約 12,539 件
https://w.atwiki.jp/legends/pages/3123.html
学園祭に向けて準備が進められているとある放課後、双子の姉妹である「犬神憑き」の契約者、天倉紗江と「怪人アンサー」の契約者、天倉紗奈は家路へと歩いていた。姉妹の後ろを、「犬神憑き」の内の一匹の黒い大型犬がついてきている。 「紗奈ちゃんのクラスの出し物、執事・メイド喫茶だっけ?」 「うん、そうだよ。今、荒神先生にも執事服を着せようってクラスの有志で追いかけてるんだけど…なかなか捕まってくれないんだよねー でも、獄門寺くんや小鳥遊くんも手伝ってくれてるんだもの…絶対に執事服を着せてみせる! 紗江ちゃんのクラスは?」 イベントや行事に対してやる気を見せる紗奈。 今回の場合、やる気に加えて普段白衣を着ている荒神先生の執事服を見たいという好奇心もあり、有志の一人として先生を追いかけていた。追いかけられている先生にとってはたまったものではないだろうが。 「(あ、荒神先生も大変なんだなぁ…) 私のクラスの出し物は『ワクワクトレジャーボックス』だよ。手錠で繋がれた男女1組がペアを組んで、校内に置かれた箱の中から手錠の鍵を探すの。箱には鍵以外にもいろいろ景品が入ってて、空けた人が貰えるんだよ。 執事・メイド喫茶かあ…紗奈ちゃんのメイド服見たいなぁ。見に行ってもいいかな?」 「へぇ…なんか楽しそうだね。休憩時間に顔出しにいくからね。 紗江ちゃんなら大歓迎だよ!来てくれるの楽しみにしてるね」 「君たち…注射をしても…いいかな?」 和やかな空気は、毒々しい色の薬品の入った注射器を持って、ボロボロの黒いコートを着た注射男の登場によって霧散した。 「お断りします!」 「よくないっ!」 即答する紗江と紗奈。注射器の中の液体が都市伝説にも効くのか分からないので、念のため犬神を下がらせておく。 「そんなこと言わずにさあ…注射をさせてくれよぉぉぉ!!」 目を血走らせて姉妹に襲い掛かる注射男の攻撃を左右に分かれて回避。 紗江が注射器を持っている方の手首に手刀を打ち込み、取り落とした注射器を遠くへ蹴飛ばす。 紗奈が注射男の手首を取り、外側に返すようにして注射男の体制を崩して地面に倒した。 犬神が倒れた注射男の喉に噛みつく…首の骨が折れたのか、ごきり、と音がしてそれきり注射男は動かなくなった。 「そちらのお二方、少しよろしいですか?」 注射男を倒した直後、背後から声をかけられた。 二人が振り向くと、いつの間に現れたのか、黒いサングラスを付けて黒いスーツを着た男性が立っていた。 「…どちら様ですか?」 「…何か?」 「失礼いたしました。私は、都市伝説から一般人を守る「組織」という機関に所属している黒服…A-No.666と申します。 先ほどの戦いを拝見させていただいた結果、ぜひとも組織に貴女方のお力を貸して頂きたいと思い、お声を掛けさせていただきました。 私達と共に、悪事を働く都市伝説から罪なき人々を守ってはいただけませんか?」 突然の出来事に、しばらく考えていた二人が口を開いた。 「…わかりました。私達の力で、悪い都市伝説から家族やクラスメートを守れるなら…」 「…わかった。せめて、身近な人達は守りたいから」 こうして、天倉姉妹は組織に加入することになる。 組織の闇も知らないまま… 続く…?
