約 12,539 件
https://w.atwiki.jp/uran/pages/572.html
#blognavi インシュリンの自己注射と錠剤のベイスンを飲むの”当面は併用”と下で書きましたが パパがベンPのため、ベイスン錠の服用は中止になりました。 ベイスン飲んでると、ベンPになり易いらしい。透析患者にとってベンPが続くのは体内に心不全を招くカリウムなどが溜まるので、よくないのです。 出ないからといって、トイレで力むことはできません。心臓が悪いから。 だから、”自然に出る”ことが望ましいんだけど、、自然に出すのがタイヘンで、、。それでパパのトイレは時間、長いです。(^_^;) あまりベンP期間が長ければ、下剤かなあ、、と思っていたら、フン詰まりになってから3日目か4日目かにやっと出た。(食事前の方、ごめんね~。_(_^_)_) ベイスンを取りやめた分、インシュリン注射の量がこれまでの2単位から3~4単位に増えました。 これが注射器です。後ろに見える袋は注射針。インシュリンの量は注射器に付いている目盛りでセットします。 注射すると、血糖は下がるんだけど、、測定器で血糖値が「80をきったら注射するかどうかを電話して聞いてくれ」と言われたそうです。 まだ、そこまでは低くなってない。 「本人が自分で打てなくなった時のことを考えて、家族のヒトも注射打てるようにしておいて下さいね」とのことなので、今日は夕食前の注射打ち、うらんがトライです。 患部(お腹)を消毒したら、一度注射を空打ちして、 ブスッと刺して インシュリンを注入、 1,2,3,4,5,6と数える。 で、抜く。 ただ、パパのお腹はむくみでぷよぷよしてるから、針を刺しにくそー。 が、がんばろう。 た・・・大変ですね。 うらんさんファイト!薬を服用するとそうですか・・・。自然なお通じが理想だけど カロリーとかの問題で何でも取れないでしょうが・・・何が良いのかな通常だとコンニャクとか海草類はお通じに良さそうだしビフィズス菌が入った○クルトもお通じには良いんだけどカリウム出すのはバナナとかが良いのかな? うむむ・・・何か良い方法は・・・お通じというと・・プルーンも鉄分補給とお通じには効果がありますが・・・いずれにしてもカロリー計算や何やらしないと駄目なのか・・・。 -- ようち (2006-05-23 20 27 53) う~ん、パパさん大変だ・・お通じがよくなるには食べ物が手っ取り早いのかもですが、実は、シャワートイレが意外と良いです。お尻のマッサージにもなり、排便を促す効果もあります。トイレにシャワートイレが付いていればいいのですが・・すみません変な話でしたm(_ _)m -- ビアンコ&ロッソ (2006-05-23 22 49 54) ようちさん→初注射打ちはちょっとキンチョーしました。「い、いくよ。ええい、ブスッ」ベンPには食物繊維の多い食べ物がよいですが、海藻類はリンが多い、牛乳もリンが多い、同じ理由でヤクルトもダメ、バナナはカリウムが多いんで論外、、とほ~んと、食べるモノには困るのです。こうなると食物繊維を摂るには、薬局で売っている粉末のですね。パパは自分が食べれない分、ヒトσ(・_・)に食べさそうとして、うらんは栄養過多なのですよ。これが痩せない理由のひとつであります、、。ビアンコ&ロッソさん→シャワートイレ、ついてます。お尻とかビデとかのボタン付いてるやつ。シャワートイレがいいの、なんとなくわかります。アソコに当たると刺激がきますね。(^_^;)今度、使うように言います。情報ありがとございました~。-- うらん (2006-05-24 11 25 00) 名前 コメント カテゴリ [パパの病気] - trackback- 2006年05月23日 17 14 46 #blognavi
https://w.atwiki.jp/legends/pages/2569.html
暗くなった街の裏通りを、1人の少女が歩いている。服に多少の汚れはあるものの、全体的に見て、彼女は可愛いと言っても構わないだろう。 そんな少女が夜のそれも人通りの少ない裏通りを、歩いているのだ。声をかける男が居たとして、不思議では無い。 「どうしたの君。こんな時間にこんな所で?」 「もしかして、家出して来たとか? だったら俺たちと遊ばない?」 声をかけた男は2人だが、少し下がったところにもう1人の姿も見える。3人組に声をかけれた少女は、まったく反応する事無く男たちの間を通り抜けようとした。 「っちょ、待てよ。話しかけてんのに無視ってのは酷いじゃないか」 少女の肩に手を置いて呼びとめる男。ようやく自分に声をかけている事を、いや、男たちが居る事を認識したようだ。 「あぁ。私(あたし、あたい、僕、俺、ワシ、妾)、に声をかけてたのか、悪いけど断るよ」 そう言った彼女の声は1つ、だと言うのに男たちは同時に複数の一人称を聞いた。 普通なら不気味がるだろうが、男たちには不可思議な出来事には耐性があった。なぜなら、 「断っても構わないぜ? 力ずくに変えるだけだからな。《注射男》!」 「ふむ、新しい薬が完成した所だ。ちょうど良いだろう。動きを抑えてくれ」 「オーケー、任せときな。にしても契約者だったとはな」 声をかけた男たちは、都市伝説との契約者。そして、後ろにいた男は《注射男》、白衣を羽織って眼鏡を掛けた青年の姿をした都市伝説で、見た目からは真面目な印象を受ける。 しかし、注射男の手には明らかに人体に悪そうな色をした液体入りの注射があった。表情をほとんど変えずに少女に近づく注射男。 「んん。逃げたほうがいいかな? 何かやばそうだし……ってあれ?」 動こうとした少女は、異変に気が付く少しも体が動かないのだ。まるで、何かに押さえつけられたように。 「逃げ様としても無駄だぜ。もう、《金縛り》にあってんだからよあんたは」 もう1人の男が、少女に手を向けながらそう言った。その顔にはニヤニヤと笑みを浮かべている。 「声は出せるみたいだし聞いておきます。その注射は何でしょうか? 私は、どうなるんでしょうか?」 今度は、単体の一人称。しかし動きを止めてあることで優越感を持った男はその事を気にせずに自分たちの目的を話し始める。 「聞きたいか? とりあえず、こいつであんたを発情させて楽しませてもらうとするぜ。どんな都市伝説かは知らねぇがあんたも動けなきゃきついだろ?」 「契約者を相手にしたのも初めてじゃないからな」 下卑たな笑みを浮かべて答える男たち、その間にも注射男は少女に注射(おそらく媚薬だろう)を打とうとしている。 そんな男たちに少女は今までぼんやりとしていた目に闇を抱えて口を開いた。 「そうですか。あなた達もあいつ等と同じですか。だったら死ぬべきですね」 「それにしても。動きを止めた程度で何を、勝ち誇ってるんです。〝口裂け女〟に〝赤マント〟出番ですよ」 その声とともに少女の後ろから2人分の影が浮かび上がった、女性と男性のポピュラーな都市伝説。 「多重契約者かよ。ま、どっちでも良いさ。獲物が1人増えたようなもんだしな。《注射男》、《金縛り》」 「契約者の動きを封じたとしても、都市伝説に邪魔されては意味がないな」 「女の方は抑えておくぜ。俺の限界は2人までだからな野郎は任せたぞ」 少女に打とうとした注射を白衣にしまい男たちの方に戻る《注射男》、もう一方の手を〝口裂け女〟に向ける《金縛り》の男。 自分の都市伝説が戻ったのを確認した《注射男》の契約者は袖をまくり、そこに《注射男》が注射を打った。 