、この娘は。 「というか、私には謝罪なしですか?」 「親友投げつけてからとび蹴りなんてえげつない事やっておいてそれか」 「おいおい」 「怖かったよ……」 「忘れたわ。そんな昔の事」 「忘れないでよ!」 「ごめん美空、多分もうやらないからさ」 「多分って何!?」 やいやいやいやい騒いでいる女二人は置いておこう。 近次にシリアスな俺はどうだったか聞いてみる。 「正直似合わないっすね」 「やっぱそうか」 二人で笑う。 「んでも格好よかったっすよ?」 「お~女子生徒の株が上がったかな?」 「少なくとも海原の株は上がったんじゃないですか? 怒ってないようですし」 「ふむ、あれは分かりづらいからな。もう少し扱い安くなってくれたら……」 ちょっと想像してみた。素直な海原……。長身知的美人で性格完璧、胸は将来的にみたいな。 「嫁に欲しいな……ガハ!」 「絶対無いわ」 呆れた視線。 「蹴りは止めろ!」 「突きにしようか?」 「せめてグーにしてあげなよ」 「そうね美空。グーの方がいいわよね」 「どっちも止めれ」 女は怖いな。自分の生徒を見て思う。 片方はえらい格闘技に精通してるし、片方はえらい直感が鋭いし。 うむ、なんかこの一年大変そうだな。 っとそうだった。 「三人、特に凛さんや」 「何よ?」 「何かな?」 「何だ?」 ニヤリと笑って、言葉を発する。 ちょっとした高揚感が自分を包んでいるのが分かる。 「こんなホームルームもたまには必要だろ?」 「うっ、まぁね。悪くはないわ」 悔しそうにしながらも、少し凛は笑っている。 美空と近次は手を叩いて爆笑していた。 ああ、そうだ悪くない。 すこしずつ距離を縮めていけばいいんだから。 終わり いろいろとルール作りながらやってみた。 一人称書いてある所が今回の。 いろいろ上手く行ってない感じもするけど、完結できたからいいやみたいな。 (てきとうだなぉぃ)