https://w.atwiki.jp/saikyousyujinnkou3/pages/3023.html
【作品名】ナースのお仕事 【ジャンル】ドラマ 【名前】朝倉泉 【属性】ナース 【大きさ】成人女性並 【攻撃力】注射針装備 治療セット乗った車輪付机(鉄製)みたいなの装備。飛ばすと10m先の成人男性を転ばせる 【防御力】成人女性並 【素早さ】成人女性並 【長所】観月ありさ 【短所】ドジ魔 【戦法】机→注射針 19スレ目 461 :格無しさん:2008/08/11(月) 18 01 46 朝倉泉考察 ○○○道下正樹~イワン 転ばせて注射器を喉にでも刺して勝ち ×エガ 転ばせてももみ合いで負ける ×箱男 箱のせいで注射針が体まで届かず負け ○マイキー 注射器勝ち ×渚のシンドバッド サーフボードで針を防がれ負け ×ビリ犬 飛んでいるので転ばせられず負け ×綾瀬祐人 注射針が刺さらず負け エガ>朝倉泉>イワン
https://w.atwiki.jp/legends/pages/2371.html
ケモノツキ_04_男が来りて針を打つ 「やっぱり部長は強いなぁ。」 部活動の帰り道、悠司は誰にともなく、そう呟いた。 『そうじゃねぇ、てめぇが弱すぎなんだよ、主。』 『しかしタイガ、あなたの最初の攻撃は、彼に軽々と避けられてましたよね。』 『その上、カウンターも喰らってたよねー。』 「僕もあれは早計だったと思うなぁ。」 『てめぇらうるせぇぞ!とにかく攻めなきゃ勝てねえだろうが!!』 全員から総攻撃を受けるタイガ。 その様子を見て、タマモはくすくすと笑う。 『まぁ、失敗から学ぶことは多いですから、これを糧に成長しましょう。』 『せんせー、失敗したことも分かってない馬鹿犬に、成長は無理だと思いまーす。』 『はん、弱えぇ癖に口だけは達者だな、雌猫が。』 『あーっ!言ったなこの馬鹿犬!あたしが本気出せば、あんたなんか余裕なんだから!』 『てめぇなんざ軽く返り討ちだ!かかって来いよ雌猫!!』 悠司の中で、二人が喧嘩を始めたのを感じ取り、悠司はため息をついた。 「はぁ…部長は妹さんと仲がいいのに、なんでタイガたちは喧嘩ばっかり…。」 『あれも一つの仲の良さですよ。相手に自分を認めてもらいたいから、喧嘩をするのです。』 「喧嘩するほど仲がいい…って奴?まぁ、互いに無関心よりはましなのかなぁ…。」 複雑な表情を浮かべる悠司。ふと前方の電柱の影に、人影を発見した。 真っ白な白衣を着たそれは、悠司の視線に気づくとこちらに向かって歩いてきた。 「なんだか変な感じがする…もしかして…。」 『ええ、都市伝説の類かもしれません。用心してください。』 徐々に近づいてくるそれを警戒し、悠司は立ち止まる。 それは悠司の2mほど手前で歩みを止め、悠司を見やる。 「少年、今何時だい?」 顔に巻かれた包帯を通して、くぐもった声で問いかけてくる男。 その言葉に、少年はいっそう警戒心を強める。 「…そういう陽動は、気づかれたら意味が無いんですよ。」 悠司の言葉は、暗に”お前の考えはお見通しだぞ”、と言い放っている。 それを察した男は、チッと舌打ちし、右腕を突き出してきた。 ある程度それを予想していた悠司は、後ろに飛びのいて男と距離をとる。 男の手も顔と同じように包帯で覆われており、その手は注射器が握られていた。 「白衣を身に着け、包帯で覆われた体。その上、この襲い掛かる手口…。」 『ええ、間違いなく”注射男”ですね。』 都市伝説に関わる身として、このような危険な都市伝説の情報は頭に入れている。 そうでなければ、時間を見ようと携帯電話を取り出した時点で、男に注射をされていただろう。 『主、どうしますか?』 「もし奴から逃げたら、他の誰かが襲われるかもしれない。…だから、倒す。」 『わかりました。では、私が出て…』 『あたし!あたしが出る!』 いつの間にやら喧嘩を終えたらしいミズキが、声高らかに宣言する。 直後、悠司の意識は心の中へ引きずり込まれ、代わりにミズキが表に出てきた。 『ミズキ…っ!勝手な真似をしないでください!』 「注射されないように、あいつを倒せばいいんでしょ?簡単だよー。」 『一度でも刺されたら、主が死ぬかもしれないんですよ!』 悠司を案ずるがゆえに、声を荒げるタマモ。 『大丈夫だよ、タマモ。ミズキなら出来るって信じてるから。』 それを悠司はやんわりと制する。 その言葉は確信に満ちており、ゆるぎない意思が感じられた。 『ですが…わかりました。主がそう言うなら、私もミズキを信じます。』 「まっかせなさい!あたしが馬鹿犬よりも優秀ってことを、見せてあげるんだから!」 そう言うとミズキは、注射男をしっかりと見据える。 注射男はミズキに向け、再び右手の注射器を突き出してきた。 ミズキの能力で強化された動体視力は、その攻撃をたやすくかわす。 