すると、男の体が膨れ上がるといった変化が表れ、2倍近くに膨らんでから元に戻った。 「クハハハ! キたぜ、キたぜ、とりあえず〝赤マント〟は殺す!」 ドガン、とブロック塀に拳で穴をあけ、人外と言うべき瞬発力で〝赤マント〟に向かう《注射男》の契約者。 とっさに反応しガードをするが、殴り飛ばされ後方に吹き飛んでいく。それを《注射男》の契約者が追う。 それを迎え撃とうと、体勢を整えナイフを構え切りつける〝赤マント〟。 「しゃらくせぇ!」 《注射男》の契約者を切り裂くはずのナイフは、その体に弾かれてしまった。 「何なんだ。その体は、俺のナイフが効かないとか有り得ないだろう」 「今の俺は、鋼鉄クラスの硬さだ。ナイフ程度で切れる訳ねぇだろ!!」 「ちっ、スピードもパワーも、都市伝説並みに高くなっていやがる」 攻撃手段であるナイフが効かないとなった〝赤マント〟は守勢になるしかなく。《注射男》の契約者の攻撃をかわしたり、ナイフで受け止めるしかない。 「どうする。あたしも動けないし、赤っちもヤバいんじゃない?」 「そうですね。〝口裂け女〟、この場合は誰を呼べば良いと思います」 「そうね。刃物が効かないんじゃ、テケちゃんは駄目だろうし……さと坊でも呼んでみる?」 そんな2人の様子を見ていた少女と〝口裂け女〟は慌てる様子も無く話し合う。まるで、他に仲間がいる様なそんな内容だ。 「そうしましょうか。〝さとるくん〟お願いします」 ♪~~~♪~~~ その小さな声と同時に、《金縛り》の男から携帯の着信音が鳴り響く。 少女と〝口裂け女〟に能力を使っているために出る事が出来ない《金縛り》は、隣に立っている《注射男》に代わりに出るように言う。 無視すれば良いだけなのだが、出なければならないという思いが《金縛り》の契約者に生まれたのだ。 「どちら様かな? 立て込んでいるのだが」 「さとるだよ。今、……君の後ろにいるけど」 その声に《注射男》は、反射的に振り向いてしまった。 シュゴーーーーーー、ガシィッ!! そこに居たのは、中学生程度の少年だった。そして、その後ろに現れた門から出てきた巨大な手が《注射男》掴んで引き込もうとする。 「な、なぁ! し、しまった。ぐ、ぐぁぁぁぁっ」 一瞬で《注射男》は門の内側、魔界へと引きずり込まれてしまった。 それにより、〝赤マント〟と男の戦いにも変化が起こった。 今まで通らなかった〝赤マント〟のナイフが男に傷を負わせた。都市伝説の本体がこの世界から消された事により《注射男》の薬の効果が消えたのだ。 「ガァ、ってぇな。畜生が……」 「ふう。体が、元に戻ったんなら、後れは取らねえぞ!」 「グアァァァァァァ!」 「な、な、なぁ?!」 消えた《注射男》と倒された契約者に驚いた《金縛り》の契約者は、その能力を発動している両手をそれでも逸らす事無くうろたえている。 しかし、彼が止められるのは2人が限界である。少女と〝口裂け女〟、〝赤マント〟そして、先程現れた〝さとるくん〟一度に4人も止める事は出来ないのだ。 「さてと、状況は分かってますね。あなたに勝ち目はありません?」 「くそ! くそ! くそ! どーすりゃいいんだ」 「………聞いてないですね。それにしても、さと坊。この《金縛り》、何とかならない?」 「簡単だよ、口裂けのお姉さん。ちょっと待ってて」 そう言って、《金縛り》の契約者の腕を後ろで縛る〝さとるくん〟。 その途端、少女と〝口裂け女〟を縛っていた見えない拘束は消え去り2人は体の自由を取り戻した。 「無事か?」 血に染まった《注射男》の契約者を放置して、〝赤マント〟がやって来る。 「心配はいりませんよ〝赤マント〟。さて、終わりにしましょうか〝口裂け女〟頼みますね。」 「分かってますよ。呼ばれたのに何もしないなんて、あたしも嫌ですしね」 「そうだな。少しぐらいは、働いて貰わねぇと」 両手に出した鎌を《金縛り》の契約者の口に刃を外向きにして入れる〝口裂け女〟。 「は、はひほふふひは?!」(な、何をする気だ?!) 「喋らない、喋らない。スパッといくわよ」 「へ? ヒギャッ……」ブシャーーーー 鎌をスライドさせ口を裂いた、勢いのままに《金縛り》の男の体を切り刻んでいく。一瞬の痛みを感じるか、如何かという間に男の意識は沈んでいく。 それでも、鎌の動きは止まることなく。男の体が、バラバラになって漸く止まった。 「ふう、終りっと。行きましょうか」 「ご苦労様、お姉さん。それにしても、あそこまでする必要ある?」 「何言ってるんですか? さと坊、あんな窮屈な思いをさせられたんですよ。当然の報いです」 「ふぅん。まぁ、敵がどうなろうと僕には関係ないけどね」 鎌を消し、出てもいない汗を拭う振りをする〝口裂け女〟。〝さとるくん〟の呆れの混じった労いの言葉に返事をし、彼の隣りに移動した。 「《注射男》と《金縛り》ですか。中々、良い拾いモノでしたね」 「取り込むのか? お嬢」 「使えそうですしね。あと、何度も言いますがお嬢は止めて下さい。私の名前は美咲ですからそう呼んでください」 「へいへい、分かったよ。美咲嬢……これなら良いだろ」 「ええ。此処でふざけたら、貴方の自我を一週間ほど消そうかと思ってましたよ」 「怖い事、言うんじゃねえよ。我らが支配者」 苦笑を浮かべて答える〝赤マント〟、少女こと美咲がそれを本当に出来て実行することを理解しているからだ。 自分の自我が消えたとしてもストックの中から代わりを持ってこれば良いだけなのだから。 「行きましょうか。3人とも戻ってください」 しばらくして、人魂のようなものを仕舞った美咲は都市伝説達にそう話しかける。 了解の意を返して、〝赤マント〟〝口裂け女〟〝さとるくん〟の3人は体を消していく。 「あぁ、それと。彼らは私が契約した都市伝説ではありませんよ。取り込んだモノでしかありません」 思い出したように、命を失い聞いている筈も無い男たちに話しかける美咲。 「さ~て、何処に行こうかな?」 先程までの戦いや2人の男の死体を、何でも無いかのようにのんびりと呟いて美咲はその場を去って行った。 END
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4250.html
白黒少女 夕暮れの町を少女が二人、肩を並べて歩いている。 その道沿いの塀の上では黒猫が、少女たちと歩みを合わせて歩いている。 「最近は帰る時間になってもまだ夕方だから、明るくていいね!」 「そうなんだけど……にゅうちゃん、わざわざあたしの都合に合わせなくてもいいのよ?」 「だって、にゃあちゃんと一緒に帰りたいんだもん。リナちゃんも飼い主さんと一緒がいいよねー?」 「にゃー。」(けーやくしゃ。ごはん、はやく。) 「あれは食い意地が張ってるだけよ……ん?」 そのとき曲がり角の向こうから全身に包帯を巻いた男が姿を現した。 「もしもしお嬢さん方、今何時だい?」 「んー?えっとね、今……」 「にゅうちゃん、応えなくていい。あいつから目を離さないで。」 「へぇ、俺がわかるってことは契約者か?まぁ女二人ならどうってことねぇ……大人しく注射を打たせろぉ!」 男は服の中から注射器を取り出して、少女たちに迫る。 「素直にやられる馬鹿がどこにいるかっての。行きなさい、リナ!」 「はっ、そのちっこいのがお前の都市伝説か?だったら先にそいつから――――」 塀の上に居た黒猫は飛び出して注射男と少女らの間に立ちふさがると注射男を一瞥し、 「にゃー。」(おまえ、きらい。) と鳴いたのちその場から走り去り、反対側の塀にひょいと飛び乗った。 「……くはは!契約者のくせに己の都市伝説に見捨てられるとはなぁ!」 「いいえ。リナはちゃんとあたしの指示通りに動いてくれたわよ。にゅうちゃん、動けなくしてやって。」 「うん!じゃあ注射男さん、私のミルク飲んでね?」 直後、少女が持った牛乳パックから牛乳があふれ出し、宙をうねり注射男へと迫る。 あれは牛乳か?ただの牛乳ではないと思うが能力がわからん。ここは一旦避けて――――。 注射男が動き出すと同時に、その服の裾から注射器が転がり落ちた。 そして不運にもその注射器は、足を踏み出そうとしていた注射男の太股に突き刺さった。 予期せぬ痛みに気を取られた注射男の眼前に牛乳が迫り、そのまま口の中へと流れ込んでいった。 足の痛みと流れ込む牛乳から逃れるように地面を転がる注射男。 咳き込みつつ体を起こそうとするが、途端に全身の骨が今にも折れそうにミシミシと軋むのを感じた。 「動かない方がいいわよ。全身ボロボロになりたくなかったらね。」 「げほっ!かはっ…お、俺の体……いや骨がッ!?何をしやがった!?」 「牛乳を飲むと、こつそしょーしょーとかになりやすいんだってー。そんなことないのにね、にゃあちゃん。」 「『牛乳有害説』にも色々あるけど、これで勘弁したげる。心筋梗塞とかにならなかっただけありがたいと思いなさい。」 「はっ、メスガキが偉そうに『勘弁してやる』だと?俺を殺さなくていいのか?俺はまた人を襲うぞ?きっと誰かが死ぬだろうな……お前らが俺を見逃したせいでなぁ!」 「……できるもんならやってみなさい。行こ、にゅうちゃん。」 「いけないことしちゃ、めー、だよ?おいでリナちゃん、帰るよー。」 「にゃー。」(だっこして。) 注射男の捨て台詞を意にも介さず、二人の少女は猫と共にその場を後にした。 日の落ちた町を少女が二人、肩を並べて歩いている。 片方の少女の腕の中には黒猫が抱きかかえられ、宙に浮いた白い球体――――猫用ミルクをぺしゃぺしゃと舐めている。 ――――俺を殺さなくていいのか? その様子を眺める少女の脳内に、先ほどの言葉がよみがえる。 「……にゅうちゃんには見せたくないのよ。」 「んー?にゃあちゃんなにか言った?」 「なんでもない。それより、さっきからリナ抱きっぱなしだけど、重かったら下ろしてね。」 「だいじょぶだよー。リナちゃん軽いし、かわいいからずっと抱っこしたいもん。」 「あんまり甘やかさないの。リナも、甘えてないで自分で歩きなさい。」 「にゃー。」(やだ。ここがいい。) 「あんた、あたしに抱かれるのは嫌がるくせに、にゃあちゃんには抱かれたがるのね。」 「にゃー。」(けーやくしゃ、やわらかくない。こっちのがふにふにしてきもちいい。) さくっ 「……リナ、あんたちょっと汚れてるわね。帰ったら一緒にお風呂入ろっか。」 「!?にゃー!にゃー!」(やだ!おふろやだ!ボクかえらない!) 「あ、リナちゃん危ないから暴れちゃだめー!」 黒猫は少女の腕をするりと抜けると、遠くへと走り去っていった。 「あっ、リナちゃん!……にゃあちゃんごめんね、リナちゃん逃げちゃった……。」 「いいのよ。お腹空いて帰ってきたところを取っ捕まえて風呂にぶち込んでやるわ。」 「にゃあちゃんにゃあちゃん、乱暴なのは、めー、だよ?」 「大丈夫よ。全身くまなく隅々まで余すところなくとことんきれいに洗い尽くしてやるだけだから。」 ふふふふ、と笑う少女から黒いオーラのようなものが漂っているが、傍らの少女はそれには気付かず首を傾げている。 「あ、ねえねえにゃあちゃん。さっきの注射男さん、ホントにあのままでいいの?」 「大丈夫よ。今あいつは動けないし、悪い奴には天罰が下るって決まってるの。」 「うーん……そうだね、にゃあちゃんがそう言うなら信じるよー。」 にゅうちゃんはいい子ね、と笑顔で答えながら、少女は心の中で呟いた。 (……不吉補正最大開放) 注射男は未だ地面に横たわっていた。 「くそっ、あいつら俺をコケにしやがって……。覚えていろ、次に会ったら命はない――――」 グシャッ 「……ん?今、何かに乗り上げた気がしたが……気のせいか?」 運転手は何も映っていないバックミラーを見て首を傾げつつも、何事も無かったかのようにその場を走り去った。 【終】 「単発もの」に戻る ページ最上部へ
https://w.atwiki.jp/mikuhime/pages/8.html
■ My Life メニュー ├ 発病 ├ 手術・ガン告知 ├ 闘病 └ トップページ アレルギーの後遺症 2002年 7月31~8月5日 7月31日 昨日からの顔の腫れや、頭の痛みが引かず。 来週また同じ抗がん剤を投与するそうだ。 アレルギーが出たあの抗がん剤で治療を再開するとの事。不安でいっぱい。 8月1日 上半身の皮膚が全体的に痛い。特に腕と顔。吐き気。 8月2日 胃がかなり痛い。体の腫れと痛みは、ほぼおさまる。 8月3日 胃の痛みは楽になってきた。愛犬(オス)が腎臓結石だという。心配。 8月4日 一時外出の許可が出る。朝から実家で過ごす。夜9時に病院へ戻る。 8月5日 ルームメイトの一人が退院。彼女は子宮筋腫だし、すぐに帰れてうらやましい。 今日は例のアレルギーの注射を打った(夜7時と夜中の1時)。このアレルギーの注射は、陰部がモゾモゾと痒くなるので私はかなり苦手だ。 抗がん剤治療①クール目 2002年 8月6日 <治療開始> ①朝8時40分~9時10分(30分) 吐き気止め、アレルギー注射 ②朝9時15分~夜中12時15分(15時間) ドロドロの抗がん剤 ③、④12時20分~朝7時 サラサラの抗がん剤と栄養剤入りの点滴 補足:蓄尿をしていたら、尿量は合計7リットルだった。すご過ぎる。ドンドン 水分を摂れと言われ、調子に乗って5リットル以上飲んだ。 ②の抗がん剤点滴中、何度か汗をかいたり苦しくもなったが、ゆっくり点滴を流 たので、何とか乗り切れた。 微熱が出た。母が心配して、夜中12時まで付きそ ってくれた。一日中ずっと点滴でかなり疲れた。 髪の毛が抜ける 2002年 8月19日 採血。採血結果やっと平常の白血球の数値まで回復。朝から微熱。8月20日 熱は出なかった。のどの痛みも癒え、体調も良い。8月21日 蓄尿開始。面倒だが蓄尿は治療には必要。8月22日 採血結果よし。外泊許可。8月23日 朝外来で診察。お腹の中はきれいにしてるという。3泊の外泊。8月24日 実家に泊まる。お風呂で髪を洗うと、髪の毛が半分以上抜けてしまった!!ある程度覚悟はしていたので、そこまで落ち込むことはなかった。残り髪が少なく落ち武者のようになってしまったので、父にバリカンで「丸坊主」にしてもらった。父は淋しそうだった。私は、案外坊主が似合うと思った。8月25日 マイナスイオンをたっぷり浴びたいと思って、家族みんなで滝へ行って美味しい茶そばを食べた。滝は涼しくて空気も美味しく、気持ち良かった。自然は最高の癒し系だと思った。8月26日 採血。結果もオッケイ。明日から、2クール目の抗がん剤治療に入る。夜アレルギー注射(7時と夜中1時)。 抗がん剤治療②クール目 2002年 8月27日 <抗がん剤投与> 8月27日 アレルギー注射2本。 ①8時40分~9時10分 吐き気止め ②9時10分~?時 ドロドロの抗がん剤 ③抗がん剤 ④栄養剤入りの点滴 点滴打っていることがきつくて、時間を記録していない。食欲もあんまりなし。 8月28日 ①吐き気止め 10時~10時30分 ②栄養剤入りの点滴 10時30~12時40分 朝から胃が痛い。