そして両手で相手の右腕を掴んで捻り上げ、注射男は短いうめき声を上げる。 その隙にミズキは注射器を取り上げ、再び注射男と距離をとる。 「これで片がつけばいいんだけど…。」 ミズキは注射器を地面に落とし、それを踏み割った。 しかし注射男は動じた様子も無く、バッと白衣を広げて見せる。 その白衣の裏にあるのは、ずらりと並ぶ無数の注射器。 注射男はそのうちの一本を取り出すと、再びミズキ目掛けて歩み寄る。 「やっぱり、これくらいじゃ終わらないよねー。」 『ぶっ倒すんなら、俺が出た方がいいんじゃねーの?』 「馬鹿犬は黙ってて!あたしだって、やれば出来るんだから!」 三度注射器を突き出す注射男。 ミズキは怯む様子も無くその腕を掴み、そのまま背後へ回り込む。 ゴギッ 「ぎゃああああああああ!!?!?」 男は叫び声を上げ、注射器を取り落とす。 ミズキが注射男の右腕を離すと、その腕は力なく垂れ下がった。 ミズキの能力では、単純な力の強化は出来ない。 しかし、相手の関節を外すことならば、悠司自身の力でも十分可能だ。 敵の動きを見切り、捕らえ、極める。 筋力で勝るタイガとの喧嘩を通して、筋力で劣るミズキが考えた戦法である。 注射男は左手を白衣の中に突っ込み、注射器を取り出そうとする。 しかしミズキはその左腕も掴み、捻り上げる。 ゴギッ 再び響く、鈍い音と叫び声。 もう既にその両腕は、だらんと垂れ下がるのみである。 注射器を持てない注射男に、恐れるものはなにもない。 注射男の足を払ってうつ伏せに倒し、その背中に乗って、押さえつける。 「主様、止めを刺してもいいんだよね?」 『…うん、倒さなきゃ。…僕がやらなきゃ、いけないんだ。』 ゴキャッ 先ほどとは質の違う、鈍い音。 注射男は体をビクン、と痙攣させると、空の一点を見つめるようにして、動かなくなった。 * ミズキは立ち上がって、服の汚れをはたく。 「これで終わりっと。主様、あたし頑張ったよ!」 『うん、ありがとうミズキ。助かったよ。』 「へへん、あたしの方が、あの馬鹿犬よりも優秀なんだから!」 『調子に乗ってんじゃねーぞ雌猫。さっさと戻って来い、その鼻へし折ってやるよ。』 「なによ、やってやろうじゃない!じゃあ代わるね、主様。」 ふっ、と目を閉じた瞬間、悠司の膝がカクンと崩れる。 数分間全力疾走した後のような疲労感が、悠司の体を襲う。 『主、大丈夫ですか?』 「これくらい…平気、だよ。」 体に力を込め、立ち上がる悠司。 ふう、と一つ息をつくと、よろよろと歩き出す。 『…主、あれは人ではありません。よしんば人だったとしても、殺意を殺意で返すのは、当然のことです。』 「大丈夫、わかってるよ。今までだって何度も…倒してきただろ?」 そうは言うものの、悠司の心中は穏やかではない。 ”人の形をしたものを壊す”という行為を、いともたやすく行えるほど、悠司の心は強くない。 それでも悠司が戦う理由は、”誰かがやらなければいけない”という責任感と使命感。そして決意。 その決意から逃げ出す弱さを、悠司自身は決して認めない。 「帰ったら黒服さんに報告して、お風呂に入って、ゆっくり寝よう…。」 『…そうですね、明日は普通通りに学校です。早く寝て、明日に備えましょう。』 「よし、じゃあさっさと帰ろうか。」 悠司は振り返ることなく、家への道のりを歩き続ける。 その遥か後ろでは、地面に横たわる注射男が、光の粒となって消えていった。 【ケモノツキ_04_男が来りて針を打つ】 終 前ページ次ページ連載 - ケモノツキ
https://w.atwiki.jp/legends/pages/171.html
夕日が、ゆっくりと沈んでいっている 幸い、今は校内や学校周辺では、都市伝説絡みの事件はない たまっている仕事も無い 今日こそ、さっさと帰って寝るとしよう 白骨標本と変態には、見回りの警備員が見ている時には動かないように言っておく 自転車置場に向かい、自転車に乗り込もうとした所で…携帯が、着信を告げてきた 誰だ、と思いながら番号を確認し…着信拒否したくなる衝動にかられた が、そうした方が後々面倒になると判断し、電話に対応する 『あ、兄さん?』 向こう側から、何とも嬉しそうな声が聞こえてきた 相変わらずの、能天気な声 実の弟ながら、鬱陶しい 「…どうしたんだ」 『兄さん、今日は仕事、夜までかかる?』 「いや、今日はもう帰るが」 『そう?良かった。それじゃあ、僕、夕食作って待ってるからね』 家で待っている、とでも言うその様子に、眉をひそめる …まさか、こいつ、「また」家に上がりこんでいるのか? 「……鍵は変えたはずだが」 『うん。変わってた。でも、大家さんに身内ですって言ったら、鍵貸してくれたよ』 あの大家め 面倒な事を 小さく舌打ちした音が、向こうに届いたかどうか とにかく、弟は楽しそうな声で続けてくる 『兄さん、最近物騒だし、早く帰ってきてね?