食欲は昼から減退。顔のむくみ、赤み。友達夫婦は心配して駆けつける。 8月29日・・・ 8月30日・・・ 8月31日・・・ 三日間はコンディションが最悪で日記書けなかった。 吐き気、関節痛がひどい。吐きそうになるが何とかこらえた。 ほとんど三日間とも寝たきりの状態だった。 抗がん剤②クール目の副作用その1 2002年 9月1日~10日 ②クール目の副作用 9月1日 関節痛。食欲は少し戻ってきた。 9月2日 採血異常なし。朝ごはんを全部食べた。便秘がひどく6日出てない。末梢神経のしびれ(手先、指先の感覚麻痺)。漢方薬を処方してもらった。夕食も全部食べた。 9月3日 便が出ない。 9月4日採血で、白血球は免疫1800,戦闘要因700で赤血球を増やす注射①。 便秘解消。 9月5日 白血球の注射②。のどがイガイガする。熱湯をこぼし、足を火傷をしたが、たいしたことは無かったので良かった。 9月6日 白血球の注射③。のどがイガイガする。昼から、股関節の痛みと腰の痛み。 夕方、7度をこす微熱。咳が出る。 9月7日 白血球の注射④。昼から微熱。夜8時30分ごろの体温が7度5分。 咳が出る。風邪か?背中や腰、胸にかけて骨がうずく。白血球注射の作用らしい。 9月8日 白血球注射⑤。一日中咳が出て、結構きつい。夕方 熱は7度2分。 ルームメイトも咳をしているが流行風邪か? 9月9日 採血で結果はオッケイだが念のために白血球注射⑥。咳が出る。熱はなし。 9月10日 咳は少し治まってきた。胃が痛い。 抗がん剤②クール目の副作用その2 2002年 9月11日~23日 9月11日 朝、胃の辺りが痛くて、朝食はちょっと遅れて9時半に食べた。 9月12日 胃が痛い。胃薬を処方してもらった。白血球検査の採血は結果OK。やっぱり生理がない。しかも更年期障害のような「のぼせ・発汗」が始まり、主治医に相談すると今度の治療後に女性ホルモン剤の服用を始めるとのこと。やっぱり妊娠は難しいということなのかな。明日はCTなので、今晩は絶飲食。 9月13日 朝10時からCT撮影。撮影1時間前に、吐き気のするような変な味の造影剤と呼ばれる液体を200ミリ飲む。CTが終わったら遅延食のパンとバナナと牛乳が待っていた。昼ごはんと時間が近かったので昼食は半分しか食べない。外泊許可が出ていたので、今日から2泊の外泊。実家。 9月14日 実家で「もんじゃ焼きを」を食べた。 9月15日 地元では美味しくて有名なハンバーグ屋さんで食事。9時に病院へ戻る。 9月16日 採血。白血球が下がっていて、明日予定していた抗がん剤治療が延期になってしまった。白血球の注射は打つ程下がってはいないらしい。治療が延長になると、退院が延びると考えると悔しかった。 9月17日 朝、声がかれていた。なぜか、肩甲骨辺りが痛い。 9月18日 胃がもたれている。 9月19日 肩甲骨の痛みは楽になってきた。食欲あり。胃もすっきり。 9月20日 体調は良好。白血球は3000台。 9月21日 外泊許可が出て、13時30分より病院を出た。 9月22日 咳が出る。 9月23日 病院に戻る。明日から抗がん剤。アレルギー注射2本。なぜか眠れない。胃が痛いので、明日の治療が少し心配だ。 抗がん剤治療③クール目 2002年 9月24日、25日 9月24日 アレルギー注射2本 ①8時30分~ 吐き気止め ②9時00分~ 抗がん剤 ③1時30分~ 抗がん剤 ④,⑤ 5時~7時20分 栄養剤入りの点滴 朝から気分が悪くなって食欲もなかった。昼食は半分残す。朝の採血結果は、白血球が3700。晩御飯は思ったより食べ、アイスやお菓子、フルーツを少々。熱6度8分。 9月25日 朝食は8割食べれた。熱6度8分。顔が腫れて赤みがある。胃もたれ。 ①10時~ 吐き気止めの点滴 ②10時30分~2時30分 栄養剤入りの点滴 お昼にひどい吐き気が来て、3時に吐き気止めの座薬を入れる。夕食は食べれず。 抗がん剤③クール目の副作用 2002年 9月26日~10月6日 9月26日 朝昼夜とも食事は半分くらい食べれたがずっと吐き気がある。骨が砕けるようにうずく。ほとんど寝ていた。 9月27日 好きなお菓子は食べれる。食事はおかずにしか手を付けず・・・。顔がどす黒い。骨がズキズキ痛む。吐き気と動悸が激しい。寝たきり。 9月28日 吐き気と顔の色の悪さが気になる。全身の関節痛、動悸、息切れ。 9月29日 吐き気と骨の痛みがだいぶ治まってきた☆食欲はまだないけれど、トマトとケーキは美味しく食べれた。 9月30日 採血の結果、白血球が2200と800に下がっているので注射①。 食欲が戻ってきて、夕食になると100%食べれた。朝昼は7割程度食べた。 10月1日 ルームメイトで同じ卵巣ガンで入院していたHさんがとうとう退院してしまって淋しくなった。白血球注射②。久しぶりに便が出た。食欲は完全復活!! 10月2日 採血。白血球は6200と4950。白血球注射③。食欲がありすぎて、すごくお腹が減るんだけど、何かの反動かな?? 元気になるととても暇。 10月3日 白血球注射④。更年期障害がひどいため、女性ホルモンの薬を処方してもらう。副作用で太るらしいが、飲まないと骨粗しょう症とかにもなるらしいので飲むしかない。おそらく生きていれば50歳くらいまで飲むことになるだろう。 10月4日 採血は問題なし。外泊許可が出たので、二泊で外泊。 10月6日 カカトが粉を吹いたように白くカサついている。母親曰く、更年期の症状らしいのだけど・・・。夜、病院へ戻る。熱6度9分。 抗がん剤③クール目の後 2002年 10月7日~14日 10月7日 採血結果、白血球は正常。異常なほどの眠気で頭がボーっとなる。 10月8日 朝から少しのどが痛い。トローチを舐める。口内炎ができている。 10月9日 蓄尿だけど、尿があんまりでない。のどが痛い。左足の付け根(お尻側)が痛い。口内炎。 10月10日 体重測定。なぜか体重が増えていた。採血結果オッケイ! 10月11日 肌荒れがヒドイ。外泊許可が出たので二泊。掃除洗濯。 10月12日 実家ですごす 10月13日 ビデオ鑑賞。体調良好。病院へ戻った。 10月14日 採血は問題なし。アレルギー注射を2本。明日④クール目の治療。 この頃には、全身の毛が1本もありません。全部抜け落ちた! 抗がん剤治療④クール目 2002年 10月15日~18日 10月15日 アレルギー注射2本 ①8時30分~ 吐き気止め点滴 ②9時00分~ 抗がん剤点滴 ③1時30分~ 抗がん剤点滴 ④、⑤4時15分~6時15分 栄養剤入り点滴 朝食は食べた。朝から気分が悪い。熱7度1分。のどは痛くないのに声が変わっている。吐き気がひどい。お菓子を少し食べただけ。 10月16日 朝食は吐き気で食べられず。 ①9時30分~吐き気止めの点滴 ②10時10分~1時10分 栄養剤の点滴 昼食はオカズのみ半分食べた。夜は給食のオカズと母の手作りオカズを少し食べた。吐き気止めの座薬を一回使った。 10月17日 最高に吐き気がひどい。寝たきり。食事はできなかった。顔がむくむ。吐き気止めの座薬を一回使用した。 10月18日 吐き気で寝込んでいた。食欲もない。 抗がん剤④クール目の副作用その1 2002年 10月19日~26日 10月19日 少しだけ食欲が出てきた。熱7度。関節痛がヒドイ。体重が減った。 10月20日 食欲が出た。体重も少し戻る。 10月21日 熱7度2分。風邪ではないようだけど?!採血は問題なし。