兄さんのボディガードは、学校の外に連れ出せないんでしょ?』 「…あいつらはボディガードじゃない」 特に、変態の方は あんなボディガードはいらん 死んでもいらん まだ何か言ってきていたが、強引に電話を切る …今度、アパートの大家には、あいつがやってきても鍵を貸さないようにしっかりと言っておかなければ ため息をつきながら自転車に乗り込み、走り出す ……あの、弟は 自分の、実の弟 自分とは似ても似つかぬ性格の、あの馬鹿 どうしてこうも、自分に構ってくるのか 女の一人でも作って、そっちの相手でもしていればいいだろうに さっさと兄離れしろ、馬鹿が 心の中で愚痴りつつ、自転車を走らせる アパートまでは、学校からさほど遠い距離ではない 通勤時間が短くすむ、という理由で選んだアパートなのだから ………が こう何度も不法侵入を繰り返されるようでは、とっとと引っ越した方がいいのかもしれない 真剣に、引越しを検討しようかと考え出した、その時 「…………っ!?」 進行方向目の前に立つ、その影に 思わず…自転車を、止めた 止めてしまってから、後悔する …しまった とっとと、逃げるべきだった アパートまで、あと少しという位置 急いで逃げれば、振り切れたかもしれないというのに 進行方向に立っていた影は、どうやら男らしかった らしい、と言うのは…そいつの顔は、包帯で完全に覆われていて、顔で男女の判別ができないからだ 恐らく、男であろう…こちらの、当たってほしくない予感が、当たっていれば 包帯は、全身に巻かれているらしい 目があるべき場所は、一応空けられているが…しかし、そこに目玉は存在しない ぽっかりと、闇のようにあいた穴があるだけだ コートを着たその男は、変質者のように荒い息を吐き…こちらに、近づいてくる 「…注射をしても、いいかい?」 あぁ、やはりか 何故、嫌な予感に限ってあたるものか 「……注射男か」 人を襲うタイプの、厄介な都市伝説 普通、子供や女を狙うはずで、自分などターゲット外のはずなのだが 注射男 夕暮れ時、帰宅している小学生に、そいつは声をかけてくる 「今、何時だい?」 もしくは 「注射をしてもいいかい?」 と 前者であれば、時間を確認しようとしたその瞬間、腕に注射を刺される 後者であれば、問答無用に注射を刺される 果たして、その注射器の中の液体の正体は何なのか? それは、誰にもわからない ただ、はっきりしているのは…その注射を刺された者は、目から、鼻から、口から血を流し …死んでしまう、と言うことだけだ 「…ねぇ、注射をしても、いいかい?」 じりじりと、そいつは近づいてくる ごそり コートのポケットに手を突っ込み…注射器を、取り出してきた じりじりと、こちらとの距離を狭めてくる ……まったく、こんな場所で……! 自分が契約している都市伝説の弱点の自覚を、否応梨に自覚する 人体模型、白骨標本 どちらも、しっかりとした実体をもっており、誰にでも目に見える都市伝説 ゆえに、常に連れ歩く訳にはいかないのだ あんな連中連れ歩いていたら、正気を疑われる 「注射…しても、いいかい?」 「断る」 とにかく、これだけは答えておく 拒絶したからと言って、見逃してくれるとは思えないが 「…駄目、かい?」 …にぃいいいいいい 注射男が、薄気味悪く……笑った 「でも…私は、注射をしたいんだよねぇ……!」 ぎらり 夕日に照らされ、注射器が光る さて…どうやって、この状況から逃げ出そうか? 思考を働かせ続けていた、その時 視界に…注射男の、後方に、見えてきた、そいつの姿に げ、と別な意味で逃げ出したくなる 「兄さん!」 あの野郎 家で待っているとかほざいていなかったか 何故、ここに来やがるか 必死に走ってきやがって …いや 今回、はそのお陰で助かるが 弟が叫んだものだから、注射男は、くるり、そちらに向かって振り返った だが、もう遅い 反応すらできないだろう 弟は、ペットボトルを一本、手に持っていた 自販機でも買える大きさの……コーラの、ペットボトル 弟は走りながら…勢いよく、その蓋を、空けた ごぽ ごぽごぽごぽ、と ペットボトルから、コーラが溢れ出す そのコーラの液体は、物理法則を無視して、らせん状になりながら、注射男に向かって飛んでいく 「っ!?」 その危険性を、ようやく察知したらしかった 注射男は迫り来るコーラから逃れようとするが、身体能力自体は普通の人間とさほど変わらないのだろう 逃れる事は、できない 注射男に向かっていくコーラは、そのまま勢いよく…注射男の口の中へと、注ぎ込まれていく 「っがぱ!?」 ごぽごぽごぽごぽごぽごぽ 注射男が苦しげにうめくが、コーラはそのまま注ぎ込まれていく じたばたともがく注射男 その、体が びくり、大きく痙攣した 「……っが……!?」 …じゅうぅううう…と 注射男の体から、煙が立ち昇り始める その体が 内側から、ゆっくり…ゆっくりと、溶かされていっている 激痛に悲鳴をあげようにも、口にコーラを流し込まれ続けては、悲鳴もあげられまい いっそ、さっさと殺してくれた方がマシレベルの激痛を、今、注射男は味わっているはずだ 「…苦しい?」 にこにこと コーラのペットボトルを手に持ったまま、弟は注射男に笑いかけている 「僕の兄さんに襲いかかろうなんて千年早いよ。じっくり苦しんで死んでいってね」 …ごぽぽぽぽぽ、と ペットボトルから溢れ出ているコーラは、なくなる事がない そのまま、コーラは注射男の口に注がれ続けて… 注射男はもがき、苦しみながら、ゆっくりと融けていった …注射男が、完全に解けたのを確認し 弟はにこにこと笑いながら、こちらに駆け寄ってくる 「兄さん、大丈夫?何もされてない?」 「…こいつに注射を刺されていたら、とっくに死んでいる」 こちらの言葉に、良かった、と弟が笑う …自分と、同じ顔 一卵性双生児の、双子の弟は、こうやって、こちらとは全く違う印象の笑顔を浮かべる こちらと違って、人付き合いもうまいのだ、とっとと結婚して子供でも作っていろ、と思うのだが …何故、ブラコンヤンデレになど育ってしまったのか 自分と同じ育てられ方をしたはずなのだが、何故こうなった しかも、この弟まで、都市伝説と契約していると知った時は、自分の運命を呪いたくなった 「だって、契約すれば、兄さんを悪い都市伝説から護れるでしょう?」 と、当たり前のように言ってきた時は、とりあえずひっぱたいておいたが 弟が契約した、都市伝説 『コーラを飲みすぎると骨が融ける』 進化した能力なのか、それともこいつと契約したせいなのか このコーラは骨どころか、全てを溶かす凶器となる 弟が溶かしたいと思ったもの その全てを溶かしてしまうのだ 凶悪極まりない能力 しかも、こちらと違って持ち運びも便利ときたか なんてチートな野郎だ 「…とりあえず、溶かしすぎだ、馬鹿。どうするんだ、この状況」 「………あれ?」 じゅぅううううう 注射男を溶かしたコーラ どうやら、注射男を溶かし尽くしても、まだ、余っていたようで 道路まで、溶かしていっている 流石に、道路の下を走る配水管まではいかないとは思うが 明らかに、溶かしすぎだ 不自然な穴が残る事は間違いない 「まぁ、いいじゃない。兄さんが無事だったんだし」 確かに、自分が無事だったのはいいのだが …こいつに何を言っても、暖簾に腕押しになりそうで、面倒くさい 小さくため息をつき、自転車を押し始める 「…誰かに目撃される前に、とっとと帰るぞ」 「うん、兄さん」 弟は、素直に後ろをついて来る …いっそ、自転車に乗っていって置いて行こうか、などとも考えたが そうやって締め出して、アパートの扉を解かされてはたまらないので、我慢する 「…お前、夕食作ってるとか言ってなかったか?まさか、コンロの火をつけっぱなしとかいう状態で来たんじゃないだろうな?」 「大丈夫、そんなベタなお約束はしてないよ。夕食のカレーはちゃんとできてるから、帰ったらあっためて食べようね」 「玄関の鍵はかけてきただろうな?」 「大丈夫だよ。兄さんの部屋に、不審者が上がりこんだら大変じゃないか」 むしろ、お前が不審者だ その言葉を、喉元で押さえ込む こんな奴でも、一応仮にも時として身内だ 決して、嫌っている訳ではない 鬱陶しいとは思うが 多大に問題のある弟を後ろに引き連れながら 不良教師は深く、深く、ため息をつくのだった fin 前ページ連載 - 花子さんと契約した男の話
https://w.atwiki.jp/kakis/pages/6107.html
yapi /// / 注射 \ sid 「痛い針」 \ 注射、注射器 \ [ yuo ] \ on(薬の内容)をalに注射する \
https://w.atwiki.jp/xoipzpp9/pages/17.html
今日は子供の予防接種に行きました。今回はインフルエンザの2回目の注射をしてきました。 子供が産まれてからもう何回も病院で予防接種を受けているので、子供も病院の雰囲気を覚えたらしく、病院の入り口を通った途端にベソをかきはじめました。 やっぱり注射されるのは怖いし嫌ですよね。 お医者さんに呼ばれ注射をしてもらうときは大泣きです。ほんの何秒かで終わるのに子供は全力で泣きながら暴れている…看護婦さんも私もすぐ終わるから頑張れーと 必死にフォローしてもまだ小さい我が子にはそんなものは伝わるわけもない。 なんとか無事に注射も終わり、あんなに泣いていた子供も大人しくなりました!終わってホッとしました。昔に比べて今は予防接種の数が多くて大変です。 病気にかからないためにも予防接種は必要なものですが…子供も何度も注射されるのは嫌だと思います。とりあえず今日注射を頑張って受けた子供を褒めてあげます!!