食欲が完全復活! 10月22日 食欲がありすぎて、リバウンドしてきた。体調はとてもいい☆ 10月23日 採血で白血球の戦闘要因が900に下がっていたので注射①。最近病棟内の人間関係があまり良くないのが心配の種だ。病気で精神不安定な人もいるみたいで、いろいろ気を使ったりと大変だと思うけど、みんな仲良く助け合って治療ができるのが一番いいと思うよ。 10月24日 白血球注射②。最近は寒くて、手足が冷える。 10月25日 白血球注射③。検尿があった。採決の結果、まだ白血球が上がりきれてないので、もうしばらく注射をするとのこと。熱6度9分。女性ホルモン剤を飲み始めて初の月経がきた。 10月26日 白血球注射④。外は寒そうだが、病棟はポカポカしている。肌がすごく荒れてきた。 抗がん剤④クール目の副作用その2 2002年 10月27日~11月5日 10月27日 肌荒れが悪化<泣>顔が痛い・・・。白血球注射⑤。 10月28日 採血結果OK。白血球注射⑥。病院内で泥棒が出没!患者さんの一人が、30万円も盗まれたそうだ。ひどいことをする人がいたもんだ!! 10月29日 外泊許可がでたので、1泊外泊。実家へ。 10月30日 買い物。病院に戻る。体調良好。 10月31日 婦人科外来で診察の日。再発なし。 11月1日 採血結果白血球の数値が下がっていたため、注射⑦。外泊許可が出て2泊の外泊。 11月2日 今日は地元で大きなお祭りがあったが、人ごみには行けないので、家でビーズのアクセサリー作り。 11月3日 病院へ戻り、白血球注射⑧。 11月4日 体調よし。変わったことはなく平凡な一日。 11月5日 採血結果良し!全身が痒い。掻きすぎて痛くなった。 アトピーかな?アレルギー注射2本。 抗がん剤治療⑤クール目 2002年 11月6日~10日 11月6日 アレルギー注射2本 ①9時00分~ 吐き気止め点滴 ②9時35分~ 抗がん剤点滴 ③14時30分~ 抗がん剤点滴 ④、⑤17時40分~21時00分 栄養剤入り点滴 朝から食欲ゼロ。吐き気が強い。9時半に吐き気止めの座薬。 11月7日 ①9時10分~吐き気止めの点滴 ②9時40分~12時00分 栄養剤点滴 吐き気と発疹が出た。食欲なし。朝晩一回ずつ吐き気止めの座薬を使用。 11月8日 朝一で検尿と採血を数本。吐き気が少しおさまる。手の痺れ。 11月9日 朝からだいぶ気分が良かった。患者同士で花札が流行っていて、昼過ぎまで遊ぶ。お金はかけずに、お菓子をかけて<笑> 骨が痛い。外泊許可が出たので、一泊だけ外泊。外食する。食欲はまだいまいち戻っていない。ポテトチップスは食べれた。 11月10日 夕方病院に戻った。骨が相変わらず痛い。胃もたれしている。食欲はまだ完全には戻っていない。 ⑤クール目の副作用その1 2002年 11月11日~11月17日 ⑤クール目の副作用 11月11日 久しぶりに早起き☆と言ってもみんなと同じぐらいに起きた。夜型人間なので、朝はかなり苦手。採血結果、白血球が下がっているので注射①。 11月12日 白血球注射②。私が今までに打った白血球注射には2種類あるそうで、名前が分かった。皮下注射がノイトロジン。筋肉注射がノイアップ。作用の違いは不明。最近便秘。食欲が完全復活!! 11月13日 採血結果は良かった。白血球注射③。便は一日分しか出なかったので、まだまだ便秘と思われる。 11月14日 体調は悪くない感じで鼻づまりと手の痺れは気になる。夜は他の患者の咳の音が気になって眠れなかった。 11月15日 採血結果、白血球は下がり気味だが、外泊許可が出たので二泊外泊。 11月16日 買い物、ゲーセン、外食。ヘアウイッグにも慣れてきた。 11月17日 久しぶりにウォーキングしたら、体が重かった。夕方病院へ戻った。 ⑤クール目の副作用その2 2002年 11月18日~26日 11月18日 採血の結果、白血球が低めのため注射④。午後からCT撮影。遅延食を食べる。胃がもたれている。 11月19日 白血球の注射⑤。朝からのどが痛い。肌がボロボロだったけど、石鹸を変えたらツルツルになった。 11月20日 朝体重を量ると、また増えていた。リバウンドだろうか。白血球の注射⑥。のどが痛い。今月の女性ホルモン剤は終了です。(プレマリン・プロベラ) 11月21日 採血結果オッケー☆ 11月22日 外泊許可。外泊。 11月23日 二回目の生理になった。 11月24日 病院に戻る。 11月25日 採血結果良好!愛犬の腎臓結石の検査。母に連れてってもらったが、結石が小さくなってきたようで少し安心できた☆ 11月26日 簡易保険を受け取るための診断書が出来上がってきた。保険をかけといて本当に良かった。治療費はすべて保険で補えそうだ。この保険は28歳で満期になるそうなので、その後は保険に入れなくなるだろうと思う。ガンになったら、医療保険なんかはまず入れないと聞いているし。もし再発しても保険がないとかなり困るはず。どこかにガン経験者でも入れる保険はないかな?? 夜アレルギー注射2本。明日は最後の抗がん剤治療。栄養剤を前投与。 どなたか、元がん患者でも告知義務違反をせずに入れる保険があれば、教えてください。 抗がん剤⑥クール目(ラスト) 2002年11月27日~30日 11月27日 アレルギー注射 ①8時35分~ 吐き気止め点滴 ②9時20分~ 抗がん剤点滴 ③4時5分~ 抗がん剤点滴 ④、⑤6時30~10時00分 栄養剤入り点滴 吐き気があるので、夜座薬を入れる。 11月28日 吐き気のため、朝食2割しか食べなかった。 ①吐き気止めの点滴 ②栄養剤点滴 夕食のカレーは9割食べれた。尿量がとても少ない。担当医に水を飲みなさいと注意される。 11月29日 吐き気がヒドイ。朝食は食べられなかったが、昼は親子丼を食べた。夜は、オカズだけ。吹き出物がたくさんできてきた。 11月30日 吐き気で辛い。食欲なし。夕食はオカズとカレーヌードル。全身の骨がかなり痛い。 抗がん剤⑥クール目の副作用 2002年 12月1日~11日 12月1日 食欲なし。夜はイチゴを食べた。間接もまだまだ痛い。 12月2日 吐き気はほぼ無くなったが、まだ食欲は完全には戻らず。関節の痛みは少し和らいできた。 12月3日 採血の結果は良かった。関節の痛みもほぼ回復。吹き出物がヒドイ!! 12月4日 婦人科ガンの仲間だった人が3人同時に退院して、いよいよ淋しくなったよ。体調は良い。 12月5日 うちの部屋がお年寄りばかりになって、なんだか暗いんだけど・・・。 12月6日 採血結果はまあまあ良かった。少しだけ下がっているけど、問題ないらしい。治療から9日目なのに奇跡としか思えない!早朝に検尿。 12月8日 一時外出。医者には内緒でビールを3本も飲んでしまった。お酒大好き☆夜の9時に病院に戻る。 12月9日 採血の結果、12日目にして今更白血球が下がってしまい、注射①(ノイアップ)。最悪だ~退院がまた延びてしまった。昨日ビール飲んだのがいけなかったかな?? 12月10日 白血球注射②。採血の結果、3000台までは回復したとか。 12月11日 白血球注射③ 昼からCT撮影。異常なしでした~☆★ 抗がん剤⑥クール目の後 2002年 12月12日~17日 12月12日 白血球注射④。体調が良く、ぬいぐるみを作ったりして暇つぶし。 12月13日 白血球注射⑤。採血結果良し!17日には退院できるかと思っていたが、無理っぽい。悔しかった。 