https://w.atwiki.jp/vipvipwww/pages/46.html
名前 [[ティフ]] 種族 tiff (外見)年齢 女子高校生位 性別 女 髪の色 白 髪型 ロング 目の色 赤 戦闘方式 でっかい注射器でお注射 好きなもの 黒魔術 嫌いなもの 人前に出る事 特技 黒魔術・採血・注射 技 圧縮(敵を高確率で半永久的に行動不能状態にする。ただし、攻撃も受け付けなくなるので倒せなくなる。) 最初は同時に1体しか圧縮できないがレベルが上がると同時に圧縮できる体数が増える。 解凍(確実に圧縮状態を治す。) 性格 ・協調性が高く誰とでも仲良くなれる。 ・あがり症の為、人前に立つと緊張して上手く喋れない ・芯の部分が強く揺るがない為、ジェィにも信頼され一目置かれている ・美男子がよりも、頼りになるおじ様が好き ・光物に目がない ・好きな事(黒魔術と注射)の話をしている時は目が輝いている。 一人称 私 基本会話 「は、はじめまして。わ、私はtiffです。ど、どどどどうぞよろしくお願いします。」 「すきです…(小声で)」 「さ、お注射の時間ですよ~♪」 装備 1、でっかい注射器 か、浣腸じゃないんだからね! 備考 ・汎用性があり決して基本ポテンシャルは低くないのに今一浸透してない拡張子、TIFF ・そんな不遇の拡張子なためか、自分に自信があまりない ・圧縮魔法が使えるのは友のzipに教えてもらったから ・画像系の村の中でジェィと対等に話せる拡張子 ・一見頼りない感じだが、しっかりしている為か皆から結構頼りにされている ・頼りがいのなさそうな[[主人公]]に興味は無い感じ ・頼ればきちんと相談に乗ってくれるけど、評価は下がると思うよ! ・注射器を浣腸みたいだって言ったら怒られる。 ・注射器は浣腸から発展したものだから間違いではないはずなのに、世の中って理不尽よね。
https://w.atwiki.jp/legends/pages/2169.html
「血液型性格診断」 A型の貴方は几帳面で慎重かも。石橋を叩いて渡るけど、叩き過ぎてこわしちゃうこともあるんじゃないかな? B型の貴方は自己中で空気が読めない、と回りに思われているかも。でも自分としては空気を読めないんじゃなく読まないだけ、 自己中なのではなく自分のやり方でやってるだけ、他の人はついてこなくていいって思ってるんじゃないかな? O型の貴方は会話のほとんどが擬音だったりするんじゃないかな? AB型の貴方は結構合理主義なんじゃないかな? 薄暗い夕方の道を、少年が歩いていた。見た目10歳くらい…といったところだろうか その少年の近くを歩いている『吸血鬼』。おそらく、この少年の契約した都市伝説だろう。 「ねえ、この近くに都市伝説の気配はするの?」 『いえ、大丈夫ですよ少年。今のところは。……!?』 突然険しい表情をする吸血鬼。 「どうしたの?」 『都市伝説の気配が近づいてきました…!』 「ここは慎重に行動したほうがいいでしょうか…」 突然性格が変わったような口調になる少年。彼は『吸血鬼』以外にもうひとつ、『血液型性格診断』とも 契約している。能力は他の血液型になりそれぞれの性格、能力を得るというもの。今彼はA型になっている。 性格は“慎重”“几帳面”。 『ええ、それが賢明でしょう』 相手に気づかれないように行動し都市伝説の気配を探る二人。 『かなり近いですよ、少年』 人間である少年にもわかるほど、都市伝説の気配は近づいていた。 そして遂に… 「今、何時だい?」 注射器を持った男が尋ねてきた。おそらくは『注射男』。下校途中の小学生に「今何時だい?」などと話しかけ、 時間を確認していると毒薬を注射されてしまう、というものである。 「さあ? 4時くらいなんじゃない?」 “O型は大雑把”。適当に時間を言って切り抜ける。 「じゃあ…注射をしてもいいかい?」 注射器を構えてじりじりと近寄ってくる。 「駄目に決まっているでしょう…。」 だが、注射男は問答無用で注射器を突き立ててきた。しかし… 「…?」 まったく手ごたえがない。それもそのはず。少年は“霧化”していたのだから。少年は『吸血鬼』と契約したことで 『吸血鬼』の能力を使えるようになったのだ。今少年が使ったのは吸血鬼の能力のひとつ“霧化”。 「どうしました? 次はこちらから行きますよ? “注射男さん”」 少年が注射男の名前を呼ぶと… 「動けない…?」 まるで何かに縛られているかのように動けなくなってしまった。 「知らないんですか? 吸血鬼に睨まれたり名前を呼ばれたりしたら血を吸われるか術を解いてもらうかするまで動けないんですよ? それじゃあ…」 『了解しました』 そう言うと吸血鬼は注射男のもとに飛んでいき… 「やめてくれ…」 ガブリ、と噛み付き血を啜っていった。 『…ご馳走様』 注射男の血を吸い終わって呟く吸血鬼。 「それじゃ、帰ろう」 いつもの性格に戻った少年。 『ええ、帰りましょう』 仲良く家まで帰る二人(?)なのでした つづく