12月14日 一泊の外泊許可が出たので、朝から実家へ。お寿司を食べたら、生エビでアレルギーを起こして、喉や口の中が腫れて息苦しくなってきたのでかなり焦った。喉が痛くなったが、なんとか大丈夫だった。それ以来、生エビを食べるとアレルギーが出るようになった。 12月15日 アレルギーはおさまった。今日は愛犬の散歩をした。夜、病院にもどる。 12月16日 採血結果はギリギリ注射を打たなくていいレベル。好中菌1000。 暇なので、山下清みたいな貼り絵に挑戦した。我ながら下手だった。 12月17日 看護婦さんがスケッチブックとのりを買ってきてくれたので、こりずに貼り絵に取り組む。やっぱり、簡単には上達しないようだ。もらい物のお菓子が多くてどんどん太ってもう大変!! 担当医からの病状等の説明 2002年 12月18日 今朝の採血結果もほぼ良かったので、退院前の担当医の説明を受けることになった。説明には両親が立ち会った。担当医の話の内容は、ガンの進行状況や、今後のことについて。ガンの進行状況は、やはりはっきりとは分からない状況だが、目に見える転移はないし、おそらく再発の可能性は低いだろうという判断だった。退院後の2年間は、つきに1回の定期健診を受けるように言われた。それから、退院後の一ヶ月間は、ナマモノやアルコールを禁止された。そして退院が決定した。退院は明日だ!! 退院の報告に入院友達のところに行くと、その友達が危篤状態になっていた。ガンではなかったが、とても仲良くさせてもらっていただけに心配でたまらなかった。結局はそのときは助かって、2ヵ月後に亡くなった・・・。 退院 2002年 12月19日 長かった約半年間。辛く苦しい6回の抗がん剤治療に必死で耐えて、やっと退院することになった。朝、昼と最後の給食をかみしめた。やっぱり長くいたせいで、病院が名残惜しかった。今いろんな思い出が頭をよぎるのだ。痛かった手術の後や、 ガン告知を受けたときの絶望、たくさんできた愉快な仲間、楽しかったこと、花札で盛り上がったこと、長くて自慢だった髪の毛がツルツルに抜けてしまったこと、仲間の死と悲しみ。私は、最後ぐらいきれいに着飾って元気に病院を去ろうと思った。メイクに『つけマツゲ』までした。そして、私は婦人科病棟を去った・・・。 ~卵巣ガン闘病記~ 終わり ■ My Life メニュー ├ 発病 ├ 手術・ガン告知 ├ 闘病 └ トップページ
https://w.atwiki.jp/pocafelicita/pages/13.html
日記 2007年 6月:発症。とにかく腰が痛くて前かがみの姿勢が取れない。足の爪きりや靴紐を自分で結ぶのも不可能に。 7月:MRI検査。腰椎4番と5番の間が椎間板ヘルニアになっていると診断される。湿布薬、鎮痛剤などの薬物療法で様子を見る。 8月:痛みが酷いので仙骨部硬膜外ブロック注射を週1回で受ける。 10月 痛みが軽減されないので別のペインクリニックで腰部硬膜外ブロック注射を週一回で受ける。 11~2月:この間、月に3~4回の腰部硬膜外ブロック注射と湿布薬だけで過ごす。痛みは少し軽減されたが、長時間の歩行、座位の姿勢を取ることができない。またこの頃から、腰痛よりも坐骨神経症の症状が強く出るようになる。 2008年 3月:整体を受けるが効果は薄い。簡易コルセットをつけるようになる。 4月:MRIとレントゲン検査。椎間板ヘルニアは悪化しており、日常生活にも支障が出るので手術を勧められる。7~10日ほど入院し、コルセットをつけながら後の3ヶ月も安静が必要と説明を受ける。 各治療法について(私が受けた治療に対しての感想です。効果は個人差があるものです。) 鎮痛剤:ロルカム錠を服用。が、これを飲むと吐き気とともに胃が焼けるように痛む。処方された胃薬三種類を同時に服用しても辛くまた腰痛も軽減されないので、あまり服用しなかった。 湿布薬:腰に貼ると最初の二時間ほどは気持ちいいが気休め程度のもの。 仙骨部硬膜外ブロック注射:あまり効果は無いうえに、お尻を突き出しての手術になる・・・。強い麻酔を扱うのか、注射後1時間ほどはふらついてこけそうになる。 腰部硬膜外ブロック注射:仙骨部硬膜外ブロック注射よりは効き目があった。2,3日の間は腰痛の痛みが20%ほど和らいだ感じがした。 簡易コルセット:座位の姿勢をとる時にかなりの効果が。ただその反動がくるのか、長時間使用して取り外した後は座位の姿勢を取れなくなる。外出時にのみ使用した。 整体:整体して貰ってる間は気持ちがいい。しかし効果はなかった。 手術:
https://w.atwiki.jp/sentai-kaijin/pages/3458.html
「大丈夫ですよ、チクッとするだけですからね」 【名前】 ニードロイド 【読み方】 にーどろいど 【声】 戸部公爾(本編)寺本勲(ゲーム) 【登場作品】 特命戦隊ゴーバスターズ 【登場話】 Mission3「GT-02アニマル、出撃!」 【所属】 ヴァグラス 【分類】 メタロイド 【製造者】 エンター 【製造モチーフ】 注射器、その他の医療器具(と白衣) 【その他のモチーフ】 医者 【メタウイルス】 「刺す」SASU(黄) 【識別ナンバー】 C-48 【推奨動作環境】 病院 【オーダー】 人間にメタル細胞を注射し、機械化する 【識別ナンバーの由来】 注射(ちゅう(Chu)し(4)ゃ(8)) 【詳細】 病院の地下に置いてあった注射器、その他の医療器具(と白衣)に「刺す」のメタウイルスをインストールする事で製造されたメタロイド。 右腕の注射器から人間にメタル細胞を注入する事で機械化させ、頭部アンテナからのコントロール電波で意のままに操る事ができる。 非人道的な能力を有するが、優しい医者のような物腰を持つ。 エンターと共に海辺の病院を占拠し、動力室で密かに人々を機械人間に改造していく。 その後、バグラーに足止めされているゴーバスターズに業を煮やした為に出現し、背中からのケーブルで捕らえたヒロムとヨーコにメタル細胞を注射しようとするも失敗する。 2人に病院の外へ追い出され、最期はレッドとイエローがエネトロンをチャージして繰り出したソウガンブレードの斬撃を受け爆散した。 同個体のデータをパワー戦闘に特化したタイプβにダウンロードされたメガゾードも出現する。 【余談】 放送当時に発売されたゲームでは敵キャラの1体として登場。 名称は「ニード」と略されているが、データをダウンロードされたメガゾードは「ニードル」となっている。 注射器をモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『太陽戦隊サンバルカン』のエイリアンモンガー以来、医者をモチーフにした怪人は『未来戦隊タイムレンジャー』の悪徳殺人医ドク以来の登場となる。 製作者のエンターも後に人間を機械化して操る能力を使用し、同個体を誕生させた意図は不明(この時のデータを参考にしたと思われる)。
https://w.atwiki.jp/bkneko/pages/724.html
キャラクター一覧|ALLキャラ進化表|デバフもち|クリティカルもち|小判&ドロップもち|キャラダメージ表 + ガチャキャラ一覧 ガチャ(レア)【体当たり(キャラ)|弓(キャラ)|魔法(キャラ)|ため(キャラ)|サポート(キャラ)】 ガチャ(激レア)【体当たり(キャラ)|弓(キャラ)|魔法(キャラ)|ため(キャラ)|サポート(キャラ)】 ガチャ(超激レア)【体当たり(キャラ)|弓(キャラ)|魔法(キャラ)|ため(キャラ)|サポート(キャラ)】 ※限界突破のステータスは上限解放が記載されていないものは未解放状態での値です ※限界突破のステータスは推測値ですので+-10ぐらい前後する場合があるかもしれません。(参考までに ナースのベルゼブブ キャラガチャ「ハロウィン2」にて出現するキャラ。 ナースのベルゼブブ お注射ナースのベルゼブブ お注射ナースの超蟲魔・ベルゼブブ キャラ名 タイプ 属性 レアリティ レベル 体力 攻撃力 CP ナースのベルゼブブ 体当たり 全 超激レア 20 2256 595 420 お注射ナースのベルゼブブ 体当たり 全 超激レア 20 10949 1588 890 お注射ナースの超蟲魔・ベルゼブブ 体当たり 全 超激レア 30 15615 2113 890 上限解放 40 16826 2277 890 限界突破 +20 30287 4099 790 ナースのベルゼブブ お注射ナースのベルゼブブ お注射ナースの超蟲魔・ベルゼブブ マジックスキルナースのベルゼブブ お注射ナースのベルゼブブ お注射ナースの超蟲魔・ベルゼブブ クリティカル3%増加(闇)ダッシュ+13(闇)(司令ネコ体力1以下)MAXスピード+4ノックバック時間50%短縮(闇)(司令ネコ体力1以下)防御力+80敵討伐時CP回復50%増加(闇)お宝ドロップ率70%増加闇属性攻撃60%増加全ての属性ダメージ30%軽減(司令ネコ体力1以下)光属性ダメージ120軽減 クリティカル10%増加(闇)ダッシュ+17(闇)(司令ネコ体力1以下)MAXスピード+5ノックバック時間70%短縮(闇)(司令ネコ体力1以下)防御力+300敵討伐時CP回復100%増加(闇)お宝ドロップ率110%増加闇属性攻撃130%増加全ての属性ダメージ45%軽減(司令ネコ体力1以下)光属性ダメージ250軽減 クリティカル15%増加(闇)ダッシュ+20(闇)(司令ネコ体力1以下)MAXスピード+6ノックバック時間80%短縮(闇)(司令ネコ体力1以下)防御力+500敵討伐時CP回復120%増加(闇)お宝ドロップ率115%増加闇属性攻撃170%増加全ての属性ダメージ50%軽減(司令ネコ体力1以下)光属性ダメージ500軽減 進化素材表 ナースのベルゼブブ 神竜の紅玉3 闇のオリハルコン15 降臨の書・真5 お注射ナースのベルゼブブ 神竜の紅玉5 闇のオリハルコン15 聖獣の血2 お注射ナースの超蟲魔・ベルゼブブ + レベルアップに必要な小判 小判表(第1) レベル 1 2 3 4 5 小判 7,000 11,480 18,200 27,160 38,360 レベル 6 7 8 9 10 小判 51,800 67,480 85,400 105,560 127,960 レベル 11 12 13 14 15 小判 152,600 179,480 208,600 239,960 273,560 レベル 16 17 18 19 計 小判 309,400 347,480 387,800 430,360 3,069,640 小判表(第2) レベル 1 2 3 4 5 小判 70,000 114,100 180,250 268,450 378,700 レベル 6 7 8 9 10 小判 511,000 665,350 841,750 1,040,200 レベル 11 12 13 14 15 小判 レベル 16 17 18 19 計 小判 30,237,550
https://w.atwiki.jp/oregaomaewomamoru/pages/33.html
道具 道具屋で購入か調合で入手できる。 宝箱や敵ドロップでも入手できることがある。 Lボタンショートカットで瞬時に使用できる。 No. 名前 効果 入手場所 値段 1 サプリエキス HP+50 購入、調合 60 2 サプリメント HP+100 調合 3 ナリスメント HP+400 調合 4 エタノール 猛毒を治す 購入、調合 80 5 オキシドール 猛毒治療+HP50 調合 6 ナムエキス 麻痺を治す 購入、調合 80 7 ナムパウダー 麻痺治療+HP50 調合 8 メンタルケア 臆病を治す 購入、調合 80 9 メンタルトリート 臆病回復+HP50 調合 10 クールゼリー 火傷治療 購入、調合 80 11 クールプリン 火傷治療+HP50 調合 12 エリクサー 状態異常回復 調合 13 エリクシール 全て全回復 調合 14 パワープロテイン 攻撃力アップ(短) 調合 15 パワーストロング 攻撃力アップ(長) 調合 16 ボディープロテイン 防御力アップ(短) 調合 17 ボディーストロング 防御力アップ(長) 調合 18 フットエアー 移動速度アップ(短) 調合 19 フットジェット 移動速度アップ(長) 調合 20 バラ肉の丸焼き HP100 調合 21 モモ肉の丸焼き HP100 調合 22 アカマムシの粉末 防御力アップ+HP50 調合 23 アカマムシ漬け 防御力アップ(長)+HP200 調合 24 セージ風味の燻製 猛毒無効(短) 調合 25 ロスマリンの肉詰め 麻痺無効(短) 調合 26 ジギタリスの肉団子 臆病無効(短) 調合 27 モモ肉のアロエ添え 火傷無効(短) 調合 28 刺激的なバラ肉盛り 気絶無効(短) 調合 29 緑色の注射器 猛毒無効(長) 調合 30 青色の注射器 臆病無効(長) 調合 31 黄色の注射器 麻痺無効(長) 調合 32 赤色の注射器 火傷無効(長) 調合 33 白色の注射器 気絶無効(長) 調合 34 凡医の注射器 状態異常無効(短) 調合 35 名医の注射器 状態異常無効(長) 調合 36 コーティング液 攻撃力アップ(短) 調合 37 コーティング剤 攻撃力アップ(長) 調合 38 生への道標 村へ帰還 購入、調合 420 39 降り注ぐ災 周囲に小ダメージ 購入、調合 660 40 黄泉への扉 周囲に大ダメージ 調合 41 影の支配者 無敵になる 調合 42 生命の息吹 死亡後、自動復活 調合
https://w.atwiki.jp/oregaomaewomamoru/pages/15.html
道具 道具屋で購入か調合で入手できる。 宝箱や敵ドロップでも入手できることがある。 Lボタンショートカットで瞬時に使用できる。 No. 名前 効果 入手場所 値段 サプリエキス HP+50 購入、調合 60 サプリメント HP+100 調合 ナリスメント HP+400 調合 エタノール 猛毒を治す 購入、調合 80 オキシドール 猛毒治療+HP50 調合 ナムエキス 麻痺を治す 購入、調合 80 ナムパウダー 麻痺治療+HP50 調合 メンタルケア 臆病を治す 購入、調合 80 メンタルトリート 臆病回復+HP50 調合 クールゼリー 火傷治療 購入、調合 80 クールプリン 火傷治療+HP50 調合 エリクサー 状態異常回復 調合 エリクシール 全て全回復 調合 パワープロテイン 攻撃力アップ(短) 調合 パワーストロング 攻撃力アップ(長) 調合 ボディープロテイン 防御力アップ(短) 調合 ボディーストロング 防御力アップ(長) 調合 フットエアー 移動速度アップ(短) 調合 フットジェット 移動速度アップ(長) 調合 バラ肉の丸焼き HP100 調合 モモ肉の丸焼き HP100 調合 アカマムシの粉末 防御力アップ+HP50 調合 アカマムシ漬け 防御力アップ(長)+HP200 調合 セージ風味の燻製 猛毒無効(短) 調合 ロスマリンの肉詰め 麻痺無効(短) 調合 ジギタリスの肉団子 臆病無効(短) 調合 モモ肉のアロエ添え 火傷無効(短) 調合 刺激的なバラ肉盛り 気絶無効(短) 調合 緑色の注射器 猛毒無効(長) 調合 青色の注射器 臆病無効(長) 調合 黄色の注射器 麻痺無効(長) 調合 赤色の注射器 火傷無効(長) 調合 白色の注射器 気絶無効(長) 調合 凡医の注射器 状態異常無効(短) 調合 名医の注射器 状態異常無効(長) 調合 コーティング液 攻撃力アップ(短) 調合 コーティング剤 攻撃力アップ(長) 調合 生への道標 村へ帰還 購入、調合 420 降り注ぐ災 周囲に小ダメージ 購入、調合 660 黄泉への扉 周囲に大ダメージ 調合 影の支配者 無敵になる 調合 生命の息吹 死亡後、自動復活 調合