https://w.atwiki.jp/tohonktkt/pages/355.html
アバター メディスン・メランコリー レベル58 キャラ名 フォルア 職業 名医(☆) 自称だが、とんでもない技術を持っており腕は確か イメージイラスト http //www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium illust_id=1798095 ※イメージイラストはキャラのイメージにあったイラストを pixivから勝手に引用しているだけです。許可などを取っている訳でもないので 引用先のイラスト及び作者様に迷惑が掛からないようにお願いします 自称名医のフォルアさん。 お金(悪魔のコイン)次第で掠り傷の治療から死体の蘇生まで何でもやってくれるらしい。 「名医の魔法のバッグに何が入ってるか・・・見てみようか。」 医療サービス一覧 サービス名 効果 値段 鎮痛剤注射 鎮痛剤を注射して、少し痛みを和らげます。HP3回復 2 応急処置 簡易的ながらもしっかりとした傷の治療を行います。HP6回復 5 本格的治療 死にかけだろうとたちどころに傷を縫合、修復し、治してしまいます。HP8回復 7 回復剤散布 周囲に自然治癒効果を高める薬品を振りまき、全体のHPを3回復します。 6 鎮静剤注射 鎮静剤を注射し、ある程度集中力を高めます。AP1回復 3 精神安定剤注射 精神安定剤を注射し、気を落ち着かせます。AP3回復 5 ***注射 ちょっと危ないおクスリを注射し、一気に気力を満タンにします。AP5回復 7 解毒剤 さまざまな状況に応じた解毒剤を注射し、状態異常から回復させます。 1 紅式蘇生術 電気ショックを与え、死んだ人を蘇生させます。ただし、復活した状態はほぼ瀕死です 8 緊急手術 瞬く間に死体に恐るべき再生術を施し、死ぬ前と何らかわりない状態で復活させます 15 ※注意:大技(蘇生系等)は結構疲れてしまうので1クエスト中1回のみです。 医薬品の販売 さらに、いざという時にも使える医薬品も販売している。 医薬品一覧 薬品 効果 値段 イタミンZ ドリンク剤型の回復薬。少し苦いですがHPを3回復してくれます。【消費】 2 スティムパック 注射器型の回復剤です。自然治癒力を爆発的に高め、HPを6回復します。【消費2】 5 ガンバルンG 困ったときもファイト一発これ一本!APを1回復してくれます。【消費☆】 3 フォルア特製ブーストシガレット フォルアが自作したシガレット。実はココアシガレットにさまざまな薬草や薬品を混ぜ込んだ物です。APを3回復します【消費☆】 5 リドカイン 鎮痛剤です。使ったターンから5ターンの間、受けるダメージを-1してくれます。【消費2】 5 ドクターバッグ いろいろな治療道具の入ったバッグ。状態異常を回復してくれます。【消費】 3 所持アイテム ハンドキャノン .454カスール弾を使用した大型リボルバー 威力はとても高いが、扱うには慣れが必要 ブローニング M2 .50口径弾を撃ち出す重機関銃 本来携行すらできないほど重いのだが、フォルアは何故か片手で持てる ドクターバッグ ありとあらゆる治療器具の入ったバッグ 中はとても広い 煙管&煙草 書いて字の如し煙管と煙草。ただし煙草は***らしい。 アンプルシューター 注射器を装填して撃つ銃 中に入れる薬品により使い方が違う 黄金のトリガー 黄金の拳銃のトリガー部分
https://w.atwiki.jp/legends/pages/5062.html
からからと店のシャッターを下ろし、ふぅ、と青年………九十九屋 九十九はふぅ、と息を吐きだした 学校町に来てすぐに、彼はレンタルスペースを借りて、針金アートの店を出していた 彼が作った針金アートの展示と販売を行っている店だ。はじめは客が入るか不安だったが、幸いにしてそこそこ客は入ってくれている そこそこに、まっとうな手段で現金収入が入ると言うのはありがたい 正体をさとられぬよう隠れ住まねばならぬ身としては、非合法な収入だけでやっていくには厳しいのだ (学校町に来る前に、アダム辺りが稼いだ金もだいぶある、が………一応、まっとうに生活している「ふり」も必要だしな) 難儀な道を進んでいる、とは思う せめて、自分達を魅了してやまない主が見つかりさえすれば、少しは楽かもしれない、とも思う しかし、主は何を考えているのか、姿を消したまま 学校町にいる事は、確かなのだ。ただ、その存在を見つけ出すことが自分達はできないでいるし、主からも接触がない (新たな宿主を見つけた後に、トラブルでも起きたんだろうか………) 家路につきながら、そんな事を考える 学校町に来てからだいぶ経つが、ここまで連絡がないのはおかしい 死んでいる、とは考えない。もしも死んでいるのだとしたら、自分達に何かしらの変化が出ているだろう、と思考的には理解していなくとも、本能的に理解していた だが、なんらかのトラブルが発生した可能性は否定出来ない 自分達の主は、契約ではなく憑依と言う形を取る場合もあるのだが、憑依の際にトラブルが起きれば、自身の正体についての記憶を忘却してしまう可能性があるからだ 低い可能性であるとはいえ、万が一、そんな事態になっていたら……… (こりゃ、本腰入れて探したほうがいいか……?「バビロンの大淫婦」が学校町に入り込んでるって情報もあるし、そっちと鉢合わせでもしたら………) 考え事をしながら暗い道を一人歩く九十九屋の後ろから、ひたひたと、近づいてくる足音が一つ その気配に九十九屋は気づいていたが、反応は見せようとしない 警戒も、しない さて、どう出るか、と、それをほんの少し楽しみにしていた そして、その時はようやくやってくる 「ちょっと、いいかい?」 声をかけられ、振り返る そこにいたのは、全身を包帯で包んだ、男 「何か?」 「ちょっと、時間を知りたいのだけど。教えてくれないだろうか」 少しよろめくような歩き方で近づきながら、その包帯まみれの男は近づいてきた 時間ね、と、九十九屋は懐から携帯を取り出し、時間を確認しようとして ーーーーっが、と、包帯まみれの男が、九十九屋の携帯を持つ腕を掴んだ そして、いつの間にか反対の手に持っていた注射器を、ぶすり、と、九十九屋の腕に刺そうとした 刺そうとした、のだ 「20時30分ジャスト、だな」 が、針は、九十九屋の腕に刺さっていない 彼が着ている服の袖の下に、何か、固い物があって…………それが、注射器の針を拒んでいるのだ 包帯の下、男が驚愕の表情を浮かべたことがはっきりとわかり、九十九屋はニヤリ、と笑う 「本来、女子供を狙うはずなんだけどな、お前ら「注射男」は…………狙うターゲットが見つからなくて、誰が相手でも良くなったか?それとも、そんななりで都市伝説そのものか、と思ったが…………契約者か?」 「………ッ貴様!」 注射男が、九十九屋から距離をとった 生憎、九十九屋には都市伝説の気配を探るような能力はない為、相手が契約者であるのか都市伝説そのものであるのか、そこまではわからない ただ、相手の能力が「注射男」である事くらいはわかる。先ほどの注射をそのまま打たれていたら、今頃九十九屋は死んでいた事だろう 「ま、つまり、俺がお前を殺しても、正当防衛、って事だ」 挑発的に、九十九屋は注射男に対して笑ってみせた その笑みに、注射男が、動く 「……どうやら、貴様も契約者らしい、何と契約しているのか知らないが、注射さえ刺してしまえば………っ」 両手に何本もの注射器を出現させた注射男が構える 九十九屋としても、肌が露出している部分に注射器を刺されてしまうと、流石にまずい だからこそ、先に動いた と言っても、体は動かさない。腕一本、指一本、動かす事なく………ただ、軽く意識した。服の下に仕込んでいる、それに。鞄にたくさん入れている、それに 注射男が、構えた注射器を九十九屋に突き刺そうと駈け出したのと………九十九屋の服の下から、何本もの針金が飛び出したのは、ほぼ同時 先端を尖らせた鋭い針金は恐ろしいスピードで注射男へと襲いかかり、その全身に突き刺さった 注射男が悲鳴を上げるよりも先に、ぐるり、と針金が幾重にも口のあたりに絡みつき、言葉を塞ぐ 「さっきの言葉からして、お前は契約者………つまり、人間だな」 全身を針金で貫かれ、さらにぐるぐる巻きにされて苦悶の声をあげる注射男………の、契約者に歩み寄り、九十九屋はサディスティックさを滲ませる笑みを浮かべた 「それなら、俺の仲間の「食事」になってもらおうか」 ここで皓夜の「食事」を確保できたのはラッキーだ。きちんと死なない程度に加減した状態で、持ち帰らなければ 包帯の下の顔が、絶望の色を浮かべたのは明らかで。九十九屋は満足気にただ、笑うのだった to be … ? 前ページ次ページ連載 - 次世代の子供達