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4976.html
「なぁ、金貸してくんねえ?」 そう言っている目の前のヤンキーに、金を返す気なんてさらさら無い事はわかっていたから、もちろん従う気はなかった。 とはいえ、彼は喧嘩に弱い。真っ向から殴り合ったら、多分秒殺されるだろう。 「君、僕の存在を認識したね?」 言うやいなや彼の姿が消え、次の瞬間ヤンキーの背後に現れた。 「なっ!何時の間に」 ヤンキーが怯んだ隙にダッシュで駆け出す。何度も言うようだが、彼は喧嘩に弱い。背後を取ったからといって下手に反撃に出てはかえってこの状況から逃れるチャンスを失ってしまう。 彼の名は木島現(きじま うつつ)。 「最近、物騒だよなあ」 質の悪い人間もそうだが、このところ都市伝説に絡まれる事も増えたような気がする。いつも無事に逃げおおせてはいるが、いつまでも好運も続くわけではないだろう。 「本格的に都市伝説を使った兵器でも研究してみようかなー。それかリフレクターの開発を急がなくちゃ」 独り言を言っている間にも新たに都市伝説が現れる。 「注射は・・・あれ?」 「さよーならー」 声を掛けてきた注射男もさっくり無視して背後を取り、そのまま逃げ出す。次の角を曲がればもう自宅兼研究室のマンションだ。 どしんっ 「!!」 「いっ・・・!」 角を曲がった途端、何かにぶつかってひっくり返った。倒れた拍子に眼鏡が弾き飛ばされる。 「いたたた」 幸い大したダメージはなくて、直ぐに体を起こすことが出来たが。 「あれ?眼鏡、眼鏡どこだろ?」 「ここ」 涼やかな声が響いて、現の見える距離まで眼鏡が差し出される。色白のほっそりした、小さな手だ。 「あ、ありがと・・・あれ!?」 眼鏡を差し出した相手を確認して、現はびっくりした。 腰まで届く癖のない黒髪。ぱっちりしたセピア色の瞳と、それを縁取る長い睫毛。見たところ10代半ば。 ふんわり広がる姫袖の白いブラウスに、前見頃に幾つものリボンが並び、花弁の様に縁取られたスカートの裾から更にアンダースカートが覗いた黒いジャンパースカート。 左の袖口からちらちら覗く包帯と、右目を隠す包帯が痛々しくも可憐なアクセサリーのよう。 (うわー、ゴスロリだ) だが現が驚いたのは彼女の容姿でも服装でもなく。 「・・・や、薮野さん?」 彼女は現の通う高校に来た転校生、薮野鈴々花(やぶの りりか)。見た目は愛らしく、頭脳明晰でもあるようだが。 「怖いんだよなー、この子」 「聞こえてる」 笑わない、最低限しか話さない、喋り方が紋切り調。 愛想がまるっきりない上に、何時も左腕と右目を包帯で隠している彼女はどこか気味悪がられていて、非リア充極まりない高校ライフをマイペースに満喫している・・・ようだ。 「あ、あのところで、薮野さん、そんな格好でどうしたの」 「私服」 「はぁ、私服」 「可笑しい?」 「あぁいっいや!あの、家、近いの?」 彼女はすっと現の住むマンションを指さし 「ここに住んでる」 しばしの沈黙が二人を包み。 「ぅええええ!?」 (どうしよう僕!?可愛い転校生と曲がり角でぶつかってしかも住んでるマンションが同じとか何のフラグ!?でもこの子とのフラグってかえって怖い!) 期待半分、恐怖半分の現の耳に次に届いた声は、涼やかな少女の声ではなかった。 「注射させろおおおおお!!」 砂煙をけたてる勢いで迫ってくるのは、先程かわした注射男。 「!」 「わ、まだ追ってくる」 注射男が注射器を構える。中身は毒物。 (三十六計、逃げるに如かず!) 「薮野さんも逃げて!」 言うが早いか、注射男の背後にぱっと現れ、そのまま逃げようとしたが、つい気になって振り返ってしまった。 薮野鈴々花は未だ動かない。 「や、薮野さん!」 「注射ああああ!」 「!」 ぱきんっ 目の前の光景に、現は目を疑った。 鈴々花のハイキックが、注射男が振り上げた注射器を蹴り割っていた。 「ふん」 注射男をどこか小馬鹿にしたように笑い飛ばし、今度は鈴々花がどこからともなく注射器を取り出した。 「同族の面汚し」 もう一発、注射男の鳩尾にミドルキックを入れ、うずくまった所を首筋に注射する。 注射男はみるみるその顔が赤く染まり、暫く喉をかきむしると、光となって四散していった。 「薮野さん、強い・・・ていうか・・・同族?」 「へー、それじゃ鈴々花さん、人間と都市伝説のハーフなの」 「両親は都市伝説と人間のハーフ同士。父さんは注射男と人間のハーフで、母さんは『ウェパル』と人間のハーフ」 「へー。興味深いね」 「都市伝説とのハーフだから、少なからぬ疎外されてた。傷の舐めあいから恋愛に発展したって。私には理解できない」 「僕が理解させてあげるよ!」 「A定食が?」 「A定食って。なんでそれ知ってるの」 数日前、弁当を持ったまま派手にすっ転び、ご飯は死守したもののおかずを頭から被る破目に陥った現についたあだ名が「A定食」 まあそのうち廃れるだろうとは思っていたが、まさか彼女の耳にまで入っているとは。 「僕はA定食ではありません!木島現という何の変哲もない、たった今貴女に惚れた『きじまさん』の契約者です!という訳で、僕と付き合って下さい!」 「いや」 「じゃあお友達から!」 食い下がりながらマンションのエントランスに入ろうとすると。 「わっ!」 鈴々花に気を取られて居たからか、階段で蹴つまづいて派手に転倒してしまう。 「痛った!」 「見せてみて。・・・大したこと無い。捻挫以下。そんなに痛いならひと思いにモルヒネ打つけど」 「いきなしモルヒネはダメやめて!普通の鎮痛剤を!」 鈴々花の手に注射器が現れ、足首に針が刺さる。 「・・・治った」 「なんなら、患者と主治医ぐらいからなら初めてあげてもいい」 「それって、友達より親密なんじゃない?友達以上恋人未満かー。それもいいねー」 「私専用の検体になってくれるなら。ところでさっき同族の背後を取ったの都市伝説?」 「『きじまさん』の力だよ。『自分の存在を認識した者の背後に現れる』事ができるんだ。『きじまさん』が話を聞いた人の所に現れるようにね」 都市伝説「きじまさん」の力を使い 『自分の存在を認識した者の背後に現れる』 彼はこれまで、自らの能力でなにを成し遂げるつもりがあるわけでもなかった。これからもない。 「あーあ。僕は平穏が好きなのにな」 まあ、恋愛も充分非日常だし、まぁ、いっか。 そんな事を考えながら、ちょうど降りてきたエレベーターに二人で乗り込んだ。 「鈴々花さんち、何号室?」 「1012」 「よろしくお願いします、お隣さん」 END